1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 00:17:45.38 ID:imMa/GFV0

ぬ〜べ〜「今日が夏休み最終日で明日から出勤かぁ。本当大人になると時間が経つのが早く感じるな」ゴロゴロ

ぬ〜べ〜「と夏休みを惜しんでも特にやることなかったから終わっても平気だなぁ。くぅー!恋人のいない独身は辛いぜ」ゴロゴロ

ぬ〜べ〜「広たち生徒はどうせ今頃必死こいて宿題やってるだろうし。ゆきめ君はバイト。当然リツコ先生からもお誘い無し。おまけに金も無いからパチンコにも行けん」ゴロゴロ

ぬ〜べ〜「あー暇だな」ゴロゴロ

ぬ〜べ〜「…やれやれ。久しぶりに2chで時間を潰すか」

元スレ
ニュース速報(VIP)@2ちゃんねる
ぬ〜べ〜「2chが閉鎖されていない…?む!この妖気!!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1378048665/


 
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 00:18:47.81 ID:imMa/GFV0

ぬ〜べ〜「ははは!夏休み最終日ってこともあり学生諸君の阿鼻叫喚スレがたくさん立ってるな」

ぬ〜べ〜「クソワロタ……っと」カチャカチャ

ぬ〜べ〜「ん。おっ!エロ画像スレが立っているじゃないか!うひょー!」カチカチ

ぬ〜べ〜「全くこれだから2chは辞められないよ。おっ!この画像はゆきめ君と同じ女子高生ぐらいか!?保存しよう」

ぬ〜べ〜「む?『2chが閉鎖するからあうろり画像スレ』…?」

ぬ〜べ〜「教師という職業柄ロリ画像はあまり見ないようにしていたが…2chが閉鎖するというスレタイには興味がある」

ぬ〜べ〜「ふむ。開いてみよう」カチ





5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 00:19:42.49 ID:imMa/GFV0

ぬ〜べ〜「ほほう…最近の若い子は発育が著しいな…///」

ぬ〜べ〜「っていかんいかん!俺は腐っても教師だぞ!このようなロリ画像は……!///」鼻血ダラー

ぬ〜べ〜「おっ!これは動画か!?よし再生だ!!!!」

〜10分後〜

ぬ〜べ〜「くそ!まだ再生されない!どれだけ低スペックなのだ、俺のパソコンは!」

ぬ〜べ〜「まだしばらくかかりそうだな…。ふむ。一眠りして待っていればいいか」ゴロン

ぬ〜べ〜「どんな動画かワクワクするな!」





6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 00:20:20.38 ID:imMa/GFV0

ぬ〜べ〜「う〜んむにゃむにゃ…zzz」

ヒタ…

ぬ〜べ〜「違うんだゆきめ君これは男のサガって奴だよ…zzz」

ヒタ…ヒタ……
大口を開けて眠るぬ〜べ〜の枕元へかつて退治した妖怪がヒタヒタと湿った足音を鳴らして近付いている。

その妖怪の頭部には鬼の手によって傷付けられたであろう傷が生々しく残っていた。





7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 00:20:58.47 ID:imMa/GFV0

「……て…さい」

ぬ〜べ〜「むにゃむにゃ…zzz」

「起……て…い」ユサユサ

ぬ〜べ〜「う〜ん。あまり体を揺らさないでくれよ…」

「鵺野先生〜!起きて下さ〜い!」ユサユサ

ぬ〜べ〜「ん…?ってゆきめ君!?!?」

ゆきめ「もう〜!先生ったらいつまで寝てるんですかぁ!」





8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 00:21:44.65 ID:imMa/GFV0

ぬ〜べ〜「わ!わ!わ!な、なんでゆきめ君が俺の部屋にいるんだ!?!?」

ゆきめ「んもう〜!何言ってるんですか。先生が夏休み明けのプリントが間に合わないから手伝ってくれって言ったからいるんじゃないですかぁ」

ゆきめ「それで少し疲れたから私にコーヒーを作るように言ってその間仮眠取るって言ってたじゃないですか。ほ〜ら!キンキンに冷たいコーヒーが出来ましたよ」

ぬ〜べ〜「え…?あ、ありがとう」

ぬ〜べ〜(あれ…?俺ゆきめ君呼んだ覚えがないぞ…それに夏休み明けのプリント?全部終わらせたつもりだ…)

ゆきめ「さっ!先生起きて下さい……ってあー!先生ったら掲示板見てサボってるー!」

ぬ〜べ〜(掲示…板……。あー!!!)

ぬ〜べ〜「そ、その動画は違うんだ!!ゆきめ君!!!見たことを忘れてくれぇ!!」





9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 00:22:29.90 ID:imMa/GFV0

ゆきめ「もう!深夜12時過ぎちゃってるんですから掲示板なんて見ないでさっさと済ませちゃいますよ。さっ閉じますよ」カチカチ

ぬ〜べ〜(あ…あれ?ゆきめがエロ動画に嫉妬していない?)

ぬ〜べ〜(いや待てよ!深夜12時を過ぎてるだと!?ということは今は9/1か!?)

ぬ〜べ〜(おかしいぞ…なんで今ゆきめは掲示板を見れるんだ…)

ぬ〜べ〜「ちょっとすまない!ゆきめ君!!」

そう言ってゆきめからマウスを奪い画面を覗くとエロ動画は無かった。そしてさらに『2chが閉鎖するからあうろり画像スレ』というスレタイもなかった。

ぬ〜べ〜(2chが閉鎖していないだと!!!!!!!)





10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 00:23:29.84 ID:RThqjOet0

ぬーべはオカ板でマジレスしてそう





11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 00:23:30.53 ID:imMa/GFV0

驚きを隠せないままぬ〜べ〜はVIPのスレ一覧を見た。

ぬ〜べ〜(なんなんだ…!いつもと変わらないスレタイばかりじゃないか!それに2chが閉鎖するという雰囲気もない!)

ぬ〜べ〜(何かがおかしいぞ…俺は確かに全てやることを済ませてVIPを見てエロ動画を再生させてから一眠りしていたはずだ!)

ゆきめ「鵺野先生…?」

ぬ〜べ〜(いや…おかしいのは俺か……?なんだろう…確かにゆきめを呼んだ記憶があると言えばある…)

ぬ〜べ〜(ではさっきのは夢だったとでも言うのか…?そういえば、ゆきめを呼んだ要件は…要件は…。あっ)

ぬ〜べ〜「あぁー!なんでもっと早く起こしてくれないんだよー!これじゃ朝までにプリントが終わらないじゃないかー!」アセアセ

ゆきめ「あぁ…良かった。いつもの鵺野先生ですね」





12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 00:25:10.17 ID:imMa/GFV0

ぬ〜べ〜「間に合わないじゃないか〜〜〜」 アセアセ

ゆきめ「大丈夫ですよ先生///今夜はゆきめが朝までず〜〜〜っと一緒にいますからプリント一緒に作りますよ///そして子供まで作り」

ぬ〜べ〜「いてて!自分の腕を枕の代わりにしていたから左腕が痛い!ゆきめ君ちょっと左腕を冷やしながら揉んでくれないか」

ゆきめ「……ちぇ。はぁ〜い」

ゆきめ「いつの間にか枕を吹っ飛ばして自分の左腕を枕にするなんて本当先生ったらガサツなんだから」モミモミ

ゆきめ「でもそんな先生でも私一生付いて行きますからね///……って先生?」

ぬ〜べ〜「……………」

ゆきめ「先生…?どうしたんですか?自分の左手を怖い顔で見つめて」

ぬ〜べ〜(鬼の手が無くなって普通の人間の手になってる………だと…)





14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 00:26:02.92 ID:imMa/GFV0

ぬ〜べ〜の左手はいつもの黒い手袋は無く、肌色の健康的な人間の左手になっていた。

ゆきめ「どうしました?先生」

ぬ〜べ〜「ゆきめ君…俺の左の鬼の手に何かしたか……」

ゆきめ「鬼の……手?」キョトン

ぬ〜べ〜「あぁそうだ!!これはどういうことだ!鬼の手が無くなっているじゃないか!!!」

ゆきめ「ごめんなさい…ちょっと先生の言っている意味が分かりません…」

ぬ〜べ〜「言っている意味が分からない!?鬼の手だよ!鬼の手!この左手に宿っていただろう!!!」

ゆきめ「えっと……先生の左手はずっと普通の人間の手ですけど…」

ぬ〜べ〜「何…………」





15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 00:27:10.49 ID:imMa/GFV0

ぬ〜べ〜(さっきから何かがおかしいぞ!!!閉鎖するはずだった2chは閉鎖せず、呼んでいないはずのゆきめが俺の家にいる!!!)

ぬ〜べ〜(そして何より!!!俺のこの鬼の……手が………。あれ?鬼の手ってどんな形していたっけ…)

ぬ〜べ〜(なんだ…思い出せない……!俺は確かにこの左手に鬼を宿していたはずだ…なのに鬼の手がどのような物だったか思い出せない…)

ぬ〜べ〜(いやそもそも鬼の手という物自体存在していたのだろうか……?俺は童守小5-3組の霊能力教師、鵺野鳴介……)

ぬ〜べ〜(あれ?いままで俺どうやって生徒たちを守っていたのだろう……)

ゆきめ「先生…?」

ぬ〜べ〜「あぁ…すまないゆきめ君。どうやらまだ寝ぼけているみたいだ。早く済ませよう…」

ゆきめ「は…はい」





16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 00:28:21.25 ID:imMa/GFV0

「くくく…」

かつての報復か。混乱するぬ〜べ〜をその妖怪は遠くから嘲笑っていた。

ぬ〜べ〜(ゆきめ君とは違う微かな妖気が漂っている…それにこの妖気は俺が鬼の手とやらで無に還したはずの妖気だ…)

ぬ〜べ〜(確かに戦った。…だがなんなんだこの奇妙な感覚は…!)

ぬ〜べ〜(こいつは『過去』に戦った妖怪じゃない!!『未来』で戦った妖怪だ!!!!!)





17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 00:29:49.32 ID:imMa/GFV0

〜9/1日。朝のホームルーム〜

ぬ〜べ〜「よーし!お前らちゃ〜〜〜んと宿題はしてきたんだろうな〜!」

教室を見渡すと生徒たちは皆、目の下に隈を蓄えていた。

広「ぬ〜べ〜宿題出し過ぎだってば〜〜!俺なんかが終わる訳ねーじゃん!」

郷子「開き直り過ぎだってば広…」

ぬ〜べ〜「はぁ…全くお前は相変わらずだな…。よ〜しこれじゃあ回収するぞー!後ろから回してくれ」





18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 00:30:42.16 ID:imMa/GFV0

ぬ〜べ〜「……す、すまないお前たち!!ちょっと手を止めて聞いてくれ!」

美樹「ん?改まってどうしたのよぬ〜べ〜」

郷子「どうかしたの?ぬ〜べ〜」

ぬ〜べ〜「少し変と思うだろうが素直に聞いて答えてくれ…」

ぬ〜べ〜「俺の左手を見て何か違和感……あるか?」

そう言うとぬ〜べ〜は肌色の至って普通の左手を上げた。

美樹「普通の左手じゃない」

まこと「特に怪我も無いいつも通りのぬ〜べ〜先生の手なのだ」

郷子「えぇ。至って普通よ」

広「どうしたんだ?ぬ〜べ〜」





19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 00:32:31.83 ID:imMa/GFV0

生徒たちは鬼の手では無い普通の人間の左手となったぬ〜べ〜を見ても何も疑問に思った様子ではなかった。

ぬ〜べ〜「そうか…ならばいいんだ…」

そう言ってぬ〜べ〜は自身の左手を見つめた。

郷子「ぬ〜べ〜?」





21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 00:36:13.63 ID:imMa/GFV0

〜放課後〜

ぬ〜べ〜は一人閑散とした5-3の教室にいた。

ぬ〜べ〜(全てがおかしい!!!ゆきめや生徒たちはともかく、俺ですら鬼の手とやらが無い自分を受け入れてしまっている!!!)

ぬ〜べ〜(これは一種の集団催眠術なのか…!?いや違う…俺が昨晩全ての仕事を済ませて2chを開いて動画を見ていたのは確かな事実だ!!)

ぬ〜べ〜(…だが仕事が終わらずにゆきめを呼んだこともまた事実!!)

ぬ〜べ〜(くそ…訳が分からない…)





22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 00:38:06.47 ID:imMa/GFV0

(くくく……悩んでるな…苦しんでるなぁ。いいぞぉ…もっと悩め、苦しむがいい)

妖怪は嘲笑う。

ぬ〜べ〜(くそ…さっきから鬱陶しい妖気を放つあの妖怪が原因なのは分かっているんだ!それに戦ったこともあるんだ!)

ぬ〜べ〜(…だが戦ったのは『未来の自分』…悔しいが現在の俺ではこの妖怪の正体が掴めない。これではこちらも手が出せない…!)

(知ってるはずなのに正体が分からない…。くくく…悔しいだろう…歯痒いだろう…!)

ぬ〜べ〜「南無大慈大悲救苦救難…そこにいる妖怪よ!正体を示せ!!!」

シーン

ぬ〜べ〜(やはり駄目だ…この妖怪は単純な経文なんぞ通じない。何かとてつもない大きな壁で身を隠してやがる…)





23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 00:38:55.83 ID:imMa/GFV0

ぬ〜べ〜(そう…その大きな壁を突き破るには……)

そしてぬ〜べ〜は左手を見つめる。

ぬ〜べ〜(現在の俺の記憶には無い鬼の手とやらの圧倒的な霊力が必要なのだろう……!!)

ぬ〜べ〜(だが今の俺の左手は何の変哲のない人間の手だ………)

ぬ〜べ〜(ふふふ………完敗だよ)

ぬ〜べ〜は…………短く笑ってみせた。





27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 00:41:17.76 ID:imMa/GFV0

(ひゃー!ひゃひゃひゃひゃ!!諦めたか!?鬼の手が無いことに絶望したか!?)

(苦労したんだぜぇ?お前が鬼の手を持っていない『パラレルワールド』を探したのは…!何千何万という次元の壁を超えて見つけた鬼の手を持っていない唯一の世界だ!!)

(たっぷり味わいな…。今度は『稲葉郷子』とやらを助ける為にこの俺を無に還そうとしたあの時のようにはいかないがな…)

妖怪はかつて『未来』で鬼の手に傷付けられた頭の傷を撫でて笑ってみせた。

郷子「ねぇぬ〜べ〜。今日のぬ〜べ〜変だったよ…。それにこの教室で今何しているの?」

ぬ〜べ〜「!!」

ぬ〜べ〜「郷子……!」





28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 00:42:24.21 ID:imMa/GFV0

ぬ〜べ〜「ふぅ…どうしたんだ?もう放課後だから帰らなきゃ駄目だぞ」

ぬ〜べ〜は冷静を装った。

郷子「今日のぬ〜べ〜絶対おかしいよ…。まるで別人みたいだよ」

ぬ〜べ〜「はっはっはっ!何もおかしくなんてないぞ郷子!ぬ〜べ〜先生はいつだってこの通り元気さ!」

郷子「無理しないで!!!!!私はぬ〜べ〜クラスの生徒だよ!?先生が苦しんでるぐらい分かるよぉ!!!」

ぬ〜べ〜「…………」

ぬ〜べ〜「……俺は良い生徒を持ったな。ありがとう郷子」

ぬ〜べ〜「お前の言う通りだ。今俺は正体の分からない妖怪に取り憑かれている」





29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 00:43:37.23 ID:imMa/GFV0

郷子「正体……ぬ〜べ〜でも分からないの…?そんな………凄い妖怪なの…?」

ぬ〜べ〜「あぁ……恐ろしい妖怪だ。無敵と言っても過言ではないだろう」

郷子「そんなぁ……ぬ〜べ〜」

ぬ〜べ〜「………」

郷子「いつもの霊水晶と白衣観音経使っても駄目…?」

ぬ〜べ〜は藁をも縋る思いで郷子に聞く。

ぬ〜べ〜「いつもの霊水晶と白衣観音経…………郷子そのことについて質問していいか?」

郷子「え?う、うん。いいよ」

ぬ〜べ〜「本当に『いつも霊水晶と白衣観音経』………だけだったか?」





30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 00:44:27.00 ID:imMa/GFV0

郷子「どういう…意味?」

ぬ〜べ〜「そこに俺の左手……つまり鬼の手はなかったか?」

郷子「鬼の手…?なにそれ…」

郷子「あっ。もしかして今朝ホームルームで私たちに左手を見せたのと関係あるの?」

ぬ〜べ〜「あぁ。大いに関係ある。頼む郷子。思い出してくれ!俺の左手を思い出すんだ!」

郷子「鬼の………」

郷子「手…………」

ぬ〜べ〜「そうだ。鬼の手だ」





31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 00:46:30.59 ID:imMa/GFV0

郷子「駄目…鬼の手なんて分からないよ…」

ぬ〜べ〜「そうか。本当に思い出せないんだな?」

郷子「思い出すも何もそんな手自体ぬ〜べ〜にはないよ!」

ぬ〜べ〜「なるほど…。存在自体していない………か」

ぬ〜べ〜「ありがとう郷子。少しだけだが妖怪の正体に近付けたかもしれない」

郷子「何か分かったの…!?」

ぬ〜べ〜「確証はない…。だが今までの状況とお前の話を聞いてこの妖怪以外には考えられん」





32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 00:47:54.77 ID:imMa/GFV0

仕事を済ませて9/1日に閉鎖する2chを開いて動画を見ていた自分。
仕事が終わっておらずゆきめと一緒に作業していたが9/1日に閉鎖するはずだった2chを見てサボっていた自分。

……全て事実だ。

鬼の手を持ち生徒を救っていた自分。
鬼の手を持たず生徒を救っていた自分。

……全て事実だ。

そして現在の自分はそれぞれが混ざった二つの記憶を持つ存在。

導かれる答えは……!

ぬ〜べ〜「パラレルワールド……に飛ばされた」

ぬ〜べ〜「そうとしか考えられない…!!!」

パラレルワールド…つまり平行世界の自分との融合だ。

ぬ〜べ〜「そしてパラレルワールドへ飛ばすことの出来る妖怪は……!!!」





33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 00:48:35.22 ID:imMa/GFV0

ぬ〜べ〜「『枕返し』と呼ばれる妖怪だ!!!!」

ぬ〜べ〜「100%の確証はない…だがもうこの妖怪以外には考えられん」

ぬ〜べ〜「鬼の手を持つ『基本世界の俺』を殺す為に鬼の手を持たない『平行世界の俺』へと飛ばした…少々強引だがそう考えれば全て納得出来る」

郷子「枕……返し…」





34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 00:49:48.12 ID:imMa/GFV0

ぬ〜べ〜「そう。枕返しだ!現在の俺は出会ったことはないが未来で俺と出会っていたのだろう」

ぬ〜べ〜「全く迷惑な奴だな。未来の俺に勝てなかったから何も知らん過去の俺へ報復に来たのだろう」

ぬ〜べ〜「だが参ったな…正体が枕返しと分かったとしても鬼の手とやらを持たない今の俺には……」

ぬ〜べ〜「奴を包んでいるのは次元の壁だ。だがらこそ経文ではなく鬼の力で突き破らなければ太刀打ち出来ない」

ぬ〜べ〜「それに今の俺は鬼の手とやらに関する情報の全てが抜けている」

郷子「……」

ぬ〜べ〜「何か鬼の手に代わる強力な霊力を探さなくては…」

郷子「ねぇ……ぬ〜べ〜」





41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 01:09:34.23 ID:imMa/GFV0

ぬ〜べ〜(しかし問題は鬼と同等の力をどうやって作り出す…?)

ぬ〜べ〜(玉藻に手伝ってもらうことも考えたがお世辞にも鬼を超える霊力は持っていない)

ぬ〜べ〜(ゆきめも速魚もいずなも……そして俺もだ)

ぬ〜べ〜(いや…まみ先生ならば鬼と同等の悪魔を召喚出来るか!?)

ぬ〜べ〜(……いやいや…俺は何を考えているんだ。そんな危険なこと出来るはずがない!)

ぬ〜べ〜(……やはり…)

そしてぬ〜べ〜はもう一度左手を見つめた。

郷子「ねぇぬ〜べ〜」

ぬ〜べ〜(もう一度鬼を封印するしか…方法が見つからない……!!)

ぬ〜べ〜(だが今の俺は鬼の手とやらを持っていない平行世界に飛ばされた為か鬼の手に関する情報の一切がない…)

郷子「ぬ〜べ〜ってば!」





43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 01:21:49.06 ID:imMa/GFV0

ぬ〜べ〜「ど、どうした!郷子」アセアセ

郷子「ねぇぬ〜べ〜。少しだけ聞いてくれる?」

ぬ〜べ〜「あ、あぁ。どうしたんだ」

郷子「私……その枕返しって妖怪聞いたことないのに」

郷子「何故か…知ってる……」

ぬ〜べ〜「何…………!?」





44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 01:26:24.81 ID:9oEVF6OI0

まくら返しは本当に鬱になる
当時ヒーローだったぬーべーがあんなになってるのを見たくなかった





45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 01:26:55.35 ID:imMa/GFV0

ぬ〜べ〜「聞いたことないのに知っている…?それはどういうことだ」

郷子「私にも分からないよ…」

ぬ〜べ〜「枕返しに襲われた体験があるのか!?」

郷子「ううん。違うの!本当に見たことも聞いたことも襲われたこともないの」

郷子「本当に奇妙だけど……私はその妖怪知ってる」

ぬ〜べ〜(これはどういうことだ…)





48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 01:37:08.12 ID:imMa/GFV0

ぬ〜べ〜(郷子が嘘を言っているようには考えられん)

ぬ〜べ〜(だが見たことも聞いたことも襲われたこともない妖怪のことを何故か知ってるだと…?)

ぬ〜べ〜(もしかして未来で戦った俺が郷子に忘れさせようと鬼の力を使ったとか…?)

ぬ〜べ〜「ふむ…………」

郷子「や、やっぱり関係無いよね!ごめんなさいぬ〜べ〜!」アセアセ

ぬ〜べ〜(いや待てよ………!)

ぬ〜べ〜(そもそも何故俺は……!)

ぬ〜べ〜(未来で枕返しと戦ったことを知っている…!!?)





51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 01:48:40.55 ID:imMa/GFV0

ぬ〜べ〜(決して俺に予知能力が覚醒した訳ではない)

ぬ〜べ〜(だが…俺は枕返しを未来で戦ったことを何故か知っている!)

ぬ〜べ〜(もちろん俺は今までに枕返しと出会ったことはない…)

ぬ〜べ〜(だが!昨日目が覚めた瞬間に未来で戦った妖怪であるが感覚的に分かった!!)

ぬ〜べ〜(この奇妙な感覚は郷子とまるで同じじゃないか!)

ぬ〜べ〜「郷子!もう少し詳しく話してくれないか!」





53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 01:54:29.02 ID:imMa/GFV0

ぬ〜べ〜(何故今まで疑問にすら思わなかったのだ…この些細な感覚は紛れもなくお前の唯一の弱点となるぞ!!)

ぬ〜べ〜(待っていろ!枕返し!!!!)

郷子「え?枕返しについて?」

ぬ〜べ〜「そうだ!お前はどこまで知っている!」

郷子「う〜ん」





56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 02:06:25.01 ID:imMa/GFV0

郷子「ごめんぬ〜べ〜…その妖怪を知ってるってことぐらいしか知らない」

ぬ〜べ〜「…なるほど。よし十分だ郷子。ありがとう」

郷子「え…私何も知らないのにこれでいいの?」

ぬ〜べ〜「あぁ。よくそんな奇妙な感覚を勇気を出して先生に言ってくれた。上出来だ郷子!」

ぬ〜べ〜(多分だが郷子は以前枕返しに襲われているのだろう…だが本人は見たことも聞いたことも襲われたこともないと言う)

ぬ〜べ〜(何故ならば襲われたのはこの世界の郷子がではなく別の平行世界の郷子だからだ!)

ぬ〜べ〜(これを基準に考えてみよう)





60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 02:24:38.14 ID:imMa/GFV0

ぬ〜べ〜(枕返しとは本来枕を回した基本世界の者の精神を平行世界へ飛ばし融合させる妖怪だ。しかもその効力は未来永劫であり飛ばされた者はその平行世界で過ごさなければならなくなる)

ぬ〜べ〜(だが俺がいた基本世界の郷子はちゃんと元気に生きている!)

ぬ〜べ〜(それは郷子が飛ばされた未来の平行世界の俺が枕返しを退治したからだ!鬼の手とやらで!!!)

ぬ〜べ〜(飛ばした者の精神を未来永劫平行世界へ留めておく妖力が俺の鬼の力で跳ね返されたのだ。枕返しにとっては前例の無い出来事だったのだろう)

ぬ〜べ〜(だからこそ枕返しに関わったことがない別の世界の自分が知っているという前例の無い出来事が起こってしまったのだろう…)





62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 02:32:50.49 ID:imMa/GFV0

ぬ〜べ〜(これで関わったことのない俺と郷子が何故か枕返しのことを知っているという説明がつく…)

ぬ〜べ〜(つまりだ。枕返しに関わった者がきちんと基本世界に戻れた瞬間!)

ぬ〜べ〜(基本世界と平行世界で記憶が共有されるという奇妙なことが起こるということになる!!)

ぬ〜べ〜(つまり今の郷子は基本世界と平行世界の記憶が共有されているということだ……)

ぬ〜べ〜(これだ…!これを使う以外に解決の糸口は無い!!)





63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 02:49:24.29 ID:imMa/GFV0

ぬ〜べ〜「郷子!少しだけ協力してくれ!」

郷子「う、うん!どうしたの?ぬ〜べ〜」

ぬ〜べ〜「もうこの際だ。100%の確証は無いだとか言ってられん。俺の考えが間違っていてでもこの考えで進む以外突破口が見つからん!」

ぬ〜べ〜「平行世界の郷子であるお前を経由して基本世界の郷子から記憶を引っ張る!記憶を共有しているのだ。不可能ではない」

ぬ〜べ〜「そして以前基本世界の郷子は玉藻と広と一緒に俺の鬼の手の秘密を知ったはずだ…!」

ぬ〜べ〜(悔しいことに現在の俺は精神を鬼の手とやらの無い平行世界へ飛ばされている為に鬼の手に関する情報は一切知らないし基本世界と記憶を共有されていない)

ぬ〜べ〜(少なからず未来の平行世界で深く関わったからこそ枕返しのことは知っていただけで記憶を共有している訳ではない)

ぬ〜べ〜(基本世界と記憶を共有しているのは襲われ助かった郷子だけだ!)





65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 02:58:35.72 ID:imMa/GFV0

ぬ〜べ〜「基本世界の郷子から鬼の手の秘密の記憶を引っ張り…」

ぬ〜べ〜「そしてもう一度左手に鬼を封印する…!!」

ぬ〜べ〜「これだ。これで枕返しを包む次元の壁を突き破れるはずだ!」

ぬ〜べ〜「よし!さっそく作業に取り掛かるぞ郷子。郷…………子…?」

意気揚々と語るぬ〜べ〜に比べ郷子の顔色は絶望感に包まれていた。

郷子「わ…私が平行世界の人間…?基本世界の私から記憶を……引っ張る…?」

郷子「それって……私は本当の稲葉郷子じゃないってことじゃない…」





70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 03:18:30.74 ID:imMa/GFV0

ぬ〜べ〜(…!)

ぬ〜べ〜(しまった…俺としたことが)

小学生にとって自分が基本でなく平行世界の人間であるという事実はあまりにも惨い。

郷子「じゃあぬ〜べ〜も広たちもこの世界のみんながみんな偽物って訳になるんだ…」

ぬ〜べ〜「郷子……本当にすまない。俺としたことが酷いことを言ってしま」

郷子「じゃあ早く本当の世界に帰ってみんなを守らなきゃね!というか基本世界のぬ〜べ〜はちゃんとお金貯めてる〜?」

ぬ〜べ〜「郷子…」

郷子「あ!どうせだらしない生活してるでしょー!もう!基本のぬ〜べ〜がしゃきっとしてくれないとこっちまで迷惑なんだからしっかりしてよね!」





74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 03:25:53.42 ID:imMa/GFV0

郷子「私たちにとってはこっちのその鬼の手って奴が無いぬ〜べ〜が基本なんだから…」

ぬ〜べ〜「郷子……」

郷子は笑ってみせた。

ぬ〜べ〜「本当にすまない…酷いことを言ってしまった」

郷子「ううん…いいのぬ〜べ〜。ここが基本じゃない平行世界ってことはみんなには黙っておくから…」

郷子「さ!ぬ〜べ〜。早く基本世界の私から記憶を引っ張りましょ!基本世界の私たちが待ってるわよ!」

ぬ〜べ〜(俺は……本当に良い生徒を持った。ありがとう郷子)

ぬ〜べ〜「では……始めるぞ!!」





76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 03:41:28.86 ID:imMa/GFV0

ぬ〜べ〜「南無大慈大悲救苦救難…基本世界の郷子から鵺野鳴介の左手の鬼の手の秘密に関する記憶を連れてきたまえ!!」

霊水晶は輝きを放った。

ぬ〜べ〜(さぁ見せてみろ!!この俺の左手の秘密を!!!)

だがここでぬ〜べ〜は自分の鬼をもう一度封印するという考えてが霊能力教師・鵺野鳴介にとって不可能であることを知る。

ぬ〜べ〜「美……美奈子先生!!!!」

そう恩師・美奈子の魂が鬼に食われたことによって鬼を内側から封印しているという事実だった。

この世界には鬼の手は無い。
つまり美奈子は成仏しているということなのだ。

ぬ〜べ〜「成仏している美奈子先生の魂を一旦地獄に落とさなければ…」

ぬ〜べ〜「俺は鬼を封じることが出来ない………!!」





79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 03:58:42.90 ID:imMa/GFV0

霊能力教師・鵺野鳴介にとって最大の目標は鬼に封じれた美奈子先生の魂を成仏させることだ。

安らかに成仏している美奈子先生をわざわざ地獄に落として鬼に食わすことなどぬ〜べ〜にはとても出来ない。
例え鬼に食われ自分の左手に封じれることが本来の運命だとしても、

ぬ〜べ〜「成仏している美奈子をわざわざ地獄に落とすことなど俺には出来ない……」

郷子「ぬ〜べ〜……」

ぬ〜べ〜にとって枕返しの高笑いが聞こえてくるかのような絶望だった。

ぬ〜べ〜(本当に………完敗だ…)





81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 04:04:58.31 ID:imMa/GFV0

ぬ〜べ〜は初めて膝をガクッと落とし情けなく座り込んだ。

ぬ〜べ〜(俺に関することを色々調べ上げたのだろう…まさかここまで徹底的に追い詰められるとか思わなかったよ……)

――何を迷っているのです。鵺野君!

ぬ〜べ〜「……何か言ったか?郷子」

郷子「え?ううん…。それよりぬ〜べ〜どうするの…」

ぬ〜べ〜「どうするもこうするも……もうこれ以上はただの悪足掻きにしかならん」

ぬ〜べ〜「俺は………もう終わりだ」

――何かを迷うことがあるのです!鵺野君!!

ぬ〜べ〜「……ん?」





84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 04:16:41.18 ID:imMa/GFV0

――今その霊水晶から私の本来の運命を観ました。地獄に落ちることなど可愛い生徒を守る為ならば私は喜んで落ちます!

ぬ〜べ〜「頭の中から響くこと声は…もしや!」

――この世界の私はあなたの守護霊なのです。鵺野君。

ぬ〜べ〜「美奈子先生!!!!今ここに居られるのですか!!?」

――えぇ。私はあなたをいつも私は見守っています。

ぬ〜べ〜「本当ですか!?南無大慈大悲救苦救難…鵺野鳴介の守護霊よ!姿を示せ!」





86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 04:28:50.18 ID:imMa/GFV0

ポゥ…っと淡い光が背後から漏れる。

ぬ〜べ〜「美奈子…先生……」

郷子「リツコ先生そっくり…」

そこにはかつての恩師・美奈子の姿があった。
腰まで伸ばした長い栗色の髪、優しい瞳…何もかもが懐かしくて涙が溢れそうになっていた。

美奈子「さぁ基本世界の鵺野君。私との再開に感動している場合ではありません」

美奈子「私を地獄に落としなさい」

ぬ〜べ〜「そんなことを言うのはやめて下さい!美奈子先生!」

美奈子「何を言っているのです。本来の運命に従うだけです」

ぬ〜べ〜「せっかく安らかな状態であるあなたに苦しみを与えるなど俺には出来ない…出来ません」





87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 04:38:38.17 ID:imMa/GFV0

ぬ〜べ〜「それに何故あなたはいつもそんなに平気で自分を犠牲にするのですか!」

ぬ〜べ〜「あなたの死因も俺が原因だった!そして死んだ後でもあなたを苦しめてるも俺だ!!」

ぬ〜べ〜「もういいのですよ…!この世界だけでもあなたは安らかであるべきだ」

ぬ〜べ〜「俺一人が……枕返しの妖力に苦しむだけで全ては丸く収まるのです」

郷子「ぬ〜べ〜……」

美奈子「なるほど。鵺野君。あなたの優しさはよく分かりました」

美奈子「ではお聞きします。私への優しさであなたが一人苦しんでいる間、基本世界の生徒たちは何人苦しむのでしょうか」

ぬ〜べ〜「……!」





90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 04:51:24.95 ID:imMa/GFV0

ぬ〜べ〜「美奈子先生……やめろ…!やめてくれ…!」

美奈子「鵺野君。あなたは立派に成長しています。それは平行世界のあなたを守護霊として見ている私がそう思うのです」

美奈子「ですから基本世界のあなたはもっと立派です。鬼に封じられている私を常に気に掛けてくれているのでしょう。重荷になってごめんなさいね」

ぬ〜べ〜「重荷だなんてとんでもありません!あなたがいるからこそ霊能力教師・鵺野鳴介は存在しているのです!!」

美奈子「私はあなたのような生徒を持っていたことに心から教師としての喜びを噛み締めています。…それはどの世界でも私はそう感じてることでしょう」

美奈子「さぁ鵺野君。あなたは教師なのです。教師は生徒を守らなければなりません」

美奈子「この平行世界にいて基本世界の生徒が守れますか?」





91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 04:58:44.86 ID:imMa/GFV0

美奈子「あなたの手で私を地獄に落としてちょうだい」

美奈子「そしてお帰りなさい…」

ぬ〜べ〜「…南無………大…慈……」

美奈子「しっかりしなさい!!あなたは教師なのです!!!!」

ぬ〜べ〜「うわあぁああぁああぁぁあああああああああ――――――!!!!南無大慈大悲救苦救難!!!!」

ぬ〜べ〜「この者の魂を………!!!」

ぬ〜べ〜「地獄に落として給えぇええぇえぇぇえええええええええええええ――――――!!!!!!!」





93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 05:07:56.29 ID:imMa/GFV0

美奈子「頑張るのよ…鵺野君……」

美奈子先生はそう最後に呟くと地面へと沈み、消えていった。

ぬ〜べ〜「美奈子……せん…せ…ぃ……!」ポタポタ

涙は止まらなかった。

ぬ〜べ〜「枕返し。お前だけは絶対に…………」

ぬ〜べ〜「許さんぞ………!!!」





94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 05:17:16.32 ID:imMa/GFV0

玉藻「なに!?今から鵺野先生が鬼を封印するだと!?」

ゆきめ「鵺野先生が…!?」

速魚「鬼……?」

いずな「鬼って……あの鬼!?」

郷子「お願い!!!!みんなぬ〜べ〜を助けて!!!!」





95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 05:26:14.33 ID:imMa/GFV0

校庭にはぬ〜べ〜は鬼が地獄からいつ出て来ても良いように力を封じる結界を張っていた。

ぬ〜べ〜(この世界では絶鬼は来てないが…あの時のメンバーが集まったな)

ぬ〜べ〜(基本世界の時の美奈子は何年も掛けて鬼を内側から縛って現世へ現れた。今回はそのような時間はない)

ぬ〜べ〜(鬼の力はほぼ最大のまま。一気に左手に封印しなければ最悪死んでしまう)

ぬ〜べ〜、玉藻、ゆきめ、速魚、いずな…かつてのメンバーが校庭を見つめる。

郷子「みんな…無事でいてね」





96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 05:35:32.42 ID:imMa/GFV0

玉藻「鵺野先生。あなたが別次元の人間と聞いて少々驚いたがその無茶な性格はどの次元でも同じようですね」

ゆきめ「鵺野先生!基本世界の私と鵺野先生は結ばれていますよね…!」

速魚「基本世界の八百比丘尼ちゃんは元気ですかー?」

いずな「もしかして基本世界の私もあんたに負けてる?」

皆が皆が張り詰めた表情で校庭を見つめる。

ぬ〜べ〜「玉藻!基本世界のお前も十分無茶だ!」

ぬ〜べ〜「ゆきめ!平行世界でもデートは安い所にな!」

ぬ〜べ〜「速魚!ノーコメントだ!」

ぬ〜べ〜「いずな!どの世界でも精進しろよ!」

ぬ〜べ〜「みんな!すまない!そしてありがとう!!」





97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 05:41:49.36 ID:imMa/GFV0

すると校庭の地面が揺れ出した。

ぬ〜べ〜「みんな来るぞ!南無大慈大悲救苦救難!!」

ぬ〜べ〜「白衣観音よ!地獄より現れし邪悪な鬼の力を封じ給え!!!」

バリバリバリ

鬼「ぐおぉおおぉおおおおおああああ」

ぬ〜べ〜「鬼が現れた!みんな最大霊力で結界を張ってくれ!!」





99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 05:50:37.44 ID:imMa/GFV0

ぬ〜べ〜(いきなりだ!!いきなり封印しなければならない!!!)

皆の霊力の結界に鬼の動きが僅か数秒程だが止まった。

鬼「ぐおおおおおお」

玉藻「鬼の霊力が僅かだが下がった!今だ鵺野先生!」

ぬ〜べ〜(みんな本当にありがとう。俺はお前たちのような最高のメンバーに囲まれて幸せだ)

ぬ〜べ〜(だからこそ!!元の世界へ戻って全てを守ってみせる!!!)

ぬ〜べ〜(……そして何より美奈子先生。あなたは本当に素敵な方だ。必ず鬼の手からあなたを解放させてみせます!!)

ぬ〜べ〜「南無大慈大悲救苦救難!!!!!!!!!」





101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 05:58:19.48 ID:imMa/GFV0

ぬ〜べ〜「我が左手にこの鬼を…封じ給えええ!!!!」

かつてのように…ぬ〜べ〜は左手で鬼を力いっぱい殴った。

ぬ〜べ〜(美奈子先生……!!!)

バリバリバリバリ

煙が晴れた頃、ぬ〜べ〜の左手には鬼の手が宿っていた。
郷子や玉藻たちは鬼の手を持つぬ〜べ〜を見るのは初めてだが…鬼の手を見つめるぬ〜べ〜の姿には妙にしっくりときた。

ぬ〜べ〜「さぁ………全てを終わらせようか」

ぬ〜べ〜「枕返し………」





104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 06:17:10.70 ID:imMa/GFV0

ぬ〜べ〜「鬼の手よ。今こそ力を示せ!!」

そう言うとぬ〜べ〜は空間を鬼の手で裂いた。
まるでガラス細工のように脆く空間は亀裂を走らせる。

玉藻「なんというエネルギーだ!これが鬼の圧倒的力か」

ぬ〜べ〜「今まで上手く隠れやがって…!もう許さん!!鬼の手で切り裂いてやる!!!」

枕返し「ぴぃいいい!!!」

ぬ〜べ〜「この俺を元の世界へ戻せ!そして!」

ぬ〜べ〜「この世界を全て元に戻すんだ!!美奈子先生も全てだ!!!!」

ぬ〜べ〜「分かったか!!!!」





107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 06:49:11.44 ID:imMa/GFV0

ぬ〜べ〜「そしてどうやら未来の俺はお前の頭を傷付けただけで見逃しているがこの俺はお前を許さん!!」

ぬ〜べ〜「無に還れ!!!!」

ズバッ!!!!!!





109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 07:21:41.05 ID:imMa/GFV0

枕返しの断末魔と共に俺の視界は暗転した――。そう全ては終わったのだ。

次元の壁を一つ一つ超えて元の世界へ戻って行く時、不思議と俺は今回このような体験が出来て良かったと思った。

それは教師とは何なのかを恩師である美奈子先生から直々にもう一度教えてもらったこと。そして何よりはその美奈子先生の無事成仏して穏やかな状況を見れたことだった。

あの世界にはまた平穏が訪れて美奈子先生は俺の守護霊としていつまでも微笑んでいてくれるのだろう。

やはり俺はまだまだあなたには勝てませんよ、美奈子先生――。





110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 07:27:21.03 ID:imMa/GFV0

ぬ〜べ〜「ん…」

ぬ〜べ〜は目を覚ました。
相変わらず低スペックのパソコンがウィーンと鳴っていた。

時刻は0時を過ぎていた。つまり9/1日となっている。

ぬ〜べ〜「エロ動画のダウンロードが済んでいる…」





128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 10:27:54.02 ID:imMa/GFV0

ぬ〜べ〜「やはり俺は教師だ。こんな不純な物はよくないよな」

そう言ってぬ〜べ〜は黒い手袋に包まれた自分の左手を見つめる()。

ぬ〜べ〜「そうですよね美奈子先生」

カチカチ

ぬ〜べ〜は動画を消去した。あとついでにいくつか保存したロリ画像も消去する。

ぬ〜べ〜「久しぶりにゆきめをデートにでも誘ってみるか…」

ぬ〜べ〜「ってなんだなんだ!結局2ch閉鎖していないじゃないか!」

9/1日。ぬ〜べ〜はスレ一覧を見て笑ってみせた。





129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 10:28:57.52 ID:imMa/GFV0

〜9/1日。朝のホームルーム〜

ぬ〜べ〜「よーし!お前らちゃ〜〜〜んと宿題はしてきたんだろうな〜!」

教室を見渡すと生徒たちは皆、目の下に隈を蓄えていた。

広「ぬ〜べ〜宿題出し過ぎだってば〜〜!俺なんかが終わる訳ねーじゃん!」

郷子「開き直り過ぎだってば広…」

ぬ〜べ〜「はぁ…全くお前は相変わらずだな…。よ〜しこれじゃあ回収するぞー!後ろから回してくれ」





131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 10:36:03.30 ID:imMa/GFV0

ぬ〜べ〜「ったく……ふふ」

美樹「まぁ私も終わってないけどね!おほほほ」

郷子「ちょっ…美樹」

ぬ〜べ〜「ちょっと宿題やってきていない奴手を上げてみなさい」

ぬ〜べ〜「ほら先生のようにビシッと上げてみろぉ!」

そう言うとぬ〜べ〜は黒い手袋に包まれた左手を上げた。

美樹「てへ」

まこと「実は僕もなのだ」

ザワザワ

郷子「……ってほとんどじゃない」

広「さすが俺たちぬ〜べ〜クラスだぜ!」





132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 10:40:52.78 ID:imMa/GFV0

ぬ〜べ〜「ったくお前らな〜〜〜〜!」

ぬ〜べ〜「はぁ。とりあえず終わってる者だけ回収してくれ。あ、すまない。郷子後で職員室に持ってきてくれるか?」

郷子「えー!夏休み明け早々私が手伝うのー!?」

ぬ〜べ〜「あぁ頼むよ」

郷子「…ちぇ。は〜〜い」

ぬ〜べ〜にはまだやるべきことがあった。





134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 10:50:42.82 ID:imMa/GFV0

〜職員室〜

ぬ〜べ〜「郷子。率直に聞く。お前はかつて枕返しという妖怪に襲われたことがあるな?」

郷子「え。なんで知ってるの?ぬ〜べ〜」

郷子は驚いた様子でクラスの宿題をぬ〜べ〜の机に置いた。

ぬ〜べ〜「俺もまた襲われたからだよ。まぁ無に還したからもう大丈夫だがな、さて…どうやら俺の考えが当たっているならば一つやらなくちゃならないことがあるな」

ぬ〜べ〜は左の手袋に外す。

ぬ〜べ〜「今のお前は枕返しに襲われた後遺症として平行世界の自分と記憶を共有している状態だ。それを今からを断ってやろう」





135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 11:07:14.17 ID:imMa/GFV0

そっと鬼の手を郷子の頭に乗せる。

郷子の枕返しに関する記憶を消すことが出来るのもやはり美奈子先生が居てくれるからだ。

ぬ〜べ〜(美奈子先生。あなたが亡くなって俺はもうすぐであなたの年齢を越えてしまいます)

ぬ〜べ〜(ですが30、40歳になっても…いや死ぬまで俺はあなたの生徒です)

ぬ〜べ〜(いつもありがとうございます先生)





136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 11:11:48.50 ID:imMa/GFV0

あなたも朝目が覚めた時、記憶が混乱することはないだろうか。
もしくは妖怪の仕業に気付かずに生きていないだろうか。

だがきっとあなたは大丈夫。
原作である地獄先生ぬ〜べ〜が終わった今もあなたがぬ〜べ〜先生にとって読者という可愛い生徒に変わりはないのだから――。

〜完〜





138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 11:17:03.39 ID:Rx84VokZi

原作の雰囲気がして良かった
乙!





146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 13:34:17.42 ID:fszD01Ili

面白かった
乙乙





157:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 16:22:47.79 ID:NVMO+82W0

原作読んでるようだった
漫画にしてほしいわ
>>1おつ





地獄先生ぬーべー 11 (集英社文庫―コミック版 (お60-11))
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