転載元:【デレマス】ソラ「アイドルたちの世界?」【キングダムハーツ】

2: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/21(水) 21:47:22.22 ID:olktiftdO

ソラ「もしかしてまたハートレスが!?」



イェンシッド「うむ、今回お前たちを呼んだのはその解決に当たってほしくてな」



リク「それは構わないが・・・王様はいないのか?」



ソラ「そうだ、ドナルドとグーフィーも、今回は一緒じゃないの?」



イェンシッド「彼らには彼らの国で立場がある、そういつまでも国を空けておくわけにもいくまい」









 


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3: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/21(水) 21:48:21.83 ID:olktiftdO

イェンシッド「それに、今回お前たちに向かってもらう世界は少し特殊でな・・・」



リク「? どういうことだ?」



イェンシッド「今までお前たちが行ってきた世界には少なからずハートレスに立ち向かう力を持ったものがいたはずだ」



イェンシッド「だが、今回お前たちに向かってもらう世界にはそういった超常の力がない、あるいはとても希薄だ」



イェンシッド「魔法は一般的におとぎ話の物として扱われ、科学による兵器もハートレスたちを認識して対抗するほどには優れているわけではない」



イェンシッド「その必要がないほど平和で満ち足りているともとれるがな」



ソラ「そんな・・・じゃあすぐに向かわなくちゃ!」




4: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/21(水) 21:49:13.75 ID:olktiftdO

イェンシッド「落ち着け、お前たちの活躍もあってかハートレスの力も大分沈静化している」



イェンシッド「それにその世界は超常の力が薄い分、ハートレスにとっても四六時中人を襲えるくらいに活発になれるほど快適な場所ではないらしい」



リク「・・・?それならわざわざ向かう必要もないんじゃないか?向こうにだって戦える人間がいないわけじゃないんだろ?」



イェンシッド「・・・お前たち、『アイドル』というものを知っているか?」



ソラ「ん?ああ、歌ったり踊ったりするみんなの人気者のことだろ?時々見るよ」



イェンシッド「星の光がいうにはその世界のアイドル、その心の光がハートレスをおびき寄せているらしい」



ソラ「?」






5: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/21(水) 21:51:08.25 ID:olktiftdO

リク「なるほどな、そいつらを守りつつハートレスが発生しないよう世界の鍵穴を探すということか」

リク「王様たちがいないのは、俺たちみたいな人間以外の存在がほとんどいないから、余計な混乱を招かないため、だろ?」

イェンシッド「そういうことだ」

ソラ「分かった!じゃあ行ってくるよ!リク、行こう」

イェンシッド「だから待てと言っているだろうに、今からお前たちにはある魔法をかける」

ソラ「魔法?」

イェンシッド「うむ、さっきも言った通りあの世界のほとんどの人間は超常の力という意味での魔法の類を作り話程度にしか思っていない」






6: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/21(水) 21:53:01.29 ID:olktiftdO

イェンシッド「そして一部を除けば、人間は未知のものに対して恐怖を抱き、時に集団で迫害する、残念なことだがな」

イェンシッド「お前たちにかける魔法はそれを防ぐための物、端的に言えばお前たちの言葉や行動を少しだけ自然と受け入れてもらうための魔法だ」

ソラ「そんなこともできるの?やっぱりイェンシッド様ってすごいんだ!」

リク「それは、かなり危険なものじゃないのか?」

イェンシッド「うむ、悪用すれば大変なことになる、これはお前たちを信用してのことだ、分かるな?」

ソラ「うん、わかった、ありがとう、それじゃ行こうよリク」

リク「ああ、足を引っ張るなよ?」

ソラ「なにおう!?」

イェンシッド「これ喧嘩するでない、今から魔法でお前たちを飛ばすぞ、よいな?」




7: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/21(水) 21:55:40.82 ID:olktiftdO

2人は魔法をかけてもらうために目をつぶる。

ソラ「行先は?」

イェンシッド「その世界の日本という国、心の光を持ったアイドルが多く集まる場所」

イェンシッド「346プロダクションだ」

346プロダクション前

ソラ「うわ、大きい建物だなあ」

リク「ここにそのアイドルたちが多く集まるらしいが・・・!?ソラ!見ろ!」

ソラ「え?あっ!」






8: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/21(水) 21:58:07.40 ID:olktiftdO

2人の視線の先には自分たちとさほど年の変わらない4人の少女、そしてそれを取り囲むようにハートレスたちが集まっていた。

少女1「こ、これっていったいどうなってるの!?」

少女2「し、知らないよ!なんか全然着ぐるみとかに見えないし、というかなんでこっちに来るの!」

少女3「これ・・・まさか少しだけ噂になってる・・・?」

少女4「闇の眷属、我が魂に惹かれ、仮初の眠りから解き放たれたか・・・?」(ひいいい私食べてもおいしくないよー!)

ソラ「ハートレス!そこまで活発じゃないんじゃなかったのかよ!」

リク「あの4人にも原因がありそうだが、俺たちの心に充てられたのか・・・?」

ソラ「考えるのは後だ!助けるぞ!」

リク「分かっている!」

4人とハートレスの間に割って入るように2人は飛び込んでいった




9: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/21(水) 22:00:43.14 ID:olktiftdO

数分後

ソラ「よし、楽勝!」

リク「今更このくらいならどうってことないな」

出てきたハートレスは取り立てて珍しいものではなかった

強いて述べれば、シャドウやソルジャーなど町中で見かけるものが多かったが、多くの冒険を経て力を得た2人の敵ではなかった。

ソラ「危なかったな、4人とも大丈夫?」

キーブレードをしまったソラが話しかける。

少女1「は、はい、助かりました!ありがとうございます!」

少女2「いやいやいやいや今の何!?あのゲームのモンスターみたいなのもそうだけど、いきなり2人の手から何か出て来たと思ったらもうやっつけられちゃってるし!」

少女3「君たちは一体・・・?さっき黒いやつのことを知ってるの?」

少女4「くくく・・・闇の眷属、それに抗うは光と闇の剣を携えし者たち、今は暫し勝利の美酒に酔いしれようぞ!」
(まあまあ、とりあえずは助けてもらったんだしいいじゃないですか、あの剣かっこいいし!)

ソラ「えっと今のはハートレスっていうんだけど、話すと長くなりそうだな・・・」






10: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/21(水) 22:02:46.53 ID:olktiftdO

少女1「あっじゃあ私たちの事務所に来ませんか?そこでならゆっくり話せますし」

少女3「大丈夫かな、勝手に部外者を連れ込んで・・・」

少女2「うーん、まあいいじゃんいいじゃん、いざとなれば私たちから説明すればいいし」

少女4「幕は降りた、この漆黒の翼を休め、渇きをいやすのもまた一興」
(ほっとしたらのどが渇いたし一度お茶にするのもいいですね)

ソラ「あ、俺、ソラ!みんなは?」

リク「リクだ、4人とも災難だったな」

少女1→卯月「あ、私卯月っていいます、島村卯月です」

少女2→未央「私本田未央!まだ新米だけど私たちはこの346プロダクションでアイドルやってるんだ」

リク(ここのアイドル?ハートレスに襲われたのと何か関係があるのか?)

少女3→凛「・・・渋谷凛、よろしく」

少女4→蘭子「我が名は神崎蘭子、天と地の名を冠す盟友たちよ、暫しの間ゆるりと凱旋を楽しむがよい!」
(神崎蘭子です、ソラさんリクさん、さっきは本当にありがとうございました!ゆっくりしていってくださいね)




11: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/21(水) 22:04:34.27 ID:olktiftdO

ソラ「そっか、ウヅキ、ミオ、リン、ランコ、よろしくな!」

未央「おぉ、初対面の女の子を前にいきなり名前呼びとは、ソラっち意外と大胆ですなぁ」

ソラ「え、なにが?」

未央「あ、あれ〜?」

蘭子「わ、我が真名はみだりに晒すものに非ず」(な、なんだか照れますね)

リク(落ち着いてみると、4人から周りより少し強い程度だが心の光を感じる・・・だがこれだけでハートレスが寄るものなのか・・・?)










12: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/21(水) 22:08:46.49 ID:olktiftdO

今回は以上です。もう書溜めの半分を使ってしまった・・・

キングダムハーツの時系列としては2の少し後くらいを想像していますがあまり深く考えずに楽しんで頂けたらと思います。

アイドルマスターシンデレラガールズに関しましては多少流れがアニメによる部分もあるかもしれませんがメインがこの4人な時点でかなり趣味が入っています。

また1週間以内に少しでも書き溜めて投下したいと思います。

ありがとうございました




14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/21(水) 23:25:59.09 ID:eqchoctT0

乙乙
おかしい・・・らんらんの言うことが一番的を得ている気がする・・・熊本弁なのに




21: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/23(金) 00:12:56.76 ID:LkqkdApmo


事務所のカフェ

Pと合流後、ソラとリク説明中

P「まずは一度、御礼を言わせてください、うちのアイドルを助けてくださり、本当にありがとうございました」

ソラ「そんな、お礼なんていいって、もともとそのために来たんだからさ」

リク「俺たちの話を信じてくれるのか?」

P「ええ、まあ、実をいいますと君たちのいうハートレスとはなんどか鉢合っていまして」

卯月「え、そうなんですか?」

未央「なにそれ聞いてないよ!」

P「まあ最初は悪い夢か何かだと思いましたし、皆さんに心配をかけてもいけませんから」






22: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/23(金) 00:14:06.77 ID:LkqkdApmo


凛「それで、どうしたの?」

P「あれからは明らかな悪意を感じました、皆さんを付けているようでしたし、警告をしても反応をしなかったので試しに殴ってみたのですが・・・」

未央「殴ったんだ・・・」

P「とりあえずは霧散したんですが、今一止めをさせた気がしなくて・・・」

蘭子「滅びゆく感覚に覚えがあるのか?」(止めを刺した感覚とか分かるんですか・・・?)

P「しかも、あれらは日に日に4人に近づく強さが強まっている様な気がするんです」

ソラ「ハートレスはキーブレードで倒さないと、しばらくしたら復活するからな」






23: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/23(金) 00:15:50.72 ID:LkqkdApmo


P「なるほど、きっと今まで私が倒したものが今日になって沸き上がったのでしょう」

P「しかし、困りましたね・・・」

ソラ「なにか、まずいの?」

P「もしあのハートレスというのがアイドルをつけ狙うなら、彼女たちを無闇に外に出すわけにはいきません」

P「かといってあの化け物のことを説明して仕事やレッスンを休むのも厳しいでしょうし・・・」


凛「それは・・・」

未央「そんなプロデューサー、そりゃないよ!」

卯月「そんな!私たち、やっとアイドルになれたと思ったのに・・・!」

蘭子「我らが宴はここで幕が下りるのか・・・」(せっかくこれからも頑張っていこうって時なのに・・・)






24: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/23(金) 00:16:43.28 ID:LkqkdApmo


ソラ「大丈夫だって、それを何とかするために俺たちが来たんだから」

卯月「ソラ君・・・」

P「しかし、あなたたちも四六時中4人の傍にいるわけには・・・」

リク「俺たちが来る前は、ハートレスはウヅキたちの前に現れなかったんだろう?」

P「ええ、少し離れたところに発生したものは私が処理していましたが」

リク「きっとハートレスもそう簡単にはウヅキたちの前に出れない理由や条件があるんだと思う」

リク「・・・おそらく俺たちの強い心に充てられたんだろうな」

ソラ「リク、それは・・・」

リク「だがそれだけが条件とは思えない、現に今俺たちは襲われていない」

リク「それを調べれば鍵穴のヒントも見つかるかもしれない」






25: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/23(金) 00:17:44.66 ID:LkqkdApmo

未央「その世界の鍵穴っていうのを閉じればもうハートレスは現れないんだよね?」

ソラ「うん、イェンシッド様がいうには鍵穴を閉じてしまえばこの世界にハートレスが住み着くような力はないって」

卯月「プロデューサーさん、やっぱり私たち、諦めたくありません、ソラ君たちに協力する形でなんとかなりませんか?」

P「しかし・・・」

ソラ「俺からも頼むよ、みんなが夢を諦めるところなんて見たくないんだ」

リク「俺たちも最大限の協力はする、それに心に影が差し続けている状態は、それはそれで間違いなくハートレスや闇の存在を呼び寄せる原因になる、なんとかならないか」

未央凛蘭子「プロデューサー・・・(瞳を持つものよ・・・)」

P「・・・・・・・・・・・・・はあ」






26: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/23(金) 00:19:28.94 ID:LkqkdApmo


P「分かりました、きっと、遅かれ早かれこうなっていたのでしょう」

P「もしこのままの状態だったら取り返しのつかないことになるかもしれない、そう思うことにします」

P「ソラ君、リク君、改めて協力をお願いしても、よろしいでしょうか」

卯月「あっ・・・ありがとうございます!」

ソラ「やったなみんな!」

未央「やーりぃ!」

凛「うん、よかった」

蘭子「くくく、宴は終わらない、我らの狂宴はこれからよ!」(私たち、アイドルを続けられるんですね!)

P「それでは、今日のレッスンに向かいましょう、お2人もよかったら見学でも」

ソラ「いいの?俺みんなが歌ったり踊ったりしてるとこ見てみたい!」

リク「ま、退屈はしなさそうだな」

こうしてソラとリクの最初の一日が過ぎていく、あれからハートレスが現れることもなかった。

これから先どうなっていくのだろうか






29: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/23(金) 07:47:05.83 ID:LkqkdApmo



ソラ「そういえばプロデューサー、あの4人ってユニットでいいの?」

P「いえ、島村さん本田さん渋谷さんは3人のユニットですが蘭子さんは一人のソロユニットですね」

リク「その割にはずいぶん仲がいいな」

P「ええ、なんでも上の方から新しいアイドルの育成ということで、彼女たちは同じプロジェクトの元にレッスンプランなどを受けているんですよ」

ソラ「プロジェクト?」

P「ええ、名前は『シンデレラプロジェクト』、です」

ソラ「へえ、シンデレラと同じ名前なんだ」

P「それはどういう?」

ソラ「あ、うん、それは―――」

リク(シンデレラ?セブンスプリンセスのか?いや、まさか、な・・・)





33: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/23(金) 22:28:57.20 ID:LkqkdApmo


数日後

ソラ「そしたら、ドナルドがさ・・・」

未央「あはは、なにそれ!」

凛「なんというか漫才トリオみたいだね」

未央「そうそう、そのドナルドとグーフィーって人とソラならいい線いけるって!」

ソラ「えー、こっちは真剣に冒険してるのに」

蘭子「天から紡がれし異界の朋友の調べ、我が瞳の輝きも邂逅を求めている!」(ソラさんの話を聞いてると私の言葉にも磨きがかかります!一度他の世界にも行ってみたいです)

卯月「ソラ君っていろんな人と友達なんだね、それにいろんな世界のことを知ってるし」

未央「おっと、友達作りなら、この未央ちゃんも負けてないよ!」

ソラ「うん、みんな最高の友達さ、もちろんここのみんなもね」

凛「そ、ソラって結構ずばっていうよね、そういうこと」

卯月「それに私たちはお話に出てきた皆さんと違って戦ったりもできないし、守ってもらってばっかりで・・・」






34: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/23(金) 22:29:45.86 ID:LkqkdApmo


ソラ「そんなことないって!みんな真剣にアイドルを目指してレッスンしたり、取材とか受けてるのを見てると、本当にかっこいいし、その心の強さだって他のみんなに絶対負けてない、だから俺たちも頑張れるんだ、だろ?リク」

リク「ま、張り合いが出るのは事実だな、さしずめ俺たちは4人の友達でファンといったところか?」

卯月「あはは、褒めすぎだよ」

リク「・・・!ソラ、ハートレス、こっちだ」

ソラ「え、また?ごめん、俺たち行かなきゃ」

未央「うん、かるーくひねってきてよ!」

蘭子「ふむ、宴の時は近い」

凛「あ、本当だ、私たちもレッスンに向かわなくちゃ」

卯月「それじゃあ、また後で」

数分後






35: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/23(金) 22:30:59.52 ID:LkqkdApmo


事務所の廊下のベンチ、2人はPからもらったお金でジュースを買い、休息をとっていた。

ソラ「結局あれからハートレスがウヅキたちの前には出てきたことってないな」

リク「ああ、せいぜい一日に何回か、今までプロデューサーが相手してきたように遠巻きに数体現れる程度だ」

リク「強さも大したものじゃない、あれなら殴って倒したというのも納得だな」

リク「あれくらいなら気配を感じたらすぐに動いて、みんなに余計な心配も掛けないうちに倒せばいいだけだ」

ソラ「・・・でもやっぱり変だよな、ハートレスたちが大人しすぎる」

リク「ああ、今まで相手してきたのもまるでしびれを切らして勝手に動いたかのような存在ばかりだ」

ソラ「しびれを切らす?なにに?」

リク「分からない」

ソラ「あっ、もしかして『ウヅキたちが一人前のアイドルになるまで待ってる』、とか」

リク「はは、本気で言ってるのか?」

ソラ「な、なんだよ、ハートレスだってアイドル好きだったりするかもしれないだろ」

リク「さあな、ただ単純にこの世界がハートレスにとって合わないだけかもしれない」

ソラ「そう、だといいんだけど」







36: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/23(金) 22:31:51.23 ID:LkqkdApmo


さらに数日後

ソラ「昨日の宣材写真の撮影、すごかったな!なんというか、みんなキラキラしてた」

リク「あの写真をもとに4人のことを町のみんなに知ってもらうみたいだが・・・お前がいきなり飛び込んだ時はびっくりしたぞ」

ソラ「しょ、しょうがないじゃないか、ライトの裏にハートレスが隠れてたんだから」

リク「まあそれはそうだが、やっぱり妙だな・・・」

ソラ「なにが?」

リク「お前がハートレスを倒した後、その残滓を調べてみたんだが、以前より少し強くなっていた」

ソラ「そういえば、それにウヅキたちの前にはっきりハートレスが現れたのって最初にあったとき以外は初めてだよな」

リク「潜伏能力に優れたシャドウというのもあるのかもしれないが、ウヅキたちにも何か変化が起きているのかもしれない」

ソラ「変化かあ・・・そういえばレッスンの時とかより、アイドルとして輝いてるって感じはしたけど、別になあ」

リク「鍵穴の手がかりも未だつかめず、さすがにそろそろ収穫がほしいところだな」


「あ、ソラ君、リク君!」





37: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/23(金) 22:32:47.63 ID:LkqkdApmo


ソラ「あ、みんな!どうしたんだよそんなに急いで」

卯月「うん、それがね」

未央「私たちライブのバックダンサーに選ばれたんだ!」

ソラ「え、もう?すごいじゃないか!」

凛「うん、正直私たちも驚いてる」

蘭子「我が両翼がはためくはここには非ず、今は血の盟約にしたがいし同朋たちの宴に興じよう」(私は今回お留守番なんですけどね、三人ともすごいです!)

美嘉「やっほー、君たちがみんなの言ってたソラ君とリク君かな?」

リク「?あんたは・・・」

美嘉「ああ、あたしは城ケ崎美嘉、今回3人には私のバックダンサーを努めてもらうことになるからね」

美嘉「ハートレス、だっけ?なんて都市伝説くらいにしか思ってなかったけど4人から話を聞いてるとね」

美嘉「一回そのハートレスからお姫様を守ってる騎士様がどんなのか見ておきたくてさ」

卯月「そんな、お姫様だなんて大袈裟ですよ」

ソラ「へへへ、友達を護るのは当たり前だよ、ハートレスたちのことは俺たちに任せて!」

リク「ソラは女の子の前だとすぐかっこつけるからな、話半分に聞いておいた方がいいぞ」

ソラ「なっ、そういうのはドナルドのいうことだろ」

美嘉「はは、仲がいいんだね、うん、変な男たちだったらどうしようかと思ったけど、いい子そうで安心したよ」





38: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/23(金) 22:33:45.98 ID:LkqkdApmo


リク「それはどうも、ところであんたはハートレスを見たことがないのか?」

美嘉「え?うーん、変なお化けみたいなのが出る話は聞いたことがあるけど、実際に見たことはないかな」

リク「そうか・・・」

リク(この人からも強い光の心を感じる・・・ある意味では4人よりも安定した、なのにハートレスは引き寄せられていないのか?)

お前たち、そろそろ休憩は終わりだぞ!

卯月「あ、私たちそろそろレッスンに戻らなくちゃ」

ソラ「そっかみんな、頑張れよ、ランコもきっとチャンスがあるさ」

蘭子「くくく、我が魂は雌伏の時、いずれ輝くためその研鑽をおしむことはない」(はい、今回は残念でしたけどこれからも頑張り続けます)

蘭子「いざ・・・」(それでは・・・)

蘭子「闇に呑まれよ!!」(お疲れ様です!)

リク「!?」驚愕のあまり後ろに飛ぶ

ソラ「なっ!?」






39: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/23(金) 22:34:18.82 ID:LkqkdApmo


未央「えっ、ちょっとリクどうしたのさ」

リク「あ、いや・・・」

ソラ「ランコ、急にどうしたんだよ!」

蘭子「・・・え、え?」

ソラ「闇に飲まれよだなんて!もしかしてハートレスか怪しい奴になんかされたのか!?」

蘭子「あ、いや、えっと」

凛「ちょっと、2人とも落ち着きなよ、顔すごいよ」

美嘉「そうそう、とりあえずジュースでも飲む?」

リク「っ・・・すまない、ソラ、ランコに詰め寄るな、きっといつもの調子でしゃべっただけなんだろう」

ソラ「確かに闇の心は感じられない・・・ごめん、ランコ」






40: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/23(金) 22:36:51.22 ID:LkqkdApmo


卯月「い、一体なにが・・・」

未央「え、えっと・・・弟や兄貴のやるゲームや漫画であるんだけどさ、よくわかんないけどもしかしてこんな状況だし、その、やっぱりあったりするの?闇落ち?とか」

リク「・・・ああ、俺は一度闇に飲まれ、ソラやみんなと敵対しあった」

5人「!?」

リク「だけど、ソラたちは諦めずに俺を闇から引きずり出してくれた、だから俺は今ここにいる」

ソラ「リク・・・あれは俺も・・・」

リク「みんなはハートレスに狙われてるから今言っておく、みんなも友達は大事にしてほしい、自分が何か呑まれそうになった時、手を引いてくれる友達を」

リク「そしてその友達が呑み込まれそうになったら、自分たちが手を引っ張るんだ」

蘭子「・・・リクさん・・・ごめんなさ―――」

リク「取り乱して悪かったな、それがお前らしさなんだろう?」

蘭子「え・・・うむ、我が言霊は我が魂をより輝かせる」

リク「だったらそれを大事にしてくれ、戦う力がなくても、それはきっとハートレスたちや闇の住人に負けない心の強さになる」





41: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/23(金) 22:37:57.49 ID:LkqkdApmo


蘭子「・・・笑止、我が瞳は煉獄の劫火さえ曇らせることは敵わず!」


未央「そうそう、時々いってることわかんないけどらんらんはそうでなくちゃ!」

卯月「友達ですか・・・はい、私、みんなのこと今まで以上に大事にします!」

美嘉「それじゃ、気を取り直してレッスンに向かおっか、ばっちり仕込んであげるからね」

凛「それじゃあ、また後で」


ソラ「リク・・・」

リク「どうした?腹でも減ったのか?」

ソラ「なっ、俺は心配して」

リク「ソラ、この世界は平和なんだな」

リク「ハートレスやそれに近い脅威もなかったし、光や闇を楽しむ余裕さえある」

ソラ「・・・うん、まるでかつてのデステニーアイランドだ」

ソラ「ああ、だからこそ俺たちが頑張らなきゃいけない、必ず鍵穴を見つけて、みんなが何の心配もなく夢に向かって頑張れる世界に戻さないと」

リク「・・・そうだな」






42: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/23(金) 22:40:08.95 ID:LkqkdApmo

今回は以上です。

書いてて今まで一回もやみのまきいてなかったのかよとも思いましたがそこはたまたまハートレス退治に向かっていたとか脳内補完をお願いします、すみません・・・

また、書き溜めをして1週間以内には投下をしたいと思います。ありがとうございました。






46: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/24(土) 22:51:45.34 ID:UBvELMJSo


ライブ当日

舞台裏

凛「いよいよだね、蘭子はもう客席にいるみたい」

卯月「う〜なんだか緊張してきました」

未央「う、うん・・・」

ソラ「大丈夫だって、みんなあんなに練習してたんだから、絶対うまくいくって」

リク「自分の心を信じて力を出し切る、それで十分さ」

凛「二人はすごいポジティブだね、こういう時も」

ソラ「友達を信じるのは当たり前だろ?」

リク「もしどうしても不安なら、みんなを信じる俺たちのことを信じるんだ」

ソラ「そうそう!なんたって俺たちはみんなの友達でファンなんだからさ!」

未央「・・・うん、そうだね!よーし未央ちゃん元気百倍!いつか作るファンの数は百倍どころじゃ終わらせないよ!」

卯月「はい!頑張ります!」

凛「うん!」

そしてライブは始まった

トキメキどこまでもエスカレート〜♪

舞台裏

ソラ「すごい、これが本物のライブ・・・!みんなレッスンの時よりずっとキラキラしてる!」

リク「前も同じことを言っていたな」

ソラ「違うって、今回はあの時より心もキラキラしてるっていうかさ」

P「はい、あの子たちもちゃんと練習の成果が出てるみたいですね」

リク(心が・・・輝いてる)





47: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/24(土) 22:52:36.94 ID:UBvELMJSo


はっとしたようにリクが踊っている3人を凝視する

リク「ソラ、なにか思い出さないか?今の3人の心を見て」

ソラ「なにって、すごい輝いて・・・!?これってまさか!?」

ソラ「セブンプリンセスと同じ!?」

その瞬間、ライブの喧騒の中、2人だけが感じ取れるほどの、ライブとは違う衝撃が走る。

リク「ハートレス!?この感じ、今までの比じゃないぞ!」

P「なんですって!?」

ソラ「行こう、リク!」

P「それなら私も・・・」

ソラ「大丈夫、プロデューサーはみんなの傍にいて!」

P「・・・分かりました、確かに足手まといですね、すみません」

ソラ「ううん、すっごい嬉しかった!だからそんなプロデューサーには3人の近くにいてほしいんだ」






48: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/24(土) 22:53:30.17 ID:UBvELMJSo


P「・・・はい!お気をつけて」


リク「ソラ、急ぐぞ!」

ソラ「分かってる!」

〜〜〜〜♪

卯月(・・・ソラ君?)

ライブ会場前の広場

リク「これは・・・!?」

ソラ「ガードアーマー!こいつ、まさかウヅキたちの心を狙って!」

ガードアーマー「・・・」

2人の言葉に耳を貸す様子もなくガードアーマーは障害である2人にジャンプ攻撃を繰り出す。

2人はすんでのところで二手に分かれてそれを回避し、キーブレードを構える。

リク「ソラ!こいつがライブ会場に近づけないよう気を付けろ!」

ソラ「分かってる!」

次にガードアーマーはおなじみの四肢を分離させた攻撃を繰り出してくる。

ソラ「くっ」

自分たちに回転して近づいてくる手、踏みつけてくる足をかわし、動きが弱まったところをキーブレードで叩いていく。





49: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/24(土) 22:54:08.49 ID:UBvELMJSo

リク「まずい、胴体が!」

しかしそれもガードアーマーの狙いだったのだろう、2人の注意が散漫になった胴体がゆっくりとライブ会場に近づいていく。

ソラ「!こうなったら!」

ソラは手足による攻撃の傷は無視し、キーブレードに力を流し込み、胴体に突進していく。

ソラ「『ブラスティックゾーン』!!」

巨大な剣激が胴体に直撃し、衝撃により手足もわずかに怯む。

リク「無茶をする、だがチャンスか!『ダークオーラ』!!」

動きの鈍くなった手足にすかさず闇の力をまとったリクが突進攻撃を繰り出し、最後に光線をぶつけて手足を消滅させていく。

リク・ソラ「今だ!!」

怯みから回復しかけた胴体に2人がクロスする様に斬りかかる。

力尽きたかのようにガードアーマーは消滅していった。






50: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/24(土) 22:54:45.41 ID:UBvELMJSo


ソラ「よし、俺たちの勝ちだ!・・・いてて」

リク「大丈夫か?無理やり突っ込むからそうなるんだ」

ソラが自身にケアルをかける。

ソラ「仕方ないだろ、会場が壊れたらウヅキたちが心配するだろうし」

リク「まあ、そういう意味ではあれが正しかったのか、しかし・・・」

ソラ「?」

リク「ソラ、今回のことをみんなに話すべきだと思うか?」






51: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/24(土) 22:55:30.13 ID:UBvELMJSo


ソラ「え?隠しておくの?」

リク「あの4人は恐らくライブなどで、アイドルとして輝いていくと心の光が強くなる、推測だがな」

リク「どうして、アイドルとして劣っているとは思えないミカに、同じことが起きなかったかはわからないが」

ソラ「確かにあれはセブンプリンセスと同じ感じがしたけど・・・隠し事はよくないんじゃないか?」

リク「ソラ、お前は4人にアイドルを諦めてほしいのか?」

ソラ「そんな!あるわけないだろそんなこと!」

リク「だが4人とも、形は違えどとても優しい心を持っている」

ソラ「・・・もし自分たちが、アイドルとして輝くほどハートレスを引き寄せてしまうと知ったなら・・・4人はきっと」

リク「そういうことだ、やめるかどうかは別にしても、その心には間違いなく亀裂が入る」

ソラ「・・・分かった、みんなにはいつもより少しだけハートレスが多かったくらいにしとくよ」

リク「ああ、それに、本格的にのんびり鍵穴を探すわけにもいかなくなってきた、なんとかしないとな・・・」






52: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/24(土) 22:58:08.54 ID:UBvELMJSo


楽屋裏

凛「あ、2人とも」

未央「あー!なにやってたのさ!もうライブ終わっちゃったよ」

ソラ「ごめんごめん」

卯月「もしかしてまたハートレスが?」

ソラ「そうそう、いつもよりちょっとだけ数が多くてさ」

凛「え、これ、腕にあるの傷跡?」

ソラ「え!?だ、大丈夫大丈夫、ケアルはかけたしすぐになくなるって」

P「・・・リクさん?」

リク(後で話す、今は察してくれ)

P「・・・分かりました」

多少予想外のことが起きたものの、卯月たちに異常はなく、あれからハートレスが現れることもなかった。

しかし、セブンプリンセスに匹敵する心の輝き、引き寄せられるハートレス、これから先どうなっていくのだろうか。






53: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/24(土) 22:59:48.92 ID:UBvELMJSo


謎の空間 


???「・・・ふん、あいつの計画は順調ってところか・・・だが」

???「そうなんでもうまく行き続けないのがゲームの常ってやつだ」

???「あの世界の闇の力も相応にたまった、あいつばかり甘い汁を吸うのも面白くない、有望な芽はさっさと摘んでおかないとな」







58: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/26(月) 21:10:13.97 ID:Ywfy35vyo


P「そんなことが・・・!」

みんなと別れた後、リクはPと2人になり、真実を打ち明けていた。

2人はこの世界に来てからはPのアパートに厄介になっている。

イェンシッドのおかげか、特に怪しまれることはなかった。

リク「ああ、あんたには話しておこうと思ってな、ソラも隠し事が得意なタイプじゃないし、あんたならフォローもできるだろ?」

P「しかし、それでいいのですか?このままでは君たち2人の負担も・・・」

リク「ハートレスを倒し、ウヅキたちを守るのが俺たちの役目だ、気にすることはない」

リク「それに4人に話しても何になる?あいつらの心に影を落とすだけだ」

P「・・・リク君、頼みがあります」

リク「?」

突然、Pがリクに頭を下げ始めた。






59: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/26(月) 21:11:06.52 ID:Ywfy35vyo


P「私に戦う術を、彼女たちを守る方法を教えていただきたいのです」

リク「なっ!?」

Pが悔しそうに拳を握りしめる。

リク「プロデューサー?」

P「・・・いえ、すみません」

P「ですがやはり、悔しさがあるのは事実です」

P「本来はプロデューサーである私が彼女たちを守らなくてはいけないのに」

リク「俺たちが来る前はそうしてたじゃないか」

P「ですが、今出てくるハートレスには正直敵う気がしません、あなたが話した鎧のような巨大なハートレス、まさか強いハートレスがあれだけということはないでしょう?」

P「それに、誤解しないで聞いていただきたいのですが、ソラ君、リク君、君たちは立派な人物です」

P「しかし、やはりまだ少年の域を出ていないのは事実です」






60: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/26(月) 21:11:32.55 ID:Ywfy35vyo


P「恥ずかしい話、情けないのですよ、彼女たちの大事な友達である君たちを危険な場所に送り出し、自分はいつも通りプロデューサー業に専念することしかできない・・・!」

リク「・・・」



ソラ「違う!!」

静寂の中、物陰から飛び出したソラの声が響く。

P「!?」

リク「ソラ!?どうしてここに!?」

ソラ「2人だけでこっそりどこかに行こうとしてたからさ」

ソラ「それにプロデューサー、プロデューサーが悩む理由なんてどこにもないよ」

P「それは、どういう」

ソラ「ウヅキたちと話してると分かるんだ、みんな本気でプロデューサーのことを信頼してる」






61: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/26(月) 21:12:05.70 ID:Ywfy35vyo


ソラ「もちろんみんな本気で立派なアイドルを目指してる、だけどプロデューサーが仕事を取って来たり、みんなんのスケジュールを調節したり、そうやって頑張ってるのもみんなが頑張れる秘密の一つなんだって」

P「しかし、そんなことは言ってしまえば誰でも???」

ソラ「違うよ、俺たちはハートレスを退治することはできてもそんな難しいことはできない、結局プロデューサーのいう通り子供なんだから」

ソラ「それに、プロデューサーは本気でみんなを立派なアイドルになることを目指してるんだろ?」

P「っ、当たり前です!私は彼女たちならアイドルとして輝けると本気で思えた、彼女たちはそれに応えるといってくれた!だから私は彼女たちのプロデューサーになったんです!」

ソラ「うん、そうやって4人のために真剣になってくれるプロデューサーがいるから、ウヅキたちも安心できるし、俺たちも安心して戦いに行けるんだ」

P「・・・ソラ君」

リク「お前はお前にできることを精一杯やれ、そうだろ?ソラ」

ソラ「あっリク、勝手にまとめるなよ」

リク「ソラの癖にかっこつけるからだ」

ソラ「えーなんだよそれ」

P「そう、ですね、少し、一人で抱え込みすぎてたのかもしれません」

ソラ「そうそう、もっと頼ってよ、プロデューサーは大人だけど友達なんだから」

3人の男たちの夜は更けていく。






63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/27(火) 00:32:45.60 ID:HSXDh66q0



この世界にはディズニーは存在してない設定ってことでOK?
シンデレラの知名度に少なからず影響がありそうだが・・・




64: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/27(火) 07:13:33.97 ID:07/ZPypdo

>>63
そうですね、いわゆるブランドとしてとってかわる存在はいてもディズニー自体はないといった感じです

シンデレラ自体は有名な童話ですし、それをディズニー風にマイルドにした会社もありますが、少なくともドナルドやグーフィーと聞いてもピンとこないくらいに考えて頂ければと思います。




66: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/27(火) 08:30:22.21 ID:07/ZPypdo


数日後

ソラ「いよいよランコのライブだな!」

蘭子「うむ、雌伏の時は終わる、今こそ我が両翼と魂の輝きが無辜の子羊を照らすとき!」

リク「ランコなら大丈夫さ、あれだけ練習したんだからな」

卯月「うんうん、蘭子ちゃんなら大丈夫だよ」

未央「・・・」

凛「ん?未央、どうしたの?」

未央「え、あ、いやーなんでもないなんでもない」

未央(さすがに美嘉ねえの時よりお客さんが少ないとは言いづらいしなあ)

P「観客の数・・・ですか?」

未央「うぇ、プロデューサーもしかしてエスパー?」

P「いえ、ずっと観客席の方を見ていたので」

リク「俺はアイドルには詳しくないが・・・4人はまだ駆け出しだろう?ミカがいなければこんなものじゃないか?」

未央「なっ・・・(私が言い出しづらかったことをこうもあっさりと)」






67: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/27(火) 08:30:57.27 ID:07/ZPypdo


ソラ「なにいってんだよ2人とも!ランコはちゃんと今まで頑張って―――」

蘭子「数は問題に非ず」

ソラ・未央「・・え?」

蘭子「例え、器を満たすには十分ではなくとも、彼の子羊たちは我が漆黒の翼と魂に導かれ舞い降りた哀れな道化」
(例えライブステージ一杯の観客じゃなくても、お客さんが私に会いに来てくれたことに変わりはありませんから)

蘭子「ならば我は瞳を持つものとして慈悲と寵愛を持って彼の者たちを迎えよう!」(だから私は精一杯みんなのために歌うだけです!)

未央「・・・」

P「神崎さん・・・」

ソラ「強いんだな、ランコは・・・うん、俺たちがどうこういうことじゃなかったよ」






68: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/27(火) 08:31:41.34 ID:07/ZPypdo


蘭子「なに、いかなる形であれ、我にささげられる供物はすべて我が懐に収めよう」(いいんですよ、未央さんもソラさんも心配してくれただけなんですから)

神崎蘭子さん、メイクお願いしまーす

P「っと、そろそろですね」

蘭子「うむ、では血を分けた盟友たちよ、狂乱の宴を楽しもうぞ!」(はい、それじゃあみなさんも、今日は楽しんでいってくださいね)


蘭子「リクよ」

リク「ん?」

すれ違いざまに蘭子が小声で話す

蘭子「汝の慟哭、我が血に刻まれつづけているぞ?」(あなたの言いたかったこと、こういう、ことですよね?)

リク「!・・・ああ」

ソラ「?、リク、今なんかランコとしゃべった?」

リク「内緒だ」

ソラ「えー、なんだよそれ」

未央(私・・・なに考えてたんだろ)







69: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/27(火) 08:32:33.73 ID:07/ZPypdo

蘭子のライブ中

華蕾夢ミル狂詩曲〜魂ノ導〜

蘭子「困惑(マヨ)いの翼 導かれた迷宮で〜♪」

ソラ・リク「ランコ、いいぞ!」

そこにはライブ会場でライブを見れば何かわかるのではないかと、ペンライトを持ったリク、ソラ、ウヅキたちの姿があった。

リク「・・・ってはしゃぎすぎだソラ、またあの時みたいにハートレスが現れたらどうする」

ソラ「なんだよ、リクだって一緒に応援してるくせに」

リク「それはそうだが・・・」

リク(妙だな、ランコの心はあの時のウヅキ、リン、ミオ、3人に負けないくらい輝いている、ともすればそれ以上だ)

リク(だというのにハートレスの気配を感じない、いや感じなさすぎる、俺たちの読みが外れたのか・・・?)

ソラ「ほらリクってば!難しい顔してたらランコに悪いだろ!」

リク「・・・そうだな」

卯月(・・・2人とも?)

凛(やっぱりソラもリクも最近少し変だよね)

未央「・・・いいぞー!らんらーん!輝いちゃえー!」

リク(考えすぎだったか?)

ライブ終了後





70: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/27(火) 08:33:11.14 ID:07/ZPypdo


控え室

蘭子(ふう、初めてのライブだったけど、みんな楽しんでくれたかな)

蘭子(早く着替えてみんなに会いたい――――――)

???「よう、お嬢さん、御機嫌いかが?」

蘭子「――――!?」

自分以外誰もいないはずの控室、鍵も掛けていた、しかし蘭子が振り向くとそこには黒い霧のようなものが発生していた。

???「なかなか素晴らしいライブだったじゃないか、どこぞのムカツキ野郎が観客席にいたことを除けばね」

その霧をかき分けるように一人の、一目で人間ではないとわかる灰色の男が現れた。

蘭子「だ、誰!?」

ハデス「おっと、これは失礼、俺の名前はハデス、あなたは?カンザキランコ?」

蘭子「ハデス・・・!!冥府の神・・・!」

ハデス「おやおや、俺のことをご存じ?そいつは光栄、この世界は俺たちみたいなのはすっかり薄っぺらくなったって聞いたんだがな」

蘭子「あなたが・・・ソラが話していた・・・!」

ハデス「『ソラ』?ほーう、あのヘラクレスレベルのムカツキやろうとお友達か、まあ知ってるんだけど」

ハデス「さーてそろそろ本題に入ろうか」

ハデスが嘗め回すような挙動で蘭子に近づき、耳元で声をかける。





71: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/27(火) 08:33:51.05 ID:07/ZPypdo


蘭子「ひっ」

ハデス「おっと下手な真似はしないことだ、なに、なにも取って食うわけじゃない、お嬢ちゃんは食べちゃいたいくらい愛らしいがね」

ハデス「ちょいと叩き潰すのに協力してほしい奴がいるんだ、名前はソラとそう――――」

蘭子「リク、ソラ・・・助け」

ハデス「そう、リクだ!10年以上前に俺の誘いを蹴りやがったあの野郎そっくりの!いやそんなに似てないか、まあそこはどうでもいい」

ハデス「聞けばお前さん、俺たちみたいなのに随分ご執心みたいじゃないの、ひょっとしてファンだったりする?」

ハデス「協力してくれれば、この『冥府の神御用達専属アイドル』の席をプレゼント、パチパチパチパチ、どうだ悪くないだろう?」

蘭子「・・・っ」

恐怖のあまり蘭子は十分に声を出せずにいる。






72: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/27(火) 08:34:46.56 ID:07/ZPypdo


ハデス「おやおや、感動のあまり声も出ないか、だが俺も暇じゃあない、今月も予定はぎっしり詰まってるんだ3つ数える間に答えろ、でなきゃこの辺り一帯は問答無用で俺の可愛い部下と同朋たちの・・・楽しい遊び場に変わる」

蘭子「!」

蘭子(ここにはまだ、卯月さんも未央さんも、凛さんも、プロデューサーさんも、リクも、ソラも、ファンのみんなもいる・・・)

ハデス「ひとつ」

蘭子(そんな、そんな)

ハデス「ふたつ」

ハデス「みっ――――」

蘭子「分かった、分かりました!いう通りにします!だから・・・!!」

ハデス「よーし交渉成立だ、とはいってもそう回りくどいことはしない、そういうのはむしろうまくいかないって学んだからな」

ハデス「仲よくやろうじゃないか、俺のアイドル?」

蘭子(リク、ソラ・・・逃げて・・・)







77: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/28(水) 14:39:05.97 ID:qQERMi+DO

かなり面白いクロスSSやね
ハデス様好きだから出てきてくれて嬉しい




79: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/29(木) 08:35:23.36 ID:tMU/YlsTo

ソラ「ランコ、遅いな」

P「確かに、いくらなんでも時間がかかりすぎていますね」

卯月「着替えに時間がかかっているんでしょうか?」

未央「確かにらんらんの服結構いろいろついてるもんね」

凛「・・・だと、いいんだけど」

リク「女の着替えは時間がかかるものなんだろ・・・!?」

凛「リク、それはデリカシーなさ――――」

リク「ソラ!控室に向かうぞ!」

言い切る前にリクは弾かれたように駆け出す。

慌ててソラが追いかけ、Pたちがそれに続く。

ソラ「り、リク、どうしたんだよ」






80: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/29(木) 08:36:04.75 ID:tMU/YlsTo

リク「闇の匂いだ!!クソ、どうして気づけなかった!?」

控室のドアの前についたリクは強く扉を叩く。

リク「ランコ!無事か!?」

返事はない。

リク「!開けるぞ!」

キーブレードを構え、その力で鍵を開いたリクは弾き飛ばすように扉を開く。

中はもぬけの殻だった。

ソラ「そんな!?誰もいない!?」

リク「遅かったか・・・!」

少し遅れてPたちもたどり着く

P「神崎さんは!?神崎さんになにかあったのですか!?」

卯月「嘘、蘭子ちゃん、どこにいったの?」

未央「まさか、悪いやつに攫われたんじゃ!」

リク「くっ・・・闇の匂いはまだ残ってる!みんなはここにいてくれ!ソラ、こっちだ!」






81: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/29(木) 08:37:01.82 ID:tMU/YlsTo


凛「ちょ、ちょっと待って」

リク「なんだ!」

凛「まだ誰が犯人かは分からないんだけど、蘭子をさらったやつは気配みたいなのを消せたんだよね」

リク「ああ、どういう理屈なのかは分からないがな」

凛「なのにリクたちが追いかけられるように匂いを残したってことは・・・」

リク「俺たちを誘っているってことか・・・」

凛「うん、私はあんたたちほど詳しくないけど、ハートレスにそんな知能があるのかなって」

ソラ「そんなこと関係あるもんか!早くランコを助けに行かないと!」

凛「それは、そうだけど」

凛(このまま真正面から追いかけて、大丈夫なのかな?)

リクとソラはそのまま駆け出してしまい、姿が見えなくなる。






82: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/29(木) 08:38:26.41 ID:tMU/YlsTo


未央「・・・しぶりん、しまむー、私たちも行こう!」

卯月「え?」

P「ダメです!危険すぎます!」

未央「大丈夫、ちゃんと物陰に隠れてるから、闘いじゃ役に立たないのも分かってるし」

P「そういう問題ではありません!」

未央「でもソラっちとリクがいってた、大事なのは心の強さだって、何かに飲まれそうになった時に手を引いてやれる友達だって」

未央「私たちとらんらんは友達だよ?何かできることがあるかも」

凛「・・・私は行く」

P「渋谷さん!?」

凛「正直、このままだと嫌な予感がするのは事実だから、大丈夫、少しでも危険だと思ったらすぐに逃げるよ」

P「そんな・・・」

卯月「私は・・・本当は怖いです、あの時のハートレスより、もっと強くて恐ろしい存在がいるかもだなんて」

卯月「でも蘭子ちゃんは放っておけない、何もしない方がずっと怖いから!」

P「みなさん落ち着いてください、万が一にでもそれでリク君とソラ君の足を引っ張ることがあったらどうするんです!」

未央「だけど!」

P「・・・2人はライブ会場前の広場に行きましたね」

P「監視カメラ越しで様子を見ましょう、ここのはマイクもありますからそこからできることも絞れるはずです」

卯月「プロデューサー・・・!」

P「ただし、どんな状況でも勝手に飛び出すのは禁止です、いいですね」

卯月・凛・未央「はい!」





83: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/29(木) 08:40:01.04 ID:tMU/YlsTo


ライブ会場前

ハデス「ほーう、思ったより早かったじゃないか」

蘭子「リク!ソラ!来ちゃダメ!!」

リク「お前は!」

ソラ「ハデス!!どうしてお前がここに!ランコを離せ!」

リク「お前が今回の黒幕か!」

ハデス「おっとそいつは見当違いだ、今回の黒幕は別にいる、俺は義理堅いから昔のよしみで名前は伏せるがな」

リク「!?なら何故お前がでしゃばる!」

ハデス「理由は2つ、あいつばかり甘い汁を吸うのが面白くない、2つ目はーーー」

ハデス「これがテメエら2人をぶっ潰す絶好のチャンスってことだよ!」

ハデス「来い!ケルベロス!アイスタイタン!」






84: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/29(木) 08:40:51.00 ID:tMU/YlsTo


ハデスが片手でランコを拘束したまま片手を掲げると上空からケルベロスとアイスタイタンが降りてくる。

ハデス「ルールその1、こいつは2対2のデスマッチだ」

蘭子「ケルベロス、巨人族、まさか本物・・・!?」

ハデス「言っただろ?俺は死の国の神だ、これくらい造作もない」

ソラ「ランコ、大丈夫!すぐにこいつらを倒して助けるから!」

ソラはまっすぐに駆け出しケルベロスとアイスタイタンに立ち向かおうとする、が

蘭子「ソラ、ダメ・・・あう!」

制止しようとする蘭子の拘束をハデスが強め、蘭子が呻き声をあげる。

リク「!おい!やめろ!!」

ハデス「おっと、余計な反撃は考えないことだ、こいつのことがどうなってもいいなら話は別だがな」

リク「そういうことか・・・!!」

ソラ「卑怯だぞ、ハデス!」






85: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/29(木) 08:41:41.86 ID:tMU/YlsTo

ハデス「え、なに?聞こえない?耳に硫黄が詰まっちゃって」

ハデス「まあ俺も鬼じゃあない、なによりこのままじゃあまりにもつまらん」

そういってハデスは黒い煙から身の丈もあるほどの巨大な砂時計を取り出す。

ハデス「ルールその2、1時間だ、1時間何の反撃もせず逃げ切れたらこの女は解放してやる」

蘭子「・・・え?」

ソラ「なに!?」

リク「そんなことをしてお前になんの得がある!」

ハデス「ゲームってのはフェアじゃないとつまらないだろう?まあそれ以外にもあるんだが」

ハデス「別にこっちはいつまでも嬲らせて貰っても構わないということを忘れるなよ」

ソラ「・・・分かった」

リク「ソラ!本気か!?こいつの言うことが信用できるのか!?」

ソラ「でもそうしないとランコが危ない、ハデス!破ったら承知しないからな!」

ハデス「ああ守るともさ、神様の約束ってのは重たいもんだからな」






86: ◆ZNmkQFhdPM 2016/09/29(木) 08:43:11.09 ID:tMU/YlsTo


リク「・・・分かった、分かったからさっさと始めろ!!」

ハデス「おいおいそんな怖い顔で睨むな俺は小心者なんだ、全くせっかちなガキどもだよ、まあいい」

ハデスの砂時計がゆっくりと動き始める。

ハデスは思わず目を背けたくなるほどの醜悪な笑みを浮かべ、告げる。

ハデス「ゲーム、スタートだ」





90: ◆ZNmkQFhdPM 2016/10/01(土) 06:15:17.04 ID:ClJgL845o


リク「ソラ、アイスタイタンは俺が惹きつける!お前はケルベロスに集中しろ!」

ソラ「分かった!お互い一対一になるようにするんだな!」

リク「そういうことだ!」

2人は左右バラバラに駆け出し始める。

アイスタイタンとケルベロスは、それぞれの近づいてきている方に構えを取る。

ハデス「はっ!お友達が大事で大事で仕方ないこいつらのことだ!初めからこういう手段を取れば良かったんだ!」

ハデス「見てろよランコ、すぐにあいつらの魂が死の国に行く様が見られるぞ」

いやらしく笑いかけるハデスに対し、蘭子は震える手を必死に抑え、先程までとは違い気丈に言い放つ。

蘭子「哀れなものだ、我が盟友の足取りは何人にも捉えられるものにあらず!」(残念だったわね!リクもソラもとっても強いんだから!)

蘭子「いずれ黄昏の時は終わる、その時こそ冥府の神の魔翌力が尽きる時!」(必ず耐え抜いて、あなたなんかやっつけちゃうに決まってるわ!)

しかしハデスの表情から余裕が消えることはない。

ハデス(よしよし、いい感じに心に光が戻ってきたな、後は、だ)






91: ◆ZNmkQFhdPM 2016/10/01(土) 06:15:44.68 ID:ClJgL845o


ケルベロス「ガルルルルル!!」

咆哮を上げながらケルベロスはソラに噛みつこうと飛びかかる。

それに対し、ソラは素早くケルベロスの両足の間に飛び込み、一気に背後まで駆け抜ける。

結果、ケルベロスの牙はソラを捉えることなく空を切る。

ソラ「遅い遅い、こっちだ!」

そういってソラはリクとアイスタイタンとは反対の方向に走り出す。

ケルベロス「ガウガウガウ!!」

ソラの挑発に乗るようにケルベロスは口から火球を連続で放つ。

ソラ「そんなもの!」

しかしあまり知能は高くないのだろう、フェイントを放つこともなく、ただ横一列に放たれる火球は、ソラがただまっすぐ走るだけでかわされる。

ソラ(リクの方に飛んでいかないように気をつけないと!)








92: ◆ZNmkQFhdPM 2016/10/01(土) 06:16:28.57 ID:ClJgL845o



アイスタイタン「ゼウス、タオス、オマエ、ジャマ、タオス、コオラセル!」

リク「やってみろ!」

アイスタイタンが地面を強く踏みしめ、地面を凍らせていく。

それに対し、リクは少しだけ闇の力を解放させ、足に集中させる。

自分の足元に冷気が届く直前に、思い切り踏み込んだリクの跳躍は巨大なアイスタイタンさえも飛び越える。

一瞬何が起きたのかも分からず、アイスタイタンは空中で宙返りをしながら頭上を飛び越えていくリクを見上げる。

リク「どうした?そのデカイ図体は飾りか?」

アイスタイタンの背後に立ち、挑発するリク。

アイスタイタン「オマエ、コオラセル!コオラセル!コオレ!」

怒りのままにアイスタイタンは氷を吐き出していく。

リク「そんなもの、当たるか!」

リクはその攻撃をソラに近づかないように気をつけながらかわしていく。






93: ◆ZNmkQFhdPM 2016/10/01(土) 06:16:57.92 ID:ClJgL845o


リクとソラが互いが動きやすいように逃げ回るのに対し、アイスタイタンとケルベロスは互いのことが全く見えていない。

2体の攻撃が直線上に並びそうになった時、ソラが声を上げる。

ソラ「リク!バトンタッチ!」

リク「なるほど、そういうことか!」

一瞬で察したリクはソラと共に高くジャンプし、空中でそれぞれ横に手を伸ばし、ハイタッチをする。

ケルベロス「ガウ!」

アイスタイタン「オマエタチ、トベナイ、ニゲラレナイ!」

空中では身動きが取れないと判断し、2体は真っ直ぐに火球と氷を放つ。

ハデス「馬鹿!お前たち何をやっている!」

真意に気づいたハデスは声を荒げるが攻撃は止まらない。

落下していく2人の頭上を2体の攻撃が掠め、平行線上にいるケルベロスには氷が、アイスタイタンには火球が直撃する。

ケルベロス「キャインキャイン!」

アイスタイタン「グオオ!!アツイ!アツイ!」

ソラ「へへ、どうだ!」

リク「これならルール違反にはならないだろう?」

ソラ「そうそう、攻撃を避けただけなんだから!」

ハデス「ぐぬぬぬ・・・」

悔しがるハデスを尻目にケルベロスとアイスタイタンはリクとソラを放置し、取っ組み合いの喧嘩を始めてしまう。

ハデス「こらお前たち!なにをやっている!さっさと奴らを倒せ!」






94: ◆ZNmkQFhdPM 2016/10/01(土) 06:18:07.93 ID:ClJgL845o


ケルベロス「ガウガウガウ!」

アイスタイタン「コイツ、アツイ!コイツ、キライ!」

ハデス「・・・お前たち、なにか大事なことを忘れてないか?」

怒りのあまりハデスの体が赤く変色する。

ハデス「――――俺がボスだ!!!」

その余りの剣幕に2体は我を取り戻しソラとリクへの攻撃を再開する。

しかし、怒りと気に入らない相手と組まなくてはならない嫌悪感により、狙いは荒くなる上、しまいには混乱に乗じて互いさえ狙い始める。

そんな攻撃が2人にに当たるはずもなく、時にかわし、時に同士討ちを狙っていき、時間を稼いでいく。

砂時計の砂はすでに半分を切っていた。

この時、蘭子の心から闇はほとんど消えていた。






95: ◆ZNmkQFhdPM 2016/10/01(土) 06:18:53.23 ID:ClJgL845o


2人が駆けつけて来た時は自分のせいで嬲り殺しにされるのではないかと怯えていた。

しかしハデスが突然告げてきたルールその2、1時間という制約は蘭子の心に光を取り戻させた。

それでもやはり、気丈に言い返したものの、反撃を許されない状態で2人が無事でいられるか、不安に押しつぶされそうな心があった。

しかし、今2人は見事な連携で敵の攻撃をかわし、時間を稼いでいる。

蘭子(すごい、すごいわ!やっぱり2人は強い!こんな悪い人たちなんかに負けないんだ!)

その事実はハデスに拘束されているにも関わらず、蘭子の心の光をますます強くしていく。

蘭子(私もなんとかこいつから逃げ出す隙を探さなくっちゃ!)

ハデス「ええい!お前たちなにをやっている!俺がここまでお膳立てしてやってまだ倒せないのか!」

蘭子「無様、終焉の時はその片鱗を見せ始めた!」(残念だったわね!あの2人は負けたりなんかしないんだから!)

ハデス「――――なんて、お芝居もそろそろ十分か」

蘭子「・・・え?」






98: ◆ZNmkQFhdPM 2016/10/02(日) 18:21:47.65 ID:KjsTi2bUo


ハデスはソラに狙いを定める。

ソラがアイスタイタンの攻撃をかわし、着地した瞬間を狙い、

ハデス「そら!隙だらけだ!」

すかさず片手から火球を放った。

ソラ「なに!?うわっ!?」

完全に予想外からの不意打ちにソラはバランスを崩し、転倒してしまう。

すかさずアイスタイタンが踏み潰そうとするのをギリギリで避けようとするが、体勢が悪い状態での回避は無理があり、傷を負ってしまう。

蘭子・リク「ソラ!」

ハデス「ルールその3、助っ人もあり、だ」

リク「この・・・ぐっ!」

ソラに注意が向いてしまったリクの一瞬の隙を突き、ケルベロスが突進攻撃を繰り出す。

避けられないと判断したリクはガードしようとするが、そのまま弾き飛ばされ、ライブ会場の壁に激突する。

蘭子「リク!ハデスやめて!こんなのルールにないわ!」

ハデス「知らなかったのか?そりゃあそうさたった今俺が作ったんだからな」

形勢は徐々に逆転していく。

2体の攻撃を、2人がかわす隙を狙いハデスは横槍をいれ、体力を削っていく。

普段ならケアルやポーション、闇の力で体勢を立て直せるが、その素振りを見せるたびにハデスが蘭子の存在をアピールし、それを許さない。

ダメージが溜まるほどに動きがにぶり、劣勢に陥っていく悪循環であった。

ハデス「それでお嬢ちゃん?あの2人がなんだって?よく聞こえなかったからもう一度聞かせてくれない?」

蘭子「あ・・・ああ・・・」






99: ◆ZNmkQFhdPM 2016/10/02(日) 18:22:41.97 ID:KjsTi2bUo


それはあまりにも非日常な世界、蘭子のこれまで見てきた世界とはかけ離れた凄惨な世界が、彼女の心を蝕んでいく。

蘭子「お願い!私はあなたの言うとおりにする!なんでも言うことを聞くから!もう2人に手を出さないで!」

ハデス「おっとここでそう来るか、でもなランコ、俺の一番の目的はあいつらをくたばらせることなんだ、キミはオマケ、そいつは聞けないな」

蘭子(そんな・・・このままじゃ2人とも死んじゃう!・・・私のせいで、私、の・・・)

蘭子の瞳から涙が溢れ、その心を闇が覆っていく。

恐怖のあまり顔をそむけようとするがハデスが強引に顔を向け、瞼を閉じることを許さない。

ハデス「随分冷たいじゃあないか、友達はキミのために必死に戦ってるっていうのに」

蘭子「そんな・・・いやだあ・・・」

ハデス「さあよく見ろ!!そして絶望しろ!心を闇に委ねるんだ!!」

ハデス「一時的にでもセブンプリンセスに匹敵する光の心を持つ存在が闇に堕ちた時、どうなるかを俺に見せるんだ!!」

ハデス「もし使えそうだったらその時は言葉通り好きに使わせてもらう、使えなくてもあいつの計画は失敗する、傑作だな!こんなうまい話はそうはないぞ!!」

リク「ぐっ・・・ハデス!!」

ソラ「それも・・・狙いか!!」

勝ちを確信したハデスの高笑いが呪いのように蘭子の耳に入っていく。






100: ◆ZNmkQFhdPM 2016/10/02(日) 18:23:13.71 ID:KjsTi2bUo




監視カメラ室

卯月「あわわわわ、ど、どうすればいいの?私たち」

未央「これってかなりやばいんじゃ・・・」

凛(セブンプリンセス?心の輝き、あいつなにをいって・・・ソラたちも何か知ってる素振りだし・・・)

P「神崎さん、ソラ君、リク君・・・!」

蘭子(もう・・・駄目なのかな)

卯月「・・・え?」

蘭子(そうよ・・・私が闇に堕ちてしまえば、もうリクもソラも手を出せない理由なんてない。本気で戦えばこんな奴らになんか負けない)

凛「これ、まさか蘭子の心?」

P「どうして私たちに・・・?」

蘭子(2人が死んじゃうのはいや・・・それに2人が生きてさえいてくれれば卯月さんやみんなも無事でいられる、3人とプロデューサーさんなら必ず私の分もトップアイドルになれる)

未央「ちょっとらんらん!何考えてるのさ!」

蘭子(・・・これが・・・闇に呑まれる感覚・・・?)

蘭子(寒い・・・怖い・・・なのに私は、リクに・・・)

未央「ごめん、やっぱり私、ちょっといってくる!」

P「なっ、本田さん!?」






101: ◆ZNmkQFhdPM 2016/10/02(日) 18:24:55.41 ID:KjsTi2bUo


卯月「未央ちゃん待って!」

凛「私も行く!」

P「3人とも、待ちなさい!くっ」



ソラ「ランコ、しっかりするんだ!うわっ!」

リク「俺たちが必ず何とかする!だから闇に呑まれちゃだめだ!ぐっ!!」

ケルベロス「ガルルル!!」

アイスタイタン「コオレ!コオレ!」

ハデス「自分がくたばりかけてるってのに友達の心配とは、キーブレードの勇者様は相変わらずムカつくほど高潔なことだな」

ハデス「だがもう遅い、見ろ、お友達の折角の可愛い顔が絶望に歪んでいく様を!聞け!これがこの女の人間としての最期の言葉だ!」

蘭子「あ・・・う・・・あ・・・」

ソラ「クソ、どうすればいいんだ!」

リク「せめてランコを闇から引っ張り出せれば・・・」

蘭子「リク・・・ソラ・・・ごめん、なさい・・・」

ソラ「なにいってんだ!ランコが謝ることなんてなにもないだろ!」

蘭子を中心に黒い霧のようなものが発生し始める。

リク「ダメだ!!ランコ!!!諦めるな!!!」

蘭子「私はもういいから・・・卯月さんを、未央さんを、凛さんを、プロデューサーさんを―――」

ソラ「やめろーー!!!」









102: ◆ZNmkQFhdPM 2016/10/02(日) 18:27:10.38 ID:KjsTi2bUo




未央「らんらんを・・・離せー!」

ここまでかと誰もが予感せずにはいられなかった瞬間、ハデスに向かって石ころが飛んでいく。

ハデス「痛っ!?お前は、あいつの計画の痛っ、こらやめろ痛いって言ってんだろ人にものを投げるなって教わらなかったのか!!」

未央「うっさい!らんらんを離せって言ってるんだよ卑怯者!」

ハデス「この、下手に出てれば調子に乗りやがって!」

ハデスは蘭子の頭を拘束していた腕を煙のように伸ばし未央を掴みあげる。

ソラ「ミオ!」

卯月(未央ちゃん!)

少し遅れて物陰にたどり着いていた卯月が飛び出そうとする。

凛「待って卯月、下手に近づけば私たちまで」

P「本田さん!」

P(やっぱり、本当に私には、何も、できないのですか・・・!)

卯月「でも!」

未央「ぐ、うう・・・」

ハデス「さーてこいつはどうしてくれようか」

未央「うっ、らんらん聞いて!!」

蘭子「え・・・未央、さん・・・?」

未央「ごめん、私、らんらんのライブを見たとき、人の数が少ないとか考えてた!もう知ってるかもだけど!」






103: ◆ZNmkQFhdPM 2016/10/02(日) 18:28:06.90 ID:KjsTi2bUo


未央「私、初めてのライブが美嘉ねえと一緒だったから、それが普通だと思ってた!もし今日らんらんじゃなくて私のライブだったら、きっと笑顔になれなかった、ファンのみんなにもいっぱい失礼なことしてた!」

未央「だけどらんらんいってたよね、数は問題じゃないって、ファンの応援には全力で応えるだけだって!思ったんだ、らんらんは私より年下だけど私よりずっと強かったんだって!」

未央「らんらんがそういってくれたからきっと私は大事なことを忘れずにいられたんだと思う!だから今度は私がらんらんを助ける!」

未央「しまむーもしぶりんもプロデューサーもソラっちもリクもいる!らんらんは一人じゃない!」

蘭子に向かって未央は締め上げられたまま精一杯腕を伸ばす。

未央「一緒にトップアイドルを目指そう!こんな卑怯者のいいなりになっちゃ―――」

蘭子「トップ・・・アイドル・・・!みんなで・・・」

ソラ「ミオ・・・」

ハデス「グスッウッ感動的なことだな、誰かハンカチ持ってる?あ、ない?でもうるさいからそろそろ黙ろうか」

未央「あっ、うぐ、ああ!!」






104: ◆ZNmkQFhdPM 2016/10/02(日) 18:29:55.31 ID:KjsTi2bUo

ハデス「お前たちもいい加減2人に止めを刺せ!そうすればこいつの心は完全に闇に落ちる!」

ケルベロス「ガウ!」

アイスタイタン「コオレ、コロス、シネ!」

リク「ランコ、ミオ、ぐっ、くそ、身体が・・・」

ソラ「みんな・・・!!」

ハデスは未央を締め上げる強さをあげ、ケルベロスは今まさにソラに食らいつこうとし、アイスタイタンはリクをその片足の下敷きにしようとする。

蘭子「・・・」

『それがお前らしさなんだろう?だったらそれを大事にしてくれ、戦う力がなくても、それはきっとハートレスたちや闇の住人に負けない心の強さになる』

『そうそう、時々いってることわかんないけどらんらんはそうでなくちゃ!』

蘭子(未央さん、みんな・・・!ありがとう)

蘭子の目に、心に光が戻っていく。

蘭子が大きく息を吸い込む。

そして、

蘭子「異界の愚か者よ・・・・その曇り切った瞳から今目覚めよ!!」(あなたたち・・・いい加減にしなさーい!!)

蘭子が『本来』の言葉を高らかに叫んだ瞬間。

ケルベロス・アイスタイタン「!?」ビクッ



2体の動きが完全に硬直した。









108: ◆ZNmkQFhdPM 2016/10/06(木) 22:08:00.02 ID:2dkQvRPro

アイスタイタン「プ、『プリンセス』・・・?」

ハデス「な、なんだ!?なにが起きている!?」

予想外の出来事に初めて動揺を隠せずにいるハデス、思わず未央を手放し、腕をもとの形に戻してしまう。

未央「げほっげほっらんらん・・・?」

卯月「未央ちゃん!大丈夫!?」

凛「早く、こっちへ!」

蘭子「冥府の番犬、コキュートスの現身よ!汝らの道標はどこに消えた!!」
(ケルベロスも、アイスタイタンも、こんな卑怯者のいいなりで恥ずかしくないの!!あなたたちは誇り高い地獄の番犬に巨人族なんでしょう!)

ケルベロス「グ・・・クゥウン」

アイスタイタン「デモ、ハデス、オンジン、オレ、ダシテクレタ、ソレニ、ゼウス、ニクイ、コイツラ、ジャマ」

蘭子「ならば汝らが冥府の神の道標とならん!歪んだ魔翌力を正すのもまた盟友!この栄光に幾何の価値がある!」
(だからって間違ってることは間違ってるって言いなさいよ!!いいなりになるばかりが恩返しじゃないでしょう!!なによりこんな勝ち方で本当に嬉しいの!?)

蘭子「お前たちの描く星座は我が力の源!されど血に結ばれた友を煉獄に突き落とすというのなら、今その契約を破却する!」
(物語に出てくるあなたたちは私の憧れだった、私を強くしてくれた、だけど私の大切な友達をこれ以上苦しめるなら、私は本気であなたたちを許さない!)






109: ◆ZNmkQFhdPM 2016/10/06(木) 22:09:01.09 ID:2dkQvRPro


ケルベロス「グウ・・・」

アイスタイタン「ウウウウ、ハデス、『プリンセス』、オレ、オレ」

ケルベロスのうなりは徐々にか細くなり、アイスタイタンは苦悩するように頭を抱えだす。

ソラ「どうなってるんだ、ケルベロスとアイスタイタンが怯えている?」

リク「分からない、というより、これは『畏怖』、か?」

ハデス「ええい、お前たち何をためらっている!!ランコ、お前もその余計な口を閉じろ!!」

ハデスは蘭子の言葉に秘密があることに気づき手で口を塞ごうとする。

しかし蘭子の目から光は消えない

蘭子(今よ!)

蘭子は自分の口を塞ごうとするハデスの手のひらに、渾身の力を込めて噛みついた。

ハデス「いっでええええええ!!!!」

完全に予想外の不意打に思わずハデスは拘束を緩めてしまう。

蘭子「時は満ちた!」(今のうちに!)

その隙を逃さず蘭子は強引に腕を払いのけハデスから離れようとする。

ハデス「この、優しくしてれば付け上がりやがって!」

当然ハデスも急いで腕を伸ばそうとするが、

P「させません!」

背後に回り込んでいたPに羽交い絞めにされ、行動が数舜遅れてしまう






110: ◆ZNmkQFhdPM 2016/10/06(木) 22:09:39.79 ID:2dkQvRPro

ハデス「なっ!?こいついつの間に!?このっ離せ、ただの人間が、俺に逆らうな!」

その間に一気に蘭子は駆け出す。場所はケルベロスたちとソラたちの間。

蘭子「冥府の番犬、コキュートスの現身よ、汝の魂が望むものはここにあるか?」
(お願い、聞かせて2人とも、あなたたちは本当にこんなことがしたいの?)

ケルベロス「グウウ・・・」

ケルベロスは弱弱しく、けれど低くうなる、それでもハデスは自分の主だというように。

アイスタイタン「プリンセス、ダイジ、デモ、ゼウス、ニクイ、コイツラ、ジャマ!!」

蘭子「そうか、それもまた魔翌力の流れか」(・・・そう、それがあなたたちの在り方なのね)

蘭子「すれ違いか、汝らとの邂逅、我が魂を震わせたものを」(こんな形じゃなかったら、本物のあなたたちに出会えて嬉しかったのだけれど)

ソラ「ランコ!無事か!?」

リク「いったい何が起きているんだ?」

蘭子「なにも、ただ彼らが我が旋律に耳を傾けてくれただけのこと」(彼らが私のお話を聞いてくれた、それだけです)

蘭子「しかし彼らと我が旋律が奏でるは不協和音、実に心惜しい」(でも、やっぱり分かり合うことは難しいみたい、とても残念だけど)

リク「・・・そうか」

ソラ「よし、ランコが無事ならもうルールはない、反撃開始だ!」

リク「ソラ、ここはハデスだけを狙うぞ」

ソラ「え?こいつらはどうするのさ」

リク「ハデスさえ倒せばこいつらも大人しくなる、戦う意志も感じられない、ランコに免じて今回だけ、な」

ソラ「・・・そうだな!それにあっちにはヘラクレスがいる、ハデスの搦め手がなければ負けないさ!」

蘭子「リク、ソラ・・・ありがとう」








111: ◆ZNmkQFhdPM 2016/10/06(木) 22:12:23.39 ID:2dkQvRPro



ハデス「この!この!どういう火事場の馬鹿力だ、あのムカつき野郎を思い出す!」

P「私の大事なアイドルたちに、これ以上手は出させません!」

ハデス「!なるほど、お前があいつらのプロデューサーか、だったら!」

ハデスは冷静さを取り戻し、身体を煙に変えてPの背後に回り込む。

P「ぐっ」

ハデス「そんなに小娘たちが大事ならお前に人質になってもらおうか!」

P(・・・こいつは誰かに掴んだり干渉するときは煙のような状態になることができない、だったら!)

Pは渾身の力を込めてひじうちを放つ。

蘭子と違い、まともに食らえば手傷はもらうと判断したのだろう、ハデスは素早く体を煙に変えて攻撃をかわす。

ハデス「おっと危ない危ない、俺を傷つけたかったらキーブレードみたいな特別な力を使うんだな」

ソラ「だったらこれならどうだ!」

ハデス「そうそうこのクソ憎たらしい声の持ち主が使うような・・・なに!?」

ただの人間に抵抗された屈辱により頭に血が上っていたのだろう、顛末を見ていなかったのだろう、目を見開きハデスは驚愕の表情で振り向く。

ソラ「『ブリザガ』!!」

キーブレードから放たれた魔法はハデスをその表情のまま凍り付かせる。

リク「これで!」

ソラ「終わりだ!」

リクが闇の力を、ソラが光の力を解放させ、キーブレードで斬り付ける。

決着は明白だった。






112: ◆ZNmkQFhdPM 2016/10/06(木) 22:13:49.53 ID:2dkQvRPro


ハデス「・・・くそっあと少しだったてのに・・・」

ハデス「だが忘れるなよ、黒幕はまた別にいる」

ハデス「あの女どもが完成したときがお前たちの最後だ!」

ソラ「なに!?待て!」

ハデス「ほら!お前たちも帰るぞ!」

ケルベロス「クウウン」

アイスタイタン「プリンセス・・・」

蘭子「蘭子」

アイスタイタン「?」

蘭子「我が名は神崎蘭子」

蘭子「別離の呪いは何人にも犯すことは敵わず」(お別れね)

蘭子「我は忘れぬ、汝らの暴虐を、友を傷つけたことを」
(私は許さない、あなたたちのやったことを、友達を苦しめたことを)

眼に強く力を入れ、蘭子ははっきりと言い放つ

アイスタイタン「ウウ・・・」

蘭子「されど・・・」

少し、ほんの少しだけ柔らかな笑みを浮かべ、

蘭子「我が旋律に耳を傾けたこと、その憤怒の呪いに抗って見せたこと、しかと我が魂を震わせたぞ」
(本当に取り返しがつかなくなる前に、私の声を聞いてくれて、悩んでくれて、それだけは、本当にありがとう)

アイスタイタン「!」

アイスタイタン「・・・サ、ヨ、ナ、ラ、ラ、ン、コ」

ハデスとその一行は闇に溶けるように消えていった







113: ◆ZNmkQFhdPM 2016/10/06(木) 22:16:18.81 ID:2dkQvRPro




卯月「蘭子ちゃん!みんな!」

ソラ「ウヅキ、リン!」

P「そうだ、本田さんは!?」

凛「今医務室まで連れてったとこ、きつく締めあげられたみたいだから、大丈夫、命が危なかったり跡が残ったりとかはないよ」

ソラ「そっか、よかった、・・・痛っ」

リク「さすがに、今回はきつかったな・・・だが誰も欠けなくてよかった」


蘭子「盟友よ、心をざわめかせてしまったな、しかし我が翼は再びその輝きを取り戻した」
(卯月さん、凛さん、プロデューサーさん、心配かけてごめんなさい、でも、もう大丈夫だから)

卯月「ううん!蘭子ちゃんも、ソラ君もリク君も、みんな無事でよかった・・・!本当に」

涙を流しながら卯月は蘭子に抱き着く。

そう、ハデスの謀略によりひどく追い詰められたものの、誰一人欠けることなく、危機を乗り越えることができた。

そのことはもちろん卯月と凛も喜んでいる。

しかし、凛の表情にはわずかに別の感情が入っていた。

凛(でも、今じゃなくていいか)






116: ◆ZNmkQFhdPM 2016/10/13(木) 21:44:57.35 ID:DeysBVOKo


数日後

リク「しばらく休んでたランコとミオもようやく活動再開だな」

ソラ「2人とも、大丈夫かな」

P「さすがにあの日の疲れが出るのは仕方ありません、2人が気に病むことではありませんよ」

蘭子「煩わしい太陽ね!」(おはようございます!)

未央「みんなお待たせ!」

卯月「あ、蘭子ちゃん!未央ちゃん!また4人で頑張ろうね!」

未央「もっちろん!あの日を乗り越えて成長した未央ちゃんは一味違うよ!」

凛「・・・プロデューサー、レッスンまでまだ少し時間あるよね?」

P「え?ええ、まあ、多少は」

凛「そっか・・・ねえ、ソラ、リク、みんなも」

卯月「凛ちゃん?」

ソラ「うん?どうしたの?」

凛「ごめん、今聞くことじゃないかもしれないけど・・・」

凛「セブンプリンセスって、なに?」

ソラ「・・・え?」

ソラは一瞬で場の空気が凍り付いていくの感じた。

凛「私たちさ、あの日、監視カメラでずっと様子を見てたんだ、何かできることはないかって」






117: ◆ZNmkQFhdPM 2016/10/13(木) 21:45:25.50 ID:DeysBVOKo


未央「そういえば、あの灰色男がそんなこと言ってた気がするけど・・・しぶりん顔怖いよ?」

凛「あの日のあいつの口ぶり、私たちがトップアイドルになることに企みを抱いてるやつがいる感じだった、それにセブンプリンセスって単語が関係あることも」

凛「私は正直アイドルとかよくわからないこともあるけど・・・もしみんなが真剣にトップアイドルになるのを利用しようとしてるやつがいるなら、私はそれを許せない」

凛「2人も本当は何か知ってることがあるんじゃないの?」

蘭子「し、渋谷さん?」

リク「それは・・・」

ソラ「・・・リク、話そう」

リク「ソラ!?」

P「ソラさん!?」

ソラ「ハデスの会話を聞かれたんならもう誤魔化せない、それに・・・やっぱりみんなに隠し事はしたくないんだ」

リク「・・・分かった」

リクとソラはすべてを話した

セブンプリンセスとはなにか、4人がアイドルとして成長するごとに何が起きていたか、かつてハデスたちがなにをしてきたか

さすがに誰もがショックを隠せずにいるようだった。

未央「は、はは、なにそれ、今までも大概ファンタジーだったけど、さすがに冗談きついよ・・・」

へなへなとその場で尻もちをつく未央。

卯月「私たちがトップアイドルになるのを利用して、悪だくみをしてる人がいるってこと・・・?」

リク「まだ黒幕が最終的に何を企んでるか、トップアイドルになることとセブンプリンセスに近づくことが関係あるかもわからない」

ソラ「でも、アイドルが人の心に笑顔を、光をもたらす仕事なら、そのトップのアイドルにセブンプリンセスに近いことができるっていうのは、割と自然だと思う」

凛「・・・」

蘭子「終焉の鐘は未だならずということか・・・」(ハデス以外にも悪い人たちがまだいるなんて・・・)






118: ◆ZNmkQFhdPM 2016/10/13(木) 21:45:54.76 ID:DeysBVOKo

あの日の恐怖が特に鮮明に蘇る蘭子はその身を小さく震わせる。

P「蘭子さん!?」

蘭子「よい、わが友よ、今はリクとソラの旋律に耳を傾けよう」(大丈夫です、プロデューサーさん、今は2人の話を聞きましょう)

ソラ「ごめん、4人がこれを聞いたら、夢を諦めちゃうんじゃないかって思って黙ってたんだ」

リク「待て、黙っておくよう提案したのは俺だ、俺が余計なことをしたから・・・」

P「リクさん、ソラさん、それは私もです、あなたたちはあなたたちなりに皆さんのことを案じたのですから」

卯月「・・・いえ、いいんです、ソラ君のいう通り、本当のことを知ったらきっと私たちは、アイドルを・・・」

しばらくの間沈黙が流れる。

未央「私たち、どうすればいいんだろうね」

卯月「・・・分かりません、いくら頑張ってもこんなの、ううん、頑張れば頑張るほど、ソラ君とリク君は辛い戦いを強いられるってことだから」

ソラ「待ってよ!俺たちはそんなこと気にして・・・」

卯月「そういう問題じゃないよ!」

卯月が声を荒げ、涙をこぼす。

卯月「私、小さいころからアイドルになるのが夢だった!その夢がやっとかなって、未央ちゃんと、凛ちゃんと、蘭子ちゃんと、プロデューサーさんと一緒にトップアイドルを目指すのがとっても嬉しかった!」

卯月「でも・・・ソラ君とリク君だって、大事な友達だもん・・・」

卯月「私たちがアイドルを続けて、またあんな風にボロボロになるなんて、もう、嫌だよ・・・!!」

卯月「蘭子ちゃんだってとっても怖かったと思う!もっと休んでたっていいのに、なのに・・・!」

蘭子「卯月さん・・・」

卯月「分かんない・・・分かんないよ・・・!!」

凛「・・・ねえ」

リク「・・・どうした?」

凛「いっそさ、本気で目指さない?トップアイドル」








125: ◆ZNmkQFhdPM 2016/10/23(日) 21:03:04.55 ID:FfKran7zo



卯月「・・・え?」

未央「どういう意味?しぶりん」

凛「うん、これは私の予想なんだけど、黒幕はソラとリクが帰れないようにしてるんだと思う、トップアイドルになる前に、私たちがハートレスに襲われないようにするために」

リク「・・・そうか!俺たちの最後の目的は鍵穴を探すこと!黒幕のそいつが見つからないように隠してるってことか!」

凛「うん、そして黒幕の狙いが、私たちがトップアイドルになることなら、実際にトップアイドルになったとき、必ず姿を見せると思う」

ソラ「分かった!そこは俺たちがやっつけれんばいいんだな!」

リク「だけどそれは・・・」

凛「うん、いってしまえば私たちは黒幕をおびき寄せるための餌、だね」

ソラ「!そんな!」

凛「でももう、蘭子の時みたいな危険はないと思う」






126: ◆ZNmkQFhdPM 2016/10/23(日) 21:04:54.67 ID:FfKran7zo


P「それは、どういう?」

凛「だって黒幕は私たちにトップアイドルになってほしいから、きっとこれ以上邪魔な存在が入らないように次はちゃんと目を光らせる」

リク「なるほどな・・・」

ソラ「でも、みんなそれでいいのか?それじゃまるで、トップアイドルになるのがただの手段みたいになってるじゃないか」

凛「・・・私さ、プロデューサーにスカウトされてアイドルになったんだ、それまでは普通の学生だったし、何か変われるかも、くらいの感覚だった」

凛「4人で頑張ってきたことに手を抜いたつもりはないよ、ライブとかでファンのみんなに応援されるのも嬉しかったし」

凛「でも自分からアイドルになりたいってなった卯月や未央、自分の世界をしっかり持ってる蘭子と比べると、やっぱり自分は少し冷めてるのかなって思う時もあって」

凛「だからこれは、不謹慎かもしれないけど私としては本気でトップアアイドルを目指すチャンスなんだと思う、最初は2人やみんなのためでも、本気で目指しているうちに私だけの理由が見つけられると思うんだ」

未央・卯月・蘭子「・・・」

未央「・・・私、やるよ」

卯月「未央ちゃん?」






127: ◆ZNmkQFhdPM 2016/10/23(日) 21:05:41.13 ID:FfKran7zo

未央「私たちの、私の本気の夢を悪いことに使おうなだなんて、私は嫌だ、許せない、そのために私にできることがあるなら、私はやる」

未央「どーせトップアイドルを目指すことに変わらないんだし、ついでの理由が1個増えるだけだしね!」

そういって未央はガッツポーズをして笑って見せる。

未央「ほら、みんなも一度笑いなよ、アイドルはみんなを笑顔にする仕事だって、しまむーいってたじゃん、私たちが落ち込んでたら始まんないよ!」

蘭子「・・・ククク、あーはっはっはっは!!」

蘭子「さすがは我が契りをかわし盟友、先の見えぬ闇の中でもその輝きは失われぬか」(未央さんは強いですね、こんな時でも大事なことを忘れずにいられるなんて)

蘭子「今一度足掻こう、子羊と我を畏怖したものたちのためにも」(私もやります、ファンのためにも、私のことを『プリンセス』と慕ってくれた彼らのためにも)

卯月「・・・私、は、」

卯月「私は正直、小さいころからの夢がこんな風に利用されて、どうすればいいかわからない」

卯月「凛ちゃんみたいに割り切れないし、未央ちゃんや蘭子ちゃんみたいに強くもない」

ソラ「ウヅキ・・・」

卯月「ただ・・・」

卯月は涙を拭い、目に力をためる。

胸に強く手を当て、告げる。






128: ◆ZNmkQFhdPM 2016/10/23(日) 21:06:31.05 ID:FfKran7zo


卯月「私、やっぱりアイドルを諦めたくない!ここまでやってきたことを間違いだったなんて認めたくない!」

卯月「ソラ君、リク君、これからも協力して、くれますか?」

ソラ「当然!もう使命なんか関係ない、卯月もみんなも友達なんだから、友達に力を貸すのは当たり前だろ?」

リク「ああ、こちらこそ協力させてほしい」

P「・・・皆さん、本当に、強くなりましたね」

卯月・未央・凛・蘭子「プロデューサー(さん)(わが友よ)・・・」

P「危険は承知です、私にできることも限られてきます、でもできることは何でもやります」

P「ソラ君、リク君これからもどうか彼女たちを守ってあげてくれませんか?」

ソラ「・・・違うよ」

P「え?」

ソラ「だってそうだろ?ウヅキも、リンも、ミオも、ランコも、プロデューサーは前からだけど、みんなできること見つけて困難に立ち向かおうとしてる」

ソラ「最初に出会った時とは違う、もうみんなハートレスたちに流されるだけじゃない、俺たちだってみんなの頑張る姿に助けられてる、一方的に守るとか、あげるとかは違うと思うんだ」

ソラ「だからさ、戦おうよ、みんなで一緒に!」






129: ◆ZNmkQFhdPM 2016/10/23(日) 21:07:08.93 ID:FfKran7zo


P「ソラ君・・・」

リク「・・・ソラにしてはいうじゃないか」

ソラ「あ、そうやってまた余計なこと言うのかよ!」

未央「はは、2人はいつも通りだね」

蘭子「うむ、それでこそ我が盟友、この血も滾るというもの」

凛「本当、そういうことズバッとよく言えるよね」

ソラ「えー、なんだよそれ」

卯月「・・・そうだよね、ごめんね、泣き出しちゃったりして、プロデューサーさん以外じゃ一番お姉さんなのに」

リク「気にしなくていいさ、それは俺たちを心配して流してくれた涙だ、決してみっともないものなんかじゃない」

未央「おお、リクもなかなかいいますなあ、それにしまむーは泣き顔も、なかなかいけてましたぞー?」

卯月「もう、未央ちゃんったら・・・それじゃあ皆さん、頑張りましょう!みんなで!一緒に!」

未央「おー!」

凛「うん!」

蘭子「それでこそ我らの宴はより輝く!」(一緒に頑張りましょう!)

P「はい!」

ソラ「よおし!」

リク「ああ!」

卯月「ふふっ、みんなばらばらだね」

ソラ「はは、でもちゃんと心は繋がってる、そうだろ?」

卯月「・・・はい!」





135: ◆ZNmkQFhdPM 2016/11/05(土) 14:18:46.11 ID:6y6I51A2o


それからはひたすらにレッスンと仕事の連続だった。

それぞれが初めから持っていた目標に加え、今は自分たちで脅威に立ち向かっている明確な実感がある。

それは卯月たちの闘志に間違いなく火をつけていた。

全員が同じプロジェクトに参加していることもあり、4人のユニットで参加することも多くなった。

それに伴い発生するハートレスの強さも上がり、ソラとリクも徐々に苦戦を強いられていく。

しかしハデスのような知能を持った闇の住人が現れることはなくなった。

リク「そらっ!」

ソラ「卯月たちも、頑張ってるんだ!俺たちは、みんなの分もハートレスを倒していかなくちゃ!」

リク「ああ!」

某日

ライブ後


卯月「みなさん!今日は私たちのライブに来てくれて、本当にありがとうございました!」






136: ◆ZNmkQFhdPM 2016/11/05(土) 14:19:17.66 ID:6y6I51A2o


凛「私たちはこれからもこの舞台の上で輝いていきたいと思うから」

未央「これからもこの4人のユニットをよろしくねー!」

蘭子「愛する使徒達よ、闇に飲まれよ!(お疲れ様でした!)」

ワーワーワー

控室

ソラ「やったなみんな!」

リク「今日も大盛況だったじゃないか」

卯月「はい!ファンのみんなにもたくさん笑顔になってもらえました!」

未央「いやーまさか私たちだけで会場を埋め尽くすほどのファンが集まるとはねー、これはトップアイドルも夢のまた夢ではなくなってきたかなー?」

凛「未央、調子に乗らない、私たちは立ち止まってる暇はないんだから」

未央「え?あーいやいやそういうわけじゃないよ?ただ私たちも成長したなーというか」

蘭子「ククク、我ら漆黒の翼、そのはためきはより禍々しく、より軽やかになる!」(自分でもアイドルとして成長してるって実感があります!)

卯月「うん、なんだか少し怖いくらいだね」

凛「怖い?」

卯月「なんかあれからうまく行きすぎてるみたいで・・・これでいいのかなって」






137: ◆ZNmkQFhdPM 2016/11/05(土) 14:20:21.85 ID:6y6I51A2o


凛「・・・そう」

P「皆さん今日も本当にお疲れさまでした」

未央「あ、プロデューサー」

蘭子「我が友よ、瞳に陰りが見えるが?」(プロデューサーさん、少し疲れてませんか)

P「まあ最近忙しくて、でもこれも皆さんがアイドルとして成長している証です。気にすることではありませんよ」

凛「最近、本当にいろいろな仕事が入ってくるよね」

ソラ「4人がどんどんみんなの人気者になっていってるってことだろ?いいことじゃないか」

リク「・・・」

ソラ「リク?」

リク「ああ、いや、なんでもない」

ソラ「?」

卯月「えっとプロデューサーさん、この後って何か予定はいっていましたっけ」

P「いえ、今日の仕事はこれで最後ですね」

卯月「あっじゃあみんなで打ち上げに行きませんか?とはいっても近くのファミレスですけど」





138: ◆ZNmkQFhdPM 2016/11/05(土) 14:20:48.01 ID:6y6I51A2o


未央「おっいいねそれ!最近ソラっち達ともゆっくり話せてなかったし」

蘭子「我が血肉は贄を求めている!」(私もお腹ぺこぺこです)

凛「それはいいけど、三人ともしっかり変装しなよ、一応ソラとリクも」

ソラ「え、俺たちも?」

凛「最近またちょっと噂になってるんだよ、変な生き物とそれに立ち向かっている二人の少年がいるとかどうとか」

リク「イェンシッド様の魔法があると思って少し派手に動きすぎたか・・・?」

凛「それは分からないけど、最近2人はそういうのない?誰かに見られてるとか」

ソラ「うーん、そんなんあったかなあ?」

凛「そう、でも2人とも細かく調べられたら困る立場なんだから気を付けたほうがいいよ、はい、帽子」

ソラ「うん、ありがとう」

P「では少しここから離れたファミリーレストランに向かいましょう、全員着替え終わったら私の車のところへ」






142: ◆ZNmkQFhdPM 2016/11/13(日) 18:22:58.87 ID:0wNRKkHCo


ファミレス

未央「みんなジュース持った?それじゃあ今日は、いや今日もライブ大成功だったということで、かんぱーい!」

みんな「乾杯!」

ソラ「いただきまーす!」

リク「ソラ、あまりがっつくな、今回は4人のお祝いなんだぞ?」

ソラ「っとごめんごめん、この世界どのご飯もおいしくてさ、特にこのお米ってやつなんにでもあうし」

卯月「ははは、いいっていいって、2人にはちゃんと栄養取ってほしいし」

未央「うんうん、男子たるもの小食はいかんよ小食は、よし、ここは未来のトップアイドルたる未央ちゃんがどーんと出してあげましょう!」

蘭子「わ、我が盟友よ、供物をささげよう」(あ、あのリクさんもよかったらどうぞ、ここのハンバーグ、おいしいですよ)

リク「ん、ああ、すまないな」

凛「それにしてもこの数か月、あっという間といえばあっという間だったね」

P「そうですね、あの日からは本当にみなさん肩に力が入りすぎて少し心配なくらいでしたけど、幸いうまく行っていますし」






143: ◆ZNmkQFhdPM 2016/11/13(日) 18:23:38.07 ID:0wNRKkHCo


凛「・・・うん、そうだよね」

ソラ「うん?どうかしたのリン?」

凛「あ、ううん、なんでもないよ」

ソラ「・・・?あ、そういえばさ、仕事がうまく行っているのはいいんだけど、そもそもトップアイドルってどうやって決めるの?」

P「トップアイドルは投票によって決められますね、再来月まで行われている公式の人気投票で決定、発表後にトップのユニットには全国で最も巨大な会場でライブを行うことになっています」

ソラ「再来月!?もうすぐじゃないか!」

リク「そこが勝負ってわけか」

P「ええ、ただまあ、ここだけの話、Pとして途中経過の順位の話しも聞くのですが今でもかなり高い順位ですし」

卯月「え、そうなんですか?」

P「あ・・・この話はオフレコでお願いしますね」

蘭子「ふむ・・・我が友よ、その魂はいずこに?」(プロデューサーさん、なにか考え事でもあるんですか、すごく難しい顔をしている感じ・・・)

P「ああいえ、4人が活躍しているのは大変喜ばしいことですよ、すみません」

P(みなさんが頑張っているのも事実なんですが、他のアイドルたちへの票数がほんの少し不自然に少ないような気も・・・最近美嘉さんも少し活動に不調が目立つような気もしますし)





144: ◆ZNmkQFhdPM 2016/11/13(日) 18:25:03.52 ID:0wNRKkHCo


P(・・・やめましょう、それではプロデューサーの私が彼女たちの実力を疑ってるみたいだ)

ソラ「プロデューサー?」

未央「ソラっちーそっちばかりじゃなくてこっちも構ってよー、ほらほらアイドル未央ちゃんと話すビッグチャンスだぞー」

ソラ「え?ああ、ごめんごめん、そういえばこの前テレビで見たさ――」

未央「おっあれ見てるんだ、まあアイドルに興味あるならあの番組は―――」

こうして忙しい7人の久々の団らんは更けていく。







145: ◆ZNmkQFhdPM 2016/11/13(日) 18:25:45.58 ID:0wNRKkHCo



????

???1「あれから計画は順調のようだね?」

???2「おうさ、まあハデスの野郎が出張ったときはどうなるかと思ったがな」

???2「でもよお、こんな回りくどいことしなくてもいいんじゃねえか?セブンプリンセスならまたいくらでもかき集めれば」

一つの影の意見にもう一人があきれたようにため息をつく。

???1「お前さんは馬鹿だねえ、私がそれだけで動いていると思うのかい?」

???2「?ってえと?」

???1「アイドル、偶像、あの小娘たちにはそれ以外にも使い道があるということさ」

???2「なんだよそれ、もったいぶらずに教えてくれよ」

???1「ふん、ところで・・・その後ろ手に持っているものは何だい?」

???2「ギクッ!ああいやこれはあっちに行くついでに寄り道してたってわけじゃ別にみくにゃんのCDとかグッズをかき集めてたってわけじゃ・・・」

???1「・・・余計な足がつくような真似はするなといったのが・・・聞いてなかったのかい!!」

カミナリピシャーン

???2「ぎゃあああああ!!!」

???1「ふん、まあいい、後二か月、それまでにきっちり準備を進めておくんだよ」

闇の中で影は怪しく微笑む

???1「あと少し、あと少しだ」





148: ◆ZNmkQFhdPM 2016/11/20(日) 20:24:11.92 ID:GrQPelV9o


車の中

ソラ「いやー食べた食べた!」

リク「久しぶりにみんなでゆっくり話せたしな」

蘭子「盟友との語らい、我が翼も喜んでいる!」

凛「最近かなり忙しかったからね」

卯月「ですよね、急に他のアイドルの方が仕事にこれなくなったとかで臨時の仕事が入ったりするときも多いですし」

未央「まあアイドルは体が資本なんだからしっかりしてほしいよねー、ま、そこをチャンスにできちゃうのが私たちの実力ってとこかな?」

P(・・・やっぱり皆さんも薄々違和感を感じていますか、やはり少し探りを入れるべきか・・・)


数十分後

未央「それじゃ、私ここだから、またね、リク、ソラっち、プロデューサー!」

ソラ「ああ、また明日」

最後に未央を自宅まで送り届け、車の中はPとソラとリクの3人だけとなる。

未央視点

未央「たっだいまー!」

未央弟「・・・あ、姉ちゃんお帰り、どうだった」

未央「ん?ああライブならそりゃもう大成功!また映像で来たら持ってくるからね!」

弟「そ、そっか」

未央「ん?どうしたーさっきからスマホいじって」

弟「な、なんでもないよ」

未央「・・・!はっはーんさては誰かのグラビア写真でも見てたな〜?」

弟「ち、違うって」

未央「まあ照れるな照れるな、お姉ちゃんにも見せてみろーしまむー?しぶりん?らんらん?」

弟「だから―――」

弟のスマホに写っていたのはあるネットの掲示板だった。






149: ◆ZNmkQFhdPM 2016/11/20(日) 20:25:03.17 ID:GrQPelV9o


名無し:それにしても最近のシンデレラプロジェクトの4人はすごい人気だな

名無し:んーでもちょっとできすぎじゃない?仕事の穴埋めなんかでどんどん仕事が増えてくとかさ

名無しの山猫:全くだぜ!俺様のみくにゃんがちょっと仕事がブッキングしたからってそのままバラエティーの常連かっさらいやがって!
大体俺はあの時一回さえ妨害してればあいつからいわれた仕事は・・・

名無し:誰がお前のだお前の、後後半意味不明。
まあチャンスをものにできてる以上実力はあるんだろうけどなー、でも妙な噂も流れてるぜ?

名無し:なにお前あの都市伝説まだ信じてるわけ?wwww黒い影みたいな怪物なんてデマに決まってんだろwwww

名無し:でもこの前の蘭子ちゃんのライブの後もライブ前の広場が妙にボロボロになってたとかはっきり思い出せないけどすごい形相のやつがいたとか

名無し:妄想乙 だったら画像の一つでもうpしろってーの?

名無し:それがないんだよそれっぽいのもピンボケばっかでさ

名無し:ざーこwwww

名無し:その都市伝説といえばはっきり強くなりだしたのってあれだよな、凛ちゃん卯月ちゃん未央ちゃんが美嘉のバックダンサーを始めたあたりからとかなんとかって話もあるよな。

名無し:なにそれ?じゃあ都市伝説は彼女たち用の演出?

名無し:ついでにその影とバトってる4人と同い年くらいのガキがいるってのもちょっと噂になってるよな

名無し:さっきから噂ばっかじゃねえかwwwwww情弱かよwwwwww

名無し:だからはっきりしたソースがないんだから仕方ねーだろ

名無し:つーか何?もしかして4人のうちの彼氏かなんか訳?

名無し:マジかよwwwwスwwwwキャwwwwwwンwwwwwwダルwwwwww

名無し:言っとくけどタレコミとかやめろよ?碌なことにならねえって話しだからな

名無し:は?こんな面白いネタ逃すわけね―じゃんえっとあの編集社のばんg

名無し:反応なーし、寝落ちかよつまんね






150: ◆ZNmkQFhdPM 2016/11/20(日) 20:25:52.51 ID:GrQPelV9o


やがてみんなシンデレラプロジェクトの話は飽きたのか別の話題で盛り上がり始めたところで未央は読むのをやめ、小さくつぶやく。

未央「なにこれ・・・」

弟「だから見せたくなかったんだよ・・・」

未央「・・・そう」

弟「い、いっとくけど俺兄ちゃんと、姉ちゃんから聞いた2人のこと父さんにも母さんにも友達にも誰にも話してないからな!」

弟「そ、それにこんなとこに書き込むやつろくでもないやつばっかなんだから、姉ちゃんが気にすること」

未央「はーっはっはっは!」

弟「姉ちゃん?」

未央「いやー人気者は辛いねー、有名税ってやつ?ついに未央ちゃんもそれを払う時がきちゃったかー」

弟「・・・」

未央「弟ーあんまりこういうのばっか見ちゃだめだぞー、じゃあ私部屋に行くから」

弟「う、うん、もうすぐ晩御飯だから」

未央「はいはーい」






151: ◆ZNmkQFhdPM 2016/11/20(日) 20:26:34.85 ID:GrQPelV9o


未央の自室

未央「なにさ、あれ・・・」

未央「私はまだいいよ、アイドルになって上を目指す以上ああいうのも覚悟してた」

未央「でも、ソラっちもリクも関係ないじゃん、あの2人が戦わなかったらあいつらだって、いつハートレスに襲われてるかわからないのに、なのに好き勝手いってくれて」

未央「こんなの、みんなには見せられないな・・・」

そういって未央は自分の両頬を強く叩く

未央「なにをやっている本田未央!笑顔笑顔!忘れてるぞ!明日からも頑張らなきゃ」

未央「絶対トップアイドルになって、黒幕を引きずり出して!それから!それから・・・」

未央「リクとソラっちは自分たちの世界に帰って、私たちはアイドルを続けて・・・それから・・・どうするんだっけ・・・」

ソラ、リク、P視点

ソラ「プロデューサー、今日の仕事はこれだけ?」

P「はい、後は自宅に戻るだけですね」

リク「そうか、4人ともゆっくり休めるといいが」

ソラ「え?確かにちょっと変なところはあったけどやっぱり空元気入ってたのかな」

P「アイドルというのは人に見られる仕事です、もちろん人気が出るのはいいことですがそれは同時に様々な人間の目に彼女たちの行動が入ることでもあります」






152: ◆ZNmkQFhdPM 2016/11/20(日) 20:27:27.14 ID:GrQPelV9o

P「時に心無い人たちにでもです」

ソラ「!?まさか学校のみんなや悪い奴らに!?」

P「いえ、そこまであからさまなのはそうはいないですし、私もすぐに気付いて対処できるように気を付けています」

P「ですがどうしても学校は休みがちになりますから距離はできますし、変装もせずに街を歩いているだけで全く知らない人間に自分の名前を噂されるのは、個人差はありますがストレスになるものです」

P「彼女たちのアイドルとしての覚悟を疑ってるわけではなく、これは人として当然のことなんです」

ソラ「そんな・・・俺、レッスンとかは大変なんだろうけどさ、アイドルってみんなの人気者になっていろんな人に囲まれてみんなが笑顔になる仕事だと思ってた」

リク「必ずしもその人気がプラスに働くとは限らないってことか」

ソラ「でもさ、おかしいだろ!ウヅキたちはみんなを笑顔にしたくてアイドルを頑張ってるのに、どうして4人が心に嫌なものを抱えなくちゃいけないんだ!」

P「そう、ですね、ただ・・・」

P「善悪は置いておくとして、そう意味でも私は2人に感謝しているのですよ」

ソラ「え?」

P「私は心の輝きとかそういったものは分かりませんが、それでも君たちがまっすぐな心を持っているのは分かります」

P「君たちはこれだけ身近にアイドルを感じていてもそこに奇異の視線や距離感はありません」

P「ただなにかを頑張っている彼女たちを応援し、語らう友人、それをとても自然にこなす、いえ、それが2人にとっては当たり前なのでしょうね」





153: ◆ZNmkQFhdPM 2016/11/20(日) 20:27:58.60 ID:GrQPelV9o


ソラ「当然!友達が頑張ってるんだから応援するのは当たり前だろ、感謝なんてもらっても困っちゃうよ」

P「・・・そうですね、ただだからこそ君たちは彼女たちにとって少なからず心の拠り所になってくれている、ただハートレスを倒す以外にも私たちは君たちに助けられてることを伝えたかったんです」

P(本当に、このままなにもなければいいんですが)







155: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/22(火) 20:44:58.14 ID:TIAfDZRDO


やっぱりソラとリクはいいキャラしてんな




157: ◆ZNmkQFhdPM 2016/11/27(日) 18:20:40.35 ID:irQPv62Ao


翌日

事務所

卯月「おはようございまーす!」

未央「あ、しまむー・・・」

卯月「あれ?未央ちゃん今日は早いんですね、他のみんなは?」

未央「まだだけど・・・」

卯月「?大丈夫、未央ちゃん?なんだが元気がないみたいですけど」

未央「え、そ、そう?いやだなーしまむーは、未央ちゃんはいつだって元気満タンだよ!」

卯月「そ、そう・・・本当に?」

未央「うぐ・・・ねえしまむー、ちょっといい?」

卯月「え?はい、私にできることならなんでも相談に乗りますよ」

そういって卯月はソファでうつ向いている未央の隣に座る。

未央「ありがとう、・・・私たちさ、二か月後を目指してレッスンとか仕事を頑張ってるんだよね」

卯月「はい!もちろんアイドルとしてトップを目指したいのもありますし、それでソラ君たちのお手伝いができるならって、凛ちゃんも蘭子ちゃんも張り切ってますしね」

未央「うん、そうだね、アイドルとして輝きたいからトップを目指して、ついでなんていったらあれだけど、黒幕を引きずり出して、ソラっちとリクの目的を手伝って、結果的にそれがハートレスを止められるなら、世界を救うことにもなるのかな」

卯月「世界かあ・・・そこまでは考えたこともなかったなあ」

未央「そしたらソラっちとリクは元の世界に帰るんだよね」

卯月「え?うーん、結果的にはそうなるのかなあ、そう考えるとちょっと寂しい気もしますね」






158: ◆ZNmkQFhdPM 2016/11/27(日) 18:21:36.68 ID:irQPv62Ao


未央「まあ、また遊びに来ようと思えば来れるって2人はいってたけどやっぱりなかなか会えなくなるよね、なんってたって違う世界なんだし」

卯月「うん・・・」

未央「その後ってさ、私たち、どうするんだろうね」

卯月「え?」

未央「トップアイドルになって、2人が悪い奴を懲らしめた後、私たちは何を目標にすればいいのかなって」

卯月「なにって、トップアイドルになったからって引退するわけじゃないですし、これからもファンのみんなを笑顔にしていきたいから、アイドルを続けると思いますよ」

未央「そっか・・・」

未央(強いな、しまむーは・・・私なんか、あんな奴らを笑顔にしてどうするんだよなんて考えちゃってるのに、そんな人たちばかりじゃないって、頭ではわかってるのに)

卯月「それにね」

未央「?」






159: ◆ZNmkQFhdPM 2016/11/27(日) 18:22:21.16 ID:irQPv62Ao


卯月「私、みんなとアイドルを続けていくこと自体もとっても楽しいって思ってるんです」

未央「!」

はっとしたように顔を上げる未央

卯月「未央ちゃんと凛ちゃんと、蘭子ちゃんで、レッスンして、お仕事をして、おしゃべりして、ぶつかったり、悩むこともあっても、それでもプロデューサーさんのところでアイドルをするのが楽しいから」

卯月「確かにアイドルになるのは小さいころからの夢だったけど、きっと今、周りにみんながいるから、私はとっても楽しい気分でいられるんだと思います」

卯月「・・・ふふっ、なにいってるんだろうね私、ちょっと照れくさいですね、こういうこと、あ、でもソラ君たちならすらすらいえたりするのかなあ」

未央「・・・しまむー、ありがとうね」

卯月「え?私はなにもしてませんよ?」

未央「よーし!未央ちゃんまだまだ頑張っちゃうぞー!私たちのアイドル道はこれからだー!」

卯月「ふふ、変な未央ちゃん」

未央(そうだよね、私は一人じゃない、まだあいつらのことが許せたわけじゃないけどもう少し、もう少しだけ、明るく行ってみるよ、みんな)






160: ◆ZNmkQFhdPM 2016/11/27(日) 18:23:43.54 ID:irQPv62Ao


???



???2「で、わざわざこんなことする必要あったのかよ、女2人の電車を遅らせて、ソラたちの車を渋滞に巻き込ませてよ」

???1「当然さ、心の弱った人間にキーブレードの勇者は時にまぶしすぎる、大人が相手では甘えて苛立ちをぶつけてしまうだけ」

???1「黒髪の小娘も時にお友達を大事に思ってるゆえにきつい言葉をぶつけるときもある、銀髪の小娘が相手では年下の前ではしっかりしなくてはと虚勢を張ってしまう」

???1「あの状況ではあの2人だけにするのが一番さ」

???2「へへ、なんだよ、陰から見てていっちょ前に情でも湧いたか?」

???1「おだまり、あの小娘達の心に闇が差しては私の計画に狂いが出る、それだけのことさ」

???2「へいへい」

???1「ふん・・・」







163: ◆ZNmkQFhdPM 2016/11/29(火) 08:47:49.36 ID:KQvO0vMjo



二か月後

大きな会場

司会者「それではいよいよ、今年のトップアイドルの発表です!」

凛「いよいよだね」

卯月「き、緊張しちゃいますね」

蘭子「グリモワールよ、我に力を!」(大丈夫大丈夫大丈夫)

未央「うーん!早く結果出ろー!」

控室

ソラ「ウヅキたち、大丈夫かな」

P「さすがに私も最終結果は知らされてませんからね・・・」

リク「・・・」

ソラ「リク?」

リク「え?ああいや・・・なんでもない」

『今年のトップアイドル、ユニットですが・・・シンデレラプロジェクトの4人ユニット『フォープリンセス』です!』

ソラ「あ・・・」

P「これは・・・!」

リク「!」




164: ◆ZNmkQFhdPM 2016/11/29(火) 08:48:28.40 ID:KQvO0vMjo


卯月「え・・・」

凛「・・・!」

蘭子「」パクパク

未央「・・・い」

未央・ソラ「「いやったー!!」」

司会者「フォープリンセスの皆様はどうぞこちらへ!」

司会者の促しに対し呆然とする3人

卯月「・・・え?え?」

凛「本当に・・・」

蘭子「私たちが・・・?」

未央「そうだよ!私たちやったんだよ!ほらほらみんなぼーっとしない!早く行こう!」

卯月「う、うん」

司会者「えー、それでは並み居る同期のライバルや先輩アイドルを抑え、見事トップアイドルに輝いたシンデレラプロジェクトのフォープリンセスの皆さんに一言、お願いしてもよろしいでしょうか」

卯月「あ、は、はい!島村卯月です!えっと―――」

会場の真ん中で一言ずつ思いを言葉にしていく4人、それを控室のテレビから見てる3人。

ソラ「やった!みんな本当にやったんだ!」

喜びのあまりソラは小躍りを始める。

P「ええ!私も正直とても驚いていますし嬉しいです!」

Pも珍しく興奮を隠せずにいる。

リク「・・・!よし、後は俺たちの仕事だ、ソラ、注意しろ!」

ソラ「っとそうだ、もしかしたら黒幕が出るかもしれないもんな」

ソラ・リク・P「・・・」

はっとして3人は舞台裏まで急ぎ警戒をする、が

ソラ「・・・なにも起きないな」




165: ◆ZNmkQFhdPM 2016/11/29(火) 08:49:06.44 ID:KQvO0vMjo


P「リク君、例の闇の気配とやらは」

リク「いや、なにも感じない・・・どういうことだ?」

3人でしばらく警戒を続けているとイベントの終わった4人が駆け寄ってくる。

卯月「あ!プロデューサーさん、ソラ君、リク君も!」

ソラ「あ!ウヅキ!みんな!やったじゃん!」

先ほどまでの張りつめた顔はすぐに溶け、ソラは4人に賞賛の言葉を贈る。

卯月「はい!私、今でも本当に夢を見てるみたいで、本当、うっ」

ソラ「う、ウヅキ?」

凛「ふふ、感激のあまり泣き出しちゃったね」

卯月「だって、だって、本当に嬉しくて、でもファンのみんなの前で泣いちゃダメだって」

未央「おーよしよし、未央ちゃんの胸で泣け泣け、涙は心の汗だー!」

蘭子「我が心、翼共に現世にあるか!?」(夢じゃない!夢じゃないんですよね!?)

リク「ああ、ランコ、みんな本当にトップアイドルのユニットに選ばれたんだ」

P「皆さん、本当におめでとうございます」

4人「プロデューサー・・・」

P「島村卯月さん、渋谷凛さん、本田未央さん、神崎蘭子さん」

P「私は、皆さんのプロデューサーであることを本当に、本当に誇りに思います」

凛「プロデューサー、泣いてるの?」

P「あ、ああ、すみません年甲斐もなく」

卯月「誇りだなんて、これもプロデューサーさんのおかげです!」

P「いえ、みなさんの頑張りあってこそです、私はその手伝いをしたにすぎません」

ソラ「どっちかだけじゃないって!みんなが全力で頑張ったからここまで来れたのさ!」

リク「ああ、俺たち7人が力をあわせた結果だ」

卯月「・・・うん!」

凛「・・・そうだ、2人といえば黒幕は?」

ソラ「あ・・・いや、それなんだけど、現れないんだ」




166: ◆ZNmkQFhdPM 2016/11/29(火) 08:51:00.23 ID:KQvO0vMjo


凛「現れない?」

未央「はっはーん?さてはソラっちとリクの強さに恐れをなして逃げ出したなー?」

蘭子「光と闇の鍵を携えし者、深淵の主もその力には敵わず!」(きっとそうですよ!二人ともとっても強いんですから!)

卯月「えっと、それじゃあ、2人はどうするの?」

ソラ「どうするって、まだイェンシッド様からの頼みは応えられてないししばらくは残らなきゃいけないんだけど・・・」

リク「プロデューサー、構わないか?」

P「もちろんです、今度は私たちが2人の力にならせてください」

蘭子「勇者よ!現世の呪縛は未だ解けずか!?」(本当!?二人ともまだ一緒にいられるの!?)

リク「あ、ああ、そういうことになるな」

凛「ほら蘭子、2人とも目的があるんだから」

蘭子「はう、別離の定めは変えられずか・・・」(あう、そうですよね、いつかは帰っちゃうんですよね・・・)

ソラ「まあまあ!今はトップアイドルになったことを楽しもうよ!お祝いお祝い!」

未央「大丈夫?ソラっちに限って空元気なんてことはないと思うけど」

ソラ「まさか!大事な友達が夢をかなえられたのに空元気なんて出すわけないじゃん!な、リク!」

リク「・・・ああ、そうだな!」

卯月「2人とも・・・ありがとう」

ソラ「いいってお礼なんて」

卯月「ううん、あの日、私たちがハートレスに襲われて、2人に出会って助けられて、蘭子ちゃんがさらわれたり怖いこともあったけど、2人に出会えたのもここまで来れた理由にあると思うから」

満面の笑顔で卯月は言葉を紡ぐ。

卯月「だから、いわせてください、本当にありがとう!」

ソラ「・・・へへ、それじゃ、どういたしまして」

リク「ソラ、あんまりデレデレしてるとカイリが拗ねるぞ」

ソラ「っな、なんでそこでカイリが出てくるんだよ」

卯月「?カイリって確か2人のお友達の?」

未央「おおっと、これは禁断の三角関係か?」

卯月「み、未央ちゃん?」

凛「ふふ、しまらないね、こんな時も」




167: ◆ZNmkQFhdPM 2016/11/29(火) 08:51:47.03 ID:KQvO0vMjo

蘭子「それでこそ我らのあるべきカルマ!」(でも私たちらしいですよね!)

P「・・・さて、皆さん、そろそろパーティー会場に行きましょうか、主賓がいなくては始まりせんから」

卯月「あ、そうですよね、すみません」

未央「よーし、今日は私たちでパーティーを盛り上げちゃうぞー!」

凛「またライブもあるから今からしっかり元気つけないとね」

リク「そうなのか?」

P「はい、トップアイドルになったユニットは後日ファンへの発表も兼ねてライブをするんです」

蘭子「いざヴァルハラを我ら同朋で染めにいかん!」(武道館貸し切りですよ!すごいですよね!)

リク「そうか、大変なんだな」

卯月「でもファンのみんなもきっと喜んでくれますし、頑張ります!」

ソラ「よし、会場に急ごう!」

みな思い思いに喜びの言葉をかわし会場に向かっていくなか、一人考え込んで立ち止まるリク。

リク(ライブ・・・この国で一番巨大な会場・・・全国のファンが集まる・・・)

リク(・・・ダメだ、黒幕の狙いさえわからない、本当に尻尾を巻いて逃げ出したのか?ならばなぜ鍵穴が見つからない?)




168: ◆ZNmkQFhdPM 2016/11/29(火) 08:52:18.33 ID:KQvO0vMjo


蘭子「黎明の使者よ」(リクさん?)

リク「あ、ああ、すまない、すぐにいく」

蘭子「いざゆかん、我ら宴の地へ!」(早く早く!ごちそうもたくさんありますよ!)

リク「お、おい、引っ張るな」

ソラ「リク!ランコ!早く来いよ!パーティー会場すっごいきれいだよ!」

リク「・・・ったく」

ほんの少し困ったような笑顔を見せ、リクはすぐにいつもの笑顔に戻る。

リク「ああ!今行く!」

リク(まあ、今はパーティーを楽しむか)

その姿はやがてパーティーの喧騒の中に溶けていった。




172: ◆ZNmkQFhdPM 2016/12/01(木) 23:52:17.77 ID:G86gBijDo



ライブ当日

舞台裏

卯月「みんな、準備はいい?」

凛「うん」

未央「ばっちりだよ!」

蘭子「凱旋の一幕、今こそ狂乱の宴の幕開けよ!」(ついにここまで来たんですね、頑張ります!)

ソラ「うわあ・・・おっきい会場、お客さんもいっぱい来てるな」

リク「島にもここまで大きなステージはなかったからな」

スタッフ「みなさんスタンバイお願いしまーす」

卯月「あ、はい!それじゃみんな、行くよ!」

凛・未央・蘭子「おー!」

ソラたちを残し卯月たちは舞台へ向かっていく

ソラ「ウヅキたち、ついにここまで来たんだな、夢を叶えたんだ」

リク「ああ、俺たちも負けてられないな」

P「はい、正直、私もまだ時々夢なのではと錯覚するほどです」

うぉおおおおおおおおお

卯月ちゃーん!

凛ちゃーん!

未央ちゃーん!

蘭子ちゃーん!

トップアイドルおめでとー!

舞台裏にいる三人にも届く大きな歓声の渦。




173: ◆ZNmkQFhdPM 2016/12/01(木) 23:54:40.81 ID:G86gBijDo


舞台裏にいる三人にも届く大きな歓声の渦。

卯月(私、ついにここまで来たんだ、みんなで頑張って、こんなにたくさんのファンに応援されて、アイドルのトップに)

喜びに張り裂けそうになる胸を抑え、挨拶をするために口を開こうとする卯月





???「ああ、お前たちは本当によくがんばったさ」



ゆっくりと話すその声は歓声の渦に飲まれることなく響き渡り、その場にいる全員の気持ちを凍り付かせた。

P「!?」

ソラ「そんな!?この声は!!」

リク「まさかくらいには思っていたが・・・本当に関わっていたか!」

ソラ・リク『マレフィセント!!』

2人が反応すると同時に舞台の端に緑色の炎が巻き上がる。

そこから魔女マレフィセントとピートがゆっくりと歩いて現れた。

卯月「え・・・あなたは?」

未央「女の人に・・・猫?」

呆気にとられる4人と観客たち。

ソラとリクが舞台裏から飛び出し4人をかばうように彼女たちとマレフィセントとの間に立ち、キーブレードを構える。

ソラ「みんな早く逃げろ!」

卯月「逃げろって・・・」

凛「まさかこいつらが!?」

リク「ああ、俺たちはこいつらを知ってる、間違いなく今回の黒幕だ」




174: ◆ZNmkQFhdPM 2016/12/01(木) 23:55:19.40 ID:G86gBijDo


マレフィセント「おやおや、しばらくぶりの再会だというのにずいぶんつれないねえ、リク?一時でも一緒に過ごした仲じゃないか」

リク「黙れ!!もう俺はあんたには惑わされない!」

蘭子「リクさ・・・黎明の使者を闇の堕落に導いた者か!」(まさかあなたがリクさんたちを!?)

未央「そんな・・・!あ、みんな!ここは危ないから!早く逃げて!」

はっとしたように未央はマイクを手に観客たちに避難を呼びかけようとする。

マレフィセント「いいや、もう遅い」

お、おい、なんだこれ扉があかないぞ!

そんな!いったい何が起きているんだ!?

なにかのパフォーマンスか?

口々に話しだし、騒ぎ出す観客たち。

リク「くっ・・・」

ソラ「マレフィセント!お前の目的はなんだ!」

マレフィセント「目的?そうだねえ」

ピート「おいマレフィセント、なにおしゃべりしてるんだよ、さっさとやっちまおうぜ」

マレフィセント「ふん、せっかちな奴だ、ここまで頑張ったご褒美に種明かしの一つでもしてやろうじゃないか、さて」

マレフィセント「お前たち、そこの小娘達がセブンプリンセスに極めて近い存在になれることは知っているね?」




175: ◆ZNmkQFhdPM 2016/12/01(木) 23:58:05.35 ID:G86gBijDo


ソラ「それがどうした!」

マレフィセント「最初私はこの世界のアイドルとやらをセブンプリンセスの代わりに使えるのではと考えたのさ」

マレフィセント「そのためにこの世界のお偉いさんに魔法をかけ、素質のある小娘を探し、あるプロジェクトを立ち上げさせた」

未央「プロジェクトって、まさか・・・」

マレフィセント「そう、セブンプリンセスと同等の力を持つ存在を人工的に作り上げる計画」

マレフィセント「『シンデレラプロジェクト』を、ね」

P「な・・・に・・・!?」

凛「!!」

勝利を確信したかのように高らかに歌うようにマレフィセントは言葉を続ける。

マレフィセント「そしてお前たちアイドルという存在を調べていくうちに私はあることを知った」

マレフィセント「アイドルにはその姿を見るファンの心を強く、輝かせる力がある、一時的にでもね、これを利用しない手はない」

リク「どういうことだ!」

マレフィセント「リク、お前はもう気付いているはずだよ、強い光の傍には強い影が、闇が宿る」


そういってマレフィセントは勢いよく杖を掲げる。

マレフィセント「はっ!!」

杖の先端からあふれ出し、円状に広がる光。




176: ◆ZNmkQFhdPM 2016/12/01(木) 23:59:31.00 ID:G86gBijDo


ソラ「うわっ!」

リク「っ!なんだ!?」

ソラ「・・・あれ?なにも起きていない?攻撃じゃないのか?」

卯月「そんな・・・嘘・・・」

そこで何かに気づいたように卯月が顔を青ざめる。

観客席

ハートレス「・・・」

そこには観客と入れ替わるようにハートレスでひしめき合っていた。

ソラ「なっ、これは!?」

リク「マレフィセント!まさかお前自力で!」

マレフィセント「ああそうさ!一時的に不安定に強くなった心の持ち主、これほどハートレスの材料に相応しいものはない!それをこれだけ量産できるんだからね」

マレフィセント「さあお前たち!この6人は実に強い心を持っているぞ!一斉に狙うんだ!」

マレフィセントの号令で無数のハートレスたちが舞台に近づいていく。

ソラ「くっ、なんとか卯月たちに近づかせないようにしないと!」

リク「だがこの数は・・・!」




177: ◆ZNmkQFhdPM 2016/12/02(金) 00:00:23.69 ID:sRBZLgAao


必死に4人を守るように応戦するが、その数の多さに徐々に押されて行ってしまう。

マレフィセント「はーっはっはっは!果たしていつまで持つだろうねえ?」

ピート「がははははいい気味だぜ!おいマレフィセント、次も早くやっちまおうぜ」

マレフィセント「うるさいね、指図するんじゃないよ、さて」

徐々に押されていくソラとリクの後ろで固まっている4人にマレフィセントは近づいていく。

P「!彼女たちには指一本触れさせませんよ!」

ピート「はっ、なんの力も持たないくせにお姫様を守る騎士気取りかよ、ちゃんちゃらおかしいぜ」

マレフィセント「そうだね、折角だからプロデューサーも聞いていくといい、お前たち、おかしいとは思わなかったのかい?」

マレフィセント「ただの駆け出しアイドルだった自分たちがトップアイドルに選ばれたことに」

P「!黙れっ!!」

蘭子「わ、我が友よ・・・?」

マレフィセント「その様子じゃあ薄々感づいてはいたみたいだね」




178: ◆ZNmkQFhdPM 2016/12/02(金) 00:03:06.82 ID:sRBZLgAao


マレフィセント「ほかのアイドルの不調、調整の不手際による思いがけない仕事の数々」

凛「まさか・・・」

マレフィセント「そう、すべて私たちが仕込んだことさ」

未央「な・・・」

卯月「・・・!」

蘭子「うそ・・・」

ソラ「みんな!マレフィセントの言葉に耳を貸しちゃだめだ!」

リク「それがそいつのやり口だ!」

ピート「ごちゃごちゃうるせえな、ほら、お前ら遊んでやれ!」

ピートがさらなる大型のハートレスを生み出し、挟み撃ちの形にする。

ソラ「な、くそ!こうなったら!メガフレ―――」

リク「やめろ、ソラ!ウヅキたちを巻き込むつもりか!」

ソラ「だけど!」

P「くっ・・・ふざけるな!あなたたちはアイドルをなんだと、彼女たちの頑張りを何だと思っている!!」

怒りのあまりマレフィセントに詰め寄るP、だが

ピート「ふんっ」

P「ぐあっ!!」

4人「プロデューサー!!」

ピートの剛腕に殴られ、呆気ないほどに吹き飛んでしまう。

ピート「は、こんなもんかよ、あっけねえな、ハデスに一杯食わせていい気になってたか?」

マレフィセント「プロデューサー、お前さんも本当は気付いてたんだろう?あまりにも都合がよすぎると」

プロデューサー「ぐっ・・・」

未央「プロデューサー・・・?」




179: ◆ZNmkQFhdPM 2016/12/02(金) 00:04:43.38 ID:sRBZLgAao

マレフィセント「それでも小娘達に話さなかったのはそうやって自分をごまかさないと小娘達を疑ってしまっていたからじゃないのかい?」

プロデューサー「違う!私はただ、皆さんに余計な心配をせずに前へ進んでほしかっただけです!」

マレフィセント「まだ言い張るかい、いっておくが今言ったことはすべて真実さ」

マレフィセント「お前たちがトップアイドルになったのも、この舞台に立てたのも、すべて、すべて私たちがいたから成り立っているもの」

ピート「俺たちがいなかったらてめえらは今でも駆け出しのままだったってことさ!」

マレフィセントの話す真実にショックを隠せずにいる4人。

マレフィセントはそれを見て密かにほくそえんでいた。

マレフィセント(ハデス、お前さんは一つだけいいことに気づかせてくれた)

マレフィセント(セブンプリンセスは確かに大きな力を持つ、だが小娘達は常にそれと同じ状態でいられるわけではない、そこは問題に感じていた)

マレフィセント(セブンプリンセスほど安定していないがゆえに強い輝きを持ちつつ闇に落ちうる弱さを持つ心、それが本当に闇に呑まれた時どうなるか)

マレフィセント(それこそ今までの比でない強さのハートレスさえも戦力にできるかもしれない、それこそ心の輝きが最大限に高まり切っていた直後なら)

マレフィセント「最初の魔法でハートレスにならなかったのはやはり紛い物のでもプリンセスである証、その男も無意識に守っていたか、だが次はお前たちの番だよ!」

マレフィセントは、今度は杖から光を5人にめがけて強く放つ。




180: ◆ZNmkQFhdPM 2016/12/02(金) 00:07:28.23 ID:sRBZLgAao


未央「うっ・・・なに、これ・・・」

凛「体に、心に力が入らない・・・」

蘭子「これ、あの時と同じ・・・」

P「ぐっ、なんとか、皆さんだけでも・・・」

卯月「・・・」



マレフィセント「所詮お前たちは私のお膳立てのもとに進んでいたにすぎない、さあ、心を闇に呑まれてしまえ!!」

マレフィセントが杖にさらなる魔翌力を込め始める




卯月「違う!!!」






卯月が強くはっきりと叫んだ途端

マレフィセントの放つ光がバチンと音を立てて弾かれた。

マレフィセント「ぐううう!?」

予想外の反撃にマレフィセントは杖を持つ手をかばって呻く。

ピート「な、なんだ?この世界の連中は魔法は使えないんじゃないのか!?」

マレフィセント「な、なぜ・・・」




181: ◆ZNmkQFhdPM 2016/12/02(金) 00:08:31.01 ID:sRBZLgAao


驚きを隠せずにいる2人に対して卯月は言い放つ。

卯月「確かに、私たちがここに立っているのはあなたたちが仕組んだことかもしれない」

卯月「本当は、私たちはまだ全然アイドルとして半人前で、たくさんのアイドルたちの夢を壊してしまったのかもしれない」

卯月「たくさんみんなで頑張ってきたけれど、それでもトップアイドルには届かないのかもしれない、だけど!」



卯月「ここに集まってくれた、今までの仕事の中で応援してくれた、ファンのみんなの笑顔は本物だって、胸を張っていえるから!!」

凛「卯月・・・」

卯月はハートレスとなった観客に体を向け、一度深呼吸をする。




卯月「島村卯月、頑張ります!!」




191: ◆ZNmkQFhdPM 2016/12/02(金) 22:05:26.85 ID:sRBZLgAao





次の瞬間、卯月を中心に桃色の光があふれ、機材もない状態で音楽が流れだし始める。

未央「この曲は・・・」

蘭子「卯月ちゃんの、最初の・・・」

憧れてた場所を
ただ遠くから見ていた

隣に並ぶ みんなは
まぶしく きらめく ダイアモンド

スポットライトに Dive!
私らしさ 光る Voice!
聞いてほしいんだ おっきな夢とメロディ

さあ クヨクヨに 今 サヨナラ

(私はアイドルだから、これが私にできることだから)

(ここに来てくれたファンのみんなを笑顔にしたい、幸せな気持ちで過ごしてほしい、お願い、私の歌声、届いて!!)

卯月の歌声が流れ始めた途端、ハートレスたちの動きが鈍り、その歌声に耳を傾け始める。




192: ◆ZNmkQFhdPM 2016/12/02(金) 22:06:12.66 ID:sRBZLgAao


ハートレス1「・・・ウ、ヅ、キ、チャ、ン」

ハートレス2「ソ、ウ、ダ、オ、レ、タ、チ、ハ、ラ、イ、ブ、ヲ・・・」

パアアアアア

マレフィセント「馬鹿な!?こんなことが!?」

ソラ「キーブレードを使ってないのに、ハートレスにされた心が、元に戻っていく・・・?」

リク「これが、セブンプリンセスとしてのウヅキの力なのか?」

未央「しまむー、すごい・・・」

しかしハートレスのすべてが元に戻ったわけではない。

凛「未央、蘭子、私たちも行くよ!」

蘭子「り、凛さん」




193: ◆ZNmkQFhdPM 2016/12/02(金) 22:06:48.78 ID:sRBZLgAao


覚悟を決めたように凛々しく立ち上がる凛、その瞬間卯月と同じように音楽が流れだし、蒼い光が凛を包む。

ずっと強く そう強く あの場所へ 走り出そう

過ぎてゆく 時間とり戻すように
駆けてゆく 輝く靴
今はまだ 届かない 背伸びしても
あきらめない いつかたどり着ける日まで

目を閉じれば 抑えきれない
無限大の未来が そこにあるから

凛(たとえ仕組まれたことであったとしても、私たちが歩いてきた道も、アイドルとして本気でぶつかってきた事実は変わらないから)

凛(だからこの歌も、踊りも、全力で行く!この歌声、響け!)




194: ◆ZNmkQFhdPM 2016/12/02(金) 22:07:47.74 ID:sRBZLgAao


未央「・・・」

蘭子「未央ちゃん?」

未央「あーもう我慢できない!」

蘭子「ひうっ」

未央「2人があんなに輝いてるのに待ってるだけなんて嫌だもんね!らんらん、私、信じてるから!自分がどうしたいのかよく考えて、先に行くよ!」

いつもの明るさを取り戻し、蘭子を鼓舞するように未央は負けじと立ちあがる、そんな彼女の周りをオレンジ色の光が包み、音楽が流れだす。

燃やせ友情!パッションはミツボシ☆☆★


なやみゴト尽きない時代だ (なんて時代だ)
そばにいてくれる友達に感謝

「どんな時も仲間がいるから」 (負けぬから)
なんて照れちゃう事 真顔で言えちゃう (燃える友情!パッション!!)

夢に夢見た 大フライト
手をつないだら 大気圏突入も 怖くない

未央(私にはみんながいる、いつかは離れ離れになったり、ライバルになるかもしれないけど、みんながいるから私はここまで来れた!)

未央(だから私、歌うよ、ファンのみんなもしまむーもしぶりんもらんらんもソラっちもリクにもプロデューサーにも、みんなで一緒に燃え上がるんだ!)




195: ◆ZNmkQFhdPM 2016/12/02(金) 22:08:35.21 ID:sRBZLgAao


蘭子「・・・私、は」

蘭子(あの日、ハデスにさらわれた日、とても怖かった、今もあの魔女を前にして足がすくんでる)

蘭子(だけど!)

蘭子「我が名はブリュンヒルデ!いかに邪悪の魔女であろうと、この翼、やすやすともがれると思うな!」

恐れを振り払い、自分を構築する言葉を紡いでいく蘭子に、黒みがかった銀色の光と音楽が包みこむ。

困惑(マヨ)いの翼 導かれた迷宮で
追憶するは 髪に触れた指先に
溢れる吐息 慕う想い(アニマ)が名を召喚(ヨ)べば
蘇る 幻影(マボロシ)

其の手を引いて 宣誓(チカイ)みせよう
紅き双唇(クチビル) 契の象徴(カタチ)に揺らし
今 開く

「裁キヲ……」

蘭子(私が私を強くするために作った言葉を、世界を正しいと、それでいいと言ってくれる人たちがいた、耳を傾けてくれる存在がいた、ファンのみんなはそれに共感して盛り上がってくれた)

蘭子(だから私は歌う!ブリュンヒルデたる私を受け入れてくれたみんなのために!)




196: ◆ZNmkQFhdPM 2016/12/02(金) 22:09:39.08 ID:sRBZLgAao


ばらばらの歌、ばらばらの踊り

しかし不協和音が鳴り響くようなことはなく、まるで魔法のようにそれぞれの歌がソラ、リク、プロデューサー、ハートレスたちに響いていく。

P「私は、夢でも見ているのでしょうか、こんなことが」

ソラ「夢なもんか!ウヅキたちの心が、夢やみんなを信じる心に魔法が応えたんだ!」

ピート「お、おいマレフィセント、このままじゃマズいんじゃないか?」

マレフィセント「・・・」

ピート「マレフィセント?」

マレフィセント「・・・!っち!小娘達が!あまりいい気になるんじゃないよ!」

一瞬呆けていたマレフィセントが杖を構え、雷を打ち出す。

ソラ「させるか!」

リク「今度は俺たちが相手だ!」

しかしそれは卯月たちにとどくことなくソラとリクに叩き落される。

マレフィセント「おのれ!ここまで来て!」

4人の歌が終盤に差し掛かるころ、4人の光が会場全体を覆うほどのまばゆく輝いていき、

ウワアアアアアアアアアアアアアアア

光がやむとそこには、元の姿に戻った観客の歓声で溢れかえっていた。




197: ◆ZNmkQFhdPM 2016/12/02(金) 22:10:54.57 ID:sRBZLgAao


ありがとう!卯月ちゃん!凛ちゃん!未央ちゃん!蘭子ちゃん!

もっとみんなの歌が聞きたいぜ!

こんなおばさんになんかに負けるな!

ピート「あわわわわ、わ、悪いが俺はトンずらさせてもらうぜ!みくにゃんの新曲が聞けるまで死ねるか!」

マレフィセント「なっ、おのれ、下手に小細工を弄したのが失敗だったか、はっ!!」

自身の劣勢を悟ったマレフィセントは体を広げドラゴンに姿を変える。

リク「マレフィセント、お前がその姿を取るときは決まってもう後がないときだ!」

ソラ「決着をつけるぞ!」

舞台の上で対峙する2人と一匹、それはまるで一つの演劇のようであり、

いいぞー少年たち!

俺たちのプリンセスを守ってくれー!

そんなトカゲ女なんかに負けるなー!

リク「これは・・・まさかイェンシッド様の魔法が解けたのか?」

ソラ「違うって!みんな気持ちは一つなんだ、ウヅキたちを守りたいって、俺たちの心が繋がったんだ!」

リク「心が、繋がった・・・」

ソラ「リク、来るぞ!」




199: ◆ZNmkQFhdPM 2016/12/02(金) 22:13:10.16 ID:sRBZLgAao


ソラの声と同時にマレフィセントが緑色の炎を放ち、2人はそれをかわしていく。

いいぞーそこだー!

思いっきりぶちかましてやれー!

リク「ったく、好き勝手いってくれるな」

そういいつつもリクの顔は晴れやかである。

リク(こんなに大勢の誰かに応援されながら戦うのが、こんなにも心地いいとはな)


2人は踊るように攻撃をかわし、ダメージを与え、マレフィセントドラゴンの巨体を翻弄していく。

マレフィセントドラゴン「グオオオオオオオオ!!!」

ソラ「リク、こいつで決めるぞ!」

リク「ああ!フィナーレだ!」

ソラに光の力が、リクに闇の力が膨れ上がっていく。

卯月「2人とも、頑張って!」

凛「私たちの全力を受け取って!」

未央「今度は私たちが2人の力になる番だよ!」

蘭子「我らが盟友よ、今こそその力を一つに!」(私たちの、みんなの力をあわせちゃいます!)

P「皆さん!どうか私たちに力を貸してください!」

ウォオオオオオオオオオオオオオオ!!!!

リク「これは・・・!」

ソラ「ウヅキたちの力で強くなったみんなの心の力が、俺たちに流れ込んでくる!」

マレフィセントドラゴン「グオオオオオオ!!!!オノレ!!オノレエ!!!」

さらに膨れ上がった光と闇の力を2人は全力でマレフィセントドラゴンに叩き込む。

巨大な光と闇の柱の中、ドラゴンは溶けるように消えていった。




200: ◆ZNmkQFhdPM 2016/12/02(金) 22:14:17.16 ID:sRBZLgAao



マレフィセント「はあ、はあ、今回こそはうまく行くと思ったんだけどね・・・」

闇の扉を開き、よろよろと歩いていくマレフィセント

マレフィセント「だけど忘れないことだ、強い光には強い影ができる、いつか自分の影にのまれると怯えながら過ごすことだね」

卯月「・・・待ってください!」

ソラ「ウヅキ!?」

卯月「確かにあなたのやったことは間違ってると思います、もう二度とこんなことしてほしくないって思います」

マレフィセント「・・・聞けないね」

卯月「だけど、どんな理由であれ、あなたは私たちを助けてくれたから、この舞台に立てるお手伝いをしてくれたから」

卯月「夢を見せてくれたこと、それだけは、本当に、ありがとうございました」

マレフィセント「ふん、これだから平和ボケした世界の住人は」

マレフィセント「その過程でどれだけのアイドルを蹴落としてきたと思ってるんだい?自分がそこに立てれば満足だと?」

卯月「いいえ、それは絶対に許しません、私たちアイドルみんなの夢を弄んだこと、絶対に」




202: ◆ZNmkQFhdPM 2016/12/02(金) 22:17:13.38 ID:sRBZLgAao

卯月「だけど、ここに立てて嬉しいと思った気持ちは本物だから、その分だけ、です」

マレフィセント「・・・やはりな、お前を見てるとあの娘を思い出すよ」

卯月「え・・・」

マレフィセント「姿形、性格は違えど、人々に光の希望を与えるプリンセスの姿を、ね」

マレフィセント「そして、そんなプリンセスには必ずプリンスが、仲間ができる、か」

マレフィセント(そうだろう?忌々しいオーロラ姫?)

そういって扉の向こうに消えていった。

ソラ「・・・いやったー!!」

リク「なんとか今回も切り抜けられたな」

いいぞー少年たち!

かっこよかったぜ!

助けてくれてありがとうー!

リク「みんな・・・」

悪を打ち倒し、歓声を受ける2人、特にそれは人知れず戦ってきたリクにとっては初めての経験。

ソラ「へへ、いいよな、こういうのって」

リク「・・・ああ、そうだな」




203: ◆ZNmkQFhdPM 2016/12/02(金) 22:18:26.87 ID:sRBZLgAao


卯月「ソラくん、リクくん!」

凛「やったね、2人とも」

ソラ「みんな!」

リク「ああ、みんなが力を貸してくれた結果さ」

未央「うんうん、これはもうここにいる私たち全員の大勝利だよ!」

蘭子「我らが絆、邪悪の魔女も抗うこと敵わず!」(みんなで力をあわせたらあんな悪い魔女にも勝てるんですね!私すごい興奮してます!)

ソラ「あ、でもライブが・・・」

卯月「ううん!2人もファンのみんなも無事で本当によかったです!」

P「はい、ただ、あんなことがあっては観客のみなさんもお疲れでしょうし、やはり大事を取ってここは予定の再調整を・・・」

えーライブ中止かよ

でも卯月ちゃんたちも疲れてるかもしれないし

俺たちは全然元気だぜ!

みんなの歌で疲れなんか吹き飛んじまったぜ!

アンコール!アンコール!アンコール!

ソラ「・・・みんなまだまだ元気みたいだね」

P「しかし・・・」

卯月「お願いです、プロデューサーさん、やらせてください、ライブ!」

P「島村さん?」

凛「私も、今度はハートレスなんか関係ない、純粋なライブを楽しんでほしいから」

未央「そうそう!いっそさらなるステージでみんなが忘れられないライブにしちゃおうよ!」

蘭子「我が翼、その魂は今なお羽ばたく!」(ここまで来たら私たちの全力でうんと楽しんでもらいましょう!)

P「・・・分かりました」

P「スタッフのみなさん、準備をお願いしてもよろしいでしょうか」

ウォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!

ソラ「リク、俺たちも観客席に行こうよ!」

リク「ああ!」




204: ◆ZNmkQFhdPM 2016/12/02(金) 22:20:29.14 ID:sRBZLgAao


十数分後

卯月「みなさん、今日は来てくれて本当にありがとうございます」

凛「今日はいろんなことがあって本当にみんな大変だったと思う」

未央「でもでも、みんなで力をあわせて大勝利!」

蘭子「我らの繋がり、今一度強く感じたぞ!」(私たち、本当にみんなに応援されてるって思いました)

卯月「これから先、いろいろ考えなくちゃいけないことができたけど、今はみなさんに今日のライブを楽しんでいってほしいから」

4人「聞いてください!M@GIC!!」


ココニアル きっとこの想いが魔法
希望が未来をひらいてく

ソラ「いえーい!!」

リク「みんな!その調子だ!」

ここにある きっとこの絆がタカラ
だって最高の味方がいるもん!
アリガトウ いま本当の魔法を
伝えるために歌うから

ソラ「・・・これ、いい歌だな」

リク「ああ、最高の味方、4人にはたくさんいるからな」

ソラ「もちろん、俺たちも、ね」

リク「・・・そうだな」

ココニアル きっとこの気持ちがチカラ
だってシンデレラはがんばりや、でしょ?
ココニアル ねぇ本当の魔法は
胸の真ん中 光っている

ココニアル きっとこの絆がタカラ
だって最高の味方がいるもん!
アリガトウ いま本当の魔法を
伝えるために 歌うから
ここでめぐり逢えた
ずっと大好きなキミに
ここでめぐり逢えた
キミと共に

4人は最後まで歌い切り、会場はこれまでにないほどの熱気に包まれる、その時

ソラ「リク!あれ!」

舞台の上で4人を照らすように現れたもの。

リク「鍵穴!こんなところにあったのか!」

ソラ「でもどうして今になって?」

リク「きっと隠していたマレフィセントの闇の力を4人とファンのみんなでかき消したんだ!」

卯月「鍵穴・・・これが?」

蘭子「綺麗・・・」

未央「やったね2人とも!」

凛「なんだか閉じるのがもったいないね、なんて」

ソラ「それじゃ、いくよ」

ソラがキーブレードを構え鍵穴に向かって光が差し込んでいく。

同時に舞台の幕は降り、ライブは大盛況のまま終わりを迎えた。




208: ◆ZNmkQFhdPM 2016/12/08(木) 23:42:49.74 ID:kKDnMXrYo


数日後

事務所内

ソラ「トップアイドルをやめる!?」

卯月「うん、これは私たちで話し合って決めたことだから」

ソラ「なんで教えてくれなかったのさ!?マレフィセントのいうことなら気にすることないのに!」

リク「ソラ、少し落ち着け」

ソラ「でもずっとかなえたかった夢だったんだろ?なのに・・・」

凛「うん、ソラならそういうと思った、だから黙ってたんだ」

未央「まあ今まで助けてくれたソラっち達には悪いとは思ったけどね」

ソラ「そんな・・・」

卯月「ごめんなさい、でもずっとかなえたかった夢だったからこそ、こんな形じゃなくて、ちゃんとした形で目指したいから」

蘭子「我が翼も名残惜しさを感じているわ」(少し残念な気持ちもありますけどね)

リク「しかし、やめるにしてもそう簡単にできるものなのか?」

P「それなんですが・・・そもそも彼女たちをトップアイドルのユニットに認めること自体に、上の方で混乱が起きているんです」




209: ◆ZNmkQFhdPM 2016/12/08(木) 23:43:41.33 ID:kKDnMXrYo


ソラ「どういうこと?」

リク「なるほど、マレフィセントの魔法が解けたせいか」

P「はい、おそらくそれが原因で『シンデレラプロジェクト』自体の凍結の話も進んでいます」

ソラ「そんな!じゃあみんなばらばらになっちゃうの!?」

P「全員がばらばらになるかはわかりませんが、もともとあの魔女がプリンセスとしての素質を持つものをかなり強引な力で集めたプロジェクトなので・・・それが解けたとなると」

P「私もなんとか抗議はしてみてたのですが・・・」

リク「真意はどうあれ、あいつがいたからこそみんなが集まれていたということか・・・」

ソラ「そんな・・・じゃあ俺たちがやってきたことって」

卯月「ソラ君、リク君」

悲しい顔をするソラに卯月は笑顔で答える。

卯月「大丈夫です」

ソラ「え・・・」

卯月「私たち、皆さんからたくさんの物をもらいました、未央ちゃんからも凛ちゃんからも、蘭子ちゃんからも、プロデューサーさんからも」

卯月「もちろん、2人からも、夢を信じて諦めない心、夢を応援してくれる人が確かにいることを、違う世界でも心は繋がっていることを、他にもたくさん貰いました」

凛「だから、私たちは大丈夫、この数か月で、2人やみんなと作った思い出がある限り」

未央「そうそう!違う世界の私たちの心が繋がってるんだから、このくらいへーきへーき!」




210: ◆ZNmkQFhdPM 2016/12/08(木) 23:49:10.05 ID:kKDnMXrYo


蘭子「我らが血の盟約、何人たりとも犯すことは敵わず!」(例えライバルになったとしても、私たちの繋がりは断ち切れませんから!)

ソラ「・・・そっか、みんな、ごめん、騒いじゃって」

リク「強くなったな・・・みんな」

卯月「ふふ、いいんです、応援してくれた2人には悪いことしちゃったのは事実だし」

全員の顔から笑みがこぼれる中、蒼い光が現れる。

イェンシッド「お前たち、よく頑張ったな」

蘭子「な、何者!?」

ソラ「イェンシッド様!?」

凛「え、この人が?」

未央「おおー・・・すごいいかにもな魔法使いのお爺さんだね」

リク「どうしてここに?」

イェンシッド「うむ、この世界の力が安定したのを確認してな、もうこの世界にハートレスは生まれないことがわかった」

ソラ「本当!?あ、でも・・・」

イェンシッド「うむ、問題が解決した以上、お前たちはもう帰ることができる」

イェンシッド「もとの世界の友達も心配しているだろうしな」

ソラ「カイリ、みんな・・・」

未央「えーここでお別れ?急すぎない?」

蘭子「ついにこの日が来てしまったか・・・」

卯月「でも、2人にも元の世界があるし」

凛「覚悟は、していたけどね」

P「失礼、イェンシッド様でよろしいですか?」

イェンシッド「うむ」

P「今回はお2人をお連れしてくださったこと、本当にありがとうございました、きっと、私一人では取り返しのつかないことになっていましたから」

P「こうして直接御礼を申し上げられること、本当に感謝しております」

イェンシッド「よい、世界に歪みが生じたとき、対処するのも我らの役目だ」

イェンシッド「それに星が教えてくれた、此度の件は貴方とアイドル、この世界の住人たちの力があってこそ解決することができた」

イェンシッド「ゆえに自分たちを低く見ることはない」




211: ◆ZNmkQFhdPM 2016/12/08(木) 23:50:28.23 ID:kKDnMXrYo


イェンシッド「貴方の信じたアイドルたちのためにもな」

P「・・・そうですね、そういっていただけると幸いです」

イェンシッド「それにここに来たのはもう一つ理由があってな」

イェンシッドは卯月たちをじっと見る

卯月「?あの・・・」

イェンシッド「うむ、セブンプリンセスになりうるある意味とても不安定な存在、万が一のことがあってはと直接見に来たが、その心配もなさそうだ」

未央「とーぜん!みおちゃんたちを見くびってもらっちゃ困るよ」

イェンシッド「うむ、2人を送った選択に間違いはなかったが、それはお前たち自身が得た強さだ、誇っていいぞ」

イェンシッド「では、そろそろだな」

ソラ「うん・・・」

卯月「お別れ、ですね」

蘭子「黎明の勇者よ・・・」(リクさん・・・)

リク「ランコ、あの時は悪かったな、飛びのいたりして」

蘭子「否、我が魂に刻まれている、それでもなお汝は我が道を是とした」(いいえ、私も闇に落ちかけたから分かる、あんなことがあってもリクさんは私の言葉を正しいと言ってくれた)

蘭子「我が翼、だからこそより一層・・・ううっぐすっ」(だから、私は、もっと成長することができて・・・うぇーん)

未央「おーよしよし、らんらんはよく頑張ったよ、ソラっちもリクも向こうで元気にやりなよ」

凛「いつかは、2人の世界でも仕事をしてみたいね」

未央「おっいいねそれ、頂き!」

P「ソラ君、リク君、なんどでもいわせてください、君たちには本当に助けられました、本当にありがとうございます」

リク「いいさ、俺たちもみんなにあえて本当によかった」




212: ◆ZNmkQFhdPM 2016/12/08(木) 23:51:21.79 ID:kKDnMXrYo


イェンシッドの魔法により、彼とソラとリクの三人が光に包まれ徐々に消えていく。

凛「またね、2人とも」

未央「今度会ったときはもっとビッグなみおちゃんをみせちゃうからね!」

卯月「また、いつでも遊びに来て、うっ、くださいね」

言葉に嗚咽が混ざる卯月、それに対しソラは

ソラ「イー」

口の両端に指をひっかけ、イーをしてみせる

卯月「・・・ふぇ?」

ソラ「アイドルはみんなを笑顔にする仕事、だろ?」

一点の曇りもない笑顔でそう告げた。

卯月「・・・はい!私、もっともっと頑張っていつか、本当のトップアイドルになって見せるから!」

リク「4人とプロデューサーなら大丈夫さ」

ソラ「みんななら絶対かなえられるよ、俺、応援してるから!またね!」

その言葉を最後にソラとリク、イェンシッドは消えていった。




213: ◆ZNmkQFhdPM 2016/12/08(木) 23:51:52.11 ID:kKDnMXrYo


P「行ってしまわれましたね」

未央「うん・・・」

凛「本当、魔法が解けたような気分って、こういう感じなのかな」

卯月「はい、でも2人は今も応援してくれているってはっきりわかるから」

卯月「みんな急ごう、レッスン遅れちゃうよ」

蘭子「うむ、勇者たちの名に恥じぬように!」(2人が次来たときびっくりさせちゃいましょう!)

卯月「うん、もう私たちはトップアイドルじゃありませんし、いつまでこの5人で一緒にいられるかもわからない」

卯月「だけど、今までの中でみんなと繋がった心は、間違いなく私たちの力だから」

卯月「島村卯月、今日も、頑張ります!」




214: ◆ZNmkQFhdPM 2016/12/08(木) 23:52:45.27 ID:kKDnMXrYo


以上で今回の話は完結となります。途中ぐだったかもしれませんがいかがだったでしょうか。

絶対処理しきれなくなったり影の薄いキャラがでてしまうからなるべくメインは4人とP、リク、ソラに絞ったけどやっぱり他のアイドルやドナルドグーフィーたちも出したかったですね

彼らを期待していた方にはすみません。

ここまで読んでくださった方々、応援のコメントをくださった方々、本当にありがとうございました!





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