210:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 04:12:37.59 ID:P/YcdP160

母「兄〜。そろそろ部活でしょ? もう出ないと間に合わないんじゃないの?」

兄「マズっ! ゆっくりしすぎた。ありがと、母さん」

母「あっ、そうそう。ついでに妹のお弁当持っていってあげて。あの子家に置いて行っちゃったみたいだから」

兄「はぁ……なにやってるんだ妹のやつ。わかった、持ってくよ」

母「よろしくね」

兄「それじゃあ、行ってきます」

母「は〜い、気をつけるのよ」

タッタッタッタ


元スレ
男「幼馴染の」幼馴染「恋愛事情」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1364911966/


 
211:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 04:17:44.06 ID:P/YcdP160

――学校――

兄「あ〜暑い〜。もう、夏場に自転車を漕いで学校に行くだけでシャツが汗でびしょびしょだ。べたつくし、嫌になるな」

プープオーン ブォー、ブォー タッタカターン

兄「おっ、吹奏楽の連中か。妹のやつ頑張ってるかな」

キーコーキーコー

――教室――

先輩「妹、音程ズレてる。あともう少しリズムよく」

妹「はい! すみません」

先輩「それじゃあ、もう一度やるよ。定演までもうあんまり日がないんだから」

妹「わかりました」

タンタカタッタッター

兄「……う〜ん、練習中みたいだな。とりあえず、一度練習が止まるまで待つか」




214:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 04:22:40.89 ID:P/YcdP160

タカタカタッタタンターン

先輩「……うん、みんなミスも少なくなってきたし一度休憩入れよっか」

後輩「はいっ!」

妹「はいっ!」

先輩「そういえば、さっきから入口の前でウロウロしてる人いるけれど、あれ確か妹ちゃんのお兄さんじゃなかった?」

妹「あっ、ホントだ。もう……何しに来てるのよ〜」

ガラガラッ、ビシャッ

兄「おっ、妹。ようやく休憩か?」

妹「まあね。それで、どうかしたの? まさか用もなく来たわけじゃないんでしょ?」

兄「まあな。ほれ、弁当。お前家に忘れてったろ。母さんが届けろって俺に渡したんだよ」

妹「あっ……そういえば。ありがと……」

兄「ん。それじゃ俺も部活行くから。頑張れよ、妹」

妹「そっ。そっちも頑張りなさいよ」

兄「おう。なんせこの暑い中唯一涼しい気分になれる部活だからな。思う存分頑張ってくるよ」

タッタッタッタ




216:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 04:26:03.28 ID:P/YcdP160

妹「な〜にかっこつけてんだか」

後輩「ねえねえ、今の妹ちゃんのお兄さんだよね?」

妹「ん〜? まあね」

後輩「お兄さんって確かこの間水泳の大会で賞もらってなかった? ほら、学年集会の時に呼ばれてたよね」

妹「あ〜そういえばそんなこともあったかも」

後輩「すごいな〜。きっと脱いだら筋肉とか凄いんだろうな〜」

妹「言っとくけど脂肪が少ないだけでそんな筋肉がガッシリとついてるわけじゃないわよ。
 それに、水泳はできても家じゃパンツ一丁でウロつくし。普段から海パン一丁で過ごしてるせいか生活がだらしないのよ。もう、見てらんないんだから」

後輩「そ、そうなの?」




219:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 04:28:17.85 ID:P/YcdP160

妹「そうだよ! ノックもしないで人の部屋入ってきたりするし、買い物に行ったら勝手に自分の好きなもの漁り始めるし、料理の味付けは大雑把だし。
 あと、あたしに彼氏が出来たかどうかしょっちゅう確認してくるし鬱陶しくてたまらないわよ全く。後輩ちゃんが変な幻想抱いてるから言っておくけど、あいつはデリカシーの欠片もない男よ」

後輩「ふ、ふ〜ん。そうなんだ……」

妹「そうだよ、今日だって携帯にメッセージでも送ってくれて後で荷物渡しに来てくれればいいのにさ。わざわざ直接送ってきたりするしさ。ホント気が利かないんだから」

後輩「聞いてる分にはなんか仲良さそうなんだけど?」

妹「全然! 心配性だし、ちょっと過干渉気味なんだから!」

後輩「でも、妹ちゃん。さっきからニヤニヤしてるよ?」

妹「えっ?」

後輩「あれ? 気づいてないの。お兄さんの話してる間ずっと嬉しそうに話ししてたけど……」

妹「……」

後輩「……」

妹「あ、あたしちょっとトイレ行ってくる」

後輩「いってらっしゃ〜い」

妹「〜〜ッ」

後輩「妹ちゃん、ブラコンなんだ〜。可愛いな〜」




223:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 04:35:37.51 ID:P/YcdP160

――プール――

先生「よ〜し、それじゃあアップ始めるぞ。とりあえず百メートル自由形十本。
 よーい、始め」ピッ

ザパンッ! バシャバシャバシャ スイー

先生「次」ピッ

ピッ、ピッ、ピッ、ピッ

友「いや〜やっぱ夏場はこの部活最高だと思うわ。このクソ暑い中冷たい水の中に浸っていられるんだからな」

兄「同感。水泳部に入ってよかったと思えることの一つだよ」

友「だな」




226:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 04:42:54.86 ID:P/YcdP160

プープオーン キンッカンッ タタタタタ タタタタン

友「お、パイレーツオブカリビアンのテーマソング。吹奏楽の奴ら頑張ってるな」

兄「今全体練習やってるみたいだな」

友「定期演奏会近いもんな。そういえば兄の妹も吹奏楽部じゃなかったっけ?」

兄「うん。今一年生。吹部自体は中学から続けてたから、ある程度は演奏できるよ」

友「ふうん。実際のとこ妹ちゃんの演奏楽しみ?」

兄「もちろん。中学の時からあいつの演奏会は休まず見に行ってるよ。もっとも、こっちの大会と被った時は両親に撮ってきてもらったビデオで見てるけど……」




227:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 04:49:23.88 ID:P/YcdP160

友「ゲッ! マジか。そこまでされて妹ちゃん嫌がったりしないの?」

兄「え〜そんなことないって。口では嫌がってるようなこと言ってても最後にはお礼言ってくれるし。喜んでくれてると思うけどなぁ」

友「でもさ、昔はともかく今ぐらいの年頃ならそういうの鬱陶しいと思ったりするんじゃないの?」

兄「そうかな?」

友「ほら、なんて言っても思春期だし。身近な異性のことが気になり出すわけじゃん。もし対応間違えてたりなんてしてたらすぐに嫌われるぞ」

兄「そ、そうかな……?」

友「ああ、俺の友達に妹いるやついるけど、最近急に余所余所しくなったってことがあったりしてさ。
 友達を家に呼ぶときは外に追い出されたり、学校であっても話しかけたりしないでとか言われてるらしいぞ」

兄「うそっ……」

友「だからお前も一度妹と自分の関係性を考えた方がいいと俺は思うぞ」

兄「う、うん。わかった、ありがとう友」

友「おう。いいってことよ」

先生「こらっ! そこ二人、何サボってる。早く練習に戻れ!」

兄「あ、すみません!」

友「すぐ戻ります!」




228:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 04:52:21.80 ID:UJEGRLVFi

妹ってどこに売ってるの

¥980




229:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 04:53:48.81 ID:P/YcdP160

……



妹「ただいま〜。あ〜疲れた」グデーッ ダラダラ

母「おかえりなさい。もう、帰ってきてすぐにダラけないの。どうせなら自分の部屋でゆっくりしなさい」

妹「え〜いいじゃんか。今そんな体力残ってないんだもん」

母「だからってソファに寝転がらない。はしたないわよ。この間もそうやってゴロゴロしててそのまま寝ちゃったじゃない」

妹「お風呂にはちゃんと入ったからいいじゃんか〜」

母「そんなことしてると風邪引くわよ?」

妹「大丈夫だって、あたし病気には強いから!」




231:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 05:00:30.90 ID:P/YcdP160

テクテクテク

兄「母さん、お腹減った。ご飯まだ?」

母「もう少しよ。兄、お皿並べといてくれる?」

兄「わかった。……なんだ、妹。帰ってたのか」

妹「なによ、帰ってちゃ悪いの?」

兄「いや、別にそんなことないけど。というか、お前女の子なんだからそんな格好してるなよ。パンツ見えてるぞ」

妹「うっさいな。妹のパンツわざわざ見るな変態」

兄「いや、見せてるのお前だろ」

妹「〜〜ッ! うっさい、うっさい! 本当、デリカシーないんだから! だいたい、自分だっていっつもパンツ一丁じゃない!」

兄「いや、俺はいいだろ。男だし」

妹「なら、あたしだっていいじゃん。別に誰かに見られてるわけじゃないし」

兄「ああ……今度は胸元をさらけ出して。ちょっと、母さん。何か言ってやってよ!」




232:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 05:04:11.22 ID:P/YcdP160

母「まあ、家の中だからいいんじゃないの?」

兄「ええ〜」

妹「ほら、お母さんもこう言ってるしお兄ちゃんはもう黙っててよ!」

兄「むっ、しょうがないな」

母「はい、はい。言い争いはそこまで。ご飯できたわよ〜」

妹「は〜い」

兄「ん〜」

イタダキマース




233:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 05:07:49.52 ID:P/YcdP160

ゴチソウサマー

妹「それじゃ、あたし部屋に行くから。お兄ちゃん、勝手に入ってこないでよ!」

兄「わかった、わかった」

妹「絶対だからね!」

タッタッタッ

母「ふふっ。妹も年頃ね」

兄「え〜。遅れてきた反抗期?」

母「違うわよ、ただの思春期よ」

兄「はぁ……こりゃ、友の言うとおり真剣に妹への接し方を考えた方がいいかも。なんか、ちょっと避けられてるみたいだし……」




235:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 05:15:01.92 ID:P/YcdP160

……



妹「……はぁ、どうしよう。またお兄ちゃんに強気の態度取っちゃった。最近変だな……お兄ちゃんの前に立つとどうしても頭の中一杯一杯になっちゃうよ。
 今日もせっかくお弁当届けてくれたのに素っ気ないお礼しか言えなかったし。
 嫌になっちゃうな〜こんなあたしの性格。とりあえず、今日もお兄ちゃんコレクション見て心を落ち着けよう」

ゴソゴソ タララタッタッターン

妹「ふふっ。iPodtouchに収めたお兄ちゃんの水泳大会の動画。それから、家族みんなで旅行に行った時の動画……。今日は、旅行の動画にしよっ」

兄『ん? 何撮ってるんだ?』

妹『……お兄ちゃんのあほ顔』

兄『なんだそれ。というか、せっかく外の景色綺麗なんだからそっち撮ったらどうだ?』

妹『一緒に撮ってるから別にいいの』

兄『ふうん、まあいいけど。……あ、妹髪の毛にホコリついてる。取ってやるよ』

妹『えっ!? ちょ、ちょっと!』




237:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 05:18:51.95 ID:P/YcdP160

兄『こら、暴れんなって。ほら、取れた』

妹『ちょっと! 勝手に人の髪の毛触らないでよ!』

兄『え〜。でも、ホコリついてたし。それにしても妹の髪の毛は綺麗だな』

妹『やっ、こらっ、ちょっと……』

サワサワ

兄『うん、触り心地がいい』

妹『あぅっ……。も、もう……やめてってばぁ』

妹「うぅっ……。この時お兄ちゃんに手で梳いてもらったの気持ちよかったなぁ。
 また梳いてもらいたいな……。
 んっ、んっ……お兄ちゃんっ、お兄ちゃんっ!」

兄「ん? 呼んだ?」

妹「ちょっとおおおおおおおお!」




239:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 05:22:49.36 ID:P/YcdP160

兄「妹、どうした〜」

妹「ノック! ノック! もう! あれだけ勝手に入らないでって言ったじゃんか! なんで何度言ってもわからないの!!」

兄「いや、だってお前大きい声で俺の事呼んだから何か急ぎの用でもあるのかと思って……」

妹「ないから! そういう余計な気遣いいらないから! もう、早く自分の部屋戻ってってば!」

兄「はぁ〜。わかったよ。でも、そこまで怒ることないだろ?」

妹「ホント、お兄ちゃんってば最低! そんなんだからいつまで経っても彼女とかできないんだよ。もっと、女の子に対しての接し方を学んだほうがいいよ!」

バタンッ

妹「あ、危なかった……。お兄ちゃんをネタにしてるのバレるとこだった〜」

兄「……はぁ。またやっちゃった。ついさっき妹への接し方を改めようと思ったところなのに。これじゃ、ダメだ。やるなら徹底的にしないと……」




247:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 05:53:23.40 ID:P/YcdP160

……



妹「おはよ〜」

母「おはよう」

兄「……」

妹「? お兄ちゃん、おはよ」

兄「……ああ」

妹「なに、感じ悪い。もしかして昨日のこと怒ってるの?」

兄「いや、別に? それより俺もう行くから」

妹「えっ? ちょ、ちょっと……」

兄「行ってきまーす」

妹「……」ポカーン




248:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 05:56:54.35 ID:P/YcdP160

母「あらあら。あなたたち喧嘩でもしたの?」

妹「う、ううん? してない……はずだけど」

母「そうなの? それにしては兄の態度がいつもと違ったわね。あの子普段なら妹が嫌がるくらい声かけるのに」

妹「だよね。どうしたんだろ……」

母「まあ、気が立っていただけかもしれないしそのうちいつものように戻るわよ」

妹「うん……そうだよね」




250:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 05:59:29.38 ID:P/YcdP160

……



――学校――

妹友「妹ちゃ〜ん、宿題のテキストが帰ってきたから一緒に教室に運ぶの手伝って〜」

妹「うん、わかった。何が帰ってきたっけ?」

妹友「数学と古典だよ」

妹「ああ、あれね。面倒だったよね」

妹友「ホント、ホント。古典なんて原文の意味がサッパリだったよ。現代語訳にするの大変だったんだから」

妹「あはは。って、あれ? お兄ちゃんだ」




251:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 06:02:06.72 ID:P/YcdP160

兄「お〜い、友。これ運べばいいのか?」

友「そうそう。わりーな、兄。手伝わせちまってよ」

兄「そう思うなら今日の昼飯にパン一つ奢れ」

友「それは労働の対価が釣り合ってねえよ。せめておかずひと品ってとこだな」

兄「仕方ないな〜。それで手を打つか」

テクテクテク

妹「あっ、おにいちゃ……」

兄「……」スッ

妹「へっ?」

テクテクテク




254:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 06:06:12.13 ID:P/YcdP160

妹「ちょ、ちょっとお兄ちゃんってば!」

兄「……どうかした?」

妹「な、なんで無視するのよ!」

兄「別に、無視してないよ。一応こっちは用事があるから急いでただけ」

妹「で、でも。その、声かけるとかくらいは……」

兄「だって妹学校で話しかけられるの嫌なんだろ?」

妹「えっ? ど、どういうこと?」




255:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 06:10:08.22 ID:P/YcdP160

兄「結構前に言ってたじゃないか。学校では家とおんなじようにあんまりベタベタ話しかけてこないでって。
 ちょっと最近思うことがあってお前への態度を改めようと思ったんだ。できるかぎり、妹の嫌うことはしない。家では余計なことを言わない。勝手に部屋に入らない。学校では気軽に話しかけない。
 あ〜あと、なんだっけ。まあ、とりあえずこんな具合でこれから接してくからよろしく」

妹「えっ? えっ、えっ、えっ? ちょ、ちょっと待ってよ!」

兄「ごめん、教材運ばないといけないから」

妹「……」

妹友「い、妹ちゃん?」

妹「な、なによぉ……。お兄ちゃんの……ばかっ」グスッ




256:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 06:15:10.95 ID:P/YcdP160

……



友「なあ、兄。お前何か凄い素っ気なかっけどよかったのか? 妹ちゃん悲しそうな顔してたぞ?」

兄「いや、これで大丈夫なはず。今までがベタベタしすぎてたんだって。妹も迷惑そうにしてたし。
 教えのとおりならこれでお互いに気持ちのいい適度な距離が取れるはずなんだ」

友「……ちなみにそれ何を参考にした?」

兄「ん? インターネットで見つけた兄妹間の適度な距離感ってサイト。そこに載ってたお互いに生活を過ごしやすくするための適度な距離とか接し方を参考にしたんだけど?
 妹もいつもみたいに怒ることなかったし、早速役に立ったよ」

友「お、おう。そうか……」

友(い、言えねえ。おそらくそのサイトに書いてあることは全く参考になってないかもしれないなんて……。これだけ自身満々に言い切られたら、俺には否定できねえ)

兄「〜〜♪」

友「……はぁ」




259:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 06:21:17.65 ID:P/YcdP160

……



先輩「こらっ、妹! またミスしたわよ。今日何回目? やる気がないなら帰りなさい!」

妹「す、すみません」

先輩「一人が音ズレすると他があってる分目立つんだから。しっかりしなさい!」

妹「はい……ごめんなさい」

後輩「……妹ちゃん、ドンマイ」

妹「うん、ありがとう」

先生「はい、それじゃあ四小節前から始めるよ。一、二、三……」




260:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 06:22:48.16 ID:yjEDehF3i

吹奏楽部ってあれマイ楽器なの?




261:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 06:26:34.55 ID:P/YcdP160

>>260
マイ楽器の人もいますが、学校の備品としてある楽器を貸出してもいます。
ただし、定期メンテナンス代などは自分持ちになりますが……




264:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 06:30:09.56 ID:P/YcdP160

……



妹「ただいま〜」

母「おかえりなさい。あら、今日はいつも以上に元気ないわね」

妹「うん。ちょっと色々あって……」

母「そう。もうご飯できてるから早く食べちゃいなさい」

妹「わかった……。あ、そうだお母さん。お兄ちゃんどうしてる?」

母「兄? 別にご飯食べて部屋に戻ってるけど?」

妹「そ、そっか〜」




266:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 06:33:24.87 ID:P/YcdP160

母「なあに、まだ気まずいままなの? ホント、何したのよ」

妹「何もしてないよ……お兄ちゃんが勝手に変な態度取るようになったんだよ」

母「どうせ普段から文句ばっかり言ってたからお兄ちゃん我慢に限界がきちゃったんじゃないの?
 面倒見てくれてるんだからあんまり邪険にしたらお兄ちゃん可哀想よ。あの子妹のこと大好きなんだから」

妹「う、うん……。わかってるよ、それくらい」

母「なら謝るなりなんなりして早く今までどおりの二人に戻りなさい」

妹「はい……」




271:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 06:37:07.37 ID:P/YcdP160

……



コンコン、コンコン

妹「お、お兄ちゃん。入っていい?」

シーン

妹「は、入るよ?」

ギィィ、バタン

妹「あれ? 真っ暗だ」

パチッ、ピカッ!

妹「あっ……お兄ちゃん寝ちゃってる」

兄「……」スースー




273:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 06:41:07.14 ID:P/YcdP160

妹「もう、人が勇気を振り絞ってここに来たっていうのに……。ずるいよ、もう」

兄「うっ、ううん……」

ソソソッ

妹「お兄ちゃんの……ばかっ。なんで急にあんな態度取るのよ。あんなふうに接せられても困るだけだよ。
 でも、あたしがいつもお兄ちゃんにひどいことばっかり言ってたからある意味自業自得だよね」

ゴソゴソ

妹「ごめんね、口の悪い妹で。でも、ホントはあたし……お兄ちゃんのこと大好きだから」

ゴソゴソ ギュッ

妹「う〜。お兄ちゃんの背中あったかいよぉ」ギューッ

妹「それにいい匂いするし……」スンスンッ

兄「んっ、ううん……」ゴロッ

妹「あっ……か、顔近っ! 近い、近い」




276:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 06:43:18.14 ID:P/YcdP160

キョロキョロ 

シーン

妹「……」

兄「……」

妹「……」ゴクッ

妹「……今日あたしはお兄ちゃんのせいで傷つきました。そのせいで吹部の練習にも身が入らなかったし、先輩にも怒られました。
 だから今から行うことはあたしの心を乱したお兄ちゃんへの罰です」

ソーッ

妹「……ん……ちゅっ……んむっ、ちゅっ、ちゅぱっ……あむっ」

妹「……」

キョロキョロ




280:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 06:49:17.64 ID:P/YcdP160

妹「や、やっちゃった……。とうとう妄想だけじゃなくて現実でお兄ちゃんに手を出してしまった……。
 ううっ、意識のないお兄ちゃんとキス。あたしのファーストキス……。
 罪悪感と血の繋がった兄とのキスで感じる背徳感。やめなきゃダメなのに、起きたら言い逃れできないのにやめられないよぉ。
 んっ……はむっ……ん〜んっ。あっ、やんっ」

兄「ん……んんっ?」

妹「ううっ。大好き。お兄ちゃん、大好き。大好き。好き、好き、好き。
 素っ気ない態度とってごめんなさい。お兄ちゃんのこと変な風に言ってごめんなさい。
 気持ちいい、気持ちいいよぉ。そうだ……お兄ちゃん寝てるしこのままお兄ちゃんの手を使って……」ゴソゴソッ

兄「……」

妹「ううっ、興奮しすぎて身体火照っちゃってる。でも、お兄ちゃんの手がひんやりしててちょうどいいかも。
 えへへ〜。お兄ちゃん〜」

兄「……呼んだ?」

妹「……へっ?」

兄「……」

妹「……」




281:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 06:50:22.35 ID:yjEDehF3i

兄空気読め何をやってるんだ兄お前は一体何がしたい




283:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 06:57:46.17 ID:P/YcdP160

兄「何、してるの?」

妹「あ、はは、ははははは。えっと、その……」

兄「えっと、今キスしてたよね? それに、俺のこと大好きって……」

妹「あははははは。な、なんのこと?」

兄「妹……」

妹「うっ……うわ〜ん。そうです、あたしお兄ちゃんにキスしたよ! 眠りについてるお兄ちゃんを襲ったよ!
 悪い? でもお兄ちゃんも悪いんだよ! 急にあんな素っ気ない態度とってさ、あたし嫌われたと思ったんだから!」

兄「え? なに、俺が悪いの?」

妹「そうだよ! お兄ちゃんが悪いんだよ! 困るの! あんな風に接せられたら。今までどおりに接してくれなきゃ嫌なの!」

兄「でも、お前いつもどおりだと嫌そうにしてたじゃんか」

妹「あれは照れ隠しだってば! 気づいてよ! 周りのみんなにあたしがお兄ちゃんが大好きなブラコンだって知られるのが恥ずかしいの!
 だからあんなふうにちょっと素っ気ない感じで接してたの!」

兄「え〜紛らわしい。それじゃ、何だ? お前実は俺のこと大好きで、それを隠したいがためにあんな怒ってばっかだってことか?」

妹「そうだってば! これ以上は恥ずかしいから言わせないでよ!」




285:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 07:00:13.09 ID:P/YcdP160

兄「なんだよ。俺お前が思春期になって俺のこと嫌がってるのかと思って適切な距離を見つけられるように頑張ったのに……」

妹「それが余計な気遣いなの! おかげでずっと気持ち抑えてたのにお兄ちゃんに手を出すなんてことしちゃったじゃない!
 もう、ダメだ〜。明日からまともにお兄ちゃんと顔合わせられないよ」

兄「いや、ちょっ。落ち着け、妹」

妹「これが落ち着いていられるか! なに? 落ち着いたら責任とってくれるの! 兄妹なのに付き合ってくれるの?」

兄「……いや、別にいいぞ」

妹「できないでしょ! だって兄妹じゃ結婚できないもんね! そーだよね、お兄ちゃんは……って、えっ?」

兄「いや、だから。付き合っても構わないぞ」

妹「……えっ? どういうこと?」

兄「結婚はダメだし。周りの人、それこそ家族にも秘密になるけど、それでもいいなら付き合っても構わないって言ってるんだけど……」

妹「うそっ……」

兄「ホント」




286:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 07:00:44.97 ID:yjEDehF3i

この兄、出来る!




287:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 07:01:43.54 ID:P/YcdP160

ギューッ

妹「いひゃい」

兄「なら現実」

妹「えっ? えっ? ホントに、いい……の? 普通の恋愛じゃ、ないんだよ?
 おかしいんだよ? 世間からは認められないんだよ?」

兄「そうかもね」

妹「あたし、お兄ちゃんが思ってる以上に変態だよ?」

兄「そのカミングアウトは驚いた」

妹「そんなに簡単に今までの態度変えられないよ? 多分素っ気ない感じ、しばらく続くよ?」

兄「今更だ」




289:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 07:04:09.64 ID:P/YcdP160

妹「ホントの、ホントにいいの?」

兄「うん。だって俺、昔からずっと妹一筋だし。何のためにお前の演奏会毎回見に行ってると思ってるんだよ。
 お前の晴れ舞台をお兄ちゃんの目に直に焼き付けるためだっての」

妹「そ、そうだったんだ……。えへへっ、嬉しいな」

兄「まあ、それじゃあ今から俺たちは秘密の恋人同士ってことで」

妹「うんっ。これからよろしくね、お兄ちゃん。
 あっ! でも、せっかくだから……」

ギュゥゥッ

妹「今度こそ、恋人として正式なキス!」

兄「はいはい。妹のお好きなように」チュッ

こうして、血の繋がった兄妹のカップルが誕生した。周りにその関係を秘密にしながらも、彼らは蜜月の日々を過ごしていく。
 ちなみに、定期演奏会を無事に終えた妹は、同じく水泳大会を無事に終えた兄と一緒に二人で混浴の温泉旅行に出かけましたとさ。

兄「兄妹の」妹「恋愛事情」 ――完――




291:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 07:06:01.53 ID:P/YcdP160

くぅ〜疲w

眠気は覚めましたがさすがに疲れたので短いですが話を終えます。
本当は温泉旅行まで書きたかったけれどさすがに気力がもちませんでした。
ここまでお付き合いくださった方々、どうもありがとうございました。




294:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 07:14:42.44 ID:Gs1Ih3c+0

>>1乙乙




297:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/03(水) 07:21:35.95 ID:LQdKGTrZ0

乙でした





町内妹キャラ図鑑 (バンブー・コミックス COLORFUL SELECT)
町内妹キャラ図鑑 (バンブー・コミックス COLORFUL SELECT)
カテゴリー兄「」妹「」のSS一覧
管理人のオススメSS
 
The Last of Us (ラスト・オブ・アス) (初回同梱特典 豪華3大コンテンツのDLプロダクトコード(サウンドトラック、カスタムテーマ、アバターセット) 同梱)
トモダチコレクション 新生活
ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル (通常版) (初回封入特典 プレイアブルキャラとして「吉良吉影」が使用可能になるDLコードがついた「川尻早人メモ」! 同梱)
ガンダムブレイカー (初回W特典「フリーダムガンダム」のパーツデータ一式+「ガンダム バトルオペレーション」出撃エネルギー(備蓄用)3個セット 同梱)
ドラゴンズクラウン
真・女神転生IV “豪華ブックレット仕様"サウンド&アートコレクション 付
NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム3 ( 初回封入特典:うずまきナルト「孫悟空コスチューム」がダウンロードできる"プロダクトコード同梱) 予約特典5体のコスチュームがダウンロードできるプロダクトコード入りカード付
サモンナイト5 (初回封入特典ソーシャルゲーム「サモンナイト コレクション」の特設ページで入力すると「5」の主人公カードが入手できるシリアルコード 同梱) 予約特典『サモンナイト5』特別設定集 付
ドラゴンズドグマ:ダークアリズン 数量限定特典“「メイジ」のための「指輪セット」付き

 

SS宝庫最新記事50件