1:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 16:42:05 ID:OukToZcw
女「ホントなのよ」

男「いやだからって……なんだっけ?」

女「精神が退行する病気」

男「……嘘ならもっとマシなのにしてくれよ。 あいにくもう充分過ぎるくらい足りてるんだから」

女「ホントよ。嘘なんてついてないわ。それにこんな嘘をついてなんの得になるの?

男「お前が楽しめるじゃないか」




元スレ
SS深夜VIP
男「幼児退行する病気?」女「うん」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1331797325/


 
2:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 16:42:36 ID:OukToZcw
男「それに。そんな病気あるわけないだろ」

女「でも私には分かるの。だって私の身体だもの」

男「もう冗談には付き合わないぞ? 俺は学校に行かなきゃならな女「……グスン」

男「えっ」

女「グス……ホントなのにぃ……」

男「えっ」

女「なんでお兄ちゃんは信じてくれないのぉ……ウエェエン」

男「えっえっ」

女「ビェエエエエエエン」




3:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 16:43:40 ID:OukToZcw
男(何が起きてるんだ?わけ分からん……まさかあれか、これは夢か。って、そんな訳ねぇか)

男「ホントなのか……?その、幼児退行するのって」

女「さっきからそう言ってるでしょぉ」ウェエエエン

男「わ、悪かったよ信じてやれなくて。ごめんな。だからもう泣き止め」ヨシヨシ

女「……うん」グスン

男「いい子だ」ナデナデ

女「エヘヘ」

男(か、可愛いッ!? 普段のアイツにはない純粋な笑顔だ)




4:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 16:44:55 ID:OukToZcw
女「お兄ちゃんあそぼーよー」

男「いや、俺は今日学校が…ていうかお前もなんだがけど……」

女「あそぼーよー」ウルウル

男「く……そうだな。たまにはサボるのも悪くないな」

男「それじゃ、女ちゃん。何して遊ぶ?」

女「」ボー




5:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 16:47:12 ID:OukToZcw
男「女?」

女「」ボー

男「おーい女さーん」

女「はっ!?」

男「!」テレーン

女「み、見たでしょ?聞いたでしょ?」

男「な、何を言ってるんだい女

女「この病気ね、残念ながら記憶を共有されるの。だから、私さっきの事覚えてるわよ」

男「そ、そうなんだ」




6:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 16:48:33 ID:OukToZcw
女「忘れて」

男「ムリだって」

女「忘れなさい」

男「女さん、振り上げてる腕をどうするつもり」

女「お願いだから忘れて!恥ずかしいから!」ポコポコ

男「分かった!分かったから!叩くのやめて!学校行こう!」

女「」ポコポコ

女「……分かったわ」ゼェゼェ




9:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 17:06:04 ID:OukToZcw
男「よし、じゃあ行く準備してこい」

女「言われなくてもそうするわよ」

男「でも、もう遅刻確定だからゆっくりでいいぞ」

女「そういうわけにもいかないでしょ。少し待ってて。すぐに戻るから」

男「あぁ分かった」




10:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 17:07:30 ID:OukToZcw
―――――
――――
―――
――


男友「よ〜お二人さん。今日は仲良く遅刻かい?」

男「まぁな。そもそも朝あんの事が起きなきゃ、遅刻もなかったんだけど」

男友「なにが起きたんだ?」

男「あ〜何でもない何でもない。忘れてくれ」




11:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 17:08:43 ID:OukToZcw
男友「な〜女ちゃん、今朝なにがあったの〜?修羅場?」

女「えっ」

男友「教えてくれよ〜頼むよ〜」
男「あ、そうだ!女、まだお弁当渡してなかったよな!屋上で食おうぜ!」アセアセ

女「男、ちょっ」

男「そんな訳だからじゃあな、友」

スタコラサッサ

男友「……これは何かあったな」




12:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 17:09:45 ID:OukToZcw
屋上

男「ほら、お弁当」

女「いつもありがとう。今度私が作るわ」

男「い、いや良いんだ!こっちが勝手にやってることだから」

男(アイツの手料理で三途の川を渡りかけたからな……)

男「話変わるけどさ、お前のその病気って治るのか?」




13:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 17:10:39 ID:OukToZcw
女「フ、何を言ってるの?こんなもの私の魔力で一撃よ」キリリッ

男「いやお前は何を言っているんだ?」

女「なに?」

男「」

男(また発作か?でも前と性格が違うような……)




14:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 17:12:47 ID:OukToZcw
女「沈黙とは」

男(まさか!中二の時中に病を患った女の人格か!イタい!痛すぎるぞ女よ!
  つうか色んな時期に退行すんのか!!朝のうちから教えておいてくれよ!!)

女「まだ無視するの……?」グス

男「あ、ゴメン考え事しててさ」ヨシヨシ

男(メンタルは弱いまんまか)




15:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 17:14:44 ID:OukToZcw
女「仕方のない奴だ、今回は許してやるが、次やったら一生こき使ってやる」

男「それもいいかもな」

女「?」

男「あ、いや何でもない。それより早く食べようぜ」

女「うむ」

男「いただきます」
女「いただきます」




19:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 17:45:14 ID:OukToZcw
女「パクリ……相変わらず美味いな」ニコ

男「そうか。気に入ってもらえて嬉しいよ」

女「それに比べて、私は何も返すことができん」ショボーン

男「い、良いんだよ。喜んでくれると作った甲斐があったってもんだ」

男(素直の女可愛い過ぎるだろ……!)

女「そうか、それならいいのよ」

女「むむ、何処から視線を感じる……」

男(これさえなければなぁ……)ハァー




21:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 19:19:59 ID:OukToZcw
女「何奴、そこにいるのは分かっておる。正体を明かせ」

ガタガタ

男友「な、何故分かった……」スクッ

女「えっ」
男「えっ」

男友「あれ?」




22:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 19:21:10 ID:OukToZcw
男「お前ついて来たのか!?」

男友「す、すまん。お前達の間に何かあったと思ってつい…ていうか…あれ?」

男友「ホントにすまなかった。まさか女ちゃんがこんなことになってるなんて知らなかったんだよ!」

男「う〜ん。まぁ、ばれちゃ仕方ないか」

男「おい女、事情を説明していいか?」

女「」ボー




23:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 19:23:02 ID:OukToZcw
男「女?」

女「はっ!」

女「///〜〜〜〜〜っ!!!」

男「お、おいどうした女」

男友(あれだけ黒歴史を全開にしてたもんなぁ、そりゃ死にたくなるわ)

女「アバババババババババババ」アババババババババ

男「女!落ち着け!」

女「………………」プスンプスン




24:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 19:23:57 ID:OukToZcw
男「大丈夫か?」

女「だ、大丈夫なわけ……ないでしょ……」

男「機嫌直せって、気にしてないから」

男「それに懐かしの過去も見れたしな」

女「////」

男友(やべぇ俺も死にたくなってきた)

男「あ、忘れてた。おい友、こうなった理由を説明するよ」

男友「ツッコミ入れるだけ無駄だな」




25:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 19:25:18 ID:OukToZcw
男「カクカクシカジカ」

男友「なるへそ」

男友「幼児退行する上に、出て来る人格の時期がばらばらで。さらに、記憶は共有される訳か」セツメイクチョウ

男「あぁそうらしい」

男友「女ちゃんも大変だね〜」

女「……」

男友「ありゃまだダメージが残ってるっぽい」

男「だな」




26:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 19:26:53 ID:OukToZcw
男友「つうか女ちゃんの過去か〜以外だったわ〜」

男「中二の時の女は大変だったよ。言動がわかんないし、奇行に走って周りから引かれると、すぐ泣くもんだから、クラスメートも気を使ってた」

男友「で、その時の人格がさっき出てきたと」

男「そゆこと」




27:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 19:27:39 ID:OukToZcw
男友「どうしてだろ〜ね〜」

男「何がだよ?」

男友「女ちゃんがこうなった理由だよ」

男「さぁ、全く解らない」

男友「まぁ大体予想出来るけどさ」

男「マジかよ、教えてくれ」




28:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 19:28:23 ID:OukToZcw
男友「う〜ん。まあ自分達でなんとかしてくれ。それに」

男「それに?」

男友「見てる方は楽しい」

男「ざけんな」

男友「いやいや、そんな子に惚れたお前が悪い」

男「お、おい友!」




29:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 19:30:08 ID:OukToZcw
男友「やべ、女ちゃん居たんだった……」ヒソヒソ

男「まぁ大丈夫だと思うけど」ヒソヒソ

女「何話しているの?」

男「いや、別に。今後の対策だよ」

女「そう」

男友「マジかこの子気付いてないぞ」ヒソヒソ

男「こいつは鈍感なんだよ。主人公並にな」ヒソヒソ




30:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 19:31:44 ID:OukToZcw
男友「お前も大変だなぁ」ヒソヒソ

男「はぁ、まあな……」ヒソヒソ

男「お、そろそろチャイム鳴るな、教室に帰るか」

女「待って、まだ食べてない」モグモグ

男友「ん〜女ちゃん。手伝ってあげようか?」

女「嫌よ」

男友「どうして?」

女「このお弁当は男が作ってくれたから」

男「グハァ!!!」




31:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 19:32:05 ID:OukToZcw
男友「な、お前の予想以上に女ちゃんはお前のこと意識してると思うぞ」ヒソヒソ

男「そ、そうか?」ヒソヒソ

女「?」




35:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/16(金) 00:37:09 ID:OukToZcw
放課後

男「疲れた」ゲッソリ

女「そうね」ゲッソリ

男(あの後授業中に今朝の人格が出てごまかすのに必死だった)

男(友が居てくれてなんとかごまかせたから良かったけど、次は無理だな

男「帰るか。女」

女「そうしましょ」

男「ああ」




37:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/16(金) 00:38:15 ID:OukToZcw
男「で、やっぱり俺ん家で俺の部屋か」

女「いつもここじゃない」

男「そうだけどさ」

男「じゃあ、俺飲み物取ってくる」

女「ええ」




38:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/16(金) 00:38:54 ID:OukToZcw
男「それにしてもこれからどうするか……」ガチャガチャ

男「というより、あと何人人格があるんだろう」トクトクトク

男「訳わかんねぇや」ガサガサ

男「お〜い、持ってきたぞ〜」

女「お兄ちゃんありがとー!」タッタッタッ ギュー

男「うぉ!?」

男(またかよ。それにしてもたいして驚かなくなった俺がいる)




39:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/16(金) 00:39:50 ID:OukToZcw
男「よしよし、いい子に待ってたか?」ナデナデ

女「うん!」ニッコリ

男(昔はこんなに素直に笑ってたのになぁ)

男「よし!今朝は出来なかったから、今から遊ぼう!」

女「ワ〜イ!」

男「何したい?」

女「えっとね、おままごと!」




40:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/16(金) 00:40:32 ID:OukToZcw
男「…… 」

男「ヨ〜シ〜オニイチャンガンバッチャウゾ〜」

女「じゃあ、私がお嫁さんで、お兄ちゃんがミカワ屋さんね」

男「ミカワ屋さん?」




41:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/16(金) 00:42:44 ID:OukToZcw
女「ほら、よくあるでしょ?『ミカワ屋さん、ここじゃダメよ、あの人に見つかっちゃうわ!』『へっへっへ、
  奥さんいいじゃないですか、ぐへへ 』

男「スタァアアアアプッ!」

男「お前それ昼ドラから得た知識だろ!」

女「うん!」

男「元気いいな!でも忘れなさい!」

男(中身はともかく外見は女のままなんだから色っぽくてヤバいって)




42:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/16(金) 00:43:23 ID:OukToZcw
女「え〜分かったよ」

女「じゃあ、お兄ちゃんは夫の役やってよ

男「うんまぁ、それならいいぞ」

女「始めるよ〜」

男「おう!」

女「アナタ、話しがあるの……」

男「どうしたんだ」




44:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/16(金) 00:45:04 ID:OukToZcw
女「実は、私妊娠したの……」

男「おぉ!ホントか!」

女「えぇ、ホントよ……でもね」

男「?」

女「お腹の子、アナタの子じゃないのよ……」

男「どういうことだ!!」

女「……」




45:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/16(金) 00:46:37 ID:OukToZcw
男「何をしたんだ!答えろ!」

女「実は…お腹の子は……私と…ミカワ屋さんの子なの…」

男「スタァアアアアプッ!」

男「またミカワ屋かよ!!昼ドラの内容まんまパクってるし」

女「エヘヘ」

男「つうか、お前演技上手いな!」

女「褒められた〜」ニコニコ

男「くっ、まぁいいや。次だ、次。」




46:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/16(金) 00:49:19 ID:OukToZcw
テイク2

男「ただいま〜」

女「お帰りなさいアナタ。今日は料理にする?先にお風呂掃除にする?それともタワシ?」

男「スタァアアアアプッ!!」

男「ダメな妻か!?」

男「家事やれよ!今まで何やってたんだよ!」

女「えっと〜テレビとか見てたんじゃないかな?」

男「少しは働け!ていうかタワシってなんだよ!タワシって!」

女「」フイ

男「目をそらすな!」

男「まあいい、次」




56:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 00:37:30 ID:OukToZcw
テイク3

男「ただいま〜」

女「お帰り〜。今日は早かったんだね」

男「あぁ、今日は定時にあがれたんだ」

女「そんなんだ〜。ご飯もうすぐ出来るから待っててね」

男「ああ」

女「フンフンフンフン〜」トントン

男(これだよ!これこそおままごとだよ!)




57:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 00:38:16 ID:OukToZcw
女「出来た〜」

男「おっ!美味しそうだなぁ」

女「今日も腕によりをかけたからね〜残さず食べてよ」

男「当たり前だろ、いつもありがとうな」

女「そ、そう?////」




58:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 00:39:03 ID:OukToZcw
男「じゃあ、いただきます」

女「いただきます!」

男「でさ、なんで膝の上に座ってるのかな?」

女「」チョコン

女「だって、夫婦だもん!夫婦は食事中は膝の上って決まってるんだよ!」

男「な、なんだってーーー!?」




59:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 00:40:15 ID:OukToZcw
女「だから、いいの!」

男「ソッカーナラシカタナイネー」

女「うん!」

男(まぁ、女が楽しそうだしいいかな)

女「美味しいね」パクパク

男「そうだね」

女「頑張って作ったからね〜」エッヘン

男(お菓子を開けただけなんだけどね)




60:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 00:42:14 ID:OukToZcw
女「ご飯食べ終わったら、お風呂にする?それとも……」

女「……」

男「女?」

女「っ!」ビクゥ

女「み、見ないで!」ダキッ

男「うわ!急に目を覆うな!」




61:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 00:43:56 ID:OukToZcw
女「私が落ち着くまで待って!」

男「お前元に戻ったのか!」

男(あ、そういえば今膝の上だもんな……)

男「分かった、分かったから!手をどかせ」

女「分かったわ」スゥ

男「ふぅ。で、落ち着いたか?」

女「ええ、一応」




62:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 00:47:13 ID:OukToZcw
女「それじゃあ私、そろそろ帰るわね」

男「ん?ああ、また明日」

女「見送りは結構よ」

男「そ、そうか」

女「私より彼女との方が楽しそうね」バタン

男「えっ」




63:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 00:48:22 ID:OukToZcw
その夜

男(帰り際のアイツの言葉なんだったんだろう)

男(う〜ん、でもなんで女があんな病気にかかったのかを考えなきゃな)

男(友は見当がついてるらしいが俺には分からん)

男(…………)

男(寝るかな)




65:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 00:50:26 ID:OukToZcw
翌日

男(昨日の女の行動気になるな……来たら聞いてみるか)

男「それにしても女遅いな」

ピンポーン

男「お、噂をすればなんとやらってやつか」

男「待っててくれ、今行く」ガサゴソ




66:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 00:51:27 ID:OukToZcw
女「……」

男「よぉ、今日は遅かったな」ガチャ

女「す、すみません」

男「いや、別に謝るほどじゃないだろ」

女「そ、それでもすみませんでした!男さんにご迷惑をおかけしてしまって!」




67:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 00:53:00 ID:OukToZcw
男「……」

男「もしかしなくてもお前、新しい人格か?」

女「は、はい///」

男(なんて初々しい奴なんだ。小学時代の女か?)

女「そ、それでは行きましょう。……このままだと学校に遅刻してしまいます」

男「…そうだな」

女「はい…」

男(この先どうしよう)




68:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 00:54:55 ID:OukToZcw
キンコーンカーンコーン

友「で、新人ちゃんが登場と」

男「そうなっちゃいます」

友「これまた厄介なタイミングで、お出ましてくれちゃったね」

友「昨日は元気一杯で、今日は極度の人見知り。
  これじゃクラスメートから疑いの目を向けられても仕方ないかな」

女「す、すみません!」




69:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 00:55:47 ID:OukToZcw
友「あ、いや、別に女ちゃんを責めてる訳じゃ……言い方悪かったかな、ゴメンね」

女「い、いえ…その、気にしてないので…////」

友「そ、そう?それならいいんだけど」

友(調子狂うな〜)

男「そういえば友、昨日お前はこの症状の発端に見当があるって言ってたよな?」

友「ま〜ね〜」




70:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 00:56:45 ID:OukToZcw
男「教えてくれ!このままじゃ、みんなにばれちまう」

友「いや〜、そのね。教えたいんだけどさ。多分、女ちゃんも薄々気付いてるはずだから、
  その時が来たら女ちゃんが話してくれよ」

女「……」

友「ね?女ちゃん」

女「……は、はい…」

友(何故か罪悪感が凄い)




71:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 00:58:00 ID:OukToZcw
男「そうか、女がそう言うならそうするよ」

友「安心しろって、悪いようにはならないからさ。多分ね」

男「ホントかよ」

友「だから多分だって」

男(し、心配だなぁ)




72:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 00:59:55 ID:OukToZcw
放課後 男の家

男(今日も一日中誤魔化すのに必死で授業どころじゃなかったな)

男(しかも今だに元の人格に治らないし)

男「待っててくれ、今お菓子を取ってくるから」

女「い、いえ、私が取りに行きますよ」

男「いや別にいいよ」




73:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 01:00:40 ID:OukToZcw
女「……いつも、男さんに取ってきてもらってるじゃないですか。…たまには私が行きます」

男「そう?なら頼もうかな」

女「はい////」ニコリ

男(笑うとやっぱり女なんだな)




74:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 01:03:29 ID:OukToZcw
数分後


女「お、男さん、持ってきましたよ」

男「ありがとう」

女「いえ、別に…そんな…///」

男(顔を赤らめる女可愛い過ぎる…!)

男「じゃ、じゃあ食べるか」

女「はい!」




75:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 01:04:45 ID:OukToZcw
二時間後

男「なぁ、女」

女「な、なんでしょうか?」

男「まだ話してくれないのか?」

女「……まだダメです」

男「そっか」




76:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 01:05:34 ID:OukToZcw
男「まぁ、今すぐなんて言わないからさ。その時になったら話してくれ」

女「すみません」

男「良いんだ」

男「と、もうこんな時間か。今日はもうお別れだな」

女「そうですね……それではまた明日」ガチャ

男「ああ、また明日」

バタン

男「また明日か……結局今日は会えなかったな」




80:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 01:13:50 ID:OukToZcw
翌日

男(今日こそは女ときっちり話し合いをしなくちゃな)

ピンポーン

男(来たっ!)

男「少し待っててくれ、今行くから」ガサゴソ




81:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 01:15:47 ID:OukToZcw
ガチャリ

女「私を待たせるなんて、自殺願望でもあるのかしら?」

男「えっ」

女「早くしてよね、貴方のせいで遅刻なんて死んでもごめんだから」

男(何が起きてる。俺はこんな女を見たことないぞ)

男(おかしい、この病気は過去の時期の人格が出るんじゃないのか?)




82:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 01:19:09 ID:OukToZcw
女「ほら、早く行くわよ。忘れもない?」

男「ああ、ばっちりだ」

男(よかった。本質は女のままだ)

女「さっさと歩きなさいよ。このノロマ!」

男「もうどうにでもなれ!」




83:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 01:32:34 ID:OukToZcw
放課後

友「男〜、なに今日の女ちゃん。俺たちに対して厳しすぎない?」

男「ホントどうしたんだろな」

友「サド過ぎでしょ!あんな時期が女ちゃんにあったとは……」

男「いや、それが……」

友「それが?」

男「ないんだよ。女がSだった時期なんて」

友「マジか!?」




84:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 01:33:11 ID:OukToZcw
友「あ、でもまてよ。う〜ん、そう来たか女ちゃん」

男「何か分かったのか?」

友「分かったって言うか、気づいたっていうかなんと言うか……」

男「勿体ぶってないで教えてくれよ」

友「いやダメだ。ここで俺が教えたらなんの意味もない」

男「そんな……」




85:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 01:35:54 ID:OukToZcw
友「ねだるな、勝ち取れ。さすれば与えられん」キリ

男「…分かったよ。お前もお前なりに考えがあるんだな」

友「そゆこと」

女「ごめんなさい。待たせてしまったかしら、駄犬ども」

友「おい、駄犬って言われたぞ!こんなの初めてだ」ヒソヒソ

男「俺だって初めてだよ!」ヒソヒソ




87:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 01:46:43 ID:OukToZcw
女「日直の仕事は終わったわ。それじゃあ帰りましょうか」

男「そうだな」

女「でも、そこの家畜はついてこないでね」

友「えっ俺のこと?」

女「そうよ、あなた以外に誰がいるの?その小さな脳みそでは分からなかったかしら?」

家畜「あぁやばい、なんか扉をノックしてる」ヒソヒソ

男「おい、絶対にその扉開けんなよ!」ヒソヒソ




88:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 01:48:39 ID:OukToZcw
女「それじゃ、行きましょうか」

男「あ、ああ」

家畜「それではご主人様、いってらっしゃいませ」サワヤカ

男(友ぉおおおおおおおおおおおおおおお!!!!)




90:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 01:51:16 ID:riIN4cOA
友が家畜になった・・・




91:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 01:54:22 ID:OukToZcw
男の家

男(友……あいつ帰ってこれるのかな……)

女「相変わらず、汚い部屋ね。まるで家畜小屋みたい」

男「そこに毎日通うお前は相当な変人だな」

女「そうね、変人かもね」ニコリ

男(やっぱりこの人格も女なんだ。それじゃ、この性格は彼女の一部なのか?)

男(分からない。元友は一体何に気づいたんだ?)




92:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 01:55:51 ID:riIN4cOA
元・・・友・・・




93:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 01:56:41 ID:CTxeMoLc
友に「元」が付いてるw




98:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 02:25:00 ID:OukToZcw
男(でも、このままではダメだってことは分かる!俺は女に言いたいことがあるんだ!)

男「なあ、もう話してくれてもいいんじゃないか?」

女「……」

男「急にだんまりかよ。分かった、話してくれないのなら、直接女に聞く!」

女「何言ってるの?私が女よ」

男「そうだ!でも違う!」




99:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 02:26:30 ID:OukToZcw
女「何を言ってるかさっぱり分からないわ」

男「確かにお前は女だ。だけど女じゃないんだ。お前はあくまで女の可能性なんだよ!」

女「……」

女「お兄ちゃん何言ってるのー?」

男「なぁ女。幼稚園の時は互いに無邪気に笑えて楽しかったよな。あれもいい思い出だ」

男「でも今思い返すから思い出なんだ」




100:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 02:27:25 ID:OukToZcw
女「お、男さん何を言ってるんですか?」

男「小学校に上がってからか、女が人見知りをし始めたのは」

男「でも、人一倍周りに目を配ってたよな。少し頼りないけど俺は憧れてたんだ」

男「あれもいい思い出だ」




101:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 02:28:36 ID:OukToZcw
女「フ、お前は何を言ってるんだ?」

男「中学生になって、今度は見てたアニメにはまって中二病になったよな」

男「奇行に走ってたお前に最初こそ周りは引いてたけど、すぐ泣くお前を見てみんな個性として受け入れてくれたよな」

男「どんな状態の女でも受け入れられるって知って安心したよ」

男「でも違うんだ!俺が本当に話したいのは!」

女「……」




102:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 02:29:32 ID:OukToZcw
男「全部の経験を積み重ねてきて、俺と一緒に歳をとった女がいいんだ!!」

女「……」

女「……後悔しない?」

男「なんで?」

女「だって私、不器用で無愛想だし、料理できないし。過去の私のほうがいいんじゃない?今なら選べるよ」

男「いいや、俺は今の女が一番だから」




103:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 02:30:59 ID:OukToZcw
男「それに変わるっていうことは、成長したってことなんじゃないか?」

女「そうかしら」

男「俺だって、過去と比べたら変わったさ。体格だって、考え方だって、そりゃあもう別人みたいに」

女「でも、変わってないところもあるわ」

男「お前もだろ」




106:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 02:52:31 ID:OukToZcw
男「そして俺には変わってない想いがある」

女「何?」

男「俺は……俺はずっとお前が好きだった」

男「この想いはずっと変わってない!今でも!昔でも!!……お前はどうなんだ?」




107:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 02:53:11 ID:OukToZcw
女「私だって……私も好きよ」ダキッ

男「本当か!?」

女「私怖かったの、今の自分でいいのかって」

女「でもとんだ杞憂だったみたいね」

男「そうだな」




108:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 02:53:31 ID:OukToZcw
女「ありがとう」

男「え?」

女「今の私を選んでくれて」

男「元々今の女しか選択肢になかったよ」

女「そっか」ニコリ

男「ああ!」




111:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 02:58:03 ID:OukToZcw
翌日

家畜(今日の女ちゃんどの人格だろうか……できれば昨日のがいいけどね〜)

ガラガラ

家畜「女ちゃ〜ん、今日はどんな感じ?」

男女イチャイチャ

家畜「なん、だと……」




112:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 03:01:47 ID:OukToZcw
男「よう(元)友、聞いてくれ、女がもとに戻った!」

家畜(……)

友「そっか〜それは良かったね」サッパリ

友「それじゃあ、俺は帰るから。お幸せに〜」

男「おい、友!まだ一時間目も始まってないんだぞ?」

友「いいよ、お前ら見てたら胸焼けしそうだし」

男「あ、いや、これはその」

男「実は俺たち付き合うことになった!」




113:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 03:04:53 ID:OukToZcw
友「やっとか……」

女「今までありがとう」

友「そっか、ようやく自分に素直になれたんだね」

女「ええ」

友「じゃ、そういうわけで」

男「友、ありがとうな」

友「いいって、今度なんか奢ってくれたらそれでチャラ」




114:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 03:09:56 ID:OukToZcw
ガラガラ

男「あいつはどこまで、知ってたんだろうな」

女「さぁ、最初から最後までかもしれないわね」

男「お礼をしなくちゃ」

女「それもそうね」

男「それにしても、これで一件落着だな」

女「割と楽しかったかしら?」

男「割とな。でももうこりごりだ」




男「よし女、これからも思い出を増やしていこうな」

女「ええ」ニコリ



終われ




115:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 03:11:54 ID:OukToZcw
支援ありがとうございました。

初SSを無事完結させることができました。

考えてたこととまったく違う終わり方をしましたが、たのしかったから良しとします。




116:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 03:22:28 ID:CTxeMoLc
乙(・ω・)

友には家畜化でお礼してやってくれw




117:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 03:26:10 ID:OukToZcw
次のSSも考えてあるので、その時はよろしくお願いします。




119:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 03:39:07 ID:bpSlsQY2

友可愛そす




120:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 10:58:13 ID:2brtP2T6
乙!

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