転載元:アミバ「その足を治す秘穴はこれだ!」ズボッ

1: 2016/07/06(水) 09:31:10 ID:YasRn5lQ

ハブ「トキ様」

アミバ「なんだ…」

ハブ「旅の男がトキ様にお会いしたいと来ております」

アミバ「何の用で…かな?」

ハブ「医師を志す者として是非ともトキ様の教えを乞いたいと。如何致しましょう?」

アミバ「ほぉ。この世紀末にそんなバカな…いや奇特な者が居ったとはな。よかろう通せ」

ハブ「ハッ!おい、連れて来い」

男「お前がアミバか」ズイッ

アミバ「そうだ…。で、何の………何を言ってるのかな君は」ヒクヒクッ

ハブ「おいお前!トキ様の眼前で無礼であろう!このお方はアミバなどという者ではない!」

男「この男がトキに成り済ました偽者だという事は解っている。そしてトキを恨んでいると見せ掛けて、本当はトキに憧れている事もな」





 


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2: 2016/07/06(水) 09:48:07 ID:YasRn5lQ

ハブ「えっ?」チラッ

アミバ「な、何を言うか!ハブ、そやつを捕らえろ!デクにしてくれるわ!」

ハブ「は、ははっ!ギュウキ!こいつを取り押さえろ!」

ギュウキ「のおほほ〜!」ガバアッ

男「観測対象が観測者を捕らえる事は出来ん」スカッ

ギュウキ「あれっ?」

ハブ「どうしたギュウキ!何をしておる!」

ギュウキ「捕まんねぇ…捕まらねぇよぉ」スカスカッ

ハブ「退けっ!わしの野猿牙殺拳で仕留めてくれるわ!」

男「無駄だ。観測者に頭上も背後もない」スカッ

ハブ「何をわけの解らぬ事を!だがこやつの言う通り捕らえられん!トキ様ぁ〜」

アミバ「その二人を手玉に取るとは、少しは出来るようだな」




3: 2016/07/06(水) 12:45:12 ID:YasRn5lQ

アミバ「何奴かは知らぬが、貴様は生かしておけん」

アミバ『俺がトキとして生きて行く為にな!』ババッ

男『さて…』

アミバ「ひょおっ!」ドスッ

男「うっ。か…体が動かん(棒)」ビシーン

アミバ「戦癰(せんよう)という秘孔を突いた。お前の体はピクとも動かん」

アミバ「さて…何処の秘孔から試してみるかな…?フフフ…」カキッコキッ

ギュウキ「おお!あの男をいとも容易く!」

ハブ「流石はトキ様だ!」

アミバ「実験の準備をしろ。連れて行け」

ハブ「ははっ!ほれ、ギュウキ!」

ギュウキ「ぬう〜こっちゃ来い」ガシッ

男「やめてくれーうわー(棒)」ズルズル




4: 2016/07/06(水) 12:57:22 ID:YasRn5lQ

ハブ「あの男も妙な事を口走らなければこんな目に遇わずに済んだものを。しかしトキ様をアミバなどと…誰と間違えたのでしょうなぁ?」

アミバ「思い当たる節などない。ハブよ、あの様な誰とも知らぬ者の戯言など聞く耳持つでない」

アミバ「あの男の体躯では実験に耐える器と思えん。すぐに新しいデクが必要になるであろう」

ハブ「かしこまりましてございます。必ずやお気に召すデクを連れて参ります」

アミバ「うむ」

ギュウキ「トキ様。準備が整いましたぜ。それはもう手と言わず足と言わず全身をぐるぐる巻きに」

ハブ「そんな増長な報告をしている暇があるなら準備せんか!さっさとデク狩りに出発じゃ!」




5: 2016/07/06(水) 15:18:56 ID:YasRn5lQ

アミバ「…行ったか」フゥ

男「これで二人きりになったな」

アミバ「ん〜ああ〜…そのようだ…な・な・なぁっ!?貴様ぁ〜実験室で拘束されたのでは?!」

男「お前達の世界の住人はこの俺を拘束する事はおろか触れる事さえ出来ん。俺の前ではトキやラオウもそこらのモヒ(北斗の世界におけるやられ役、モヒカン頭の雑魚の意)と同じだ」

アミバ「何ぃ〜?さっき俺に秘孔を突かれたばかりの貴様が何をほざくか!」

男「そもそも俺に秘孔など無い。それはお前達の世界だけの空想だ」

アミバ「お前はさっきから何を言ってんだぁ?」

男「お前にとって俺が何者かなどはどうでも良い事だ。大事なのはお前が何者なのか…だ」




6: 2016/07/06(水) 15:32:16 ID:YasRn5lQ

アミバ「俺は北斗神拳継承者にしてこの世紀末の救世主、トキだぁ!それ以外の何者でもないわ!」

男「ふむ…。で、お前は確か天才だったな?」

アミバ「その通り!俺に不可能はない!」

男「ならトキを超えてみせろ」

アミバ「んなっ?!」

男「俺はお前が誰で、何故トキの成り済ましに及んだ動機も知っている。しかし、それは真にお前の求めるものではない」

男「お前は誰からも認められず、奥義を授けられなかったな。その理由は簡単だ。お前自身がお前を認めていないからだ」

アミバ「…」

男「万人から認められても自分で自分を否認していては、自分は認められていると感じる事は出来んのだ」




7: 2016/07/06(水) 18:19:35 ID:YasRn5lQ

アミバ「お前は何か勘違いをしているな」

男「ん?」

アミバ「今貴様の前に居るのは北斗の次兄トキ!本来ならば北斗神拳伝承者となった男だ!」

アミバ「ケンシロウに拳法を教えたのも、滝行の最中に滝から落下した流木から奴の命を救ったのも俺だ!」

アミバ「見ろぉ!」ガバアッ

アミバ「この背中の傷がその時の傷!そしてトキの証だ!」

男「キャラクターの設定まで丸コピするとはな…。確かに天才かも知れん。模倣の…という意味でな」

男「ところで、お前は今元気か?」

アミバ「ん〜?どういう事かな?」

男「身体は壮健かと聞いているんだ」

アミバ「フッ…この肉体を見て弱っている癰に見えるのか。俺はこの通り精気に充ち充ちておるわ。俺には新秘孔の究明によって北斗神拳を真に完成させる指命があるのでな」




9: 2016/07/06(水) 18:43:18 ID:YasRn5lQ

男「そうか。しかしそれならおかしいな」

アミバ「何がかな?」

男「お前はかつて核による死の灰からケンシロウとユリアを庇っただろう?」

アミバ「それがどうした」

男「核の灰を被ったとしたら、死の病に冒されて動く事すら困難なはず。如何に北斗の拳士でも今のお前の癰にピンピンしていられるわけがないのだが」

男『現にトキですらそうだし』

アミバ「そんな事か。ならば教えてやろう。俺はデクを使った実験によって免疫能力を極限まで活性化させる新秘孔を発見した!」

男「えっ?」

アミバ「その秘孔により、俺は死の病を克服した!北斗神拳伝承者候補としての肉体と精神の下地もあってな」

男『何かコイツ凄え』




10: 2016/07/06(水) 18:59:36 ID:YasRn5lQ

男『とっさにこれだけの作り話を思い付いたのか?…それにしては全く躊躇も淀みもなく実に滑らかな滑舌だった』

男『嘘だとしたらこいつはかなりの弁達者だ。おまけに頭の回転も相当早い』

男『もし本当だったら、コイツは治癒者としてはトキすら超える本物の天才。扱い方を間違えなければ人の役に立つ男だ』ゴクッ

男「いや、役に立つどころか本当に救世主に…」

アミバ「さっきから何をブツブツ言っている。さぁ〜て…実験の再開と行こうか?」

男『アミバはジャギと違ってノリに乗せた方が良いな。コイツの勘違いが有益に転ぶ事を祈ろう』

アミバ「ひゃはぁ!」シャッ

男「他にどんな秘孔を発見した?」

アミバ「んん?」ピタッ




11: 2016/07/06(水) 19:31:07 ID:YasRn5lQ

アミバ「幾つかあるがそうだなぁ〜。最近発見したのは激振孔だな」

男「血管を破るくらい心臓の動きを増加させるヤツだな」

アミバ「そうそう、それだ。…で、何でお前が知ってるんだぁ?」

男「それは加減出来るのか?例えば死なない程度に増加させるとか、あるいは過剰な動きを抑制させるとか」

アミバ「無論だ。だがそんな事をする意味など何処にもなかろう。考えるに及ばぬわ」

男『…使い方によっては心臓疾患に有効かも』

男「他には?」

アミバ「突いてから丁度三日後に死ぬ秘孔も発見した。だが、これは既存の秘孔に似た効果のものがあまり気に入らんかったが」

男「新血愁とは違うのか?」




12: 2016/07/06(水) 19:45:00 ID:YasRn5lQ

アミバ「新血愁は死ぬまでに激痛が続く上に、最後は全身から血が爆発するかの様に吹き出す。しかし俺の発見した新秘孔は激痛は無く、死ぬ直前に動かしていた筋肉が外れ落ちるだけだ」

男「それは軽く突くとどんな効能がある?」

アミバ「筋肉に原因がある痛みならば、どんな激痛も三日後に患部の痛みが収まる」

男『…やはりジャギとは違う意味で方向性を間違えているな』

男「何故それらの秘孔が新秘孔だと分かった?新秘孔だと分かる為には、708ある全ての秘孔の位置、効果、名前を知っていなければならないだろう?」

アミバ「おかしな事を言うなぁ〜。既にお前が答えを言っているではないか。その通り、既存の秘孔は全て知っているわ」

男「天才だ!」




13: 2016/07/06(水) 19:57:47 ID:YasRn5lQ

アミバ「今さら当たり前の事を。だが敢えてもう一度言う!俺は天才だ!俺に不可能はない!」

俺「それは解ったが、お前は元々北斗神拳を医術として活かす事を志した男。もう一度その道に戻ってはどうだ?」

アミバ「くだらん。北斗神拳は所詮殺人拳に過ぎん」

雑魚A「トキ様!」

アミバ「なんだ…」

雑魚A「旅の親子連れがトキ様にお会いしたいと…。奇跡の村の噂を聞き付けて来たようで」

アミバ「よかろう…通せ」

雑魚A「ハッ!」

アミバ「お前の処遇は後回しだ。まず先に“患者”を診てやらねばならん。少しばかり寿命が延びたな…フフフ…」

男「お前の“診察”をじっくり見学させてもらうよ」




14: 2016/07/06(水) 20:09:09 ID:YasRn5lQ

子連れ父「おお!貴方がトキ様ですか!」

アミバ「そうだ…。で、何の用かな?」

子連れ父「お願いでございます!この子は半年前に病に冒されて日々衰弱して行くばかり!」

子連れ母「この子を救えるのはトキ様だけ!どうかお願いします!」

アミバ「…さぁ〜て、どうしたものか」

男「分かった。そこに寝かせなさい」

アミバ「ちょっ」

子連れ父「ありがとうございます!ユウ、もう大丈夫だ!」

子連れ母「トキ様!何卒よろしくお願いします!トキ様が、トキ様だけが頼りなのです!」

アミバ「う…うむ」コホン

スーッ…

アミバ「これは既に手遅れ…」ボソッ

男「俺に良い考えがある。この子に新秘孔究明のデクになってもらえ」ヒソヒソ…




15: 2016/07/06(水) 20:18:56 ID:YasRn5lQ

アミバ「バカめ。こんな死ぬ寸前の子供が秘孔の実験に耐えられるわけなかろう。屈強な男ですら耐えられず、集めるのに難儀しているのだぞ」ヒソヒソ…

俺「何も究明は破壊の側面からじゃなくても可能だろう?本来お前が発見したい効果の反対の効果を通して、求める効果を発見すれば良いんじゃないのか?」ヒソヒソ…

アミバ「治癒の効果を通して破壊の効果を知る…という事か?」ヒソヒソ…

男『この男、やはり頭が切れる。こんな世界じゃなければ、そして考える方向性を間違えなければ、世界屈指の名医になっていただろう』

男「そうだ。どの道手遅れなんだろう?それに失敗したってあと数時間で目を覚ますとか、適当に誤魔化せばいいんだ」ヒソヒソ…

子連れ父「あのー…」




16: 2016/07/06(水) 20:30:11 ID:YasRn5lQ

アミバ「心配するでない。黙って見ていなさい!」ギロッ

子連れ父「はっ!はい!」

アミバ「この子の病を治す秘孔はこれだ!」ズボッ

ユウ「!…」ガクッ

子連れ母「ユウ!ユウ!」

子連れ父「ユウ…」

男『さて…』

パチッ

ユウ「…父さん…母さん…?」

子連れ父「おお!ユウ!ユウ!」

子連れ母「ありがとうございます!ありがとうございます!」

アミバ「あと三時間もすれば動けるようになる。…で、治療の礼はしっかりしてもらうぞ」

子連れ父「え?あ…はい!わたくしに出来る事ならば何でも致します!」

アミバ「では、お前に私の秘孔の実験の手伝いをしてもらおうか…」




17: 2016/07/06(水) 20:41:01 ID:YasRn5lQ

子連れ父「えっ?どういう事ですか?」

アミバ「お前に具合の悪いところや抱えている悩みがあるなら教えてくれ!」

アミバ『北斗神拳を以てしても治せない病、それは即ち新秘孔の在処!こんな考え方があったとは気付かなかったわ。これで新秘孔の究明も捗るというものよ』ニヤリ

−一ヶ月後−

ハブ「トキ様。デク狩り隊のハブ、ただ今戻りましてございます」

アミバ「うむ。今日のデクはどれくらいだ…」

ハブ「ご覧ください。どうですかこの人数。隊の人員を増強し、捜索範囲を倍にしたのでございます」

デクA「おお、あの方がトキ様だぞ」

デクB「わざわざ病で動けぬ我々を探してここまで送り届けてくださるという神のごときお方!」

デクC「この世紀末の世に存在するのがまさに奇跡よ…」




18: 2016/07/06(水) 20:55:41 ID:YasRn5lQ

男「“トキ”医院は今日も大盛況だな」

アミバ「実験材料にされているとも知らずに哀れな奴らよ。それに自ら率先してデクになりに来る者も少なくないのでな。俺としては大助かりよ」フッ

男「お前の意に反すれど名声は日々高まり続けている。しかし、それはアミバとしてではなくトキとしてだ。本当にそれで良いのか?」

アミバ「まだ言うか。俺はトキだ」

男『折れないな〜。本当にコイツがトキだと信じてしまいそうだ』

ケンシロウ「トキ…」

アミバ「ん…?ほう…懐かしいなケンシロウ」

ケンシロウ「やはり貴方は北斗神拳を医術として活かしていたのだな」

アミバ「フハハハハ。貴様の目は節穴か。奴らは俺の実験動物に過ぎん」




19: 2016/07/06(水) 21:15:38 ID:YasRn5lQ

ケンシロウ「トキ…何を?!」

男「ああ、ここで患者を呼ぶときの隠語だよ」

アミバ「ちょっ」

ケンシロウ「お前は…?」

男「俺が誰かなんて、この世界では全く意味がない事だ。ジャギに聞いて来たんだろ?」

ケンシロウ「うむ。お前はジャギを?」

男「残念だけど、この男」

レイ「ケン!その男はトキではない!その男の名はアミバ。かつて俺と南斗聖拳を学んだ男だ」

デクA「なんだって!?」

デクB「どういう事だ!」

レイ「アミバ…他の男は騙せても俺の目は誤魔化されんぞ。顔まで変えてトキに成り済ますとは」

アミバ「フ…くく…まさかここにレイが現れるとはな。それでは仕方がない」




21: 2016/07/06(水) 21:35:01 ID:YasRn5lQ

アミバ「お前のいう通り、俺はアミ」

男「本物のトキはカサンドラに居る。だが、死の病に蝕まれて歩く事すら困難だ」

レイ「まるで見て来たかのような口振りだな」

ケンシロウ「そうだ。トキはあの時、俺とユリアを死の灰から庇って…」

男「このアミバがトキを治せるかも知れないのだ。何でも免疫機能を極限まで活性化させる新秘孔を発見したらしい」

ケンシロウ「何!死の病すら治癒する秘孔!」

男「それはアミバの言う事が本当だと言うのが前提になるが…」チラッ

レイ「おい!どうなんだ?」

アミバ「天才の俺に不可能はない!かつて、デクの中に死の病に冒されたヤツが居たのだ」

レイ「それで?」




22: 2016/07/06(水) 21:47:22 ID:YasRn5lQ

アミバ「その時、俺は免疫が完全に機能しなくなる秘孔の研究をしていた…」

レイ「続けろ」

アミバ「ふと、死の病によって免疫機能が低下している者にその秘孔を付けばどうなるかを試したくなったのだ」

アミバ「だが、突く深さを間違えて逆に免疫機能が活性化してしまった!」

アミバ「それでも俺は諦めず研究に没頭し、遂に免疫機能を破壊する新秘孔を発見したのだ!その名も」

ケンシロウ「その秘孔を教えろ!さすればトキに成り済ました事は許してやる」ズイッ

アミバ「教えろだとぉ〜」ササッ

男「チャンスだ」

ケンシロウ/アミバ「?」

男「トキを超えるチャンスだぞ」




23: 2016/07/06(水) 21:57:24 ID:YasRn5lQ

−カサンドラ−

ケンシロウ「痩せたな、トキ…」

トキ「フッ…だがまだ生きている」ニコッ

トキ「ぐっ…ぐふっ!ごほっ!」

男「トキ。お前を以てしてもその死の病は手の施し様がなかったのか?」

トキ「あ…あなたは?」

男「悪いが、質問に答えてくれ」

トキ「ああ…北斗神拳2000年の歴史をを以てしても、この病を癒す事は出来ぬ」

トキ「今となっては一時的に発作を抑える事すら叶わぬ…」ゴホッゴホッ

男「しつこい様だが確認する。もし、その死の病を治せる者が居たなら、そいつは治癒者としてお前を凌ぐか?」

トキ「この死の病を治す…?信じられぬ話だが、仮にその様な者が居るなら、もはや私の及ぶ次元ではない。凌ぐという言葉では足りぬ程の違いがあろう」




24: 2016/07/06(水) 22:09:01 ID:YasRn5lQ

アミバ「フッフッフ…。貴様にこの天才の顔を叩かれた恨みは忘れておらんぞぉ」

トキ「お前は…まさか…この男がそうだと言うのか?この男が私を助けると…」

アミバ「勘違いするな!助けるのではない!貴様以上の腕を見せ、積年の雪辱を晴らすのだぁ!」

アミバ「そして貴様はかつての非礼を俺に詫び、圧倒的技量の前に媚びるのだぁ〜!」フハハハハ

アミバ「さあ媚びろ!そして称えよ!貴様の死の病を治す秘孔はこれだ!」ズボッ

トキ「ぅぐうっ!」ピキーン

ケンシロウ「トキ!」

アミバ「どうだ〜?んん〜?」グリッ

トキ「うぐ!ぐああ!」

アミバ「我慢しろぉ!治りたくないのかぁ!ああ?」グリグリ




26: 2016/07/06(水) 22:25:31 ID:YasRn5lQ

トキ「」グッタリ

レイ「おい!トキは大丈夫なのか!」ガシッ

アミバ「心配するな。もう苦しむ事はない!」

ケンシロウ「貴様!まさかトキを!」

トキ「…待て、ケンシロウ」ググッ

ケンシロウ「トキ!」

トキ「ふう…不思議だ。まだフラつきはするが、確かに身が軽く感じる」

アミバ「さあ俺の居城に戻るぞ!着く頃には完全に癒えたと自覚出来ているだろうからなぁ…」

アミバ「その時、貴様は俺の部下やデク共前ので床に頭を擦り付けてひれ伏すのだ!これ以上の屈辱はあるまい!」

トキ「ああ、そうしよう」ニコッ

レイ「おい!調子に乗るのもいい加減にしろ!」

トキ「良いのだ…。もし本当に完治しているのなら、それだけでは済まぬ話だ」




27: 2016/07/06(水) 22:37:43 ID:YasRn5lQ

−奇跡の村−

アミバ「ん?おのれら、何をしておる!」

雑魚A「俺たちはあんたを本物のトキ様だと思っていたから付いて来た」

雑魚B「だが、あんたの正体が分かった以上、あんたにはもう従わん!」

アミバ「なななっ!?」

アミバ「〜〜〜っ!!」

アミバ「トキ!トキ!トキ!どいつもこいつもトキ!何故だ!何故奴を認めてこの俺を−」

トキ「いや。この男こそ本物の医師だ」スッ

雑魚A「えっ?」

トキ「私は死の病に冒されていたが、この男の手によって救われた。私でさえも治せなかった病を、この男は治してみせたのだ」

雑魚B「誰だあんたは」

トキ「私の名はトキ」




28: 2016/07/06(水) 22:48:26 ID:YasRn5lQ

雑魚A「トキ!?貴方が本物のトキ様ですか!」

雑魚B「まさかその偽者に代わってこの奇跡の村を治めに!」

トキ「この男の医師としての力量は私が及ぶところではない。この男がここに居るのなら私は必要ない。別の地で病に苦しむ人々を助けたいと思う」

トキ「それに、その者の名前や、本物か偽者かなどはどうでも良い。人は在り方によって決まるのであって、名前で決まるものではないのだ」

トキ「あれを見るが良い」スッ

ハブ「トキ様…いやアミバ様、お帰りなさいませ」

ギュウキ「へっへ…デク狩り隊はアミバ様の部下であってトキの部下じゃありませんから」

デクA「アミバ様!貴方様がどの様な動機であれ、我々が救われたのは事実!」

デクB「貴方こそ我々の救世主です!」

デクC「これからも我々をデクとしてご活用ください!」




29: 2016/07/06(水) 22:58:49 ID:YasRn5lQ

アミバ「フッ…ククク…」

ハブ「アミバ様?」

アミバ「ハァーッハッハッハッ!ようやく俺も天下に認められたわ!」

アミバ「いや…やっと天下が俺に追い付いたのかな?プクククク」

アミバ「おのれら!何をしておる!新秘孔の実験の準備に取り掛からんか〜!」

雑魚A「は、ははっ!」

雑魚B「おら、デク共!さっさと実験室に行くんだ!」

デク達「ただいま参ります!」

ハブ「ギュウキ、我々はデク狩りに出発じゃ!更なる深刻な病状のデクを見付けねばならんぞ!」

ギュウキ「へいっ」

アミバ「これで俺の医療家としての地位と名声は不動のものとなり、トキを超えた事も周知の事実となった…」フフフッ




30: 2016/07/06(水) 23:07:44 ID:YasRn5lQ

アミバ「だが俺はあらゆる分野において天才だ!拳法家としてもトキ、貴様を超えている事を証明してくれる!」

トキ「!」

アミバ「見ろっ!デクを使い究明した新秘孔によって更に強靭になった体!」ボコッボコッ

アミバ「これがアミバ流北斗神拳だ!」

トキ「無理な秘孔による強化は身を滅ぼすぞ!」

アミバ「あのデク共は何度も秘孔の実験台にしているが、体には一切の悪影響は出ていない!」

アミバ「ロクに鍛えてもいない奴らでそうなのだ。俺の様な超一流の肉体を持つ者なら、さらに秘孔の効果を引き出せる!」

トキ「むう、何という事だ…。秘孔術に関しては私はおろかケンシロウさえも上回るかも知れぬ」




31: 2016/07/06(水) 23:17:35 ID:YasRn5lQ

トキ「恐ろしい才よ。もし奴が正規に北斗神拳を学んでいたら…」

−北斗神拳のみならず、拳法の歴史に名を残す希代の英雄になっていたかも知れぬ。

レイ「あまりに遅いから何事かと思って来てみたら、妙な事になっているな」

ケンシロウ「何故闘う必要がある」

男「…拳法家としての意地かなぁ」

アミバ「行くぞぉ!鷹爪三角脚!」ブシュン

トキ「いやあーっ!」バアアアッ

アミバ「ぬっ!?空に逃げたか!うりゃあ!」バアアアッ

ケンシロウ「トキは北斗神拳史上最も華麗な技を持つ男。その真髄は空中戦にある!」

レイ「おまけにトキは病が癒えて万全だ。アミバは戦場を誤ったな」




32: 2016/07/06(水) 23:36:47 ID:YasRn5lQ

トキ「一度は運命と諦めた病。その病を治してくれた礼は奥義で応えよう!」

      天 翔 百 裂 拳

アミバ「叩き落としてそのツラを地面に擦り付けてやるわ!約束通りになぁ!」

  ア ミ バ 流 北 斗 神 拳

トキ「見切った!」カッ

アミバ「えひゃい!」ズドドドド

アミバ「うわーーーっ!」ヒュー

アミバ「うわらばっ!」ドシャアッ

ケンシロウ「やはり…」

レイ「うむ」コクリ

アミバ「」ピクピク

トキ「安心するが良い。秘孔は突き切ってはいない…」

男『あーあ…。勝ち逃げしとけば良かったのに』




33: 2016/07/06(水) 23:59:01 ID:YasRn5lQ

ケンシロウ「トキ…」

トキ「うむ。彼は拳法家としての力量は私達や南斗六星拳には及ばぬ」

トキ「彼には秘孔術を拳法としてではなく、医術として活用して欲しい」

トキ「彼は間違いなく天才だから」

レイ「何事も中途半端に投げ出していた男が、トキにそれほどまでに認められようとなは…」フッ

アミバ「」

男『トキの病が癒えた』

男『万全になったトキとラオウが闘えばどっちが勝つのだろう』

男『病の身でもほぼ互角に近い闘いを見せたから、ひょっとしたら…。それでもやっぱりラオウが勝つのかな』

男「それは永遠に解らない」

トキ「ところで、あなたは一体誰なのだ?」

レイ「そうだ。何時の間にか当然の様に俺達の中に居るが」

ケンシロウ「ジャギが会ったという“ある男”と言うのはまさか…」

男「それは知らなくても良い事だよ」

−終わり−




34: 2016/07/07(木) 00:09:47 ID:MULTe6Eo

−おまけ−

ハブ「アミバ様。デク狩り隊のハブ、ただ今戻りましてございます」

アミバ「うむ。その顔は良いデクでも見付かったのか?」

ハブ「はい。今度は今までに無くお気に召すかと思います。おい、入れ!」

ズイッ

アミバ「ほう…これは素晴らしい!今まで見た事も無い逸材では…あ!?」

ジャギ「よお」

アミバ「何故お前が此処に!…ん、ヘルメットはどうした?」

ジャギ「ああ、もうツラを隠す必要が無くなったんでな。脱いだり被ったりすんのも面倒だから脱いだのよ」

アミバ「そうか。しかし、お前何だか様子が変だな。あの憎悪にまみれた重たい空気は何処行った?」




35: 2016/07/07(木) 00:20:39 ID:MULTe6Eo

ジャギ「それは貴様も同じじゃねぇか。女の腐った様なネチネチした空気は何処行ったのよ」

アミバ「黙れ!ガキみたいにキラキラして目で言われたくないわ!」

ジャギ「そういう貴様も生き生きしてるぞ。暴力より治療の方が性に合ってんだろうな」

アミバ「ところで何の用だ。デク狩りと知ってわざと捕まったんだろぉ?」

ジャギ「ああ…。それなんだがな。お前、このツラを元に戻せるような新秘孔とかはねぇか?矯正具を外せればもっと快適になると思うのよ」

アミバ「さて…どうしたものか」クイッ

ジャギ「やっぱ流石に無理か。トキに頼んでみるか」

アミバ「ん〜治せるぞ。歪んだ骨格を矯正する秘孔なら既にデクを使って究明してある!」

ジャギ「えっ、マジかよ!?」

−ホントに終わり−




36: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/07(木) 00:31:24 ID:q2P.qsWE

むしろあれだけ骨格いじれる北斗でジャギの顔を直せないことがおかしいよな




38: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/07/07(木) 01:08:18 ID:a6vpyyo6

おつ
本当はみんな仲良さそうだよな





・SS深夜VIPに投稿されたスレッドの紹介でした
 アミバ「その足を治す秘穴はこれだ!」ズボッ
管理人 のオススメSS(2015/07/04追加)
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