過去の良作の再投稿です。
要望が多数あったため、今後はピックアップ記事を適度に再投稿していきます。

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 00:15:01.28 ID:AfvvxmAq0
王様がセシル隊長やカイン隊長を幻獣討伐に向かわせたときから
おかしいと思っていたんだ。


3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 00:16:45.74 ID:AfvvxmAq0
ある陽気な昼下がり。
バロンの一般兵士である俺は休憩時間に無二の親友である黒魔導師と一緒に
ゆうなま3のファミリーダンジョンで遊んでいたんだ。
そんで、俺がトイレに行って帰ってくるとき
交代の時間なのか王様の部屋の見張りがいなくなってて
ちょっと扉が開きかけてたから興味本位でのぞいたんだよ。
そしたら王様がブルーベリー色をした巨大な亀に変身してやがった。
いや、王様に変身していた亀が元の姿に戻ったと言うべきか。


ファイナルファンタジーIV



 

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 00:18:03.27 ID:AfvvxmAq0
俺は亀に気づかれる前に慌てて黒魔の部屋に戻ったけど
見てはいけないものを見てしまった俺はどうすればいいだろうか。
「王様はモンスターが化けています」なんて迂闊に言おうものなら
名誉毀損で処刑されかねない。
というか話したところで誰にも信じてもらえないだろう。

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 00:19:17.79 ID:AfvvxmAq0
「何かあったのか?」
戻ってきた俺のただならぬ様子に疑問を持った黒魔が俺に尋ねてくる。
唯一無二の親友のこいつにだけなら話してもいいだろう。
というか俺は相談相手が欲しかった。
俺は黒魔に事情を話した。
「それ、やばくないか?」
黒魔が言った。

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 00:20:18.37 ID:AfvvxmAq0
「考えて見ろ。
王様がモンスターなら王様に近い近衛兵が気づかないはずがない。
ということは近衛兵もグルの可能性がある。
もしかしたら、バロンの兵士が徐々に
モンスターと入れ替わってるかもしれない。」
確かに。最近不真面目だった奴が急に真面目になったり
急に様子が変わった兵士をよく見かける。
「このままだと俺たちもいつか
モンスターと入れ替えられるかも…」
まじかよ。そんなのごめんだぜ。

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 00:21:54.30 ID:AfvvxmAq0
そうだ。俺もおまえも今は休憩時間だ。
町に買い物に行く振りをして逃げ出そうぜ。
「逃げ出してどうするつもりだよ」
黒い顔の中の黄色い目を細めながら黒魔が訊く。
俺の考えとしてはダムシアンやファブール辺りに身を隠し
バロンを魔物から取り返す機会を伺おう。
もしその先でセシル隊長達に会えたらきっと力になってくれるはずだ。
「よしわかった。そのプランで行こう。」
黒魔は強く頷いた。

丸腰で魔物のわんさかいる外へ出るのは危険なので
以前俺が竜騎士隊の倉庫からこっそりかっぱらった槍と
普段着用している防具をバッグに入れる。
黒魔は普段着があれだし魔法主体だから手ぶらでもいいだろう。
俺たちは城門へ向かった。

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 00:22:48.57 ID:AfvvxmAq0
「そんな大荷物を持ってどこへ行くつもりだ?」
城門の門番が俺たちに訊いてくる。
「部屋の整理をしてたらいらないものがたくさん出たから
ちょっとハードオフに売ってくるだけだ」
黒魔がそう返すと門番はあっさりと通してくれた。
さすが魔法使い。ただの兵士の俺とはちせいの値が違う。

俺たちのステータス
おれ Lv1 HP80 MP0
ジョブ:せんし
Eスピア
Eアイアンシールド
Eアイアンアーマー
Eアイアンヘルム

くろま Lv1 HP32 MP9
ジョブ:くろまどうし
Eぬののふく
●ファイア

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 00:24:04.48 ID:AfvvxmAq0
とりあえず町にいられる休憩時間のうちに
有り金をすべてはたきバロンの町でテントとポーションを買い込む。
バロン周辺には他に町も宿屋もないから
俺たちにとってアイテムだけが回復手段となるわけだ。
もしも俺の隣にいるこいつが黒魔導師じゃなくて白魔導師なら…
と思ったがレベル1じゃあMPもたかがしれてるな。

バロンの町から離れたところで少しだけレベルを上げる。
バロンの外へ出るにはセシル隊長達が幻獣討伐に向かった
ミストの洞窟を通らなければならない。
もしかしたら幻獣と戦うかもしれないためレベルを上げるのだ。

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 00:25:23.59 ID:AfvvxmAq0
といっても俺たちは城の中で出るはずのない不審者相手に見回りやってた兵士と
安全な研究室で延々と魔法研究をサボりながらやってたしていた黒魔導師。
二人とも実戦経験がないためゴブリン相手にも苦戦を強いられる。
一応黒魔のファイアがあるがすぐMPが切れるか戦闘不能になるため
あまり役には立たなかった。
あ、黒魔を後列に下げるのを忘れてた。
そりゃあすぐ倒れるよな。

テントを5つ消費した頃、ようやく俺たちのレベルは3になった。
俺のHPが三桁になったのでそろそろミストの洞窟へ向かうことにした。
一つ気になったのが倒したはずのゴブリンが一度だけ立ち上がって
仲間にしてほしそうにじっと俺たちを見つめたことがあったことだ。
俺が蠅をあしらうようにしっしとやると
ゴブリンは残念そうに逃げていったが、
今思えばとどめを刺して経験値にすればよかったと思う。

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 00:26:47.00 ID:AfvvxmAq0
フロータイボールやソードラット等の妨害を受け流しつつ
俺たちはミストの洞窟に入った。
そこそこ深い霧が戦いで火照った俺たちの顔を冷やしてくれる。
そこまで視界が悪いわけでもないのでスピアとファイアでモンスターを
倒しながら進むと出口付近でドラゴンのような生き物の死骸を見つけた。
黒い傷跡と深くえぐれた刺し傷をみるにセシル隊長たちが倒したのだろう。

「この死体、死後二週間程度だな」
なぜか死骸に鑑識のようなことをやっている黒魔が言った。
はて、セシル隊長たちが幻獣討伐に向かったのも二週間前だ。
旅立って一日も経たずに目的を達成したのなら
何故二人は帰ってこなかったのだろうか。
王様が亀だったことと関連があるのだろうか?

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 00:28:08.84 ID:AfvvxmAq0
洞窟を抜けた俺たち。
ボスみたいなのがいなくてよかった。
「どうして鎧を脱ぐんだ?」
村の手前で鎧を脱ぐ俺に黒魔が訊く。
ふつうに考えて平和な村に兵士姿の男が入ってきたらパニックになるだろう。
納得した黒魔とぬののふくを装備した俺は村にはいr…畜生村の一歩手前でエンカウントしやがった。
背中を殴られながらギルを落としながらも何とか逃げきる。
黒魔がやられてしまったが宿屋に寝かせておけばいいだろう。

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 00:29:27.83 ID:AfvvxmAq0
ミストの村に入った俺たちは驚愕した。
目の前に広がったのは葬式中の村人と火事になったのかやけ焦げた家の壁だった。
モヒカンのブロイラー野郎が人間狩りにでも来たのだろうか。
俺たちは旅人と言うことにして村人に話を聞いた。
話によると二週間前バロンの者と思われる二人組が村を焼き払おうとしたようだ。
二人組はクェイクまで使ったようだが火事の方はそこまでひどくはなく、
事前に危険を察知した女性の命令で地下シェルターに隠れていて
村人は助かったようだ。
しかし、その女性は村を守ろうとして殺され
その女性の娘も行方不明になったらしい。

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 00:30:49.49 ID:AfvvxmAq0
なんというひどいことをするんだろう。
俺は宿屋の中で憤慨した。
「まあその二人組がセシル隊長達じゃないのは確かだな」
黒魔が言う。
確かに。セシル隊長は暗黒騎士、カイン隊長は竜騎士。
どちらもMPを持たない脳筋ジョブだ。
上位の黒魔法であるクェイクが使えるはずがない。
俺の予想ではその二人組はバロン王もとい青亀の手下だと思う。
それにクェイクが使えるということはかなり強い奴だろう。
俺たちのレベルが低いうちに戦闘にならないことを願うばかりだ。

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 00:32:34.91 ID:AfvvxmAq0
ミストの東には砂漠が広がるとのことなので
適当に水とポーションを補給してミストを後にする。
黒魔に防具を買った方がいいかもしれないがこの世界で後衛に
防具を買い与える意味があるのか微妙なので
やばくなったら買うという方針でいこうと思う。
むしろこの先俺の装備できる武具がまともに売っている店が
あるかどうかが甚だ疑問ではある。

俺たちのステータス
おれ Lv4 HP122 MP0
ジョブ:せんし
Eスピア
Eアイアンシールド
Eアイアンアーマー
Eアイアンヘルム

くろま Lv3 HP68 MP25
ジョブ:くろまどうし
Eぬののふく
●ファイア

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 00:33:55.76 ID:AfvvxmAq0
砂漠に入った俺たちをデザートサハギンの大群が出迎えてくれた。
黒魔のファイアが砂漠の敵に効きづらいせいで苦戦を強いられる。
というかレベルあがったのにファイア以外の魔法を一切覚える気配がない黒魔に問題がある気がする。
とりあえず黒魔には単体ファイアをさせ二人で一匹を攻撃し各個撃破をはかる。
ポーションの減りがやたら早いがバロン周辺でゴブリンから
かっぱらったポーションが結構あるからまだ余裕ではある。
疲れのせいか遠くの空に赤い翼の飛空艇が飛んでるような気がしたが多分気のせいだろう。

何故か砂漠に大量にいる蛾やら芋虫やらの猛攻を受けつつオアシスの村カイポに滑り込む。
砂漠の敵はそこそこ経験値が多いからここを拠点にまたしばらくレベル上げをしようかな。
町の中で情報を集めると一週間くらい前にこの村を幼女を連れた暗黒騎士が訪れたそうだ。
セシル隊長かと思ったがカイン隊長は幼女ではないし
セシル隊長は仲間を捨て幼女に走る変態でもないので多分別人だろう。
その暗黒騎士に兵士風の男三人が夜這いにきたとかそういう話もあったが
気持ちが悪くなるので忘れた。

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 00:35:37.93 ID:AfvvxmAq0
この町は結構ネタにあふれていることに気がついた。
水辺で黒魔に色気を使った女が泉に突然身を投げ犬神家状態になったり。
何か名前を変えることができるという野郎がいたりした。
名前を変えるということは住民票や戸籍などの諸書類も瞬時に書き変わるのだろうか。
こいつ、以外と侮れないかもしれない。

宿屋で適当に休んだ後レベル上げを開始した。
レベルが上がるほど戦いは楽になるのだが
まとまった経験値が入らないため時間だけが異様にかかってしまう。
は○れメタ○とかス○ーウォー○ーとかのカモがいれば楽なんだがな。
無い物ねだりもしょうがないので黙々とサハギンをしばき続ける俺たち。


25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 00:35:45.14 ID:O/yGZmwwO
とりあえずカイポなら魔導師の武器と防具は揃うね


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 00:38:03.75 ID:AfvvxmAq0
レベル上げをしているある時MPの切れた黒魔が適当に素手で殴りかかったら
瀕死だったのか芋虫を倒すことに成功した。
その後しばらく素手での攻撃に黒魔がハマっていたが
サハギン五匹の集団リンチで一度沈んだらおとなしくなった。
そんなに素手で戦いたいならファブールあたりで修行を積めばいいのに。
「いやだよ。ハゲにならないといけないんだろ?」
そもそもおまえに髪はあるのか。

二人のレベルが7になる。
ようやくファイアサンダーブリザドと三属性がそろった黒魔。
これくらい強くなったらそろそろ先へ進んでもいいだろう。
ちなみに素手で満足しているようなので黒魔の装備は現状維持でいくつもりだ。

俺たちのステータス
おれ Lv7 HP181 MP0
ジョブ:せんし
Eスピア
Eアイアンシールド
Eアイアンアーマー
Eアイアンヘルム

くろま Lv7 HP96 MP34
ジョブ:くろまどうし
Eぬののふく
●ファイア
●サンダー
●ブリザド

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 00:39:35.58 ID:AfvvxmAq0
長らく世話になったカイポを飛び出し北西にあるという洞窟を目指す。
もうサハギンや虫けら程度じゃ俺たちの相手にならない。
洞窟は太陽の照りつける砂漠とはうって変わって水の流れる鍾乳洞のようなところだった。
いかにもサンダーが効きますといわんばかりの魚やしじみが襲いかかってきては黒魔に吹き飛ばされていた。
そして調子に乗った挙げ句魚に吹き飛ばされ沈む黒魔。
フェニックスの尾を黒魔の口につっこみ俺たちは洞窟を進んでいく。
洞窟の所々に宝箱が置いてあるのはいいんだが全部中身が持っていかれているのがいただけない。
俺たちのいく先々を誰かがすでに通っているんだろう。
俺たちが宝箱を開けられる日は来るのだろうか。

途中水に浸からないと進めない箇所が多々ありその度に服が濡れるのをいやがる黒魔。
別に黒魔が実は女だったとかそういう展開はないから無理矢理水に引きずり込む。
それにしても長い洞窟だ。
休憩場所っぽいところを通ったが折り返し地点でもなさそうだ。
ツルハシかなんかで壁を掘って直進したい。
無論鍛冶屋で壊れなくしてからな。

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 00:41:18.61 ID:AfvvxmAq0
ようやく外に出たと思ったら目の前にまた洞窟。
ぬか喜びとはまさにこのことだな。
テントで休んだ後先へ進む。
入った途端目の前に広がる水の崖。
この滝を飛び降りろと言うのだろうか。
この高さから水に飛び込めば確実に石にたたきつけられるのと同じダメージになるな。
そこで黒魔が名案を思いついた。
フェニックスの尾を口に含んだまま飛び降りるというのだ。
なるほど。そうすれば着水と同時に復活できるか。

言い出しっぺの法則に則り黒魔で早速実験。
無理矢理黒魔の口にフェニックスの尾を突っ込み滝の下へ蹴り落とす。
しばらくして弾けたような音が聞こえたがその後黒魔の声が聞こえたから成功したのだろう。
俺もフェニックスの尾を口に含み飛び降りる。
着水の瞬間意識が飛ぶがすぐに復活した。
HPはかなり減っているが気にしない。
「いきなり落とすなんてひどいよ」
黒魔が文句言ってくる。
いいじゃないか。降りれたんだし。


29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 00:42:06.51 ID:msPV7k6xO
FFのこの手のSSは珍しい気がする


30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 00:43:18.63 ID:AfvvxmAq0
水路をジャブジャブと進む俺たち。
相変わらず魚どもが妨害してくる。
そこで陸に上がった俺はさっき拾ったゼウスの怒りとかいうアイテムを水に投げ込んだ。
するとどうだろうか。水路全体にサンダーが発動し
痺れ死んだ魚が浮かんでくるではないか!
みろ、魚がゴミのようだ!黒魔も浮かんでいるが。

無駄にフェニックスの尾を浪費していることを気にしつつ先へ進むと
入ったときに飛び降りたのと同じくらいの規模の滝壷にぶち当たった。
滝壺付近には巨大なタコの死骸がある。
死骸には黒い傷と無数のサンダーの跡と何故かチョコボの足跡があった。
かなりの実力者が倒していったのだろう。
黒い傷跡から見るにもしかしたらセシル隊長たちかもしれない。

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 00:45:29.29 ID:AfvvxmAq0
ようやく洞窟を抜け、日の光を浴びる俺たち。
なんだか何日も洞窟に潜ってた気分だ。
ここらへんには確かダムシアンの城があるはずだ。
ダムシアンは小さいながらもクリスタルを持つしっかりとした国だ。
事情を話せばかくまってくれるかもしれない。
もしかしたら、セシル隊長達にあえるかもしれない。

結論から言うと、ダムシアン城は瓦礫の山になっていた。
絶望したッ!とか言っている場合ではない。
せっかくつかみかけた光を取りこぼしたような気分だ。
「城の天井部分から崩れているのをみるに爆撃されたようだな」
黒魔が冷静に検分する。
爆撃なんていう芸当ができるのは飛空挺を持つバロンだけだ。
一足遅かったようだ。俺は悔しさで下唇を噛む。

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 00:46:52.42 ID:AfvvxmAq0
とりあえず何か役に立つ物が残ってないか廃墟となった城を探索する俺たち。
しかし略奪でも行われたのか空の宝箱ばかりが見つかった。
「お、なんかこの壁怪しいぞ」
黒魔が壁を一マスずつ調べていると何か見つけたようだ。
「この煉瓦だけ妙に出っ張ってるんだ」
何かの仕掛けがあるのかもしれないな。
俺は力一杯煉瓦を押した。
すると床の一部が動き、階段が現れた。
俺はてっきり何かの紋章やら鍵やらをはめないといけないかと思ったが
別にそんなことはなかった。

階段の先はホバーボートの駐船場だった。
これがあればモンスターに出会わず砂漠や浅瀬を越えられるはずだ。
ダムシアンの人たちには悪いが俺たちは一台だけ失敬することにした。
ダムシアンがやられたとなれば陸路で行ける国で残るのは
東のファブールだけだ。手後れになる前に着かなければならない。
俺たちはファブールを目指し、東のホブス山へ向かった。

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 00:48:47.76 ID:AfvvxmAq0
途中の洞窟の前にホバー船が止まっていたのをみかける。
誰かがあの洞窟に入っていったのだろう。
確かあそこはアントリオンとかいう巨大生物の巣だったはずだ。
そんなところにわざわざ赴くなんて酔狂な人間もいたものだ。
セシル隊長でないことを願う。

ホブス山の入り口は巨大な氷に阻まれていたが
黒魔のファイアであっという間に溶けていった。
が、黒魔のMPがガス欠になったみたいだ。
よく考えれば俺たちあの洞窟に入ってからロクに休んでいない。
どうりでキツいわけだ。

ホブス山の麓の結界地帯でテントを張って休む。
正直最近テント暮らしになれてきて、テントを張るのにもあまり時間はかからなくなった。
ゴツゴツした地面での寝心地もあながち悪くはない。
俺たちはポーションを飲みながら久々にのんびりと休んだ。

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 00:50:29.59 ID:AfvvxmAq0
「キャー!」
俺たちが寝ようとするとどこからか女性の悲鳴が聞こえてきた。
旅人が襲われているのであろうか。
俺は無視しようとしたが黒魔が飛び出していったので
仕方なく俺もいくことになった。
俺たちが向かうとそこではスケルトンやガーゴイルが大群で女性に攻撃を加えている最中だった。
気になるのはその女性の下半身が蛇なことだが。今の状況ではそんなことは些細なことだ。
なあ黒魔、骸骨野郎と、きれいな女とどっちにつくよ。
「きくまでも なかろうよ!」

黒魔がスケルトンにファイアを放ちつつ戦闘に躍り出る。
俺と黒魔が加わったことで形勢は逆転した。
スケルトンは苦手なファイアで消し炭に。
ガーゴイルは俺の攻撃で次々と落ちていった。
女性も女性でケアルやプロテスで支援してくれる。
三人の協力もあってモンスターの大群はすぐに数を減らし、
しまいには逃げていった。

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 00:52:34.78 ID:AfvvxmAq0
「助けてくれてありがとうございました」
女性−どうやらリリスという種らしいーが頭を下げてお礼を言う。
俺たちはなぜミシディア地方にいるはずのリリスがここにいるのか
なぜモンスターに襲われていたのかを訊いた。
曰く、元々優しい性格が災いして人間を倒すことができず
それが原因で故郷の試練の山でモンスター仲間にハブられ
そういうギスギスしたモンスター社会が嫌になり
人間と仲良くなるため密航を繰り返しここにたどり着いたのだが
別の地方から来たリリスをここのモンスターが余所者として追い出そうとしたのだったという。
ちなみにリリスは普通はアンデットだが彼女は希に生まれる
非アンデットのリリスらしい。
だから白魔法が使えるとさ。ご都合主義だね。


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 00:52:37.61 ID:+wmsO7l4O
FF4のSSなんて初めてみた


39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 00:53:59.12 ID:AfvvxmAq0
「よろしければ、私を連れていってくれませんか?」
リリスが頭を下げて俺たちに願う。
俺としては別に構わない。
彼女は白魔法が使えるし、モンスターだけどちゃんと人の心があるからだ。
黒魔は黒魔でパーティに女性が入るのがうれしいのか
ポーションをグラスに注ぎ乾杯の準備をしている。
そして俺たちは答える代わりに乾杯で返事をした。

しろまどうしの リリスが なかまになった!

40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 00:55:12.18 ID:AfvvxmAq0
翌日、黒魔が余った布の服をつなぎあわせて長いスカートを作っていた。
「このままだとリリスちゃんが町の中に入れないだろ?
それで、このスカートで足を隠せば、見た目は人間になる」
確かに、スカートで下半身を隠したリリスは人間に見える。
これなら町の中に入っても大丈夫だろう。
「あとリリスちゃん。俺たちには敬語は使わなくていいよ」
黒魔がにこやかな顔で言う。
「え、あ、ありがとう黒魔!これでいい?」
黒魔が顔を真っ赤にして喜んでいる。
こいつこんなに女好きだったっけ。
俺はリリスに旅の目的と現在の状況を話す。
するとすぐOKサインを出してくれた。
理解が早くて助かる。

41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 00:56:58.41 ID:AfvvxmAq0
俺たちは山道を登っていく。
リリスのケアルのおかげで俺たちはいつもよりスムーズに敵を倒していく。
回復に気を配る必要がないため戦いに集中できるからだ。
黒魔も黒魔でいつもより張り切っているのか
ファイアの威力がファイラ並にすごいことになっている。
「これが余のファイアだ」
黒魔が顔をキリッとさせて言う。きめえ。

「あそこで誰かがモンスターに襲われているわ!」
山頂に差し掛かったときリリスが叫んだ。
指さす方を見るとゴブリンの上位種ドモボーイが一人のハゲのおっさんに集団で襲いかかっていた。
しかし、ハゲは竜巻旋風脚でドモボーイを弾き倒す。
あのハゲはかなり強いらしい。
しかしハゲの前にボムのでかい奴が現れるとハゲが後ずさりし始めた。
さすがにあの大きさだとハゲも苦しいらしい。
俺たちはハゲに加勢することにした。

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 00:58:54.81 ID:AfvvxmAq0
「あのボムはただのボムではない!ボムの親玉、マザーボムだ!」
ハゲが俺たちに叫ぶ。
敵の親玉のことを知っているにこのハゲはなかなかの知識を持っているらしい。
ただのハゲじゃなく、スーパーハゲなのかもしれない。
「でかくたってボムはボムだろ!食らえファイア!」
黒魔が柄にもなく叫びながらファイラ並のファイアを放つ。
が、そこまで大きなダメージは与えられなかったようで
マザーボムのカウンター右フックを食らって吹っ飛んでいった。
「黒魔、大丈夫!?」
リリスが黒魔にケアルをかける。
黒魔は強く頭を打って昏倒しているようだ。
肝心なところで役に立たない奴だ。

俺はリリスにプロテスをかけさせスーパーハゲと一緒に接近戦を試みる。
さすがボム界の親玉。ちょっとやそっとじゃビクともしない。
俺たちは一度間合いを取る。
するとスーパーハゲが力を溜め始めた。
真空波動拳でも出すのだろうか。


45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 01:00:50.09 ID:+wmsO7l4O
ボムにファイアとか…死ぬだろ


46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 01:01:29.14 ID:AfvvxmAq0
ハゲが溜めている間も俺は果敢に攻撃する。
こっちも攻撃を食らうもののリリスがケアルをしてくれているので平気だ。
俺の攻撃でマザーボムがひるんだ瞬間にハゲの烈風正拳突きが炸裂する。
これにはさすがのこいつも参ったようで腫れ上がった腹を抱えて痛がっている。
いや、腫れているというより膨れ上がってる?

「ば く は つ す る 〜 !」
間延びした声でマザーボムが言う。
「伏せろッ!」
俺たちはハゲの叫びで一斉に伏せる。
その瞬間マザーボムが大爆発を起こした。
タイミング悪く気絶から立ち上がった黒魔以外は防御していたので無事だった。
立ち上がったところをもろに食らった黒魔は300近いダメージを受けて再び気絶した。

大爆発を起こしたマザーボムは二種類六匹のボムに分裂したようだ。
しかしそいつらはマザーボムほどのパンチ力はなく
俺とハゲのコンビネーション攻撃で一匹ずつ沈めていった。
残った一匹がハゲに自爆をし、ようやくあたりは静かになった。
ハゲは平気な顔をしている。どうやらこれで勝てたようだ。
俺たちは万歳して喜ぶ。
何故バンザイかというと何かそうしなければならない気がしたからだ。

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 01:03:15.03 ID:AfvvxmAq0
「危ないところをかたじけない。
私はモンク僧長ヤン。
このホブスの山で修行中魔物の群に襲われ
私を残し全滅してしまった。
あれほどの者たちが…」
ヤンと名乗るハゲが丁寧に自己紹介をする。

あれほどのと言っているがここのモンスターはそこまで強くないし
さっき襲ってた連中もマザーボム以外はあまり強そうじゃなかった。
ファブールの一般モンク僧の実力に疑問を抱く。
俺たちは一通り自己紹介をする。
リリスのこともうっかり話してしまったがヤンは驚く素振りを見せず
「魔物でも人の心を持つのなら人である」みたいなことを言った。
やはり伊達にモンク僧長をやっているわけじゃないな。
「して、そなたらはなぜここへ?」
俺たちはファブールを目指しているんだ。
バロンがファブールを狙っているという噂を聞いて
ファブール王の耳に入れてもらいたくてここまで来たんだ。
俺はあまり嘘じゃない理由を述べた。
「! なんということだ。主力のモンク対は全滅。
城にいるのはまだ修行も浅い者ばかり。
今攻め込まれてはひとたまりも!」
ヤンが冷や汗を流しながら叫ぶ。

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 01:04:43.61 ID:AfvvxmAq0
「無防備な状態が続くのは危険です。
すぐにでもファブールへ戻り、体制を立て直さなければ!」
黒魔が久々にまともなことを言う。
「私たちもできる限りお手伝いします!」
リリスが言うと、ヤンは手を前に突きだして拒んだ。
「そなたたちを巻き込むわけにもいくまい」
深くは言えないが俺たちはバロンと戦う理由があるんだ。
頼む、手伝わせてくれ!
俺たちの必死の懇願にヤンはようやく首を縦に振った。
「訳ありか…かたじけない!助太刀願えるか?」
ヤンの問いに頷く三人。
「ファブールは東の山を越えたところ。
さあ急ぎましょう!」


52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 01:06:07.01 ID:+wmsO7l4O
ついにイベント奪ったwww


54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 01:06:47.24 ID:AfvvxmAq0
俺たちのステータス
おれ Lv10 HP253 MP0
ジョブ:せんし
Eスピア
Eアイアンシールド
Eアイアンアーマー
Eアイアンヘルム

くろま Lv9 HP132 MP48
ジョブ:くろまどうし
Eぬののふく
●ファイア
●サンダー
●ブリザド

リリス Lv12 HP111 MP66
ジョブ;しろまどうし
○ケアル
○プロテス

ヤン LV10 HP300 MP0
ジョブ:モンク
E炎の爪
E皮の服


56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 01:13:23.40 ID:dxlRbU0dO
面白懐かしいな
マップを全然思い出せないわ


58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 01:14:20.22 ID:AfvvxmAq0
ホブスの山を越え、ファブールを目指す。
途中、怪しげな森があったので入ってみるとそこはチョコボの森だった。
せっかくなので一匹捕まえみんなで乗る。
早い上にチョコボのおかげで敵に出会わなくて済む。
「どうしてチョコボが魔物に襲われないか知っているか?」
黒魔が唐突に話を切り出す。
そんなこと俺が知るわけないだろう。
「あー、知ってる。
たしかかなり昔のチョコボは隕石を操ったり弾丸を飛ばせて
魔物の頂点みたいな存在だったんだって」
リリスが言った。
そんな怪物だったのかこの鳥。

59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 01:16:14.72 ID:AfvvxmAq0
ファブールにたどり着いた俺たち一行。
チョコボが海に向かって走っていくのを見届けてから城内へ入る。
「戻られましたか、ヤン様!」
俺たちが入ると門番と思われるモンク僧がヤンに頭を下げながら言った。
モンク僧長というくらいだから国の中でもかなりの地位にいるに違いない。
バロンで言うベイガン近衛兵長のような感じであろうか。

ヤンに連れられ王に謁見する俺たち。
失礼の無いように皆でひざまづく。
「ヤンよ、戻ったか」
王が威厳のある声で言う。
「はっ。
それよりもファブール王。
この国にバロンが攻めてくるという情報を聞き急ぎ戻りました」
「誠か!」
ヤンが言うと王は少し顔を強ばらせて驚いた。
「この方たちがそれを私に教えてくれたのです」
ヤンが続けてそういうと、王は首を傾げながら顎に手を当てて言った。


62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 01:18:25.75 ID:8PFtLKG7O
今ケータイのアプリでやってたww
地底の敵強すぎワロエナイ


63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 01:18:32.26 ID:AfvvxmAq0
「その方達は何者じゃ?
見たところバロンの鎧を着ておるようだが」
王に言われて俺はギクッとした。
急いでたせいで鎧を脱ぐのをすっかり忘れていた。
「それに、バロンはついこの間ダムシアンを襲撃したばかりのはず。
そう間を置かずに何度も攻めてこれるのか?」
王の言葉に黙る俺たち。

すると後ろの方から聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「バロンは今魔物の力を借りています。
侮ってはいけません!」
俺たちが振り向くとそこには漆黒の鎧に身を包んだ騎士が立っていた。

67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 01:20:54.83 ID:AfvvxmAq0
あの風貌は間違いない、セシル隊長だ。
セシル隊長の側には美しいことでバロンで有名な白魔道士ローザ様と
緑色の髪をした幼女と浮浪者みたいな見た目の吟遊詩人が立っている。

「お久しぶりです。ファブール王」
浮浪者が王に言う。
「これはギルバート王子!」
目を見開いて答えるファブール王。
この浮浪者は王子なのか。人は見た目によらないな。

「バロンはゴルベーザという名の魔物使いを味方にし
多くの魔物と飛空挺で攻めてきます。
我がダムシアンは反撃するまもなく一瞬でやられてしまいました。
このままではファブールもダムシアンの二の舞になってしまいます」
ギルバートが必死の表情で訴える。
魔物使いゴルベーザか。
聞いたことのない名前だが多分ロクな奴じゃないだろう。
疑っていたファブール王もギルバートの言葉で納得したのか
玉座から腰を上げ話した。
「すまぬ!誠じゃったか。
だがヤンよ、お主一人ということはモンク隊は…」
ヤンがうつむくと、王はすべてを理解したようだ。

68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 01:22:15.25 ID:AfvvxmAq0
「むう、主力のモンク隊が全滅したとなれば
我々だけではバロンの攻撃を防ぎ切れぬかもしれん。
すまぬがそなたたちの力を借りたい」
王が頭を下げ願い乞う。
力になれるかわからないが、全力を尽くすことを約束する。

「この方たちはすばらしい腕をお持ちです!
私とともに最前についていただきます!」
「セシルさん達もバロンと戦う理由のある者です。
僕たちにも協力させてください」
ヤンとギルバートが順に言うと、王は真剣な顔をしていった。
「お主等がそこまで言うのならそなたらに賭けてみよう!
娘達は救護の任についてもらうがよいな?」
リリスとローザ様と幼女が頷く。

「セシル、気をつけてね…」
ローザ様が心配そうな顔でセシル隊長に言った。
「君も…それからリディア!ローザを頼む!」
セシルが答えた後、幼女に向けて言った。
幼女の名前はリディアというのか。
というかセシル隊長、幼女に大人を任せるのって普通逆じゃないですかね?

70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 01:24:25.35 ID:AfvvxmAq0
「二人とも、無理をしないでね」
リリスが俺たちに言う。
「俺たちがやられると思うか?」
黒魔が構えながら言うがお前は油断するとやられるだろう。
俺たちはリリスに礼を言ったあと城門でセシル隊長達と合流した。

陣形は
○俺
●黒魔
○セシル隊長
●ギルバート
○ヤン
となった。

ちょうど前衛後衛のバランスが取れていてよかったが
ケアル使いが三人とも行ってしまったのでギルバートの薬さばきに期待したいところ。

「そういえば君達はいったい?」
セシル隊長が俺に訊く。
まあ一般兵士の俺のことをセシル隊長が知っているわけもないか。
俺は簡潔にここに来るまでの過程を話した。
「そうか、共にバロンを救おうとする仲間がいて嬉しいよ」
いやいや、セシル隊長ほどじゃありませんよ。
黒魔はギルバートとなにやら話しているようだ。
作戦会議だろうか。

73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 01:26:44.72 ID:AfvvxmAq0
「来ました!」
門の上で見張りをしている連中が叫ぶ。
ようやくお出ましか。皆で戦闘態勢に入る。
正面から突撃してくるバロン海兵三名。
無表情で突っ込んでくるのを見るにおそらく正体は魔物なんだろう。
セシル隊長の暗黒波動で怯んだ隙に俺とヤンが切り込む。
そして残った一人が黒魔のファイラで焼き尽くされる。
ってあれ、お前ファイラいつの間に覚えていたんだよ。

「赤い翼だーっ!!」
見張りが叫ぶと上空を飛空挺が通り過ぎ大量の爆弾がばらまかれた。
このまま外にいたら吹き飛ばされるのは明白だ。
「城内まで後退する!」
ヤンが叫び俺たちは後ろに下がる。
敵に城の中に侵入され逃げまどう見習いモンク僧が次々と倒れていく。
「すまない!勝ち目のない戦いに!」
ヤンが落ち込みながら言うがセシル隊長が励ます。
見習いを倒したドモボーイやらサハギンやらが俺たちにかかってくるが
これくらいの相手なら敵ではない。
が、物量作戦でこられると持つかどうかわからない。
次々と押し寄せる魔物を順次撃破していくが
味方のモンク僧の数が減ってくるとだんだんと苦しくなってきた。

75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 01:28:25.27 ID:AfvvxmAq0
「クッ!下がるぞ!」
形成の悪くなった俺たちはまた後ろに下がって体勢を立て直す。
ファイラの使いすぎで黒魔がぜえぜえ言っている。
そういえばさっきからギルバートが全く戦っていないような気がするが
多分気のせいではないだろう。

「この上は王の間じゃ…!?」
セシル隊長が冷や汗をかきながらヤンに訊くが
ヤンは冷静に答える。
「心配めされるな。王や女子供は安全なところに避難している。
我々が敵を引きつけて叩く!」
魔物に囲まれ空爆までされているこの城に安全なところなんてあるのだろうか。
気にはなったがあえて訊かなかった。

「キル!」
バロンの黒魔導師が叫びながら入ってくる。
俺の見知った顔もいたが多分魔物なんだろうなあ。
俺はかつての仲間の顔をした相手に
黒魔が攻撃をためらうんじゃないかと思ったが
むしろ黒魔は本気でブリザドをぶっ放していた。
黒魔、それでいいのか?
「あいつらにはよく虐められていたからな。いい気味だぜ!」
だそうで。元気な奴だ。

76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 01:31:07.00 ID:AfvvxmAq0
どこかに隠れていたギルバートがエーテルを黒魔に差し入れるする。
それよりも俺たちにポーションを…。
と言おうとしたらうなり声をあげて魔物の群が部屋に押し寄せてくる。
回復する暇がない。
俺たちは玉座のところまで下がり扉に鍵をかけた。
ギルバートがそそくさと渡すポーションをグビグビ飲みながら体勢を立て直す。
すると玉座に一人いたモンク僧が鍵を開けようとしていた。
俺はとっさに背後からそいつを突き殺す。

「なにをするんだ!?」
セシル隊長が叫ぶ。
俺はモンク僧の皮をはがし死体を見せる。
こいつはモンク僧に化けていた魔物だった。
まあ、もし本物のモンク僧だったとしても
とち狂って俺たちを危険に晒すようなまねをする奴だ。
生かしていても得はしないだろう。

「魔物の進行は我々の思った以上に早いみたいですな」
ヤンが言うとセシル隊長が考え込んだ後はっと何かに気づいた。
「クリスタルが危ないかもしれない!」
「隊長、ここは俺たちに任せてください!
隊長達はクリスタルを!」
黒魔がセシル隊長に提案する。
出しゃばりやがってと思ったがよく考えると
レベルの高い隊長達がクリスタルの側にいてくれた方が安全だろう。
俺たちは殿(しんがり)を引き受けクリスタルルームに駆け込む隊長達を見送った。

77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 01:33:48.61 ID:AfvvxmAq0
ガンガンと扉がきしみをあげている。
斧か何かで強行突破しようとしているのだろう。
俺たちはここで倒れるかもしれないがセシル隊長達なら…
セシル隊長達なら何とかしてくれる。

扉が耐えきれず壊れ大勢の魔物が押し寄せる。
狭い廊下に固まっているうちに黒魔がファイラをぶっ放す。
その隙に俺は槍を構えながら突進する。
魔物の群は統率を失ったように慌ただしくなった。
このままだといけるかもしれない。
そう思ったときだった。

部屋に黒い鎧を着込んだ大柄の男が入ってきたのだ。
男は明らかに邪悪な気を放っている。
男が手を振りかざすと黒魔に見たこともない規模の特大の雷が落ちる。
まさか、サンダガか!?

78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 01:35:41.01 ID:AfvvxmAq0
黒こげになった黒魔が崩れ落ちる。
「弱い、弱すぎるな…」
男が静かに言う。
俺はダメもとで男に槍を突き刺すがダメージを与えた気がしなかった。
「小賢しいわッ!」
腕のひと振りで壁まで吹っ飛ばされ叩きつけられる俺。
意識が飛びかけるが気合いで持ちこたえる。

「カイン、クリスタルを奪え」
「はい、ゴルベーザ様」
黒い男が背後にいた竜騎士に命令する。
あの竜騎士はカイン隊長だ。
セシル隊長の側にいないと思ったらバロンに寝返ってしまったのか。
そしてこの黒い男こそが魔物使いゴルベーザなのだろう。

ゴルベーザは魔物使いというよりかはどちらかというと
いろんな職業をマスターして上級職に就けそうなそんな感じがする。
カインがクリスタルルームに入るのを俺は見ることしかできなかった。

79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 01:38:14.27 ID:AfvvxmAq0
ゴルベーザが一歩一歩俺に近づいてくる。
「先ほど私に攻撃を当てたのは褒めてやる。
まだ力はないが、いい腕だ。どうだ、私の元につかないか?
そうすれば命は助けてやってもよいぞ?」
ゴルベーザが俺に交渉を持ちかけるが俺は断った。

まずお前の態度が気に食わない。
そんな高圧的な態度の上司ができるなんてごめんだね。
俺はそう言った後ゴルベーザの放ったせいけんづきを頭に食らった。
俺の記憶はそこで途切れている。

82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 01:40:24.39 ID:AfvvxmAq0
「あ、気がついたみたいだね!」
俺が意識を取り戻すと幼女…たしかリディアだったっけ?
が目覚めた俺の顔を嬉しそうにのぞき込んでいた。

そうだ、あれから俺はどうなったんだ?
黒魔は大丈夫なのだろうか。
「すまない、クリスタルを守ることができなかった。
そして、ローザが…」
セシル隊長が落ち込んだ顔で言う。
リリスが俺にあの後クリスタルルームであったことを説明した。

セシル隊長がカインにやられ、ゴルベーザが現れクリスタルを奪い
そしてローザ様をさらっていったことを…。
黒魔は黒こげになったまま椅子に座ってヤン達と話している。
どうやら幸いにも俺たちに死人はでなかったらしい。
まだ命があるということはまだチャンスがある。
奪われたのなら取り返せばいい。

84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 01:42:48.22 ID:AfvvxmAq0
俺はベッドから飛び起き作戦会議に加わった。
「落ち込んでいても仕方がない。何とかしてローザを取り戻さなければ」
セシル隊長が神妙な面もちで言う。
「ゴルベーザに対抗するためには飛空挺が必要ですね」
黒魔が言う。

確かにゴルベーザは赤い翼を駆り魔物を自在に操っていた。
対抗するにはこちらも何らかの戦力を持つ必要があるだろう。
「でも、飛空挺はバロンでしか作られないんだ」
「どうにかしてバロンに侵入できないものか」
セシルとヤンが考え込む。
そう言えばバロンには陸軍空軍は充実しているが
海軍の人員と装備が不足しているということを思い出した。
以前海軍の知り合いが話していたのだ。
そいつが今生きているかは知らんがな。
俺がそれを言うと、皆の顔が明るくなった。

85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 01:44:46.75 ID:AfvvxmAq0
「そうか、手薄な海から攻め込めば…!」
「だったら、船がいるわ」
ギルバートが言いかけるとリディアが口を挟んだ。
「ならば明朝、王に頼み船を貸してもらおう。
そなた達の働きでファブールは焼け野原にならずにすんだのだ。
王も協力は惜しまぬはず」
ヤンが提案する。

「じゃあ準備をしなきゃいけないわね。
回復薬を沢山持っておいた方がいいと思うわ」
リリスが言うが、ギルバートが止めた。
「今日はゆっくり休んだ方がいいと思う。
準備なら明日でも遅くはないだろう」
それもそうだな。今日はもう寝よう。
俺たちはぐっすりと眠った。

87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 01:46:55.47 ID:AfvvxmAq0
「おーい!」
「おいていくわよ〜!」
俺はどうやら寝坊したらしい。
支度の終わったリリスと黒魔が俺を起こしている。
急いで支度をして案内された船着き場に行くと、
立派な帆船が俺たちを待っていた。
セシル隊長たちはすでに準備が終わったらしく
桟橋ではヤンが奥さんだろうか、中年の女性と親しげに話していた。
俺たちはそんなヤンを尻目に船に乗り込む。
かなり大きく立派な船だ。
これならちょっとやそっとじゃやられないだろう。
搭載兵器にやや難はあるが海戦をするわけではないので十分だ。

セシル隊長おはようございます。
「おはよう。昨日はぐっすり眠れたかい?」
隊長は言った。
ええ、お陰さまで元気百倍ですよ。
「それはよかった。これからとうとうバロンを取り戻しに行くからね。
着くまではのんびりしててくれ」
そう言うと隊長は船長らしき男と会話を始めた。

89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 01:48:36.33 ID:AfvvxmAq0
「あんたがセシルか!活躍はきーてるぜ!
なーにゆっくりしててくれ。
バロンなんざあっと言う間についちまわあ!
よーしさっそく出港だー!
野郎ども、錨を上げろー!」
船長が声高らかに叫ぶ。
「ヒャッホー! 」
ノリの良い船員達が返事をすると準備が整いついに船が動き出した。

「で、バロンについたらどうされるおつもりで?」
ヤンが隊長に聞く。
「まずまず飛空艇技師のシドに会おう。
彼なら飛空艇に精通しているし力になってくれるはずだ」
まあそうなるだろうな。
シドはバロン一の、いや世界一の技術者だ。
ま、無事かどうかは知らないがゴルベーザや偽王がよほど馬鹿じゃない限りは
そういう優秀な人材を殺すようなことはしないだろう。
船の後方では黒魔とリリスとギルバートとリディアがなにやら話しているが
どうせろくな事じゃないだろう。

それにしても一つ気になることがある。
現在のメンツは俺、黒魔、リリス、セシル隊長、ギルバート、ヤン、リディアの計七人だ。
この世界での戦闘は最高5人が推奨されている。
それ以上増やすといろいろと不都合が起こるらしいからだ。
つまり嫌な予感しかしない。


90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 01:48:44.58 ID:O/yGZmwwO
最近DS版4とディシディアをプレイしたおかげかな
脳内再生が違和感なくできてる


91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 01:50:36.83 ID:AfvvxmAq0
俺の嫌な予感は予想より早く的中した。
船の進行上に現れる巨大な渦。
どうみても自然現象でできる大きさではない。

「あれは!?」
「クラゲだ!」
「機雷だ!」
「いや、リヴァイアサンだー!」

船員たちはノリよくそう言うと緊急体制の準備に入った。
が、リヴァイアサンの巨大な尾が船体に当たり船は大きく揺れた。
「キャアー!!」
船の端にいたリディアが傾いた衝撃て落下した。
それを助けようと続けてヤンが飛び込む。自殺行為だ。
船の傾きは徐々に激しくなってくる。
というかもう立ってられない。
俺たちは為す術無く海に転落しリヴァイアサンの渦に飲み込まれていった。

93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 01:53:43.99 ID:AfvvxmAq0



ザザーン ザザーン




耳に波の音が聞こえる。
おれは…どうなったんだ?
「おお、この兄ちゃん気がついたぞ!」
聞き慣れない声が聞こえる。
俺は全身の痛みを堪えながら目を開け起きあがる。
小さな漁船の上に俺はいた。

「イヤーびっくりしたよ。
魚捕ってたら人が網に掛かったもんだからね」
正面にいた漁師風の男が行った。
俺は魚と一緒に引き上げられて助かったのか。
そうだ、他に誰か引っかからなかったのか?
「あんたの他には吟遊詩人みたいな兄ちゃんしかかからなかったよ。
もっとも、そっちはすんごい重傷だけどね」
吟遊詩人…ギルバートか。

所でこの船はどこに行ってるんだ?
「トロイアだよ。俺たちは世界中を股に掛ける漁師だからね。
兄ちゃんたちはトロイアに届ける用の魚を捕ってるときに
引きあがったんだ」
トロイアか。結構遠くまで飛ばされたな。

94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 01:55:18.58 ID:AfvvxmAq0
「ほんじゃ、俺たちはこれで」
トロイアまで送り届けられた俺は漁師と分かれた。
彼らは彼らで城に魚を届けた後すぐ別の所に行かなくてはならないらしい。
俺たちがいつまでもお世話になるわけにも行くまい。
俺は未だ意識のないギルバートを背負いながら城へ入る。
そうしたらすぐに城の人がギルバートを担架に乗せ
病棟らしい部屋にかつぎ込んでくれた。

これで大分肩が軽くなった。
長時間絶対安静じゃないといけないらしいので放置決定。
城の中を探索する。
この城は今流行の女尊男卑が横行しているらしく
兵士や家臣などほぼ全員が女だった。
男はと言うと雑用や掃除、牢屋の見回りなどやりたくないことをやらされているらしい。
今俺も地下牢のところに来てみたのだが看守の男がグースカ寝ている。
この国だいぶ平和ボケしてるみたいだな。

96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 01:57:59.08 ID:AfvvxmAq0
「ちょっと、あなたに頼みたいことがあるの!」
いきなり牢屋の中の魔導師っぽい女が俺に話しかけてきた。
牢屋の中にいる奴はろくでなし揃いのはずなのであまり話したくないんだがな。
「私、実は冤罪で牢屋に入れられてしまったの。
犯人を見つけるために手を貸してくれない?
それ相応のお礼はするわ!」
女がそう言ってくる。
それ相応のお礼ねぇ。

なんか嘘をついてるっぽい目ではないし助けてやるか。
俺は寝ている看守からこっそり鍵を拝借し女の牢の扉を開けた。
「ありがとう、これはお礼よ!」
牢から飛び出た女はそう言うなり俺に魔法をかけてきた。
急激な眠気に襲われる俺。これはスリプルだ!
「引っかかった引っかかった!じゃあね〜」
薄れゆく意識の中で俺は思った。
目だけでひとを判断するのはやめよう。ぐぅ。

97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 02:01:46.04 ID:AfvvxmAq0
目を覚ますと俺は町の宿屋に寝かされていた。
どうやら牢屋で寝てるところを発見されて運ばれたらしい。
宿屋の親父の話によるとあの女はソーサルレディで
北の方の森で人間を襲うためそのたびに牢屋に入れられては
さっきみたいな手段で脱獄してきたらしい。
次にあの女にあった時にブン殴ってやろうと思いつつ俺は町に出る。
そういえばそろそろ持っている槍がヘタレてきたので買い換えたい。
そう思って武器屋に言ったら弓矢と木槌しかおいてないでやんの。
この世界に槍はこれ以外にあるのか不安になってきた。

バロンに戻るための手段を求めて町の人から話を聞く。
するとどうやら北の森には黒チョコボという空を飛べる貴重なチョコボが生息しているらしい。
それに乗ることができればバロンに戻れるかもしれない。
トロイアは内陸の国なので船が期待できない以上これしか方法はないだろう。
それに北の森ならあの女に会えるかもしれないからな。

98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 02:04:42.67 ID:AfvvxmAq0
町の人から話を聞く過程で俺は興味深いことを聞いた。
この町の酒場に流れ者のクソ強い戦士がいるらしい。
そしてその戦士はなんとバロン出身だという。
もしかしたら同郷のよしみで協力してくれるかもしれない。
俺は早速その戦士がいるという酒場に足を運んだ。

うん、何というか同郷どころかそれ以上の人だった。
実はクソ強い戦士の正体はバロンの近衛兵長ベイガンだったのだ。
話を聞くとベイガンはだいぶ前、王に「お前もそろそろ年だから引退してはどうか。
心配するな代わりの者はいる」みたいなことを言われ、
言われるがままに仕事を辞め
王から直接受け取った退職金で放浪の旅をしていたようだ。
ということは俺が城にいたときのベイガンは偽物ということになる。
本物が帰ってきたときの偽物のあわてた顔が浮かぶ。
俺はベイガンに今のバロンの状況をこと細かく教え、協力してくれるように頼む。
「まさかバロンがそのようなことになっていたとは…。
わかった、私も故郷と忠誠を誓った我が王を救うため今一度バロンに戻ることにしよう」
ベイガンはそう言い了承した。

元近衛兵長ベイガンが仲間になった!


99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 02:06:03.14 ID:DoAfcC9RO
まさかのベイガンwwwww


100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 02:06:20.63 ID:8PFtLKG7O
ベイガンwww


102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 02:06:54.83 ID:N17s/MaoO
まさかのベイガンwww


101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 02:06:21.71 ID:AfvvxmAq0
俺たちのステータス
おれ Lv13 HP326 MP0
ジョブ:せんし
Eスピア
Eアイアンシールド
Eアイアンアーマー
Eアイアンヘルム
┏コマンド ┓
┃たたかう┃
┃      ┃
┃      ┃
┃アイテム ┃
┗━━━━┛

ベイガン Lv32 HP2567 MP67
ジョブ:ホワイトナイト
Eミスリルソード
Eミスリルシールド
Eミスリルアーマー
Eミスリルヘルム
Eミスリルのこて
┏コマン ド┓
┃たたかう┃
┃剣技   ┃
┃白魔法 ┃
┃アイテム ┃
┗━━━━┛
□雷鳴剣 □ストックブレイク
○ケアルラ ○レイズ ○プロテス


104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 02:07:50.23 ID:cWJZFpjOO
ちょwwwベイガン優秀www


106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 02:08:41.31 ID:AfvvxmAq0
ベイガンを仲間に加えた俺は道具屋でポーションやフェニックスの尾を買い込み町から出て北へと向かう。
道中俺が相手をするにはやや強すぎるモンスターが出たが
ベイガンの雷鳴剣やストックブレイクで秒殺されていった。
やっぱ元近衛兵長なだけのことはあってクソ強い。
ただこの二つの技がやたらMPを食うらしくあまり連発してくれないのが癪だが。

「ここから先へは行かせないわ!あ、あなたはあのときの…」
案の定現れたソーサルレディ。あの時の借りを返させてもらおう。
その前に俺は一つ質問をする。なぜ森で人間を襲うんだ?
「どうせあなたたちも黒チョコボを虐めにきたんでしょう?
みんなそうよ、乗るだけならまだしも羽毛をとるとか見せ物にするとか
そんなひどいことばっかり考えてるに決まってるわ!
今までここにきた人間がそうだったように!」
ソーサルレディは凄んだ顔でそう叫ぶ。
あまり信用できない俺の勘だが嘘ではなさそうだ。
俺はただ黒チョコボに乗ってバロンへ行きたいだけだと言っても信用してくれない。
後ろのベイガンも女相手なので手をあげるわけにもいかず困った顔をしている。

107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 02:10:27.69 ID:AfvvxmAq0
「ならねぇちゃんよ、人間がだめなら俺達に渡してくれないかぃい?」
不意に聞こえたひょうきんな声に振り向く俺たち。
一回り大きい紫色のボムのような魔物が六体俺たちを取り囲んでいた。
一匹の手には黒チョコボが締められた鶏のように捕まれている。

「我らはダークエルフ様の忠実な下僕ピュロボロス兄弟!」
「珍しい黒チョコボの肉は絶品だと言うねえ」
「この肉をダークエルフ様に献上すれば我らの株も上がると言うもの」
「人間に渡すのが嫌なら同族の魔物に渡すのが道理だぜねえちゃん」
「ソーサルレディは悪魔に魂を売った魔導師の一族!」
「人間に味方したら一族の笑い者だよ!」
口々に勝手なことを言いげひゃげひゃ笑うピュロボロス達。

こいつらはゴルベーザの手先ではないようだがまあ味方であることは絶対にないだろう。
そのダークエルフがどんな化け物だとしても黒チョコボを渡すわけにいかない。
このソーサルレディのことは知ったこっちゃないが俺たちがバロンに帰れなくなる。
無念のままトロイアに骨を埋めるのはごめんだ。

108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 02:12:37.67 ID:AfvvxmAq0
「ストックブレイク!!」
勢いよく切り込んだベイガンが黒チョコボを掴んだピュロボロスを真っ二つにする。
離された黒チョコボがソーサルレディにすり寄る。

「おお、末弟がやられてしまったよ!」
「いつものことさあいつは間抜けだからねえ」
ピュロボロス達は一匹やられたにも関わらず余裕綽々だ。
「今日は兄さんにたのむよ!」
「あ〜いよ!アレイズ!」
「そしてすかさずエーテル!」

アレイズだと!?
こいつらこんな高度な白魔法を使えるのか!
ベイガンに真っ二つにされたピュロボロスの体が再生し生き返った。
「なんと命の重さを知らぬものよ…!」
ベイガンが悔しそうな顔で言った。

110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 02:14:43.63 ID:AfvvxmAq0
俺とベイガンは先ほどアレイズを唱えたピュロボロスに攻撃を加える。
しかし倒した瞬間別のピュロボロスがアレイズを唱え生き返らせてしまう。
ベイガンのMPも余裕が無くなってきたらしく肩で息をしている。
ベイガンのHPが滅茶苦茶高いから全滅の心配はないが
このままでは勝つこともできないだろう。
せめて魔法を封じることができれば…!

俺はふとソーサルレディの方に目をやる。
彼女は黒チョコボを抱きながらこちらをじっと見つめている。
おい!お前その黒チョコボを助けたいんだろ!
なら俺たちを手伝ってくれ!
「でも、私があなたを手助けしたら私はソーサルレディの爪弾き者になるわ!」
けっ、結局は自分の保身が一番ってことか!
お前のそのチョコボに対する思いはそれくらいだったってことか!!
俺は口汚く罵る。もちろん考えがあってのことだ。
「私は…私は…」
ソーサルレディは涙を流しながら葛藤している。

111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 02:16:57.05 ID:AfvvxmAq0
こいつは何度投獄されても黒チョコボのために脱獄するくらい黒チョコボを大事にしている。
だったら最後に行き着く答えは…。



「サイレス!」

ソーサルレディがピュロボロス全員にサイレスをかけ沈黙状態にする。
「このおんな!裏切ったよお!」
「裏切ったんじゃないわ。私は最初からこの子の味方よ!」
グッジョブだソーサルレディ。
これでピュロボロスどもはもうアレイズが使えないはずだ。

俺とベイガンが力を合わせ一匹ずつ始末していく。
ソーサルレディは俺たちの攻撃にあわせブリザドで援護してくれる。
緑色のローブを着てはいるがジョブは赤魔導師なのかもしれない。
「ダークエルフ様ばんざいっ!」
最後のピュロボロスが自爆攻撃をするが体力が残り少なかったのでさしたるダメージを受けなかった。

114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 02:20:14.56 ID:AfvvxmAq0
戦闘が終わり、ソーサルレディが膝をつく。
「あは、は。
あなたの手助けをした以上、私はもうここにはいられないわね。
これから、どうしようかしら?
トロイアは顔覚えられてるし…」

涙目でうつむく彼女に俺は声をかける。
行くところがないのなら俺たちと一緒に行かないか?
危険な旅だがここにいるよりはましだと思う。
もちろん、その黒チョコボも一緒に。
俺がそういいながら黒チョコボに近づくと黒チョコボは俺に頬ずりを始めた。
羽毛が肌にこすれてくすぐったい。
「不思議ね。この子私以外に懐いたことないのに。
そうね、この子が信用しているのなら私もあなたを信用するわ」
ソーサルレディが笑顔で言った。

というかソーサルレディっていちいち呼ぶの面倒だからレディでいいか?
どこかのアサシンと名前がかぶるが別の世界だしいいだろう。
「それでいいわ、もう私ソーサルレディじゃないもの」
レディが了承する。

115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 02:22:25.88 ID:AfvvxmAq0
「では二人とも、早速バロンに向かいませぬか。
私としては早く陛下のご無事を確認したい」
ベイガンが急かす。
ここでもたもたする意味もないし、そろそろバロンへ行こう!
俺たちは黒チョコボに乗り、空へ飛び立った。

「さっきの戦いで気づいたのだがその槍、かなりくたびれているな」
飛行中、ベイガンが俺に訊いてきた。
買い換えようにも店に置いてないから仕方がない。
「ならばこれをあげよう。以前私がミスリルの町に行ったときに買ったものだ」
ベイガンが差し出す青く光る槍を受け取る。
これはミスリルスピア!
ありがとう。だが、剣を使うベイガンがなぜ槍を?
「物干し竿にちょうどいいと思ってな。わっはっは!」
俺はずっこけて落ちかけた。

122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 02:44:43.08 ID:AfvvxmAq0
俺たちのステータス
へいし Lv13 HP326 MP0
ジョブ:せんし
Eミスリルスピア Eアイアンシールド
Eアイアンアーマー Eアイアンヘルム
┏コマンド ┓
┃たたかう┃
┃      ┃
┃      ┃
┃アイテム ┃
┗━━━━┛
ベイガン Lv32 HP2567 MP67
ジョブ:ホワイトナイト
Eミスリルソード Eミスリルシールド
Eミスリルアーマー Eミスリルヘルム
Eミスリルのこて
┏コマンド ┓
┃たたかう┃
┃剣技   ┃
┃白魔法 ┃
┃アイテム ┃
┗━━━━┛
□雷鳴剣 □ストックブレイク
○ケアルラ ○レイズ ○プロテス


123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 02:48:39.08 ID:AfvvxmAq0
レディ Lv12 HP213 MP62
ジョブ:あかまどうし
Eアイスロッド
Eだいちのころも
Eルビーのうでわ

┏コマンド ┓
┃たたかう┃
┃白黒魔 ┃
┃      ┃
┃アイテム ┃
┗━━━━┛
○サイレス
○スロウ
○ヘイスト
○スリプル
●ファイア
●ブリザド
●サンダー
●ポイズン


125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 02:50:45.79 ID:R4FtaohT0
俺の記憶ではテラとかいうじじいが出てきた気がするんだが気のせいかな


126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 02:51:05.80 ID:AfvvxmAq0
意外と早く解けたようなので再開
連投規制にならないようにするにはどうすればいいんだろうか…



黒チョコボに乗ってバロンの領域に入る俺たち。
王様が偽物だと知って逃げ出したのがつい昨日のように感じられる。
黒魔とリリスは無事だろうか。
ひとまずバロンのすぐ西の森に着陸する。
正面突破ができるとはハナから思っていない。
どうやって進入しようか…。
「城の中へこっそり入り込むのなら町の中の古い地下水路が
たしか城の堀につながっていたはずだ」
ベイガンが言う。よし、その方法で行こう。

レディが黒チョコボにここにいるように言い聞かせ
俺たちはバロンの町に入った。
バロンの町には以前のにぎわいが無く静かだった。
ひとまずピュロボロスとの戦いで疲れた体を癒すため宿屋へ向かう。
するとなにやら宿屋の奥の酒場がやけに騒がしい。
このままでは寝れそうにもないので様子を見に行ってみた。
すると騒いでいたのはなんと黒魔とヤンだった。
どうやら二人とも無事だったようだ。

128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 02:54:15.79 ID:AfvvxmAq0
俺は飛び出し二人に話しかける。
「誰だ貴様は?」
冷たく返す黒魔。遭難のショックで記憶を失ってしまったのか?
「そうだ、思い出したぞ。その顔に見覚えがある」
ヤンが言う。こいつは覚えててくれたみたいだ。
と思ったがどうもそういうわけではないらしい。
「この顔、手配書に書いてあった顔だな!!」
二人が襲いかかってくる。
一瞬黒魔が偽物かと思ったがぼろぼろの服は本人の物で間違いない。
二人とも偽王かゴルベーザに操られているのだろう。

「大丈夫か、助太刀するぞ!」
ただならぬ騒がしさに駆けつけたベイガンが叫ぶ。
手加減してやってくれ、こいつらは俺の仲間だ!操られているだけだ!
「ならばみねうちだ!」
ベイガンがヤンと戦闘を始める。

131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 02:57:10.93 ID:AfvvxmAq0
俺は黒魔のファイラを盾で防ぎつつ遅れてやってきたレディにサイレスを唱えるよう指示する。
「ぐっ、小癪な真似をぉ!」
魔法を封じられた黒魔が激昂して殴りかかってくる。
俺は向かってくる黒魔に槍を捨て拳で応戦する。
ジャブやストレートを使い分けお互い体力を削っていく。
黒魔め、あの砂漠以降こっそりパンチの練習してやがったな。
白熱する戦い。そしてついに決着の時がきた。

バキィッ!
勢いよく放たれた双方の拳が交差し鈍い音を立てる。
く、クロスカウンター…!

ダブルノックアウトする俺と黒魔。
ベイガンがかけてくれたケアルラで復活する俺。
レディはボコボコになった俺の顔を見て心配している。
俺はレディに大丈夫であることを伝えるとヤンの方を見た。
ヤンははげ上がった頭に無数のコブをつくって倒れていた。
ベイガンよ、みねうちだからってボコボコにする必要はあったのか?


132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 02:57:38.28 ID:8PFtLKG7O
ギルバートが役に立った覚えがない


133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 02:59:17.82 ID:cWJZFpjOO
ベイガン強すぎだろwww


134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 02:59:33.32 ID:AfvvxmAq0
ひとまず殴られたショックで二人は正気に戻ったらしい。
ボコボコの顔をさすりながらヤンは説明を始めた。

ヤンと黒魔とリリスはバロン近海に流れついたらしく
二人は高い(?)戦闘能力をかわれ操られ、
リリスは魔物故殺されず地下牢にぶち込まれているらしい。
セシル隊長とリディアはまだ行方がわからないらしい。
とりあえず俺は二人にベイガンとレディを紹介し作戦会議を始める。
顔中殴られたアザでひりひりするものの
先ほどのあ○たのジョーを彷彿とさせる俺と黒魔の戦いに感動した宿屋のおやじが
タダで泊めてくれたので部屋でのんびり会議できるのが幸いだ。
「地下水路の入り口は鍵で閉ざされているぞ」
鍵か…鍵がないのなら仕方ないな。
いざとなったら叩き壊して中に入ればいい。
俺たちは宿屋で一休憩してから水路に行くことにした。

よーし!出発だ!

137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 03:03:34.10 ID:AfvvxmAq0
俺たちは地下水路の扉に手をかける。
あれ、既に鍵が壊れている。誰かが先に通ったのだろうか。
地下水路は魔物の巣窟だったがなんてことはない。
レディと黒魔の黒魔法に加え俺、ヤン、ベイガンの三人の攻撃で
サクサクと敵を倒し先へと進むことができた。
だが回復がベイガン任せなので無駄なダメージを受けることは避けたい。
しかし、水路は予想以上に長く、水路を抜ける頃には
俺たちは心(MP)身(HP)ともにかなりボロボロになっていた。
とりあえずセーブポイントっぽいところを見つけたのでテントを張って一晩休むことにした。

アサだー。
と思ったらベイガンがいない。
先に城の中へ入ったのだろうか。
というわけで堀を通り抜けやっとこさバロン城に侵入した俺たち。
城の中は見張り兵士一人おらず閑散としていた。
静かな城の中を歩く四人。
玄関ホールに着くと、向かい側からセシル隊長を連れたベイガンが歩いてきた。
「いきなりいなくなってすまない。
先ほどそこでセシルを見つけたのでな。合流したところだったんだ」
ベイガンが言う。
何か引っかかるところがあるがベイガンの言うことだ。
たぶん間違いはないだろう。
「心配かけてすまなかった。さあともに戦おう!」


138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 03:04:05.77 ID:6uw/7uww0
そいつは…


139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 03:06:37.42 ID:AfvvxmAq0
俺たちはベイガンたちとともに玉座へ向かおうとした。
すると背後から生意気そうな子供の声が聞こえた。
「ほ〜んと、魔物って演技が下手だなぁ」
「せめてすり替わるなら本物を始末してからにするのですわ」
後ろを振り向くと、今喋った子供二人と髭ボーボーのじいさん
それから俺のそばにいるはずのベイガンを連れたイケメンが立っていた。
あのイケメン、いったい誰だろうか。
記憶をたどるがそれらしい人物は思い至らなかった。

「それが私の偽物か。もっと精巧なものだと思っていたがな」
イケメンの方にいるベイガンが言う。
どこに行ってたんだと訊くとトイレに行っていたらしい。紛らわしい奴め。
「暗黒騎士の僕は死んだ!忌々しい偽物よ、正体を現せ!」
イケメンが叫び背負っていた光輝く剣を振りかざすと先ほど合流した二人が苦しみだした。
と思ったらベイガンの方が腕が蛇の怪人に、
セシル隊長の方は恐竜の骸骨になりやがった。
げげっ、こいつら化けた魔物だったのか!
危うく偽物についていってしまうところだったぜ。

142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 03:09:56.07 ID:AfvvxmAq0
「よくも俺たちの作戦をじゃましてくれたな!」
「せっかくこいつらにもゴルベーザ様の魅力を教えてあげようとしていたのに!」
偽ベイガンと偽セシルもといティラザウルスが叫ぶ。
「さあ来い偽物め!僕が相手だ!」
イケメンが偽ベイガンを挑発する。
二匹とも向こうへ行きそうだったので俺はティラザウルスの方を挑発する。
おまえの相手は俺たちだぜ!
お、いい感じに戦場が二つに分かれた。
そのおかげで思い切り戦えて非常に戦いやすい。

ティラザウルスはなかなかの強敵でかなりのパワーの有る通常攻撃に加え
毒をぶちまけるポイズンブレスやこちらのHPを一桁にするトルネドのせいでかなりの苦戦を強いられる。
しかもやたらとタフらしく殴っても殴っても一向に倒れる気配がない。
それ以前にベイガンが向こう行っちゃったから回復魔法使えるやつがおらず
ポーションの一気飲みを繰り返し回復するしかなかった。
レディのスロウのおかげで敵の攻撃が少しだけ鈍らせられるのが幸いだ。
黒魔は後列からファイラを連射しているが効いている気配がない。
と思ったらティラザウルスが若干ひるんだ。
その後トルネドから通常攻撃の二段コンボで沈む黒魔。
俺は急いで黒魔にフェニックスの尾を投げる。
ん?

143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 03:12:29.92 ID:AfvvxmAq0
俺はふとした思い付きでフェニックスの尾をティラザウルスに投げた。すると
「く、崩れるっ!からだがあああああ!!」
とか叫んだあと跡形もなく消えてしまった。
アンデットにはフェニ尾を使うってのは常識だったがあまりの激しい戦いで忘れていた。

ポーションをガブ飲みしたあと偽ベイガンと戦っているイケメンに加勢することにした。
偽ベイガンはベイガンの偽物だけあってかなり強いようだ。
が、本物のベイガンのストックブレイクで腕を切り落とされた所だった。
と思ったら腕がニョキッと復活した。お前は◯ッコロか。
レディ、支援してやってくれ。
「わかったわ、ヘイスト!」
イケメンたちの体が魔法を受け淡く光る。
「ありがとう、だいぶ楽になった!」
イケメンは礼を言うとヤン、ベイガンと共に偽ベイガン本体に勢い良く斬りかかった。
すかさず俺も後ろから槍を構え突っ込む。
って黒魔なんでお前も素手で参加しているんだよ!?
というわけでイケメン、ヤン、ベイガン、俺、黒魔の5人同時攻撃が炸裂し、偽ベイガンは爆散した。
正直黒魔の攻撃が頭数に入っていたか微妙なところではあるが
俺たちはなんとか勝利することができた。

148 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 03:18:18.86 ID:AfvvxmAq0
ところでそこのイケメンは一体誰ですか?
一段落したのでさっきから抱えてた疑問をぶつける。
「ああ、パラディンになって服装が変わったからわからないか。
僕は暗黒騎士だったセシルだよ」
えっ、あの全身黒鎧だったセシル隊長!?
黒魔も驚きを隠せないようだ。俺も驚きだ。
例えて言うならぐるぐるメガネのさえない女子キャラが
メガネ外したらメチャ美少女だったとかそんな感じの驚きだ。
「ああ、そうだよ。
それから僕をもう隊長と呼ばないでくれるかい?
もう僕は暗黒騎士じゃなくなったんだ」
わかった、セシル。
どうして暗黒騎士だったセシルがパラディンになったとかそういうことを訊くのは無粋だろう。
とにかくなるべくしてなったということにして俺は玉座のある方を見る。

どうするかな。あんまり大勢で行くと良くない気がする。
そういえばリリスが牢に捕まっているんだった。
そっちも助けなきゃいけないし…う〜む。
「じゃあ二手に分かれればいいんじゃないかな?」
レディが悩んでいる俺の声を聞いて言った。
それもそうだな。現在この場にいるのは
セシル、ガキ二人、爺さん、俺、レディ、黒魔、ベイガン、ヤンの計九人。
玉座制圧メンバーはバロンに関わりの深い者で編成して
他は場内を捜索、牢屋に捕まっている者たちの解放に向かわせるとしよう。

150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 03:24:40.66 ID:AfvvxmAq0
というわけで二つのパーティに別れた俺たち。
俺たちのパーティは
◯俺
●黒魔
◯セシル
●爺さん
◯ベイガン

救出組は
●ガキ女
◯ヤン
●レディ

●ガキ男

となった。
なぜ爺さんが俺たちのパーティに入ったかと言うと、この爺さんテラとかいう名前の賢者で
バロンのダムシアン襲撃の際にダムシアンにいたひとり娘を殺されたのだそうだ。
一人娘殺されたとあればそりゃあ敵討ちもしたくなるわな。
というわけでレディ達四人に城内は任せ俺たちは玉座へ向かった。
ついにあの亀野郎と対面か。なんだか胸が熱くなる。

151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 03:27:47.59 ID:AfvvxmAq0
俺たちは玉座の扉を開き、王の元へ集う。
「セシル、無事であったか!ずいぶん逞しくなったな」
王は静かに言った。
「ん、ベイガンまでいるのか。まあよい。
セシルよ、その姿はパラディンだな?いかんぞ。パラディンは」
挑発するかのような口調で話すバロン王。
今すぐこいつを切り捨てたいところだが…。
「陛下……いやバロン!」
セシルが叫ぶと、王は怪しく笑い出した。
「バロン? クカカカカ…誰だ、そいつは?
おお、そうか思い出した。
確かこの国は渡さんなどと言っていた愚かな人間か。
そいつになりすましていたんだっけなあ俺は…
ヒャアッヒャッヒャッ!」
ゲスのような笑い声を上げる王に、ベイガンがキレた。
「貴様、陛下を!」
ベイガンが怒鳴る。
だが王は相変わらず笑い続けている。

154 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 03:31:54.31 ID:AfvvxmAq0
「会いたいか? 王に会いたいか?
俺はスカルミリョーネのように無様な事はせんぞお。
何しろあいつは四天王になれたのが不思議なくらい
よわっちい奴だったからなあ。ぐへへへへ!」
スカルなんとかとかいう聞いた覚えの無い名前が出てきたが
セシルが反応したのを見るにここに来るまでの間に一頓着あったのだろう。
「と言うことは、貴様も!」
「いかにも!ゴルベーザ四天王水のカイナッツォ!」
王は俺がいつか見た亀の姿になった。
近くで見るとこいつやたらでかいな。

カイナッツォの全体掛けスロウで戦端が開いた!
って初手スロウかよ!?いきなり苦しい戦いになったな。
ヘイストを使えるやつがいない今スロウ状態で戦うしか無い。
と思ったらテラがヘイストを使えたようで、攻めの要とされるセシルとベイガンにかける。
どうせ俺たちゃ戦力外だっつーの。

161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 03:36:12.37 ID:AfvvxmAq0
見かけからして雷が弱点に見えるもののサンダーが効いてる気配はない。
その様子を見てベイガンも雷鳴剣を出し渋っているようだ。
しばらくするとカイナッツォの周りに水が集まりだした。
嫌な予感と思おうとしたらその水が津波となって襲いかかってきた!
なんて技を使うんだこんちくしょう回復が間に合わねーじゃねーか。
セシルとテラとベイガンが回復魔法をかけるものの
全体掛けのせいで効果が薄い。
しかも回復中にまた津波の準備をしだすからたちが悪い。
む、まてよ…水がまわりに集まっていると言うことは…!!
俺は黒魔にサンダーを使うように言った。
「え、でもさっき効かなかったぞ!」
もしもあの水が海水なら効くはずだ!
ダメもとでやってみろ!
黒魔は俺に言われしぶしぶ詠唱に入る。

163 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 03:40:19.96 ID:AfvvxmAq0
なんとか津波攻撃前にサンダーが間に合い、カイナッツォが苦しみだす。
ついでに集めていた水も消えたようだ。
「!! そうか、水を集めている間はサンダーが効くのか!」
セシルもようやく理解したようでテラに指示を出す。
その後、懲りずに水を集めたカイナッツォはテラのサンダガとベイガンの雷鳴剣によりあっけなく絶命した。
弱点をつかみさえすればそれほど強くなかったな。
というか俺役に立たなさすぎだろ。そろそろコマンドアビリティが欲しい。

カイナッツォの死体は水となりそのまま消えていった。
それと同時に背後から誰かの声が聞こえる。
「このー偽バロン王めがあ!」
勢い良く扉をあけて入ってきたのは飛空艇技師のシドだった。
「よくもあんな黴臭い所に閉じ込めおって!
ぶちのめしたるわい! あ、あら?」
ようやく状況を理解したのかシドは振りあげていた木槌を下ろし顔を真赤にした。
残念だがもう終わっちまったよ。

164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 03:43:48.57 ID:AfvvxmAq0
「シド!」
「セシルかあ! 生きとったんか!
心配かけおって、この……!」
シドとセシルが握手をしながら話す。
「いやあ知らんモンク僧やねぇちゃんたちが来たときは
ついに処刑の番が来たと思って冷や冷やしたが
あいつらもお前さんたちの仲間なんじゃろ?」
まあ、セシルと俺のパーティを合わせた即席パーティだが仲間といえば仲間だ。
とりあえずシドさんよ、積もる話はあとにして早速飛空艇を出してくれないか?
「ローザがゴルベーザにさらわれてしまったんだ。早く助けないと!」
「ぬわにぃー!ゴル公めローザにまで手を出しやがって許さんぞい!
ついてこい。飛空艇を発進させるぞ!」
駆け出したシドに俺たちも続く。

次の部屋でシドがドアのところでもたついていた。
「何をやっているんだ?」
黒魔が訊く。
「扉に鍵がかかって開かないんじゃ!
変じゃのう。この扉に鍵なんぞなかったはずじゃが…」

166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 03:46:30.48 ID:AfvvxmAq0
そういうとどこからか死んだはずのカイナッツォの声が響いてきた。
「クカカカ…この俺を倒すとはなあ。
だがおれは寂しがり屋でな。クカカカ……
死してなお凄まじいこの水のカイナッツォの恐ろしさとくと味わいながら死ねえ!
先に地獄で待ってるぞお! ヘェッヘッヘッ!」

声が聞こえなくなるといきなり部屋が揺れだした!
左右の壁がゆっくりとこちらに向かってきている。
「壁が迫ってきているぞ!このままでは潰される!?」
テラが叫ぶが後ろの方でセシルがガチャガチャやっている。
「こっちも開かないぞ!!」
「閉じこめられたんじゃあ!!」
シドが扉を木槌で殴るがやたら丈夫らしくびくともしない。
俺たちは迫ってくる壁を押すが全く効果がないようだ。

「致し方あるまい…。セシル、それから名も知らぬバロンの同志よ。
お前たちとともに戦えて私は楽しかったぞ」
ベイガンが急にしんみりしたことを言い出した。
「ベイガン、何を!?」
驚くセシルを無視してベイガンは扉の前に躍り出て剣を構える。
「クライムハザード!!」


167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 03:47:13.64 ID:cWJZFpjOO
大丈夫だ兵士、終盤はそういうわかりやすい脳筋の方が役に立つ


168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 03:47:46.86 ID:DoAfcC9RO
って思ってたらなん・・・だと・・・


169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 03:48:12.97 ID:cN89gVH90
あのイベントをどうさばくのかっ!?


170 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 03:50:22.07 ID:AfvvxmAq0
見たことも無いベイガンの剣技で扉は木っ端微塵に吹き飛ぶ。
と同時に反動でベイガンも逆側に吹っ飛び膝をついて倒れる。
「道は開いたぞ。さあ行け!
ローザを、そしてクリスタルを、世界を守るのだ!」
ベイガンは最後の力を振り絞って後ろから俺たちを押し出す。
最高尾だったセシルが脱出した瞬間、部屋の壁は何かが砕ける音とともに完全に密着した。
ベイガンを中に残したまま。

「ベイガーーーーーーーン!!!!」
セシルが涙を流しながら叫ぶ。
「早まりおって…。死ぬのは最も老いておったワシでよかったというのに!」
つられてテラも目に涙を浮かべながら嘆く。
「あんなに強かった人が…こうも一瞬で…」
黒魔も見た目では分からないが泣いているのだろう。涙声になっている。
「くそう…ワシのせいじゃあ…ワシがもたついてなかったら…」
一番落ち込んでいるのはシドだ。
仕方ない、シドが扉を開けようと試行錯誤している間にかなり壁が迫っていたからな。
俺は涙こそ流さなかったが悔しさで頭がいっぱいだった。


172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 03:52:02.39 ID:cWJZFpjOO
ベイガァァァンッ!!


173 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 03:52:39.08 ID:DoAfcC9RO
ベイガン・・・(´;ω;`)


174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 03:54:07.03 ID:AfvvxmAq0
ベイガンは短い間だったものの、ともに戦った仲間だ。
レディと黒チョコボを助けるときも、地下水路を通るときも、偽者と戦ったときも
すべてベイガンがいたから勝てた、やり遂げられることができたんだ。

俺たちの心にぽっかりと穴があいたようだった。
俺はやり場のない怒りをぶつける先を探した。
あった…すべての元凶、ゴルベーザ。
今ここで嘆き続けてもベイガンが帰ってくるわけではない。
ゴルベーザを倒すために今できることをやることがベイガンに対する一番の供養だろう。
牢屋からリリスを助け出して俺たちのところへ来たレディたちが心配そうにこちらを見ている。

「シド、飛空挺に僕らを案内してくれ」
そう言ったのはセシルだった。
「今僕らにできることは、嘆くことでも悲しむことでもない。
戦うことだ。もうこれ以上悲しい思いをしないためにも戦おう。
そして倒そう、ゴルベーザを!」
セシルの言葉で皆立ち直り、悲しみのムードから一転
活力にあふれたムードになった。
「よっしゃ!ワシの自慢の飛空挺であのゴルベーザっちゅうやつを
もみくちゃの、ぎったんぎったんの叩きの開きの刺身にしてやるぞい!」
シドが勢いよく立ち上がり走り出した。
俺たちも立ち上がり後を追う。

178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 03:59:31.21 ID:AfvvxmAq0
シドは城のとある部屋の隅にいた。
「で、どこに飛空挺があるんです?」
黒魔が訊く。
「ここに仕掛けを作っておいたんじゃ!」
シドがそういいながら壁をたたくと、横の壁が動き入り口を作った。
俺たちはシドの案内についていき長い階段を下る。

「これが飛空挺!?でっか〜い!!」
「初めて見たわ。これが空を飛ぶなんて信じられない!」
リリスとレディが興奮しながら叫ぶ。
「どうじゃ娘さんがた。ワシのエンタープライズは!
ゴルベーザが所有しとる赤い翼のどの飛空挺よりも高性能じゃぞ!」
シドが興奮しながら操縦間を握り、スイッチを入れる。
すると飛空挺のプロペラが回転しだし、徐々にその速度を上げていく。
そして、わずかな浮遊間を感じた頃には飛空挺は上昇し、バロンの上空でホバリングしていた。

「うわーっ!じいちゃんの船すげーっ!」
「パロム、確かにすごいですけど、こういうときこそ冷静に振舞うものよ」
「ポロム、わかってるよぅ!でも、空飛んでるんだぜ!」
ガキ二人が甲板から身を乗り出して下を見てははしゃいでいる。
「さて、飛空挺を手に入れたはいいもののこれからどうしますかな?」
「ワシに聞かれても知らんわ!そこのジジイに聞くんじゃな」
ヤンに訊かれてテラがシドを指さしながら言う。
「誰がじじいじゃ!こう見えてもワシはまだ現役じゃぞい!」
シドがジジイと言われ怒る。

180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 04:03:19.89 ID:AfvvxmAq0
「なあ、これからどうするよ」
黒魔が俺に訊いてきた。どうするってどういうことだ?
「俺たちはバロンを取り戻すために旅をしてたじゃないか。
あの亀を倒したら、俺たちの目的は…」
馬鹿何言ってるんだ。ベイガンの言葉を忘れたか?
ベイガンは俺たちに世界を守れといったんだ。
たとえできることが少ししかなくても世界を守るために俺たちにできることを少しずつやっていく。
それがこれからの目的じゃないか?
「それもそうだな。ゴメン変なこと言って」
黒魔が謝るが、俺は気にするなと言った。

「見て、赤い翼よ!」
レディが叫ぶとシドは顔をにやけさせながら言った。
「早速お出ましか!エンタープライズの威力を見せてやるわ!」
だが向かってくる赤い翼は攻撃をしてくるようには見えなかった。
俺は攻撃の準備をしているシドを止め、セシルに相談した。
「白旗を揚げているな…よし、接触しよう」
赤い翼はエンタープライズに密着し、向こうから板で橋を渡した。
「セシル。生きていたようだな」
赤い翼からカインが歩いてくる。

184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 04:06:28.53 ID:AfvvxmAq0
「ローザは無事なんだろうな」
セシルが訊くと、カインはふっと肩をすくめながら言った。
「やはり心配か。安心しろ、我々の手に余るほど元気にしているよ」
そんなことを話すためにわざわざここに来たわけでもあるまいに。
用件をさっさと話したらどうだ?
俺がカインに言うとカインは俺をゴミか何かを見るような目で見ていった。
「それもそうだな。ゴルベーザ様から伝言を預かっている。
『ローザの命が惜しければトロイアの土のクリスタルと引き替えだ』」
「なに!?」
「卑怯な手を!」
カインの伝えた言葉にセシルとテラが怒りの声を上げる。なるほどね。
人質を使って手を汚さずにクリスタルを奪おうという魂胆か。
汚い、さすがゴルベーザ汚い。
「話すことはそれだけだ。
クリスタルを手に入れ次第また来るぞ」
「カイン!」
セシルの声を聞き流し、カインは赤い翼に戻っていった。

186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 04:09:28.16 ID:AfvvxmAq0
赤い翼が去った後、セシルは俯きながら言った。
「シド、トロイアへ向かおう。進路を北西へ…」
シドは黙ったまま操縦間を握るがそれをレディが止めた。
「待って。トロイア地方にこんな大きな飛空挺が着地できるところなんてないわ。
いえ、あったとしてもピタリと着地なんて無理よ」
「詳しいな娘さん。トロイア出身か?
飛空挺で行けなきゃどうやって行けばいいんじゃ?」
レディの言葉にいらついた態度でシドが反論する。
「私の黒チョコボなら広大な森に安全に着陸できる。
私たちがクリスタルをとってくるわ」
私たち…ってのは多分俺と黒魔とリリスだろうなあ。
そんな気はしていた。まあ悪くない考えだ。
「わかった。君たちに任せよう。
その間僕らはゴルベーザを倒すヒントがないか飛空挺で探してみるよ」
セシルはあっさりと了承した。
シドが渋々飛空挺の高度を下げる。

俺と黒魔とリリスとレディが飛空挺から降りると飛空挺は再び上昇し
そのまま北の方向へと飛び去っていった。
バロンの西の森に待っていた黒チョコボはちゃんと言いつけを守っていた。
レディは黒チョコボに黒魔とリリスを紹介する。
「よし、じゃあ俺が一番乗りっ!ぐべっ!?」
黒魔が乗ろうとすると黒チョコボは黒魔を振り落とした。
どうやら乗せたくないらしい。黒魔っていつも損な役回りだよな。
「もう、この人も仲間なんだから嫌がっちゃだめ」
レディが注意すると黒チョコボは渋々と黒魔を乗せた。
俺たちも乗り込み、黒チョコボが飛翔する。
目指すは再びトロイアだ。


ファイナルファンタジーIV


小説 ファイナルファンタジーIV THE AFTER-月の帰還-


バロンの兵士だけど王様が亀だった件【中編】へつづく

転載元
バロンの兵士だけど王様が亀だった件
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1286550901/

PSP「プレイステーション・ポータブル」 モンスターハンターポータブル 3rd ハンターズモデル(PSP-3000MHB)

テイルズ オブ グレイセス エフ 特典 ドラマチックDVD -まもりたい ダウンロードコンテンツ篇付き

ラストストーリー 特典 エレメント オブ ザ ラストストーリー(サントラCD+ビジュアルブック)付き

 
ドラッグ オン ドラグーン3
ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル (通常版) (初回封入特典 プレイアブルキャラとして「吉良吉影」が使用可能になるDLコードがついた「川尻早人メモ」! 同梱)
逆転裁判5
【Amazon.co.jp限定】バトルフィールド 4 Deluxe Edition(コレクタブルスチールブックケース&バトルパック 3種DLC&China Rising 拡張パックDLC同梱)
ドラゴンズクラウン 数量限定特典 アートワーク集「Dragon's Crown Art Works」 付き
モンスターハンター4
超次次元ゲイム ネプテューヌRe;Birth1 (限定版) (ネプテューヌラバーストラップ、シチュエーションCD 同梱) シチュエーションCD 付
ライトニング リターンズ ファイナルファンタジーXIII

 

SS宝庫最新記事50件