1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 03:16:07.75 ID:P8hDwWtG0

姉「どうしたの?」

妹「……特に用は無い」

姉「ああ、そう。切るよ?」

妹「待て! もう少し構え、寂しいだろう」

姉「…………なに? 用があるなら部屋から出てくればいいでしょう」

妹「だから、特に用は無いのだが?」

姉「…………」

プツッ ツー、ツー

プルルル

姉「……もしもし?」

妹「私だ。今度一方的に電話を切った場合、家中に設置した爆弾を爆発させる」

姉「いや、あんたも吹き飛ぶけどね……」






 
 
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 03:20:21.40 ID:P8hDwWtG0

姉「で、なに? なんか用なの?」

妹「指示に従え。言っておくが、こちらには徹底抗戦の用意がある。下手な考えはよしておけ」

姉「はぁ? ちょっと待って、今アンタの部屋行くから」

妹「やめろ! 死にたいのか貴様! いいから黙って服を脱げ!」

姉「…………」

妹「現在、リビング、廊下、玄関、トイレ、果ては貴様の部屋に至るまで、全てカメラにより監視させてもらっている」

妹「加えて私の部屋にはポテチ、コーラ、ビスケット、ポチ……籠城の備えは万全だ」

妹「私の言っている意味が解るな?」

姉「ごめん、全然わかんないわ」





19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 03:25:52.16 ID:P8hDwWtG0

妹「つまり! 私がその気になれば、貴様の恥かしいあれやこれやを全世界に配信する事ができるのだ!」

姉「ふーん」

妹「くやしいか?」

姉「別に」

妹「恐ろしいか?」

姉「別に」

妹「……んだよ、も少しのれよー」

姉「もう切るよ? 今ご飯作ってるんだから」

妹「ほう、今日のメシは何だ?」

姉「そうめん」

妹「私はカレーライスを所望する」

妹「もしこの要求が受理されない場合、私は家中に設置した爆弾を爆発させるだろう」

姉「だから、あんたも死ぬって」





22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 03:31:09.19 ID:P8hDwWtG0

妹「うだうだ言わずにカレーを作れこの飯だき女! そんなんだから彼氏もできな――」

姉「――ぶち殺すぞ?」

妹「よし落ち着こう、まずは落ち着こう、な?」

姉「はぁー……、カレー、レトルトでいいんなら作れるけど、それでいい?」

妹「マジでっ? 流石姉ちゃん愛してるー!」

姉「はいはい。いいから降りてらっしゃい」

妹「いや、それは出来ない」

姉「……なんでよ」

妹「理由か? それを教えるのは簡単だ。だがな、姉よ。知りたがる女はモテないものだぞ」

姉「…………」

妹「女ってのはいつもそうだ。理由を尋ねては男を困らせ、納得がいかないと怒りだす」

姉「いや、あんたも女でしょうが」

妹「黙れ! とにかく貴様は言われた通りにカレーを作り、私の部屋まで持ってくればいいんだこのチキンヘッドが!」

プツッ ツー ツー
プルルル

妹「あの、嘘です、お腹減りました。でも下に降りたく無いので、ご飯を上まで持ってきてくれませんか?」





24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 03:36:16.40 ID:P8hDwWtG0

姉「……まぁ、いいでしょう。それじゃ、10分くらいで出来ると思うから。電話切るね」

妹「あ、はい、ありがとう」

姉「はー、いくら連休で暇だからって、こんなくだらない遊び始めるとはねー」

姉「妹ー? 持ってきたわよー!」

妹「いえあー!」

姉「うわっ、ビックリした……」

姉「ていうか何あんたその格好! 服着なさいよ!」

妹「ふん、これが小学生の正しい服装だ」

姉「いや服着てないし! はぁ……、あんたって本当に馬鹿ね」

妹「馬鹿は貴様だ! 私はきっと、マニアには大人気だぞ! この育っていない胸を見ろ!」

姉「どうでもいい、超どうでもいいから、風邪ひかないようにね」

妹「心得た!」





25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 03:40:05.58 ID:P8hDwWtG0

プルルル
ガチャ

姉「もしもし」

妹「私だ」

姉「……今度はなに?」

妹「カレーを食べ終わった。とても美味だった」

姉「ああ、そう。それは良かったね」

妹「しかし、カレーを見て思い出した。私は今、う○こがしたいのかもしれない、と」

姉「……ごめん、もっかい言って?」

妹「だから、う、」

姉「何故それを私に言う?」

妹「何度も言うが、私は部屋から出たくない。具体的な対処法を教えろ」

姉「トイレ行きなさい」

妹「やだ、部屋から出たくない」

姉「…………」

プツッ ツー、ツー





26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 03:44:18.82 ID:P8hDwWtG0

プルルル
ガチャ

姉「なに?」

妹「姉ちゃん真面目に聞いて! 割と限界なのっ!」

姉「さっさとトイレ行きなさいっ!」

プルルル

姉「…………もしもし」

妹「スッキリした」

姉「ああ……そう……よかったね」

妹「ん、どうかしたのか? 頭痛いの?」

姉「うん……あんたのせいでね」

妹「言っている意味が全く解らない、何を言ってるんだ?」





28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 03:49:21.83 ID:P8hDwWtG0

姉「もう切るよー……」

妹「あっ、待って切らないで! 一つだけ聞きたい事があるの!」

姉「なによ……」

妹「ボーイズラヴって、なんだ?」

姉「はぁっ? い、いきなり何よ」

妹「いや、今漫画読んでるんだけどさ、この、」

姉「ちょっとアンタ今どこに居るのっ!?」

妹「姉ちゃんの部屋、の、ベッドの下」

姉「すぐに出てきなさい! ていうか今行くから動くな!」

妹「どっちだよ?」





29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 03:53:08.13 ID:P8hDwWtG0

ダダダダダダダ

ガチャ、ガチャ

姉「えっ? やだ、ちょっと」

姉「か、鍵かけんなこらぁっ!」

妹「おおう、そんなに焦ってどうした?」

姉「あ、ああんた、今すぐドア空けなさい!」

妹「なんだ? 何かようけ?」

姉「此処はあたしん部屋でしょーが! いいから空けろコラァー!」

妹「ゲラゲラゲラゲラ、めっちゃ怒ってんの、ゲラゲラゲラゲラ」

姉「……そう、分かったわ」

姉「あんた、今日の晩御飯要らないのね?」

妹「なぁっ!?」

姉「いいえ、今日だけじゃないわ。明日も、明後日も。あんたのご飯は無しよっ!」

妹「き、貴様! なんて恐ろしいことを!」





30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 03:58:48.72 ID:P8hDwWtG0

姉「でも、此処を開けてさえくれれば、全てを水に流しましょう」

妹「……勝手に部屋入ったの、怒らない?」

姉「ええ、怒らないわよ?」

妹「なんか意味の解らない、男同士で絡み合う漫画勝手に読んだのも、怒らない?」

姉「え、ええ、怒らないわよ?」

妹「正直、うげっ、姉ちゃん気持ち悪っ、て思っちゃったんだけれども、許してくれる?」

姉「…………」

妹「姉ちゃん?」

姉「……許しましょう。だからお願い、開けて?」

妹「了解したっ!」

ガチャ

姉「確保ォーッ!!」

ドゴォ

妹「ぐふぅ、な、何をする……」





32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 04:03:10.15 ID:P8hDwWtG0

姉「ふふふ、部屋に入ってしまえばこっちのものよ」

妹「き、貴様! もしかして初めからっ!?」

姉「当たり前じゃない、見事に引っ掛かってくれたわね」

妹「くっ、なんて奴だ! まるで豆の腐ったような奴だな!」

姉「いや、それ納豆よね」

妹「あ、本当だ」

妹「……姉ちゃんは本当に豆の腐ったような奴だな! 臭い的な意味で!」

姉「あぁっ!?」ギリギリ

妹「あ、ぐ、ゆるぢで、ぐるじいー!」

姉「絶対に許さないっ!」

妹「くっ……! 待て、落ち着け姉ちゃん! そ、そんな締めたら色々出ちゃう! 出ちゃうからー!」





34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 04:08:21.25 ID:P8hDwWtG0

姉「さっ、いい加減観念しなさい?」

妹「待てっ、その前に、私の話を聴いてくれ!」

姉「……なに? 命乞い?」

妹「ああうん! そんな感じ!」

姉「……いいわ、聴きましょう」

妹「あのな、これはとっても言いづらいんだけれども!」

妹「でもでも、これだけは言って置かなければならないんだ!」

妹「では……! ごほん!」

妹「姉ちゃん!」

姉「なによ」

妹「好き!」

姉「はぁ?」

妹「好き、めっちゃ好き、愛してる!」

姉「えっ、何、いきなり……」





37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 04:12:33.87 ID:P8hDwWtG0

妹「私がイタズラして本気で怒ってくれるのは姉ちゃんだけだし、なんだかんだ付き合ってくれるし、私はそんな姉ちゃんの事が好き!」

妹「これはもう、愛と言っても過言ではない!」

姉「ちょ、えぇ……?」

妹「姉ちゃん、私の愛、受け止めてくれる……?」

姉「はぁ、いや、ちょっと、いきなりそんなカミングアウトされても……」

妹「姉ちゃんは、私の事、嫌い?」

姉「いや、嫌いじゃないけど……」

妹「じゃあ、好き……?」

姉「好きか嫌いかで言えば……まぁ……好き……かな?」

妹「私も好き! 大好き!」

姉「あ、うん……ありがとう?」

妹「へへー。姉ちゃーん!」ダキッ

姉「わっ、ちょっと……もう、いい加減寒くなって来たんだから、せめてパンツぐらい履きなさいよ」

妹「うん! 解った! ちょっくら着てくるなー!」タッタッタッ

姉「まったくもう……しょうがないわね、あの子ったら」





39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 04:15:19.04 ID:P8hDwWtG0

姉「あれ? メール?」

姉「………………」

FROM:妹
TO:姉
『嘘だよー、バーカ\(^o^)/』

プルルル
ガチャ

姉「…………はい」

妹「ゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラ! ガチャ――」

ツー ツー

姉「…………」

姉「…………よし、殺そう」





42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 04:20:03.74 ID:P8hDwWtG0

妹「ふん、やっぱり女ってのはちょろいぜ!」

妹「なんだかんだ、好きって言ってれば許して貰えるもんなー!」

ドンッ ドンッ ガチャガチャ

姉「出てこいコラァー!」

妹「馬鹿か! 殺されると解ってのこのこ出て行く訳ないだろう!」

姉「出てこないと晩ご飯抜きよ!」

妹「ふんっ、もう忘れたのか姉よ! この部屋にはポテチもコーラもビスケットもあるんだ! 徹底抗戦の用意は出来ている!」

姉「…………そう。そっちがその気なら、私にも考えがあるわ……」

妹「…………行ったか?」

妹「よし、監視カメラで確認っと……」

妹「……普通にリビングで雑誌読んでるな」

妹「ふふっ、ふは、あーはっはっは! 完 全 勝 利!」

妹「後は、あの茹でダコになった頭が冷えるまで籠城していればいい」

妹「さっ、借りてきたDVDでも見ようかなーっ!」





49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 04:26:33.16 ID:P8hDwWtG0

〜6時間後〜

妹「……マズいな」

妹「めっちゃおしっこしたい」

妹「でも、部屋から出てトイレに行く途中、姉に見つかったらきっと殺される……」

妹「姉ちゃんは……くそっ、まだリビングに居るのか……」

妹「ど、どうしよう……!」

プルルル
ガチャ

姉「もしもし?」

妹「私だ」

姉「あら、なぁに?」

妹「まだ怒っているのか?」

姉「んー、なんでー?」

妹「いや、特に他意はないが」





53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 04:31:05.24 ID:P8hDwWtG0

姉「……ふふふ、あなたが今どういう状況なのか、私には手に取るように解るわよー」

姉「あなた今、オシッコしたいんでしょう?」

妹「……何故、そう思う?」

姉「どうせ考えなしにガブガブコーラ飲んだんでしょう? トイレは一階にあるのにねー」

妹「そんな訳がないだろう。憶測でモノを言うのはやめた方がいい」

姉「そうかしら? まぁとにかく、よぉく考えた方がいいわよぉ?」

姉「もしトイレを使いに一階に降りてきた、その時は……ふふっ、うふふふっ!」

ガチャ
ツーツー

妹「全部読まれてるー!!」

妹「どうしよう、どうしよう、どうしよう! もう我慢も限界に近いのに!」

妹「待て、落ち着け、クールになるんだ。びー、くー……」

妹「この感じ……私の膀胱の限界まで、恐らく後二時間はある……」

妹「さて、選択肢は、三つだ。一、姉ちゃんに謝ってトイレを使う。二、バレずに頑張ってトイレを使う。三、ここで出す」

妹「…………どうしよう?」





57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 04:38:51.17 ID:P8hDwWtG0

妹「謝りたくないし、なんとかバレずにやってこよう……!」

妹「姉ちゃんは……あっ、テレビ見てる! これチャンスじゃね?」

妹「ポチ大尉!」

ポチ「わんっ(……なんだ)」

妹「これより、コードネーム『爆撃Bクイック』を開始致します!」

ポチ「わんっ(よしっ、行って来い! 武運長久を祈る!)」

妹「ゴーアヘッド! ゴーアヘッド!」

ガチャ

妹「廊下……クリア!」

ポチ『わんっ(慎重に進め)』

妹「階段……クリア!」

ポチ『わん……(よし、後一息だ!)』

妹「トイレの前……クリア!」

妹「敵影無し! イーグルワン、これより作戦行動に移る!」

ポチ『わんっわん(了解した。抗菌使用のクソ生意気な白面に、血の雨を振らせてやれ!)』





60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 04:39:57.33 ID:SKbxH5FR0

血の雨て生理中かよwwwww





65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 04:43:30.01 ID:P8hDwWtG0

ジャー
バタン

妹「作戦行動終了。イーグルワン、全弾ゼロ」

ポチ『…………(よくやった! 早く戻ってくるんだ!)』

妹「了解した。イーグルワン、直ちに帰投する……!」

姉「あらあらー、やっと出てきたわねー?」

妹「っっ! イーグルワン! ブレイク! 敵と遭遇! 大尉、ご指示を!」

ポチ『…………』

妹「大尉!? ポチ大尉!? 応答を!! ポチーッ!!!」

姉「ねぇ……そろそろいいかしら?」

妹「…………どうして私が部屋から出たとわかったんだ?」

姉「いや、あんな大声で叫んでたら、普通気付くから」

妹「ふん、中々に賢しいな、姉よ。いいだろう。此処は大人しく、捕虜になるとしよう……」

妹「ジュネーブ条約が、きっと私を守ってくれる……!」

姉「ううん、捕虜なんてとらないよ? 撃墜、してあげるからね?」

妹「……のーうぇい……」





71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 04:48:02.09 ID:P8hDwWtG0

妹「あっ、待って、謝る、謝ります、」

妹「あれ、なんで抱きかかえるの? うわっ、も、持ち上げないで、」

妹「えっ? 何ですかこの技は、姉ちゃん? 姉ちゃんってば!」

姉「大人しくしてないと、首の骨折れちゃうよー?」

妹「姉ちゃん、お姉様、あの、本当ごめんなさい、痛いのは、ゆ、許」

姉「アルゼンチンバックブリーカー!」

妹「んぎゃああああっ!」ボキボキボキメキィ

〜翌日〜

プルルル
ガチャ

姉「もしもし?」

妹「私だ」

姉「はいはい、また特に用はないんでしょ? 切るわよ」

妹「ちょっ、ちょっと待って! 用はあるから!」

姉「……なによ」





75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 04:52:23.92 ID:P8hDwWtG0

妹「あの、……昨日は気絶してちゃんと言えなかったから、その……えーっと」

妹「…………ごめんなさい」

姉「……なんで謝るのに、わざわざ電話してくるのよ」

妹「だって……直接いうのは、キャラ的に、恥ずかしいし……」

姉「反省の色が伝わってこないわね」

妹「……ごめんなさい」

姉「あー、もういいって。それより、早く降りてきなさい。昨日はお菓子しか食べてないでしょう? 朝ご飯の用意、出来てるから」

妹「……許してくれるの?」

姉「だから、もういいってば……」

妹「本当の本当?」

姉「本当よ。だから早く降りてらっしゃい」

妹「……もう、ワザかけない?」

姉「かけないかけない」





76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 04:56:13.10 ID:P8hDwWtG0

妹「ふふっ……ふははっ、ふははははーっ!」

妹「許してもらっちゃったぜー!」

姉「はいはい。早く降りてきなさいねー」ピッ

プルルル
ガチャ

姉「…………なに?」

妹「私だ」姉「もうそれいいから」

妹「実はな、今日も私は暇なんだ」

姉「で?」

妹「一緒に遊びに行こ――」

姉「却下」ピッ

プルルル
ガチャ

姉「もしもし」

妹「泣くぞ!」

姉「泣けば?」





78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 05:01:17.44 ID:P8hDwWtG0

妹「えー? 遊びに行こうよー! 今日は日曜だしー、天気もいいしー」

姉「私は今日忙しいのー! 溜まってた家事もやらないといけないし!」

妹「そんなん午前中で終わるでしょー? あっ、なんなら私が手伝うよ!」

姉「やめて。あんたが手伝ったら苦労が倍になるから。お願いだから私の手間をコレ以上増やさないで」

妹「…………どうしても、譲歩しないというのだな?」

姉「だからそう言ってるでしょ。遊びには、一人でいきなさい」

妹「……いいだろう。そっちがその気なら、私にも考えがある」

妹「首を洗って待っていろ! ふろむごーとぅへる!」

姉「ああ?」

ガチャ
ツー、ツー

姉「何する気よ、あの子……」

姉「まぁいいや、洗濯やっちゃおーっと」

ドタドタドタ

妹「フリーズ!」ガチャ

姉「…………なに?」





80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 05:06:08.16 ID:P8hDwWtG0

妹「フリーズ! どんすてぃ! ほーるどあっぷ! はりー! ぽったー!」

姉「もう意味が解らないんだけど」

妹「これは英語で動くな、両手を上げて頭の後ろに組め、と言っている」

姉「うん、色々間違ってると思う」

妹「とにかく動くな! この拳銃の餌食にされたくなかったらな!」

姉「……はぁ……」スッ

妹「なっ!? 正気か!? 撃つぞ、このアバズレ女!」

姉「いいわよ、撃っても。どうせエアーガンか何かでしょ?」

姉「それより私は洗濯したいの。邪魔だからどっか行って!」

妹「ちっ、これだから日本人は! 危機感が足りていないぞ貴様!」

姉「はいはい、そうですねー。……よいしょっと」

妹「……あ、本当に洗濯するのか?」

姉「当たり前でしょ。さっ、どいたどいた」

妹「……むー。姉ちゃんが乗ってくれない……」





82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 05:10:22.52 ID:P8hDwWtG0

〜2時間後〜

姉「はー、やっと家事が片付いたー」

姉「さっ、午後のドラマでも見ようかなー」

妹「姉ちゃんは本当にオバハンだなー」

姉「うるさいわね。なに、遊びに行ったんじゃなかったの?」

妹「ううん。行ってない。代わりに、これ作ってた」

ゴトン

姉「……えっ、何、この四角い箱は」

妹「うん。これはね、爆弾」

姉「……あー、はいはい。あんた本当にこういうの好きね。このオモチャ、いくらしたの?」

妹「んーと、材料が割りと安く買えたから、5千円してないぐらいかなぁ。お年玉の残り使っちゃったぜー」

姉「えっ、こんなオモチャに!? あんた本当に馬鹿じゃないの!?」





84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 05:15:28.09 ID:P8hDwWtG0

妹「むっ、なんだよ、馬鹿じゃないよ! それにオモチャオモチャ言ってるけど、これは本物だぞ」

姉「…………はっ? 何言ってんの? 確かに良く出来てると思うけど、そんな訳ないじゃない。ほら、何? このデッカイボタンは。明らかにおかしいでしょ」スッ

妹「馬鹿、触るなあっ!」

姉「えっ?」

ポチッ

ポチ「わんっ」

ピーーーーーーーー

姉「あれ? 何、この電子音は」

妹「…………何やってんの……」

妹「爆弾作動しちゃったじゃないかーー!」

姉「えっ? で、でも、オモチャの、でしょ?」

妹「だから違うって言ってるじゃん! 火薬も硝酸アンモニウムと軽油で作ったし、時限起爆装置もキッチンタイマーにPIC組み込んでちゃんと作動するようにしてある!」

姉「えっ? えっ?」

妹「爆発まで後5分しかないよ!」

姉「ええーーーーーっ!?」





86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 05:20:17.76 ID:P8hDwWtG0

姉「ど、どど、どうしよう! どうしたらいいの!? ひ、冷やすとか?」

妹「それは駄目! 温度計が組み込んであって、急激な温度の変化を感知すると起爆するようになっているから!」

姉「あんたなんてもの作ってんのよ!」

妹「姉ちゃんが起動させたんだろ!?」

姉「あーもうバカバカバカ!」

妹「いてっ、ちょ、落ち着けって! 大丈夫だよ! 火薬はそんなに入れてないし、仮に爆発したとしても、近くに居なければ死ぬような事はないから!」

姉「大丈夫じゃないじゃない! 早くどこかに捨てにいって……」

妹「だから、もうそんな時間は無いって! くそっ、こうなったら……」

妹「私が解除する……!」

姉「妹!? で、出来るの?」

妹「ふんっ、この爆弾を作ったのは私だぞ? 配管の構造やダミー回路はバッチリ頭に叩きこんである!」

妹「ただ、起動の度にランダムで通電されるように設定したから、どの配線を切ればいいのか、解らないんだけど……」





87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 05:23:28.66 ID:P8hDwWtG0

姉「そ、それって大丈夫なの?」

妹「わかんない……。でも、やるしか無い! 姉ちゃんは安全な所に非難してて!」

姉「妹……!」

姉「……私も此処に残るわ!」

妹「姉ちゃん……! 何をいって――」

姉「起動させちゃったのは私だし、あんたばっかり危険な目に合わせる事はできないし」

姉「さぁ、時間が無いんでしょう? 早くやっちゃいましょう!」

妹「……うん!」

カチャカチャ、

妹「姉ちゃん、タイマーの残り時間は?」

姉「あと……2分16秒……15……14」

妹「そのまま続けて……」

カチャカチャ

妹「よし、8本切って、後4本……。起爆に必要なコードは二本だから……」

姉「妹……! 残り、60秒よ!」





89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 05:27:48.97 ID:P8hDwWtG0

妹「あぁくそっ! どれだっ!? オレンジ? パープル? いや違う、そもそも通電はランダム配置だった……」

妹「……どれを切れば……!」

姉「妹! 落ち着いて! 大丈夫、あんたならきっと出来る!」

妹「姉ちゃん……!」

姉「大丈夫! 死ぬ時は私も一緒よ! だから――」

姉「あんたが思うように、やりなさい!」

妹「――うん!」

妹「…………姉ちゃん。最後に、何か言いたいことはある?」

姉「…………昨日の、アレ」

妹「え?」

姉「あんたの事、好きって言ったの。あれ、少なくとも私は、嘘じゃないから」

妹「姉ちゃん……」

姉「も、勿論、姉妹的な意味でよ!? 勘違いしないでよね!」

妹「私も、姉ちゃんの事が、世界で一番大好きだよ」

姉「妹……」





90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 05:29:41.15 ID:P8hDwWtG0

妹「じゃあ、行くよ、姉ちゃん!」

姉「ええ、あんたを、信じるわ!」

「「いっけぇー!」」

パチン
ピッ

ドオオオォォォぉォォォオオォォン





93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 05:36:08.60 ID:P8hDwWtG0

姉(…………死んだ。何か爆発音したし……。もう、絶対死んだ……)

姉(ああ、こんな事で死ぬんだったら、もっと美味しいものいっぱい食べておけば良かった)

姉(妹と、もっと遊んであげれば良かった……!)

妹「姉ちゃん! 姉ちゃん!」

姉「あれ……? 妹?」

姉「私、生きてる……?」

妹「うん! 姉ちゃん、生きてるよ!」

姉「ってことは……! 爆弾、解除できたのね!?」

妹「え? 解除には失敗したよ? ほら、爆発音したし、解除失敗の旗も飛び出してきたでしょ?」

姉「……………………はっ?」

妹「いやー、失敗しちゃったけど、すっげぇ面白かった! 頑張って作った甲斐があったよ!」

姉「ちょっと待って。あんた、まさか……!」

姉「この爆弾、偽物なの!?」





95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 05:41:14.46 ID:P8hDwWtG0

妹「えっ? 当たり前じゃん。爆弾なんて危ないもの、作るわけないだろ?」

姉「でもあんた、さっきオモチャじゃないって……」

妹「ああ、あれ? いやー、リアリティが無いと、姉ちゃん遊んでくれないと思って……」

妹「でもでも、すっげぇ楽しかったろ? ん?」

妹「姉ちゃんなんて、ダミーの爆発音が鳴った時、後ろに吹っ飛んでたもんな! いやー、アレは見ものだった」

姉「…………おい」

妹「なんだ?」

姉「なんだ? じゃないだろ、コラ……あぁ?」ガシッ

妹「ちょ……くるし……えっ、な、なんでだ!?」ギリギリギリ

姉「どぉいうつもりでこんな手の込んだイタズラするのよ……! 心臓止まりかけたじゃない……! あんた、私をどうしたいのよ……!」





98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 05:48:04.79 ID:P8hDwWtG0

妹「いや、一緒に遊ぼうと思ってだな……。そ、そんなに怒るなって。ほ、ほら、私達は相思相愛なんだし、あの時の姉ちゃん、可愛かったし……」

姉「言いたいことはそれだけかなぁ!?」

妹「……いやあのすいません、もう一つだけあります」

姉「……なに?」

妹「命だけは助けてください」

姉「ふふっ……! うふふふふっ!」

妹「オーマイガーッ!」





102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 05:53:39.43 ID:P8hDwWtG0

プルルル
ガチャ

妹「もしもし……」

姉「私だ」

妹「……おぅ、お、お前だったのか」

姉「なんでちょっとどもるのよ」

妹「だって……姉ちゃん、この前の爆弾の事、まだ怒ってる……」

姉「いや、何ヶ月前の話よ。もう怒ってないわよ。それより、どうだった?」

妹「あ、うん……。合格、しました」

姉「ああ、そうなの? いやー、あんた馬鹿だから、絶対不合格だと思ってた」

妹「あの、これでも、理科と社会は学年トップだったんだけど……」

姉「いや、そういうんじゃなくて、生き様がね。ホラ、馬鹿でしょ?」

妹「…………ふぁっくゆー……」





104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 05:57:12.13 ID:P8hDwWtG0

姉「え? 今何か言った?」

妹「いや、なんでもないです……」

姉「でもこれで、今年から同じ学校ねー。中等部と高等部だけど」

姉「あー、あんたと一緒の学校だって考えると……。本当に面倒くさいわね?」

妹「泣くぞ」

姉「だってそうじゃない、あんた、イタズラばっかりするし」

妹「わ、私だって、そろそろ大人になるんだし? そんなイタズラとか子供っぽいこと、時々しかするつもりないし?」

姉「時々はするんだ……」





106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 06:01:13.69 ID:P8hDwWtG0

妹「う、うん……。えっ、駄目、かな……? やっぱり、まだ怒ってる……?」

姉「ねぇ、妹」

妹「な、なに?」

姉「後ろ向いてごらん」

妹「えっ……? わぁっ!」

ガバッ

妹「ね、姉ちゃん!? いつの間に後ろに!?」

姉「気づくの遅いよ、ずっと着いてきてたよ?」

妹「えっ、マジで? っていうか、苦しい! なんだ、何のつもりだ? はっ、まさか!」

妹「ここで私を狩るつもりなのか!? またアルゼンチンバックブリーカーなのか!」

姉「違うわよ、馬鹿。あんたが合格できるか心配で、こうしてずっと着いてきたんじゃない」





109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 06:05:13.51 ID:P8hDwWtG0

妹「えっ?」

姉「合格おめでとう。これからは、学校でも遊べるね」

妹「……こ、これは何の冗談だ? ドッキリなのか? カメラは何処にある。プラカードは?」

姉「ドッキリじゃないから。なによ、私があんたの合格に喜ぶのが、そんなに意外な訳?」

妹「……うん。だって姉ちゃん、私が姉ちゃんの学校受験するって言った時も嫌がってたし……」

姉「ああ、あれは、まぁ、なんだ。……照れ隠し」

姉「本当は、とっても、嬉しかった」

妹「…………姉ちゃん……ねえちゃぁーんっ!」

姉「えっ、嘘、マジ泣き? あー、ホラ、鼻水がつくじゃん」

妹「うわーん! 姉ちゃーん!」

姉「もう、解ったから。……よしよし」

妹「うっ……ぐすっ……ちーん」

姉「おいコラ、私の服で鼻水かむな馬鹿」





114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 06:14:34.27 ID:P8hDwWtG0

妹「う”ー……なんか、やられた。私の心は、もう姉ちゃんに落とされた……」

姉「はいはい。それじゃあ帰ろうか。夕飯、すんごいの作ってあるから」

妹「……手、握って」

姉「はいはい」ギュ

妹「……足らない」

妹「あれにして、恋人同士がやるやつ!」

姉「…………はいはい」ギュウ

妹「えへへ……姉ちゃん」

姉「なに?」

妹「大好き!」

姉「……うっ……あんたのその時々素直になるとこ、ずるいわぁ……」

妹「えっ? でも、本当に大好きだぞ?」

姉「……そんな事、ずっと前から知ってるってーのっ!」

終わり





116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 06:18:36.44 ID:P8hDwWtG0

支援ありがどうございました!
完走出来て良かったです

では、仕事行ってきますー





120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 06:46:32.69 ID:6HeEvEK80


お仕事がんばって





123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 07:53:11.95 ID:B6Urcdwu0

乙乙





126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/25(金) 07:59:18.97 ID:NXjtoGPFO

乙でした






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