しばらくの間、再投稿の記事ですがご了承下さい。

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 11:08:19.20 ID:XLGtvhKMO
男「今いくら溜まってんだ・・・?」
一つのエクセルファイルをクリックする
男「五百億弱・・・実感ないな」

何時からだったか、デイトレにハマっているうちに俺は、気付けば巨額の資産を獲得していた
何に使いたい訳じゃない、ただのゲームとして楽しんでいた結果だ

母「男ちゃん、ご飯・・・」
男「うるさい、そこおいとけよ」
母「う、うん」

俺はくそったれな人間。
手持ちの金がこんなにもあるというのに一銭も使わず、親の脛を齧りながら生きてる寄生虫
男(死ねばいいのに)
自分にむけて、そう思った

好きな女にこれ試してみろww反応ぜんぜん変わるぞ!!
こんなときに悪いけどU-18で今一番過激でエッチな子って誰?
温泉番組 湯加減より乳ばかり気になる画像
【画像有り】ニッチすぎるんだけどこのAVって誰得なの?
今のAV女優のTOP3って、みひろ、Rio、麻美ゆまなの?


 
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 11:17:48.08 ID:XLGtvhKMO
インターフォンが鳴る事さえ耳障りだった
何でもない事なのにイライラが募る、そんな自分が嫌なのに、嫌だからこそイライラがまた積る
最悪の無限ループ

母「男ちゃん、女ちゃんがきたわよ・・・」
女「やっほー警備員、今日も平和かね?」

女は俺の幼馴染みで、血縁意外で唯一の知り合い
男「来るときはインターフォンならすなって言っただろ」
女「やーだよ、失礼じゃん。あんたと違って私、常識人なの」
男「チッ、勝手にしろ・・・」
女「言われなくても」


4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 11:23:46.59 ID:XLGtvhKMO
男「今日は何しに来た」
女「用事がなきゃ来ちゃダメなの?」
男「ダメだ」
女「ケチ」
男「もう帰れ・・・」
女「やーだよ、用事あるもん」
男「ならさっさと言えよ・・・、人を試すような物言いするな」
女「男が死にそうな顔してるからからかってあげたんでしょ、むしろ感謝しなさいよ」
男「やっぱ帰れ」
女「あーあーあー、話だけでも聞きなさいって」
男「さっさとしろ・・・」

こいつと話してるとほんとに疲れる・・・


6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 11:33:48.79 ID:XLGtvhKMO
女「これ見て!」

女が取り出したのは二枚のチケット

男「なんだこれ」
女「商店街であてた旅行券!」
男「それを自慢しにきたのか? はっ、良かったな、友達連れて逝って来いよ」
女「うん、もちろん行って来るよ!もったいないもん」
男「旅行は楽しいらしい、ネットでレビューとか良く目にする」
女「うんうん楽しいよ! え、まさか行ったことないの?」
男「大学でてからは一歩たりともこの家からでてないし、うちは貧乏だ、知ってるだろ? 小さい頃ですら行ったことない」
女「もやし」
男「あぁそうだ」
女「自慢気にいうな」


7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 11:39:39.18 ID:XLGtvhKMO
女「ねぇ」
男「なんだよ」
女「行こうよ」
男「散歩か? とけるからだめだ」
女「違うわ馬鹿、一緒に旅行しようって言ってんの」
男「は?」
女「じーー」
男「正気か?」
女「うん」

旅行、か
楽しい、のか
・・・

男「どこだ」
女「! ・・・えっとね!」


11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 11:51:34.08 ID:XLGtvhKMO
男「おい」
女「えーなにー?」
男「もう一度聞く、ここどこだ」
女「フィリピン」
男「お前行く時何処行くっつった」
女「熱海」
男「じゃぁ何でここにいる」
女「だって海外っていったらついてこなそうだったんだもん」
男「パスポート取った時点で気付けばよかった・・・」

騙された
飛行機に乗るにはパスポートがなきゃだめってなんだよあほか

俺が馬鹿過ぎた・・・
興味なさ過ぎて全く知らなかったと言えば言い訳にはなるだろうか

なんねぇよ

女「あたしに準備任せっきりだったあんたが行けない! きちゃったんだから楽しみなさい!」
男「・・・」


12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 11:58:52.46 ID:XLGtvhKMO
男「百万歩譲って騙された事は許してやろう」

だが

男「何故フィリピン」
女「それは商店街に聞いて」
男「だよな・・・」
女「みてみてガイドさんつき! ハローハロー!」
ガイド「ハジメマシテ、ガイドトモウシマス。ニ泊三日ノタビ、タノシンデ・・・」

ガイドさんは日本語ペラペラで営業スマイルを浮かべながら一通りの挨拶を済ます・・・ってツアーなのか?
客は俺達だけか?
おいおいなんかリッチだな


14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 12:06:59.94 ID:XLGtvhKMO
最終日、俺は一日自由時間としてほしいと頼んだ

女「ねぇねぇ、今日なんで自由時間にしたの? 行きたいとこあるの!?」
男「あぁ、ちょっとな、ついてこい」

俺は前々から知りたい事があった

女「るんるん♪」
男「この三日間で一番楽しそうだな」
女「だってー男が自分から何処かいこうだなんて初めてなんだもん〜♪」
男「そういえばそうだな」
女「うんうん、どっこかなーどっこかなー?」
男「期待しない方がいい」
女「どこでも楽しめる自信がある!」
男「そうか」

俺は知りたかった
あの世界を


16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 12:22:57.00 ID:XLGtvhKMO
女「な、な、な、な・・・」
男「な?」
女「なんてとこ連れてきてんのよぉぉぉぉ!!」

売春街
俺は知りたかった
資本主義によって沈澱した世界の腐った部分を
デイトレで稼ぎながら考えていた
こんな風にお金が動く世界にあるためには、お金は常に誰かから消えなければならない
だから俺が遊んでいる裏側が知りたかった

女「あほ!あほ!」
男「いくぞ」
女「ちょちょちょ、待ってよー!!!」


25:1 ◆o7JqHuC66s :2010/02/23(火) 15:09:21.21 ID:XLGtvhKMO
昼間だというのに、多くの女達がそれぞれの店の前で客引きをしていた
もちろん客だって多い
金持ちそうなオヤジ達が、品定めをするように気持ちの悪い視線を女達へ向けているのが印象的だった。

女「ね、ねぇ、帰ろ……?」
男「別に手を出しに来たわけじゃない……」
女「え、そうなの?」
男「当たり前だ、俺をあんなエロオヤジ達と一緒にするな」

フィリピンに来れたのは、俺にとって好都合だった
前々からここやタイなど、中東の人身売買について気になっていたから……

男(本当は、こんな事したくないんだろうな……)

普通の仕事に就けるなら誰だってつきたいはずだ
こんな仕事、喜んでやってる奴なんているわけ……


26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 15:17:22.63 ID:XLGtvhKMO
ふと目に留まったのは、看板にかかれた「日本人歓迎」の字
ご丁寧に振り仮名まで振ってあった

男「あそこ、いくぞ」
女「ちょ、ちょ、入るの!? 手ださないんじゃないの!?」
男「騒ぐな、うるさい」

入り口にいたアジア系の女性が話しかけてきたが、何を喋っているのか分からずそのまま店内へと乗り込む
小奇麗な店内に入ると、店長らしき男がでてきた

長「ニホンの方で?」
男「あぁ」
長「これはこれは。どのような子をお望みでしょうか」
手を揉みながらニタニタと話す顔が勘に触ったが、俺は金は払うから話を聞きたいと切り出した
すると長はすぐに、奥の部屋へ俺を通した
そりゃそうだ、通常価格の三倍でも良いって言ったんだから

女「あ、あんたそんなお金あるの……!?」
男「大丈夫」


28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 15:24:35.28 ID:XLGtvhKMO
いくつかの店舗を回り終わると、いつのまにか陽は暮れ夕方となっていた

女「ねぇ、男。何であんなに聞いて周ってたの?」
男「知りたかった」
女「あんたね……、まぁ前から知りたがりの変人だとは知ってたけど……」

俺は女の言葉を受け流し、女達が語った言葉を思い出す
夢は売春婦? ……なんだよ、それ
ガキの頃から売春婦になりたかったっていうのか……
しかし、言ってる事は至極正しかった
なぜなら、売春婦になれば「生きていける」から

なんだよ、この、世界
裏側だって? ちがう、これは現実だ。裏側どころか表側だ
俺達はこんな基盤の上に立って遊んでいたのか……?
今までに無い感情が、俺を包んだ


29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 15:32:04.99 ID:XLGtvhKMO
?「○▲※#!!」
?「■×$*○!!!」

通りの向こうから、なにやら騒ぐ声が聞こえた
すると一人女が……ちがう、少女が、店から飛び出してきた

女「な、何、何!?」

そのすぐ後ろから汚らしい男が二人、怒声をあげて出てくる
十秒も逃げられなかっただろう、すぐに少女は捕まえられた

少「や、やだ、やだぁああ!!! 帰りたい、おかーさんの所に帰りたい!!」
?「■×$*○!!!」
少「や、や、あああああああああ」

聞こえたのは、日本語


30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 15:37:08.88 ID:XLGtvhKMO
男「やめろ」
無意識に、飛び込んでいた
少女の華奢な手をつかんでいた、汚く太いその腕を、俺は掴む

少「っ!?」
?「■×$*○!!!」

もう一人の男に、すぐに俺は引き剥がされる
くそ、ニートに体力も筋力もあるわけがないのを失念していた

女「男!!」


31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 15:40:37.58 ID:CBF6AWE70
■×$*○
しか言ってなくてワロタ


32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 15:43:41.64 ID:XLGtvhKMO
だが
俺は武器を持っていた
皮肉にも、こいつらが大好きな武器を持っていた

俺は羽交い絞めにされながらも、手探りで自らのポケットをあさる
財布を取り出し、そして見せ付ける

それは黒き光

女「!?」
?「!!」
途端、俺を押さえつけていた腕、少女を捕まえていた二つの手が解かれた

こいつは大学の最後に無理やり銀行から受け取った、今まで一度も使った事の無いカード
こんなところでお世話になるとは……、使い方間違ってるんだろうな


33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 15:48:02.20 ID:XLGtvhKMO
汚い男達は俺に、カタコトの英語で「ウェイト!ウェイト!」と叫び店内へと駆け戻る

女「あ、あんた、何、それ」
男「ブラックカード」
女「なんでそんなもん、もってんの……?」
男「もらった」
女「だれから!?」
男「銀行」

そんなことより、気になることがあった

男「おい、大丈夫か」
少「……」
少女は答えない
さっきあれほど叫んでいたのに、どういうことだ?


35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 15:57:17.97 ID:XLGtvhKMO
店内
多分この店で一番良い部屋と思われる場所へ通された
店長と思わしき人は日本語が話せないようで、通訳と一緒にいま俺の前に座っている
ブラックカードを見せちまったんだ、なんとしても客にしたいんだろう

長「ウチにはいっぱいニホン語しゃべれる女の子います! いっぱいいっぱいたのしめるよ!」
男「……な……」
長「ニホン語しゃべれる女の子、高い! うれる! だから買取る! いっぱい! 入荷したばっかり!」

つまり……、さっき助けたこの子みたいな子が、まだ他にも、いるってこと……なのか……?
日本語が喋れるって、日本人に売られるために勉強した、のか……?
売られるために?
……ひどい


36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 16:02:27.06 ID:XLGtvhKMO
店長を部屋の外に追い出し、俺は一度少女と話す事にした
少女はやせ細り、うつむいている
しかし先に口を開いたのは少女だった

少「どんな事、したいの……? 私、初めて……で……」

どんな事? ……あぁ、そうか。そういうことか

男「勘違いするな、俺はお前を買いに来たわけじゃない」
少「!?」
女「うん、私も訳分からないけど、とりあえず安心していいよ、こいつ悪い奴じゃないから」
少「……」

少女は僕と女をじっと見つめ、何か口にだそうとして迷っているような、そんな表情を向けてきた


37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 16:07:14.45 ID:XLGtvhKMO
少「なら、助けて……ほしい……」
男「助けただろ」
少「違う、ちがくて……」

――ここから、こんな場所から、救い出して、欲しい――

涙が少女の頬を伝う
まさに涙の懇願
少女が望んだ、一つの願い
きっと少女にとって俺がこうしているのは、地獄に垂れた一本の蜘蛛の糸に見えたことだろう

女「男……」

手を出したのは俺だ、希望を持たせたのは俺だ
責任は、俺にあった


38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 16:17:02.30 ID:XLGtvhKMO
男「分かった、なんとかしてやる」
少「!!!」
女「男! ……で、でも、そんな安請け合いしていいの?」
男「なんとかなんだろ」
少「あ、で、でも……、私、だけ行く……のは」
男「あぁ、あいつがいっぱいいっぱいって言ってたもんな、分かった、連れて来い」

初めて、お金の使いどころを俺は見つけた
どうせ使わないんだ、この子ら助けるために使ってやれば、少しは貢献できる

少女は俺をひっぱって、控え室へと案内する
ひどく汚れた質素で小さな部屋に、十人近くの子供達が押し込められていた
俺は店長に全員を「買取る」という形をとって話をつけた
大人の女性達もいたが、彼女らは口をそろえて、子供だけで良いと言って出した手をとらなかった
彼女らはもう、ここでしか暮らせないんだそうだ


40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 16:23:13.23 ID:XLGtvhKMO
俺は店長伝いに偽造パスポートも人数分買取り、その日の夜に全員を日本入りさせた

男「ただいま」
母「おかえ……え……?」
少「お、おじゃまします」
少B「は、はじめまして」
少C「しつれいします……」
少D「……」
〜〜
少Y「どうも」
少Z「お、おじゃましまっ、かかかんだ」

母「…………え?」


42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 16:26:07.04 ID:XLGtvhKMO
男「これこれこういうわけで」
母「え、あ、え……?」
男「まぁそのなんだ、すぐに別の場所見つけるから、2、3日我慢してくれ」
母「う、うん」

一応説明したが、母には途方も無い話だったようだ
理解してくれただろうか……


44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 16:35:36.06 ID:XLGtvhKMO
それから数日後、俺は人里はなれた山奥にあった使われなくなった教会を買取った
なぜか女もついてきた

女「キャー! 怖いー!」
男「まぁ、廃教会だしな、怖いだろ」
少「あ、あの、私達は何をすれば……」

少女達は働かずして世話になることをかたくなに拒否していた
だから俺は一つの仕事を与える

男「この教会のメイドとなってくれ、掃除、洗濯、料理、それが君らの仕事だ。どうだ?」
少「あ、ありがとうございますっ」

そんな感謝される事をしたつもりはないんだ
むしろ俺を少しでも良い人間にしてくれた事に、俺は感謝するべきなんだ


47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 16:48:26.00 ID:XLGtvhKMO
こうして俺の新しい生活が始まった
しかしやる事は変わらない、俺は教会の中であまり目立たない小さめの部屋を自室とした
大きな部屋もたくさんあったが、根が引きこもりだ、逆にいづらい
俺はすぐに自室へネット回線を引き(山奥なので以外と手間取った)
PC環境を整え、せっかくなのでシックスティーンスディスプレイにした(画面十六個)

引きこもりの完成だ

女「あんた……、前の部屋とあんまり変わらないじゃない……」
男「別に成金みたく豪遊したいわけじゃない、俺は俺が楽しめればそれでいいんだ」
女「ま、一気に変わったりするよりマシよね。お金があると人は変わるって言うし」

女はこの家に一緒に住むらしい
だが律儀にも、家賃は払うそうだ
金を吸い取ってるだけの女にはなりたくないとのことだった


49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 16:55:56.04 ID:XLGtvhKMO
初めての朝、僕が部屋の扉を開けると、少女が立っていた
実家で数日過ごしたものの、最初に助けた少女以外、あまり顔も覚えていないから、一瞬と惑う

少?「おはようございます」
男「あ、あぁ、おはよう」
少?「朝食ができてるのですが、食べますか?」
男「え……」
驚いた、既にシステムのようなものができているのだろうか
少?「たべま、せんか? す、すいません、余計な事だったでしょうか……」
男「いや、いやいや食べる、うん」

調子狂うな


50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 17:01:24.59 ID:XLGtvhKMO
この教会を買ったのは僕だったが、あまり中はみていなかった
つまるところ、この屋敷のマップが分からない
俺は少女についていくしかなかった。いったいどこにいくのだろう

男「なぁ」
少?「は、はいっ、なんでしょうか」
男「ん、緊張してるのか?」
少?「右も左もわからなくて……、すいません」
男「まぁいいや、君、名前は?」
少?「すいません、あ、ありません……です……」
男「ない? なんで」
少?「誰もつけてくださいませんでした、だからありません。……ごめんなさい」
男「じゃぁ俺がつけてみるか。……うーん、髪が赤いから赤でいいか。ニックネームみたいだけど」
赤「は、はい!」

これが始めてつけた名前だった


54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 17:10:48.24 ID:XLGtvhKMO
男「そういえば、その服、どうしたんだ?」
赤「こ、これですか? 布があったので皆で作ってみたんです、お揃いです」

完全にメイド服だった
俺があとで発注するつもりだったんだが、まぁいっか
皆で作った奴の方がきやすいだろう

男「そ、そうか」
赤「か、勝手につくってすいません……」
男「赤はさっきから謝ってばっかりだな、あまり気にしなくていい。硬いとむしろ俺が困る」
赤「で、ですが貴方は……いえ、ご主人様は私達の恩人です、そうは行きません……」
男「ふぅむ……、まぁ好きにやってくれ」
赤「はい♪」


56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 17:14:23.22 ID:XLGtvhKMO
観音開きの豪奢な扉を開くと、そこは巨大な長テーブルが置かれた部屋だった
アニメやドラマでみるような……金持ち一家の大食堂

男「こいつは……」
赤「さささ、こちらへお座りくださいご主人様」

赤がお誕生日席の椅子を引く

男「お、おう」
なんてこった
俺いつから王子様になったんだ?

赤「すぐにお持ちしますね」

お、落ち着かない……


58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 17:20:17.83 ID:XLGtvhKMO
赤が退席すると、この超巨大な部屋に俺一人が取り残された
どうにも落ちつかない、地に足がついていないようだった
ぐるぐると辺りを見回して気付く
男(これ、全部掃除したのか……?)
朝起きてから全然きづかなかった
そういえば、買取ったときは廃教会だったんだ。つまり、こんなに綺麗なわけがなかった
男(はぁ、実感ないなほんとに)

突如、俺が入ってきたところとは別の扉が音を立てて開いた
最初に入ってきたのは……

女「じゃじゃーん!」
男「………………なに……?」
女「メイド長になりました!」
男「なんで」
女「働かざる者喰うべからず」
男「………は?」


60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 17:25:41.78 ID:XLGtvhKMO
聞くところによると、メイド服の指示も、朝食の指示も、全て女の提案とのこと
考えてみれば海外からいきなり日本に来て、しかもメイドなんていう仕事させられてる状態で
メイド服とか、朝食の案内とか、そんな洒落た事を彼女らが思いつくはずもなかった
そしてそれを「メイドらしさ」として捉えた彼女らは、それを教えてくれた女を、「メイド長」としたのだった
なんとも筋の通る話で、俺は噴出す

次々と目の前に食事が並べられていく
しかしそれについては、どれも見た事のあるものではなかった

女「私料理はできないから、他の子に任せたの。おいしいよこれ」
男「そりゃ楽しみだ」

僕がそう答えると、女はつつつと端へと移動する
そこには全員が顔をそろえて整列していた


63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 17:31:13.88 ID:XLGtvhKMO
男「え? え?」

全員がじっと俺をみつめる
どうすりゃいいの?
女がさっともどってきて耳打ちした
女「さぁいただきますと言え」
男「は? え? いただきます……」

すると全員が一斉に――
――礼をした

その光景は圧巻だった

女「私の提案じゃない、皆がしようって。皆あんたに感謝してるんだってさ」
男「………」

目頭が熱くなったような気がして、それを隠すために僕は、女に答えず料理に手をつけた


66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 17:35:09.53 ID:XLGtvhKMO
朝飯を食い終わると、テキパキと皿が下げられる
しかし一つ引っ掛かった
男「なんで一緒にたべないんだ?」
少?「そんな事できませんわ」

答えたのは綺麗な金髪の少女

金「私達は貴方に助けていただきました、だからこそ貴方には最大の敬意を払いますの」
一同はうんうんとうなづきあう

なんだかなぁ……


69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 17:39:03.37 ID:XLGtvhKMO
男「ま、好きにしてくれ。俺は一度部屋に戻る」
俺がそういうと、すぐに全員が見送ると声をあげて俺の前に立ちふさがった

男「え、お、お……?」
じーっと全員が俺を見つめる
弱ったな……
全員でいってもしかたないので、収集つけるためにとにかく誰か一人を指名する事にした

男「えっと……、じゃぁ、君」
緑の髪の小さな女の子、最初に俺が助けた女の子だった

緑「はいっ♪」
始めてあったときより何倍も明るくなっていて、俺は嬉しくなった


70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 17:46:58.30 ID:XLGtvhKMO
緑「みんな、すごく嬉しそう。貴方のおかげ」
男「そんなことない」
緑「ある。あそこは地獄だった、牢獄だった。抜けられる道理がなかった」
男「……」
緑「だから私は絶望して飛び出した。そして貴方が助けてくれた」

ただ俺は、ゲームをしていただけだった。本当にそれだけだったのに。
だからこんなに感謝してくれることが、心に痛かった

男「……な、なぁ、そういえば緑は、母親のところにかえりたいんじゃなかったのか?」
緑「あれは咄嗟にでた嘘。帰りたくなんかないけど、逃げ出したくて、自分騙した。帰る場所を架空に作った」
男「帰りたくないのか」
緑「間違えないで、嫌いなんじゃない。でも私が帰ったら、母を困らせる」
男「そうか」

売った子供が帰ってきたら、そりゃどうしていいかわからんだろうなぁ


71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 17:49:26.95 ID:XLGtvhKMO
部屋に戻ると、やっとおちつけた
朝飯だけでこんなにも落ち着かないなんて思わなかった
やはり俺は、引きこもりだった

ディスプレイを見渡す
男「……やるか」
ここ数日手休めていたデイトレード
これをやっているときだけは無心になれる

ソフトを起動し、俺はその世界へ没頭した


73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 17:58:07.55 ID:XLGtvhKMO
何時間たっただろうか
ドアをノックする音に、俺は現実に引き戻された
男「どーぞ」

扉を開けて入ってきたのは、褐色肌の女の子
褐「おっじゃましますご主人様」
なんともメイド服の似つかない娘だった
男「あぁ、どうした」
褐「挨拶にきたんですよっ」
男「挨拶?」
褐「うん、挨拶。まともにご主人様に挨拶してなかったですからっ」
男「そうか、そうだな。まだ知らない子が多い、そっちから来てくれるのは助かる」
褐「よかったよかったっ。……ところでご主人様、これのでっかいのはなんですか、テレビってやつですか?」
褐はディスプレイを指差して聞いてきた。
男「テレビと似てテレビじゃない、ディスプレイっていうんだ。いや、コンピュータって言った方が分かりやすいな」
褐「でぃすぷ、れい? こんぴーた?」
男「触ってみるか?」
褐「す、すいません、多分僕、これは得意になれないとおもいます……」
男「そうか、見た目外で溌剌とするタイプっぽいもんな」
褐「おぉ、そのとおりですよご主人様! 外はいいです、ご主人様も出るべきですっ!」


74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 18:03:28.03 ID:XLGtvhKMO
男「外は溶けるからダメだ」
褐「あ、それ女様も言ってました、男は外にでたら溶けるって!」
男「聞いてたか」

?「褐〜! なにしてるの〜!」
褐「あっ、いけない、昼食にご主人様を呼ばなきゃいけなかったんだった!」
男「挨拶じゃないのか」
褐「挨拶もしようとおもったんですっ」

あけっぱなしのドアの隅からチョコンと顔を出したのは、三つ網銀髪の女子だった。

銀「あ、ご主人様すいませんっ、褐〜、ちゃんと読んできなさいっていったでしょー!」
褐「ごめん銀っ、ご主人様、いきましょ!」
男「あ、あぁ。だがすまん、腹減ってない」
褐「あう、そんなぁ……」
銀「でしたら、せめてお付き合いでもしていただけませんか? 私達、良い案をおもいついたんです!」
良い案……?


76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 18:08:34.42 ID:XLGtvhKMO
こっちこっちと案内されたのは、中庭だった
銀「どうですか!」
男「こ、これは……ピクニックみたいだな」
銀「いえっすそうですピクニックです! 先ほどご主人様が皆で食べないのかとおっしゃっていたので、考えてみました!」

そうか、そんなことも、考えてくれてたのか……

銀「金は反対したんですけど、ご主人様の望みと義理、どっち取るのかで、結局望みをとってくれましたっ。どうです、いかがですかっ」
男「あぁ……最高だ」

褐と銀がパンッと手をならし、「やったっ」と笑顔を見せた


77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 18:12:55.58 ID:XLGtvhKMO
そんなこんなで夜
夕食は食堂で皆でとった
彼女らは俺の事をまだ知らない、俺も彼女らの事をしらない
でも食事だけは、喜ばせる事が出来るかもしれないと、彼女達ががんばっていたらしい
さっき赤に聞いた

俺がもう寝ようかとベッドに寝転ぼうとしたとき、また扉がノックされた
男「どーぞどーぞ」
入ってきたのは女だった

女「や」
男「おう」
女「……」
男「どうした」
女「ちょっと。言いたい事が、あって……」
男「用事があるならさっさとしろ……っていう俺だったんだが、なんだかあの子ら見てたら少し心が柔らかくなったみたいだ、まぁ座れよ」
女「うん」


78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 18:17:55.06 ID:XLGtvhKMO
女「あの子達、すごく良い子達だよね」
男「あぁ、そうだな」
女「……」
男「どうしたんだよ」
女「私ね……、その……、男の事が好きだったの」
男「……いきなりどうした」
女「いいから、聞いて」
どうしたんだ、一体
女「あの子たちみんな、貴方に感謝してる。それでね、それをみて……、私だけ抜け駆けできないなって、思ったの」
男「ちゃっかり抜け駆けしてるじゃないか」
女「良いから聞けって馬鹿」
叩かれた
女「皆きっと、これから男の事を好きになっていくと思う。その中で、私は男にこの気持ちを隠せないかもしれない」
男「……」
女「嫌なの、そんなの。独り占めするなんてもう出来ないし、それに皆が楽しいほうが良い」
男「……」
女「だから……」


81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 18:20:03.95 ID:XLGtvhKMO
――――メイド「だから愛しています”ご主人様”」――――


82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/23(火) 18:25:03.22 ID:XLGtvhKMO
それは決別の証
女が好きだと言う気持ちを最大限表すための決意
メイドとして、思い人の傍にいる事を選んだことの証明

独り占めはできなかった
一人の女として嫁になることは、皆を悲しませる事だと理解していた

だからこうする事で、”メイド”として自らを確立する事で、愛していると言う事が出来た
一人の女として言っていたら、きっと、何かが崩れだす
それはだめだった

男「……お前……」
メイド「いいの、これで。じゃぁね、良いたい事はこれだけだから」

女は、いや、そのメイド長は、俺の部屋を後にしたのだった……


120: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 07:30:10.55 ID:XLGtvhKMO
……
あいつにこんな事言わせて、俺は良かったのだろうか……
俺みたいな人間に……あんな想い持って……

男「くそっ……」

よく分からなくなっていた
衝動的に手を出した事による生活の激変に、俺自身がついていけてなかった
女まで変わってしまった事に、危機感を覚えた

男(こんなんで、良いのだろうか)

俺はとりあえず自分を仕切りなおすために、洗面所へ向かう事にしたのだった


122: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 07:38:26.31 ID:XLGtvhKMO
?「あら、ご主人様の方から出てきてくださるなんて」

自室を出ると、そこには綺麗な茶髪の女性がいた
少女というには、少し大人びていて、でも大人というには幼くて……
その絶妙なバランスが、怪しい可愛さを持っていた

男「どうした」
茶「うふふ、今日の”夜係”です♪」
男「夜係……?」
茶「夜は淋しいものです、ですから私達の内一人が、夜を一緒にすごして差し上げようと、そういう話になったのですよ」
男「別にさびしくない」
茶「然様ですか……、ふふ、それでも夜、ご用命の際、誰もいなかったらお困りでしょう?
ですから、扉の前で待たせていただくだけでも、少しはお役に立てるかとおもいますよ」
男「……、まぁ、やりたいならそれでも」
茶「ふふ、良かった♪ 怖い顔してらっしゃるので怒られるかと思いました」
男「別に、怒る事もないだろ」


123: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 07:44:54.47 ID:XLGtvhKMO
茶「向こうでは……、指示にそぐわない事を勝手にすると、怒られましたので……」
男「そうなのか?」
茶「はい、劣悪な環境でした。ですから、皆ビクビクしてるんだと思います」

そういえば皆、行動を取ったときは全て、確認を取ったり謝ったりしていた
そういうことだったか

男「赤にも言ったが、あまり気にするな。俺はあまり自分以外のことに興味がない、だから怒らない」
茶「興味がないなんて仰らないでください、みんな一生懸命な……あ、う、過ぎた発言でした、すいません……」
男「だから怒らないって」
茶「すいません、ふふ、トラウマはすぐに抜ける物ではありませんね……」
男「そりゃそうだろ、まぁもう向こうに戻るような事はない、もしそうなるなら俺が全力でこっちに連れ戻す
それが俺の責任だからな」

少し前の俺ならこんな事言わなかっただろう
俺も、変わってるのかもしれない


125: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 07:48:30.31 ID:XLGtvhKMO
茶「ところで、何ゆえ部屋をお出になられたのですか?」
男「はっ……」

まだ自室の前だった

男「洗面所に、行きたくて」
茶「洗面所……?」
男「うーんと、顔洗いたい」

そういえば、どこにあるんだ? ……よし

男「連れてってくれ」
茶「あ、はいっ」


126: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 07:54:27.47 ID:XLGtvhKMO
茶「ここであってますでしょうか……?」
男「……風呂場か」

茶がつれてきてくれたのは、脱衣所だった。この向こうに風呂場があるのだろう
確かにここなら、顔を洗えるが……、まぁいいか

男「しかしでかいな、脱衣所なのに。どこの銭湯だよ」
茶「ふふ、本当に大きいですよね……、ご主人様はとてもすごいお方です」
男「いや別に見て買ったわけじゃない、ただ広くて全員住めそうだったからここを買っただけだ。すごいもなにも俺も初めてみたっての」
茶「そ、そうなんですか!? わわ、貴方様は本当に器の大きいお方です……
家の下見もせずにこんなすごいとこをご購入なされるとは……、並みの方ではできません」
男「そ、そうか」

ほめられるのは気分の悪い事ではない。
だが
男(面倒だったから適当に買っただけなんけどな……)
それはいわない事にした


127: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 07:57:51.03 ID:XLGtvhKMO
男「ん?」
茶「どうしました?」
男「なんで脱ごうとしてるんだ?」
茶「お背中お流ししようと……」
男「落ち着け、俺は顔を洗いに着ただけだ、別に風呂に入ろうってわけじゃない」
茶「あ、ふふ、すいません、ついつい」
男「……」

もしかして俺、いまなんかすーっごいチャンス逃した?
いや、全然、全く、これっぽっちも、後悔なんかしてない

ジャバジャバジャバ
男「……」
水、つめてーな……


130: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 08:02:53.12 ID:XLGtvhKMO
翌朝
俺はものすごい悲鳴を聞いて飛び起きた

?「きゃああああああああああ!!!!」
男「!?」

な、なんだ、どこから聞こえた?
すぐそこで聞こえたような……扉の向こうか?
俺はそろりそろりと自室の扉を開ける
そこには桃色髪の毛の女の子が目を回して倒れていた

男「おい、大丈夫か、どうした」
桃「はらひれ〜」
男「なにしてんだ」
桃「くろびかりー、かさかさー、ねちょねちょー、……」

男(ゴキブリでもみたのか……?)


131: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 08:06:20.37 ID:XLGtvhKMO
桃「す、すいませせせっかかかんだっ」
男「あ、君……」

>>40 少Z「お、おじゃましまっ、かかかんだ」

男「あの子か」
桃「! 覚えてくださって光栄ででです! かんでない!」
男「落ち着け、いいか? 深呼吸だ」
桃「ひっひっふー ひっひっふー」
男「それはラマーズ法だ」
桃「これって名前ついてたんですか!? ご主人様博識っ!!」
男「誰でも知ってる……、それより、何してるこんなとこで」
桃「朝食のお迎えです!」
男「あぁ……、もうそんな時間か」


132: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 08:10:45.77 ID:XLGtvhKMO
赤「どどどうしたの桃ちゃん!? あ、ご主人様おはようございます」
男「お、おはよう」
桃「なんもない! なんもないよ赤ちゃん!」
赤「そ、そう? それならいいんだけど……」
桃「うんうんうん、ほらご主人様、朝食!ちょうししししょっかかかんだっ」
男「ラマーズ法だ」
桃「っひっひふーっひっひふー」
男「なんか違うな」
赤「なんですかそれ? で、できれば私にも教えてくださいご主人様っ」
男「ひっひっふーひっひっふー やってみろ」
赤「っひっひふーふひー」
男「なんか違うな」


135: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 08:19:05.34 ID:XLGtvhKMO
食堂は、昨日よりもかなり綺麗になっていた。
掃除が進んだのだろうか、……というより、装飾が増えてる?
男「こういうの誰がやってんだ?」
赤「あ、こ、これは金ちゃんの提案ですよ。この部屋の近くに物置がありまして、そこから色々持ち出して飾ったんです」
女「いやぁ、あの子センスいいわ、私じゃ無理だモン」

いつもどおりの女がいた
……、気にしない方がいい、か
男「なるほど」
楽しくやってるなら何より

男「ところで、これなんだ?」
女「朝ごはん!」
男「いやそれはわかる、なんだときいている」
赤「キンギーです」
男「え?」
赤「キンギー」


136: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 08:28:07.91 ID:XLGtvhKMO
男(なんだったんだキンギー……うまかったけど)

部屋に戻る時についてきたのは、青髪の女の子だった
しかしほとんど喋らない
まぁ俺としてはこういう子の方が性には合う
静かに廊下をあるく……なんだか、この生活にはいってから初めてな気がした

青「ん、ついた」
男「ありがとさん」
青「ん……これ」
男「ん?」
青色のブローチを手渡された
男「なんだこれ」
青「プレゼント」
男「お、ありがと」
青「いい。お礼」

またお礼、か
なんともむずがゆい


137: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 08:33:12.16 ID:XLGtvhKMO
さて、何しようか
このままデイトレしても良いけど……、せっかくこんな場所にすんでるんだ
少し辺りを歩いて見てもいいかもしれん
皆が何してるのかも気になる

俺は寝巻きだった事に気付き、ぱぱっと私服に着替えると
自室をでるのだった

予想はしていた
?「あ、おでかけですかご主人様!」
部屋の前で待機していたのは、見た目10歳前後の紫の髪をした女の子

男「少し、この教会をあるいてみたくてな」
紫「お供します!」
男「別にこなくてもいいぞ……あ、いや、いこう」
そんなしゅんとした顔をするな


139: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 08:42:40.45 ID:XLGtvhKMO
まず俺は、正面玄関へむかった
教会というだけあって、なんと入り口は聖堂だ
神様の名前なんかしらないけどな

男「しかし大層な教会だな、なんで廃れたんだ」
紫「うーん、日本の事はよくわかりません。……でも万国共通なら、たぶん、神様を信じる人が少なくなったから、です」
男「へぇ、良く知ってるな」
紫「まりあさますきなんです♪」
男「まりあ様ってのが誰だかわからんが、この教会にいるかもしれんな」
紫「いますよー、あそこです!」
男「え?」

紫(ゆかりって読んで)が指差した場所にあったのは、巨大な女性の像
それは正面玄関からまっすぐのびた赤いカーペットの一番奥
この聖堂の舞台というべき場所の真ん中に、堂々と立っていた


140: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 08:48:20.14 ID:XLGtvhKMO
男「すごいな」
紫「はい、まりあ様はすごいです」
男「あとでお参りしないとな、パンパンすりゃいいんかね」
紫「それは日本風ですっ、手を組んでお祈りすれば良いんです」
男「神様ってのは俺もあまり信じちゃいないが、自分の家の玄関にいられちゃ無関心ってわけにもいかないか。あとでしとこう」
紫「はいっ」
紫はうれしそうだった

次に向かったのは中庭

銀「あー、紫ちゃんいいなぁ、ご主人様とデート?」
紫「えへへー」
銀「っもう、洗濯物終わったら私もお付き合いしてもいい?」
紫「うんっ、もちろん!」
ちらっと銀が俺の顔をみる

男「かまわん」
銀の笑顔を見るのは二度目だった


141: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 08:57:14.23 ID:XLGtvhKMO
この家は広かった
巨大な中庭を囲むようにして立っている二階建ての建物が聖堂の裏手についている
聖堂奥、マリア像の左手に扉があって、ここを入ればその建物に入る事ができた
しかしここまではあくまで表用らしい
このさらにおくに、超巨大な洋館が配置されている
聖堂と周りの木々によって上手い具合に隠されていた
こちらはまだほとんど入っていない
一体どういう思惑で、ここは作られたのだろうか……

俺はいま、その洋館に繋がる渡り廊下にいた
鍵がなく、入れなくてこまっていたのだ

男「しまったな、買うときにちゃんと確認してなかった」
紫「うーん、こっちはまたこんどですかね」
男「だな。まだ二階建て屋敷のほうの二階も見てないし。そっちいこう」
紫「はいっ」


143: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 09:00:39.06 ID:XLGtvhKMO
階段を上ると、まず目に入ったのは――
桃「きゃああああご主人様どいてえええええ」
――桃だった

ずどん
衝撃とともに俺はふっとぶ

男「いてて」
桃「すすすすいませせっかかかんだっごめんなしあ! かかかんだっ」
男「落ち着けって……うん?」

柔らかい、物が、なんだ、これ
手で感触を確かめてみる

桃「ひゃうっ!」
男「?」
桃「ごごごごしゅじんさままま、ちょちょちょっと、ここでは!あんまり!よろしく! ないかと!」
男「あ」

胸だった


145: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 09:10:49.79 ID:XLGtvhKMO
男「わ、悪い、そんなつもりじゃ」
桃「い、いえいえ、別にご主人様なら……っじゃなくて、ぶつかってすいませんっ、お怪我はありませんかっ!?」
男「たいした事ない。……えーと、なんで走ってたんだ」
桃「はっ、それはっ」

ガシっと、桃が捕まえられる音がした

金「捕まえましたわよ……さぁほら戻りなさい」
桃「やああやああああ、おべんきょはもうやああ」
金「あとでクッキー焼いてあげますから……」
桃「行く」
金「はぁ。まったく……。……っ!ごごご主人様!? いつのまにいらっしゃったんですか!?」
男「気付いてなかったのか、そんな気はしたけど」
金「ご、ご無礼を、どうか……」
男「いやべつに怒らないって」
金「本当に申し訳ありませんわ……、私とした事が……」
男「うーむ……よし、じゃぁそのクッキーとやらを俺にも分けてくれ、それで流そう」
金「は、はい!」


146: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 09:17:21.03 ID:XLGtvhKMO
桃が金に引きずられて部屋に戻っていくのが見送りながら、紫に聞く
男「なぁ、勉強ってなんのだ?」
紫「女の子のお勉強? って言ってました。まだあたしには教えてくれないそうです……」
男「そ、そうか」
詳しく聞かない方がよさそうだな
俺は屋敷散策の続きをすることにした

男「部屋がいっぱいあるけど、皆どこにすんでるんだ?」
紫「食堂裏手に使用人室と書かれた場所がありましたので、そこで寝てます」
男「し、使用人室? こんなに部屋があるんだ、好きなとこに入れば良いのに」
紫「いえいえいえ、そんなこと出来ません。それにたぶん、皆落ち着きません」
男「うーん、そんなもんなんかね……」


149: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 09:26:44.00 ID:XLGtvhKMO
少し歩いたところで、掃除をしてる三人を発見した

赤「あ、ご、ご主人様〜! どうなされたんですか?」
男「暇だったもんで、この屋敷を見て歩いてた」
緑「それは良いこと。ここは広いから楽しい。でもかぎいっぱい、入れない部屋おおい」
茶「ふふ、そうねぇ、ご主人様が鍵をおもちなのですか?」
男「いや、持ってないよ。そのせいでさっき洋館の方にいけなかったし」
赤「むむむ、じゃぁいったい・・・」
紫「後で皆でさがしませんか!?」
緑「それは名案。私は賛成」
茶「私も〜」
赤「がんばります!」
男「よし、じゃぁ昼飯くったらにしよう、そろそろそんな時間だろ」


152: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 09:38:43.34 ID:XLGtvhKMO
?「ご主人様、見つけたぞ、昼だ。……、む、どうしたこんなにそろって」

予備にきたのは黒髪の女の子だった
メイド服の似合い具合が群を抜いていた

男「屋敷散策してたら、ここであったんだ、それで少しはなしてた」
黒「そうか。ご主人様は部屋からでないと女様から聞いていたから、部屋に行ったらいなくて少し焦ってしまった。無事でなにより」
男「悪い、心配かけたか」
黒「謝られても困る、それが仕事だからな」
男「む、そうか」
黒「さぁ行こう、昼はもう出来ている」
男「ういうい」
黒「赤、茶、緑、片付けたらすぐ来い。紫、準備を手伝ってあげてくれ」
赤「は、はい!」
緑「言われなくても」
茶「はーい」
紫「うん!」


153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 09:42:27.65 ID:BIwQBBSCO
赤 髪が赤い
緑 髪が緑片言
銀 銀髪おさげ眼鏡
金 金髪男崇拝お嬢系
褐 肌が褐色陽気
青 髪が青い無口
茶 茶髪年上系
桃 髪がピンクかかかかむ
紫 髪が紫信仰心が厚い
女 メイド長男が好き
男 デイトレネ申


166: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 10:08:09.38 ID:XLGtvhKMO
>>153

赤「わ、私だけ特徴がないんですか!?」
緑「どんとまいんど、気にしない」
赤「あ、あうううう」


157: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 09:49:18.39 ID:XLGtvhKMO
昼食がおわったあと、俺は全員に例の提案をした
男「この家の鍵がどこかにあるはずだ、皆でさがそう」
もちろん誰一人として、異論を申してる者は無かった

全員は食堂飛び出る前に、なにやらじゃんけんをしだした
なにしてんだ?
勝者が決まったらしい
皆悔しそうに、食堂を後にする

銀「ご主人様〜、私勝ちましたっ! 一緒にさがしますよ〜」
男「あぁ、そういうじゃんけんか」
銀「じゃんけんは公平ですから♪」
男「まぁそうだが」
銀「さぁ行きましょう、みつけられるといいですね!」
男「そうだな」


162: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 09:59:22.46 ID:XLGtvhKMO
銀「私中庭得意なんですよ〜」
男「なんで?」
銀「中庭に、水が流れてるでしょう? あれがお日様にあたってキラキラ銀色に輝いてるんです」
男「え、うん」
銀「だから得意です!」
男「中々ろまんちすとだな。俺はよくわからん」
銀「え〜、良いと思うんですけどねぇ……、まぁでも、洗濯物とかピクニックとか、この中庭は今後も色々使いたいとおもいます〜」
男「まぁたしかに綺麗だしな」
銀「はい、綺麗なんです!」

銀の笑顔がなんだかまぶしい

銀「綺麗なところに隠し物はあるとおもうんですよご主人様、つまり! 鍵はここにある!」
男「ふむ、一理もないな」
銀「あう、ひどいです〜! きっとここで見つけて見せます、見つけたらご褒美ください!」
男「よし、その意気買った、じゃぁ見つからなかったら×ゲームだな」
銀「お〜っ 頑張りますよぉ〜!」


165: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 10:05:59.14 ID:XLGtvhKMO
でもって夜
男「ん、どうだった?」
気付けば俺は中庭の暖かさの中で寝てしまっていた
銀「あう〜」
男「無かったか」
銀「うぅ……、×ゲームですか……悔しいです」
男「なにしてやろうかな」

と、そんな話をしていると、皆が戻ってきた

黒「すまぬご主人様、なかった」
金「うーん、あの倉庫にならあると思ったのですが……見つかりませんでしたわ」
茶「そうねぇ、このお屋敷広すぎる事を目いっぱい理解できたのが発見かもしれない? ふふ」
緑「うん、広い。広すぎてみつからないのかも」
赤「あ、あう、すいませんご主人様……」
男「そうか、うーん、そうなると本格的に隠されてんのかなぁ」


168: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 10:12:59.83 ID:XLGtvhKMO
女「いいねぇ、おもしろいねぇ、こういうのいいよすごいくいいよ!冒険みたい!」
男「お前なぁ」

銀「ご、ご主人様!」
銀がなにやら指をさす
そこは先ほど銀が綺麗だといっていた流水の経路

銀「月明かりに照らされて、なんかうかんでます!」
男「ん……?」
女「なになになになに! それいい!」
紫「本当だ〜、なんだろう?」

覗き込むとそこには、光の形にうまく影が出来ていて、ここになにかあることを示していた
俺は水の中に手をつっこみ、ぐいっとおしてみる

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……


169: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 10:19:04.31 ID:XLGtvhKMO
何処かから重い音がする
男「な、なんだ?」
桃「かかかかかむ!!かかかかむ!!!」
黒「この音、聖堂の方か?」
金「ですわね」
赤「い、いきますか!?」
男「あぁ、見に行ってみよう」

マリア像の下、正確にはマリア像のおいてある台座の前に、ぽっかりと穴が出来ていた

男「すげーカラクリだな」
女「わくわく」
青「灯り」
赤「そ、そうですね、灯りを!」
緑「準備万端、懐中電灯」
男「よし、行くぞ」


171: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 10:21:52.05 ID:XLGtvhKMO
しかし懐中電灯は、入ってすぐにお役目御免となった
電灯をつけるスイッチを発見したからだ
らせん状の階段を奥へ進むとそこは

墓地だった
良く見ると壁に、棺おけが押し込められているのがわかった

女「ダメえええこういうのはだめええ!!!」
男「わくわくしてたろうが」
女「だめ、だめだってば! かえろ? ね?」
男「大丈夫だって」


173: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 10:26:01.29 ID:XLGtvhKMO
青「あれ」
男「ん?」
青「鍵」
男「あ、ほんとだ」

墓地の中央にある一つの墓の上に、鍵が掛けられていた

男「よし、鍵みっけ」
金「すとっぷ、すとっぷですわご主人様! あれ絶対おかしいじゃありませんか! 何かあります!」
黒「うむ、危ない。私が取る、ご主人様はそこにいるべき」
男「うーん、こういうのは男が行くべきなような……」
茶「ふふ、皆にとって貴方は重要なんです、だから、心配かけないであげてください」
男「むぅ……、わかった。黒、気をつけろ」
黒「任せとけ」

黒が鍵に手を伸ばす
ガチャン
不吉な音がした


175: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 10:30:34.36 ID:XLGtvhKMO
褐「黒、あぶない!」
咄嗟に落ちてきた銀色の刃物
それに気付いた褐が、黒に体当たりをして二人とも難を逃れる
黒「た、たすかった」
男「だ、大丈夫か!?」
黒「うむ、ご安心を、それより、注意したほうがいい」
褐「何か動いてるっ」

見える、俺にもみえる
神様なんか信じてなかった
でも
これは

?「お〜大勢いるじゃない」

なぁ、空中にういてるこれ、いやこいつ、どうやって、説明するんだ……?


176: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 10:35:29.97 ID:XLGtvhKMO
男「幽、霊……?」
女「ッっっっっっっっっ!!!!!!」
女は驚きのあまり頭を抱えてグルグル回転しだした

幽「そう、幽霊。大正解」
男「こりゃおどろいたな。ホログラムか?」
幽「本物だよ……驚いたにしては冷静じゃないかいお前さん」
男「いや、腰は抜けてる」
幽「くくく、そうか、はははははっはっはっは」
男「おい、説明しろ」
幽「何をだい?」
男「お前、だれだ」
幽「この家の主さ」
男「主? いまここの権利をもってるのは俺だ、俺」
幽「ふん……」


179: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 10:39:51.66 ID:XLGtvhKMO
幽「この家は私のだ」
男「いや俺のだ」
金「ご、ご主人様、挑発しては……」
男「だからその鍵をくれ」
幽「はっ、誰が男なんぞにこの鍵をくれてやるのか? いない!」
男「思ったんだが」
幽「?」
男「これじゃいたちごっこだな。なんでそんなに固執するのか、話きかせてくれ。でないとどうにもできん」
幽「話を聞かせるのは構わない、だがここまで来た以上、お前、殺すぞ」
男「だから話を聞かせろって」


181: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 10:48:43.63 ID:XLGtvhKMO
この家の昔話をきいた
この家は元々、孤児の子供達を収容する施設、まぁつまり孤児をシスターとして受け入れてたってことだな
その院長をしていたのがこの幽霊(女)。そして裏の洋館に住んでいたのが出資者だった。
しかし出資者の男の目的は、教会をつくり孤児を迎える事で、”女性を増やし、性対象とすること”だったらしい
院長が気付いた時にはすでに手が回っていて、院長の家だったはずのこの教会は、出資者の手に渡っていた。
そして院長を除く全シスターは、男の手で犯されていた。
人ならぬその行為に怒った院長はその出資者を殺してしまう
だが院長も神の子であったため、人殺しは最大の罪
だから院長はこの家に死後も縛られ続ける事となった……

とまぁそんな感じらしい
長いぞ幽霊、その話


184: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 11:03:03.73 ID:XLGtvhKMO
男「語り好きな幽霊だな」
幽「手土産というやつだ、感謝せよ。ではな小僧、死ね」
男「まぁまてまて、ようやくすると、その出資者の人外な行動に怒り心頭して結局地縛霊になっちまったんだろ?」
幽「あぁそうだ」
男「じゃぁ、俺殺すいみなくね? というか、今の俺、お前と同じ立場だぞ、今俺殺したら、昔の自分を矛盾することになるんじゃないか?」
幽「な、に……?」

その幽霊は俺に覆いかぶさる。冷たい。

銀「ご主人様!!!」
黒「くそ、はなれろ!」
男「大丈夫だ、たぶん」
幽「……」

俺の脳裏に浮かぶ、こいつらを助けたときの記憶
多分、こいつ、俺の記憶を見てる


185: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 11:09:26.40 ID:XLGtvhKMO
目覚めたとき、そこは自室だった

男「ん、……ん?」
赤「ご、ご主人様!」
金「っ!!」
桃「おきたたたあかかかんだ! おきた!ご主人様!」

一斉に抱きつかれた

茶「ふふ、あまり心配かけちゃだめって、いったのに」
男「……え、どうなってる」
青「認めてくれた」
青が、鍵を持ち上げて見せた
男「あの幽霊がか?」
青「そう」


187: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 11:17:20.19 ID:XLGtvhKMO
男「ふむ」
緑「運がよかった、幽霊と境遇が重なってた。だから認められた」
黒「うむ、私達を助けた。私達を孤児とたとえ、ご主人様を院長と例えれば、分かりやすいだろう」

なるほど……

茶「そして鍵をくれたのはたぶん、ご主人様が”出資者”の役割も担っていたから。ほら、これ洋館の鍵」
男「お、おう……」
金「もうあんなこと、絶対にしないでください! 境遇が重なってなければ、今頃ご主人様は・・・うぅ」
男「わ、わるい」

そうか、だからこの教会は廃教会だったんだ、あの幽霊がいたから。
まるで俺が、この家に吸い寄せられたような、そんな気がした。


190: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 11:23:39.53 ID:XLGtvhKMO
一通り一同が落ち着いたあと、解散させた
ベッドに横たわり考える
面白い、教会だな……

幽「よう」
男「……は?」
幽「お前が正当にこの家を引き継いだおかげで、呪縛が解かれたぞ」
男「は、はぁ」
幽「だがこのまま成仏するのもつまらん」
男「さっさとしろ」
幽「だから私もこのままここに居座る」
男「……」
幽「楽しいだろ」
男「あほか」
幽「メイドやってやる」
男「なに?」
幽「もうこの家はお前の家だ。だから、私は働く」
男「どうやって」
幽「おたのしみじゃ」

なんてこった……


199:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 11:59:40.53 ID:gIyaHcK90
院長は爺言葉なのか?
あと人物像kwsk


201: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 12:09:37.16 ID:XLGtvhKMO
>>199
爺というより姉御系のつもりだった
大人のおねーさんだとおもって


200:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 12:07:15.85 ID:BIwQBBSCO
あとおっぱいの大小な


201: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 12:09:37.16 ID:XLGtvhKMO
>>200
たぶんおおきい
最大は銀、最小は紫で妄想してた

そいじゃはじめる


202:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 12:10:15.74 ID:78PsOXtVP
人物像はどうでもいいがおっぱいの大小の確認は最優先事項だな


203:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 12:10:41.87 ID:ypDGcg7w0
こういうときこそお前らの妄想力発揮しろ


206: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 12:14:38.45 ID:XLGtvhKMO
小気味良い笑い声を残して、幽霊が去る――正確には虚空に消えた
幽霊がいるくらいだから、もしかしたら神様も居そうだ、なんて思った
……でてこなくていいぞ

俺はそのままベッドに寝転び、やっと一息ついたのだった


――深夜
くしゃみが聞こえた


208: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 12:20:29.94 ID:XLGtvhKMO
寝ていたから、最初はきづかなかった
でも、何度目かのその音を聞いたとき、あぁこれは誰かのくしゃみなんだなって自覚した

――くしゃみ?
はっ
俺はすぐに自室の扉を開く。やっぱり、いた。
しかしながら、俺はもう少し恐ろしい想像をしていたから、驚きはしない
銀「あ、ご主人様〜。どうなされましたこんな夜更けに」
男「くしゃみしてただろ」
銀「あはは、聞こえましたか〜……、すいません」
男「入れ」

俺が寝る前に神様が居そうなんて思ってしまったから、もしかしたら……なんてそんな想像をしてた
ま、いねーよな


209: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 12:24:58.49 ID:XLGtvhKMO
銀「今日の夜係私だったんで、罰ゲームもうけちゃおうと思ったんですが、ご主人様スヤスヤでしたので外で待機してました」
男「罰ゲーム?」
銀「はいぃ。鍵があったのは聖堂の地下でした、私の負けです!」
男「いや、その入り口は確かに中庭にあった。むしろ中庭に居なければ見つからなかった。負けたのは俺だ」
銀「で、ですが……」
男「そこまできっちりしなくていいだろ、普通に考えても俺の負けだ、ルール違反でもなんでもない」
銀「そうですか? ……なら、私の勝ちです! ご褒美ください!」
男「ご褒美ねぇ……、何が欲しい?」
銀「おぉ、選んで良いんですね!? うーんとうーんと……」
男「大体なんでもいいぞ」
銀「あ、じゃぁ!」
男「ん?」

銀「ご主人様と一緒に寝たいです!」


212: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 12:31:13.21 ID:XLGtvhKMO
一緒に寝たい、だって?
男「う、うーん……」
銀「だ、だめですか?」

どっちの意味でいってるんだ?ただ単に寝るだけか?添い寝だけか?
寝るって、うーんうーんうーん……、どどどうしよう

男「ねるだけ、なら、構わらない」
よし、緊張しないで言えた

銀「構わらない?」
言えてなかった

男「構わない!」
銀「やったっ」
ごそごそと俺のベッドの中に銀が入ってくる
さーて、どうしたもんかな


213: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 12:35:50.69 ID:XLGtvhKMO
銀「あったかいです〜。ぬくぬく」
男「そうか」
銀「ご主人様のあったかみですね〜」
男「あったかみって始めて聞いたな」
銀「日本語むつかしいのですー」
男「……そうか」
銀「ご主人様ご主人様、なんでベッドに入らないんですか〜?」
男「ねむくないからだ」
銀「だめです〜! それじゃご褒美じゃないです、放置ぷれいです!」
男「わかった、わかった、30秒待て」
精神統一精神統一精神統一精神統一精神統一精神統一精神統一精神統一精神統一精神統一精神統一精神統一
男「よし」
ごそごそと、俺も銀の隣へ入る
男「二人だと、狭いな」
銀「むしろ丁度いいですよ〜? ピタピタ」
男「ぴたぴた触るな」


215: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 12:43:20.44 ID:XLGtvhKMO
銀「すーすー」
男(ねた……か?)
俺は寝たか確認するために、銀の方を向くように体勢をかえる
男(はっ)
そこには銀の顔があった
可愛い? そう、可愛い。美人というよりは、可愛いの部類
銀色の髪が彼女の顔を多い、指で弄るとさらっと流れる
男(ち、ちがう、寝たかを確認するために触っただけだ)
そう、断じてそういう気持ちが合ったわけじゃない
男(ひっ)
銀の吐息が俺の鼻に掛かる
それは暖かくて……優しくて……
この部屋の小さな光をうけ反射する、小ぶりな唇がそこにあった
男(お、お、おちつけいいか、おちつけ)


219:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 12:47:21.04 ID:H5pBeZuu0
こう言っちゃなんだけど、全員元娼婦だからな…そりゃ股間も熱くなるよな


221: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 12:48:57.10 ID:XLGtvhKMO
男(確認するだけだ)
その唇に、俺は指をあててみる
柔らかくて弾力があった。こんな子があの場所に居たなんて……
男(ohっ)
かぷ
かまれた
か、かまれた。俺の指は銀のその口に、噛まれていた
そしてなにやら柔らかいものが指にあたる感触があった
これ、は……
銀「ちゅ。ご主人様……」
ねてるん、だよな?
このままではヤバイと思った俺は、多少の名残を惜しみながら指を口から引き抜いた
――引き抜こうとした
でも抜けなかった。なぜなら俺の指は、銀の口に吸われていたからだ。
まるで抜くのを拒むように……


222:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 12:49:33.87 ID:5Ng0M2Z7O
元娼婦ってことは全員非処女か
ち●こ勃ってきた


223:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 12:49:54.49 ID:ldnjCUWX0
病気持ってるんじゃ・・・?


224:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 12:51:47.99 ID:78PsOXtVP
話の流れ的にまだギリギリでみんな処女なんじゃね?


225:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 12:52:13.90 ID:oaFT9K0D0
入荷したばかりって言ってたから処女の可能性もあるんじゃない?


227: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 12:54:49.30 ID:XLGtvhKMO
男(だめだっ、だめだ俺!)
本気で焦った。このままではいけない、男として人として、皆のご主人様としても、このままではだめだと
俺は空いてる方の手を銀の顎にあて、内心で謝りながら強引にその指を引き抜く
銀色の糸が、俺の指と銀の口を伝っていた
それはゆっくりと弛み、ベッドへと落ちて後を作る

惜しいなんて、思ってないんだからね……

俺はすぐに反対方向に向き直り、体を丸めて寝る事に集中したのだった


228: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 13:00:18.66 ID:XLGtvhKMO
男「ん……」
寝る事はできたらしい。…あの状況で寝れるとは、俺も中々に肝っ玉が据わった男だ
俺はゆっくりと目を開き、朝の空気を吸う
まだ寝ていたかったが、そろそろ朝食のために誰かが呼びにくるだろう
……ん?
何か違和感があった
どこに?
えーと、おへそのした辺りです
自分の体以外の違和感、何かが触れてるようなそんな違和感
なんだろう、俺は確認するために、体勢を変えようとする
だが上手くいかない
何かがひっかかっているようだ
男(ねぼけてんのかな・・・おれ・・・)


230: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 13:06:03.81 ID:XLGtvhKMO
手で触って確認してみる
なんだこれ?……ってみればいいのか
俺は掛け布団を持ち上げる
男「な……」
足が三本あった――真ん中から一本はえて……
違う、銀の足が、俺の両足の間にはさまっていたのだった
でもまって、ちがう、それだけじゃなくて、おかしい
手の位置がおかしい
銀の手が、俺のその、なんていうんだ、へそのしたのある部分に置かれていたんだ
銀は寝てる、はずだよ、ね?
男「ぎ、ぎん……?」
銀「すーすー」
ねてるんだよね……?


234: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 13:10:31.96 ID:XLGtvhKMO
俺は銀の手を掴み、正しくある位置へと戻そうとする
男(よいしょ………ん?)
動かない?
うごいてるけど、離れようとしてない?
……

男「おい」
銀「す〜す〜」
男「おきてるな?」
銀「ねてま〜す」
男「あほか、さっさと手をどけろ」
銀「え〜。どかしたいんですか〜?」
男「当たり前だ、朝から何考えてやがる」
銀「むぅ、だってこんなじゃないですかーさすさす」
男「っ! まて、ばか、やめろ」
銀「いやならどけば良いじゃないすか〜♪」

男(くそ・・・!!)


238: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 13:15:35.96 ID:XLGtvhKMO
突如、ドアが開いた
?「おいこら小僧、お前なにやってやがんだ、呪うぞ?一生呪うぞ?」
男「あ、赤?」
その姿は確かに赤だった、なのに、口調がおかしい
赤にみえる誰かは、俺の方へぐいぐいと寄ってくる
?「なぁおい、十秒時間やるからいますぐそこからどけ、いいな?十秒だ。いーちにーごーななー」
男「ああああ!」
バッと俺は飛び上がる
男「セーフ」
?「ふむ……」
銀「あーあ残念ですねご主人様〜」
男「何がだあほんだら! それよりお前、幽霊だな? そうだろ!」
幽「よ、お見通しのとおり〜。ちゃんと許可とって乗り移ってるんだぞ」
男「まったく、これだから人外は……」
幽「呪われたいのか?」
男「チッ」


239:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 13:16:17.06 ID:H5pBeZuu0
(´・ω・`)


240:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 13:17:51.34 ID:gIyaHcK90
(´・ω・`)


245:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 13:21:55.34 ID:rcisvWYs0
悲しそうな顔すんなお前らw







俺も期待してたけどさOTL


246: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 13:25:51.09 ID:XLGtvhKMO
ご飯は皆で食べようという俺の提案から、長テーブルには全員がすわり、わいわいと朝食をとっている
俺は一人、静かに食べていた
さっきあのまま院長幽霊がこなけりゃ、俺はきっとイイ事が出来てたんじゃないかとかそんな事がグルグルと頭を回る
ぐう、だめだ、そんな事考えてちゃ

茶「あら、ご主人様元気ないですね、大丈夫ですか?」
男「ん、あぁ、大丈夫、全然大丈夫」
金「昨日の夜係、銀ですわよね? 昨日なにかありましたの?」
銀「何にもないですよ〜。ねぇご主人様に幽霊さん」
幽「うむ、保障してやろう」
おぉとどよめきが起こった。乗り移っているのを見て驚いたらしい。
しかしながら、そのうち数人はさも知ってるような顔つきだった。つまり、許可を取った際に見てた人ってことだろう
男「お前さっさと成仏しろよ」
幽「いやじゃ。ここは楽しい。このまま居座る」
男「そうかい」


248: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 13:29:35.15 ID:XLGtvhKMO
さて、昼までとくにすることもないな、どうするか
……って、食事しかイベントないのか俺達……
うーん、しかし俺は引きこもり体質だ、他に全員で何かなんて思いつかない


そうだ、○○と話してみよう


そういえば風呂はいってないな、風呂にはいろう


みんなでゲーム大会とか面白いんじゃないか?

>>250


249:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 13:30:58.71 ID:cssRvhay0



250:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 13:31:08.19 ID:H5pBeZuu0
222222222222222


251:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 13:31:28.03 ID:oaFT9K0D0



252:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 13:32:23.21 ID:DNmrvYpg0
お前らwww


255: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 13:38:17.46 ID:XLGtvhKMO
そういえば風呂はいってないな、風呂にはいろう
昨日は幽霊騒動でそんな時間なかったし、なんだかんだで入ってないんだよな
あんなでっかい浴場なんだ、楽しいにきまってる

俺は自室のタンスからした着をとりだす
たしかあそこ、バスタオルとか置いてあったから大丈夫だよな

扉を開けた先にいたのは……緑だった
緑「どこいくの」
男「あぁ、ちょっと風呂入ろうと思ってな」
緑「わかった」
男「うん、え。くるのか?」
緑「もちろん」
男「いや、来なくていいよ、だってあそこ一つしかないだろ?」
緑「めいどさん、お背中お流しするの仕事。でしょ?」
男「でしょ? って……うーむ」


257: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 13:44:00.07 ID:XLGtvhKMO
なし崩し的に緑がついてきてしまった
男「やっぱだめだ、うん、だめだ」
緑「なんで?」
男「えーと、男女が一緒にお風呂にはいるのはだめなんだ」
緑「でもお仕事。これ重要」
男「うーん……」
緑「あ、ちょっとまってて。忘れ物と忘れ事した。先はいってて」
男「お、おう。だが緑、俺が出るまで入ってきちゃダメだからな」
緑「きこえなーい」

だだだっと緑が更衣室から出て行く
忘れ物、なんだろう……
嫌な予感しかしなかった


259: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 13:48:37.93 ID:XLGtvhKMO
かぽーん
男「ひ、ひろい……」
前に深夜に来たときは、こんなに広く感じなかったのだが、あの時はちょっと考え事してたしな、紳士的に
俺ははじっこの椅子に座り体を洗い、湯へつかる
男「だが、いい湯だ」
こんな広いとこを独り占めなんて……、いいなぁ
黒「そうか、いい湯か、はじめてだったか上手くいったようだ」
男「!? どこからはいってきた!?」
黒「ん、そこだ、湯船の横に扉があるだろ。その向こうに湯を調節する機械がある」
男「な、な、な」
ばっと俺は大事なところを隠す
黒「ん、ははは、ご主人様は青いな」
男「うるせぇ」
黒「背中流すのは誰だ?」
男「緑が流すといっていたが、断った」
黒「ふむ……」


261: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 13:52:18.28 ID:XLGtvhKMO
黒「私が流してやろう」
男「え、ちょ、いい!ながさなくていい!」
黒「だめだ、流されなきゃいけない。……忌々しいが効すると男が嬉しいとあの場で学んだ」
男「ちょちょちょちょ、いいから、そういうのいいから!」
そうか、しきりに背中を流す流すと緑や茶がいっていたのはこういうことだったのか
黒「まってろ」
男「ちょおおおお!」
黒が更衣室へと姿をけす

するとそのタイミングで、いろんな声が聞こえてきた
黒「お、やっぱりきたか」
緑「うん」
金「お背中は私がお流ししますの! あぁ、楽しみ」
茶「この前私流せそうだったんだけどね〜、ふふ、がんばっちゃおう」

え、え・・・?


263: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 13:58:23.05 ID:XLGtvhKMO
がららららら....
わいわいがやがや
困った。非常に困った。
なんだこれ、全員集合か?
男「お、おい、どういうことだ」
緑「お風呂は皆ではいると楽しい。それ教えてあげようと思った」
男「なんてこった……」
女「よっ」
男「お前まで!?」
女「大丈夫、ちゃんと全員にバスタオル着けさせた。メイド長として」
男「その前にとめてくれよ!!」
女「だって皆楽しそうだったんだもん。ついつい。てへ☆」
男「あぁ、最悪だ……」
女「最高の間違い?」
男「……」


270: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 14:07:16.13 ID:XLGtvhKMO
まて、だめだ……だがだめだとこの状況ではっきりといえなかった
なぜなら女の言うとおり、全員がたのしそうだったから
その全員というのはもちろん俺を除いて、だ

赤「あ、あれ、ご主人様が端によっちゃってます。どうしたのでしょうか」
女「あれはね、隠してるのよ」
青「何を?」
女「愚息」
銀「ほうほう」
男「うるさいだまれ」

金「さぁほら入るのは体洗ってからですわよ、ご主人様がはいってらっしゃるんですから」
茶「ふふ、分かってますよー。しーっかりあらってはいりましょ〜♪」
紫「わー、銀ちゃんおおきいー!」
銀「いいでしょ〜」
茶「私もまけないつもりなんだけどなぁ〜」


273: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 14:13:37.00 ID:XLGtvhKMO
褐「うぅ、茶とか銀のみると、悲しくなるっ……」
茶「そんなことないわ、ほら、貴方のは魅力的」
褐「ひゃっ、こ、こら、いきなりさわるな!」
金「ふふふふん、わわ私は全然きにしてなくてよ」
緑「金のは大きい方」
金「情けは無用ですわー!!」

青「……」
紫「青ちゃんはあたしとおなじくらいかなー?」
青「紫の方、大きい」
紫「うーん、触ってみる?」
青「コクコク」

男「聞いちゃダメだ聞いちゃダメだ聞いちゃダメだ聞いちゃダメだ」


274:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 14:16:21.15 ID:gIyaHcK90
黒は非処女か…
クソッ…!クソッ…!ちくしょうっ…!

可能ならば処女厨の俺にどいつが処女なのか教えてくれ
青は処女だと信じてる。信じてるんだ。そうさ信じるのだ。


276:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 14:18:05.54 ID:DCwEFbok0
>>274
トラウマを少しずつ取り払って少女らしい日常に戻してあげるのがいいんじゃないんですか?


279:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 14:24:45.79 ID:AT6549H40
>>274
「あの場」ってのが女の子同士の勉強会だと思ってた俺は相当頭が平和なようだ


282:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 14:26:34.85 ID:78PsOXtVP
>>279
俺もそう解釈してたわ
この日常の雰囲気からして


275: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 14:17:54.98 ID:XLGtvhKMO
そしてさらに闖入者は続く
桃「おくれましたたー! かんでない!」
赤「お、お掃除道具片付けるのに手間取っちゃって……、すいません」
女「おっつかれー!」

男「ぶううううううううううう」
桃がタオルをせず入ってきた
桃「おおう、噛まないように注意してたらわすれてった!」
男「はやくつけろ!!」

黒「くく、やはり青いな」
男「あーあーあーあきこえない!」
緑「まねっこ?」
男「ちがう!」


277:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 14:20:34.99 ID:bIfcnMNvP
非処女とビッチは違う点に留意していただきたい


278:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 14:24:34.07 ID:UDmM2CRz0
男なら全員を健全な方向へ導いてくれるはずだ


280: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 14:24:54.48 ID:XLGtvhKMO
こんな風にドタバタが過ぎ、全員が湯船へと浸かる
紫「きもちいいー、久しぶりのおふろー」
男「は、はいってなかったのか?」
紫「はい。ご主人様が入ってないお風呂にははいれないです」

あぁ、そうだったのか……
じゃあ今が、こっちに来て始めての……
皆待ってたって、……ことなのか?

男「す、すまん」
紫「あ、す、すいませんっ」
男「え、あぁ、そうか、違う、謝らなくていい」
茶「ご主人様も、謝らなくていいんですよ。私達は寧ろ、それで嬉しく感じられたんですから」
男「?」
金「ご主人様に少しでも敬意を払えるからですわ。だからだれも謝って欲しいなんておもってません」


290: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 14:44:23.67 ID:XLGtvhKMO
一応、院長含め全員処女
”あの場”っていうのは、この子達が日本語を勉強した場所
もともと高級売春婦になるために日本語を勉強してるから、その時点でそういう知識も叩き込まれてる

・・・という設定


293:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 14:57:20.91 ID:gIyaHcK90
>>290
ありがとう…!ありがとう…!本当にありがとう…!
褒美に俺の尻を掘ってもいいぞ


297: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 15:09:20.42 ID:XLGtvhKMO
あぁそうか、みんな、そうか……
男「……ありがとう」
褐「謝られるよりは感謝された方がうれしいですねっ……でもまぁ、そういうことは言わなくてもいいんですよ!」
緑「言葉に乗せる必要はない」
黒「あぁ、そうだな。くく、ご主人様のソコが証明している」
茶「あらあらあらあら」
金「////」
男「な、なななな! なんでそう話をもっていく!」
青「良い自己主張」
桃「ここだー!ってさけんでますな!」
銀「うむうむ」
男「しかたないだろ!」


300: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 15:13:17.86 ID:XLGtvhKMO
男「俺はでる!」

もう付き合ってられなかった、精神的に
それに実際相当はいってるから、結構のぼせてしまっていた
俺は宣言どおり勇ましく立ち上がる

すると、同時に全員が立ち上がった

全「「お背中お流しします!!」」

……なんてこった
断れない…・…じゃないか……

男「……順番、な」

黄色い声が一斉にあがった


304: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 15:18:43.77 ID:XLGtvhKMO
男「あ。あたって。る、ぞ……」
茶「ん〜?♪ しりません〜 わざとじゃないです〜」

男「いてててて」
女「何であたしがあんたの背中なんか!」
男「ならやめてくれええええ」
女「それはやだああああ」

男「おい、なんで前にタオルきてるんだ? ん?」
青「綺麗綺麗」

男「お前は優しいな」
金「べ、べつに……、背中はこうやって、こするものですわ……」

紫「どうどうー?」
男「うん、うまい、いいぞ」
紫「やったっ」


306: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 15:23:00.39 ID:XLGtvhKMO
褐「うーん、もっと鍛えるといいですよご主人様!」
男「え、いや、いいよ、うん」
褐「えーえーえー、一緒に外でて走りましょうよー」
男「溶けるってば」

銀「どうですか〜」
男「そこは背中じゃない、確信犯だろ。指先ちまちまあてるな」
銀「だって〜おっきっくて〜あたっちゃうんですもん〜 きゃっ><」
男「交代いいいいい!!」

桃「ごしごし、かぷ」
男「なに!?」
桃「かかかかんじゃいました!」

赤「ご主人様の背中……・、気付けないように……」
男「も、もうちょっとつよくていいぞ……? くすぐったい」
赤「す、すいませんっ」


308: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 15:25:24.29 ID:XLGtvhKMO
黒「ふむ、真っ赤だな、仕方ない、手でやってやろう」
男「!?」
黒「どうだ、すべすべするだろ、いいだろ」
男「・・・・っ」

緑「私最後、でもまっかだから、背中じゃなくて腕ゴシゴシ」
男「あ、あぁ、その方が助かる」
緑「ごしごし」

男「あれ、なんでまだ次がいるんだ?」
幽「私だ小僧、ふふふ、私にやってもらえるとは光栄だろ?感謝せよ」
男「またのりうつってるんかい」


311: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 15:33:42.54 ID:XLGtvhKMO
やっと風呂からでたとおもったら、今度は服着せ係なんてのがついてきた
さすがに下着だけはと懇願し、後ろを向いてもらう

男「よ、よし、こっちむいていいぞ」
金「むぅ、別に下着も着せてあげますのに。私達はメイドですわ、メイドに肌を見せるのは恥ずかしい事ではないです」
男「いやな、そういう考えはダメだ、な」
金「むぅ、こちらが恐縮ですわ、同じに見ていただけるなんて……はい、手あげてください」
男「恥ずかしいな」
金「私には可愛いくみえますわよ?」
男「か、かわいいだと…」
金「くすくす、さ、今度はおズボンですわ、足、あげてくださいな?」
男「ぐう、いたれるつくせりだな……」
金「それがお仕事です……いえ、私の、したいこと……です……わ…」

こんなに慕われて、俺、なんかもうどうすりゃいいんだ……


312: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 15:38:36.19 ID:XLGtvhKMO
俺は部屋に戻り、金に水をもってくるよう頼んだ
のぼせたせいか、頭が痛い

金「はい、お水ですわ。……お医者様およびしますか?」
男「ありがと。でもいい、そんな大事じゃない。のぼせただけだ」
金「ご主人様がそうおっしゃるなら……」
男「おう。……少し横になろうかな」
金「添い寝しましょうか? 人の温もりは安心できるものですわ」
男「え。っと」

添い寝、か
まぁ、いいんじゃないかな。今はもう、手をだす余裕もないし

男「あぁ、たのむ」
金「ふふ、畏まりましたわ」


315: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 15:48:41.66 ID:XLGtvhKMO
こんな風に始まった俺達の生活も、気付けばもう一ヶ月がたとうとしていた
大体一日のパターンも決まってきて、何もかも良い方向に回りだした頃だった

茶「ご主人さま〜、ご来客です〜」
男「ん、あぁ、今いいとこなんだ、客間に通しておいてくれ、すぐいく」
茶「はいはーい」

デイトレに明け暮れる昼下がり、その訪問はあった
最近、近くの村と交流を持てるようになってきていたので、あまり来客もめずらしくない
近々院長幽霊の指導のもとで、ミサもひらくことになっていた

男「だれだろうな」


317: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 15:55:47.92 ID:XLGtvhKMO
男「群青のブローチを持った女の子?」
来「はい、こちらに居るという話を伺いましたので」
男「うーん、赤、茶、知ってるか?」
赤「い、いえいえ、私は存じておりません」
茶「心あたりないですねぇ……」
男「そうか……、どっかで見たような気がするんだが……うーん、おもいだせん」
来「そうですか……、でしたらまた日を改めて参ります」
男「その方が良いですね、あぁ連絡先教えてもらって良いですか?」

来客から一枚の名刺をもらう
名前と電話番号しか書いてなかった

男「見送ってあげてくれ」
赤「はいっ」
茶「はい」


319: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 16:00:01.74 ID:XLGtvhKMO
金「どなたでしたの?」
赤「群青のブローチをもった女の子を探してる方でした」
紫「うーん、なんだろう」

実は俺は知っている
というより、俺が持っている

男「ちょっと黒を俺の部屋に呼んでくれ。あと、とりあえず今知ってる子以外には秘密にしてくれ」
茶「ふふ、どうしたのかしら? 楽しそうねぇ」
金「あ、聞かない方がよかったでしょうか……すいません」
男「いや、金は大丈夫。とりあえず、俺は部屋に戻るから」


320: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 16:03:33.77 ID:XLGtvhKMO
黒「どうしました?」
男「これ」
俺はさっきの名刺をわたす
黒「ふむ?」
男「どこの誰か調べてくれ。あと、群青のブローチについても」

この一ヶ月での黒のPCの上達には目を見張るものがあった
たぶん、才能
調べるという分野において、少なくとも俺の役に立つくらいには腕が立った
だから最近では、デイトレ時に黒と一緒にやる事も多い

黒「構いませんが、何故?」
男「かくかくしかじか」
黒「あぁ、さっきの来客ですか。わかりました」
男「頼む」


321: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 16:07:08.15 ID:XLGtvhKMO
自室に独りになった俺は、探しているとみられるブローチを取り出す
これが、なんなんだ?
もらったときに少し見たくらいで、それ以降は飾りっぱなしだ
じろじろと見た事はない

んー……?
royal……?
なんだこれ

男「だれかいるか?」
金「はい、私がおります」
男「ちょっと入ってきてくれ」

金「royal? 英語で”王の”という意味です」
男「お、王……?」
金「こんなもの、どこで手に入れたんですか? ……はっ、さっきの」
男「シーッシーッ 秘密っ」
金「は、はい」


327: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 16:14:46.16 ID:XLGtvhKMO
その夜

黒「ご主人様、おわりました」
男「ん、あぁ、どうだった」
黒「電話番号はホテルのものでした。ホテルのデータベースにハッキングし人物を調べたところ……」
男「ん?」
黒「それ以上追跡できませんでした。データも全て偽造されてます」
男「な……」
黒「本当に、だれなんでしょう……」
男「むぅ」
黒「それと群青のブローチですが、こちらは分かりました」
男「ふむ?」
黒「某小国のRoyal Inheritanceです」
男「え、なんて?」
黒「王の遺産、です」
男「な……」


329: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 16:19:51.61 ID:XLGtvhKMO
男「つーことはなにか、群青のブローチを持つ少女ってのは、王の遺産を相続してるわけで」
黒「つまり王族の子孫、になります」
男「だよなぁ……、うーん、秘密にしてても仕方ないな、青を呼んでくれ」
黒「はい」

男「ってわけだが、説明してもらえるか?」
青「ん、あまり良く覚えていない」
男「そうか」

まぁこいつら全員、良い過去はもってないだろうけどさ

男「知ってる事はなにかあるか?」
青「ん……、ぶんぶん」
男「そうか」


330: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 16:28:58.08 ID:XLGtvhKMO
桃「作戦かーいぐ! かかかんだ!」

俺は全員を食堂に集め、事情を説明した

銀「ん〜、あの国は最近王が死んだとかなんだとか」
赤「あ、しってますしってます、テレビでやってました」
男「テレビで?」
緑「私も知ってる。一緒にみた」
金「ということは……、政治的になにか、でしょうか」
黒「だがな、王が死んだら政権を奪おうとするものが居るのが常だ、何故テレビで流したのか分からぬ……?」
茶「知らせる必要があったのかも知れませんよ〜」
銀「仮説ですが〜、王が死んで跡取りが居なくなって〜……とかとか」
金「ありえますわね」
男「どうしたもんかなぁ、あの人がいい人かにもよるが、もう一度話をきかんと」
幽「あの人は悪い人じゃないよー」
男「!?」
幽「さっきつけてみた。霊体のままじゃもう干渉は出来ないけど、話きくくらいならお茶の子さいさい」


332: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 16:33:11.50 ID:XLGtvhKMO
次の日、あの来客はまたやってきた
来「どうでしょう…・…」
男「群青のブローチって、これ?」
来「お、おぉおおお……! これです、これ! これをどこで?」
男「青からもらった、こいつ」
青「ん」
来「あぁ……ついにみつけました……、わが国の正当な王女!」
銀「あ、私正解ー♪」
男「ふむ、てことは青のこと、連れていきたいのか?」
来「えぇえぇ、もちろん!」
青「ぶんぶん」
男「やだって」
来「し、しかし……」
青「違う、私はもう王の資格をもっていない」
来「……?」
青「王は、男」
男「………………………え?」


337: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 16:38:03.11 ID:XLGtvhKMO
来「はっ、もしやこのブローチ、”譲られた”のですか……?」
男「え、えーと、プレゼント、だよな?青」
青「コクコク」
来「なんと……、という事は男様が、わが国の正当な……」
男「え、ちょっとまって、どういうこと? このブローチ持ってる人が王ってこと?」
来「然様でございます」
茶「さすがご主人様!」
赤「お、王様ですかご主人様!?」
金「あぁ、なんと……」
黒「すごいな……」
男「いやまてって、俺は王になる気は毛頭ないぞ……?」
来「そ、そんな殺生な! わが国ではうんたらかんたら」
男「いやね、そちらさんの事情はなんとなく分かるし、王が必要なのも理解した」

だけど

男「ここから俺は動けない」


338:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 16:39:08.53 ID:xXHQ/aV60
なんという展開www


341: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 16:43:00.93 ID:XLGtvhKMO
男「んー、じゃぁこのブローチを貴方にあげればいいんじゃない? そうすれば貴方が王で、俺達には無関係になる」
来「めめめめめめ滅相もございません!!! それに王の血筋を引いてる物から渡さないと意味がありません!!」
男「うーん。しかしなぁ、国とこいつらを天秤にかけるだろ? どっちに傾くと思う?」
女「国だろ普通」
男「いや、お前含めてこいつらだ。だって俺の世界はこいつらが居なきゃできなかったんだから」
金「(ずきゅうううん) くらくら……」
男「だからまぁ、どうにかしてくれ」
来「むむむむむ………」


そして、俺達は突拍子もない決断をした


349: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 16:49:22.09 ID:XLGtvhKMO
男「わかった、よし」
来「?」
男「此処を国にしよう。そして、今ある国を、大使館の敷地にしよう」
来「は!?」
男「な、そうすりゃ俺は動かなくて良い。王はできる。まぁ形だけでいいだろ? どうせ制度もなにもしらんから好きにしてくれ。簡単な事ならしてやる」
来「な、な……おぉ、これこそまさに王の決断……」
青「名案」
赤「す、すごいですご主人様……」
男「だめか?」
来「あぁ、あぁ、それで構いません、いますぐ手続きを!」
黒「まて、それじゃだめだ」
男「ん?」
黒「それだと、戦争の際にこの場所が攻める対象となってしまう」
男「ふむ」
黒「男を王として、現存する王宮に居るようにみせかければいい。攻められたら逃げたってことにすればばれない」
男「おぉ、いいね」


350:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 16:50:57.09 ID:nAouQbSM0
ぶっ飛びすぎだろwwww


353:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 16:52:45.96 ID:90Lq7fSs0
予想の斜め上をいったwwwwwwwwwwww
逆にぶっとんでて気持ちがいいな


354: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 16:58:04.52 ID:XLGtvhKMO
そして数日後、某小国にいって新王として戴冠式を行ったその日に、俺はここにもどってきた
王は小国の王宮にいるが 面会は全て拒絶
だがそういう王ってのは昔からいたから疑われない、とおもう
どうせならこの屋敷に王宮セットだけつくって、放送のみにでればいいって話にすらなった

男「ただいま」
金「お帰りなさいませ、陛下」
男「ははは、陛下か、いいな、それ」
黒「みてくれ、大量に”お礼”が届いたぞ」
桃「そそ倉庫にはいりきりませせせせっかんだっ!」

青「ごめんなさい」
男「いや、面白いからいいんじゃねーかな」
青「……」

俺はぽんと手を置く
男「俺は何時までも俺だ。だが王権をもってる。こんな面白いことはない。だから気にするな」

男「これは、国王命令だ」


356:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 17:08:57.54 ID:GBF9Wbx80
なんだよこれ…
ちょっとデイトレしてくる!!!!!!!!1


357: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 17:10:03.80 ID:XLGtvhKMO

男「王になった実感はない、な」
もとより全て幻想のような話だ
デイトレで500億?メイドがいて屋敷がある?国の王?
どれもこれも、夢のような話だ

男「しかし今、それは現実だ」
夢のような話でも、現実だった
俺が俺じゃなくなっていくような、そんな気持ちに襲われた

ドアが優しくノックされる
男「どーぞ。今日は赤だったか」
赤「は、はい、今日の夜係は赤ですっ」
男「よかった、やっと順番を覚えてきたところなんだ」
赤「11人もいますからね、お、覚えるのは大変です」
男「本当にな」


361: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 17:14:02.83 ID:XLGtvhKMO
近くにあった椅子を俺が座るベッドの正面におき、赤がすわる
対面する形になった

赤「ご主人様」
男「うん?」
赤「ご主人様は、初めてあったときより、とても……、柔らかくなりました」
男「あぁ、そうだな、俺もそう思う」
赤「それはとても良い事だと思います、私も、うれしいです」
男「うん」
赤「だけど、怖いんです」
男「何が?」
赤「ご主人様が、どこかへ、言ってしまいそうで……」
男「なんでさ」
赤「変わっていきます、ご主人様は王にすらなられました。どんどん変わっていきます……」

赤は俺の膝に手をあててうつむいた


364: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 17:19:41.67 ID:XLGtvhKMO
赤「ご主人様、どうか、どうか、何処かへいくのであれば私を、私達を、お連れになってください……」
男「……」
赤「私達にとって、貴方は、全てです…どうか…」

俺は赤の頭をなでる

男「なぁ、赤。俺がここで王をやってる理由、わすれたのか?」
赤「いえ……いえ……」
男「何処か行くならもちろん連れて行くが、俺は根性が引きこもりだ。どこへもいかねぇよ」
赤「ご主人様……ご主人様っ」

赤が抱きついてきてベッドに押し倒される

男「どうした、やけに傷心してるな」
赤「最近ずっと、考えていたので……ぐずっ」
男「安心しろって」

俺はその体勢のまま、頭をなで続ける


368: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 17:25:34.74 ID:XLGtvhKMO
何時間たったろうか、いつの間にか俺も赤も寝入ってしまったようだ
赤は俺の胸の上で、気持ちよさそうに眠っていた
男(あぁ、こいつみたいなのがいるから……、俺はここからうごけねぇんだなぁ)
トゲトゲだった自分の心から、トゲがそぎ落とされている事を、俺は自覚した
変わってゆくのは怖い事じゃないんだ赤
きっと良い事。それは怖がる事じゃない

男「くく」
俺がこんな事を思うなんてな

本当に、変わっていくのはいいことなのかもしれない
それを俺は、今までしらなかった
なぁ、俺

今、たのしいよな


369: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 17:29:29.19 ID:XLGtvhKMO
ばっと手を広げ、俺はベッドに倒れこむ
あぁなんか、清清しい

赤「ご主人……様……」
赤がぎゅっと、抱きついてきた
俺は無意識に、抱き返す

赤「……?」
男「おきたか、ごめん」
赤「………すすすすいません!!!」

赤がばっと離れようとした

男「離さん」
赤「/////」

離さんよ、それが、俺が掴んだ世界だから


372: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 17:32:21.20 ID:XLGtvhKMO
ちゅんちゅんちゅんちゅん……

男「まぶしっ」
陽の光が俺の目を突く
男「ったく……なんでカーテンなんかあいてやがる……」
俺は乱暴にカーテンを閉めると、PCを起動する

今日はどこのをかってやるかな

?「男ちゃん、ご飯、ここに、置いておくからね」
男「そこにおいと……」

……あ………れ………………?


374:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 17:32:45.96 ID:9/57GWhn0
え?


376:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 17:33:17.44 ID:UPUppOT20
あ……


379:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 17:34:23.56 ID:UDmM2CRz0
これはまさかの


380:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 17:34:31.54 ID:g1c26b2Y0
なん・・・だと・・・


383: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 17:35:41.25 ID:XLGtvhKMO
俺はバッと扉を開ける
そこはどう見ても、豪勢なお屋敷なんかじゃなかった

え?え?え?

どういうこと。だ?

母「あ、男ちゃん……どうしたの?」
男「え。え………?」
母「ご、ごめんね、ご飯、いらなかった?」
男「ち、違う、そうじゃない、そうじゃないんだ」

な、…………なんだ…………なんだ?

母「だ、大丈夫男ちゃん?」


384:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 17:36:17.73 ID:jv3hseBk0
まさかの夢オチ


386:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 17:37:18.91 ID:2HoNW4uR0
ですよねー・・・orz


388:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 17:37:20.24 ID:DNmrvYpg0
おい・・・!おい・・・!やmれろ・11


392: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 17:38:14.68 ID:XLGtvhKMO
ちがう、ちがう、ちがう?
ちがくない

ちがくなんかない

デイトレで500億? メイドさんいっぱいでっかいお屋敷? 一国の王?
な。んだ。そ。れ

現実?夢?

何が、どういう……

母「男ちゃん……?」
男「”母さん”……、ここは、俺の家、だよな?」
何年ぶりかに、母さんと、俺はいった

母「え、えぇ、そうよ、貴方のおうち」

そん、な……


394:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 17:39:34.06 ID:6aBTEsd/0
え、何500億も消えてるの?


396:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 17:40:21.14 ID:DV05UQh70
もしかしたら俺は>>1の掌の上で踊らされていたんだろうか


404: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 17:43:12.82 ID:XLGtvhKMO
そ、そんな……、あ。あああああ……

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

男「お、おい、ははは。俺は、馬鹿だな。そんな事、あるわけ、ないだろ」
母「……?」
男「ごめん母さん……、ちょっと、寝ぼけてた、みたいだ」
母「そ、そう?」
男「うん。……それと、今まで、ごめん」

きっとあれは夢
でも
夢は夢でも

俺は

学んだことがあった


405:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 17:43:21.58 ID:cs+gprtf0
さぁ、ここからだ!


407: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 17:45:27.15 ID:XLGtvhKMO
男「これからは、頑張る、あぁ、明日からなんかじゃない、今からだ」
母「……!」
男「悪かった、本当に悪かった、こんな俺を、育ててくれて、ありがとう」

母の目に涙がたまる

男「これからは、俺が、恩返しをする番。だ」



男「本当に、すまなかった……!!!」

俺は土下座をして、今までの全てを込めて、謝った


409: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 17:47:52.12 ID:XLGtvhKMO
ぶわっと、光が広がったのを、感じた


――世界は選択の分岐である――

え?

――世界を選ぶのは自身である――

な、なに?

――何が正しいかを決めるのは世界である――

何が、ただしい?

――夢とは何かを決めるのは心である――

夢、どれが、夢?


415: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 17:50:20.67 ID:XLGtvhKMO
――正解とは一つではない――

いくつあるんだ?

――正解とは無限である――

無限……?

――メビウスの輪こそが世界である――

メビウスの、輪?

――答えを――

こた、え?


417: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 17:53:28.88 ID:XLGtvhKMO
ふっと、俺は地に手をついた
そこはさっきまでいた自分の家

メビウスの輪って……
でも、世界がメビウスの輪であるならば……
あぁ、そんな……


だが、”捻り”はどこだ?


それが、答え、なのか?

男「母さん、恩返しはする、だが、時間をくれ」


419: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 17:56:35.19 ID:XLGtvhKMO
どこだ? どこだ?

俺は家の扉を開く

そこには

やせ細った女の子が一人、立っていた

あぁ、昨日の俺なら、こんな子をみても見向きもしなかっただろう
だが今は違う

男「君、名前は」
少「……ない」

じゃぁ君は

男「白だ」


424: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 18:00:10.70 ID:XLGtvhKMO
メビウスの輪
二つの側面を一に統合する、神の輪
世界は無限
あぁ、そうだ
答えもたくさん、その通りだ

白とは無。
物と物をつなげたとき、側面だけが残ると思うか?
ちがう
”接合する部分”ができる
誰にも見えない世界の側面

それが、白

そして俺は、二つの答えを選んだ
メビウスの輪を作るために

だから――


428: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 18:02:50.91 ID:XLGtvhKMO
?「………まッ!……さま!」
?「…きて!目……けて……さいッ!」

ん……

赤「あぁ、あぁ、ご主人、様……っ!」
緑「ぐずっ」
金「……どこかに、行ってしまわれたかと……おもい……」

俺は二つの世界を選んだ
どちらも正しかったから
でも二つの世界は同時に存在できなかった
だから、結合した

男「……よう」


431:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 18:04:04.67 ID:qw/nlzj+0
急展開ktkr!


440: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 18:08:27.60 ID:XLGtvhKMO
茶「ふふ、びっくりしましたよ〜。ずっとおきないんですもの」
女「一日寝てただけじゃない、別に心配することもないっての」
黒「何をいうか女様、くく」
女「言わなくていいわよ」

銀「本当に、心配しましたよぉ……もうあのご主人様と合えないかと、思っちゃいました……」
褐「うっ、ご主人様っ……」
紫「ご主人様あああああ」
男「あ、はは、そうくっつくな……」

桃「私も心配したんですよおおおお!! あ、かまない!」
緑「さっきいっぱい噛んでた」
桃「緑ちゃん! いいのそういうのいわなくて!」

男(あぁ、戻れたのか……)


442:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 18:09:40.12 ID:UDmM2CRz0
男の変化を丁寧に描いたからこそ映えるこの展開


445: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 18:13:19.87 ID:XLGtvhKMO
男「心配かけたな」
赤「いえっいえっ……どこにもいかないって、仰いましたので……っ 信じて、ましたっ」
男「うそつけ、顔がぐちょぐちょだぞ。ほら、金も」
金「う、うぅ…」
茶「ほらぁ、ご主人様? 何度も心配かけちゃだめって言いましたよね?」
男「はは、すまんすまん」
茶「まぁ、いいです。ちゃんとおきてくださいましたので。ふふ」
男「強がってるな? 顔、ぬれてるぞ」
茶「当たり前じゃないですか……当たり前。じゃ。ないですかああああ……!!」
男「よしよし」

俺は戻ってきた
そしてこの世界を正しいものとした
メビウスの輪を使ったから、いつかは向こうに戻らなきゃいけない
でも、今はまだ、たのしんでいていいよ、な

こいつらが、いるんだから


447: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 18:15:51.01 ID:XLGtvhKMO
これにてこの物語、メインストーリーはフィニッシュです
これ以降はご要望があればサイドストーリーかアフターストーリー書いていきますね
良ければ物書き的に感想指摘いただけると、嬉しいです


皆さん、お付き合いいただき、ありがとうございました!!!


453:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 18:19:14.47 ID:UPUppOT20
>>447
心からの乙を。


448:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 18:17:38.33 ID:oaFT9K0D0
とりあえず>>1乙!!!

さぁ、再度ストーリーお願いします!
金成分多めがいいな((o(´∀`)o))


449:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 18:18:15.06 ID:XcU3QjpM0
もっと女と絡んでくれぇぇぇ!


454:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 18:19:16.54 ID:H5pBeZuu0
>>1乙、続きを書く作業に入るんだ


455:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 18:20:30.61 ID:8rrnU0Zz0
すっげー良かった!上手いなー
いい意味で期待を裏切りまくる展開で引き込まれたお


アフターがいいな、あっちの世界の男な感じで


456:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 18:20:35.41 ID:DENwuheF0
このスレ見てポケロリ思い出した


457:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 18:20:41.19 ID:DV05UQh70
一先ず乙。
最初から丁寧に書かれてたおかげか、突然メビウスとか来ても意外と受け入れられた
せっかく田舎にある協会なんだから皆で本当にピクニック行くとか川遊びしてるのが見たい
もちろん皆でお昼寝ありで


458:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 18:21:15.40 ID:UDmM2CRz0
各キャラに見せ場が用意されてたのがいい感じだったと思う
ただ紫の「まりあさますきなんです♪」という台詞が地下通路出現の
伏線として以外に機能しなかったのがちょい残念かも あと名前の読みを
ゆかりと読ませるならば 男が一番最初にひらがなで呼ぶとかすれば
説明せずに定着させられたのではないかとか でも一番言いたいのは
すげぇ面白かったから是非とも金が家庭的な一面を見せる話が読みたいです


469:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 18:29:11.26 ID:ZwYaAPdu0
>>458
緑もゆかりって読めちゃうんだぜ?


472:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 18:35:19.53 ID:4mQt9AEy0
>>469
×縁(ゆかり)
○緑(みどり)


478: ◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 18:39:21.04 ID:XLGtvhKMO
おぉ……、予想以上の反響にアタフタ……
メビウスの輪については、wikiを見ていただけるのが早いと思います
使った理由として、現実からずれすぎた世界を現実として説明つけるためってのと
主人公の変化を表すために、元の世界……というかもう一つの世界でどう動くのかってのを見せたかったからです
紫についてはすみません、「むらさき」じゃ読み図ら買ったので「ゆかり」にしただけでしたごめんなさいw
その後、>>469で書いてある通り、紫=緑でお話考えたんですけど、助長になりそうだったのでやめました
その名残が、赤が言ってる「11人」です本当は幽霊いれて「12人」ですからね
ちなみに赤は幽霊を自覚してますので大丈夫です。たしか「赤は数えないのか」ってレスがあったのでつけたしです
学校や病院の公共施設の利用ですが、男が国王なので何の問題もありません
学校については、この時点から言っても仕方ないので、なしです。カテキョとかはあるかも。
なんでかっていうと、育った環境が日本の学校と違いすぎるので。

では、これからアフターを書いて行きたいと思います
よろしければ、お付き合いくださいませ。

好きな女にこれ試してみろww反応ぜんぜん変わるぞ!!
こんなときに悪いけどU-18で今一番過激でエッチな子って誰?
温泉番組 湯加減より乳ばかり気になる画像
【画像有り】ニッチすぎるんだけどこのAVって誰得なの?
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メイド「だから愛しています”ご主人様”」【後編】へつづく

元スレ
メイド「だから愛しています”ご主人様”」
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1266890899/

 
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