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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:12:04.96 ID:MOKeotDIo
男「そんな気持ちで買ったこの猫缶、『ねこのきもち』」

男「なんでもこれを食べさせると、猫の気持ちがわかるようになるとか」

男「猫ちゃーん、ディナーだよー」

猫「ニャーン」

男「よしよし、たーんとお食べ」

猫「」モクモク

男「それにしてもこの猫缶高かったなぁ。『ねこのきもち』って名前に惹かれたんだけど」

男「あれ、でもそんな雑誌あったよな。まぁいっか」

男「どう、猫ちゃん。おいしい?」

猫『結構イケるわ』

男「えっ?」







 
2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:13:48.01 ID:MOKeotDIo
男「今ちょっと舌っ足らずで可愛い女の子の声が頭に響いたんだけど」

男「……テレビかな! 愛菜ちゃんの声かな!」

猫『私の声よ! あなたの眼の前にいる! 猫の! それにあの子と声全然似てない!』

男「また脳内に……って猫ちゃん!? 今の猫ちゃんなの!?」

猫『そうよ!』

男「でもまさか本当にこんなことが……」

猫『さっきの猫缶食べたら男と意思疎通できるようになったの』

男「えぇぇ……じゃあこれ幻聴じゃないんだね……? じゃあ今から何か命令するから、そのとおりに行動してみて」

猫『いいわ。なんでも言ってみなさいよ』

男「お手」

猫『犬じゃないわ』ポン

男「でもやってくれるんだ……じゃあ膝に乗って」

猫『いつも乗ってるじゃない……』ストン

男「乗ってくれるんだ……可愛いな」

男「まぁ会話が成立してる時点で意思疎通できてるよね」

猫『だから言ったじゃない』




3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:14:24.97 ID:MOKeotDIo
男「普通に声出して喋れないの?」

猫「ニャーン」

男「あれ? 人の言葉は?」

猫『無理みたいね。あなたの頭の中にしか伝えられないみたい』

男「そうかぁ。まぁでも喋る猫がいたらびっくりされるからいいか」

猫『そうね』

男「あ、もしかしたら俺もテレパシー使えるのかな?」

猫『どうかしらね……ちょっとやってみて』

男「うん」

男『猫ちゃん可愛いよぉ撫で回したいよぉ』

男「伝わった?」

猫『……伝わったわ。ちょっと気持ち悪かったけど』

男「俺の素直な気持ちなのに……」

猫『だったらほら、撫でなさいよ』スリスリ

男「背中擦りつけてくる猫ちゃん可愛い! 撫でるよーもうめっちゃ撫でるよぉ」

猫(ちょっとキモいけど、撫でられるの好きなのよね)




4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:15:08.13 ID:MOKeotDIo
ガチャ

妹「お兄ちゃーん、さっきから何一人で喋ってんのー?」

男「おおう妹か。いやぁ猫ちゃんが可愛くてさー、つい話しかけちゃってた」

妹「きもー」

猫『きもー』

男「きもーとか言うなって。ほら、猫ちゃんとじゃれてるお兄ちゃん可愛いだろ?」

妹「……ご飯だから。下りてきてね」

バタン

男「ちょっとスルーはやめてよー」

猫『そりゃスルーもされるわ』

男「そんなにキモかったか。覚えておこ」

男「んじゃ下いくか。猫ちゃんもおいで」

猫『はいはい』




5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:15:38.06 ID:MOKeotDIo
男「おーう今日はオムライスか!」

妹「お母さんが、料理番組見てたらオムライス食べたくなったんだって」

男「母さんはすぐテレビの影響受けるからなぁ。で、母さんは?」

妹「トイレ」

男「あ、そ」

猫『ねぇ男。それ、おいしいの?』

男『おいしいよ。このチキンライスがいいんだ』

猫『ふぅん』

男『食べてみる?』

猫『ううん。猫が食べるものじゃないわ』

男「あ、そ」

妹「何で二回言ったの?」

男「あ、いやなんでもない」

猫『バカねぇ』

男『言わないで』




6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:16:21.09 ID:MOKeotDIo
男「ふぃー食った食った」

男「コーヒーでもつくろうかな」

妹「あ、じゃあわたしココア」

男「面倒だけどやってやろう」

妹「さっすがお兄ちゃん!」

男『猫ちゃんも何か飲む? 熱々のミルクとか熱々のお湯とか』

猫「フシャー!」

男「おおう!?」

妹「なにしてんのー?」

男「いやぁ、猫ちゃんが私の分の飲み物も持って来いって」

妹「……学校に友達がいないからって、ペットと会話するなんて……不憫なお兄ちゃん」

男「い、いるわい! 少しはいるわい!」

妹「そっ、ならいいんだけど」

猫『友達いないのね……』

男「だからいるって!」

妹「だからわかったって……」

男「あ、いや、その」

妹「ま、なんでもいいけどココアね」

猫『私はお水ね』

男「……はいはい」




7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:16:57.13 ID:MOKeotDIo
男「ほーら、ココアと水だよー」

妹「ありがとうお兄ちゃん」

猫『ありがと男』ニャーン

妹「猫ちゃんはお礼が言えるんだよねー。可愛いねー」ナデナデ

男「そうだな。猫ちゃんは最高に可愛いな」

猫『それほどでもあるわね』ニャンニャン

妹「それほどでもないって言ってる」ナデナデ

男「はっは、それはどうかな?」

妹「猫ちゃんは謙虚なんだよー」

男『そうなんだ、猫ちゃん?」

猫『ええ、私は淑女だから。いつもしとやかで慎ましいわ』ニャーンニャン

男(そんなところも可愛い!)




8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:17:20.08 ID:MOKeotDIo
男「さぁってと。そろそろ寝ようかな」

猫『今日は随分早いのね。いつもパソコンの前で、きもーな顔でニヤニヤしてるのに』

男「ちょっ!? 今までそんな目で見られてたの!?」

猫『ルイズたん』

男「っ!」

猫『ベルたそ〜』

男「ッ!?』

猫『ひなだお!』

男「うっ!?」

猫『きもーって感じだったわ』

男「ノオオオオオオオ!」

猫『あら、どうしたの? そんな発狂しちゃって」

男「自分のプライベートな部分がまさかこうして他者から指摘されようとは……」

猫『良かったわね。自分のきもさに気付くことができて』

男「別にキモくたっていいの! そんなところ見てるのは猫ちゃんだけなんだから!」

猫『……それもそうね、こんなきもーなところを知ってるのは私だけでいいわね』

男「で、でも言うほどキモくないよね? ね?」

猫「ニャーン」

男「猫ちゃん!?」




9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:17:54.37 ID:MOKeotDIo
男「歯も磨いたし、寝るとしますか」

猫『……』モゾモゾ

男「えっ? 猫ちゃんもここで寝るの?」

猫『何よ。ダメなの?』

男「いえいえそんな滅相も無い。むしろ暖かくてありがたいくらいだよ」

猫『そう。私も男と一緒だとあたたかいわ』

男「そっか……でも寝返りとか大丈夫かなぁ」

猫『それは大丈夫よ。あなた寝相悪くないから』

男「え、そうなの?」

猫『……そうなの』

男『……もしかして俺が眠ってる時に布団にもぐりこんでた?」

猫「ニャーン」

男「それ可愛くてずるいなぁ」

猫『おやすみ、男』

男「……おやすみ、猫ちゃん」




10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:18:39.29 ID:MOKeotDIo
翌朝 土曜日

男「ふぁぁ、よく寝た」

猫『おはよう、男』

男「おはよう猫ちゃん。土曜なのに早いね」

猫『男の生活リズムに合わせてるからね』

男「あー猫って夜行性だもんね。猫ちゃんは優しいなぁ」

猫『だって夜はあなた寝てるから……鳴いても起きないし』

男「俺は寝付きだけはいいからね。そっかー、じゃあ結構暇してたんだね」

猫『でもそれは過去の話よ。今は夜に眠れるから』

男「それは良かった」

コンコン

ガチャ

妹「お兄ちゃん起きてるー?」

男「今起きたよ」

妹「朝ごはんもうできてるから下りてきてだって。あ、猫ちゃんの分もあるからね」

猫「ニャーン」

男「うーい、じゃあ下いくか」




11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:19:19.47 ID:MOKeotDIo
食卓

父「おはよう」

男「おはよう。そういえば昨日の夜はどうしたの?」

父「飲み会だ」

男「あ、そ」

母「もうお酒臭くて目が覚めちゃったわよ」

父「はは、すまんな」

猫『まだ臭うわね』

男『猫は鼻がいいもんね』

猫『そうよ。だからあなたが一人で部屋に閉じこもって何かやった後も、変な匂いがわかるもの』

男「ええっ!?」

父「どうした男」

男「なな、なんでもないよ父さん。今のニュースがね。ちょっとびっくりしてね」

父「最高気温9度がそんなにびっくりすることだったのか」

男「そう! そうなんだよ! いやーまだ寒いねぇ」

母「もう、それだけで大袈裟よ」

男「は、はは」

猫『ねぇ。あなた部屋で何してたの?』

男『猫ちゃんは知らなくて良いことです!』




12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:20:14.50 ID:MOKeotDIo
猫「」ハグハグ

男「あれ、妹は?」パクパク

母「部活行ったわよ」

男「ふぅん。そうかー」モクモク

母「何か用でもあったの?」

男「いや。ただ、そろそろあいつ誕生日じゃん? 何かプレゼントでも買ってこようかなーって」

父「おお。いいお兄ちゃんだな」

男「まー俺の誕生日の時にプレゼント貰ったからね。こっちもやらないと」

母「いい心掛けね」

男「うん。近々リサーチしてから買いに行くわ。ごちそうさま」

父「じゃあ俺たちも何か買いに行くか母さん。ごちそうさま」

猫『ごちそうさま』ニャーン

母「そうね、そうしましょうか。はい、お粗末さま」




13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:21:06.07 ID:MOKeotDIo
男の部屋

男「とは言ったけど、妹に何をプレゼントしようかなあ」

猫『猫缶でいいんじゃない」

男「それは猫ちゃんが欲しいのでしょ。うーんどうしよう」

猫『私が探りを入れてあげるわ』

男「お、助かるなぁ。じゃあ妹が帰ってきたらそれとなく様子を見てくれる?」

猫『任せて』

男「自信満々な猫ちゃん可愛い!」




14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:21:32.41 ID:MOKeotDIo
夕方

妹「ただいまー!」

男「おかえりー遅かったね」

妹「うん。顧問の話が長くてねー。もう何のタメにもならない話でさ、凄くイライラしちゃった」

男「おおそうか」

妹「ってわけだから、夕飯できるまで部屋で休んでるね。できたら呼んで」スタスタ

男「うーい」

男『……よし。猫ちゃん、ゴーだ!』

猫『任せときなさい』スタタタタ




15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:22:16.20 ID:MOKeotDIo
妹の部屋

妹「ふあー疲れた」ボフ

妹「あーシャワー浴びてからにすれば良かったな……でもベッドから動けない……」

カリカリカリカリカリカリカリ

妹「ん? 猫ちゃんかな?」スタスタ

ガチャ

猫「ニャーン」

妹「珍しいね、こっちくるの。いっつもお兄ちゃんのところなのに」

猫『だって男は話しかけてくれるから……』ニャーン

妹「そっかそっか、ようやくお兄ちゃんのダメダメさに気付いたか」

猫『それは知ってるわ』ニャオン゙

妹「なんてねー。お兄ちゃんはなんだかんだいって優しいよね」

猫『……そうね。この家族はみんな優しいわ』ニャン

妹「いけない。お兄ちゃんの癖がうつっちゃった」

妹「ふぁーあ……ちょっと眠いなぁ」

猫『寝る前に聞きたいのだけど、あなた、いま何か欲しい物とかあるかしら?』ニャンニャンニャーン

妹「じゃあ猫ちゃん。わたしちょっと寝るから」

猫『ちょっと!』ニャン!

妹「あとで遊んで、あげるから……ねー……」

妹「」zzz

猫『……』




16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:22:44.93 ID:MOKeotDIo
猫(……何も聞き出せなかったわ)

猫(まあ、当たり前ではあるのだけど)

猫(それじゃ、部屋に探りを入れようかしらね)


猫(可愛らしい部屋だわ)

猫(ぬいぐるみがいっぱい……ぬいぐるみが好きなのかしら)

猫(枕元にあるクマのぬいぐるみ……かなりくたびれてるわね)

猫(あとは……特になさそうね)

猫(戻ろう)




17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:23:17.97 ID:MOKeotDIo
男の部屋

男「ぷらいべーらあいず ぜいうぉっちにゅー♪」

男「……猫ちゃん、ちゃんとリサーチできるかなあ」

カリカリカリカリカリカリカリカリ

男「お! 猫ちゃん帰ってきた!」スタスタ

ガチャ

猫『戻ったわ。というか、私が入れる隙間開けときなさいよ』

男「おかえり猫ちゃん! ごめんね猫ちゃん! 首尾は?」

猫『上々よ。あの子の好きなものが分かったわ』

男「おおう! さすが猫ちゃん、その好きなものとは!?」

猫『ぬいぐるみよ』

男「あ、ぬいぐるみね。あいつの部屋いっぱいあるもんね」

猫『知ってたの!?』

男「そりゃあね……でもありがとう。参考にするよ」

猫『……』ショボン

男「あぁっ! 猫ちゃん落ち込まないで!」

男「プレゼントはぬいぐるみにするから!」

猫『でも、部屋にあれだけあるのに……」

男「あいつはあれだけ持っててもさらに集めたがるから大丈夫だよ」

猫『そうなの……?』

男「そうだよ。そうと決まれば、来週見に行こうね」

猫『……うん。ありがとう、男』




18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:23:57.61 ID:MOKeotDIo
翌々日 月曜日

猫『男、そろそろ起きないと遅刻するわよ』

男「うーん、声が直接響くからよく聞こえるなあ……」

猫『おはよう、男』

男「おはよう猫ちゃん。ありがとね」

猫『もうごはんできてるって妹が言ってたわ』

男「おぉそうかあ。じゃあ下いこっか」

猫『ええ、私もうおなかペコペコよ』

男「待っててくれたの? 優しいね猫ちゃんは」

猫『もう、そんなこといいから。先に行くわよ』スタタタタ

男「あ、待ってよー」




19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:25:12.47 ID:MOKeotDIo
食卓

母「もう妹はとっくに家でたわよ。時間あるの?」

男「うん、でもまだ余裕あるから大丈夫」

男、猫「『いただきます』」

TV『――きょうはカラッと晴れて過ごしやすい一日になりそうです』

男「今日はいい天気だなあ」モシャモシャ

猫『そうね。ひなたぼっこしたらとても眠くなりそうなお天気だわ』ハグハグ

男「最高だろうなー。でもまだちょっと寒いかな」

母「何が最高なのよ」

男「え、あ、ひなたぼっことかさ」

母「脳天気ねぇ。でもあんた授業はちゃんと受けるのよ」

男「わかってるって。ごちそうさま」

猫『ごちそうさま』

母「はいお粗末さま」




20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:25:38.54 ID:MOKeotDIo
男「じゃ、いってきまーす」

母「いってらっしゃい。あら、猫ちゃんも行くの?」

猫『ちょっと食後にお散歩を』ニャーン

男「散歩したいんだって。母さん家にいるよね?」

母「家にいるから大丈夫よ」

男「じゃあ行くか猫ちゃん」

猫「ニャーン」

母「気をつけて行くのよ」

男「うーい」




21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:26:09.84 ID:MOKeotDIo
猫『陽射しが気持ちいいわね』

男「そうだねぇ。こんな日に学校なんて嫌になるねぇ」

猫『じゃあ私と一緒にお散歩しましょうよ』

男「そういうわけにもいかないんだよねぇ。休みの日なら付き合えるんだけどねぇ」

猫『そう。なら仕方ないわね』

男「うん。ごめんね……じゃあ、そろそろ学校着くから」

猫『わかったわ。帰ってきたらちゃんと私の相手するのよ』

男「それはこっちからお願いしたいくらいだよ。じゃあまたね」

猫『うん。またね』


猫(男がいないと暇だわ)

猫(男の学校の近くで、ひなたぼっこでもしてようかしら)

猫(でもあんまりいい場所がないのよね)

猫(家に帰って、母に相手してもらおう)




22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:26:53.41 ID:MOKeotDIo
猫(いつもどおり裏口から)

カリカリカリカリカリカリカリカリ

母「あら、猫ちゃんかしら」

猫(裏口のドアはこのカリカリがよく響くのよね)

ガチャ

母「おかえり猫ちゃん」

猫『ただいま』ニャーン

母「はい、じゃあ足拭きましょうねー」

猫『くすぐったいわ』ニャンニャン

母「はいOKよ」

猫『ありがと』ニャーン


猫(やっぱり男以外には通じないみたいね)

猫(でも会話をしている気分だけでもいいのよね)

猫(意思を汲み取ろうとしてくれるだけで、私はあたたかい気持ちになる)

猫(この家に来て良かった)




23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:27:40.40 ID:MOKeotDIo
男「ただいまー」

猫『おかえり、男』

男「お、猫ちゃんがお出迎えなんて嬉しいね」

母「おかえり、お母さんもいるわよ」

男「うぉ! ただいま母さん。どうしたのふたりして」

母「なんかね、猫ちゃんが玄関から離れなくてねぇ」

母「あんたの帰りを待ってたみたいね」

男「ええ!? それは可愛すぎるでしょ!」

猫『違うのよ。ここは日当たりがいいのよ。ほんとうそれだけだから』ニャンニャンニャーン

母「ほら、すごく嬉しそうじゃない」

猫『違うからね。ここ日当たりスポットだから』ニャンニャン

男「おぉ! ほんとに嬉しそうだね! そんなに寂しかったのかぁ猫ちゃん!」

猫『ちょっと!? あなたは聴こえてるでしょ!?』

男「照れちゃってもう! ほらっ」ダキアゲ

猫『ふぁっ。 おとこ!』ニャ!ニャン!

男「うーんもう可愛いなぁ。もふもふで可愛いなぁ!」ホオズリ

猫『ぁん、ちょっとっおとこっ! いきなり、すぎっ!』

男(やばい、今ちょっと興奮した)




24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:28:14.83 ID:MOKeotDIo
猫『もう。ちょっとは加減してほしいわ』

男「いやーごめんね。つい」

猫『ま、いいわ。男が私にメロメロなのわかってるし』

男「もう! この小悪魔さんめ!」

猫『ふふん。だから私に高級猫缶を貢ぐといいわ』

男「さってと、宿題でも済ませるか」

猫『ちょっと!』




25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:28:47.57 ID:MOKeotDIo
リビング

男「猫ちゃんを膝にのせて見るテレビは最高だなぁ」ナデナデ

男「けど、この時間はニュースばっかりだ……」

猫『男はアニメしか興味ないものね』

男『そんなことないわい! すぽるととかGoing!とか好きじゃわい!』

猫『ふぅん』

男『あ、これ信じてないね』

猫『そうね』

男『そっかー。まあその時間は猫ちゃんはおねむだもんねぇ』ナデナデ

猫『バカにしないでくれるかしら?』

男『ほう? じゃあ次の土曜日一緒に見ようねー。亀梨君見ようねー』

猫『亀を見るくらいなら星を見るわ』

男『星もいるから大丈夫だよー』ナデナデ




26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:30:03.97 ID:MOKeotDIo
妹「ただいまー」

男「おかえり」

母「おかえりなさい」

猫『おかえり、妹』ニャーゴ

妹「友達とお話してたら帰り遅くなっちゃった」

男「おつかれ。そういえば、春休みは結構部活あるの?」

妹「もういっぱい入ってるよぉ。遊びたいよぉ」

男「そいつはご愁傷さまだね」

妹「お兄ちゃん春休みいつから?」

男「あさってから。妹は?」

妹「いつだったかなぁ。来週はまだ授業あったはず。ずるいよお兄ちゃん」

男「はっはっは。そこは高校生だからな。中学生はもっと頑張りなさいってこった」

妹「ちぇー。はぁ、着替えてこよ」




27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:30:55.74 ID:MOKeotDIo
猫『妹の部活って?』

男『バスケ部だよ。常に走りまわってるスポーツだね』

猫『ふぅん。私には合わなそうね』

男『猫ちゃんはのんびり屋さんだもんねぇ』

猫『時には機敏に動けるわ』

男『ほう?』

猫『……ま、お見せする機会がないだけのことよ』

男『そっかそっか。なら仕方ないよねー』

猫『あなた、信じてないわね』

男『うん』

猫『ネコじゃらしを前にすれば、私も韋駄天さながらの敏捷さを見せるわよ』

男『もー猫ちゃんったらネコじゃらしで遊んで欲しいならそういえばいいのに、可愛いねぇ』

猫『バカにしないでくれるかしら?』

男『あ、じゃあネコじゃらしで遊ばなくていいよねー。このままテレビ見ようねー』

猫『誰もそうは言ってないじゃない。だから、私が閃光さながらの動きができるってことをね、あなたが信じていないようだから、ネコじゃらしでそれを証明しようってだけなのであってね』

男『うんうん分かったよ。じゃあちょっとネコじゃらし持ってくるから待っててねー』

猫『最初から素直にそうしてればいいのよ。まったくもう』

男(可愛すぎ!)




28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:31:46.62 ID:MOKeotDIo
男「ほーれほれほれほれほれ」フリフリフリ

猫「」ササササササササ

男「ネコじゃらしに無我夢中になる猫ちゃん可愛い!」

妹「可愛いねー」

猫「」シュタタタタタタタタ

猫『ふぅ、堪能したわ』

男「かなり俊敏だったね猫ちゃん」

妹「いっつものんびりしてるのにね」

猫『これが私の本気よ。見直したかしら?」ニャンニャーン?

男『うんうん。お見逸れしました』

妹「もっとやってほしいって言ってるよ?」

猫『えっ?』

男「お、そうなのか猫ちゃん? よーしもっと振っちゃうぞー」

猫『いや、あの、もう、ちょっと体力が、ね?』

男『このままじゃ妹が幻滅しちゃうかもなぁ』フリフリフリ

猫「」サササササササササ

妹「ほらね?」

男「そうみたいだね。ほーれほれほれほれ」フリフリフリ

猫『あとで覚えておきなさいよ……!』サササササササササ




29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:32:13.82 ID:MOKeotDIo
母「ご飯だよ。運んでー」

男、妹「はーい」

猫『私のディナーもね』ニャーゴ

男『わかってますよお嬢様』

猫『一番高級なものよ、奴隷』

男『執事とかじゃないの!? 奴隷!?』

妹「どうしたのお兄ちゃん? なんか凹んでるみたいだけど」

男「いや、なんでも、ないよ……ちょっと世界観が違くてね」

妹「?」




30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:32:44.32 ID:MOKeotDIo
男「父さんは?」

母「今日も残業みたいだから。先に頂きましょ」

母「いただきます」

男、妹、猫「いただきまーす」ニャーン

男「ねぇ、母さん」

母「なに?」

男「このコロッケってコーン入ってる?」

母「入ってるよ」

男「Oh……妹、このコロッケを進呈しよう」

妹「お兄ちゃん、好き嫌いはダメだよ」

猫『高校生にもなって恥ずかしいわね』

男「うぐっ!? はは、いやなに。好き嫌いとかじゃなくて、ほら、妹コロッケ好きだろ? 単純に妹に喜んでもらいたくてさー」

妹「好きだけど、お兄ちゃんのコロッケを取っちゃうのは心苦しいからいいよ」

猫『見苦しいわね』

男「ふぐっ!? そ、そうか。妹は優しいなぁ……」コロッケパクー

男「ま、言うほど苦手じゃないけどね。ただ、アリかナシかで言えばナシってだけで」モグモグ

妹「そうなの」

猫『なーんだ。面白く無いわね。食べたくなくて泣き叫ぶところを見たかったのに』

男『それこそ見苦しすぎるよっ!』




31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:34:06.26 ID:MOKeotDIo
父「おーう、帰ったぞー」

母「あら、おかえりなさい」

男、妹、猫「おかえりー」ニャーン

父「あ、もう先に食べてるな。ちゃんとお父さんの分のコロッケあるんだろうなー?」

妹「ごめんね。わたしが食べちゃった」

父「えっ? 妹、食べちゃったの……?」

妹「うん、だってお父さん帰り遅いから」


猫『……食べてないわよね?」

男『うん。妹は父さんをからかうのが好きだから』


父「そ、そうか、ごめんなあ帰るの遅くて……妹寂しかったのかあ」

妹「ううん、別に」

父「!?」

母「ごめんなさいね、あなた。……今日はふりかけとサラダで」

父「!?」

男「あ、ごめん父さん。もうお米はないから」

父「!?」

猫『私ので良ければこのディナーわけてあげるわ』ススッ

父「」

父「……ありがとね猫ちゃん。じゃあちょっと貰うね」パク

男、妹、母「食べちゃってる……」

猫『どう? なかなかイケるでしょ?』ニャーン?

父「……うぇ」

猫『!?』




32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:35:10.28 ID:MOKeotDIo
男「いやー面白かった! あの父さんの反応!」

妹「いっつもあんな反応してくれるからいいよね。からかいがいあるよね」

男「うんうん。猫ちゃんのご飯食べた時とかもうね。やばい思い出して笑っちゃう」

妹「ほんとにね。あははは!」

猫『……私のディナーを食べといて、うぇって何よ。うぇって」

男『まー味覚が違うからね。それにしてもあの時の猫ちゃんの反応!』プークスクス

猫「フシャー!」

男「おおう!?」

妹「しっぽでも踏んだの? お兄ちゃん」

男「地雷を踏んだみたい」

妹「?」




33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:35:47.01 ID:MOKeotDIo
数日経って、土曜日

猫『男っ! 起きなさい!』

男「うーん……? どうしたの猫ちゃん……今日は土曜だよー……?」

猫『ぬいぐるみ! お出かけ!』

男「あー思い出した。よし! 起きよう!」バサッ

猫『今日もいいお天気よ』

男「お、本当だ。カーテンの隙間から日が差し込んでるね」シャー

男「おー眩しい。絶好のお出かけ日和だ」

猫『はやくっ! 朝ごはん食べて出掛けましょう!』

男「オーケー! となれば下へ行こう!」

猫『先に行ってるわ!』スタタタタ

男(テンション高い猫ちゃん可愛い!)




34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:36:14.49 ID:MOKeotDIo
バタバタバタバタ

母「あら、今日は早いのね。おはよう」

男「おはよう! 今日例のものを買いに行こうと思ってね」

母「そう。いいものを選んでくるのよ。ちなみにお母さんたちはもう買ってあるから」

男「かぶらなきゃいいね?」

母「大人の財力をなめちゃだめよ?」

父「というかお父さんのね」

母「あら起きたの。おはよう」

父「おはよう。母さん、朝飯」

母「はいはい。男も食べるわよね?」

男「うん。頼むわ」




35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:36:40.39 ID:MOKeotDIo
猫『遅いわよ男! ご飯くらい5秒で食べなさいよ!」

男『そりゃ無理ってもんでしょう』

猫『それもそうね』

男『切り替えが早いよね……』

猫『私は淑女だからね』

男『へー』

男「ん、食べ終わった。ごちそうさま」

母「はいお粗末さま」


男「よーし準備万端。行くか猫ちゃん!」

猫『ええ、行きましょう!』




36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:38:12.22 ID:MOKeotDIo
男「いってきまーす」

「いってらっしゃーい」

男「さてと、とりあえずデパートに行こうか」スタスタ

猫『あの大きな建物?』テクテク

男「そうだよ。あそこにならあるでしょ」

猫『楽しみね』

男「そうだね」




37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:38:40.16 ID:MOKeotDIo
デパート近く

男「よし、猫ちゃん。そろそろリュックに入ろうか」

猫『……えっ?』

男「いやほら、ペットって普通入れないからね」

猫『……そうよね。普通入れないのよね』ショボン

男「でもバレなきゃ大丈夫。この世界では」

猫『そうなの?(この世界?)』

男「うん。本当はキャリーケースとかに入れないとダメなんだけど、それってロマンがないじゃない。やっぱりリュックとか身近にあるもののほうがロマンがあるじゃない。あわよくばフードとかお腹とかに潜ませたいよ俺は」

猫『そ、そう、なの?」

男「そうだよ。よし、じゃあ思い切って入ってみよう」

猫『う、うん。大丈夫かしら』

男「けっこう大きめのものにしてきたし、タオルとか敷いてるから大丈夫……多分」

猫『多分!?……ま、いいわ』ストン

猫『これでいいかしら?』

男「うん、バッチリだね。チャックは……これくらいでいい? 暗くない?」

猫『大丈夫よ、男』

男(リュックからこっちを見上げる猫ちゃん可愛い!)




38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:39:15.46 ID:MOKeotDIo
デパート内

猫『ねぇ……』

男『うん?』

猫『このリュックの右側、穴が空いてるんだけど』

男『うん。猫ちゃんが外を見られるようにね』

猫『穴あけちゃったの!?』

男『ああうん。でも元からちょっとソコは穴が空いてたんだよね。それをちょっと拡張しただけ』

猫『……そう。(嘘が下手ね)』

男『どう? よく見える?』

猫『人がたくさんいるわね』

男『今日は休日だからねー。あ、顔は出しちゃだめだからね』

猫『わかってるわよ。あなたに迷惑はかけられないもの』

男(可愛すぎ!)




39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:39:41.53 ID:MOKeotDIo
ぬいぐるみコーナー

男『よーし選ぶよー!』

猫『おとこっ! 私あっちの方のぬいぐるみが見たいわ!』

男『おっどれどれー?』

猫『そっちじゃないわ! こっち!』

男『おっとごめんよ。こっちねー』

猫『そっちでもない! あっち! あのクマのぬいぐるみのあるところよ!』

男『あーあれね! よし、今いくよー!』

猫『それはウサギのぬいぐるみでしょ!? ちょっと!?』

男(無邪気な猫ちゃん可愛い)




40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:40:09.22 ID:MOKeotDIo
猫『よくも、この私を弄んだわね……」

男『ごめんね。猫ちゃんが可愛いからつい』

猫『それで誤魔化される私じゃないわ』ツン

男『うーん。あ、そうだ。後でおいしい猫缶買いに行こうか』

猫『モノで釣ろうってわけ? それでもいいけど私は安くないわよ?』

男『じゃあ家帰ったらずっとなでなでしちゃう!』

猫『……それで手を打つわ』

男『えっ?(絶対高い猫缶買わされると思ってた)』

猫『なによ?』

男『いえいえ、慈悲深いお嬢様に感謝していたんですよ』

猫『わかればいいのよ、奴隷』

男『奴隷!? やっぱり奴隷なの!?』




41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:40:38.75 ID:MOKeotDIo
猫『妹の好みから考えて、こっちかこっちね』

男『ほう。以前の素行調査が役に立ってるね』

猫『当然よ。私は賢猫ネコ』

男『……それは』

猫『男の見てたアニメからの知識よ』

男「……」

猫『「はぁ、わっちわっちにされてぇ」』

男「!?」




42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:41:08.58 ID:MOKeotDIo
猫『それで、男はどっちのぬいぐるみが良いと思うのかしら』

男『そういう猫ちゃんは?』

猫『じゃあ一斉に言いましょう。白色のクマか、茶色のクマか。私たちの相性が試されるわね……!』

男『ふっふっふ。俺たちは最高のコンビ、だろ?』

猫『キメ顔で言わないでくれるかしら』

男『あれー? 完全にキマったと思ったのになー』

猫『じゃあ行くわよ、せーのっ』

男『白色!』
猫『茶色!』

男、猫『……』

猫『……ぬしとわっちは相容れないようじゃの』

男『それはもうやめてよ!!』

猫『大体、白って私とかぶってるじゃない』

男『あ、そういう理由だったのね。じゃあ茶色のクマにしようか』

猫『……あっさり折れたわね』

男『うん。元々猫ちゃんに選んでもらうつもりだったからね。じゃなかったらこんなリュックに入れてまで連れてきた意味無いでしょ』

猫『そういうことね』

男『そういうこと』




43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:41:35.53 ID:MOKeotDIo
男『よし。ぬいぐるみも買ったし、帰ろうか』

猫『そうね。ここもちょっと窮屈だわ』

男『そうだよね。じゃあ早く外に出ようね』

猫『そうしてくれると助かるわ』

デパートの外

男「はい猫ちゃんお疲れ様」ダキアゲ

猫『ふぅ。狭かったわ』

男「じゃ猫ちゃんを下ろして、代わりにぬいぐるみをリュックに入れてっと」

猫『男、私疲れたわ』ペタン

男「え? ああそうだよね。疲れたよね」

猫『もう色々なところに疲れが溜まってるわ』

男「そうだよねぇ。普通リュックの中なんて入らないもんね」スタスタスタ

猫『……だっこ』

男「……もう! 可愛いな猫ちゃんは!」タタタ ダキッ

猫『ふぁ、も、もっと優しく抱きあげなさいよ!』

男「ごめんね。可愛くてつい」ナデナデ


猫(……なんでこんなにおちつくのかしら)




44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:44:06.16 ID:MOKeotDIo
数日後 妹の誕生日

父「よーし母さん電気消してくれ」

母「はいはい」パチッ

「よーしお父さん、マジックでロウソクに火つけちゃうぞー」
「はい男、マッチ」
「OK。つけるよ」
「あれ? お父さんの声届いてないのかな? チャフ?」
『男どこ…どこにいるの?』
『ここだよ猫ちゃん、はい膝の上……って猫ちゃんって暗いところでも見えるよね?』
「ニャーン」
『可愛いけどずるい!』
「男、早く火つけなさい」
「あ、うん。……火つけたよ」
「おーう、それじゃあみんなで歌うぞー。せーのっ」

ハッピバースデイトゥーユー ハッピバースデイトゥーユー
ハッピバースデイ ディア いもうとー!
ハッピバースデイトゥーユー!!

男、母、父「おめでとー!!」パチパチパチパチパチ

猫「ニャーン!」

妹「いえーい!ありがとー!」

男「ほら、バスケで鍛えた肺活量で! 一息で消せよ!」

妹「うん!」フゥー!

父「おぉ! 流石は俺の子だな!」

母「私の血がいいのねぇ」

妹「ありがとお母さん!」

父「あれ? お父さんへの言葉が届いてないよ? ジャミング?」

男「父さん、電気つけてきてよ」

父「あれ? 風当たりが強い……ここだけ天候がどうかしちゃってるのかな?」パチッ




45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:44:41.92 ID:MOKeotDIo
――

――――

男「いやー食った食った。ケーキもおいしかったし大満足だなぁ」

妹「わたしもおなかいっぱいだよー」

猫『そうね。今日の猫缶は一味違ったわね』

男『猫缶ばっかりだと太りそうだね』

猫『乙女に対して言っていいことと悪いことがあるのは知ってるわよね?』

男『大丈夫、猫ちゃんがデブ猫ちゃんになっても愛せるよ』

猫『……』ガリッ

男「いたっ!」

妹「どうしたのお兄ちゃん」

男「いや、ちょっと舌を噛んじゃってね」

妹「いま何も食べてなかったのにね。 早口言葉でも言おうとしたの?」

猫『デリカシーのないことを言ったのよ』ニャン

男(怒ってる猫ちゃんも可愛いなぁ)




46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:45:08.67 ID:MOKeotDIo
父「今日は妹にプレゼントがあるんだぞー!」

妹「え、なになに?」ワクワク

母「はい、妹」

妹「うわーなんだろう。開けていい?」

父「どんどん開けなさい」


妹「あー! これわたしが欲しかったバッシュ!」

妹「ありがとう! お母さんお父さん!」

父「これからもバスケット頑張るんだぞ」

母「ずっとスタメンね」

妹「うん! 頑張るよ!」




47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:45:42.93 ID:MOKeotDIo
男「あー、ごほん。妹、俺からもプレゼントがあるんだけど」

妹「お兄ちゃんも!? どういう風の吹き回しなの?」

男「俺の時にプレゼントくれたでしょ。お返しだよ」

父「ヒュー!」

男「うるさいぞ父さん」

父「冷たすぎるぞ……ここがツンドラ地帯なの?」


男「はい、妹。誕生日おめでとう」

男「これは猫ちゃんが妹の好きそうなものを選んでくれたんだよ。ねー?」

猫『そうよ。間違いなく気に入るわ」ニャニャン

妹「猫ちゃんが? ほぇーそうなんだ……あけていい?」

男「もちろん」

ばさり モコモコ

妹「すっごく可愛いぬいぐるみだっ! ありがとう猫ちゃん! お兄ちゃん! 大事にするね!」

男「気に入ってくれてよかった。ね? 猫ちゃん」

猫「ニャーン!」

妹「あはは、猫ちゃんも喜んでる。わたしも嬉しいよー!」ホオズリ

猫「ニャニャン!」




48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:47:57.32 ID:MOKeotDIo
――

―――――

男の部屋

男「ふぃー。楽しかったね、猫ちゃん」

猫『そうね。楽しすぎてちょっと疲れちゃったわ』


男「……おいで、猫ちゃん」

猫『うん』トテトテ ポフ

男「やっぱり猫ちゃんと居るとあたたかいね」ナデナデ

猫『私も……あたたかいし……おちつくわ』

男「うん」

猫『ねぇ、おとこ』

男「うん?」

猫『家族ってあたたかいわね』

男「そうだね」ナデナデ

猫『これからもずっとこんな日常が続くといいわね』

男「続くよ」ナデナデ

猫『おとこは私にメロメロだから離れられないものね』

男「そうだね」ナデナデ

猫『でもね。私もあなたから離れられないから気にする事はないわ』

男「あれ? 今日はいつも以上に可愛いね」ナデナデ

猫『いつもかわいいわよ。おとこ……私、もうねむいわ』

男「よし、じゃあ寝よっか」

猫『わたしがねむるまで……ずっとなでなでしてて』

男「うん、いいよ」ナデナデ

猫『ずっとそばにいてね』

男「うん。もちろん」ナデナデ




猫『おとこ……わたしね、あなたのこと――』


男『――俺もだよ、猫ちゃん』




49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:48:23.67 ID:MOKeotDIo
――

――――


猫『男、起きなさい。遅刻するわよ』

男「うーん……頭に直接響く可愛い声だあ……」

猫『もう妹と父は出かけたわよ。ほらっ男も! 今日から3年生なんでしょ!』ペシペシ

男「うーんもふもふだぁ。よし、起きよう!」バサッ

猫『おはよう、男』

男「おはよう、猫ちゃん。いつもありがとね」

猫『もう、そんなの当然のことよ。はやく朝ごはん食べましょ。私おなかペコペコよ』

男「待っててくれる猫ちゃん可愛すぎ!」




50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:49:40.57 ID:MOKeotDIo
男「それじゃいってきまーす」

母「いってらっしゃい。あら、猫ちゃんは今日も行くのね?」

猫『私がいないと男は学校まで行けないからね』ニャンニャン

男「太ってきたから散歩したいんだって痛っ!」

母「何やってるのよ。猫ちゃんは賢いんだから悪口いったらわかるわよ」

男「そうでした」テヘ

男『冗談だよ猫ちゃん。猫ちゃんはいつもスレンダーで可愛いよ』

猫『当たり前でしょ。まったく私にメロメロだからって意地悪言わないでくれる? こどもなの?』

男『……そのこどもに夜はあかちゃんみたいに甘えてくるのにね』

猫「フシャー!」

男「おおう!? じゃあ行ってくる!」タタタタ

猫『待ちなさい! 男!』スタタタタ

母「車に気をつけるのよー!」



母「……今日も平和ねぇ」


おわり。




51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県):2012/03/23(金) 00:53:18.07 ID:g1MS2ufpo

ガチ擬人化編マダー?




53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 00:55:55.61 ID:MOKeotDIo
>>51
擬人化をしないことがテーマだったので……
いや擬人化も素晴らしいと常日頃から思ってますけどね




60:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 13:24:49.91 ID:wAjt77GS0
>>51
擬人化じゃないところがいいんだ。ってかこういうのは擬人化したらだめなんだよ。猫の意味がないじゃないか


>>1乙、すごい楽しかった猫ちゃんモフモフしたい可愛すぎ、自分みたいな猫好きにはたまらない!!!!

読みやすかったし、またこういうの書いてほしいっす




55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank):2012/03/23(金) 01:00:52.94 ID:Jl3HP5HL0
おつおつ
可愛かった




56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府):2012/03/23(金) 01:14:02.38 ID:0DwWrW+Fo

すごく可愛かった。猫ちゃんの性格がどストライクで堪らなかったww
読み易くて見苦しいなんてそんな事全然無かったよ




57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2012/03/23(金) 04:46:00.78 ID:Of51cIkOo
乙すげーよかった。




58:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank):2012/03/23(金) 08:01:25.86 ID:6dmerhQ0o

猫ちゃんモフモフしたい




62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/23(金) 16:29:36.48 ID:oT3Qq6yLo


擬人化には擬人化の良さが有るけどこう言うのもいいな




63: ◆GHUWFQMrBU:2012/03/23(金) 20:31:27.75 ID:MOKeotDIo
万が一のためのトリ

レスありがとうございます。楽しんで頂けたなら幸いです
おわりと書いてしまった手前、微妙に続きは書きにくいのですが、
自分の気持ち的には、まだこの設定で何か書きたいと思っています

何も思い浮かばなかったらHTML化依頼を出しますので




65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県):2012/03/23(金) 23:39:27.45 ID:ObZUNLRqo
期待して待ってる
こういう設定のSSの良さは日常系の良さだと思うのでいくらでも引き伸ばせるはず

つまり何が言いたいかというと続きはよ

猫ちゃんモフモフ




66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/24(土) 05:53:30.93 ID:HA3DdUZd0
期待して待ってる

猫ちゃんモフモフ




68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/24(土) 14:19:57.23 ID:MOKeotDIo
男「ただいまー」

猫『おかえり、男』

男「おー猫ちゃんがお出迎えなんて嬉しいね」

猫『あのね、男。前にも言ったと思うけど、ここは日当たりがいいのよ。それだけだから』

男「そっかそっか。確かにここは暖かいよねぇ。じゃ俺はリビングにいるから」スタスタ

猫『……』スタタタ

男「あれ? 猫ちゃん、ひなたぼっこはいいの?」

猫『そろそろテレビが見たいと思ったのよ』

男「ふぅん」

猫『あなた、信じてないわね』

男「ううん。そんなことないよ。もう日も沈むもんね』

猫『わかればいいのよ』トテトテ

男(可愛すぎ!)




69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/24(土) 14:20:33.79 ID:MOKeotDIo
男「ふぅー今日は疲れたなぁ」

猫『いつにもましてくたびれてるわね』

男「うん。3年になってクラスが変わったからね。知らない人がそこそこいるんだよ』

猫『ふぅん。男は友達がいないものね』

男「おるわい!……少ないけど」

猫『でも安心しなさい。私はずっと男の味方よ』

男「心強いなあ。それなら安心だね」

猫『だから上等な猫缶を月に10個貢ぐといいわ』

男「友達料!?』




70:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/24(土) 14:21:05.62 ID:MOKeotDIo
男「やっぱりこの時間はニュースばっかりだ……」

猫『私が膝にいるからいいじゃない』

男「そうだね」

猫『これがお店だったら数万は取られるわね』

男「妙にリアルな金額だね……」

猫『でも男は特別にタダよ』

男「ありがたいなぁ」

猫『でもそのかわり、ここは私専用だから』

男(独占欲な猫ちゃん可愛すぎ!)




71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/24(土) 14:21:33.68 ID:MOKeotDIo
TV「東京では7日に桜が満開になる予想です――」

男「へぇ、7日かー。じゃあここはもうちょっと先かな」

猫『この辺に桜はあるのかしら?』

男「あるよー。学校には絶対といっていいほどにあるよ」

猫『そうなの?』

男「そうだよ。妹の中学にも、俺の高校にもあるよ」

男「明日休みだから一緒に見に行こうか」

猫『ええ、是非とも見たいわ! 忘れて寝坊しないでね』

男「その時は猫ちゃんが起こしてくれるでしょ?」

猫『甘えないでくれる?』

男「そっかー。じゃあもしかしたら一緒に見に行けないかもしれないね』

猫『誰も起こさないとは言ってないじゃない。私はね、あなたが将来ひとりで起きられなくなったら困るっていうことをね、ただわかってほしいってだけであってね』

男「心配してくれちゃう猫ちゃん可愛い!」ダキッ

猫『ふぁ。ちょ、ちょっと男!』




72:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/24(土) 14:22:22.90 ID:MOKeotDIo
母「ご飯よー。あら、相変わらず男と猫ちゃんは仲良しね」

猫『男が私にメロメロなのよ』ニャンニャン

男「そうなんだよねぇ。猫ちゃん可愛くてさー」ダキアゲ

猫『んっ、いきなり抱きあげないでっ』ニャン

母「はいはい熱々ね。ご飯は冷めちゃうから早く来なさい」

男「おーう。よし、猫ちゃんいこっか」

猫『そのままエスコートしなさい』

男「わかってますよ。お嬢様」

猫『ならいいのよ、奴隷』

男「いつになったらランクアップするの!?」




73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/24(土) 14:23:00.16 ID:MOKeotDIo
食卓

母「いただきます」

男、妹「いただきまーす」

猫『いただきます』ニャーン

男「あれ、妹いつ帰ってきたの?」モクモク

妹「ついさっき。また友達と話し込んじゃってさー」パクパク

男「あぁ。みーちゃん?」

妹「ううん。ゲーちゃん」

男「ゲーちゃん!? どうしたらそんな呼び方になるの!?」

母「そんなのゲロに決まってるじゃない」

男「母さん、いま食事中……」

妹「お母さん大当たり!!」

男「いじめじゃないの!?」

猫『私はゲームのゲーだと思ったわ……』

男『猫ちゃんの意見を支持するよ……ほんとに……いやそれでも普通ゲーちゃんとはならないよね……』

猫『そうね。そしたら男なんてキーモくんとかになってるわね』

男『いじめられてるね!』




74:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/24(土) 14:23:29.60 ID:MOKeotDIo
男、妹「ごちそうさまー」

猫『ごちそうさまでした』ニャーン

母「はい、お粗末さまでした」


父「おーう帰ったぞー! 愛しの家族よー!!」

猫『お酒臭いわね』ニャーゴ

男「酒臭いぞ」

母「あら、ほんとね」

妹「お父さん、悪いんだけど物置で過ごしてくれる?」

父「妹!? いつになく辛辣だよ!?」

妹「ゲロってるところを窓から見られてゲーパパとか言われたくないからね」

男「言われたくないならゲーちゃんって呼ぶのもやめてあげて!」




75:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/24(土) 14:24:02.29 ID:MOKeotDIo
男「さてと。そろそろ寝ようかな」

猫『最近早いのね』

男「その代わり早起きでしょ? 6時は余裕だよ」

猫『それはどうかしらね。私が起こさなかったらずっと寝てると思うわ』

男「そんなことないって」

猫『なら賭ける?』

男「ほう?」

猫『明日の6時までにあなたが自然に目覚めるか否か……私は起きられない方に賭けるわ』

男「もちろん俺は起きる方ね」

猫『じゃあ賭けの内容は、勝った方の言うことをひとつ聞くってのはどう?』

男「うぉー! 猫ちゃんになんでもお願いしていいなんて夢のようだああああああ!!」

猫『ちょっと! まだ勝負が決まったわけじゃないわ!』

男「そんなこと言われて起きない奴がいるのかああああ!? いいや、いないね! 絶対6時までに起きるぜえええええ!!」

猫『……ま、明日になれば分かることよ」




76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/24(土) 14:24:55.31 ID:MOKeotDIo
翌日 土曜日

猫(んぅ、あったかい……これは……男の腕ね)ムクリ

猫(さて、今は何時かしら……5時40分ね)

猫(全然起きる気配がないわね……いつもならギリギリの時間まで男のそばで寝ちゃうけど)

猫(今日は見届けないとね。6時を過ぎる瞬間を……!)

猫(なんてね。……それにしても、暇ねぇ)

猫(男……前髪のびたわね)ススッ

猫(ほっぺ柔らかい……それとも私のにくきゅうが柔らかいのかしら)プニプニ

猫(こんなにしても起きないなんて……男って鈍感)プニプニ

猫(本当なら賭けなんてしなくても男の言うことなら何でも聞ける……ううん、聞きたいのだけど……こういう機会でもないと、ね)プニプニ

猫(ほんとうに……鈍感)プニプニ




77:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/24(土) 14:25:35.77 ID:MOKeotDIo
男(起きてるけどもー!)

男(猫ちゃんがぷにぷにしてくれるのが嬉しくて起きられないよ!)

男(参ったなぁ。いま何時なんだろう。自然に目を覚ますのが目的だからアラームは禁止されてるんだよね。だから6時を過ぎてるのかもわからない……!)

男(ならいっそのこと、この至福の時間を目一杯過ごすのが最善なのでは?)

男(いやしかし勝者の特権も捨てがたい……!)

男(でもお願いしたいことって特にないんだよね……今で十分だから)

男(どうしよう……あ、なんかまた眠くなって――)




78:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/24(土) 14:26:23.44 ID:MOKeotDIo
猫(結局、男は6時を過ぎても起きなかった)

猫(ずっとほっぺをつついてたのにね)

猫(私が勝っても……あんまり意味ないのに)

猫(私は、いつもよくしてくれる男に何かお返しをしたかった)

猫(……次は甘噛みでもしてあげようかしらね。それでも起きなかったら……猫パンね)

猫(私も寝よう)モゾモゾ




79:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/24(土) 14:26:50.18 ID:MOKeotDIo
――

――――


「男ー! 入るわよ」

ガチャ

母「男、起きてる?」

男「うーん……どうしたの母さん……今日は土曜でしょ……」

母「男、あんた猫ちゃんと桜見に行くって言ってなかった?」

男「はっ! いま何時!?」

母「そうねだいたいねーって8時過ぎだけど……あら、猫ちゃんはまだおねむなのね」

猫「」zzz

男「ん? 本当だ、珍しい。こんな近くで丸まって寝てたらちょっと危ないよね」ナデナデ

母「でもあんたは寝相良いからね。小さい頃から」

男「あーやっぱりそうなんだ。……猫ちゃんが起きたら行くよ」

母「そう。朝ごはんあるからね」

男「うーい」




80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/24(土) 14:28:30.03 ID:MOKeotDIo
男「今日も眩しいなー」シャー

男「絶好のお散歩日和だ」

猫『んぅ…むにゃ……男……あれ、男は……?』ムクリ

男「こっちだよ猫ちゃん」

猫『そこにいたの。……私も寝ちゃったみたいね』

男「うん。でも今回の賭けは俺の負けだね。見事に寝ちゃってた」

猫『そう。やっぱり私の言った通りね』トテトテ

男「そうだね。でも猫ちゃんさ、朝一度も起きなかったの? 起きてたなら起こしてくれれば良かったのに」

猫『私も寝てたわ』

男「あ、そうなの」

男「じゃああれは夢だったのかなあ。なんか顔を肉球でぷにぷにされる感触があってさー」

猫『……』

男「あ、それで猫ちゃんどうする? 何でもいうこと聞くよ? 猫缶?」

猫『……考えとくわ』




81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/24(土) 14:29:43.55 ID:MOKeotDIo
バタバタバタバタ


男「おっはよう!」

猫『おはよう』ニャーン

妹「おはようお兄ちゃん猫ちゃん」

妹「お兄ちゃん。昨日、『6時までに起きるぜ!』とか言ってなかった?」

男「寝坊したのさ……理由は幾万もあるけど、長くなるからやめとくね」

妹「あ、お母さん。今日みーちゃんと遊ぶから」

男「スルーね。お得意のスルーね」

母「わかったわ。遅くならないようにね」

妹「うん」

男「父さんは?」

母「新聞持ってトイレよ」

男「なんて迷惑な……! トイレ行こうと思ってたのに……!」スタスタ

男「おい父さん! 早く出ろよ! 妹が漏らしそうって泣いてるぞ!」

父『ええっ!? トイレ入る前に妹に聞いたけど、大丈夫って言ってたぞ!?』

男「妹が気を遣ったんだよ! 早く出ろや!」

父『Oh……まだ何も出してないのに。あ、早く出ろってそういう意味?』

男「どっちでもいいわ!」




82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/24(土) 14:30:10.55 ID:MOKeotDIo
男「よし、準備万端。いこっか猫ちゃん」

猫『ええ、しっかりエスコートしてね』

男「ま、いつもの道だけどね。猫ちゃんは通学路の途中までだから桜は見えなかったんだね」

猫『そうね。あんまり家から離れたくないから』

男「うん。それがいいよ。危ないからね」

猫『男はそのうち家から出なくなりそうね』

男「ヒキコモリにはならないよ!」

猫『はいはい。じゃ、行ってくるわね、母、妹』ニャーンニャン

男「いってきまーす」

母、妹「いってらっしゃーい」




83:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/24(土) 14:30:46.83 ID:MOKeotDIo
男「もう春だねー。ちょっと寒いかな?」スタスタ

猫『私であたたかくなってもいいわよ』スタタタ

男「えっ!? そんなサービスがあるの!?」

猫『ええ。私を抱えて全力でダッシュすると、途端にあったまるわ』

男「それ猫ちゃん抱えなくてもいいよね……」

猫『あら、このもふもふをなめてもらっちゃ困るわね』

男「確かにもふもふで暖かいけどさー」

猫『ま、私が疲れた時にはそうしてもらう予定だから今はいいわ』スタタタ

男「それはお安い御用だよ。ダッシュは遠慮するけど」スタスタ




84:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/24(土) 14:32:12.79 ID:MOKeotDIo
男「あ、見えてきた。あれだよ猫ちゃん!」

猫『えっ、どれ!? ここからじゃ見えないわ!』

男「あっとごめん。よく見たらパチンコ屋の看板だった」

猫『そんな見間違えするわけないでしょ! ふざけな――」

男「あーっと! 猫ちゃん今度こそ見えた! あそこあそこ!!」

猫『どこなの!? 私の高さでも見えるの!?』

男「おっとごめんよ。よく見たら開店オープンの花輪だったよ」

猫『……私もね、大概のことは許せるけどね、あんまりばかにされると――』

男「猫ちゃん猫ちゃん! 今度こそ! 今度こそ桜だよ!! あれ見て!!」

猫『どこどこ!? 私の視力でも確認できるの!? 桜どこ!?』

男(無邪気すぎて可愛い!)




85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/24(土) 14:33:02.76 ID:MOKeotDIo
猫『よくも。よくもこの私をもてあそんだわね。これ二回目よ』

男「ごめんね猫ちゃん。ほら、俺って猫ちゃんにメロメロだからさ。つい、ね」

猫『そんなので誤魔化される私じゃないって前も言ったわよね?』

男「そ、そうだっけ?」

猫『明日もずっと私と一緒に過ごしてくれるなら許すわ』

男「えっ? うんそれは大歓迎だよ」

猫『なら許すわ。私の寛大な心に感謝しなさい』

男「ありがとうございます。お姫様」

猫『きびきび働くのよ、下人』

男「そんな言葉どこで覚えてきたの!? しかもランクアップしてないね!?」




86:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/24(土) 14:33:41.90 ID:MOKeotDIo
高校外周

男「ほら、猫ちゃん。あれが桜だよ」

猫『……きれいね』

男「綺麗だよね。春といえばコレ!って感じだよね」

猫『……男』

男「うん?」

猫『あの桜の花びら10枚とってきて。舞ってる花びらね』

男「えぇ!? なんでそんな急に無茶振り!?」

猫『冗談よ。男、もっと高いところで見たいわ』

男「いいよ。ほらっ」ダキアゲ

猫『んっ。下から眺める分には低い方がいいわね』

男「あ、そうなんだ。じゃあ俺は座ろうかな」

猫『あなたね、そしたら私も低くなるじゃない』

男「そうでした」テヘ




87:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/24(土) 14:35:03.49 ID:MOKeotDIo
猫『あ、男。あれ見て』

男「えーどれー?」

猫『あそこの桜の木の幹、父の顔に似てないかしら?』

男「え、どの桜の木? ちょっとだっこするから猫ちゃん指さしてみて」ダキッ

猫『あそこよ』ビシ

男「うーん。大まかな方向しかわからないなあ」プスクス

猫『あなた……私が必死に前足伸ばしてるの見て面白がってるわね』

男「そ、そんなことないよ! だからもう一回だけお願い!」

猫『仕方ないわね……あそこよ!』ビシィ!

男「っ! くっ、まだ笑うな……! いやダメだ! あはははははは!! 全然さっきと変わってないよ猫ちゃん! 大まかにしかわからないよ! あ、ダメだ笑い止まんない、あっはははは!! ひぃー!」

猫『……』ペシペシペシペシ

男「うぉこんなに叩かれるのは初めてかも!? おぶっ」

猫『新技 猫パンチよ。略して猫パン』

男「猫ちゃんのパンツ?」

猫『……』ペシペシペシペシ

男「あいたたたたた! ごめんね猫ちゃん!」




88:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/24(土) 14:35:51.02 ID:MOKeotDIo
高校外周 グラウンド前

カーン! サードォ! ズササァ!

猫『男、あれは何をやっているの?』

男「あれは野球だよ。今はノックをしているみたいだね」

猫『ドア叩いてないじゃない』

男「そのノックじゃないんだよー可愛いねぇ猫ちゃんは」

猫『トランプがないじゃない』

男「ジン・ラミーのノックでもないんだよーってどこで覚えたの!?」

男「知ってるならあとで一緒にやろうねー」

猫『いいわよ。猫界ではセブンスランの異名で恐れられてたわ』

男「なにそのかっこいい名前……7枚のランをいっつも作るの? それすごいねぇ」

猫『違うわ。3枚のランにだいたい7が入ってるだけよ』

男「普通だね!」




89:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/24(土) 14:36:32.10 ID:MOKeotDIo
「あれ? 男じゃん。何してんのこんなところで」

男「おー。猫と散歩に来てるんだよ」

猫『誰?』

男『クラスメイトだよ』

「へぇ、猫って散歩するんか。どれ、チッチッチ」

猫「」ササッ

「あれま、男の陰に隠れちゃった」

男『別に怖くないよ』

猫『わかってるけど……本能よ』

男(可愛い!)




90:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/24(土) 14:37:48.32 ID:MOKeotDIo
「あ、今からクラスの連中とカラオケ行くんだけど、来る? 猫はおいてかなきゃだけど」

男「え? うーんそうだなぁ(友達の少ない俺としてはノリの悪い奴とは思われたくないんだけど、かといって猫ちゃんを置いていくのは絶対嫌だし、そもそもカラオケなんてめったにいかないからよくわからないし、でもここの返答しだいではクラスメイトに対する印象が変わってきそうだから、でも自分の気持ち的には断りたくて……あぁどうしたらいいの、どうしたらいいんだー!)」

猫『男、朝の賭けでなんでも言うこと聞くって言ったわよね。今その権利を使うわ。断りなさい』

男「ごめんな。ちょっとこれから用事があるんだ」

「そうか。んじゃまー仕方ないな。また今度な!」タッタッタ

男「おーう!」フリフリ

男『元々断るつもりだったよ』

猫『そうかしら? 結構悩んでるように見えたけど』

男『まぁちょっとはね。でも猫ちゃんがああ言ってくれたおかげで助かったよ』

猫『そう。ならいいわ』

男『ノーカンでもいいよ?』

猫『いえ、いいわ。お願いを聞いてくれたのは確かだから』

猫(男のことを考えるなら……行かせた方が良かったのかもしれない。でもこういう時くらい、男を独占したっていいじゃない)




91:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/24(土) 14:38:40.39 ID:MOKeotDIo
男「そろそろ帰ろうか」

猫『そうね。ねぇ、男』

男「うん?」

猫『この道、結構荒れてると思わない?』

男「あーそうだねぇ。砂利はあるし、デコボコしてるよねぇ。ここで自転車をパンクさせちゃう人がいっぱいいるんだよ」

猫『ふぅん。そうなのね』

男「うん。それに、雨が降ったりすると滑り易くもなるから、ここを走るときは慎重になるんだよねぇ」

猫『ふーん。そうなの』

男「あと道が狭いよね。車2台すれ違うのギリギリだもんね」

猫『へー。そう』

男「……もう! 猫ちゃんは可愛いなぁ!」ダキアゲ

猫『あっ。足が痛くなるのが嫌なのよ。それだけなのよ』ニャーンニャン

男「わかってるよ。猫ちゃんの可愛い足が傷ついちゃうもんね」ナデナデ

猫『……もう。ほんとうにわかってるのかしら』




92:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/24(土) 14:40:33.48 ID:MOKeotDIo
男「ただいまー!」

猫『ただいま』ニャーン

母「あら、おかえりなさい。桜はどうだったの?」

男「ほとんど満開だった。綺麗だったよ」

猫『綺麗だったわね』ニャーオ

母「そう。良かったわね、猫ちゃん」ナデナデ

猫『母も見た方がいいわ』ニャンニャン

母「猫ちゃんは花より団子かしらね。ふふ」

猫『そんなに食いしんぼうなイメージがあるのかしら……淑女としてそれはどうなの……?』

男『大丈夫だよ猫ちゃん! 全然太ってないから! 食欲旺盛で痩せてるなんて最高だよ』

猫『そ、そうかしら? まぁ男がそう言うなら――』

男『でも年とってから太りそうだよねぇ』

猫『……』ペシペシ

母「あら。猫ちゃんご機嫌ななめね。抱き方が下手なんじゃない?」

男「そうかもね。なら下ろしてあげなくちゃね。はい」

猫『……』ショボン

男「なーんてね! 母さん、俺、猫ちゃんを抱っこする技術は世界一だから!」ダキッ

母「はいはい」


猫(……そうね。こんなにあたたかい気持ちになるのは、きっと男の腕のなかが世界一ね)




93:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/24(土) 14:40:56.40 ID:MOKeotDIo


猫『男、賭けをしましょう』

男「お! イカす女って感じだねぇ」

猫『当然でしょ。なにせ私は淑女だから』

男「淑女は賭けないと思うけどね」

猫『いいから。内容は前回と同じでいいわね』

男「望むところだよ猫ちゃん! 今度こそ起きるからね!」

猫『果たして起きられるかしら? この寝坊助さんは』

男「食いしん坊さんには負けないよ!」

猫『あなたね。私も今までツメを立てることはなかったけど、そろそろ解禁しようかしら』

男「あぁごめんね猫ちゃん! イタリアンジョークだよ!」

猫『私を笑わせたいならメキシカンジョークにしなさい』

男「ええっ!? べ、勉強しとくよ」

猫『冗談よ。カザフスタンジョーク』

男「そんなのあるの!?」




94:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/24(土) 14:41:44.75 ID:MOKeotDIo
猫『そろそろ寝ましょう、男』

男「そうだね。そろそろ寝ないと6時までに起きられなくなっちゃうからね」

男「よいしょっと」バサ

猫『……』モゾモゾ

男「最近はこうやって寝るのが自然になってきたね」

猫『なに? 私の添い寝が不満かしら?』

男「まっさかー。こうなったら添い寝なしに戻れないよ」

猫『そう……それは、わたしもよ』

男「おろ? あ、もう眠いんだね」ナデナデ

猫『なめないでくれる? 元はやこうせいなのよ』

男「それも今は昔なんでしょ。ほら、おやすみ、猫ちゃん」ナデナデ

猫『おやすみ、おとこ……なでなでやめちゃだめだからね』

男『わかってるよ猫ちゃん』ナデナデ

男(これはまた寝坊かな?)




95:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/24(土) 14:42:54.56 ID:MOKeotDIo
日曜日

猫(ふぁ……あったかいわね)

猫(時間は……5時50分ね)

猫(男はまだ寝てるのね)

猫(もう。何のためにもう一度賭けをしてるのかわかってるのかしら)

猫(わかってないわよね)

猫(……よし)




96:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/24(土) 14:43:54.22 ID:MOKeotDIo
猫(寝てるわね……)

男「……」

猫『……』カプ

猫『……』ペロペロ カプ

猫『……』カプ カプ

男「……」プル

猫『……』

猫(猫パン決めるしかないわね)

猫『……』ゲシッ! ゲシッ!

男「っ……」

猫『……』

猫(これでも起きないの……? これはもうダイブ決めてやるしかないわね)ノソ

猫(とう!)ビターン!

男「…むごっ。もがっ!(息ができない! なになに!? 何されてるの!?)」

男「っぷはぁ! ちょっと猫ちゃん! なんで顔に覆いかぶさってるの!?」

猫『あら、ごめんなさいね。ちょっと寝ぼけてたみたい』

男「そんな寝ぼけ方ある!? 今まで一度もなかったよね!?」

猫「ニャーン」

男「ずるい! でも可愛い!」




97:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/24(土) 14:44:44.22 ID:MOKeotDIo
猫『それより。いま何時なの?』

男「あ、そうだね。今は……5時58分」

猫『あら。私の負けみたいね』

男「えー。でも猫ちゃんに起こされたようなもんだし」

猫『負けは負けよ。福本の世界ではそんなの通用しないわ』

男「ここは平和な世界だから……ま、いっか」

猫『なんでもおねだりするといいわ。猫にできる範囲でね』

男「うーん、そうだなぁ……よし、決めた」

猫『何かしら?』

男「今日も俺と一緒に遊ぶこと! いいよね?」

猫『!』

猫『……そんなの。そんなの、良いに決まってるじゃない! というか昨日私が先にその約束したわよね!?』ペシペシ

男「あれ? そうだったっけ? まぁいいじゃない!」ナデナデ

猫『もう! ……ま、いいわ。今日は私が男をたくさん楽しませてあげる』

男「となれば! まずは朝ごはんだね!」ガチャ バタバタバタ

猫『母はまだ寝てるんじゃないかしら』スタタタタ

男『大丈夫! 俺、こう見えて朝ごはんづくりの名手って言われてるから!』

猫『初めて聞いたわね……ま、いいけど。なら早く作ってくれる? 私も猫缶早く食べたいんだから』

男『待っててくれる猫ちゃん可愛すぎ!』




母「あらあら、台所に先客が……ふふっ。なんだかふたりとも楽しそうね」




98:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/24(土) 14:52:04.53 ID:MOKeotDIo
ここまで読んで頂きありがとうございます

今回の話はこれで終わりです

次は5月か6月の話になりますかね。もしくはちょっと戻ってエイプリルフールか




99:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/24(土) 14:56:41.14 ID:NLXyZ++bo

やばい猫ちゃんかわいい




100:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/24(土) 15:29:01.77 ID:YsNbv8fRo
おつおつ
猫かわええ




103:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(和歌山県):2012/03/24(土) 16:51:48.12 ID:E9j/UChY0
擬人化せずにエロとか・・・・・・イケル!




104:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/24(土) 18:49:18.12 ID:HA3DdUZd0
乙、猫ちゃん可愛すぎ

そういえばうちに隣にもいっぱい猫が住んでるなぁ

ちょっとモフって来る




105:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府):2012/03/24(土) 23:52:55.01 ID:xQWfwNWgo

猫ちゃん可愛すぎだろ…もう堪らん!




106:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/25(日) 21:52:14.38 ID:catOxtR9o
とある夕方

TV「皆さんご覧下さい。このぷりっぷりのエビ! とても鮮やかな色合いで――」

男「この時間はグルメ特集も多いよね」ナデナデ

猫『猫缶特集とかやらないかしら』

男「ニッチすぎるね……動物番組でならやってるかもね」

猫『そういえば、男はあんまりそういうの見ないわね』

男「ん? だって猫ちゃんがいるんだから見なくていいでしょ」ナデナデ

猫『そ、そうかしら?』

男「そうだよ。もう我が家のアイドルだね」ナデナデ

猫『もう。メロメロにも程があるんじゃない?』

男「そうだねぇ。猫ちゃん以外は目に入らないね」

猫『ダウト』

男「えっ?」




107:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/25(日) 21:53:06.79 ID:catOxtR9o
猫『あなたね、知ってるのよ私は! ソフトバンクの犬っころを見て、「かわいいな……」って男が言ったことを!』ペシッ!

男「犬っころって……。えーっと、そんなこと言ったかな……?」

猫『言ったわよ! このホモ!』

男「ええっ!? それは違うよ猫ちゃん!」

猫『だいたいあの犬っころ、私と色がかぶってるのよ……!』

男「そ、そうだね」

猫『白けりゃ何だっていいわけ!? ならホワイトハウスにでも求愛してればいいわっ!』

男「あ、あれー? なんか今日はヒートアップしてるなぁ。犬が苦手なのかな?」

猫『男は私だけ見てればいいのっ!』

男「いつもそうしてるつもりなんだけどなー」

猫『……そう。ならいいわ』

男「切り替えが早いんだよね、猫ちゃんは……」

猫『ちょっと、手が止まってるわよ』

男「ごめんね」ナデナデ




108:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/25(日) 21:54:47.25 ID:catOxtR9o
TV「――短すぎるぞおまえ」

男『あ、お父さんだ……かわいい』

猫『ちょっと男!?』

男「え、なに?」

猫『今ね、私の頭の中に、お父さん可愛い、とかいうのが聞こえてきたんだけど!?』

男「あれ? テレパシー送っちゃってた? 気のせいじゃない?」

猫『ふぅん、そう。しらばっくれようってわけね』

男「ち、違うよ猫ちゃん。多分、上戸彩可愛い、って言ったのを猫ちゃんが聞き間違えたんだよ!」

猫『テレパシーを聞き間違えるわけないでしょ? ばかなの?』

男「あーあれだ。うちの父さんを可愛いって……あ、これは無理だ」

猫『観念することね』

男「すみませんでした!」

猫『もう……私が眠るまでなでなでしてくれたら許してあげるわ』

男(毎日やってることなのに、それで許してくれちゃう猫ちゃん可愛すぎ!)




109:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/25(日) 21:57:47.42 ID:catOxtR9o
今回はこれで終わりです
こういう小話的なものも挟んでいきたいと思ってます。というか、単純に長めなお話の方が書き終わらないので…

それにしても良いIDだ




110:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank):2012/03/25(日) 21:58:38.27 ID:XZJvOk1f0

IDすげえwwww




111:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/25(日) 21:59:55.98 ID:yNXfrtOWo
おつcat




116:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/26(月) 03:06:31.23 ID:fvStItsVo
まさに猫好きID




118:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/26(月) 20:58:07.57 ID:MOKeotDIo
ゴールデンウィーク 5月3日 午前

男「暇だ……GWなのに暇ってまずいよね……」

猫『そうね。とても健全な男子高校生とは思えないわね』

男「あのね、猫ちゃん。一応4月の連休中に友達と遊びに行ったからね」

猫『でもその一日だけじゃない』

男「そうなんだよねぇ。そいつ、家族で旅行に行っちゃったからさー。もう遊べないんだよねぇ」

猫『あら、ここと似てるわね』

男「うちは夫婦で旅行だからなぁ。なーにが、夫婦水入らずで、だよ」

猫『でも妹は遊びに行きまくってるわね。部活に遊びに大変ね』

男「何が違うの……? こんなにフレンドリーな男もいないよ……?」

猫『単にあなたが出不精なだけでしょ。自分から誘ったりしているのかしら?』

男「だって断られたらへこむし……俺の誘いって自分でも魅力に感じないし……」

猫『あなたね、そんなだからダメなのよ』

男「いいもん! 猫ちゃんがいるからいいもん!」

猫『……嬉しいような悲しいようなって感じだわ』




119:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/26(月) 20:58:35.99 ID:MOKeotDIo
バタバタバタバタ

妹「あ、お兄ちゃん。今から出掛けてくるから」

猫『あら、妹は今日も遊びに行くみたいね?』

男『そ、そうみたいだね。べ、別に羨ましくなんか!』

猫『はいはい。男がやってもきもいから』

男「……おーそうか。お昼はいらない感じ?」

妹「うん。外で食べてくる」

男「誰と遊ぶの? みーちゃん?」

妹「ううん。ガリガリ君」

男「ガリガリ君?」

妹「うん。同じクラスの」

男「ふぅん。わかったよ。いってらっしゃい」

妹「いってきまーす!」タタタ




120:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/26(月) 20:59:06.83 ID:MOKeotDIo
猫『行っちゃったわね。ま、今日は天気もいいし、ましてGWだものね。普通遊ぶわよね』

男「そんなことより猫ちゃん! どうやら妹にボーイフレンドができたみたいだぞ!」

猫『そうみたいね。でも、ガリガリ君って名前はどうなのよ』

男「妹のことだから多分あだ名でしょ」

猫『ガリガリなのかしらね……』

男「何にしても気になるね。妹が変な奴とお付き合いしてたら心配だ! 後をつけよう!」

猫『……あんまり心配そうじゃないわね』

男「そんなことは断じて無いよ! 別に私立探偵とか刑事とかに憧れてて尾行をしてみたいとかじゃないよ!」キラキラ

猫『尾行したいのね。……でも賛成よ! 私も気になるわ……!』

男「意外とノリノリな猫ちゃん可愛い!」




121:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/26(月) 21:00:09.20 ID:MOKeotDIo
妹「」スタスタスタ


男『こちら男。ターゲットは徒歩で移動中。特に異常は見えない。どうぞ』

猫『こちら猫。ターゲットは浮かれ気分の模様。顔がほころんでるわ。オーバー』


男『なんてね! 無線とかよく知らないけど、こういうやり取りやってみたかったんだよね!』

猫『もう、子供ね。でも楽しいわね』

男『猫ちゃんもノリノリじゃない』

猫『あなたに合わせてあげてるのよ……あ! 妹が止まったわ!』

男(ちょっと興奮気味な猫ちゃん可愛すぎ!)




122:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/26(月) 21:00:40.57 ID:MOKeotDIo
妹「」チラチラ


男『時間を気にしてるね。どうやらここで待ち合わせみたいだ』

猫『そのようね。でも女の子を待たせるなんてダメな男ね』

男『まったくだ。俺なら2時間前に待機してるね』

猫『それはただのばかね……』

男『あれ?』




123:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/26(月) 21:01:27.21 ID:MOKeotDIo
男『なかなか現れないなー』

猫『そうね。結構暇だわ』

男『まぁ、ひなたぼっこしていると思えばそんなに苦じゃないよ。ベンチがあってよかったよね』ナデナデ

猫『ほんとうにそうね……あ、妹が何か取り出したわ!』

男『携帯に電話が掛かってきたみたいだね』


妹「……! ……どこで……わかっ……うん……ゃあね」ピッ


男『ちょっとしか聞き取れなかったけど、多分、相手が待ち合わせ場所に来れないから違う場所を指定したみたい』

猫『ダメな男ねぇ』

男『まったくだ。普通テントを用意してでも待ち合わせ場所に張ってるべきだよね』

猫『それはきもいわね……』

男『あれ?』




124:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/26(月) 21:02:27.50 ID:MOKeotDIo
妹「」スタスタ


男『駅方面に向かってるみたいだ』

猫『電車に乗られたら追えないわね。私がいるし……私のこと、おいてく?』

男『そんなことしないよ猫ちゃん!(上目遣いは反則だよ! いつも上目遣いだけど!)』

男『大丈夫だよ。その時は一緒に帰るから。一応、奥の手のリュックもあるよ』

猫『そう……』

男『それに、電車に乗るかはまだわからないよ。駅の周りは結構栄えてるからね』

猫『何にしてもリュックの可能性はあるわけね……』

男『そうだねぇ。やっぱりやめとく?』

猫『なに言ってるの? ここでやめるわけにはいかないわ。それに、男に迷惑はかけられないもの』

男『気にしなくていいんだよ。ただのお遊びなんだからさ』

男(健気なんだよね……可愛い)




125:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/26(月) 21:02:55.17 ID:MOKeotDIo
妹「」スタスタスタ カランカラン


男『駅近くファストフード店に入ったね』

猫『そうね。リュックに入る?』

男『……いや、妹が座った位置は外からでも確認できるから外にいよう』

猫『そう』

男『うん。ほら、あそこに座れるところがあるから、いこ猫ちゃん』

猫『わかったわ』




126:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/26(月) 21:03:22.75 ID:MOKeotDIo
妹「」ピッピッ


男『携帯で何かやってるね。メールかな?』

猫『何をやってるのかしらね相手は』

男『そうだねぇ。あー、ちょっとお腹空いてきたなぁ』

猫『そこのコンビニで何か買ってきたら?』

男『そうしようかな。じゃあちょっと行ってくるね。変な人が来たらすぐ逃げるんだよ?』

猫『大丈夫よ。イダテン系の猫とは私のことよ?』

男『最後はダイレップウになりそうな二つ名だね……。じゃあ急いで行ってくるね』タッタッタッタ


猫(……心細いわ)




127:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/26(月) 21:03:55.02 ID:MOKeotDIo
猫(妹に動きは……ないわね)

「あ! お母さん見て! 可愛い猫!」

「あらほんとね。首輪がついてるから野良じゃないわね」

猫『』ビクッ

「ほら、もう行くわよ」

「えー! ちょっと触りたい!」

猫『』スタタタタタタタ

「あー逃げちゃった」

「あんたがうるさいからよ。ほら、行くよ!」




128:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/26(月) 21:04:29.98 ID:MOKeotDIo
男「」タッタッタッタ

男『猫ちゃーん! 戻ったよーってあれ?』

男「……いない! 猫ちゃん!?」

猫「」スタタタタタタタ ピョン!

男「おわっ! 猫ちゃん! 良かったぁ」

猫『もう! 遅いわよ!』

男『ごめんね。レジが混んでてねー』ナデナデ

猫『ちょっと怖かったわ……』

男『ごめんね。今度は食べ物とかも準備しとかないとね』ナデナデ

猫『……ごめんなさい。ちょっと取り乱したわ』

男『いいんだよ。もう一人にしないからね』ナデナデ

猫(やっぱり、男になでられると安心する……)




129:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/26(月) 21:05:09.39 ID:MOKeotDIo
男『さってと。妹はどうしてるかなーってガリガリ君来てるじゃん!』

猫『ほんとうだわ。帽子を被ってるからどんな顔かわからないわね』

男『うーむ。遠くから見ると身長はあるけど細い感じだなあ。ガリガリだ』

猫『最近はそういう男が流行ってるじゃない』

男『そうだねぇ。あとジャニーズみたいに髪が長いねぇ』

猫『でも男は見た目じゃないわ。中身よ』

男『まったくそのとおりだね』

猫『そうじゃなかったらあなたなんて何の価値もないものね』

男『見た目を全否定された!?』




130:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/26(月) 21:05:31.10 ID:MOKeotDIo
猫『あそこでお昼をとるみたいね』

男『そうみたいだね。ま、中学生だしね。あんまり高いところは無理でしょ』

猫『そう。私はジャズピアノの生演奏が流れるようなお店がいいわ』

男『そんなところ一生入れる気がしない……』

猫『そうね』

男『否定して!』

猫『そんなことより、男も買ってきたもの食べたら?』

男『そうだね。……はい! ここで猫ちゃんに問題です!』

猫『あんぱん』

男『ええっ!? まだ何も言ってないよ!? ……正解だけど』

猫『……まさか何の捻りもないなんてね……』

男『呆れられた!?』




131:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/26(月) 21:05:59.78 ID:MOKeotDIo
男『昼食に限らずだけど……ごはんが甘いものってのはどうかと思うんだよね』

猫『なら焼きそばパンにでもすれば良かったじゃない』

男『ほんとそうだよね……。猫ちゃん、水飲む?』

猫『そうね。ちょっと飲みたいわ。……牛乳は買わなかったのね』

男『うん。猫ちゃんも飲めるようにね』

猫『じゃあ男の手にお水いれて』

男『えっと……ま、いいか。はい』チャプ

猫「」ペロペロ ピチャ

男(くすぐったい! 可愛い!)




132:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/26(月) 21:07:11.96 ID:MOKeotDIo
猫『妹たちが店から出てきたわ』

男『お、じゃあ行こうか』


妹、ガリガリ君「」キャッキャ


猫『なかなか楽しそうじゃない、妹』

男『そうだなぁ。俺も可愛い女の子を連れて歩きたいなぁ……』

猫『超絶可愛い私と一緒に歩いてるじゃない』

男『そうだねぇ。激烈プリティな猫ちゃんと一緒に歩けて幸せだなぁ』

猫『光栄に思いなさい。こうやって歩けるのはあなただけなんだから』

男『もうとっても幸せです。お嬢さ……猫ちゃん』

猫『当たり前でしょ。どれ……奴隷』

男『おかしいよね!?』




133:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/26(月) 21:07:54.11 ID:MOKeotDIo
男『ゲーセンに入ったね。中学生なのに大丈夫かな』

猫『男、例のリュックの用意を』

男『オーケー。……はい猫ちゃん』

猫『……やっぱり、ちょっと窮屈に感じるわね』モゾモゾ

男『あんまり長いようだったら、一旦外に出るから大丈夫だよ』

猫『わかったわ。それと、私もちゃんと二人を確認できるように立ってね』

男『任せといて』




134:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/26(月) 21:08:29.60 ID:MOKeotDIo
ゲームセンター内

妹、ガリガリ君「」キャッキャ


男『……楽しそうだなあ。俺も同級生の女の子とプリクラとか撮りたかったなあ』

猫『まだ5月だから先があるじゃない。頑張れば撮れるんじゃない?』

男『俺にそんなコミュ力はないんだ……』

猫『頑張りなさいよ……』

男『いいもん! 今日は猫ちゃんと一緒にプリクラ撮るもん!』

猫『私はいいけど、あなたひとりでプリクラの筐体に入るのよ?』

男『なんてことだ……周りの視線に耐えられそうにない!』

猫『私は普通の写真の方がいいわね。綺麗で大きいし』

男『そうだよね! 父さんがいいカメラ持ってるみたいだからいつか撮ってもらおうね』

猫『それは楽しみね。男、忘れちゃだめだからね』

男『もちろん。ちゃんと覚えておくよ』




135:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/26(月) 21:09:01.61 ID:MOKeotDIo
男『今度はクレーンゲームか』

猫『男もやったことあるの?』

男『うーんまあ一応。初めてやったときに2000円飲まれてからは一度もやってないけどね』

猫『あら。それはご愁傷様』

男『あれほど無駄に使ってしまったお金もないよ……』

猫『でも彼は得意みたいね』

男『なんですと? ……本当だ。一回で取ってる』

猫『妹も大喜びね』

男『なら俺も! って対抗心燃やしちゃうのは素人。こういう時はただ感心しとけばいいのさ』

猫『そうね。どうせ男がやっても無駄金になっちゃうものね』

男『そんなことはない! って対抗心燃やしちゃうのも素人。ここは悔しさをぐっと堪えるのが正解』

猫『はいはい』




136:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/26(月) 21:09:33.66 ID:MOKeotDIo
男『ゲーセンを出たね』

猫『私もリュックから出してくれる?』

男『おっとそうだね。……はい、お疲れ様、猫ちゃん』ダキアゲ

猫『……そのまま抱いて歩いてくれる?』

男『いいよー。疲れちゃった?』ナデナデ

猫『そんなことはないわ』

男『あれ? そうなの?』

猫『……間違えたわ。ちょっと疲れてるのよ』

男『あ、やっぱり。気を使わなくていいからね』ナデナデ

猫『……ええ。ありがと、男』




137:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/26(月) 21:10:13.52 ID:MOKeotDIo
公園

男『公園か……いいなぁ』

猫『私達もいつも公園デートしてるじゃない』

男『そうだねぇ。ここは散歩するにはいいからねぇ』

猫『水は苦手だけど、噴水は見てて飽きないわ』

男『水が動いてるところってのはずっと見てたくなるよねぇ。川とか滝とか』

猫『川は見たことあるけど、滝はないわね』

男『俺も数回しか見たことない。あれはすごいよー』

猫『いつか見たいわ』

男『そうだね。いつか一緒に見に行こうね』

猫『そういえば。父がトイレに行きたくて、滝のような汗をかいてるのは見たことあるわ』

男『そんなこともあったね。結局漏らしたやつ。あれはひどかった』




138:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/26(月) 21:10:40.92 ID:MOKeotDIo
男『お、そろそろ帰るみたいだ』

猫『結構早いのね』

男『ま、そこは中学生だしね。健全でいいじゃない』

猫『そうね。じゃあ私達も帰る?』

男『そうしようか』

猫『結構楽しかったわね』

男『そうだねぇ。見つからないように後をついてくのはちょっと興奮したね』

猫『ストーカーみたいね』

男『ええっ!?』




139:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/26(月) 21:11:18.02 ID:MOKeotDIo
家 玄関

男「ただいまー」

猫『ただいま』ニャーン

男「おかえり、猫ちゃん」

猫『おかえり、男。ふふ、なんだかおかしいわね』

男「あはは、確かに」

猫『男。悪いんだけど、足、拭いてくれる?』

男「いいよー。ちょっと待っててねー」スタスタ




140:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/26(月) 21:11:40.12 ID:MOKeotDIo
ガチャ

妹「ただいまー!」

猫『おかえり、妹』ニャーン

妹「あれ? 猫ちゃんどうしたの? 玄関で」

猫『男に足を拭いてもらうのを待ってるのよ』ニャーンニャン

妹「そっかそっか。お母さん達が帰ってくるの待ってるんだね。でも帰ってくるのは明日だよー」

猫『違うわ』ニャン

男「あ、おかえり、妹。はい、じゃあ足拭こうねー猫ちゃん」フキフキ

猫『おねがいね……あっ、くすぐったいわ、おとこっ』ジタバタ

妹「お兄ちゃん達も出掛けてたの?」

男「うん。さっきまでデートしてた」

妹「……猫ちゃんと遊ぶのはデートとは言わないと思う」

男「哀れまれてる!?」

猫『ま、仕方ないわね』

男『あれ!? 猫ちゃんは味方だと思ったのに!』




141:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/26(月) 21:12:47.14 ID:MOKeotDIo
リビング

男「まーたニュースの時間だ」

猫『私が男の膝にのる時間ね』

男『そうだねぇ』ナデナデ

妹「テレ東はなんかやってるんじゃない?」

男「うーん、この時間のテレ東はなー」

妹「ま、どうでもいいんだけど」

男「そんなことより。今日は楽しかったか?」

妹「うん。でも今日は遊びっていうかね、相談に乗った感じ」

男「うん?」

妹「ガリガリ君ねー。好きな男の子がいるんだけどね」

男「ええっ!? ガリガリ君ってホモなの!?」

妹「お兄ちゃん、ガリガリ君は女の子だよ?」

男「はにゃ?」

妹「きもー」

猫『吐きたくなるきもさね』

男「ひどい!」




142:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/26(月) 21:13:19.86 ID:MOKeotDIo
男「つまり、恋愛相談を受けていたと」

妹「そうだよー。ガリガリ君のアタックが弱いのかなあ」

男「名前はインパクトあるけどね……。ていうかガリガリってだけで女の子にガリガリ君ってあだ名つけるか……?」

妹「それだけじゃないよ。格好とか喋り方が男の子っぽいっていうのもあるんだよ。
あと他人に甘く自分に厳しいところとか」

男(うまいんだかこじつけてるんだか……)

妹「って自分で言ってたよ」

男「自称なの!?」




143:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/26(月) 21:14:43.31 ID:MOKeotDIo
猫『それにしても衝撃の事実だったわね。確かに中性的に見えたけど、女の子だったなんてね』

男『まったくだ。俺たちは私立探偵には向いてないね。観察力がないんだ……』

猫『そうね。ふふっ、なに? 男は本気で探偵になりたかったの?』

男『ん? うーん、そこまででもないよ。あれはフィクションを楽しむほうがいいね』ナデナデ

猫『でも私達ならいいコンビになれると思うわ。キモオタ&キャット、語呂もそこそこいいわね』

男『キモオタ!?』

猫『男のためなら潜入や調査、スパイも辞さないわ』

男『まー猫ちゃんならできそうだよねぇ』

猫『だから今日は男の布団に潜入する仕事をするわね。いいかしら?』

男『ははっ、わかったよ猫ちゃん。なら俺は仕事仲間をケアする仕事をしなくちゃね』ナデナデ



妹(お兄ちゃん、いっつも猫ちゃん見ながらにこにこしてるよね……へんなのー)




152:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/27(火) 21:55:05.65 ID:MOKeotDIo
とある夜 男の部屋

男(……一回見てみたいんだよねぇ、ねこ鍋。……いや、猫ちゃん鍋)

男(実際に試さない手はないよね)

男(猫ちゃんは、今リビングにいるから……その間に土鍋をセットして……よし、準備万端だ)

男(おっと危ない。ドアを開けておかないと猫ちゃんが入れない)ガチャ

男(よし、一応携帯のカメラも起動しておくか……ククッ! これでからかうこともできるし、鑑賞もできる……!)スチャ

男「念のため布団に潜っておくか……ガン見してたら警戒されてしまうかもしれない……!)モゾモゾ

男(クックック! さぁおいで猫ちゃん! その愛くるしい姿を見せておくれ……!)




153:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/27(火) 21:55:49.38 ID:MOKeotDIo
リビング

TV『お前にはまだ早い――』

妹「あはは、お父さんかわいい」

父「ありがとね、妹」

妹「お父さんのことじゃないけどね。でもお父さんもフジツボみたいで可愛いよ」

父「それは可愛いのかな……?」

猫(やっぱりこの犬っころは気にくわないわね)

猫(……そろそろ男と寝よう)スタタタ




154:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/27(火) 21:56:24.82 ID:MOKeotDIo
男の部屋

男「……」

猫『男? 寝ちゃったの……?』

猫(もう、先に寝ちゃうなんて……ん?)

猫(何かしら、これ……)トテトテ

猫(何も入ってないわね)

猫(ま、いいわ。そんなことより、男の布団に――)トテトテ

男「ちょっと猫ちゃん!」

猫「ニャン!?」




155:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/27(火) 21:56:54.63 ID:MOKeotDIo
男「鍋があったら入らなくちゃダメじゃない!」

猫『いきなり何言ってるのよ! っていうか起きてたのね』

男「くーッ! 猫ちゃんが鍋に入るところ見たかったのになぁ!」

猫『あなたね、私がそう簡単に鍋に入ると思う?』

男「ちょっと思ってた……」

猫『そんな簡単な女じゃないわ』

男「そっか……まぁ、正直布団の方に来てくれたの嬉しかったけどね。
猫ちゃんもう寝るんだよね? こっちおいで」

猫『うん』トテトテ モゾモゾ

猫『……ふぁ、あったかい』

男「もう眼がトロンってしてるね。おやすみ、猫ちゃん」ナデナデ

猫『おやすみ、おとこ』




156:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/27(火) 21:58:00.54 ID:MOKeotDIo
翌日 男の部屋

男『かわええ、鍋で丸まってる猫かわええ……』カチッ カチッ

猫『!?』

男『なんでこんなに可愛いんだろう……すごいなあ』

猫『』スタタタタタタタ モゾモゾ

猫『男っ! こっち見なさい!』

男「んー? ……おおう!? 猫ちゃんが鍋に入ってる!」

猫『どう? そっちの猫より私の方が可愛いでしょ?』モフモフ

男「うん、そうだね! 断然猫ちゃんの方が可愛いよ!」

猫『そうでしょ? ……だからその動画見るのやめなさい』

男「オーケー! ……そのかわり、ちょっと撮らせてくれない?」スチャ

猫『もう、仕方ないわね! ……可愛くとってね?』

男「まかせて!」


男(計画通り)ニヤリ




157:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/27(火) 22:06:00.86 ID:MOKeotDIo
今回の話はこれで終わりです
猫が出てくる作品って意外と知らないですね……




165:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/03/28(水) 04:52:41.20 ID:HLZpaE580
>>157
猫神八百万
長靴をはいた猫
迷い猫オーバーラン
スケッチブック…などなどありますよ




158:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2012/03/27(火) 22:26:09.77 ID:JTg+rTano
乙乙
夏目友人帳…………




159:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県):2012/03/27(火) 23:12:03.47 ID:Cuop5T9bo
乙!

動物のおしゃべりに出てくる日本猫のサクラが可愛いよ




164:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/28(水) 03:12:28.58 ID:9Gk3h8hHo
みかん絵日記
猫ちゃん可愛い!




168:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/28(水) 21:29:14.51 ID:MOKeotDIo
休日の昼下がり

妹「お兄ちゃーん、数学教えてー」

男「数学? 国語なら歓迎するけど」

妹「だから数学だって」

男「えー。数学あんまり好きじゃないんだよなぁ」

猫『あなたって勉強できるの?』

男『……そこそこ』

猫『ふぅん。なら教えてあげなさいよ』

妹「お願いお兄ちゃん! あとでコーヒーつくってあげるから!」

男「しょうがないなあ。……その問題はね、ここにこれを代入してだな」

妹「……まだ問題見せてないのによくわかるね?」

男「あれ? だいたいこう言っとけば解決するものだと……」

妹「お兄ちゃん!」

男「すまんすまん。どれどれ――」




169:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/28(水) 21:29:53.86 ID:MOKeotDIo
猫『暇だわ』

猫『男、まだ終わらないの?』スリスリ

男『ごめんね猫ちゃん。妹の宿題の量が多くてね』

妹「お兄ちゃん、次は英語教えて」

男「そろそろ自分でやるのはどうだろう」

妹「どこから手をつけていいのかもわからないの!」

男「それはまずいだろ……とりあえずこの問題は――」


猫『……もう!』




170:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/28(水) 21:30:37.52 ID:MOKeotDIo
猫『……』カプ カプ

男「ちょ、ちょっと猫ちゃん。くすぐったいよ」

猫『終わったかしら?』

男『俺はもう何もしてないんだけどね……』

猫『?』

男「……じゃあ俺、そろそろ部屋戻るから」スック

妹「だめ! まだ何か聞きたいことできるかもしれないから!」ガシッ

男『という具合なのよね』

猫『……じゃあここで私と遊びましょう』

男『そうしよっか』

男「妹、猫ちゃんが遊びたいみたいだから。ちょっとひとりで頑張ってくれ」

妹「だめ!」

猫「ニャンニャン!」

妹「猫ちゃん、ちょーっと待っててねー。宿題終わるまで待っててねー」

猫「ニャーン! ニャーン!」




171:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/28(水) 21:31:31.40 ID:MOKeotDIo
夕方

男「もう宿題終わったか?」

妹「……終わったよ。ありがとね、お兄ちゃん」

男「おう。終わったなら良かったよ。でもちゃんと理解しないと意味ないからな?」

妹「うん」

猫『終わったのね? ほら、男っ! ねこじゃらし!』ニャンニャン!

男「おーよしよし。すぐ持ってくるからねー猫ちゃん」

妹「お兄ちゃん。最近猫ちゃんといっつも一緒に遊んでるよね」

男「ん? まぁそうだなぁ。猫ちゃん可愛いからなぁ」スタスタスタ

妹「可愛いのはわかるけど……」

男「けど?」クル

猫『なによ?』ニャン?

妹「……なんでもない! ばか!」スタタタ

男「なんで!?」

猫『まぁ、ばかよね』

男「猫ちゃんまで!?」




174:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県):2012/03/28(水) 23:05:37.23 ID:bCzAKQpio
ぬこに焼きもち焼く妹かわいい
男がぬこを取るなら妹は俺が貰っていこう




175:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府):2012/03/28(水) 23:37:54.11 ID:R9PurP+3o

妹の焼きもちもいいな
早く遊んでほしい猫ちゃんもかわいいし・・・いいな、すごくいい




177:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/30(金) 20:57:46.97 ID:MOKeotDIo
6月 梅雨

男「ねぇ、猫ちゃん。カタツムリって見たことある?」

猫『カタパルト? 見たことないわね』

男「そんな聞き間違えある……? カタツムリだよ、カタツムリ」

猫『ヒキコモリ? 目の前にいるわね』

男「ヒキコモリになった覚えはないよ! しかもリしかあってないよ!」

猫『一文字あってれば十分でしょ!?』

男「!?」

猫『冗談よ。……見たことないわね、シモツカレ』

男「カタツムリ!!』




178:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/30(金) 20:58:15.36 ID:MOKeotDIo
猫『で、それがどうしたのよ』

男「いやね、いま梅雨の時期だからカタツムリがいるんじゃないかなって。見たいなーって」

猫『なぁに? 殻にこもってる姿に共感でもしたのかしら?』

男「今日はご機嫌ななめなのかなー? なんか当たりが強いなー?」

猫『そんなことはないわ。私はこの家族、特に男に対してはいつも優しいつもりよ』

男「え、そ、そう?」

猫『当たり前じゃない。だからね、……なでて』

男「あ……もう! 可愛いな猫ちゃんは! ごめんね本なんか読んでて!」ポイ ナデナデナデ

猫『そういうつもりで言ったわけじゃないけどね。あなたが私を疑うようなことを言うからであってね』

男「そうだねぇ。ごめんね猫ちゃん。可愛いっ!」ギュー

猫『あん、ちょっとおとこっ! くーるーしーい!』




179:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/30(金) 20:58:40.90 ID:MOKeotDIo
猫『見に行くのはいいとして……雨が降ってるけど』

男「そうだね。でもね、雨の中の散歩もいいもんだよ」

猫『えー……』

男「大丈夫! 猫ちゃんのことはずっと抱っこして濡れないようにするから!』

猫『それならいいわ』

男「ありがとう! さすがは猫ちゃん!」

猫『ま、男のお願いだものね。付き合うわよ』




180:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/30(金) 20:59:12.50 ID:MOKeotDIo
バタバタバタバタ

男「あ、母さん。ちょっと散歩してくるね」

母「こんな天気で? 物好きねぇ」

猫『ほんとよね』ニャン

母「ほら、いま猫ちゃんも同意してくれたわ」

男「そうかもね……だって暇なんだもん!」

母「はいはい。車に水かけられないようにね」

男「うーい」

男『じゃ、猫ちゃん抱っこしようか』

猫『ええ』

男『これで大丈夫? 不安定じゃない?』ダキ

猫『ええ。大丈夫よ』

男「よし。じゃ、いってきまーす」

猫『行ってくるわ』ニャーン

母「はい、気をつけていってらっしゃい」




181:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/30(金) 20:59:38.42 ID:MOKeotDIo
男「よし、傘を差してっと」バサッ

猫『だっこしながらでも大丈夫?』

男「大丈夫だよー……よし、こうすれば両手でだっこできる」


男『しとしと降ってるねぇ。だがそれがいい』テクテク

猫『よくないわよ。まぁ、ザーザー降ってるよりはいいけど』

男『でしょ? この静かな感じがいいんだ』


猫『で、どこに向かってるの? 猫缶屋さん?』

男「そんな専門店あるかな……? 違うよ、いつもの公園だよ」

猫『いつもと道が違うじゃない』

男「うん。車の通りが少ないところを選んでるからね。雨の音が聞きたいんだ」

猫『なーにロマンチストぶってるのかしらね』

男「ほんとにそう思ってるもん!」

猫『はいはい、きもいわねまったく』

男「」ズーン




182:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/30(金) 21:00:09.22 ID:MOKeotDIo
男「誰も外にいないね」テクテク

猫『それは雨が降ってるからでしょ』

男「それはそうなんだけど」テクテク

猫『……まるで私達ふたりだけの世界みたいね』

男「……」ピタ

猫『……ロマンチストぶってるんじゃないって突っ込みなさいよ』

男「えっ!? 放心するくらい嬉しかったのに!」

猫『ばかねぇ』




183:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/30(金) 21:00:36.79 ID:MOKeotDIo
男「おっと水たまりだ……踏まないようにしないと」ヒョイ

猫『ねぇ、男』

男「うん?」

猫『私、重くない……?』

男「全然そんなことないよ猫ちゃん。普段いっぱいご飯食べてごろごろしているとは思えないほど軽いよ」

猫『……そう。あなたね、私の地雷も踏まないように気をつけてね』カプ

男「おふ、わかったよ猫ちゃん!」

男(本気では噛まない猫ちゃん可愛すぎ!)




184:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/30(金) 21:01:14.82 ID:MOKeotDIo
公園

男「ふぅ、着いた着いた」

猫『なんで公園に来たの?』

男「ここにね、アジサイが植わってるからだよ」

猫『ふぅん? アジサイにカタツムリがいるのね』

男「まぁそういうイメージはあるよね……ほら、あそこに紫色の花が咲いてるでしょ?」

猫『ほんとうね。結構きれいな色じゃない』

男「だよねぇ。さらにいうと、あの濃い緑色の葉っぱも好きなんだ」

猫『そうなの。なら白い花は?』

男「ん? 好きだよ」

猫『じゃあ、白い、ね……ご飯は?』

男「……大好きだよ。それ無しじゃ困っちゃうね」

猫『ふふっ、あなたも大概くいしんぼうね』

男「そうかもねぇ」




185:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/30(金) 21:01:46.60 ID:MOKeotDIo
男「さってと。カタツムリは居るかなー?」

猫『私も探してあげるわ』

男「お願いねー」

猫『あ、男。そこの葉っぱの陰にいるわ』

男「え、ほんと? どれどれーっていないじゃん!」

猫『あら、ごめんなさいね。見間違えたみたい』

男「……」

猫『……』




186:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/30(金) 21:02:14.80 ID:MOKeotDIo
猫『あのね、男。いちおう言っておくけど、わざとじゃないからね?』

男「だよね! ごめんね、ちょっと疑っちゃって」

猫『いいのよ、男。誰にでも間違いはあるわ』

男「間違えたのは猫ちゃんだけどね……」

猫『ほら、男。そこの花の奥に見えたわ』

男「お! どれどれーっていないよ!?」

猫『あら、残像だったのかしらね。最近のカタツムリは早いのね』

男「……」

猫『……何かしら?』

男「ううん! なんでもないよ! また見つけたら教えてね」

猫『ええ、まかせて……あ、そこの秘密の花園にカタツムリが!』

男「どこ!?」




187:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/30(金) 21:03:07.53 ID:MOKeotDIo
猫『ごめんなさいね。いつもからかわれてるからやり返したくなったのよ』

男「あ、そこはメロメロだからとは言わないんだ」

猫『メロメロなのはあなたでしょ、まったく』

男「そうでした」

猫『カタツムリなら、そっちの方の葉っぱの上にいたわよ』

男「……本当に?」

猫『ほんとうよ』

男「えーでもなぁ。さっき散々からかわれたからなー」

猫『あのね、男。今回は、ほんとうよ』

男「とか言ってさー。俺がそれを確認したところ見て笑うんでしょー?」

猫『何度も言わせないでくれる? ほんとうにいるわ』

男「ほう? なら見てみるね」ガサ

男「……いないよ?」

猫『うそっ!? ……いない。さっきは確かにいたのよ! ……ほんとうよ?』

男「……」

猫『ねぇ、ねぇってば。おとこっ! ほんとうにっ、ほんとうにいたのよ?』

男「……」

猫『信じてくれないの……? ……ごめんなさい。謝るからっ、無視しないで!』

男「なーんてね! 冗談だよ猫ちゃん! 可愛いんだからもう!」ナデナデ

猫『……ばかぁ!』

男(泣きそうな猫ちゃん可愛すぎ! でもやりすぎちゃったな……)




188:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/30(金) 21:03:40.29 ID:MOKeotDIo
男「ごめんね、猫ちゃん。メロメロにメロメロが重ねがけみたいな状態だったからさ。つい、ね」

猫『これは、つい、で許されるものではないわ』メラメラ

男「ごめんね。どうしたら許してくれる?」

猫『どうしても許してあげない』ツン

男「それは悲しいなぁ」

猫『……からかわれるのはいいわ。でも……無視はしないで』カプ

男「わかったよ猫ちゃん。ごめんね」ナデナデ

猫『あと猫缶も買って』

男「まかせて! 良いもの選ぶからね!」




189:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/30(金) 21:04:08.02 ID:MOKeotDIo
男「あ、猫ちゃんがさっき言ってた場所のすぐ近くにカタツムリいた」

猫『ほらぁ! ね? 嘘じゃなかったでしょ?』

男「うん。そうだね。でも別に嘘だとも思ってなかったよ」

猫『……ほんとう?』

男「うん。最後のは本当にいたんだろうなって思ってたよ」

猫『……なら、いいわ』

男「可愛いなぁ猫ちゃんは」ナデナデ

猫『もう、ばか』




190:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/30(金) 21:04:34.46 ID:MOKeotDIo
猫『で、どうなの? カタツムリを見た感想は』

男「こんなに小さかったかな? って感じだよ。それにしても実際に見るのは久しぶりだ」

猫『そう。これ動いているのかしら?』

男「すっごくゆっくりだけど動いてるよ。のんびりしてる時の猫ちゃんみたいだね」

猫『さすがの私もここまでスローではないわ』

男「そうかな? ご飯食べたあとはこんな感じじゃない?」

猫『なめてもらっちゃ困るわね。何ならまたねこじゃらしで証明してもいいわよ?』

男「じゃあ帰ったらねこじゃらしで遊ぼうね」

猫『あのね、男。遊ぶのではなく、証明ね? そこ間違えちゃだめよ?』

男「そうだったそうだった。証明ね。証明」

猫『わかればいいのよ』

男(ねこじゃらしって聞いてウズウズし始める猫ちゃん可愛すぎ!)




191:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/30(金) 21:05:03.93 ID:MOKeotDIo
男「それじゃ、そろそろ帰ろうか」

猫『あら、もういいの?』

男「うん。正直なところ、カタツムリも見たかったけど、それ以上に
雨の日に猫ちゃんと散歩したかったっていうのが本音なんだよね」

猫『ほんとう、物好きね』

男「そうかもね」

猫『でもね、あなたが言うならいつでも付き合うわよ』

男「そう? なんだ、じゃあ最初からそういえば良かった。雨の日に散歩しようって」

猫『でも濡れるのは嫌よ。絶対だっこだからね』

男「それはもちろん」




192:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/30(金) 21:05:54.78 ID:MOKeotDIo
猫『男は雨が好きなの?』

男「うん。結構好き。でも一番好きなのは晴れてる日だよ」

猫『そこは私と一緒ね』

男「やっぱり気が合うね?」

猫『そうね。だてにキモオタ&キャットってコンビを名乗ってないわ』

男「名乗ってないよ!?」

猫『いいじゃない。コンビ名における◯◯&◯◯の安定感はすごいのよ?』

男「それはそうだろうけどさー」

猫『ホール&オーツとか』

男「いいデュオだよね」

猫『ハリー&ポッター』

男「それは二人組だったかなー?」

猫『トム&ヤム君』

男「スープだね! それっぽく言ってるけど!」

猫『ビーフ&フィッシュ』

男「食べ過ぎ!」




193:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/30(金) 21:06:39.95 ID:MOKeotDIo
男「そんなことを話してたら家に着いたね」

猫『そうね』

男「じゃあ猫ちゃんを玄関先に下ろして、と。今日は足汚れてないよね?」

猫『ええ。大丈夫よ』スタタタ

男「よし一旦出て……この傘に付いた水滴を飛ばすのが、また好きなんだよねぇ」バサッ バサッ

男「これくらいでいいか」ガチャ

男「ただいまー」

猫『おかえりなさい、男』

男『さっきまで一緒だったのにね。あはは』

猫『ふふ、そうね。ほら、早くねこじゃらしであそ……証明してあげるから。持ってきてくれる?』

男「わかったよ猫ちゃん。ちょっと待っててねー」スタスタ



男(……雨の日とは思えないほど、今日は楽しかったなぁ)




202:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/31(土) 20:12:37.77 ID:MOKeotDIo
7月下旬

男「今日も暑いなぁ」

猫『ほんとうね……これはだめだわ』

男「猫ちゃんは暑いのだめなの?」

猫『あんまり得意ではないわね。この湿度がね……』

男「あーそうなんだ。それじゃ文明の利器に頼りますかね」

猫『エアコン?』

男「そ。下いこ、猫ちゃん」ガチャ

猫『わかったわ』スタタタ




203:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/31(土) 20:13:15.45 ID:MOKeotDIo
男「スイッチオン!」ピッ

猫『暑苦しいわね。静かにしてくれる?』

男「ご、ごめんね、猫ちゃん」

猫『みんな出掛けてるのね』

男「うん。妹は部活。母さんは買い物だよ』

猫『そう。それにしても暑いわ……冷えるまで涼しいスポットに退避ね』

男「そんな場所があるの?」

猫『ええ、……ここよ』スタタタ ペタン

男「へぇ、そうなんだ。日が当たらない場所だね」

猫『そうよ。窓が開いてれば風通しもいいわ。はあ……床が冷たい』

男「ふぅん。どれどれ、俺も」スタスタ ゴロン

猫『男と目線の高さが一緒ね』ジー

男「そうだね。……可愛い顔してる」

猫『あなたはそうでもないわね』ペシペシ

男「わかってる! 言われなくてもわかってる!」




204:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/31(土) 20:14:21.93 ID:MOKeotDIo
猫『あなた、最近学校に行ってないわね。とうとうヒキコモリになったの?』

男「違うよ。夏休みになったんだよ」

猫『その休みは長いの?』

男「うん、40日くらいあるよ」

猫『そうなの。それは良かったわね』

男「でも、そろそろ7月も終わるからねぇ。あと1ヶ月だねぇ」

猫『ふぅん。それでも長いじゃない。でもあなた、休みが始まってからどこにも出掛けてないわね』

男「くっくっく! 侮るなかれ! 明日は出掛けるんだ……!」

猫『あら、それは良かったわね。で、どこにひとりで行くのかしら?』

男「ひとり前提!? 友達と行くよ!」

猫『珍しいわね。2年ぶり7回目くらいかしら?』

男「そんなに期間空いてないし、もっと多いよ!」




205:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/31(土) 20:14:55.82 ID:MOKeotDIo
男「ふぃー。だいぶ冷えてきた」

猫『そうね。男、ソファーに座ってくれる?』

男「うん? いいよ」スタスタ ボフ

猫『これでいいわ』スタタタ ポフ

男「定位置だね」ナデナデ

猫『エアコンで涼しいから。男の膝にのるとちょうどいいのよ』

男「寒いのも苦手だもんね、猫ちゃんは」ナデナデ

猫『猫はそういう動物なのよ』

男「それもそうだね」

猫『でも、冬はこのもふもふであなたをあたためてあげるわ』スリスリ

男「そっか。ありがとね」ナデナテ




206:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/31(土) 20:15:23.07 ID:MOKeotDIo
翌日

男「じゃあ出掛けてくる」

母「何時頃帰る?」

男「6時頃かな。多分」

母「わかったわ。いってらっしゃい」

男「いってきまーす。じゃあね、猫ちゃん」ヒラヒラ

猫『……いってらっしゃい』ニャーン

バタン

猫(行っちゃった……私も連れていきなさいよ、まったく)

猫(暇だわ)

猫(はぁ……はやく帰ってきてね、男)




207:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/31(土) 20:16:08.34 ID:MOKeotDIo
男「おーう待ったか?」

男友「いや、今来たところ」

男「……巨漢にそれ言われても全然嬉しくないのな」

男友「事実だからしゃーない」

男「そうか。じゃあ行くか」

男友「いや、どこに?」

男「あれ? 言ってなかったっけ?」

男友「特には聞いてない」

男「雑貨屋だよ」

男友「……男二人でか?」

男「……ああ」

男友「入りづらいなー男だけだと」

男「しょうがないじゃん! 女友達いないからしょうがないじゃん!」

男友「そうだよな。しゃーないよなそこは」

男「だろ? よし、行こう!」スタスタ

男友「……でもやだなぁ」スタスタ




208:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/31(土) 20:17:01.76 ID:MOKeotDIo
雑貨屋

男「見事に女ばっかりだ。マダムやら女子高生やら」

男友「何しに来たんだよこんなところに……」

男「写真立てが欲しくてさー」

男友「なんだぁ? 彼女とのツーショットの写真を飾ろうってかぁ? でも男は彼女いないよな?」

男「彼女じゃないけど、女ではある」

男友「あぁ。家族ってオチか?」

男「そんなところだ」

「あれ? こんなところで何してるの?」

男「……おい男友。なんか可愛い女の子が話しかけてきてるぞ」ヒソヒソ

男友「え? 男に話しかけたんじゃないのか? っていうか同じクラスの女さんだぞ」ヒソヒソ

女「ちょっと、無視しないでよー」

男「ごめんごめん。えーっと何用で?」

女「えっと、特に用があるってわけじゃないけど……なんか浮いた二人がいるなーって思ったら、男くんと男友くんだったから」

男、男友「「浮いた二人……」」ズーン

男「出るか」スタスタ

男友「おう」スタスタ

男「何が敗因だったのかなー? 挙動不審だったのかね?」スタスタ

男友「単純に男二人だったからってのもあるだろうが、それも今後の課題だな。
いずれにしても女性のサポートが必須だった」スタスタ

男「おいおい次に来るのは何年後になるんだ」スタスタ

男友「身内の助っ人を忘れちゃいけないぞ。これが一番手っ取り早く確実だ。
そもそもカメラ屋とかの方が良かったかもな」スタスタ

女「ちょ、ちょっと! ごめんね! そういうつもりで言ったんじゃないよ!」




209:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/31(土) 20:17:43.88 ID:MOKeotDIo
女「なるほど。写真立てを買いに来たと。男二人で」

男「……そうだね」

男友「……女さんという味方がついた今、何も恐れるものはないな」

男「違いない」

女「なに言ってるの、もう。写真立てならあっちにあるよ」スタスタ

男友「おう、遅れずについていけ」

男「了解」

女「そのノリやめない?」




210:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/31(土) 20:18:05.96 ID:MOKeotDIo
男「すごいなこれ。なんだこの装飾」

男友「なかなかすごいな。キラキラしてやがる」

女「そういうのが好きな人もいるんだよ」

男「そうですよね。女さんがおっしゃるなら間違いないです」

男友「出すぎた真似をお許し下さい」

女「……男くんはどういうのが欲しいの?」

男「どっちかって言うとシンプルで落ち着いている物がいいんだよね」

男友「安定志向な男らしいな」

女「それなら……これとかどう?」

男「それはちょっとなぁ……」

男友「男よ。ここは嫌でも、嘘でも、社交辞令でも、女さんの意見を支持しておくべきだったぞ」

女「男友くん。あとで一緒にお話しようね」

男友「えっ、女さんからお誘いして頂けるなんて……ごめんな男、抜け駆けするみたいで」

男「いいよ。男友ならむしろ祝福する。うまくやれよ」

男友「ああ。……俺はいい友達を持った」

男「馬鹿野郎。そういうのは成功してから言えって」

女「そろそろ殴っていいよね?」

男、男友「「すみませんでした」」

男(猫ちゃんなら……きっと甘噛みか猫パンしてるところだろうな。はは、思い浮かべたら楽しくなってきちゃったな)




211:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/31(土) 20:18:43.39 ID:MOKeotDIo
男「よーし、これに決めた」

男友「シンプルだな」

女「シンプルだね」

男「シンプル・イズ・ベストという言葉もあるくらいだから、シンプルが一番いいんだよ」

男友「そうかもな」

女「そうかもね」

男「でしょ? じゃあ買ってくる!」タタタ

男友「……選ぶのに時間かけ過ぎだろ」

女「そうだよね。すごく真剣だったから何も言えなかったけど」

男友「そんなにいい写真を入れるのかね」

女「案外彼女なんじゃない? 男友くんには内緒にしてるだけで」

男友「それはショックだな。別に責めはしないが」

女「ふぅん?」

男友「まぁ、そこそこ付き合いも長いから」

女「そうなんだ」

男「おーい買ってきたよ」タタタ

男友「よし。じゃあ出るか」

女「ねぇ。暇だからあたしもついてっていい?」

男、男友「!?」




212:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/31(土) 20:19:31.48 ID:MOKeotDIo
男「我々についてくるその理由とは?」

女「え? だって二人共楽しいから」

男友「恐れながら。我々はそれほど楽しい存在ではないです」

女「そんなことないよ。ほら、いこ」

男「おい男友。俺はこんなシチュエーションはシミュレーションすらしたことナッシンだぞ」ヒソヒソ

男友「横文字が多すぎる……しかし俺もだ。どうする」ヒソヒソ

男「ここは女さんの後をついていくのが最善か」ヒソヒソ

男友「リードできない男の烙印が押されそうだが」ヒソヒソ

男「だが、俺たちのこの後の予定は……」ヒソヒソ

男友「あぁ。俺が行きたいアニメイトだったな」ヒソヒソ

男「そこに女さんを連れて行けと? それは無茶な話だ」ヒソヒソ

男友「違いない。やはりここは女さんに指示を仰ぐか」ヒソヒソ

男、男友「「女さん、どこか行きたいところあります?」」

女「長いのよっ!!」




213:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/31(土) 20:19:59.45 ID:MOKeotDIo
女「男くん達さー、ああいうひそひそ話は見えない所でやってくれないと」

男「ごめんごめん」

男友「なにぶん、こういう事態は不慣れなもので」

女「えー? あんまりそんな風には見えないけどなー」

男「見かけにはよらないものです」

男友「まったくです」

女「そうなんだ。じゃあどこか話せるところ行こうよ。マックとか」

男「……良かったな男友、俺たちでも入れるところだ」

男友「ああ。洒落た店だとヘリウムみたいに浮くからな」

女「そんなことないよ……」

男友「先ほどの発言をお忘れか」

男「軽いトラウマだな」

女「ごめんって! ほら、行こ!」タタタタ

男「楽しそうに走ってるねぇ」

男友「絵になるわ」




214:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/31(土) 20:21:01.39 ID:MOKeotDIo
マクドナルド

男友「男はコーヒーだけでいいのか」

男「ああ」

女「そういう男友くんもポテトだけじゃない」

男友「150円だからな」

女「絶対飲み物欲しくなるよ、それ」

男友「あ」


女「ねぇ、男くん。その写真立てにどんな写真入れるの?」

男「どんな写真がいいだろうね。まだ撮ってないから」

男友「なんだそれ」

男「とりあえず場所は確保。みたいな」

女「へぇ。彼女との写真?」

男「違うよ。猫」

女「あ、なんだ。ペットね」

男友「あーなるほど。男ん家の猫は可愛いもんな」

女「へぇー! そうなんだ! 見たいなぁ」

男「携帯の写真で良ければあるよ」

女「見せて見せて!」

男「はい、これ」

女「……可愛いね! これ、ねこ鍋?」

男「そうそう。一回やってみたくてさー」

男友「見事なもふもふだな」

男「だろー? だからちゃんとしたカメラで写真を撮りたいんだよね」

女「いいねー。これは飾りたくなる気持ちもわかる! 可愛いもん」

男友「でも女様も可愛いよな」

男「違いない」

女「そういうのいいからね」




215:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/31(土) 20:21:59.64 ID:MOKeotDIo
――

――――


女「あー楽しかった! 今日はありがとね、男くん、男友くん」

男「いやいや、こちらこそ」

男友「久々に潤いのある一日だったな」

女「今まであんまり学校で話さなかったけど、これからは話せるね!」

男「そうだね」

男友「身に余る光栄です」

女「うん、これからよろしくね! じゃ、バイバイ!」フリフリ タタタタ


男「……夕日をバックに笑顔で手を振りながら走り去ってるよ」ヒラヒラ

男友「絵になりすぎだな。……多分そんなに話すこともないだろ」ヒラヒラ

男「だな。女さんは人気者で常に周りに人がいるもんな。そして可愛い」

男友「だがまぁ、何にしても今日は楽しかった。それだけで十分だな」

男「違いない。……俺らもそろそろ解散するか。メイトはまた今度な」

男友「ああ、そうだな。んじゃ」

男「おーう」




216:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/31(土) 20:23:26.80 ID:MOKeotDIo
ガチャ

男「ただいまー」

猫『おかえり、男』

男『あれ? どうしたの猫ちゃん』

猫『何がかしら? 私はこの日陰が涼しいからここにいるのよ』

男『そっかそっか。帰ってくるの待っててくれたんだ。可愛すぎっ!』ダキッ

猫『違うわよ! ここが涼しいからであって……男、何か女の香りがするわね』

男『ん? あー、男友と遊んでたら女さんってクラスメイトと会ってね』

猫『ふぅん? 良かったじゃない。とうとう春が来たの?』

男『いやいや。依然シベリアだよ』

猫『なーんだ、そうなの。じゃあまだ私が男を独り占めしていいのね』

男『当分は大丈夫だよ。こんな不良物件売れないよ』

猫『掘っ立て小屋ね』

男『そこまでひどいかな!?』

猫『ふふ、冗談よ』




217:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/31(土) 20:24:09.09 ID:MOKeotDIo
リビング

TV『――明日も強い日差しに見舞われそうです』

猫『さっきの袋は何? 猫缶?』

男『ひ・み・つ!』

猫『きもいわね』

男『おふ。まぁいつか教えてあげるよ』

猫『そう。ならいいわ』

男『猫ちゃんはそういうところがさっぱりしてて良いよね』ナデナデ

猫『しつこい詮索は淑女に反するわ。それに、いつか教えてくれるんでしょう?』

男『うん。もちろん』ナデナデ

猫『それを待てないほど、私は落ち着きのない猫じゃないわ』

男『まさに淑女だね』

猫『とうぜん』

男『でも甘えたがりなところもあるのが猫ちゃんなんだよねぇ』ナデナデ

猫『……嫌かしら?』

男『まっさかー。そのままの猫ちゃんでいてね』ナデナデ

猫『そのつもりよ』カプ




218:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/31(土) 20:24:51.21 ID:MOKeotDIo
男『でもさ、最近は一緒に寝てないよね?』

猫『それは……』

男『あ、暑いから? それなら仕方ないよね』

猫『……私は大丈夫なんだけどね。寄り添ってるとあなたが暑そうだから』

男「あっ」

猫『ま、夏だもの。仕方ないわ』

男『そうかあ。ちょっと寂しいけどね』

猫『……私もよ』スリスリ

男『猫ちゃん、これ以上俺をメロメロにしてどうするの?』ナデナデ

猫『どうしようかしらね。私のペットにでもしようかしら』

男『あはは、逆に?』

猫『ふふ、そう。逆に』



母「なーににこにこしてんの。そろそろご飯よ」

男「うーい」

猫「ニャーン」




225:以下、名無しにかわりまして アナ・コッポラ がお送りします:2012/04/01(日) 16:51:47.92 ID:O/92TKu10
面白い猫可愛い過ぎる〜

俺からも猫が主人公の作品を1つ
柴田よしき著  柚木野山荘の殺人
 
と言うミステリーをお薦めする
猫が主役で謎解きをしていくミステリー
で他の猫や犬と事件を解決していき途中
掛け合い漫才の様な展開もあって最高に面白いよ




226:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県):2012/04/01(日) 18:07:21.16 ID:qnx3gcVao

>>225タイトルと内容のギャップがすごいなw
でもおもしろそう




227:以下、名無しにかわりまして ジョン がお送りします:2012/04/01(日) 21:56:53.71 ID:h/ReSZo30
>>225
に興味のある人は『猫探偵正太郎
でggって見て




229:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/03(火) 13:39:08.96 ID:eDp/XQ+io
面白い
ネコ飼いたい




231:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/03(火) 21:58:55.93 ID:MOKeotDIo
7月下旬 夏休み

Prrrr! Prrrr!

猫『男、珍しく携帯が鳴ってるわよ』

男「確かに珍しいけども! えーっと男友か」

男「もしもし、どうした」

男友『おう。明日遊びにいこうぜ』

男「急だなおい」

男友『まぁそう言うなって。夏休みは遊ばないと損だぜ?』

男「それはそうだけど……男二人でか?」

男友『例によって男二人でだ』

男「友よ、それでいいのか」

男友『それを言ったら俺たちはどこにも行けなくなるぞ』

男「聖地アニメイトなら俺たちを優しく包んでくれる」

男友『男よ、それでいいのか』

男「……よくないな。よし、遊ぶか」




232:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/03(火) 21:59:52.71 ID:MOKeotDIo
男友『よーし。場所とか俺が決めていいか?』

男「ああ。いいよ」

猫『男、遊びに行くの? 今回は私も連れていってくれない?』

男「あ、男友。猫も連れていけるかな?」

男友『ああ、いいぞ。男二人だとむさ苦しすぎるからな』

男「うちの猫はメスだからな。華やかになるぞ」

男友『おっけい。じゃあ明日男の家に迎えに行くから。じゃ』ピッ

男「迎え? って切れてるし」

猫『私も行っていいの?』

男『うん。大歓迎だよ猫ちゃん』

猫『それは良かったわ。前は置いて行かれたからね』

男『今回はいっぱい遊ぼうね』ナデナデ

猫(男と一緒にいられるだけでいいんだけどね)




233:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/03(火) 22:00:33.22 ID:MOKeotDIo
翌日

男「よーし。準備万端だ」

猫『楽しみね』

男(うずうずしてる猫ちゃん可愛い)

Prrrr! Prrrr!

男「お、男友から電話だ。もしもし?」

男友『おう。男ん家着いたから。カモン!』

男「テンション高いな。よし今行く」ピッ

猫『来たの?』

男「うん。いこっか猫ちゃん!」ガチャ

猫『先に行くわ!』スタタタタ

男「あ、待ってよー!」タタタタ




234:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/03(火) 22:01:28.87 ID:MOKeotDIo
バタバタバタバタ

男「あ、母さん。遊びに行ってくるから」

母「はいはい。男友くんと遊ぶんだったわね」

男「うん。夕方くらいには帰ると思うから」

母「わかったわ。猫ちゃんのことちゃんと見とくのよ」

男「大丈夫。じゃあ行ってくる」ガチャ

猫『行ってくるわ』ニャーン

母「いってらっしゃい」



男「さてと、男友はどこに……あの車は……」

猫『車の中から手を振ってるわよ』

男「男友だ。あいつ免許取ったのか。いくか、猫ちゃん」ダキ

猫『ええ』




235:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/03(火) 22:02:15.68 ID:MOKeotDIo
男友「おう、乗った乗った! ライドンライドン!」

男「いつの間に免許取ったんだよ」ガチャ

男友「ちょくちょく通ってたんだ。夏休み入ってすぐに取ったわ! 驚いたか!」

男「おぉ! 驚いたわ。そういや誕生日早かったもんな友は」バタン

猫『ふぅ、……暑いわね』

男『走り出せば風が入るよ、猫ちゃん』

男友「おー相変わらず可愛い猫だなおい。男の膝におさまっちゃって」

男「俺の知りうる中で最も可愛い猫だからな」ナデナデ

猫『男友もメロメロになっちゃうかもね』

男『それは困るなぁ。多分大丈夫だけど』

男友「確かに可愛い。が、羽川には敵わんな」

男「はははっ! あれは猫か?」

男友「あれはちょっと違うか! がははは!」

猫『……アニメの話ね』




236:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/03(火) 22:03:03.91 ID:MOKeotDIo
男友「よーし、それじゃ、出発進行!」ブロロロ

男「おーう」

猫『車に乗るのは久しぶりだわ』

男『そうだねぇ』

男「なぁ、こっちの窓も開けていいか?」

男友「おう! こっちで全部開けちまうわ」

男「おー涼しいようなぬるいような風が入るぜー!」

猫『ふふっ、なんだか楽しいわね』ニャーン

男『そうだね! 天気もいいし、いい気分だよね』

男友「よーし、何かご機嫌なナンバーを流そうか」

男「夏の曲にしてくれよなー。アニソンオンパもいいけどさー」

男友「今日のテーマは『リア充』だぜ? アニソンは封印してきたぜ!」

男「友よ! そんなことして大丈夫なのか!?」

男友「あたぼうよ! まず初めのナンバーはこれだ!」ポチッ

スピーカー『夏の風が〜 髪を撫でる〜 気のせいかな 恋の予感――♪』

男「おもいっきりアニソンじゃねぇか! あはははははは!」

男友「俺からアニソン取ってどうすんだよ! がははははははは!」

猫『……ばかねぇ』




237:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/03(火) 22:03:58.97 ID:MOKeotDIo
男「で、今日はどこに行くんだ?」

男友「いや、特に行き先はない」

男「ん?」

男友「免許取れたからドライブしたいと思ってな」

男「あーそういうことか。なら海沿い走ろうぜ!」

男友「そいつはいいな! 夏といえば海だわな!」

猫『私も海を見たいわ』ニャーン

男友「お、猫も海を見たいのか? いいセンスだ」

男「猫ちゃんはハイセンスだからな」

男友「何か気品があるもんなぁ。っていうか猫ちゃんって」

男「俺は普段こう呼んでるんだよ。可愛いだろ?」

猫『あなたは可愛くないけどね』ニャア

男友「男は可愛くないがな」

男「わかっとるわい!」




238:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/03(火) 22:05:03.64 ID:MOKeotDIo
赤信号

男「……なぁ、友よ。信号にひっかかりすぎじゃないか」

男友「しゃーない。一回そういうのにハマるとどうしようもない」

スピーカー『ノンストップで行ってみましょ♪ って思ったらまた赤信号――♪』

男「……わざわざシンクロさせなくていいから」

男友「偶然だぞ!」

男「福留か」

男友「違うわ! それにしてもひっかかりすぎだよな」

男「止まると暑いぞ!」

猫『風がないとキツいわよ!』ニャーオ!

男友「猫も暑いか? でもなぁ。夏のドライブでエアコンは邪道だろう」

猫『ふぅん、そうなの』ニャン

男「気持ちはわかる。だから赤信号から抜けだせ」

男友「どうやって抜けりゃいいのよ?」

男「赤信号でも突っ切りゃいいんじゃないか?」

男友「赤いパトランプで止められるわ! がははははははは!」

男「違いない! あはははははは!」

猫『……テンション高いわね』




239:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/03(火) 22:06:09.01 ID:MOKeotDIo
男友「そういや、前に痛車を見たんだけど」

男「ほー。どんな?」

男友「クドわふたー。すごい存在感だったわ」

男「へー。友もやってみれば?」

男友「好きなキャラが多すぎて絞れねぇ」

男「そういう問題か?」

猫『痛車って?』

男『車体に二次元キャラのステッカーとか貼ってある車だよ』

猫『痛いわね』

男友「男ならどうするよ。キャラ」

男「俺はそうだな……猫ちゃんがいいかなー」

男友「くくっ! まさに猫車ってか! がははははははは!」

男「それ人力じゃねぇか! あはははははは!」

猫『猫車って何よ……』




240:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/03(火) 22:08:12.93 ID:MOKeotDIo
男友「そろそろ海が見えるんじゃないか」

男「お、本当だ。ははっ、あんまり綺麗に見えないな」

猫『あんまり青く見えないわね』ニャン

男『そうだねぇ。そういう海は――』

男友「やっぱりハワイとか沖縄じゃないとな」

猫『ハワイってここから近いの?』

男「遠いなぁ。沖縄も遠いな」

男友「日本海側は結構綺麗だった気がする」

男「俺は行ったことないなぁ」

猫『私もないわね』

男『あはは、猫ちゃんがあったらびっくりだなぁ』

猫『ふふ、それもそうね』

男友「でもやっぱり自分の部屋で二次元の海にダイブが最高よ!」

男「ダイブするなら瀬戸内海もいいと思うぞ! 燦ちゃんに会える!」

男友「それも二次元じゃねぇか!」

男、男友「ひゃははははははは!」

猫『……キモオタね』ニャーン




241:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/03(火) 22:09:02.68 ID:MOKeotDIo
男「海が近いと風が違うな」

男友「潮風ってやつか」

猫『確かに、匂いが違うわね』

男『あーそうだねぇ』

猫『海って感じがするわ』

男『そうだね。なんとなく涼しいような感じだ』

男友「べたつきそうな感じだな」

男「あー。そうだなぁ」

猫『べたつくのはイヤね……』

男『帰ったらシャンプーしようか?』

猫『あれはあんまり好きじゃないんだけど……』

男『そっかー。でも猫ちゃんって暴れたりはしないよね』ナデナデ

猫『当たり前じゃない。あなたがやってくれてるんだから』

男(可愛すぎ!)




242:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/03(火) 22:10:27.95 ID:MOKeotDIo
男友「ずいぶん懐いてるよな、その猫」

男「そらもう俺がメロメロだからな」

猫『そうね』

男友「それ理由になるか? 猫ってもっと気まぐれな生き物だと思ってた」

男「そうだなぁ。ま、俺と猫ちゃんは特別仲が良いんだろうね」

猫『……』スリスリ

男友「ほう。なかなか羨ましいこったな。そんな美人な猫ちゃんに好かれまくりとは」

猫『ふふん。確かに私は美しくもあるわね』

男「ま、可愛いのはルックスだけじゃないけどね」

男友「おいおいベタ惚れだな」

男「ベタ惚れですわ。猫ちゃんみたいな性格の女いないしな」

男友「どんな性格だよ」

男「一言でいうと、淑女」

男友「そりゃ高校にはいないわ」

男「だろ? だからもうメロメロ」

猫『あんまりそう言われると照れるわね』スリスリ




243:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/03(火) 22:11:27.04 ID:MOKeotDIo
男友「匂いもしっかり付けられてるな」

男「匂い?」

男友「その猫が男の腹あたりに頭をこすりつけたろ? 自分のもんだって」

男「あぁ、そうなんだ。知らなかったな」

猫『……ま、男は私のものだからね』

男『そうだねぇ。でも猫ちゃんも俺のものだよね』ナデナデ

猫『ふふ、そうね。でもあなたらしくないわね、そういうの』スリスリ

男『あはは、確かに。柄じゃないよね』

男友「あー俺もペット飼ってみたいな。鷹とか」

男「鳥かよ……でも鳥もいいよな」

猫『!?』

男友「だろう? 孔雀とか鷲とか梟とかいいなと思ってる」

男「いいな。孔雀はロマンがある」

男友「確か羽が凄い方がオスなんだよな」

男「へぇ、そうなんだ。知らなかった」

男友「擬人化妄想したいからメスの方がいいな」

男「あはははははは!」

男友「笑ってんじゃねぇ」




244:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/03(火) 22:12:27.57 ID:MOKeotDIo
男友「こう、口笛を吹くと、途端に肩に降り立ってくるみたいな」

男「おーそれいいなぁ」

男友「男は膝とか腹に猫が乗ってくるんだろ?」

男「ああ、乗ってくるよ。すごく可愛い」

猫『私の特等席よ』スリスリ

男友「……まぁ、その様子を見てりゃそうだよな。可愛いわ」

男「犬とかはどうよ」

男友「犬か……犬もいいよな。あのソフトバンクの犬いるじゃん? あれとか良いわ」

男「わかる!」

猫「」カプリ

男「わからない!」

男友「どっちだよ」




245:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/03(火) 22:13:25.46 ID:MOKeotDIo
男友「そろそろ帰るかね」

男「そうだな。日も傾いてきたし」

男友「いやー軽く緊張したけど、案外余裕だったな」

男「結構安心感あったぞ、運転」

男友「そいつは良かった。まぁ、まだ家に着いたわけじゃないけどな」

男「帰りも安全運転で頼む」

男友「任せろ。イニDばりの運転を見せてやる」

男「やめろ。ってかオートマじゃん」



猫『なかなか楽しかったわね』

男『そうだね。窓全開にしたら猫ちゃんのもふもふがすごいことになったのは面白かった』

猫『風でぶわーってなったわね。ふふっ』

男『あれも可愛かったよ』ナデナデ

猫『もうっ』ペシペシ



男友「……やっぱり猫がいいかねぇ」




253:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2012/04/05(木) 11:13:08.45 ID:Kk/Fpehno
ときどき男友も猫ちゃんの言葉理解してんじゃないかってくらい会話に違和感ないなww




254:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 22:13:48.40 ID:MOKeotDIo
夏休み リビング

男「エアコンって素晴らしいな……」

猫『そうね』

男『やっぱり猫ちゃんもそう思う?』

猫『ええ。おかげで男の膝にいられるもの』

男『そっかー』

猫『私が傍にいないと寂しくなっちゃうものね。男は』

男『そうだねぇ』ナデナデ


母「使うのはいいけど、温度を下げすぎないでね」

男「がってん承知」

母「じゃ、お母さん買い物いってくるから」

男「うーい。いってらー」

猫『いってらっしゃい』ニャーン




255:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 22:14:24.07 ID:MOKeotDIo
男「何か録画しておいたものでも見よっかな」

猫『アニメね』

男『そうとは限らないよ!」

猫『ふぅん?』

男『よし。魔女の宅急便を見よう』ポチ

猫『アニメじゃない……』

男『ジブリはまた別だと思うんだ』

猫『そうなの』

男『猫も出る映画だから、猫ちゃんも楽しめるよ』

猫『私みたいな淑女がいるのかしら』

男『それはどうだろうねぇ』




256:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 22:14:58.89 ID:MOKeotDIo
TV『おかあさん! 天気予報聞いた? 今夜晴れるって――』

猫『この女の子が魔女なの?』

男『そうだよー。赤いリボンが可愛いよね』

猫『ふぅん。なら私もリボンつける?』

男『それもいいね。首につけると可愛いかも』

猫『いいわね。……でもそれだと私、プレゼントみたいね』

男『あはは。確かに。あ、猫が出てきたよ』

猫『黒猫じゃない。私と真逆ね』

男『そうだね。魔女の相棒は黒猫ってイメージがあるね』

猫『白猫の相棒は?』

男『超絶イケメンの紳士かなー』

猫『ふぅん? なら私は相棒をかえなくちゃね』

男『うそうそ!』




257:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 22:16:16.61 ID:MOKeotDIo
TV『どれ、私の小さな魔女を見せておくれ――』

男『なんというか、すごい台詞だなぁ』

猫『さて、私のきもーなキモオタを見せてくれる?』

男『どういうこと!? きもいが2つあるよ!?』

猫『私バージョンを言ってみただけよ』

男『キキはくるって回ってポーズして見せたけど、きもーなキモオタはどうすればいいんだろうね』

猫『キモオタ知識をひけらかせばいいんじゃないかしら』

男『それで最後にキメ顔する感じ?』

猫『ふふっ。そんな感じ。まさに男ね』

男『違うよ!?』




258:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 22:17:04.57 ID:MOKeotDIo
TV『あの人のママに会うために 今ひとり列車に乗ったの――♪』

男『この曲すごく好きなんだよなぁ』

猫『良い曲ね』

男『でしょ?』

TV『その音楽止めてくださらない? 私、静かに飛ぶのが好きなの――』

男『気持ちはわからなくもないけどもー! もうちょっと聞かせてよー!』

猫『あなたね、そこに文句をつけるのは違うと思うわ』

男『まぁ、そうだね。あとでCDで聴こうっと』

猫『それにしても、さっきの魔女も黒猫連れてたわね』

男『そうだねぇ』

猫『しかもいけ好かない感じだったわ』

男『そうだねぇ』

猫『これは猫全体の品位に関わるわね』

男『そこまで?』




259:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 22:17:39.16 ID:MOKeotDIo
男『お! 海の見える街だ』

猫『海が近くにある街はだいたいそうじゃないの?』

男『あ、俺が言ったのは今流れてる曲の名前ね。可愛いねぇ猫ちゃんは!』

猫『……』ペシペシ

男『おふ。猫パン』

猫『次からかったら猫ダイブするからね』

男『やっぱりそれ技なんじゃん! 寝ぼけてたって嘘じゃん!』

猫『何のことかしら? そんな昔のことは忘れたわ』

男(そんなところも可愛い!)




260:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 22:18:17.08 ID:MOKeotDIo
TV『座ってー。コーヒーがいい?』

猫『そういえば、あなたもコーヒーをよく飲んでるわね』

男『んー? そうだねぇ』

猫『おいしいの?』

男『うーん……。おいしい! って思って飲んだことはないかも』

猫『ならお水でいいじゃない』

男『そうなんだけどねぇ。なんというか、コーヒーってゆっくり飲めるからいいんだよね』

猫『どういうこと?』

男『水とかだと、一気に飲んじゃうんだよね俺。
コーヒーとか熱い飲み物ならゆっくり飲まざるを得ないでしょ?』

猫『ふぅん。私は熱いのはそもそも飲めないわね』

男『猫舌だもんね』

猫『いいこと考えたわ。男も私みたいにお水を飲めばいいのよ。ペロペロって』

男『それはちょっとなー』




261:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 22:18:59.22 ID:MOKeotDIo
男『あ、猫ちゃん! 白猫も出てきたよ!』

猫『……お高くとまった猫ね』

男『ちょっと猫ちゃんに似てるんじゃない?』

猫『私はあんなに感じ悪くないわ』

男『そうだね』ナデナデ

猫『でも、あなたと初めて会った時はあんな態度をとってしまったわね』

男『そうだったかなー? あんまり覚えてないや』

猫『そう』

男『初めから可愛かったよ』

猫『そんなこと言うと……甘えるわよ?』スリスリ

男『大歓迎だよ、猫ちゃん!』




262:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 22:19:29.18 ID:MOKeotDIo
TV『ジジ! こうなったら最後の手段よ――』

男『もしこれが猫ちゃんだったら、身代わりになる?』

猫『キキがあなただったら身代わりになるわ。じゃなかったらお断りね』

男『そっかー。可愛いねぇ猫ちゃんは!』

猫『もちろん報酬は貰うけどね』

男『猫缶?』

猫『そうね……そこは男の誠意が見たいわね』

男『誠意かぁ……難しいなぁ』

猫『ふふっ。そんなに難しいことでもないわ』

男『そうなの?』

猫『ええ。でも教えてあげない』

男『あれー? いつもなら教えてくれそうなものだけど』

猫『猫はきまぐれだからね』

男『ずるいなぁ。可愛いけど』




263:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 22:19:57.54 ID:MOKeotDIo
TV『私このパイ嫌いなのよね――』

男『ここはやたら印象に残ってるんだよなぁ』

猫『ふぅん。そうなの』

男『なんだろうねぇ。キキが可哀想で』

猫『そうね。ずぶ濡れでパーティーにも行けないし』

男『うん。あ、寝込んじゃった』

猫『だめな猫ねぇ。私ならちゃんと慰めてるところだわ』

男『そうなんだ?』

猫『ええ。12月とか2月に男が落ち込んだとき、ずっと傍にいたじゃない』

男『その月は……そうか。確かに猫ちゃんといたなぁ』

猫『でしょう? 私ほど出来た猫もいないわね』

男『そうだね。猫ちゃんとはいつも一緒にいるから気付かなかったよ』

猫『ちゃんと私のこと見てないとだめよ?』

男『うん。肝に銘じておくね』ナデナデ




264:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 22:20:24.71 ID:MOKeotDIo
TV『リリーって言うの。今行く!』
TV『いいよ。ちょっとだから――』

男『リリーって言うのかー。……可愛いな』

猫『ちょっと男』

男『なんてね! 冗談だよー猫ちゃん』

猫『テレパシーが真剣だったけど』

男『そう? 気のせいじゃないかなぁ』

猫『顔がニヤついてたけど』

男『ジジがウキウキだったからさー』

猫『白猫の方を見てたけど』

男『それは見間違いじゃないかなぁ』

猫『私をなでる手が止まったけど』

男『たまたまじゃないかなぁ』

猫『……そういうことにしておいてあげる』

男『本当に冗談だったのになー』ナデナデ

猫『……そういうことにもしておいてあげる』

男(疑り深い猫ちゃん可愛すぎ!)




265:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 22:21:21.95 ID:MOKeotDIo
TV『わたし、自転車初めてなの』

猫『私も乗ったことないわね』

男『あれ? そうだっけ?』

猫『ええ。一度乗ってみたいわね』

男『うん。いいよ。前のカゴに乗れるかな?』

猫『多分大丈夫よ』

男『そっか。じゃあその時はタオルとか敷いて揺れても大丈夫なようにしないとね』

猫『揺れるの?』

男『道にもよるけどね。ま、猫ちゃんを乗せるときはちゃんと舗装された道路を走るからねー』

猫『別に気を使わなくていいわ。痛くなければ揺れても大丈夫よ』

男『そっか。じゃ、今度どこかいこうね』

猫『忘れないでね』




266:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 22:21:56.06 ID:MOKeotDIo
TV『何よ、猫みたいな声だして。……ジジ? あなた、言葉どうしたの――』

猫『ジジは喋れなくなっちゃったの?』

男『そうみたいだね』

猫『猫をかぶってるんじゃない?』

男『猫だけに?』

猫『あら、思いがけず上手いことを言ってしまったわね』

男『あはははは! 猫ちゃんはユーモアもあるんだねー』

猫『ええ。言葉が通じるんだから、楽しい会話をしたいじゃない?』

男『そうだね。やっぱり猫ちゃんは最高だね』

猫『ふふっ。当然じゃない。私ほど上品で高貴で淑やかでしおらしくていじらしくて可憐で健気でユーモアのある猫もいないわ』

男『そ、そうだね』ナデナデ




267:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 22:22:28.15 ID:MOKeotDIo
猫『ジジは違うけど、語尾ににゃとかつけて話すのもいるじゃない? 猫に限らずね』

男『あー、……いるね』

猫『あれはおかしいと思うのよ。なんでそんな語尾になるのかしら』

男『それは……キャラ付けだよ』

猫『あれこそ猫をかぶってるわね。いや、猫ぶってるわね』

男『そう、だね』

猫『……なんだか歯切れが悪いわね。あなたもしかして』

男『ち、違うよ! 語尾ににゃとかついてるのが可愛いなんて断じて思ってないよ! ……あっ』

猫『……』

男『……い、いや。猫ちゃん? 違うよ? そんなこと思ってないよ?』

猫『……』

男『……あの』

猫『なでなでして欲しいにゃん?』

男「ふぉおおぉおぉおお!! 可愛いよぉぉおぉ!!」ダキッ

猫『ちょろすぎるわね……』




268:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 22:23:10.39 ID:MOKeotDIo
TV『魔法がなくなったら……わたし、何の取り柄も失くなっちゃう――』

猫『あなたには一体何の取り柄があるのかしら』

男『うぉ、ずばっとインハイに決まる質問だね。……特にないかも』

猫『あら? 私をなでるのがうまいって取り柄があるじゃない』

男『それ取り柄になるー? 限定的すぎるなぁ』

猫『私限定でもいいじゃない。私を骨抜きにできるのはきっとあなただけよ』

男『猫ちゃん限定かー。じゃあ他の猫はそうでもないんだ?』

猫『試す必要はないわ』

男『あはは、そっかー』ナデナデ

猫『ふぁ……やっぱり。あなたのそれは取り柄になるわ。私限定でね』

男『なら、それを活かさない手はないよね』

猫『ええ。長所はどんどん伸ばすべきよ……だから、たくさんなでてね?』

男『わかったよ、猫ちゃん』ナデナデ




269:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 22:23:42.05 ID:MOKeotDIo
TV『それをキキという人に届けて欲しいの――』

男『粋なおばあさんだなぁ』

猫『そうね。私もこんなこと言ってみたいわね』

男『言うだけならできるんじゃない?』

猫『それを猫ちゃんという猫に届けて欲しいの』

男『……それは猫ちゃんの台詞じゃないよね。ただのおねだりだよね』

猫『ちょっと間違えちゃったわ』

男『もー猫ちゃんったらー』

猫『その高級猫缶を男という人に届けて欲しいの』

男『……俺に渡っても猫ちゃんのものになるね』

猫『あなたのものは私のものよ。そしてあなたも私のもの』

男『欲張りだなぁ』ナデナデ

猫『ふふっ。安心していいわ。逆もしかりよ』

男『あはは、そっか。猫ちゃんのものって?』

猫『猫缶とかねこじゃらしとか。食べたかったら猫缶食べてもいいわよ』

男『あ、ありがとね』




270:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 22:24:17.35 ID:MOKeotDIo
TV『――――飛べ』

猫『デッキブラシでも飛べるのね』

男『すごいねぇ。刷毛とかでも飛べるかな?

猫『跨れないじゃない』

男『はは、それもそうだね』

猫『毛筆とかどうかしら』

男『それも跨れないんじゃない?』

猫『そうね。後は何があるかしら……』

男『やっぱり箒に近い形じゃないとダメなんじゃないかな』

猫『モップとかどう?』

男『なるほど……ほうきと同じ形、役割を備えているね』

猫『案外いけそうね』

男『あははは! デッキブラシもそうだけど、モップもなかなかシュールだね』

猫『ふふ、そうね』




271:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 22:25:01.74 ID:MOKeotDIo
TV『な、なんだあれは! 鳥、違います少女だ! 少女が空を飛んで行きます――』

男『こうやって改めて見るとさ』

猫『なぁに?』

男『周りの人は、頑張れ頑張れとか言ってる場合じゃないよね』

猫『それもそうね』

男『キキが間に合わなかったら大惨事だよ、ほんと』

猫『でもそこに突っ込むのは野暮なんじゃないかしら?』

男『それはそうなんだけどね。つい、ね』

猫『気持ちはわからなくもないけど……あ、エンディングだわ』

男『やさしさに包まれたなら、だね。これも本当にいい曲だ』

猫『そうね。……かーてんをひらいーてー しずかなこもれびのー♪』

男『!』

猫『どうしたの?』

男『いや、猫ちゃんが歌ってるの初めて聞いたなぁと思って』

猫『あら? そうだったかしら?』

男『うん。これを皆に聴かせられないのがとても残念だなぁ。すごく可愛い』

猫『ふふっ。いいじゃない。あなただけの歌姫で』

男『あーそれもいいなぁ』




272:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 22:26:13.47 ID:MOKeotDIo
男『いやーおもしろかった。やっぱり名作だなぁ』

猫『私も楽しかったわ』

男『それはよかった。あー、他のジブリ作品も見たくなってきたなぁ』

猫『例えば?』

男『もののけ姫とかね。猫ちゃんに似てるキャラも出てくるよ』

猫『あなたね……私、もののけ姫は知ってるけど、私みたいなのはいなかったわよ』

男『知ってたの!? いやーあはははは! 冗談だよ冗談!』

猫『なぁに? 私がモロとか乙事主とかに似てるって言いたいわけ? あれは猫じゃないわよね? ねぇ?』

男「さーってと! そろそろ夏休みの宿題でもしないとなー!」スタスタスタ ガチャ

猫『ちょっと! 待ちなさい男! どこらへんが似てるってのよ!』スタタタタタ


ばたん


「ニャーン! ニャーン!」

「あの白くてもふもふなとこ――」

「フシャー!」

「いやだから冗談だよってうわっ! 猫ダイブはダメだってもがっ――」




276:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/06(金) 23:17:28.03 ID:O62B9nUvo
可愛いすぎる
まじでネコ飼いたい!




279:以下、名無しにかわりまして ささづか がお送りします:2012/04/07(土) 02:36:31.70 ID:o6uLBtcl0
俺も猫飼いたい!
ネコちゃんかわいいよネコちゃん




281:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/08(日) 21:26:36.29 ID:MOKeotDIo
夏休み 男の部屋

男「」カリカリカリ

猫『ねぇ、まだ終わらないの?』

男『うーん。まだかかるかなー』

猫『そんなにたくさん宿題あるの?』

男『そうでもないんだけど、早めに終わらせようとすると多いのかなー』

猫『ふぅん。なら少しずつやればいいんじゃないかしら』

男『それもいいんだけどねぇ。ほら、早く終わらせた方が猫ちゃんともいっぱい遊べるし』

猫『……そう。わかったわ。頑張ってね』

男『頑張るよー……あれ?』

猫『どうしたの?』

男「数学の教科書がない……学校に置いてきちゃったかなぁ」

猫『忘れん坊ね』

男『そうだねぇ……ちょっと取りに行ってくるね』

猫『私も行っていい?』

男『いや、すぐ戻るから猫ちゃんはここにいてくれる?』

猫『……わかったわ』




282:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/08(日) 21:27:12.25 ID:MOKeotDIo
玄関

男「よし、制服に着替えたし、行くか」

男「いってきまーす」ガチャ


猫『……』スタタタタ!


ばたん


男「うぁ……今日も暑いな」スタスタ


猫(思わずついてきちゃったわ)

猫(男が私をほうっておくのが悪いのよ)

猫(……いつかの妹を尾行したときを思い出すわね)

猫(ふふふ。行けるとこまでついていくわよ)




283:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/08(日) 21:27:38.82 ID:MOKeotDIo
男「」スタスタ


猫(男……歩くの遅いわね……)

猫(なーにが、すぐ戻るから、よ。全然急いでないじゃない)

猫(まったく……私が寂しがるとは思わないのかしら)


黒猫「ニャーオ」

男「お、猫だ。なかなか可愛いな。ほらおいでー」


猫(男……私以外の猫にうつつを抜かすなんて……!)

猫(だいたいあれオスじゃない。やっぱりホモね……!)

猫(ま、男の身体には私の匂いをべったりつけてあるから)

猫(あの猫も男には近づかないでしょうけど)ギロリ


黒猫「!」タタタタタ

男「あ、逃げちゃった。つれないなぁ」


猫(ふふん。ちゃんとわきまえてるわね)




284:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/08(日) 21:28:18.00 ID:MOKeotDIo
男「」スタスタスタ


猫(このあたりから車の通りが増えるのよね……)

猫(普段はこの先には行かないんだけど)

猫(どうしようかしら)

猫(ま、車の通らないところを歩けば大丈夫ね)


男「」スタスタスタスタ


猫(ちょっと歩くスピードが早くなったわね)

猫(いいことだわ。今まで牛歩だったからね)

猫(さて、そろそろ男の高校ね)

猫(男が高校から出てきたところでお出迎えしてあげようかしら)

猫(ふふっ。きっと驚くわ)




285:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/08(日) 21:29:06.33 ID:MOKeotDIo
高校 教室

男「ふぅ。着いた着いた」

男「さてと」

男(机の中は……あれ? ない……)

男(あ、ロッカーだわ。机になかったらロッカーだわ)

ガチャ

男(ほーら見たことか。男探偵鋭すぎる推理)

男(くふふふ。灰色の脳細胞もビックリだな!)

男友「なーにニヤニヤしてんだよ」

男「うぉ! なんだ友か」

男友「女子のロッカーでも物色してるのかと思ったわ」

男「違うわ! やるならもっと周りを警戒するわ!」

男友「そういう問題か?」

男「そんなことより、なんで学校にいるんだ?」

男友「補習だ。まぁそれ自体は結構前に終わったんだけど」

男「じゃあ何してたん?」

男友「トイレだ!」

男「あっそ。じゃあ一緒に帰ろうぜ」

男友「あぁ、そうだな。どっか寄ってくか?」

男「いや、今日はまっすぐ帰る」

男友「そうか。よし行くか」

男「おーう」




286:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/08(日) 21:29:47.64 ID:MOKeotDIo
その頃 校門近く

猫(遅いわね……)

猫(レディーを待たせるなんて、だめな男)


「じゃあねー女」

「うん、バイバーイ」


猫(女……どこかで聞いた名前ね)

猫(それにしても男はまだ出てこないのね)

猫(ちょっと眠くなってきちゃったわ)


女「あ! 猫だぁ!」


猫「」ビクッ

女「あれぇ? この猫どこかで見たことあるなぁ。どこで見たんだろう……」ジー

猫『私も有名になったものね』ニャーン

女「真っ白で可愛い猫……可愛いってより綺麗かな?」

猫『ふたつとも兼ね備えてるわね』ニャーン

女「あ、思い出した! 男くんが見せてくれた画像の猫に似てるんだ」

猫『男を知ってるの? ……というか私は男の家の猫よ』ニャーン!

女「男くん家の猫なのかなぁ? 男くんは補習なかっただろうから学校にいないし」

猫『男は忘れ物を取りに来たわ』ニャン

女「うーん……まぁいいか、それより今は……!」

猫『……何よ?』ニャン?

女「なにこのもふもふー!? 可愛すぎっ!」ダキッ

猫『ちょ、ちょっと!』ニャン!

女「もー可愛い! こんな可愛い猫を外に出してちゃダメだよ!」

猫『いいじゃない! ずっと家の中じゃ飽きるわよ!』ニャーン!

女「誘拐とかされたらどうするの!? もうっ!」モフモフ

猫『あなたに誘拐されそうだけど!? ちょっと! 離してくれる!?』ニャンニャン

女「はー可愛い。持って帰っちゃおうかな。んー、首輪がついてなければ……!」

猫『この女……目がまずいわ! 男! 早く戻ってきて!』ニャーン!




287:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/08(日) 21:31:16.13 ID:MOKeotDIo
男「いやだからな? ツンデレもいいけど暴力的なのはダメなんだって」スタスタ

男友「ばっきゃろ! その後に来るデレを考えればそれも良くなるんだって」スタスタ

男「いやー無理だろー。俺の場合はそのツンの部分で……なんだあれ」

男友「あぁ? ……あれは女さんじゃないか」

男「だよな。あとうちの猫ちゃんもいるように見えるんだけど」

男友「あの白いのはそうっぽいなー」

男「うーん。なんだろうねぇ」

男友「とりあえず行ってみるか」スタスタ

男「そうだな」スタスタ




288:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/08(日) 21:31:42.37 ID:MOKeotDIo
女「もふもふ! もふもふ!」モフモフ

猫『ちょっと! そのもふもふってのやめなさい!』ニャンニャン!


男「あのー、女さん?」

女「え? あ、男くんと男友くんかー」

男「どうもどうも」

男友「雑貨屋以来ですな」

猫『男! この女を引き剥がしてくれる?』

男『うん。ちょっと難しいかなぁ』

猫『なんでよ!』

男『いや、がっちりホールドされてるからさー』

猫『あなたが一言いえばいいでしょ?』

男『俺にそんな度胸はない!』

猫『威張ってんじゃないわよ! もういいわ自力で抜ける』モゾモゾ ピョン!

女「あっ! もふ猫ちゃん……」

男友「もふ猫ちゃんて」

男「確かにもふもふだけどね」

猫『男、私をだっこしなさい』ペシペシ

男『はいよー』ダッコ

猫『ふぅ。やっぱりここが一番落ち着くわね』

男『そっか』ナデナデ




289:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/08(日) 21:33:00.63 ID:MOKeotDIo
女「あれー? あたしの時は結構暴れたのになぁ」

猫『言うほど暴れてないわ』

男「猫ちゃんは割とおとなしいと思うけどねぇ。女さんが興奮してたからじゃない?」

男友「傍から見るとすごかったな。女さんが男だったら通報もんだった」

女「そんなに? だってもふ猫ちゃんが可愛くて」

男「確かに可愛いよねぇ」

女「っていうか、やっぱり男くん家の猫だったんだ」

男「うん。普段はこんなとこには来ないんだけどね」ナデナデ

男友「男についてきたんじゃないか? 懐かれてるし」

男「そうなの?」

猫『……そうよ』

女「きっとそうだよ。普通こんなところまでこないもん」

男「そっかー。暇だったのかなー?」ナデナデ

猫『それもあるし……寂しかったのよ、ばか』

男『可愛すぎ!』モフモフ

猫『ちょっと! 二人が見てるわよ?』

男『かまわんかまわん!』モフモフ

男友「おーい。きもいぞー」

女「でも全然嫌がらないねーもふ猫ちゃん」

男「ふぅ、思わずもふってしまった」

女「いいなー。あたしももふりたいなぁ」

男友「女さんのもふり方は……」

男「じゃれてるって感じじゃないんだよね……」

女「そんなに?」




290:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/08(日) 21:34:37.69 ID:MOKeotDIo
男友「女さんってこっちの方向だったのか」

女「そうだよー。たまに男くんと男友くんが一緒に帰ってるの見かけてたよ」

男「へーそうなんだ。なんで俺たちは気付かなかったんだろ」

男友「絶の使い手とか?」

女「普通の女子高生なんですけどー?」

猫『多分、強化系か放出系でしょうね』ニャーオ

男『くくっ! 違いない! どっちかっていうと俺は強化系だと思う!』ニヤ

男友「んー? 女さん、男が女さんのこと強化系だろうなって言ってる」

男「なぜわかった!? ……あっ」

女「誰が単純バカだって?」

猫『あなたよ』ニャーン

男「い、いや、バカとは言ってないよ? 単純なのかなーとは思うけどね?」

女「ふーん? じゃそういうことにしておいてあげる」

男友「男は顔に出るからすぐわかる」

男「そんなに?」




291:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/08(日) 21:35:42.31 ID:MOKeotDIo
男友「じゃあ俺はこっちだから。じゃあなー」ニヤ

男「おーう」ギロ

女「ばいばーい」

猫「ニャーン」

男『……っべー! 猫ちゃん! 二人きりになっちゃったよ!』

猫『まぁ、私もいるけどね』

男『どうしよう猫ちゃん。この状況は想定外だよ!』

猫『あなたね、今こそ女友達をつくるチャンスじゃない』

男『それはそうだけど、いきなりすぎるよー!』

女「男くん家ってどのへんなの?」

男「えーっと、ここの通りをまっすぐ行って途中右に曲がって少し行ったところ」

女「あーそうなんだ。じゃあ結構うちと近いんだねー」

男「へー? そうなんだ」

女「うん。あたしはここをずっとまっすぐなんだけど――」


猫『会話できてるじゃない』

男『猫ちゃんがいなかったらもう死んでる』

猫『貧弱すぎるわね……さて、私は一足先に帰ろうかしら』モゾモゾ

男『させないよ……!』ギュー

猫『んっ、ちょっとっ、苦しいわ』

男『だって逃げようとするから……』

猫『あなたね、猫にすがるなんて情けなさすぎるわよ』

男『言わないで!』




292:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/08(日) 21:36:12.36 ID:MOKeotDIo
女「もふ猫ちゃんって、オス? メス?」

猫『レディーよ』ニャーン

男「レディーだって」

女「あはは、そうなんだ。可愛いねー」

猫『当たり前じゃない』ニャーン

男「そうだねぇ」

女「いいなー。あたしもペット飼いたいなー」

猫『男友みたいなこと言ってるわね』

男「孔雀とかどう?」

女「くじゃくー? 孔雀よりは犬とかがいいなぁ」

男「犬かー。どんな?」

女「ブルドッグがいいかなぁ」

男「えー?」

猫『あなたね、ここは嫌でも、嘘でも、社交辞令でも女に同意しておくべきだったわ』ペシペシ

男『えぇっ!? 猫ちゃんにそれを言われるとは思わなかったなぁ』

女「男くんはブルドッグだめ?」

男「ううん。味があって可愛いよね」

猫『あなたね、あんな不細工のどこがいいの?』カプリ

男『どうしたらいいの!?』




293:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/08(日) 21:38:20.08 ID:MOKeotDIo
男「あ、俺こっちだから」

女「ここで曲がるんだ。ばいばい、もふ猫ちゃん、男くん」

男「うん。またね」ヒラヒラ

猫「ニャーン」


男「はー。すごく気疲れしたぁ」

猫『そう? 割りと普通に話せてたじゃない』

男「猫ちゃんがいたおかげかな。実際ほとんど猫ちゃんの話だったし」ナデナデ

猫『そうね。ま、変にどもってなくて安心したわ』

男「そっか」

猫『もしそうだったらまさにキモオタだもの』

男「流石にそこまではね」

猫『でもね男、もっと自分から話を振らないとだめよ』

男「それは俺も思ってたんだけどね……ほら、男友ならアニメの話とかできるけどさ」

猫『女相手じゃ無理ね』

男「女さんが興味ありそうな話題とかわからないしなぁ。まぁいいや。女さんとは頻繁に話すわけでもないし」

猫『……こうして男はチャンスを潰すのでした』

男「うっ」

猫『家に帰ったら、私とシミュレーションしましょう。レディーと話すための』

男「猫ちゃんとかー。そのうちいつもどおりに喋ってるだろうなぁ」

猫『ふふっ。私はそれでも構わないわ。お話しましょう?』

男「あはは、そうだね。じゃ、暑いしさっさと帰ろうか」

猫『全力でダッシュよ』

男「春ならまだしも夏は……いや、行くか!」ダダダダダ

猫『ふふ。がんばってっ』ペシペシ




302:以下、名無しにかわりまして ひろゆき がお送りします:2012/04/10(火) 00:45:00.62 ID:mOrxipT20
最近このスレのせいか近所の猫を見ると
無性に可愛がってしまうww




310:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/12(木) 22:24:24.33 ID:MOKeotDIo
夏休み 男の部屋

男「猫ちゃん、自転車乗ろっか」

猫『どうしたのよ突然』

男「いやほら、前に乗ってみたいって言ってたでしょ?」

猫『確かに言ったわね』

男「だからさ、乗ろうよ」

猫『それはいいけど、なんでこのタイミングで?』

男「ふ、ふふふふふ。猫ちゃん。世の中には信じられないほどアベックで溢れてるんだよ」

猫『そ、そう』

男「そして狂ったようにイチャラブしてるわけ。これもう頭おかしいからね」

猫『おかしくはないと思うけど……』

男「まして制服デートとかね。これ暴力だから。視覚の暴力だから」

猫『で、自転車にはいつ繋がるわけ?』

男「まぁ待ちなって猫ちゃん。話は1時間前に遡る……」

猫『ついさっきね……』




311:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/12(木) 22:25:02.14 ID:MOKeotDIo
 
〜〜

男「あーあっついなぁ。窓開けても風が入らないなー」

男「どれ、窓際にいれば多少は涼しくなったりなかったりするだろ」スタスタ

男「おー? なんだあのふらついてる自転車は。あぶないじゃ……」

男「高校生が二人乗りしてやがる……警察は何をしているのか」

男「アベックがはしゃぎやがって……うぉ! あの女の子可愛すぎるだろ」

男「幸せそうな顔しやがって……チェーンイカレロ」

男「あーやばいなぁ。負のパワーが漲るなぁ。ダークヒーローになれそうだなぁ」

男「……虚しい」

〜〜





312:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/12(木) 22:26:24.39 ID:MOKeotDIo
男「ということがあってね」

猫『私が下にいる間にそんなことがあったのね』

男「もうそんなの見せられたら俺も二人乗りしなくちゃって」

猫『猫でも二人なのかしらね』

男「そんな細かいことはいいんだ……話せる相手が乗ってたらそれでいいんだ……」

猫『哀愁がただよってるわね』

男「さぁ! この傷を癒すために旅に出ようじゃないか!」

猫『テンションがおかしなことになってるわ』

男「これが平常運転さ。よし、お出かけの準備を……」

Prrrr! Prrrr!

男「友から電話だ……なんだろう」

男「はい、もしもし」

男友『自転車で旅をしよう』

男「友よ、アレを見てしまったのか」

男友『男もか! ならわかるだろ!? 俺の心はボロボロだぞ!』

男「わかる! わかるぞ! 俺も丁度猫ちゃんと自転車の旅に出ようと思ってたところだ!」

男友『なら話は早い! 今からそちらへ向かう。しばし待て!』

男「オーケー了解。こっちも準備を済ませとく」ピッ

男「というわけだから、行こう猫ちゃん」

猫『それはいいけど……やっぱり女っ気はゼロなのね』

男「しょうがないじゃん! 女友達いないからしょうがないじゃん!」

猫『あの元気な女を呼んだら?』

男「女さんの連絡先なんて知ってるわけないでしょ!」

猫『もう、これだからキモオタは……』




313:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/12(木) 22:26:56.98 ID:MOKeotDIo
男「よーし準備完了」

猫『意外と快適じゃない。このカゴ』

男「うん。使ってないクッションとか敷いたから、ちょっと揺れても大丈夫だと思う」

猫『そう。どこぞの豆腐屋みたいに、お水をこぼさないような運転をしてね』

男「難易度がとんでもないことになってるよ!」


男友「おーう、きたぞー」

男「おう。……あの女の子可愛かったよな」

男友「そうなんだよ! あのヒョロ男が羨ましいわ」

猫『私とどっちが可愛い?』ニャーン?

男「猫ちゃん」

男友「お、相変わらずもふもふしやがって。可愛いなこのこの」ナデナデ

猫『ふふ、私って罪な猫』ニャーン

男(可愛過ぎ!)




314:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/12(木) 22:27:51.61 ID:MOKeotDIo
男「だけど行くあてもないんだよな」

男友「そうなんだよな。ま、適当に走るか」

猫『さっきのテンションはどこに行ったのよ……』

男『友と悲しみを分かち合ったら少し落ち着いちゃったよね』

男友「そうだ、久々にあそこいかないか。下り坂」

男「友はともかく、俺の体力だと帰ってこれないぞ」

猫『下り坂なんてそこらじゅうにあるじゃない』

男『違うんだ……友の言ってる下り坂はめちゃくちゃ長い坂のことを言ってるんだ』

猫『ふぅん? 何がだめなの?』

男『下るときは確かに爽快で最高なんだけど、帰りは上り坂なわけだからもう地獄』

猫『なるほどね』

男友「大丈夫大丈夫。意外と行けるから。限界超えると最高だぜ?」

男「何か脳内麻薬が駆け巡ってるんじゃないか……?」

男友「アニソン歌いながら走ると、チャリのスピードが上がるんだよ」

男「それは漫画じゃないか……。多分途中で泣くぞ俺」

猫『泣き虫ね』

男友「がははははは! ま、いい運動になるから行こうぜ!」

男「しょうがないな。行くか! 猫ちゃん、飛び出しちゃだめだよ?」ナデナデ

猫『わかってるわ』




315:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/12(木) 22:28:43.91 ID:MOKeotDIo
男『猫ちゃん、カゴ大丈夫?』

猫『ええ。……風が気持ちいいわ』

男友「走ってる時は風があるんだけど」

男「止まると暑いよな」

猫『あら、私は暑くないわね』

男『まあ、猫ちゃんは漕いでないからね』

猫『そうね。あとこのタオルがいいわ』

男『ああ。それは保冷剤を包んであるからね。多少は涼しいんじゃないかな』


男友「ノンストップで!」

男「行ってみましょ! ってコレ歌うと赤信号になるからやめようぜ」

男友「バカな! そんな妙なフラグの立つ曲じゃ……」

赤信号

男「言わんこっちゃない。こりゃ暑い」

男友「日陰もないからキツいぜ」

猫『私も日向はキツいわね。男、日傘はないの?』

男『さすがにそこまでは用意できなかったなあ。ごめんね』

猫『冗談よ。あなたが気を遣ってくれたおかげで涼しいわよ』

男『そっか。なら良かった』




316:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/12(木) 22:30:06.31 ID:MOKeotDIo
男友「着いたな……!」

男「そうだな……」

猫『すごいわ。先の方の道が細くなっていくみたい』

男友「この長さともなれば、下りは最高だ」

男「下るのはな……」

猫『男? 無理そうならやめといたら? それか私降りる?』

男『あはは、いつかのトンボを思い出すね。猫ちゃんがキキか』

猫『そうね。トンボはキキを乗せて走ったわね』

男『ま、降ろす気なんてサラサラないよ。ましてやめるなんて』

猫『あら、珍しく格好良いじゃない。期待してるわ、上り坂』

男「筋肉痛を覚悟すれば余裕だな。こんなもん」

男友「お? 強気だな。でもそのとおりだ」

男「だろ? じゃ、そろそろ行こうか」

男友「おーう。それじゃ、ノンストップで!」シャー

男「行ってみましょ! ってだからこれはさー」シャー

猫『大丈夫よ、信号はしばらくないわ』




317:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/12(木) 22:31:15.20 ID:MOKeotDIo
男「ひゃははははははは! 風が気持ちいいぜー!」

男友「がーっははははは! でもこの風、めちゃくちゃ騒いでますうううう!」

猫『騒いでるのはあなたたちだけどね。でも確かに最高だわ……!』

男「だよねー! もう最高だー! ひゃはははははは!」

男友「おいおいまだ下るってのかー!? ここはレインボーロードかーっ!?」

男「おいおいショートカットもあるってのか!? そんなもんは野暮だけどなぁー!」

男友「がはははははは! 違いない! 今はただ風を切って進むのみ!」

男、男友「うぉおおおおおおおおおおおおお!!」

猫『景色がすぐ流れてくわ……ふふ、楽しいわね』




318:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/12(木) 22:31:56.40 ID:MOKeotDIo
男「いやー最高だったわ」

男友「もう俺たちが風だったな」

猫「ニャーン!」

男友「お、猫も気分が良いようだ」

男「ほんとうだ。楽しかった?」ナデナデ

猫『ええ。もう最高だったわ。もう一度やってほしいくらいね』ニャーン

男『それはちょっと……』

男友「さて、目的は達成したから帰るわけだが」

男「あんなに頂上高く見えるのか……」

猫『ゆるやかだと思ってたのにね』

男『ほんとそうだよね』

男友「ま、だからこそ登りがいがあるというものよ」

男「くくくっ! 違いない。行くか!」

男友「おう!」

猫『がんばってね、男』

男『まかせて! クライマーの実力見せてあげるよ!』

猫『あなたがクライマーなんて初めて聞いたわね……』




319:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/12(木) 22:33:05.06 ID:MOKeotDIo
男「ぜー……はー……」

猫『男、大丈夫? 男友は結構先に行っちゃったけど』

男「は、はは、猫ちゃん、まだまだ余裕だよ。くふ、くふふふ」

猫『壊れてない?』

男「自転車ならちゃんと前に進んでるよ。大丈夫、壊れてない壊れてない……」

猫『壊れてるわね……これは運動不足ね』

男「おかしいな……猫ちゃんといつも歩いてるから、そこそこ行けると、思ったんだけど……はー」

猫『散歩であってウォーキングではないということね』

男「そっか……ぬあー! ぬうん!」

猫『あと少しよ、男。がんばったら後でいくらでももふもふさせてあげる』

男「いつも、もふもふ、してるけど、ね!」

猫『それもそうだったわね……何がいいかしら。猫にできることって少ないのよね』

男「じゃあ、そうだね……帰ったら、久々に一緒に寝よっか」

猫『私はいいけど……あなたは大丈夫なの?』

男「あれだ……俺の部屋は暑いから、リビングのソファで……多分、エアコンついてるから、猫ちゃんが傍にいると、丁度いいんだ……!」

猫『……わかったわ。でもいいのかしら、これじゃ私がご褒美をもらうみたい』

男「そんなこと、ないよ……! 帰って、シャワー浴びたら、もうくたくただろうから、お昼寝しよう」

猫『ええ、わかったわ。……がんばって男! 男友が待ってるわ!』

男「よっしゃ……! ラストスパートだっ」




320:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/12(木) 22:34:21.64 ID:MOKeotDIo
男友「おーい! なーにが、余裕だな、だよ! がはははははは! さっさとこーい!」

男「あんにゃろ! うぉおおおおぉお!」

猫『はい、ゴールね。お疲れ様、男』

男友「もう10分くらい待ったわー」

男「はー、はー。そんなに、時間かかってない、だろ」

男友「はっはっは! そうだな、せいぜい5分くらいだな」

男「こりゃ運動しないとダメだな」

猫『そうね。もっと私と散歩しましょう』

男『うん。そうしよっかな』ナデナデ

男友「俺みたいにスポ根アニメの真似すると体力つくぞ」

男「はは、参考にしとくわ」




321:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/12(木) 22:35:13.05 ID:MOKeotDIo


男「ただいま」

猫「ニャーン」

母「あら、おかえりなさい。汗だくじゃない」

男「うん、ちょっとチャリで爆走してね……シャワー浴びてくる」スタスタ

母「はいはい。猫ちゃん、楽しかった?」ナデナデ

猫『ええ、楽しかったわ』ニャーン!

母「やっぱり暑かったわよねぇ」

猫『確かに暑かったけど、男のおかげで涼しかったわ』ニャンニャン

母「じゃあ、ちょっと待っててね。お水持ってくるから」スタスタ

猫『それはありがたいわね』スタタタ




322:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/12(木) 22:36:55.84 ID:MOKeotDIo
リビング

男「うおー涼しい……そして眠い」

猫『お疲れ様、男。ほら、早くソファーにきなさい』

男『うん。よいしょっと……あーダメだ座ってられない』ゴロン

猫『ふふ、お疲れモードね』

男『そうだねー……』

猫『私はどこにいればいいのかしら』

男『じゃあお腹の上で』

猫『苦しくない?』

男『余裕だよ。うん、あったかい』

猫『男の余裕って言葉は信じていいのかしら』

男『あはは、確かにあれは余裕じゃなかったねぇ……』

猫『でも、一回も止まらずに登りきったのは格好良いと思ったわ』

男『そっか……なんか猫ちゃんに褒められると、やたら嬉しいね……』

猫『ふふっ、そう?』

男『うん……』

猫『……おやすみなさい、男』

男「おやすみ……猫ちゃん」



妹「あれ? お兄ちゃん帰ってたんだ……あはは、ふたりともいい顔してる」




332:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/15(日) 21:05:36.35 ID:MOKeotDIo
とある休日 男の部屋

男「猫ちゃん、シャンプーしよっか」

猫『……』

男「前にやってからそこそこ経ったし」

猫『……』

男「さっぱりすると思うよ?」

猫『……やっ』

男「まあそう言わずに」

猫『……冗談よ。そうね、久々にさっぱりしたいわね』

男「その意気だよ猫ちゃん!」

猫『あなたがやってくれるのよね?』

男「うん」

猫『そう、ならいいわ』

男「他の人でも変わらないと思うけど」

猫『男となら意思疎通できるから、安心感が違うのよ。別に母や妹が悪いと言ってるわけじゃないわ』

男「そっか。何かあったらすぐ伝えられるもんね」

猫『そういうことよ。じゃ、行きましょうか』

男「そうだね。……猫ちゃん?」

猫『今行くわよ』

男「……足が動いてないよ?」

猫『そんなことないわ……おかしいわね。この床、動いてるのかしら』

男「はい、じゃあ俺がだっこしてあげるからね」

猫『私、自分で歩けるわ』

男「それだと時間掛かりそうだからねー」スタスタ




333:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/15(日) 21:06:34.83 ID:MOKeotDIo
風呂場

男「よーし、ブラッシングはしたし、準備オッケーだ」

男「はい、猫ちゃん、シャワー浴びましょうねー」

猫『わかったわ』

男「うん。じゃあシャワーかけるから降ろすよー」

猫『……』

男「猫ちゃん? 俺の身体にしがみついてたら濡らせないよ?」

猫『あら、そうだったわね。私ったらうっかり』

男「あはは、可愛いなぁ猫ちゃんは。じゃ、気を取り直していこうねー」

猫『ええ』ガシ

男「……言葉と行動があってないよー?」

猫『……仕方ないじゃない。苦手なのよ……』

男「そっか。そうだよね。でも、しっかり濡らさないとだめだからさ」

猫『そうなのよね……」

男「うん、がんばろうね」

猫『……わかったわ。優しくしてね?』

男「うん。耳に水が入らないように気をつけるよ」




334:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/15(日) 21:07:22.22 ID:MOKeotDIo
男「温度は……これくらいかな。じゃあかけるよ」シャー

猫『ひぅ!』ニャン!

男「可愛い悲鳴だ……いや、猫ちゃんが頑張ってるのに、そんなことを思うのはダメだよね……でも可愛い」

猫『ちょっと! ちゃんとやってるの?』ニャーン!

男「うん、順調だよー。もうちょっと我慢してねー」

猫『もう、もういいんじゃないかしら?』ニャーン!

男「ごめんねー。猫ちゃんもふもふしてるから、しっかり濡らさないとダメなんだよね。この首周りとか……」

猫『んーんー。この時ばかりはこのもふもふが憎らしいわ……』ニャーン

男「あはは、そっかー。俺はこのもふもふが濡れてスリムになってる猫ちゃん可愛くていいと思うよ」

猫『ちょっとっ、あなたが私にメロメロなのはわかったから! もういいんじゃないかしら?』ニャーン! ニャーン!

男「そうだねー。……そろそろいいか」キュ

猫『ふぅ。地獄の時間が終わったわ……』

男「お疲れ様。まだシャンプーの後に流すのが残ってるけどね」

猫「ニャーン……」




335:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/15(日) 21:07:49.84 ID:MOKeotDIo
男「どう、猫ちゃん」シャコシャコ

猫『もう濡れちゃってるから、どうもこうもないわ』

男「そっか。じゃあ余裕だね」

猫『うん……ん、気持ちいいわね』

男「そう? それはよかった」

猫『シャワーさえなければ、シャンプーもいいと思えるのに……』

男「じゃあ湯船に浸かってみようか?」

猫『あなたね、私は水がだめって言ってるのよ』

男「そうだよね。でもさ、水を克服できればシャンプーなんて苦にならなくなるよ?」

猫『そう簡単に克服できたら苦労しないわ』

男「ま、そうだよね」シャコシャコ




336:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/15(日) 21:08:20.20 ID:MOKeotDIo
男「猫ちゃん、再び地獄の時間だよ」

猫『そうだけど、わざわざ言わないでくれる?』

男「あはは、ごめんごめん。いくよー」シャー

猫『やっ!』ニャン!

男「はい我慢我慢ー。よくすすがないとダメだからねー」

猫『んーんー!』ニャーン!

男「猫ちゃんは我慢できるところが良いよねー」

猫『当たり前じゃない! まだぁ?』ニャーン!

男「もうちょっとだよー。身体の隅々まで流さないとだから」

猫『んーんー!』




337:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/15(日) 21:08:47.11 ID:MOKeotDIo
男「はい、お疲れ様でした、猫ちゃん」

猫『ふぅ。……ありがとね、男』

男「いいんだよー。これで猫ちゃんまた可愛くなるよ」

猫『そうかしら?』

男「うん。シャンプーした後の猫ちゃん、さらさらもふもふだし」

猫『はやく身体を乾かしたいわ』

男「でも、シャワーをかけられるときの猫ちゃんも可愛くて好きだなー。あんなに鳴いちゃって。くふふ」

猫『やっぱり水は克服したいわね。……一度、あなたとお風呂に入ってみたいのよね』

男「なにその魅力的なお話は! じゃあ次のシャンプーの時にそれにも挑戦してみよっか」

猫『ふふ、そうね』

男「じゃあ出ようか。早く猫ちゃんの身体乾かさないと」

猫『もふもふに戻さなくちゃね』




338:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/15(日) 21:09:17.06 ID:MOKeotDIo
男「よーし、だいぶ拭けたかな」

猫『そうね』

男「じゃあドライヤー使うよー」

猫『私、これは結構好きなのよね』

男『そうなんだ? 珍しいね』

猫『すぐ乾くからいいじゃない。うるさいのは嫌だけど』

男『俺もうるさいのは嫌だなー』


男『お、どんどんもふもふになってきた』

猫『でもまだ全然乾いてないわよ』

男『そうなんだよねぇ。だてにもふもふしてないよね』

猫『……やっぱり面倒?』

男『あはは、そんなことないよ。確かに時間かかるけど、もふもふなのは良いことだからね』

猫『……そう。じゃあ乾いたら思う存分もふもふしていいわ』

男『くくくっ! いいのかな? 俺にそんなこと言っちゃって!』

猫『ふふっ、構わないわよ』


男「……よーし、オーケーだね。可愛いっ」ダキ

猫『ちょっとっ、ソファーまで行きましょうよ』

男(急に抱きついても嫌がらない猫ちゃん可愛すぎ!)




339:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/15(日) 21:09:47.82 ID:MOKeotDIo
リビング

猫『ちょっと眠くなってきたわ……』

男『シャンプー大変だったもんねぇ』

猫『そうね……男、なでてくれる?』

男『いいよー。いい手触りだなあ』ナデナデ

猫『ずっとなでてていいわよ?』

男『あはは、じゃあ夕飯の時間まではずっとなでてようかな』ナデナデ

猫『ふふ、まだお昼じゃない』

男『それくらいなでたいってことだよ』

猫『もう、メロメロね』

男『そりゃもう』

猫『ふふっ。……じゃあわたしはねるわ。おやすみ』

男『おやすみー、猫ちゃん』ナデナデ




340:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/15(日) 21:10:25.22 ID:MOKeotDIo
男「……」ナデナデ

妹「……」ポフ

男「うぉ、妹いたのか」

妹「今日は部活休みだからねー。猫ちゃんシャンプーしたの?」

男「そうそう。さらもふだろ?」ナデナデ

妹「そうだねー。でもわたしもさらさらでしょ?」

男「どうした急に……。そんなこと言ったら俺もさらさらだろ?」

妹「?」

男「え? なんで理解できないみたいな顔してるの?」

妹「ほら、一回頭なでてみてよ、わかるから」

男「スルー? お得意の? どれ、なでなで」

妹「なんかざつー」

男「んなこたない」

妹「なんていうか、なで方に慈しみがないんだよね」

男「それのあるなしがわかるのかい」

妹「わかるよ。今のは慈しみ度13パーセントってところ」

男「そうか……自分では40パーセントくらいのつもりだったけど」

妹「なんで100パーじゃない!?」




341:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/15(日) 21:11:10.20 ID:MOKeotDIo
男「ほら、俺は人様の頭はなでたことないから」

妹「それと慈しみ度は関係ないけどね」

男「ならどうやったら慈しみ度あがる?」

妹「わたしをたくさんなでるとあがるよ」

男「?」

妹「え? なんで理解できない? ばか?」

男「妹をなでて一体何になるというのか……」

妹「これはプッチンプリン」

男「え? 怒ったってこと? それ俺も使っていい?」

妹「だめー」




342:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/15(日) 21:11:41.17 ID:MOKeotDIo
男「猫ちゃんならいつもなでてるんだけどなー」

妹「猫ちゃんもふもふだもんね」

男「そうなんだよ。こんなに可愛い猫はいないよ」

妹「でも、こんなに可愛い妹もいないと思うよ」

男「それ自分で言っちゃうー?」

妹「言っちゃうー」

男「じゃあ俺も。こんなに可愛い兄もいないと思うよ」

妹「は?」

男「声のトーン! 怖いよ!」

妹「どこをどうみても可愛い要素はない」

男「あーこれはパッツン前髪」

妹「怒ったの? わかりにくいなー」

男「はは、俺も思った」




343:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/15(日) 21:13:19.69 ID:MOKeotDIo
男「おっと危ない、あんまり騒ぐと猫ちゃんが起きちゃう」

妹「そうだねー。それにしても、お兄ちゃん。そこから動けないね?」

男「……そうなんだよな。実はそろそろトイレに行きたい」

妹「へー。じゃそこで漏らすしかないね」

男「この年でお漏らしはちょっと」

妹「あははは。じゃ、私が代わりにトイレに行ってくるね」スタスタ

男「なんて奴だ……」


猫『……行ってきていいわよ』

男『猫ちゃん? 起きてたの?』

猫『近くであれだけ喋ってたら起きるわよ』

男『あはは、そっか。ごめんね』ナデナデ

猫『パッツン前髪……なんてひどいセンスなのかしら』

男「うっ」

猫『それと、私はあなたのなでなでは慈しみ度100パーセントだと思ってるわよ。それくらい心地良いわ』

男『あはは、そっか。俺は120パーのつもりだけどね』

猫『ふふっ。それを妹に言ったらどうなっちゃうかしらね?』

男『プッチンプリンって感じで怒るかな?』ニヤ


妹「なにニヤニヤしてるの、お兄ちゃん」

男「おおう!? いやいや何も」

妹「ふぅん? わたしには40パーなのに猫ちゃんには120パーなんだ?」

男「なぜわかった!?」

猫『あなたね、顔に出てるのよ』ニャーン

妹「お兄ちゃん、顔に出てるんだよ」

男「顔からそこまで読み取れる!?」

妹「うん。それはどうでもいいけど、理由はちゃんと教えてね?」

男「」




352:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/19(木) 22:38:28.00 ID:MOKeotDIo
サイクリングの翌日

男「ふぁーあ。よく寝た……うっ」

男「あ、足が……なんだこれ」

男(やはり避けられなかったか……筋肉痛)

男(うあー久々だなこの感じは。……今日はもう動きたくないな)

猫『おはよう、男』トテトテ

男「おはよう、猫ちゃん」

猫『今日はちょっと遅かったのね。私もうお腹ペコペコよ』

男『やっぱり昨日疲れちゃってさ、昼寝したのに夜もぐっすりだったよ』

猫『それなら仕方ないわね。じゃあ、下に行って朝ごはん食べましょ』

男「そうだね……よいしょっと」

猫『……変な歩き方してるけど、どうしたの?』

男『筋肉痛ってやつだよ。足ががくがくだ』

猫『そうなの……痛い?』

男『くっくっく! 痛いどころか気持ちいいくらいさ!』

猫『ふふ、そう。なら早く下に行きましょう』スタタタ

男「うん。……っつー」




353:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/19(木) 22:39:16.32 ID:MOKeotDIo
猫『男、遅いわよ』

男『猫ちゃんが早いんだよー』

母「おはよう」

猫「ニャーン」

男「おはようー。ご飯ある?」

母「あるわよ。さっさと食べちゃって」

男「うーい」


男、妹「いただきまーす」

猫「ニャーン」

男「妹、今日部活は?」

妹「お兄ちゃん。わたしもしょっちゅう部活に行ってるわけじゃないよ?」

男「まぁそうだろうけど」モシャモシャ

猫『あなたはいつも家にいるわね』ハグハグ

男『俺もしょっちゅう家にいるわけじゃないよ!』

猫『そう。じゃあ今日もおでかけしましょうか』

男『あっ、今日は家で勉強しなくちゃ』

猫『あら? 私の誘いを断るの?』

男『まっさかー。いいよ、行こうか』

猫『冗談よ。あなた、ほんとうは足が痛いんでしょう?』

男『情けないことに』

猫『私も鬼じゃないわ』

男『猫だもんね』




354:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/19(木) 22:40:04.86 ID:MOKeotDIo
男、妹「ごちそうさまでした」

猫「ニャーン」

妹「んー、今日は何しようかなー」

男「宿題やっとけよー。最後に泣いても知らないぞ」

妹「その時はお兄ちゃんに頼むから大丈夫」スタスタ

男「お断り」


男「さてと、俺はどうしようかな」スタスタ

猫『勉強するんじゃないの?』

男『いやーだいたい宿題は終わってるからさ。もっかい寝ようかな』

猫『あなたね、その時間の使い方はもったいないわよ』

男『猫ちゃんにそれを言われようとは……』

猫『私は男のことを思って言ってるだけ』

男『そっか。そうだよね。うーん、どうしよう』

猫『私をなでつづけるといいわ』

男『それはもったいなくないんだ?』

猫『とうぜんじゃない。男はもふもふできるし、私は言うまでもなく』

男『それはそうだけどねぇ。あ、そうだ。積んでた漫画でも読もう』スタスタ

猫『ちょっと!』




355:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/19(木) 22:40:52.81 ID:MOKeotDIo
男『でもやっぱりやめた。俺の部屋暑いし』

猫『賢明ね。ほら、ソファーに座りましょうよ』

男『そうしよっか』


猫『定位置だわ』

男『そうだねー』ナデナデ

猫『ま、夏が終わればもうひとつの定位置もあるけど』

男『あー、そうだねぇ。涼しければ夏でも構わないんだけどね』

猫『そうね。でも今のところずっと暑いわ』

男『これが温暖化なのかねー』

猫『どうかしらね』




356:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/19(木) 22:42:48.54 ID:MOKeotDIo
父「おーう、息子よ」

男「あれ? 父さんいたの?」

父「今日は土曜だぞ? 男、写真を撮って欲しいって前言ってたろ」

男「あー言った言った。結構前に」

父「だから撮ってやろうと思ってな。今だ! シャッターチャンス!」パシャリ

猫『なに? 何か光ったわよ』

男『カメラのフラッシュだよ』

男「撮るのは猫ちゃんだけで良かったんだけど」

父「お? そうだったのか。じゃ次は猫ちゃんメインで」パシャリ

猫『私はあなたと一緒に写りたいわ。だっこしてくれる?』

男「ごめん。やっぱり俺と猫ちゃんどっちも写るようにしてくれ」ダッコ

父「まかせろ」

男『猫ちゃん、さっき光った方に顔向けてね』

猫『わかったわ』

父「ほれ、撮るぞー。はい、チーズ」パシャリ

猫『チーズって何?』

男『チーズっていうと笑顔になるとかじゃなかったかなー。あんまり深く考えたことないね』

男「撮れた?」

父「バッチリだ。猫ちゃんが驚愕の可愛さで撮れてるぞ」

猫『それは良かったわ』ニャーン

男「それなんだっけ。一眼レブだっけ」

父「おいおいタコメーターじゃないんだぞ。レフだ。外で間違えたら恥ずかしいからちゃんと覚えとけ」

男「うーす」




357:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/19(木) 22:44:50.85 ID:MOKeotDIo
妹「あれあれー? 何してるのー?」

男「妹、宿題はどうした」

妹「飲み物取りに来たの。それより、お父さん! 写真撮ってたの?」

父「ああ。男が猫ちゃんの写真を撮って欲しいとか言ってきてな。まあ結局ツーショットになったが」

猫「ニャーン」

男「妹も写るか?」

妹「うん! じゃあ隣に座るね!」ポフ

男「そんなに寄らなくても大丈夫だぞ」

妹「いいのいいの」

猫『いいじゃない。私と男だってゼロ距離よ?』

男『それもそうだね』

父「よし、じゃあ撮るぞー! 3、2」パシャリ

妹「えー! カウントするならちゃんとやってよー!」

男「そうだそうだ! ふざけんなー!」

猫「ニャーン!」

父「そ、そんなに怒らなくてもいいじゃないか……お茶目な悪ふざけじゃないか……」

妹「全然可愛くないからね」

父「うぐっ!?」




358:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/19(木) 22:46:28.82 ID:MOKeotDIo
父「よし。撮れた」

妹「ちゃんと撮れたの?」

男「ちゃんと撮れたんだろうな?」

猫『ちゃんと撮れてるのかしら』ニャーン

父「疑いすぎだ! ちゃんと撮れてる! 今から現像しに行ってくるから待ってろ!」

男「別に急ぎじゃないから暇な時でも……」

父「いーや! すぐ現像してやる! お父さんの撮影テクを証明してやるからな」

男「そうかい。じゃ、お願い」

父「おう」スタスタ


妹「すぐムキになるよねー」

男「ほんとにな」

猫『でも、自分の実力を証明する姿勢は良いと思うわ』

男『猫ちゃんも証明するの好きだもんね』

猫『あなたが素直に私の言うことを信じれば、証明することもないんだけどね』

男『そうなんだけどねぇ。だって普段の猫ちゃんは俊敏さのかけらもないから……』

猫『ちょっと。かけらもないは言いすぎよ』

男『うそうそ! いつも素早くて韋駄天みたい!』

猫『かけらも思ってなさそうね』ペシペシ

妹「さてと、宿題に戻ろうかな」

男「そうしろそうしろ。おバカさんじゃないことを証明してくれ」

妹「言われるまでもないよ」スタスタ

猫『こう軽く流すのが正解なのかしらね』

男『えー、そんなの猫ちゃんじゃないよー』




359:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/19(木) 22:48:43.09 ID:MOKeotDIo
猫『それはそうと。前にゲームセンターで言ったこと覚えててくれたのね』

男『もちろん。だけどあれから3ヶ月経っちゃったね』

猫『そんなこと気にしないわ。あなたが約束を覚えてくれてるだけで嬉しいから』

男『大袈裟だよ猫ちゃん。ほら、俺も猫ちゃんの写真欲しいからさ』

猫『肌身離さず持ってるといいわ』

男『あはは、そうしよっかな』


父「ただいま」

男「早いなおい」

父「お父さんの公道テクなめるなよ。すいすい進むからな」

男「そうか。で、写真は?」

父「ほれ」スッ

男「よっしゃ。どれどれー?」

猫『私も見せて!』

男『いいよー。テーブルに置くからね』パララ

猫『結構撮ってたのね、父』

男『本当だね』

男「いつの間にこんなに撮ったの?」

父「ん? 適当に撮ってただけだぞ。チーズとか言わないで」

男「なるほど。でもフラッシュとか……」

父「フラッシュを焚かなくても撮れるんだよ」

男「まぁそれはそうだろうが……」

猫『男っ、見て! この写真の男の顔! ふふっ、ひどいわねっ』ペシペシ

男「んー? どれどれ……あはははは! こりゃひどい!」

父「はっはっは! なんだこの顔は! こんな不細工はうちにはいないぞ!」

男「息子だろうが! 確かに不細工に写ってるけども!」

猫『これは私が貰いたいわね……私の寝床に置いておいてもいいかしら?』

男『やめとこうね!』




360:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/19(木) 22:49:45.29 ID:MOKeotDIo
男「うーん……やっぱりこれがいいかな」

猫『私達と妹が一緒に写った写真ね』

父「それは俺も自信のある一枚だ」

男「そっか。確かにいい写真だよ」

父「だろう?」

男「うん、とりあえずこの一枚は貰うね」スタスタ

父「ああ」

猫『男? 部屋に行くの?』

男『うん。猫ちゃんもおいで』

猫『わかったわ』スタタタ


父「我が家の猫は男にベッタリだな。妹もか? それに対して俺ときたら……」

父「……」

父「あれ? ここで母さんが、私がいるでしょ、とか言ってくれると思ったのに」

父「……買い物か」




361:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/19(木) 22:50:48.02 ID:MOKeotDIo
男の部屋

男「確かここにしまったはず」ガサゴソ

男「あった」

猫『なぁに? それ』

男「これはね……よし、これでオーケー」

猫『あら、素敵じゃない。これが……』

男「そう。前に秘密にしたやつ、写真立て。ま、そんな大したものでもなかったんだけど」

猫『そんなことないわよ。とても良いと思うわ』

男「そう? なら良かった。前から猫ちゃんの写真を飾りたいって思ってたんだ」

猫『そうなの。でも私だけ写った写真じゃ多分物足りなかったわよ。みんなで写ってた方が楽しいわ』

男「そうだね。そんな写真が撮れて良かった」

猫『これがあれば、夏休みが終わって男が学校に行ってても大丈夫ね』

男「……猫ちゃんってそんなに寂しがり屋さんだったっけ?」ナデナデ

猫『いつからこうなっちゃったのかしらね。きっとあなたのせいよ?』

男「そっか。……俺もさ、いつからかはわからないけど、早く家に帰りたくなったよ。これはきっと――」

猫『それは元々でしょ』

男「あれれー?」




362:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/19(木) 22:53:44.03 ID:MOKeotDIo
男「とりあえず、これは机の上に飾っておこうかな」

猫『枕元には私の写真を飾るといいわ』

男「あははは、それもいいね。猫ちゃんだけの写真も確かあったよね」


猫『男もカメラ覚えたら?』

男「ん? そうだなー。あれ意外と複雑なんだよね」

猫『そうなの?』

男「うん。俺もよくわからないけどさ。それに高いし、壊したら大変だ」

猫『そう……。少し残念ね』

男「うーん。猫ちゃんにそう言われちゃうとなぁ……。あとで父さんに教わってみるかな」

猫『男ならきっと余裕よ、よゆー』

男「余裕? あははははっ! そうだね、猫ちゃんが言うならきっとよゆーだ」

猫『ええ。私が言うんだから間違いないわ。あなたが言う余裕はイマイチだけど』

男「信用ないなーもう。よし、じゃあ早速聞いてくるね」スタスタ

猫『私もそばにいてあげる』スタタタ

男『ありがと。ま、カメラなんてシャッター切れば撮れるんだけどね』

猫『それで私をきれいに撮れるのかしら?』

男『オーケー、しっかり父さんから学ぶとしよう』スタスタ

猫『ふふ。その意気よ』スタタタ



父「もうちょっと妹はお父さんに甘えてきてもいいと思うんだ……」ブツブツ

男「父さん、カメラを教えてくれよ」

父「い、妹? とうとうお父さんのキャメラに興味を……! って男か」

男「妹じゃなくて悪かったな。で、教えてくれるの?」

父「教えない親がどこにいる? 手取り足取り教えてやるから覚悟しろ!」

男「お、お手柔らかに頼む……」

父「いいか? まずカメラの種類について――」



猫『ふふっ。がんばってね、男』




364:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県):2012/04/20(金) 00:03:00.55 ID:0NaTbm4ao
デジカメじゃなくて銀塩とは、この父できるな

>>1乙です




366:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府):2012/04/20(金) 01:13:00.39 ID:F+mUQwOKo

今回はニヤニヤじゃなくほのぼのした




367:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2012/04/20(金) 11:14:42.54 ID:vdVaBsuyo
ミスってフラッシュ炊いちゃったらうちのは猛ダッシュで逃げるわ




368:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/20(金) 18:47:41.63 ID:MOKeotDIo
レスを見て調べたのですが、猫にフラッシュはダメなんですね。猫を知らないとこういうところでボロが出る……
父は外付けのストロボを上に向けて天井に反射させた間接光で撮影したということでここはひとつ。あと使ったのは最初の一回だけということで
申し訳ないです




370:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県):2012/04/20(金) 20:41:51.64 ID:0NaTbm4ao
>>368
バウンンスでも駄目でしょうね残念ながら
でも細かいことは気にしない!
おもしろいからおk




369:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2012/04/20(金) 20:22:16.92 ID:CTS0Ww39o
猫にというか、基本的に人間以外にフラッシュは駄目だよ
猫などの夜行性動物は特にね




372:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/21(土) 15:35:36.71 ID:MOKeotDIo
夏休み 早朝

男「ふぁぁあ。よく寝た」

男「しかしこんな時間に起きてもな……」

男「あれ」

男(寄り添ってはないけど、近くにはいたんだね、猫ちゃん)

男「可愛い寝顔だ……」

男「もう一眠りするかね」

猫『……おとこ?』

男「あれ? 起きちゃった?」

猫『ううん、おとこがこのじかんにおきてるわけないわ……』

男「いやいや、今起きてるじゃん」

猫『おとこがおきるまえにでなくちゃね……』

男「おーい。もしかして寝ぼけてる?」

猫『にゃーん』

男(テレパシーで鳴いちゃう猫ちゃん可愛すぎ!)




373:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/21(土) 15:36:33.34 ID:MOKeotDIo
猫『……さっきのは忘れることね』

男「さっきのって……どれ?」

猫『ぜんぶ! 実は近くに居たこととか、寝ぼけてたこととか!』

男「大丈夫、ぜんぶ可愛かったから! 気にしないよ!」

猫『あなたね……ま、いいわ』

男「うんうん。これからも寝ぼけてるとこ見せてね」ナデナデ

猫『お断りよ。だいたい、淑女の寝顔を見ていいと思ってるの?』

男「えー、だって猫ちゃんって寝てる時間の方が長いじゃない」

猫『そんなこと……あるわね』

男「でしょ?」

猫『ま、私はいいけど、他のレディーには嫌われるわよ』

男「大丈夫! そんな機会ないから!」

猫『自信満々な物言いね』

男「悲しくなってきた……」




374:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/21(土) 15:36:55.38 ID:MOKeotDIo
男「それにしても完全に目が覚めてしまった」

猫『それは私もよ。あなたのおかげで』

男「ごめんね猫ちゃん。……散歩でも行こっかな」

猫『私も付いてっていいかしら?』

男「もちろん」

猫『ダメって言ってもついてくけどね』

男「俺が猫ちゃんのお願いを断ったことある?」

猫『あるわね』

男「あるよねー」




375:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/21(土) 15:37:48.95 ID:MOKeotDIo
男「いってきまーす……」ガチャ

猫『この時間は涼しいのね』

男「そうだね。昼間もこれくらいならいいんだけど」

猫『そうね』

男「さてと、今日はこっちに行こう」

猫『あら、公園じゃないの?』

男「うん。今日は目的地があるから」

猫『ふぅん? アニメイトとかいうところ?』

男「違うよ! というかまだ開いてないだろうね、メイトは」

猫『そう。ならどこ? 猫缶屋さん?』

男「あるのかなー、猫缶屋って。違うよ」

猫『うーん、ならどこかしら。……わかったわ! 女の家ね』

男「違うよ!? 行ってどうするの!?」

猫『とりあえず、朝の挨拶ね』

男「それは間違ってないけど、いきなり行ったら不審がられるよ!」




376:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/21(土) 15:38:42.30 ID:MOKeotDIo
男「そもそも女さんの家どこか知らないからね」

猫『あら? 前に聞いたじゃない』

男「あれだけじゃおおよその位置しかわからないよ」

猫『そう』

男「でも多分このへんだと思うんだよねー」

猫『やっぱり女の家が目的地なんじゃない』

男「たまたま! 方向がたまたま一緒だっただけ!」

猫『そんなこと言ってると、女が出てくるわよ』

男「まっさかー。この会話がフラグだなんてそんなこと――」


猫『なかったわね』

男「内心ビクビクしてたけどね。まったく怖がらせないでよー」

猫『小心者ね』

男「言わないで!」




377:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/21(土) 15:39:07.85 ID:MOKeotDIo
猫『面白いからそういう会話をしましょうよ』

男「えー。怖いよぅ」

猫『きもいわね』

男「おふ」

猫『あなたは女をどんな人だと思ってるの?』

男「そうだなあ。人気者で可愛くて素直って感じかなー」

猫『えらく高い評価ね』

男「実際そうなんだよ。だからこそ接する機会は皆無だったんだけどね」

猫『ふぅん。それにしても、素直、ねぇ』

男「あはは、単純って言ったほうがいいかな?」


猫『誰が単純バカだって?』

男「うわあ! って猫ちゃん! びっくりしたよ!」

猫『ふふっ、驚きすぎよ』

男「ちょっと喋り方とか似せてくるからさー」

猫『臆病者ね』

男「言わないで!」




378:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/21(土) 15:40:26.55 ID:MOKeotDIo
男「もう通り過ぎてるんじゃないかな、女さんの家は」

猫『どうかしらね。別に通り過ぎたから出会わないってわけじゃないわよ?』

男「普通こんな時間に外にいないよ。ほら、実際俺と猫ちゃんしか周りにいないし」

猫『……そう思うでしょ?』

男「ひぃー!」


猫『後ろから声をかけてくるかもしれないわ。あれ? 男くん? って』

男「いや、俺的には、あー! もふ猫ちゃん! ってくると思うね」

猫『それもありえそうね。さぁ、果たしてどちらかしら?』

男「やめてよー、その今にも登場します的な煽りは」

猫『仕方ないじゃない、実際いるんだから』

男「えっ?」

猫『だから、あなたの後ろにいるのよ』

男「またまたー! 猫ちゃんったら! その手には乗らないよ!」

猫『ま、それでもいいけどね。あら、女ったら男を不気味そうな顔で見てるわ』

男「ち、違うんだ女さん! これは携帯で友達と電話を――!」


猫『いないわよ』

男「猫ちゃん!」

猫『惰弱なメンタルね』

男「むー!」

猫『きもいわ』




379:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/21(土) 15:41:40.73 ID:MOKeotDIo
男「女さんが幽霊とかモンスターみたいな扱いになってるね」

猫『あら? 私はそんなこと思ってないわよ。あなたは女をそう認識してるってことね』

男「……違うよ?」

猫『そう。ならいいんだけど』

男「まーでも身構えちゃうよねー」

猫『モンスターと戦闘でもしている気分なのかしら?』

男「あははは、ほんのちょっとはそんな気分もあるかもね」


猫『誰がモンスターだって?』

男「猫ちゃーん! 同じ手にひっかかったよ! めちゃくちゃビビったよ!」

猫『ふふっ、男っておもしろいのね』

男「臆病なだけだよ……」

猫『それもそうね』

男「むむー!」

猫『うぇー』

男「!?」




380:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/21(土) 15:44:01.25 ID:MOKeotDIo
男「あ、着いた着いた」

猫『ふぅん、ここが女の家なの』

男「違うよ! ここはパン屋さんね」

猫『そう。いい香りがするわね』

男「そうだねー。パン屋さんは早い時間からやってるから」

猫『パンを買うの?』

男「うん。ちゃっちゃと買ってくるから待っててね」タッタッタ

猫『わかったわ』




381:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/21(土) 15:44:27.65 ID:MOKeotDIo
パン屋

男「どれにしよっかな」

男(とりあえず俺の好きなクロワッサンだな……あとは)

男(あ、妹にも何か買ってくか。あいつは確か……なんだっけ。ま、なんでもいいか)

男(これくらいでいいかな)

「あれ? 男くん?」

男『猫ちゃん、その手には乗らないよ! というか入ってきちゃ――』

男「お、女さん!?」

女「驚きすぎでしょ。奇遇だねー」

男「そ、そうだね。女さんもパンを買いに来たの?」

女「そうそう。ここ家から近いからね。結構来るんだー」

男「そうなんだ」

男(まさか遭遇するとは……フラグ立てまくったせい?)

女「ここのパンどれも美味しいから選ぶの迷っちゃうんだよねー」

男「へー。女さんならいっぱい食べられるんじゃない?」

女「それどういう意味?」

男(やっべ、猫ちゃんをからかうノリで喋ってしまった)

男「いやほら、女さん元気だから」

女「それ関係ある? ま、いいけど」

男(ほっ)




382:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/21(土) 15:45:18.31 ID:MOKeotDIo
男「あ、猫ちゃん待たせてるから――」

女「もふもふもふ猫ちゃんいるの!? じゃあ私も買ってくるからちょっと待ってて!」

男「あっ……」


「ありがとうございましたー」


男「猫ちゃーん」

猫『遅いわよ。私も家で猫缶食べたいんだから』スタタタ

女「もっふねっこちゃーん!」ギュ

猫『ちょっと! なんでこの女がいるの!?』ニャーン!

男『さっきの会話のせいじゃないかな……』

猫『まさか本当に出るとはね……』

男『出る、って。くふふ。幽霊みたいだね』

猫『ここに男友か妹がいれば、男の思ってることが女に伝わるのに……』

男『怖いこと言わないで!』




383:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/21(土) 15:46:50.14 ID:MOKeotDIo
女「男くんもあのパン屋さんよく行くの?」

男「うーん、そうでもないかな。たまにだね」

女「そうなんだ。今日はどうして?」

男「たまたま朝早くに目が覚めちゃったからさ、散歩がてら」

女「いいねー、この時間ならまだ涼しいもんね」

男「そうそう」


猫『頑張ってるじゃない、男』

男『へえ。もうギリギリでやんす』

猫『何キャラなのよ……』


男「女さんは夏休みどこか行ったりした?」

女「行ったよー。ネズミの国とか」

猫『良い国ね。狩っていいのかしら』

男『あ、そういう発想?』

男「人いっぱいじゃなかった?」

女「もうすごかったよ。それに暑かったし。楽しかったけどね」

男「そっか。友達と行ったの?」

女「うん。むーちゃんと、まーちゃんと、村田で」

男「あー、そのグループ仲いいもんねぇ」

女「本当は、よっしーとかカッコとかも来る予定だったんだけどねー」

男「それはそれは」

猫『女は友達がたくさんいるのね。一方、男の友達は』

男『おるわい! 少ないけどおるわい!』

猫『私は男友しか知らないわね』

男『……』

猫『……何か言いなさいよ』




384:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/21(土) 15:49:00.78 ID:MOKeotDIo
女「男くんは何してたの?」

男『うっ、されたくない質問ベスト3に入る質問だ』

猫『ヒキコモリだものね』

男『違うよ! でも遠出はしないんだよね……』

男「男友とドライブとかしてたよ」

女「へー! どっちが免許持ってるの?」

男「男友だよ。海沿い走ったんだけど、なかなか爽快だったね」

女「いいなー。今度あたしも連れてってよ」

男「それは大歓迎だよ。多分、友もそう言うと思う」

女「やった」

猫『あら? これは一歩前進かしら?』

男『社交辞令だと思うなあ』


女「あたしの家ここなんだ。ばいばい、男くん、もふ猫ちゃん」

男「うん、またね」

猫「ニャーン」




385:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/21(土) 15:50:02.11 ID:MOKeotDIo
男「ふぃー。おだやかな朝が刺激的になったね」

猫『そうね。私も散々もふられたわ』

男「あはは、そうだね。でも女さんと猫ちゃんがじゃれてるのって絵になるんだよねぇ」

猫『あら、じゃあ女の家の猫になろうかしら』

男「それはダメ」

猫『もちろん冗談よ』

男「もちろんわかってるよ」

猫『ふふ』

男「くふふ」




386:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/21(土) 15:51:54.89 ID:MOKeotDIo
男「それにしてもお腹すいたなー」

猫『そうね。もうお腹ペコペコ。猫缶食べたいわ』

男「帰ったらすぐ朝ごはんだね」

猫『ええ』

男「今日は完璧な朝食だなー。焼きたてのパンがあるから、ミルクもいれよう」

猫『なーにがミルクよ。牛乳でしょ』

男「パン、牛乳。これだとなんか味気ないよ!」

猫『ふふ、そうね』


猫『そろそろみんな起きてるんじゃないかしら。さっさと帰りましょ』

男「そうだね。家まで競争しようか」

猫『先に行くわ!』スタタタタ

男「あ、ずるい!」タッタッタ



「ただいまー!」

「ニャーン!」




396:以下、名無しにかわりまして さくらぎ まつり がお送りします:2012/04/26(木) 01:29:43.46 ID:B1NtWMVV0
ペシペシが可愛いよなww




397:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/26(木) 20:54:09.94 ID:MOKeotDIo
夏休み 夜 リビング

男「……すごい雷だな」

男「ま、停電しなきゃいいけど」

母「呑気ねぇ男は」

男「まさかここに落ちるってこともないでしょ」

母「わからないわよー?」

男「えー? ないない」

父「お父さんが雷を落としてやってもいいぞ」

男「おもしろいおもしろい」

父「……」

母「落ち込むくらいなら言わなきゃいいのに」

父「フォローしてよ母さん……」




398:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/26(木) 20:54:57.98 ID:MOKeotDIo
猫『ねぇ男、外でゴロゴローって鳴ってるけど大丈夫なの?』

男『大丈夫だよ。音が大きくてびっくりするよね』ナデナデ

猫『そうね……』


男『前にね、学校にいるときにこんな天気になっちゃってさ、クラスの女の子が、「

こわいよぅ」って言ったんだ』

猫『やっぱり怖がる子もいるのね。それで?』

男『うん。でもその発言から男子を中心に熱い議論が始まったんだよね』

猫『?』

男『要は、その「こわいよぅ」を可愛いと取るか否かっていう話。俺と友は可愛いサイドについたよ』

猫『そうなの』

男『うん。もうすごかったね。あんなに白熱した議論もなかった――』




399:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/26(木) 20:56:10.37 ID:MOKeotDIo
〜〜

「いいか? 普通、雷でそこまで怖がるやつなんていないからな?」

「いいや待て、雷は決して軽いものじゃない。だから先ほどの発言が生まれたのだ」

「否。そんなもん、可愛いアピールに決まってる」

「バカが! 普通そう取られることを恐れ、怖いなんて発言はしないものだ!」

「な、なに!?」

「本当に怖がっているからこそ! その発言が飛び出したのだ!」

「甘いよ! それを見越しての発言だとしたら?」

「くっ! しかしそれを言ったら……」

「ああ、堂々巡りだ。新たな観点からの意見が必要だ」

「可愛さについての見方を変えよう」

「というと?」

「有識者たる君らならわかるだろう。真に可愛いのは、雷を怖がりながらもそれを隠し、気丈に振る舞う女の子であると!」

「これは……」

「ふむ」

「なるほど」

「一理ある」

「しかし待て。そうなると、その女の子は『こわいよぅ』とは発言しないはずだな?」

「はっ!」

「そうだ。元々はあの女子が言った、こわいよぅ発言の是非がテーマ」

「すなわち、今の意見はこわいよぅに対するアンチになったわけだ」

「くそっ! 墓穴を掘ったか!」

「しかし、『雷を怖がる女の子』の可愛さを追求する上ではとても有益な意見だったと言える」

「そのとおりだ」

「彼に拍手を」

パチパチパチパチパチパチパチパチ――――

〜〜




400:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/26(木) 20:57:06.63 ID:MOKeotDIo
男『その後は先生も交えて議論したんだけど、結局はそれを言った人次第っていう結論になったよ』

猫『ありきたりね』

男『ほんとそうだよね。というか、途中からどういう仕草をしたら可愛いかって話になってたなー』


猫『……男、そろそろ部屋に行きましょう』

男『いいよー。眠いの?』

猫『ええ』


男の部屋

猫『……男。私、ほんとうは雷が怖いの』スリスリ

男「ん、んー?」

猫『ゴロゴローって音で眠れないわ』

男「あ、あれ? そうなんだ……?」

ゴロゴロ ゴロゴロ

猫『きゃっ』

男「えー?」

猫『男、ぎゅってしてくれる?』

男「それはもちろん」

猫『うん……やっぱりおちつくわ。ずっとこうして欲しいくらいね』

男「そ、そう?」

猫『ええ。……もう下ろして大丈夫よ』

男「うん」

猫『雷が鳴ってるうちは、ずっとなでてくれる?』

男「もちろんいいよ」ナデナデ




401:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/26(木) 21:00:25.24 ID:MOKeotDIo
猫『どう? 可愛かったかしら?』

男「あはははは! 演技ってわかっても可愛いね」

猫『ふふっ。ぜんぶ本心よ?』

男「もう、なんて言ったらいいか。猫ちゃんは猫をかぶっても許されるね」ナデナデ

猫『当たり前じゃない。猫なんだから』

男「そうだよねー」

ゴロゴロ ゴロゴロ

猫『ひぅ!』

男「……え?」

猫『……なにかしら?』

男「いや、何か悲鳴が聞こえたような……」

猫『気のせいでしょ』

男「そっか、そうだよね」

猫『ええ。……今日はここで寝てもいい?』

男「うん? いいよ。猫ちゃんが暑くないなら」

猫『そう、よかったわ。……雷が怖いわけじゃないわよ?』

男「うん、わかってるわかってる」

猫『あなたは雷が怖いでしょうから、私がそばにいてあげるわ』

男「ありがとね、猫ちゃん」




402:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/26(木) 21:01:13.58 ID:MOKeotDIo
猫『どう? 雷を怖がりながらも気丈に振る舞う私は』

男「また演技!? そっちも可愛いね!」

猫『どっちがあなた好みなの?』

男「選べない!」

猫『言い切ったわね……』

ゴロゴロ ゴロゴロ

猫『……』ビクッ

男「今のは大きかったなー。近くで落ちたのかな?」

猫『ええ、ちょっとびっくりしたわね』

男「びくってなったもんね」ナデナデ

猫『あなたもなったわよ』ペシペシ

男「バレてた?」

猫『寄り添ってるんだから、わかるわよ』

男「それもそうだね」ナデナデ




403:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/26(木) 21:02:09.24 ID:MOKeotDIo
コンコン ガチャ

妹「お兄ちゃん。うるさいよ」

男「めんごめんご! 猫ちゃんが可愛くてつい」

猫『私のせいにしないでくれる?』ニャーン

妹「……まーいいけど。今に始まったことじゃないし」

男「はっはっは! で、なに?」

妹「べっつにー? ただ暇なだけー」

猫『……もしかして妹』

男「まさか妹よ」

妹「雷は怖くないよ」

猫『あら、違うの』

男「そうだよな」

妹「ただ、この雷に共鳴してるだけ」

猫『?』

男「妹! それはまさしく中学2年生の――!」

妹「ま、冗談だけど。暇だからお話しようよ」

男「えー、そろそろ寝ようと思ってたんだけど」

猫『そうね』スリスリ

妹「早くない? ほら、雷鳴ってるし、どうせ眠れないよ」

男「いやいや、そんなに気にならないから」

妹「むー」

猫『男と違って可愛いわね』

男「むー」

妹、猫「『きもー』」




404:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/26(木) 21:02:51.76 ID:MOKeotDIo
男「少しだけな。俺明日も忙しいからさ」

妹「ふーん?」

猫『初耳ね』

男「いやほら、友から遊びの誘いがあるかも」

妹「ないない」

男「言い切るんじゃない」

ゴロゴロ ゴロゴロ

妹「きゃー!」ダキ

男「……嘘だろ?」

猫『……まず疑うあなたもどうかと思うわ』

妹「うん、全然怖くないよ。かみなりなんて命中率70だし」ギュー

男「高いわ」

猫『急にかみなりが怖くなってきたわね』スリスリ

男『大丈夫だよー猫ちゃん』ナデナデ

妹「ちょっとお兄ちゃん。なんで猫ちゃんをなでるの?」

男「いやだって、妹は雷怖くないんだろ?」

妹「もちろん」ギュ

猫『そうは見えないけどね』




405:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/26(木) 21:03:36.12 ID:MOKeotDIo
男「しかしなんだ、抱きついてくるってことは、ほんとは怖いのか?」

妹「ううん。ただお兄ちゃんで遊びたかっただけー」

男「だよなー。妹が雷怖がってる記憶ないもんなー」

猫『ふぅん。そうなの』

ゴロゴロ ゴロゴロ

妹「じゃ、わたし部屋戻るね。おやすみー」

男「おやすみ」

猫「ニャーン」

ばたん

猫『……ほんとうに妹は雷が平気なのね』

男「うん。あいつが怖いのって虫くらいじゃないかな」

猫『ふぅん。私は何が怖いかしら……』

男「猫缶がなくなることじゃない?」

猫『それは確かに怖いわね……ってあなたね』

男「あははは! ノリがいい猫ちゃん可愛いっ」

猫『もうっ』ペシペシ




406:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/26(木) 21:05:04.26 ID:MOKeotDIo
男「お、雷の音が聞こえなくなったね」

猫『止んだのかしら』

男「多分ね」

猫『……そう』

男「どうかした?」

猫『……雷、鳴りやんだけど、ここで寝てもいい?』

男「あはは、そんなこと? さっき言ったとおりだよ、おいで」

猫『ありがと。……おとこ?』

男「ん?」

猫『きょうみたいな日はそばにいてね』

男「もちろん。……やっぱり雷苦手なの?」

猫『さいしょにいったわよ。本心だって』

男「そっか。可愛いなぁ猫ちゃんは」ナデナデ

猫『ふふっ。おやすみ、おとこ』

男『おやすみ、猫ちゃん』




408:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/04/26(木) 22:28:55.34 ID:nUonKLGDO
乙可愛い!

猫によっては雷とか地震とか凄く苦手だよね




409:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2012/04/26(木) 23:07:29.20 ID:jSriPliio
うちのは余裕だわ
俺は地震があったら寝ててもすぐ目覚めるようになったけど、猫は余裕で寝てるから毎回取り越し苦労




410:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府):2012/04/27(金) 00:27:36.39 ID:hKbCusnwo

余裕感たっぷりある猫ちゃんかわいい
男が出てると玄関で待っちゃう猫ちゃんも好きだがww




416:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/05/01(火) 21:26:52.66 ID:MOKeotDIo
公園

男「木陰のベンチって意外と涼しいんだよねぇ」

猫『そうね。セミがうるさいけどね』

男「このセミの声がアニメ声だったら……」

猫『きっとアニメ声が嫌いになるわよ』

男「やっぱりそうなっちゃうかなー。アニメ声でミーンミンミンって鳴いてたら……」

猫『きもいわね』

男「おふ」

猫『木陰だから涼しいけど、それでも暑いわね。なんで外に出たの?』

男「それはほら、出不精改善だよ」

猫『あら、そうなの。いい心がけね』

男「うん。だから猫ちゃんは家に居てもいいよ? 暑いでしょ?」

猫『それだとあなた一人で退屈でしょう? だから付き合ってあげてるのよ』

男「そっか。ありがとね、猫ちゃん」

猫『いいのよ。私のためでもあるし』

男「うん?」

猫『退屈になるのは男だけじゃないってこと』

男「そっか」ナデナデ




417:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/05/01(火) 21:27:44.43 ID:MOKeotDIo
猫『……もしかして、私がついてきちゃったから公園に来たの?』

男「んー? 元々行くあてはなかったよ」

猫『それならいいんだけど……もし私が入れないところに行く予定だったなら行ってきていいわよ? 家で待ってるから』

男「仮にそんな予定があっても猫ちゃんとのデートを取るね。一人よりふたりだよ」

猫『そう……。ばかね、男は』

男「えー、そうかなあ?」

猫『ふふっ、照れ隠しよ』

男(可愛すぎ!)

猫『それにしても男? あなたのデートって公園ばかりね?』

男「ごめんね、俺にはこれくらいのプランしか組めないんだ……」

猫『冗談よ。私、猫だものね。それにこのお散歩ルート気に入ってるから』

男「そっか、よかった。猫ちゃんって犬っぽいところあるよね」

猫『一緒にしないでくれる?』ペシペシ




418:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/05/01(火) 21:28:34.26 ID:MOKeotDIo
「ねぇ、さっきから誰としゃべってるの?」

男「おおう!?」

猫『知り合い? この子』

男『いやー知らないなー』

男「お兄ちゃんはね、この猫ちゃんと喋ってたんだよー」

「えー、猫はしゃべれないよ」

男「ふっふっふ! お兄ちゃんは天才だからね、猫ちゃんと意思疎通できるんだよ」

猫『天才、ねぇ』

「へー」

男「お嬢ちゃん、信じてないね?」

「うん」

男「ならば証明しよう! カモン猫ちゃん!」

猫『カモンって、もうここにいるじゃない』

男「とりあえず、俺の膝に乗ってくれるかな?」

猫『仕方ないわね……』ノソ

「あー! すごーい!」

男「だろー?」

猫『暑いから戻るわよ』トテトテ

「ほかには? なにかないの?」

男「ほか? そうだなー……」

猫『ちょっと、私あんまり動きたくないわ』

男「ごめんねぇ、猫ちゃん、暑くて気怠いモードなんだ」

「そうなんだ……だいじょうぶ?」ナデ

猫『大丈夫よ』ニャーン

「かわいいっ!」

男『おー、いい笑顔だ。この子は将来美人になるな、きっと』

猫『ちょっと、やめなさいよ』

男『いやいや! 純粋な気持ちだから!』




419:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/05/01(火) 21:29:03.31 ID:MOKeotDIo
「ばいばい猫ちゃん! と、お兄さん!」

猫「ニャーン」

男「ばいばーい」ヒラヒラ

男「……お兄さん、か。いいな……」

猫『妹がいるんだから、妹に呼ばせてみたら?』

男「あーだめだめ。あいつに今そう呼ばれても笑っちゃう」

猫『ふぅん。そういうものなの』

男「そういうものだよ。俺が猫ちゃんのこと猫様って呼んだらおかしいでしょ?」

猫『あら? 意外と悪くないわよ?』

男「そ、そうかな? い、いや、俺は猫ちゃんの方が似合ってると思うな!」

猫『ふふっ、冗談よ。うろたえすぎ』

男「もー」

猫『きもいわね』

男「おふ」




420:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/05/01(火) 21:30:11.99 ID:MOKeotDIo
「あら、可愛い猫ねぇ。こんにちは」

男「こんにちは。ええ、自慢の猫ちゃんです」

猫『知り合い?』

男『いやー知らないんだなこれが』

「隣、いいかしら」

男「ええ、どうぞ」

「うちの猫とは大違いねぇ」

男「そうなんですか?」

「ええ。黒猫だから」

男「なるほど。確かに正反対ですねー」

猫『あなたは白派よね?』スリスリ

男『もちろん』ナデナデ

「……懐かれてるのね。見ていてとても微笑ましいわ」

男「僕が猫ちゃんにメロメロなんですよ」

「うふふ、そうなの?」

猫『そうよ。ねぇ、男?』ニャーン?

男「ええ、そうなんですよ。あまりの可愛さにノックアウトされまして」

「確かに真っ白で可愛いわねぇ」

男「ええ。でもちょっと食いしん坊で」

猫『あなたね、私の前でそれを言う?』ペシペシ

「ふふふ、この猫ちゃん、まるで言葉がわかるみたいね」

男「あはは、きっとわかってますよ」




421:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/05/01(火) 21:31:22.21 ID:MOKeotDIo
男「そろそろお昼かー」

猫『さっきの人もお昼をつくるために帰っちゃったわね』

男「そうだねぇ。品の良いおばさんだったなー」

猫『ええ。私のもふもふの良さがわかる淑女だったわ』

男「気に入ってたねー」

猫『それより。意外とあなた喋れるじゃない』

男「それはほら、学校と違ってああいうのはそれっきりだからさ。気楽なんだよね」

猫『ふぅん。そうなの』

男「そうそう。まーでも近所だったらまた会うかもだけどね」


男友「なーにぶつぶつ言ってんだ?」

男「おおう!?」

猫『あら、サイクリング以来ね』ニャーン

男「なんだ、友か」

男友「なんだとはなんだ!」

男「なんだとはなんだとはなんだ!」

男友「なんだとはなん、あ、もういいや」

男「くくっ! 俺の勝ちだな」

猫『小さい勝負ね』

男友「で、なにしてんの」

男「見てわかるだろ? 猫ちゃんとデートだよ」

猫『あんまり堂々と言われると照れるわね』

男友「猫とデート……? それはデートとは言わないだろう」

男「なに!?」

猫『ま、仕方ないわね』

男『猫ちゃん!?』




422:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/05/01(火) 21:32:02.75 ID:MOKeotDIo
男友「どれ、俺も座るか」ドッカリ

男「3人目は友だったか」

猫『少女、淑女、巨漢ね』

男『くふふ! アンバランス! いやむしろバランスとれてる?』

猫『ふふ、どうかしらね。次は誰かしら?』

男『あはは、流石にもう来ないんじゃないかな?』

男友「3人目ってなんだ。他に誰か来たのか?」

男「ああ。少女と淑女が来た」

男友「ほう? あぁ、その猫に惹かれてきたんだろ」

猫『そうなるのかしらね』

男「あーそうだな。少女の場合は俺が独り言を喋ってたってのもあるけど」

男友「外で独り言とか恥ずかしいぞ男」

男「うるさいわい! 周りに誰もいないと思ってたんじゃい!」

猫『私はいるの気付いてたけどね』

男『教えてよ!』




423:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/05/01(火) 21:32:53.17 ID:MOKeotDIo
男友「昼飯食った?」

男「いや、まだ」

男友「どっか食いに行かないか?」

男「えー、外食はちょっとなー。それに猫ちゃんもいるから」

猫『行ってきていいわよ?』

男『いや、猫ちゃんおいてきたくないし、外食もそんな好きじゃないから』

猫『そうなの?』

男『うん。高いんだもん』

男友「そうか……あ、じゃあ俺が何か買ってくるからここで食おう。それならいいだろ?」

男「ああ、それならいいよ。悪いな」

男友「気にするな。あの長い坂に付き合ってもらったしな」

男「じゃあこれ。おにぎりと飲み物を適当に頼む」チャリン

男友「おう。ちょっくらスーパーまで行ってくるわ」

男「チャリ?」

男友「そうだよ。少し待ってろ」タッタッタ

男「おーう」

猫『男友はなんでここに来たのかしらね?』

男「ほんとにね? あとで聞いてみるか」




424:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/05/01(火) 21:33:34.62 ID:MOKeotDIo
男友「おーう買ってきたぞー」

男「早いなー。サンキュー」

男友「ほれ」ガサ

男「おー! やっぱりツナマヨは鉄板だよなー」

男友「だよな。男、おにぎり何個食う?」

男「2個でいいわ」

男友「足りるのか?」

男「足りるんだなこれが」

猫『少食なのね。男友みたいに大きくなれないわよ?』

男『いやーもう成長止まってると思うなぁ』

男友「よし、ちょっと水飲んでくる」

猫『男、私もお水飲みたいわ』

男「あ、俺も行くわ」

男友「あん? お茶買ってきたぞ?」

男「いや、猫ちゃんが水飲みたいみたいだから。あと手洗いたいし」

男友「そうか。ま、すぐそこだしな」




425:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/05/01(火) 21:34:12.69 ID:MOKeotDIo
男友「あー生き返るわー!」

男「めちゃくちゃ飲んだな。飯食えるの?」

男友「余裕だろ。俺の胃袋をなめちゃいけない」

男「そうかい。どれ、猫ちゃんの水を入れるか」

猫『お願いね』

男友「そういう容器いつも持ち歩いているのか?」

男「まあ。今日も暑いし」ジャー

男友「暑いよなー。猫は木陰にいてもいいんだぞ?」

猫『あら、お気遣いありがとう。でもいいのよ、気にしなくて』ニャーン

男「お気遣いありがとうだって」キュ

男友「がははは! 可愛いなこいつぅ!」ナデリ

猫『大きい手ねぇ』




426:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/05/01(火) 21:35:13.65 ID:MOKeotDIo
男「よーし、食うか」

男友「なんだかピクニックの気分だな」

猫『むさ苦しいピクニックもあったものね』

男「紅一点の猫ちゃんがいなかったらとんでもないことになってるな」

男友「がははは! むさ苦しすぎるな! あ、そういえば」

男「なんだ? ……まずは昆布だな。いただきます」

男友「俺は先発明太子。あの後、女さんと何喋ったんだ?」

猫『男が教科書を取りに行った日のことかしら』

男「んなもん。友の悪口に決まってる」

男友「なんだと!?」

男「冗談だ。というか友、よくも俺を一人にしてくれたな!」

男友「いやいやしゃーないだろ。道が違うんだから」

男「ちょっとくらい寄り道したっていいじゃないか……」

男友「俺は録画したアニメを見るのに忙しいんだ」

男「友達よりアニメを取るってのか!?」

男友「いやいや、そんな二択を迫るような話でもないだろう。どうだった?」

猫『男がひたすら受け身になってたわ』ニャーン

男「……俺がひたすら受け身になってたよ」

男友「なんだ柔道の練習でもしたのか」

男「違うわ!」




427:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/05/01(火) 21:36:08.80 ID:MOKeotDIo
男友「やっぱあれだよなー。共通の話題がないとなー」

男「全くそのとおり。あの時は猫ちゃんの話しかしなかったし」

猫『そうね。でもパン屋の時は頑張ったじゃない』

男「そうそう。パン屋で女さんと会ったんだよ」

男友「おー? なんだ? そのエンカウントは」

男「いやー俺もびっくりしたよ。そこから少し話をしてさ」

男友「どんな話?」

男「女さんが村田さん達とネズミの国に行ったって話を聞いた」

男友「村田……? ああ! あのスラッガーみたいな女子な」

男「そうそう。……あ、そうだ! 友とドライブしたって話したら今度連れてってよって言ってたぞ」

男友「おー!? なんだそれは、期待していいのか!?」

男「でも連絡先を知らないという」

男友「俺も知らんぞ! どうしようもないじゃないか!」

男「でも家の場所はわかったよ」

男友「……あんまり意味ないだろ」

男「だよなー」

猫『チキンね……』

男友「いつになったら女友達ができるんだ……」

男「俺が知りたい……」




428:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/05/01(火) 21:37:24.79 ID:MOKeotDIo
男友「抑えは梅だ」モグモグ

男「俺はツナマヨ」モグモグ

猫『お水ね』ペロペロ

男『……』

猫『……なによ?』

男『猫ちゃんが水飲んでるとこ可愛いなーと思って』

猫『そんなのいつも見てるじゃない』

男『そうだけどね、外だからかな。なんか新鮮』

猫『そんなに変わらないわよ』

男友「お、うちの高校のやつらが歩いてるな」

男「部活帰りかな。こんな暑いなか大変だなー」

男友「あれはテニス部か? 可愛い子が多いわ」

男「おー本当だな。はは、日に焼けてる。健康的だな」

猫『あら? 今は美白が良いって言うじゃない』

男『確かにねー。でもああいうのもアリだよ』

猫『ふーん』

男『もちろん俺は白い方が良いけどね』ナデナデ

猫『とうぜんね』

「先輩、ちょっとタオル濡らしに行ってきてもいいですか?」

「いいよー。あたしベンチで待ってるから」

猫『何か聞き覚えのある声が聞こえたけど』

男『ん?』

男友「おい男、こっちに向かって歩いてきてるのは……」

男「え? お、おい、まさか……!」

猫『これはおもしろくなってきたわね……!』

女「あー! もふ猫ちゃん! と男くんと男友くん!」




429:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/05/01(火) 21:39:07.87 ID:MOKeotDIo
男『4人目はまさかの女さんだったか……!』

猫『良かったじゃない。今こそ連絡先のひとつも交換したら?』

男『切り出せない!』

猫『そこは頑張りなさいよ……』

女「ここでお昼してたの?」

男「そうそう。ピクニック気分だよ」

女「いいねー。ここ座ってもいい?」

男友「どうぞどうぞ」

女「ありがと。もふ猫ちゃーん。こっちおいでー」

猫『遠慮しておくわ』

男友「行かないな」

男「行かないね」

女「うぅ……なんでなの……?」

猫『今もふられたら暑いわ』ニャーン

男「暑いからだって」

女「そうなの……? 男くんは猫ちゃんの気持ちわかるんだ」

男友「テキトー言ってるだけかもよ?」

男「はっはっは! さぁ、どうかな?」

猫『ふふっ、まさかほんとうに意思疎通できてるとは思わないでしょうね』スリスリ

男『ねー』ナデナデ

女「仲良しでいいなー、男くんと猫ちゃん」

男友「俺とも仲良いよなー猫?」

猫『ま、そうね』トテトテ

女「えっ!? なんで男友くんの膝には乗るの!?」

男「あはははははははは!」

女「男くん! 笑ってないで教えてよー!」




430:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/05/01(火) 21:40:07.96 ID:MOKeotDIo
男「女さんはなんで学校に?」

女「勉強しに行ってたの。そのついでに後輩の練習も見たり」

男友「バスケ部だっけ?」

女「そうそう。もう引退したけどね」

猫『妹と同じ部活ね』

男『そうだね』

「せんぱーい!」

女「あ、後輩ちゃん忘れてた。ちょっと行ってくるね」タタタ


男友「……やっぱり女子と喋るのは新鮮だなおい」

男「そうだな。なんか喋ってるだけで満足だな」

男友「だなー。別に無理して距離縮める必要ないわなー」

猫『満足するの早いわね……』

男『男だけで遊んでるとこうなっちゃうんだ……』


「あ、お友達なんですか。わかりました、私先に帰りますね」

「うん、ほんとごめんねー」


男友「おい、聞いたか?」

男「聞いた。なんだ、俺達もう友達だったんじゃないか」

男友「あれは天使か?」

男「俺も見るのは初めてだけど、多分あれが天使だ」

猫『というかね、あなた達が引っ込み思案すぎるのよ』ニャーン




431:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/05/01(火) 21:41:24.21 ID:MOKeotDIo
女「たっだいまー」タタタ

男、男友「おかえり」

猫「ニャーン」

女「何の話してたのー?」

男友「スラダンの好きなキャラの話を」

女「スラダン! 二人は誰が好きなの?」

男「俺は田岡」

男友「魚住」

女「湘北がいない!? ならあたしは水戸を推すね!」

男、男友「バスケ部じゃない!?」


男友「あ、そうだ。女さん、アドレス交換しない?」

男『自然すぎ! なんだこいつ天才か!?』

猫『驚きすぎ。男も流れに乗りなさい』

男「あ、俺も俺も」

女「そうそう! あたしも交換したいって思ってたの! いっつも聞きそびれちゃってさー」


猫『ようやく一歩前進かしらね』

男『そうだね! 家族以外で女の人のアドレスが俺の携帯に入るなんて、もう夢のようだ……!』

猫『小さい夢ねぇ』




432:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/05/01(火) 21:42:40.51 ID:MOKeotDIo
男「女さんはお昼食べた?」

女「ううん、まだだよー」

男友「ならおにぎり食う? 惣菜パンもあるよ」ガサ

女「え? いいの?」

男友「いいよいいよ。俺らもう腹いっぱいだから」

男「そもそも買いすぎだろ、これ」

男友「男が思ったより少食だったから」

男「いやいやそれ関係なしに多いわ」

男友「いやな? 今日はバイト代が振り込まれる日でな。そのテンションで買い物したわけよ」

男「じゃあなんだ、今日は金を下ろしに行ったのか?」

男友「そうそう、その帰りにここに寄ったわけ。ってわけで女さん、無駄になっちゃうから食べてくれないか?」

女「そういうことなら頂こうかな! ありがとー、男友くん」

猫『いっぱい食べると太るわよ』ニャーン

男『くふふふ。それは猫ちゃんもでしょ?』

猫『一緒にしないでくれる? 私は運動もしてるわ』

男『そうだよね。そんなこと言ったら運動不足は俺だよね』

猫『そうね。ちょっと動いたらすぐ筋肉痛だものね』

男『散歩くらいなら大丈夫だよ!』




433:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/05/01(火) 21:43:47.66 ID:MOKeotDIo
女「……男くんって時々ぼーっと猫ちゃんのこと見てるよね」

男友「そうだなー。まあベタ惚れみたいだし」

女「あはは、そうなんだ。……すごく優しい顔してる」

男友「こういうのを見ると、ペットと過ごしたくなるんだよなー」

女「わかる! 羨ましいよねー」


男「あれ、何の話? ちょっと聞いてなかった」

男友「んなもん。男の悪口に決まってるだろ」

男「えぇっ!? そうなの女さん!?」

女「へっへっへ!」

男「なにその悪そうな笑い方!?」

女「人の話はちゃんと聞いてないとだめだよー?」

男友「そうだぞ。まったく男は……」

男「それは悪かったけど!」

猫『まったく、だめだめね男は』ニャーン

男『猫ちゃんも言っちゃう!?』

猫『私は女たちの話も聞いてたわ』

男『え、そうなの? どんな話してた?』

猫『ふふっ、さぁ、どんな話かしらね?』

男『猫ちゃーん!』



男友「まーた猫に夢中になってるよ。学習しないな男は」

女「ふふ、ほんとだね」


男「猫ちゃんと意思疎通をとりたい」【後編】へつづく




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