1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/18(土) 23:16:35.82 ID:VPxgPGqg0
のび太「しずかちゃーん! いっしょにかえろ〜!」

しずか「ええ! 今行くわ!」


この時はまだこれから起こることなんて、考えもしなかった。

というより、考えるわけがない。
忘れもしない、19XX年9月13日。




元スレ
のび太「ぼくが…世界を変える」【再放送改訂版】
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1329574595/


2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/18(土) 23:17:19.32 ID:VPxgPGqg0
のび太「いや〜! 今日のテストもむずかししかったねぇ〜! ぼくにはさっぱりわけがわからなかったよ」

しずか「私も、今回はちょっと悪いかも…寝不足で、なんか頭がふらふらしちゃって…」

のび太「えぇ〜っ? 何かあったの!?」

しずか「…最近、変な夢ばかり見るの…」

のび太「ど、どんな…?」

しずか「…い、いえっ! 何でもないの! 忘れて!」

のび太「そ、そう…」




3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/18(土) 23:18:27.98 ID:VPxgPGqg0
のび太「…あ! そうだ! ドラえもんにたのめば、よくなるかもしれないよ!」

しずか「…そうね…一度相談してみるわ…」

のび太「なんならいまからうちにくる?」ニヤニヤ

しずか「ごめんなさい。今日はピアノのお稽古があって…」

のび太「そ、そう…」

しずか「じゃあ、こっちだから…また明日ね」

のび太「うん。またあしたね!」



ドギャッ




4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/18(土) 23:20:18.36 ID:VPxgPGqg0
目の前に広がる光景が信じられなかった。血塗れになった彼女の姿がそこにはあって、赤くて、赤くて、ふと手を見てみたら僕の手まで血が跳んでて…

車はそのまま走り去っていった。

のび太「し、しずかちゃん!!」

しずか「....の.......び......た....さ......」

のび太「だれか! だれか!! だずげでぐだざい! 救急車をよんでぐだざいっ!」

ドウシタドウシタ ウワッ キュウキュウシャ
キュウキュウシャ! キャー ヒトガタオレテルゾ!
アーア ハヤク! シンダナ、コリャ ウワァ
ダレカヨベヨ ナニナニ ジコカナ
ザワザワ マダカヨ、キュウキュウシャ
ナンカヒトガ ドウシタノ ヨンダノホントニ ダレアノコ ウヘェ、オレジコハジメテミタ スゲエナ

のび太「しずかちゃん! しずかちゃん!! しずかちゃん!!!」




6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/18(土) 23:21:48.56 ID:VPxgPGqg0
・・・・・・・・・・・・

19XX/9/16

のび太「うっ…うっ…ううっ…」

ドラえもん「…」

のび太「…あんまりだよ、こんなの…グス…なんで…なんでしずちゃんが…こんな目に…」

ドラえもん「…残念だけど、どうしようもないよ…」

のび太「…なんで! なんできみはそんなに普通でいられるんだよっ! しずかちゃんが死んでっ! 悲しくないのかよっ!」

ドラえもん「ぼくだって悲しい。けど、いくら悲しんだって、人の命は帰ってこない」

のび太「もうしらないよっ! 薄情者めっ!」ドタドタ



ドラえもん「…やはりこの道しかないのか…」

ドラえもん「もう、何回めだろうか…」




8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/18(土) 23:22:52.57 ID:VPxgPGqg0
19XX/9/17

キンコンカンコン

先生「えー、既に知っておる者もおるとは思うが、源、静香さんが、先日亡くなった。明るくて、皆に好かれる、いい、子だった。ゥ…ゴホン、えー、皆で、ご冥福を、お祈りするため、黙祷を、しようと思う。では、黙祷」

グスン グスン
スン スン ウウッ

のび太「…ッ!」




9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/18(土) 23:24:20.80 ID:VPxgPGqg0
先生「…はい、もう顔を上げなさい。…これから、皆さんは、彼女の…源さんの分も、たくさん、いろんなことを経験し、学び、…源さんのことを、忘れずに、前へ、進みましょう…」

先生「ゥ…し、暫く、待っててくれ。先生は授業の用意をしてきます」

先生「…ゴホン」

のび太(…みとめない)

のび太「こんな世界…しずかちゃんが、いない世界なんて、みとめてたまるかあッ!」ガタッ



出来杉「…野比くん…」




11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/18(土) 23:25:08.25 ID:VPxgPGqg0
ザワッ

のび太「くっ!」ダッ

ジャイアン「お、おいのび太! どこいくんだよ!」

ガラガラ、バン!

スネ夫「出ていっちゃった…」

出来杉「……」




12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/18(土) 23:28:46.77 ID:VPxgPGqg0
出来杉「残念だけど…」

出来杉「いくら悲しみが深くとも、彼女はもう帰ってこないんだよ…」

ジャイアン「…ああ!? 今なんつった!? なんだよその言いぐさはよォ!」

スネ夫「やめてよジャイアン!」

スネ夫「出来杉の…言う通りだ…」

スネ夫「死んだら…終わりなんだよ」




13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/18(土) 23:30:04.96 ID:VPxgPGqg0
・・・・・・・・・・・・・・・・

のび太「認めない、認めない! 認めない!! ぼくがこの手で、世界を、変える!!」

バタンッ

母「あら、おかえりなさ…」

ドタドタドタ

母「あら…どうしたのかしら…」




14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/18(土) 23:31:18.41 ID:VPxgPGqg0
ガラガラ

のび太「ドラえもんっ!」

のび太「いないのか…ちょうどいい」

のび太「…タイムマシンで、しずちゃんが事故にあう前にもどって、助ける!」

のび太「机の中に…」ガラッ

のび太「…よし」


「やめときな」ジャキン




15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/18(土) 23:32:45.50 ID:VPxgPGqg0
のび太「…なんの用だよ、ドラえもん」

ドラえもん「…マシンから降りるんだ。早く」

のび太「邪魔を…するなよッ…!」

ドラえもん「早くしてくれないと、僕が構えてる、空気銃が火を噴くよ」チャキッ

のび太「そんなもので…」

ドラえもん「いつもの500倍の威力に設定してある。頼む。風穴の空いた君の頭なんて、見たくはない」

のび太「…なぜ邪魔をする」


ドラえもん「TPHの命令だよ」




18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/18(土) 23:33:52.42 ID:VPxgPGqg0
のび太「TPHって…?」

ドラえもん「まずはそこをどいてからだよ、のび太くん」

のび太「…ッ!」

のび太「降りたら…話してくれる…のか…?」

ドラえもん「勿論。僕が君との約束を破ったことはあるかい?」

のび太「…」




19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/18(土) 23:35:52.62 ID:VPxgPGqg0
・・・・・・・・・・・・・・・・

のび太「…で、TPHって?」

ドラえもん「…タイムパトロール高等院」

のび太「タイムパトロールは何度か聞いたことあるけど、高等院ってのは聞いたことないなあ…」

ドラえもん「名前の通り、タイムパトロールの附属機関みたいなもの。やることは本隊より過激だけどね」

のび太「…具体的には?」

ドラえもん「…守秘義務。時間渡航法で定められてる。これ以上は僕の口からは…話せない」

のび太「話が違うじゃないか! 話すと言うからタイムマシンを還したんだろッ!」

ドラえもん「…僕が…消される…」

のび太「…」




20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/18(土) 23:37:06.27 ID:VPxgPGqg0
のび太「じゃあ、切り口を変える。」

のび太「君は、しずちゃんが、死ぬのを、知っていた?」




ドラえもん「…し」

のび太「守秘義務? もういいよそんなのは。たくさんだ。いい加減にしてくれ。もうぼくは行く。世界を変えるんだ。」




21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/18(土) 23:38:34.34 ID:VPxgPGqg0
ドラえもん「…時間渡航法の条文に引っ掛かるんだよ。この会話は全てTPHに監視、盗聴されている。一言でも余計なことを言うと、一瞬で、武力介入が行われる。つまり、君も僕もものの数秒でこの世とオサラバすることになるよ」

のび太「…クソッ! 何なんだよ! 本当に! よってたかって人間一人殺して、自分達は高見の見物きめこんで! なにも言うことが無いのかよ! 聴こえてるんだろ! 何か言ってみろよ! TPH!!」

ドラえもん「無駄だよ。彼らは言語での介入はしない。何故なら、彼らは、機械なんだよ」




22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/18(土) 23:40:55.38 ID:VPxgPGqg0
ドラえもん「ただ忠実に、ただ実直に、単調に、人間が定めた法を守るためだけに存在する。それがTPH。僕のように、感情や思考能力が備わっているタイプのロボットはひとつも無い。だから、会話は無為なんだよ。すべてプログラムに、含まれている」

のび太「…なんで…」

のび太「何で、人一人の命を救うことが、いけないことなんだよ! 自分も危険を冒すのだから、良いじゃないか!」

ドラえもん「成功しないんだよ」




24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/18(土) 23:42:14.90 ID:VPxgPGqg0
ドラえもん「成功しないんだよ。正直に言うとね。今まで、数えきれないほど、何人もの人間が過去に渡航し、死んだ人を生きられる方向にもっていく努力をつんだ。
結果は皆同じ。修正に成功した例は、たった一例。何百年、何千年かかっても、たった一例しかないんだよ。何パーセントかなんて、考えられもしない」

ドラえもん「タイムマシンは、自身が存在する時間軸は変動する。でも、自身に流れる体内的な経過時間は進行し続ける。つまり」

ドラえもん「救うことができない上に、体は老化し続ける」

ドラえもん「…耐えられるかい? 君に…」

のび太「…耐えて、みせるよ…!」

ドラえもん「…懲りないね、君も」




26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/18(土) 23:43:50.26 ID:VPxgPGqg0
ドラえもん「…確かに渡航法上危険因子と判断を受けた人間に、タイムマシンを貸与することは禁止されてる。でも…力ずくで強奪されたのなら仕方がない」

のび太「…!」

ドラえもん「思わず僕は油断して、空気銃を、君の手に届く場所に、置いてしまった。どうしようか」

のび太「…ッ!」パッ

チャキッ

ドラえもん「これはもう抵抗のしようがない。タイムマシンを奪われてしまう」

のび太「…ドラえもん…」

ドラえもん「ああ、これも奪われる、まずいなあ」スッ


のび太「四次元、ポケット…」




27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/18(土) 23:44:57.62 ID:VPxgPGqg0
ドラえもん「どうしよう、あれには時間渡航に関連するアイテム全てが入っているのに」

ドラえもん「これはもう仕方がない」

ドラえもん「どの時間の僕もきっと脅されて君にしたがってしまうかもしれない」

ドラえもん「たいへんなことになったなあ…」

のび太「…ウッ…うっ…ドラ…えもん…」


ドラえもん「最後に一つだけ。君と僕の友情は永えn」

バギッ

のび太「…え」




28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/18(土) 23:46:23.88 ID:VPxgPGqg0
「TPH、20century guardian unit、target DELETED、security risk hasn't DELETED、EXCLUSION、EXCLUSION」カシャン カシャン

のび太「ドラえもん! ドラえもん!! うわああああああああッ!」

ドシュウ ドシュウ バン

「Jfkfjxidkshfifkdbskxjska-%9#-(-&9#+[@=&」

バーン

のび太「ドラえもん!! しっかりして!!」




29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/18(土) 23:47:16.86 ID:VPxgPGqg0
ドラえもん「...も......う............に....げ.ろ」

ドラえもん「....次.......くる................あ.........が...」

のび太「ドラえもん!! ドラえもん!! 嘘だろ!! なんで!!」

ドラえもん「.....よ....く.き.....い...て...........たっ..た.....一例....は......き...み..だ」

のび太「…え…」




30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/18(土) 23:48:22.54 ID:VPxgPGqg0
のび太「…クッ」

のび太「行こう…ぼくが…世界を…救う…!」

ドラえもん「…」シュー

のび太「ドラえもん、少し待っててね、こんなルール、ぼくがぶちこわす」

のび太「しずかちゃん、安心して、君を死なせはしない」




32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/18(土) 23:54:14.91 ID:VPxgPGqg0
のび太「スイッチ、オン」ポチ

power...on.....energy.....charge.....
set..up......100%

のび太「よし…! 起動した!」

のび太「時間設定は…」

のび太「昨日だ」




33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/18(土) 23:54:36.67 ID:VPxgPGqg0
・・・・・・・・・・・・・・・・

19XX/9/13

のび太「この時間軸なら、まだ…」

のび太「でも、どうすれば…」


のび太「まず、進路を、変えさせなきゃ…」

のび太「まだ、学校にいる頃かな…」




34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/18(土) 23:55:59.50 ID:VPxgPGqg0
キンコンカンコン

現在時間軸ののび太「しずかちゃーん! いっしょにかえろ〜!」

しずか「ええ! 今行くわ!」

渡航したのび太(学校を出ていつもの道に入る)

渡のび太(そこを過ぎて、別れる場所で…しずかちゃんは…)




35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/18(土) 23:57:32.44 ID:VPxgPGqg0
現のび太「いや〜! 今日のテストもむずかししかったねぇ〜! ぼくにはさっぱりわけがわからなかったよ」

しずか「私も、今回はちょっと悪いかも…寝不足で、なんか頭がふらふらしちゃって…」

現のび太「えぇ〜っ? 何かあったの!?」

しずか「…最近、変な夢ばかり見るの…」

現のび太「ど、どんな…?」

渡のび太(今だ!)

ドン

現のび太「!?」




36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/18(土) 23:58:36.61 ID:VPxgPGqg0
ドテッ ズシャー

現・渡のび太「「いたーーーーぁいっ!!」」

しずか「!?」

しずか「え? え? え!?」

渡のび太「まずいっ」ダッ

現のび太「誰ぇっ!? 何するんだよぉ〜!」

しずか「のび太さんが、二人!?」




38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:00:04.66 ID:VPxgPGqg0
渡のび太「ハァッ、ハァッ、ハァ…危なかった…ばれたらどうなることか分かったもんじゃない…」

渡のび太「ひとつわかったのは…」

渡のび太「過去に干渉することは、不可能ではない、と言うことか…これも大きな意味での過去改変になるよな…」

渡のび太「怪我しちゃったよ…」




39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:01:00.72 ID:VPxgPGqg0
現のび太「いたたたた…」

しずか「大丈夫? あ、うちに来て、消毒していったほうがいいんじゃない?」

現のび太「え? いいの? じゃあ、行かせてもらおうかな…エヘヘヘ」ニヤニヤ

しずか「バイ菌が入ったら、大変だもの。さあ、早く行きましょ!」

現のび太「ウヘヘヘヘ」




41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:02:05.94 ID:VPxgPGqg0
渡のび太「…しまった! そろそろ、しずかちゃんが…」ダッ


しずか「早くっ! 私今日はピアノのレッスンがあるから忙しいのよ!」

現のび太「まってよ〜!」

しずか「あはは! 置いてっちゃうわよ〜!」

渡のび太「ま、まってっ!!」


ドギャッ

ビチャァ




42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:02:59.95 ID:VPxgPGqg0
ブブゥン

現のび太「し、しずかちゃん!!」

しずか「....の.......び......た....さ......」

現のび太「だれか! だれか!! だずげでぐだざい! 救急車をよんでぐだざいっ!」

ドウシタドウシタ ウワッ キュウキュウシャ
キュウキュウシャ! キャー ヒトガタオレテルゾ!
アーア ハヤク! シンダナ、コリャ ウワァ
ダレカヨベヨ ナニナニ ジコカナ
ザワザワ マダカヨ、キュウキュウシャ
ナンカヒトガ ドウシタノ ヨンダノホントニ ダレアノコ ウヘェ、オレジコハジメテミタ スゲエナ

現のび太「しずかちゃん! しずかちゃん!! しずかちゃん!!!」


渡のび太「失敗…した…」




43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:04:31.76 ID:VPxgPGqg0
渡のび太「もう一度…」

ドラえもん「どうしたの? のび太くん? 顔が真っ青だよ?」

渡のび太「ど…ドラえもん!!」

ドラえもん「???」

渡のび太「ドラえもん! ドラえもん! ドラえもん!!」ギュー

ドラえもん「なんだよきもちわるいなぁ」

渡のび太「もう、会えないかと…!」

ドラえもん「…何が、あったの?」




46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:06:27.04 ID:VPxgPGqg0
渡のび太「…しずちゃんが…死んだ」

ドラえもん「…え? 今なんて? 変なことが聞こえた」

渡のび太「しずちゃんが、死んだ!!」

ドラえもん「…のび太くん、言っていい嘘と、悪い嘘は、あるよ? 嘘、だよね?」

渡のび太「…本当…」

渡のび太「そして、ぼくは、未来から来た。しずちゃんを、救うために」



ドラえもん(やはり…この世界線上でも…駄目、か…)




47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:08:08.08 ID:VPxgPGqg0
ドラえもん「…と言うことは、僕が、未来の僕が、君に手を貸した、と言うことだよね?」

渡のび太「未来のドラえもんは、TPHに…処理された」

ドラえもん「…自分の死なんて聞いてもあまりいい気分じゃないね」

ドラえもん「…で、君はこれから、どうするの?」

渡のび太「ぼくは…」




48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:08:58.44 ID:VPxgPGqg0
渡のび太「もちろん、救いに、いく。しずかちゃんも、君も」

ドラえもん「…もう無理だよ」

チャキッ

渡のび太「…え?」




49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:12:01.41 ID:VPxgPGqg0
ドラえもん「もう何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も。
何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も、何度も、何度も、君は既に、こうして繰り返している筈だよ」

渡のび太「そんな! そんな筈はない! ぼくは一回目だっ!」

ドラえもん「毎回、そういうよ。君は」

ドラえもん「記憶がないだけだよ。その証拠に、君は夢のことなんておぼえちゃいないだろうけど、しずちゃんが毎日見ると言う夢。あれは、紛れもない現実の残り滓みたいなものなんだよ」

渡のび太「じゃあ、しずかちゃんのいつもの夢って…」

ドラえもん「そう、しずちゃんは、毎日死んでいる。君が、この9/13を繰り返すお陰でね」




51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:13:39.21 ID:VPxgPGqg0
渡のび太「…なんで」

渡のび太「なんで君はそんなことを知っているんだ!」

ドラえもん「これが、僕の役目だから。TPHに命じられた、僕の使命だからさ」

渡のび太「…嘘だ」




53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:16:13.68 ID:VPxgPGqg0
渡のび太「ぼくは、そんなこと信じない!! 君が、そんなことのために」

ドラえもん「君は危険因子なんだよ」

ドラえもん「未来世界の構成を、根底から覆すほどのね。」

ドラえもん「未来の僕は、どこまで君に情報を洩らした?」




55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:18:07.14 ID:VPxgPGqg0
ドラえもん「処理されるほどの機密を喋ったようだね…」

渡のび太「…わからない」

ドラえもん「…君は自分の置かれている状況を理解しているかい?」カチャ

渡のび太「…」

ドラえもん「これは空気銃みたいな、ちゃちなもんじゃない。確実に、人間を、殺処分するための、道具だ。」

のび太「…ミドリのワカメ」

ドラえもん「…?」




57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:18:39.86 ID:VPxgPGqg0
渡のび太「もう一度言う。ミドリのワカメ」

ドラえもん「何の事d」

パーン




58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:20:03.78 ID:VPxgPGqg0
ドラえもん「...な......に...........を.......」

のび太「きみが、空気銃をくれたんだ…いや、きみじゃない。きみは、ぼくの知ってるドラえもんじゃ、ない」


ドラえも ん「. .... プスン .... ...プ スン.. .... ... 」

のび太「ドラえもん、この間定期検診に行ったよね? それ以降に買った漫画なんて知ってる訳、ないよね。 その時の記憶データのコピーなんだから」

ドラえも ん「. .... ..シュー .... ...」

のび太「ありがとう、ドラえもん。きみからもらった空気銃がなけりゃ死んでたよ…」

のび太「それにしても…良くできた…偽物だなぁ…」 グスッ

のび太「 もう一周、しなくちゃ」




59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:23:02.30 ID:VPxgPGqg0
そうしてぼくは何回も、何回も、何回も、時を飛んで、違った方法で、世界に抗い続けた。
しかし、一度たりとも彼女を救うことは出来なかった。
道を変えさせても、行く時間を変えさせても
思えば方法的には非常に馬鹿だった。
その時間軸に、ぼくと言う存在が大量に存在してしまったのだ。
結果、お互いがお互いに邪魔をしあい、どうすることも出来なくなってしまった。
たとえば、初めのぼくが転んだ分の傷は時間をかければなおるが、同じ人物が同一時間軸に存在すると、他の時間軸からきた者も同様に怪我の痛みを感じるようだ。
そんな馬鹿なぼくが、やっとその時間軸以外に移動を始めたのは、相当長い時間が経ってからの事だった。




61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:24:20.89 ID:VPxgPGqg0
19XX/9/12

のび太「前日に着いた」

のび太「この時間軸のドラえもんにかけあって…協力を頼む」

のび太「さて、家は…」

ジャイアン「おう、居た居た! のび太! ちょっと来い! 野球やるぞ!」

のび太「」




62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:25:08.70 ID:VPxgPGqg0
のび太「ごめん…今は忙しいんだ…あとにしてくれ」

ジャイアン「てめえ! 俺の言うことが聞けねえって言うのか! こんにゃろう!ブン殴ってやr」

チャキ

のび太「頼む、今はなりふり構ってられない」

ジャイアン「そ、そんなもんで俺様を止めようったってそうはいかn」

バン  ドガアッ  ガラガラ

ジャイアン「ど、土管が…」

ジャイアン「ひ、ひぇあぁぁ!」ダダダ

ジャイアン「うげっ」ズデッ

ジャイアン「いっひぃあぁぁ」ダダダダダ

のび太「…」




63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:26:03.51 ID:VPxgPGqg0
ドタドタ

母「こらのびちゃん! 廊下は走っちゃいけません!」

ドタドタ

母「全くもう…」

ガララッ

のび太「ドラえもん!!」

ドラえもん「どうしたののびたくん?」

のび太「は、話が…ぇ?」


しずか「あら、のび太さん、お帰りなさい。剛さんと野球しにいったんじゃなかったの?」




64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:26:46.57 ID:VPxgPGqg0
のび太(まずい、そういえばこの日はしずちゃんが来ていたんだった…)

のび太(いや、むしろ、これは、都合が良い…か…)

のび太(夢について聞き出せるいいチャンスだ)

のび太「しずかちゃん、ちょっといいかな」




65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:28:21.09 ID:VPxgPGqg0
しずか「なにかしら?」

のび太「最近、悪夢に、悩まされてないかい?」


しずか「な、なんで、その事を…」

のび太「しかも、内容は、自分が死ぬということ」

しずか「…」カタカタカタカタ

ドラえもん「…」




66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:29:34.00 ID:VPxgPGqg0
ドラえもん「…のび太くん。君はこの時間軸ののび太くんではない。そうだよね」




のび太「…ああ。そうだよ」

しずか「どういう…事なの…?」

しずか「夢と、何か、関係、あるの?」

しずか「私、もしかして…死ぬ、の…?」




69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:31:05.80 ID:VPxgPGqg0
のび太「…いいかい、しずちゃん。きみは、死なない。殺させない」

のび太「ぼくが、きみを守るから」

しずか「…でも…でもっ!」

のび太「そう。事実ぼくは何度も何度も失敗している。あの偽者が言ったこともあながち間違っていなかったということだ」

のび太「けど、ぼくは、諦めない。しずちゃんを救い、ドラえもんも、殺させない」

のび太「そんな世界が出来るまでぼくは、」


「ソコマデダ」




70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:33:20.72 ID:VPxgPGqg0
「TPH長官命令ニヨリ、シズカ・ミナモト、量産型子守用ネコ型ロボットMS -903型、ナラビニ、重要危険因子、ノビタ・ノビ、ノ、殺処理、ヲ、開始スル」

ドラエもん「行け! 早く! 手遅れになる前に!」

ビシュー

ドラえもん「がっ…! は、はやく、」

バリバリバリ

ドラえもん「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!」

のび太「ドラえもん!!」

しずか「いやああああああああぁ!」




72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:34:30.77 ID:VPxgPGqg0
のび太「…ッ! しずちゃん! こっちだ!」ガラガラ

power on...charge....43%

しずか「いやあああああっ! 離してええぇっ! ドラちゃんがっ! ドラちゃんが死んじゃう!!」

のび太「きみまで殺される!! 早く乗るんだ!!」

energy charge 78%.....

しずか「ぅううううぅ…ぅううううっ!」ドサッ

しずか「うううっ! 許さないっ! 私! あの機械を、ドラちゃんを殺した機械を、許さない! うゎああああぁん!」

charge 100%.....;ready

のび太「行くよ!」

シュイィィィン


「ノガシハ、シナイ」




73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:35:40.76 ID:VPxgPGqg0
キュイイイイイ

のび太「…大丈夫?」

しずか「…何とか…」グスン

のび太「…もっと昔にいって、奴らを撒こう。帰るのはそれからだ」

しずか「…ありがとう、のび太さん…あなたがいなかったら、私、今頃…///」ギュ

のび太「そそそそそーんなことーないょおぉ〜ぅ、ぼ、ぼくは自分の意思でやってぇるんだからぁあ///」

しずか「それに、何だか、たくましくなった、ね…///」

のび太「…何周も、したから」




74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:36:46.99 ID:VPxgPGqg0
のび太「し、しずちゃんより、実は、少ーしだけ、歳とっちゃいました///」

しずか「そんな…軽いことじゃ、ない…わよね…」

しずか「ごめんなさい…本当に…私の…」

のび太「あぁーっ! いやいや! ぼくは、ホントに、君を助けたくて、自分の意思で、始めたんだから、あの、そんな、なに、うぇ? ぁ、その…気にすることは、全然、ない、よ…」

しずか「…本当に、優しくて、かっこいい、のね…///」




76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:37:52.80 ID:VPxgPGqg0
しずか「…これが、終わったら…」

のび太「…」

しずか「…いえ! その時に、話すわ…」

のび太「…しずかちゃん…」




78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:38:46.03 ID:VPxgPGqg0
のび太「あ、少し、運転に集中するね」

しずか「え、ええ、わかったわ。がんばってね///」

のび太(しかし…おかしい…)

のび太(9/13日が問題の日の筈が、今日は9/12…でもしずちゃんは、ここにいる…)

のび太「…ねえ、しずかちゃん?」

シーン

のび太「しずかちゃん? しずかちゃん!」

のび太「…居ない! どこに行ったんだ! おーい! しずかちゃん! しずかちゃん!」




80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:39:37.09 ID:VPxgPGqg0
のび太「もう…訳が…わからない…」

のび太「消えてしまった…」

「キエタノデハナイ」

のび太「…!」

「我々ガ、元ノ時間軸ニ、カエシタ」

「無論、記憶ハ消シタ」




82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:41:26.27 ID:VPxgPGqg0
ピューン ジッ

damage....flight energy -12.4%

damage....timewarp energy -4.52%

のび太「マシンが…! くっそぉおおおっ!」

のび太「加速しろ! 加速しろよおおぉおっ!!」

energy...-36%..shortage.....accelerater....disabled.......

のび太「ちくしょおぉお! 何なんだよ! 動け! 動けよ!!」

「ツギハ、ましんデハナク、オ前ダ」

チュイイイイイ




83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:42:43.97 ID:VPxgPGqg0
のび太「くっ…!」ヒュン

「ナカナカドウシテ…ナラ、コレハ、ドウダ」キュイーン

ジジジジジジ

のび太「ぐああああああああっ!」バリバリバリ

system....down......timewarp circuit......damaged....rest ......of .....energy......2%.......system......down...........

ガシャン




85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:43:51.72 ID:VPxgPGqg0
「抵抗ハ無駄ダ」

「逃避モ無駄ダ」

「思考スラ無駄ダ」

「ドウシテコウモ人間トハ無駄ガ多イモノカ」

「存在デスラ、無駄ナノカ」

バリバリバリ

のび太「うわああああぁぁぁぁぁぁ…….......」

「…オチタ…追尾ハ、不可能カ…」

「場所モ時間モ解析・追跡・不可能」

「TPH法ニ基ヅキ、死亡扱トスル」




87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:46:14.32 ID:VPxgPGqg0
気が付いたら、ぼくは、あの19XXより30数年前、19YY年に居た。
タイムワープの途中で振り落とされた場合、時空の狭間に落ち、二度と同じ時間軸に帰ってこられないことが殆どだ。
けど、ぼくは生き残った。
生き長らえた。
着いた場所は見知らぬ場所、しかも関西の方だった。そして、何年も放浪を続け、定職にも就けず、かなり歳をとった。
何年こうして放浪していたかはわからない。
所謂ホームレスとなっていた。

自分の町には、未だに辿り着かない。




88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:48:12.51 ID:VPxgPGqg0
のび太「フゥー」

のび太「今日も収穫が少なかった…」

のび太「空缶拾いも楽じゃないな…」

のび太「今日も川がきたねぇなあ…あ、おれのほうが、きたねえか、はは」

のび太「ん? 何か白いのが…ん! あれは…」


のび太「四次元、ポケット…?」




89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:49:46.18 ID:VPxgPGqg0
のび太「ぬっ! ふんっ! くそっ! 取れん! よっ! ぬうううあ!」

ガキンチョ「ママー、あのおっちゃん、川の中のパンツ拾おうとしてるー変態だねー」

ママ「シッ! 見ちゃダメざますっ!」

ガキンチョ「でも、変態だよー」

のび太「みせもんじゃねぇぞおクソガキィ! さっさと失せろォ!」

ガキンチョ「うえええー! ママぁーーー!」

ママ「まー何てこと! さっさと行くざます!」




92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:50:48.71 ID:VPxgPGqg0
のび太「っく! やっと取れた…ったく、あのガキ、どうもスネ夫に似てて嫌だ…」

のび太「って!あいつ、もしかして、スネ夫本人!?」

のび太「…今日何年だっけ…」

のび太「すみませーん、今何年何月ですかー?」

通行人A「ひっ」

通行人B「…」スタスタ

通行人C「…」ムシー

のび太「うーん…」ポリポリ




95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:52:05.04 ID:VPxgPGqg0
のび太「今が何年かは分からないが、どう考えてもあれは、スネ夫とお母さんだったよな…」

のび太「ということは…この近辺が…? 帰って…来れたのか…! やったぁ! 何年かかって、ここに来たんだぁ!? 数の数え方すら忘れちまったぜ!」

のび太「あいつが本当にスネ夫だとすると、俺自身も、あのくらいの年齢、ということだな…」

のび太「あ、そうだ、ポケットさえ手に入りゃこっちのもんだ」

のび太【北風のくれたテーブルかけ】テッテレーン

のび太「ラーメン、餃子、餡かけチャーハン、八宝菜、チンジャオロースー、レバニラ、あとビール!」

パパパパパパ

のび太「うわおぅ! かーんぺきーぃ!」




98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:53:16.79 ID:VPxgPGqg0
・・・・・・・・・・・・・・・・

のび太「食った食ったっ! 久々に満腹だー!」

のび太「んで、次は…」

のび太「あったっ! タイム風呂敷!」

のび太「これにくるまって…」シュイーン

のび太「若返り成功! 生涯現役っ!」

のび太「で、だ…」

のび太「ドラえもん、来たの、いつだっけ…」


???「19XZ年、A月B日だよ」

のび太「!?」




99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:54:24.53 ID:VPxgPGqg0
???「久しぶり、おじいさん」

のび太「…せ、セワシくん、セワシくんか!?」

セワシ「子孫の顔を忘れるなんて、どうかしてるよ」

のび太「今まで何で来てくれなかったんだよ! 何十年も待ったよ!」

セワシ「解析ができなかったんだよ。TPHの奴らでさえ、おじいさんを死亡扱いに指定してるからね…全く、なんて運のいい人なんだ」

のび太「もう十分に不幸だと思うんだけど…」




100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:55:13.20 ID:VPxgPGqg0
セワシ「いやいや、おじいさん。タイムホール内で落下して生き残るなんて、考えられないよ。常識はずれもいいとこだよ本当に」

セワシ「事実、タイムマシンから振り落とされて、恐竜時代辺りに飛ばされて、死んじゃうらしいからね」

のび太「…ヒェー」

セワシ「でも、おじいさん。あなたが行きながらえたのには、きっと神様だか何だかが、そうしたんだよ。何か理由があるんだよ。理由なしにある命なんてものは無いんだ」

のび太「…確かに…そう…だよね…」


のび太「ん?…待てよ…」




101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:56:08.27 ID:VPxgPGqg0
のび太「確かに、理由なく人は生まれない。けど…」

セワシ「けど?」

のび太「理由なく人を殺すことも無いんじゃ、ないかな」

セワシ「…」

のび太「しずちゃん、ドラえもん、そしてぼく、この三人がTPHに狙われるのは、何故か」

のび太「理由が、あるんだね?」




102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:56:48.30 ID:VPxgPGqg0
セワシ「言うと、TPHの探査網に引っ掛かる。ここでおじいさんが時が来るのを待てなくなる」

セワシ「自分のためにも、聞かない方が、幸せだと思う…」

のび太「…そうくると、思ったよ」

のび太「それっ」ヒョイッ

セワシ「な、うわっ」パクッ




104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 00:58:27.98 ID:VPxgPGqg0
セワシ「な、何を…」

のび太「『スナオン』。これは使い方によっては…強力な自白剤になる…! もう嘘は吐けない」

セワシ『おじいさんは反TPH勢力の中枢。源静香は後にTPHを組織する。そして、ドラえもんは』

セワシ『ドラえもんは、欠陥品指定を受け、廃棄が決定している』

のび太「…!」




106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 01:00:22.06 ID:VPxgPGqg0
のび太「…なんなんだよそれ…なんなんだよそれ!!」

のび太「ぼくは、30年間さ迷ったのは、しずちゃんを救うためだ! でも…」

のび太「TPHは、しずちゃんが…?」

のび太「なぜ…?」

セワシ「…彼女を救わなければ、TPHは、存在しないことになる」

セワシ「源静香を処理するのはTPHが機械化されたから不要になった」

セワシ「僕が初めておじいさんにあったときの理論と一緒。どのルートを辿ってもTPH創立に向けることができる」




107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 01:01:37.20 ID:VPxgPGqg0
のび太「そんな…」ガクッ

セワシ「僕の意見としては源静香をここで処分し、新たな世界の構築を目指すことを推奨する」

のび太「見殺しにしろっていうのかよ!! そんなの、そんなのって、ないよ…」

セワシ「一つ、方法がある」

のび太「…何」

セワシ「…もしもボックス」




109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 01:02:24.70 ID:VPxgPGqg0
セワシ「タイムマシン系での過去改変はあくまでも同一世界線上の表層変化に過ぎない」

セワシ「もしもボックスは、この世界を離脱し、新たな世界を構築することで、世界改変を行う」

セワシ「あくまでも、仮想空間の平行世界に、使用者単独で移動する道具」

セワシ「さあ、選んで。世界を変えるのか、世界を創るのか」

のび太「ぼくは…」




111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 01:06:14.42 ID:VPxgPGqg0
のび太「新しい世界を、構築する」

セワシ「…そのポケットの、中に入っている」

のび太「…もしもボックス!」

シューン ドカッ

ガチャン プルルルル

のび太「…もしも…しずちゃんが健康に生き、ぼくと結婚し、幸せな家庭を築き、子孫を残す。かつ、TPHは存在しない。そんな、世界が、あったらなぁ…」

ガチャ

セワシ「…さようなら。憐れな偽善者」

シュー




113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 01:07:24.58 ID:VPxgPGqg0
・・・・・・・・・・・・・・・・

のび太「…ということがあったんだよ、昔にね…」

ノビスケ「じゃあ、お父さんが、この世界を作ったの?」

のび太「ああ、そうさ…」

ノビスケ「前の、世界は…?」

のび太「そんなことは、考えなくていいんだ。今ぼくらは幸せだろう?」

ノビスケ「…うん」

のび太「しずかは、どうしたんだ?」

ノビスケ「あっちでごはんつくってるよ」

のび太「そうかい…」

ぼくは、いま、とてもしあわせです。きょうもあしたもしあわせです。すべてがみちたりて、なんのふそくもありません。


end1:偽りのハッピーエンド




120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 01:14:18.08 ID:VPxgPGqg0
>>109分岐

のび太「自力で、この世界を救う! いままでがそうだったように、ぼくは、しずちゃんを、守り抜く」

セワシ「…その言葉が聞きたかった」

セワシ「…この世界線上で、おじいさんは、死ぬ運命だったんだ。それは、ドラえもんから、聞いた?」

のび太「…」コク

セワシ「その台詞を聞くまで、僕はおじいさんを救うつもりはなかった」

のび太「…自分の存在を賭してまで…?」




121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 01:16:09.32 ID:VPxgPGqg0
セワシ「おじいさんなら、世界を救うことが、出来ると信じてる」

セワシ「ここに、タイムマシンと、」

セワシ「少し旧型だけど、タマシイム・マシンも置いていく」

セワシ「あとは、その四次元ポケットの中のもので、何とかして。」

のび太「わかった。セワシくん。恩に着るよ…」

セワシ「じゃ、頼んだよ。世界を、救っt」

ジジジジジジジジ


セワシ「TPH…!」




122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 01:16:43.28 ID:VPxgPGqg0
セワシ「まずい! 僕がタイムホール内に引き連れる! おじいさんは逃げて!」

のび太「でも! きみは!」

セワシ「チッチッチ、なめてもらっては困るよおじいさん! おじいさんが乗ってきたような旧式じゃあ、ないんだよ…?」

ドルルン ドルルン ドルルルルルル

energy.....post......high.....accelerate....on.......charge.......full.......ready to go!!

セワシ「じゃあ、また会おう! 救世主!」

ドシュウウウウウウゥゥゥゥゥ

「wait....wait....」シュイーン

のび太「行った…」




123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 01:18:30.64 ID:VPxgPGqg0
のび太「…さて、ぼくは、自分の、出来ることを…!」

・・・・・・・・・・・

のび太「まず、タイムマシンを…」

カチャカチャ ブゥゥン

のび太「セッティング、完了」

のび太「よし、行くぞ…」

シュイーン




124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 01:20:13.73 ID:VPxgPGqg0
19XX/9/13

のび太「…懐かしい…やっと帰ってこれたのか…」ポロポロ

のび太「いや、泣いてる場合ではない、行かなきゃ」

のび太「この辺で確かあの車が…」

ブウウン

のび太(あれだ! 毎回あれが、しずちゃんを…!)




127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 01:21:38.30 ID:VPxgPGqg0
のび太(これで…全てが終わる…!)

のび太「熱線銃」ジャコン

のび太「跡形もなく、燃え尽きろぉ!」カチッ

ジュン

パスン…

のび太「!? 当たった、筈なのに!」


「ソウハサセナイ」




128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 01:22:44.90 ID:VPxgPGqg0
「キサマハドコマデモワレワレノジャマバカリスル」

「予定調和ニアラガッタトコロデ、ナニヒトツ、カワリハシナイ」

のび太「煩い! お前をただのボロ屑にしてやる!! かかってこい!!」

「コノ個体ダケ破壊シテ、ナンニナル? スベテハ未来ノまざーこんぴゅーたガ操作シテイルダケノコト」

「TPHハコトアルゴトニキサマニ干渉シテキタ」

「ソレガ、タッタ1機ノミダト? TPHハソコマデヒマデハナイ」




129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 01:23:30.10 ID:VPxgPGqg0
のび太「…っくそおぉおおお!」

カチャ ジュッ ジュッ ジュッ

「無駄ナコトヲ」パシンパシン パシン

のび太「…く!」ターン ターン

「…」ビスッビスッ

のび太「何なんだよぉ!」バババババ

「…」カカカカカン




130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 01:24:15.47 ID:VPxgPGqg0
「…鬱陶シイ」バリバリ

のび太「があああああぁ!」ガクッ

ドサッ

もう…ここまで…なのか…?

誰も…救えないまま…

…負けて…たまるか…!


ドギャッ




131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 01:25:13.88 ID:VPxgPGqg0
ぼくの体は、宙に舞っていた。

車が、ぼくの体を、跳ね飛ばした。

例の、あの車だった。

最期に見えたのは、運転手の顔が、出来杉そっくりで、後部には二つの人影があったことだ。

今となっては、もう遅い。

end2:オーバーキルと共謀者




133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 01:27:18.18 ID:VPxgPGqg0
>>122分岐

のび太「…さて、ぼくは、自分の、出来ることを…!」

・・・・・・・・・・・・・・・・

のび太「タマシイム・マシン…」

カチャカチャ ブィィィィ

のび太「点いた。あとはこれをこうして…」カチャカチャ

のび太「時間の設定が重要だ…よし…19XX/9/13に…」

のび太「…しかし、妙だ…仮に1993/9/13の時間軸でぼくが成功させていたならば、いまのぼくは、なぜ存在するのだろう」

ギュルルルルル




138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 01:32:47.07 ID:VPxgPGqg0
のび太「んはっ!」

しずか「どうしたの? のび太さん?」

のび太「…いまは、何年何月何日?」

しずか「XX年の9月13日でしょ! おかしなこと聞くのね」

のび太「…そうか…」

のび太「今日は…一緒に帰れるかい?」




139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 01:33:23.13 ID:VPxgPGqg0
のび太(なるほど…タイムマシンで来たぼくが救えるわけがないんだ)

のび太(現時点での僕が、今の状況を一番理解しているんだから、わざわざ自分×∞に、頼る必要もない)

しずか「…大丈夫?」

のび太「えっ」

しずか「何か、ずっと考え事しているみたいだし…元気ないし…どうしたのかな、って」

のび太「なんでもないよ! なんでもないって! ぼくはいっつも元気だけはもりもりさ!」




140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 01:33:54.37 ID:VPxgPGqg0
しずか「そう…なら、いいんだけど…」

のび太(は、話を合わせないと)

のび太「そ、そんなことよりさぁ!」

のび太「今日のテストもむずかししかったねぇ〜! ぼくにはさっぱりわけがわからなかったよ」

しずか「私も、今回はちょっと悪いかも…寝不足で、なんか頭がふらふらしちゃって…」

のび太「えぇ〜っ? 何かあったの!?」

しずか「…最近、変な夢ばかり見るの…」

のび太「…自分が…死ぬ…夢…?」

しずか「!?」




142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 01:34:30.61 ID:VPxgPGqg0
しずか「何で…」

のび太「いいかい、しずちゃん。よく聞いてくれ。ぼくは、きみを助けるために、何十年もかけて、ここに来たんだ。実をいうと、現時点でこの町には数えきれないほどのぼくが存在している。全てきみを救うために来たぼくだ。
けど、いまきみの目の前にいるこのぼくが、最後だ。もうきみはぼくが、」

のび太「守る!」

しずか「???」

のび太「こっちだ! 走って!」ギュッ

しずか「キャア! なにするのよ! のびたさんったら強引///」




143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 01:35:45.37 ID:VPxgPGqg0
のび太×∞(なんだと…! こんな動き、しなかったはず!)

のび太「早く! 早く!」

しずか「そうは、いっても、ハアッ、ハアッ、もう、息が、あがっ、て、」

のび太「…もうすぐ、来るんだ…」

しずか「何、が」


のび太「あの、車が」




145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 01:36:22.63 ID:VPxgPGqg0
のび太「どこだ…どこから…」

しずか「あの車、って…」

しずか「…毎回、私を、轢く…車?」

のび太「…!」

しずか「あれ…? おかしいわね…私…車になんか…轢かれたこと…ないのに…」ポロポロ

しずか「あれ、なんで…涙が…」ポロポロ

のび太「…しずか、ちゃん…」




146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 01:37:07.74 ID:VPxgPGqg0
しずか「…わからない…わからない事が…多すぎて…もう、訳がわからないわ…」グスン

のび太「…全部終わったら、全てを、話すよ…」

しずか「…」

ブブゥン

のび太「!!」




150:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 01:40:23.27 ID:VPxgPGqg0
のび太「来た…!」

しずか「…あれが…」

のび太「…」コク

ブルゥウウウウゥゥ

キャー アブナイ ナンダ ウワー

のび太「凄い速度でこっちに…!」

しずか「…ぃゃょ」

しずか「…いやぁぁあっ! 来ないでぇえっ!」

のび太「逃げよう!!」




151:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 01:41:15.85 ID:VPxgPGqg0
のび太「…」タタタタタタ

しずか「…」スン スン

のび太「…しずちゃん…」

しずか「…」

のび太「…全てが…全てが終わったら…」

しずか「…」

のび太「きみに、ぼくの気持ちを…伝えたい」

しずか「…!」

しずか「…のび太、さん…」

のび太「でも、それまでは…生きることに専念しよう…」

しずか「…ありがとう…あなたが居なかったら、私…」

のび太「…」




152:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 01:41:58.78 ID:VPxgPGqg0
のび太「…急がないと」

しずか「ええ…」

しずか「一緒に…」

のび太「未来へ!」


ブルオオオオオン




153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 01:43:00.04 ID:VPxgPGqg0
のび太「危ないっ!!」ドン

しずか「キャッ!」ドサッ

ドガッ




154:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 01:44:25.04 ID:VPxgPGqg0
ぼくの体は、宙に舞っていた。

車が、ぼくの体を、跳ね飛ばした。

例の、あの車だった。

最期に見えたのは、運転手の顔が、出来杉そっくりで、後部には二人の人の影があったことだ。




155:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 01:45:19.89 ID:VPxgPGqg0
・・・・・・・・・・・・・・・・

なぜこうなったのかは私には分からなかった。
あの後車はさっさと逃げ出し、二度とみることはなかった。
その後のび太さんの家に行ってみると、破壊されたドラえもんが、横たわっていた。
ご両親は、のび太さんや、ドラえもんに関する記憶全てを失っていた。周囲の人々も皆同じく。
こんなことって、ない。あり得ない。
きっと時間を駆け巡る悪者が、のび太さんを殺したに違いない。

許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。
許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。
許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。
許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。

こんなことなら、私が、悪者を、倒す機関を、つくる。
ああ、それがいいかもしれない。

bad end:原因




157:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 01:50:57.54 ID:+Qx3t9N00
面白い




161:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 01:53:24.25 ID:VPxgPGqg0
>>123分岐
のび太「…さて、ぼくは、自分の、出来ることを…!」

・・・・・・・・・・・

のび太「まず、タイムマシンを…」

カチャカチャ ブゥゥン

のび太「よし、行くぞ…」

シュイーン




162:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 01:54:10.12 ID:VPxgPGqg0
21ZZ......セワシ宅

セワシ「…で、僕のところへ、はるばる来たと。ちょうどいいタイミングだ。今帰ったとこなんだよ。さっき会った時間軸からね」

のび太「…まずは、君に協力を頼みたかったんだ。…教えてくれ。TPH創設は、何年何月何日なんだ?」

セワシ「…まずその前に」

のび太「?」

セワシ「おじいさん、あなたは、19XX年、死ぬ」

のび太「…どういう…」




163:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 01:55:08.28 ID:VPxgPGqg0
セワシ「この時間軸では、僕の先祖は勿論あなた、野比のび太、源静香、両人のはずだ。そう決定付けられている」

セワシ「それが意味するのは、あなたが、生還、という一応の成功を修めた、ということ。だけど、TPHの過去改変により、TPHは存在している。今後のあなたの行動によって、未来は改変されていく。それは、わかるね?」

のび太「…」コク

セワシ「じゃあ、もうひとつ。何があっても、途中で投げたしたりしないね?」

のび太「…!」キッ

セワシ「…愚問だったね」




166:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 01:58:26.99 ID:VPxgPGqg0
セワシ「20XX年9月13日。それが、TPH設立ならびに、TPH法施行の日だ」

セワシ「ちょうど、あなたの死から、100年後、だ」

セワシ「もちろん、静さんはタイムマシンを使い、数々の時間軸で活動を行っていた」

セワシ「その一環で、TPH設立をした」

のび太「…どこにあるんだい? その本部は」

セワシ「…あそこだよ」スッ


のび太「空…?」

セワシ「人工衛星さ。安心して。タイムマシンは座標さえしっかり指定すれば、どこへだって行ける。着工は8/13で、それから稼働開始がその一月後。だから、その間に、原子力リアクターを、破壊する」

のび太「…建造中は…人が…居るの…?」

セワシ「ロボット達が組み立ててるけど…確か長官だけが…」

セワシ「でも、できれば早い段階で…」

のび太「いや! 人は殺しちゃ駄目だ。絶対に。あいつらと…TPHと、同じになってしまう!」

セワシ「…流石。文句の無い回答だ。もうあとは…」

セワシ「あとは、任せて、いいかな?」




167:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 01:59:27.43 ID:VPxgPGqg0
のび太「セワシ君…すまない…」

セワシ「いや、僕は、自分の仕事をするまでだよ」

セワシ「現状では、TPHは存在してる。つまり、あなたは過去時間軸において失敗している。…この家には通信妨害電波を飛ばしてあるけど、多分少ししたら、TPHの探査機がここを嗅ぎつける。」

セワシ「それまでに…行くんだ」

のび太「…ありがとう」

セワシ「成功を、祈ってるよ」




168:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 02:00:18.12 ID:VPxgPGqg0
・・・・・・・・・・・・・・・・

のび太「自分の、仕事を、する…か…」

のび太「ぼくの、存在理由は、何なんだろうな…」


のび太「さて…タマシイム・マシン…今度はこっちで…」

カチャカチャ ブィィィィ

のび太「点いた。あとはこれをこうして…」カチャカチャ

のび太「時間の設定が重要だ…よし…19XX/9/13に…」

ギュルルルルル




169:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 02:01:31.47 ID:VPxgPGqg0
・・・・・・・・・・・・・・・・

のび太「んはっ!」

しずか「どうしたの? のび太さん?」

のび太「…いまは、何年何月何日?」

しずか「XX年の9月13日でしょ! おかしなこと聞くのね」

のび太「…そうか…」

のび太「今日は…一緒に帰れるかい?」




171:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 02:02:37.24 ID:VPxgPGqg0
のび太(なるほど…タイムマシンで来たぼくが救えるわけがないんだ)

のび太(現時点での僕が、今の状況を一番理解しているんだから、わざわざ自分×∞に、頼る必要もない)

しずか「…大丈夫?」

のび太「えっ」

しずか「何か、ずっと考え事しているみたいだし…元気ないし…どうしたのかな、って」

のび太「なんでもないよ! なんでもないって! ぼくはいっつも元気だけはもりもりさ!」

しずか「そう…なら、いいんだけど…」

のび太(あれ…?)




173:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 02:04:15.75 ID:VPxgPGqg0
のび太(は、話を合わせないと)

のび太「そ、そんなことよりさぁ!」

のび太「今日のテストもむずかししかったねぇ〜! ぼくにはさっぱりわけがわからなかったよ」

しずか「私も、今回はちょっと悪いかも…寝不足で、なんか頭がふらふらしちゃって…」

のび太「えぇ〜っ? 何かあったの!?」

しずか「…最近、変な夢ばかり見るの…」


のび太「…自分が…死ぬ…夢…?」

しずか「!?」


のび太(…おかしい)

のび太(この状況、妙な既視感が…)




174:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 02:05:08.49 ID:VPxgPGqg0
しずか「何で…」

のび太「いいかい、しずちゃん。よく聞いてくれ。ぼくは、きみを助けるために、何十年もかけて、ここに来たんだ。実をいうと、現時点でこの町には数えきれないほどのぼくが存在している。全てきみを救うために来たぼくだ。
けど、いまきみの目の前にいるこのぼくが、最後だ。本当に、最後だ。きみはぼくが、」

のび太「守る!」

しずか「???」

のび太「こっちだ! 走って!」ギュッ

しずか「キャア! なにするのよ! のびたさんったら強引///」

のび太(やっぱり、覚えている)




175:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 02:05:54.24 ID:VPxgPGqg0
のび太×∞(なんだと…! こんな動き、しなかったはず!)

のび太「早く! 早く!」

しずか「そうは、いっても、ハアッ、ハアッ、もう、息が、あがっ、て、」

のび太「…もうすぐ、来るんだ…」

しずか「何、が」


のび太「あの、車が」

のび太(そうか…既視感、ではなく…しずちゃんに記憶の残滓があるように、ぼくにも…)




176:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 02:07:00.93 ID:VPxgPGqg0
のび太「どこだ…どこから…」

しずか「あの車、って…」

しずか「…毎回、私を、轢く…車?」

のび太「…!」

しずか「あれ…? おかしいわね…私…車になんか…轢かれたこと…ないのに…」ポロポロ

しずか「あれ、なんで…涙が…」ポロポロ

のび太「…しずか、ちゃん…」

のび太「今度こそ、壁を、越えるッ…!」




177:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 02:08:04.28 ID:VPxgPGqg0
しずか「…わからない…わからない事が…多すぎて…もう、訳がわからないわ…」グスン

のび太「…全部終わったら、全てを、話すよ…」

のび太「へへ、話すこと、増えちゃった、ね…」

しずか「…私達…一度…こんな状況に…」

ブブゥン

のび太「!!」




178:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 02:09:35.98 ID:VPxgPGqg0
のび太「来た…!」

しずか「…あれが…」

のび太「…」コク

ブルゥウウウウゥゥ

キャー アブナイ ナンダ ウワー

のび太「凄い速度でこっちに…!」

しずか「…ぃゃょ」

しずか「…いやぁぁあっ! 来ないでぇえっ!」

のび太「逃げよう!!」




179:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 02:10:29.98 ID:s0r49GwC0
微妙にシュタゲとかぶるが、凄いワクワクするな




180:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 02:10:34.02 ID:VPxgPGqg0
のび太「…」タタタタタタ

しずか「…」スン スン

のび太「…しずちゃん…!」

しずか「…?」



のび太「……ぼくは! あなたのことが! 源、静香のことが! 世界で一番好きだっ! それ以外! 何一つ! 今! 死ぬ前に残す言葉は! 無いっ!」

しずか「…!!」




181:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 02:11:38.53 ID:VPxgPGqg0
のび太「これが…伝えそびれた、ぼくの、気持ちだ」

しずか「…のび太、さん…」

のび太「いこう…! 共に!」

しずか「…ありがとう…!」

のび太「…」



ブルオオオオオン




183:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 02:12:41.93 ID:VPxgPGqg0
ブオオオォォォオオオ

のび太(車…! もう目の前…!)

のびた(もう…終わりか…? こんな、幕切れ…か…?)

しずかちゃん「いやぁあああッ! のび太さあぁんッ!!」










『そんなことは、させないよ』




193:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 02:22:22.65 ID:VPxgPGqg0
ガギィン
ギャギャギャギャ キイィィイイ!

のび太「…遅いよ。ぼくを救うんじゃなかったの?」

セワシ「待たせたね」

しずか「セワシ…さん…?」

セワシ「…ふっ、流石におばあさん、とは呼べないねえ。…やっぱり美人だ。おじいさんには勿体ないくらいの」

のび太「ぼくはおじいさんなのかよ…」

セワシ「さーて、ちゃっちゃとやっちゃいますか」

セワシ「…出てきなよ! 犯人さん?」




204:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 02:41:15.88 ID:VPxgPGqg0
???「…」ガチャ

バタン



しずか「…で、出来杉…さん…?」

セワシ「彼が、執拗に、あなたを追い回し、その上殺そうとした張本人、出来杉英才、だよ。…もっとも、あなたがたの知る、少年期の彼ではないけれど」

のび太「…何故」

のび太「何故っ! 何度も何度も、何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も! しずちゃんを、殺した!?」

出来杉「…」




206:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 02:43:43.36 ID:VPxgPGqg0
出来杉「僕も…お前と、静香が結ばれる運命に、必死で抗い続けた…」

のび太「…っ…」

出来杉「悪いのは僕じゃない。全部、お前だ。全部お前だ。全部、お前だ、僕じゃない。」ガタガタガタ

セワシ「おい。その理由が本当だとして、何故、しずかさんを…?」

出来杉「解らないんだ。理解できない。僕に解らない事なんてあるはずがない。あってはならない。なぜなら僕は天才だから」 ガクガク

出来杉「天才は完全無欠ではないといけない。ましてや伴侶は自分の望むものでなければいけない。必ず。必ずだ」ガクガクガク




208:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 02:45:49.85 ID:VPxgPGqg0
セワシ「質問の答えになってない」チャキ

セワシ「さっさと答えろ。それとも、ミンチになるか?」

出来杉「…いつも、野比のび太が標的なのに、必ずといっていいほど、犠牲になるのは、源静香、だったんだ…」

出来杉「何なんだこの世界はァ!! 何で!! 何で僕が! 天才の僕が!! こんな特技も何もない! 糞みてえなヤツに負けなきゃなんないンだよォ! おかしいだろうがッ!!!」


セワシ「いいや、当たり前に負けてるよ、お前」




209:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 02:46:53.09 ID:VPxgPGqg0
セワシ「お前、まず野比のび太という人間に根本から負けてる。何が天才! 笑わせる! それがお前の特長かよ! お前、セリフの端々に滲み出てんだよ、そのカスみてえな精神がな!」

セワシ「確かに、馬鹿で、ドジで、グズで、いじめられっこだがなぁ!」

のび太「なにもそこまで…」

セワシ「おめぇにゃねえ、折れない心を持ってんだよ!」

セワシ「天才ごときが、俺の先祖なめんな」

出来杉「僕は…僕は…ああぁ、ああ、ぅ」ガクガク

セワシ「くだらねぇヤツ。生きてる価値がねぇよ」




しずか「もうやめてあげて!」




211:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 02:47:27.65 ID:VPxgPGqg0
セワシ「しずかさん…こいつは、あなたを何度も何度も殺し続けた男ですよ? 今さら何を」

しずか「…それでも…出来杉さんは…私の…大切な友達だから」ニコ

出来杉「…!」

のび太「…ダメだよ、しずかちゃん」

のび太「こいつはぼくらの知ってる出来杉じゃない」

のび太「…たぶんTPHの狗だ」




212:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 02:48:35.51 ID:VPxgPGqg0
出来杉「…TPHは神だ」

のび太「!」

出来杉「あれが僕に道を示してくれた。第二の母のようなものだ」

のび太「やっぱり、そうだ。きみがこんな稚拙な手を使うとは到底考えられなかったんだ」

しずか「…」

セワシ「…言いなりになってた、ってことか…?」




213:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 02:50:54.80 ID:VPxgPGqg0
出来杉「…何よりも悔しかった」

出来杉「…行動を起こそうにも僕はその手段が無かった。なにせタイムマシンが開発される前に思い立ったから」

出来杉「動きたくても手だてがない。ジレンマに陥ってしまっていた僕に、優しく手をさしのべてくれたのが、TPHだった」

出来杉「手段を手に入れてからは行動に起こすのは早かった。動機がはっきりとしていたから。19XX年、野比のび太を葬ることで、僕が源静香と…」



セワシ「まだ気付かないのか? 自分がTPHの手のひらの上で踊らされているだけで」

セワシ「無益な行動を続けさせられていることを」




214:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 02:51:20.13 ID:VPxgPGqg0
セワシ「お前みたいな最低野郎に、しずかさんが着いてく訳無いだろうが」

出来杉「…」

セワシ「逆に考えてみろ」

セワシ「おじいさんがお前にしずかさんを取られたと仮定しても、」

セワシ「手段のあるなしにかかわらず、お前と同じ行動をとると思うか!? ぁあん!? 何か言ってみろよ屑野郎ッ!!」

しずか「…」




215:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 02:52:09.77 ID:VPxgPGqg0
出来杉「そう、か、あぁ、ぼ、僕のやり方は、間違ってたのか、ぁ」カクカクカク

出来杉「そぉかぁそぉかぁ! い、イヒっ、イヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ、ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒャヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ、
ギィヤヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒフヘヒフヘヒフヘヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒハハハハハヒハヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒッ!」


のび太「ひっ…」

セワシ「くるってやがる…」

出来杉「ヒヒヒヒ、ヒヒぃ…」

出来杉「お前らは全員…ここで死ぬぅ! ここで、しねぇえ!」

出来杉「来い! 我がしもべたち!」

ガチャン ガチャン

セワシ「しまった! 中にまだ居たのか!!」




216:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 02:55:31.38 ID:VPxgPGqg0
セワシ「…そんな馬鹿な」

しずか「のび太さん! あれ…!」

のび太「…嘘だろ…?」




のび太「…ドラえもんが、二人…? でも、耳がある」

セワシ「MS -903、僕らのところにいたドラえもんの、大本のモデルだ。カラーリングは、元は黄色だけど…あれは、青い」

出来杉「おまえらのMS -903は、所詮故障品だろう! これは…完成品だ! どちらも、TPHがくださった!」

出来杉「こちらには全ての兵器を操らせる事のできる機体が、2体…お前らにはそのチャチな銃一丁」

出来杉「降参するなら…今のうちだ…ヒヒッ」




217:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 02:56:49.08 ID:VPxgPGqg0
セワシ「…もちろん、戦う気なんて、更々ない!」

ヴイイイイイン

charge.......120%.......ready......

セワシ「…おじいさん。ここまでの道は既に僕の時代の時間軸で決定しているんだ。源静香と野比のび太は、結ばれてる。だから、安心して、ぶっ潰して来てくれ…!」

セワシ「早く乗れ!!」

のび太「!」タッ

出来杉「…! させるか! MS -903、ジャンボ・ガンで、撃て」

MS -903「「了解」」




バン バン

セワシ「!」パン パン

キンッ キンッ




219:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 02:58:11.08 ID:VPxgPGqg0
出来杉「なっ! 外れた…!? 今、何をした!」

セワシ「流石に真っ直ぐ飛んでくるジャンボガンを真正面から止めるのは無理な話だ。だが、側面から銃弾を当てれば、角度が、変わる」

セワシ「つまり、外れた、ではなくて、外した」

のび太「任せた! 生き延びてくれ!」キィィン

ブルゥウウゥン…



セワシ「さて、おじいさんは、自分の仕事をしにいった。俺の仕事は」

セワシ「お前の相手、だ」




221:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 02:59:48.80 ID:VPxgPGqg0
セワシ「しずかさん、もう逃げて…って! 居ない!? ということは、おじいさんと…」

出来杉「殺せェ! MS-903!」



セワシ「…むしろ、好都合…!」

セワシ「逆上した相手ほど、楽なものはない」




225:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:00:30.09 ID:VPxgPGqg0
・・・・・・・・・・・・・・・・

のび太「…このまま未来へ跳んで、TPHのマザーを、壊す!」

のび太「待っていて…しずかちゃん…ドラえもん…もうすぐ…」

しずか「もう少しね…」

のび太「ああ、もうすぐd…ぁ? えぇえ!?」




226:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:01:19.41 ID:VPxgPGqg0
のび太「何できみがここにいるんだ!! セワシくんと一緒じゃないのかよ!?」

しずか「…私は…のび太さん…あなたと…居たい///」

のび太「…危険なんだよ? 死ぬ可能性だって十二分にあるんだよ? それでも、ぼくと、ともに戦ってくれるのかい…?」

しずか「一緒にいこう、っていってくれたのは、誰? こんなときにこそ、一緒に戦うわ。だって、私も…あなたのことが…///」




228:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:02:09.32 ID:VPxgPGqg0
のび太「…もうそろそろだ。…覚悟は、良いかい…?」

しずか「…」コク

20XX.....landing point........?

のび太「TPH、マザー衛星の、前」

all right......landing.......

しずか「のび太さん! テキオー燈!」

のび太「あぁ! 危ない! 宇宙空間なんだった!」

しずか「…本当に宇宙だったんだ…」




231:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:02:33.13 ID:VPxgPGqg0
シュウウウゥン

のび太「着いた…」

しずか「ここが…」

のび太「…諸悪の…根源…!」


ヴヴヴヴヴ ヴヴヴヴヴ
シンニュウシャ ハッケン シンニュウシャ ハッケン


のび太「まずい! 逃げるぞ!」




232:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:03:10.08 ID:VPxgPGqg0
シンニュウシャ ハイジョ

のび太「わっわっ」パン

バーン

しずか「…のび太さんって、銃射撃、上手いわよね…」タタタタタ

しずか「帰ったら、教えてね。何かの役に立つかも。ふふっ」タタタタタ

のび太「銃なんか、いらない、未来にするんじゃ、ないの…」タタタタ




233:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:03:37.10 ID:VPxgPGqg0
のび太「見えたッ! あれが、心臓部…原子力リアクター…!」

リアクターの周囲はさながらコンサートホールの様で、キラキラと輝いていた。その中心に、心臓部らしき場所が、あった。

しずか「あれを…壊せば…でも…」

のび太「壁…だよね…?」




235:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:04:09.41 ID:VPxgPGqg0
・・・・・・・・・・・・・・・・

のび太「…固い」コンコン

しずか「ポケットに何かないかしら?」

のび太「ジャンボ・ガン…」

ダン ダン

のび太「駄目だ…キズひとつ付かないや…」

のび太「マシンガン」ガガガガガガ

しずか「歯が立たない…」

しずか「あっ! うしろっ!」

のび太「…!」ガガガガガ

バーン

のび太「…フゥ」




238:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:05:02.29 ID:VPxgPGqg0
・・・・・・・・・・・・・・・・

しずか「何を撃ってもダメ…これじゃあ、壊せない…こんなに…こんなに近くに、敵の心臓があるのに…!」

のび太「どうしたら…」

のび太(何をぶつけても壊れない…もはや壁の破壊自体を諦めざるを得ない…)

のび太(どうにか、内側のコアだけ……あっ!)

のび太「ハッ!! そうか!! 分かったよ! しずかちゃん!!」

しずか「えぇっ!!」




239:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:05:38.75 ID:VPxgPGqg0
のび太「通り抜けフープ! これで中に入って、時限爆弾をセットすれば…!」

しずか「破壊が、出来る!!」




244:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:07:36.90 ID:VPxgPGqg0
のび太『ハツメイカー』ドン

のび太「時限爆弾。お手軽で超簡単製作、よろしく」

ウィィィ ウィィィ チーン

のび太「これが、設計図だから、この通りに作って。ぼくは敵襲に備えておくから」ジャコン

しずか「…」コク

しずか(ポケットの中に爆弾は無いのかしら…)

しずか(そういうとこに気が回らないのものび太さんらしいわね)

のび太「こんなときになににやついてるの?」

しずか「あっ、いえっなんでも…」




246:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:08:27.53 ID:VPxgPGqg0
のび太「…」

しずか「…」カチャカチャ

のび太「色んな事が、あったね」

しずか「…うん」

のび太「…覚えてるの…?」

しずか「うっすらと…」カチャカチャ

しずか「自分が、轢かれる、瞬間とか…」カチャカチャ

のび太「…ぁ、ご、ごめん! 嫌なこと、だったね」

しずか「…でも、今こうして、のび太さんが一緒だから、大丈夫」ニコッ

のび太「…」




248:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:09:45.52 ID:VPxgPGqg0
しずか「…出来たわ…」

のび太「…これで…!」

しずか「世界は、救われる」

フィィィン  フィィイン  フィィイン

のび太「な、なんだ!? 警報が!?」

『テロリスト、ノビタ・野比、ナラビニ、シズカ・源。TPH法ニ基ヅキ、A級犯罪者ト認定。殺処分執行ガ、決定。タダチニ、出頭セヨ』




249:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:10:16.12 ID:VPxgPGqg0
のび太「…探査機だ…」

のび太「殺すと言われて、ホイホイ出てく馬鹿はさすがに居ないだろ…」

しずか「でも…なぜ今頃になって…こんなところで…」

のび太「…恐らく、今までのぼくはこんな行動を起こさなかったから、探査場所を見誤ってたんだと思う。今しか、無いんだ…! さあ、急ごう」ダッ

しずか「…」ダッ




250:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:10:37.60 ID:VPxgPGqg0
のび太『通り抜けフープ!』

のび太「先に入るよ!」ヒュン

しずか「ええ!」ヒュン


「…犯人カラノ応答ナシ。探査機、捜索開始」




252:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:11:21.99 ID:VPxgPGqg0
のび太「…まだもう一層ある…」

しずか「どうしたらいいのかしら…」

ギイイイイイン

しずか「危ない!!」パッ

バシュ

のび太「うぁ! あぶな〜! フープはいちいち外さなきゃ駄目か…」

しずか「…もしかして」

のび太「…?」




253:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:11:59.38 ID:VPxgPGqg0
しずか「ここって、何を使っても通れなかったのよね」

のび太「…うん」

しずか「ってことは…」

のび太「ここにいる限り安全じゃないか!! やった!!」

しずか「違うの!!」




254:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:12:45.35 ID:VPxgPGqg0
しずか「私たちが通れなかった、管理用に立ち入る通路がどこかにあるのよ!!」

のび太「ぇ、あ! そうか! 入れないと困ることも多いしね…」

しずか「だから、まずいわよ、のび太さん」

しずか「いまのホールには逃げ隠れする所も沢山あった」

しずか「ここには、それがない!」



「ヨクキガツイタナ」




258:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:17:09.23 ID:VPxgPGqg0
のび太「うわあ! しまった!」

しずか「こっちへ!」

「ノガサン」チュン

のび太「うわっ!…しずちゃん! これ!」ポイッ

しずか「ええ」パシッ

「ソウハサセン」ドシュー

しずか「きゃあああああっ!」

のび太「こっちだあああああぁ!」ガチャッ

ダン ダン ダン

「ムダナコトヲ」

バギャッ

「!?」




261:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:19:26.61 ID:VPxgPGqg0
「ナ、ナゼ」バキ

のび太「重火器でも探査機の筐体は破壊できなかった。でも」

のび太「今まで攻撃に使用してきた機銃類とは、こいつは一味違う」

のび太「『時空転送砲』だよ」

のび太「見た目は、只の空気砲だけどね。お前のパーツは分解され、どこか遠い、何処とも知れない時間軸、世界線に、粉々にばらまかれる」

のび太「ジ、エンド、だ」


「…ク」




263:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:20:00.43 ID:VPxgPGqg0
「ク…キキキキキ」ガガ

「ココガ…ドコダカワカラヌカ」

のび太「…?」

「キサマラハ…生物デイウトコロノ腹ノナカデ消化…サレルモ、同義…」

「何ノ、対策モ、無イトデモ?」

ズン




264:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:20:43.99 ID:VPxgPGqg0
のび太「な、何だ!?」ズズズズ

しずか「重い!!」ズズズズ

「加重力装置ダ…ニンゲ、ンニ、堪エウ、ルコトノナイ、れ、べるマデ、加圧デキ、ガガガ…ピ-」ボン

のび太「ぐ、ぐうううっ!」ズリズリ

しずか「のび太さん!!」

のび太「通り、抜け、フープ…!」

シュイン

のび太「ぐ…あああああっ! し、ず、ちゃん! それを! 爆弾、を!」ズリズリ

しずか「ん! ううっ! くっ!」ズリズリ




267:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:21:41.39 ID:VPxgPGqg0
のび太「あ! っ、そうか!」

のび太「『逆重力ベルト』!」

のび太「しずちゃん! これを!」チャリッ

しずか「ううッ!」ズリズリ

しずか「こ、うね、!」チャキッ

しずか「…ま、まだ足りないけど、何とか歩けるわ」

しずか「で、どう、したら、いいの?」

のび太「こっちに、きてくれ」

のび太『どこでもドア』シュン




268:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:25:09.30 ID:VPxgPGqg0
のび太「くっ…なんとかは入れそう? しずかちゃん…」

しずか「もうすぐ…行けそう…」

のび太「よし、じゃあ、先に入って。こっちから、行こう」ガチャッ

しずか「真っ暗、なのね」スッ


のび太「…ごめんね」

バタン

しずか「え!?」




271:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:26:00.11 ID:VPxgPGqg0
カチャッ

しずか「ちょっ・・・のび太さん!?」ドンドン

のび太「鍵を閉めた。もうそっちからは開かないよ」

しずか「やめて! 何をするの!! 開けて!!」ドンドン

のび太「きみに、危険な目には、遭ってほしくない」




273:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:26:55.96 ID:VPxgPGqg0
のび太「セワシくんの存在が、ぼくらの生存を一応確約してる」

のび太「でも・・・TPHはまだ存在していた」

のび太「つまり、一度・・・いや、もしくは何度も何度も失敗し続けたのかもしれない」

のび太「だから・・・危険が伴うことは、させられない」

しずか「じゃあ・・・じゃあ・・・!のび太さんはどうなるの!!?」


のび太「ぼくは死なない。ぼくの存在意義は、きみを守ることだから」




274:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:27:31.73 ID:VPxgPGqg0
のび太「じゃあ…ちょっと行ってくるね」

のび太「すぐ帰ってくるから」

しずか「…ウッ…のび太…さっ…ううっ…」ポロポロ

のび太「ここからは、ぼくの仕事だ」




275:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:28:04.96 ID:VPxgPGqg0
・・・・・・・・・・・

ゴウン ゴウン ゴウン

のび太「ここが、リアクタールーム…」

のび太「時限爆弾に、この次元転送装置を付けて…」カチャカチャ

のび太「これでよし…」

のび太「あとは逃げるだけだ!」ダッ




277:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:28:48.15 ID:VPxgPGqg0
のび太「タイムマシンの所へ…!」タタタタタタタ

『A級犯罪者、ノビタ、野比、…ピ-…、今スグ出頭セヨ!』

のび太「うるさい! あのスピーカーか!?」パーン

バギョッ

『ガガガ…ピピー…キ、サマノ、行動、ハ…ガガガ…因果律ヲ…崩、壊サセル…ガリガリ…』

のび太「知るもんか! ぼくはしずちゃんを…世界を…救う!」タタタタ

のび太「あと、三分…!」タタタタタ




278:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:29:33.70 ID:VPxgPGqg0
『キサマノコウドウハ無意味ダ! 歴史ノ修正力ニヨッテ、崩壊シタ因果律ハ別ノカタチデ収斂サレル』ヴン

のび太「くッ!」パン

ガシャ

『ツマリ、無駄ダ!』ヴン

『何故ニンゲンハ無駄ナコトヲ續ケルノカ』ヴン

のび太「ううッ!」パンパン

グシャ バキ

『無駄ニ生マレ、無駄ニ死ンデユク』ヴン

『ヒトノツクリシモノハ、スベテ無駄ダ』ヴン

のび太「うるさい!」パンパンパンパン




280:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:29:59.92 ID:VPxgPGqg0
のび太「あったッ! タイムマシン!」タタタ

ヴイイイイン

charge.......full.....ready......

のび太「飛べ!!」

シュイイイイイイイ



「逃サン」キュルルル




283:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:31:11.33 ID:VPxgPGqg0
のび太「探査機! 追ってくるのか」シュイィィィィ

のび太「…時間渡航システム、切」

のび太「宇宙空間内航行モード。手動操作」

.....alright.........

「…」キュルルルルルルル




285:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:32:54.82 ID:VPxgPGqg0
のび太「高速で直線航行して…」

のび太「次元転送砲で、迎え撃つ…!」

のび太「…今だ、反転!」ギュン

「!?」

のび太「これでっ! 最後だ!!」バシュウ バシュウ

「グワッ グワッ」グシャ

「ナ…ナゼ…神…ニ、楯突クノダ…」

のび太「…さっき大音響で人間の造った物が無駄だ、とかぬかしてたな…?」

のび太「なら、お前も無駄だ。機械人形」バシュ

「ア…」ドカン

のび太「そして、あと一秒だ」



ドガアアアアアアアアン




286:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:34:15.39 ID:VPxgPGqg0
・・・・・・・・・・・・・

…ここは…どこだ…?

…ああ、綺麗な星空だ…

…っ…タイム、マシンは…?

…ない…

…そうか…勝ったのだから…ここにタイムマシンが存在する理由が…無いのか…

……じゃあ、なぜぼくは、ここに…?


「君は、新たな世界線の神になったんだよ」




287:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:35:09.50 ID:VPxgPGqg0
…誰だ…?

「…さあ、ね…」

…なんだよもう…

「あっちを見てごらん」

…?……地…球……?

「そう。あの青い球体の上に、ここからなんか全く見えやしない、ほんの小さな、ちっぼけな生物達が、産まれ、生きて、そして死んでゆく」

…綺麗だ…

「そう。生と死が隣の、この小さな球体は、美しい。それはもう、言葉で言い尽くせないほどに」

「でもね、ちょっと見てて」




288:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:35:53.11 ID:VPxgPGqg0
ゴオオオオ

…!?…消えて、いく…!

「そう。世界を変える、ということは、そういうこと。君が何度も何度も、何年間も、もがき、苦しんだ世界は、」

「たった今、消滅した。」




289:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:36:32.33 ID:VPxgPGqg0
…そん…な…じゃあ…じゃあ、地球は…?…世界は……?…しずちゃん…は…?

「周りを見てみな。他の星も、ほら、一つ、また一つ」

そんな…そんな…!


「はい、何もなくなった。これが宇宙が産まれる前、''カオス''だよ」

…な、なんだよこれ! 何もないじゃないか!!

「シーッ。黙って見てな」




291:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:37:36.62 ID:VPxgPGqg0
…光が…

…なんだ…?

途端、大爆発が、起こった。

…うっ!! 眩しッ!!

「これが、ビックバン、だよ。知ってる?」

…バカにすんなよ…

「ふふっ。流石に聞いたことあるよね。さあ、見ててくれよ?」

…すごい勢いで、宇宙が…世界が…出来ていく…

「凄いだろう? これは、君が構造を、因果律を根底から作り替えた新たな世界、だ」




294:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:38:45.45 ID:VPxgPGqg0
「お、出来てくよ、僕らの星が」

…地球…

「さて、ここまで行ったら、もう良いかな」

「君は人間よりも何段階も上の存在、というよりも概念になった。」

「これからどうするかは、のび太くん、君の自由だ。」

…どう…すれば…?

「君は、神を…機械の支配主を殺し、新たな世界を構築した。つまり、君が世界構造の創造主なんだよ」

「君が壊した今までの世界線は全て、とある時間軸を以て、全て消滅し、新たな因果律をもった世界構造に、集約された」

「それが、今君が再構築した、この地球」




295:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:39:37.51 ID:VPxgPGqg0
…ぼくは…帰りたいよ…

…しずちゃんがいて、みんながいて…辛いことも、悲しいことも、ある…でも、楽しいことも、嬉しいことも、たくさんある…

…いつもの、日常に、帰りたい…

「君ならそういう結論に辿り着くだろうと思ってたよ。君が支配する世界なんて、ちゃんちゃらおかしくなっちゃうよ。フフッ」

…うるさいなぁ! もう!

「ごめんごめん。…ここまで段階を上がってくるのは難しい事だけど」

「段を降りるのは、至極簡単なことだからね」

…そう…




296:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:40:55.66 ID:VPxgPGqg0
「残念だなぁ。また世界を動かす者が不在だ。これじゃ勝手気ままに世界が回ってくじゃないか」

…それでいいんだよ。世界なんて、一人で背負うには、重いんだよ。

一人一人が、ちょっとずつ、小さな運命を、未来を、紡いでいくんだ。誰かの手でなく、自らの手で。

「…ふふ、らしくなくまともじゃないか。でも、良いね。それが、世界の選択だ」

「さあ、帰り道は、あっち」

…ありがとう。

「あ、あと、ここまでのこと、覚えてるの多分君だけだから、あんまり変なことはいうなよ?」

…なんか、タダ働きみたいだなぁ…

「実質タダ働きだよ。誰も君の努力を知りゃしないんだから」

…そろそろ、行こうかな。

「そうかい。じゃ、またね。のび太くん」




297:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:42:12.61 ID:VPxgPGqg0
のび太「ドラえもん!!」ガバッ

ドラえもん「うわっ!! 何だよ急に起きて! びっくりするじゃないか!」

のび太「いつもの布団…ぼくの部屋…! ドラえもん…!!」

のび太「ドラえもん、ドラえもん! ドラえもん!!」ユサユサ

ドラえもん「なんだよぉぉ揺するなよぉぉ」ユラユラ

のび太「ううううう! ドラえも〜ん!」

ドラえもん「なんだよ急に気持ち悪いなあ…」




298:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:43:13.72 ID:UNbrVwoB0
ねじまきシティだっけ?
あれの種まく者を思い出したわ…




299:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:43:36.52 ID:VPxgPGqg0
のび太「あ! …ドラえもん、今日は何年何月何日!?」

ドラえもん「んん〜? XX年の9月…えと、13だね」

のび太「…そう、か…」

ドラえもん「何なんだ全く…そんなことより、こんな時間なのにここに居て良いの? 遅刻するよ?」

のび太「えっ?…うわあ! 遅刻だあ!」


のび太「まずい!! 行ってきます!!」ドタドタ

母「もう、あの子ったら…」




301:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:45:17.39 ID:VPxgPGqg0
・・・・・・・・・・・・・

キーンコーンカーンコーン

先生「え〜、出席を取る。」

生徒A「センセー、居ないの野比だけでーす」

先生「なにいっ! またあいつは…!」




302:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:45:41.38 ID:VPxgPGqg0
のび太「遅れました!!」ガラガラ

先生「またお前は…ッ! 廊下で、立っとれぇ!」

スネ夫「出ました! 今日の『立っとれ』!!」

アハハハハハハ フフフフフ

先生「…ぅぬうう! 骨川! お前も、立っとれぇ!!」

スネ夫「そ、そんなぁ…」

アハハハハハハ

のび太「はははっ、ざまあみろっ!!」

先生「お前のせいだお前の! 野比っ! バケツに水を汲んで持っとれ!」

のび太「ええ〜!?」

ハハハハハハ

しずか「もう、のび太さんったら…」ボソ




303:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:46:14.80 ID:VPxgPGqg0
・・・・・・・・・・・・・・・・・

のび太「しーずちゃ〜ん! 帰ろ!」

しずか「今行くわ〜!」タタタタ


のび太「いや〜、今日も散々な目に逢ったよ…」

しずか「それは遅刻してきたのび太さんが悪いんでしょ!」

のび太「あはは、そうだね」

のび太「あ…ねえ、しずちゃん」

しずか「…?」

のび太「…何か、こう…えっと……覚えて、ない?」




306:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:47:27.62 ID:VPxgPGqg0
しずか「な、何を?」

しずか「う〜ん…………」

しずか「………!」

のび太「ん? どしたの?」

しずか「! …い、いや、何でもないわ!///」

しずか(なんか、手を繋いで走ったり…何か乗り物に、二人乗りしたり…///)

しずか「あったかしら…? そんなこと」ボソッ

のび太「んん? 何かいった?」

しずか「な、何でもない!///知らないっ!」プイッ

のび太「な、なんで怒るんだよぉ…」




307:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:48:24.31 ID:VPxgPGqg0
・・・・・・・・・・・・・・・・

のび太「じゃ、ほくはこっちだから…また明日ね!」

しずか「ええ! また、明日」


のび太「また…明日、か…」




310:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:49:17.27 ID:VPxgPGqg0
のび太「残念ながら覚えてなさそうだったな…」

のび太「二人であんなことや、こんなことを…ムフフ」

ドラえもん「何をニヤニヤしてるんだい」

のび太「おお、ドラえもん」

のび太「…ああ、そうだ…TPHっていう組織、未来にある?」

ドラえもん「なにそれ? なんの略称? 知らないなぁ」

のび太「…そう。なら、良いんだ」

のび太「…良いんだ…」

ドラえもん「朝からおかしいよのび太くん…大丈夫?」

のび太「…まあ、色々と、ね」




314:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:51:58.90 ID:VPxgPGqg0
結局、その後セワシ君や、色んな関係する人に話をしたが、やはり誰一人としてぼくのこの一連の行動を覚えている者は居なかった。

都合の良いものだ。特に出来杉(未来)なんて、「若かりし頃の君のアツい台詞に負けて、しずかさんは君に譲ったよ。」なんて、清々しい顔で言うもんだから、いつか出来杉と対峙することになると考えると頭が痛くなった。

…これで、やっと、帰ってこれたよ。

今までの苦労は、やっと報われたよ。

数多の迷走した時間軸のぼく。

勝てよ。

未来は、何かに左右されるのではなく、ぼくら自身が、切り拓くんだ。

ぼくも、これから、未来を紡ごう。

幸福な未来に向けて。



True end:未来へ続く道




315:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:53:05.38 ID:ExCbdh6X0
お疲れー




320:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 03:55:03.37 ID:VPxgPGqg0
一応終わりですがこちら

のび太「ぼくが…世界を変える」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314666536/

で続きをちょこちょこ書いてくつもりです
最近は滞ってましたが…




328:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 04:08:59.43 ID:4516cI2mO

マジキチじゃないドラえもんSS久しぶりに見た




330:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 04:12:59.97 ID:oOwC9f0HO
乙、しかしこののび太なら真面目に勉強しそうだな




332:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 04:15:12.91 ID:Tll67mqe0

初めて見たが先が気になって寝れなくなっちまったよ




334:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 04:20:22.31 ID:NYHtOKJhO
お疲れ様。次も期待してる!




337:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 04:59:35.60 ID:eD0KIVfE0
面白かった
シュタゲとまどかをリスペクトしてる印象を受けた

続きはこちらから
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314666536/

True end:続く道 の続きから読む人ははこちらから
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314666536/257

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