1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:15:40.66 ID:3lewGuBR0

勇者「・・・・・」

門番「止まれ!ここは始まりの国王様の城である」

門番「身分の無い物を通す事は出来ん」

門番「何か身分を示す物はあるか?」

勇者「怪しい物では御座いません。これを・・・」ガサゴソ

門番「・・・これは勇者の証?しばし待たれよ」

門番「衛兵!見張っておけ!」

衛兵1「ハッ!!」

衛兵2「ハ〜イ!!」

-------------------------

衛兵1「こんな貧乏臭い格好してるのが勇者か?」ジロジロ

衛兵2「人は見かけに寄らないっていうけどね〜ウフフ」

衛兵2「あまり失礼の無い様にした方が良いかも〜・・」

衛兵1「軽装に帯剣だけで勇者には見えんが・・」

衛兵1「よく顔を見せろ!フードを下ろせ!」

勇者「は!失礼しました」スルリ

衛兵1「なっ・・女か?いや男のようだな」

衛兵2「あれ〜?割と良いかも〜ウフフ」

衛兵2「これで勇者なら女は放って置かないね・・・なんてね〜」

衛兵1「こんなヤサ男に何が出来る!!」

---数分後---

タッタッタ バタン

門番「衛兵!客人を通せ」

門番「失礼は無かっただろうな?」

衛兵1「ハッ」ギクリ

衛兵2「ハ〜イ」ニヤニヤ

門番「ささっ勇者殿付いて参られよ」

門番「衛兵から失礼はありませんでしたでしょうか?」

勇者「いえ問題ありません」

勇者「衛兵の仕事をしっかりこなして居ました」

門番「いやはや失礼をお詫びします」



ザワザワザワザワ

門番「隊長お連れ致しました」

隊長「ご苦労!門番は戻って良いぞ」

門番「あい分かりました。失礼します」スタ

隊長「これはこれは勇者殿」

隊長「私は始まりの国衛兵隊の隊長を勤めている隊長と申す」

隊長「よくぞ始まりの国へ参られた。歓迎いたします」

隊長「国王様は謁見の間に居られる。これよりご案内いたします」

隊長「・・がその前に失礼とは存じますが持ち物を預からせて頂きます」チラリ

勇者「・・分かりました」カチャリ ドサ

隊長「精鋭兵!勇者殿の持ち物を保管しておけ」

精鋭兵「ハッ」

隊長「勇者殿・・では参りましょう」

ザワサワユウシャラシイゾザワザワ

隊長「静まれ!道を開けよ」





 
 
2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:16:46.90 ID:3lewGuBR0

---謁見の間---

隊長「執政殿!勇者殿をお連れしました」

執政「国王様。見えた様です」

国王「うむ。通せ」

執政「勇者殿。国王の面前へ。隊長は外で待て」

隊長「ハッ」ビシ

国王「よい。隊長も同席せよ」

隊長「ハッ」

国王「勇者よ近こう寄れ・・・」

勇者「はい」スタスタ スッ

国王「よくぞ始まりの国へ参られた」

国王「勇者の所存は聞いておる。ゆっくり休んで行かれるが良い」

勇者「はい。本日、始まりの国王様に謁見に来たのには訳があります」

国王「申せ・・・」

勇者「終わりの国の事でございます」

国王「やはりその事か」

勇者「旅の道中、噂を聞きまして」

勇者「かの国は魔王軍に3日で飲まれたとの事」

国王「ほう!!3日とな?かような軍国が・・のぅ」フフ

国王「終わりの国が戦争状態になってもう長いが・・・飲まれたとはのぅ・・」

勇者「はい魔王軍は軍力を増強しさらに伸びつつある様です」

勇者「これは噂に過ぎませんが・・」

勇者「気になるので終わりの国へ出向こうと考えております」

国王「ふむ、それは良い考えだ」

国王「いよいよ勇者が旅立つという訳か」

国王「国を挙げて支援せねばならんなハハ」ニヤ

国王「出来る限りの支援は約束しよう」

国王「執政!良きに謀らえ。勇者の扱いわかっておるな?」

執政「かしこまりました」

国王「して・・・勇者よ」

国王「そなたが勇者に選ばれて2年だったか・・成果を聞かせよ」

勇者「はい」

勇者「辺境の村より選出されて最初の1年は武術の訓練をしておりました」

勇者「師匠は退役した終わりの国衛兵隊長だと聞いています」

勇者「訓練を終えた後、師匠は故郷へ帰ると申していました」

勇者「その後の消息は聞いておりません」

勇者「残りの1年は、武術の実践と仲間を探す為に放浪に出ておりますが」

勇者「未だ仲間は得ておりませぬ」

勇者「放浪の折に終わりの国の噂を聞きここに参った訳で御座います」

国王「ふむ・・まだ成果は出て居らん様だな」

国王「まぁいたしかたない」

国王「隊長よ!」

隊長「ハッ」スチャ

国王「確か近く武闘会があったな?」

隊長「ハイ!明後日に御座います」

国王「そうだったか・・」

国王「勇者よ我が国の武闘会で腕を試してみてはどうか?」

国王「良き仲間が見つかるやもしれん」

勇者「・・・」タラリ

隊長「・・・」ニヤ

国王「隊長よ。勇者を任せた。失礼無き用心得よ」

国王「執政!勇者に武器と金貨を与えよ」

国王「後に魔王軍対策本会議を開く。各官僚を招集せよ」

国王「勇者には我が城での全行動を許可する」

国王「勇者・・ごゆるりとして行かれよ。下がってよい」フフ

勇者「ありがとう御座います」スクッ

隊長「付いて参られよ」スタスタ





3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:17:36.75 ID:3lewGuBR0

---衛兵宿舎隊長の部屋---

隊長「お前が勇者とはねぇ・・」ファサ

勇者「やっぱり女だったんだね。兜越しじゃ分かりにくい」

隊長「何かおかしいか?」

勇者「ぃやまぁ声でそうなのかなと」

隊長「フン国王の前ではガチガチだったクセに」

勇者「王族は慣れてないんだ」

隊長「さて?どうする?勇者・・殿」

勇者「ん?なんか嫌味っぽいな」

隊長「私はまだお前を勇者とは認めて無い」

隊長「でも勇者の面倒を任された」

隊長「これはどういう状況か分かるか?」

勇者「なるほどそれで話し方が違う訳か」

勇者「最初は勇者に対してガチガチだったって事ね」

隊長「ちがっ!」

隊長「フン!失礼致しました勇者殿!明後日は武闘会ですがこれから如何致しましょう!」

勇者「ハハ普通で良いよ」

勇者「僕より10歳くらい上って感じかな?」

隊長「・・・」ギロリ

??コンコン

隊長「誰だ」

??「荷物をお持ちしました」

??「勇者殿の荷物と執政より預かり物を届けに参りました」

隊長「入れ」

??カチャリ

精鋭兵「こちらになります」ドサ

精鋭兵「それから隊長殿へ執政殿からの書状を預かって来ました」パサ

隊長「ご苦労!下がってよい」

隊長「それから要らぬ噂は立てぬ様にしろ」ギロ

精鋭兵「ハッハイ」バタン タッタッタ

隊長「・・ということだ勇者。開けてみろ」

勇者「これは・・」ガサリ スラーン

勇者「ロングソードか・・後は」ジャラリ

隊長「汎用武器と金貨一袋・・気前の良い事だ」

隊長「装備は自分で買えって事だな」

隊長「王様は勇者の扱いを分かっているらしい」フフ

隊長「適当に金を用意してさっさと旅立てという事だろうな」

勇者「それでもありがたいよ」

隊長「さてどうする?」

勇者「武闘会の事を少し聞きたい。正直自信が無い」

隊長「武闘会参加者は国中の猛者が・・・そうだな50人程集う」

隊長「トーナメントで8人選出するまでは規定の装備にて行う」

隊長「8人が揃った後の装備は自前で構わない。ここからが本番だ」

隊長「最後まで勝ち残れば金貨と従士の称号を得る」

隊長「因みに私は既に従士だ。武闘会には審判として参加する」

勇者「勝ち抜き戦ということは体力勝負か・・」

隊長「フフ楽しみね」

隊長「自前の装備で闘う場合死ぬ事もあるから気をつける事ね」

勇者「装備が心もとないな」

隊長「そのようだ」ジロジロ

勇者「よし!防具屋に案内してくれないか?」





4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:18:18.06 ID:3lewGuBR0

---防具屋---

店主「いらっしゃいま・・あら隊長様お久しぶりです」

隊長「あぁ変わってないね商売はどうだ?」

店主「明日の武闘会のおかげで飛ぶように売れています」ニッコリ

隊長「それは良かった」

店主「ところで今日は何の御用時で?」

店主「???こちらの方は?」

勇者「僕はゆ・・」グイ

隊長「客人の装備を見繕いに来たんだ。見てやってくれないか?」

隊長(面倒を起こすな。おとなしくしてろ)

店主「分かりました。予算はどのくらいでしょう?」

勇者「この袋にある分でお願いします」ジャラリ

店主「ではサイズを測りますので上着を脱いでください」

勇者 ガサゴソ スルリ スルッ ドサ

隊長「・・・お、お前その体・・」

店主「顔に反してすごい体つきしてますね・・着やせするんですね。そして傷だらけ。」

勇者「ハハまぁ旅が長かったので・・」

店主「この店にあるのはプレートメイルが一番良い防具ですがどうしましょう?」

勇者「重い装備は長旅には向かないんだ。軽いのでお願い」

店主「では急所だけスケールにして後はレザーにしましょう」

勇者「それで良いよ」

店主「突き攻撃にはご用心下さい。守備力が足りませんので・・」

店主「では、少しお待ちください」

隊長「そんな装備で良いのか?武闘会はそんなに甘くないぞ」

勇者「僕はただの腕試しのつもりだよ。本気で勝つ相手は違うところに居るんだ」

隊長「フフ言う」---勇者の末路も知らずに---

店主「丁度良いサイズが有りました。試着してみてください」

勇者 グイ ズル ギュッギュ

勇者「お?なかなか良いね。あと・・目立たないように羽織る物ないかな?」

店主「デザートクロークが割りと地味になります」

勇者「それで良いよ。ありがとう」ジャラ

店主「金貨が多い様です」

勇者「お釣りはいいよ。ありがとう」

隊長「気前は良いが装備が貧乏臭いのは変わらんな」フフリ

店主「ありがとう御座いました。隊長様ごきげんよう」ノシ



---城門---

門番「隊長がみえたぞ!門を開けよ!」

衛兵1「ハッ」

衛兵2「ハ〜イ」

ガラリゴロリガラリゴロリ ガタン

隊長「ご苦労」スタスタ

隊長「そういえばお前達も明日武闘会に出るんだったな」

衛兵1「ハッがんばります!」チラ

衛兵2「ハイー」チラ アレ?

隊長「こちらの客人も出るそうだ。精進せよ」

勇者「よろしくお願いします」ペコ

衛兵1「アッーーー」

衛兵2「アツーーー」

隊長「では・・」スタスタ

-----------------------------

衛兵1「ぐぬぬあのヤサ男」

衛兵2「ねぇねぇ割と良い装備に変わってたみたいだよ〜?」

衛兵1「年は俺よりいくばくか下に見えるが・・」

衛兵2「なに張り合うつもり〜?止めたほうが良いと思うな〜」



---勇者が武闘会に参加する噂はあっという間に広がった---





5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:18:58.87 ID:3lewGuBR0

---武闘会場当日---

ザワザワ

勇者が出るんだってさー

ザワザワ

どんな奴?

ザワザワ

誰か知ってるか?

ザワザワ

多分あいつだよ

ザワザワ

ほらあのでかい奴

ザワザワ

あっちも強そうだよ

ザワザワ

女だっていう噂

ザワザワ

今回の勇者は女か?

ザワザワ

あの檻に入ってるのは何だ?

ザワザワ

囚人じゃないか?

ザワザワ

魔物だって噂

ザワザワ

なんか見たこと有る気が

ザワザワ

・・でどれが勇者?

ザワザワ

勝てば勇者だよ

ザワザワ

〜〜〜

司会「・・・が来賓として列席しておられます。盛大な拍手をお願いします」パチパチパチ

司会「では選手の皆さんは抽選札を受け取り控え室にお戻りください」

司会「ルールを説明します」

司会「抽選番号1〜12はAブロック13〜24はBブロック25〜36はCブロック残りはDブロック」

司会「ブロック毎に各上位3名を選出しABCDブロック代表の12名から再度上位三名を選出します」

司会「その後敗者復活戦を行います」

司会「尚、敗者復活戦のルールは後ほど説明します・・・」



---控え室---

勇者「34番かぁ・・えーとCブロックかな」

僧侶「あ!いたいた」

闘士「む!!」

勇者「??誰かな?」

闘士「忘れたとは言わさんぞ」ジロリ

勇者「その声は衛兵1かな」

勇者「そして衛兵2」

僧侶「あったりー」

僧侶「私は16番Bブロック」

闘士「1番・・Aブロック」

僧侶「なんか1番ってかっこわる〜いウフフ」

闘士「うるさい!」

僧侶「勝ち上がるまでは当たらないみたいね。ざんね〜んウフフ」

闘士「ヤサ男には負けんからな」

勇者「ん〜良いのか悪いのか・・勝ち残ると死人が出るとか脅されたからなぁ」

闘士「隊長だな?死人が出たのは隊長が優勝した時だ」

僧侶「そうね〜ここ5年くらい?は死んだ人見たこと無い〜ウフフ」

勇者「そうなんだ」

闘士「だが手加減はせん!」ブンブン ブーン

僧侶「おちつけーあ!隊長!」

闘士 ナヌ シャキーン ビシ!

僧侶「なんてね〜ばっかみた〜いウフフ」

闘士「僧侶!頼むって・・」

僧侶「でも皆強そうだね〜剣士さんいっぱ〜いウフフ」



カツカツカツ バタン

審判「試合の前に各自使用する武器を選んでおくように!!」

審判「武器庫で選んだら会場前に集合。そこで身体検査を行う」

ヒソヒソアレタイチョージャナイ?ヒソヒソ



勇者「そういえば魔法を使いそうな選手は居ないなぁ」

僧侶「そうだね〜。始まりの国じゃ珍しいからウフフ」

闘士「魔法なぞ必要ない!力こそすべて!」ブンブン ブーン

審判「早く行かないと武器がなくなるぞ!」

勇者「え?」

僧侶「あれえ〜?置いてかれちゃった〜?ズル〜イ」

闘士「僧侶行くぞ!ヤサ男に構ってる暇はないぞ!」ドスドス





6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:19:32.46 ID:3lewGuBR0

---会場前---

僧侶「イエーイ私はバルディッシュー・・重〜い」

闘士「パルティザン!!」ブンブン

僧侶「危ないって〜」

闘士「これは訓練用だ。当たっても死なん」

勇者「・・・・・」

闘士「ヌハハ似合ってるぞ」

僧侶「え?・・・それって農具じゃないの?ウフフ」

闘士「ワラを柔らかくする農具だ。なんてなヌハハ」

僧侶「でも農具みたいなの持ってる人多いよ〜なんでかなぁ〜?」



審判「では各ブロック1回戦を始める」

審判「Aブロック1番、2番・・・」



闘士「お!俺だ。行って来る!」ドスドス

僧侶「がんばってね〜」ノシ

僧侶「ところでさ〜あなた名前は?」

勇者「僕は勇者だ」

僧侶「へー本当に勇者なんだ。なんか変なの〜」

勇者「・・・」

僧侶「何か魔法とか使えるの?」

勇者「それが・・・勇者なのに魔法は全然使えないんだ」

僧侶「じゃぁ偽者だね〜ウフフ」

勇者「ま、まぁ自分でもどうして勇者に選ばれたか良く分からないんだ」

僧侶「でもこの雰囲気・・・会場は勇者を期待してるぽいね〜でも関係ないか〜ウフフ」

勇者「どこまで通用するか分からないけどがんばるよ」ブイ

僧侶「!!なんか勇者らしくな〜い。本当に強いの〜?」

勇者「ん〜多分隊長と同じくらいかな?一応師匠は元隊長だったみたいだし」

僧侶「へーそれなら凄く強いかも〜って」アレ?

ジロリ・・・

僧侶「なんか皆に見られてる感じ〜」

野郎1「ほぉーお前が噂の勇者か?」

野郎2「農具似合ってるじゃねぇかアハハ」

野郎3「よぅ!かわいい姉ちゃん連れてるじゃねぇか」

野郎4「勇者はモテルってか〜?」アー

勇者(まいったな・・)

剣士「待て!ここで問題を起こすな」キリッ

僧侶「お?剣士さんなんかかっこい〜ウフフ」

野郎1「なんだとコラ剣士!えーかっこすんなや」

剣士「勝負は闘技場で付け様じゃないか!」キリッ

野郎2「ほぉー言うじゃねぇかボッコボコのギッタギタにしてやんよ」

僧侶(勇者もなんか言ってやんなよ〜)グイグイ

勇者「いえ・・あの・・そのすいません」ペコリ

野郎3「ガハハこんなへっぴりが勇者な訳ねーわ!なぁ?」

野郎4「このちび剣士が勇者か〜?ちょいとチビすぎやしねぇか〜」アー

剣士「うるさい!背の高さは強さには関係ない!」

僧侶 アーデモワタシトオナジクライノシンチョウカモ コソコソ

勇者「そろそろ1回戦終わりそうですよ」



審判「次2回戦目準備しろAブロック3番、4番・・・・」



僧侶「おかえり〜どうだった?」

闘士「お、おう。余裕で勝ったぞ」ボロボロ

僧侶「なんかそんな風に見えない〜かっこわる〜い」

闘士「んむ。少し休ませてくれ」ズル

闘士「くそ!薬草が効きやしねぇ。あばらが折れたか・・」

僧侶「回復魔法してあげよっか?」

闘士「すまねぇ・・それはルール違反になる」

僧侶「そっか〜ざんね〜ん」

闘士「少し休めば良くなるからお前は自分の事考えろ」

僧侶「は〜い」

闘士「ガチンコ勝負だと最後まで持たんかもしれんな」



審判「3回戦準備しろ・・」



僧侶「私だ!じゃ行って来るね」ノシ

闘士「おうよ相棒!!がんばれ」

勇者「よし僧侶の戦いぶりを見てくるかな」スタスタ





7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:20:06.50 ID:3lewGuBR0

---闘技場Bブロック---

審判「それでは試合を開始します!3・2・1・始め!!」

僧侶「防御魔法!」

僧侶は守備力が上がった

戦士「てい!」ダッ ギーン

僧侶は攻撃をパリーした

僧侶「罠魔法!」ザワザワザワシュルリ

戦士はツタに捕らえられ身動きが出来ない

戦士「何ぃ!詠唱が早い!」グググ

僧侶「防御魔法!防御魔法!」

僧侶は守備力が最大まで上がった

戦士「このこのこのぉ!」ザクザク

戦士はツタを振り切った 

戦士「てい!」ダダダ シュ キーン

僧侶は1のダメージを受けた

戦士「くぅ硬い!!」

僧侶「これで私の勝ちねウフフ」

僧侶「・・・てっやああああ」ノッソーリ ブーン

戦士「そ・そんな重い武器を使うのか?」タジ

戦士は攻撃をヒラリとかわした

僧侶はバルディッシュを扱えない

僧侶「・・・むむむむ」ノソーリ ブーン

戦士「遅い!」シュバ カン

僧侶は1のダメージを受けた

僧侶「いったーい」ノッソーリ スポッ アレ?

僧侶はバルディッシュを落とした

戦士「もらったああ!!っでい」ダダダッ改心の突き・・・・

審判「それまで!!判定により戦士の勝ちとする」

僧侶「えーまだ闘えるのにい〜」

審判「今の突きで怪我をしたいのか?君に反撃する術は無いと判断した」

戦士「よっし!儲けた!!」



---会場前---



審判「4回戦準備しろ・・」



勇者「・・・・・」

僧侶「負けちゃった〜もう。まーいっかーウフフ」

闘士「お前もう少し武器を考えろ」

勇者「バルディッシュは振り回して使う武器じゃないよ」

僧侶「え〜そうなんだ〜どうやって使うの?」

闘士「そんなことも知らなかったのか」

勇者「あの場合は突いて使うと良い。短く持って相手に合わせて突く」

僧侶「えーでも危ないじゃない?死んじゃうよ?先っぽ尖ってるし」

勇者「そ・そうだね・・・まぁ突く素振りがあったら審判は止めなかったと思う」

勇者「バルディッシュは絶対当てれる時にだけ振って使うんだ」

僧侶「分かったー憶えとくーでも重くて使えないや〜」

闘士「ヤレヤレ」



審判「5回戦準備しろ・・・Cブロック33番、34番」

審判「勇者・・・お前の番だ!行け」

審判(お手並み拝見か・・・)

勇者「はい!」---さて不安だらけだけど---





8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:20:43.45 ID:3lewGuBR0

---闘技場Cブロック---

勇者「対戦相手はっと・・・」

大男「グハハ農具相手とは今日は運が良い」

勇者「ハンマーか・・」

審判「それでは試合を開始します」

審判「両者位置について・・・始め!」

大男「かかってこいやぁぁぁ当たれば一発じゃけんのー」ドシーン ドシーン ブーン

勇者 ---当たるとマズイな---

大男「来ないならこっちから行くぞ」ドスドス ブーン

勇者「おっと」---次が来る!---ドシーン

大男「逃がさんぞぉ」グン ドス

勇者「くぁ・・蹴りか」ドタッ

勇者はダメージを受けた

勇者は身動きが取れない

大男「これで終わりぃぃ」ブーン

ヒラリ勇者はかろうじて身をかわした

大男「おのれちょこまかと!!」ドスドスドス ブン

勇者「脇が甘い!」ユラリ スルッ ポカ

勇者は大男の後ろを取り後頭部を打撃した

大男はダメージを受けた

大男はスタンした

---シーン---

大男「・・・」ドシーン グッタリ

審判「勝負アリ!!」



ドヨドヨザワザワ

あいつ何やったんだ?

ドヨドヨザワザワ

俺の金返せー

ドヨドヨザワザワ

マグレだろー

ドヨドヨザワザワ



(初戦では手の内は見れんか)





9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:21:21.80 ID:3lewGuBR0

---会場前---

僧侶「おかえり〜一発だったね〜かっこいい〜ウフフ」

闘士「ふん相手が弱かったんだろ」アツツ

僧侶「でも農具がかっこわる〜い」

勇者「・・・いやこれはクラブと言ってね。基本中の基本の武器なんだよ」

僧侶「へ〜そうなんだ・・でもだっさ〜い」



審判「7回戦目準備しろ・・Aブロックの勝者2名・・Bブロックの・・」



闘士「よし!次だ!いてて」ヨッコラ

僧侶「闘士がんばってね〜」ノシ 

闘士「おうよ!ちょっくら勝って来るわ」ノシノシ ドスドス

勇者「この試合の場合はクラブが一番有利だと思うんだけど・・大丈夫かな?闘士」

僧侶「勇者はなんか余裕そうね〜なんか退屈〜」

勇者「ま、まぁね運が良かったかなハハ」

審判「・・・・・」

(まぁ・・でもなかなかやる。一発でスタンを取るのは簡単には出来ない技だ)

勇者(隊長の視線を感じる・・・気になってるって事かな)



ドヨドヨザワザワ

すごいのが居るぞ!

ドヨドヨザワザワ

おおおおお

ドヨドヨザワザワ

逆転だー

ワーワーワーワーワーワー



勇者「何か盛り上がってるね」

僧侶「あ〜闘士負けちゃったみた〜い」



審判「8回戦目準備しろ・・」



勇者「僕は9回戦目かな・・この次か」

僧侶「あ!闘士戻ってきた〜大丈夫〜?」

闘士「ま・け・た」ズルズル

勇者「うわ!ひどく打たれた様だね」

闘士「くそぅ!こん棒をあなどってた!」

僧侶「えーパルティザンの方がかっこ良いのにね〜なんでだろー」

闘士「訓練用じゃなかったら仕留めてた筈なんだチクショウ!」ググ

勇者「パルティザンもバルディッシュよりは重くないけど突き主体の武器」

闘士「一発で仕留めれないと懐に入られてこん棒の打撃を食らう」

僧侶「あ〜あわき腹痛そ〜う。えい!ウフフー」イダー

闘士「あだだだ」

僧侶「回復魔法!」ボワー

闘士「おおぅ痛みが引いて行く。サンキュー」



審判「次9回戦目の準備をしろ・・」

勇者「はい!」



---勇者は順調に勝ち進みトーナメント8名に選ばれた---





10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:21:53.79 ID:3lewGuBR0

司会「それではトーナメント本戦に残った8名を紹介します」

司会「1番:剣士 武器:剣盾 装備:鉄鎧」 ヒュー

司会「2番:魔法戦士 武器:片手剣 装備:鱗鎧」ゥォー

司会「3番:勇者 武器:長剣 装備:皮鎧」ワー

司会「4番:盗賊 武器:短剣 装備:皮鎧」ブーブー

司会「5番:僧侶 武器:こん棒 装備:布鎧」ウフフー

司会「6番:聖戦士 武器:槌盾 装備:鉄鎧」ヒュー

司会「7番:レンジャー 装備:弓剣 装備:皮鎧」オー

司会「8番シード:囚人 武器: 鉄槌 装備:足枷」ザワザワ

司会「1番〜3番は1次予選通過組み」

司会「4番〜7番は敗者復活組み」

司会「8番は今回特別のシード枠となっています」

司会「尚、これより装備品は自前の物を使用して試合を行います」

司会「公平の為に、これより後は他者からの回復は禁止とします」

司会「組み合わせは1-5番2-6番3-7番4-8番」

司会「試合は同時に行いますので各選手は準備をして下さい」



---控え室---

僧侶「なんか武器こん棒に変えてから良い感じーウフフ」

闘士「お前が敗者復活とは・・よし!俺の分もガンバレ!」

剣士「正々堂々がんばりましょう」キリッ

魔法剣士「・・・・・」

盗賊「まだ言ってんのか?ギッタギタのボッコボコにしてやんよ」クイクイ

僧侶「アレ?何処かで聞いたセリフー。あ!盗賊さんだったんだーウフフ」

聖戦士「・・・そろそろ始まるわよウフフ」

レンジャー「みんな気が立ってるんだよ。まぁ焦るなって」

僧侶「なんか一人足りないねー」

剣士「あの囚人のことかい?」

僧侶「囚人なんだー気持ちわる〜い」

魔法剣士「・・・・・」

聖戦士「只者じゃないと思うよ・・なんてね〜ウフフ」

僧侶「装備品無しで試合やるのかなー?」---ナンカコノヒトワタシニニテル---

闘士「お前も軽装だから変わらんと思うがな。魔法でも使うんだろ」

勇者(なにか嫌な感じがする・・・何だろう)

僧侶「小さい剣士さん痛くしないでねーウフフ」

剣士「や、やりにくいなぁ。そして体の大きさは強さには関係ない!」

僧侶「あー怒った〜?ウフフ」

盗賊「だからギッタギタのボッコボコにしてやんよ」



審判「闘技場へ出ろ!!」

審判「剣士 僧侶はAブロック」

審判「魔法剣士 聖戦士はBブロック」

審判「勇者 レンジャーはCブロック」

審判「盗賊はDブロック・・相手はあの囚人」





11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:22:23.86 ID:3lewGuBR0

---闘技場---

司会「さぁいよいよ選手が出て参りました」

司会「正統派剣士と正統派僧侶の対決はAブロック・・なぜか僧侶の装備はこん棒です・・どうなるのでしょうか?」

司会「魔法剣士と聖戦士の対決はBブロック・・聖と魔の魔法対決!!魔法剣士は優勝候補と言われている様です!」

司会「勇者とレンジャーの対決はCブロック・・噂の勇者の実力はいかに!!」

司会「盗賊と謎の囚人の対決はDブロック・・囚人は重い足かせを付けての対戦となります」

司会「少し天気が悪くなって来ましたが決勝までは持つでしょう!」ドヨー



ワーワーワーワーワーワー

ヤンヤザワザワヤンヤ

魔法剣士さまあああ?

ヤンヤザワザワヤンヤ

あいつが勇者?

ヤンヤザワザワヤンヤ

囚人が出て来たぞー

ヤンヤザワザワヤンヤ

なんだあいつ?

剣士えらく小さいな

ヤンヤザワザワヤンヤ

弓は反則じゃねーか?

ヤンヤザワザワヤンヤ

盗賊の癖になんかでけぇ

ヤンヤザワザワヤンヤ

聖戦士は美人らしいぞ

ヤンヤザワザワヤンヤ

キャーキャー魔法剣士様あ

ヤンヤザワザワヤンヤ

ワーワーワーワーワーワー





12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:22:49.81 ID:3lewGuBR0

---闘技場Cブロック---

勇者(さて・・本番)スラーン チャキ

レンジャー「手加減は抜きだ」ガシュ

勇者(弓か・・どう来る?)

審判「それでは試合を開始する・・・3・2・1・始め!!」

勇者「テア!」ダッ(撃たせるか!!)

ギリブンブン

勇者(速い!!)ガシュ・・

勇者は矢を払いのけた

ビシュ!矢が肩をかすめる

勇者「ぐあ」---2本同時撃ち!---

勇者はダメージを受けた

ギリブンブン ダッシュ

勇者(クソかわすのが精一杯か)ズダッ

勇者は弓矢の攻撃をかわした

勇者「なっ!!」ギーン

勇者はレンジャーの剣撃をパリーした

レンジャー「フフ良く防いだな!まだこれからだ!」シュバ キーン

勇者(弓を撃った後の突撃が速い!弓はどこに?・・・あそこに置いてくるのか)

レンジャー「防戦一方かい?」シュバ シュッシュッ

勇者(弓が無いならこっちから)キーン ガッ ガッ

勇者はレンジャーの攻撃をパリーした

勇者は投げ矢の攻撃をヒラリとかわした

勇者「投げ矢もあるとは色々やる!」ザッ バシュ・・浅い!

レンジャーはダメージを受けた

レンジャー(接近では歩が悪いか)ダダッ ガシュ

勇者(まずい弓を拾われた)・・フラ???

レンジャー「フフ効いてきたかな?そいつはタダの矢じゃないよ」

勇者は猛烈な眠気に襲われた

勇者(くそっ)

勇者「そっちもあんまり動くと出血するぞ。浅くても手応えはあった」フラリ

勇者(次の突撃まで凌ぐか・・)

ギリブンブン ガシュガシュ

勇者は弓矢の攻撃を振り払った

レンジャー(剣を使っての防御はさすがだな・・ではコレなら)ポタポタ

ギリピュンピュン・・ギリブンブン

勇者(目が・・空かない・・)ガシュガシュ

勇者「ぐあっ」 ドスドス

勇者はダメージを受けた

勇者「時間差で4本同時とはね・・・おかげで目が覚めたよ」フラ

レンジャー「フフ2本矢を受けて良く言う!これで終りだ」ギリブンブン ダッシュ

勇者(来た!交差!!)ガシュヒラリ ギーン ズダッ

レンジャー(しまった!狙いはそっちか)ポタポタ

勇者「・・・弓は頂き!」ダダダッ シュッ

キーン カン カン シュパ

レンジャーはダメージを受けた

勇者「さぁ追い詰めたぞ」

レンジャー「回復魔法!」ボワ

勇者「回復魔法まで持ってるのか・・厄介だね」フラッ

レンジャー「又眠気が来たかな?」ダッ シュ

勇者「まだまだ!」ユラリ スルッ

グイ ジャキ

勇者はレンジャーの背後に回り首もとに剣を当てた

レンジャー「な!・・その動き!!アサルトスタイル・・お前は勇者じゃないのか?」

勇者「さあね・・眠い」zzz

審判「勝負有り!!勝者は勇者!」





13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:23:28.28 ID:3lewGuBR0

---控え室---

勇者(Cブロックは割と早く決着が付いたらしい・・ああ眠い)

勇者(Aブロックは剣士と僧侶が互角?いや僧侶が一方的に攻撃してるな)

勇者(剣士は良く耐えている?・・いやあれはこん棒がだめかな)

勇者(Bブロックは派手な戦闘だな。魔法剣士があの手この手か・・)

勇者(聖戦士は耐える一方・・にしてもあの魔法剣士上手いな)

勇者(Dブロックは・・あれ?そうかCブロックより先に終わったのか)

勇者(盗賊はどこに行ったんだろう)ギャオース

勇者(ん?なんだ今の音は?気のせいかな)



レンジャー「やぁ勇者。眠気は覚めたかな?」

勇者「まぁね・・そっちこそ傷は大丈夫かい?」

レンジャー「回復魔法があるからもう全快だよ」

レンジャー「それにしても勇者の斬撃は痛かったよ。さすが前衛って所かな」

勇者「弓の2連撃ちは凄いね。どうやるのかな?」

レンジャー「弓使いはあれ位みんな練習するもんだよ」

レンジャー「エルフは4連撃ちとか普通にやるそうだ」

勇者「そうなんだ・・どちらにしても僕には合わないかなハハ」

レンジャー「ところでさっきのアサルトスタイル・・・勇者らしく無いじゃないか」

勇者「師匠に教わった技だよ。僕には正統派よりも亜流が合ってるらしい」

レンジャー「師匠はどこ出身になるのかな?」

勇者「終わりの国出身だと聞いてる」

レンジャー「終わりの国か・・・良い噂は聞かないね。なんでも戦争中だとか」

勇者(・・まだ知らないのか。時間の問題か・・)

レンジャー「どうした?黙りこくって?あ〜そうか矢の傷が痛むのかな?フフ」

勇者「いや矢の傷はもう大丈夫だよ」

レンジャー「でも直撃しただろ?見せてみろ」グイ

勇者「・・・」

レンジャー「あれ?もう傷が塞がりかけてるじゃないか。そうか回復魔法を持ってるんだな」

勇者「いや魔法は使えない」

レンジャー「なんだって!?勇者じゃないのか?勇者は魔王に対抗出来るだけの魔法を・・」

勇者「本当に使えないんだ・・でも傷の治りは驚くほど早い」

レンジャー「回復魔法が常時掛かってるみたいなもんかね?にしても魔法を使えない勇者で魔王を倒せるのかな・・」

勇者「・・さぁね・・・あ!!Aブロックの試合が終わった」

レンジャー「剣士の勝ちか・・順当かな」

勇者「そういえばDブロックの盗賊は何処に行ったかな?」

レンジャー「そういえばそうだね・・・勝ってればここに居る筈だけど」

勇者「次の僕の相手は・・・謎の囚人・・かな?」

レンジャー「囚人は・・・檻の中に居るな。様子は変わって無い」



剣士「・・・ぃあだから触ってません」

僧侶「さわりました〜!!へんた〜い」

剣士「試合中の事ですから仕方が無い時も・・」

僧侶「ほら!さわったの認めてるし」

剣士「や、やりにくいなぁ・・」

僧侶「あれ?闘士は何処いったんだろう〜?隊長も居ないなぁ・・ま〜いっか〜」

レンジャー「なんか剣士はボコボコな割りに僧侶は無傷な感じが・・」

剣士「え・えぇ・・こんなにやりにくい試合は始めてでした」

勇者「僧侶お疲れ様。残念だったね」

僧侶「この剣士小さいクセに私にまたがって来るんだよ〜!ちょ〜へんた〜い」

剣士「ぃあだからアレは仕方がなく・・」

僧侶「それからこのこん棒弱〜い。鉄鎧に全然効かないの」

勇者「・・・ハハ」

剣士「触るな近寄るなったらうるさいの何の・・そのクセこん棒で叩いてくるわで・・」

剣士「僕が押さえつけなかったら勝負が付きませんでした」

レンジャー「ぶっ・・寝技で勝ったのかハハ」





14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:24:08.62 ID:3lewGuBR0

ガチャリ ドン

僧侶「あ!隊長だー」

審判「僧侶!盗賊に回復魔法を掛け続けろ!応急処置はしてある」

審判「遅いぞ!闘士!」

闘士「よっこら・・せと」ズサリ

盗賊「ガガガ・・ギギ」ブルブル

僧侶「あーぁボッコボコのギッタギタにされたみた〜い」

審判「僧侶!黙って回復魔法に専念しろ!死ぬぞ」

僧侶「回復魔法!回復魔法!回復魔法!回復魔法!回復魔法!」ボワー

闘士「おい勇者!次の相手は狂ってるぞ」ブルル

勇者「え?」

闘士「盗賊は囚人の鉄槌をしっかり防御したんだ。でも意味が無かった1発で終わった」

闘士「審判が止めに入っても攻撃を止めずこの有様だ」

闘士「勇者達が試合している間、総動員で囚人を抑えたんだ」

闘士「何十人も怪我をした・・まったくあんな魔物を武闘会に出すなんてどうにかしてる!!隊長」

審判「国王様の謀らいだ。武闘会が面白くなっただろう?」フフ

勇者「・・・・・」



ゴーンゴーンボン ブシャー

ワーワーワーワーワーワー



勇者「魔法の炸裂音が凄い・・」

審判「Bブロック・・勝負が付いた様だな」

レンジャー「聖戦士・・防御したまま動かない・・立ったままだ」

剣士「魔法剣士が戻ってくる!」

勇者(立ったまま気絶しているのか?・・さすが聖戦士)ボエーーー

闘士「ん?何か言ったか?・・空耳か」

僧侶「何か天気が悪くなってきたね〜」ポツリポツリ ボエーーー

闘士「また・・遠くで何か聞こえる」

僧侶「何も聞こえなかったよ〜気のせいと思う〜」

審判「僧侶!回復魔法を休めるな!」ヒャー

僧侶「回復魔法!回復魔法!回復魔法!回復魔法!回復魔法!」ボワー



---闘技場---

司会「準決勝の組み合わせを発表します

司会「正統派剣士vs怒涛の魔法剣士」

司会「期待の勇者vs謎の囚人」ボエーーー

司会「・・・」

司会「少し小雨がパラついて来ましたが問題ないでしょう!!」

司会「次の試合は試合終了の早かった勇者vs囚人から行います」ボエーーー

司会「・・・」



ドヨドヨザワザワ

何か聞こえなかったか?

ドヨドヨザワザワ

気のせいだろ

ドヨドヨザワザワ

さっきの囚人すごかったな

ドヨドヨザワザワ

これは面白い試合になるぞ

ドヨドヨザワザワ



---さて・・・事実上の決勝戦・・・見物だのう---

---勇者と魔王を思わせますな---

---ここで負けてもらっては困るがな---





15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:24:40.58 ID:3lewGuBR0

---闘技場中央---

ポツポツ

勇者(なんだこの胸騒ぎは・・・)

審判「勇者は対戦相手が来るまでここで待て」

勇者「その声は隊長!?」

審判(間近で見させて貰う。勇者を見せてみろフフ)

ガラガラガラガラガラガラ ガシャン

司会「いよいよ暴れん坊の囚人が出てきました」

囚人「ガガガ グァ・・・・プシャー」ズル ズル

勇者(あれは・・・魔物?・・・じゃない人間だ!)

勇者(全身焼かれている・・・なんとむごい)

勇者(喉が切られて声が出せないのか?)

勇者(足かせの付いてる足が腐ってる・・あれじゃ動けない)

勇者(背丈は僕と同じくらいか・・・恰幅は良い)

ズルズル チャラン ズルズル チャラン

囚人「・・・ユ・ウ・・・・・シャ・・・・・?・・・ガ・・・レ」ズル ズル

勇者「何!?」---何か言ってる---

審判「それではこれより準決勝を始める」

囚人「ガガガ・・・・シ・・・ヌ・・・?」

審判「黙れ囚人!!両者位置に付いて・・・」

囚人「ギ・・・ギク・・・?・・・・ナ」

勇者「い・いくぞ!!」スラン チャキリ

審判「3・・・2・・・1・・・始め!!!」

---シーン---

司会「両者にらみ合ったまま動き無し・・・互いの動きを見ているのでしょうか?」ボエーーー

司会「・・・」キョロキョロ

勇者「来ないならこっちから行くぞ!」ダッ シュビ ギーン

囚人は勇者の攻撃をパリーした

勇者「っつぅ!!」タジ---あんな大きな鉄槌を片手で持つのか?---

勇者(いや片腕も腐ってる)

囚人「ヤ・・・・・?・・・ロ」グイ ブン ガギーン

勇者は囚人の攻撃をパリーし損ねて吹っ飛んだ

勇者はロングソードを落とした

勇者「ぐあ」---危なかった・・パリーでは受け止められない---

囚人「ガガガ・・・?・・ガレ」

勇者(あいつは足かせで動けない。武器を!)ダダダ チャキン

審判「何をしているバケモノ!!お前の望みを忘れたのか!」

勇者「え?!」---どういう事だ?望み?これが?---

審判「勇者!!何を躊躇している!早くこのバケモノを倒せ!」

勇者「くっ」タジ

勇者(何だ?どうなってる?えーい)ダダダ シュバ ザクン ---手応えあり---

囚人はダメージを受けた

囚人「ヴヴヴヴヴヴヴォォォ・・・マオウ・・ハ・・・イナ・イ」グイ ブン ガッサー

勇者は囚人の攻撃をヒラリとかわした

勇者「何?なんだって?」---魔王は居ない?---

囚人「?・・?・・エバ・・・コ・・・ロサ・・レル」ズル ヒュン

勇者(速い!こいつは今までと全然違う)ユラリ ブシュ

勇者は囚人の攻撃をかわしカウンター攻撃を与えた

囚人はダメージを受けた

勇者「やったか!?」---!!傷口が塞がって行く?---

勇者「回復が早い!」

囚人「ヴヴヴヴヴウヴォォォー」ヒュン ヒュン ブン

勇者(かわし切れない!)ドシャーー

勇者「ドゥアアア」メキメキ

勇者はダメージを受けた

勇者「ぐあ・・」---あばらが逝ったか・・まずい!---

囚人「ガガガ・・シュー・・・サ・・・・・・ガレ」グイ ブン

勇者(下がれ?だと?)ドサー

勇者は囚人の攻撃をヒラリかわした ギャース???





16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:25:09.18 ID:3lewGuBR0

---ギャオーース---

!!!!!!

何だアレは!

上を見ろ!!

ド、ドラゴン?

魔物がーーー

魔物が出たぞーーー

アタフタアタフタアタフタ

に、逃げろ〜〜

アタフタアタフタアタフタ

ぎゃあああああ

アタフタアタフタアタフタ

キャーーーー

アタフタアタフタアタフタ

たすけて〜〜

アタフタアタフタアタフタ

!!!!!!



司会「ままままま魔物が現れた・・のでししし試合は中止しまーーーー」アタフタ

審判「慌てるな!!精鋭兵!!国王様をお守りしろ」バサッ

隊長「衛兵!!中央に集合しろ!」---ドラゴンがなぜ---

闘士「隊長〜はぁはぁ」ドタドタ

僧侶「まって〜〜」

隊長「闘士!衛兵数人集って市民を避難させろ」---王を優先するか市民を優先するか---

闘士「ハッ」ドスドス

隊長「僧侶!雲の上を良く見ておけ!ドラゴンが何匹いるか数えろ」---何を狙っている---

僧侶「は〜い」

ギャオオオオオス

隊長「ドラゴンはまだ上を旋回しているな!衛兵まだかー!!」---探している?---

戦士「ハァハァ遅くなりました」

隊長「よし戦士!弓をありったけ持って来い」---狙いは国では無いな---

戦士「ハッ」

衛兵「はぁはぁ負傷者多数で数が集まりません!」

隊長「よし!お前は城に戻って援軍を呼んで来い!全部出せ」---王はまだ避難してない---

衛兵「ハッ」

隊長「闘える物は中央に集まれ!!」---勇者が狙いか---





17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:25:40.76 ID:3lewGuBR0

---ギャオーース---

勇者「試合どころじゃなくなったな」

囚人「ガギ・・・ム・・カエ・ニ・・キタ」

勇者「何?どういう事だ」

囚人「ヴォォエー」ゲロゲロ コロン

勇者「指輪?」

囚人「グハ・・・・マ・ジョ・・ニ・・?エセ」ポイ

勇者「マジョ?おい!どういう事だ」パス

囚人「・・モリ・・ヘ・・・ユケ」

勇者「モリ?・・・モリって何だ?おい!」

囚人「ヴヴヴヴヴウヴォォォー」



---ギャオーース---

僧侶「隊長〜!!ドラゴンが降りてくる〜・・です」

隊長「来たか・・」---王が狙いか?---

僧侶「他には123・・6匹小さいのが雲の中で回ってる〜・・ます」---ハナシニクイナー---

隊長「勇者がまだあんな所に・・・」---勇者どうする?---

戦士「ハァハァ弓持って来ました」

隊長「弓を使える物は装備しろ!」---弓で誘き出せるか?いや無理だ---

隊長「誰か魔法でドラゴンを誘き出せないか?!」---ドラゴンに魔法は禁じ手だが---

魔法剣士「爆裂魔法!」ゴウ パーン

隊長「ドラゴンを誘え」---魔法剣士のクセに高位魔法か---

魔法剣士「火炎魔法!雷撃魔法!炸裂魔法!」ゴー ビシャー ゴウ パパン

ドラゴン「ギャオーース」バッサ バッサ

隊長「よし!気付いた」

隊長「以後魔法を使えるものは支援魔法に徹底!」

隊長「ドラゴンに魔法は絶対撃つな!ブレスが来るぞ!」

僧侶「大変!!小さいの6匹は町の方に降りて行くみたい〜・・です」

隊長「チッ・・・・まずい」---ドラゴンどもなかなかにやる---

隊長「衛兵!!良く聞け!私と義勇兵達は町の防衛に向かう」---誘いに乗ってやろう---

隊長「あのドラゴンは衛兵達で何とかしろ!!」---ここは勇者達に任せる---

隊長「恐らく城からの援軍はここに向かっている筈だ」

隊長「援軍が着いてドラゴンの様子を見ながら後に町の援護に来い」

隊長「指揮は闘士にやらせろ・・・」

隊長「闘士!!戻って来い!!」



闘士 !? ドスドス



隊長「しっかり稼げよ衛兵ども!!」

隊長「よし!猛者どもー町を守るぞ付いて来い!!」

多数「おー」





18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:26:17.00 ID:3lewGuBR0

---ギャオーース---

僧侶「きたああああああ」

バサッ バサッ ゴウゥ

闘士「ブレーース!!よけろおおお」

ドガーーーン メラメラ

聖戦士は盾でドラゴンのブレスを防御した

聖戦士「私がおとりになる〜」

闘士「何処に行く?!」

聖戦士「勇者の所まで〜援護してね〜」タッタッタ

ドラゴン「ギャオーース」バッサ バッサ

衛兵「うわわわわわ」

闘士「ここは隠れる物が無い!!散開しろおおおお」

聖戦士「ドラゴンさんこっちこっち〜」

バサッ バサッ ドッスーン

衛兵「で、でかいいい」

闘士「弓を構えええええ」ギリギリ

闘士「ってええ」スン スンスン シュン ススン スンスン スン

ドス ドス ドド チン

ギャオーース ゴウゥ

闘士「ぶれえええええす」

ゴーーーーン メラメラ

衛兵「ぎゃああああ」

僧侶「まって〜〜〜回復魔法!回復魔法!」ボワー



聖戦士「助けに来たよ」

ドラゴン「ギャオーース」ドス ドス

勇者「ゴクリ」---これは勝てない--- チャキ

囚人「ヴヴヴヴヴウヴォォォー・・・ド・・?ゴン・・・?ウリ?」ズルズル

聖戦士「回復魔法!」ボワ

聖戦士「勇者下がって〜」

ドラゴン(・・愚かな人間よ)ウルル ポツリ

---ドラゴンの目から涙が一粒落ちた---

勇者(誰に話している?僕か?囚人か?)



闘士「構ええええええ」ギリギリ

闘士「ってええ」スン スンスン シュン ススン スンスン スン

ドス ドス ┣¨┣¨┣¨┣¨ ドス

ギャオーース ボボボボボボボボボボ

闘士「ブレス!!下がれええ」

衛兵1「ぐあああああ」

衛兵2「ぎゃああああ」

衛兵3「ああああああ」

衛兵4「しぬうううう」

衛兵5「あづいいいい」

僧侶「きゃーーーー」

闘士「・・・圧倒的じゃないか・・一端引けええええ」





20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:26:55.94 ID:3lewGuBR0

勇者「ド・ドラゴン!魔王の使いか?!」タジ

聖戦士「勇者下がって〜〜」

ドラゴン「ギャオーース」ドシ

勇者はドラゴンの前足で踏みつけられた

勇者は身動きが取れない

聖戦士「あ!ダメ〜〜」

勇者「ぐああああ」バキバキ ボキ メリ グチャ

勇者(ダメだ潰される)

聖戦士「このぉ〜やめ・・」ゴン ゴン

ドラゴンは聖戦士からダメージを受けた

勇者「ぐうぅ」コロン

勇者は囚人の指輪を落とした

ドラゴン(・・・そういう事か・・人間よ)バサッ

勇者(力が抜けた?[ピーーー]つもりは無いのか?・・気が遠くなる・・)

囚人「ヴヴヴヴヴウヴォォォー」

ギャオーース バクッ ゴクリ

ドラゴン「ギャオース」グワシ

ドラゴンは聖戦士を鷲づかみにした

ブンブン バサッ バサッ



戦士「!!囚人が食われた・・」

戦士「聖戦士も捕まえられてる」

僧侶「回復魔法!回復魔法!回復魔法!回復魔法!回復魔法!追いつかないよ〜〜」

闘士「見ろ!ドラゴンが飛んだ」

闘士「勇者は!?倒れてる・・・死んだか」

闘士「聖戦士もやられたか・・」

ドタドタドタドタ

闘士「おお着たか援軍!!負傷者の治療を頼む!」

戦士「ドラゴンが町の方へ飛んでいく・・」

闘士「まずい!動ける物は町へ!!いそげぇ」スタ ドスドス

衛兵「ハイー」

精鋭兵「闘士!お前が指揮るなたわけええええええ」

精鋭兵「状況は!?」

衛兵「ハイ!小型ドラゴン6匹が町を襲撃している様です。隊長は町の防衛に行っています」

僧侶「勇者〜」タッタッタ

僧侶「まだ死んでないみたい〜回復魔法!」ボワ

僧侶「ん?何か持ってる・・・指輪と豆?・・なんだろ〜」





21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:27:36.71 ID:3lewGuBR0

---始まりの国 町---

レンジャー「矢が足りない!」ギリ ブンブン ドスドス

小ドラゴン「ギャース」ボシュ ボーンメラメラ

隊長「水をもっと持ってこーい!!消せー」

野郎「わっせわっせ」ジャバー

魔法戦士「硬化魔法!軟化魔法!」

レンジャーの攻撃翌力が上がった

小ドラゴンの守備力が下がった

魔法戦士「重力魔法!快足魔法!」

小ドラゴンの動きが遅くなった

野郎の足が速くなった

剣士「コイ!」シュビ ザク

小ドラゴンはダメージを受けた

小ドラゴン「ギャース」ボシュ ボーン

剣士は盾でブレスを受け止めた

ギリブンブンダッ ドスドス ザク

小ドラゴンはダメージを受けた

小ドラゴン「ギャース」バサッ バサッ

剣士「逃げる!」

レンジャー「もう矢が無い!!」

魔法戦士「雷魔法」ビビビビ

小ドラゴンは魔法をかわした

隊長(あの魔法戦士・・高位の魔法使ってる割に魔翌力が良く持つ)

野郎「わっせわっせ」ジャバー

隊長「もう矢は無いのか!?」

店主「さっきので全部です〜」

剣士「あ!!でかいドラゴンがこっちに来る・・・あれ?人を掴んでる?」

隊長「なにぃ!!」---勇者達はやられたか---

剣士「闘士が走って追いかけてる・・・援軍が見える!助かったぁ」

ドラゴン「ギャオーーース」バッサバッサ

レンジャー「ドラゴン降りて来ないな旋回してる」

隊長(目的達成して引き上げるか?)

隊長「あっちの小ドラゴンがまだ暴れてる!行くぞ」タッタッタ

隊長「タアアア」ザク

小ドラゴンはダメージを受けた

小ドラゴン「ギャース」ブーン ヒラリ

隊長「やっぱり普通には鱗が抜けない・・」グン ザク

小ドラゴンはダメージを受けた

剣士「はぁ」ブン ザク

小ドラゴン「ギャース」バサッ バサッ

スン スンスン シュン ススン スンスン スン フォンスススススン

ズバズババババ ズバズバ

闘士「ってええええ」

スン スン スンスン シュン ススン スンスン スン

ドス ドス ドド チン

レンジャー「援軍間に合ったみたいだ」ギリブンブン

ドラゴン「ギャオーーース」バッサバッサ

小ドラゴン1「ギャース」バッサバッサ

小ドラゴン2「ギャース」バッサバッサ

小ドラゴン3「ギャース」バッサバッサ

小ドラゴン4「ギャース」バッサバッサ

小ドラゴン5「ギャース」バッサバッサ

小ドラゴン6「ギャース」バッサバッサ

闘士「ってええええ」

スン スンスン シュン ススン スンスン スン フォンスススススン

スン スンスン フォンスススススンスン シュン ススン スンスン スン

隊長「撃ち方やめえ!!」

レンジャー「ドラゴンが引き上げて行く・・」

隊長「衛兵!!怪我人の救護に掛かれー」

隊長「回復手段の無いものは火の消化にあたれー」

隊長「戦闘に当たった義勇兵は後に兵舎に来い!恩給を配る」

隊長「後の指揮は精鋭兵に任命する」

隊長「私は城へ戻り国王様の指示を頂く」

隊長「全員、日が暮れる前に終了させよ!!散開!!」





22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:28:33.17 ID:3lewGuBR0

---ドラゴンによる襲撃はあっという間の出来事だった---

---しかし幸運にも死者は少数で済んだ---



---衛兵宿舎隊長の部屋---

僧侶「回復魔法!あ〜もう飽きた〜〜」ボワ

勇者「・・・う」

僧侶「あ!目が覚めそうウフフ」グイット

勇者「うぅぅ・・・」

僧侶「・・・」ジロ

勇者「・・・強制的に目を開けるのは止めてくれないかい?」

僧侶「起きた〜〜〜ウフフ」

勇者「生きてるな・・」

僧侶「私のおかげかも〜ギッタギタのボッコボコだったよ〜かっこわる〜い」

勇者「その言い回しも止めてくれないかい?」ヨッコラセ

僧侶「ほら勇者ならさ〜チョイチョイってさウフフ」

勇者「いたたた」

僧侶「あれれ〜回復魔法足りなかったかな〜まいっか〜」

勇者「あの後どうなったのかな?」

僧侶「え〜その話なんか退屈〜ちょっと隊長呼んでくるね〜」

勇者「あ、うん」---どうも会話にならない---

僧侶「じゃね〜」ガチャ バタン

勇者(ここに居るって事は何とかなったって事か・・・)

勇者(ゆっくりもして居れなさそうかな)ガサ ゴソ





23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:28:59.40 ID:3lewGuBR0

カツカツカツ ガチャ

隊長「おはよう勇者!もう大丈夫なようだな。立てるか?」

勇者「大丈夫」スク グイグイ

隊長「大した回復力ね。あれほど重傷でも半日で回復するとは・・・僧侶の甲斐があったかな?」

勇者「そんなに重傷だったかな?」

隊長「肋骨は全部骨折、内臓破裂、普通なら手遅れだ。フフ相当頑丈に出来てるらしい」

僧侶「隊長〜私横になっても良いですか〜?ふぁ〜あ」

隊長「寝ずの介抱ご苦労だった。ゆっくり休め」

僧侶「ふぁ〜い失礼しまむにゃ・・」トコトコ

ガチャ ガチン

勇者「・・・なぜ鍵を?」---マサカ---

ツカツカツカ ソソソ

勇者「・・・」ゴクリ

隊長「シッ」

隊長「まぁ座れ」サワワ 

勇者「んむぐぐ」ストン

隊長(大きな声は出すな・・・昨日の事を少し聞きたい)

勇者(あ、あぁ・・)

隊長(私はドラゴン襲撃で町の守備に出たから闘技場で起きた事を見ていない)

隊長(囚人がドラゴンに食われたのは本当か?詳しく話せ)

勇者(え・・僕の目の前で一飲みにされたよ)

隊長(何かやり取りは無かったか?)

勇者(やり取り・・か・・僕は囚人が何を言ってたのかはさっぱり分からなかった)

隊長(他には何か無いか?)

勇者(そうだ・・途中で聖戦士が僕を助けに来た・・その後どうなったのかは分からない)

隊長(聖戦士はドラゴンに生け捕りにされたそうだ)

勇者(聖戦士は「勇者下がって」ってしきりに言ってたかな)

隊長(それだけか?)

勇者(僕がドラゴンに踏みつけられたとき助けようとしてくれた?・・かな)

隊長(その聖戦士について少し調べたんだが・・出身はこの国らしいがその記録が全然無い)

隊長(あれほど実力があれば少しは名が残る筈・・しかも女だ)

勇者(ん〜聖戦士とは何もやり取りは無かったよ)

隊長(それから・・終わりの国が3日で飲まれたと言ったな?ドラゴンが関わっていれば無理な話では無い)

隊長(魔王軍だけで終わりの国はそう簡単に落ちる訳が無い)

勇者(それと聖戦士とどんな関わりが?)

隊長(ドラゴンを導く内通者の可能性がある)

勇者(へぇ〜そんな風には見えなかったけどね)

勇者(そうだ・・囚人の話に戻るけど・・囚人は僕と戦う気が無かった様に思う)

隊長(・・・それは無い・・囚人本人が勇者と戦うのを望んでいた・・それが無ければとっくに処刑されて・・)

勇者(ん?何か言葉に詰まっているね)

隊長(・・・いらない詮索はするな)

勇者(それともう一つ・・囚人から一つだけ聞き取れた言葉がある・・)

隊長(言ってみろ)

勇者(マオウハイナイ・・これはどういう意味かな?)

隊長(・・・・・)

勇者(どうして黙る?あの囚人はいったい誰だ?)

隊長(・・・・・)

勇者(何か都合が悪いのかい?)

隊長(・・・・・)

隊長(今日お前はこの国を出ろ。北に5日程行けば森の町がある。ひとまずそこに行って後を考えろ)

隊長(お前に馬と従士を一人付けてやる・・・そうだな僧侶が良い。助けになる筈だ)

隊長(準備が出来たら人目に付かないように国を出ろ。・・それから勇者である事は隠せ)

勇者(話が一方的だよ・・ちゃんと説明してく・・・)

隊長(言うことを聞け・・・・・最後に一つ・・・教えてやろう・・絶対に他言はするな)

隊長(・・あの囚人は・・・3年前に無くなったとされる”先代の勇者”だ)

勇者(!!!!!!!!!)

隊長(これ以上は聞くな)

隊長(シッ!!)





24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:29:46.34 ID:3lewGuBR0

カツカツカツ コンコン

??「隊長!居られますか?」

隊長「あ、あぁ・・どうした?」

??「国王様がお呼びです」

隊長「あぁ分かった・・着替えたら行く」

??「では失礼します」

隊長「ちょっと待て・・お前は誰だ?」

??「精鋭兵ですが何か?」

隊長「僧侶を呼んで来い・・勇者の具合が悪い」

隊長「それから馬を2頭城門外に用意してくれないか・・後で町の様子を見に行きたい」

隊長「衛兵に預けてくれ」

??「かしこまりました」

隊長「よろしく頼む」

タッタッタ

隊長(勇者!国を出る準備をしろ!荷物はあそこにまとめて置いてある)

勇者(あ、あぁ分かった)ゴソゴソ

隊長(この兜をかぶれ・・これで衛兵にしか見えない)ポイ

隊長(書状を書いてやる)カキカキ スラスラ

隊長(僧侶が来たらこれを渡せ・・・)

勇者「・・・・・」

隊長(では!又会う日まで)ノシ

ガチン ガチャ カツカツカツ ---勇者よ捕まるなよ---

--------------------------

トコトコ トントン

僧侶「隊長〜入りま〜ふぁ〜あ」

ガチャリ

勇者(早く入って!!)グイ

僧侶「え?なに?だめ!・・あん・ちょっと・・へんた〜〜〜むぐぐ」ガブ

勇者(いだ!!静かに)

僧侶「なによ!勇者元気じゃない!もう〜変な事すると大声だすよ?」

勇者(ちょっと落ち着いて)グイ

僧侶「へんた〜〜〜〜むぐぐ」ンムムンンン

勇者(落ち着いて聞いてくれ!隊長から書状を預かってる・・まずはソレを呼んで)

僧侶(ンムムわかったから離して〜もう)

勇者(そこのテーブルの上にある)

僧侶(これ?・・・どうして小声なの??なんかワクワクする〜)

勇者(良いから早くソレを)

僧侶(どれどれ・・・・・)ヨミヨミ





25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:30:23.68 ID:3lewGuBR0

---数分後---

勇者(・・・何か読むの遅くないか?)

僧侶(なんか難しい事いっぱい書いてある〜〜でも大体分かった〜)

僧侶(でも困ったな〜私何も準備してな〜い・・でもいっか〜勇者に後で買ってもらお〜ウフフ」

勇者(大丈夫かい?)

僧侶(任せて〜わたしこういうの得意〜そしてワクワクする〜)

勇者(よし!じゃぁ行こう)

僧侶(オッケー私の言うこと聞いてね〜ウフフ)

勇者(わかった)

僧侶(指令1:勇者を偽装する・・・偽装って何のことかな〜?)

勇者(・・コレかな・・変装するって事だよ)ガブリ

僧侶(お?準備良いね〜ウフフなんかスゴクたのし〜い)

勇者(良いから早く行こう!)

僧侶(指令2:衛兵に見つからないように城門まで行く)

ガチャリ

僧侶(ちょっとまってね〜ウフフ)トコトコ

僧侶(オッケー付いて来てね)ヌキアシ サシアシ

勇者(・・・すごい怪しく見えるんだけど・・普通に歩いた方が良いじゃないか?)

僧侶(大丈夫〜ウフフ)

僧侶(あ!衛兵が来た・・どうしよう)アタフタ アタフタ

カツカツカツ

衛兵「おい!何してる!!」

僧侶(は・はい!)アタフタ アタフタ

衛兵「どうした?何で小声なんだ?」

僧侶(いえコッソリしてる所です)

勇者(・・・)---それはまずいだろ---

衛兵(そ・そうか隊長の機嫌が悪いのか)タラ

僧侶(静かにしておいた方が良いかも〜)

衛兵(わ・わかった。後ろの奴もコッソリ歩けよ。隊長の機嫌を損ねたら)ブルブル

勇者(・・・)ホッ---何とかなりそうだな---

衛兵(では!)ヌキアシ サシアシ

僧侶(じゃ・・いこ〜)コソーリ

勇者(普通に歩かないか?遅すぎる気が・・)コソーリ

僧侶(だって〜見つかっちゃうよ?)

勇者(ぃあ・・すごく目立つと思う)

僧侶(もうすぐもうすぐ〜ウフフ)



---城門付近物陰---

僧侶(よし!ここなら大丈夫〜楽しかったね〜)

勇者(こっちは冷や汗かいたよ)

僧侶(あ!見て見て〜昨日の剣士さんと魔法剣士さんとレンジャーさんが居る〜)

勇者(本当だ)---彼等も無事だったんだ---

僧侶(ちょっと隠れて見てよっか〜ウフフ)





26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:30:55.97 ID:3lewGuBR0

---城門---

門番「止まれ!ここは始まりの国王様の城である」

門番「身分の無い物を通す事は出来ん」

門番「何か身分を示す物はあるか?」

剣士「国王様の伝令から書状を預かりました」

レンジャー「国王様からの招待状です・・これを」パサ

門番「ふむ・・しばし待たれよ」

門番「衛兵!見張っておけ」

衛兵「ハッ」ジロリ

剣士「あれ?衛兵さんは・・闘士?」

衛兵「・・よくぞ見破った・・あの時の事は忘れんぞ」

剣士「あぁ・・すまないわき腹はもう大丈夫ですか?」

衛兵「んむちょっと痛むがな」

剣士「昨日は散々でしたね・・衛兵は休み無しかぁ・・大変だ」

衛兵「昨日の戦い・・剣士も魔法剣士もレンジャーも見事な戦いだった」

レンジャー「衛兵も良く弓隊を指揮してたじゃないか」

剣士「衛兵にしておくのは勿体無いですね」

衛兵「ヌハハそうだろうそうだろう!お前は見る目がある」



タッタッタ

門番「衛兵〜い!!その3名を通せ!急ぎで国王様が会いたいそうだ」

衛兵「ハッ」ニヤ

衛兵「通って良いぞ。昨日の戦いを国王様へ存分に報告して来い!」

レンジャー「ありがとう。そうさせてもらうよ」

剣士「では!」ビシ

衛兵「ハッ!」ビシ

魔法剣士「・・・・」ビシ

レンジャー「じゃ!」ビシ

スタスタ

門番「では剣士殿一行付いて参られよ」スタスタ



---城門付近物陰---

僧侶(みんな王様に呼ばれたみたいだね〜なんだろ〜関係ないか〜ウフフ)

勇者(次の指令は?)

僧侶(指令3:衛兵(闘士)に昇格の内示)

僧侶(闘士は精鋭兵に昇格するみた〜いウフフ私もうれし〜い)

勇者(ハハ良かったじゃないか)

僧侶(ここで待ってて〜合図したら来てねウフフ・・じゃ行ってくる〜)





27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:31:25.84 ID:3lewGuBR0

---城門---

衛兵「・・・お前・・何やってるんだ?」

僧侶(えへへ〜コッソリしてる〜)

衛兵「どうした?手ぶらじゃ衛兵は務まらんぞ?」

僧侶(じゃぁコッソリ教えてあげるウフフ〜)

僧侶(隊長からの伝令!衛兵(闘士)を精鋭兵に任命する!辞令を受け取りに来い!だってさ〜)

衛兵「おおおおおおおおおおおおおおおお」

僧侶(昇格おめでとー隊長は王様の所かな〜?行ってみると言いかも〜ウフフ)

衛兵「おぉそれをわざわざコッソリ伝えに来てくれたのか!」

僧侶(大抜擢だもんね〜私もうれし〜いウフフ)

衛兵「よ、よし!俺は隊長の所に行ってくる。武器を預かってくれ・・」ガシ

僧侶(あれ〜こん棒に変えたの〜?にあわな〜い)

衛兵「相棒!ちょっとここは任せた!行ってくる」

僧侶(・・・ちょ)---アレ?ナンカ---

衛兵「ん?」

僧侶(ちょっと待って)グイ

衛兵「な・なんだ?急に」



僧侶(おめでとうのダッコ)ギューゥゥ



衛兵「なんだよ気持ち悪い・・おい・・泣いているのか?」ナデナデ

僧侶(ううん・・うれしくてチョッと涙が出た〜)ポロポロ

衛兵「おう!サンキュー・・じゃぁちょっと行ってくるわ」ドスドス

僧侶(うん・・じゃーねー)---ごめんね---



---城門付近物陰---

勇者(・・・僧侶も何か感じてるか・・もう戻れないかもしれないって)

勇者(あ!合図だ)キョロキョロ

勇者(よし!誰も居ない)タッタッタ





28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:31:53.02 ID:3lewGuBR0

---城門外---

勇者(僧侶・・平気かい?)

僧侶(なんかね・・涙が止まらないの〜おかしいな〜)ポロポロ

勇者(城門はどうやって閉めるんだい?)

僧侶(そこのレバーを回す〜)

勇者(こうか?)

ガラリゴロリガラリゴロリ ガタン

勇者(なんか・・僧侶元気なくなったな)

僧侶(死んじゃうかも〜なんてね〜)ゴシゴシ

ヒヒヒヒヒ〜ン ブルン ブルン

僧侶(指令4:馬に乗って北に走る)

勇者(よし!あそこに2匹居る。行こう!)

僧侶(ん〜この指令は難しいかも〜)

勇者(え?どうして)

僧侶(私馬に乗ったことな〜い。それからちょっと怖い感じ〜いけるかなぁ?)

勇者(そうか・・仕方が無い僕の後ろに乗って)

僧侶(え〜〜〜怖いかも〜でもやってみる〜)

勇者(2人とも軽装で良かった。多分2人乗りでも行けると思う)

僧侶(オッケー・・・どうすれば言いの?)

勇者(トゥ)スタ ヒヒヒン

僧侶(お?かっこいい〜なんてね〜)

勇者(手を貸して)

僧侶(こう?)グイ

勇者(よっこらせ・・っとほら乗れた)

僧侶(おぉぉたかいたか〜〜いウフフお姫様みた〜い)

勇者(しっかりつかまって!)グイ グイ

パカ ポコ ポカ ポコ

僧侶(お・お・おお・おお・お〜たのし〜いウフフ)

パシン パカラッタ パカラッタ

勇者「よしここまで来れば・・」

グイ!グイ!ギュー!

僧侶「オッケー私と勇者を紐で縛っておいた〜これで落ちないよ〜」

勇者「ハハそれは良い」

僧侶「なんか揺れると眠くなる〜むにゃ」

勇者「そうか昨夜は寝てないんだっけ・・少し寝ると良い」

僧侶「ちょっとダッコしたい感じ〜」ギュゥ

勇者「あぁしっかりつかまって・・」

グゥ スピー スゥ スピー



---泣きながら寝たか---

---ひとまず北へ行く---





29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:32:27.51 ID:3lewGuBR0

---謁見の間---

隊長「入ります!」ザシュ

国王「うむ近こうよれ」

隊長「・・・」スタスタスタ スッ

国王「執政!人を払え」

執政「かしこまりました」

---------------

国王「して隊長・・勇者の容体はどうだ?」

隊長「命の危険はありません。驚異的な回復を見せています」

国王「まだ目は覚まさぬか?」

隊長「あの重傷ではもう少し掛かるかと・・」

国王「ふむ・・・隊長」

隊長「はっ」

国王「ドラゴンの件と勇者の件・・お前はどう思う?」

隊長「ドラゴンの件は内通者が居るのではと・・」

国王「やはりそうか・・・ドラゴンは賢い・・理由なしに国を攻める訳が無い」

隊長「勇者が言っていた終わりの国が飲まれたという噂が本当だとすると・・ドラゴンが関与しているかと」



国王「先日の被害状況を申せ」

隊長「死者5名 行方不明者2名 運よく軽微に収まっています」

国王「死者と行方不明者の身元は?」

隊長「死者は盗賊1名 衛兵3名 市民1名」

隊長「行方不明者は 聖戦士と囚人」

隊長「囚人は現場で見たもの全員がドラゴンに食われたと申しております」

隊長「聖戦士はドラゴンに連れ去られたとか・・」

国王「町の状況は」

隊長「火事はすぐに消し止め被害は軽微です」

国王「ふむ・・・やはりドラゴンは勇者を狙っておるな・・」

隊長「・・・先代の」

国王「みなまで言うな・・いづれにせよ今後の事を考えねばならん」

隊長「聖戦士の身元だけは不明な所が多く・・」

国王「ほう・・」

隊長「出身はこの国だそうですが記録が一切ありません」

国王「聖戦士の戦い振りは見ておったが・・この国の出身とはの」

隊長「はい・・今までその名すら聞いたことがありません」

国王「手がかりは何も無いのか?」

隊長「盾と槌が残っていましたが終わりの国で作られた様です」

国王「・・・・・やはり早急に密偵を送らねばならんな・・」





30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:32:57.72 ID:3lewGuBR0

------------------

門番「客人を連れてまいりました」

執政「例の3名か?」

門番「はい」

執政「よし!門番は下がれ」

------------------



執政「国王様・・話の途中失礼ですが・・例の3名が謁見に参りました」

国王「よい。丁度終わった所だ。通せ」

国王「隊長は私の横へ来い」

隊長「ハッ」スタ

執政「3名は国王様の面前へ」

スタスタスタ スッ

剣士「書状を受け取り謁見に参りました」

国王「よい。硬くなるな。表をあげろ」

剣士「ありがたきお言葉」スッ

国王「よくぞ参られた。先日のそなたらの働き振りは良く聞いておる」

国王「被害が軽微に済んだのも、そなたらの力添えがあっての事であろう」

国王「執政!謝礼金を用意しておけ」

執政「かしこまりました」

国王「本日早々にそなたらに参上してもらったのには訳があっての」

剣士「いかなる御用で?」

国王「先日のドラゴン襲撃の際最も現場に近く居たそなたらに、何か気づいた事が無かったかを問いたい」

国王「何でも良いから不振に思った事は無いか?」

剣士「不振に?・・か」キョロ

レンジャー「ドラゴンの鳴き声はずいぶん前から聞こえていました・・ボエーー」

剣士「あれは鳴き声だったのか」

国王「ふむ・・魔法剣士は?」

魔法剣士「・・・・・」

隊長「国王様からの質問である!!答えろ!!」

国王「・・まぁ良い」

魔法剣士「・・アレは鳴き声なんかじゃない」

国王「ほう・・では何と」

魔法剣士「魔法か何かが・・共鳴する音だ」

国王「共鳴するとな?さてどのようにすれば共鳴を起こせるのか?」

魔法剣士「右手と左手で同じ魔法を蓄えると、その中間で共鳴音が鳴る」

国王「うむ良く分かった」



隊長(国王様・・・策が御座います)ヒソヒソ

国王(申せ)ヒソヒソ

隊長(こやつらを終わりの国への密偵に使うのは如何でしょう?)ヒソヒソ

隊長(あと1名衛兵隊の中から従士を付け監視の役をさせます)ヒソヒソ



国王「あれほどの騒ぎの中、なかなか気づける物ではないなハハ気にしなくて良い」

国王「して3名・・いや4名か」

剣士「4名?」

国王「そなたらは相当に腕が立つと聞いておる」

国王「実は終わりの国への密偵を願えんか?もちろん謝礼は十分用意する」

国王「終わりの国は現在戦争状態である事は知っておるな?だが連絡が途絶えて久しい」

国王「密書を届けてもらいたいのだが・・・やってもらえんか?」

剣士「そういう大事な役目を私達に任せて良いのでしょうか?」

国王「今は、軍備の増強と安定を謀りたいのだ。少数精鋭が望ましいと考える」

レンジャー「それは願っても無い話だが・・魔法剣士お前は良いのか?」

魔法剣士「・・・・・」

レンジャー「まぁ連れて行こう!良いよな?剣士?」

剣士「僕は構わないけど・・残りのあと一人は?」

隊長「精鋭兵!!来い!!」

精鋭兵「ハッ」スタスタ

国王「おぉ丁度良い。精鋭兵・・・名を申せ」

精鋭兵「ハッ戦士と申します」

レンジャー「おぉ戦士・・お前だったのか・・」

国王「話は聞こえておったな?」

戦士「ハッ」

国王「では戦士!!お前を剣士達一行の従士に任命する。これより精鋭兵の任を解く」

国王「さて4名・・やってくれるな?」

剣士「わ・わかりました」ハハァー

国王「では剣士達一行の旅立ちを全力で支援する事を約束する」

国王「執政!!良きに謀らえ!!丁重にな」

執政「かしこまりました」

国王「4名!下がってよいぞ」

剣士「はい」スク

魔法剣士「・・・」スク

レンジャー「はい」スック

戦士「ハッ」スク

スタスタスタ

隊長「戦士!!旅立つ前に私の所へ尋ねに来い!従士の任務を説明する」

戦士「ハッわかりました」ビシ





31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:33:32.84 ID:3lewGuBR0

ドスドスドス

剣士「お?闘士。僕達は謁見終わったよ」

闘士「隊長!」モジモジ

隊長「!!闘士そこで待て」

隊長(国王様・・取り込みの最中ではありますが部下の昇格をさせて頂きたく・・)

国王「アレか?・・・丁度良いここで辞令を済ませよ」

隊長「ありがとう御座います」

隊長「闘士!!許可が出た!入れ」

闘士「ハイ!失礼します」ドスドス

隊長「国王の面前だ!無礼はするな・・よし」スタスタ

隊長「闘士!衛兵の任をただ今を持って解除する。これより精鋭兵として国王様をお守りする任へ付け!」

隊長「はははは・・はい!!」ビシ

隊長「お前の持ち場はソコだ!!謁見の間の外を巡回しろ!!・・・フフ大抜擢だぞ精進せい!!」

闘士「ハッ」ビシ ドスドス

国王「・・・では隊長!引き続き対策会議を行う」

隊長「ハッ」



---数分後---

ドタドタドタ

衛兵「隊長は謁見の間に居られるでしょうか?」

精鋭兵「んむただ今会議中である・・どうした?」

衛兵「勇者の姿が見当たりません!」

精鋭兵「なぬ!城内は探したのか?」

衛兵「はい!どこにも見当たりません」

精鋭兵「執政殿!!執政殿ぉ!!」

ガチャリ

執政「なんの騒ぎだ?会議中であるぞ」

精鋭兵「勇者の姿が見当たらないとの事!城内は捜索済みだそうです」

執政「少し待て」

ガチャリ スタスタ

------------





32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:33:59.47 ID:3lewGuBR0

執政「国王様、隊長殿・・取り込み中失礼しますが・・勇者の姿が見当たらないと衛兵より報告が・・」

国王「なんと!!それはまことか?手負いだった筈だが」

隊長「私の部屋で朝までは横になっておりました・・・」---思ったより気が付くのが早い---

国王「衛兵を通せ」

執政「かしこまりました」スタスタ

国王「会議はこれにて中断だ隊長」

ガチャリ

執政「衛兵!入って報告せよ」

衛兵「失礼します・・・隊長の部屋より勇者の姿が無くなったとの報告を受けました」

衛兵「メイドが食事を運びに行った際に、居なくなったのに気付いたのが10分程前。荷物も無くなっています」

衛兵「その後城内と町を捜索していますが、未だに見つかっておりません」

国王「勇者は手負いだ・・遠くへは行けまい」

衛兵「・・・その・・馬が1頭居なくなっています」

隊長「なにぃ!!」---1頭?---

国王「馬が外に出る為には城門を通らなければならんが門番は何をしてた?」

衛兵「それは分かりません・・」

衛兵「あと・・・その・・・・」

国王「申せ」

衛兵「1人・・衛兵が居なくなりました」

隊長「・・誰だ!!」---芝居が通じるか---

衛兵「僧侶です」

精鋭兵「!!!!!!!」

国王「僧侶が勇者を連れ出したと言うか?」

隊長「国王さま・・それなら馬2頭居なくなる筈です」

国王「勇者が僧侶を連れ出したと言うか?・・・動機がよく分からんな」

隊長「僧侶の荷物はどうなってる!!」---上手く行きそうだ---

衛兵「僧侶の所持品はすべて宿舎に残っています」

隊長「連れ去られた線が強いかと・・」---フフ---

ガタン!

精鋭兵「つ・連れ去られただって・・・あの偽勇者め」ギリリ

国王「ほう・・丁度良い!新任に良い任務が出来たな」

隊長「・・よし精鋭兵!!勇者及び僧侶の捜索はお前が指揮を取れ」---さてお前に行き先が読めるか?---

精鋭兵「承知しました!!必ずや連れ戻して参ります!!失礼します」ドスドス

精鋭兵「衛兵!人駆を集めろ・・20名だ!!」

衛兵「はぃぃ」



国王「さて隊長よ・・・わしは少し休む。お前は自分の任務へ戻れ」

隊長「ハッ」

国王「例の件・・抜かるなよ?」

隊長「承知しております!では!!」スタスタスタ

---抜かりの無い王だ・・そんなに人が信用できないのか---





33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:34:47.66 ID:3lewGuBR0

---城門前---

精鋭兵「馬の準備はまだか!?」---ほんの数時間前---

衛兵「6頭しか許可されませんでした」

精鋭兵「んむ?これは馬の蹄の跡か?おい衛兵!!誰か分からんか?」---僧侶の身に何が---

衛兵「・・分かりません・・争った跡の可能性もあります

精鋭兵「ここで争うと人目に付くだろう・・・まてよ・・人目か」---このまま北に行けば人目には付かんな---

衛兵「はぁ・・・」

精鋭兵「ようし!2名は乗馬して北にある森の街まで行って捜索しろ」

衛兵「ハッ」

精鋭兵「もう2名も乗馬し西の国境まで捜索」

衛兵「は」

精鋭兵「次の2名も乗馬して南の港町へ向かって捜索しろ」

衛兵「ういさ」

精鋭兵「10名は徒歩で城周辺と町の捜索に当たれ」

衛兵「ハイッ」

精鋭兵「残りの物は馬を調達してきてくれ」

精鋭兵「乗馬組みは伝書鳩を忘れるな!!手がかりを見つけたら早々に飛ばせ!」

精鋭兵「では散開!!」



---フフ上手く逃げろよ勇者---



---1部 完---





34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:35:20.30 ID:3lewGuBR0

---林道---

パカラッ パカラッ ブルルル ブヒー

勇者(馬が疲れてきた様だ・・少し速度落とすか)

グイ ブルル パカ パカ パカ

勇者(日が暮れる前に寝床を探さないと・・・野宿になるかな)

ぐぅぅぅぅぅ

勇者(朝から何も食べてないな)ゴソゴソ

勇者(乾し肉とパンだけか・・・2人だと今日の分しか無いな)

僧侶「ううぅぅん・・・たいちょーむにゃ」スピー スピー

勇者(紐で縛られてると下手に動けんな)

さわさわわ

勇者(川が近い・・よし魚が取れる)



---川辺---

僧侶「ふぁあ〜〜あ〜んんんんあれ〜?ここどこだろ〜」

勇者「お!起きたかい・・よっし!!捕れた」パシャパシャ

僧侶「なんかチョッと暗いかも〜ここはどこ〜?

勇者「あぁもうすぐ日が暮れる・・今日はここで野宿だ」

僧侶「ふ〜ん今何してる感じ〜?」

勇者「魚捕ってる」

僧侶「なんか楽しそ〜う私もやろっかな〜ウフフ」

勇者「日が暮れる前に火を起こそう・・手伝って」テキパキ

僧侶「何すればいいの?」

勇者「火魔法とか使えないかな?」

僧侶「オッケーやってみる」

勇者「そこの枯葉に火を付けてみて」

僧侶「できるかな〜?火魔法!」ポ

勇者「お!十分!フーーーフーーーー」メラ

僧侶「私天才かも〜ウフフ」

勇者「僕は魔法が使えないから火をおこすのにいつも苦労するんだ」

僧侶「火魔法はじめて使った〜ウフフ」

勇者「よしコレでよしっと・・ちょっと木を集めてくるから暖まってて」

僧侶「オッケー」





35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:35:49.58 ID:3lewGuBR0

---数分後---

勇者「あれ?僧侶何処行ったかな・・・お〜い」

パチャパチャ

勇者「お〜い僧侶〜・・・・あ!」

僧侶「あ!だめええええ!来ないで〜〜〜見ないで〜〜」

勇者「ごごごめん・・あっちで待ってる」

(そうか・・暗くなる前に水浴びしておかないと入れなくなるもんな)

メラメラ パチパチ

ガッサ ガッサ

僧侶「戻ったよ〜あ〜サッパリした〜」

勇者「おかえり」

僧侶「さっきは見たでしょ〜〜へんた〜い」

勇者「いやそんなつもりは無かったんだ・・・」

僧侶「あれ〜?コレって寝床になるの〜?それとも馬の餌?」

勇者「ベットの変わりだよ。それから明日の朝には馬の餌にもなる」

僧侶「すご〜いウフフ〜なんか頭良いね〜」

勇者「そろそろ焼けたかな」クンクン

僧侶「良い匂い〜お腹空いてきたかも〜ウフフ」ぐうぅぅぅぅぅ

勇者「焼き魚と乾し肉とパンだ・・・木の実もある」

僧侶「ごちそうだぁ〜いただきま〜す」パク

勇者「今日は沢山食べて明日に備えよう」

僧侶「なんふぁ・・すふぉく楽ふぃ〜ウフフ」パクパク

勇者「じゃぁ僕も頂きます」モグモグ





36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:36:17.06 ID:3lewGuBR0

---夜---

メラメラ パチパチ ゴゥ

勇者「よし!これで一晩火は持つかな」

僧侶「ねぇ勇者ってさ〜・・・あ!!思い出した〜指令に続きがあったんだ〜」

勇者「ん?」

僧侶「指令はねぇ〜全部で7つあるんだ〜ウフフ」

勇者「あぁ聞かせてくれるかな?」

僧侶「だめぇ〜〜それは秘密なの〜私が順番に指示する〜」

勇者「分かったよ・・」

僧侶「指令5:身分を詐称する事・・・ってどういう事かなぁ・・」

勇者「あぁ隊長が勇者である事を隠せって言ってたな」

僧侶「なんでかなぁ?勇者って名乗るとやっぱり面倒が起きる?」

勇者「ん〜どうかな・・・でもわざわざ名乗る必要もないかな」

僧侶「じゃぁ名乗る必要が有る時は何って名乗るの〜?」

勇者「それは適当に・・」

僧侶「!!私が決めてあげる〜そうだなぁ・・」

ヒヒヒヒ〜ン ブルル

僧侶「そうだ!馬に乗ってるから騎士にしよう!かっこい〜〜どう?気に入った?」

騎士「あ、あぁそれで良いよ」

僧侶「私は姫で良いかな〜?ねぇ」

騎士「ぃあ・・僧侶は僧侶で良いよ」

僧侶「なんかズル〜い面白くない〜〜・・・あれ?ポケットに何か入ってる〜なんだろ〜」

騎士「???」

僧侶「あ!!忘れてた〜コレ騎士の持ち物・・・指輪と豆?かなハイ」

騎士「これは・・・囚人の指輪と・・・なんだこれ?」クンクン

僧侶「うわ〜犬みた〜い」

騎士「豆では無さそうだ・・でもありがとう僕が持っておくよ」

僧侶「その指輪ってどうしたの?大事そうに握り締めてたよ?」

騎士「あの囚人が僕によこした物だよ・・・僕にもどうして渡されたかよく分からない」

僧侶「へ〜そうなんだ〜でもさぁ〜なんかその話退屈〜他の話にしよ〜よぅ」

騎士「・・・・・」---この子のペースはキライじゃないかな---

僧侶「例えばさ〜明日何食べるとかさ〜夢のある話をね・・」

(なんか僕も楽しい)





37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:36:43.80 ID:3lewGuBR0

---林道5日目---

パカ パカ パカ

僧侶「・・・・・」

騎士「・・・・・」

僧侶「・・・・・」

騎士「・・・・・」

僧侶「もう飽きた飽きた飽きた飽きた飽きた飽きた飽きたあああああ」

騎士「・・・・・」

僧侶「あとどれくらい?」

騎士「さっきから3分くらいしか経ってないよ」

僧侶「また野宿かなぁ・・暗くなって来た」

騎士「もうすぐ付くよ」

僧侶「もうチョッとさー元気が出る気の利いた言葉が欲しいな〜」

騎士「よし・・今日はごちそうをお腹いっぱい食べよう!」

僧侶「たべるううううううううううううう」

騎士「あったかいベットで一緒に寝よう」

僧侶「ねるうううううううううううううう・・う???一緒に?」

騎士「ははは掛かったな・・だんだん僧侶の扱い方が分かってきたぞ」

僧侶「・・ギッタギタのボッコボコにするよ?・・ウフフ」

騎士「あのね・・・あ!!林の隙間に光が見えた」

僧侶「え!!わーい!どこどこ〜?見えな〜い」グイ グイ

騎士「ちょちょ・・紐で縛ってるんだからあんまり騒がないで・・」

ヒヒヒヒ〜ン ブルル



---森の町---

騎士「まず宿屋を探そう・・ってお〜い!待って」

ぴゅー

----------------

騎士「・・・まいったなぁ・・どこ行っちゃったんだろ」

僧侶「こっちこっち〜!!」

騎士「ちょっと待ってよ、はぐれちゃうだろ〜」





38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:37:13.06 ID:3lewGuBR0

---森の町宿屋---

ガチャ カランカラン

店主「いらっしゃいませ森の町の宿屋へようこそ」

僧侶「ねぇねぇ今人違いされちゃった〜ウフフわたし何処にでも居る顔かな〜?」

騎士「部屋は取れたかい?」

僧侶「オッケーお勘定は騎士が担当ね〜ウフフ」

騎士「分かったよ」

店主「あら騎士さん?お久しぶりのご来店ですね」

騎士「え?・・・人違いじゃ・・」

僧侶「アレレ〜?騎士はここに来た事あるの〜?」

騎士「いや・・」

店主「お二人の事は良く憶えていますよ。その節は色々とお世話になりました」

騎士「あの・・」

店主「今ではあの娘も大きくなりまして隣の酒場で働いています」

騎士(ややこしくなりそうだからここは話を合わせよう)ヒソヒソ

僧侶(オッケー)

店主「お二人はあの時からお変わりは無いようですね」

騎士「・・あ・はい」

店主「4〜5年ぶりになりますかねぇ・・あの後王国から魔女狩りがありまして」

騎士「魔女・・」

店主「2年ほど前に例の塔を王国が跡形も無く破壊して行かれました」

騎士「・・あ・あ〜そうですか」

店主「また明日にでも見に行ってみるのも良いですね」

僧侶(ねぇ早く〜)ソワソワ

店主「あら失礼しました。話が長くなってしまいましたね。お部屋までご案内します」

僧侶(あのおばちゃんボケてるのかなぁ)ヒソヒソ

騎士(・・そうかもね)ヒソヒソ

店主「こちらへどうぞ」



店主「こちらのお部屋になります。お食事はどうされますか?」

僧侶「ごちそうが食べた〜いウフフ」

店主「分かりました。のちほど沢山ごちそうをお持ちしますね」

僧侶「わ〜い。ひさしぶり〜ぃ」

店主「ではごゆっくりおくつろぎ下さい」スタスタ

騎士「じゃ少し休もうか」



ガチャリ バタン

騎士「え・・・・」

僧侶「な〜に〜?」

騎士「これってどういう風に寝るの?」

僧侶「私がベットで〜・・・アレ?」ギシ

騎士「ちゃんとベット2つ用意してって言った?」

僧侶「ちゃんと言ったよ〜ベットをツインでお願いしますって〜」

騎士「・・・あのねツインの意味分かってる?」

僧侶「ふたつ?」

騎士「・・・・ん〜〜〜こうしよう・・今から部屋を変えてもらおう」

僧侶「ん〜なんか・・めんどくさ〜い。もうくつろいでる〜」

騎士「わ、わかったよ。くつろごう」





39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:37:40.46 ID:3lewGuBR0

------------------

僧侶「ぷは〜お腹いっぱ〜い。美味しかった〜ウフフ」

騎士「この後ちょっと隣の酒場に行こうかと」

僧侶「お酒飲むの〜?」

騎士「町にきたらまず情報収集するのは基本だよ」

僧侶「なんか堅苦しい〜面白くないな〜。・・お酒飲むならいこっかな〜」

騎士「ま、まぁ・・お酒を飲んでも良いよ」

僧侶「わーい。いこいこー」

騎士「っとその前に・・一応護身用でナイフだけ持っていこうハイ」

僧侶「どうして?」

騎士「酒場では酔っ払いに絡まれる事もあるんだ」

僧侶「へー」

騎士「かわいい娘を連れてると特に注意が必要なんだ」

僧侶「あれ〜〜?私のこと遠まわしにかわいいって言ってるのかな〜?ウフフ」

騎士「・・・まぁ僧侶の場合は別の意味で注意が必要なんだけど・・」

僧侶「別の意味ってな〜に?」

騎士「まぁ良いじゃないかハハ早く行こう」

僧侶「ハ〜イ」





40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:38:08.82 ID:3lewGuBR0

---酒場---

マスター「いらっしゃいませー」

娘「お二人様ですか?こちらの席が空いています。どうぞ」

騎士「ありがとう」

娘「お飲み物はいかがされますか?」

騎士「ハチミツ酒あるかな?」

娘「はい。お連れ様は?」

僧侶「わわわたくしもおおおなじ物を・・」

騎士(硬くならなくて良いよ)

僧侶(なんかキンチョーするもん)

娘「かしこまりました」



酔っ払い「てやんで〜いムニャんだとべらんめい・・ムニャ」

マスター「あわわ失礼しました。酔っ払い!そろそろ帰ってくれ」



娘「お待たせしました」コト コトン

騎士「じゃぁ乾杯しようか」

僧侶「かんぱ〜い」チン

騎士「乾杯!」チン

僧侶「おいしい!!ウフフ」グビ

騎士「おぉ美味しいね」チビ



騎士「マスターこのハチミツ酒はここで造ってるのかな?」

マスター「はいそうです。すこし北にある遺跡の森に沢山花が咲くのでハチミツが良く取れるんですよ」

騎士「どうして沢山花が咲くのかな?」

僧侶「わたしお花畑で生まれたの〜ウフフ〜おかわり〜」

マスター「何でもその遺跡は200前はお城だったらしくて異世界から勇者が光臨したという伝説があるんです」

マスター「だから尋ねに来た旅人達が花を添えて行ったのが沢山花が咲く由縁と言われてるんです」

騎士「へぇ〜」---知らなかった---

マスター「その後その遺跡には魔女が住み着いて・・」

娘「マスター!!その話は聞きたくないです」プン

マスター「あぁスマンスマン」

僧侶「ねぇ騎士も一緒に飲もうよ〜うぃ」

騎士「わかったわかったほら!かんぱ〜い」チビチビ

僧侶「かんぱ〜うぃ」グビビ



野郎「よう!にーちゃん!かわいいねーちゃん連れてるじゃねぇか」

騎士「・・・・」

野郎「俺にもちょっと・・・お!?」

騎士「なんだ?」

野郎「お前・・どこかで・・・あれ!?そのねーちゃんも・・」

騎士「僕はお前を知らないぞ」

僧侶「ねぇわたしかわいい?ひっく」

野郎「いや!間違いねぇ何年か前に世話になってる」

騎士(またか?)

野郎「ほらこの町で神隠しの事件があった頃だ・・・あれは・・」

僧侶「ハチミツ酒お〜か〜わ〜り〜」グビ

野郎「お、おぃこのねーちゃん大丈夫か?」

僧侶「ねぇわたひかわいい?うふふふふふ〜」

騎士「ちょっと飲みすぎだぞ・・僧侶」

僧侶「い〜の〜今日の出会ひにかんぱいしよ〜ひっく・・かんぱ〜〜〜ひっく」チン

野郎「お・おぅ」チン

騎士「ヤレヤレ」チン

僧侶「ハチミチュちゅおいひ〜」グビグビ

騎士「マスターお勘定ここに置いて行くよ。野郎の分もこれで足りると思う」

マスター「分かりました。又のお越しをお待ちしております」

野郎「おい!もう帰っちまうのかよ・・・あの時は世話になったよ。ありがとよ」

騎士「僧侶そろそろ帰ろう」

僧侶「うぃメッタメタのポッコポコにすんぞヒック・・」

騎士「わかったわかった・・」ヨッコラ

僧侶「かわいいのかかわいくねぇのかはっきり・・ヒック」

騎士「お騒がせしてすいませんでした・・」

娘「ありがとうございました〜」

僧侶「だっこー・・ひっく」

騎士「はいはい・・おんぶで良いかい?」ヨッコラせと

僧侶「・・・・・」

騎士「どうした?大丈夫か?」

僧侶「・・・・・」シクシク

騎士「・・今度は泣き上戸か」---まいったなこりゃ---

僧侶「わたしやっていけるかなぁ・・え〜ん」ポロポロ

騎士「うん大丈夫だよ。すごく助かってるよ」

僧侶「もう帰れないのかなぁ?・・・シクシク」ポロポロ

騎士「大丈夫だよ僕が付いてるよ・・・ほら今日はもう休もう」

僧侶「もっとだっこして・・」ぎゅー

騎士「はいはい・・・」





41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:38:38.23 ID:3lewGuBR0

---始まりの国衛兵隊宿舎---

ドンドン ドンドン

衛兵「休憩中申し訳ありません・・・伝書鳩が戻って来ました」

精鋭兵「・・・そうか!なんて書いてある」

衛兵「北の林道に野営の跡を見つけた様です」

精鋭兵「よし!読み通りだ。馬運搬用の馬車を2つ用意しておいてくれ。」

衛兵「わかりました」

精鋭兵「俺は隊長に許可をもらってくる。人駆も集めれるか?」

衛兵「やってみます」

-------------------

トントン

精鋭兵「隊長!居ますでしょうか?」

隊長「誰だ?」

精鋭兵「精鋭兵です」

隊長「少し待て。着替えている最中だ」ゴソゴソ

精鋭兵「・・・・・」

隊長「よし!入れ」

ガチャ ゴクリ

隊長「どうした?」

精鋭兵「た、隊長・・・その格好は・・」

隊長「私も女だ、礼席ではこういう格好をする事もある・・おかしいか?」

精鋭兵「いえ・・お美しいです」

隊長「ところで用は何だ?」

精鋭兵「ハッ・・偽勇者捜索の外出許可を頂きに来ました」

隊長「ふむ・・進展はあったのか?」

精鋭兵「北の林道にて野営跡を発見しました。偽勇者の可能性が高いと判断します」

隊長「根拠は?」

精鋭兵「人目に付かず国を出るには北に向かうのが良い方法かと・・」

隊長「・・分かった」---なかなかやる---

精鋭兵「捜索を自分に直接指揮させて下さい」

隊長「よし!やってみろ」---試してみるか---

精鋭兵「では早速出発します。失礼しました」ビシ

ドスドスドス





42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:39:05.36 ID:3lewGuBR0

---始まりの国城門---

衛兵「馬運搬用の馬車を用意しておきました。荷物は積んであります。すぐ出れます」

精鋭兵「よし!お前なかなか用意が良いじゃないか・・憶えておく」

衛兵「ありがとう御座います!!」

精鋭兵「これから偽勇者捜索に向かう!馬車には3名づつと交代の馬1頭を乗せろ」

衛兵「はっ」

精鋭兵「今回は自分も同行する。3交代で夜通し走るぞ」

衛兵「はいっ」---すごい!これなら追いつける---

精鋭兵「では作戦開始!詳しくは馬車内で個別に指示する!乗れぇ」





43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:39:49.05 ID:3lewGuBR0

---森の町宿屋---

チュン チュン チュン

僧侶「ふぁあ〜〜あ〜んんんん!!!!!!!あれ?」キョロ

僧侶「!??」---モシカシテ---

僧侶「・・・」---ドウシヨウ---

僧侶「・・・」---モウイッカイネテミヨウ---

僧侶「・・・・・」スヤ パチ

僧侶「ふぁあ〜〜あ〜んんんん」キョロ キョロ

僧侶「・・・」---ヤッパリ---

僧侶「・・・」---ハダカ---

騎士「むにゃ」

僧侶「・・・」---コレハ---

僧侶「・・・」---ヤッテシマッタ---

そろ〜り そろ〜り

スルスル キュ スルスル ギュ



チュン チュン チュン

騎士「んんん・・・」

僧侶「・・・」グイ

騎士「・・・強制的に目を開けるの・・やめてくれないか・・・」

僧侶「お、ぉはょぅ」

騎士「早いね・・大丈夫かい?僧侶昨日はすごかったよ」

僧侶「・・・そ、そう?」

騎士「だっこ好きなんだね」

僧侶「え?」---オワッタ---

騎士「さて起きようかな」

僧侶「ちょちょっと散歩にいってくる〜」

騎士「いいよ。すぐ帰ってきてね」

ガチャ バタン



---どういう顔すれば良いかな---

---いつも通りで良いのかな---

---なんて話しかけよう---

---きらわれてないかな---

---なんか帰りにくいな---

---どうしよう---



ガチャ バタン

騎士「おかえり〜朝食が来てるよ一緒に食べよう」

僧侶「うん」

騎士「ほら・・あ!おいしそう」

僧侶「うん」

騎士「早く食べなよ」パク

僧侶「うん」パク

騎士「やっぱり始めて飲んだの?」

僧侶「うん・・!?ううん」フリフリ

騎士「これからは程々にしようね」

僧侶「ねぇ!わたしどうだったの?」

騎士「どうだったって・・」

僧侶「ほら・・良かったとか悪かったとか・・」

騎士「ん〜〜まぁ良かったよ」

僧侶「そっか・・」---ヤッテシマッタ---

騎士「僧侶の事が良く分かったよハハ」

僧侶「嫌いになってない?」

騎士「そんなこと無いよ・・また一緒に逝こう」

僧侶「え?あ・・・うん・・でも良く覚えてないの・・」カァ

騎士「じゃぁ今度はゆっくりね」

僧侶「私・・早かったの?」

騎士「ちょっとね・・」

僧侶「わかった・・がんばる」

騎士「・・まぁ・・がんばる物でも無いけど・・」

騎士「よし!ごちそうさま。早く食べなよ・・今日はちょっと北の遺跡を見に行ってみたい」

僧侶「あ、うん分かった〜」---でもなんか安心した---

騎士「出かける準備しておくね」

僧侶「は〜い」

-----------------

店主「昨晩はお楽しみでしたね。もう出発されますか?」

僧侶「・・・」モジモジ

騎士「はい。今日は北の遺跡に行ってみようかと・・」

店主「それは良いですね。歩いて30分程で行けますよ・・・あらご存知でしたわねほほほ」

騎士「今日の分のお勘定と・・・馬を少し預かってて下さい」ジャラリ

店主「お預かりいたします。お気をつけて行ってらっしゃいませ」





44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:40:26.88 ID:3lewGuBR0

---遺跡の森---

テクテク トコトコ

僧侶「・・・ねぇ・・手をつないでも良い〜?」

騎士「あ、あぁ良いよ。どうしたんだい?」

僧侶「なんとなく手を繋ぎたい感じ〜ウフフ」グワシ

騎士「見たことの無い石造が沢山あるね・・」

僧侶「そうだね〜ココって何だったんだろーね〜」

騎士「この林道は良い香りがする・・花の香りかな?」

僧侶「あ!向こうにお花畑がある〜早くいこ〜」グイ グイ

騎士「うわ!?スゴイ一面の・・・花だ」

僧侶「わ〜いウフフ〜」ルンルン

騎士「あんまり遠くには行かないで」

僧侶「すご〜〜い!ど〜ん」バタ

騎士「花を荒らすなよ?」

僧侶「騎士もおいでよ〜大の字になって横になってみよ〜よ〜ウフフ」

騎士「よっこら」バタ



----------------------------

チュン チュン ピヨ チュン ピヨ ピヨ



---なんだか時間を忘れるね---



---そうだね〜ウフフ〜---



---手を繋いでも良い?---



---良いよ---



---なんかすごく幸せな感じ---



---心が満たされる感じ---



チュン チュン ピヨ チュン ピヨ ピヨ

----------------------------



♪ラ--ララ--♪ラー

騎士「あれ?泣いてるのかい?泣き虫だなぁ」

僧侶「どうして涙が出るんだろ?悲しくないのに」ゴシゴシ

騎士「さてと・・」ヨッコラ

僧侶「私ずっとココに居た〜い」

騎士「ダメだよ・・僕達は行かなきゃ・・おいで」グイ

僧侶「ねぇ、あそこの瓦礫は何だろ〜う」

騎士「あれが・・元々は魔女の塔だったのかな?」

僧侶「シッ・・・何か聞こえる」

??(♪ラ--ララ--♪ラー)

騎士「本当だ」





45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:40:56.00 ID:3lewGuBR0

ノソ ノソ ノソ

老婆「旅人の方かね?」

騎士「あ、はい」

老婆「花を踏まないでおくれ・・」

騎士「・・すいません」

老婆「わらわは目が見えにくくなって・・もっと近くに来てくれんか?」

スタスタ

老婆「おおおおおおおおおおぅ」

僧侶「え?何?」

老婆「やっと返しに来たか・・・早くアレをわらわに返しておくれ」

騎士「え?アレって・・」

老婆「わらわはあの指輪が無いと生きて行けん・・約束どおり返しておくれ」

騎士「ゆ、指輪?」---約束?---

老婆「そうじゃ・・わらわは待っておった」

騎士「まさか・・・コレ・・かな?」ゴソゴソ



---「マ・ジョ・・ニ・・カエセ」---

---「・・モリ・・ヘ・・・ユケ」---



老婆「そう!それじゃ・・それは愛しの人に会う為の物・・早く返しておくれ」

騎士「あなたは・・魔女?」

魔女「そうじゃ・・その指輪が無いとわらわは若さを保もてん・・」

騎士「わかったよ・・ハイ」

魔女「付いておいで・・ここは危ない」

騎士「危ない・・って・・何が?」

ノソ ノソ ノソ



---追憶の森---

魔女「ここなら安心じゃ・・さて始めるよ」

騎士「始めるって何の話?」

魔女「そなたらから少しだけ若さを貰う約束じゃ・・忘れたのか?」

騎士「約束って何のことだか・・」

魔女「なに・・心配せんでも良い・・少しだけ若さを貰うだけじゃ」

僧侶「わたしお婆ちゃんになっちゃうの〜?」

騎士「いや・・それは・・」

魔女「心配せんでも良いと言っておろう・・・早よう手を繋げ・・はぐれるぞ?」

グワシ

僧侶「ウフフ」

魔女「目を閉じるのじゃ・・」

騎士「ちょっと・・説明を・・」

魔女「すぐ終わるから・・早よう閉じろ」

---スッ---

--------

--------

--------

--------

--------

騎士「・・もう良いかな?」パチ

僧侶「私も開けて良い?」パチ

騎士「あれ?・・・・」

僧侶「あれ〜〜〜〜〜?お婆ちゃん?」

騎士「・・どこに行った?」

僧侶「消えちゃった〜ウフフ」

騎士「何だったんだろう」

僧侶「わたしお婆ちゃんになってない?」

騎士「いや・・変わって無い」

僧侶「魔女のまぼろしかな〜タヌキに化かされた・・なんてね〜」

騎士「ま、まぁ・・そろそろ戻ろう」

僧侶「うん。又来ようね」

テクテク トコトコ





46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:41:27.38 ID:3lewGuBR0

---森の町---

バカラッ バカラッ パカパカ ブルル

衛兵「どうどう・・・」

ドスン ドスドスドス

精鋭兵「衛兵!どうだ?見つけたか?」

衛兵「ハッ!宿屋に若い男女が昨夜宿泊したとの事です。あの馬を見てください」

精鋭兵「ウム・・・偽勇者に間違いないな」

衛兵「来た甲斐がありました!」

精鋭兵「よし!でかした。今は何処にいる?」

衛兵「今朝がた北の遺跡の森に向かったようです。まだ戻って来ていません」

精鋭兵「ソコに何があるか聞き込みはしたか?」

衛兵「昔は塔があったようですが2年前に崩されたようです。今は何もありません」

精鋭兵「・・・噂に聞く魔女の塔だな」

衛兵「はい・・最近老婆が付近をうろついているとの事です」

精鋭兵「ふむ・・よし!2名は遺跡の森へ向かってくれ」

衛兵「はっ」

精鋭兵「見付けても手を出すな!必ず町に戻ってくる」

精鋭兵「残りの者は宿屋周辺で潜伏して待機!馬に接触するのに合わせて捕える」

衛兵「分かりました!」

精鋭兵「よし作戦開始!」

---必ず捕らえてやる---



---数時間後---

精鋭兵(遅い・・・遅すぎる)

精鋭兵「衛兵!!集まれ!!」

ドタドタ

精鋭兵「済まない・・・読みが浅かったやもしれん」

衛兵「・・・」

精鋭兵「日が暮れる前に遺跡の森を全員で調査する。先に行った衛兵が心配だ」

精鋭兵「被害を最小限にするために今回は全員で行動する事とする」

精鋭兵「みんな・・強行軍になって済まない・・出発しよう」

衛兵「いえ・・そんなこと無いです。行きましょう!」

精鋭兵「ありがとう・・」

衛兵(---この人は衛兵の事を思ってくれている---)



---遺跡の森---

サワワ サワワ・・・

♪ラ--ララ--♪ラー

精鋭兵「!?」

女「♪ラ--ララ--♪ラー」

精鋭兵「御婦人・・ここらで若い男女か衛兵2人を見なかったか?」

女「♪ラ--ララ--♪ラー」

精鋭兵「・・・」

女「♪ラ--ララ--♪ラー」

精鋭兵「御婦人はココで何を?」

女「わらわは愛しき人を待っている・・・」

精鋭兵「今日ここらで人を見かけ無かったか?」

女「花を見に来る人は沢山居るのでな・・」

精鋭兵「この辺りだけ何故沢山の花が?」

女「愛しいからじゃ・・・」



♪ラ--ララ--♪ラー





47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:41:57.02 ID:3lewGuBR0

---森の街---

テクテク トコトコ

僧侶「ルンルン」♪

騎士「あれ?馬が居ない・・・」

僧侶「綱を繋ぎ忘れた〜なんてね〜ウフフ」

騎士「宿屋も閉めてる・・・まいったなぁ・・」

僧侶「じゃぁ買い物でも行こうよぉ〜」

騎士「あぁそうだね。少し時間を潰そう」

僧侶「わ〜い。何処いく何処いく〜?」

騎士「・・・そうだな・・まず洋服を買いに行こう」

僧侶「行く行くううううううウフフ」

テクテク トコトコ



---防具屋---

カランコロン

店主「いらっしゃいませ」

僧侶「・・・」---なんかちがう---

店主「何をお探しですか?」

騎士「女性用の軽くておしゃれな装備ないかな?」

僧侶「!?お?そんなのあるの?」ワクテカ

店主「失礼ですがそちらの方は・・」

騎士「あぁ僧侶なので鎧じゃ無い方が良いです」

店主「ではピッタリのおしゃれなローブがございます」

騎士「試着させて下さい・・・良いよね?」

僧侶「うん!わくわくしてる感じ〜ウフフ」

店主「ではこちらで・・・」

スルッ スルッ シュッ



---数分後---

僧侶「これに決めた〜ウフフ」

騎士「お?見せて・・」

僧侶「ジャーン♪」

騎士「おぉ良いね・・・可愛いよ」

僧侶「ウフフ〜もっと言って〜〜♪」

騎士「それフードかぶるとどんな感じ?」

僧侶「ほい!」スルッ

騎士「良いね・・偽装の任務完了かな」

僧侶「買い物楽し〜い」

騎士「あと店主!急所だけカバーするインナーも付けておいて」

店主「分かりました」

僧侶「これ着て行っても良い?」

騎士「もちろん。今まで着てたやつはここで引き取って貰う」

店主「インナーの装着も忘れないで下さい」

僧侶「は〜い。付けて来るね」

騎士「代金はここに置くよ」ジャラリ

店主「ところで旅の方・・最近この町では神隠しがあるのでお気をつけください」

騎士「え?神隠し?」

店主「お連れ様が神隠しに会わぬ様しっかりと手を握ってあげるとよろしいかと」

騎士「あ、あぁ忠告ありがとう」---神隠しねぇ---

僧侶「お・ま・た・せ〜♪ウフフ」

騎士「うん。じゃぁ行こう」



---武器屋---

ガチャリ バタン

店主「らっしゃーい」

騎士「この子に杖を買ってあげたいんだけどあるかな?」

僧侶「え〜〜〜?杖?わたしお婆ちゃんじゃないよ〜ぅ」

騎士「・・出来るだけ短い奴で・・」

店主「・・・これでどうよ?」

僧侶「お?ちっちゃくてかわゆ〜い♪」

騎士「この杖にはどんな効果が?」

店主「それはまどろみの杖と言って眠りを誘う効果がある。買って行くか?」

騎士「僧侶どうする?」

僧侶「うん!コレで良い〜」

店主「まいど!!ちなみにそれは突いて使えば護身にもなるぜ!」

騎士「良いね!お代はここに置くよ」ジャラ

僧侶「じゃぁ次にいこ〜」

店主「おぉぅちょっと待った。神隠しが流行ってるから手を繋いでやんな!」

騎士「え!?」---またか---

僧侶「店主さん気が利く〜〜〜う」グワシ

騎士「ちょちょちょ・・・」

ガチャリ バタン





48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:42:27.25 ID:3lewGuBR0

---町道---

テクテク トコトコ

僧侶「ルンルン♪あ!?人が集まってる〜なんだろ〜」

騎士「本当だ・・行ってみよう」タッタッタ

ドヤドヤ ドヤドヤ



女「どなたかウチの娘を知りませんか?」ぽろぽろ

男「肌が白くて髪の長い娘です!どこかで見ませんでしたか?」オロオロ

女「もう2日も家に帰って来てないんです・・どなたか・・どなたか」



僧侶「あれ?あのおばさん宿屋のおばさんじゃない?」

騎士「本当だ!どういう訳か聞いてくる」

ドヤドヤ ドヤドヤ

町民(また神隠しか?)

町民(今回は子供だってさ)

町民(2人居なくなったらしいよ)

町民(もう1人の子供は?)

町民(あの悪がきだってよ)

町民(もう十分大人じゃねぇか)

騎士「すいません・・ちょっと通して下さい」

女「!!旅人様・・肌が白くて髪の長い娘を見ませんでしたか?」

騎士「あ、いや・・」---馬の事聞ける雰囲気じゃないな---

男「旅人様・・どうかお助け下さい・・1人娘なんです・・うぅ」

騎士「す、すいません・・見て・・無いです」ショボン



青年「俺が見つけてくる!!あの塔の魔女がさらったに決まってる!!」



ドヤドヤ ドヤドヤ

町民(塔の魔女は何か悪い事したことあるか?)

町民(いや聞いた事が無い)

町民(花の世話をしている良い魔女だぞ)

町民(でも魔女なら何か知ってるかも)

町民(どうせただの家出だろ)

ドヤドヤ ドヤドヤ



---宿屋前「閉店」---

騎士「・・・・・」

僧侶「どうしたの〜?なんか考え事〜?」

騎士「・・・もしかして」ブツブツ

僧侶「う〜ん多分ね〜私と同じ考えかも〜」

騎士「・・・言ってみて」

僧侶「ここはね〜・・・多分4〜5年前だと思うの〜ウフフ」

騎士「僕も同じ考えだ」

騎士「・・・・・もういっかい遺跡の森に行こう!!」

僧侶「うん!」





49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:42:56.91 ID:3lewGuBR0

---遺跡の森---

テクテク トコトコ

騎士「あ!!誰か居る!!」

僧侶「どこ〜?あ!!・・・さっきの青年じゃない?ウフフ」

青年「ブツブツ・・・!!」ビク

騎士「君も宿屋の娘を探しに来たのかい?」

青年「か、関係無いだろ!」

僧侶「私たち、お花畑に行くんだ〜一緒に来る?」

騎士「どうせ行く方向は同じだし一緒に行こう」

青年「・・・・・」

テクテク トコトコ スタスタ

--------------------

チュン チュン ピヨ

騎士「!!?これは・・・」

僧侶「わお〜大きいぃ〜〜」

青年「・・・・・」

騎士「・・魔女の・・塔だ」

僧侶「まだ壊れてないね〜おっかしいな〜」

騎士「僧侶・・これでハッキリした」---過去に戻っている---

僧侶「うん」

騎士「魔女を探そう!!」

青年「・・・・・」

騎士「多分あそこの塔だ!行こう」タッタッタ

青年「・・・おい!待て」

僧侶「ん?」

青年「魔女に・・消されるぞ」

騎士「青年・・・君は何か知ってるな?」

青年「俺と宿屋の娘と悪がきの3人は昔から仲良しで、よくここで遊んだんだ」

青年「ある日兵隊がやってきて魔女に何か頼みごとをしてた」

青年「物陰に隠れて見てたら・・・見たんだ・・・魔女に消される所を・・」

青年「ただ姿を消したんじゃない・・その後魔女が若返ったんだ」

青年「だから森の町の神隠しの犯人は魔女に間違いない・・若返る為に・・」

青年「でも大人は誰も信じなかった」

騎士「そうか・・分かった僕が魔女を止めに行くよ」

僧侶「私たちは魔女の知り合いなの〜ウフフ」

青年「!!なんだって!?お前達は魔女の仲間なのか?」

騎士「心配しなくて大丈夫だよ・・塔に行くけど君も来るかい?」

青年「・・信じて良いんだな?」

僧侶「よし!いこ〜」





50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:43:24.71 ID:3lewGuBR0

---魔女の塔---

♪ラ--ララ--♪ラー

騎士「シッ・・・」

僧侶(ヌキアシ サシアシね)そろ〜り

そろ〜り そろ〜り

青年「・・・・・」

♪ラ--ララ--♪ラー



娘の声「魔女さんお願いします!」

男の声「お願いだ!僕は罪を犯してしまった・・・ここから逃げ出したい」

女の声「わらわは愛しき人をまって居るだけじゃ・・・何の魔法も使えんよ」

男の声「このまま逃げてもきっと捕まってしまう」

女の声「捕まって罪を償えばよかろう・・」

男の声「でも僕達は見たんだ!魔女が人を消す所を!・・・姿を消すだけで良いんだ」

女の声「何度言ってもムダじゃ・・・わらわは人を消すことなぞ出来ん」

男の声「消すのがダメなら・・・他に・・何か助かる方法はないのか?」

娘の声「私は彼を愛しているの!このままだと一緒に居られなくなる・・」





青年「!!!!!」

騎士「・・・・・」

僧侶「・・・・・」にまーり



女の声「♪ラ--ララ--♪ラー」

男の声「僕達は愛し合っているんだ!2人で逃げる方法を教えてくれ・・お願いだ」

女の声「自ら犯した罪からは逃れらんぞ?・・・償えば未来は来る」



ガタン!!

青年「・・・・・」だだだっ

宿屋の娘「青年・・・」

悪がき「青年・・・」

魔女「ほぅ・・・・・これは見ものじゃのぅ」

青年「宿屋の娘!・・悪がき!・・」

青年「皆・・・心配してるぞ」

悪がき「僕を心配する奴なんか1人も居ない!!」

青年「ど、どんな事があっても・・・俺は」

青年「俺はお前を裏切ったりしない!!俺が心配している!」

宿屋の娘「・・・」

悪がき「・・・」

青年「帰ろう!帰って罪を償おう」

悪がき「だめなんだ・・・僕は・・人を殺してしまった」

青年「ばかやろう!!」だだだ ボカッ

宿屋の娘「悪がき!!」

青年「悪がき!お前は自分のやったことから逃げるのか!?」

悪がき「・・・」

青年「俺は逃げない!本当は・・俺は・・宿屋の娘の事が好きだ!」

宿屋の娘「!!?」

青年「でも宿屋の娘はお前の事を愛している・・・だから!!」

青年「悪がき・・お前の事を絶対守ってやる!!」



魔女「♪ラ--ララ--♪ラー」

魔女「・・・・・さぁ子供達・・お家にお帰り」

魔女「わらわが一つだけおまじないを掛けてあげよう・・・」キラリン

魔女「愛を知るおまじないだよ・・」

魔女「皆が心配しているから早く帰っておやり」

宿屋の娘「・・・」

悪がき「・・・」

青年「さぁ・・帰ろう」





51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:43:59.29 ID:3lewGuBR0

-----------------

こそ〜り

僧侶(出番なかったね)ヒソヒソ

騎士(まぁ良かったじゃないか)

僧侶(そうだね・・でも何か魔女に会いにくくなっちゃったね)

騎士(んんん〜少し待とう)



♪ラ--ララ--♪ラー

そこに居るのは分かっているよ・・



騎士「!!?」

僧侶(バレてた?)

魔女「わらわに何の様じゃ?」

スタスタ トコトコ

騎士「お、おどかすつもりは無かったんだ」---魔女?若い---

僧侶「コッソリしててごめんなさ〜い・・アレ〜魔女さんはどこ〜?」

魔女「わらわは愛しき人を待っておる・・・用が無いなら帰っておくれ」

僧侶「魔女さん?なの?」---綺麗---

騎士「・・・えーとその・・僕達2人は未来から来た」

魔女「・・・・・」

騎士「帰る方法を知りたいんだ・・」

魔女「何のことかね?・・・わらわは愛しき人を待って居るだけじゃ・・」

騎士「指輪の秘密を知っていると言ったらどうする?」

魔女「・・・・・」

僧侶「魔女さん。私たちは未来の魔女さんに会ったの〜お婆ちゃんだったけど・・」

魔女「・・・未来ではわらわはまだ愛しき人には会っておらんのか?」

騎士「まだ会えていなかった・・・」

魔女「いつの時代から来たのじゃ?」

騎士「5年ほど未来・・かな」

魔女「・・・・・」

魔女「こっちへ来て・・詳しく話を聞かせておくれ」



-----------------

-----------------

-----------------





52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:44:33.29 ID:3lewGuBR0

魔女「・・・そうかい・・そなたらの言っている事に偽りは無さそうじゃ・・」

騎士「帰る方法は?」

魔女「それは簡単じゃ・・・5年経てば帰れる・・じゃが他に方法は無い」

騎士「いやそれは・・」---帰れない---

僧侶「・・・・・・・」

魔女「・・・未来のわらわに若さを吸われたのじゃ」

魔女「わらわはそうやって時の彼方より命を繋いでおる・・・愛しき人に会うために・・」

騎士「・・・・・」

僧侶「どのくらい昔なんだろ〜?」

魔女「わらわは200年ほど待っておる・・・あぁ待ち遠しい・・愛しき人よ」

騎士「・・その愛しき人というのは・・・一体?」

魔女「・・・今この世に生まれておる筈じゃ・・必ず会えると約束をした・・」

魔女「じゃが・・そなたらの話では・・この指輪は囚人の手にあったのじゃろう?」

魔女「なぜじゃ?なぜ囚人の手に指輪が渡ったのじゃ?」

魔女「指輪が無ければわらわは生きては行けぬ・・」

魔女「5年後そなたらに会った時にもまだ・・愛しき人には会って居らぬのじゃろう?」

騎士「さぁ・・・そこらへんは分からない・・ただ」

騎士「未来の魔女は僕が指輪を返しに来ることを待っていた・・なぜだと思う?」

魔女「わらわは愛しき人の為意外に指輪は手放さない・・」

騎士「そうか・・・多分・・愛しき人に何か起ころうとしている」

魔女「うぉぉぉぉおぉぉぉおおっぉ・・・・・行かねば・・」ポロ

魔女「わらわの愛しき人がすぐ近くに・・・でなければ指輪を預かっている筈がない」ポロポロ

魔女「愛しき人よぅぅう・・助けに・・助けに行かねば・・」ボロボロ

魔女「わらわを・・わらわを連れて行っておくれぇぇぇ」ボロボロボロ

騎士「ちょちょっと待ってくれ・・・それはまだ5年程未来の話だ」

騎士「・・・これから何かが起きる」

騎士「僕は今、魔王を倒すために旅をしている・・・それでも付いてくるか?」

魔女「魔王じゃと?・・魔王はもう居らん」ポロポロ

魔女「わらわの愛しき人が200年前に魔王を滅ぼした・・」ポロポロ

騎士「なっ・・・どういう事かな?」



その時世界は魔王によって滅ぼされようとしておった

ある日異世界より勇者達が舞い降りた

わらわと勇者は恋に落ち永遠を誓った・・・そして

わらわと勇者達は共に戦い魔王を滅ぼした

世界に平和が訪れわらわと勇者は幸せに暮らす筈じゃった

しかし時の王は勇者を退けわらわは塔に幽閉された

必ず又会えると約束したが・・

わらわは勇者から聞いていた・・200年未来から来たと

じゃから待ち続けておる・・また会う時まで



魔女「また会えると信じ毎日花を植えた・・愛しき人を想いながら・・」ポロポロ

魔女「200年は長い・・・ただ又会いたい・・その想い一心で待っておった」ボロボロ

魔女「愛しき人に何か起こるならば・・・助けに行かねばならぬ・・愛しているのじゃ」ポロポロ

魔女「わらわは愛しき人を探さねばならん・・・これは導き」



僧侶「うぇっ・・うぇっ・・ヒーン」ポロポロ

騎士「あの花は魔女が1人で・・・」

僧侶「騎士ぃ・・・一緒に探しに行ってあげようよ〜ひっく」ポロポロ



-----------------

-----------------

-----------------

魔女「話がなごうなったのぅ・・もうすぐ日が暮れる」

騎士「じゃぁ行こうか」

僧侶「いこ〜〜ウフフ」

騎士「ここにはしばらく戻れないけど・・大丈夫かい?」

魔女「愛しき人との思い出の場所じゃ・・・名残は惜しい」

僧侶「ねぇ魔女〜あの歌聞かせて〜?」

魔女「♪ラ--ララ--♪ラー」



♪ラ--ララ--♪ラー

すごく良い歌だね

愛の歌じゃよ

夕日とお花畑がとてもきれ〜い

♪ラ--ララ--♪ラー





53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:45:09.82 ID:3lewGuBR0

---森の町---

テクテク トコトコ ノソノソ

僧侶「日が暮れちゃったね〜ウフフ」

騎士「あぁ又あの宿屋にお世話にならないとね」

僧侶「お店開いてるみた〜い」

魔女「わらわはどこでも良いぞ」



---森の町宿屋---

カランコロン

店主「いらっしゃいませ旅の御方・・ハッもしや!」

騎士「???」

店主「家出娘を迎えに行ってくれた方ですか?・・・青年から話は聞いています」

騎士「はぁ・・」

店主「大変ご迷惑をおかけいたしました・・お代は要りませんので今日は泊まって行って下さい」

僧侶「わ〜い♪ごちそうごちそ〜う」

店主「こちらのご夫人・・あら魔女様でしたか?」

騎士「い、いやいや違うよ・・」

店主「オホホ失礼しました・・・魔女様にしては御2方共若すぎますものねオホホ」

魔女「・・・」

騎士「・・それで娘さんは大丈夫でしたか?」

店主「はい。娘と青年と悪がきの3人で教会の方に行ったようですわ」

騎士「それは良かった」

店主「何でも喧嘩した相手が死んだフリしてたのが教会でバレタとか何とか・・」

騎士「・・・」チラリ

魔女「・・・」

騎士「そうですか・・何事も無くて良かったですね」

店主「いえいえ大変お世話になりました」

僧侶「早く〜〜〜はらぺこぺこぺこぺこ〜〜」グイグイ

騎士「あぁ今日は2人部屋を2つお願いします。ベットはシングルで」

店主「わかりました。お部屋の準備が出来るまで広間の方で先にお食事をお済ませ下さい」

僧侶「は〜い」



---広間---

パクパク モグモグ

僧侶「ぷはぁおいしかった〜〜マンプク」

騎士「この宿屋の料理は本当に美味しいね・・ハチミツのおかげかもね」

魔女「・・それはわらわのおかげでもあるぞ」

騎士「魔女は森の町がハチミツの産地になってる事知ってるんだ」

魔女「ミツバチは色々な噂を運んでくるもんでな」

僧侶「魔女はミツバチと話せるんだ〜すご〜い」

魔女「ミツバチは愛を運ぶとも言われておるんじゃ」

僧侶「愛・・かぁ」

カツカツカツ

店主「お食事はお済みでしょうか?お部屋の準備が出来ましたのでご案内いたします」

騎士「あぁ頼むよ」

テクテク トコトコ ノソノソ

店主「こちらの2部屋になります。今日はごゆっくりとお休み下さい。では失礼します」カツカツカツ

騎士「じゃぁ・・僕はこっちの部屋で」ガチャリ

僧侶「じゃまた明日ね〜」ノシ

魔女「ではの〜」

ガチャリ バタン





54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:45:41.33 ID:3lewGuBR0

---部屋---

騎士「・・・・・」

僧侶「うふふ〜」

騎士「・・でなんでこっちの部屋な・・の?」

僧侶「どうして?」

騎士「いあ・・だって部屋2つ用意したんだけど・・」

僧侶「だから?」

騎士「え、あ・・まぁ良いんだけどさ」

僧侶「今日は不思議な1日だったね〜ウフフ〜」

騎士「そうだね・・・でももう後戻りできない事も分かった」

僧侶「本当にこの世界は4〜5年前なのか良くわからないね〜ウフフ」

騎士「うん・・実感が無い・・・これからどうしたら良いのか・・」

僧侶「・・・」

騎士「・・・」

僧侶「ねぇ・・昨日の事なんだけど・・」モジモジ

騎士「ん?なに?」

僧侶「・・・・・」

騎士「なんだっけ?」

僧侶「わたし昨日の夜の事ぜんぜん覚えて無くって・・」

騎士「・・無くって?」

僧侶「・・その・・記憶に残るようにもう一回・・してほしいの」カァ

騎士「へ?」

僧侶「だっこ」

騎士「だっこ??いや・・まぁ良いけど」

僧侶「ちょっと恥ずかしいけど・・」スルリ ストン

騎士「!!?え・・ちょ」

僧侶「だっこして寝るの〜!」

騎士「いや、あ、う、うん・・・いいのかい?」

僧侶「今日はがんばるもん」ギュゥ チュ

騎士「いやがんばるって・・むぐ」

僧侶「んむ・・んん」チューゥ

騎士「んむん・・ぷは・・ほ、ほんとにいいのかい?」

僧侶「うん・・・ぁぁん・・・はぁはぁ・・・もっと・・」

---ギシアン---





55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:46:18.90 ID:3lewGuBR0

---早朝---

チュン チュン チュン

僧侶「・・・」パチ キョロ ホッ

騎士「スゥスゥ」

---ユメジャナイ---

---キノウトチガッテ---

---ミタサレテルカンジ---

---ココロガオチツイテルカンジ---

---ホカニナニモイラナイカンジ---

---モウカエレナクテモ---

---ソンナコトドウデモ---

---ヨクナッタ---

---ナンカシアワセ---

僧侶「・・・」ぎゅぅぅぅチュゥ

騎士「んんんんむぐ」パチ ギュゥゥ

僧侶「んむんん・・ぁぁん・・ねぇ・・だっこして」

---ギシアン---

zzz・・・





---朝---

チュン チュン チュン

騎士「ふぁあ〜〜あ」

僧侶「スピースピー」zzz

騎士「・・・」---おはよう---

そろ〜り そろ〜り

騎士「・・・」---着替えないと---

グイ スル シュッ

騎士「・・・」---あれ?窓からみえるのは---

騎士「・・・」---気球---

僧侶「ふぁあ〜」パチ !

騎士「あ!おはよう」

僧侶「うふふ〜おはよ〜」ニコ

騎士「大丈夫かい?僧侶昨日はすごかったね」

僧侶「うふふ〜」

騎士「だっこ好きなんだね」

僧侶「うん♪」---昨日と同じ会話---

僧侶「ねぇ!わたしどうだった?」

騎士「最高だったよ」

僧侶「わたしのこと好き?」

騎士「大好きだよ」

僧侶「私も騎士が大好き」---どんどん満たされていく---

騎士「そろそろ着替えなよ」

僧侶「は〜い」

スル スル シュッ



騎士「あれ見て!!」

僧侶「なに〜?あ!!気球?乗ってみた〜い」

騎士「今日行ってみよう」

僧侶「わ〜い」

騎士「魔女起きてるかな・・」

僧侶「起こしに行こっか?」

騎士「頼むよ」





56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:46:48.42 ID:3lewGuBR0

---宿屋出入口---

カランコロン チュンチュン

店主「昨晩はお楽しみにでしたね。本日はもう出発されますか?」

騎士「はい・・お代は本当に良いんですか?」

店主「もちろんです。汚したシーツもお気になさらないでください」

僧侶「・・・」モジモジ

魔女「・・・」チラリ

騎士「店主さん外に見える気球は・・・?」

店主「あぁあの気球ははるか西にある砂漠の町へ行く為に貸し出している物ですよ」

騎士「砂漠の町はここから大分遠いはず・・だったと?」

店主「・・・ですがすぐ西のエルフの森は危険ですので気球で越えるのが一番安全らしいです」

騎士「そうなんですか・・・気球はどうやって借りれば?」

店主「町外れに貸出所があるので詳しくはそちらで聞くと良いかと」

僧侶「ねぇ・・・はやくぅぅぅ」

騎士「あぁぁごめん・・・店主さん情報ありがとう」

店主「いえいえ又のお越しをお待ちしております。今後とも仲良くなさって下さい」

僧侶「は〜い・・ウフフ」

魔女「・・・」ジロ

騎士「じゃぁ行こうか」



---町道---

テクテク トコトコ ノソノソ

僧侶「騎士ぃ〜手ぇ〜〜」グワシ

魔女「そなたらは仲が良いのぅ・・わらわと愛しの人を思い出すわ」

騎士「ま、まぁね」

僧侶「ウフフ〜」

魔女「僧侶は騎士からピッタリ離れんのぅ・・・目に痛いわ」

騎士「・・・この先で魔女の装備も整えて行こう」

魔女「わらわはこの格好で良いが?」

騎士「明らかに魔女っぽい格好はまずいかな・・・」

僧侶「私が選んであげる〜ウフフ〜たっのしみ〜〜」

----------------

僧侶「おまたせ〜コーディネートはこーでねーと!なんてね〜ウフフ」

魔女「・・・この格好で愛しの人に見つけてもらえるかのぅ・・」

騎士「割と普通になったかな・・・護身用の装備も良いかな?」

魔女「わらわに護身用は必要ないが?・・・危険が迫れば若さを吸えば良い」

騎士「そっか・・」---魔王を倒した事があったんだっけ---

魔女「あまり吸いすぎると子供になってしまうがな・・」

騎士「それは困るなハハ」---じゃぁ僕は一体何と戦うんだ?---

テクテク トコトコ スタスタ





57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:47:23.67 ID:3lewGuBR0

---気球貸出所---

ゴーー ゴーー プシュ

男「よう!気球を借りに着たのか?」

騎士「はい・・気球は始めてでも操作出来るものなのかな?」

男「ああ簡単だ。魔石を少し調整するだけだ。急には動かんから大丈夫」

騎士「借りるのは金貨でどれくらい?」

男「ちーっと高いぜ・・金貨一袋だ」

騎士「うわ・・全財産分だ・・」---高すぎる---

男「でも安心しな!砂漠の街で気球を返却したら気球の代金は帰って来る・・つまり移動代だけって事だ」」

騎士「あぁそれなら大丈夫だ・・・ところで」

男「この気球に・・今の勇者が乗った事があるか知らないかい?」

魔女「!!!」

男「ん〜はっきり覚えてないが・・・勇者らしき4人組みが借りていった事はあるなぁ・・・」

騎士「それはどれくらい前?・・」

男「半年か・・もうすこし前かって所だな・・まぁ金持ちじゃ無いと借りれないから・・乗れる人は限られるしな」

騎士「その4人組が向かった先について何か知らないかい?」

男「砂漠の町の後のことはしらねぇ・・向こうは盗賊団が情報牛耳ってるからソコで聞くと良いかもな」

魔女「その勇者の特徴はなにか覚えておらんか?」

男「おおぅ御嬢ちゃん・・・勇者様に会ってみてぇのかい?」

魔女「質問に答えてないぞよ?」

男「御嬢ちゃんよ・・・どっかのお姫様みてぇな口ぶりだなハハ・・残念だが主だった特徴は覚えてねぇな」

魔女「他には覚えておらんか?」

男「すまねぇ・・無口な勇者だったもんだからほとんど会話してねぇんだ・・」

魔女「無口か・・・」

男「よう!それで気球は借りていくか?」

騎士「砂漠の町までの日数は?」

男「7日って所だな」

騎士「必要な物をそろえてまた来る」





58:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:48:20.60 ID:3lewGuBR0

-----------------

ヨッコラ ドス

騎士「・・これで良し・・っと」

男「おぅ随分荷物積み込んだじゃねぇか・・こりゃ気球の旅も快適だなハハ」

僧侶「お〜中はお部屋になってるんだね〜ウフフ〜」

男「火事だけは気をつけてくれ・・たまに事故があってな」

騎士「僧侶も気球は始めてかい?」

僧侶「うん見た事はあったけど〜王国が禁止してから見なくなったかな〜ウフフ」

男「何の事だ〜?」

騎士「あ、いやこっちの話だよ」

僧侶「2年くらい前かな〜急に気球が禁止になったの〜」

騎士「便利なのにどうしてだろうね?」

僧侶「わからな〜いウフフでもわたしたちには関係ないね〜」

男「おい!操作方法わかるか?・・・ここをこうすると火が・・・」

騎士「あぁ・・見せて・・・簡単だね」

魔女「魔石のエネルギーを使っておるのか・・」

男「代えの魔石はこっちのカゴに入ってる・・・それから向こうに着いたら気球貸出所にコレを渡してくれ」パサ

騎士「これは?」

男「代金返済額と必要な物資リストだ・・まぁお前達には関係ない。無くすなよ」

騎士「わかった」

僧侶「早くいこ〜よ〜ねぇねぇ」

男「そら!!早く乗った乗った〜」

ギシギシ ゴーーーーー ゴーーーー

僧侶「わぁ!!浮いた浮いたぁウフフ」

男「じゃぁ気をつけて行って来な!!」

騎士「ありがとう!」

男「おっとそうだ!途中の森には降りないようにな!エルフに見つかると危ないからよ」

騎士「わたっかよ」

ゴーーーー フワフワ プシュー

僧侶「おおおおおおおおおぅすご〜い」

魔女「・・・」

騎士「これは・・・」

魔女「わらわの花畑が・・しばしの別れじゃ」

僧侶「わぁぁぁこんな風になってたんだぁ〜ウフフ」

騎士「いろんな物がどんどん小さくなって行く」

魔女「人間は小さいのぉ」

僧侶「本当だね・・私もあんな風にすご〜く小さい一人なんだね・・」

騎士「・・・・・」



---魔王とは一体何だ?---



---2部 完---





59:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:48:53.08 ID:3lewGuBR0

---気球1日目---

ヒョーゥ ギシ

騎士「地図によると下にある森は南北にずっと繋がってるらしい」

僧侶「ん〜〜〜森しかみえな〜い」

騎士「この森に分断されて東の始まりの国と西側とが国境になってる」

魔女「エルフは古来よりこの森を支配しとるが・・・人間に友好ではないぞ」

騎士「国境付近ではいざこざが絶えないらしい」

僧侶「エルフって見たことないな〜〜」

魔女「耳が長くて容姿は端麗じゃ・・・人間は一方的にエルフに恋をする」

僧侶「へぇ〜美人さんなんだ〜」

騎士「今日は暖かいから少し高度を上げよう・・」グイ

ゴーーーーー フワ フワ ギシ

ビリビリ パラパラパラ・・

騎士「僧侶・・何してるんだい?」

僧侶「え?うん隊長の指令の紙を捨てたの・・」

騎士「??どうして?」

僧侶「うん・・もういいの」

騎士「まだ2つ指令が残ってたんじゃなかったっけ?」

僧侶「ほら・・もう帰れないしさ〜」

騎士「良いのかい?」

僧侶「うん」ニコ

騎士「でも何が書いてあったのかは気になるな」

僧侶「教えてほしい〜?」

騎士「ちょっと知りたい」

僧侶「・・・」

騎士「嫌なら良いよ・・」

僧侶「あの指令にはね・・勇者の事が書いてあったの」

騎士「勇者?僕の事かな?」

僧侶「ううん」フリフリ

騎士「どういう事だろう」

僧侶「選ばれた勇者と・・本物の勇者の事」

騎士「・・・」

僧侶「そして本物の勇者を探せっていうのが指令6」

騎士「あぁ・・・僕もなんとなくそんな気がしてた」

僧侶「王国で選ばれた勇者の本当の目的は・・・本物の勇者を魔王の所に導く役目なんだって・・」

騎士「やっぱりそうだったんだね・・・師匠も同じ事を言ってた」

魔女「・・・その本物の勇者がわらわの愛しい人に違いない」

騎士「そうかもしれない」

魔女「あぁ・・愛しきわらわの勇者よ・・今助けにゆくぞ」

僧侶「・・・それからね」

騎士「うん」

僧侶「選ばれた勇者が真実を知った時・・・指令7・・・暗殺」

騎士「え?・・・真実?」

僧侶「・・・それは魔王の城に行ったとき分かるって・・」

僧侶「でもね!わたし暗殺なんてできない・・」

騎士「暗殺?・・でもどうして暗殺なんか」

僧侶「わかんない・・・指令が完了したら帰還しろって書いてあった」

騎士「僧侶・・ありがとう。すべて話してくれて」

僧侶「ううん。ごめんね隠してて」

騎士「とにかく前に進んで見よう・・もう帰れないんだし・・ね?」グワシ

魔女「5年経てば帰れると言っておろうが」

僧侶「だっこ」ギュー

魔女「・・・・・」

魔女「また始まったかの・・ヤレヤレ」





60:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:49:25.58 ID:3lewGuBR0

---囚人の事が少し分かってきた---

---彼は何かを知って暗殺された---

---でも生き残り囚人として過ごした---

---指輪を持ってたという事は---

---これから必ず会う筈だ---





61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:50:16.36 ID:3lewGuBR0

---気球2日目---

ヒョーゥ ギシ

僧侶「ねぇ!騎士!何かおかしいの〜来て〜」

騎士「どうした?」ヨッコラ

僧侶「なんかね・・気球の高さが低くなってるみた〜い」

騎士「・・あれ?本当だ。どうしたんだろう」

魔女「何の騒ぎじゃ?もうすぐ日が暮れるぞよ?」

騎士「!?あれは・・気球に小さい穴が開いてる・・まずいな」

僧侶「え〜〜〜このまま落ちちゃうの?」

騎士「ちょっと魔石の出力を上げて見る!」グイ

ゴゴゴゴゴゴゴゴ ゴーーーーーー

僧侶「やっぱり少しづつ下がっていくみた〜い」オロオロ

騎士「少しだけ降りて修理しよう!ここからじゃ直せない」

魔女「森の夕暮れは早いぞ?・・・」

フワ フワ ドッスン

騎士「僧侶と魔女は周囲を警戒してて・・魔物が襲ってくるかもしれない」

僧侶「うんわかった〜」

魔女「僧侶・・離れるでないぞ?」





62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:50:46.17 ID:3lewGuBR0

-----------------

騎士「だめだ・・いくつも穴が開いてて糸が足りない」

僧侶「わたしたちエルフに食べられちゃうかな〜?」

魔女「エルフは人を食ったりはしないよ・・」

騎士「仕方ない・・今日はここで野営して明日の朝糸の代わりの物をさがそう」

僧侶「もう真っ暗だよ〜ぅこわいよ〜う」

魔女「照明魔法!」ポ

騎士「おぉ・・魔女・・ちゃんと魔法使えるんだ」

魔女「忘れてしまった魔法を少しずつ思い出しておる」

騎士「よし!気球の周りで炎の円陣を作ろう・・夜行動物が襲ってこないように」

僧侶「わかった〜」

騎士「僕は燃える物を集めてくる・・僧侶と魔女は炎を付けて」タッタッタ

魔女「火魔法!」ゴゴゴゥ!メラ

僧侶「火魔法!」ポ しゅぅぅ

僧侶「火魔法!」ポ しゅぅぅ

僧侶「火魔法!」ポ しゅぅぅ

魔女「・・・そなたは魔法使いではあるまい無理はせんで良い。火魔法!」ゴゴゴゥ!メラ

僧侶「う・う・う・・・」ピーン!!

僧侶「罠魔法!」ザワザワ シュルリ

魔女「フフフそれで良い」

僧侶「ウフフ〜わたしも役にたってるぅ〜♪」

グルルル ガルルルル

僧侶「きゃぁ!!」

魔女「ウルフかの?」

僧侶「か、囲まれてる・・」

魔女「これ!罠魔法を休むでない・・」

僧侶「罠魔法!罠魔法!罠魔法!」シュルシュル シュルリ

ウルフ「ガルルルル ガオー」ダダッ

僧侶「罠魔法!」シュルシュル シュルリ

ウルフの群れはツタに捕らえられ身動きが取れない

魔女「一気に焼くぞよ?火炎魔法!」ゴゴゴゴゴゴ ボウ

ウルフ「ギャワン!キャンキャン!」

ウルフの群れはダメージを受けた

僧侶「す、すご〜い」

魔女「次が来るぞよ」

僧侶「防御魔法!」

魔女と僧侶の守備力が上がった

ウルフ「グルルルル ガルゥ」ダダ ガブッ

魔女「ぐぅ・・」

魔女はダメージを受けた

僧侶「回復魔法!」ボワ

魔女「爆炎魔法!」ゴウッ ゴーン

ウルフ「キャン!キャン!」

ウルフの群れは逃げ出した

僧侶「よ〜し追い払った・・」

魔女「・・・・・」





63:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:51:13.61 ID:3lewGuBR0

僧侶「騎士遅いな〜〜どこに行ったんだろ〜」

魔女「僧侶・・離れるでない囲まれておる」

僧侶「え?」

シュシュシュン ストスト

??「動くな!」

僧侶「あ!!騎士が・・」

シュシュシュン ストスト

エルフの娘「動くなと言っている!人間がこの森に何をしに来た!」

僧侶「え?あ・・」

魔女(20人は要るよ・・)ヒソ

僧侶「あの・・その・・気球が落ちてしまって・・」

エルフの娘「動物達が怯えている!なぜ火を付けた!」

魔女「すまんのぅ・・悪気は無かったんじゃ」

僧侶「騎士は?騎士は大丈夫?」ソワソワ

エルフの娘「・・・寝てもらっただけだ!死んではいない!」

魔女「わしらををどうするつもりかね?」

エルフの娘「ものども出て来い!」

スッ スッ スッ ガサリ

僧侶「あわわわわわ・・」ゴクリ

エルフの娘「連れて行く!ものども捕らえろ!」

魔女(ここは従った方がよい・・おとなしくしておれ)ヒソ

僧侶「いや!いた!いた〜い」

魔女「手柔らかにたのむぞよ」

エルフの娘「暴れるな人間!いくぞ!」

僧侶「ふぇ〜ん・・」





64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:51:46.08 ID:3lewGuBR0

---牢屋---

ピチョン ピチョン

騎士「う、ううん・・ハッ!?ここは?」ガバッ

魔女「起きたか・・えらく強い睡眠薬だったようじゃの」

僧侶「ふぇ〜ん」シクシク

騎士「みんなエルフに捕まったか・・つつつ頭がクラクラする」フラ

魔女「薬が切れるまでおとなしくしておれ・・怪我をするでな」

騎士「二人とも大丈夫かい?怪我はないかい?」」

魔女「僧侶のおかげで怪我はしておらん・・しかし・・」

騎士「うん?」

魔女「僧侶の詠唱の速さは関心するのぅ・・怪我をした直後に回復魔法が間に合っておる」

僧侶「シクシク・・ウフフ〜」にまー

騎士「あぁ・・才能かな」

僧侶「わたし達どうなるかなぁ〜?」

魔女「どうもなりゃ〜せん・・エルフは殺生を好まん」

騎士「そうだと良いが・・」

魔女「人間よりも賢く気高い生き物じゃからの・・人間が手を出さぬと分かれば話は通じる筈じゃ」

僧侶「騎士はどうして捕まったの〜?」

騎士「僕は不意に矢を受けて・・振り返ったらエルフが居た。何か言われたけど気が遠くなって覚えてない」

僧侶「武器持って行ってなかったもんね」

騎士「あぁ迂闊だった」

魔女「それが良かったのかも知れん・・武器を抜いたら蜂の巣じゃったろう」

僧侶「20人くらいのエルフに囲まれてたの」

騎士「そうだったのか・・ぜんぜん気が付かなかった」

僧侶「エルフさんに理由を説明したら許してくれるかな〜?」

魔女「さぁ・・それはわからんのぅ・・しばらくは閉じ込められるかものぅ」

騎士「・・この牢は閉じ込めておくにしては造りがしっかりしてないような・・」

魔女「逃げてもすぐつかまるじゃろうて・・ここはエルフの森のど真ん中じゃ」

騎士「走って逃げても出るのに何週間もかかる・・・か」

魔女「[ピーーー]気はないじゃろうからここに居たほうが良いと思うがな・・」

僧侶「魔女さんはエルフの事をよく知ってるんだね〜どうしてかな〜?」

魔女「エルフはかつて魔王を共に滅ぼした仲間じゃよ・・・人間の仲間であるかは別として」

騎士「そんな歴史があったんだ」

魔女「エルフの寿命は200年程かのぅ・・まだ生きているやもしれんが」

僧侶「魔女さんも200歳以上だよね〜?でも見えな〜いウフフ」

魔女「わらわは219歳じゃ・・エルフよりも長生きじゃのぅフフ」

騎士「話し方だけ直せば今の若い子と全然変わらないかな」

魔女「話し方がおかしいのはそなたらの方じゃろう?わらわは普通にしゃべっておる」

僧侶「自分の事を『わらわ』とは言わないよ〜」

魔女「わらわは王族の生まれじゃ・・・今はもう無いがの・・」

騎士「王族・・・」

カツカツカツ

エルフの娘「起きたようね・・・長老が呼んでいる」

僧侶「あ・・さっきのエルフ・・・・綺麗」

エルフの娘「人間から見ればエルフはみんなそういう風に見えるのよ・・・言われて嫌な気はしないけど」ファサ

魔女「ここから出ても良いのか?」

カチャン パタ

エルフの娘「さぁ早く出て。変なマネはしないように」

騎士「あぁ・・ありがとう」ヨッコラ

エルフの娘「しっかり狙ってて!」

エルフの男「・・わかってるよ」

僧侶「よいしょっと」

魔女「・・・・」ノソ

エルフの娘「あなた達が変な事を起こさないように弓が狙っているのを忘れないで・・・」

騎士「あぁ何もしないよ」

エルフの娘「では後ろを付いてきて」

スタスタ トコトコ





65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:52:12.96 ID:3lewGuBR0

---エルフの村---

騎士「ここが・・エルフの里・・・」

僧侶「夜の筈なのに明る〜いウフフ」

魔女「草木を少しづつ光らせておるんじゃ・・エルフは火を嫌うでのぅ」

エルフの娘「・・・・・」

僧侶「すごく幻想的・・・この風景を見るとわたし達人間が住む町は・・」

エルフの娘「汚れている」

魔女「草木や花は心を持っておる・・・そして命を運ぶ。われら人間はそれを少し軽んじておるな」

エルフの娘「・・・・・」



---長老の家---

トントン

エルフの娘「長老様・・参りました」

長老「おぉその声はエルフの娘だな?早く入れ」

カチャ パタン

エルフの娘「森の奥深くに入った人間3名を連れて来ました」

長老「旅人の方・・手荒なまねをして済まなかった。気球が落ちてしまったのだろう?」

騎士「はい・・騒がせてしまってすいません・・」

長老「森の浅いところでは人間達がエルフ狩りをやっていてな・・小競り合いが絶えんのだ」

騎士「はぁ・・僕たちはそんなつもりでは・・」

長老「わかっているが・・他の者に示しが付かんのも理解してくれ」

騎士「それで・・僕たちはこれからどういう処遇に?」

僧侶「ふぇ〜ん」

魔女「これ泣くでない・・黙っておれ」

長老「!?」ガバ

騎士「??」

長老「エルフの娘・・手を貸してくれ」ヨッコラ

エルフの娘「はい。長老様起き上がるとお体に・・」

長老「かまわん・・もう目が見えんから人間を少し触ってみたい」

さわわ さわわ さわわ

長老「!!これは驚いた・・・・・魔女・・あの歌を歌ってくれんか?」



魔女「♪ラ--ララ--♪ラー」



長老「久しぶりだな・・・魔女よ・・あの時のままだな」

魔女「やはり・・・共に闘った仲間であったようじゃな・・・老いたのぅ」

長老「まだアヤツを待ち続けているのか?」

魔女「愛しき人を待ち続けておる」

長老「・・・悲しき定め・・・これエルフの娘!早よう縄を解け!」

エルフの娘「はい!」スル スル スル

騎士「ありがとう」

僧侶「良かった〜」

魔女「・・・」

長老「わしは既に目が見えん・・・魔女よ・・・もう少し触らせておくれ」

魔女「・・・・・」

さわわ さわわ さわわ

長老「本当にあの時のままだ・・・時の番人となって愛しき人を待つのはどうか?つらいか?」

魔女「愛しい限り・・・かつての廃墟も今では花畑へと変わったよ・・毎日わらわが植えた」

長老「その深い愛は・・・人間の成せる所だ・・・そして今どうしてエルフの森へ?」

魔女「わらわの愛しき勇者は今この時代に生まれておる・・・」

長老「詳しく話しを聞かせてもらえんか?」



------------------

------------------

------------------





66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/02(土) 20:52:41.92 ID:3lewGuBR0

長老「ふむ・・・」

長老「愛を求め彷徨う・・・人間の真理・・・またしかし魔王の呪いに囚われたのも人間」

騎士「魔王の呪い?」

長老「200年前、魔王が滅ぶ間際に呪いをかけていった」

魔女「そうじゃ・・わらわの愛はその呪いに阻まれておるのじゃ」

長老「そなたが愛しき人に会う事こそ呪いを振り払う術であると?」

魔女「わらわはただひたすらに愛しい人に会いたい・・・」

長老「なんと悲しく愛おしい」ポロリ

魔女「・・・そなたは若さは要らぬか?」

長老「わしはエルフの定命をまっとうする・・・それが定め」

魔女「わらわ達人間は愛を知る定め・・・わらわは未だ愛の結末を知らぬ」

長老「ふむ・・それを阻む魔王の呪いを払いに行くのだな」

長老「人間よ・・難しい話は分からんと思うが・・」

長老「これから起こる真実を確かめ愛を取り戻せ・・・」



---魔女と長老の会話は良く理解できなかった---

---でも魔女の過ごした200年の重みは理解できた---

---『人間は愛を知る定め』この言葉の意味する所は---



長老「人間よ・・」



騎士「は、はい」

長老「勇者を探す旅の最中足を止めて済まなかった」

騎士「いえ・・・そんな」

長老「勇者の定めは魔王と戦う定め・・・魔女と共に勇者を探し呪いを払うのだ」

騎士「はい・・・」

長老「定めからは逃れられん・・勇者が居る以上必ず魔王も居る」

騎士「・・・」---魔王は居る?---

長老「魔女を勇者へ導いておくれよ」



------------------

長老「これエルフの娘よ・・・」

エルフの娘「はい長老様」

長老「旅人を森から出るまで見送りに行って来なさい」

エルフの娘「はい・・・」

長老「それから人間よ・・このエルフのオーブを持って行かれよ」

長老「そのオーブにはエルフの心が記されている」

長老「これから未来にエルフに会うことが有れば聴かせてやると良い」

騎士「ありがとうございます」

長老「今晩はここで休んでおゆき・・・」

騎士「お世話になります」



長老「・・・魔女・・あの歌をもう少し聴かせておくれ」



魔女「♪ラ--ララ--♪ラー」

僧侶「♪ラ--ララ--♪ラー」





69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/03(日) 00:16:45.19 ID:Ct4jHmc70

---翌朝気球---

ゴーーーーーー ボウボウ

騎士「何から何までありがとうございました」

エルフの男「良いんだよ。手荒な真似をしたお返しさ」

エルフの娘「エルフの男!オーブを忘れないで!」

エルフの男「あぁそうだった・・・騎士これを」

騎士「ありがとう」

エルフの男「長老の心がそのオーブでよく分かったよ」

エルフの娘「それが無いとエルフが人間に協力する事は無いから無くさないで」

騎士「わかったよ」

魔女「では愛しき人を探しに行くぞよ」ノソ

僧侶「しゅっぱーつ」ヒョイ

騎士「西へ!!」ギシ

エルフの娘「じゃぁ森の端まで案内に行ってくる」ギシ

エルフの男「気をつけて・・・エルフ狩りには十分注意だよ」

エルフの娘「わかってるよ・・もう子供じゃない」

エルフの男「綱を離すぞ!!」

フワフワ フワ

僧侶「またね〜〜ウフフ」ノシノシ

ゴーーーーーーー ボボボ





70:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/03(日) 00:17:46.55 ID:Ct4jHmc70

---気球4日目---

ヒョーゥ ギシ

騎士「森を上から見るのは初めてかい?」

エルフの娘「あぁ・・・何もかもが小さくて・・驚いた」

僧侶「私も初めは同じこと思ったよ〜ウフフ」

騎士「君はエルフの中でも若い方なのかい?」

エルフの娘「私はまだエルフの村の中では若くて経験が少ない」

僧侶「気になる気になる〜」

エルフの娘「まだ22年だ・・・人間とほとんど変わらない」

騎士「まだ若いエルフをよくエルフ狩りがある危険な所所へ行かせたもんだね・・」

エルフの娘「馬鹿にするな・・これでも弓の腕は村では上の方なんだ」

僧侶「へぇ〜〜すご〜い」

騎士「4連撃ちとか?」

エルフの娘「それはエルフの弓使いなら誰でも出来る」

騎士「そうなんだ」

エルフの娘「私の場合はロングボウを使ったピンホールショットを4連で撃つ」

騎士「なるほど・・それで昨日は毒の回りの速い内腿に毒矢を撃たれた訳だ」

エルフの娘「ふふふ」

僧侶「ねぇねぇあの雲を見て?」

騎士「ん?」

僧侶「なんか天気が悪くなりそう〜」

エルフの娘「ここから西に行く場合は天気が変わりやすいから少し高度を上げた方が良いと思う」

騎士「わかった」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ ゴーーーーーー





71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/03(日) 00:18:52.17 ID:Ct4jHmc70

---気球5日目---

ヒュー ヒュー

エルフの娘「・・・・・」

魔女「何を黄昏ておるのじゃ?」

エルフの娘「魔女様・・私はこの雲の海を始めて見ました・・」

魔女「うむ・・われら地上に住まう生き物は皆・・この雲の海の下に営みを設けておる」

エルフの娘「同じ地上で住まうもの同士何故争うのでしょう?」

魔女「わらわが生まれた・・200年前の世界ではそのもっと昔の話があっての」

エルフの娘「はい」

魔女「魔王が居なかった時代では地上で住まう物同士の争いは無かったそうじゃ」

エルフの娘「・・・」

魔女「今では魔王は滅びておるのに地上では争いがたえぬ・・」

エルフの娘「・・・その理由を考えていました・・・やはり魔王は復活しているのでは無いかと・・」

魔女「長老は定めの話をしておったな・・」

エルフの娘「はい」

魔女「この時代に勇者が要る以上・・・魔王は滅びたとは言い切れんのかもしれんな・・真実はわからん」

エルフの娘「・・・・・」

魔女「しかし・・人のなんたる小さなことか」

エルフの娘「はい・・いくら弓の名手になったとしても・・それは小さい事のように感じます」

魔女「でもその小さき力が定めを導く力になる事を忘れるでないぞ」

エルフの娘「エルフは森で営む定め・・・」





72:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/03(日) 00:19:44.39 ID:Ct4jHmc70

---気球6日目---

ヒョーゥ ギシ

僧侶「なんだか暖かくなってきた〜ウフフ」

エルフの娘「もうすぐ森の端に付く・・・」

騎士「うん高度を下げる」

プシュ プシュ 

騎士「安全に降りれる場所を探そうか・・エルフの娘案内して」

エルフの娘「わかった・・あそこの狭間に降りれるか?」

僧侶「エルフの娘ってさぁ〜魔女と話しするときは良い子なんだよね〜」ニヤ

エルフの娘「うるさい!」

騎士「ハハそういえばそうだね」

魔女「エルフは気高い生き物じゃからのぅ・・仕方がなかろう」

騎士「エルフの娘を降ろしたらすぐ気球を上昇させるから今のうちに・・」

僧侶「うん」

騎士「森の案内ありがとう」

僧侶「ありがと〜う。いろんなお話聞けてよかった〜ウフフ」

エルフの娘「いや・・こ、こちらこそ。良い経験させてもらった」

魔女「ほれ何と言うんじゃ?」

エルフの娘「ありがとう・・」

魔女「そうじゃ・・それが争いを無くす一歩目じゃ」

騎士「ハハ」

僧侶「ウフフ」

エルフの娘「ふふ」

フワ フワ ドッスン

エルフの娘「よし!あとはここから半日も西へ行けば砂漠の町だ。みんな気をつけて!」

騎士「うん。エルフの娘も気をつけて」

僧侶「また会おうね〜〜」ノシノシ

騎士「じゃぁ行こう!」グイ

ゴゴゴゴゴゴゴゴ ゴーーーーーー
フワ フワ フワ

!!!!!!!!!
!! 危ない !!
!!!!!!!!!





73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/03(日) 00:34:00.95 ID:Ct4jHmc70

---数分前---

??「おいアレをみろよ」

??「気球が下りてくるぜ」

??「町に辿り着く前に燃料切れか?」

??「物資ごっそり頂いちまおう」


??「チッなかなか降りてこねぇな」

??「降りる場所探してるんじゃねぇか?」

??「おい!見つかるなよ!」

??「気球が降りたら囲め」

ドッスン

??「シッ」

??(静かにしろ!)

??(おぉすげぇ〜エルフが出てきたぜ)

??(ありゃ高く売れるぞ)

ゴゴゴゴゴゴゴゴ

??(おぃ気球飛んでっちまう)

??(仕方ねぇエルフだけでも捕まえちまおう)

??(みんな要るか?)

??(行くぞ!!)





74:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/03(日) 00:59:47.18 ID:Ct4jHmc70

----------------

騎士「エルフの娘!!危ない!!逃げろおお」

エルフの娘「!!?え」ダッ

賊1「おっと逃がさねぇぞ!」ギュゥ

エルフの娘「は、離せえぇ」

賊1「俺と一緒に網かけろ!!」バサ

エルフの娘「くぅぅ」ジタバタ

賊2「ひゅひゅー大成功かぁ〜」

賊3「縄もってこい縄ぁ!」

賊4「おい!気球に乗ってる奴なんか騒いでんぞ?」

賊2「放っとけ!」

エルフの娘「お前ら!触るな!」バタバタ

賊1「おいおい暴れんなよ。もうお前は捕まってんだ大人しくしろ!」

賊2「薬打っちまうぞ?」チク

賊1「おぅ早く打て暴れてしょうがねぇ」

エルフの娘「や、やめろお!」

賊4「おい!見ろよ気球から1人落ちたぞ!」

ドサ!!

賊3「あの高さじゃ動けんだろ・・馬鹿だな」

エルフの娘「ハァハァ・・くぅ」バタバタ

賊1「わっぱ掛けろわっぱ!」

賊2「おい!こいつは上玉だぜ?」グイグイ

エルフの娘「んーーーんーー」パタパタ

賊1「おい担ぐぞ!手を貸せ」グイ

エルフの娘「ンフッンフッ」パタ

賊3「すげぇこりゃかなり若いエルフだ」

賊1「お前傷つけんなよ?」

賊4「お、おい!落ちてきた奴動いてんぞ」

賊1「ずらかるぞ!!早く来い」

わっせ わっせ わっせ・・・





77:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/03(日) 11:59:08.93 ID:Ct4jHmc70

------------------

騎士「エルフの娘!!危ない!!逃げろおお」

僧侶「え!?ど、どうしたの?」

騎士「僧侶!気球の高度を下げてくれ!」

僧侶「う、うん」グイ

プシュ プシュー

騎士「くそ!間に合わない!」

僧侶「そんなに早く動かないよ〜」アセアセ

騎士「飛び降りる!砂漠の町の宿屋で待っててくれ!」

僧侶「え?あ・・・だめ!まだ高いよぅ〜」

騎士「グッ」トウッ・・・

僧侶「あああ!待って〜・・」

魔女「・・・言われた通りにするのじゃ・・ここは危ない」

僧侶「騎士ぃぃぃぃぃ」

フワ フワ フワ





78:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/03(日) 12:00:31.03 ID:Ct4jHmc70

------------------

ドサ!!

騎士「がはぁ」

騎士は落下ダメージを受けた

騎士(ぐぅ・・間に合うか・・)ヨロヨロ

賊4「お、おい!落ちてきた奴動いてんぞ」

騎士(足が・・思うように動かない!!折れたか?)ヨロヨロ

賊1「ずらかるぞ!!早く来い」

騎士「待て!!」ヨロヨロ

わっせ わっせ わっせ

賊4「おい!あいつ追いかけてくるぞ」

エルフの娘「・・・」グッタリ

賊1「アレを使え!」

賊2「アレっすか!」カチ シュー

騎士「!!なんだ?くそ前が・・」

もくもくもくもくもくもくもく

賊1「よし!こっちに来い!」

騎士「待てええぇぇ!!くそう」

賊1「撒いたか?」

賊2「あさっての方向に走っていったぜ・・」

騎士「・・どこ行った!?」

騎士「くそう!!エルフの娘・・」

騎士「うおおおおおぉぉぉ」





79:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/03(日) 12:01:20.76 ID:Ct4jHmc70

---砂漠の町宿屋「夜」---

店主「お客様・・お連れ様をお待ちですか?」

僧侶「うん・・」ソワソワ

店主「今日はもう遅いのでお部屋の方でお待ち下さい」

僧侶「でも・・」

店主「お連れ様がお見えになりましたらお部屋の方までご案内しますので」

僧侶「・・・」

魔女「僧侶・・お前も休め・・」

僧侶「・・・」トボトボ

---翌日---

ズル ズル ズル

僧侶「騎士?騎士ぃ?」タッタッタ

騎士「あ、あぁ僧侶か・・」

僧侶「大丈夫?・・・ひどい傷・・」

騎士「大丈夫さ・・それよりエルフの娘を・・助けれなかった」

僧侶「店主さ〜ん!お願い手伝って〜!」グイ

店主「おぉぅ・・こりゃ大変だ・・早く部屋の方へ」グイ





80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/03(日) 12:02:20.10 ID:Ct4jHmc70

---部屋---

僧侶「回復魔法!回復魔法!回復魔法!」ボワー

騎士「ありがとう僧侶・・もう大丈夫だよ」

魔女「無事でよかったのぅ・・」

僧侶「うぇ・・うぇ・・ふぇ〜ん」

騎士「あぁ心配かけて済まない」

魔女「それでエルフの娘はエルフ狩りに会ってしまったのか?」

騎士「森の周辺を探したけど・・逃してしまった」

魔女「この周辺ではこの砂漠の町にしか行く所はあるまい?」

騎士「この町で情報を集めないと・・」ててて

僧侶「まだ動かないで!回復魔法!」ボワ

騎士「・・・このままだとエルフの好意を仇で返す事になってしまう」

魔女「そうじゃな・・無事だと良いが・・」

騎士「この町はどうやら盗賊に溢れててあまり安全じゃ無さそうだ・・」

魔女「そうじゃな・・昨日も金貨の入った袋を盗まれそうになったわ」

騎士「大丈夫だったのかい?」

僧侶「絡まれた直後にその盗賊さん目の前で消えたの〜」

騎士「魔女・・・どおりで肌の艶が」

魔女「少しだけじゃよ・・」

騎士「そうか・・わかった・・こうしよう!」

僧侶「??」

騎士「僕は1人で酒場に行って情報を集めてくる」

騎士「僧侶と魔女は2人で一緒に町で情報を集めて来て」

僧侶「え〜?別行動?」

騎士「酒場は女連れで行くと面倒が起きやすいんだ・・ガマンして」

僧侶「・・わかった〜」シュン

騎士「それから2人ともフードで顔を隠して置いた方が良い」

魔女「そうじゃのぅ・・・美女2人を放ってはおかんじゃろぅ・・」

僧侶「!!美女?ウフフ〜良い言葉〜〜」

騎士「よし!僕はもう大丈夫だから早速行動しよう!」ヨッコラ

僧侶「ねぇねぇわたしって美女かな〜?」

魔女「・・・・・」

騎士「・・・夜、宿屋で会おう!」

僧侶「ねぇねぇ・・」





81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/03(日) 12:55:17.13 ID:Ct4jHmc70

---酒場---

カランカラン

マスター「おやおやこんな昼間から酒場かい?」

騎士「良い話が聞けないか来て見たんだ」

マスター「まぁ構わんが・・あまり聞きまわらん方が・・」

騎士「良いんだ・・儲かる情報無いかな?」

マスター「まぁ・・・まず酒でも飲めや」


カランカラン ドヤドヤ

野郎1「よう!マスター今日は付けを払いに来たぜ!」

野郎2「はっはー最高だぜ」

野郎3「ぼろ儲けぼろ儲け」

野郎4「これでしばらくは遊べるなぁハハー」

マスター「景気が良さそうだな!いつもの酒で良いか?」

野郎1「あ〜それで良い!あと女も頼むわ!」

ドヤドヤ


マスター「さぁこれでも飲みな・・ホップ酒だ」

騎士「ありがとう・・あの4人組みは?」

マスター「常連さんだよ・・関わらない方が良い」

騎士「ぼろ儲けだとか言ってたが?・・・」

マスター「さぁな・・薬でも運んでるんじゃないか?」

騎士「砂漠の町では人身売買とかも流行ってるのかい?」

マスター「シッ・・・そんな話を人前でするもんじゃねぇ」

騎士「あるんだな?」

マスター「さぁな・・俺は酒場のマスターだ・・他人のことをベラベラしゃべって良い身分じゃねぇ」



(ハハー俺のいちもつをぶっこんだら大人しくなりやがってよ・・)

(こんな経験めったにできねぇよなぐあっはは)

(おう!女がきたかぁ・・かわいがってやんよ)

(おいおい嫌がんなよやさしくくるからよぅハッハー)

(金なら・・おらぁ余るほどもってんぞひひひ)

(いいからこっち来いよおら・・また開けぇ)





82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/03(日) 12:55:45.09 ID:Ct4jHmc70

マスター「・・・とまぁこういう町だ・・・旨い話が聞きたいんなら商人ギルドに行くと良い」

騎士「商人ギルド?」

マスター「表向きは商人ギルドだが・・・裏ではこの辺りを牛耳ってる」

騎士「そうかい・・情報ありがとう」

マスター「絡まれる前に店を出た方が良いぞ・・」



(おれぁあのエルフの体が忘れられねぇ・・)

(お前は速攻終わったじゃねぇか・・えらそうにすんな)

(んだとゴラーギッタギタのボッコボコにすんぞ?ゴラ)

(まぁまぁここの女に忘れさせてもらえやウワッハ)



騎士「!!!」ガタン

マスター「おいおい・・あんまり大きな音を立てちゃ・・」

スタスタ チャキリ

野郎1「んあ?んーだお前?」

野郎2「おい!こいつ武器に手ぇ掛けてんぞ」

野郎3「俺達に立て付こうってのか?んあああ!?」

野郎4「おい!えらそうに立ちはだかってんじゃねえぞ」ドガ ガチャン

女「きゃああああ」バタバタバタ

マスター「・・・お、おい・・やるなら外でやってくれぇ」

騎士「お前達に用がある・・・外に出ろ」

野郎1「ほーーーー言うじゃねぇかギッタギタのボッコボコにすんぞごら」





83:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/03(日) 12:56:41.25 ID:Ct4jHmc70

---酒場裏---

騎士「・・・」

野郎1「俺達をこんな所に呼び出したからには・・落とし前つけてくれるんだろうな」

野郎2「折角の良い雰囲気をぶち壊しにしやがって」

騎士「エルフの娘をどこにやった?」

野郎1「なんだとゴルァ!!」

野郎3(おい!こいつ気球から落ちた奴じゃねぇか?)ヒソ

野郎4(そんなわけねぇだろ・・こいつぁピンピンしてるじゃねぇか)ヒソ

野郎1「お前は何様だ?んああああ?」

騎士「言っても分からない様だな・・」スラン チャキリ

野郎1「ハハアアアアアアア!!!やるつもりだな?」

野郎2「やっちまえ!!」ダダ

キーン

騎士は野郎2の攻撃をパリーした

騎士「・・・」フラリ スッ ゴスン!

騎士は野郎2の後ろを取り後頭部を打撃した

野郎2「うが・・・・」バタン

野郎1「ヤローやりやがったなああああ」

チャキリ

騎士「もう一度言う・・エルフの娘をどこにやった!!?」

野郎1「うるせえぇ!!」

カーン カーン キーン ゴスン!

野郎3は倒れた

カーン キーン キーン ゴスン!

野郎4は倒れた

野郎1「くぅ・・・お前は誰だ!」

騎士「俺は本気だ」ズン グサッ

野郎1「ぐああああぁ・・・足が・・足がぁぁ」

騎士「エルフの娘をどこにやった!」

野郎1「や、闇商人に売っちまった・・」

騎士「何処にいる?」グイ

野郎1「ぐあああああ・・し、商人ギルドの地下だ・・」

騎士「・・・・・」

野郎1「ふはは・・お、お前はあのエルフの男か?」

騎士「だったら何だ?」

野郎1「も、もう回しちまったぜハハーー悔しいかぁ」

野郎「だまれ!!」ボカッ

野郎1「っつ・・・最高の女だったわうははは」

ゴスン ボカン ドス ドス グダ

野郎「・・・・・」

---なんだこの腹から湧き出てくる怒りは---





84:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/03(日) 15:08:58.17 ID:Ct4jHmc70

---商人ギルド---

ガチャリ バタン

商人「はいはい!どのようなご用件で・・」

騎士「あぁ・・すいません・・あの」

商人「見かけない顔ですね〜〜旅人さんですか?」

騎士「あぁ・・はい」

商人「仕事を探しに来たんですね!良い仕事がありますよ〜」

騎士「いや・・・」

商人「あれ?違いました〜?」

騎士「・・ここの地下に闇商人が居ると聞いて来たんですが・・」

商人「はぁ??地下なんて無いですよ?」

騎士「いや・・・」

商人「お客さん〜変な情報掴まされたみたいですね」

騎士「ここは商人ギルドじゃないんですか?」

商人「・・そうですけど闇商人なんて聞いた事ないですよ」

騎士「・・・」---騙されたか---

商人「商人ギルドでは商隊を組むためのあっせんをしております」

騎士「・・そうですか」

商人「今丁度商隊の募集をしてるんですよ」

騎士「商隊で運ぶ荷物はどんな物が?」

商人「まぁ・・・色々な物がありますけど・・儲けの良い仕事はなかなか・・」

騎士「その・・運ぶ荷物の事だけど」

商人「商人ギルドで管理していますけど・・何か?」

騎士「・・その・・人身売買とかは?」

商人「はぁ?そんな物あるわけ無いじゃないですか〜ハハハ」

騎士「では商隊の主な行き先は?」

商人「南にある中立の国を経由して、その先は始まりの国と終わりの国、それから機械の国に運びます」

騎士「そうですか」

商人「商隊の傭兵はいつでも募集してますので、必要でしたら尋ねに来て下さい」





85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/03(日) 15:09:29.01 ID:Ct4jHmc70

騎士「・・わかった・・・最後にもう一回」

商人「はい?」

騎士「本当にここに地下は無いんですか?」

商人「ハハハ本当に無いですよ。なんなら入ってもらっても良いですよ」

騎士「ちょっと見せてくれるかな?」

商人「お客さん・・・疑り深いんですねぇ・・どうぞ」ガチャリ

スタスタ

騎士「・・・」---荷物は沢山あるけど怪しそうな物は無いな---

商人「お客さん!荷物には触らないでくださいね!」

騎士「はい・・」---地下に行けそうな階段も無い---

商人「もう気が済みましたか?」

騎士「わざわざありがとう」

商人「いえいえ。ご用件はよろしかったでしょうか?」

騎士「あぁ・・もう良いよ。用があったら又来ます」

商人「はい!いつでもお待ちしております」





86:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/03(日) 15:10:16.12 ID:Ct4jHmc70

---町道---

テクテク ドスッ

騎士「!!!」

男「おぅすまねぇ急いでるんだ」タッタッタ

騎士(スリに気をつけないとな・・・金貨はっと・・よし大丈夫)



テクテク テクテク

---なんか怒りが収まらない---

---あの野郎達は何処に行ったんだろう---

---もう一度突き止めてやりたい---

テクテク テクテク



僧侶「あ!!騎士ぃ〜〜〜」タッタッタ

騎士「お!?僧侶」

僧侶「ねぇちょっと金貨ちょうだい〜ウフフ」

騎士「あ、あぁ良いけど・・どうしたんだい?」ジャラ

僧侶「アレ〜なんか怖い顔してる〜〜怒ってるの〜?」

騎士「いや・・・なんでもないんだ」

僧侶「ねぇあそこでね〜賭けトランプやってるんだ〜」

騎士「ん?あんまり関わると危ないよ?」

僧侶「魔女さんがすごいの〜わたしもやって見たいな〜って」

騎士「へぇ・・どれどれ」



博打師「・・・また当たり」

魔女「わらわはもう止めたいのじゃがよいか?」

博打師「おいおい勝ち逃げしようってのかよ・・待ってくれよ」

魔女「それはさっきも聞いたがのぅ〜」

博打師「あと3回だ!3回やって今度こそ終わりだ!良いか!」

魔女「仕方が無いのぅ・・・」

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87:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/03(日) 15:11:09.34 ID:Ct4jHmc70

騎士(魔女すごいな全部当ててる)ヒソ

僧侶(でしょ〜わたしもやりた〜い)ヒソ



博打師「ぐああああああイキサマに決まってる!!」

魔女「イカサマなどしておらん・・」

博打師「俺の全財産どうしてくれるんだよ!!」

魔女「それはおぬしが悪いんじゃろう・・」

博打師「!!このアマなめやがって・・」

騎士「まぁまぁまぁ・・次はこの子がやるよ」

僧侶「わ〜い!ウフフ〜どうやってやるの〜?」

魔女「では僧侶に代わるかのぉ・・よっこら」

博打師「お前もイカサマじゃねぇだろうな!」

僧侶「イカサマってな〜に〜?ウフフ〜イカ様?イカ〜様?イ〜カ様?」

博打師「なんでも良い!!このカードより数字が上か下かだ!!いいか?」

----------------

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----------------

騎士(魔女すごいね・・どうやってカードを見分ける?)

魔女(わらわにはカードが全部見えておる・・それだけじゃ)

騎士(それってイカサマって言うんじゃ・・)

魔女(それは知らぬ・・勝負しようと言うて来たのはアヤツのほうじゃ)

騎士(・・僧侶は大丈夫そうかな?)

魔女(あの博打師はイカサマ師じゃから僧侶では勝てんのぅ)

騎士(ハハ・・・これでトントンか)

魔女(!?そなたの腰巻に紙がはさまっておるぞ?)

騎士(え!?)パサ



”今夜商人ギルド裏へ1人で来い”



騎士「・・・」---これは---





88:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/03(日) 17:19:27.40 ID:Ct4jHmc70

博打師「うははははははは」

僧侶「ええええええ」

博打師「お譲ちゃんまだやっていくか〜?」

僧侶「最後の最後!!」

博打師「よ〜し!正々堂々勝負だ・・」

僧侶「神様神様神様神様・・」

博打師「うははははは又俺の勝ちだ・・」

僧侶「そんなぁ〜」

博打師「お譲ちゃん次は体掛けても良いんだぜ〜?」

僧侶「ふぇ〜ん」

---宿屋---

カラン コロン

店主「お帰りなさいませお客様。お体はもう大丈夫ですか」

騎士「あぁもう平気だよ。今日は3人一部屋で頼むよ」

店主「それなら大部屋の方へご案内致します。こちらへどうぞ」

スタスタ ガチャリ

店主「それではごゆっくりおくつろぎ下さい」

騎士「ありがとう」

バタン

僧侶「・・・」

騎士「僧侶?気にしなくて良いよ」

魔女「負けるのは最初から分かっておったでのぅ」

僧侶「グスンごめんね〜金貨無駄遣いしちゃって」

騎士「それより何か良い情報聞けたかな?」

魔女「半年ほど前に勇者らしき旅団が来てたという事くらいかのぅ」

騎士「森の町で聞いた話と合致するね・・行き先は聞いてないかい?」

魔女「その情報は無いのぅ・・」

僧侶「でもね〜この砂漠の町から西は砂嵐がひどくて旅には向かないってさ〜」

騎士「そうか・・」

僧侶「騎士の方は何か情報あったの〜?」

騎士「・・いや・・何も」---エルフの娘の事は言えないな---

魔女「エルフの娘が心配じゃのぅ・・」

騎士「しばらくこの砂漠の町で情報を集めよう」

僧侶「うんそうだね〜・・・負けた分は取り返さないと〜」

騎士「いやギャンブルは控えめにしてよ・・」

僧侶「わたしはもうい〜の〜ウフフ今度は魔女さんに任せる〜」

魔女「・・・」

騎士「今日は食事したら休もう・・僕は少し疲れた」

僧侶「は〜い」





89:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/03(日) 17:20:19.39 ID:Ct4jHmc70

---深夜---

僧侶「ぐがががすぴーぐががすぴー」

魔女「zzz」

騎士「・・・」そろ〜り

ギー バタン タッタッタ

---商人ギルド裏---

??「待ってたぜ遅いじゃねぇか」

騎士「お前は・・闇商人か?」

??「まぁあせるな・・こっちに来い」ギギギギ

騎士「こんな所に階段が・・」

??「おい!武器は預かる・・よこせ」

ガチャ ドサ

??「よし付いて来い」





90:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/03(日) 17:21:02.20 ID:Ct4jHmc70

---商人ギルド地下---

??「連れてきたぜ」

??「やぁ」

騎士「お前が闇商人か?」

??「困るんだなぁここら辺で嗅ぎまわられちゃ」

騎士「闇商人に聞きたい事が・・」

??「君みたいのが要ると商売に影響が出るんだよ」

騎士「質問に答えて欲しい」

??「僕が・・世間で言う闇商人なんだけどその名前は本当は違う」

騎士「どういう事だ?」

??「僕はどちらかというと正義の味方さ」

騎士「顔を見せれないのか?」

??「そうだね顔が割れるのは良くない」

騎士「エルフの娘を探してるんだ・・ここに売られた筈」

??「さぁ?僕は商品の中身までは確認してないよ」

騎士「昨日か今日に大きな荷物の取引はしてないかい?」

??「さて・・どうして僕が一方的に情報を提供するんだい?」

騎士「取引したいのか?ならエルフの娘を買い戻す」

??「はは〜んこれは良いお客様だね」

騎士「エルフの娘を知っているな?」

??「さぁね・・僕はお金に興味は無い」

騎士「何が欲しい?」

??「情報さ・・・どうしてエルフの娘を追う?」

騎士「仲間だからだ」

??「ハハハ面白い!!どうやってエルフを仲間にした?」

騎士「待ってくれ・・・エルフの娘は無事なのか?」

??「さぁね・・・でも情報をくれたら出来る限りの事はしてあげよう」

騎士「信用できない」

??「ならこれならどうかな?」ファサ

騎士「・・・やっぱり君か」

商人「盗賊!この人は大事なお客さんだ。顔を見せてあげな」

盗賊「・・・」ファサ

騎士「!!!!!!!!!」---師匠?---





91:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/03(日) 17:22:21.61 ID:Ct4jHmc70

商人「さてこれで対等だね」

騎士「君達は一体・・・?」

商人「どうしたんだい?おどろいた顔をして・・そんなに意外だったかな?」

盗賊「変な真似はしない事だ・・俺達を倒してもここから出ることは出来ないぞ」

商人「あぁ盗賊の言ってる通り・・出る方法は僕達しか知らない」

騎士「取引・・・どうすれば良い?」

商人「そうだな・・エルフを追ういきさつをまず教えて」
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商人「・・・という事はそのエルフのオーブがあればエルフを仲間に出来るって事か」

騎士「だがオーブは渡せない」

商人「よし!約束だエルフの娘の行き先を教えてあげる」

騎士「・・・」

商人「今朝方エルフを買い取ったんだけど・・もう商隊で南の中立の国に送った」

商人「さてここから取引だ」

商人「エルフが買い取られた先は知りたくないかい?」

騎士「君が買い取ったと・・」

商人「僕は仲介してるだけさ・・どうだい知りたくないかい?」

騎士「・・・教えて欲しい」

商人「条件は・・・同士になる事」

騎士「なに!!?」

商人「そうすればエルフのオーブも僕の手に入ったも同じだ」

騎士「そ、それは・・・」

商人「な〜に心配しなくても良いよ。僕達はどちらかというと正義の味方さ」

騎士「・・・・・」

商人「君にあと2人美人な仲間が要る事も知ってる。町での安全も保障するよ」

騎士「信用していいのか?」

商人「盗賊!カギを!」

盗賊「ここのカギだ」ポイ

騎士「・・・」パス

商人「取引成立かな?じゃぁ・・エルフが買い取られた先は・・」

騎士「先は・・」

商人「王国さ」

騎士「王国?」

商人「そう。エルフを捕まえて売買してるのは始まりの国、終わりの国、中立の国、機械の国・・それぞれの王国さ」

騎士「なぜ王国がエルフを・・」

商人「その秘密を暴くのが僕の仕事だよ。だから君の協力が欲しい・・・エルフを仲間にできる・・ね」

騎士「もう少し詳しく・・」

商人「それは明日にしよう。宿屋に仲間がいるんでしょ?」

騎士「わかった」

商人「明日、人目につかないように仲間をここに連れておいで」





94:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/03(日) 22:31:43.94 ID:Ct4jHmc70

---宿屋---

そろ〜り そろ〜り ギー

騎士「!!」ビクッ

僧侶「どこに行ってたの!!!」プン

騎士「いあ・・眠れなかったから散歩を・・」

僧侶「クンクン・・クンクン」

騎士「犬かい?」

僧侶「隠し事はない?」

騎士「う、うん・・・実は」

---カクカクシカジカ---

僧侶「わかった〜ウフフでもね〜わたしに隠し事はしないでね?」

騎士「わかってるって・・」

僧侶「今日はもう遅いから寝よ〜?」

騎士「うん」

僧侶「だっこー」

魔女「zzz・・・うるさいのぅ静かにしてくれんか?」





95:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/03(日) 22:32:48.79 ID:Ct4jHmc70

---商人ギルド地下---

商人「やぁみんな来たね」

騎士「言われた通り仲間を連れてきたよ」

商人「じゃぁ今の状況を説明する前に・・・自己紹介しよう」

商人「僕は見ての通り商人・・と言うのは表の顔で裏では情報屋さ」

商人「世間では闇商人とか言われてるけど取引するのは主に情報だ」

盗賊「俺は盗賊。商人の右手だ。影武者にもなっている」

僧侶「私は僧侶〜ウフフ騎士の従士なの〜」

魔女「わらわは愛しき人を探す魔女じゃ」

商人「みんなヨロシク!」

僧侶「よろしくね〜」

商人「さて・・昨日はどこまで話したっけ・・そうそう王国の話だ」


商隊で運ぶ物は色々な物があってね

何に使うか分からない様な物は大体王国が絡んでるんだ

エルフの売買も王国が絡んでる

そういう物を合わせて見ると

どうやら何かの兵器を造ろうとしている様に見える

多分戦争の道具だろうね

僕はそれを何処で造っているかが知りたい





96:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/03(日) 22:33:30.87 ID:Ct4jHmc70

商人「明日から大事な荷物を南の中立の国へ運ぶ仕事がある」

商人「それを君たちに護衛して貰いたい。今回は僕も行く」

騎士「エルフの娘の事は・・」

商人「あぁ方向は同じだよ」

騎士「無事なんだよね?」

商人「商隊は現地に運ぶまでが仕事さ。その後の事は商人ギルドは関わらない」

騎士「王国に渡った後に連れ出せって事かな」

商人「そこは任せるよ」

僧侶「話がよく分からないんだけどエルフの娘は売られちゃったの〜?」

商人「僕が賊から買い取って王国に売ったと言った方が良いかな」

僧侶「ひどい〜」

商人「ハハむしろ助けたと言ってよ賊に捕まってる内は陵辱され放題だから」

僧侶「ねぇ陵辱ってなに〜?」

騎士「・・・」

商人「まぁ中立の国までは20日くらい掛かるからその間は命の危険はないよ」

魔女「良い娘だったのにのぅ・エルフと人間の和を論じておった」

商人「それは悪い事をした・・でもこっちも商売でね」

騎士「明日ここを出発する予定で良いかな?」

商人「日の出の前に出るから準備して置いて」





97:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/03(日) 22:34:02.06 ID:Ct4jHmc70

---宿屋---

僧侶「あの商人さん信用して良いのかな〜?」

騎士「今は信用するしかないかな・・・情報屋だし勇者の事も知ってるかも」

魔女「まだ勇者の事は聞いておらんのかえ?」

騎士「何か聞く度に条件を出されるんだ」

僧侶「情報を商品にする商人かぁ・・なんか怖いなぁ」

騎士「でも悪い人には感じ無いんだ。それと・・・」

僧侶「ん?」

騎士「あの盗賊・・・多分僕の師匠だ」

僧侶「ええええええ!!」

騎士「本人はまだ知らない・・・」

魔女「ほぅなにやら起きそうな予感がするのぅ・・」

騎士「師匠は昔僕に似た仲間が居たって言ってた・・まさか僕だとは・・」

魔女「不思議と何をしても・・辿り着く所は決まっておるのかものぅ」

---退役した衛兵隊長はウソだったのか---





98:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/03(日) 22:34:40.04 ID:Ct4jHmc70

---商隊---

盗賊「よし傭兵隊は荷馬車の前後に二手に別れて配置してくれ」

盗賊「各馬車の配置は・・・」


僧侶「盗賊さんなんかすご〜い指揮してる〜」

商人「僕の影武者だよ。僕は商人の振りして紛れ込んでる」

僧侶「へ〜何か危ない事でもあるの?」

商人「顔が割れたく無いだけさ」

僧侶「でも盗賊さんが顔割れちゃうよね?ウフフ」

商人「それで良いんだ。僧侶と魔女は僕と同じ馬車に乗って僕を守る」

僧侶「騎士は?」

商人「騎士は盗賊と一緒だ。盗賊の用心棒って事になってる」

魔女「えらく偽装するのだのぅ」

商人「今回の荷物はそれだけ危ないって事だよ」

僧侶「何を運んでるの?」

商人「さぁねヒミツだよ」


盗賊「出発!!」

ガラガラ ガラガラ





99:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/03(日) 22:35:16.45 ID:Ct4jHmc70

-----------------

盗賊「どうだ?商隊の感想は?」

騎士「思ってたより大規模だったから驚いてる」

盗賊「これ位の数が居ないと安全に運べ無いくらい襲撃がある」

騎士「荷馬車含めて馬車が・・20くらいかな?」

盗賊「これからは暫く馬車の旅が続く。暇潰しも考えておけよ?」

騎士「あぁそうだな・・ところで今回は何を運んでるんだい?」

盗賊「それは商人に聞いてくれ。教えてくれんと思うがな」

騎士「そうか・・エルフの娘もこういう風に運ばれてるのか」

盗賊「・・・」

騎士「そういえばどうして気球を使わないのかな?」

盗賊「気球は襲われた時に荷物を破壊してしまうからだ」

騎士「襲われる?空で?」

盗賊「今回の場合特に空は危ない」

騎士「・・・気になるな」

盗賊「それほど危ない物を運んでるのは間違いない」

騎士「そうか・・何も起こらなきゃ良いが」





100:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/03(日) 22:36:20.32 ID:Ct4jHmc70

---夕方---

盗賊「今日はここで野営する!馬車を寄せてキャンプを作れ!!」

えっさ ほいさ えっさ ほいさ


僧侶「騎士ぃ〜そっちの馬車は楽しい?」

騎士「まぁまぁだよ」

僧侶「商人さんスゴイんだよ〜トランプの勝ち方教えてもらった〜」

騎士「良かったじゃないか」

僧侶「ウフフ〜」


盗賊「おい!騎士!チョッと運動しないか?」

騎士「ん?」

盗賊「模擬選だ。そこの木の棒で立ち回りやって見よう」

騎士「あぁ良いよ」---久しぶりだな師匠とやるのは---

盗賊「腕には自信があるんだろう?いくぞ?」

騎士「来い!!」

カン カン コン

---------------

盗賊「お前やるなぁ・・はぁはぁ」

騎士「そっちも!」---懐かしい---

盗賊「お前息切らしてないな?はぁはぁ本気でいくぞ!!」

カン カン コン

フラリ スッ ピタ

騎士は盗賊の背後に回って木の棒を首に突きつけた

盗賊「ゴクリ・・お前その動き・・アサシンスタイル」

騎士「これは僕の師匠から教わったんだ」

盗賊「ほーすごい師匠だな・・どうやってやるんだ?」



騎士「目の盲点に入るように・・こうやって・・こう」

盗賊「もう一回頼む」

騎士「視線の中にこうやってチラつかせて・・ここに入る」

盗賊「もう一回だ」


---僕が教えたのか---





101:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/03(日) 23:39:09.53 ID:Ct4jHmc70

---1週間後---

カン カン コン

魔女「あの2人は又やっとるのぅ・・疲れんのだろうか?」

僧侶「ポン!・・・ポン!・・」

商人「ちょっとさぁ・・もう」

僧侶「ポン!・・ウフフのフ〜あと一個ルンルン♪」

商人「・・・・・」



盗賊「はぁはぁ・・」

騎士「ん〜多分僕相手だから見切られてるんだと思う」

盗賊「・・そうだな・・ちょっと相手代えてみるか」



騎士「あそこに要る傭兵なんかどうかな?」

盗賊「よし!ちょっと息直すから呼んで来てくれないか?」

騎士「行って来る」タッタッタ





102:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/03(日) 23:39:43.30 ID:Ct4jHmc70

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傭兵「・・・あぁ暇してたんだ。仲間に入れて欲しかった所だ」

騎士「連れて着たよ」

盗賊「模擬戦だ・・この木の棒で立ち回りを」

傭兵「手柔らかに頼むぜ・・こい!」

ガス ガス ゴン ズサー

盗賊「おっと待て待て・・完全に力負けだ」

傭兵「ははー傭兵を甘くみたか?」

盗賊「いや・・まだだ・・行くぞ!」

カス カス コス

フラ スッ ピタ

傭兵「うぉ消えた!!」

騎士「うん!それで良い」

傭兵「い、今のはなんだ?突然消えたぞ」

騎士「僕から見たら消えてなんか無いよ」

盗賊「よし!もっとやろう!」

傭兵「ど、どうやって対策すれば良いんだ?」

騎士「・・その場合」





103:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/03(日) 23:40:17.79 ID:Ct4jHmc70

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盗賊「よっしアサシンスタイル体得したぞ」

騎士「盗賊にはそのスタイルが合ってるね」

盗賊「変わりに良い事を教えてやる」

騎士「良い事?」

盗賊「スリだ・・・見てろ」サッ

騎士「ん?何をした?」

盗賊「ハハーン・・取られた事に気付いてないな?目の前に居たぞ」

騎士「そうか・・スリも盲点を使うんだな」

盗賊「そうだ・・アサシンスタイルとは盲点の使い方が違う。あと技術も必要だ」

騎士「・・で何を取った?」

盗賊「これだ・・・・・っておい」

騎士「あ〜〜忘れてたその豆の事」

盗賊「お、お前これが何か知らないのか?」

騎士「豆?ほしいならあげるよ」

盗賊「!!良いのか?エ、エルフを2〜3人買えるぞ?」

騎士「ええええ!!?」

盗賊「これはドラゴンの涙と言ってな・・・ちょっと待て。これは商人に話さないとダメだ」

騎士「そんな大事な物だったのか」





104:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/03(日) 23:40:52.05 ID:Ct4jHmc70

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僧侶「ぬふふふふローン!!!わ〜い」

商人「くぁぁぁぁもう止めたぁぁ」ジャラジャラ〜

僧侶「あ!騎士ぃ〜わたしギャンブル強いかも〜ウフフ」

騎士「ハハ良かったじゃないか」

商人「あの子は博打師の才能あるかもね・・・まいったよ」



盗賊「ちょっと商人!今良いか?」

商人「僕かな?どうしたんだい?」

盗賊「ちょっと馬車まで来てくれ〜」

商人「まぁ今行くよ」スタスタ



盗賊「これを見てくれ」

商人「これは・・ドラゴンの涙」

盗賊「騎士が持ってたんだ」

商人「ハハ凄いな・・騎士要るかい?こっち来て」

騎士「ん??」タッタッタ

商人「君は凄い物を持っているね・・取引しないか?」

騎士「取引?・・・条件は?」

商人「これをどうやって手に入れたか教えてくれたら・・今運んでる荷物の中身を教えてあげる」

騎士「・・・その話は長くなるよ」

商人「単刀直入に行こう・・ドラゴンに会った事はあるかい?」

騎士「・・ある」

商人「取引に応じてくれたと思って良いのかな?」

騎士「ああ」

商人「この話は他に聞かれるとまずい・・・明日僕の馬車に来て」

騎士「わかった」





105:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/04(月) 21:47:59.39 ID:a/7NVHst0

---商人の馬車---

商人「盗賊は馬車の馭者を頼むよ・・周りを警戒してて」

盗賊「わかった・・出発するぞ」パシ ゴロゴロ

商人「一応カギを掛けておいてくれるかな?」

騎士「わかった・・」カチャリ

商人「さて・・昨日の話の続きをしよう。僧侶と魔女もよく聞いておいてね」

僧侶「は〜い」

商人「まず騎士が持っていたこのドラゴンの涙の効果を教えておく」

僧侶「あれ?それお豆じゃなかったんだ〜ウフフ」

商人「これはね万病に効く薬で非常に高価な物だよ。ドラゴンと同じ耐性を得るらしい」

僧侶「へ〜なんかすご〜い」

商人「さぁ次は騎士の番だ・・いつドラゴンに会ったのかな?」

騎士「・・1ヶ月ほど前?かな」

商人「どこで?」

騎士「始まりの国」

商人「!!・・ハハハからかわないでくれ」

僧侶「本当だよ〜〜ウフフ」

商人「僧侶・・君もそこに居たのか?魔女は?」

魔女「わらわには関係の無い話じゃ・・じゃがドラゴンには200年前に会っておるな」

商人「ハハハ話がむちゃくちゃじゃないか真面目に話をしてよ」

騎士「全部本当の話だよ」

商人「・・・・これは新手の取引かい?」

僧侶「ほんとにほんとだよ〜〜」

商人「ちょ、ちょっともう少しわかる様に説明してよ」

騎士「・・それは1ヶ月前僕が始まりの国へ・・・」
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106:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/04(月) 21:59:44.59 ID:a/7NVHst0

商人「・・・・・」

騎士「どうだい?信じて貰えたかな?」

商人「・・・すごい・・君達の言ってる事が本当だとすると・・」ブツブツ

僧侶「わたしは時をかける少女なの〜〜なんてね〜〜ウフフ」

商人「ちょっと頭を整理したい・・」

騎士「今運んでる積荷の話は?」

商人「あぁ僕とした事が・・つい忘れるところだった」

僧侶「は〜や〜く〜」

商人「積荷は・・ドラゴンだ」

騎士「!!?なに!」

商人「ドラゴンの子供を拘束して運んでいる。だから気球を使って空を運べない」

騎士「親ドラゴンに襲撃される?・・・って事かな?」

商人「そうだよ・・それと今運んでるドラゴンは中立の国を経由して終わりの国へ運ばれる予定なんだ」

騎士「それが何か?」

商人「君の話では後4年ほどすると終わりの国が魔王軍に飲まれると言ったね?」

騎士「・・・」

商人「終わりの国へは今まで何度もドラゴンの子供を運んでる」

騎士「親ドラゴンの襲撃だったって事になるのかな?」

商人「シナリオ通りならそういう事になるね・・すまない少し考えさせて・・」





112:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/05(火) 23:36:54.03 ID:JF94ZbBy0

---翌朝---

騎士「今日の出発は早いね」

盗賊「少し進行が遅れてるんだ・・しばらくは日の出前に出発だな」

騎士「なぁ盗賊・・向こうに見えるのは何だろう?」

盗賊「んん?・・馬が追いかけられてるな?」

騎士「なんか様子がおかしい気がする」

盗賊「・・あれは・・馬がトロールに追いかけられてる?・・いや賊がトロールに追いかけられてるな」

騎士「商隊に近づいて来てるように見える・・・」

盗賊「・・・」



盗賊「全体!!!!この馬車に続けえぇぇぇ!!進路を変える!」

騎士「トロールの足速いな・・・あれ?3体居る!」

盗賊「賊はこっちに助けを求めてるのか!?・・良い迷惑だ・・」

騎士「・・これはトロールと接触してしまう」



盗賊「全体!!!!このまま全速力で走り続けろぉぉぉ!!」

騎士「ど、どうするんだ?」

盗賊「俺達だけで賊に近づく!お前は商隊に近づかないよう説得しろ。従わなければ馬をその剣で刺せ」

騎士「わ、わかった」

盗賊「いくぞ!」





113:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/05(火) 23:38:08.84 ID:JF94ZbBy0

-------------------

盗賊「賊の先頭に居る奴に言うんだ!」

騎士「おーーーい!!商隊に近づくなぁぁ!!!」

賊「ひゅーーー見つけたぜぇぇ」

騎士「!?なに」

賊「落とし前つけて貰うからなぁグァハハハハハハ」

騎士「お前は!!!」

盗賊「早く馬をヤレ!!」

騎士「・・・届かない・・もう少し寄ってくれ!」

賊「させるかぁぁボケが!ギッタギタのボッコボコにさちゃうぞぉ?ガハハ」ボカーン!

盗賊「ぐぁ!閃光玉!!」

ガッサー ガラガラガラ ガシャン

賊「あばよ!!グァハハハハハ」

騎士「くぅ・・あいつら・・」

盗賊「おい!早く起きろ!トロールが来る!」

騎士「ト、トロールの弱点は?」

盗賊「足だ!!アキレス腱を狙え!!絶対捕まるなよ」

ドスドスドス





114:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/05(火) 23:39:08.58 ID:JF94ZbBy0

騎士「ハッ」ブシュ

トロールはダメージを受けた

トロール「ヴオォォォォ」

騎士「硬い!」

盗賊「馬車の荷に武器があった筈だ!見て来い!」

騎士「わかった・・・ど、どこだ?」

トロール「ヴオォォォォ」ドコーン ドコーン

盗賊はヒラリと身をかわした

盗賊「早くしろぉ!!」

騎士「何だこれは!・・グレートソード?」

盗賊「良いから早くしろおおおお!!持たねぇ!」

トロール「・・・」ドコーン ドコーン

盗賊はヒラリと身をかわした

騎士「うおぉぉぉぉぉ」ザクン

トロール倒れた

盗賊「や、やるじゃねぇか!!足ごと切り落としやがった」

騎士「あと2体!」

盗賊「危ない!!よけろぉ!!」

騎士「ぐぁ」グワシ

盗賊「捕まるなって言っただろ!」

バシーン バシーン

騎士は地面に叩きつけられた

騎士「ぐぁ・・・・が・・離せ・・」

盗賊「くっそ・・手の出しようがねぇ」

バシーン バシーン

騎士「ぐはぁ・・」---気が遠くなる---

盗賊「っのやろう!」グサ グサ

トロールはダメージを受けた

トロール「ヴオォォォォ」ポイッ

騎士は宙高く放り投げられた ドサ

騎士「ぐぅ・・」---動けない---

盗賊「だ、大丈夫か!?こりゃひでぇ」

騎士「ま、だ、い・・・」

盗賊「おい!!しっかりしろぉ!」

トロール「ヴオォォォォ」

・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・





115:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/05(火) 23:40:09.87 ID:JF94ZbBy0

盗賊「日の出・・か。おい!起きろ!起きろぉ!!」

騎士「・・・」ぐったり

盗賊「危機一髪だな」

---トロールは朝日を浴び石となっていた---





116:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/05(火) 23:41:01.52 ID:JF94ZbBy0

---馬車---

ガラガラ ガラガラ

僧侶「回復魔法!回復魔法!回復魔法!」ボワー

騎士「ううううん・・・」

僧侶「・・・・・」グイット

騎士「・・・強制的に目を開けるの止めてくれないか」

僧侶「ウフフ〜起きた〜」

盗賊「お!?起きたか・・すごい回復力だな。まだ半日だぞ」

騎士「あぁ・・どうなったのか記憶に無いな・・」

盗賊「まぁ何とかなった。今は休んでろ」

騎士「あぁ・・このままで言いかい?ひざ枕が気持ちよいよ」

僧侶「良いよ〜ウフフ」

盗賊「商隊から4人傭兵が居なくなった。どうやらずっと騎士を付け狙ってたようだな」

騎士「そうか・・迷惑をかけたね」

盗賊「トロールを引っ張ってくるとは・・あいつら割と襲撃に慣れてるな」

騎士「もう戻っては来ないだろうね」

盗賊「そうだなトロール3体ぶつけて無事に済んだとは思わんだろう」

騎士「乗ってた馬車は?」

盗賊「荷物積み替えて置いてきた。馬は無事だったよ」

騎士「軽微で済んで良かった」

盗賊「そうだな。本体にぶつけられてたら今頃大変だったな・・・そういえば」

騎士「ん?」

盗賊「お前の武器・・グレートソードの方が向いてるかも知れん」

騎士「あぁ初めて持ったけど僕もそう思った」

盗賊「今までの武器だと腕力が余ってるから勿体無い」

騎士「そうだねしばらく使ってみるよ」

僧侶「ねぇわたし今日からこっちの馬車で良いかなぁ〜?」

騎士「どうしたの?」

僧侶「商人が1人でブツブツ言っててさぁ〜遊んでくれなくなった」

盗賊「はは〜ん何か考えてるな」

騎士「僧侶は商人の護衛だからしっかり仕事頑張って」

僧侶「シュン」





117:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/05(火) 23:41:42.26 ID:JF94ZbBy0

---夕方---

盗賊「・・・そうだ!中々良い・・後は中身を掴んでくる」

騎士「スリも奥が深いなぁ」

盗賊「なれてくると気付かれずに下着を脱がす事もできるぞ」

騎士「もういっかい行くよ!」スッ

盗賊「・・・良いねぇ盗賊に向いてるなハハ」

僧侶「ねぇ盗賊と騎士ぃ!商人が呼んでるよ〜」

騎士「あぁ今行く!」





118:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/05(火) 23:42:27.32 ID:JF94ZbBy0

騎士「どうしたんだい?」

商人「うん色々考えてね・・中立の国に着いた後の作戦を考えた」

盗賊「やっぱりか」

商人「結論から言う。海賊船から海図を盗みたい」

騎士「僕はまずエルフの娘を・・」

商人「それは分かってる。多分エルフの娘は中立の国を経由して始まりの国へ送られると思う」

騎士「ならその前に・・」

商人「運搬役になってるのは恐らく海賊船なんだ・・僕の情報筋だとね」

騎士「なるほど」

商人「海賊船から海図を盗んであわよくば海賊になりすます・・そういう作戦だ」

騎士「わかった協力する」

商人「ただこの作戦は盗賊と騎士の2人でやって貰う。僕は商談があるから一緒には行けない」

騎士「僧侶と魔女は?」

商人「海賊船に女が居ると怪しまれるから今回は僕の護衛だ。その方が商談も上手く行く」

騎士「そうか」

商人「今のうちに盗賊から隠密の動作も教えて貰うと良いよ」

騎士「そうするよ」





119:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/05(火) 23:55:26.36 ID:JF94ZbBy0

---1週間後---

コッソーリ スッ

盗賊「そうだ!ソレで良い!上達が早いな」

騎士「・・ただ背中にグレートソード背負ってると邪魔だな」

盗賊「それは慣れるしかないな・・・次は僧侶で実践してみよう」

騎士「わかった」



僧侶「・・・おいでなすって・・入りやす・・半か丁か!」

商人「丁に金貨1枚!」

僧侶「・・・ゴクリ」

商人「・・・ゴクリ」

僧侶「半」

商人「くぁあああああ!!」



コッソーリ スッ

僧侶「???」

騎士「やぁ僧侶・・調子は良いかい?」

僧侶「ウフフフフ〜ぼろ勝ちなの〜」

商人「・・・」

騎士「ところで僧侶?今日下着はどうしたんだい?」

僧侶「え?どうして?」サワサワ

騎士「じゃ・・がんばってね」

僧侶「!!?」---ナイ!アレ?ナイ!---



盗賊「・・やるじゃないか!」

騎士「成功!でももう少し練習しよう」

盗賊「ようし!」

コッソーリ スッ コッソーリ スッ





122:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/06(水) 21:26:59.71 ID:cvdIDg9S0

---中立の国---

盗賊「おい!見えてきたぞ」

騎士「潮の香りが・・」

盗賊「そうだな・・あそこは陸と海の貿易の中心だ・・・食事も美味いぞ」

騎士「おぉ!それは僧侶も喜ぶ」

盗賊「まずは商人ギルドで荷物を降ろさないとな」

騎士「例の荷物は?」

盗賊「アレは俺が後で直接輸送船まで持っていく。お前達は先に宿屋で休め」

騎士「ふかふかのベットで久しぶりにゆっくり横になりたいよ」

盗賊「まぁそうも言ってられんがな・・海賊船が停船してればすぐに仕事だ」

騎士「海賊船も港に停船するんだ」

盗賊「中立の国では一切の戦闘を禁じられてるから入港できる」

騎士「じゃぁ割と安全か」

盗賊「表向きはな」

騎士「???」

盗賊「裏では謀略の嵐だエルフ、ドラゴン、トロールの密売、裏切り、暗殺何でも有りだ」

騎士「トロールまで密売を・・・」

盗賊「だが魔物達を捕まえて何をやっているのかは分かっていない」

騎士「そんなこと今まで知らなかった」

盗賊「商人はその秘密を探ろうとしている・・他言するなよ?」

騎士「分かってる」





123:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/06(水) 21:27:42.52 ID:cvdIDg9S0

---商人ギルド---

盗賊「商隊に加わった傭兵はご苦労!!日が暮れる前に給金を貰って解散してくれ!!」

ザワザワ ザワザワ



僧侶「わ〜いお小遣い貰った〜ウフフ」

騎士「意外と良い儲けになるね」

商人「お疲れ様!無事に荷物運び終えてホッとしたよ。今日は宿屋でゆっくり休むと良いよ」

騎士「そうするよ」

商人「僕はこれから情報収集さ。動きがあったら連絡する」

騎士「分かった」

商人「今の選ばれた勇者の行方も情報集めて見る」

魔女「わらわも連れて行って貰えんか?愛しき人を思うと休んではおれんのじゃ」

商人「それは僕もありがたい。護衛にもなるしね」

騎士「じゃぁ・・宿屋で待ってるよ」





124:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/06(水) 21:28:16.64 ID:cvdIDg9S0

---宿屋---

ガチャリ バタン

僧侶「あ〜〜〜〜疲れた〜〜〜〜」

騎士「ずっと馬車に揺られているのも苦痛だね」

僧侶「騎士と2人で居るのもすごく久しぶりな感じ〜ウフフ」

騎士「そうだったね・・今日はゆっくり休もう」

僧侶「わたしね〜商隊にいる間ずっと考えてた事があるの〜」

騎士「なんだい?」

僧侶「この世界はね、元の世界の4〜5年前?でしょ?」

騎士「実感無いけどね・・」

僧侶「元の私たちもこの世界にいる筈だから・・・会ってみたいな〜なんてね」

騎士「そうだね・・・何か変わるのかも知れないね」

僧侶「でも何となく会う事も出来ないのかなとか・・」

騎士「僕は昔自分に会った事は無いから、何をしても会えないのかもしれない」

僧侶「うん・・そう考えると何かを変える為に会いに行きたくなっちゃう」

騎士「・・今起こってる事全部が過去の事だったなんて・・なんか信じられないな」

僧侶「うん」

騎士「僕の目的は・・魔王を探して倒す事だったけど・・見失ってしまいそうだよ」

僧侶「本物の勇者も探さないとね」

騎士「だから僧侶にはずっと付いてきて欲しい・・見失わないように」

僧侶「うん。付いていくよ」

騎士「よし!明日のことは明日考えよう」

僧侶「は〜い」





125:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/06(水) 22:07:35.46 ID:cvdIDg9S0

---数日後---

ドンドン ドンドン

盗賊「おい!居るか?」

騎士「盗賊かい?今カギ開けるよ」

ガチャリ

騎士「何か情報入手したのかな?」

盗賊「あぁ海賊船が入港した。今晩作戦を実行する」

騎士「エルフの娘と勇者の行方は?」

盗賊「海賊船は2〜3日停船するからその間に積み込まれる筈だ。勇者の情報はまだだ」

騎士「そうか・・まずエルフの娘を助けたいな」

盗賊「わかってる。だから僧侶にも少し協力してもらう」

僧侶「え!?どうやって?」

盗賊「魔女と僧侶2人で酒場で働いて貰う」

僧侶「どういう事〜?」

盗賊「海賊が酒盛りを始めたら睡眠薬を盛ってほしいんだ・・海賊船に戻るまでの時間を稼いで欲しい」

騎士「それは魔女と僧侶が危なくないかい?」

盗賊「大丈夫!そこは抜かり無い安心しろ」

僧侶「なんかワクワクしてきた〜ウフフ」

騎士「・・僧侶・・・絶対お酒は飲んだらダメだよ」

僧侶「えええええええ?つまんな〜〜〜〜い」

盗賊「ま、まぁ何とかなる!僧侶は今から一緒に酒場に行くぞ」

騎士「・・・」

盗賊「騎士は夜になったら酒場に来てくれ。それまでは待機だ」

騎士「わかった」

僧侶「ワクテカ ワクテカ♪」





126:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/06(水) 22:08:13.72 ID:cvdIDg9S0

---夜酒場---

ガチャリ ガヤガヤ

マスター「いらっしゃいませー」

騎士「席、空いてるかな?」

マスター「カウンターで良いかい?」

騎士「あぁ・・」

マスター「今日はお店一杯で悪いね・・何飲むんだい?」

騎士「マスターに任せるよ」

マスター「じゃぁエール酒で・・・今日は?待ち合わせか何かかい?」

騎士「まぁ・・そんな所だよ」



(おう!ねーちゃん可愛いなぁウハハ)

(可愛い〜?可愛い〜?もっと言って〜〜ウフフ)

(おらぁ海の男だぜぇぇガハハ)

(これ!さわるでない)

(うぉ〜べっぴんやなぁ〜〜今晩どうや?ガハハ)



盗賊「よう!待ったか?」

騎士「今来た所だよ」

盗賊「あの2人上手くやってるな」

騎士「・・・・」

盗賊「時期に海賊の頭がやってくる・・入ってきたらすれ違って店を出るぞ」

騎士「分かった」



(いいじゃねぇかぁ〜すこし触らせろよ)

(だめ〜〜トランプで勝ったら触らせてあ・げ・る)

(うおおおおおおおお燃えてきたあああああ)

(でも勝負するのはこっちの子ね〜〜ウフフ)



ガチャリ

マスター「いらっしゃいませー」

海賊の頭「よう!ひさしぶりだな!」

盗賊(来た!行くぞ)

騎士「マスターお代はここに置いておくよ」ジャラ

マスター「まいど!!」

盗賊「済まない・・通るよ」スッ

騎士「あ、すいません。通ります」

マスター「またのお越しを〜」





127:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/06(水) 22:08:49.28 ID:cvdIDg9S0

----------------

盗賊「上手く行ったなフフ船長室の鍵だ」

騎士「さすが・・」

盗賊「このまま船着場まで行くぞ」

タッタッタ





128:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/06(水) 22:39:05.89 ID:cvdIDg9S0

---海賊船---

盗賊(見張りは2人だ・・近づいて片付ける・・こい!)

ソロ〜リ ゴスン! ゴスン!

見張り1は倒れた

見張り2は倒れた

盗賊(海賊船に乗れ!)

ソロ〜リ

騎士(誰も居ない様だな)

盗賊(俺は船長室で海図を盗んでくる。お前は積荷の状況を見てきてくれ)

盗賊(10分後に後方のデッキに来い)

騎士(わかった)

ソロ〜リ





129:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/06(水) 22:39:49.00 ID:cvdIDg9S0

---積荷室---

ソロ〜リ

---誰も居ない---

---荷物が積まれてる?---

---エルフの娘はどこだ?---

??「うーん・・・」

---居る!どこだ?---

---あの檻の中か?---

??(だ、だれか居るのか?)

騎士(エルフの娘!!)

エルフの娘(た、助けに来てくれたのか?)

騎士(心配した・・怪我は無いか?)

エルフの娘(うぅぅぅうぅぅぅう・・こ、こわかった)ポロポロ

騎士(今、助けてやる)

エルフの娘(たすけ・・て・・・うぅぅぅぅ)ボロボロ

ガチャ ガチャ

騎士(鍵が掛かってる)

エルフの娘(ここから・・だして・・おねがい)

騎士(鍵を探してくる)

エルフの娘(い、いかないで・・・おいていかないで・・おねがい)

騎士(落ち着いて・・手を握って)ギュゥ

エルフの娘(こわかったょぅ・・)

騎士(・・・・・)---気高いエルフが怯えてる---

エルフの娘(わたしをおいていかないで・・)

騎士(必ず助けに戻る!)

エルフの娘(いや!おねがい!!たすけて・・)シクシク





131:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/07(木) 21:57:35.70 ID:tpGhukMg0

---後方デッキ---

盗賊(遅いぞ!騎士)

騎士(エルフの娘を見つけたんだ)

盗賊(そうか・・)

騎士(檻の鍵が無い・・船長室の鍵と一緒になってないか?)

盗賊(いや・・鍵は一つしか無い)

騎士(鍵を探さないと・・)

盗賊(・・・仕方が無い・・俺が開錠してみる)

騎士(行こう!こっちだ)





132:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/07(木) 21:58:41.14 ID:tpGhukMg0

---積荷室---

シクシク シクシク

騎士(エルフの娘!迎えに来たよ)

エルフの娘「!!!!!!キシャー!!フー!!フー!!」

騎士(落ち着け!!盗賊は味方だ)

エルフの娘「はぁ・・はぁ・・」ブルブル

騎士(大丈夫だ・・・手を握って)ギュゥ

盗賊(・・・無理も無い・・この子は俺の顔を見ている)

エルフの娘(たすけて・・)ブルブル

騎士(盗賊!開錠を頼む)

盗賊(待ってろ・・)カチャ カチャ

騎士(エルフの娘・・・このクロークを羽織って)パサッ

盗賊(・・・僧侶達が上手く時間を稼いでくれてると良いが・・)

騎士(どうしてそんなに焦っているんだ?)

盗賊(船長室の鍵を酒場に居る船長のポケットに戻さないといけない)

騎士(そうか・・)

盗賊(くそ!中々開かねぇ・・)

騎士(エルフの娘・・立てそうか?)

盗賊(無理だ・・抵抗出来ない様に薬を打たれてる・・お前がおぶっていけ)

騎士(・・・)---陵辱の限りだった訳か---

盗賊(よし!開いた)カチャン!

騎士(エルフの娘・・おいで)ヨッコラせ



盗賊(少し作戦を変更する!!海賊船に火を付ける)

騎士(わかった・・)---エルフの娘が居なくなったのを偽装か---

カチ カチ メラメラ

盗賊(そこら辺の荷物に火を移せ・・)メラメラ

騎士(エルフの娘・・しっかり掴まってて)メラメラ

エルフの娘(・・・)ガクガク ブルブル

騎士(目をつぶってて良い)---火が苦手だったか---

盗賊(よし!行くぞ!・・・お前はそのまま宿屋に行け!俺は酒場に戻る)

騎士(わかった・・ありがとう)





133:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/07(木) 21:59:25.48 ID:tpGhukMg0

---裏街道---

タッタッタ

騎士「エルフの娘・・寒くないか?」

エルフの娘「・・・・・」ガクガク ブルブル

騎士「早く宿屋に帰って暖まろう」

エルフの娘「・・・・・」

騎士「もう大丈夫だよ」

エルフの娘「・・・・・」

騎士「・・・・・」

タッタッタ





134:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/07(木) 21:59:58.20 ID:tpGhukMg0

---酒場---

バタン!!

マスター「いらっしゃ・・」

盗賊「た、大変だ!!港が燃えている!!」



(わたひ可愛い〜ウフフ〜みんなもうねちゃうの〜〜ひっく)

(ぐがががががーぐがががががが・・むにゃ)

(もう勝負はやめたいんじゃが・・)

(まだだぁぁ!!まださわってない!!)



マスター「ど、どうされました?」

盗賊「み、港で船が燃えてるんだ!!ここに居る人たちの船じゃないのか?」

海賊の頭「なんだと!!おい!!お前らぁ起きろ!!」

盗賊「早く消火に行かないと大変な事になる!」スッ

海賊の頭「お前らぁ起きんかぁ!!」ガス ガス

盗賊「俺ぁ人集めてくる・・マスターも人を集めてくれ!」

海賊の頭「おぅ悪いな・・お前らぁ行くぞ!!」

盗賊「そこの女2人も一緒に来てくれ!!」

僧侶「は〜い・・・ひっく」

魔女「ではいくかのぅ・・」

盗賊(2人は宿屋に戻ってくれ)ヒソヒソ





135:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/07(木) 22:00:37.12 ID:tpGhukMg0

---宿屋---

コンコン

騎士「誰だい?」

僧侶「わたひ〜ウフフ」

騎士「今開ける・・」カチャリ

僧侶「飲んじゃった〜ふぁ〜〜むにゃ・・」

騎士「早く入って・・」バタン

魔女「おぉエルフの娘を助けてきたのか・・・良かったのぅ」

エルフの娘「・・・・・」ガクガク ブルブル

騎士「魔女・・今日はエルフの娘と一緒に居てやって欲しい」

エルフの娘「魔女様・・・うぅぅぅぅぅ」

魔女「・・・そうか辱めを受けたんじゃの?・・・おいで・・もう大丈夫じゃ」ガシッ

エルフの娘「うぅぅぅぅぅ・・」ポロポロ

魔女「何も言わんで良い・・良い子じゃ・・戻って来れて良かったのぅ」ナデナデ

騎士「それじゃぁ僕と僧侶は向こうの部屋に行くよ」

僧侶「ぐががが・・すぴー・・ぐががが・・すぴー」

騎士「よっこらせっと・・・エルフの娘の着替えは後で持ってくるよ」

魔女「着替えは部屋の外に置いておいておくれ・・今日はもうドアのノックはせんようにな」

騎士「わかった・・じゃぁ魔女・・頼むね」





136:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/07(木) 22:45:39.96 ID:tpGhukMg0

---翌日---

トントン

騎士「僕だよ・・空けてもらって良いかい?」

カチャリ

騎士「魔女・・エルフの娘はどうだい?」

魔女「大分落ちついたがの・・・しばらくはショックが抜けんじゃろぅ」

騎士「うん・・エルフの娘・・何か欲しいものは無いかい?」

エルフの娘「・・・・・」

魔女「極度の人間嫌いになってしもうた様じゃ・・そっとしておいておやり」

騎士「エルフは確か・・清潔な物しか身に付けなかったよね?新しい着る物を買ってくるよ」

魔女「そうじゃのぅ・・木の芽や果物も採ってきておくれ・・森への感謝を忘れるなよ?」

騎士「感謝ってどうすれば良いのかな?」

魔女「沢山取りすぎてはイカン・・少しづつ摘めば良い」

騎士「わかった・・夕方には戻るからゆっくりしてて」





137:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/07(木) 23:11:17.39 ID:tpGhukMg0

---森---

騎士「僧侶!ちゃんと付いて来てる?」

僧侶「ちゃんと後ろにいるよ〜ウフフ」

騎士「木の実見つけたら教えてね」

僧侶「なかなか見つからないね〜」

騎士「木の芽は結構あるんだけどね」

僧侶「エルフってさ〜お肉とか食べないのかなぁ?」

騎士「少しは食べるらしいけど生きた肉だけっていう話だよ」

僧侶「そうなんだ〜・・どういえば気球にいる間も何も食べてなかったね」

騎士「あ!アレはリンゴかな?」

僧侶「おお〜やっと見つかったね」

騎士「よし!一個だけ持って帰ろう」

僧侶「リンゴさんに感謝しないとね〜」

騎士「じゃぁ・・次は着替えを見に行こう」

僧侶「わたしが選ぶ〜〜♪」

騎士「植物製の清潔なやつを選んでね」

僧侶「え?どうして?」

騎士「エルフは匂いとか気にするらしい」

僧侶「匂い?」

騎士「うん染料の匂いとかも嗅ぎ分けるから無色が良いかな」

僧侶「なんかめんどくさいね〜」

騎士「でもソレがエルフの自尊心にもなってると思う」

僧侶「そっか〜繊細なんだねエルフって」

騎士「人間よりもずっと賢くて繊細なんだってさ」

僧侶「ねぇ・・わたしっておバカさんかなぁ?」

騎士「どうして?」

僧侶「昨日海賊さんに『お前バカか?』って何回も言われたの〜」

騎士「・・・まぁ大丈夫だよ」

僧侶「ねぇ・・今言葉に詰まってない?」

騎士「つ、詰まってないよ」

僧侶「なんか詰まってる〜でもまぁいっか〜ウフフ」





138:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/07(木) 23:11:50.45 ID:tpGhukMg0

---宿屋---

コンコン

騎士「戻ったよ」

カチャリ

魔女「早かったのぅ」

騎士「ほら・・着替えと食事を持ってきたよ」

僧侶「私も入って良い〜?ウフフ」

騎士「僕は向こうの部屋に行ってるから・・じゃあね」バタン



---少しは元気出るかな---





140:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/08(金) 21:09:30.11 ID:zASxF9xd0

---数日後酒場---

盗賊「よう!騎士・・探したぜ」

騎士「あぁ盗賊か」

盗賊「2人でお楽しみ中悪いんだが邪魔するぜ」

僧侶「ウフフ〜みんなで楽しく飲もう〜なんてね〜」

盗賊「おう!マスター一杯頼む」

騎士「それで何か分かった事が?」

盗賊「いやな・・例の海図の事なんだが・・あまり期待した航路は無かったようだ」

騎士「期待した?」

盗賊「あぁ・・商人は裏航路があると読んでたみたいだが」

騎士「ん〜よくわかんないな」

盗賊「始まりの国と海賊の癒着は前から分かってたんだが積荷の運搬先がよく分からないんだ」

騎士「・・それで裏航路があると?」

盗賊「海図に描いてたのは普通の航路と幽霊船の出現場所しか無かった」

騎士「幽霊船ねぇ・・」

盗賊「まぁ海賊も幽霊船には関わりたくないんだろう」





141:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/08(金) 21:09:56.66 ID:zASxF9xd0

騎士「それでこれからの予定は?」

盗賊「!!あぁ・・そうだ勇者の情報も少し入った」

騎士「!!おぉ」

盗賊「3ヶ月前までここに居たらしい・・終わりの国へ向かったそうだ」

僧侶「なんか近づいてるね〜魔女に報告しなきゃ・・ウフフ」

盗賊「5日後に商船が終わりの国に出航するからみんなでそれに乗る」

騎士「商人の目的は?」

盗賊「この間のドラゴンが何の為に運ばれたのか調査したいらしい」

騎士「そうか・・みんな利害が一致してる訳か」

僧侶「・・でもエルフの娘はどうするの〜?」

騎士「本当は森へ返してあげたいけど・・一人で帰すのは危険だなぁ」

盗賊「しばらくは同行するのが安全ではあるが・・」

騎士「魔女に相談してみるよ」

盗賊「それが良い」

僧侶「終わりの国ってどんな所〜?」

盗賊「要塞都市だ・・ここよりは住みにくい」

騎士「確か・・魔王軍と戦争中だとか?」

盗賊「うむ・・魔物の襲撃をよく受けているらしいが・・目の当りにした事は無い」

僧侶「危なくないの〜?」

盗賊「今まで何度も行ってるが危険な目には会ってないな」

騎士「・・・ドラゴン・・か」





142:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/08(金) 21:10:26.25 ID:zASxF9xd0

---宿屋---

魔女「おおおおおぉぉ・・それはまことか?愛しき人に近づいておる・・」

騎士「5日後に船で終わりの国へ向かう」

エルフの娘「・・・・・」

騎士「それで・・エルフの娘・・本当は君を森へ帰してあげたいんだけど」

エルフの娘「・・・・・」

騎士「君を一人にはしたくないんだ・・その・・しばらくは一緒に来てもらえないか?」

僧侶「私からもおねが〜い」

騎士「もう君を危ない目には会わせたくないんだ・・一緒の方が安全だし」

エルフの娘「・・・・・」

騎士「必ず森へ返してあげる・・これは約束だ」

エルフの娘「・・私は魔女様の愛の行方を確かめる・・」

僧侶「やったぁ♪」

騎士「おぉありがとう!!」

魔女「エルフの娘や・・わらわの為に本当にすまんのぅ・・」

騎士「そうだ!!すぐ近くに小さな森があるんだ・・明日少し外に出てみないか?」

エルフの娘「・・・・・」

僧侶「いこ〜いこ〜明日良い天気になると良いね〜ウフフ」





143:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/08(金) 21:10:59.13 ID:zASxF9xd0

---翌日森---

チュン チュン ピヨ

僧侶「ねぇ見て見て〜森の中に居るエルフの娘ってさ〜すごく綺麗〜」

騎士「・・そうだね」

僧侶「天使みたいだね・・・でもなんかもの悲しそう」

魔女「森の声を聞いているのじゃよ・・鳥や蜜蜂達は噂を運んでくるでのぅ・・」

僧侶「わたしも聞いてみたいな〜・・・」

チュン チュン ピヨ

魔女「耳を澄ませば聞こえてくるぞよ?」

僧侶「なんて言ってるの〜?」

魔女「・・・何か騒いでおるな・・わらわにはそれくらいの事しか分からん」

僧侶「すご〜い鳥たちがエルフの娘を囲んでる〜」

騎士「・・鳥達もエルフの娘の心を知っている様だ・・・あれは励ましている」

魔女「そうじゃのぅ・・」

僧侶「ねぇ〜帰りにさぁ・・道沿いの教会に寄っていってみようよ〜」

騎士「あぁ・・行ってみようか」





144:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/08(金) 21:11:45.05 ID:zASxF9xd0

---教会---

司祭「生けとし生きるのもみな神の子。わが教会にどんな御用かな?」

僧侶「お祈りに来ました〜」



”私が幸せでありますように

”私の悩み苦しみがなくなりますように

”私の願いごとが叶えられますように

”私に悟りの光が現れますように



”私の親しい人々が幸せでありますように

”私の親しい人々の悩み苦しみがなくなりますように

”私の親しい人々の願いごとが叶えられますように

”私の親しい人々に悟りの光が現れますように



”生きとし生けるものが幸せでありますように

”生きとし生けるものの悩み苦しみがなくなりますように

”生きとし生けるものの願いごとが叶えられますように

”生きとし生けるものに悟りの光が現れますように



司祭「慈悲の祈りは心を癒す力。迷える者は祈りを捧げ心を癒して行くと良い」

エルフの娘「・・・・・」
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---------------
---------------
---------------
司祭「その癒しこそ諸々の罪を清め祓う術であると心得よ」

僧侶「は〜い」

司祭「・・・・・」





145:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/08(金) 22:22:18.82 ID:zASxF9xd0

---数日後商船---

ザザー ザザー

僧侶「わ〜いお船だぁ♪」

盗賊「さぁ乗った乗ったぁ!!」

商人「この船は僕達以外は数人しか乗ってないからくつろいでもらって良いよ」

騎士「エルフの娘・・大丈夫かい?魔女から手を離さないでね」

エルフの娘「・・・・・」

商人「あと5分で出発するよ」

騎士「盗賊!?もし海賊船に襲われたらどうなる?」

盗賊「ハッハそれは心配ない。海賊船よりもこの船は早い」

商人「そうだよ。まぁその分甲板も狭いし荷物も少ないんだけどね」

僧侶「ねぇ?終わりの国まではどれくらいで着くの〜?」

商人「7日くらいかな。まぁゆっくりしてもらって良いよ」

騎士「あ!気球も積んでるんだ・・」

商人「まぁね・・逃げ道はいつも用意する様にしてるんだ」

騎士「逃げ道・・って」

商人「万が一だよハハ心配しなくても良い」

盗賊「さぁ!!碇を上げるぞ!!」

僧侶「出発!!しんこ〜〜う」





146:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/08(金) 22:22:52.24 ID:zASxF9xd0

---商船3日目---

商人「・・・という事だよ」

騎士「じゃぁ今まで運んだ物を組み立てたとすると?」

商人「始まりの国は巨大な拘束具、終わりの国は大砲、機械の国は恐らくロボット」

騎士「戦争の為・・かな?魔王軍との」

商人「それが少し変なんだ・・・終わりの国は魔王軍と戦争中と言われているけど」

騎士「けど?」

商人「それを見たという人が極端に少ない・・というか居ない」

騎士「勇者達が食い止めている・・とか?」

商人「その勇者達も帰ってきた人が居ない・・おかしいと思わないかい?」

騎士「・・・」

商人「だから僕は本当はどうなのか知りたいんだ」

騎士「魔王城に行けば・・分かる・・か」

商人「でもその前に知りたいのがドラゴンの事だよ。確かにドラゴンは終わりの国へ送られてる」

騎士「謎ばかりだね」

商人「同じ様に捕えられたエルフ達もどうなってるのかが分からない」

騎士「エルフ達は始まりの国に送られてるんだっけ?」

商人「全部を把握してる訳じゃないけど・・多分そうだと思う」





147:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/08(金) 22:23:21.28 ID:zASxF9xd0

僧侶「ねぇねぇ!!船の下に何か居る〜〜!!」

盗賊「なに!?」

商人「え!?」

ドタドタ ドタドタ



盗賊「あれは!!・・・・」

商人「クラーケン!!これはまずいかも・・」

盗賊「気球の準備をしてくる!!」ダダダ

魔女「・・・慌てんでも大丈夫じゃ・・エルフの娘が落ちついておる」

エルフの娘「・・・・・」

商人「海賊船は良くクラーケンに襲われてるって・・」

僧侶「船の下を行ったり来たりしてる〜〜」

盗賊「この船を襲う気は・・無い・・のか?」ゴソゴソ

騎士「魔女の言う通り少し様子を見よう」





148:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/08(金) 22:23:54.01 ID:zASxF9xd0

-----------------

商人「去っていった・・・これはもしかして・・」ブツブツ

僧侶「あ〜また始まった〜ブツブツた〜いむ!ウフフ」

盗賊「まぁ何も無くてよかったな」

騎士「エルフの娘すごいな・・クラーケンの心も読めるのかい?」

エルフの娘「・・・・・」

魔女「エルフの娘では無くクラーケンがエルフの心を読んでると思うがのぅ」

商人「そうか!!だから始まりの国は自国の船じゃなく海賊船で運搬しているんだ・・」ブツブツ

盗賊「商人!うるさいから向こうで考え事してくれ!」

商人「わ、わかった。すこし考えてくる」

騎士「ハハなんかいつもの雰囲気だねハハ」





149:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/08(金) 22:34:49.84 ID:zASxF9xd0

---商船 夜---

魔女「また黄昏ておるのか?・・今日は満月が綺麗じゃのぅ」

エルフの娘「・・・・・」

魔女「慈悲の祈りは心を癒す力じゃ。満月に祈るのもよかろう」

エルフの娘「・・・・・」

魔女「祈りは魔法にも通じておる。そなたにも魔法の才はあるはずじゃ」

エルフの娘「・・・・・」

魔女「まだエルフにしては若いじゃろうが、癒しの祈りくらいは出きるじゃろうて」

エルフの娘「・・・・・」

ザザー ザザー





150:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/08(金) 23:13:48.84 ID:zASxF9xd0

---終わりの国---

盗賊「お〜い!見えてきたぞ〜!」

騎士「本当だ・・あれ?でも様子が変じゃないか?」

商人「!!戦争・・・・・か?」

盗賊「空に向かって何か撃ってる・・・すごい数だ」

騎士「城の上空に・・ドラゴン?・・なにか飛んでる」

盗賊「近づくのは危ないな・・ここでしばらく様子を見よう」



騎士「上空で回ってるドラゴンは1匹みたいだね」

盗賊「それにしても城から何を撃ってるんだ?」

騎士「上空のドラゴンは攻めきれない様だね」

盗賊「対空砲火ってやつか?・・・にしてもすげぇ・・どんだけ弾あるんだ?」

騎士「陸の方はどうなってるんだろう」

盗賊「見えねぇな・・もうすこし近づくか」



騎士「ドラゴンは退却したみたいだ」

騎士「陸で戦闘は無かった感じ・・かな」

盗賊「・・入港できるんか・・な」

商人「すこし様子を見てから入港してみよう」





151:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/08(金) 23:42:14.02 ID:zASxF9xd0

---数時間後---

盗賊「よっし!!停船した」

商人「みんな船で待ってて。下船許可をもらってくる」

僧侶「なんかさ〜さっきまでドラゴン来てたのにあんまり慌ててないね〜」

騎士「そうだね・・なんか変な雰囲気だね」

盗賊「ん〜なんか話が違うな・・・戦争慣れってやつか?」



騎士「エルフの娘!ちょっとおいで」

エルフの娘「・・・・・」

騎士「はい!これ金貨!これで好きな物を買うと良い。ここは銀製品が沢山あるらしいよ」ジャラリ

僧侶「わたしもちょ〜〜〜〜だ〜〜い」

騎士「後であげるよ。エルフは銀を好むって聞いたことがあってね・・魔女はエルフから離れないでね」

僧侶「わたしも銀製品ほしいほしいほしいほしいほしい〜〜」

騎士「分かってるって」



商人「お〜い許可が出たからみんな降りて良いよ」

盗賊「おう!」

商人「僕と盗賊は積荷を降ろして取引先に持っていくから4人は先に宿屋に行ってて」

騎士「分かった・・買い物しながら宿屋に行くよ」





152:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/08(金) 23:42:49.57 ID:zASxF9xd0

---街道---

騎士「ドラゴンのせいかな?人がまばらだ」

僧侶「でも露店はやってるみたい〜ウフフ」

騎士「遠くに行かないように買い物をして良いよ」

魔女「わらわとエルフの娘も少し見てくるぞよ」

騎士「うん。後をついていくよ」



(もう何日目だ?毎回避難するのウンザリだよ)

(さすが王国の大砲はドラゴンも寄せ付けんな)

(でも不吉だねぇゾンビも出るし)

(地下墓地のゾンビが手に負えないらしいぞ)



僧侶「わたしこれに決めた〜〜♪銀のロザリオ」

魔女「これとこれと・・これをおくれ・・・・ほれつけてみぃ」

エルフの娘「・・・・」

騎士「もう買い物は終わったのかい?」

僧侶「まだああああああああ」

騎士「フフ」





159:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/09(土) 23:33:09.80 ID:8ktDVXvH0

---宿屋---

カランコロン

店主「ようこそ旅人のお方。休んで行かれますか?」

騎士「あぁ2人部屋を3つ頼むよ」

店主「承知いたしました」

騎士「それにしても戦争中なのにみんな普通にお店開いてるんだね」

店主「・・はい困っておりまして・・一週間ほどまえから時折ドラゴンが飛来するようになったんです」

騎士「一週間?・・」

店主「毎日ドラゴンが来ているんですがまだ被害は出ておりません」

騎士「え!?じゃぁドラゴンは何をしに?」

店主「終わりの国の砲撃が激しくて近づけないのでは無いでしょうか」

騎士「はぁ・・ここは安全なのかな?」

店主「王国からは建屋内に入っていれば安全だと聞かされています」

騎士「情報ありがとう・・部屋はどこかな?」

店主「こちらになります・・・この部屋は勇者様ご一行が使われていた部屋ですよ」

騎士「!!!!!勇者がこの宿屋に?」

店主「はい・・1ヶ月前までここに泊まっておられました」

魔女「その勇者の事を詳しく聞かせてくれんか?・・」

店主「どこに旅立たれたかは聞いておりません」

魔女「勇者一行の特徴とか知っている限り教えておくれ・・」





160:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/09(土) 23:34:16.93 ID:8ktDVXvH0

大柄で無口な勇者様

おしゃべりな女戦士様

中背で無口な賢者様

真面目そうな戦士様





161:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/09(土) 23:34:50.02 ID:8ktDVXvH0

魔女「・・その無口な賢者様は青い目をしておらんかったかの?」

店主「はいよく覚えていますよ。澄み切った青い目をした賢者さまでした」

魔女「おおおぉぉぉ間違いない・・・わらわの愛しの人じゃ・・」

騎士「賢者?」

魔女「他人からの呼び名などどうでも良いのじゃ・・わらわの愛しの人に変わりは無い」

店主「その方がどうか致しましたか?」

魔女「・・もっと良く聞かせておくれ」

店主「その賢者様はまだ若い青年でいつもその窓際で空を眺めていました」

魔女「こ、この窓か?おおぅ温もりは残っておらんか・・」ポロ

店主「そういえば!記念に絵師に描いてもらった絵がございます・・こちらです」

魔女「!!この青年じゃな?・・わらわには分かる」

店主「その通りでございます・・お知り合いでしたか?」

魔女「こ、この部屋はわらわに使わせておくれ」

騎士「魔女とエルフの娘はこの部屋で良いね・・」

魔女「店主・・忙しい所すまんが賢者様の話をもっと教えてくださらんか?」

僧侶「わたしがお店の番をしててあげるよ〜」

店主「あぁ・・かまいませんよ。好青年でしたのでよく覚えています」

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162:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/09(土) 23:35:31.32 ID:8ktDVXvH0

---夜---

僧侶「魔女があそこの窓から離れなくなったみた〜い」

商人「・・そうなんだ。ここに勇者一行が居たなんてね」

騎士「みてごらんエルフの娘の格好」

商人「うん。良いねシルバーボウに銀のアクセサリー」

盗賊「銀には浄化の作用があるというが本当か?」

商人「さぁね・・でも銀の装飾のロングボウなんて珍しいね」

僧侶「私のもみて〜ウフフ銀のロザリオ〜」

騎士「そういえばゾンビが出るとかいう噂も聞いたな」

商人「銀の装備が役に立つかもね」

盗賊「そろそろ休もう」

商人「明日からもう少し情報集めていみるよ・・勇者の行き先も気になるし」





163:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/09(土) 23:36:20.22 ID:8ktDVXvH0

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シトシト シトシト

魔女「・・・はぁ・・・」

魔女「!!!」---窓の曇りに何か---



---『愛』---



エルフの娘「・・・・」

魔女「愛しの人は『愛』を問うておる・・うぅぅぅ」ポロポロ

エルフの娘「魔女様・・・」





164:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/09(土) 23:36:55.05 ID:8ktDVXvH0

---翌日---

魔女「よく見てみぃ・・窓から見えるのは空だけじゃなく城も見えるじゃろぅ」

騎士「本当だ・・城に突き出している6本の塔が良く見える」

盗賊「どれ・・見せてみろ・・・ん?塔の天辺にあるのは大砲か?」

騎士「良く見えないな」



ドタドタ ドタドタ



店主「ドラゴンがまた来たらしいよ!宿屋から出ないでおくれ!」

商人「え?ちょっと僕にも見せて!」

盗賊「どこだ?」
騎士「雲の上だ・・切れ目からチラチラ見える」



ギャオース



商人「うわ!でかい・・」

騎士「・・あれは僕が見た奴に似てる」

商人「親ドラゴンに違いないね」

盗賊「おい!見ろ!対空砲火が始まるぞ」


ゴゥ ゴゥ ドドーン



盗賊「・・ありゃ大砲じゃねぇ!魔法か何かだ!」

商人「読めた・・・・」

魔女「あれは魔法ではない・・ブレスじゃ」

盗賊「ドラゴンのブレスを大砲から撃ってるのか?」


ゴゥ ゴゥ ドドーン





165:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/09(土) 23:37:35.24 ID:8ktDVXvH0

-------------------

商人「みんな聞いて欲しい・・これは多分の話だけど・・あの大砲の中には子ドラゴンが入ってると思う」

騎士「・・・・」

商人「ドラゴンは魔法に反応して反射的にブレスを吐くんだ・・それを利用してると思う」

僧侶「ドラゴンさんかわいそ〜う」

エルフの娘「・・・・」

商人「親ドラゴンが攻撃できないのはきっとその為さ・・子を人質にされてる」

騎士「どうする?」

商人「昨日すこし聞いた話しだとここの地下墓地と囚人の監獄が繋がっているらしい」

騎士「それで?」

商人「監獄は城へと繋がっている筈・・真実を確かめたい」

盗賊「城に潜入するのはいくらなんでも危なすぎる!」

商人「分かっているよ・・・だから全員で・・」

エルフの娘「私は行く!!」

騎士「!!?エルフの娘?・・」

魔女「エルフの娘は感じておるのじゃよ・・ドラゴンもエルフも元の素性は同じ」

騎士「よし!今日行ってみよう」

商人「ごめんよ・・ドラゴンの件については真相が知りたい・・僕にも責任があると思う」

盗賊「失敗すると追われるぞ?」

商人「僕もエルフの娘を見て少し変わったみたいだ」

エルフの娘「・・・」

商人「ドラゴンもエルフもトロールも・・みんな心があるようだ。今まではただの魔物だと思ってたけど・・」

魔女「そうじゃ・・生きとし生けるもの皆心があり通ずる事が出きる・・人間だけは例外もあるがのぅ」

盗賊「分かった・・とりあえず合法で地下墓地に入る方法を探そう」





166:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/09(土) 23:38:09.80 ID:8ktDVXvH0

---冒険者ギルド---

マスター「ここは冒険者ギルドです。仕事をお探しですか?」

騎士「地下墓地のゾンビ・・」

マスター「え?地下墓地ですか・・?大変危険な仕事になりますが・・」

騎士「仕事あるんですね?」

マスター「は、はいゾンビを掃討するのですが成功した人はおりません」

盗賊「ところでそのゾンビは何処から来たんだ?」

マスター「随分前から地下墓地の死者が動き出すという事がありまして・・」

騎士「ゾンビは何か悪さを?」

マスター「たまに這い出してきて町中を荒らすのです」

騎士「わかったよ」

マスター「1ヶ月程前にも勇者様一行が地下墓地に入ったようですが掃討はできませんでした」

盗賊「ほう・・面白い」

マスター「地下墓地入り口には鉄の柵がありますので見張りにこの手紙を渡してください」パサ

騎士「地下墓地は何処にあるのかな?」

マスター「町外れに大きな鉄の柵で覆われた階段がありますので行けば分かるかと」

騎士「ありがとう!行ってみるよ」





167:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/09(土) 23:38:36.71 ID:8ktDVXvH0

---地下墓地入り口---

見張り「おい!ここは立ち入り禁止だぞ!」

騎士「・・この手紙を」パサ

見張り「・・・お前達本当にゾンビ掃討に行くのか?」

騎士「あぁ腕試しだよ」

見張り「まぁ死なないようにな・・ほれ!これは柵から出るときの鍵だ」ポイ

騎士「がんばるよ・・」パス

見張り「柵は2重になってる。一枚目は俺が開ける。2枚目はその鍵で開けろ」

騎士「分かった」

ガチャリ キーー





168:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/09(土) 23:39:04.21 ID:8ktDVXvH0

---地下墓地---

騎士「僕が先頭を行く。僧侶は僕の後ろに付いてきて」

僧侶「は〜い」

騎士「盗賊は商人と魔女とエルフの娘を守る形で後方に」

盗賊「おう!お前も気をつけろよ!」





169:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/09(土) 23:39:37.93 ID:8ktDVXvH0

ヴヴヴヴ ヴヴヴヴ

盗賊「何か聞こえるな・・見ろ!死体が動いてる」

騎士「やってみる!」ダダダ ザクン!!

ゾンビはダメージを受けた

盗賊「ハハ真っ二つか・・まて!・・まだ動いてる」

僧侶「え〜〜どうして動いてるの〜〜?」

盗賊「他にも居るぞ!気をつけろ!」

騎士「ハァ!!」

ザクン ザクン ザクン

盗賊「ど、どうなってる!?」

騎士「ダメだ・・手足首全部切り落としても向かってくる!!・・」

魔女「爆炎魔法!」ゴゥ ゴゴーン メラメラ

ゾンビはダメージを受けた

騎士「・・・全然効いていない!僧侶!何か手は無いか?」

僧侶「ぎ、銀のロザリオ〜!!」スチャ

ゾンビ「ヴヴヴヴ ヴヴヴヴ」

僧侶「あれ〜〜?何も起こらない〜どうしてかなぁ・・」

騎士「回復魔法をゾンビにやってみてくれ」

僧侶「は〜い回復魔法!」ボワー

ゾンビは回復した

盗賊「だ、だめだ普通に傷口が塞がっていく」

騎士「クソッ!」ザクン ザクン ザクン

ゾンビはダメージを受けた

騎士「だめだ!走り抜けよう!」タッタッタ





170:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/09(土) 23:40:26.48 ID:8ktDVXvH0

魔女「ゾンビの足が遅いのが救いじゃのぅ・・」

盗賊「次の奴は様子が違うぞ!」

騎士「あ・れは・・囚人か?囚人服を着てる

ゾンビ「ヴヴヴヴ ヴヴヴヴ」

盗賊「いやゾンビに変わりは無い!来るぞ!」

ゾンビ「ガガガガァ!」ブンブン

騎士はヒラリと身をかわした

騎士「ハッ」ザクン!

ゾンビはダメージを受けた

盗賊「こりゃダメだな・・真っ二つになっても向かってきやがる・・」

商人「・・・これはもしかして」

盗賊「なんだ商人!何か知ってるのか!?」

商人「ドラゴンの涙の副作用・・」

盗賊「あれは万能薬じゃねぇのか?」

商人「生きてる人には万能薬・・死んでる人にも生体活動が起きるのかもしれない」

盗賊「ど、どうすれば良い!?」

商人「心臓を浄化するしか・・」

騎士「エルフの娘!頼む!銀の矢で心臓を!」

エルフの娘「・・・」ギリリ シュン! ドス

ゾンビ「ガガガガガ・・」

盗賊「・・・だめか?」

騎士「いや・・ゆっくり死んでいく」

ゾンビ「グガ・・・・・・」ドサリ

僧侶「倒した・・のかな?」

魔女「僧侶や祈りを捧げておやり・・」



”生きとし生けるものの悩み苦しみがなくなりますように

”生きとし生けるものに悟りの光が現れますように



魔女「死しても尚生かされ続けておる・・さぞ苦しかろう」

商人「・・・ここのゾンビはどうやら人為的に造られてる・・」

騎士「先に進もう」





171:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/10(日) 09:45:23.04 ID:QKXkYdlD0

---------------------

騎士「・・みんな大丈夫かい?ハァ・・」

盗賊「ちぃと引っ掻かれた・・つつ」

僧侶「回復魔法!」ボワ

盗賊「おうサンキュ」

騎士「ちょっと数が多すぎる・・」

商人「あそこの鉄の柵は監獄に繋がっていそうだ・・盗賊!見てきて」

盗賊「・・・鍵が向こうから掛けてる・・開錠は難儀だぞ」

商人「やってみてくれ」

盗賊「ちぃと時間かかるぞ・・」

カチャ カチャ





172:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/10(日) 09:45:54.63 ID:QKXkYdlD0

僧侶「ゾンビが追いかけてくるよ〜」

騎士「エルフの娘!銀の矢を2本貸してくれ」

エルフの娘「・・・」パス

騎士「僧侶!みんなを守ってくれ!僕だけでゾンビを食い止める」

魔女「何をする気じゃ?」

騎士「もう矢が残り少ない・・僕が接近で心臓を突いてくる」

僧侶「あわわ・・ゾンビがいっぱい・・123・・8910」

騎士「タァ!」ダダダ ズン! ズン!

ゾンビは倒れた

ゾンビ「ヴヴヴヴ ヴヴヴヴ」ブン! ゴス!

騎士はダメージを受けた

騎士「ぐぅ・・なんていう怪力・・仕返しだ!!」ズン! ズン!

ゾンビは倒れた

商人「盗賊!まだか?」

盗賊「焦るな!もう少し・・」カチャ カチャ

僧侶「罠魔法!罠魔法!罠魔法!」ザワザワ シュルリ

ゾンビはツタに捕らえられ身動きが出来無い

騎士「助かる!ハァ!!」ズン! ズン!

ゾンビは倒れた

僧侶「あわわ・・まだ来るよ〜」

騎士「くそぅ・・きりが無い」



カチャリ

盗賊「開いた!!早くこっちへ・・階段を上がれ!」





173:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/10(日) 09:46:36.29 ID:QKXkYdlD0

---監獄---

ピチョン ピチョン

騎士「ふぅ・・助かった・・ゾンビは階段を上がれないみたいだね」

盗賊「そうだな・・でもここが安全かは分からんぞ」



??「グガガガ・・」

騎士「!!?何か聞こえた!静かに」

??「グガガ・・誰か・・要るのか?」

騎士「どこだ??どこにいる?」

??「グガ・・お前たちは誰だ?」

盗賊「あそこの檻の中だ!」





174:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/10(日) 18:05:27.60 ID:QKXkYdlD0

盗賊「おい囚人!この監獄が城へ繋がっているか知ってるか?」

囚人「お前たちは誰だ?・・グガ」

盗賊「答えろ!」

囚人「フフお前たち・・ここがどんな場所か知らないようだな・・」

盗賊「ここは監獄だ!それ以外の何でもない!」

囚人「クックック悪い事は言わん・・戻ってゾンビの掃除でもしてろ」

盗賊「答える気は無いようだな・・行くぞ!」

騎士「ちょっと待ってくれ・・この囚人・・似てる」

盗賊「似てる?」

騎士「ドラゴンに食われた囚人・・・かもしれない」

盗賊「なに!?・・・という事は俺たちはこの囚人を助けるって筋書きか?」

騎士「いや・・分からない・・教えて欲しい。囚人はどうしてここに?」

囚人「クックック俺は裏切り者の元衛兵隊長だ・・グァ」

騎士「終わりの国の衛兵隊長?・・・」---退役した衛兵隊長?---

盗賊「なら話は早い・・この監獄の構造を全部知っている筈だ・・答えろ」

囚人「残念だがこの監獄は城へは繋がっていない・・早く戻った方が身の為だ」

盗賊「商人!!・・ということらしい・・どうする?」

商人「・・よし取引だ・・この監獄がどんな場所か教えてくれたら監獄から出してやる」

囚人「フハハ無駄だ・・監獄から出たところで俺はもう死んでいる」

商人「死んでいる?」

囚人「ここに来る間に見てきただろう」

商人「ゾンビ・・・つまりここはゾンビを生む施設・・か?」

囚人「察しが良いな」

商人「ドラゴンの涙を囚人に投薬して実験をやっている・・な」

囚人「クックック・・・お前は・・闇商人だな?」

商人「だったら何だ」

囚人「話してやろう・・お前の罪の重さを思い知らせてやる」





175:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/10(日) 18:05:58.51 ID:QKXkYdlD0

お前が闇で運送した物は全部戦争の為の道具になっている

終わりの国の大砲の中身はドラゴンだ

そしてドラゴンの涙も量産され死者や囚人を実験台にして兵隊を造ろうとしている

なぜ終わりの国が軍備を増強するのかは実は魔王軍に対する為ではない

始まりの国ではエルフを使ってとんでもない化け物を作ろうとしている

それに対する軍備増強だ

俺はその事実を知り止めさせようとしたが裏切り者として監獄に入れられた

始まりの国と終わりの国は何十年も冷戦状態だ

恐らく始まりの国は魔王軍と偽り魔物をこの国へ送り込んでいる

すべて・・お前が運んだ物のせいだ





176:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/10(日) 18:06:38.88 ID:QKXkYdlD0

商人「・・・・・」

騎士「し、信じられない・・・なら勇者は一体何と戦う?」

囚人「クックック選ばれた勇者は本物の勇者を探す為の道具だ」

騎士「じゃぁ本物の勇者は・・」

囚人「王族が恐れるのは絶対的なカリスマを持つ勇者だ・・本物の勇者を探し暗殺する目的だ」

騎士「魔王は?」

囚人「そんなもの居ない・・魔王城へ行けば分かる」

騎士「・・・・・」

囚人「さぁ闇商人・・お前の罪をどうやって償う!?」

商人「盗賊!牢屋の鍵を開けてくれ・・」

盗賊「・・分かった」カチャ カチャ



ギャオース

ゴゥ ゴゥ ゴゴーン





177:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/10(日) 18:07:17.85 ID:QKXkYdlD0

囚人「・・・始まったな」

騎士「ドラゴンがまた・・」

囚人「そこの窓から外を見てみろ」

騎士「・・・あれは・・・大砲の中にいるドラゴンに魔法使いが魔法を掛けている・・」

囚人「ドラゴンを助けようとは思わない事だ・・この国の人間全部の命が無くなる」

騎士「・・・・・」



カチャリ ギー

盗賊「開いたぞ・・どうする?」

商人「作戦変更する。囚人を連れて帰る」

囚人「無駄だ・・時期に俺は心が無くなりゾンビとなる」

商人「それまで聞きたい事が沢山ある。罪を償いたい」

囚人「・・・お前の命が千あっても足りないぞ」

商人「・・頼む」





178:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/10(日) 18:07:46.97 ID:QKXkYdlD0

---地下墓地入り口---

見張り「おうお前ら無事だったか!今開けてやる」

騎士「ゾンビの掃討は無理だった・・数が多すぎたよ」

見張り「やっぱりそうか」

騎士「でもゾンビの弱点を見つけた。銀の武器で心臓を貫けば倒せる様だよ」

見張り「何!?本当か!?そりゃすごい発見だな」

騎士「他の冒険者にも教えてあげると良い」

見張り「そうだな・・それより早く避難した方が良い・・ドラゴンが飛び回っている」

騎士「ありがとう!気をつけて戻るよ」





179:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/10(日) 18:08:22.04 ID:QKXkYdlD0

---宿屋---

僧侶「あの囚人さん大丈夫かな〜寝てる時に襲ってきたりしないかな〜」

騎士「囚人の部屋は商人と盗賊の部屋だよ。鍵を掛けておけば取り合えず大丈夫」

僧侶「騎士ぃ〜わたしを守ってええ〜ウフフ」ギュゥ

騎士「ま、まだ時間早いよ・・」

僧侶「ねぇ〜だっこ〜」チュゥ

騎士「んむむ・・毎日してるじゃないか」

僧侶「愛してるって聞きたいな〜〜ウフフ」

騎士「それも毎日言って・・」

盗賊「ゴホン!!取り込み中すまんが・・こっちに来い」

僧侶「!!!!!!」モジモジ

騎士「あ、あぁ今行くよ」アセアセ





180:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/10(日) 18:08:56.92 ID:QKXkYdlD0

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商人「・・・とすると勇者一行は幽霊船を探しに行った訳か」

盗賊「みんな連れてきたぞ」

商人「あぁ・・勇者一行の行き先が分かった」

魔女「今言ってた幽霊船かの?」

商人「囚人の所に1ヶ月前に来たらしい」

囚人「グガガガガガガ・・ギギ・・ゼェゼェ」

商人「魔王城へは普通の船や気球では行けない所にあるそうだよ」

騎士「それが幽霊船と何の関係が?」

商人「裏航路だ。幽霊船は裏航路を使って魔王城まで航海する」

騎士「え?」





181:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/10(日) 18:09:28.88 ID:QKXkYdlD0

つまりこういうことだよ

海賊船はエルフを運搬して運よくクラーケンに襲われなければ

幽霊船にエルフを積み替える

幽霊船は裏航路を使ってエルフを魔王城まで運ぶ

魔王城ではエルフを使ってとんでもない化け物を造ってる





182:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/10(日) 18:10:03.45 ID:QKXkYdlD0

騎士「それが魔王の正体・・か?」

商人「さぁね・・それは分からない」

騎士「エルフを助けて化け物を造るのを止めさせよう!」

商人「・・・その前に・・勇者達は何も知らず幽霊船をさがして魔王城を目指してる」

騎士「まず勇者達と合流するのが先だね」

囚人「グガガ・・勇者は暗殺される・・早く探せ」

商人「僕が思うに・・戦争を終わらせれるのは勇者しか居ないんじゃないかと」

騎士「戦争を?」

商人「戦争こそが魔王の正体かもしれない」

騎士「戦争を止めることが魔王を倒すに等しいって事・・かな?なにか引っかかる」

商人「うん・・そうだね・・でもこの事は勇者に早く伝えないと」

騎士「・・・どうして勇者達は囚人の話を聞きに来たんだろう」

商人「それは囚人がもっと昔の選ばれた勇者の仲間だったからさ」

騎士「え?」

商人「囚人がその当時の選ばれた勇者を暗殺し衛兵隊長の地位についた」

囚人「グガガ・・その通りだ・・だが本物の勇者は居なかった」

魔女「今の勇者一行の賢者はわらわの愛しき人に間違いない・・」

騎士「早く行かないと間に合わない・・」

商人「明日の朝早くに幽霊船を探しに出よう」





183:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/10(日) 18:10:33.96 ID:QKXkYdlD0

-------------------

僧侶「明日もう出発かぁ・・」

騎士「ちょっと忙しいね」

僧侶「ここの教会にも寄って行きたかったなぁ〜」

騎士「日が暮れるまでまだ間に合う・・行こうか?」

僧侶「わ〜い」

騎士「じゃぁみんなに教会へ行くと伝えてくる」

僧侶「うん」





184:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/10(日) 18:11:07.24 ID:QKXkYdlD0

---教会---

ゴーン ゴーン ゴーン

司祭「生けとし生きるのもみな神の子。わが教会にどんな御用かな?」

僧侶「お祈りに来ました」



僧侶「ねぇ・・・全部の事が終わったらで良いんだけど・・」

騎士「うん・・・いいよ」

僧侶「え?」

騎士「だから・・いいよ」

僧侶「本当に?」

騎士「あぁ・・約束するよ」

僧侶「ウフフ」



”私が幸せでありますように

”私の悩み苦しみがなくなりますように

”私の願いごとが叶えられますように

”私に悟りの光が現れますように



ゴーン ゴーン ゴーン





185:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/10(日) 18:11:42.05 ID:QKXkYdlD0

---商船---

盗賊「よっし!!始まりの国へ出航だ」

商人「海賊の海図では幽霊船の場所は始まりの国の沖にある」

盗賊「まず始まりの国の港町だな」

騎士「追いつきどうかい?」

商人「さぁね・・でも普通の船の1.5倍は早く行ける筈」

騎士「そんなに早いんだ」

商人「商船は新鮮な物を出きるだけ早く運ぶのも売りの一つなんだ」

盗賊「おい!!碇上げるの手伝え!!」

騎士「わかった〜!!」

僧侶「しゅっぱーつしんこーう♪」





186:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/10(日) 21:03:55.45 ID:QKXkYdlD0

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商人「・・・ドラゴンの涙にはそんな効果が・・」

囚人「ドラゴンは肉体が死んだ後もスカルドラゴンとして蘇る・・・それと同じだ」

商人「心はどうなる?」

囚人「心はしばらくは肉体に残る・・維持する為には新鮮な血が必要だ」

商人「・・・それが吸血鬼の起源・・か」

囚人「俺はもう血を与えられなくなって随分たつ・・正気を保つのが辛い・・グガガ」

商人「新鮮な血は人間以外の物でも良いのかな?」

囚人「ガガガガ・・・知らん・・グガガ」

商人「新鮮な血か・・」





187:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/10(日) 21:04:27.18 ID:QKXkYdlD0

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僧侶「!!?どうしたの商人?顔色がわる〜い」

商人「こ、これを囚人に持って行って」フラ フラ

僧侶「え!?誰か〜〜〜助けて〜〜!!」

騎士「ど、どうした?」ダダダ

商人「ぼ、僕の血を囚人に・・」

騎士「こんなに!!?僧侶!商人の介抱をお願い」

盗賊「どうした!!」

騎士「商人が囚人の為に自分の血を抜いたみたいだ」

盗賊「馬鹿やろう!抜きすぎだ!塩水を飲ませろ!」

商人「僕は大丈夫だよ・・囚人に血を早く・・」





188:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/10(日) 21:05:02.39 ID:QKXkYdlD0

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囚人「ゴクゴクゴク・・」

騎士「き、気分は?」

囚人「最悪だ」

騎士「正気なようだね」

囚人「自分が魔物になるのを感じる」

騎士「不便な体だね」

囚人「だが世界を救う為に俺はまだ動ける」

騎士「血はどのくらいの頻度で必要に?」

囚人「1ヶ月・・かそれ以上だ」

騎士「商人は自分の血を半分くらい抜いたみたいだ」

囚人「クックックまだ千人分には程遠いな」

騎士「商人が全部悪い訳では・・」

囚人「そんな事は分かっている・・俺も片棒を担いでいた」

騎士「・・・」

囚人「何年ぶりかの外の空気・・呼吸をしていれば美味いだろうな」

騎士「ハハ死人は言うことが違う」

囚人「もしも・・正気を失ったらひとおもいに心臓を突いてくれ」

騎士「わかった」

囚人「人間のままでいたいんだ」



---あなたは多分まだ死なない---





190:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/10(日) 23:47:46.32 ID:QKXkYdlD0

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ザザー ザザー ザザー

魔女「・・・また黄昏ておるのか?」

エルフの娘「・・・」

魔女「囚われたエルフの行く末が心配じゃのぅ・・」

エルフの娘「・・・」

魔女「エルフは肉体が滅んでも魂は再度新たな肉体を持って生まれるというが・・」

エルフの娘「・・・」

魔女「この世界に再度生まれる事を望むか?」

エルフの娘「・・・」

魔女「森で静かに生きる・・それが答えかのぅ」

エルフの娘「・・・」

魔女「天候が怪しゅうなってきたのぅ・・明日は荒れそうじゃ」

ザザー ザザー ザザー





191:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/10(日) 23:48:14.44 ID:QKXkYdlD0

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ザブーン ザブーン

盗賊「お〜い!帆をたたむのを手伝え!!」

騎士「これか!?」

盗賊「そうだ!!それを引っ張れ!!」

騎士「体を紐で縛っておけ!!落ちるぞ!!」

盗賊「こりゃ荒れるな・・」

騎士「フン!フン!フン!」

盗賊「ハハー良い運動になるなー!!」

騎士「転覆する可能性は!?」

盗賊「無いとは言えんが最悪は気球で脱出する」

騎士「みんな一箇所に集まった方が良いな」

盗賊「今日は気球の部屋の中でお泊りだハハー」

騎士「今のうちにみんな呼んでくる」

盗賊「おう!呼んでこーい」





192:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/10(日) 23:48:50.84 ID:QKXkYdlD0

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ギシギシ ギシギシ

騎士「僧侶!商人の容態は?」

僧侶「まだ血が足りないみた〜い」

魔女「7人で気球の部屋は少し狭いのぅ・・・エルフの娘やこっちへおいで」

盗賊「にぎやかで良いじゃねぇか」

騎士「みんなはぐれない様に体を紐で縛って」

商人「う、うううぅぅ」

僧侶「血が足りないと回復魔法は効かないみた〜いウフフ」

盗賊「とにかく栄養だ」

僧侶「商人は体がすごいキャシャだね〜」

盗賊「・・・心臓に病気を持ってるんだ」

騎士「え!?」

盗賊「血を抜くのは本当は命取りになる」

囚人「・・・」

騎士「じゃぁドラゴンの涙を」

盗賊「万病の薬だが・・心臓あっての薬だ・・商人には使えない」

僧侶「わたし達の血を少しずつ分けてあげれないかなぁ?」

盗賊「それもダメだ・・商人の血は特殊な血らしい・・できる事と言えば塩水を薄めて血の代わりにする位だ」

騎士「祈るしかないね」

魔女「・・ほぅ・・エルフの娘を見てみぃ・・慈悲の祈りを捧げておる」

僧侶「わたしもお祈りしてあげる〜」





193:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/10(日) 23:49:28.82 ID:QKXkYdlD0

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ビュー ビュー ガタガタ

盗賊「・・こりゃ本格的にまずいな」

騎士「ちょっと外を見てくる」

盗賊「海に落ちるなよ?」

騎士「紐は付けてあるから大丈夫」





194:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/10(日) 23:50:55.22 ID:QKXkYdlD0

盗賊「どうだ!?」

騎士「・・・何も見えない・・っとまてよ・・なんだろうアレは?」

盗賊「ん?何かあるのか?」

騎士「向こうの方にも船が見える」

盗賊「どれ・・・でかい船だな・・海賊船では無いようだ」

騎士「並行して同じ方向に向かってる?」

盗賊「嵐じゃみんな同じ方向に流される」

騎士「あ!!!あれは!!」

盗賊「なんだ?」

騎士「クラーケンの触手が見えた」

盗賊「クラーケンに襲われてるってか?どうしようもない」

商人「ううぅぅ・・聞いた事がある」

盗賊「おい!しゃべらなくても良い。寝てろ!」

商人「でかい船は機械の国の船だ・・ううぅぅぅ・・きっとトロールを乗せてる・・はぁはぁ」

盗賊「もう良い!!しゃべるな!!」

ドカン! ドカン!

盗賊「大砲の音!!」

騎士「だめだ・・遠くて見えなくなった」

ドカン! ドカン!

騎士「音だけか・・」

盗賊「こんな嵐でクラーケンに襲われちゃたまらんな」

騎士「クラーケンはトロールを助けるつもりなのかな?」

盗賊「さぁな・・助けてもここは海のど真ん中だ」

囚人「クラーケンは世界を救おうとしている・・」

騎士「え?」

囚人「我々もそのつもりで魔王城に行こうとしているんだろう?」

騎士「・・・」

囚人「人間と魔物・・いったいどっちが魔物か・・」

ドカン! ドカン!





195:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/11(月) 16:07:58.52 ID:F8mhqKxG0

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ザザー ザザー

盗賊「おう!大漁だな」

僧侶「うわぁ〜お魚さんがいっぱ〜いウフフ」

盗賊「甲板に打ち上げられた魚を捕まえてくれ!!今日は海鮮料理だ!」

騎士「わかった!帆も張るよ」

盗賊「おう!スピード上げるぞ」

騎士「フン!フン!フン!」

僧侶「お魚さん!まって〜ウフフ」





196:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/11(月) 16:08:32.85 ID:F8mhqKxG0

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騎士「・・・まだ商人の具合は良くないのかい?」

僧侶「うん・・食事しても吐いちゃうみた〜い」

盗賊「早く陸に上げて休ませてやらんとな・・」

騎士「そんなに心臓の調子が良くないのか・・」

盗賊「・・数年の命と言われてもう数年経ってる・・いつ逝ってもおかしく無い」

騎士「そんな風には見えなかった」

盗賊「本当は走る事すら出来ん」

騎士「でも監獄まで一緒に・・」

盗賊「まぁ・・やせ我慢だな」





197:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/11(月) 16:09:00.56 ID:F8mhqKxG0

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騎士「お〜い!!陸が見えたぞ〜!!」

盗賊「・・ありゃ無人島だ・・港町まで後3日って所だ」

騎士「目印になってるんだ」

盗賊「夜になるとあそこに灯台が灯る」

僧侶「じゃぁ無人島じゃないね〜変なの〜ウフフ」

盗賊「おぁ!!商人!!立てる様になったのか?」

商人「あぁ・・もう大丈夫だよ」フラフラ

盗賊「無理すんな!!食事は出来るか?」

商人「すこし食べようと思う」

盗賊「精の付くもの用意してくれぇ!」

僧侶「恐い顔のお魚さんはいっぱいあるよ〜」

盗賊「それで良い。丸ごと鍋にしてくれ」





198:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/11(月) 16:09:31.95 ID:F8mhqKxG0

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僧侶「ねぇ〜〜まだ着かないの〜〜?もう飽きたよぅ」

盗賊「今日の夕暮れには港町に着く筈だ」

騎士「港町かぁ・・つい何ヶ月か前に来た筈なのに随分経った気がする・・」

僧侶「港町はねぇ・・私が通った教会があるんだよ〜ウフフ」

騎士「ハハじゃぁ昔の僧侶に会えるかもしれないな」

僧侶「うん!!でもね・・4〜5年前ならまだ来てないと思う〜」

騎士「そうか・・残念だ・・その頃は何してたんだい?」

僧侶「まだ孤児院だったかな〜」

盗賊「うはは俺も孤児院だ」

騎士「みんな帰る場所が無いのか・・」

僧侶「あ!!陸が見えてきた〜」

盗賊「下船の準備をしとけー!」





199:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/11(月) 16:10:02.09 ID:F8mhqKxG0

---港町---

盗賊「騎士!お前は先に行って宿屋を取っといてくれ!俺は商人をおぶって後から行く」

騎士「あぁ・・」

僧侶「わ〜い帰ってきたぁ〜ウフフ」

魔女「のん気じゃのぅ・・わらわの愛しい人を探すぞぃ」

盗賊「もうすぐ日が暮れるから早く行け!」

騎士「僧侶!宿屋まで案内してよ」

僧侶「は〜い」





200:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/11(月) 16:10:40.98 ID:F8mhqKxG0

---宿屋---

カランコロン

店主「旅人のお方今日はお疲れでしょう。休んで行かれますか?」

僧侶「宿屋のおばさん!久しぶりぃ〜ウフフ」

店主「・・・はて??会ったことがありましたかねぇ?」

僧侶「あぁ・・そっか・・忘れてた。7人分のお部屋おねが〜い」

店主「では4人部屋を2つでよろしいですか?」

僧侶「ごちそうもよろしくね〜ウフフ」

店主「・・ではお部屋までご案内します。こちらへ・・」





201:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/11(月) 16:11:21.05 ID:F8mhqKxG0

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盗賊「・・・さぁこれを飲め。栄養剤と増血剤だ」

商人「ありがとう盗賊」ゴクリ

盗賊「すっかり痩せちまったな・・」

商人「大丈夫だよ。おかげで頭は冴えてるよ」

騎士「情報収集は僕が行ってくるよ・・取り合えず酒場かな」

盗賊「あぁ頼む」

僧侶「私も行くうぅぅぅ」

魔女「わらわも着いて行くぞよ・・・エルフの娘もな」

盗賊「美女3人連れてモテモテだな?」

騎士「囚人はどうする?行くかい?」

囚人「・・俺の顔は始まりの国衛兵隊に見つかると厄介だぞ?」

騎士「わかった・・酒を持って帰るよ」

囚人「クックック酒で酔える体か実験か・・それも良い」

騎士「じゃぁ行ってくる」





202:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/11(月) 16:11:56.55 ID:F8mhqKxG0

---酒場---

マスター「いらっしゃいませ〜4名様ですか?こちらへどうぞ・・」

騎士「いやカウンターで良いよ。マスターと少し話がしたい」

マスター「・・ではこちらへ・・お飲み物は・・」

僧侶「ハチミツ酒〜」

マスター「皆様ハチミツ酒でよろしいですか?」

騎士「あぁ良いよ・・それでマスター」

マスター「はい?」

騎士「勇者の噂を聞いたことは無いかい?」

マスター「ああ!2週間前に始まりの国の武闘会で優勝して王国から船をもらったそうです」

騎士「その船はどこに?」

マスター「3日前まで港に泊まってましたよ」

騎士「3日前?」---入れ違いか---

マスター「今は出航されたのでは無いかと・・いよいよ魔王城へ向かったんじゃないですかねぇ」

魔女「そなたは武闘会を見てはおらんのかえ?」

マスター「見に行きましたよ。上位4人が全員勇者一行で不戦勝でした。ハハ詰まらない試合でしたよ」

騎士「他に何か面白い話は無いかな」

マスター「これは噂ですが海賊王の娘の一人が始まりの国の衛兵隊長に抜擢されたそうです」

騎士「海賊王の娘?」---隊長の事か?---

マスター「始まりの国と海賊の癒着が最近話題になってますねぇ」

騎士「海賊はここら辺で何か悪さを?」

マスター「沖に出るとウヨウヨ海賊船が居て猟師は外に出れないらしいです」

騎士「へぇ・・それは困ったね」

僧侶「ねぇ〜退屈〜飲もうよぉ〜〜ねぇねぇ・・」

騎士「あーわかったわかった・・乾杯しよう」

僧侶「わ〜い♪かんぱ〜〜いウフフ」





203:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/11(月) 16:12:40.42 ID:F8mhqKxG0

---宿屋---

盗賊「おう!もう帰ってきたのか・・」

騎士「いぁ僧侶が飲みすぎちゃって・・」

僧侶「ぐがががすぴーぐがががすぴー」

盗賊「うはは・・まぁ旅疲れだろう今日は休め!」

騎士「囚人!!お土産のウォッカだよ。一番キツイのを買ってきた」

囚人「フフ久しぶりの酒だ」

盗賊「ところで何か情報はあったか?」

騎士「勇者は3日前に船で魔王城へ向かったらしい。たぶん幽霊船を探しに・・」

盗賊「入れ違いか・・あと少しだな」

商人「うぅぅ・・明日追いかけよう」

盗賊「おい!もう少し休んでからで良いんじゃねぇか?そう簡単に幽霊船は見つからな・・」

商人「良いんだ・・作戦がある。明日の夜気球を使って出発する」

騎士「夜?」

商人「うん。気球は目立つから夜出発する方が良いよ」

騎士「じゃぁ今日は早めに休むよ」

盗賊「そうだな」

僧侶「ぐがががすぴーぐがががすぴー」





205:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/11(月) 20:57:44.44 ID:F8mhqKxG0

---翌日---

僧侶「え〜〜〜〜もう出発しちゃうの〜?」

騎士「あぁ・・仕方が無い・・早く勇者に追いつかないと」

僧侶「シュン」

騎士「夜まで時間があるから教会にだけ行ってこよう!」

僧侶「うん!!ありがとう」

騎士「魔女とエルフの娘も行くかい?」

魔女「わらわとエルフの娘は商人の介抱をしておるよ・・2人でお行き」

エルフの娘「・・」

騎士「わかった・・じゃぁ行ってくる」





206:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/11(月) 20:58:15.38 ID:F8mhqKxG0

---教会---

僧侶「こっちこっち〜」

騎士「待ってよ・・そんなに慌てなくても」



??「ふむ・・顔を見せてごらん」

??「泣き虫の顔をしておるね」

??「・・・」

??「心を癒すには慈悲の祈りを捧げるんだよ」

??「・・・」

??「ほら・・こうやって」





207:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/11(月) 20:58:57.25 ID:F8mhqKxG0

僧侶「!!!?」

騎士「ん?」

僧侶「あ、あれ・・・わたし」

騎士「え?どういう事?3年前じゃなかったっけ?教会に来たのは・・」

僧侶「え?どうして?・・・おかしい・・ここは4〜5年前じゃ?・・」

騎士「何かの間違いじゃ・・」

僧侶「間違い?・・・わたしの?」

騎士「4〜5年前だって言ったのは・・誰だっけ?」

僧侶「森の町の宿屋のおばさん・・」

騎士「・・・1人だけ・・だね・・」

僧侶「もしそれが思い違いだったとしたら・・・」

騎士「今居るのは・・3年前かい?」

僧侶「この後・・司祭様が犬に噛まれて私が回復魔法を・・」





208:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/11(月) 20:59:39.39 ID:F8mhqKxG0

ワンワン!

??「これ!どこから入って・・」ガブリ

??「いだだだだ」

??「司祭様?・・・ふぇ〜ん」

??「ほれ大丈夫・・・慈悲の祈りを続けなさい」

??「・・痛いの痛いの飛んで・・」ボワ

??「フフフ良い子だねぇ」



騎士「ま、間違いなさそうだ」

僧侶「わたしたち祝福される・・」



トコトコ

少女「主があなたを祝福し、あなたを守られますように」

騎士「え・・あの」

少女「主が御顔をあなたに照らし、あなたを恵まれますように」

僧侶(チュゥして)ヒソヒソ

少女「主が御顔をあなたに向け、あなたに平安を与えられますように」

チュゥ





209:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/11(月) 21:00:16.29 ID:F8mhqKxG0

司祭「これ!勝手に祝祷してはイカン!!・・す、すいませんまだ見習いでして・・」

少女「シュン・・」

騎士「あ、あぁ気にしないで下さい」

司祭「これ!奥の部屋に入っていなさい」

少女「はぃ」トコトコ

僧侶「・・・・・」

司祭「良かったらお祈りを捧げていって下さい」



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僧侶「・・・あの時のまま・・いざ昔のわたしを目の前にして何も出来なかったょ」

騎士「じゃぁ今からもう一回会いに行こうか?」

僧侶「なんかさ〜そういう気にもなれないな〜どうしてかなぁ?」

騎士「歴史は変えられないって事・・かな」

僧侶「わたしの始めての祝福の祈りがわたしの結婚だったなんて・・」

騎士「え?結婚?」

僧侶「うん!さっきので結婚したよ〜ウフフ」

騎士「いや・・あの・・」



---今が3年前という事はもう勇者達が危ない---





210:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/11(月) 21:00:50.24 ID:F8mhqKxG0

---宿屋---

盗賊「おい!何処行ってた!?気球に荷物積むの手伝え!」

騎士「あぁ悪い!今から手伝うよ」

盗賊「夕暮れまでに全部積みぞ」

騎士「そんなに沢山積むのかい?」

盗賊「食料をな・・長くなるかもしれん」

騎士「気球で?」

盗賊「いや・・商人の作戦では海賊船を一隻奪う・・それからは魔王城まで陸には上がらない」

騎士「奪うって・・少人数で?」

盗賊「きっと上手く行く」

騎士「どういう作戦かな?」

盗賊「それは後で話す!!行くぞ!!」





211:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/11(月) 21:01:21.00 ID:F8mhqKxG0

---気球---

わっせ わっせ

騎士「お、終わったぁ〜ハァハァ」

盗賊「ハハー良い運動になったな!!ハァハァ」



商人「積み終わったみたいだね・・みんな連れてきたよ」

盗賊「おぉ商人!顔色良くなったじゃねぇか!」

商人「まぁね・・・エルフの娘の祈りのお陰かなハハ」

エルフの娘「・・」

盗賊「暗くなるまで気球の中でバーベキューでもしよう!!」

商人「良いね!みんな中に入って!」





212:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/11(月) 21:01:58.56 ID:F8mhqKxG0

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ジュゥジュゥ

商人「食べながら聞いてね」

僧侶「んま〜〜いモグモグ」

商人「結論から言うね。海賊船を一隻奪って勇者よりも先に魔王城へ行く」

騎士「幽霊船は?」

商人「見つけるのに苦労するから魔王城までの案内は囚人にしてもらう」

騎士「海賊船を奪う理由は?」

商人「商船だと魔王城までは辿りつけない。岩礁が多いから少しぶつけると座礁する」

騎士「海賊船ならいけるのかな?」

商人「海賊船の中でも軍船に近いやつを奪う。多少ぶつけても大丈夫だと思う」

騎士「軍船をどうやって奪う?」

商人「気球で軍船の真上から襲撃する。エルフの娘のロングボウが頼りだよ」

騎士「海賊の弓は届かない?」

商人「大丈夫!届かない所から狙い撃ちする。多分20〜30人だ」

騎士「エルフの娘・・出来るのかい?」

エルフの娘「・・」コク

盗賊「ふはは頼もしいな・・俺はむしろ囚人の案内が心配だ」

商人「囚人は一度魔王城まで行ったことがあるから大丈夫・・だと思う」

囚人「魔王城までは海流と風向きが進行方向と逆だ。もし座礁したら気球では行く事が出来ない」

商人「裏航路の海図が無いから座礁するかは運頼み・・」

魔女「運頼みでは困るがのぅ・・愛しい人の命が掛かっておる」

囚人「途中は沈没船が沢山ある・・その間を縫っていけば行けるだろう」

商人「他に質問は?モグモグ」

僧侶「どれくらいかかるの〜?モグモグ」

囚人「1ヶ月は掛からん・・2〜3週だ・・天候による」

僧侶「また船旅かぁ〜モグモグ・・飽きたなぁ〜モグモグ」

商人「海賊船にはお酒も積んでると思うよ」

僧侶「おおおおお〜〜毎日酒盛りだね〜ウフフ」

騎士「ハハ・・控えめに頼むよ」





213:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/11(月) 21:02:33.38 ID:F8mhqKxG0

---深夜---

盗賊「出発するぞ!」

騎士「行こう!」

僧侶「ぐぅ・・すぴー・・ぐぅ・・すぴー」

騎士「エルフの娘は夜目が効くよね?異常があったら教えて欲しい」

エルフの娘「・・」



ボボボボボボボ フワ フワ

騎士「久しぶりの気球・・船より快適だ」

盗賊「そうだな・・空気は美味いし揺れも少ない」

騎士「あと3日で勇者に追いつく・・急がないとね」

盗賊「んむ」





214:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/11(月) 21:03:10.31 ID:F8mhqKxG0

---翌朝---

盗賊「おい!起きろ!」

騎士「んあ・・ん〜〜」ノビー

盗賊「下に海賊船が・・1・2・3・・わんさか居るな」

騎士「まだ日の出前だね・・」

盗賊「明るくなる前に狙いを決めたいな・・商人を起こしてくれ」

騎士「あぁ・・商人・・商人・・」

商人「う〜ん・・もう朝か・・海賊船を見つけたのかい?」

盗賊「あぁ沢山居る」

商人「よし!読み通りだよ」

騎士「あそこの小さい船も海賊船かな?・・・離れた所にあるやつ」

商人「どれ?見せて・・・海賊の旗が無いな・・でも軍船だ」

盗賊「すこし寄るか」

商人「うん・・・エルフの娘・・見えるかい?」

エルフの娘「・・」コク

商人「離れた所にあるのは都合が良い・・大砲は見えるかな?」

エルフの娘「・・」フリフリ

商人「大砲の無い軍船かぁ・・・これはラッキーかも知れない」

盗賊「どういう事だ?」

商人「それだけ早いって事だよ・・ここら辺に居るって事は多分海賊船の一つに思う」

盗賊「あれにするか?」

商人「もう少し寄って・・・あとみんなを起こして」





215:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/11(月) 21:03:47.03 ID:F8mhqKxG0

--------------

僧侶「むにゃ〜まだ眠いよ〜ぅ」

騎士「奇襲する・・準備を!!」

盗賊「甲板に6人!間違いない!海賊だ」

商人「エルフの娘!!合図したら射撃お願い!!」

僧侶「え!?え!?え!?」アタフタアタフタ

商人「魔女は合図したら船に当てないように派手な魔法をお願い!」

盗賊「もうすぐこっちの射程に入るぞ・・5・4・3・2・1・入った」





216:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/11(月) 21:04:22.71 ID:F8mhqKxG0

商人「エルフの娘撃って!!」

シュン シュン シュン シュン

スト! スト! スト! スト!

海賊「ぐぁ・・」

盗賊「す、すげぇ・・4発全部ヘッドショット・・」

海賊「な、なんだ!!?」

商人「続けて!!」

シュン シュン

スト! スト!

海賊「がぁ・・」

盗賊「一瞬で6人やっちまった・・」

商人「魔女!!魔法をお願い!!」

魔女「爆炎魔法!」ゴゥ ドカーン!

商人「もっと!!」

魔女「爆炎魔法!爆炎魔法!」ドカーン ドカーン

商人「エルフの娘!!出てきた海賊をどんどん撃って」

海賊「なんだなんだぁ敵襲か!!お前ら起きろおぉぉ」

商人「騎士と囚人は突撃準備!!」

騎士「いつでも行ける!」

囚人「まだ高すぎる!」

海賊「見つけたぞぉ!!降りてこ・・」

シュン スト!

海賊「・・い」

商人「少しずつ高度下げて!!」





217:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/11(月) 21:05:08.95 ID:F8mhqKxG0

ゾロゾロ

海賊「上だあぁ!!弓はねぇのか!!」

商人「騎士!囚人!マストに飛べるかい?」

騎士「やってみる!」

商人「海賊を甲板に誘き出して!」

騎士「わかった!トウッ」ドササ

海賊「降りてきやがった!!囲めえぇ!!」

シュン シュン シュン シュン

スト! スト! スト! スト!

海賊「ぐぁ・・」

騎士「この船は貰う!!」

海賊「なんだとぉ!!この船は俺達が先に見つけたんだ!!俺達の物だ!!」

船長「お前ら一体何者・・」

シュン スト!

海賊「せ、船長!!」

囚人「命が惜しかったら海へ飛び込め・・」

海賊「なんだとおぉ!!」

シュン スト!

海賊「がは・・」

騎士「もう止めろ!!逆らうな!!」

海賊「他の仲間がこの騒動に気づいて・・」

シュン スト!

海賊「くぅ・・」

騎士「もう良い!!!!早く逃げてくれぇぇ!!」

海賊「た、た、たすけてくれぇ・・」ダダダ

シュン スト!

海賊「ぐぁ・・」

騎士「エ、エルフの娘!!もう良い!!撃たなくて良い!!」

シュン シュン シュン シュン

スト! スト! スト! スト!

海賊「ぎゃぁ・・」





218:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/11(月) 21:05:45.59 ID:F8mhqKxG0

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魔女「エルフの娘や・・もうお止め・・」

エルフの娘「ハァハァ・・・」ポロポロ

魔女「我を忘れてしまったね・・・囚われたエルフの心を感じたかの?」

エルフの娘「ううぅぅ・・魔女様・・」ポロポロ

盗賊「・・・こりゃとんでもねぇな・・・一瞬で20人全部やっちまった・・」

商人「エルフの怒り・・か・・驚いた」





219:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/11(月) 23:59:49.55 ID:F8mhqKxG0

---海賊船---

フワ フワ ドッスン

盗賊「船の中にもう海賊はいねぇか?」

騎士「全員ヘッドショットで死亡したのを確認した・・」

盗賊「よし!騎士は気球をたたんでくれ!囚人は死体の処理を頼む!血を吸っても構わん!」

商人「他の海賊船にはまだ気づかれていないみたいだ」

盗賊「早くこの海域から出よう・・・とりあえず幽霊船のポイントまで進める」

商人「僧侶と魔女とエルフの娘は掃除をお願い」

僧侶「は〜い・・・その前にお祈りだけさせて〜」

魔女「そうじゃな・・死者を弔わんといかんのぅ」

エルフの娘「・・」

商人「わかった」

盗賊「船を進めるぞおぉ!!フン!!」





220:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/12(火) 00:00:21.88 ID:IRJ6gl380

---船長室---

商人「この船には航海日誌が無い・・なんでだろう」ブツブツ

僧侶「あ〜始まった〜ブツブツターイム」

商人「海図も無い・・これはもしかして!!」ブツブツ

盗賊「おい商人!!この船おかしいぜ・・軍船のくせに武器が一つも載ってない」

商人「積荷は?」

盗賊「食料が少しだけだ」

僧侶「お酒は〜?」

盗賊「それは安心しろ」

僧侶「ウフフ〜」

商人「寝室は?」

騎士「お〜い大変だ〜!!ハァハァ」

盗賊「どうした!?」

騎士「寝室に・・勇者の証が置いてあった・・」

商人「やっぱりそうか・・これは勇者達が乗っていた船だ」

盗賊「・・なるほど・・魔王城へ行く為だけの装備しか無いって事か」

商人「勇者達はもう幽霊船に乗っている事になる・・直接魔王城へ向かう進路に変えよう」

盗賊「分かった・・囚人!!来てくれ!!海図に魔王城の場所を書いてくれ」





221:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/12(火) 00:00:49.87 ID:IRJ6gl380

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僧侶「この船すごーく早いね〜ウフフ」

騎士「船底は頑丈で浅い・・その他に重たいものは一切乗ってない」

盗賊「そうだ・・・だが船底が浅い分嵐が来たら転覆しやすい」

僧侶「転覆する前に気球で〜」

盗賊「嵐にならなければ良いが・・」





222:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/12(火) 00:01:18.99 ID:IRJ6gl380

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盗賊「おい!こんな陸沿いを航海してて良いのか?座礁するぞ?」

囚人「フフこの海域の沖は遠くまで浅い。岩礁だらけでそっちの方が危ない」

商人「なるほど・・幽霊船と言われる理由はそういう事か」

盗賊「おまけに霧が深くて前が見えねぇ」

商人「これは裏航路を知らないと航行できないね・・」

盗賊「普通はこんな陸沿いを航行しない」

商人「あそこに見えてる陸地はどこなんだろう」

囚人「地図には乗っていない島だ」

商人「結構大きい島だね」

囚人「かつてはドワーフが住んでいた島らしい・・行った事は無い」

商人「ココだったのか・・聞いたことがある」

盗賊「ドワーフは機械の国の先祖・・だったな」

商人「人間に滅ぼされた・・とか」

囚人「この島を抜けたら進路を変える・・そこから天候が悪くなる」





223:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/12(火) 00:01:49.26 ID:IRJ6gl380

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ビュー ビュー

盗賊「帆を畳まなくて良いのか!?転覆するぞ!!」

囚人「畳んだらだめだ・・海流に流される」

盗賊「騎士!!マストが折れないように反対側からロープで引っ張れ!!」

騎士「ええええ!!?」

盗賊「命綱つけてりゃお前なら行ける!!」

僧侶「罠魔法!罠魔法!罠魔法!」ザワザワ シュルリ

盗賊「おおおお!やるじゃねぇか」

僧侶「ツタを伝って行って〜なんてね〜ウフフ」

騎士「・・・結局僕がやらないと・・」

盗賊「行ってこ〜い!!」

騎士「分かったよ・・フン!フン!フン!フン!」





224:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/12(火) 00:02:17.52 ID:IRJ6gl380

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ビュー ビュー

盗賊「・・・何日この風が続くんだ?」

囚人「あと2〜3日で着くはずだ」

僧侶「ねぇ!!大変!!商人の具合が悪いの」

盗賊「なにぃ!!ここにきて心臓が・・」

僧侶「薬は持ってきてないの〜?」

盗賊「商人はもう全部飲んだのか?」

僧侶「え!?」

盗賊「チッ・・商人・・今まで薬でごまかしてやがったな・・」

騎士「無理してたんだ・・」

盗賊「今回ばっかりは商人の命は無いかもしれん・・」

僧侶「え〜〜〜困るぅ〜」





225:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/12(火) 00:03:01.51 ID:IRJ6gl380

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僧侶「ねぇ大丈夫〜?」

商人「へ、平気さ・・少し横になれば・・」

僧侶「どうして欲しい〜?」

商人「ト、トランプでもやろうか」



騎士「大変だあぁぁぁ!!幽霊船が向かって来るうぅ!!」

盗賊「どこだ!!?」

騎士「正面!!」



商人「ハハ休んでいれないねぇ・・」ヨッコラ

僧侶「起きても平気なの〜?」

商人「平気さ・・ハハ」



盗賊「ニアミスする!!幽霊船をよく見ておけ!!」ボエーーーーー

魔女「ん、なんじゃ・・・耳鳴りが」ボエーーーー

騎士「幽霊船に誰も乗って居ない!!もうすぐ交差する!!」ボエーーーー

商人「何だ?この音?」ボエーーーー

騎士「!!!!!みんな伏せて!!!!!」ボエーーーー

盗賊「な、なんだぁ!!」ボエーーー

騎士「砲台がこっち向いてる!!」

盗賊「伏せろおおおぉぉ!!」

騎士「交差!!!!!!」

ドカン!! ドカン!! ドカン!! ドカン!!

ドカン!! ドカン!! ドカン!! ドカン!!





226:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/12(火) 00:03:37.91 ID:IRJ6gl380

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騎士「み、みんな生きてるかあぁぁ!?」

盗賊「気球に集〜〜〜合!!!」

僧侶「商人!肩につかまってぇ〜」

商人「ハァハァ・・ゼェゼェ」

魔女「エルフの娘や・・手を離すでないぞ?」

エルフの娘「はぃ・・」

囚人「クックックうわっはっは」

騎士「おい囚人・・大丈夫かい?」

囚人「あいつらどこまでもおちょくってくれる・・」

盗賊「船の損傷は分かるかぁ!!?」

騎士「甲板と胴体に穴が多数!!深刻な水漏れは無さそうだ!!」

盗賊「寝室と積荷室が逝った程度だな?」

商人「よ、よし・・まだ行けるね」

盗賊「今日から仲良く気球で寝泊りだ・・あと2日位で着く」

僧侶「商人は気球の中で横になって〜〜」





227:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/12(火) 00:04:10.88 ID:IRJ6gl380

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ビュー ビュー

騎士「霧が晴れた・・・」

盗賊「な、なんだここは・・・船の墓場・・か?」

囚人「過去の勇者達の船だ・・沈没船には近づくな」

騎士「ゴクリ」---不安になってきた---

囚人「見えてきたぞ・・・魔王島だ・・中央にあるのが魔王城だ」

盗賊「あれが・・」

僧侶「・・ねぇ・・何か変〜」

騎士「ん?どうした?」

僧侶「船が右に傾いてる気がするの〜」

盗賊「!!?騎士!!寝室見て来い!!」

騎士「分かった」ダダダ





228:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/12(火) 00:04:44.07 ID:IRJ6gl380

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騎士「だめだぁ!!寝室まで水が浸かってる!!」

盗賊「ギリギリまで行って後は気球しか無いな」

騎士「気球の準備を始めるよ」

盗賊「そうだな・・気球の準備は俺がやる。お前は上陸用のボートを気球の前まで引っ張って来い!」

騎士「行って来る!!」

ボボボボボボボ ボー ボー





229:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/12(火) 00:05:16.18 ID:IRJ6gl380

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騎士「ボートは3人しか乗れない・・往復しないと・・」

盗賊「いや・・商人はもう動けん・・俺と商人は気球に残る・・それなら2往復だ」

騎士「分かった・・最初は僕と魔女とエルフの娘で行く」

盗賊「ふむ」

騎士「その後僧侶と囚人を迎えに来る。これで良いね?」

僧侶「は〜い」

盗賊「気球は船の船尾にロープで結んでおく。必ず戻って来いよ」

騎士「分かってる」

僧侶「わたしもちゃんと迎えにきてね〜ウフフ」

騎士「あぁ・・ちゃんと迎えに来るよ」



ガコン!!ギギギギギギー





230:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/12(火) 00:12:49.05 ID:IRJ6gl380

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盗賊「座礁したな・・ここまでだ・・後はボートで」

騎士「魔女とエルフの娘は準備良いかい?」

魔女「早よう行くぞ・・愛しい人が危ない」

エルフの娘「魔女様・・」

騎士「よし!行こう!ボートに乗って・・」

僧侶「気をつけてね〜」ノシノシ

騎士「多分すぐ迎えに来れるよ」



ギシギシ バキバキ ボキン!!バシャー



騎士「あ!!船が割れた・・」

盗賊「おい!早く行け!沈没する!」

騎士「フン!フン!フン!フン!」

盗賊「くっそぅロープが間に合わねぇ!!僧侶!罠魔法で繋いでくれ!」

僧侶「罠魔法!罠魔法!罠魔法!」ザワザワ シュルリ

盗賊「だめだ!!もう沈没する!!気球を上げる!!」グイ

ボボボボボボボボボー フワフワ



ブチブチブチ プツン


僧侶「あ〜〜風がぁ〜」





232:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/12(火) 23:14:33.15 ID:IRJ6gl380

--------------------

騎士「・・・あぁ船が沈む・・・」

魔女「船と気球を繋ぐロープも切れておるのぅ・・」

騎士「風が止むまでこっちには来れそうにない・・かな」

魔女「わらわ達だけで行くしか無さそうじゃのぅ・・急がんと間に合わんぞよ」

騎士「・・そうだね・・僕達だけで勇者の後を追おう」

魔女「心配じゃ・・愛しき人が助けを求めておると思うと・・」

騎士「・・気になってる事が・・その・・2日前に幽霊船とすれ違っている・・」

魔女「分かっておる・・アレは愛しき人を魔王島に下ろして帰る船に違いない」

騎士「2日・・僕達が遅れてる」

魔女「早よう行かねば・・」

騎士「よし!着いた!行こう!」

バシャ バシャ





233:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/12(火) 23:15:08.32 ID:IRJ6gl380

---魔王島---

ヒュー ヒュー

騎士「・・気球はまだ見えるな・・留まってくれる事を祈る!」

魔女「向こうにもわらわ達が見えてる筈じゃ・・行くぞよ」

エルフの娘「来る!」



プギャー プギャー



騎士「な、なんだこいつは!?見た事ない魔物だ!!」

ギリリ シュン! トス!

魔物「グギャ・・」

魔物は倒れた

騎士「エルフの娘!矢の数に注意して!みんな僕の後に!」





234:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/12(火) 23:15:35.60 ID:IRJ6gl380

------------------

ギリリ シュン! トス!

ザクン! ゴゥ ドーン

騎士「ハァハァ・・皆大丈夫かい?」

エルフの娘「ハァハァ・・」

魔女「もうすぐそこじゃ」

騎士「この魔物達はいったい・・」

魔女「胎児の様じゃのぅ・・もうすぐそこじゃ・・早よう行くぞよ」

騎士「こっちだ・・この階段を上がろう」タッタッタ





235:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/12(火) 23:16:07.65 ID:IRJ6gl380

---魔王城---

魔女「ついに着いたのぅ・・・扉が開いておる!!」

騎士「待って!・・エルフの娘!回復魔法は出来るかい?」

エルフの娘「回復魔法!」ボワ

騎士「よし!行ける!矢が尽きたら回復に回って欲しい・・行けるかい?」

エルフの娘「・・」コク

騎士「魔女!待って・・流行る気は分かるけど僕より前には出ないで・・」

魔女「早よう行くぞよ」ソワソワ

騎士「行こう!!」タッタッタ



-------------------

------シーン-------

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236:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/12(火) 23:16:44.56 ID:IRJ6gl380

騎士「・・・誰も居ない・・・」

魔女「魔物も居らん・・愛しき人は!?」

騎士「こげ臭い匂いが・・」

魔女「どこじゃ?」

エルフの娘「あそこ!!」

魔女「どこじゃ・・どこじゃ?」

騎士「はぅ・・こ、これは・・」

魔女「まさか・・・そんな・・・」



---4人分の黒焦げの亡骸---





237:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/12(火) 23:17:32.59 ID:IRJ6gl380

魔女「ううううぅぅぅぅ・・・誰じゃ・・誰がやったのじゃ・・」ポロポロ

騎士「探してくる!!」

エルフの娘「魔女様・・」

魔女「わらわはもう愛しき人に会えんのか?・・・・うわぁぁぁぁん」ボロボロ

騎士「無い!!何も無い!!どうなってる!?罠か!!」

魔女「あぅあぅ・・愛しき人はどれじゃ!?・・うぅぅぅ」ボロボロ

騎士「・・・・・」---見分けが付かない---

魔女「うわぁぁぁぁん・・・そうじゃ・・これは夢じゃ・・・」ボロボロ

エルフの娘「・・・」

魔女「また会えると約束したのじゃ・・・ううぅぅぅ」ボロボロ

騎士「魔女・・・」

魔女「・・そうじゃ夢に違いない・・夢じゃ・・これは夢じゃ・・ほれ騎士・・早よう起こせ」

騎士「魔女・・帰ろう」

魔女「嫌じゃ・・わらわはここで待つ・・」

騎士「さぁ・・行こう」

魔女「ダメじゃ・・わらわはもう愛しき人と離れん」

騎士「・・・」

魔女「・・・ハッ!!!」

騎士「もう帰ろう」

魔女「騎士!!これを持て!!この指輪を持って3日前を思い出すのじゃ」

騎士「何を?」

魔女「わらわの命を3日分吸うのじゃ・・わらわは諦め切れん」

エルフの娘「魔女様・・」ポロリ

魔女「わらわは一人で愛しき人を救いに行く・・・お願いじゃ・・お願いじゃ」

騎士「この指輪は魔女の命・・」

魔女「構わん!!わらわは愛しき人と共に逝くのじゃ・・」

騎士「・・分かった」

魔女「こっちへ来い・・指輪を握り3日前を思い出せ・・それだけで良い」

騎士「・・・3日前といえば・・」スッ

エルフ「魔女様?」

騎士「消えた・・」





238:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/12(火) 23:18:06.29 ID:IRJ6gl380

---3日前---

カーン カーン キーン

勇者「行かせるか!!」

戦士「邪魔をするな!」

勇者「始めからそのつもりだったのか!!」

戦士「それが任務だ!」

勇者「皆お前を信じてたぞ!考え直せ!」

戦士「食らえ!!」ザクッ

勇者「ぐぁ・・回復魔法!」ボワ





239:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/12(火) 23:19:21.15 ID:IRJ6gl380

スッ

戦士「どわぁ・・な、なんだ!?」

勇者「新手か!?」

魔女「愛しき人は何処におる?」

勇者「な、なんでも良い!!味方なら手を貸してくれ!!」

戦士「させるかぁ!!」ザクッ

勇者「っつう」

魔女「賢者は何処じゃ?」

勇者「賢者は女戦士と先に逃げた!!お前は味方なのか!!?」

戦士「賢者を殺せ!!」

勇者「だまれぇ!!」ザクン!

戦士「クゥ・・」

魔女「わらわは愛しき人を助けに来たのじゃ・・」

勇者「よし!!ここは俺が足止めする!!助けに行ってくれぇ!!」

魔女「すまぬ・・わらわは愛しき人の所へ行かねばならぬ・・」ノソノソ

戦士「待てぇ!!」

勇者「お前の相手は俺だ!!」



シュン!シュン!シュン!シュン!

ドス!!ドス!!ドス!!ドス!!



勇者「ぐはぁ・・だ、誰だ・・」

??「そこまでだ・・選ばれた勇者!」



シュン!シュン!シュン!シュン!

ドス!!ドス!!ドス!!ドス!!


勇者「があぁぁぁ・・」

戦士「悪く思うな・・」グサリ!!

勇者「・・・け、賢者を・・・」





240:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/12(火) 23:20:10.74 ID:IRJ6gl380

??「そこの女を捕まえろ!」

??「ハッ」

魔女「何をするのじゃ・・わらわの邪魔をするでない!!」

戦士「助かった・・賢者と女戦士を逃がしてしまった」

??「このぉ!!抵抗するな!!」

魔女「離すのじゃ・・離さんと・・」

??「!!?」

魔女「爆炎地獄!爆炎地獄!爆炎地獄!爆炎地獄!爆炎地獄!」

チュドーーーン ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ





241:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/12(火) 23:21:03.17 ID:IRJ6gl380

---海辺---

ザザー ザザー

魔女「ハァ・・ハァ・・愛しき人は・・どこじゃ?」ズルズル

魔女「あ、足跡が・・」

魔女「!!!!!あれは・・ボートに2人」

魔女「間に合わなんだが・・まだ生きておる・・生きておる」ポロポロ

魔女「愛しき人よ・・生き延びておくれ」



??「あそこに誰かいるぞ!」

??「捕まえろ!!」

??「お前!!ここで何をしている!?」

??「この女・・選ばれた勇者達と違うぞ?」

??「お前は誰だ!?」

魔女「わらわは人を待っておる・・」

??「こんなところで人を!?」

??「捕らえろ!!」

魔女「これ!何をする」

??「騒ぐな!おとなしくしろ!」

魔女「わらわは人を待っておるだけじゃ・・」

??「すまん!!」ゴスン

魔女「はうぅ・・」パタリ





242:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/12(火) 23:21:51.04 ID:IRJ6gl380

---魔王城---

騎士「・・・やっぱり何も無い・・エルフの娘・・何か見つけたかい?」

エルフの娘「いや・・」

騎士「感じるものは何も無い?」

エルフの娘「ここに魔王は居ない感じがする」

騎士「外に出よう・・僕から離れないで」



騎士「魔王城への階段を魔物は登れない様だね・・ここは安全だ」

エルフの娘「・・」

騎士「魔女・・戻って来ないなぁ・・あ!!?・・まてよ?」

騎士「2日前の幽霊船・・」

騎士「今、魔女が戻って来ないという事は捕まってあの船の中か?」

エルフの娘「・・」

騎士「ぐあああぁ・・しまったぁぁぁ・・気球に戻ろう!」

エルフの娘「待って!!あそこの森の中・・小屋が見える」

騎士「本当だ・・行ってみよう!」





243:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/12(火) 23:22:33.39 ID:IRJ6gl380

---森の小屋---

騎士「エルフの娘・・離れないでね」

エルフの娘「分かった」

騎士「この小屋は誰かが住んでる形跡がある・・あやしい」

エルフの娘「遠くで叫び声が聞こえる」

騎士「本当かい?どっちの方向?」

エルフの娘「多分・・地下」

騎士「中に入るよ・・」



騎士「誰も居ない・・アレ?地下に降りる階段は無いぞ?」

エルフの娘「こっち・・」

騎士「裏の井戸か・・・はしごがある・・降りてみよう」





246:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/12(火) 23:30:44.95 ID:IRJ6gl380

---井戸---

ピチャン ピチャン

騎士「エルフの娘?・・泣いてる?どうした?」

エルフの娘「エルフの仲間の魂が沢山・・」ポロポロ

騎士「大丈夫かい?」

エルフの娘「たすけて・・と叫んでる」ポロポロ

騎士「引き返すかい?」

エルフの娘「ダメ・・たすけないと」ポロポロ

騎士「進むよ・・」



---広間---

騎士「これは・・・何だこれは・・・」

エルフの娘「うううううぅぅぅぅ・・・ゆるせない・・」ポロポロ

騎士「この液体に入っているのは・・魔物か?こんなに沢山」

エルフの娘「エルフの血で・・・キマイラを作ってる・・ううううぅぅ」

騎士「キマイラ・・」

エルフの娘「全部壊す!!」ガチャーン ザバー

騎士「お、おい・・」

ガチャーン ザバー ガチャーン ザバー

ガチャーン ザバー ガチャーン ザバー

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-----------------

-----------------

-----------------





247:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/13(水) 21:48:55.94 ID:9Eh22IcD0

エルフの娘「ハァハァ・・どうしてこんな事ができるの・・」

騎士「・・・」

エルフの娘「憎い・・人間が憎い・・」



ガラガラ!!ガシャーン!!



騎士「!!?エルフの娘!!」

エルフの娘「ハッ!!?」



ゴスン!!



エルフの娘「はぅ・・」パタリ

騎士「エ、エルフの娘!!」

??「こんな所に居たのか・・」

騎士「誰だお前は!!この鉄の柵を上げろ!!」ガチャガチャ

??「フハハハ・・それは私の命が危ないハハハ」

騎士「エルフの娘を離せ!!」

??「逃げた2人の内1人がエルフだったとは・・丁度よい材料になりそうだ・・」

騎士「なんだと!?」

??「早く逃げた方が良いぞフハハハ」





248:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/13(水) 21:49:31.35 ID:9Eh22IcD0

プギャー バクバク

騎士「な、なんだ?魔物が共食いしてる・・」

??「そのキマイラ達は魔物を食って進化しながら成獣になる・・逃げないと痛い目をみるぞ?」

騎士「お前は・・魔王なのか・・?」

??「フハハハ私はただの生物研究者だ・・魔王なぞ居ないハハハ」

騎士「キマイラを造ってどうするつもりだ!!?」

??「戦争の道具意外に目的があると思うか?」

騎士「エルフを戦争の道具に使っているのか!!?」

??「エルフも魔物の一種だ・・魔物を道具にして何が悪い?」

騎士「こ、このぉ!!」ガキーン! ガキーン!

??「このエルフを使って又新たな研究が出きる・・・今度こそキマイラを完成させる・・」

騎士「ここを!!あけろおおおお!!」ガキーン! ガキーン!

??「ほれ?早く逃げんとそのキマイラに食われるぞハハハ」





249:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/13(水) 21:49:58.37 ID:9Eh22IcD0

ヴオォォォォォォ バクリ バクリ

騎士「!!!もうこんなに大きく・・こいつは・・」

??「そのキマイラは不良品だ・・成獣になっても寿命が3分しかない・・だがドラゴンを遥かに凌ぐ」

騎士「くそぉ!!エルフの娘を返せ!!」

??「フハハハ何を馬鹿な事を・・貴重な材料を無駄にはできんハハハ」

騎士「何をするつもりだ!!」

??「知りたいか?・・・私の成果を知りたいか?」



そのキマイラは決定的な弱点がある

進化が早すぎて寿命が数分しかない

エルフの血で寿命を延ばそうとしたが

長寿の秘訣は血ではなく心臓にある事が分かった

さらにエルフの脳核と骨髄を基礎とする事で

今よりも高い知能を持つ事も期待している





250:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/13(水) 21:50:50.43 ID:9Eh22IcD0

??「このエルフは新たなキマイラを造る材料になるのだよハハハ」

騎士「狂ってる・・」

??「さぁ・・不良品のキマイラが成獣になるぞ?首が3つ揃えば完成だ」

騎士「・・で、でかい・・」タジ

??「今のうちにもと来た井戸を上がって逃げろ・・ハハハ」

騎士「こ、このやろぅ!!」ダダダダ ザクン!!ボトリ

キマイラはダメージを受け首が落ちた

??「フハハハやるつもりか・・面白い臨床実験だハハハ」

騎士「首が・・生えて来る・・」

ザクン! ザクン! ザクン! ザクン!

キマイラ「ヴオォォォォォォ・・」

??「キマイラの進化の早さと肉体のダメージ・・どっちが早いかな?」

騎士「うおおおぉぉお」

ザクン! ザクン! ザクン! ザクン!

??「フハハハ進化の方が早いな・・」

キマイラ「ヴオォォォォォォ・・ガルルルルルル」

??「そのキマイラは知能を持たない・・目にした物すべてを食らい尽くす・・3分間耐えてみろハハハハハ」





251:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/13(水) 21:51:37.09 ID:9Eh22IcD0

騎士「フン!」ザクリ!

キマイラはダメージを受けたが物ともしない

キマイラ「ヴオォォォォォォ・・」バシーン!

騎士はダメージを受け床に叩きつけられた

騎士「ぐは・・」

??「そんなものではないぞ?」

騎士「このぉ!!」ザクリ!ザクリ!ザクリ!ザクリ!

キマイラはダメージを受け手足を失った

キマイラ「ヴオォォォォォォ・・」ゴゥ ボボボボボボボ

騎士はキマイラのブレスをかわした

騎士「ブレス!!」---これはマズイ---

??「フハハハ私は避難しておこう・・研究の続きがあるからなハハハ」

騎士「これでも・・食らえ!!」ザクリ!ザクリ!ザクリ!

キマイラはダメージを受け3本の首を失った

騎士「ま、まだ生えてくるのか!!」

ザクン! ザクン! ザクン! ザクン!

キマイラ「ヴオォォォォォォ・・」ゴゥ ピカッ

騎士「ブレス・・ちが」

チュドーーーーーーン

騎士「ぐああああああぁぁぁぁ!!」

騎士はブレスのダメージを受けた

騎士「目が・・」---マズイやられる---

キマイラ「ヴオォォォォォォ・・」ゴゥ ボボボボボボボ

騎士はブレスのダメージを受け燃え上がった

騎士「うぐ・・・・」---皮膚の感覚が無い---

キマイラ「ヴオォォォォォォ・・」ゴゥ ボボボボボボボ

騎士はブレスのダメージを受けさら燃え上がった

騎士「が・・・・」---ダメだ死ぬ---

キマイラ「ヴオォォォォォォ・・」バシ! バシ! バシ!

騎士「・・・・・」


ヴオォォォォォォ・・・・・・ドタリ





252:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/13(水) 21:52:06.93 ID:9Eh22IcD0

------------------

フハハさぁ研究の続きを・・

まず心臓を・・ ブシュ トクントクントクン

血液は残らず  ドクドク ポタ ポタ

脳幹と骨髄を  バキ ボキ ドチャ

次に移植・・

------------------

------------------

------------------

------------------





253:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/13(水) 21:52:50.55 ID:9Eh22IcD0

---気球---

ビュー ビュー

僧侶「ねぇもっと高度下げれないの〜?」ソワソワ

盗賊「やってる!今の位置を維持するのがめいっぱいだ!」

囚人「飛び降りるには高すぎるな」

商人「うぅぅ・・この風は止まないのかな?」

囚人「風向きが変わる凪ぎの時に止むだろう」

僧侶「騎士達見えなくなっちゃったよぅ・・」オロオロ

盗賊「あの3人なら大丈夫だ!!この場合先に行くのが正解だ」

商人「そうだね・・風が止んだら僕らも直接魔王城へ向かおう」

盗賊「お前は寝てろ」

囚人「・・・」





254:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/13(水) 21:53:24.83 ID:9Eh22IcD0

---数時間後---

ソヨソヨ

僧侶「風が止んだよ〜」

盗賊「分かってる!!直接魔王城の前に下りるぞ!」



ボー ボー フワフワ ドッスン

囚人「先に出る!!」

商人「ぼ、僕も行くよ・・」

盗賊「お前は寝て・・」

僧侶「わたしが肩を貸してあげる〜」ヨッコラ ヒョイ

商人「ありがとう」

盗賊「・・・分かった・・俺がおんぶする!僧侶は囚人の後に付いていけ」よっこらせと

僧侶「は〜い」





255:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/13(水) 21:54:13.98 ID:9Eh22IcD0

---魔王城---

囚人「静かだ・・」

僧侶「扉開いてるよ〜」

盗賊「囚人!先頭言ってくれ!」

囚人「入るぞ!離れるな!」



僧侶「誰も居ないね〜」

囚人「・・・バカな・・・」

盗賊「どうした?」

囚人「・・・おかしい・・・ここでキマイラを育てて居る筈・・」

商人「キマイラ?」

囚人「な、何も・・・無い」

僧侶「ねぇ!!あれ!!」

盗賊「うぉ!黒焦げの亡骸・・4体」

商人「騎士のグレートソードとエルフの娘のシルバーボウが無い」

盗賊「・・そうだな・・商人すこし壁にもたれててくれ」ヨッコラ

僧侶「心配だなぁ〜」ソワソワ

盗賊「囚人と僧侶も周辺を探してみてくれ」

僧侶「は〜い」





256:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/13(水) 21:55:06.29 ID:9Eh22IcD0

-----------------

盗賊「・・・何も無い・・魔物さえ居ない・・どうなってる!?」

僧侶「騎士達どこ〜?」

囚人「・・・まさかキマイラはもう完成しているのか?」ボソ

商人「お、おかしいね・・まさか魔王のまやかしだったりハハ」

囚人「そんな筈は無い・・確かに昔ここでエルフの血を使ってキマイラを・・」

盗賊「魔王城の外もよく探してみよう!!」

商人「そうだね・・」





257:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/13(水) 23:18:51.92 ID:9Eh22IcD0

---魔王城前---

ヒュ〜 ヒュ〜

商人「僧侶・・僕の為にすまないね・・」

僧侶「いいの〜気にしないで〜」

商人「それにしても盗賊と囚人遅いね」

僧侶「風が出てきた〜気球をロープで良く縛っておかないと・・」

商人「・・そうだね飛ばされると厄介だ」

僧侶「ねぇ・・わたし気になってる事があるの・・」

商人「なにかな?」

僧侶「・・ううん何でもない・・気のせいだと思う」

盗賊「お〜い!!」

僧侶!あ!!帰ってきた〜見つかった〜?」

盗賊「ハァハァ・・ダメだ・・どこにもいねぇ」

僧侶「魔王城の下のほうはどうなってるの〜?」

盗賊「ちょっとした森になってる・・見たことない魔物がわんさか居る」

僧侶「あそこに見える小屋には行ってみた〜?」

盗賊「あぁ・・行ってみたが誰もいねぇ・・囚人は帰って来てないのか?」

僧侶「まだ〜」

商人「もうすぐ日が暮れる・・」

盗賊「今日はここで野営だな・・どうやら下に居る魔物は階段を上がれない様だ」





258:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/13(水) 23:19:30.58 ID:9Eh22IcD0

----------------

盗賊「おぉ囚人!どうだった!?」

囚人「海辺を探してみたが誰も・・・だがこの杖を見つけた」

僧侶「魔女の杖!!どうして海辺に・・」

囚人「さぁ?・・・他に沢山の足跡もあった」

商人「何か・・つじつまが合わないな・・」ブツブツ

盗賊「この島には俺たちしか居ないみたいだな・・神隠しにあったようだ・・」

僧侶「!!!!!神隠し!!!!!!」

商人「!!?」

僧侶「魔女は神隠しができるの・・・」

商人「ハッ!!そういう事か!!」

盗賊「んん?」

商人「これはかもしれないという話だ・・」



1:騎士達がここに来た時にはもう誰も居なかった

2:4体の黒焦げの亡骸を見て勇者を救うのが遅かったと考えた

3:魔女が3人分の若さを3日分吸って過去に戻った

4:3日前に海辺で争った後・・捕らえられた

5:その後幽霊船に乗せられ連れ去られた





259:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/13(水) 23:20:02.63 ID:9Eh22IcD0

僧侶「魔女は自分の命も吸えるのかなぁ・・」

商人「さぁ・・それは本人じゃないと分からないなぁ」

僧侶「わたしが気になってた事はね・・幽霊船とすれ違った時変な耳鳴りが聞こえたの・・」

盗賊「そういえばそうだな・・」

僧侶「何かの合図だったのかもしれないって・・」

盗賊「明日もう一日この島を探して見つからなかったら幽霊船を探そう」

商人「そうだね・・」





260:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/13(水) 23:20:44.69 ID:9Eh22IcD0

---翌日---

盗賊「やっぱり誰一人居ない・・」

僧侶「幽霊船かなぁ?」

商人「その可能性が高そうだね・・」

囚人「それほど大きく無いこの島で隠れる所などそうあるまい・・」

僧侶「心配だなぁ・・」

商人「よし!書置きを残して幽霊船を追いかけよう」

盗賊「書置き?」

商人「まだこの島に居るとしても次落ち合う場所だけ書置きで残す」

盗賊「落ち合う場所ねぇ・・」

僧侶「良い場所知ってるよ〜ウフフ」

商人「どこかな?」

僧侶「魔女の塔」

商人「良いね」

僧侶「じゃぁわたしが書くね〜」



”騎士へ

”魔女の塔で待ってる



盗賊「よし!日が暮れる前にここを出発しよう」

商人「僕は少し気球で横になる・・心臓が苦しい」

盗賊「ほら!!乗ったぁ!!」



ボーーーーーー ボーーーーーー フワフワ





261:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/15(金) 21:01:13.48 ID:SM18JlvJ0

---気球---

ビュー ビュー

盗賊「・・・だめだ・・現在位置が分からなくなった」

僧侶「商人の容態がだんだん悪くなってきたよ〜ぅ・・」

盗賊「まだ陸地は見えねぇのか!?」

囚人「遠くにかすかに見える気がするが一向に近づかんな」

盗賊「風が強すぎる・・高度を下げよう」

囚人「これは幽霊船どころか陸地にたどり着くか危ういな」

盗賊「・・やっぱり気球で海上を飛ぶのは船旅より危険だ・・風の流され具合がさっぱり分からん」

商人「ハァ・・ハァ・・」

僧侶「ねぇ・・・もし気球の調子が悪くなったらどうなるのかなぁ・・」

盗賊「祈れ」

僧侶「息止める練習したほうが良いかなぁ・・」

盗賊「・・・ムダだ・・・」

囚人「羅針盤は無いのか?」

盗賊「船と一緒に沈んだ・・・太陽と星しか目印が無い」

囚人「食料は残りどれくらいだ?」

盗賊「食料は十分だが水と塩が足りない・・・特に商人には塩が必要だ」

僧侶「どうして商人に塩が必要なの〜?」

盗賊「普通の水だと心臓に負担が大きい・・だから塩水を飲ませる」

商人「ハァ・・ハァ・・」





262:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/15(金) 21:01:42.89 ID:SM18JlvJ0

-------------

僧侶「!!あそこに見えるのって船じゃない!?」

盗賊「おぉ・・こりゃ助かった」

僧侶「海賊船じゃないと良いね」

盗賊「いや・・海賊の旗が見えんな・・多分商船だ」

僧侶「乗せてもらえるかなぁ」

盗賊「乗せてもらえんでも水と塩が調達出来れば良い」

僧侶「船に近づける〜?」

盗賊「船の方が早いからワンチャンスだな・・気球に弓を撃たれんと良いが・・」

囚人「もし撃たれたら船を奪えば良い」

盗賊「そんなに上手くいくとは思わんがな・・」

僧侶「あ!船に乗ってる人がこっちに気がついた!なんか慌しい感じ〜」

盗賊「そりゃそうだろう・・海賊と思われてるに違いない」

囚人「白旗出すぞ・・」





263:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/15(金) 21:02:14.66 ID:SM18JlvJ0

--------------

盗賊「お〜〜〜〜〜い!!助けてくれぇ!!」

船長「どうした〜〜!!」

盗賊「船が沈んで遭難したんだ〜〜!!気球を引っ張ってくれぇ〜〜!!」

船長「ロープを垂らせ〜〜!!」

盗賊「投げるぞ〜〜!!」ポイ

船長「よ〜し!掴まえた〜!!」グイ グイ ギュ

盗賊「この船はどこに行くんだ〜?」

船長「機械の国へ向かってる〜!!良いのか〜?」

盗賊「頼む〜!!ひとまず陸に上がりたい〜!!」

船長「あと3日で付く〜!!」

盗賊「もう一つ頼みがある〜!!水と塩を少し分けて欲しい〜!!」

船長「構わ〜ん!!一人降りてこ〜い!!」

盗賊「今行く〜!!」

僧侶「どうやって行くの〜?」

盗賊「ロープをつたって行く・・俺一人で良い」





264:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/15(金) 21:02:44.19 ID:SM18JlvJ0

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スルスルスルスル ズダッ

盗賊「船長!助かった・・恩に着る」

船長「この海域は風が強い・・気球じゃ一生陸に辿り付けんぞ」

盗賊「あぁ・・そのようだ」

船長「ところで・・気球には何人乗ってるんだ?」

盗賊「4人だ・・そのうち1人が病人だ」

船長「ロープを手繰って気球を寄せておきな・・水と塩を持ってきてやる」

盗賊「ありがてぇ・・」





265:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/15(金) 21:03:20.98 ID:SM18JlvJ0

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盗賊「さぁ商人!薄い塩水だ・・飲め・・それと痛み止めももらって来た」

商人「ありがとう・・」

僧侶「心臓痛いの〜?」

盗賊「痛いのは心臓じゃなく頭の方だろ・・血が少なくて常時酸欠状態だ」

商人「あぁ・・これで少し横になれば大分良くなると思う」

僧侶「囚人の体よりめんどくさい体なんだね〜ウフフ」

商人「ハハハそうかも知れないね」

囚人「しかし機械の国とは・・えらく遠くへ流されたな」

商人「そうだね・・船を調達しないとね」

盗賊「機械の国にはコネクションが無いのがな・・」

商人「うん・・困ったね」

盗賊「まぁ着いてから考えよう」





266:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/15(金) 21:28:15.98 ID:SM18JlvJ0

---機械の国---

僧侶「うわあぁぁ〜すご〜〜〜い!!大きな船がい〜っぱい!!」

商人「機械の国の船はほとんど鉄で出来てるんだよ」

僧侶「え!?あの船全部鉄で出来てるの〜?どうして沈まないの〜?」

商人「さぁね詳しくは分からない」

僧侶「でもさ〜帆が無いのにどうやって進むのかなぁ〜?」

商人「魔石を使ってスクリューという物を回して動いているらしい」

盗賊「めちゃくちゃ遅いがな・・」

商人「帆が無い分風の影響無しで確実に進むみたい・・遅いけど」





267:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/15(金) 21:28:47.38 ID:SM18JlvJ0

---宿屋---

盗賊「今日はこの宿屋に泊まろう」

僧侶「久しぶりのふかふかのベット〜♪・・・でも騎士が居ない」シュン

盗賊「ごちそうでも食べてゆっくり休もう」

僧侶「なんかね〜食欲出ないの〜先に休むね〜」ノシ

盗賊「じゃぁ俺たちだけで食おう!!」

囚人「俺は酒場で飲んでくる・・夜に戻る」

商人「じゃぁみんなまた明日」





268:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/15(金) 22:18:23.80 ID:SM18JlvJ0

---翌日---

盗賊「昨日の晩に商人と相談したんだが・・今後の事だ」

僧侶「どうするの〜?」

盗賊「機械の国はコネクションが無いから金の調達が難しい」

僧侶「うん」

盗賊「だから船を借りる事が出来ない」

僧侶「・・・」

盗賊「明日俺と囚人の2人で中立の国まで民間船で行く。そして中立の国で商船を調達して戻ってくる」

僧侶「どれくらい掛かるの〜?」

盗賊「片道2週間って所だ。往復で1ヶ月は掛かる。その間商人と僧侶は機械の国で静養していて欲しい」

僧侶「・・・」

盗賊「騎士が心配な気持ちはわかる。だが船が無いとどうにもならない。それから商人には静養が必要だ」

商人「僧侶すまない・・」

僧侶「ううん・・良いの・・騎士と魔女とエルフの娘の3人ならきっと大丈夫」

商人「僕ももう少し良くなったらここで情報収集するよ」

盗賊「お前は寝てろ」

商人「でも気になる事がいくつかあるんだ」

盗賊「闇商人であることはくれぐれもばれない様に頼む」

商人「わかってるよ・・」





269:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/16(土) 21:40:01.43 ID:yetLMmSY0

---

商人「・・・じゃぁ気をつけて」

盗賊「おう!お前も体休めておけ」

僧侶「出来るだけ早く帰ってきてね〜・・・」

盗賊「あぁ判ってる!!僧侶もあんまり心配するな」

僧侶「・・うん」

盗賊「囚人!行くぞ!早く乗れぇ!」

囚人「・・・」

盗賊「じゃぁな!!・・僧侶!孤独死すんなよ?ぬはは」

僧侶「・・・わたしはかわいそうなウサギさん・・なんてね〜」

囚人「船が出るぞ」



---みんな離ればれになってゆく・・さみしぃよぅ---



商人「僧侶?この先に教会があるんだ」

僧侶「本当に?わたしみんなの無事をお祈りしてくる〜」

商人「行っておいで・・僕は宿屋で休んでるよ」

僧侶「は〜い」



---わたしの愛する人が無事でありますように---



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270:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/16(土) 21:40:34.47 ID:yetLMmSY0

---2ヶ月後---

盗賊「すまねぇ遅くなっちまった!!」

商人「おぉ!盗賊!船は手に入ったかい?」

盗賊「あぁ!小さい船だが高速な船だ!気球も乗せれる」

商人「それは良かった」

盗賊「体の調子はどうだ!?」

商人「十分な休養が取れたよ。情報収集もまぁまぁかな」

盗賊「ところで僧侶はどこだ?」

商人「毎日教会に行ってるよ。司祭に気に入られた様だ」

盗賊「そうか!後で迎えに行こう!」

商人「そうだねきっと喜ぶ」

盗賊「ところで商人!中立の国では闇商人が居なくなって大騒ぎだったぞ」

商人「だろうね」

盗賊「密売の物流がストップして王国がしびれ切らしてやがる」

商人「逆に言うとそれはチャンスだね・・・だけど今は騎士達の行方が先かな」

盗賊「そうだ!魔女の噂を聞いた」

商人「へぇ・・どんな?」

盗賊「始まりの国に魔王軍の魔女が現れたっていう噂だ」

商人「魔王軍?・・ハハ」

囚人「魔女の可能性が高い・・魔王軍など居ない」

商人「よし!考えがある!始まりの国の港町に戻ってまず幽霊船を探そう」

盗賊「よしきた!!明日早速出航しよう」

商人「身支度しておくよ・・それと僧侶も迎えに行ってあげて」

盗賊「おう!!」





271:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/16(土) 21:41:01.48 ID:yetLMmSY0

---教会---

僧侶「!!ハッ・・盗賊さん」

盗賊「よう!迎えに来たぜ」

僧侶「・・・も〜う!!遅〜い!!」プン

盗賊「すまねぇ・・色々あってな」

僧侶「・・それでいつ探しに行くの?今日?明日?」ソワソワ

盗賊「まぁ慌てんな・・明日出航する。行き先は始まりの国の港町だ。そこに戻ってもう一度幽霊船を探す」

僧侶「行く行く行く行く今すぐ準備する〜」

盗賊「よし!・・・ここにはしばらく戻って来れんぞ?挨拶はして行かなくて良いのか?

僧侶「あ!司祭様に別れのご挨拶してくる〜」

盗賊「待ってるから行って来い」





272:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/16(土) 21:41:52.50 ID:yetLMmSY0

---

司祭「聞いていたよ。大事な人を探しに行くのだね?」

僧侶「はい!今までお世話になりました〜」

司祭「ホッホッホ毎日の祈りが通じると良いねぇ・・」

僧侶「はい!祈りで心が少し救われました」

司祭「それで良い・・祈りの心を忘れてはいけないよ」

僧侶「また会いに来るね〜」ノシ

司祭「困ったことがあったら又来なさい・・」

---

僧侶「早く行こおぉ〜〜!!ウフフ」

盗賊「おう!もう良いのか?帰りに買い物行くぞ!」

僧侶「わ〜い♪」





273:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/16(土) 21:42:42.49 ID:yetLMmSY0

---宿屋---

商人「・・よし!集まったね。明日出発する前に僕が調べた事を教えておくよ」

僧侶「は〜い」

商人「まず・・海賊の事だ」



今まで海賊は始まりの国と癒着してると思ってたけどどうやら違うみたいだ

海賊王は2人の娘が居てそのうち一人は始まりの国の衛兵隊長

もう一人は・・選ばれた勇者達の仲間の一人になっていたみたいだ・・女戦士としてね

海賊王が何を考えているかというと・・多分僕達と同じ・・つまり仲間になりうる



盗賊「そりゃすげぇ・・」

商人「続けるよ・・」



前魔王城に行ったときに4人分の黒焦げの亡骸を覚えてるかい?

あの中に女性の遺体は無い・・ひょっとしたら騎士達と接触しているかもしれない

僕の作戦はまず幽霊船を探して奪う・・もちろん騎士達の行方も捜す

次に幽霊船で海賊王と接触して取引がしたい

僕が持っている情報と引き換えに同志になる



盗賊「幽霊船を奪うって・・4人でか?」

商人「ハハ・・囚人の力を甘く見てるぞ?」

囚人「・・・」

商人「幽霊船に囚人を1人降ろせば多分・・・1人で殲滅できる筈」

盗賊「なぬ?」

商人「出来るよね?囚人」

囚人「俺は銀の武器で心臓を貫かれない限り死ぬことは無い」

商人「・・・という事だ」

盗賊「うはは・・銀の武器なんて普通持ってねぇな」

商人「まだその先の作戦も考えてる・・その時が来たら言うよ」

僧侶「ねぇその作戦ってさぁ〜寝ながら考えたの〜?」

商人「ぶっ・・ハハハまぁそうだよ」

僧侶「明日は何時に出発するの〜?」

盗賊「日の出前だ・・・もう必要な物は積んである」

僧侶「あぁ・・はやく騎士に会いたいなぁ〜」

商人「きっと見つかるさ」





274:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/16(土) 21:43:20.48 ID:yetLMmSY0

---翌朝---

僧侶「え〜〜小さい〜〜!!」

盗賊「そりゃ機械の国の船と比べると小さいがな・・」

商人「でもこの船の速さは1,2位を争う速さの船だよ」

盗賊「そうだ!!始まりの国の港町までは10日で行ける・・普通は倍かかる」

僧侶「へ〜そういえば他の船に比べて帆が沢山あるね〜」

盗賊「その分僧侶にも働いてもらわんとイカン」

僧侶「え!!?」

盗賊「帆の折り畳みは後で教えてやる」

僧侶「わたしは乙女なのに〜?」

盗賊「4人しか乗ってないんだから働いて貰わんと困る!」

僧侶「ショボン」

盗賊「操舵は商人頼む」

商人「じゃぁ出発するよ」

僧侶「ねぇ〜わたしが舵取りやって良い?」

盗賊「ダメだ!碇上げるの手伝え!」

僧侶「ええええええ・・」





275:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/16(土) 21:43:52.35 ID:yetLMmSY0

---高速船---

僧侶「・・・それでね〜わたしは4箇所の教会の巡礼が終わったから精霊の加護を受けれるの〜」

盗賊「ふむ・・やってみてくれんか?」

僧侶「いくよ〜精霊の加護!」ボワン

僧侶は精霊の加護を受けた

僧侶「わたしに近寄ってみて〜ウフフ」

盗賊「こうか?おわっ・・」

僧侶「多分わたしに触れないと思うの〜」

商人「ハハそれはすごいね」

盗賊「魔法は効くのか?」

僧侶「司祭様が言ってたけど魔法も弾くんだって〜」

盗賊「そりゃすげぇ」

僧侶「でもね〜祈り続けていないとすぐに終わっちゃうんだ〜」

商人「精霊の加護を受けれるのは君だけかい?」

僧侶「わたしが触れている人だけかな?右手と左手だったら2人?かな〜」

商人「それは使い方によっては凄い事だね」

僧侶「ウフフ〜わたしが騎士を守ってあげるんだ〜」

盗賊「ヌハハそれは良い・・いつでも手を繋いでおけ」

僧侶「うん」





276:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/16(土) 21:44:29.35 ID:yetLMmSY0

---

盗賊「・・・なんだって!?それは本当か?」

商人「ゴーレムと名付けられてる」

盗賊「それは神話に出てくる石の魔物だな」

商人「まぁ・・あやかってるんだろうね」

盗賊「商人はゴーレムを見たのか?」

商人「いや・・見てない。ただの酒場の噂だよ。でも・・想像は付く」

盗賊「どこで作ってるかは判らないのか?」

商人「それはわからない・・だから海賊王と接触したい」

盗賊「3つの王国がそれぞれ武器を持ってる訳か」

商人「機械の国のゴーレムの中身は多分・・トロールだ」

盗賊「だろうな・・でもトロールは太陽の光で石になって動かなくなる」

商人「機械で覆って太陽の光が当たらないようにでもしてるんじゃないかな」

盗賊「ロボットが聞いて呆れるな」

商人「ハハ・・そうだね・・」

盗賊「・・どうした?」

商人「いや・・ドラゴンやエルフと違って・・トロールは捕らえられてる数が断然多い・・」

盗賊「数百を超える3メートル越えのロボット兵団か?」

商人「機械の国の大型船を見ただろう?全部運ぶつもりじゃないとあんなの作らない」

盗賊「・・・」

囚人「この流れはもう止まらんかも知れんな・・」

商人「騎士と魔女がカギだと思う・・時間を操れる」

盗賊「魔女がカギなのは判るが・・なぜ騎士まで?」

商人「・・わからないのかい?・・いろんな物を導いてるのは多分・・騎士だよ」

僧侶「わたしも忘れないでね〜ウフフ」

商人「あぁ・・本当の導き手は君なのかも知れないね」





277:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/16(土) 21:45:14.42 ID:yetLMmSY0

---

盗賊「お〜い!!みんな来てくれぇ!!あれを見ろぉ!!」

商人「小船!?ボートか・・どうしてこんな所に」

盗賊「人は乗ってないな・・丁度良い引き上げて使おう」



えっさ ほいさ えっさ ほいさ



商人「何か乗ってたかい?」

盗賊「いや何も・・ん?・・短刀があるな」

商人「見せて・・柄の文様に見覚えが・・何だったかなぁ・・」

僧侶「ねぇ・・どうしたのぉ?」

商人「引き上げたボートに短刀が乗ってたんだ」

僧侶「見せて見せて〜ウフフ何かな何かな〜〜」

盗賊「まぁ他に何も無い様だ・・先を急ごう」

僧侶「アレ〜この短刀・・隊長が持ってた短刀にそっくり〜」

商人「隊長?・・・始まりの国の衛兵隊長かい?」

僧侶「そうだよ〜ウフフ」

商人「・・なるほど・・盗賊!この海域の座標わかるかい?」

盗賊「おう!ちょっとまて海図に描いてやる!」

商人「ちょっと小船を見せて・・縦帆一本で漂流か・・初心者じゃないな」

盗賊「まさかと思うが・・海賊王の娘か?」

商人「多分そうだと思う・・ここら辺で誰かに拾われた感じかな」

盗賊「この辺りは商船の往来が多い場所だ」

商人「よし!この短刀は僧侶が持っておいて」

僧侶「は〜い」





278:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/17(日) 20:22:14.51 ID:FfmR7HgR0

---港町---

盗賊「よっし!着いた!今日は陸で休憩だ」

僧侶「ただいま〜♪ウフフ」

盗賊「すまんが全員フードで顔を隠して行動してくれぇ」

僧侶「え〜どうして〜?」

盗賊「前来た時とは状況が変わってる・・闇商人不在で物流が滞っててな・・略奪が増えている」

商人「・・僕の不在で流通品の物価がすごく上がってると思う」

盗賊「その通りだ・・物によっては前の20倍近い」

商人「旅商人が一番襲われやすいかな・・これから皆一緒に行動しよう」

僧侶「教会に行きたかったなぁ〜・・」シュン

商人「済まない・・今回はガマンしておくれ」





279:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/17(日) 20:22:41.52 ID:FfmR7HgR0

---宿屋---

商人「みんな一息つけたかい?」

僧侶「ふううぅぅぅおなかいっぱ〜い」

盗賊「それにしても食材が随分偏ってるな・・肉がねぇ・・」

商人「しょうがないね・・流してた格安の肉も僕が流さないと止まる」

僧侶「商人って色んな物を流通させてたんだね〜」

商人「タダ同然で流通させてたから本来の価格に戻ったっていう言い方もあるけどね」

盗賊「さて・・これからどうする?酒場行くか?」

商人「あぁ皆で行こう」

僧侶「わ〜い」

商人「2〜3杯だけの約束ね」

僧侶「は〜い」





280:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/17(日) 20:23:08.70 ID:FfmR7HgR0

---酒場---

カランコロン

マスター「いらっしゃいませ。4名様ですか?」

盗賊「カウンターで頼む。ハチミツ酒を4つ持ってきてくれ」

マスター「かしこまりました」



商人「マスター最近の話題は何か無いかな?」

マスター「ん〜最近は景気が悪くてね〜良い情報も入って来ないんですよ」

商人「始まりの国周辺では薬は需要ないのかな?」

マスター「!!?お客さんそんな話を人前でするのは・・」

商人「これを捌きたいんだ・・」

マスター「こ、これは・・こんなに沢山」

商人「売人に会いたいんだ・・知ってるよね?」

マスター「表の街道にいるアクセサリー商人が知ってると思います・・」

商人「ハハありがとう!景気良くなると良いねぇ」ジャラリ

マスター「金貨が多い様ですが?」

商人「わかってるでしょう?口止めも含めたお礼だよ」

マスター「あ、ありがとう御座います!」

商人「そうだ!お土産にハチミツ酒を少し貰えるかな?」

マスター「はい!よろこんで」





281:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/17(日) 20:23:49.56 ID:FfmR7HgR0

---表街道---

商人「僧侶。ゆっくり飲めなくてごめんよ」

僧侶「いいの〜歩きながらでも楽し〜いウフフ」

商人「ここからは盗賊に頼むよ」

盗賊「わかった・・まかせろ」

商人「あそこのアクセサリー商人だ。女性だよ」



盗賊「さぁ!ハチミツ酒持って来たぞ飲め!」

売人「!!?ハッ・・・お前は!!」

盗賊「乾杯しようじゃないか」

売人「お前は闇商人!!」

盗賊「おいおいそんな事を声を出して言うなよ」

売人「ブツを捌きに来たのかい?」

盗賊「まぁ・・そんな所だ」

売人「条件は?」

盗賊「1袋目:幽霊船の情報 2袋目:海賊と王国の情報 3袋目:魔女の情報」

売人「・・・1袋目までしか情報を持っていない」

盗賊「まぁ良い・・他の情報はまた仕入れといてくれ」

売人「幽霊船については確かな情報がある・・」



あの船の乗組員は全員薬漬けの始まりの国の衛兵だ

幽霊船に偽装してヤバイ物を運んでいるらしい

今薬の流通があんたのせいで止まっている

時期に薬が切れて暴動が起きるのを王国が恐れている



盗賊「居場所はわかるか?」

売人「それはわからない・・薬の到着を待っているから近くに居るとは思う」

盗賊「そうか・・十分な情報だ・・ほら」ドサッ

売人「こ、これからどうやって連絡を取れば良いんだ?中立の国へ行っても・・」

盗賊「こちらから連絡を取る・・十分な情報があればの話だがな」

売人「わ、わかった」

盗賊「僧侶!」

僧侶「ふぁ〜い」

盗賊「アクセサリー好きなもの一つ選んで良いぞ」





282:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/17(日) 20:24:20.08 ID:FfmR7HgR0

---宿屋---

商人「十分な情報は入らなかったけど幽霊船の情報は大きいね」

盗賊「そうだな・・乗組員が人間だと判った分動きやすい」

商人「そうとわかったら明日の早朝に探しに出よう」

僧侶「ぐががすぴーぐががすぴー」

盗賊「・・・僧侶はのん気だな・・」

商人「ハハ良いじゃないか。でも毎日お祈りは欠かしてないよ」

盗賊「囚人!やっと新鮮な血にありつけるな」

囚人「フン!人を魔物扱いするな。俺は今酒を楽しんでいる」グビ

商人「死人でも酔えるのかい?」

囚人「少しは気が楽になる・・」

盗賊「そりゃ良かった」





283:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/17(日) 21:41:11.77 ID:FfmR7HgR0

---翌朝---

僧侶「むにゃ〜ねも〜い」

盗賊「もう出発するぞ早く気球に乗れ!!」

商人「あれ?騎士?」

僧侶「!!?ハッどこどこどこ?」キョロ

盗賊「おぉ〜そりゃ良い手だヌハハ」

僧侶「・・・・・」

盗賊「さぁ!!出発だ!!」グイ

ボーーーー ボーーーー フワ フワ





284:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/17(日) 21:41:38.53 ID:FfmR7HgR0

---気球---

ヒョーゥ ギシ

僧侶「ねぇ〜・・なにしてるの〜?」

盗賊「気球に船の帆を張ってる・・これで風を受けて進むスピードが上がる」

僧侶「へぇ〜そういえば機械の国の気球はみんな羽がついてたね〜」

商人「アレは軍事用で一般では買えないらしい」

盗賊「それをマネてみたんだ。船と同じなら横風でスピードが上がる筈」

僧侶「でも帆が小さいね」

盗賊「風の魔石だけで進むよりはマシだろう」

商人「ハハ早くなったかどうかは空に居ると良くわからないね」

盗賊「んむ・・だが操作は船の帆と同じだ・・進んでいる・・と思う」

商人「まぁ幽霊船が見つかるまではゆっくりしていよう」





勇者「魔王は一体どこにいる?」【中編】へつづく

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