1:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 00:24:43 ID:7I7qZRqw

男「ふぅ、まだまだ暑いなぁ…」

男「日が沈んだら涼しくなり始めるのが秋だよなぁ」

男「まだまだ夏ってことか」

女「外で何してんの?蚊に食われるから内入りなさいよ」

男「いや、もう9月になるのに暑いなぁと」

女「涼しい9月なんて記憶にないわよ」

男「確かにそうだけどさ〜。虫も鳴きはじめるしこれで涼しくなれば風情もあって完璧で酒が進むのになって」

女「はいはい。あんまり飲まないでね」

男「はいはい」



 
 
2:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 00:25:46 ID:7I7qZRqw

女「さっ、入りましょ」

男「今日の晩飯なに〜」

女「焼きナスよ〜」

男「おっ!いいねぇ。子供のころはナス食えなかったのになぁ」

女「あるときふと食べてみると食べれるようになってるものってあるわよね」

男「春菊とかなー」

女「そうだ、まだお風呂はいらないでね」

男「んっ?なんかあるの?」

女「花火が安くなってたからさ、買って来ちゃった」





3:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 00:31:00 ID:7I7qZRqw

男「あぁ、もう夏も終わりだもんなー。でも安くなってる花火ってしけってない?」

女「なにー?じゃあやらない?」

男「やる!花火今年やってなかったしな」

女「明日もやるからね。いっぱい買ってきた」

男「おお…そうだな、明日もやるか」

女「縁側の近くに机引っ張ってお酒飲みながら花火しようか」

男「おお!なんか意気だね!いいねそれ!!





4:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 01:00:20 ID:7I7qZRqw

女「じゃあ、男は机の移動と箸とかの準備して待っててー」

男「ほい」

女「ちゃちゃっと作ってきちゃうね」

男「ふぅ。なんか久しぶりだな二人でいるのって…」

男「そういや、花火やるって言ってたしバケツに水汲んどくか」

…………………

………







5:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 01:08:15 ID:7I7qZRqw

女「さっ、できたよー。運んでー」

男「はいよー」

男「おっ、これはマグロの刺身にモロヘイヤか!好きなんだよなぁこれ」

女「たまには奮発してみました!」

男「よし、早く食べよう」

男女「「いただきます」」

男「うまいなー!!」

女「ふっふっふ。うまいか!」





6:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 01:09:05 ID:7I7qZRqw

男「久しぶりにこんなうまい飯くったぞ!」

女「はいはい」

男「しかし、歳とるとこうやって小鉢にちょこちょこおかずだけでいいな」

男「それで酒飲みながらぼーっと飯を食う」

男「我ながら歳をとりましたなぁ、ばあさんや」

女「ばあさんじゃないしまだそんなに歳食ってないでしょ」

男「はい、すいません」

男「そろそろ花火もする?」

女「うん」





10:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 12:20:20 ID:7I7qZRqw

男「ふっふっふ」

男「すぐできるように袋をあけてバラにしといたんだぞー」

女「おー、さすが!気が利く!」

女「線香花火は最後にやろうねー」

男「そうだなー」

女「私この線香花火の派手なやつ見たいな光り方するの好きなんだよねー」





11:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 12:20:58 ID:7I7qZRqw

男「あー俺は十万ボルトって呼んでた」

女「んーわからなくもない」

男「よっしゃ俺は2本同時にやっちゃうもんね」

女「もったいないなぁ」

男「ファイアーダンスじゃー」

女「はいはい」

………………

…………







12:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 12:21:36 ID:7I7qZRqw

男「終わっちゃったな」

女「明日もやるけどね」

男「はいはい」

女「けっこう煙が…」

男「はっはっは」

女「これぐらいの時間になると少し涼しくなるね」





13:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 12:22:42 ID:7I7qZRqw

男「そうだなー」

女「ほら膝貸してあげるから少し横になりな」

男「お!珍しいなー。お前からそんなこというなんて」

女「そうね。気が向いたのよ」

男「でわ、お邪魔して」





17:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 18:17:37 ID:7I7qZRqw

女「そういえば、若いころは膝枕とか結構してたね」

男「やっぱり、歳とったなー」

女「とってない!」

男「はいはい。ほら、煙が晴れると星がきれいだぞー」

女「そうだね。これが田舎のいいところだよね」

男「みんな都会に行くーとか言ってたけど、俺はここが好きだなぁ」

女「そうね」





18:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 18:18:56 ID:7I7qZRqw

男「なんかいいなぁ。久しぶりに家に帰ってきて好きな風景が見れて」

男「帰ってきてよかった」

女「そう…。」

男「しみじみしちゃうね」

女「暗くなるからやめて」

男「ん、悪い…」

女「…。」





19:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 18:19:44 ID:7I7qZRqw

男「さっ、布団しきますかー」

男「それとも畳で雑魚寝する?」

女「体痛くなるから布団しく」

男「はいはい」

男「そうだ、1枚の布団で一緒に寝ちゃう?」

女「ん…、いいよそうしても」





20:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 18:21:42 ID:7I7qZRqw

男「おっ、冗談だったのに」

女「」

女「お風呂入ってくるから好きなように布団しいといて」

男「はいはーい」

男「…。」





21:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 18:22:16 ID:7I7qZRqw

女「ふぅ、一緒にお風呂入ろうとは言ってこなかったな」

女「気使ってくれてるのか」

女「気使わせちゃったか…」

女「さっさと洗って出よう…」

女「暗い雰囲気はやめよう。いつもどおりいつもどり」





22:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 18:23:07 ID:7I7qZRqw

女「結局布団1枚?」

男「だっていいって言ったじゃん」

女「言ったけどさ、暑くなっても知らないよ」

男「だいじょーぶ」

男「んじゃ、俺も風呂入ってくるわ」

女「はいはい。」

女「…。」





23:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 18:23:40 ID:7I7qZRqw

男「久しぶりに一緒に家にいるし一緒に入りたかったな」

男「んー、でもやっぱこの体は見せられないよな」

男「あいつはたぶん耐えられないだろ…」

男「さっさと洗って出よっと」

男「明るく行こう明るく」





24:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 18:24:31 ID:7I7qZRqw

男「でたぞー」

女「んー、ほら麦茶」

男「お、ありがとー」

女「もう寝る?」

男「そうだなー横にはなろうかな」

女「そか、んじゃ私も」





25:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 18:25:04 ID:7I7qZRqw

男「なに?誘ってんの?」

女「さいてー」

男「しかし、残念今日の私にそんな体力はない!」

女「誘ってねーつの」

男「まぁ、一緒にゴロゴロしましょうや」

女「はいはい」





27:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/01(日) 01:42:08 ID:7I7qZRqw

男「明日もお前休みだろー?」

女「うん」

男「そんでちびっ子が帰ってくると」

女「そうだよ」

男「明日はなにしようかね?」

女「家でのんびりしながら散歩でもあの子としてあげなー」





28:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/01(日) 01:43:02 ID:7I7qZRqw

男「どっか行ったりしなくていいのか?」

女「うん。いつもどおりのんびり過ごそうよ」

男「わかった」

女「あの子相当元気だからね明日のために早く寝たら?」

男「おっ、そうか。んじゃ寝ようかな」

女「おやすみなさい」





29:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/01(日) 01:43:44 ID:7I7qZRqw

男「お前は寝ないのか」

女「私はもうちょっとこうしてゴロゴロしてるわ」

男「そっか…おやすみ」

女「うん。おやすみ」

女「ふぅ…」

女「……」

女「……」

女「なんで…うぅ……うぁぁぁ……」





32:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/01(日) 14:17:47 ID:7I7qZRqw

翌朝

男「んー。ふぁぁ」

男「おはよー…」

女「すー…」

男「まだ寝てんのか」

男「朝ごはん作っといてやるか」





33:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/01(日) 14:18:33 ID:7I7qZRqw

男「何つくろっかなー」

男「料理すんのも久しぶりだなー」

男「ハムエッグ焼いてトーストに乗っけて食うか」

男「チーズはないからラピュタパンは再現できないか…」

男「まぁ、無くてもうまいか」

…………………

……………

……





34:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/01(日) 14:19:21 ID:7I7qZRqw

男「よしできた」

男「まだ起きてこないか」

男「起こしに行くか」


男「おーい。おきろーって起きてんじゃん」

女「んぁー」

男「おい寝るな!!」

男「もうご飯できてるから顔洗ってこい」

女「んー」





35:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/01(日) 14:27:21 ID:7I7qZRqw

女「おはよー」

男「おはよ」

女「おぉ、ほんとにできてる」

男「これぐらい作れるわ!!」

女「いただきまーす」

男「はい、どうぞ」





36:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/01(日) 14:28:07 ID:7I7qZRqw

女「おっ、おいしいね」

男「ふっふっふ、そうだろう」

女「んん、コーヒーもうまい!」

男「それはインスタントだけどな」

女「冗談よ、じょーだん」





37:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/01(日) 14:30:41 ID:7I7qZRqw

男「ごちそうさまー」

女「早いよ!」

男「朝ごはんなんてさっさと食えよ」

女「味わって食べてるのよ」

男「…。」

女「洗い物は食べ終わったら私がやるから着替えてきな」

男「おお。ちびっ子に会うのも久しぶりだしオシャレしなきゃな」





38:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/02(月) 02:20:27 ID:7I7qZRqw

男「さてさて着替え終わったぞー」

女「もうすこし待ってー」

男「ほーい」

男「外で待ってるねー」

女「はーい。暑いんだから日陰に入ってなよー」

男「はいはーい」





39:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/02(月) 02:27:21 ID:7I7qZRqw

男「おー、くそ暑いな…」

男「俺の白い肌がこんがりきつね色に…」

男「みんなこんな暑いんじゃ働くの嫌だろうなー」

男「俺は休みだけどさー」

男「そうだ。打ち水しよーっと」

男「熱っ!蛇口から熱湯が!」





40:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/02(月) 02:28:51 ID:7I7qZRqw

男「まだまだ夏だなぁ…」

女「なにしてんの!?日陰にいろっていったでしょ!」

男「打ち水でもしようかなーって。早かったな」

女「暑さで倒れたらどうすんのよ…」

男「大丈夫だよ」

女「はぁ…」

男「大丈夫」





41:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/02(月) 02:29:34 ID:7I7qZRqw

女「心配させないで」

男「わかった。ごめんね」

女「ん、行きましょ」

男「はいはーい」

男「ちびっ子は実家?」

女「そうよ。気を使って昨日だけ預かってくれたの」





44:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/02(月) 21:30:29 ID:7I7qZRqw

男「そっか。んじゃ行くか」

女「私が運転するから」

男「はいはい」

女「あ、なんか持ってたほうがいいかな?」

男「んー、一応梨でも持ってくか」

女「うん」

男「はい、しゅっぱーつ」

………………

…………







45:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/02(月) 21:31:10 ID:7I7qZRqw

男「おー実家も久しぶりだー」

女「ちょっと、ほら梨!」

男「おお、そうだった」

男「鍵は…開いてるか。不用心だなー」

男「ただいまー!!」

男母「っ!!おかえり!」

男「ほい梨持ってきたー」





46:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/02(月) 21:32:07 ID:7I7qZRqw

女「こんにちわ…」

男母「女さん…」

男「ちびっ子はどこだー!」

ちび「パパだーーー!!」

男「おーーパパだぞー!!」

男「良い子にしてたか?」

ちび「おばあちゃんとあそんでたー」

男「そーか。そーか。」





50:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/03(火) 03:02:10 ID:7I7qZRqw

男母「どうだった…?いい時間をすごせた?」

女「ありがとうございました…」

男母「そう…」

女「私もそろそろ受け入れなければいけないんだと思います…」

男母「そうね…」

男「2人で玄関で何してんの?」

ちび「なにしてんのー?」





51:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/03(火) 03:03:13 ID:7I7qZRqw

男(!?)

男「よし!ちびっ子!お母さんはほっといて縁側でゴロゴロしにいこー」

ちび「おおー!!」

女(男…)

男母「すこし一人でぼーっとしてな」

女「はい…」

男母「梨剥いて持ってってあげるから縁側から外下りないでそこにいなさーい!!」

 「「はーい」」





52:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/03(火) 03:15:40 ID:7I7qZRqw

男(女の目泣きそうだったな…はぁ…)

ちび「パパー」

男「んー?なんだー?」

ちび「えんがわあつい」

男「ほんとだなー。じゃあ、畳でゴロゴロだ!」

ちび「おーー!」





53:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/03(火) 03:16:10 ID:7I7qZRqw

男「さあこい!ちびっ子!!」

ちび「とーー!!」

ごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろ

ちび「パパきもちわるい…」

男「なに!ちびっ子はもっと鍛えないとダメだな!!」

男「そんなんじゃお母さんを守れないぞ!」

ちび「!?やだ!!ぼくきたえる!!」

男「おし!!これからがんばれよ!!」





54:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/03(火) 03:16:44 ID:7I7qZRqw

男「お父さんなんてなんてお前ら2人とも守っちゃうからな!!」

ちび「おおぉぉ!!」

ちび「パパすごい!!」

男「そうだろうそうだろう」

男母「ほら梨だよ」

男「おっ美味そう!」

男「ちびっ子梨くおーぜー」

ちび「たべるー」





56:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/03(火) 21:46:35 ID:7I7qZRqw

ちび「なし、おいしーねー」

男「そうだなー」

男「ちびっ子ー」

ちび「なにー」

男「お母さんよんでくるから残しとけよー」

ちび「はーい」





57:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/03(火) 21:53:50 ID:7I7qZRqw

男「女ー?」

女「んん!?」

男「だいじょぶかー?」

女「んー…」

女「誰のせいだと…」

男「はいはい。ごめんなさい」





58:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/03(火) 21:54:38 ID:7I7qZRqw

男「手洗ってちびっ子と梨食おうぜ」

男「お前梨好きだろ?」

女「うん…」

男「大丈夫って言ったろ」

女「うん…そうね」





59:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/03(火) 21:57:11 ID:7I7qZRqw

女「梨食べる」

男「よしよし」

女「余計泣きそうになるから撫でないで」

男「はいはい」

男「早くしないとちびっ子が食べきっちゃうぞー」

女「いそいで手洗ってくる」





60:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/03(火) 22:22:02 ID:7I7qZRqw

女「ちびっ子ー!!全部食べちゃったの!?」

ちび「うっそだよー!はい!」

女「そういうアホなことはしなくていいの!」

ちび「はーい」

女「いただきます」

ちび「そういえばさっきいただきますしなかった!!」





61:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/03(火) 22:22:49 ID:7I7qZRqw

女「あー、いけないんだー」

ちび「パパもしてなかったよー!」

女「悪い奴だねー」

ちび「パパがわるいー」

男「人のせいにするな!!」

ちび「きゃははは」





68:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 01:41:34 ID:7I7qZRqw

男母「今、梨食べちゃったけどそろそろお昼だね…」

男母「あんた達お昼食べて行くでしょ?」

男「おー」

女「すいません…」

男「遠慮すんな遠慮すんな」

男母「…。こんなバカでごめんね女さん…」

女「いえ…慣れました…」

男母「ちびっ子はなんかお昼食べたいのあるかい?」





69:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 01:42:05 ID:7I7qZRqw

ちび「んーそーめんがいいー」

男「おお!秋になるというのに素麺がまだ食卓に並ぶ感じ!!」

男「実家に来たって感じですねー」

男母「いっぱいあるからあんた持って帰りなよ!!」

男「…。」

男母「んじゃ、ちびっ子は裏の畑で葱を抜いてきてもらえる?」

ちび「はーい」





70:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 01:45:05 ID:7I7qZRqw

女「私手伝います」

男「んじゃ、俺はちびっ子と畑行ってくるか」

男母「二人ともちゃんと帽子かぶりなよ!」

男「はいはい」

男「帽子かぶったかー?」

ちび「うんー!」

男「よしいくぞー」

ちび「おー!」





71:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 01:49:12 ID:7I7qZRqw

女「…。」

男母「大丈夫よ」

女「はい…」

男母「日の光だって立派な薬よ」

女「そうですよね…」

女「なんか常に目の前で静かにしててくれないと落ち着かなくて」

男母「信じましょう…。そして今はとりあえずおいしいもの作りましょ」

女「はい!」





72:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 01:53:01 ID:7I7qZRqw

男「ちびっ子ー?どうだ?美味そうな葱はあったか?」

ちび「これー!」

男「よしこれな、よいしょ」

ちび「あとあれー!」

男「ほいほい」

ちび「うわでっかいー!!」





73:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 01:54:59 ID:7I7qZRqw

男「んー??」

男「ああ、キュウリか」

ちび「これきゅーりー?」

男「そうだぞほっとくとこんなにでかくなるんだぞー」

ちび「へー」

男「おっ、ピーマンだ」

男「ちびっ子ー。お前ピーマン食べれるか?」

ちび「ぴーまんのてんぷらすきー」





74:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 02:03:08 ID:7I7qZRqw

男「お前ピーマン食べれるのか!すげーなー」

ちび「でもなすきらーい」

ちび「きのうおばあちゃんにたべさせられたー」

男「おっ、昨日は俺もナス食べてたぞー」

男「そっかー。お前はナスは食べられないのかー」

ちび「でもたべるー」





75:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 02:03:45 ID:7I7qZRqw

男「??嫌いじゃないのか?」

ちび「すききらいしたらつよくなれないー」

男「えらいなぁ。パパ涙出ちゃうよ…」

男「ちゃんと強くなってお母さん守ってあげてな」

ちび「うん!ぱぱはままとぼくふたりともまもってくれるんでしょ?」

男「そうだなー。だけどまた少し留守にしなきゃなんだー」





76:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 02:05:07 ID:7I7qZRqw

ちび「またどっかいくの?」

男「少しな…だからちびっ子にお母さんを任せたいんだ」

ちび「わかったー!」

ちび「でもなるべくはやくかえってきてね?」

ちび「ぱぱがいないときままかなしそうだから」

男「あぁ…」





79:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/06(金) 00:55:36 ID:7I7qZRqw

男「とってきたぞー」

女「おかえりー」

女「ほら二人とも手洗って水分補給」

男「ちびっ子ー手洗うぞー」

ちび「はーい」

男「ほれ麦茶」

ちび「んー」





80:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/06(金) 00:56:08 ID:7I7qZRqw

男「はーうまー!」

ちび「うまー」

男「外でた後の麦茶は美味いなー」

ちび「うん!」

女「じゃあ、出来るまでまっててー」

男「おー」





81:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/06(金) 01:01:01 ID:7I7qZRqw

…………………

……………



女「ほら出来たよー」

男「うまそー」

ちび「うまそー」

「「「「いただきます」」」」





82:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/06(金) 01:01:54 ID:7I7qZRqw

男「うめー」

ちび「うまいー」

男「ん?なにこれ?」

男母「うめしそだよ」

男「へー」

男「おお美味い!」

ちび「しそきらいー」





83:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/06(金) 01:03:51 ID:7I7qZRqw

男「でも食べるんだろ?」

ちび「ぱぱのすこしもらう」

男「ほれ」

ちび「ん、くさい」

男「その鼻を通る感じがたまらなくなる時がお前にもくるよ」

………………

男「ごちそうさまー」

ちび「ごちそうさまー」





84:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/06(金) 01:07:39 ID:7I7qZRqw

男母「おそまつさま」

女「ちびっ子はお昼寝しなさい」

ちび「はーい」

男「そうだぞー。今日は夜花火するからなー」

男「今のうち寝とけー」

ちび「はなびー!!やったー」





85:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/06(金) 01:12:17 ID:7I7qZRqw

ちび「ままもいっしょにねよー」

女「お母さん眠くないんだけどなぁ」

ちび「だめー。ねときなさい」

女「はいはい」

女「じゃあ、あっちの涼しそうな部屋でお昼寝しようか」

ちび「ままがねてるあいだなにかあってもぼくがいるからねー」

女「おっ、頼もしいなぁ」





86:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/06(金) 01:19:37 ID:7I7qZRqw

男母「さて…」

男母「それであんたはやっぱりまた入院かい?」

男「おお」

男母「そう…」

男「大丈夫だよ。親より先に死ぬなんて最悪に親不孝なことしないから」

男母「そうね…」

男母「もし、死にそうになったら連絡しなさい」





87:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/06(金) 01:20:27 ID:7I7qZRqw

男母「最初の時みたいに誰にも連絡しないのはやめなさい」

男「ああ」

男「まぁ、もし死んだら親父と酒でも飲みながら待ってるよ」

男母「あのひと酒癖悪いから飲ませないでちょうだい」

男「あ、そうなの」

男「ま、大丈夫だよ」





89:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/06(金) 13:06:34 ID:7I7qZRqw

男「ちびっ子たちが起きたら帰るな」

男母「はいはい」

男母「なんか持って帰る?」

男「んーナスと葱持って帰ろうかな」

男母「はいはい」

男「もし、俺が帰ってこれなかったらあいつら頼むな」

男母「はいはい」





90:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/06(金) 13:14:31 ID:7I7qZRqw

女「ほんとに寝ちゃった…」

男「おはよう」

ちび「おはよー」

女「ちびっ子起きてたの!?」

男「さっ、帰ろうか」

女「起こしてくれればよかったのに…」





91:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/06(金) 13:17:14 ID:7I7qZRqw

女「ありがとうございました」

女「野菜ももらっちゃって」

男母「いいのいいの」

ちびっ子「ばいばーい」

男母「いつでもいいからまた来なさい」

女「またきます」





94:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/07(土) 00:33:39 ID:7I7qZRqw

男「今日は麻婆ナスがいい」

女「はいはい」

男「ちょっと俺も寝るなー」

女「はいはい」

ちび「ままー、ぱぱねちゃったね」

女「そうね。寝かしてあげなさい」





95:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/07(土) 00:34:13 ID:7I7qZRqw

女「ちびっ子はお父さんにいっぱい遊んでもらった?」

ちび「うん!!あそんだー!」

ちび「それでぱぱとままのことまもるってやくそくしたの」

女「そっか…」

女「ありがとね」





96:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/07(土) 00:36:17 ID:7I7qZRqw

ちび「まま、まえみてないとあぶないよー」

女「今信号だから…」

ちび「あ、もうあおになるよー」

女「ありがと…」

ちび「ままなきそう?」

女「だいじょうぶよ」





97:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/07(土) 00:44:35 ID:7I7qZRqw

女「お父さんまたしばらくいないけどあなた大丈夫?」

ちび「だいじょぶだよ!」

女「そっか。ちびっ子はもう私より強いね…」

ちび「ままがかなしくないようにぱぱはやくかえってくるって」

女「そっか…。ふたりでがんばろっか」

ちび「うん」





102:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/07(土) 14:52:57 ID:7I7qZRqw

女「ついたよ」

男「ん…」

男「運転おつかれ」

女「はいはい」

ちび「ぱぱおはよー」

男「おはようー」





103:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/07(土) 14:56:58 ID:7I7qZRqw

ちび「ぼくがやさいおろすよー」

男「お、結構重いけど大丈夫か?」

ちび「だい、じょうぶ!」

男「おおー、すごいなー」

ちび「えへへー」

男「でもそれぐらいで重そうにしてたらお母さんは抱えられないぞー」





104:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/07(土) 14:59:55 ID:7I7qZRqw

女「あ?喧嘩売られてますかね?」

男「そんなことないですよー」

男「女さんはこんなにもスレンダーじゃないですか!」

女「敬語なのが若干引っかかるんだが」

女「まあいいや、涼しくなってきたし庭に水撒いといてね」

男「はーい」





105:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/07(土) 15:01:57 ID:7I7qZRqw

男「ちびっ子ー。水遊びしようぜー」

ちび「するー」

女「ドロドロになったら家に入れないから限度を考えてね」

男「はーい」

ちび「はーい」

女「じゃあ、私は洗濯物やってくるから」





106:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/07(土) 21:30:55 ID:7I7qZRqw

男「おらー」

ちび「うぉーー」

ちび「あっついよーー」

男「え?あ、ほんとだ」

男「そういや、朝も暑いの最初にでてきてたな…」

男「ごめんごめん」





107:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/07(土) 21:32:39 ID:7I7qZRqw

男「ほれ」

ちび「つめたーい!」

男「気持ちいいだろー」

ちび「うんー。ぱぱもー」

男「うおーー。きもちいいー!」

男「そうだ、庭に撒かないと…」





108:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/07(土) 21:36:03 ID:7I7qZRqw

ちび「ぱぱー。だんごー」

男「上手いなお前」

ちび「せんせーがきれいなつくりかたおしえてくれたー」

男「保育園の先生か?」

ちび「そー」

男「へー。保育園楽しいか?」





109:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/07(土) 21:39:24 ID:7I7qZRqw

ちび「たのしーよー」

ちび「ぼくともだちいっぱいいるの」

ちび「みんななかよしだよー」

男「そっかー。友達は大事にするんだぞー」

ちび「ままもおなじこといってたー」

男「そっか。お母さんと俺も最初は友達だったんだぞー」





110:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/07(土) 21:44:16 ID:7I7qZRqw

ちび「へー」

ちび「いっしょにおかしたべたの?」

男「んー、一緒にお菓子食べたりもしたけどお母さんと保育園は違うとこだよ」

ちび「へー」

男「お母さんは転校生だったんだ」

ちび「てんこーせー?」

男「ちびっ子も再来年は小学生だろ?」





111:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/07(土) 21:48:37 ID:7I7qZRqw

ちび「うん。らんどせるだよー」

男「学校に一緒に入るんじゃなくて途中からくる子を転校生って言うの」

ちび「へー」

男「お母さんは初めて会ったときからあんなムスッとした顔だったんだぞー」

ちび「ままはかっこいいよ?」

男「女の人にかっこいいはあんまり言わないほうがいいぞー」

女「良いこと教えてるわね」





112:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/07(土) 21:50:13 ID:7I7qZRqw

男「いつからそこに…」

女「ムスッとしてるような無表情な愛想のない奴ってあたりから」

男「言ってないぞー」

女「言われたことわあるわよ?」

男「昔のことは水に流そうよ」

女「考えておく」





113:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/08(日) 00:23:23 ID:7I7qZRqw

女「そろそろ中入りなさい」

男、ちび「はーい」

女「花火は食べてからにする?」

男「そーだな」

ちび「えーすぐやろうよー」

男「そしたら、風呂入ってからじゃないと体臭くてご飯食べれないぞー」

ちび「ごはんたべるー」

女「はいはい」





114:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/08(日) 00:27:25 ID:7I7qZRqw

ちび「ぱぱはすわってていいよー」

男「ん?」

ちび「てーぶるふいたりはしだしたりするのはぼくのしごとー」

男「そーだったのか」

女「箸だしたらこれも持っててー」

ちび「はーい」





115:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/08(日) 00:34:24 ID:7I7qZRqw

「「「いただきまーす」」」

男「ちびっ子はお母さんのこと手伝ってて偉いなー」

ちび「いつもやってるよー」

女「いつもはもっとめんどくさそうだけどね」

ちび「そんなことないもん」

男「どちらにしろいつも手伝ってるなら偉いぞー」

男「女の料理も相変わらず美味いし」





116:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/08(日) 00:34:54 ID:7I7qZRqw

男「麻婆ナスはないけど…」

女「適当に返事してたけどあんたに刺激の強い麻婆ナスなんて食べさせるわけないでしょ」

男「まぁ、煮びたし美味いけどさ」

ちび「ままのごはんおいしい」

男「そうだなー」

男「いっぱい食っておっきくなるんだぞー」





117:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/08(日) 00:38:38 ID:7I7qZRqw

………………………

………………



ちび「はなびー!!」

男「ふっふっふ。慌てるな慌てるな」

男「まずは一本一本分けるんだ」

女「こういう時は細かい…」

男「こうしたほうが後で遊んでるとき楽だろー」

女「はいはい」





118:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/08(日) 00:42:02 ID:7I7qZRqw

ちび「わーーー!!」

ちび「ぱぱみてー!!にほんどうじ!!」

男「おー、俺なんて口に」

女「やったら怒るよ」

男「口には絶対咥えたりするなよちびっ子」

ちび「?はーい」





119:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/08(日) 00:43:58 ID:7I7qZRqw

男「ほれ、ねずみ花火だ」

ちび「うぇぇぇ!!」

ちび「ぱぱあぶないよ!!」

男「これはこういう花火なの」

女「子供に向けて投げるな」

男「はい…」





120:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/08(日) 00:48:08 ID:7I7qZRqw

ちび「もうなくなっちゃったー」

男「線香花火があるぞー」

ちび「これにがてー」

女「私は好きー」

ちび「これすぐきえちゃうよ」

男「なるべく花火を揺らさないようにしろ」





121:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/08(日) 00:48:40 ID:7I7qZRqw

ちび「んー…」ポトッ

ちび「あーー」

男「風からも守らないとだぞー」

ちび「まもる!」

男「ほれ、もう一本」

ちび「うん」





122:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/08(日) 00:53:58 ID:7I7qZRqw

ちび「…」

ちび「…」

ちび「……」パチパチ

ちび「!」

男「お、十万ボルト状態だ」

ちび「…」ポトッ





123:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/08(日) 00:54:40 ID:7I7qZRqw

ちび「きれいだった!」

男「おお、線香花火もきれいだろー」

ちび「うん!」

男「よし、今ので終わりだし風呂入って寝るか」

ちび「はーい」





124:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/08(日) 01:02:39 ID:7I7qZRqw

女「今日は花火したからよく体洗わせないとだし私とちびっ子で入っちゃうね」

男「おー、俺はここかたずけとくなー」

女「おねがーい」

女「ほらお風呂行くよー」

ちび「うん」

女「眠い?」

女「今まで遊んでたのに」

女「まだ寝ないでねー」





125:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/08(日) 01:05:13 ID:7I7qZRqw

男「さてと。かたすかー」

………………

女「出たよー」

男「おお、布団も敷いといたぞ」

女「ありがとー」

ちび「…おやすみー」

男「おやすみ」

女「おやすみ」





126:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/08(日) 01:07:23 ID:7I7qZRqw

男「俺も風呂入ってくるな」

女「はいはい」

女「でたら少し飲む?」

男「今日は強めの飲んでるからいいや」

女「そか」

女「お風呂いってらっしゃい」





127:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/08(日) 01:11:51 ID:7I7qZRqw

男母『誰にも連絡しないのはやめなさい』

男「んーー」

男「やっぱりあいつには正直に言っとくか」

男「でもなー認めたらなーあいつ泣いちゃうよなー」

男「でも言うなら今日だよなー」

男「…」

男「出るか」





128:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/08(日) 01:32:12 ID:7I7qZRqw

女「おかえりー」

男「んーさっぱり!」

女「はい麦茶」

男「なぁ…」

女「ん…?」

男「俺さ死んじゃうかも…」

男「かもだぞ、かも!!」

女「うん…」





129:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/08(日) 01:32:46 ID:7I7qZRqw

男「医者にはさ、どうしようもないって」

男「お前には薬って言ってたけどあれほとんど痛み止めなんだ」

女「うん…」

男「あと一か月だって…」

女「そう…」





130:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/08(日) 01:33:30 ID:7I7qZRqw

女「知ってたよ」

男「!?」

女「だいたい医者に口止めしたって妻に何の話もないわけないじゃん」

女「ずっと知ってた」

女「この二日間ある程度元気だったのも燃え尽きる前の最後の明るさかもしれない」

女「いつ死んじゃってもおかしくない」

女「それぐらい知ってたよ」





131:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/08(日) 01:34:01 ID:7I7qZRqw

男「そっか…」

女「でも、死なないんでしょ?」

男「え?」

女「そういったじゃん」

男「あ、ああ」

女「あなたに死ぬ気がないなら私はそれを信じるよ」

女「医者になんと言われようと」





132:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/08(日) 01:34:44 ID:7I7qZRqw

男「ありがと…」

男「これ言ったらお前は泣くなんて思ってたんだけど…」

男「俺が泣かされるなんてね…」

女「私だって今日やっと覚悟決めたんだけどね」

女「覚悟はしよう。けど絶対あきらめないって」

女「矛盾してる気がするけど」





133:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/08(日) 01:35:41 ID:7I7qZRqw

男「いいんじゃない。人間都合よく割り切れたりしないし」

男「うん、そうだ。俺もあきらめない」

男「ただもし、ダメだったらちびっ子は頼んだ」

男「俺の母親とか周りの人の力も借りて頑張ってくれ」

男「もしだけどな」

女「うん」





134:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/08(日) 01:36:39 ID:7I7qZRqw

男「さて寝るか」

男「泣いたらつかれちったよ」

女「そうね」

女「川の字で寝ましょ」

男「ああ」

男、女「おやすみ」チュッ





137:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/09(月) 01:19:31 ID:7I7qZRqw

翌日

ちび「ぱぱーおはよー」

男「んー」

ちび「ぱぱ?」

男「んー」

ちび「ぱぱがおきないよー」





138:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/09(月) 01:20:21 ID:7I7qZRqw

女「えっ!?」

男「起きるよー…」

女「なんだ寝起きが悪いだけじゃない…」

女「まったく、紛らわしいこと言わないの」

ちび「?」





139:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/09(月) 01:25:44 ID:7I7qZRqw

女「ちびっ子は早く保育園の支度しなさい」

ちび「はーい」

女「男はどうする?私は保育園にちびっ子送ってくるけど」

男「いく…」

女「じゃあ、さっさと準備して」

男「はーい」





140:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/09(月) 01:37:48 ID:7I7qZRqw

保母「ちびっ子君のお父さんですか?」

男「初めまして」

男「入院してるものでなかなか顔を出せず…」

保母「そうなんですか、では退院なさったんですか」

男「いえ、これから病院に帰るところです」

保母「そうですか、お大事になさってください…」





141:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/09(月) 01:38:27 ID:7I7qZRqw

保母「ちびっ子君は明るくてとてもいい子ですよ」

保母「みんなとも仲良くやってます」

男「そうですか…」

男「ダメだとは思いますが子供が遊んでるところを写真とってもいいですか?」

保母「大丈夫ですよ。こっそりとってくださいね」

男「こっそりとるほうが不審者な気がしますが」





142:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/09(月) 01:40:31 ID:7I7qZRqw

男「ありがとうございます。大事にします」

保母「ちびっ子君はとても活発な子ですから」

保母「お身体治していっぱい遊んであげてください」

男「はい」

男「朝からお時間とらせてすいませんでした」

保母「いえいえ、また来てください」





146:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 00:58:34 ID:7I7qZRqw

帰宅

女「さ、早く入院の準備しましょ」

男「うん」

男「とりあえず、暇つぶせるものでしょー」

女「それ以外もちゃんと準備してね」

女「子供じゃないんだから」

男「はーい」





147:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 01:01:30 ID:7I7qZRqw

男「準備終わったー」

男「そろそろ行くか」

女「ん、まだちょっと早くない?」

男「寄りたいとこあるんだよねー」

女「どこよ」

男「親父の墓と写真屋」





148:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 01:04:47 ID:7I7qZRqw

女「お墓行くなら花屋もでしょ」

男「んーそうだな」

女「じゃあ、行きますか」

男「おー」

女「その前に家の前で写真とろ」





149:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 01:05:31 ID:7I7qZRqw

女「昨日とるの忘れちゃって」

女「ほんとはちびっ子ともとりたかったけど…」

男「また帰ってくるからその時三人でとろうな」

女「うん」

女「信じて待ってるよ」





150:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 01:24:04 ID:7I7qZRqw

お墓

男「久しぶりに来たぞ、親父」

男「俺は全然来てないのに墓がこんなにきれいなんて」

男「あんた愛されてるなぁ」

男(隣にいるのが俺の嫁さんだぞ)

男(俺だって愛されてるからな)





151:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 01:24:47 ID:7I7qZRqw

男(そうだ、俺ももしかしたら行くかもしれないからそん時は飲もうか)

男(もう俺も飲める歳になったんだよ…)

男(酒はあの世でも飲ますなって言われたけど)

男(やっぱり息子とは飲みたいもんだよなぁ、父親なら)

男(俺も父親になったんだ。全然父親らしいこと出来てないんだけどな)

男(俺がそっちに行かないで済んだら孫の顔、見せに来るよ)





152:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 01:25:48 ID:7I7qZRqw

女「どうした?急に黙って?」

男「心の中で話しかけてたのー」

女「そっか」

男(あんたと飲むのも結構なんだがやっぱりこいつらといる今が一番大事なんだ)

男(親父にこの声が届いてるなら神様仏様に少し話をしてほしい)

男「じゃあね、また来るよ」

女「もういいの?」

男「うん。言いたいこと言ってきたから」

女「そっか」





156:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/11(水) 00:41:29 ID:7I7qZRqw

病院

医者「こんにちは」

男「おひさしぶりです」

医者「二日の約束だったからそんな久しぶりってわけでもないよ」

男「俺の中では長い二日間だったんですよ」

医者「それはよかったね」





157:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/11(水) 02:46:49 ID:7I7qZRqw

医者「やはり気持ちが大事だからね」

男「先生が外出許可を出してくれてよかったです」

男「ありがとうございます」

医者「こんどは退院で外に出れるといいね」

男「はい」

医者「一緒に頑張ろう」

男「はい」





158:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/11(水) 02:52:03 ID:7I7qZRqw

翌日

医者「おはよう」

男「おはようございます」

医者「よく眠れたかい?」

男「はい」

医者「それはよかった」

医者「今日はきついと思うが頑張って」

男「はい」





159:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/11(水) 03:06:12 ID:7I7qZRqw

夕方

医者「結果がすべて出るのは明後日ぐらいになるからそれまではよく休んでください」

男「はい」

男「見てください」

男「息子の写真とってきたんです」

医者「かわいいお子さんですね」





160:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/11(水) 03:06:42 ID:7I7qZRqw

男「そうなんですよー」

男「でもまだ父親らしいことしてあげれてないんです…」

男「まだ死ぬわけにはいかないんですよ」

医者「…頑張りましょう…!」


……………





161:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/11(水) 03:07:14 ID:7I7qZRqw

医者「今出てるデータを見るとかなり悪いです…」

女「そうですか」

医者「本人にも言ったほうがいいですか?」

女「はい。ただちゃんと結果が出てからにしてください」

医者「はい」

医者「しかし、こんなに数値が悪いのに気持ちは負けてないようです」

医者「きついだろうにあきらめているようには見えません」





162:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/11(水) 03:07:50 ID:7I7qZRqw

医者「相当な痛みもあるでしょうに顔には見せない」

医者「強い人ですね」

女「意地っ張りなだけですよ」

医者「差別する訳ではないですがこんな患者を死なせる訳にはいかない」

医者「全力で生きようとしている患者を…」

医者「私が治してみせます」

女「お願いします」

医者「はい…」





165:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 01:20:44 ID:7I7qZRqw

二日後

医者「正直いって結果はよくありません…」

男「そうですか…」

医者「この結果では手術もできません」

医者「あれだけ切ってこの結果だと外科手術をするのにも抵抗があるかもしれませんが…」

男「大丈夫です。すこしでも可能性があるなら…」

医者「そうですか。では数値がまずは良くなるように安静にしててください」





166:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 01:21:24 ID:7I7qZRqw

医者「そういえば、ご飯はちゃんと食べれてますか?」

男「味は薄いですけどねー」

医者「病院食なんで」

男「でも食べれてますよ」

医者「それは良かった」

医者「食事というのは重要ですからね」

医者「では、お部屋にもどっててください」

男「はい」





167:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 01:22:12 ID:7I7qZRqw

1週間後

医者「このままでは手術は難しいですね…」

女「そうですか…」

医者「申し訳ないです…」

女「謝らないでください」

女「先生は最善を尽くしてくれてるでしょう」





168:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 01:23:09 ID:7I7qZRqw

女「私と男はまだあきらめてませんから」

医者「男さんは元気に振る舞われてて」

医者「強い方ですね」

医者「これからも最善を尽くします…」

女「よろしくお願いします」





169:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 01:24:10 ID:7I7qZRqw

男「どうだってー」

女「悪いってよ。ちゃんと安静にしてるのー?」

ちび「ちゃんとあんせいしたー?」

男「してたよ!」

女「あやしいなぁ」

女「かわいい看護婦さんおいかけたりしてない?」





170:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 01:24:58 ID:7I7qZRqw

男「してねーよ」

男「大丈夫」

男「大丈夫だから」

女「うん」

女「また来るね」

男「おー」





171:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 03:55:37 ID:7I7qZRqw

男「追いかけたりするわけないだろ…」

男「今の俺が笑ってられるのはお前らがいるからだぞ…」

男「ありがとな…」

男「愛してるよ…」

男「…。」

ビィ”−ビィ”−!!





172:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 03:56:11 ID:7I7qZRqw

看護婦「!?」

看護婦「大丈夫ですか!!」

看護婦「先生!先生ェ!!」

医者「どうした!!」

医者「!!急げ!!家族に電話だ!!」

医者「患者を集中治療室へ!!」

看護婦「はい!!」





173:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 04:18:21 ID:7I7qZRqw

女「先生ェ!!」

医者「…。」

女「ッッ!!」

女「さっきまで話してたのに!!」

女「冗談を言って笑ってた!!子供を見てうれしそうにしてた!!」





174:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 04:18:54 ID:7I7qZRqw

女「……今までありがとうございました…」

医者「いえ…すみません外したほうがいいですよね…」

女「あ”あ”ああ”!!」

医者「申し訳ない…!!私の仕事はこんなあなた達を見ることじゃなかった!!」

医者「くっ…!!」

女「あ”あ”…ぁぁ」





175:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 04:19:32 ID:7I7qZRqw

女「ダメだ…覚悟なんてできてなかった…」

女「うあ”ぁぁぁぁ!!」

ちび「まま!!だいじょうぶ!?」

女「っ!…ごめんね。大丈夫よ…」

ちび「でもままないてるじゃん」

女「ごめんね…いまだけだから」





176:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 04:20:17 ID:7I7qZRqw

ちび「ぱぱねてるからうるさくしちゃだめだよー」

女「そうね…」

女「おばあちゃんの電話の番号わかる?」

ちび「わかるよ!」

女「おばあちゃんに男が寝ちゃったって電話してきてくれない?」

女「できる?」

ちび「できるよ!」

女「じゃあ、行ってきて…」

ちび「はーい」





177:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 04:20:51 ID:7I7qZRqw

女「ダメだやっぱり今日は泣かせて…」

女「ねぇ…」

男「…。」

女「あの子は私が守る。立派に育ててみせる」

女「その代わりに今ここですべて吐き出させて…」





178:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 04:21:25 ID:7I7qZRqw

女「…う”あ”あ”ぁぁぁぁぁ!!」

女「大丈夫って言ったじゃんかよぉぉぉ!!」

女「起きてよぉぉぉ。いやだよぉぉぉぉ。」

女「まだ父親らしいことしてやれてないんだろ!?」

女「今からでも間に合うからしてあげてよぉぉぉ!!」





179:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 04:41:17 ID:7I7qZRqw

男「ん…親父!?」

男父「…」

男「くそっ!!」

男「ダメだったか…」

男「親父の墓の前で頼んだのにさー」

男父「…」





180:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 04:41:52 ID:7I7qZRqw

男「死の淵の息子の願いくらい聞いてくれればいいのに…」

男「はぁ、親父…飲むか?」

男「もう俺も酒飲める歳なんだぜ」

男父「…」

男「なにも言ってくれないのか?」

男父「…」スッ

男「水たまり?…ッ!」

男「女…。」





181:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 04:42:31 ID:7I7qZRqw

女『大丈夫って言ったじゃんかよぉぉぉ』

男「悪いな…」

女『まだ父親らしいことしてやれてないんだろ!?』

男「そうだよ…!」

女『今からでも間に合うからしてあげてよぉぉぉ!!』

男「ダメだよ…もう間に合わないんだ…ごめんな…」

女『愛してるよぉ…もう会えないのかよ…』
 
女『会いたいよぉぉぉ!!』

男「俺だって会いたいよ!!死にたくなんてねえよ!!」

男「二人とも愛してたんだよ…」





182:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 04:44:15 ID:7I7qZRqw

男父「悲しみと向き合え…」

男父「話は聞いてやる…」

男父「…飲むか…?」

男「!?」

男父「いい嫁を貰ったんだな…」

男「ああ…!!」

男父「あいつの話も聞かせてくれ…」

男「当たり前だろ…」





183:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 05:06:51 ID:7I7qZRqw

……………………


女「よっこいしょ」

男、子(「なんだ、おばさん臭いぞー」)

女「あぁ?」

子「ま、ちょっとそのへんで休んでな」

子「俺が掃除するから」

子「日射病になったら大変だし」

子「母親を守るって親父と約束したし」





184:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 05:07:54 ID:7I7qZRqw

男(立派に育てたなぁ)

男(このクソ暑いのに墓参りに来て進んで掃除する息子か)

男(いい子だなぁ)

男(さすがだな女。苦労かけてごめんな」

子、女「!?」





185:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 05:08:28 ID:7I7qZRqw

女「いま…!」

子「親父の声…?」

子「いやいや、今日はお彼岸で9月だけどかなり暑いから」

子「幻聴とか…」

子「あークソ、親父め母親泣かせやがって」

男(泣かせてねえよ!」





186:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 05:09:19 ID:7I7qZRqw

子「はあ、ほんと今日は」

子「夕方なのに暑いなぁ」


                                 おわり





187:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 05:11:11 ID:7I7qZRqw

後半もっと上手く書きたかったのですが力不足です…

最後まで読んでくれた方ありがとうございました。





188:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 07:57:30 ID:eVkgVRUU

乙です
父ちゃん助からなかったかー





189:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 10:45:45 ID:qpWMjCgw

乙です
淡々と進むだけなのに目が離せず読ませてもらいました
男が助からなかったのは残念だけど助かってたら作風ぶち壊してたんだろうな……





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