転載元:勇者「娘に過去がバレまして」娘「伝説のおちんちん!」

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勇者「娘に過去がバレまして」娘「伝説のお○ん○ん!」【パート1】【パート2】【パート3】【完】

517:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/03(金) 01:32:37 ID:i/ajIvlY

――――――――

カツーンッ… カツーンッ…

カツッ…


魔王「…………」

魔王「メイド長、アサシン」

―シュッ

メイド長「はい。ここに居ります、魔王様」

―ジワァ

アサシン「…………」


魔王「我の用事は済んだ。……メイド長、騎竜の準備は出来ているか?」

メイド長「はい。ご要望通り……気性は大人しく、かつ疾い騎竜を調達致しました。行きよりも遥かに快適な乗り心地を提供できるかと」ペコリ

魔王「ご苦労だった。……しかし魔王領でよく見つけられたものだな」

メイド長「主人の望まれることを叶えてこそのメイドでございます」ペコリ

魔王「流石だな。……だがお前の主人は勇者であろう?」






 


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518:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/03(金) 01:34:02 ID:i/ajIvlY

メイド長「魔王様は旦那様の奥方となられる御方でございます。であれば旦那様のメイドである私が魔王様に仕えることに何ら不思議はないかと」

魔王「フフ、お前もその『旦那様』と結婚するのだ。ならば我とお前に身分の差はあるまい」

メイド長「……それは、その」

メイド長「…………」

メイド長「申し訳ございません。まだ、心の整理がついてないと申し上げれば良いのでしょうか……」

メイド長「私などは旦那様にほんの少しのご寵愛をいただけるだけで――むしろ仕えることだけで十二分に幸せですのに……」


メイド長「……勇者様の……お嫁さんになれるなんて……そんな……」モジッ

魔王「……ふむ?」クスクス

メイド長「――ッ!」ハッ

メイド長「……失礼致しました。どうか、旦那様にはご内密に……」

魔王「良い。……存分に幸福で苦悩するがよい」フフ

メイド長「…………」ペコリ


魔王「さて。時間が無いことは百も承知である。が……」

魔王「『転移』を使って移動するとなると……我が子に負担をかけてしまう可能性が高い」サス…





519:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/03(金) 01:48:04 ID:i/ajIvlY

魔王「故に帰りも騎竜だ。……焦く気持ちも無いでは無いが……無理は最小限に留めたい」

魔王「――『お互い』に、な」ナデェ…


メイド長「……心遣い、感謝致します」―ポッコリ♪

アサシン「……………………」―ポッコリ♪


魔王「……アサシン、報告は?」


アサシン「……『千傑』達の調印は無事終了した」

アサシン「『過去の諍いはすべて赦し合い……勇者の剣と玉の元、新たな未来を築き上げよう』との最高議長九尾狐の提案に対し――」

アサシン「――各国の長を務める指導者達を含む勇者の婚約者全員が賛同し、女神謹製の生涯奴隷契約書に全員調印した」

魔王「狙い通り、世界で最も大きい連邦国家が誕生したのだな」フム

アサシン「血判と魔法による契約書は女神により碑文化され、不砕の石版として後宮に安置される予定だ」

魔王「殊の外スムーズではないか」


アサシン「…………」

魔王「どうした?」





520:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/03(金) 01:52:17 ID:i/ajIvlY

アサシン「調印は10秒で終了したが……その後の議題は80時間を費やした」

魔王「……アレか」

アサシン「……察しの通り『性交計画書』だ。各国、それぞれの個人から提出された書類を受理するだけでも膨大な時間を要した」

アサシン「書類の様式を成していないもの、1万ページにも及ぶ計画書を提出した者、1枚の絵画を掲げた者、1番カワイイ奴が1番とのたまう者……挙げればキリがない」

魔王「予想しえた未来だ。恐らく魔王領より混沌が深い」

アサシン「当然、各陣営に寄ったもので公平性があるとは言い難く……議題は一旦凍結された」

魔王「国作りよりも……そこを早く固めねばならんな。既に新たな諍いを産んでいる」


アサシン「……それと、アラクネから伝言を預かっている」

魔王「……それこそ待っていた知らせだ」

アサシン「『999着のウェディングドレスの縫製が終了した。式にはギリギリ間に合うだろう』」

魔王「……素晴らしい」フルフルッ…!


アサシン「『……が、内997着については後からマタニティ仕様へ変更となった為に、多大な材料と時間と労力を失った』」

アサシン「『加えて、ドレスはそれぞれの要望をすべて取り入れた上に……中には希少な材を使用したものも少なくない』」

アサシン「『ついては……』」





521:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/03(金) 01:56:05 ID:i/ajIvlY

アサシン「『――金品、物資【以外】での補償を望む』」


アサシン「……とのことだ」

魔王「…………」フゥ


魔王「どうやら。計画書の前部に記される名は……アラクネで決まりのようだ」

アサシン「……千傑も従わざるを得ないだろうな。……勿論私とお前も含めてだが」

魔王「ドレスが人質とあれば仕方あるまい。皆には我から話を通そう」

アサシン「……報告は以上だ」


魔王「ふむ。多少の波はあれど……ことは順調に運んでいるようで何よりだ」


魔王「――では我らも嫁入り支度を急ぐとしよう」ニッ


メイド長「はい、魔王様」ペコリ

アサシン「………………」コク





522:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/03(金) 02:01:17 ID:i/ajIvlY

魔王「騎竜の手綱は我が取ろう」ザッ…!


魔王「……そして我らの手綱は勇者が握るのだ!」ナァデェ…


魔王「針路――結婚式場! 執行――婚前交渉! 執行――千嫁結婚! 執行――永久蜜月ッッ!!」バサァッ…!


魔王「さぁ……! 女神と我が祝福し、世界を犯す勇者が待つ史上最大の結婚式典へ――」


魔王「――参ろうではないか……!」ニタァ…!


魔王「クックック……」

魔王「フハハハハハッ!」

魔王「ハーッハッハッハッハッハッッ!!」


―バサバサバサバサ…!


―ポッコリ♪
―ポッコリ♪
―ポッコリ♪
―…クゥーン
――――――――





547:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/06(月) 02:02:20 ID:vY02E4Qo

――――――――

側近「…………」 竜剣聖「…………」 髑髏将「…………」 烏賊嬢「……にゅーん」


ザワザワ…

「……ど、どうするよ?」 「どうするって何がだよ」

「決まってんだろ! 今後のオレら下っ端の身の振り方の話だ!」

「…………」 「黙るなよ」 「いや黙るのも分かるぜ。突然こうなっちゃよ……」

「まぁ魔王軍がその、勇者何とか隊になるだけだろ? そのままでいいべ」

「バカ」 「アホ」 「クソ」 「なにかんがえてるの?」 「鼻クソ野郎」 「死ね」 「ぶっ飛ばすぞテメェ」

「ちょっ!? 言い過ぎじゃねぇ!?」

「たりめーだ。このままだとオレらはニンゲン側につくことになるんだよバカかおめー」

「いままでさんざんころしあってきたのに、こんどはにんげんのみかただよ?」

「っべー……言われてみればそうだよな」

「超バカ」 「超アホ」 「クソ&クソ」 「のうみそあるの?」 「耳クソ野郎」 「死ね」 「ぶっ飛ばした」

「痛ぇよ! 報告いらねぇよこのヤロー! あとやっぱり言い過ぎじゃねぇ!?」

「……あのさ」





548:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/06(月) 02:03:01 ID:vY02E4Qo

「……ひとつだけ確かなことがある」

「たしかなこと?」

「……まぁ、勇者様にありとあらゆる意味で尽くし隊にわたし達が入るのに、色々あるとは思うよ?」

「あり過ぎだろ……確執パないぞ。魔族とニンゲン達+αでどれだけ揉めてきたと……」

「……うん。でもさ」

「……わたし達がそうやって、今までの立場でいようとするとさ」


「……あの魔王様を、敵に回すことになるんだよ?」


ゾッ…


「ッッべぇぇ……!」

「そ、それは、そうだけど……そうだけどよ……!」

「……前より強いよ魔王様。あれでフル装備だったらどうなると思う?」

「ッッべぇぇぇぇぇぇ……!」





549:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/06(月) 02:03:43 ID:vY02E4Qo

「……しかも、隣には勇者がいるよ?」

「ッッベぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッグアアアアアアッ!?」

「うるせぇ」


「……オレ、勇者ナントカ隊に志願する」

「お前……!」

「……あのさ、千人の妻って魔王様言ってたろ」

「アレ意味わかんなかったんだよね」

「種族が何とかとか魔王様言ってたよな」

「……オレ、心当たりあってさ。今日の集まりで確信したっつーか」

「……なにか知ってるの?」

「風のウワサだけどさ、オレ、九尾狐様が勇者にホの字だって聞いたことがあって……」

「……は? あ、ありえなくね?」

「だよなぁ、ドSだろ九尾狐様。従わせる絵しか浮かばねぇんだけど」

「……来てない」

「あ?」





550:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/06(月) 02:04:19 ID:vY02E4Qo

「……今日の集まり、残っている魔王軍すべてに召集かかってるはず」

「……将軍クラスから何から、エラい魔族もひっくるめて全部」


「……あ」

「確かに、九尾狐様いなかった」

「だからなんだよ」

「……分からないか? 千人の妻。召集に来ない九尾狐様。そして惚れてるって噂」


「……マ、マジかよ」

「……じゃねぇかな。あのメモリークリスタルで見た勇者のバケモノチンコで……きっと……」

「…………」 「…………」 「…………」 「…………」 「……おちんぽで」


「……待てよ。おい、ッベェぞ。それなら俺も心当たりあるぞおい!」

「うるせぇ」

「殴るなーッ! 最後まで話聞けよ! なぁ!」

「…………」

「オーケーオーケー。アレだ。千人だろ千人。その妻が千人だろ」





551:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/06(月) 02:05:25 ID:vY02E4Qo

「ならよ、来てない女幹部他にもたっくさんいるって話よ」

「…………」

「お前、流石にそれはねェだろ」

「ないな。殴るぞ」

「待てよーッ! 殴んなよーッ! 俺聞いたんだよッ! 淫魔様がニンゲンにセックス負けしたって話をさーッ!」


「……何ィ?」

「いや俺もロジックだと思ったよ。そいつはありえねぇロジックだろって」

「ゴシックだバカ」

「そうそのゴシックだよ。……で、今日淫魔様とか来てなくねって話で」


「…………」

「……いやいやいやいや」

「そんなまさか……」


「……でも」

「あの勇者のバケモノおちんぽなら……もしかしたら……」





553:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/06(月) 02:07:28 ID:vY02E4Qo

「…………」 「…………」 「…………」 「…………」


「え、じゃぁ……今日来てない女幹部が全員……」


「…………」 「…………」 「…………」 「…………」



「ぼく、じつは二角公女様がまえに」
「悪魔城を空け気味の吸血鬼様が」
「俺も実は九尾狐様が恋文を」
「噂だけど淫魔様が夜な夜な」
「エルフの国の双子姫が」
「凍てついた氷の女王のハートを」



「…………」 「…………」 「…………」 「…………」


「え、吸血鬼様が何」 「エルフ族ってちゅうりつじゃ」 「二角公女様が何だって?」 「氷の国って鎖国してるはずでは?」 「恋文って嘘だろ……」 「夜な夜な何だよ!?」


「…………」 「…………」 「…………」 「…………」





554:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/06(月) 02:08:41 ID:vY02E4Qo

「……千人の妻ってもしかして」

「飛躍してないか流石に……」

「でも種族って言ってたんなら……その解釈はわりと……」



「…………」


「……じゃぁ何か」


「その千人の妻ってのは……」


「元魔王の女幹部、将軍クラスがぞろぞろいて……」


「魔王様も当然含まれていて……」


「魔王軍以外の有力種族もそうかもしれなくて……」


「更に勇者と……救世の徒フルメンバーがついてくるって……」


「そういう……話なのか……?」





555:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/06(月) 02:09:20 ID:vY02E4Qo

「……かもしれない」

「よ、予測だから。たまたま腹下しただけとか、そういう偶然だって……」

「それは来てない偶然の話だろ。さっきの他種族は説明つかないんじゃ……」


「でも、もしそうなら」

「……だとすればよ」


「…………………………………………」












「……わたしは、生き残れる方につくわ」









556:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/06(月) 02:14:08 ID:vY02E4Qo

「前から過去に囚われて争うのっつーの? それって何それ超ダサくねって思っててー」

「この拳は未来を創る為に振るおう」

「ぼく、魔王様についていくってぜんせからきめてたし」

「わりとニンゲンとかってわりといけるクチだから。わりと本気で。わりと真剣に」

「真摯な姿勢だったら誤解も早く解ける気がする。相手に謝罪を要求する前にまずこっちから謝罪が大人な対応じゃないかなって」

「隠してたけどオレ昔から友好派だったんだよな。ようやく時代が追いついた感じはする」





「お前ら……」







「俺も今それ言おうと思ってた」





557:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/06(月) 02:26:34 ID:vY02E4Qo

ザワザワ…

側近「……静まれ、皆の者」

シーン…

側近「すべては魔王様が仰られた通り」

側近「……皆、自由の身となった」

側近「己が未来を、自らの手で選び取る許しを、魔王様は与えてくださったのだ」


側近「……近く、もう一度召集をかけ、それぞれの選択を――」



竜剣聖「――お待ちくだされッッ!!」バッ!


髑髏将「……竜剣聖」


竜剣聖「側近殿ッ! 拙者は納得がいきませぬッ! いえ拙者だけの問題ではありませぬッ! このままでは……魔族の歴史が……ッ!」ググググ…

竜剣聖「ッ側近殿ッ! 何卒ッッ! 何卒冷静なご判断をッッ!」ババッ!


側近「…………」





568:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/13(月) 01:57:23 ID:jELxn0kc

髑髏将「……竜剣聖」


竜剣聖「魔王様は一時の感情に流されておりますッ! 愛などという体のいい言葉で勇者は魔王様をかどわかしたのですッ!」

竜剣聖「あのめもりぃくりすたるの映像を見れば一目瞭然ッ! あの姦を強いる行為のどこに愛などがありましょうかッ!」

竜剣聖「都合のいい売女同然に扱われ……ッ! あまつさえその下卑た快楽と愛と教え込まれ、奴隷に堕とされる始末ッ!」

竜剣聖「我らが忠誠を誓いし王に……あのような非道な扱いをされて……」ブルブルブル…

竜剣聖「これに憤らずして何が四天王かッッ!! 拙者は断じて……断じて……ッ!!」グワァッ

髑髏将「……控えろ、竜剣聖」

竜剣聖「髑髏将殿ッ! 貴殿は悔しくはないのかッ! 我らの誇りを……我らの誉をあのように汚されて……貴殿は何とも思わぬのかッ!」

髑髏将「……控えろと言っているのだ」

竜剣聖「あの勇者と言うニンゲンの屑山の大将はッ! 我らの王に泥よりも汚いものを注ぎッ! 塗りたくったのだッ!」

髑髏将「……竜剣聖」

竜剣聖「髑髏将殿は――」


髑髏将「――控えろと言っているのが分からんのか貴様ァッ!」ガッ


竜剣聖「髑髏将殿……ッ!」





569:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/13(月) 02:05:54 ID:jELxn0kc

髑髏将「貴様には……ッ!」


髑髏将「……貴様には側近様のあの涙が見えぬのか……ッ!」



側近「…………」ル…



竜剣聖「――ッ!」


髑髏将「側近様は幼少の魔王様に教育係として就き……魔王様が王位を継承されてからは参謀として仕えてきた御方……」

髑髏将「多忙だった先代魔王様に代わり、ありとあらゆる学問や戦闘術を魔王様に教授し……己のすべてを犠牲にして魔王様を育てあげた御方……」

髑髏将「その絆は……我らでは決して推し量れぬ程に深く強いもの……」


髑髏将「ならば……」

髑髏将「ならば今この場において……ッ!」

髑髏将「最も心を痛めているのが側近様だとッ! 何故貴様は分からんのだッッッ!」


竜剣聖「――ッ!?」





570:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/13(月) 02:14:46 ID:jELxn0kc

側近「……その手を放すのだ、髑髏将」

髑髏将「…………」

―パッ

髑髏将「…………」ガシャッ


竜剣聖「……側近殿」

竜剣聖「この度の思慮が及ばぬ言……拙者、腹を召してお詫びを――」

側近「――良い」

側近「……良いのだ竜剣聖。……魔王様を思えばこその言葉に、罰を与える必要がどこにあると言うのか」

竜剣聖「側近殿……」


側近「……竜剣聖」

側近「何故我々魔族が長きに渡り、勇者の一族に敗れ続けてきたのか。……お前には分かるか?」


竜剣聖「……いえ」





571:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/13(月) 02:23:05 ID:jELxn0kc

側近「……魔王様にはそれが分かった」

側近「ニンゲン達は、愛の為に戦うからこそ強くなれたのだと魔王様は理解したのだ」

竜剣聖「……愛の為に」

側近「護るべきものがあるからこそ、強くなれるのだと……」

側近「……その愛の形は歪やもしれぬが……」

側近「裸同然で銀牙狼を倒せる力を示した以上、最早その愛の力を疑いようがあるまい」

竜剣聖「……」

側近「……弱肉強食。我らが信じ、我らが貫いてきた世の真理ではあるが」

側近「残ったのは強き者ではなく……」

側近「『変われる』者だったのだろう」

竜剣聖「変われる、者……?」

側近「……ニンゲンという種は、我らより短い寿命と、我らより脆弱な力を持つか弱き種族」

側近「だからこそ、危機に対して驚くべき変化を見せる種でもある」

側近「……その変化を最も効率よく行えるエネルギーこそ愛であり」

側近「愛を最もうまく扱える一族こそ……勇者達だったと……」





572:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/13(月) 02:31:52 ID:jELxn0kc

側近「……私は戦う魔王様を見て、そのように感じたのだ」

側近「以前よりも覇気と自信に満ちたお姿が……その何よりの証だろう」

竜剣聖「…………」


側近「……竜剣聖よ。我らも『変わる』時が来ているのやもしれぬ」

竜剣聖「――ッ!」

側近「我らは、今まさに一つの時代の終焉と……一つの時代の始まりに立っているのだ」

側近「…………」

側近「私は……」

側近「魔王様の進む愛の道こそ……覇道だと信ずる」

竜剣聖「側近殿……」

側近「だが」

側近「『私』の選択であることを忘れるな」

側近「魔王様は魔王軍――ひいてはすべての魔族に自由を与えてくださった」


側近「変わらず在り続けることも……竜剣聖、すべてはお前の自由なのだ」





573:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/13(月) 02:33:53 ID:jELxn0kc

竜剣聖「…………」



竜剣聖「…………」グッ

竜剣聖「……側近殿」

竜剣聖「拙者、今をもって……剣聖の名を返上致しまする」

側近「……なに?」

竜剣聖「……剣の強さ――強さとは何かが変わろうとしている今。拙者の極めた剣は既に過去のもの」

髑髏将「…………」ガシャッ

竜剣聖「武人とは。行住坐臥すべてを戦とし、己を無限に研ぎ澄まさねばなりませぬ」


竜剣聖「……いつの間にか。そのような基本――教えを……拙者は忘れ、なまくらに成り果てていたようです」

竜剣聖「新しき技、新しき力が生まれようとしているならば……」

竜剣聖「其れらが悪しきものであれ、良きものであれ、弱きものであれ、強きものであれ……」


竜剣聖「よく学び、『変わらなければ』」

髑髏将「竜剣聖……」





574:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/13(月) 02:41:26 ID:jELxn0kc

竜剣聖「……殺す為の剣ではなく、護る為の剣――」

竜剣聖「その一太刀が編み出せるその日まで」

竜剣聖「剣聖の名は返上し……拙者は単なる剣客として魔王様、側近殿に仕えたいのです」


側近「……よいのか?」


竜剣聖「……正直、新しき時代と新しき魔王様のお姿に……迷う心が無いとは言い切れませぬ」

竜剣聖「……ただ」

竜剣聖「自らが傷つきながらも、すべてを冷静に受け止め」

竜剣聖「頭の足りぬ部下に対して心を砕くことのできる御方に仕えることには……」


竜剣聖「――拙者、微塵の迷いもありませぬ」

側近「……竜剣聖」ル…


竜剣聖「まずは側近殿を護れるようにならなければなりませんな」ハッハッハッ!

髑髏将「……お前は自分の身を護れるようになるのが先だ。銀牙狼に負け越しているようでは話にならんだろう」

竜剣聖「これはなかなかに手厳しい! だが確かに髑髏将殿の仰る通りだ! 死んでしまっては守れぬからな!」ハッハッハッハッ!





575:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/13(月) 02:46:45 ID:jELxn0kc

側近「…………」

側近「……感謝する」

竜剣聖「ッ!? いやいやッ! お礼を述べなければならないのは拙者の方で側近殿がそのような――」

側近「お前たち四天王が、私の傍にいる。それだけで私は心強い」

髑髏将「…………」

側近「……皆、どうかこれからもよろしく……頼む」ペコリ

竜剣聖「ッッ!?!? ――ははぁっ!」バッ

髑髏将「……はっ!」ガシャッッッ

烏賊嬢「にゅむむ……やっぱり送料無料――はっ!? あ、はっ、はいでゲソっ! …………ゲソ?」ニュルペコココココーッ!


側近「…………」ル…


―…ポツッ

――――――――





576:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/13(月) 02:51:16 ID:jELxn0kc

――――――――

シィィィィィィィン…

…カッ

カッ

髑髏将「……命令通り、元魔王軍すべての兵士、将に休暇を取らせました」

側近「……ご苦労だった」

髑髏将「期日に再びここへ集まるよう、各自に誓約書を書かせましたがこちらは……」

側近「…………」

髑髏将「……側近様?」


側近「髑髏将。しばらく私を1人にして欲しい」


髑髏将「…………」

髑髏将「……はっ」

髑髏将「……御用があれば何なりとお申し付けください。……では」ガシャッ





577:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/13(月) 02:56:19 ID:jELxn0kc

キィィ…


ッバタァァァァァン…


側近「…………」


―キラッ

側近「…………」スッ

ジャラジャラァ…

カラッ コロコロッ…

―キラキラ

側近「……魔王様」

―キラキラ





578:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/13(月) 03:00:35 ID:jELxn0kc

――――――――

『じいや! いまのみたか! われのすっごいかっこいいわざを!』

『じいや。ちちうえにみとめてもらうためには、おべんきょーがひつよーなのだ。おしえてくださいじいや』

『じいやは……こんなできそこないのわれにもやさしくしてくれるのだな』

――――――――

(魔王様……)ル…

――――――――

『爺や! 見たか! あれぞ父上が自在に操る原初の魔法! 魔王呪文だ! 父上は最高だな!』

『爺や、今に見ておれ。我は学んで学んで学び倒して、父上の自慢の娘――いや息子になってみせるのだ!』

『爺やの淹れてくれた……ミルク多めの紅茶は素晴らしいな。……落ち込んでいた気分が和らぐ……』

――――――――

(魔王様……っ)ウルッ…





579:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/13(月) 03:01:39 ID:jELxn0kc

――――――――

『……爺や。父上――先代魔王亡き後は、この我が魔王となる。我に尽くすのだ、爺や――いや、側近よ』

『側近よ。世界を手に入れた後、我の隣に立つことを許すのはお前だけだ。……我は受けた恩を決して忘れないからな』

『なに、勇者とその取り巻きなど一捻りだ。心配はするな。最強の我が敗れるはずあるまい? ……では、いってくるぞ』

――――――――

(魔王……様……っ!)ツツーッ…

――――――――

『ひ、ひやわへぇ……♪ ゆーしゃ……♪ もっろ♪ もっろ♪ ふらはひ……♪』

『お゛っ♪ お゛ほっ♪ お゛っ♪ しょ、しょれらめぇ……われんほお゛っ!? おがっ! お゛がしくひぃっ!?』

『ゆーしゃ、ゆーしゃぁ♪ おちんぽみるく……おちんぽみるくちょうだいー♪ ほらぁおててでおさらつくっ――へあぷっ!? ……はぷっ、ぷくぅ……んじゅ、ずるるるるっ♪』

――――――――

(魔王様……ッッッ!!!!)ポタポタ…


(おのれ……)

(おのれ勇者め……)

(おのれェェ……ッ!)





580:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/13(月) 03:03:10 ID:jELxn0kc

(蝶よ花よと育てたい気持ちを押さえながら、魔王様が一人前の覇王に育つように……時に厳しく、時に厳しく甘く……私――爺やは身を粉にして働いてきたのだ……!)

(魔王様は立派に育った……人格のみならず、肉体も魔力も……スタイルさえもワガママを通り越した独裁者ボディに育ったのだ……!)

(それを……)

(それを……!)

(あのような……!)

(あのように下品で……とにかく下品で……凄まじく卑しくて……更に端正なお顔が醜く歪んだり、あの独裁者ボディを好き放題しおってからに……!)

(許せん……!)

(許せんぞ……!)

(絶対に許さんぞ……!!)

(けしからん……ッッッ!!)


―ビキッ





(――もっとやれィッッッッッッ!!!!)クワッ







581:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/13(月) 03:07:10 ID:jELxn0kc

―ビキビキッ

(とうに枯れ果てたと思っていた私のせがれが……まさかこのようにいきりたつとは……!)

(この気持ちは何なのだ! このせがれは一体何なのだ!)

(目に入れても痛くないと豪語できるほどに可愛くて大切な魔王様をあのように滅茶苦茶にされて……)

(怒りと絶望と無力感で心の中はもうボロボロだと言うのに……)

(何故私は昂ぶり! 興奮し! せがれが硬さを取り戻していると言うのか!)

(分からん……! まるで分からんが……!)

(凛々しい魔王様があのような扱いを受けることが最も『美しい』ということだけは……分かる……!)

(だがそれでは説明しきれぬ……! 心は萎えきりながらも、老いきったせがれが蘇る理由には……あまりに遠く、足りない……!)

(私は知りたい……!)

(この気持ちは……この興奮は何なのか……!)

(知りたい……! 知りたい……!)

(…………)

(魔王様……)

(勇者――いや、勇者様……)





586:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/13(月) 03:29:24 ID:jELxn0kc

(勇者様についていけば……)

(この気持ち――心――謎が解けるやもしれん……)

(得体の知れない新たな概念……)

(これもまた、ひとつの『愛』なのだろうか……)

(…………)

(私も変わらなければ……自由の名のもとに……愛の道を歩まねば……)


(ひとまず……)


(ひとまずはまず……)





587:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/13(月) 03:31:36 ID:jELxn0kc

―フォンッ


側近「……もしもし」

《はい。大変おまたせ致しました。聖愛のメモクリ魔通信魔販売センター、担当の商人です》

側近「あ、あのメモリークリスタルを幾つか注文したいと思って魔通信したのですが……」

《はい。ありがとうございます。お手数ですが会員ナンバーを読み上げていただけますでしょうか》

側近「いえまだ会員にはなっていなくてですね……」

《……あれ? 側近さんです?》


側近「…………」

《やーやー、前に商談まとめた時に声聞いてたもんで……あ、記憶力はいいんですよ、商人ですからね、へっへっへ》

側近「…………」

《あー! 魔通信切らないでくださいよー! 大丈夫! 顧客の情報漏らしたりなんかしませんってー! それでそれでどんなのがご入用なんです?》


側近「……魔王様の、とか」

《なぁるほどぉ! はぁい、たぁくさん取り揃えておりますよー! うちの看板商品ですからねー! ただですね、決まりで一度も注文してない方にメモクリ譲れないんですよー》
《一度サンプルなりカタログなり取り寄せてもらってクオリティを確認してからの流れになりますねー。こんなはずじゃなかったー、って売る方も買う方も不幸極まりないですからー》
《あ、勿論そちら送料無料ですからご心配なさらずにー。参考までにジャンルというか傾向とかあればそういうサンプル揃えてまとめて送りますけどどーです?》





588:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/13(月) 03:46:13 ID:jELxn0kc

側近「……純愛っぽいんじゃなくて、できれば最初抵抗してるとか、そんな感じのが……」

《お目が高い! よく分かっていらっしゃる! ハイかしこまりましたー! そこらへん分厚くカバーしてサンプルメモクリどっさり詰め込んでおきますね!》
《住所は把握してるんで問題無いですよー。カタログと一緒に会員の申し込み用紙も入れときますから。今回発生したポイントもばっちり入るんで安心してくださいー》
《今キャンペーン期間中ですからポイント5倍ですよ。そうそう5本以上で送料無料なのでそちらも利用してくださいねー。……えぇと着くのは……4時間後くらいが目安ですかね、少々お待ちくださいー》

《ではっ! またのご利用をお待ちしております~♪》

―フッ


側近「…………」


―スッ

側近「……指先が震える」フルフル


側近「ワクワク、とでも言えば良いのか……何百年も味わっていなかった感覚だな……」

側近「昂ぶる……」

チラ

側近「……あと3時間58分か」

側近「…………」

側近「楽しみだ……」





590:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/13(月) 04:00:57 ID:jELxn0kc

―キラキラ
側近「…………」

側近「……私は待つぞ」

―キラキラ
側近「……関係ないメモクリサンプルなどいらん」

―キラキラ
側近「……魔王様のメモクリサンプルは1個だけだったしな」

―キラキラ
側近「確か新婚生活でラブラブとか……私はそういうのでなくて……」

―キラキラ
側近「…………おちんぽが重要なら、視野を広く持つ必要はあるか」

―キラキラ
側近「……これも学ぶべき、変わるべき点なのかもしれない」


側近「まぁ見るだけ。見るだけなら暇つぶしだからな。見るだけ」

側近「――愛の覇道だから仕方ない。魔王様と勇者様への忠誠心だから仕方ない」ビキッ

―ピッ

――――
――






600:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/18(土) 02:14:50 ID:Y44aATIU


――
――――

…カラーン

…カラーン

…リンゴーン

…リンゴーン

カランコロンカラーン…

カランコロンカラーン…

ゴォォォォォン…

ゴォォォォォン…

―ッボワァァァァァァァンッ!!
―ッボワァァァァァァァンッ!!

チャン!チャンチャンチャンチャンチャン…カカッ!
シャンシャンシャンシャンシャン…プィー…シャン…シャン…プィヨープイー
ガインッ ガギンッ ガキンガキングワッキーンッ!
ヴィーヨ…ヴィーヨ…ヴィーヴィーヴィーィヨォ…ヴインヴインヴインヴヴヴヴヴヴヴヴ!!


魔王「 …… う る さ い 」





601:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/18(土) 02:16:43 ID:Y44aATIU

女戦士「ん? おぉ魔王じゃねーか! 随分遅かったなぁおい!」クピッ

魔王「……おいあの鐘は何だ? 闘技場でも開くつもりか? 今日は何の日だか分かっているのか女戦士」

女戦士「何の日ってそりゃぁ勿論――」

女戦士「――結婚式に決まってんだろーが」ニカッ

魔王「こんなに鐘をバカスカ鳴らす結婚式があるか……」

女戦士「いやさ、それが色々あってな?」グビッ

魔王「……ほう?」

女戦士「まぁこうなったんだよ」グビッ

魔王「………………………………」

女戦士「おいおいおい花嫁がなんつー顔してんだ。そんな眉間に皺よってちゃ折角の花嫁衣装とおめかしが台無しだぜ」グビビッ

魔王「なら説明しろ。場合によっては鐘を含む騒音物を塵にして口に押し込む」

女戦士「ひとくちに結婚式ったって様式が色々あるだろ? 和式だの洋式だの悪魔式だの角式だの淫魔式だの……どれを選ぶかで揉めてさー」プハー

魔王「……呆れた解決方法だな」

女戦士「もう分かったろ? おう、そら全部混ぜたさ。各花嫁好きにしなさいってことでまぁるく治まったってわけだ」ゴキュッゴキュッ


魔王「…………人様の家庭に口を出す気はさらさらないがな、女戦士」





602:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/18(土) 02:17:59 ID:Y44aATIU

魔王「酒は少し控えろ。……我はそれ以上は言わんぞ」

女戦士「んぁ? あぁこいつは酒じゃねぇよ。料理人に作ってもらった酒っぽい味がする限りなく酒から遠い酒みたいなジュースだよジュース」ゲフー


女戦士「……もう私一人だけの体ってわけじゃねぇしな」ポリポリ

―ポッコリ♪

女戦士「ホントいつまで禁酒なんだろねぇ。早く出てこいよほんとにーこいつー」ナデナデ


魔王「…………」

女戦士「どした? 呆けた顔して」

魔王「いや、お前まったく飲んでいないのか?」

女戦士「飲んでねぇよ。なんてったって妊婦だし」

魔王「…………」

女戦士「だからその顔やめろって。そんなに驚くことかこれ?」

魔王「……ああ」

女戦士「失礼なやつだなー。大体驚いたのはこっちだっつの」

魔王「? 何がだ」





603:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/18(土) 02:18:52 ID:Y44aATIU

女戦士「ドレスだよドレス。てっきり黒でピッチリキメてくんのかと思いきや……」

―シャラフワァ♪

女戦士「白でふわっふわのウェディングドレスとか予想外過ぎるぜ魔王」


魔王「……そ、そんなに似合ってないか?」ソワッ

女戦士「いや、いつも黒――ってかほぼ黒じゃん。それもガン攻め系のヤツ」


魔王「……我の容姿と、我の産まれ、我の役目からすれば……闇の黒こそ最も体に馴染む色であると、我は十二分に承知している」

女戦士「ほん?」

魔王「…………」

魔王「だが……」

魔王「その……」ツンツン

魔王「似合う似合わないと……着たい服飾は同義では無いと言うか……」ツンツン

女戦士「ほんほん」





604:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/18(土) 02:20:50 ID:Y44aATIU

魔王「…………」

魔王「憧れ、だったのだ」

魔王「純白の、かわいくてフリフリでフワフワの……それでいて小さい花だとか、ところどころに控えめな宝石の装飾があるようなそういうのが……」ツンツン

女戦士「ほほーん」

魔王「……そんなドレスを、我はずっと着たかった」

女戦士「ほーん」

魔王「……だから、例え似合っていなくても、せめて結婚式くらいは我の我が儘を――」

女戦士「いやいや、似合ってるぜそれ」


魔王「…………」

魔王「……何?」

女戦士「ふつーに似合ってるって。勇者だったら『白は褐色の肌を引き立てる最大の~』とか言い始めるだろ、多分」クピッ

魔王「…………我をからかっているのか」

女戦士「んー、つかさ。憧れのドレス着てるせいか、結婚式のせいかしんないけどさ」

女戦士「そんな幸せな顔してたら何だっていいんじゃね? 服装とかどーでも」プハー

魔王「…………」





605:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/18(土) 02:26:31 ID:Y44aATIU

女戦士「……あー、だからドレスが似合わないってわけじゃなくて、着てるヤツがそーだと服とかもさ……」

女戦士「…………」バリバリ

女戦士「駄目だ! パス! うまく言えん。後で全部勇者がちゃんと言ってくれるから丸投げでいーだろ」

魔王「いや……」

魔王「伝わったぞ、女戦士」

魔王「……その」


魔王「礼を言う」ペコリ

女戦士「うげー! そういうのパスパスパス! 無しだ無し! 今確実に似合ってねぇのはその態度の方だ魔王! もっとエラそーにファハハとか言ってろよもー!」グビビィッ!

魔王「……フフフ」クスクス

女戦士「……慣れねぇぜ。角が取れて丸くなった魔王とか勘弁してくれよ。第一印象からどんだけ遠ざかるつもりだお前ー」ォェー…

魔王「一言一句違えずに覚えておこうではないか、女戦士」ファハハ

女戦士「……ちっくしょー……酒が欲しいぜ……」ナデナデ

―ゾロゾロ…

「ふむん? 魔王ではないのかぇ? おお、見違えたのじゃ。……じゃが儂には分かるぞ魔王。やはり! 身に纏うのは『白濁』ッ! でなければのぅ」カンラカンラ―ポッコリ♪
「これはこれは魔王さん、素敵なドレスですわね! 高貴なイラマ角ンドルと相まってなおお美しいですわ! ただワァタァクゥシ♪程ではございませんが! オーーッホホホホ!」オーッホッホッホ―ポッコリ♪
「分かるわー♪ 最初から誘ってるより、いっそ清楚な方が汚しがいってかー♪ 興奮度無限大っていうかっ♪ 魔王ちゃん分かってるねーサキュバスP高いよそーいうの♪ んじゃっスタンプ押しとくねー勝手にー♪ アハハ♪」ペタンコ―ポッコリ♪





622:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/20(月) 01:59:10 ID:ojf1qfHk

女戦士「……おー。白無垢に、全長10メートルはありそうな対空能力バツグンなドレスに、白ボンテージのドレス風と……やっぱアラクネすげぇな」

九尾狐「儂らの無茶な要望をすべて取り入れた上で、それぞれの個性を惹き立てる工夫をいとも簡単にぶち込んでくるからのぅ。あやつはまごうことなき天才じゃ」

二角公女「角飾りに見せかけた『グリップ』が送られてきた時は本当に心が踊りましたわ! わたくしの嗜好を深く理解していない限りありえないアクセサリーですもの!」

淫魔「ワタシのドレスもほぼすべての箇所がワンタッチで着脱可能なんだよねっ♪ いつでもどこでもすぐヤれちゃうウェディングドレスとかもう最ッ高ー♪」

女戦士「三者三様……じゃなくて千者千様か。……いやー壮観だぜぇこいつぁ」キョロキョロ


九尾狐「時に魔王に女戦士――」キラーン

九尾狐「――ぬしらの『番号』はいくつじゃったかの?」ムフフフ…

女戦士「……その態度。さてはいいの引き当てやがったな」

九尾狐「さぁて……どうかのぅ?」クスクス

二角公女「わたくしは222番でしたわっ! この二本角に相応しい数字ッ! そして500番を切るそれなりの位置となかなかの引きでございますのっ!」オーッホッホッホ!

淫魔「ワタシは69番ー♪ これもう式場でヤるしかないよねっ♪ ってか絶対ヤるー♪ 誓いの言葉からの立ち69とかヤらざるを得ないー♪」

女戦士「げっ!?」

九尾狐「して女戦士は幾つなのじゃ?」

女戦士「……きゅ、96」

淫魔「やた♪ 勝ったったー♪ ってワタシと数字逆じゃーん♪ これはもう女戦士ちゃんもヤっちゃおーよ♪」





623:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/20(月) 02:00:41 ID:ojf1qfHk

女戦士「いや二番煎じだし遠慮しとくぜ。……二桁だから結構いい方だと思ったんだけどなー。あっさり上いかれたなー……」

九尾狐「ふふふ……」ムフゥ

九尾狐「儂は――」


九尾狐「――9番目じゃっ」 ド ヤ ァ … !

女戦士「ひっ、一桁ァ!? マジかよ! すげぇくじ運してんなお前ぇー!」

二角公女「……シ、シングルナンバー……は……流石に……こたえますわね……」

淫魔「いいなー♪ 下手したら今日中に挙式じゃーん♪ ひょっとしてひょっとして夜中だからドレスそのままでベッドイン? とかとかー♪」

九尾狐「どうじゃどうじゃっ! 儂の数字を超えられる者はそうはおるまいてっ♪」ピコピコ



魔王「フッ」シャラフワァ…!



女戦士「な……に……」

二角公女「その余裕……まさか……」

淫魔「え♪ マジマジ? 魔王ちゃんも鬼引き系? だったりだったり♪」

九尾狐「わ、儂を超える数字所持者じゃとぉ……!?」





624:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/20(月) 02:01:17 ID:ojf1qfHk

魔王「我の数字は――」



ゴクリ…!



魔王「――999番だ」



女戦士「…………」
九尾狐「…………」
二角公女「…………」
淫魔「…………」



魔王「フッフッフ……」



女戦士「おん前……!」

女戦士「ドン尻もドン尻じゃねぇかよ……ッ!」

九尾狐「無駄にドキドキして損したのじゃー!」

淫魔「あひゃひゃひゃひゃっ♪ ある意味鬼引きじゃーん♪ 超ウケルー♪」





625:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/20(月) 02:04:20 ID:ojf1qfHk

魔王「皆、まるで分かってはおらぬな」

二角公女「……どういうことですの?」

魔王「安い番号。おおいに結構。だがな……」


魔王「それらはすべて前座に過ぎぬのだ……!」ニヤァ

九尾狐「ぜ、前座じゃとぉ!?」

魔王「『1番』が固定されている以上、それらの番号すべてに意味は無いのだ!」

魔王「いやさきといやはて――最先と最後。αとΩ。幾ら過程が重要であっても、始まりと終わりを超えることは決して無い!」

魔王「ならば一番印象に残る最後の挙式こそ……この結婚式の絶対の勝者! 覇王なのだ!」

淫魔「あー♪ それ言えてるかもー♪ なんだかんだで最後のイき方次第で印象ぜんぜん変わっちゃうもんねー♪」

魔王「さぁ! 幸せに喚け! 幸せに足掻け! 幸せに憎しみ合え! せいぜい我の糧となるがいい若番の花嫁ども!」ファハハハ!

二角公女「何てことですのォ……こんな中途半端な数字じゃ太刀打ちできませんの……!」ガックシ

魔王「ファハハハハハ――」


ポンポン


魔王「――ハ?」





626:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/20(月) 02:09:09 ID:ojf1qfHk

女戦士「いや最後魔法使いだから」

魔王「――――」

魔王「え」

女戦士「最後の挙式、魔法使いだから」

魔王「あ、えと」フラ

魔王「待て。どういうことだ」フラ

女戦士「1000番目の結婚式。魔法使いだから」

魔王「いやもうそれは分かった! 我が求めている答えはそうではない!」

魔王「魔法使いは既に結婚しているだろう! 何故結婚式をもう一度やる必要があるのだ!」

女戦士「勇者がさ」

女戦士「どうせならやり直そうって」

魔王「」

女戦士「今回の戦いを通して、自分の気持ちを再確認した。これで本当の意味で君を愛せる的な」

魔王「嫌だー! 聞きたくなーい! 我が最後がいいんだー! 我がファイナルウェディングケーキブレードしたいんだー!」ブンブン





627:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/20(月) 02:30:54 ID:ojf1qfHk

女戦士「魔法使いはそれはもうハート目の雌顔全開で『はい……』ってまるで初々しい恋人」

魔王「容易に想像がついてしまうー! それはそれと割り切っていても感情をコントロールしきれないー! 例え魔王と言えどー!」ブンブン

女戦士「…………」

女戦士「まぁ、前座同士で妊婦同士……仲良くやろうぜ魔王♪」ポンポン

魔王「ぐ……!」

九尾狐「そうじゃなぁ。儂らの数字は大差ないのだからのぅ」―ポッコリ♪

魔王「うぐぅ……!」

二角公女「せいぜい魔法使いさんの式の糧になれるよう頑張りましょうか、魔王さん」―ポッコリ♪

魔王「むぐぅ……!」

淫魔「てか一番前座感高いのって999番の魔王ちゃんじゃん♪ 魔法使いにたっぷり見せつけられそー♪」―ポッコリ♪

魔王「うごごご……!」プルプル


アサシン「…………ここまで切れ味鋭いブーメランは見たことがない」―ポッコリ♪

ポニテ侍「ワハハッ! ここのところ魔王殿のポンコツ化に拍車がかかっていますな!」―ポッコリ♪

武闘家「むしろ最初からポンコツだたとアタシ思うね。アレが魔王の素に違いないね」―ポッコリ♪

錬金術士「で、でも、ギャ、ギャップは武器になると……お、思うんだ……だ、だから私も、ウシュシュシュッ!」―ポッコリ♪





636:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/27(月) 03:46:11 ID:8Lg0oR22

紅竜「こんなヤツにビビッて付き従ってたのかオレ……」―ポッコリ♪

氷の女王「…………分かる」―ポッコリ♪

吸血鬼「おねーさん的には魔王ちゃんのかわゆーい一面が知れてよかったかなーってぇ。ねぇー自動ちゃん?」―ポッコリ♪

自動人形「……インプット。次ヘ」―ポッコリ♪

妖精姫「うわー……大量の本が浮きながらくるくるくるくる……自動人形さん何読んでるの?」―ポッコリ♪

自動人形「……インプット。……出産と育児について学んでいまス」パラララ…

踊り子「わー! それ私も読みたいー! 後で貸して貸してー……あ、この妊婦のセックス指南本私予約ー☆」―ポッコリ♪

自動人形「……インプット。だけど、少し困っていまス」

吸血鬼「自動ちゃんでも困ることあるんだぁ。いつも最速最適ーって感じでぱぱぱーってやってるのにぃ」

自動人形「自動人形が出産、育児をするケースに対応した書籍がまったく見つからないのでス……」

錬金術士「あ、あー……そ、それは仕方ない……かも。オ、自動人形が、妊娠するケース、た、多分君が初だし……」

氷の女王「…………そもそも、妊娠するだけで、奇跡」

鳥人娘「子育てッスか! それならポンッと出た卵をウオオオオオって温めればピヨピーチクってなもんッスよ! 多分!」―ポッコリ♪

武闘家「ソレ卵産むヤツの話よ。自動人形は……アー、そもそも機械の子どもてどういう風に産まれるね?」

盗賊王女「それが分からないから自動人形は困っているのだろう。……すまんが、そういった内容の書物は私の宝物庫にもないな」―ポッコリ♪





637:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/27(月) 03:48:47 ID:8Lg0oR22

医者「メスと薬で治せるなら協力は惜しまないがね。……どうやらお前さんはそういう問題でも無いらしいな」―ポッコリ♪

自動人形「……自動人形は不安でス。果たして機械の身で母親になどなれるのでしょうカ……」シュィィィン…

ミノ娘「ピカピカ、それ違う。鉄の体、関係ない」―ポッコリ♪

自動人形「……エ?」

ミノ娘「生きてる女。みんな、母親になるの不安。初めては、みんな不安。おんなじ」

ミノ娘「ピカピカもミノもおんなじ。胸のもやもや、倒せない。取れない。それとても強い。ずっとついてくる」

ミノ娘「……でもミノの母親、それと戦ってミノ育てた。ミノの母親の母親も、母親の母親の母親も、みんなそうやって育ててきた」

ミノ娘「ミノも戦う。ミノの子元気に育てる。ピカピカも戦う。ピカピカの子元気に育てる」

ミノ娘「だから、不安なのは、既に母親。ピカピカ、お前は立派に母親」

ミノ娘「……違うか?」

スライム娘「イッショ♪ ユーシャモ、ミンナモ、イッショー♪ ヒトリジャナーイ♪」―ポッコリ♪

自動人形「…………」キュィィィン…

自動人形「……ありがとうございまス。何だか自動人形、皆さんと一緒なら母親になれそうな気がしてきましタ」

―パァァァァ

「その通りです自動人形。あなたには頼れる多くの仲間と、頼りになる夫、そして――」





638:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/27(月) 04:07:59 ID:8Lg0oR22

「――頼りになる神がいるではありませんか」

―キラキラキラ…

女神「私が存在する限り、絶対安産・絶対妊娠・絶対絶頂は約束されているのですから」―ポッコリ♪

自動人形「女神サマ……とても心強いお言葉でス」

女神「信じなさい信じなさい……信仰力が増えに増えまくった女神のパゥワァーを信じるのです……」パァァァ…ッ!

紅竜「……最近女神のノリが前より輪をかけてクソ鬱陶しいのは何でだ」

女戦士「例の計画で信仰力ドンドコ右肩上がりだから有頂天なんだろ。実際、その3つにかけては追随を許さないってかマジもん――お?」

女戦士「言ってるそばから来たぞ計画の首謀者。熱心で敬虔な信徒――ある意味愛の伝道師が」


パチパチッ

商人「やーやーどーもどーも皆さん。遅れてしまって申し訳ないですー」―ポッコリ♪

エルフ妹「物分かりの悪い商談相手で本当に疲れましたわ、ねぇお姉さま」―ポッコリ♪
エルフ姉「ええ。もし式に遅れでもしたなら……後で領土を焼き払っていたところだったわ妹」―ポッコリ♪

女戦士「ってことはうまくいったのか?」

商人「はいっ♪ クリスタルの鉱山を見事に購入成功ですですっ♪」

女神「よくやりました商人! では……?」ワクワク





639:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/06/27(月) 04:10:05 ID:8Lg0oR22

商人「皆さんの治めている領土のクリスタル鉱脈からの産出が市場の5割、私のポケットマネーで1割、今回の購入で2割……」

商人「つまり市場の8割を押さえた今……メモクリの大量生産安定供給は盤石のものとなりましたー!」ブイッ!

女神「と言うことはっ。と言うことはっ……もうどういうことになっちゃうんですか商人?」ソワソワ

商人「それはですねっ♪ 需要に対して追いついていなかった今までのメモクリの増産! 更なる新作の開発!」ビシッ

商人「そしてそれらによる莫大な利益――つまりは光り輝くオ・カ・ネが我が連邦に入ってきてですねっ!」ブンブン

商人「更に更にそのキンキラキンのオ・カ・ネを我が連邦の誇る最強の専門職さん達に投資してできたモノを更に売りまくってですねっ!」ブンブン

商人「更に更に更に増えたオ・カ・ネをメモクリの布教活動と増産に回して……あれれー♪」

女神「おやおやー♪ 何やら最初に戻っちゃいましたね♪」

商人「ですねですね♪ 不思議ですね♪ これではまるで――」
女神「これではまるで――」

商人・女神「「――無限ループじゃぁないですかー♪」」

商人「当然それにつれて女神様の信仰力も爆上がりですよ! キャンペーンも大々的に打っちゃいますから今までの比じゃありませんよ! 女神様も潤っちゃうんですよ!」

女神「これ以上潤っちゃったら私の『真・裏・冒険の書』がパワーアップなんてことに……ハッ!」ハッ!

商人「うぷぷ」ウプププ…
女神「うふふ」ウフフフ…

商人「アハハッ♪ アハハハハッ♪」 女神「ウフフフッ♪ ウフフフフフフッ♪」
クルクルクルクル…♪





651:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/07/04(月) 01:58:11 ID:cqAzzEGA

紅竜「……アルラウネ。あいつらの足元にお花畑創るのやめろ。輪をかけてクソウザくなる」ボッ

アルラウネ「あっ、ごめ。半ば反射でやっちゃってるからさ。アレやられるとやらなきゃって感じでさ」―ポッコリ♪

女戦士「まぁまぁ、式場の床に花が溢れるってのはそんなに悪くは……ん?」キョロキョロ

女戦士「商人さ。商談って勇者連れてったんだよな? あいつ今どこにいるんだ?」

ポニテ侍「お色直しではござらんか? 果たして殿はどのような礼装で式に臨むのか……拙者は楽しみでござる♪」

―ピタッ

商人「……その勇者さんなんですが」

商人「多少問題がありまして……少しだけ式に遅れそうなんですよ」


紅竜「……へぇ。で、遅らせたのはどこのクソ野郎だ」ボォッ
アサシン「……我が主に、何か……?」ジャキンッ
武闘家「……詳しく聞かせるね。そいつの関節全部曲がらない方に曲げるね」パキポキッ
ポニテ侍「……事と次第によっては、でござるな」チキッ


女戦士「こらこら落ち着け妊婦新婦共。まだ何も理由分かってないだろが」

女戦士「……で、何があったんだ商人」

商人「はい。女戦士さん、北の国をご存知ですか?」





652:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/07/04(月) 02:10:45 ID:cqAzzEGA

女戦士「魔王領に面してる軍事国家で……武器の輸出、傭兵の斡旋で稼ぎに稼いでるとこだろ」

商人「流石にお詳しいですね!」

女戦士「まぁ金が無くなる度に出入りしてたからな……で、その北の国がどうしたよ?」

商人「それがですねー、最後の最後に伺ったんですけどねー、我々の提案をまっっったく飲んでいただけなかったんですよー」

商人「まぁ武器の生産輸出は構わないんですが……討伐と称したプチ戦争行為は流石にマズいじゃないですかー」

女戦士「……私たちが魔王軍と和平結んだ裏でこそこそやってたわけか」

商人「扇動や暴徒を鎮圧する、平和維持の為の新たな傭兵の会社を作ってはいかがでしょうか? と資料とプレゼンまでしたのにまったく耳を傾けてもらえず……」

女戦士「凝り固まった頭の連中に何を言っても無駄だって。あいつら脳みそと耳に鉄板でも仕込んであるんだきっと」

商人「まぁ私の商談がうまくいかなかったのはいいんですよ、単純に私の力不足もあるでしょうし、そもそも強制させる権限だってない訳ですしー」

女戦士「……いや、商人が力不足って言ったら誰が説得しても無理だろ……」


商人「……ただですね」

商人「『魔王軍が攻めてきた』と言う事件を捏造するのは、我々としても、勇者さんとしても女神様としても見過ごせないじゃないですか」


女戦士「! ……おー、話が一気にきな臭くなったな。……それもう決行されちまったのか?」





653:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/07/04(月) 02:19:48 ID:cqAzzEGA

ヒョコッ

記者「いやまだスね。バレないように慎重に立ち回っているつもりらしいんスけど」―ポッコリ♪

記者「正直筒抜けス。バッチリネタ上がってるんスわ。正直先輩達がしこたま情報提供してくれるんで色々丸見えスね」バリバリ

商人「我々がようやく築き上げた共存の礎をですねー……」

商人「そんなことをされるとですねー、台無しになってしまうわけですよー」

商人「我々の利益、利潤、利沢、利得プラス平和調和を破壊しにきてるわけですよー……そうなると、これもう――」


商人「――我々に対する宣戦布告と受け取っても差し支えないじゃないですか」ニッコリ


女戦士「……誰を敵に回すか分かってて北の国はやってるのか?」

商人「どうでしょう? 正味、『魔族との共存などありえない』だとか『戦争が無くなって儲けが減るのが困る』だとか」

商人「……あとは『亞人魔族共の寄せ集め集団の音頭が簡単に取れるはずがない』と舐められてるのがあるんですかねー」

女戦士「……で、どうするつもりなのかな商人さん?」


商人「幸いにも、ですね」ニコニコ

商人「我が連邦は世界中の誰もが羨む人材の宝庫でして」ニコニコ





654:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/07/04(月) 02:26:58 ID:cqAzzEGA

―スッ

詐欺師「既に手は入れてある。汚い連中だし加減はしない。尻の毛一本たりとも残さない」―ポッコリ♪
金貸し「で、弱った連中はきっちりケアしよう。まぁ利息に多少の難はあるが……今死ぬよりはずっといいだろう」―ポッコリ♪
怪盗「非合法な手段で捲き上げた金品は~! アタシと盗賊王女姉さんの非合法な手段で持ち主に返しましょ~!」―ポッコリ♪

工兵「仕掛けられた爆発物、魔法陣を気付かれずに解除して魔王領の無人地域に設置し直すとか……旦那も無茶言うよなぁ。まぁ出来るけどさ」―ポッコリ♪
狂戦士「ウ、ウゴ……殺サナイヨウニ殺ス。殺サナイヨウニ、殺ス」―ポッコリ♪
弓兵「超長遠距離スナイプならまっかせて。矢の数だけ色んなものを無力化しちゃうんだからっ」―ポッコリ♪


女戦士「なるほど。既に策ありと。勇者は何するんだ?」


商人「……北の国で実権を握っているのは北の王なのですが……彼は入婿なんですよ」

女戦士「……んー? 好き放題できてるってことは、何かと引き換えに政略結婚ってことか」

記者「当たりス。多額の国債を背負う代わりにって話なんですけど、そもそもこれ婿側が仕組んだことなんで……バリ性質悪いスね」バリバリ

商人「ですから勇者さんには、本来国を導くべき王女様に『勇気』を与える仕事をお願いしました」

女戦士「……へぇ、『勇気』、ね」

商人「なんでも王女様は引っ込み思案で自分に自信が無く、常にビクビクしながら夫に盲目的に従っているとか」チラ

記者「争いごとが苦手で、武器輸出や傭兵に関しても本当はよくは思ってないみたいスね。仕方ないって諦めてるみたいスけど」バリバリ

女戦士「あー……」





655:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/07/04(月) 02:32:40 ID:cqAzzEGA

商人「こと女性に『勇気』を与えることに関しては、勇者さんの右に出る者はいません」ニコニコ

商人「きっと王女様は勇者さんの『説得』によって、国と民を正しく導く為に立ち上がってくれることでしょう。ついでに連邦にも入ってくれることでしょう」ニコニコ

女戦士「……理解したぜ」

女戦士「で、時間がかかる、と」

商人「ええ」ニコニコ

女戦士「結婚式の日に、『説得』で」

商人「はい」ニコニコ


女戦士「……プッ」

女戦士「アッハッハッハッハッハ!」

女戦士「私たちの旦那は節操が無ぇなホントに!」

商人「そうですねー。結婚式当日の朝からとか流石ですよねー」

女戦士「まっ、らしいけどな」

商人「最高に勇者さんらしいですね、ええ」

女戦士「モチロン間に合うんだろ?」

商人「予算を湯水の如く使って修復、改良をした飛空艇改を控えさせてます。船長さんならあっという間に勇者さんを届けてくれますよ」ビッ





656:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/07/04(月) 02:34:52 ID:cqAzzEGA

女神「遅れて登場する勇者……ハァ、カッコ良いですね~……後光つけてシルエットのみ先見せとかズボりどころですよコレ」フンス

女戦士「お花畑から帰ってきたか女神。演出は構わないけどな、豪雨と雷光はやめろよ。九尾狐のお天気雨調整するだけでも大分苦労したんだからよ」

女神「なら立ち込める霧とかはどうですか! それをこう、纏い千切りながら勇者がゆっくりと大地を踏みしめてですね――」


―スッ

メイド長「失礼します。魔王様、お客様をお連れしました」ペコリ―ポッコリ♪

魔王「ふぬぅぅぅ――ん? 客?」

―スッ

烏賊嬢「魔王様ーッ! ええっと……ほ、本日はシ、シオマネキイカ抱きましてありがタイでゲソでゲソいます?」ゲソッ!

髑髏将「……お招きいただきまして、だ烏賊嬢。……晴れやかな席にお招きいただきまして、ありがとうございます魔王様」ガシャッ

竜剣客「魔王様! 結婚祝いに竜族の希酒を持ってきましたぞ! 我が家の家宝の五百年物でございます! お納めくだされっ!」ザンッ

側近「ご結婚おめでとうございます魔王様。勇者様と魔王様のお二人の門出に立ち会わせていただく幸福を、爺やは噛みしめております。年甲斐も無く興奮し、昨夜は一睡も出来ず、魔王様の幼少の頃を思い出しては爺やは滾り、悲しみ、憂い、迸り――」ペラペラ

魔王「…………」

―シャラフワァ♪

魔王「皆、良く来た。存分に食い、飲み、我と勇者を祝福していくが良いぞ」キリッ





657:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/07/04(月) 02:36:26 ID:cqAzzEGA

メイド長「……女神様」ヒソ

女神「天に突き上げた剣を振り下ろすと光の道が――はい?」

メイド長「招待リストに無いお客様が1人、お越しになられています」

女神「……リストに無い、ですか」

メイド長「はい。お通しする訳にもいかず、会場への入場はお断り申し上げたのですが……」


メイド長「……一言。『姉だと言えば分かる』と仰いまして」

女神「!」


メイド長「……もしや、お心当たりが」

女神「……メイド長、そのお客様を会場へお通ししてください」

メイド長「……畏まりました」

―シュッ

女神「……ああ、今日は何てラブリーな日なんでしょう」

女神「こうしてまた会える日が来るとは思っていませんでした――」


女神「――姉さん」ウフフ





668:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/07/10(日) 01:57:48 ID:lTa4Q1Kg

――――

銀牙狼「おい糞ババァ! 返せッ! オレ様の服返せコラァァァァァッ!」ガルルルッ!

アラクネ「あらあらー。服ならちゃーんと着てるじゃない。私が一瞬で仕立てたオートクチュールが」―ポッコリ♪

銀牙狼「く、くちゅくちゅだぁ? こんな下がパッカリ開いた服着てられっかよ! 股がスースーして落ち着かないったらないぜ!」モジモジ

アラクネ「あらー? それは下がパッカリ開いた服じゃなくてワンピースって言うのよワンコちゃん」キチキチッ

銀牙狼「わ、わんぴーす? と、とにかくこんなの風吹いたらモロ見えちまうようなイカれた服着ねぇ! だぁらオレ様の服返せオラァァァァァッ!」ガルルルッ!

アラクネ「あらあら、だめよー。今日は結婚式なの。こんな返り血だの埃だのびっしりついた服場違いよ? あと美的センス皆無だし、後で繕い直しとくわネー」クルクル

銀牙狼「オレ様が結婚するわけじゃねぇんだから何着たっていいだろうが! 服は弄るんじゃねーッ!」

アラクネ「あらー。服飾を合わせるのもマナーなのよ? それにこんなボロ雑巾みたいな服見てると私の触肢が疼くのよ……キレイでカワイくしなさいってネ」チクチク

銀牙狼「るぁぁぁぁぁっ!? オレ様の服に何しやがるッ! オレ様が手ぇ出さねぇからって調子に乗りやがって……こうなったらこの爪で――」

チョンチョン

銀牙狼「ア゛ァッ!?」バッ

狼少女「銀姐、その服似合ってるよ。どうしてダメなの?」―ポッコリ♪

銀牙狼「…………いや」

銀牙狼「…………似合っては、ねぇよ」ポリポリ





669:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/07/10(日) 02:00:10 ID:lTa4Q1Kg

狼少女「似合ってるよ! ご主人も絶対似合うって言うよ!」ワフッ!

銀牙狼「ハ、ハァッ!? そこで何でアイツが出てくるんだよッ!」

狼少女「? 違うの銀姐? だからヤダヤダしてたんじゃないの?」ワフ?

銀牙狼「ちッ、違ぇよ……そんなんじゃ……ねぇし……」

狼少女「ご主人はそーゆーお洋服だとね、こーやってふともものあたりから手をねーちょっとずつちょっとずつ……」ツツツツ…

銀牙狼「わひっ!?」ゾゾッ

狼少女「なでなでしてー、それでお股の――」

銀牙狼「やめッ――やめろこのッ! 別にアイツそんな事オレ様相手にしねぇしッ!」ババッ

狼少女「ワウ?」

アラクネ「あらー? ワンコちゃんその反応――」キチチッ


アラクネ「――ひょっとしてまだなのかしら?」ニマァ

銀牙狼「…………ま、まだとか……何のことだか、さっぱり、だな……」ヘロリ

ポンポン

女将軍「僧侶コースか。ご愁傷様だ」―ポッコリ♪

銀牙狼「はぁ!?」





670:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/07/10(日) 02:04:56 ID:lTa4Q1Kg

女騎士「くっ……! これは間違いなく僧侶コース……ッ! 想像するだけで……感じてしまうッ!」―ポッコリ♪

銀牙狼「なんだよ僧侶コースっておい!」

聖騎士団長「……素直になることが解決への近道です。……とは言ってもあなたは僧侶さん以上に苦労しそうですが」―ポッコリ♪

銀牙狼「だからなんで僧侶が関係あんだよッ! おいテメーらまとめてその生暖かい薄ら笑いやめろやッ! かっ捌くぞ! アァッ!?」ガルルルッ

銀牙狼「アイツは何か文字の読み書きを教えてくれるとか抜かしやがったからよ!」

銀牙狼「オレ様はそれを利用してやってるだけだぜ! 奥技書を読み放題になったらボコボコにして魔王様を正気に戻してだな!」
アラクネ「読み書き教室楽しい?」

銀牙狼「楽しい」


――……


銀牙狼「――ッァ!? いや全然楽しくねー! これっぽっちも楽しくねー! 褒められたってゴミほども何も感じねー! あんなの1週間に7回でもごめんだぜ!」フシュッ!

女騎士「毎日か。……この欲しがりさんめ」プスス

銀牙狼「なッ!? 違ぇ間違えた! とにかくだな――」ブンブン

―ドンッ

銀牙狼「痛ッ――どこに目ぇつけてやがる! ブッ殺すぞ!」ガルルルッ!





671:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/07/10(日) 02:09:51 ID:lTa4Q1Kg

「すまない。悪気は無かった」


銀牙狼「――――」ゾワァ…


「痛むようであればこれを使え」スッ

銀牙狼「――ァ――ゥ――」パクパク

「死人でさえ息を吹き返す霊薬だ。……使うのはごく少量でいい」

銀牙狼「……ッ……ッ」


「…………」ジッ

「強いな。だが、惜しい」


銀牙狼「……な、ん……?」

―シュッ

メイド長「……こちらへどうぞ。女神様がお待ちになっています」スッ

「ああ、今行く」

「……すまなかった。どうにも、まだ生身の体に慣れていなくてな」





672:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/07/10(日) 02:23:05 ID:lTa4Q1Kg

「……ああ、そうだ」クルッ―

「さっき『殺す』と聞こえたが」

銀牙狼「……ッ!?」ビクンッ

「手合わせならいつでも歓迎するぞ」

―ザッ


銀牙狼「――――」

銀牙狼「――ハーッ……! ハーッ……!」ドッ―

狼少女「銀姐、すごい汗だよ。大丈夫?」ペロペロ


銀牙狼「何だ……今の……? デケェ……とてつもなく……デケェ何かが……」ブルルッ


狼少女「? ご主人のちんちんのお話?」ワウ?

アラクネ「あらあらー、今の創作意欲ビンビンに刺激する美人ちゃん誰かしらー? どなたかお知り合い?」キチッ

聖騎士団長「……物凄く見覚えがあると言えばあるのですが……無いと言えば無いような……うーむ……」

女騎士「そう言えば、女神様に似ている気もするな」

女将軍「……そうか? 一分の隙も無いあの身のこなし――私には別人に見えたがな」





685:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/07/25(月) 02:58:34 ID:nXMW1uuA

――――

ザワザワ――ドヨドヨ…

 エェー――ヤダモー!――キャッキャッ…



―スッ

メイド長「女神様。お客様をお連れ致しました」ペコリ

女神「ご苦労様。下がっていいわメイド長」

メイド長「……はい。私は婚礼時特別奉仕任務に戻らせていただきます。……失礼します」シュッ―


「…………」


―サーーッ…

…ピーヒョロロロ…


「…………」

「……久しぶりだな」





686:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/07/25(月) 03:04:31 ID:nXMW1uuA

女神「……本当にお久しぶりです――」


女神「――姉さん」



―ザァッ…!




紅竜「…………あァ? 今あの女神何つった?」

女戦士「……私の耳がイカれてなきゃ、姉さんって言ったような」

二角公女「女神様の、お姉様……? 凛々しくて、何と神々しいお姿……角が無いのが何とも惜しいですわね」

九尾狐「にょほほっ! これは驚いたのじゃ……まさか二柱目も降りてこられるとはのぅ」

魔王「……ほう。これはこれは……」


女神「……皆さん。紹介しますね」

女神「こちらは私の姉さん。そして戦を司る女神――」


女神「――戦女神、でもあるんですよ」パァァァ





687:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/07/25(月) 03:08:20 ID:nXMW1uuA

戦女神「戦女神だ。よろしく頼む」シャキーンッ!!

女戦士「…………」

女戦士「戦女神……?」チラ

女神「はい♪」

女戦士「孕まセックスの女神……?」チラ

女神「はいっ♪」ビシッ

女戦士「…………」


「皆さーーん!!」

女戦士「あ、僧侶……」


僧侶「良かった! こちらに皆さん集まっていたんですね!」― ポ ッッッッッ コ リ ♪

女戦士「僧侶……あのな……」

僧侶「結婚式の新婦の風習すべてを調べ上げるのは骨が折れましたが……巫女さんと協力して何とか間に合いました!」

巫女「これで新婦が望む結婚式をすべて再現できます……思い出に残る最高にえくすたしぃな式……ああ見えます……無数の赤い糸を衣のように纏う勇者様がありありと……」―ポッコリ♪

女戦士「僧侶……聞いてくれ……」





688:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/07/25(月) 03:17:13 ID:nXMW1uuA

女戦士「こちら、戦女神様だそうだ」

僧侶「…………はい?」

女戦士「戦・女神様なんだそうな」

僧侶「………………え?」

戦女神「戦女神だ。よろしく頼む」シャキーンッ!!


僧侶「……え、と……戦女神、様……?」

女戦士「…………」コクッ

僧侶「神槍にて悪しき者を貫き、私たち行く先を示し、導いてくださる……戦女神様……?」

戦女神「いかにも」コクリ

巫女「まぁ……」


僧侶「……うっ」パシッ

女戦士「あっと、血ぃ吐くか? タオルいるか? 医者呼ぶか? それとも錬金術士か?」

僧侶「い、いえっ! 大丈夫ですから! と言うかもう吐血しようが無い体になっちゃいましたし……」アハハ…





689:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/07/25(月) 03:25:32 ID:nXMW1uuA

九尾狐「特殊体質――ひぃりんぐふぁくたぁ、じゃったかの? では今のもぉしょんは何じゃ?」

僧侶「あの……伝承や碑文で見聞きしていた戦女神様にやっと会えた、と言う感動とつわりがないまぜになって思わず……」テヘヘ…

女戦士「……驚いた」

僧侶「へ? 何がですか?」

女戦士「……いや、もっと色々ぶち撒けるかと思ってたからな」

僧侶「……ああ、まぁ、そうですね。少し前の私でしたらそうなっていたかもしれませんね」


僧侶「……でも、今は女神様に感謝していますから」

僧侶「世界を救えたのも、私が素直になれたことも……」

僧侶「すべては勇者さんと女神様のおかげなんです」


僧侶「……もちろん、この子を授かれたことだって――ふふふ」ナデナデ…


女戦士(女神だ……)
九尾狐(女神じゃ……女神がおる……)
巫女(女神様より女神らしいかもです……うっすら後光が……)
二角公女(もう女神でいい気がしてきましたわ……)
紅竜(クソ女神とは比べもんにならねぇ位女神……)
魔王(女神とはかくあるべきだな……)
女神(これは女神にしか見えない……)





707:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/07/27(水) 03:40:46 ID:kOREFv/g

戦女神「……結果こそ良かったものの」

戦女神「私が降臨できなかったのは、天界の不手際だ」

戦女神「天界のすべての者を代表して、私が謝罪する」

戦女神「すまなかった」スッ

僧侶「いえいえいえいえっ! そんな戦女神様が頭を下げる必要なんかありませんよ! か、顔を上げてください!」ワタワタ

女戦士「いや、正直気になるから聞きたいんだけどさ」

僧侶「女戦士さんっ!?」

女戦士「何でこいつが降臨りてきたんだ?」

女神「神々しい妊婦の舞~♪」クルクル

戦女神「…………」

戦女神「我々、姉妹にはそれぞれの役目がある」

戦女神「例えば末妹である女神は『豊穣』を司る」

紅竜「……へェェェェ。『豊穣』、『豊穣』……ねェ?」チラ

女神「産めよ! 増やせよ! 性交せよっ! 絶頂せよっ! 何は無くともセックスせよっ! 孕んでもなお互いを求めよっ!」ビッ

戦女神「私は『戦』、と言った具合にだ」





708:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/07/27(水) 03:42:17 ID:kOREFv/g

戦女神「……そして、降臨には力が必要だ」

戦女神「言わずもがなの信仰力。自然界に溢れるマナ……」

戦女神「それらを借りることによって、我々はようやく降臨が可能となる」


戦女神「……破壊し尽くされ、命が多く失われた世界であれば豊穣を司る女神を降ろし」

戦女神「世界を滅ぼしかねない力を……退ける必要があるのであれば私を降ろす」

戦女神「そうして幾千もの時と危機を、この世界は乗り越えてきたのだ」

女神「……本当に。エロ――色々ありましたよねぇ」ウンウン


戦女神「……そうだ。今回は私が降りるはずだった」

戦女神「今までに無く巨大で邪悪な狂気と覇気――新たな魔王はあまりに凶大だったからだ」

魔王「その上カワイクて胸も巨大なのだから始末に終えんな」タユンッ

戦女神「使用する信仰力もマナも、今までとはやはり桁違いの量。……私も神槍と神盾を万全に手入れし、臨もうとしたのだが……」

九尾狐「……じゃが?」

戦女神「……既に女神が先に降臨した後だったのだ」ゥヌゥ…





709:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/07/27(水) 03:43:45 ID:kOREFv/g

女戦士「…………ええっと、つまりだ。女神がありったけの信仰力とマナを勝手に背負って、先に地上へ行っちまったと」

戦女神「ああ、そうだ」

女戦士「…………」チラ

女神「……てへぺろ☆」バチコーン

紅竜「こンのクソ女神ィ……」イラァ…!

戦女神「私が降りて追いかけようにも、力が足りない。無理をしてねじ込めば世界そのものが枯渇してしまう」

戦女神「……結果。天界に残った我々は、ただ女神と世界を見届けるしか無くなってしまったのだ……」

女戦士「女神。お前どうして勝手に降りたんだよ……」

女神「……呼ばれてる気がしたんです。それで……いってきますとばかりに……勢いで……」

女神「今思えば、あれは――」


女神「――勇者おちんぽの呼び声だったのかもしれません……!」キラキラ…!

紅竜「マジかよコイツ……ッ!」ビキッ

僧侶「あながち間違ってないかもしれませんね」フフ

紅竜「マジかよお前……」ェェー…





710:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/07/27(水) 03:50:36 ID:kOREFv/g

戦女神「正直、世界の再生からやり直すことも覚悟していたが……」

戦女神「勇者達の力と、お前の消滅も厭わぬ覚悟が道を切り拓き、魔王を倒すことができた」

戦女神「更にお前は世界に調和を齎しただけでなく……女神二柱が留まれる程に世界を信仰で満たしたのだ」

戦女神「……よくやったな、女神」

女神「……いいえ姉さん。私はあくまで皆さんのお手伝いをしただけです」

女神「魔王さんを倒せたのは、固い絆で結ばれたたくさんの仲間たちと――」

女神「――勇者が力を尽くしたからこそです」ニッコリ

戦女神「……そうか」

戦女神「そうだな」フフ


九尾狐「間違ってはいないがのぅ……あの笑顔は問答無用でしっぽびんたしたくなるのぅ……」タシッ タシッ

紅竜「戦女神の姉御、クソ女神に甘くねぇか……? ノリで世界滅ぼしかけて単に謝罪で済むのか……? なぁ……?」ボッ

女戦士「結局無血ですべて事を収めたからなー、リスクを補って余りあるリターンって言い切れるんじゃねぇ? 戦女神だったらそーもいかんだろうしな」ホジホジ

魔王「せいぜい流れたのは――我の破瓜の血と言うわけだな、ファハハハ!」バサァ



戦女神「……それで――」





711:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/07/27(水) 03:51:11 ID:kOREFv/g








戦女神「――お前はいつ天界へ戻るのだ?」












712:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/07/27(水) 03:55:24 ID:kOREFv/g





シ―…―ン…





「「「「「「「…………え?」」」」」」」





―ザァァァッ…!


…ピーヒョロロロ…






女神「…………」








721:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/01(月) 02:30:39 ID:62cEYvTA

サァァァァ…

女戦士「女神……お前……」

二角公女「天界へ戻られてしまうのですか女神様……」

九尾狐「儂らにそんな重要なことを伏せおってからに……」

僧侶「め、女神様……? 冗談、ですよね……? そんな急にいなくなるだなんて……私……」



女神「いえ戻りませんよ?」



紅竜「ッン戻らないのかよッ! じゃぁさっきの意味深な間と表情は何なんだよ! ビックリして損したクソがふざけンなッ!」ボボーッ!


戦女神「…………」


戦女神「……戻らない? それはどういうことだ女神」

戦女神「この世界はお前の『豊穣』の力を振るう程には崩壊していない」

戦女神「更にお前は慣れない戦いを強いられたお陰で、女神としての器を消耗している」

戦女神「ならば今一度天界へ戻り、次なる降臨に備えて器を治し癒すことが最善だろう」





722:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/01(月) 02:40:13 ID:62cEYvTA

戦女神「……地上の守護はこの戦女神が引き受ける。お前は何も心配せずとも――」

女神「――姉さん」

戦女神「む?」

女神「私をよく見てください」

戦女神「……見る?」

女神「ええ。それこそ舐めまわすように、じっくりと」


戦女神「…………」ジッ―


戦女神「……バカな」

戦女神「器を消耗するどころか……」

戦女神「前よりも強く輝きを増している……」


女神「あ、いえそこはどうでもいいんです」

戦女神「……どうでもいい? 器そのものの強化は即ち女神力の出力に直結するのだぞ? そもそも神格の上昇自体が天界においての――」

女神「ココです。ココ」ピッ

戦女神「…………腹ではないか」





723:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/01(月) 02:50:15 ID:62cEYvTA

女神「ええ」

戦女神「それが何だと言うのだ」

女神「何か……以前の私と違いませんか?」

戦女神「…………」


戦女神「……幾分、太った気はするが」




「「「「「「「…………えっ」」」」」」」




女戦士「…………なぁなぁ戦女神」

戦女神「何だ?」

女戦士「私の腹、どう見えるよ?」

戦女神「どう見えるも何も、子を孕んでいるようにしか見えんな。……違うのか?」

九尾狐「……儂はどうじゃ?」

戦女神「同じだ。子を孕んでいるのだろう?」





724:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/01(月) 03:16:12 ID:62cEYvTA

女戦士「じゃぁ女神は?」

戦女神「太っている。食べ過ぎか、あるいは力の蓄え方を誤ったのか……」

魔王「……我はどう見えるのだ?」

戦女神「孕んでいる。それも随分と育っているな。もうすぐ産まれるのではないか?」

女戦士「…………」

女神「……姉さん」

女神「私のお腹にはですね」


女神「子供がいるんですよ♪」―ポッコリ♪


戦女神「…………」


女神「孕んでいるんです。いえ、勇者に孕まされたんです」―ポッコリ♪




戦女神「……………………」








725:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/01(月) 03:21:03 ID:62cEYvTA

女神「つまりですね勇者の特濃こくまろみるくを溢れんばかりに注がれて……女神卵子をつぷつぷ犯されちゃったんです♪」―ポッコリ♪





戦女神「………………………………」



女神「勇者の嗅ぐだけで妊娠しそうな苦くて頬が蕩けるくらい美味しいドロリ濃厚孕ませザーメン黄ばみるくエキスを私の――」―ポッコリ♪

女戦士「戦女神は分からないから黙ってるわけじゃないしどんどん分かりづらくなってるからなソレ」ポン



――ジャキィンッ!!

戦女神「……………………」

九尾狐「……神槍神盾神鎧がふるすたいるで展開されたのぅ」

二角公女「でも神槍は地面から先端がたけのこみたいに槍チラしてるだけですわ……神鎧は四方八方に飛び散ってますし……」

紅竜「神盾はぶっ飛んでって今地平線に消えたぞ……」

―…キラーン☆


戦女神「……な」ヨロ…





726:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/01(月) 03:27:21 ID:62cEYvTA

戦女神「……ん」ヨロ…

女神「あ、触ります? 機嫌が良ければケリケリしてくれますよ姉さん♪」ナデナデ

戦女神「……ほ」ヨロ…

戦女神「……ほぁ」ヨロ…

女神「はい、どーぞ♪」―ポッコリ♪

戦女神「……おぉ」

―ピト

戦女神「……う……生きて……」

(ドックン… ドックン…)

戦女神「……生きて、いる……」

女神「はい♪」


戦女神「……は」ヨロ…

戦女神「……あ、あ」ヨロ…



戦女神「ありえん……」ガクッ…





727:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/01(月) 03:35:46 ID:62cEYvTA

戦女神「神が……孕む……? どうやって……? なぜ……? 神体にそんな機能など無いはずなのに……? なぜ……」


戦女神「女神が……妊娠……妹が……膨張……ハート目……キャベツ……コウノトリ……合体……増殖……」ブツブツ…


女神「姉さん」

女神「……私はお腹の子の為にも、天界へ戻れません」



戦女神「――――」

戦女神「…………そう、か」



女神「――そして、この世界の為にも」

女神「私はここに留まる必要があるんです」ニッコリ



戦女神「……この世界の為に……お前が留まる……?」


女神「はいっ♪」コクリ





728:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/01(月) 03:47:23 ID:62cEYvTA

女神「姉さん、もし、の話です。仮の話です」

女神「もし――仮に、この世界に勇者が2人だったら……どうでしょう?」ニコニコ

戦女神「……仮にも何も、過去に兄妹で勇者、親子で勇者など幾らでもいただろう」

女神「やはり、1人の勇者と比べてどうでしたか? 戦力は上がりましたか?」

戦女神「当然だ。単純にすべてが2倍になる。戦力が下がるはずがない」


女神「ではもし仮に、勇者が10人であれば……どうでしょう?」ニコニコ

戦女神「…………何?」

女神「もし、仮に、です。姉さん」

戦女神「……戦力が桁違いに上がることは間違いない。だが――」

女神「――なら100人ならどうでしょう?」ニコニコ

戦女神「……女神?」
女神「更に1000人ならどうでしょう?」ニコニコ



女神「もし――仮に……勇者が 1 0 0 0 0 人 なら……一体どうなるんでしょうか、姉さん」―ニッコリ♪








733:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/08(月) 03:10:02 ID:TAdtQYtQ

戦女神「…………」

戦女神「……強くなるだろう。文字通り桁違いに」

戦女神「……だが」

戦女神「無理だ」フルフル

戦女神「長い歴史の中での総計でなく……同時期に勇者が10000人など不可能な話だ」

女神「果たしてそうでしょうか?」

戦女神「……どういう事だ?」

女神「ここには勇者の子を孕んでいる妻が――私も含めて――1000人います」

戦女神「………………英雄色を好むとは言うが……凄まじい人数だな」

女神「あの勇者のことですから……1人というのはありえません。それで2人の子供を授かったとしましょう」

戦女神「それでも2000人だ。しかも約半分は男で――」

女神「――いえ女です」

戦女神「……何?」

女神「偶然。タマタマ。奇跡的にも。女しか産まれないとします。そうなる気が何となくするので、いえ恐らくきっとそうなることでしょう」





734:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/08(月) 03:10:52 ID:TAdtQYtQ

戦女神「……偶然、な。……いや、それでも2000人だ」

女神「その2000人の娘たちが育ち、子を産める年頃になったのなら――」

女神「――そこで勇者が娘たちに種付けを行うわけです」

戦女神「……………………娘にか」

女神「はい♪ 自分の娘に、です♪」

戦女神「…………」

女神「当然勇者なのですから1人というのはありえません。2人の子供を授かるとしますね?」

戦女神「……まさか」

女神「やはりここでも何らかの事象への介入があったのかと疑うレベルで……産まれた子供すべてが女だったとします」

女神「実に4000人……しかしその間その母親たちと一切ナニもしないというのは不自然なので更に1000人授かったとして……」

女神「更に更にその娘たちは勇者に孕ませられて娘たちを授かり――」

戦女神「――いや待て。そんなに勇者が交われるかどうかは別にしても」

戦女神「その頃には生物としての生殖機能の衰えが……下手をすると老衰で死んでいるだろう」

女神「……フフフ♪」

戦女神「……ん?」





735:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/08(月) 03:13:07 ID:TAdtQYtQ

女神「普通の人間であれば、確かに姉さんの言う通りです」

女神「……ですが、勇者はあまりに『深く』、『私たち』と関わりすぎました」

戦女神「深く……関わりすぎた?」

魔王「フフッ、そうだな。確かに勇者とは関わりすぎた――いや、交わり過ぎたと言うべきか」クツクツ

女神「ええ。魔を統べる王に、絶頂を願う神に、亜人に魔物に物の怪の類、果ては機械に至るまで……実に多くの者たちと交わりました」

女神「対最終魔王決戦前の過剰な肉体的魔法的ドーピングに加えて、僧侶の治癒因子を定着させた躰で――」

女神「――多くの、勇者が非常に多くの女性と肉体的接触を繰り返した結果……」


女神「勇者は、ほんの少しだけ人間から『離れて』しまったのです」

戦女神「な……」

女神「なので寿命もほんの少しだけ人間より長くなりましたし、身体的な能力もほんの少しだけ人間より高くなりました」

女神「ですので諸々の問題については楽々クリアできてしまうんですね♪」

戦女神「……ッ」

女神「想像してください姉さん! これだけ優秀な女性たちと勇者との間に産まれる娘ちゃんたちのことを!」

女神「きっと強くたくましく女らしい素敵な女勇者へと育つに違いありませんよ!」

女神「しかも世代を経るごとに血は濃く反映されていくんです! もちろん私の加護つきで! 何ら障害を患うこともなく!」フスッ





737:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/08(月) 03:20:38 ID:TAdtQYtQ

女神「勇者が率いる幾千幾万もの愛に溢れた新たな勇者たち……」ハフゥ…

女神「私たちが力を行使することなく、彼女たちだけで自らを――世界を守り切るという完全なる自立……」アハァ…

女神「それどころから魔法使いの『門』の魔法が発展すれば――」

女神「――隣り合う世界すら救えることが出来るかもしれません♪」バチコーン♪

戦女神「……女神。お前は……そこまで……」


魔王「クックック……」フルフル…

魔王「フハハハハハッ!」

魔王「ハーッハッハッハッハッハッ!!」

魔王「女神! そのような狂ったシナリオを提示するお前は……ある種我よりも魔王然としている!」

魔王「子孫繁栄と世界を救う為の力の顕現――そして勇者への飽くなき執念! 驚嘆に値する!」

女神「いやいやそれほどでも~」エヘヘヘヘ


女戦士「……いいのか僧侶」

僧侶「はい? 何がですか?」

女戦士「いや何か女神がさらっと物騒な家族計画言ってたからさ」





738:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/08(月) 03:29:53 ID:TAdtQYtQ

僧侶「……物騒、ですかね」


女戦士「……………………へ?」


僧侶「産まれてくる子供たちは女神様の加護で万全でしょうし……」

僧侶「それに勇者さんは決して無理強いはしない人です。……相手が望まない限りは」

僧侶「世界を救うのに力を持つ人が多ければ多いほど安定するのも分かりますし……」

僧侶「女神様、戦女神様の力を借りずとも戦えるのであればそれに越したことはありませんし……」

僧侶「ここの世界だけでなく、他に困っている方をお救いできるかもなんて……とぉっても素敵な話じゃないですか」ニコニコ

女戦士「…………僧侶、何か……吹っ切れたっつーか……変わったな?」

僧侶「……そうですね」

僧侶「目覚めたんです、私」

僧侶「何かを律することで――何かを我慢することで得られるものなんて……」


僧侶「――たかが知れてるんだなって」クスクス


女戦士「……………………おぉー」





739:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/08(月) 03:58:07 ID:TAdtQYtQ

僧侶「私、素直になったんです……」

僧侶「そしたら魔法が成功して、勇者さんを助けられたんです」グッ

僧侶「私、勇者さんのことが大好きですし、勇者さんとのえっちも大好きなんです」キュッ

僧侶「それを口に出して勇者さんに伝えたら、大好きって言って貰えましたし、えっちもたくさんしてもらいました」テヒヒ

僧侶「……こんなになるまでたーくさん、です」―ポッッッッッコリ♪

僧侶「……だから、ですね。ええ、我慢はやっぱり駄目なんです。心を押し殺すのって駄目なんです本当に」

僧侶「……女神様が自分の思うようにひたすら突き進んでいるのを見ると……」

僧侶「『あぁ何て素直なんだろう、憧れちゃうな』って感じて……」

僧侶「自分はまだまだだなって、もっともっと素直にならなきゃってそう思うんです」キラキラ

女戦士「………………そっ……か……うん……そっか……」

僧侶「ですからむしろ私は大賛成です! 全力で女神様と勇者さんのサポートをしますよ!」

僧侶「境界を越えて! より自分に素直に、よりえっちに、よりらぶらぶにっ! 僧侶頑張っちゃいます!」―キュァラリィン♪

女戦士「…………あー……私も……協力するよ……うん」ポリポリ…

僧侶「わー! ありがとうございます! 女戦士さんが手伝ってくれれば百人――いえマン人力ですからね!」キラキラ

女戦士「…………うん……多少……? かなり……? まぁ……責任……感じてるしな……」ハハハ…





750:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/15(月) 02:09:38 ID:KxOERmaA

戦女神「……女神よ」

女神「はい、姉さん」


ツゥッ―


戦女神「私は感動した」ダバー


紅竜「おいィィ!? 今の会話のどこに感動するくだりがあったよ! なぁ!」

九尾狐「妹なら妹なら姉も姉じゃのぅ……」


戦女神「真に世界を思うのならば……護り、保つのではなく――変化を与え、成長を促すべき」

戦女神「神槍で貫くことしか能が無い私では……決して到達しえぬ結論――いや、他の姉妹とてその境地にはたどり着けまい」

戦女神「……私はお前を同じ女神として誇りに思う」スンッ

女神「姉さん……」


戦女神「そして……そのお腹の子供だ」ピッ

戦女神「本来、神は進化や成長をしない。既に完成された器として存在しているからだ」





751:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/15(月) 02:20:06 ID:KxOERmaA

戦女神「にも拘わらず、お前は子を孕んだ」

戦女神「神でも変化しうるという可能性を、お前はその身で示したのだ」


女戦士「やっぱ勇者の精子が神性を犯すレベルのヤバさだったのか……?」

二角公女「女神様の受け入れ態勢が神がかり過ぎて赤ちゃんの素がバッチコイだったのかもしれませんわ」


戦女神「……1人の力に頼るのではなく、10000人の力を集めて戦えばいい」

戦女神「兵法の基本だ。数の優位は確実に戦果へ影響する――それもそれぞれが優秀な兵であるなら尚更だ」

戦女神「素晴らしい……非の打ち所がないぞ女神よ」

女神「えっへへぇ☆」クネクネ


巫女「非の打ち所が……? 非……非って何でしたっけ……」

魔王「女神共はいい意味でも、悪い意味でも先鋭化しているのだ。『戦』女神としてはメリットしか目に映らんのだな。ククク……!」


戦女神「…………」

戦女神「お前が無事で、世界の調和を万全な物とすべく動いてゆくならば……我ら姉妹はそれを見守り、支えようではないか」


戦女神「……ふむ、そうだな。ならば私は……天界へ戻るとしよう」ザッ





752:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/15(月) 02:35:06 ID:KxOERmaA

女神「えぇっ!? もう帰ってしまうんですか姉さん!」クイクイ

戦女神「ああ。世界とお前の近況の報告を他の姉妹にもせねばならんからな」

女神「せめて今日の結婚式だけでも見て行ってくださいよぅ」

戦女神「……むぅ」

女神「勇者ともまだ会ってないわけですし……ねっ? ねっ?」

戦女神「しかしだな……」

女神「…………」ジーッ

戦女神「…………」

戦女神「その、だな」

戦女神「いまいち、このような空気に慣れなくてな……」

女神「へ?」

戦女神「戦場の空気ならば幾らでも気分が安らぐのだが……こう、穏やかで幸せな雰囲気だと落ち着かないのだ……」

女神「あー姉さん戦闘ジャンキーな節ありますもんね」

戦女神「そうだ。……それに私は戦以外知らぬ神だ。私と話したところで特に面白いわけでも無いだろう」

戦女神「だから私は天界へ帰――」





753:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/15(月) 02:42:43 ID:KxOERmaA

「――待ちなっ!」

戦女神「ん?」

料理人「せっかく生身の体手に入れたってのにさぁ! うまい料理食わねぇでどうすんのさ!」―ポッコリ♪

戦女神「……リョウ、リ?」

料理人「ああ! 天界へ戻るなら――せめてあたいの料理を喰らってからにしなっ!」

―ダンッ!

料理人「あんたには超ド級にシンプルな一品――『黄金玉子炒飯』さ! ささっ! 特と味わえ! あたいの料理をー!」

―カパッ

―ピキュィーンッ

シュゴァァァァァァァァァァァッッッッッ!!!!

紅竜「どわっ! クソ眩しいぞコラァ!」

僧侶「お皿から光の柱が……また一つ腕を上げたんですね料理人さん……!」

九尾狐「突風と熱気と冷気と地響きを感じるのじゃ……! 最早これを料理と呼んでいいものなのかのぅ……!」


戦女神「……これが……金玉チャーハン」―スッ





754:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/15(月) 02:46:51 ID:KxOERmaA

―ハグッ


戦女神「~~ッ!?」


戦女神(何だこれは……! 何だこの……この……何なのだこれは……! これはもう……何か……何だこれは……!)

―ガッ ガツガツガツガツガツッ!

女戦士「……すンげぇ勢いでたいらげてるぜ……」

料理人「んっふっふー! 当然さね! 女神の舌で神の舌の傾向はある程度掴めていたのさ!」

料理人「普段食いモンを食べて慣れてないってこたぁ、普通の料理じゃぁ味付けが濃すぎるっ!」

料理人「そこであたいは出汁のうまみをメインに据えた薄味に仕上げたってわけよ!」


―カチャンッ

戦女神「……初めて味わうこの感情……戦で味わう高揚感にも似たこれは……何と表現すべきなのか……」ケフッ


料理人「そいつはな『うまい』って言うんだぜ」


戦女神「ウマイ……」





755:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/15(月) 02:53:33 ID:KxOERmaA

料理人「口の中に広がる幸せ――そいつを『うまい』だとか『美味しい』って言うんだ」

料理人「そして――あたいはその『うまい』を言わせる為に魂をかけているっ!」

戦女神「魂を……」

料理人「そうさ! 謂わばこいつは客とあたいとの戦なのさ!」

戦女神「……!」

戦女神「なるほど。戦か。……合点がいった。私はお前との戦に敗れたと言うわけか」


戦女神「……『うまい』し、『美味しい』」

戦女神「未だかつて、こんな気分を私は味わったことがない。完敗だ。……だが、心地の良い敗北だ」ムフー

料理人「……カッ」

料理人「カカカカカカカカーッ! 見たか姉御たち! 天界の二柱めにもあたいはうまいと言わせたぞーっ!」

僧侶「おめでとうございます料理人さん!」

料理人「おうよ! さぁさぁ戦女神! もっともっともっとあたいの料理を味わってもらうぜ! あんたの舌へ食べる幸福ってやつを徹底的に叩き込んでやるっ!」クルクルクル―パシィッ!

戦女神「何? まだまだうまいものがあると言うのか?」―ジュルリ

女神「料理だけではありませんよ姉さん。錬金術師と淫魔が共同開発した美味しくてちょっと気持ち良くなるお酒だってあるんです」ウフフ

戦女神「美味しい……オサケ」―ゴクリ





756:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/15(月) 03:08:54 ID:KxOERmaA

女神「結婚式を終えた後は宴を開きます。美味しいお酒に、美味しい料理が……これでもかと振る舞われるんですよ?」

戦女神「これでもかと……」―チュルリ

女神「そこでゆっくりと勇者と語り合いながら、料理とお酒を好きなだけいただけるんです……どうです姉さん?」

戦女神「…………」

戦女神「……まぁ、そうだな」

戦女神「そこまで急く必要も無いか」コホン

戦女神「確かに、勇者と話したいとは私も思っていた。場を設けてもらえるならば有り難い申し出だ」

女神「やったー♪」

戦女神「魔王戦で見せた勇者のあの不可思議な体術……天界にいた時からずっと気になってはいたのだ」





「「「「「「……………………ん?」」」」」」





女神「……そぉうですか♪」フフフ
魔王「……ほほう?」ニマァ





757:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/15(月) 03:18:02 ID:KxOERmaA

女神「戦好きの姉さんとしては、やはり未知なる体術は気になりますものね♪」

戦女神「ああ。しかも徒手空拳。武器を持たずに魔王を圧倒するとなれば興味は尽きないな」ムン

女神「……恐らく、勇者さんなら頼めば『手合わせ』してくれると思いますよ♪」

戦女神「おお、それはいい。是非手合わせしたい……ああ、勿論加減はするがな」

女神「……どうでしょう? 果たして加減が必要なのかどうか……」クスクス

戦女神「それ程までに、か。……うむ、心が躍るな。料理もオサケも手合わせも楽しみだ」フスッ

魔王「クックック……一度味わえば虜になること請け合いだ戦女神よ。料理人の料理も酒も……勇者の体術も、な」クスクス



九尾狐「……怖や怖や。女神は国を傾けるどころか、天界を傾けるつもり満々じゃのぅ」

二角公女「……わたくし、アラクネさんにお話し通しておきますわね」

女戦士「…………僧侶これは……アリ、なのか?」

僧侶「アリアリですね。これも勇者さんが繋げた何かの縁なんですよきっと」キラキラ


女戦士「…………そうか」

僧侶「あっ! 私そろそろ準備に戻りますね! 他の皆さんに様式のことは伝えておいてくださいっ!」

九尾狐「ふむぅ? まだ勇者が来ておらんのだからそう焦ることもあるまいに」





758:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/15(月) 03:35:46 ID:KxOERmaA

僧侶「えっと私2番目なのでどうしてもバタバタしちゃうんです。法衣着て、脱いで、ドレスでまた法衣着なくてはならない関係で……」



九尾狐「…………」

九尾狐「むぇ……な……え……2番目?」

僧侶「はい?」

九尾狐「……2番目?」ギギギ…

巫女「……はい。2番目、ですね。僧侶さん」


魔王「…………2?」ギギギギ…

僧侶「? えと2番目、ですけど?」

淫魔「わぁお♪ 僧侶ちゃんやっるー♪」

二角公女「何と言いますか……これは納得出来る結果ですわね。妬みようも恨みようもありませんわ」

紅竜「だな。不服も無ぇ。やる事きっちりやってンだから報われてしかりだろ」


僧侶「…………」


僧侶「!」





759:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/15(月) 04:21:23 ID:KxOERmaA

僧侶「――……私、結婚式挙げるの2番目なんですよ」ドヤァ


九尾狐「ぎにゃあああああああああああああああっ!!」ゴォォォォォッ!!
魔王「があああああああああああああああああああっ!!」ゴォォォォォッ!!


僧侶「――私、結婚式挙げるの2番目なんですけど?」ドヤァァ


九尾狐「あ゛は゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!」シュゴォォォォォッ!!
魔王「お゛ほ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛っ!!」シュゴォォォォォッ!!


僧侶「――もう一度言います」

僧侶「私、勇者さんと結婚式挙げるの――」


僧侶「――2番目、なんですよね♪」ドヤァァァ


九尾狐「に゛ょ゛ほ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!」ガクガクガクガクガクッ!!
魔王「ん゛ほ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛っ!!」ガクガクガクガクガクッ!!


僧侶「ふふふ♪」ピース


女戦士「…………これもある意味、進化なのかもなぁ」





760:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/15(月) 04:56:51 ID:KxOERmaA

……――


僧侶「――――」

―バッ

僧侶「超高速で接近中……西南西……? 距離……凡そ1000km……」

僧侶「来る……」



―ピクッ

魔王「……ようやくか。何もかも焦らすのが、本当に好きな男よ」ククク

―パァァァ

女神「疼きを溜めるからこその解放のエクスタシーですよ♪ 即ズボは即ズボで趣がありますが……グズグズになったところを貫かれるのが一番キくのですから♪」フリフリ



僧侶「ッ皆さーんっ!」

僧侶「勇者さんが……! 勇者さんが帰ってきましたよーっ!」タッ―


――――





767:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/19(金) 02:23:40 ID:Ij3Q7qjY

――――

勇者「……んあ」

船長「ああ、すまない。起こしてしまったかな」―ポッコリ♪

勇者「……んー、違うな。気配を感じたって言うか……」

勇者「…………」

勇者「あ、悪い。完全に寝てた」

船長「どうして謝るんだい? そもそもボクのわがままでこうしてるわけだしね」スリッ

船長「ふふっ、勇者の膝と膝の間に座っての運転――ヘッドレストは勇者の逞しい胸板で、腰元は優しく勇者の腕でロック……いやはや、想像以上の快適さだったよ」…ポフッ

船長「正直、これからの航行はただの椅子で満足するのは難しそうだね」

勇者「気に入って貰えたならいいけど……」ポリポリ

勇者「そうだなー。正直船長の体があったかくて……大柄の猫を抱いてるみたいにぽかぽかで眠くなるって言うか……」キュッ

船長「ひゃんっ!? ゆ、勇者っ! 手っ、手がっ、胸にっ!」ワタワタ

勇者「うわっ! ごめんっ! わざとじゃないっ! しっかり乳首までこねてたけどわざとじゃないっ!」サッ

船長「……ボクとしてもやぶさかではないけど、この速度で操舵をミスすると洒落にならないからね」コホン

勇者「……悪化してるな。最近気付いたら手が勝手に誰かの股愛撫してたり、目力でうっかり催淫かけてたりとか多すぎる……」





768:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/19(金) 02:24:54 ID:Ij3Q7qjY

船長「……ふーん。それで……悪化っていうのはどういうことかな」

勇者「んん? 悪化は悪化だろ。無意識でスケベ発動しまくってたらそりゃもぅ――」

船長「――誰かに迷惑をかけたのかい?」

勇者「え……」

船長「無意識にスケベを働いていて、誰かに迷惑をかけたのかい?」

勇者「そりゃぁ……」

勇者「……迷惑を……かけて……」

勇者「…………」

勇者「無いな……」

船長「だろう?」

船長「君が無意識でえっちなことをしてしまっても……それを迷惑に感じる人なんていないはずだよ」

勇者「言われてみればそうだな……あれ、いいのか……いい……んだよな?」

船長「いいんだよ。……ボクだって、こうして飛空艇を操ってなかったら……いつでも君と……」ポフッ

勇者「……そっか。そうだよな」ナデッ

船長「ふあっ……」ピクッ





769:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/19(金) 02:26:09 ID:Ij3Q7qjY

勇者「皆が望んで……俺が望んだことだもんな」

船長「そうさ。そして君のその選択は世界を救うんだ」

勇者「……救ってるかな」

船長「魔王を手懐けてた時点で、立派に勇者としての役目は果たしてるとボクは思うけど」

勇者「…………バレてる?」

船長「答えはとっくに出てるのに、誰かの後押しがないと前に踏み出せない……勇者の意外に乙女チックなポイントの話?」

勇者「たははー……バレてら」

船長「ボクだけじゃない。と言うか周知の事実、かな?」

勇者「……魔法使いだけじゃなくてかー……」


船長「……まぁ得手不得手の話だよ。パン屋はパン屋を。花屋は花屋を。ボクは船を操ればいいだけの話さ」

勇者「……つまり?」

船長「君はえっちなことをすればいい。それが得意で、それで誰かを幸せにできるならね」

勇者「………………」

勇者「ありがとな、キャプテン」

船長「どういたしまして、勇者」





770:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/19(金) 02:27:00 ID:Ij3Q7qjY

船長「……そろそろ直上だよ。くれぐれも、減速が終わってからだからね」

―スクッ

勇者「ん。分かってるって」

―プシッ…ウィーン

―パシュッ

勇者『じゃ、開けてくれ』

船長「うん。分かってるとは思うけど、今甲板は……」

勇者『寒くてすンごい風』

船長「……開けるよ」

ポチッ

…ビーッ ビーッ ビーッ

プシッ―


―ビュオォォォォォォォォォォッッ!!

勇者『――――』

船長「……ごめん、流石に聞き取れないよ」





771:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/19(金) 02:28:22 ID:Ij3Q7qjY

勇者『(あ)』

勇者『(い)』

勇者『(し)』

勇者『(て)』

勇者『(る)』

勇者『(ぜ)』


勇者『――――』グッ


船長「…………」

船長「ボクだって」

船長「我慢の限界はあるんだからな……」

船長「……ばか」チュクッ…


勇者『――――』ニッ





772:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/19(金) 02:29:29 ID:Ij3Q7qjY

――――

勇者(寒っ! 風強っ! マント邪魔っ!)バサバサバサバサ…!

勇者(……でもビクともしないあたり俺も強くなったよなぁ)

勇者(……どんどん人から離れてる気はするけど)

グリッ… グリッ… グンッ…グネッ…

勇者(ただまぁ)

勇者(この登場の仕方が一番喜ぶって分かってるから……)

勇者(やっちゃうんだよなぁ……親バカだよなぁ……)フフ

勇者(少し高いけど)

勇者(まぁ、イケるか。多分)

コキコキッ

勇者(……船の速度が落ちてきた――頃合いか)

―ストッ


勇者(……んー、欄干の上まで乗っといてアレだけど)

勇者(超高い。イケるのかなこれ。結構ヤバいんじゃないのこれ)





773:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/19(金) 02:30:10 ID:Ij3Q7qjY

勇者(…………)



―…トーンッ



勇者(でもヤっちゃう)



フワァ…



勇者(パラシュート無し、命綱無し、レビテーション無しの――)


ヒュ――


勇者(――急降下≪ダイブ≫ッ!!)


バサバサバサバサ――

――――





784:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/24(水) 02:24:17 ID:y4asNlj2

――――

僧侶「えっ!?」バッ

女戦士「っと、どうした僧侶?」

僧侶「いや、気のせいで無ければ……今勇者さん生身で……」オロオロ

女戦士「え、見えんのか僧侶。さっき飛空艇が雲の隙間からチラッとは見えたけどよ」ジー

鳥人娘「うっはー! マジっすか先輩っ! 自分らの仲間入りッスか! 自分もお伴したいッスよー!」ジー

女戦士「ああ、お前は見えるだろうな。で、仲間入りって何の話だ?」

鳥人娘「先輩マジパないッスよ! 翼も無いのにどうするんスかね! 生えるんスかね! まぁ先輩ともなればそれくらいできそうッスよね!」ワクワク

女戦士「……はい?」

錬金術師「ヒ、ヒェッ!?」ビクー!

女戦士「……錬金術師。ちょっとその水晶見せろ」

錬金術師「う、うん。だ、大丈夫かな……勇者……」

――――

勇者『――――』バサバサバサバサ―

――――





785:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/24(水) 02:42:37 ID:y4asNlj2

女戦士「大丈夫じゃねぇよ!」

女戦士「これ完全に自由落下の真っ最中じゃねぇか! 何だ!? あいつ飛空艇から足滑らせたのか!?」

錬金術師「フ、フヒッ!? あ、あ、で、でも勇者レビテーションでブ、ブレーキとかかけられるんじゃないかな?」

女神「ああ! ククッとブレーキをかけて、ストッて感じで地面に降りて、マントがそれに従ってフワッと下りるアレですね! 分かります!」フンッ

女戦士「あ、あぁそうか。あいつもそんなに数は無いけど魔法使えるからな」

魔法使い「使えないわよ」―ポッコリ♪

女戦士「……何?」

魔法使い「そういう丁寧な制御が必要な魔法は勇者は使えないって言ってるの」

女戦士「は!? じゃぁヤバいじゃねぇか! 鳥人娘なりお前が飛ぶなりしてキャッチしねぇと……」

自動人形「……VOB展開のスペースと許可をくださイ、魔法使いサン」ヒィィィィィン…

魔法使い「必要ないわよ」


魔法使い「……笑ってるもの、勇者」

――――

勇者『――――』バサバサバサバサ―

――――





786:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/24(水) 02:48:20 ID:y4asNlj2

魔王「なるほど。良い笑顔だ。思わず濡れそ――濡れてしまった位に」ジュンッ…

女戦士「し、しかしそう言ったってな……」



「ちっちっち……」



女戦士「……ん?」

娘「みんなわかってないなぁ」―― ポ ッ コ リ ♪

娘「パパはねぇ」

娘「きっと世界一すっごくカッコいーポーズのために――」

娘「――飛空艇をとびおりたんだよ!」ニシシッ


女戦士「世界一……カッコいい、ポーズ?」

娘「うん!」





787:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/24(水) 03:02:03 ID:y4asNlj2

娘「こーやってね……左の手のひらは軽く開いてぇ……何かをつかむ感じで伸ばしてー」スッ

娘「右手のこぶしは固く握って地面へ立ててー」ガンッ

娘「左ひざは立てて、右ひざは地面につけてー」ザッ―ズザッ―

娘「それでねー顔は下に向けるの! そいで立つ時にゆっくり前を向くの!」ムフーッ!

女戦士「…………このポーズの為にあいつは飛空艇を飛び降りたって?」

娘「そう! これがすっごいカッコいー着地ポーズだから! 膝にはあまり良くないってパパ言ってたけど!」

女戦士「……膝どころか全身が砕けるかもしれなくてだな」

娘「わたし、ちっちゃい時からパパのすーぱーな着地が好きで好きで好きで」キラキラ

女戦士「いや話聞けよチビ妊婦」

娘「よくパパが木の上から、わたしのために何回も飛んでくれたんだよ……」ウットリ…

娘「だからね、きっとパパはわたしのために、結婚式の日にわざわざ――」

娘「――すーぱーで勇者な着地をばっちりキメに来たんだって……わたしはそう思うんだっ! ていうか絶対そうだよ!」ムフー

女戦士「だぁかぁらぁ! すーぱーな着地したら勇者が危ないって話をしてるんだよ私はぁ!」

―ポンポン

女戦士「今取り込み中だッ! 後にしろッ!」クワッ





788:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/24(水) 03:02:38 ID:y4asNlj2

九尾狐「後では間に合わんぞ」

女戦士「あ゛ン!?」


――――

―ヒュォォォォォッ…!

勇者「……!」

勇者「――♪」ヒラヒラ

――――

女戦士「あのバカッ! 手ェ振ってる場合じゃ――」ダッ―

女神「――大丈夫です、女戦士」

女戦士「女神っ!? 大丈夫な訳あるか! どけ――」

魔王「――問題ない、女戦士」

女戦士「魔王まで……ッ!」

女神「勇者はほんの少しだけ丈夫になりましたから」ウフフ

魔王「そうだ。勇者は前よりほんの少し頑丈になったからな」ククク





789:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/24(水) 03:12:31 ID:y4asNlj2

女戦士「あいつはお前らと違って人間で――」



女戦士「――ックソッ! 間に合わねぇ……ッ!」















――――  ズ  ン  ッ  ッ  !  !








―― ブ ワ ァ ッ … ! !





790:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/24(水) 03:16:37 ID:y4asNlj2






パラパラパラ……


パラ…



勇者「…………」






―ユラァッ…






勇者「おまたせー」








791:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/24(水) 03:18:05 ID:y4asNlj2

…――ッ


―オォオオオォォオォォォォォオォォォオオォォォォオォォーッ!!!!
―ワァアアアァアアァァァアァァアァアァァァァアァアアァーッ!!!!
―フォオオォオォォォオォオォォォォオォォオオォオォォォーッ!!!!
―ガァアアアァアアァァァアァァアァアァァァァアアアァーッ!!!!
―ホオ゙ォオォォオォォオオォォオオオォォォォオオオォオーッ!!!!
―オォオオオォォオォォンホォオォォォオオォォォォオォォーッ!!!!
―ワァアアアァアアァァァアァァアァアァァァァアァアアァーッ!!!!
―オォオオオォォオォォォォホオォォォオオォォォォオォォーッ!!!!
―ワァアアアァアアァァァアァァアァアァァァァアァアアァーッ!!!!
―オォオオオォォオォォォォォオォォォオオォォォォオォォーッ!!!!




女戦士「…………マジかよ」


娘「やったー! すーぱーな勇者着地だーっ! パパちょーカッコいーっ!!」ブンブンッ

女神「うぅっ……! 感動の涙のあまり下着がぐしょぐしょです……っ!」ツーッ…

魔王「溜めをたっぷり作ってからゆっくり立ち上がるあたり――分かっているな。流石勇者だ」グチュッグチチ…





793:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/24(水) 03:26:25 ID:y4asNlj2

――――

勇者父「……見たか母さん」

勇者母「ええ見ましたよ父さん」

勇者父「……強くなったな。我が息子は」

勇者母「強くなりましたねぇ。まるで人間じゃないみたいですよ」

勇者父「…………」

勇者父「……孫の」

勇者父「孫の結婚式が見られるな、母さん」

勇者母「ええ、生きていられる内にと言うか、大分巻きでこんなに早く見られるとは思っていませんでした」

勇者父「……ひ孫に……もうすぐ会えるな母さん」

勇者母「嬉しいですねぇ。まさか孫だけでなくてひ孫まで腕に抱ける日がくるなんてねぇ」

勇者父「……孫に、もうすぐ会えるな母さん」

勇者母「嬉しいですねぇ。2人目の孫ですよ、姉妹姉弟……母子……? ええとまぁ2人目の孫ですけど……早くこの腕に抱きたいですねぇ」

勇者父「…………」





795:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/24(水) 03:27:45 ID:y4asNlj2

勇者父「いやおかしい! やっぱりおかしいよ母さん!」

勇者母「はい? 何がですか?」

勇者父「何がもクソもあるか! 孫の結婚相手――元より孫を孕ませたのはうちの息子だぞ!」

勇者母「そうですねぇ。あの年でも立派に子供を産めるものなんですねぇ。人体の神秘ですねぇ」

勇者父「いやいや呑気に言ってる場合か! あの子がひ孫――孫を――つまり姉妹姉弟で母子だけれども――孫と同時にひ孫の子を――」

勇者父「ええいっ! とにかく近親相姦だぞ!? 正気の沙汰じゃない!」

勇者母「……確かに、正気かと言われればそうではないとは思いますけど……」

勇者父「そうだ! 何か誰も咎めないからいまいちぼーっと今日まで来てしまったがやっぱりおかしいだろう!?」

勇者母「でもねぇ父さん。原因は私たちにもあるんですよ?」

勇者父「んん? 私たち、だと?」

勇者母「ええ。考えてもみてください。あの子が物心つくころには父親は既に行方不明で」

勇者父「ぐっ」

勇者母「父親を学ぼうにも魔王討伐途中で消えてしまったあなたから学べるはずもなく」

勇者父「ぬぐっ」

勇者母「半分しか愛を与えられなかったあの子は愛に飢えるように生きるしかなかったんですよ?」





796:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/24(水) 03:29:35 ID:y4asNlj2

勇者父「おむぅ」

勇者母「極め付けに……魔王討伐どころか洗脳されて四天王入りしていたあなたが……」ギロ

勇者父「はうっ!?」

勇者母「今のあの子に何か言えることがありまして?」

勇者父「――っ、ぁ……」パクパク

勇者父「っで、でもだな。近親相姦は法律で禁じられていて……」

勇者母「あら? そんな法律ありませんよ父さん」

勇者父「え? しかし王都では――」

勇者母「ここは王都でなく、勇者連邦ですよ父さん」

勇者父「………………あっ」

勇者母「誰も禁じていないんですよ父さん」

勇者母「……ねぇ父さん。当人たちが幸せで、健康に生きられるならそれでいいじゃないですか」

勇者母「ここには女神の加護が溢れていますし、幸せを守る為の力もたくさんあるんです。……それで、いいじゃないですか」

勇者父「……母さん」







797:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/24(水) 03:33:25 ID:y4asNlj2

勇者母「……あの子は一体どこまで許容するんですかねぇ」ニコニコ


勇者父「……母さん? え、母さん……何で頬染め――母さん!? ちょっと!? 待って! 父さん謝るからそれだけは勘弁――」


――――


「っほーう! っへーぇ! あれが娘自慢の旦那様かー……いやーイケメンだねぇ、細身で筋肉あるねぇ、ありゃモテるよそりゃぁ」

魔法使い「……あんまりじろじろ見ないでよ」

「あー! そーいうこと言うのー!? ママさー、1回目の結婚式呼んでもらえなかったのまだ根にもってるんだからね!」

魔法使い「それはもう何度も謝ったじゃない、お母さん」

大魔導士「嫌だもーん。謝っても許してあげなーい。だってママまだちゃんと理由聞いてないもん」

魔法使い「……くだらないことだから、言うほどじゃないのよ」

大魔導士「くだらないことで大事な娘の結婚式ハブられたのママ!? ママ大ショック……ショック過ぎて娘の痛ラブレター竜巻呪文でまき散らしちゃう……」クルクル

魔法使い「な゛ッ――何でそんなもの持ってるの!? か、返してよっ!」ピョンピョン

大魔導士「そのくだらない理由教えてくれたら返してあげるよ。さぁママにどどんと話しちゃいなさーい♪」

魔法使い「ぐ……むぅ……!」プルプル





798:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/24(水) 03:37:05 ID:y4asNlj2

魔法使い「…………」

魔法使い「――が……――て、たから」ボソッ

大魔導士「え? 何? 全然聞こえないよー?」

魔法使い「――ッ!」キッ

魔法使い「マ、ママが勇者の言う初恋の人に似てたからよっ!」


大魔導士「…………」


魔法使い「……ハァ……だから言ったのに……くだらないって」ハァ…


大魔導士「…………」

大魔導士「……ぷっ」

大魔導士「な、何それーっ! 娘ちゃんかわゆいーっ! ママにとられちゃうからヤダー! ってことー? やだもーカワイイ♪」ヨシヨシヨシヨシヨシ!!

魔法使い「ちょ、ちょっと! 髪崩れるから触らな――やめてよもー!」

大魔導士「……あのねぇ、大事な大事な娘の旦那様を、ママが寝取るはずないでしょ?」

魔法使い「…………」

魔法使い「ママは大丈夫でも、勇者がママのところに行っちゃうかもって思ったら……」





799:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/24(水) 03:40:15 ID:y4asNlj2

魔法使い「あたし怖くて……」

大魔導士「…………」ヨシヨシ

魔法使い「…………」

魔法使い「長い間、勇者に会わせなくて……ごめんなさいママ」

大魔導士「いーよー♪ 許したげる♪」


大魔導士「……んでもさー、1つ疑問なんだけれど」

魔法使い「……何?」

大魔導士「何で今回はママを呼んでくれたの?」

魔法使い「…………」

魔法使い「……それはまぁ」

魔法使い「少しだけ……ほんの少しだけ……」


魔法使い「自分に自信が持てたから……」

魔法使い「……かな」





800:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/24(水) 03:45:17 ID:y4asNlj2

大魔導士「…………」


大魔導士「何だよもー! のろけかよー! 勇者のおかげかよー! いいなぁずるいなぁカワイイなぁ、ママもアツーい旦那様欲しいなぁー」ウリウリ

魔法使い「お母さんはもう十分謳歌したでしょ。無理しないで隠居してなよ」

大魔導士「むかーっ! いいもんいいもーん! ママがその初恋相手に似てるって言うなら、娘ちゃんの旦那とその話で盛り上がっちゃうもーん!」

魔法使い「……別にその位構わないけれど」

大魔導士「ぷくー。ナニそれー、娘ちゃん全然カワイクなーい……大人になっちゃってまぁ……うりうり」プニプニ

魔法使い「言ったでしょ。自信がついたって。頬つつかないで」

大魔導士「ちぇー。そだ。参考まで聞きたいんだけど、その初恋の相手ってどんな感じだったの娘ちゃん?」

魔法使い「……あたしも勇者から聞いたから又聞きになっちゃうけど」

大魔導士「うんうん」

魔法使い「小さい頃に王都へ遊びに来て、魔法具の露天商のお姉さんに一目惚れしちゃったらしいの」

大魔導士「いいね~ベッタベタだね~」コクコク

魔法使い「それでなけなしのお小遣いはたいて、お花を買って……」

大魔導士「ませてるー! それもお花なんて…………お花?」

魔法使い「お茶に誘ったんだって。……あたしの時と変わってないって言うか、もうその時に基本ができてたって言うか」





801:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/24(水) 03:49:23 ID:y4asNlj2

大魔導士「……お茶に……誘う……お花の後に……へ、へぇー……」

魔法使い「で、問題はここからなのよ。楽しくお茶して口説いたまではまぁマセガキで済む話なんだけど」

大魔導士「そ、そこで終わらないんだ……へぇー、終わらないの? その先あるの? そ、そうなんだー……」

魔法使い「勇者が口説いた相手が何て言うか……小さい男の子好きだったというか……」ポリポリ

大魔導士「へ、へぇ~~、まぁ、その、いるよね~そういう輩~? わりと世界中にたくさんね~」ダラダラ

魔法使い「まぁ結論から述べるなら……宿に連れ込まれて……勇者は恐ろしい低年齢で童貞を失ったっていう話でさ……」ハァ

大魔導士「……………………」ダラダラダラ

魔法使い「単なる初恋話ならあたしもそこまで警戒しないんだけど…………お母さん?」


大魔導士「……えっとぉ」ヘロリ

魔法使い「……お母さん?」


大魔導士「えっとねぇ……」モジ


大魔導士「うんとねぇ……娘ちゃんが勇者くんと出会う前は……」モジモジ


大魔導士「もちろんノーカンっ……だよね?」テヘッ





802:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/24(水) 03:58:50 ID:y4asNlj2

魔法使い「何それ。どういう意――」


魔法使い「――……」


魔法使い「お母さん……? まさか……まさかまさか……!」


大魔導士「あのっ! あのねっ! ママにも若気の至りってのがあってね! ちょっとヤンチャしてた時期はあってね!」

魔法使い「お゛母゛さ゛ん゛っ……!」ブワァ…ッ!

大魔導士「む、娘ちゃん顔コワーい……マ、ママ娘ちゃんにはいつも笑っていて欲しいかなって――」


大魔導士「 ―― あ っ ! 」


大魔導士「あのね! そうっ! そうだとするならママ長年の謎解けちゃったかも!」

魔法使い「誤魔化そうったってそうはいかないわよ……」ゴゴゴゴゴ…

大魔導士「違う違う! すっごく大事な話よ娘ちゃん! あなたの父親の話っ! ち・ち・お・やっ! ぱーぱっ!」

魔法使い「そんなの何度も聞いたわよっ! 男遊びが過ぎたせいで、あたしの父親が誰か分からないんでしょ? 別に今更気にしてもいないし……」ゴゴゴゴゴ…

大魔導士「だから分かっちゃったのっ! 娘ちゃんのパパがっ!」

魔法使い「それとこれと一体何の関係があるって言うのよ……!」ゴゴゴゴゴ…





803:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/24(水) 04:02:04 ID:y4asNlj2

大魔導士「だ、だから……ねっ?」チラ

魔法使い「…………?」

大魔導士「ほ、ほら……ねっ?」チラチラ

魔法使い「何で勇者をチラチラ見てるのよ」

大魔導士「だ、だから……」

大魔導士「パパ……」

魔法使い「……はぁ?」

大魔導士「娘ちゃんの……」

大魔導士「……パパ」


魔法使い「……………………………………………………」


大魔導士「その、チビ勇者くんと致しちゃった日ね。……わりと危ない日だった気がするのね」

大魔導士「で、初めてなのに吸収が早いって言うか……結構ママもつたないながらのテクでも子宮下りちゃってた感があって……」

大魔導士「外に出させる余裕もママもチビ勇者くんも無くて……」


魔法使い「……………………………………………………」





804:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/24(水) 04:10:05 ID:y4asNlj2

大魔導士「それで……ねぇ……娘ちゃんの話と、風の噂で聞く限り……」

大魔導士「勇者くんの精子って超強烈なんでしょ……?」ヒソ

大魔導士「だから……避妊もろくにせずに……思いっきり膣で射精されちゃったら……やっぱり……ねぇ……」アハハ…



魔法使い「……………………………………………………」



大魔導士「だから……多分――ううん、時期的に見てもまず間違いなく……」


大魔導士「あなたのパパなんじゃないかな、って……ママ思うんだけれど……あははは……」チラチラ



魔法使い「……………………………………………………」



魔法使い「………………ゆ、勇者が」


魔法使い「………………勇者が……」


魔法使い「………………あたしの……」





805:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/24(水) 04:11:41 ID:y4asNlj2

魔法使い「お父……さん……?」













―キュンッ…♪



――――





837:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/29(月) 02:42:39 ID:33m1xtb2

――――

勇者「うし。こんなもんか」

娘「パパー、ここリボンがへなぁってなってるから直してー」

勇者「はいはい」

娘「えっへへー……カワイイ? カワイイかな?」クルクル

勇者「おう。可愛いぞ。世界で2番目に可愛いな」コク

娘「本当は1番がいいけどなー……でもママだし仕方ないよねっ♪」

魔法使い「…………」

娘「ママが1番だって! やったねママ」クイクイ

魔法使い「……へ? え、な、何がかしら?」ハッ

娘「ママが世界で1番カワイイって話だよ! わたし2番目! 親子でわんつーふぃにっしゅ!」ブイッ!

魔法使い「こ、光栄だわ」

勇者「……どうした魔法使い」

魔法使い「ふぇ?」

勇者「どこか具合でも悪いのか?」





838:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/29(月) 02:46:59 ID:33m1xtb2

魔法使い「わ、悪くないわよ。全然ッ! これっぽっちも! む、むしろ絶好調って言うかその……」

勇者「……そう簡単に吹っ切れるものではないよな、やっぱり」ヒソ

魔法使い「へ?」

勇者「……娘と結婚式。一番複雑な気持ちなのは、魔法使いだもんな」

魔法使い「……ええと」

勇者「何つーかさ……俺はもう、股間の上に跨られて何もかも射精し尽くしたあの日に……誓ったんだ」


勇者「――幸せにするって」ポフッ―ナデナデ…

娘「わっ? ……えへへー」ギュー…

勇者「娘を俺自身を、俺に関わるすべての人たちを。とことん幸せにしてやるんだ、って」

勇者「百年経とうが千年経とうが……誰にも文句を言わせない史上最強の甲斐性を手に入れてやるってさ」グッ…

勇者「……だから魔法使い、もう一度約束する。君を蔑ろにしたり――」

魔法使い「それはいいのよ」


勇者「 え ぇ ー …… 」





839:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/29(月) 02:54:39 ID:33m1xtb2

魔法使い「信じてるし、娘ちゃんがあなたと婚ぐことだって別に構わない」

魔法使い「あなたは素敵だし、大体あたしと好みが似るのは母娘だもの、ありえ、る……し……」


魔法使い「……むしろ仕方がない……仕方がないのよ……」カクッ

勇者「し、仕方がない?」

魔法使い「運命――そう、血統、血の運命……」ブツブツ

勇者「魔法使い?」

娘「ママー?」


魔法使い「……娘ちゃん、パパと結婚嬉しい?」ナデナデ

娘「嬉しいよっ! だってわたしのちっちゃい頃からの夢だったものっ!」フンス!

魔法使い「……そう。あたしと娘ちゃん、求めてた人はずっと同じだったんだね」ナデナデ

娘「ママもおんなじー♪ パパ大好きだし愛してるもんねー♪」

魔法使い「……そうね、大好きで……愛してる……」

魔法使い「昔から……ずっと。会いたくて、でも会えなくて……」


魔法使い「……でも今日、やっと会えたんだ」ナデナデ





840:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/29(月) 02:55:28 ID:33m1xtb2

勇者「……今日?」
娘「……きょー?」


魔法使い「……いいの。別にその話は今日じゃなくていいわ」

―パッチンッ

魔法使い「今大切なのは……」

魔法使い「娘ちゃんの、大事なだーいじな結婚式を成功させることだものっ!」ビシッ

娘「おーっ!」


―…リンゴーン…リンゴーン…


娘「パパっ! ママっ! 鐘が歌ってるよ! ただれたにくよくのしんこんせーかつまでのカウントダウンだーっ!」ピョンピョンッ♪

―スッ

娘「おててつないでいこうよっ! わたしが真ん中でー、パパが右側でー、ママが左側ね♪」

勇者「……まぁ腕組めないから、それが一番自然なんだけども」スッ

魔法使い「ふふっ、これじゃぁピクニックへ行くのと変わりないわね」スッ





841:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/29(月) 02:56:02 ID:33m1xtb2

―…リンゴーン…リンゴーン…


娘「えっへへぇ♪ たのしいなー♪ うれしいなー♪ けっこんー♪ しょやー♪ あへがおー♪ あっさちゅんちゅーん♪」ブンブン


―…リンゴーン…リンゴーン…


魔法使い「……勇者」

勇者「ん?」


―…リンゴーン…リンゴーン…


魔法使い「これからも末永く、よろしくね」

勇者「…………」

勇者「おう。任せとけ」





843:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/29(月) 08:10:10 ID:33m1xtb2

―…リンゴーン…リンゴーン…

魔法使い「……パ、パパ」

勇者「んー?」


―…リンゴーン…リンゴーン…


魔法使い「こ、これからも末永く……よろしく、ね?」モジッ

勇者「おう。任せと――って何で2回も言うんだ?」


―ガッチャンッ……ギィィィィィッ……

娘「あっ! 扉が開くよ! ばーじんろーど走るんでしょ! わたし知ってるよ!」グイグイ

勇者「走らない走らない。おいっちに、おいっちにって歩くんだよ」

勇者「……さぁて、魔法使い。娘の晴れ姿、一番の特等席で見届けようかねぇ」ニッ

魔法使い「当人が何言ってるんだか」クスクス

魔法使い「……あの。あたしの時も、右側お願いね。……パパ」モジッ

勇者「ん? いいけど……魔法使い、お姫様抱っこ希望じゃなかったっけ?」

――――





856:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/04(日) 04:40:49 ID:u5qz5mk6

――――
司会「ああっと現れました!勇者と娘新郎新婦の入場ですっ!魔法使いも隣に配しての堂々たる登場ですっ!」―ポッコリ♪
司会「さながら休日の散歩と言った体で!3人仲良く手を繋いでの入場であります!まるで仲睦まじい親子の様だ!いや親子ではありますがこれは紛れもなく結婚式だ!どうかお間違えの無いように!」
司会「ッあーっと勇者が高々と手を挙げました!聞こえますでしょうかこの大地も震えんばかりの大歓声!いや実際震えている!巨人族がまったく自重していなーいっ!」
司会「白歯の閃光乱舞で黄色い歓声を淫声に容易く変えてゆく勇者という男――彼の人生は実に苦難の連続でありました」
司会「彼の勇者の血を継ぎし者。救世の徒を導く光。周囲の期待を一身に受けてこの世に勇者が生を受けたその日に元勇院から下されたのは……『粗製』の二文字ッ!」
司会「筋力、魔力、剣力、聖力、女神力――数ある様々な力の才確認を行うも、いずれも人並みと判断された故の結果でありました!」
司会「勇者父と勇者。力を合わせて確実に魔王を討たせる算段をつけていた元勇院は急遽計画を変更――当時十二分に強者であった勇者父を単身魔王討伐へ向かわせたのです」
司会「がしかしッ!魔王城へ乗り込む旨の手紙を最後に勇者父からの連絡はぱっっったりと途絶えてしまったのです!」
司会「そして頼みの勇者父が使えないと分かるやいなや、丁度降臨した女神と合わせれば何とかなると元勇院は一度は不要とした勇者に白羽の矢を立てたのであります!」
司会「何という杜撰な元勇院!既に終わったことではありますが!説明をするだけで反吐が出る勢いだ!ああっと勇者父が今まさに嘔吐している!気持ちは分かります!分かりますとも!」
司会「更に修行と称した人体実験を行い勇者を非人道的に改造、幾つかの能力と引き換えに『加速』を習得させた元勇院!世界を救う為の致し方がない犠牲と笑みを浮かべる元勇院のクソ爺!早くくたばって欲しいところだ!」
司会「その『加速』も制限付きと歴代勇者並みとはいかない勇者!踏んだり蹴ったりであります!やはりクソ爺は許すまじ!クソ爺は致し方のない犠牲になって欲しい!」
司会「だがしかしッ!だがしかしでありますッ!勇者はめげてはいませんでしたッ!自分に出来ないならとッ!自分が出来損ないならばとッ!自分より優秀な仲間をたくさん集めればいいじゃないと逆に突き抜けましたッ!かぁっくいいーッ!」
司会「ついでにッ!あくまでおまけですがッ!世界を救うのが最優先ではありますが!趣味のナンパも捗る一石二鳥と勇者は親指を立てたと聞いていますッ!」
司会「がッ!その人たらし術は見事に炸裂ッ!ナンパは結果的にパーティーの人員増強へと繋がったのでありましたッ!」
司会「『超魔の破壊神』――魔法使いッッ!『金剛石の筋繊維』――女戦士ッッ!『拒死の聖母』――僧侶ッッ!言わずと知れた救世の徒初期面子だァッ!!」
司会「更に人だけに留まらずッ!『獄炎の赤竜』ッ!『傾国の金尾』ッ!『神森の双姫』ッ!『黒血の真祖』ッ!『極殺の古代兵器』ッ!――と他種族果ては無機物に至るまで仲間に引き入れる無差別勧誘ッッ!」
司会「―― 結 果 ッ ッ ! 魔 王 封 印 ッ ッ ! 落ちこぼれ成り損ない粗製劣性と罵られた勇者は見事魔王を封印したのですッッ!」
司会「しかしッ!勇者の活躍は止まらないッ!止められなァーいッ!会場にいる皆さんもご存じでしょうッ!私の隣に!無駄と豪華で!無駄と大きく!無駄に刺々しい純白の椅子に座る無駄に偉そうなこの女性ッッ!」
司会「そうッ!魔王でありますッッ!魔王その人でありますッッ!そうですッ!この魔王をッ!勇者は封印するどころか――」
司会「 ―― 魔 王 を お 嫁 さ ん に し て し ま っ た の で す ッ ッ ! 」
司会「史上誰も成しえなかった!誰も試みようとしなかった!巡り続ける死の環を断ち斬る超画期的な平和的解決方法を!」
司会「勇者は折れない心と男根で成し遂げたのでありますッッッ!」
司会「勇者に才はあったッ!無能などでは無かったッ!それは歴代の勇者のどの才とも異なる才ッ!言うなればチンポ力ッ!まさに勇者自身とも言うべきその聖剣は絆を育み、未来を切り開いたのでありますッッッ!!」
司会「ああ勇者父が滂沱の涙を流しながら勇者母にすがっている!感極まったのでしょう!勇者母が微笑みながら何事か囁いてる!実に感動的な光景だ!」
司会「おおッと勇者が娘を高々と掲げました!あえて親子をアピールするパフォーマンスに会場は沸いているぞ!まるで真紅のバージンロードが胎盤へと繋がる臍の緒だとでも言ゴバハァーンッ!?」ブーッ!!

紅竜「うるせぇ」





857:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/04(日) 04:47:58 ID:u5qz5mk6

――――

僧侶「……――この結婚を女神の導きによるものだと受け取り」

僧侶「その性なる教えに従い――」

娘「――よくわかんないけどぜんぶ誓いますっ!」ハイッ!

僧侶「ま、まだ全部言ってないよ娘ちゃん……!」ヒソ

勇者「ハハッ、じゃぁ俺も全部誓います」スッ

僧侶「勇者さんまで……!」ヒソ

勇者「……ホラ、今日まで長かったから。いろいろと待ちきれないんだと思う」ヒソ

僧侶「……んもう」…コホン


僧侶「……それでは――」

僧侶「――誓いのキスを」


娘「待ってましたーっ!」ピョインッ

勇者「はい。じゃぁこっち向いて。ベール取るから」

娘「えへへー♪ お願いしますパパ、んーーっ」





858:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/04(日) 04:52:04 ID:u5qz5mk6

スゥッ―

娘「わぁ……」

勇者「ん? どうした?」

娘「あのね、あのね」

娘「パパと本当にいよいよ結婚できるんだーって分かったらね」

娘「ここがきゅーっとして……お腹もきゅーんってしたの」

勇者「パパも嬉しいよ。何しろ、お前の全部、パパが独り占めだから」

娘「……あのね、パパ」

娘「わたし、まだちっちゃいでしょ?」

勇者「……まぁ、小さいかな。……かなり」


娘「だからね――わたしまだまだパパ好みのおんなになれるよ」ヒソ

勇者「――――」ゾクッ

娘「わたしのここもパパ専用のかたちにしてもらったし……」

娘「わたしの心も見た目もパパ専用のかたちにして欲しいかも♪」フフフ

勇者「…………」





859:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/04(日) 04:52:51 ID:u5qz5mk6

勇者「そのままでいいよ」

娘「……?」

勇者「何もかも思い通りなんて、つまらない」

娘「…………」

勇者「俺をいつも驚かせてくれる、そのままの君でいて欲しい」

勇者「それと元気で、笑顔バッチリなら、なお言うことなし。……パパはあの日からもう娘にゾッコンですよ?」ナデ…


娘「……えへっ」

娘「 え っ へ へ ぇ ~ ♪ そうかーパパはわたしのこと大好きなんだー♪」

娘「そっかー♪ こまっちゃうなー♪ うれしいなー♪」


娘「…………」

娘「……あのね」

娘「わたしね、パパがすきだよ」

勇者「……うん」

娘「パパのこと、だいすきだよ」





860:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/04(日) 04:58:16 ID:u5qz5mk6

娘「…………」

娘「……勇者のこと」

勇者「……!」

娘「……愛し――」






―― ド ッ ギ ュ ン ッ ! !






娘「あ……れ……?」

―カクンッ

勇者「ッ!? どうした娘ッ! おいしっかりしろッ!」ガシッ

フルフル…

娘「パ……パ……」ゼッ…! ゼッ…!





861:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/04(日) 05:05:35 ID:u5qz5mk6

プルプル…


娘「う……」ハッ ハッ ハッ …


勇者「う? 何だ? どこが痛い? 安心しろ、ここには医者だって何だって――」


娘「――……れる」ハッ ハッ ハッ …


勇者「れる? ごめんパパうまく聞き取れなくて――」


娘「――う」

ハッ ハッ ハッ …


娘「う……うま……」

ハッ ハッ ハッ …


娘「う……」

ハッ ハッ ハッ ―





862:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/04(日) 05:13:48 ID:u5qz5mk6












娘「うまれる……♪」












勇者「――――――――」










876:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/14(水) 01:56:54 ID:dW7J7KvI

勇者「ッこの中にお医者様はいらっしゃいませんかァァァァァァァァァァッ!?」ゴォォォッッ!!

―ザッ

医者「いるとも。まずは君が落ち着くんだ。旦那がそれじゃぁおちおち産めやしないだろう」―カッ

医者「錬金術師、まずは分娩台を頼む」キュッ―

錬金術師「フ、フヒッ! りょ、了解、す、すぐ創るよ……!」―パンッ バヂバヂバヂッ!!

医者「不必要かもしれんが、空間ごと滅菌もお願いしたい」

妖精姫「ほいさー。菌たちにお願いして、しばらくどいて貰ったからおっけー」グッ

医者「お湯と清潔なタオ――」

メイド長「――ここにございます。他に足りないものが無ければ何なりとお申し付けを」―シュッ

医者「流石だ。……女神」

―パァァァァッ!

女神「はい、何でしょう」

医者「幾つか質問がある。重要な質問だ、答えて欲しい」

女神「……何でもお答えしましょう」





877:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/14(水) 01:57:33 ID:dW7J7KvI

医者「当然、加護についてだ。単刀直入に言うならば……産まれてくる子供は健康か否か?」

女神「ばっちり健康です。……医者が気にしているのは血の濃さに起因する障害でしょうが、それも問題ありません」

医者「そうか。次だ。見て分かる話だが、娘くんの体はまだ未熟だ」

医者「――つまり、私がメスを振るう必要があるかどうか?」

女神「いいえ、切る必要はありません。勇者の拡張、私の加護の効果が合わさり……母体にダメージを与えることなく、赤子は産道を通り抜けることが可能です」

女神「――ですが」キュピーン

女神「娘さんの締まりはキープされます」ムフー

医者「……胎児が通り抜けるのにか?」

女神「はい。女神力なめんなって感じです」ムッフッフ

医者「……段々と掴めてきたぞ。セックス、もしくはその延長線上にあるものには女神力が働くんだな?」

女神「はい。私がそうと認識さえ出来れば、です」

医者「ふむ。では最後に」


医者「――痛みはどうだ?」








878:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/14(水) 02:00:44 ID:dW7J7KvI

女神「陣痛は当然――」


女神「――そのままです」

医者「ほう。それは何故だ? 何故取り除かない? まさか女神力の適用外だとでも言うのか?」

女神「いえ、適用内です。ですが出産の痛みを消すこと、我が子を産む痛みを取り上げることは……」

医者「…………」

女神「――娘さんから『出産アクメ』を取り上げることにもなります」

医者「…………」

医者「なるほどな」

女神「……ええ」

医者「その権利を奪う資格は誰にも無い。それが例え……」


医者「神であっても」


医者「……そういうことだな、女神?」

女神「はいっ♪」

医者「……私の声が聞こえるか、娘くん」





879:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/14(水) 02:05:08 ID:dW7J7KvI

娘「うんっ……! うんっ……!」ビクッ…ビクンッ

医者「何も心配はいらない。私と、孕まセックスの女神が君を無事に出産させてみせる」

医者「そしてここにいる皆が――勇者が君を見守っている」

娘「はひっ……! ひんっ……!」ピクッ

医者「……いよいよ、母親になれるんだ」


娘「あはっ……♪ す、素敵だね……わたしっ……うれしいっ……!」ヒッ ヒッ

娘「ぱっ、パパッ! ママッ!」フッ フッ


勇者「ああっ!」
魔法使い「む、娘ちゃん!」


娘「て、手ぇ、握ってて……お願い……っ!」ヒッ ヒッ


―ギュ
―キュ

勇者「しっかり握ってるぞ!」
魔法使い「がっちり握ったわ!」





881:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/14(水) 02:17:59 ID:dW7J7KvI

娘「パパっ……ううん、お父さんっ……!」


娘「わ、わたしがママに――」



娘「 ―― お 母 さ ん に な る と こ ろ 、 見 て て …… ! 」ギュゥゥゥッ…!



勇者「うん……うん……! 見てるぞ……見てるから……!」


―パシャッ…

娘「う゛あ゛っ!? ぎっ、ぎだぁーーっ!」ギクンッ


錬金術師「フヒィッ!? は、破水……っ!」ウシュッ

ミノ娘「始まった! 母親になる、最後の試練、始まった!」ムフーン!

淫魔「試練ってかある意味ゴホービかもかも♪ 娘ちゃんふぁいっおー♪」ンーチュッ♪

女騎士「あんなの……絶対に痛くて……苦しくて……神経が焼き切れる位…………気持ちいいに決まってるーっ!!」グネグネグネグネ





882:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/14(水) 02:18:56 ID:dW7J7KvI

―ブピッ

―ビチャビチャッ…!

娘「んあっ♪ ……ひっ、ひぃっ、んひっ♪」ガクガク


妖精姫「わぁ……すっごい、あんなに拡がって……わぁ……うわぁ……!」カァァァッ…!

エルフ妹「想像を絶する痛みでしょうに……あんなに笑顔を浮かべられるなんて……やはり御主人様の娘様ですわ……!」ゴクリ…

エルフ姉「いえ、違うわ妹。見なさい、あのハート目を。出産という究極の痛みを、自らの被虐性を高めることで快感へと変換しているのよ……!」ゴクリンコ…

自動人形「小さな熱源が……徐々に下りてきていマス……!」ピピピピ…


―グチュゥ…!

― グ パ ァ ァ ァ …!

娘「ひっ! ひっ! ふぅぅぅっ! ひんっ♪ い゛っ♪ ふぅうぅうぅぅっ♪」ガクガク


鳥人娘「ああっ! 頭見えてきたッスよ! ほらっ! ムリムリィって! ムリムリィって!」ヒャーッ!

狼少女「そこだー! やれー! いきめー! ワンツー! ワンツー! アオーン!」ワンツー♪ワンツー♪

スライム娘「ガンバレェ……♪ ガンバレェ……♪ アトチョットォ……アトチョットォ……!」プニュン…プチュニョェン♪

紅竜「うオっ……あんなに小せぇのに……おわぁ……た、卵の方が良かったんじゃねェか……なぁ……」…ボッ、ボボッ…





883:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/14(水) 02:20:18 ID:dW7J7KvI

―パシャッ ビチャッ…パタタッ!

―プシッ!

娘「んふっ……お゛っ……んはっ……んぎっ!? お゛う゛っ♪」カクカク


ポニテ侍「いよっ! 流石娘殿っ! 苦しむどころかがっつり達するとは……拙者は感心しきりでござるよ!」ワハハハハ!

武闘家「一見出産アクメで失神寸前に見えるけれど、違うね。呼吸と筋肉の弛緩を自在に操って対応してるね」コォォォォ…フゥゥゥゥゥ…

女将軍「産道を通ってくる赤子に対する配慮すら垣間見えるほどだ……あのハート目は物事を俯瞰で捉えているのか。あるいは……」フム

聖騎士団長「あるいはすべてが天性によるもの――娘さんの天賦の才によるものなのかもしれません」コクッ


―…ブピュゥ…ブッ―ポッ

―ギチィ…ギチ…ギチュチュチュ…

娘「ん゛っ、んふぅ……はっ、あ゛ッ、がッ!? あ゛っ……ふぅ゛う゛ぅ゛ッ……ッ!」ギクンビクンッ!


盗賊王女「……完全に見えたな。……あれが世継ぎ。あれが血の絆。血、そのもの、か」ゴクリ

アサシン「命に従い、命を奪う。命が失われる様を……私は何度も、何度も嫌になるほど見てきたが………命が産まれる様とは、こうも……」フルフル…

巫女「美しいでしょう……? 尊いでしょう……? 下腹部がキュンッ、とするでしょう……?」シャラン…シャラン…

踊り子「腰がビクビク跳ねて踊り狂って……あぁ~ん、もう見てるだけで貰い出産しそう☆」キャハッ♪





884:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/14(水) 02:21:16 ID:dW7J7KvI

医者「……頃合いだ。受けるのは女神が適任だろう、頼むぞ」

―スッ

女神「はいっ♪ お任せください♪」

―ブピィッ!! ブポポッ!!

娘「ふーっ! ふぅーっ! ふーっ! ふぅーーっ!」プルプル…

―…ヌルゥ

娘「ひんっ♪」ビクッ

― ゴ ポ ォ

女神「頭が完全に出てきましたね♪ もう少し、もう少しですよ……頑張りなさい……さぁ……♪」パァァァーッ!!

―ヌル ル ルゥ… ゴ ボ ォ …

娘「ん゛っ! あ゛っ!?」


メイド長「……っ! ……っ……っ」ソワソワ

料理人「カカカカカーッ! 無表情で器用に動揺すんないメイド長ッ! 娘は普段から一日五食腹いっぱい飯食ってるから大丈夫さね!」カカカーッ!

船長「……戻ってくるなり会場の巨大クリスタルに何が映ってるかと思えば……一応聞くけれど、出産を投影することは了承済みかな?」ンー…

商人「モッチのロンロンですよ! でないと遠くの方は何が起こっているかさっぱりですからねっ! しかしあわよくばとは思っていましたけど、このタイミングとはっ!」フンフンッ!





885:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/14(水) 02:23:41 ID:dW7J7KvI

―ズッ ズルッ…!

娘「んぎっ、い゛ぃッ!」


氷の女王「…………出て、きた……!」ズイッ

二角公女「お顔が見えましたわーっ! 角はありませんけれど……! 何て素敵で愛らしいのでしょうか……!」ヤンヤンッ♪

吸血鬼「おねーさん、泣きそう……スンッ……ううん、もう泣いてるし……おめでとぉー娘ちゃん……ほんとにおめでとぉー……ズズッ」グスッ

九尾狐「……ふむぅ。儂も勇者と固く手を繋ぎながら産みた――……出産の痛みと同時に勇者と繋がる……? ……おお! これじゃっ!」ピコンッ


―ブジュッ…!

―ゴ パ ァ … !

娘「ん゛ーーーっ! ん゛ぅぅーーーっ!」ブルブル…!


竜剣客「あのように小さき躰で、新たな命を育めるとは……流石は勇者様のご息女でございますな」コクリ

髑髏将「……幾千万の赤子たちの先駆けとして実に相応しい器」コクリ

烏賊嬢「やっぱりウチも勇者様の子種をいただきたいでゲソねぇ」コクリ

側近「…………大いにアリですな」コクリ

銀牙狼「…………こづ、くり」…ゴクリ





887:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/14(水) 02:42:22 ID:dW7J7KvI

― ジ ュ ポ ッ

―ブシュッ! ビタビタビチャァッ…!

娘「ん゛っ……! くっ……! ん゛あ゛っ……! あ゛ぁぁーーーっ!!!」ガクガクガクッ!!


女戦士「頭が抜けたからって気ぃ抜くなっ! 最後までひり出せっ! 出し尽くせーっ!」ブンブン


僧侶「娘さん……! あと少しで半分ですっ! あと少しで我が子を抱けるんですっ! イかずに耐えてくださいっ!」パァァァーッ!


魔王「ファハハハッ! 偉大なる赤子の時代……来たる……ッ!!」―バサァッ!!


魔法使い「……あたしにもできたんだから」

魔法使い「あなたに出来ない、なんてことはないわ」


―ギュッ


魔法使い「頑張りなさい、愛しい娘よ……」

魔法使い「……愛しい、愛しい……妹よ……」―ニコッ





889:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/14(水) 02:48:46 ID:dW7J7KvI

――……

―― ヌ ル ゥ …

―― ゴ ポ ン ッ …… !

娘「あ゛っ♪ はっ♪ かっ♪ ……あはっ♪」ビクビクッ…ピクン…

―プシッ…ピュルッ…パタタッ…ポタッ…ポタッ…ブシィッ…ピュルッ…ッピュルルゥ…!

女神「……ようこそ」

―パァァァァ--ッ!

女神「愛に溢れ、勇者がいる……この世界へ……!」キュピーン

―ヴンッ―フワァァァァ…
―ピカァァァァァッ…!!


勇者「う……」


勇者「うま……」ル…


勇者「産まれた……っ!」ツツーッ…


―ピチョーン…





890:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/14(水) 03:06:06 ID:dW7J7KvI

――…ョーン……ョーン……ョーン……ョーン………

「――――」

「――……」

「――……あ」


「――あ゛あぁああぁぁあぁッ! あ゛ああぁあぁぁぁぁあぁッ!」

「――おぎゃぁぁああぁあぁッ! おんぎゃああぁあぁぁあぁぁッ!」


…………………………………………………………………………………………

…… ッ ワ゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ッ ――――― ! ! !

――…

オォオオオォォオォォォォォオォォォオオォォォォオォォーッ!!!! フヒオォオオオォォオォォォォォオォォォオオォォォォオォォーッ!!!!
ワァアアアァアアァァァアァァアァアァァァァアァアアァーッ!!!! ワァアアアァアアァァァアァアァアァアァァアァァアァアアァーッ!!!!
フォオオォオォォォオォオォォォォオォォオオォオォォォーッ!!!! ヒニャァアアアァアアァァァアァァアァアァァァァアァアアァーッ!!!!
ガァアアアァアアァァァアァァアァアァァァァアアアァーッ!!!! オォオオオォォオォォンホォオォォォオオォォオオォォオォォーッ!!!!
ホオ゙ォオォォオォォオオォォオオオォォォォオオオォオーッ!!!! クヒイィイイイイィィィイィィイィィイイイィィイイィイイィィッ!!!!
オォオオオォォオォォンホォオォォォオオォォォォオォォーッ!!!! ンミャァゥオオオォォオォォォォォオォォォオオォォォオォォーッ!!!!
ワァアアアァアアァァァアァァアァアァァァァアァアアァーッ!!!! ヒョオォオオオォォオォォォォホオォォォオオォォォォオォォーッ!!!!
オォオオオォォオォォォォホオォォォオオォォォォオォォーッ!!!! キエェエエェェエェェエェェェェェエエエェェエェェエェェェーッ!!!!

――…





891:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/14(水) 05:47:47 ID:5LcSxBoQ

おめでとう





892:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/14(水) 06:57:20 ID:Sn4J3jUs

おめでとう





904:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/15(木) 21:56:54 ID:WVYJJbto

心からおめでとう!





910:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 03:50:20 ID:nQ6gD6CA

フワァァ…

女神「……おめでとうございます」

女神「大変元気な――」


女神「 ―― 女 の 子 で す よ ー っ ! 」

「あ゛ーーーーっ! っあ゛ーーーーっ!!」ジタバタ


女神「はいはーい、今お母さんのとこへちゅれていきまちゅからねー♪」フラフラ…

―スッ

「あ゛ーぅ……あっ、むぅー……」

娘「はーっ……はーっ……あはっ♪ えっへへー♪ お母さんですよー♪ よしよーし♪」

「う゛ーあむぅ……あっ、あっあ゛ーむー♪」キャッキャッ


女神「はぁ……♪ 眩暈がする程素晴らしい光景です……」クラクラ

僧侶「あ、あの……女神様大丈夫ですか? ひょっとして出産の度に女神力を大量に消費するとか……」

…ポンッ

僧侶「わっ、戦女神様?」





911:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 03:55:18 ID:nQ6gD6CA

戦女神「女神がやたらとフラついているのはそれが原因ではない」

僧侶「えっと……」

戦女神「見えなかったのか? あの赤子が先ほど見事な蹴りを女神に入れたのを」

僧侶「……へ?」

戦女神「こう――右足刀で顎先に、皮一枚分の打撃を的確に一つな。相当脳を揺らされたに違いない」コクリ

僧侶「え、いや、あの、偶然、ですよね……? 産まれたばかりの赤ちゃんにそんなこと出来るはずが……」

戦女神「あの足技一つで分かる。産まれながらにして卓越した戦闘センスの持ち主だとな」

僧侶「……ま、まさか……! 血が濃くなることで……秘めたる『勇者』の力を引きずり出したのとか……!?」

戦女神「フフ、あの赤子はきっと素晴らしい戦士になることだろう。……早く稽古をつけてやりたいものだ」ウズウズ



女戦士「……すげぇな。魔法使い見たか今の足。これも女神力のおかげなんかな」

魔法使い「それもあるでしょうけど……一番は勇者の血の濃さじゃない? ……この子は特に」ボソ

女戦士「ん? ……いや、まぁそれにしても……」



……――(((((((((((((( 赤 ち ゃ ん 、 早 く 抱 き た い な ー …… ))))))))))))))――……





912:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 04:07:12 ID:nQ6gD6CA

「あー……うー……」キョロキョロ

魔王「ほう? どうやらこの赤子、もう目が見えているようだぞ」

「……あーぅっ♪」―パァッ

「う゛ーっ! む゛ーっ! だぁーぅーっ!」モゾモゾ

娘「……あっ! へへー、ちょっと待っててね」

娘「お父さんっ♪ おとーさんっ♪ こっちこっち♪」


勇者「お、おお……」

「まーぁっ♪ だぁーうー♪」キャッキャッ

娘「はいはーい、あなたのお父さんですよー♪ お父さん、抱いてあげてー」―スッ

勇者「……ああ」―スッ


「……あーぅ、まーぅ……」ジー

勇者「……こんにちわ」

「…………」ジー





913:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 04:14:32 ID:nQ6gD6CA

勇者「きみの……お父さんですよー」フフフ

「……あっ♪ あぅっ♪ だぁっだぁっ♪ あむぅ、ぶーっ♪」ピンッピンッ

娘「やっぱりね! もうお父さんのことお父さんだって、勇者だってわかってるんだよ!」

勇者「そうかぁ? お前の匂いがするから安心するとかじゃ……」

―クイッ

勇者「ん?」

「だーぁ、う゛むーあ゛ー……」クイッ

勇者「俺の手? 手をどうしたいんだ?」

―スッ

「ま゛ーっ♪ あ゛ー……むっ♪」パクッ

勇者「おわぁっ!?」

「ちぅー……ちぅー……」チウチウ

勇者「……指、吸ってる……」

「ちぅー、はぁ……ちぅちぅ……」チウチウ





914:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 04:22:33 ID:nQ6gD6CA

勇者「……ははっ」

勇者「お母さんのミルクはそこからは出ないぞー」

魔王「ファハハハッ! そうだ赤子よ! 勇者のミルクはそこからは出んぞ!」


「ちぅーちぅちぅー…………ぷはっ」―チパッ


「…………ぁぅまぁぅ」ジー


勇者「……うん。産まれてきてくれて――」

勇者「――本当に、本当にありがとう……」ル…


「ぅあっ! むぁーむー! ぶぁーむぅ!」パクッ

「ちぅ……ちぅちぅーっ! ちぅぅぅぅぅーっ!」チウチウー!

勇者「わはは! く、くすぐったいぞ!」…グスッ

魔法使い「……ホント、指吸う癖まで娘ちゃんそっくりね」

勇者「そういやそうだったか……。親子ってやっぱり似るもんなんだな」ズズッ





915:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 04:28:56 ID:nQ6gD6CA

勇者「アハハ……一生懸命吸っちゃってまぁ……」


勇者「…………」


魔法使い「……勇者?」


娘「お父さん?」


勇者「…………」


勇者「……うん」





916:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 04:30:42 ID:nQ6gD6CA





勇者「――娘が母になりまして」ニッ









917:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 04:31:13 ID:nQ6gD6CA





娘「……えっへへー♪」

娘「父が夫になりましてっ!」パァッ―!









918:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 04:34:11 ID:nQ6gD6CA

魔法使い「……ここで産まれてきて一番の笑顔とか……もう、敵わないわね」クスッ

女戦士「アッハッハッハッ! いやー愛だな! 愛っ!」アッハッハッハッ!

僧侶「う゛ぅっ……よ゛がっだ……娘ぢゃんよがっだね゛……ひぐっ」ダバー

九尾狐「結局、最後の最後まで己を貫き通したのは……娘ただ一人じゃからのぅ。当然の幸福なのじゃ♪」カラカラ

紅竜「だなァ。クッソ妬けるが、まぁクソ納得のいく結果だぜ」ボボーゥ

エルフ妹「積み重ねた知識や経験より――」―ピト
エルフ姉「――時として、純粋で無垢なる想いがすべてを凌駕することがあるのですね」―ピト

魔王「フフフ……」

魔王「ファハハハハハッ!!」バサァッ!―シャラフワァ♪

魔王「素晴らしいッ! 何と今日は素晴らしく、ラブリーな日なのだろうかッ!」

魔王「いつか見た絵本よりも……幸せで光に溢れる結末があろうとはな……ッ!」ニィィィ…ッ!


女神「……結末? とんでもない」フルフル

女神「すべてはここからです。……私たちはようやく第一歩を踏み出したんです」





919:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 04:38:32 ID:nQ6gD6CA




女神「私たちの物語は――」



女神「勇者の伝説は――」



女神「――今まさにっ! 始まったばかりなのですからっ……!」―パァァァァァァァーッ!








920:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 04:40:34 ID:nQ6gD6CA

……――












921:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 04:41:09 ID:nQ6gD6CA






「…………あーっ♪ だーぅっ♪」―キャッキャッ










922:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 04:42:23 ID:nQ6gD6CA

―クイッ


勇者「……ん?」


「お……?」


「あー……おぉ……?」


勇者「……お?」


「お……とぉ……?」


勇者「…………」


勇者「……………………」


勇者「……あの」





923:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 04:47:01 ID:nQ6gD6CA

魔法使い「ね、ねぇ、まさか……まさかだとは思うけれど……」

勇者「喋ろうとしてる……ように、俺は見えるん、だけども……」

女戦士「お父さん、って言おうとしてるんじゃねぇか?」

僧侶「あ、娘ちゃんがさっきたくさん言ってたからそれで……!?」

魔王「賢い子だ。産まれたばかりで言葉も操れるとは」


「う゛ー……お、とぉ……」


「とぉ……さぁ……?」


勇者「絶対喋ろうとしてるぅぅぅぅっ! しかもお父さんって言おうとしてないか!? お父さんって言おうとしてないか!?」

娘「…………んー?」


「だぁーぅー……お゛っ、お゛とー……」

「さぁー……ぁーうぅー……さぁー……」


勇者「そうだ……! あと少しだ……! 頑張れー……!」





924:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 04:48:46 ID:nQ6gD6CA

「…………」

―カプッ

「ちうー……ちぅううううぅぅぅぅ……」チウチウ…


勇者「……あー、惜しかったねぇ。あとちょっとだったけどねぇ」フフフ


「ちうー……ちぅうううぅぅぅ……ちゅるっ」チュル…


勇者「ハハッ、くすぐった――……ん?」


「ぢゅるっ……ちぅぅぅ……」チパチパ…


勇者「……? 何だか、吸い方が少し――」


―トクンッ…


勇者「――い゛っ!?」





925:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 04:52:20 ID:nQ6gD6CA

「ちゅぷっ……ちゅぷぷ……」チロチロ…


勇者「待て待て待て……これはどうい、う゛ッ!?」ビクンッ


「ちぅ……ちぅ……ちううううううううううううううッ!」チウチウー!


―ドクンッ…


勇者「……う、嘘……だろ……?」ツツ-ッ


―ドクンッ… ドクンッ…


勇者「いやっ、待っ……! 止まら……ねぇ……ッ!?」




―ムクムクムクムクッッ!!


―ボッッッッキーーーーーンッッ!!





926:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 04:55:18 ID:nQ6gD6CA


勇者「…………」…ビキキッ


勇者「俺のチンコがフル勃起に――」ビキッ…ビキッ!


勇者「――させられ、た……?」ビクッ…ビンッッッ!



「……ぷはっ!」チュポンッ!

「お……」

「おぉ……」








927:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 04:56:04 ID:nQ6gD6CA




「 お ち ん …… ち ん …… ? 」








928:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 04:58:10 ID:nQ6gD6CA

勇者「おちん…………ちん…………?」

娘「えへへーっ♪ うん、やっぱりそうだよね! お母さんは分かってたよー」


「おちん、ちん……」ァーゥー…

娘「うん、おちんちん♪」

「おち、んちん……?」

娘「お父さんの――お・ち・ん・ち・ん♪」

「おぉ……ぁぅ……ぉぅ……お、ち、ん、ち、ん」

娘「そう♪ おちんちん!」


「…………」

「……おちんちん」





929:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 04:58:54 ID:nQ6gD6CA

「おちんちん……」モゾ

勇者「……へ?」

「おちん、ちん……」モゾモゾ



― サ ワ ッ … !


勇者「 う ぐ っ …… ! ? 」

勇者「……そ、ソフトな……!?」

勇者「タッ、チ……!?」



「……おちんちん」ジー





930:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 05:01:30 ID:nQ6gD6CA



「おちんちん……」


「……おちんちん」


「おちんちんっ」


「あーぅっ! おちんちんっ!」




「 お ち ん ち ん ! 」









―アムッッ







931:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 05:11:56 ID:nQ6gD6CA



……――


ビュルッッ


――……





勇者「…………」トントントントン…

「……おぉ、ちん、ちん♪」キャッキャッ

勇者「…………」ユサユサ…トントントントン…

「お、ち、ん、ち……」


「――けぷっ」



 「 お ち ん ち ん っ ♪ 」







932:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 05:15:12 ID:nQ6gD6CA


――…―パァァァァァァァーッ!

――…ポムンッ!!

――…ジワァァ…

――――――――

 ■■しゃ は ■おう を ふ■■んし■ 。

                   ■ わ ■

――――――――







933:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 05:16:07 ID:nQ6gD6CA


――…ズ、ズズ…

――――――――

 ゆうしゃ は まおう を ふういんした 。

                   お わ り

――――――――






934:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 05:17:54 ID:nQ6gD6CA


――…グヂュゥ…ッ

――――――――

 ゆうしゃ は     を     した

                   お

――――――――






935:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 05:19:30 ID:nQ6gD6CA


――…ドッグンッ…!

――――――――

 ゆうしゃ は みんな を しあわせにした

                    お ち ん ち ん で 。

――――――――






936:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 05:21:25 ID:nQ6gD6CA

おちんちん





938:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 06:24:40 ID:RD2o0aM.

めでたしめでたし(白目)





939:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 06:53:29 ID:xvnxMIgM

よか!実によか!!(錯乱)





940:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 07:44:27 ID:Cbmy.YGc

みんな幸せだな
めでたしめでたし!





941:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 07:48:57 ID:qzOe4sDw

怪作だった
快(楽)作だった






・SS深夜VIPに投稿されたスレッドの紹介でした
 勇者「娘に過去がバレまして」娘「伝説のおちんちん!!」
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