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541: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/10(月) 23:50:28 ID:qI/0iV2M



 ガタンゴトン


神使「神様?」

神様「なんだよ、極悪邪道腐れ犬ころ変態神使」

神使「スレが余っています」

神様「だから?」

神使「まだ私達の旅を書き記せます」

神様「いや、もう良いんじゃね?」

神使「もうじき次の目的地にも着きますし・・・」

神様「どうせ減給になるだけだから行かなくて良いと思うの」

神使「では、このまま鈍行に乗っていますか? 永遠に終わる事のない鈍行の旅・・・」

神様「!? “神ちゃんと行く全国牡蠣食べ尽くし漫遊記”スタートゥ!」

神使「タイトルが違います」




542: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/10(月) 23:51:50 ID:qI/0iV2M


〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓


神様「神様だっ!!」 神使「神力ゼロですが・・・・・・」



 ガタンガタン
 プシュー


神使「いや〜 良い所ですね」

神様「マジで30時間も電車に乗せられるとは思わなかった・・・」ゲンナリ


神使「見て下さい神様! この景色!」

神様「緑色しか見えないんだけど・・・ 人は? お店は? 人工物は?」キョロキョロ

神使「ホームしかないですね、この駅」ハハハ

神様「勘弁してくれよ〜 山しかねーじゃん・・・」


神使「私こういう雰囲気大好きです」

神様「私はコンクリートジャングルの方が好きです!」




543: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/10(月) 23:52:26 ID:qI/0iV2M



〜あらすじ〜


神様「かわゆい神ちゃん!」

神使「ダメ神です」







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544: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/10(月) 23:53:20 ID:qI/0iV2M



【#12】


 テクテク


神様「ねぇ、また廃神社だったりするの〜?」

神使「次の勤務先の神社は有人です。 神職と巫女さんが居るようですね」

神様「え? マジで?」

神使「はい、あにあに神社という小さなお社のようです」

神様「んじゃ私達が行く必要なんかないんじゃね?」


神使「神社運営の指導という形になります」

神様「指導?」

神使「ですので、私達が神使と神という事は内緒でお願いいたします」

神様「あ?」




545: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/10(月) 23:54:43 ID:qI/0iV2M


神使「あくまでも神宮からの教育係としての赴任となりますので」

神様「まぁ私は巫女が本職だから良いけど、お前はどうすんの? 番犬か?」ウヒャヒャ

神使「・・・神職という事でお願いします」

神様「神職? お前が?」

神使「これでも神職の資格は持っているんですよ?」

神様「え? うそ!」

神使「神宮に赴任する前に階位を取得しました」


神様「じゃぁ神になれば神・神職・巫女、全部出来るじゃん!」

神使「そういうつもりで取得したつもりはないのですが・・・ あと巫女は関係ないと思います」

神様「一人で全部こなしてこそプロフェッショナルだと思うの。 じゃぁ早速神に―――」

神使「なりません」

神様「・・・」チッ




546: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/10(月) 23:55:54 ID:qI/0iV2M



――― あにあに神社


 ガラガラ


神使「ごめんください」

巫女「はい?」


神使「神宮から参りました神使と申します」

巫女「神宮!? ど、どうぞお入り下さい」

神使「失礼いたします」スタスタ

神様「おじゃまー」トテトテ


神使「権禰宜さんはいらっしゃいますでしょうか」

巫女「はい!今呼んできますので少々お待ち下さい」スタスタ




547: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/10(月) 23:56:39 ID:qI/0iV2M


神様「宮司じゃなくて良いのか?」

神使「神宮の資料ですと先日転勤されたそうで、今は権禰宜の神職と巫女さんの二人だけだそうです」

神様「へ〜 宮司不在なんだ」

神使「大変ですよね」


神様「それより、さっきの巫女さん若いな。 初々しくて良いね〜」

神使「いじっちゃダメですよ?」

神様「いじるって何だよ・・・ 私は新入りちゃんにはとっても優しいのだよ? 神使君」

神使「それは良かったです」




548: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/10(月) 23:57:42 ID:qI/0iV2M



 スタスタ


神主「お待たせしました、あにあに神社の権禰宜で神主と申します」ペコリ

神様・神使「・・・・・・」

神主「?」


神様「随分若いね〜 袴の色も白だし、もしかして入ったばっかり?」

神主「四月に研修所を卒業して、先日市内のお社で研修を終えたばかりです!」

神使「・・・そうですか」


神使「巫女ちゃんも新人ぽいけど?」

巫女「はい! 私も先日からこちらに・・・」

神使「お二人とも新人さんという訳ですね?」

神主・巫女「はい!」

神様「神宮も無茶するよね〜」




549: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/10(月) 23:58:52 ID:qI/0iV2M


神使「神宮から連絡があったかと思いますが、しばらく私たちが指導と管理体制のお手伝いをさせて頂きます」

神主・巫女「よろしくお願いします!」


神様「私は神宮の巫女で、みんな大好きかわゆい神ちゃん」

巫女「よろしくお願いします! 神ちゃんさん!」

神様「かわゆい神ちゃん」

巫女「はい! 神ちゃんさん!」

神様「・・・うん」


神使「私は・・・ 神宮の神職で神使と申します」

神主「ご指導よろしくお願いいたします! 神使先生!」

神使「よろしくお願いいたします」




550: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/10(月) 23:59:32 ID:qI/0iV2M


神様「荷物を置きたいんだけど部屋に案内してもらってもいい?」

巫女「はい! 神ちゃんさん!」


神様「かわゆい神ちゃんさん先生」

巫女「はい! 神ちゃんさん、ご案内します!」


神様「君、中々見所あるね・・・」

巫女「ありがとうございます! 神ちゃん!」

神様「・・・・・・」




551: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/10/11(火) 03:29:18 ID:G6eaZBQk

キター!
この雰囲気やっぱり最高だ
続編まじで嬉しい
乙!




554: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/12(水) 02:42:14 ID:vunJXR6A



――― 客間


 ガラガラ


神主「滞在中はこちらのお部屋をお使い下さい」

神使「ありがとうございます」

神様「ども〜」トテトテ


巫女「あっ、神ちゃんさんのお部屋は隣です」

神使「私と神様は同じ部屋で大丈夫です」

巫女「しかし・・・」

神主「男女同じ部屋というのも・・・」




555: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/12(水) 02:43:40 ID:vunJXR6A


神様「ノープロブレム! 神使君は夜一人だと寂しくて寝られないんだよ」ニヒヒ

神使「夜ヒマになっても花札で遊んであげませんよ?」ボソッ

神様「・・・部屋を二つも使うなんてそんな贅沢は出来ないから一つで良いの」

神主「そう言うことでしたか。 さすが神宮に御奉職されている方の考えは立派ですね」

神様「でしょ? 勉強したまえ」

神使「・・・・・・」


神主「では、私達は社務所におりますので」

神使「わかりました。 後ほど伺います」


 ガラガラ




556: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/12(水) 02:44:56 ID:vunJXR6A


神使「では、着替えてお仕事に入りましょうか」


神様「う〜ん・・・」

神使「どうされました?」

神様「何で新人が神社の管理してんだ? しかも宮司不在なんて変だろ」

神使「・・・実はこの神社、この1年で宮司が五人も変わっているようでして」

神様「そんなに!?」


神使「全員神宮辞令の転勤で来られたそうなのですが、皆さんすぐにお辞めになってしまうようです・・・」

神様「神宮辞令・・・ 理由は?」

神使「住人の方との関係が上手くいかないと・・・」

神様「うへ〜 マジっすか・・・」




557: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/12(水) 02:45:51 ID:vunJXR6A


神使「昔ながらの集落ですので、よそ者は嫌煙されるんじゃないでしょうか」

神様「だったら神職不在神社にしておけば良いじゃん」

神使「それが、神宮がこのお社を重要視しているようでして」

神様「重要視? 見た感じ普通の神社みたいだけど?」

神使「確かにお社の社位もそれほど高くはないようですし、どうしてかは私も知らされていないのですが・・・」

神様「そんな重要視するような所に新人ってどうなの?」

神使「ですから、その体制の見極めもかねて私達がここに来た訳で・・・」

神様「やっぱ曰く付きかよ〜・・・」ハァ




558: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/12(水) 02:47:27 ID:vunJXR6A



――― 夕方


 サァー サァー


神使「さてと、境内のお掃除はこんなもんで良いでしょう」

神主「はい!」


神使「では、この後は本殿でご祈祷の実技を―――」

神主「あっ」

神使「?」クルッ


村人「・・・」ジー




559: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/12(水) 02:50:07 ID:vunJXR6A


神使「こんにちは」ニコッ

村人「・・・・・・」


神使「今日からこちらでお世話になります神使・・・ いえ、神職の神使と申します」ペコリ

村人「・・・・・・」

神使「?」


村人「よそ者は、夜に出歩くでねぇぞ」

神使「夜?」

村人「分がっだな? 村の掟だ」スタスタ

神使「・・・・・・」




560: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/12(水) 02:51:05 ID:vunJXR6A


神主「私達あまり歓迎されていないようです・・・」

神使「あの方は?」

神主「毎日ここに来る方なんですが、いつもあんな感じで・・・」

神使「毎日・・・ ですか?」


神主「なんか監視されているみたいで少し怖いですよね」

神使「・・・・・・」




561: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/12(水) 02:52:19 ID:vunJXR6A



―――社務所


神様「うへへ、お芋・・・ Zzz・・・」グガー

神使「神様?」ユサユサ

神様「んぁ・・・ 芋?」

神使「何ですか芋って・・・ 巫女さんと一緒に紙垂を作っていたんじゃないんですか?」

神様「ん〜 とっくに終わった」ボー


神使「巫女さんはどちらに?」

神様「知らない」




562: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/12(水) 02:54:56 ID:vunJXR6A


神使「神様、教育係なんですからもう少し責任持って下さいよ・・・」

神様「豚汁の匂いするから夕食でも作ってんじゃないの?」

神使「調理場は別棟なのによく分かりますね・・・」

神様「良い香りがプンプンするじゃん」クンクン


神使「夕食前に二人に講習会を開きますから神様もご指導お願いします」

神様「え〜 お前一人でやれよ」

神使「私は巫女のお仕事はよく分かりませんから」

神様「講習とか面倒くさいと思うの。 私嫌い」

神使「神様の好き嫌いは関係ありません。 仕事です」

神様「へいへい。 厳ちーね〜」ヨイショ




563: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/12(水) 02:56:04 ID:vunJXR6A



――― 本殿


 ダッ ダッ ダッ


巫女「遅くなりました!」ハァハァ


神使「17時から講習会と言いましたよね?」

巫女「・・・はい」

神使「今何時ですか?」

巫女「17時10分です・・・」

神使「遅刻です」


巫女「夕食の準備をしてまして・・・」

神使「遅刻は遅刻です」




564: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/12(水) 02:56:53 ID:vunJXR6A


神様「ちょっと神使君? 厳しすぎない?」

神使「いえ、遅刻は奉職上問題がございますので」

神様「はい・・・」


神使「それと、社殿内で走ってはいけません」

巫女「すいません」ペコリ

神使「では、講習会を始めます」

神主・巫女「よろしくお願いいたします!」




565: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/12(水) 02:58:01 ID:vunJXR6A



――― 2時間後


神使「では、故実に関してはこの位で」

神主「ありがとうございます神使先生!」

神使「実際やってみないと分からない事も多いと思います。 これからゆっくり学んでいきましょう」

神主「はい!」


神使「では、次は神様から巫女の奉務に関してよろしくお願いいたします」

神様「特にないけど」

神使「・・・・・・巫女さん、何か聞きたい事ありますか?」

巫女「はい! 私は普段何をすれば良いでしょうか!」

神様「巫女の仕事すれば良いと思う」




566: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/12(水) 02:59:35 ID:vunJXR6A


巫女「具体的には!」

神様「お守りの頒布とか?」

巫女「参拝者が来ません!」

神様「あ〜 巫女舞とか?」

巫女「舞う神事がありません!」

神様「え〜と・・・ 掃除!」

巫女「なるほど」

神様「一に掃除、二に掃除! 徹底的に掃除をしまくる!」

巫女「分かりました!」

神様「うんうん」ドヤッ


神使「そんなどや顔されましても・・・」

神様「私は座学でなく実践派なのだよ」

神使「そうですか・・・ では、明日からみっちり実践でご指導下さい」




567: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/12(水) 03:03:36 ID:vunJXR6A



――― 翌日


 チュンチュン


神様「おはよ〜」トテトテ

巫女「おはようございます」

神様「よく起きられたね〜」

巫女「昨日は早く寝ましたので!」

神様「んじゃ、巫女ちゃんは裏側から掃除お願い」

巫女「はい!」タッ タッ タッ


神様「走っちゃダメだよ〜」


 巫女「はい! すいません!」



神様「かわゆいね〜 さてと、私は中庭からやりますか」




568: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/12(水) 03:05:26 ID:vunJXR6A



 トテトテ


神様「ん?」

村人「・・・・・・」ジーッ


神様「おはようございます。 絶好のキノコ狩りの天気ですね〜」

村人「新入りが?」

神様「昨日から巫女を少々。 私の事はかわゆい神ちゃんとお呼び下さい」

村人「うぢらの指示さなしで勝手に村さうろづぐんじゃねぇぞ」

神様「・・・・・・」

村人「分がっだな?」スタスタ




569: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/12(水) 03:07:13 ID:vunJXR6A



巫女「神ちゃんさ〜ん」スタスタ


神様「え? なに?」クルッ

巫女「朝拝始めるそうですから本殿に」

神様「うん・・・」


巫女「どうしました?」

神様「何言っでっが分がんねーよ〜」

巫女「?」




571: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/12(水) 22:42:53 ID:vunJXR6A



――― 翌日・本殿


神主「こんな感じでどうでしょうか」

神使「祝詞の方はそんな感じで問題ありません。 そしたら巫女さんはこの後に―――」

巫女「キャッ!」ビクッ

神使「巫女さん?」


神主「神使先生・・・ 後ろ」

神使「?」クルッ

村人「・・・・・・」ジィー


神使「なにかご用でしょうか?」

村人「今日の午後、おはしら山に来い」

神使「おはしら山・・・ ですか?」




572: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/12(水) 22:45:30 ID:vunJXR6A


村人「山が騒がしい」

神主「ご祈祷のご依頼でしょうか?」

村人「14時から始める」

神使「あの・・・ どのような趣旨のご祈祷でしょ―――」

村人「お前達は言う事だけすれば良い」スタスタ


神使「・・・・・・」

神主「どうしましょう、神使先生」

神使「氏子さんからのご依頼ですし無視する訳にも行きませんね・・・」

神主「しかし、ご依頼の内容も分からないようでは・・・」


神使「山が騒がしいと仰っていましたね・・・ 取りあえず清祓いの準備をお願いします」

神主「分かりました」




573: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/12(水) 22:47:20 ID:vunJXR6A



――― 社務所


神様「Zzz・・・」グガー

神使「神様? 神様?」ユサユサ

神様「ん〜 夕飯・・・?」

神使「まだお昼ですが・・・」


神様「なんだよ〜」ムニャムニャ

神使「私達外祭の方に行って参りますが、どうされます?」

神様「お留守番してる〜」モゾモゾ

神使「では、お任せいたします」

神様「ん・・・ Zzz」グガー




574: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/12(水) 22:48:39 ID:vunJXR6A



――― おはしら山


神使「おはしら山はこのあたりですよね」


神主「あっ、あそこ。 村の皆さんじゃないですか?」

巫女「大勢・・・ 10人くらい集まっていますね」

神使「行きましょう」


 スタスタ




575: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/12(水) 22:50:50 ID:vunJXR6A


神使「お待たせいたしました」

村長「あにあに神社の神主か?」

神使「先日神宮から指導役で赴任いたしました神使と申します」ペコリ


村長「山が悪さしおる」

神使「悪さ・・・ ですか? 一体どのような―――」

村人A「ご託は良いから黙って祈祷するんだ! 山巫女様の命令だ」

村長「おい! 部外者に無用な話はするな!」

村人A「すいません・・・ 村長」


神使「あの、山巫女様というのは・・・」

村長「余計な詮索はせずに黙って祈祷をするんだ」




576: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/12(水) 22:53:46 ID:vunJXR6A


神使「・・・承知いたしました、清祓を執り行わせて頂きます。 神職さんお願いします」

村長「お前がするんじゃないのか?」

神使「あにあに神社の神職である彼が―――」

村長「お前がしろ」

神使「私ですか?」

村長「お前の方が徳が高そうだ」

神使「僧侶ではないので徳とかは関係ないのですが・・・」

村人A「つべこべ言わずにお前がするんだ」

神使「・・・分かりました、私が斎主を務めます。 神主さん準備をお願いします」

神主「はい」




577: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/12(水) 22:54:47 ID:vunJXR6A



――― 帰り道


 テクテク


神主「しかし、不気味な村ですよね・・・」

神使「山巫女様というのはご存じですか?」

神主「さぁ、私は特に」

巫女「私も存じ上げません」


神使「・・・・・・何かありそうですね。 この村」

神主「・・・・・・」

巫女「私、この村の神社でご奉仕する自信が無くなってきました」シュン

神使「時期に打ち解けますよ」

巫女「だと良いんですが・・・」




580: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/14(金) 18:45:01 ID:X0lq0TGA



――― 社務所


神主「それでは、私達は用具を仕舞ってきますので」

巫女「先に中に入っていて下さい」

神使「ありがとうございます」


 ガラガラ


神使「ただいま戻りました」




581: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/14(金) 18:45:50 ID:X0lq0TGA


神様「ふあぁ〜 よく寝た」トテトテ


神使「あっ、神様」

神様「お〜 お出かけか?」

神使「外祭に行くとお話ししたと思うのですが・・・」

神様「あ〜 言ってたな。 地鎮式?」

神使「清祓を。 村の方10人くらいでしたね」

神様「ふ〜ん・・・」ジー

神使「?」




582: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/14(金) 18:46:47 ID:X0lq0TGA


神様「お前、風邪でも引いたか?」

神使「私ですか?」

神様「少し顔が赤い気がするけど」

神使「そいうえば、少し悪寒がありますが・・・」

神様「ゆっくり休んどけよ。 お前が寝込むと私の仕事が増える」

神使「神様、寝てるだけじゃないですか・・・」

神様「仕事の効率が良すぎるから早く終わるの!」

神使「・・・そうですか」




583: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/14(金) 18:48:22 ID:X0lq0TGA



――― 夜


 ピピピピ


神様「38度か・・・」

神使「申し訳ありません・・・」

神様「だから休めと言っただろ」

神使「返すお言葉もございません」


神様「熱が引くまでゆっくり寝てろ」

神使「神様にご迷惑をおかけしてしまい神使失格ですね・・・」

神様「熱が引いたら焼き肉ご馳走しろよ」

神使「はい・・・」




584: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/14(金) 18:49:46 ID:X0lq0TGA



――― 翌日・朝


神様「Zzz・・・」コクッ コクッ


 チュンチュン


神様「んぁ・・・ 朝?」


神使「う〜ん・・・」ゼェゼェ

神様「?! おい、どうした神使!」

神使「すいません」ゲホッ

神様「昨日より悪化してないか? ちょっと、おでこ貸せ」ピトッ




585: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/14(金) 18:50:39 ID:X0lq0TGA


神様「・・・・・・」


神使「ここまで酷い風邪を引いたの初めてです」ゲホッ ゲホッ

神様「なんで、もっと早く言わないんだよ!」

神使「すいません、神様が気持ちよさそうにお眠りでしたので」


神様「・・・お前、いつから体調が悪くなったのを感じた?」

神使「昨日、外祭に行った後くらいでしょうか」

神様「外祭・・・ 確か清祓って言ってたな」

神使「はい」

神様「・・・・・・」




586: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/14(金) 18:52:02 ID:X0lq0TGA



――― 社務所


 ガチャ


巫女「あっ、神ちゃんさん。 神使先生の容体はいかがですか?」

神様「少し熱が上がってる感じ」

巫女「そうですか・・・」

神様「・・・・・・」ジィー

巫女「?」

神様「神主君は居る?」


神主「はい、何でしょうか」

神様「昨日、うちの犬ころが清祓に行ったって聞いたけど」

神主「えぇ」




587: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/14(金) 18:52:48 ID:X0lq0TGA


巫女「おはしら山です」

神様「おはしら山・・・ どんな清祓だった?」

神主「普通の・・・ 神宮指定のマニュアルに沿った清祓だと思います」


神様「・・・ちょっとその場所まで案内してもらってもいい?」

神主「・・・・・・」

巫女「私、ご案内します」

神主「分かりました。 私もご一緒いたします」




588: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/14(金) 18:53:48 ID:X0lq0TGA



――― おはしら山


神主「神使先生が清祓をしたのはこの場所です」

神様「ふ〜ん、特に変わった場所じゃ・・・・・・ !?」ピタッ

巫女「神ちゃんさん?」

神様「清祓の内容は?」

神主「確か、山の安全祈願だったと」

神様「・・・・・・」


巫女「あっ!」

神様「?」クルッ




589: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/14(金) 18:54:55 ID:X0lq0TGA


村民「・・・・・・」ジィー


神主「村の人が見てますね」

神様「・・・引き上げよう」

巫女「え?」


神主「ご祈祷などをなさるのでは?」

神様「・・・必要ない」スタスタ

神主「あの、神ちゃんさん?」

神様「急げ」

神主「はい」


 スタスタ




591: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/15(土) 01:47:30 ID:4DEuBh5k



――― 夜・寝室


神様「・・・」ゴソゴソ

神様「え〜と、神ちゃんお守りは・・・ まだあるな」ギュッ


神使「Zzz・・・」


神様「・・・お守りに封じし我が神力を解放す。 我が神使に付きし災厄を緩和せよ」ボソッ


 ポワポワ


神様「よし、と」スタッ


 トテトテ




592: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/15(土) 01:48:32 ID:4DEuBh5k


神使「神様?」

神様「あっ、悪い起こしたか」


神使「こんなに遅くにお出かけですか?」

神様「・・・・・・」


神使「何をなさるのか知りませんが、あまり無理なさらないで下さいね?」

神様「・・・・・・あぁ」

神使「私もすぐに治りそうですから」

神様「そんな事が分かるのか?」

神使「はい。 神様から御利益を頂きましたから」




593: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/15(土) 01:49:47 ID:4DEuBh5k


神様「そうか・・・ でもおとなしく寝てろ」

神使「・・・分かりました」

神様「私の素晴らしい力を持ってすれば病気の一つや二つちょちょいのちょいだ」

神様「はい、やはり神様は素晴らしい神です」

神様「照れるじゃないか」

神様「いいえ、さすがかわゆい神ちゃんと皆から慕われるだけの事はありますね」

神様「そうだろ? なんと言ってもやはり私は―――」

神使「あの? 神様・・・・・・」

神様「あ?」


神使「何一人で漫談しているんですか?」

神様「お前の心の代弁をしたんだけど」




594: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/15(土) 01:51:19 ID:4DEuBh5k


神使「いえ・・・ そこまで思っておりませんでしたが・・・」

神様「あっ、そ」


神使「山は冷えます。 暖かくしてお出かけ下さい」

神様「まるで私が山にでも行くような言い方だな」

神使「・・・・・・お供できず申し訳ありません」

神様「そうだな。 エキサイチングになりそうなのに残念だな」フッ


神使「・・・そのご装束、神様によくお似合いです」

神様「お前、自分が買い与えた物を褒めるなんて良い趣味だな」

神使「できれば、後でお写真を取らせて下さい」

神様「嫌です〜」ベー




595: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/15(土) 01:51:55 ID:4DEuBh5k


神使「お気を付けて」

神様「あぁ。 もう少しの辛抱だ、ゆっくり寝ていろ」スタスタ


 ガラガラ ピシャ



神様「さてと、行きますか」


 スタスタ




596: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/15(土) 01:56:38 ID:4DEuBh5k



――― 1時間後


神使「また神様にお守りを使わせてしまいましたね・・・ でも、だいぶ楽になりました」

神使「・・・心配ですが、私が出る幕ではないようですね・・・」シュン


神使「溜まっていた日報でも書いておきますか。 寝ながらでも出来ますし」ゴソゴソ


 ストンッ


神使「? これは・・・ たしか、猫神様が神様に渡したK7の議事録・・・」

神使「神様、また私の鞄に入れて・・・ 通りで重いと思いました」ハァ




597: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/15(土) 01:57:50 ID:4DEuBh5k



〜猫神『40ページあたりからの報告書だけでも後で読んで感想聞かせてもらえると嬉しいなぁ〜』〜



神使「・・・・・・」ペラッ

神使「え〜と、四柱結界に関して・・・・・・?」


神使「・・・・・・」ペラ ペラッ

神使「!? これは!」




599: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/10/15(土) 06:55:52 ID:Y9CKqSh.

おいついた!
新作キター!!
かわゆい神ちゃん最高っ!

またかわゆい神ちゃんに会えた記念に
岩手県宮古市産の花見牡蠣(一般牡蠣の三倍の大きさ)を奉納します

猫神様に怒られて鬼牡蠣食べ損ねてたし
鬼牡蠣より小さいかもだけど、是非どうぞ




602: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/15(土) 23:29:07 ID:4DEuBh5k



―――

神使「神様、牡蠣が奉納されました」

神様「なに!?」ガバッ

神使「>>599さんにお礼を」

神様「次から私の格好いいシーンが始まる! 見届けよ!」キラッ!

―――




603: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/15(土) 23:30:02 ID:4DEuBh5k



――― おはしら山


神様「・・・さてと、久しぶりの大仕事だから緊張するな・・・」

神様「体調良し! 神ちゃんお守りよし! それじゃ・・・ 始めますか!!」


神様「我! お守りに封印されし神力を解―――」


 ウー
 ピカピカ


神様「?」




604: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/15(土) 23:31:46 ID:4DEuBh5k



 バタン


警官A「君、こんな遅くに何してんの?」

神様「・・・・・・」

警官B「その格好・・・ なに?」

警官A「コスプレ?」

神様「犬ころに買ってもらった装束をバカにすんな! クソポリ公!」

警官A・B「・・・・・・」

神様「あっ! すいません。 私の事なら気にしないで下さい、普通は見えないはずなので」オロオロ

警官B「何言ってんの?」

神様「他の神は見えないんだけど、私は見えちゃうから」アセアセ




605: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/15(土) 23:33:01 ID:4DEuBh5k


警官A「・・・ちょっとパトカー乗ってくれる?」

神様「いや、でも少しやる事があって・・・」

警官B「はいはい、警察署でやって」ガシッ

神様「マジっすか〜!?」ズルズル


 バタン
 ブーン


神主「・・・・・・」




606: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/15(土) 23:34:14 ID:4DEuBh5k



――― 隣町・警察署


警官A「どっから来たの?」

神様「あにあに神社」

警官A「正直に話して?」

神様「だから、あにあに神社から来たの!」

警官A「はいはい。 じゃぁ、あの無人神社で寝泊まりしてるの? 家出?」

神様「無人?」

警官A「あそこの神社は神主さんも居ない無人神社だよ? そうだよな?」

警官B「えぇ、村からの届け出は無人神社となってますね」

神様「・・・・・・」




607: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/15(土) 23:35:38 ID:4DEuBh5k


警官A「身分証ある? 免許証とか」

神様「身分証・・・」ゴソゴソ

警官B「君の名前とか分かるものね」


神様「古いけど・・・ これしか持ってない」スッ

警官A「・・・内務省神社局? なにこれ?」

神様「昔のだから・・・」

警官A「明治33年発行って・・・ 君、いくつよ・・・」

神様「あぁ〜・・・」

警官B「これ、ご先祖様とかの身分証? 内務省に居たんだ、偉かったんだね〜」

神様「・・・・・・」




608: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/15(土) 23:36:50 ID:4DEuBh5k


警官A「学生? それともどこかに勤めたりする?」

神様「勤め先は・・・ 神宮?」

警官A「私に聞かれても・・・ 名刺とかある?」

神様「名刺ならある」スッ

警官A「神宮 広域特務課 審査係・・・ 本当に神社の関係者なの?」

神様「嘘ついたって仕方ねっペ!」

警官A「確認のために電話するけど良いね?」

神様「マジっすか・・・」


警官A「ちょっと電話して確認してくれる?」

警官B「はい」スタスタ




609: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/15(土) 23:37:57 ID:4DEuBh5k


警官A「で、なんであんな所にいたの? しかもそんな格好で・・・」

神様「儀式っぽい事しようと思って・・・」

警官A「ぽいって・・・ 儀式とは違うの?」

神様「神宮が規定している清祓とかの祈祷とは少し違って・・・」

警官A「専門用語使われても分からないよ?」

神様「はぁ・・・」


警官A「呪いの儀式とか、そんな感じのヤツ?」

神様「私がそんな事する訳ねっぺさ!」

警官A「君・・・ どこの人?」




610: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/15(土) 23:39:34 ID:4DEuBh5k


警官B「お待たせ」

警官A「おう、どうだった?」

警官B「神宮で働いてるって。 当直のA子さんっていう人に確認してもらった」

神様「A子ちゃん・・・ 夜中に何で巫女が神宮にいるんだよ。 また何かやらかしたな」


警官A「まぁ、確認取れたし・・・ 今後はもう少し気をつけてね」

神様「釈放?」

警官A「逮捕した訳じゃないから。 帰って良いよ?」

神様「え・・・ ここまで拉致してきて一人で帰れっての?」

警官A「パトカーはタクシーじゃないからね」

神様「いやいや、帰り方分かんないよ」

警官A「地図書いてあげるから。 徒歩で2時間歩けば帰れるよ」

神様「嘘でしょ・・・ 送ってよ〜 こんなにかわゆい子を一人夜道に放り出すの?」




611: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/15(土) 23:40:44 ID:4DEuBh5k


警官A「仕方ないな、その格好だし・・・ 今回は特別だよ?」

警官B「でも、あんまりあの村行きたくないな・・・」

神様「やっぱ変だよね、あの村」

警官A「まぁ確かに協力的ではないよね・・・」

警官B「特に夜は近づくなって言われてるし」


神様「あの村には見回りとかよく行くの?」

警官A「・・・いや、今日は通報があったから」

神様「通報?」




612: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/15(土) 23:41:30 ID:4DEuBh5k


警官A「不審者がうろついているって。 行ってみたら君がいたという訳」

神様「不審じゃないでしょ私!」

警官A「いや、そんな格好で夜中にあんな場所に居るのは不審者以外何者でもないよ」

神様「装束! 正装!」プンプン


警官B「でも珍しいな、夜に村の方から来いなんて」

警官A「よっぽど君が怪しかったんだろ」ハハハッ

神様「・・・・・・」




616: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/10/16(日) 18:41:17 ID:a8xShpOo

吉備団子国に来てカキオコを賞味せずご出立なされるとは…

つ⌒【虫明のカキオコ】




617: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/16(日) 22:41:02 ID:kkfpooiA



―――

神使「神様、カキオコが奉納されました」

神様「おっ! 虫明の牡蠣てんこ盛りじゃん!」パクッ

神使「>>616さんにお礼を」

神様「今日こそ! 私の格好いいシーンを堪能せよ!」

―――




618: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/16(日) 22:42:28 ID:kkfpooiA



――― 参道前


 ブーン


警官A「じゃぁここまでで良いよね」

神様「え〜 参道前じゃん。 社務所まであと200m位ある〜」

警官B「ここから先は私有地だから」

神様「持ち主の私が良いって言ってんだからさぁ〜」

警官A「君の物じゃないでしょ、神社は・・・」

神様「神宮の物は私の物だと言っても過言ではない」フンスッ

警官B「なにメチャクチャな事言ってんの・・・ 早く降りて」

神様「分かったよ・・・」ガチャッ

警官A「気をつけてね」


 ブーン




619: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/16(日) 22:43:51 ID:kkfpooiA


神様「気をつけて、とか言うなら最後まで送り届けろっつーの!」


神様「ハァ〜 どうすっかな〜 今からおはしら山に戻ってもなぁ〜」ウーン

神様「3時か・・・ 日が明けると面倒だし、明日だな」


 トテトテ


神様「これ、月明かり無かったらヤバくね? 街路灯設置しろよ・・・」


神様「あれ? 道の周りにこんなに木があったっけ・・・?」

神様「でも、一本道だったよな・・・」キョロキョロ

神様「・・・まぁ良いか」


 トテトテ




620: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/16(日) 22:44:55 ID:kkfpooiA



――― 社務所


神様「良かった、神社着いた」ホッ


 ガラガラ


神様「犬ころはちゃんと寝てるのか?」ソォー

神様「ん? 犬ころがいない・・・ 便所か?」



 ギィー


神様「犬ころ?」

神様「いない・・・ どこ行ったんだ?」




621: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/16(日) 22:45:38 ID:kkfpooiA



――― 1時間後


神様「神主君も巫女ちゃんもいない・・・ 私の荷物もない・・・」


 ピポパ
 prrr prrr


神使『はい、神使です。 神様ですか?』

神様「あ〜 悪い。 お前さぁ、今どこにいるの?」

神使『どこって、部屋です。 それより神様―――』

神様「あにあに神社・・・ だよな?」

神使『えぇ、そうですが』

神様「いや、今部屋にいるんだけどお前いないじゃん」

神使『・・・はい?』




622: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/16(日) 22:46:41 ID:kkfpooiA


神様「巫女ちゃんもいないけど?」

神使『巫女さんは、すでに外で庭掃除しているようですが?』

神様「・・・・・・」

神使『あの神様? それより大変な事が―――』

神様「後でかけ直す・・・ ちゃんと寝てろよ」

神使『えっ、ちょと神――――』


 ピッ


神様「・・・・・・」

神様「さてと」ヨイショ

神様「どこやねん! ここーー!!」




623: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/16(日) 22:48:16 ID:kkfpooiA


神様「な〜んてね、グーグーマップ使えば衛星写真で位置が分かるのだよ」ニヒヒ

神様「・・・・・・あれ?」

神様「拡大するとボケる・・・ 山しか見えない! ふざけんなよ田舎!」

神様「やっぱどこやねん! ここーー!!」


神様「な〜んてね、出てきたら〜?」


 シーン


神様「ふ〜ん、誰もいないんなら本殿にでも行ってみようかなぁ〜」トテトテ

神主「・・・・・・止まって下さい」スッ


神様「神主君か〜 どうしてここにいるの?」

神主「・・・・・・」

神様「答えないなら〜 本殿にダッシュだーー」ダッ ダッ ダッ

神主「!? まっ!」ダッ ダッ




624: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/16(日) 22:49:18 ID:kkfpooiA


神様「ふふふ、この神ちゃんを捕まえる事が君に出来るのかなぁ?」ダッ ダッ ダッ

神主「早い!」ダッ ダッ

神様「ほらほら〜 早くしないと本殿に着いちゃうよ〜」シャー

神主「!?」

神様「うひゃひゃ! 見たか! 激安足袋の滑りを考慮した私のコーナリングを! って」


 ズルッ


神様「ぐへっ!」ビタンッ!

神主「・・・・・・」




625: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/16(日) 22:50:00 ID:kkfpooiA


神様「痛つつ・・・ 犬ころのヤツ、さらに安い足袋にランク落としやがったな!? 滑りすぎ!」

神主「・・・・・・」


神様「あっ、やっぱり捕まえたりするの?」

神主「はい」

神様「だよね〜 優しく縛ってね」




629: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/18(火) 03:04:18 ID:r8d/5.76



――― あにあに神社


神使「・・・」スタスタ


巫女「神使先生!」

神使「あっ、おはようございます巫女さん」

巫女「まだ寝ていないとダメですよ!」


神使「・・・少し伺いたい事があるんですが、この神社以外で村にお社はございますか?」

巫女「えっ?」

神使「神様がどうも他の神社にいるようでして」

巫女「!?」

神使「巫女さん?」

巫女「・・・・・・少しお話する時間ありますでしょうか」

神使「?」




630: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/18(火) 03:05:13 ID:r8d/5.76



―――??神社


神様「ねぇ、縄の結び雑じゃない?」

神主「・・・・・・」


神様「もっとさぁ〜 こう、あるでしょ?」

神主「そっち系の趣味はないので・・・」

神様「ちげーよ! 結び目くらい神社に勤めてんなら少しは凝れよ! 〆はお守り結びくらいヤレってーの!」

神主「そういうのは苦手で・・・」


神様「おま・・・ 神職だろ? 教えてやるから一回ほどいてみ?」

神主「・・・はぁ」


 シュルシュル




631: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/18(火) 03:07:07 ID:r8d/5.76


神様「良い? 最初に左側の紐で輪を作って」

神主「こうですか?」

神様「違う違う。 2本いっぺんに」


村長「おい」

神様「?」

村長「何やってんだ? お前達・・・」

神主「村長・・・ 村の方も・・・」

村民「・・・」ソロゾロ

神様「うわ〜 こんな早い時間なのにいっぱいお出ましで・・・」


村長「おい、その縄で縛っておけ」

神主「・・・はい」ギシッ ギシッ

神様「・・・逃げときゃ良かった」ガクッ




632: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/18(火) 03:08:46 ID:r8d/5.76


村長「お前は確か神宮から派遣されて来た巫女だな?」

神様「皆は親しみを込めて“かわゆい神ちゃん”と呼んでおります」


村長「なぜ、お前がここにいるんだ?」

神様「警察に捕まって帰ってきたらここに着いた」

村長「警察?」

神様「あ? お前達が通報したんじゃないの?」

村長「まさか、夜に部外者をこの村に入れる訳ないだろ。村で誰か通報したのか?」

村人A「いいえ、そのような事は聞いておりませんが」


村長「神主、君か?」

神主「いえ、私も知りません」

神様「?」

村長「何で夜に出歩かせるような事をした! ちゃんと見張っていたんじゃないのか!?」

神主「・・・すいません」




633: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/18(火) 03:10:43 ID:r8d/5.76


村長「まぁ良い。 で、おはしら山で何をしようとしていたんだ?」

神様「神力封印」

村長「神・・・ なに?」

神様「お前達、うちの犬ころ使ってあそこで何かしただろ」


神主「あの清祓に何か問題でも?」

神様「大ありだね。 指示したのは誰だ?」

村長「・・・・・・」


神様「あんまり勝手な事してると、この村滅ぶぞ?」

村長「!? な、何を言っているんだ縁起でもない」

村人A「そうだ! 山巫女様の言うとおりにしていれば村は守られる!」

神様「山巫女?」

村長「おい!」

村人A「あっ、すいません・・・」




634: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/18(火) 03:12:12 ID:r8d/5.76


村長「気になるか?」

神様「・・・・・・」


村長「山巫女様の所に連れいていけ」

神主「しかし・・・」

村長「どちらにしろ、このまま帰すわけにはいかない」

神主「分かりました・・・」

神様「・・・・・・」




635: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/18(火) 03:13:37 ID:r8d/5.76



―――??神社・本殿


 ギィー


村長「そこの柱に縛り付けておけ」

村人A「はい」


 ギシッ ギシッ


神様「痛いって・・・ もっと優しくして? うふん」

村人A「・・・」チッ

神様「お前! 今、舌打ちしたろ!」

村人A「恐怖の余り暴れて逃げ出されても困るからきつく締めるぞ」

神様「えっ!? もしかしてこれジェットコースター? ドッキリ系?」




636: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/18(火) 03:14:34 ID:r8d/5.76


村長「ご神体の扉をお開けしろ」

神主「・・・はい」スタスタ

神様「何? 何か飛び出してくるの?」ワクワク


 ギィー


神様「・・・・・・ぇ」


村長「神主、外に出るぞ」

神主「はい」


 スタスタ




637: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/18(火) 03:15:19 ID:r8d/5.76


村長「本殿の戸を閉めて鍵を掛けろ」


 ギーッ バタン


村長「夜まで見張っておけ」

神主「分かりました・・・」


村長「深夜に山巫女様が現れたら対応を賜る」

神主「・・・・・・」


 ギャーーー!!!




638: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/18(火) 03:17:51 ID:r8d/5.76



神様「ギャーー!! 何だよあれーー!!」バタバタ

神様「ミイラじゃん! ミイラじゃん! ふざけんなよーー!」ジタバタ

神様「なんで神社にあんなのがあるんだよ! 寺に持って行けよ! 寺!」

神様「すいませーん! お巡りさーん!! 殺人事件です! 千年以上前っぽいけど!!」


神様「も〜 勘弁してよ〜・・・」

神様「お家帰りたい!!」




644: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/18(火) 23:48:22 ID:r8d/5.76



――― 30分後


神様「いつまで閉じ込めておくつもりだよ〜」

神様「・・・巫女服着てるし、あのミイラがご神体の山巫女・・・?」

神様「あれを経由すれば神力で抜けられる・・・」


神様「いや〜 でも、さすがの私でも嫌だなぁ〜」

神様「ミイラってだけなら我慢するけど、なんか変な神力混じってるし・・・」


 ガタガタ


神様「!?」




645: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/18(火) 23:49:06 ID:r8d/5.76



 ゴソゴソ


神様「なんだよ〜・・・ 誰かいるの?」


 ゴソゴソ


神様「悪霊退散! 悪霊退散!」ジタバタ


巫女「・・・・・・」

神様「巫女ちゃん?」

巫女「今、縄をほどきます」


 シュルシュル




646: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/18(火) 23:49:46 ID:r8d/5.76


神様「どうして巫女ちゃんがここに・・・」

巫女「お話は後ほど。 まずはここから出ましょう」

神様「え? でも入り口には村の人が・・・」

巫女「ご神体の裏に秘密の抜け道があります」

神様「あ〜 神用の抜け道だね。 よく知ってるね」

巫女「さっ、早く」

神様「うん」


 スタスタ




647: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/18(火) 23:50:38 ID:r8d/5.76



 ゴソゴソ


神様「本殿裏だ・・・」

巫女「あの竹藪に入ります」

神様「え〜 大丈夫なの? 道ないけど・・・」

巫女「付いてきて下さい」

神様「逃げられるなら何でもいいや」

巫女「じゃぁ行きます」


 スタスタ
 ガサガサ



神主「・・・・・・」チラッ




648: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/18(火) 23:52:20 ID:r8d/5.76



 ガサガサ


神様「葉っぱが当たって――― 痛!」

巫女「大丈夫ですか?」

神様「なんとか・・・ でも巫女ちゃんが通った後の葉っぱが――― 痛!」

巫女「あっ、出口です」

神様「やっと竹藪から出られ――― 痛!」




649: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/18(火) 23:53:14 ID:r8d/5.76



 ガサガサ


巫女「ふぅ〜」

神様「あれ? ここって・・・」

巫女「あにあに神社です」


神様「さっき居た神社は?」

巫女「あにあに神社です」


神様「・・・そうですか。 異次元っていうやつですね? 次元の狭間っていう事ですね?」

巫女「あにあに神社は2つあります」

神様「なんと! 何そのミステリアスな殺人トリック!」

巫女「私の知る限り誰も死んでいないと思いますが・・・」

神様「って事は、この中でうちの犬ころが!?」ハッ




650: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/18(火) 23:54:12 ID:r8d/5.76


神使「私がどうしました?」スタスタ

神様「あっ、生きてる」

神使「勝手に殺さないで下さい」

神様「だって、これから“神ちゃん殺人事件・あにあに神社トリック案内”が始まるんじゃないの?」

神使「それですと、亡くなるのが神様になるんですが・・・」

神様「・・・・・・」


巫女「もうじき村の人が来ます。 続きは社務所で」

神様「続けるの?」




652: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/19(水) 20:11:41 ID:YnMAKHLo



――― あにあに神社・社務所


巫女「お茶です」コトッ

神様「コーラが良いな。 無ければ炭酸系で」

巫女「炭酸水ならありますが」


神使「炭酸水でお茶を煎れますか?」

神様「・・・ノーマルグリーンティーで大丈夫です」ズズッ




653: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/19(水) 20:13:43 ID:YnMAKHLo


神使「巫女さん、先ほど教えて頂いた事を神様にもお話し頂けますでしょうか?」

巫女「はい・・・」


巫女「先ほどもお話しいたしましたが、あにあに神社はこの村に2つございます」

神様「さっき私が縛られていた方が、本物だよね」

巫女「・・・そうです。 こちらはカムフラージュのために存在するあにあに神社です」


神使「どうして、こちらが偽物だと分かったんです?」

神様「あっちに祀られている神体の神力が高かった。 相当崇敬されている感じだったし」

巫女「山巫女様です・・・」

神様「巫女服着たミイラ」

巫女「はい。 村の伝承では、山の守り神でおはしら山とこの村を守っている言われています」


神使「神様はどうして向こうの神社へ?」

神様「いや、おはしら山に行ったら警察に捕まってさぁ。 釈放されて戻ってきたらあそこに着いたんだよ」

神使「・・・・・・」




654: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/19(水) 20:15:08 ID:YnMAKHLo


巫女「参道の途中で道が二つに分かれるんです」

神様「え? でも一本道だったよ?」

巫女「夜になると月明かりと地形に由来する影の影響で別の道が現れてもう一方の神社へ続くんです」

神使「夜に出歩くなと言うのは、本物のあにあに神社に行かせないためですね?」

巫女「はい・・・ お二人の事は日中は村の人が見張り、夜は私達が監視しておりました」

神使「しかし、昨日の夜は神様一人でおはしら山へ行かれたんですよね」

神様「そうね」

神使「監視されていなかったのですか?」

巫女「・・・・・・」

神様「わざとでしょ」

神使「え?」


神様「出てきたら〜? バレバレだよ?」

神使「?」




655: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/19(水) 20:16:17 ID:YnMAKHLo



神主「・・・・・・」


神使「神主さん」

巫女「あっ・・・」

神主「大丈夫、村の人には知らせてないから」


神様「さて、それじゃ色々と聞かせてもらいましょうか」

神使「古の昔より―――」

神様「ちょっと待て、何でお前がしゃべり出すんだよ!」

神使「先ほど、伝記を拝見いたしましたので・・・」

神様「二人に譲れ」

神使「すいません。 どうぞ」




656: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/19(水) 20:18:03 ID:YnMAKHLo


神主「・・・古の昔より、おはしら山には不思議な力が隠されていると伝えられています」

神様「不思議な力ね〜・・・」

巫女「その力の暴走を止めるため、神さまが結界を張ったそうです」

神主「何千年も前のお話の伝承のようですが・・・」


巫女「神さまから結界の守りを任されたのが、あにあに神社の巫女だそうです」

神使「それが、山巫女様と言う事ですね?」

巫女「はい。 彼女の死後も村民が村の守り神としてお祀りしたと・・・」


巫女「山巫女様は、現在もあの神社で守り続けていると言われています」

神様「・・・・・・」

巫女「その山巫女様をお守りするのが、代々私の家系でした・・・」

神使「失礼ですが、神主さんはどのような経緯で?」

神主「私は、彼女の・・・ その、婚約者でして、婿養子として近いうちに籍を入れる予定です」

神使「なるほど、それで神職に?」




657: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/19(水) 20:19:23 ID:YnMAKHLo


神主「・・・私と巫女ちゃんは昨年まで市内にあるスーパーで働いていました」

神使「と言う事は、あのご神体を守るためにこの村に戻って来られたと?」

神主「いえ・・・」


巫女「今の時代、山巫女の結界なんて誰も信じていませんでした。 私の母も父も市内で会社勤めしていましたし」

神主「村の人もそんな昔話は誰も信じておらず・・・ 私達も最初は村に戻るつもりなどありませんでした」

神様「でも、村長以下村人全員山巫女を信じているっぽかったけど?」


巫女「・・・1年ほど前から山巫女様に異変が・・・」

神使「異変・・・ ですか?」

巫女「はい。 夜になるとお告げのような物を出すようになったんです」

神様「お告げ?」




658: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/19(水) 20:20:54 ID:YnMAKHLo


巫女「山巫女様から、直接お言葉が・・・」

神様「マジかよ・・・ 怖いなそれ・・・」

神使「そのような現象というのは例があるんでしょうか?」

神様「いや〜 私は聞いた事無いけど・・・」


神主「私も最初は信じていなかったのですが・・・ その、ハッキリと・・・」

巫女「私も何度か聞きました」

神様「う〜ん・・・」


神主「村長の命令で、さすがに巫女ちゃんは村に戻らざるをえなくなりまして」

巫女「しかし、一人で村に戻るのはさすがに・・・」

神主「私が神職の資格を取るので、それまで待って欲しいという条件で・・・ 先月私が資格を取ったため二人で戻ってきたのです」




659: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/19(水) 20:21:42 ID:YnMAKHLo


神使「その間、神宮が宮司の派遣を行っているのですが村からのご依頼でしょうか?」

巫女「いいえ、私は存じ上げません」


神主「村は山巫女様の存在を隠す方向で動いていましたので、村以外から人を呼ぶというのは考えられないのですが・・・」

巫女「現に、村の人は追い返すため色々と行っていたようですし・・・」

神様「・・・・・・」




660: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/19(水) 20:22:40 ID:YnMAKHLo


神使「あの、神様?」

神様「ん?」

神使「四柱結界と関係あるのでは・・・」

神様「猫神が渡したK7の議事録か?」

神使「神様、読まれていたのですか?」

神様「ここ来る前に電車の中で読んだよ」

神使「それで、私の鞄に入れたんですね・・・」

神様「お前読んだのか?」

神使「すいません、盗み見するようなまねをして・・・」

神様「お前に読ませるために入れたんだよ」

神使「え?」

神様「今までの説明とあの資料を見て、お前ならどう判断する?」




661: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/19(水) 20:23:48 ID:YnMAKHLo


神使「神力を安定させるための四柱結界のうち第三柱近辺から神力異常が発生していると記載がありました」

神様「書いてあったね」

神使「場所は記載されておりませんでしたが、おはしら山ですよね? 第三柱がある場所って」

神様「そうだね」

神使「今回の現象は四柱結界の異常による神力放出では?」

神様「当ってる」

神使「やはり・・・」フム


神様「・・・・・・」

神使「・・・・・・」


神様「終わり?」

神使「はい。 まだ何か?」

神様「50点」

神使「え!?」




662: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/19(水) 20:24:40 ID:YnMAKHLo


神様「おはしら山の第三柱に神力異常が発生しているのは間違いない。 私も神力放出は確認した」

神使「はい」

神様「犬ころは神力放出が起こっている山で何をした?」

神使「おはしら山・・・ 清祓・・・ まさか!」

神様「そう、お前は神の力を祓おうとしたんだよ」

神使「と言う事は、私が体調を崩したのは・・・」

神様「神の力を祓ったから斎主であるお前に厄がふりかかったの。 神の力を祓うなんて良い根性してるよね〜」

神使「・・・・・・」

神様「まぁ、その件に関しては私がお守りの神力で押さえ込んでいるから良いんだけど・・・」




663: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/19(水) 20:25:57 ID:YnMAKHLo


神様「祈祷は山巫女の指示?」

神主「はい・・・」

神様「指示の内容を詳しく覚えてる?」

巫女「確か“外より参りし者が持つ神の力を用いて山を鎮めよ”だったと」

神様「なるほどね、確かに正しいお告げだな。 回りくどい言い方だけど・・・」

神使「え?」

神様「神の力を用い、つまり神力を使ってどうにかしろって事」

巫女「神使先生が神職の高い階位をお持ちだと伺ったもので・・・ すいません」シュン

神様「いやいや、気にしないで。 神の力とか言われても、ね」

神使「では、本来祈祷するのは私でなく・・・」

神様「そだね〜」




664: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/19(水) 20:26:58 ID:YnMAKHLo


神使「山巫女様というのも、同じく神力異常が原因ですか?」

神様「いや〜 山から出てる神力だけで喋り始めるとかありえないわ〜」

神使「では一体・・・」


神様「まぁ、正体は後で暴きましょ。 その前におはしら山の神力放出を止めますかね」

神主「すぐに準備いたします」

神様「いや、夜に行く」

巫女「夜・・・ ですか?」

神様「神の力は夜が一番強いんだよ?」




671: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/20(木) 22:08:18 ID:aQJFW2mY


―――

神使「神様、皆様から色々と頂いてしましました」

神様「嬉しいね〜 責任を持って私が全部食べる!」

神使「・・・・・・」

―――




672: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/20(木) 22:09:55 ID:aQJFW2mY



――― 昼


神主「私は一度、本あにあに神社に戻りますので」

神様「ばれない?」

神主「山巫女様は深夜0時に現れるので、それまでは本殿には誰も立ち入りません」

巫女「まだ神ちゃんさんは本殿で縛られていると思っているはずです」

神主「出発は何時頃です?」

神様「夜8時くらいかなぁ〜」

神主「それまでには戻ります。 巫女ちゃん、こっちは頼んだよ」

巫女「うん!」

神主「では、後ほど」スタスタ


巫女「そうしましたら、お二人は客間でゆっくりしていて下さい」

神様「ほい」




673: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/20(木) 22:10:54 ID:aQJFW2mY



――― 客間


神様「うへ〜 眠い・・・」ゴロンッ

神使「神様?」

神様「ん〜?」

神使「軽はずみな行動を取ってしまい、申し訳ありませんでした」

神様「あ〜 気にすんなって」

神使「しかし、神を祓う行為など・・・」

神様「大丈夫だよ。 神を祓うとか言ってもただの神力だし」

神使「これからは、もう少し慎重に行動いたします」

神様「そんな事しなくても良いって。 それよりもだ」

神使「?」




674: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/20(木) 22:12:22 ID:aQJFW2mY


神様「私を警察に通報したやつがいるんだよ」

神使「・・・・・・」

神様「誰だ?」

神使「すいません」ドゲザ

神様「やっぱりお前かよ・・・」

神使「K7の議事録に四柱結界の事が書いてあるのを読んで、神様が知らずにまたやらかすと大変だと思ったもので・・・」

神様「やらかすって・・・」

神使「これ以上神様の減給が増えると、ローンに影響しますし・・・」

神様「・・・嫌な事を思い出させるなよ」

神使「本当に申し訳ありませんでした」




675: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/20(木) 22:14:19 ID:aQJFW2mY


神様「まぁ、そのおかげで山巫女の存在も分かったし良いんだけどさ」

神使「神様、山巫女様の事何かお分かりになったんですか?」

神様「いや、まだ推測だけどね〜」

神使「?」


神様「疲れたし、時間まで寝る」ポイポイ

神使「・・・・・・」

神様「下着姿が落ち着くの! 本当は裸になりたいのを譲歩してやってんの!」

神使「せめて腹巻きだけでも」スッ


神様「・・・お前、なんで私の腹巻き持ってんだよ」

神使「神宮のA子ちゃんから先日宅急便で・・・」

神様「A子ちゃんが!?」

神使「神様は冬に必ず巫女装束の下にこの腹巻きを着けて仕事をしているから、と書いてありました」

神様「ばらさないでよA子ちゃん・・・ 地味に恥ずかしいから・・・///」




676: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/20(木) 22:15:29 ID:aQJFW2mY



――― 夜


神使「神様? 神様」ユサユサ

神様「んぁ・・・」ポケー


神使「夜7時30分です。 そろそろ起きた方が・・・」

神様「んあ〜 そうね」ムニャムニャ

神使「巫女装束でおはしら山に行きますか?」

神様「お前に買ってもらった装束も着る」

神使「腹巻きは?」

神様「いらねーよ!」




677: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/20(木) 22:16:48 ID:aQJFW2mY



――― 社務所


神使「お待たせいたしました」

神様「おっ、神主君も戻ってきてるね」

神主「はい」


神様「村の監視はいなくなった?」

巫女「先ほど帰ったのを確認しました」

神主「村の人たちは、夕食を取って本あにあに神社へ向かうはずです」


神様「んじゃ、おはしら山へ行きますか」




678: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/20(木) 22:17:48 ID:aQJFW2mY



 テクテク


神様「ねぇ、一つ聞いても言い?」

巫女「私ですか?」

神様「なんで私を助けたの?」

巫女「何となく・・・ 神ちゃんさんを助けないと、と・・・」


神使「何かそう思う理由などがあったんですか?」

巫女「・・・お二人はどのようなご関係なんです?」

神様「私と犬ころ?」

巫女「はい」

神様「神宮の巫女と・・・ 神職だっけ?」




679: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/20(木) 22:20:07 ID:aQJFW2mY


巫女「それ、嘘ですよね?」

神様「・・・・・・」

巫女「神ちゃんさん、神使先生の事凄く大切に思ってらっしゃる感じがして・・・ 同僚以上の関係というか」

神様「私が? これ犬ころだよ?」

巫女「神使先生が寝込んでいるとき、ずっと寄り添って・・・ 普通あそこまで出来ませんよ?」

神様「・・・・・・」

巫女「神使先生も、神ちゃんさんをとても大切になされていましたし」

神使「・・・・・・」

巫女「あっ、別に正体を詮索しようとは思ってませんから!」


巫女「神ちゃんさんがいなくなった時、神使先生とても心配そうでしたので・・・ それが理由でしょうか」

神様「・・・・・・そう」




680: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/20(木) 22:21:12 ID:aQJFW2mY


神様「で? 神主君は?」

神主「巫女ちゃんが神ちゃんさんを助けたのであれば、それ以上の理由は必要ありません」

神様「いいね〜 男だねぇ。 犬ころ、メモ」

神使「メモしてどうするんですか・・・」


神様「私をおはしら山へ行かせた理由は?」

神主「私にも分からないのですが・・・ 近寄りがたい雰囲気が・・・」

神様「え? 私そんなに怖かった?」

神主「ご装束を着た神ちゃんさんが・・・ その、とても神聖に見えたもので」

神様「犬ころ、メモ」

神使「・・・・・・」




681: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/20(木) 22:22:34 ID:aQJFW2mY



――― おはしら山


巫女「この場所で大丈夫ですか?」

神様「オッケ〜」


神使「念のためお祓い用の用具を持ってきましたが、準備した方が良いでしょうか?」

神様「あ? そんなのいらないよ」

神使「では、どうやって・・・」

神様「神の力だよ、神使君や」

神使「でも神様、神力が・・・」

神様「これ」スッ




682: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/20(木) 22:24:48 ID:aQJFW2mY


神使「それは、神様の昔の神力が入っているお守りですか?」

神様「そうそう」

神使「しかし、そこには少ししか神力が無いのでは?」

神様「まぁ火種みないな物だよ。 一旦火を入れれば燃える物はここに沢山ある」

神使「?」


神様「まぁ、見てろって。 神主君と巫女ちゃんは少し下がっていてね」

神主「はぁ・・・」

巫女「何が始まるんですか?」


神様「イッツ ショータイム!」




683: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/10/20(木) 22:38:39 ID:uwmeiqgU

ショータイムだ!




684: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/10/20(木) 23:06:31 ID:DN3t0FYU

神使君、アクション!




688: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/22(土) 15:32:04 ID:prnkP22A



神様「お守りに封印されし我が神力を解放す」


 ポワ


神様「この地に宿りし神力と我が力を同期せよ」


 ポワポワ


神様「・・・よし、っと」


神使「終わり・・・ ですか?」

神様「あ? これからだよ。 ビックリして腰抜かすなよ?」ニヤッ

神使「?」


神様「犬ころ、私の隣に来い」

神使「・・・はい」スタスタ




689: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/22(土) 15:33:48 ID:prnkP22A


神様「よく見ておけ。 私の力を」

神使「神様の・・・ 力・・・?」


神様「我! 神力を解放す!」


 ボー


神使「!?」

巫女「え!? 神ちゃんさんが・・・ 光ってる・・・」

神主「そんな・・・」


神様「我、おはしら山を御する代理神なり! 我と同期しこの地に宿る神力の片鱗を見せよ!」


 ゴゴゴゴ


巫女「地震!?」




690: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/22(土) 15:35:19 ID:prnkP22A



 ボワーン


神主「山が・・・」

巫女「すごい・・・ 一面光ってる・・・」

神使「・・・・・・」

神様「思った以上に神力が漏れ出してるな・・・」チッ


 ゴゴゴゴ


神様「神使」

神使「・・・・・・」ポケー

神様「おい! 狛犬の神使!!」

神使「!? は、はい何でしょう」

神様「私が神力放出を封印した後、山のどこかが一瞬強く光るはずだ。 見逃すな」

神使「分かりました」ゴクリ




691: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/22(土) 15:36:25 ID:prnkP22A



 ゴゴゴゴ


神様「我、天を制し地を制す者なり! その力を持って我に御されし神力の封印を命ず!!」


 ゴゴゴゴ


神様「四柱結界! 第三柱神力封印!!」


 ゴゴゴゴ
 バリバリッ!


巫女「キャッ!」

神主「雷!?」




692: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/22(土) 15:37:00 ID:prnkP22A



 ピカッ


神使「!? 神様、右14時の方向です!」

神様「・・・あれか」チラッ


 ゴゴ…
 ゴ…


巫女「・・・・・・」ポカーン

神主「・・・・・・」ポカーン




693: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/22(土) 15:37:52 ID:prnkP22A



 シーン


神様「ふぃ〜 もう大丈夫」


神主「あの・・・ 今のは一体・・・」

巫女「神ちゃんさんって、もしかして・・・ 神さま?」

神主「神さま!?」


神様「神宮の女神!“かわゆい神ちゃん”とは私の事だ!」フンスッ

巫女「そんな・・・」

神主「神なんて・・・ 本当に存在していたんですか!?」




694: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/22(土) 15:39:20 ID:prnkP22A


神使「すごい・・・」

神様「おっ、神使君もようやく私の事を見直して―――」

神使「神様の後ろに後光が・・・」

神様「ん?」


 ポワポワ




695: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/22(土) 15:40:16 ID:prnkP22A


神様「あ〜 ちょっと強めの神力使ったから、まだ光ってるね」

神使「神様こんな凄い力を使えたんですね・・・」

神様「昔の私はこんなレベルじゃないぞ?」

神使「!?」


神様「それより、さっき光った場所ちゃんと覚えてるか?」

神使「え? あっ、はい」

神様「そこに第三柱がある。 位置を正確に記録しておけ」

神使「分かりました・・・」




696: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/22(土) 15:41:29 ID:prnkP22A


神様「あと、おでこ貸せ」

神使「おでこ? 私のですか?」

神様「お前の厄を取り除く」

神使「・・・はい」


神様「・・・私のデコが届かないからちょっとしゃがめ」

神使「すいません」スッ

神様「・・・ん」ピトッ

神使「!?」


神様「我、汝に付きし災いの元となる厄を祓いその身を清める・・・」ボソッ


ポワポワ


神様「よし、これでオッケー」

神使「・・・あ、ありがとうございます///」




697: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/22(土) 15:42:23 ID:prnkP22A



神様「?」


神主・巫女「・・・・・・」フカブカ


神様「あっ、そういうの苦手なんで・・・ やめてもらって良いっすか?」

神主「まさか、神ちゃんさんが神さまだったなんて・・・」

巫女「今までの無礼お許し下さい!」


神様「二人ともさぁ、勘違いしてるよ?」

神主・巫女「え?」

神様「神は別に偉くないの」

神主「そんな事は・・・」




698: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/22(土) 15:43:01 ID:prnkP22A


神使「神様? 一応体裁というのもございますし・・・ 威厳も必要かと思うのですが・・・」

神様「あ? そんなの人が勝手に決めただけだろーが」

神使「そうかも知れませんが・・・」

神様「嫌いなの! そういうのは!」

神使「・・・・・・」ハァ


神様「さて、次は山巫女ちゃんの所に行きますか! あんまり行きたくないけど・・・」




702: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/23(日) 20:08:18 ID:OWSVaCCE



――― 本あにあに神社


 スタスタ


神様「たのも〜!」

村民「!?」クルッ

村長「お前、なんで外にいるんだ! 本殿の中にいるはずじゃ・・・」


神主「・・・・・・」

村長「神主! お前何をしている!」

村人A「巫女まで一緒に!」


神様「あ〜 言いたい事は分かる」ウンウン

村長「うるさい! 捕らえろ!」


 ダダダダッ




703: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/23(日) 20:09:08 ID:OWSVaCCE


神様「待った!」

村民「!?」ピタッ


神様「山巫女の正体を教えてあげる」

村長「なに?」

神様「1年前から続く様々な異変の元凶に関しても全部教えてあげる」

村長「・・・・・・」


 ザワザワ


神様「知りたいでしょ? 本当の事」ニヤッ




704: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/23(日) 20:10:11 ID:OWSVaCCE



――― 本殿


神主「そろそろ山巫女様が現れる時間です」

神様「なんか、嫌〜な感じの神力が上がってきてるな・・・」

神使「・・・」ゴクリ


 ピカッ


神使「目が光った!?」

神様「うへ〜 悪趣味な演出・・・」


村長「山巫女様!」ハハァー

村民「山巫女様だ!」ハハァー




705: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/23(日) 20:11:44 ID:OWSVaCCE


山巫女「うむ。 面を上げよ」

神様「声、低! どこのジジイだよ! 巫女ちゃうんかい!」

村長「な! 何を失礼な!」


山巫女「無礼者がいるな」

神様「え!? いや・・・」

山巫女「ん? その声は・・・」

神様「・・・・・・」

山巫女「牡蠣好きのガキか?」

神様「やっぱ凄爺かよ・・・」ハァ

神使「凄爺・・・って、りんごちゃん神宮の凄爺神さまの事ですか?」

神様「だろ」

神使「神階最高位の守護神さまじゃないですか!」




706: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/23(日) 20:13:14 ID:OWSVaCCE


神様「なんか、嫌な神力を感じると思ったら・・・」

凄爺「嫌な神力じゃと?」

神様「あっ、いえ何でもありません。 守護神凄爺さま」ドゲザ

凄爺「勝手に正体をばらすでない! ガキが!」


村長「あの山巫女様、これは一体・・・」

神様「山巫女の神力を経由して“りんごちゃん神宮”にいる凄爺が喋ってんだろ」

凄爺「バレてしまったものは仕方が無い。 そのガキが言ったとおり私はりんごちゃん神宮の神じゃ」

村長「今までのお告げは、その・・・ 凄爺神さまが・・・?」

凄爺「うむ」




707: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/23(日) 20:14:13 ID:OWSVaCCE


神様「こんなジジイ声の巫女がどこにいるんだよ・・・」

凄爺「おいガキ! 相変わらず生意気な事を! 少しお仕置きが必要じゃな」

神様「出来るもんならしてみろよ〜 おしりペンペ〜ン」ベー

凄爺「・・・次に会ったときは覚悟しておけよ、ガキが」

神使「・・・・・・(神様、本当に子供ですね・・・)」


巫女「あの、どうして凄爺様が山巫女の役など・・・」

凄爺「この地に封じし神力結界が破れつつあった。 故に再封印を行うため指示を出していた」

神主「封印は、先ほど神ちゃん様が・・・」

凄爺「知っておる」




708: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/23(日) 20:16:36 ID:OWSVaCCE


村長「この巫女が?」

村人A「お前何者だ?」


凄爺「無礼であるぞお前達!」

村長・村民「!?」

凄爺「そこのガキは見た目はあれだが、この国の守護神! 神の頂点に立つ最高神だぞ!」


一同「!?」


村長「最高神!?」


 ザワザワ




709: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/23(日) 20:17:37 ID:OWSVaCCE


巫女「そこまで偉い神さまだったんですか・・・ 神ちゃ・・・ 神様」

村民「今までの非礼、お許し下さい」フカブカ

神使(国の守護神?)


神様「あの、内緒にしている事をべらべら喋らないでもらえないでしょうか・・・ 最高機密なんですが・・・」

凄爺「さっきのお返しじゃ」

神様「・・・・・・」チッ




710: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/23(日) 20:18:48 ID:OWSVaCCE


神様「回りくどい事を・・・ 凄爺が来て直接やれば良かったと思うの!」

凄爺「わしは今は動けん」

神様「?」


神使「もしかして、宮司の派遣は凄爺様が・・・」

凄爺「そうだ。 しかしこの村の者が全て追い返すもんじゃから、しかたなく暇そうであったお前達を向かわせた」

神様「暇じゃねーよ!」

凄爺「嘘つくでない! 噂では相変わらずそこら中で悪さしているそうじゃないか!」

神様「うぐっ・・・」

凄爺「適任じゃ」

神様「指示が雑! 昔と違うんだからもっと分かりやすく指示しなきゃダメ!」

凄爺「そんな事まで面倒見切れん!」

神様「逆切れかよ・・・」




711: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/23(日) 20:19:35 ID:OWSVaCCE


村長「と言う事は、このミイラ・・・ 山巫女様は・・・」

神様「ただのご神体。 勝手に喋ったりすることなんて無いから」


凄爺「さてと、直近の問題も解決したしワシは引き上げるぞ」

神様「とっとと帰れ! 散々掻き回しやがって!」

凄爺「次に会うときが楽しみじゃな。 覚悟しておけ! 牡蠣ガキ」スッ

神様「もう会う事なんてありませんし〜」ベー

神使(神様に伝えた方が良いでしょうか・・・ 次の訪問先の事を・・・)


山巫女「・・・・・・」

神使「消えたようですね」

神様「じじくさい神力が消えたな」




712: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/23(日) 20:20:44 ID:OWSVaCCE


神使「しかし、凄爺様も結界が壊れているから直せと神宮に言えば済んだのでは・・・」

神様「四柱結界は最高機密なんだよ。 私も一部の神にしかその存在を知らせてないし、神宮の人間も知らないはずだ」

神使「ここにいる方にはバレてしまいましたが・・・」

神様「大丈夫。 この地に住んでいるものは知る資格があるし、それに・・・」

神使「?」

神様「なんだかんだ言っても、山巫女の存在を今まで秘密にしてこれたんだ。 信頼できる」




713: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/23(日) 20:21:33 ID:OWSVaCCE


神様「村長」

村長「?」


神様「そのミイラを山巫女ちゃんとしてゆるキャラを作って、2つのあにあに神社を一般に公開しろ」

村長「え!?」

神様「きっと、大勢の人たちが訪れる。 とても豊かで明るい村に生まれ変わるはずだ」

村長「そんな罰当たりな事・・・」

神様「いいや、そんな事はない。 この巫女も明るい村が好きだったみたいだし・・・ きっと喜ぶと思う」

神使「神様・・・」




714: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/23(日) 20:22:10 ID:OWSVaCCE


神様「その代わり一つだけ条件がある」

村長「条件?」

神様「ロイヤリティーとして商品の上代4%を発案者である私に納付する事。 それだけだ」フッ


一同「・・・・・・」


神使「神様?」

神様「・・・・・・あにあに神社の財源として納付する事」

村長「分かりました」




717: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/24(月) 01:35:19 ID:ZgcnK/As



――― 翌日


巫女「本当に神ちゃん様にはなんとお礼をしたら良いか」

神主「ありがとうございました」

神様「いやいや〜 元はこっち側の問題だし。 めんごめんご」


神使「では、私達はこれで失礼いたしますので」


神様「・・・・・・」

神使「神様?」


神様「・・・巫女ちゃんに一つお願いがあるんだけど良い?」

巫女「私ですか?」




718: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/24(月) 01:36:22 ID:ZgcnK/As


神様「その・・・ 山巫女のミイラをあんまり嫌いにならないで欲しいなって」

巫女「山巫女様を?」


神様「まぁ、さすがにミイラは私もどん引きしたけど・・・ 山巫女は凄く良い子だったんだよ」

巫女「え?」

神使「神様、山巫女様をご存じなんですか?」

神様「凄く明るくて、楽しくて・・・ 村を本当に大切にしてたんだ。 だから・・・」

巫女「任せて下さい! 山巫女様の代わりは私には出来ないですが・・・ 大切にお守りします!」

神主「それに、この村には国を守る大切なお柱もあるんです。 自慢の村です」

巫女「うん!」


神様「ありがとう」

巫女「きっと山巫女様もまた神様に会えて嬉しかったんじゃないですかね?」フフッ

神様「そうかな。 だと嬉しいな・・・」




719: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/24(月) 01:36:55 ID:ZgcnK/As


神使「では、行きましょうか」

神様「あぁ」


神主「道中お気を付け下さい」

神使「神主さん、巫女さん。 どうぞお幸せに」

神主・巫女「ありがとうございます!」

神様「はいばーい!」




720: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/24(月) 01:38:36 ID:ZgcnK/As



――― 田舎道


 テクテク


神使「神様、山巫女様の事知っていたんじゃないですか・・・」

神様「いや、昔はそんな名前じゃなかったし・・・ 正直、第三柱の場所も忘れてた」

神使「きちんと覚えておかないとダメですよ・・・」

神様「千年以上も前なんだ。 全部は覚えきれない・・・ でも・・・ そうだな、忘れちゃダメだったな」

神使「あっ、いえ、別に責めている訳ではないのですが・・・」アセアセ


神様「でも、よく似ていた」

神使「?」

神様「山巫女と・・・ 巫女ちゃん」

神使「もしかして・・・ 山巫女様は巫女ちゃんのご先祖様かも知れませんね」

神様「そうかもな」




721: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/24(月) 01:39:09 ID:ZgcnK/As



 テクテク


神使「そうだ、一つ気になる事があるのですが」

神様「あ?」

神使「なぜ第三柱が神力放出を起こしたのか・・・」

神様「・・・・・・」

神使「あっ、すいません。 最高機密でしたよね」

神様「四柱結界全体が不安定な状況なんだわ」

神使「え!?」




722: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/24(月) 01:39:43 ID:ZgcnK/As


神様「そんな簡単に破られるものじゃないんだけどな」

神使「破る? ・・・だれかが結界を破ったと言う事ですか?」

神様「ん〜・・・ 自然決壊とは考えにくいな」

神使「そんな・・・」


神様「まぁ、分からない物を考えても仕方ないし今はいいや」

神使「きちんと対策した方が良いと思いますが・・・」

神様「大丈夫だよ。 その為に守護神を配置しているんだし」

神使「凄爺神さまですね?」

神様「まぁ、凄爺もそのうちの一人ではあるね」




723: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/24(月) 01:41:03 ID:ZgcnK/As


神使「一度お会いしてみたいですね」チラッ

神様「やだ! 絶対に会いたくない! 次に会ったら私は間違いなくコキャとやられる」

神使「そうですか」


神様「・・・・・・」

神使「・・・・・・」


神様「・・・・・・お前、何隠してる?」ジー

神使「何故そう思ったのですか?」

神様「何故質問に答えず、別の質問で返すのですか?」

神使「・・・・・・」


神使「急ぎましょう、電車に乗り遅れます」

神様「嘘つけよ! さっき社務所に張ってある時刻表見たら次の電車2時間後だったぞ!」




724: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/24(月) 01:41:42 ID:ZgcnK/As


神使「一本前に乗ります」

神様「え!? だって後5分しかないよ?」

神使「走ります!」

神様「マジかよ!!」


神使「行きますよ!」タッ タッ タッ

神様「ふざけんなよ! おんぶしろ! おんぶ!! 私は走らないぞ!」

神使「神様が私を追い抜く事が出来れば、途中で牡蠣食べ放題に寄りましょう」

神様「!?」




725: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/24(月) 01:42:47 ID:ZgcnK/As



 ダダダダ


神様「うひゃひゃ、私に勝とうなんて千年早いわ!」ダダダダ

神使「負けませんよ?」タッ タッ タッ


神様「!? お前、なに本気で走ってんだよ! 牡蠣食わせろよ!」

神使「神様が勝てば良いだけですよ」


 ダダダダ


神様「まって! 牡蠣〜! 牡蠣食べたいよ〜!!」





神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」#12 ―END




726: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/24(月) 01:43:50 ID:ZgcnK/As


ありがとうございました!<(_ _)>




728: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/10/24(月) 04:40:30 ID:jSN05tTk

乙神!
このシリーズ大好きだ〜

次の話も牡蠣用意して待ってる!




729: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/10/24(月) 08:43:00 ID:w0a27p1I

牡蠣鍋を用意して待ってるからな
鳥取のすなすな神社でナマズが変な動きをしてるから神ちゃん行ってあげて




739: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/29(土) 04:55:00 ID:OpaaqRyo

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓


 テクテク


神様「はぁ〜 お腹いっぱい」ゲープッ

神使「神様・・・ そんな大きな・・・ はしたないですよ」

神様「出ちゃうものは仕方ないの!」ゲップ

神使「一人で牡蠣60個とか食べ過ぎですよ。 お店の人ビックリしてましたし」

神様「食べ放題だしさぁ〜 でも産地で結構味違うもんだな。 食べ比べできたのも食が進んだ原因だね」

神使「私には全く分からなかったんですが・・・」

神様「塩気が全然違っただろうが。 だからお前はいつまで経っても犬ころなんだよ」

神使「そう・・・ なんでしょうか・・・ でも沢山食べて元気百倍ですね」

神様「そうね〜」

神使「では、次の場所ではお仕事頑張って下さいね」

神様「任せろ!」


 ゲップ




740: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/29(土) 04:55:54 ID:OpaaqRyo


〜あらすじ〜


神様「私は神様! みんな大好き、とってもかわゆい理想の女神! 私の神力で皆の願いをビビッと叶えちゃう!」

神使(訳)「神宮が誇るダメ女神。 問題行動連発による無期出向と減給、多額のローンにより手取り50円。 財布に300円しかない残念な神様です」




741: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/29(土) 04:57:18 ID:OpaaqRyo



【#13】


――― りんごちゃん神宮前


神様「い〜や〜だ!」ジタバタ

神使「ダダこねないで下さい」グイグイ

神様「絶っ対、嫌!」


神使「どうして、そんなに嫌がるんですか」

神様「ふざけんなよ! 嫌にきまってんだろうが! りんごちゃん神宮じゃないかよ!」

神使「はい」

神様「はい、じゃねーよ! 極悪邪道腐れ犬ころ変態アホ神使!」

神使「なんですかそれ・・・」




742: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/29(土) 04:58:38 ID:OpaaqRyo


神様「りんごちゃん神宮だよ? 凄爺のお膝元だよ?」

神使「凄爺神様は最高位の神階を持つとても立派な神とお伺いしております」

神様「お前・・・ 神階が高けりゃ会いたいのかよ!」

神使「勿論です。 最高位の神ですからお目にかかるのが楽しみです!」

神様「神使君さぁ、勘違いしてるよ? あにあに神社の時に気づけよ」

神使「?」


神様「じゃ、私は体調不良だから駅前で買い物してそのまま神宮に帰るね?」スタスタ

神使「ちょと神様、300円しか持っていないのに何買うんですか? 電車で県外からも出られませんよ」ガシッ

神様「放せよ〜 神宮まで歩いて帰る〜」ジタバタ

神使「無理です。 先ほど仕事を頑張ると仰ったばかりですよ? ほら、行きますよ」


神様「ノー! 私まだ死にたくない〜!」ズルズル




746: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/30(日) 02:54:06 ID:zVC08qI2



――― りんごちゃん神宮


神使「これは・・・」

神様「でかっ!」

神使「さすが神宮と名の付くだけありますね」

神様「中庭が学校のグランドくらい広いんだけど・・・ 何この無駄な空間」

神使「神様はりんごちゃん神宮には来た事が無いんですか?」

神様「室町くらいの時に一回来たけど、こんなに広くなかったぞ?」

神使「かなり昔なんですね・・・」

神様「新年の挨拶に来い! ってうるせーから行ったのに、滅茶苦茶怒られたからすぐ逃げ帰ってきたけど」

神使「また何か生意気な事を言ったんじゃないですか?」

神様「言ってねーよ。 半年くらい行くのが遅くなっただけで」

神使「そうですか・・・ 取りあえず社務所の方へ行きましょう」




747: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/30(日) 02:56:22 ID:zVC08qI2



 テクテク


神使「建物も大変立派ですね。 色鮮やかで神宮とはまた違った荘厳さがありますよね」

神様「なんか、平城京の大内裏みたい」

神使「そう言えば、神様は平城京は生で見ているんですか?」

神様「住んでたね」

神使「え!?」

神様「私これでも人が素っ裸で走り回っていた時代からいるんだよ?」

神使「そ、そうですよね。 すいません、神様が昔は偉い方だったと言う事をつい忘れがちで・・・」

神様「なにその言い方・・・ それより社務所あれじゃないの?」

神使「あれは第四社務所ですね。 私達が最初に行くのは第三社務所です」

神様「そうなんだ・・・」




748: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/30(日) 02:58:14 ID:zVC08qI2



――― 第三社務所


 ガラガラ


神使「すいません」

巫女「はい?」

神使「神宮から参りました神使と申します」

巫女「ご苦労様です」

神使「宮司様はおられますでしょうか?」

巫女「あいにく宮司は本日不在でして」

神使「そうでしたか。 神宮から今日こちらに伺うように言われておりまして」

巫女「そういたしましたら、向かいの第五社務所の方へお願いいたします」

神使「わかりました」

神様「反対側じゃん・・・」

神使「仕方ありません」




749: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/30(日) 02:59:48 ID:zVC08qI2



――― 第五社務所


神使「こんにちは」

巫女「こんにちは」

神使「神宮から参りました神使と申します」

巫女「遠い所ご苦労様です」

神使「神宮から伺うように言われておりまして」

巫女「お約束でしょうか?」

神使「主神様にお目にかかりたく」

巫女「主神? あ〜 本殿への立ち入りですね? 第二社務所の方で立ち入り手続きをお済ませ下さい」

神使「第二社務所ですね。 ありがとうございます」

神様「・・・・・・」




750: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/30(日) 03:00:43 ID:zVC08qI2



―――第二社務所


神使「失礼します」

巫女「はい」

神使「神宮から参りました神使と申しますが、本殿への立ち入り申請はこちらでよろしいでしょうか?」

巫女「本日ご予約などはございますか?」

神使「神宮から連絡などありませんでしたでしょうか」

巫女「確認いたしますので少々お待ち下さい」スタスタ


神様「ねぇ、面倒くさくない?」

神使「これだけ大きいお社ですから、仕方ありませんよ」

神様「いや〜 なんか嫌な感じがする」




751: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/30(日) 03:01:55 ID:zVC08qI2



巫女「お待たせいたしました」スタスタ

神使「いかがでしょうか?」

巫女「まだこちらの方へは申請が上がって来ていないようですね」

神使「はぁ」

巫女「ちなみに、どの部署宛でしょうか?」

神使「部署・・・ ですか? 主神様とお話しできるとありがたいのですが」

巫女「主神? 祭祀担当でしょうか?」

神様「凄爺!」

巫女「すごじい?」

神様・神使「・・・・・・」

巫女「?」


神様「あ〜 また出直すね。 行くぞ、犬ころ」テクテク

神使「え? ちょっと神様?」スタスタ




752: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/30(日) 03:03:08 ID:zVC08qI2



――― 中庭


 テクテク


神使「神様、どうされたんですか?」

神様「面倒くせーよ。 それにあの巫女ちゃん、凄爺に会った事無いぞ。 たぶん神がいる事自体知らないんじゃない?」

神使「え!?」

神様「ハァ〜・・・ ん?」ピタッ

神使「神様?」


神様「ねぇ、あそこでアイス食べたい」

神使「休憩所・・・ そうですね」




753: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/30(日) 03:04:15 ID:zVC08qI2



――― 休憩所


おばちゃん「いらっしゃいませ」


神使「神様は何にしますか?」

神様「りんご味とかあるよ・・・」

神使「それにします?」

神様「ん〜・・・ りんご味とチョコ味」

神使「え? 二つも食べるんですか?」

神様「お前はストロベリーな」

神使「私、抹茶が食べたいんですけど・・・」

神様「じゃぁ抹茶とストロベリー頼めよ」

神使「・・・・・・」




754: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/30(日) 03:05:35 ID:zVC08qI2


神様「おばちゃん! 私はりんごとチョコ、こいつは抹茶とストロベリーで!」

おばちゃん「二人で四個食べるの?」

神様「やだな〜 私が三個食べるんだよ」

おばちゃん「すごいね〜。 はい、落とさないでね」

神様「うほ〜 渦巻きが綺麗! うまそ〜」ペロペロッ

神使「椅子に座って食べて下さい」

神様「へいへい」ヨイショ


神使「この抹茶アイスほろ苦くて美味しいです」ペロッ

神様「おい犬ころ、ストロベリー私の方に向けてろ」

神使「はいはい、どうぞ」

神様「ん。 お〜 ストロベリーも美味しいね〜」アムッ




755: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/30(日) 03:06:34 ID:zVC08qI2


神使「両手にアイスを持って・・・ 凄い食べ方しますね」

神様「気取って食べても仕方ないだろーが。 高速ペロペロ〜!」ペロ ペロ ペロッ

神使「もう少し上品に召し上がって下さい。 神の品格に関わります」

神様「私に品格なんてありません〜」ベー

神使「・・・・・・」ハァ


神様「それよりさぁ」

神使「?」

神様「向こうの柱の影からこっちを見てるのってお前の知り合い?」ペロ ペロッ

神使「柱?」




756: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/30(日) 03:07:33 ID:zVC08qI2



?「・・・」ジー


神使「あっ、もしかして狐娘さん!?」

狐娘「やっぱり! 神使先輩ですか?」スタスタ


神使「お久しぶりですね」

狐娘「ご無沙汰してます! どうしたんですか、こんな所で!?」

神使「神宮から派遣されてきたんですが、たらい回しにされていまして・・・」

狐娘「そうでしたか、申し訳ありません」ペコリ


神様「神使君の知り合い?」ペロ ペロッ

神使「はい、神使研修所で一緒だった後輩の狐娘さんです」




757: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/30(日) 03:09:04 ID:zVC08qI2


狐娘「りんごちゃん神宮で神使を務めております狐娘と申します」ペコリ

神様「私は、かわゆい神ちゃん! 神宮の内宮巫女長」フンスッ

狐娘「初めまして、社務所の方へご案内しますのでよろしければ」

神使「ありがとうございます。 助かります」ニコッ

狐娘「はぅ・・・ ど、どうぞ///」スタスタ


神様「ほぉ〜」ニヤリ

神使「?」




759: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/31(月) 03:21:08 ID:Xo70zgpE



――― 第一社務所


狐娘「どうぞ」コトッ

神使「ありがとうございます。 あっ、これは」

狐娘「先輩は濃いめの緑茶に、お抹茶を少し入れるのが好きでしたよね?」

神使「覚えていてくれたんですね。 嬉しいです」ニコッ

狐娘「・・・///」

神様「」ニヤニヤ

神使「神様、先ほどから何ニヤニヤしているんです?」

神様「ん? 何でもない」

狐娘「ここへはどのようなご用でいらっしゃったんですか?」

神使「実は私も詳しい事は聞いておらず・・・ 宮司様か主神様にお目にかかれればと思ったのですが」

狐娘「宮司はあいにく出張中でして・・・」

神使「そのようですね。 主神様は?」

狐娘「・・・・・・少しお待ち下さい」スタスタ




760: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/31(月) 03:22:51 ID:Xo70zgpE


神様「可愛い子だね〜」

神使「私の妹と同期なんです。 研修所では成績も優秀で聡明な方でした」

神様「あ〜 妹ちゃんと同期か・・・」

神使「神宮に神付き神使として奉職申請を出されていたようですが空きがなく・・・ こちらに御奉職されていたんですね」

神様「ふ〜ん。 憧れを追うのは大変だね〜」

神使「?」


神様「お茶美味しい」ズズッ

神使「お抹茶が入っていますからね」

神様「犬ころこれ好きなの?」

神使「はい。 お抹茶の上品な甘みがあって美味しいと思いませんか?」

神様「玉露で良いじゃん。 面倒くさい」

神使「・・・・・・違います」ズズッ




761: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/31(月) 03:24:23 ID:Xo70zgpE



 スタスタ


狐娘「お待たせいたしました。 三日前に神宮からお二人の主神謁見書類が届いていますね」

神使「良かったです」ホッ


狐娘「ただ、本殿への立ち入りは申請に一週間ほどかかるんです」

神使「え? そうなんですか!?」

狐娘「その後、主神様への謁見審査がありまして・・・ 私の知る限りここ数年は申請自体通った事はないんですが・・・」

神使「それは・・・」

神様「うへ〜 面倒くさ!」

狐娘「神にはそう簡単に会えないんですよ? 特に凄爺様は神階も最高位なので」

神使「まぁ、普通はそうですよね」チラッ

神様「なに? 何か言いたいの? 神使君」

神使「いえ、別に」




762: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/31(月) 03:25:54 ID:Xo70zgpE


狐娘「私も四年ほどここにいますが数回しかお目にかかった事ありませんし。 神宮も同じじゃないんですか?」

神使「確かに・・・ 神宮も神職や神付き神使でもそう簡単に会う事はできませんからね」

狐娘「先輩は神宮の神付き神使ですよね? 主神様とはお会いになれるんですか?」

神使「えぇ・・・ まぁ・・・ 私の主神様はちょっと特殊でして・・・」

神様「毎日会ってるよね〜」

狐娘「毎日!? 神宮の神なのにそんな頻繁にお会いになれるんですか!?」

神使「・・・はい。 その・・・ 今も私の隣にいますね」

狐娘「?」

神様「ハロー」

狐娘「え?」

神様「神宮所属 内宮神籍の女神、かわゆい神ちゃんと申します。 この犬ころの主神をやらせて頂いております」ペコリ

狐娘「・・・・・・」




763: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/31(月) 03:26:46 ID:Xo70zgpE


神使「信じられないかも知れませんが本当なんです。 こちら神宮の神です」

狐娘「で、でもさっき巫女って!」

神使「それも本当で・・・ 神様は神宮で巫女のアルバイトもやっておりまして」

狐娘「・・・・・・はい?」

神使「お給料が低いのでアルバイトをしないと生活が苦し―――」

神様「アッチョー!」ゲシッ

神使「痛っ!」


狐娘「神・・・ さま・・・ !!」スッ

神様「ストーップ! ふかぶか禁止!」

狐娘「!?」

神使「神様はそういう畏まられたり奉られたりするのが苦手でして・・・ 友達のように普通に接してあげて下さい」

神様「うんうん」コクコクッ




764: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/31(月) 03:27:58 ID:Xo70zgpE


狐娘「でも、神宮の神にそんな不敬なことは」オロオロ

神様「別に偉くないんだし。 それにこの犬ころだって普通に接してるでしょ?」

狐神「はぁ・・・」


神使「私は、本心では崇め奉りたいほど尊敬しているんですよ?」

神様「よせやい、照れるじゃないか〜」クネクネ

神使「きちんと仕事をして頂ければ。 神としての威厳を出して頂ければ。 下着姿で寝なければ・・・ ですが」

神様「それもう私じゃないじゃん!」ゲシッ

神使「痛っ!」


狐娘「・・・・・・」




765: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/31(月) 03:28:43 ID:Xo70zgpE


神様「それより、ジジイは居るの?」

狐娘「はい?」

神使「神様? きちんと凄爺神様と言わないとダメです。 先日も生意気な口聞いて怒られているじゃないですか」

狐娘「!?」

神様「良いんだよ。 あんなジジイ逆に私がお尻ペンペンしてやる!」

狐娘「あの!」

神様・神使「!?」ビクッ

狐娘「凄爺様とお会いになったんですか!?」

神使「直接お目にかかった訳ではないのですが・・・」

神様「神力越しで会話したくらい。 相変わらず堅物なお節介ジジイだったよ」

狐娘「そうですか・・・」ホッ




766: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/31(月) 03:29:49 ID:Xo70zgpE


神使「何かあったんですか?」

狐娘「あっ、いえ・・・」

神様「凄爺、ここに居ないんでしょ?」

狐娘「!?」

神使「それは、お出かけ中という意味ですか?」

神様「いや、年単位で不在かな?」チラッ

狐娘「・・・・・・」

神使「どういうことです?」

神様「凄爺の神力が全く感じられない」

神使「神様、凄爺神様が居ない事を知っていたんですか・・・」

神様「ここに凄爺がいたら私がノコノコと足を踏み入れる訳ないだろ?」

神使「ずいぶんと威勢が良いと思ったのはそういうことでしたか」

神様「そんじゃ主神もいないし帰りますか〜」

神使「しかし・・・」




767: ◆8YCWQhLlF2 2016/10/31(月) 03:30:54 ID:Xo70zgpE


狐娘「あの! 神宮神様!」

神様「?」キョロキョロ

神使「神様の事です」

神様「ミー?」


狐神「非礼を承知で・・・ ご相談に乗っていただけないでしょうか・・・」

神使「分かりました」

神様「ちょっと待って神使君。 今の私宛だよね? 私の意見は?」

神使「牡蠣ご馳走します」ボソッ

神様「よろしい、この神ちゃんに何でも相談しなさい。 たちどころに解決して進ぜよう」フンスッ

神使(この単純さ、私も少し見習いたいですね)




769: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/01(火) 04:40:07 ID:Eq46KQaE



――― 本殿入り口


テクテク


狐娘「本殿はこの門の先になります」

神使「大変立派な門ですよね」

神様「羅城門かよ・・・」

神使「神様、羅城門は実物を・・・」

神様「もちろん見てるね。 悪戯書きして凄爺に折檻された」


狐娘「・・・あの、失礼ながら神宮神様は何の神なのでしょうか?」

神使「何の神なんです?」

神様「・・・・・・かわゆい神?」

神使・狐娘「・・・・・・」




770: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/01(火) 04:41:42 ID:Eq46KQaE



テクテク


神主「あっ、狐娘さん。 どうされたんですか?」

狐娘「こちらの方達を本殿へご案内いたします」

神主「え!? 本殿への立ち入り申請は今日はなかったと思うんですが」

狐娘「神宮からの御使者です」

神主「しかし、入館審査証がないと・・・」


狐娘「御正体をお話ししてもよろしいでしょうか?」

神様「オッケ〜」


狐娘「こちらは神宮の神さまです。 対応をわきまえて下さいませ」

神主「神宮の神さま!?」




771: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/01(火) 04:42:56 ID:Eq46KQaE


神様「うむ。 神宮所属内宮神籍の神であるぞぉ〜」

神使「こちら神様の神籍証と、私の神使籍証です」スッ


神主「!? た、大変失礼いたしました」フカブカ

神様「フカブカいらないぞぉ〜」

神主「え!?」


狐娘「神宮神様はお忍びで来られておりますのであまり公にしたくないそうです」

神主「そ、そうですよね。 失礼いたしました」フカブカ

神様「ユー、面白いぞ〜」


狐娘「私達が本殿から出るまで誰も中に入れないようお願いします」

神主「分かりました。 中央の扉からお入り下さい」




772: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/01(火) 04:45:42 ID:Eq46KQaE



 ギィ


狐娘「神宮神様、どうぞ」

神様「我が神使よ、参るぞぉ〜」

神使「・・・・・・はぁ」


 スタスタ


狐娘「この庭を抜ければ本殿です」

神使「お庭も大変立派ですね・・・」キョロキョロ

神様「我が神使よ。 我は疲れた、おんぶせよぉ〜」

神使「調子に乗らないで下さい」


神様「え〜 もう少し神さまごっこしよーぜ〜 おんぶ〜」

神使「ダメです。 あまりみっともない行動しないで下さい」

神様「んだよ、ケチ!」




773: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/01(火) 04:46:39 ID:Eq46KQaE


狐娘「・・・・・・」


神使「どうされました?」

狐娘「!? いえ・・・ 神宮神様に随分と何と言いますか・・・ 対応が・・・」

神様「そうだよ。 もう少し優しく扱えよ。 私はガラスのように繊細なんだから」

神使「厚さ1メートル位の強化防弾ガラスですよね」

神様「うへ〜 ちょっと聞きました? 狐娘さん。 うちの子ったら」

狐娘「・・・・・・」

神様「?」




774: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/01(火) 04:47:23 ID:Eq46KQaE


狐娘「あっ・・・ すいません。 仲がよろしいんですね」シュン

神様「・・・・・・ごめん、そんなつもりじゃ」


神使「どうされたんですか神様?」

神様「・・・」ジロッ

神使「?」

神様「」ゲシッ

神使「痛っ! え!? 私なんで蹴られたんです?」

神様「アホ神使」




775: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/01(火) 04:49:06 ID:Eq46KQaE



――― 本殿


 ギィー


狐娘「こちらが本殿です」

神様「なんだよこの広さは!」

狐娘「本殿の広さだけで言えば最大の面積はあるかと思います」


神様「あれがご神体の内内陣かな?」

狐娘「はい」

神様「ちょっと中見るね」トテトテ




776: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/01(火) 04:49:41 ID:Eq46KQaE



 ギィ


神様「あ〜・・・」

神使「どうされました?」


神様「我、神体の神力を解放す」


 ポワ


狐娘「!?」

神様「・・・やっぱり」ハァ

神使「神様?」




777: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/01(火) 04:51:04 ID:Eq46KQaE


神様「凄爺が最後にここに来たのっていつ?」

狐娘「確か二年ほど前だったと思います」

神様「あのジジイ・・・」

神使「何か分かったんですか?」

神様「ん〜 まずは狐娘ちゃんの話から聞きましょ」

神使「そうですね。 狐娘さん、相談というのは?」


狐娘「はい。 実は凄爺神様が行方不明でして・・・」

神使「行方不明・・・ ですか?」

狐娘「はい。 二年前から一度もこちらにはお入りになっていないんです」

神使「神宮に報告は?」

狐娘「いいえ・・・ 宮司の判断で、その・・・ 体面的な事もありますので」

神様「神宮って名前が付いているのに神不在じゃ、間違いなく社位は落ちるしねぇ〜」

狐娘「・・・・・・」




778: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/01(火) 04:51:49 ID:Eq46KQaE


神使「凄爺様が出て行かれたお心当たりは?」

狐娘「いいえ」

神使「しかし、ご神体はあるんですよね」


神様「今ここに納められている神体は中継神体だ」

神使「中継神体?」

神様「本体は別の所にあって中継しているだけのお飾り。 摂末社とかでよく使うんだけど」

神使「と言う事は、凄爺神様は別の場所におられると?」

神様「ジジイの居場所はこの中継神体をたどればすぐ分かるけど」

狐娘「!?」




779: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/01(火) 04:53:07 ID:Eq46KQaE


神使「では、早速」

神様「いや〜 でもそれじゃ解決にはならないでしょ」

神使「しかし、お会いになって理由を聞けば・・・」

神様「ん〜 ジジイ自分の事は喋らない主義だしなぁ〜」

狐娘「・・・・・・」


神様「狐娘ちゃん、相談する事はそれだけ?」

狐娘「・・・・・・はい」

神様「そう」ヨイショ

神使「神様?」

神様「取りあえず、今日は疲れたし寝る。 宿行こう、宿」

神使「・・・・・・。 狐娘さん、お願いがあるのですが」

狐娘「?」




781: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/02(水) 01:06:09 ID:cuozD91I



――― 客間


狐娘「申し訳ありません。 急でしたのでこんなお部屋しか用意できなかったのですが・・・」

神使「無理言ってすいません」

神様「・・・広っ!」


狐娘「本当に本殿でなくても良いんですか? 神宮神様にこのようなお部屋というのも・・・」

神使「いえ、こんなに広いお部屋贅沢すぎです。 ねっ、神様?」

神様「旅館が良い。 温泉入りたい。 神社ヤダ」

神使「そんなお金ありません。 折角用意して頂いたのに失礼ですよ?」

神様「へいへい。 でもこの1/4の広さで良いのに・・・ 20畳くらいあるよね、この部屋」




782: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/02(水) 01:07:36 ID:cuozD91I


狐娘「本来は別々にお部屋をご用意したいのですが・・・ すぐに間仕切りを入れますので」

神使「お気遣いなく。 このままで大丈夫です」

狐娘「しかし、それでは・・・」

神使「主神と同行の神使は一緒にいないといけないもので。 同じ部屋で大丈夫です」

狐娘「・・・・・・」


神様「大丈夫だよ、犬ころは悪さしないように隅っこの一畳だけで生活させるから」

神使「・・・・・・」

狐娘「では、何かご用がございましたらご指示下さい」


 スタスタ
 ガチャッ




783: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/02(水) 01:08:44 ID:cuozD91I


神使「神様、何か解決策はありますか?」

神様「う〜ん・・・ 神使君ってさぁ、モテた?」

神使「・・・はい?」

神様「女の子からモテたかって」

神使「・・・・・・質問の意味が分からないのですが」

神様「告白された回数は?」


神使「それは今回の件と何か関係あるのでしょうか・・・」

神様「うん」




784: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/02(水) 01:09:50 ID:cuozD91I


神使「・・・・・・8回ほど」

神様「」イラッ

神使「すいません、9回でした」

神様「」ゲシッ

神使「痛ぃ! 何ですか・・・」

神様「極悪邪道腐れ犬ころ変態すけこまアホ神使」

神使「それ言いにくくないですか?」

神様「寝る!」モソモソ


神使「私買い物に行ってきますので、夕方に目覚まし掛けておきますから起きて下さいね」

神様「ん」モソモソ




785: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/02(水) 01:10:40 ID:cuozD91I



――― 夕方・社務所


 テクテク


神使「コーラが特売で助かりました。 これだけあればこちらにいる間は大丈夫でしょう」

神使「しかし、神様のコーラ代もバカにならなくなってきましたね・・・」


 ザワザワ
 あの子下着姿でどうしたのかしら・・・ ヒソヒソ
 何で廊下で寝てるの? ヒソヒソ


神使「?」




786: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/02(水) 01:11:51 ID:cuozD91I



 狐娘「あの、大丈夫ですか? 風邪引いてしまいますが・・・」


神使「狐娘さん、どうされたんですか?」スタスタ

狐娘「あっ、神使先輩。 それが・・・」



神様「Zzz・・・」グガー



神使「あ〜 すいませんご迷惑をおかけして」

狐娘「何度かお声をおかけしているんですが・・・」

神使「神様は揺らさないと起きませんので」

狐娘「しかし、神宮神様に触れるだなんて・・・」

神使「気にしないで下さい。 すぐ片付けますから」

狐娘「片付け!?」




787: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/02(水) 01:12:37 ID:cuozD91I


神使「神様、廊下で下着姿なんかで寝てちゃダメですよ。 通行の邪魔です」ヨイショ

狐娘「!?」

神使「お騒がせしました」スタスタ


 すごーい! 脇に抱えて持ってった
 あの男の人格好いいね〜


狐娘「・・・・・・」




788: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/02(水) 01:19:22 ID:cuozD91I



――― 客間


 ガチャッ


神使「神様、まだ寝ます?」

神様「まんにゃむみゃ・・・」

神使「はいはい」ヨイショ

神様「みゅみょむ・・・」

神使「はい、布団です。 ちゃんと肩まで掛けて下さい」パサッ

神様「ん〜 Zzz・・・」スースー

神使「フフッ」ニコッ


神使「さて、コーラを冷やしてきましょう」スタスタ




789: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/02(水) 01:20:29 ID:cuozD91I



 ガチャッ


狐娘「!?」ビクッ

神使「うわっ! 狐娘さん!」

狐娘「あっ、すいません。 神宮神様は大丈夫でしょうか」

神使「先ほどは驚かせてしまって申し訳ありません」ペコリ

狐娘「あっ、いえ」

神使「コーラを冷やしたいのですが冷蔵庫をお借りしてもよろしいでしょうか?」

狐娘「コーラですか?」

神使「神様の大好物でして・・・ コーラを切らすと風当たりが強いもので」

狐娘「台所に私物入れの冷蔵庫があります。 ご案内します」

神使「ありがとうございます」


 スタスタ




792: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/03(木) 02:30:46 ID:fpk2ek/M


神様「Zzz・・・」グガー


 猫神『神ちゃ〜ん、起きないとお説教だよ〜』


神様「!?」


 猫神『神ちゃ〜ん、そんなにお説教されたいの〜』


神様「まって! 起きる!!」ガバッ


 猫神『神ちゃ〜ん、起きないとお説教だよ〜』


神様「・・・目覚ましかよ。 何だよこの悪趣味なアラームは・・・」


 ポチッ




793: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/03(木) 02:31:41 ID:fpk2ek/M


神様「ハァ〜 最悪の目覚め・・・ おい犬ころ!」


 シーン


神様「そういえば買い物行くって言ってたな・・・ まだ戻ってないのか」

神様「・・・・・・」ブルッ

神様「お花を摘みに行きたい。 そう思う神ちゃんであった」トテトテ


 ガチャッ




794: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/03(木) 02:32:17 ID:fpk2ek/M



――― 廊下


神様「も〜 広すぎてトイレの場所わかんねーよ〜」トテトテ



 神使『へぇ〜 そうだったんですか』

 狐娘『はい、面白いですよね』クスクス



神様「ん? 犬ころと狐娘ちゃん・・・」ニヤリ

神様「」コソッ




795: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/03(木) 02:33:07 ID:fpk2ek/M



――― 台所


神使「では、そろそろ神様が起きる時間ですので」

狐娘「ぁ・・・ あの神使先輩!」

神使「はい?」


狐娘「その・・・/// 先輩ってお付き合いされている方とかいるんですか?」

神使「え!? 私ですか?」

狐娘「先輩、すごくモテてましたから・・・ 今はどうなのかなぁって」

神使「そんな事ありませんよ。 そのような方はおりませんよ?」

狐娘「そうなんですか!?」パァ




796: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/03(木) 02:34:46 ID:fpk2ek/M


神使「狐娘さんは、おられるのですか?」

狐娘「いえ・・・ あの、憧れている方はいるのですが・・・ ///」モジモジ

神使「あっ、では私と同じですね」

狐娘「えっ、えっ!?」ソワソワ

神使「私もお慕いしている方はおります。 全く相手にされていないんですが」ハハッ

狐娘「え・・・?」


神使「私はその方をとても尊敬しております。 私にとっても女神様ですね」ニコッ

狐娘「それって・・・ お気持ちは、お伝えになったのですか?」

神使「まさか。 私がそのような事を口にするのは大変失礼ですし、その資格はございませんから」

狐娘「・・・・・・」




797: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/03(木) 02:35:51 ID:fpk2ek/M



神様「・・・・・・」

 トテトテ


神様「・・・///」

 タッタッタッ




798: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/03(木) 02:39:02 ID:fpk2ek/M



――― 客間


 ガチャッ


神様「!?」

神使「あっ、神様起きておられてのですね」

神様「!? んぁ!? あ・・・ あぁ」

神使「どうされたんですか? 顔真っ赤ですよ? まさか熱があるんじゃ!」

神様「え!? いや、ほら今日暑いじゃん? ///」パタパタ

神使「そんな事はないと思いますが。 まさか凄爺様が嫌で清祓いをして逆に祟られたとか!?」

神様「しねーよそんな事! あの・・・ あっ、目覚まし! 目覚ましに驚いたの!」

神使「あぁ〜 やはり効果覿面でしたか」

神様「何だよあの目覚まし・・・ 悪質ないじめだぞ?」




799: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/03(木) 02:40:01 ID:fpk2ek/M


神使「先日、猫神様に神様が中々起きないと相談したら目覚ましに声を吹き込んでくれまして」

神様「なんだよそれ・・・」

神使「猫神様がこれなら絶対に神様は起きるからと」

神様「猫神のヤツ・・・」


神使「そうだ。 先ほどコーラ買ってきましたのでお飲みになります?」

神様「飲む」

神使「はい、どうぞ」スッ

神様「わ〜 瓶コーラじゃん。 すげー」

神使「特売で売っていまして。 瓶は返すと10円戻してくれるそうですから飲み終わったら渡して下さい」

神様「うん」プシュッ




800: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/03(木) 02:41:48 ID:fpk2ek/M


神使「それより神様、凄爺様の件はどうされますか?」

神様「ん〜 そうだな〜・・・」ゴクゴク

神使「何か難しい問題でもあるんでしょうか?」

神様「いや、そっちは簡単だけど・・・ もう一つが・・・」ゲップ

神使「もう一つ?」


神様「明日、ジジイの所に行くか・・・」

神使「神様、凄爺様の居場所をご存じなんですか?」

神様「まぁ・・・ その〜 お前も一緒に来る?」

神使「そのつもりですが?」キョトン

神様「いや〜 でも、どうすっかな〜・・・」ウーン

神使「?」




802: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/03(木) 22:09:22 ID:fpk2ek/M



――― 翌日・ひねくれ神社


神使「ここは?」

狐娘「確かうちの兼務社で“ひねくれ神社”・・・」


 キャッ キャッ
 ワー ワー


神使「随分と賑やかな場所ですね・・・」

狐娘「神社を囲むように公園と幼稚園があるんです」

神様「元々この一帯はひねくれ神社の神域だったんだよ」

神使「え? そうなんですか?」

神様「でも今は小さいよね〜 この鳥居も・・・ !?」ハッ


 タッ タッ タッ



神使「神様! 急にどうされたんですか〜」




803: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/03(木) 22:10:36 ID:fpk2ek/M



――― ひねくれ神社・本殿


 バンッ


神様「!?」

神使「神様、急に走ってどうされ・・・ これは!?」

狐娘「凄爺神様!!」

神様「おい、凄爺! どうした! おい!!」ユサユサ


神使「これは一体・・・」

神様「そこの座布団を並べて凄爺を寝かせるぞ。 急げ!」

神使「はっ、はい」

神様「しっかりしろ! 凄爺!」

凄爺「・・・・・・」




804: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/03(木) 22:12:05 ID:fpk2ek/M



――― 1時間後


凄爺「・・・・・・ん」

神様「気づいたか」

狐娘「凄爺様!」


凄爺「お前は・・・ りんごちゃんの狐娘か」

狐娘「はい。 よかった」ホッ

凄爺「牡蠣ガキも一緒か」チッ

神様「命の恩人にその態度はないんじゃな〜い?」ニヤッ

凄爺「神がそう簡単に死ぬわけないだろ!」

神様「へぇ〜」




805: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/03(木) 22:12:56 ID:fpk2ek/M


凄爺「・・・ん? となりのヤツは誰だ?」

神使「申し遅れました。 神様の使いで狛犬の神使と申します」フカブカ

凄爺「その声・・・ 確かあにあに神社でも聞いたな」

神使「恐縮でございます」

凄爺「賢そうな狛犬だ」

神使「私などまだまだ右も左も分からない未熟者でございます」


凄爺「・・・なるほどな」チラッ

神様「何だよジジイ・・・」プイッ




806: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/03(木) 22:14:08 ID:fpk2ek/M



狐娘「それより凄爺様、どうしてこのような場所に」

凄爺「お前らに話す事ではない」

狐娘「・・・・・・」シュン


神様「ご神体の神力が枯渇してるけど?」

凄爺「牡蠣ガキ! お前ワシの神体を勝手に覗いたのか!」

神様「覗いてないって。 神力の量なんて見れば分かるっつーの」

凄爺「相変わらず神力操作だけは得意だな」

神様「何その言い方・・・」

凄爺「褒めてやったんだ、感謝しろ」

神様「へいへい。 で? りんごちゃん神宮の神力全部使ってまで何したんだよ」

凄爺「大した事じゃないわ! とっとと帰れ牡蠣ガキ!」


神様「うへ〜 面倒くさ〜・・・」ゲンナリ

神使(なるほど、確かに面倒ですね・・・)




807: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/03(木) 22:15:09 ID:fpk2ek/M



狐娘「凄爺神様、りんごちゃん神宮の皆も心配しています。 お戻り頂けませんでしょうか?」

凄爺「まだ戻れん。 そう伝えてくれ」

狐娘「・・・・・・」


神様「だから何やってるか言わないと心配すんだろーが。 向こうじゃ出来ないのかよ」

凄爺「ワシの仕事に一々口を出す出ない!」

神様「仕事だったら向こうでも良いだろーが」


神使「確か凄爺神様は守護神様でしたよね」

凄爺「・・・・・・」

神様「まさか、ジジイ・・・」

凄爺「なんだ」

神様「あにあに神社の時、動けないとか言ってたな」

凄爺「・・・変な事だけは覚えているんだな」




808: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/03(木) 22:16:17 ID:fpk2ek/M


神様「神体を借りるぞ」スタスタ

凄爺「バカ! 神体に触れるでない!」

狐娘「凄爺様、お体に触ります」


神様「我、神体の神力を解放す。 我の問いに答えたまえ」


 ポワポワ


神様「!?」

神使「神様?」


神様「嘘だろ・・・」

凄爺「」チッ




809: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/03(木) 22:18:08 ID:fpk2ek/M


神使「神様? どうされたんです?」

神様「四柱結界が壊れてる・・・」

神使「えっ!?」

狐娘「四柱・・・ 結界?」


神様「凄爺、いつからだ?」

凄爺「・・・・・・」

神様「凄爺!!」

凄爺「亀裂が入り始めたのは百年前。 決壊が発生し始めたのは三年ほど前だ」

神様「なんで黙ってたんだよ!」

凄爺「四柱結界の守護は私の仕事だ。 それに十分修復も可能だ」




810: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/03(木) 22:19:36 ID:fpk2ek/M


神様「・・・・・・まさか私が神力を使えなくなってからずっと一人で・・・」

凄爺「勝手に神力を失いおって。 ガキの力なんか無くてもワシ一人でどうにでもなるわい」

神様「・・・・・・」


凄爺「すぐに神力は満杯になる。 あと数回再結界を行えば維持できる」

神様「すまない・・・」シュン

凄爺「お前が一々責任を感じる事では無い。 ワシが守ると約束したんだ」

神様「・・・・・・」グッ




811: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/03(木) 22:21:02 ID:fpk2ek/M


神使「神宮から行うのはダメなのでしょうか? あそこならりんごちゃん神宮より強い神力が・・・」

凄爺「四柱結界の基盤はこの場所で行った。 この場所以外で修復は行えん」

神使「そうでしたか。 失礼いたしました」

神様「・・・・・・」

凄爺「おい牡蠣ガキ、ワシはお前との約束を果たしている。 お前も果たしに来たと思って良いのか?」チラッ

神使「?」



神様「・・・・・・」テクテク

 ギィ


神使「あっ、神様」スタスタ

狐娘「」スタスタ




凄爺「ったく、だから誰も知らせたくなかったのだ」ハァ




812: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/03(木) 22:22:08 ID:fpk2ek/M



――― 境内


神使「神様?」

神様「私はやっぱりダメ神だな・・・」

神使「そんな事はございませんよ? とてもご立派な女神様です」

神様「優しいな・・・ でも私はお前が思っているような・・・ そんな立派な神じゃない」グッ

神使「神様・・・」

狐娘「・・・・・・」


神様「私は、自分勝手だ。 神にしている者も私の友達・・・ いや、ただ友達になりたいヤツだけで」

神使「・・・・・・」

神様「面倒くさい事は他の神に全部押しつけて・・・ 私は毎日ただ遊んでいるだけで・・・」

神使「そんな事は・・・」




813: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/03(木) 22:23:13 ID:fpk2ek/M


神様「神力も使えない神なんて、お前の主神である資格すらもないしな」

神使「そんな事ありませんよ? 神様は私が尊敬する主神さまです」

神様「・・・」フッ


神様「いや。 自分の事は自分が一番分かっている。 だから・・・」

神様「潮時かもな。 潔く神なんか辞めてニートにでもなっ―――」

神使「神様!!」

神様「!?」ビクッ




814: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/03(木) 22:23:56 ID:fpk2ek/M


神使「見損ないました」

神様「ぇ・・・」


神使「私の知っている神様はどんな状況でも絶対に諦めたりしません」

神使「私の知っている神様は神力がなくてもどんな願いだって叶えてくれます」

神使「そんな神様を私は・・・」


神使「今の神様は、私の知っている神様ではありません」ウルウル

神様「・・・・・・神使」


神使「失礼します」スタスタ

狐娘「あっ、先輩・・・」




815: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/03(木) 22:25:08 ID:fpk2ek/M



神様「・・・・・・」ウルウル

神様「ふぇ・・・ ぐすっ」ポロ ポロ

神様「うぇ〜ん! ひぐっ・・・ うぇ〜んっ!」ボロ ボロ


 トテトテ





狐娘「・・・・・・神宮神様」




818: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/05(土) 03:11:33 ID:qi3vY.0w



神使「・・・・・・」テクテク


 凄爺「おい狛犬」


神使「凄爺神様・・・」フカブカ


凄爺「話がある、本殿に上がれ」

神使「・・・はい」スタスタ




819: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/05(土) 03:12:32 ID:qi3vY.0w



――― 本殿


神使「・・・先ほどは申し訳ございませんでした」フカブカ

凄爺「何故謝る?」

神使「一介の神使が神に・・・ いえ最高神様に非礼な事を・・・」


凄爺「アイツの正体はどこまで知っているんだ?」

神使「神宮三神を隠れて兼任している事と・・・ 二百年前に分裂してお二人いると言う事までは・・・」

凄爺「ほぉ〜 あのガキの神使は何年目だ?」

神使「神様にお仕えして4年になります」

凄爺「たったそれだけか?」

神使「・・・はい」




820: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/05(土) 03:13:19 ID:qi3vY.0w


凄爺「ワシは神になる前はあのガキと40年ほど一緒にいた」

神使「・・・・・・」

凄爺「だが、あんなにギャンギャン泣いたのを見たのは初めてだ」

神使「申し訳ありません・・・」フカブカ

凄爺「だから、何故謝る」

神使「神様はこの国の最高神です。 そのような立派な方にあのような非礼を・・・」


凄爺「ワシはあまり自分の事を喋らん主義だが・・・ まだ神になる前に、その・・・ 思いを寄せていたヤツに告白した事がある」

神使「え!?」




821: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/05(土) 03:14:08 ID:qi3vY.0w


凄爺「彼女はどんな時も他人を優先し、どんな難しい難題でもあらゆる手を使って解決してくれた」

神使「・・・素晴らしい方ですね」

凄爺「当時はまだ神力が使えていたが、名実ともに神の頂点と言って良い素晴らしい女神だった」

神使「それって・・・」

凄爺「言わすな、恥ずかしい」

神使「それで、神様・・・ いえ、その方からのお返事は」

凄爺「まぁ・・・振られたな」

神使「・・・・・・」




822: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/05(土) 03:16:39 ID:qi3vY.0w



凄爺「雲一つ無き青空と、夕日に燃える朱色の・・・」

神使「え?」

凄爺「・・・・・・なるほどな。 そう言うことか」フッ


神使「あの・・・」

凄爺「いや、すまん」

神使「?」


凄爺「アイツは毎日一緒にいても飽きなくて、お金にはうるさいけど定期的に好物を食べさせてくれる使いが好きだと言っていた」

神使「随分と限定的な方なのですね・・・」

凄爺「そうだな。 ワシも全く同じ事を言った」

神使「そうでしたか・・・」




823: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/05(土) 03:17:51 ID:qi3vY.0w


凄爺「まぁ、盛大に振られた代わりアイツは一つだけ約束をしてくれた」

神使「約束・・・ ですか?」

凄爺「もし好きなやつが出来たときはワシの所に連れて来るとな・・・ 全く悪趣味なヤツだ」


神使「その後、神様は誰かお連れになったのですか?」

凄爺「ワシが神になってから一人だけ男を連れてきた」

神使「!?」

凄爺「誰だか分かるか?」

神使「・・・・・・もしかして、昭宮神様でしょうか」

凄爺「昭宮神? あの妄想野郎を知ってるのか?」

神使「はい。 神様の旦那様だと仰っておりました」




824: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/05(土) 03:18:52 ID:qi3vY.0w


凄爺「あの変態が勝手に言っているだけだろ。 アイツが昭宮神を連れてきた事など一度も無いぞ」

神使「では一体・・・」


凄爺「お前だ」

神使「えっ?」

凄爺「お前以外であのガキがワシの前に男を連れてきた事は無い」

神使「それは・・・ 私は神様の神使ですので当然かと」

凄爺「そうかもな。だが、アイツの神使や使いで男は今まで沢山いた」

神使「・・・・・・」


凄爺「アイツが自分の使いに会うのは月に1回あれば多い方だ。 お前はどのくらいの周期で会っているんだ?」

神使「・・・・・・毎日お会いしております」

凄爺「そうか」




825: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/05(土) 03:19:32 ID:qi3vY.0w



凄爺「アイツは途方もない長い時間を過ごしている。 ワシでも想像できないような辛い出来事も経験しているはずだ」

神使「・・・・・・」

凄爺「あんな小さな体で、あんな性格なのに何千年もそれに耐えてきたんだ」

神使「はい・・・」


凄爺「そんなヤツがたかが4年一緒にいる神使にキツく言われただけであんなに泣くと思うか?」

神使「えっ・・・」


凄爺「羨ましいわ」ボソッ

神使「凄爺様・・・」




826: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/05(土) 03:20:45 ID:qi3vY.0w


凄爺「あのガキ、お前に嫌われたと思っているだろうな」

神使「え?」

凄爺「たぶん初めての感情だったんだろ。 あんなに泣きやがって」

神使「・・・・・・」


凄爺「あとはワシは知らん。 お前が決めるんだな」

神使「ありがとうございます。 私は、どんな形であれ神様をお守りすることをお約束します」

凄爺「・・・・・・」

神使「しかし、私は神様の神使です。 神ちゃんさんに相応しい男になった時に、この思いをお伝えいたします」フカブカ

凄爺「そうか」




凄爺(なるほど、確かにお前の言う通り私はコイツに勝てないな)フッ




830: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/05(土) 21:01:25 ID:qi3vY.0w



――― ひねくれ神社・境内の端っこ


神様「・・・・・・」シュン



狐娘「神宮神様?」

神様「・・・狐娘ちゃん」グシグシ


狐娘「少しお話しをしてもよろしいでしょうか?」

神様「・・・うん」




831: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/05(土) 21:03:09 ID:qi3vY.0w


狐娘「先輩に怒られちゃいましたね」

神様「・・・うん」

狐娘「私、先輩が怒っているところ初めて見ました」

神様「・・・・・・」


狐娘「ちょっと羨ましいです」

神様「え?」

狐娘「先輩って、どんな人にも全く同じ対応なんですもん。 誰にでも優しくて、頼み事だって絶対断らないんですよ?」

神様「知ってる・・・ でも私のお願いはあんま聞いてくれないけど・・・」


狐娘「私、神宮神様といるときの先輩の対応を見てびっくりしました」

神様「あいつ、私を見下してるから・・・」

狐娘「先輩が神を・・・ いえ、人も神使も見下すなんて事は絶対にありません」

神様「・・・・・・」




832: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/05(土) 21:04:56 ID:qi3vY.0w


狐娘「私、先輩の妹と研修所時代の同期なんです」

神様「この前アイツから聞いた」

狐娘「妹さんはご存じですか?」

神様「うん」

狐娘「先輩、妹にも敬語なんですよ?」

神様「・・・うん」

狐娘「先輩って女性と話すときは絶対に一歩自分を引いて話すんです。 相手が妹でも」

神様「・・・・・・」

狐娘「神宮神様と一緒の時はその距離がありませんでした。 あんな先輩初めて見ました」

神様「でも、それは・・・」




833: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/05(土) 21:06:27 ID:qi3vY.0w


狐娘「それに、どんなに親しくても先輩が女性を脇に抱えて歩いたりするなんて考えられませんよ」

神様「さすがにそんなこと私もされた事無いけど・・・」


狐娘「・・・先日、神宮神様を脇にお抱えになっていましたよ?」

神様「え!?」

狐娘「廊下でお眠りになっていたときに・・・ 覚えていないのですか?」

神様「・・・・・・うん」

狐娘「手慣れた感じでしたし、何度もされているのでは・・・」

神様「・・・///」

狐娘「大変非礼な発言ですが、あんなの見せられて・・・ 私、嫉妬しちゃいました」




834: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/05(土) 21:07:51 ID:qi3vY.0w



神様「・・・・・・狐娘ちゃんは、犬ころの事を好きなんだよね」

狐娘「はい」


神様「・・・あいつ優しいから、ちゃんと思いを伝えれば大丈夫だと思うよ」

狐娘「私もそう思っていました。 でも先輩はすでにお慕いしている方がいるようですし」

神様「今なら大丈夫だよ。 たぶんそいつ嫌われたし」シュン


狐娘「私が神使先輩に告白しても絶対にお返事はもらえません。 先輩を悩ませちゃうだけです」

神様「でも・・・ 思いを伝えるのは大事だよ?」

狐娘「神宮神様は思いをお伝えになったのですか?」

神様「・・・・・・」




835: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/05(土) 21:09:09 ID:qi3vY.0w



狐娘「神使先輩は神宮神様にお譲りします!」

神様「でも・・・ 私は嫌われたし・・・」

狐娘「あの先輩が神宮神様の事を嫌いになるわけ無いじゃないですか」

神様「狐娘ちゃん・・・」


狐娘「神さま、どうか神宮神様が神使先輩と共に歩んでいけますように」パン パンッ

神様「・・・・・・」

狐娘「これが、私から神様へのお願いです」ニコッ

神様「ありがとう・・・///」




836: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/05(土) 21:10:07 ID:qi3vY.0w


狐娘「はい、お賽銭です」ジャラ

神様「130円?」

狐娘「裏手に自動販売機がありますので、一緒にコーラ買いに行きませんか?」

神様「うん。 ありがとう狐娘ちゃん」

狐娘「出過ぎたまねを失礼いたしました」ペコリ

神様「後でアイツに謝まる。 もう絶対神を辞めるなんて言わない!」

狐娘「ふふっ、そうですね」ニコッ




837: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/06(日) 00:36:17 ID:EKibyOBE



―――ひねくれ神社・本殿前


 テクテク


神様「狐娘ちゃん、折角ジュース買うのに水とか無いわ〜」

狐娘「そうでしょうか・・・」


神様「あっ・・・」


神使「・・・・・・」



神様「・・・・・・」シュン


狐娘「神宮神様? 謝るのでは?」ボソッ

神様「神使・・・ あの、さっきは・・・」モジモジ




838: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/06(日) 00:37:26 ID:EKibyOBE



神使「神様? またコーラを勝手に買ったんですか?」

神様「え・・・? いや、これは・・・」


神使「これからは、1日2本までですよ?」

神様「・・・・・・」

神使「約束できますか?」

神様「する・・・ 約束する!」

神使「ありがとうございます」


神様「それと、もう一つ約束する事がある」

神使「?」


神様「もう、神を辞めるだなんて言わない。 冗談でも絶対に言わない! だから・・・」




839: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/06(日) 00:38:30 ID:EKibyOBE


神使「よくよく考えたら神様が神を辞めるわけなんかありませんからね」

神様「え?」

神使「神様は神以外の仕事は出来ませんし」

神様「・・・どういう意味?」

神使「そのままの意味です」

狐娘「」クスッ


神様「あのさぁ、勘違いしてもらっちゃ困るんだけど私の本職は巫女だからね?」ハァ

神使「そうでした。 内宮巫女長でしたね」

神様「その通り! 神としての神階は最低位だけど巫女としては優秀なのだよ」カッ カッ カッ


 凄爺「おい」


神様・神使「?」




840: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/06(日) 00:39:27 ID:EKibyOBE


狐娘「凄爺様、お体に触りますのでお休みになって頂かないと・・・」


凄爺「悪いんだが、お前達うるさいから帰ってくれないか? ゆっくりできん」」

神使「も、申し訳ございません」フカブカ


神様「へぇ〜 こんなにキッズ達がウジャウジャいるのに、そっちはうるさくないの?」ニヤッ

凄爺「・・・あのガキ達はしかたあるまい」

神様「だよね〜 好きで無きゃ神宮の反発を押し切って土地を切り売りして幼稚園誘致したり公園にしたりしないもんね〜」

凄爺「・・・おい牡蠣ガキ、なんでそれを知っているんだ!!」

神様「前に、神宮の大宮司が教えてくれたの」

凄爺「あの野郎・・・」




841: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/06(日) 00:40:13 ID:EKibyOBE


神様「狐娘ちゃん、色々ありがとう」フカブカ

狐娘「そんな! やめて下さい」

神様「これ、お礼にもならないと思うんだけど受け取って」スッ

狐娘「お守り?」

神様「うん。 私が作ったヤツだから御利益薄いけど・・・」

狐娘「ありがとうございます。 大切にいたします」


凄爺「ほぉ〜 お前お守りなんか作っていたのか」

神様「なんだよ・・・」

凄爺「ワシの分は無いのか?」

神様「ありません〜 これは私の大事な友達にだけあげてるんです〜」ベー

凄爺「何だと? 生意気な!!」




842: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/06(日) 00:40:59 ID:EKibyOBE


神様「よし! 逃げるぞ犬ころ!」タッ タッ タッ

神使「え!? ちょっと、神様?」

凄爺「おい!」


 神様「狐娘ちゃん、元気でね〜」タッ タッ タッ


狐娘「はい! お元気で!」


 神様「おいジジイ! 次に私が来るときは牡蠣用意しておけよ〜」タッ タッ タッ


凄爺「うるさいわ! お前が土産を持って来い!」




843: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/06(日) 00:42:03 ID:EKibyOBE


神使「申し訳ありません! 凄爺様、お世話になりました」

凄爺「期待しているぞ、狛犬の神使」

神使「はい! 狐娘さんも頑張って下さい」

狐娘「ありがとうございます」ペコリ


神使「では、失礼いたします」フカブカ


 神使「神様、待って下さ〜い」タッ タッ タッ




凄爺「ったく、ワシは縁結びの神では無いぞ・・・」

狐娘「これを機に、縁結びの神としても活動されてはいかがでしょうか?」

凄爺「バカを言うな。 こんな面倒くさい事してられんわ」




844: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/06(日) 00:42:40 ID:EKibyOBE



――― 帰り道


 テクテク


神様「なぁ、犬ころ」

神使「何です?」


神様「私はお前を絶対に神にするぞ」

神使「何度もお話しいたしましたが、私は神様の神使でありたいのです」


神様「人よりは随分と長いけど、神使にも寿命がある」

神使「・・・・・・」




845: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/06(日) 00:43:58 ID:EKibyOBE


神様「お前が私の神使として過ごす時間は・・・ 私にとっては短すぎる」

神使「神様・・・」

神様「だから、その・・・ 何というか、私はお前を・・・///」モジモジ


神使「神様? その先は今は言わないで下さい」

神様「・・・・・・」

神使「ワガママですが私が胸を張って神様にお伝えできるその日まで、もうしばらくお時間を下さい」

神様「そうか。 私はお前がおじいちゃんになってからでも構わない。 その時を待ち続ける」



神使「神様、おんぶしましょうか?」

神様「・・・そうだな。 少し疲れたかも」

神使「はい、どうぞ」スッ

神様「ん」ヨイショ




846: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/06(日) 00:45:05 ID:EKibyOBE



 テクテク


神様「今日は良い天気だな」

神使「そうですね。 雲一つ無い快晴です」

神様「お前の袴の色と同じだ」

神使「確かに。 似た色ですよね」

神様「私はその色が大好きなんだよ」

神使「私も巫女さんの緋色の袴は大好きですよ?」

神様「うれしいな。 毎日これで過ごすかな」

神使「それは止めて下さい」

神様「何でだよ・・・」

神使「神様は・・・ いえ、かわゆい神ちゃんは私の大切な方です。 あまり他人に見せびらかしたくありませんので」

神様「・・・そういうことを言うのは先じゃなかったのか?」

神使「そうでした。 今のは胸にしまっておいて下さい」

神様「分かった・・・///」ギュッ




847: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/06(日) 00:45:58 ID:EKibyOBE



 テクテク


神使「それでは、心機一転。 次の出向先へ向かいましょう」

神様「都会が良い」

神使「・・・そうですか」

神様「都会?」

神使「・・・・・・」


神様「・・・おい」

神使「頑張っていきましょう!」




848: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/06(日) 00:46:54 ID:EKibyOBE


神様「ふざけんなよ! 絶対田舎だろ! 間違いなく次の場所は田舎だろ!」

神使「神様の言う田舎という定義が私の定義と同じかどうかが分からないので何とも言えないのですが」

神様「何わけ分かんねーこと言ってんだよ! コンクリートジャングルに行かせろよ!」ゲシッ ゲシッ

神使「ちょっと! 神様! この状態で足蹴りはマズいですよ!」

神様「うるせー! 神罰だ!」ゲシッ ゲシッ

神使「うわっ、ちょっと! 本当にマズいですって!」フラフラ

神様「うひゃひゃ、都会って言うまで折檻だ〜」ゲシッ ゲシッ


神使「止めて下さい〜!!」





神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」#13 ―END




849: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/06(日) 00:47:43 ID:EKibyOBE


――――
―――
――


〜〜 ずっとずっと昔


凄爺(若)「主神様はどんな方が好みなんですか?」

神様「そんな事を聞いてどうするのだ?」

凄爺(若)「盛大に振られた記念にぜひ教えて頂けないでしょうか」


神様「・・・その者は雲一つ無い青空、私は夕日に燃える朱色なんだ」

凄爺(若)「?」

神様「お金にはうるさいけれど定期的に好物を食べさせてくれる私の使い・・・ そんな者が私の好みだ」

凄爺(若)「随分と限定的な方なのですね・・・」




850: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/06(日) 00:48:33 ID:EKibyOBE


神様「その者と私はいつも一緒にいて、寝るときも同じ部屋なのだぞ?」

凄爺(若)「使いと一緒の部屋にですか!?」

神様「あぁ。 その者はいずれ神となり、私と共にこの国を守ってくれる」

凄爺(若)「・・・・・・」

神様「私は、その者を一生愛し続け片時も離れる事は無いであろう」

凄爺(若)「主神様・・・」

神様「お前も時が来れば神になる。 いずれ会わせてやる」

凄爺(若)「それは、複雑な気分でございますね・・・」

神様「約束する。 お前はその者には勝てないと役不足を痛感するはずだ」ウヒヒッ


――
―――
――――




851: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/06(日) 00:49:13 ID:EKibyOBE


凄爺「確かにワシでは役不足だったな・・・」

狐娘「凄爺神様?」

凄爺「浅葱色の袴と巫女の緋袴か・・・ なるほどな」フッ

狐娘「?」


凄爺「お前は良いのか? 思い人を取られても」

狐娘「私も・・・ 役不足でした」ニコッ

凄爺「ハハハッ、お互い甘酸っぱい経験をしたな」

狐娘「そうでございますね」




852: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/06(日) 00:50:20 ID:EKibyOBE


凄爺「さて、結界の確認でもするか。 お前もワシの隣でよく見ておけ」

狐娘「え?」

凄爺「今日からお前にも手伝ってもらおう」

狐娘「しかし・・・ 私のような者がお側にいるとご迷惑では・・・」

凄爺「お前にも四柱結界の守護を手伝ってもらう事にする」

狐娘「!?」

凄爺「不満か?」

狐娘「いいえ! ぜひ勉強させて下さい!」

凄爺「よし。 では牡蠣を買ってこい」

狐娘「牡蠣・・・ ですか?」

凄爺「そうだ。 アレを喰うと力が湧く。 ワシが尊敬する神から教えてもらったのだ」

狐娘「分かりました! すぐに買って参ります」


 タッ タッ タッ




853: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/06(日) 00:50:57 ID:EKibyOBE



 チュンチュン


凄爺「良い天気だ・・・」


 トテトテ


子供「ねぇ、神社の神主おじいちゃん」

凄爺「なんだ? 勝手に本殿に入ってきてはダメであろう」

子供「この前のお話しの続き聞きたい」

凄爺「話?」

子供「神ちゃんの昔話」

凄爺「お〜 そうだったな。 良いぞ、聞かせてやろう」

子供「やった! 皆〜 神ちゃんの昔話の続き教えてくれるって〜」


 ワー ワー
 キャッ キャッ




854: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/06(日) 00:52:46 ID:EKibyOBE


凄爺「さてと、どこからだったかな?」

子供「神ちゃんが池から出てきた所から〜」

凄爺「そうだったな。 では」


凄爺「神ちゃんが池から這い上がると、そこにおまるがあってな? そのおまるにまたがった次の瞬間―――」




 ワハハッ
 ギャハハッ





神様「神様だっ!!」 神使「神力ゼロですが・・・・・・」―END




855: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/06(日) 00:53:51 ID:EKibyOBE


#09 「のんびり村」 >>1-153
神様の悪友である大宮司が退職。大宮司の思いを知った神様はある決意をする・・・

#10 「巫女カフェ」 >>165-410
本職の巫女が喫茶店で働いている。真相は三年前に起った事件が引き金だった・・・

#11 「もももも神社」 >>419-526
もももも神社に伝わる開かずの宝箱。その箱には神様が知られたくない過去が・・・

#12 「あにあに神社」 >>542-725
新米神職の指導のために着任する神様。しかし村人から歓迎されていない様で・・・

#13 「いつでも一緒」 >>739-854
神様と神使がお互いの気持ちに気づいたとき・・・ 新たな旅が始まるのであった・・・




856: ◆8YCWQhLlF2 2016/11/06(日) 00:54:52 ID:EKibyOBE


ありがとうございました <(_ _)>




857: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/06(日) 00:57:35 ID:AYflCG.I

乙!乙!!
これは素晴らしいSSだ




858: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/06(日) 01:21:51 ID:HLr34Xao

今回で本当に終わり感が凄い
スレはまだ余ってるぞ
おつ




859: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/06(日) 01:39:54 ID:7BiU3h1M

乙乙
面白い
まだいけるな




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