1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 12:09:04.69 ID:eWNCw3Jf0.net

Part1「兄「押すと妹が不幸になるボタンと幸福になるボタンか……」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

兄(おかしい......こんなもの通販で買った覚えないぞ)

兄(えっと、前と同じで青を押すと不幸に、赤を押すと幸福になるのか......)

兄(と、とにかくこれはどこかにやったほうが......)

ガチャッ

妹「兄、ご飯できt」

兄「わァッ!?」

妹「......どうしたの?」

兄「あ......いや別に、何もねぇよ」

兄(セーフ......どうにか隠せたが、あとちょっとで見つかるところだった......)ガサッ

妹「......まぁいいわ。とにかく、ご飯できたから」ガチャッ

兄「あ、あぁ、サンキュー」

兄(と......とにかく、いまはポケットに隠しておくか)




元スレ
兄「押すと後輩が不幸になるボタンと、幸福になるボタン……だとッ!?」
http://viper.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1427422035/


 
6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 12:17:51.71 ID:eWNCw3Jf0.net

―――

兄「いただきます」

妹「......ねぇ、兄」

兄「な、なんだよ?」

兄(先週くらいから突然話しかけてくるようになったが......いったいどうしたんだ?)

妹「......さっき、何隠したの?」

兄「え、あ、いやその......」ドキッ

母「あら〜? まさかまたボタンでも買ったのかしらぁ?」

兄「は!? な、んなワケねぇだろ!」

母「......そう?」

妹(あからさま過ぎ......)

兄「......あ、そ、そうだ。俺、いまからちょっと出掛けてくるわ」

母「え、ちょっと? ご飯どうするのぉ?」

兄「食べてくる! じゃ、いってきまーす!」

妹「......逃げた」




7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 12:23:05.08 ID:eWNCw3Jf0.net

―――

兄「ふぅ......危ない危ない」

兄(こんなもの見つかったら、確実に絞められるな)

後輩「何が危なかったんっすか?」

兄「おうァ!?」

後輩「......どうしたんすか、先輩? しかもこんな夜遅くに」

兄「あ、いや、お前こそどうしたんだよ」

後輩「私っすか? 私はバイトっすよ」

兄「あ、あぁ......」

兄(......さっきのボタンの後輩って、こいつのことになるんだろうか?)

兄(......俺、気になります)

後輩「? どうしたんっすか、先輩?」

兄(よし、じゃあ押すボタンは......)

>>9




9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 12:24:56.89 ID:mk6LcBEG0.net






11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 12:34:49.11 ID:eWNCw3Jf0.net

兄(赤だ)ポチッ

後輩「先輩、今日なんか変っすよ?」

兄「あ、いや、大丈夫。ちょっと考え事してただけだから」

兄(さーて、どんなことが起きるか楽しみだ)

後輩「......そ、そういえば先輩」

兄「......どうした?」

後輩「......あの、えっとっすね......」

後輩(ヤバイ......ここまで来たら言うしかない)

兄「お前こそ大丈夫か? なんか変だが」

後輩「先輩!」

兄「はい?」

後輩「に、日曜日......私と遊ばないっすか!」

兄「え、い、いいけど......?」

後輩「! じゃ、じゃあ明日の朝八時に駅前に来てくれっす! それじゃあ!」タッタッタッ

後輩(やった、ついに言えた! ついに言えたよ!)




13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 12:53:40.19 ID:eWNCw3Jf0.net

―――

兄「......」

兄(朝八時っつってもなぁ......七時五〇分くらいにはきたほうが)

後輩「先輩!」

兄「うぉ! ......って、ビックリさせるなよ、後輩」

後輩「ご、ごめんなさいっす」

兄「......それ、私服か?」

後輩「え? ......あ、いえ。今日のために卸したものっす」

兄「わざわざ?」

後輩「あ、いえその......前から着たかったんで、今日は思い切って......」

兄「あぁ、なるほど」

兄(ビックリした......それじゃあまるで......)

後輩「じゃあ、先輩! で、デートに行きましょう!」

兄「......」

兄(......デート?)




14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 13:01:25.39 ID:eWNCw3Jf0.net

後輩「......」

兄「......」

兄(しまった......何も話すことがない)

後輩「......あの、先輩」

兄(......ボタンでも押そうかな)

後輩「先輩? 聞いてますか?」

兄(......よし、押そう)

後輩「先輩!」

兄「え!?」ドキッ

後輩「......聞いてるんすか?」

兄「あ、あぁ」

兄(押すボタンは......)

>>16




16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 13:06:57.31 ID:VDzVI8Od0.net






17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 13:17:02.52 ID:eWNCw3Jf0.net

兄(前のでだいぶ青の怖さはわかったし、赤かな)ポチッ

兄「そういえば、これからどこに行くんだ?」

後輩「もうすぐっす」

兄「そうか......」

兄(えーっと、こっちの方面にあったのは確か......)

後輩「ここっす!」

兄「......やっぱりショッピングセンターか」

後輩「さて、行きましょう」ウィーン

兄「あ、あぁ......」ウィーン

兄(あ、あれ、こいつってこんなに積極的なタイプだったか?)

パーンッ!

後輩「......え?」

店員「おめでとーございますっ! あなたたちが、我がショッピングモールの百万人目のお客様です!」

兄「......」

兄(これが赤ボタンの効果か?)




22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 14:48:40.82 ID:eWNCw3Jf0.net

店員「これをどうぞ」

兄「これは......?」

店員「本日限定の全品五割引券です」

兄「五割!?」

兄(それってつまり、半額じゃねぇかよ)

後輩「凄いっすね、先輩!」

兄「あぁ、こりゃ凄い幸運だな」

兄(......ボタンってやっぱスゲエ)





兄「そういえば、今日はなんか買いたいものでもあるのか?」

後輩「はいっす。実は、今日の十四時頃に屋上でアイドルの特設ライブがあるっす!」

兄「あ、アイドル......?」

兄(こ、こいつ......そういうの好きだったのか? 全然知らなかった)




23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 14:56:04.30 ID:eWNCw3Jf0.net

兄「それで、そのアイドルと買いものになんの関係が?」

後輩「そこでしか買えないグッズがあるんすよ」

兄「グッズか......って、ちょっと待て。それじゃあなんで俺を誘った?」

後輩「い、いや......///」

兄(......)

兄「まぁいいよ。ともかく、そのアイドルのステージまであと六時間程度あるワケだが」

後輩「せ、先輩は何か買いたいものはないんすか?」

兄「え?」

兄(俺は......そういえば、金あんま持ってきてねぇしなぁ)

兄「俺はいいよ。お前の買いものについていくだけで」

後輩「そ、そうっすか? じゃあ、ちょっと服を見にいきたいっす」

兄「OK」

兄(......そうだ、ボタン押そう)

>>25




25: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 14:59:49.86 ID:5h7tTvnB0.net

父の今日のパンツと同じ




29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 15:32:19.28 ID:eWNCw3Jf0.net

兄(さて、どっちを押したものか......)

テレビ『......さて、今日のパンツ占い! 一位は迷彩柄パンツのあなた! 男らしいパパのそれが、血気盛んにこんにちわ! 何事にも負けず、何かの成果を得るでしょう! ラッキーアイテムは......』

兄「......」

兄(そういえば、今日父がたしか迷彩柄パンツだったな)

兄(......あぁ、俺もか)

テレビ『......やりましたよ! 僕ね、今日迷彩柄なんですよ。しかもね、これ。ラッキーアイテムの女性用パンツも持ち歩いているんですよ。ほら、凄いでしょ......』

兄「......」

兄(女性用パンツ? ......そういや、今朝父が母からなにかを受け取ってたな。まさか......な)

後輩「どうしたんすか? 女性用下着が欲しいっすか?」

兄「なっ、んなワケねぇだろ!」

兄(......それよりボタンだ)

>>31




31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 15:38:58.77 ID:1oyn7rDA0.net

あか




32: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 15:39:26.68 ID:8KP18WRs0.net

後輩には優しいお前ら




34: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 15:48:46.68 ID:eWNCw3Jf0.net

兄(赤だな)ポチッ

後輩「着いたっす」

兄「こ......ここは」

兄(ランジェリーショップだとぉぉぉぉぉぉ!?)

兄「あ、じゃあ俺はここで待ってるから......」

後輩「せ、先輩!」

兄「はい!?」ドキッ

後輩「そ、その......先輩が好きなのを、選んでほしいっす///」

兄「はァッ!?」

後輩「だ、ダメっすか......?」

兄「......」

兄(......女子と入れば大丈夫だよな?)




37: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 15:58:19.29 ID:eWNCw3Jf0.net

兄(......なんて考えてた俺がバカだった)

後輩「ど、どうしたんすか、先輩?」

兄「あ、いや......」

兄(なんで入っちまったんだよぉ、俺?)

後輩「うーん。先輩、どんな感じのが好きっすか?」

兄「あ、えーっと......」

兄(んなの言えるワケねぇだろ......)

兄「えー、それとか?」

兄(適当に選んじまったが......って)

後輩「せ、先輩? こ、これは......///」

兄「あ、いや、ちが、違うぞ! 断じてそういう趣味じゃねぇからな!」

兄(......なんでガーターベルト選んでんだよ、俺)

後輩「......せ、先輩が着て欲しいのなら......」

兄「いや、違うからなッ!?」




39: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 16:07:45.82 ID:eWNCw3Jf0.net

兄(......どうにか誤解は解けたが、赤ボタンの効果とは程遠いな......)

兄(......まさか、また偶然だったってことはないよな?)

後輩「これ、どうっすかね?」

兄「あ、あぁ......いいんじゃねぇの?」

後輩「それじゃあ、ちょっと試着してくるっす」

兄「わかった......待て、それじゃあ俺がひとりに......」

兄(......ってもう入ってるし......気まず過ぎだろ、これ)

兄(......ボタン、もう一回押してみようかな)

>>41




41: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 16:08:54.51 ID:1oyn7rDA0.net






42: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 16:15:15.43 ID:eWNCw3Jf0.net

兄(......赤だな)ポチッ

後輩「先輩!」

兄「ど、どうした?」

ガシャァァァ

後輩「じゃーん!」

兄「......」

兄(や、やべぇ、可愛いかも......)

後輩「ど、どうですか......///」

兄「に、似合ってるんじゃないか?」

兄(......直視しづらい)

後輩「か、可愛いですか?」

兄「あ、えっと、その......か、可愛いよ」

後輩(......やった、先輩に二回も褒めてもらっちゃった///)




47: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 16:37:36.87 ID:eWNCw3Jf0.net

後輩「じゃあ、これ買ってくるっす」

兄「あ、あぁ、俺は外に出とくから......」

兄(や、やっと出られる......あぁ、空気が気持ちいい......)

妹「あれ......兄?」

兄「なっ!? い、妹......!? どうしてここに」

妹「......いま、どうしてランジェリーショップから出てきたの? ......まさか」

兄「違う違う違うから! そういうんじゃ一切ないから!」

母「あらぁ、それじゃあ誰かとデートかしら〜」

妹「まさか、後輩さんと?」

兄「あ、いや、えっとだな......」

後輩「先輩、お待たせしたっす!」

兄「ちょ!?」

妹「......兄、後輩に手を出すなんて、最低ね」




53: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 16:53:50.00 ID:eWNCw3Jf0.net

後輩「いやー、先週はありがとうございましたっす」

母「いえいえ〜」

妹「こちらこそ、兄がお世話になったようで」ギロッ

兄「だから違うって......」

兄(面倒なことになったな......)

兄「......あ、俺ちょっとトイレ」

後輩「いってらっしゃいっす」

兄(......とりあえず逃げれたな)





妹「それにしても、どうして後輩さんが兄と一緒に?」

後輩「私が誘ったんっすよ。今日のアイドルのライブに」

妹「そういえば、今日屋上でライブがあるとかテレビで見たような......」

母「あらあら」




54: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 17:01:53.69 ID:eWNCw3Jf0.net

妹「お母さん、どうしたの?」

母「うふふ、別に〜」

母(つまり、デートってワケねぇ。まったく、いつの間にそんなことになったんだかぁ)

妹「?」





兄(ふぅ......にしても助かった)

兄(先週のことがあって、色々と気まずくなった節があるしなぁ)

兄(もう少し時間潰すか......)

兄(......そうだ、ボタンでも押そう)

兄(えっと、ボタンボタン......)

>>56




56: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 17:03:07.77 ID:NtKjF1sLa.net

あか




62: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 17:13:08.73 ID:eWNCw3Jf0.net

兄(見つけた。えっと、押すのは当然赤だな)ポチッ

兄(でも......ここじゃ確認できねぇしな)

兄(......戻るか)ジャー





妹「それにしても、まさか兄が後輩さんと一緒にいるとは思わなかったです」

後輩「そうっすか? まぁ、たしかにいままでこんなことは一度もなかったっすしね」

母「そうなの〜」

母(なるほどぉ、つまり初デートってことねぇ! 初々しいこと......)

兄「おーい」

妹「兄......」ジトー

兄「な、なんだよその目は」

妹「別にー」

母「あらあら」




64: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 17:26:06.97 ID:eWNCw3Jf0.net

兄「そういえば、母と妹はどうしてここにいるんだよ?」

妹「え? 普通に服を買いに来たに決まってるでしょう?」

母「私と妹ちゃんと、ついでに兄くんのもねぇ」

妹「感謝してよね」

兄「あ、あぁ......」

兄(別に頼んでねぇけど......)

後輩「なら、私たちも一緒にいっていいっすか?」

兄「え?」

母「もちろん、当然じゃない」

後輩「ありがとうございますっす!」

兄(......マジで?)




69: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 17:50:47.23 ID:eWNCw3Jf0.net

―――

兄「......」

母「あら〜、凄く似合ってるわよぉ」

後輩「そ、そうっすか?」

妹「似合ってると思いますよ、後輩さん」

後輩「えへへ......///」

兄(......俺、空気じゃん)

兄「......」

兄(そういや、さっきの赤ボタンの効果ってどうなったんだろ......?)

後輩「いやー、今日は間違いなく最良の日っすよ」

妹「そうですね」

母「......」

兄(あぁ、たぶんこれだな)




70: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 17:56:43.04 ID:eWNCw3Jf0.net

兄(......もう一回ボタンを押すか)

兄(このままいてもつまんねぇしな、よし)

妹「ねぇ、兄」

兄「!? な、なんだよ?」ドキッ

妹「......さっきから黙ってるけど、どうかしたの」

兄「い、いや......なんでもねぇよ」

妹「そう......」

兄(一瞬気づかれたかと思った......)

兄(よし、押すボタンはと......)

>>73




73: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 17:57:56.12 ID:jXFt7N9V0.net






79: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 18:13:53.16 ID:eWNCw3Jf0.net

兄(......赤かな)ポチッ

後輩「そういえば先輩」

兄「ん?」

後輩「あの......私、あとで見たい映画があるんすよ」

兄「映画? どんな作品だ?」

後輩「『赤い糸の伝説』っす」

兄「赤い糸......そういえばそんな映画あったな」

兄(でも、あれってたしかカップルに人気の映画......)

後輩「ダメっすか......?」

兄(......まぁでも、後輩が見たいなら見てもいいか)

兄「わかった、そうしよう」

後輩「......やった」

兄「?」




80: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 18:26:09.70 ID:eWNCw3Jf0.net

母「それじゃあ、兄くんをよろしくね〜」

後輩「まかせてくださいっす!」

妹「それじゃ」

兄「あ、あぁ......」

兄(......結局、なんかずっと暇だったな)

兄(ボタン押しても効果が出たのかよくわからないし)

後輩「......それじゃあ、私たちも行きましょうっす」

兄「お、おう」

兄(......うーん、なんだかなぁ)

兄「なぁ、後輩」

後輩「はい?」

兄「お前、今日いつもより断然楽しそうだな」

後輩「そ、そうっすかね......」

兄「あぁ......」

兄(......改めて考えると、こいつも一応女子なんだよな)




89: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 19:26:06.18 ID:eWNCw3Jf0.net

―――

兄「映画まで少し時間があるな」

後輩「早く入って予告編でも見るっす」

兄「そうだな」

兄(どうせいてもやることもねぇし)





兄(にしても、『赤い糸の伝説』か......)

兄「なぁ後輩」

後輩「なんすか、先輩?」

兄「お前は運命の赤い糸とかって、信じるタイプか?」

後輩「運命っすか......」




90: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 19:51:14.23 ID:eWNCw3Jf0.net

後輩「うーん、そういうのってあんまり信じない......というか、好きじゃないっすね」

兄「好きじゃない?」

後輩「はいっす。なんていうか......他人に人生を操作されるとか、あんまり好きじゃないっすかね。そういう意味では、あのボタンとかも私は好きじゃなかったっす」

兄「......」

兄(他人に人生を操作される、か......)

後輩「そういう先輩は、どうなんすか?」

兄「え? ......あぁ」

兄(俺は......どうなんだ?)

兄(ボタンを使っているとき、別に何も感じなかったし、たぶん嫌いではないだろう)

兄(でも......信じているかなんて、考えたこともなかったな)

兄「俺は......よくわからないな」

後輩「その答え、先輩らしい気がするっす」

兄「......俺らしい?」

後輩「はいっす!」




92: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 20:09:55.14 ID:eWNCw3Jf0.net

―――

映画『あぁ、どうして運命は、私たちを分かつの? 国境でさえ、私たちを分かてなかったというのに!』

兄(......運命、か)

後輩「......先輩」ヒソヒソ

兄「なんだ?」ヒソヒソ

後輩「......この映画、思ってたよりつまらないっす」ヒソヒソ

兄「はぁ? いや、お前が見たいっていったんだろ......」ヒソヒソ

兄(......そうだ、つまらないならこのボタンで......)

兄(あ、でも暗くて色が見えん......)

兄(よし......こっちだ)

>>95




95: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 20:15:08.15 ID:2gI64m6H0.net

あか




96: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 20:33:12.57 ID:eWNCw3Jf0.net

兄(よし)ポチッ

兄(さて、後輩の様子はと......って)

兄「......おい、寝るなよ後輩」ヒソヒソ

後輩「へ......? あ、ご、ごめんっす......」カクッ......スー

兄「お、おい......」ヒソヒソ

兄(......肩に寄りかかるなよ、オイ)

兄(......なんか甘い香りがする。シャンプーか?)

後輩「......ふふふ、せんぱぁぃ......」スー

兄(あぁ、なんだろう......このままでいいか。気持ちよさそうだし)

後輩「......ぅぃ......んにゃぁ......」スー

兄(......まったく映画に集中できねぇ)




101: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 20:50:29.07 ID:eWNCw3Jf0.net

―――

後輩「はぁ〜......よく寝た」

兄「お前、結局全然映画見てなかったろ」

後輩「そうっすか? ......そうっすね。まぁ、でも気持ちよかったんでOKっす」

兄「いやそれ映画としてじゃなくて子守唄的な意味じゃねぇか......」

兄(さっきのボタンは......どうやら赤だったっぽいな)

後輩「あぁ、そういえば。あの映画、最後はどうなったんすか?」

兄「ん? あぁ、たしか......」

兄(......後輩のほうばっか見ててなんかよくわかんなかったが......まぁいいか)




103: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 21:06:44.72 ID:eWNCw3Jf0.net

―――

後輩「一時十七分......二時まであと四〇分くらいっすね」

兄「そういや、昼飯まだだったな。そこらへんに食べにいくか」

後輩「はいっす!」




後輩「いただきまーす」

妹「いただきます」

母「いただきま〜す」

兄「......いただきます」

兄(なんでまた会うかね......)

後輩「いやぁ、まさかまた会うとは思ってもみなかったっす! 嬉しいっす!」

母「そぉ? でも私たち、お邪魔じゃないのかしらぁ?」

妹「ふたりっきりで楽しんでたんじゃないの、兄?」ギロッ

兄「......」シレー

兄(こいつ、なんか今日怒ってんのか......?)




109: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 21:22:26.88 ID:eWNCw3Jf0.net

母「映画、どうだったの?」

後輩「そうっすね......実は途中で寝ちゃって......」

母「兄くんは、どうだったの?」

兄「そうだな......なんか、途中でドロ沼化してたな。まぁ、最後には純愛ものに戻ってたけど......なんというか、女子が好きそうな映画だった」

母「そう......なるほどぉ」

兄「?」

妹「女性が好きそうな映画か......お母さん、今度一緒に見にいかない?」

母「そうね、行きましょうか」

後輩「中睦まじいっすねぇ」

兄「そうだな......なんとなく家でも俺だけ疎外感はあるな」

後輩「ははは......」

兄(......俺だけ、ね)




112: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 21:36:26.97 ID:eWNCw3Jf0.net

兄「じゃあ、俺たちはそろそろライブに行くんだけど......母さんたちはどうするんだ?」

母「そうねぇ、どうしようか?」

妹「うーん......そうだ。たしか駅前に新しいケーキ屋ができたって誰かが言ってたから、そこに行こうよ」

母「そうね。じゃあ、私たちはケーキ屋ね」

後輩「そうっすか。それじゃあ、私たちはこれで」

兄「じゃあな」

母「行ってらっしゃ〜い」

妹「......」

母「じゃあ、私たちも行きましょうか」

妹「......うん」




114: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 21:51:48.57 ID:eWNCw3Jf0.net

―――

後輩「うわぁ、人がいっぱいいて凄いっすねぇ」

兄(あぁ......面倒だな、こりゃ)

後輩「うぅ......この大衆の光景を見てると、なんか人生が残酷に感じてくるっす......」

兄「絶望するな後輩、たぶん社会よりはマシだから」

後輩「あぁ......未来は暗いっす......」

兄(......そうだ、ちょっとボタンで遊んでみるか)

>>117




117: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 21:55:27.38 ID:QpCgnHUs0.net

あか




121: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 22:07:35.97 ID:eWNCw3Jf0.net

兄(もちろん、後輩がこれ以上絶望しないように赤をと)ポチッ

後輩「......まぁでも、未来は絶望だけじゃないっすよね」

兄「あ、あぁ、希望もあるだろ」

兄(......いまのが効果......なワケねぇか)

後輩「それじゃあ、行きましょうっす!」

兄「え、どこに?」

後輩「どこって決まってるじゃないっすか。もちろん......最前列っす!」

兄「......」

兄(......このファンの軍勢の、最前列に......だと?)




124: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 22:20:09.99 ID:eWNCw3Jf0.net

兄「な、なんとか着いた......」

後輩「いやー、まさか本当にたどりつけるとは思ってなかったんすけどねー」

兄(......これだな、効果は)

兄「......そういえば、ここでライブするのってどんなグループなんだ?」

後輩「え!? 先輩、知らないんすか!?」

兄「あ、いや......」

兄(そもそも聞かされてねぇし......)

後輩「いまを翔けるアイドル、Le:LIFE(リライフ)っすよ!?」

兄「あぁ......」

兄(そういえばテレビで見たことあるような......ないような?)

後輩「なんすかそのいたような気がするわーみたいな反応は?」

兄「あ、いや、見たことはあるよ......一度くらいは」

後輩「......やっぱり覚えてないっすよね?」

兄「い、いや......」ギクッ




126: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 22:39:48.52 ID:eWNCw3Jf0.net

後輩「はぁ......まぁいいっす。今日覚えて帰ってもらえばいいだけっすから」

兄「あ、あぁ......」

兄(た、助かった......)

後輩「あ、そろそろはじまるっぽいっすよ!」

兄「え? あ、あぁ......」

兄(......そういえばグッズは?)




127: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 22:50:12.73 ID:eWNCw3Jf0.net

ミオン「どうもみなさん!」

Le:LIFE全員「「「こんにちはっ!」」」

アリサ「私たち!」

Le:LIFE全員「「「Le:LIFEですっ!」」」

ファン「「「「「「「「「「フォォォォォォォ!!!!!!」」」」」」」」」」

兄(すげぇ、なんだこの一体感は)

リーカ「いやぁ、はじまりましたね!」

ミオン「はい! 今日はみなさん、私たちのステージに足を運んでくれて、本当にありがとう!」

兄「......この三人がLe:LIFEか」

後輩「そうっす! いまもっとも勢いのある秋葉系アイドル、それがLe:LIFEっす!」

兄(......こいつ、そういうの好きだったのか)




130: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 22:55:20.16 ID:eWNCw3Jf0.net

兄「おい後輩、お前グッズがどうとかって言ってなかったか?」

後輩「あぁ、そうでしたっす! でも、ここから離れたらもう二度と......」

兄「......なら、俺が買ってきてやるよ」

後輩「え?」

兄「なんの商品が欲しいんだ?」

後輩「あ、えっと、サイン色紙と限定のタオルっす」

兄「わかった、それじゃあまた後で!」

後輩「え、ちょっとっ!?」

兄(......よかった、この人ごみから脱出成功だ)

兄「さてと......あそこか」タッタッタッ




131: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 22:58:35.12 ID:eWNCw3Jf0.net

兄「あいつが言ってたの、これであってたのかな? まぁいいや」

兄「さてと、もうあそこに戻るのは不可能だな。ここで時間潰すか」

兄(......あ、そうだ。ボタン押そうかな)

兄(さっきまでは見張られてたのとほぼ同じ状況だったけど、いまなら確認もできるし......)サッ

兄(さて、ここは当然......)

>>134




134: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 22:59:22.88 ID:P2V02VfP0.net

あお




138: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 23:11:40.70 ID:eWNCw3Jf0.net

兄(いままでの恨みの意味も込めて青だな)ポチッ

兄(......そういえば、後輩に対して一回も青押してなかったな)





後輩(さすがに、呆れられちゃったのかな?)

後輩(Le:LIFEとか、本当は滅茶苦茶好きってワケでもないんだけどなぁ)

ファン「ちょっと失礼しまーす」

後輩「え? ......ちょッ!?」

後輩(まさかこれって......痴漢!?)

痴漢魔「いやぁ、可愛いねぇ」

後輩(だ、誰か......)ウルウル

痴漢魔「いやぁ、本当に可愛いなァ、Le:LIFEはァ?」ニヒィ

後輩(ど、どうして......声が、出せない)




144: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 23:23:21.05 ID:eWNCw3Jf0.net

痴漢魔「フッハッハッハッ......」ニタァ

後輩(助けて、先輩......ッ!)

ファン「はーい、ちょっとごめんなさいねー」

痴漢魔「!?」

後輩(だ、誰......?)

ファン「ボクね、見ちゃったんだなぁ。キミがその右手で、その娘の体を触っちゃってるところ......」

痴漢魔「な、何を言って......」

ファン「いやぁ、あくまでも否定しますか? じゃあ......」

私服警官「他の人から被害届が出てるんで、その件できてもらいますよー、連続痴漢犯さん?」

痴漢魔「......警察、だと!?」

私服警官「確保ォ!」

私服警官たち「「「オォォォ!!!」」」

痴漢魔「ッ! クソォォォ!」

後輩「......」

後輩(た、助かった......)




147: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 23:36:32.42 ID:eWNCw3Jf0.net

兄「ちょっとすみません、通してください。ちょっと失礼します......おーい、後輩。大丈夫か?」

後輩「しぇ、しぇんぱぁい......」ウルウル

兄「え、ちょ、泣いてる......?」

後輩「な、泣いてないです......」

兄(......こいつ、感情が昂ったりすると喋り口調が変わるっぽいな)

後輩「......せ、センパーイっ! 怖かったよぉ......!」

兄「お、おい......」

兄(......しかたないな)

兄「......もう大丈夫だから、よしよし」ナデナデ

後輩「せ、先輩......っ///」カーッ

兄(......助けてくれた警官の人に、お礼言っとかないとな)




153: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 23:53:24.48 ID:eWNCw3Jf0.net

兄「ありがとうございました」

私服警官「いえいえ、これが我々の仕事ですから」

後輩「本当に、ありがとうございましたっす!」

私服警官「お嬢ちゃんは可愛いから、また狙われないように気をつけてね」

後輩「か、可愛い......?」

私服警官「それじゃあ」

兄「どうもありがとうございました......って、どうした後輩?」

後輩「い、いえ......私って、可愛いのかなと」

兄「......可愛いよ」

後輩「えっ? ......なっ///」

兄「......あ、いやそのだな......」

兄(......しまった、無意識のうちに答えてしまった)




155: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/26(木) 23:58:40.35 ID:eWNCw3Jf0.net

―――

後輩「今日は色々と付き合ってもらっちゃって、ありがとうございましたっす」

兄「いやいや......俺に、そんなこと言われる筋合いはないから」

兄(主に青ボタンとか青ボタンとか青ボタンとか)

後輩「それじゃあ、私はここで」

兄「また明日」

後輩「はい、また明日っす!」ニコッ、タッタッタッ

兄「......さてと、帰るか」




158: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/27(金) 00:08:42.40 ID:D4CzpEIk0.net

―――

兄「ただいまー」

母「あら、お帰り」

兄「......あれ、妹は?」

母「お風呂よ」

兄「お風呂って、まだ三時だぞ?」

母「レディーには色々と事情があるのよ」

兄「はぁ......?」

母「そうだ、私ちょっと買いものに行ってくるから」

兄「え、あぁ、いってらっしゃい」

母「いってきま〜す」ガチャッ

兄「......テレビでも見るか」




162: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/27(金) 00:13:02.68 ID:D4CzpEIk0.net

兄「さてと、リモコンはと......って、これは」

兄「......妹用ボタンじゃねぇか」

兄「なんでこんなところに? ......とりあえず押してみるか」

兄「ニセモノかホンモノかはしらねぇが、とりあえずあれば押したくなるな、ボタンって」

>>165




165: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/27(金) 00:13:28.15 ID:gL/LM4j80.net






171: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/27(金) 00:23:44.24 ID:D4CzpEIk0.net

兄「もちろん青だな」ポチッ

兄「さてと、リモコンリモコンっと......」

妹『きゃぁぁぁあああああああああああああああぁぁぁ!?』

兄「......あぁ」

兄(また面倒なことになっちまったかもしれない)




兄「おーい、どうかしたのかー?」

妹『きゃぁぁぁああああああああああああぁぁぁ』ガチャッ!

兄「って、おい待て待て待て止まれとまれっとォ!?」バタッ!

妹「痛っ......って、あれ? ......」

兄(いてて......って、こいつ裸......)

兄「......どうかしたのか?」

妹「......きゃぁぁぁあああああああああああああああぁぁぁッ!!」バチン!

兄「アァァァッ!?」

兄(り、理不尽だ......)




173: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/27(金) 00:32:07.51 ID:D4CzpEIk0.net

妹「......」

兄「......あー、そのだな......悪かった」

兄(とりあえず謝っとこう、うん)

妹「......」フンッ

兄「......」

兄(あれ、逆効果だった?)

妹「......私、部屋に戻ってるから」

兄「え、あ、あぁ......」

兄(女って......よくわからん生き物だな......)




175: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/27(金) 00:39:34.37 ID:D4CzpEIk0.net

兄「うーん、このボタンも考えようだな......」

兄「ある意味、最高の商品だが......ある意味、最低の商品だよなぁ、これ」

兄「......って、そもそもなんでこれまだあるんだよ。たしか母がどこかにやったって......まさか、まだ処分してなかったのか?」

兄「しかも、これってたしか中身が空なんじゃなかったっけ? ......うーん、よくわからんな」

兄「......解体するか」

兄「えっと、たしかここにドライバーが......あれ? ドライバーが、ない?」ガラッ......ガサガサッ

兄「前はここにあったんだがなぁ......こっちか?」ガラッ......ガラッ

兄「......あれ、見当たらないな......?」




178: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/27(金) 00:56:49.79 ID:D4CzpEIk0.net

兄「......まぁいっか、別に」

兄「それよりリモコン......」

ガチャッ

母「ただいま〜」

兄「あ、おかえり......なぁ母、テレビのリモコン知らない?」

母「え? ......あぁ! ごめんなさ〜い。実は間違えて持っていっちゃってたのよね〜」

兄「はぁ?」

兄(天然......)

母「はいこれ、リモコンよ」

兄「どうも......あ、それと、どうしてまだあのボタンが残ってるんだよ」

母「え? ......あぁ! ごめんなさ〜い。実は忘れててまだ処分してなかったのよね〜」

兄(またか......)

母「あとで片しておくから、大丈夫よ」

兄「......頼んだから」

兄(さすがに忘れることはない......よな?)




181: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/27(金) 01:21:50.40 ID:D4CzpEIk0.net

―――

兄「......いただきます」

兄(......うわー、気まずいな、これ)

妹「......」

兄「......」

母「......? ふたりとも、どうかしたの?」

妹「......なんでもない」

兄「......はぁ」

兄(なんだかなぁ)




184: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/27(金) 01:39:47.63 ID:D4CzpEIk0.net

妹「......ごちそうさま」

母「え、ちょっと? まだ食べきって......」

バタンッ!

母「......何かあったの?」

兄「......」

兄(......なんだかなぁ......はぁ)




185: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/27(金) 01:43:49.26 ID:D4CzpEIk0.net

―――

兄「......おはよう」ガチャッ

母「あら、おはよ〜。今朝は早いわねぇ」

兄「ま、まぁな」

兄(面倒だから妹と鉢合わせたくねぇし......)

母「......ねぇ、兄くん」

兄「?」

母「......妹ちゃんのこと、どう思ってるの?」

兄「......なんだよ、その恋バナにありがちなフレーズh」

母「ちゃんと答えなさい」

兄「......」




186: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/27(金) 01:48:23.13 ID:D4CzpEIk0.net

兄「急に母親面しだしたな」

母「私はあなたたちの母親です」

兄「......」

兄(俺にとって......妹は......)

兄「......なんなんだろう、妹っていう存在は?」

母「......」

兄(いてもいなくても、別に大丈夫な存在......いや、そもそもいないほうがいい存在かもしれない)

兄(でも......)

母「......まぁいいわ。早く朝ごはん食べなさい」

兄「......あぁ」




188: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/27(金) 01:51:33.94 ID:D4CzpEIk0.net

―――

兄「......」

後輩「......どうしたんすか、先輩?」

兄「......あ? あぁ、いや、別に」

後輩「......?」

兄(......妹は、か)

後輩「先輩!」

兄「え?」

後輩「......本当に大丈夫っすか?」

兄「......」

兄(大丈夫なワケ、ねぇだろ)




189: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/27(金) 01:58:00.65 ID:D4CzpEIk0.net

兄「......なぁ、後輩」

後輩「......どうしたんすか?」

兄「お前ってたしか、兄貴いたよな?」

後輩「? はい、いるっすけど......」

兄「......兄貴のこと、どう思ってる?」

後輩「え......?」

兄「......」

後輩「......」

後輩(どうしたんだろ、唐突にそんなこと......でも、先輩が聞いてきたんだし......)

後輩「......正直、あまり好きじゃないっすかね。昔から結構ケンカとかいっぱいしてましたし」

兄「......」

後輩「なんというか、どうしてもそうなっちゃうんすよね。それこそ、まるで運命みたく......」

兄「......じゃあ」

後輩「でも」

兄「......?」




190: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/27(金) 02:07:22.98 ID:D4CzpEIk0.net

後輩「たとえどれだけケンカしようが、泣かされようが、キレさせられようが......どうしても、心底嫌いにはなれなかったっすね」

兄「......」

兄(心底、嫌いには......?)

後輩「なんというか、そういう風にできてるというか......長年一緒にいたらとか、そういうのもあるかもしれないっすけど、どうしても嫌いにはなれなかった......そう、もっとも身近でもっとも遠い存在、それが兄貴っすかね」

兄「......」

兄(......なるほど、な)

兄「......ふっ、サンキューな。さすが俺の後輩だ!」

後輩「え、そ、そうっすか......?」

兄「あぁ、俺史上最高の後輩だ!」

後輩「な、なんかそれ、照れるっす......///」

兄(よし、景気づけにでもボタン押すか)

兄(押す色は......)

>>193




193: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/27(金) 02:10:46.68 ID:qTWVDJwg0.net






212: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/27(金) 07:22:37.60 ID:D4CzpEIk0.net

兄(昨日のこともあるし、当然赤だな)ポチッ

後輩「......あの、先輩」

兄「ん? どうかしたのか?」

後輩「......警察って、カッコいいっすよね」

兄「......あ?」

後輩「警察ってヤバイっすよね! あれ! 事件をスピーディーに解決しますし! 日本の治安維持に大きく役立ってますし! 凄い職業っす!」

兄「......」

兄(......話が見えん)

後輩「私、将来警察官になりたいっす!」

兄「......はぁ!?」

兄(え、そういう話? 将来の夢とか、そういう乗りだったの?)

兄「......あー、そうか。頑張れよ」

後輩「はいっす!」

兄(......こいつ、こんなに弱々しくて逮捕術とかできるのか?)




213: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/27(金) 07:33:52.19 ID:D4CzpEIk0.net

後輩「そのためにも、まずは体力をつけないとダメと思うんすよ」

兄(あ......自覚はあるんだ)

後輩「そこで先輩、そのですね......一緒に走ってほしいっす。毎朝、一緒に......?」

兄「......」

兄(何故そうなる......)

兄「あぁ、まぁ、学校がある日だけなら......」

兄(休日はできる限り寝たいし......)

後輩「本当っすか!? やったっす!」

兄「おいおい、そこまで喜ぶほどのことじゃねぇだろ」

後輩「嬉しいものは嬉しいんす!」

兄(......あ、やっぱ面倒なこと引き受けちゃったかもしれない)




214: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/27(金) 07:38:48.99 ID:D4CzpEIk0.net

―――

兄「いってきまーす」

母「あら、今日は一段と早いわねぇ」

兄「まぁな、それじゃ」

母「いってらっしゃ〜い」





後輩「......あ、先輩! 遅いっすよ!」

兄「あぁ、悪いな」

兄(いや、俺そんなに遅かったか?)

後輩「じゃあ、行きましょうっす」

兄「お、おう......」

後輩(とりあえず......毎朝会う口実はできたかな)




215: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/27(金) 07:46:57.18 ID:D4CzpEIk0.net

兄(......こういうのは、無心で走っとけばいつかはつくはず......)

後輩「せ、先輩! 私......もう限界っす!」

兄「......」

兄(いや、体力なさすぎだろ。まだ片道一キロもいってねぇぞ)

後輩(ヤバイ......私将来絶望的じゃん......)

兄「......とりあえず、今日はここまでにしておこう。それと、筋トレとか家でやっといたほうがいいかもしれんぞ、お前。あるいは日常的に運動しとけ」

後輩「えぇ......」

兄(......こいつ、将来本当に大丈夫か?)

後輩「はっ......はいっす」

兄(......やる気だけはありそうなんだがなぁ)




217: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/27(金) 07:54:40.62 ID:D4CzpEIk0.net

―――

兄(画して、俺たちの早朝ランニングの日々ははじまったワケだが......)

後輩「はぁ......はぁ、せ、せんぱい。もうヘトヘトっす......」

兄「おい、大丈夫か? 無理してないか?」

兄(いや、もう明らかに無理か)

後輩「だ、だいじょうぶっす。こ、これくらいなら......あっ!」カツン

兄「って、おい!?」ガチッ

後輩「はぁ......あ、あぶなかったっす......」

兄「あのな......」

兄(こんなになるまでやる必要はないだろ......)

兄「ほら、立てるか?」

後輩「げ......げんかいっす」

兄「今日は何キロ走ったんだ? ともかく、無理して走っても最終的に反動がでかくなるだけだって。もう今日はやめにするぞ」

後輩「......」

後輩(先輩こそ、とっても無理してるように見えるけど......)




218: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/27(金) 08:00:09.16 ID:D4CzpEIk0.net

兄(......ボタン、押してみようかな)ガサッ......ポチッ

兄「......って、あ?」

後輩「どうかしたんすか?」

兄「あ、いや、別になんでもねぇよ」

兄(しまった、ポケットに入れた手がどっちか押してしまったっぽいぞ?)

兄(どっちなんだ、これ?)

>>221




221: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/27(金) 08:03:54.28 ID:HVosstes0.net






223: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/27(金) 08:16:58.30 ID:D4CzpEIk0.net

兄(しかたない......あとで確認しよう)

後輩「......ねぇ、先輩」

兄「ん?」

後輩「先輩は、どうして毎朝一緒に走ってくれるんすか?」

後輩(先輩だって、とっても疲れてるだろうに)

兄「......」

後輩「? 先輩......?」

兄「......バカか、お前は」

後輩「え?」

兄「バカかって言ってんだよ、お前は!」

後輩「えぇ!?」

後輩(え、私、いま怒られてるの?)




227: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/27(金) 08:45:43.74 ID:D4CzpEIk0.net

後輩「ど、どうしてっすか!? どうしてそんなことを言って......」

兄「お前が危なっかしいからに決まってんだろ!?」

後輩「......えっ?」

後輩(私が......危なっかしい?)

兄「前の痴漢事件のとき、あれ以来ずっと思ってたことだよ! お前は、やっぱり女子だし、体力もそこまでだし、その......可愛いし、ともかくなんか危なっかしいんだよ! わかるか!」

後輩「......」

後輩(先輩......そんなことを思って......)

兄「だから! ......だから、ひとりで無茶するのが、危なっかしくて......ガラス玉くらい、澄んでいて儚いからに決まってるだろうが......」

後輩「......」




228: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/27(金) 08:46:39.66 ID:D4CzpEIk0.net

後輩(......)

後輩「......先輩」

兄「な......なんだよ」

後輩「泣いてんすか?」

兄「はッ!? な、んなワケは......って、あれ?」

後輩「なんで先輩が泣いちゃうんすかー、なんかここは私が泣く感じじゃないっすか? 普通は」

兄「う、うるさい! な、泣いてねぇ! 俺は断じて泣いてねぇぞ!」

後輩「それはちょっと......無理があるっす」

兄「......はぁ」

兄(なんでこうなるかなぁ......)




230: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/27(金) 08:53:19.15 ID:D4CzpEIk0.net

―――

後輩「先輩、今日は色々とありがとうございましたっす」

兄「......今日も、の間違いじゃねぇの」

後輩「いえ先輩、いつも以上にっす!」

兄(......そういえば、赤ボタンの効果って......?)

後輩「それじゃあ、行きましょうっす! 学校へ!」

兄「あ、あぁ......」

兄(まぁ、いいか)

後輩「それじゃあ、お先っす!」

兄「え、ちょっ、お前どこにそんな余力が......?」

後輩(......先輩、私のこと思っててくれたんだ......///)

兄「......」

兄(......ま、今日はこれでよしとするか)




232: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/27(金) 09:03:40.04 ID:D4CzpEIk0.net

―――

キーンコーンカーンコーン

兄(さてと、六時限目も終了したし、さっさと帰るか)

後輩「先輩! 一緒に帰ろうっす」

ザワザワ

兄「......」

兄(たぶん、明日色々と面倒だな......)





後輩「先輩、どうかしたんすか?」

兄「あ? いや、別に......」

兄(......ボタン押すか)

兄(今朝は結局どっち押したのかわからなかったけど、いまは左右でボタンをわけたからわかるし)

兄(さて、押すボタンは......)

>>235




235: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/27(金) 09:06:38.44 ID:DGX7EvuY0.net

あか




247: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/27(金) 09:28:27.24 ID:D4CzpEIk0.net

兄(赤っと)ポチッ

後輩「先輩」

兄「ん? どうしたんだ?」

後輩「私、夢を諦めないっす」

兄「あ? あ、あぁ......頑張れよ?」

後輩「はいっす! ただ......」

兄「......?」




248: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/27(金) 09:39:43.22 ID:D4CzpEIk0.net

後輩「......なんというか、拍子抜けしちゃったというか」

兄「?」

後輩「......やっぱり、なんでもないっす!」

兄「? そ、そうか......?」

後輩(この想いは、まだ心のうちに留めておこう......)

後輩「さぁ、早く帰りましょう、先輩!」

兄「......おう」

兄(......まぁ、また今度聞けばいいか)




250: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/27(金) 09:42:59.62 ID:D4CzpEIk0.net

―――

兄「......」

兄(さて、そろそろ妹が帰ってくる頃かな)

ガチャッ

妹「ただいま......」

兄(......よし)

兄「おかえり!」

妹「な!?」

妹(あ、兄......なんかいつもと違う?)

妹「......なによ」

兄「この前はすまなかった!」

妹(と、突然にどうしたのよ......?)

妹「......」フンッ




252: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/27(金) 09:51:12.60 ID:D4CzpEIk0.net

兄「......まだ、怒ってるのか?」

妹「......」

妹(いまさら、引き下がれるワケないでしょう......)

兄「......愛してるぞ、マイ・シスター」

妹「にゃ!?」

兄「俺は、お前を家族として愛している!」

妹「にゃ、にゃにを......え?」

兄「お前が俺をどれだけ嫌いであろうが、俺は絶対にお前を嫌いになったりはしない! 俺のことは嫌いでも、それだけは忘れないでいてくれ!」

妹「......」

妹(......)

兄「......あー、なんか悪かったな。いろんな意味で」




255: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/27(金) 09:58:40.43 ID:D4CzpEIk0.net

妹「......」

兄(あれ......もしかしてこいつ想像以上に怒ってるのか? てか、そもそも俺の作戦が無謀だったってことも......)

妹(......)

妹「......ぷっ」

兄「......ぷっ?」

妹「あっはははははっ!」

兄「......えっ?」

兄(わ、笑ってる......?)

妹「あ、兄、バッカみたいwww」

兄「わ、笑うなよ!」

妹「あはははははっwwwwwwwwwwww」

兄「あぁ......もう、これでいいか」

妹「あははっwwwwww......はぁ......そ、それは私が決めることでしょう?」

兄「......そうだな」




256: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/27(金) 10:08:03.74 ID:D4CzpEIk0.net

妹「......なんかもう、バカみたい」

兄「ば、バカは失礼だろ......」

妹「本当......さっきまで意固地になって怒ってた私、バッカみたい」

兄「......?」

妹「......もう、いいわよ」

兄「ほ、本当か!?」

妹「......ていうか、あれはその、私がゴキブリを見て取り乱したというだけの話であって......その......こちらこそ、ごめんなさい」

兄「......」

兄(はぁ......これだから妹は)

兄「......よしよし」ナデナデ

妹「にゃっ!? にゃ、にゃにしてるの......よ///」

兄「......愛してるぞ、マイ・シスター!」ギュッ!

妹「ちょ、待って! や、ちょっとやめなさいッ!」ガシッ

兄「イタッ!? ......やったなぁ......いくぞッ!」


母(......あ、えっと......私、気づかれてないのかしらぁ?)




260: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/27(金) 10:32:32.48 ID:D4CzpEIk0.net

―――

部下A「先生、実験は成功でしたか?」

?「そうね......今回はほとんど青しか押さなかったし、もうちょっとデータが欲しいわねぇ」

部下B「ですが先生、もう被験者が......」

?「実は......明日、あの子のクラスに転校生がくるのよ」

部下C「て、転校生ですか......?」

?「えぇ、そして、その子がちょっと厄介......というか、過去に色々とあってね」

部下B「わかりました......」

部下A「で、ですが先生......?」

?「どうしたの?」

部下A「えーっと、転校生用のボタンなんて、作っても意味をなさないんじゃないでしょうか? ......転校生っていうのは、あくまで一時的な形でしかないでしょう?」

?「えぇ、そうよ。だけどあの娘は......それよりもっと深い、特別な関わりがあるのよ」

部下C「そ、それはいったい......?」

?「それはね......」


母「あの娘は兄くんの......幼馴染なのよ」フッ




266: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/27(金) 10:43:45.34 ID:D4CzpEIk0.net

―――

兄(あぁ、風呂上りの牛乳はやっぱ格別だなぁ)

ピンポーン

兄(? こんな時間に誰だろう......)

兄「はい」

宅配員『宅配便でーす』

兄(こんな時間に......いったい誰が?)





兄「こ、これは......!?」

兄(幼馴染用のボタン、だと......!?)

兄「......」

兄(また、頼んだ覚えもないのに、いったいどうして......?)


兄(......とんでもなく、嫌な予感がする......ッ)
                                         [完]





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