転載元:勇者「女神から能力を授かった」


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勇者「女神から能力を授かった」【前編】【中編】【後編】


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男の娘「残念実はおと――」男「嘘だ!」
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663: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/10/31(土) 23:52:30 ID:i8Yti4xk

魔国。魔王城。

側近「……」

戦狼「どちらが勝つか」

側近「魔王様が負けるわけがありません。今や魔王様は歴代で最強です」

戦狼「『破滅の欠片』か。本来は部分的に使うことが不可能なはずの破滅の力を随意に使えるからな」

側近「ええ、魔王様は己の力でお掴みになった覇道をもはや盤石のものになさっている」

戦狼「その魔王様を倒せる唯一の可能性とも言える勇者が死ねば、我らの勝利だ」

側近「…ふくく、そうなれば、我々の野望は殆んど達成されたようなものです」

戦狼「赤騎士――先代勇者が遺したものが、魔王様の覇道を完成させる。何とも皮肉だ」

側近「これも魔王様の御運命なのでしょう」

戦狼「御本人がお耳にすれば、お怒りになるぞ。あの御方は御宿命をお乗り越えなさるようお努めなさっているのだからな」

側近「…そうですね。しかし、御魂は魔王様でも肉体はか弱い人間であり勇者の姉…万一がないとも言え……」

魔王「ただいま…」

側近「…ふくく、言えましたね」




664: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/10/31(土) 23:53:33 ID:i8Yti4xk


戦狼「ついに勇者が死んだか…」

側近「ふくく、魔王様の時代の始まりですね」

魔王「あの子は死んでないわよ」

側近「…はい?」

魔王「瀕死にまでは追い込んだのよ。呪われし装備は『盾』と『剣』以外は全て砕き、剣はこの通り私が奪った」ひょいっ

パシッ

戦狼「中々の一振りですな。……それで、勇者は?」

魔王「先代勇者に邪魔をされてね。止めを差す前に逃げられたわ。あ、その剣あげるわ」

側近「……くっ、赤騎士め」

魔王「それに、この体も思うように動かなくてね。ほら、やっぱり大切な弟だから」

戦狼「…はあ」

魔王「ああ、魔物は樹から産まれてくるから家族ってものがよく分からないのかな。家族は良いものよ」

戦狼「……」

側近「……」




665: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/10/31(土) 23:55:30 ID:i8Yti4xk

魔王「とにかく、これくらい心配の種がないと逆に心配じゃない。だからこれでいいの」

側近「……」

戦狼「何はともあれ、ご無事なのが何よりです」

魔王「…それが、そうでもないのよね」

シュウウウゥゥ……

側近「お、御身体が……!?」

魔王「因果を持つとは言っても、か弱い人間の肉体では莫大な破滅の力を扱いきれないみたい。今すぐ朽ちるような心配はないけど、もうこの体で破滅の力は使えないわ」

戦狼「そんな…」




666: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/10/31(土) 23:56:28 ID:i8Yti4xk


魔王「狂爺は?」

側近「今も研究室に籠りきりです」

魔王「完全な体はいつできるの?」

側近「長年の問題だった因果が、その体でかなり解消されたようなので、もう少しかと」

魔王「そう…早く造ってね。私はもう長くないから」

側近「……」

魔王「私は休んでいるわ」



魔王「…ふふ、あの子、成長したのね。この喜びは『魔王』ではなくて、私のもの…それは間違いないわ」

魔王「――最後に会えて良かった」




667: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/10/31(土) 23:57:22 ID:i8Yti4xk


北国・剣の山

エルフ「そういえば、この辺りに恩人がいるんだ」

青魔「以前に助けていただいた魔物ですわね?」

エルフ「ああ。この近くに小屋があって、しばらく勇者と一緒に世話になった」

剣士「それは挨拶に行かなければいけないわね。将来の妻として」

天使「はい?」

青魔「あら、それは聞き捨てなしませんわね。それは私ですわ」

剣士「勇者はアタシを選ぶわよ」

青魔「大した自信ですわね」

剣士「他の選択肢を排除すればいい話だもの」にこっ

鬼娘「ひいっ!?」

エルフ「二人ともやめろって」

天使「そうですよ」




668: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/10/31(土) 23:58:43 ID:i8Yti4xk


青魔「…いいえ。この際ですからはっきりさせましょう。貴女方は勇者さまを慕っているのかしら?」

剣士「愛してるわよ。殺したいくらいにね」

天使「そんなこと、絶対にさせませんよ」

剣士「…もうしないわよ、多分。それくらい愛してるってこと」

エルフ「歪んでるな…」

天使「……私だって、勇者さんをお慕いしてます。勇者さんは生命の恩人ですから」

青魔「生命の恩人だから好きというのは男女の愛とは違いますわ。私は異性として勇者さまをお慕いしております」

剣士「当然でしょ」

天使「……私もです」

エルフ「恥ずかしい奴らだな…」




669: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/10/31(土) 23:59:44 ID:i8Yti4xk

剣士「アナタは?」

エルフ「お、おれは別に!」

青魔「私たちは二人とも勇者さまに想いを告げていますわ」

剣士・天使「!」

エルフ「い、言うなよぉ…!」かあっ

少女「おやおや…」

鬼娘「ほえー」

エルフ「お、お前たちはどうなんだよっ」

鬼娘「自分はご主人のこと大好きッスよ?」

天使「…あなたは何か違う気がします」

鬼娘「んー、そうッスかね? ご主人の子種ほしいッスよ?」

少女「げほっ…! 急に何を言うんだ君は」

鬼娘「そういう種族ッス」




670: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/01(日) 00:00:47 ID:REGJwmpw


少女「魔物は本来、混沌の樹から産まれるから生殖本能や機能はないと思っていたけど…」

鬼娘「わりと多様ッスよ。特に鬼はニンゲンと変わらないとこも多いッス」

青魔「鬼娘…貴女と敵対するとは思いもしませんだしたわ」

鬼娘「ふぇ? 自分は別にご主人を愛したいだけで愛されなくてもいいッス。自分が愛したいだけッス」

少女「ヒ、ヒロイン…」

天使「で、ですが愛し愛されることが一番の幸せですよ」

鬼娘「んー、自分にとってはご主人が幸せであることと、ご主人と自分の子どもを育てることが一番の幸せッス」

剣士「そんなことにはさせないわよ。…どんなことをしてでも」

少女「いちいち怖いね…」

エルフ「浮気は許さない」

少女「現状、これだけ想いを寄せられていると、難しいんじゃないかい?」ハハハ…

青魔「あとは、貴女だけですわ。生命の審判さま」

少女「さあ、どうだろうね。サトリなら心でも読んでごらんよ」

青魔「…くっ、上手に隠蔽なさりますわね」

少女「無駄に長生きしてないさ」




671: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/01(日) 00:01:41 ID:REGJwmpw

剣士「それでどうなの?」ずいっ

天使「どうなんですか?」ずいっ

鬼娘「どうなんスか?」

エルフ「……」じーっ

少女「いや、まあ僕は勇者くんとそんなに深い関係じゃないしね」

青魔「ですが、この前は、動揺していましたわね」

少女「…まあ、脈アリかナシかといえばアリってところだよ。君たちに混じってあーだこーだ言うほどではないってことさ」

天使「好意があるのに、すごすごと諦めるんですか!?」

少女「いや、だから…」

エルフ「…これ以上は勇者がいないと話が進まないだろ」

青魔「…そうですわね」

鬼娘「ご主人、どこにいるッスかね?」

剣士「世界中を虱潰しに探すだけよ。…地の果てまでもね」

少女「ヤンデレだね…」




672: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/01(日) 00:02:53 ID:REGJwmpw





天使「ここが、その小屋ですか?」

エルフ「ああ」

少女「誰もいないみたいだね」

剣士「相当、留守にしてるわね。換気してないから空気がこもってるわ」

エルフ「…礼を言いたかったが、いないならしょうがないな」

青魔「それでは、海の国に向かいましょう」




673: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/01(日) 00:03:57 ID:REGJwmpw

海の国・近海

青魔「もうすぐですわね」

鬼娘「風が気持ちいいッスね! エルフさんすごいッス!」

竜?「グルルル…」ドヤッ

天使「……」

少女「おや、顔色が悪いね?」

天使「ちょっと、気持ち悪くて…」

青魔「酔ってしまわれたようですわね」

剣士「大丈夫?」

天使「ダメかもしれません……うぷっ」

鬼娘「あっ」


竜?「ギャアアアア!! 背中デ吐クナアアァァ!」




674: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/01(日) 00:05:09 ID:REGJwmpw


海の国・入口。

鬼娘「心配してたよりもあっさり着いたッスね」

少女「そうだね」

エルフ「…ひどい目にあった」しくしく…

天使「す、すいません…うっ」

青魔「あらあら」さすさすっ

剣士「こんな小さい島が海の国なの?」

青魔「ここは数ある入り口の一つですわ。この下に海の国はありますの」

エルフ「そういうこと」

エルフは魔法の合言葉を唱えた!

地鳴りと共に小さな穴が開いた!

天使「これが…入り口ですか?」

エルフ「ああ。よっと」ぴょん

エルフは穴に飛び込んだ!




675: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/01(日) 00:09:29 ID:REGJwmpw

鬼娘「自分も行ってみるッス!」たっ

剣士「っと」ひょいっ

少女「みんな躊躇いなく行くね…それじゃあ次は僕が行くよ」

青魔「それならお先にどうぞ」すたすた…

つるんっ

青魔「きゃっ!?」

青魔導師は足を滑らせて仰向けに転びそうになる!

少女「うわ!?」どんっ

青魔導師は後ろから生命の審判にぶつかった!

少女「にゃ、にゃあああぁぁぁぁぁぁ……!」

生命の審判は真っ逆さまに落ちていった!

青魔「あらあら…」

天使「…だ、大丈夫でしょうか?」

青魔「問題ないですわよ…おそらくですけれど…」




676: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/01(日) 00:11:13 ID:REGJwmpw

海の国。


剣士「不思議ね。大きな泡の中に国があるなんて」

天使「青く透き通った水や、色彩豊かな海草が美しいですね」

鬼娘「ほえー、海の中なのに明るいッス」

青魔「海竜王さまのおかげですわ」

少女「へー…」げんなりっ

エルフ「海竜王さまは自室にいられるそうだ」

人魚「やっほー、ひっさしぶり!」

エルフ「人魚か」

剣士「お伽話や絵本でしか見たことないけど…実在したのね」

人魚「知ってるー? 最近、人間が漂流してきたらしいよん」

青魔「そこまで珍しいことじゃありませんわよね?」

人魚「まあ、難破した漁師が流れ着くのはねー。でも今回は漁師じゃないのよ! なんと勇者だって!」

六人「!!」




677: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/01(日) 00:16:22 ID:REGJwmpw

剣士「どこにいるの! ねえ、どこ!? 死にたくなければ、はやく答えなさい!!」ガシッ

人魚「ひっ…!?」

天使「お、落ち着いてください! 殺すのは勇者さまを見つけてからでも間に合います!」

人魚「ふぇっ!?」

少女「君も落ち着きなよ」

青魔「どこにいるんですの!?」

人魚「あ、青ちゃん、こ、怖いよ」

剣士「無駄口叩かないで早く言いなさい」イライラ

人魚「か、海竜王さまのお部屋に行けば分かるんじゃないの?」

エルフ「…っ」ダッ

鬼娘「はやっ!?」

少女「…彼はほんと愛されてるね。僕も安心したけどさ」




678: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/01(日) 00:18:22 ID:REGJwmpw

海の国・海竜王の間。

剣士「ここね!」

エルフ「ああ!」

バンッ

扉が勢いよく開かれた!


勇者「うおっ!?」


天使「勇者さ……」

勇者「て、天使さん…」

剣士「……」

勇者「げっ、先輩…!?」

エルフ「……」

青魔「……」

少女「……」

鬼娘「……」




679: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/01(日) 00:19:24 ID:REGJwmpw

剣士「……言いたいことは山ほどあるわ。怒りたいことも謝りたいことも」

勇者「……」

剣士「……でもね…先に言うことがあるわ」

剣士「――なんで女と同じベッドで眠ってるのよ!!」

海竜王「うるさいのう…」

青魔「か、海竜王さま…これは…」ぷるぷる…

ダークエルフ「説明していたたげますよね…?」ズズ…

鬼娘「わっ!? 黒くなってるッス!?」

天使「…………」ぶつぶつ…

天使は『全体即死魔法』を唱えている!

勇者「と、取り敢えず、落ち着いてくれ!」




680: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/01(日) 00:24:15 ID:REGJwmpw

海竜王「ふふ、勇者、昨日は激しかったな。妾も年甲斐もなく溺れてしまったぞ」

勇者「いや、それはアンタが…!」

少女「……誰でもいいんだね」ボソッ

鬼娘「ご主人、英雄色を好むッスね!」

剣士「取り敢えず、一回男根斬り落としましょ? ねえ、そうしましょ?」スラッ

ダークエルフ「……賛成ね」

勇者「ちょっ…」

青魔「……はあ。皆さん、落ち着きましょうか」

剣士「斬り落としてからね」

勇者「ひいっ…!」

青魔「貴女は少し性急過ぎますわ。事情を聞いてからでも良いのではなくて?」

剣士「……分かったわよ」




681: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/01(日) 00:26:51 ID:REGJwmpw





少女「つまり、海竜王は、勇者くんを逆レイプしたけれど、それは勇者くんの傷ついた体を癒すためだと?」

海竜王「うむ。妾の好みだったから欲情したのが大部分であるが」

剣士「…遺言はあるかしら?」

海竜王「美味であった。ご馳走さま」

剣士「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す」ギリギリッ

鬼娘「簡単に剣を振っちゃ危ないッス!」ガシッ

エルフ「落ち着け! こんなんでも偉大な存在だから! こんなんでも!」ググ…

青魔「そ、そうですわ! こんなんでも!」ググ…

海竜王「そんな、ひどい…」

天使「……ふふふ、あはは」

少女(天使くんも相当キテるみたいだけど…)




682: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/01(日) 00:27:53 ID:REGJwmpw


剣士「あんたも簡単に犯されてるんじゃないわよ!」

勇者「ご、ごめんなさい?」

剣士「もう許せないわ。アナタ、ここでアタシとしなさい」

勇者「えっ」

剣士「もうこれ以上アナタが寝取られるのはイヤなの。ここで、アナタが誰のものかハッキリさせましょう?」

勇者「いや、ちょっと」

剣士「大丈夫よ、痛くしないから。先っぽだけだから」

勇者「それ、女の台詞じゃないから!」

海竜王「嫌がる者に強要するのは褒められたものではないの」

勇者「お前が言うなあ!」




683: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/01(日) 00:31:44 ID:REGJwmpw

勇者は魔国での経緯を話した!(あと服を着た)

剣士「お姉さんが…」

鬼娘「ヒドいッス…」

エルフ「魔物め。どこまでもコケにして…」

勇者「俺は、魔王を倒せなかったし、姉ちゃんを救えなかった」

天使「勇者さん…」

青魔「あまり自分を責めないでくださいませ」

勇者「…ああ、ありがとう」

少女「……しかし、完全な肉体か。早く手を打った方がいいね」

勇者「ああ。……だが、女神の力を使い過ぎたせいか、力が使えなくなってしまったんだ」

天使「何ですって!?」

剣士「あんな力ならなくてもいいじゃない」

勇者「いや、魔王に止めを刺せるのは勇者だけだ。姉ちゃんは…魔王は強い。勝つためには最低でも女神の力が必要なんだ」

海竜王「そうだの。今のままでは魔王を倒すことはできん」

剣士「…はあ、上手くいかないことばかりね」




684: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/01(日) 00:36:58 ID:REGJwmpw






少女「ここは良いところだね。夜でも光る魚たちでとても幻想的だ」

海竜王「そうだろう。…他の者たちは?」

少女「勇者くんとイチャイチしてるさ」

海竜王「そうか」

少女「…『破滅の欠片』は?」

海竜王「創造の女神の力宿る聖域に安置した。もう彼の女神と妾以外に手にすることはできん」

少女「……」

海竜王「妾を疑うたか? 心配は要らぬ、妾は生命の守護者ぞ」

少女「…そうだね。性分だから許してほしい」

海竜王「気にするでない。…しかしこれは、妾の領分を越えているが…そうも言ってられんようだの」

少女「うん。今回の魔王はどうもおかしい。世界の理を壊そうとしている」

海竜王「…生命の審判よ。砂上の楼閣なき今、器を持たぬ魂はどうなっている?」




686: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/01(日) 00:40:13 ID:REGJwmpw


少女「…どうしてそのことを?」

海竜王「妾は千里眼を備えておる。妾自身はここから動けぬがの」

少女「なるほどね……窮策だけれど僕の中で一時的に停留しているよ」

海竜王「…主は大丈夫か?」

少女「まあ、これが僕の本分だからね。多少無理してでも責任は果たさなければいけない」

海竜王「いじらしいの」

少女「どうも。……それで、勇者くんの力はいつ回復するんだい?」

海竜王「女神の力は以前健在だ。ただし勇者という出力装置に限界が来ていた」

少女「女神のエログッズの力かい」

海竜王「たわけ。そんなもの一側面に過ぎん。創造の女神の性の力であるぞ」

少女「…創造と性衝動は切ってもきれない、ということかい? 女神の本質的な力だと?」

海竜王「うむ。そんな力をそのまま人間に授けたら必ずや深刻な事態になる」

少女「つまりは女神がわざと加工したと?」

海竜王「うむ。いやしかし元々は本当に自分が愉しむためだったのかもしれんの」




687: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/01(日) 00:41:45 ID:REGJwmpw

少女「…僕は女神に会ったことはないのだけれど、そんなに適当なのかい?」

海竜王「妾たちの創造主だぞ?」

少女「う…何という説得力」

海竜王「まあ、しかし女神が間違って渡したというのは、どうにも白々しい」

少女「何か企んでいるのかな?」

海竜王「そうかも知れんの」

少女「それじゃあ天使くんも共謀かい? とてもそうは見えないけれど」

海竜王「あの天使はまだまだ新参なのだろう」

少女「そうだろうね。以前話したことがあるけれど、一千年前の人魔大戦以前のことについてはあまり詳しくないようだ」

海竜王「お主は、どれくらいの時から存在しておるか?」

少女「…さあ? 少なくとも僕の記憶では、破滅の神が現れたことは一度もないよ」

海竜王「ふむ。草創期以前を知らぬか」

少女「そうだね。僕はいつだって勇者が勝つ物語しか知らない」

海竜王「それより以前は、滅びの神となった魔王が幾度も世界を滅ぼしていたんだがの」




688: >>685迷っとる 2015/11/01(日) 00:43:12 ID:REGJwmpw

少女「…へえ。それじゃあ滅びの神を知っているのかい」

海竜王「…いや。妾の千里眼では知覚できなかった。使命のため、直接見ることも適わぬ」

少女「それじゃあ、滅びの神を見た者はまだいないと?」

海竜王「見た者は滅びた、が正しいの」

少女「……」

海竜王「話を戻そうかの。勇者の力がいつ戻るか。ぶっちゃけ分からん」

少女「うーん…最近は足踏みしてばかりだね」

海竜王「お主らはの。しかし勇者はかなり無茶を繰り返しておる。それに仮初めの器とはいえ、一度は魔王とも闘っておる」

少女「そうなんだろうけど…」

海竜王「…思うように行かぬのは詰めの一歩手前だからだ。焦っては大局が覆るぞ」

少女「…年の功だね」

海竜王「おいコラ」




689: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/01(日) 00:44:22 ID:REGJwmpw





夜。

盾「…もっと早く解放しろ」

勇者「悪かった。色々と立て込んでて」

盾「おのれ…あの年増め。我を拘束するなぞ無礼な奴め」

勇者「…一応、偉大な存在らしいぞ」

盾「無理やり己を犯した者を庇うとは、殊勝だな、勇者」

勇者「いや、庇ってないし…もう言わないでくれ…」しくしく…

盾「女々しいな。男ならば女を抱けば喜ぶのではないのか」

勇者「俺もそうだと思ってたけど、抵抗もできないまま、無理やりやられるのは、普通に怖かった…」

盾「でも、致したのだろう? つまり望んでたということだろう?」

勇者「…俺、男なのに…お尻は…指を入れるところじゃないのに…」しくしく…

盾「……う、うむ」




690: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/01(日) 00:46:20 ID:REGJwmpw

盾「しかし、お主、意外と女に好かれとるのだな。曲がりなりにも勇者ということか」

勇者「…あー」

盾「しかし、我との契約を忘れてはおるまいな」

勇者「…分かってるよ。魔王を倒したら…だろ」

盾「これは呪いでもある。必ずや執行される」

勇者「…今は魔王を倒すことだけを考えさせてくれ。魔王だけは必ず倒す」

盾「魔王は強かったな」

勇者「ああ…。姉ちゃんの時でさえ、一撃も与えられなかった。赤騎士が、先代勇者が助けてくれなければ止めを打たれていた」

盾「突然出てきた人の形をした光か」

勇者「もし魔王が完全な体を手に入れたらもっと強い。きっと手に負えなくなる」

盾「…お主が死んだ時は魂を貰うぞ」

勇者「勝つ。先代勇者、姉ちゃん、みんなのために。…世界のため、人類のため、は俺には向いてないみたいだ」

盾「くっくっ、目的は何であれ、お主に出来ることは、その身体で出来ることだ」

勇者「ああ、その通りだ。俺は今度こそ魔王を倒す」




691: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/01(日) 00:48:46 ID:REGJwmpw


盾「だが、勇者としての力を失ってるんだろう?」

勇者「…そうなんだよなあ」

盾「力が戻らぬうちは魔王を倒すなぞ夢のまた夢だぞ」

勇者「…分かってるさ。明日の朝起きたら、戻ってればいいのにな」

勇者「……言っても仕方ない。寝るか」




692: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/01(日) 00:50:00 ID:REGJwmpw

――――うしゃ…。勇者よ…。私の声が聞こえますか。

女神「私です…創造の女神です…」

女神「勇者よ。魔王はかつてないほど強大な力を手に入れてしまいました」

女神「しかし、あなたの肉体は今、魔王を倒すための力を出し切れません…」

女神「…かつて私は7日間で世界を創りました」

女神「そして私があなたに授けた力はおよそ私が持つ全ての7分の1」

女神「数字には大いなる力があり、その力は重なるほど力を補強します」

女神「私の力は創造の力。創造とは即ち今を経て未来への繋がること…」

女神「…つまりあなたたち人にとっては子孫を残すということ」

女神「勇者よ…7人の女性と性交するのです。さすればあなたは力を再び行使できるようになり、また更なる力をも使えるでしょう」

女神「ただし、誰にもこの託宣を告げてはなりません。その場合、私の力は戻らず、この世界は破滅へと向かうでしょう」

女神「勇者よ……破滅の神は必ず倒さねばなりません…そう…必ず……」




693: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/01(日) 00:52:40 ID:REGJwmpw





勇者「……酷い夢を見た」

盾「ずいぶんうなされていたぞ」

勇者「……ふざけんなあぁ! マジでふざけんなああああぁぁぁぁぁ!!!!」

勇者「なんなの!? ねえ、なんなの!? 久しぶりに夢に登場したと思ったらバカにしてんの!? おい!?」

盾「……何の話だ?」

勇者「がああああぁぁぁぁぁ!!」

盾「…付き合ってられん」

血塗られた盾は窓から部屋の外へと出て行った!

勇者「はあ…くそっ!」

勇者「何を真面目な顔でとんでもないこと言ってんだあの女神は!」

勇者「うがああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」




699: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/04(水) 00:44:42 ID:/P1b3eTs

勇者(世界を救う――それはつまり彼女たちを救うことでもあるから、最悪を逃れるためには必要だ)

勇者(そのためには女神の力を取り戻すことが必要不可欠だ)

勇者(…そのためには、7人の女性と交わる必要がある。ほんと酷い話だな)

勇者(もしも、俺が7人としなければ、世界は崩壊。みんな死んでしまうのは間違いない)

勇者(しかし、力を取り戻すためには、不誠実にならざるを得ない。彼女たち以外の女性と行為に及ぶにせよ)

勇者(…それも今の状況じゃ難しいかもしれない)

勇者(かりに彼女たちと事に及び、その後はどうする? 俺は盾に残りの生命を明け渡す契約を交わしている)

勇者(俺は責任を取れない。彼女たちにどこまでも不誠実にならざるを得ない)

勇者(想いを寄せてもらっているが、どうしようもないんだ)

勇者(…いっそ嫌われてしまうようにするか?)




701: >>695読んでて何回か泣いちまったよ 2015/11/04(水) 00:46:40 ID:/P1b3eTs

勇者(その場合、女神の力はどうやって取り戻す?)

勇者(俺は海竜王の助け無くしてここから出られない。そして海竜王に事情を話すこともできない)

勇者(それじゃあ、この海の国の中で相手を探すか? そこまで性行為を重要視していない種族がいる可能性もある)

勇者(しかし、下手をすると、もし成功したとして、その相手が先輩の手で殺されてもおかしくない)

勇者(とことん嫌われてから、他の女性に頼む)

勇者(…時間がかかり過ぎる可能性が大きいな。魔王が強くなるのをうかうか待つわけにもいかない。こんなことで無駄な被害を生み出すのはダメだ)

勇者(最善の道は何だ?)


勇者「……ああぁぁ! 分かんねえぇ!」ぐしゃぐしゃっ


少女「やれやれ、騒がしいね」ガチャッ

勇者「!」




702: 連投すまぬ 2015/11/04(水) 00:47:50 ID:/P1b3eTs

少女「どうかしたのかい?」

勇者「い、いや。ちょっと悪い夢を見て…」

少女「そういうことか。…調子はどうだい?」

勇者「…能力はまだ戻ってない」

少女「いや、君の体調だよ」

勇者「…体調自体はすこぶる快調だ。このままここにいるのが申し訳ないくらい」

少女「やれやれ、勇者だからってそう無茶しなくてもいいんだよ。悪夢も見ているみたいだし」

勇者「だが、じっとしてるわけにもいかないだろ。こうしている間も魔王はもっと強くなるかもしれない」

少女「…君は呆れるくらい真面目だね」

勇者「…ほっとけ」

少女「ダメだね。そんなに真面目だと潰れてしまう。危なっかしくて目が離せない」なでなで

勇者「…あまり子ども扱いするなよ」




703: >>697>>698前にそんなssがあったな 2015/11/04(水) 00:49:27 ID:/P1b3eTs


少女「気に入らないかい?」

勇者「あんまり…。子どもだからな」

少女「ふふ、可愛いいやつだよ、君は」

勇者「ほっとけ」

少女「真面目な話、あまり思い詰めても仕方ないよ」ぽふっ

勇者「…ああ」すっ…

少女「もちろん、君の気持ちは分かるけどさ」すすっ

勇者「…なんで距離を詰めるんだ?」

少女「君が距離を空けるからさ」

勇者「…近い」

少女「いいじゃないか」

勇者「……」

少女「それとも君は僕が嫌いなのかい?」

勇者「そ、そんなことはないけど」




704: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/04(水) 00:50:39 ID:/P1b3eTs


少女「ふふ、だよね。無理やり襲ってきたくらいだもんね」

勇者「うぅっ…」

少女「僕の体を無理やり触って…擦り付けて…」くすっ

勇者「それは…本当に悪かった。償いきれないくらい悪いことをした」

少女「…きもちよかった?」ぴとっ

勇者「へっ?」

少女「僕の手で包まれて、しこしこされるのはきもちよかったかい?」ぼそぼそっ

勇者「あ、うっ…」カアッ

少女「無理やり唇をむさぼって…舌を絡めて…ねえ、どうなの?」ぼそぼそっ

勇者「……き、きもちよかった」

少女「……ふふ」

勇者(…や、やば。心臓の鼓動が速すぎて苦しい。頭に血が回らない…)

勇者(ダメだ、落ち着け、彼女を傷付けるようなことをするな…師範の裸を想像しろ…)フゥ…




705: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/04(水) 00:52:25 ID:/P1b3eTs


少女「……ねえ…またしたい?」

勇者「……っ」ゴクッ

少女「あれ以上のことをさ…」

勇者「お、おれ…は…」フゥ…フゥ…

少女「…僕はちょっと興味あるかな」ぼそっ

勇者「……」プチッ

ぐいっ

少女「わっ…」どさっ

勇者「ふぅ…ふぅ…」がばっ

少女「んっ、ちゅ…んっ…んっ…」

少女「ぷはっ…ふふ、キスって気持ちいいね」

勇者「お、俺…」

少女「シよっか?」

勇者「……!」コクコク




706: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/04(水) 00:54:02 ID:/P1b3eTs


少女「ふふ、必死になって…可愛いね」

少女「…いいよ。ただし…」

勇者「な、なんだ?」ハァハァ

少女「…僕のことをずっと愛してくれる? 他の女の子に言い寄られても」

勇者「あ、えと……」

少女「……」

勇者「…………」

少女「……そう」

勇者「あ、違くて! その…ここで簡単に誓っても嘘だと思われるだろ」

少女「…それもそうだね」

勇者「俺…お前の底知れない雰囲気とか、落ち着いた素振りとか凄く素敵だと思う。それに、とても女の子っぽいところもあって…魅力的だよ」

少女「…っ。恥ずかしからやめてよ…」

勇者「まだ短い付き合いだけどさ…お前のことどこまでも好きになれる気がする…」

少女「…それはありがとう。…それなら、こういうことは本当はもっと後にするべきなんだろうけど…」

勇者「…そうだよな。ご、ごめんな」すっ…




707: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/04(水) 00:57:02 ID:/P1b3eTs


ぎゅっ

少女「…いいよ。君は責任感の強い男だと思うし……僕も君と同じだよ」

勇者「……ありがとう」ギュッ



勇者「……こ、ここだよな?」ニュルッ

少女「っ…んっ、そう…っ。いっきに、たのむよ…」

勇者「あ、ああ…」

ニュルルルッ

少女「……っぅぅ!」

勇者「うぁっ…き、きつ…!」

少女「っうぅ、ふぅ…ふー…」




708: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/04(水) 00:57:53 ID:/P1b3eTs


勇者「だ、大丈夫か?」

少女「ん、うん……いや、ちょ、ちょっとまって…」

勇者「あ、ああ。で、でも…やば……っ!」ドクッ

少女「えっ?」

勇者「ご、ごめん…俺…」

少女「……ふふ、いいよ。気持ちよかった?」なでなで

勇者「き、きもちよすぎて…」

少女「よかった。……ねえ、ちょっとこのままでいよう?」


少女「…また大きくなってきたね?」

勇者「あ、あの今度こそ…」

少女「うん…僕もだいぶ痛みが薄らいできたから」

勇者「う、動くぞ」




709: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/04(水) 00:58:37 ID:/P1b3eTs


ぐっ

少女「んっ…」

ぎしっ…ぎしっ…

勇者「あ、あんまり保たないかも」

少女「んっ、あせらずにゆっくりしようよ」

勇者「あ、ああ。痛みは?」

少女「大丈夫そう。心配しなくていいよ」

勇者「よかった…」ぎゅっ

少女「……」ちゅっ

勇者「むっ…」

少女「ん…ちゅ…」

ずちゅ…ぬちゅ……




710: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/04(水) 00:59:10 ID:/P1b3eTs


少女「んんっ…ちゅ…れろっ…」

勇者(…密着して繋がるの、気持ちいいな。もっと…)グイッグイッ

少女「んあっ……んっ…」

ぎし…ぎし……っ

勇者「…また、でそっ…!」

少女「ん、いいよ。イッて、ねっ、いっぱい出して」ぼそっ

勇者「うあっ……!」どくどく…

少女「んっ、すご…これも気持ちいい…」




711: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/04(水) 00:59:51 ID:/P1b3eTs


少女「さてと、これでも後片付けは完璧かな」

勇者(やってしまった。無責任なことをしてしまった)

勇者(俺は、魔王を倒したら、彼女とは一緒にいられないのに…)

勇者「なあ…」

少女「こういうのは、バレると面倒だし、内緒にしようか。まあ、青魔導師には無理だとしてもね」

勇者「あ、ああ…」

少女「……僕はとても寛容だからね」

勇者「え?」

少女「君が他の女の子と情事に及んでもある程度は知らん振りするよ」

勇者「……」

少女「ふふ、勇者くん」ぎゅっ

勇者「おっ…」

少女「好きだよ」ぼそっ

勇者「あ…お、俺も…」




712: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/04(水) 01:00:29 ID:/P1b3eTs

少女「君の一番になってみせるからね」ちゅっ

勇者「っ!」

少女「ふふ、覚悟してなよ」にこっ

がちゃっ

少女「それじゃあ、また後で」クスッ…

ばたんっ


勇者「……やばい、溺れちまいそう」




713: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/04(水) 01:02:52 ID:/P1b3eTs





鬼娘「本当に不思議ッス! さっきはどうしてもご主人の部屋にたどり着かなかったッス!」

剣士「斬っても、すぐに修復が始まってどうしようもなかったわ」

少女「へえ…不思議なこともあるね」しれっ

海竜王「ここの防衛装置だ」

エルフ「前は無かっただろ」

青魔「あら、ありましたわよ」

エルフ「それはお前が同じところをぐるぐる回ってただけだろ」

天使「それは…」

剣士「本当に抜けてるわね」

青魔「うう…」

海竜王「血は見たくないのでな」チラッ

天使「…?」

少女「……やれやれ」ボソッ




714: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/04(水) 01:04:05 ID:/P1b3eTs

勇者(ああ、気を回してくれたみたいだな……ということは見られてたのか……)

青魔「…勇者さま?」

勇者「な、なんだ?」

青魔「…………いえ、何でもありませんわ」

エルフ「……? 何かあったか?」

青魔「相変わらず勇者さまは素敵で格好いいと思いまして」

勇者「お、おう…ありがとう…」

エルフ「何言ってるんだ、お前。目が腐ってるんじゃないか?」

天使「それは聞き捨てなりませんね!」ばんっ

剣士「アタシの勇者に色目を使い、侮辱するなんて許さないわよ!」チャキッ

鬼娘「天使さん…最近おかしいッス! 剣士さんもいつも通りおかしいッス!」

少女「無闇に干渉すると巻き添えを食らうよ」

海竜王「愉快な輩だの」

勇者「はは…勘弁してくれ…」キリキリ




715: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/04(水) 01:09:24 ID:/P1b3eTs





勇者「…モテるのは、嬉しいけど、申し訳ない気持ちになってくるな…」

勇者「…あー、海の青が綺麗だな」

青魔「勇者さま」

勇者「…うおっ、青魔導師」

青魔「…何がありましたの?」

勇者「えっ?」

青魔「貴方さまの心がまったく見えなくなってしまいましたわ」

勇者「えっ」

勇者(…女神によるものか?)

勇者「そ、それは…」

青魔「……」

勇者「…ごめん。今は言えない」

青魔「そう、ですの」




716: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/04(水) 01:11:14 ID:/P1b3eTs

勇者「ごめんな…」

青魔「いいえ。貴方さま勇者ですもの。私に言えないこともありますでしょう」じっ…

勇者(…相変わらず、すべてを見透かしそうな青い瞳だよな)

青魔「…愛しい人の心が見えないとこんなにも不安になりますのね」

勇者「……」

青魔「他の人々はこのような不安を感じながら人を愛するのですね。なんて怖くて…なんて素敵なんでしょう」にこっ

勇者「そう思えるのは、きっと君が素敵だからだよ」

青魔「……うふふ、恥ずかしい台詞ですわね」

勇者「…そうだな」

ぎゅっ

青魔「嬉しいですわ」

勇者「…それはよかった」ぎゅっ

青魔「ん……うふふ、本当の勇者さまにしてもらったのは初めてですわね」




717: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/04(水) 01:14:31 ID:/P1b3eTs

勇者「…ごめんな。俺は君にひどいことばかりしてる」

青魔「そんなことありませんわ」

勇者「……」

青魔「……もしも、そう思うのならば、貴方さま自身のご意志で、私を抱いてくださいませ」

勇者「……俺は」

青魔「……」ブルブル…

勇者(…震えてる。返事を聞くのが怖いのか)

勇者(…変な同情心や、女神の力のためだとか、そういうことで彼女の気持ちには応えたくない)

勇者(俺は…)


勇者「青魔導師。俺は君が欲しい」

青魔「……」

勇者「君が求めたからじゃない。俺が君を欲しがってるんだ」




718: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/04(水) 01:15:48 ID:/P1b3eTs

勇者「…ただ、俺は不誠実だ。本当に不誠実だ。俺は、自分の意思で生命の審判を抱いた。そして彼女のことも愛している。そして、きっと責任を取れない」

青魔「……」

勇者「…俺はこんな最低な告白しかできない最低の男なんだ。殺されても文句は…」

ぴとっ

勇者「……」

青魔「私は、貴方さまを愛しておりますわ。貴方さまがどれだけ不誠実にならざるを得ないとしても、私は誠心誠意を以って貴方さまを愛しますわ」

勇者「っ…ありがとう」ぼろっ…

青魔「お泣きにならないで、私の愛しい勇者さま」

勇者(本当に君は、どこまでも優しい…)


この後めちゃくちゃセックスした。




722: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/16(月) 09:22:20 ID:BFas1OC2

勇者(…青魔導師、ほんとに優しいよな。甘えてしまった)

勇者(本当に最低だよな。都合のいいように彼女のことを扱って)

勇者(俺は出来る限りの範囲で彼女も精一杯幸せにしてあげたいが…)

勇者(…そういえば、血塗られた盾はどこに行ったんだ? 探してもどこにもいなかったが)

勇者(海竜王なら知ってるかな)

勇者(行ってみるか)



青魔『んむ…いかがかしら…?」チュプッ

勇者『き、きもちいい』

青魔『うふふ…もっと強くしますわね…んっ、んっ…んっ」!グッポグッポ…!

勇者『うぅ…それやば…!』


海竜王「いい映りだの」もぐもぐ

勇者「おい」




723: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/16(月) 09:23:41 ID:BFas1OC2


海竜王「おお、勇者か。妾を孕ませに来たか?」もぐもぐ

勇者「んなわけあるか! 何してんだお前は!」

海竜王「お主らがまぐわってる映像を見ながら飯を食っとる」もぐもぐ

勇者「はあっ!? …というか、食うのをやめろ!」

海竜王「女子が飯を食べるところをまじまじと見るものでないぞ。スケベな奴め」

勇者「どの口が言うんだゴラァァァァ!」


勇者『うぁ…でる…っ』

青魔『んんっ!? …ん…ぅ…」ずるる…ずっ…

勇者『ふぅ…』

青魔『んくっ…。ふふ…3回目なのにたくさんでましたわね。中々飲み込み辛かったですわ』にこっ


海竜王「妾が空腹で尺八をしたら主の一物を噛みちぎるかもしれんぞ」

勇者「頼まねえよ! 取り敢えずこれを消せ! 今すぐ消せ!」

海竜王「ふう、仕方ないの」

海竜王はエッチな映像を消した!




724: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/16(月) 09:29:21 ID:BFas1OC2

海竜王「しかし、急にガッつきはじめたの。今までは誠実ぶっておったのに」

勇者「そ、それは…」

海竜王「ふぅむ…何かあったようだの」

勇者「…悪いが今は何も言えない」

海竜王「言えぬのならよい。して何用だ」

勇者「あ、血塗られた盾が見当たらないから、どこにいるか聞こうと思ってな」

海竜王「ああ。アレならば、妾が預かっとる。しばらくは任せておけい」

勇者「そういうことなら頼んだ」

海竜王「しかしあの盾と難儀な契約を交わしたようだの」

勇者「…ああ。力が欲しくて形振り構ってられなかったからな」

海竜王「無茶をしおって」

勇者「うん…」

海竜王「…お主が交わした契約は妾にも解けぬ。すまぬの」

勇者「…いや、俺の責任だから。それに、契約してなかったら魔王と闘った時にもう死んでたろうしな」




725: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/16(月) 09:35:07 ID:BFas1OC2

海竜王「…まあ、幾分か契約を和らげることも可能だろう」

勇者「そんなことができるのか?」

海竜王「妾を誰だと思うとる。それくらい造作もない」

勇者「…ありがとう」

海竜王「なに、その分、お主らの痴態映像を流して余興とするから気にするでない」

勇者「張っ倒すぞ」

海竜王「逆に張っ倒して犯してくれるわ」

勇者「ぐ…青魔導師のためにもやめてくれ」

海竜王「…ふむ。お主だけならば良いかの?」

勇者「はっ?」

海竜王「あへ顔だぶるぴーすで、国一番の人気者になるぞ」

勇者「はっ? ……はっ?」

海竜王「さて、今日はどこまで広がるか限界に挑戦しようぞ」ワキワキ

勇者「い、いや…」


信じて送り出した勇者が(以下略)




726: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/16(月) 09:36:41 ID:BFas1OC2






勇者(…なんか嫌な夢を見た気がするけど気のせいだよな。うん、気のせいだ。気のせいであってください)

勇者(…夜も遅いし、寝よ)


「……おい」

勇者「…………」

「起きてるか?」

勇者「…………」

「……おーい」

勇者「…………」

「……寝てる、よな」




727: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/16(月) 09:39:04 ID:BFas1OC2


ギシッ…

勇者(……?)パチッ

モゾモゾ…

勇者「…んー、だれだ?」グシグシッ

びくっ

エルフ「……」

勇者「…お前か。なんか用か? どうして俺のベッドに?」

エルフ「たあっ!」ぐっ

勇者「うお!?」どさっ

エルフは勇者を組み伏せて馬乗りになった!

勇者「な、なんだよ?」

エルフ「な、なんでもない!」




728: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/16(月) 09:40:48 ID:BFas1OC2

勇者「なんでもないならなんで…」

エルフ「うるさいっ」

勇者「お、おう…」

エルフ「……」

勇者「なぜそんなに睨むんだよ」

エルフ「……お前、約束を覚えてるか」

勇者「や、約束…?」

エルフ「最後に別れた時に言ったろ。俺は強くなるからお前も強くなれって」

勇者「…あ、ああ。覚えてるよ」

エルフ「…おれは、まだ見せれてないけど、強くなった」

勇者「そっか…流石だな」

エルフ「お前はどうなんだ?」

勇者「俺は…女神の力を失って、弱くなったよ」

エルフ「…女神の力か。お前にはそれしかないのか」

勇者「…ないよ。俺は女神の力がなければどこまでも脆い人間だ。魔法も使えないし、剣の腕だって常人の範囲を超えない」




729: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/16(月) 09:41:47 ID:BFas1OC2


エルフ「それじゃあ、今のお前は役立たずだな」

勇者「…ああ」

勇者(…その通りだ。俺は少なくとも女神の力を取り返さなきゃ役立たずなんだ)

勇者「……」

エルフ「…お前みたいなのを好きにならなきゃ、良かった」

勇者「っ…すまん…」

エルフ「お前は、足を引っ張ることが多いし、こうやって迷惑ばかりかける…」

勇者「…うん」

エルフ「しかも、変態だし、女たらしの最低野郎だ」

勇者「お前の言う通りだよ」

エルフ「お前は…お前は…」

エルフ「……ああ、もう違う!」ズズ…


ダークエルフ「違うのよ! そういうことが言いたいんじゃないの!」




730: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/16(月) 09:44:29 ID:BFas1OC2


ダークエルフ「惚れたもん負け! 私の負けなの!」

ダークエルフ「期待を裏切られたって、他の女と寝てたって!」

ダークエルフ「それでもやっぱり好きなんだもん! 好きなの!」

ダークエルフ「あなたのことが大好きなの!」


勇者「……」

ダークエルフ「……っ」

ばっ

ボロンッ

勇者「ちょっ…なにして…!」

ダークエルフ「うるさいっ! いいからおとなしくしてて!」

すりすり…

勇者「お、おい…」

ダークエルフ「……なによぉ…わたしじゃ大きくならないの…」じわっ…




731: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/16(月) 09:46:11 ID:BFas1OC2


勇者「…そんなわけあるか! ガマンしてるに決まってるだろ!」

ダークエルフ「ガマンなんてしないでよ! わたしのこと、抱いてよ…」ぐすっ…

勇者「落ち着けって」ぎゅっ

ダークエルフ「あぅ…」

勇者「本当にごめんな。俺のせいでお前を焦らせてごめん」なでなで

ダークエルフ「……ぅぅ」ぎゅぅ…

勇者「気持ちを伝えてくれてありがとう。すごく嬉しい」

ダークエルフ「ん……」スゥ…


エルフ「…ふん、随分女慣れしてるな」むすっ

勇者「…そうでもないよ」

エルフ「…はあ、ある程度制御できるようにはなったけど、まだまだ完璧には程遠いな。感情の変化がばればれだ」

勇者「鈍い俺にはその方が助かるかも」

エルフ「……ばか」




732: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/16(月) 09:47:35 ID:BFas1OC2

勇者「ははは」

エルフ「…股間丸出しで爽やかに笑うな」

勇者「あっ……」あせっ

エルフ「待て!」ガシッ

勇者「えっ?」

エルフ「その、元々そういうつもりできたから…」かあっ…

勇者「…いいのか?」

エルフ「…おれ、でも、わたし、でも勇者のことが好きなのには変わらないから」

勇者「俺も、お前のことは、好きだけど…」

エルフ「青魔導師も好き、か? それとも他の女?」

勇者「……ああ」

エルフ「…いいよ、それでも、好きでいてくれるなら、いくらでも都合のいい女でいてやる」

勇者「……」




733: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/16(月) 09:49:08 ID:BFas1OC2

勇者「……」

エルフ「でも、ちゃんと愛してくれないと…拗ねるぞ」

勇者「ぷっ…」

エルフ「わ、笑うなよぉ…」

勇者「悪い、いや、お前かわいすぎだろ」

エルフ「エルフ族は強くて可愛い最強の種族だからな」

勇者「初めて聞いた」

エルフ「初めて言ったからな」

勇者「でも、本当だな」がばっ

エルフ「あっ、ちょっと…」



そして伝説(朝チュン)が始まった!




743: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 04:30:57 ID:IiG.Q4YI





鬼娘「あんっ…あはっ♡…うしろから突かれるの…っ、支配されてるって実感できて好きッス♡」

鬼娘「ご主人…じぶんできもちよくなって…あんっ…はげし…♡」クネクネ…

鬼娘「も、もうイキそうッス♡ ご主人も…一緒に…あんっ」

鬼娘「んん…だ、射精すなら、膣内にくださいッス♡ご主人の子種、びゅーびゅーってしてほしいッス♡」

鬼娘「あんっ、きたっ♪ イク…イクイク…ッ♡」ビクビクッ

鬼娘「アハッ…正真正銘ご主人の雌奴隷にされちゃったッス♡」ドロッ…

鬼娘「も、もう一回ッスね♡ ご主人のための雌穴なんだから好きに使ってくださいっス♡」




744: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 04:31:32 ID:IiG.Q4YI





天使「はんぅ…好きっ…好きですっ勇者さん…!んんっ」

天使「好き好き好き…っ! ぎゅってしてくださいっ…んんっ」

天使「勇者さん勇者さん…ちゅっ…んんっ…」

天使「い、イク時は一緒が…んっ、いいですっ…ぁんん!お、お願いします…!」

天使「い、イキそうですか…っ? あんんっ…わ、わたしも…勇者さんっ」

天使「こ、このまま! このまま膣内で出してくださいっ…! 勇者さんでわたしを満たしてくださいっ…!」

天使「んんんっ…! 勇者さん! 好き好きぃ…ぃっ」

天使「はぁ…はぁ…。勇者さん、愛してます」ギュッ

天使「…ふふ、わたし、とても幸せです…怖いくらい…」

天使「勇者さん…」チュッ




745: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 04:33:22 ID:IiG.Q4YI





それからどうなった?


勇者「…………」ゲソッ

鬼娘「ご主人、大丈夫ッスか?」ツヤツヤ

天使「元気がありませんね」ツヤツヤ

青魔「お疲れならわたしがお世話いたしますわ」ツヤツヤ

エルフ「お前は昨日もだろ!」ツヤツヤ

少女「君も今朝から勇者くんのを搾り取ってたじゃないか…」

青魔「勇者さまっ」むぎゅっ

エルフ「勇者!」ぎゅっ

鬼娘「ご主人!」むぎゅう…!

天使「勇者さん…」むにゅむにゅっ

少女「両手どころか前後左右に花とは恐れ入ったよ。男冥利に尽きるね」

勇者「ハハハ…」ゲソッ




746: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 04:34:40 ID:IiG.Q4YI

勇者(…結局、世界を救うためにみんなに手を出したのは失敗だったかもしれない)ゲッソリ

勇者(こ、このままじゃ女神の力を取り戻す前に死んでしまう…)

勇者(は、はやく女神の力を取り戻さないと…)

勇者「せ、せんぱいは、どこに…?」

天使「そういえばしばらく見ていませんね」

エルフ「確かに。…というか、これだけ女の子に囲まれて、まだ他の女のこと考えてるのか?」ムスッ

勇者「い、いや、そういうんじゃなくて…は、ははは…」

海竜王「昼前からベタベタしおって」

青魔「あら、海竜王さま」

海竜王「お主らの爛れぶり、もう国中で噂になっとる」

天使「えっ…」

海竜王「流言したのは妾だがの」

勇者「おいなにやってんだ」




747: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 04:35:35 ID:IiG.Q4YI

エルフ「た、ただれてなんか…」

海竜王「食事だけ用意して一日中ヤりまくってたメスの言葉とは思えんの」

エルフ「うっ…で、でもあれはおれだけじゃ…というか、海竜王さまもいただろ!」

海竜王「だからこそ言っとるというに」

勇者(あれは死ぬかと思った…)

少女「勇者くんが力尽きても天使くんが魔法で回復させて、永遠に耽る。ひどいものだったね」

鬼娘「そういいながらノリノリだったじゃないッスか」

少女「はて、そうだったかな?」

海竜王「お主らの情事は映像に残しておるぞ」ピッ

『アン…アッ…イクッ…!』

天使「きゃあっ…!」かぁ…

勇者(結局、残してたのかよ…)

青魔(うっ…動物のように本能のまま求めて…客観的に見ると中々見るに堪えませんわね)かぁ…




748: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 04:36:18 ID:IiG.Q4YI

少女「…ごほん、それは消してもらうよ」

海竜王「どれを? お主が勇者に甘えながらねだっているものか? それとも少し拗ねて勇者の気をひこうとしているところか?」ピッ、ピッ

『たまには…僕だけを見て欲しいな…』

青魔「きゃー! きゃー!」

天使「ひゃぁぁ…」

少女「……っ」かぁ…

鬼娘「赤くなってるッス!」

エルフ「へえ、お前もそういう反応をするんだな」

勇者「もうやめてやれよ…」

海竜王「反応が面白いからついの」ピッ

プツンッ…




749: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 04:37:16 ID:IiG.Q4YI

勇者「ところで先輩はどこにいるんだ?」

海竜王「…さあ?」

少女「…千里眼を持っているんじゃないのかい?」

海竜王「うむ。しかし全てを同時に見れるわけじゃないからの。今は魔王の仲間どもを中心に見ておる」

天使「けれど、今彼女がどこにいるかは分かるのでしょう?」

海竜王「…それが、探しておるが見つからんの」

エルフ「…どういうことですか?」

海竜王「今、あの娘子はこの世界のどこにも存在しておらん」

青魔「……っ?」

鬼娘「し、死んじゃったんスか!?」

勇者「…!」

海竜王「…いや、亡骸どころか死の痕跡すら見つからんの。文字通り消えてしまっているの」

勇者「先輩が…消えた…?」




750: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 04:38:18 ID:IiG.Q4YI

少女「……」

エルフ「…あいつなら何の問題もなさそうだな」

鬼娘「そうッスね。先輩さんは強いッス」

少女「…異常なまでにね」

海竜王「……」

青魔「…海竜王さま?」

海竜王「…ところで、一つ、悪い報せがある。非常に、の」

天使「……もしや」

海竜王「うむ」


海竜王「魔王が復活した」





魔国・魔王城。

側近「ふくく…。ふくくくくく…ふくくははははは!!」

狂爺「ヒッヒッヒ、ヒッヒッヒッヒッヒッヒ…ヒッヒャッヒャッヒャッヒャッ!!」




751: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 04:39:33 ID:IiG.Q4YI

戦狼「気持ち悪い笑いをさらに気持ち悪くしてどうした?」

地獄闘士「せっかくのティーが台無しですよ」

側近「ふくく…これが笑わずにいられますか。ついに…ついに!」

狂爺「ヒッヒッヒ、仕事を終えてしまった」

戦狼「……!? そ、それはつまり…!」

側近「ええ、ええ! 魔王さまの完全復活です!」

戦狼「……ワオオオォォォォンッ!!」

地獄闘士「歓喜の遠吠えですか」

狂爺「長かったんジャ。この千年の研究にようやく決着がついた」

地獄闘士「あなた方は先代の時分から生きていらっしゃるのでしたね」

側近「ふくく、全てを魔王さまに捧げてきました」

狂爺「ワシらはこのためにずっと活動しておったからのう」




752: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 05:08:17 ID:IiG.Q4YI


戦狼「して、魔王さまは?」


魔王「ここにいるぜ」


戦狼「!!」

魔王「図が高ェ。跪け♪」

魔物たちは魔王のもとに跪いた!

魔王「ふう…ようやく肉体に魂が定着してきやがった」

狂爺「お、お加減はいかがですジャ」

魔王「…もっと見た目は何とかならなかったのかよォ?」

狂爺「規格上の問題で…」

魔王「ちっ…。あ、側近、こっち来て♪」

側近「は、はい」すたすた

魔王の攻撃!

側近「…!?」ドタッ




754: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 11:58:32 ID:EfQn7/BM

地獄闘士「おやおや」

魔王「お前さあ、使えなすぎ。俺様が完全復活するまでに人間を制圧しておけと言っただろ」げしっげしっ

側近「ごふっ…も、申し訳ありません…」

魔王「その上、『破滅の欠片』もほとんど集まってないって、どういうことなんだよ、ああ?」ごっ

側近「げふっ!?」

魔王「使えない部下はいらねーんだよ」

側近「ず…ずびまぜん…」

魔王「…おいジジイ」

狂爺「な、なんでしょう?」

魔王「この役立たずを改造しろ。ぶっ壊れてもいいから使えるくらいには強くしろ」

側近「!?」

狂爺「あ、で、ですが…」

側近「か、かしこまりました…必ず魔王さまのお役に立ちます」

狂爺「しょ、承知ですジャ」




755: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 12:00:04 ID:EfQn7/BM

魔王「おい、犬っころ♪」

戦狼「い、いぬ…っ、我輩でしょうか」

魔王「他に誰がいるんだよ。テメェは空の国を陥落してこい。俺様を見下ろすなんざ不届き千万だぜ」

戦狼「か、畏まりました!」


魔王「あまり街は壊すなよ。あそこは俺様の新しい住処にするんだからな」

戦狼「はっ!」



魔王「さてと…」

地獄闘士「お茶をお淹れ致しましょうか?」

魔王「…テメェは何もんだ?」

地獄闘士「…私は魔物、地獄闘士。もちろんあなた様の手駒ですよ」

魔王「テメェ、おかしいぞ。なんだ、なにがおかしい」ギロッ




756: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 12:03:02 ID:EfQn7/BM

地獄闘士「私は魔物で、あなた様に服従している。それ以外の答えをお望みでしょうか?」

魔王「…けっ、まあいい。テメェが俺様の指示に従っている間は生かしといてやるよ」

地獄闘士「さすが、覇道をゆくものは違いますね」

魔王「ふん…。筋肉達磨、後で俺様についてこい」

地獄闘士「畏まりました。どちらまで? 地獄までついていきますよ、ふふ」



夜・海の国・勇者の部屋の前。

天使「あっ」

エルフ「うっ」

少女「おや」

青魔「あらまあ」

鬼娘「鉢合わせッスね」




757: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 12:06:32 ID:EfQn7/BM


天使「もう皆さん、毎日毎日…! 勇者さんの体のことも考えてください!」

エルフ「そういうお前こそどうしてここに来たんだよ」

天使「そ、それは…お疲れの勇者さんを癒してあげようかと…」ゴニョゴニョ…

鬼娘「ご主人に種付けしてほしかったんスね」

少女「僕は違うよ」

青魔「私も一番の目的は違いますわ。…いえ、一番はそうかもしれませんが、他の用事もありますの」

エルフ「えっ…お、おれもだぞ。ま、魔王のこととか」

天使「何ですか、その急に付け足したような反応は」じとー

エルフ「そ、そんなことないっ」

鬼娘「牽制し合ってる間に自分が一番乗りッス!」

天使は『氷結魔法・極』を放った!

鬼娘の全ての細胞が瞬時に凍り付いた!

鬼娘「」カチンコチン




758: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 12:15:16 ID:EfQn7/BM


少女「え、えげつない…」

青魔「それはさすがに可哀想ですわよ」

天使「うぅ…だって…」

エルフは『火炎魔法・大』を放った!

凍り付いた鬼娘の体が解けた!

鬼娘「武神さま! ひたすら石を積む修行を終えたッス! …あれ、武神さま?」

少女「それ、見ちゃダメなものだよ…」

青魔「そんなことよりも一旦中に入りませんか?」

天使「…そうですね」

「「「「「…………」」」」」

天使「…お先にどうぞ」

エルフ「…いや、最初にいいよ」




759: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 12:20:56 ID:EfQn7/BM

青魔(一回冷静になると入り辛いアレですわね…)

少女(気まずさが気まずさを呼ぶアレだ…いやでも、いつもみたいなことをする予定ではないし…もちろんなったら嬉しいんだけどさ)

鬼娘「ごしゅじーん!」ガチャッ

天使とエルフは『氷結魔法・極』を放った!

鬼娘「」カチンコチン

青魔「ちょ、ちょっと…!」

「「つ、つい」」

少女「やれやれ……おや?」

エルフ「…勇者がいないぞ。厠か?」

天使「むう…」

鬼娘「」カチンコチン

青魔「取り敢えず、この娘を何とかしてくださいませ…」


地獄闘士「ふふ、麗しき花のようなお嬢さん方の、小鳥のような愛らしいご歓談はよいものですね」




760: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 12:27:04 ID:EfQn7/BM

海の国・聖域の手前。

勇者「……」

海竜王「勇者…どこに向かっておる」

勇者「…海竜王」

海竜王「この先は聖域。立ち入れるは妾だけぞ」

勇者「先輩を迎えに行く」

海竜王「……」

勇者「いるんだよな?」

盾「うむ。我はしかと見たぞ。あの理不尽に強い娘がこの奥に立ち入っていくところをな」

勇者(…どうでもいいけど、盾なのに目があるんだよな…どれが目が分からんけど)

海竜王「…血塗られた盾、解呪の陣を抜け出していたか。魔王の動向に気を取られ過ぎたかの」

盾「この女狐は信用に置けんぞ。我を浄化しようとしおった!」

勇者「うーん…それはむしろ信用におけるかも」

盾「な、なんだと!」




761: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 12:53:04 ID:EfQn7/BM

海竜王「勇者、そやつは、血を啜り続けて許しがたいまで腐りきった魂の持ち主。使い手を滅ぼすことしか考えていない存在ぞ。あまり信用するな」

勇者「…そうかもな」

盾「生命を救ってやってるのに失礼なヤツめ!」

勇者「…悪いが、どちらもある程度信頼してるし、完全には信頼しきれてない。だからこの目で確認するんだ」

盾「むむ…不本意だが、我こそが真実なのだからな。早く道を空けよ、裏切り者め」

海竜王「この先は、女神の勅命より、勇者といえども通せぬ。そもそも、どうして我を疑う? 我は創造の女神の分身よ。勇者に与するこそすれ、仇なすことなぞ有り得ぬ」

勇者「…別にあなたが、敵だとも思っていない」

盾「む、我の言葉を信じぬのか!」

勇者「そういうわけでもない」

海竜王「……」

勇者「味方だからといって、利害が完全に一致してるとも限らないだろ」

海竜王「…ほう?」

勇者「あなたからして、先輩は都合の悪い存在ではないか、というのが一番の仮説だ」

海竜王「何故だ。たかが人間の娘ではないか」




762: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 12:58:10 ID:EfQn7/BM

勇者「たかが人間の娘…それにしては先輩はあまり人間離れしてるからな」

海竜王「……」

勇者「本当に、『たかが人間の娘』、なのか?」

海竜王「……ふっ、お主はどんな答えを望む?」

勇者「……」

海竜王「『実はあの娘こそ本当の勇者』か? 『実はあの娘こそ本当の魔王』か?」

勇者「……」

海竜王「答えはの、『分からぬ』
だ」

勇者「……?」

海竜王「『闇の剣」を守護する一族の末裔であることは確かだ。しかし、その家系にはさして因果が存在しない。お主のように特別な運命も与えられていない」

盾「??」

海竜王「…分からぬのだ。どうしてあの娘はあんなにも強い? どうしてまだあれほどまでに資質を持つ? 答えは、妾にはわからぬ」

勇者「…結局、何がいいたいんだ?」

海竜王「あの強さは謎であり、それ故にあの娘も謎なのだ。つまり危険だ」




763: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 13:01:50 ID:EfQn7/BM


勇者「…それは暴論じゃないのか」

海竜王「今回の魔王と勇者の因果はひどくねじ曲がっている。一分の危険も持ち込んではいけない」

勇者「……」

海竜王「それに、妾が娘をこの奥に監禁したと思っとるのかもしれんが、それは違う」

盾「なんだと?」

海竜王「あの娘は本来立ち入れないはずのこの先に、妾の知覚せざる内に入り込み、そして姿を消した」

勇者「……」

海竜王「…この先には、聖域と、もう一つ、妾が番をしているものがある。おそらくあの娘はそれに取り込まれた」

勇者「…なんなんだ、それは?」

海竜王「妾さえも全容が掴めぬ不可解なものだ。正直、この件は、妾でさえも持て余しておる。魔王との決着に当たって、藪蛇になるかもしれん」

勇者「……」

海竜王「妾も調査はするが、本格的に行動するのは、魔王と決着をつけてからがよいだろう」

勇者「……」

海竜王「先ほど、何も言わなかったのはすまぬ。分かってもらえたかの?」




764: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 13:05:42 ID:EfQn7/BM

勇者「……」

ズズズ…

盾「な、なんだ?」

ボコココココ…………

勇者「……?」

ズオオッッ

聖域の奥から無数の影が現れた!

海竜王「なっ…無間地獄からか…!」

勇者「うおおおっ!?」グオッ

勇者は謎の影に掴まれた!

盾「勇者!?」

海竜王「おのれ……勇者はやらぬぞ!」

海竜王は『聖霊魔法』を放った!

しかし謎の影には効かなかった!




765: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 13:09:31 ID:EfQn7/BM

勇者「――っ」


勇者は影に取り込まれた!


盾「…なっ、勇者!」

海竜王「……千里眼でも勇者の所在が掴めぬ」

盾「なんなのだ、これは!」

海竜王「…あの娘によるものか?」


魔王「面白そうなことになってんな」


「「!?」」


魔王「ハロー♪」

海竜王「…魔王っ! 貴様の仕業か!?」

魔王「ちげーよ。そんなことより、破滅の力、返してもらうぜ」




766: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 13:15:34 ID:EfQn7/BM

海竜王「……なぜここまで入れる。聖域は滅びの神さえも拒絶するはずだがの」

魔王「なんだ? まだ気付いてないのかよ?」

海竜王「…なんのことだ」

魔王「…さーてね。簡単に言っちまえば、そういう差別、流行らねェわけ」

魔王「俺様とその他愚民、これからはそれだけだ」

・・・

鬼娘「やい、地獄闘士! この前の借りを返すッス! 」←解凍された

天使「東国で戦った魔物ですね…」

青魔「地獄闘士…手練れとは聞きますが、私たちの相手には力不足でなくて?」

ダークエルフ「手は抜かないわよ」

少女「僕は見てても大丈夫じゃないかな?」

地獄闘士「ふーむ、いささか分が悪いですね」




767: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 13:18:59 ID:EfQn7/BM

鬼娘「武神さまにミッチリ修行してもらったッス! 免許皆伝ももらったッスよ!覚悟するッス!」

天使「それは幻じゃ……」

地獄闘士「…ふむ、少し本気を出しますか」

ムキキキキキッッッ

少女「う、さらに筋肉が……」

ダークエルフ「…見苦しいわね、さっさと消し炭になりなさい!」

ダークエルフは『火炎魔法・極』を放った!

しかし地獄闘士は魔法を手でいなした!

ダークエルフ「!?」

少女「…油断しない方がいいみたいだね」

地獄闘士(あまり本気を出して魔王さまに目の敵にされても困りますからね、ほどほどにさせてもらいますよ)

青魔「…あなた、何者なんですの!?」

地獄闘士「はてさて何でしょう? とりあえず非力なお嬢さん方、少し眠っていてください」

天使「……来ますよ!」


地獄闘士「あるいは永遠に」ニタッ




768: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 13:21:10 ID:EfQn7/BM

???年後・???。


勇者「……」ザッ…ザッ…

勇者は惚けた顔で荒れ地を歩いている…。

ザアァァァァァァァァ……

勇者「……」ぽけー

「久しぶりね? 引きずりこんだもののずっと会えなくて寂しかったわ」

勇者「うあ?」ぽけー

「もう言葉も忘れてしまったのかしら? もう何千年…いいえ何万年かしら? もしかしたらそれ以上の時間が過ぎたものね」

勇者「あー? しぇんぱ…?」ぽけー

剣士?「ええ、そうよ」

勇者「しぇんぱ! しぇんぱ!」キャッキャッ

剣士?「ふふ、言葉を忘れても、アタシのこと覚えてくれてるのね? すごく嬉しいわ」

勇者「あー、あー」

剣士?「…やっぱり『内部者』に、『境界』は耐え難いものなのね。無間地獄の異名は伊達ではないのね」




769: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 13:22:51 ID:EfQn7/BM

勇者「しぇんぱ」ぐすっ…

剣士?「アタシに会えて泣くほど嬉しいの? ありがと」ナデナデ

剣士?「寂しかったわよね? 無限に等しい時間を無限に広がる空間で独り過ごしたんだもの」

剣士?は勇者を抱き締めた!

剣士?「大丈夫よ、アタシがそばにいるからね」

勇者「あー?」

剣士?「これからはアタシがアナタの世話をしてあげる。アナタに美味しいものを食べさせてあげるし、フカフカのベッドで眠らせてあげる。溜まって苦しくなったらコスコスしてあげるし、おしめも変えてあげるからね」

剣士?「アナタはここでアタシと永遠の時間を過ごすの。年を取ることもなく、飢えることもなく、何も喪わない幸せな時間をね」

剣士?「アナタの因果はアタシが断ち切ってあげる。どんな因果もね」

剣士?「アタシはアナタのお姉さんよ。アナタの大好きな大好きなお姉さん」

勇者「あー」キャッキャ

剣士?「ふふ、嬉しいね」ナデナデ




770: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 13:23:52 ID:EfQn7/BM





剣士?「ほら、ご飯よ。たくさん食べなさいね。アナタの好きなものばかりでしょう?」





剣士?「おトイレしたの? だいじょうぶ。お姉ちゃんがおしめを変えてあげるからね」





剣士?「少し、言葉も覚えましょう? アタシはおねえちゃん。言ってごらん」





剣士?「苦しいの? 大丈夫、お姉ちゃんに任せて。ほら、力抜いて…ね? 痛くない?」





剣士「フカフカのベッドで寝ましょうね」




771: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 13:24:22 ID:EfQn7/BM





剣士?「ほら、ご飯よ。たくさん食べなさいね。アナタの好きなものばかりでしょう?」





剣士?「おトイレしたの? だいじょうぶ。お姉ちゃんがおしめを変えてあげるからね」





剣士?「少し、言葉も覚えましょう? アタシはおねえちゃん。言ってごらん」





剣士?「苦しいの? 大丈夫、お姉ちゃんに任せて。ほら、力抜いて…ね? 痛くない?」





剣士「フカフカのベッドで寝ましょうね」




772: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 13:24:55 ID:EfQn7/BM





剣士?「ほら、ご飯よ。たくさん食べなさいね。アナタの好きなものばかりでしょう?」





剣士?「おトイレしたの? だいじょうぶ。お姉ちゃんがおしめを変えてあげるからね」





剣士?「少し、言葉も覚えましょう? アタシはおねえちゃん。言ってごらん」





剣士?「苦しいの? 大丈夫、お姉ちゃんに任せて。ほら、力抜いて…ね? 痛くない?」





剣士「フカフカのベッドで寝ましょうね」




773: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 13:25:27 ID:EfQn7/BM





剣士?「ほら、ご飯よ。たくさん食べなさいね。アナタの好きなものばかりでしょう?」





剣士?「おトイレしたの? だいじょうぶ。お姉ちゃんがおしめを変えてあげるからね」





剣士?「少し、言葉も覚えましょう? アタシはおねえちゃん。言ってごらん」





剣士?「苦しいの? 大丈夫、お姉ちゃんに任せて。ほら、力抜いて…ね? 痛くない?」





剣士「フカフカのベッドで寝ましょうね」




774: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 13:26:45 ID:EfQn7/BM





剣士?「ほら、ご飯よ。たくさん食べなさいね。アナタの好きなものばかりでしょう?」





剣士?「おトイレしたの? だいじょうぶ。お姉ちゃんがおしめを変えてあげるからね」





剣士?「少し、言葉も覚えましょう? アタシはおねえちゃん。言ってごらん」





剣士?「苦しいの? 大丈夫、お姉ちゃんに任せて。ほら、力抜いて…ね? 痛くない?」





剣士「フカフカのベッドで寝ましょうね」




775: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 13:27:29 ID:EfQn7/BM





剣士?「ほら、ご飯よ。たくさん食べなさいね。アナタの好きなものばかりでしょう?」





剣士?「おトイレしたの? だいじょうぶ。お姉ちゃんがおしめを変えてあげるからね」





剣士?「少し、言葉も覚えましょう? アタシはおねえちゃん。言ってごらん」





剣士?「苦しいの? 大丈夫、お姉ちゃんに任せて。ほら、力抜いて…ね? 痛くない?」





剣士「フカフカのベッドで寝ましょうね」




776: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 13:28:03 ID:EfQn7/BM





剣士?「ほら、ご飯よ。たくさん食べなさいね。アナタの好きなものばかりでしょう?」





剣士?「おトイレしたの? だいじょうぶ。お姉ちゃんがおしめを変えてあげるからね」





剣士?「少し、言葉も覚えましょう? アタシはおねえちゃん。言ってごらん」





剣士?「苦しいの? 大丈夫、お姉ちゃんに任せて。ほら、力抜いて…ね? 痛くない?」





剣士「フカフカのベッドで寝ましょうね」




777: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 13:28:37 ID:EfQn7/BM





剣士?「ほら、ご飯よ。たくさん食べなさいね。アナタの好きなものばかりでしょう?」





剣士?「おトイレしたの? だいじょうぶ。お姉ちゃんがおしめを変えてあげるからね」





剣士?「少し、言葉も覚えましょう? アタシはおねえちゃん。言ってごらん」





剣士?「苦しいの? 大丈夫、お姉ちゃんに任せて。ほら、力抜いて…ね? 痛くない?」





剣士「フカフカのベッドで寝ましょうね」




778: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 13:29:32 ID:EfQn7/BM




剣士?「ほら、ご飯よ。たくさん食べなさいね。好きなものばかりでしょう?」





剣士?「おトイレしたの? だいじょうぶ。お姉ちゃんが変えてあげるからね」





剣士?「アタシはおねえちゃん。言ってごらん」





剣士?「苦しいの? 大丈夫、お姉ちゃんに任せて。ほら、力抜いて…ね? お手手かお口じゃないとダメだけどガマンしてね?」






剣士「ほーら、フカフカのベッドで寝ましょうね」




779: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 13:30:40 ID:EfQn7/BM





剣士?「ほら、ご飯よ。アナタの好きなものばかりでしょう?」





剣士?「おトイレしたの? お姉ちゃんがおしめを変えてあげるからね」





剣士?「アタシはおねえちゃん」





剣士?「苦しいの? ほら、力抜いて…ね? 」





剣士「ほーら、フカフカのベッドで寝ましょうね。あしたは砂遊びしよっか?」




780: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 13:31:19 ID:EfQn7/BM





剣士?「ほら、ご飯よ」





剣士?「おトイレしたの?」





剣士?「おねえちゃん」





剣士?「お姉ちゃんに任せて」





剣士「ベッドで寝ましょうね」




781: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 13:32:06 ID:EfQn7/BM





剣士?「ご飯」





剣士?「お姉ちゃん」





剣士?「おねえちゃん」





剣士?「お姉ちゃん」





剣士「寝ましょ」




782: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 13:32:38 ID:EfQn7/BM





ごはんごはんごはんねるねるねるねるねるおねーちゃんおねーちゃんおねーちゃんおねーちゃんおねーちゃんおねーちゃんおねーちゃんおねーちゃんおねーちゃんおねーちゃんおねーちゃんおねーちゃんおねーちゃんごはんごはんごはんねるおねーちゃんおねーちゃんおねーちゃんおねーちゃんおねーちゃんおねーちゃんおねーちゃんおねーちゃんごはん




783: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 13:34:25 ID:EfQn7/BM



?????年後。無限地獄。

剣士?「どれだけのじかんがたったのかしらね?」

勇者「あー?」

剣士?「いつからアタシたちはここにいたのかしらね?」

勇者「あー?」

剣士?「アタシたちはどうしてここにいるのかしら?」

勇者「あー?」

剣士?「ううん、どうでもいいのよ。だってこんなにしあわせだもの」

剣士?「えいえんのしあわせをかんじているもの」

勇者「あー」ぐいっぐいっ

剣士?「あはは、くるしくなっちゃったの? いいよ、いつもみたいにおててでしてあげるから。おててかおくちじゃないとダメだからね」

剣士?「…どうして、おててかおくちじゃないとだめなのかしら」

勇者「あー! あー!」ぐいっ

剣士?「こらっ、わるいこにはしてあげないわよ」




784: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 13:35:48 ID:EfQn7/BM

勇者「あーうー」

剣士?「ふふ、ウソウソ」

勇者「あーあー」ぐいっぐいっ

剣士?「あはっ、そこキモチイイっ、おまた…」

勇者「あーあー!」

剣士?「…おまたにおまたをくっつけたらどうなるのかしら?」

ゾクッ

剣士?「あっ…やっぱりダメ! なんかダメなの!」


勇者「あー!」グッ

ググッ

剣士?「ダメェェェェッッッ!!」


カッ!!



勇者は女神の力を完全に取り戻した!




785: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 13:37:16 ID:EfQn7/BM


勇者「…………」

剣士?「あ…ああ……」

勇者「俺は…………そうだ…帰らないと」

剣士?「ダメェェ! ダメよ!」

勇者「俺がいる場所はここじゃない…俺は…」

剣士?「行かないでよ! アタシはそっちにいてはいけないの! アタシを置いていかないでよ…!」

勇者「…先輩」

剣士?「アタシは外部者! アナタたちの因果に縛られようとしても出来損なってしまう異物よ!」

勇者「…そんなこと」

剣士?「本当は存在しちゃいけないの! 許されない! アナタたちの世界を狂わせたのはアタシたちよ!」

勇者「……どういうこと? 『アタシたち』って?」

剣士?「アタシたちのせいなのよ…。全部…全部…」

勇者「……」

剣士?「でも、アナタといたいのよ。アナタが好きなの。愛しているのよ」

剣士?「アタシを、捨てないで……」




786: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 13:39:21 ID:EfQn7/BM


勇者「…………」

グイッ

勇者「先輩、一緒に行こう」

剣士?「…ダメなのよ、行けない」

勇者「ダメなんかじゃない」グイッ

剣士「もう、無理なのよ。アタシはもうダメなの。アナタはもうアタシを愛してくれない」


勇者「うるせえ!! いいからついてこい!!」


剣士?「なっ…い、いつからそんな乱暴な男になったのよ!」

勇者「俺は昔からこうだよ! アンタがちゃんと俺を見てなかっただけだろ! アンタにとって都合のいい俺しか見てなかったからだろ!」

剣士?「…そ、そんなことっ」

勇者「ヤンデレだかメンヘラだか知らないが、グチグチうるさいんだよ! 本気で俺のこと好きなら黙ってついてこいよ!」

剣士?「…っ」

勇者「本当に世界を狂わせたのが自分だっていうのなら、尻拭いをするのも自分だろうが! ただし、俺はお節介を焼くからな! どんだけ嫌がろうが、絶対にな!」

勇者「女神さまや海竜王が文句を言ったって知らねえ! 好きな女のためなら道理を全力で引っ込めてやる!!」




787: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 13:42:00 ID:EfQn7/BM

剣士?「……」

勇者「はあ…はあ…」

剣士?「ア、アナタ…」

勇者「な、なんだよ」

剣士?「ア、アタシのこと好きって…!」ぱあっ

勇者「…ああ」

剣士?「本当!? ねえ、本当なの!?」ユサユサ

勇者「も、もちろん」グラグラ

剣士?「嬉しいわ! 本当に嬉しい!」ギュウウゥゥ

勇者「お、おう」

剣士?「アナタが愛してくれるなら、アタシ、邪魔するものは全て叩き斬るからね」

勇者「あ、ああ、うん……。ただ叩き斬るものは相談してから決めてほしいかなー、なんて」

剣士?「帰りましょう! 魔王も魔物も破滅の神と女神も海竜王も、邪魔する者はみんな叩き斬ってやるんだから!」

勇者「お、おう…?」

剣士?「さあ、帰るわよ!」




788: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 13:43:28 ID:EfQn7/BM


海の国・聖域

魔王は破滅の欠片を手に入れた!

魔王「これで破滅の欠片が全て揃ったわけか。俺様の勝ちだな」

海竜王「ま、魔王…な、なぜお主が聖域に入れるのだ……」

魔王「そんなもん、決まってるだろ。お前の言う聖域が俺様も破滅の神も拒んでないから。つうか、拒んでたら、破滅の欠片も安置できないだろ、バカ」

海竜王「そ、それならば、なぜ…」

魔王「破滅の神がここを滅ぼして、生物を根絶やしにしないかって? そんなの、破滅の神がここを滅ぼそうとしないからだろ」

海竜王「…なっ」

魔王「簡単なことだけどな。気付かないように制御されてたんだろ」

海竜王「…貴様は何がしたいのだ? 滅びの神は何を考えている?」

魔王「滅びの神なんて知らねェよ。俺様は、世界を滅ぼすんでなく支配したいわけ。そんで、この世界のくだらない系を変えたいわけ。ということで聖域ドーン」


魔王の『暗黒』!


聖域は跡形もなく消し飛んだ!




789: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 13:45:09 ID:EfQn7/BM


海竜王「き、貴様! なんてことを!」

魔王「そんなこと言ってる場合かよ。次に消えるのはアンタだぜ。年増サン♪」スゥ…

海竜王「……っ」


魔王の『暗黒』!


海竜王「……ぐうぅっ」シュゥゥ…

魔王「さすがに渋といな。どれ、もう一発♪」


魔王の『暗黒』!


海竜王(威力が上がって…っ!?)

海竜王「……!」シュオォォォォ…

魔王「破滅の力がより馴染んできたな。もう一押し♪」


勇者「はあっ!」ビュッ


魔王「!」サッ




790: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 13:48:13 ID:EfQn7/BM

海竜王「ゆ…しゃ…」

魔王「…よォ、勇者! また会ったな!」

勇者「……お前が、魔王?」


魔王「はーい♪ 完全体の魔王でーす♪」ちまっ

勇者「…ふん、随分と可愛らしい姿だな」

剣士「完全に幼女ね」

魔王「えへへー♪ ゆーしゃおにーちゃん♪ 死んで♪」


魔王の『暗黒』!


しかし血塗られた盾が防ぐ!

盾「契約者への攻撃は我が防ぐ」

魔王「…うっざ」

海竜王(妾のことも少しは守れというに……)




791: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 13:49:59 ID:EfQn7/BM

剣士「死んでもらうわよ」


剣士の『神風斬り』!


しかし魔王には届かない!

剣士「ちっ、邪魔な障壁ね」

魔王「おー、怖い怖い」


剣士の『亜空切断』!


魔王「おっと、それはヤバいかも」

魔王は瞬間移動する!

剣士「すばしこいわね」

魔王(…このニンゲン、筋肉達磨と似た感じがするな)


地獄闘士「魔王さま、そちらは如何ですか?」バサッバサッ

魔王「噂をすれば。筋肉達磨、一旦帰るぞ」




792: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 13:51:21 ID:EfQn7/BM

地獄闘士「もうよろしいのですか?」

魔王「一番の目的は達成したしな。勇者のオンナどもは倒したか?」

地獄闘士「ふふ、まさか。私の手には負えませんよ」

魔王「…ちっ、まあいい。帰るぞ」

勇者「待て!」

魔王「やーだ♪ じゃーねー♪」


剣士「……」

地獄闘士「ふふ…」


勇者「魔王、絶対にお前を倒す!」


魔王「やってみろよ、ゆーしゃおにーちゃん♪」




793: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 13:55:22 ID:EfQn7/BM


翌日・海の国。


天使「海竜王さまは?」

エルフ「傷は魔法で完治したが、まだお目覚めになってはいない」

少女「……」

エルフ「青魔導師は?」

鬼娘「不安になった国の亜人たちに説明をしに行ったッス」

エルフ「…俺も何か他に被害がないか見てくる」

天使「少し休んだ方がいいですよ。あの魔物との戦いでかなり消耗しているでしょう?」

エルフ「いや、大丈夫だ。この国には恩と親しみがある。こういう時に返さないと」

エルフは部屋を出ていった!

剣士「あの二人、いやに焦ってるわね」

少女「そりゃ、焦りもするだろう。魔王どころかその配下にすら手も足も出なかったんだ。悔しいだろう」

鬼娘「うぅ、地獄闘士があんなに強いなんて知らなかったッス…」

剣士「…アイツは他の魔物と同じだと思わない方がいいわ」




794: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 13:56:49 ID:EfQn7/BM

少女「…知ってるのかい」

剣士「知ってる、というより思い出したのよ。アイツが同族だってね」

天使「……え、魔物だったんですか!?」

剣士「違うわよ。とにかく、アイツは特別だから戦ってはダメよ」

勇者「……」

少女「…君は何者なんだい?」

剣士「……アタシは」



魔王「異世界から来た、ねェ…」

地獄闘士「ふふ、そういう反応になりますよね」

魔王「異世界ってのは破滅の神が眠る空間とか、女神のいる空間とかってことか?」

地獄闘士「いいえ、そういったこの世界に繋がりを持つものではなく、本当に何の関わりもない、完全な『外部』なのですよ。ただし、『無間地獄』とも呼ばれる場所で接点をもつため、そこから来ました」




795: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 14:09:16 ID:EfQn7/BM


魔王「まさに地獄よりの使者ってか。それじゃあ、その姿はなんだ? 少し奇妙な気配を感じるが魔物そのものだ」

地獄闘士「この世界に存続するには因果が必要ですからね。意思に関わらず無理やり因果に組み込まれたのですよ。あなた様のいう奇妙な気配が因果から外れた本来の私でしょうね」

魔王「…あの海の国にいたニンゲンもか」

地獄闘士「ええ。前回会った時はかなり因果が複雑になっていて気付きませんでしたが、あれも同胞です」

魔王「その話が真実として、どうしてこの世界に来た? 目的はなんだ?」

地獄闘士「元の世界が消滅したのですよ。だから、こちらに来たのです。ちょっとばかり壮大な難民だろうと、その目的は安住ですよ、それ以上はありません」

魔王「……」

地獄闘士「魔物になった以上、あなた様が消えれば私も消える運命。あなた様に仕えるのは何も不思議ではないでしょう」

魔王「……ふん、俺の癪に障らないうちは消さないどいてやる」

地獄闘士「ふふ、さすが偉大な王でいらっしゃいますね」



剣士「アタシたちが来たせいで、因果が乱れてしまった。それが今のこのおかしな魔王と勇者の戦いに発展してしまったのよ」

天使「そんな…女神さまはそれを知っているのでしょうか」

少女「知っているだろうさ。だから勇者くんに特別な力をもたせた」




796: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 14:15:17 ID:EfQn7/BM

天使「そ、それじゃあ私はなんで下界に…?」

鬼娘「要らない子だったからッスかね?」

天使「一緒にしないでください!」

鬼娘「ヒ、ヒドいっす!? 」←勇者とのアレが雑だった人

天使「あなたよりはマシです」←同じくらい雑だった人

鬼娘「うぅ……」

少女「まあまあ、やめなよ」←そこそこ丁寧だった人

天・鬼「「けっ」」

少女「……えー」

剣士「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴ…←一番雑だった人


勇者「俺は悪くない…悪くないぞ…」ゴニョゴニョ


人魚(…こんな人たちが世界の希望なのよねー)←ご飯を持ってきた




797: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 14:19:53 ID:EfQn7/BM

数日後・魔国・魔王城。


魔王(…『アレ』が起動しねェ。…先代勇者め、封印魔法に妙な細工しやがったな。腐っても勇者ってか)

魔王(…まあ、いい。破滅の力自体は使えるんだ。今のところ問題はねえ)

狂爺「魔王さま」

魔王「なんだ、ジジイ」

狂爺「戦狼から空の国の制圧が完了したとの連絡がありました」

魔王「見積もりより早かったな。なあの犬っころ、中々やるじゃないか」

狂爺「それと、側近の改造ですが、もうしばらくお待ちを」

魔王「さっさとしろよ。手は抜いてないよな」

狂爺「勿論ですジャ。一度始めると、本気になってしまう性分ゆえ」

魔王「くっく、期待してるぜ」




798: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 14:21:38 ID:EfQn7/BM




地獄闘士「魔王さま、お茶でございます」

魔王「ん」

地獄闘士「おや、魔法の術式ですか?」

魔王「知りたがりは賢明じゃねェぞ」

地獄闘士「これは失礼しました」

魔王「まあ、これは余興だけどな」

地獄闘士「余興?」

魔王「勇者と魔王の最終決戦。少しくらい遊びがないとつまらんだろ」

地獄闘士「ほう」

魔王「そのための結界魔法だ。ま、完成してからのお楽しみだ」




799: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 14:26:23 ID:EfQn7/BM

一旦休憩。
800までに終わるといったな。アレは嘘だ。
このスレで終わるんで、見てる方はもうしばらくお付き合いを。

オマケ。

魔王「空の国を制圧したか。よくやった」

戦狼「はっ」

魔王「褒美をやろう。こっちに来い」

戦狼「は、はっ…」おそるおそる…

魔王「……」

戦狼「……」ごくっ

魔王「よくやったねー♪ えらーい♪」ナデナデ

戦狼「わ、わふっ!?」

魔王「いい毛並みだな」ナデナデ

戦狼「わ、我輩は犬では…」

魔王「よしよし♪」モフモフ

戦狼(あ、犬でもいいかも…)




801: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 22:09:33 ID:oPW90GD.

更に数日後・海の国。

剣士「というか、海竜王が起きるのを待つ必要はないでしょ。女神の力も戻ったんだし」

鬼娘「確かにそうッスね」

青魔(それで勇者さまの心がまた読めるようになりましたのね)

エルフ「…海竜王さまが目を覚まさないのに、海の国を放っておけないだろ」

剣士「こうやって待っている間にも、魔王は他の場所を滅ぼしているかもしれないわよ? 力も取り戻しているかもしれないわ」

青魔「それは、そうですけれど…」

勇者「…いつでも出られるように出発の準備だけはしておこう」

天使「そうですね…」

少女「一旦、全員の持ち物を集めて、再分配しよう」

青魔「それなら私の古代魔法が役に立つと思いますわ」

勇者たちは所持品を並べた!

エルフ「…こうしてみると結構あるな」

天使「この間、海竜王さまにもらった装備もありますよ」




802: あー、死ぬほど恥ずかし 2015/12/19(土) 22:13:05 ID:oPW90GD.

青魔「それでは…」

青魔導師は古代魔法『品物鑑定』を唱えた!

・『生命の樹の種』今は無き生命の樹の種。生命力に溢れている。
・『光の剣』魔を払う聖なる力が宿った剣。即死魔法が効かなくなる。
・『日輪の兜』古代の賢王が身に着けた兜。知略に長けるようになる。
・『勝利の鎧』身に付ける者に勝利をもたらすとされる鎧。頑強性と柔軟性を併せ持つ。
・『武神の籠手』かつて武を極めた者が身に着けた籠手。攻撃力、防御力を増進させる。
・『エルフのマント』エルフのお姫さまが想い人の無事を祈って織ったといわれるマント。あらゆる攻撃が躱しやすくなる。
・『祝福の指輪』敬虔な祈りで浄められた指輪。邪悪な呪いや災厄から持ち主を保護する。
・『閃光のスカーフ』とても軽くて柔らかいスカーフ。閃光のように早く動けるようになる。
・『女神のオーブ』女神の力が宿る桃色の宝玉。魔法の威力を格段に高める。
・『奇跡の腕輪』持ち主に様々な奇跡的な幸運をもたらす腕輪。信じる気持ちが奇跡を起こす。
・『水の羽衣』海の国の名産品。ただし海竜王によって市販品以上の性能になっている。
・『竜のローブ』海竜王の力が宿ったローブ。刃物で斬りつけると逆に刃物がボロボロになる。
・『天使のローブ』仄かな光を放つ薄いローブ。海竜王によって作られた。
・『死神のローブ』返り血が目立たない海竜王お手製の黒いローブ。除菌消臭の効果もあるスグレモノ。
・『武闘着』動きやすさと体のラインの出やすさを重視して作られた装備。
・『血塗られた盾』大きな代償を払うことで、堅固な守りが獲得できる。
・『慈愛のリング』浄化された邪悪なイヤリングの残骸。とても慈悲深くなる。
・『エルフの弓』両親の形見の弓。小ぶりで扱いやすい。
・『盗賊のナイフ』小ぶりなナイフ。鞄を裂いてスリをするのに便利。
・『青魔導師のロッド』疲れたとき寄りかかれて便利ですわ。
・『青いとんがり帽』かぶれば今日からあなたも青魔法使いですわ。
・『鬼娘の手甲』硬いものは歯を食いしばって殴るッス!
・『魔法金属のこん棒』撲殺天使さんの相棒。




803: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 22:15:03 ID:oPW90GD.

7人「…………」

勇者「後半適当じゃね?」

青魔「え、えーと…」

少女「まあまあ。さっそく分配していこう」

剣士「生命の樹の種」

勇者「一応、俺が持つよ。多分、俺の持ち物は少なそうだし」

剣士「光の剣」

少女「それは間違いなく君だね」

天使「完全に認められていますからね…」

剣士「日輪の兜」

鬼娘「被るッス! 天才ちゃんになるッ …あうっ」バチチッ

天使「拒まれてますね…」

青魔「えーと…四苦王さまがよろしいと思いますわ」

少女「自分が守護してきたものを自分で使うとはね…でも認めてくれてるのなら問題ないか」カポッ

鬼娘「うー…」




804: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 22:17:36 ID:oPW90GD.


剣士「勝利の鎧」

少女「それも君だろう」

勇者「俺は装備できないしな」

剣士「武神の籠手」

鬼娘「自分ッス! 武神さまと夢の中で修行してきたッス!」スチャ

エルフ「げ、幻覚…。まあ、それでも良さそうだな」

剣士「エルフのマント」

青魔「ふふ、これはあなたでしょう?」

エルフ「…おれでいいなら、おれに使わせてくれ」

剣士「祝福の指輪」

少女「天使くんがいいね。他が呪われたら天使くんが解呪できるだろうし」

天使「ありがとうございます」

剣士「閃光のスカーフ」

勇者「先輩かエルフかな」

エルフ「おれはマントを譲ってもらったし、それは遠慮するよ」




805: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 22:19:35 ID:oPW90GD.

剣士「女神のオーブ」

勇者「魔法が得意な人…天使さんか生命の審判、青魔導師、エルフ。候補が多いな」

天使「青魔導師さんがよろしいかと。まだ伝説の装備を持っていませんし」

青魔「…分かりましたわ。しかし、できる限り共有いたしましょう。私たちにとってかなり有用ですもの」

剣士「奇跡の腕輪」

少女「勇者くんに装備してほしいところだけどね…」

勇者「できないからな…やっぱりそれを手に入れた先輩がいいと思う」

剣士「水の羽衣」

エルフ「これ絶対に青魔に向けてだと思う」

天使「そうですね。とても似合うと思います」

剣士「竜のローブ」

青魔「これはエルフのでしょう?

勇者「竜に変身できるようになったんだっけか? 俺はまだ見てないけど」

天使「う、嫌な記憶が…」←吐いた

エルフ「それはおれのセリフだ…」←かけられた




807: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 22:20:22 ID:oPW90GD.

剣士「天使のローブ」

鬼娘「直接的ッス」

少女「ひねりも何もないね」

剣士「死神のローブ」

少女「僕、だろうなあ…。死神か…」

少女「死神少女見参☆あなたの生命を刈り取るよ!」キラッ

6人「……」

少女「な、なんてね…あは、あはは……」カァ…

勇者(かわいい)

剣士「武闘着」

鬼娘「これは俺ッス! 武神さまに見せたいッス」

勇者「さっきから出てくる武神さまって誰だ?」

天使「ふ、触れないであげるのが優しさですよ」

エルフ「そ、そうそう」

青魔(氷漬けにしたことを知られたくありませんものね)




808: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 22:25:59 ID:oPW90GD.

剣士「血塗られた盾」

盾「我は装備品扱いか」

勇者「まあ、盾だしな。こいつは俺が持ち主ということになってる」

少女「代償というのは?」

勇者「え、えーと、なんだっけなぁ」

青魔「……」じー

勇者「うっ…」

勇者(……青魔導師は今日もめちゃくちゃ可愛いなー! どうしてあんなに可愛いんだろう! はやく水の羽衣を着た青魔導師が見たいなー! あんな可愛い子に好かれるなんて俺は幸せ者だなあ!)

青魔「……」ぼっ

勇者(青魔導師可愛いめちゃくちゃ可愛い、優しいところも、気が利くところも、たまにドジッちゃうところも全部かわいい。かわいいかわいい)

青魔「あ、も、や……」ぼぼぼっ

青魔導師は読心をやめた!

青魔「あう…」ぷしゅー

エルフ「…どうした?」

勇者「さ、次に行こう! 次!」




809: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 22:27:26 ID:oPW90GD.

剣士「……慈愛のリング」

勇者「これも俺だな。あのお婆さんにもらった呪われた装備の残骸を海竜王に浄化してもらったんだ」

天使「慈悲深くなる…魔王に情けをかけそうですね」

エルフ「スパッと倒してもらいたいけど」

少女「君たちが、持った方がいいんじゃないの?」

剣士「エルフの弓、盗賊のナイフ」

エルフ「なんか出すまでもなかったな、すまん」

勇者「その弓、形見だったんだな」

エルフ「ん、まあな。最近は2つともあまり使ってなかったけど。」

剣士「青魔導師のロッド、青いとんがり帽」

少女「かなり適当な鑑定だったね」

天使「とんがり帽もロッドもとてもお似合いですよね」




810: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 22:32:12 ID:oPW90GD.

剣士「鬼娘の手甲」

鬼娘「武神さまの籠手があるし、これは使わないッスね。でも長年の相棒だし持ってくッス」

剣士「魔法金属のこん棒」

天使「相棒じゃないですよ! ただの拾い物です! だいたい撲殺天使って何ですか!? 失礼ですよ!」

少女「じっさい撲殺天使…いや、なんでもないよ」


勇者「これで全部か。おさらいするか」

勇者:生命の樹の種、血塗られた盾、慈愛のリング
天使:魔法金属のこん棒、祝福の指輪、天使のローブ
エルフ:エルフの弓、盗賊のナイフ、エルフのマント、竜のローブ
青魔:青魔導師のロッド、青いとんがり帽、女神のオーブ、水の羽衣
剣士:光の剣、勝利の鎧、閃光のスカーフ、奇跡の腕輪
少女:日輪の兜、死神のローブ
鬼娘:鬼娘の手甲、武神の籠手、武闘着




811: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 22:40:42 ID:oPW90GD.

勇者「あとは敵の情報もできるだけ共有したい。まず俺が一人で魔国に乗り込んだ時に出会った戦狼という魔物がとても強かった」

鬼娘「戦狼さまは魔王軍の大将ッス」

剣士「赤騎士とはどちらが強いの」

青魔「白兵戦なら同等以上らしいと聞き及んでいますわ」

剣士「…ふうん、結構強いのね」

エルフ「あとは、この前の馬鹿筋肉か…」

剣士「アイツとは戦っちゃダメよ。本気のアレと戦えるのは私くらいね。出会ったら生き延びることを第一に考えなさい」

5人「……」

青魔「魔王の側近もいるはずです。とても性格が悪くて腹黒いですから、お気をつけてくださいませ。魔法が得意なはずですわ」

鬼娘「側近さまはいい噂を一切聞かないッス」

勇者「あとは…魔王か……」

勇者(……魔王の姿が変わったということは、姉さんは、もう…)

天使「魔王はどのような姿を…? やはり凶悪な偉丈夫ですか?」




812: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 22:42:27 ID:oPW90GD.

勇者「いや、見た目は可愛らしい幼女だ」

剣士「かわいい…」ギロッ

勇者「あ…いや…」

盾「見た目は非力そうだが、女狐を一方的に蹂躙するような凶悪なバケモノだ」

勇者「そ、そうそう。だから気をつけてくれ」


コンコン

勇者「はい」

人魚「あ、大丈夫ですか? 最中だったりしません?」

勇者「あー、変な気を遣わせてごめんなさい…」

人魚「あ、いえいえー。それよりも! 海竜王さまが呼んでるのよー! はやくきてきてー!」

全員「!」


海竜王「あー、お主ら、心配かけたの」

エルフ「いえ…ご無事でよかったです」




813: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 22:47:09 ID:oPW90GD.

海竜王「手も足も出んかった。そもそも戦ったのも初めてだしの」

鬼娘「ほへー、そうだったんスね」

海竜王「戦うというのは……怖いの。戦争はもう数えられぬくらい見てきたが、皆あのような気持ちだったのかと、今になって知ったわ」

少女「ふふ、まだまだ学ぶことは多いよね。僕もそうだけどさ」

海竜王「こんなにも恐ろしいことをお主たちに強いていたのだな……すまぬの」

剣士「今更ね。笑わせるわ」

エルフ「おい!」

海竜王「いや、よい。……娘よ、お主が何者かは大体察しがついておる」

剣士「…そう」

海竜王「その上で頼む。どうかこの世界のために戦ってくれ」

剣士「イヤよ」

勇者「先輩!」

剣士「……アタシはね、世界のためなんかじゃなくて、コイツのために戦うのよ。まあ、あとは父さんと……ここにいる私の敵たちのために?」

青魔「…うふふ、ありがとうございます」

剣士「……その見透かした笑いはやめてちょうだい。見透かしてるのだろうけれど」




814: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 22:49:19 ID:oPW90GD.

少女「いや、サトリじゃなくても分かるさ。ありがとう」

鬼娘「先輩さんは天邪鬼ッスね!」

剣士「オロすわよ」

鬼娘「ヒェ…」

海竜王「勇者、女神の力は復活したようだの」

勇者「…ああ、お陰さまで」

海竜王「くっくっ、エロの力、魔王にとくと示してやれ。くそ生意気な幼女を陵辱してしまえ」

勇者「うわぁ…なんでそんな返事し辛いことを言うかな」

海竜王「おっとすまぬ。つい本音が」

天使(わざとですよね)

青魔(わざとですわね…)

海竜王「魔王を倒し、生きて帰ってこい。勇者、そしてお前たちならばできる」


勇者「…ああ!」




815: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 22:51:31 ID:oPW90GD.





勇者「魔王は空の国に根城を移したのか」

エルフ「天使さんの転移魔法と、おれの竜化魔法、どっちでも行けるみたいだ」

少女「転移魔法は、きっと決まった場所に出るよね。そうすると待ち伏せされる可能性が高いわけだ」

剣士「竜になって飛んでいっても認識されれば同じよ」

鬼娘「どうするッス?」

勇者「そうだな…二つに分割するか。最初に転移魔法、それから直接乗り込む」

少女「どっちにしろ対策されてると思うけどね。できれば相手の作戦に乗りたくないな」

剣士「虎穴に入らずんば、よ」

天使「私、竜はちょっと…」

エルフ「おれも天使さんは乗せたくない…」

青魔「やはり分割の方がよろしそうですわね」

少女「それならこれでどうだい?」

転移魔法:天使、少女、鬼娘、剣士
正面突破:エルフ、青魔、勇者




816: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 22:52:52 ID:oPW90GD.

剣士「む、それならアタシは正面突破にするわ」

少女「残念だけど、勇者くんと君は分かれてもらわないと困る。これがいやなら勇者くんと君は交換だ」

剣士「なんでよ!」

少女「防御力の問題だ。女神の力、それから血塗られた盾の防御力は高い。正面突破に耐えるには少ない人数での起動力と高い防御力がいる。もちろん、天使魔法も然り。だから君たちは分ける必要がある。そして、正面突破の人数を減らす必要がある」

エルフ「ま 確かに乗せる人数が多いと大変だな。勇者なら青魔が落ちても、助けられるし」

勇者「自在に紐が出せるからな。なんだかんだ便利だ」

剣士「……分かったわよ。早くこないとアタシが魔王を倒すからね」

天使「本当に倒してしまいそうですね」

鬼娘「そうッスね」


天使「転移魔法の準備ができました」

鬼娘「さあ、行くッスよ!」

青魔「私たちもすぐに追いつきますわ」




817: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 22:55:18 ID:oPW90GD.

天使「行きますよ」

天使は転移魔法を唱えている!

剣士「勇者!」

勇者「……!! は、はじめて勇者って…」

剣士「絶対に、勝つわよ」

勇者「お、おう!」

剣士「子どもは3人は欲しいからね!」

勇者「お、おう!?」

天使は『転移魔法』を放った!

4人は空の国に転移した!

勇者「……」

青魔「私たちも準備をしましょう」

勇者「そ、そうだな」




818: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 23:02:43 ID:oPW90GD.

エルフ「…女1人、男1人」

勇者「お、おう?」

青魔「私は勇者さまとの子どもなら何人でも嬉しいですわ」

勇者「へあっ!?」

エルフは『竜化魔法』を唱えた!


勇者「お、おお! かっこいい!」

勇者は目を輝かせている!

勇者「竜に乗るってやっぱり男の夢だよなー! エルフ、ありがとな!」

竜?「…フン、逆鱗ニハ触レルナヨ」

青魔「あ、逆鱗はコレですわ」ぺたっ

竜?「…ギャアアァァァァァッッッ!!」

青魔「あっ」

勇者「分かってる。悪意はないんだよな」



竜?は天高く飛び上がった!




819: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 23:10:37 ID:oPW90GD.

空の国・新魔王城。

魔王「――来たか。二手に分かれるなど無駄なことを……どうせ分断されるのにな」

魔王「さあ、楽しい時間の始まりだ♪」




820: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 23:21:28 ID:oPW90GD.

――――――――

鬼娘「うえ…なんかいつもと違って変にグニャグニャして気持ち悪くなったッス」

天使「特殊な結界魔法が張られていたようです……剣士さんとは離れてしまいましたね」

少女「即死の魔法でないだけ良かったと考えるべきかな」

鬼娘「…誰か来たッス!」

戦狼「新しい魔王城によくぞ来た。我輩は戦狼。貴様らの相手は我が致す」

鬼娘「う、戦狼さまッスか」

戦狼「…フン、魔物の分際で勇者に与するなぞ恥晒しめ」

鬼娘「うるさいッス!」

戦狼「万が一にも魔王さまが死ねば、魔物は死に絶えるというに愚かな」

天使「!」

鬼娘「……」

戦狼「本当にバカだな」

鬼娘「……バカでもアホでもいいッス」




821: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 23:24:09 ID:oPW90GD.

鬼娘「大好きなご主人のために、死ねるなら、なんの後悔も恐怖もないッス! 鬼を舐めるなッス!」キッ

天使「…鬼娘さん」

戦狼「底抜けのアホクズめ」チャキッ

天使「…! 見てください! あの剣…!」

戦狼「ほう知っているか……魔王さまからいただいた闇の剣の威力、とくと見るがいい!」

少女「いやあ、もう勇者くんが使ってるの見たしね」

天使「そうですね、大体知ってます」

戦狼「……」

鬼娘「うぅ…いぬ…犬なんかに、負けないッスよ…!」

戦狼「……」イラッ

少女「あ、君の手甲借りてもいいかい」

鬼娘「へっ? 四苦王さまも拳でい、犬と戦うんスか?」

少女「そういうわけじゃないけど」

戦狼「…犬、犬、犬犬、うるさいわ! 斬り殺してくれる!」




822: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 23:26:39 ID:oPW90GD.


――――――――

剣士「…久しぶりね。そう、ほんと久しぶり」

地獄闘士「ふふ、そうですね。まさか敵になる日が来るとは」

剣士「…手加減は一切しないわよ」

地獄闘士「…ふふ、どうして唯一の生き残りである私たちが戦わなければいけないと? あなたもこちらの味方に着きなさい」

剣士「…お断りするわ」

地獄闘士「あなたが私に勝てると?」

剣士「あら? アナタがアタシに勝てるのかしら?」

地獄闘士「…やれやれ」


地獄闘士「本当に憎らしい妹ですね」




823: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 23:29:32 ID:oPW90GD.


――――――――

青魔「あいたた…ここはどこですの?」

エルフ「分からん、魔法で飛ばされたらしい。勇者ともはぐれた」

狂爺「おやおや、青魔導師ちゃんジャないか」

青魔「狂爺!? …お久しぶりですわね」

狂爺「ははは、相変わらずめんこいのう。飴ちゃんいるかの?」

青魔「お気持ちだけで結構ですわ」

狂爺「おやぁ、飴ちゃん、好きジャったろ?」

青魔「いつの話ですの? 私はもう立派な淑女ですわよ」

エルフ「よく転ぶ淑女もいたもんだ」

青魔「うるさいですわ!」

狂爺「そうかいのー、この飴ちゃんは特別な新作なんジャが…」

青魔「うっ、狂爺の手作りですの?」

狂爺「うむ。舐めると、ニンゲンが魔物になっちゃう飴ちゃんジャよ」

ダークエルフ「…東国の王といい、人間が魔物化する事件の黒幕はあなたなのね」ズズ…




824: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 23:35:24 ID:oPW90GD.

狂爺「ほう、ダークエルフ! 珍しい材料ジャ」

青魔「狂爺…旧くからの知り合いでも許しませんわ!」

狂爺「ヒッヒッヒ、あのちゃっこかった青魔ちゃんから叱られる日がくるとは……長生きはするもんジャ」

狂爺「のう、側近?」

ズルズル…

側近?「ドウシテ壁防イデ私喜バレルシナインデス?」ギチチ…

ダークエルフ「う…なにあれ」

青魔「そ…側近……“コレ”が……っ!?」

側近?「お肉ノ父母渡スノ心臓アガルンデス」ギィィ…

狂爺「改造した結果、強くはなったが、完全に自我が壊れてしまったんジャ。今じゃ魔法を連発するだけの肉の塊ジャよ」

ダークエルフ「アナタ、絶対に許さないんだから…!」

狂爺「ヒッヒッヒ、怖いのう」メキャメキャ…

狂爺の肉体が変容していく!

青魔「な……」


極キメラ「ヒッヒッヒッ、若いモンには負けんぞ?」




825: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 23:38:56 ID:oPW90GD.

――――――――

魔王「さて、役者は出揃った。最終決戦の始まりだな」

魔王「雌雄を決する戦い、どちらが勝つか楽しみだなあ。もちろん俺様だけど」

魔王「なあ、勇者♪」

勇者「魔王…」

魔王「少しくらいは楽しませろよ?」

勇者「無駄な語りはもう結構だ…いくぞ!」

勇者は女神の力を解放した!

魔王「もう始めんのかよ。早漏め」

複数のピンクローターが魔王へと飛びかかる!

魔王「様子見してんじゃねえよ。そんなんじゃ障壁は貫けねえよ」

ピンクローターは魔王周辺に展開する障壁に阻まれた!

勇者「……」

勇者は右腕を超極太ディルドに変化させた!

ディルド「やあ( `・ω・)」




826: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 23:40:51 ID:oPW90GD.


勇者「撃ち抜くぞ」

ディルド「任せてよ( `・ω・)」

勇者は超威力のスペルマ弾を放った!

しかし魔王は発射直前に勇者の後ろに瞬間移動した!

魔王「威力は認めるけど、隙がでけえよ」

勇者「人のことは言えないな」

勇者は広背筋を触手に変化させて魔王を襲う!

魔王「うぇ!?」

魔王を障壁ごと確保した!

勇者「今度こそ頼むぞ」グルッ

ディルド「撃ち抜いてみせる( `・ω・)」

しかし魔王は再び瞬間移動した!

勇者「ちっ…掴んでもダメか」ズルル…




827: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 23:42:56 ID:oPW90GD.


魔王「はっ、どっちが魔物か分からないな」

勇者「俺が分かればいい」

勇者は見た目を巨大蜘蛛に変化させた!

魔王に高速で迫る!

魔王「子どもだましだな」

魔王の『滅火』!

全方位を焼き尽くす破滅の炎!

勇者「!」ジュウウゥゥ…

魔王「こんなものかよ、勇者?」

勇者「……っ!!」

勇者は大蜘蛛の腕6本を極太ディルドに変化させた!

魔王「っ!」

超威力のスペルマ弾を乱れ撃つ!




828: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 23:44:36 ID:oPW90GD.

魔王「小賢しい!」

魔王の『邪光』!

破滅の光が勇者に降り注ぐ!

しかし血塗られた盾が防いだ!

魔王「っ!」

盾「我がいることを忘れるなよ」

スペルマ弾が魔王の障壁を破った!

魔王「ちぃっ…」

盾「ふん、これで邪魔な壁は消えたな」

魔王「障壁なんざ、すぐに復活す…」

勇者「ガルルルッ」

大型犬に変化した勇者が魔王の首筋に噛み付く!

魔王「がああァっッ…!?」




829: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 23:48:48 ID:oPW90GD.

そのまま下半身を拘束具と縄に変化させて魔王を捕縛した!

魔王「ぎ……ッ」

さらに両腕を拷問具に変化させた!

グチュチュチュ……

ブチブチ……

魔王「ッッッ……!!」

勇者は髪の毛を巨大触手に変化させて魔王を捕食しようとする!

魔王「ふ……ざけんなァァ!」ブワッ…!


魔王は破滅の力を解放した!




830: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 23:52:50 ID:oPW90GD.

――――――――


側近?「私オ高クテ証拠欲シインデス」

青魔「…強いですわね」

青魔(思考が支離滅裂で読むと精神を消耗しますわ。狂爺の心も何かおかしいですし…)

極キメラの間髪入れぬ猛攻!

ダークエルフはなんとか全て躱す!

ダークエルフ(はあ…はあ…エルフのマントがあってよかった)

側近?は『侵蝕魔法』を放った!

青魔「…っ、エルフ!」

青魔は『風魔法・大』を変質させて放った!

ダークエルフ「…おっと…どうも!」

極キメラ「ひらひら躱すのゥ。それならこれはどうジャ」サァァ…

ダークエルフ「…『解毒魔法』!」

ダークエルフは撒かれた毒の粉を無効化した!




831: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/19(土) 23:58:04 ID:oPW90GD.


極キメラ「さすがはエルフ族、薬草や毒草には精通しとるのゥ……ジャが」ニヤッ


青魔「…エルフ! 毒以外にも何かありますわ!」


ダークエルフ「…っ?…虫! …『電撃ま…っ!」

ダークエルフはその場に倒れ込んだ!

エルフ(か、体の、感覚が…)

極キメラ「神経麻痺させるだけの虫ジャ。充分ジャがの」

側近?はエルフに『猛毒魔法』を放った!

青魔「…させませんわよ!」

青魔導師は『飛沫の吐息』を放った!

『猛毒魔法』はかき消された!

エルフ(……青魔、ごめんね)

青魔「何を弱気になってるんですの! ここは私が切り抜けますわ!」

極キメラ「ヒッヒッヒ、二対一ジャ。勝ち目はないぞ」




832: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 00:00:45 ID:fKrtVY62

青魔「勝ちますわよ!『万能強化』! そして『閃烈光』!」

側近?「暗イヲ囲マレテ石ト足聞コエルンデス」

極キメラ「目くらましとは…古典的ジャ」

青魔(効いてますわね! あとはエルフが回復するまで、予想の裏をかいて逃げますわ!)タッタッ

ガッ!

青魔「きゃっ!?」

青魔導師はエルフを抱えたまま転んだ!

エルフ(…おいっ!)

青魔「うぅ……」

側近?「ナントコノワシが好キト申スカ」

極キメラ「…ヒッヒッヒ、何もないところで転ぶ癖は治っとらんの。まあ、ワシは非常用の目が何十とあるから目くらましは意味ないが」パチパチパチパチッ

(タスケテ…タスケテ…)
(クルシイナァ…)
(ダレカァ、タスケテクレェ…)




833: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 00:04:31 ID:1ByNQ9LU


青魔「…!?」

極キメラ「この肉体は多くのマモノとニンゲンを混ぜ合わせた混合獣の完成形ジャ。それくらい当然ジャろ」

青魔「…どこまでも生命を侮辱していますわね!」

極キメラ「ヒッヒッヒ、そうせんと得られぬものもあるんジャ。側近、大きいのをかましてやれ」

側近?「滅ビユク者コソ美シイ」

側近?は「『究極破壊魔法』を放った!

青魔「…貴方たちなんかに負けませんわよ! ――『大宇宙幾何』!」

二つの魔法が相殺する!




834: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 00:07:09 ID:1ByNQ9LU

青魔導師は猛攻を続ける!

青魔「『風魔法・極』! 『針一万本』! 『死神の爪』!」

極キメラ「グウゥ……青魔法如きにやられる肉体ではないんジャ!」

極キメラの『骨弾連射』!

青魔「ぅっ…!」

青魔導師の体を貫いた!

極キメラ「側近、今ジャ!」

側近?「オキノドクデスガ冒険ノ書ハ消エテシマイマシタ」

側近?は『究極破壊魔法』を放った!

青魔「……っ」




835: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 00:08:53 ID:1ByNQ9LU

――――――――

剣士の『絶影』!

地獄闘士は受け止める!

剣士の『亜空切断』!

地獄闘士は躱す!

剣士の『天地両断』!

地獄闘士は受け流す!

剣士「…ふん、デタラメな強さね」

地獄闘士「どの口がいいますか。まあ、次は私から…」

剣士「させないわ」

剣士の『諸行無常』! 『生者必滅』!

地獄闘士「っ、ハッ!」

地獄闘士は斬撃を殴りとばす!

剣士「ほんと、デタラメ…!」




836: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 00:10:00 ID:1ByNQ9LU

地獄闘士の『衝天掌』!

剣士は体を捻って躱す!

地獄闘士の『破砕掌』!

剣士は躱しきれない!

剣士「ぐっ…」

地獄闘士の『超・連続打』

剣士はまともに食らってしまった!

剣士「…っ」

地獄闘士「兄にかなう妹がいると思っていたのですか?」

剣士「…勝った気でいるんじゃないわよ」




837: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 00:11:33 ID:1ByNQ9LU


地獄闘士の『正拳突き』!

剣士の腹部に直撃した!

剣士「うっ…ふ…! ふん、こんなものなの?」

地獄闘士は剣士を掴み上げた!

グシャッ

剣士「……」つぅ…

地獄闘士「…生意気な。少し折檻が必要ですね」ゴッ

剣士「――っ」

ゴッ…ゴッ…ゴッ…ゴッ…




838: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 00:13:32 ID:1ByNQ9LU


――――――――

戦狼「この程度では話にならんぞ!」

鬼娘「うぅ…うるさいッス!」

戦狼は鬼娘を吹き飛ばした!

鬼娘「はぎゃっ…! うぅ…やっぱり犬は苦手ッス」

少女「やれやれ…。君、彼は犬じゃなくて狼だ。犬じゃないなら何も怖くないだろう?」

鬼娘「犬じゃない…?」

少女「そう。だから君が恐れることなんて何もないのさ」

鬼娘「…そうだったんスね! もう何も怖くないッス!」

戦狼「だからずっと犬じゃないと言ってるだろ! 貴様らァ…!」

少女「それなら犬じゃないって証明してみなよ」ぽいっ

生命の審判は『鬼娘の手甲』を戦狼に投げた!

鬼娘「ああ!? なにするんスか!?」




839: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 00:16:18 ID:1ByNQ9LU


ぷぅぅーん…

戦狼「うっ…くっさ…ッ!?」

鬼娘「!!」ガンッ

少女「この程度で臭がるということはやっぱり犬かな?」

鬼娘「…犬っころめー!! 許さないッス!! ギタギタにしてやるッス!」むきーっ

少女(僕も結構臭かったけ)

天使「…もう! 真面目にやってください!」

天使の『連続魔』!

『電撃魔法・極』!
『電撃魔法・極』!

『雷帝の裁き』となった!

戦狼「魔法は効かぬ!」

戦狼の魔封剣!

天使の魔法を吸収した!




840: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 00:17:03 ID:1ByNQ9LU


ぷぅぅーん…

戦狼「うっ…くっさ…ッ!?」

鬼娘「!!」ガンッ

少女「この程度で臭がるということはやっぱり犬かな?」

鬼娘「…犬っころめー!! 許さないッス!! ギタギタにしてやるッス!」むきーっ

少女(僕も結構臭いと感じてしまったけど、黙っておこう。おかげで効果はありそうだし)

天使「…もう! 真面目にやってください!」

天使の『連続魔』!

『電撃魔法・極』!
『電撃魔法・極』!

『雷帝の裁き』となった!

戦狼「魔法は効かぬ!」

戦狼の魔封剣!

天使の魔法を吸収した!




841: >>839はミス 2015/12/20(日) 00:19:39 ID:1ByNQ9LU


天使「うっ…連続魔でもダメですか…」

少女「肉弾戦が強くて、魔法が効かない。僕たちにとって最悪の相性だね」

鬼娘「それなら自分が頑張るッス! うおー!」ダダッ

戦狼「ふん、無策に突っ込みおって…この臭女!」

鬼娘「にゃっ…ゆ、許さないッスよォ…!」ブンッ

戦狼「食らわん!」ゲシッ!

鬼娘「ぎゃふっ!」


少女「……天使くん、ちょっと耳を貸して」ちょいちょい

天使「はい…?」


鬼娘「うりゃー! 特攻ッス!」ダッ

戦狼「意味が分かってるのか!? ふん、遊びはこれまでだ…!」チャキッ

少女「剣を使ってるならば…」




842: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 00:21:31 ID:1ByNQ9LU

生命の審判は『拘束魔法』を放った!

戦狼「ぬっ…」ギチ…

天使「魔封剣を使えないんですね!」

天使は『拘束魔法』を放った!

戦狼「ヌゥ…ッ…!」ググ…

鬼娘「隙だらけッス!」

戦狼「…ハァッ!」ブチチッ

戦狼は『捕縛魔法』を打ち破った!

鬼娘「でやッ!」


鬼娘の『痛恨の一撃』!


戦狼「――っ!」

戦狼は大きく仰け反る!

鬼娘「まだまだァ!」

鬼娘の『追い討ち』!




843: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 00:23:22 ID:1ByNQ9LU


戦狼「……」ギロッ

戦狼の反撃!

鬼娘は袈裟懸けに斬られた!

鬼娘「ぁ…」

戦狼「ふん、先ずはお前からだ、アホクズめ」

鬼娘「……ぅ」

戦狼は鬼娘に止めを刺そうとする!

少女「訂正してもらうよ」

戦狼「……ッ!?」

生命の審判は召喚した大鎌で戦狼の足を切り裂いた!

少女「その娘はアホだけど、クズなんかじゃない」

戦狼「い…つの間に…!」

戦狼(姿が透明になって…いや、それだけならニオイで……っ! あのクサイ手甲のせいで嗅覚がマヒして…!)

少女「やぁっ!」ビュオッ




844: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 00:28:28 ID:1ByNQ9LU

戦狼「そんなヤワな攻撃が通じんぞ!」

少女「……」にっ

戦狼(…!!)


天使「っ……『連続魔』!」

『聖霊魔法』!
『星霊魔法』!

『夢幻の鎮魂歌』となった!

戦狼「――――っ」

少女「……君の負けだ」にこっ


・・・

シュウウウウウ……

凄まじい砂埃が舞い上がっている!

天使「…………」




845: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 00:39:03 ID:1ByNQ9LU

シュウウ……

鬼娘「……ぅ」ぐたっ…

天使「……鬼娘さん!」

天使は駆け寄り、彼女に『回復魔法・極』を放った!

鬼娘「……うう、た、助かったッス。…あ、戦狼さまは!」

天使「…この瓦礫の下です」

鬼娘「…すごい瓦礫の山ッスね。…でも、自分は何ともなかったッスよ」

天使「……おそらく彼女の『障壁魔法』によるものでしょう」

鬼娘「四苦王さまッスか? どこッス?」

天使「……」

――少女『長期戦は圧倒的に僕たちが不利だ。素早く決める必要がある』

――少女『僕が攻撃したら、僕ごと渾身の一発を叩き込むんだ。鬼娘くんがいても構わない』

――天使『し、しかし、巻き添えに…』

――少女『大丈夫、僕を信じてくれ』




846: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 00:45:22 ID:1ByNQ9LU

天使(あの状況で咄嗟に同時に二つの障壁魔法をかけるなんて不可能なはず…いや、でも彼女なら……)

天使「……きっと、きっと、近くにいます」

ガラッ

天使「!」

鬼娘「あっ、四苦王さ…」


戦狼は『道連れ』の呪いを天使にかけた!


戦狼「ふぅ…ふぅ…ふはは、貴様だけでも殺してやる!」

天使「……」ブチッ

戦狼「貴様らは必ず根絶やしに――」


メゴオォッッ――!!


天使の攻撃!




847: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 00:50:03 ID:1ByNQ9LU



戦狼「きゅぅ…」チ-ン


戦狼を倒した!

呪いは『祝福の指輪』に阻まれて発動しなかった!

天使「ふぅ…ふぅ…!」

鬼娘「ひぃ……」

カラカラッ…

「「!!」」


少女「や、やあ…」

天使「……よかった、無事だったんですね!」ぎゅぅ…

少女「ま、まあね。『日輪の兜』のお陰でね」

少女(……ほんとは、『不可視化魔法』で隠れて、驚かせようと思ってたんだけど…悪ふざけで撲殺されたくないからね)


鬼娘「あ、闇の剣ッス! 師範さんに返すッス!」

鬼娘「……えへへ、おれたちの完全勝利ッスね!」ぶいっ




848: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 00:53:43 ID:1ByNQ9LU


――――――――

カランッ…

光の剣が剣士の手から落ちた!

地獄闘士「…ふぅ、やり過ぎましたかね」

剣士「……けほっ」

地獄闘士「…もう一度だけ、機会を与えます。私と共に来なさい。断るならば、あなたを因果ごと破壊します」

剣士「…………」

地獄闘士「さあ、どうするのですか?」

剣士「……アナタの目的はなんなの?」

地獄闘士「目的? 住みよい世界に定住する、それだけでしょう? 魔王さまのもとでなら、私たちは最も恵まれた安穏を享受できますよ」

剣士「……アタシにはね」

地獄闘士「はい?」

剣士「…産んでくれた母さんと、優しい父さんと、シスコンで女好きのヘタレな旦那(予定)がいるわ。あとは……まあ、鬱陶しい仲間もできたけどね」




849: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 00:56:24 ID:1ByNQ9LU


剣士「…みんな、優しくて、素敵で……アタシの大切な家族よ。そんな家族を捨てて、アナタを取ることなんて死んでもあり得ないわ」

地獄闘士「…残念ですが仕方ありませんね。因果ごと消滅してください」スッ


剣士「それもお断りよ…………躰即是剣」


地獄闘士の『一撃必滅』!


しかし剣士には当たらなかった!


ボトッ

地獄闘士「…私の腕が……?」

剣士「……剣即是躰」

剣士は光の剣を握った!

ぶわあっ……!

地獄闘士「……バカな。もう瀕死のはず…どこに、こんな闘気が…!?」




850: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 00:58:28 ID:1ByNQ9LU



剣士「逆境だからこそ」すうっ


地獄闘士「悪足掻きは…やめなさい…!!」

地獄闘士の『無限掌』!


剣士「奇跡は起こるのよ」ふっ



『会心の一撃』!!



地獄闘士「な、んで…因果ごと…き、消えたく…な……あ、ああぁァァァァァァァァァァァ!!」


地獄闘士を倒した!


剣士「…この世界に連れてきてくれたことだけは感謝してるわ。おかげで大切な人たちに会えたもの」




851: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 01:01:48 ID:1ByNQ9LU


――――――――

側近?「ヘンジガナイ。タダノシカバネノヨウダ」

青魔「……ぅ」

極キメラ「ヒッヒッヒ、あの魔法を食らってまだ息があるか」

エルフ(……動いて…動いてよ! わたしの体! また、大切な人が死んでいくのを見てるだけなの!?)

ぎゅっ

青魔「…大丈夫ですわ。わたくし…は…あなたを、置いていったりしませんわ」にこっ

エルフ「…っ」

極キメラ「泣かせるのぉ。安心しろ、屍体は並べて研究に使ってやるわい」

側近?「ブキハ装備シナイト意味ガナイゼ」

側近?の『吸命魔法』!

青魔導師の生命力を吸い取る!

青魔「あ、ああ……っ」

エルフ「……っ」




852: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 01:07:25 ID:1ByNQ9LU


エルフ(もういやだ…見てるだけはいやだ…!)

エルフ(わたしはもう、目の前で大切な人を喪いたくない! 喪いたくなんかない!)

エルフ「――――ァァァアアアッッ!!」


エルフは『竜化魔法』を進化させる!

極キメラ「…なにが起こっとるんジャ?」

側近?「ヒトノモノ取ッタラドロボー」

エルフ?「そうね、わたしの親友から泥棒するのはやめてよ」

エルフ?は『電撃魔法・極』を二発放った!

側近?「ヌワーーーッ」バチチッ

極キメラ「…なぜ動ける? 神経毒の効果はまだ続くはずジャ」

エルフ?「そう、毒が鬱陶しいから体を再構成したの」

エルフ?は『火炎魔法・極』を二発放った!

極キメラ「ぐぅ…!?」




853: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 01:10:54 ID:1ByNQ9LU


エルフ?「ダークエルフの力と竜の力を兼ね備えた…ハイエルフとでもいえばいいのかな」

青魔「…エルフ」

エルフ「ありがとね…。『回復魔法・極』」

青魔導師の傷が癒えた!

青魔「…まだ感謝を述べるには早いんじゃなくて?」

エルフ「…うん。さあ、あいつらを倒すよ!」

青魔「もちろんですわ!」

側近?「ユウベハオ楽シミデシタネ」

側近?の『連続魔』!

『腐蝕魔法』!
『吸生魔法』!

『災禍の哄笑』となった!

エルフ「…こんなもの!」

青魔「消し飛ばしてみせますわ!」




854: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 01:15:34 ID:1ByNQ9LU

エルフは『究極破壊魔法』を放った!

青魔導師は『大宇宙幾何』を放った!

女神のオーブが二つの魔法と二つの想いを完全に融合させた!

合体魔法!!


『新星大爆発』!!


側近?「モシワシノ味方ニナレバセカイノ半分…」シュオッ…

側近?を欠片一つ残さずかき消した!

エルフ「わ、我ながら恐ろしい威力…」

青魔「ですわね…」



極キメラ(…こりゃ逃げるが勝ちジャわい)コソコソ…

青魔「あら、どこに行くんですの?」にこっ




855: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 01:23:49 ID:1ByNQ9LU


極キメラ「ぐぅ…っ! 急用ジャ! また会おう!」

極キメラは逃げ出そうとした!
しかし、体が動かない!

極キメラ「ほっ…!?」

青魔「貴方の体ならば、私が古代魔法で乗っ取りましたわ。準備に心が複数あって手間取りましたが……」

極キメラ「な、なんジャと!?」

青魔「序盤、本当に私がただ傍観していたと思ってた貴方には予想外ですわよね?」

極キメラ「……す、すまぬ! 今後は心を入れ替えるから許してくれ! 本当ジャ! 今までのことも命令されて仕方なくやってたんジャ!」

青魔「……狂爺、貴方、私がサトリであることをお忘れになって? 貴方の変えようのない穢れた心、私には全てお見通しですのよ?」

極キメラ「ぐぅぅ……!」


青魔「……多くの方々の生命、そして心を陵辱した罪、とくと味わいなさい!!」




856: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 01:34:05 ID:1ByNQ9LU

青魔「古代魔法『心理爆破』!」

狂爺の心が極微小に弾けていく!

青魔「狂爺、一瞬の間に、貴方の心だけが慣れることのない可算無限回の致命的痛みを受けますわ」

青魔「私たちからして一瞬の時間、永遠に死に続ける――それが貴方の受ける罪です」


極キメラ「――――」


極キメラを倒した!


エルフ「…どぎつい技ね」

青魔「ええ…本当に…。こんな無慈悲な魔法、失われて正解ですわ」

エルフ「…でも、その魔法を復活させたことは後悔しないでよ。だから…わたしたちが会えたんだから」

青魔「…うふふ、気遣い感謝しますわ」

エルフ「そういうんじゃないって」

青魔「分かってますわよ。…ありがとう」




857: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 01:38:28 ID:1ByNQ9LU

――――――――


魔王「勇者ァ、こんなもんかよォ」

勇者「……」

魔王「…いやァ、普通こんなもんか。これくらいだと破滅の神と大差ないもんな。勇者の手に負えないよな」

魔王の『破壊』!

血塗られた盾が庇った!

盾「ぬぅ…!」

血塗られた盾に一筋のヒビが入る!

魔王「立てよォ。俺様は力が有り余ってんだからよォ」

魔王の『邪光』!

勇者「……」びくっ

魔王「暇つぶしに、お前の体を端から削りとってくぞォ。耳、爪、指、手の腹、つま先、手首、踵……」

勇者「まお…!」

勇者は髪の毛を電撃ムチに変化させた!

しかしすぐに消し炭にされた!




858: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 01:43:11 ID:1ByNQ9LU


魔王「足首、腕、腕、腕…」

勇者「……」ビクビクッ

魔王「…はァ、つまんね」

盾(…これが、魔王の真の力か。勇者では太刀打ちできんぞ)

魔王「……無敵はつまんねェな。勇者、お前ならば少しは楽しませてくれるかと思ったんだがな」

勇者「……」

魔王「もう障壁も張ってないんだぜ? ほら、傷の一つも負わせてみろよ」

勇者「……魔王、その強さで、お前は何をするんだ?」

魔王「…テメェの姉が全ていったと思うがな。俺様の目的はこのチャチなシステムをぶち壊すことだ。勇者だの、魔王だの、創造と破滅だの、くだらねェ」

勇者「…それならば、俺を殺した後は、もう誰も殺す必要なんてないのか…?」

魔王「そりゃそうだ。魔王は本来、破滅の神がこの世に顕現するための器に過ぎない。俺様の一番の目的は、破滅の神の力を俺様のものにすることだ。そして、それはほとんど達成したと言ってもいい」

勇者「そ、それなら、もう人を殺すな! みなのために平和を築け!」

魔王「はあ? なんで、俺様より弱いゴミどもを俺様の好きに扱っちゃいけないんだ?」




859: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 01:46:36 ID:1ByNQ9LU

勇者「……!」

魔王「弱さは、悪だ。俺様は悪が嫌いだ。だから消す。何もおかしくないだろ」

勇者「……」

魔王「お前らの人道主義や道徳なんて、弱いゴミ同士の馴れ合いだろう。俺様が尊重する理由もない」

勇者「……よく分かったよ。お前が独りよがりの可哀想なヤツだってことは。だから、俺がお前に並んでやる」ぐぐ…

魔王「…かっこいー♪」

魔王は破滅の力を一点に集中させている!

魔王「やってみろよ!」

魔王の『絶無』!

血塗られた盾が防ぐ!

盾「くぅ……!」

血塗られた盾が大きくひび割れる!




860: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 01:48:12 ID:1ByNQ9LU


勇者は女神の力を剣へと変形させる!


勇者「…っ、喰らえ! 『性義の剣』!」


魔王「……はっ」


魔王は瞬間移動で攻撃を躱した!

魔王「もういいよ、お前。がっかりだわ」

魔王の『破壊』!

しかし発動しなかった!

先代勇者『…魔王、勇者は殺させない』

人形の光が魔王の攻撃を抑えつける!

魔王「…また出てきたか。裏切りに、裏切りを重ねやがって」

先代勇者『…元をたどれば、私の弱さが起こした不始末、私が始末をつける』




861: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 01:51:43 ID:1ByNQ9LU


魔王「ああ、テメェの協力でうまくここまでうまくいった。ありがとよォ、裏切り者さん」

先代勇者「…勇者、私が抑えつける! 私ごと斬れ!」

勇者「……っ、ああ!」

魔王「…あーあ、夢にも思わなかったぜ」


魔王「こんなに上手くいくなんてな♪」


先代勇者『…がァァァァ!?』

勇者「!?」

魔王は先代勇者の魂を破滅の宝玉から弾き出した!

魔王「ようやくテメェを引きずり出せて、テメェの封印魔法が綻びた。厄介な封印を編み出しやがって…」

先代勇者『な、なにをするつもりだ…』

魔王「こうするんだよ」


魔王は『破滅の宝玉』を再構成する!


魔王「さあ、楽しい楽しい『世界の終わり』の始まりだ。最高の特等席から見届けな」




862: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 01:56:51 ID:1ByNQ9LU

疲れたんで寝ます。
明日には完結するはず。




剣士「ところで、最初のうちは『光の剣』じゃなくて『聖なる剣』じゃなかった?」

鬼娘「>>1が完全に間違えたッス。作り込みが甘いッス。というか色々とやらかしてばかりッス! 誤字脱字、すぐ連投、LINEに誤爆、さっきも他のスレッドに誤爆したッス! 一回受精卵からやり直せッス!」

鬼娘「とりあえず『光の剣』に統一するッス! 本当に申し訳ないッス!」




863: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 02:03:49 ID:s5tkVbbM

>>862
超乙
ドジっ子の>>1可愛すぎワロタ
しかしいいところで切りやがって…




865: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 19:59:42 ID:fKrtVY62


東の国・勇者の故郷の村。

師範「あの子たちは無事だろうか…」

師範「…? なんだ、やけに空が暗いな…」


北の国・剣の山麓の村。

村人A「…今日も冷えるだ」

村人B「…おがしぐねすか? いくらなんでも寒すぎだべ」

村人C「んだな。なんだがゾワゾワするぞ」

村人D「イヤな気がするぞ…」




866: >>864アレはやばかった 2015/12/20(日) 20:02:49 ID:fKrtVY62


西の国・魔法の街。

大魔導士「……」

見習いA「師匠、また寝てる…今は講義の時間なのに…」

大魔導士「……っ」パチッ

見習いB「きゃっ!?」

見習いC「……おや、大魔導士さまが急にお目覚めになるなんて珍しいですね」

大魔導士「…なんということじゃ」

見習いA「どうしました?」

大魔導士「大いなる災厄が訪れる……」




867: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 20:03:39 ID:fKrtVY62


中央国・南の町。

傭兵1「最近は平和だなぁ。仕事がねぇ…」

傭兵2「最近は魔物の軍勢との小競り合いすらなくなったもんな」

傭兵3「傭兵稼業も廃業かな。仕事探さないと」

傭兵4「俺も国に帰るよ。蓄えも少しできたし、国で店でを開くつもりだ」

傭兵1「しっかりしてんなー。ん、なんだあれ?」

傭兵2「なんだぁ? 遠くに豆粒みたいのが見えるぞ。なんか…動いてるような…」

傭兵3「……あの距離だと多分魔国だぞ」

傭兵4「巨大な魔物? はは、まさか。……まさかな?」




868: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 20:05:51 ID:fKrtVY62


海の国。

海竜王「…………」

人魚「どーしたんですかー。生理痛がひどい時みたいな顔してますよー?」

海竜王「……こうなることは、想像していたが、実際に見るとやはり応えるの」

人魚「つ、突っ込んでくださいよー! ……何が見えたんですか?」

海竜王「……混沌の樹だ」




869: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 20:07:19 ID:fKrtVY62


空の国。

盾「混沌の樹が魔物に…」

魔王「破滅の神は、魔王と混沌の樹の融合によって顕現する。つまり、アレは俺様の片割れだ」

魔王「見てろよ、勇者。お前が守ろうとしたものが壊れていくところをな」

先代勇者『……そんなことは、させんぞ!』

魔王「魂だけのお前に何ができる? お前はもうすぐに完全に消滅する。お前の役割は全て終わりだ」

先代勇者『ぐっ、うぅ……』シュゥゥゥ…

勇者「…先代勇者、俺の身体に入れ。同じ勇者なら因果とかいうやつも大丈夫だろ」

先代勇者『!! …だ、だが、お前の魂も変容するぞ…』

勇者「勇者になった時点で今更だよ。それに、恩人を目の前で見棄てられるほど器用な人間じゃない」

先代勇者『……勇者』

魔王「くっくっ、泣かせるねェ」

先代勇者『勇者…お前は、強いな』

先代勇者の魂は、勇者の中に入った!

先代勇者『…お前こそ、真の勇者だ。俺の分も、頼む』




870: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 20:13:24 ID:fKrtVY62

勇者「…!!」

先代勇者の魂は勇者の力となった!

魔王「…くはっ、魂を食らったのかよ。もうニンゲンじゃねェな」

勇者「……バカやろう」

魔王「結局、先代勇者は何一つ勇者らしいことをせずに消滅か。クソまたいな存在に相応しい最期だな」


勇者「……それは違う」

勇者は『聖霊魔法』を放った!

魔王「!」

魔王の『暗黒』!

魔王(そ、相殺だと…っ!?)

勇者「はあっ!」

勇者の攻撃!

魔王「食らわねェ!」

魔王は瞬間移動で躱す!




871: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 20:15:12 ID:fKrtVY62


勇者の『連続魔』!

『聖霊魔法』!
『星霊魔法』!
『結晶魔法』!

『三千世界の黙示』となった!

魔王の「…っ」

魔王の『絶無』!


相殺する!


魔王(…なんだこの強さは…!? 足し合わせたなんてもんじゃねェぞ! どうなってやがる!?)


グオオオオオォォォォ!!


魔王(……っ、『混沌の樹』が攻撃されている!?)

勇者「…みんなが戦っているのか…全員無事だったみたいだな」

魔王「…はっ、こっちに加勢せず、混沌の樹の方に行くとはな…オンナどもに見捨てられたな、勇者」




872: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 20:16:21 ID:fKrtVY62


盾「なにを言っとるんだ、貴様は?」

魔王「あ?」

勇者「俺を信頼してるからあっちに行ったんだろ。俺がお前を倒すと信じてくれてるから」

勇者「だから俺は、みんなのためにもお前を倒す!」

魔王「言ってくれるじゃねェか…!」


グゴオォォォォ…………ッッ!!


魔王(チッ、押されてやがる…! どいつこいつも使えねェ!)

勇者「はあっ!」

勇者の攻撃!

魔王「ぐっ!」

魔王は瞬間移動で躱す!

勇者「そこ!」スパッ

魔王「ぐっ…!?」ポタタ…




873: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 20:17:30 ID:fKrtVY62


勇者「まだまだ…!」

勇者の攻撃!

魔王は障壁で何とか防ぐ!

障壁は勇者の一撃で砕けた!

魔王「な、なんでこんな…!」

勇者「うおォォォ!」

魔王「っ…雑魚が調子に乗るなァァ!!」

カッ!

勇者「ぐぅ…!」



魔王は破滅の力を極限まで集約する!


勇者「……!!」

魔王「……全力で貴様を潰すッ!」




874: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 20:18:36 ID:fKrtVY62




勇者「――負けられないんだ!!」


勇者の『真・連続魔法剣』!

『究極破壊魔法』!
『究極破壊魔法』!
『究極破壊魔法』!


女神の力が臨界点を超える!




『創世の剣』となった!




魔王「……!!」

勇者「……独りよがりの王さま気取り! 一からやり直してこい!」ダッ




875: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 20:19:50 ID:fKrtVY62



魔王「ふん、破滅の力をなめるなよ…ッッッ!!」


魔王は集約した破滅の力を解き放つ!


魔王「……滅びろッッ!!」



魔王の『零』!



勇者「魔王ォォォォォォォォォォッッッ!!」

魔王「勇者ァァァァァァァァァァッッッ!!」



創造と破滅の力がぶつかり合った!




876: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 20:20:47 ID:fKrtVY62



1を0にするか、0を1にするか。


それは結局、意思が決めるものである。


――ただ、そう。


始めから信じていた者と、最後に信じた者。


一方にのみ女神が微笑むのならば。


いったい、どちらに微笑むのだろうか。




877: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 20:25:30 ID:fKrtVY62





ドサッ



魔王「……こ、この俺様が……っ」

盾「我がいることを忘れるな、と言ったろう」

勇者「はぁ…はぁ……お前、その姿は…」

盾「――我こそは『英雄の盾』。お前の、その誇り高き勇敢なこころが、我の呪いを解いたのだ」

魔王「ふ、ふざけるな……まだ…まだだ……」

盾「貴様の負けだ、魔王。潔く認めよ」

魔王「俺様は…おれさまはァァァァァッッ! 負けねェェェェッッ!」


ズズズズズズ……


魔王の体に混沌の樹の魔力が流れ込む!




878: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 20:26:57 ID:fKrtVY62



勇者「……!!」

ズズズズズズ……

盾「な、なにをしている!」

魔王「…ふははは! ユウシャ、テメェには勝たせねェ!」ボココ…

勇者「っ!」

魔王「……全部、全部ぶっ壊してやる!」ミキミキ…


カッッッッ!!




『滅びの神」が顕現した!




879: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 20:28:33 ID:fKrtVY62


鬼娘「げっ…混沌の樹が吸い込まれたと思ったら、今度は空の国が降ってくるッス!?」

剣士「あれが落ちたら一たまりもないわ。バラバラに壊すわよ」

天使「し、しかし中には勇者さんが…!」

剣士「アイツならきっと大丈夫よ」

少女「…いや、壊す必要もなさそうだ」

エルフ「…!? 空の国が跡形もなく消えた…!?」

青魔「な、なにが起きてるんですの…? …! あれは、勇者さま…!」

天使「い、いくら勇者さんでもあの高さからの落下は流石にまずいですよ!」

鬼娘「う、受け止めるッス」

剣士「死ぬから止めときなさい」

少女「大丈夫だよ、最適な落下のために落下速度は調整されているようだ」

エルフ「…あの盾ね。なんか見た目が変わってるような…」

少女「『英雄の盾』かな」

青魔「!」

エルフ「…勇者」




880: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 20:30:37 ID:fKrtVY62


どさっ

勇者は魔国の大地に着地した!

剣士「勇者!」

エルフ「ヒドい怪我…『回復魔法・極』」

勇者「……ぐっ、あ、ありがとう。それよりアイツを…!」


「――――」


鬼娘「……まだ敵がいるッスか!」

青魔「魔王……いいえ、もっと強大な……っ」

盾「滅びの神だ」

剣士「…!」




881: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 20:33:46 ID:fKrtVY62


天使「そ、そんな……な、なんで……?」

エルフ「…どうしたの?」

少女「…やはり、そういうことか」


天使「な、何をしているんですか……?」


天使「……女神さま!」


女神「――――」


剣士「女神さまって…創造の女神さまのことよね? 同じ神だから似てるだけじゃないの?」

勇者「…いや、あれは間違いなく、創造の女神さまだ。女神の力がそう語っている」

天使「……っ」

少女「――創造と破滅は表と裏」

鬼娘「ふぇ?」

少女「万物は生まれては消え、消えては生まれる。この流転の中でこそ、調和は保たれる。それならば、創造を司る者がまた破滅を司るのも自然なことだろう」




882: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 20:35:44 ID:fKrtVY62



エルフ「じゃあ、あれが世界を創造した女神…」

剣士「創造の神と滅びの神が同じだったなんて…酷い自作自演ね」

女神「――――」

天使「じょ、冗談ですよね! 」

女神「――――」

天使「た、たしかに、女神さまは、がさつで、ずぼらで、そのくせ見栄っ張りで、性欲の強い干物女です!」

青魔「…貴女、本当に女神さまの使いなんですの?」

天使「で、でも、女神さまは、誰よりも世界を愛し、生命を愛していたじゃないですか! そんな女神さまが自ら世界を滅ぼすなんて嘘です!」

女神「『削除』」

天使「……ぁ」


勇者は『英雄の盾』で天使への一撃を防いだ!

盾「…勇者、さすがの我でも神の一撃はそう何度も防げんぞ」

勇者「……分かってる」




883: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 20:38:06 ID:fKrtVY62

天使「女神…さま…」

勇者「天使さん、あれは君が知ってる女神さまじゃない」

少女「…そうだね、完全に正気じゃないみたいだよ」

女神「『削除』」

エルフ「また来た!」

しかし英雄の盾が防ぐ!

盾「ぬぐぐ…! き、きつい!」

剣士「…戦うしかなさそうね」

女神「――――」グニャァ…

青魔「…な、なんですの? 女神さまの姿が歪んで見えますわ……」

鬼娘「自分もッス!」

勇者「…不完全な復活なんだ。依代だった魔王は瀕死だったから」

少女「僕たちの方も善戦したしね。万全じゃなくてもおかしくない」




884: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 20:39:24 ID:fKrtVY62


盾「だからと言って、勝てるのか…」

剣士「…さあ、それは試してみれ
ば分かるわよ。神さまはどれくらい強いのかしらね!」

剣士の『超次元斬り』!

しかし効果はなかった…

剣士「……やっぱり人知を超えてくるわね」

女神「『削除』」

青魔「っ!」

勇者は英雄の盾で青魔導師への攻撃を防いだ!

盾「グゥゥゥゥ…」

勇者「…大丈夫か?」

盾「当然だッ! 我は英雄の盾だぞ!」

剣士「…もう一度、全力で行くわよ」すうっ

剣士の『会心の一撃』!

しかし効果はなかった…




885: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 20:42:21 ID:fKrtVY62


鬼娘「でやぁっ!」

鬼娘の『痛恨の一撃』!

しかし効果はなかった…

天使「…っ」

天使の『連続魔』!

『究極破壊魔法』!
『究極破壊魔法』!

『天地崩壊』となった!

しかし効果はなかった…

エルフ「『究極破壊魔法』」!

青魔「『大宇宙幾何』!」

合体魔法『新星大爆発』となった!

しかし効果はなかった…

少女「…攻撃は無効か」

エルフ「ど、どうすれば…」




886: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 20:44:11 ID:fKrtVY62


勇者「…有効そうな手はある」

天使「ほ、本当ですか!?」

勇者「…破滅の神は魔王と混沌の樹が融合して顕現する。そこに生命の樹を混入させたらどうだ?」

少女「…なるほど、もしかしたら弱体化できるかもしれない」

剣士「…けれど、生命の樹の種を発芽させるには適切な場所が必要なはずよ」

少女「混沌の樹がなくなった今、おそらく場所は問題ないはず。むしろ栄養剤が必要なんだけど…」

勇者「……ん、大丈夫」

青魔「……勇者、さま」

勇者「多分、大丈夫だって」

女神「――――」

滅びの神は呪文を唱え始めた!

少女「!」

天使「…『滅亡魔法』です! 詠唱終了まで……五分もありませんよ!」

鬼娘「や、やばいッス!」

エルフ「……だけど、今なら攻撃できないはず!」




887: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 20:48:28 ID:fKrtVY62



勇者「これで、最後だ!」

勇者は『生命の樹の種』を抱えて滅びの神へと突進した!

女神「――――」

滅びの神は詠唱を続けている!


女神の『削除』!


勇者「っ!?」

しかし英雄の盾が防いだ!

盾「さ、さすがにもう無理だ…」

勇者「…助かった、ありがとう!」

女神「――――」

勇者「女神さま……さっさと目を覚ませ!」グゥ…

勇者は女神の力を解き放った!

眩い光が世界を包む!




888: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 20:51:22 ID:fKrtVY62


――――み……ま。女神さま。俺の声が聞こえますか。

勇者「なんて、一回やってみたかったんですよ」

女神「……勇者」

女神「私の意識があるということは滅びの神を退けたのですね」

勇者「そうみたい、ですね。よく分からないんですけど」

女神「…ついに魔王、そして滅びの神を倒し、歪んだ運命を正しましたか。空前絶後の偉業です」

勇者「…俺は、みんなの力に助けられただけです。自分で何かをしたわけではありません」

女神「…いいえ、あなたのその心が、大きな運命を作り出したのです」

女神「それは、紛れもなくあなたの力です」

女神「あなたこそ…真の勇者です」

勇者「……ありがとうございます」

女神「……勇者よ、お別れです」

勇者「……俺は、死ぬのですか?」

女神「いいえ。あなたは元の世界に帰り、生を謳歌してください」




889: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 20:54:51 ID:fKrtVY62


勇者「……女神さまはどうするのですか」

女神「私は天界に帰ります。…天使のことよろしくお願いしますね」

勇者「……」

勇者「この世界から消えるつもりですね」

女神「……」

女神「まさか」

勇者「俺は女神の能力をもっているのですよ」

勇者「あなたのしようとしていることは分かります」

女神「あなたたちはもう、与えられた創造と破滅の調和を乗り越えられるだけの強さがあります」

女神「頻繁な初期化を必要とする時代は終わりました。もう滅びの神は必要ないのです」

女神「私は新しい創造と破滅の秩序を作らざるを得ませんが、あなたたちならばそれにも打ち勝てるでしょう」

女神「……だから、この世界に私はもういない方がいいのです」

勇者「女神さま、あなたは誰よりも世界を、そして生命を愛している」

勇者「そんな女神さまが消えるなんて…俺は絶対に嫌です」

女神「…あなたは『慈愛のリング』の影響を受けているのです。一時の優しさで行動してはいけません」




890: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 20:59:55 ID:fKrtVY62


勇者「……そうかもしれません」

女神「……」

勇者「でも、この言葉に嘘はありません。俺は、女神さまと一緒にいきたいです」

女神「…何億年もの間に、充分過ぎるほど、私は多くのものをもらいました」

女神「これ以上は、もう我が儘になってしまいます」

女神「だから、あなたのその優しい言葉だけで私はもう満足なのです」

勇者「……本気で言ってるんですか?」

女神「…もちろんです。心残りは一切ありません」

勇者「…………ふっ」

女神「……何がおかしいのです?」




891: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 21:06:48 ID:fKrtVY62


勇者「オナニーしかしたことない億年ド処女が何をのたまってるんですか」

女神「なっ……! しょ、しょ、処女ちゃうわ!」

勇者「処女女神! セックスも知らずに消えるな!」

女神「な、なんなんですか!? あなたは!?」

勇者「消えるには早いって言ってるんだ!」

女神「本当に罰当たりな勇者ですね! ……大体わオナニーの方がいいに決まってるでしょう!? だいたいセックスなんてたいがい期待外れじゃない! そんな気持ちよくないっていうし! その点、オナニーは最高! 己を一番よく知るは己! オナニーでこそ最高の快感を得られるんだよ!」

女神「あなただってあの娘たちとのセックスで死にかけてたじゃない!自分の満足できるところでやめられる! あらゆる趣向が試せる! ドン引きされることもない! 自分の理想を想像できる! オナニーには何一つセックスに劣ってるところがないわ!!」

女神「オナニーの良さを知らないなんて本当に未熟者です!」

勇者「女神さま。あなたの言う通りオナニーは素晴らしい」


勇者「……けれど、セックスは一人ではできないんですよ」


女神「ッッッ!!」

勇者「そしてセックスとオナニーは比較するものじゃない! だからあなたは億年ド処女なんだ!」


女神「……っ」ガクッ




892: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 21:12:34 ID:fKrtVY62


勇者「女神さま…」ぽんっ

女神「やめて! 私に乱暴する気でしょう? エロSSみたいに!」

勇者「……処女こじらせすぎ」

女神「…うるせぇ、ヤリチンが! テメェみてえな澄ました顔でヤリまくってる男と女がだいっきらいなんだよ!」

女神「…私だってセックスしたいわよ! でも相手もいないんだもの! みんな女神って聞くと恭しくして劣情を抱かないんだもん!」ウワ-ン

勇者「……」

女神「あー、どっかにいないかなぁ! 超イケメンで私のこと大事にしてくれて、ベッドでも甘い言葉を囁いてくれる人いないかなぁ!?」チラ

勇者「…探せばいるんじゃないですか? 一緒にいきましょう」

女神「あ、で、でも、そ、そこまでイケメンでなくても、良い人ならいいかも!」チラチラ

勇者「それならきっとたくさんいますよ。一緒にいきましょう」

女神「……うがぁぁ! 私にはそんなに魅力がないのかぁ!!」




893: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 21:14:05 ID:fKrtVY62


勇者「…………」

女神「だ、ま、る、なぁ!!」

勇者「女神さまは魅力的ですよ」

女神「メンドくさそうな顔で言うなぁぁ!!」

勇者「…どうしろと」


女神「決めました。消える、やっぱり私は消えます」

勇者「はあ…」

女神「で、でも、どうしてもって言うならちょっと考えるかもしれません」チラ

勇者「どうしても」

女神「雑だなぁ! さっきまであんなに引き止めてたのに雑になったなぁ!」

勇者「いや、ちょっとメンドくさくなってきた」

女神「最低のヤリチン野郎ね! 『慈愛のリング』効いてないんじゃないの!?」

勇者「効いてますよ。効いてなかったらとっくに見放してます」




894: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 21:15:24 ID:fKrtVY62


女神「…もう消える。どうせ処女こじらせた腐れ年増は消えたほうがいいのよ」

勇者「……女神さま」

女神「なによ、もうなに言ったって消えるからね。見た目だけ若い更年期性欲の塊ヘンタイババァはさっさとオサラバしますぅ!」

勇者「俺と結婚してくれませんか」

女神「はいはい、そうねー結婚ねー、すごいねー」


女神「……は?」




895: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 21:16:31 ID:fKrtVY62


女神「い、いまなんて…?」

勇者「結婚してください、女神さま」

女神「は…え、なんで……?」

勇者「女神さま、面倒くさいですよね。多分、俺の他に嫁の貰い手がつかないと思います」

女神「やかましいわ!」

勇者「でも、やっぱり見ていてほっとけないです。それに、俺、結構年上好きですし」

女神「…ふは、ふはは、じょ、冗談はやめてよ!」

勇者は女神に口付けした!

勇者「冗談じゃないですよ」

女神「……」ぽかんっ

女神「……ッ!」かぁぁ…

女神は赤面している!

女神「なな、なにしてんの…!? アホか!」




896: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 21:22:18 ID:fKrtVY62




勇者「女神さま」ギュッ

女神「ちょっ…手…」

勇者「ずっと俺のそばにいてください」

女神「えっ? ……あっ、は……はい」




897: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 21:24:03 ID:fKrtVY62






それからどうなった?


勇者「何とかなった」

少女「いやいや……」

勇者「お、調子はどうだ。」

少女「…まだ戸惑ってるよ。魂の管理をしなくなる日がくるなんて思ってもみなかったからね」

勇者「でも、楽になったろ」

少女「そうでもないよ…。天使くんに家事を厳しく教えられてるし」

勇者「そ、そうか」

少女「…ま、君の奥さんとして頑張るよ」

勇者「お、おう」

少女「ふふ、それに、これからはもっと頑張らないといけなそうだしね」

勇者「?」




898: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 21:25:45 ID:fKrtVY62

・・・

褐色娘「む…勇者! 帰ってきたか」

勇者「ああ、『英雄の盾』か。ただいま。いやあ、ちっこいな」ナデナデ

褐色娘「ええい! 頭を撫でるな! ……貴様の生を我に寄越す約束ではなかったか!」

勇者「だから結婚したんだろ。共に同じ人生を歩むということは生を渡したのと同じ…ってことで納得したろ」

褐色娘「それは詭弁だ!」

勇者「いや、でも、そういうことにしなかったら、多分、お前、先輩に斬り捨てられてたぞ…」

褐色娘「ぐ…う…そうだが……だ、だいたいこの体もなんだ! 女神め! 余計なことをしおって!」

勇者「まあまあ。その姿も可愛くて好きだぞ」

褐色娘「あぁっ、うぅ……責任とれよ!」




899: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 21:26:55 ID:fKrtVY62

・・・

鬼娘「あ、ご主人! お帰りなさいッス!」だきっ

勇者「おう」

鬼娘「えへへ」

勇者「どうかした?」

鬼娘「えへへ、ご主人を見ると嬉しくてこうなっちゃうッス」

勇者「お前、ほんと犬みたいだな」

鬼娘「い、犬ッスか? 犬はまだちょっぴり苦手ッス。虫も抵抗あるッス」

勇者「犬は可愛いと思うけどな」

鬼娘「そ、そうッスか?」

勇者「うん。で、お前は犬みたいで可愛い」ナデナデ

鬼娘「えへへ。ご主人にそう言われるなら犬でもいいッス」




900: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 21:29:29 ID:fKrtVY62


勇者「…バカだなぁ」

鬼娘「…バカでいいッス。バカじゃなかったらご主人の味方でいれなかったッスもん」

勇者「うん?」

鬼娘「だって魔王さまを倒したら普通、魔物って消えちゃうんス」

勇者「…まあ、前はそうだったな。今はまた変わったから、俺は未だに勇者なんだけども」

鬼娘「でも、バカだからご主人のために何も考えず戦えたッス! だからバカでいいッス!」

勇者「…お前はいいバカだよ。うん、可愛いバカだ」

鬼娘「えへへ…そういえばッスね!」

勇者「ん?」

鬼娘「えへへ、まだ秘密ッス」

勇者「?」




901: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 21:30:46 ID:fKrtVY62

・・・

青魔「あら、勇者さま。お帰りなさいませ」

エルフ「おかえり、勇者」

勇者「うん、ただいま。青魔導師、弁当ごちそうさま」

青魔「お粗末さまですわ」

勇者「いやいや。…ただ、塩と砂糖、間違えてたぞ」

青魔「……えっ、ご、ごめんなさいませ!」

勇者「まあ、全部食ったけど、次は気をつけてな」

青魔「…! は、はい!」にこにこ

エルフ「勇者、明日はわたしが作るからね。残しちゃダメなんだから」

勇者「ん、全部食うよ、ありがとな、エルフ」




902: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 21:32:56 ID:fKrtVY62


青魔「……」

エルフ「……」

勇者「ん、どうかしたか?」

エルフ「ちょ、ちょっと、今後の魔法指導の方法について考えてただけ」

青魔「そ、そうですわ!」

勇者「おう、二人とも評判いいし、頑張ってくれ」


青魔「……」

エルフ「……」




903: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 21:34:07 ID:fKrtVY62

・・・

天使「いい加減働いてください! 特に今日くらいは働いてもいいじゃないですか!」

女神「やだ! もっとゴロゴロするんだ!」

天使「他の方々はみんな仕事をしているんですよ!

女神「私は特別なんだー!」

海竜王「客が来てるんだから、少しはシャキッとして欲しいの」

女神「しょっちゅう来るやつは客じゃないわ」

天使「客というか家族ですからね。でも女神さま、他の人にもそういう態度じゃないですか。そういうのは失礼ですよ」

勇者「賑やかだな…」

天使「あ、勇者さん、お帰りなさい」にこっ

勇者「ただいま。海竜王も来てたのか。体はもう大丈夫なのか」

海竜王「うむ。お主が、篤く看病してくれたしの」

勇者「看病…? 貪られた気が…」




904: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 21:35:01 ID:fKrtVY62


女神「勇者! きいてきいて! 天使ちゃんがいじめるの!しかも海竜王ちゃんまで!えーん! 」

天使「いじめてません! そもそもなんですか、その口調は! 年を考えて…」

女神「あっ?」ゴゴゴ…

天使「ヒッ……」

女神「勇者は年上が好きだから年上でもいいもんね!」

勇者(実年齢で俺より年下なのって鬼娘だけなんだけどな)

天使「と、とにかく少しは部屋の外に出てください!」

勇者「天使の言う通りだよ」

女神「うぐっ、嫁を働かせるなんて甲斐性なし!」

勇者「い、いや、別に働けと言いたいんじゃなくて…」

天使「勇者さんは甲斐性なしなんかじゃありません! だいたい、あなたはいつも…」くどくど…

女神「あーうー」

勇者「じゃあ、俺はこれで。海竜王、ゆっくりしてってな」

海竜王「うむ。主の家ということは妾の家でもあるしの」




905: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 21:36:05 ID:fKrtVY62


天使「とにかく、今でも一応女神なんですからしっかりしてください! 弛んでます!」

海竜王「心のだらしなさがそのうち体に出そうだの」

女神「ふぎゃっ!?」

海竜王「体までだらしなくなったら勇者でも見向きもせんぞ?」

女神「そ、そんなことないよ。勇者ちゃんはどんな姿でも私のこと好きだもんね」

海竜王「勇者はもう行ったぞ」

女神「そんな、ヒドい…」

天使「はぁ、女神さまはもう…」

海竜王「…しかし、時期が時期だ。女神もあまり天使を怒らせるな。天使もすぐに怒るでない」

女神「うっ…はい」

天使「…そうですね」




906: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 21:37:41 ID:fKrtVY62

・・・

剣士「ただいま」

勇者「お帰り」

剣士「今日は早かったのね」

勇者「まあね」

剣士「……」クンカクンカ

剣士「……浮気はしてないわね」

勇者「しないよ…死にたくない」

剣士「散々言ってるけど、許すのは一桁までだから。二桁いったら……」

勇者「分かってる! 分かってるから! 正直今で精一杯だから」

剣士「ほんと文字通りね」




907: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 21:39:29 ID:fKrtVY62

剣士「数を減らしたいのなら気軽にいってちょうだい。減らしてあげるから」

勇者「…いや、そういうのほんといいから!」

剣士「…冗談よ。……一割は」

勇者「九割本気かよ…絶対にやめてくれよ」

剣士「ま、アンタがアタシを愛してくれるうちはね」

勇者「…愛してるよ」

剣士「そうでないと、困るわ。特にこれからはもっとね」

勇者「……?」




908: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 21:40:42 ID:fKrtVY62



勇者(父さん、母さん、姉ちゃん。今でも俺は勇者として元気にやっています)

勇者(女神の力と先代勇者の力、あと嫁たちの力で、どんどん出てくる魔物を倒したり、人助けをしたりしてます)

勇者(毎日毎日、大変ですが、充実しています)


勇者「お、なんか今日の料理は豪華だな」

剣士「……やっぱり忘れてるのね」

勇者「……え?」

少女「勇者くん、誕生日おめでとう」

勇者「……あ、今日俺の誕生日か!」

鬼娘「おめでとうッス!」

エルフ「おめでと」




909: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 21:43:40 ID:fKrtVY62


天使「今日はいつも以上に頑張りました」

褐色娘「今日は勇者にとって特別な日らしいからな我も手伝ったぞ」

女神「わー、おいしそー!」

青魔「私から勇者さんにプレゼントがありますわ」

エルフ「わたしも…というか全員そうよ」

勇者「ま、まじか」

海竜王「妾の贈り物は凄いぞ」ドンッ

精力剤’s<ヤァ‼︎

勇者「……」ヒクッ

海竜王「さすがにこれだけでなく、他にもあるぞ」


勇者「…みんな、ありがとうな」



少女「もう一つ勇者くんに重大発表があるよ」

勇者「うん?」




910: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 21:46:18 ID:fKrtVY62


少女「……赤ちゃんできちゃった」

勇者「……え、えっ?」

褐色娘「我もだぞ」

勇者「……えっ?」

鬼娘「自分もッス!」

勇者「……え」

青魔「私たちの愛しい子、名前は何にしましょう」

エルフ「まだ男か女かも分からないでしょ。…わたしたちの子の名前は勇者がつけてよね」

勇者「……」

天使「えへ、勇者さん、喜んでくれます…よね?」ぽっ…

海竜王「妾に子を産ませるなぞ、贅沢なヤツめ」

女神「女神をも孕ませるなんてとんでもない勇者ねー!」

勇者「…」

剣士「ふふ、アタシたちの愛の結晶、大切に育てましょ」さすさす…

勇者「」




911: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 21:49:42 ID:fKrtVY62

問.女神から能力を授かるとどうなる?

答.女神含む嫁がたくさんできる。



勇者(……父さん、母さん、姉ちゃん)


勇者(……俺、一気に九児の父になります)




912: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 21:50:59 ID:fKrtVY62




勇者「女神から能力を授かった」

完。




913: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 22:03:55 ID:2jhkt8oA

乙!!すごく面白かった!




914: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 22:04:07 ID:fKrtVY62

これで終わりです。
長編を完結させたのは3年振りくらいですが、ちっとも上手くなってる気がしない。9ヶ月もかかってぶん投げなかったのが一番の成長な気がします。
最後まで見てくれた方に多謝。最初から付き合ってくれてる人とかいたら泣いて喜んでしまう。
またご縁があったらよろしくお願いします。




915: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 22:36:28 ID:vn/wey4k

面白かった乙!




916: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 23:21:13 ID:uj0UqcSo

乙ーすごい面白いssだったよ




917: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/20(日) 23:40:28 ID:vN.KmZg.






918: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/21(月) 00:42:57 ID:LRims4Uw

最高のパーフェクトエンドで俺っち泣いたッス




919: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/21(月) 01:20:32 ID:xHT.FVdc

乙!




920: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/21(月) 01:44:20 ID:/qiYJ.NY






勇者「女神から能力を授かった」【番外編】へつづく

・SS深夜VIPに投稿されたスレッドの紹介でした
 勇者「女神から能力を授かった」

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