転載元:魔王「勇者。我はお前の女だ。だから……もっと触って欲しい」
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ある牢獄
オークキングはオークの何倍もの体を引っ張り
牢獄の前にたつ
オークキング「拳闘士………お前の処刑を明日夜に行う」
拳闘士「ぐがーぐがー」
オークキング「起きろバカ息子」
拳闘士「むにゃむな」
オークキング「………ちっ……出来の悪い息子だ一番出来の悪い」
拳闘士「…………むにゃ」
オークキング「期待してろ……明日までな」
がつん
オークキングが去る
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…………………しーん
拳闘士「逃げるか………」
拳闘士「ここで、死ぬわけにはいかない。武道を極めていない。道場も持ってない」
拳闘士「……………………」
気を溜める
明日のために
次の日
女騎士「オーク!!どう言うことだ‼なぜ処刑なんだ!!」
オーク「落ち着け。お嬢ちゃん」
魔王「…………私が探しているっと言う情報ですね」
オーク「もちろん………そして情報屋全員に通達が来た」
魔王「………」
オーク「助けてほしくは魔王城に一人で来い」
女騎士「関係ないはずのものを‼」
オーク「オークキングたちはそうやって邪魔物を消してきた」
魔王「はぁ………ごめんなさい迷惑かけて女騎士」
女騎士「い、いや………悪いのは人質にしてる卑怯な奴らだ‼私が行く!!すでに………死んでいる命だ」
魔王「…………まって」
女騎士「しかし!!今行かなければ‼」
魔王「行かないと行っていない」
オーク「ほう……」にやにや
魔王「結局迷惑かけてるのは私だ。始末はつける。オーク!!伝えよ‼」
オーク「なんと?」にやにや
魔王「正面から行ってやる」にや
女騎士「ダメだ‼罠が………」
オーク「伝えとくぜ」
女騎士「罠だぞ!!行かせるのか‼」
魔王「罠がある。それでいいじゃない」
女騎士「????」
魔王「私は、元魔王ネファリウス………女になって益々強くなった。ただ守られているだけの姫ではない‼」
右手に炎を生み出す
魔王「我は勇者王の伴侶。勇者王の足手まといではない………ないんだ…………」
名簿が輝く
すぅううううう
地面に魔方陣が浮かび上がり
人が現れる
オーク「召喚魔法!?」
魔王「????」
女騎士「お前は!!」
勇者王「……………」
魔王「勇者王!?………いや違う」
鎧じゃない魔術師のローブ
勇者王が膝をつく
魔王「…………」名簿を確認
勇者王の名が………しかし
風の魔術師
魔王「ふぅ………無意識に呼んだか。勇者王………休んで」
魔王「はぁ………臆病なんだ私は………でも安心して休んでくれてていいぞ」
勇者王「………」
勇者王が消える
女騎士「い、いったい?」
魔王「名簿の意味がわかった………こう、すっと頭に入ってきた。使い方も………でも今回は私一人で行く」
女騎士「私も行くぞ‼」
魔王「では………後ろから頼む」
女騎士「しかし……支援が出来んぞそれでは」
魔王「背中は任せます」
女騎士「………」
高貴な姿
何故かどうすればいいかわかっていた
王の邪魔だけはしてはならない
女騎士「はい仰せのままに」
魔王「では、行きましょう」
オーク「………」にやにや
髪を結ばず
白いドレスのような鎧に身を包み
さも、家に帰るような陽気な鼻歌を風に乗せ
魔王は歩いていた
廻りはもう、魔王が城に行くのを知っている
罠だろう
誰だってわかる
だが
彼女は楽しげに音楽を響かせて
歩く
凱旋
魔王が城に帰ってきた
魔王「門を開けよ」
「はい………」
ぎぃいいいい
魔王「…………すぅ」
魔王「私は………帰ってきたぞ!!!」
大声で叫ぶ
城にぶつけるように
音を拡大して
全員に聞こえるように
首都が響く
魔王「女になって魔力が有り余っている。余を楽しませよ!!」
ワァアアアアアア
門から入った瞬間。大庭園
居るのは敵だけ
凍れる剣を右手に炎の剣を左手に
風に乗せた音楽はゆっくりしたものから
激しいものへ。ピアノのソロからオーケストラへ
魔王「さぁ!!劇場は揃った!!女騎士!!」女騎士「はっ!!」
魔王「目に焼き付けよ‼我こそが勇者王の伴侶であり!!元魔王ネファリウスなり!!」
女騎士「………」
自分は剣を抜かない
邪魔だけはしてはいけない
魔王双剣を振るい
兵士を切り伏せる
柔かい体で柔軟に一人一人
相手をする
女騎士「これが魔王だと………」
話で聞いていた事は力で、魔力の力で押し潰す戦いと聞いていた
一切力を感じさせない
魔王の剣はすでに力が付与しているがその上から重ねて付与している。
炎の剣は鎧を溶かし、中を切り裂く
凍れる剣は鎧を切ることはできないが打撃でも与えたところから中までも凍らせ。肉体を砕かせる。
そして近付く者は皮膚などが咲ける。 体の周りに風が流れ、気を散らさせ隙を作らされた。
痛みなどの叫びは一切聞こえず剣撃の音と鳴りやまない音楽だけが響き。魔王が演舞を行う。
兵士に恐怖が芽生える。
魔術師は音楽に阻まれうまく詠唱ができない。
その間にも魔王が魔法を打ち出す。
火の鳥が魔術師を炎で包み
氷の鳥が魔術師を凍らせ
雷の鳥が魔術師を内から焼け焦がす
魔王の踊り
音楽に合わせ
庭園を進み場内へ
庭園にいた生き残った兵士が狼狽える
音楽に
魔王の強さに
魔王「かかって来ないなら………跪け!!我の邪魔をするな‼」
びりっ
女性の凛々しい声が庭園に響く
魔王は振り返らず
歩を進める
何人もの騎士の鎧を着たものが出迎える
剣によって
そして
血によって
返り血は風によってかからないためまだ白いドレスのような鎧が一層不気味に感じる
女騎士「………」
私は歴史の中に立っている気がする
魔王の演舞を見続ける
綺麗な金色の長い髪
白いドレス
そして激しい曲
綺麗な美少女が
死を振り撒いている
騎士の剣を双剣で防ぎ
必殺の剣撃で相手を倒す
踊っているように
魔族の騎士「エンチャントの重ねかけだ!!魔術師!!解呪を!!」
解呪される
だが
全く衰えがない
魔王「〜♪」
女騎士(違う!!ずっとかけ続けている!!この音楽に!!踊っている事で!!ずっと!!)
魔王が騎士の目の前に
魔王「私は………踊り子……踊ってこそ真価を示す魔女よ!!」
騎士が炎に包まれ絶命する
すたんっ
すたんっ
すたんっ
音楽に魔王の足音が響く
女騎士「!?」
気付く
一切………逸れていない!!
真っ直ぐ進んでいる
そして
心が折れた騎士も命乞いのため跪く
だが、魔王は真っ直ぐ前だけを見ている
歩む城の廊下を
幾つもの名のあるもの達が目の前に立ちふさがった。
そして
幾つもの体が床に転がる
魔王それに目を向けない
ただ歩むだけ
すたんっ
すたんっ
すたんっ
ドゴオオオオン!!
拳闘士「………何か騒ぎと思えば!!」
女騎士「………!?」
壁を壊し現れた
それは
女騎士「拳闘士!!」
拳闘士「俺を知っている?……誰だ。一度手合わせしたものか?それになんだ……この曲は……恐ろしく士気を高ぶらせる。ラスボスか……あんた」
魔王「へーあなたが……捜し人の………では。私の役目は終わったのね」
しかし歩みを止めない
女騎士「魔王?」
拳闘士「……あんたが元魔王か。はぁ女になったっと言ったが………強そうだ」すっ
魔王「あら?退いてくださらない?玉座へいけないわ」
大柄なオークが脇につけているガンドレットをはめる。恵まれた肉体を鍛えた筋肉粒々の体で構える
魔王「戦う事はなくってよ」
拳闘士「俺はある。闘う事なら」
魔王「じゃぁ………退けてください」
女騎士「な、なぜ!!なぜだ!!やめるんだ!!お前を助けに!!」
拳闘士「はぁあああ!!」
拳と剣が交わる
拳闘士「体技心!!!全力で行かせて貰!!」
すっん!!
魔王が拳闘士の頭上を越える
すたっ
魔王「ふん………爪が甘い………私の勝ちだ。体技心は素晴らしいだが。技では私には敵わない鍛え直せ」
拳闘士「………くっ昔は弱いと聞いていたが」ずばっ!!
魔王「さすが、そこまで切られても立つか。女騎士!!」
女騎士「は、はい!!」
魔王「手当てしてやれ。存分にな」
音楽が鳴りを潜め静かになる
玉座の間
首級が勢揃いしている。
だが誰も玉座には座ってない
皆、獲物を持ち待ち構えかまえていたようだ
オークキング「元魔王………側近も、勇者も死んだ。後はお前だけ………」
サキュバス「そう………あなたが居なければオークキングが魔王に私は皇后ね」
魔王「出来ているのか?」
サキュバス「利害関係」
トロール「ふごぉ………魔王……殺す」
ダークエルフとエルフは武器を持たない
リザードマンは爪を舐める
魔王「あら?全員でかかってこないの?」
オークキング「お前を倒せば、そいつが魔王だと言うことだ‼」
オークキングが両手の大斧を持ち上げる
魔王「………まったく。小さいことにこだわって。問おう!!お前らの体技心!!武は何のためにある!!」
オークキング「頂点のために」
エルフ「わが部族のため」
ダークエルフ「同じく」
サキュバス「私は支配者になるために」
ドリアード「………男を捕まえるため」
リザードマン「主の繁栄」
トロール「げへへ、欲を満たすため」
魔王「ふぅ……なんだしっかり理由があるじゃないか。なら」
剣を抜き突きつける
魔王「我が名はネファリウス!!勇者王の伴侶!!逃げも隠れもせぬ!!一人でも二人でも構わぬ‼かかってこい‼」
トロール「お前は………何のために?」
魔王「我は、我の強さは勇者王の伴侶で居るために………我のわがままのために………そして………産まれてくる子のために‼」
一同「「!?」」
オークキング「子が居るのか……なら………始末しなければ」
広い修理された玉座の間に魔力が満ちる
サキュバス「子が?………まぁあなたが死ねば子なんて余裕よ」
魔王「すぅ………はぁ……………」とんとん
魔王が空いている片手を上に向ける
魔王「希代の魔女が相手だ………目に焼き付け!!冥土の土産だ!!」
パチン
指を鳴らす
魔力が吹き上がる
そして玉座の間に音楽が響く
激しい曲が鳴り響く
魔王「魔女達の舞踏会」
かつん!!
オークキング「何が舞踏会だ!!」
オークキングの斧が振り回される
オークキング「はは!!これだけ早く振り回されたら避けようがないな!!」
とんっすっすっ
魔王がステップを刻む。鼻歌を歌いながら
斧を掻い潜り。双剣で体を回しながら切り刻む
オークキング「ッグフィ!!おのれえええ!!」
たんっ!!腹では脂肪で守られている。魔王が高く飛ぶ上がる
オークキング「くそ!!どこいった!!」
魔王「ここ」
オークキングが声のする方に顔を上げた。剣先がオークキングの顔の中心に突き刺さる。魔王が両手持ちで凍れる剣を下に向け突き入れた
オークキングが顔から体へ凍る
そのまま剣を抜き。蹴り飛ばす。オークキングが倒れ肉の塊にバラける
魔王「あなたの思いは私以下ね。次は」
サキュバス「はは!!ありがとう!!オークって嫌いだったの‼」
魔王「あなた……サキュバスよね?」
サキュバス「ふふ……誘惑してあげよっか?……あ、あれ?……体が熱い……はぁはぁ」
魔王「私の種族って知ってる?」
サキュバス「おかしい………体が……はぁはぁ。これは!!誘惑!!あなたまさか‼」
魔王「そう………まさか………でもね。男は一人だけしか知らないわ。さぁそこで自慰でもしときなさい。可愛い婬魔ちゃん」
サキュバス「な、なにを……ん……誘惑になんか」
がしっずるずる
サキュバス「なっ!!離せ‼」
魔王「ええ、放すわ」
玉座の間の柱に投げつける
サキュバス「んが!!」
魔王「すでに抵抗できないほど誘惑されてたら。負けたも一緒よ」
サキュバス「う、うぐぅ……げほ」
魔王「………他は来ないの?」
エルフ「………」
ダークエルフ「………」
魔王が周りを見渡したあと玉座に前に歩を進める
そして
魔王「ああ、懐かしい」
魔王(玉座………今見ると本当にただの椅子)
ずばっ!!
エルフ「なっ!!」
一同が思っていたことが裏切られる
玉座が真っ二つ
魔王「さぁ!!玉座は無くなった魔王はいない!!」
音楽も音も静まる
魔王「我は帰る。こんなちっぽけな椅子ごときで争う気はない!!」
昔の自分は……なぜあんな椅子に………御執心だった
魔王(情けない………あんなもの)
本当にただの椅子ではないか
酒場の2階
拳闘士「くっ!!」
女騎士「バッサリだが………手加減してくれたようだ。凍りもしないし燃え上がってさえいない」
拳闘士「やはり、魔国を統べる力を持った者だったか……まだ修行が足りない……人間の娘よありがとう」
女騎士「………覚えておらんのか?」
拳闘士「すまない………どこで出会った?」
女騎士「魔族なぞに負けた恥を晒すくらいなら殺せ」
拳闘士「帝国の騎士か!?あの!!」
女騎士「覚えていてくれたか……」
拳闘士「帝国を追い出された張本人だ覚えている。しかし、いい剣筋であった」
女騎士「同じことをいい、去っていったな……」
拳闘士「なぜ、俺に会いに来た。リベンジか」
女騎士「それもあるが………騎士団を抜けた」
拳闘士「………すまない。負かしてしまい居場所を失わせ……」
女騎士「自分から抜けた。お前に会うために‼」
拳闘士「なに!?」
女騎士「オークの武人よ!!我を殺せ‼」
拳闘士「…………そのために?」
女騎士「ふん………勿論。戦って散る」
拳闘士「………勿体ない腕だ死ぬには惜しい」
女騎士「同じことをお前は言ったな………優しい目だ。冗談さ死ぬ気はない」
拳闘士「名を聞いていなかったな」
女騎士「女騎士だ。拳闘士傷が癒えたら決闘受けてくれないか?」
拳闘士「勿論、いいぞ」
女騎士「約束だ」
酒場1階
魔王「ワインおいちい!女騎士から報酬貰ったし〜」
どんっ
エルフ族長「失礼する」
ダークエルフ族長「同じく」
酒場が静まる
魔王「〜♪……?????」
店主「お客さんなにやったんですか?………こっち来ますよ?」
魔王「あっ………」
エルフ族長「魔王さま……お話に参りました」
酒場で二人が跪く
コソコソ
ざわざわ
魔王「はぁ……なに?せっかくホロ酔いだったのに」
店主「あんた……魔王さまかい!?」
魔王「元魔王」
エルフ族長「いいえ!!現魔王さまです」
ダークエルフ族長「魔王さま!!復権を考えてください!!」
魔王「!?」
店主「ちょ!!オークキングは!?」
エルフ族長「あの暴君は魔王さまが成敗されました」
ダークエルフ族長「それはなんと輝かしい活躍だったでしょうか‼」
魔王「ま、まって。先ず、あなたたちは魔王の座を狙っていたんじゃないの!?それに………仲互いしてたでしょ」
エルフ族長「建前です。そして我は同じくエルフ族として共に歩むことにしました」
ダークエルフ族長「これが証拠です」
女の描かれたメダル
魔王「………いったいなに?」
エルフ族長「いつしかわかる日が来ます」
ダークエルフ族長「そう……我らは魔王さまに忠義を示します」
魔王「勝手に持ち上げないで……興味ないの」
エルフ族長「………魔王さま。ダークエルフ族長私が説得を行う。仕事任せた」
ダークエルフ族長「あっ……くっそ2倍か仕事。絶対だぞ」
エルフ族長「魔王さま………何卒復権を考えてください‼」
魔王「その前に……跪くのやめない」
カウンターで向き合う
何か異常に持ち上げられるのを嫌いになった気がする
昔はめっちゃ喜んだのに
もう男だった時代が黒歴史になりつつある
魔王「なにか飲みなさい」
エルフ族長「では、魔王さまと同じものを」
魔王「はぁ………で、嫌……」
エルフ族長「魔王さま。大丈夫です。魔王さまはただ魔王として【居る】だけでよろしいです。あとのことは私たちがします」
魔王「居る?」
エルフ族長「そう………魔国に敵となる場合先陣切って戦ってくれるだけでよろしいです。国は私たちが回します。今まで通り旅をしていてください。それも………勇者王さまと一緒に」
魔王「それは………魔王なのか?」
エルフ族長「魔王っと言う存在意義だけの物になります」
魔王「………何をたくらんでる」
エルフ族長「滅相もない‼このメダルに誓い絶対ないです!!どのように発展させるか考えていく所存です。既に凍れる谷に使者を送っています」
魔王「…………はぁ面倒。帰る」
エルフ族長「お待ちを‼」
魔王「じゃぁ」
エルフ族長「…………オークに手伝ってもらうか」
服屋
魔王「はぁ……今度は魔王になれか……玉座叩き割ったぞ……まったく」
アラクネにあげたため服がないので私服を買いに来た。鎧ばっかでは……と思い買いに来た
魔王「ふむ……何にしようかな」
服屋「あっ魔王さま!!服をお選びですか?」
魔王「………あ、うん」
服屋「魔王さま!!こちらはどうでしょうか‼」
白いドレス
魔王「こんな動きづらいし高いし」
服屋「無料で差し上げます。この花嫁衣装風ドレス!!きっと似合いますわ‼」
魔王「………尚更要らん」
服屋「ど、どうしてです!!一番の自信作!!」
魔王「素晴らしいドレスなのはわかるよ……でも。私は客であって魔王じゃない…………苦労して稼いだ金で良いものを買うべきだ。私はそう思う」
服屋「………も、申し訳ありません」
魔王「いい……また今度………いやじゃぁ1着頂こうかあれを」
展示品を指差す
服屋「……あれは……しかし……」
魔王「包んでくれ」服屋「わかりました……??」
展示品の商品をいただきお礼を言った後、店を出る。
そして店先の……女の子の元へ
魔王「君」
女の子「!?」
魔王「今さっきから眺めてたよね」
女の子「あっ……その………うん」
魔王(ドリアード?それともサキュバス?あっ……猫耳の垂れだから獣人か)
女の子「……あれ……売れちゃった………」
女の子「………」
魔王「君にあの店と余からプレゼントだ」
女の子「へっ?」
魔王「食い入るように見つめていたからな……欲しかったんだろう」
しゃがみ女の子と同じ目線で包みを渡す
女の子「い、いいの?」
魔王「勿論。ただ一つあの店で買ったことを胸張って言いふらすこと。頑張ってね。約束」小指
女の子「うん!!わかった‼」小指を絡ませる
女の子「ありがとうお姉さん!!!またね!!」手をふる
魔王「ええ、また。あとおばさんでいいわよ」(母親のなり損ないですもの)
服屋「……………」こそ
魔王「ちょっと……奮発しちゃったけど一人の子の夢は買えたかな?」(たまたまあの子が運が良かっただけ……そういうこと)
魔王「さぁ、ドレイクの餌買って帰ろう」
次の日
女騎士「魔王、ありがとうございました」
魔王「どう?」
女騎士「まだ、決闘してません。勝っても負けても告白します。勝ちたいですが」
魔王「頑張ってね。頑張った甲斐があればいいけど」
女騎士「きっと成就させます。魔王さまがあそこまでやっていただいたので」
魔王「まぁ個人で気に入らないのが居たからね」
女騎士「そろそろ包帯変えないと……では失礼する」
魔王「お幸せに」
女騎士「あなたも勇者王が早く目覚めるといいな」
魔王「ええ…………」
魔王「全く!!いつまで待たせる気だ!!勇者王は!!」
魔王「………はぁ……店主酒」
店主「どうぞ、いつもの」
魔王「全く………酒に溺れちゃうぞ」
「きゃああああああ誰かぁあああ!!泥棒!!」
魔王「店主!!ツケ」
バンっ
魔王「大丈夫か‼」
「えっ………兵士さん……!?魔王さま?」
魔王「なんで女になった我を知ってるかな……少し待て………あっ居たな」
魔王「………曲がった。あの店で待ってろ」
ふわっ!!
風の魔法で屋根に飛び移る
便利である
そして音を便りに
上から奇襲をかける
どしゃん!!
屋根から屋根に飛び写った
そして
屋根から飛び降りて
泥棒を押さえつける(体重+鎧の重さで潰れた)
「いてて……」
魔王「返して貰うぞ」
「あっ……この……魔王!?」
魔王「お前もか‼………まぁこれに懲りて悪いことはするな」立ち上がり砂ぼこりを払う
「…………………ちくしょう」
魔王「今回は許してやろう次は死んでもらうからな」
「………ひぃいい!!」逃げる
酒場に帰ってくる
ダークエルフ族長「魔王さま、お待ちしてました」
魔王「お、おう……あっこれどうぞ」
「あ、ありがとうございます‼」
魔王「ツケ払うよ。ささっと」
店主「ダークエルフ族長からいただきました」
魔王「むぅ………魔王だからって施しは要らんぞ」
ダークエルフ族長「なに……治安維持協力ありがとうございましたっと言うことですよ。本来なら私たちの仕事ですから」
魔王「治安悪いのか?」
ダークエルフ族長「魔王さまが来るまではそれはひどかった。所々で部族同士いがみ合って大変でした。全くエルフを見習って欲しい」
ダークエルフ族長「魔王さま………貴方が居るだけで………部族に睨みが効く。部族長にいい顔せず連行できる。罰を与えられる」
魔王「…………」
ダークエルフ族長「魔王さま………お願いします。復権を」
魔王「…………………嫌」
ダークエルフ族長「はぁ………」
魔王「他の誰かに頼め………我は城で幾人もの兵士を殺した者だぞ。反発もある」
ダークエルフ族長「あれは離反者たちです」
魔王「………………離反者として名をだしているのか?」
ダークエルフ族長「勿論」
魔王「撤回せよ‼」
ダークエルフ族長「!?」
魔王「命令だとしても我の前に立ち塞がった勇敢な者達だ………そう………記せ」
ダークエルフ族長「わかりました‼すぐにでも」
立ち上がり走って店を出た
魔王「………彼等にも家族は居ただろうな」
店主「はい……俺の奢りだ。しょうがないそれが兵士ってもんさ」
魔王「いかにも」
乙
口では嫌だ嫌だと言っても身体はしっかり魔王として行動してるな
>>425
自覚ないけど
成長した姿だね
トロール族長「おで………ここ座ってもいいか?」
魔王「トロールの族長?」
トロール族長「おで、お前に話がある」
魔王「また……魔王になれって言うのか?」
トロール族長「そうそう………おでの子達頭がいい。皆、魔王がいいっと言う。おでもそう思う」
魔王「嫌だ」
トロール族長「がははは………魔王さま。魔王はなんで魔王になる?」
魔王「魔国を統べる王。これを満たせば」
トロール族長「………王は天が決める。そう思う」
魔王「…………」
トロール族長「きっと、魔王は帰ってくる」
トロール族長がビールを頼みすぐに飲み干し
お金をおいて出ていく
トロール族長「エルフの族長のとこいってく」
魔王「ああ………知恵が遅れていても体は頑丈なら出来ることは沢山あるだろう。卑下するな」
トロール族長「本当にやさしくなっただ」
商店の道を歩く
狙われていることは無いため
購入した胸が空いたディアンドル(サキュバスの民族衣装の一つ)を着て出歩く
魔王「ん………」
花屋「ああ、姫様」
魔王「今なんと?」
花屋「姫様と?不思議な事はありますか?」
魔王「いや………魔王とは、呼ばないのかと………」
花屋「魔王は男の呼び方です。魔女王。后でも妃でも魔王妃でも今呼び名が議論されています」
魔王「そ、そうか………議論……」
花屋「そんなことより花はいかがですか?」
魔王「……………そうだな。綺麗な花ばっかだなぁ」
花屋「一輪でもどうぞ」
魔王「………今はいいか………いや。これを頂こうか全て。10束で」
花屋「え、ええ。なにか……ありましたか?」
魔王「今から………暇だからな」
花屋「わかりました‼素早く用意します‼」
城の門
魔王「………少し入っていいかしら?30分程で」
兵士「后さまならいつだって………」
魔王「………きっちり30分出てくるわ」
城の庭園
歩む
魔王「掃除されてる」
元のまんま
噴水に一束
噴水にユリと菊の花
魔王「勇者王なら魂を見て、いろいろ出来るだろうな………でも、私には私のやり方がある。勇者王はわかるけど私には感じ取れない。だから」
得意なのは
歌うこと
魔王「〜〜♪」
自分が戦った場所を歌いながら歩む
兵士の労いの歌。童話の歌
色々歌いながら
歩み、花を置いていく
玉座の間の真ん中に花束を置き
振り替えって戻る
数曲歌う
門の前まで戻ってきた
魔王「大義であった………成仏せよ」
兵士「…………后さま」
魔王「30分過ぎた。兵士。お願いがある………5時間後花束を燃やしておいてくれ。はいチップ」
兵士「いただけません。命令通り行います」
魔王「………わかった」
兵士(大義を任せてもらった)
魔王「はぁ………勇者王まだかなまだかな………」
つまらない
名簿に拳闘士と女騎士が追加され
何故かエルフ族長等も上書きされた
エルフ族長等は何故か変わった場所にすでに記入されている
名簿の謎が増えた
あったことないひとの名前がある
魔王「…………はぁ………」
でも
そんなことより
今は
恋しい
それから
ドレイクと一緒に泊まれる宿屋を借りた
魔王「んしょ」
馬小屋のドレイクにブラシを当てる
鱗を磨く
ドレイク「わん」
魔王「気持ちいいか?」
ドレイク「わんわん」
ざっ
宿屋の店主「魔王さまお客様です」
魔王「ん?…………オーク」
オーク「こんにちは現魔王さま」
魔王「元だ」
オーク「……何も知らぬと見える」
魔王「???」
オーク「今日は魔王さまの即位式です」魔王「!?「」
魔王「参加しな………」
オーク「サキュバスの勇姿が姿を偽って参加しております」
魔王「!!!!」
オーク「では…………広場から凱旋を行っておりますので」
魔王「…………関係ない………」
オーク「関係ない訳じゃない………もうあなたは魔女王だ無理でも」
オーク「あ……そうそう。こんな情報も反魔王が凱旋をぶっ潰すそうです」
魔王「それがどうした」
オーク「………暗殺者、傭兵いっぱい仕入れが入ったらしいです。凱旋中爆破したら大変ですね」
魔王「…………知らん」
オーク「………あと、まぁあなたは思っている以上に慕われてますよ」
魔王「………………」ドレイク「わんわん」
オーク「では…………犠牲者でないといいですが」
魔王「……………」
ドレイク「ぺろぺろ」
魔王「…………はぁまぁ眺めるだけ眺めていてやろう」
ドレイク「わんわん」
魔王「見たいの?」
ドレイク「わん」
魔王「仕方がない行こうか」
ドレイクの背に乗る
魔王「道路統制されてるだろうから無理だったら引き返そう」
ドレイク「ばうばふ」
ローブを深くかぶり
大通りを進む
だが
人だかりで通れないが
背に乗っているため行進が見える
兵士と騎士
ドレイクに乗った騎手
そして
偽物が笑顔で手をふる
魔王「ふむ……気持ち悪い」
自分の振り撒く笑顔が………ちょっとキモい
他人だったらきにそないだろうなと思う
魔王「………」
ピタ
行進が止まる
魔王「ん……あれは」
行進の先
何人もの亞人が道を塞ぐ
槍壁のように構え
悲鳴が
「魔王!!ここで死んでもらう‼民のために」
魔王「…………!?」
偽物の周りの兵士が一目散に逃げる
魔王「なに!?何故戦わない‼」
偽物の魔王「…………来たわね」
槍を構えた何者かが道いっぱいに広がる
そして、ゆっくり前進する
魔王(この訓練された陣形!!)
偽物の魔王「………」あせあせ
魔王「くっ!!ドレイク!!!跳べ!!!」
人混みを越えて偽物の魔王の前へ………槍の前に立ち塞がる
魔王「バカ!!逃げないか!!」
偽物魔王「逃げません。魔王なら逃げません‼」
魔王「お前は偽物だろう!!」
偽物魔王「偽物魔王でも!!魔王を名乗る名誉!!最後まで通します‼…………それに」
魔王「……?」
偽物魔王「魔王は表れた」
何者かの軍団が歩みを止める
そして……槍に装飾を施し、掲ける
魔王「!?」
槍に国旗がなびく
偽物魔王「………お待ちしていました魔王」
すっ
後方から………兵士が表れ
皆が跪づく
その中に族長の姿も
集まりだす。
魔王「……………」
芝居をうたれた
ドレイクの背に乗りながら見下ろす
魔王「…………騙されたのか………」
エルフ族長「申し訳ないです。しかし………あなたは勇敢槍の前に出られた。皆が見ていました……………魔王さま!!何とぞ!!我々の頂点へお立ちください‼」
魔王「…………」周りを見渡す
皆がひれ伏す
魔王「はぁ…………私のなにがいいんだ………」
エルフの族長「…………」
エルフ「魔王さま………魔王さまが魔王になりたがらない利用をお教えください」
魔王「我は……魔王に相応しくはない」
ダークエルフ族長「そ、そんなことは」エルフ族長「騙れ」ダークエルフ族長「申し訳ない」
魔王「…………」
言葉を皆が待つ
魔王「…………過去………我は側近に座を奪われるような者であった。勇者王が居なければ死んでいただろう弱き者だ。そして………魔王の座を側近でいいと思った」
しーん
魔王「我は………戦いしか出来ぬ。知恵も知識も…………浅く。国を動かす事もできない。男の時は一人でできると思っていたが何も出来はしなかった。側近は出来ることは私には一切できない」
ドレイク「くぅ〜ん」
魔王「そして………城で兵士を打ち倒し血祭りに上げる獰猛さもある。皆の上に立つなんて無理以上に嫌である。まだやることもある。勇者王と一緒に…………だからこそ無理である」
エルフ族長「………魔王さま」
エルフ族長が笑う
エルフ族長「臣下とは……如何なる者かご存じで?」
魔王「…………臣下とはなんだろうな………男の時はただの駒だったな…………今では………どうだろうか………わからないな」
エルフ族長「やはり…………魔王さま。臣下とは」
足らない何かを魔王さまの代わりに行う者でございます。
魔王「!?」
エルフ族長「ここにいる皆は………臣下でございます」
エルフ「ダークエルフ族長は………兵士団長。騎士団長であり。治安を任しております」
ダークエルフ族長「魔王さまの代わりに我らが………」
エルフが一人一人族長の仕事説明していく
丁寧に
そして
私が出来ない。不得手なものばかりを
エルフ族長「…………そして私は、それを纏めさせていただいています。あなた様の代わりに」
魔王「………ではお主が………」
エルフ族長「私では魔王の器を持っていません。そう足りないのです。ここにいる皆も。魔王としての器を………大きなものを」
魔王「そんなものないが………」
エルフ族長「いいえ。自分達は見ていました。あなた様がいない場合」
エルフ族長が剣を出す
エルフ族長「命を断ちます」
魔王「!?」
………………
魔王「やめないか………優秀なのに………そんなことを」
エルフ族長「……………」
魔王「………はぁ……そこまでの意思を示すか」
エルフ族長「東方では腹切りっと言う事らしいです」
魔王「…………んむぅ」アセアセ(逃げたい。皆見てる!!ひぃー)
エルフ族長(にやり)
エルフ族長「わかりました。では………あとは……」
魔王「ま、まてまて!!」
エルフ族長「?」
魔王「お前ほどの優秀な者をみすみす見殺しなど出来ぬ…………我を越えるものがいればすぐに譲渡だ。その間だけでも魔王を名乗ってやろう」(妥協点を探さなければ)
エルフ族長「その言葉!!待っていました‼皆!!魔王のお帰りだ!!」
歓声が響く。国中から喜びの声が
風に伝ってくる
魔王(あれ?これヤバくない?逃げられなくない?)アセアセ
エルフ族長「凱旋だ」
魔王「ま、まて!!」アセアセ(ヤバイこれが取り返しがつかんぞ‼国民さえ根回しされている!!)
しーん
魔王「………」びくっ(いや!!一斉に黙んないでよ!!しかもめちゃくちゃ期待に満ちた目線が痛い!!)
魔王「こほん………余の命令がまだであろう」汗だらだら(昔より緊張する‼)
魔王「その………凱旋する前にすることがあろう」
エルフ族長「それはなんでしょう?」(………いったい何を………わからないぞ?)
魔王「凱旋する前に……お前らの仕事は各々あるだろう。首都をより良くするために」
エルフ族長「はい!!勿論」
魔王「なら!!何故ここでボサッってしておる‼凱旋の時間でお主らしか出来ない仕事にかかれ!!余が命ずる!!」
魔王「魔国を頼むぞ。臣下ども」
一同「!?……………はい!!命ずるままに‼」
一目散に皆が指示を飛ばす
エルフ族長(やはり………魔王さまは変わられた)
エルフ族長(器が無い訳がない………だからこそわからないのだろう)
持っていない者であれば無いことが理解できるが
既に持っている者は
それを持っていることに気付かない
そう
魔王さまは……………素で魔王さまに成られた
太陽のように登った
そう………日は登ったのだ
酒場
魔王「どうしよ………マスター」
店長「あの………魔王さま………ここでそんなこと言われましても」
魔王「………えっ?」
店長「だから」
ね?
魔王「ああ」
魔王「………愚痴も言えないのか………」
店長「いや………あのですねスケールのでかさが違うんです」
魔王「……まぁ………昔は……何をやってたっけ………すぅ〜すぅ〜」
店長「あ、ええっとここで寝られますと風邪を」
「連れていこう自分が」
店長「あ、ああいや。私が連れてい来ます。旅のお方………申し訳ないが魔王さまに手は出させません」
「もう手遅れだ。大丈夫………ネフィは襲っても拒否されないしな」
店長「旅のお方。下心は」
魔王「すぅ……勇者王……」
勇者王「はいはい。よっと」
店長「だめで……もご!」勇者王「しつこいぞ。嫁の始末くらいはする」
担ぎ上げ後にした
次の日
魔王「ん………」
すごくいい夢を見た
愛しい人の胸にだかれた夢を
魔王「ふぁ〜むにゃむにゃ」
こんこん
エルフ族長「魔王さまお願いがあります」
魔王「はぁい………入ってどうぞ」
エルフ族長「寝ているところすみません。ですが形式、文化を大切にしたいと思いお願いに参りました。即位式を今日の午後お願いします」
魔王「えっ……嫌だけど」
エルフ族長「もう段取りは終わりました。服も用意しましたので城で昼食後お願いします」
魔王「城で?」
エルフ族長「もちろん」
魔王「昼食は好きにとる。午後だな………仕方がない文化だと言うなら…………あっ玉座」
エルフ族長「玉座撤去しました。あなた様が必要ないと仰られたので……そう!!王は玉座に座るものではないっと言う!!素晴らしいご意志でありました‼!!!」
魔王「…………」ひく
エルフ族長「では………午後お待ちしております」
魔王「………………二度寝しよう」
昼食
魔王「〜〜なに食べようかな♪」
周りがこそこそ喋っているし、目線が集まるが気にしない。既になれてしまった。
くんくん
醤油と炭の匂い
魔王「……??」
「らっしゃい!!変わった料理だが美味しいよお‼」
あまり人がいない。魚を開いて焼いているのは分かる。
魔王「なに?これ?」
「東方から取り寄せた醤油とハチミツで味をつけた鰻の蒲焼きでさぁ」
魔王「なかなかいい値段だが……一本」
「まいどぉ!!」
串に刺さった魚をいただく
魔王「ぱく……………!?」
甘いたれと魚の風味が!!!
魔王「」ちらちら
「どうでい!!うまいだろ‼」
魔王「えっと5本追加で」
「まいどありぃ!!」
魔王(めっちゃいいの匂いの通りでうまい!!)
大きな葉っぱに包んでもらい歩きながら城を目指すことにした。
「あれ?なに食べてるんだろ?」
「魔王さまが美味しい言っていたけど」
魔王「もぐもぐ」
兵士「魔王さま!!お待ちしてました」
魔王「んぐっ!!」とんとん
兵士「脅かして申し訳ありません‼」
魔王「んぐ………よ、よい。どうした?」
兵士「エルフ族長に言われお城にお連れするように」
魔王「わかった。ではついていこう」
城の中
更衣室
服屋の店主「お待ちしておりました」
魔王「おぬし?なぜここに?」
服屋の店主「服屋であります。ドレスを入荷させて貰いました」
ドレスが飾られている
黒い装飾されたドレス
魔王らしい豪奢なドレス
魔王「はぁ………」
メイド「お着替えお手伝いします‼」
魔王「え!?ちちょ!!」
メイド「さぁ!!皆!!かかるわよ」
魔王「や、やめて!!ひんむかないで!!」
メイド長「あら………いいお体」
「元男の方と聞いてましたが」
「男より………ちっぱい」
「私よりスタイルいい」
魔王「」(女性にひんむかれるなんて………思いもしなかった………)ぶるぶる
メイド長「本当に大きいですわ」
魔王「」ぷるぷる
メイド長「そしてかわいらしい………私たちより」
「ちょっと嫉妬しちゃう」
「ささ!!着替えましょう」
魔王「ひ、ひとりででき!!」
メイド長「かかれ!!」
魔王「きゃあああああああ!!」
めっちゃ揉まれた
魔王「」ぴくぴく
メイド長「すごい………さすが魔王さま………恐ろしい」
「同じ女性と思えない………」
魔王「………極刑…………」
メイド長「もっと揉まれ足りないようですわ」
魔王「………取り消し………」ぴくぴく
メイド「さぁ魔王さま!!晴れ舞台であります‼皆の面前です‼」
魔王「…………」ぐったり
メイド長「やり過ぎちゃいましたね」
玉座の間
玉座がない
扉を兵士が開け放つ
中にはひざまつき敬意を示す者たちがぎっしり入っていた
赤い絨毯の道だけは開いて
魔王(うわ、柱の裏もいるやん)たじたじ
兵士「入りきれない者たちは公平な方法で退去していただきました」
魔王「う、うむ」(玉座の間あっつ!!)
むわっとする。風が通りが悪いようで、
それでも皆暑さを我慢して待つ
魔王「………しばし……待て」
詠唱
もちろん
あの魔法
私程度でも出来る
ぶわっ!
玉座の間に窓から風が流れ込む
暑さを消し去る
魔王「涼しくなった」
赤い絨毯を歩く
元玉座があった場所へ
高い位置にあるため
一段一段昇る
魔王(めっちゃ見てる!!背中に視線が!!)
昇りきる
魔王(あっカンペ)
宣言する。我がこの国の魔王なり‼←威厳いっぱいにbyエルフ
振り返る
魔王「宣言する!!我が」兵士「大変です‼」
エルフ族長「なんだ!!今!!儀式の最中だが………兵数は!!」兵士「ひ、ひとりです!!黒い鎧を纏った帝国の黒騎士です!!」
魔王「!?」
エルフ族長「お通ししろ………それも最上の客人で。魔王さま宣言を」
魔王「わ、わかった」(そうだ………きっと)
魔王「宣言する!!我はこの国の魔王なり!!」
パチパチパチパチ!!
魔王バンザーイ!!
魔王(うへ!?めっちゃ叫びまくってる怖い!!ここまで前は無かったよ!?)たじたじ
パチパチ
兵士「黒騎士殿のお目見えです」
がしゃんがしゃん
一同が静まる
魔王「…………」(あっ……あっ……)
黒騎士が兜を取る
もちろん
知った顔だ
そう
待ち焦がれた
魔王「………勇者王」
勇者王「魔王……勇者王ここに」剣を目の前に捧げひざまついた
名誉ある騎士の姿
姫に忠義を示す姿
そして立ち上がり
勇者王「よく似合っているな魔王」
魔王「…………ふふ、遅かったね」
ポロリ………
魔王「全く寂しかったぞ私だけの……勇者……私だけの騎士さま」ぽろぽろ
周りを気にせず
玉座の場所から駆け降り
胸に飛び込む
優しく撫でられることに安心する
勇者王「泣くな。魔王だろう?」
魔王「魔王は泣いてもいい物だ」
勇者王「お前らしい………皆が見ている。さぁ魔王にもどれ………」
魔王「ええ………勇者……勇気をありがとう」
少し離れ
勇者王はひざまついた
やることはわかる
魔王「臣下として忠義を示し、国の発展のために身を捧げよ!!」
オオオオオオオオオオ!!
一人一人
剣を捧げるもの
本を捧げるもの
杖を捧げるものなど
色々な形で忠義を示した
全員が終わった頃には
日が落ちた
そして
勇者王「俺はお前に何を捧げばいい?」
魔王「………全て」
勇者王「我が儘な魔王だな」
魔王「言い直せ‼我が儘な嫁さんだ」
勇者王「いかにも………」
皆が解散する
そして
やはり
エルフ族長「魔王さまの寵愛を受ける器を持つもの。勇者王さまお待ちしておりました」
魔王「やはり知っていたのだなここにいる皆」
エルフ族長「もちろん。凍れる谷の臣下もとい騎士団長であり………魔王さまの夫であります。いかに退けようとも魔王さまは盗まれるでしょう」
魔王「うむ、もちろん」
勇者王「お前が言うのか」
魔王「夫のことは何でも知っているぞ!!」
エルフ族長「そして…………これを」
手紙
魔王「これは?」
エルフ族長「二人に伝言です」
勇者王「始まりの場所でお待ちしてます……か」
魔王「始まりの場所?どこだ?」
勇者王「……………」
エルフ族長「勇者王さまが現れました。旅は続けるでしょう。ですので………何とぞ魔王さまをお願いします」
勇者王「魔王だとよ」
魔王「な、なぜこっちにふる!?」
勇者王「…………」
エルフ族長「…………」
魔王「い、いったいなにを………あっ!!」
気付いたように手を叩く
魔王「エルフ族長!!臣下の皆に伝令!!」
エルフ族長「は!!」
魔王「国を頼んだ」
エルフ族長「はい!!!!!!!」
魔王「うむ、余は果報者だ………素晴らしい臣下を持っておる」
エルフ族長「!?」
魔王「ありがとう。そして、よろしく頼む」
エルフ族長「もちろんですとも‼」(あああ!!なんとお美しい‼)
エルフ族長「太陽に誓って!!我々一同、務めを果たします‼」
魔王「うむうむ!!」にこにこ
勇者王(元々、器はあったが………若さとプライド等で花が咲かなかったが………変わったお陰で元の鞘に収まることができたな)
魔王「誉めて誉めて」
勇者王「あーはいはい」なでなで
勇者王(まだ、甘いが………それがいいのだろうな。女になったことで色々なことを経験し成長し魔王として才と器が備わったとも言えるな)
魔王「では、すぐに支度をしよう‼………で、どこいけばいい?」
勇者王「里帰りだ」
宿屋
ドレイク「わんわん」ぺろ
魔王「こ、こら‼ははは」
勇者王「なついているな」(犬の鳴き声気にしてはいけないのか?)
魔王「そうだな。荷物を持ってもらっていいかい?」
ドレイク「わん」
勇者王「人語を理解するか……」
魔王「ん?そうだな。そういえば………その前に聞きたい。遅かったよね」
勇者王「深い眠りだった……起きたら内なるデーモン達が早く早く急かすから町を経由しながら来た」
魔王「デーモンもお疲れ様」
勇者王「よくわかったな?寝ているよ……だから今は力が使えない。耐久も下がっている」
魔王「ふむ!!私が守る!!今度は魔王である余がな!!」
豊かな胸をはる
魔王「心配ないぞ‼むふ!!」どやぁああああ
勇者王「…………どや顔かわいいけど絶対無理なフラグだから」
魔王「……………………」
勇者王「準備しよ」
合流した途端この有様か全く可愛いな
とある道中の都市
あまり寄らない方がいいと言われる都市であり
無法者の国である
魔王「…………室内に二人?」
勇者王「二人だな」
きゅるきゅる
遠くから魔王は音で勇者王は目で中を確認する。
魔王「見えた」
勇者王「構える」
魔王が胸に邪魔にならない小型のバリスタを構え
勇者王が大弓を構える
魔王「右」勇者王「左」
バシュン!!バシュン!!
弦がしなる。2本の矢が各々の獲物に向かって進む
建物の木材を突き抜け中の人ごと貫いた
魔王「ヒット、立てこもってる人はこれで全て」バリスタに矢を装填しながら
勇者王「じゃぁあとは盗賊ギルドにお金を貰おう」
魔王「本当に無法は大変だな………自分で守らないといけない」
勇者王「かわりに強ければ支配できるがな」
何故こんなことになったかっと言うと
酒場で各盗賊ギルドのお頭同士戦っている
そこへ運悪く自分達も居たもんだから仲間と間違われて今に至る
魔王「間違われたまんまでいいのかな?」
勇者王「どっちかについて早々紛争を落ち着かせるべきだ。まぁお前の散財分稼げ」
魔王「…………てへぺろ」
勇者王(物を売れば工面できるは全部窃盗品……売れる場所が限られてる)
魔王「でも………決着ついたら今度は………ここ以外で………」
勇者王「…………」
魔王「やっぱり!!絶対勢力拡大する‼」
勇者王「盲点だった。さすが魔王」
魔王「えっへん!!」どやぁ
勇者王「じゃぁ片方に与するのは………いけないか」
魔王「………勇者王。私たちって強い?」
勇者王「強いかは生きて居るかだからな?死んだら意味がない」
魔王「勇者王って勇者の癖に黒いよね」
勇者王「黒い?」
魔王「腹とか……鎧も、盗みだってするし、すんなり人も殺る。しかも〜勇者らしくなく隠密、情報収集、暗殺得意っておかしい」
勇者王「風の魔法使いだからな?あと勇者らしいじゃないか?昔から勇者は盗むぞ?」
魔王「あれ〜私の方が白い気がしてきた」
勇者王「勇者は魔王を殺すために一人で戦うんだからそうなるよな〜金貨一枚出来高で王からいただくし」
魔王「なるほど私は勇者王に盗まれてるのか」
勇者王「盗んでないぞ?」
魔王「ここ」
勇者王「ん?胸を指差してどうした?」
魔王「鈍感!!余の心を奪っていったじゃないか‼」
魔王「あなたは全く………////」
勇者王「恥ずかしいなら言うなって………あっ占領したみたいだな」
魔王「…………反応薄」しょぼん
勇者王「仕事中。で………片方に与するのはダメってなると」
魔王「殺るしかないね‼」
バリスタで狙いをつけ撃ち込む
竜を刈る大きい弓で亞人を刈る
屋敷が穴だらけになるまで………撃ち込んだ
宿屋には泊まらず野宿
足がつく
そして
魔王「飯ができた」
飯ごうを火から取り外す
飯ごうの中に野草など具を入れた物を混ぜ取り出す
勇者王「いただきます。なれたもんだな」
魔王「それは冒険者ですから」
ドレイク「わんわん」
魔王「はいはい、まってね」
勇者王「もぐもぐ」(目の前には魔王なんだよなぁ一応………)
貴族が野宿
勇者王(まぁいいか)
魔王「おいしい?」
勇者王「おいしい」魔王「よかった!!」
……………
…………………
「入るぜ」
「おい!!誰だこいつを呼んだのは‼」
「剣をしまえ………俺らは戦争しに集まったわけじゃない」
「そうだ………お前らが喧嘩しているのもわかるだがな………たったそれだけだ」
「何がそれだけだ‼こっちとら部隊がやられてんだ‼」
「…………私のとこは右腕と側近」
「なに!?死んだのか奴!?」
ぷはぁ〜
煙を吐き出す。
「被害状況を一から言ってみろ」
「俺らウルゴ家は暗殺部隊が全滅した………奴のせいでな‼」
「…………お前は」
「バン家は私の所の片腕と側近が………お前らの部隊にやられたと思ったが………やはり変だ。あっけない」
「俺んとこ黒い鞄はドワーフの工房がぐっちゃぐちゃになった!!」
「…………俺のところは薬の倉庫が全部ダメになった…………さぁ何処の組だぁ?」
…………………
「心辺りがない………そうだろ」
「…………何が起こってる」
「………おれの部下の証言だが酒場に絶世の美少女が居たらしい。ウルゴの輩とバンの輩がやり合った酒場だな………そうただの喧嘩だ」
「そうさ!!それに美少女がどうした?」
「それが最近即位した魔王だったら?」
「「「!?」」」
タバコの煙を吸い込み
大きくため息と共に吐く
「ただ、部下が魔王を知っていないから断定は出来ない。俺も実物を見たことがない………しかし。特徴が一致し過ぎている。フードを被っていたらしいが喧嘩で誰かさんが巻き込んじまったせいで取れた………金色の髪、白い鎧を着込み2刀持ち」
「風の噂で聞いたが………現魔王の特徴だな」
「…………それじゃぁ………我々の被害は魔王のせいって言うのか‼」
「よそ者の線が強く………そしてここまで俺らを出し抜ける者は他にいない」
「はん!!元は側近に負けた者だろう?」
「…………一人で正面から騎士団を蹴散らし、オークの族長を殺した程度だな。側近に譲った線が強かったが復権したばっかだ………そして」
「今回、私たちは休戦しよう。なんにせよ外部がここのルールを知らね〜魔王だろうと殺るだけだ」
「話が早くていい。バン家はウルゴ家、黒い鞄。そして俺らマフィア………ちょっとよそ者に好きにさせ過ぎじゃぁないか?」
「ははは………よしわかった。なら依頼してやろう」
テーブルに金貨を置く
「誰が血祭りにするか………そう………俺は庭園(薬の)をかけてやろう………部隊の復讐を」
「………気前がいいじゃない」
「腸が煮えくり返っている!!お前んとこよりもな!!」
「黒い鞄も、工房(不正品製造)が潰されちゃ商売上がったりだ………」
「では満場一致でいいな………この首都で暴れる子供に説教しなくてはな」
マフィアの集まりの屋根の上
勇者王「だってさ」
魔王「ふむ………まぁ休戦したから良しとしよう」
勇者王「全部壊すかと………」
魔王「壊してもまた生まれる。それに………力を弱めた。それでいいさ。まぁ一言ってやろうと思うがな」
勇者王「………えっ?行くのか!?」
魔王「あったり前だ!!マフィアのボスの依頼だからな〜踊り子でのチップにメモがあってね」
勇者王「?????」
魔王が屋根から降りる
そして、ドアをこじ開けた
ドンッ
「なんだ!?!?」
「何があったの‼」
ガチャ
「…………」
魔王「はーい」
「おう!姉ちゃん何のようだ?」
マフィアボス「魔王………だったかやはり」
ウルゴ家「なに!?」
魔王「剣を抜くのは止めよ。我に刃向かうとどうなるかわかっているだろう?………全部余の部隊(嘘)騎士団がやった………我が合図をすれば全て終わる」
一同「!?」
マフィアボス「外もののあんたが………ここのルールを滅茶苦茶にするのは気に入らねーな」
黒い鞄のドン「ま、まて!!」
マフィアボス「ひよったか?」
魔王「あら、まぁ〜元気ですこと」
魔王「だけど………蛮勇は長生きしないわよ?」にへら
魔王が剣の柄を触る
全員ここで切り落とせるぞっと
行動で示す
マフィアボス「あんたがどんだけ強かろうと……痛い思いはするぞ………」
魔王「ああ………負けないだろうが腕をとられるだろう。それに戦争しに来た訳じゃぁない」
マフィアボス「なに?」
魔王「酒場で………あんたらが暴れることに文句を言いに来た」
ウルゴ家「は?」
魔王「酒場で酒を嗜んでいる隣でやり合っただろう?…………そう日中でも何処でも。ああ、ちょっと目立ち過ぎたお前らは」
ウルゴ家「おれら町に文句を言いに来たか‼」
バン家「そうよ‼」
魔王「言いに来た!!お前らが抗争するのは好きにしろだがな‼表だってやるのは許さん‼」
ウルゴ家「魔王だろうとうるせえ!!」
魔王「黙らん!!一般人として言う!!目障りだ‼」
ウルゴ家「目障りいだぁ?ああ?」
魔王「日陰者なら日陰に居ろ表へ出てくるな」
バン家「へぇ?要はこそこそしろって?ええ!!」
マフィアボス「…………」
黒い鞄「姉ちゃん………ここはな俺たちが仕切る町だぁ………魔王だろうとなぁ」
魔王「ここは我が取り締まる。ああ、全力で」
ウルゴ家「聞いていれば勝手……ぐほっ!?」ぼごっ
魔王が一瞬で距離を詰め腹に拳を入れる
そのまま流れるように体を離し。体を回し顔面に蹴りを入れる。
ウルゴ家のドンは地面に這いつくばる
そしてそれを踏みつけ、剣を抜き首の真横に突き入れる。
魔王「いつでも殺せんるんだぞ?…………日陰者なら日陰者ものらしく地面に這いつくばってでも生きてろ。そうだな………そう………私に首を落とされないように頭は低くして居ろよ」
ウルゴ家「く、げほ!!クソッタレ!!」
マフィアボス「…………はぁ解散だ。俺らはなにもできねぇ。人質は俺ら自身だ」
魔王「ふふ、ものわかりいい人は好きよ………勇者王以下で」(はぁはぁ………うまくいった)
勇者王「魔王さま………使令を」すっ
魔王がたち
向き直る
魔王「全撤収………次はないぞ」
町に必ずある砦の見晴台
マフィアボスがタバコをくわえ待つ
魔王「これでいいかしら?チップ弾んでくれたお兄さん」
マフィアボス「ああ………これで当面おとなしくするさ」
勇者王「ボスが護衛なしでいいのか?」
マフィアボス「強いからいい……そこの鞄にお金が入っている。依頼料だ」
魔王「………結構弾んでくれるのね〜」
マフィアボス「それだけの仕事だった。日陰者が表へ出てくるルールを犯したのは我らだ…………出る杭は打たれる」
魔王「伝令で騎士団が占拠するけどね。ゴロツキばっかの………裏から支配してもいいけれど………でしゃばったら潰すだってエルフ族長は」
マフィアボス「了解………日陰で潜んどくよ。そして今、変なことが起きている」
マフィアボスがメダルを置く
騎士姫メダルではない
マフィアボス「太陽のメダルだ………裏は神の子か………太陽の神が絵かがれている」
マフィアボス「そう……今世間で太陽を崇める宗教が流行っている。日陰者でさえある部下も一部熱心な信者だ。ある奴に会った瞬間変わったらしい」
魔王「ある奴?」
勇者王「最近、出来た宗教だが…………何を崇めているかわからないし……人間の女神とは違う」
マフィアボス「会った奴が………魔王……あんたによくにているっと言っていた。だから俺もあんたがわかったが………この先凍る谷に行くんだろ?………気を付けな」
魔王「わかった………肝に命じよう」
勇者王「………トッペルゲンガーか………」
マフィアボス「………気を付けた方がいい」
魔王「………勇者王がいる」
勇者王「俺がついている」
マフィアボス「それはそれは………」
魔王「背乗りを狙ってくるか………」
勇者王「魔王だからな……これでも」
魔王「むううう」
魔王「これでも魔王なんだよなぁ………」
勇者王「まぁまぁ」
マフィアボス「…………もう行くのか?」
勇者王「ああ」
魔王「この町の裏側は任せたぞ」
凍れる谷
魔王「帰ってきたな………橋が落ちたまんまだ」
勇者王「よく見ろ氷の橋だ」こんこん
透明度が高く見える見える
魔王「………」ぶるっ
勇者王「じゃぁ〜いくか〜」
ぐいっ!!
勇者王「ぐへ!?………おい!!首締まる‼」
魔王「ま、まて………い、いくのか?」
勇者王「ああいくぞ?ほら来いよ」ぐいぐい
ズズズズズ
魔王「ま、まて!!迂回しよう‼な!!」
ドレイク「わんわん」ぴょんつるん!!
どんっ
勇者王「割れないし大丈夫だな………ほら」
魔王「い、嫌だ‼!だって!!」
魔王が下を覗く
身震いし、へたりこむ
魔王「氷の橋とか怖すぎる‼」
勇者王「落ちても死なないから」
魔王「私は死ぬ‼」
魔王「………高いところ怖くないっと思ってたけどこれは違う!!落ちる!!」
勇者王「……………ドレイク荷物持って」
ドレイク「わん」
勇者王が背を向け屈む。
勇者王「おんぶ。目を閉じればいいし」
魔王「…………」
勇者王のおんぶ
氷の橋
天秤
結果
魔王「………まだつかない………」目を固く閉じる
勇者王「まだ一歩しか歩いてないぞ…………もう少し緩めて首締まる」
魔王「…………むり」ぷるぷる
勇者王「はぁ……魔王だろ?」
魔王「魔王でもか弱い乙女です………」
勇者王「…………仕方がない。跳ぶぞ」
魔王「………ふぇ?」
ダッシュ!!そして橋の手前で力一杯踏み込む。
風の魔法を唱えた。勢いを増す。
浮遊感
魔王「きゃあああああ!!」
勇者王「よっと!!」
ドシャ!!
対岸に着地
勇者王「一か八かだったがうまくいったな」
バコン!!
勇者王「痛い!!」
魔王「バカ‼よけいに怖かった!!」
勇者王「お前………怖いもの多くない?」
魔王「ば、ばか!!そ、そんなことはないぞ!!」
勇者王「まぁいいや……ついたから降りてもいいぞ」
魔王「やだ」
勇者王「………」
魔王「背中……あったかい。北国は寒い」
勇者王「ドレイクの背中に」
魔王「…………察して」
勇者王「かわいい奴め」
凍れる谷の首都
兵士が出迎えてくれた後
皆を呼ぶといったのを制止し
家に帰ってくる
勇者王「窓を開けて換気か」
魔王「埃もついでにたのむ」
風で埃もまとめて換気する
魔王「………ああ………懐かしい気がする」
魔王が暖炉の前にある椅子の…………
赤子ようの手編みのセーターを撫でる
魔王「……………………」
一人にしよう
魔王「………」
揺れる椅子に座る
きーこきーこ
魔王「……………やっぱり辛いなここは………」
魔王「ああ、うん……絶対絶対産んでやるんだ……絶対」
玄関まえ
魔王「外でるのか?私もいく」
勇者王「ん………いいのか?」
腕を組んでくる
魔王「いい………期待してる」
勇者王「へいへい」
魔王「どこいこっか?」勇者王「城かな」
魔王「酒場がいい!!ウォッカ!!」
勇者王「おいおい………昼だぞ?」
魔王「………子がいたら飲めなくなるから今のうちにだ」
勇者王「わかったわかった………仕方がないなぁ。ドレイクは牛舎に入れてっと」
凍将軍「勇者王どの!!久しぶりですございますぞ‼…………帝国での成果と!!魔王さま復帰!!心より感激しました‼」
勇者王「久しいな………おじいちゃん」
凍将軍「二人がなか睦まじく幸せであります」
魔王「孫はまだぞ、じいちゃん」
凍れる谷の現軍団長は人間と何かのハーフらしい
魔王のひいじいちゃんに当たるっと知りビックリしのがなつかしい
凍将軍「いやいや〜孫が見たいのぉー。で、二人でどこへ?」
勇者王「昼間だが酒場で魔王が飲みたいらしい」
凍将軍「はぁ………甘やかすのは行けませんぞ?」
勇者王「子が出来たら禁酒だから………今だけな」
凍将軍「うむ………まぁそれならいいんじゃが。ワシも行こう‼」
酒場に到着
魔王「懐かしいなぁ〜〜懐かしいなぁ〜〜ウオオオォッカ!!!!」
マスター「ヘエエエエエエエイイ久しぶり!!」
勇者王「昼間かっらすまねぇ」
凍将軍「魔王になったから落ち着いたと思ったら………」
魔王「落ち着いたらきっと………お腹にいると思う」
勇者王「本当にここにいると……その話ばっかだな」
魔王「欲しいからな」
「…………欲しいんですか?………神に汚された子が」
魔王「!?」
凍将軍「ああん?旅人いったい君は何をいってるんだね?」
「ふふふ………大分遅かったね……全く汚れた場所で過ごさせやがって」
勇者王「魔力が高まってる!?こいつは!!絶空!!」
魔王「後ろに下がってみんな!!魔力壁!!」
「遅い!!!ヘルバーニング!!!」
マスター「店があああ!!」
魔王「国が消し飛ぶよりマシだ!!」
一瞬で包みゆっくり魔力を霧散させる
青年「………なかなか………どうしてビックリ」
魔王「ふふふ!!なめるでない!!このくそ野郎!!あん時はよくも‼」
剣を抜き迫る
バサッ!!
魔王「逃げるか!!」
吹き飛んだ酒場の屋根から外に出る
しかしその姿は
禍々しい
コウモリのはね
赤い皮膚
デーモン
青年「魔王……我は魔物の王………女神の理解者であり!!魔物の王になるものぞ!!」
勇者王「魔物の王?………魔物に統制なんて」
青年「出来る………力でねじ伏せればな!!!!!ヘルワールド!!」
上空で黒い大きな玉が生まれゆっくり降りてくる
中身は
勇者王「呪いのかたまり!?」
魔王「この地を不浄の地にする気か‼」
魔物の王「女神の人の膿だ!!さぁ味わえ!!」
勇者王「魔物も落ちぶれたか!!」
魔王「勇者王?」
勇者王角が生えてる?
魔王「デーモン!!」
勇者王「魔物は女神に尻尾をふる輩は認めない!!!!」
勇者王「おおおおおりゃああああ!!空壁!!何物も動かさせない‼」
黒い玉が止まる
魔王「勇者王!!」
勇者王「ちっ!!維持するだけで弓が引けねぇ………くそ………」
凍将軍「対ドラゴン用!!バリスタを用意する‼衛兵!!」
魔王「衛兵!!」
衛兵に音を伝える
衛兵「しかし鎖で街が!!ぐじゃぐじゃに!!」
魔王「街が消えるよりか増しだ!!撃ち落とせ!!」
バリスタが放たれる
勢いよく迫るそれは空を切る
魔王「………的が小さすぎる‼降りてこい!!切ってやる!!」
魔物の王「はぁ……芸がない。2発目!!」
勇者王「魔王替わりは無理か!!」
魔王「無理だ!!そんな大技………ぴん!!じいちゃん!!バリスタの場所は!!」
凍る将軍「街を囲う砦の見晴台には絶対ある!!」
魔王「衛兵……全員に通達!!発射を待て!!」
勇者王「いったい何を!」
魔王が走り出す
凍る将軍「ま、まて!!どこへ!!」
魔王「バリスタ!!………私の故郷は………」
あの子の墓は!!こわさせない!!
魔物の王「………背に何かある大変だな」
勇者王「空でぎゃあぎゃあと降りてこない臆病者が」
魔物の王「空から圧殺したいだけだよ。だって」
護るために力使うでしょ?
魔物の王「動けない、ではデーモンランスで貫けばいい。魔法解けば………お前なら呪いをはね除けるか喰らうだろう。選べ‼」
勇者王「…………魔物の王………王なら部下か仲間を持つべきだ」
魔物の王「駒なら持っている‼砦の外にな!!」
魔王「いいこと聞いた」
魔王「伴侶がいるから今を守れておる。バリスタを食らえ」
魔物の王「!?」(声が聞こえるどこか!?いつの間にか居ないぞ‼)
じゃらじゃら
バリスタから放たれた鎖付きの矢がそれる
魔物の王「はん!!何処を狙って………!?」
じゃらじゃら!!
ちゃん!!
魔王「お前が来ぬから余が来てやったぞ‼」
魔物の王「鎖を伝って来たか‼」
魔王が放たれた鎖の上を走る
魔物の王「ふん!!」
鎖を弾き飛ばす
魔王が………飛ぶ
魔物の王「せっかく来たが残念だ!!落ちろ!!」
がしゃああああああん
じゃらじゃら!!
ちゃき!!
魔王が飛び移る。風に導かれて
バリスタから打たれた鎖を踏み台にする
凍将軍「とにかく打ちまくれ‼」
魔物の王「な……に……?」
バリスタから放たれた鎖たちを足場に
跳び移り続ける
魔物の王「早い!!ヘルバーニング」
魔物の王の廻りで魔力が爆発し鎖が砕け飛び散る
眼下の家に落ちていく
魔物の王「ははは!!護れてないぞ!!」
一本の遠くの鎖が大きくしなる
迫ってくる
魔物の王「そこか!!!」
爪で切り刻む!!
魔王「ん!!」
破片で角度を変える
爪をよける
魔物の王「背後か!!」魔王「こっち」
魔王の声がする方へ爪を向けたが………何も居ない
魔王「………音送り………落ちよ邪な魔物!!」
背後から気配が!!
ズバァアアアアン
方翼は切り落とされ
方翼は凍る
浮遊する魔法が途切れ
魔物の王が堕ちる
魔物の王「くっ!!」(地面で体勢を立て直し………)
魔王が魔物の王を踏み台し飛び上がる
だが
鎖はない
落ちる
魔物の王「はははは!!!!その高さで落ちるんだ‼お前の貧弱な体では耐えられない」
魔王「…………下を見ろ」
魔物の王「………!?」
衛兵「槍を!!」
兵士「皆!!集まれ!!」
着地地点に兵士が集まり
槍を一斉にかがけ
壁のようになる
魔物の王「むしどもがしねぇええ!!!!!ヘル………」
じゃらじゃら!!
魔物の王「ぐぼっ!!」
落下中にバリスタが当たる
硬い皮膚に弾かれる
槍壁も移動し落下を待つ
魔物の王「魔法を唱え……ぱくぱく」
魔王「音奪い」
魔物の王「………!?」(このままでは‼)
魔王「カイザーフェニックス!!」
追撃
魔物の王「…………ぱくぱく」
魔物の王に炎のとりがぶつかり落下が勢いをます
そして
槍の壁に落ちる
魔物の王「がああああ!!!!!!!」
全身に槍が深く深く突き刺さり
下の兵士たちは返り血で真っ赤になる
デーモンの重さで槍が折れ
兵士が下敷きになるが皆這い出す。
兵士「うわ、血だらけ」
衛兵「何がるかわからん‼脱げ脱げ!!」
黒い玉も消滅
勇者王「魔王!!」
デーモンの状態で屋根から飛び
落ちてくる魔王を抱き締め
その勢いのまま地面に叩きつけられ、転がる
………
むっくり
勇者王「…………高いところ嫌いじゃなかったのか?受け止めなければ頭からドンだったぞ」
魔王「下にあなたがいるから信じてた………落ちても大丈夫なら安心」
魔王「ありがとう……あなた」ちゅ
勇者王「………///」
魔王「照れることあるんだ」
勇者王「ばっか……だまってろ」
姫様抱っこで魔物の王の元へ
魔物の王「………」
勇者王「介錯してやろう」
魔物の王「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね!!!」
勇者王「所詮魔物か………礼節はいらない」
魔王をおろし
デーモンの斧を取りだし振り上げ
叩き落とした………
そのあと亡骸を持って魔物の前にたったが
皆、一目散に逃げる
魔物避けとして
亡骸を置くことにした
それからは
軍団長が挨拶とバリスタの鎖によって壊れた家など復興が始まる
魔王が指示し
決まった
凍る谷首都の別の酒場
魔王「一段落した。酒!!」
勇者王「部下が復興で頑張ってんのに」
魔王「部下がやる………我よりうまくやる。そういうのを任せる言うんだ。それにここにはいつまでも居れないんだろ?」
勇者王「そうそう………で、明日。その場所に行こうと思う。始まりの場所」
魔王「それはいったい何処だ?未だにわからん」
勇者王「ああ………ついてきたらわかるよ」
雪を掻き分けて進む
凍る谷の首都が一望できる丘へ
魔王も途中からわかったようだが
なぜ始まりなのかがわかってないようだ
そりゃ本人にはわかるまい
全てここから始まった
雪を踏み
風でどかしながら
目的地に着く
魔王「…………うーむ、わからぬ」
勇者王「ついたが………誰もいない」
魔王「………風が冷たい」髪をみみにかける
金色から茜色、紅色に変わり………そして金色に戻った
太陽の光の加減かと思ったが一瞬での出来事だったため。わからない
勇者王「今、髪を色が変わった?」
魔王「????」
魔王が自分の髪先を見る
魔王「金色」
勇者王「う……うむ………みまちがい?」
魔王「うーむ」
???「いいえ……みまちがい出はないでしょう」
魔王「!?」
勇者王「!?」
俺らは剣を抜き
距離を取る
後ろに向いた瞬間驚きを隠せない
ドッペルゲンガー
亜麻色の髪
それ以外は魔王によく似た顔つき
体は少し細めで、胸の膨らみもおしとやか
顔以外は別人である
勇者王「………見たことあるソウルだが………誰だ。魔王の顔を模した偽者」
魔王「……………名を名乗れ」
罪人「罪人であります。その時はどうもありがとうございました」
魔王「…………へ?」
勇者王「女だったか?」
罪人「いいえ………男でした」
魔王「……………へ?へ?」
困惑
勇者王「………敵じゃないから剣をしまおうか……先ず」
罪人「お久しぶりですね。ちょっと変わりすぎましたか?」
魔王「変わりすぎ………しかもなぜ我の顔なんだ!!」
勇者王「そう、それだ!!なぜ?」
罪人「話せば長くなりますが………説明しましょう」
罪人が語り出す。
罪人「………あの日、私は変わろうと思いました。太陽の光。太陽の美しさを胸に。そして………あの薬にあいました」
魔王「………」ちら
勇者王「こっちを見るな。あの薬は………そこまで効力はないはず………強い意思がなければ」
罪人「変わりたい。そう、目に焼き付いた太陽の様に明るい彼女に………」
魔王「私?」
勇者王「それでその顔か………」
罪人「これは手術しました。そして………新しくなった私は今までの罪を改めるため……人助けをし始めました。太陽の導きを信じ」
罪人「この顔で………人々に一人一人対話を行いました。そして………太陽の素晴らしさ。人には小さな太陽の心があることを説きます」
聖人「そして………幾人か救っていくうちにその幾人も人を助け………大きな宗教へと変化しました。自分は罪の償いをしているうちに」
勇者王「…………その宗教は?」
聖人「太陽信仰………太陽の光を崇めよ。太陽の光神を崇めよ」
勇者王「あつっ!?」
勇者王の木の箱から熱を持って女神の名簿が飛び出る。雪の上に落ちたそれは雪を溶かしページが勢いよくめくれる。
そしてピタッと止まる。罪人だった名が書き換えられ、1ページ戻り………白紙だったページに色がつき始める。
太陽………その下の……女性
茜色を主体に濃さで色分けをする
聖人「あるエルフの族長は悩んだ………魔王は必要か否か………そして答えを出した」
聖人「あるダークエルフの族長は悩んだ………国が傾きつつあることを………このままでいいのかと。そして答えを出した」
聖人「幾人もの悩める者たちを導く太陽を欲した」
聖人「そして生まれました。太陽を愛する者たちの宗教。魔王さま………始まりの地へお立ちください」
魔王「???」
勇者王「……あそこに行けばいい」指さし
魔王「う、うむ?」
丘に立つ
魔王は気付かない
髪が茜色に染まっていることを
魔王「いいのか?これで?」
聖人「ええ……」膝をつく
勇者王「…………魔王お前はそのままでいい」
聖人が拝む
魔王が困惑
聖人「ありがとうございました。これで全部儀式が終わりました」
勇者王「ひとついいか?…………魔王にその資格はあるか?」
聖人「あります。始まりの場所。そうここは奇跡の始まりの場所…………今のこの瞬間。奇跡を起こした場所、起きた場所です。そうでしょう?寵愛を受ける君………」
勇者王「…………そうだな」
魔王「……私、話が見えない」
勇者王「見えなくていい気にしないことだ。まぁ魔王のお話だ」
魔王「魔王………面倒くさい」
勇者王が名簿を拾い上げる
聖人「失礼します。そうそう愛の女神さまがお見栄になってます………協会で。また会いましょう。ゆっくりしたいのですが話をしたいっと門下生が多くて多くて」
勇者王「うむ……また」 魔王「またね〜」
勇者王(奇跡か…………奇跡を起こしたな………)
自分が彼女の笑顔を見たい一心で彼女の運命を変えた。
ほんの一瞬。たったそれだけでここまで続いているのは奇跡だろう。
魔王「………なんだったんだろうか?」
勇者王「………魔王。微笑んでほしいな」
魔王「!?………勇者王から催促なんて……うん。でも、いざ微笑んでほしいって言われると……その恥ずかしいな」にこにこ
勇者王「そうだな。また後でいいぞ」(うん………)
俺にとっても太陽の様に暖かい微笑みだよ
教会
愛の女神「こんにちは。勇者王と同胞」
勇者王(…………やっぱりそうなるのか)
愛の女神「名簿集めお疲れ様………そしてお願いがあります」
愛の女神がマップを広げる
そして
指を指した
愛の女神「この町へ行ってください。飛竜王がつれていってくれます」
魔王「ここへ?」
勇者王「何がある?」
愛の女神「何かがあります。強い力があったのですが…………今はないんですよ」
勇者王「わかった行ってみよう」
魔王「名簿は渡さなくていいのか?」
愛の女神「魔王。最初は貰う予定でしたがあなたが持っていても大丈夫です」
魔王「我が?」
勇者王「大事にしろよ?」
魔王「う、うむ」
魔王「うーむ………なんだその暖かい目は」
愛の女神「いえいえ………嬉しい限りです!!」手を握る
魔王「??」
勇者王「仲良くな」
魔王「??」
バサッ
飛竜王「まだ?速く行きたいんだけど」
勇者王「………せかすな。まぁ行くがな」
場所は帝国と魔国の西よりの境
自分達がまだ帝国内を歩くため通らなかった場所
昔は観光地で有名だった場所だ
その観光名所は
どの国よりも大きな時計搭があり、一国の城塞に匹敵する固さを持っている。
だが
今は
針が動かない………止まったままであり観光地としては………人気がなくなってしまった。
飛竜王「じゃ〜ね〜まだ運送業があるから」
勇者王「ああ、ありがとう」
魔王「やっぱり速いね」
しかし夜である
さっそく別れたあと宿屋に泊まった
暗いため時計搭も見えなかった
次の日
何をするか決まってないので
魔王が時計搭が気になるため
近くに行く
近過ぎると真上に向かないといけない
針が読めない
ただ
魔王「でかい」
勇者王「すごいなこれ…………」
魔王「………でも動いてないし。あと」
町のみんなは顔が暗い
雰囲気がドロッとしている
魔王「……………あのー」
通行人に聞く
魔王「時計治さないんですか?」
「………外ものかい………ドワーフのおっちゃんに聞きな。ドワーフが担当だよ」
魔王「…………」
勇者王「魔王?」
魔王「ねぇ………聴きたくない?」
時計搭の音
好奇心
大きいものへの憧れ
尊敬
圧巻の大きさの時計搭が動いていないのは
つまらない
魔王はそう考える
ドワーフのおっちゃんのいる工房へ
ドワーフ「ん……なんだ。店じまいだよ」
勇者王「………釜に火がない」
ドワーフ「はん……客がいねぇから仕方がねぇ」
魔王「……あの〜時計搭……」
ドワーフ「…………残念だったなありゃ直せねぇ」
魔王「なぜ?」
ドワーフ「命令は来たが!!!お金は俺ら持ち………上は金を出したくない。それに設計図もない。人もいない。何もかも足りねぇさ………あそこの部屋が復興委員会室だが椅子机だけさ」
魔王「本当にないもない」
ドワーフ「帰んな………」
魔王「…………ここお借りしていいか?」
ドワーフ「好きに使えばいい」
部屋にはいる
埃っぽい
勇者王「………掃除しなくちゃな」
魔王「掃除しよう、でだ!!作戦会議だ」
勇者王「おう?」
魔王「決めたことは最後までやる。我は音が聞きたいから直す!!あきらめなければ勇者になれるぞ‼な?得意分野だろ?」
勇者王「むちゃくちゃな………まぁでも」
女神が直せと言ってるなら
直せねばな
勇者王「わかった」魔王「あなたの一言は………やはり安心できるな」
魔王「………っというのも」
勇者王「?」
魔王「思い付かない」テヘペロ
勇者王「掃除しよっか…………」
魔王「あい!!」
黒板
魔王「では!!第一回!!時計搭修復について!!」
勇者王「」ぱちぱち
魔王「意見を。どうしたらいい?」
勇者王「うむ。先ずはお金が居るよね」
魔王「ほう……」
勇者王「雇うにも何するにもお金が居る。人を雇わなければならない。設計図とかどうしたらいいかもわからんし。資金集めだ」
魔王「………どうやって?」
勇者王「ここに盗品がある」
木箱を叩く
勇者王「お前を護るために色々やったけど使わなかった物たちを売れば少しは足しになるかな…………問題はここで盗品扱ってる店はない」
魔王「いきなり非合法でビックリした。さすが勇者………黒い。踊り子でやってみようかな?」
勇者王「人が集まらないと微妙だな………」
魔王「……………よし!!一旦解散しよう‼帝国行くぞ‼」
勇者王「だな!!資金を集めよう」
移動2日
帝国
1日目
魔王
踊り子で稼ぐ
少量
勇者王
盗品販売
金塊多数
魔王「ふふふ………結構貰ったぞぉ……勇者王驚かしてやる」
魔王「あなた!!どれだけ稼げれ………」
勇者王「ああ、金塊は全部地下に投げてくれ」
「へい」
「いやぁ……金持ちでんなぁ」
魔王「…………」隠す
勇者王「魔王おかえり」
家ノ前に馬車が………重たいものを運びいれていた
魔王「…………」(稼ぎすぎぃ!)
勇者王「ん……おっ?儲けた?」
魔王「……ちょっとだけ」
勇者王「おおすごいじゃないか‼………才だなやっぱ」
魔王「………あなたより少ない」
勇者王「いや……これ、色々の備蓄分だから」
勇者王「明日から稼いでいくよ」
勇者王「いや………これ一本で行けるんじゃないか?」
魔王「うむぅ?………そ、そうか?」
勇者王「そうそう」
魔王「ふふふ!!すごいでしょ‼」にぃ
勇者王「すごいすごい」
それから数日後
帰ってきた
魔王「勇者王………部屋がお金いれる金庫にするのはいいけど…………入れなくなったね」
勇者王「しまったな………金塊呼び寄せて積んでいたら………作業できなくなったぞ」
二人で呆れる。家に置いておけないためミミック転送で持ってきたはいいのだが
ドワーフ「………お、おいなんじゃこりゃあああ!?
!?久しぶりに帰ってきたと思ったら」
魔王「いやぁ………一応これだけしか集めれなかった」
勇者王「資金は集めたんだけど………部屋借りないといかんなぁ………」
ドワーフ「お、お主ら二人でか!?」魔王「ほぼ勇者王」
ドワーフ「あんたら一体なにもんでさぁ?」
魔王「現魔国の王!!勇者王の伴侶事魔王であるぞ‼」
勇者王「凍れる谷の代理王の勇者王。まぁその黙っててくれませんか?」
ドワーフ「あんたたち普通の冒険者じゃないのか!?………すまねぇ………しらなんだ」
勇者王「悪いのは魔王ですから」
魔王「なぜ?」
勇者王「名前だけでいいだろ………お忍びなんだから」
魔王「だった!?」
ドワーフ「安心せい!!口は固い…………であんあたらはあれを直すって言うんかい?」
魔王「もちろん。でも………難しい」
ドワーフ「…………設計図と材料、人がいりゃいいな」
勇者王「設計図なら………なんとかなるかもしれん」
ドワーフ「なんじゃと!?」
勇者王「とにかく時計搭の鍵を貸してほしい」
ドワーフ「何をするんじゃ?」
勇者王「…………風で探るんだよ隅々まで」
勇者王「あと図書室で図面があれば………ないだろうなぁ」
ドワーフ「ない」
勇者王「くぅ………一から書き上げるか………とほほ」
魔王「がんば!!!!」
勇者王「とにかく製図を作る。製図盤とか一式貸してくれ」ドワーフ「お安い御用だ!!」
ドワーフ「設計図ができらぁ材料で加工して行ける」
魔王「おっ!!進んだ!!」
勇者王「まぁまて……先ずは設計図制作する」
魔王「我は何をすればいい我は何をすればいい!!」
勇者王「ごめんすることない」
魔王「………………」
時計搭下酒場
魔王「…………ちびちび」しょぼーん
魔王「我だって手伝いしたいじゃないか………」
勇者王はドワーフと一緒に時計搭のなかを見に行った
魔王「…………邪魔になるよねぇ私………はぁ」
「お隣いいかしら?」
魔王「ん?」
装飾された鎧
長い耳
魔王「マクシミリアン!?」
エルミア「エルミアでいいわ。夫さんは?」
魔王「時計搭の設計図作ってる………」
エルミア「ふふ、やっぱり面白そうな事をしてるのね」
魔王「?」
エルミア「噂で聞いたわ………マクシミリアン家で支援するわ。あの時計搭は私の代でも動いていなかった。あれは………何か特別なものよ。そう思う」
魔王「支援!?えっ!?どどうしましょう!?夫に相談だ!!!」
魔王「…………」風魔法で伝える
勇者王が酒場に来てくれる
勇者王「それは嬉しいです。ご婦人」
エルミア「ふふ、まぁお小遣いをお渡しするだけですよ。なにすればいいですか?」
勇者王「設計図はまだです。それが出来しだい人手が欲しいです。まぁまだ待って頂きたい」
エルミア「わかった。じゃぁそうね………ここは土地建物が格安で売ってるわ買い占めてきましょう」
勇者王「魔王仕事だ………魔王も買ってこい。凍れる谷の兵士分。収集かける。資金は凍れる谷の軍備から」
魔王「わかった!!」
エルミア「あら……気付いたのかしら」
勇者王「住む場所確保より後の方で必要だな」
エルミア「ええ………必要。他はまだでしょ?」
勇者王「俺らだけ」
魔王「????」
エルミア「ふふ………いい買い物ね」
勇者王「ええ」
魔王「悪い笑みだなぁ」
マクシミリアン家の支援でお金の工面が少し楽になった。
それから数日
時計搭の中身を書き記し
帝国の時計屋に依頼を出す
帝国時計屋自身が来てくれ
不備となぜ動かないか調査
だが
勇者王「足場がない?」
帝国時計屋「全部朽ちて落ちてきている。新しい足場がないと仕事も出来ないと思います」
勇者王「…………ドワーフ」
ドワーフ「足場はどんなのがいいんじゃ?」
時計屋「人が最上階まで行ければ。振り子と錘に当たらないように作っていただければ」
ドワーフ「螺旋階段で行くか設計図頼む」
勇者王「ああ、書くにはいいが………知識がないか書きようがない」
建物を立てる専門家に聞くことに
ゆっくり
確実に
進んで行く
直すために
地道な積み重ね好き
復興委員会部屋
新しくなった
勇者王「人手がいるなぁ………材料も」
ドワーフ「材料は頼んだぞい………しかし組み立てる者がおらん」
魔王「あなた…部下がお見栄です」
「勇者王どの!!」
勇者王「ん?………帝国にいた凍れる谷の兵士たちじゃないか!!」
凍れる谷兵士長「はい!!ただいま10人程ですが参上しました‼」
勇者王「ありがとう!!………忙しいのにすまぬな」
凍れる谷兵士長「いえ!!殴りあって10人決めました。呼んでいただいた栄光を誇りに思います」
勇者王「殴りあった???」
凍れる谷兵士長「10人選抜は………ジャンケンではなく腕っぷしで決めました。私も危うかったです。負けたものは悔しそうでしたねぇ」
魔王「…………そこまで」
凍れる谷兵士長「そこまでです‼騎士の誇りにかけて!!働かせてください‼」
勇者王「よかろう!!名簿に名前を書け!!」(やべえ………こんなに部下がいとおしいとは)
着工
ドワーフ「すまねぇ………こっちに人手が欲しい」
勇者王「10人でいいか?」
ドワーフ「おう!!」
勇者王「………あとは組み立てる者がいるか………」
魔王「あなた〜知り合い来てる。それも………なつかしい方々」
勇者王「?」
黒騎士団長「建物買い漁り残してくれて。ありがとう」
勇者王「資金がなかっただけだ。久しいな団長!!」
黒騎士団長「まぁ私は建物を買いに来ただけだがな。そうそう………用件はな俺ではない」
「よぉ!!勇者!!」「久しぶり!!」「刀の鍛練は怠ってないだろうな」
勇者王「あれ!?………………先輩方………」暗いかお
魔王「……………」
魔王寄り添い、肩に手を叩いた後
自分の前に出ていく
魔王「遅くなりました。現魔国の王、魔王であります。勇者王の妻で、たびたび夫がお世話になりました。ありがとうございます」
黒騎士の面々がジロジロ魔王を見る
勇者王「色々、すみませんでした。ですが自分は後悔してません」頭を下げる
「おめぇ……この子のために」
「はぁべっぴんだな」
「その意思は刀のように鋭い………大きくなったな」
黒騎士団長「………勇者王。昔の事は水に流している。私は帰るがいまここで黒騎士が何かしていることは私は知らない。こいつらは長期休暇だしている。ではな」
勇者王「………ありがとうございます」ぺこり
「おらおら、どこまでやったんだ?」ぐりぐり
勇者王「いたいいたい!!…………えっと……その」
魔王「経産婦です。そう………ダメでしたけど」
「………」
勇者王「先輩謝って」
「す、すまねぇ……」
「全く最低だな」
「ちゃちゃっと荷物を置いて手伝う準備をしよう」
魔王「まぁ気にしないでください。今度は産みます‼」
「おう……まだ若いのに頑張るな……魔王か一応」
勇者王「部屋はご用意しますよ」
勇者王「これでちょっとは作業できるかな?」
魔王「勇者王」
勇者王「ん?」
魔王「いつになっても………後輩だね」
勇者王「………///しらん!!」ぷいっ
魔王「くすくす」(新鮮だったなぁ)
着工、ゆっくり組み立てていく
昔の残った足場を落としながら積み上げる
勇者王「ふむ」
少しづつ上へあがっていく
足元も確認しながらの作業
魔王「………あなた、外が騒がしい」
勇者王「ん?」
執政官「ドワーフ………お金は何処からいただいたんだ?税金分払ってもらわないと。さぁ持っていけ」
ドワーフ「くそ執政官!!さっきから言ってるだろう‼これはワシのじゃない!!」
数人の兵士が金塊を持ち運ぼうとしている
執政官とは多分この首都最高責任者だろう
魔王「あれ……どうしよう」おろおろ
勇者王「…………止めてくる。こら!!」
執政官「ん?なにかな?」
勇者王「それは俺のだ。なに勝手に取ってる‼」
執政官「余所者………お主のもだと?………どこの者かしらん。嘘はダメだ」
魔王「嘘ではない!!」
執政官「…………あやしい。お主ら二人にこんな物を持っていると思えない。持ってけ‼」
兵士「しかし………」
執政官「我が国の税金分だ」
魔王「ぐぬぬ」
エルミア「あら?………なぜこんなことに?」
勇者王「勝手に奪っていくんだ」
エルミア「黙ってみてるの?」
勇者王「どうしよかなって。身分証明するか?騒ぎになるよなぁ。部下には任せろ言ってあるけど」
兵士「たぁ!!大変です!!魔物が!!」
執政官「なに!?金塊置いて場所へ!!」あせあせ
勇者王「?」
兵士が金塊を投げすてる
魔王「うん?………センサー飛ばそうか」
勇者王「魔物………武器も木箱置いてきたぞ」
エルミア「我が向かおう」
魔王「あっ!!私もいく」
勇者王「………たちまち作業中止」
兵士「止まれ!!」
アラクネ「なに?楯突くの?かじっちゃうわよ?」
皇子「やめないか………」
魔王「知り合いやん!?」
エルミア「あ、あの異形が!?」
魔王「一応彼の嫁さんですよ………」
エルミア「失礼しました」
執政官「止まれ!!魔物!!」
執政官「兵士が囲んでいる‼おとなしく出ていけ‼」がくぶる
アラクネ「あら?…………弱そうな方」
皇子「煽らない煽らない。すまない………私たちは別に」
執政官「皆が怖がる‼最後の忠告だ‼その化け物をつれて去れ!」
皇子「」かちん
皇子「君………ここの最高責任者かい?」
執政官「はん!!そうである‼黙って出ていけばなにもしないでやろう‼」
皇子「最高責任者の癖に…………なにも知らないんだな」
エルミア「…………あれってやっぱり皇子ではないか?」
魔王「知ってる?」エルミア「勿論。今は2番目に王に近い」
執政官「誰か知らないが………ここは俺の町だ」
皇子「……………帝国の傘下だ」
エルミア「皇子………なぜこんなところへ?」
執政官「はん?なんだ女…………でしゃばって」
皇子「勇者王と魔王が何かしてると聞いて飛んで来たんだ。人手が欲しいとも聞いてね」
エルミア「なるほど。お主も何か関わったのだな」
アラクネ「近付かないで。私のよ」皇子「いやいや。なにもないって嫉妬しない」
エルミア(あら………本当に夫婦なにね)
エルミア「」
エルミア「険しい道でしょうね」
皇子「元から知ってのことだ」
執政官「くそやろう!!無視しやがって!!」
エルミア「…………図が高いぞ。目の前にいる方を知らないのは落ち度である」
執政官「はん?」
エルミア「私はマクシミリアン元当主エルミア、マクシミリアンである。そしてこの方は帝国第3皇子であるぞ」
執政官「!?」
皇子「兄でも父でも伝えておこう。少しムッとしたからな」
魔王「めしうま」
魔王「どうしたのこんなところで」
皇子「手伝いに」
アラクネ「はろー魔王。夫にはあったかしら?」
魔王「うん!!」
皇子「ではご挨拶にうかがうよ。あと女騎士もくるってさ」
魔王「なんか集まりだしてきた」
執政官「ぐぎぎぎ」
兵士「執政官どの………どうしましょうか?」
もうすでに入り込んでいる
執政官「なにもするな………今は」
夜
勇者王「結構増えたな………」
皇子「久しぶり。これ嫁さん」
アラクネ「こん」
勇者「へぇ〜自分と同じゲテモノ好きなんですね」
魔王「ゲテモノ!?」
皇子「ええ」
アラクネ「肯定しないで………気にしてるんだから」
次の日
ドワーフ「はぁはぁ!!すまねぇ…………」
勇者王「ん?どうした」
ドワーフ「…………設計図がない」
勇者王「なに!?」
魔王「どういう事だ‼」
ドワーフ「工房が荒らされてた…………悲しいが盗みにはいられたようだ」
勇者王「…………一から書き直すか」
遅れるな工期
アラクネ「お客が来てるぞ………大きい時計」
盗人「………すげぇ……」
黒い装束を身にまとった
小さい子が
勇者王「盗人?」
盗人「久しぶりです。勇者さん。盗人です」おじぎ
魔王「ちょっと雰囲気変わったね」
盗人「ええ………裏の話ですのですみませんが黙って貰えませんか?手伝いに来ました」
魔王「わかった。だそうだ勇者王」
勇者王「うむ………盗人。盗みは得意か?」
盗人「忍ぶのは得意になりました」
勇者王「実は…………」
工房が荒らされてたことを話す
盗人「ふむ、勇者さん。知らないんですか?」
勇者王「?」
盗人「手当たり次第壊すのも目的。盗みも目的…………怨みを買うことは?」
勇者王「あ〜わからん」
ドワーフ「執政官」
魔王「へ?」
ドワーフ「執政官のせいじゃないか?………怪しいのはきっと」魔王「しかし証拠も」
盗人「……………少しお待ちを」
盗人「………これ」
切れた布
勇者「ん?………切れた布?」
盗人「暴れたときに千切れたのでしょう。証拠ですね。あと、設計図を持っていれば犯人ですが燃やされているかもしれません」
魔王「そんな…………」
勇者「わかった。賃金弾もう………いくらでやる」
盗人「………今回は恩を返しに来ましたから。1日ください」
勇者「よし。わかった………今日は休日だ」
ドワーフ「へい。酒飲み行こうぜ」
北の国の兵士「いくいく」
黒騎士「がはは!!なんだ今日はしないのか‼」
魔王「ワレもぉ!!」
盗人「では…………明日」 しゅぅ
勇者王「…………」
魔王「いかないの?」
勇者王「少し…………本職やって来る」
魔王「………いってらっしゃい」
勇者王「行ってきます」
夜
屋根の上
盗人「…………勇者王さん」
勇者王「よくわかったな」
盗人「勘です」
勇者王「…………何を盗んだ?変わった」
盗人「ある巻物を、東方の書物ですね。そして仕事をしながらカラテを鍛えました。家主が出ていきます」
勇者王「わかった。忍び込もう」
窓は鉄格子
玄関から扉を開ける
勇者の特長
忍び込む
勇者は音を立てても響かせないが
盗人は足音がしない
屋敷
使用人の位置に気を付けながら
2階に入り込む
それらしい部屋
執務室の机に見覚えのある物が
盗人「………執政官の兵士に問いただした通り」
勇者王「あっさりだったな」
盗人「布の切れ端は…………壁にかけてある服ですね。工房は工具が多い………たまたまだったんでしょうが………ん?」
勇者王「女神の印…………敵だったか」
盗人「…………料金」
勇者王「1金塊」
盗人「わかりました。お買い上げありがとうございます」
監視の任務を頼んだ
勇者王「邪魔するようなら………」
盗人「もちろん」盗賊の短刀を構える
勇者王「変わらないな得物」
盗人「これは変わりました」手に鉄の???
それを投げ、机の先、椅子に刺さる
メッセージ
勇者王「変わったナイフだな。盗人」
盗人「………クナイダートです。あとですね………名前が変わりました」
勇者王「?」
忍者「忍ぶ者と」
忍者「…………裏から見守ってます」
勇者王「そうか………お前は………そういう事にしたんだな」
忍者「…………」
勇者王「金塊は孤児院に送ろう。では………家主が帰ってくる。ずらかるぞ」
買い取った宿屋
勇者王「…………」
魔王「おかえり」
勇者王「寝ていなかったのか?」
魔王「ええ」
テーブルにお酒とサンドイッチが皿の上に置いてある。
椅子に座った
魔王「どうぞ、晩御飯食べていませんよね?」
勇者王「ああ、いただくよ」
ハムとサラダのサンドイッチをいただく
卵も甘くておいしい
勇者王「…………」
魔王「どうぞ」葡萄酒を注ぐ
葡萄酒を一口飲みこむ
勇者王「…………ごちそうさま」
魔王「…………」
勇者王「なぁ………これお前の手作りだな」
魔王「よくわかったね」
勇者王「チラチラ見すぎ」
魔王「ひ、ひさしぶりに厨房入ったから……し、仕方がない。おいしかった?」
勇者王「おいしかった」
魔王「うん………………こうやって家事を出来る日が来るといいね」
勇者王「難しいだろうな…………立場がな」
魔王「…………うん」
ほんの少し淋しい気持ちを思い出した
次の日
順調に足場が作られる
皇子「おーい。上げ‼」
アラクネ「はーい」
蜘蛛の糸で吊るされた材料で上からはめていく
非常に工程の進みが速い
勇者王「うむ」
魔王「あっ!?あれ!!」
何か異形な1団が
手枷をもった魔国の住人
ドワーフ「おお!!懐かしいな‼魔国の者たちか」
ちょうど図面の話し合い中だった
勇者王「ありゃ………罪人か?」
魔王「あっ!!あれ!!」
ダークエルフの族長らしき姿がこっちに歩いてくる。綺麗な女性と一緒に
ダークエルフ族長「魔王さま………魔国精鋭。馳せ参じました」
聖人「太陽の使徒の精鋭、馳せ参じました神子さま」
魔王「お、おう!?………そっか、ありがとう」
聖人が連れてきたのは罪人なのだろう
だが皆、償いを 目指す者たちであることはわかる
ダークエルフ族長が連れてきたのは魔国の種族代表らしい。色んな種族が一同に介している
ダークエルフ族長「ジャンケンで飼ったものたちです」
聖人「同じく………お仕事をくださいね」
勇者王が名簿に記し、一人づつ配置していく
魔王「…………なんかいっぱい集まってくれるね」
勇者王「そうだな…………」
時計塔の修復がすすむ
毎日
喧嘩もするが
笑いあったり
助け合ったり
少しづつ
仕事が終わってくる
休日の日を定めた日の前日は宴会である
魔国からの差し入れ(ダークエルフ代表への妬みの手紙が一緒)が送られ
帝国からもマクシミリアン家と信者から差し入れがおくられてくる
それを費やす日だ
町に残った民間の人にもお裾分けをする(日頃お世話になっている)
鎚を得物にする黒騎士
血からに自信がある
故に
鎚黒騎士「うおりゃあああああああ!!」
オーク拳闘士「うおぉおおおおおおおお!!」
女騎士「あなた頑張って!!」
酒樽の上で力比べの腕相撲
合流した女騎士のいつの間にか夫のオークが戦っている
ばぁああああん!!
鎚黒騎士「おっしゃああああああ!!」
オーク拳闘士「…………素晴らしい力です」
外野が騒ぐ
純粋な力比べ
魔王「勇者王ははらないのか?」
勇者王「まぁな」
ドンッ!!!
トロール「お、おでが!?まげた!?」
鎚黒騎士「だっしゃ!!」
おおおおおおおおおおおおお
聖女「おおっと!!これは!!さぁ!!払い戻しだよ‼」
魔王「そ、そんな!!トロール族が負けるだと!?」
鎚黒騎士「だてに黒騎士やってないぜ‼」
聖女「さぁ!!次は誰かいないか?」
鎚黒騎士「ふふふ、いないか…………なら」
鎚黒騎士が指を指す
鎚黒騎士「勇者王!!お前こっちこい!!」
勇者王「えっ?」
鎚黒騎士「すました顔して!!!!!なぁああああ‼」
魔王「勇者王!!いっておいで‼」
聖女「勇者王と鎚黒騎士!!これで最後かな?さぁ!!はったはった」
勇者王「はぁ………仕方がない」
樽の上に黒騎士が手を置く
それを握る
鎚黒騎士「!?……………お前」真面目な顔をすり
勇者王「先輩………負けませんよ?」
鎚黒騎士「クククク……大きくなりやがって」
周りが賭けだす
魔王「鎚黒騎士に50枚」
鎚黒騎士「はっは!!姉ちゃん!!夫にかけないのか?」
魔王「夫だからよく知ってる」
コングが鳴る
鎚黒騎士「うおおおお!!」勇者王「ぐおおおおおお!!」
聖女「おおおおお」エルミア「互角!!………いや!!」
鎚黒騎士「くおっしゃあああああああああああ」べきべき
勇者王「ぐっおおお………くううう」
バキバキ
ダァアアアアアアアン!!!!
鎚黒騎士の手が勢いよく勇者王の手を叩きつける
樽が粉々に割れる
勇者王「おおいてぇ!?」
鎚黒騎士「あががが………くっいてぇ!?」
喚声が起きる
そして………すぐさま手当てを
鎚黒騎士の手が腫れている
勇者王「いってぇ………先輩パンプアップ卑怯」
鎚黒騎士「がはははは………強かったそれだけだ………畜生、折れちまった」
魔王「勇者王は私が治療する。他は頼んでいいかな?」
聖人「いいぞ〜」
鎚黒騎士「おっ綺麗な姉ちゃんが手当てしてくれるんか」
皇子「その人元………男ですよね。有名な罪人だったはず」
鎚黒騎士「はぁ!?」
聖人「では、手当てを」
鎚黒騎士「うそやろ!?」
魔王に連れられ店の外へ
魔王「…………治療いらないね。本当なんで本気ださなかなぁ………」
勇者王「デーモン化して………比べてもな。それに俺が勝ったら今度は俺が色んな奴の相手をしなくちゃいけない。この姿じゃ勝てないだけでも強いよなぁ」
魔王「…………ふぅ………いくじなし」
勇者王「外から眺める方が楽しいぞ」
魔王「そうだけど………少し格好いいところ見たかった」
勇者王「大丈夫………神との決戦は近い。そこで」
魔王「………感じてた?」勇者王「勿論………ふつふつとな」
勇者王「愛の女神は………いつ現れるか」
魔王「そういえば来ないね」
勇者王「来た瞬間………変わるのだろう」
魔王「………勘?」
勇者王「ああ………そうだな」
数週間後
寒くなりつつある
冬が来てしまう
だが
時計屋「錘を上げて準備はいい。後は振り子の留め具をはずすだけでいい」
勇者王「で、でけた?」
魔王「もしかして…………」
ドワーフ「お、おお、おおおおおおおおおおおおお」
集まった皆で騒ぐ
魔王「本当にできたぁ!?」
時計屋「鐘は鳴りませんが………時を刻むことは出来るでしょう。明日12時に刻みを始めましょう」
フワッ
愛の女神「こんにちは」
聖人「!?」 エルミア「!?」アラクネ「!?」
勇者王「遅いお出ましだな」
魔王「完成したぞ‼………金の音はまだだが………」
愛の女神「知ってます。明日ではなく………今日刻みましょう」
時計屋「しかし、時間をあわせないと」
愛の女神「出来るでしょう………お願いします」
時計屋「………勇者王できますか?」
勇者王「皆!!錘を上げよ!振り子を揺らせ‼」
力自慢出来る者たちが錘を上げ
振り子の留め具を外せるところまで来た
振り子の留め具は斧で叩き割る準備
時計屋「…………時間会わせ行きます」
時計屋「3、2、1、今!!」
ばごん!!
留め具が外され
塔の中で大きく揺れ動く
ガチャンガチャンガチャン
歯車の音が塔の中で響き渡る
一斉に塔から出たあと時計を見る
分針時針が動いている
時計屋「なんとかなりましたね」
勇者王「油を歯車にさしにいくか」
魔王「ま、まだ見ときたい」
皇子「はぁ………すげぇ………」
一様に距離を取って首を上げ時計塔を見る
勇者王「…………」
ゴーンゴーンゴーンゴーン
「「「!?」」」
鐘が響く
いままで動いていなかった心臓が鼓動するように
鐘がなり続ける
勇者王「い、いったい!?」時計屋「鐘の歯車はまだ!!」
愛の女神「…………時計塔クロノス。おはよう」
魔王「クロノス?」
愛の女神「時を司る神…………物に宿った神です。何も喋らないただただ見下ろし時を刻み、その時を覚える。人間が作り………昇華した神です。嬉しそうですね」
鐘が…………収まるまで時間ががかかった
愛の女神「…………お久しぶりクロノス。姿無かったわね………私のイメージでいいかしら?」
ふわん
ちょん
クロノス「………………」
歯車がチラホラ見える体
髪にはギアの髪飾り
そして無表情
クロノス「……………」ペコリ
愛の女神「おはよう。具合は?」
クロノス「…………………いい」
魔王「これ………神様だったのか!?」
聖人「東方に伝わるつくも神の話を思い出しました」
愛の女神「では、魔王…勇者王……振り向きなさい」
魔王「?」勇者王「…」
愛の女神「何が見える?」
見えるのは集まってくれた人々
仲間………部下………
愛の女神「それがあなたたちの絆………まだここへ来たくても来れない人々が居ます。名簿集めお疲れさまでした」
クロノス「……………すごい」
ゴーンゴーン
勇者王「なぜ直させた?」
愛の女神「クロノスは歴史をも記憶する。だからこそ。起きてもらわければなりません。聖戦」
魔王「聖戦?」
愛の女神「期は満ちた…………引きこもった女神を始末する時です」
魔王「…………ここにいる皆を死地へ立たせというのか………時間が欲しい」愛の女神「はい、行けるようになったら………クロノス私に。ここの都市に居ます」
勇者王「………魔王」
魔王「………少し話がしたい」くい
勇者王「気持ちはわかる………」
魔王「………ああ、少しな」
宴会
酒場を貸し切りにし、自分と魔王の奢りでの完成慰労会
勿論ばか騒ぎの場だが
始まって……少し
魔王「皆に話がある」
この一言で静まり返る
魔王「お、おう……」
エルミア「今日、ずっと陰湿な顔をしてたけど………なにかしら?」
忍者「執政官始末してしまったことかな?」勇者王「結局そうなったんだ」
魔王「………………実は私は神と戦おうとしている」
聖人「しってます」
魔王「………………その日が近い」
しーん
魔王「それで…………倒す理由が………」
勇者王「お前らしくない」
魔王「………………………………」
魔王「」
魔王「断ってくれても構わない………ただひとつ」
魔王「私に力を貸してくれ………」
しーん
魔王「……………」
エルミア「期間は?」
魔王「へ?」
エルミア「戦場は?いつまで準備をすればいいかいしら?」
魔王「へっ?………」愛の女神「1ヶ月でどうでしょうか?場所はヴァルハラ………神の住まう場所」
エルミア「なら、準備をしよう」がた
聖人「聖戦があるなら皆に知らせないと。馬を用意!!」
皇子「…………それって俺たちも参加していいのか?」
アラクネ「まぁ………楽しそうじゃない?」
鎚黒騎士「皇帝陛下の上を消せるなら。帝国帰って募ろう」
魔王「えっ?皆………いいの?」
愛の女神「メダルを持っていればいいですよ。そのときにお呼びします」
女騎士「なら私たちも行けるな」拳闘士「神と戦えるなら」
魔王「いや………しかし」
勇者王「………凍れる民は我にしたがってくれ。さぁ!!聖戦が始まる‼ここで飲む暇があるなら伝えよ!!」
凍れる谷の兵士「喜んで!!皆に伝えよ‼」
魔王「………い、いいのかな」
トンッ
勇者王「………」
魔王「……ふむ………」
声をあらげて言う
魔王「1か月後!!召集をかける‼神殺しの大罪だが臆病な奴はいらない‼自分の手で切り開ける者のみ我に力を貸せ‼」
エルミア「あら?偉そうに」くすくす
アラクネ「そういえば……魔国の王だったわね」
ダークエルフ族長「では!!早く帰らないと‼」
皆が歩きだす。悲壮感はない
魔王(これでいいかわからないでも…………)
やっとここまで来たんだ
皆が去った後
部屋へ
魔王「………これでよかったのかな?危険な目に会わせてしまう」
勇者王「もし俺が困ったらどうする?」
魔王「助ける相談に乗る」
勇者王「一緒さ………そこんところは」
魔王「………しかし」
勇者王「そんなんで………皆の前にたてるか?」
魔王「立てない………」
勇者王「俺はついてる」
魔王「……………ふふ、そうだったね。じゃぁ………背中を押してね」
勇者王「ああ………ずっと護ってやるよ」
魔王「そういえば女神は………何もしてないのか?」
愛の女神「勝手にお邪魔します。いいえ………帝国などで色々ありましたけど〜まぁ〜ずさんでした」
愛の女神「人間の弱みで動かしてもいい結果にはなりませんよ。で………魔王」
魔王「はい」
愛の女神「塔ノ下で二人っきりで相談があります」
魔王「うむ?」
塔ノ下
魔王「話とは?」
愛の女神「魔王、貴女は予想よりも恐ろしいほど高みに上げられています」
魔王「?」
愛の女神「魔法は使えて?」
魔王「ああ、勿論………ね?」
炎の魔法を繰り出す。空に向け
愛の女神「では」
愛の女神「最強の魔法を空へ向けて打ってください」
魔王「………メドローア!!………ん?」
ぷすぷす
魔王「あれ………あれ………練れない」
愛の女神「………その魔法……好き?」
魔王「…………………………」
愛の女神「貴女は[やさしく]なりすぎた」
愛の女神「貴女と私は………女神に勝てない」
魔王「ど、どうして!?」
愛の女神「気付いてる?………あなた神族になりつつある。闇の魔法を使えない」
魔王「馬鹿、私がそんなこと………メドローア!!」
ぷすぷす
魔王「……く……闇が練れない」
愛の女神「私たちは聖………同じ聖に対する攻撃を持ってない…………私にも作れはしなかった」
愛の女神が杖、僧杓の様なのを生み出す
愛の女神「………創造。あなたもできる様になる。でも………それでも届かないでしょう」
魔王「…………どうすれば」
愛の女神「勇者王………彼が頼りです。私にもどうすればいいかわからない」
魔王「私もわからない…………」
愛の女神「……………戦いのなかで見出だすしかないでしょう」
魔王「……………勇者王の勘に賭けるわけ?」
愛の女神「ええ………」
魔王「…………また、厳しいこと………させないといけないのね」
勇者王「全く優しいな……お前」
魔王「勇者王………」
愛の女神「立ち聞きしてましたね」
勇者王「ああ………」
魔王「………また、頼むことになるね」
勇者王「いいぞ。俺はそれで幸せだから」
魔王「ううう……優しい………あと、私は神様になるらしい」
勇者王「知ってた」
魔王「知ってたの!?」
勇者王「それがどうした?お前が神になろうが魔王になろうが……………この世で唯一無二の………俺だけの姫様だろう?………」てれ
魔王「んんんんんん////愛してるうううううう!!!」だきっ
愛の女神「………………………………うぐ」
愛の女神「おいちいいいいいいいいいっ!」
愛の女神「ご馳走さまでした」つやつや
魔王「いきなり叫んでビックリした」
愛の女神「まぁこれが私ですし。では、待ちましょう」
皆さんを
時間が過ぎた時計塔ノ下
クロノス「………時間」
愛の女神「では、ヴァルハラヘ」
魔王「………う、うむ………」どきどき
愛の女神「安心してください」
魔王「いや………その。女神かぁ……」てれてれ
愛の女神「こきつかってあげます」
魔王「お、おてやわらかに」
地面に魔方陣が生まれる
愛の女神の下にハートと騎士、姫の絵
私の下には
太陽の紋様
体が宙に浮く
そして
視界が真っ白になり
現れた先は……………草原
白い城がそびえたち
草原が風で揺らいでいる
しかし生き物はいない
異世界、神の座
魔王の髪が朱色と金色が流れる
愛の女神「女神は引きこもってます………失敗が許せず………」
魔王「……ほう。敵は城か?」
愛の女神「ええ………では」
愛の女神は名簿を開ける
愛の女神「北国の精強なる兵士。我の導きに答えん」
愛の女神の後方に………生き霊が姿を表す
愛の女神「あ、あなたもどうぞ?」
魔王「どうすれば………」
名簿は持ってきた
ここは神以外はこれない場所
呼ぶしかない
でも、どうすればいいかわからない
でも口は勝手に動き出す
名簿が目の前の宙で開く
太陽の目次から1ページ
魔王「罪深き者、されど生涯罪滅ぼしを決めた聖なる者たち……導かん」
聖者「………聖者他100名………導かれました」
各々の獲物を持った生き霊が表れる
共通はメダルを持つこと
魔王「!?」
魔王「これは?」
愛の女神「あなたの信仰者です。では」
愛の女神「きたれ!!空を統べる種族たち!!」
表れるは多くの竜
魔物が呼び出される
魔王「屈強なる闘技場の王者!!スパルタ王!!」
スパルタの国王と闘技場の剣闘士が表れる。
愛の女神&魔王「帝国の名誉ある黒き騎士たち!!帝国の逆賊を討つために遠征せよ‼」
黒騎士たちが表れる。彼の中にも信仰者いるらしい。
愛の女神「帝国の皇子でありながら魔物とひとを結ぶ架け橋!!」
アラクネと皇子が姿を表す
魔王「魔物でありながら慈悲を学んだ者………そしてずっと見ているもの。デーモンたち」
勇者王の中にいたデーモンたちの霊が表れる
この世界だけ肉体をえる。
幾多の戦士が召喚される
魔王「魔国の屈強なる民よ今!!」
愛の女神「亡国の騎士団。マクシミリアン………今導きにより」
愛の女神の宗教、騎士と姫の誓いは多くの者を呼び出す
太陽の宗教は愛の女神ほど浸透はしてない………そうおっていたが魔国の民は………私の導きに答えてくれた
愛の女神「この世の勇ましい者。勇者王………今ここに…………あれ?あれ?来ない」
愛の女神「もういちど」
愛の女神が呼び掛けるが勇者王は出ず
騎士の誓いでいいはず
愛の女神「?………???」
魔王「………!」
魔王「強情な奴だな………もう」
魔王「………きて、あなた」
勇者王「………おう」
愛の女神「………ラブラブですこと」
魔王「///」
魔王「では、点呼はいいのかな?」
愛の女神「ふふ。じゃぁ………1時間後攻めて見ましょうか?」
勇者王「残念だが………出迎えのようだな」
城の門が開かれ
兵士が出てくる
魔王「………」ちら
皆、種族も闘いかたも違うだろう
寄せ集まった瞬間指揮なんか無理だ。なら
ドレイク「わんわん!!」
魔王「お前も来たのか!?………そうか乗れか」
騎士鎧を着せてもらったドレイクに跨がる
剣を城へ向ける
魔王「各々が規則正しく動けると思えない………故に1つ!!城を落とせ!!」
愛の女神&魔王「最高の褒美をくれてやろう‼」
おおおおおおおおおおおお
勇者王「愛の女神、じゃぁ………全部壊しても構わぬのだな」
愛の女神「勿論!!全力で!!古い体制の神は要らない!!全軍すすめ‼」
草原の匂いが土の巻き上げられる匂いを伴う
ヘルカイト「ふむ………我らはどうする?」
火竜姉「どうしよっか………味方が邪魔でしかたがない」
飛竜王「我が名は飛竜王!!竜たちよ!!我に続け!!!敵のど真ん中へ!!」
ヘルカイト「その手があった!!!」
竜たちが飛ぶ
場所は敵の奥へ頭上を越えていく
斧黒騎士「ああ黒騎士団長はいねーのな」
黒騎士「誰が指揮する?」
アラクネ「あなた………他すごくない?」
皇子「まぁ………精鋭揃いだなぁ」
斧黒騎士「あそこにいるだろ………帝国の皇子が」
黒騎士「その通りだな」
スパルタ国王「戦いの場を設けてくれてありがとう、平和は退屈だ」
勇者王「それは悲しいな………終わったら世界が変わる。でもそうだな死合が出来る物を持ってる。あげるよ」
スパルタ国王「ほう………それじゃ生きて帰らないとな!!さぁ!!コロシアムでは味わえない生の戦争だ‼食らいつけ‼狂った戦士!!」
勇者王「一番狂った奴が何を………」
スパルタ国王「狂ってない振りをする方が狂ってる気がするがな」
勇者王「ふん」
聖者「では、私たちも行こう。罪深き我々がここにいる。この奇跡を覚えて帰るぞ‼」
信者「はっ!!」
聖者「……………ここにいるだけで奇跡」
北の兵士「あの……魔王さまに似てられますけど………」
聖者「ええ。なるほど………魔王も勇者王も指揮せず行っちゃったから」
北の兵士「まぁそうなんです。それに私たちの祖先もならず者………お願いできますか?」
聖者「あなたが指揮すれば……いいえ、わかった」
北の兵士「ありがとうございます。上に立つのは苦手なんです」
エルミア「………騎士団にこんなに信仰者が」
マクシミリアンの騎士団員が指示を待つ
そして
私の横に錆の匂いが強いつむじ風が形をとる
錆びた黒い鎧に大剣をもつ騎士
錆が………時間が戻って消えていく
綺麗な家紋
エルミア「!?」
懐かしい鎧
マクシミリアン「………久しいなエルミア」
エルミア「ご、ご主人さま?」
鎧兜で顔は見えない
首にかけてあるメダルだけが輝いている
マクシミリアン「…………大義であった」
エルミア「ご主人さま?」
マクシミリアン「家と血筋を護ったお前は誇り高い……マクシミリアン現家主だ………これ以上浮わついた言葉が吐けないが察してくれ姫」
ひざまつき
剣をかがける
マクシミリアン「マクシミリアン。騎士の誓いにより………黄泉より馳せ参じた」
「祖母さま………」
エルミア「ああ………つもる話も多いけど………マクシミリアン騎士団に命ずる‼あの城へ向けすすめ‼ただそれだけだ‼」
マクシミリアン「御意」
マクシミリアンの後ろに続く
騎士団
そう
エルミア「………みんなぁ………」
懐かしい騎士団の面々
鎧の上からでもわかる
マクシミリアン「さぁいくぞ。今を生きる者たちに我々の勇姿を!!塵になろが………我らの伝説は光輝いている‼全軍すすめ‼」
エルミア「…………孫よ」
「はい、祖母さま」
エルミア「見ときなさい………彼がマクシミリアン騎士団長であり王だった者たち………あなたの祖父の生きざまを」
「はい……あとこれ………」
ハンカチを手に取る
「………おばあちゃん。嬉しそうだね」
エルミア「うん………ひっく………でも。泣くのは今じゃない」
エルミア「さぁ我々も進むぞ‼今の我々の力を見せつけてやろう‼」
エルミアは感謝する
この瞬間を
女神の城
城は竜によって空を統べられ
英雄の軍はまん中に降りてきた竜たちに対応を迫られ
前線では戦っているが後ろに竜が暴れてる
挟み撃ちの状態のために………浮き足だ
女神「…………英雄の将軍手はないの?」
英雄の将軍「あのワイバーンを落とせば。あれが竜を率い乱しています。しかし空………動きも早く。何かに弾かれるためバリスタも効きません」
女神「魔物の分際で…………上層で力を練る」
英雄の将軍「はっ!」
城の上層
飛竜王「!!、みんな退避!!」
城の中から感じる
力を
自分の声で皆が地面に降りて荒らし回る
個々の力が及ばない距離で荒らし回る
飛竜王「…………くる」
城の中から光の束が襲ってくる
飛竜王「いいよ………時間稼ぎは得意じゃないけど」
城の周りを飛び回る
光の輪が、衝撃波が定期的に襲ってくる
味方に向け
飛竜王「ソニックボイス!!」
それを、弾き防ぐ
弾き続ける
飛竜王「ふぅ………ふぅ………」
忍者「………きつそうだね」
飛竜王「!?」
背中に人が乗っている
忍者「兵糧丸。魔力を回復できる」
飛竜王「誰かはしらないけど。ありがとう」
忍者「こちらこそ………耐えるぞ‼」
地上では
英雄たちの部隊と混戦の状態
英雄の士気は低い
数は多いがあまりやる気を感じない
愛の女神「…………永遠の駒、魔王!!先に行ってます‼」
混戦をかいぐぐっていく
魔王「くっ、混戦状態で前に進めん」
ドレイク「わん!!」だだだ
魔王「なっ!!ドレイクまって!!走るな!!いま混戦状態で危ない!!」
どん!!
ドレイクが部隊を飛び越える
ずざざざぁああああ
ドレイク「わん!!」
魔王「お、おまえ…………よくやった‼」
飛び越えるとドラゴンたち竜たちが道を開けてくれる
城の門に勇者王がぶつかる
誰かに投げつけられたようだ
勇者王「つうう………デーモン容赦なく投げつけやがって。魔王………先に来たぞ」
魔王「お、おう………大丈夫?」
勇者王「大丈夫だ……それよりは門を開けないと」
愛の女神「私が解錠します」
愛の女神が門に手を触れる
勝手に門が開く
愛の女神「家みたいなものですから」
魔王「よし、乗り込むぞ‼」
勇者王「さぁ!!門は空いた!!みな!!続けええええ!!」
手が空いた兵士が雪崩れ込み
城でも混戦が始まる
勇者王が両手剣を片手で振り回し、陣中深く切り払う。
ぶううぅん!!
槍が勇者王に向け放たれた
「グングニル!!」
それを右手で払いのける
風に煽られた槍が持ち主に帰る
女神「神殺しの英雄………悲しいですねここで会うなんて」
神殺しの英雄「………俺は、神殺しだが英雄だ。すまねぇ………通すことはできねぇ………」
魔王「では!!押し通させて………」
ドレイク「……」ぶるんぶるん!!
魔王「!?」
魔王がドレイクに振り落とされる
ドレイク「グルルルル………!!」
神殺しの英雄「雑魚魔物がお相手か」
魔王「ドレイク!!やめろお前では無理だ!!私か勇者王に………」
ドレイク「…………行け‼」
魔王「!?」勇者王「!?」愛の女神「!?」
神殺しの英雄「とおさない!!」ドレイク「相手は………わたしだぁ‼」
ドレイク鎧が弾け飛ぶ
屈強な後ろ足、非常に長く延びた尻尾
羽と一体となった前足……しかし羽はなく刃のような形状の物が出し入れされる
口には炎が吐息と一緒に出ている
そして大きな体系
ドレイク「………行け」
魔王「ドレイク………わかった!!」
脇を通る
神殺しの英雄「…………」
ドレイク「素通りでいいのかな?」
神殺しの英雄「私は別に命令されてますからあなたを通さなければいい」
ドレイク「ありがたい………では、通してもらう」
神殺しの英雄「騎士の誉れ!!死後でもドラゴンを狩れる名誉を‼」
城内の廊下を走る
過去の英雄たちを凪ぎ払いながら
勇者王「いったいなんだったんだ?」
愛の女神「ドラゴンみたいでしたが」
魔王「わかんない………」
勇者王「ドレイクは元々、地を這うドラゴンの末裔だったかな………しかし………あれは………」
魔王「何であれ‼敵将は目の前だ‼行くぞ!!」
廊下の窓から見える戦況は数に開きはあれど拮抗していた。
愛の女神「私たちは私たちの意思でここにいますが彼らは眠っているのを叩き起こされたか、寝させてはくれない人たちです…………士気が違います」
魔王「………なら早く。夜にしないとな」
勇者王「……………ついたな」
いかにもそれらしい扉に立つ
女神の装飾がされている。
愛の女神(力を感じる………そして、ここまで来ても部屋から出ようとはしない)
キィイイイイイイ
扉を
開ける
光が溢れ、少し眩しい
そして
ドンッ………
勇者王「あが!?」魔王「きゃっ!」
ガシャーン!!
背中を押され
扉が閉められる
愛の女神「封印!!これで姉とあなたたちは出れません!!私がここで倒れるまで!!」
魔王「愛ちゃん!!」
愛の女神「大丈夫です………ふふ。挟み撃ちは防ぎました」
勇者王「………魔王、構えろ居るぞ」
部屋の………外から見た城の上層よりはるかに広い部屋
一本一本がドラゴンのように大きい柱
城のなかに宮殿のような場所
その異空間で一人の女神が鎌を持ち佇んでいる
目を閉じ…………髪をなびかせる
女神「はぁ………面倒です。でもあなたを倒せば終わりでしょう?総大将さん」
魔王「……………」
女神「ん?……なにか言うことはない?」
魔王「ぎりっ………このアマ。いつもいつも夢見てきた………あん時の………腕輪のことも………我が子のことも!!」
勇者王「魔王落ち着け………激情に任せても勝てない………そんな気がする」
魔王「無理!!はぁはぁ………殺してやる殺してやる!!」
勇者王(ダメだ!!今まで押さえていた感情が!!)
魔王「グルルルル………」
角が伸び禍々しく曲がる
空間が歪み
魔力が魔王の体を包む
ずっ!!
ばっ!!
その場を駆け出し、女神に向け袈裟斬り
剣が深々と女神に
魔王「ヤッタカ!!ハハハハ!!お母さんヤッタヨ!!」
その姿は………どこか魔物じみていて
女神「それはよかったですね。知ってます?」
魔王「!?」
勇者王「ちっ!!」(魔王の速さについていけなかったのが悔やまれる)
女神「肉を切らせて骨を断つ」
鎌を振り上げる
剣が女神の体に入ったまま
魔王が剣を放す動作
鎌が凪ぎ払われる
魔王「ぐふっ!?」
魔王が凪ぎ払われ吹き飛ぶ
真っ二つを防いだのだろうが衝撃は………生きている
ドンッ‼
勇者王が受けとめ、地面に転がる
勇者王「バカが………」
魔王「はぁはぁ………つぅ……ゴメン………ゴメン………勇魔……お母さん………ゴメン……」
女神「低級魔族程度………効かないわ。私は神よ?」
2つの剣を抜いたあと
放り投げる
女神「ましてや………こんな物でね」
カツンカツン
一撃が重たい
勇者王「………」魔王を地面に横にする
魔王「ゴメンなさい………勇者………勝手に………動いて………状況悪くして……」
勇者王「まぁ気持ちはわからんでもない………休んでろ」さすさす
女神「あら?次はあなた?………勇者」
勇者王「ああ、まぁそうだな」
両手剣を肩に乗せ歩く
女神「せっかく勇者の一人にしてあげたのに」
勇者王「いやー恩を仇で返すのも気が引けないが殺させて貰う」
女神「あなたは一番裏切り者らしく惨たらしくこいつの目の前で殺してあげる」
ガキンっ!!
ガキンっ!!
鎌と両手剣が火花を散らして打ち合う
力一杯に
女神の細腕とは思えない重い一撃と打ち合う
勇者王「最初から、あんたが魔王討伐すればいいじゃないか?」
女神「私がやってもつまらないでしょ?上から色々眺めるのが面白いのよ?」
勇者王「面白い?俺らが?」
女神「いいえ、あなたは面白くない。死んでいいわ。天国に行かさないけどね」
勇者王「そりゃー楽しみだ」
ガキン!!
ピキッ
勇者王「!!」
女神「ふふふ、訂正。面白い今のあなた」
ガキン!!
ピシッピシッ
女神「さぁどうぞ!!」
ガキィィィィン!!!!
勇者王「くっ!!」
勢いよく鎌が両手剣を叩き…………割った
後ろに距離を取る
勢いよく柄も弾き、倒れている魔王の目の前に転がる。
勇者王「…………」
女神「ちょっと悲しいね?ツヴァイハンダーって量産品だけどこれは何度も鍛えられ…………幾多の戦場であなたが一番頼りにしてきた剣だものね」
勇者王「…………」
女神「今、どうしようか悩んでるでしょ?ああ………魔物化ね」
勇者王「ああ!!勿論‼」
勇者王「…………っと言いたい所だが。デーモンたちは好き勝手に暴れてる。持てるのはこの体だけだ」
女神「絶対勝て無いことをわかっているのに?」
勇者王「やってにみなくちゃ分からない」
女神「…………ふふふ。いいわ、少し会話をしましょう」
女神「落ちてる剣を拾って戦うのは無理。何故なら人が作りし武器が私が産み出した武器に勝つことはできず、神も殺せない。人が作り殺せるのは人だけよ」
勇者王「…………」
女神「何だ………知ってるじゃない。あなたが勝てないことも」
勇者王「…………」
女神「もうひとつ。今、何を考えてるか読める………だって人間ですもの。魔物が起きるまで時間稼ぎするつもりでしょ?」
女神「人間を捨てた気でいるでしょうけど。全く捨てられてないわ。残念」
勇者王「じゃぁ今、考えてることは………お見通しか」
女神「ええ、戦うつもり?………絶対勝てないのにね。そうそう……もうひとつ」
勇者王「……」
女神「人間には『勝てない』と思ったらそれが私の物になる」
勇者王「!?」
女神「気付いた?………だからもう勝てない。それを考えた瞬間にね」
勇者王「…………ウィンド」
右手に風が纏う
女神「あら?私はあなたからの攻撃は全部無効よ?」
勇者王「時間稼げればいい」
女神「…………魔王がおきるまで」
勇者王「ウィンドアロー!!」
女神「…………だから嫌いよ諦めない勇者は」
風の矢で牽制
小箱から剣を取り出す
いつぞやの家に保管してた武器たち
女神「諦めろ勇者!!」
勇者王「勇者にしてくれたおまえが一番勇者がどういった物か知ってるだろ‼」
女神「だから!!魔王を殺すのが筋でしょ‼」
勇者王「ははは………それだと勇者じゃないな俺はそういえばそうか……でも押し倒したぞ」
女神「く!!汚らわしい‼」
女神(………気付いている魔王のことを読めないこと。くっそ、憎々しい勝てない事をわかったいながら、全力で)
勇者王「………」目が合う
女神(その真っ直ぐの目が憎い!!なぜ私の言うことを聞かなかった‼勇者!!!!)
ガキンッ!!剣が砕ける
木箱から取り出す武器では勝てない
勇者王「勝てないか」
女神「あきらめろ!!元勇者!!」
どごんっ!!
女神の蹴りが腹に刺さる
女神が防御せず剣が刺さったが
一切
ダメージがない
吹き飛ばされた先で膝をつく
勇者王「はぁはぁ」
女神「…………」
勇者王「本気だせばいいだろ、それとも」
女神&勇者王「素人では勝ちにいけないか?」
女神「………ふん。でも何時までも耐えられないでしょう?」
勇者王「俺がお前の戦闘は素人だって思っている限りはだな………」
もう一本剣を取り出しそれを地面にさして立ち上がる
勇者王「げほっ!?」
女神「ふふ……痛い?知ってる知ってる。どこがやられたところがわかるもんね」
衝撃だけで
中身を持ってかれる
勇者王「けっ………力で押しきる気か」
女神「品がないって?」
勇者王「魔王以下だな」
女神「死ね!!勇者王!!」ぴきっ
金属の打ち合うおとが聞こえる
地面が冷たい
それを感じ取った瞬間痛みが全身を駆け巡り
頭が飛び上がる
今……私は
気絶していたことを理解する
女神を倒しきれなかった
女神「あなたでは勝てない」
勇者王「」
女神と勇者の会話が聞こえる
会話で………わかる
私は怒りに身を任せて
また
また
足を引っ張ってる
それを
彼が………
私を護っていう
勝てなくても
立ち上がっている
彼じゃ勝てない…………そう言われても
彼は立っている
魔王「………くっ………」
勇者王「ぐがっ………」
女神「これで35本……いったいどれだけ武器を隠し持ってるの?」
勇者王「俺の心がおれるまで」
女神「あと数百本ね」
魔王(彼が私のせいで苦戦してる………)
体を起き上がらせる
が
膝が笑って立てない
勇者王が擦り傷、切り傷が多い中
女神と戦っている
魔王「はぁはぁ………」
情けない
情けない
このままではじり貧なのに
私は戦う力がないみたいだ
女神「諦めろ諦めろ‼何故!!何故!!」
勇者王「知るか!!諦める選択なぞ!!」
勇者王「好きになったときから!!捨てちまったんだ!!」
女神「くっ!!………汚い汚い!!異種なぞ!!」
魔王「!?」
女神「走馬灯を見ている。死にかけに嫌なことを考える!!」
勇者王「俺の楽しかった記憶だ‼全て!!」
立たなくちゃ
彼が
呼んでる‼
魔王「はぁはぁ………!!」
床を強く踏みしめた
力が高鳴る
体がゆっくり
治っていく
そして………
目の前に落ちた角が……靡く髪が
茜色に
女神「勇者王!!何故笑う!!」
勇者王「見えないのか?お目覚めだ」
女神「!?」
魔王「………ゴメン……ちょっと寝過ぎたみたい」
女神「ふん!」
鎌を降り投げようとする
勇者王「させるか‼」キンッ!!パリーン!!
武器が壊れるが
女神(何故!!何故!!何かある‼何を隠している読めない……いや!!勇者王は何も知らないから読めない‼)
魔王「…………勇者王………ありがとう、いつも」
近くにある勇者王のツヴァイハンダーの柄を拾う
愛の女神の武器を思い出す
何をすればいいか
何をしたらいいか
彼は騎士でありため
何を欲するか
魔王「…………」
茜色に髪が染まりきり
光を放つ
魔王「私の愛剣も………この体での幸せも………そして………好きって言葉も貰ってばっかり」
女神「どけ‼勇者王!!」
勇者王「どけるか!!腕一本になろうとな!!」
女神「その騎士道が邪魔だぁあ!!」
勇者王「にや……焦ってる」
女神「くっ!!」
魔王「貰ってばっかりでも………少しでも返したい………だから!!」
柄を構え
足に力を入れ、振りかぶる
何をしたらいいかわかる
本能が‼
魔王「はぁあああああ!!」
柄を勇者王目掛け投げようとする
その一瞬
折れた剣が茜色に染まり、光を放つ。
魔王「受け取って!!」
ぶんっ!!
光の鞘から引き抜くように投げた剣
勢いよく回転しながら彼の右手に向かう
勇者王「」ガシッ
それを片手で掴み振り上げる!!
鏡のように綺麗な銀色の光沢を放つ刀身
壊れた筈の武器が騎士のもとへ
勇者のもとへ
彼のもとへ
女神「なっ!?武器を!?」
勇者王「さぁ!!覚悟はいいな‼」
鎌で上からの攻撃を防ぐ構えをとる
女神「や、やめ!!やめ!!!!!!」
刹那
女神は勇者王の心を読む
勇者王は勝つことを確信している
どうなるか
勇者王の想像で恐怖する
勇者王「俺の姫様の忠義は重てぇぞ!!」
柄を両手で持ち叩きつける
一刀
縦に
女神「あっ……が………?」
女神の鎌と女神を
両断した
勇者王「………っ」ジュウウウウウウウ
剣が聖熱を持ち手を焼く
女神が………崩れ落ちていく
砂浜に打ち付けられる砂の城のように
サラサラと消えていく
女神「うそ………なぜ?………」
勇者王「重たさが違う………それにこの武器は神殺し………」
女神「バカな!!認めない!!認めない‼こんなこと!!時間を巻き戻して!!」
愛の女神「そんなことはさせない」
扉から愛の女神が歩いてくる
女神「何故!?巻き戻せない‼」
愛の女神「時は我らの味方………お姉様。愛に負ける気分はどうですか?」
女神「はぁ……はぁ……いや!!いやああ!!消える!?消える!?」
魔王「はぁはぁ、うっ………」
勇者王「魔王!!」
気を失った魔王が倒れるのを抱き止める
力を使い果たしたようだが………穏やかな顔
愛の女神「お姉様は死にます」
女神「ああああ!!くそくそおおおお!!ゆるさない!!ゆすさない!!」
愛の女神「…………」
女神「醜い!!呪ってやる‼呪ってやる‼はははは!!私が消えようと!!第2!!第3の勇者が生まれる!!そして魔王を殺す。ははは世界に呪いをかけてやる!!絶対勇者に倒される呪いを‼はははは!!」
勇者王「!?」
女神「驚いた顔ははははお前のそいつに絶対刺客を送り続ける呪いを‼はははは死ね魔王!!死ね!!………ははははおめでとう!!愛の女神!!お前ではこのルールを変えられないはははは。バーカ……あ、ああ!!な、なにを!?」
ぐしゃぐしゃ
女神「あ………が」
グシャアアアア
愛の女神が踏み潰す
愛の女神「…………醜いのはどっちよ」
勇者王「………終わったのか?」
愛の女神「終わった。でも呪いが生まれた………魔王を殺すため勇者が生まれる」
勇者王「……………そうか。俺は戦い続けなくては」
愛の女神「いいえ………私がどうにかする」
勇者王「?」
愛の女神「呪いを消すことはできないけど。上書きはできる………そう」
勇者王「…………」
愛の女神「勇者は魔王の[]っとして上書きする」
勇者王「…………そうか」
愛の女神「だから安心して。そして………勝鬨をあげましょう‼」
勇者王「ああ………すまん。寝てる」
愛の女神「締まりませんが私が代表でいきましょう」
勇者王「すまないな」
愛の女神「………あやまってばかりですね」
勇者王「す………いや………んぐ。ありがとう」
愛の女神「ええ!!…………ひとついいですか?」
勇者王「ん?」
愛の女神が近付く
愛の女神「………カッコよかったですよ」 こそ
勇者王「???」
愛の女神「では、では」
しゅうううううう
北の兵士「!?」
英雄「女神が倒れたか……………」
サラサラ
至るところで
兵士たちが眠りにつく
エルミア「これは………」
マクシミリアン「……………終わったようだな。勝鬨をあげよ!!」
マクシミリアンの部隊が喚声が巻き起こる
マクシミリアン「エルミア」
エルミア「はい……!?」
ギュ
マクシミリアン「…………・・・だ」
エルミア「!?………はい」ギュウウ
エルミア「私も大好きです。ありがとう…………あなた」ギュウウ
マクシミリアン「………もう時間だな」
サァアアアアア
粒子となって…………古き騎士たちは風になる
幻だったかのように
エルミア「…………」
回す腕の感触がゆっくり消えていく
手の中の彼が感じれなくなり
膝をつく
エルミア「うっ………ううううう。うわぁあああん」
昔の子供のように泣き叫ぶ
…………ずっと我慢してたかのように
息子が死んだ時のように
ただ落ち着くまで
彼の名前を叫び続けた
上空
飛竜王「…………終わった」
竜姉「終わったわね」
ヘルカイト「空気が変わった。さぁ咆哮をあげよ‼」
ヘルカイト「新しい夜明けだ‼」
飛竜王「うん!!さぁ!!皆は兵を背に乗せ陣まで戻ろう‼」
竜たちが兵を乗せ運び出す
スパルタ王「勝ったか!!楽しかったぞ」
幽霊兵「楽しかった。まだやりあいたいが時間だ」
スパルタ王「続きは冥界で決着をつけよう」
幽霊兵「うむ。待っておるぞ」
サァァァ
皇子「………兵士が消える‼」
斧黒騎士「勝ったのか?」
アラクネ「あら?」
皇子「ドラゴンたちが運んでいる。俺たちは勝ったんだ‼」
アラクネ「やったな!!皇子!!」
周りで歓声が響いた
聖者「我々の信仰が勝った」
信仰者「聖者さま。この聖戦を記し、聖典としましょう」
聖者「ええ、そうしましょう」
信仰者「あーあー太陽よ!!昇ったぞ‼」
おおおおおおお!!
愛の女神「よし………皆の者!!この戦いは勝利だ!!」
愛の女神「誇りの胸に生き続けよ!!」
愛の女神「新しい時代だ。忙しくなるのはこれから!!気合いを入れよ!!」
愛の女神「そして!!また会いましょう‼撤収!!」
皆が薄くなり
消えていく
皆が皆、挨拶をし
帰っていく
残ったのは3人
魔王「あっ……うん」
勇者王「起きたか?皆帰ってしまったぞ」
愛の女神「ええ。でも、待ってください」
愛の女神「神の契りを現世へ」
魔王「…………神?」
愛の女神「あなたは、私の妹になりました」
愛の女神「太陽を司る神の宗教が発足」
愛の女神「そして………この剣を創造した」
剣を突き立てる
勇者王は持てない聖剣
勇者王「ここに置いていく」
魔王「えっ………せっかく作ったのに」
勇者王「俺は、もう正しい人間じゃない。聖傷ができる」
勇者王「神の証はここにあればいい」
魔王「………神とか………どうでもいい」
魔王「………勇者王が居ればそれで満足」
愛の女神「妬けますね。ですが、もう貴女は昇華した」
愛の女神「太陽の女神として」
勇者王「だ、そうだ。女神としての望みは」
魔王「もう一度、母親になれる機会がほしい………勇者王と私の子を」
愛の女神「子宮はズタズタですが………奇跡は起きますよ……きっとね」
ある日を境に皇帝が崩御
勝者長兄が皇帝に
しかし、帝国の一部が独立
独立した国は異種の国となり時計搭に都市を構え
魔国、人間の狭間を制圧し発展した
その王の后はアラクネ族だと言い
同盟国は多岐に渡り、集まり出す
学園都市に変貌した
第2帝国だが
あっという間に帝国より強大な力を持つまでになり宗教は愛と太陽を崇拝
幾重にも混じりあった種族が生まれ
魔国と人間の境もなくなった
エルフ族長「魔王さま、報告です」
魔王「いや」
エルフ族長「しかし!!」
魔王「気分が優れない」お腹をさす
エルフ族長「医者を呼べ!!!」
ダークエルフ族長「魔王さまの子の一大事!!」
魔王「ま、まって………じょ、じょうだん」
エルフ族長「いえいえ。妊娠してる身。大切にせねば」
ダークエルフ族長「いっそ、判子を借りて俺らで処理しよう」
エルフ族長「そうしよう」
魔王「それより………久しぶりに………勇者に会いたい」
エルフ族長「あ〜忙しいですから無理でしょう」
ダークエルフ族長「彼は、北国を統一しましたし」
魔王「うむ…………」
ダークエルフ族長「まぁ、お腹の子を大事にされてください。次期魔王ですから」
魔王「わかった………みな、心配してくれてありがとう。でも………会いたい」
勇者王「会いに来たぞ」
魔王「勇者!!」
魔王「見てくれ!!こんなに大きくなった‼」
魔王「私、ママになれる‼」
勇者王「いい笑顔だ」
エルフ族長「勇者王さま。1時間後会議でいいですね」
勇者王「甘いな族長」
エルフ族長「………また、いつ会えるか……わかりません」
ダークエルフ族長「1時間後な、飯でも食ってくる」
エルフ族長「では………失礼します」
魔王「うむ」
魔王「私にもう一度………」
魔王「チャンスをありがとう」
勇者王「女神に感謝だな………1回だけ」
魔王「もう、ズタズタだもんな子宮は」
魔王「でも………うん」
魔王「幸せ、お願い………1時間抱き締めて」
勇者王「姫の命令通りに」
1時間後
マクシミリアン団長「ここで会議か。お婆ちゃんは置いてきた。ひい孫かわいいって」
皇子「こっちは嫁は置いてきた。うるさいから……」
ダークエルフ族長「ちわ、まだ抱き合ってる?警護会社代表到着」
エルフ族長「まだ早かったですかな?異種族代表到着」
スパルタ王「遊びに来たぞ。くくく……皆強そうだな」
聖者「宗教代表。ああ、今日も美しいですね」
飛竜王「やぁ〜ドラゴン輸送代表だよー」
魔王の間に集まる面々
新しき夜明けを代表する者たち
勇者王「魔王。お前が挨拶しなくちゃな」
魔王「そうだね………長い道のりだった」
皆が魔王を見やる
魔王「………これからも長いぞ」
息を飲む
魔王「ここに宣言す!!」
声が響く
魔王「新しき時代の日の出を!!我らが導くは!!新しい秩序!!新しい世界!!」
魔王「ここに!!黄金時代を宣言す!!」
世界は女神の支配を逃れた
新しき2柱
愛の女神
太陽の女神
彼女らの活躍により
人間と異種属の境がなくなる
世界は変わっていく
日が沈むまで
教会
魔王「冥王が世界を滅ぼすと流布しろ」
エルフ族長「はい」
魔王「共通の敵に団結を促せ」
エルフ族長「わかりました。モデルは?」
魔王「勇者王………本当に滅ぼせるぞ。我のために」
ダークエルフ族長「はは………やべぇやべぇ。マジやん………やべぇやべぇ」
エルフ族長「わかりました」
教会に一人
いえ
二人
愛の女神「妹ちゃん」
魔王「うーんなれない………」
愛の女神「世界統一出来そうだね」
魔王「そうだね。まぁこれからは当分争いはないかな?」
愛の女神「どういうルールにする?」
魔王「平安期戦争期平安期を繰り返させる。女神介入なしで」
愛の女神「うん。わかった。傍観者ね」
魔王「……ええ。ずっと子孫を見ていきます」
愛の女神「私も子孫残したい。勇者王貸して」
魔王「やだ」
愛の女神「ドケチ」
魔王「………探せばいいじゃん」
愛の女神「待ってて手にいれたくせに」
魔王「えへへ」
愛の女神「…………頑張ろう」
魔王「きっといい人が見つかるよ‼」
世界は回る
魔王「…………」
魔王「女になって良かった」
魔王「ありがとう。勇者」
愛の女神「本人に言いなさい」
魔王「本人忙しい」
教会を後にした。
彼女の話は
聖典で語られるだろう
おわり
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・街中でこんな格好してる人はスケベで間違いないと思う
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・学者「恐竜大量死の謎に迫る」
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・悟空「ブゥ!クリリンをチ○コにしてくれ!」
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374: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 00:10:02 ID:hVmc5Ln.
ある牢獄
オークキングはオークの何倍もの体を引っ張り
牢獄の前にたつ
オークキング「拳闘士………お前の処刑を明日夜に行う」
拳闘士「ぐがーぐがー」
オークキング「起きろバカ息子」
拳闘士「むにゃむな」
オークキング「………ちっ……出来の悪い息子だ一番出来の悪い」
拳闘士「…………むにゃ」
オークキング「期待してろ……明日までな」
がつん
オークキングが去る
・芦田愛菜ちゃん、まさかの濡れ場に挑戦!乳首がちょっと出るwww
・【JS銭湯隠撮pornhub動画】シャンプーの蓋に仕掛けた超小型CCDカメラの前で無邪気な小●生の少女たちがあられもない姿をさらすwww
・【参考GIFあり】こういうエ□い女が通ってるスポーツジムはどこだよ?教えろwwww【画像30枚】
・駅やホームで拝める股の緩いJK達のパ●チラ画像
・街中でこんな格好してる人はスケベで間違いないと思う
・子産め太夫「うっ!」パンパパパンパン パパン パパン ドピュ
・新体操女子ライバル「はい紅茶(下剤入りだけどね)」女「あっありがとう・・」
・【GIF】 A●女優が撮影中に笑ってしまうNGシーンが抜けるwwwwwwww(※画像あり)
・【画像】乳もまれて半泣きになるグラビアアイドルwww
・【画像あり】彡(●)(●)「・・・・・・アンドロメダ銀河?」
・学者「恐竜大量死の謎に迫る」
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・オーキド「ここにモンスターボールが3つあるじゃろ?」レッド「…」グリーン「…」
・両津「麗子!わしはホモビに出演するぞ!」麗子「やめて!両ちゃん!」
・サトシ(37)「すいません。ピジョット運送さんですか?正社員の件でお電話したんですけれども」
・悟空「ブゥ!クリリンをチ○コにしてくれ!」
375: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 00:13:09 ID:hVmc5Ln.
…………………しーん
拳闘士「逃げるか………」
拳闘士「ここで、死ぬわけにはいかない。武道を極めていない。道場も持ってない」
拳闘士「……………………」
気を溜める
明日のために
376: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 00:16:24 ID:hVmc5Ln.
次の日
女騎士「オーク!!どう言うことだ‼なぜ処刑なんだ!!」
オーク「落ち着け。お嬢ちゃん」
魔王「…………私が探しているっと言う情報ですね」
オーク「もちろん………そして情報屋全員に通達が来た」
魔王「………」
オーク「助けてほしくは魔王城に一人で来い」
女騎士「関係ないはずのものを‼」
オーク「オークキングたちはそうやって邪魔物を消してきた」
377: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 00:19:33 ID:hVmc5Ln.
魔王「はぁ………ごめんなさい迷惑かけて女騎士」
女騎士「い、いや………悪いのは人質にしてる卑怯な奴らだ‼私が行く!!すでに………死んでいる命だ」
魔王「…………まって」
女騎士「しかし!!今行かなければ‼」
魔王「行かないと行っていない」
オーク「ほう……」にやにや
魔王「結局迷惑かけてるのは私だ。始末はつける。オーク!!伝えよ‼」
オーク「なんと?」にやにや
378: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 00:24:00 ID:hVmc5Ln.
魔王「正面から行ってやる」にや
女騎士「ダメだ‼罠が………」
オーク「伝えとくぜ」
女騎士「罠だぞ!!行かせるのか‼」
魔王「罠がある。それでいいじゃない」
女騎士「????」
魔王「私は、元魔王ネファリウス………女になって益々強くなった。ただ守られているだけの姫ではない‼」
379: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 00:30:37 ID:hVmc5Ln.
右手に炎を生み出す
魔王「我は勇者王の伴侶。勇者王の足手まといではない………ないんだ…………」
名簿が輝く
すぅううううう
地面に魔方陣が浮かび上がり
人が現れる
オーク「召喚魔法!?」
魔王「????」
女騎士「お前は!!」
勇者王「……………」
魔王「勇者王!?………いや違う」
鎧じゃない魔術師のローブ
勇者王が膝をつく
魔王「…………」名簿を確認
勇者王の名が………しかし
風の魔術師
魔王「ふぅ………無意識に呼んだか。勇者王………休んで」
380: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 00:36:01 ID:hVmc5Ln.
魔王「はぁ………臆病なんだ私は………でも安心して休んでくれてていいぞ」
勇者王「………」
勇者王が消える
女騎士「い、いったい?」
魔王「名簿の意味がわかった………こう、すっと頭に入ってきた。使い方も………でも今回は私一人で行く」
女騎士「私も行くぞ‼」
魔王「では………後ろから頼む」
女騎士「しかし……支援が出来んぞそれでは」
魔王「背中は任せます」
381: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 00:49:14 ID:hVmc5Ln.
女騎士「………」
高貴な姿
何故かどうすればいいかわかっていた
王の邪魔だけはしてはならない
女騎士「はい仰せのままに」
魔王「では、行きましょう」
オーク「………」にやにや
382: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 01:08:43 ID:hVmc5Ln.
髪を結ばず
白いドレスのような鎧に身を包み
さも、家に帰るような陽気な鼻歌を風に乗せ
魔王は歩いていた
廻りはもう、魔王が城に行くのを知っている
罠だろう
誰だってわかる
だが
彼女は楽しげに音楽を響かせて
歩く
凱旋
魔王が城に帰ってきた
383: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 01:16:21 ID:hVmc5Ln.
魔王「門を開けよ」
「はい………」
ぎぃいいいい
魔王「…………すぅ」
魔王「私は………帰ってきたぞ!!!」
大声で叫ぶ
城にぶつけるように
音を拡大して
全員に聞こえるように
首都が響く
魔王「女になって魔力が有り余っている。余を楽しませよ!!」
ワァアアアアアア
門から入った瞬間。大庭園
居るのは敵だけ
凍れる剣を右手に炎の剣を左手に
風に乗せた音楽はゆっくりしたものから
激しいものへ。ピアノのソロからオーケストラへ
魔王「さぁ!!劇場は揃った!!女騎士!!」女騎士「はっ!!」
魔王「目に焼き付けよ‼我こそが勇者王の伴侶であり!!元魔王ネファリウスなり!!」
386: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 17:30:17 ID:3SsS1Oe6
女騎士「………」
自分は剣を抜かない
邪魔だけはしてはいけない
魔王双剣を振るい
兵士を切り伏せる
柔かい体で柔軟に一人一人
相手をする
女騎士「これが魔王だと………」
話で聞いていた事は力で、魔力の力で押し潰す戦いと聞いていた
一切力を感じさせない
387: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 17:38:07 ID:3SsS1Oe6
魔王の剣はすでに力が付与しているがその上から重ねて付与している。
炎の剣は鎧を溶かし、中を切り裂く
凍れる剣は鎧を切ることはできないが打撃でも与えたところから中までも凍らせ。肉体を砕かせる。
そして近付く者は皮膚などが咲ける。 体の周りに風が流れ、気を散らさせ隙を作らされた。
痛みなどの叫びは一切聞こえず剣撃の音と鳴りやまない音楽だけが響き。魔王が演舞を行う。
兵士に恐怖が芽生える。
388: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 17:44:17 ID:3SsS1Oe6
魔術師は音楽に阻まれうまく詠唱ができない。
その間にも魔王が魔法を打ち出す。
火の鳥が魔術師を炎で包み
氷の鳥が魔術師を凍らせ
雷の鳥が魔術師を内から焼け焦がす
魔王の踊り
音楽に合わせ
庭園を進み場内へ
389: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 17:53:01 ID:3SsS1Oe6
庭園にいた生き残った兵士が狼狽える
音楽に
魔王の強さに
魔王「かかって来ないなら………跪け!!我の邪魔をするな‼」
びりっ
女性の凛々しい声が庭園に響く
魔王は振り返らず
歩を進める
何人もの騎士の鎧を着たものが出迎える
剣によって
そして
血によって
返り血は風によってかからないためまだ白いドレスのような鎧が一層不気味に感じる
390: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 18:04:49 ID:3SsS1Oe6
女騎士「………」
私は歴史の中に立っている気がする
魔王の演舞を見続ける
綺麗な金色の長い髪
白いドレス
そして激しい曲
綺麗な美少女が
死を振り撒いている
騎士の剣を双剣で防ぎ
必殺の剣撃で相手を倒す
踊っているように
391: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 18:09:46 ID:3SsS1Oe6
魔族の騎士「エンチャントの重ねかけだ!!魔術師!!解呪を!!」
解呪される
だが
全く衰えがない
魔王「〜♪」
女騎士(違う!!ずっとかけ続けている!!この音楽に!!踊っている事で!!ずっと!!)
魔王が騎士の目の前に
魔王「私は………踊り子……踊ってこそ真価を示す魔女よ!!」
騎士が炎に包まれ絶命する
すたんっ
すたんっ
すたんっ
音楽に魔王の足音が響く
392: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 18:12:07 ID:3SsS1Oe6
女騎士「!?」
気付く
一切………逸れていない!!
真っ直ぐ進んでいる
そして
心が折れた騎士も命乞いのため跪く
だが、魔王は真っ直ぐ前だけを見ている
歩む城の廊下を
393: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 18:13:54 ID:3SsS1Oe6
幾つもの名のあるもの達が目の前に立ちふさがった。
そして
幾つもの体が床に転がる
魔王それに目を向けない
ただ歩むだけ
すたんっ
すたんっ
すたんっ
ドゴオオオオン!!
394: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 18:20:50 ID:3SsS1Oe6
拳闘士「………何か騒ぎと思えば!!」
女騎士「………!?」
壁を壊し現れた
それは
女騎士「拳闘士!!」
拳闘士「俺を知っている?……誰だ。一度手合わせしたものか?それになんだ……この曲は……恐ろしく士気を高ぶらせる。ラスボスか……あんた」
魔王「へーあなたが……捜し人の………では。私の役目は終わったのね」
しかし歩みを止めない
女騎士「魔王?」
拳闘士「……あんたが元魔王か。はぁ女になったっと言ったが………強そうだ」すっ
魔王「あら?退いてくださらない?玉座へいけないわ」
395: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 18:23:37 ID:3SsS1Oe6
大柄なオークが脇につけているガンドレットをはめる。恵まれた肉体を鍛えた筋肉粒々の体で構える
魔王「戦う事はなくってよ」
拳闘士「俺はある。闘う事なら」
魔王「じゃぁ………退けてください」
女騎士「な、なぜ!!なぜだ!!やめるんだ!!お前を助けに!!」
396: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 18:30:24 ID:3SsS1Oe6
拳闘士「はぁあああ!!」
拳と剣が交わる
拳闘士「体技心!!!全力で行かせて貰!!」
すっん!!
魔王が拳闘士の頭上を越える
すたっ
魔王「ふん………爪が甘い………私の勝ちだ。体技心は素晴らしいだが。技では私には敵わない鍛え直せ」
拳闘士「………くっ昔は弱いと聞いていたが」ずばっ!!
魔王「さすが、そこまで切られても立つか。女騎士!!」
女騎士「は、はい!!」
魔王「手当てしてやれ。存分にな」
397: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 18:39:11 ID:3SsS1Oe6
音楽が鳴りを潜め静かになる
玉座の間
首級が勢揃いしている。
だが誰も玉座には座ってない
皆、獲物を持ち待ち構えかまえていたようだ
オークキング「元魔王………側近も、勇者も死んだ。後はお前だけ………」
サキュバス「そう………あなたが居なければオークキングが魔王に私は皇后ね」
魔王「出来ているのか?」
サキュバス「利害関係」
トロール「ふごぉ………魔王……殺す」
ダークエルフとエルフは武器を持たない
リザードマンは爪を舐める
魔王「あら?全員でかかってこないの?」
オークキング「お前を倒せば、そいつが魔王だと言うことだ‼」
オークキングが両手の大斧を持ち上げる
魔王「………まったく。小さいことにこだわって。問おう!!お前らの体技心!!武は何のためにある!!」
オークキング「頂点のために」
398: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 18:42:40 ID:3SsS1Oe6
エルフ「わが部族のため」
ダークエルフ「同じく」
サキュバス「私は支配者になるために」
ドリアード「………男を捕まえるため」
リザードマン「主の繁栄」
399: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 18:50:05 ID:3SsS1Oe6
トロール「げへへ、欲を満たすため」
魔王「ふぅ……なんだしっかり理由があるじゃないか。なら」
剣を抜き突きつける
魔王「我が名はネファリウス!!勇者王の伴侶!!逃げも隠れもせぬ!!一人でも二人でも構わぬ‼かかってこい‼」
トロール「お前は………何のために?」
魔王「我は、我の強さは勇者王の伴侶で居るために………我のわがままのために………そして………産まれてくる子のために‼」
一同「「!?」」
オークキング「子が居るのか……なら………始末しなければ」
400: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 18:57:09 ID:3SsS1Oe6
広い修理された玉座の間に魔力が満ちる
サキュバス「子が?………まぁあなたが死ねば子なんて余裕よ」
魔王「すぅ………はぁ……………」とんとん
魔王が空いている片手を上に向ける
魔王「希代の魔女が相手だ………目に焼き付け!!冥土の土産だ!!」
パチン
指を鳴らす
魔力が吹き上がる
そして玉座の間に音楽が響く
激しい曲が鳴り響く
魔王「魔女達の舞踏会」
かつん!!
オークキング「何が舞踏会だ!!」
401: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 19:06:52 ID:3SsS1Oe6
オークキングの斧が振り回される
オークキング「はは!!これだけ早く振り回されたら避けようがないな!!」
とんっすっすっ
魔王がステップを刻む。鼻歌を歌いながら
斧を掻い潜り。双剣で体を回しながら切り刻む
オークキング「ッグフィ!!おのれえええ!!」
たんっ!!腹では脂肪で守られている。魔王が高く飛ぶ上がる
オークキング「くそ!!どこいった!!」
魔王「ここ」
オークキングが声のする方に顔を上げた。剣先がオークキングの顔の中心に突き刺さる。魔王が両手持ちで凍れる剣を下に向け突き入れた
オークキングが顔から体へ凍る
そのまま剣を抜き。蹴り飛ばす。オークキングが倒れ肉の塊にバラける
402: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 19:11:56 ID:3SsS1Oe6
魔王「あなたの思いは私以下ね。次は」
サキュバス「はは!!ありがとう!!オークって嫌いだったの‼」
魔王「あなた……サキュバスよね?」
サキュバス「ふふ……誘惑してあげよっか?……あ、あれ?……体が熱い……はぁはぁ」
魔王「私の種族って知ってる?」
サキュバス「おかしい………体が……はぁはぁ。これは!!誘惑!!あなたまさか‼」
魔王「そう………まさか………でもね。男は一人だけしか知らないわ。さぁそこで自慰でもしときなさい。可愛い婬魔ちゃん」
サキュバス「な、なにを……ん……誘惑になんか」
がしっずるずる
サキュバス「なっ!!離せ‼」
403: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 19:15:53 ID:3SsS1Oe6
魔王「ええ、放すわ」
玉座の間の柱に投げつける
サキュバス「んが!!」
魔王「すでに抵抗できないほど誘惑されてたら。負けたも一緒よ」
サキュバス「う、うぐぅ……げほ」
魔王「………他は来ないの?」
エルフ「………」
ダークエルフ「………」
魔王が周りを見渡したあと玉座に前に歩を進める
そして
404: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 19:22:20 ID:3SsS1Oe6
魔王「ああ、懐かしい」
魔王(玉座………今見ると本当にただの椅子)
ずばっ!!
エルフ「なっ!!」
一同が思っていたことが裏切られる
玉座が真っ二つ
魔王「さぁ!!玉座は無くなった魔王はいない!!」
音楽も音も静まる
魔王「我は帰る。こんなちっぽけな椅子ごときで争う気はない!!」
昔の自分は……なぜあんな椅子に………御執心だった
魔王(情けない………あんなもの)
本当にただの椅子ではないか
405: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 20:55:07 ID:iqadCk1k
酒場の2階
拳闘士「くっ!!」
女騎士「バッサリだが………手加減してくれたようだ。凍りもしないし燃え上がってさえいない」
拳闘士「やはり、魔国を統べる力を持った者だったか……まだ修行が足りない……人間の娘よありがとう」
女騎士「………覚えておらんのか?」
拳闘士「すまない………どこで出会った?」
女騎士「魔族なぞに負けた恥を晒すくらいなら殺せ」
拳闘士「帝国の騎士か!?あの!!」
女騎士「覚えていてくれたか……」
拳闘士「帝国を追い出された張本人だ覚えている。しかし、いい剣筋であった」
女騎士「同じことをいい、去っていったな……」
406: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 20:58:00 ID:iqadCk1k
拳闘士「なぜ、俺に会いに来た。リベンジか」
女騎士「それもあるが………騎士団を抜けた」
拳闘士「………すまない。負かしてしまい居場所を失わせ……」
女騎士「自分から抜けた。お前に会うために‼」
拳闘士「なに!?」
女騎士「オークの武人よ!!我を殺せ‼」
拳闘士「…………そのために?」
407: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 21:02:51 ID:iqadCk1k
女騎士「ふん………勿論。戦って散る」
拳闘士「………勿体ない腕だ死ぬには惜しい」
女騎士「同じことをお前は言ったな………優しい目だ。冗談さ死ぬ気はない」
拳闘士「名を聞いていなかったな」
女騎士「女騎士だ。拳闘士傷が癒えたら決闘受けてくれないか?」
拳闘士「勿論、いいぞ」
女騎士「約束だ」
408: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 21:15:14 ID:iqadCk1k
酒場1階
魔王「ワインおいちい!女騎士から報酬貰ったし〜」
どんっ
エルフ族長「失礼する」
ダークエルフ族長「同じく」
酒場が静まる
魔王「〜♪……?????」
店主「お客さんなにやったんですか?………こっち来ますよ?」
魔王「あっ………」
エルフ族長「魔王さま……お話に参りました」
酒場で二人が跪く
コソコソ
ざわざわ
魔王「はぁ……なに?せっかくホロ酔いだったのに」
409: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 21:18:01 ID:iqadCk1k
店主「あんた……魔王さまかい!?」
魔王「元魔王」
エルフ族長「いいえ!!現魔王さまです」
ダークエルフ族長「魔王さま!!復権を考えてください!!」
魔王「!?」
店主「ちょ!!オークキングは!?」
エルフ族長「あの暴君は魔王さまが成敗されました」
ダークエルフ族長「それはなんと輝かしい活躍だったでしょうか‼」
410: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 21:23:22 ID:iqadCk1k
魔王「ま、まって。先ず、あなたたちは魔王の座を狙っていたんじゃないの!?それに………仲互いしてたでしょ」
エルフ族長「建前です。そして我は同じくエルフ族として共に歩むことにしました」
ダークエルフ族長「これが証拠です」
女の描かれたメダル
魔王「………いったいなに?」
エルフ族長「いつしかわかる日が来ます」
ダークエルフ族長「そう……我らは魔王さまに忠義を示します」
魔王「勝手に持ち上げないで……興味ないの」
エルフ族長「………魔王さま。ダークエルフ族長私が説得を行う。仕事任せた」
ダークエルフ族長「あっ……くっそ2倍か仕事。絶対だぞ」
エルフ族長「魔王さま………何卒復権を考えてください‼」
魔王「その前に……跪くのやめない」
411: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 21:30:12 ID:iqadCk1k
カウンターで向き合う
何か異常に持ち上げられるのを嫌いになった気がする
昔はめっちゃ喜んだのに
もう男だった時代が黒歴史になりつつある
魔王「なにか飲みなさい」
エルフ族長「では、魔王さまと同じものを」
魔王「はぁ………で、嫌……」
エルフ族長「魔王さま。大丈夫です。魔王さまはただ魔王として【居る】だけでよろしいです。あとのことは私たちがします」
魔王「居る?」
エルフ族長「そう………魔国に敵となる場合先陣切って戦ってくれるだけでよろしいです。国は私たちが回します。今まで通り旅をしていてください。それも………勇者王さまと一緒に」
魔王「それは………魔王なのか?」
412: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 21:42:48 ID:iqadCk1k
エルフ族長「魔王っと言う存在意義だけの物になります」
魔王「………何をたくらんでる」
エルフ族長「滅相もない‼このメダルに誓い絶対ないです!!どのように発展させるか考えていく所存です。既に凍れる谷に使者を送っています」
魔王「…………はぁ面倒。帰る」
エルフ族長「お待ちを‼」
魔王「じゃぁ」
エルフ族長「…………オークに手伝ってもらうか」
413: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 21:46:59 ID:iqadCk1k
服屋
魔王「はぁ……今度は魔王になれか……玉座叩き割ったぞ……まったく」
アラクネにあげたため服がないので私服を買いに来た。鎧ばっかでは……と思い買いに来た
魔王「ふむ……何にしようかな」
服屋「あっ魔王さま!!服をお選びですか?」
魔王「………あ、うん」
服屋「魔王さま!!こちらはどうでしょうか‼」
白いドレス
魔王「こんな動きづらいし高いし」
414: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 21:55:12 ID:iqadCk1k
服屋「無料で差し上げます。この花嫁衣装風ドレス!!きっと似合いますわ‼」
魔王「………尚更要らん」
服屋「ど、どうしてです!!一番の自信作!!」
魔王「素晴らしいドレスなのはわかるよ……でも。私は客であって魔王じゃない…………苦労して稼いだ金で良いものを買うべきだ。私はそう思う」
服屋「………も、申し訳ありません」
魔王「いい……また今度………いやじゃぁ1着頂こうかあれを」
展示品を指差す
服屋「……あれは……しかし……」
魔王「包んでくれ」服屋「わかりました……??」
415: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 21:58:38 ID:iqadCk1k
展示品の商品をいただきお礼を言った後、店を出る。
そして店先の……女の子の元へ
魔王「君」
女の子「!?」
魔王「今さっきから眺めてたよね」
女の子「あっ……その………うん」
魔王(ドリアード?それともサキュバス?あっ……猫耳の垂れだから獣人か)
女の子「……あれ……売れちゃった………」
416: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 22:03:24 ID:iqadCk1k
女の子「………」
魔王「君にあの店と余からプレゼントだ」
女の子「へっ?」
魔王「食い入るように見つめていたからな……欲しかったんだろう」
しゃがみ女の子と同じ目線で包みを渡す
女の子「い、いいの?」
魔王「勿論。ただ一つあの店で買ったことを胸張って言いふらすこと。頑張ってね。約束」小指
女の子「うん!!わかった‼」小指を絡ませる
417: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 22:06:54 ID:iqadCk1k
女の子「ありがとうお姉さん!!!またね!!」手をふる
魔王「ええ、また。あとおばさんでいいわよ」(母親のなり損ないですもの)
服屋「……………」こそ
魔王「ちょっと……奮発しちゃったけど一人の子の夢は買えたかな?」(たまたまあの子が運が良かっただけ……そういうこと)
魔王「さぁ、ドレイクの餌買って帰ろう」
418: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 22:12:42 ID:iqadCk1k
次の日
女騎士「魔王、ありがとうございました」
魔王「どう?」
女騎士「まだ、決闘してません。勝っても負けても告白します。勝ちたいですが」
魔王「頑張ってね。頑張った甲斐があればいいけど」
女騎士「きっと成就させます。魔王さまがあそこまでやっていただいたので」
魔王「まぁ個人で気に入らないのが居たからね」
女騎士「そろそろ包帯変えないと……では失礼する」
魔王「お幸せに」
女騎士「あなたも勇者王が早く目覚めるといいな」
魔王「ええ…………」
419: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 22:20:35 ID:iqadCk1k
魔王「全く!!いつまで待たせる気だ!!勇者王は!!」
魔王「………はぁ……店主酒」
店主「どうぞ、いつもの」
魔王「全く………酒に溺れちゃうぞ」
「きゃああああああ誰かぁあああ!!泥棒!!」
魔王「店主!!ツケ」
バンっ
420: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 22:24:48 ID:iqadCk1k
魔王「大丈夫か‼」
「えっ………兵士さん……!?魔王さま?」
魔王「なんで女になった我を知ってるかな……少し待て………あっ居たな」
魔王「………曲がった。あの店で待ってろ」
ふわっ!!
風の魔法で屋根に飛び移る
便利である
そして音を便りに
上から奇襲をかける
どしゃん!!
421: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 22:28:47 ID:iqadCk1k
屋根から屋根に飛び写った
そして
屋根から飛び降りて
泥棒を押さえつける(体重+鎧の重さで潰れた)
「いてて……」
魔王「返して貰うぞ」
「あっ……この……魔王!?」
魔王「お前もか‼………まぁこれに懲りて悪いことはするな」立ち上がり砂ぼこりを払う
「…………………ちくしょう」
魔王「今回は許してやろう次は死んでもらうからな」
「………ひぃいい!!」逃げる
422: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 22:38:08 ID:iqadCk1k
酒場に帰ってくる
ダークエルフ族長「魔王さま、お待ちしてました」
魔王「お、おう……あっこれどうぞ」
「あ、ありがとうございます‼」
魔王「ツケ払うよ。ささっと」
店主「ダークエルフ族長からいただきました」
魔王「むぅ………魔王だからって施しは要らんぞ」
ダークエルフ族長「なに……治安維持協力ありがとうございましたっと言うことですよ。本来なら私たちの仕事ですから」
魔王「治安悪いのか?」
ダークエルフ族長「魔王さまが来るまではそれはひどかった。所々で部族同士いがみ合って大変でした。全くエルフを見習って欲しい」
423: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 22:43:58 ID:iqadCk1k
ダークエルフ族長「魔王さま………貴方が居るだけで………部族に睨みが効く。部族長にいい顔せず連行できる。罰を与えられる」
魔王「…………」
ダークエルフ族長「魔王さま………お願いします。復権を」
魔王「…………………嫌」
ダークエルフ族長「はぁ………」
魔王「他の誰かに頼め………我は城で幾人もの兵士を殺した者だぞ。反発もある」
ダークエルフ族長「あれは離反者たちです」
魔王「………………離反者として名をだしているのか?」
ダークエルフ族長「勿論」
魔王「撤回せよ‼」
ダークエルフ族長「!?」
424: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/05(火) 22:48:02 ID:iqadCk1k
魔王「命令だとしても我の前に立ち塞がった勇敢な者達だ………そう………記せ」
ダークエルフ族長「わかりました‼すぐにでも」
立ち上がり走って店を出た
魔王「………彼等にも家族は居ただろうな」
店主「はい……俺の奢りだ。しょうがないそれが兵士ってもんさ」
魔王「いかにも」
425: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/06(水) 00:11:37 ID:tXZsnBvY
乙
口では嫌だ嫌だと言っても身体はしっかり魔王として行動してるな
426: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/06(水) 03:30:50 ID:dmEtDxOM
>>425
自覚ないけど
成長した姿だね
427: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/06(水) 03:53:17 ID:dmEtDxOM
トロール族長「おで………ここ座ってもいいか?」
魔王「トロールの族長?」
トロール族長「おで、お前に話がある」
魔王「また……魔王になれって言うのか?」
トロール族長「そうそう………おでの子達頭がいい。皆、魔王がいいっと言う。おでもそう思う」
魔王「嫌だ」
トロール族長「がははは………魔王さま。魔王はなんで魔王になる?」
魔王「魔国を統べる王。これを満たせば」
トロール族長「………王は天が決める。そう思う」
魔王「…………」
428: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/06(水) 03:55:51 ID:dmEtDxOM
トロール族長「きっと、魔王は帰ってくる」
トロール族長がビールを頼みすぐに飲み干し
お金をおいて出ていく
トロール族長「エルフの族長のとこいってく」
魔王「ああ………知恵が遅れていても体は頑丈なら出来ることは沢山あるだろう。卑下するな」
トロール族長「本当にやさしくなっただ」
429: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/06(水) 04:21:55 ID:dmEtDxOM
商店の道を歩く
狙われていることは無いため
購入した胸が空いたディアンドル(サキュバスの民族衣装の一つ)を着て出歩く
魔王「ん………」
花屋「ああ、姫様」
魔王「今なんと?」
430: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/06(水) 04:32:30 ID:dmEtDxOM
花屋「姫様と?不思議な事はありますか?」
魔王「いや………魔王とは、呼ばないのかと………」
花屋「魔王は男の呼び方です。魔女王。后でも妃でも魔王妃でも今呼び名が議論されています」
魔王「そ、そうか………議論……」
花屋「そんなことより花はいかがですか?」
魔王「……………そうだな。綺麗な花ばっかだなぁ」
花屋「一輪でもどうぞ」
魔王「………今はいいか………いや。これを頂こうか全て。10束で」
花屋「え、ええ。なにか……ありましたか?」
魔王「今から………暇だからな」
花屋「わかりました‼素早く用意します‼」
431: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/06(水) 13:39:07 ID:etTB8RqA
城の門
魔王「………少し入っていいかしら?30分程で」
兵士「后さまならいつだって………」
魔王「………きっちり30分出てくるわ」
城の庭園
歩む
魔王「掃除されてる」
元のまんま
噴水に一束
432: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/06(水) 13:44:24 ID:etTB8RqA
噴水にユリと菊の花
魔王「勇者王なら魂を見て、いろいろ出来るだろうな………でも、私には私のやり方がある。勇者王はわかるけど私には感じ取れない。だから」
得意なのは
歌うこと
魔王「〜〜♪」
自分が戦った場所を歌いながら歩む
兵士の労いの歌。童話の歌
色々歌いながら
歩み、花を置いていく
433: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/06(水) 13:49:11 ID:etTB8RqA
玉座の間の真ん中に花束を置き
振り替えって戻る
数曲歌う
門の前まで戻ってきた
魔王「大義であった………成仏せよ」
兵士「…………后さま」
魔王「30分過ぎた。兵士。お願いがある………5時間後花束を燃やしておいてくれ。はいチップ」
兵士「いただけません。命令通り行います」
魔王「………わかった」
兵士(大義を任せてもらった)
434: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/06(水) 14:08:26 ID:etTB8RqA
魔王「はぁ………勇者王まだかなまだかな………」
つまらない
名簿に拳闘士と女騎士が追加され
何故かエルフ族長等も上書きされた
エルフ族長等は何故か変わった場所にすでに記入されている
名簿の謎が増えた
あったことないひとの名前がある
魔王「…………はぁ………」
でも
そんなことより
今は
恋しい
435: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/06(水) 14:18:33 ID:etTB8RqA
それから
ドレイクと一緒に泊まれる宿屋を借りた
魔王「んしょ」
馬小屋のドレイクにブラシを当てる
鱗を磨く
ドレイク「わん」
魔王「気持ちいいか?」
ドレイク「わんわん」
ざっ
宿屋の店主「魔王さまお客様です」
魔王「ん?…………オーク」
オーク「こんにちは現魔王さま」
魔王「元だ」
オーク「……何も知らぬと見える」
魔王「???」
オーク「今日は魔王さまの即位式です」魔王「!?「」
436: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/06(水) 14:21:01 ID:etTB8RqA
魔王「参加しな………」
オーク「サキュバスの勇姿が姿を偽って参加しております」
魔王「!!!!」
オーク「では…………広場から凱旋を行っておりますので」
魔王「…………関係ない………」
オーク「関係ない訳じゃない………もうあなたは魔女王だ無理でも」
437: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/06(水) 14:24:42 ID:etTB8RqA
オーク「あ……そうそう。こんな情報も反魔王が凱旋をぶっ潰すそうです」
魔王「それがどうした」
オーク「………暗殺者、傭兵いっぱい仕入れが入ったらしいです。凱旋中爆破したら大変ですね」
魔王「…………知らん」
オーク「………あと、まぁあなたは思っている以上に慕われてますよ」
魔王「………………」ドレイク「わんわん」
438: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/06(水) 17:46:23 ID:GBjqy12k
オーク「では…………犠牲者でないといいですが」
魔王「……………」
ドレイク「ぺろぺろ」
魔王「…………はぁまぁ眺めるだけ眺めていてやろう」
439: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/06(水) 20:06:33 ID:GBjqy12k
ドレイク「わんわん」
魔王「見たいの?」
ドレイク「わん」
魔王「仕方がない行こうか」
ドレイクの背に乗る
魔王「道路統制されてるだろうから無理だったら引き返そう」
ドレイク「ばうばふ」
440: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/07(木) 22:38:36 ID:mn.CZQD2
ローブを深くかぶり
大通りを進む
だが
人だかりで通れないが
背に乗っているため行進が見える
兵士と騎士
ドレイクに乗った騎手
そして
偽物が笑顔で手をふる
魔王「ふむ……気持ち悪い」
自分の振り撒く笑顔が………ちょっとキモい
他人だったらきにそないだろうなと思う
魔王「………」
441: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/07(木) 22:42:48 ID:mn.CZQD2
ピタ
行進が止まる
魔王「ん……あれは」
行進の先
何人もの亞人が道を塞ぐ
槍壁のように構え
悲鳴が
「魔王!!ここで死んでもらう‼民のために」
魔王「…………!?」
偽物の周りの兵士が一目散に逃げる
442: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/07(木) 22:45:43 ID:mn.CZQD2
魔王「なに!?何故戦わない‼」
偽物の魔王「…………来たわね」
槍を構えた何者かが道いっぱいに広がる
そして、ゆっくり前進する
魔王(この訓練された陣形!!)
偽物の魔王「………」あせあせ
443: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/07(木) 22:49:51 ID:mn.CZQD2
魔王「くっ!!ドレイク!!!跳べ!!!」
人混みを越えて偽物の魔王の前へ………槍の前に立ち塞がる
魔王「バカ!!逃げないか!!」
偽物魔王「逃げません。魔王なら逃げません‼」
魔王「お前は偽物だろう!!」
偽物魔王「偽物魔王でも!!魔王を名乗る名誉!!最後まで通します‼…………それに」
魔王「……?」
偽物魔王「魔王は表れた」
何者かの軍団が歩みを止める
444: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/07(木) 22:54:15 ID:mn.CZQD2
そして……槍に装飾を施し、掲ける
魔王「!?」
槍に国旗がなびく
偽物魔王「………お待ちしていました魔王」
すっ
後方から………兵士が表れ
皆が跪づく
その中に族長の姿も
集まりだす。
魔王「……………」
445: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/07(木) 22:57:40 ID:mn.CZQD2
芝居をうたれた
ドレイクの背に乗りながら見下ろす
魔王「…………騙されたのか………」
エルフ族長「申し訳ないです。しかし………あなたは勇敢槍の前に出られた。皆が見ていました……………魔王さま!!何とぞ!!我々の頂点へお立ちください‼」
魔王「…………」周りを見渡す
皆がひれ伏す
魔王「はぁ…………私のなにがいいんだ………」
エルフの族長「…………」
446: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/07(木) 22:59:32 ID:mn.CZQD2
エルフ「魔王さま………魔王さまが魔王になりたがらない利用をお教えください」
魔王「我は……魔王に相応しくはない」
ダークエルフ族長「そ、そんなことは」エルフ族長「騙れ」ダークエルフ族長「申し訳ない」
魔王「…………」
言葉を皆が待つ
447: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/07(木) 23:09:36 ID:mn.CZQD2
魔王「…………過去………我は側近に座を奪われるような者であった。勇者王が居なければ死んでいただろう弱き者だ。そして………魔王の座を側近でいいと思った」
しーん
魔王「我は………戦いしか出来ぬ。知恵も知識も…………浅く。国を動かす事もできない。男の時は一人でできると思っていたが何も出来はしなかった。側近は出来ることは私には一切できない」
ドレイク「くぅ〜ん」
魔王「そして………城で兵士を打ち倒し血祭りに上げる獰猛さもある。皆の上に立つなんて無理以上に嫌である。まだやることもある。勇者王と一緒に…………だからこそ無理である」
エルフ族長「………魔王さま」
448: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/07(木) 23:12:51 ID:mn.CZQD2
エルフ族長が笑う
エルフ族長「臣下とは……如何なる者かご存じで?」
魔王「…………臣下とはなんだろうな………男の時はただの駒だったな…………今では………どうだろうか………わからないな」
エルフ族長「やはり…………魔王さま。臣下とは」
足らない何かを魔王さまの代わりに行う者でございます。
魔王「!?」
エルフ族長「ここにいる皆は………臣下でございます」
449: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/07(木) 23:17:20 ID:mn.CZQD2
エルフ「ダークエルフ族長は………兵士団長。騎士団長であり。治安を任しております」
ダークエルフ族長「魔王さまの代わりに我らが………」
エルフが一人一人族長の仕事説明していく
丁寧に
そして
私が出来ない。不得手なものばかりを
エルフ族長「…………そして私は、それを纏めさせていただいています。あなた様の代わりに」
魔王「………ではお主が………」
エルフ族長「私では魔王の器を持っていません。そう足りないのです。ここにいる皆も。魔王としての器を………大きなものを」
452: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/08(金) 12:43:47 ID:BeGAYnII
魔王「そんなものないが………」
エルフ族長「いいえ。自分達は見ていました。あなた様がいない場合」
エルフ族長が剣を出す
エルフ族長「命を断ちます」
魔王「!?」
………………
魔王「やめないか………優秀なのに………そんなことを」
エルフ族長「……………」
魔王「………はぁ……そこまでの意思を示すか」
453: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/08(金) 12:52:51 ID:BeGAYnII
エルフ族長「東方では腹切りっと言う事らしいです」
魔王「…………んむぅ」アセアセ(逃げたい。皆見てる!!ひぃー)
エルフ族長(にやり)
エルフ族長「わかりました。では………あとは……」
魔王「ま、まてまて!!」
エルフ族長「?」
魔王「お前ほどの優秀な者をみすみす見殺しなど出来ぬ…………我を越えるものがいればすぐに譲渡だ。その間だけでも魔王を名乗ってやろう」(妥協点を探さなければ)
エルフ族長「その言葉!!待っていました‼皆!!魔王のお帰りだ!!」
歓声が響く。国中から喜びの声が
風に伝ってくる
魔王(あれ?これヤバくない?逃げられなくない?)アセアセ
454: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/08(金) 13:01:18 ID:BeGAYnII
エルフ族長「凱旋だ」
魔王「ま、まて!!」アセアセ(ヤバイこれが取り返しがつかんぞ‼国民さえ根回しされている!!)
しーん
魔王「………」びくっ(いや!!一斉に黙んないでよ!!しかもめちゃくちゃ期待に満ちた目線が痛い!!)
魔王「こほん………余の命令がまだであろう」汗だらだら(昔より緊張する‼)
魔王「その………凱旋する前にすることがあろう」
エルフ族長「それはなんでしょう?」(………いったい何を………わからないぞ?)
魔王「凱旋する前に……お前らの仕事は各々あるだろう。首都をより良くするために」
エルフ族長「はい!!勿論」
魔王「なら!!何故ここでボサッってしておる‼凱旋の時間でお主らしか出来ない仕事にかかれ!!余が命ずる!!」
魔王「魔国を頼むぞ。臣下ども」
一同「!?……………はい!!命ずるままに‼」
一目散に皆が指示を飛ばす
455: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/08(金) 13:05:21 ID:BeGAYnII
エルフ族長(やはり………魔王さまは変わられた)
エルフ族長(器が無い訳がない………だからこそわからないのだろう)
持っていない者であれば無いことが理解できるが
既に持っている者は
それを持っていることに気付かない
そう
魔王さまは……………素で魔王さまに成られた
太陽のように登った
そう………日は登ったのだ
457: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/08(金) 21:14:21 ID:dkFwsESg
酒場
魔王「どうしよ………マスター」
店長「あの………魔王さま………ここでそんなこと言われましても」
魔王「………えっ?」
店長「だから」
ね?
魔王「ああ」
458: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/09(土) 10:57:16 ID:VCzsqmFo
魔王「………愚痴も言えないのか………」
店長「いや………あのですねスケールのでかさが違うんです」
459: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/11(月) 00:35:22 ID:S7qo/NBc
魔王「……まぁ………昔は……何をやってたっけ………すぅ〜すぅ〜」
店長「あ、ええっとここで寝られますと風邪を」
「連れていこう自分が」
店長「あ、ああいや。私が連れてい来ます。旅のお方………申し訳ないが魔王さまに手は出させません」
「もう手遅れだ。大丈夫………ネフィは襲っても拒否されないしな」
店長「旅のお方。下心は」
魔王「すぅ……勇者王……」
勇者王「はいはい。よっと」
店長「だめで……もご!」勇者王「しつこいぞ。嫁の始末くらいはする」
担ぎ上げ後にした
460: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/11(月) 12:35:32 ID:1eeWUPJo
次の日
魔王「ん………」
すごくいい夢を見た
愛しい人の胸にだかれた夢を
魔王「ふぁ〜むにゃむにゃ」
こんこん
エルフ族長「魔王さまお願いがあります」
魔王「はぁい………入ってどうぞ」
エルフ族長「寝ているところすみません。ですが形式、文化を大切にしたいと思いお願いに参りました。即位式を今日の午後お願いします」
魔王「えっ……嫌だけど」
エルフ族長「もう段取りは終わりました。服も用意しましたので城で昼食後お願いします」
魔王「城で?」
461: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/11(月) 12:40:38 ID:1eeWUPJo
エルフ族長「もちろん」
魔王「昼食は好きにとる。午後だな………仕方がない文化だと言うなら…………あっ玉座」
エルフ族長「玉座撤去しました。あなた様が必要ないと仰られたので……そう!!王は玉座に座るものではないっと言う!!素晴らしいご意志でありました‼!!!」
魔王「…………」ひく
エルフ族長「では………午後お待ちしております」
魔王「………………二度寝しよう」
462: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/11(月) 12:48:32 ID:1eeWUPJo
昼食
魔王「〜〜なに食べようかな♪」
周りがこそこそ喋っているし、目線が集まるが気にしない。既になれてしまった。
くんくん
醤油と炭の匂い
魔王「……??」
「らっしゃい!!変わった料理だが美味しいよお‼」
あまり人がいない。魚を開いて焼いているのは分かる。
魔王「なに?これ?」
「東方から取り寄せた醤油とハチミツで味をつけた鰻の蒲焼きでさぁ」
魔王「なかなかいい値段だが……一本」
「まいどぉ!!」
463: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/11(月) 12:51:06 ID:1eeWUPJo
串に刺さった魚をいただく
魔王「ぱく……………!?」
甘いたれと魚の風味が!!!
魔王「」ちらちら
「どうでい!!うまいだろ‼」
魔王「えっと5本追加で」
「まいどありぃ!!」
魔王(めっちゃいいの匂いの通りでうまい!!)
大きな葉っぱに包んでもらい歩きながら城を目指すことにした。
464: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/11(月) 12:54:11 ID:1eeWUPJo
「あれ?なに食べてるんだろ?」
「魔王さまが美味しい言っていたけど」
魔王「もぐもぐ」
兵士「魔王さま!!お待ちしてました」
魔王「んぐっ!!」とんとん
兵士「脅かして申し訳ありません‼」
魔王「んぐ………よ、よい。どうした?」
兵士「エルフ族長に言われお城にお連れするように」
魔王「わかった。ではついていこう」
465: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/11(月) 12:59:41 ID:1eeWUPJo
城の中
更衣室
服屋の店主「お待ちしておりました」
魔王「おぬし?なぜここに?」
服屋の店主「服屋であります。ドレスを入荷させて貰いました」
ドレスが飾られている
黒い装飾されたドレス
魔王らしい豪奢なドレス
魔王「はぁ………」
メイド「お着替えお手伝いします‼」
魔王「え!?ちちょ!!」
メイド「さぁ!!皆!!かかるわよ」
467: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/12(火) 10:55:45 ID:uAfOeh4g
魔王「や、やめて!!ひんむかないで!!」
メイド長「あら………いいお体」
「元男の方と聞いてましたが」
「男より………ちっぱい」
「私よりスタイルいい」
魔王「」(女性にひんむかれるなんて………思いもしなかった………)ぶるぶる
468: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/12(火) 10:58:33 ID:uAfOeh4g
メイド長「本当に大きいですわ」
魔王「」ぷるぷる
メイド長「そしてかわいらしい………私たちより」
「ちょっと嫉妬しちゃう」
「ささ!!着替えましょう」
魔王「ひ、ひとりででき!!」
メイド長「かかれ!!」
魔王「きゃあああああああ!!」
めっちゃ揉まれた
魔王「」ぴくぴく
メイド長「すごい………さすが魔王さま………恐ろしい」
「同じ女性と思えない………」
469: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/12(火) 13:07:36 ID:vtMCp7Ng
魔王「………極刑…………」
メイド長「もっと揉まれ足りないようですわ」
魔王「………取り消し………」ぴくぴく
メイド「さぁ魔王さま!!晴れ舞台であります‼皆の面前です‼」
魔王「…………」ぐったり
メイド長「やり過ぎちゃいましたね」
470: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/12(火) 13:16:13 ID:vtMCp7Ng
玉座の間
玉座がない
扉を兵士が開け放つ
中にはひざまつき敬意を示す者たちがぎっしり入っていた
赤い絨毯の道だけは開いて
魔王(うわ、柱の裏もいるやん)たじたじ
兵士「入りきれない者たちは公平な方法で退去していただきました」
魔王「う、うむ」(玉座の間あっつ!!)
むわっとする。風が通りが悪いようで、
それでも皆暑さを我慢して待つ
魔王「………しばし……待て」
詠唱
もちろん
471: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/12(火) 13:23:38 ID:vtMCp7Ng
あの魔法
私程度でも出来る
ぶわっ!
玉座の間に窓から風が流れ込む
暑さを消し去る
魔王「涼しくなった」
赤い絨毯を歩く
元玉座があった場所へ
高い位置にあるため
一段一段昇る
魔王(めっちゃ見てる!!背中に視線が!!)
昇りきる
魔王(あっカンペ)
宣言する。我がこの国の魔王なり‼←威厳いっぱいにbyエルフ
振り返る
魔王「宣言する!!我が」兵士「大変です‼」
エルフ族長「なんだ!!今!!儀式の最中だが………兵数は!!」兵士「ひ、ひとりです!!黒い鎧を纏った帝国の黒騎士です!!」
472: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/12(火) 13:28:07 ID:vtMCp7Ng
魔王「!?」
エルフ族長「お通ししろ………それも最上の客人で。魔王さま宣言を」
魔王「わ、わかった」(そうだ………きっと)
魔王「宣言する!!我はこの国の魔王なり!!」
パチパチパチパチ!!
魔王バンザーイ!!
魔王(うへ!?めっちゃ叫びまくってる怖い!!ここまで前は無かったよ!?)たじたじ
パチパチ
兵士「黒騎士殿のお目見えです」
がしゃんがしゃん
一同が静まる
473: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/12(火) 13:31:59 ID:vtMCp7Ng
魔王「…………」(あっ……あっ……)
黒騎士が兜を取る
もちろん
知った顔だ
そう
待ち焦がれた
魔王「………勇者王」
勇者王「魔王……勇者王ここに」剣を目の前に捧げひざまついた
名誉ある騎士の姿
姫に忠義を示す姿
そして立ち上がり
勇者王「よく似合っているな魔王」
魔王「…………ふふ、遅かったね」
ポロリ………
474: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/12(火) 13:38:05 ID:vtMCp7Ng
魔王「全く寂しかったぞ私だけの……勇者……私だけの騎士さま」ぽろぽろ
周りを気にせず
玉座の場所から駆け降り
胸に飛び込む
優しく撫でられることに安心する
勇者王「泣くな。魔王だろう?」
魔王「魔王は泣いてもいい物だ」
勇者王「お前らしい………皆が見ている。さぁ魔王にもどれ………」
魔王「ええ………勇者……勇気をありがとう」
少し離れ
勇者王はひざまついた
やることはわかる
魔王「臣下として忠義を示し、国の発展のために身を捧げよ!!」
オオオオオオオオオオ!!
475: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/12(火) 13:41:23 ID:vtMCp7Ng
一人一人
剣を捧げるもの
本を捧げるもの
杖を捧げるものなど
色々な形で忠義を示した
全員が終わった頃には
日が落ちた
そして
勇者王「俺はお前に何を捧げばいい?」
魔王「………全て」
勇者王「我が儘な魔王だな」
魔王「言い直せ‼我が儘な嫁さんだ」
勇者王「いかにも………」
476: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/12(火) 13:47:48 ID:vtMCp7Ng
皆が解散する
そして
やはり
エルフ族長「魔王さまの寵愛を受ける器を持つもの。勇者王さまお待ちしておりました」
魔王「やはり知っていたのだなここにいる皆」
エルフ族長「もちろん。凍れる谷の臣下もとい騎士団長であり………魔王さまの夫であります。いかに退けようとも魔王さまは盗まれるでしょう」
魔王「うむ、もちろん」
勇者王「お前が言うのか」
魔王「夫のことは何でも知っているぞ!!」
エルフ族長「そして…………これを」
手紙
477: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/12(火) 13:50:41 ID:vtMCp7Ng
魔王「これは?」
エルフ族長「二人に伝言です」
勇者王「始まりの場所でお待ちしてます……か」
魔王「始まりの場所?どこだ?」
勇者王「……………」
エルフ族長「勇者王さまが現れました。旅は続けるでしょう。ですので………何とぞ魔王さまをお願いします」
勇者王「魔王だとよ」
魔王「な、なぜこっちにふる!?」
勇者王「…………」
エルフ族長「…………」
478: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/12(火) 13:54:50 ID:vtMCp7Ng
魔王「い、いったいなにを………あっ!!」
気付いたように手を叩く
魔王「エルフ族長!!臣下の皆に伝令!!」
エルフ族長「は!!」
魔王「国を頼んだ」
エルフ族長「はい!!!!!!!」
魔王「うむ、余は果報者だ………素晴らしい臣下を持っておる」
エルフ族長「!?」
魔王「ありがとう。そして、よろしく頼む」
エルフ族長「もちろんですとも‼」(あああ!!なんとお美しい‼)
479: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/12(火) 14:07:23 ID:vtMCp7Ng
エルフ族長「太陽に誓って!!我々一同、務めを果たします‼」
魔王「うむうむ!!」にこにこ
勇者王(元々、器はあったが………若さとプライド等で花が咲かなかったが………変わったお陰で元の鞘に収まることができたな)
魔王「誉めて誉めて」
勇者王「あーはいはい」なでなで
勇者王(まだ、甘いが………それがいいのだろうな。女になったことで色々なことを経験し成長し魔王として才と器が備わったとも言えるな)
魔王「では、すぐに支度をしよう‼………で、どこいけばいい?」
勇者王「里帰りだ」
480: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/12(火) 14:44:35 ID:vtMCp7Ng
宿屋
ドレイク「わんわん」ぺろ
魔王「こ、こら‼ははは」
勇者王「なついているな」(犬の鳴き声気にしてはいけないのか?)
魔王「そうだな。荷物を持ってもらっていいかい?」
ドレイク「わん」
勇者王「人語を理解するか……」
魔王「ん?そうだな。そういえば………その前に聞きたい。遅かったよね」
勇者王「深い眠りだった……起きたら内なるデーモン達が早く早く急かすから町を経由しながら来た」
481: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/12(火) 14:46:52 ID:vtMCp7Ng
魔王「デーモンもお疲れ様」
勇者王「よくわかったな?寝ているよ……だから今は力が使えない。耐久も下がっている」
魔王「ふむ!!私が守る!!今度は魔王である余がな!!」
豊かな胸をはる
482: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/12(火) 15:15:30 ID:vtMCp7Ng
魔王「心配ないぞ‼むふ!!」どやぁああああ
勇者王「…………どや顔かわいいけど絶対無理なフラグだから」
魔王「……………………」
勇者王「準備しよ」
483: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/12(火) 22:36:05 ID:ok3h.90s
合流した途端この有様か全く可愛いな
484: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/14(木) 04:23:01 ID:UBgFakK6
とある道中の都市
あまり寄らない方がいいと言われる都市であり
無法者の国である
魔王「…………室内に二人?」
勇者王「二人だな」
きゅるきゅる
遠くから魔王は音で勇者王は目で中を確認する。
魔王「見えた」
勇者王「構える」
魔王が胸に邪魔にならない小型のバリスタを構え
勇者王が大弓を構える
魔王「右」勇者王「左」
485: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/14(木) 04:28:05 ID:UBgFakK6
バシュン!!バシュン!!
弦がしなる。2本の矢が各々の獲物に向かって進む
建物の木材を突き抜け中の人ごと貫いた
魔王「ヒット、立てこもってる人はこれで全て」バリスタに矢を装填しながら
勇者王「じゃぁあとは盗賊ギルドにお金を貰おう」
魔王「本当に無法は大変だな………自分で守らないといけない」
勇者王「かわりに強ければ支配できるがな」
486: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/14(木) 04:32:37 ID:UBgFakK6
何故こんなことになったかっと言うと
酒場で各盗賊ギルドのお頭同士戦っている
そこへ運悪く自分達も居たもんだから仲間と間違われて今に至る
魔王「間違われたまんまでいいのかな?」
勇者王「どっちかについて早々紛争を落ち着かせるべきだ。まぁお前の散財分稼げ」
魔王「…………てへぺろ」
勇者王(物を売れば工面できるは全部窃盗品……売れる場所が限られてる)
487: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/14(木) 12:28:37 ID:CzjXQbBU
魔王「でも………決着ついたら今度は………ここ以外で………」
勇者王「…………」
魔王「やっぱり!!絶対勢力拡大する‼」
勇者王「盲点だった。さすが魔王」
魔王「えっへん!!」どやぁ
勇者王「じゃぁ片方に与するのは………いけないか」
魔王「………勇者王。私たちって強い?」
勇者王「強いかは生きて居るかだからな?死んだら意味がない」
488: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/14(木) 12:32:52 ID:CzjXQbBU
魔王「勇者王って勇者の癖に黒いよね」
勇者王「黒い?」
魔王「腹とか……鎧も、盗みだってするし、すんなり人も殺る。しかも〜勇者らしくなく隠密、情報収集、暗殺得意っておかしい」
勇者王「風の魔法使いだからな?あと勇者らしいじゃないか?昔から勇者は盗むぞ?」
魔王「あれ〜私の方が白い気がしてきた」
489: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/14(木) 12:36:45 ID:CzjXQbBU
勇者王「勇者は魔王を殺すために一人で戦うんだからそうなるよな〜金貨一枚出来高で王からいただくし」
魔王「なるほど私は勇者王に盗まれてるのか」
勇者王「盗んでないぞ?」
魔王「ここ」
勇者王「ん?胸を指差してどうした?」
魔王「鈍感!!余の心を奪っていったじゃないか‼」
490: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/14(木) 12:40:49 ID:CzjXQbBU
魔王「あなたは全く………////」
勇者王「恥ずかしいなら言うなって………あっ占領したみたいだな」
魔王「…………反応薄」しょぼん
勇者王「仕事中。で………片方に与するのはダメってなると」
魔王「殺るしかないね‼」
バリスタで狙いをつけ撃ち込む
竜を刈る大きい弓で亞人を刈る
屋敷が穴だらけになるまで………撃ち込んだ
491: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/14(木) 12:54:44 ID:CzjXQbBU
宿屋には泊まらず野宿
足がつく
そして
魔王「飯ができた」
飯ごうを火から取り外す
飯ごうの中に野草など具を入れた物を混ぜ取り出す
492: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/14(木) 13:00:14 ID:CzjXQbBU
勇者王「いただきます。なれたもんだな」
魔王「それは冒険者ですから」
ドレイク「わんわん」
魔王「はいはい、まってね」
勇者王「もぐもぐ」(目の前には魔王なんだよなぁ一応………)
貴族が野宿
勇者王(まぁいいか)
魔王「おいしい?」
勇者王「おいしい」魔王「よかった!!」
493: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/14(木) 19:14:05 ID:iZIHK1GY
……………
…………………
「入るぜ」
「おい!!誰だこいつを呼んだのは‼」
「剣をしまえ………俺らは戦争しに集まったわけじゃない」
「そうだ………お前らが喧嘩しているのもわかるだがな………たったそれだけだ」
「何がそれだけだ‼こっちとら部隊がやられてんだ‼」
「…………私のとこは右腕と側近」
「なに!?死んだのか奴!?」
ぷはぁ〜
煙を吐き出す。
「被害状況を一から言ってみろ」
494: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/14(木) 19:19:18 ID:iZIHK1GY
「俺らウルゴ家は暗殺部隊が全滅した………奴のせいでな‼」
「…………お前は」
「バン家は私の所の片腕と側近が………お前らの部隊にやられたと思ったが………やはり変だ。あっけない」
「俺んとこ黒い鞄はドワーフの工房がぐっちゃぐちゃになった!!」
「…………俺のところは薬の倉庫が全部ダメになった…………さぁ何処の組だぁ?」
…………………
「心辺りがない………そうだろ」
「…………何が起こってる」
495: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/15(金) 12:29:48 ID:QjapNjik
「………おれの部下の証言だが酒場に絶世の美少女が居たらしい。ウルゴの輩とバンの輩がやり合った酒場だな………そうただの喧嘩だ」
「そうさ!!それに美少女がどうした?」
「それが最近即位した魔王だったら?」
「「「!?」」」
タバコの煙を吸い込み
大きくため息と共に吐く
「ただ、部下が魔王を知っていないから断定は出来ない。俺も実物を見たことがない………しかし。特徴が一致し過ぎている。フードを被っていたらしいが喧嘩で誰かさんが巻き込んじまったせいで取れた………金色の髪、白い鎧を着込み2刀持ち」
「風の噂で聞いたが………現魔王の特徴だな」
496: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/15(金) 12:34:07 ID:QjapNjik
「…………それじゃぁ………我々の被害は魔王のせいって言うのか‼」
「よそ者の線が強く………そしてここまで俺らを出し抜ける者は他にいない」
「はん!!元は側近に負けた者だろう?」
「…………一人で正面から騎士団を蹴散らし、オークの族長を殺した程度だな。側近に譲った線が強かったが復権したばっかだ………そして」
「今回、私たちは休戦しよう。なんにせよ外部がここのルールを知らね〜魔王だろうと殺るだけだ」
497: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/15(金) 12:40:31 ID:QjapNjik
「話が早くていい。バン家はウルゴ家、黒い鞄。そして俺らマフィア………ちょっとよそ者に好きにさせ過ぎじゃぁないか?」
「ははは………よしわかった。なら依頼してやろう」
テーブルに金貨を置く
「誰が血祭りにするか………そう………俺は庭園(薬の)をかけてやろう………部隊の復讐を」
「………気前がいいじゃない」
「腸が煮えくり返っている!!お前んとこよりもな!!」
「黒い鞄も、工房(不正品製造)が潰されちゃ商売上がったりだ………」
「では満場一致でいいな………この首都で暴れる子供に説教しなくてはな」
498: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/15(金) 12:50:18 ID:QjapNjik
マフィアの集まりの屋根の上
勇者王「だってさ」
魔王「ふむ………まぁ休戦したから良しとしよう」
勇者王「全部壊すかと………」
魔王「壊してもまた生まれる。それに………力を弱めた。それでいいさ。まぁ一言ってやろうと思うがな」
勇者王「………えっ?行くのか!?」
魔王「あったり前だ!!マフィアのボスの依頼だからな〜踊り子でのチップにメモがあってね」
勇者王「?????」
魔王が屋根から降りる
そして、ドアをこじ開けた
499: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/15(金) 12:52:12 ID:QjapNjik
ドンッ
「なんだ!?!?」
「何があったの‼」
ガチャ
「…………」
魔王「はーい」
「おう!姉ちゃん何のようだ?」
マフィアボス「魔王………だったかやはり」
ウルゴ家「なに!?」
500: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/15(金) 22:51:27 ID:pX.CwZec
魔王「剣を抜くのは止めよ。我に刃向かうとどうなるかわかっているだろう?………全部余の部隊(嘘)騎士団がやった………我が合図をすれば全て終わる」
一同「!?」
マフィアボス「外もののあんたが………ここのルールを滅茶苦茶にするのは気に入らねーな」
黒い鞄のドン「ま、まて!!」
マフィアボス「ひよったか?」
魔王「あら、まぁ〜元気ですこと」
501: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/15(金) 22:56:16 ID:pX.CwZec
魔王「だけど………蛮勇は長生きしないわよ?」にへら
魔王が剣の柄を触る
全員ここで切り落とせるぞっと
行動で示す
マフィアボス「あんたがどんだけ強かろうと……痛い思いはするぞ………」
魔王「ああ………負けないだろうが腕をとられるだろう。それに戦争しに来た訳じゃぁない」
マフィアボス「なに?」
魔王「酒場で………あんたらが暴れることに文句を言いに来た」
ウルゴ家「は?」
502: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/15(金) 23:04:24 ID:pX.CwZec
魔王「酒場で酒を嗜んでいる隣でやり合っただろう?…………そう日中でも何処でも。ああ、ちょっと目立ち過ぎたお前らは」
ウルゴ家「おれら町に文句を言いに来たか‼」
バン家「そうよ‼」
魔王「言いに来た!!お前らが抗争するのは好きにしろだがな‼表だってやるのは許さん‼」
ウルゴ家「魔王だろうとうるせえ!!」
魔王「黙らん!!一般人として言う!!目障りだ‼」
503: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/15(金) 23:15:30 ID:pX.CwZec
ウルゴ家「目障りいだぁ?ああ?」
魔王「日陰者なら日陰に居ろ表へ出てくるな」
バン家「へぇ?要はこそこそしろって?ええ!!」
マフィアボス「…………」
黒い鞄「姉ちゃん………ここはな俺たちが仕切る町だぁ………魔王だろうとなぁ」
魔王「ここは我が取り締まる。ああ、全力で」
ウルゴ家「聞いていれば勝手……ぐほっ!?」ぼごっ
魔王が一瞬で距離を詰め腹に拳を入れる
504: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/15(金) 23:22:32 ID:pX.CwZec
そのまま流れるように体を離し。体を回し顔面に蹴りを入れる。
ウルゴ家のドンは地面に這いつくばる
そしてそれを踏みつけ、剣を抜き首の真横に突き入れる。
魔王「いつでも殺せんるんだぞ?…………日陰者なら日陰者ものらしく地面に這いつくばってでも生きてろ。そうだな………そう………私に首を落とされないように頭は低くして居ろよ」
ウルゴ家「く、げほ!!クソッタレ!!」
マフィアボス「…………はぁ解散だ。俺らはなにもできねぇ。人質は俺ら自身だ」
魔王「ふふ、ものわかりいい人は好きよ………勇者王以下で」(はぁはぁ………うまくいった)
505: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/16(土) 20:17:29 ID:X2zfNF1Y
勇者王「魔王さま………使令を」すっ
魔王がたち
向き直る
魔王「全撤収………次はないぞ」
506: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/16(土) 20:22:26 ID:X2zfNF1Y
町に必ずある砦の見晴台
マフィアボスがタバコをくわえ待つ
魔王「これでいいかしら?チップ弾んでくれたお兄さん」
マフィアボス「ああ………これで当面おとなしくするさ」
勇者王「ボスが護衛なしでいいのか?」
マフィアボス「強いからいい……そこの鞄にお金が入っている。依頼料だ」
魔王「………結構弾んでくれるのね〜」
507: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/16(土) 20:31:33 ID:X2zfNF1Y
マフィアボス「それだけの仕事だった。日陰者が表へ出てくるルールを犯したのは我らだ…………出る杭は打たれる」
魔王「伝令で騎士団が占拠するけどね。ゴロツキばっかの………裏から支配してもいいけれど………でしゃばったら潰すだってエルフ族長は」
マフィアボス「了解………日陰で潜んどくよ。そして今、変なことが起きている」
マフィアボスがメダルを置く
騎士姫メダルではない
マフィアボス「太陽のメダルだ………裏は神の子か………太陽の神が絵かがれている」
508: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/16(土) 20:41:11 ID:X2zfNF1Y
マフィアボス「そう……今世間で太陽を崇める宗教が流行っている。日陰者でさえある部下も一部熱心な信者だ。ある奴に会った瞬間変わったらしい」
魔王「ある奴?」
勇者王「最近、出来た宗教だが…………何を崇めているかわからないし……人間の女神とは違う」
マフィアボス「会った奴が………魔王……あんたによくにているっと言っていた。だから俺もあんたがわかったが………この先凍る谷に行くんだろ?………気を付けな」
魔王「わかった………肝に命じよう」
勇者王「………トッペルゲンガーか………」
509: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/17(日) 00:30:37 ID:lLJwWpME
マフィアボス「………気を付けた方がいい」
魔王「………勇者王がいる」
勇者王「俺がついている」
マフィアボス「それはそれは………」
魔王「背乗りを狙ってくるか………」
勇者王「魔王だからな……これでも」
魔王「むううう」
510: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/17(日) 17:58:48 ID:8b4sxARY
魔王「これでも魔王なんだよなぁ………」
勇者王「まぁまぁ」
マフィアボス「…………もう行くのか?」
勇者王「ああ」
魔王「この町の裏側は任せたぞ」
511: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/17(日) 18:03:42 ID:8b4sxARY
凍れる谷
魔王「帰ってきたな………橋が落ちたまんまだ」
勇者王「よく見ろ氷の橋だ」こんこん
透明度が高く見える見える
魔王「………」ぶるっ
勇者王「じゃぁ〜いくか〜」
ぐいっ!!
勇者王「ぐへ!?………おい!!首締まる‼」
魔王「ま、まて………い、いくのか?」
勇者王「ああいくぞ?ほら来いよ」ぐいぐい
ズズズズズ
魔王「ま、まて!!迂回しよう‼な!!」
512: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/17(日) 18:07:49 ID:8b4sxARY
ドレイク「わんわん」ぴょんつるん!!
どんっ
勇者王「割れないし大丈夫だな………ほら」
魔王「い、嫌だ‼!だって!!」
魔王が下を覗く
身震いし、へたりこむ
魔王「氷の橋とか怖すぎる‼」
勇者王「落ちても死なないから」
魔王「私は死ぬ‼」
513: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/17(日) 18:16:14 ID:8b4sxARY
魔王「………高いところ怖くないっと思ってたけどこれは違う!!落ちる!!」
勇者王「……………ドレイク荷物持って」
ドレイク「わん」
勇者王が背を向け屈む。
勇者王「おんぶ。目を閉じればいいし」
魔王「…………」
勇者王のおんぶ
氷の橋
天秤
514: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/17(日) 18:21:38 ID:8b4sxARY
結果
魔王「………まだつかない………」目を固く閉じる
勇者王「まだ一歩しか歩いてないぞ…………もう少し緩めて首締まる」
魔王「…………むり」ぷるぷる
勇者王「はぁ……魔王だろ?」
魔王「魔王でもか弱い乙女です………」
勇者王「…………仕方がない。跳ぶぞ」
魔王「………ふぇ?」
ダッシュ!!そして橋の手前で力一杯踏み込む。
風の魔法を唱えた。勢いを増す。
515: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/17(日) 18:25:38 ID:8b4sxARY
浮遊感
魔王「きゃあああああ!!」
勇者王「よっと!!」
ドシャ!!
対岸に着地
勇者王「一か八かだったがうまくいったな」
バコン!!
勇者王「痛い!!」
魔王「バカ‼よけいに怖かった!!」
516: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/17(日) 18:54:27 ID:8b4sxARY
勇者王「お前………怖いもの多くない?」
魔王「ば、ばか!!そ、そんなことはないぞ!!」
勇者王「まぁいいや……ついたから降りてもいいぞ」
魔王「やだ」
勇者王「………」
魔王「背中……あったかい。北国は寒い」
勇者王「ドレイクの背中に」
魔王「…………察して」
勇者王「かわいい奴め」
517: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/18(月) 22:15:32 ID:w5x.E.jA
凍れる谷の首都
兵士が出迎えてくれた後
皆を呼ぶといったのを制止し
家に帰ってくる
勇者王「窓を開けて換気か」
魔王「埃もついでにたのむ」
風で埃もまとめて換気する
魔王「………ああ………懐かしい気がする」
魔王が暖炉の前にある椅子の…………
赤子ようの手編みのセーターを撫でる
魔王「……………………」
一人にしよう
518: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/18(月) 22:42:12 ID:w5x.E.jA
魔王「………」
揺れる椅子に座る
きーこきーこ
魔王「……………やっぱり辛いなここは………」
魔王「ああ、うん……絶対絶対産んでやるんだ……絶対」
519: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/19(火) 01:20:12 ID:sHY88uQc
玄関まえ
魔王「外でるのか?私もいく」
勇者王「ん………いいのか?」
腕を組んでくる
魔王「いい………期待してる」
勇者王「へいへい」
魔王「どこいこっか?」勇者王「城かな」
520: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/19(火) 19:07:12 ID:IMomuk4E
魔王「酒場がいい!!ウォッカ!!」
勇者王「おいおい………昼だぞ?」
魔王「………子がいたら飲めなくなるから今のうちにだ」
勇者王「わかったわかった………仕方がないなぁ。ドレイクは牛舎に入れてっと」
凍将軍「勇者王どの!!久しぶりですございますぞ‼…………帝国での成果と!!魔王さま復帰!!心より感激しました‼」
勇者王「久しいな………おじいちゃん」
522: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/19(火) 19:19:34 ID:IMomuk4E
凍将軍「二人がなか睦まじく幸せであります」
魔王「孫はまだぞ、じいちゃん」
凍れる谷の現軍団長は人間と何かのハーフらしい
魔王のひいじいちゃんに当たるっと知りビックリしのがなつかしい
凍将軍「いやいや〜孫が見たいのぉー。で、二人でどこへ?」
勇者王「昼間だが酒場で魔王が飲みたいらしい」
凍将軍「はぁ………甘やかすのは行けませんぞ?」
勇者王「子が出来たら禁酒だから………今だけな」
凍将軍「うむ………まぁそれならいいんじゃが。ワシも行こう‼」
523: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/19(火) 19:28:33 ID:IMomuk4E
酒場に到着
魔王「懐かしいなぁ〜〜懐かしいなぁ〜〜ウオオオォッカ!!!!」
マスター「ヘエエエエエエエイイ久しぶり!!」
勇者王「昼間かっらすまねぇ」
凍将軍「魔王になったから落ち着いたと思ったら………」
魔王「落ち着いたらきっと………お腹にいると思う」
勇者王「本当にここにいると……その話ばっかだな」
魔王「欲しいからな」
524: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/19(火) 19:31:40 ID:IMomuk4E
「…………欲しいんですか?………神に汚された子が」
魔王「!?」
凍将軍「ああん?旅人いったい君は何をいってるんだね?」
「ふふふ………大分遅かったね……全く汚れた場所で過ごさせやがって」
勇者王「魔力が高まってる!?こいつは!!絶空!!」
魔王「後ろに下がってみんな!!魔力壁!!」
「遅い!!!ヘルバーニング!!!」
525: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/19(火) 19:48:38 ID:IMomuk4E
マスター「店があああ!!」
魔王「国が消し飛ぶよりマシだ!!」
一瞬で包みゆっくり魔力を霧散させる
青年「………なかなか………どうしてビックリ」
魔王「ふふふ!!なめるでない!!このくそ野郎!!あん時はよくも‼」
剣を抜き迫る
526: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/19(火) 19:57:37 ID:IMomuk4E
バサッ!!
魔王「逃げるか!!」
吹き飛んだ酒場の屋根から外に出る
しかしその姿は
禍々しい
コウモリのはね
赤い皮膚
デーモン
青年「魔王……我は魔物の王………女神の理解者であり!!魔物の王になるものぞ!!」
勇者王「魔物の王?………魔物に統制なんて」
青年「出来る………力でねじ伏せればな!!!!!ヘルワールド!!」
上空で黒い大きな玉が生まれゆっくり降りてくる
中身は
勇者王「呪いのかたまり!?」
魔王「この地を不浄の地にする気か‼」
魔物の王「女神の人の膿だ!!さぁ味わえ!!」
527: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/19(火) 21:17:25 ID:IMomuk4E
勇者王「魔物も落ちぶれたか!!」
魔王「勇者王?」
勇者王角が生えてる?
魔王「デーモン!!」
勇者王「魔物は女神に尻尾をふる輩は認めない!!!!」
勇者王「おおおおおりゃああああ!!空壁!!何物も動かさせない‼」
黒い玉が止まる
魔王「勇者王!!」
勇者王「ちっ!!維持するだけで弓が引けねぇ………くそ………」
凍将軍「対ドラゴン用!!バリスタを用意する‼衛兵!!」
魔王「衛兵!!」
衛兵に音を伝える
衛兵「しかし鎖で街が!!ぐじゃぐじゃに!!」
魔王「街が消えるよりか増しだ!!撃ち落とせ!!」
528: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/19(火) 21:27:53 ID:IMomuk4E
バリスタが放たれる
勢いよく迫るそれは空を切る
魔王「………的が小さすぎる‼降りてこい!!切ってやる!!」
魔物の王「はぁ……芸がない。2発目!!」
勇者王「魔王替わりは無理か!!」
魔王「無理だ!!そんな大技………ぴん!!じいちゃん!!バリスタの場所は!!」
凍る将軍「街を囲う砦の見晴台には絶対ある!!」
魔王「衛兵……全員に通達!!発射を待て!!」
529: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/19(火) 21:29:39 ID:IMomuk4E
勇者王「いったい何を!」
魔王が走り出す
凍る将軍「ま、まて!!どこへ!!」
魔王「バリスタ!!………私の故郷は………」
あの子の墓は!!こわさせない!!
530: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/19(火) 21:44:52 ID:IMomuk4E
魔物の王「………背に何かある大変だな」
勇者王「空でぎゃあぎゃあと降りてこない臆病者が」
魔物の王「空から圧殺したいだけだよ。だって」
護るために力使うでしょ?
魔物の王「動けない、ではデーモンランスで貫けばいい。魔法解けば………お前なら呪いをはね除けるか喰らうだろう。選べ‼」
勇者王「…………魔物の王………王なら部下か仲間を持つべきだ」
魔物の王「駒なら持っている‼砦の外にな!!」
魔王「いいこと聞いた」
531: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/19(火) 21:49:55 ID:IMomuk4E
魔王「伴侶がいるから今を守れておる。バリスタを食らえ」
魔物の王「!?」(声が聞こえるどこか!?いつの間にか居ないぞ‼)
じゃらじゃら
バリスタから放たれた鎖付きの矢がそれる
魔物の王「はん!!何処を狙って………!?」
じゃらじゃら!!
ちゃん!!
魔王「お前が来ぬから余が来てやったぞ‼」
魔物の王「鎖を伝って来たか‼」
魔王が放たれた鎖の上を走る
532: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/19(火) 21:51:03 ID:IMomuk4E
魔物の王「ふん!!」
鎖を弾き飛ばす
魔王が………飛ぶ
魔物の王「せっかく来たが残念だ!!落ちろ!!」
がしゃああああああん
533: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/19(火) 21:57:13 ID:IMomuk4E
じゃらじゃら!!
ちゃき!!
魔王が飛び移る。風に導かれて
バリスタから打たれた鎖を踏み台にする
凍将軍「とにかく打ちまくれ‼」
魔物の王「な……に……?」
バリスタから放たれた鎖たちを足場に
跳び移り続ける
魔物の王「早い!!ヘルバーニング」
魔物の王の廻りで魔力が爆発し鎖が砕け飛び散る
眼下の家に落ちていく
魔物の王「ははは!!護れてないぞ!!」
534: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/19(火) 22:02:01 ID:IMomuk4E
一本の遠くの鎖が大きくしなる
迫ってくる
魔物の王「そこか!!!」
爪で切り刻む!!
魔王「ん!!」
破片で角度を変える
爪をよける
魔物の王「背後か!!」魔王「こっち」
魔王の声がする方へ爪を向けたが………何も居ない
魔王「………音送り………落ちよ邪な魔物!!」
背後から気配が!!
ズバァアアアアン
535: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/20(水) 01:48:44 ID:2SqgAQW6
方翼は切り落とされ
方翼は凍る
浮遊する魔法が途切れ
魔物の王が堕ちる
魔物の王「くっ!!」(地面で体勢を立て直し………)
魔王が魔物の王を踏み台し飛び上がる
だが
鎖はない
落ちる
魔物の王「はははは!!!!その高さで落ちるんだ‼お前の貧弱な体では耐えられない」
魔王「…………下を見ろ」
魔物の王「………!?」
537: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/20(水) 01:55:57 ID:2SqgAQW6
衛兵「槍を!!」
兵士「皆!!集まれ!!」
着地地点に兵士が集まり
槍を一斉にかがけ
壁のようになる
魔物の王「むしどもがしねぇええ!!!!!ヘル………」
じゃらじゃら!!
魔物の王「ぐぼっ!!」
落下中にバリスタが当たる
硬い皮膚に弾かれる
槍壁も移動し落下を待つ
魔物の王「魔法を唱え……ぱくぱく」
魔王「音奪い」
538: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/20(水) 01:59:27 ID:2SqgAQW6
魔物の王「………!?」(このままでは‼)
魔王「カイザーフェニックス!!」
追撃
魔物の王「…………ぱくぱく」
魔物の王に炎のとりがぶつかり落下が勢いをます
そして
槍の壁に落ちる
魔物の王「がああああ!!!!!!!」
全身に槍が深く深く突き刺さり
下の兵士たちは返り血で真っ赤になる
539: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/20(水) 02:20:46 ID:2SqgAQW6
デーモンの重さで槍が折れ
兵士が下敷きになるが皆這い出す。
兵士「うわ、血だらけ」
衛兵「何がるかわからん‼脱げ脱げ!!」
黒い玉も消滅
勇者王「魔王!!」
デーモンの状態で屋根から飛び
落ちてくる魔王を抱き締め
その勢いのまま地面に叩きつけられ、転がる
………
むっくり
勇者王「…………高いところ嫌いじゃなかったのか?受け止めなければ頭からドンだったぞ」
魔王「下にあなたがいるから信じてた………落ちても大丈夫なら安心」
540: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/20(水) 02:36:45 ID:2SqgAQW6
魔王「ありがとう……あなた」ちゅ
勇者王「………///」
魔王「照れることあるんだ」
勇者王「ばっか……だまってろ」
姫様抱っこで魔物の王の元へ
541: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/20(水) 02:40:55 ID:2SqgAQW6
魔物の王「………」
勇者王「介錯してやろう」
魔物の王「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね!!!」
勇者王「所詮魔物か………礼節はいらない」
魔王をおろし
デーモンの斧を取りだし振り上げ
叩き落とした………
542: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/20(水) 02:44:17 ID:2SqgAQW6
そのあと亡骸を持って魔物の前にたったが
皆、一目散に逃げる
魔物避けとして
亡骸を置くことにした
それからは
軍団長が挨拶とバリスタの鎖によって壊れた家など復興が始まる
魔王が指示し
決まった
543: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/20(水) 02:50:43 ID:2SqgAQW6
凍る谷首都の別の酒場
魔王「一段落した。酒!!」
勇者王「部下が復興で頑張ってんのに」
魔王「部下がやる………我よりうまくやる。そういうのを任せる言うんだ。それにここにはいつまでも居れないんだろ?」
勇者王「そうそう………で、明日。その場所に行こうと思う。始まりの場所」
魔王「それはいったい何処だ?未だにわからん」
勇者王「ああ………ついてきたらわかるよ」
544: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/21(木) 07:47:43 ID:qevV9slk
雪を掻き分けて進む
凍る谷の首都が一望できる丘へ
魔王も途中からわかったようだが
なぜ始まりなのかがわかってないようだ
そりゃ本人にはわかるまい
全てここから始まった
雪を踏み
風でどかしながら
目的地に着く
魔王「…………うーむ、わからぬ」
勇者王「ついたが………誰もいない」
545: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/21(木) 08:34:48 ID:qevV9slk
魔王「………風が冷たい」髪をみみにかける
金色から茜色、紅色に変わり………そして金色に戻った
太陽の光の加減かと思ったが一瞬での出来事だったため。わからない
勇者王「今、髪を色が変わった?」
魔王「????」
546: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/21(木) 08:53:18 ID:qevV9slk
魔王が自分の髪先を見る
魔王「金色」
勇者王「う……うむ………みまちがい?」
魔王「うーむ」
???「いいえ……みまちがい出はないでしょう」
547: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/21(木) 11:49:44 ID:uOzrWnC2
魔王「!?」
勇者王「!?」
俺らは剣を抜き
距離を取る
後ろに向いた瞬間驚きを隠せない
ドッペルゲンガー
亜麻色の髪
それ以外は魔王によく似た顔つき
体は少し細めで、胸の膨らみもおしとやか
顔以外は別人である
勇者王「………見たことあるソウルだが………誰だ。魔王の顔を模した偽者」
魔王「……………名を名乗れ」
罪人「罪人であります。その時はどうもありがとうございました」
548: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/21(木) 11:52:04 ID:uOzrWnC2
魔王「…………へ?」
勇者王「女だったか?」
罪人「いいえ………男でした」
魔王「……………へ?へ?」
困惑
勇者王「………敵じゃないから剣をしまおうか……先ず」
罪人「お久しぶりですね。ちょっと変わりすぎましたか?」
549: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/21(木) 11:53:39 ID:uOzrWnC2
魔王「変わりすぎ………しかもなぜ我の顔なんだ!!」
勇者王「そう、それだ!!なぜ?」
罪人「話せば長くなりますが………説明しましょう」
罪人が語り出す。
550: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/21(木) 12:01:56 ID:uOzrWnC2
罪人「………あの日、私は変わろうと思いました。太陽の光。太陽の美しさを胸に。そして………あの薬にあいました」
魔王「………」ちら
勇者王「こっちを見るな。あの薬は………そこまで効力はないはず………強い意思がなければ」
罪人「変わりたい。そう、目に焼き付いた太陽の様に明るい彼女に………」
魔王「私?」
勇者王「それでその顔か………」
罪人「これは手術しました。そして………新しくなった私は今までの罪を改めるため……人助けをし始めました。太陽の導きを信じ」
551: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/21(木) 12:12:46 ID:uOzrWnC2
罪人「この顔で………人々に一人一人対話を行いました。そして………太陽の素晴らしさ。人には小さな太陽の心があることを説きます」
聖人「そして………幾人か救っていくうちにその幾人も人を助け………大きな宗教へと変化しました。自分は罪の償いをしているうちに」
勇者王「…………その宗教は?」
聖人「太陽信仰………太陽の光を崇めよ。太陽の光神を崇めよ」
勇者王「あつっ!?」
勇者王の木の箱から熱を持って女神の名簿が飛び出る。雪の上に落ちたそれは雪を溶かしページが勢いよくめくれる。
そしてピタッと止まる。罪人だった名が書き換えられ、1ページ戻り………白紙だったページに色がつき始める。
太陽………その下の……女性
茜色を主体に濃さで色分けをする
552: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/21(木) 12:19:56 ID:uOzrWnC2
聖人「あるエルフの族長は悩んだ………魔王は必要か否か………そして答えを出した」
聖人「あるダークエルフの族長は悩んだ………国が傾きつつあることを………このままでいいのかと。そして答えを出した」
聖人「幾人もの悩める者たちを導く太陽を欲した」
聖人「そして生まれました。太陽を愛する者たちの宗教。魔王さま………始まりの地へお立ちください」
魔王「???」
勇者王「……あそこに行けばいい」指さし
魔王「う、うむ?」
553: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/21(木) 12:26:21 ID:uOzrWnC2
丘に立つ
魔王は気付かない
髪が茜色に染まっていることを
魔王「いいのか?これで?」
聖人「ええ……」膝をつく
勇者王「…………魔王お前はそのままでいい」
聖人が拝む
魔王が困惑
聖人「ありがとうございました。これで全部儀式が終わりました」
勇者王「ひとついいか?…………魔王にその資格はあるか?」
聖人「あります。始まりの場所。そうここは奇跡の始まりの場所…………今のこの瞬間。奇跡を起こした場所、起きた場所です。そうでしょう?寵愛を受ける君………」
勇者王「…………そうだな」
554: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/21(木) 12:31:31 ID:uOzrWnC2
魔王「……私、話が見えない」
勇者王「見えなくていい気にしないことだ。まぁ魔王のお話だ」
魔王「魔王………面倒くさい」
勇者王が名簿を拾い上げる
聖人「失礼します。そうそう愛の女神さまがお見栄になってます………協会で。また会いましょう。ゆっくりしたいのですが話をしたいっと門下生が多くて多くて」
勇者王「うむ……また」 魔王「またね〜」
555: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/21(木) 12:36:02 ID:uOzrWnC2
勇者王(奇跡か…………奇跡を起こしたな………)
自分が彼女の笑顔を見たい一心で彼女の運命を変えた。
ほんの一瞬。たったそれだけでここまで続いているのは奇跡だろう。
魔王「………なんだったんだろうか?」
勇者王「………魔王。微笑んでほしいな」
魔王「!?………勇者王から催促なんて……うん。でも、いざ微笑んでほしいって言われると……その恥ずかしいな」にこにこ
勇者王「そうだな。また後でいいぞ」(うん………)
俺にとっても太陽の様に暖かい微笑みだよ
556: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/21(木) 17:31:02 ID:.WXlyvMg
教会
愛の女神「こんにちは。勇者王と同胞」
勇者王(…………やっぱりそうなるのか)
愛の女神「名簿集めお疲れ様………そしてお願いがあります」
愛の女神がマップを広げる
そして
指を指した
愛の女神「この町へ行ってください。飛竜王がつれていってくれます」
魔王「ここへ?」
勇者王「何がある?」
愛の女神「何かがあります。強い力があったのですが…………今はないんですよ」
557: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/21(木) 17:33:14 ID:.WXlyvMg
勇者王「わかった行ってみよう」
魔王「名簿は渡さなくていいのか?」
愛の女神「魔王。最初は貰う予定でしたがあなたが持っていても大丈夫です」
魔王「我が?」
勇者王「大事にしろよ?」
魔王「う、うむ」
558: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/21(木) 17:52:00 ID:.WXlyvMg
魔王「うーむ………なんだその暖かい目は」
愛の女神「いえいえ………嬉しい限りです!!」手を握る
魔王「??」
勇者王「仲良くな」
魔王「??」
バサッ
飛竜王「まだ?速く行きたいんだけど」
勇者王「………せかすな。まぁ行くがな」
561: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/21(木) 19:03:33 ID:etWst2jU
場所は帝国と魔国の西よりの境
自分達がまだ帝国内を歩くため通らなかった場所
昔は観光地で有名だった場所だ
その観光名所は
どの国よりも大きな時計搭があり、一国の城塞に匹敵する固さを持っている。
だが
今は
針が動かない………止まったままであり観光地としては………人気がなくなってしまった。
562: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/21(木) 19:05:43 ID:etWst2jU
飛竜王「じゃ〜ね〜まだ運送業があるから」
勇者王「ああ、ありがとう」
魔王「やっぱり速いね」
しかし夜である
さっそく別れたあと宿屋に泊まった
暗いため時計搭も見えなかった
563: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/22(金) 09:56:15 ID:x.cz7QIw
次の日
何をするか決まってないので
魔王が時計搭が気になるため
近くに行く
近過ぎると真上に向かないといけない
針が読めない
ただ
魔王「でかい」
勇者王「すごいなこれ…………」
魔王「………でも動いてないし。あと」
町のみんなは顔が暗い
雰囲気がドロッとしている
564: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/22(金) 10:10:11 ID:x.cz7QIw
魔王「……………あのー」
通行人に聞く
魔王「時計治さないんですか?」
「………外ものかい………ドワーフのおっちゃんに聞きな。ドワーフが担当だよ」
魔王「…………」
勇者王「魔王?」
魔王「ねぇ………聴きたくない?」
時計搭の音
565: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/22(金) 10:11:23 ID:x.cz7QIw
好奇心
大きいものへの憧れ
尊敬
圧巻の大きさの時計搭が動いていないのは
つまらない
魔王はそう考える
ドワーフのおっちゃんのいる工房へ
566: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/22(金) 14:15:38 ID:x.cz7QIw
ドワーフ「ん……なんだ。店じまいだよ」
勇者王「………釜に火がない」
ドワーフ「はん……客がいねぇから仕方がねぇ」
魔王「……あの〜時計搭……」
ドワーフ「…………残念だったなありゃ直せねぇ」
魔王「なぜ?」
ドワーフ「命令は来たが!!!お金は俺ら持ち………上は金を出したくない。それに設計図もない。人もいない。何もかも足りねぇさ………あそこの部屋が復興委員会室だが椅子机だけさ」
魔王「本当にないもない」
ドワーフ「帰んな………」
567: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/22(金) 14:53:29 ID:x.cz7QIw
魔王「…………ここお借りしていいか?」
ドワーフ「好きに使えばいい」
部屋にはいる
埃っぽい
勇者王「………掃除しなくちゃな」
魔王「掃除しよう、でだ!!作戦会議だ」
勇者王「おう?」
魔王「決めたことは最後までやる。我は音が聞きたいから直す!!あきらめなければ勇者になれるぞ‼な?得意分野だろ?」
勇者王「むちゃくちゃな………まぁでも」
女神が直せと言ってるなら
直せねばな
勇者王「わかった」魔王「あなたの一言は………やはり安心できるな」
568: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/22(金) 19:37:57 ID:x.cz7QIw
魔王「………っというのも」
勇者王「?」
魔王「思い付かない」テヘペロ
勇者王「掃除しよっか…………」
魔王「あい!!」
569: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/22(金) 19:44:23 ID:x.cz7QIw
黒板
魔王「では!!第一回!!時計搭修復について!!」
勇者王「」ぱちぱち
魔王「意見を。どうしたらいい?」
勇者王「うむ。先ずはお金が居るよね」
魔王「ほう……」
勇者王「雇うにも何するにもお金が居る。人を雇わなければならない。設計図とかどうしたらいいかもわからんし。資金集めだ」
魔王「………どうやって?」
570: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/22(金) 19:50:21 ID:x.cz7QIw
勇者王「ここに盗品がある」
木箱を叩く
勇者王「お前を護るために色々やったけど使わなかった物たちを売れば少しは足しになるかな…………問題はここで盗品扱ってる店はない」
魔王「いきなり非合法でビックリした。さすが勇者………黒い。踊り子でやってみようかな?」
勇者王「人が集まらないと微妙だな………」
魔王「……………よし!!一旦解散しよう‼帝国行くぞ‼」
勇者王「だな!!資金を集めよう」
571: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/22(金) 19:53:30 ID:x.cz7QIw
移動2日
帝国
1日目
魔王
踊り子で稼ぐ
少量
勇者王
盗品販売
金塊多数
572: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/22(金) 19:56:20 ID:x.cz7QIw
魔王「ふふふ………結構貰ったぞぉ……勇者王驚かしてやる」
魔王「あなた!!どれだけ稼げれ………」
勇者王「ああ、金塊は全部地下に投げてくれ」
「へい」
「いやぁ……金持ちでんなぁ」
魔王「…………」隠す
勇者王「魔王おかえり」
573: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/22(金) 19:59:23 ID:x.cz7QIw
家ノ前に馬車が………重たいものを運びいれていた
魔王「…………」(稼ぎすぎぃ!)
勇者王「ん……おっ?儲けた?」
魔王「……ちょっとだけ」
勇者王「おおすごいじゃないか‼………才だなやっぱ」
魔王「………あなたより少ない」
勇者王「いや……これ、色々の備蓄分だから」
勇者王「明日から稼いでいくよ」
574: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/22(金) 20:02:49 ID:x.cz7QIw
勇者王「いや………これ一本で行けるんじゃないか?」
魔王「うむぅ?………そ、そうか?」
勇者王「そうそう」
魔王「ふふふ!!すごいでしょ‼」にぃ
勇者王「すごいすごい」
575: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/22(金) 20:08:27 ID:x.cz7QIw
それから数日後
帰ってきた
魔王「勇者王………部屋がお金いれる金庫にするのはいいけど…………入れなくなったね」
勇者王「しまったな………金塊呼び寄せて積んでいたら………作業できなくなったぞ」
二人で呆れる。家に置いておけないためミミック転送で持ってきたはいいのだが
ドワーフ「………お、おいなんじゃこりゃあああ!?
!?久しぶりに帰ってきたと思ったら」
576: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/22(金) 20:13:40 ID:x.cz7QIw
魔王「いやぁ………一応これだけしか集めれなかった」
勇者王「資金は集めたんだけど………部屋借りないといかんなぁ………」
ドワーフ「お、お主ら二人でか!?」魔王「ほぼ勇者王」
ドワーフ「あんたら一体なにもんでさぁ?」
魔王「現魔国の王!!勇者王の伴侶事魔王であるぞ‼」
勇者王「凍れる谷の代理王の勇者王。まぁその黙っててくれませんか?」
ドワーフ「あんたたち普通の冒険者じゃないのか!?………すまねぇ………しらなんだ」
577: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/22(金) 20:17:23 ID:x.cz7QIw
勇者王「悪いのは魔王ですから」
魔王「なぜ?」
勇者王「名前だけでいいだろ………お忍びなんだから」
魔王「だった!?」
ドワーフ「安心せい!!口は固い…………であんあたらはあれを直すって言うんかい?」
魔王「もちろん。でも………難しい」
ドワーフ「…………設計図と材料、人がいりゃいいな」
勇者王「設計図なら………なんとかなるかもしれん」
578: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/22(金) 20:18:32 ID:x.cz7QIw
ドワーフ「なんじゃと!?」
勇者王「とにかく時計搭の鍵を貸してほしい」
ドワーフ「何をするんじゃ?」
勇者王「…………風で探るんだよ隅々まで」
579: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/22(金) 20:23:48 ID:x.cz7QIw
勇者王「あと図書室で図面があれば………ないだろうなぁ」
ドワーフ「ない」
勇者王「くぅ………一から書き上げるか………とほほ」
魔王「がんば!!!!」
勇者王「とにかく製図を作る。製図盤とか一式貸してくれ」ドワーフ「お安い御用だ!!」
580: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/22(金) 20:27:05 ID:x.cz7QIw
ドワーフ「設計図ができらぁ材料で加工して行ける」
魔王「おっ!!進んだ!!」
勇者王「まぁまて……先ずは設計図制作する」
魔王「我は何をすればいい我は何をすればいい!!」
勇者王「ごめんすることない」
魔王「………………」
581: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/22(金) 20:29:23 ID:x.cz7QIw
時計搭下酒場
魔王「…………ちびちび」しょぼーん
魔王「我だって手伝いしたいじゃないか………」
勇者王はドワーフと一緒に時計搭のなかを見に行った
魔王「…………邪魔になるよねぇ私………はぁ」
583: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/23(土) 19:29:17 ID:5/EtArA2
「お隣いいかしら?」
魔王「ん?」
装飾された鎧
長い耳
魔王「マクシミリアン!?」
エルミア「エルミアでいいわ。夫さんは?」
魔王「時計搭の設計図作ってる………」
エルミア「ふふ、やっぱり面白そうな事をしてるのね」
魔王「?」
エルミア「噂で聞いたわ………マクシミリアン家で支援するわ。あの時計搭は私の代でも動いていなかった。あれは………何か特別なものよ。そう思う」
魔王「支援!?えっ!?どどうしましょう!?夫に相談だ!!!」
584: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/23(土) 19:37:09 ID:5/EtArA2
魔王「…………」風魔法で伝える
勇者王が酒場に来てくれる
勇者王「それは嬉しいです。ご婦人」
エルミア「ふふ、まぁお小遣いをお渡しするだけですよ。なにすればいいですか?」
勇者王「設計図はまだです。それが出来しだい人手が欲しいです。まぁまだ待って頂きたい」
エルミア「わかった。じゃぁそうね………ここは土地建物が格安で売ってるわ買い占めてきましょう」
勇者王「魔王仕事だ………魔王も買ってこい。凍れる谷の兵士分。収集かける。資金は凍れる谷の軍備から」
魔王「わかった!!」
エルミア「あら……気付いたのかしら」
勇者王「住む場所確保より後の方で必要だな」
エルミア「ええ………必要。他はまだでしょ?」
勇者王「俺らだけ」
魔王「????」
585: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/23(土) 19:42:53 ID:5/EtArA2
エルミア「ふふ………いい買い物ね」
勇者王「ええ」
魔王「悪い笑みだなぁ」
マクシミリアン家の支援でお金の工面が少し楽になった。
586: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/23(土) 19:49:44 ID:5/EtArA2
それから数日
時計搭の中身を書き記し
帝国の時計屋に依頼を出す
帝国時計屋自身が来てくれ
不備となぜ動かないか調査
だが
勇者王「足場がない?」
帝国時計屋「全部朽ちて落ちてきている。新しい足場がないと仕事も出来ないと思います」
勇者王「…………ドワーフ」
ドワーフ「足場はどんなのがいいんじゃ?」
時計屋「人が最上階まで行ければ。振り子と錘に当たらないように作っていただければ」
ドワーフ「螺旋階段で行くか設計図頼む」
勇者王「ああ、書くにはいいが………知識がないか書きようがない」
建物を立てる専門家に聞くことに
587: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/23(土) 19:50:21 ID:5/EtArA2
ゆっくり
確実に
進んで行く
直すために
588: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/23(土) 23:27:02 ID:Sb.uYH8.
地道な積み重ね好き
590: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/24(日) 10:24:21 ID:PzvBk0Ow
復興委員会部屋
新しくなった
勇者王「人手がいるなぁ………材料も」
ドワーフ「材料は頼んだぞい………しかし組み立てる者がおらん」
魔王「あなた…部下がお見栄です」
「勇者王どの!!」
勇者王「ん?………帝国にいた凍れる谷の兵士たちじゃないか!!」
凍れる谷兵士長「はい!!ただいま10人程ですが参上しました‼」
勇者王「ありがとう!!………忙しいのにすまぬな」
591: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/24(日) 10:28:03 ID:PzvBk0Ow
凍れる谷兵士長「いえ!!殴りあって10人決めました。呼んでいただいた栄光を誇りに思います」
勇者王「殴りあった???」
凍れる谷兵士長「10人選抜は………ジャンケンではなく腕っぷしで決めました。私も危うかったです。負けたものは悔しそうでしたねぇ」
魔王「…………そこまで」
凍れる谷兵士長「そこまでです‼騎士の誇りにかけて!!働かせてください‼」
勇者王「よかろう!!名簿に名前を書け!!」(やべえ………こんなに部下がいとおしいとは)
592: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/24(日) 10:30:14 ID:PzvBk0Ow
着工
ドワーフ「すまねぇ………こっちに人手が欲しい」
勇者王「10人でいいか?」
ドワーフ「おう!!」
勇者王「………あとは組み立てる者がいるか………」
魔王「あなた〜知り合い来てる。それも………なつかしい方々」
勇者王「?」
593: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/24(日) 10:33:52 ID:PzvBk0Ow
黒騎士団長「建物買い漁り残してくれて。ありがとう」
勇者王「資金がなかっただけだ。久しいな団長!!」
黒騎士団長「まぁ私は建物を買いに来ただけだがな。そうそう………用件はな俺ではない」
「よぉ!!勇者!!」「久しぶり!!」「刀の鍛練は怠ってないだろうな」
勇者王「あれ!?………………先輩方………」暗いかお
魔王「……………」
594: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/24(日) 10:42:57 ID:PzvBk0Ow
魔王寄り添い、肩に手を叩いた後
自分の前に出ていく
魔王「遅くなりました。現魔国の王、魔王であります。勇者王の妻で、たびたび夫がお世話になりました。ありがとうございます」
黒騎士の面々がジロジロ魔王を見る
勇者王「色々、すみませんでした。ですが自分は後悔してません」頭を下げる
「おめぇ……この子のために」
「はぁべっぴんだな」
「その意思は刀のように鋭い………大きくなったな」
黒騎士団長「………勇者王。昔の事は水に流している。私は帰るがいまここで黒騎士が何かしていることは私は知らない。こいつらは長期休暇だしている。ではな」
勇者王「………ありがとうございます」ぺこり
595: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/24(日) 16:45:39 ID:MZKt27yY
「おらおら、どこまでやったんだ?」ぐりぐり
勇者王「いたいいたい!!…………えっと……その」
魔王「経産婦です。そう………ダメでしたけど」
「………」
勇者王「先輩謝って」
「す、すまねぇ……」
「全く最低だな」
「ちゃちゃっと荷物を置いて手伝う準備をしよう」
魔王「まぁ気にしないでください。今度は産みます‼」
「おう……まだ若いのに頑張るな……魔王か一応」
勇者王「部屋はご用意しますよ」
596: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/24(日) 16:52:35 ID:MZKt27yY
勇者王「これでちょっとは作業できるかな?」
魔王「勇者王」
勇者王「ん?」
魔王「いつになっても………後輩だね」
勇者王「………///しらん!!」ぷいっ
魔王「くすくす」(新鮮だったなぁ)
597: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/25(月) 20:05:31 ID:uJW5AO0M
着工、ゆっくり組み立てていく
昔の残った足場を落としながら積み上げる
勇者王「ふむ」
少しづつ上へあがっていく
足元も確認しながらの作業
魔王「………あなた、外が騒がしい」
勇者王「ん?」
600: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/26(火) 20:29:01 ID:iV79xdMo
執政官「ドワーフ………お金は何処からいただいたんだ?税金分払ってもらわないと。さぁ持っていけ」
ドワーフ「くそ執政官!!さっきから言ってるだろう‼これはワシのじゃない!!」
数人の兵士が金塊を持ち運ぼうとしている
執政官とは多分この首都最高責任者だろう
魔王「あれ……どうしよう」おろおろ
勇者王「…………止めてくる。こら!!」
執政官「ん?なにかな?」
勇者王「それは俺のだ。なに勝手に取ってる‼」
601: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/26(火) 21:07:24 ID:vcgznL.o
執政官「余所者………お主のもだと?………どこの者かしらん。嘘はダメだ」
魔王「嘘ではない!!」
執政官「…………あやしい。お主ら二人にこんな物を持っていると思えない。持ってけ‼」
602: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/26(火) 23:38:39 ID:vcgznL.o
兵士「しかし………」
執政官「我が国の税金分だ」
魔王「ぐぬぬ」
エルミア「あら?………なぜこんなことに?」
勇者王「勝手に奪っていくんだ」
エルミア「黙ってみてるの?」
勇者王「どうしよかなって。身分証明するか?騒ぎになるよなぁ。部下には任せろ言ってあるけど」
兵士「たぁ!!大変です!!魔物が!!」
執政官「なに!?金塊置いて場所へ!!」あせあせ
勇者王「?」
603: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/27(水) 00:35:55 ID:Zh46pApE
兵士が金塊を投げすてる
魔王「うん?………センサー飛ばそうか」
勇者王「魔物………武器も木箱置いてきたぞ」
エルミア「我が向かおう」
魔王「あっ!!私もいく」
勇者王「………たちまち作業中止」
604: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/27(水) 00:42:04 ID:Zh46pApE
兵士「止まれ!!」
アラクネ「なに?楯突くの?かじっちゃうわよ?」
皇子「やめないか………」
魔王「知り合いやん!?」
エルミア「あ、あの異形が!?」
魔王「一応彼の嫁さんですよ………」
エルミア「失礼しました」
執政官「止まれ!!魔物!!」
605: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/27(水) 00:45:38 ID:Zh46pApE
執政官「兵士が囲んでいる‼おとなしく出ていけ‼」がくぶる
アラクネ「あら?…………弱そうな方」
皇子「煽らない煽らない。すまない………私たちは別に」
執政官「皆が怖がる‼最後の忠告だ‼その化け物をつれて去れ!」
皇子「」かちん
皇子「君………ここの最高責任者かい?」
606: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/27(水) 00:49:58 ID:Zh46pApE
執政官「はん!!そうである‼黙って出ていけばなにもしないでやろう‼」
皇子「最高責任者の癖に…………なにも知らないんだな」
エルミア「…………あれってやっぱり皇子ではないか?」
魔王「知ってる?」エルミア「勿論。今は2番目に王に近い」
執政官「誰か知らないが………ここは俺の町だ」
皇子「……………帝国の傘下だ」
607: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/27(水) 00:54:09 ID:Zh46pApE
エルミア「皇子………なぜこんなところへ?」
執政官「はん?なんだ女…………でしゃばって」
皇子「勇者王と魔王が何かしてると聞いて飛んで来たんだ。人手が欲しいとも聞いてね」
エルミア「なるほど。お主も何か関わったのだな」
アラクネ「近付かないで。私のよ」皇子「いやいや。なにもないって嫉妬しない」
エルミア(あら………本当に夫婦なにね)
エルミア「」
608: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/27(水) 12:38:06 ID:6RB94dlM
エルミア「険しい道でしょうね」
皇子「元から知ってのことだ」
執政官「くそやろう!!無視しやがって!!」
エルミア「…………図が高いぞ。目の前にいる方を知らないのは落ち度である」
執政官「はん?」
エルミア「私はマクシミリアン元当主エルミア、マクシミリアンである。そしてこの方は帝国第3皇子であるぞ」
執政官「!?」
皇子「兄でも父でも伝えておこう。少しムッとしたからな」
魔王「めしうま」
609: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/29(金) 19:03:59 ID:3jfGJbJ2
魔王「どうしたのこんなところで」
皇子「手伝いに」
アラクネ「はろー魔王。夫にはあったかしら?」
魔王「うん!!」
皇子「ではご挨拶にうかがうよ。あと女騎士もくるってさ」
魔王「なんか集まりだしてきた」
610: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/29(金) 19:05:48 ID:3jfGJbJ2
執政官「ぐぎぎぎ」
兵士「執政官どの………どうしましょうか?」
もうすでに入り込んでいる
執政官「なにもするな………今は」
611: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/29(金) 19:08:30 ID:3jfGJbJ2
夜
勇者王「結構増えたな………」
皇子「久しぶり。これ嫁さん」
アラクネ「こん」
勇者「へぇ〜自分と同じゲテモノ好きなんですね」
魔王「ゲテモノ!?」
皇子「ええ」
アラクネ「肯定しないで………気にしてるんだから」
612: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/29(金) 20:45:50 ID:3jfGJbJ2
次の日
ドワーフ「はぁはぁ!!すまねぇ…………」
勇者王「ん?どうした」
ドワーフ「…………設計図がない」
勇者王「なに!?」
魔王「どういう事だ‼」
ドワーフ「工房が荒らされてた…………悲しいが盗みにはいられたようだ」
勇者王「…………一から書き直すか」
遅れるな工期
613: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/29(金) 20:50:44 ID:3jfGJbJ2
アラクネ「お客が来てるぞ………大きい時計」
盗人「………すげぇ……」
黒い装束を身にまとった
小さい子が
勇者王「盗人?」
盗人「久しぶりです。勇者さん。盗人です」おじぎ
魔王「ちょっと雰囲気変わったね」
盗人「ええ………裏の話ですのですみませんが黙って貰えませんか?手伝いに来ました」
魔王「わかった。だそうだ勇者王」
勇者王「うむ………盗人。盗みは得意か?」
盗人「忍ぶのは得意になりました」
614: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/29(金) 21:09:10 ID:3jfGJbJ2
勇者王「実は…………」
工房が荒らされてたことを話す
盗人「ふむ、勇者さん。知らないんですか?」
勇者王「?」
盗人「手当たり次第壊すのも目的。盗みも目的…………怨みを買うことは?」
勇者王「あ〜わからん」
ドワーフ「執政官」
魔王「へ?」
ドワーフ「執政官のせいじゃないか?………怪しいのはきっと」魔王「しかし証拠も」
盗人「……………少しお待ちを」
616: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/31(日) 13:22:25 ID:FQ04uE2A
盗人「………これ」
切れた布
617: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/31(日) 15:54:57 ID:K4wWGf0w
勇者「ん?………切れた布?」
盗人「暴れたときに千切れたのでしょう。証拠ですね。あと、設計図を持っていれば犯人ですが燃やされているかもしれません」
魔王「そんな…………」
勇者「わかった。賃金弾もう………いくらでやる」
盗人「………今回は恩を返しに来ましたから。1日ください」
勇者「よし。わかった………今日は休日だ」
618: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/31(日) 15:57:12 ID:K4wWGf0w
ドワーフ「へい。酒飲み行こうぜ」
北の国の兵士「いくいく」
黒騎士「がはは!!なんだ今日はしないのか‼」
魔王「ワレもぉ!!」
盗人「では…………明日」 しゅぅ
619: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/31(日) 21:53:21 ID:1bwyWkkM
勇者王「…………」
魔王「いかないの?」
勇者王「少し…………本職やって来る」
魔王「………いってらっしゃい」
勇者王「行ってきます」
620: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/31(日) 23:46:29 ID:bxY6f1R.
夜
屋根の上
盗人「…………勇者王さん」
勇者王「よくわかったな」
盗人「勘です」
勇者王「…………何を盗んだ?変わった」
盗人「ある巻物を、東方の書物ですね。そして仕事をしながらカラテを鍛えました。家主が出ていきます」
勇者王「わかった。忍び込もう」
窓は鉄格子
玄関から扉を開ける
勇者の特長
忍び込む
621: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/01(月) 00:06:10 ID:Q468X826
勇者は音を立てても響かせないが
盗人は足音がしない
屋敷
使用人の位置に気を付けながら
2階に入り込む
それらしい部屋
執務室の机に見覚えのある物が
盗人「………執政官の兵士に問いただした通り」
勇者王「あっさりだったな」
盗人「布の切れ端は…………壁にかけてある服ですね。工房は工具が多い………たまたまだったんでしょうが………ん?」
勇者王「女神の印…………敵だったか」
622: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/01(月) 00:08:46 ID:Q468X826
盗人「…………料金」
勇者王「1金塊」
盗人「わかりました。お買い上げありがとうございます」
監視の任務を頼んだ
勇者王「邪魔するようなら………」
盗人「もちろん」盗賊の短刀を構える
勇者王「変わらないな得物」
623: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/01(月) 00:12:33 ID:Q468X826
盗人「これは変わりました」手に鉄の???
それを投げ、机の先、椅子に刺さる
メッセージ
勇者王「変わったナイフだな。盗人」
盗人「………クナイダートです。あとですね………名前が変わりました」
勇者王「?」
忍者「忍ぶ者と」
624: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/01(月) 00:55:09 ID:Q468X826
忍者「…………裏から見守ってます」
勇者王「そうか………お前は………そういう事にしたんだな」
忍者「…………」
勇者王「金塊は孤児院に送ろう。では………家主が帰ってくる。ずらかるぞ」
625: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/02(火) 12:34:45 ID:kUrkRdqc
買い取った宿屋
勇者王「…………」
魔王「おかえり」
勇者王「寝ていなかったのか?」
魔王「ええ」
テーブルにお酒とサンドイッチが皿の上に置いてある。
椅子に座った
魔王「どうぞ、晩御飯食べていませんよね?」
勇者王「ああ、いただくよ」
ハムとサラダのサンドイッチをいただく
626: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/02(火) 12:38:24 ID:kUrkRdqc
卵も甘くておいしい
勇者王「…………」
魔王「どうぞ」葡萄酒を注ぐ
葡萄酒を一口飲みこむ
勇者王「…………ごちそうさま」
魔王「…………」
勇者王「なぁ………これお前の手作りだな」
魔王「よくわかったね」
627: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/02(火) 12:43:42 ID:kUrkRdqc
勇者王「チラチラ見すぎ」
魔王「ひ、ひさしぶりに厨房入ったから……し、仕方がない。おいしかった?」
勇者王「おいしかった」
魔王「うん………………こうやって家事を出来る日が来るといいね」
勇者王「難しいだろうな…………立場がな」
魔王「…………うん」
ほんの少し淋しい気持ちを思い出した
628: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/02(火) 19:51:36 ID:Ym75VfT6
次の日
順調に足場が作られる
皇子「おーい。上げ‼」
アラクネ「はーい」
蜘蛛の糸で吊るされた材料で上からはめていく
非常に工程の進みが速い
勇者王「うむ」
魔王「あっ!?あれ!!」
629: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/02(火) 20:00:41 ID:Ym75VfT6
何か異形な1団が
手枷をもった魔国の住人
ドワーフ「おお!!懐かしいな‼魔国の者たちか」
ちょうど図面の話し合い中だった
勇者王「ありゃ………罪人か?」
魔王「あっ!!あれ!!」
ダークエルフの族長らしき姿がこっちに歩いてくる。綺麗な女性と一緒に
630: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/02(火) 20:06:36 ID:Ym75VfT6
ダークエルフ族長「魔王さま………魔国精鋭。馳せ参じました」
聖人「太陽の使徒の精鋭、馳せ参じました神子さま」
魔王「お、おう!?………そっか、ありがとう」
聖人が連れてきたのは罪人なのだろう
だが皆、償いを 目指す者たちであることはわかる
ダークエルフ族長が連れてきたのは魔国の種族代表らしい。色んな種族が一同に介している
631: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/02(火) 20:10:02 ID:Ym75VfT6
ダークエルフ族長「ジャンケンで飼ったものたちです」
聖人「同じく………お仕事をくださいね」
勇者王が名簿に記し、一人づつ配置していく
魔王「…………なんかいっぱい集まってくれるね」
勇者王「そうだな…………」
632: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/02(火) 20:12:15 ID:Ym75VfT6
時計塔の修復がすすむ
毎日
喧嘩もするが
笑いあったり
助け合ったり
少しづつ
仕事が終わってくる
633: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/02(火) 20:16:10 ID:Ym75VfT6
休日の日を定めた日の前日は宴会である
魔国からの差し入れ(ダークエルフ代表への妬みの手紙が一緒)が送られ
帝国からもマクシミリアン家と信者から差し入れがおくられてくる
それを費やす日だ
町に残った民間の人にもお裾分けをする(日頃お世話になっている)
634: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/02(火) 21:05:26 ID:Ym75VfT6
鎚を得物にする黒騎士
血からに自信がある
故に
鎚黒騎士「うおりゃあああああああ!!」
オーク拳闘士「うおぉおおおおおおおお!!」
女騎士「あなた頑張って!!」
酒樽の上で力比べの腕相撲
合流した女騎士のいつの間にか夫のオークが戦っている
ばぁああああん!!
鎚黒騎士「おっしゃああああああ!!」
オーク拳闘士「…………素晴らしい力です」
外野が騒ぐ
636: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/03(水) 23:06:05 ID:LojADAzM
純粋な力比べ
魔王「勇者王ははらないのか?」
勇者王「まぁな」
ドンッ!!!
トロール「お、おでが!?まげた!?」
鎚黒騎士「だっしゃ!!」
おおおおおおおおおおおおお
聖女「おおっと!!これは!!さぁ!!払い戻しだよ‼」
魔王「そ、そんな!!トロール族が負けるだと!?」
鎚黒騎士「だてに黒騎士やってないぜ‼」
聖女「さぁ!!次は誰かいないか?」
鎚黒騎士「ふふふ、いないか…………なら」
鎚黒騎士が指を指す
637: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/03(水) 23:15:49 ID:LojADAzM
鎚黒騎士「勇者王!!お前こっちこい!!」
勇者王「えっ?」
鎚黒騎士「すました顔して!!!!!なぁああああ‼」
魔王「勇者王!!いっておいで‼」
聖女「勇者王と鎚黒騎士!!これで最後かな?さぁ!!はったはった」
勇者王「はぁ………仕方がない」
樽の上に黒騎士が手を置く
それを握る
鎚黒騎士「!?……………お前」真面目な顔をすり
勇者王「先輩………負けませんよ?」
鎚黒騎士「クククク……大きくなりやがって」
周りが賭けだす
魔王「鎚黒騎士に50枚」
鎚黒騎士「はっは!!姉ちゃん!!夫にかけないのか?」
魔王「夫だからよく知ってる」
638: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/03(水) 23:22:23 ID:LojADAzM
コングが鳴る
鎚黒騎士「うおおおお!!」勇者王「ぐおおおおおお!!」
聖女「おおおおお」エルミア「互角!!………いや!!」
鎚黒騎士「くおっしゃあああああああああああ」べきべき
勇者王「ぐっおおお………くううう」
バキバキ
ダァアアアアアアアン!!!!
鎚黒騎士の手が勢いよく勇者王の手を叩きつける
樽が粉々に割れる
勇者王「おおいてぇ!?」
鎚黒騎士「あががが………くっいてぇ!?」
喚声が起きる
そして………すぐさま手当てを
鎚黒騎士の手が腫れている
勇者王「いってぇ………先輩パンプアップ卑怯」
鎚黒騎士「がはははは………強かったそれだけだ………畜生、折れちまった」
639: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/04(木) 12:45:30 ID:Oqeg4SWM
魔王「勇者王は私が治療する。他は頼んでいいかな?」
聖人「いいぞ〜」
鎚黒騎士「おっ綺麗な姉ちゃんが手当てしてくれるんか」
皇子「その人元………男ですよね。有名な罪人だったはず」
鎚黒騎士「はぁ!?」
聖人「では、手当てを」
鎚黒騎士「うそやろ!?」
640: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/04(木) 12:50:02 ID:Oqeg4SWM
魔王に連れられ店の外へ
魔王「…………治療いらないね。本当なんで本気ださなかなぁ………」
勇者王「デーモン化して………比べてもな。それに俺が勝ったら今度は俺が色んな奴の相手をしなくちゃいけない。この姿じゃ勝てないだけでも強いよなぁ」
魔王「…………ふぅ………いくじなし」
勇者王「外から眺める方が楽しいぞ」
魔王「そうだけど………少し格好いいところ見たかった」
勇者王「大丈夫………神との決戦は近い。そこで」
魔王「………感じてた?」勇者王「勿論………ふつふつとな」
641: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/04(木) 12:55:41 ID:Oqeg4SWM
勇者王「愛の女神は………いつ現れるか」
魔王「そういえば来ないね」
勇者王「来た瞬間………変わるのだろう」
魔王「………勘?」
勇者王「ああ………そうだな」
642: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/04(木) 21:57:08 ID:D76i5Jo.
数週間後
寒くなりつつある
冬が来てしまう
だが
時計屋「錘を上げて準備はいい。後は振り子の留め具をはずすだけでいい」
勇者王「で、でけた?」
魔王「もしかして…………」
ドワーフ「お、おお、おおおおおおおおおおおおお」
集まった皆で騒ぐ
魔王「本当にできたぁ!?」
時計屋「鐘は鳴りませんが………時を刻むことは出来るでしょう。明日12時に刻みを始めましょう」
フワッ
643: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/05(金) 06:56:26 ID:Z70ZZAig
愛の女神「こんにちは」
聖人「!?」 エルミア「!?」アラクネ「!?」
勇者王「遅いお出ましだな」
魔王「完成したぞ‼………金の音はまだだが………」
愛の女神「知ってます。明日ではなく………今日刻みましょう」
時計屋「しかし、時間をあわせないと」
愛の女神「出来るでしょう………お願いします」
時計屋「………勇者王できますか?」
勇者王「皆!!錘を上げよ!振り子を揺らせ‼」
644: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/05(金) 07:07:07 ID:Z70ZZAig
力自慢出来る者たちが錘を上げ
振り子の留め具を外せるところまで来た
振り子の留め具は斧で叩き割る準備
時計屋「…………時間会わせ行きます」
時計屋「3、2、1、今!!」
ばごん!!
留め具が外され
塔の中で大きく揺れ動く
ガチャンガチャンガチャン
歯車の音が塔の中で響き渡る
645: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/05(金) 07:19:22 ID:Z70ZZAig
一斉に塔から出たあと時計を見る
分針時針が動いている
時計屋「なんとかなりましたね」
勇者王「油を歯車にさしにいくか」
魔王「ま、まだ見ときたい」
皇子「はぁ………すげぇ………」
一様に距離を取って首を上げ時計塔を見る
勇者王「…………」
ゴーンゴーンゴーンゴーン
「「「!?」」」
646: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/05(金) 07:31:15 ID:Z70ZZAig
鐘が響く
いままで動いていなかった心臓が鼓動するように
鐘がなり続ける
勇者王「い、いったい!?」時計屋「鐘の歯車はまだ!!」
愛の女神「…………時計塔クロノス。おはよう」
魔王「クロノス?」
愛の女神「時を司る神…………物に宿った神です。何も喋らないただただ見下ろし時を刻み、その時を覚える。人間が作り………昇華した神です。嬉しそうですね」
鐘が…………収まるまで時間ががかかった
647: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/06(土) 08:22:21 ID:Y62Au7DM
愛の女神「…………お久しぶりクロノス。姿無かったわね………私のイメージでいいかしら?」
ふわん
ちょん
クロノス「………………」
歯車がチラホラ見える体
髪にはギアの髪飾り
そして無表情
クロノス「……………」ペコリ
愛の女神「おはよう。具合は?」
クロノス「…………………いい」
魔王「これ………神様だったのか!?」
聖人「東方に伝わるつくも神の話を思い出しました」
648: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/06(土) 08:25:32 ID:Y62Au7DM
愛の女神「では、魔王…勇者王……振り向きなさい」
魔王「?」勇者王「…」
愛の女神「何が見える?」
見えるのは集まってくれた人々
仲間………部下………
愛の女神「それがあなたたちの絆………まだここへ来たくても来れない人々が居ます。名簿集めお疲れさまでした」
クロノス「……………すごい」
ゴーンゴーン
649: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/06(土) 08:29:58 ID:Y62Au7DM
勇者王「なぜ直させた?」
愛の女神「クロノスは歴史をも記憶する。だからこそ。起きてもらわければなりません。聖戦」
魔王「聖戦?」
愛の女神「期は満ちた…………引きこもった女神を始末する時です」
魔王「…………ここにいる皆を死地へ立たせというのか………時間が欲しい」愛の女神「はい、行けるようになったら………クロノス私に。ここの都市に居ます」
650: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/06(土) 08:44:35 ID:Y62Au7DM
勇者王「………魔王」
魔王「………少し話がしたい」くい
勇者王「気持ちはわかる………」
魔王「………ああ、少しな」
651: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/06(土) 08:47:53 ID:Y62Au7DM
宴会
酒場を貸し切りにし、自分と魔王の奢りでの完成慰労会
勿論ばか騒ぎの場だが
始まって……少し
魔王「皆に話がある」
この一言で静まり返る
魔王「お、おう……」
エルミア「今日、ずっと陰湿な顔をしてたけど………なにかしら?」
忍者「執政官始末してしまったことかな?」勇者王「結局そうなったんだ」
652: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/07(日) 00:35:54 ID:R7qrLT8o
魔王「………………実は私は神と戦おうとしている」
聖人「しってます」
魔王「………………その日が近い」
しーん
魔王「それで…………倒す理由が………」
勇者王「お前らしくない」
魔王「………………………………」
魔王「」
653: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/07(日) 00:38:55 ID:R7qrLT8o
魔王「断ってくれても構わない………ただひとつ」
魔王「私に力を貸してくれ………」
しーん
魔王「……………」
エルミア「期間は?」
魔王「へ?」
エルミア「戦場は?いつまで準備をすればいいかいしら?」
魔王「へっ?………」愛の女神「1ヶ月でどうでしょうか?場所はヴァルハラ………神の住まう場所」
654: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/07(日) 01:13:21 ID:R7qrLT8o
エルミア「なら、準備をしよう」がた
聖人「聖戦があるなら皆に知らせないと。馬を用意!!」
皇子「…………それって俺たちも参加していいのか?」
アラクネ「まぁ………楽しそうじゃない?」
鎚黒騎士「皇帝陛下の上を消せるなら。帝国帰って募ろう」
魔王「えっ?皆………いいの?」
愛の女神「メダルを持っていればいいですよ。そのときにお呼びします」
女騎士「なら私たちも行けるな」拳闘士「神と戦えるなら」
655: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/07(日) 21:43:27 ID:R7qrLT8o
魔王「いや………しかし」
勇者王「………凍れる民は我にしたがってくれ。さぁ!!聖戦が始まる‼ここで飲む暇があるなら伝えよ!!」
凍れる谷の兵士「喜んで!!皆に伝えよ‼」
656: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/07(日) 21:53:00 ID:R7qrLT8o
魔王「………い、いいのかな」
トンッ
勇者王「………」
魔王「……ふむ………」
声をあらげて言う
魔王「1か月後!!召集をかける‼神殺しの大罪だが臆病な奴はいらない‼自分の手で切り開ける者のみ我に力を貸せ‼」
エルミア「あら?偉そうに」くすくす
アラクネ「そういえば……魔国の王だったわね」
ダークエルフ族長「では!!早く帰らないと‼」
皆が歩きだす。悲壮感はない
魔王(これでいいかわからないでも…………)
やっとここまで来たんだ
657: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/07(日) 22:58:21 ID:R7qrLT8o
皆が去った後
部屋へ
魔王「………これでよかったのかな?危険な目に会わせてしまう」
勇者王「もし俺が困ったらどうする?」
魔王「助ける相談に乗る」
勇者王「一緒さ………そこんところは」
魔王「………しかし」
勇者王「そんなんで………皆の前にたてるか?」
魔王「立てない………」
勇者王「俺はついてる」
魔王「……………ふふ、そうだったね。じゃぁ………背中を押してね」
勇者王「ああ………ずっと護ってやるよ」
658: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/08(月) 07:46:18 ID:Co7AwadQ
魔王「そういえば女神は………何もしてないのか?」
愛の女神「勝手にお邪魔します。いいえ………帝国などで色々ありましたけど〜まぁ〜ずさんでした」
愛の女神「人間の弱みで動かしてもいい結果にはなりませんよ。で………魔王」
魔王「はい」
愛の女神「塔ノ下で二人っきりで相談があります」
魔王「うむ?」
659: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/08(月) 07:51:24 ID:Co7AwadQ
塔ノ下
魔王「話とは?」
愛の女神「魔王、貴女は予想よりも恐ろしいほど高みに上げられています」
魔王「?」
愛の女神「魔法は使えて?」
魔王「ああ、勿論………ね?」
炎の魔法を繰り出す。空に向け
愛の女神「では」
660: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/08(月) 13:24:40 ID:9pCLzzl2
愛の女神「最強の魔法を空へ向けて打ってください」
魔王「………メドローア!!………ん?」
ぷすぷす
魔王「あれ………あれ………練れない」
愛の女神「………その魔法……好き?」
魔王「…………………………」
愛の女神「貴女は[やさしく]なりすぎた」
661: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/08(月) 13:52:56 ID:9pCLzzl2
愛の女神「貴女と私は………女神に勝てない」
魔王「ど、どうして!?」
愛の女神「気付いてる?………あなた神族になりつつある。闇の魔法を使えない」
魔王「馬鹿、私がそんなこと………メドローア!!」
ぷすぷす
魔王「……く……闇が練れない」
662: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/08(月) 14:01:24 ID:9pCLzzl2
愛の女神「私たちは聖………同じ聖に対する攻撃を持ってない…………私にも作れはしなかった」
愛の女神が杖、僧杓の様なのを生み出す
愛の女神「………創造。あなたもできる様になる。でも………それでも届かないでしょう」
魔王「…………どうすれば」
愛の女神「勇者王………彼が頼りです。私にもどうすればいいかわからない」
魔王「私もわからない…………」
663: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/08(月) 14:08:58 ID:9pCLzzl2
愛の女神「……………戦いのなかで見出だすしかないでしょう」
魔王「……………勇者王の勘に賭けるわけ?」
愛の女神「ええ………」
魔王「…………また、厳しいこと………させないといけないのね」
勇者王「全く優しいな……お前」
魔王「勇者王………」
愛の女神「立ち聞きしてましたね」
勇者王「ああ………」
664: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/08(月) 14:10:47 ID:9pCLzzl2
魔王「………また、頼むことになるね」
勇者王「いいぞ。俺はそれで幸せだから」
魔王「ううう……優しい………あと、私は神様になるらしい」
勇者王「知ってた」
665: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/08(月) 14:17:19 ID:9pCLzzl2
魔王「知ってたの!?」
勇者王「それがどうした?お前が神になろうが魔王になろうが……………この世で唯一無二の………俺だけの姫様だろう?………」てれ
魔王「んんんんんん////愛してるうううううう!!!」だきっ
愛の女神「………………………………うぐ」
愛の女神「おいちいいいいいいいいいっ!」
666: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/08(月) 15:16:01 ID:9pCLzzl2
愛の女神「ご馳走さまでした」つやつや
魔王「いきなり叫んでビックリした」
愛の女神「まぁこれが私ですし。では、待ちましょう」
皆さんを
668: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/12(金) 10:55:12 ID:IGjgGSOU
時間が過ぎた時計塔ノ下
クロノス「………時間」
愛の女神「では、ヴァルハラヘ」
魔王「………う、うむ………」どきどき
愛の女神「安心してください」
魔王「いや………その。女神かぁ……」てれてれ
愛の女神「こきつかってあげます」
魔王「お、おてやわらかに」
669: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/12(金) 10:57:08 ID:IGjgGSOU
地面に魔方陣が生まれる
愛の女神の下にハートと騎士、姫の絵
私の下には
太陽の紋様
体が宙に浮く
そして
視界が真っ白になり
現れた先は……………草原
670: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/12(金) 11:02:23 ID:IGjgGSOU
白い城がそびえたち
草原が風で揺らいでいる
しかし生き物はいない
異世界、神の座
魔王の髪が朱色と金色が流れる
愛の女神「女神は引きこもってます………失敗が許せず………」
魔王「……ほう。敵は城か?」
愛の女神「ええ………では」
愛の女神は名簿を開ける
愛の女神「北国の精強なる兵士。我の導きに答えん」
愛の女神の後方に………生き霊が姿を表す
672: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/12(金) 11:42:13 ID:IGjgGSOU
愛の女神「あ、あなたもどうぞ?」
魔王「どうすれば………」
名簿は持ってきた
ここは神以外はこれない場所
呼ぶしかない
でも、どうすればいいかわからない
でも口は勝手に動き出す
名簿が目の前の宙で開く
太陽の目次から1ページ
魔王「罪深き者、されど生涯罪滅ぼしを決めた聖なる者たち……導かん」
聖者「………聖者他100名………導かれました」
各々の獲物を持った生き霊が表れる
共通はメダルを持つこと
魔王「!?」
673: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/13(土) 11:34:28 ID:8DqpugVQ
魔王「これは?」
愛の女神「あなたの信仰者です。では」
愛の女神「きたれ!!空を統べる種族たち!!」
表れるは多くの竜
魔物が呼び出される
魔王「屈強なる闘技場の王者!!スパルタ王!!」
スパルタの国王と闘技場の剣闘士が表れる。
愛の女神&魔王「帝国の名誉ある黒き騎士たち!!帝国の逆賊を討つために遠征せよ‼」
黒騎士たちが表れる。彼の中にも信仰者いるらしい。
674: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/13(土) 11:38:31 ID:8DqpugVQ
愛の女神「帝国の皇子でありながら魔物とひとを結ぶ架け橋!!」
アラクネと皇子が姿を表す
魔王「魔物でありながら慈悲を学んだ者………そしてずっと見ているもの。デーモンたち」
勇者王の中にいたデーモンたちの霊が表れる
この世界だけ肉体をえる。
675: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/15(月) 18:58:55 ID:oDc6Prgo
幾多の戦士が召喚される
魔王「魔国の屈強なる民よ今!!」
愛の女神「亡国の騎士団。マクシミリアン………今導きにより」
愛の女神の宗教、騎士と姫の誓いは多くの者を呼び出す
太陽の宗教は愛の女神ほど浸透はしてない………そうおっていたが魔国の民は………私の導きに答えてくれた
愛の女神「この世の勇ましい者。勇者王………今ここに…………あれ?あれ?来ない」
愛の女神「もういちど」
676: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/15(月) 19:08:04 ID:oDc6Prgo
愛の女神が呼び掛けるが勇者王は出ず
騎士の誓いでいいはず
愛の女神「?………???」
魔王「………!」
魔王「強情な奴だな………もう」
魔王「………きて、あなた」
勇者王「………おう」
愛の女神「………ラブラブですこと」
魔王「///」
677: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/15(月) 19:13:07 ID:oDc6Prgo
魔王「では、点呼はいいのかな?」
愛の女神「ふふ。じゃぁ………1時間後攻めて見ましょうか?」
勇者王「残念だが………出迎えのようだな」
城の門が開かれ
兵士が出てくる
魔王「………」ちら
皆、種族も闘いかたも違うだろう
寄せ集まった瞬間指揮なんか無理だ。なら
ドレイク「わんわん!!」
魔王「お前も来たのか!?………そうか乗れか」
騎士鎧を着せてもらったドレイクに跨がる
678: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/15(月) 19:23:15 ID:oDc6Prgo
剣を城へ向ける
魔王「各々が規則正しく動けると思えない………故に1つ!!城を落とせ!!」
愛の女神&魔王「最高の褒美をくれてやろう‼」
おおおおおおおおおおおお
勇者王「愛の女神、じゃぁ………全部壊しても構わぬのだな」
愛の女神「勿論!!全力で!!古い体制の神は要らない!!全軍すすめ‼」
679: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/15(月) 19:34:49 ID:oDc6Prgo
草原の匂いが土の巻き上げられる匂いを伴う
ヘルカイト「ふむ………我らはどうする?」
火竜姉「どうしよっか………味方が邪魔でしかたがない」
飛竜王「我が名は飛竜王!!竜たちよ!!我に続け!!!敵のど真ん中へ!!」
ヘルカイト「その手があった!!!」
竜たちが飛ぶ
場所は敵の奥へ頭上を越えていく
680: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/15(月) 20:01:01 ID:oDc6Prgo
斧黒騎士「ああ黒騎士団長はいねーのな」
黒騎士「誰が指揮する?」
アラクネ「あなた………他すごくない?」
皇子「まぁ………精鋭揃いだなぁ」
斧黒騎士「あそこにいるだろ………帝国の皇子が」
黒騎士「その通りだな」
681: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/15(月) 20:17:16 ID:oDc6Prgo
スパルタ国王「戦いの場を設けてくれてありがとう、平和は退屈だ」
勇者王「それは悲しいな………終わったら世界が変わる。でもそうだな死合が出来る物を持ってる。あげるよ」
スパルタ国王「ほう………それじゃ生きて帰らないとな!!さぁ!!コロシアムでは味わえない生の戦争だ‼食らいつけ‼狂った戦士!!」
勇者王「一番狂った奴が何を………」
スパルタ国王「狂ってない振りをする方が狂ってる気がするがな」
勇者王「ふん」
682: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/15(月) 22:16:46 ID:oDc6Prgo
聖者「では、私たちも行こう。罪深き我々がここにいる。この奇跡を覚えて帰るぞ‼」
信者「はっ!!」
聖者「……………ここにいるだけで奇跡」
北の兵士「あの……魔王さまに似てられますけど………」
聖者「ええ。なるほど………魔王も勇者王も指揮せず行っちゃったから」
北の兵士「まぁそうなんです。それに私たちの祖先もならず者………お願いできますか?」
聖者「あなたが指揮すれば……いいえ、わかった」
北の兵士「ありがとうございます。上に立つのは苦手なんです」
683: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/16(火) 22:29:44 ID:Nlg5X7gc
エルミア「………騎士団にこんなに信仰者が」
マクシミリアンの騎士団員が指示を待つ
そして
私の横に錆の匂いが強いつむじ風が形をとる
錆びた黒い鎧に大剣をもつ騎士
錆が………時間が戻って消えていく
綺麗な家紋
エルミア「!?」
懐かしい鎧
マクシミリアン「………久しいなエルミア」
684: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/17(水) 01:12:23 ID:tV.h1ihY
エルミア「ご、ご主人さま?」
鎧兜で顔は見えない
首にかけてあるメダルだけが輝いている
マクシミリアン「…………大義であった」
エルミア「ご主人さま?」
マクシミリアン「家と血筋を護ったお前は誇り高い……マクシミリアン現家主だ………これ以上浮わついた言葉が吐けないが察してくれ姫」
ひざまつき
剣をかがける
マクシミリアン「マクシミリアン。騎士の誓いにより………黄泉より馳せ参じた」
685: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/17(水) 01:17:43 ID:tV.h1ihY
「祖母さま………」
エルミア「ああ………つもる話も多いけど………マクシミリアン騎士団に命ずる‼あの城へ向けすすめ‼ただそれだけだ‼」
マクシミリアン「御意」
マクシミリアンの後ろに続く
騎士団
そう
エルミア「………みんなぁ………」
懐かしい騎士団の面々
鎧の上からでもわかる
マクシミリアン「さぁいくぞ。今を生きる者たちに我々の勇姿を!!塵になろが………我らの伝説は光輝いている‼全軍すすめ‼」
エルミア「…………孫よ」
686: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/17(水) 01:21:31 ID:tV.h1ihY
「はい、祖母さま」
エルミア「見ときなさい………彼がマクシミリアン騎士団長であり王だった者たち………あなたの祖父の生きざまを」
「はい……あとこれ………」
ハンカチを手に取る
「………おばあちゃん。嬉しそうだね」
エルミア「うん………ひっく………でも。泣くのは今じゃない」
エルミア「さぁ我々も進むぞ‼今の我々の力を見せつけてやろう‼」
エルミアは感謝する
この瞬間を
687: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/17(水) 09:08:52 ID:p..V.1MI
女神の城
城は竜によって空を統べられ
英雄の軍はまん中に降りてきた竜たちに対応を迫られ
前線では戦っているが後ろに竜が暴れてる
挟み撃ちの状態のために………浮き足だ
女神「…………英雄の将軍手はないの?」
英雄の将軍「あのワイバーンを落とせば。あれが竜を率い乱しています。しかし空………動きも早く。何かに弾かれるためバリスタも効きません」
女神「魔物の分際で…………上層で力を練る」
英雄の将軍「はっ!」
688: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/17(水) 09:23:21 ID:p..V.1MI
城の上層
飛竜王「!!、みんな退避!!」
城の中から感じる
力を
自分の声で皆が地面に降りて荒らし回る
個々の力が及ばない距離で荒らし回る
飛竜王「…………くる」
城の中から光の束が襲ってくる
飛竜王「いいよ………時間稼ぎは得意じゃないけど」
689: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/17(水) 09:26:36 ID:p..V.1MI
城の周りを飛び回る
光の輪が、衝撃波が定期的に襲ってくる
味方に向け
飛竜王「ソニックボイス!!」
それを、弾き防ぐ
弾き続ける
690: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/17(水) 09:32:05 ID:p..V.1MI
飛竜王「ふぅ………ふぅ………」
忍者「………きつそうだね」
飛竜王「!?」
背中に人が乗っている
忍者「兵糧丸。魔力を回復できる」
飛竜王「誰かはしらないけど。ありがとう」
忍者「こちらこそ………耐えるぞ‼」
691: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/18(木) 23:27:45 ID:VI/fSenc
地上では
英雄たちの部隊と混戦の状態
英雄の士気は低い
数は多いがあまりやる気を感じない
愛の女神「…………永遠の駒、魔王!!先に行ってます‼」
混戦をかいぐぐっていく
魔王「くっ、混戦状態で前に進めん」
ドレイク「わん!!」だだだ
魔王「なっ!!ドレイクまって!!走るな!!いま混戦状態で危ない!!」
どん!!
ドレイクが部隊を飛び越える
ずざざざぁああああ
ドレイク「わん!!」
魔王「お、おまえ…………よくやった‼」
飛び越えるとドラゴンたち竜たちが道を開けてくれる
城の門に勇者王がぶつかる
誰かに投げつけられたようだ
692: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/18(木) 23:29:31 ID:VI/fSenc
勇者王「つうう………デーモン容赦なく投げつけやがって。魔王………先に来たぞ」
魔王「お、おう………大丈夫?」
勇者王「大丈夫だ……それよりは門を開けないと」
愛の女神「私が解錠します」
愛の女神が門に手を触れる
勝手に門が開く
693: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/18(木) 23:31:53 ID:VI/fSenc
愛の女神「家みたいなものですから」
魔王「よし、乗り込むぞ‼」
勇者王「さぁ!!門は空いた!!みな!!続けええええ!!」
手が空いた兵士が雪崩れ込み
城でも混戦が始まる
696: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/28(日) 23:25:31 ID:JzYMa40Y
勇者王が両手剣を片手で振り回し、陣中深く切り払う。
ぶううぅん!!
槍が勇者王に向け放たれた
「グングニル!!」
それを右手で払いのける
風に煽られた槍が持ち主に帰る
女神「神殺しの英雄………悲しいですねここで会うなんて」
神殺しの英雄「………俺は、神殺しだが英雄だ。すまねぇ………通すことはできねぇ………」
魔王「では!!押し通させて………」
ドレイク「……」ぶるんぶるん!!
魔王「!?」
魔王がドレイクに振り落とされる
697: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/28(日) 23:28:49 ID:JzYMa40Y
ドレイク「グルルルル………!!」
神殺しの英雄「雑魚魔物がお相手か」
魔王「ドレイク!!やめろお前では無理だ!!私か勇者王に………」
ドレイク「…………行け‼」
魔王「!?」勇者王「!?」愛の女神「!?」
神殺しの英雄「とおさない!!」ドレイク「相手は………わたしだぁ‼」
698: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/28(日) 23:33:52 ID:JzYMa40Y
ドレイク鎧が弾け飛ぶ
屈強な後ろ足、非常に長く延びた尻尾
羽と一体となった前足……しかし羽はなく刃のような形状の物が出し入れされる
口には炎が吐息と一緒に出ている
そして大きな体系
ドレイク「………行け」
魔王「ドレイク………わかった!!」
脇を通る
699: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/28(日) 23:36:31 ID:JzYMa40Y
神殺しの英雄「…………」
ドレイク「素通りでいいのかな?」
神殺しの英雄「私は別に命令されてますからあなたを通さなければいい」
ドレイク「ありがたい………では、通してもらう」
神殺しの英雄「騎士の誉れ!!死後でもドラゴンを狩れる名誉を‼」
700: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/28(日) 23:39:56 ID:JzYMa40Y
城内の廊下を走る
過去の英雄たちを凪ぎ払いながら
勇者王「いったいなんだったんだ?」
愛の女神「ドラゴンみたいでしたが」
魔王「わかんない………」
勇者王「ドレイクは元々、地を這うドラゴンの末裔だったかな………しかし………あれは………」
魔王「何であれ‼敵将は目の前だ‼行くぞ!!」
701: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/29(月) 00:33:16 ID:/bON.78g
廊下の窓から見える戦況は数に開きはあれど拮抗していた。
愛の女神「私たちは私たちの意思でここにいますが彼らは眠っているのを叩き起こされたか、寝させてはくれない人たちです…………士気が違います」
702: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/29(月) 00:45:05 ID:/bON.78g
魔王「………なら早く。夜にしないとな」
勇者王「……………ついたな」
いかにもそれらしい扉に立つ
女神の装飾がされている。
愛の女神(力を感じる………そして、ここまで来ても部屋から出ようとはしない)
キィイイイイイイ
扉を
開ける
光が溢れ、少し眩しい
そして
ドンッ………
勇者王「あが!?」魔王「きゃっ!」
ガシャーン!!
703: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/29(月) 00:48:08 ID:/bON.78g
背中を押され
扉が閉められる
愛の女神「封印!!これで姉とあなたたちは出れません!!私がここで倒れるまで!!」
魔王「愛ちゃん!!」
愛の女神「大丈夫です………ふふ。挟み撃ちは防ぎました」
勇者王「………魔王、構えろ居るぞ」
704: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/29(月) 00:53:00 ID:/bON.78g
部屋の………外から見た城の上層よりはるかに広い部屋
一本一本がドラゴンのように大きい柱
城のなかに宮殿のような場所
その異空間で一人の女神が鎌を持ち佇んでいる
目を閉じ…………髪をなびかせる
705: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/29(月) 01:27:40 ID:/bON.78g
女神「はぁ………面倒です。でもあなたを倒せば終わりでしょう?総大将さん」
魔王「……………」
女神「ん?……なにか言うことはない?」
魔王「ぎりっ………このアマ。いつもいつも夢見てきた………あん時の………腕輪のことも………我が子のことも!!」
勇者王「魔王落ち着け………激情に任せても勝てない………そんな気がする」
魔王「無理!!はぁはぁ………殺してやる殺してやる!!」
勇者王(ダメだ!!今まで押さえていた感情が!!)
707: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/09/05(月) 01:10:50 ID:rIGR.L7g
魔王「グルルルル………」
角が伸び禍々しく曲がる
空間が歪み
魔力が魔王の体を包む
ずっ!!
ばっ!!
その場を駆け出し、女神に向け袈裟斬り
708: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/09/05(月) 01:14:03 ID:rIGR.L7g
剣が深々と女神に
魔王「ヤッタカ!!ハハハハ!!お母さんヤッタヨ!!」
その姿は………どこか魔物じみていて
女神「それはよかったですね。知ってます?」
魔王「!?」
勇者王「ちっ!!」(魔王の速さについていけなかったのが悔やまれる)
女神「肉を切らせて骨を断つ」
709: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/09/05(月) 01:18:55 ID:rIGR.L7g
鎌を振り上げる
剣が女神の体に入ったまま
魔王が剣を放す動作
鎌が凪ぎ払われる
魔王「ぐふっ!?」
魔王が凪ぎ払われ吹き飛ぶ
真っ二つを防いだのだろうが衝撃は………生きている
ドンッ‼
勇者王が受けとめ、地面に転がる
勇者王「バカが………」
魔王「はぁはぁ………つぅ……ゴメン………ゴメン………勇魔……お母さん………ゴメン……」
710: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/09/05(月) 01:22:51 ID:rIGR.L7g
女神「低級魔族程度………効かないわ。私は神よ?」
2つの剣を抜いたあと
放り投げる
女神「ましてや………こんな物でね」
カツンカツン
一撃が重たい
勇者王「………」魔王を地面に横にする
魔王「ゴメンなさい………勇者………勝手に………動いて………状況悪くして……」
勇者王「まぁ気持ちはわからんでもない………休んでろ」さすさす
711: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/09/05(月) 01:26:24 ID:rIGR.L7g
女神「あら?次はあなた?………勇者」
勇者王「ああ、まぁそうだな」
両手剣を肩に乗せ歩く
女神「せっかく勇者の一人にしてあげたのに」
勇者王「いやー恩を仇で返すのも気が引けないが殺させて貰う」
女神「あなたは一番裏切り者らしく惨たらしくこいつの目の前で殺してあげる」
712: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/09/05(月) 01:30:25 ID:rIGR.L7g
ガキンっ!!
ガキンっ!!
鎌と両手剣が火花を散らして打ち合う
力一杯に
女神の細腕とは思えない重い一撃と打ち合う
勇者王「最初から、あんたが魔王討伐すればいいじゃないか?」
女神「私がやってもつまらないでしょ?上から色々眺めるのが面白いのよ?」
勇者王「面白い?俺らが?」
女神「いいえ、あなたは面白くない。死んでいいわ。天国に行かさないけどね」
勇者王「そりゃー楽しみだ」
713: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/09/05(月) 02:06:03 ID:rIGR.L7g
ガキン!!
ピキッ
勇者王「!!」
女神「ふふふ、訂正。面白い今のあなた」
ガキン!!
ピシッピシッ
女神「さぁどうぞ!!」
ガキィィィィン!!!!
勇者王「くっ!!」
勢いよく鎌が両手剣を叩き…………割った
後ろに距離を取る
714: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/09/05(月) 02:10:08 ID:rIGR.L7g
勢いよく柄も弾き、倒れている魔王の目の前に転がる。
勇者王「…………」
女神「ちょっと悲しいね?ツヴァイハンダーって量産品だけどこれは何度も鍛えられ…………幾多の戦場であなたが一番頼りにしてきた剣だものね」
勇者王「…………」
女神「今、どうしようか悩んでるでしょ?ああ………魔物化ね」
勇者王「ああ!!勿論‼」
715: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/09/05(月) 02:18:15 ID:rIGR.L7g
勇者王「…………っと言いたい所だが。デーモンたちは好き勝手に暴れてる。持てるのはこの体だけだ」
女神「絶対勝て無いことをわかっているのに?」
勇者王「やってにみなくちゃ分からない」
女神「…………ふふふ。いいわ、少し会話をしましょう」
716: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/09/05(月) 02:21:57 ID:rIGR.L7g
女神「落ちてる剣を拾って戦うのは無理。何故なら人が作りし武器が私が産み出した武器に勝つことはできず、神も殺せない。人が作り殺せるのは人だけよ」
勇者王「…………」
女神「何だ………知ってるじゃない。あなたが勝てないことも」
勇者王「…………」
女神「もうひとつ。今、何を考えてるか読める………だって人間ですもの。魔物が起きるまで時間稼ぎするつもりでしょ?」
717: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/09/05(月) 02:30:13 ID:rIGR.L7g
女神「人間を捨てた気でいるでしょうけど。全く捨てられてないわ。残念」
勇者王「じゃぁ今、考えてることは………お見通しか」
女神「ええ、戦うつもり?………絶対勝てないのにね。そうそう……もうひとつ」
勇者王「……」
女神「人間には『勝てない』と思ったらそれが私の物になる」
勇者王「!?」
女神「気付いた?………だからもう勝てない。それを考えた瞬間にね」
勇者王「…………ウィンド」
右手に風が纏う
718: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/09/05(月) 02:32:12 ID:rIGR.L7g
女神「あら?私はあなたからの攻撃は全部無効よ?」
勇者王「時間稼げればいい」
女神「…………魔王がおきるまで」
勇者王「ウィンドアロー!!」
女神「…………だから嫌いよ諦めない勇者は」
719: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/09/05(月) 02:39:58 ID:rIGR.L7g
風の矢で牽制
小箱から剣を取り出す
いつぞやの家に保管してた武器たち
女神「諦めろ勇者!!」
勇者王「勇者にしてくれたおまえが一番勇者がどういった物か知ってるだろ‼」
女神「だから!!魔王を殺すのが筋でしょ‼」
勇者王「ははは………それだと勇者じゃないな俺はそういえばそうか……でも押し倒したぞ」
女神「く!!汚らわしい‼」
720: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/09/05(月) 02:49:07 ID:rIGR.L7g
女神(………気付いている魔王のことを読めないこと。くっそ、憎々しい勝てない事をわかったいながら、全力で)
勇者王「………」目が合う
女神(その真っ直ぐの目が憎い!!なぜ私の言うことを聞かなかった‼勇者!!!!)
721: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/09/09(金) 12:48:35 ID:WSmAq/PY
ガキンッ!!剣が砕ける
木箱から取り出す武器では勝てない
勇者王「勝てないか」
女神「あきらめろ!!元勇者!!」
どごんっ!!
女神の蹴りが腹に刺さる
女神が防御せず剣が刺さったが
一切
ダメージがない
722: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/09/09(金) 12:57:07 ID:WSmAq/PY
吹き飛ばされた先で膝をつく
勇者王「はぁはぁ」
女神「…………」
勇者王「本気だせばいいだろ、それとも」
女神&勇者王「素人では勝ちにいけないか?」
女神「………ふん。でも何時までも耐えられないでしょう?」
勇者王「俺がお前の戦闘は素人だって思っている限りはだな………」
もう一本剣を取り出しそれを地面にさして立ち上がる
723: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/09/09(金) 13:00:08 ID:WSmAq/PY
勇者王「げほっ!?」
女神「ふふ……痛い?知ってる知ってる。どこがやられたところがわかるもんね」
衝撃だけで
724: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/09/11(日) 15:22:51 ID:Z26bH/Es
中身を持ってかれる
勇者王「けっ………力で押しきる気か」
女神「品がないって?」
勇者王「魔王以下だな」
女神「死ね!!勇者王!!」ぴきっ
725: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/09/11(日) 16:20:29 ID:Z26bH/Es
金属の打ち合うおとが聞こえる
地面が冷たい
それを感じ取った瞬間痛みが全身を駆け巡り
頭が飛び上がる
今……私は
気絶していたことを理解する
女神を倒しきれなかった
女神「あなたでは勝てない」
勇者王「」
女神と勇者の会話が聞こえる
726: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/09/11(日) 18:26:26 ID:Z26bH/Es
会話で………わかる
私は怒りに身を任せて
また
また
足を引っ張ってる
727: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/09/11(日) 18:29:45 ID:Z26bH/Es
それを
彼が………
私を護っていう
勝てなくても
立ち上がっている
彼じゃ勝てない…………そう言われても
彼は立っている
魔王「………くっ………」
勇者王「ぐがっ………」
女神「これで35本……いったいどれだけ武器を隠し持ってるの?」
勇者王「俺の心がおれるまで」
女神「あと数百本ね」
728: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/09/11(日) 18:32:13 ID:Z26bH/Es
魔王(彼が私のせいで苦戦してる………)
体を起き上がらせる
が
膝が笑って立てない
勇者王が擦り傷、切り傷が多い中
女神と戦っている
魔王「はぁはぁ………」
情けない
情けない
729: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/09/11(日) 18:35:14 ID:Z26bH/Es
このままではじり貧なのに
私は戦う力がないみたいだ
女神「諦めろ諦めろ‼何故!!何故!!」
勇者王「知るか!!諦める選択なぞ!!」
勇者王「好きになったときから!!捨てちまったんだ!!」
女神「くっ!!………汚い汚い!!異種なぞ!!」
魔王「!?」
730: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/09/11(日) 19:28:16 ID:HQi1Z8dE
女神「走馬灯を見ている。死にかけに嫌なことを考える!!」
勇者王「俺の楽しかった記憶だ‼全て!!」
立たなくちゃ
彼が
呼んでる‼
魔王「はぁはぁ………!!」
床を強く踏みしめた
力が高鳴る
体がゆっくり
治っていく
そして………
目の前に落ちた角が……靡く髪が
茜色に
731: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/09/11(日) 19:34:30 ID:HQi1Z8dE
女神「勇者王!!何故笑う!!」
勇者王「見えないのか?お目覚めだ」
女神「!?」
魔王「………ゴメン……ちょっと寝過ぎたみたい」
女神「ふん!」
鎌を降り投げようとする
勇者王「させるか‼」キンッ!!パリーン!!
武器が壊れるが
女神(何故!!何故!!何かある‼何を隠している読めない……いや!!勇者王は何も知らないから読めない‼)
732: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/09/11(日) 19:42:12 ID:HQi1Z8dE
魔王「…………勇者王………ありがとう、いつも」
近くにある勇者王のツヴァイハンダーの柄を拾う
愛の女神の武器を思い出す
何をすればいいか
何をしたらいいか
彼は騎士でありため
何を欲するか
魔王「…………」
茜色に髪が染まりきり
光を放つ
733: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/09/11(日) 19:44:46 ID:HQi1Z8dE
魔王「私の愛剣も………この体での幸せも………そして………好きって言葉も貰ってばっかり」
女神「どけ‼勇者王!!」
勇者王「どけるか!!腕一本になろうとな!!」
女神「その騎士道が邪魔だぁあ!!」
勇者王「にや……焦ってる」
女神「くっ!!」
734: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/09/11(日) 19:47:20 ID:HQi1Z8dE
魔王「貰ってばっかりでも………少しでも返したい………だから!!」
柄を構え
足に力を入れ、振りかぶる
何をしたらいいかわかる
本能が‼
魔王「はぁあああああ!!」
柄を勇者王目掛け投げようとする
735: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/09/11(日) 19:57:49 ID:HQi1Z8dE
その一瞬
折れた剣が茜色に染まり、光を放つ。
魔王「受け取って!!」
738: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/09/11(日) 22:56:33 ID:Z26bH/Es
ぶんっ!!
光の鞘から引き抜くように投げた剣
勢いよく回転しながら彼の右手に向かう
勇者王「」ガシッ
それを片手で掴み振り上げる!!
鏡のように綺麗な銀色の光沢を放つ刀身
壊れた筈の武器が騎士のもとへ
勇者のもとへ
彼のもとへ
739: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/09/11(日) 23:02:04 ID:Z26bH/Es
女神「なっ!?武器を!?」
勇者王「さぁ!!覚悟はいいな‼」
鎌で上からの攻撃を防ぐ構えをとる
女神「や、やめ!!やめ!!!!!!」
刹那
女神は勇者王の心を読む
勇者王は勝つことを確信している
どうなるか
勇者王の想像で恐怖する
勇者王「俺の姫様の忠義は重てぇぞ!!」
柄を両手で持ち叩きつける
740: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/09/11(日) 23:08:38 ID:Z26bH/Es
一刀
縦に
女神「あっ……が………?」
女神の鎌と女神を
両断した
勇者王「………っ」ジュウウウウウウウ
剣が聖熱を持ち手を焼く
女神が………崩れ落ちていく
砂浜に打ち付けられる砂の城のように
サラサラと消えていく
女神「うそ………なぜ?………」
勇者王「重たさが違う………それにこの武器は神殺し………」
女神「バカな!!認めない!!認めない‼こんなこと!!時間を巻き戻して!!」
愛の女神「そんなことはさせない」
741: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/09/11(日) 23:12:39 ID:Z26bH/Es
扉から愛の女神が歩いてくる
女神「何故!?巻き戻せない‼」
愛の女神「時は我らの味方………お姉様。愛に負ける気分はどうですか?」
女神「はぁ……はぁ……いや!!いやああ!!消える!?消える!?」
魔王「はぁはぁ、うっ………」
勇者王「魔王!!」
気を失った魔王が倒れるのを抱き止める
力を使い果たしたようだが………穏やかな顔
742: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/09/11(日) 23:19:44 ID:Z26bH/Es
愛の女神「お姉様は死にます」
女神「ああああ!!くそくそおおおお!!ゆるさない!!ゆすさない!!」
愛の女神「…………」
女神「醜い!!呪ってやる‼呪ってやる‼はははは!!私が消えようと!!第2!!第3の勇者が生まれる!!そして魔王を殺す。ははは世界に呪いをかけてやる!!絶対勇者に倒される呪いを‼はははは!!」
勇者王「!?」
女神「驚いた顔ははははお前のそいつに絶対刺客を送り続ける呪いを‼はははは死ね魔王!!死ね!!………ははははおめでとう!!愛の女神!!お前ではこのルールを変えられないはははは。バーカ……あ、ああ!!な、なにを!?」
ぐしゃぐしゃ
女神「あ………が」
グシャアアアア
愛の女神が踏み潰す
愛の女神「…………醜いのはどっちよ」
743: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/09/11(日) 23:23:13 ID:Z26bH/Es
勇者王「………終わったのか?」
愛の女神「終わった。でも呪いが生まれた………魔王を殺すため勇者が生まれる」
勇者王「……………そうか。俺は戦い続けなくては」
愛の女神「いいえ………私がどうにかする」
勇者王「?」
愛の女神「呪いを消すことはできないけど。上書きはできる………そう」
勇者王「…………」
愛の女神「勇者は魔王の[]っとして上書きする」
勇者王「…………そうか」
愛の女神「だから安心して。そして………勝鬨をあげましょう‼」
744: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/09/12(月) 13:00:16 ID:CP1HY.Ek
勇者王「ああ………すまん。寝てる」
愛の女神「締まりませんが私が代表でいきましょう」
勇者王「すまないな」
745: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/09/12(月) 23:47:15 ID:qMxv6gPM
愛の女神「………あやまってばかりですね」
勇者王「す………いや………んぐ。ありがとう」
愛の女神「ええ!!…………ひとついいですか?」
勇者王「ん?」
愛の女神が近付く
愛の女神「………カッコよかったですよ」 こそ
勇者王「???」
愛の女神「では、では」
746: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/09/12(月) 23:49:45 ID:qMxv6gPM
しゅうううううう
北の兵士「!?」
英雄「女神が倒れたか……………」
サラサラ
至るところで
兵士たちが眠りにつく
747: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/09/12(月) 23:58:14 ID:qMxv6gPM
エルミア「これは………」
マクシミリアン「……………終わったようだな。勝鬨をあげよ!!」
マクシミリアンの部隊が喚声が巻き起こる
マクシミリアン「エルミア」
エルミア「はい……!?」
ギュ
マクシミリアン「…………・・・だ」
エルミア「!?………はい」ギュウウ
エルミア「私も大好きです。ありがとう…………あなた」ギュウウ
マクシミリアン「………もう時間だな」
サァアアアアア
粒子となって…………古き騎士たちは風になる
幻だったかのように
748: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/09/13(火) 00:02:06 ID:ENVkBtBk
エルミア「…………」
回す腕の感触がゆっくり消えていく
手の中の彼が感じれなくなり
膝をつく
エルミア「うっ………ううううう。うわぁあああん」
昔の子供のように泣き叫ぶ
…………ずっと我慢してたかのように
息子が死んだ時のように
ただ落ち着くまで
彼の名前を叫び続けた
750: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/10/15(土) 08:08:10 ID:BOWNV1Y6
上空
飛竜王「…………終わった」
竜姉「終わったわね」
ヘルカイト「空気が変わった。さぁ咆哮をあげよ‼」
ヘルカイト「新しい夜明けだ‼」
飛竜王「うん!!さぁ!!皆は兵を背に乗せ陣まで戻ろう‼」
竜たちが兵を乗せ運び出す
751: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/10/15(土) 08:12:03 ID:BOWNV1Y6
スパルタ王「勝ったか!!楽しかったぞ」
幽霊兵「楽しかった。まだやりあいたいが時間だ」
スパルタ王「続きは冥界で決着をつけよう」
幽霊兵「うむ。待っておるぞ」
サァァァ
752: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/10/15(土) 08:16:03 ID:BOWNV1Y6
皇子「………兵士が消える‼」
斧黒騎士「勝ったのか?」
アラクネ「あら?」
皇子「ドラゴンたちが運んでいる。俺たちは勝ったんだ‼」
アラクネ「やったな!!皇子!!」
周りで歓声が響いた
753: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/10/15(土) 12:37:38 ID:tgmilmVQ
聖者「我々の信仰が勝った」
信仰者「聖者さま。この聖戦を記し、聖典としましょう」
聖者「ええ、そうしましょう」
信仰者「あーあー太陽よ!!昇ったぞ‼」
おおおおおおお!!
754: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/10/15(土) 12:40:42 ID:tgmilmVQ
愛の女神「よし………皆の者!!この戦いは勝利だ!!」
愛の女神「誇りの胸に生き続けよ!!」
愛の女神「新しい時代だ。忙しくなるのはこれから!!気合いを入れよ!!」
愛の女神「そして!!また会いましょう‼撤収!!」
皆が薄くなり
消えていく
皆が皆、挨拶をし
帰っていく
残ったのは3人
755: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/10/15(土) 12:43:23 ID:tgmilmVQ
魔王「あっ……うん」
勇者王「起きたか?皆帰ってしまったぞ」
愛の女神「ええ。でも、待ってください」
愛の女神「神の契りを現世へ」
魔王「…………神?」
愛の女神「あなたは、私の妹になりました」
愛の女神「太陽を司る神の宗教が発足」
愛の女神「そして………この剣を創造した」
剣を突き立てる
756: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/10/15(土) 12:45:40 ID:tgmilmVQ
勇者王は持てない聖剣
勇者王「ここに置いていく」
魔王「えっ………せっかく作ったのに」
勇者王「俺は、もう正しい人間じゃない。聖傷ができる」
757: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/10/15(土) 12:50:51 ID:tgmilmVQ
勇者王「神の証はここにあればいい」
魔王「………神とか………どうでもいい」
魔王「………勇者王が居ればそれで満足」
愛の女神「妬けますね。ですが、もう貴女は昇華した」
愛の女神「太陽の女神として」
勇者王「だ、そうだ。女神としての望みは」
魔王「もう一度、母親になれる機会がほしい………勇者王と私の子を」
愛の女神「子宮はズタズタですが………奇跡は起きますよ……きっとね」
758: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/10/15(土) 12:55:46 ID:tgmilmVQ
ある日を境に皇帝が崩御
勝者長兄が皇帝に
しかし、帝国の一部が独立
独立した国は異種の国となり時計搭に都市を構え
魔国、人間の狭間を制圧し発展した
その王の后はアラクネ族だと言い
同盟国は多岐に渡り、集まり出す
学園都市に変貌した
759: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/10/15(土) 12:58:29 ID:tgmilmVQ
第2帝国だが
あっという間に帝国より強大な力を持つまでになり宗教は愛と太陽を崇拝
幾重にも混じりあった種族が生まれ
魔国と人間の境もなくなった
762: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/10/16(日) 11:18:58 ID:uHmqZ6Yc
エルフ族長「魔王さま、報告です」
魔王「いや」
エルフ族長「しかし!!」
魔王「気分が優れない」お腹をさす
エルフ族長「医者を呼べ!!!」
ダークエルフ族長「魔王さまの子の一大事!!」
魔王「ま、まって………じょ、じょうだん」
エルフ族長「いえいえ。妊娠してる身。大切にせねば」
ダークエルフ族長「いっそ、判子を借りて俺らで処理しよう」
エルフ族長「そうしよう」
763: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/10/16(日) 11:29:49 ID:uHmqZ6Yc
魔王「それより………久しぶりに………勇者に会いたい」
エルフ族長「あ〜忙しいですから無理でしょう」
ダークエルフ族長「彼は、北国を統一しましたし」
767: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/08(火) 10:55:04 ID:TtVlV3Lk
魔王「うむ…………」
ダークエルフ族長「まぁ、お腹の子を大事にされてください。次期魔王ですから」
魔王「わかった………みな、心配してくれてありがとう。でも………会いたい」
勇者王「会いに来たぞ」
768: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/08(火) 10:57:59 ID:TtVlV3Lk
魔王「勇者!!」
魔王「見てくれ!!こんなに大きくなった‼」
魔王「私、ママになれる‼」
勇者王「いい笑顔だ」
エルフ族長「勇者王さま。1時間後会議でいいですね」
勇者王「甘いな族長」
エルフ族長「………また、いつ会えるか……わかりません」
ダークエルフ族長「1時間後な、飯でも食ってくる」
エルフ族長「では………失礼します」
魔王「うむ」
769: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/08(火) 11:00:52 ID:TtVlV3Lk
魔王「私にもう一度………」
魔王「チャンスをありがとう」
勇者王「女神に感謝だな………1回だけ」
魔王「もう、ズタズタだもんな子宮は」
魔王「でも………うん」
魔王「幸せ、お願い………1時間抱き締めて」
勇者王「姫の命令通りに」
770: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/08(火) 11:08:08 ID:TtVlV3Lk
1時間後
マクシミリアン団長「ここで会議か。お婆ちゃんは置いてきた。ひい孫かわいいって」
皇子「こっちは嫁は置いてきた。うるさいから……」
ダークエルフ族長「ちわ、まだ抱き合ってる?警護会社代表到着」
エルフ族長「まだ早かったですかな?異種族代表到着」
スパルタ王「遊びに来たぞ。くくく……皆強そうだな」
聖者「宗教代表。ああ、今日も美しいですね」
飛竜王「やぁ〜ドラゴン輸送代表だよー」
771: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/08(火) 11:14:22 ID:TtVlV3Lk
魔王の間に集まる面々
新しき夜明けを代表する者たち
勇者王「魔王。お前が挨拶しなくちゃな」
魔王「そうだね………長い道のりだった」
皆が魔王を見やる
魔王「………これからも長いぞ」
息を飲む
魔王「ここに宣言す!!」
声が響く
魔王「新しき時代の日の出を!!我らが導くは!!新しい秩序!!新しい世界!!」
魔王「ここに!!黄金時代を宣言す!!」
772: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/08(火) 11:19:21 ID:TtVlV3Lk
世界は女神の支配を逃れた
新しき2柱
愛の女神
太陽の女神
彼女らの活躍により
人間と異種属の境がなくなる
世界は変わっていく
日が沈むまで
773: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/08(火) 11:22:51 ID:TtVlV3Lk
教会
魔王「冥王が世界を滅ぼすと流布しろ」
エルフ族長「はい」
魔王「共通の敵に団結を促せ」
エルフ族長「わかりました。モデルは?」
魔王「勇者王………本当に滅ぼせるぞ。我のために」
ダークエルフ族長「はは………やべぇやべぇ。マジやん………やべぇやべぇ」
エルフ族長「わかりました」
774: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/08(火) 11:26:47 ID:TtVlV3Lk
教会に一人
いえ
二人
愛の女神「妹ちゃん」
魔王「うーんなれない………」
愛の女神「世界統一出来そうだね」
魔王「そうだね。まぁこれからは当分争いはないかな?」
愛の女神「どういうルールにする?」
魔王「平安期戦争期平安期を繰り返させる。女神介入なしで」
愛の女神「うん。わかった。傍観者ね」
魔王「……ええ。ずっと子孫を見ていきます」
775: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/08(火) 11:28:22 ID:TtVlV3Lk
愛の女神「私も子孫残したい。勇者王貸して」
魔王「やだ」
愛の女神「ドケチ」
魔王「………探せばいいじゃん」
愛の女神「待ってて手にいれたくせに」
魔王「えへへ」
愛の女神「…………頑張ろう」
魔王「きっといい人が見つかるよ‼」
777: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/08(火) 11:31:42 ID:TtVlV3Lk
世界は回る
魔王「…………」
魔王「女になって良かった」
魔王「ありがとう。勇者」
愛の女神「本人に言いなさい」
魔王「本人忙しい」
教会を後にした。
彼女の話は
聖典で語られるだろう
おわり
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魔王「勇者。我はお前の女だ。だから……もっと触って欲しい」
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