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女幽霊「死後の世界がHなアプリだったなんて……」【前編】【後編】

元スレ
女幽霊「死後の世界がエッチなアプリだったなんて……」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1409388250/


 


本田翼さん(24)、性行為シーンが生々し過ぎるだろ・・・
【GIF】本気でスポーツしてる女の子、Hなのに気付いてない・・・・
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316: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/23(火) 19:07:33 ID:7daFQHm2

〜家・玄関〜
デートの帰りにドーナツ屋さんに寄り、女さんと最寄り駅で別れた。
初デートらしい内容ではなかったけど、次に会う約束も出来たし上手く行ったと思う。

その後、デートを振り返っていると、不意にゆうの謎が解けてしまった。
それを今日のうちに、友に話しておくことにした。


男「もしもし、男だけど」

友『もしもし、男? あ〜、家電から掛けているのか』

男「そういうこと。実は、ゆうのことで重要なことが分かったんだ」

友『重要なこと?』

男「女さんは、ゆうが経験したことをなぞっているんだ」

友『どうして言い切れる』

男「女さんが、デートにゆうと同じ服を着てきたんだよ」




317: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/23(火) 19:35:30 ID:7daFQHm2

友『デート?! お前ら、付き合い始めたのか!』

男「おうっ」

友『俺が部活に行っていた間、男はよろしくしてたのかよ! リア充爆発しろ!』

男「とにかく、ホラー設定と死神のメリットは崩れたことになる」

友『さらっと流すなよ』

男「他にも心当たりがあるんだけど、女友も交えて話そうと思う。これは間違いなく、ループものだ」

友『まあ、分かったよ。でも、ゆうちゃんをなぞっているなら厄介だぞ』

男「そうなのか? また明日、話をしよう」

友『了解っ』


受話器を置き、部屋に向かった。




318: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/23(火) 20:04:34 ID:7daFQHm2

女さんとゆうの時間ループを証明する鍵は、洋服と森林公園だ。

洋服は間違いなく、女さんがゆうになることを表している。
次に森林公園。

ゆうが森林公園でセックスを求めてきた理由は、女さんだったときに森林公園でセックスを出来なかったからだろう。
そして、女さんが森林公園でセックスを求めてきた理由は、ゆうの相談メールで場所を知っていたからだ。

つまり女さんとゆうは、原因と結果が循環しているパラドックスになっている。
そのパラドックスが、時間ループの存在を裏付けている。

そして、これと同じ現象が、女さんと女友の会話でも起きている。
女友はゆうから聞いたオナニーの話を、女さんに話している。
最初にその話をしたのは、一体誰なのか。

女さんがデートに着てきた服。
ゆうと同じ洋服を買ってきたことは、死が迫っている証拠なのかもしれない。




319: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/23(火) 20:32:26 ID:7daFQHm2

・・・
・・・・・・
俺は森林公園で、女さんと抱き合っていた。
彼女の柔らかい胸が当たり、硬くなった陰茎に下腹部を押し付けてくる。
それがとても気持ち良い。


女『ねえ、男さん。セックスしようよ//』

男『――』

女『じゃあ、脱ぐね//』


女さんが一枚一枚、服を脱いでいく。
そして、一糸まとわぬ姿になった。


女『あぅん……いいんだよ。私はセックスしてほしいの//』

女『あんっ……あぁ、入ってる。……ぃい……気持ちいいのぉ…………』

女『出して……男さんの精液、私の中にいっぱい出して!』

ドピュッ
ドピュドピュッ




320: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/23(火) 21:25:04 ID:7daFQHm2

〜部屋・翌朝〜
男「……!!」

男「うわぁ、やっぱりか……」


女さんとセックスをする夢。
最高のクライマックスで目が覚めると、思いっきり夢精していた。
下着や身体に、精液がべっとり付いている。

まあ、夢なんだから仕方がない。
下着の処理をして着替えよう。




321: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/23(火) 22:06:23 ID:7daFQHm2

〜リビング〜
母「おはよう。今日は早いわね」

男「おはよう……。まあ、ちょっと」

母「あぁ、そういう」


母さんは汚れた下着を見て、気にしないふうに言った。
生理的なことは仕方がない。
そんなことより、母さんの疲れ気味な表情が気になった。


男「何だか、疲れているみたいに見えるけど」

母「今週は昼番担当なのに、今日は朝番と夜番も頼まれて……」

男「そうなんだ」

母「明日は代休で休めるんだけど……疲れるな」ヘニャー


母さんは溜め息混じりに言った。
今日は担当外の夜番に入ったり、仕事が壮絶に忙しいらしい。




322: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/23(火) 22:22:19 ID:7daFQHm2

男「フルシフトとか無茶振りだな。今日は大変そうだし、無理をせずに頑張って」

母「ありがとう、かなりやる気出た。男は勉強と恋愛、楽しく頑張ってね」

男「どっちも大変だけどね……」

母「それが良いんじゃない。夢にまで見る女さんを、今日なら連れ込めるわよ」ニヤニヤ

男「あー、うん……。そういう冗談は言うなよ」

母「あら、図星だった?」クスクス

男「別に……」

母「それじゃあ、男のおかげでやる気が出て来たし、そろそろ仕事に行くわね。さっきは、ありがとう」

男「うん、行ってらっしゃい」

母「じゃあ、行ってきます。火の元よろしくね」




325: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/24(水) 19:30:05 ID:Z.Zs8pRw

〜学校・お昼休み〜
友「おいっ、男。女さんとのデートを、俺たちに報告しろっ!」


昼休みになり、荒ぶる友と女友が俺の両隣の椅子を陣取った。
もはや、いつもの光景だ。


男「木曜日に女さんが謝りに来て、その日から付き合うことになったんだ」

友「マジかよ! だったら、金曜日に報告してくれよ」

男「最初のデートに成功してから、言おうと思ってたんだ」

友「保身しやがって」

女友「それで、初デートはどこに行ったの?」

男「女さんのリクエストで動物園に」

女友「動物園……」




326: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/24(水) 19:47:05 ID:Z.Zs8pRw

友「定番のコースだな。最近はキリンの赤ちゃんが産まれたんだっけ」

男「そうそう。キリンは『モォー』って鳴くんだぞ」

女友「へえ〜、知らなかった」

友「しっかし、ついに男に彼女が出来たのか」

男「まあな」

女友「あんなことされたら、突き放すと思ったんだけど……。私のフォローが効果絶大だったってことだよね」

男「フォローって言うけど、ろくな話をしてないだろ。ゆうの受け売りで、オナ話をしやがって」

女友「おなっ……」アセアセ

男「でも、ありがとうな。今は女さんの気持ちと向き合いたいと思ってる」

女友「そ、そうだよ。女さんを癒せるのは、男だけなんだからね!」




327: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/24(水) 20:04:54 ID:Z.Zs8pRw

友「でもこれで、死神のアプリによるメリットが消えた訳だな」


1:男を好きにならなければ、女さんは死んでもゆうにならない。
2:タイムスリップが起きないことになるので、女さんの魂を普通に回収できるようになる。


男「そういうこと。女さんが俺を好きになった時点で、ゆうになる条件を満たすからな」

友「そしてホラー設定が否定されて、悪霊の可能性もなくなった」

男「デートのとき、女さんがゆうと同じ服を着て来たんだ。他にも、ループを示す証拠がある」

友「それをぜひ聞かせてくれ」




328: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/24(水) 20:37:43 ID:Z.Zs8pRw

男「ひとつは、さっき話したオナ話だ。ゆうがオナニーを熱く語ったことがあっただろ」

友「そういえば、言ってたなあ」

男「実はそれ、女友が女さんに話した内容だったんだ」

女友「ええっ? 私はゆうさんから聞いたんだけど……」

友「なるほど。女友のむっつりスケベは、時空を超越するのか」

女友「やめてよ、そんな言い方」アセアセ

男「そのオナ話は、最初にそれを言ったのが誰なのか分からないし、タイムパラドックスが起きているだろ」

友「他には?」

男「友には話せないんだけど、動物園の次と言えば、女友には心当たりがあると思う」




329: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/24(水) 21:13:16 ID:Z.Zs8pRw

女友「それって、アレのことでしょ。えっ、うそ……もうしちゃったの?!」

友「それって、ループに関係あるのか?」

男「女さんがデートに動物園を選んだのは、ゆうが女友に送信したメールを読んだからなんだ」

女友「確かに、少し見られたけど……」

男「ちなみに、女友が考えるようなことはなかったからな」

女友「う、うん……」

友「ということは、女さんのデートもタイムパラドックスが起きているのか」

男「そういうことだ。これで、時間ループの存在が証明されたことになるだろ」




330: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/24(水) 22:15:38 ID:Z.Zs8pRw

友「時間ループと循環するタイムパラドックスか……」

男「だから俺は、女さんが、ゆうが経験したことをなぞっていると思うんだ」

友「なあ、男。昨日も言ったけど、それは本当に厄介だぞ」

男「どういう風に?」

友「男が女さんに出逢ったのは、ゆうちゃんのアプリがきっかけだろ」

友「でも、ゆうちゃんは未来から来た幽霊だから、ゆうちゃんがいない最初の時間軸があることになる」

女友「あっ、そうか。その時間軸では、男が女さんに会うきっかけがないんだ」

友「そういうこと。さらに、女さんがゆうちゃんになる条件は好意があることだから、最初の時間軸ではタイムスリップが起きなくなるんだ」

男「でも、実際にはタイムスリップが起きているだろ」




331: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/24(水) 22:28:09 ID:Z.Zs8pRw

友「だから、この世界がパラレルワールドではないと分かる。たった一つしかない世界を、ゆうちゃんはループしたんだ」

友「そして世界が一つしかないなら、すべて運命で決まっていることになるだろ?」

男「つまり、女さんが死ぬこともゆうになることも、運命で決まっていたということか」

友「そういうことだ。これが循環型のループネタなんだ」

男「でも、それには穴があるぞ。女友に紹介してもらった可能性があるじゃないか」

女友「ないとは言えないかなぁ……」

友「確かにその可能性はあるけど、今はゆうちゃんの経験をなぞっていることが前提条件だろ」

男「そうだったな……」

友「ただ、循環型にもメリットはあるんだ。ねじ曲げるべき運命が、確実に分かることになるから」

男「なるほど」




332: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/24(水) 22:49:51 ID:Z.Zs8pRw

友「でも循環型のループネタは、女友のタイムパラドックスを説明できないんだよな」

女友「ということは、それが間違っているってことでしょ」


いや、待てよ……。
女さんを操るアプリ機能に死神が関わっているなら、パラドックスにも死神が関わっているんじゃないのか?


男「もしかしたら、パラドックスに死神が関わっているかもしれない」

友「なるほどな。つまり、女友は死神公認のスケベな女子ということか!」

女友「せ、せめて女神公認にしなさいよっ!」


おいっ……。
スケベは認めるのか。
でも確かに、女友は少し変わったかもしれない。




333: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/24(水) 22:53:50 ID:Z.Zs8pRw

女友「その循環型とかいうので、何が分かるの?」

友「循環型のループネタが成立すると、ゆうちゃんの記憶を使えるんだ!」

女友「循環型でなければ?」

友「ゆうちゃんの記憶は使えない。以前も話したけど、過去や未来が変わっていることを確認できるだけだ」


つまり、ゆうの記憶に頼れるのは『女さんがゆうと同じ経験をしている場合だけ』なのだ。
そして今、その可能性があると分かった。

しかし、ゆうと同じ経験をするということは、『女さんが必ず死ぬ』ことを意味している。
だから、俺たちは未来を知って運命を変えなければならない。

確定している運命を、強引にねじ曲げる。
“I”を“Y”にすること。
それが、女さんを助けられる唯一の方法なのだ。




338: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/25(木) 18:44:27 ID:co5kniYI

女友「ひとつ聞きたいんだけど、そんな事を考えて女さんを助けられるの?」

友「方針が決まるだろ。可能性がないことを考えても仕方ないじゃないか」

女友「まあねえ……。男はデートのとき、女さんから何か感じなかった?」

男「つらい思いを抱えていることは分かったけど、前向きになってくれたと思う」

女友「じゃあ、女さんが着て来た服はどう思う? ゆうさんと同じ服って、何か意味があるのかなあ」

男「それが、時間ループの証拠だろ」

女友「そうじゃなくて、ゆうさんは幽霊でしょ。その服がヒントにならないかなと思って」

友「そういうことか。幽霊って、白装束とか死んだときに着ていた服を着ているイメージだもんな」

女友「そう、それっ!」




339: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/25(木) 19:12:40 ID:co5kniYI

男「ゆうは一番好きな洋服だと言ってた。でも、死んだときに着ていたかは覚えていないみたいなんだ」

女友「えっ……? それって、おかしくない?」

男「おかしい?」

女友「私だったら、初デートで褒めてもらいたいから、勝負服を着て行くわよ」

男「女さんも、新しい服を買ってきたって言ってた」

女友「だったら、余計におかしいでしょ。勝負服がゆうさんと同じだったんだよ」

女友「それを知れば、普通はがっかりするんじゃないの?」




340: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/25(木) 19:18:42 ID:co5kniYI

そうだ!
俺はうれしそうな女さんを見て、指摘するのを躊躇った。
雰囲気を壊したくなかったからだ。


女友「ねえ……、まさか教えてあげなかったの?!」

男「言える訳ないだろ。新しく買ってきたよって、うれしそうに言うんだから」

女友「それはそうかもしれないけど、もう一度ゆうさんに会えば、同じ服だとバレちゃうわよ」

友「ちょっと待て。それを教えたら、女さんとゆうちゃんの感情に違いが出来るんじゃないのか?」

女友「そんなの知らないわよ。私は少しでも早く、男が説明するべきだと思う!」




341: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/25(木) 20:10:31 ID:co5kniYI

男「おい、友。循環型の時間ループが正しいなら、女さんが死ぬのは今週だ」

友「……! そうだよな」

女友「どういうことなの?」


1:ゆうはいつも着ている服を、一番好きな洋服だと言っている。
2:女さんは勝負服という性質上、ゆうと同じ服だと知ればがっかりする。
A:つまり、女さんはゆうと同じ服だと知らないまま死んだ可能性が高い。

そして、
1:スマホの修理がもうすぐ終わる。
2:女さんとの次のデートは週末だ。
B:つまり、週末にはゆうと同じ服だと知ることになる。

以上のことから、AとBより、
女さんが死ぬのは今週中だと言うことになる。




342: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/25(木) 20:14:55 ID:co5kniYI

女友「そういうなら、今すぐ本当のことを話せば良いじゃない」

友「ゆうちゃんが女さんを操る機能のことを知って、何か記憶を思い出しているかもしれないだろ。俺はそれを確認したほうが良いと思う」

男「そうそう。ゆうの話を聞く前に教えると、未来が分岐してゆうに頼れなくなるかもしれない」

女友「未来が分岐するなら、それで助かるんじゃないの?」

友「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれないだろ」

男「女友。俺が目指したいのは、もう心配ないんだっていう安心なんだ」

男「助けられる可能性があるなら、確実に思える方法を試してみたい」

女友「安心確実……ねえ。女心としては、少しでも早く正直に伝えることが正解だと思うけど?」

男「俺もそう思う。だから、ゆうの話を聞いたら説明しようと思う」

女友「分かった。二人を信じる……」




343: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/25(木) 21:21:42 ID:co5kniYI

男「それじゃあ、もうすぐ授業だし。二人とも、いつもありがとう」

友「気にするなよ。ゆうちゃんが帰ってきたら、死神に一発かましてやろうぜ!」

男「おう、そうだな。ゆうが帰ってきたら、何としてでも反撃しよう!」

女友「ねえ、友。今夜、女さんが塾に来るらしいから付き合ってくれる?」

友「オッケイ。じゃあ、そのときに事故とか災害対策くらいは話しておこうか」

女友「そうね……」

男「ありがとう。女さんのこと、頼むよ」




344: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/25(木) 21:31:55 ID:co5kniYI

〜家・放課後〜
ピンポーン

部屋で考え事をしていると、チャイムが鳴った。
玄関に向かい、扉を開ける。
すると、女さんが立っていた。


女「こ、こんにちは。近くを通ったので、男さんに会いたくなって……」ニコリ

男「女さんに会えて、うれしいよ。どうぞ、あがって」

女「はい、お邪魔します//」

男「今日はカジュアルな服だね」

女「えへへ// 今日は頑張って塾に行くので、軽くまとめました」

男「じゃあ、時間は大丈夫?」

女「まだまだ大丈夫です」




345: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/25(木) 22:02:12 ID:co5kniYI

〜部屋〜
女「男さん、今日はお母さんはいないのですか?」

男「仕事が忙しくて、夜まで帰って来ないよ」

女「家に二人きりって、何だか気恥ずかしいですね……//」

男「う、うん。そうだね//」

女「それにしても、外はもう暑いですよね〜。もう、夏服を用意しないといけないな」

男「じゃあ、昨日の服はもう着ないの?」

女「そんなことはないですよ。色んな合わせ方を試したいし、楽しみにしていてください//」


どうやら、昨日と同じ合わせ方で服を着ることはなさそうだ。
つまり、女さんが死んでしまう日は、ゆうと違う服を着ていることになる。


男「……そうなんだ。じゃあ、楽しみにしてるよ」

女「はい、喜んでもらえるように頑張りますね♪」




348: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/26(金) 17:51:20 ID:bkZpeBlE

女「ところで、昨日の夜はよく眠れましたか?」

女「私はデートのことを思い出して、ドキドキしちゃって……。全然眠れずに、今日は寝不足です」アハハ

男「あー、俺もかな。今朝は女さんの夢を見て、ドキドキして早く目が醒めちゃったよ」

女「わわ、私の夢?! どんな夢だったんですか?」

男「え、その……。夢だからあまり覚えてないけど、女さんとデートをしている夢だった」

女「私たち、一緒ですね。ドキドキして眠れなくて……//」

男「そうだね」

女「男さんはオナニー、しちゃったんですか?」チラッ

男「いや、それはその……。ゴミ箱を見ながら言わないでくれ」アセアセ




349: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/26(金) 19:09:50 ID:bkZpeBlE

女「じゃあ、私とデートをしていた夢って、本当はエッチな夢なんですよね」

男「それは……」

女「オトコの人は我慢をすると、エッチな夢を見て射精しちゃうんでしょ?」

男「そうだけど……ごめん。そういう夢だった」

女「ううん。私の夢ならうれしいし、それは自然なことだから//」


女さんはそう言うと、バッグからコンドームの箱を取り出した。
そして、ミニテーブルの上に置く。


女「でも我慢して夢精するくらいなら、目の前の私とセックスをしませんか?」

男「夢精は仕方ないけど、セックスは違うだろ。昨日も言ったけど――」

女「……はあ、分かっています。冗談ですから」




350: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/26(金) 19:16:33 ID:bkZpeBlE

女「でも、どうして私がコンドームを持っていると思いますか?」


その言葉は、得体の知れない不安をまとっていた。
俺は昨日のことを思い出しながら、言葉を返す。


男「俺とセックスをして、大切にされていると思いたいからだろ?」

女「半分正解だけど、半分は違います」

男「半分は違う?」

女「私は今、持ち歩くように言われているんです。そのために、母が買ってくれました」

男「どうして、女さんのお母さんが――」

女「私が、所構わず裸になってしまうかもしれないからです」




351: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/26(金) 19:38:04 ID:bkZpeBlE

女「初めてそんなことになったのは、今月1日の夜。塾の教室で、講義を受けているときでした」

女「訳も分からないまま服が脱げてしまい、でもどうすることも出来なくて……。教室は混乱状態になり、淫らな行為を続ける私のせいで講義が出来る状態ではなくなりました」

女「やがて動けるようになった私は、服を抱えて逃げ出し、呼び出されていた親に連れられて家に帰りました」

女「二回目は、家に着いて両親に怒られているときでした。家族の前で裸になり、泣きながら何度も何度もオナニーをしました」

女「不思議なことが起きているかもしれない、そう確信したのが翌朝です」

女「それは、天井に向かって落ちそうになったからです。必死にベッドに掴まって、助けを呼び続けました」

女「そんなことがあったのに、学校に行ったのは間違いでした。昼休みに教室で、いやらしい姿をさらし続けたからです」

女「そしてその日から、私は怖くて家を出ることが出来なくなりました――」




352: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/26(金) 20:15:36 ID:bkZpeBlE

つらい想いを吐き出すように、女さんが淡々と語る。


訳の分からない性的行為に支配され、毎日のように泣いていたこと。
発作の時間帯が安定してきたので、昼間に診療内科に通っていること。

万が一に備えてコンドームを持ち歩き、低用量ピルを飲み始めて避妊していること。
学校では友達が減り、穢れたものを見る視線を向けられていること。


女さんのつらさは分かっていると思っていた。
だけど語られる内容に、そう思っていた自分の愚かさを思い知らされる。
俺はただ、黙って聞いていることしか出来なかった。




353: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/26(金) 20:23:28 ID:bkZpeBlE

女「――今は発作が起きていません。だから両親は、カウンセリングの効果が出てきたと思っています」

女「私はこのまま日常に戻れることを望んでいます」

男「女さん……」

女「せっかく男さんの部屋に来たのに、つらい話をしてごめんなさい」

女「でも、男さんに相応しい彼女になるには、知ってもらわないと前に進めないと思ったから」

女「本当の意味で、お互いに想い合うことは出来ないと思ったから――」

女「私は男さんが想像する以上に、重たいオンナですよ。それでも、私と付き合ってくれますか?」

男「当たり前だろ。相手の気持ちを想い合うことから始めようって、言ったじゃないか」

男「それなのに、俺は女さんの気持ちを何一つ分かっていなかった。本当にごめん――」




354: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/26(金) 21:19:09 ID:bkZpeBlE

女「男さん、抱き締めてほしいです。それくらいなら良いですよね……」


女さんは不安そう言うと、にじり寄ってきた。
向かい合って、ぺたりと座る。
俺はそんな彼女を、引き寄せてあげた。


男「女さん、その――」

女「女さんではなくて、女と呼んでほしいです。そのほうが、彼女になった実感がわく気がして……」

男「女、つらいはずなのに話してくれてありがとう」

女「男さん……」

女「ううっ……うわああああぁぁぁん!!」

女「ずっとつらかったんです。もうあんな想いは耐えられないんです!」

女「死にたかった。私、それくらいつらかったのっっ……!」


これで、女さんの気持ちが少しでも晴れてくれることを願いつつ……。
俺は泣きすがる彼女の身体を強く抱き締めた。




355: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/26(金) 21:53:39 ID:bkZpeBlE

女「男さん、ありがとうございました……」

男「少しは落ち着いた?」

女「おかげで、心が軽くなった気がします。でも、恥ずかしいところをお見せしちゃいました」

男「そんなことないよ。女の気持ち、すごく伝わってきたから」

女「うん……。それでは、そろそろ塾の時間なので帰りますね」

男「そっか、もうそんな時間なんだ」

女「はい。それにその……硬くて大きいものが、私の大切なところに……」テレッ//

男「ご、ごめんっ」アセアセ

女「ふふっ。私が帰ったら、たくさんオナニーしてくださいね//」

男「そ、そういう気は回さなくて良いから」




356: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/26(金) 22:31:06 ID:bkZpeBlE

女「ただ、もうすぐスマホの修理が終わりますよね」

男「うん、明後日には直ると思う」

女「前も言ったけど、ゆうさんのアプリは絶対に使わないでください。本当にもう限界なんです……」

男「分かってる。あの話を聞いて、使える訳ないだろ」

女「……お願いします。アプリ以外で、オナニーしてください」

男「約束するから、女は安心して塾に行ってきて」

女「はいっ、久し振りに頑張ってきます!」

男「俺も、女とゆうが幸せになれるように頑張るよ。週末のデート、楽しみにしてるから」


そう言うと、女さんが唇を重ねてきた。
そして俺たちは、一緒に部屋を出た。




357: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/26(金) 22:34:36 ID:bkZpeBlE

女「では、お邪魔しました。行ってきます!」

男「行ってらっしゃい」


俺は塾に向かう彼女を見送りながら、さっきの温もりを手放したくないと考えていた。

期限は今週。
なぜ、女さんは死んでしまうのだろう――。




361: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/27(土) 19:44:22 ID:feilCY.Y

〜学校・お昼休み〜
友「なあ、男。今日の放課後、みんなでカラオケ行かないか?」


お昼休みになり、友が軽いノリでやってきた。
誘ってくれるのはありがたいけど、今日の放課後は付き合うことは出来ない。


男「悪いけど、今日はムリなんだ」

友「どうしてだよ、連れないなあ。女さんも来るんだぞ」

男「えっ、マジか?!」

友「昨日、塾の帰りにスイーツ接待をして、約束を取り付けたんだ。打ち合わせをしつつ、親睦も深めたいだろ」

男「でも昨日は、母さんの仕事がフルシフトだったんだ。今日はへばっているはずだし、家の手伝いをしてあげたいんだよな」

友「それなら仕方ないか……」

男「とにかく、今日だけはごめん」




362: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/27(土) 19:53:39 ID:feilCY.Y

女友「えー、男は行けないの?」


女友に事情を話すと、残念そうに言った。
こればかりは仕方がない。


友「どうしよう、明日にしようか?」

男「それなら、俺もオッケイだ。明日、みんなでカラオケに行こう」

女友「じゃあ、女さんに確認してみる」スルスル




363: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/27(土) 19:56:16 ID:feilCY.Y

友「カラオケに行かないなら、代わりに新しく出来たスイーツ店に行かないか?」

女友「新しいスイーツ店?」

友「二人で話したいこともあるし、アイスどら焼きを食べてみたくてさあ」

女友「アイスどら焼き……」

友「中のアイスがどら生地にじゅわあっと染み込んで、美味しそうだろ?」

女友「メープルバニラ味とかあれば美味しそう」

友「女子に人気のお店らしいし、女友も気に入ると思う」

女友「し、仕方ないわねえ。友に付き合ってあげるわ//」

男「二人とも、美味しかったら教えてくれな。彼女と行ってみるよ」




364: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/27(土) 20:35:28 ID:feilCY.Y

〜ショップ・母親〜
気晴らしにショッピングモールに出掛けていると、ケータイショップから電話が掛かってきた。
どうやら、男のスマホが直ったらしい。
私はショッピングついでに、立ち寄って帰ることにした。


母「こんにちは」

店員「お待ちしておりました。修理したスマートフォンはこちらになります」

母「きれいに直ってますね。修理、ありがとうございました」


電源も入るし、特に異常はなさそうだ。
男はスマホがない生活をして、物の大切さと時間の使い方が分かったことだろう。


店員「ところで、お客様の電話帳や大切な情報などをバックアップする、お客様サポートがあることはご存知でしょうか」

母「大丈夫ですので、お会計をお願いします」

店員「かしこまりました。それでは、お支払いのほうですけど――」




365: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/27(土) 20:47:59 ID:feilCY.Y

〜リビング・母親〜
母「ただいまーって、まだ帰ってきてないわね」


ケータイショップからの帰り道、踏切に電車とパトカーが停まっていた。
何かあったらしいので、男が帰ってくるのは遅くなりそうだ。


母「とりあえず、スマホスマホ!」


男が帰ってこないなら、その間にアドレス帳を復元してあげよう。
家と私の番号、実家に親戚の家、私の職場。
あと、私が使っているアプリくらいかな。

そう決めて、男のスマホの電源を入れた。
データが消えている状態なので、見た見ないで争うことはないだろう。




366: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/27(土) 21:40:32 ID:feilCY.Y

母「あれ? このアプリ……どうして消えてないの?」


これは確か、ゆうさんというキャラクターが面白いアダルトアプリだ。
どんなことが出来るのか、結構気になる。

それにしても、データが消えているはずなのに、なぜ残っているのだろう。
というか、さっきまでなかったよねえ……。

私は不審に思いつつ、確認のために起動してみることにした。


――Now Resume――


再開という言葉の後、制服姿のゆうさんが表示された。
どうやら、校庭っぽいところに立っているようだ。
以前見たときは、確か寝起きのパジャマ姿だった。
放課後の時間帯らしいシチュエーションということだろう。




367: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/27(土) 21:49:38 ID:feilCY.Y

ゆう「あ、あれ? そうか……私、6日間も眠っていたんだ」

母「ゆうさんだっけ、こんにちは」

ゆう「えっと、お母さま! こんにちは。男さんはどちらに?」

母「まだ学校じゃないかしら。その間に、確認したいことがあって」

ゆう「確認……ですか?」

母「アダルトアプリとして、どんなことが出来るのか」

ゆう「そ、それは困ります。真面目な話をしたいので、リンクを切断してください!」

母「細かいことは良いから、試させてくれない?」

ゆう「でもここって、学校の前じゃないですか。絶対に良くないです!」

母「アプリなんだから、そんなことを気にしないでよ。どうしても、確認しておきたいの」

ゆう「……分かりました。せめて、物陰に移動させてください」

母「ふうん、移動も出来るんだ」




369: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/27(土) 22:14:21 ID:feilCY.Y

母「それにしても、やっぱり女さんに似ている気がするのよね……」


この制服も、彼女が着ていた制服に似ている気がする。

――あっ!
もしかすると、彼女はこのアプリを見て、スマホを壊したのかもしれない。

しかしアバターが似ていたからという理由で、スマホごと壊してしまう女性だとは思えない。
だとするならば、このアプリの内容に問題があるはずだ。

二人が口を揃えて言っていた、信じられないようなこと。
恐らくそれは、モザイクが無いことだと思う。

このアプリで何が出来るのか調べるついでに、一緒に確認しておく必要がありそうだ。




370: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/27(土) 22:23:40 ID:feilCY.Y

ゆう「女さんを知っているんですか?!」

母「知ってるけど、どうかしたの?」

ゆう「……リンクを切断してくれないと、制限がかかって言えないみたいです!」

母「ごめん。すぐ終わるから、その話は後にしてくれる?」

ゆう「は……はい、分かりました」


まずは鞄を下ろし、頑張って制服のブラウスを脱がせた。
何だかんだ言いながら、ゆうさんはとても協力的だ。

そしてその下は、学生らしく淡い黄色のインナーを着ていた。
次は、これを脱がせないといけないようだ。

ぷるるる、ぷるるる♪♪

男のスマホに、誰かから電話が掛かってきた。
友達なら、スマホが修理中だということを知っているはずだ。
さすがに出るわけにはいかないし、アプリの確認を急ぐことにした。




375: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/28(日) 02:55:39 ID:xUwp3u12

時間軸ネタは好きだけど今一理解が追い付かない、というか自分の定義と噛み合わないかな。
なにはともあれめっちゃ気になりますわ、母ちゃん、余計なこと絶対すんなよ・・・




376: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/28(日) 17:00:46 ID:Inm/p95w

時間軸ネタ、理解しづらくてすみません。
最終的に伝わるよう頑張ります。




377: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/28(日) 17:26:44 ID:Inm/p95w

〜校門付近・女さん〜
同級生「それで明日、彼氏とカラオケに行くんだ」

女「はい。本当は今日の予定だったんだけど、用事があるみたいで――」トテトテ

同級生「女さんに彼氏だなんて、その人、遊びじゃないの?」アハハ

女「……?! ウソでしょ、この感覚は――」ピタッ…

同級生「どうしたの?」

女「ま、まさか……。男さんがゆうさんと?!」


授業が終わり、同じクラスの同級生さんと帰っていると、急に歩けなくなった。
これは、アプリが起動したときの感覚だ――。

男さんは昨日、スマホのことを『明後日には直る』と言っていたので、修理が予定よりも早く終わったのだろう。
データの移行もしないといけないだろうし、男さんの用事とはこのことかもしれない。

だけどどうして、
ゆうさんのアダルト機能が起動しているの?!

疑問に感じている間にも、強制的に物陰に移動させられた。
そしてブラウスのボタンが外され、強引に脱がされてしまった。




378: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/28(日) 17:38:22 ID:Inm/p95w

同級生「女さん、どうしてこんな所で……」


今は、そんなことに答える余裕はない。
ある程度の自由があるうちに、男さんに連絡をしなければ!


女「同級生さん、かばんの中のスマホを出してください。落としちゃって、手が届かないの……」

同級生「い、いいけど。このかばん、重すぎない?」ズシリ


同級生さんは、かばんを必死に持ち上げようとした。
しかし、どうやっても動かせる訳がない。
私の経験上、かばんは動かせないけど、中身を出せることは分かっている。




379: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/28(日) 17:40:42 ID:Inm/p95w

同級生「はい、スマホ。……んっ?」

女「ありがとうございます」

同級生「な……何これ?! 学校にこんなものを持って来るなんて――」ジトー


箱いっぱいのコンドームを見られてしまった。
そんな物を持ち歩いてこんな姿を晒せば、軽蔑されるに決まっているよね。
女友ちゃんは受け入れてくれたけど、同級生さんはどうなのだろう――。

気になるけど、今はそれどころではない。
私は登録しているアドレスから、男さんに電話を掛けた。

PiPoPa...




380: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/28(日) 17:51:31 ID:Inm/p95w

女「駄目だ、出てくれない……。夢中になってるってことなの?」

女「きゃわわ//」


スカートが下ろされて、両手を万歳させられた。
そして、インナーがするすると上がって脱がされていく。
抵抗することも出来ず、私は簡単に下着姿にされてしまった。


同級生「女さん、ごめん。先に帰るね」

女「そっか、やっぱりそうなんだ――」


逃げるように走り去っていく同級生さん。
こんな場所で服を脱ぐ私なんかに、関わりたくないよね……。
やっぱり、女友ちゃんしかいない。
私を分かってくれる友達は、彼女しかいない。




381: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/28(日) 17:59:09 ID:Inm/p95w

そ、そうだ。
女友ちゃんだ!!

私はここから動けない。
だけど、女友ちゃんは動くことが出来る。
女友ちゃんに電話をして、男さんの家に行ってもらえばいいのだ。

PiPoPa...

女友『もしもし。女さん、どうしたの〜?』

女「もしもし、女友ちゃん。助けてほしいの!」

女友『えっ?!』


ブラジャーのホックが外された。
そして、乳房が露になってしまう。


女「助けて、もうあんな想いしたくない!」


――きゃあああぁぁっ!!




382: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/28(日) 18:11:17 ID:Inm/p95w

〜スイーツ店・女友〜
私はアイスクリームのショーケースを前にして、目を輝かせた。
バニラ、チョコ、抹茶、小倉小豆――。どれをドラ生地に挟めば美味しいだろう。


女友「ねえ、友。いっぱいあり過ぎて、迷っちゃう!」

友「メープルバニラ味を食べてみたいって、言ってただろ」

女友「そうだけど、どれも美味しそうなんだもん//」

友「栗をトッピングした小倉小豆が良いんじゃないか? 栗入りのどら焼きって美味しいし」

女友「トッピング?!」

友「ほら、ここ。栗にイチゴ、バナナがあって、メープル、練乳――」

女友「ねえ、どうしよう。チョコバナナも美味しそう//」

友「じゃあ、二人で好きなのを買って、半分こしようか」

女友「うん、そうだね♪」




383: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/28(日) 18:25:43 ID:Inm/p95w

ブルブル・・・
女友「友、ごめん。女さんから電話みたい」

友「女さんから?」


一体、何だろう?
私は店を出て、着信をつないだ。


女友「もしもし。女さん、どうしたの〜?」

女『もしもし、女友ちゃん。助けてほしいの!』

女友「えっ?!」

女『助けて、もうあんな想いしたくない!』




384: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/28(日) 18:34:15 ID:Inm/p95w

女友「ねえ、何が起きてるの?」

女『男さんが、ゆうさんとエッチしてる! 彼の家に行って、止めさせてほしいの!』

女友「男のスマホ直ったの?! でも、どうして――」

女『分からない。分からないけど、もう脱がされてる』


脱がされてる?!
今は下校時間帯だよね……。


女友「女さんは、今どこ?!」

女『学校の校庭、正門の近く――』

女『あぁ、いやっ! やめてえっ!!』
ガチャッ




385: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/28(日) 18:45:55 ID:Inm/p95w

女友「ねえ、女さん! ……切れちゃった」


リダイヤルをしてみたが、女さんは電話に出てくれない。

男がゆうさんとエッチをしている。
それだけでも信じられないのに、最後の悲鳴は何なの?!


女友「友、大変なの! ちょっとこっち来て!」ブンブン

友「大変って、何かあったのか?」

女友「男がゆうさんとエッチしてるみたいなの。そのせいで女さんが……」

友「今、女さんはどこにいるんだ?」

女友「学校の校庭って言ってた」

友「思いっきり外じゃないか! ヤバいぞ、それ――」

友「女さんはこの近くの学校だよな。すぐそこだし、急いで行ってくる!」




386: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/28(日) 18:56:39 ID:Inm/p95w

女友「待って、女さんの所には私が行く! 友は男をぶっ飛ばしてきて!」

友「バカ言うなよ。俺たちは何年、男とつるんでるんだよ。俺たちが男を信じなくて、どうするんだ!」

女友「でも……女さんが!」

友「女友が一人で行っても、手に負えるわけねえだろ。俺が先に行くから、男の家に電話をしてから来い!」

女友「家に電話?!」

友「スマホに掛けても、男は電話に出ない。だから女さんは、女友に助けを求めてきたんだろ!」

女友「で……でも、家の番号は覚えてなくて」

友「じゃあ、俺のを使え。ついでに、男にメールもしとけ!」

女友「う、うんっ」

友「じゃあ、急いで行ってくる!」


PiPoPa...




387: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/28(日) 19:33:57 ID:Inm/p95w

〜家・母親〜
母「……下着も脱がせられるんだ」

ゆう「もう、いいですか?」

母「いや、待って。座ったら、はっきり見えちゃうじゃない。画面も寄せられるでしょ」

ゆう「……はい」ペタリ


ゆうさんを座らせると、女性器がはっきりと見えた。
まるで、本物の人間のように再現されている。

二人が口を揃えて言っていた、信じられないようなこと。
それはやっぱり、無修正で全部見えることだったようだ。




388: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/28(日) 20:33:00 ID:Inm/p95w

母「ゆうさんの手を誘導すれば、こういう事もさせられるわけよね」

ゆう「あうっ、ぁっ……んんっ…」

母「はあ、なんだかねえ」

ゆう「お母さま……。本当に、これ以上はまずいです……」


ゆうさんが困った表情で言った。
『これ以上は』と言うことは、もっと過激なことが出来るらしい。
その言葉通りなら、何かを挿入したり出来るのかもしれない。


母「もしかして、何か入れたり出来るの?」

ゆう「それをお望みなら……。だけど、変なものは入れたくないです――」

母「そういうことはちょっと……。でも出来るんだ」




389: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/28(日) 20:36:54 ID:Inm/p95w

どんなことが出来るのかと思っていたけど……。
こんなに卑劣なアプリを、男は使っていたの?!

女さんが激怒して、スマホを壊したことは無理もない。
無修正のアダルトアプリに自分と同じ姿のアバターを登録して、卑猥なことをさせながらオナニーをしていたのだから。

だけど、その事については許してあげないといけない。
女さんが男と話し合って、アプリの使い方を解決させたはずだからだ。
それはもう二人の問題であって、私が蒸し返す話ではないだろう。




390: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/28(日) 20:51:31 ID:Inm/p95w

母「ねえ、ゆうさんは医療系やデッサンポーズのアプリなの?」

ゆう「医療はよく分からないけど、デッサンポーズも頑張れます」

母「そういう美術目的なら、無修正でも良いのかなあ……」


そういうアプリを見つけて、男が正しい目的で使わずに、性処理をしているだけかもしれない。
いやいや、それは好意的に捉えすぎね。
主に性処理目的で使っているなら、これはもうアダルトアプリだ。

アダルトアプリで女性器を無修正で見られるならば、これは違法なアプリだということになる。
きっと、法律的にも削除をしたほうが良いだろう。


母「ねえ、ゆうさん。悪いけど、あなたを削除することになると思うから」

ゆう「……ですよね。削除が出来るなら、それが良いと思います」




391: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/28(日) 21:36:44 ID:Inm/p95w

母「じゃあ、急いで確認したいことが出来たから」

ゆう「は、はいっ」

母「削除をするかどうかは、男が帰って来たら話し合うから。ゆうさん、ありがとうね」ポチッ

ゆう「お母さま! リンクを切断して――」


ホーム画面に戻り、スマホをテーブルに置く。
そして、自分のスマホで携帯ショップに電話を掛けた。


母「あ、もしもし。フィルタリング機能のことで、少しお問い合わせしたいことがあるのですが――」

プルルルル〜♪

自宅に電話が掛かってきた。
しかし、今は出ることが出来ない。
重要な用事があるなら、もう一度かけなおしてくるだろう。




392: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/28(日) 21:46:58 ID:kPp2.qo6

親としては正しいんだろうけど、裏事情を知ってるとイライラしてくるな




396: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/29(月) 18:36:54 ID:DqwJUTk6

〜校門付近・女さん〜
女子生徒「きゃあああぁぁっ!!」


最後の一枚を脱がされ、全裸にされてしまった。
そのとき、通りがかった女子生徒が私に気付いて悲鳴をあげた。


女「学校の校庭、正門の近く――」


男子生徒「どうした!!」
女子生徒「あの人、裸になってるの! 何なの、あれ――」

ギャル「あたし知ってる。女さんでしょ」
モブ男「塾でオナってたよな。またするんじゃないか?」ニヤニヤ


女子生徒の悲鳴を聞いて、人が集まり始めた。
皆一様に、好奇の目を向けてくる。

そして、男子の一人が、ポケットからスマホを取り出した。
いやらしい笑みを浮かべ、それを向けてくる。

パシャリ・・・




397: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/29(月) 19:03:02 ID:DqwJUTk6

女「あぁ、いやっ! やめてえっ!!」


一人が写真を撮ると、他の人も写真を撮り始めた。
面白いものを見つけたと言わんばかりに人が集まってきて、私を撮影する。
囃し立てる声とシャッター音が、心を押しつぶす。

さらに見えない力に座らされて、脚を広げさせられた。
自由意思が支配され、手からスマホが滑り落ちる。
そして左手は乳房に、右手は陰部へと向かった。

いやだ、やめて。
もうやめてよっ……。




399: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/29(月) 19:19:38 ID:DqwJUTk6

モブ男「おっ、分かってるじゃないか!」

女子生徒「きゃああっ……//」チラッ

女「あんっ……んっ、ぁっ……」


私の両手が、乳房と陰部を弄んでいる。
そのせいで嬌声が漏れて、感度が良くなっていく。
目には涙が浮かび、陰部もじんわりと濡れてきた。

そんなつもりはないのに、身体が反応してしまう。
たくさんの人に見られて、写真を何枚も撮られているのに……。


女「やめて……、ぁん…ぁあ……だめっ…」

生徒たち『女さんのショータイムだ!!』ヒューヒュー




400: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/29(月) 20:07:27 ID:DqwJUTk6

女「撮らないで……。ぁんっ……いやっ、ぃやあっ…」

ギャル「ねえ、男子たち。誰か手伝ってあげなさいよ」

デブ男「手伝う……だと?!」

ギャル「いや、あんたはいい。誰か見栄えのいい男はいないかなぁ」


涙を浮かべ、オナニーを続ける。
そしてなすすべなく、写真を撮られ続けている。
それなのに、まだ私に何かするつもりなの?

物陰に移動させられたせいで、校舎からの見通しは良くない。
そして、誰も先生を呼んでくれない。
もう、どうすることも出来ない。


DQN「おらぁ、お前ら! 面白そうなことやってるじゃねえか!」

ギャル「……DQNだ。何だか、面白くなってきたし」ニヤニヤ




401: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/29(月) 21:07:34 ID:DqwJUTk6

不良グループが来て、群集の一部が帰り始めた。
ここに残って、不良たちに絡まれたら面倒だからだろう。

しかし、全員がいなくなるわけではない。
興味本位だった人は逃げ帰り、私を辱めたい人だけが残ることになる。


不良「見てくれ、かばんの中にあるのはゴムじゃねえか?」

ヤンキー「うわっ! 箱ごと持ち歩いてるのかよ。胸がでかい上にビッチとは、最高のオンナだな」

不良「どうする?」

DQN「んなもん、決まってるだろうが!」

不良「だよな」

ヤンキー「群集ども、遠巻きに見ているお前らも共犯なんだから、余計なことはするんじゃねえぞ!」

群集「……!」コクリッ

DQN「よしっ、もう少し見えない所に連れていけ!」




402: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/29(月) 21:18:15 ID:DqwJUTk6

女「いやっ、触らないで! 離してくださいっ!」

ヤンキー「どうやっても動かねえぞ、こいつ!」


不良たちが腕を引っ張ったり、抱きかかえようとしてくる。
しかし、私を移動させることは出来ない。


DQN「このっ、はむかってんじゃねえよ!」


DQNが怒りに任せて、脚を蹴り飛ばしてきた。
しかし見えない壁が出来て、脚に当たる前に止まった。
苦虫を噛み潰したような表情をして、睨み付けてくる。

そうか、あのときの逆パターンだ!

今の私に暴力を振るっても、ゆうさんの状態が優先されているから、私に怪我をさせられないんだ。
オナニーへの強制力もなくなっているし、もしかするとやり過ごせるかもしれない。




403: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/29(月) 21:52:13 ID:DqwJUTk6

DQN「仕方ない。野次馬ども、順番にこの女を可愛がってやれ!」

女「それって……」

不良「こんな所で裸になってゴムを用意してるってことは、ヤリたいってことだろ。撮影会を盛り上げて、ファンサービスをしないとなあ」ニヘヘヘ

女「そんなの、嫌に決まってるでしょ!」

ヤンキー「こんなに濡れてるのに、よく言うぜ」

女「ひゃうんっ……」クチュ


やっぱりダメだ。
暴力でなければ、普通に触れるんだ……。


ヤンキー「おらっ、そこのお前。ゴムはいっぱいあるんだ、こっちに来い!」

モブ男「まじっすか?!」

ギャル「早くやっちゃいなよ。やれやれ、やっちゃえ〜!」




404: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/29(月) 22:06:11 ID:DqwJUTk6

モブ男「物陰にはなってるけど、こんなに人がいるところで」

DQN「グダグダ言うと、お前から締めるぞ!」

モブ男「そういうことだから仕方ないよな。講義そっちのけでオナるくらいだし、エッチが好きなんだろ?」

女「ううっ、せめてコンドームをしてください……」

モブ男「ふひょう! 奥までいっぱい突いてあげるよ」ニヤニヤ


初めての相手は、男さんだと思っていた。
早く彼とセックスしたかった、繋がりが欲しかった。

だけど裏切られた――。
私が外にいることは、男さんにも分かっているはずなのに。
ゆうさんを裸にすると、どうなるか知っているはずなのに。
昨日、絶対に使わないって約束してくれたのに!!

どうやっても、ここから逃げられない。
男子たちの欲望を、すべて受け入れるしかない。

でも……、もういいや。
どうせ妊娠しないし、いつかこんな日が来ると思っていたから――。




412: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/30(火) 18:46:55 ID:dh/WxAik

〜校門付近・友〜
女さんの学校に着き、俺は周囲を見回した。
すると、少し外れた場所に人だかりが出来ている事に気が付いた。

間違いない。
女さんはあの中だ!


友「ざけんな! クズどもがぁ!!」


俺は全速力で駆け出し、何かしようとしていた半裸の男に飛び蹴りを食らわした。
そしてその勢いのまま、通学鞄を大きくスイングして隣りにいた男に叩き込む。


モブ男「ぐふぉおっ!」

ヤンキー「ぶふえべっ……」


不意を突けばこんなもんか。
起き上がる気配がないことを確認し、周囲を見回す。

柄の悪そうな奴が二人に、スマホを構えた男女が十五人程度。
女さんは裸になっているが、特に怪我はなさそうだ。




414: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/30(火) 19:00:51 ID:dh/WxAik

友「てめえら! 撮った画像、消しやがれ!」

デブ男「ブヒィッ……」


スマホを構えているクズへと駆け出し、目に付いた奴をしばき倒す。
そして、呆然としていたオンナのスマホを奪い取った。


ギャル「あんた、何すんのよっ!」

友「何すんのじゃねえだろうが! 写真を撮られてどんな気持ちになっているのか、オンナのくせに分かんねえのかよ!」

ギャル「あいつが自分から脱いだんでしょ。私のスマホ、返しなさいよ!」

友「消してから返してやるよ。お前らも寄越しやがれ!」

優等生「生活指導が来る前に、俺たちはもう行こうぜ」スタスタ

群集『そうだな、もう良いのが撮れたし。ハハハ……』

友「待てっ、逃げんな!」

DQN「雑魚相手に粋がってんじゃねえよ!」




415: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/30(火) 19:24:19 ID:dh/WxAik

DQN「お前、俺のダチをやっといて、ただじゃ済まさねえぞ!」

友「お前らこそ、俺のダチの彼女に手ぇ出して、生きて帰れると思うなよ!」

DQN「ふはっ! ヤレるもんなら、ヤってみろよっ!」

不良「くらえっ!」


俺は繰り出される拳をどうにかかわし、不良の腹に右足を蹴り込んだ。
するとその隙を突いて、DQNが軸脚を蹴り払ってきた。
そのせいで体勢を崩し、派手に尻餅をついてしまう。


友「ぐっ!」

DQN「おらおらっ!」

友「ぐはっ! ……ちぃっ!」




416: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/30(火) 19:48:16 ID:dh/WxAik

何度も蹴り飛ばされ、胸や腕に痛みが走る。
俺はさらに繰り出されて来たDQNの蹴り足を両手で掴み、立ち上がった。
そして後退しながら靴を脱がし、思いっきり顔面に投げ付けた。


DQN「ぶふぉうっ!」


靴が直撃し、遅れて両手で顔を庇う。
俺はその隙を逃さず、がら空きになった脇腹を殴りつけた。


DQN「ぐほぉっ、ふざけやがって……」

友「いいザマだな。俺をナメんなよ!」

不良「……DQN!」


ふいに殴りかかってきた不良の拳が、脇腹にめり込んだ。
くそっ、さすがに二人掛かりはキツいな……。




417: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/30(火) 20:25:57 ID:dh/WxAik

DQN「お前、俺を怒らせてただで済むと思うなよ!」

友「おい、冗談だろ……。どうなってんだよ、この学校は」


DQNが懐からナイフを取り出した。
それを持って、女さんへと駆け寄る。


DQN「オンナを殺されたくなかったら、大人しくしてろ。不良、ぼこれ!」

不良「さっきは、よくもやってくれたなあ!」


マジかよ……。
顔や腹に拳をもろに食らい、地面にうずくまった。
口内が切れて、鉄臭い味がする。
さらに不良が追撃してきて、痛みが全身に広がっていく。




419: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/30(火) 20:33:04 ID:dh/WxAik

女「と……友くんっ!」

女「今の私は、こんな物で殺せないから! だから反撃してっ!」

DQN「お前は黙ってろ!」

友「やめろおっ!」


DQNが女さんの左腕を切りつける。
しかし、強靭な膜のような物が展開されて、ナイフを防ぐのが見えた。
ゆうちゃんのアプリの副次的な効果だ!


女「ほらっ! そんな物で私を切れない!」

DQN「何だ、このオンナ」

不良「おらあっ、よそ見してんじゃねえよ!」

友「ぐはっ……、女さん」


俺はぐったりとうずくまった。
女さんにナイフが効かないなら、機を窺うんだ――。




420: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/30(火) 20:46:11 ID:dh/WxAik

不良「ぜえぜぇ、手こずらせやがって」

DQN「不良っ、もう俺が先に女をヤる! 変なオンナだが、犯して見せ付けてやろうぜ!」

女「うぅっ、友くん……」

DQN「おらっ! こんなとこで寝てたら、俺の邪魔なんだよっ!」

モブ男「がふっ……」


DQNは呻いていた奴を蹴り飛ばし、不良にナイフを渡してズボンを脱ぎ始めた。

くそっ、このままだと女さんが……。
俺は力を振り絞り、よろよろと立ち上がった。


不良「しぶといヤツだな。まだ立ち上がるのかよ」

友「俺たちは死神を相手にしてるんだ、人間のクズ相手にくたばる訳ねえだろっ!」




421: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/30(火) 20:54:52 ID:dh/WxAik

そう啖呵を切った直後、背後から誰かに突き飛ばされた。
驚いた不良が慌ててナイフを構える。
そして、突き出してきた。

ヤバい、
これは死ぬ――。

そう思った瞬間、胸に衝撃を感じた。


不良「うあぁぁっ……、ヤっちまった!」

友「がふっ……! マジで死ぬかと思ったじゃねえか!」

不良「?!」


たじろぐ不良に全力でアッパーをぶち込み、腹を殴りつけてやった。
崩れ落ちたのを見やり、突き飛ばしてきた奴を確認する。
振り返ると、ギャルが地面にへたり込んでいた。


友「こいつか……。後はお前だけだぜ、どうすんだ?」

DQN「ちいっ、俺がトドメを刺してやるよ!」




422: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/30(火) 22:03:47 ID:dh/WxAik

友「そんな間抜けな姿で粋がるなよ」

DQN「お前こそ、度胸もねえ癖にナイフなんて拾うんじゃねえよ。俺がビビるとでも思ってるのか?」


DQNがパンツ一丁で立ち上がり、声を張り上げた。
俺はナイフを構え、じりじりと間合いを詰める。

確かに、ナイフは使えない。
かと言って、下手に捨てるわけにもいかない。
奪われると最悪だ。

DQNの動きに警戒しながら、ナイフを構える。
そして俺は、不意に正門側を向いて驚いた。




423: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/30(火) 22:33:45 ID:dh/WxAik

友「くそっ……! 先公だ!!」

DQN「なにっ!?」


DQNが俺に釣られて、横を振り向く。
その隙をついて、思いっきり金玉を蹴り上げた。


DQN「ぐぬぅおおうぅぅっ!」

友「バカが! ナイフを持ってるのに、こんな手に引っ掛ってんじゃねえよ!」


DQNが股間を押さえて、もがき続けている。
そしてなぜか、女さんが脱いだ靴下に足を引っ掛けて、派手にすっ転んだ。


友「こんな所で寝てたら、俺さまの邪魔だろうが!」

DQN「ぐふぉぅっ!」

友「もう二度と、俺たちにちょっかい出すんじゃねえよ!」

DQN「」ガクリ




424: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/30(火) 22:37:42 ID:dh/WxAik

友「女さん、大丈夫?」

女「は……はいっ。友くんは、大丈夫ですか?!」

友「何とか……。女さんが無事で良かったよ」


俺はそう言って、ナイフで刺されたはずの胸元を確認した。
どうやら、胸ポケットに入れていたギャルのスマホが、ナイフを受け止めてくれたようだ。
パネルにヒビが入っていて、電源が入らなくなっている。

何だか、
ゆうちゃんが守ってくれたみたいだな――。

嫌な予感を感じつつ、
呻いている男どもを黙らせながら、手足を靴ひもで縛って回ることにした。




432: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/01(水) 19:00:49 ID:4KDeXHj6

〜校門付近・女友〜
女友「な……何なの、これ?!」


女さんの学校に来ると、柄の悪そうな男子たちが物陰で倒れていた。
そしてそこには裸の女さんと派手な女子、友の姿があった。


女友「二人とも大丈夫?!」

女「友くんが助けてくれたから……」

友「ぐっ、やっと来たか……。来るのが遅いんだよ」

女友「だって、メールしろとか言うから……」

友「でも、おかげで女友を巻き込ませずに済んだ」

女友「こうなること、分かってたの?」

友「最悪な……」


そうか、だから友は私をすぐに行かせないようにしたんだ。
そういう機転が利くところ、好きだな。




433: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/01(水) 19:18:00 ID:4KDeXHj6

女友「ねえ、痛い所とか無い?」

友「あちこち痛いに決まってるだろ。そんなことより、先生を呼んで、保健室からシーツを持って来てくれ」

女友「シーツ?」

友「女さんに服を掛けられないんだ。このままだと、マズいだろ」

女友「無駄だと思うけど……」

友「女さんに聞いて分かったんだ。これは、シュレーディンガーの猫だよ」

女友「ネコ?!」

友「通学鞄は動かせないのに、中身は出せる。それはアプリの使用者が、通学鞄の中に入っている物を観測していないからだと思う」

友「つまり、アプリを介して他の場所を観測する可能性がないなら、この周辺にカーテンを掛けられるはずなんだ」

女友「今の話に、ネコが出てこなかったけど……」

友「いいから、早く!」

女友「う、うんっ! 先生、呼んでくる」




434: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/01(水) 20:19:17 ID:4KDeXHj6

女「……女友ちゃん、ありがとう」

女友「うん、これで大丈夫だね」


友が言うとおり、女さんが校門側から見えないようにカーテンを掛けることが出来た。
これで、帰宅途中の生徒に見られることはない。

そして不良たちは、生活指導の先生に連れて行かれた。
女さんのことは病気として説明されているらしく、不問となる見込みのようだ。
家族に連絡して、お母さんが迎えに来てくれることになった。




435: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/01(水) 20:24:07 ID:4KDeXHj6

友「俺も後で来いって言われたけど、学校から先生が来るのかなあ」

女友「結構、暴れたからね」

友「だよなー」

女友「でも私は、友のこと間違ってないと思う//」

友「あんなヤツらと一緒にされたら、マジでやってらんねえよ」

女友「だよね! 私を巻き込まないようにしてくれて、ありがとうね//」




436: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/01(水) 20:44:12 ID:4KDeXHj6

女友「ところで、撮られた画像は何とかならないのかな」

友「個人の良識に任せる部分がある訳だし、どうにもならないのが実情だと思う」

女友「そうだよね……」


仮に帰宅途中の生徒100人が目撃したとして、一人が3枚ずつ撮影したとすれば保存された画像は300枚だ。
もし、その内の一枚でもネットに流出してしまったら、拡散して誰にも止められなくなってしまう。


友「でも証拠を押さえた六人に関しては、民事訴訟も出来ると思う。銃刀法違反とか迷惑防止条例違反とか、警察のお世話にもなりそうだしな」

女「そんなことは、もういいです……」

女友「もういいって、女さんは本当にそれで良いの?」




437: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/01(水) 21:40:21 ID:4KDeXHj6

女「女友ちゃんも分かっているんでしょ。撮られた写真は、どうしようもないことを」

女友「それは……」


私は何も言うことが出来なかった。
どんな言葉も、気休めにすらならない気がする。


友「どうしようもないのは確かだけど、意外と大丈夫かもしれない」

女「どういうこと……ですか?」

友「こういう言い方をするとアレだけど、エロ画像ってすぐに別のおかずが欲しくなるんだ」

女「別のおかず……?」

女友「ちょっと、友。何てことを言ってるのよ」


男子のそういう事情はよく分からないけど、もう少し配慮してあげてほしい。




438: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/01(水) 21:48:58 ID:4KDeXHj6

友「……良いから良いから。別のおかずって言うのは、新しいエロ画像のことなんだ」

女「毎日同じ画像でしていたら、飽きてくるってことですね」

友「そうそう。それで女さんの新しいエロ画像が欲しければ、女さんを襲わないといけないだろ」

友「でも俺がDQNって奴らをのしてやったから、女さんに乱暴する度胸のある奴はいないはずだ」

友「だから、リアルもネットも、案外すぐにほとぼりが冷めると思う」

女「そう……だと良いけど――」

友「余程のことがない限り、何も心配いらないって。だから弱気にならずに、堂々と過ごしていればいいさ」

女「……」




440: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/01(水) 22:32:02 ID:4KDeXHj6

友「ところで、女友。電話はどうだった?」

女友「誰も出てくれなかったわよ。メールも返事がないみたい」


ゆうさんは、メール機能を使えるはずだ。
それなのに返信がないのは、アダルト機能の状態だからかもしれない。


友「おかしいな。おばさんが出ると思ったのに」

女友「どういうこと?」

友「おばさんは今日、仕事が休みなんだろ。直ったスマホを取りに行って、ゆうちゃんのアプリを見つけたんじゃないかな」

友「男がこんな馬鹿なことをするわけないし、女さんが動けないままなのはおかしいだろ?」

女「言われてみれば、今までこんなことは一度だけしかなかったです」

友「そうだろ。母親っていうのは、隠しているエロい物を見つけたら、中身をチェックせずにはいられないんだ。間違いない!」

女友「そ……そうなんだ」

女「男さんじゃなくて、お母さんがアプリを――」

友「俺はそう思う」




441: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/01(水) 22:44:16 ID:4KDeXHj6

女「女友ちゃん、友くん。もう動けるようになりました」


はらりとカーテンが開き、制服姿の女さんが出てきた。
ようやく三十分が経過して、ゆうさんとの接続が切断されたようだ。
それを見計らったかのようなタイミングで、女さんのお母さんが迎えに来てくれた。


友「女さん。俺は男とは長い付き合いだし、絶対に何か理由があると信じてる」

女「私も男さんを信じたい。でも……」

友「彼女なら、本気で男を信じてほしい。あいつはそんな奴じゃないし、俺と女友が保証するから!」

女「本気で信じる……か」

女友「そうだよ。悩み事も聞くし、女さんはもう一人じゃないんだからね」

女「……二人とも、今日はありがとう。画像のこととか、少し考えてみます」

女友「明日は、四人でカラオケに行くんだからね。約束だからねっ!」

女「……そうだね」ニコリ


その笑顔がとても不安で、だけどこれ以上は何も言えなくて……。
私はただ、心配することしか出来なかった。




446: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/02(木) 19:09:26 ID:RZjRbolA

〜家・リビング〜
男「ただいま。やっと家に着いたし……」

母「お帰り、遅かったわねえ」

男「人身事故で電車が止まってて……。歩いて帰ったら、一時間近く掛かったよ」

母「ふうん、人身事故だったんだ。踏切にパトカーが停まっていたから、何かなとは思っていたけど」

男「それで、何か手伝うことある?」

母「えっと、スマホのことで話があるの。まあ、そこに座りなさい」

男「スマホ、もう直ったんだ!」

母「ええ。私や職場の連絡先は、アドレス帳に登録しておいたから」

男「ありがとう」

母「ただね、あのアダルトアプリだけは消えていなかったの」




448: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/02(木) 19:31:59 ID:RZjRbolA

男「ゆうが消えてないなら、他は別にどうでもいいよ。復元できるし」


俺はそう言って、テーブルの上に置いてあったスマホを手に取った。
割れていたパネルがきれいに直っていて、まるで新品のようだ。

……あれっ?
着信と未読メールのLEDが、ピコピコと点滅しているぞ。

電話番号は覚えていないので、誰からか分からない。
俺はとりあえず、メールを開くことにした。




449: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/02(木) 19:43:57 ID:RZjRbolA

From:lovely-maiden0721・・・
件名:大変!

本文:
女さんが大変なことになっているの!
あんたは一体何をしているのよ!(`o´)
早く女さんに連絡してあげて!



この微妙なメアドは女友だ。
送信時刻は一時間前みたいだけど、大変とはどういうことだろう。
もっと詳しく書けよ……。




450: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/02(木) 20:19:00 ID:RZjRbolA

母「メールは後にして、話を聞いてくれる?」

男「まあ、良いけど……」

母「そのアダルトアプリだけどね、私は削除するべきだと思う」

男「……なんで? この前は許してくれただろ」

母「有害アプリの中には、従来のフィルターでは対応しきれない新種が出てくることがあるらしいの」

母「そのアプリは無修正だし、どう考えても違法アプリじゃない」

男「ちょっと待って。もしかして、アプリを起動したの?!」

母「データが全部消えていたのに、勝手にDLされたのよ。不審に思ったから、確認しておいたの」


やばい。
やばい、やばい!

女友が言っているのは、このことだ!




451: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/02(木) 21:43:10 ID:RZjRbolA

男「アプリを起動したとき、ゆうはどこでどんな服装をしてた!?」

母「校庭っぽい所で、学生服を着てたわね。というか、そのアプリはどんなサイトで見つけたの?」

男「まさか、校庭で脱がせたのか?!」

母「話をすり替えないで、聞いたことに答えてくれる?」

男「すごく大切なことなんだ」

母「……そうよ。で、男はどうなのよ」


校庭で脱がせたなら、思いっきり外じゃないか!
女は大丈夫だっただろうか。
今は、こんな話をしている場合じゃない!


男「その話は後で良いかな。急用が出来たから、女さんに会いに行ってくる!」

母「急用って……。帰って来たらお説教だからね!」


俺は部屋に入り、ゆうにも事情を聞くことにした。




453: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/02(木) 22:48:39 ID:RZjRbolA

〜部屋〜
ゆう「男さん、大変です! お母さまに全部脱がされました!」


アプリを起動させると、ゆうは開口一番に慌てて言った。
この様子だと、スマホを壊された影響などはなさそうだ。


男「やっぱり、脱がされたのか。場所は校庭だったのか?」

ゆう「は、はいっ! でも人目に付くと思ったので、物陰に移動しました!」

男「物陰に?」

ゆう「私はシステム的に逆らえないので、脱ぐしかないならそのほうが良いかなと思って」

男「とりあえず、分かった。俺は今から女に会いに行く!」




454: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/02(木) 22:53:14 ID:RZjRbolA

そう言いつつ、物陰という場所が気掛かりだった。
アプリ画面に、人の姿は映らない。
ゆうの判断は本当に正しかったのだろうか――。

人目に触れても教師が気付く校庭と、人に気付かれにくい物陰。
本当は、校庭にいたほうが良かったんじゃないのか?

俺は焦りを感じつつ、スマホをポケットに入れた。
そして、女の連絡先を控えたメモを手に取り、踵を返す。
すると、ゆうが思い出したように声を上げた。


ゆう「そうだ、男さん! リンクを切断してください!」

男「ちょっと待て、リンクが接続されたままなのか?!」


確かに、母さんが切断したとは思えない。
女は全部脱がされただけではなくて、仮切断されるまでの三十分間、物陰に裸で放置されていたことになるじゃないか。




455: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/02(木) 23:03:16 ID:RZjRbolA

俺は改めてスマホを手に取り、ゆうを見た。
洋服も背景も、見慣れたトップ画面そのものだ。
本当に今、リンクが接続されているのだろうか。

そう思ってよく見ると、ブラウスやシャツが乱れている事に気が付いた。
意図せず、指が触れてしまったのかもしれない。
しかしなぜ、トップ画面なのに触ることが出来るのだろう。

判然としないけれど、俺はメニュー画面を開き、リンクを切断した。
ゆうの姿は着衣の乱れが直っただけで、他は何一つ変わらなかった。




460: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/03(金) 18:31:30 ID:mHXfQDkU

〜部屋・女さん〜
女母「ねえ、本当に大丈夫なの?」

女「お願いだから、一人にしてくれる? 気持ちを整理したいの……」

女母「……そう。お母さん、部屋にいるから」

バタンッ

女「うわあああぁぁん…………」

女「どうして? どうして、私がこんな目に遭わないといけないのよお!」


一人になってベッドに突っ伏すと、押し殺していた感情が溢れ出してきた。

校庭で裸にされて、みんなに写真や動画を撮られて、襲われそうになって……。
囃し立てる声とシャッター音、男子たちの醜悪な欲望。
思い出せば思い出すほど、心が潰れて感情が溢れ出してくる。

どうして、こんなことになったの?
本当に、男さんを信じても良いの?
だったら、早く連絡して来てよ!

こんなの私、もう耐えられないよ――。




461: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/03(金) 18:44:55 ID:mHXfQDkU

でも、私は男さんの彼女なんだ。
友くんが言っていたように、本気で男さんを信じないといけない。
そうでないと、身体を張って守ってくれた彼に、申し訳が立たない。

私は涙を拭いて起き上がった。
ツラくても負けちゃダメだ――。

彼女の私が、男さんを信じないと!
一緒に乗り越えようって、約束してくれたんだもの!

そういえば、まだ制服を着たままだ。
私は洋服ダンスを開けて、初デートで着た服に着替えることにした。

『女性らしくて、すごく可愛いよ』

それは男さんが褒めてくれた服。
私にとって大切な思い出の服。

それを着れば、男さんを身近に感じられるんじゃないかと思った。
そして、現実と向き合う勇気が出るんじゃないかと思った。

着替え終わり、洋服ダンスを閉める。
そして振り返った直後、ゆうさんのアダルト機能が起動した。




462: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/03(金) 20:07:19 ID:mHXfQDkU

女「えっ……また?!」


私は動くことが出来なくなり、部屋に立ち尽くした。
ブラウスとシャツが捲れ上がり、服の上から胸を触られる。
それで満足したのか、ブラウスの裾がだらりと落ちてきた。

どうして?!
こんなの、ひどすぎる……。

友くんの言葉を信じるならば、私を裸にしたのは男さんのお母さんかもしれない。
だけど、今のは男さんに間違いない。

そっか……。
私に連絡をするよりも、ゆうさんのほうが大事なんだ――。

そう思うと、再び涙が溢れてきた。
そして私の身体は、アプリから解放された。




464: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/03(金) 20:26:22 ID:mHXfQDkU

男さんから着信があったのは、それからすぐの事だった。


女「……もしもし、女です」

男『もしもし。女、大丈夫!? 本当にごめん!!』

女「大丈夫って、何がですか?」

男『ゆうから事情を全部聞いた。スマホが直って、母さんがアプリを起動させてしまったんだ!』

男『本当に女のことが心配で、その……大丈夫だった?!』

女「大丈夫なわけないじゃないですか! 私がどんな目に遭ったと思っているんですか!」


私は声を荒らげた。
湧き上がる憤りと悲しみを、男さんにぶつけずにはいられない。


女「私は学校で裸にされて、みんなに写真を撮られて、無理やり襲われそうになったんですよ!」

女「男さんは、一体何をしていたんですか!」




465: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/03(金) 20:49:42 ID:mHXfQDkU

男『俺は学校から歩いて帰る途中だった。電車が人身事故で止まっていたんだ』

女「人身事故? 私が聞きたいのは、そんなことじゃないんです!」

女「お母さんに連絡が入るなら、一緒に行く約束をしておくとか、出来ることがあったはずでしょ!」

女「スマホを壊した私が悪いことは分かっています。でも、男さんが何もしていなかったなら、悪いのはお母さんではなくて男さんなんですよ!」

男『ごめん、俺のせいだ。本当にごめん……』

女「私は男さんを信じたいんです。男さんが好きだから、信じさせてほしいんです……」

男『分かってる……』


感情が高ぶってきて、私は涙声で訴えた。
今、本当に聞きたいことを。


女「だったら、教えてください。私とゆうさん、どっちが好きなんですか?」




466: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/03(金) 21:09:25 ID:mHXfQDkU

男『そんなの、女に決まってるだろ!』

女「じゃあ、どうしてアダルト機能を使ったのよ。絶対に使わないって、約束してくれたじゃないですか!」

女「私に電話をするよりも、ゆうさんが大事なんでしょ。だから、エッチが出来るか試したんでしょ?」

男『それは違う。母さんが切断していなかったから、接続状態で再起動しただけなんだ。俺はゆうに事情を聞こうとしただけだ』

女「だったら、どうして服を脱がせようとしたのよ!」

男『リンクが繋がっているとは思わなくて。そんなつもりはなかったし、俺を信じてくれ!』

女「……今、何て?」


それは、何気ない一言だった。
だけど今の私は、その言葉の意味を理解してしまった。
理解したくなかった――。


男『とにかく信じてくれ! 今そっちに向かっているから、一緒に話し合おう!』ガチャ

女「うそ……でしょ」




469: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/03(金) 21:54:25 ID:mHXfQDkU

心の拠り所が崩れていく。
どうして、私はこの服を着てしまったのかな……。


『リンクが繋がっているとは思わなくて』


それは聞いてはいけない言葉だった。

チャット機能のゆうさんは、アダルト機能を起動させると私と同じ姿になる。
だから、もしアダルト機能が起動していれば、毎日使っていた男さんならば服装や背景を見ただけで気が付くはずだ。

それなのに気が付かなかったということは、私がチャット機能のゆうさんと同じ姿になっていたことになる。

初デートで褒めてくれた、大切な思い出の服。
それは、チャット機能のゆうさんと同じ服だったのだ。




471: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/03(金) 21:57:20 ID:mHXfQDkU

『じゃあ、昨日の服はもう着ないの?』


昨日、夏服の話をしていたときの言葉。
その話をしているとき、男さんは少し考え込んでいた。

そのとき、夏服姿を妄想しているのかなと思っていた。
だけどそうではなくて、ゆうさんと同じ服を着ることがない事を残念がっていたのだ。

初デートも、ゆうさんがスマホから出てきた感覚だったに違いない。
だから教えてくれずに、朝からずっと黙っていたんだ――。




472: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/03(金) 22:11:16 ID:mHXfQDkU

疑い始めれば、デートの服以外にも心当たりはある。

男さんは、ゆうさんと毎日エッチをしていた。
それなのに、私とは一度もセックスをしてくれない。

一緒にセックスをしたことがないのに、私とセックスをする夢を見るはずがない。
つまり男さんは、ゆうさんとセックスをする夢で射精したのだ。


そして三人で話し合おうとするのも、ゆうさんとセックスをするためだ。
私がゆうさんのアプリを禁止したとき、『えっ?』と戸惑い残念そうな顔をしていた。
男さんは本当は、ゆうさんと一緒にセックスをしたいのだ。

『女とゆうが幸せになれるように、俺も頑張るから』

そう言ったのも、ゆうさんを諦めていない証拠だ。


女「やっぱり男さんは、私よりもゆうさんが好きなんだ!」




473: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/03(金) 22:23:33 ID:mHXfQDkU

私はスマホを手に取り、動物園で撮影した写真を眺めた。
そこに写っている私は、男さんにとって一体誰なのだろう……。

私?
それとも、ゆうさん?

愛されたい。
男さんに愛されたい。
そして、セックスをしたい。
その想いだけが、心の隙間に募っていく。

そうだ、この服はゆうさんの服だ。
だったら、私が死んでゆうさんになればいいんだ!

そうすれば、たくさん愛してもらうことが出来る。
愛されて、毎日エッチをしてもらうことが出来る!

ならば、私は迷わない。
今までずっと、私は死にたかったんだから。
この苦しみからも解放されるんだから。


女「死後の世界がエッチなアプリだったなんて……」


ああ、
それが分かっているのなら、もうすることは一つだけじゃない――。




480: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/04(土) 19:31:37 ID:DXVjYhhg

〜街中〜
男「とにかく信じてくれ! 今そっちに向かっているから、一緒に話し合おう!」


俺はそう言って、通話を切った。
女は終始、涙声だった。
一体何があったのか、俺の不注意でどれほど傷付けてしまったのか。
それが痛いほど伝わってくる。
これは完全に俺の責任だ。

俺はスマホの修理が終われば、母さんに連絡が入ることを知っていた。
だからたった一言、『直ったら俺も一緒に行く』と言っておかなければならなかったのだ。
それだけのことで防げたのに、俺はそれをしなかった……。

昨日、彼女が見せてくれた涙。
それと今日の涙は、まったく意味が違う。
彼女の心は、本当に限界を超えてしまったのかもしれない。




481: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/04(土) 20:15:10 ID:DXVjYhhg

ゆう「女さん、つらそうでしたね……。大丈夫でしょうか」

男「きっと苦しんでいると思う。とにかく、早く合わないと!」


女は今、初デートの服を着て、ゆうと同じ姿になっている。
もし幽霊が死んだときの姿になるならば、女が死ぬのは今日しかない。

思い詰めて、自殺してしまうのだろうか。
だとすれば、女はどんな方法で死ぬのだろう――。

取り返しがつかないことになる前に、一緒に話し合わなければならない。
そう考えて、ふと違和感を感じた。

もし女と分かり合うことが出来たなら、彼女は死を選ばないことになる。
今日しかないのに、今日は死なないのだ。

つまり死因が自殺ならば、俺は女に会うことが出来ないことになる。
もう時間は残されていないんだ!

俺はそう思い、力強く自転車を漕いだ。




482: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/04(土) 20:33:32 ID:DXVjYhhg

男「そう言えば、ゆうは記憶を思い出していないのか?!」

ゆう「……いいえ。何も思い出していません」

男「そうか……」


結局、ゆうは何も思い出さなかった。
記憶に頼れると思っていた俺たちが甘かったのだ。


ゆう「あのっ! ふと思ったんですけど、リンクを接続すれば良いんじゃないですか。そうすれば、女さんは動けなくなりますよ!」

男「今の女にそれをすると、信頼を失うだけだろ。話し合うことが出来なくなったら、取り返しが付かなくなる」

ゆう「そうですよね。どうか女さんを、私たちを救ってください――」

男「分かってる。だから、それは最後の手段だ」


女が死ぬのは、今日で間違いない。
何か手掛かりはないのだろうか。

待てよ……。
ゆうの服装は、女が死んだときに着ていた服だ。
ならば、ゆうのトップ画面は女が死んだ場所ではないのか?




483: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/04(土) 21:08:11 ID:DXVjYhhg

男「ゆう、自分の部屋で、どんな死に方なら出来る?」

ゆう「んなっ! それを私に聞きますか!?」

男「ゆうも何か考えろ。自分のことだぞ」

ゆう「えっと、洋服ダンスで小指を打つと死ぬほど痛そうです」

男「……今、自分がいるところをよく見てみろよ。死ぬときに使ったものが、どこかに置いてあるかもしれないだろ」

ゆう「そんなこと言われても、見慣れた部屋ですよ」




484: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/04(土) 21:11:59 ID:DXVjYhhg

そういえば、女の家はマンションだよな。
女の部屋に入ったとき、ゆうが立っている場所から何が見えた?

確か、窓だ。
眺めが良くて、景色が綺麗だったことを覚えている。
そして、りんごジュースが美味しかったっけ。


男「ゆうが立っているところから、窓が見えるか?」

ゆう「……あっ、はい。部屋情報として、正面に窓があります」

男「分かったよ、ゆうは窓から飛び降りて自殺したんだ!」




485: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/04(土) 21:32:06 ID:DXVjYhhg

〜部屋・女さん〜
女母『女、ドアを開けなさい!』


異変を察したのか、お母さんが必死に呼びかけてきた。
ちゃんとお別れ、しないとね――。


女「お母さん。今までありがとう……。私、やっと分かったの」

女母『分かったって、どういうこと?!』

女「私はね、死んだほうが幸せになれるの」

女「驚くかもしれないけど、またすぐに会えるから悲しまないでね……」




486: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/04(土) 21:49:38 ID:DXVjYhhg

これで良いよね?
お母さん、少しだけさようなら。

私は窓を開けて、表に出た。
窓枠に掴まりながら、慎重に手すりの上によじ登る。
心地よい風と見晴らしの良い景色が、私に開放感を感じさせてくれた。

そして、ゆっくりと下を見る。
すると、地面がものすごく遠くに見えた。
それが今の私と男さんの距離。
これがゼロになったとき、私は男さんに愛してもらえるんだ!


そう思った瞬間、
ゆうさんのアダルト機能が起動した――。




487: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/04(土) 22:22:05 ID:DXVjYhhg

〜地上〜
ゆう「はわわ、無理です! 高すぎて怖いですっ!」

男「一度は上ったんだから、頑張って部屋に戻ってくれ」

ゆう「うぅっ……手足サポートしてください。むりっ、むりぃ……」ガクブル

男「俺は落下場所に急ぐ。もし落ちても助けてみせるから、俺を信じろ!」

ゆう「は、はいっ。頑張って戻ります……」


まさかと思い、窓側に向かって正解だった。
見上げると、ゆうに強制された女が部屋に戻ろうとさせられている。
これで引き返すことに成功すれば、話し合うチャンスが出来るはずだけど……。


ゆう「あっ……、だめっ……落ちるぅ!」

ゆう「きゃああぁぁぁっ!!」


女が向きを変えようとした瞬間、バランスを崩して両手が壁から離れた。
そして、身体がふわりと宙に舞った――。




488: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/04(土) 22:49:27 ID:DXVjYhhg

・・・
・・・・・・
男「飛び降り自殺を助ける方法は、一つだけある」

ゆう「何ですか?」

男「それは重力を反転させることだ。ゆうの重力を反転させると、女も空に向かって落ちていくんだ」

ゆう「そういえば、そんな機能がありましたよね!」

男「……そう。その機能を使えば、もし飛び降りたとしても、落下する速度が減速していく」


つまり、自由落下運動が鉛直投射運動に変換される事になるのだ。

鉛直投射運動の初速度V。は、重力を反転させた瞬間の落下速度だ。
そして、その速度がゼロになる最高点の高さを計算して、女を受け止めれば良い。




489: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/04(土) 22:51:21 ID:DXVjYhhg

男「どのタイミングで反転させれば良いか、急いで調べてくれないかな」

ゆう「は、はいっ! 鉛直方向の運動をネット検索してみます」


自由落下:y=V^2/2g
鉛直投射:y=V。^2/2g(最高点の高さ)
※V=V。


ゆう「自由落下と鉛直投射の関係式が同じだから、ちょうど真ん中の位置で反転させるとベストのタイミングみたいです」

男「ありがとう。これで女を助けられるはずだ!」

ゆう「はいっ、お願いします!」

・・・・・・
・・・




490: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/04(土) 22:53:29 ID:DXVjYhhg

男「女あぁぁっ! お前は絶対に落とさないからっ!!」


俺は駆け出しながら、タイミングを見計らって重力を反転させた。
地面が近づくにつれて、加速していた女の落下速度が減速していく。
それでもあっと言う間に落ちてきて、胸ほどの高さで一瞬静止した。

このタイミングで、リンクを切断すれば助けられる。
俺は素早くスマホを操作し、力強く女を抱き留めた。


重力の向きが戻り、ずしりと女の体重を感じる。
それは心地よい命の重みだった――。




493: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/04(土) 23:34:24 ID:DXVjYhhg

女「……」スースー


女を抱えて移動し、近くの芝生に寝かせてあげた。
落下の途中で気を失ったようだけど、今は穏やかに呼吸をしている。


ゆう「もう、男さん! さすがに死ぬかと思ったじゃないですか!」

男「言っただろ、落ちても助けるって」

ゆう「そうだけど、本当に怖かったんですから」

男「ごめん。でも、みんな無事で良かったよ」

ゆう「そうですよね……。男さんは私たちの命の恩人です。本当にありがとうございます//」




494: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/04(土) 23:40:12 ID:DXVjYhhg

女の死因は、ゆうによる転落死だった。
俺はその死の運命をねじ曲げ、怪我一つなく助けることが出来たのだ。
だけど、何だか心が晴れない。


ゆう「そう言えば、女さんを助ければ、魂が一つになるとか言ってませんでしたっけ?」

男「生き霊ネタでは、最後に記憶を受け継ぐのが定番らしいけど……」

ゆう「そんな気はしませんよ」

男「まさか、まだ終わっていない……ということか?」


――飛び降り自殺。

女はそれを選ぶくらい、追い詰められてしまった。
心を癒さなければ、何度でも死を選んでしまう恐れがある。

だから、これで終わった訳ではない。
彼女を本当に救うためには、心を受け止めてあげることが大切なんだ。




502: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/05(日) 18:16:15 ID:Bv5gUZ9s

ソレは突然だった。
形容しがたい闇が湧き上がり、どろりと空間が淀んだのだ。
禍々しい霧に包まれ、世界が漆黒の闇に塗り替えられていく。


一体、何が起きたんだ……。
まさか、女の運命をねじ曲げたことで、世界が壊れてしまったのか?!

心臓が早鐘を鳴らし、本能的な恐怖を感じ取る。
そして全身が総毛立ち、ただ一点に視線を奪われた。
そこに人型を成す、異形の姿をした化け物がいるのだ。

化け物はこちらを見据え、にたりと顔を歪ませた。




503: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/05(日) 18:45:00 ID:Bv5gUZ9s

男「な、何なんだ! お前はっ!」


恐怖心を押し殺し、声を振り絞った。
武器も何もない。
それでも女を守るために、俺はやるしかないんだ!

俺は自分を鼓舞し、スマホをポケットに入れて身構えた。


化け物「ほう、このわしが見えるのか。現世の縛りを解放した娘に干渉され、こちら側に足を踏み入れたようだな」

男「言葉をしゃべった?!」

ゆう「男さん、死神です!!」

男「死神だって?!」

死神「いかにも……。どうやら、すべての事が上手く運んだようだ」




504: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/05(日) 19:23:17 ID:Bv5gUZ9s

男「どういうことだ……」

死神「それでは、お前たちに啓示してやろう」

死神「その娘は、自ら死を選ぶくらい青年に恋をしてしまったのだ」

死神「その魂は時空を遡り、自身と青年を結び付ける愛情の架け橋となった」

死神「そして、最後にその魂は現世に縛られることになる。それにより――」


何なんだ、これは……。
漆黒の闇に包まれた世界で、異形の姿をした化け物が似つかわしくない言葉を発している。
死神というのは、死者をあの世に連れて行く悪魔ではなかったのか?!




505: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/05(日) 19:26:49 ID:Bv5gUZ9s

死神「娘、答えよ!」


死神がそう言うと、ポケットに入れたはずのスマホが、女の胸の上に移動した。
胸と言うよりは、死神だから心臓の上なのかもしれない。


死神「お前は死を選んで、お前が欲するものを手に入れることが出来たのか?」

ゆう「それは……」

ゆう「どんなに男さんに愛されても、私は死んでいるから……。好きになっても繋がることが出来ないし、今は心が苦しいです」

死神「そう、人は死ねば終わりなのだ。死んだ後に、望む愛が手に入るわけがないであろう!」

ゆう「ですよね……。今はもう、分かって……います」

死神「だが青年と行動を共にし、違う視点から視ることで気付くことが出来た真実もあるはずだ」

ゆう「はい……、色んなことが分かりました。だけど、死んでから気付いても遅いんです!」




506: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/05(日) 19:49:39 ID:Bv5gUZ9s

死神「そう気を塞ぐでない。実は、お前は死んでいないのだ」

ゆう「えっ……? 私は死んでないの?!」

死神「わしはお前に、死んだことを明確に宣言しておらん。転落したことで死んだと錯覚し、生体から幽体離脱をしただけなのだ」


確かにゆうは、幽霊なのに死に瀕する状況を恐れていた。
それは、本当は生きているからだったのだ。
死神に回収されたことで、死んだと思い込んでいたのだろう。


ゆう「じゃあ、私があの世で何かにぶつかったのは、死後の世界に入れなかったからなんですか?!」

死神「そうだ。他の魂たちの手前、お前が暴れて逃げ出したという演出にピッタリだったのだ」

ゆう「ええっ! じゃあ、本当に生きているんだ!」

死神「そうなるな。だから、その抜け殻に戻ることが出来る」




507: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/05(日) 20:04:22 ID:Bv5gUZ9s

男「ちょっと待てっ!」

死神「なんだ、青年よ」

男「抜け殻とは、どういう意味だ!」

死神「そのままの意味だ。この娘はすでに魂が離脱しており、生体の中は空っぽなのだ。これから自身を傀儡し、架け橋としての役目を果たさねばならんからな」


怪我もなくて、呼吸もしている。
だから、女は生きている。
それなのに意識がないのは、すでに魂が入っていないからなのだ――。




508: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/05(日) 20:15:28 ID:Bv5gUZ9s

男「まさかお前は、女の魂を元に戻さずに、生きたまま回収したのか!?」

死神「そうだ。死んだ魂では生の感覚が鈍り、性に対して執着しない。生者を傀儡するためには、やはり生きている魂が適しているのだ」

男「どうして、女にこんなことをしたんだ!!」

死神「それが、この娘の運命だからだ。わしは死んだ魂の回収ばかりではなく、一度くらいは女神のように愛を運んでみたかったのだよ」

死神「そのおかげで、お前たちは愛に触れることが出来たであろう。良かったではないか!」


これが、死神の目的だったのか?
こんなことのために、女の魂を生きたまま回収して、魂をアプリにしたというのか!?

――ふざけるな!!




509: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/05(日) 20:18:37 ID:Bv5gUZ9s

男「死神だか何だか知らないけど、こんなことが許されると思っているのか!」

男「女神のように、愛を運んでみたかっただと? そのせいで、女がどんなに苦しんだのか分かっているのか!」

男「女の人生を、そして女の魂を、お前は弄んでいただけじゃないか!!」


自殺を選んでしまうくらい、女を苦しめて追い詰めた。
そして、ゆうも自分の気持ちに悩み苦しんでいた。
死神は女の心と魂を苦しめた元凶なのだ!

これが、死神の構想したラブストーリーだというのか?
最悪のくそシナリオじゃないか!




510: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/05(日) 20:42:40 ID:Bv5gUZ9s

男「ぬうおおおぉぉっっ!」

死神「わしを死神と知り、事を構えるつもりか?」

ゆう「男さん! 気持ちは分かりますけど、やめてくださいっ!」

男「ゆうは、女はこんなことをされて許せるのかよっ! 俺は絶対に許せないっ!」


俺は死神に向かっていき、全力で殴りつけた。
しかし、闇が粘体のように絡みつき、拳が死神に届かない。
それでも俺は声を張り上げて、右足を踏み出した。
彼女の痛みを、お前は思い知るべきなんだ!




512: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/05(日) 21:03:53 ID:Bv5gUZ9s

死神「青年よ、それは蛮勇というものだ。しかし、その気概は気に入ったぞ!」


その言葉と同時、右腕に闇が侵食してきた。
激しい激痛が襲い、前腕が折れて腕全体が悲鳴を上げる。
さらに踏み出した右脚も闇に侵食されていき、俺は崩れ落ちた。


男「ぐああぁぁっっ!」

ゆう「男さんっ!」

死神「飛び降りた娘と受け止めた青年が共に無傷では、現世の理に反してしまう。奇跡の対価として、右手足を破壊させてもらおう」

男「ぐそっ……くそおっ!」




514: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/05(日) 21:46:17 ID:Bv5gUZ9s

ゆう「ひどい……酷すぎる!」

死神「飛び降りた娘を、青年が身を挺して救う。まさしく美談ではないか」

ゆう「ふざけないでください!」

死神「何を言う。これは、お前が死を選んだ結果なのだぞ」
死神「共に無傷では、不審に思う者が現れる。ゆえに、この結果は必然なのだ」

ゆう「でもだからって、こんなのあんまりじゃないですか!」

死神「娘よ、お前は一度は青年を信じて待とうとしたが、最後まで信じ抜くことが出来なかった」

死神「そして、青年は忠告を聞きながらも、娘に衣服の真実を教えなかった」

死神「その結果、二人の気持ちがすれ違い、死の運命が真となってしまったのだ」




515: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/05(日) 21:56:52 ID:Bv5gUZ9s

死神「そう、この結末の責任はお前たちにあるのではないのか?」

ゆう「それは……」


死神ではない。
女を追い詰めてしまったのは、他でもない俺なのだ……。

修理に出したスマホを、どのように受け取るか考えていなかったから。
女友の忠告を聞き入れずに、デート服のことを女に教えなかったから。

だから、女は死を選んでしまったんだ――。


男「そうだ、俺が女を……」

死神「だが、お前たちは協力しあい、その娘が死ぬ運命を覆したではないか」

死神「死を選んだことが真実なら、それ以上に生きる意志を示したことも真実だろう」

死神「そんな二人だからこそ、生と性の奇跡を分かち合い、想いを未来に繋いでいくことが出来るはずだ」




516: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/05(日) 22:14:25 ID:Bv5gUZ9s

ゆう「生と性の奇跡を分かち合い、想いを未来に繋いでいく……」

死神「そうだ。人は過ちを反省し、成長していくことが出来る。それが生きている証ではないか!」

ゆう「これって、女友さんや男さんが言っていたことだ……」

男「くそっ! 俺はただ、すべての責任を転嫁しようとしていただけだった……」

死神「青年よ、お前たちには未来がある。運命を覆して守った命、二人で繋いでいくが良い」

ゆう「男さん、私は生きたいです!」

男「……ゆう」

死神「それでは、娘よ。再び人の身体を纏い、現世に縛られろ!」




517: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/05(日) 22:26:52 ID:Bv5gUZ9s

ゆう「あのっ、少し待ってください!」

死神「どうした」

ゆう「男さんと友さんの治癒をして、私の卑猥な画像や動画を削除させてほしいです」

死神「ただの魂が生命を操ることは出来ん。自然治癒を待ち、それを通じて、想い合う気持ちを育むと良いだろう」

ゆう「分かりました。では、画像と動画は消しても良いのですね!」

男「そんなことが出来る……のか?」

ゆう「はいっ。現世の理に干渉して、あらゆる情報機器を強引にクラッキングして削除します」


ゆうは画像などの保存データを参照したり、ネット検索をすることが出来る。
そしてメールを作成し削除するなど、システムに侵入することも出来る。
さらに、常識を超越している存在だ。

死神がゆうの身体にスマホを選んだのは、この瞬間のためだったのかもしれないな――。




519: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/05(日) 23:11:48 ID:Bv5gUZ9s

死神「理を超える干渉は止めておけ。それによる反作用も大きくなるぞ」

ゆう「そうだとしても、私は生きているから。ならば、今の私に出来ることをしたいです!」

死神「死を選んだ娘とは思えぬ前向きな言葉だな。だが、それがお前の魂の本質なのだ」

ゆう「……はい。では、やります!」


ゆうが力強く答えると、スマホが光り始めた。
闇の中で、ひときわ強く輝いている。


死神「青年よ、これが生きている魂の輝きだ。これからも運命の闇に負けない光を放ち、強く輝き続けるのだ」

男「俺は忘れないっ。この魂の輝きを――」


俺は地面に這いつくばったまま、死神を見上げた。
互いに目が合い、死神はにたりと顔を歪ませた。




520: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/05(日) 23:27:55 ID:Bv5gUZ9s

ゆう「ふぅ、終わりました〜」

死神「それでは現世に縛り、人の身体に戻らせよう」

ゆう「は、はい。お願いします――」


その言葉と同時、世界が光に包まれた。
眩しくて、とても目を開けていられない。


ゆう「男さん!」

ゆう「今まで、たくさんの思い出をありがとうございました!」

ゆう「ゆうとしてはもうお別れだけど……私はあなたに逢えて――」


ゆうの声が光の中に溶けていく。
遠く、小さく、聞こえなくなっていく。
そして気が付くと、白んだ世界は在り方を取り戻していた。

芝生の上で、女が眠っている。
その胸元には、俺のスマホが静かに置かれていた。




524: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/06(月) 08:33:52 ID:5rLMLkXw

女「う……うぅん…………」パチクリ

男「女っ、気がついたか?!」


女は上体を起こし、自分の身体を見回した。
手があること、足があること、身体があること。
そして、俺がいることを確かめる。


女「男さん……。私、本当に生きてる――」

男「ああ、生きてる。女は本当に生きているよ」




525: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/06(月) 08:38:06 ID:5rLMLkXw

女「ごめんなさい、本当にごめんなさいっ!」

女「ゆうに嫉妬して、ゆうになりたくて……。私は、すごく愚かなことをしてしまいました」

女「でも、やっと男さんの気持ちが分かったのっ!」

男「俺こそ、女を追い詰めてしまって本当にごめん!」

男「俺のせいで襲われそうになったり、その服のことで女をすごく苦しめてしまった……」

女「学校でのことは、友くんが守ってくれたから大丈夫。この服のことも、今なら理由は想像できます」

女「だから私は、これからも男さんと一緒にいたいです!」

男「うん、俺と一緒にいよう。友には、本当に感謝しないといけないな」

女「はいっ。不良たちにたくさん殴られていたから、怪我が心配です……」


女は俺の負傷した右手足を見た。
痛覚が麻痺したのか、今はほとんど痛みを感じない。




526: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/06(月) 08:55:44 ID:5rLMLkXw

女「男さんは右腕、折れてますよね……。早く病院に行かないと!」

男「ああ。母さんに迎えに来てもらって、病院に行ってくるよ」

女「私は救急車のほうが良いと思う。足も折れているかもしれないし」


確かに足を動かせないし、俺は救急車を呼ぶことにした。
そして、そのついでにアプリを確認する。
アイコンがなくなっていて、新品のような状態だ。

やはり、ゆうは消えていた。
ゆうの魂は、女の身体に戻って来れたのだ。




527: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/06(月) 09:08:53 ID:5rLMLkXw

女「ねえ、男さん」

男「どうしたの?」

女「死神に本気で怒ってくれて、すごく嬉しかったです。だけど、無謀なことはもうしないでくださいね」

男「うん……。でもあの時は、女の魂を弄んだことが許せなかったんだ」

女「ありがとう。だけど死のうとしたことは、私たちにも原因があったんだよね……」

男「そうだな……。俺たちは、まだ付き合い始めたばかりだし。これから、みんなが羨むようなカップルになろうよ」

女「……うん。私を救ってくれて、本当にありがとう」

男「ずっと一緒にいような。女、おかえり――」

女「男さん……、ただいま。これからも一緒にいてほしいです!」

女「うわああぁぁぁんっ…………」




528: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/06(月) 09:23:29 ID:5rLMLkXw

女は左側から俺に腕を回し、顔をうずめた。
何だか泣かせてばかりだな……。

だけどその涙には、彼女の想いがたくさん詰まっている。
そう思うと、俺は自然に彼女を抱き寄せていた。

救急車のサイレンが聞こえる。
もうすぐ、ここに来てくれるようだ。

ゆうが来て、今日で23日。
俺たちは死と再生を経験し、心が一つに結ばれた。




531: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/06(月) 17:58:17 ID:5rLMLkXw

〜街中・7月21日〜
女とゆうの時間ループ、そして死神の思惑。
そんな非日常が終わり、一ヶ月が過ぎた。

俺はあのあと、右手足の怪我で三週間ほど入院した。
その間に、色んなことが変わっていった。

まず俺が女を転落事故から助けたことがきっかけで、女の両親と顔合わせすることになった。
それ以来『発作に苦しむこと』がなくなり、女に笑顔が増えてきたので、今は家族公認の付き合いをしている。
そして不良たちが逮捕・補導され、平穏な日常が戻りつつある。

しかし、友はその平穏な日常が大きく激変した。




532: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/06(月) 18:04:49 ID:5rLMLkXw

女子「あのっ、友先輩ですよね!」

友「そうだけど……」

女子「今、一人なんですけど、よろしければ私もご一緒して良いですか//」

友「ごめん。このあと、彼女とデートだから――」

女子「……そうなんですね。では、また学校で!」タタタッ

男「告白だけじゃなくて、出会い頭に声掛けまでされるのかよ。相変わらず、選り取り見取りでモテモテだな」

友「毎日毎日、もう勘弁してほしいよ……」




533: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/06(月) 18:32:39 ID:5rLMLkXw

きっかけは、ゆうが自分の画像や動画を削除したことだ。
非現実的な力を使って削除したせいで、その反作用が友に及んだらしい。


『女さんを撮った人たちが画像が消えたって言ってるけど、それって有り得なくない?』

『よく分からないけど、ウイルスとかを作れば消せると思う。あの男子が作ったりしたんじゃないの?』

『ええっ?! そんなことが出来ちゃうなんて、どう考えても凄すぎでしょっ!』

『だって彼氏は入院中だし、あの人しかいないと思うな。彼女はいるのかなあ』

『どうなんだろ。思い切って、女さんに聞いてみましょうよ!』


こうして女の学校で噂が広まったらしく、今では毎日のように友が告白されるまでになった。
それに焦った女友が告白し、今に至る。




534: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/06(月) 18:36:21 ID:5rLMLkXw

男「モテすぎて困るとか、贅沢な悩みだよな。告白されたら、いつも病室で自慢してたくせに」

友「……はあ。最近は女友のいやみが耳たこで、もううんざりなんだ」

男「まあ、あまり気にするなよ。女友も友を信じているから、軽口を言えるんだろうし」

友「分かってるって。夏休みの間に、ほとぼりが冷めてほしいよ……」

男「じゃあ、待ち合わせ場所に急ごうか」

友「そうだな」




535: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/06(月) 18:47:06 ID:5rLMLkXw

〜待ち合わせ場所・女〜
女友「どう、女さん。男とは上手くいってる?」

女「上手くいってるよ。女友ちゃんこそ、友くんとどうなの?」

女友「毎日のように告白されてて、ちょっとストレス溜まってるかな」ムカッ

女「あ……あぁ、色んな意味で私のせいだよね」

女友「でもまさか、モテ期が来るとはねえ」

女「あのときの友くん、すごく格好良かったし。みんなが女友ちゃんのこと、羨んでるよ」

女友「そ、そうなんだ。夏休みの間に、既成事実って作ったほうが良いのかなぁ//」




536: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/06(月) 18:56:35 ID:5rLMLkXw

女「私は反対だな。セックスは、お互いに想い合う気持ちが大切だと思うから」

女友「お互いに想い合う気持ち、か」

女「そうだよ。私は不良たちに襲われそうになったり、ゆうのときには男を誘惑したりしていたから。だからこそ、余計にそう思うの」

女友「うん……」

女「女友ちゃんが既成事実だとしか考えていないなら、友くんとは上手く行かなくなると思う」

女友「分かった、ありがとう。女さんは、もうセックスしちゃった……の?」

女「うぅん、まだだよ。今はお互いの価値観を知り合うことが、すごく楽しいから//」

女友「そうなんだ。女さん、少し変わったね」




537: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/06(月) 19:20:40 ID:5rLMLkXw

女「私はあの日、自殺未遂をしたでしょ。男に愛されたくて、私はゆうになろうとしたの」

女「でも同じとき、ゆうも悩んでいた。私たちは結局、自分の気持ちを押し付けていただけで、男の心を見ようとしていなかったの――」

女友「だから、今は心を見ようとしているんだ」

女「そういうことかな。私がそれに気付けたのは、やっぱり死神のおかげだと思う」

女友「死神のラブストーリーか。結果だけ見ると、案外アリなのかもしれないわね」

女「結果だけなら……ね」

女友「結果だけ、だね。私だって、あんなの絶対耐えられないし!」

女「だよねえ。ラブストーリーの主人公なら、きゅんきゅんするような恋をしたいよね」

女友「そうそう! 私もそう思う」




538: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/06(月) 19:22:28 ID:5rLMLkXw

女友「でも、どうして男だったんだろ?」

女「それは、私たちの魂が惹かれあっているからだよ。だから私の魂は、男のスマホに落ちてしまったの」

女友「それって、すごくロマンチック//」

女「私は魂だけになっていたから、それをすごく感じてた。だから、女友ちゃんも友くんを信じてあげてほしいの」

女友「分かってるって。友に相応しい彼女にならないと、みんなが諦めてくれないしね」

女「そうそう。女友ちゃんのこと、応援してるから♪」

女友「ええ、一緒に頑張りましょ!」




539: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/06(月) 20:29:18 ID:5rLMLkXw

男「お待たせ〜!」

女「来た来た♪ 歩き方、足はもう大丈夫そうだね」

男「夏休みだし、治ってくれないとな。あとは右腕のリハビリだけだ」

女「困ったことがあったら、私が手伝ってあげるから」

女友「でも二人とも、少し遅いよ」

友「ごめんごめん。ちょっとな……」

女友「ちょっとなって、もしかして告白されてた……とか?」

友「今日は告白じゃないから」

男「なあ、女友。ずっと思っていたことがあるんだけど、これって時間ループの影響だよな」

女友「時間ループ?」

男「そうそう。俺と女だけじゃなくて、女友も時間ループを作り出すために重要な役割があったんだから」




540: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/06(月) 20:34:19 ID:5rLMLkXw

友「循環するタイムパラドックスか。そういう話もあったなあ。確か、女友は女神公認のスケベな女子だったよな」

男「そうそれ。女友も、死神の思惑に組み込まれていたんだよ」

女友「ええっ、そうなの?!」

男「ゆうが画像を削除して友がモテ始めたから、女友は付き合う決心をしたんだろ」

女友「そうだけど……」

男「それって、ゆうが友と女友のキューピッドだったことになるじゃないか」

女「ちょっ……ちょっと待って。そんなふうに言われると、少し恥ずかしいんだけど」

男「モテモテになったのは、ゆうの恋の試練だ。二人で乗り越えてみせろよ」ニヤニヤ




541: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/06(月) 20:40:18 ID:5rLMLkXw

友「うわぁ、死神の置き土産か……。それはキツいな」

女「んなっ?! 死神の置き土産とか、変なこと言わないでよっ。私は二人の女神なんですからね!」

男「おっ、さり気なく格上げしてきたな。女神的なこと、何か言ってくれよ」

女「は、はいっ! 二人は幼馴染だから気心が知れているかもしれないけど、友達と恋人は似ているようで違う関係だと思うんです//」

女友「そっか……。だから、私たちはこれを乗り越えないといけないんだ」

友「俺はちゃんと断ってるし、女友が一番好きだからな!」

女友「……わ、私も友が好きだよ。信じているから、ちゃんと断りなさいよね//」プイッ

友「分かってるよ。女友、誕生日おめでとう」

女友「わわっ、ありがとう……//」




542: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/06(月) 21:11:36 ID:5rLMLkXw

男「友と女友、上手くいきそうだよな」

女「うん、そうだね。大人になっても、ずっと一緒にいたいよね」


私が自殺をしようとした日から、もうすぐ一ヶ月。
ゆうになっていたから、体感的には約二ヶ月なんだけど……。

死神の力により、私は色んな気持ちを知ることが出来た。
つらいことが多くて、死にたいときもあった。
だけど、ゆうは本当に運んでいたのだ。

私たち四人に愛情を――。


だから、今なら心から言えると思う。

女として、ゆうとして、
その言葉を大好きなあなたに。




543: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/06(月) 21:18:26 ID:5rLMLkXw



女「あのね……」

女「私は今、とても幸せだよ//」



おわり




544: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/06(月) 21:20:59 ID:5rLMLkXw

女幽霊「死後の世界がエッチなアプリだったなんて……」

―完―




545: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/06(月) 21:23:25 ID:jVd3Dydc

おつー
良かった




546: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/06(月) 21:23:37 ID:5rLMLkXw

長くなりましたけど、これで完結です。
ありがとうございました。




547: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/06(月) 21:27:56 ID:EwxJOAfM


ゆいと女が同じだと思ってもゆうが消えるのは寂しかった




548: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/06(月) 21:56:10 ID:HQ3hNVOU

女友が女子らしからぬメアドだと思ってたけど誕生日だったか
正直に言うと、友が女を助けたことによるNTRエンドの方を危惧してた
あの時点では完全に男に裏切られたと思い込んでたしな

しっかりプロット組んで伏線もきっちり回収してて更新ペースも安定で
終わりよければすべてよしエンドのいいSSだった
幼馴染だけどあえて「女友」としたのもポイント高いと思う





549: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/10/06(月) 23:50:49 ID:b4OXORto


男のかーちゃんにどう説明したとか、そのあたりも読みたい





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