転載元:女騎士「両親の日記」

1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/10/31(土) 15:09:31 ID:6Gv4Te4Q

4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/10/31(土) 15:25:14 ID:6Gv4Te4Q




 天戸岩の洞窟 内部




神父「天叢雲剣、八尺瓊勾玉、八咫鏡……三種の神器は揃い、復活の魔方陣は描き終えた」ニヤリ

神父「これでオロチを!! ヤマタノオロチを呼び出し、私の下僕にしますっ!!」


神父「……」チラッ

神父(左腕と両足が義手に義足。心肺機能も壊れ、たった一キロも走れば息が乱れて動けなくなる)



神父(これが私の体なのか? こんな情けない体が……)

神父「私の体なのかぁぁぁァァッ!!? おのれぇ、おのれおのれおのれおのれおのれぇぇっ!!!」ギリィッ



神父(これも全ては、あのガキ……勇者のせいだっ!!)

神父(勇者だけはっ、勇者だけは悪魔に魂を売ろうとも、必ず殺す!!)





 


女騎士「くっ!殺せ!」オーク「セッ○スしてからな」
右京「僕のチ○コを、舐めればいいではありませんか……!」プルプル
俺(イケメン)「クリームパスタ一つ」店員「……クリームパイお一つですねぇ♡」
俺「大輔…俺もう我慢できねえ…ハァハァ」 宮川大輔「ちょ、アカーーンて!こんな所で!」
【マジキチ注意】俺「あ、アレ?なんだかおしりがムズムズする...」寄生虫「♪」

5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/10/31(土) 15:32:44 ID:6Gv4Te4Q



女騎士「珍しいな。洞窟の中なのに、隙間から光が射しているのか」タッ

神父「むっ!?」クルッ


神父「……」

神父「誰です貴女は?」



女騎士「初めまして神父様。こっちは、お前の事を知っているんだがな」

僧侶「神父様……」タッ


神父「僧侶っ!?」ビクッ

神父「っ……きぃさぁまぁぁぁぁっ!! どの面を下げて会いに来たぁっ!!!」




6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/10/31(土) 15:46:42 ID:6Gv4Te4Q



僧侶「お願いです、おヤメくださいましっ!!」ペコリ

女騎士「最初で最後の警告だ。神父、その儀式をヤメろ。呼び出そうとしているオロチは、貴様の手に負えるモノではない」


神父「フッ、何かと思えば……私はこのオロチの力で、必ずあの勇者を殺します!!」グッ

僧侶「神父様、そこまで……」



女騎士「怨恨節操に駆られ、時代に取り残されたか? せっかく拾った命を、無駄にするとはな!!」ジャキッ

女騎士「あ」



女騎士「先に言って置く……」

女騎士「私は、弟ほど甘くは無いぞ?」ニヤリ




7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/10/31(土) 16:59:04 ID:fpW1Ab/w

生きてたのか神父…




8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/10/31(土) 19:42:55 ID:6bQjS2No

神父のバギはバギクロス
弱いわけないよね




10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/01(日) 18:14:54 ID:HMJUAhDE



女騎士「っ……」ボソッ

神父「は?」


女騎士「っ……」ボソッ

神父「ハッキリと、聞こえるように言いなさい!!」




女騎士「……」

女騎士「行くぞっ!!」ダッ


女騎士「ハッ!!」ブォン

神父「遅いですねぇ」スゥッ




11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/01(日) 18:21:49 ID:HMJUAhDE



神父「フンッ!!」ガシィッ

女騎士「はやっ……あぐぅっ!?」


神父「このまま、首を握り潰してあげしょう!!」メキメキィッ

女騎士「ガッ、あ……」ガクンッ



僧侶「勇者様っ!?」

神父「なんと他愛ない」ニヤリ


女騎士「……」ドサァッ

神父「フッ、フハハハハハハハッ!! 見なさい僧侶!! これこそが神の奇跡!!!」




12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/01(日) 18:28:16 ID:HMJUAhDE



神父「私の腕がっ!! 私の足がっ!! 本来の肉体に戻っているッ!!」

僧侶「まさか、そんな事が……」ビクッ


神父「これが神の奇跡と言わずしてどうするぅぅっ!!?」

神父「神は、私を見放してはいなかったのだ!!!」



僧侶「……」ジリッ

僧侶「ここで、止めなければっ……」


僧侶「バギッ!!」バッ

神父「バギマァッ!!」バッ




13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/01(日) 18:39:47 ID:HMJUAhDE



僧侶「きゃあああああああ!?」ザシュゥッ

神父「……」


僧侶「うぅっ……」ドサァッ

神父「安心なさい。裏切ったとしてもかつての部下、無駄に苦しまぬよう」



神父「フンッ!!」ガシィッ

僧侶「っ!? ぐあ、ぁっ……」ピクピクッ


神父「すぐにヘシ折ってあげますっ!!」メキメキィッ

僧侶「ぁ……」ガクンッ




14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/01(日) 18:46:59 ID:HMJUAhDE



僧侶「……」

神父「フッ……」


神父「フフッ、フハハハハハハハッ」

神父「アアハハハハハハハハハハハハハッ!! グヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒッ!!! ヒィィッ」






女騎士「ジャスト30秒」

女騎士「良い夢は、見れたか神父?」


神父「ひ?」クルッ

女騎士「幻覚魔法マヌーサ。以前の貴様なら、こんな魔法には掛からなかったんだろうがな……」




15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/01(日) 18:55:50 ID:HMJUAhDE



僧侶「神父様……」

女騎士「私達は死んでいないし、貴様の手足は義手に義足のままだし」


女騎士「貴様が握っているのは……ただの石ころだ」

神父「……」



神父「嘘だ、嘘だァッ!!」ブルブルッ

神父「私の手がっ、私の足がぁぁっ!!!」



神父「ぐううっ、ならば、この魔法で逝きなさい!! バギマッ!!!」バッ

女騎士「……」




18: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/02(月) 00:01:01 ID:uWKvzOss



女騎士「何かしたか?」ニヤリ

神父「……」


神父「なに?」

神父(マホカンタで跳ね返された訳では無い。奴に届く寸前で、私の魔法が消えた!?)



女騎士「……」

神父「これはっ、どう言う……」ギリッ


女騎士「マホステだ」

神父「マホステ?」




19: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/02(月) 00:12:22 ID:uWKvzOss



女騎士「去年辺りに開発された魔法なんだが……こんな所に閉じ籠っていた貴様では、知るよしも有るまい」

神父「ぐっ、ぐぅっ、こうなればっ、首を絞め殺してやる……」


神父「死ねええええええええええ!!」ダッ

女騎士「成敗……」




女騎士「でえぇぇぇぇぇぇぇぇい!!!」ブォンッ

神父「グアアアアッ!? こっ、こんな筈ではぁぁぁぁっ!!!」ズバァッ


神父「っ、うぅっ……」フラフラ

神父「……」ドサァッ




20: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/02(月) 00:50:46 ID:uWKvzOss



女騎士「復讐の為に三種の神器を集めるのは結構だが、貴様は形振りを構わな過ぎだ」チラッ

女騎士「世界中から指名手配されてどうする?」


僧侶「この遺体は、如何なさいますでしょうか?」

女騎士「国へ連絡し、他の者に引き取らせよう。それても、弔いたいか?」



僧侶「いいえ……わたくしが弔う事を、神父様は良しとされないでしょうから」

女騎士「そうか……」


女騎士「では、報告も兼ねてアレフガルドへ戻ろう。コイツのせいで旅立ちが遅れてしまったが、明日、改めて出発する!!」キリッ

僧侶「はい、勇者様っ」ニコリ




21: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/02(月) 01:05:46 ID:uWKvzOss




 その夜 アレフガルド 宿の一室



僧侶「ふふっ。女の身で在りながら、股の間からおぞましい男性器を生やし」フミフミ スリスリ

女騎士「んんっ、言わ、ないでぇっ……」ビクビクッ


僧侶「しかも、それを足で踏まれて喜ぶとは、救いようの無いブタですね?」グリグリ グリグリ

女騎士「ぎひぃぃっ!? うあっ、あっ、あっ、あんっ!!」




僧侶「汚ならしい声をあげないで下さいまし!!」グリッ

女騎士「んぎぃっ!? 痛いっ、痛いぃぃぃっ!!」ビクンッ



僧侶「くすっ。ぺニスをこんなに膨らませて……痛いのが気持ちいいのでしょう? ブタはブタらしく、もっと汚い声でお鳴きなさい!!」グリグリィッ

女騎士「ん゙あ゙ああああああああああああ!!?」ビュルビュルビュルッ




22: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/02(月) 01:15:44 ID:uWKvzOss



僧侶「……」

僧侶「あの、ご満足頂けましたでしょうか?」


女騎士「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ……」ピクッ ピクッ

女騎士「んっ、ああ。すまないな僧侶。どうやら私は、SとMを両方持ち合わせているらしいんだ」



女騎士「仕事だと攻めばかりで……それはそれで良いんだが、被虐の欲求も溜まってしまってな」

女騎士「たまにこうして、罵られたくなる……」


僧侶「なるほど。それをわたくしが理解する事は難しいですが、こうやって手伝えたのは喜ばしい事。また、何なりとお申し付けくださいまし」ニコリ

女騎士「ホント、助かるよ……」




23: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/02(月) 01:26:32 ID:uWKvzOss




 ── 追憶の鏡 ──


 指定した人物が、過去にその場所で何をしたのか、何を考えていたのかを、鏡に写し出して覗く事が可能な鏡。

 女騎士はその鏡で少年の行動や思考を覗き、足取りを逆に辿りながら、アレフガルドから西方向への旅立ちを決意するのだった。




24: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/02(月) 01:27:08 ID:uWKvzOss




第五話

女騎士「両親の日記」




28: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/03(火) 16:22:59 ID:jBZHrJSA



  少年の追憶 アレフガルド



少年『見つからないなぁ……どこに居るんだろ? でも、焦る事は無いよね? この街に居るのは分かるんだ』

少年『きっと、ボクの復讐を恐れて、ビクビク隠れ住んでるに違いないよ。それとも、子供を捨てといてのほほんと暮らしてるのかな?』


少年『ふふっ。ボクを捨てた言い訳……なんて言うのか楽しみだよ』クスッ

少年『お前たちの幸せは、絶対メチャクチャにしてやるから……』




 ガキーーン!!

女騎士『もう止せ貴族!! これは授業だぞ!?』

貴族『うるせぇ!! そこをどきやがれぇぇ!!!』




少年『なんだろう、大きな声……』ピクッ

少年『アッチからかな?』タタッ




30: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/04(水) 09:23:16 ID:rcssP.1c



貴族『俺の成績が全部、親のお陰だとかぬかすからよぉ!! 実力を見せてやってんだろぉが!?』

女騎士『やり過ぎだと言っている!! それに、荷物を取りに戻った教師も、すぐ戻って来るぞ!?』


女騎士『お前も謝れっ!!』チラッ

男生徒『ほ、本当の事じゃないか!? 偉いのは親なのに、お前まで偉そうにしてっ!!』



貴族『お、親は関係ねぇだろ親はぁぁっ!! 俺は、俺なんだよ!! 剣も魔法も、俺の実力だ!!!』

貴族『もう一度言ってやる。そこをどけ女騎士、まとめてブッ飛ばされたいか!?』キッ


女騎士『くっ……』

男生徒『どうせ先生が来て止められるんだ!! 謝らない、僕は謝らないぞっ!!』ブルブル




31: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/04(水) 09:29:46 ID:rcssP.1c



貴族(チッ。一言謝れば、こっちだって引けんのによぉ)ギリッ

貴族『大馬鹿ヤロウがぁぁっ!! 爆裂魔法、イ……』バッ



少年『マホトーン』

貴族『オ』



少年『ボミオス』

貴族『ぐおっ!?』ガクッ



少年『ボミオス、ボミオス』

貴族『ぐぐっ、かっ、からだがっ……重っ』ドサッ



女騎士『……』

女騎士『ふぅっ。すまない、助かった』ペコリ




32: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/04(水) 09:37:52 ID:rcssP.1c



少年『いえ』チラッ

女騎士『ところで、お前は誰だ?』


少年『……』ジィーッ

女騎士『ん、どうした? 私の顔に何か付いてるか?』



少年『見付けた……』ボソッ

少年(この人、ボクと血が繋がってる。年上そうだし、お姉ちゃんかな?)


少年『あ、すみません。ここ、学校ですよね? 校庭? 野外演習場かな?』キョロキョロ

少年『まぁそれで、今度ここへ入るから、見て置こうかなぁと』ニコリ




33: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/04(水) 09:43:52 ID:rcssP.1c



女騎士『そうか……転入とは珍しいな。小等部、いや中等部か?』

少年『貴女は?』


女騎士『私か? 私は高等部だ』

少年『じゃあボクもそれで』



女騎士『じゃあって……お前な』

少年『ボク、用事が有るんで。またねっ』タタッ


女騎士『おっ、おい!! せめて教師が来るまで……』

女騎士『っ……行ってしまった』




34: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/04(水) 10:04:08 ID:rcssP.1c



少年『……』タッタッタ

少年『キヒッ、ヒヒッ、キヒヒヒヒヒヒヒ』


少年『ギャハハハハハハハハハハハハハハハハハハッッ!!!』

少年『見付けた、見つけた、みつけたミツケタミツケタ!!』



少年『アイツにしよう。お父さん、お母さん、アイツが……二人分の愛情を注いで育ててる娘なんでしょ?』

少年『奪ってやる。ボクに依存させて、ボク無しじゃ生きて行けなくしてやる!!』


少年『そうしてから、改めて……会いに行くからね?』クスッ

少年(まずは、王様に会おう。アイツと、同じクラスになれるよう手配して貰わないと)




35: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/04(水) 10:12:21 ID:rcssP.1c




 アレフガルド 宿の一室



女騎士「……」ジィーッ

僧侶「勇者様、また鏡を覗かれていたのですか?」


女騎士「ああ」

僧侶「だいぶ旅立ちが遅れておりますが……」



女騎士「実は、もう一人仲間にしたい奴が居てな」

僧侶「仲間?」


女騎士「聞いた所によると、修行が今日まで掛かるらしくて、待っていたんだ」

僧侶「なるほど……ではこれから、その仲間を迎えに行かれるのですね?」




38: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/04(水) 14:33:53 ID:rcssP.1c



女騎士「そうだな、そろそろ行ってみるか」スタッ

女騎士「ルーラでここから飛ぶ。窓を開けてくれ」


僧侶「かしこまりました」ガチャッ

女騎士「えーーっと、ここからだと……南西の方だったな」



女騎士「……」

女騎士「見付けたっ!! 僧侶、しっかりと私の腕に掴まって欲しい」


僧侶「はいっ」ギュッ

女騎士「ルーラッ!!!」




39: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/04(水) 14:55:36 ID:rcssP.1c




 アレフガルドより南西 忍びの里



師匠「これより、一子相伝の拳……『天下五拳』の、伝授の儀に移る!!」

師匠「武闘家よ、目隠しは終えたか?」チラッ


武闘家「はい。用意された黒布で目を覆い、キツく後ろで結びました」キュッ

師匠「うむ、よかろう……」



師匠「では、最後に問う。天下五拳とはなんぞや?」

武闘家「天下五拳とは、正拳、平拳、抜手、掌底、指拳。この五つの拳の握りを以て、剣や魔法に頼らず、己の拳のみで敵を打ち砕く戦闘術」


師匠「その心、いつまでも忘れるでないぞ?」

武闘家「はいっ!!」




40: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/04(水) 15:03:46 ID:rcssP.1c



武闘家「して……伝授の儀とは、この状態で一体なにを?」

師匠「武闘家よ? 目隠しをしたまま、この老体を倒してみい!!」スッ


武闘家「師匠を!?」ビクッ

師匠「心の眼なら開いておろう? ならば、実際の目が見えようが見えまいが、関係ないはずだ!!」



武闘家「師匠……」

師匠「構えい武闘家ッ!!」


武闘家「はい、よろしくお願いします!!」スッ

師匠「行くぞ……」




41: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/04(水) 17:25:14 ID:rcssP.1c



武闘家「……」

師匠「じゃいッ!!」ダッ


武闘家「お世話に、なりました……」

武闘家「ハァッ!!」ダッ





師匠「天下五拳奥義」

武闘家「天下五拳奥義」



師匠「狼星魄撃掌!!」バッ

武闘家「狼星ッ、魄撃掌!!」バッ




42: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/04(水) 17:33:21 ID:rcssP.1c




 ドンッッ!!!


師匠「……」

武闘家「……」



武闘家「ぐっ!?」フラッ

師匠「……」




師匠「武闘家よ」

師匠「見事」ドサァッ



武闘家「貴方の拳、確かに受け継ぎました。今後は、夢で有った女遊びを存分に楽しんでください」ニコリ

師匠「うむ。ワシはもう少し寝とる。どこへでも行けい」ニヤリ




43: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/04(水) 17:41:55 ID:rcssP.1c



武闘家(目隠しも不要だな)シュルッ

武闘家「では師匠、二年にも満たない短い期間でしたが、ありがとうございました」ペコリ


女騎士「おっ? ちょうど良く終わったようだな?」シュタッ

僧侶「ととっ」シュタッ




武闘家「……」チラッ

武闘家「女騎士か……」


女騎士「久し振りだな貴族?」ニコリ

武闘家「フッ、その名は捨てた。家柄も、名も捨て、ここに居るのは拳の道に己を捧げる、ただの武闘家よ」




44: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/04(水) 17:55:26 ID:rcssP.1c



女騎士「……」

武闘家「……」


武闘家「両親からの重圧と、姉や兄と比べられる劣等感。ただただ、家柄に振り回されるだけの人生だった」

武闘家「なのにプライドだけは人一倍で、いつもイライラしている。好きな女に告白する勇気も無かったクセによ」



女騎士「貴族……お前、私の事を」

武闘家「しまいには、突然現れたガキにその女をかっ浚われ、勝負を挑んだ所で、『戦う資格は無い』と相手にもされない」


武闘家「フッ、苦い思い出だ」

武闘家「できるなら、そのガキをブッ飛ばし、全てを帳消しにしたかったが……」




45: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/04(水) 20:49:53 ID:rcssP.1c



武闘家「今じゃあ、それも叶わぬ夢幻よ……」

武闘家「だからせめてっ、アイツが倒せなかった魔王を、この俺が代わりにブッ倒し!!」グッ


武闘家「俺はアイツを超えたんだと、自分の中でケジメを着けたい」

女騎士「……」



女騎士「貴族、もう一度言わせてくれ。私の仲間になって欲しい」

武闘家「俺は武闘家だ、そう呼べ……」


女騎士「武闘家、私の仲間になってくれ!!」ペコリ

武闘家「フッ。勇者の頼みとあっちゃあ、断る訳にも行くまい」ニヤリ




46: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/04(水) 20:56:25 ID:rcssP.1c



僧侶「おやっ」クスッ

師匠「若いのぉ……」ニヤリ


武闘家「……」

武闘家「チッ」プイッ




女騎士「よし、随分と延期してしまったが……ようやく」

女騎士「出発だっ!!」

僧侶「お待ちくださいませ」

女騎士「っと、どうかしたのか?」




47: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/04(水) 21:04:08 ID:rcssP.1c



僧侶「勇者様?」

僧侶「わたくしから、最後の試験がございます」ペコリ


女騎士「試験? 今さらテストなんて……」

僧侶「武闘家さんもいらっしゃるとは、ちょうどよき展開」



僧侶「お二人は、まだクリアしていない課題が有る筈です」

武闘家「すまんが、見当も着かないな」


僧侶「……」

僧侶「では、『焦土になった街』へ参りましょうか? 勇者様のルーラなら、すぐでしょう?」




54: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/05(木) 09:43:09 ID:tZtgRSVs




 ジパング南部 焦土になった地



武闘家「ここは、あの時と変わらねぇな。相変わらず焦げた地面が広がってるだけだ」キョロキョロ

女騎士「……」


女騎士「それで、試験とはなんだかん僧侶」チラッ

僧侶「この地は、どうしてこうなったか知っておられますか?」



武闘家「あ? ヤマタノオロチってドラゴンの炎に焼かれたんだろ? アイツが言ってたじゃねぇか」

女騎士「ヤマタノ……」


女騎士「っ!?」ビクッ

僧侶「はい、ヤマタノオロチと言うドラゴンは存在致します。しかし、遠い昔に封印されたまま」




55: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/05(木) 09:43:47 ID:tZtgRSVs

>>50
携帯の予測変換で出てきたのをそのまま使ってるんで、たぶんそんな間違いは多くなると思う。ゴメンね




56: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/05(木) 09:49:18 ID:tZtgRSVs



僧侶「そして封印は、今も解かれていません」

女騎士「……」


僧侶「勇者様が、それを一番ご存知かと」

女騎士「ああ、私が阻止したんだからな」



僧侶「で、有るならば、何故……ここは焦土となったのでしょうか?」

武闘家「アイツが嘘を付いた。もしくは、勘違いしてたってとこか?」


女騎士「思い返せば、アイツはルーラで私達をここへ連れて来た」

女騎士「それは即ち、以前に一度でもここへ来た事が有ると言う事」




58: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/05(木) 21:05:32 ID:tZtgRSVs



武闘家「……」

僧侶「……」


女騎士「……」

女騎士「いやっ、だが、それは余りにも……」フルフル



僧侶「どうか、なさいましたか?」

女騎士「ああ。有り得ないと分かっていても、最悪な事を考えてしまってな」コクリ


僧侶「最悪な事?」

女騎士「アイツが……ここを燃やしたと、そんな考えが頭を過ってしまうのだ」




59: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/05(木) 21:16:46 ID:tZtgRSVs



武闘家「アイツ、勇者だったんだろ?」

武闘家「その勇者が……ここに存在した、村だか街だか知らねーが、そこを燃やしたってのか?」


女騎士「わ、私だって有り得ないと前置きしたろ!?」

女騎士「しかし……」



武闘家「……」

武闘家「案外、そうかもな」ボソッ


武闘家「確かにアイツは勇者だったが、人の味方かってーと、そうでもねぇ」

武闘家「相手が人だろうが、それが悪なら容赦なく裁く……正義の味方だったろ?」




60: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/05(木) 21:24:50 ID:tZtgRSVs



武闘家「が」

武闘家「が……だ!!」グッ


武闘家「やり過ぎだよコレは、どんな理由が有ろうとな?」

武闘家「どんな理由が有ろうと……人が居て、生活する家が在って、そこを焼き払って良い理由にはならねぇ!!」ギリッ



僧侶「では、覗いてみますか?」

武闘家「覗く? どこをだよ?」


女騎士「あ……そうかっ!!」ポンッ

僧侶「追憶の鏡を使い、ここで有った過去の出来事を、『あの人』の選択を、覗いてみましょう」ニコリ




66: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/06(金) 09:38:40 ID:P7dS6Zvw




  少年の追憶 オロチが住むと言われた村



巫女『今まで、ありがとうございました。立派に役目を果たして参ります』ペコリ

母親『うぅっ……頑張るんだよぉ』ポロポロッ


父親『俺は、お前のような娘を持てて幸せだったぞ!!』ポロポロッ

巫女『泣かないで下さい。これも、全ては村の為……』



長老『巫女よ、今夜は存分に宴をするがええ。最後の晩餐じゃからのぉ』

巫女『いいえ。村の食料を浪費する訳にはいきませんわ』フルフル


巫女『親友はみな逝きました。今年は、私がオロチ様の生け贄になる番です……』

巫女『これでまた、村に平和が訪れますね?』ニコリ




67: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/06(金) 09:56:05 ID:P7dS6Zvw



少年『ちょっと待って貰えますか?』タッ

巫女『へっ?』クルッ


長老『貴方は……』

少年『ボクは勇者です。このジパングを救う為にここへ来ました』



巫女『っ!?』ビクッ

長老『おおっ、勇者様!?』


少年『事情は聞いてます。確認もしましたし』

巫女『あのっ、勇者、さま?』




68: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/06(金) 10:19:57 ID:P7dS6Zvw



少年『……』

少年『なんですか?』


巫女『とてもありがたい事なのですが、私がオロチ様の生け贄になれば済む事ですし』

巫女『わざわざ、勇者様のお手を煩わせるまでも有りませんわ』



少年『オロチ?』

少年『オロチ、と言うのが、居るんですね?』


巫女『はい、如何に勇者様と言えど……』コクリ

少年『心配は要らないです。ボク、強いんで』




69: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/06(金) 13:43:20 ID:P7dS6Zvw



長老『勇者様、その巫女の言葉を、尊重してやってはくれぬか?』

父親『そうです!! それに、もしオロチの怒りに触れてしまったら……この村は滅ぼされてしまう!!』


母親『勇者様だって、オロチに必ず勝てる保証は無いじゃありませんか!?』

少年『……』



少年『ハッキリ言います。戦わなくたって分かる。ボクは、世界を脅かしている魔王より、遥かに強い』

少年『少なくとも、そう自惚れています』


巫女『っ……』

少年『そのボクが、勇者が、オロチを倒すと言ってるんですよ? 拒む理由、ないですよね?』




70: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/06(金) 14:22:35 ID:P7dS6Zvw



巫女『いっ、いい加減にしてください!! この村の事は、この村の皆で解決します!!』

少年『……』


少年『すみません』ペコリ

少年『言葉を、間違えました』



少年『この国を脅かす魔物は、ボクが倒します。邪魔をしないで頂けますか?』

巫女『っ、勇者さまっ!!』ビクッ


長老『どうして、オロチを倒そうとする!?』

巫女『私が生け贄になれば、人柱になれば済むと、何度も申しているではありませんかっ!!』




72: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/06(金) 21:37:04 ID:P7dS6Zvw



少年『……』チラッ

少年『ふぅっ』


少年『もしボクが、人を喰らうオロチだったとして……』

少年『更に空腹だったとしても、この村の人間を食べようとはしませんけどね』



巫女『それは、どう言う意味でしょうか?』

少年『どう言う意味?』


少年『自分の事なのに、分かりませんか?』

少年『それとも、既に感覚が麻痺しちゃいました?』




73: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/06(金) 21:53:56 ID:P7dS6Zvw



母親『いくら勇者様でも、娘を侮辱しないでちょうだい!!』

少年『貴女の娘だけじゃ有りません。皆ですよ、皆、皆、皆っ!!』


少年『骨に皮を纏っただけな痩せ細った体の、オロチはどこを食べる?』

父親『し、仕方ないだろっ!! 食料が少ないんだから!!』



少年『なぜ、少ないんですか?』

父親『頭の悪い奴だなっ!! この時期になると、オロチが畑の食物を枯らしてくんだよ!!』ギロッ


少年『……』

少年『だったら、こんな土地……出て行けばいい』




74: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/06(金) 22:36:02 ID:P7dS6Zvw



長老『勇者様、そんな殺生な事は言わんでくだされっ!!』

少年『……』


長老『ワシらはここを愛しておる!! 離れるぐらいならば、死を選ぶぞ!!』

父親『そうだっ、村人は皆、長老と同じ考えだぜ!!』





少年『あ』

少年『言い忘れてました』


少年『ボク、卑弥呼さんに頼まれてこの村へ来たんで』

少年『何度も、何度も、立ち退き勧告……言い渡されましたよね?』




75: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/06(金) 22:52:53 ID:P7dS6Zvw



長老『っ!?』ビクッ

少年『話を聞いてれば、オロチだ何だって戯れ言ばかり……』


少年『オロチなんてここには居ない!!』

巫女『オロチ様は居るんです!! 居るっしゃるんです!!』



少年『違いますね。全ては幻覚です』

母親『村人が全員、同じ幻覚を見るんですか!?』


少年『伝承や噂は有ったんでしょう? だから、ちょうどいいから、それにした……』

少年『この村の地中から吹き出し続けているガスは、微量の麻薬成分を含んでいるそうです』




76: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/06(金) 23:00:09 ID:P7dS6Zvw



少年『気付かぬ内に麻薬を吸い続け、頭がオカシクなり』

少年『そのガスが食物を枯らせていたとしても、麻薬中毒になった皆さんは、この土地から出て行く事ができない』


巫女『もうヤメてっ!!』ブルブルッ

父親『帰ってくれ、帰ってくれ!!』ブルブルッ



少年『だから、出て行かなくて済む理由を作り上げた』

少年『そう言えば、ヤマタノオロチの伝説が……』


少年『じゃあ、畑を枯らせているのはオロチだ……』

少年『それなら、生け贄を捧げよう……と、ここまで想像するのは容易いです』




79: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/07(土) 10:57:44 ID:AhDXzdA6



長老『お前にワシらの何が分かるっ!!』

少年『ボクもたくさん薬を射たれたんで、多少の気持ちは分かるつもりですが……』


少年『……』チラッ

巫女『うぅっ……』ブルブルッ



少年『その麻薬は、食物や植物にも付着します』

少年『そして麻薬まみれの花粉や胞子が風に乗り、いつかはジパング全土を覆い尽くす』


少年『解決するには……この土地を燃やし、ガスの噴出が止むまで、草木の生えない焦土に変えるしか有りません』

少年『お願いします。協力してください』ペコリ




80: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/07(土) 11:07:49 ID:AhDXzdA6



少年『協力して頂けるのなら、今よりも質の良い暮らしが出来る土地を、卑弥呼さんが用意してくれるそうですが……』

母親『帰って!! 私たちはここが好きなの!!』


父親『そうだっ!! 生まれた土地から離れるぐらいなら、死んだ方がマシだ!!』

巫女『早くっ、帰ってよぉぉっ!!!』ブルブルッ



少年『……』

少年『この村、若い人が居ませんね? これまでに何人、生け贄を捧げて来たんですか?』


少年『どれぐらいのペースかは知りませんが、こんな様じゃ、すぐに人が居なくなりますよ?』

少年『村も、集落も、成り立ちません。ついでに未来も有りません』




81: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/07(土) 11:17:24 ID:AhDXzdA6



長老『それは……』

少年『変わりましょう!! 変わるなら今しか無い!! 今が変わるチャンスなんです!!』


少年『皆さんも、心のどこかでは分かっているでしょう? このままじゃ駄目だって!?』

巫女『勇者、さま……』



少年『良い暮らしは、必ずボクが保証します!! 納得してくれるまで、何度でも卑弥呼さんに掛け合います!!』

少年『こんな野菜も育たない土地なんて、こっちから捨ててやるんですよ!!』


母親『っ……』

父親『そう、なのかもな……』




82: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/07(土) 11:21:58 ID:AhDXzdA6



少年『ここから北に在る大木の下で、明日の朝まで待っています』

少年『変わりたいと思う人は、そこへ来てください』ペコリ


長老『……』

長老『止めぬっ!! 村の者達よ、行きたくば行くが良い!!』



少年『長老さん……』

長老『ワシらも、変わらねばならね時が来たのかも知れんな』ニコリ


巫女『私も』

巫女『私も変わりたいっ!!』ポロポロッ




83: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/07(土) 11:26:35 ID:AhDXzdA6



母親『あなた、三人で……やり直しましょう?』

父親『ああ、今度こそ幸せになろう!!』コクリ


少年『……』

長老『勇者様、待っていてくだされ。荷物の整理には時間がかかるじゃろうからな』ニコリ



少年『はいっ』ニコリ

長老『ワシも、ばーさんの遺品整理でもするかのぉ』


巫女『勇者さま、ありがとうございますっ!!』ペコリ

少年『いえ。では、明日の朝まで待ってるんで……』




84: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/07(土) 11:31:31 ID:AhDXzdA6




  翌日 オロチが住むと言われた村



少年『……』

長老『おや? どうかなされましたかな?』


少年『……』

少年『誰も、来ませんでした』



長老『うひひひひっ。そりゃそうじゃろう。誰がここから離れるかアホたれ!!』

母親『あははっ、ここなら、住んでるだけで幸せになれるのよ?』


父親『ぐひひひひひひひひっ。慣れると、ここで育った野菜も美味い!!』

巫女『今までの生け贄はね? 友達わね? うふふふふふっ。食べちゃった♪』




85: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/07(土) 11:37:43 ID:AhDXzdA6



長老『勇者サマも、ウマソウじゃのウ』ジュルリ

少年『そうですか』


少年『じゃあ……食料の心配とか、しなくて良いようにしてあげますね?』

巫女『ヒミコさまに、食料を持ってこさせるようにイッテヨ!!』




少年『……』

少年『救えない』





少年『死ねば、食料の心配をしなくて済みますよ?』

少年『ドラゴラム……』




86: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/07(土) 11:43:32 ID:AhDXzdA6




 ジパング南部 焦土になった地



女騎士「……」

僧侶「……」


武闘家「……」

武闘家「そして、巨大なドラゴンに変身したアイツが、火を吹いてここを焦土へ変えましたってか?」



僧侶「お二人は、これを知ってどう思われましたか?」

武闘家「あ?」


女騎士「その問いが試験か?」

僧侶「そう考えていただいて構いません」コクリ




87: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/07(土) 11:43:55 ID:AhDXzdA6


休憩




88: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/07(土) 12:59:17 ID:AhDXzdA6



女騎士「……」

武闘家「……」


武闘家「まぁ、理解は出来る」

僧侶「左様ですか」



武闘家「が」

武闘家「納得はできねぇ!!」ギリッ


僧侶「勇者様は?」チラッ

女騎士「私も、武闘家と同意見だ」コクリ




89: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/07(土) 13:34:29 ID:AhDXzdA6



武闘家「だいたいよぉ、アイツなら他に方法が有ったんじゃねぇか?」

武闘家「魔法で眠らせて、強制的に連行するとかよ……そこで麻薬依存が抜けるまで治療できたはずだぜ?」


女騎士「うむ」

女騎士「勇者として甘いと言われればそれまでだが、アイツは決断が早過ぎだ。人の命だぞ!?」



女騎士「確かに……ここの村人を他に移住させても、そこでトラブルを起こしたかも知れない」

女騎士「最終的に見れば、アイツの決断が最良だったかも知れない」


女騎士「しかしっ!! アイツの選択は余りにも極端だ!!」ギリッ

女騎士「もう少し悩んでも良かったと、私は思う……」




90: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/07(土) 13:39:41 ID:AhDXzdA6



女騎士「僧侶……」チラッ

僧侶「……」


女騎士「これが私の本心だ。やはり、甘いだろうか?」

僧侶「はい、甘いと思われます」



女騎士「そっか。じゃあ……」

僧侶「これからも、よろしくお願いいたします」ペコリ


女騎士「……」

女騎士「私は、前勇者と考えが違うぞ?」




91: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/07(土) 13:51:07 ID:AhDXzdA6



僧侶「その人は、魔王に破れたのですよ?」

武闘家「……」


僧侶「あのお方と同じ考え、同じ行動をしていては、魔王に勝てません」

僧侶「わたくしは……甘く、悩む、そんな勇者様だからこそ、勝機が有ると思います」



女騎士「……」

女騎士「そう、だな。改めてよろしく僧侶」ニコリ


武闘家「こっちも、よろしくな?」

僧侶「はいっ」ニコリ




92: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/07(土) 13:55:51 ID:AhDXzdA6



女騎士「だが、私は例え一人だろうと、旅を続けていただろうがな」

武闘家「勇者の宿命ってか?」


女騎士「そんなんじゃないさ」フルフル

女騎士「私には、アイツが死んだとは思えない。きっとどこかで生きている。そう、信じたい……」



僧侶「……」

女騎士「そしてもし会えた時、私はアイツに『コレ』を渡してやりたい」ゴソゴソ


武闘家「なんだ? 本か?」

女騎士「アイツが見たがっていた物さ」




93: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/07(土) 14:03:12 ID:AhDXzdA6



僧侶「日記……」ボソッ

女騎士「そうだ、両親の日記だよ」コクリ


武闘家「ん? ん?」

女騎士「ああ、武闘家には言って無かったか? アイツは、私の……」



武闘家「言うなっ!!」

女騎士「武闘家?」


武闘家「教えなくていい。余計な事は知りたくもねぇ!!」

武闘家「分かってくれ。この拳を、鈍らせたくないんだ……」




94: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/07(土) 14:10:28 ID:AhDXzdA6



女騎士「……」

女騎士「そうだな……」


女騎士「私達の最終目的は一つ!! 魔王を倒す事だ!!」

武闘家「俺は、それだけを考え、それだけに全てを捧げたい」



僧侶「ふふっ。勇者パーティーの結成ですね?」ニコリ

武闘家「で、次はどこに行くんだよ?」


女騎士「ん、ああ。次は決まっている……」

女騎士「次は、砂漠の国だ」ビシッ




95: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/11/07(土) 14:20:34 ID:AhDXzdA6



武闘家「っと、待ってくれ。一応、妹に挨拶して置きたい」

女騎士「では、ルーラでアレフガルドに戻るか?」


武闘家「すまねぇ。両親も、姉も、兄も、くたばっちまえと思ってんだが……妹だけは、なついてくれてたから可愛くてな?」

女騎士(は? このシスコンがと言ってやりたいが、私も似たようなものか……)



女騎士「ほら、私の肩を掴め。飛ぶぞ!? ルーラッ!!」

僧侶「……」ギュッ




僧侶「あ、言い忘れておりました。わたくしを、あまり信用なさらないでくださいね?」


僧侶「最後には、勇者様の大切なモノを、奪うでしょうから……」クスッ




96: ◆uC4PiS7dQ6 2015/11/07(土) 14:23:30 ID:AhDXzdA6



おわり

女騎士編は、こんな感じでスタート。

次は、もしかしたら殆どエロパートになるかも知れない…




女騎士「どうか、正しい判断を」へつづく

・SS深夜VIPに投稿されたスレッドの紹介でした
 女騎士「両親の日記」
管理人 のオススメSS(2015/07/04追加)
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