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ヤムチャ「プーアル! プロレス団体から俺にオファーが来たぞ!」【前編】【中編】【後編】

684: 名無しさん@おーぷん 2014/10/13(月)22:10:01 ID:VXrPkqBBK

ヤムチャ「おっ、なんだなんだ。今日は俺達の勝ちじゃん!」


サガット「おっ、ソドムさんは第一試合に行ったのか」

バルログ「いいんじゃないですかね? あの人、第二試合だけじゃ勿体無いですよ」

バイソン「そうだな! あの人上手いからな!」


ヤムチャ「あの〜、皆さん、いつもいつも何処見てるんですかねぇ?」

サガット「いや、ヤムチャ君、これは重要な事だぞ?」

ヤムチャ「……へ?」

バルログ「ソドムさんが第二試合から、第一試合に行くって事は……何かドラマがあったという事です」

ヤムチャ「……ふむ」

バイソン「これから、ソドムさんと試合をやる機会があったら、俺達もまた違う接し方をしないといけないだろ?」

ヤムチャ「……ほうほう」

サガット「団体の人間が、どういうドラマを作っているのかを、確認するのも大切だ。なんせ、俺達は戦ってそのドラマの一部になるんだからな」

ヤムチャ「なるほど」




元スレ
ヤムチャ「プーアル! プロレス団体から俺にオファーが来たぞ!」
http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1410868068/


685: 名無しさん@おーぷん 2014/10/13(月)22:17:04 ID:VXrPkqBBK

プーアル「……あの〜?」

サガット「……ん、どうした、プーアル君?」

プーアル「以前、サガットさんは、第一試合が二軍戦……若手の紹介の為の試合で、第二試合は前座……お笑いマッチって言ってましたよねぇ?」

サガット「おう、そうだな。プーアル君、よく覚えてるじゃないか」

プーアル「このソドムさんって人は、若手の方なんですか?」

サガット「いや、ソドムさんはキャリアが長い方だ。若手ではない」

プーアル「じゃあ、どうしてそんな方が第一試合の、若手の紹介の試合に?」

サガット「ほら、第一試合が、いつもいつも若手対若手の試合じゃ面白くないだと? これは、ソドムさんを使って、違った試みをしようとしてみようという事なんだよ」

プーアル「……違った試み?」

サガット「若手のコーディやガイが……ベテランのソドムさんと戦ったら、どこまで通用するのかな? なんて、お客さんも期待してるのではないかな?」

プーアル「……なるほど」




688: 名無しさん@おーぷん 2014/10/13(月)22:22:20 ID:VXrPkqBBK

サガット「ソドムさんは、第二試合でお笑いマッチを担当していた方だが……実際、上手い人だしな」

ヤムチャ「……ふむ」

サガット「お笑いマッチ以外でも、しっかりしたプロレスが出来ると判断されての第一試合への移動だろう」

プーアル「……ふむふむ」

サガット「実際、第一試合で若手と戦うベテランってのは、自分の格を下げずに……若手にも見せ場を作ってやるという、高い技術が要求される」

ヤムチャ「なんか、難しそうですねぇ……」

サガット「第二試合で、そういうソドムさんの上手さを感じたから……じゃあ、お笑い以外のソドムさんを見せてみよう、という事でここになったんだろう」

プーアル「へぇ〜、ちょっとソドムさんの試合、よく見てみようっと」

ヤムチャ「あっ、俺も俺も!」




689: 名無しさん@おーぷん 2014/10/13(月)22:31:28 ID:VXrPkqBBK

サガット「ソドムさんは第一試合で、今度はお笑いじゃないプロレスをする事になる」

ヤムチャ「……ふむ」

サガット「その試合で、お客さんがソドムさんをもっと見たいなんて感じたら……」

ヤムチャ「……ふむふむ」

サガット「恐らく、ソドムさんは第三試合や、第四試合に行く事になり、ナッシュやガイル達と争う事になるだろう」

ヤムチャ「タッグのベルトに挑戦出来るようになる……って、事ですか……」

サガット「そして、そこでお客さんが認めるような試合や、ドラマを作れれば、第五試合……俺達と戦う事になるだろうな」

ヤムチャ「ソドムさんが、空手軍団に入るんですか?」

サガット「そうかもしれないし、俺達シャドルーに加わるかもしれない……」

ヤムチャ「……ふむ」

サガット「はたまた、ソドムさんも軍団を作って、空手軍団対シャドルー対ソドムさんの軍団という、三つ巴の抗争が始まるかもしれない」

ヤムチャ「……ほうほう」

サガット「まぁ、ソドムさんの実力なら、すぐに第三試合や第四試合には上がれるだろう。そこで、どういうタッグチームを作って、お客さんがどういう反応をするかだな」

ヤムチャ「……なるほどねぇ」




690: 名無しさん@おーぷん 2014/10/13(月)22:39:45 ID:VXrPkqBBK

サガット「まぁ、ソドムさんの話はこの辺りにしておこうか……俺達の試合の話をしよう」

ヤムチャ「あっ、そうっすね」

サガット「今日は、リュウの勝ちだな」

ヤムチャ「……これ、サガットさん越えって事でいいんですかね?」

サガット「いや、負け役はバイソンだろう? 俺を越えるなら、俺からフォールをとらなければいけないよ」

ヤムチャ「あっ、じゃあ、まだなんっすね……」

サガット「まだ、そこまでリュウは認められてないからな……俺を越えるには、まず俺と一対一の試合をして……」

ヤムチャ「そこで、サガットさんに勝つ、と……」

サガット「いや、その後だ……勝った後のお客さんの反応だな」

ヤムチャ「……反応?」

サガット「勝って、お客さんがリュウの事を認めないと、ベガさんには挑戦出来ないだろう……この辺がプロレスの難しい所だな。ただ、勝つだけじゃダメだ」

ヤムチャ「う〜ん……まだ、俺にはよくわからないっす……」




691: 名無しさん@おーぷん 2014/10/13(月)22:46:35 ID:VXrPkqBBK

サガット「とにかく、今日の試合の打ち合わせをしようか……こういう時にリュウ達がいればいいんだけどな……」

ヤムチャ「あの二人……いつも、何処かに行ってますからねぇ……」

サガット「……ったく、試合のケツ、どうしたんだよアイツら」

ヤムチャ「えっ……? だから、リュウさん達が勝つんでしょう?」

サガット「それは、わかってるよ……だが、どう勝つかだ……」

ヤムチャ「……へ?」

サガット「圧倒的に勝つのか……五分の勝負で勝つのか……それとも、不意打ちの様な勝ち方をするのか……」

ヤムチャ「ほうほう……」

サガット「基本的に俺達が勝つ時は、汚い手段を使って、不意打ちの様な勝ち方をするから、大目に見てやっていたが……全く、あの野郎……自分の時ぐらい打ち合わせに参加しやがれ……」

ヤムチャ「あはは、まぁまぁ……」




692: 名無しさん@おーぷん 2014/10/13(月)22:52:12 ID:VXrPkqBBK

バイソン「でもよぉ、サガット? あの二人の事だから、やっぱり圧倒的に勝つ事がしてぇんじゃねぇか?」

バルログ「えぇ、恐らく、次に豪鬼さんと戦うのはリュウですし……そんな気がします……」

サガット「……そういう時こそ、何か違う事をしなきゃいけないだろう。 今のリュウで豪鬼さんと戦ったってある程度は見えている」

バイソン「まぁ、そうだけどよぉ……」

バルログ「まぁ……我々が引っ張って、なんとかしましょう……」

サガット「……チッ!」

ヤムチャ「え〜っと、え〜っと……とりあえず、俺はどうしたらいいんですかねぇ……?」

サガット「うむ。ヤムチャ君は、先発で出てくれ……こっちはバイソンが出る……ヤムチャ君はどうしたい?」

ヤムチャ「……へ?」




693: 名無しさん@おーぷん 2014/10/13(月)23:01:20 ID:VXrPkqBBK

バイソン「最終的に負けるのは俺なんだからよぉ! そっから、逆算して攻防を決めるんだよ!」

ヤムチャ「……逆算?」

バイソン「あぁ、最初にヤムチャ君と戦って、ダメージを受けて、そのダメージを引きずるままになっちまったとか……」

ヤムチャ「……ふむ」

バイソン「それとも、ヤムチャ君は何も出来ずに俺にやられて……俺はケンやリュウから、ダメージを喰らう展開にするとかな?」

ヤムチャ「なるほど……何処かでバイソンさんを痛めつけておく必要性があるって事ですね」

バイソン「ヤムチャ君はどうしたい? ヤムチャ君は技受けてばかりだから、今日ぐらい活躍してもいいんじゃねぇの?」

ヤムチャ「う〜ん……俺も、新しい技覚えたし……活躍したいのは、山々なんっすけどね……」

バイソン「じゃあ、最初に俺を痛めつける? ヤムチャ君が有利になる攻防する?」

ヤムチャ「い、いやぁ……俺、あの二人にいい格好するなって言われてるんですよ……? それに、人気を上げなきゃいけないのは、俺じゃなくてあの二人でしょ?」

バイソン「……」

ヤムチャ「だから、俺……何も出来ず、やられますよ……俺、あの二人苦手なんですよ……」




694: 名無しさん@おーぷん 2014/10/13(月)23:10:33 ID:VXrPkqBBK

バイソン「……」

バルログ「……」

サガット「……ヤムチャ君は、それでいいのかい?」

ヤムチャ「……えっ?」

サガット「どうした? さっきまでは楽しそうに、トラースキックの練習をしてたではないか?」

ヤムチャ「いや……そうっすけど……」

サガット「リュウやケンの人気を上げなければいけないのは、こっちの団体の事情だ。ヤムチャ君の本心は違うのではないか?」

ヤムチャ「……えっ?」

サガット「新しく覚えた、トラースキックを……お客さんの前で披露して……盛り上げてみたい……それが本心ではないのかね?」

ヤムチャ「いや、それはそうっすけど……でも、俺、格好いい事するなって言われてるし……」

サガット「……なら、リュウやケン達にもっと、格好良い所を作ってやればいい」

ヤムチャ「……えっ?」

サガット「ヤムチャ君に格好良い所を作って……リュウやケン達にもっと格好良い所を見せる……そんな、展開を作ればいい」

ヤムチャ「……そんな事出来るんすか?」

サガット「ヤムチャ君、これはプロレスだ……それが出来る……俺達はそういう為なら、いくらでも技を受けてやる」




695: 名無しさん@おーぷん 2014/10/13(月)23:16:58 ID:VXrPkqBBK

バイソン「……ヤムチャ君、どうする? 俺は、いくらでも技を受けてやるぜ?」

バルログ「私だって受けますよ……リュウがバイソンから、フォールを奪う時……私を止める人間が必要になるでしょう」

サガット「ヤムチャ君次第だ……俺達が、試合をリードしてやってもいいが……ヤムチャ君にリードされてもいい……自由に決めてもいい」

ヤムチャ「……」

バイソン「……どうする?」

バルログ「……ヤムチャ君次第です」

サガット「ヤムチャ君も三試合目だ……そろそろドラマを作り始めてもいいんじゃないかな……?」

ヤムチャ「……」




697: 名無しさん@おーぷん 2014/10/13(月)23:24:00 ID:VXrPkqBBK

ヤムチャ「俺、やってみたいっす」

バイソン「……おっ?」

ヤムチャ「俺がバイソンさんに、ダメージを与えてみたいっす」

バルログ「……フッ」

ヤムチャ「バイソンさんが、フォールされてるのを、助けに行こうとしたバルログさんを……トラースキックで止めてみたいっす」

サガット「……よし」

ヤムチャ「今日は、場外でずっと寝ていたくないっす……寧ろ俺が、そういう事を、サガットさん達にやってみたいっす」

バイソン「そうだよ、そういう汚い手段も使っていかねぇといけねぇんだよ! プロレスはよぉ!」

バルログ「ヤムチャ君もらしくなってきましたね」

サガット「よし、じゃあ打ち合わせをしよう! ヤムチャ君が動きやすいように、俺達がサポートしてやる!」

ヤムチャ「うっす!」




699: 名無しさん@おーぷん 2014/10/13(月)23:35:10 ID:VXrPkqBBK

そしてーー


ユン「……はあぁぁっ!」

ガイル「……ぐがっ!」


プーアル「ヤムチャ様! ユンさんがガイルさんから、3カウントをとりましたよ!」

ヤムチャ「……そうだな、次が俺の番だな」

プーアル「ヤムチャ様、頑張って下さいね!」

ヤムチャ「プーアル……今日は俺、格好いい所、見せるからさぁ……? しっかり見ててくれよ?」

プーアル「はい、期待してますよ! ……でも、程々にしとかないと、またあの二人に怒られますよ?」

ヤムチャ「大丈夫だって! 狼牙風風拳は使わないからさぁ? 俺のトラースキックを見ててくれよ!」

プーアル「期待してますよ、ヤムチャ様!」


リュウ「おっと、危ね危ね……また遅刻ギリギリだ……」

ケン「まぁ、今日は圧倒的に勝ってよぉ? 気分良く飲みに行こうぜ!」


プーアル「……おっ、二人が来ましたね」

ヤムチャ「……そうだな」




700: 名無しさん@おーぷん 2014/10/13(月)23:39:49 ID:VXrPkqBBK

リュウ「おい、新入り……おめぇ、今日はどうするつもりなの?」

ヤムチャ「俺が先鋒で行って……バイソンさんにそこそこのダメージを与えます」

ケン「……おめぇが出来るの?」

ヤムチャ「大丈夫っす。みっちり、打ち合わせしましたから」

リュウ「まぁ、サガット達と打ち合わせしたんだったら、大丈夫だろ……」

ヤムチャ「俺がバイソンさんにダメージを与えたら……タッチされたバルログさんから、攻撃を受けてダメージを受けます」

ケン「……で、俺に交代するのね?」

ヤムチャ「そうです。後は、お二人が格好いい所を見せて下さい」

リュウ「おうおう……なんだ、おめぇもわかってきたなぁ? そうだよ、それでいいんだよ。てめぇの身の程をわきまえればなぁ!」




701: 名無しさん@おーぷん 2014/10/13(月)23:48:56 ID:VXrPkqBBK

ーーー


ダン「さぁ、試合はいよいよ第五試合……今日こそ因縁に終止符をうてるか……空手軍団対シャドルー軍団の対決です!」


ワー、ワーワー!


ダン「女性の皆様! お待たせしましたっ! 我らがヒーロー、空手軍団……」


キャー、キャーキャー


ダン「リュウ選手! ケン選手! ヤムチャ選手の入場です!」


ワー、ワーワー


リュウ「よしっ! 行くぞケンっ!」

ケン「あぁ! 行くぞリュウっ!」

ヤムチャ「……うっしゃあ! 俺もやってやるぜオイっ!」




702: 名無しさん@おーぷん 2014/10/13(月)23:54:36 ID:VXrPkqBBK

実況「さぁ、空手軍団の入場です! まずはリュウ! 今日こそはシャドルーを倒せっ!」

リュウ「よしっ! 行くぞっ!」


実況「次に、ケンっ! 今日も黄色い声援を浴びての入場だっ!」

ケン「見ておけっ! 今日は俺の格好いい姿を見せてやるぜ!」

実況「そして、最後にヤムチャ! いや〜、今日のヤムチャ選手は、一段と気合が入っておりますっ!」

ヤムチャ「うるあぁっ! 今日こそはやってやるぞっ!」


リュウ「……どうしたんだ、こいつ?」

ケン「……余計な事する気じゃねぇだろなぁ?」


実況「さぁ、空手軍団が今、リングイ〜ンっ!」




707: 名無しさん@おーぷん 2014/10/14(火)00:30:06 ID:GKCS1cM1g

乙!
ショーとして、興行としてやっていくためには色々と考えなければならないんだなあ
ほんまに面白い




715: 名無しさん@おーぷん 2014/10/14(火)22:05:15 ID:6Iiyv5IYc

ダン「続きましては……プロレス界から世界征服を狙う……シャドルー軍団……」

ダン「サガット選手! バルログ選手! バイソン選手の入場です!」


ブー、ブーブー


バイソン「ヘイヘ〜イ、リュウ君、ケン君、ヤムチャ君〜! 今日もボッコボコにしてやるからよぉ!」

バルログ「貴方達の醜い姿を……お客さん達にしっかりと見ていただきましょう……」

サガット「……フッ」


ブー、ブーブー


実況「さぁ、シャドルー軍団の入場です! リングに上がってもいないのに、早速挑発をしています! いやぁ、今日は酷い! 実に酷い!」




716: 名無しさん@おーぷん 2014/10/14(火)22:15:37 ID:6Iiyv5IYc

バイソン、カエレー

バイソン「うるせぇ! 俺は顔がいい奴をボコボコにするのが趣味なんだ! 黙ってろっ!」


バルログ、キモイー

バルログ「キモい……? 美しいの間違いじゃありませんかね……? 何を言っているんです、貴方達は……」


観客「サガット、おめぇはよぉ……!」

サガット「ん、どうした……? そこの君よ……この俺に、何か言いたいのか? よし、言ってみろよ……?」

観客「……えっ?」

サガット「……おい、どうしたゴラァ! 言いたい事があるなら、はっきり言えやゴラァ!」

観客「うっ……!」

サガット「どうしたゴラァ! おめぇは、俺を応援しようとしてたんじゃねぇのか! 男だったら、しっかり『シャドルー頑張れ』って言ってみろやぁ!」

観客「うっ、あの……頑張って下さい……」オドオド

サガット「よし、それでいい! じゃあ、おめぇの為に、あいつらボコボコにしてきてやるから……しっかり、俺達の活躍を目に焼き付けておけやぁ!」


実況「さぁさぁ、今日もシャドルー軍団は、お客さんに噛み付きながらの入場です! そして、シャドルー軍団……今、リングイ〜ンっ!」




717: 名無しさん@おーぷん 2014/10/14(火)22:25:11 ID:6Iiyv5IYc

実況「さぁ、それでは解説の元さん、よろしくお願いします」

元「はい、よろしくお願いします」

実況「いやぁ、本日も始まってしまいましたねぇ……空手軍団とシャドルー軍団の抗争が!」

元「そうだね。でも、まぁ、今日はボスのベガ君がいないみたいだし……」

実況「そうですね。今日のシャドルー軍団は、サガット、バルログ、バイソンの三人です!」

元「空手軍団がここで、勝って……次にベガ君と戦う時の為に勢いをつけてもらいたいもんだね」

実況「そうですね! 空手軍団には、ここらで勢いをつけてもらいたいです!」

元「この前の試合で、リュウ君はベガ君に悔しそうな思いをしてたじゃない……?」

実況「あぁ、先日の試合でベガにやられて、リュウはかなり悔しがってましたねぇ!?」

元「あのベガ君に対する怒りは……今日の試合では、とりあえず、抑えておいてね……?」

実況「ベガに対する怒りは……ベガに直接ぶつけろという事ですね!?」

元「そうそう、やっぱり直接対決の時に使わないとね。こんな所で使ってたら、勿体ないよ」

実況「なるほど! では、空手軍団! そのベガを引きずり出す為にも……今日の試合は、是非勝ってくれっ!」




718: 名無しさん@おーぷん 2014/10/14(火)22:30:44 ID:6Iiyv5IYc

サガット「よ〜し、バイソン、お前が先発だ!」

バイソン「よ〜し、よ〜し! 任せておきやがれ!」


実況「さぁ、シャドルーの先発は、バイソンです!」


リュウ「……よし、行ってこい」

ケン「……ほれ、ちゃっちゃといけ、ちゃちゃっと」

ヤムチャ「……うっしゃ! いくぞ、オイっ!」


実況「対する、空手軍団の先発はヤムチャ!」

元「……今日、ヤムチャ君、気合入ってるみたいだね」

実況「さぁ、先ずはヤムチャ対バイソン……どういった試合になるんでしょうか!?」




719: 名無しさん@おーぷん 2014/10/14(火)22:36:37 ID:6Iiyv5IYc

ヤムチャ「……よしっ!」

バイソン「……ヤムチャ君?」

ヤムチャ「……ん?」

バイソン「……オラァっ!」ガスッ

ヤムチャ「……ぐっ!」


実況「おぉ〜っと、いきなりだ! いきなりバイソンの奇襲攻撃っ!」

元「……だから、ゴングが鳴ってからやりなさいよ。反則じゃないの」


ダン「おいっ! バイソン、何やってるんだ!?」

バイソン「ハハハ、早速間抜け面の完成だな! よ〜く、似合ってるぜ、ヤムチャ君!」

ヤムチャ「……ぐっ」ヨロヨロ


実況「おぉ〜っと、バイソン高笑い! 悪びれる素ぶりすら、見せていませんっ!」




721: 名無しさん@おーぷん 2014/10/14(火)22:45:42 ID:6Iiyv5IYc

ブー、ブーブー


バイソン「ハハハ、 ブーイングが気持ちいいなぁ!」

ダン「おめぇは、毎回毎回、反則しやがって……」

バイソン「騙される方が間抜けなんですよ、騙される方が!」

ダン「あのなぁ……? ちゃんとゴングが鳴ってから……」


実況「早速、バイソンがレフェリーと揉めています! 早いぞ、バイソン!」

元「まだ、試合も始まってないのにね……これは、間違いなく、反則の最短記録だね」


バイソン「そもそもゴングを鳴らすのが、遅いんっすよ! 俺のいきり立ったこの気持ちがちょっと、前に出ちゃっただけじゃないですか!」

ダン「……あのなぁ?」

ヤムチャ「いや、ダンさん……もういいっすよ……試合、始めましょうよ?」

ダン「……ん?」


実況「おっと……ここで、ヤムチャがレフェリーを制します!」




722: 名無しさん@おーぷん 2014/10/14(火)22:53:03 ID:6Iiyv5IYc

ヤムチャ「この人、バカだからさぁ……? そんな注意しても、聞くような人じゃないですよ……」

バイソン「……あぁ?」

ヤムチャ「それより、もう、ゴング鳴らして試合始めて下さいよ」

ダン「……おめぇ、大丈夫なのか?」

ヤムチャ「大丈夫っす! ゴング鳴らして下さい」


実況「おっと、ヤムチャは落ち着いているぞ!? ゴングを鳴らしてくれとレフェリーに指示しているのか!?」

元「バイソン君は、相手のペースをかき乱すのが得意だからね……そうだよ、一旦落ち着くのはいい事だよ」


バイソン「……この野郎」

ヤムチャ「……ダンさん、よろしくお願いします」

ダン「よし、じゃあ、ゴング鳴らせ! 試合開始だっ!」


実況「さぁ、ここでゴングが鳴らされました! 今、試合開始ですっ!」




723: 名無しさん@おーぷん 2014/10/14(火)23:06:19 ID:6Iiyv5IYc

ヤムチャ「よっしゃ、 行くぞっ!」パチパチ

バイソン「来やがれっ! この野郎!」


ヨーシ、イケー! ヤムチャー!

実況「さぁ、ヤムチャが二度三度手を叩き、お客さんを煽っていきます!」

元「落ち着いて、自分のペースに持ち込んで行ってますね……いいですよ」


ヤムチャ(俺は、トラースキックでバイソンさんに、ダメージを与えて交代しなければならない……)

バイソン「……」


実況「さぁ、今、ヤムチャがバイソンを中心に円を描くような動きをしながら、慎重に距離を測っております!」


ヤムチャ(トラースキックは俺の必殺技……お客さんが期待した瞬間に見せなければいけない……)

バイソン「……」

ヤムチャ(お客さんが期待した瞬間……つまり、それは今みたいに、お客さんが俺に声援を送っている瞬間だ……)


ヤムチャー! イケー!


ヤムチャ(打ち合わせで、トラースキックを打つ場所は決めたけど……上手く、そこにお客さんの声援を持ってこれるかがポイントになる……)

バイソン「……」

ヤムチャ(……って、サガットさんは言ってたよな。とにかく、今日は周りを冷静に見よう)




724: 名無しさん@おーぷん 2014/10/14(火)23:12:44 ID:6Iiyv5IYc

ヤムチャ「よしっ、行くぞ!」

バイソン「!」

ヤムチャ「うるあぁっ! 喰らえぇっ!」シュッ


実況「ここで、ヤムチャが仕掛けた! ヤムチャのハイキックだ!」


バイソン「……フンっ!」ガッ


実況「だが、これをバイソンはブロック! 上手く防御したぁ!」

元「うん、肩で上手く防御したね」


ヤムチャ「……くそっ!」

バイソン「おいっ、どうした! そんなもんかぁ!?」

ヤムチャ「……くそっ! オラァ!」シュッ

バイソン「……フンっ!」ガッ


実況「さぁ、ヤムチャがもう一度仕掛けたが……これも同じようにブロックされてしまう!」




725: 名無しさん@おーぷん 2014/10/14(火)23:18:55 ID:6Iiyv5IYc

バイソン「ヘイヘイ、どうした! ヤムチャ君よぉ!?」

ヤムチャ「……くっ!」

バイソン「なんだ、今の蹴りはよぉ!? 蚊トンボでも落としてんのか、あぁ!?」

ヤムチャ「……くそっ!」


実況「おぉ〜っと、これはバイソン、余裕です! 大きく手を開き、自分には効いていないとアピールしております!」


ヤムチャ「くそっ……もう一発っ!」シュッ

バイソン「フンっ! どうしたぁ、おいっ!」ガッ


実況「さぁ、またしても、ヤムチャの蹴りがブロックされてしまったぁ! バイソン、奴はただの歯抜け野郎ではない!」

ヤムチャ「……だったら、この野郎」ダッ

実況「おっと……? ここで、ヤムチャがロープに走ったぞ!?」




726: 名無しさん@おーぷん 2014/10/14(火)23:23:09 ID:6Iiyv5IYc

ヤムチャ「よしっ、行くぞっ……ぶっ飛ばしてやる……!」

バイソン「ヘイヘイ来いよ! もやしっ子ちゃんよぉ!? 今度は何だ、タックルか!?」

ヤムチャ「その通りだよ……うおおぉぉっ……!」


実況「さぁ、ヤムチャがロープの反動をつけての……」


ヤムチャ「……うるああぁぁっ!」ドスッ

バイソン「……フンっ!」


実況「ショルダータックルっ! だが、バイソン、これも耐えるっ!」




727: 名無しさん@おーぷん 2014/10/14(火)23:27:48 ID:6Iiyv5IYc

バイソン「どうしたぁ! そんなもんかぁ!?」

ヤムチャ「……うるせぇ、舐めてんじゃねぇよ! もう一発だっ!」

バイソン「面白れぇ、来いよっ!」

ヤムチャ「……うおおぉぉっ!」


実況「さぁ、再びヤムチャがロープに走ったっ! 一度でダメならもう一度っ! 再びバイソンに仕掛けるっ!」


ヤムチャ「うるあぁっ! ショルダータックルだあぁぁっ!」ドスッ

バイソン「ぐっ……おっと……」ヨロッ


実況「おっと、おっと! 少し、バイソンがよろけたか!?」

元「いいんじゃないですか? 効いてますよ、コレ」




728: 名無しさん@おーぷん 2014/10/14(火)23:32:08 ID:6Iiyv5IYc

ヤムチャ「どうしたぁ、オイっ! 効いてんじゃねぇか、この野郎!」

バイソン「……まぐれ当たりで、嬉しそうになりやがって」

ヤムチャ「しゃあぁ! もう一発だ!」


実況「さぁ、ヤムチャが気合を入れたっ! そして、再びロープに走るっ!」


ヤムチャ「……うおおおぉぉっ!」


ヨーシ! イケー、ヤムチャー!


ヤムチャ「喰らえっ……! ショルダー……」

バイソン「そう何発も喰らってやると思うなよ!? このクソ餓鬼めっ!」

ヤムチャ「……えっ?」




729: 名無しさん@おーぷん 2014/10/14(火)23:39:09 ID:6Iiyv5IYc

バイソン「うるぁっ! アックスボンバーだっ!」ガスッ

ヤムチャ「……グガッ」


実況「おぉ〜っと! ここで、バイソンのアックスボンバーだっ! ロープから返ってきたヤムチャにカウンターのアックスボンバーをくらわせたっ!」

元「……ちょっと、ヤムチャ君の攻めが単調になりすぎちゃったね。バイソン君は狙ってたよ、きっと」

実況「さぁ、カウンター気味のアックスボンバーをくらい……ヤムチャ、大きくダーウン!」

元「……そういや、今のアックスボンバーはちゃんと肘をぶつけてたね」


バイソン「余裕ぶって、調子に乗りやがって、このクソ餓鬼が……俺はおめぇみてぇな奴が、一番嫌いなんだよぉ!」

ヤムチャ「くっ……くそっ……」


実況「さぁ、ここで、ダウンしているヤムチャに、バイソンがゆっくりと近づいていきますっ!」




734: 名無しさん@おーぷん 2014/10/15(水)22:07:45 ID:CrRDuMDtP

バイソン「……おらぁっ!」ガスッ

ヤムチャ「……ぐっ!」


実況「さぁ、バイソンがヤムチャを大きく踏みつけます!」


バイソン「……調子に乗ってんじゃねぇぞ、この野郎! えぇっ!」

ヤムチャ「!」


実況「おっと、ここでマウントポジションっ! バイソンはヤムチャの上にのしかかり、抑えつける!」


バイソン「おめぇは黙ってやられてればいいんだよっ! こうやってなぁ!? オラオラァっ!」ガスガス

ヤムチャ「ぐっ……ぐぐっ……」


実況「そして、ヤムチャにパンチの連打連打だっ! ヤムチャも懸命にガードをするっ!」




735: 名無しさん@おーぷん 2014/10/15(水)22:13:21 ID:CrRDuMDtP

バイソン「オラっ! 死ねっ!」ゴスッ

ヤムチャ「……くっ」

バイソン「……ガードしてんじゃねぇよっ! ホラ、手ぇどけろっ!」ゴスッ

ヤムチャ「ぐぐっ……」


実況「さぁ、バイソンのラフ殺法! ヤムチャ、なんとか耐え凌げるかっ!?」

元「何発かいいの入ってるからね……ちょっとマズいね……」


バイソン「オラオラっ! 死ね、このクソ餓鬼がっ!」ガスガス

ヤムチャ「くっ……くそっ……!」

ダン「おい、バイソン! 拳はやめろっ! 拳で殴るのはよぉ!」

バイソン「……あぁ?」




736: 名無しさん@おーぷん 2014/10/15(水)22:21:27 ID:CrRDuMDtP

ダン「拳で殴るのは反則だっ! やるんだったら、肘をを使えっ! ここでよぉ?」チョンチョン

バイソン「……あぁ?」


実況「おっと、レフェリーが自分の拳と肘を指差し、バイソンに何か言っておりますが……」

元「……バイソン君、拳で殴ってるからね。反則だよ。プロレスだったら、肘でいかなきゃ」

実況「おっと、おっと! これはラフ殺法とでも言えばいいのでしょうか!?」


ダン「わかったな、バイソン!? 肘だっ! 肘でやる分にはいいが……拳でだったら、反則だ!」

バイソン「俺に指図すんなやゴルァ! 知るかよ、そんな事はよぉっ!」ガスガス

ヤムチャ「ぐっ……ぐぐっ……」


実況「だがしかし、バイソン! レフェリーの制止も聞かずに構わず拳でヤムチャを殴り続ける!」




737: 名無しさん@おーぷん 2014/10/15(水)22:27:20 ID:CrRDuMDtP

バイソン「オラオラ、どうだ!? おめぇはこうやって黙ってやられてればいいんだよぉ!」ガスガス

ヤムチャ「ぐっ……くそっ……」


ブー、ブーブー

実況「さぁ、ラフ殺法で攻めているバイソンに、会場からはたまらずブーイング! だがしかし、バイソン、容赦ありません!」


バイソン「オラオラ、舐めやがって、この野郎……調子に乗ってんじゃねぇぞっ!」ガスガス

ヤムチャ「うっ……くそっ……」

ダン「バイソンいい加減にしろっ! お前、反則負けにするぞ!?」

バイソン「拳で殴るのは反則なんだな……? だったら、違う攻め方したら、文句ねぇんだな!?」

ダン「あぁ、拳で殴らなければ、オッケーだ!」




738: 名無しさん@おーぷん 2014/10/15(水)22:33:17 ID:CrRDuMDtP

バイソン「……だったら」ググッ

ヤムチャ「うっ……ぐっ、ゲホっ……」


実況「おっと、ここでバイソンがヤムチャを首を締めたっ! ラフ殺法が、どんどん過激になっております!」


バイソン「オラ、 このまま死にやがれっ……!」

ヤムチャ「ガ、ガガッ……」


実況「さぁ、首を締めたまま、ヤムチャの頭を何度もリングに叩きつける! これはヤムチャもピンチか!?」

元「……結構、スタミナ奪われてると思うよ。何とかしなきゃ」


ダン「おい、バイソン! おめぇ、何やってんだよ!?」

バイソン「拳で殴るのが反則なんだから……こうやって、首締めてんじゃねぇかっ!? 見りゃわかるだろっ!」




739: 名無しさん@おーぷん 2014/10/15(水)22:41:33 ID:CrRDuMDtP

ダン「おめぇ、そういう事じゃねぇだろうが! とにかく、やめろっ! 本当に死んじまうぞっ!」

バイソン「こっちは殺す気でやってんだよぉ!? 邪魔すんじゃねぇ!」ググッ

ヤムチャ「ガッ……グッ……ゲホっ……」

ダン「もういいっ! とにかくやめろっ……! いいから、やめろっ……!」

バイソン「何だ、てめぇ!? 邪魔してんじゃねぇぞ!?」


実況「おっと、この攻撃には、流石にレフェリーも身体を張って、制します」

元「うん。そもそも拳で殴るのが反則だったしね」


ダン「ほら、離れろっ……! 一旦、落ち着け……バイソンっ……!」グイグイ

バイソン「何で止めんだよ、糞が! おいっ、邪魔してんじゃねぇよ!?」

ヤムチャ「うっ……ううっ……」




740: 名無しさん@おーぷん 2014/10/15(水)22:48:20 ID:CrRDuMDtP

ダン「いいから、落ち着け、バイソンっ! あのなぁ……?」

バイソン「あぁっ!?」

ダン「拳で殴るのも……首を締めるのも、反則だ! おめぇ、知ってんだろが!」

バイソン「あいつが俺を舐めた態度を取ったから、思い知らせてやっただけだよ! なんか、文句あんのか!?」

ダン「……だからといって、反則を使っていい理由にはならない。 一旦、頭を冷やせ」

バイソン「あぁ!? 誰に向かって文句言ってんだ、ゴルァ! なんだったら、おめぇからぶっ飛ばしてやろうか!?」

ダン「お、おいおい……ちょっと待てよ……俺は関係ねぇだろが……」


実況「おっと……バイソン、かなりヒートアップしている模様です。バイソンの怒りはまだ収まらないか!?」

元「……おっ」


ヤムチャ「うっ……くそっ……」ムクッ




741: 名無しさん@おーぷん 2014/10/15(水)22:57:10 ID:CrRDuMDtP

バイソン「おめぇは、俺の邪魔しただろ!? だったら、俺の敵なんじゃねぇのか、えぇっ!?」

ダン「ま、待てよ……俺はレフェリーだよ……中立の立場だから、落ち着けって……」

ヤムチャ「ううっ……くそっ、好き勝手にやりやがって……」ヨロヨロ


実況「おっと、ここでヤムチャが立ち上がったぞ! 足元はフラついているが……これは、大丈夫なのか!?」

元「まぁ、かなりスタミナ削られたみたいだしね……でも、これチャンスじゃないですか?」


バイソン「中立の人間がなんで、俺を止めんだよ! おめぇ、邪魔したじゃねぇか!?」

ダン「だから、おめぇが反則技を使ったのがそもそもの問題でな……」

ヤムチャ「この野郎……好き勝手にしやがって……」


実況「さぁ! ここで、ヤムチャがレフェリーと揉めて、ガラ空きになっているバイソンの背後に狙いを定めたっ!」

元「チャンスっ……! 行けっ……! 行けっ……!」




742: 名無しさん@おーぷん 2014/10/15(水)23:05:05 ID:CrRDuMDtP

ヤムチャ「……うるああぁぁっ!」ドスッ


実況「さぁ! これはドロップキックか……? ヤムチャの飛び蹴りが、ガラ空きになったバイソンの背中を捉えたっ!」


バイソン「ガッ……! うおっ……!」

ダン「お、おいっ……! バイソン、こっちに倒れこんでくんじゃねぇよ! う、うわぁっ!」


実況「さぁ、バイソンを背後からの飛び蹴りで、ダウンさせるっ!」

元「あれ……? 今、レフェリーの人、巻き込まれなかった……?」


バイソン「いてぇ……くそぉ……なんだ、なんだ……?」

ヤムチャ「……おらあぁぁっ!」ドスッ

バイソン「……グガッ!」


実況「さぁ、そしてエルボードロップ! うつ伏せに倒れたバイソンの背中に、強烈な肘を突き立てる!」




743: 名無しさん@おーぷん 2014/10/15(水)23:11:49 ID:CrRDuMDtP

ヤムチャ(ここからだ……ここから……)

バイソン「ううっ……くそっ……」ムクッ


実況「さぁ、ここでバイソンが起き上がったが……少し、ダメージを受けてしまったか……?」


ヤムチャ(ここから……盛り上げなければいけない……大丈夫だ……きっと出来るはず……)

バイソン「……この野郎、不意打ちか? 汚ぇ奴だな、おめぇはよぉ」

ヤムチャ「……うるああぁっ! 行くぞ、バイソンっ!」

バイソン「……あぁ?」


実況「おぉ〜っと! ヤムチャが叫んだ! 吠えたっ! まだまだ、ヤムチャは死んではいないっ!」




745: 名無しさん@おーぷん 2014/10/15(水)23:17:30 ID:CrRDuMDtP

ヤムチャ「……うるあぁぁっ!」シュッ

バイソン「くっ……!」


実況「ヤムチャのハイキックっ! だが、これはバイソン、ブロックっ!」


ヤムチャ「うるあぁっ! もう一発っ!」シュッ

バイソン「バカの一つ覚えだな……ったく……ん……?」

ヤムチャ「うるあぁっ! ミドルキックだっ!」

バイソン「しまった……! フェイントか……グッ……!」


実況「おっと、これはミドルキックだっ! バイソンの脇腹に突き刺さったっ!」

元「ハイキックから、変化しましたね」


ヤムチャ「どうだっ!?」

バイソン「うっ……くそっ……」ヨロッ


オー!イイゾー! ヤムチャー!

実況「おっと、バイソンが少し、フラついたか!?」




746: 名無しさん@おーぷん 2014/10/15(水)23:22:37 ID:CrRDuMDtP

ヤムチャ「よしっ……! ぬんっ……!」グイッ

バイソン「くっ……うおっ……」


実況「さぁ、そしてここでヤムチャがバイソンを持ち上げて……」


ヤムチャ「……うるあぁっ!」ドシーンッ

バイソン「……ぐわっ」


実況「強引に落としていったぁ! 荒々しいボディスラムだっ!」


ヤムチャ「よしっ……!」

実況「おっと……? ここで、ヤムチャが少し体制を低くして構えたぞ? これは、何か狙っているのか!?」

元「う〜ん……? そうなのかなぁ?」




747: 名無しさん@おーぷん 2014/10/15(水)23:27:38 ID:CrRDuMDtP

ザワ……ザワ……

ヤムチャ(大丈夫……歓声ではないけど……やっぱり、反応があるって事は……大丈夫なはずっ……!)

バイソン「うっ……ううっ……」


実況「さぁ、ヤムチャが、冷静にバイソンの動きを観察しているっ! 一体、何を狙っているのか!?」

元「多分、起き上がりのタイミングに合わせて……何か仕掛けるつもりなんじゃないかな……?」


バイソン「……ううっ」ムクッ

ヤムチャ(よしっ! 今だっ……!)ググッ

バイソン「……んっ?」


実況「おっと……! ヤムチャが動いたぞっ!?」




748: 名無しさん@おーぷん 2014/10/15(水)23:32:54 ID:CrRDuMDtP

ヤムチャ「……うおおぉぉっ!」スパーンッ

バイソン「な、なんだと……?」


実況「おぉ〜っと! これはトラースキックだっ! バイソンの起き上がりのタイミングを見計らって、ぶち当てたぁ!?」

元「いいですよ! 起き上がりのカウンター気味に入ったし……いいの入りましたよ!?」

実況「バイソンも大の字ですっ! 確実に急所を捉える、ヤムチャのトラースキックだぁ!」


バイソン「ぐ、ぐはぁ……」バターンッ

ヤムチャ(ど、どうだっ……!?)




749: 名無しさん@おーぷん 2014/10/15(水)23:37:38 ID:CrRDuMDtP

オー! ヤムチャー! イイゾー!


ヤムチャ(よ、よしっ……!)

バイソン「……ぐっ」

ヤムチャ「よしっ……次はフォールだっ!」


実況「さぁ、ここで仕留めるか!? ヤムチャがフォールに入ったぁ!」


ヤムチャ「レフェリー! カウントをお願いしますっ!」

バイソン「……」

ヤムチャ「あれ……レフェリー……? カウント……」

バイソン「……」

ヤムチャ「あれ……? レフェリーが……いねぇぞ……?」キョロキョロ


実況「おっと、これはどういう事だ!? レフェリーがリング上にいない! レフェリーがいないぞ!?」




750: 名無しさん@おーぷん 2014/10/15(水)23:43:40 ID:CrRDuMDtP

ダン「いてて……くそっ……バイソンの野郎……」

観客「おい、何やってんだよ! カウント取りに行けよ! 何、やってんだ!?」

ダン「ちょっと待て……頭、打ったんだ……ちょっとだけ待ってくれ……」


実況「おぉ〜っと、 レフェリーは場外にいました! しかし、どうしてあんな所にいるんでしょうねぇ、元さん?」

元「え〜っと……さっきのヤムチャ君のドロップキックの時だね」

実況「……ドロップキックの時?」

元「バイソン君が前のめりで倒れて……レフェリーを巻き込んでしまったの。そのせいで、彼は場外に落下しちゃったんだね……」

実況「おっと、そういえば……少し、頭を抑えてますね……大丈夫なんでしょうか……?」


観客「おい、何やってんだ! 早くリングに上がれっての!」

ダン「よし、よし……おぉっ、もう大丈夫だ……! よしっ、行くぞっ!」




751: 名無しさん@おーぷん 2014/10/15(水)23:47:57 ID:CrRDuMDtP

実況「さぁ、ここでレフェリーが、リング上に戻ります!」


ヤムチャ「何処行ってたんっすか! 早くカウントして下さいよ!」

ダン「お、おう……悪いな……よしっ! カウント取るぞっ!」


実況「さぁ、ここでようやくレフェリーがカウントを取ります!」


ダン「ワンっ……! ツーっ……!」

バイソン「……フンッ」グッ

ヤムチャ「……うおっと!」

ダン「カウントはツーだ! ツーカウントだっ!」


実況「おっと……少し、バイソンに回復の時間を与えてしまったか? カウントツーでバイソンは返していきます!」

元「レフェリーがすぐカウントいければねぇ……ちょっと、勿体なかったね」




758: 名無しさん@おーぷん 2014/10/16(木)22:07:14 ID:dAe8n7n7q

バイソン「くっ……」ヨロヨロ


実況「さぁ、何とかバイソンが立ち上がった、が……」

元「うん。結構ダメージが残ってるみたいだね。チャンスだよ」


ヤムチャ「よしっ……! ここがチャンスだ、行くぞっ……!」

バイソン「くそっ……舐めやがって……」

ヤムチャ「……うおおおぉぉぉっ!」バシーンッ

バイソン「……ぐっ!」


実況「さぁ、ヤムチャが張った、張ったぁ〜! 胸元にキツい逆水平チョップをお見舞いだぁ〜!」


ヤムチャ「次は蹴りだっ! うおおおぉぉっ!」シュッ

バイソン「……ぐっ!」フラッ


実況「そして、お次はミドルキックっ! いいぞ、バイソンが苦悶の表情を浮かべているっ!」




759: 名無しさん@おーぷん 2014/10/16(木)22:12:06 ID:dAe8n7n7q

ヤムチャ「……次は持ち上げて」ググッ

実況「そして、ヤムチャが掴みにかかったっ!」


ヤムチャ「……うおおおぉぉっ!」

バイソン「くっ、この野郎……させるかよ……」グイッ

ヤムチャ「ん……? う、うおっ……」


実況「おっと、ここでバイソンが耐えます! ヤムチャの頭を脇の下に抱え、スープレックスにいかせませんっ!」


ヤムチャ「お、おいっ……この野郎っ……」

バイソン「うおっ……くそっ……くそっ……」ヨロヨロ


実況「おぉ〜っと、そして二人はもつれるようにコーナーの方へ!」




760: 名無しさん@おーぷん 2014/10/16(木)22:17:14 ID:dAe8n7n7q

サガット「バイソン、こっちだっ!」

バルログ「早く、来なさい!」

バイソン「おうっ……!」ドスッ

ヤムチャ「……ん?」


実況「さぁ、そのままバイソンは自軍コーナーの方へとヤムチャを引き連れて戻りました」


バルログ「そのまま、抑えていなさいっ! 次は私が行きますっ!」

バイソン「おう、バルログ……頼んだぜ……」

ヤムチャ「……えっ?」


実況「おっと、ここでバルログが強引にタッチします! ここで試合権はバルログに移った! バルログがリングインっ!」




761: 名無しさん@おーぷん 2014/10/16(木)22:23:14 ID:dAe8n7n7q

バイソン「よし、バルログ……やってくれ……」

バルログ「えぇ、しっかり、抑えつけておいて下さいよ……」

ヤムチャ「おい……ちょっと待てよ……離せよ……」

バルログ「……ヒャオっ!」ゴスッ

ヤムチャ「……痛ぇっ!」


実況「おっと、おっと! ここで、バルログがヤムチャのガラ空きになった脇腹に、エルボー攻撃を喰らわせる!」

元「バイソン君が、まだヤムチャ君を押さえつけてるからね……連携攻撃だ」


バイソン「よし……いいぞ、バルログ……やっちまえっ……!」

ヤムチャ「おいっ……ちょっと、待て……離せよ、この野郎……」

バルログ「……ヒャオっ!」ゴスッ

ヤムチャ「……痛ぇっ!」




762: 名無しさん@おーぷん 2014/10/16(木)22:32:46 ID:dAe8n7n7q

バルログ「……ヒャオっ!」ゴスッ

ヤムチャ「……ぐっ!」ガクッ


実況「おぉ〜っと! ヤムチャが片膝をついた!」

元「う〜ん……バイソン君をいい具合に追い詰めたんだけどね……上手く逃げられて、捕まっちゃったね……」


バルログ「よし……そろそろ、いいでしょう。バイソン、貴方は下がって、休みなさい……」

バイソン「おう、後は任せたぜ、バルログよぉ!」

ヤムチャ「うっ……くそっ……」

バルログ「……さぁ、ヤムチャ君、こっちへ来るのですよ」

ヤムチャ「うぅ……くそ……リュウさん、ケンさん……」ヨロヨロ


実況「さぁ、そして……ここで、バルログがヤムチャを引き連れて……ロープ際へと移動するぞ……」

元「ヤムチャ君、苦しそうですねぇ……手を伸ばしてリュウ君と、ケン君に交代したそうにしていますよ」




763: 名無しさん@おーぷん 2014/10/16(木)22:38:05 ID:dAe8n7n7q

バルログ「……ヒャオっ!」

ヤムチャ「……ん?」


実況「おぉ〜っと、ここで、バルログがセカンドロープに飛び乗りっ……!」


バルログ「……ヒョオオオォォっ! ヒャオっ!」

ヤムチャ「えっ……えっ……うおおっ……おおおっ!」


実況「そのままロープの反動を利用した、スイングDDTだっ! ヤムチャの脳天がマットに突き刺さるっ!」


バルログ「……よしっ! とどめを刺してあげましょう! この私の美しい技でね?」

ヤムチャ「ううっ……くそ……もう、ダメだ……」バタッ


実況「さぁ、そして大の字にダウンしているヤムチャを尻目に……バルログがコーナーポストの方へ移動します!」




764: 名無しさん@おーぷん 2014/10/16(木)22:44:46 ID:dAe8n7n7q

バルログ「……フッ」

実況「さぁ、バルログがコーナーポストの上で、決めているっ! 格好をつけているっ!」

元「凄いですね……あんな、不安定な場所でよくあんなポーズして、バランス取れますよねぇ……」


バルログ「さぁ、ヤムチャ君……早く起き上がりなさい……美しいショーの幕開けです……」

ヤムチャ「ううっ……くそっ……」


実況「慎重にヤムチャに狙いを定めているっ! だがしかし、そんなに格好をつけなくてもいいのではないか、バルログ!」

元「……ほら、バルログ君、ナルシストだから」


ヤムチャ「ううっ……」ムクッ

バルログ「……フッ、いいですよ。起き上がりましたね」

ヤムチャ「ううっ……くそっ……もうダメだ……ここはケンさんに交代しよう……」フラフラ




765: 名無しさん@おーぷん 2014/10/16(木)22:45:45 ID:jWKe33RYg

解説が無駄に冷静www




766: 名無しさん@おーぷん 2014/10/16(木)22:52:18 ID:dAe8n7n7q

ヤムチャ「ううっ……ケンさん……」ヨロヨロ

リュウ「おいっ!」

ケン「ヤムチャぁっ!」

ヤムチャ「わかってます……今、交代しますから……」ヨロヨロ

リュウ「そうじゃねぇっ!」

ケン「後ろだ、後ろっ! バルログを見ろっ!」

ヤムチャ「……えっ?」

バルログ「フッ……ヒョオオオォォッ!」シュッ


実況「バルログが跳んだああぁぁっ! 交代しに行こうとコーナーへ戻ったヤムチャの背中を狙い撃ちだああぁぁっ!」

元「コーナーの対角線上まで、飛んでますよ!? あんな勢いついたミサイルキック喰らったら……」


バルログ「ヒャアアァァオッ!」ドスッ

ヤムチャ「うおおおぉぉっ……! ぐああぁぁっ!」


実況「鋭いミサイルキックがヤムチャの背中に命中っ! ヤムチャは、そのまま吹っ飛んだあぁっ!」

元「あっ……でも、リュウ君達の元に近づけましたね? 幸か不幸かは、わかりませんけど」




767: 名無しさん@おーぷん 2014/10/16(木)23:01:03 ID:dAe8n7n7q

バルログ「フッ、どうでしたか……私の美しいミサイルキックは……」

ザワ……ザワ……

バルログ「おっと……今回はいつものブーイングではないのですね……だがしかし、もっと声援を送っていただきたいものです……」


ケン「……よし、ヤムチャ、次は俺が行くっ! お前は休んでろ!」

ヤムチャ「うっ……ううっ……」


実況「おっと、ここでケンが強引にヤムチャにタッチ! 試合権利はケンへと移ります!」

元「……吹っ飛んだ位置が幸運だったね」


ケン「オイっ、バルログ! 次は俺が相手だっ!」

バルログ「……ん?」


実況「さぁ、ここで交代した、ケンが今、リングインしようと……いや、おっと! これは!」




768: 名無しさん@おーぷん 2014/10/16(木)23:07:28 ID:dAe8n7n7q

ケン「よっと……」ヒョイッ

バルログ「……何!?」


実況「ケンが一度、トップロープの上に飛び乗り……」


ケン「よっとっ……飛び技使えるのは、おめぇだけじゃねぇんだよ!」

バルログ「くっ……醜い者めが……出しゃばった真似を……」


実況「そして、ロープの反動をつけて……飛んだああぁぁっ!」


ケン「うるああぁぁっ! ミサイル竜巻旋風脚だああぁぁっ!」ズガーッ

バルログ「ぬっ……ぐ、ぐわあぁっ……!」


実況「これはスワンダイブ式のミサイル竜巻旋風脚っ! バルログの正面から、ぶち当てたぁっ!」

元「いいですね。シャドルーに傾きかけた嫌な流れを、払拭できたんじゃないですかね?」




769: 名無しさん@おーぷん 2014/10/16(木)23:14:41 ID:dAe8n7n7q

バルログ「……ぐぐっ」

ケン「ヘイヘイヘイ! 行くぞ、オイっ!」


オー! イケー! ケーン!

実況「さぁ、ケンがお客さんを煽っていきます! この声援もケンの力へとなるかぁ!?」


ケン「よっしゃっ! バルログ、立てやコラっ!」

バルログ「……ううっ」ヨロヨロ


実況「さぁ、ダウンしているバルログを起こして……そのまま、担ぎ上げるっ……!」


ケン「……うおおぉぉっ!」グイッ

バルログ「くっ……くそっ……」


実況「さぁ、ケンはバルログ高々と持ち上げたぁっ! ここから、どうするっ!?」




770: 名無しさん@おーぷん 2014/10/16(木)23:20:32 ID:dAe8n7n7q

ケン「うるあぁぁっ! ファルコンアローだっ!」ドスーンッ

バルログ「……ぐっ!」


実況「さぁ、そのまま前へと落としていった、ファルコンアローっ! バルログの背中がマットへ叩きつけられるっ!」


ケン「よし! レフェリー、このままフォールだ!」

ダン「よしきた、任せろっ!」


実況「さぁ、そしてそのままフォールへ! 今、カウントが取られますっ!」


ダン「……ワンっ!」

ケン「よし、このまま……ん……?」

ダン「……ツーっ!」

ケン「う、うおっ……!」バッ


実況「おっと、どうした事でしょう? ケンがバルログのフォールを、自らときました!」




771: 名無しさん@おーぷん 2014/10/16(木)23:27:05 ID:dAe8n7n7q

ダン「おい、何かやってんだよ、ケン……今のはおめぇが勝手にフォールといたんだぞ? 俺、悪くねぇぞ……?」

ケン「おい、レフェリー……あっちのコーナー見てくれよ……?」

ダン「コーナー……? ん……?」

サガット「……」

ダン「お、おいっ……! サガット! おめぇ、なんでそんな所に昇ってんだよ!?」


実況「おっと、コーナーの上にはサガットがいました! 何か狙っているんでしょうかねぇ?」

元「……多分ね。あのままケン君が技とかなかったら、あそこから跳んできて、何か技を仕掛けてきただろうね」


ダン「おい、サガット、降りろっ! そんな所に昇るんじゃねぇっ!」

サガット「……わかった、素直に降りようか」


実況「ここで、サガットはコーナーポストから、降りますっ!」

元「シャドルーは、ピンチになるとすぐ動いてくるからね……フォールに行く時は、そういう所も気を使わないといけないよね」




772: 名無しさん@おーぷん 2014/10/16(木)23:32:43 ID:dAe8n7n7q

ダン「よし、ケン……もう大丈夫だ……試合を続けていいぞ……」

ケン「……チッ、今ので決めれたのによぉ」

バルログ「うっ……ううっ……」ムクッ

ケン「……バルログ、起きちまったじゃねぇかよ」


実況「さぁ、ここでバルログが立ち上がったぁ!」

元「でも、ダメージは受けてるみたいだねぇ」


ケン「まぁ、いい……こんな、死に損ない……倒すのは楽勝だろ……」

バルログ「ううっ……くそっ……くそっ……」

ケン「よっしゃあ! 行くぞ、バルログ!」


実況「さぁ、ケンが仕掛けたぁ!」




777: 名無しさん@おーぷん 2014/10/17(金)22:10:18 ID:oW4KYbsRz

ケン「オラオラオラオラァっ!」ガスッ

バルログ「くっ……ううっ……」


実況「さぁ、ケンが蹴り蹴り蹴りィ! 蹴りのラッシュだ!」


ケン「オラっ、どうしたぁっ! バルログ、そんなもんかぁ!?」ガスッ

バルログ「くっ……くそっ……」

ケン「ほれ、脇腹がお留守だぞ!? うるあぁっ!」

バルログ「何っ……ぐっ……!」


実況「さぁ、これにはバルログも防戦一方だ! ケンの激しい蹴りのラッシュ!」

元「おっ、今いいの入ったんじゃないですかね? ケン君、いい感じですよ」


ケン「オラオラァ! どうしたどうした、バルログさんよぉ!?」ガスガス




778: 名無しさん@おーぷん 2014/10/17(金)22:15:39 ID:oW4KYbsRz

バルログ「うぅ……ケン君……もう勘弁して下さい……」

ケン「……あぁ?」


実況「おっと、これはどうした事か!?」


バルログ「もう、私の負けです……貴方達、空手軍団の力はよく、わかりました……」

ケン「お、おい……おめぇ、いきなりどうしたんだよ……」

バルログ「お願いです……もう、許して下さい……私、これ以上、もう戦えませんよぉ!」

ケン「な、なんだ……こいつ……」


実況「おっと、なんという事だ!? なんと、バルログが命乞いをしています! ケンの前で跪き、命乞いをしています! これは、どういった事なんでしょうか!?」

元「う〜ん……さっきの蹴りが、いい所に入っちゃたのかな……?」




779: 名無しさん@おーぷん 2014/10/17(金)22:20:51 ID:oW4KYbsRz

バルログ「実は、私……本当は空手軍団に入りたかったんです……」

ケン「……あぁ?」

バルログ「しかし、私には病気の妹がいましてね……シャドルーに人質にとられているのです……」

ケン「……おめぇ、妹とかいたっけ?」

バルログ「妹が人質に取られているから……私は、好きでもないシャドルーで戦うしかないのです……」

ケン「……ふ〜ん」

バルログ「ケンさん! どうか、私の妹を助けて下さい! シャドルーを倒して……私と妹を助けて下さいよぉ!」

ケン「そうか……おめぇ、そういう理由でシャドルーに……」

バルログ「……フッ、隙あり」ニヤッ

ケン「……ん?」


実況「おっとおっと! バルログが動いたぞ!?」




780: 名無しさん@おーぷん 2014/10/17(金)22:27:59 ID:oW4KYbsRz

バルログ「……えい」プスッ

ケン「……ぐわあああぁぁぁ!」


実況「おぉ〜っと、これは、サミング! 目潰しだ! バルログがケンの瞳に目潰しを仕掛けたぁ!」


ケン「ぐっ、うわあぁ……目が……目が……」

バルログ「……病気の妹? なんだ、それは。アホか」


実況「ケンは瞳を抑えて、かなり苦しんでおります!」

元「そりゃそうだよ……目を突かれたんだから……も〜う、変に情けをかけちゃ駄目だよ、あんな人に……」


バルログ「フッ、目をやられて……苦しんでいる貴方の姿……素敵ですよ……」

ケン「くそっ……この野郎……」


ブー、ブーブー

実況「会場からは大ブーイング! そりゃそうだ! しかし、いいのか、バルログ!? 今のお前の姿は間違いなく格好よくないぞ!?」




781: 名無しさん@おーぷん 2014/10/17(金)22:34:43 ID:oW4KYbsRz

バルログ「フッ、大丈夫です……今から、格好いい姿を見せますから……ヒャオっ!」

ケン「ううっ……くそっ……バルログの野郎……」


実況「おっとおっと! バルログがロープに走ったぞ!?」


バルログ「……ヒャオっ!」シュッ

実況「そして、セカンドロープに飛び乗り……跳んだあぁぁ!」


バルログ「……ヒョオオオっ!」ドスッ

ケン「……ぐっ!」


実況「そして、一回転をして、ケンの上へと背中から落ちる! ローリングセントーンっ! ケンにダメージを与えますっ!」




782: 名無しさん@おーぷん 2014/10/17(金)22:41:01 ID:oW4KYbsRz

バルログ「……まだまだっ!」

実況「おっと、バルログはその勢いのまま、起き上がり……今度は逆側のロープへと走ったっ!」


バルログ「連続でお見舞いです……いきますよ……ヒャオっ!」

実況「そして、またもセカンドロープに飛び乗って……バルログが跳んだぁ!」


バルログ「……ヒョオオオっ!」ドスッ

ケン「……ぐ、ぐわあああぁぁっ!」


実況「ローリングセントーン二連発っ! バルログが縦横無尽にリング上を駆け巡るぅ!」

元「間髪入れずに大技のラッシュを仕掛けてきたね……バルログ君、やっぱり身体能力は凄いね」




783: 名無しさん@おーぷん 2014/10/17(金)22:48:20 ID:oW4KYbsRz

バルログ「どうでしたか、お客さん……? 私の美しい攻撃は……」


ブー、ブーブー

実況「さぁ、バルログが両手を広げて大アピールっ! だが、会場はブーイングの嵐だ!」

元「そりゃそうだよ……だって、目潰ししてんだもん、彼……」


ダン「おいおい、バルログ……お前、さっきケンに目潰ししなかったか?」

バルログ「えっ、目潰し……? してないですよ……私がそんな醜い、反則技を使う訳ないでしょう……」

ダン「……お前なぁ?」

バルログ「大丈夫ですって……ほら、今から、ちゃんと戦いますから……ダンさん、邪魔しないで下さいよ……」

ダン「……反則技は使うんじゃねぇぞ?」


実況「さぁ、レフェリーがバルログに警告をしているようですが……」

ケン「……ぐっ、ううっ」

実況「やはり、先程の攻撃で大ダメージを受けたのでしょうか!? ケンはまだ苦しんでおりますっ!」




784: 名無しさん@おーぷん 2014/10/17(金)22:54:52 ID:oW4KYbsRz

ヤムチャ「……あの、リュウさん?」

リュウ「……ん、どうした?」

ヤムチャ「今日は、ケンさんとバルログさん……チョップの打ち合いとかしないんですかね……?」

リュウ「……はぁ?」

ヤムチャ「いや、技を出す前には、そういう攻防して……お客さんを煽るんでしょ? 今日は二人、いきなり大技から入ってません?」

リュウ「……あのなぁ? お前が最初にバイソンとそういう形式の試合作ってねぇだろが?」

ヤムチャ「……へ?」

リュウ「どのタイミングでチョップの打ち合いするんだよ? 今からするのか? それで、お客さん盛り上がるのか、えぇ?」

ヤムチャ「え〜っと……どういう事ですかねぇ……?」




786: 名無しさん@おーぷん 2014/10/17(金)23:05:34 ID:oW4KYbsRz

リュウ「……ったく、この前の試合は、お前がケンに変わるタイミングで、同時に相手も交代しただろ?」

ヤムチャ「はい」

リュウ「今日は、どうだ? 同時に交代したか?」

ヤムチャ「え〜っと……いや、バイソンさんがバルログさんに変わって、俺とちょっと戦いました」

リュウ「それで、ケンに交代したよな?」

ヤムチャ「……はい」

リュウ「同時の交代ではない……スタミナを少し、消費した人間と……スタミナ万全の人間の試合になるって事だ」

ヤムチャ「……ほうほう」

リュウ「今日は、前の試合と違って、25分決着じゃなくて、20分決着なんだ……何処かで5分の時間を削らなくてはならねぇ」

ヤムチャ「……ほうほう」

リュウ「そんな中、ちんたらチョップの打ち合いしてる時間ある? 大技から始めて……相手のスタミナを奪って交代させて、最後の人間に繋がなきゃいけねぇだろ?」

ヤムチャ「……なるほど」

リュウ「今日は、間髪入れずに、大技のラッシュをする試合なんだよ……そもそも、試合作ったのおめぇじゃねぇか……」

ヤムチャ「……へ、俺が?」




787: 名無しさん@おーぷん 2014/10/17(金)23:14:11 ID:oW4KYbsRz

リュウ「……それよりさぁ?」

ヤムチャ「何ですか?」

リュウ「おめぇ、ドロップキックの時に、バイソンに背後から攻撃しただろ?」

ヤムチャ「あっ、はい……バイソンさんに、そう言われました」

リュウ「今日は、見逃してやるけど……次からはするなよ?」

ヤムチャ「……えっ、どういう事ですか?」

リュウ「汚ぇ手段は使うなって言ってんの。やるんだったら、正面から蹴れ。正面から」

ヤムチャ「……正面から?」

リュウ「あいつらは、ヒールだから、不意打ちでも構わねぇけどよぉ……俺達はベビーなんだよ。卑怯な手段、使っちゃいけねぇだろうが!」

ヤムチャ「……あっ、はい」

リュウ「おめぇ、自分の立場考えろや! バカとつるんで、変な戦い方覚えてるんじゃねぇよ!」

ヤムチャ「え〜っと……す、すんません……」




788: 名無しさん@おーぷん 2014/10/17(金)23:19:57 ID:oW4KYbsRz

バルログ「ヒャオっ!」

ケン「……ぐっ!」


実況「さぁ、バルログの高速ブレーンバスター! 少し、ケンがやられている時間が長くなってきました!」

元「う〜ん……あの、サミングから流れ変わっちゃったねぇ……」


バルログ「さぁ、ケン君……起きなさい……そして、走りなさい……」

ケン「ううっ……くそっ……」ヨロヨロ


実況「バルログが、ケンを引き起こし……そしてコーナーへ振ったぁ!」


ケン「……ぐっ!」

バルログ「……ヒャオっ!」


実況「そして、バルログも突っ込んできたぁっ! 串刺しのバックサンドエルボーがケンに突き刺さるっ! コーナーと肘との強烈なサンドイッチ!」




789: 名無しさん@おーぷん 2014/10/17(金)23:30:39 ID:oW4KYbsRz

バルログ「さぁ! ケン君……コーナーで私のサンドバッグへとおなりなさいっ! ヒャオっ!」バシーンッ

ケン「……ぐっ!」


実況「さぁ、ここでコーナーに張り付いたケンに対して、逆水平チョップっ! コーナーマットを背にしているケンには、逃げ場がありませんっ!」


バルログ「連続でいきますよっ! ヒャオっ! ヒャオっ!」バシーンッ

ケン「ううっ……! ぐっ……!」


実況「さぁさぁ、逆水平チョップを、二連発……そして、三連発! ケンに連続で打ち込んでいきますっ!」


バルログ「フッ、やられている貴方の姿……なかなか美しいですよ……」

ケン「……ちくしょう。舐めんじゃねぇぞ」

バルログ「口だけは達者ですねぇ……もう、反撃する力も貴方には、残っていないでしょう……」

ケン「へへ、そりゃ、どうかな……? 空手軍団の底力……舐めてたら、痛い目に合うぞ?」

バルログ「……何?」

ケン「うおおぉぉっ! いつまでも、やられてると思うなよ! 行くぞっ!」




790: 名無しさん@おーぷん 2014/10/17(金)23:40:35 ID:oW4KYbsRz

ケン「うおおおっ! 疾風迅雷脚っ!」ズガッ

バルログ「何……!? ぐわあぁっ!」


実況「おっと、ここでケンがいったぁ! 回し蹴りをバルログの脳天にブチ当てたぁ!」

元「疾風迅雷脚ですね!」


ケン「うるああぁぁっ! ここで、仕留めてやるぜぇっ!」

バルログ「ぐっ……ううっ……ぐぐっ……!」


実況「さぁ、ケンの疾風迅雷脚っ! 回し蹴りの連打で、バルログを押し込んでいくっ! バルログはもうリングの中央まで、押し込まれたぁ!」


バルログ「ぐぐっ……おおっ……」ヨロヨロ

ケン「まだまだだぁ! 向こうのコーナーまで、運んでやるぜぇ! オラオラオラっ!」


実況「さぁ、ケンの疾風迅雷脚は止まらない! 止まらないっ! まだまだ、バルログを押し込んでいくっ!」




791: 名無しさん@おーぷん 2014/10/17(金)23:49:05 ID:oW4KYbsRz

ケン「オラオラオラオラっ!」

バルログ「こ、こいつ……まだ、こんな力が残っていたのか……」ドンッ


実況「さぁ、ついにバルログがコーナーまで追い詰められたぞっ!」


バルログ「何……!? ここは、コーナーか……」

ケン「うおおぉぉっ……! フィニッシュっ……!」

バルログ「何……!? しまった、逃げ場がない……」

ケン「うるああぁぁっ!」スガァッ

バルログ「……ぐわああぁぁ!」


実況「そして、ここでフィニッシュ! 竜巻旋風脚がバルログに突き刺さったぁ!」

元「いいですよ。コーナーまで、回し蹴りの連打で押し込んで……逃げ場のない状況へ持ち込んで竜巻旋風脚でフィニッシュ。いい連続攻撃ですね」

実況「我々はケンの意地を見たっ! ケンの必殺技の疾風迅雷脚で形成逆転か!?」




796: 名無しさん@おーぷん 2014/10/18(土)22:41:30 ID:zzvW5zqlH

バルログ「ううっ……」バターン

実況「さぁ、バルログ、ダーウンっ! リング上で大の字だ!」

元「よしっ……決めちゃいましょう!」


ケン「ううっ……くっ……」フラフラ

実況「おっとおっと! だがしかし、ケンの脚元もフラついているぞ!? これは、フォールへ行けるのか!?」

元「ケン君っ……! 頑張ってっ……!」

実況「疾風迅雷脚で最後の力を使い果たしてしまったか!? おっと……!」


ケン「くそっ……後少しだってのに……もう、スタミナが……」バターン

実況「おっとおっと! ケンもここでダウンしてしまったぁ〜!」




798: 名無しさん@おーぷん 2014/10/18(土)22:47:44 ID:zzvW5zqlH

ダン「おいっ、ケンっ! バルログっ! おめぇら大丈夫か!?」

実況「さぁ、ここでレフェリーが両者を見回しております!」

元「お互い、起き上がれない程のダメージ受けてるんだし……10カウント決着になっちゃうのかねぇ……?」


ケン「……ううっ」

バルログ「……ううっ」


ダン「よし、カウント取るぞ! 1……2……!」

実況「さぁ、ここでレフェリーが、カウントを取り始めます! ケンとバルログ……どちらが先に立ち上がるのかぁ!?」




799: 名無しさん@おーぷん 2014/10/18(土)22:54:45 ID:zzvW5zqlH

リュウ「ケン! あと少しなんだっ! しっかりしろっ!」

ヤムチャ「ケンさんっ……! 立って下さいっ……!」


実況「さぁ、コーナーにいる、リュウとヤムチャも、必死にケンに声をかけるっ!」

ケ・ン ! ケ・ン !

実況「さらに、会場のお客さんからも大ケンコールだっ! さぁ、ケン! この声援に応えられるか!?」

ケン「わかってるよ……今、立ち上がるから……ちょっと、待ってろや……」ググッ

実況「おっと、ここでケンが、動いたぞ!? 立ち上がれっ! さぁ、立ち上がるんだ、ケンっ!」


サガット「……バルログ、 何をしている! 早く立てぇ!」

実況「おっと、ここでサガットが叫んだぞ!?」

元「……寡黙なサガット君が、あんな風に感情出すなんて珍しいね?」




800: 名無しさん@おーぷん 2014/10/18(土)23:00:11 ID:zzvW5zqlH

バルログ「くっ、サガット……貴方の声で目が覚めました……ありがとうございます……」ムクッ

実況「おっと! 先に立ち上がったのは、バルログ!」

バルログ「うぅ……ケン……」ヨロヨロ

実況「そして、フラつきながらも、ケンの元に歩み寄り……」


バルログ「ヒョオォォ……ヒャオッ!」ドスッ

ケン「……ぐっ!」


実況「ケンにエルボードロップをお見舞いだぁ!」

バルログ「はぁはぁ……これが私に出来る精一杯です……サガット……後は任せますよ……」ヨロヨロ

実況「さぁ、そしてフラついた足取りで、サガットへと交代しに行く!」




801: 名無しさん@おーぷん 2014/10/18(土)23:07:04 ID:zzvW5zqlH

バルログ「サガット……任せました……」

サガット「よしっ……! 後は、俺が決めるっ……!」


実況「さぁ、ここでタッチが成立っ! 試合権はバルログからサガットに! サガットが今、リングインしますっ!」

元「このタイミングで、ケン君もリュウ君に交代したいよね」


リュウ「ケン、 こっちだ! 早く来いっ!」

ケン「あぁ……わかってるぜ、リュウ……」


実況「さぁ、ケンは這いずるように移動しながら……リュウの元へと歩み寄ります!」


サガット「フン……簡単に逃がしてやると、思うなよ……?」




802: 名無しさん@おーぷん 2014/10/18(土)23:14:13 ID:zzvW5zqlH

サガット「……フンっ!」グイッ

ケン「ぐっ……うおおぉぉっ……!?」


実況「おっと、サガットがケンの足を取った! ケンの足を捉え、自分の胸元に抱え込むように捉えたっ!」


サガット「足を壊せば……もうチンタラ逃げる事は出来んだろう……なぁ、ケンよ?」

ケン「ぐっ、くそっ……離せ……離しやがれっ……!」

サガット「うおおおっ! フンっ……!」グイッ

ケン「!」


実況「さぁ、そしてケンの足首を締め上げる! アンクルホールドだっ! これはスタンディングのアンクルホールドだっ!」


サガット「……うおおぉぉっ!」グイッ

ケン「ぐ、ぐわあああぁぁぁっ!」




803: 名無しさん@おーぷん 2014/10/18(土)23:21:38 ID:zzvW5zqlH

サガット「オラオラァ! どうしたぁ、ケンっ!」グイグイ

ケン「ぐっ……ううっ……!」

サガット「片足取られちゃ逃げられはしないだろう! おめぇはここで終わるんだよぉ!」

ケン「ぐっ、くそっ……舐めた事、言ってんじゃねぇぞ……」

サガット「舐めた事、言ってんのはどっちだ! うおおおぉぉっ!」グイッ

ケン「ぐ、ぐわああぁぁぁっ……!」


実況「さぁ、サガットが締め付ける締め付けるっ! ケンの足に狙いを定めた関節技だ!」

元「……キツいですね。サガット君は長身だから、ケン君殆ど宙づりみたいな状況になってますね……これは逃げにくいですよ……」


サガット「……オラァ! 早くギブアップしろや!」

ケン「ふざけんじゃねぇ……そんな格好悪い真似、出来るかよ……」

サガット「だったら、自分からしたくなるように締め付けてやるよ! オラァっ!」グイッ

ケン「ぐ、ぐわああぁぁぁっ……!」




804: 名無しさん@おーぷん 2014/10/18(土)23:32:23 ID:zzvW5zqlH

実況「さぁさぁ、ケンの足に、どんどんダメージが蓄積されていきます!」

元「なんとか、ロープまで逃げたいけど……あの体制じゃ、ロープまで行くのも難しいからね……」


サガット「オラ、ケンっ! 得意の足を潰されたら、お前はもう終わりなんだよ! もう、無駄だから早くギブアップしやがれ!」

ケン「ぐぐっ……舐めてんじゃねぇよ……それに、足は二本あるんだぜ……?」

サガット「……はぁ?」

ケン「おめぇごとき……片足残ってりゃ十分だぜ……ボケっと突っ立って……狙いもつけやすいしな……?」

サガット「……減らず口だけは、達者な男だ」

ケン「減らず口じゃねぇ……こっちの足が残ってるんだよぉ! オラァ!」シュッ

サガット「ん……? う、うおっ……! 何っ……!?」


実況「おっと、ここでケンがサガットの顔面を蹴ったぁ! 捉えられていない方の足を使って、慎重に狙いを定めて、サガットの顔面に蹴りをぶち当てたぁ!」

元「いいですよ! サガット君、たまらず、手を外しちゃいましたね!」

実況「いいのが決まったかぁ!? サガット、ダウンします! ケン、なんとかアンクルホールドから逃れました!」




805: 名無しさん@おーぷん 2014/10/18(土)23:37:31 ID:zzvW5zqlH

サガット「……ぐっ、くそっ」バターン

ケン「ちくしょう……好き勝手やりやがって……足、痛ぇな、コレ……」

リュウ「ケン、大丈夫か!? 俺に変われっ!」

ケン「あぁ、悪いがそうさせてもらうぜ……いい所譲ってやるんだから……決めろよ、リュウっ!」

リュウ「……勿論だっ!」


実況「さぁ、ここでケンはリュウへとタッチします! 試合権利はリュウへと移ったぁ!」


リュウ「……行くぞ、サガット!」

サガット「……ううっ」


実況「さぁ、そしてリュウはダウンしているサガットに近づいたぁ!」




806: 名無しさん@おーぷん 2014/10/18(土)23:42:30 ID:zzvW5zqlH

リュウ「……はぁっ!」ドスッ

サガット「……ぐっ!」

実況「先ずは、エルボードロップっ! ダウンしているサガットに、強烈な肘をお見舞いだぁ!」


リュウ「まだまだぁ! もう一発行くぞ……! うおおっ!」ドスッ

サガット「……う、うぐっ!」

実況「そして素早く起き上がり……今度はジャンピングしてのエルボードロップだ! 今度は勢いをつけて肘を落としていく!」


リュウ「……もう一発っ! うおおぉぉっ!」

サガット「うっ……く、くそっ……」

実況「さぁ、リュウがロープへと走ったっ!」




807: 名無しさん@おーぷん 2014/10/18(土)23:47:30 ID:zzvW5zqlH

リュウ「……だああぁぁっ!」

サガット「……ううっ」

実況「さぁ、ロープの反動をつけて、勢いをつけてからの……」


リュウ「……でりゃああぁぁっ!」ドスッ

サガット「……う、うぐっ!」

実況「エルボードロップっ! サガットに確実にダメージを与えていきます!」


リュウ「よしっ! このまま、決めるぞっ! うおおっ!」

オー! イケー! リュウー!

実況「リュウの間髪入れない連続攻撃、エルボードロップ三連発だぁ! そして、ここでリュウが気合を入れたぁっ!」




808: 名無しさん@おーぷん 2014/10/18(土)23:52:16 ID:zzvW5zqlH

リュウ「起きろっ! サガットっ!」

サガット「……ううっ」ヨロヨロ


実況「そして、ここで、ダウンしているサガットを引き起こし……リュウが背後を捉えましたぁ!」


リュウ「……ドラゴンスープレックスで、仕留めるっ!」

サガット「くっ、させるか……させてたまるかよ……」


元「……ドラゴンスープレックス狙ってますね」

実況「だが、サガット! これを踏ん張る! 堪えて、スープレックスにいかせませんっ!」


サガット「くそっ、離せ……離しやがれ……!」

リュウ「……うおおぉぉっ!」グイッ

サガット「……う、うおっ!」


元「……よしっ! いったっ!」

実況「さぁ、ここでサガットの身体が持ち上がったっ!」




809: 名無しさん@おーぷん 2014/10/18(土)23:57:20 ID:zzvW5zqlH

リュウ「ドラゴンスープレックスだあぁっ!」ドスーンッ

サガット「……ぐわぁっ!」


実況「リュウが巨体をぶん投げる! サガットの脳天をマットに激しく突き刺すっ!」


リュウ「……レフェリー!」

ダン「おうよ、 任せろっ! カウントとってやるぜ!」


実況「さぁ、そして、そのまま固めたぁ! 今、レフェリーがカウントを取ります!」


ダン「……ワンっ!」

リュウ「……よしっ!」

ダン「……ツーっ!」

バイソン「……うおおおぉぉっ! させるかよっ!」


実況「おっと、ここでバイソンが走った!」




810: 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(日)00:02:46 ID:Bpdih3LEn

ダン「……スリ」

バイソン「……うるぁっ!」ゴスッ

リュウ「……ぐっ!」

ダン「カウントはツーだ! ツーカウントだっ!」


実況「ギリギリです! 実にギリギリです! なんとか、バイソンのカットが間に合いました!」


バイソン「おい、サガット! しっかりしてくれよ! なんだったら、俺がこいつをやってやるからよぉ!?」

サガット「……うぅっ」

ダン「おい、バイソン……カットが終わったんだったら、とっとと戻りやがれ……」

バイソン「わかってるよ、俺に指図すんなや! おい、サガット……俺はコーナーでいつでも待ってるから……しっかりしろよ!?」

サガット「ううっ……すまない……」




815: 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(日)22:19:21 ID:SCkmim9wU

実況「さぁ、寸前の所でバイソンがなんとかカット! 今、バイソンが大人しく、自軍コーナーへと戻っています」

元「う〜ん……ケン君と、ヤムチャ君、ちょっと出遅れちゃったね……」

実況「そうですね」

元「まぁ、でもケン君は足をやられてるし……ヤムチャ君だって、バルログ君にダメージをもらって、疲れてるからね……仕方がないって言えば仕方がないんだけどね……」

実況「確かに! コーナーにいるケンとヤムチャは随分、辛そうにしていますね!?」

元「でも、それはシャドルーのバルログ君も同じ……ほら、さっき助けに来なかったでしょ?」

実況「おっ……? そうですね。バルログも随分と辛そうな表情をしています」

元「バイソン君のスタミナがちょっと回復しちゃったかな? 一歩、遅れをとっちゃったね」

実況「なるほど! だがしかし、ここでリュウがサガットを決めてしまえば、問題はないっ!」




817: 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(日)22:25:42 ID:SCkmim9wU

リュウ「……サガット! 起きろっ!」

サガット「……ううっ」フラフラ


実況「さぁ、ここでリュウがサガットを引き起こした!」


リュウ「よし、たあぁっ! うるぁっ! でやぁっ!」ガスガス

サガット「ぐっ……うっ……くそっ……」


実況「さぁ、そして、蹴り蹴り蹴りィ! 蹴りのラッシュだっ! 確実にサガットを追い詰めていくっ!」


リュウ「よし、サガット……とどめにしてやる……ロープに行ってこいっ……!」ブンッ

サガット「……う、うおおぉっ!」


実況「さぁ、そしてここでサガットをロープに振ったぁ!」

元「……昇竜拳ですかね?」




818: 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(日)22:30:20 ID:SCkmim9wU

サガット「ぐっ、この帝王が……この帝王が……こんなカスに……」

リュウ「……よし、カウンターで決めてやるっ!」グッ


実況「さぁ、リュウが構えた! 昇竜拳だっ! 昇竜拳を狙っているっ!」


サガット「舐めるな……この帝王を舐めるなよ、小僧……」

リュウ「……いくぞ、サガット!」


キャー! イケー! リュウー!


リュウ「うおおおっ! 昇竜拳っ!」

サガット「……舐めるなっ! タイガーアッパーカットだっ!」


実況「おっと、おっと! リュウの昇竜拳に対して……サガットもタイガーアッパーカットでぶつかったぁ!」




820: 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(日)22:35:10 ID:SCkmim9wU

サガット「ガッ……グハっ……」

リュウ「何だと……!? ぐわぁっ……!」


実況「おぉ〜っと、これは相打ちだ! 両者、相打ちだっ!」

元「……サガット君、意地見せたねぇ。自爆覚悟でタイガーアッパーカットでぶつかってきたよ」

実況「両者の得意の必殺技のぶつかり合いは、相打ちに終わったぁ! 両者、ダーウンっ!」


リュウ「うっ……くそっ……」

サガット「これが……帝王の意地だ……小僧め……」


ダン「おい、 おいっ! お前ら大丈夫か!? 10カウントとろうか!?」




821: 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(日)22:39:27 ID:SCkmim9wU

ケン「リュウ、立ちやがれっ!」

ヤムチャ「リュウさんっ!」

リュウ「ううっ……」


バルログ「サガット、立って下さい!」

バイソン「おい、サガット! しっかりしてくれよ!」

サガット「ううっ……わかっている……わかっている……」


実況「さぁ、リュウとサガット……先に立ち上がるはどちらだぁ!?」

リ・ュ・ウ ! リ・ュ・ウ !

実況「勿論、会場からは、リュウコール! さぁ、リュウよ! 先に立って、サガットをぶちのめしてくれぇっ!」




823: 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(日)22:44:25 ID:SCkmim9wU

サガット「……くっ!」ムクッ

実況「おぉ〜っと! だがしかし、先に立ち上がったのは、サガット! サガットだっ!」


サガット「くっ、くそっ……随分とダメージを受けたしまったな……」ヨロヨロ

リュウ「……くっ」

サガット「少し……スタミナの回復の時間を、取らないとな……よし、リュウ! 起きろっ!」


実況「さぁ、そして……フラついた足取りでリュウの元に近づき、引き起こしたぁ!」


サガット「……オラァっ!」グイッ

リュウ「……ぐっ!」


実況「ここで、コブラツイスト! サガットは、コブラツイストをリュウに仕掛けますっ!」




824: 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(日)22:52:36 ID:SCkmim9wU

実況「さぁ、サガット、お得意の関節技! リュウの脇腹にダメージを与えていきます!」

元「サガット君は、自分の長身を利用した関節技が得意だからね」


サガット「オラっ……オラっ……!」グイグイ

リュウ「……ぐっ!」


実況「さぁ、ジワリジワリと、リュウを痛めつける! ここで、リュウを決めてしまうのかっ!?」

元「いや、多分……決める気はないと思うよ……?」

実況「おっと……それは、どういう事ですか?」


ダン「リュウ、ギブアップか!? ギブアップするのか!?」

リュウ「いや、大丈夫だ……この程度の技なら、問題はない……今、振りほどく……」

サガット「……まぁ、頑張ってくれやリュウ」




826: 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(日)23:01:58 ID:SCkmim9wU

元「サガット君は多分、スタミナ回復をするのが狙いじゃないのかな?」

実況「ほう……スタミナ回復……」

元「ほら、左手のクラッチも入れてないし……決めるまでの威力のコブラツイストではないよ、アレ」


リュウ「くっ、離せ……離しやがれ……」

サガット「ふぅ……汗が目に入って、痛ぇな……」ゴシゴシ


実況「おっと、その左手で、サガットが汗を拭っているのでしょうか? 確かに、何処か余力を残しているような技に見えますねぇ?」

元「必要最低限の力で、リュウ君に技をかける事によって……自分のスタミナを回復しながら……あぁ、やってリュウ君にダメージを与えているワケだね……」

実況「なるほど!」

元「やっぱり、体格が大きい分、かけられてる相手は逃げにくいからね……僕が、ああいう事やろうとしても、多分すぐ逃げられちゃうよ。上手いね」


リュウ「くそっ……離せ……離しやがれ……」

サガット「……おう、まぁ頑張れやリュウ。その間、こっちは休ませてもらうぜ」




827: 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(日)23:08:38 ID:SCkmim9wU

リ・ュ・ウ ! リ・ュ・ウ !

実況「さぁ、会場からはリュウコールだ! リュウよ、このままではサガットの思う壺だ! なんとかしてくれ!」


リュウ「……おい、サガット。いつまで、技かけてんだよ? 早く、離せよ?」ボソッ

サガット「……」

リュウ「何で試合終盤で、こんな地味な技使ってんだよ……盛り下がるじゃねぇか……」ボソッ

サガット(そろそろ、いいかな……?)

リュウ「おい、聞いてんのか……早く離せって……」


リュウー! シッカリシロー!

サガット(よし……頃合いかな……?)チラッ

ヤムチャ「!」




829: 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(日)23:14:04 ID:SCkmim9wU

リュウ「くそっ……離せ……離しやがれ……」

サガット「……ふぅ」ゴシゴシ


実況「さぁ、リュウがサガットに捕まっている時間が長くなってきました! サガットはスタミナ回復を狙っている! 再び汗を拭って、余裕の表情だ!」


ヤムチャ(サガットさんが、俺を見ながら、汗を拭った……これは、サインだ……)

ケン「サガットの奴、長ぇな……なんで、あんな地味な技、長々とやってんだよ……」

ヤムチャ(……よしっ! いくぞっ!)

ケン「……ん?」


実況「おっと、おっと! ここでヤムチャがリングインっ!」

元「そうだね、助けに行っちゃいましょう!」


ケン「おい、バカっ……! おめぇ、勝手に動いてんじゃねぇよ!」




831: 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(日)23:18:28 ID:SCkmim9wU

ヤムチャ「うるああぁぁっ!」ガスッ

サガット「……ぐっ!」

リュウ「……えっ!?」


実況「さぁ、ここでヤムチャが、サガットに一撃をお見舞いして、サガットから救出っ!」

元「ヤムチャ君のスタミナも回復してきたようですね。バルログ君と、バイソン君……出遅れましたね」


サガット「くっ、この野郎……邪魔しやがって……」ワナワナ

ヤムチャ「うるせぇ、この野郎! 行くぞコラっ!」

サガット「……ん?」


実況「おっとおっと! 素早い動きで、ヤムチャがサガットの背後を掴んだ!」




832: 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(日)23:25:24 ID:SCkmim9wU

ヤムチャ「うるああぁぁ! バックドロップだぁ!」

サガット「……う、うおっ!」ドスッ


実況「さぁ、荒々しいバックドロップっ! 強引な体制でサガットを背中から落としていったぁ!」

元「サガット君、折角スタミナ回復の時間を作ってたのに、これでパーですよ。残念でしたね」


ヤムチャ「リュウさんっ! ここで決めて下さいっ! 俺はあいつらを止めますっ!」

リュウ「おめぇ……何、勝手な事して……」


ヨーシ! リュウー! チャンスダー!


ヤムチャ「……よしっ! いくぞ、バルログ! バイソン! うおおぉぉっ!」

実況「さぁ、ここで分担作戦っ! ヤムチャがコーナーにいる、バルログとバイソンの元へと、突っ込んだぁ!」




834: 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(日)23:31:42 ID:SCkmim9wU

ヤムチャ「うおおおっ! 先ずはお前からだ、ナルシスト野郎っ!」

バルログ「……甘いっ!」

ヤムチャ「うおっ……何っ……!?」


実況「おっと……これは、分担作戦失敗か!? ヤムチャの攻撃を、バルログがかわしたぁ!」


ヤムチャ「この野郎……逃がしてたまるかよ……」

バルログ「くっ……しつこいですね……醜い者めが……」


実況「だが、まだヤムチャは行くっ! バルログに掴みかかったぁ!」

元「おぉ……危ない危ない……縺れるようにして、状況に落ちましたね……」

実況「これは、分担作戦成功と言ってもいいのか……? だがしかし、バイソンはまだ残っているぞ!?」




835: 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(日)23:37:41 ID:SCkmim9wU

バイソン「あの糞野郎……こうなりゃ、俺も場外でタコにしてやる……」

サガット「……うおおおおぉぉぉっ!」ムクッ


実況「おぉっと! ここで、サガットが怒号と共に起き上がったぁ! かなり、怒っています!」


サガット「この帝王に舐めた真似をしやがって……ヤムチャとか言ったな……あいつだけは許さんぞ……」ワナワナ

実況「おっと、サガットはリング上にいるリュウではなく、場外にいるヤムチャを見ている模様です!」


サガット「バイソン、交代だ! リング上ではお前が戦えっ!」

バイソン「えっ……? お、おう……わかった……」

サガット「俺は、舐めた真似をしてくれた……あいつを……殺すっ!」


実況「おっと、ここでサガットはバイソンに交代です! リュウには目もくれず、場外のヤムチャを追いかけに行ったぁ!」

元「……相当、さっきのバックドロップを喰らったのが、屈辱的だったみたいだね」




836: 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(日)23:42:14 ID:SCkmim9wU

バイソン「よし……行くぞ……」

リュウ「おい、バイソン……お前ら、あいつに何か、ふっかけたんだろ……?」

バイソン「……もう少しで、試合が終わる。その事は、後で話そう」


実況「さぁ、リング上ではリュウ対バイソン! そして、場外では、ヤムチャが戦っている!」


バルログ「いきますよ……? 貴方のような、醜い者は……場外でダウンしているのが、お似合いです!」

ヤムチャ「上等だゴラァっ! かかってこいや!」

バルログ「ヒョオオォォ……ヒャオッ!」

ヤムチャ「うおっ……早っ……ぐっ……!」




837: 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(日)23:47:57 ID:SCkmim9wU

バルログ「……場外は、マットと違って痛いですよ? ヒャオッ!」ドスッ

ヤムチャ「……ぐっ!」


実況「おぉ〜っと! 解説の私……一体、何処を解説していいのかわかりませんっ! 場外でバルログがヤムチャにDDTを仕掛けた!」


ヤムチャ「ぐっ……うおっ……マットと違って、凄ぇ痛ぇ……」

バルログ「出しゃばった真似をするから、そういう目に合うのです……」

ヤムチャ「……ううっ」

サガット「おいコラ、そこの兄ちゃんっ! 椅子貸せや! 暫く、立って見ておけ!」


実況「おっとおっと、ここでサガットがパイプ椅子を持って……ヤムチャに狙いを定めている……! これは、ヤムチャ……場外で不味い事に、なってしまったか!?」




838: 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(日)23:53:11 ID:SCkmim9wU

サガット「この野郎……舐めた真似をしやがって……死ねぇっ!」ゴスッ

ヤムチャ「……ぐっ!」

サガット「オラァっ! もう一発っ!」

ヤムチャ「……ぐわああぁぁぁっ!」


バルログ「お嬢さん……私にも、パイプ椅子を貸して下さい……申し訳ないですが、暫く立って見ていて下さいね……」

ヤムチャ「……ううっ」

バルログ「さぁさぁ、ヤムチャ君……貴方の醜い姿を皆さんに見ていただきましょう……ヒャオッ!」ゴスッ

ヤムチャ「……ぐわああぁぁぁっ!」


実況「おぉ〜っと! 場外でヤムチャがパイプ椅子で滅多打ち! ヤムチャがピンチです!」

元「まぁ、でも試合権利は持ってないからね……極端な話、ヤムチャ君がやられても……リュウ君が勝てばいいんだよ……」




844: 名無しさん@おーぷん 2014/10/20(月)22:05:05 ID:tJy5gETYo

リュウ「うおおおぉぉっ!」ドスーンッ

バイソン「……ぐっ!」


実況「さぁ、一方、リング上ではリュウが優勢だ! バイソンをブレーンバスターで落としていきます!」


サガット「……オラァっ!」

バルログ「……ヒャオッ!」

ヤムチャ「ぐっ……ううっ……」


ケン「おいおい……あのバカ、何やってやがる……勝手な事しやがってよぉ……」

リュウ「くそっ、サガットの野郎……バルログの野郎……試合ぶち壊してんじゃねぇよ……仕方ねぇっ……!」




845: 名無しさん@おーぷん 2014/10/20(月)22:10:44 ID:tJy5gETYo

リュウ「おいっ! ケンっ!」

ケン「……ん?」


実況「おっと、リュウ上のリュウがケンに声をかけたぞ!?」


リュウ「ヤムチャが捕まっている! ケンはヤムチャを助けに行ってやってくれっ!」

ケン「えっ……? あっ……そ、そうだな……」


実況「そして、場外にいるヤムチャに指を指したぁ! 助けに行ってやれとケンに指示を与えますっ!」


リュウ「ケン、こいつは俺が決める、大丈夫だ! だから、お前は……ヤムチャを助けに行けっ!」

ケン「お、おうっ……! わかったぜ!」


実況「リングの事は自分一人に任せろと言わんばかりの勢いだぁ! そして、ケン……今、ヤムチャの救出に向かったぁ!」




846: 名無しさん@おーぷん 2014/10/20(月)22:17:09 ID:tJy5gETYo

サガット「オラァっ! この糞がっ!」

バルログ「醜い者め……ヒャオッ!」

ヤムチャ「ぐっ……! ぐわぁっ……!」

サガット「この糞餓鬼が……帝王に舐めた真似をしやがって……ん……?」


ケン「おらあぁぁっ! 何やってんだ、てめぇっ!」ガスッ

サガット「……ぐっ!」

ケン「勝手な事してんじゃねぇぞ、この糞がっ!」

サガット「チッ、ケンも来やがったか……上等だ……バルログ、お前はその雑魚を痛めつけ続けろっ! 俺は、先ずこいつを始末する!」


実況「さぁさぁ! ここでケンがヤムチャに合流だぁっ! ピンチの弟弟子を、兄弟子は助ける事が出来るのでしょうか!?」




847: 名無しさん@おーぷん 2014/10/20(月)22:24:03 ID:tJy5gETYo

リュウ「ったく、どうなってんだよ……そろそろ決めねぇと……」

バイソン「……ううっ」

リュウ「うるぁっ! 昇竜拳っ!」

バイソン「……ぐわあぁぁっ!」


実況「さぁ、リング上ではリュウ対バイソン! ロープから返ってきたバイソンに、必殺技の昇竜拳をお見舞いだぁ!」


サガット「おらぁっ! ケン、行くぞっ!」

ケン「おめぇ、勝手な事してんじゃねぇぞ、この糞ボケが!」


バルログ「ヒャオッ……! ヒャオッ……!」

ヤムチャ「ぐっ……ぐぐっ……」


実況「そして場外では、ケン対サガット! ヤムチャ対バルログ! これは大乱戦! 大乱戦でございます!」

元「……あっ、リング上のリュウ君、見なよ!? ほらほら!」

実況「……ん?」




848: 名無しさん@おーぷん 2014/10/20(月)22:30:35 ID:tJy5gETYo

リュウ「これで、フィニッシュだっ! 行くぞっ!」ググッ

バイソン「……ううっ」ヨロヨロ


実況「おぉ〜っと! あの構えは……!? 真・昇竜拳……真・昇竜拳かぁ!?」


ケン(よしっ……リュウ、決めに行ってくれたか……これで終わりだ……)

サガット「不味いっ……! バイソン、今助けに行くぞっ……!」

ケン「おっと……させるかよっ……!」ガシッ

サガット「ぐっ……! 何をする……離せ……離しやがれっ……!」


実況「ケンがサガットに、しがみついて、リングインを妨害しております! さぁ、リュウ! ここまま決めてしまえっ!」

元「……バルログの方は、どうなんだろ?」




849: 名無しさん@おーぷん 2014/10/20(月)22:39:06 ID:tJy5gETYo

ヤムチャ「……ううっ」

バルログ「……不味いっ! あの構えは!」

ヤムチャ「くそっ……でも、二対一じゃなくなったから……ちょっとは楽になったかな……」ムクッ

バルログ「バイソンっ! 今、行きますよ!?」


実況「おっと、バルログがバイソンの救出に走るっ!」

元「でも、ヤムチャ君も立ち上がってるし……! なんとかしてもらわないと……!」

実況「さぁ、ヤムチャ! ここで底意地を見せろっ! 弟弟子の底意地を見せるんだっ!」


ヤムチャ(よしっ……! ここで、バルログさんにトラースキックを当てて……ダウンさせるんだな……)シュッ

バルログ(ヤ、ヤムチャ君……! ちょっと……それ、狼牙風風拳の構えですよ……!? なんで、こんな大事な時に癖出しちゃうんですよ……!?)

ヤムチャ「……んっ?」


実況「おぉ〜っと! ここでヤムチャが構えた! これは狼牙風風拳だっ! あの連続攻撃! 狼牙風風拳の構えだっ!」

元「行けっ……! 行けっ……! 仕掛けちゃえ!」




850: 名無しさん@おーぷん 2014/10/20(月)22:48:53 ID:tJy5gETYo

ヤムチャ(……やべぇ、やってしまった!)

観客「おっしゃ〜、 行け〜! ヤムチャ〜! バルログを止めろ〜!」

ヤムチャ(う、うわぁ……完全にやっちまったよ……周りの声がスローモーションのように聞こえるよ……)

観客「デビュー戦依頼、その技使ってねぇだろ!? 目の前で見れるなんて光栄だぜ! ヤムチャぁ! 行けっ! 行けっ!」

ヤムチャ(やべぇ……これ、トラースキックやってる場合じゃねぇだろ、絶対……どうしよどうしよどうしよ……)

バルログ(もういいっ……! 狼牙風風拳で来なさいっ! ホラ、ホラっ……早く、早くっ……!)

ヤムチャ(バルログさんも、戸惑ってるよなぁ……どうしよどうしよ……でもっ……)

観客「オラァっ! ヤムチャァ! 決めろぉっ!」

ヤムチャ(こんなに盛り上がってるこの人達の期待を裏切る訳にはいかねぇよな……だから……)


実況「さぁ、行けぇっ、ヤムチャァ! これが三番弟子の底意地だぁっ!」

ヤムチャ「うおおおぉぉっ! 狼牙風風拳だぁっ!」

実況「行ったぁ! ヤムチャが仕掛けたぁ!」




851: 名無しさん@おーぷん 2014/10/20(月)22:56:55 ID:tJy5gETYo

リュウ「うおおっ! 真・昇竜拳っ!」ズガァッ

バイソン「……ぐわああぁぁっ!」

リュウ「よしっ……レフェリー……フォールだ……」


実況「リング上ではリュウの真・昇竜拳が炸裂だぁっ! リュウはフォールに入った! これで決着か!?」


ダン「おい、リュウ、バイソン……やべぇぞ……? 場外でヤムチャが暴れてやがる……」

リュウ「……えっ?」

バイソン「……えっ?」

ダン「カウントは遅めにとってやる……だから、後はお前らがなんとかしやがれ……」

リュウ「おい、それって……どういう事……ん……?」


ヨーシ! ヤムチャー! イケー!


リュウ「……ヤムチャ?」




852: 名無しさん@おーぷん 2014/10/20(月)23:03:46 ID:tJy5gETYo

ヤムチャ「ハイっ! ハイっ! ハイハイハイっ!」

バルログ「ぐっ……! ううっ……! くっ……!」


リュウ「……あの、糞バカ」

ダン「よし、行くぞっ……! ワンっ……!」


実況「さぁ、レフェリーがカウントに入ったっ! そして、ヤムチャは狼牙風風拳でバルログを止めているっ!」


ダン「……ツーっ!」


サガット「くっ、ヤムチャ君……バイソンっ! ダメだ、返せっ! ここで決められるんじゃねぇ!」

ケン「あの糞バカ……あの技はやるなって言っただろう……くそっ、どうする……? 不味いぞ、これは……」


ダン「……スリ」

バイソン「リュウ君、ダメだっ……! ここは、一度、やり直そうっ!」グイッ

リュウ「あの、糞野郎っ……!」




853: 名無しさん@おーぷん 2014/10/20(月)23:10:51 ID:tJy5gETYo

ダン「カウントはツーだ! カウントツー!」


実況「おぉ〜っと! これは驚きです! なんと、バイソンが真・昇竜拳を返しました! 実に驚きです!」

元「でも、空手軍団に有利な状況は、変わらないよ? バイソン君、ピクリとも動いてないみたいだし……」

実況「今のが、正真正銘、最後の力だったんでしょうか!? そうであれば、いいのですが!」


ヤムチャ「ハイっ! ハイっ! ハイハイハイっ!」

バルログ「ぐっ……ううっ……うおっ……」ヨロヨロ


実況「おっと……場外のヤムチャの狼牙風風拳はまだ、続いているぞ!?」


ヤムチャ「うおおおぉぉっ……! これで……フィニッシュっ!」

バルログ「……ぐわああぁぁっ!」バターンッ


実況「そして、ここで、フィニッシュっ! バルログを完膚無きまでに叩きのめしたぁ!」


ウオー! ヤムチャー! イイゾー! スゲー!

実況「秘密兵器ヤムチャ! お客さんから、大声援! 大声援でありますっ!」




854: 名無しさん@おーぷん 2014/10/20(月)23:16:15 ID:tJy5gETYo

ヤムチャ「……よ、よしっ!」

バルログ「……ううっ」

ヤムチャ(やべぇ……これ、後でリュウさん達に、めちゃくちゃ怒られるんだろうなぁ……)


ケン「ヘイヘイっ! ヤムチャの次は、俺だぜ! 皆、こっちに注目だ!」

ヤムチャ「……ん?」


実況「おっと……ここで、場外でケンが、大きく手を叩き、アピールしています。どうしたんでしょうか……?」


ケン「……うるぁっ! サガット、行くぞっ!」ググッ

サガット「……ぬっ?」


キャー! イケー! ケーン!

実況「おっとおっと……! ケンのあの構えは……もしかして……もしかするのかぁ!?」




855: 名無しさん@おーぷん 2014/10/20(月)23:25:14 ID:tJy5gETYo

ケン「行くぞっ! 神龍拳っ!」ズガアァァッ

サガット「ぐっ……ぐわああぁぁっ!」


実況「決まったぁ! ケンの神龍拳っ! 神龍拳だっ! 場外でサガットにぶち当てたぁっ!」


サガット「う、ううっ……」バターンッ

ケン「どうだっ! これが、空手軍団の実力だっ!」


キャー! ケーン! カッコイイー!

実況「これには、流石のサガットも大ダーウンっ! おぉ〜っと、そして、ここでケンがリュウに指を指したぁ!」


ケン「ラストは勿論、リュウだぁっ! リュウっ! さぁ、決めちまえっ!」

リュウ「……」


オー! リュウー! イケー! キメロー!

実況「さぁ、ここでケンがリュウを指名したぁ! 次は、リュウの番だ、これは!」




856: 名無しさん@おーぷん 2014/10/20(月)23:32:36 ID:tJy5gETYo

リュウ「……チッ、バイソン、起きろっ! 行くぞっ!」

バイソン「……ううっ」ヨロヨロ


実況「さぁ、そして、リュウがバイソンを引き起こしっ……! 構えたっ!」


リュウ「はぁっ! 真空竜巻旋風脚っ!」ズガガガッ

バイソン「ぐっ……ぐぐっ……! うおっ!」


実況「出たぁ〜! 真空竜巻旋風脚だっ! これはバイソンを完全に捉えているっ!」


リュウ「……はああぁぁぁっ!」

バイソン「ぐっ、ううっ……うおおぉっ……」


ヨーシ! キメロー! リュウー!

実況「回っております、回っておりますっ! いつもより、多めに回っております! さぁ、これで決着かぁ!?」




857: 名無しさん@おーぷん 2014/10/20(月)23:40:01 ID:tJy5gETYo

リュウ「……フィニッシュっ!」ズガァッ!

バイソン「……ぐわああぁぁぁっ!」

リュウ「よし、レフェリー……フォールだっ!」


実況「さぁ、完全にバイソンを捉えたリュウの真空竜巻旋風脚! そして、リュウがここでフォールに入りますっ!」


ダン「よし、カウントだっ! ワンっ……!」

キャー、キャーキャー!

ダン「ツーっ……!」

キャー、キャーキャー!

ダン「……スリーっ!」

ワー、ワーワー!


実況「決まったぁ! ここで、カウントスリー! 決着だぁ! リュウの真空竜巻旋風脚で試合は決着です!」

元「いやぁ、良かったですね。空手軍団の大技の連携で、今日はシャドルーを完膚無きまでに叩きのめしましたね」

実況「完全勝利! 完・全・勝・利でありますっ! バイソンだけではなく……場外にいる、サガットとバルログも今日は動けませんっ!」




865: 名無しさん@おーぷん 2014/10/21(火)22:06:45 ID:xJ1uCEQ0l

リュウ「よっしゃっ! 俺達の勝ちだっ!」

実況「さぁ、ここでリュウがリング上でガッツポーズ! 高々と拳を突き上げガッツポーズだ!」


ワー、ワーワー!


リュウ「よし……ケン、ヤムチャ! 退場だっ!」

ケン「おうっ!」

ヤムチャ「……う、うっす!」


実況「さぁ、そしてケンとヤムチャと共に、今退場しますっ!」


リュウー! ヨカッタゾー! ツギモカテヨー!

リュウ「あぁ! 任せておけっ!」

ケーン! カッコヨカッタゾー!

ケン「おう、 これが空手軍団の力だ!」

ヤムチャー! オマエモ、ヨカッタゾー!

ヤムチャ「う、うっす……! ありがとうございます……」




866: 名無しさん@おーぷん 2014/10/21(火)22:10:58 ID:xJ1uCEQ0l

実況「一方、負けたシャドルー軍団は……まだ全員、大の字……惨めだ! こりゃ、実に惨めだ!」


バルログ「……ううっ」

サガット「……くそっ」

バイソン「……ぐぐっ」


ザマーネーナ! シャドルー!


バルログ「……くっ、くそっ」

サガット「ううっ……バイソン……バルログ……大丈夫か……?」ムクッ

バイソン「……ぐぐっ」


実況「おっと、ここでようやく、サガットが起き上がったかぁ!? 今、バルログの元へ行き……そしてバイソンの元へと駆け寄ります!」




867: 名無しさん@おーぷん 2014/10/21(火)22:17:03 ID:xJ1uCEQ0l

サガット「……バイソン、起きろ」

バルログ「しっかりして下さいっ!」

バイソン「……ううっ」ムクッ


実況「さぁ、ようやく、バイソンも起き上がった!」


バイソン「くっ、サガット……バルログ……すまねぇ……」

サガット「気にするな……次の試合で、必ず復讐してやる……」

バルログ「えぇ、次は……容赦しませんよ……もっともっと、反則攻撃をしてやりましょう……」

バイソン「おぉ、そうだな……次は必ず、復讐してやるからよぉ……覚えておきやがれ!」

サガット「よし、そろそろ、帰るか……次だ……この怒りは次に繋げよう……」


実況「さぁ、ここでシャドルー軍団が退場! フラついた、足取りで退場しています! いやぁ、惨めなもんですねぇ!」

元「あの人達、悪い人だけど……実況の貴方が、そういう言い方するのは、あまりよくないと思うよ?」




868: 名無しさん@おーぷん 2014/10/21(火)22:25:00 ID:xJ1uCEQ0l

実況「さぁ、本日の試合は空手軍団の完全勝利! 完・全・勝・利で終幕でございます!」

元「うん」

実況「だがしかし、だがしかし、だぁ〜がしかし……! 空手軍団の戦いはまだまだ終わってはいないっ!」

元「うん、そうだね」

実況「シャドルー軍団には、まだ大ボスの……ベガの存在が残っております!」

元「今日の勝利がね……次の勝利に繋げる勝利……そういう戦いになってたら、いいよね」

実況「空手軍団とシャドルーの抗争は、まだまだ続きそうだっ! 一体、どうなってしまうのでしょうか!?」

元「これからの戦いが楽しみだね」

実況「さぁ、残念ながら、ここらでお時間でございます! という事で、第五試合の中継はこの辺りで終了させていただきま〜す!」




869: 名無しさん@おーぷん 2014/10/21(火)22:30:32 ID:xJ1uCEQ0l

ーーー


プーアル「ヤムチャさん、お疲れ様でした!」

ヤムチャ「……」

プーアル「今日のヤムチャ様、珍しく格好良かったですよ!? あんな、戦いするの何年振りですか!?」

ヤムチャ「……」

プーアル「隠居生活送ってたヤムチャ様が、昔の様な姿に戻ってくれて……もう! 僕、感動でちょっと泣きそうになったんですよ!?」

ヤムチャ「……」

プーアル「ねぇ、ヤムチャ様、聞いてるんですか!? あの、練習したキックも格好良く決まったじゃないですか!?」


リュウ「……オイ、コラっ! この糞ボケがぁ!」ワナワナ

ヤムチャ「!」

リュウ「てめぇ、勝手な事しやがって……この野郎、歯ぁ、食いしばれっ!」

ヤムチャ(やべぇ……! やっぱり……そうなるよなぁ!?)




870: 名無しさん@おーぷん 2014/10/21(火)22:35:44 ID:xJ1uCEQ0l

リュウ「……おらああぁぁっ!」

ヤムチャ(やべぇ……きた……きたっ……!)


ケン「……リュウ! 待て、落ち着け!」ガシッ

リュウ「……あぁ!? なんで、止めんだよ、ケン!」

ヤムチャ(ん……? アレ……?)

ケン「今、こいつをここで殴るのは不味い! この後には、出番も控えてだろが!」

リュウ「……」

ケン「下手に、怪我でもされちゃ……大変な事になっちまう……お前が怒るのは、わかるけど……落ち着けっ!」

リュウ「……でも、こいつがよぉ!?」

ケン「いいから、落ち着け! 殴るんだったら、後で殴れって言ってるんだ! とりあえず、今は落ち着け!」




871: 名無しさん@おーぷん 2014/10/21(火)22:40:27 ID:xJ1uCEQ0l

リュウ「……チッ!」

ケン「お、おう……落ち着いたか……?」

リュウ「……メインイベントが、終わりに近づいたら、声掛けろ。俺は控え室で休んでおくからよぉ」

ケン「お、おう……わかった……お前は、休んでおいてくれや……様子は俺達が見ておくから……」

リュウ「……ったく、糞がっ!」ガチャンッ


プーアル「う、うわぁ……ビックリしたぁ……ヤムチャ様、ひょっとして、何かやらかしちゃったんですか……?」

ヤムチャ「う、うん……やらかしちゃった……」

ケン「はぁ……とりあえず、リュウは収まってくれたかな……ったく、勘弁してくれよ……」




872: 名無しさん@おーぷん 2014/10/21(火)22:46:22 ID:xJ1uCEQ0l

ケン「……おい、新入り?」

ヤムチャ「は、はいっ……!」

ケン「おめぇ、リュウの事、あまり怒らせるなよ……アイツは、ガチでも強い奴なんだぞ?」

ヤムチャ「す、すいません……」

ケン「アイツがガチでキレたら……俺だって、止められねぇよ……おめぇ、死んじまう所だったんだぞ……?」

ヤムチャ「あの、本当……今日は、マジですみませんでした……!」

ケン「『マジですみません』って何だよ……マジですみませんって……だったら、おめぇの普段の『すみません』は本気で謝ってねぇのか?」

ヤムチャ「あっ、いや……」

ケン「普通にすみませんって言えよ、普通によぉ……? おめぇ、舐めてんのか……?」

ヤムチャ「あっ、あの……すみません……」




873: 名無しさん@おーぷん 2014/10/21(火)22:53:02 ID:xJ1uCEQ0l

ケン「まぁ、いいや……そもそも、お前、何で怒られてるかわかる……?」

ヤムチャ「あっ、はい……俺が狼牙風風拳をしたからですよねぇ……?」

ケン「俺達、あの技は使うなって言ったよなぁ? 何で、お前、指示聞かなかったの?」

ヤムチャ「あの……それは、トラースキックと、狼牙風風拳の構えを間違えてしまって……」

ケン「……はぁ?」

ヤムチャ「あの状況で、トラースキックを出したら……サガットさん達が、お客さんがガッカリしてしまうって言ってたから……そのまま……」

ケン「ちょっと待て、ちょっと待て……話が見えねぇな……どういう事だ……?」

ヤムチャ「……えっ?」

ケン「そもそもお前……今日、結構変わった事してたよなぁ? サガット達とどういう打ち上せしたんだ?」

ヤムチャ「えっ……? あっ、それは……」




874: 名無しさん@おーぷん 2014/10/21(火)23:00:49 ID:xJ1uCEQ0l

ケン「控え室では、リュウが、ブチ切れてるからよぉ……? ここで話そうぜ?」

ヤムチャ「そうですよね……今、戻ったら、火に油を注ぐ事になりそうですし……」

ケン「そうだよ。だから、ここで話そうぜ? サガット達との、打ち合わせの内容、聞かせろよ」

ヤムチャ「え〜っと、何処から話せばいいんだろうなぁ……」


プーアル「……あの〜?」

ケン「……ん、どうした? というか、おめぇ誰だ?」

プーアル「あっ、僕、ヤムチャ様のマネージャーの、プーアルといいます! お話、長くなりそうなんだったら……僕、何か飲み物とか、買ってきましょうか?」

ケン「あっ、マジで? プーアル君、気が効くじゃん。だったら……悪いけど、小銭渡すから、スポーツドリンクか何か買ってきてくれない?」

プーアル「はい、わかりました、スポーツドリンクですね? それじゃあ、ちょっと、行ってきます!」

ケン「おう、ありがとね。 それじゃあ、よろしく頼むよ」


ヤムチャ(プーアル、何でそんなに馴染むの早いの!?)




876: 名無しさん@おーぷん 2014/10/21(火)23:06:55 ID:xJ1uCEQ0l

ケン「え〜っと、じゃあ、打ち合わせの話だよ……打ち合わせの話……」

ヤムチャ「あっ、はい……」

ケン「最初の、バイソンとの攻防から……バルログにやられて交代するまで……あれは、打ち合わせ通りだよな?」

ヤムチャ「あっ、はい……そうです……」

ケン「え〜っと……じゃあ、次のリュウがサガットに、コブラツイストをしてる時に、カットに行ったのは……?」

ヤムチャ「あれも、打ち合わせっす」

ケン「あっ、あそこは、アドリブじゃなくて、打ち合わせなんだ?」

ヤムチャ「はい、サガットさんが、俺の方を向きながら汗を拭ったらサインだから……乱入してこいって、指示されてました」

ケン「そうなんだ……へぇ……」




877: 名無しさん@おーぷん 2014/10/21(火)23:17:37 ID:xJ1uCEQ0l

ヤムチャ「そのまま、サガットさんにバックドロップをした後……バルログさん達に、攻撃をしに行けと言われました」

ケン「へぇ……あのバックドロップも、指示されてたんだ……」

ヤムチャ「それで、バルログさんと、場外にもつれるようにして、降りた後……パイプ椅子でボコボコにされろと……」

ケン「ふ〜ん……あの騒動、けしかけたのは、サガット達って訳だったのか……」

ヤムチャ「しばらくボコボコにされてたら……ケンさんが、助けに来るから……それで、一対一の状況を作ろうと、言われました」

ケン「……へ?」

ヤムチャ「ケンさんは、アドリブでそういう事が出来る人だから……打ち合わせにいなくても、必ず、自分から動きにきてくれる……って、言ってましたよ?」

ケン「……」

ヤムチャ「俺も、本当にそうなるか心配だったんですけどね……でも、本番は、ケンさんが本当に来てくれてビックリしましたよ!?」

ケン「お、おう……まぁ、俺はおめぇみたいに指示待ち人間じゃねぇからな! そういうアドリブは得意だよ!」アセアセ

ヤムチャ「……ん?」

ケン「……何、見てんだよぉ!? その後は、どう指示されたてたんだ、早く言えよ!」




878: 名無しさん@おーぷん 2014/10/21(火)23:28:29 ID:xJ1uCEQ0l

ヤムチャ「サガットさんとケンさん……バルログさんと俺の戦いを、場外でしていたら、リュウさんはリング上でバイソンさんを決めに行っていると、言ってました」

ケン「……あいつら、結構、計算してるんだなぁ」

ヤムチャ「そしたら、バルログさんがバイソンさんを助けに行くので……俺はそのバルログさんを、トラースキックで食い止めるってのが、当初の予定だったんですけど……」

ケン「……予定?」

ヤムチャ「……俺、そこで間違えて、狼牙風風拳の構えしてしまったんですよ」

ケン「……ほう」

ヤムチャ「お客さんも狼牙風風拳、期待してたみたいだし……俺、テンパっちゃって……」

ケン「って事は……お前のアドリブは、あの狼牙風風拳だけって訳か……後は、サガット達の指示と……」

ヤムチャ「はい……そのまま、狼牙風風拳をやっちゃいました……すいませんでした……」

ケン「ふ〜ん……まぁ、流石にサガット達も、場外なんかで、大技やれだなんて、馬鹿な指示は出さねぇか……そういう事だったのね……」

ヤムチャ「本当、すいません……俺の狼牙風風拳と、トラースキックの構え方が似てるらしくて……本当に、あの技はやる気はなかったんですよ!」




879: 名無しさん@おーぷん 2014/10/21(火)23:35:27 ID:xJ1uCEQ0l

ケン「う〜ん……これまた、最悪なタイミングで、アドリブしちまったもんだね……」

ヤムチャ「……すいません」

ケン「まぁ、結果的には、良くなったけど……俺も、いい所見せれたし……」

ヤムチャ「?」

ケン「あ〜、でも……やっぱり、リュウは、怒るだろうなぁ……そりゃ、怒るよなぁ……」

ヤムチャ「あれ……? ケンさんは、あまり、怒ってないんですかね……?」

ケン「ん……? あぁ、俺は 結果的に出す予定のなかった、神龍拳出せたし……儲けたって言えば、儲けたけどさぁ……?」

ヤムチャ「?」

ケン「やっぱり、リュウは必殺技、潰されたんだからさぁ……? そりゃ、キレて当然だと思うよ……?」

ヤムチャ「あれ……? 俺が、狼牙風風拳出した事にキレてるんじゃないんですか……?」

ケン「引き金となったのは、ソレだよ。 まぁ、おめぇ、バカみてぇだし……説明してやるよ……」

ヤムチャ「あっ、お願いします……」




880: 名無しさん@おーぷん 2014/10/21(火)23:44:09 ID:xJ1uCEQ0l

ケン「リュウは、自分の必殺技の真・昇竜拳で、バイソンを仕留めにいっただろ?」

ヤムチャ「はい」

ケン「これで終わりだ。試合のシメだよ。ラストに大技を出して、試合を決める……そういうもんだろ?」

ヤムチャ「……はい」

ケン「でも、そこで終わった後に、おめぇが必殺技をしちまったんだよ。『ねぇねぇ、僕も僕も! 僕の必殺技も見てよ!』なんて、突然割り込んで来るわけだな?」

ヤムチャ「いや、俺は……そういうつもりは……」

ケン「……あのタイミングで出しちまうって事は、そういう事なの! 故意であれ、事故であれな!」

ヤムチャ「あっ、はい……すいません……」

ケン「そんなもん、試合として成立しねぇだろうが……おめぇの割り込みで、試合が終わっちまうんだからな?」

ヤムチャ「はい……すいません……」

ケン「だから、あぁいう時は、必殺技の攻防をやり直さないといけねぇ……」

ヤムチャ「……やり直す?」

ケン「あぁ、俺のおかげだぞ……? 我らながら、天才的なアドリブだったと思うよ、アレは……」

ヤムチャ「……アドリブ?」




881: 名無しさん@おーぷん 2014/10/21(火)23:51:39 ID:xJ1uCEQ0l

ケン「おめぇは、それでパニくって見てなかったと思うけど……多分、バイソンが攻防をやり直す為に、カウントツーで返したんだよ」

ヤムチャ「……はぁ」

ケン「だから、再び、必殺技の攻防の繰り返しだな……バイソンに、必殺技を与える為の下準備をしなきゃいけねぇ……」

ヤムチャ「……ふむふむ」

ケン「だけど、バイソンはもう限界だ……何たって、リュウの真・昇竜拳を喰らってるんだからよぉ?」

ヤムチャ「……ほぅ」

ケン「必殺技を喰らった、人間が……また普通に立ち上がって……リュウと攻防を繰り返すって事になったら、おかしいだろ?」

ヤムチャ「……はい」

ケン「なんとか、バイソンの死にかけてる状況を維持したまま……再び必殺技をしなきゃならねぇ……こりゃ、面倒臭ぇ、攻防を作らなきゃならなねぇな?」

ヤムチャ「なんか、俺のせいで……すいません……」

ケン「だがしかし、そこはこの天才ケン様だ! 見事、その攻防を作ってやったぜ!」

ヤムチャ「……へ?」




882: 名無しさん@おーぷん 2014/10/22(水)00:02:05 ID:Fv3kGez3d

ケン「おめぇが、狼牙風風拳をした後……俺は、お客さんの注目を仕掛けて、サガットに技仕掛けてただろ?」

ヤムチャ「あっ、なんか、派手な技してましたね」

ケン「ありゃ、俺の必殺技、神龍拳だ。俺の使える技の中で、一番の攻撃だ」

ヤムチャ「……ふむ」

ケン「リュウの真・昇竜拳から、お前の狼牙風風拳……お客さんの目が、色々な場所に移動してる中で、俺は自分に注目を集めて、必殺技をしたってわけだ」

ヤムチャ「……ふむ」

ケン「そして、最後にリュウに指を指した……『ラストは勿論、リュウだぁ!』なんて、格好良く叫びながらな?」

ヤムチャ「……ほうほう」

ケン「俺が、あの数分間の間に、たった一人で、リュウに必殺技を使う為の下準備をしたって訳だな!」

ヤムチャ「……ふむ」

ケン「お前……そして、俺と、順々に必殺技を使って……リュウに注目を集めた……順番からしたら、勿論次はリュウがやる番だ……」

ヤムチャ「……なるほど」

ケン「それで……リュウは真空竜巻旋風脚を出して……上手い事、試合をシメたってわけだな」

ヤムチャ「なんか、俺の失敗のせいで……迷惑かけてすみませんでした……」




888: 名無しさん@おーぷん 2014/10/22(水)22:03:41 ID:4fTw7M6dS

ケン「正直、俺には儲けた展開だったよ。美味しかった」

ヤムチャ「……儲けた?」

ケン「あぁ、俺は使う予定のなかった、神龍拳を出して……お客さんに恰好いい所を見せれたんだからな?」

ヤムチャ「あっ、はい……」

ケン「しかも、相手は格上のサガットにだ。リュウは、サガットに勝つ試合が組まれる事もがあるが……俺の場合だったら、相手はバルログだ」

ヤムチャ「ケンさんはバルログさんなんですね」

ケン「俺が個人でサガットに勝つ試合なんて、なかなか組まれるもんじゃねぇ。当然……サガット相手に神龍拳を出すチャンスも滅多にこねぇ」

ヤムチャ「神龍拳出したら……勝っちゃいますもんね……」

ケン「だが、おめぇのミスのおかげで、今日はサガットに神龍拳を出すチャンスが生まれたんだ」

ヤムチャ「……なるほど」

ケン「ひょっとしたら……ケンも、サガットに勝つ事が出来るんじゃないか? って、お客さんは期待してくれるようになるわな」

ヤムチャ「……ほうほう」




889: 名無しさん@おーぷん 2014/10/22(水)22:12:33 ID:4fTw7M6dS

ケン「……だが、リュウの場合はどうだ?」

ヤムチャ「……えっ?」

ケン「リュウの場合は……相手は格下のバイソンだ……」

ヤムチャ「……バイソンさん」

ケン「おめぇのミスで、真・昇竜拳を喰らったバイソンが……耐えてしまう事になってしまったんだよ」

ヤムチャ「……あっ?」

ケン「リュウの一撃必殺の真・昇竜拳を耐えたんだぞ? しかも、相手はザンギエフやベガではなく……格下のバイソンだ」

ヤムチャ「……それって、やばいっすよねぇ?」

ケン「やべぇなんてもんじゃねぇよ! 『リュウの真・昇竜拳を耐えるなんて……バイソン強くなったのかな?』なんて、思われたらどうするんだよ!?」

ヤムチャ「そ、そうっすよね……すいません……」

ケン「バイソンの株上げるだけだったら、まだマシだけど……『あれ? バイソンを必殺技を使っても仕留められないなんて……リュウ弱くなった?』なんて、思われたら、もっと大変だよ!」

ヤムチャ「あちゃ……そりゃ、リュウさん怒りますよね……」

ケン「当然だよ! 結果的に一番強い必殺技の真・昇竜拳で決めるんじゃなくて……二番目に強い真空竜巻旋風脚で決める事になったんだからな! リュウが怒るのも、当然だよ!」

ヤムチャ「う、うわぁ……やべぇな……どうしよう……」




890: 名無しさん@おーぷん 2014/10/22(水)22:21:39 ID:4fTw7M6dS

ケン「まぁ、二三発は覚悟しておくんだな……後で、ぶん殴られるよ、きっと……」

ヤムチャ「いやいやいや……ケンさん、ちょっとかばって貰えないですかねぇ? 事故だったんだし、勘弁して下さいよ!?」

ケン「俺に出来る事は、いい保険屋を紹介する事ぐらいだな……おめぇ、保険入ってるか? 紹介してやってもいいぞ?」

ヤムチャ「いやいやいや……それ、殴られる前提で話が進んでるじゃないですか……殴られないようにして下さいよ……」

ケン「仕方ねぇだろ、おめぇがやらかしたんだからよぉ!? あっ、言っておくけど、歯は守れよ? おめぇもバイソンみてぇに歯抜けキャラになりたくねぇだろ?」

ヤムチャ「いやいや、ちょっと……! ちょっと……!」


プーアル「ケンさ〜ん、ヤムチャ様〜! 飲み物買ってきましたよ〜!」

ケン「おっ……プーアル君、ありがとね。あれ……? 自分の分も買って来てよかったんだよ? なんで、二本だけなのよ?」

プーアル「自販機プーアル茶がなかったんですよねぇ……ウーロン茶ならあったんですが……」

ヤムチャ「プーアル、馴染んでるんじゃねぇ!」




891: 名無しさん@おーぷん 2014/10/22(水)22:32:23 ID:4fTw7M6dS

プーアル「ところで、ケンさん……今日は飲みに行かれないんですか?」

ケン「あぁ、終わったら飲みに行くよ。でも、今日は用事があるからさ……ここで豪鬼さんとベガの試合が終わるのを待ってるんだよ」

プーアル「……用事?」

ケン「あぁ、ほら……今、豪鬼さんとベガが戦ってるけど……あの試合、豪鬼さんが勝つだろ?」

プーアル「そういう風に書かれてましたねぇ」

ケン「ラストの試合が……自分の団体の人間の勝利じゃなくて……ゲストの勝利で終わっちまうんだ。お客さんはどう思う?」

プーアル「そりゃ、ガッカリしてしまいますよ。理想は、ザンギエフさんやリュウさんの勝ちで終らせるのがいいんでしょうが……豪鬼さんと、ベガさんなら、まだベガさんが勝った方が気持ちがいいんじゃないですかね?」

ケン「ほ〜う……プーアル君は、こいつと違って、よくわかってんだな……」

プーアル「あれ、そうですか? えへへ、なんだか照れちゃいますねぇ……」

ヤムチャ「……もう、プーアルがプロレスしたらいいじゃん。俺を養ってくれよ」

ケン「だから、お客さんをガッカリさせない為に……俺達空手軍団が、残ってんだよ」




892: 名無しさん@おーぷん 2014/10/22(水)22:41:28 ID:4fTw7M6dS

ヤムチャ「空手軍団って事は……俺も、何かしなくちゃいけないんですか?」

ケン「おめぇは突っ立ってるだけでいいよ。実際に、やるのはリュウだから」

ヤムチャ「……リュウさん?」

ケン「あぁ、豪鬼さんがベガに勝ったら……リュウがリングに上がって、豪鬼に挑戦表明をするんだよ」

ヤムチャ「……挑戦表明?」

ケン「あぁ『そのベルトは次の試合で必ず俺が取り戻す……だから、豪鬼……勝負だぁ!』なんて、言ってな?」

ヤムチャ「……ほうほう」

ケン「そしたら、お客さんも『おっ? 今日は負けたけど、次の試合では、勝てるかな?』なんて、期待した状態で帰ってくれるだろ?」

ヤムチャ「……なるほど」

ケン「まぁ、俺達はそのリュウの付き添いだな……リュウが個人で行くより……空手軍団として行った方がインパクトはあるだろ」

ヤムチャ(あっ……だから、サガットさん達、今日は飲み会のお誘いに来ないのかな?)

ケン「おめぇは、余計な事するんじゃねぇぞ……? これ以上、リュウを怒らせたら……俺、本気で知らねぇからな!?」

ヤムチャ「大丈夫っす……! わ、わかってます……!」




893: 名無しさん@おーぷん 2014/10/22(水)22:52:59 ID:4fTw7M6dS

ーーー


ベガ「くそっ……くそっ……このベガが……!」

豪鬼「ぬんっ……! 百鬼襲っ……!」

ベガ「何っ……! こいつ……早っ……」

豪鬼「ぬんっ……! 百鬼豪砕っ!」

ベガ「う、うおっ……ぐわああぁぁっ!」


ケン「豪鬼さんも、そろそろ大技出してきたな……そろそろ、時間だし、リュウ呼んでおくか……」

ヤムチャ「そうっすね」

ケン「よ〜し、新入り……じゃあ、おめぇ控え室のリュウ、呼んでこいや」

ヤムチャ「えっ、俺がですか!?」

ケン「なんだよ……おめぇ、俺に命令する気か? あぁ?」

ヤムチャ「い、いやぁ……ほら、リュウさん俺にキレてるみたいですし……ケンさんが行った方がいいですよ……この後の挑戦表明に影響出ちゃいますって!」

ケン「俺だって嫌だよ! 今日のリュウは怖ぇもん! 怒らたのはお前なんだから、お前が責任とれよ!」

ヤムチャ「ジャンケンしません……? ジャンケンで決めません……?」

ケン「……あのなぁ?」




894: 名無しさん@おーぷん 2014/10/22(水)23:00:29 ID:4fTw7M6dS

プーアル「……僕、行ってきましょうか?」

ケン「……えっ?」

ヤムチャ「おっ……プーアル、行ってくれるのか……?」

ケン「プーアル君、大丈夫か……? あいつ、怒らせたら止められねぇんだぞ?」

プーアル「大丈夫ですよ! ヨイショして、機嫌を損なわないそうに呼んで来たらいいんですよね? 僕、そういうの慣れてるんですよ!」

ヤムチャ「へぇ、プーアルって、そういう事に慣れてるんだ……でも、それって何処で覚えたの? 俺、知らねぇぞ」

ケン「だったら……悪いけど、プーアル君に頼んでみようかな……? お願い出来るかな……?」

プーアル「はい、任せておいて下さい! それじゃあ、僕行ってきます!」




898: 名無しさん@おーぷん 2014/10/22(水)23:05:22 ID:4fTw7M6dS

ケン「……控え室にリュウ呼びに行ってくれたけど、大丈夫かねぇ?」

ヤムチャ「う〜ん……わかんないっす……」

ケン「わかんないって……おめぇのマネージャーだろうが。そもそも、おめぇが引き起こした事なんだし、ちょっとは心配しろよ」

ヤムチャ「あっ……はい……」


リュウ「……」ガチャッ


ケン「……おっ?」

ヤムチャ「……あっ、来たっ!」

リュウ「……おい、ヤムチャ」

ヤムチャ「は、はいっ……!」

リュウ「プーアル君に免じて……今日の所は勘弁しておいてやる……だが、次やったら、本当にぶっ殺すぞ?」

ヤムチャ「……えっ?」




900: 名無しさん@おーぷん 2014/10/22(水)23:09:51 ID:CesisdCJj

リュウがちょろいのか
プーアルがすごいのか




901: 名無しさん@おーぷん 2014/10/22(水)23:10:40 ID:NnmzWLtGB

これは明らかにプーアルがすごいんだろw




902: 名無しさん@おーぷん 2014/10/22(水)23:10:42 ID:4fTw7M6dS

リュウ「わかってんのか……? 返事ぐらいしろや?」

ヤムチャ「あっ、はいっ! 本当、今日はすいませんでしたっ!」

リュウ「よし……じゃあ、後は挑戦表明するだけだな……おめぇは大人しくしておけよ」

ヤムチャ「はい、そうさせていただきます!」

リュウ「試合は終盤まで進んでるみたいだな……もう少しか……」


ケン「……おぉ」

ヤムチャ(なぁなぁ、プーアル何言ったの? お前、この人に何言ったの? 何で、こんなに信頼得てるの?)

プーアル(……僕は、ヤムチャ様とは違うんです! ヤムチャ様も、もっとしっかりして下さいよ!)




903: 名無しさん@おーぷん 2014/10/22(水)23:17:58 ID:4fTw7M6dS

ーーー


ベガ「ううっ……くそ、くそっ……」

豪鬼「……ぬぅんっ!」


実況「さぁ! 豪鬼がベガの背後を、ガッチリ掴んだぁ! このまま決めてしまうのかぁっ!」


ベガ「この、ベガが……このベガが……こんな奴などに……! こうなったら……!」

豪鬼「……ぬぅおおぉぉっ!」


実況「これを、ベガ踏ん張って耐えるっ! 投げられまいと、必死に耐えるっ!」

元「ベガ君の動き……何かを狙ってるような気がしますねぇ……?」


ベガ「過程などはどうでも良い……! 今、重要なのは勝利だ……! 勝利なのだっ……! だからっ……!」

豪鬼「……ぬっ?」

ベガ「……貴様のその急所を、蹴り飛ばしてやるっ! うおおおっ!」

豪鬼「!」


元「……やっぱり! あの人、急所蹴りを狙ってたね!?」




904: 名無しさん@おーぷん 2014/10/22(水)23:23:33 ID:4fTw7M6dS

豪鬼「……ぬぅうううんっ!」スーッ

ベガ「……何っ!?」


実況「おぉ〜っと! だがしかし、これは豪鬼読んでいたぁ! ベガの急所蹴りに合わせて、阿修羅閃空でバックステップっ!」

元「ベガ君の動きに合わせて、とっさにロックを外して、バックステップだからね……凄い判断力してますよね、あの人……」


ベガ「こ、こいつ……なんて奴だっ……」

豪鬼「……殺っ!」ググッ

ベガ「何っ……!?」


実況「さぁ、そして、ここで豪鬼が構えたっ! ここで行くのか!? 決めてしまうのか!?」




905: 名無しさん@おーぷん 2014/10/22(水)23:30:43 ID:4fTw7M6dS

豪鬼「滅殺豪昇龍っ……!」ズガァッ

ベガ「ぐ、ぐわああぁぁっ……!」


実況「決まったぁ、滅殺豪昇龍っ! 背後を確認したベガの振り向きざまに……カウンター気味にぶち当てたぁっ!」


豪鬼「ぬぅんっ……! フォールだっ!」

ダン「よしっ! 任せろっ!」


実況「そして、豪鬼がフォールに入ったぁ! これで試合は決着か!?」


ダン「ワンっ……!」

ワー、ワーワー

ダン「ツーっ……!」

ワー、ワーワー

ダン「……スリーっ!」

キャー! キャーキャー!


実況「決まったぁ! ここで試合は決着ですっ! 豪鬼の滅殺豪昇龍で、スリーカウント! 豪鬼がベルトの防衛に成功しましたぁ!」




911: 名無しさん@おーぷん 2014/10/23(木)22:57:18 ID:HZeEVuN7m

ーーー


実況「さぁ、今……フラついた足取りでベガが退場して、豪鬼にベルトの贈呈式が行われていますが……元さん?」

元「ん、どうしましたか……?」

実況「私の心境を正直に話してみてもいいですかねぇ!?」

元「あっ、はい。どうぞ……」

実況「いやぁ、やはりシャドルーのボスであるベガにベルトが渡ってしまうのは、私個人としてはあまり好ましくないのですが……」

元「やっぱり、ベルトはいい人が持っていてもらいたいもんね。その気持ち、分かるよ」

実況「しかし、だったらベルトを持つのが、他団体の豪鬼……と、なりますとね?」

元「……うん」

実況「私、なんだか複雑な思いに駆られるんですよ……この団体『ストリートプロレス』の力はそんなものか、と豪鬼に見下されてるような気がしてなりません」

元「……う〜ん」

実況「いやぁ、なんだか私、複雑です! ……元さんは、どう思われます?」




912: 名無しさん@おーぷん 2014/10/23(木)23:07:05 ID:HZeEVuN7m

元「……まぁ、僕も同じ意見だね」

実況「……そうですよねぇ、元さん!?」

元「だって、ベガ君の悪人っぷりは置いておくとしてね……ザンギエフ君と、ベガ君……強い人が連続で負けてるわけじゃない?」

実況「はい、そうです!」

元「やっぱり、この団体で実力を持ってる人達が……あぁ、やって他団体の実力持った人間の、豪鬼君にやられていたら、悔しいもんはあるよ……」

実況「そうですよねぇ! 豪鬼……こいつはとんでもない、強敵が現れました!」

元「10年若かったら、僕もザンギエフ君達の敵討ちに行ったよ? だけどさぁ……僕、もう歳だから……」

実況「いやいやいや! 元さんはまだお若いじゃないですか!? 見た目なんて、私と全く変わりませんよ!?」

元「……君、ヨイショ下手だねぇ?」

実況「いやいやいや! ヨイショだなんて、とんでもない! なんせ、元さんは……ん……?」

元「……あれ、どうしたの?」




913: 名無しさん@おーぷん 2014/10/23(木)23:13:44 ID:HZeEVuN7m

リュウ「……」

キャー、リュウー!


実況「おぉ〜っと、ここでリュウです! リュウが姿を現しました!」


ケン「……よし、ヤムチャ。お前も行くぞ」

ヤムチャ「……うっす」

キャー! ケーン! カラテグンダーン!


実況「そして、ケンにヤムチャも登場だぁ! 空手軍団が揃って、現れましたっ!」


豪鬼「……ふむ」

リュウ「……」ツカツカ


実況「さぁ、今……リュウはリングに向かって、歩みを進めて行きます! その視線の先には豪鬼っ! ジッと豪鬼を捉えている!」




914: 名無しさん@おーぷん 2014/10/23(木)23:21:05 ID:HZeEVuN7m

実況「さぁ、今、リュウ……そして、ケンにヤムチャ……空手軍団がリングに上がります!」


豪鬼「……ふむ」

リュウ「……」

豪鬼「……フッ」


実況「さぁ、リュウが豪鬼をジッと睨みつけている! そして、豪鬼はそのリュウを見て、不敵な笑みを浮かべているっ!」


ワー、ワーワー


リュウ「……」ジーッ

ダン「お、おい……リュウ、どうしたんだよ……おめぇ、試合終わって帰ったんじゃねぇのか……?」

豪鬼「レフェリーよ、良い……この小僧の要件はわかっておる……マイクを貸してくれないか……?」

ダン「えっ……? お、おう……わかったよ……」


実況「さぁ、ここで豪鬼がマイクを手に取ったぁ! 場内が静まりかえります!」




915: 名無しさん@おーぷん 2014/10/23(木)23:30:40 ID:HZeEVuN7m

豪鬼「うぬの要件はわかっておる……」

リュウ「……」

豪鬼「それは、このベルト……そうだろう……?」ヒラヒラ


実況「さぁ、ここで豪鬼がベルトを掲げます! ベルトを掲げて、目の前にいるリュウに見せつける!」


豪鬼「我に怯えずに、挑戦表明をしてくる人間がまだいたとはな……少しは、根性のある人間が、この団体にもいたようだな……」

リュウ「……ありがとよ」

豪鬼「……だが」

リュウ「?」

豪鬼「うぬには、まだ早い……我にはまだ勝てん……」ニヤニヤ


ブー、ブーブー

実況「おぉ〜っと、豪鬼! かなり、リュウを見下しております! 会場からは大ブーイングだ!」




916: 名無しさん@おーぷん 2014/10/23(木)23:38:34 ID:HZeEVuN7m

豪鬼「そこにいるお友達と共に……大人しく帰るんだな……無理に死に急ぐ事もなかろう……」

リュウ「……」

豪鬼「……レフェリー、こんなもんだ。 マイクを返そう」

ダン「お、おう……」


ブー、ブーブー

実況「さぁ、ここで豪鬼のマイクアピールは終わったぁ! 大ブーイングっ! 勿論、会場からは大ブーイングでございます!」


ダン「……だってよ? おめぇはまだ、早いってさ? どうする、リュウ?」

リュウ「あぁ……悪いが、俺にもマイクを貸してくれ……俺も言いたい事はあるさ……」

ダン「……あいよ。ホレ、マイクだ。受け取れ」

リュウ「……あぁ」


ザワ……ザワ……

実況「おっとおっと……今度はリュウがマイクを握り返した! さぁ、何を言うんだ、リュウっ!?」




917: 名無しさん@おーぷん 2014/10/23(木)23:54:25 ID:HZeEVuN7m

リュウ「あんたの、言うとおり……俺があんたに挑むのは、まだ早いかもしれない……」

豪鬼「身の程をわきまえている人間は、長生き出来るぞ……いい、心がけだな……」

リュウ「……だが、そんな事は関係ないっ!」

豪鬼「……ぬっ?」

リュウ「そのベルトは俺達の団体の物だ……俺達が必死で価値を作り上げて来たベルトなんだ……だから、そのベルトは俺達が守らなければならないっ!」

豪鬼「……ほぅ」

リュウ「だから、今ここに、ケンやヤムチャがいる……二人だって、そのベルトが俺達の団体の手に戻る事を望んでいる……」

豪鬼「……ほう」


ケン「……あぁ、そうだ!」

ヤムチャ「え〜っと……そ、そうっすっ……!」


リュウ「俺達空手軍団だけじゃない……ザンギエフや……そして、シャドルーのベガやサガットだって、それは望んでいる事だ!」

豪鬼「……」

リュウ「そして、何よりも……今、ここにいる会場の皆だって……そのベルトが、俺達の手に戻る事を望んでいるんだっ!」


ソウダー! イイゾー! リュウー!


豪鬼「……ほう」




918: 名無しさん@おーぷん 2014/10/24(金)00:01:49 ID:eiIcyL68n

リュウ「これは、俺だけの戦いではないっ……! 皆の想いがつまった戦いなんだ!」


ワー! ワーワー!

実況「そうだ! その通りだ、リュウ! そのベルトを取り戻すのは、我々全員の願いであるんだ!」

元「しかし、リュウ君立派だねぇ……敵対しているシャドルーの想いまで、考えてあげてるんだからねぇ……」

実況「まぁ、シャドルーも悪人揃いですが……やはり、ベルトを取り戻したいという想いは同じでしょうからねぇ! その想いを背負えるのも、リュウの強さなのではないでしょうか!?」


リュウ「……そして、何より」

豪鬼「……」

リュウ「俺は俺より強い奴に会いに来たっ!」


ワー! ワーワー!


リュウ「次の試合では、必ずそのベルトを取り戻す……忘れるんじゃねぇぞ、豪鬼っ!」

豪鬼「……フッ」


ワー! ワーワー!




920: 名無しさん@おーぷん 2014/10/24(金)00:15:20 ID:eiIcyL68n

リュウ「……ダンさん、以上だ。マイクを返すよ」

ダン「おう……まぁ、レフェリーの俺がこんな事言うのもなんだけどよぉ……? 頑張れよ、リュウ!」

リュウ「あぁ、だがダンさんは、変に気を使わなくていいからな! 俺は、正々堂々と、奴を倒す!

ダン「バーカ、誰に物を言ってんだよ、個人的な感情とレフェリングは別だよ、別!」

豪鬼「レフェリーよ……マイクを貸してもらっていいか……? 我もまだ、この小僧に言っておきたい事がある……」

ダン「……えっ? あっ、はい」


実況「おっとおっと……豪鬼が再び、マイクを握りましたねぇ? どうした事でしょうか?」


豪鬼「小僧よ、貴様の気持ちはわかった……その挑戦……受けてやろう……」


ワー、ワーワー

実況「おっと、豪鬼が挑戦表明を受けましたぁ! 次の試合は豪鬼対リュウですっ!」


豪鬼「だが、一つ、言わせてもらおうか……うぬは青臭いな……」

リュウ「……何?」

豪鬼「友情……想い……願い……フハハ、なかなか面白い事を言うではないか? 貴様の言う『強さ』とは、そういう事なのか?」

リュウ「そうだ……強さとは、そういう事だ……」

豪鬼「そんな者は、ただの世迷い言だ……真の強さとは、そんな甘ちょろい物ではない……」

リュウ「……何?」




922: 名無しさん@おーぷん 2014/10/24(金)00:28:14 ID:eiIcyL68n

豪鬼「……貴様には永遠にわからん事だろうな」

リュウ「……」

豪鬼「我が次の試合でそれを見せてやる……格闘家の『本当の強さ』という物をな……」

リュウ「……」

豪鬼「首を洗って待っておけ……うぬとの試合……楽しみにしてるぞ……?」ニヤリ

リュウ「……」

豪鬼「それじゃあ、そろそろ退場させてもらおうか……ほら、レフェリー……マイクを返すよ……」

ダン「お、おう……」


実況「さぁ、不気味な言葉を言い残し……豪鬼は退場します! 豪鬼の『真の強さ』……それは、一体どのような物なんでしょうか!?」

元「う〜ん……豪鬼君はあっちの団体でも、結構一匹狼でやってるからねぇ……やっぱり、リュウ君みたいな考えは合わないんじゃないの?」

実況「あぁ、そうですよねぇ……そもそも豪鬼は、たった一人でこの団体に乗り込んで来てますからねぇ?」

元「やっぱり、孤独に戦う人と……リュウ君みたいに仲間の想いを背負って戦う人の違いなんじゃないかな? でも僕、リュウ君みたいな考え方好きよ?」

実況「これは、次の試合も目が離せない事になりそうですね!? さぁ、残念ながら、ここらでお時間となってしまいました! 本日の『ストリートプロレス』の中継はここまでです! 実況は私と……」

元「解説は私、元でお送りしました」

実況「次回のストリートプロレスも……必ず見て下さいね!? それでは、さようなら〜!」




928: 名無しさん@おーぷん 2014/10/24(金)00:41:26 ID:eiIcyL68n

ーーー


豪鬼「……これで、良かったのか?」

ベガ「えぇ、ありがとうございます……」

豪鬼「まぁ、確かに……リュウ君がヒールでやるのもいいかもしれんな……」

ベガ「……豪鬼さんには、お手数かけます」

豪鬼「いや、私も歳でな……最近、自分の後継者が欲しいと思ったりするのだよ……」

ベガ「そんな……豪鬼さんはそんな事ありませんよ……」

豪鬼「フッ、気を使わんで良い……私もザンギエフも、そしてお前も……抱えてる爆弾の数は数えきれないだろうに?」

ベガ「……はい」

豪鬼「リュウ君の試合は、何度か見ておる……伸び悩んでいるみたいだな……」

ベガ「……えぇ」

豪鬼「次の試合で結果を出せれば……私の殺意の波動スタイルの後継者にしてやろう……」

ベガ「……ありがとうございます」

豪鬼「恐らく私の最後の仕事になるだろうな……私も自分の団体では、いつ第二試合に落とされる身分なのかわからん……」

ベガ「……そんな、豪鬼さんは」

豪鬼「うちの団体は、若い連中が育ってきておる……だったら、こっちの団体で若手育成をしてみるのも、悪くない……」

ベガ「……」

豪鬼「現場監督にはある程度、話は通してきておる……まぁ、上手くいった時は……トレーナーとして、私を雇ってくれ……」

ベガ「……はい」




931: 名無しさん@おーぷん 2014/10/24(金)00:51:18 ID:eiIcyL68n

ーーー


リュウ「……よしっ、終わったな! ケン、飲みに行くか!」

ケン「おう。お前、豪鬼さんとの試合、どうすんの? 何か、プランでもあるの?」

リュウ「なぁ〜に、いつも通りやるよ。折角のメインイベントなんだからさ、好きにやらせろよ。最近、役立たずの面倒ばかり見てるから……いい所、見せれてねぇんだよ……」

ケン「ま、まぁまぁ……」

リュウ「おかげでバイソンを、真・昇竜拳で仕留められなかったしよぉ……? あっ、何か思い出したら、腹立ってきたぞ……?」

ヤムチャ「……えっ?」

リュウ「……おい、ヤムチャ! おめぇ、やっぱり一発殴らせろ!」

ヤムチャ「いやいやいや……ちょっと、待って下さいよ! ちょっと、ちょっと……!」

リュウ「何、口ごたえしてんだ、コラ! オラ、歯ぁ、食いしばれっ!」


プーアル「まぁまぁ、リュウさんリュウさん……こんな出来損ない、殴る価値もありませんって……抑えて下さいよ……?」アセアセ

リュウ「プーアル君がそう言うんだったら……まぁ……」


ヤムチャ「……プーアル? ねぇねぇ、プーアル、プーアル?」




934: 名無しさん@おーぷん 2014/10/24(金)00:59:15 ID:eiIcyL68n

リュウ「じゃあ、ケン……飲みに行くぞっ! メインイベントの前祝いだ!」

ケン「おう、明日はいい試合しろよ! 俺も、期待してるからよぉ!?」

リュウ「任せておけって、任せておけって! いつもみたいにやれば……俺の人気なら間違いないからよぉ!?」

ケン「よっしゃ、じゃあ、飲みに行くか!」


プーアル「お二人……行っちゃいましたねぇ……?」

ヤムチャ「ちくしょう。何が友情パワーだよ……だったら、俺も飲みに連れて行ってくれよ……」

プーアル「ヤムチャさんはヘマばっかりするから、認められないんですよ……だから、Z戦士の皆さんも誘ってくれないんですよ?」

ヤムチャ「傷つく事、言わないでくれよ……あ〜ぁ、俺も友達欲しいなぁ……」

プーアル「……ヤムチャ様、今日はとことん、みっともないです」





935: 名無しさん@おーぷん 2014/10/24(金)01:04:42 ID:eiIcyL68n

ダン「おぉ〜い、ヤムチャ〜! おい、ヤムチャ〜!」

ヤムチャ「……ん?」

プーアル「あっ、ダンさん! お疲れ様です!」

ダン「おう、レフェリーの俺は、全試合に出なきゃいけねぇから、今日も疲れたよ……」

ヤムチャ「ダンさん、ご苦労様です」

ダン「ヤムチャ……おめぇ、リュウとケンに、飲み会連れてってもらえなかったのか? 情けねぇ奴だな?」ニヤニヤ

ヤムチャ「……大きなお世話っすよ」

ダン「ったく、情けねぇな……仕方ねぇな……俺が飲み会連れて行ってやるから……機嫌直せよ?」

ヤムチャ「……へ?」

ダン「あぁ、何だぁ、 遠慮してんのか? おめぇ、先輩の誘いを断るなんて、いい根性してるなぁ……あぁ?」




936: 名無しさん@おーぷん 2014/10/24(金)01:13:11 ID:eiIcyL68n

ヤムチャ「……俺を飲み会に誘ってくれてんですか?」

ダン「今の会話のやり取りの何処に、バスケットボールをするお誘いがあったんだよ? おめぇはバカか!」

ヤムチャ「何で、バスケットボールなんですよ……」

ダン「どうせ、サガット達とも、反省会しなきゃいけねぇだろ? 終わったら、お前誘って合流しろって、頼まれてたんだよ」

ヤムチャ「……サガットさん達が?」

ダン「リュウとケンはさ……気難しい野郎だから、あまり落ち込むんじゃねぇぞ?」

ヤムチャ「……えっ?」

ダン「おめぇは、頑張ってるよ! 三試合にしては、よくやってる方だよ! だから、そんな奴がそんな腑抜けた顔してんじゃねぇ」

ヤムチャ「あっ……はい……!」

ダン「まぁ、飲みに行こうぜ? 仲良く……ジョバー軍団で飲もうぜ! 俺達は仲間なんだからよ!」

ヤムチャ「……仲間?」

ダン「そうだよ……一緒にこのストリートプロレスを盛り上げていかなきゃいけねぇ仲間だ! ホレ、だから今日も飲み会で反省会だ、行くぞっ!」

ヤムチャ「……」




937: 名無しさん@おーぷん 2014/10/24(金)01:20:43 ID:eiIcyL68n

プーアル(ようやく、ヤムチャ様が前向きに歩き始めてくれました……)


プーアル(Z戦士の中で、一番弱いヤムチャ様は、卑屈になって……どんどん落ちこぼれになっていって……)


プーアル(でも、プロレス団体に就職して……また、あの時と同じように……前向きに戦う姿のヤムチャ様が見れるようになりました……)


プーアル(今は、世界も平和になって、争いは起きないし……仮に悪い奴が来たとしても、悟空さんやベジータさんがなんとかしてくれるはずです……)


プーアル(だから……弱いヤムチャさんの戦う場所は……ここが、正しいのかもしれませんね……)


プーアル「ヤムチャ様! 次は、『俺はプロレス団体に就職して頑張るぞ!』ですよ! わかりましたか!?」

ヤムチャ「お、おい……プーアル、何言ってるんだよ……? とりあえず、お前も来いよ……ほら、飲み会行くぞ……?」




938: 名無しさん@おーぷん 2014/10/24(金)01:21:46 ID:eiIcyL68n

ヤムチャ「プーアル! プロレス団体から俺にオファーが来たぞ!」


ーー完




939: 名無しさん@おーぷん 2014/10/24(金)01:23:23 ID:gDQS2CCgk

乙!良かった、>>1先生の次回作に期待




ヤムチャ「プーアル!俺はプロレス団体に就職して頑張るぞ!」へつづく


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