関連記事
ヤムチャ「プーアル! プロレス団体から俺にオファーが来たぞ!」
【前編】【中編】【後編】
ヤムチャ「プーアル!俺はプロレス団体に就職して頑張るぞ!」
【前編】【後編】
ヤムチャ「プーアル! プロレス団体に就職したのは失敗だったぞ!」
【前編】【中編】【後編】
ヤムチャ「プーアル! プロレス団体でやっていくのは難しいぞ!」
【前編】【後編】

471: 名無しさん 2015/02/15(日) 21:58:53 ID:7pIOOjNg

バルログ「……ヒョオォォッ!」

ケン「……くそっ!」


実況「さぁ、今ケンの身体とバルログの身体が、正面衝突寸前っ! ここから、バルログ何を仕掛けるっ!?」


バルログ「……フフッ」スッ

ケン「……何、仕掛けて来ねぇ!?」


実況「いやっ、バルログはそのままケンの横を通り過ぎ、そのまま逆側のロープへと走ったっ! さらさらに加速して勢いをつけようという事か!?」


バルログ「私の狙いは……このロープだっ……! ヒャオッ!」ピョンッ

ケン「……なんだと!?」クルッ


実況「いやっ、バルログはそのままセカンドへロープと飛び乗ったっ! そして、ロープの反動を利用して……身体を捻らせながら、後方へと大きく跳んだぁ!」


バルログ「……ヒョオォォッ!」

ケン「く、くそっ……!」




元スレ
ヤムチャ「プーアル! プロレス団体でやっていくのは難しいぞ!」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/17040/1422805719/


 
504: 名無しさん 2015/02/16(月) 22:01:13 ID:pkEPD.VI

ーーー


プーアル「リュウさん、ケンさん、お疲れ様でした! 凄く盛り上がってた試合でしたよ。僕も見ててワクワクしました!」

ヤムチャ「おう、プーアルただいま〜。ありがとう」

ケン「いや〜、疲れた疲れた……どうよ、プーアル君? 俺、バルログにやられちまったけど、そこん所どうよ……? 格好悪くなかったか?」

プーアル「そんな事、ありませんよ。凄く、格好良かったです! 僕、最後ケンさんが勝っちゃうんじゃないかって、思っちゃいましたよ」

ケン「いやぁ、そう言って貰えるのは、ありがたいね……あぁ、そうだ……悪いけどさぁ、プーアル君、小銭渡すから……」

プーアル「飲み物ですね。わかりました、買ってきますよ!」

ケン「あ〜、じゃあ、俺の分と、リュウの分と、ヤムチャの分と……後、プーアル君のプーアル茶……」

リュウ「……いや、俺はいい」

ケン「……ん?」

リュウ「少し、考えたい事がある……もう一汗、流してくるとするよ……」

ケン「……もう一汗って、おい? お前、試合終わったばかりだってのに、またトレーニングするつもりなのか!?」

リュウ「……心配するな。軽めの内容にはしておくさ」スタスタ

ケン「軽めの内容って……おい、おいっ……! リュウ、待てよ……! そんな事してたら、身体ぶっ壊れちまうぞ、おいっ……!」




505: 名無しさん 2015/02/16(月) 22:09:49 ID:pkEPD.VI

プーアル「……あらぁ〜、リュウさん行ってしまいましたねぇ?」

ヤムチャ「……これ、俺、また何かやっちゃいましたかねぇ、ケンさん?」

ケン「あ〜、いやぁ……まぁ、お前は大丈夫だと、思うけどなぁ……」

ヤムチャ「おぉ、よかったよかった……」

ケン「まぁ、身の程わきまえてたと言うかよ……? まぁ、今日は大した活躍もしなかったんだし、上手くやってたんじゃねぇか……?」

ヤムチャ「おっ、ありがとうございます……!」

ケン「自分の役割、わかってきた事は褒めてやる。それで、どうよ……? 今日の試合、結果を出せたと、自分では思う……?」

ヤムチャ「いや〜、もっと頑張れなんて言われてましたからねぇ……結局、俺やられてばかりでしたし……」

ケン「……まぁ、そうだろうな。まぁ、そういうポジションでやってるから、仕方ねぇが、やっぱりただただやられてるだけじゃな」




506: 名無しさん 2015/02/16(月) 22:16:18 ID:pkEPD.VI

ケン「ヤムチャは弱いけど……それでも、空手軍団にとっては必要……そういう事をしていかなきゃならねぇ……もっと、目に見えてわかる行動でな……?」

ヤムチャ「結構、頑張ってたつもりなんですけどねぇ……」

ケン「いやぁ、そこは認めてやる。認めてやるよ。リュウの囮になったりしてたんだしよぉ……? だけど、リュウの囮役がわざわざ空手軍団に必要か、って言われたら、そうでもねぇだろ?」

ヤムチャ「う〜ん……そうですよねぇ……」

ケン「囮役ってのは、いいポジション見つけたと思うよ? だから、その調子で、もっと他の役割を見つけたらいいんだよ。そうしたら、お前も空手軍団に必要な人間になって、認められるんじゃねぇか?」

ヤムチャ「囮役の他に、いいポジションかぁ……自分が一番弱い存在だという事を守りつつ……ですよね……?」

ケン「まぁ、お前は色々と学んでるからな……明日の試合は、今日の試合より役に立つ役立たずになりましょうって所かな?」

ヤムチャ「難しいなぁ……役に立つ役立たずかぁ……」

ケン「まぁ、あまり焦らねぇ事だな……無理なら無理で、また第二試合でチャンスを待てばいいんだしな……」

ヤムチャ「行ったり来たりを繰り返すのもなぁ……明日は結果残したいですねぇ……」

ケン「お前より長くやってる、ガイ達はずっと第一試合なんだぞ? いいじゃねぇか、第二試合でやってて、たま〜にこっちで試合出来るってのでもよぉ? お前は、充分恵まれてるよ」

ヤムチャ「あぁ、そう言われれば、そうですよねぇ……」

ケン「とにかく、下手な事だけはするな? お前が下手な事して、こっちに戻って来れないようになるのが、一番迷惑なんだよ」




507: 名無しさん 2015/02/16(月) 22:22:44 ID:pkEPD.VI

ケン「第二試合に戻るって言っても、一ヶ月もすればこっちにまた戻ってこれるようになるだろ? チャンスはまた、来るからよ?」

ヤムチャ「はい、そうですね」

ケン「今日出来なかった事を明日して……明日、出来なかった事を、一ヶ月後にでもすればいいんだよ……あっ、そうだ! いい事考えた!」

ヤムチャ「……いい事?」

ケン「お前、明日の試合は第二試合に戻る事、前提でやってみろよ?」

ヤムチャ「……えっ!?」

ケン「そしたらよぉ、何か出てくるんじゃねぇか? 一ヶ月間、第五試合で出来ないんだぞ〜? さぁ、最後の第五試合……何かやり残した事はないか……?」ニヤニヤ

ヤムチャ「いや、それはいっぱいありますよ……というか、殆ど何もしてませんよ、俺……!」

ケン「じゃあ、後悔しないような、一試合にしましょう。でも、出しゃばりすぎると、本当に二度と戻って来れないようになるからな?」

ヤムチャ「え〜、どうっすかなぁ……?」

ケン「明日までに、自分のやりたい事を纏めておきな……多分、今日の内容だったら、ザンギエフもこっちにしてくれると思うからよぉ……? その次はわかんねぇけど」

ヤムチャ「俺のやりたい事……何だろうなぁ……」

ケン「じゃあ、まぁ俺はリュウを追いかけてくるよ……ったく、アイツ本当に身体パンクしちまうぞ……」


プーアル「あっ、ケンさん! 今日はありがとうございました!」




508: 名無しさん 2015/02/16(月) 22:28:41 ID:pkEPD.VI

ヤムチャ「……困った。急に追い詰められた気分だ」

プーアル「いいんじゃないですか? ヤムチャ様には、危機感が足りません、危機感が」

ヤムチャ「やり残した事ねぇ……そりゃ、バイソンさんをぶっ倒してみたいよ……でも、俺がバイソンさんにやられてた方が、何かと都合がいいんだよねぇ……」

プーアル「う〜ん……じゃあ、どうしましょうか……?」

ヤムチャ「どうっすかねぇ……色々、何かはあるとは思うんだよね……? 第五試合でしか出来ない事が……やっぱり、その辺をなんとかしていかないと……」

プーアル「……サガットさん達に、相談してみます?」

ヤムチャ「まぁ、そうだろうね……程よく活躍しつつ、上手い具合に足を引っ張る……」

プーアル「……それ、凄く難しくないですか?」

ヤムチャ「そうだろ、プーアル!? プロレスって難しいんだよ、好き放題に暴れりゃいいってもんじゃねぇんだよ!」


さくら「ヤ〜ムチャさん、お疲れ様っす」

ヤムチャ「おっ、さくらちゃん」

さくら「試合、お疲れ様っす! 第五試合……どうでしたか?」




509: 名無しさん 2015/02/16(月) 22:38:10 ID:pkEPD.VI

ヤムチャ「急激にやる事が増えたような気がするよ。キャミィさんの気持ちも、ちょっとわかったかな……?」

さくら「でも、今日の試合のヤムチャさんは、良かったと思うっすよ!」

ヤムチャ「いや〜、ケンさんには厳しく言われた。まだまだだよ……俺は、まだまだだね……」

さくら「謙虚な姿勢でいられる事は、成長に繋がるっすよ。ヤムチャさん、頑張ってそのポジション、勝ち取りましょう!」

ヤムチャ「う〜ん……さくらちゃんに、そう言って貰えるのは、ありがたいんだけど……何か、ゴメンね……?」

さくら「……何で、ヤムチャさんが謝るんすか?」

ヤムチャ「いや〜、だって……何年もやってる、さくらちゃんとか、他の人達いきなり追い抜いて、俺はこの位置でしょ……?」

さくら「まぁ、それはこっちの団体の都合もあるっすからね……言いっこなしっすよ」

ヤムチャ「まだまだ、俺がここに来てくれて良かった……とは、皆に思われてないとは思う……でも、やっぱりこうやって空手軍団に入ったんだんからね……」

さくら「はい」

ヤムチャ「俺が来てくれて、良かったと思う……そう思って貰えるようにならないとダメだよね」

さくら「その通りっす!」

ヤムチャ「とにかく、何か明日、爪痕を残さないとな……反省会のお誘いだよね……?」

さくら「どうします? メインイベントは見ていくっすか?」

ヤムチャ「まぁ、折角だから見ていくとするか……勉強にもなりそうだしね。ついでにダンさんも誘って行こうよ」

さくら「あはは、ついでにダンさんって……そんな言い方したら、ダンさんに怒られるっすよ?」

ヤムチャ「あっ、やべ……今のはなしっ……! 秘密ね。ここだけの秘密にしておこう」




510: 名無しさん 2015/02/16(月) 22:49:56 ID:pkEPD.VI

居酒屋ーー


ヤムチャ「う〜っす。お疲れ様〜っす」

ダン「う〜っす。姉ちゃん、いつもの焼酎くれや」

さくら「お疲れ様〜っす。自分はビールで!」


サガット「おう、来たか来たか。よし、皆揃ったな……」

バルログ「そういや、今日はさくらさんは試合なしでしたし……私達の試合だけですねぇ……」

バイソン「キャミィはどうした? キャミィは来てねぇのか?」

さくら「キャミィさんは、今日はゆっくり、明日の試合の事を考えたいそうっすよ」

サガット「……大丈夫なのか? 考えすぎは良くないぞ?」

さくら「まぁ、皆さんと話して、表情も柔らかくなってたから、大丈夫とは思うっす。下手にここに連れてくるのも、またプレッシャーになるんじゃないかって思って……まぁ、今日の所は」

サガット「まぁ、明日……キャミィがどういう試合をするか、だな……」




511: 名無しさん 2015/02/16(月) 23:04:40 ID:pkEPD.VI

サガット「さぁ、今日の試合……皆、それぞれどうだったかな……?」

ダン「おめぇらは、暴れすぎなんだよ、馬鹿野郎! 一番、仕事量の多い試合だったよ、この野郎!」

サガット「いや〜、ダンさん、ありがとうございました」

ダン「何度、頭打てばいいんだよ、この野郎。この極悪集団が!」

サガット「……少し、やりすぎましたかね?」

ダン「いや、そんな事はねぇ。レフェリー冥利につきるってもんだ」

サガット「ヤムチャ君は、どうだったかな?」

ヤムチャ「まぁ、打ち合わせしてたってのも、ありますけど……今日は、やりやすい試合でしたね」

サガット「そうだな。まぁ、打ち合わせをしてたのが大きいな」

ヤムチャ「序盤の緩やかな攻防を、全部ケンさんが引き受けてくれたおかげで、俺は最初から全力でいけましたよ。その辺はケンさんとバルログさんに感謝です」

バルログ「えぇ、ヤムチャ君、感謝して下さいよ〜?」

ヤムチャ「バルログさん相手にも、やりたい事は全部出来たと思うし……あっ、そうだ! バイソンさん、超ヤムチャはどうでしたか?」

ダン「……超ヤムチャ? なんだ、そりゃ?」




512: 名無しさん 2015/02/16(月) 23:13:49 ID:pkEPD.VI

バイソン「……ダメだね。三倍には程遠いよ。せいぜい、1.2倍って所だ」

ヤムチャ「そんなに低かったっすか? 俺の超ヤムチャ?」

さくら「……超ヤムチャ?」

バイソン「だから、あの時はもっと爆発力があったんだって! 本当、もっとあったよ、あの時のヤムチャ君は、もっともっと!」

ヤムチャ「……えぇ、超ヤムチャはまだ未完成なのかぁ」

バイソン「まぁ、引き続き継続して頑張っていきな……偶然ではあれ、一度は出来た事だ……きっと、計算で使う事だって、出来るだろう……」

ヤムチャ「……うっす。わかりました」


ダン「おい、さくら……超ヤムチャって何だ……?」ヒソヒソ

さくら「いや、わかんないっす……」ヒソヒソ

プーアル「ヤムチャ様って、たまに訳のわからない事を言い出すんですよ……どうか、触れないであげて下さい……」ヒソヒソ


ヤムチャ「……プーアル、聞こえてるぞ、コラ!」




513: 名無しさん 2015/02/16(月) 23:24:14 ID:pkEPD.VI

ヤムチャ「それで、リュウさんの出番になった時からですかねぇ……打ち合わせにない行動が増えてきたのは……」

サガット「……まぁ、そうだな。結構、ヤムチャ君も動いていたな」

バイソン「上手い具合に俺にやられてくれたじゃねぇか。あれはあれで良かったんだよな?」

ヤムチャ「あぁ、そうです。それが狙いでした。やっぱり、俺は一番弱いですからね」

バイソン「真顔で、言うのは悲しいもんがあるぞ、ヤムチャ君?」

ヤムチャ「そこなんですよ……結局ね、自分が足を引っ張ってる、なんて事は出来たと思うんですが……俺って、そこだけですよねぇ? 空手軍団の力にはなってませんよねぇ?」

サガット「……まぁ、確かにそうかもしれないな」

ヤムチャ「ケンさんは、他にももっと行動があるんじゃないか? なんて、言ってましたけど……何か、ありますかねぇ? そこが、明日の課題になりそうです」

サガット「……そうだなぁ。どうするか」

ヤムチャ「バルログさんとか、上手い具合に足を引っ張りつつ、やってたじゃないですか? 孤軍奮闘なんかして……俺も、そういう事やればいいんですかね?」

バルログ「……それは、やめた方がいいと思いますよ、ヤムチャ君。多分、自分で自分の首を絞める事になります」




514: 名無しさん 2015/02/16(月) 23:41:39 ID:pkEPD.VI

バルログ「私は、ヤムチャ君と違って、もう強いのです。あの行動は強い人間が、どうやったら弱くなるか……チームの足を引っ張る事が出来るのか……そこからの答えなんです」

ヤムチャ「……俺は、強くないですもんねぇ」

バルログ「そうです。弱いヤムチャ君が、孤軍奮闘なんかしたら……弱い癖に出しゃばるんじゃねぇ……最悪、そんなブーイングが飛んできますよ?」

ヤムチャ「あぁ、ブーイングはもう嫌だ……もう嫌だなぁ……」

バルログ「チームの一員が足を引っ張るのも、いいですが……本来のヤムチャ君の役割は足を引っ張り続ける……という事でしょう?」

ヤムチャ「……言葉で聞くと悲しくなってきました」

バルログ「まぁまぁ、ヤムチャ君……だから、ヤムチャ君の場合は、弱い人間がどうやってチームの力になるか……どうやったら、より強くなるかを考えた方がいいと思いますよ?」

ヤムチャ「……なる程。ここから強くなっていかないといけないのか」

バルログ「ヤムチャ君、強くなるって、どういう事かわかりますか?」

ヤムチャ「えっ……? そりゃ、色んな技打って……相手を倒していく事でしょう……?」




515: 名無しさん 2015/02/16(月) 23:47:33 ID:pkEPD.VI

バルログ「……色んな技を打って、相手を倒していく。でも、ヤムチャ君は今はそういう事は出来ませんよね?」

ヤムチャ「……そうですね」

バルログ「何故、そういう事が出来ないか……? お客さんに、求められていないからなんですよ」

ヤムチャ「求められていない……」

バルログ「ヤムチャ君の活躍より……皆、リュウ君やケン君の活躍が見たいのです……」

ヤムチャ「……そうですねぇ」

バルログ「支持されてないから、技が打てない……技が打てないから……活躍出来ずに、必然的に弱くなる……」

ヤムチャ「……って、事はお客さんの支持をまず、掴めと」

バルログ「そうです。弱い人間だという役割を守りつつ……お客さんに支持される行動を考えましょう」

ヤムチャ「……それって、いきなりドカンと支持されたりするものなんですかね?」




517: 名無しさん 2015/02/16(月) 23:59:55 ID:pkEPD.VI

サガット「……まぁ、正直な話、難しい所だな。普通は何年もかけてやるもんだよ」

ヤムチャ「そうですよねぇ……」

サガット「ヤムチャ君の場合は、俺達と違って、いきなり第五試合スタートだからな……まぁ、俺達の中では一番弱い存在だが、それでもこの団体の中では上から数えた方が早いポジションにいるだろう……」

ヤムチャ「ブランカさんや、ダルシムさん……ディージェイなんかもいますもんね……」

サガット「今日の試合、戻ってこれたという事は、ある程度はお客さんの支持を得たという事だ」

ヤムチャ「ある程度……ですか……」

サガット「やはり、特例のような形で入ったヤムチャ君には色んな意見があるだろうからな……第二試合でやらせろ……第五試合の弱い存在ならやらせてもいい……そういった意見がな?」

ヤムチャ「確かに……第二試合に行った時は、ブーイングされたからそうなりましたもんね……」

サガット「一度、第二試合に落ちて、そして今日再び、第五試合に戻って来た……これは、未経験のヤムチャ君が、ようやくスタートラインに立てたと言い換えてもいい」

ヤムチャ「特例の俺を受け入れてくれる、準備が出来たと……」

サガット「そうだ。勿論、まだ早いという意見もあると思う……ここからだ……ここからお客さんの支持を得ていかないとな……?」




528: 名無しさん 2015/02/17(火) 22:03:41 ID:CYbaYHDA

ヤムチャ「ようやくスタートラインか……まぁ、第五試合からスタート出来るんだから、それでも幸運な事だよなぁ……」

サガット「ただ、気をつけてくれよヤムチャ君……? 俺達は、長い年月をかけて、お客さんの支持を得て、この位置でやる事を許されたワケだが……ヤムチャ君はそうではない……」

ヤムチャ「そうですね……まだ俺は数えれる程しか試合してませんもんね……」

サガット「……落ちる時は、急激に落ちるぞ?」

ヤムチャ「うっ……! こ、怖ぇなぁ……」

サガット「もっと、ヤムチャ君の戦いが見たくなるような、ドラマを作るんだ。ドラマをな」

ヤムチャ「空手軍団に、弱い三番弟子が入りました……さぁ、その三番弟子は、これからどうなっていくでしょうか……? ってのが、今の状況ですよね」

サガット「そうだな。現状のヤムチャ君はそんな感じだ」

ヤムチャ「確かに……結局、毎回毎回足を引っ張るだけの役立たずでした……じゃあダメですよね……」

サガット「あぁ、そうなれば打ち切りだな」

ヤムチャ「う〜ん……何か、していかなきゃいけねぇなぁ……何かねぇかなぁ……」




529: 名無しさん 2015/02/17(火) 22:14:01 ID:CYbaYHDA

ヤムチャ「あっ、そうだそうだ! 思い出した!」

サガット「……ん? 何か閃いたのか?」

ヤムチャ「あの〜、リュウさんがサガットさんと戦ってた時、サガットさんのバックドロップをバク宙で上手く、避けたじゃないですか?」

サガット「あぁ、確かに、あったな……」

ヤムチャ「……あれって、ベガさんも前にやってませんでしたっけ?」

サガット「あぁ、そうだな……ベガさんもやってたな……アレは、バックドロップや、ジャーマンスープレックスを避ける時の定番のムーブでもある……」

ヤムチャ「……定番って事は、俺もやってもいいんですかね?」

サガット「……ヤムチャ君はバク宙出来るのか?」

ヤムチャ「あっ、出来ますよ……? 今、ここでやりましょうか……?」

プーアル「……居酒屋で何を言ってるんですよ、ヤムチャ様。お店に迷惑がかかるから、やめて下さい」

ヤムチャ「俺があれをやったら、格好いい所見せれるんじゃないですかね? 俺も、やっていいですか、アレ」

ダン「あんまり、やりすぎると膝いわすから気をつけろよ、ヤムチャ?」




530: 名無しさん 2015/02/17(火) 22:20:59 ID:CYbaYHDA

サガット「……どうだろうなぁ? まぁ、ケンに相談してみる事だな」

ヤムチャ「……ケンさんにですか?」

サガット「あのムーブを使うのは……ベガ様に、リュウ、バルログ、それに、春麗ぐらいか……」

ヤムチャ「結構、使ってる人、いるんですね」

サガット「俺は、単純にバク宙が出来ないから、していない。だけど、ケンは違う……アイツはバク宙が出来るが、意図的に使っていないんだ」

ヤムチャ「……ケンさんがしていない事を、俺がするわけにはいかないか」

サガット「あぁ、ケンは空手軍団で、あんなかわし方出来るのはリュウだけ……という事で意図的に封印しているワケだな……ケンがそうやってるのに、三番弟子のヤムチャ君が使うのは、どうかな……?」

バイソン「超ヤムチャが完成したら、その時は使ってもいいと思うぜ? まぁ、状況によっては、いいんじゃねぇか? 聞くだけ聞いてみろよ、ケンに」

ヤムチャ「う〜ん……まぁ、聞くだけ聞いてみましょうかねぇ……怒られたら、やらなきゃいいんだし……明日までにやりたい事を纏めておけって言われたしなぁ……第二試合に戻る前提でやれ、なんて言われたし……」

サガット「……ケンもなかなかキツいなぁ。まぁ、発破をかけているんだろう。期待に応えてやれ」




531: 名無しさん 2015/02/17(火) 22:28:10 ID:CYbaYHDA

ヤムチャ「まぁね……第二試合に戻ったら、リュウさんやサガットさん達とも出来なくなるんだし……また、ダルシムさんとタッグ組んで、ディージェイの野郎と戦わないと、いけませんからね……」

サガット「まぁ、ダルシムさんと組んでいる場合ではないな……ヤムチャ君は……」

ヤムチャ「……あっ」

サガット「ん、どうした……?」

ヤムチャ「そうだそうだ……閃いた……閃いたぞ……!」

サガット「……おっ、何か閃いたのか?」

ヤムチャ「とりあえず、明日ケンさんに相談してみます! コレ、いいポジション……見つけたんじゃねぇか……!」

サガット「まぁ、新しい発見はいい事だ……それで、何を思いついたんだ?」

ヤムチャ「まぁまぁ、それは明日明日……また明日話しますよ、ケンさんの許可が出ないと、どうせ出来ないんですし!」

サガット「ふ〜む……勿体振るなぁ……」




534: 名無しさん 2015/02/17(火) 22:37:58 ID:CYbaYHDA

翌日ーー


ヤムチャ「ほらほら、バク宙っすよ、バク宙っす」クルッ

バルログ「……あら、予想以上に綺麗でした」

バイソン「……わかったから、もうドタバタするんじゃねぇ。やかましいよ」

ヤムチャ「はは、ちょっと、調子に乗りすぎましたかねぇ……?」

バイソン「試合中、そのテンションだったら、リュウやケンにぶっ飛ばされちまうぞ?」

ヤムチャ「あ〜、大丈夫っす! その辺はわかってます、その辺は!」

バルログ「サガット、これだったら、ムーンサルトプレスや、ミサイル技もヤムチャ君は使えるんじゃないですか……?」

サガット「フォール技は結構揃っているからなぁ……狼牙風風拳もあるし……ウルフバスターや、スパイン・ボムもある……」

バルログ「……ミサイル技が候補ですかね?」


プーアル「皆さ〜ん! ザンギエフさんから、今日の予定試合表、貰ってきましたよ〜!」

サガット「ふむ。プーアル君、いつもありがとう。では、早速見てみるか」

ヤムチャ「よっしゃ! 今日は第五試合から外されてるなんて、オチはありませんように……っと!」




535: 名無しさん 2015/02/17(火) 22:46:50 ID:CYbaYHDA

本日の予定試合


第一試合(10分決着)
×コーディ ー ガイ◯

第二試合(10分決着)
◯ブランカ ー ディージェイ×

第三試合(10分決着)
×ローズ ー キャミィ◯

第四試合(15分決着)
◯ T.ホーク ー ガイル×
フェイロン ナッシュ

第五試合(20分決着)
ヤムチャ バイソン×
ケン ー サガット
◯リュウ ベガ

第六試合(40分決着)
×ヒューゴー ー ザンギエフ◯




537: 名無しさん 2015/02/17(火) 22:54:19 ID:CYbaYHDA

ヤムチャ「よ〜し! とりあえず、今日も第五試合だ……バルログさんは、今日はいないんですね。ちょっと、予想が外れたかな?」

バルログ「……昨日、いい勝ち方したと思ったんですが。まぁ、ケン君との再戦は持ち越しですかね?」

バイソン「リュウが、メインの時に、シングル組まれるんじゃねぇか? まぁ、今日は身体休めておけよ」

サガット「ホークとフェイロンがついにタッグチャンピオンか……防衛記録を何処まで伸ばせるか、だな……」

バルログ「……キャミィさんの試合は、10分ですか。いつもより、短いですが、結果を残してもらいたいですねぇ」

バイソン「まぁ、ヒューゴーさんがゲストで来てるからな……ある程度は削られるのも、仕方ねぇだろ」

バルログ「……というか、ゲストはエル・フォルテ選手じゃなかったんですね」

サガット「あれはさくらちゃんのでまかせじゃないのか……? まぁ、ヒューゴーさんにも、頑張ってもらいたいなぁ……」

ヤムチャ「このヒューゴーさんって人は、今まで見た事ないっすけど……前の豪鬼さんみたいに、他の団体の人なんですか?」

サガット「ヒューゴーさんは、団体に所属してはいない……まぁ、フリーの立場だ。こうやって、色々な団体にゲストとして呼ばれてやっている」

ヤムチャ「へ〜、そういうのもあるんですねぇ……どんな人なんですか……?」




538: 名無しさん 2015/02/17(火) 22:59:24 ID:CYbaYHDA

サガット「デカい人だ。俺よりふた回りデカい。身長が240cmに……体重が200キロだったかな……?」

ヤムチャ「うわっ、でけぇっ……!」

プーアル「……大巨人って感じですねぇ? もう、立ってるだけで迫力がありそうです」

バイソン「実際『ジャイアントレスラー』なんて呼ばれてるよ……ただ、運がねぇっていうかなぁ……凄ぇ、苦労人なんだよ、ヒューゴーさんは……」

ヤムチャ「苦労人って……どういう事ですか……?」

バイソン「あぁ、それはだな……ヒューゴーさんは昔……」

バルログ「……バイソン、他人の話をそうやって、ベラベラと喋るのは、どうなんでしょう?」

バイソン「いいじゃねぇか、皆、知ってる事なんだからよぉ……ヤムチャ君だって、ちょっと調べりゃ、すぐにわかるだろ……」

バルログ「……まぁ、あれは有名でしたからねぇ」

ヤムチャ「えっ、なんですか……? もしかして、200キロの体重を相手にかけちゃって、再起不能の大怪我をさせちゃったとか……?」

サガット「そういう事ではない……まぁ、気は進まないが……突然、自分より上の位置でやれる人間がやって来たんだ……少し、調べればわかる事だろうし、教えてやるか……ただし、この話は自分で調べたって事にしておいてくれ……」

ヤムチャ「あっ、はい……わかりました……」




539: 名無しさん 2015/02/17(火) 23:09:16 ID:CYbaYHDA

サガット「まぁ、ヒューゴーさんはとにかくデカい。さっきもプーアル君が言ったように、その場に立っているだけで迫力がある」

ヤムチャ「そりゃねぇ、240cmもあれば……俺だって、それだけで見てみたいっすよ」

サガット「だが、そのデカさがアダになってしまったんだ……それだけデカいんだったら、もっと凄い事をしろよ……見た目の割には、地味なファイトだな……そういった声が大半だった……」

ヤムチャ「……あらら。デカすぎるってのも、問題なんだなぁ」

サガット「最初は誰だって、上手くはいかないさ……基本的にお客さんは、そういった目でレスラーの成長を見てくれるが……ヒューゴーさんの場合は、もっと激しい事をしろよ……なんて意見が大半だった……」

ヤムチャ「う〜ん……まぁ、それだけデカいと期待しちゃう気持ちはわかりますけどねぇ……」

サガット「そこで、ヒューゴーさんの当時所属していた団体『H.W.A』はヒューゴーさんを、じっくり育てている暇はないと、判断して……なんとか、即戦力……エース候補にしようとしたんだ」

ヤムチャ「……いきなり、エース候補って、そんな事出来るんですか?」

サガット「当時、その団体に所属していた女子レスラー……『ポイズン』という女性をセコンドにつけたんだ」

ヤムチャ「……セコンドがついて、急激に変わるもんなんですか?」

サガット「あぁ、上手くいったんだよ、それが……」




540: 名無しさん 2015/02/17(火) 23:14:39 ID:CYbaYHDA

サガット「セコンドでポイズンさんが大袈裟に手を叩きながら言うんだよ……『ヒューゴーがパイルドライバーをするよ。よく見ておきな!』なんてな……?」

ヤムチャ「ほうほう、お客さんを煽るんですね……」

サガット「ヒューゴーさんは、それに合わせて行動するんだ……あぁ、ここはパイルドライバー打つ場面なんだな……だったら、パイルドライバーを打とう……なんてな?」

ヤムチャ「いいですねぇ、それ! 俺もセコンド欲しいっすよ!」

サガット「そうやって、ヒューゴーさんに試合中に合法的に指示をする……それと同時にお客さんへのアピール……ポイズンさんという名セコンドが加わったことによって、ヒューゴーさんとポイズンさんのコンビの人気は、爆発的に上がっていった」

ヤムチャ「ほ〜う……人気が上がるってのは、羨ましい話ですねぇ……」

サガット「セコンドだって、試合の一員だ……ポイズンさんは、昨日の俺のようにレフェリーを妨害したり……バイソンのように、試合中乱入して、相手に不意打ちをしていたんだ……」

ヤムチャ(俺のセコンドに、さくらちゃん……そういう事って無理かなぁ……まぁ、無理だろうなぁ……)

サガット「……だが、そこである事件が起きる」

ヤムチャ「ん……? 事件……?」




541: 名無しさん 2015/02/17(火) 23:22:21 ID:CYbaYHDA

サガット「ポイズンさんが乱入して……試合中、相手の股間を蹴り飛ばして、ヒューゴーさんに、チャンスを作る……それは、セコンドとしての当たり前の仕事だ」

ヤムチャ「そうですねぇ。ヒューゴーさんを勝たせるのが、役目ですもんねぇ」

サガット「そして、相手の股間を攻撃したポイズンさんは……相手の反撃を喰らい、ダウンしてしまう……名セコンドがダウンしている間のヒューゴーさんは、一時的に大きく戦力が落ちてしまう……これも、レスラーとしての当たり前の仕事だ」

ヤムチャ「まぁ、そうなりますね」

サガット「ポイズンさんは、あくまでプロレスの範囲内で殴られたんだ……そして相手も、プロレスの範囲内で殴ったんだ……だが、そこで一つの声があがった……」

ヤムチャ「……ん」

サガット「男が女を殴っていいのか……? それは女性への暴力の助長なんじゃないか……? ってね」

ヤムチャ「……はぁ?」




543: 名無しさん 2015/02/17(火) 23:30:57 ID:CYbaYHDA

サガット「実際、大半の方達はそんな事は気にしてなかった……勿論、ポイズンさんもな?」

ヤムチャ「……まぁ、わかってて殴られてますもんね」

サガット「だが、その声は日に日に大きくなっていった……お前達の団体は、女性への暴力助長を進めているのか……? なんて、団体への抗議へと、声は大きくなっていったんだ……」

ヤムチャ「え〜、でも……それは別にねぇ……?」

サガット「まさか、怪我しない程度のパンチです。これは女性への暴力助長ではありません……なんて言う訳にはいかんだろう……?」

ヤムチャ「……まぁ、それもそうですねぇ」

サガット「ただ、そこで団体の出した結論が最悪だったんだよ……」

ヤムチャ「最悪って……何を言ったんですよ……?」

サガット「ポイズンは、女性に見えますが、実はニューハーフです。だから、彼女を殴る蹴る事には、何の問題もありません……と、いう答えだった」

ヤムチャ「……はぁ!?」




544: 名無しさん 2015/02/17(火) 23:35:53 ID:CYbaYHDA

サガット「皆、ヤムチャ君と同じ反応だったよ……だって、ポイズンさんはどこからどう見ても女性なんだ……それをニューハーフだなんて……いくら何でもやりすぎだ……」

バルログ「……あれで、H.W.Aの信用は、地に落ちちゃいましたよねぇ」

サガット「完全に火に油を注ぐ結果となってしまった……暴力助長だと声をあげていた人達は、余計騒ぎ立てる事になってしまったし……ポイズンさんのファンからも、怒りを買ってしまった……なんで、ポイズンさんをニューハーフにするんだよ……なんてな?」

ヤムチャ「う、うわぁ……それで、どうなったんですか……?」

サガット「結局、ポイズンさんを使い続ける事は、団体にとってデメリットしないと判断したんだろう……ポイズンはヒューゴーさんのセコンドから外れ……殆ど出場機会がなくなってしまったよ……」

ヤムチャ「うわぁ……でも、そこまでいっちゃったら、そうするしかないんですかねぇ……?」

サガット「そうなってくると、今度はヒューゴーさんにも被害は出てくる……ヒューゴーさんとポイズンさんの名コンビで売り出していたんだ……団体の都合でヒューゴーさんの片羽根はもがれてしまった……」

ヤムチャ「えぇ……って、事はやっぱり……」

サガット「あぁ、爆発的だった人気は急激に下がって……出場機会も、みるみる減っていったんだ……」

ヤムチャ「……なんか、俺の現状考えたら、笑えない話っすよ、それ」

サガット「そして、ヒューゴーさんとポイズンさんは、二人揃って退団……フリーの立場となったという訳だ……」

ヤムチャ「……その二人のコンビで出場機会をくれる団体を渡り歩いてるって事ですか?」

サガット「まぁ、そうだろうな……H.W.Aであの二人が組む試合は……もう組まれないだろうからな……」




545: 名無しさん 2015/02/17(火) 23:44:53 ID:CYbaYHDA

サガット「突然、解散となってしまったチームだが……やっぱり、ファンもその事は知っているからな……期待してたりするんだよ……」

ヤムチャ「こう、二人揃っての……強くなっていく姿を見てみたいと……」

サガット「ヒューゴーさんとポイズンさんのコンビが見られるなら……どんな場所だろうが、応援するぜ! なんて、ファンもいるんだ。勿論、俺もその一人だ」

ヤムチャ「まぁ、そうですよねぇ……人気がなくなってクビになったってワケではないんですもんねぇ……」

サガット「ヒューゴーさんも……ポイズンさんも……その期待に応えたいんだろうな……だが、やはり毎回何処の団体でもゲストだからな……あまりいい役割はもらえてないよ……」

ヤムチャ「……今日の試合も負けですもんね」

サガット「試合を通じてドラマ作る……なんて、生易しいものではないよ……あの人達は人生そのものがドラマだ……」

ヤムチャ「それだったら、もうザンギエフさんとやってもらいましょうよ。ベルトを掛けた一戦で……そのヒューゴーさんとポイズンさんのコンビを見たがってるお客さんに、最高の試合を見せてあげましょうよ」

サガット「……そうだな。今日の試合、頑張ってもらいたいな」




547: 名無しさん 2015/02/17(火) 23:54:48 ID:CYbaYHDA

ーーー


ヒューゴー「……なぁ、ポイズン?」

ポイズン「……どうしたんだい?」

ヒューゴー「この、ストリートプロレス……女子部のチャンピオンが、離脱しているそうだ……」

ポイズン「……勿体ぶった言い方だねぇ? 言いたい事があるなら、はっきり言いな」

ヒューゴー「相変わらず、お前はキツいな……どうだ? この団体にしばらくお世話になるってのは……」

ポイズン「……フン、興味ないね」

ヒューゴー「お世話になっている団体なんだぞ……? そんな口の聞き方は……」

ポイズン「あたしと、あんたは二つで一つ……そうじゃないのかい……?」

ヒューゴー「……俺も、もう長くはないよ」

ポイズン「長くはないけど……やり残した事はあるだろう……?」

ヒューゴー「……」

ポイズン「あたしは、そんなに器用じゃないんだ……二つの事をいっぺんにやる……そんな事は無理だよ……それに、あたしが一人でやった所で、誰が喜ぶんだい……」

ヒューゴー「……すまないな。ポイズン」

ポイズン「あんたのせいじゃない、あの糞団体のせいだ……先ずは、あんたとあたしでチャンピオンになる……場所は何処だっていい……その後の人生はそれからだよ……」

ヒューゴー「……すまないな、ポイズン。もしもの時は、俺が責任を取るよ。一緒に運送屋でも始めよう」

ポイズン「……あんたみたいなデカ物に求愛されても、嬉しかないよ。結果を出しな。まだまだあたし達を求めているファンだっているんだから」

ヒューゴー「……すまない」




581: 名無しさん 2015/02/18(水) 22:14:14 ID:QtKTxjPE

ーーー


ケン「……でもよぉ? 俺は、ヒューゴーさんに同情してる暇なんて、あるのかって思うぜ?」

サガット「おっ、ケンじゃないか」

ヤムチャ「あっ、ケンさん、おはようございます!」

ケン「フリーの選手の格を上げてる場合かっての、こっちはリュウの格を上げる方が先だろ……そりゃ、ヒューゴーさんも可哀想だとは、俺も思うよ? でもなぁ……」

サガット「まぁまぁ、一試合ぐらい、いいじゃないか……それに、今日のリュウはベガ様に勝てるんだから……文句はないだろ……?」

ケン「……負け役はバイソンじゃねぇか。大丈夫なのかよ」

サガット「まぁ、そこを何とかするのが、俺達の役目だ……それで、リュウはまた来てないのか……?」

ケン「なんか、昨日から考え込んじまってんだよ……ったく、らしくねぇなぁ……アイツ、どうしちまったんだよ……」

サガット「……まぁ、ケンだけでも来てくれたから、よしとするか。いつもの事だしな」

ケン「最近、俺打ち合わせには参加してるのに、お前毎回文句言ってねぇか、サガット?」

サガット「だから、参加するのは当然の事だと、いつも言ってるだろう。その調子で毎回参加してくれ」




582: 名無しさん 2015/02/18(水) 22:22:51 ID:QtKTxjPE

ケン「……で、ヤムチャ、お前、何か考えてきたのか? 今日の試合はどうしたいんだ?」

ヤムチャ「あ〜、え〜っと、ですね……昨日、考えた事と今日の試合内容照らし合わせてみたんですけどね……?」

ケン「おう、ちゃんと考えてきたのか……聞かせてみな……?」

ヤムチャ「今日の試合って……総合力では、シャドルーの方が強いじゃないですか……?」

ケン「……ほう」

ヤムチャ「リュウさんとベガさんだったら、ベガさんの方が強いし……ケンさんとサガットさんなら、サガットさん……それに、俺とバイソンさんじゃバイソンさんです」

ケン「……まぁ、そうだな」

ヤムチャ「だからこれ、まともに戦っても勝てないと思うんですよ。シャドルーの中で一番弱い、バイソンさんを、どうやって集中的に攻撃するか……って、内容にした方がいいですよね? ここまでは、合ってます?」

バイソン「ガハハ、切り込み隊長の辛い所だな! まぁ、そういう展開にした方がいいかな」

ケン「まぁ、間違ってねぇよ。それで……お前が、先ずバイソンといい勝負をするのか?」

ヤムチャ「いや、そこはもう負けようと思います。最初の緩やかな攻防で、ボコボコにされて、足を引っ張りたいと思います」




583: 名無しさん 2015/02/18(水) 22:30:13 ID:QtKTxjPE

ケン「……なんだ、お前、負けんのか?」

ヤムチャ「やっぱり、バイソンさんを狙うのは、リュウさんとケンさんの方がいいと思うんですよね……? 俺より、強いですし……」

ケン「まぁ、構わねぇけどよぉ……それで、お前はまたリュウの囮か?」

ヤムチャ「それも、出来るならしたいですけど……これ、もしもですよ……? 俺の体力全部使ったとしても、それでサガットさんの体力を半分ぐらい削る事が出来たら……これって、俺、いい働きしてると思いませんか? 三番弟子の役割の中では」

サガット「ほ〜う……ターゲットは俺か……」

ケン「サガットの体力を半分か……まぁ、妥当な線かな……? でも、大丈夫なのか、最初にバイソンに負けるなら、お前だってダメージは喰らってるだろう……万全の状態で、サガット相手ってわけにはいかねぇんだぞ?」

ヤムチャ「だからね……ここで、ケンさんの力を借りたいんですよ……?」

ケン「……ん、俺?」




585: 名無しさん 2015/02/18(水) 22:38:30 ID:QtKTxjPE

ヤムチャ「何か、サガットさんにも大ダメージ与えれるような合体攻撃したいです。こう、タイミングを合わせてドカンと……」

ケン「……新しい合体攻撃ね」

ヤムチャ「ほら、それだったら俺の力+ケンさんの力で、多少は何とかなりませんかね……?」

ケン「……それが、お前の出した結論か?」

ヤムチャ「やっぱり、第二試合でダルシムさんと、そういう事するより……俺だって、ここでリュウさんやケンさんと、そういう事してみたいっすよ」

サガット「昨日の閃きとは、そういう事だったのか……確かに、ケンの許可が出ないと、これは出来んな……」

ヤムチャ「弱い三番弟子のね……力になってくれても、いいじゃないですか……ケンさん、ちょっとでいいから、力を貸してもらえませんかねぇ……?」

ケン「……そんな事、言ったって、お前技少ねぇもん。俺にどうしろってんだよ」

ヤムチャ「お願いしますよ、ケンさん……同じ、空手軍団でやってる仲じゃないっすか……」




586: 名無しさん 2015/02/18(水) 22:44:18 ID:QtKTxjPE

バルログ「……いいじゃないですか、ケン君? こうやって、ヤムチャ君が頼んでいるんですから」

バイソン「そうだよ、サガット相手にお前だって勝てねぇんだから……ウインウインの関係じゃねぇか……」

ケン「バーカ、そうじゃねぇよ! 問題なのは、こいつの技の少なさだっての! 何打つんだ、何打てばいいんだよ。あのなぁ、ヤムチャ……?」

ヤムチャ「あっ、はい……」

ケン「そういう事は昨日のうちに言いやがれ、馬鹿野郎! なんで、本番直前にそんな事、言い出すんだよ、馬鹿野郎!」

サガット「……何か、新技でも覚えてもらうか。ヤムチャ君に」

ケン「あまり、時間掛けれねぇぞ……? 合体攻撃打つなら打つで……打ち合わせもがっつり必要だろ……?」

ヤムチャ「おっ、って事は……合体技してもらえるんですか、ケンさん……!?」

ケン「お前が物覚え悪かったら、しねぇよ! だから、今から死ぬ気で覚えやがれ!」

ヤムチャ「うっす! ありがとございます、ケンさん!」




587: 名無しさん 2015/02/18(水) 22:49:23 ID:QtKTxjPE

ケン「まぁ、サガット相手だったら、流石に投げ技は怖ぇな……流石にブレーンバスター一緒にやるのは怖いよ……」

サガット「それは、受ける俺も怖いよ……まぁ、打撃技だな……」

ケン「打撃技か……だったら、トラースキックでいいんじゃねぇか……?」

サガット「いや、丁度ヤムチャ君に新しい技を教えようとしていた所なんだ……」

ケン「……何の技だ?」

サガット「ミサイルキックだ……第五試合でやるなら、使えてもいい技だろう。俺達はヤムチャ君に、それを教える……悪いが、ケン……お前は、それをどういう風に応用すればいいか、考えてくれないか……?」

ケン「……一番、面倒臭い作業は俺かよ。ちくしょう、ヤムチャの面倒見るのも、楽じゃねぇな」

サガット「そう言うな。お前の為にもなる……お前だって、俺を倒したいんだろう……ケン……?」

ケン「ちくしょう……おい、30分で終わらせろよ……? 打ち合わせの時間だって、あるんだからよぉ……?」




588: 名無しさん 2015/02/18(水) 22:57:05 ID:QtKTxjPE

サガット「さぁ、ではヤムチャ君……タイムリミットは30分だ……それ以内に、技を覚えれなかったら、この話はなしだ……」

ヤムチャ「30分……いや、やってやりますよ……! 今回は、得意の打撃技っす!」

サガット「今回、ヤムチャ君に教える技は『ミサイルキック』だ……まぁ、バク宙が出来るなぐらいだからな……なんとかなるとは思うんだが……」

ヤムチャ「ミサイルキック……それは、どんな技なんですか……?」

サガット「ほら、試合中、コーナーポストに昇って……そこから、ジャンプしながら、相手に攻撃を食らわせる技があっただろう……? あの手の技は、大抵ミサイル技と呼ぶ」

ヤムチャ「あ〜、リュウさんの身体をグルグル回転しながらの回し蹴り……とかありましたねぇ……」

サガット「あれは、リュウの竜巻旋風脚とミサイル技を組み合わせたから、ミサイル竜巻旋風脚……という、ワケだ……」

ヤムチャ「……って事は、俺はそこからキックをすればいいんですね?」

サガット「あぁ、コーナーポストからのドロップキックだ……不安定な足場から、飛ばなくてはいけないからな……気をつけてくれよ……? そして、勿論、綺麗に見せなければいけない……ただ、飛んで蹴りをするだけじゃ、ダメだ」

ヤムチャ「あそこから飛んで……綺麗な蹴りを見せればいいんですね……あっ、これねぇ……俺、結構自信ありますよ……?」マジマジ

サガット「おいおい、自信過剰は怪我の元だぞ……? 甘く見るんじゃない、ヤムチャ君……」




589: 名無しさん 2015/02/18(水) 23:04:12 ID:QtKTxjPE

ヤムチャ「それじゃあ……とりあえず、昇ってみまぁ〜す……」

バルログ「……やめて下さいよ。足滑らして怪我とか。無理なら無理でいいんですからね?」

サガット「ほら……実際、昇ってみると結構、高いだろ……? あまり無茶はするなよ……とりあえず、受け身だけは失敗しないでくれ……」

ヤムチャ「いや、この程度の高さなら、大丈夫ですよ……いけますいけます!」

バイソン「なんとかと煙は高い所が好きって言うからなぁ……ヤムチャ君もバカなのかな……?」

プーアル「……あっ、この技に関しては、ヤムチャ様は大丈夫だと思いますよ? 皆さん、心配しないで下さい。マネージャーの僕が保証します」

サガット「……ん?」

バルログ「……どうしてですか?」

バイソン「やっぱり、ヤムチャ君はバカなのか!?」

プーアル「あっ、え〜っとですねぇ……そうです、ヤムチャ様はバカなのです! 毎日毎日、高い所から飛び降りるのが、ヤムチャ様の日課です!」

バイソン「……なんだ、そりゃ」


ヤムチャ(まぁ、俺は武空術使えるからな……この程度の高さなら、楽勝だろう……昔は、崖の上から飛び降りてたりしてたしな……恐怖なんて感じねぇよ……問題は、蹴りを綺麗に見せれるか、だな……)

プーアル(……も〜う、ヤムチャ様ったら、調子に乗っちゃって。とりあえず、武空術の事は、皆さんには黙っておきましょうかねぇ)




590: 名無しさん 2015/02/18(水) 23:12:36 ID:QtKTxjPE

ヤムチャ「じゃあ、ここから跳んで……綺麗なドロップキックを見せればいいんですよねぇ……?」

サガット「……受け身だけは、失敗するなよ?」

ヤムチャ「大丈夫っす! 延髄斬りの時と、同じ要領ですよね?」

バルログ「……なんで、あんなに自信持ってるんでしょう? とりあえず、バイソン行ってあげなさい」

バイソン「……無茶するんじゃねぇぞ、ヤムチャ君。どうする、距離はこのくらいでいいか? それとも、もっと近づいた方がいいか?」

ヤムチャ「う〜ん……まぁ、その辺で大丈夫っす……じゃあ、飛びますよ〜?」

サガット「よし、じゃあ始めろっ!」

ヤムチャ(威力じゃねぇんだ……どれだけ綺麗に見せれるかが、ポイントだ……それと、自分の身体に負担を掛けない落ち方……それだけ、わかってりゃ充分だろ……!)

バイソン「よっしゃ、じゃあ、来いや、ヤムチャ君っ! 怪我だけはするんじゃねぇぞっ!?」

ヤムチャ「うっす! じゃあ、いきますっ! うおおぉぉっ!」ピョンッ




591: 名無しさん 2015/02/18(水) 23:14:09 ID:???

相変わらずプーアルがいい仕事するな




592: 名無しさん 2015/02/18(水) 23:22:53 ID:QtKTxjPE

ヤムチャ「……おらああぁぁっ!」ドスッ

バイソン「……うおおおおぉぉっ!」バターンッ

ヤムチャ「……んでもって、受け身っ!」バシッ


サガット「……おぉ」

バルログ「あっ、いい感じじゃないですか?」


ヤムチャ「こんな感じで、どうですかね……? 自分では、結構、綺麗な蹴り打てたんじゃないかと思うんですけど……」

サガット「……どうやら、自信は本物だったようだな。フォームも良かったし、受け身も完璧だった」

バルログ「この技、まだまだアレンジ出来そうですね……ヤムチャ君のポテンシャルだったら……」

バイソン「……あだだだ、一発成功かよ。ヤムチャ君、マジで高い所から飛び降りるのが日課なのか?」

ヤムチャ「いや〜、まぁ、日課ってワケではないですけど……若い頃は、結構辺鄙な場所に住んでましたし……昔は日課みたいなもんでしたよ」

バイソン「……どんな所に、住んでたんだ、ヤムチャ君は?」

ヤムチャ「う〜ん……まぁ、砂漠とか、山籠りとかしてましたねぇ……ほら、そこでバランス感覚は鍛えられたんじゃないですかね? あぁいう所って、不安定な足場ばかりですから」

バイソン「はぁ、やっぱり天下一武道会で活躍出来るようなヤツは、発想からして違うんだな! でも、そこまでしてもベスト8だろ……? やっぱり、上には上がいるんだなぁ……そういうヤツは何してるんだろうな?」

ヤムチャ「……バイソンさん、その話はやめましょう。その話は。俺は過去に縛られない男っす」




594: 名無しさん 2015/02/18(水) 23:37:02 ID:QtKTxjPE

サガット「まぁ、思ってた以上に早くマスター出来たんじゃないかな? 後は、ケンが、上手い具合にこれを生かす連携を考えてくれれば……」

ケン「うるせぇ、馬鹿野郎っ! 人が必死に考えてるってのに、そっちでトントン拍子で話進めてるんじゃねぇよ!」イライラ

サガット「お、おぉ……すまないな、ケン……」

ケン「喉元まで、出かかってるんだ……喉元まで、出かかってる……後、5分だ……5分だけ寄越せ……!」

サガット「……よし、五分だな。期待してるぞ」

ケン「それまでに、そのミサイルキックのフォーム、ガッツリ固めておけ! 今日はぶっつけ本番なんだ、スタミナが多い時でも……少ない時でも……100回やって100回同じフォームで打てるようにしろよ、ヤムチャっ!」

ヤムチャ「うっす、わかりました! ケンさん、5分で完璧にものにしてやりますよ!」

ケン「その意気だ! よ〜し……え〜っと……だから、先ずはサガットをコーナーに振るだろ……で、それからそれから……」

ヤムチャ「よっしゃ、じゃあバイソンさん、もう一丁、お願いします!」

バルログ「いや、バイソンは試合もありますからね……今日は試合のない、私がお付き合いしましょう……しっかり、フォームを固めて下さいよ、ヤムチャ君?」

バイソン「ガハハ! バイソンちゃんは、横から小煩い姑さんのように口出ししてやるよ!」

ヤムチャ「うっす!」


サガット(空手軍団とシャドルーが一つになる……いいじゃないか……リュウがこの場にいれば、もっといいんだがな……)




595: 名無しさん 2015/02/18(水) 23:39:31 ID:aZitLCJ2

なんだかんだでヤムチャは男前!




596: 名無しさん 2015/02/18(水) 23:48:58 ID:QtKTxjPE

ヤムチャ「……うるああぁぁっ!」ドスッ

バルログ「……うぐっ!」バターンッ

ヤムチャ「……んでもって、受け身!」バシッ


バイソン「……まぁ、今は安定したフォームで打ててるけど、20分走り回って体力を使った後、同じフォームで打てるかといったら、心配ザマス」

ヤムチャ「確かに、そこも、ポイントですよね……ところで、そのキャラは何ですか? バイソンさん……」

バイソン「……口煩い姑さんじゃねぇかよ?」


ケン「よ〜しっ、流石、ケンさん、 五分で閃いたぜ! 五分きっかりだろ!」

サガット「……いや、43秒、オーバーだな」

ケン「……おめぇも、口煩い姑さんか? サガットよ?」

サガット「ハハハ、冗談だ……では、打ち合わせを始めるとするか……思ってたより全然早かったな。もっと早めにミサイルキックを教えておいてもよかったよ……」

ケン「よ〜し、じゃあ、全員集合! 連携部分も含めて……細かい打ち合わせをしていくぞ!」

バイソン「よっしゃ、今日の試合……頑張っていきましょう!」

ヤムチャ「えぇ、やってやりましょう!」

バルログ「……私も応援してますよ」




611: 名無しさん 2015/02/19(木) 21:59:40 ID:HirdE.ko

ーーー


プーアル「お〜、凄いっ! やっぱり大きい人が投げると、迫力が違いますね! ホークさんが、ガイルさんを投げましたよ!」

ヤムチャ「って、事はヒューゴーさんだったら、もっとド派手に見えるのかな……? まぁ、これで3カウント……そろそろ俺達の出番だ……」


ケン「……あ〜、そうだそうだ。ヤムチャ、一つ言っておくぞ? 合体攻撃の件なんだけどよぉ?」

ヤムチャ「どうしたんですか、ケンさん? 大丈夫っす、今回はトチったりしませんよ」

ケン「いや、そうじゃなくて……あの、合体攻撃……考えたのは、俺だよな……? お前は、ただ技を覚えただけだよな……?」

ヤムチャ「えっ……? あっ、はい……そうですね……」

ケン「って事はだ……あの技は、俺のもんだ……この先、俺がどう使おうと、文句はないよな……?」

ヤムチャ「……でも、アレ一人じゃ出来ませんよ?」

ケン「だからよ……? 俺が、お前以外の誰かと使ったとしても、文句は言うんじゃねぇぞ?」

ヤムチャ「えっ、それって、どういう……」

ケン「……俺にも、立場ってもんがあるんだ。おっと、リュウが来たみてぇだな。もう、無駄口は叩くんじゃねぇぞ?」

ヤムチャ「あっ、はい……」




613: 名無しさん 2015/02/19(木) 22:08:14 ID:HirdE.ko

リュウ「……遅くなったな」

ケン「おい、リュウ……? また、トレーニングかよ……いい加減にしておけよ……」

リュウ「……いや、今日は少し、考えたい事があっただけだ」

ケン「……はぁ?」

リュウ「……ところで、今日の試合内容は?」

ケン「まぁ、ベガに上手くやられつつ……バイソンを狙っていく、って感じだな……今日は、サガット相手じゃなくて、ベガにしてくれ……」

リュウ「……また、ベガの引き立て役か」

ケン「まぁまぁ、そう言うなよ……それと、サガットの件なんだけど……アイツはなんとか、俺が上手く処理をするから……」

リュウ「……サガット相手に、何かプランはあるのか?」

ケン「最近、温めてた合体攻撃があるんだけどよぉ……? そいつを、テストがてら、ヤムチャと二人でサガットに仕掛けてみる……後は、場内の反応次第だな……」

リュウ「……ヤムチャと?」

ケン「あぁ、基本的には、今日のコイツはやられまくりだ……まぁ、使えるもんは使っておこうと、思ってね……コイツの動きが、お前の動きになるな……使えるかどうかは、見て判断してくれ……」

ヤムチャ(なる程……立場って、こういう事だったのね……こりゃ、俺は迂闊な事は言わねぇ方がいいかもなぁ……)

ケン「最終判断はお前に任せるよ、リュウ……見て、ダメそうだったのなら……こっちも、また別のを考えてみるよ」




614: 名無しさん 2015/02/19(木) 22:15:39 ID:HirdE.ko

リュウ「……おい、ヤムチャ?」

ヤムチャ「あっ、はいっ……!」

リュウ「大丈夫なのか? 結構、重要な役割だぞ?」

ヤムチャ「う、うっす……! 頑張ります……!」

リュウ「……まぁ、しっかりやってくれ。お前に足を引っ張られては、こっちが困る」

ケン「おっ、なんだなんだ……? 今日はコイツに寛容じゃねぇか、本当にどうしちまったんだ、お前?」

リュウ「まぁ、俺も若い頃は、師匠にある程度は、好きにさせてもらってたし……役割の中でやる分には、文句は言わねぇよ……コイツ、それ以外は本当に活躍しないんだよな?」

ヤムチャ「大丈夫っす! バイソンさんに、ボッコボッコにされます!」

リュウ「もう、ザンギエフの野郎も完全にここでやらせる気なんじゃねぇか……二試合、連続だろ? だったら、もう文句垂れても無駄だよ……昨日、今日と、それを考えてたワケだよ……」

ケン「……なぁ? 現場監督の権限使いすぎなんだよ、ザンギエフは」

リュウ「……だったら、俺もこいつを利用していかねぇと、いけねぇよな」




615: 名無しさん 2015/02/19(木) 22:22:47 ID:HirdE.ko

リュウ「とにかく、お前が失敗したら……こっちの立場が危うくなる……そこだけは注意しろ……」

ケン「そうだぞ〜? ミスしたら、リングの上だけじゃなくて、ここでもボッコボッコだぞ〜?」

ヤムチャ「しっかり、やります! 俺、頑張ります!」

リュウ「……よし、じゃあ、そろそろ入場だ。行こうか」

ケン「よし、じゃあ、行くぞ!」

ヤムチャ「うっす!」


プーアル「リュウさん、ケンさん、ヤムチャ様! 頑張って下さいね!」


リュウ(師匠は、俺の立場でも、あっさり受け入れるもんなのかねぇ……あの時の俺とコイツでは、経験が違いすぎるだろ……ただ、違いはそこだ……何か課題を探していかないと……)




617: 名無しさん 2015/02/19(木) 22:27:18 ID:HirdE.ko

ーーー


ダン「さぁ、試合はいよいよ第五試合……空手軍団対シャドルー軍団……因縁のスペシャルマッチでございますっ!」


ワー、ワーワー!


ダン「女性の皆様、お待たせしましたっ! 我らがヒーロー、空手軍団っ……!」


キャー、キャーキャー


ダン「リュウ選手! ケン選手! ヤムチャ選手の入場ですっ!」


キャー、キャーキャー


リュウ「よし、行くぞっ! 今日こそは、必ず勝とう、シャドルーに!」

ケン「あぁ、今日はヤツらの大将が出てくるんだ……絶対に、負けられねぇ!」

ヤムチャ「よしっ、俺も今日こそは役に立ってみせますよ!」


ワー、ワーワー




618: 名無しさん 2015/02/19(木) 22:34:05 ID:HirdE.ko

実況「さぁ、空手軍団の入場であります! 三人揃っての入場! 今日こそはシャドルーを壊滅させる事が出来るのかぁ!?」

リュウ「さぁ、ベガっ……待っていろよっ……! 今日こそは必ず勝つ!」

実況「さぁ、先ずは一番弟子のリュウ、空手軍団のナンバーワン! シャドルー壊滅にはお前の力が必要だ! その力を見せてくれ!」

ケン「よしよし、行くぞっ! 今日がシャドルーの命日だ……やってやるぜっ!」

実況「次に二番弟子のケン! 先日の試合では、バルログ相手に驚異的な粘りを見せてくれました! 今日もその、粘りを見せて頑張ってくれ!」

ヤムチャ「よっしゃ、俺も行くぜっ!」

実況「最後に三番弟子のヤムチャ! 先日の試合では、バイソン相手に何もできないという、悔しい結果でした。だが、空手軍団は負けたまま終わるような男達ではないっ!」

ヤムチャ(自分に許された行動の中で全力を出す……リュウさんとケンさんの力になる……! そうすれば、きっと結果はついてくるだろう……!)

実況「さぁ、ヤムチャ! 今日はその悔しさをバネに一矢報いる事が出来るのかっ!?」

ヤムチャ(まだまだ、道のりは長そうだけどよぉ……日に日に、新しい事が出来るようになってるって、自覚はあるぜ……!)

実況「さぁ、空手軍団、その力を見せろっ! 三人揃って……今、リングイ〜ンっ!」


ワー、ワーワー




620: 名無しさん 2015/02/19(木) 22:41:41 ID:HirdE.ko

ダン「続きましては……プロレス界から世界征服を狙う……シャドルー軍団……」

ダン「ベガ選手! サガット選手! バイソン選手の入場ですっ!」


ベガ「……フッ」

サガット「……」

バイソン「オラオラ、今日はベガ様がいるんだ! 空手軍団、覚悟しておきな!」


ブー、ブーブー

実況「さぁ、そして場内がブーイングに包まれます! シャドルー軍団の入場だ! 今日はベガの姿がそこにはある! さぁさぁ、シャドルー軍団、本日はベガが姿を現してきたぁ!」




621: 名無しさん 2015/02/19(木) 22:49:05 ID:HirdE.ko

ブー、ブーブー

バイソン「うるせぇ、この野郎っ! 今日は、ベガ様がいるんだ! ブーイングなんてしてるんじゃねぇよ!」

サガット「……全く、いつまでたっても、わからんヤツらだ」


ブー、ブーブー


ベガ「ふ〜む、わからんな……我々は、会場のゴミ掃除にやってきたというのに……何故、ここまでブーイングをされるのか……」

バイソン「そうだ、そうだ! 俺達がしてるのは、ゴミ掃除だ! 文句を言われる筋合いなんて、一つもねぇよ!」

ベガ「……きっと、モラルの低い方達が、我々に対して、ブーイングをしているのだな。きっと、彼らは平気でポイ捨てをするような、愚かな人間なのだ」

サガット「ハハハ、そうかもしれませんね。ベガ様」

ベガ「諸君……会場でゴミをポイ捨てするのは、よくない事だぞ? 我々シャドルーを見習い……ゴミはキチンとゴミ箱に捨てる事だ。ハハハハ!」

バイソン「おいっ、ベガ様が言ってるぞ! お前ら、わかってんのか、この野郎っ! ガハハハハ!」


ブー、ブーブー

実況「さぁ、今日のシャドルーはベガがいる事で安心しきっているのでしょうか? 何やら、そのような雰囲気が伺えます! さぁさぁ、そして今シャドルーが、三人揃ってリングイ〜ンっ!」




622: 名無しさん 2015/02/19(木) 22:56:26 ID:HirdE.ko

実況「では、解説の元さん、よろしくお願いしますっ!」

元「はい、よろしくお願いします。今日はベガ君が出てきたね。まぁ、キツい相手だとは思うけどね……直接叩けるチャンスでもあります。頑張りましょう」

実況「そうですねぇ。本日はシャドルーはベガ、サガット、バイソンの三人です。バルログの姿は今、ここにはありません」

元「まぁ、バルログ君もね……この前の試合で、凄かったけど……今日はバイソン君だね……」

実況「……この辺りに、何かシャドルーの意図というものは、あるんでしょうかねぇ?」

元「うん、まぁそうだろうねぇ……単純に、強いものから並べていったら、ベガ君、サガット君、バルログ君の三人になるだろうからね。まぁ、バイソン君のラフファイトに期待して……って、所じゃない?」

実況「ほ〜う、ラフファイトですか!?」

元「やっぱり、バイソン君はね、一気に自分のペースに持ち込む能力みたいなものは、基本的に高いと思うよ? まぁ、基本的に反則技だけどね……」

実況「確かに……バイソンはシャドルー中で、一番反則攻撃を多用しているんではないですかねぇ?」

元「メインで戦うのは、ベガ君とサガット君の、二人じゃないかな? そこにバイソン君の、自分達のペースに持っていくような戦い方をどう絡ませていくかだろうね。役割分担です」

実況「なる程! では、空手軍団の方はどうでしょう、元さん!?」




624: 名無しさん 2015/02/19(木) 23:10:06 ID:HirdE.ko

元「こっちも結構、役割ははっきりしているよね。やっぱり、リュウ君に繋ぐ為に、ケン君とヤムチャ君が出てどこまで戦えるかでしょう」

実況「なる程!」

元「やっぱり、リュウ君はベガ君に、ぶつけたいからね。少しでも有利な状況で、持っていければ……相手がベガ君だろうが、勝機はあると思います。その状況に、どうやって持っていくか……だろうね」


リュウ「よし、先ずはヤムチャ……頼むぞ……!」

ケン「よ〜し、行ってこいっ!」

ヤムチャ(試合序盤から、激しい攻防するワケにはいかねぇからな……ここを俺が引き受ければ……他の人達は、好き放題自由に戦えるってワケだ……!)


実況「さぁ、空手軍団の先発はヤムチャでしょうか? 先ず、ヤムチャを出してきました! 対するシャドルーは……」


サガット「あれが相手なら、バイソンで充分だろう……ベガ様、ここはバイソンですね……」

ベガ「……ふむ、そうだな。そうするか」

バイソン「よ〜し! じゃあ、先発はバイソン様だ!」


実況「先発はバイソン! 先発はバイソンで、あります! 先ずは、ヤムチャ対バイソンだ!」




625: 名無しさん 2015/02/19(木) 23:18:40 ID:HirdE.ko

ダン「よ〜し、じゃあ準備はいいか……? バイソン、ゴングが鳴る前に攻撃するんじゃねぇぞぉ……?」

バイソン「へへへ、わかってるよ……こんな雑魚相手に、そんな事しても、こっちだって面白味はねぇからな!」

ヤムチャ「……舐めやがって、この野郎」


実況「さぁ両軍、自軍のコーナーに引き下がり……リング上には先発のヤムチャとバイソンの二人です!」


バイソン「へいへい、ヤムチャ君〜? 今日もボコボコだぜ、俺はイケメンが気にくわねぇからな……覚悟しておけよ……?」

ヤムチャ「……上等だ、この野郎!」

ダン「よしっ、準備はいいな、ゴング鳴らせ、ゴングをよぉ! ファイっ!」


カーン

実況「さぁ、今戦いの鐘の音が響き渡ったぁ! 先ずはヤムチャ対バイソン! ヤムチャ対バイソンであります!」




626: 名無しさん 2015/02/19(木) 23:29:52 ID:HirdE.ko

バイソン「よっしゃ、行くぜっ!」

ヤムチャ「……よっと!」スッ

バイソン「……あぁ?」


実況「おっと、試合が始まったと同時に……ヤムチャが、距離とった! 一歩、下り、少しバイソンと距離をとります!」


バイソン「おいおい、何やってんだよ……もっと、来いよ……? こっち来いよ……?」

ヤムチャ「……いや、この距離で戦おう。俺はこっちの方が、好きだ」

バイソン「……ビビって逃げてるのを、格好つけて言ってるんじゃねぇよ?」


実況「さぁ、そしてヤムチャは、バイソンの様子を伺ってる……と言った所でしょうか? 構えを崩す事なく……じっくりとバイソンの様子を伺っている!」

元「まぁ、やっぱり最初に流れを掴みたいからね……慎重にいくのも、一つの手ですよね」




627: 名無しさん 2015/02/19(木) 23:39:55 ID:HirdE.ko

バイソン「……面倒臭ぇヤツだな、この野郎」

ヤムチャ「そこだぁ!」

バイソン「……ん?」

ヤムチャ「……オラッ!」シュッ

バイソン「……うおっと」


実況「おっと、ヤムチャが一歩踏み出し、ローキック! そして、また一歩下り、距離を取ります!」


ヤムチャ「よしよし……いい感じだ……」

バイソン「……お前は、そんなチンケな蹴りを当てて満足なのか? えぇ?」

ヤムチャ「よしっ、そこだ……もう一丁! オラッ!」シュッ

バイソン「あぁ、くそっ……面倒臭ぇ……!」


実況「さぁ、そしてもう一度、一歩踏み出し、ローキック! そして、再びバイソンから距離を取る! ヒットアンドアウェイだ!」

元「うん、自分の距離と、自分のタイミングで戦う……ヤムチャ君みたいなタイプには、こういった戦法もいいんじゃないかな?」




629: 名無しさん 2015/02/19(木) 23:48:23 ID:HirdE.ko

ケン「よしよし、ヤムチャいいぞ! 慎重にいけっ!」

リュウ「自分のペースでいい! 落ち着いていけ!」


ヤムチャ「うっす、オラッ! もう一発!」シュッ

バイソン「この野郎。みみっちい戦い方しやがって……金玉ついてるのかよ、お前……」

ヤムチャ「……なんとでも言え、バイソン!」


実況「さぁ、再び蹴りを打ってヒットアンドアウェイ! バイソン相手に、慎重に得意の蹴りを当てていくっ!」

元「……先ずは、リズムを作っていく所からです。慎重にいきましょう。徐々にですが、ヤムチャ君のリズムが作れてきています」


ヤムチャ「……よし、この距離のまま、蹴りを打ち続ければ」

バイソン「舐めてんじゃねぇよ、糞がっ! だったら、強引にお前をぶん投げてやるよ!」グンッ

ヤムチャ「……う、うおっ!」


実況「おぉ〜っと、だがしかし、バイソンもそうはさせない! 強引に踏み込み……これは、ヤムチャを掴みにかかったか!?」




639: 名無しさん 2015/02/20(金) 21:58:19 ID:KDKgnL3Q

ヤムチャ「……危ねぇっ!」スッ

バイソン「……チッ、逃したか」


実況「おっと、だがこれはヤムチャが上手くかわす! 闘牛士のマタドールのようにヒラリと、掴みにきたバイソンを受け流した!」」


ヤムチャ「よしよし、いくぜ……オラッ!」シュッ

バイソン「……チイッ!」


実況「そして、すかさず打ち込むローキックっ! ヤムチャは自分のペースで戦っていきます!」


バイソン「おい、コラ……蚊トンボが調子に乗ってんじゃねぇぞ……? あまり舐めた真似してると……お仕置きしちゃうぞ……?」ニヤニヤ

ヤムチャ「……来いっ!」


実況「しかし、バイソンはまだまだ余裕綽々といった所か? さぁ、ヤムチャ、ここはなんとか、その表情を砕きたい!」




640: 名無しさん 2015/02/20(金) 22:06:04 ID:KDKgnL3Q

バイソン「ハハハ、こりゃ、鬼ごっこか!? だったら……上手に逃げな……! 上手く逃げねぇと……ぶん投げられちまうぞっ!?」グイッ

ヤムチャ「う、うおっと……!」スッ


実況「おっと、危ない! 掴みにきたバイソンを、なんとか受け流したヤムチャだが……先程に比べると、やや危ない動き! ギリギリで逃れた……と言った所でしょうか?」


ヤムチャ「よし、なんとか……オラッ!」シュッ

バイソン「貧乏臭ぇ戦い方してるなぁ、オイっ! まぁ、お前にはそれがお似合いだけどな!」


実況「そして、再び打ち込むローキック! さぁさぁ、徐々にヤムチャのペースになってきたんじゃ、ありませんかねぇ、元さん?」

元「……いやぁ、そうでもないと思うよ?」

実況「……そうでもない?」

元「だってさ……ヤムチャ君と、バイソンの表情見てみなよ……?」




641: 名無しさん 2015/02/20(金) 22:14:46 ID:KDKgnL3Q

バイソン「へへへ、どうしたどうした……? 掴んじゃうぞ、おい……? ホレ、仕掛けてこいよ……?」ニヤニヤ

ヤムチャ「迂闊に仕掛けず……先ずは、慎重にいきたいが……」


実況「お〜っと、これは……? バイソンは余裕の表情に対して、ヤムチャは少し焦っているようにも、見えるでしょうか……?」

元「やっぱりねぇ……まぁ、上手く当ててるけど、攻撃が軽いよ。慎重……と言えば、聞こえはいいけど……まぁ、逃げ腰とも言えるね」

実況「おっと、これはヤムチャ……少々、慎重になりすぎてしまったか!?」

元「……リズムは、正直作れてないと思います」


バイソン「ハッハッハっ! よ〜し、行くぞっ……! オラッ、ぶん投げてやるっ!」グイッ

ヤムチャ「……ちくしょうっ!」




642: 名無しさん 2015/02/20(金) 22:21:18 ID:KDKgnL3Q

バイソン「……ほ〜ら、掴まえたぁ〜!」ガシッ

ヤムチャ「くそっ、もうチマチマやってんのは終わりだ……こうなりゃ、正面突破だ!」ガシッ


実況「再びバイソンが掴みにかかり……おっと、ヤムチャもここで組みかかったっ!」

元「……そうですね。この辺で戦略も変えた方がいいでしょう」

実況「正面から、両者が組み合うっ! ロックアップ! リングの中央でがっしりと組み合ったぁ!」


バイソン「へへへ、投げちゃうぞ、 投げちゃうぞ〜?」ググッ

ヤムチャ「くそっ……負けるかっ……!」ググッ


実況「リングの中央で、両者が力比べ! さぁ、ここで先ずは、一つでも相手より優位に立ちたいっ!」




643: 名無しさん 2015/02/20(金) 22:27:00 ID:KDKgnL3Q

バイソン「オラオラっ、甘ぇよっ……!」ググッ

ヤムチャ「う、うおっ……!」


実況「おっと、ここでバイソンがヤムチャの股下に手を入れて、そのまま持ち上げた!」


バイソン「ほ〜ら、お前は結局の所、何やっても、俺には勝てねぇんだよ! これが答えだ!」ドシーンッ

ヤムチャ「……ぐっ!」


実況「そして、ヤムチャをマットに叩きつける! バイソンがボディスラムを仕掛ける!」


バイソン「ハッハッハ〜! バイソン様の勝ちィ〜! 楽勝だぜ〜!」

ヤムチャ「くそっ……」


実況「さぁ、バイソンは拳を突き上げアピールしています! これは、まだまだ余裕綽々といった所か!? それとも、ヤムチャの事を、舐めきっているとでも言えばいいのか!?」

元「……う〜ん、でもまぁ、バイソン君のペースには、なってきているんじゃない?」




644: 名無しさん 2015/02/20(金) 22:34:34 ID:KDKgnL3Q

ヤムチャー、ガンバレー

ヤムチャ「ちくしょう……だけど、この程度だったら、まだまだ俺だって……」ググッ

バイソン「……おっ、まだやる気なのか? わかんねぇ奴だな」


実況「さぁ、しかしヤムチャもそこまでのダメージは受けてないか!? 軽く首を振りながら、すぐ様立ち上がる!」


バイソン「さぁさぁ、どうするどうするヤムチャ君よぉ……? ま〜た、貧乏臭ぇ、戦いを始めちゃうのかな……?」

ヤムチャ「うるせぇ、この野郎っ! チマチマやるのは、もう終わりだ。正面突破に変わりなしっ! いくぜ……オラッ……!」シュッ

バイソン「おっ……? うぐっ……!」


実況「そして、すぐ様、バイソンに仕掛けるミドルキック! 上手く脇腹に突き刺さったか!?」


バイソン「……お〜っと、今のはいい蹴りだったな」

ヤムチャ「連続でいくぜ……この野郎っ……!」




645: 名無しさん 2015/02/20(金) 22:39:06 ID:KDKgnL3Q

ヤムチャ「オラッ、もう一発だっ!」シュッ

バイソン「おぉ〜っと、危ない……また、ミドルキックか……」


実況「さぁ、そして、すかさずもう一発仕掛けるミドルキック! おっと、しかし、これはバイソン上手く腕を使いブロックっ!」


ヤムチャ「だったら……こっちだ……! オラッ!」シュッ

バイソン「なるほど……今度は上か……」


実況「得意の蹴りで責めるヤムチャだが……また、ブロックされてしまった! バイソンは、ハイキックもガードします」


ヤムチャ「くそっ……もう一発だ……!」シュッ

バイソン「来るってわかってりゃ、対応出来ない事もなねぇな……残念だな……」


実況「さぁ、得意の蹴り技で責めたいヤムチャだが……ここはバイソン、よく見てます! 簡単にはいかせてもらえませんっ!」




646: 名無しさん 2015/02/20(金) 22:46:02 ID:KDKgnL3Q

ヤムチャ「ちくしょう……! 今度は、その脇腹だ、オラッ!」シュッ

バイソン「おぉ〜っと、サービスタイムは、もうお終いだぜ……?」ガシッ

ヤムチャ「う、うおっと……」


実況「おっと、ミドルキックにいったヤムチャの足を……バイソンはそのまま、キャッチしたぁ! バイソン、よく見ています! ヤムチャは、片足立ちのまま、動けません!」

元「……ちょっと、焦っちゃったかな? 攻めが単調になりすぎちゃったね」


バイソン「……バカが。ほれ、お前見たいな雑魚はマットに寝てる方がお似合いだよ。よっと」

ヤムチャ「……う、うおっ」ドテッ


実況「バイソンは、足を捉えたまま……逆側の足を払って、ヤムチャをダウンさせていきます!」


バイソン「ほ〜れ、おまけだ、受け取りな〜! どっこいしょ〜っと!」ドスッ

ヤムチャ「……ぐっ!」


実況「さらに、ヤムチャの足を捉えたまま、自身も倒れ込んで、エルボードロップ! 足に付け根辺りに打ち込んでいったぁ!」




648: 名無しさん 2015/02/20(金) 22:52:40 ID:KDKgnL3Q

バイソン「後は、この捉えた足を……っと……」ググッ

ヤムチャ「……うぐぐっ!」


実況「そのまま、捉えた足を捻り、レッグロックに持っていきます! ヤムチャの足にダメージを与えていくっ!」


バイソン「ほ〜ら、ほ〜ら……捻ってやるよ……足を痛めつければ、お前もオイタは出来ねぇだろ、なぁ……?」ググッ

ヤムチャ「ちくしょう……! ふざけんな……!」グイグイ


実況「しかし、これはロープまでの距離が近かったか!? ヤムチャは、上手く上体を使い、足を捉えているバイソンごと引きずって、ロープまで向かっていく!」


ヤムチャ「……オラッ、ロープ掴んだぞ! 何時までも、足持ってるんじゃねぇよ、話せよ!」ガシッ

バイソン「……ロープブレイク、なんだそりゃ? 悪いなぁ、俺はプロレスのルール分かんないからなぁ? 説明してもらえねぇかな?」ニヤニヤ

ヤムチャ「この野郎……ふざけやがって……!」


実況「しかし、案の定……とでも言えばいいのでしょうか? バイソン、その手を離しません! ロープブレイクに応じません!」

元「……ルールは守りましょう」

ブー、ブーブー

実況「おっと、ここで手を離さないバイソンに対して、場内からのブーイングだ! そして、レフェリーがバイソンの元へと駆け寄って来ました!」




649: 名無しさん 2015/02/20(金) 23:00:27 ID:KDKgnL3Q

ダン「1……2……3……4……!」

バイソン「うおっと、危ねぇ! カウント早ぇよ……5カウントの反則負けになっちまうじゃねぇか……?」パッ

ヤムチャ「……知ってんじゃねぇか、ルールをよぉ」


実況「さぁ、レフェリーが反則カウントを取り……バイソンも、カウント4で手を離します!」

元「……でも、4カウントまでは粘るんだね」


バイソン「おいおい、レフェリーよぉ……? カウント早くなかったか……? もっと、ゆっくり数えろよ……危うく、反則負けになっちまう所だったじゃねぇか……?」

ダン「……お前、やっぱり、わかってて反則してんだな? なぁ、その言い方だったら、そうだよな?」

バイソン「あっ、やべ……違う違う……! これは、ヤムチャ君に、社会の厳しさを教えてあげようと思いましてねぇ……?」

ヤムチャ「……ちくしょう、ふざけやがって」ムクッ


実況「さぁ、バイソンがレフェリーに警告を受けています。その間に、ヤムチャが立ち上がる! しかし、その表情は何処か苛立ちを感じているようにも、私には思えます!」

元「……まぁ、結構、バイソン君にいいようにしてやられているからね」




650: 名無しさん 2015/02/20(金) 23:04:58 ID:KDKgnL3Q

ヤムチャ「くそっ……こうなったら、玉砕覚悟で……」

リュウ「ヤムチャ! ここは、一度下がれ!」

ケン「ほら、こっちだ! 戻って来い!」

ヤムチャ「……んっ?」


実況「おっと、ここでコーナーにいるリュウが、ヤムチャに声を掛けたぞ? そして、ケンも手を伸ばして、タッチを要求している」

元「そうですねぇ……結構、バイソン君のペースになってきてますし……このままヤムチャ君に、出てもらっていてもねぇ……あまり、いい結果は望めないんじゃないですかねぇ?」

実況「ここで、交代するのも一つの策と?」

元「リュウ君も、いいタイミングで声を掛けたんじゃないかな? ここは、リュウ君やケン君に任せて……流れを引き戻した方が、いいと思うよ」


バイソン「おいおい、どうしたどうした、ヤムチャよぉ!? まだ、3分も戦ってねぇんじゃねぇか!? もう逃げちまうのかよ、苛められてお兄ちゃん達に泣きつくのか、えぇっ!?」

ヤムチャ「……くそっ、バイソン!」

リュウ「挑発に乗るな、ヤムチャ! ここはケンに任せろ!」

ケン「ほら、こっちだ! 早く来い!」




651: 名無しさん 2015/02/20(金) 23:14:29 ID:KDKgnL3Q

ヤムチャ「……くそっ!」


実況「おっと、ヤムチャは渋々……と言った感じでしょうか? コーナーに引き下がっていきます」

元「まぁ、納得出来ない部分はあるとは思いますがね……これは個人戦ではなくて、チーム戦です。また出番は来ますよ」


バイソン「おいおい……お前、なぁ〜んにもしてねぇぞ……? 今ん所、いい所無しだぞ、オイっ! わかってんのか!?」

ヤムチャ(わかってますよ、バイソンさん……今の所、俺はマイナスです……だから、次の出番で、取り返さないといけませんね……)

ケン「よし、ヤムチャ……交代だ、タッチしろ!」

ヤムチャ「……後は、任せます」パシッ

ケン「ここで、暫くは悔しそうな表情でもしておきな……それじゃあ、まぁ、行ってくるぜ……!」パシッ


実況「さぁ、そして、ヤムチャはケンにタッチします! 試合権はケンに移りました。さぁ、ケン……シャドルーに、傾き掛けた流れを引き戻せるか!?」




653: 名無しさん 2015/02/20(金) 23:20:56 ID:KDKgnL3Q

ケン「よ〜し、行くぜっ……! よっと!」ピョン

実況「さぁ、ケンはトップロープを飛び越えてリングインっ!」


バイソン「ここからは……遊んでられねぇなぁ……」

実況「さぁ、バイソンもケン相手に警戒しているのでしょうか? 軽く身体をほぐすような動作をしながら……ケンを迎え討とうと、その瞳で鋭く睨んでいます!」


ケン「さぁさぁ、ケンさんの出番だぜ。ここからは、ずっと俺達のペースだ! 今日こそはシャドルー壊滅だ! その目にしっかりと焼き付けておいてくれよな!」パチパチ

イイゾー、ケーン、イケー

実況「さぁケンは大きく手を叩き、場内を煽っていきます! さぁ、ここから流れを作りたいっ!」

元「うん、ここからだね。さぁ、どういくか……」




654: 名無しさん 2015/02/20(金) 23:27:57 ID:KDKgnL3Q

ケン「さぁさぁ、いくぜ、バイソン……! うおおおぉぉっ!」

バイソン「来やがれ、ケンっ……!」

ケン「……おらあぁっ!」バチーンッ

バイソン「……ぐっ!」


実況「さぁ、いきなりケンが仕掛けたぁ! 逆水平チョップ! バイソンの胸元に打ち込んでいく! 大きな大きな音が、場内に響き渡ったぁ!」


ケン「さぁさぁ、もう一発だぁ! 今度は、もっと強くいくぜ……!」パチパチ

バイソン「くそっ……この野郎……」


イイゾー、ケーン

実況「さぁさぁ、ケンが手を叩き、また煽っている! これは、積極的に自分達の流れ作ろうとしているのでしょうかねぇ、元さん?」

元「そうですね。やっぱり、バイソン君のペースになりそうでしたからね。ここは一気に攻める方がいいと思います」


ケン「オラッ、もう一発だっ! うるあぁぁっ!」バチーン

バイソン「……うぐっ!」


実況「さぁ、そしてもう一発、逆水平チョップをバイソンの胸元に打ち込むっ! ここで一気に責めたいぞ、ケンっ!」




655: 名無しさん 2015/02/20(金) 23:33:17 ID:KDKgnL3Q

ケン「ほらほら、バイソン……! 一気に行くぜっ!」シュッ

バイソン「……ぐっ!」

ケン「まだまだぁ! オラッ、喰らいなっ!」クルッ

バイソン「……ウゴッ!」


実況「さぁ、ケンが一気にラッシュを掛けているか? 先ずはミドルキック。バイソンの脇腹へと打ち込みます! そして身体をクルッと回転させてのスピンキック。バイソンの腹部へと打ち込みます!」


ケン「そこで、腹抱えて苦しんでな……バイソンよぉ……?」

バイソン「……うぐぐ、ちくしょう」

ケン「よしっ……! じゃあ、決めさせてもらうぜっ……!」ダダッ


実況「さぁさぁ、蹴りがいい所に入ったか!? バイソンは腹を抱えて前のめりの体勢で苦しんでいる! さぁ、そんなバイソンを尻目に……ケンはロープへと走ったぁ!」




656: 名無しさん 2015/02/20(金) 23:37:41 ID:KDKgnL3Q

バイソン「う、ううっ……」

ケン「よ〜し、その体勢だ……いいぞ、バイソンちゃん……」ダダッ


イケー、ケーン

実況「さぁ、ロープの反動をつけたケンの身体が返って来たっ! さぁ、ケンっ! ここから何を狙うっ!?」


ケン「よっと……! オラッ!」ピョンッ

バイソン「……んあ?」


実況「おっと、ケンはそのまま高くジャンプして……前のめりになっている、バイソンの首筋に、自身の足を上から添えたぁ!」


ケン「このまま……押し潰すっ……! お前の顔も、整形してやるよ……うおおおっ!」ググッ

バイソン「う、うおおおっ……!」

ケン「……おらあぁっ!」ズドーンッ

バイソン「……う、うぐああぁぁぁっ!」


実況「そして、上から自身の体重掛けて、バイソンを押し潰すっ! 変形のフェイスクラッシャーとでも呼べばいいか!? バイソンの顔面がマットに叩きつけられたぁ!」

元「いいんじゃないですか、効いてると思いますよ?」




657: 名無しさん 2015/02/20(金) 23:44:17 ID:KDKgnL3Q

ワー、ワーワー

ケン「超・楽・勝!」ビシッ


イイゾー! ケーン!

実況「さぁ、そしてケンは大きく手を広げ、大アピール! これはケンの流れになって来たか!? バイソンに傾きかけた嫌な流れを、払拭出来たか!?」

元「そうですね。ケン君が持っていったんじゃないですか?」


バイソン「ガッ、ちくしょう……調子に乗りやがって……」ゴロゴロ

ケン「……ん?」

ダン「お〜い、バイソン……お前、何処行くんだよ……!?」


実況「お〜っと、しかしバイソンは、そのまま転がるようにしながら、場外へとエスケープ! ここは、一旦逃げます!」

元「う〜ん、大きいの喰らったら、すぐ間を取りに行っちゃうよねぇ……ケン君も、アピールするより、追い打ちした方がよかったかな……?」




665: 名無しさん 2015/02/21(土) 21:58:20 ID:pA3SHzZk

バイソン「だぁ〜っ! ちくしょうっ!」

サガット「……バイソン、大丈夫か?」

ベガ「……まだ、やれるか?」


実況「さぁ〜、場外でバイソンは顔を抑えながら、悔しそうにしています! おっと、ベガとサガットもバイソンに駆け寄ってきたぞ?」


バイソン「まぁ、一発いいのもらっちまったけど……大丈夫っすよ……まだまだ、出来ます……」

サガット「落ち着いていけ、バイソン」

ベガ「……フン、ケンもなかなかやるではないか」

バイソン「オイコラ、ケンっ! 調子こいてんじゃねぇぞ、この野郎っ! こっちに降りて来いよ! 場外戦だ、場外戦で決着をつけようぜ!」クイクイ

ケン「……あぁ?」


実況「おっと、ここでバイソンは場外戦から、ケンを呼び寄せています! 降りてこいとでも、言っているんでしょうか? 手招きをしながら、ケンを呼び寄せています」




666: 名無しさん 2015/02/21(土) 22:08:04 ID:pA3SHzZk

ケン「……あのなぁ?」

バイソン「オイコラ、何やってんだ! 早くこっちに来いよ!」クイクイ


実況「しかし、これには……ケンもただただ、苦笑いしか出来ません!」

元「まぁね……わざわざ、敵陣の中に飛び込んでいく必要はないよね……?」


バイソン「ほら、来いよっ! 三体一で、ボコボコにしてやるよ、降りて来いや!」

サガット「……パイプ椅子の準備もしませんとね、ベガ様」

ベガ「……あぁ、そうだな」

ケン「……はぁ、面倒臭い奴だな」

バイソン「何、やってんだ、ケンっ! オラッ、早く降りてこい!」


バイソン、リングニアガレー

実況「さぁ、なかなかリングに上がらないバイソンに対して、ブーイングでしょうか? バイソンは場外戦を誘っているようですが……ケンはその手には乗りません!」

元「まぁ、でも間は取れてるよね? ほら、折角ケン君がいい感じで攻めてたのに……ちょっと、勿体無いね」




667: 名無しさん 2015/02/21(土) 22:19:35 ID:pA3SHzZk

ブー、ブーブー

ケン「おい、レフェリー……あいつ、もう上がって来ねぇぞ……? カウント取っちまえよ……」

ダン「おう、そうだな……1……2……!」


実況「さぁ、ここでレフェリーがカウントを取り始めます!」


バイソン「ケッ、チキン野郎が……降りてこねぇのかよ……だったら、もういいよ……ベガ様、サガット……戻って下さい……」

サガット「……まぁ、無理はするなよ。ヤバくなったら、すぐに交代しろ」

ベガ「……バイソンよ、期待しているぞ」

ダン「3……4……」


実況「場外カウントが取られ始めた所で……ようやくバイソンも腹をくくったか!? ベガとサガットも自軍コーナーへと戻っていきます!」


バイソン「まぁ、少し休めたからな……もう、てめぇの好きにはさせねぇぜ……よしっ、ケン、行くぜっ……!」

ケン「……来やがれ、バイソンっ!」


実況「さぁ、そしてバイソンがリングイン! 再びリングに戻ってきたぁ!」




668: 名無しさん 2015/02/21(土) 22:28:56 ID:pA3SHzZk

バイソン「よっしゃよっしゃ、ここからはバイソン様のペースだぜ……いくぜ、ケンっ……!」ムクッ

ケン「そうは、させねぇぜ!」


実況「さぁ、バイソンが素早くリングインし……すぐ様、立ち上がるっ! そして、拳をクルクルと回転させながらケンに近づいて行ってるぞ!?」


バイソン「ナックルパート、いっきまぁ〜す! オラァッ!」ゴスッ

ケン「……うおっ!」グラッ


実況「おぉ〜っと、そしてケンの額目掛けてナックルパート! 大きく振りかぶった拳を打ち付けていきます! ケンの頭部が大きくグラついたぁ!」


バイソン「へっへっへ……やっぱり、バイソン様は、こうでなくっちゃな……」

ケン「……うおおぉぉっ! 舐めんなっ!」ググッ

バイソン「……んっ?」


実況「おっと! だが、ケンはこれを踏ん張って耐えるっ! そして、バイソン同じように大きく振りかぶり……」


ケン「そっちが、その気なら……こっちだって……オラッ、お返しだっ!」ガスッ

バイソン「……うおっと!」グラッ


実況「バイソンの額目掛けてナックルパートっ! 同じように打ち付けていったぁ!」

元「……いきなり仕掛けられて、カチンときちゃったかな? でも、こういう攻撃はケン君らしくないよね」




669: 名無しさん 2015/02/21(土) 22:37:58 ID:pA3SHzZk

バイソン「まぁ、三回戦ボーイって所だな……効かねぇよ……もう一発いくぜ、オラッ!」ゴスッ

ケン「……うおっ!」バターンッ


実況「おっと、しかしバイソンもまた踏ん張って耐えるっ! そして、再び打ち付けるナックルパートっ! 今度はケンは仰向けに、大きく倒れてしまったぁ!」


ケン「くそっ、痛ぇ……」

バイソン「よしよし……ここから、一気に攻めていくぜ……!」ダダッ


実況「さぁ、そしてバイソンはダウンしているケンを尻目に、ロープへと走ったぁ! ロープの反動を利用しての、ダウン攻撃を狙っているのか!?」


バイソン「オラオラっ! 行くぜ、ケンっ……!」ダダッ

ケン「あだだだ……ちくしょう……」


実況「さぁ、ロープの反動をつけたバイソンの身体が戻って来たぁ! その視線の先にはケンの姿を捉えているかぁ!?」




670: 名無しさん 2015/02/21(土) 22:42:33 ID:pA3SHzZk

バイソン「いくぜっ、この野郎っ!」

ケン「……させるかっ!」クルッ

バイソン「うおっと……危ねっ……!」ピョンッ


実況「おっと、しかしケンはクルっと身体を回転させ、バイソンの目の前へ、うち伏せの状態へと、体勢を入れ替えた! バイソンは、そのままケンの身体を飛び込え、逆側のロープへと走っていきます!」


バイソン「ちくしょう……面倒臭ぇ奴だな……ゴキブリみてぇに、ちょこまかしやがって……!」ダダッ

ケン「よしよし……いいぞいいぞ……!」ムクッ


実況「さぁ、ロープの反動をつけたバイソンの身体が再び戻ってくる! だがしかし、それを迎え撃つように、ケンも素早く起き上がる!」


バイソン「うおおおぉぉっ……! こうなりゃ、バイソン式アックスボンバーだっ!」

ケン「させるか、この野郎っ……! オラッっ!」シュッ

バイソン「……うおっ!」

ケン「ドロップキックだ! くたばりなっ!」ドスッ

バイソン「……う、うおおおぉぉっ!」バターンッ




671: 名無しさん 2015/02/21(土) 22:51:45 ID:pA3SHzZk

実況「さぁ、そしてケンが仕掛けた! 打点の高いドロップキックっ! これを喰らい、バイソンは大きくダウンします!」

元「うん。やっぱり、こっちの方がケン君らしいよ」


イイゾー、ケーン

ケン「へへ、やっぱり慣れねぇ事はするもんじゃねぇな……こっちの方が、俺には性に合ってるぜ……」

バイソン「ううっ……ちくしょう……」


実況「さぁ、ケンは軽めに両手を広げ、アピールして、すぐ様ダウンしている、バイソンの元へと近づきます!」

元「うん、さっきはね……アピールしている間に逃げられちゃったからね……ここは、自分のリズムに持っていきたいなら、どんどん仕掛けるべきだね」


ケン「オラオラ、バイソン……寝てんじゃねぇぞっ……!」ググッ

バイソン「……ううっ」ヨロッ


実況「さぁ、そしてダウンしているバイソンの身体を、引き起こします! ケン、ここから何を仕掛けるっ!?」




673: 名無しさん 2015/02/21(土) 23:06:42 ID:pA3SHzZk

ケン「オラッ、いくぜっ……!」ガシッ

バイソン「……ううっ」


実況「さぁ、ケンはバイソンとガッシリ組み合った! バイソンの頭を、自身の脇の下へと抱え込んで、これはブレーンバスターの体勢だ!」

元「……うん、先ずは一発投げて、大きなダメージ与えちゃいましょう」

実況「垂直落下か!? ファルコンアローか!? さぁ、今、ケンが大きく踏ん張って……」


ケン「うおおおっ! いくぜ、バイソンっ!」ググッ

バイソン「う、うおおっ……!」


実況「そのまま、バイソンの身体を高々と逆さまに持ち上げたぁ!」




674: 名無しさん 2015/02/21(土) 23:11:46 ID:pA3SHzZk

ケン「……おい、ヤムチャっ!」ビシッ

ヤムチャ(……んっ?)


実況「おっと、ここでケンは、コーナーいるヤムチャに対して、指を指しました」

元「連携攻撃……ですかね……?」


バイソン(アドリブか……? 交代間際に、そんな事するの、ちょっと怖いぞ、オイ……)

ヤムチャ(何だろな……? ここは、バイソンさんに関節技決めて交代の場面だったはずだけど……俺が、出る場面なのかね……? もう、合体攻撃するのかな……?)

ケン「兄弟子の戦い方を……そこで、よく見ておいて勉強しておきな……! お前の仇も取ってやるよっ!」ググッ

ヤムチャ(んっ……あの構え……?)


実況「おっと、そしてここでケンは身体を少し屈めて、構えたっ! これは、バイソンの起き上がりに合わせて……何か、狙っているのか!?」

元「あっ、トラースキックだ。ほら、ヤムチャ君に指を指してたし……あのフォーム……間違いないよ」

実況「おぉ〜っと、そういえば、このフォームは、何処と無くヤムチャのフォームと似ております!」




675: 名無しさん 2015/02/21(土) 23:16:56 ID:pA3SHzZk

ケン「ヘイヘイ、バイソン……早く起きやがれ……! 俺がヤムチャの代わりに……おめぇの顔面を蹴ってやるからよぉ……? 怪我しねぇように、気をつけろよ……?」

バイソン(過剰すぎだっての! そこまで言わなくても、わかるっての! まぁ、ここまで、言ってくれてるんだし……相手はケンだからな……大丈夫だろ……付き合ってやるか……)

ケン「さぁ、バイソン起きろ……! ゆっくりだ……ゆっくりと起きるんだっ……!」

バイソン「ううっ……くそっ……ケン……」ムクッ


実況「さぁ、そしてバイソンがゆっくりと起き上がって来たぁ! ケンはそのバイソンに狙いを定めているっ!」


ケン「……うるあぁっ、トラースキックだっ! 喰らいなっ!」スパーンッ

バイソン「……う、うがああぁぁっ!」


ワー! ワーワー!

実況「そして、起き上がりのバイソンの顔面に仕掛けるトラースキックっ! これはヤムチャの分と、言った所かぁ!? ケンがバイソンの顔面を打ち抜いたぁ!」

元「まぁ、これでね……ヤムチャ君の鬱憤も多少は晴れたんじゃないかな?」

実況「バイソンの身体が、激しく吹っ飛びます! 今日のバイソンは完全に厄日か!? アンラッキーアイテムは空手軍団! 自身の顔面に気をつけましょうだっ!」




677: 名無しさん 2015/02/21(土) 23:23:23 ID:pA3SHzZk

バイソン「……うおおおっ!」

サガット「チッ、バイソンっ……! もういい……! 交代しろっ!」

バイソン「ううっ、サガット……すまねぇ……」


実況「おっと、だが吹っ飛んだ位置が幸運だったか? 運良く自軍コーナー付近だ! サガットが何やら、バイソンに声を掛けています!」

元「……ラッキーアイテムは、サガット君だったみたいだね」


ケン「まぁ、交代させてやるか……バイソン、お前はヤムチャ相手によくやってたかもしれねぇが……俺の前では、その程度だ……井の中の蛙、ってヤツだよ……」

ヤムチャ「ケンさん、ナイスっす! 俺の代わりにやってくれて、ありがとうございます!」

バイソン「ううっ、ちくしょう……ケンの奴、調子に乗りやがって……サガット頼むよ……」パシッ

サガット「任せておけ、バイソン……奴も同じ、井の中の蛙だという事を……その身をもって、教えてやるとするか……」パシッ


実況「さぁ、そしてバイソンはサガットにタッチして、試合権はサガットへと移ります! さぁ、今サガットがゆっくりとリングインしてきました!」

元「まぁ、今、空手軍団は乗ってきてるからね。この勢いのまま、何処までサガット君と戦えるか……だろうね」




678: 名無しさん 2015/02/21(土) 23:31:01 ID:pA3SHzZk

サガット「さぁ、ケン……やろうか……? 手加減してやってもいいぞ……? お前は、弱いからな……リュウ相手じゃないと、俺は楽しめん……」

ケン「バイソン相手で、身体はとっくに温まってるからよぉ……? そんな事、言わずに、全力でかかってこいや……?」

サガット「全力、か……まぁ、いい……フンッ!」シュッ

ケン「う、うおっと……危ねぇ……!」


実況「おぉ〜っと、ゆったりとした動きで近づいていったサガットだったが……突然、素早い蹴りをケンに仕掛けました! しかし、ケンはなんとか、それをガードします!」


サガット「いい反応だな……だが、まだまだだ……オラッ!」シュッ

ケン「う、うおっ……!」

サガット「フン、次はこっちだっ!」シュッ

ケン「……おぐっ!」


実況「おっと、そしてサガットも蹴りのラッシュを仕掛けていくっ! ケンは、なんとか耐えしのいで……いや、脇腹にヒットしたか!?」




679: 名無しさん 2015/02/21(土) 23:34:33 ID:pA3SHzZk

サガット「オラオラオラッ! どうしたっ、ケンっ!?」シュッシュ

ケン「くそっ、早いっ……それに重いっ……うぐっ……!」


実況「おっとおっと、サガットが蹴りのラッシュを仕掛けていくっ! ケンは、耐えるの精一杯という所か? 徐々にロープ際まで、押し込まれていくっ!」


ケーン、ガンバレー

サガット「ハッハッハ! どうした、ケンっ! 俺はまだ、半分の力も出してないぞ!?」シュッシュ

ケン「くそっ……舐めやがって……」

サガット「ほ〜ら、そこだっ!」ドスッ

ケン「……うぐっ!」


実況「おっとおっと、空手軍団のケンが打撃攻撃で押されているか!?」

元「……サガット君も、ムエタイベースで蹴り技は得意だからね。それと、やっぱり体格だね。あの体格はそれだけで、もう強みだよ」

実況「ケンが、完全にロープ際まで押し込まれてしまったぁ! おっと、そしてここでサガットの蹴りが、クリーンヒットしたか? ケンの身体が大きくグラつきます!」




680: 名無しさん 2015/02/21(土) 23:39:28 ID:pA3SHzZk

サガット「そ〜ら、ロープに走って来い……! ケンっ!」ブンッ

ケン「……うおっ!」


実況「さぁ、そしてロープの反動もつけて、一歩二歩前進しながら、サガットがケンの身体を強引にロープへと振っていったぁ!」


サガット「……まぁ、リュウが出てくるまでの、準備運動にさせてもらうとするよ。俺もな」

ケン「……ちくしょう、舐めやがって」


実況「さぁ、ケンがロープ反動で戻ってきたっ! そしてサガットも、リングの中央付近まで移動して、その場で微塵も動かず、ジッとケンの様子を見ている!」

元「……何、狙ってんだろ? ちょっと、不気味だね?」


サガット「うおおおおぉぉぉぉっ!」ブンッ

実況「うおっと、これは殆どノーモーションのラリアットだっ!」


ケン「うおっ、危ねっ……!」ククッ

実況「いや、だがしかし、ケンも頭を屈めて、これを避ける! 打ったサガットもサガットだが、避けたケンも避けたケンだっ! お互い、相手をよく見ていますっ!」




681: 名無しさん 2015/02/21(土) 23:45:04 ID:pA3SHzZk

ケーン、イイゾー

サガット「……チッ、惜しかったな」

ケン「おぉ、今のは危なかったぜ……」


実況「さぁ、そしてラリアットを避けたケンは逆側のロープへと走ります! そして、反動をつけて再びサガット元へと突っ込んでいくっ!」


ケン「今度は、こっちの番だっ……! これだけ、勢いをつければ、お前みたいなデカ物相手だろうが……!」

サガット「……ほ〜う」

ケン「うおおおぉぉっ! 行くぜっ!」フワッ

サガット「……来いっ!」

ケン「フライングニールキックだっ! うおおおぉぉっ!」


実況「ケンはそのまま、フワリと飛び上がり、旋回しての蹴りを打ち込む! フライングニールキックだっ! フライングニールキックっ!」




682: 名無しさん 2015/02/21(土) 23:48:19 ID:pA3SHzZk

サガット「甘いわっ、バカめっ! うおおおぉぉっ!」

ケン「何っ……! うおっ……!」ドスッ


実況「おっと、だがしかし、サガットは飛び込んで来たケンの身体を、まるでバスケットのブロックかのように、強引に両手で叩き落していく! 強引すぎる蝿叩きっ!」

元「……おぉ、流石のパワーだね」

ザワ……ザワ……

実況「飛び上がったケンの身体が、サガットによってマットに叩きつけられます! 万有引力の法則だっ! サガットの桁外れのパワーに、場内はざわめきます!」


サガット「どうしたどうした……? 準備運動にもならないぞ、ケン……?」

ケン「くそっ……無茶苦茶な奴だな、コイツ……」




692: 差替え 2015/02/22(日) 22:00:20 ID:qysOORGg

ケン「よしっ! ここまま落としてやるっ……!」

バイソン「ううっ……くそっ……!」

ケン「いくぜっ、バイソンっ! ただし、落とすのは、後ろじゃなくて……前だっ……!」

バイソン「……何っ!?」

ケン「うおおおぉぉっ! くたばりなっ!」ズドーンッ


実況「おっと、ここケンはブレーンバスターの体勢で抱え上げたバイソンを、後ろではなく、そのまま前へと落としていったぁ! バイソンが正面から、マットに叩きつけられていくっ!」

元「フェースバスターですね」

実況「ケンのフェースバスター! フェースバスターだぁ! バイソンの顔面がマットに叩きつけられたぁ! 顔面を強打したバイソンは、うつ伏せのまま激しく苦しんでいます!」


ワー、ワーワー

ケン「どうだ、バイソンっ!」

バイソン「ぐおおっ……くそっ……」ジタバタ

ケン(さぁ、ここはフェイロックを仕掛ける場面だが……待てよ……? ちょっと、閃いちまったぞ……)




693: 名無しさん 2015/02/22(日) 22:01:55 ID:qysOORGg

ここから、いつも通りやっていきます
ほんじゃ、ボチボチ書いていきます




694: 名無しさん 2015/02/22(日) 22:07:35 ID:qysOORGg

ケン「ちくしょう、負けねぇぞ……!」ムクッ

サガット「……無駄な足掻きを」

ケン「うるせぇっ、この野郎っ! オラっ!」シュッ


実況「しかし、ケンも負けてはいないっ! すぐ様、起き上がり蹴りを仕掛けますっ! サガットの胸元に熱い蹴りををお見舞いだっ!」


サガット「……ほ〜う、そんな物か」

ケン「くそっ……効いてねぇ……!」

サガット「どうしたどうした……もう、お終いか……? もっと、打ってきてもいいんだぞ……?」


実況「おぉ〜っと、だがサガットは余裕の表情だ! 蹴りを喰らっても微動だにしませんっ!」


ケン「……ちくしょう、だったら、もう一発だっ! オラッ!」シュッ

サガット「フンッ……! 効かんよ……」


実況「さぁ、ケンがサガットにもう一度仕掛ける! 得意の蹴り攻撃だ! サガットの余裕の表情を打ち砕けるか!?」




695: 名無しさん 2015/02/22(日) 22:13:45 ID:qysOORGg

ケン「連続だっ! オラオラオラっ!」シュッシュ

サガット「ハハハ、無駄な足掻きを……」


ケーン、ガンバレー

実況「さぁさぁ、ケンがスピードを上げたぁ! 連続の蹴りをリズム良く打ち込んでいっている、が……」

元「今は、あまり手を休めない方がいいかもしれないね……おっと、手じゃなくて、足でしたね……?」

実況「サガットは、微動だにしないっ! その表情に以前変わりなしっ!」


ケン「ちくしょう……だったら、強めに打ち込むぜ……! 今度は、全力だっ……!」

サガット「……お前の全力を、見せてもらおうか」

ケン「……うおおぉぉぉっ! オラァ!」バシッ


実況「さぁ、ここで大振り気味の蹴りを打ち込んだぁ! どうだ、これは効いたか!?」




696: 名無しさん 2015/02/22(日) 22:19:05 ID:qysOORGg

サガット「これが、全力か……ガッカリだよ、ケン……」

ケン「ダ、ダメだ……効いちゃいねぇ……」


実況「おっと、だがしかし、これもサガットには、効いていないか!? ケンの大振りの蹴りを喰らったはずなのに、サガットはビクともしていませんっ! こいつは化け物だ!」

元「手を止めちゃダメだよ。もっと、動いて!」


サガット「よし……ではそろそろ、こっちからもいかせて貰うか……?」

ケン「……くっ!」

サガット「そ〜ら、ケン……いくぞっ……!」ググッ


実況「お〜っと、そして動きが止まったケンに対して……サガットは掴みかかってきたっ!」

元「……ほら、サガット君は、ケン君の動きが止まるのをジッと待ってたんだよ。もっと、ちょこまか動いて、捕まらないようにしなきゃ」




698: 名無しさん 2015/02/22(日) 22:28:04 ID:qysOORGg

サガット「フンッ……!」グイッ

ケン「うおっ……!」


実況「さぁ、そしてサガットがケンの身体をボディスラムの体勢で持ち上げたっ! 得意の長身から叩きつけるハイアングルボディスラムか!? サガットはケンを持ち上げたまま、溜めを作っています!」


サガット「ただ、叩きつけるのも、面白味はないな……よし……」ノッシノッシ

ケン「う、うおっ……!」


実況「おっと……サガットは、ケンを担ぎ上げたまま状態で、そのまま歩いて移動しています! ロープの方へと移動しているぞ……? これは、何か良からぬ事を狙っているのか!?」

元「……うん、狙ってるね」

ケーン、ニゲロー

実況「さぁ、そしてロープの目の前でサガットの姿がピタっと止まったぁ! こいつは少々危険な香りがするぞ!?」




699: 名無しさん 2015/02/22(日) 22:36:07 ID:qysOORGg

サガット「そ〜ら、ほらよっ……!」ポイッ

ケン「……う、うおっ!」


実況「さぁ、そしてケンの身体を、ロープ目掛けて放り投げたぁ!」


ケン「……うぐっ!」

サガット「ハハハ、いい様だな、ケンっ!」


実況「ケンの喉をトップロープにぶつけていくっ! サガットのギロチンホイップだ! サガットがラフファイトで責めますっ!

元「……呼吸が止まっちゃいますからね。苦しいです」


ブー、ブーブー

ケン「うぐっ……ゴ、ゴホッ……」

サガット「いい様だな……だが、まだ終わらないぞ……」ダダッ


実況「ケンはセカンドロープに倒れこむ様な体勢のまま動けませんっ! おっと、そんなケンを尻目に、サガットはロープへと走ったぁ!」




700: 名無しさん 2015/02/22(日) 22:41:04 ID:qysOORGg

ケン「うぐっ……」

サガット「さぁさぁ、ケン……もっと、苦しめてやろう……」ダダッ


実況「さぁ、ロープの反動をつけたサガットが、セカンドロープに倒れこんでいるケンの背後から、迫ってきたぁ!」


サガット「そ〜ら、いくぞっ……!」ピョンッ

ケン「……ううっ」

サガット「……オラァっ!」ドスッ

ケン「……ガッ!」


実況「サガットは、そのままフワリと飛び込んで、片膝をケンの背に落とし、上から体重をかけていくっ! セカンドロープがぐにゃりと曲がる! ケンの喉元にロープが食い込んでいくっ!」


ブー、ブーブー

サガット「ハハハ、どうだ、ケンっ!」

ケン「ガッ、グッ……ゴホッ……」




701: 名無しさん 2015/02/22(日) 22:44:55 ID:qysOORGg

サガット「これだけ痛めつければ、ケンも動けんだろう……さぁ、ケンよ、起きろ……!」グイッ

ケン「ゲホッ……ううっ……」


実況「さぁ、サガットはケンの身体を引き起こし、組み合っていくっ! ケンの頭を自身脇に抱え、これはブレーンバスターの体勢だ!」


サガット「お前は、ゆったりと痛めつけてやろう……そ〜ら、よっと……」ググッ

ケン「くそっ……う、うおっ……!」


実況「そのまま、ケンの身体を持ち上げたぁ! ケンが逆さまに、持ち上げられていくっ!」


サガット「……おおおおぉぉぉっ!」ドシーンッ

ケン「……うぐううぅぅっ!」


実況「さぁそして、そのままブレーンバスター! ケンの身体をリング中央へと叩きつけていきますっ!」

元「サガット君は長身だから、他の人より高い位置から落とす事になるからね……シンプルなブレーンバスターだけど……これが、強いんですよ」




702: 名無しさん 2015/02/22(日) 22:53:00 ID:qysOORGg

バイソン「いいぞ、サガットっ! 嬲り殺してやれっ!」

ベガ「……どうやら、私の出番はないようだな。その調子でいけ、サガット」


実況「さぁ、少しサガットのペースになってきたか? コーナーにいるバイソンも、乗ってきました」

元「うん、そうだね……ちょっと、サガット君にいいようにやられてるね……」


サガット「そうだな……嬲ってやるのも悪くはない……オラッ!」ドスッ

ケン「……ぐっ!」


実況「サガットはストンピングっ! ダウンしているケンの腹部を踏みつけます!」


サガット「お前を痛めつければ痛めつける程、後が楽になるからな……さぁ、ケン、じわりじわりといこうか……起きなよ……」ググッ

ケン「ううっ……くそったれ……」


実況「さぁ、そしてサガットはケンの身体を引き起こします! さぁ、ここからどうする!?」




703: 名無しさん 2015/02/22(日) 23:01:38 ID:qysOORGg

ケン「……ちくしょう、させるかっ! うおおおぉぉっ!」ガシッ

サガット「……ぬっ!?」


実況「おっと、だがケンも負けてはいないっ! 両手でガシッとサガットの頭部を掴み……」


ケン「うるああぁぁっ! その顎に……喰らいなっ……!」ガスッ

サガット「……うぐっ!」ヨロッ


実況「そのまま、ジャンピングしてのニーアタックをサガットにお見舞いします! 上手く顎にヒットしたか!? サガットの巨体がフラつきます!」


ケン「流石に顎、狙えば効くだろ……ざまぁ、みやがれ……ゲホッ……」

サガット「……おっと、今のは効いたぞ、ケン」


実況「さぁ、ここで流れを取り戻せるか、ケンっ!」

元「う〜ん……でも、やっぱり呼吸止めらてたからねぇ……もう一歩が出ませんね……」

実況「しかし、ここは強引でもいいから、いきたい場面! さぁ、ケン! なんとか踏ん張ってくれ!」




704: 名無しさん 2015/02/22(日) 23:10:30 ID:qysOORGg

ケーン、ガンバレー!

ケン「わかってるよ……うおおおぉぉっ!」バシッ

サガット「……おっと」


実況「あぁ、何処となく力のない逆水平チョップ! サガットの胸元に仕掛けるが、いつものような、激しい音が鳴り響きませんっ!」


ケン「うるぁ! スピンキックだっ!」ガスッ

サガット「……おっと」


実況「今度は身体をクルッと回転させてのスピンキックっ! どうだ、これは効いたか!?」

元「……いや、普段のケン君は、もっとキレがあります」


サガット「どうやら、痛めつけておいて正解だったようだな……? どうした、そんな物か……?」

ケン「……ちくしょう」

サガット「そんなひ弱な攻撃では、俺は倒せんぞ……? さぁ、ケン……お前には、やられている姿の方がお似合いだ……いくぞ……」グイグイ

ケン「う、うおっ……」


実況「サガットは強引に攻めていくっ! ケンに取っ組み合うようにしながら……ケンの身体をロープ際へと、どんどん押し込んでいくっ!」




705: 名無しさん 2015/02/22(日) 23:16:15 ID:qysOORGg

サガット「さぁ、ケン……いくぞっ……!」

ケン「くそっ……!」


実況「ロープ際までケンの身体を押し込んだサガットは、そのままロープの反動利用して……」


サガット「……さぁ、ケン! 行ってこいっ!」ブンッ

ケン「……させるかぁっ!」グッ


実況「そのまま、ケンの身体を振り投げ……! いやっ、ここは踏ん張って堪えた! ロープに振られかけた所を、グッと堪えてピタリと止まります!」


ケン「ロープに行くのは……てめぇだっ……! うおおおっ!」ブンッ

サガット「……くそっ!」


実況「そして、そのまま振り子の容量で、自身を軸としてサガット身体を逆にロープに振っていくっ! ケン、なんとか返しました!」




706: 名無しさん 2015/02/22(日) 23:19:43 ID:qysOORGg

サガット「くそっ……まだ、体力が残っていたか……しぶとい奴だ……」

ケン「この反撃のチャンス……逃さねぇ……行くぜっ……!」ダダッ


実況「さぁ、ロープの反動をつけたサガットの身体が返ってくるっ! そして、ケンもロープの反動をつけてサガットへと向かっていくっ!」


サガット「……まぁ、いい。カウンターのタイガーニーでも、お見舞いしてやろう」

ケン「おらっ、行くぜ、サガットっ! うおおおぉぉっ!」シュッ

サガット「……何っ!? 下かっ!」


実況「そしてケンの低空ドロップキック……いや、これはどちらからと言えば、スライディングか!?」


ケン「いくぜ、サガットっ!」ズザーッ

サガット「……チイッ、みみっちい戦い方を!」




707: 名無しさん 2015/02/22(日) 23:29:42 ID:qysOORGg

ケン「狙いは、ここだっ……! うおおおっ!」ズザーッ

サガット「……んっ?」


実況「いや、ケンはスライディングで、サガットの股下を潜り抜けます! そして、サガットの背後で急ブレーキ!」

元「……おっと、トリッキーに攻めてきたね」


オー、ケン、イイゾー

ケン「みみっちい戦い方……? あぁ、そうだな……そんな戦い方は、俺の性に合っちゃいねぇ……狙いは初めからこっちだっ!」ムクッ

サガット「……何だと!?」

ケン「初めから、狙いはこの無防備な背中だっ! オラ、いくぜっ!」ガシッ


実況「さぁ、そして、サガットの背後に回ったケンは、すぐ様起き上がり、そのまま振り向きつつサガットの背後を掴んだぁ!」

元「うまくバックをとりましたよ! そのまま、一気にいきましょう!」


ケン「おらっ、踏ん張る時間はねぇぜっ! サガットよぉ!」ググッ

サガット「う、うおっ……!」


実況「さぁ、そしてサガットの身体を持ち上げていくっ! ケンが仕掛けたぁ!」




708: 名無しさん 2015/02/22(日) 23:37:07 ID:qysOORGg

ケン「オラァ! マットに眠りなっ!ドスーンッ

サガット「……うぐっ!」


ワー! ワーワー!

実況「そして、即座に仕掛けた、バックドロップっ! サガットをマットに打ち付けていく!」

元「サガット君の投げに比べると、高さはないですけどね、やっぱりサガット君は大きい分、自分の体重も一気にかかっちゃうからね。効いてると思います。大きい体格も考え物だね」

実況「この辺りは、ケンが上手くやりましたかね?」

元「そうだね。サガット君みたいな相手に、正面から危険だからね。やっぱり、なんとか横とか背後とか、自分が有利に責めれる場所からいかないと」


サガット「くそっ、味な真似を……ケンめ……」

ケン「はぁ、ようやく一撃か……でも、今日はベガがいるんだ……もうちょっと、俺が頑張らねぇとなぁ……先は長いな……」




713: 名無しさん 2015/02/23(月) 22:00:34 ID:pXAJMyqc

サガット「してやられたか……だが、まだまだだ……」ムクッ

ケン「あぁ、くそっ、もう立ち上がってきやがった……でもまぁ、ちっとは効いたみたいかな……?」


実況「さぁ、サガットが起き上がりますが、少々頭を抑えている模様。さぁさぁ、ケン……リズムを作っていきたいっ!」


ケン「よし、じゃあ、行くぜっ! オラっ!」バチーンッ

サガット「うぉっと……」

ケン「もう一丁っ! そらよっ!」バチーンッ

サガット「……うおっと」


実況「起き上がったサガットに対して、ケンが逆水平チョップを仕掛けていく! ケンも調子が出てきたか? 今度は激しい音が鳴り響くっ! さぁ、二発続けて打ち込んでいったぁ!」


ケン「今度はこうだっ! オラッ!」シュッ

サガット「……くっ!」


実況「さぁ、そして次は袈裟斬りチョップ! 手刀のように、上から振り下ろし、サガットの首筋へと打ち込んでいく! ケンがチョップでリズムを作っていっているか!?」




714: 名無しさん 2015/02/23(月) 22:07:16 ID:pXAJMyqc

イイゾー、ケーン

サガット「……チィ、舐めるなよ、オラッ!」シュッ

ケン「……うおっと」


実況「おっと、しかしサガットも黙ってやられてはいない! ここで反撃に出た! 蹴りをケンの肩口辺りに打ち込みます!」


ケン「ちくしょう、馬鹿力め……負けるか、うおおおぉぉっ!」バチーンッ

サガット「フン、甘いわ……オラァっ!」シュッ


実況「さぁ、再びケンが打ち込むっ! だがしかし、サガットもすぐ返す! こいつは打撃合戦が始まったか!?」

元「……サガット君相手に打撃合戦は危険だと思いますがね」


ケーン! イケー!

ケン「オラオラっ! 行くぜっ!」ガスガス

サガット「甘いわ、うおおおぉぉっ!」ガスガス


実況「さぁ、両者の打撃合戦っ! ケンはチョップで……そしてサガットは蹴りで攻めている!」




715: 名無しさん 2015/02/23(月) 22:14:35 ID:pXAJMyqc

ワー、ワーワー

サガット「フンッ……!」ガスッ

ケン「……ぐおっ!」グラッ


実況「おっと、ここでサガットのミドルキックがケンの脇腹辺りにクリーンヒットしたか!? ケンの動きが止まってしまいます!」


サガット「お前と俺では、一撃一番の重さが違うんだよ……オラッ、 もう一丁っ!」ガスッ

ケン「……ガッ!」


実況「さぁ、サガットは容赦しませんっ! 動きが止まってしまったケンに対して、もう一発ミドルキックっ!」


リュウ「ケン、動きを止めるな! 来るぞっ!」

ヤムチャ「ケンさん、頑張って下さいっ!」


ケーン! ガンバレー!

ケン「ううっ、くそっ……わかってるよ……くそっ……!」

サガット「さぁ、止めだ……行くぞ、ケンっ……!」ググッ




716: 名無しさん 2015/02/23(月) 22:21:08 ID:pXAJMyqc

サガット「これでTKOだなっ! 死ねええぇぇっ!」ブンッ

ケン「……来るっ!」


実況「さぁ、サガットが打ち込む、大振りのハイキックっ! 狙いは側頭部か!?」


ケン「うおおおぉぉっ!」ブンッ

サガット「……何っ!?」スカッ


実況「おっとだが、ケンは上手く身体を沈みこませるようにしながら、身体を屈めて、その蹴りをかわしたぁ!」


ケン「よしっ……このまま……」クルッ

サガット「くそっ……!」


実況「さぁ、そしてケンはそのまま屈み込んだ体勢のまま、クルッと身体を回転させて……」


ケン「うるああぁぁっ! その無防備な足を払ってやるっ!」

サガット「う、うおおぉぉっ!」バターンッ


実況「カウンターで仕掛けた水面蹴りっ! サガットの軸足を払っていく!」

元「ここで、得意の蹴り技を出してきましたか。うん、よく見てました」

実況「攻防の一体の攻撃だぁ! ケンの得意の蹴り技で、サガット、ダーウンっ!」




717: 名無しさん 2015/02/23(月) 22:28:47 ID:pXAJMyqc

リュウ「いいぞ、ケンっ!」

ヤムチャ「ナイスですっ!」


ワー! ワーワー!

ケン「ここらで、一発大技いっておきてぇな……だが、念には念を入れてっと……オラッ!」ピョンッ

サガット「……ううっ」

ケン「オラッ、追い討ちだっ!」ドスッ

サガット「……うぐっ!」


実況「さぁ、ケンはその場でジャンピングしてのエルボードロップをサガットに落としていきます! ケンの肘がサガットにめり込むっ!」


ケン「さぁ、サガット……そろそろ決めてやるぜ……覚悟しな……!」ググッ

サガット「うぐっ、くそっ……」


実況「さぁ、そしてケンは、サガットの身体を引き起こしていきます。おっと、これはバックを取りながら引き起こしていますね、元さん?」

元「そうですね、サガット君みたいな人はね……後ろから攻めましょう。後ろから」




718: 名無しさん 2015/02/23(月) 22:35:39 ID:pXAJMyqc

ケン「……オラァっ!」ガシッ

サガット「……んっ?」


実況「おっと、そして背後を捉えたケンは、サガットの脇下から自身の両腕を通して、背中辺りでその手を組んでロック! フルネルソンの体勢だ! サガットの両腕の自由を奪う!」


ケン「このまま……ぶん投げてやるっ……!」ググッ

サガット「……ほ〜う」


実況「おっと、ケンはそのまま踏ん張っているぞ!? これは、ドラゴンスープレックスを狙っているのか!?」

元「……でしょうねぇ。でも相手は巨体のサガット君です」


ケーン! モチアゲロー!

ケン「あぁ、ここでデカいの、決めてやる……! うおおおぉぉっ!」

サガット「……技の選択ミスだったんじゃないかな? お前じゃ、俺は持ち上げれんよ」

ケン「うるせぇ、ちくしょうっ! ここからだ、ここからっ……!」


実況「さぁ、ケンはサガットの身体を持ち上げようとしているが……やはり、相手はサガット! これは持ち上げるのも、一苦労だ!」




719: 名無しさん 2015/02/23(月) 22:40:23 ID:pXAJMyqc

ケーン! ガンバレー!

サガット「フン、残念だったな……いつまでも、背中に張り付かれるとウザったいのでな……そろそろ、逃れさせてもらうか……」モゾモゾ

ケン「くそっ、このままじゃ、逃げられちまう……! ちくしょう、リュウ手伝ってくれっ!」

リュウ「よしっ、任せろ! ケンっ!」


実況「さぁ、サガットは身体を左右に振って、フルネルソンの体勢から逃れようと……おっと、ここでリュウが素早くリングインしてきました!」

元「そうですね。モタモタしてると逃げられちゃうし、ここはフォローにいった方がいいです」


リュウ「……うおおおぉぉっ!」ダダッ

サガット「くっ、リュウが来やがったか……!」

ケン(下のヤムチャと合体攻撃するなら……上のリュウとも、合体攻撃しなくちゃいけねぇからな……この辺は、真ん中の人間の辛い所だな……まぁ、リュウ……格好良く決めてくれや……)


実況「さぁ、フルネルソンの体勢で捕らえられているサガットの元にリュウが向かっていく! 走り込んで勢いをつけて向かっていくっ!」




720: 名無しさん 2015/02/23(月) 22:50:28 ID:pXAJMyqc

ワー! ワーワー!

リュウ「ケン、いくぞ、 俺が勢いをつけてやるっ! オラァっ!」ドスッ

サガット「……うぐっ!」


実況「そして、リュウがランニングドロップキックでサガットの身体を押し込み……」


ケン「よっしゃ、来たぜっ! うおおおぉぉっ!」ググッ

サガット「く、くそっ……!」


実況「その勢いを利用してケンがサガットの身体を、後方へと反り投げていくっ! サガットの巨体が持ち上がったぁ!」


ケン「うらああぁぁっ!」ドシーン

サガット「……う、うぐううぅぅっ!」


ワー! ワーワー!

実況「さぁ、決まったぁ! 二人掛かりでのドラゴンスープレックスっ! そして、ケンはブリッジの体勢のまま、サガットをフォールの体勢に入っている! 今、レフェリーがカウントを取りに近づきます!」




721: 名無しさん 2015/02/23(月) 22:54:46 ID:pXAJMyqc

ベガ「……やれやれだ」

バイソン「……よし、俺も行きましょう!」


実況「おっと、だがここはベガの動いが早い! すぐ様、リングインしますっ!」


ダン「よし、カウント行くぜ! ワンっ……!」

ベガ「……カウントなどいらん。フンっ!」ドスッ

ケン「……うぐっ!」

ダン「おっと、カット成立だな……カット成立だっ!」


実況「ベガはケンの腹部を踏みつけて、カットしていきます! サガットをフォールにいったケンでしたが……ここは仕留めきれません!」


バイソン「うおおおぉぉっ! バイソン、いっきまぁ〜す!」ダダッ

ヤムチャ「やべ……アイツ、突っ込んで来やがった……」


実況「おっと、そしてバイソンもリングインしているぞ!? バイソンはコーナーにいるヤムチャ対して突っ込んでいる!」




722: 名無しさん 2015/02/23(月) 22:59:34 ID:pXAJMyqc

バイソン「オラオラァっ! 雑魚は場外でお寝んねしておきなっ!」ガスッ

ヤムチャ「……うおっ!」ドスッ


実況「そのまま、バイソンはヤムチャに一撃っ! ヤムチャを場外へと突き落とします!」


ベガ「ふむ、私はリュウだな……」

リュウ「くっ、ベガが来てやがるっ……!」

ベガ「お前も、場外に行くんだ……この場所は我々シャドルーのリングだ……」グイグイ

リュウ「くそっ……」


実況「そして、ベガはドロップキック打って、起き上がろうとしていたリュウに即座に組みかかり、そのままロープ際へと押し込んでいきます!」


ベガ「ほらほら、落ちろっ……! リュウっ……!」

リュウ「う、うおっ……!」ドスッ


実況「さぁ、そしてリュウの身体を場外へと突き落としていきます! ベガがリュウを場外へと突き落としたぁ!」




723: 名無しさん 2015/02/23(月) 23:06:02 ID:pXAJMyqc

バイソン「ヘイヘイ、サガットちゃん……助けに来てやったぜ? 感謝しろよ?」

サガット「フン、余計な事を……あれくらい自力で返せたさ……」

ベガ「……まぁ、そう言うな」

ケン「……おいおい、ちょっとマズい状況じゃねぇか?」


実況「何という事だっ! 合体攻撃でチャンスを作った空手軍団だが……今の、リングの上にはシャドルー三人とケン一人! これは、マズい状況じゃないですかねぇ、元さん?」

元「……うん、マズいねぇ。シャドルーも行動が的確だね」


バイソン「まぁ、折角来たんだ。今から、三人でこいつをボッコボッコにしてやろうぜ?」

サガット「そうだな……このチャンス、生かさないとな……」

ベガ「……いや、ケン一人ぐらいなら、お前達二人で大丈夫だろう。私は行かせてもらうよ」ダダッ

バイソン「……あれ、ベガ様、どうしたんですか? 三人でコイツをボコボコにしましょうよ」


実況「おっと、ベガはロープへと走ったぞ!? ロープの反動をつけて、勢いをつけたぁ!」

元「ベガ君の狙いは……場外にいる、リュウ君だね……」


リュウ「うっ、ううっ……」ムクッ

ベガ「さぁ、いくぞ……リュウ……」ダダッ




724: 名無しさん 2015/02/23(月) 23:13:11 ID:pXAJMyqc

ベガ「死ね、リュウっ! サイコクラッシャーっ!」ゴオオォォォッ

リュウ「……うぐううぅぅっ!」


実況「さぁ、ベガはリングの中から、セカンドロープとトップロープの間を潜り抜けて、場外にいるリュウにサイコクラッシャーアタックを仕掛けていきました!」

元「トペ・スイシーダならぬ……サイコ・スイシーダですね」

実況「ベガのサイコ・スイシーダっ! ベガは場外へとリュウを追いかけていったぁ!」


サガット「なる程……ベガ様はリュウを引き受けて下さるってワケか……」

バイソン「まぁ、それでも二対一だ! サガット、やっちまおうぜ?」


実況「さぁ、ベガはリュウを追って場外にいきましたが……それでもリングの上にはサガットとバイソンがケンに対して目を光らせています」

元「というか、三体一より、マズいんじゃないかなぁ……? リュウ君が、動き止められてるから……」


ベガ「さぁ、リュウ、起きろっ……! 場外戦だ……!」

リュウ「う、ううっ……」




725: 名無しさん 2015/02/23(月) 23:17:45 ID:pXAJMyqc

バイソン「ヘイヘイ、ケン君……起きな……」ググッ

ケン「……うおっ」


実況「さぁ、リング上のケンがバイソンに寄って引き起こされます! サガットとバイソンはケンを挟み込む様にしています! ケンの前方にはバイソン、そして後方にはサガットだ!」


バイソン「よ〜し、サガットちゃん、リズム良くいこうっ! せ〜のっ!」ゴスッ

ケン「……うぐっ」グラッ


実況「そして、バイソンがケンの額目掛けて拳を打ち込んだ! ナックルパートです! ケンの頭部が、後方へとグラつきます!」


サガット「よし、俺は後ろからだ……そ〜らよっ!」ゴスッ

ケン「……うごっ!」グラッ


実況「そして、そのグラついた後頭部目掛けて、今度はサガットが後ろからナックルパートを仕掛けます! ケンの頭部が今度は、前方のバイソン方へとグラつくっ! そしてバイソンも狙いを定めているっ!」




726: 名無しさん 2015/02/23(月) 23:25:23 ID:pXAJMyqc

バイソン「そ〜らよっ!」ゴスッ

サガット「今度は、後ろだっ! オラッ!」ゴスッ

ケン「うっ……ううっ……」


ブー、ブーブー

実況「サガットとバイソンが挟み込んでの、交互のナックルパートをケンにお見舞いするっ! ケンの頭部がその衝撃で、まるで振り子の様に振られる! もしくは、メトロノームか!?」

元「……酷い攻撃をするもんだ」


ベガ「ほ〜ら、リュウ……鉄柱攻撃だっ……!」ガスッ

リュウ「……うぐっ!」


実況「おっと、一方、場外ではベガがコーナーポストにリュウの顔を打ち付けています! 鉄柱攻撃だ! こちらもまた、ラフファイト!」

元「ラフファイトというか……反則だよ……」


バイソン「ほらほら、ケン……! 死になっ……!」ガスッ

サガット「そ〜ら、後頭部だ!」ガスッ

ケン「ガッ……グッ……」




727: 名無しさん 2015/02/23(月) 23:34:10 ID:pXAJMyqc

ダン「おいっ、てめぇら、何やってる! やめろっ!」

バイソン「合体攻撃やってんだよ! 邪魔すんじゃねぇよ!」

ダン「拳は反則だっての! それに、バイソン、お前は試合権利を持ってねぇだろが!」

バイソン「いちいち絡んでくるなよ、ウザってなぁ……」


実況「おっと、ここでレフェリーがバイソンの制止にいったでしょうか? バイソンを何とかコーナーへと引き下がらせようと、説得しています!」

元「……でも、あの人、話聞かない人だから」


バイソン「うるせぇんだよ、おめぇはよぉ!」

ダン「いいから、下がれ……! バイソン、お前は下がれ……!」

ケン「いや、レフェリー、大丈夫だ……自分で何とかするよ……攻撃の手が休まってくれたからな……」

サガット「バイソン、レフェリーに構うな! 攻撃の手を休めるな!」

バイソン「……んっ?」クルッ

ケン「この野郎、好き放題やりやがって……これは仕返しだ……喰らえっ!」ゴスッ

バイソン「……あいだぁ!」バターン


実況「おっと、ここでケンがバイソンへ、お返しと言わんばかりのナックルパート! これを喰らい、バイソン、ダウンします!」




728: 名無しさん 2015/02/23(月) 23:41:53 ID:pXAJMyqc

イイゾー! ケーン!

ケン「次はサガット……てめぇだ、うおおおぉぉっ!」

サガット「……フンっ!」ガシッ


実況「そして、ケンは振り返り、後方いるサガットにもナックルパート……いやっ、これはサガットがガードした! ケンの拳をガシッと掴んだ!」


ケン「……何っ!?」

サガット「どうした、スタミナ切れか……? いつものキレがないぞ……フンっ!」ググッ

ケン「うぐっ……ゴ、ゴホっ……」


実況「そして、そのままサガットは片腕でケンの首を掴むっ! たったままケンの首を片腕で締めている!」


ケン「うっ、ぐっ……ゴホっ……離しやがれ……」

サガット「……大丈夫だ。すぐに離してやるさ。うおおおぉぉっ!」グイッ

ケン「う、うおっ……!」


実況「そして、首を掴んだまま、サガットはケンの身体を持ち上げたっ! これは高いっ! 高さがあるぞ!?」




729: 名無しさん 2015/02/23(月) 23:50:59 ID:pXAJMyqc

サガット「うおおおぉぉっ! 死ねええぇぇっ!」ドシーンッ

ケン「……うぐううぅぅっ!」


実況「そして、そのままケンの身体をマットに叩きつけたぁ! 喉輪落としだ! サガットが喉輪落としを決めていったぁ!」

ケーン、ガンバレー! リュウー、タスケニイッテー! ヤムチャー、ハタラケー!

実況「さぁ、この攻撃には、場内から悲鳴が飛び交いますっ! バイソンは、何とか仕留めたが……やはり、サガットはそう簡単にはいかなかったっ!」


サガット「さぁさぁ、止めにしようか、ケン……お前の負ける姿を、皆さんは望んでいるからな……」ググッ

ケン「……ううっ」


実況「さぁ、サガットはそのまま、ケンを引き起こし……前屈みの体勢にして、ケンの頭部を自身の股下に持っていったぁ! これはパワーボムの体勢だ!」


サガット「……これは、フィニッシュ宣言だ」スーッ

ケン「くそっ……くそっ……!」


実況「そして、首を掻っ切るポーズをして、フィニッシュ宣言っ! サガットのフィニッシュ宣言だっ!」

元「うん。ケン君、ダメージ受けすぎているからね……マズいよ……」




738: 名無しさん 2015/02/24(火) 22:00:03 ID:FNpfg9Bs

サガット「さぁ止めだ、ケンっ! うおおおおぉぉぉっ!」ググッ

ケン「……くそおおぉぉぉっ!」


実況「さぁ、そしてサガットが、パワーボムの体勢でケンの身体を自身の頭上まで高く持ち上げたぁ!」


サガット「叩きつけてやるっ! うおおおぉぉっ!」

ケン「まだだっ……! まだ終わらねぇっ……!」クルッ

サガット「……何っ!?」


実況「そして、叩きつけ……いやっ、ケンが返したっ! 叩きつけられる勢いを上手く利用し、サガットの頭を足でロックしたまま、股下に潜り込んで丸めていくっ!」

元「ウラカン・ラナですね! よく、返しましたっ! 今の一撃喰らったら危なかったですからね!」

実況「ケンがウラカン・ラナ・インベルティダで返したぁ! サガットを丸め込んだぁ! 素早い切り替えし! さぁ、カウントはどうだっ!?」


オー! ケン、イイゾー!

サガット「なんだ……何がどうなっている……?」

ケン「レフェリー、カウントだっ! 早くしてくれっ!」

ダン「よっしゃっ! 任せろっ!」




739: 名無しさん 2015/02/24(火) 22:10:41 ID:FNpfg9Bs

2
ダン「ワンっ……!」

イイゾー! ケーン!

ダン「ツー……!」

ワー! ワーワー!

ダン「……スリ」


バイソン「はい、残念……」ガスッ

ケン「……うおっ」

ダン「カット成立だ、カウントはツー! カウントはツーだぞ!」


実況「おっと、だがしかし、リング上にはバイソンが残っていたっ! 素早く起き上がり、丸め込んでいるケンに対してフックのような攻撃をしてカットしていきます!」

元「……乱暴なカットだねぇ。ケン君、上手く返したんだけど、状況が悪かったね」


ケン「く、くそっ……なんで、バイソンがまだいるんだよ……」ガクッ

バイソン「オラオラっ! ケン、お前は長髪のイケメンだから気にくわねぇんだよ! 坊主にしろ、坊主によぉ!」ドスッ

ケン「……うぐっ!」


実況「さぁさぁ、さらにケンに対してストンピング攻撃を連続で繰り出していきますっ! バイソン、やりたい放題だ!」




740: 名無しさん 2015/02/24(火) 22:14:57 ID:FNpfg9Bs

ブー、ブーブー

ダン「もう、いい加減にしろっ! お前は試合権利、持ってねぇだろがっ!」ググッ

バイソン「何すんだよ……! お前が掴みかかって来るんじゃねぇよ……!」

ダン「うるせぇ、ボケっ! 俺だって、多少は戦えるんだぞ!? こうなりゃ、力づくでお前をコーナーに下がらせてやるっ!」


実況「おっと、ここでレフェリーがバイソンと取っ組み合うようにして、バイソンの行き過ぎた行為を制止しております!」

元「……そうだよ。試合権利を持ってないバイソン君が、ずっとリング上にいるのが、そもそも可笑しいんだよ」


ダン「ほら、下がれ! この糞がっ!」グイグイ

バイソン「邪魔すんじゃねぇよ! だったら、お前からぶん殴ってやろうか!?」

ダン「殴んのか、俺を殴んのか、あぁ!? 構わねぇぞ? だけど、俺を殴った瞬間、お前は反則負けだ。そこ理解した上で俺に文句言ってんだよな、あぁ!?」


実況「さぁさぁ、レフェリーは、かなり強引にバイソンをコーナーの方へと引き下がらせていきます! これで試合が、落ち着いてくれればいいんですが……」

元「バイソン君はなんとか引き下がったけど……ケン君はやっぱり、ダメージ受けているからね……リュウ君とベガ君はまだ場外で戦ってる……事態は好転したけど、ピンチには変わりないね」




741: 名無しさん 2015/02/24(火) 22:20:22 ID:FNpfg9Bs

ヤムチャ「ケンさん、俺が行きます! 俺に交代して下さいっ!」ピョンッ

ケン「……遅ぇよ、馬鹿野郎」


実況「いや、しかし、ここでヤムチャが戻ってきたっ! 自軍エプロンサイドにピョンと飛び乗り、手を伸ばしてケンに交代を要求しています!」

元「うん、ケン君は今マズい状況だし、リュウ君は場外でベガ君に捕まってる……ヤムチャ君しか、いないね」


ヨーシ、ヤムチャー! イケー!

ヤムチャ「俺、ここまで何にもしてませんっ! 相手がサガットだろうが……俺はやってやりますっ! だから、俺に交代して下さいっ!」

ケン「よ〜し……わかった、今交代しに行くからよぉ……ちっと待っておけ……」ズルズル


ケーン! ガンバレー!

実況「さぁ、ヤムチャが必死にケンに声をかけている! そして、それに応える様にケンも自軍コーナーへと向かって行く! この辺りは師弟愛か!?」




742: 名無しさん 2015/02/24(火) 22:24:41 ID:FNpfg9Bs

ケン「はぁっ……はぁっ……」ズルズル

サガット「……おぉ〜っと、そうはさせん」ムクッ


実況「おぉ〜っと、だが、ここでサガットが立ち上がる!」

元「……うわぁ、嫌なタイミング」


サガット「……俺は、ここであっさり逃がしてやる様な、甘い男ではないぞ? ケン?」ググッ

ケン「うあっ……くそっ……!」

ヤムチャ「……ケンさんっ!」


実況「さぁ、そしてサガットはケンに近づいて引き起こしますっ! そして組み合ったっ!」


サガット「よ〜し……もう一丁投げてやろう……いくぞ……」ググッ

ケン「……ううっ、もう少しだったってのに」

ヤムチャ「ケンさん、もう少しっす! なんとか……なんとかして下さいっ!」


実況「さぁ、そしてケンの頭を自身の脇に抱え……ブレーンバスターの体勢だ! 非常に嫌なタイミングでのサガットの復活です!」




743: 名無しさん 2015/02/24(火) 22:29:47 ID:FNpfg9Bs

サガット「そ〜れ、いくぞ……」グイッ

ケーン! タエテー!

ケン「あぁ、わかってるっ……! ここで投げられてたまるかよっ!」


実況「さぁ、サガットが持ち上げようとしますが……ケン、これをなんとか踏ん張って耐えます!」


ケン「……うおおおぉぉっ!」ググッ

サガット「……うおっ、こいつまだ、そんな力が」


実況「おっと、そしてケンがサガットにフロントネックロックか!? 首筋に手を回し、逆側の手で下からロック! ブレーンバスターをフロントネックロックで耐えます!」

元「ここが踏ん張り所です。頑張りましょう!」


ケン「オイ、ヤムチャ! そっちまで、後何歩ぐらいでいける!? この体勢じゃ見えねぇんだ……俺に教えろっ!」

ヤムチャ「後、5歩って所っす! ケンさん、頑張って下さいっ!」

ケン「よし、後五歩ぐらいなら、なんとか行けそうだ……よし、じゃあ、今そっちに行くぜ……!」ドスッ

サガット「くそっ……粘る奴め……」

ケン「よし、うおおっ……! もう一歩だっ……!」ドスッ


実況「さぁ、ケンはサガットをフロントネックロックで捉えたまま、一歩ずつ後ろに下がり、自軍コーナーにいるヤムチャの方へと近づいていきます! ここは交代したい場面だっ!」




744: 名無しさん 2015/02/24(火) 22:35:26 ID:FNpfg9Bs

ケーン! ガンバレー!

ヤムチャ「ケンさん、頑張って下さいっ! 後、三歩っ!」

ケン「よしよしっ! 任せろっ!」ドスッ


バイソン「おい、邪魔だよ、糞ボケ! 交代されちまうだろうが! そこ退けよ!」

ダン「あの行為は、何の問題もない! お前はそこで邪魔をせず、大人しくしておきなっ!」


実況「さぁ、バイソンはまだレフェリーと揉めているようだ!? コーナー付近で激しく言い争っています!」

元「これは、好都合だね。後は……ケン君の意地だけだ……」

実況「さぁ、ケンが一歩一歩交代して、コーナーにいるヤムチャの元へと近づいていくっ! その距離、後僅か!」


ケン「よし、五歩目っ……って、オイ……! まだ、距離あるじゃねぇか! 目測誤ってんじゃねぇよ……!」

ヤムチャ「いやっ……! 俺が目一杯、手を伸ばせばギリギリ届きます……! うおおおっ、よっと……!」パシッ


実況「さぁ、そしてヤムチャもロープから身を乗り出すようにして、ケンのフォローをするっ! ケンの背中にタッチっ! ここでタッチが成立だ、試合権利はヤムチャへと移りましたぁ!」

元「さぁ、サガット君相手だけど……ケン君も、意地見せたんだから、ヤムチャ君も頑張りましょう」




746: 名無しさん 2015/02/24(火) 22:44:02 ID:FNpfg9Bs

ヨーシ! ヤムチャー! アバレロー!

バイソン「あ〜、ほら、タッチされちまったじゃん……お前のせいだよ……責任取れよ、この糞レフェリー……」

ダン「……おっ、本当だ。どうやらタッチは成立したみたいだな。試合権はヤムチャか」


リュウ「はぁっ……はぁっ……」

ベガ「おっと、タッチされてしまったか……ならば、リュウを無理に深追いする必要はないな……」

リュウ「……おい、ベガ、待てよ!?」

ベガ「……お前は、リング上での正々堂々とした戦いを私と望んでいるのではないのか? そうだろ?」

リュウ「好き放題やりやがって……」

ベガ「……ここらが潮時だ。続きは、リングの上でだな」


ヤムチャー! ガンバレヨー!

ヤムチャ「あぁ、任せておいて下さいっ! 俺だって空手軍団ですっ!」


実況「さぁ、そして交代したヤムチャが意気揚々とリングインしたぁ!」




747: 名無しさん 2015/02/24(火) 22:51:10 ID:FNpfg9Bs

ヤムチャ「ケンさん、もうちょっとだけ、抑えておいて下さいっ! オラッ!」ドスッ

サガット「……おっと」


実況「さぁ、そしてヤムチャはサガットの背中にスレッジハンマーをお見舞いだぁ!」


ヤムチャ「もう一発っ! オラッ!」ドスッ

サガット「……うおっ」

ケン「よしっ、じゃあ、俺は下から蹴ってやるよ……オラッ……!」ガスッ

サガット「……うぐっ!」


実況「さぁ、そして背中にスレッジハンマーをもう一発っ! ケンも下から蹴り上げるっ!」


サガット「……ひ弱な、連携攻撃を繰り出したって、俺には効かんぞ?」

ケン「ひ弱な連携攻撃……もっと、見せてやろうじゃねぇか……サガット……! ヤムチャ、準備はいいなっ……!」

ヤムチャ(今日の俺は何もしていない……だから、マイナスだ……! ここだ……ここで、ガッチリ決めねぇと、いけねぇぞ……!)




748: 名無しさん 2015/02/24(火) 22:58:11 ID:FNpfg9Bs

ケン「よしっ、ヤムチャ……! お前は、そっちの腕を掴めっ! 俺はこっちだ!」ガシッ

ヤムチャ「了解っすっ!」ガシッ

サガット「……ぬっ?」


実況「おっと、ここでケンとヤムチャがサガットの腕を互いに片方ずつ掴んだっ!」

元「……合体攻撃ですかね?」


ケン「狙いは、対角線のコーナーだっ! わかってんな……! いち、にの、さんっ……オラッ!」ブンッ

ヤムチャ「わかってますっ……! オラッ……!」ブンッ

サガット「……うおっ!」


実況「さぁ、そして二人掛かりで、サガットを対角線のコーナーへ振っていくっ! おっと、そしてケンは……!?」


ケン「お前も、行って来いっ! そ〜らっ!」ブンッ

ヤムチャ「よっしゃっ……! 行ってきますっ!」


実況「ヤムチャの身体も対角線コーナーへと振っていくっ! ヤムチャがケンの力を借りて、コーナーに振られたサガットの後を追うっ!」

リュウ(おっ、言ってたのは、アレか……まぁ、見させてもらうとするか……)




749: 名無しさん 2015/02/24(火) 23:05:43 ID:FNpfg9Bs

ダン「うおっ、危ねっ……! こっち来やがった、避けねぇと……」サッ


サガット「……うぐっ!」ドスッ

実況「さぁ、サガットの身体がコーナーマットに激しくぶつかるっ! そしてそして、間髪入れずに、ヤムチャも突っ込んで来ているぞ!?」


ヤムチャー! イケー!

ヤムチャ「うおおおぉぉっ! いくぜええぇぇっ!」フワッ

サガット「……くっ、間髪入れずに来たかっ!?」

ヤムチャ「うるあああぁぁぁっ!」ガスッ


実況「そして、フワリと飛び込んでのエルボーバットっ! フライングフォーアームを、サガットに当てていきます! おっと、そしてまだまだ動くっ! 走ってケンの元へと戻っていくのか!?」

元「今度は、ヤムチャ君が、ケン君を振るのかな?」


ヤムチャ「……ここで、いいっすか!?」ピタッ

ケン「よ〜し、そこだぁっ! タイミング、間違えんじゃねぇぞ!?」


実況「おっと……いやっ、ヤムチャはリングの中央付近でピタリとストップ! そして、片膝をついてしゃがみ込んだぞ!? これは何か狙っているのか!?」

元「……あっ、わかった。アレ、踏み台にするんだ。ほら、膝の上に両手を添えてるし、間違いないよ?」




750: 名無しさん 2015/02/24(火) 23:11:57 ID:FNpfg9Bs

オー! イイゾイイゾー!

ケン「よしっ、ヤムチャ……行くぞっ……! うおおおっ!」ダダッ

ヤムチャ「……来て下さいっ!」


実況「さぁ、そして今度は、ケンが走り込んだっ! さぁ、サガットに狙いを定めて……」


ケン「よしっ、ヤムチャ、乗るぞっ! 俺を持ち上げろっ!」

ヤムチャ「……うおおおぉぉっ!」ググッ


実況「そして、ヤムチャの片膝を踏み台にして……ジャンプっ! ヤムチャも下から、ケンの身体を押し上げるっ! 」

オー! スゲー!タケー!

実況「ちょっと待てちょっと待て! これは高いぞ! 非常に高いぞ!? ケンが物凄く高く跳んだぁ!」

元「下から、ヤムチャ君も、持ち上げらていますからね。ヤムチャ君もパワーありますね」


ワー! ワーワー!

ケン「うるああぁぁっ! いくぜええぇぇっ! サガットっ!」

サガット「な、なんて、高さだ……!」

ヤムチャ「よしっ……後は……」




751: 名無しさん 2015/02/24(火) 23:15:30 ID:FNpfg9Bs

数十分前ーー


ケン「お前さぁ……結構、身体能力あるのはわかったよ……だから、そのミサイルキック……とにかく、高く跳べ、高く跳ぶんだ……」

ヤムチャ「……高くですか? また、フォーム変えていかなきゃ、いけないのか」

バルログ「まぁ、付き合いますよ、ヤムチャ君。まだ時間もありますし……」

ケン「やっぱり、打撃攻撃ってのは、同時に繰り出すか……リズム良く、打ち出すか……ぐらいしか、ないからな……だから、今回はリズム良く打ち出す方法で徐々に高さを作っていこう」

ヤムチャ「……リズム良く、高さを作る?」

ケン「あぁ、ミサイルキックはコーナーポストの一番高い位置から攻撃するだろ? だから、それを繰り出す前に、マットの上で高く跳んで攻撃を作っていこう」

ヤムチャ「高く跳んで……もっと高く跳んで……コーナーポストの上から、最大限に高く跳んで……ドン……」

ケン「そうそう。まぁ、動きの説明はしてやるけどよ……結構走り回る事になるから、気をつけろよ?」

ヤムチャ「了解っす、わかりました!」

ケン「で、それが終わったら……お前、アレやれ、アレ……」

ヤムチャ「……アレ?」

ケン「アレだよ、アレ……」




752: 名無しさん 2015/02/24(火) 23:25:33 ID:FNpfg9Bs

ーーー


ワー! ワーワー!

ケン「……うるああぁぁっ!」ドゴォッ

サガット「……うぐうぅっ!」


実況「さぁ、ヤムチャのアシストも受け取ったケンが空中から降って来たぁ! 勢いのあるエルボーバット! フライングフォーアームをサガットにお見舞いだぁ!」

元「……うん、いい合体攻撃だね。サガット君にも効いたんじゃないかな?」


ヤムチャ「……よし、後はこっちだっ!」ダダッ


実況「いや、ヤムチャは、走り込んで元の位置……自軍コーナーサイドへと戻っているぞ!? これは、まだ続きがあるんですかねぇ、元さん?」

元「……あぁ、何かありそうだねぇ」


オー! オーオー!

ヤムチャ「よしっ、後はここから……」

ケン「準備はいいな、ヤムチャっ! こっちの準備はとっくに出来てるぜ!」

ヤムチャ「はいっ! 準備、オッケーっす!」


実況「そして、ヤムチャは素早くコーナーポストに昇ったぁ! おっと、そしてケンも、コーナーマットに倒れ込んでいるサガットを……ヤムチャの方へと再び、振り投げる準備をしているぞ!?」




753: 名無しさん 2015/02/24(火) 23:31:01 ID:FNpfg9Bs

ヤムチャ(正直、ケンさんが思ってた以上に高く跳んだ……これは、予想外だった……)

ケン「よし、ヤムチャ……行くぜっ……オラッ! サガット、行って来いっ!」ブンッ

サガット「……う、うおっ!」

ヤムチャ(だから、これ一発でも……綺麗に見えるような、ミサイルキックを打たないと……走ってくるサガットさんに、タイミング良く当てないといけないからな……早めに跳ぶかっ!)


実況「さぁ、そしてケンはコーナーポストの上で待機しているヤムチャの元へとサガットの身体を振り投げたぁ!」


ワー! ワーワー!

ヤムチャ「今だっ! うおおおぉぉっ!」シュタッ


実況「そしてヤムチャが走り込んでくるサガットにタイミングを合わせて……跳んだあああぁぁっ!」

元「おっ、ミサイルキックだね」




754: 名無しさん 2015/02/24(火) 23:34:57 ID:FNpfg9Bs


16
オー! ヤムチャー! イイゾー!

ヤムチャ「……うるああぁぁっ!」ドスッ

サガット「……うがああぁぁっ!」バターンッ

ケン「よし、いい感じにサガットがダウンしたじゃねぇか……後はっと……」


ワー! ワーワー!

実況「さぁ、ヤムチャのミサイルキックがカウンター気味にサガットに命中! これにはサガットもダーウンっ!」

元「跳躍時間も長いし、高さもある……ゆったりとした、いいミサイルキックですね」


サガット「……ううっ、くそっ」

ヤムチャ「……よっとっ!」シュタッ


実況「おっと、そしてヤムチャが素早くハンドスプリングで起き上がるっ!」


ケン「上手くいったなぁ、ヤムチャ? 思ってた以上に良かったよ、ホレっ」ガシッ

ヤムチャ「うっす!」ガシッ


イイゾー! ケーン! ヤムチャー!

実況「おっと、そしてヤムチャの側まで歩みを進めていたケンと、ガッチリ腕を組み合うっ! これは、ケンとヤムチャの合体攻撃だっ! 上手く互いの身体能力を組み合わせたコンビネーションっ!」

元「ダウンしている、サガット君のちょうど真上で腕を組まれているね。これ、サガット君にとっては、屈辱的なんじゃない?」




755: 名無しさん 2015/02/24(火) 23:40:10 ID:FNpfg9Bs

ケン「おまけいっとくか、ヤムチャ! せーのっ!」

ヤムチャ「せーのっ!」


ドスッ

サガット「……うぐっ!」


ワー! ワーワー!

実況「あっ、いや違うっ! ケンとヤムチャは手を組み合った状態で、二人揃ってダウンしているサガットにエルボードロップを落としていきます!」

元「……あっ、これも連携攻撃だったのね。なるほど」


ダン「……お〜い、ケン。ちょっと、はしゃぎすぎじゃねぇか? お前は試合権持ってるのか? あぁ?」

ケン「わかってますよ……じゃあ、俺は下がります……ヤムチャ、後は任せたぞ!」

ヤムチャ「うっす! 任せて下さいっ!」




756: 名無しさん 2015/02/24(火) 23:43:04 ID:FNpfg9Bs

実況「さぁ、ここでケンは引き下がります! 今の合体攻撃……いかがでしたか、元さん?」

元「うん、流石にあれだけ間髪入れずに、バンバン来られたらねぇ、サガット君も効いてると思うよ」


リュウ「……あれが、言ってたヤツか?」

ケン「あぁ、お前が使うなら、ミサイルキックはミサイル竜巻旋風脚になるな……」


バイソン「おいおい、サガット大丈夫かよ……」

ベガ「まぁ、相手は雑魚だし大丈夫だろう……だが、万が一もある……私も準備をしておこう……」


元「コーナーとリュウ君と、ベガ君も戻って来たね……特にベガ君……彼が戻って来たのは厄介です」

実況「ベガは何をしでかすかわかりませんからねぇ!?」

元「いや、それもあるけどね……やっぱり、ベガ君に交代されて、サガット君を逃がしちゃうのが、一番マズいです」

実況「なるほど!」

元「サガット君も、先程の合体攻撃でダメージを受けてるでしょう。ここ、ヤムチャ君でも勝機はある場面だと、思いますよ?」




770: 名無しさん 2015/02/25(水) 21:57:44 ID:???

ヨーシ! イケー! ヤムチャー!

ヤムチャ(声援が来てる……って事は、まだまだ俺が活躍していい場面だ……試合序盤に作っておいたマイナス……それが、今の合体攻撃でプラマイ零か、少しプラスになったって所か……)


ヤ・ム・チャ! ヤ・ム・チャ!

実況「さぁ、場内からはヤムチャコール! ヤムチャ、ここはサガットを逃さずに仕留めたい場面だっ!」

元「一気に責めちゃいましょう!」


ヤムチャ(ここで俺がサガットさんを痛めつけて、残り体力を全部奪っちまうのが、理想だ……だけど、俺は大きな活躍じゃなくていい……トータルでちょっとだけプラスになっていればいいんだ……)

サガット「……うぐぐ」

ヤムチャ「それだけ、わかってりゃ充分だっ! いくぜ、サガットっ! とどめにしてやるよっ!」ググッ


実況「さぁ、そしてヤムチャがサガットを引き起こすっ! ここで仕留めてしまいたいっ!」




771: 名無しさん 2015/02/25(水) 22:05:52 ID:pOqZGmMY

イケー! ヤムチャー!

ヤムチャ「うおおおっ……! ロープに、走りやがれっ……!」ブンッ

サガット「……うおっ!」


実況「さぁ、そしてヤムチャはサガットをロープへと振り投げるっ!」


ヤムチャ「よしよしっ! これで決めちまうぜっ!」パチパチ

ケン「よしっ、お前が決めちまえっ! ヤムチャっ!」

リュウ「行けっ、ヤムチャっ!」


イイゾイイゾー! キメチマエー!

実況「さぁ、リングの中央でヤムチャが手を叩きながら、ロープに振られたサガットが返ってくるのを待っているっ! ここが大チャンス! ヤムチャ、いけえっ!」


サガット「……くそっ、雑魚が調子に乗りやがってっ!」

ヤムチャ「いくぜっ……! うおおおぉぉっ!」ガシッ


実況「来たぞ来たぞ、サガットの身体が返って来たぁ! そしてヤムチャがカウンター攻撃を仕掛けたぁ!」




772: 名無しさん 2015/02/25(水) 22:13:37 ID:pOqZGmMY

ヤムチャ「……うおおぉぉっ!」ググッ

サガット「……うおっと」


イイゾー! ヤムチャー!

実況「さぁ、ヤムチャがサガットの両太腿を抱え……そして持ち上げたっ!」

元「いいよいいよ、サガット君の巨体をよく持ち上げた!」


ヤムチャ「……おらあぁっ!」ピョンッ

サガット「うおっ!」


実況「さらにさらに、そのまま、サガットの巨体を持ちつつ、その場でジャンプっ! そして、両脚を開脚しながら、落下していって……!」


ヤムチャ「スパイン・ボムだっ! これで終わりだ、サガットっ!」ドスッ

サガット「……うぐうぅぅっ!」


ワー! ワーワー!

実況「そのまま、サガットの身体をマットに叩きつけていったぁ! ヤムチャのスパイン・ボム! さぁ、フォールの体勢に入ったぞ! ここで決めれるか!?」

元「……あっ、いや、バイソン君が」


バイソン「……チッ、雑魚が調子に乗りやがって、面倒臭ぇなぁ」




773: 名無しさん 2015/02/25(水) 22:20:15 ID:pOqZGmMY

ヤムチャ「レフェリー、フォールに入ってるぞ! カウントを取ってくれっ!」

ダン「オーケー、オーケー任せて起きなっ!」

バイソン「……その必要はねぇよっ!」ズガズガ

ダン「……んっ?」

バイソン「オラッ、カットだっ! ヤムチャ、くたばりなっ!」ガスッ

ヤムチャ「……うがっ!」バタッ


実況「おっと、ここはバイソンの動きが早い早いっ! レフェリーがカウントするよりも早く、リングインし……ヤムチャの顎にフックを繰り出し、カットしていきます!」

元「動きは良かったと思う。投げを仕掛けるとほぼ同時に、カットの準備をしてたんだからね。やっぱり、シャドルーもヤムチャ君の対策とか研究してるのかね?」


バイソン「……クソが、調子に乗ってんじゃねぇよ、ボケが」ズガズガ


ブー、ブーブー

実況「さぁ、そしてヤムチャに一撃喰らわせたバイソンは、何事もなかったかのように、自軍コーナーへと引き下がっていきます!」

元「ただね、カットの方法が気に喰わないよ、僕は……どうして、あんなに乱暴なカットしちゃうかねぇ? 動きは良かったんだから、普通にカットすればいいじゃない? こういう事やってるから、こんな風にブーイングされちゃうんだよ……」




774: 名無しさん 2015/02/25(水) 22:25:46 ID:zfQzF0eQ

ヤムチャ「ちくしょう……おい、待てよ、バイソン……!」ムクッ

バイソン「……ん?」


実況「おっと、ここでヤムチャもすぐに起き上がるっ!」


ヤムチャ「邪魔してんじゃねぇよ、この野郎っ……! ふざけんじゃねぇ……!」

バイソン「邪魔すんのは、当然じゃねぇか、この野郎……どうしたどうしたぁ? 文句あんのか、だったら、俺とやり合うかい……?」ニヤニヤ

ヤムチャ「……上等じゃねぇか!」


実況「おぉ〜っと、ヤムチャはバイソンに向かって、何やら言っております! これは、やはり先程の一撃が、ヤムチャのトサカに来たんでしょうかね?」

元「まぁ、気持ちはわかるけどね……ただね、今はバイソン君に構ってる場合ではない。僕はそう思う。ヤムチャ君も、少し冷静になりましょう」




775: 名無しさん 2015/02/25(水) 22:32:32 ID:pOqZGmMY

リュウ「おいっ、ヤムチャ! 落ち着け、違うだろっ!」

ヤムチャ「……ん?」

ケン「見え見えの囮に引っかかってんじゃねぇよ! お前の相手は、そこに寝転がっているサガットだ!」ビシッ


実況「おっと、しかしここでコーナーにいるリュウとケンが、ヤムチャに向かって、何やら言っております! まぁ、ケンはサガットに指を指しているんですし……これは、サガットと戦えという事なんでしょうか?」

元「いいですよ。こういう時は、声を掛けてあげましょう。こういう何気無いプレイが大切です。これはチーム戦ですからね」


ヤムチャ「……おっと、アイツ囮だったのか」

バイソン「……なんだよ、ケン! バラしてんじゃねぇよ、もうちょっとで完全に釣れたのに」

ダン「はいはい、バイソン……自軍コーナーに戻りましょうね……試合権利、貴方は持っていませんから……」

バイソン「ちくしょう、クソっ……! わかってるよ! サガット、踏ん張りやがれっ!」


実況「さぁ、レフェリーもバイソンを引き下がらせます! この辺りは対応が早い!」

元「まぁ、さっきまで散々暴れてたからね。目をつけられちゃったんじゃない? ツケが回ってきたんでしょう。下手にバイソン君に突っかかって、大事になると、また荒れちゃうからね……リュウ君達が声を掛けたのは正解でしょう」




777: 名無しさん 2015/02/25(水) 22:40:41 ID:w6P8vWxc

ヤムチャ「よし、じゃあ……改めて、サガットを……ほら、起きろっ……!」ググッ

サガット「くっ、うおっ……」


実況「さぁ、ヤムチャも冷静になったか!? ダウンしているサガットの身体を引き起こします!」

元「ここは、押せ押せの場面でしょう。サガット君も、結構ダメージ受けてるみたいだしね」


サガット「ううっ……くそっ、身体が動かん……」フラッ

ヤムチャ「よしっ……その体勢がベストっ……!」ググッ


ヨーシ! ヤムチャー! シカケロー!

実況「おっと、そしてヤムチャはフラついているサガットの目の前で深く腰を落として構えますっ! これは狙っているか!?」

元「ん……? 僕、あの構えは見た事ないね。あれは、何だろ……トラースキックではないよね……?」

実況「恐らく、ウルフバスターでしょうっ! ヤムチャが己磨きの修行の旅で身につけた新必殺技です! サガット相手に狙っているんでしょう!」

元「あ〜、あの零距離のハイアングルの……ヤツだね。こりゃ、失礼しました」


ヤムチャ「……うるああぁぁっ! サガット、いくぜっ!」ガシッ

サガット「……ぐっ!」


実況「さぁ、ヤムチャが仕掛けたぁっ! ウルフバスターっ!」




778: 名無しさん 2015/02/25(水) 22:45:38 ID:w6P8vWxc

ヤムチャ「うっ、くそっ……持ち上がらねぇ……」ググッ

サガット「……ふう、相手がひ弱な小僧で助かった」


ヤムチャー! シッカリ、モチアゲロー!

実況「おっとおっと……! だがしかし、ヤムチャはサガットの両太腿を掴んだはいいが……持ち上げれないっ! 持ち上げれないぞ!?」

元「あ〜、くそっ……ここで、体格が生きたか……」

実況「元さん……ヤムチャは先程のスパイン・ボムでは、ヤムチャは持ち上げて……しかもジャンプまでしてたではありませんか!?」

元「あれはねぇ、やっぱりサガット君のロープから返ってくる勢いも利用してたからね……でも、ウルフバスターは、零距離で……仕掛けないといけないからね……ちょっと、勢いが足りないかなぁ……?」

実況「ここで、サガットのデカいデカい巨体が生きたと!?」

元「さっきのスパイン・ボムもね……まぁ、すぐにバイソン君が入って来ちゃったから、言えなかったけど、やっぱりそこまでの高さはなかった……ズドーンって派手に叩きつけるような、スパイン・ボムではなかった」

実況「おっと、ここでヤムチャに大誤算か……!?」

元「うん、誤算かもしれないね……相手がサガット君じゃなく、バイソン君やベガ君だったら……さっきのスパイン・ボムも、もっといいのが決まってたと思うし……このウルフバスターもいけたと思う……」


ヤムチャー! ガンバレー!

ヤムチャ「ううっ、くそっ……ここで決めてぇのに……!」ブルブル

サガット「首の皮一枚繋がったよ……相手が雑魚のお前で助かった……」




780: 名無しさん 2015/02/25(水) 22:52:34 ID:w6P8vWxc

サガット「さぁ、反撃だ……そ〜らよっ!」ドスッ

ヤムチャ「……うぐっ!」


ヤムチャー! シッカリシロー!

実況「おっと、そしてサガットは掴み掛っているヤムチャの背中へとゆったりとしたパンチ! 背中に攻撃を繰り出していきます!」

元「あ〜、くそっ……ここ、押したい場面なのに……」


サガット「さぁ、もう一発いこうか……力づくで引き離してやる……」

ヤムチャ「ちくしょう……このままじゃ、やられるだけだっ……!」スッ

サガット「……んっ?」


実況「おっと、しかし、ここでヤムチャが掴んでいた手を離し……一歩距離をとった!」

元「そうですね、一つの技に固執している事は、よくありません。ウルフバスター仕掛けれなかった事は悔しいですがね……ここは気持ちを切り替えて、違う攻め方をしていきましょう!」


ヤムチャ「くそっ、こうなりゃ蹴りだっ! いくぞっ!」シュッ

サガット「……ぐっ!」


実況「さぁ、そして一歩踏み出しながらのハイキックっ! サガットの肩口辺りに打ち込んでいく!」

元「インファイトになっちゃいますが、あのまま固執してるよりかは、いいでしょう。サガット君だって、ダメージは受けているんです! ここ、勝機はある場面だと思いますよ、僕は!」




781: 名無しさん 2015/02/25(水) 23:03:13 ID:w6P8vWxc

ヤムチャ「うるぁ、らぁっ、オラァっ!」ガスガス

サガット「うっ、ぐっ……くそっ……!」


実況「さぁ、ヤムチャが切り替えて、得意の蹴りで攻めていったぁ! 右、左、右ィっ! 軽やかなステップを踏みながら、サガットの身体に打ち込んでいくっ!」


サガット「くそっ……こっちもだ、オラァっ!」バスッ

ヤムチャ「……うぐっ!」


実況「だが、サガットも負けてはいないっ! 力を振り絞るようにしながら、重い蹴りをヤムチャに打ち込んでいくっ!」


マケルナー! ヤムチャー!

ヤムチャ「負けねぇぞ……! オラオラオラっ!」ガスガス

サガット「うぐっ、くそっ……うおおっ……」


実況「さぁ、場内の声援もヤムチャの力となるかぁ!? ヤムチャとサガットの打撃合戦っ! 打撃合戦であります!」

元「手数では、完全にヤムチャ君が勝ってます! ここは押し勝ちましょう!」




782: 名無しさん 2015/02/25(水) 23:09:29 ID:w6P8vWxc

ヤムチャ「……うおおぉっ! 行くぜっ!」ググッ

サガット「くっ……くるかっ……!?」

ヤムチャ「うるあああぁぁっ!」ブンッ


実況「さぁ、そしてヤムチャが大振り気味に構えて……打ったぁ、ミドルキックだっ!」


サガット「……フンっ!」ガシッ

ヤムチャ「……何っ!?」


実況「いやっ、しかし、その大振りの蹴りをサガットが掴んだっ! ヤムチャの足をガッチリと掴んで、受け止めますっ!」

元「……あ〜、サガット君、よく見てたね」


サガット「……ふう、危なかった」

ヤムチャ「うおおおぉぉっ! 負けるかぁ!」ピョンッ

サガット「……何っ!?」


オー! オーオー!

実況「いやっ! だがしかし、ヤムチャは足を取られながらも……そのままジャーンプっ!」

元「おぉ、ヤムチャ君はもっと見てました! いいですよ!」




784: 名無しさん 2015/02/25(水) 23:18:06 ID:w6P8vWxc

ヤムチャ「その、側頭部に……喰らいなっ!」ガスッ

サガット「……うおっ」


イイゾー!ヤムチャー!

実況「そしてジャンピングしての延髄斬りィ! これはいいのが決まったか!? 長身のサガットの側頭部に上手く、打ち込みました!」

元「いいバネしてるね」


ヤムチャ「どうだっ……! この野郎っ……!」ドスッ

サガット「……」


実況「さぁ、上手く切り返したヤムチャだが、マットに倒れ込みます! だがしかし、サガットはまだ、立っているぞ!?」

元「……いや」


サガット「……うぅっ」フラッ

ヤムチャ「……よしっ!」

サガット「……くそっ」バターンッ


イイゾー! ヤムチャー!

実況「おぉ〜っと、そのままフラついて……前のめりに大きくダーウンっ! ヤムチャが打撃勝負で打ち勝ったぁ!」




785: 名無しさん 2015/02/25(水) 23:24:34 ID:w6P8vWxc

ヤムチャ(よし、サガットさんは、もう終わりだ……ここで俺が決めて最後なんだけど……)

サガット「うっ、ううっ……」

ヤムチャ(俺も……ちょっと、アドリブやってみてぇな……大丈夫だよなぁ、大丈夫だ……そんなに、外れた事じゃないはずだ……だから、大目に見てもらえるよなぁ……折角なんだから、やってみるか……)

サガット「くそっ、こんな雑魚に……この帝王が……」ググッ


実況「おっと……! だが、サガットはまだ動いている! 起き上がろうとしているぞ!?」

元「……おぉ、凄いスタミナだね」

実況「なんだコイツは、不死身の化物か!? 底なしのスタミナのモンスター! もしくは、筋肉質なゾンビ!」


ヤムチャ「リュウさん、ケンさん、見てて下さいっ! さっきのお手本通りにやってみせますっ!」ビシッ

リュウ「……よしっ! やってやれ!」

ケン「おうおう、乗って来たじゃねぇか……いいねぇいいねぇ……」


実況「おっと、そしてヤムチャはコーナーにいるリュウとケンの方を指差したぁ!」


ヤムチャ「さぁ、トラースキックだ……サガット、立てっ……!」ググッ


イイゾイイゾ! ヤムチャー! ヤッテヤレー!

実況「おぉ〜っと、そしてヤムチャが構えたっ! コイツはトラースキックの構えだ!」

元「そうだね。ケン君にがお手本見せてくれたんだからね……ここは、やっぱり期待に応えないといけませんね」




786: 名無しさん 2015/02/25(水) 23:29:13 ID:w6P8vWxc

ワー! ワーワー!

ヤムチャ(大丈夫だよね……? お客さんも盛り上がってるし……俺、間違ってないよね……?)


サガット(打ち合わせでは、この場面にアピールはなかったぞ……という事はアドリブか……)

ケン(ハハハ、被せてきやがったか、あの野郎……)


実況「さぁ、サガットが、不死身のモンスターのように、起き上がろうとしている! だがしかし、いくらモンスターでも、スタミナは無限ではないっ!」

元「さぁ、ここで決めましょう」

実況「気力を振り絞って起き上がろうとしているが……その鈍い動きは、狙いを定めているヤムチャに対しては、ただの大きな大きな的でしかないっ!」


サガット「こんな雑魚に……帝王が……くそぉっ……!」ギロリ

ヤムチャ「その顔だ……いくぜっ……!」

サガット「……何っ!?」


実況「さぁ、サガットが今、ゆっくりと立ち上がり、ヤムチャを睨みつけるっ! だが、ヤムチャはその顔に狙いを定めていたぁ!」




787: 名無しさん 2015/02/25(水) 23:37:48 ID:w6P8vWxc

ヤムチャ「トラースキックだ! うおおおぉぉっ!」スパーンッ

サガット「……うがああぁぁっ!」バターンッ


イイゾー! ヤムチャー!

実況「そして、起き上がりに合わせて、サガットの顔面を打ち抜いたっ! ヤムチャのトラースキックっ! ヤムチャのトラースキックだぁ!」

元「いいですね。ケン君もお手本見せた甲斐がありますね!」

実況「これを喰らい、サガットは今度は仰向けに大きくダーウンっ!」


ヤムチャ「よしっ、完全に決まったぜ! フォールにいくから……カウント頼むぜっ! レフェリーさんよぉ!」

ダン「よっしゃ! 任せておきなっ!」


実況「さぁ、そしてヤムチャはそのまま、サガットの身体を押さえ込み……フォールの体勢だっ! これはどうだ!? ヤムチャが決めるか!?」

元「いいの入ったと思うからね。どうでしょうか?」

実況「おっとおっと、だがここで両軍陣営が一斉にリングになだれ込んで来たぁ! どうなる!? ここから、一波乱またあるのか!?」




788: 名無しさん 2015/02/25(水) 23:44:56 ID:w6P8vWxc

リュウ「俺はベガにいく! ケンは、バイソンを!」

ケン「あぁ、任せておきなっ!」


ベガ「チィッ……サガットめ……」

バイソン「とにかく、助けにいきましょう……!」


ダン「ワンっ……!」

ワー! ワーワー!

ダン「……ツー」

ベガ「……フンっ!」ガスッ

ヤムチャ「……うぐっ!」

ダン「おぉ〜っと、カット成立だ! まだ決まっちゃいねぇぞ!」


実況「これは、ベガが一歩早かったか!? ヤムチャの背中を踏みつけてカットしていきます!」

元「……ちょっと、シャドルー陣営に近い位置でのフォールだったね。リュウ君達は、数歩分遠い」

実況「これは、少々勿体無かったですかねぇ、元さん?」

元「いや、でもねぇ、上手い具合に全員集合してるからね……ここでリュウ君達が、ベガ君達を、放り出せれば……チャンスはすぐ来ます」




789: 名無しさん 2015/02/25(水) 23:49:06 ID:w6P8vWxc

ケン「カットはされちまったが……ここで邪魔なお前達を止めれたら……勝利はもうそこだっ……! 行くぜっ!」ガシッ

バイソン「……うおっ!?」

ケン「オラァっ、行くぜ、バイソンっ……! うおおおぉぉっ……!」ズドーンッ

バイソン「あだぁ……! 今日、俺、顔ばっか……」


実況「ケンは走り込みつつ、バイソンの頭をヘッドロックの体勢に捉え……そして、自らジャンピングしてバイソンの顔面をマットに叩きつけたぁ! ブルドッキング・ヘッドロックだっ!」


リュウ「ベガ、いくぞっ……!」

ベガ「……フン、甘い」スルッ

リュウ「……何っ!?」

ベガ「私は楽をして勝ちたい……お前の勢いを利用させてもらうか……よっと……」フワッ

リュウ「くそっ……うぐっ……!」ドシーンッ


実況「おっと、一方ベガは、走り込んでくるリュウの脇下に自身の手を差し込み、そのままリュウの勢いを受け流すように、ホイップさせていったぁ! アープホイップです! リュウの身体がクルリと回転されながら、マットに叩きつけられます!」


バイソン「うおっ……くそっ……!」

リュウ「くっ、ベガめ……してやられたか……!」


実況「バイソンとリュウは、一度場外へとエスケープします!」




790: 名無しさん 2015/02/25(水) 23:59:15 ID:w6P8vWxc

ケン「うっ……くそっ、リュウがやられたか……じゃあ、俺が何とかベガを止めねぇと……!」ムクッ

ベガ「……乱戦で、そのような技は感心しないぞ? 起き上がるまでに、間ができる」

ケン「やべっ……もう来てやがる……!」

ベガ「当たり前だよ……私はお前みたいに、体勢が崩れるような技はしていないんだからな……よっと……」ガシッ


実況「おっと、そして、ベガは起き上がりのケンにも、掴みかかったぁ!」


ベガ「こういう時は……クイックの技をするもんだ……フンっ!」ドスッ

ケン「……うぐっ!」


実況「さぁ、そしてベガがケンにも仕掛ける! 高速ブレーンバスター! これを喰らい、ケンも場外へとエスケープします! リング上に残ったのは、ベガだ!」

元「やっぱり、ベガ君は強いからね……でも、ベガ君だったら、バイソン君と違って大人しく帰ってくれるんじゃない? 結構、やる気あるのかないのか、わからない人だから……」


ベガ「さぁ、残るは……この一番下っ端のコイツだけか……」

ヤムチャ(ベガさんとも、打ち合わせはしてないからな……この人ともアドリブだ……この人、結構偉いさんなんだろ……? 下手な事出来ねぇぞ……ちょっと、緊張してきたぞ……)




800: 名無しさん 2015/02/26(木) 22:02:06 ID:N8v6fmD.

ベガ「……調子に乗るなっ! この小僧!」ドスッ

ヤムチャ「……うぐっ!」


実況「おっと、だがしかし、ベガは引き下がらないっ! ヤムチャにストンピング! 踏みつけ攻撃だ!」


ベガ「死ねぃ……死ねぃ……死ねえぇっ!」ドスドス

ヤムチャ「うっ……ぐっ……くそっ……」


ブー、ブーブー

実況「さぁ、早いテンポで何度も何度も、ヤムチャを踏みつけるっ! 連続ストンピング攻撃っ!」

元「う〜ん……まぁ、ヤムチャ君に流れが来てたのもあるけど……ちょっと、やりすぎじゃないかなぁ?」

実況「いや、だが、ここでレフェリーが、ベガの元に近づくっ! 少々、やり過ぎているベガの制止に入ります!」


ダン「おいコラ、ベガ……やりすぎじゃねぇのか……? お前は試合権を持って……」

ベガ「……黙ってろっ!」ドンッ

ダン「……う、うおおっ」ドテッ


実況「おっと、だがしかし、制止に来たレフェリーをベガは突き飛ばしたぁ! こうなってくると、もう歯止めがききませんっ!」




801: 名無しさん 2015/02/26(木) 22:12:16 ID:N8v6fmD.

ブー、ブーブー

ベガ「……フン、知るか」


実況「さぁ、レフェリーを突き飛ばしてベガはやりたい放題っ! そして、再びヤムチャを……おっと、いや……!」


ベガ「お前もいつまで寝ているっ! とっとと起きろっ!」ドスッ

サガット「……うぐっ!」


ザワ……ザワ……

実況「いや、ベガはダウンしているサガットへのストンピングだ! これは、どういう事なんでしょう……? シャドルーの仲間割れ……という事で、いいんですかねぇ、元さん?」

元「いや、そうじゃないでしょう。多分、喝を入れてるんでしょう」


ベガ「もう一発、踏まれたいか……早く起きろ、サガット……」

サガット「ううっ、ベガ様……申し訳ありません……」ムクッ

ヤムチャ(あっ、サガットさんが起き上がった……って、事は後は二人でコーナーにまで戻ってタッチして交代だな……俺も交代の準備しておくか……)


実況「さぁ、そして、サガットが立ち上がるっ! しかし、随分とダメージを受けている模様! 少しばかり、フラついているような気がします!」


ヤムチャ(まぁ、ベガさん相手に下手な事は出来ねぇからな……これでいいだろ……踏みつけられただけってのは、ちっと寂しいものがあるけどね……)




802: 名無しさん 2015/02/26(木) 22:17:35 ID:N8v6fmD.

ベガ「しっかりしろ、サガット!」バシッ

サガット「くっ……! 申し訳ありませんっ……!」


実況「さぁ、そしてベガは立ち上がったサガットの顔に、ビンタを一発っ! 再び喝を入れていきます! これで仲間割れが始まったりしないですかねぇ、元さん?」

元「……ないでしょ。そこまで本気のビンタじゃないし。まぁ、サガット君もベガ君に気合入れられて、ちょっとは復活してきたんじゃない?」


ベガ「フン、その目だ……その目でいい……ちょっとは、マシな顔になってきたではないか、サガット……」

サガット「……ありがとうございますっ!」

ベガ「よ〜し、では二人で決めるぞ……サガット、そこの雑魚を引き起こせ!」ビシッ

サガット「わかりました、ベガ様っ……! オラッ、この糞野郎、起きろっ……!」ググッ

ヤムチャ「ん……? なんだなんだ……」


実況「おっと、そしてベガはサガットに指示をして……サガットはヤムチャの身体を引き起こしますっ! 仲間割れならずっ……!」

元「……うん。だから、シャドルーの結束ってのは、こういう感じなんだろうね」




803: 名無しさん 2015/02/26(木) 22:22:44 ID:N8v6fmD.

サガット「オラァっ……フンっ……」ガシッ

ヤムチャ「……うおっ!」


実況「さぁ、サガットがヤムチャを引き起こし……その背後から羽交い締めっ! リングに中央でヤムチャの身動きを、封じます!」


ヤムチャ「くそっ……なんだよ、離せよ……」モガモガ

サガット「……俺からは、逃げられんさ」


実況「さぁ、懸命に、もがくヤムチャだが……やはり相手は巨体のサガットっ!」

元「う〜ん……ちょっと、これは逃げるの辛いねぇ……」

実況「おっと、そして……ベガがヤムチャの正面から、近づいてきたぁ!」


ベガ「……確か、ヤムチャとか言ったなぁ、小僧?」ガシッ

ヤムチャ「……うぐっ!」


実況「おっと、そしてヤムチャの口元を片手でガシッと掴み……ヤムチャに顔を近づけて、何かを言っております!」




804: 名無しさん 2015/02/26(木) 22:30:32 ID:N8v6fmD.

ベガ「サガット相手に、よく頑張ったなぁ……? だが、少々頑張りすぎではないか……? お前の出番は、もういいな……?」ニヤニヤ

ヤムチャ(うおぉ、近くで見ると、やっぱり威圧感あるなぁ……オーラみたいなもんがあるのかね……? って、そうじゃねぇ、こんな事考えてる場合じゃねぇよ。俺の出番は、もうお終いって事だな)

ベガ「まぁ、その努力を認めて、私から君にプレゼントをあげよう……」

ヤムチャ(プレゼント……? なんだなんだ……?)


実況「さぁ、ベガはニヤついた表情で、ヤムチャに何やら、言っております! これは挑発でもしているんでしょうかねぇ?」

元「……挑発してるんでしょうねぇ」


ベガ「私の必殺技……サイコクラッシャーだ……今から、ロープの反動つけて、君の土手っ腹に突っ込む……」

ヤムチャ(あっ、サイコクラッシャーね……見た事あるから、知ってます……それをしてくれるんですね……)

ベガ「綺麗な死に様を見せてくれよ……?」スーッ

ヤムチャ(凄ぇな……この人、全く慌ててねぇ……試合中だってのに、堂々と打ち合わせしてくれるもん……)


実況「さぁ、そしてベガがヤムチャの目の前で、ゆ〜っくりと、首を掻っ切るポーズだ! これは、ひょっとすると狙っているか!? ヤムチャ、ピンチだ!」

元「……うん、ピンチだね」




805: 名無しさん 2015/02/26(木) 22:37:32 ID:N8v6fmD.

ベガ「ハーッハッハっ! それでは、いくぞっ……!」ダダッ

ヤムチャ(俺にはわかる……この人、いい人だ……絶対に、いい人だ……)


実況「さぁ、そしてベガがロープへと走ったぁ! 恐らく、狙いはサイコクラッシャーアタック!」


ヤムチャー! ニゲロー!

サガット「……サイコクラッシャーはわかるな? 大丈夫だよな?」ボソッ

ヤムチャ「……大丈夫っす。わかるっす」ボソッ

サガット「よし、ならいい……」ボソッ

ヤムチャ(なるほどねぇ……サガットさんが、俺を捕まえてるのも……保険って事だね……そこまでしてくれなくてもいいのに……あ〜、やっぱり俺って丁重に扱われてるんだねぇ……)


実況「さぁ、そしてロープの反動をつけたベガが、ヤムチャの元へ突っ込んできたぁ!」

元「何とか、逃げれれば……これ、後ろのサガット君に、同士討ちさせたいっ……!」


ヤムチャー! ニゲロー!

ベガ「ハーッハッハっ! いくぞ、小僧っ……!」

ヤムチャ(まぁ、その辺は……これから、評価されていくしかねぇ……! あれだけ指示されたんだ……今は、とにかく、ド派手にやられましょう!)




806: 名無しさん 2015/02/26(木) 22:43:04 ID:N8v6fmD.

ベガ「フンっ……! サイコクラッシャーっ!」ゴオオォォォッ


実況「そして、ベガが仕掛けたっ! サイコクラッシャーアタックっ!」

元「……逃げろっ!」


ヤムチャ「……うぐああぁぁっ!」


実況「いやっ、ダメだっ! 直撃を喰らってしまったぁ! ベガのサイコクラッシャーアタックがヤムチャに直撃っ!」

元「……あぁ」


ベガ「ハーッハッハっ! 先ずは、一人……仕留めたっ!」スーッ

ヤムチャ「うっ……がっ……」バターンッ

サガット「よし……これで、終わりですね! フォールにいきます、ベガ様!」


実況「ヤムチャは大きくダーウンっ! ベガは仕留めたと言わんばかりに首を素早く掻っ切ったぁ! これは、決まってしまったかぁ!」

元「まだです、ヤムチャ君は厳しいですが……まだ、リュウ君とケン君は、生きています!」

実況「サガットの身体が、ヤムチャに覆い被さるっ! ここはリュウとケンに助けて貰いたい場面っ! さぁ、リュウ、ケン! 踏ん張ってくれ!」




807: 名無しさん 2015/02/26(木) 22:49:08 ID:N8v6fmD.

サガット「オラッ、フォールだっ!」

ヤムチャ「……ううっ」

サガット「オイ、フォールしているぞ!? カウントを取れ!」


実況「あっ……これ、カウントが取られませんね……?」

元「……あっ、そっか」


ダン「いてぇ、くそっ……なんで、こいつらの試合では、毎回突き飛ばされるんだよ……」


実況「レフェリーは、まだリング上で倒れ込んでいます! これは、フォールの体勢に入っても、カウントが取られない!」

元「……助かったね」

実況「これは、ヤムチャは九死に一生を得たと言ったといいですね、元さん?」

元「……と言うより、シャドルーの自業自得でしょう。だって、レフェリーを突き飛ばしたのは、ベガ君自身なんだし」




808: 名無しさん 2015/02/26(木) 22:53:42 ID:N8v6fmD.

サガット「おいコラ糞が、こっちはフォールしてるんだ! 何でお前が寝てるんだ、仕事しろ、仕事をよぉ!?」ズガズガ

ダン「んな事、言ったってよぉ……頭、打ったんだよ、頭をよぉ……」

サガット「お前の都合なんて知らねぇよ! オラッ、早く起きろ! お前にも喝を入れてやろうか、あぁ!?」


実況「さぁ、サガットはヤムチャの身体から離れ、レフェリーに近づきます! そして、レフェリーに向かって怒号を浴びせています!」

元「『北風と太陽』って童話、知ってる? 気持ちはわかるけどね、言い方考えた方がいいね。あんな悪態ばかりついていたらね……また、目をつけられちゃうよ?」

実況「確か、旅人の服を脱がせる勝負で……力任せの強引な手段を選んだ北風は負け……ゆっくりと、攻めていった太陽が勝者となった! そんな、お話でしたよね?」

元「そうそう、サガット君は完全に北風だね。そもそも、自分達が酷い事したのにさぁ……その上、あんな風な言い方されちゃったら……僕がレフェリーなら、頑張って立ち上がろうって気持ちには、なれないよ」


サガット「オイコラ、糞レフェリー……起きやがれっ……!」

ダン「わかってるよ、も〜う……うるせぇなぁ……」




809: 名無しさん 2015/02/26(木) 22:59:22 ID:N8v6fmD.

サガット「この糞が……こうなりゃ、強引に起こして……」

ベガ「……もう、遅い。サガット」


リュウ「おい、ヤムチャっ! しっかりしろ、俺に交代だ!」

ケン「よしよし……よくわかんねぇが、助かってるみたいだな……」


実況「おっと、ここでリュウとケンが復活! 自軍コーナーサイドのエプロンサイドに飛び乗り、リュウは手を伸ばして、交代を求めています!」

元「うん。ここ、リュウ君いきたいね」

実況「この辺りは、シャドルーサイドは、裏目裏目な結果になっているような気がします!」


ベガ「今さら、フォールに入った所で、またカットに来られるだろう……時間切れ……という、所だな……」

サガット「チィ……」

ヤムチャ(おっ、こりゃ交代だな……俺は、滅茶苦茶強いベガさんの必殺技を受けてるんだから、その辺も踏まえつつ、っと……)ズルズル

サガット「……チィ、レフェリーの糞が動かないせいで、こいつも回復してきたじゃないか。だが、這いずって移動するなら、止めるのは容易いな」




810: 名無しさん 2015/02/26(木) 23:05:13 ID:N8v6fmD.

ヤムチャー、ガンバレー!リュウー、イケー!

リュウ「ヤムチャ、頑張れっ! ほら、こっちだ!」

ヤムチャ「わかってます……今、行きます……」ズルズル


実況「さぁ、ヤムチャは交代しようとコーナーに向かっていますが……やはり、ダメージが大きいっ! 這いずるのが精一杯の行動だ! そんなヤムチャに、サガットが歩みを進める!」


ヤムチャー! ガンバレー!

サガット「……フン、見逃してやると、思うなよ?」

ベガ「いいじゃないか、サガット……見逃してやっても……」スッ

サガット「……んっ?」


実況「おぉ〜っと、しかし、そのサガットをベガが制します! サガットの前に手をスッと差し出し、ヤムチャを止めようとしているサガットの動きを制します!」


ベガ「どうせ、空手軍団を潰すには、リュウを潰さねば、いかん……こんな虫一匹、踏み潰した所で何になる……」

サガット「……まぁ、そうですが」

ベガ「リュウを出させてやればいいさ……この期待の歓声が、絶望の悲鳴に変わる瞬間……それは、こんな虫一匹潰すより、遥かに魅力的な事だぞ?」

サガット「フッ、そうかもしれませんね……」

ベガ「お前も、ダメージを受けているだろう……私がいこう、交代だ……リュウとは、リングの上でやり合うと約束したしな……私は律儀な男だ……」




811: 名無しさん 2015/02/26(木) 23:13:38 ID:N8v6fmD.

ザワ……ザワ……

実況「おぉ〜っと、これは……? 這いずって、リュウの元へと戻っていくヤムチャの後ろ姿を、ベガとサガットは黙って見ています! これは見逃している……と、いう事でしょうか……?」

元「まぁ、そうなるね。狙いは、リュウ君……って事だよね……まぁ、ベガ君はリュウ君相手でも勝てる……なんて、自信があるんだろうね」


リュウー! ヤッチマエー!

リュウ「完全に、舐めているって事か……だが、その自信を打ち砕いてやる、ベガっ……!」

ヤムチャ「うっ、ううっ……もう少しだ……」ズルズル


ダン「あ〜、痛た……ったく、よし、そろそろ大丈夫かな……」

バイソン「おっ、なんだなんだ……? ベガ様は、リュウ狙いって事かな……?」


実況「さぁ、ヤムチャがリュウに近づく……その距離、残り30センチィ!」

元「レフェリーも、起き上がって来たね……バイソン君も、復活して自軍コーナーへ戻って行ってる。役者が揃ってきたね」


ヤムチャ「リュウさん、後は頼みます……!」パシッ

リュウ「よしっ、任せろっ! 行くぜっ!」パシッ


実況「さぁ、そしてここでタッチが成立っ! 試合権はリュウへと移りました、リュウが、今リングイーンっ!」




812: 名無しさん 2015/02/26(木) 23:21:58 ID:N8v6fmD.

リ・ュ・ウ ! リ・ュ・ウ !

実況「さぁ、空手軍団一番弟子……リュウが、ようやく登場だ! 場内からは、待ちくたびれたと言わんばかりのコールが起きます!」

元「結構、場外でゴチャゴチャやられてたけどね……まぁ、時間も経ってるし、ほぼ万全……って、感じで出てこれたんじゃない?」

実況「これは、ケンとヤムチャが、奮闘しましたかね?」

元「うん、奮闘奮闘、大奮闘。思ってた以上に頑張ってくれた。これ、今日は勝機は大いにあります」


サガット「……フン、ようやくお出ましか」

ベガ「……潰してやろう」

リュウ「お前達も、交代しろ……ベガ、勝負だ……!」


実況「さぁ、リュウはまだ仕掛けず、お前達も交代しろと言わんばかりの表情で、ベガとサガットを睨んでいます! リュウの狙いは、シャドルーの親玉、ベガだぁ!」

元「まぁ、この辺はお互い様でしょう。シャドルーだって、ヤムチャ君の事を見逃したんですし……リュウ君も、ここでね……ダメージを受けているサガット君を見逃すのも、アリだと思います」

実況「目先の勝利より、大切なものが時にはあるという事ですね、元さん!?」

元「そうです。やっぱり、シャドルー倒したいなら、ベガ君を何処かで倒しておく事は、その後の戦いで大いに影響力が出ますからね……まぁ、これは逆も同じで、空手軍団の場合は、リュウ君です」




813: 名無しさん 2015/02/26(木) 23:27:54 ID:N8v6fmD.

ベガー、デテコーイ

ベガ「うるさいなぁ……わかってるよ……」

サガット「では、ベガ様……後は任せます……」


実況「さぁ、そしてベガとサガットは二人揃って、自軍コーナーに戻り……セカンドロープの外に、ほんの少しだけ足を掛けたベガにサガットがタッチ! 殆ど形式上だけのタッチだ!」

元「さぁ、これで大将戦だ……」

実況「サガットは、自軍コーナーへと戻ります! 試合権はベガへと移ったぁ! ベガへと移ったぁ!」


リュウ「……ベガ」ギロリ

ベガ「フン、熱苦しい男だ……もっとリラックスした方がいいぞ、リラッ〜クス」ニヤニヤ


実況「さぁ、グッとベガを睨むリュウと、そんなリュウを余裕綽々の表情で受け流すベガっ! 対象的な二人だ! これはある意味対象的な二人っ!」




814: 名無しさん 2015/02/26(木) 23:33:36 ID:N8v6fmD.

バイソン「よっしゃよっしゃ、ベガ様の出番だっ! お前らよく見ておけよ。お前らの、だ〜い好きなリュウ君が、今からボッコボコにされちまうからよぉ!」パチパチ

サガット「さぁ、ベガ様……後は、そいつを仕留めるだけです……!」


リュウー! イケー!


ヤムチャ「俺の仇……とって下さい、リュウさんっ……!」

ケン「臆する事はねぇ、リュウっ! ベガが相手だろうが、ブチかましてやれ! オラ、リ・ュ・ウ ! リ・ュ・ウ !」


リ・ュ・ウ ! リ・ュ・ウ !


実況「さぁ、両軍の大将の登場に両軍コーナーもヒートアップしてきたか!? 場内の声援も、大きくなってきたぁ! そして、その殆どがリュウコール!」


リュウ「さぁ、行くぞ、ベガっ……! うおおおぉぉっ!」ダダッ

ベガ「フハハハ! 来いっ、リュウ……!」


実況「さぁ、そしてリュウが仕掛けたぁ! 走り込んで、ベガに向かって一直線っ! 突っ込んで行くっ!」




822: 名無しさん 2015/02/27(金) 21:59:22 ID:arFDBFVo

リュウ「うおおぉぉっ! ベガ、喰らえっ……!」ググッ

ベガ「……フンっ」


リュウー! イケー!

実況「さぁ、リュウが走り込みながら、拳をグッと構えたぁ! そして、狙っているぞ!?」

元「おっ、昇龍拳だね」


リュウ「昇龍拳だっ! はあぁっ!」

ベガ「……甘いわっ!」クルッ

リュウ「……何っ!?」スカッ

実況「いきなり仕掛けた、昇龍拳っ! いや、おっと……! だがしかし、ベガは前方にクルッと回転して、仕掛けてきたリュウから上手く逃げる!」

元「……タイミング上手く合わせたねぇ、ベガ君」

実況「リュウの昇龍拳が、空を切るっ! そして、前方にクルッと回転して避けたベガは素早く立ち上がるっ!」


ベガ「動きが単純なんだよ、バカめ……そらっ!」ドスッ

リュウ「……くそっ」ヨロッ


実況「昇龍拳で、飛び上がったリュウの身体が落ちてくるのに、タイミングを合わせてドロップキックっ! リュウの身体が大きくフラつきます!」




823: 名無しさん 2015/02/27(金) 22:07:57 ID:arFDBFVo

ベガ「おっと、耐えたか……ダウンまでは、いかなかったか……」

リュウ「うおっと、くそっ……」ヨロヨロ


実況「さぁ、そのままリュウはフラつきながら、大きく後退っ! 後退りします!」


リュウ「危ない危ない……ここまで、くれば……よしっ!」ググッ

ベガ「……粘る奴め」


実況「おっと、だが後退しつつ……上手くロープまで下り、ロープを背にして、一度体勢を立て直したぁ!」


リュウ「……このまま、行くぞ! うおおぉぉっ!」ダダッ

ベガ「面倒臭い奴だ……何度やっても、同じだよ……」ムクッ


イケー! リュウー!

実況「さぁ、そしてそのままロープの反動を利用して……ドロップキックを仕掛けて起き上がり様のベガに向かって突っ込んでいくっ! さぁさぁ、再びリュウが仕掛ける!」




824: 名無しさん 2015/02/27(金) 22:12:20 ID:arFDBFVo

リュウ「……うおおぉぉっ!」

ベガ「また、同じ事の繰り返しか……」

リュウ「……ラリアットだぁ!」ガスッ

ベガ「何っ……うおっ……!」ヨロッ


実況「おっと、ここは昇龍拳ではなく、カチ上げ式のラリアットっ! 左腕でベガの首筋辺りに打ち込んでいったぁ!」

元「まぁ、確実に当ててきたね。ベガ君はさっき、リュウ君の左横を通って避けたからね……この辺りは読みと判断能力でしょう」

実況「だがしかし、左腕でのラリアットですからねぇ……流石に、フラつきはしますが、ダウンまでは持っていませんっ!」

元「いやぁ、まぁ、これで終わりではないでしょう」


リュウ「まだまだ、終わらないぞ……! オラッ!」ブンッ

ベガ「……うおっと」


実況「おっと、確かにその通りだ! リュウは素早くベガを掴み……そのままロープへと振り投げるっ! ベガの身体がロープへと向かって行くっ!」




825: 名無しさん 2015/02/27(金) 22:18:05 ID:arFDBFVo

ベガ「……少しは、やるようだな。リュウ」

リュウ「……さぁ、行くぞ。ベガ!」


実況「さぁ、そしてリュウはリング中央で、ベガに狙い定めているっ! カウンター攻撃を狙っているっ!」


ベガ「やれやれ……何か、狙っているな……だったら……」ガシッ

リュウ「……タイミングを合わせて、うおおぉぉっ!」


実況「さぁ、そして、ベガの身体がロープの反動で戻って……いやっ!」


ベガ「フン、タイミングをずらしてやろう……」

リュウ「何っ……!? う、うおっ……ベガがまだ来ていない……!」ピョンッ


実況「ベガは、ロープを上手く掴んで、身体を預けるっ! 後ろ手でロープを上手く掴み、ロープの目の前で上手くストップっ!」

元「……ベガ君も、よく見てた。読みと判断能力もある」

実況「リュウは、ドロップを既に仕掛けているが……あるはずのベガの身体が、そこにはないっ!」




826: 名無しさん 2015/02/27(金) 22:23:18 ID:arFDBFVo

リュウ「……くそっ!」ドスッ

ベガ「ハハハ、馬鹿め……」


実況「リュウのドロップキックが空を切るっ! 自ら、背中をマットに叩きつけられる結果となってしまったぁ!」


ベガ「これが、楽して勝つと言う事だ。わかるか、リュウ……?」

リュウ「……まだまだっ!」ムクッ

ベガ「フン、どうやらわかってないみたいだな。ならば……!」ダダッ


実況「さぁ、リュウはすぐ様、立ち上がるが……その起き上がりに合わせて、ベガも突っ込んで来ている!」

元「……さぁ、何を仕掛けてくるか」


ベガ「ハーッハッハ! いくぞ、リュウっ!」ズザーッ

リュウ「……うおっ!」バタッ


実況「ここは、スタンディングのスライディングっ! リュウの足元狙っていきます! 立ち上がったリュウの身体が、今度はうつ伏せにダーウンっ!」

元「……トリッキーな技だよねぇ、アレも」

実況「スーピーディな攻防を制したはベガか!?」

元「いやぁ、でもそこまでダメージは、ないと思うよ、リュウ君も。すぐに起き上がるんじゃない?」




827: 名無しさん 2015/02/27(金) 22:34:42 ID:arFDBFVo

リュウー! ガンバレー!

ベガ「……フン、こんな奴が頑張った所で、このベガには勝てんよ」スッ

リュウ「……くそっ!」


実況「おっと、ベガは腕組みなんかをして……まだまだ余裕綽々といった感じか?」

元「う〜ん、そうだねぇ……」

実況「これ、私、シャドルーを応援するする訳ではないんですが……リュウはまだダウンしているんですし、背中でも踏んづけてやれば、いいんじゃないかと思うんですけど、どうなんでしょう、元さん?」

元「いや、僕もそう思うよ。ベガ君には、フットスタンプとかも、あるしね……だから、まぁ、慢心でしょう……慢心……」


バイソン「ハハハ! ベガ様いいぜ、もっとコケにしちまって下さいっ!」

サガット「やはり、ベガ様は、格が違う……この勝負、俺達の勝ちだな……」


実況「コーナーにいる、サガットとバイソンも、盛り上がっているでしょうか? しかし、これはリュウにとっては、少々屈辱的な行為ではないでしょうかねぇ?」

元「まぁ、そうだけど……結構、神経逆撫でする事になってると思うよ? リュウ君だって、ここでは終わらないよ」




828: 名無しさん 2015/02/27(金) 22:40:32 ID:arFDBFVo

リュウ「……くそっ!」ムクッ

ベガ「……ようやく、起きたか。遅いぞ、リュウ」サッ


マケルナー! リュウー!

実況「さぁ、そしてリュウが立ち上がるっ! ベガも、その姿を目に捉えると、サッと腕組みを解き、戦闘体勢っ!」


リュウ「この野郎、ふざけやがって……はあぁっ!」シュッ

ベガ「おぉ〜っと、得意の蹴りか……面白い……」


実況「そして、ベガに対して、ミドルキックっ! その脇腹に打ち込んでいくっ! さぁ、ベガの飄々とした表情を打ち崩せるか!?」


リュウ「はぁっ……! たあぁっ……!」シュッシュ

ベガ「うおっと……おっと……!」


イケー! リュウー!

実況「さぁ、リュウの得意の蹴りのラッシュが始まったぁ! 連続で蹴りを仕掛けて……ベガの身体を押し込んでいくっ!」

元「いやぁ、これ受け流されてるようにも見えるけど……どうなんだろ……?」




829: 名無しさん 2015/02/27(金) 22:46:04 ID:arFDBFVo

リュウ「……はぁっ! たぁっ!」シュッシュ

ベガ「これは、いい蹴りだ……やはり、空手軍団だな……んっ……?」ドスッ

リュウ「よし、コーナーまで追い詰めたぞ……ベガっ!」

ベガ「……んっ? おっと、ここはコーナーか。追い詰められてしまった」


イイゾー! リュウー!

実況「さぁ、リュウが連続の蹴りのラッシュでベガを一歩一歩と追い詰めていったぁ! そして、コーナーサイドまで持っていったぁ! ベガの背後にはコーナーマット、もうここには逃げ場はないぞ!?」


ベガ「……なぁ〜んてな? 甘いよ、フンっ!」ガシッ

リュウ「……うおっ」

ベガ「……フンっ!」クルリ


実況「おっと、しかし、ここでベガが掴み掛かったっ! そして掴み掛かったまま、クルリと回転して体を入れ替えたっ! 今度は、リュウの背にコーナーマットがある状態です!」

元「う〜ん……やっぱりねぇ、ベガ君誘ってたよ……」




830: 名無しさん 2015/02/27(金) 22:52:35 ID:arFDBFVo

ベガ「私を追い詰めていたつもりの様だが、追い詰められていたのは、お前の方だったんだよ! ハーッハッハ!」ググッ

リュウ「……う、うおっと」


実況「さぁ、そしてベガはリュウの身体を前屈みにして、自身の股下にリュウの頭を押し込んだっ! パワーボムの体勢か、これは!?」


ベガ「……ちょっと、近すぎるな、位置を調整しよう」

リュウ「……くっ!」


実況「さぁ、そしてベガはリュウをパワーボムの体勢のまま……一歩後退! これは、何か間合いをはかっているんでしょうかねぇ、元さん?」

元「これはねぇ……多分、投げっぱなしでいって……あそこのコーナーマットにリュウ君の身体をぶつける気なんでしょう……」

実況「おぉ〜っと、ターンバックル・パワーボムかっ!? あの位置から、投げっぱなしでぶつけるのか!? これは少々、デンジャラスな香りがしてきました!」


リュウー! タエロー!

リュウ「うっ……くそっ……」

ベガ「ハーッハッハっ! いくぞ、リュウっ……!」ググッ




831: 名無しさん 2015/02/27(金) 23:00:14 ID:arFDBFVo

リュウ「……うおおおっ!」ググッ

ベガ「……チィっ、粘る奴め」


実況「これは、リュウも必死に堪えるっ! 踏ん張って、ベガを投げにいかせませんっ!」

元「そうですねぇ。ここは耐えましょう」


ベガ「無駄な足掻きをするんじゃないっ……! もう一度だっ! フンっ……!」ググッ

リュウ「……させるかああぁっ!」


実況「さぁ、もう一度仕掛けようとするベガだが……やはり、リュウは踏ん張って耐えますっ!」

元「……これ、喰らうと喰らわないでは大違いだからね」


ベガ「くそっ、これで決めてやる……こいつの身体をガッシリ掴んで……いくぞっ……!」

リュウ「そのまま掴んでなっ……! うおおおぉぉっ!」ググッ

ベガ「……う、うおっ!」


実況「さぁ、そしてパワーボムの体勢に捉えられているリュウが、上半身を起こし……そのまま、身体を掴んでいるベガを持ち上げたぁ!」

元「よし、返しましたね」




832: 名無しさん 2015/02/27(金) 23:09:55 ID:arFDBFVo

リュウ「……はあぁっ!」ドスッ

ベガ「……うぐっ!」


実況「リュウを背中から掴んでいたベガは、そのまま一回転っ! コーナーの目の前に、クルッと回転して、背中から落ちます!」

元「いいですよ!」

実況「ベガのターンバックル・パワーボムは、不発に終わったぁ! ここはリュウが一歩上をいきましたっ!」


イイゾー! リュウー!

リュウ「ピンチはあったが……作戦に変わりなしだっ……! オラッ、ベガ起きろっ……!」

ベガ「……ううっ」


実況「さぁ、そしてリュウはベガの身体を引き起こします!」

元「ピンチの後にチャンスは必ずやって来ます。リュウ君、いきましょう」


サガット(ここはトラースキックでも、いい場面だったんじゃないかな……? まぁ、あの位置で起こすって事は、雪崩式攻撃なんだろうが……)




833: 名無しさん 2015/02/27(金) 23:13:45 ID:arFDBFVo

リュウ「オラッ……!」ドスッ

ベガ「……ぐっ!」


イイゾー! リュウー!

実況「そして、ベガの身体を、コーナーへと押し込みますっ!」


リュウ「……うおおぉぉっ!」ググッ

ベガ「……くそっ!」


実況「そして、ベガの身体を抱え……コーナーポストの上まで持ち上げますっ! どうやら、雪崩式攻撃の様だっ!」

元「いい状況だけど、油断は禁物だよ」


イケー! リュウー!

リュウ「いくぞ、ベガ……ここから、投げてやるっ……!」

ベガ「くそっ……少々、油断したようだな……」


実況「さぁ、リュウが今セカンドロープに足を掛け……いやっ、トップロープまで昇ったっ! トップロープまで昇ったぞ!?」




834: 名無しさん 2015/02/27(金) 23:19:44 ID:arFDBFVo

リュウ「オラッ……!」ググッ

ベガ「うぐっ……!」


実況「さぁ、そしてリュウは……ベガの脇の下から自身の腕を通し、その背中でロックっ! ベガの両腕の自由を奪います! これは、ブレーンバスターではありませんね? 元さん、これは何でしょうか……?」

元「恐らく、雪崩式のダブルアームスープレックスでしょうね」

実況「はい、そうでしたか! リュウは雪崩式ダブルアームスープレックスを狙っているっ! またの名を雪崩式人間風車ぁ!」


リュウー! イケー!

リュウ「さぁ、ベガ……いくぞっ……! うおおおぉぉっ!」ググッ

ベガ「う、うおおおぉぉっ……!」


実況「さぁ、リュウがいったぁ! 自らの身体を後方に反らし、コーナーポスト最上段から、ベガの身体を投げていくっ!」

元「いいですよ!」

実況「おぉ〜っと、しかも、これは投げっぱなしだぁ! 投げっぱなしの雪崩式ダブルアームスープレックスっ!」

ワー! ワーワー!




835: 名無しさん 2015/02/27(金) 23:23:43 ID:arFDBFVo

ズドーンッ


ベガ「……うごおおぉぉぉっ!」


実況「さぁ、トップロープからフワリと投げられたベガの身体が、激しく激しく、マットに叩きつけられたぁ! これは、流石のベガにも効いているか!?」

元「えぇ、効いていると思いますよ!」


リュウ「よしっ、これで終わりだっ……!ケンっ、ヤムチャっ……! サガット達を、抑えておいてくれっ!」


実況「さぁ、そしてリュウは素早く起き上がり、付近のコーナーポストへと昇っていくっ! 同時にケンとヤムチャにも、何か指示をしたぞ!?」

元「……おっ、決めにいったかな?」


ケン「よしっ、これで終わりだっ! ヤムチャも、気力を振り絞れっ!」

ヤムチャ「うっす! まだダメージは残ってますけど……いってやりますよ!」


ワー! ワーワー!

実況「さぁ、そしてケンとヤムチャがリングになだれ込んで来たっ! そしてサガットとバイソンの元へと突っ込んでいくっ!」

元「分担作戦だね。これで決めちゃいましょう!」




836: 名無しさん 2015/02/27(金) 23:27:13 ID:arFDBFVo

ケン「……オラァ!」ガスッ

サガット「……ぐっ!」

ヤムチャ「うるぁっ!」ガスッ

バイソン「……くそっ!」


イイゾー! イイゾー!

実況「分担作戦成功っ! ケンはサガットに……ヤムチャはバイソンに仕掛けて、両者を場外へと突き落としますっ!」


ケン「さぁ、後はお前が決めるだけだっ! リュウ、やっちまえっ!」

リュウ「あぁ、勿論だっ! ここで決めてやるぜっ!」


リ・ュ・ウ ! リ・ュ・ウ !

実況「さぁ、リュウもコーナーポストの上で、待機完了っ! そして、ベガに狙いを定めているっ!」

元「さぁ、決めちゃいましょう!」




837: 名無しさん 2015/02/27(金) 23:31:04 ID:arFDBFVo

リ・ュ・ウ ! リ・ュ・ウ !

ベガ「くそっ、サガット達がやられたか……三体一ではないか……これは、マズいぞ……」ムクッ

リュウ「後は、ベガっ……! お前だけだっ! うおおおぉぉっ!」


実況「ベガが今、ゆっくりと起き上がるっ! しかし、そんなベガにリュウはもう狙いを定めていたぁ! そして、コーナーポストから……今、リュウが跳んだああぁっ!」


ワー! ワーワー!

リュウ「ミサイル竜巻旋風脚だあああぁぁっ!」ズガアアァァ

ベガ「……ぐわああああぁぁっ!」バターンッ


実況「コーナーポストからのミサイル竜巻旋風脚が、ベガにクリーンヒットォっ! これを、喰らいベガはダーウンッ! リングに大の字だっ!」

元「さぁ、後はフォールだけですっ!」




838: 名無しさん 2015/02/27(金) 23:35:01 ID:arFDBFVo

ワー! ワーワー!

ケン「さぁ、リュウ、決めちまえっ!」

リュウ「あぁ、わかってるっ! これで終わりだ、レフェリー、カウントを!」

ダン「……オーケー任せておきな!」


実況「さぁ、そしてリュウはベガをフォールに入ったぁ! 今、レフェリーがやって来ます!」


ケン「ヤムチャ、油断するんじゃねぇぞ! あいつらは何しでかすか、わかんねぇんだから……しっかり見張っておけっ!」

ヤムチャ「俺はバイソンですね! わかってますっ!」


実況「さぁ、サガットとバイソンはまだ場外でダウンしているっ! そして、ケンとヤムチャも、その二人を見張っているっ!」

元「こりゃ、万全の体勢だね」

実況「さぁ、もう邪魔者はいないっ! 後は3カウントの音を聞くだけだぁ! そして、レフェリーが今、カウントを取り始めたぁ!」




839: 名無しさん 2015/02/27(金) 23:39:39 ID:arFDBFVo

ダン「ワンっ……!」

イイゾー! リュウー!

ダン「ツーっ……!」

ワー! ワーワー!

ダン「……スリ」

ベガ「……フンっ」グイッ

リュウ「……何っ!?」

ダン「カウントはツーだ! カウントはツー! まだ、決まっちゃいねぇぞ!」


ザワ……ザワ……

実況「いやっ、何という事だ! ギリギリでベガが返した! 実に驚きだ、カウントは2.9っ! 2.99でありますっ!」

元「おぉ……凄い底力……」

実況「完全に決まったと思ったのに……やはり、相手はシャドルーのベガっ! 底知れぬ力を持っているとでも言えばいいのでしょうか!?」

元「まぁまぁまぁ……でも、やっぱり、有利な状況である事は変わらないし……ねぇ……?」




853: 名無しさん 2015/02/28(土) 21:59:59 ID:DAOfXHnk

ケン「リュウ、慌てるんじゃねぇっ! 今のが最後の力だ! そうに決まってるっ!」

リュウ「……あぁ」

ケン「もう一発いって……今度は完全に決めちまえっ! 俺逹はここで見張ってるから……いけぇっ!」

リュウ「わかった、そうさせてもらうっ! よし、ベガ起きろっ……!」ググッ

ベガ「ううっ……うっ……」


イケー! リュウー!

実況「さぁさぁ、返されてはしまったが……有利な状況だという事に、以前変わりはなしっ! サガットとバイソンはまだ、場外だっ! ここがチャンスと言わんばかりに、リュウがベガを引き起こしますっ!」


リュウ「フィニッシュにしてやるっ……! いくぞ、ベガ、うおおおぉぉっ!」ブンッ

ベガ「う、うおおっ……!」


ワー! ワーワー!

実況「さぁ、そしてリュウがベガをロープへ振ったぁ! 狙いは勿論、昇龍拳かぁ!?」




854: 名無しさん 2015/02/28(土) 22:09:47 ID:DAOfXHnk

リュウ「……とどめだっ!」ダダッ

ベガ「……ううっ」


実況「さぁ、リュウもロープに走り、その反動で勢いをつけるっ! そしてベガの身体も、ロープの反動で戻ってきたぁ! 互いの身体が今、正面衝突寸前っ!」


ケン「リュウっ! 決めちまえっ!」

ヤムチャ「決めて下さいっ!」


キメロー! リュウー!

実況「そして、リュウが拳をグッと構えたぁ! さぁさぁ、繰り出せ昇龍拳っ!」

元「……いけっ!」


リュウ「……うおおおぉぉっ! 昇龍拳っ!」ズガアアァァッ

ベガ「……ぐわあああぁぁっ!」バターンッ




855: 名無しさん 2015/02/28(土) 22:16:08 ID:DAOfXHnk

ワー! ワーワー!

実況「決まったぁっ! 昇竜拳が完全に、ベガにクリーンヒットォ! ベガの身体が大きく大きく吹っ飛んだぁ! そしてダーウンっ!」

元「……よしっ!」


ケン「よし、いいぞリュウっ! さぁ、これで終わりだっ!」

ヤムチャ「決めちまって下さいっ!」


実況「ピクリとも動かないベガっ! そして、場外でお休み中のサガットとバイソンっ! さぁ、後は決めるだけだ、リュウっ!」


リュウ「よしっ、これで決まりだっ! レフェリー、カウントを!」

ダン「よしっ! 任せておきなっ!」


ワー! ワーワー!

実況「勝利はもう、目前っ! さぁ、そして今、レフェリーがカウントに入ったぁ!」




856: 名無しさん 2015/02/28(土) 22:24:28 ID:DAOfXHnk

ダン「ワンっ……!」

キメロー! リュウー!

ダン「ツーっ……!」

ワー! ワーワー!

ベガ「う、ううっ……」スッ

ダン「あっ……おっと、カウントストップだ……」


実況「おっと、ここでレフェリーがカウントを数えるのを、ツーで止めます。これは、どういった事なんでしょうか?」

元「……あぁ、くそ、ロープブレイクだ」


リュウ「おい、レフェリー、どうした!? 何故、カウントを数えないっ!?」

ダン「足だ、足……ベガが足をロープに伸ばしやがった……こりゃ、ルール上ではロープブレイクだ……」

ベガ「吹っ飛んだ位置が幸運だった……助かった……」

リュウ「……くそっ!」




857: 名無しさん 2015/02/28(土) 22:32:18 ID:DAOfXHnk

実況「またもや、決まらずっ……! 寸前の所で、ベガがスッとロープへ足を伸ばしましたっ! これには、リュウも悔しそうな表情っ!」

元「吹っ飛んだ位置が悪かったね……不運としか言えないね……」


リュウ「くそっ……だが、三度目はもうないぞ、ベガっ……! 起きろっ! こうなったら、真・昇龍拳で決めてやるっ!」

ベガ「あぁ、ううっ……時間だ……時間を稼ぐのだ……」

リュウ「……何をしている! 早く起きろっ!」

ベガ「サガットとバイソンが……起き上がるまで……時間を稼ぐのだ……」


実況「さぁ、だが今のは、かろうじて逃れただけに過ぎないっ! 次こそは決めてやれ、リュウっ!」

元「そうですね。そうそう幸運も続かないだろうし……今度はリュウ君も、位置を調整して、決めにいくと思いますからね」

実況「さぁ、ベガを引き起こそうとする、リュウっ! もう、ベガには完全に体力は残っておりませんっ! 足に力が入らず……立ち上がるのも、一苦労だっ!」




858: 名無しさん 2015/02/28(土) 22:38:33 ID:DAOfXHnk

リュウ「……何をやってる、ベガっ! 早く起きろっ!」

ベガ「くっ、無理矢理引き起こそうとは……こうなれば仕方がない……! フンっ……!」ドスッ

リュウ「……うぐっ!」


実況「おぉ〜っと! ここでベガが、リュウの股下へと手を差し伸ばし……そのまま振り上げたぁ!」

元「……あぁ、くそっ」

実況「これは金的攻撃っ! 金的攻撃だぁ! リュウは股間を抑えて蹲るっ!」


ブー、ブーブー

リュウ「く、くそっ……! 卑怯な真似を……」

ベガ「ふう、危なかった……」

ケン「お、おいっ……! てめぇ、何やってやがるっ!」

ベガ「黙れ小僧、勝てばいいのだ、勝てばっ! おい、サガット、バイソン、何をやってるっ! 早く私を助けに来んかぁ!」




859: 名無しさん 2015/02/28(土) 22:42:56 ID:DAOfXHnk

サガット「くっ、ベガ様のピンチだ……俺より、お前の方がダメージは軽いっ! バイソン、走れっ!」

バイソン「任せておけっ! こうなりゃ、暴れまくってやるぜっ! 後の事は任せるぞ、うおおおぉぉっ!」


実況「おぉ〜っと、ここでバイソンが凄まじい形相でリングに雪崩込んできたぁ! ベガのピンチに真っ先に駆けつけたのは、サガットではなく、狂える猛牛バイソンっ!」

元「まぁ、サガット君はダメージ大きいからね……ここ、バイソン君止めれるかが……勝負の分かれ目です!」


バイソン「うおおぉぉっ! 先ずはケンからだ!」

ケン「……バイソンっ!」

バイソン「先ずは、ボディだっ! オラよっ!」ドスッ

ケン「……うぐっ!」

バイソン「そして顔面っ……! うるあああぁぁっ!」ズバーンッ

ケン「……ぐわあああぁぁっ!」


実況「バイソンは先ず、ケンに突っ込み……そのボディに強烈な、パンチをお見舞いっ! そしてグラついたケンの顔面に拳を振り抜いたぁ! これにはケンもダウン! 場外へとエスケープします!」

元「まだです! まだ、ヤムチャ君がいます!」




860: 名無しさん 2015/02/28(土) 22:50:47 ID:DAOfXHnk

ヤムチャー! オマエガ、トメロー!

ヤムチャ(これは想定外の場面……やられる場面……だけど、俺も動かなきゃ……バイソンさんなら、わかってくれるっ!)

バイソン「次は、ヤムチャっ! お前だっ!」

ヤムチャ「させるか、バイソンっ! オラっ、蹴りを打つこむぜ!」シュッ


実況「さぁ、ヤムチャっ! バイソンを止めれるか!? バイソンに蹴りを打ち込むっ!」


バイソン「甘ぇんだよ、この糞がっ!」ガシッ

ヤムチャ(……よしっ!)


実況「おっと、だがしかし、その蹴りをバイソンは左手で小脇に抱え、受け止めたぁ! 暴走モードのバイソンは強いっ! よく見えてます!」

元「いや、まだ延髄斬りがありますっ! 打ちましょう!」


ヤムチャ「くそっ……だけど、延髄斬りがまだあるっ……!」

バイソン「……させねぇよ、糞がっ! 間髪入れずに行くぜ、オラアアアァァッ!」ズガーンッ

ヤムチャ「うおっ……う、うぐああぁぁっ!」


実況「いや、延髄斬りにはいけないっ! ヤムチャの足を掴んだまま、間髪入れずに、アッパーカットをヤムチャの顎へと打ち込んだぁ! 少々、危険な体勢での攻撃だぁ!」

元「あ〜、くそっ……いけなかったか……」

実況「この攻撃には、ヤムチャもダーウンっ! そして、場外へとエスケープします! バイソンが一人でなぎ倒したぁ!」




861: 名無しさん 2015/02/28(土) 22:55:19 ID:DAOfXHnk

リュウ「ううっ……くそっ、バイソン……」ブルブル

バイソン「さぁ、後はそこで股間を抑えて、蹲ってる奴だけだ……いくぜっ……!」

ベガ「……ふう、頼りになる奴だ。今の間に、少々休んでおこう」ペタッ


実況「おぉ〜っと、バイソンは、まだいくか……? リュウをギロリと睨んだような気がします」

元「いやコレ、確実にいくよ……だってバイソン君だもん……」

実況「おっと、ベガは完全にリングに座り込んでいます! これは、バイソンに任せて……自分はしばらく、体力回復の時間を作ろうという事でしょうか?」

元「……そうでしょうねぇ」


バイソン「オラオラ、リュウっ……! 行くぜっ!」ダダッ

リュウ「ううっ、くそっ……!」

ベガ「ハハっ、いいぞ、バイソンっ! 派手に決めてくれ」


実況「さぁ、そしてバイソンがロープに走ったぁ! ベガはその様子を、座り込んで、ただただ眺めているっ!」




862: 名無しさん 2015/02/28(土) 23:00:25 ID:DAOfXHnk

サガット「バイソン、いいぞ……よし、そろそろ俺も、ベガ様を助けにいくか……」


実況「さぁ、バイソンがロープの反動をつけて……そしてリュウに向かっていくっ!」


バイソン「うるあああぁぁっ! バイソン式、アックスボンバーだっ!」ズガーンッ

リュウ「……ぐわあああぁぁっ!」バターンッ


実況「そして、リュウに繰り出したぁ! バイソン式アックスボンバー! これは、平たく言うと、リュウの顔面を殴っているだけですっ! 反則技ですっ!」

元「というか、よくよく考えたら……ケン君、ヤムチャ君、リュウ君……皆に反則をしているじゃん……?」

実況「バイソンの反則技のオンパレードっ! この辺りが元さんが試合前に言っていた『自分達のペースに持っていく戦い方』というものなんですかねぇ?」

元「まぁ、言ってたけどさぁ……? 実際見ると、気持ちのいいもんじゃないね、やっぱり……」


ブー、ブーブー

サガット「よ〜し、バイソン、よくやってくれたな……」

バイソン「ガハハ! 遅いぜ、サガットちゃん」


実況「確かに、気持ちのいいものではないっ! それは場内のこのブーイングが物語っている! そして、サガットもリングインして……今度は、シャドルーがリング上に集結、そしてケンとヤムチャは場外……と、先程とは真逆の形になってしまいました!」

元「ちょっと、マズいねぇ……リュウ君、ピンチだねぇ……」




863: 名無しさん 2015/02/28(土) 23:08:00 ID:DAOfXHnk

サガット「よ〜し、バイソン……では、合体技でも繰り出してやるか……?」

バイソン「おう、そうだな! サガット!」

ベガ「……いや、合体技はいい。どうせ、そいつはもう終わりだ」

サガット「いや、しかし、ベガ様……」

ベガ「バイソンのアックスボンバーを喰らったんだぞ……? もう、終わりだろう……それより、場外にいるケンとヤムチャに戻って来られる方が厄介だ……」

サガット「……確かに」

ベガ「そうだな、バイソンの方が、まだ元気かな……? だから、バイソンは場外にいる二人を止めておいてくれ……」

バイソン「……わかりました、了解です!」

ベガ「それで……サガットは、そこのリュウを引き起こせ……」

サガット「了解です! オラっ、リュウ、起きろっ……!」ググッ

リュウ「……ううっ」

ベガ「……そして、私は休憩だ」


実況「おっと、そしてベガはリング上に座り込んだまま、サガットとバイソンに何やら指示してます! サガットはリュウを引き起こし……そして、バイソンは場外へと向かったぁ!」

元「……バイソン君に、ケン君達を止めるよう、指示をしたかな? こりゃ、厄介だ」




864: 名無しさん 2015/02/28(土) 23:13:28 ID:DAOfXHnk

サガット「さぁ、ベガ様……リュウを起こしましたよ……ぶん投げましょうか……?」

ベガ「……い〜や、後ろから羽交い締めにしろ」

サガット「了解です……オラァ……!」ググッ

リュウ「……うっ!」

ベガ「決めるのは、勿論私だ……いい休憩も出来た……さぁ、そろそろ終わりにするか……」ムクッ


実況「さぁ、そしてサガットが後ろからリュウを羽交い締め! 身動きを封じます! そして、ここで座り込んでいたベガが、立ち上がったぁ!」

元「……あ〜、上手く体力回復されちゃったかもね?」


ベガ「おい、リュウ……随分と舐めた真似をしてくれたなぁ……? だが、これがシャドルーの力だ……」ググッ

リュウ「くっ、くそっ……卑怯な手ばかりを使って……何が、力だっ……!」

ベガ「なんとでも言え……楽して勝つに越した事はないだろう……? さぁ、終わりにしようか……リュウ……」スーッ


実況「さぁ、そしてベガはリュウの口元を掴み……挑発でもしているんでしょうかねぇ? おっと、そしてここで、リュウの目の前で、ゆっくりと首を掻っ切るポーズをしたぁ!」

元「……ベガ君も、決めにきたかな? でも、まだチャンスはあるよ?」




865: 名無しさん 2015/02/28(土) 23:17:13 ID:DAOfXHnk

ベガ「ハーッハッハっ! これで終わりだっ……! リュウっ!」ダダッ

リュウ「くそっ……来る……」

サガット「大人しくしておきな……! お前は逃がさんよ……!」


実況「さぁ、そしてベガがロープへと走ったぁ! 狙いはおそらく、サイコクラッシャーアタックっ!」


ベガ「ハーッハッハ! これで私達の勝ちだっ……!」

リュウ「くそっ……くそっ……!」


リュウー! ニゲロー!

実況「さぁ、ロープの反動をつけたベガが戻っていたっ! リュウに狙いを定めているっ! そして、くるかくるかくるかっ……!?」

元「……逃げて、サガット君への同士討ちをさせましょう!」


ベガ「死ねえええぇぇっ! サイコクラッシャーっ!」ゴオオオォォォッ

リュウ「……ぐわあああぁぁっ!」


実況「ダメだ、逃げられないっ! ベガのサイコクラッシャーアタックが、リュウに直撃だああぁぁっ!」

元「……あぁ、くそっ」




866: 名無しさん 2015/02/28(土) 23:22:13 ID:DAOfXHnk

リュウ「うっ……がっ……」バターンッ

ベガ「これで、二人目だっ! 今日一日で二人も仕留めたぞ! フハハハハハハ!」スーッ


実況「さぁ、そしてベガが満足気な表情をして、仕留めたと言わんばかりに素早く首を掻っ切ったぁ! これはこれは……マズい状況か……!?」

元「ケン君とヤムチャ君は……あぁ、くそっ……!」


バイソン「オラオラ、交互に踏みつけてやるっ! 死ねや、カス共!」ガスガス

ケン「……ぐっ!」

ヤムチャ「……うぐっ!」


実況「ケンとヤムチャは場外で、バイソンに捕まっているっ! これは助けに来れないっ!」


ベガ「さぁ、フォールだっ! これで……シャドルーの勝利だ! カウントを取れっ!」

ダン「……よし。わかったよ」


実況「そして、ベガがフォールに入ったぁ! 今、レフェリーがカウントを取ります!」




867: 名無しさん 2015/02/28(土) 23:25:51 ID:DAOfXHnk

ダン「ワンっ……!」

リュウー! ガンバレー!

ダン「ツーっ……!」

リュウー! マケルナー!

ダン「……スリ」

リュウ「……うおおおぉぉっ!」グイッ

ダン「おっと、カウントはツーだ! カウントツー! まだ、終わっちゃいねぇぞ!?」


実況「ここで、リュウが意地を見せたぁ! 根性、気力、精神力っ! 己の全ての力を振り絞り、返したぁ!」

元「よ〜しっ! いいですよ!」

実況「カウントは2.9っ! 2.99でございますっ! この試合、まだまだ終わってはいませんっ!」


ワー! ワーワー!

サガット「なんだと……? 返しただと……!?」

リュウ「くっ、ううっ……空手軍団は……負けねぇっ……!」




868: 名無しさん 2015/02/28(土) 23:30:34 ID:DAOfXHnk

ベガ「……おい、レフェリーよ」

ダン「カウントはツーだ! まだ、終わってねぇぞ!」

ベガ「……ふざけるな。お前のカウントが悪い」ググッ

ダン「うおっと、何すんだよ……胸ぐら掴むんじゃねぇ!」


実況「おっと、ここでベガがレフェリーに何やら文句を言っております。カウントが遅かったとでも言ってるんでしょうかねぇ? あ〜っと、胸ぐらを掴んだ! これはいけません!」

元「カウントは、普通だったよ」


ベガ「私のサイコクラッシャーを喰らったんだぞ!? 見てみろ、コイツはもうピクリとも動いてないではないか!? 私の勝ちは一目瞭然ではないか!」

ダン「だから、最後の力を振り絞って返したんだろ……えぇ、そうじゃねぇのかよ!? とりあえず、この手ぇ離しやがれ、ボケっ……!」

ベガ「レフェリーがその口のきき方は何だ!? お前は中立の立場じゃないのか? それとも、何か……? お前は空手軍団に依怙贔屓でもしてるのか!?」

ダン「中立の立場で……ちゃんとレフェリングしてるよ! だから、とりあえず、落ち着けこの野郎っ……! 手ぇ、離せって……」

ベガ「……この野郎? ほ〜ら、やっぱり空手軍団に依怙贔屓しているんではないか? お前には空手軍団にも、そういう口のきき方をするのか、あぁ?」




869: 名無しさん 2015/02/28(土) 23:36:46 ID:DAOfXHnk

ザワ……ザワ……

実況「おっとおっと、ベガはかなりヒートアップしているようです! こういったベガは少々、珍しくですね、元さん?」

元「……珍しいね。だから、結構ベガ君も追い詰められて、焦ってるって事なのかな?」


ダン「おめぇらが、好き勝手やるから、俺だってこういう口のきき方になるんだっ! 俺も人間だから、好き嫌いぐらいはあるんだよ、ボケっ!」

ベガ「ほら出た、本音が出た。それは、我々シャドルーの事が嫌いで……空手軍団に依怙贔屓してるという事ではないか……今のカウントだって、遅かったよな? そうだろ?」

ダン「……だから、何でそうなるんだよ、お前はバカか!」

ベガ「そもそも、今日のお前の不手際は、これで二度目だぞ……? 一度、サガットがヤムチャをフォールして、我々の勝利の場面があった……しかし、お前が寝ていたせいで、決着はつかなかった……」

ダン「……俺を突き飛ばしたのは、誰だ? その、おバカな脳ミソでよく考えてみろボケ!」

ベガ「そして、今回はカウントが遅かった……二度も続く偶然に、その口のきき方……これは、もう完全に偶然ではない……お前は空手軍団に、肩入れをしている……」

ダン「俺は、レフェリングに誇りを持ってやってるんだ……それにケチつけるってのか? へ〜、言ってくれるなぁ、ベガ……反則負けにしてやってもいいんだぞ……? 侮辱行為って理由にゃ、充分だ……」

ベガ「出たよ出たよ。反則負け……こういう時だけ、レフェリーの権限を使うってのか……もう、いいよ……」




870: 名無しさん 2015/02/28(土) 23:40:12 ID:DAOfXHnk

ベガ「や〜めだ、やめ……こんな試合では、もう勝てん……おしまいだ……」

ダン「……おっ、やっと手を離しやがったか。何だ、コイツは」


実況「おっと、ここでベガはレフェリーの胸倉から手を離し……やってられないよ、なんて感じで両腕を広げます!」


ベガ「……サガット、帰るぞ。バイソンも呼んで来い」

サガット「……えっ!?」

ベガ「空手軍団の刺客の者が、こんな所に紛れておったのだ……これじゃあ、勝つ事は出来ん……もう、おしまいだ……」

サガット「いや、ベガ様……決着はまだ、ついてないではありませんか!?」

ベガ「……だから、コイツが空手軍団の刺客なら、我々に勝機はないと言ってるだろう? ホラ、バイソンを引き連れて来い。帰るぞ」クルッ

サガット「いやっ……待って下さいよ、ベガ様っ……!」


ザワ……ザワ……

実況「おっと、ここでベガはダウンしている、リュウにクルっと、背を向け……えっ、コレ元さん……? ベガは帰ろうとしているんですかねぇ……?」

元「え〜っと……そうなのかな……?」

実況「これは、試合放棄という事でよろしいのでしょうか……? あ〜、しかし、サガットは今、必死にベガを引き止めようとしていますっ!」




871: 名無しさん 2015/02/28(土) 23:43:36 ID:DAOfXHnk

サガット「ベガ様落ち着いて下さいっ……! このままでは、試合放棄になってしまいます……」

ベガ「……私は冷静だ。どうせ勝てない試合なんだから、引き返すのは当然だろう?」

バイソン「お、おいおい……こりゃ、どうなってるんだよ、サガット……?」

サガット「バイソン……とにかく、ベガ様をコーナーに戻らせろ! このままでは、試合放棄で負けになってしまうっ……!」

バイソン「ちょっと、待てよ……俺達の圧勝じゃねぇか!? 何でそうなるんだよ、おいっ!」

ベガ「……レフェリーが空手軍団の刺客だったのだ。完全に油断した。私達の圧勝だったのに、勿体無い」

サガット「そうです、我々の圧勝です、後は3カウントを取るだけです……だから、ベガ様……ここは、落ち着きましょう……一度コーナーに戻りましょう……」

ベガ「その3カウントが取れんと言ってるのだ……わからん奴だなぁ……」

サガット「じゃあ、こうしましょう……! バイソンにTKOを狙ってもらいましょう……それなら、我々の勝ちではないですか……よし、バイソン……お前、行け!」

バイソン「……えっ、俺? それで、TKO狙うの?」




872: 名無しさん 2015/02/28(土) 23:50:01 ID:DAOfXHnk

実況「お〜っと、何とかシャドルーはベガを自軍コーナーまで連れていき……まぁ、試合放棄からは、逃れる事が出来ましたかね……?」

元「……うん、そうだね」

実況「あっ、そしてここでベガはバイソンにタッチ! 交代です、ベガは引き下がります!」

元「まぁねぇ……あんな、ベガ君に続けてもらうのも……とういうか、本人は続ける気なかったみたいだしねぇ……」


バイソン「と、とにかく……行ってくるぜ……!」

ベガ「……レフェリーは空手軍団の刺客だぞ? どうせ勝てんよ」

サガット「いやいや、ベガ様大丈夫です……! バイソンには、TKOがあります! TKOがっ!」


実況「あ〜、そしてバイソンも多少、戸惑ってるんですかねぇ……? そして、コーナーにいるベガはもう、目に見えてわかるような、ふて腐れた態度! これまた、いつ帰るのかわからないと、こちらも心配になってきます!」

元「う〜ん……まぁ、サガット君も、頑張って宥めているねぇ……」

実況「少々、場内が騒めいておりますが……まぁ、試合権利はバイソンに移り……リュウ対バイソンの対決となりました!」


ザワ……ザワ……

リュウ(くそっ、完全に勝ち逃げじゃねぇか、ベガ……ここでバイソンに勝っても……何の価値もねぇよ……!)




885: 名無しさん 2015/03/01(日) 21:59:41 ID:qFBpeaiU

リュウ(ちくしょう……なんとかベガをまた引きずり出さねぇと、喰われたままだ……だが、試合はもう終わりに向かっている……あの野郎は、もう出て来ねぇだろ……)ムクッ


実況「さぁ、ここでリュウが立ち上がるが……やはり、もう限界寸前なのか……!? 足に力が入っていませんっ!」

元「まぁ、ベガ君がレフェリーと揉めてたから、ちょっと休めたけど……その前に、大技バンバンと喰らってるからね……サイコクラッシャーに、バイソン式アックスボンバー……」


リュウ(ベガだ……一撃でいいっ……! 格上のベガに大技仕掛ける事が出来たら、俺が持っていけるっ……! その状況を、今から作り出さねぇと……!)

バイソン「え〜っと……TKO狙いだったな……よしっ、いくぜっ!」

リュウ(さぁ、どうする……時間はもう少ないぞ……何かないか考えろっ……!)

バイソン「バイソン、いっきまぁ〜す!」


実況「さぁ、そしてバイソンが仕掛けるっ! ベガは引き下がったが……まだまだ、リュウのピンチは続いているっ!」




886: 名無しさん 2015/03/01(日) 22:07:03 ID:qFBpeaiU

バイソン「オラッ、バイソンパーンチっ!」ガスッ

リュウ「……うぐっ!」


実況「そしてバイソンはリュウにフックっ! これは、反則だぁ! リュウの頭部がグラつくっ!」


バイソン「もう一丁っ! バイソンパーンチっ!」ガスッ

リュウ「……ガッ!」ヨロッ


実況「そして、二発目ぇっ! これを喰らい、リュウはフラつき、前のめりの体勢に! バイソンがラフ殺法で攻めていくっ!」


バイソン(反撃のチャンスも作ってやらねぇとな……相手は格上のリュウだし、試合も終盤だ……暫く寝てて、回復もしてるだろうし、早め早めにいくか……)ググッ

リュウ「……ううっ」


リュウー! ガンバレー!

実況「さぁ、そして……今度はバイソンが、少々大振り気味に構えたぁっ!」




888: 名無しさん 2015/03/01(日) 22:11:36 ID:qFBpeaiU

バイソン「その後頭部にいくぜっ! 覚悟はいいな、リュウっ!」

リュウ「うっ、ううっ……」

バイソン「うおおおぉぉっ! いっくぜぇ、バイソンパーンチっ!」ゴスッ

リュウ「……うぐっ! う、ううっ」ガクッ


実況「そして、リュウの後頭部に拳を振り下ろしたぁ! これを喰らい、リュウは片膝をついてしまいますっ!」


バイソン(おいおい、避けねぇのかよ、リュウ……わざわざ大振りにしてやったってのに、片膝までついちまったよ……どうすっかねぇ……)

リュウ(どうせ、バイソンには勝てるんだ……! 今、大切なのは、ベガを引き出す事だっ……!)

バイソン(……とりあえず、挑発でもしておくかねぇ? ほら、早く反撃しろよ。もう、試合終わっちまうぞ? それとも、丸め込みか何かで終わらせるのか? 相手は俺だってのに)

リュウ(……何をやってる、バイソンっ! 時間が残ってねぇんだ! もっと仕掛けて来いっ!)




889: 名無しさん 2015/03/01(日) 22:18:02 ID:qFBpeaiU

バイソン「どうだ、見たかっ! この俺がリュウを押してるぞ! これ、凄ぇんじゃねぇかぁ、オイっ!」


ブー、ブーブー

実況「さぁ、バイソンは得意げな表情をして、両手広げてアピールだ! 何を自慢気に! 反則王が何を言うか!」

元「……ねっ?」

実況「リュウ、頑張れっ! そこにいる、反則王をぶちのめしてくれっ! おぉ〜っと、私の願いが通じたのか!? リュウが、立ち上がったぞ! そして、バイソンに仕掛けるっ!」


リュウ「うおおっ……!」ヨローッ

バイソン(何だよ、その遅ぇパンチはよぉ……! いくら何でも、ソレ喰らう訳にはいかんだろ……!?)


実況「……あぁ! だが、これは見るからに力がないパンチ! もしくはエルボーバットか!? やはり、リュウにはもう体力は残ってないのか!?」

元「……今日のリュウ君、追い詰められてるねぇ」




890: 名無しさん 2015/03/01(日) 22:26:07 ID:qFBpeaiU

バイソン「そりゃ、喰らう訳にはいかんだろ……よっと……」バシッ

リュウ「……うあっ」

バイソン「……ほぉ〜れ、よっと」ガスッ

リュウ「……うぐっ」


実況「力のない、リュウのパンチをバイソンは軽くブロックっ! そして、再びフックを仕掛けますっ!」


リュウー! ガンバレー!

バイソン(ほら、また大振りでいってやるから……今度はちゃんと避けろよ……! よっと……!)ブンッ

リュウ「……うぐっ!」

バイソン(だから、何で喰らうんだよっ……! 本当に丸め込みで、試合終わらせるつもりなのかよっ……!)


実況「そして、再び大振りのパーンチっ! リュウの頭部が激しく激しくグラつきます!」

元「ちょっと、リュウ君危ないねぇ……ケン君と、ヤムチャ君になんとかしてもらいたいけど……まだ、場外だね……」




891: 名無しさん 2015/03/01(日) 22:29:19 ID:qFBpeaiU

ヤムチャ「ここから、リュウさんが反撃っすね……そろそろ、俺達も、コーナーに戻ります……?」ボソッ

ケン「……いや、まだ寝ておけ」ボソッ

ヤムチャ「えっ、でもリュウさんがフォールにいったら、俺達止めに行かなきゃいけませんよね……?」

ケン「それしてぇなら、もうとっくに反撃しててもいいよ……リュウがバイソンの攻撃を黙ってあれだけ、喰らっているんだ……何か、企んでんな……」

ヤムチャ「……もう、試合は終盤っすよ?」

ケン「リュウと一番付き合いが長い俺が言ってんだ……間違いねぇよ……とにかく、まだ寝てろ……先輩の言う事は聞いておけ……」

ヤムチャ「……うっす」

ケン「……そもそも、こんな場外でお喋りしてんじゃねぇよ。客席に聞こえちまうぞ? まぁ、今は声援が結構起きてるから、大丈夫だとは思うけどよぉ?」




892: 名無しさん 2015/03/01(日) 22:35:28 ID:qFBpeaiU

リュウー! マケルナー!

リュウ「くそっ、バイソン……もっとだ、もっと来いっ……!」

バイソン(……誘ってる? 何か考えがあるのか?)

リュウ「……俺は負けないっ! もっとだ、もっと来いっ!」

バイソン(場外にいる、ケンとヤムチャ君を、何とか呼び寄せたいのか……? リュウらしくねぇな……まぁ、従っておこうか……リュウだってキャリアは長ぇんだ、そんなに無茶はしないだろ……)


実況「さぁ、ここで、自分を奮い立たせるように、叫んだぁ!」


バイソン「だったら、お望み通り、もっといってやるよっ……! オラァっ!」ガスッ

リュウ「ぐあぁっ……そんな、攻撃なんて効かねぇぞ……! もっとだ、もっと来いっ……!」

バイソン「この野郎っ……! 舐めやがって、うおおおぉぉっ!」ガスッ

リュウ「……うぐっ!」


サガット「……今日のリュウ少し、らしくありませんね」

ベガ「経験上、リュウの手の内は読める……だが、もう手遅れだ……少し、意地悪をしてやるとするか……」




893: 名無しさん 2015/03/01(日) 22:40:28 ID:qFBpeaiU

実況「さぁさぁ、リュウがバイソンに滅多打ちだぁ! これはこれは……空手軍団のピンチかぁ!?」

元「リュウ君の目は、まだ死んでいませんっ!」


リュウー! マケルナー!

リュウ「そんな、ヘボパンチじゃ、俺は倒せねぇぞ、バイソンっ……!」

バイソン「この糞がっ……! 口ばかりは、達者な野郎だなっ……!」

リュウ「本気で俺を倒したいなら……もっと、見せてみろ、バイソンっ……!」

バイソン「だったら、お望み通り、やってやるよっ……! こっちはTKO狙いなんだ……! 一生物のTKOにしてやるっ!」

リュウ「……来いっ!」

バイソン「ぶっ壊してやるぜぇっ!」




894: 名無しさん 2015/03/01(日) 22:49:44 ID:qFBpeaiU

バイソン「うおおおぉぉっ!」ガシッ

リュウ「……ぐっ!」


実況「おっと、ここでバイソンがリュウの頭をガシッと掴んだぁ!」


バイソン「……オラアアァァっ!」ズガァーッ

リュウ「……うぐううぅぅっ!」ヨロッ


実況「そのまま、強烈なヘッドバッドをリュウにお見舞いだぁ! 強烈なヘッドバッドっ! これにはリュウもフラついて、ダーウンっ!」

元「……いやっ、違うっ!」


バイソン「……逃がさねぇぜ?」ドスッ

リュウ「……うおっ」


実況「おぉ〜っと! バイソンはフラついた足を踏んづけて……強引にその動きを止めたぁ!」

元「バイソン君、勝負かけてきましたね! ダーティブルーですっ!」


バイソン「とどめだリュウっ! 死ねえええぇぇぇっ!」ズドーンッ

リュウ「……うおおおぉぉっ!」バターンッ


実況「そして、無防備な体勢になったリュウの顔面に振り抜きのストレートっ! これはバイソンのダーティブルーだっ! ダーティブルーっ!」

元「……くそっ」

実況「これには、リュウも大きくダーウンっ! これは、決まってしまったか!?」




896: 名無しさん 2015/03/01(日) 22:56:46 ID:qFBpeaiU

バイソン「よし、レフェリーっ! フォールだっ! カウントしろっ!」

ダン「仕事はしてやる……だが、ケチつけんじゃねぇぞ……!」


実況「さぁ、そして今、レフェリーがカウントを数えますっ! リュウ、再び粘りを見せる事が出来るかっ!?」


ケン「ヤムチャ、リュウがピンチだ! もたもたしてんじゃねぇっ!」

ヤムチャ「……はいっ! 行きましょうっ!」


実況「おっと、だが場外でケンとヤムチャが、立ち上がったっ! リュウのピンチに駆けつける事が出来るかっ!」

元「早く、早く……! 急げ、急げ……!」

実況「さぁ、そして今レフェリーがカウントに入ったぁ! ケンとヤムチャ! カットは間に合うか!?」


ケン「……うおおおぉぉっ! 行くぜっ!」

ヤムチャ「はいっ……! 行きましょう!」




897: 名無しさん 2015/03/01(日) 23:08:20 ID:qFBpeaiU

ダン「ワンっ……!」

リュウー! マケルナー!

ダン「ツーっ……!」

ケーン! ヤムチャー! イケー!

ダン「……スリ」

ケン「……うおおおぉぉっ!」ドスッ

ヤムチャ「……うるああぁぁっ!」ドスッ

バイソン「……ぐっ、くそっ!」

ダン「カット成立っ! カウントはツーだっ! まだ、終わっちゃいねぇぞぉ!」


イイゾー! ケーン! ヤムチャー!

実況「ギリギリ、ケンとヤムチャのカットが間に合ったぁ! バイソンの背中にスレッジハンマーを繰り出し……ピンチのリュウを救いますっ!」

元「よ〜し、いい動きしてましたしたよ!」


リュウ(よ〜し、いいぞ……ケン、ヤムチャ……ナイスタイミングで入ってきてくれた……!)




899: 名無しさん 2015/03/01(日) 23:11:48 ID:qFBpeaiU

サガット「チィ、惜しい所で……ベガ様、とにかくケンとヤムチャを止めましょう……」

ベガ「……ほら、見てみろ? 今のカウントも遅かったではないか。アイツは、絶対に空手軍団の刺客だ」


実況「さぁ、ケンとヤムチャの力によって、何とかピンチの間逃れたリュウですが……ここでシャドルーの二人が、リングになだれ込んできますっ!」

元「……ここ止めれるかが、勝負の分かれ目ですよね」


リュウ(そうだ……こういう状況になれば……お前も来るしかないよなぁ、ベガっ……!)

ベガ(……フン、望み通り来てやったぞ、リュウ)


ケン「チィ……ベガとサガットが来やがったか……」

ヤムチャ「くそっ……さっき、俺はベガにズタボロでしたからね……何とかサガットを止めてみます……ケンさんは、ベガを……!」

ケン「三番弟子の癖に、無茶言ってくれるねぇ……まぁ、それが妥当な選択でしょ……」


リュウ「無理するな、二人共! 自分に見合った相手とやれ! ヤムチャはバイソンを……ケンはサガットだ……! そして、ベガの相手は、俺だっ!」

ベガ(バイソンに負けてまで、私とやり合う事を望んだか……まぁ、そうだろうな……エースが、こんな全盛期を過ぎた相手に負けたままでは……終われないよなぁ、リュウよ……?)ニヤニヤ




900: 名無しさん 2015/03/01(日) 23:18:33 ID:qFBpeaiU

リュウ「ヤムチャっ! お前が先陣を切れっ! バイソンに狼牙風風拳を仕掛けろっ!」

ヤムチャ(えっ……? 狼牙風風拳していいの……?)

リュウ「……何をやってるっ! 早くしないと、バイソンが体勢を立て直すっ! 早く仕掛けろっ!」

ベガ「……サガット、二人掛かりでケンを倒そう。死にかけのリュウと、雑魚のヤムチャはバイソンに任せればいい」

サガット「あっ、はい……わかりました……」

バイソン「チィっ……! 惜しい所でカットされちまったが……ここで全員仕留めりゃ、俺達の勝ちだっ!」ムクッ


実況「おっと、ここでバイソンも起き上がるっ! 乱戦にバイソンも加わってしまうのか!?」

元「リュウ君は、まだダウンしてるし……ちょっと、厳しいねぇ……ケン君と、ヤムチャ君の二人で、あの三人は……」


ヤムチャ(なんだか、よくわからねぇけど……わからねぇけど……)

リュウ「ヤムチャ、行けっ……! お前の力を、見せてやれっ……!」

ヤムチャ(俺の兄弟子が、指示してるんだ……だったら、弟弟子の俺は従うべきだろっ……!)ググッ


実況「さぁ、リングの上がゴチャゴチャと乱戦気味になってきましたが……おっとっ! ここで大きな動きを真っ先に見せたのは、何とヤムチャっ! そして、あの構えは!?」

元「狼牙風風拳ですね!」




903: 名無しさん 2015/03/01(日) 23:24:44 ID:qFBpeaiU

ヤムチャ「いくぜ、バイソンっ……! うおおおぉぉっ!」

バイソン「しまったっ……! あの構えはっ……!?」


イケー! ヤムチャー! ロウガフウフウケンダー!

実況「ヤムチャがいったぁ! バイソンにいったぁ! 狼牙風風拳だぁ!」

元「そうですね。ここがベガ君やサガット君相手より、バイソン君に仕掛けて……先ずは頭数を減らしましょう!」


ヤムチャ「ハイッ!」

バイソン「……ぐっ!」

ヤムチャ「ハイッ!」

バイソン「……ガッ!」

ヤムチャ「ハイッ! ハイッ! ハイッ!」

バイソン「あっ……がっ……ぐっ……うおおぉ……」


ヤ・ム・チャ! ヤ・ム・チャ!

実況「ヤムチャの狼牙風風拳っ! 得意の打撃の連続攻撃、雨嵐っ! バイソンは、完全に生きるサンドバッグと化してしていますっ!」

元「よ〜し! いけ〜!」


ヤムチャ「……これで、フィニッシュっ!」

バイソン「……ぐわあああぁぁっ!」バターンッ


実況「さぁ、そして両手で最後の一撃を叩き込むっ! これでフィニッシュだっ! ヤムチャがバイソンを狼牙風風拳で仕留めたぁ!」




905: 名無しさん 2015/03/01(日) 23:34:48 ID:qFBpeaiU

イイゾー! ヤムチャー!

ヤムチャ「よ、よし……やったぞ……!」

サガット「……バイソンをやったぐらいで調子に乗るなよ! 格の違いを見せてやるっ!」ダダッ


実況「おぉ〜っと、だがしかし……バイソンを仕留めたヤムチャの元に、サガットが突っ込んできているぞ!?」

元「あら、正面からだけど……これ、今体勢崩れてるから、マズくないかい……?」


サガット「死ねえええぇぇっ! ヤムチャっ! うおおおぉぉっ!」ドスッ

ヤムチャ「……うぐっ!」


実況「サガットは、ヤムチャの正面からタイガーニーっ! ヤムチャの身体か『く』の字に折れ曲がるっ!」


サガット「次は顎だ……うおおおぉぉっ……!」ズガッ

ヤムチャ「……うあぁ」


実況「そして、顎を捉えるショートレンジのタイガーアッパーカットっ! ヤムチャの身体がクルリと一回転したぁ! そして、サガットは体勢を低くして……」


サガット「……死ねええええぇぇっ!」ズガーッ

ヤムチャ「……ぐわあああぁぁっ!」バターンッ


実況「タイガーアッパーカットで、その顎を振り抜くっ! タイガージェノサイドだっ! サガットのタイガージェノサイドが、ヤムチャに炸裂だぁ! ヤムチャは大きくダーウンっ!」

元「……あぁ、これはもう、ヤムチャ君立てないね。でも、まぁバイソン君倒したからよし!」




906: 名無しさん 2015/03/01(日) 23:46:05 ID:qFBpeaiU

サガット「雑魚がっ……! そのまま、場外で寝てろ……一生なっ!」

ケン「ヤムチャ、安心しろ! お前の仇は俺がとってやる……! サガットお前も場外で寝てなっ……!」

サガット「……ケンっ!?」クルッ

ケン「喰らえっ!」ガスッ

サガット「……うおっ」


実況「おぉ〜っと、今度はケンが仕掛けたぁ! 振り向き様のサガットの顎に、ショートレンジの昇龍拳を打ち込むっ! サガットの身体がクルリと一回転したぁ!」

元「……おっ、ひょっとするとこれは」


ケン「オラオラオラオラっ!」

サガット「ガッ……ぐっ……うがっ……うおおっ……」フラフラ


ケ・ン! ケ・ン!

実況「さぁ、得意の蹴りのラッシュだぁ! 右足一本でサガットに打ち込む打ち込む打ち込むっ! ダウンすら、させてもらえない蹴りの嵐、嵐、嵐ィ! サガットはもう、フラフラだぁ!」


ケン「とどめだっ! 神龍拳っ……!」ズガアアァァッ

サガット「……ぐわあああぁぁっ!」バターンッ


実況「そして、フィニッシュっ! 顎元に打ち込む昇龍拳でサガットを仕留めたぁ! ケンの神龍拳っ! ケンの神龍拳がサガットにクリーンヒットォ!」




907: 名無しさん 2015/03/01(日) 23:57:12 ID:qFBpeaiU

イイゾー! ケーン!

ケン「へっ、やったぜっ……!」

ベガ「なかなか、いい技だな……しかし、青臭い……」

ケン「……ベガっ!」クルッ


実況「さぁ、ヤムチャとサガットが、順々に場外に落ちていって、リングに上が見やすくなってきたが……おっと! ここで、ベガがケンの背後から、そっと忍びよっていたぁ!」


ベガ「ハーッハッハッハ! いくぞ、ニープレスナイトメェアッ!」ガスッ

ケン「……うぐっ!」


実況「そして、振り向き様のケンに仕掛けるダブルニープレスっ! クルリと不思議な動きで一回転して、ケンに膝を浴びせていくっ!」


ベガ「ハーッハッハッハ! まだ、終わらんぞっ!」ガスッ

ケン「うぐっ、ぐっ……!」


実況「おぉ〜っと、ベガはその勢いのまま、もう一回転っ! 連続でのダブルニープレスだぁっ! ベガの身体が摩訶不思議な動きっ! クルリクルリと、回転しながら、どんどん勢いをつけて、ケンに膝を浴びせていくっ!」


ベガ「これで、とどめだっ……! ハーッハッハッハ!」ズザーッ

ケン「……ぐわあああぁぁっ!」


実況「そして、その勢いのまま、ダウンしたケンにスタンディングのスライディングを当てて、場外へと押し出していくっ! これはベガのニープレスナイトメアっ! ニープレスナイトメアだぁ!」




910: 名無しさん 2015/03/02(月) 00:05:04 ID:Ve6K/iVk

実況「最後にリングに残ったのは、ベガっ! やはり、ベガだったか!」

元「……いやっ!」


リュウー! イケー!

ベガ(……さて、これで)

リュウ「ケンとヤムチャが、頑張ってくれたんだ……俺だって、頑張らないといけない……」

ベガ(いいタイミングで起きがったなぁ……リュウよ……)


実況「リュウが立ち上がっていたっ! ここでリュウも、根性を見せたぁ! その視線の先にベガだっ! ベガを捉えている!」


リュウ(……次は、お前の番だぞ、ベガ? まさか、逃げるなんてみっともない真似はしないだろうな?)

ベガ(借りを返しに来たか……うむ、そうでなくちゃね……リュウの意気込み、正面から受け止めてやろうではないか……)

リュウ「さぁ、いくぞベガっ……! うおおおぉぉっ!」


実況「さぁ、そしてリュウが仕掛けたああぁっ!」

元「いきましょう! ここさえ、倒せば勝利はもう、目前ですっ!」




929: 名無しさん 2015/03/02(月) 21:58:52 ID:Ve6K/iVk

リュウー! イケー!

リュウ「……はあああぁぁぁっ!」ドスッ

ベガ「……うぐっ!」


実況「リュウの強烈なボディがベガに炸裂っ! 土手っ腹に正拳突きを打ち込み、ベガの動きを止めたぁ!」

元「さぁ、いきましょうっ!」


リュウ(……借りは、返すぞっ! ベガっ……!)

ベガ「ううっ……ああっ……」

リュウ「うおおおぉぉっ……! 真・昇龍拳っ……!」ズガアアァァッ

ベガ「……うぐああぁぁっ!」バターンッ


イイゾー! リュウー!

実況「そして、ベガの顎に打ち込んだぁ! 出たぞ出たぞ出たぞっ! 決まったぞ! 真・昇龍拳がベガに炸裂だぁ!」

元「よ〜しっ! リュウ君、頑張ったっ!」

実況「これを喰らい、ベガは大きく大きく大きくダーウンっ! そして場外へと転がり落ちたぁ!」




930: 名無しさん 2015/03/02(月) 22:04:55 ID:Ve6K/iVk

リ・ュ・ウ ! リ・ュ・ウ !

実況「最後にリングに残ったのは、リュウだっ! 勝ち残ったのはリュウだぁ!」

元「さぁ、後は決めるだけですっ!」


リュウ「よ〜しっ! これでフィニッシュだっ!」


イケー! リュウー! キメロー!

実況「リュウが叫んだっ! 吠えたっ! 声高々にフィニッシュ宣言っ! フィニッシュ宣言でございますっ!」


リュウ「これで、終わりだっ……! バイソン、起きろっ……! うおおっ!」ググッ

バイソン「あぁ……ううっ……」

リュウ「……行くぞっ!」ガシッ


実況「さぁ、そしてリュウがバイソンを引き起こし、前のめりの体勢にして、バイソンの頭を股下へと持っていったぁ!」

元「よ〜し、パワーボムだっ!」

実況「さぁさぁ、後は持ち上げて、その身体を叩きつけるだけだぁ! 空手軍団の勝利は、もう目の前だぁ!」




931: 名無しさん 2015/03/02(月) 22:07:55 ID:Ve6K/iVk

リュウ「……うおおおぉぉっ!」ググッ

バイソン「……ぐおぉっ!」


キメロー! リュウー!

実況「そして、リュウがバイソンの身体を頭上まで持ち上げたぁ! おぉ〜っと、高い高いっ! これは高角度のパワーボムかっ!?」

元「滞空時間も長いですよ! いいですよ!」


リュウ「終わりだ、バイソンっ……! うおおおぉぉっ……!」ズドーンッ

バイソン「……く、くそおおおぉぉっ!」


ワー! ワーワー!

実況「さぁ、そしてバイソンの身体をマットに戦きつけたぁ! 滞空時間の長い高角度のパワーボムっ!」

元「……よ〜しっ!」

実況「リュウはそのまま、上からバイソンを押さえ込んでフォール体勢っ! そして、レフェリーがやってきたぁ! 後は3カウントを聞くだけだぁ!」


ダン「よ〜しっ……! カウントだな、任せておけっ!」




932: 名無しさん 2015/03/02(月) 22:12:43 ID:Ve6K/iVk

ダン「ワンっ……!」

ワー! ワーワー!

ダン「ツーっ……!」

リ・ュ・ウ ! リ・ュ・ウ !

ダン「……スリーっ!」

リュウ「……よしっ!」


ワー!ワーワー!

実況「ここで決着ゥ! 3カウントだぁ! 試合を制したのは、リュウっ! リュウです! リュウの高角度パワーボムで試合は決着ですっ!」

元「いや〜、見応えあった試合だったね……」


リュウ(バイソンは、いつでも勝てるんだ……こいつに真・昇龍拳を決める事より……ベガに決める事の方が大事だっ……!)

ベガ(真・昇龍拳の後に、パワーボムで決着か……リュウ、メインディシュの後に、オードブルはいただけないなぁ……これじゃあ、終われん……まだ、終われんよ……)




934: 名無しさん 2015/03/02(月) 22:18:00 ID:Ve6K/iVk

ベガ「……バイソン、今助けてやるぞっ! うおおおぉぉっ!」ダダッ

リュウ(……ベガっ!?)

ベガ「……フンっ!」ガスッ

リュウ「……ぐっ!」


実況「さぁ、このタイミングでベガが素早くリングインして、リュウにカットを浴びせていきますが、時既に遅しっ! 3カウントで、レフェリーは止めましたが、恐らくもう、5カウント以上は経っているでしょう」

元「……だから、あの時ベガ君が下がったのは、間違いだったね。自業自得だよ」


ダン「おい、ベガ! もう試合は終わってんだから……余計な事を……」

ベガ「……黙れ、空手軍団の刺客の者がぁ! 貴様がまた、肩入れをしたのだろうっ!」ドスッ

ダン「……うおっ」ドテッ


実況「おっと、ベガは興奮しているんでしょうかねぇ!? レフェリーを突き飛ばしましたっ! これはいけませんっ!」


ベガ「これで、本来の正しい、試合形式へと戻ったという訳だ……空手軍団の刺客の者が消えさえすれば……我々、シャドルーが勝利するのは、当然の事だ! いくぞ、リュウっ……!」

リュウ「……べガっ! コイツ!」

ベガ「泣き叫べっ!」スーッ


実況「おっと、ベガがリュウを視線に捉えて、素早く首を掻っ切ったぞ!? ちょっと待てちょっと待て……試合はもう決着したんだぞ!? まだ、何かしでかそうというのか!?」




935: 名無しさん 2015/03/02(月) 22:23:09 ID:Ve6K/iVk

ベガ「……ハーッハッハッハっ!」ガスッ

リュウ「……うぐっ!」


実況「ベガがダブルニープレスを仕掛けたっ! 仕掛けたぞ!?」

元「……いやっ、違うっ! 勢いが止まってませんっ!」


ベガ「ハーッハッハッハっ! これが、本当の決着だっ! 死ねえええぇぇっ、リュウっ!」ガスッ

リュウ「……うぐっ!」


実況「お〜っと、その勢いのまま、もう一回転っ! これはニープレスナイトメアか!? もう、試合の決着はついたというのに、ベガがニープレスナイトメアをリュウに仕掛けたっ!」

元「回転した勢いのまま……スタンディングのスライディングディングには、いかずに……ベガ君の構え、見て下さいっ! これ、ニープレスナイトメアでもありませんっ!」


ベガ「ハーッハッハッハっ! ナイトメアブースターっ!」ゴオオォォッ

リュウ「くそっ……くそっ、ベガアアァァっ……!」バターンッ


実況「ダブルニープレスで回転して、自身に勢いをつけて……そのまま、リュウの目の前でググっと構えて、サイコクラッシャーアタックっ! ベガのナイトメアブースターだっ! ナイトメアブースターっ!」

元「痛いの喰らっちゃったけど……で、でもねぇ……!?」

実況「そうです! 試合はもう終わっています! 決着しているんですっ!」




936: 名無しさん 2015/03/02(月) 22:28:36 ID:Ve6K/iVk

リュウ「……この野郎」

ベガ「……これで、止めだっ! フンっ!ドスッ

リュウ「……ぐああぁぁぁっ!」


実況「ベガはサイコクラッシャーアタックでリュウをダウンさせると同時に、高く飛び上がり、腕を組んだままのフットスタンプっ! リュウを踏みつけ 、止めを刺します!」

元「いや、でも、バイソンが……もう、止めを刺されてるんでしょ……?」

実況「おぉ〜っと、そしてベガはリュウをフォールの大勢に入ります! 何度も繰り返すようですが……試合はもう、終わっています! リュウの3カウントで、試合は決着しました! 勝者は空手軍団です!」


ベガ「レフェリー、フォールに入っているぞ! さぁ、カウントを取れっ!」

ダン「何やってやがる、突き飛ばしやがって……試合は終わってんだよ……フォールなんかにゃ、いかねぇよ……」

ベガ「お前は、空手軍団の刺客だ……私は、お前になど話していない……さぁ、中立の立場であるレフェリーよ……カウントを取るのだ……」

サガット「……はっ、ベガ様、わかりましたっ!」


実況「おっと、ここでサガットがリングインして……リュウをフォールしている、ベガの隣に伏せます! おいおい、ちょっと待て……! 何をやっているんだ、サガットは!?」




937: 名無しさん 2015/03/02(月) 22:34:15 ID:Ve6K/iVk

サガット「ワンっ……!」

ザワ……ザワ……

サガット「ツーっ……!」

ザワ……ザワ……

サガット「……スリーっ!」

ベガ「ハーッハッハッハっ! 見たか、私達の圧勝だ! この試合、私達の勝ちだっ!」


実況「そして、サガットがカウントを取りますっ! 3カウント……決まってしまいましたが……いやいやいやっ……!」

元「もう、試合はリュウ君の勝ちで終わってます……ねぇ……?」


ベガ「さぁ、レフェリー、勝者を讃えるのだ……私の勝ち名乗りを挙げてくれ……」

ダン「……あのなぁ、ベガ? よく聞けよ?」

ベガ「……お前には、言っていない」

サガット「勝者は我らがベガ様だ! この勝負、シャドルーの圧勝だっ!」ググッ

ベガ「こっちのレフェリーはわかっているな……仕事が出来るタイプだ……」


実況「……あぁ〜っと、これは勝ち名乗りなんでしょうか? サガットがベガの腕をググッと挙げて、勝ち名乗りなんでしょうかねぇ? いやしかし、この試合の勝者は、間違いなくリュウ! 空手軍団であります!」




938: 名無しさん 2015/03/02(月) 22:42:23 ID:Ve6K/iVk

ブー、ブーブー!

ベガ(フッ、リュウよ……入団当初から、期待されて、ずっと恵まれた道を歩んできたお前が『負ける事』を覚えてくれて、私は嬉しいよ……)


ダン「てめぇら、勝手な事ばかりしてんじゃねぇぞっ!?」

サガット「お前が、空手軍団に肩入れしてるからだろが!? バイソンの時のカウントも早かったよなぁ、あぁっ!?」


ベガ(私は、お前程期待された存在ではなかった……ずっと、ザンギエフの影だった……負け続けのレスラー人生だ、ずっと泥水を啜ってきたよ……)


実況「さぁさぁ、レフェリーとサガットが激しく揉めていますねぇ……そりゃ、そうだ! 試合が終わったのに、これだけの騒動を起こしているのですから!」

元「……これもう、どっちが勝ったかわかんないよね〜」


ベガ(これが、負け犬……ジョバーのやり方だ……形式上の勝ちなんて、くれてやるさ……ハハハ、悔しいか……? 悔しいだろう……? 少しやりすぎたかもしれんなぁ……?)


リュウ「ベガっ……ふざけやがってっ……!」


ベガ(その悔しさをバネに……また、私に挑んでくれ……『負ける事』を覚えたお前だったら、必ず出来る……お前の言う通り、私の身体にはもう、ガタがきている……リターンマッチは、そうそう長くは待てんぞ……?)




939: 名無しさん 2015/03/02(月) 22:51:10 ID:exgXy3kU

ブー、ブーブー

ベガ「ハハハ! 空手軍団を潰されたのが、相当悔しかったようだなぁ!?」

サガット「……そのようですね。しかし、今日の試合の勝者は、間違いなく、我々シャドルーですっ!」

ベガ「そうだ、サガット……その通りだ……三回ぐらい決めたんじゃないかな……?」

サガット「そうですね。自分がヤムチャを一回……そして、ベガ様が、リュウを二回……ですね」

ベガ「それだけ決めれば、もう充分だろう……よ〜し、空手軍団はもう終わりだな! サガット、バイソンを起こせ……帰るぞ……」

サガット「そうですね……バイソン、起きろっ!」

バイソン「あぁっ……ううっ……ダメだ、サガット……動けねぇ、肩貸してくれ……」

サガット「……仕方ないな。よしっ、ほら、掴まれ」ググッ

バイソン「あぁっ……ううっ……サンキュ……」

ベガ「ハーッハッハッハっ! 我々、シャドルーの勝ちだっ! 圧勝だっ! これが、シャドルーのやり方だっ!」


ブー、ブーブー

実況「さぁ、ベガは満足気な表情で、そしてサガットはフラフラのバイソンに肩を貸してやりながら、今退場しますっ! 繰り返し、申し上げておきますが、今日の試合の勝者は空手軍団っ! 空手軍団でありますっ!」

元「う〜ん……ちょっと、嫌〜な、結果になっちゃったね……」




940: 名無しさん 2015/03/02(月) 22:58:15 ID:Ve6K/iVk

ケン「……おいおい、ベガの野郎、やり過ぎじゃねぇのか?」

ヤムチャ「……ケンさん、俺達はどうします?」

ケン「……とりあえず、リュウの所行こう! リングに上がろう!」

ヤムチャ「……うっす」


実況「さぁ、ここでケンとヤムチャが、リングに駆け上がり、リュウの元へとやってきました!」


ケン「おい、リュウ……しっかりしろ!」

ヤムチャ「……大丈夫っすか?」

リュウ「う、ううっ……」ムクッ


実況「さぁ、ここでリュウが上体を起こした! どうやら、無事だったようです! ケンとヤムチャから、安堵の表情が伺えるような気がします!」




941: 名無しさん 2015/03/02(月) 23:08:36 ID:Ve6K/iVk

リュウ「……くそっ、ベガっ!」ドンッ

ケン「……おいおい」


実況「お〜っと、ここでリュウが、悔しそうに拳を叩きつけた!」

元「まぁ、気持ちはわかるよ……勝ってた試合なのに、最後に変な事、されちゃったからねぇ……」


リュウ「……ベガの野郎、やりたい放題だ」

ケン「まぁ、だから最後にさ……お前に喰われて……アイツも、悔しかったんだろ……」

リュウ「てめぇの格、守る為ってか……くそっ、ふざけんじゃねぇっ……!」ドンッ


実況「あ〜、リュウはかなり悔しがっていますっ! まぁ、そうでしょう! そうは、なりますでしょう!」

元「まぁ、こりゃ、次に……ちゃんとした形で決着つけるしかないね……今度は完膚なきまでに、叩きのめしてやりましょう」

実況「そうです! 本日の試合は空手軍団の勝利だったのですっ! ベガがした行為は無意味な不意打ち、悪足掻きィ! だったら、その行為すら起こせないように、叩きのめしてやればいいだけの話だぁ!」




942: 名無しさん 2015/03/02(月) 23:21:02 ID:Ve6K/iVk

ダン「気分じゃねぇかも、しれねぇが……一応、聞くよ……勝ち名乗りはすんのか……?」

リュウ「一応、してもらおうかな……? それと、レフェリー……マイクを貸してくれ……」

ダン「……オーケー、マイクだな。ホレ」


実況「さぁ、ここでマイクを握ったぁ! さぁ、何を言うのか……場内が、静まり帰ります!」


リュウ「……皆に、聞くよ」


ザワ……ザワ……

実況「おっと、リュウは意外と落ち着いていたか!? 静かなトーンで切り出します!」

元「……あんたが、うるさきゃ、意味ないよ」


リュウ「今日の試合……勝ったのは誰だ……? どっちが、強い……? 皆は、もうわかってるよな……?」


リュウダー! カラテグンダンダー!

実況「さぁ、リュウは改めて、本日の試合の勝者は誰かを問いただしますっ! そして、場内からはその答えが返ってくるっ! そうだ、今日の勝者は空手軍団だ! リュウだっ!」




943: 名無しさん 2015/03/02(月) 23:27:25 ID:Ve6K/iVk

リュウ「そうだ、勝ったのは俺達だっ! 最後に、わけのわからない、騒動があったが、勝ったのは俺達だっ!」

ソウダソウダー!

リュウ「ヤムチャもやったっ!」

ヤムチャ「……えっ?」

ヤムチャー! ガンバッタゾー!

リュウ「ケンもやったっ!」

ケーン! カッコウヨカッタゾー!

リュウ「そして、俺が決めたぁ! 今日の試合は、俺達の勝ちだっ! そうだろっ!?」

ソウダソウダー!

リュウ「ふざけんじゃねぇぞ、シャドルー……! 次はこうはさせねぇぞ……正面だっ! 正面から叩き潰してやるぜ、この野郎っ!」

ワー! ワーワー!


実況「さぁ、リュウは声高らかに、リベンジ宣言っ! リベンジ宣言ですっ! 次はこうはさせないと、力強い言葉で約束したぁ!」


リュウ「さぁ、レフェリーっ! 改めて勝ち名乗り上げてくれっ!」

ダン「オーケー! 今日の試合の勝者はリュウだっ! リュウの勝ちだぁ!」


ワー! ワーワー!

実況「さぁ、そして今レフェリーがリュウの腕を挙げたぁ! 本日の試合の勝者はリュウっ! リュウですっ!」




944: 名無しさん 2015/03/02(月) 23:35:01 ID:Ve6K/iVk

ーーー


ベガ「……エリートらしいマイクな事だ」

サガット「……エリート?」

ベガ「サガット、クイズだ……我々のマイクパフォーマンスと、空手軍団のマイクパフォーマンス……その違いは何だと、思う……?」

サガット「我々は、空手軍団と違って、汚い言葉を発する事が出来る……ですかね……?」

ベガ「私の考えてた答えとは違うな……私の考えてた答えは『我々はファンの同調を得る事が出来ない』だ……なんせ、我々はヒールだからな……」

サガット「……そうですね。我々の場合は、何を言っても、返ってくるのはブーイングばかりです」

ベガ「リュウはファンの同調を得ようと得ようとばかりしている……今のマイクで、何度ファンに質問を投げかけた……? ザンギエフさんは、どう思うかはわからんが……」

サガット「……」

ベガ「……ハッキリ言って、ヒールである、私の好みではない」

サガット「……そうですか」

ベガ「私への不平不満……そういった物を言って欲しかったよ……まぁ、これは私がジョバーだから、そう思うだけかもしれないがね……」

サガット「……その辺りは違いますからね。難しいです。さくらちゃんなんかは、ジョバーでありつつ、ファンの同調を得ているではありませんか?」

ベガ(……少し、求めすぎかな? 私も、焦っているのかな? 今日の試合、珍しく、動き回っていたからな。省エネスタイルに切り替えたってのに)




945: 名無しさん 2015/03/02(月) 23:38:39 ID:Ve6K/iVk

ーーー


実況「さぁ今、空手軍団が揃って退場しております! 場内からは、暖かい拍手だっ!」


リュウー! オマエノカチダゾー!

リュウ「あぁ、そうだっ! 俺の勝ちだっ!」


ケーン! カッコイカッタヨー!

ケン「嬉しい事、言ってくれるねぇ……ありがとな!」


ヤムチャー! オマエモヨカッタゾー!

ヤムチャ「うっす、ありがとうございますっ! 今日は俺も頑張りましたっ!」


カラテグンダンー! ツギモカテヨー!

ヤムチャ(前半の足の引っ張り具合……ちょっと心配だったけど、終わったら、そうでもなかったよ……いや〜、よかった……本日によかった……)




946: 名無しさん 2015/03/02(月) 23:48:32 ID:Ve6K/iVk

実況「さぁ、本日の試合は、空手軍団の勝利となりました! では、この試合の見所を、元さんと振り返っていきましょう!」

元「……えっ、嘘? この試合、振り返るの?」

実況「……そりゃそうでしょう、元さん? 貴方は解説者なんですから、しっかりと元さんの目線から見た見所なんかを、視聴者の方にも、教えてあげないと?」

元「いや、だってさぁ……? 見所、多すぎて、もう覚えてないよ……僕、後半ずっとテンション上がりっぱなしで『おぉ!』とか『いけっ!』としか、言ってなかったと思うよ、多分」

実況「という事は……いつも冷静な、解説者である元さんのテンションを上げてしまう程の、ド派手な試合だったという事で、よろしいですね……?」

元「僕、結構冷静じゃないけどね……うん、でもド派手だった……ほら、大技がバンバン飛び交って……」

実況「あの辺りは、空手軍団の連携が取れてきている……と、言ってもいいんでかね……?」

元「あ〜、そうだね。結構、連携取れてきてるんじゃない? ケン君とヤムチャ君も、何か合体攻撃やってたじゃん?」

実況「あ〜、はいはい! ありましたねぇ!」

元「うまい具合に、三人力を合わせてやってたんじゃないかな? 個々の力でなんとかするんじゃなくて……それぞれの、力を合わせると、それは何十倍ものパワーに跳ね上がります」

実況「元さんがいつも、おっしゃられている、連携を取れ……という事ですね?」

元「そうです。それで、そこが出来ていた空手軍団が、今日の試合を制したんでしょう」




947: 名無しさん 2015/03/03(火) 00:05:31 ID:h0jxlnC2

元「まぁ、最後にね……ベガ君に変な形で仕掛けられちゃったけど……リュウ君がリング上で言った通り、今日の試合は誰が勝ったか……誰が強いのか……それは、ちゃ〜んと、皆わかってます」

実況「そうですね、ベガの悪足掻きっ! 酷いもんでした!」

元「……ただね、僕としては、やられたら事は、しっかりと返してほしい」

実況「ほ〜う、元さんはリュウのリベンジを望んでいると?」

元「まぁ、負けてはないから、リベンジって言い方は変だと思うんだけど……やっぱり、あぁいう事されたら、心の中にモヤモヤしたものが残っちゃうでしょ? 僕だったら、同じ事をベガ君にやりかえしちゃう」

実況「ほ〜う、元さん、少し過激な発言ですねぇ……あ〜、しかし元さんの現役時代も、そこそこの悪党……」

元「……やめてよね。僕は改心したんだから。今は和やかな、ただのおじいちゃんですよ」

実況「アハハ! では、元さんの現役時代の話は置いておいてね……まぁ、私も実は望んでいたりします! やはり、リュウには是非とも、やりかえしてもらいたい物です!」

元「まぁ、次にリュウ君が、ベガ君と戦う時……期待だね?」

実況「なる程、元さんありがとうございました! さぁ、残念ながら、ここらでお時間となってしまいました! CMの後はメインイベントっ! ストリートプロレスに240cmの化物が乗り込んで来たぁ! 正体不明のジャイアントレスラーっ!」

元「……いや、ほとんど答え言っちゃってるじゃん」

実況「そして、立ち向かうは、こちらもジャイアントレスラー、赤きサイク……おぉ〜っと、この先は言えないっ! とにかく、超獣大決戦っ! 超獣大決戦でございますっ!」




961: 名無しさん 2015/03/03(火) 22:00:42 ID:h0jxlnC2

ーーー


プーアル「リュウさん、ケンさん、ヤムチャ様、お疲れ様でした! 凄い試合でしたよ! 皆さん、それぞれに見せ場があって……まさか、ヤムチャ様にも見せ場があるだなんて!」

ヤムチャ「まさかって、何だよ。まさかって……俺、頑張ったんだぞ、プーアルっ!」

プーアル「そういう意味じゃないですよ、ヤムチャ様……だって、ヤムチャ様、今日は狼牙風風拳、使う予定はなかったじゃないですか……」

ヤムチャ「あっ、なる程……そういう事ね……」

リュウ「……結局の所、ベガに持っていかれたけどね。まぁ、ヤムチャ、よくやってくれたよ」

ヤムチャ(おぉ、リュウさん相手に、褒められたぞ……やったぜ……!)

プーアル(……でも、ここで調子に乗っちゃダメですよ)

リュウ「……ったく、ベガの野郎、やりたい放題だ。キャリアが長ければ、何したっていいのかよ」

ケン「まぁまぁまぁ……次の時に、やり返せばいいじゃねぇかよ……真・昇龍拳も入れれたんだし……今日の所は上出来じゃねぇのか……?」

リュウ「……結局、その後にナイトメアブースターもらっちまったけどな。くそっ、あの野郎、隠してやがった」




962: 名無しさん 2015/03/03(火) 22:10:00 ID:h0jxlnC2

リュウ「とりあえず、次だな……くそっ、ベガの野郎、覚えてやがれよ……次はボコボコにしてやる……」

ケン「……リングの上でな。リングの上で」

リュウ「わかってるよ、そんな事は……ただ、明日の試合……ベガに逃げられそうな気もするよ……」

ケン「アイツは勝ち逃げ多いからね……まぁ、ザンギエフがどう動くかだな……」

リュウ「くそっ、ベガめ……」

ケン「まぁ、終わった事、ウダウダ言っても仕方ねぇよ。話題変えようぜ? ホラ、試合前に言ってた合体技……あれ、どうだったよ……?」

リュウ「……あぁ、アレか。というか、お前ミサイルキック使えたんだな、ヤムチャ? 前は持ってないとか言ってなかったか?」

ヤムチャ「あっ、それは……」

ケン「コイツ、何にも出来ねぇから、急遽覚えさせたんだよ……大変だったんだぜ、こっちは? まぁ、ケン・マスターズ流格闘術の門下生って所だな」

リュウ「……なる程」

ケン「……で、どうする、使うか? アレをベガに当てれば、なんとかなるんじゃねぇかな?」




964: 名無しさん 2015/03/03(火) 22:30:00 ID:h0jxlnC2

リュウ「俺は、合体攻撃でやるより……俺、一人でベガに当てた方が、いいと思う……」

ケン「ふ〜ん……そうか……」

リュウ「ほら、アイツに二人掛かりで攻撃して倒しても、また後からゴチャゴチャ言いそうだろ……?」

ケン「……まぁ、そうかもね」

リュウ「だから、あれは、ケンがヤムチャと使ってやれよ。気が向いたら、俺も参加するよ」

ケン「……だってよ、ヤムチャ?」

ヤムチャ「あっ、はい、わかりました!」

リュウ「……とりあえず、今、俺は大事な時期なんだ。だから、余計な事だけはしないでくれ、頼んだぞ?」

ヤムチャ「……今日、俺、何かマズい事、ありましたかねぇ?」

リュウ「……今日は特にない。大丈夫。その調子でやってりゃ、いいよ」

ヤムチャ「う、うっす……! ありがとうございます!」




965: 名無しさん 2015/03/03(火) 22:37:48 ID:h0jxlnC2

リュウ「結局の所、ベガをどうやって倒すか……だよなぁ……真・昇龍拳喰らって、平然と立ちあがられちゃ、こっちはどうしようもねぇよ……なぁ?」

ケン「なぁ? そりゃ、言えてらぁ」

リュウ「真・昇龍拳に変わる……新たな必殺技……って、所かねぇ……」

ケン「……何か、プランでもあんのか?」

リュウ「ねぇよ、ちくしょう……この辺り追求してみっかねぇ……」

ケン「まぁ、無茶はすんじゃねぇぞ……最近のお前は、ちと考えすぎだよ……」

リュウ「わかってるって、程々にしておくよ……まぁ、とりあえず、シャワーでも浴びながら考えてみるよ……早いうちに何とかしねぇと……引退って形で、逃げられちまうからな……」

ケン「まぁ、頑張ってくれや。こっちも手伝える事があるなら、手伝うから……なっ、ヤムチャ……?」

ヤムチャ「う、うっす……! 俺も、力になります!」

ケン「気軽に声かけてくれてもいいんだぜ、リュウ?」

リュウ「まぁ、その時になったら声をかけるよ……気を遣わせて悪いな。ケン。まぁ、とりあえずシャワーでも浴びて……さっぱりしてくる……」


プーアル「リュウさん、お疲れ様でした! ヤムチャ様の面倒見て頂いてありがとございます!」

ヤムチャ「リュウさん、ありがとうございました! 俺、明日も頑張ります!」


リュウ「……お〜う、頑張ってくれや」




966: 名無しさん 2015/03/03(火) 22:42:41 ID:YM2yp5qI

ヤムチャ「リュウさんみたいな人でも……やっぱり、新技とか覚えなきゃいけないんですねぇ……」

ケン「……まぁ、その辺が、エースの悩みなんじゃねぇのかね? お前のレベルとはまた違うよ」

ヤムチャ「あぁ……やっぱり、俺より高いレベルで、って事っすか……?」

ケン「そりゃそうだよ……お前は、今まで誰かが使った技を覚えたり……ちょっとアレンジしたらいいレベルだろ……?」

ヤムチャ「ウルフバスターは、スパインバスターのアレンジですもんね……」

ケン「……リュウの場合、そうもいかねぇ。アイツは、今までの先人レスラー達が誰も使ってないような、新しい発想で作っていかなきゃいけねぇ」

ヤムチャ「……あぁ、それは俺より、段違いにレベル高いっすね」

ケン「そんなもん、ポンカラポンカラ出て来ねぇっての! あ〜、こりゃまた今日も愚痴聞く羽目になりそうだ……」

ヤムチャ「……ケンさんも、苦労されてるんですね」

ケン「リュウの悪口言ってんじゃねよ。俺は好きでやってんの! 好きでリュウの愚痴聞いてるんだから、苦労なんてしてねぇよ。お前、リュウの目の前で、その口きけんのか、おい……?」

ヤムチャ「あっ、すんません……今のは、なし……! 今のは、なしで……!」

ケン「まぁ、今日はお前の愚痴はなさそうだから……一つ、助かったよ……合体攻撃、貰えてよかったなぁ? ヤムチャ?」

ヤムチャ「あっ、そうですねぇ、合体攻撃貰えましたね!?」




969: 名無しさん 2015/03/03(火) 22:51:22 ID:h0jxlnC2

ケン「ヤムチャ……リュウから許可は出たけど……一応、確認しておくぞ?」

ヤムチャ「あっ、はい……」

ケン「あの合体攻撃……俺とお前の合体攻撃だけど……俺はリュウと、あの合体攻撃をする場合もある……」

ヤムチャ「そうですね。考えたのはケンさんですしね」

ケン「俺のものは、空手軍団のもの……空手軍団のものは、リュウのものだ……だから、これから先、どうなるかわかんねぇが……あの合体攻撃攻撃、リュウがお前を誘ってくる事もあるかもしれない……」

ヤムチャ「……リュウさんが、俺をですか?」

ケン「その時は、ド派手に決めろ。リュウとお前が使う事は認めてやる。使っていいのは、リュウ、俺、そしてお前……この三人だけだ……」

ヤムチャ「空手軍団のメンバーだけですね」

ケン「そう。だから、例えばお前はダルシムさんとタッグ組んだ事あったけど……そういう時は、使うんじゃねぇぞ? あの人は空手軍団じゃねぇんだから」

ヤムチャ「わかりました。リュウさんとケンさん……空手軍団の中だけですね」

ケン「君が空手軍団を脱退する事になったら……折角完成した合体攻撃は使えないようになります……さぁ、ヤムチャ君、これからも頑張りましょう」ニヤニヤ

ヤムチャ「いやいや、脱退は困ります……脱退は……!」

ケン「発破かけてやってんだよ! 一々反応するんじゃねぇ!」




971: 名無しさん 2015/03/03(火) 22:59:47 ID:YM2yp5qI

ケン「今日は、リュウもお前に文句言ってなかったんだから……そこん所は、大丈夫だよ……多分……」

ヤムチャ「多分っすか……大丈夫だと、いいんですけどねぇ……」

ケン「ちっとは空手軍団らしくなってきたじゃねぇか、お前もよぉ。お前、ここまで何試合だ? スポンジみたいに吸収するような人間だな? やっぱり、元がスッカスカなのかね?」

ヤムチャ「いやいや、そういうワケじゃありませんよ……やっぱり、俺には才能……」

プーアル「そうです、ヤムチャ様はスッカスカです! ケンさんの言う通り、スッカスカのスポンジ人間なのですっ!」

ヤムチャ「……うわ、プーアル酷い」

プーアル「ちょっと褒められると、すぐ調子に乗っちゃうんですから、ヤムチャ様は……僕だって、本当はこういう事、言いたくないんですよ……?」

ヤムチャ「嘘つけ、プーアル……」

ケン「いいマネージャーついてるじゃねぇか。そうか、お前の成長はプーアル君のおかげなんだな。よ〜く、わかった!」

ヤムチャ「……ケンさんまで、酷いや」

ケン「まぁ、その調子で頑張ってくれよ。お前がもっとらしくなったら、綺麗なお姉ちゃんのいるお店に連れて行ってやるよ。今日もサガット達と飲むのか……?」

ヤムチャ「あ〜、多分、そうなると思います……」

ケン「だったら、あまりリュウを怒らせるような真似はしないでくれ……って、言っておいてくれ……お前らがやりたい放題した後、全部被るのは俺なんだから……ってな?」

ヤムチャ「あっ、はい……わかりました。伝えておきます……」

ケン「じゃあ、まぁ今日の指導は以上かな……? 明日もこっちで出来るといいな?」

ヤムチャ「あ〜、そうですね……結構、結果は出したつもりです……まぁ、リュウさんが、その場面を作ってくれたってのもありますが……」

ケン「リュウに感謝しておけよ〜? じゃあ、まぁ、俺もシャワー浴びてくるよ……」


プーアル「ケンさん、お疲れ様です! ヤムチャ様のご指導、ありがとうございます!」

ヤムチャ「ケンさん、ありがとうございました!」


ケン「……お〜う、明日もこっち来いよ〜」




972: 名無しさん 2015/03/03(火) 23:09:11 ID:h0jxlnC2

ヤムチャ「……うん、珍しい。今日の俺は珍しい」

プーアル「珍しいって、どういう事ですか? ヤムチャ様?」

ヤムチャ「今のやりとり見てただろ、プーアル!? 誰にも怒られなかったんだよ! 誰にも怒られてねぇじゃん、コレ!」

プーアル「……喜び方が、小さいですよ、ヤムチャ様。怒られなかった事を喜ぶんじゃなくて、褒められた事を喜びましょう」

ヤムチャ「おぉ、そうだな……俺、今日、結果残したんじゃねぇか……? コレ、結果残したよなぁ、プーアル!?」

プーアル「案外、飲み会でサガットさん達にダメ出しされたり、するかもしれませんよ……?」

ヤムチャ「……ま〜た、そうやってプーアルは意地悪を言う。プーアル酷いよ」

プーアル「一度、結果を出しただけで……満足しちゃダメなんですよ、ヤムチャ様……継続して、結果を出していかないと……」

ヤムチャ「本当、ケンさんの言う通り……プーアルは優秀なマネージャーだよ……まぁ、でもそうだよな……ここで満足してるようじゃ、ダメだ……明日からも頑張っていかないとな!」

プーアル「その意気です、ヤムチャ様! なんだか、昔の眼に戻ってきたような気がしまよ!」

ヤムチャ「……そろそろ、サガットさん達も来るかなぁ? う〜ん、どうしよう、俺もシャワー室使わせてもらおうかな? あ〜、でもなぁ?」

プーアル「使えばいいじゃないですか、ヤムチャ様? 試合終わりだから、仕方ない事かもしれませんが……ちょっと、臭いますよ? 汗臭いです」

ヤムチャ「いや、わかってるけどさぁ……? やっぱり、メインイベント見たいんだよ……? だって、240cmだぜ、プーアル?」

プーアル「……も〜う。じゃあ、僕タオルか何かとって来ますよ。ヤムチャ様はそこで見ておいて下さい」

ヤムチャ「お〜う、悪いな、プーアル! 早く、持って来てくれ。プーアルも一緒に見ようぜ!」




973: 名無しさん 2015/03/03(火) 23:14:05 ID:h0jxlnC2

ーーー


ダン「ベルトを掛けたこの一戦……互いのプライド……そして、生き様……己の全てを、ぶつけ合い……そして、一つのベルトを奪い合う……栄光を手にする事が出来るのは、どちらか一人だっ……!」

ワー! ワーワー!

ダン「さぁ! いよいよ、メインイベントだぁ! 皆様、その目に焼き付けて下さいっ! 60分一本勝負でございますっ!」

イイゾー! ハヤクミセロー!

ダン「最強の刺客がやってきたぁ! このストリートプロレスも飲まれてしまうのかぁ!? ジャイアントレスラーっ……!」

ワー! ワーワー!

ダン「ヒューゴー選手の入場ですっ!」

ワー! ワーワー!


実況「さぁ、いよいよメインイベントっ! 最強最悪の資格がやってきたぁ! 身長240cm……体重200キロの人間離れしたモンスターっ! ジャイアントレスラー、ヒューゴーっ!」


ポイズン「……フンっ」


実況「さぁ、先ずはポイズンが、その姿を現したぁ! ヒューゴーとポイズン……奴らが、目をつけたのは、このストリートプロレスっ! このストリートプロレスも……その巨体の餌食となってしまうのかぁ!?」




974: 名無しさん 2015/03/03(火) 23:17:45 ID:.BdMeBsI

ポイズンー! ポイズンー!

ポイズン「声援を送る相手を間違ってないかい……!? あんた達が、声援を送る相手は誰だい!? あたしかい……? それとも、チャンピオンかい……? 違うだろ!?」

ヒューゴー! ヒューゴー!

ポイズン「そうさ、わかってるじゃないか……! さぁ、あんたの出番だよっ……!」ググッ


実況「さぁ、そして……ポイズンがググッと鞭を振りかぶり……」



ポイズン「ヒューゴーっ! 目に物見せてやりなっ!」ビシッ

ヒューゴー「うおおおぉぉっ!」


ヒューゴー! ヒューゴー!


実況「地面をビシッと叩いて、ヒューゴーを呼び寄せるっ! ヒューゴーが今、その姿を現したぁ! デカいっ! デカいぞ! なんだこの人間離れしたモンスターはっ!」


ポイズン「うちのヒューゴーは、この程度じゃ満足しないよっ! あんた達の、力はそんな物じゃないだろうっ!」ビシッ


ヒューゴー! ヒューゴー! ヒューゴー!

実況「さぁ、ポイズンが鞭を振り回しながら、先陣を切ってリングに向かっています! そして、その後ろから、ゆっくりと歩くヒューゴー! しかし、やはりその体格っ! 歩いているだけでも威圧感があるっ!」




976: 名無しさん 2015/03/03(火) 23:22:27 ID:h0jxlnC2

ーーー


ヤムチャ「……うおぉ、凄ぇ。なんだ、ありゃ。もう人間じゃねぇよ」

プーアル「ヤムチャ様、タオル持ってきましたよ〜!」

ヤムチャ「おう、プーアルありがとう……それより、あれ見てみろ……人間じゃねぇ……もう人間じゃねぇよ……」

プーアル「……うわぁ、凄いですねぇ」

ヤムチャ「……そりゃ、あんな人なら、凄い戦いを期待しちゃうよ。というか、あの人投げる事なんて出来るのかねぇ?」

プーアル「そうですよねぇ……ザンギエフさん、投げれるんでしょうか……?」

ヤムチャ「あの人、相手に……どう戦うんだろうな……? これ、結構気になるぞ……」

プーアル「ヤムチャ様だったら、どう戦います?」

ヤムチャ「俺……? 俺はわかんないよ……あんな、大きい人、どうしようもねぇよ……今日だって、サガットさん投げれなかったんだぞ……?」

プーアル「わからないって……ヤムチャ様……」

ヤムチャ「だから、こうやって勉強してるワケだな……だって、ザンギエフさんも大きい人だけど、あの人に比べたら、やっぱり小さいもん……だから、ザンギエフさんの戦い見たら勉強になるだろ……」

プーアル「そうですね。勉強ですね!」


さくら「……ヤ〜ムチャさん?」

ヤムチャ「……ん?」




977: 名無しさん 2015/03/03(火) 23:26:10 ID:h0jxlnC2

さくら「お疲れ様っす。また勉強中っすか?」

キャミィ「お疲れ様です」

ヤムチャ「おぉ〜、さくらちゃんに……それに、キャミィさん……」

さくら「今日は、キャミィさんも反省会に参加して貰おうと思いましてね……飲み会メンバー、一人増員って所っす!」

キャミィ「よろしくお願いしますね」

ヤムチャ「あっ、そうなんだ……こちらこそ、よろしくお願いします。キャミィさん」

さくら「今回の反省会は……ヤムチャさんも、色々意見出して下さいね?」

ヤムチャ「俺の意見って……俺、まだまだ、新米だよ……? そんなに意見出せないよ……」

さくら「まぁ、キャミィの試合で……自分だったら、どう動いたか……そういった物を言ってくれるだけで、いいっすから……そういう所に、ヒントが隠されたりするもんっすよ」

キャミィ「お手柔らかにお願いしますね?」

ヤムチャ「……ん?」

プーアル(……あっ)




978: 名無しさん 2015/03/03(火) 23:30:11 ID:h0jxlnC2

ヤムチャ(俺は今日、ずっとケンさん達と……)

プーアル(……ずっと、合体攻撃の練習しましたよねぇ)

ヤムチャ(つまりだ……それは、つまり……)

プーアル(……ヤムチャ様はキャミィさんの試合、見ていません)

ヤムチャ(やべぇぞ、コレっ……! 試合見てない……なんて、言っていいもんじゃねぇよなぁ……? サガットさんや、さくらちゃん達は、いつもいつも俺の試合を見ててくれたのに……)

プーアル(……はぁ、どうしてこうなっちゃうんでしょうか)

ヤムチャ(こりゃ、マズいぞ……ピンチだ……非常にピンチだ……! さぁ、どうする、俺っ!)


さくら「……ヤムチャさん、どうかしたっすか?」

ヤムチャ「あ〜、いやいや……なんでもないよ〜! とりあえず、ヒューゴーさんの試合はね……勉強になりそうだから……この試合だけは、勉強させてよ?」

さくら「そうっすね。ヒューゴーさんの試合は、見ていきましょうか!」




979: 名無しさん 2015/03/03(火) 23:36:08 ID:h0jxlnC2

ヤムチャ(つまりだ……話を纏めると、こうなる……ヒューゴーさんの試合を見つつ……キャミィさんの試合を見ていない事を誤魔化す方法を考える……)

プーアル(……ヤムチャ様、誤魔化す方法考えてるでしょうね。必死です)

ヤムチャ(勿論、ヒューゴーさんの試合で、自分自身が学ぶ事を忘れてはいけない……それを考えつつ、キャミィさんの試合を見ていない事を誤魔化す方法を考えるんだ……!)

プーアル(上手くいってきたと思ったんですが……一つ上手くいくと、また一つトラブルが起きます……なかなか、上手くはいかないもんですねぇ……)

ヤムチャ(人間追い詰められれば、結構出来るもんだ……俺は、このプロレス団体でそれを学んだぞ! だから、今回だってきっと出来るさ! さぁ、考えるんだ……考えるんだ、俺っ!)

プーアル(『プーアル! プロレス団体で少し上手くやれてきたぞ!』とは、言い出しそうですが……さて、今回の問題は上手く解決出来るかどうか……)


さくら「……そういや、ちょっと何か臭わないっすか? ここ」

キャミィ「……もしかして、ヤムチャさん、シャワーまだですか?」


ヤムチャ(そうだっ! 考える時間は、シャワータイムだってあるんだっ! さぁ、考えろ! 考えるんだ、俺っ! 何故なら俺には夢があるっ!)

プーアル(……もう、無理じゃないかな、コレ。臭うって言われてますよ、ヤムチャ様)




980: 名無しさん 2015/03/03(火) 23:38:54 ID:h0jxlnC2

ヤムチャ「プーアル! プロレス団体でやっていくのは難しいぞ!」

ーー完




982: 名無しさん 2015/03/03(火) 23:41:00 ID:h0jxlnC2

このスレはここまでです
また一週間後ぐらいに始めます

それと多少のお知らせがあるので、お知らせスレの方もよろしくお願いします




984: 名無しさん 2015/03/03(火) 23:42:43 ID:RAa.BQFU

おっつ!




987: 名無しさん 2015/03/03(火) 23:49:02 ID:???

乙!
一週間楽しみ!




990: 名無しさん 2015/03/04(水) 00:03:03 ID:???

乙です!
長い一週間が始まるぜ。。




991: 名無しさん 2015/03/04(水) 00:16:31 ID:???

乙!!
コメントで消費しまくってゴメン!!

やーホントヤムチャ成長したなあ




992: 名無しさん 2015/03/04(水) 03:12:13 ID:ixz1GwQ.

乙っした
またお預けの一週間か




993: 名無しさん 2015/03/04(水) 06:22:19 ID:UnhKT3FE

おつおつ
あと、バルログキモイー




994: 名無しさん 2015/03/04(水) 15:00:56 ID:???

>>993はバルログさんに謝れwww




996: 名無しさん 2015/03/05(木) 05:41:59 ID:k21waj8.

バルログ「ありがとうございますッ!」ビクンビクン

やっぱキモいな(断言)





カテゴリー「ドラゴンボール」のSS一覧
カテゴリー「その他ゲーム」のSS一覧
管理人のオススメSS
シンジのチ●ポを勝手にしゃぶってるマリを発見したアスカが怒ってたんだけど……
【ボッキ注意】 オリエント工業のこのラブドールが過激でドスケベwwwwwww (画像あり)
女僧侶「中で出して…っ♥びゅくびゅく欲しいの…っ♥」
クラスのヤリ●ン3人に「30分以内にイカせたら5000円ちょうだい」と言われた結 果・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

最新記事50件