転載元:僕「宇宙人に会った」

1: オータ ◆aTPuZgTcsQ 2015/07/13(月) 17:46:56.27 ID:pbmAn6xEO

男「宇宙人に会った」の続編です。
前編を読んでからでないと、意味が分からないかもしれません。






 


【R-18】兄「女装してたら弟に告白された」【胸糞注意】
男「俺のち○こはこの世で最も強い」
ヴォルデモート「ポッターを倒して俺様が勝った」
魔法使い「勇者さんは、私の命の恩人ですから」勇者「いいえ」
【閲覧注意】貞子「俺!!お前の事好きだぜ!!ビデオ見てくれたから!!」

2: オータ ◆aTPuZgTcsQ 2015/07/13(月) 17:47:53.50 ID:pbmAn6xEO

自分を俺と呼ぶだけで、周囲は慌ただしく表情を変えた。
もっと早くに見るべき反応を、俺は今さら見ている。
少しはあのときから成長したと言うことだろうか。
俺はふんわりと漂う花の香りを思い出した。


「名前も分からないな」


白い服に銀色の長髪をなびかせた女性は、自らを宇宙人だと名乗った。
俺は過去にも宇宙人と会ったことがあると、セピア色のページをめくり、あの人の姿を思い出す。
白い花の化身のような、華奢な手足と憂いを帯びた瞳は、二十年前も変わらなかった。




3: オータ ◆aTPuZgTcsQ 2015/07/13(月) 17:48:49.36 ID:pbmAn6xEO

二十年前、僕はまだ幼稚園児だった。
幼稚園児なのに、もう世間から浮いていた。
頭はそれなりに回る方だし、運動も特に不得意な訳ではない。
だけど、まわりの人間とどうしても馴染めなかった。
みんな、あまりにも子供すぎて、幼さについていけなかったのだ。

その結果、僕は保健室にいる。
保健室はいつも優しく僕を待っていた。
教室のような騒がしさも、家にいるときに必ず耳にする怒鳴り声も、ここはなにもよせつけない。
世捨て人のような気持ちで、僕はベッドに横になった。

しかし、今日は隣のベッドに誰かいた。
その子は一際目を引く姿で、髪は銀色に輝き、真っ白なワンピースを身にまとっていた。
僕は思わず声をかけた。


「こんにちは。キレイな髪だね」


すると、彼女はうっとうしそうな顔をしてこちらを見た。


「突然なんなの?口説くつもり?」


言葉の意味が分からず慌てていると、女の子はため息をついた。


「話しかけるんなら名前くらい名乗りなさいよ」


僕は、しどろもどろに自分の名前を告げた。
しかし、女の子は名乗ろうとしなかった。


「別に私の名前なんて知りたくないでしょ」

「そんなことないよ。教えてくれないの?」

「そうね……このバカみたいな場所から連れ出してくれたら、教えてあげる」


それって、ここから抜け出すってことだろうか。
考えただけでドキドキする僕を横目に、彼女はもう一度ため息をついて、ベッドに横になった。
ちょっとほっとした反面、大きなチャンスを失った気がして、僕もベッドに横になる。
やっぱり諦められなくて、女の子に色々と話しかけた。


「何才なの?」

「……一応、五才」

「好きな食べ物とかある?」

「そんなことどうでもいいでしょ?」

「海は好き?」

「海なんて知らないわよ、いい加減にして」


ごろんと背を向ける彼女に、僕は自分でも決意が出来ないまま声をかけた。


「明日、海に行かない?幼稚園が終わったあとに」


彼女は微かに花の香りをさせて、なにも答えなかった。
僕は保健室の白い天井を見上げて、そっと目を閉じた。




4: オータ ◆aTPuZgTcsQ 2015/07/13(月) 17:49:39.26 ID:pbmAn6xEO

母が迎えに来て、妹と三人で家に帰ると、やっぱり父は家でテレビを見ていた。
職につかない父と仲の悪い母は、近所迷惑など考えもせず夜中に言い争いを繰り返す。
僕はこっそり妹を呼んだ。


「明日海に行こうと思うんだけど……お父さんとお母さんには話さない方がいいよね」

「なに言ってるの。子供だけで海なんて危ないでしょ?
ちゃんと話ぐらいはしといた方がいいよ」


まるで母親のように話す妹に、僕は負けた。


「じゃあ、話してみるよ」


しかし、結果は散々だった。


「困らせるようなことばかり言わないで。私がついていけるわけないでしょ」

「ついてこなくていいよ。危ないことはしないから」

「子供なんてそこにいるだけで、危険にさらされてるようなものなのよ。
アンタが幼稚園に行ってるだけだって、ひやひやもんだわ」


やっぱり少しも信用されてなくて、少し苦笑いをした。
結局誰の賛同も得られないまま、僕は海に向かう決意を固めていった。




5: オータ ◆aTPuZgTcsQ 2015/07/13(月) 17:53:16.99 ID:pbmAn6xEO

「今日は海に行こうね。お父さんとお母さんには許可をもらったから」


眠たそうな目をしたまま、昨日と同じ白いワンピースを着た女の子は、僕に言った。


「その喋り方、なんとかならないわけ?」

「え?」

「アンタはもっと別の喋り方できるでしょ」


今日も言葉の意味が分からなくて、僕は柔らかいベッドの上で少し慌てた。
彼女は体をゆっくり起こすと、目線をあわせないまま僕に告げた。


「私、今日には別の場所に帰らなくちゃいけないのよ。
だから、帰るころには私はもういないわ」


ショッキングな事実を叩きつけられて、僕は決断を迫られた。


「じゃあ……」

「ん?」

「じゃあ……今行こう」


女の子は顔色を変えずに、窓の外を見た。


「いいよ、無理しなくて。顔真っ青だし」


その言葉で、決意はしっかり固まった。


「大丈夫だよ!海に行こう。きっと気に入るから」

「……別についていってもいいけど、本当に大丈夫なの?」

「大丈夫だってば!」


僕は女の子の手をとって、昇降口に走り出した。
今は休み時間じゃないから、園児も先生も誰も廊下にいない。
保健の先生も、職員室でコーヒーでも飲んでいるのだろう。
香ばしい香りと花の香りがほのかに漂う。
静かな空気で満ちた廊下を、上履きのまま外に向かって駆け抜けた。


「海はすぐそばなんだよ。みんなで行ったことがあるから、僕も道は分かるんだ」


幼稚園の裏の坂を、コンクリートに足音を響かせて走る。
木が鬱蒼としげる砂利道を走って、幼稚園が見えなくなった時、僕達は立ち止まって荒い呼吸を繰り返した。


「ちょっと、いつまで手つかんでんの」


言われてみると恥ずかしくなり、ぱっと手を離す。
女の子は興味がなさそうな顔で、辺りを見回した。


「薄暗いわね。まさか海までずっとこんな感じなの?」

「コンビニの裏に出れば、木はあんまりはえてないよ。
だけど、海のそばはまた林みたいになってるから……」

「ふーん。じゃ、早く連れていきなさいよ」


今度は僕たちは手を握ることなく、てくてくと砂利道を歩き出した。




6: オータ ◆aTPuZgTcsQ 2015/07/13(月) 17:54:41.43 ID:pbmAn6xEO

話題に困った僕は、ふと女の子に親のことを聞いてみた。


「二人ともいい人よ」


女の子はそれ以上語らなかった。
僕はぼんやりと、昨日あったことを話した。


「じゃあ、やっぱり許可はとれてないって訳ね。
なのに、なんで抜け出したりしたのよ」

「誰かと海に行きたかったんだ」


なぜか、君ととは言えなかった。
また無言でてくてく歩いていくと、女の子は唐突に言った。


「ねぇ、私は宇宙人だって言ったら、アンタは信じる?」

「え?」


僕はやっぱり意味が分からない。
だけど、女の子は初めて笑った。


「信じないわよね。別にいいんだけど」


その笑顔は少し悲しげに見えたけど、僕にはなにも言えなかった。
そしてしばらく二人で砂利道を歩き、また舗装された道を歩いて、角度のついたコンクリートの坂を下った。
両側には木が密集して空を隠し、じめじめとした風が通り抜けた。


「そういえば、この先にはお墓があるんだよ」


自分で言って、自分で怖くなる僕を、彼女は気づかないふりをしてほっといた。
途中お墓の横を通り、まだまだ続く坂を下っていくと、木の隙間に海が見えた。


「ほら、あれが海だよ」

「ふーん、実際見ると大したことないわね」

「もっと下まで行けば、びっくりするから」


僕たちは、さらに坂を下っていった。




7: オータ ◆aTPuZgTcsQ 2015/07/13(月) 17:57:28.06 ID:pbmAn6xEO

騒がしい波の満ち引きの音に、さらさらと流れる砂浜に、どこまでも続く青空に、彼女はなにを思ったのだろう。
僕は佇む彼女の横で、彼女がなにか言うのを待っていた。
だけど、彼女は海を眺めたまま立ち尽くしているので、僕はその場をそっと離れた。


「はい」


僕が手を差し出すと、彼女はやっと目線をこちらに移し、僕の手の上のものを見た。
淡い桃色の薄い貝殻を、彼女は気に入ったようだ。
堤防の上に並んで座り、僕たちは遠くに浮かぶ船をぼんやりと見た。


「……来てよかったよ」


ぽそりと女の子が言った。
僕はそっと頷いた。




8: オータ ◆aTPuZgTcsQ 2015/07/13(月) 17:58:37.76 ID:pbmAn6xEO

空と海がオレンジに染まる頃、僕たちはようやく立ち上がり、あの急な坂を歩き出した。
行きも楽じゃなかったけど、帰りの上り坂もやっぱり辛い。
呼吸を早くしながら、僕はふっと墓場のことを思い出した。


「また前を通るのか……」

「怖いの?」

「別に」


すると、彼女は軽やかに走り出し、なんと墓場の方へ向かった。


「ちょっと!?」


慌てて追いかけると、彼女は墓場の真ん中に立っていた。
そばには光輝く、UFOのようなものが一つ。
僕は目を疑った。


「ちょっと乗ってみる?」


手を差し出した彼女につられて、僕はふらふらとUFOのそばへ歩く。
真っ白な光を放つ、強い懐中電灯のようなライトがいくつも船体にくっついていた。
そして、僕はとんでもないことに気づく。
UFOは緩やかな風を起こして、少し地面から浮いていたのだ。


「ほら、ボーッとしてないで」


手をつかまれ引っ張られる僕は、夢の中にいるような気持ちでUFOに乗った。
中もどこまでも白く、生活感は一切なくて、荷物が整然とつまれていた。
外側についていたぎらついた照明はなく、壁や天井がほんのり光を放っている。


「すごいね」


僕は慌てることもなく、ただUFOの中で佇んだ。
女の子は慣れた手つきでなにかの作業をしている。
すると、壁がゆっくり持ち上がり、外の様子が見えた。


「今、海の上を飛んでんのよ」


透き通った窓の向こうは、一面オレンジ色の海だった。
豆粒のようなサーファーの姿もあちこちに見える。
さっき二人で見ていた船のそばに、UFOは近づいていった。
煙突からのぼる煙や、甲板が間近に見えて、僕はめまいがするほど驚いた。


「すごい……」


白いワンピースに身を包み、僕の横でUFOを操縦する彼女は、僕にそっと微笑みかけた。


「次に会った時は、アンタの本音を聞きたい」


僕は言葉の意味が分からない。
分からないけど、今度は慌てずに女の子に微笑み返した。
彼女が薄れていく意識の中で言う。


「私の名前は」




9: オータ ◆aTPuZgTcsQ 2015/07/13(月) 18:00:20.85 ID:pbmAn6xEO

はっと目が覚めると、僕は自分の部屋のベッドで横になっていた。
外が騒がしいので、扉をゆっくり開けると、そこには妹が立っていた。


「お、お兄ちゃん!」


なぜ驚いた顔をされるのか分からないまま、妹は玄関の方へ走っていった。
それについていくと、玄関のそばの窓は赤く輝き、扉の前に母が立っていた。


「どういうこと……?」


母は表情を歪めて僕を見る。
そばには警察官が立っていた。


「えっ。あの子が息子さんなんですか?」


呆気にとられた二人組を前に、僕は大体の状況がわかった。
だけど、ぺこぺこと頭を下げて扉を閉めた母に、まくし立てるように状況を説明された。


「アンタが幼稚園からいなくなるから、警察にまで来てもらったのよ!
先生たちもアンタのこと探し回ってる!
なのに、いつのまに家にあがりこんだのよ!」


あがりこむ、と母は言った。
そんな母に言えるのは、一言だけだった。


「僕は宇宙人に会ったんだ」


母はもう一度呆気にとられて、僕のことを睨み付けた。


「いい加減にして。
アンタその年になって、まだそんなバカみたいなこと言うわけ?
なにが宇宙人よ!」


あまりに頭ごなしに否定するもんだから、僕はつい反論してしまった。
煌めく宇宙船、清潔で無駄のない船内、白いワンピースを着た女の子。
否定されればされるほど、言葉は熱を帯びていった。

そしてとうとう、母は顔色を変えた。


「アンタ、本気で言ってるの?」


ここまで来たら引き下がることも出来ず、僕は頭を縦に強くふった。
母は思い詰めた顔をより険しくして、父を悲鳴のような声で呼んだ。


「アンタのせいよ!」

「お前がちゃんと子供の面倒をみてないからだ!」


いつも通りに繰り返される喧嘩を、僕はもう見飽きてしまった。
自分の部屋にそっと歩いていくと、妹が扉のそばで待っていた。


「宇宙人に会ったって……本当?」


気まずそうな顔で僕を見る妹は、きっと両親と同じ事を思っているのだろう。
僕はなにも答えずに、部屋の扉を開けて、音をたてずに閉めた。

空に浮かぶ月はキラキラと静かに光って、僕がなにを思っても変わらずにそこにいた。
それを冷たさと受けとるか、温かさと受けとるかはその人による。
今日の僕は前者で受け取って、月の光が届かぬように、布団を被って目を閉じた。




10: オータ ◆aTPuZgTcsQ 2015/07/13(月) 18:01:34.68 ID:pbmAn6xEO

相変わらず保健室通いを続ける僕に、ある変化が訪れた。
僕が失踪した時に教室に行ってないことがバレて、母が幼稚園に文句をつけにきたのだ。
いっそ怒鳴りこんでくれれば、少しは僕に同情が集まりそうなのに、無駄な知性を溢れさせて母は担任と対峙した。


「あの子が少し変わっていることは分かっています。
教室に向かわせるのも苦労するでしょう。
ですが、あの子には妹がいるんです。
妹までクラスに馴染めなくなってしまうのは、可哀想で仕方がありません。
どうか、先生方も協力して頂けないでしょうか」


僕は驚いた。
妹の立場なんて、これっぽっちも考えていなかった。
そして、僕は、笑った。


「先生、僕はもう大丈夫です。ちゃんと教室に行きます」


担任は、責任感と面倒事に関わりたくない気持ちのはざまで揺れていた。
だけど、僕の笑顔で少し安心したのか、向こうも笑顔を返してきた。

そのとき僕は、無意識に自分の成長を止めた。
二十年、幼稚園児のまま、僕は生きていくことになった。




11: オータ ◆aTPuZgTcsQ 2015/07/13(月) 18:02:40.31 ID:pbmAn6xEO

あの人の名前がなんだったのか、今の俺には思い出せない。
再び現れた彼女は、あまりにもあの頃と雰囲気が変わり、俺には思い出す手がかりにならなかった。
しかし、ふんわりと漂っていた花の香りを思い出す。
白い作業着には似合わない、柔らかくて安心するような香りだった。


なぜ、俺は彼女を引き留めなかったのだろう。


「引き留めるもなにも」


そっと呟いてみても、今さら後悔はぬぐえなかった。
あの人は死んでしまったのだろうか。
遠い銀河のことなど、地球人の俺には知るよしもなくて。

もし、もう一度会えたら、あの人に謝れるだろうか。
そんなことを思いながら、仕事の帰りにふと川辺によると、そこにはカラフルなUFOが当たり前のように景色に馴染んでいた。


「……死ねませんでした」


俺に気がつき、自嘲気味に笑う彼女の手を、僕は再びつかんだ。
僕たちはまた、海へ向かって走り出していた。



ー終わりー





12: オータ ◆aTPuZgTcsQ 2015/07/13(月) 18:06:06.60 ID:pbmAn6xEO

やっぱりこういう内容は恥ずかしいのですが、後編も書いてしまいました。
読んで頂けて嬉しいです。

勇者「ゴキブリ勇者」
三代目「ナルトはお前に任せる」

というのも書きました。良かったら読んでみてください。

ここにゴキブリ勇者の続編ものせてあります。良かったらどうぞ。
http://doradorayaki.jimdo.com/ss置き場/

本当にありがとうございました!




・SS速報VIPに投稿されたスレッドの紹介でした
 【SS速報VIP】僕「宇宙人に会った」
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