転載元:アリサ「なんでタカシとあの女が一緒にいるの……?」アンチョビ「♪」

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1: ◆LvkSa83W7. 2016/07/25(月) 21:08:39.46 ID:O/BCAf8v0

〜サンダース大付属高校・戦車道グラウンド〜

ケイ「OK! これで今日のメニューは終了! みんなSee you tomorrow!」

みんな『Yeah!』ゾロゾロ

アリサ「お疲れ様です隊長」

ケイ「お疲れアリサ! ねえねえ、この後ヒマ? ナオミが見つけた良さげなTボーンステーキの店に行くんだけど、一緒にどう?」

ナオミ「マジおすすめ」b

アリサ「あー……すいません隊長。私は部活があるので……」※1

※1 …戦車道は選択授業なので、それとは別に部活に入れる。

ケイ「Oh、そうだったわね。じゃあ残念だけど2人で行きましょ」

ナオミ「そうね。美味しかったらまた誘うから」

アリサ「ええ。じゃあこれで」スタスタ

ケイ「……アリサってどのクラブだっけ?」

ナオミ「ボクシング部のマネージャーだよ。ほら、例のカレがいる……」

ケイ「ああ噂のタカシね。アリサったら一途ねぇ」

ナオミ「…………」

ケイ「どうしたの?」

ナオミ「いや……そのタカシだけど、あまり良い噂を聞かないものでさ。ちょっとアリサが心配で……」

ケイ「No problem! アリサだって盗聴やら何やらで評判悪いんだからむしろお似合いよ!」

ナオミ「それもそれで問題だらけだと思うんだけど」

ケイ「はいはい、他人の恋路にあまり首を突っ込むとろくなことにならないわ。アリサだって子供じゃないんだから。早く行きましょ! Tボーンステーキが私達を待ってるわ!」

ナオミ「そうね」


―――――――――――――――

※タカシという存在について本気出して考えてみるガルパンSS

※独自設定、キャラ崩壊があるので注意







 


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2: ◆LvkSa83W7. 2016/07/25(月) 21:13:00.40 ID:O/BCAf8v0

〜サンダース大付属高校・ボクシング部ジム〜

アリサ「お疲れー」

モブ部員「おーっす」シュッシュッ

アリサ「……タカシは?」

モブ部員「いつも通りさ」

アリサ「まったくアイツは……!」ピポパ

プルルルルルル……コノバンゴウハ、オツナギスルコトガデギセン

アリサ「着信拒否されてる……んもぅ!」つ⌒【スマホ】ポイッ

モブ部員「……もういい加減諦めたらどうだ? アイツはもうどうしようもないさ。野生のグリズリーに玉乗りを覚えさせる方がよっぽど簡単だよ」

アリサ「……ごめん、今日はもう帰るわ」

モブ部員「あ、ああ……余り思い詰めるなよ?」




3: ◆LvkSa83W7. 2016/07/25(月) 21:15:30.33 ID:O/BCAf8v0

〜日没後・ダウンタウンの路地裏〜

♪So what we get drunk?
 So what we smoke weed?

ラジカセから垂れ流されるスヌープ・ドッグをBGMに屯す数人の男が、紙巻き煙草の煙をゆっくりと吸っては漫然と吐き出していた。

彼らは皆若かった。だぼっとしたパーカーにキャップを被り、足元に並べたバドワイザーのボトルを蹴ってはしゃぐ姿は、年相応のものを感じさせる。

そんなマトモな人間なら近寄りがたい廃退的な一角に、ずけずけと乗り込んでくる小さな影。

アリサ「――タカシは居るかしら」

ヤンキーA「……ん? おーいタック! またお前の保護者がお迎えに来たぜ!」

そうからかうように声を掛けられた暗がりから、苛ついたような舌打ちが響いた。

タカシ「チッ……またテメエか……」

暗がりから姿を現したのは、一際の巨躯を誇る黒人の若者。
身長192cm。黒いパーカーの上からでも逞しく隆起した全身の筋肉が見てとれる。

タカシ「毎度毎度しつけーんだよ。テメエみてぇなガキが来るところじゃねぇ。さっさと帰れ」

アリサ「何がガキよ! アンタ高1でしょうが! 私の方が年上なの! 煙草なんか吸ってまったく……」

タカシ「テメエには関係ねぇだろうが」




5: ◆LvkSa83W7. 2016/07/25(月) 21:30:40.05 ID:O/BCAf8v0

アリサ「私はボクシング部のマネージャーとして、いつまでたっても顔を出さない怠け者の首根っこ掴んで連れ戻しに来たのよ。その雰囲気だと、どうせ授業にも出てないんでしょ。甘ったれるのもいい加減に――」

タカシ「Shut up(黙れ)! いいか、俺はテメエの指図は受けない。金輪際俺に付きまとうのを止めろ。さもないと――」

アリサ「さもないと、何?」

タカシ「――何でもない。とにかくここはテメエみてぇな奴が来るところじゃねぇんだよ。さっさとママのとこへ帰りやがれ。この戦車ナード女」

ヤンキーA「タック〜、俺達は別に構わねえよ? そのソバカスちゃんと一緒に楽しむ方向でもよぉ」ケラケラ

タカシ「さっき食ったホットドッグを歩道にぶち撒けたくなかったら、ジム、その減らず口を今すぐ閉じてトラックのエンジンをかけろ」ギロ

ヤンキーA「おいおい何そんなに苛ついてんだよお……」

タカシ「…………」ギロリ

ヤンキーA「……わ、分かった分かったよ。分かったからそんなに睨むなって」

ヤンキーAがピックアップトラックのエンジンをかけると、屯していた数人がぞろぞろとその荷台に乗り込んだ。

アリサ「ちょっと待ちなさいよ! まだ話が――」

タカシ「さっさと帰れ。これで話は終わりだ。ジム、出せ」

最後にタカシが乗り込むと、すぐにピックアップトラックは粗っぽい運転で夜の帳に消えていった。

アリサ「……あのバカ!」




6: ◆LvkSa83W7. 2016/07/25(月) 21:35:19.05 ID:O/BCAf8v0

〜翌日・戦車道グラウンド〜

ナオミ「昨日の店はアタリだったわね」

ケイ「そうねー、Tボーンステーキがデリシャスだったのはもちろんだし、ウェイトレスがみんなTバック姿なのもポイント高かったわ!」

ナオミ「どちらも美味しくいただけて最高だった」ニヤリ

ケイ「またそのうち行きましょ」ツヤツヤ

アリサ「…………」スタスタ

ケイ「あら、アリサ! グッモーニン!」

アリサ「……あ、おはようございます」

ケイ「なーによ元気ないわね。そんなんじゃ今日のプラクティスをこなせないぞ!」

アリサ「色々ありまして……」

ナオミ「……例のカレと何かあったのかい?」

アリサ「ばひぃゃ! べ、べべ別に何も!?」

ナオミ(分かりやすい……)




7: ◆LvkSa83W7. 2016/07/25(月) 21:40:15.26 ID:O/BCAf8v0

ケイ「ねえアリサ、まだ時間あるし、タカシの話聞かせてくれない? 興味あるのよね〜」

アリサ「えっ」

ナオミ「私も気になるな。なんでアリサがそんなにタカシにゾッコンなのか、ずっと知りたかったんだ」

アリサ「えっえっ」

沙織「ほら恥ずかしがらないで? 大丈夫、私達は恋する乙女の味方だゾ☆」

カルパッチョ「今後の参考にしたいので是非お聞きしたいです〜」

アリサ「えっえっえっ……ってなんでアナタ達がいるのよ!?」

ケイ「あれ、言ってなかったっけ? 今度一緒にエキシビションをやろうと思って、そのミーティングにね!」

アリサ「聞いてません!」

沙織「んもー! そんなことはどうでもいいから、ほら、聞かせて! アリサさんの恋バナ!」フンスフンス

ナオミ「彼女、聞くまで帰らない様子だけど、どうするの?」

アリサ「ううう……し、仕方ないわね……」




8: ◆LvkSa83W7. 2016/07/25(月) 21:45:14.79 ID:O/BCAf8v0

〜数ヶ月前・ダウンタウン路地裏〜

アリサ(うう……馴れない近道しなきゃよかった。迷って余計に遅くなっちゃったじゃない。この辺、夜になると物騒なのよね……)スタスタ…

アリサ(この間もクラスメイトがカツアゲに遭ったって聞いたし、治安までアメリカナイズされる必要性がどこにあるのよ……)

怖い黒人「…………」ジロリ

ヤバいヒスパニック「クヒョヒョヒョ……」キョロキョロ

アリサ「うう……あっちこっちから恐ろしい視線を感じる……いっそシャーマンで下校した方が良かったんじゃ……」

チンピラ「Hey! Wazz up shawty.(よう! 調子はどうだいカワイコちゃん)」ヌッ

アリサ「ひっ……あ、あの……!」ビクッ

チンピラ「その制服サンダースの高等部だろぉ? オレっちさぁ〜、キミみたいなチンチクリンの女の子タイプなのよぉ」

アリサ「わ、私急いでるので……(ガシッ)きゃっ!?」

チンピラ「うへっへ、『きゃっ』だってかんわぇえ!」グイッ

アリサ「離して! 離しなさいよ!」




9: ◆LvkSa83W7. 2016/07/25(月) 21:50:15.86 ID:O/BCAf8v0

チンピラ「なぁ〜いいだろぉ? いいクスリあんだよぉ。キメてヤるとぶっ飛ぶみてぇに気持ちいいんだぜぇ〜」

アリサ「いや! た、助けて! 誰か! 助けてぇ!」

チンピラ「『助けてぇ!』……だってよ、へっへぇ。誰も来ねぇよぉ。むしろおこぼれ狙ってる奴らだらけよぉ」ニヤニヤ

アリサ「そんな……」

ヘヘヘ ミロヨ アノヤロウテガハヤイナ
オレモ イチマイカマセロヨ
ケツノアナハオレノナ

アリサ「うっ……ひっ……ひぐっ……!」

チンピラ「なぁに、すぐになんにも考えらんねぇようにならぁ。ぐへっへっへっ……」

???「オイ」

チンピラ「んぁ? まてまて順番――」

???「Fuck you dick face.(くたばれチンポ顔が)」ブンッ

ゴシャァ!

チンピラ「んぐぶぎぁぁぁ!?」ドサッ

アリサ「ひっ!?」




10: ◆LvkSa83W7. 2016/07/25(月) 21:55:18.85 ID:O/BCAf8v0

???「良かったな。ちょっとは見れる顔面になった」ペッ

アリサ(パンチ一発でチンピラの顔面がぐちゃぐちゃに……)

アリサ「あ、あなたは……?」

アリサ(さっきの怖い黒人!? 助けてくれたの……?)

ヤンキーA「ハッハー! 見ろよタック! ピカチュウをゲットしたぜ! ってどうしたんだよいきなり」タッタッタ

アリサ(あ、その隣にいたヤバいヒスパニックも……)

タカシ「何でもねぇよ。ちょっと目障りなゴミを掃除してただけだ」

ヤンキーA「んでそっちのソバカスちゃんはどなた?」

タカシ「知らねぇ」スタスタ

アリサ「あ、あのっ! あなたは――」

タカシ「…………」スタスタ

ヤンキーA「あーキミ、とりあえずさっさと帰った方がいいぜ。見たろ? ここは危険なんだよ。高校生だろ? まあ俺達もそうだけどさ……でもタックは別格だから……」

アリサ「アンタ! 彼のこと聞かせなさい! 名前は!? 歳は!? 住居は!?」グイッ

ヤンキーA「うわっ! なにこのソバカスちゃん怖い!」




11: ◆LvkSa83W7. 2016/07/25(月) 22:00:25.78 ID:O/BCAf8v0

〜回想終了〜

アリサ「――という感じで……」

ケイ「ばっかもーん!! そんな遅い時間にあんなとこうろついて!」

ナオミ「頑張るのもいいけど、自分の身を守ることを第一に考えなきゃだめよ」ハァ

アリサ「ご、ごめんなさい……」

沙織「でもでも、チンピラに絡まれて危ないところを助けてもらうなんて王道で素敵だよ! タカシくんも硬派な不良って感じでカッコイイじゃない! ワイルドな彼との危ない恋模様なんていうのも憧れるよね〜!」ヤダモー

カルパッチョ「少女漫画みたいでトキメキます〜」

アリサ「えへへ……うへへ……でも、全然相手にしてもらえてないというか……ボクシング部にも顔出さないし……」

沙織「タカシくんってボクシング強いの?」

アリサ「まともに試合してるの見たことないけど……部長曰く、実力はサンダースでもダントツらしいわ」

ケイ「えっ!? ウチのボクシング部って全国大会団体5連覇中よ!?」

アリサ「真面目にやってれば間違いなく世界を獲れる逸材なのに……」

ナオミ「もったいないわね。才能を無駄に遊ばせて、夜の街で遊んで喧嘩して酒飲んで……」

アリサ「で、でも根はマトモな奴なのよ! ドラッグには絶対に手を出さないし、私を助けてくれたし……」

沙織「やっぱり愛の力だよ!」

アリサ「は?」

沙織「アリサさんの愛の力で、タカシくんを更正させるんだよ! そうすれば――」ホワンホワンホワンホワンホワン…




12: ◆LvkSa83W7. 2016/07/25(月) 22:05:27.42 ID:O/BCAf8v0


タカシ(沙織)『アリサ、俺が間違ってた。これからは心を入れ換えて、ピュワピュワボクシングボーイとして生きていくよ!』

アリサ(沙織)『タカシ……! あたい、嬉しい☆』

タカシ(沙織)『へへっ、全部アリサのおかげさ。アリサの愛が、俺を導いてくれたんだ!』

アリサ(沙織)『タカシ……! あたい、あたい、嬉しい☆』

タカシ(沙織)『アリサ……!』

アリサ(沙織)『タカシ……!』

♪BGM:『I Will Always Love You』Whitney Houston


沙織「そして2人のLove is forever......」YADAMOW……

アリサ「何もかもがおかしいわよ! ツッコミ所のアウトレットか!」

カルパッチョ「あとそのテーマソングだと最後は別れることになるのでは……?」

ナオミ「でも、あながち的はずれでもないんじゃない?」

アリサ「え? 何が?」

ケイ「愛よ愛。LOVE! 今のタカシに正面からものを言えるのはアリサだけよ。タカシを更正させるには、アリサのLOVE POWERでタカシの正面装甲を撃ち抜くしか手は無いわね!」

アリサ「わ、私がタカシを……」

ケイ「あ、もちろん盗聴とかの搦め手はノンノンよ?」

アリサ「ししししませんよ!」

沙織「アリサさん、ガンバ♪ 女はアタックあるのみ! 当たって砕けて岩雪崩だゾ☆」

カルパッチョ「なんですかそれ……茨城の諺ですか?」

アリサ「よ、よーし……こうなったらトコトンやったるわぁ!」




13: ◆LvkSa83W7. 2016/07/25(月) 22:10:47.10 ID:O/BCAf8v0

〜数日後・エキシビション当日〜

大洗・アンツィオ連合チーム vs サンダース大付属

ケイ「車輛編成は予定通りの20輛でいくわ! 相手は軽戦車が多いから、囮やら待ち伏せやら仕掛けてくると思うけど、こっちは――」アーダコーダ

アリサ(はぁ……結局あれからタカシには全く会えずじまい……。タカシレーダーも反応無しね……)ピッ…ピッ…※2

※2……タカシが半径500m以内に接近すると、誤差数cmという高精度で彼の現在地を教えてくれるスゴいマシンだ! みんなにはナイショだぞ!

アリサ(今日のエキシビションの観戦に誘ってみようと思ってたのに……)ハァ

アンチョビ「やあやあ! 今日はよろしく!」

みほ「こんにちは!」ペコリ

ケイ「Hi! チョビにみほ! 今日は正々堂々戦いましょ!」アクシュ!

アンチョビ「こちらこそ! あとアンチョビな。略すな略すな」アクシュ!

みほ「よろしくお願いします」アクシュ!

ナオミ「ハナに伝えておいてくれるかな。『今日は負けないわ』って」

みほ「あ、はい。分かりました」

アンチョビ「今日もエキシビション終了後には、我らアンツィオが腕によりをかけた料理を振る舞うからな!」

みほ「みんな楽しみにしてるんです。特に華さんなんか『まずはパスタを駆けつけ3杯からですね♪』なんて」

アンチョビ「あ、五十鈴に伝えておいてくれるか。『パスタは飲み物じゃないんだよ』って」

みほ「あ、はい。分かりました」




14: ◆LvkSa83W7. 2016/07/25(月) 22:15:24.13 ID:O/BCAf8v0

みほ「あ、アンチョビさん、そろそろ戻らないと時間が……」

アンチョビ「お、そうか。じゃあな! 今日は負けない……いや、勝つからな!」

ケイ「どんな戦術で来るのか楽しみにしてるわ!」ノシ

ピッ…ピッ…ピッ…ピッ…ピピピピピピピ――ッ!

アリサ(っ! タカシレーダーが反応を!)

アリサ「た、隊長! すみませんちょっと席外します!」ダッ

ケイ「えっ!? もう準備――」

アリサ「すみませんどうしても! どうしても!」

ケイ「うんぴ? うんぴね? うんぴなのね?」ワクワク

アリサ「そのピでいいので失礼します!」ピューッ

ナオミ「あれ? アリサはどこにいったの?」

ケイ「うんぴみたいよ。なんかピーピーいってたし、ぽんぽんがごろごろぴーなんでしょ」

ナオミ「アイスクリームでも食べ過ぎたのかしらね」




15: ◆LvkSa83W7. 2016/07/25(月) 22:20:14.55 ID:O/BCAf8v0

アリサ「レーダーではこの辺りのはず……」ガサゴソ

ヤア……チャン……タカシ……タナ……

アリサ「むっ! あっちから声が――」

タカシ「久しぶりだな!」ニコニコ

アンチョビ「ああ! 元気にしてたか? 向こうに行こう。他の皆に紹介するぞ♪」

アリサ「あ、あれはアンツィオの……! なんでタカシとあの女が一緒にいるの……?」




16: ◆LvkSa83W7. 2016/07/25(月) 22:25:13.39 ID:O/BCAf8v0

〜大洗アンツィオ連合陣中〜

あや「見て見て〜、あっちでストライク捕まえちゃった!」

桂利奈「私はブーバー!」

あゆみ「おかしいなぁ……ドードーだらけだ……紗希は?」

紗希「…………」つ【スマホ】

優季「わぁ♡ バタフリー♡」

梓「もう……みんな試合前くらいポケモンGOは――」

ペパロニ「おっ! そこにアーボがいるっスよ!」

あや「ほんとだ!」

優季「わぁ♡ おっきくてふとぉい♡」

カルパッチョ「ペパロニまで……」ハァ

沙織「もー、みんな気が緩みすぎ!」

優花里「ポケモンGOが楽しいのは分かるんですがねえ」

麻子「西住さんからも何か言ってやってくれ」

みほ「やったー! 魚鱗癬ボコ捕まえた♪」ガッツポ

華「みほさん……? 一体何をされているんですか?」

みほ「これ? ボコモンGOだよ!」

沙織「まーたボコはそうやって危ないところからパクるんだからー……」




17: ◆LvkSa83W7. 2016/07/25(月) 22:30:11.95 ID:O/BCAf8v0

アンチョビ「やーやー皆の衆集まっているな!」

タカシ「…………」

みほ「アンチョビさん! あれ? その方は?」

優花里「な、なぜここに強面の黒人男性が?」

華「とても大柄な方ですね。2メートル近くあるのでは?」

アンチョビ「たまたま応援に来てたから、ちょっと紹介しておこうと思ってな。ほら、自己紹介」

タカシ「あ、ああ。えー、どうも、サンダース大付属高校1年、安斎隆志です」ペコリ

沙織「年下!?」

華「とてもそうは見えませんね」

麻子「……安斎?」

みほ「アンチョビさんの本名って、安斎千代美さんでしたよね。ということは……」

アンチョビ「ああ! こいつは私の弟だ!」




18: ◆LvkSa83W7. 2016/07/25(月) 22:35:18.58 ID:O/BCAf8v0

ペパロニ「ん? おうタカシ! そういえばお前サンダースだったな!」

カルパッチョ「久しぶりだねー。元気だった?」

タカシ「ペパロニ姐さん、カルパッチョ姐さん、どもっス。おかげさまでピンピンしてます」ペコリ

沙織「弟!? で、でも……色々違わない!? 人種とか!」

優花里「あ、あまりそういう話題には突っ込まない方が……」

アンチョビ「腹違いの弟というやつさ。今となっては気にしていないが、色々と事情があって……まあ、ここで話すようなことじゃない。後で大人のブドウジュースと一緒にな」

華「本日はアンチョビさんの応援にいらっしゃったのですね。戦車道に興味が?」

タカシ「ええ、まあ。姉ちゃんの試合には欠かさず応援に来てるので……」

みほ「じゃあ全国大会のときの私達との試合も――」

タカシ「まあ……」

ペパロニ「えー? なら打ち上げに来りゃよかったじゃないか! なんで顔見せなかったんだよ」

タカシ「いやその……」

アンチョビ「ふふふ、こいつな、試合の後で『姉ちゃんはよく戦ったよ……やっぱり姉ちゃんはかっこ良かったよ……!』って私よりべそべそ泣いててな。恥ずかしくてお前らに会えなかったんだと」ニヤニヤ

カルパッチョ「タカシくんったら相変わらずね♪」クスクス

タカシ「や、やめてくれよ姉ちゃん! カルパッチョ姐さんも笑わないでくださいよ……」




19: ◆LvkSa83W7. 2016/07/25(月) 22:40:16.87 ID:O/BCAf8v0

優花里「外見に似合わず可愛らしい方なんですね」

沙織「うーん。第一印象はびっくりしたけど、このギャップはいいかも♪」

華「立派な体格をしていらっしゃいますが、何かスポーツなどしていらっしゃるのですか?」

タカシ「あ、ああ、その……」

アンチョビ「タカシはボクシングをやっているんだ。強豪のサンダースボクシング部で頑張ってるんだぞ。なあ?」

タカシ「あ……う、うん……」

みほ「見るからに強そうだもんね」

優花里「まるでエレファント重駆逐戦車のようです!」

沙織(……サンダースのボクシング部……タカシ……最近どっかで聞いたような……)

カルパッチョ(……まさか……でもタカシくんはこんなに真面目な子だし……)




20: ◆LvkSa83W7. 2016/07/25(月) 22:45:22.89 ID:O/BCAf8v0

ペパロニ「久しぶりに会ったんだし、タカシの話も聞かせろよ! こっちはタカシの試合とか全然見に行けてないしなぁ」

タカシ「え、あ……で、でも試合前だしあんまり時間無いんじゃ……」

みほ「大丈夫みたいですよ。さっきケイさんから『アリサが体調不良で、申し訳ないんだけどちょっと開始遅らせてくれるとありがたいの』って連絡が来てましたので」

タカシ「そ、そう、なんですか……」

アンチョビ「ごめんなタカシ……お前は姉ちゃんの試合には必ず来てくれるのに、私はなかなかお前を見てやれなくて……」

タカシ「そんな……姉ちゃんはドゥーチェだし……忙しいんだから仕方ないさ」

タカシ「お、俺は……ちゃんと毎日頑張ってるよ。サンダースは強豪だし、選手層も厚くてなかなか団体戦のメンバーにはなれないけど、それでも俺、一生懸命練習して――」

ガサッ

アリサ「デタラメ言ってんじゃないわよ!!」

タカシ「っ……!?」

みほ「ア、アリサさん!?」

アンチョビ「体調不良なんじゃ……」




22: ◆LvkSa83W7. 2016/07/25(月) 22:50:17.60 ID:O/BCAf8v0

タカシ「お、お前なんでここに――」

アリサ「一回も練習になんか来てないくせに! 毎日毎日サボってバカみたいに遊び歩いてるくせに!」グスッ…

タカシ「おまっ……」

アリサ「アタシが何言っても耳貸さないくせに! なんなのよ! もう……このバカ! アンタなんかもう知らないわよ!」ダッ

タカシ「おい! ったくあのファッキンナード――」

アンチョビ「……タカシ」

タカシ「!」ビクッ

アンチョビ「今の話はどういうことなんだ……? 聞いてたのと随分違うみたいだが……」ゴゴゴゴゴ…

タカシ「い、いや……違うんだ姉ちゃん……その……あの……」ガタガタ

アンチョビ「…………」ギロリ

タカシ「……ごめんなさい!」ドゲザ

優花里「す、凄い光景です……」

ペパロニ「タカシは姐さんには絶対に頭上がんないんスよ」




23: ◆LvkSa83W7. 2016/07/25(月) 22:55:19.17 ID:O/BCAf8v0

アンチョビ「…………はぁ、まったくぅ。もういい。男がそんな簡単に土下座なんかするもんじゃないぞ」

タカシ「うう……」スッ

アンチョビ「ま、姉ちゃんは別に無理矢理お前にボクシングをさせるつもりは無いさ。やりたくなければやらなければいい。お前の道はお前が決めることだ」チラッ

みほ「…………」

アンチョビ「でもな、そんなお前のことを本気で心配している人がいることを忘れちゃダメだ」

アンチョビ「そんな人を泣かせたままでいいのか? 不安にさせて、期待を裏切って、それでも自分には無関係だと放っておいていいのか?」

アンチョビ「お前は優しい子だ。自分でもこのままで良いなんて思ってないだろう?」

タカシ「…………」

アンチョビ「……試合が終わったら打ち上げだ! 勝っても負けても全力で食事を楽しむのがアンツィオ流! 湿っぽい顔したままで出てきたら叩き出すからな、それまでに決着つけてこい!」ビシッ





24: ◆LvkSa83W7. 2016/07/25(月) 23:00:42.75 ID:O/BCAf8v0

〜どっか人気の無い暗がり〜

アリサ「…………」スマホポチポチ

『すみません隊長。どうしても体調が回復しないので、試合は欠場します』

ピロリン♪

『ばっかもーん! 体調管理も仕事のうちだぞ!……なーんてネ☆ お大事に! 完璧に治して帰ってきなさい(^з^)-☆』

アリサ「……すみません隊長……」グスッ…

ザッザッザッ…

タカシ「……こんなとこに居やがった」

アリサ「…………何しに来たわけ」

タカシ「――お前さ……なんでそんなに頑張れるんだよ」

アリサ「はぁ?」




25: ◆LvkSa83W7. 2016/07/25(月) 23:05:21.13 ID:O/BCAf8v0

タカシ「戦車道もそうだし、ボクシング部のことだってそうだ。ちっさい体のくせして、お前はいつでも喚き散らしながら歯食いしばって頑張ってる。そのやる気はどこから来るんだ?」

アリサ「…………確かにアタシは小さいわよ。アンタみたいな力も無いし、隊長みたいなカリスマも無いし、ナオミみたいな才能も無い――でもね、だからって勝利を諦める理由にはならないのよ。一番を目指さない理由なんてないの」

アリサ「こんなアタシが何かで一番になろうと思うなら、歯食いしばって頑張って頭使って、死ぬ気で努力して努力して努力して……それしかないのよ」

アリサ「だからアタシは……アンタみたいに凄い才能があるのに腐らせてるような奴を見ると我慢出来ないのよ!!」

タカシ「…………」

アリサ「なんでよ! アンタにはそんな立派な体があるじゃない! 応援してくれる家族もいるわ! 環境だって整ってる! あとはアンタがやる気を出すだけなのに、なんで動こうとしないのよ! バカ!」




27: ◆LvkSa83W7. 2016/07/25(月) 23:10:18.44 ID:O/BCAf8v0

タカシ「…………バカはお前だよ」

アリサ「ああ!?」

タカシ「どんなに頑張ったって、戦車に乗ってねぇお前はただのちっこい女なんだよ! 何度来んなって言ってもあの危険な路地裏に来やがって! ったく……」

アリサ「ぐぅ……」

タカシ「……今度からは、大人しくジムで待ってろよ。俺の方から出向いてやるからよ」

アリサ「えっ……それって……!」

タカシ「また路地裏をうろつかれて、何かあったら寝覚めが悪ぃからな。それだけだ」

アリサ「タカシ……!」グスッ

タカシ「いちいち泣くなよナード女」

アリサ「うるさぁい……アタシ先輩よ……! アンツィオの連中にするみたいに敬意を持って接しなさいよぉ……!」ペチペチ

タカシ「ハッ! お前と姉ちゃん達じゃあ人徳が違ぇんだよ人徳が!」

アリサ「んもぉバカぁ!」ペチッ




28: ◆LvkSa83W7. 2016/07/25(月) 23:15:17.64 ID:O/BCAf8v0

〜試合後〜

アンチョビ「さあ! 敵も味方も裏方さんも! みんなアンツィオの料理を心行くまで堪能してくれ!」

華「おかわりお願いします!」

ペパロニ「気のせいかな……パスタを飲んでたっスよあの人……」

タカシ「……よ、よう姉ちゃん……」

アリサ「……ど、どうも……」

アンチョビ「……そうか、ふふ、良かった。でも大事なのはこれからだぞ。もうまわりに心配かけるなよ」

タカシ「分かってるさ。大人になるよ、俺も」

アンチョビ「姉ちゃんは嬉しいぞ。ほれ、お前の分だ」コトッ

タカシ「やっぱり姉ちゃんの料理が一番だよ」モグモグ

アンチョビ「そっちの、アリサだっけ? どうしようもない奴だけど、弟を頼む」コトッ

アリサ「は、はいっ!」

ケイ「おーいアリサー!」タッタッタ

アリサ「隊長!」

ケイ「……どうやら、雨降ってグラウンドは固まったみたいね」ニコッ

アリサ「はい……!」

ケイ「そ! 良かった良かった……それじゃ――」スンッ

アリサ「っ……!」

ケイ「体調不良と嘘ついて試合サボったこと、帰ったらみっちり反省会だから」

アリサ「そ、そんな! 今回は事情が事情だし――」

ケイ「それはそれ。これはこれ」

アリサ「うぅ……しょんなぁ……」

ナオミ「やれやれ」

〜FIN〜




29: ◆LvkSa83W7. 2016/07/25(月) 23:16:48.35 ID:O/BCAf8v0




アリサ「――という映画を撮りましょう!」

ケイ「いいわね! 面白そうじゃない!」

アンチョビ「ちょっと待て! なんで私の弟がゴツい黒人なんだ!」

アリサ「だって公式設定が明らかになってないということは、逆にあらゆる可能性が同時に存在しうるということで――」

アンチョビ「だからってうちの家庭事情がなんか闇を抱えてるような描写はちょっとなぁ……」

アリサ「うーん……どうしましょうか監督?」

???「そうね……でも他に黒人が弟である合理的な理由となると……」ウーン…

アンチョビ「いや、黒人要素そんなに重要か……?」

???「最近のハリウッドは面倒なのよ。必ず黒人や女性や性的マイノリティを出さなきゃダメとか色々……」

アンチョビ「何がハリウッドだよ……お前は黒森峰だろ」

???「くくく黒森峰? 何のことかしら? 私は通りすがりの映画監督・三ツ井かりヱ――」

アンチョビ「逸見エリカだろ! スピルバーグ風のメガネなんかで誤魔化されないぞ!」

エリカ「くっ……! このままでは監督としての実績を重ねて、そのネームバリューを利用して今度こそ『ガールズ&コマンドー』を製作する野望が……!」

アリサ「監督、甘酸っぱい青春路線も良いですが、この後にタカシをNTRれるってのも絶望感あって良いと思うのですが」ハァハァ

エリカ「こら脚本! 私の作品に自分の趣味を捩じ込まないで!」




30: ◆LvkSa83W7. 2016/07/25(月) 23:19:07.90 ID:O/BCAf8v0

みほ「うーん、この辺にポケモンがいるはずなんだけど……」ウロウロ

エリカ「みみみみほぉ!? なぜここに!」

ケイ「ポケモンGO? サンダースはサンダースがいっぱい出るわよ!」

みほ「あ! こんなところにいた!」つ【スマホ】→エリカ

エリカ「えっ……?」

みほ「めすいぬポケモンのエリカ! ゲットだぜ!」ギュッ

エリカ「はぅっ!」ビビクン

みほ「も〜、一人で勝手にこんなところまで来て……ほら、お姉ちゃんも待ってるから早く帰ろ♥」

エリカ「わん♥」ハッハッハッ

アンチョビ「なんだこれ」

ケイ「えーっと……結局映画の話は映画研究会に回しちゃっていいのね?」

アリサ「お願いします!」

ケイ「アンチョビもいいの?」

アンチョビ「……出演料が出るなら」

〜おしまい〜




31: ◆LvkSa83W7. 2016/07/25(月) 23:21:34.51 ID:O/BCAf8v0


・SS速報VIPに投稿されたスレッドの紹介でした
 【SS速報VIP】アリサ「なんでタカシとあの女が一緒にいるの……?」アンチョビ「♪」
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