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204 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 14:45:16.08 ID:jndReV2L0
[翌日]
部長「それじゃ、みんな。試合は楽しんでいこう」
部員「うっす!!」
男友「ベンチ入りまではもう暫く時間があるけどどうすんだろうな」
男「会場の外はボール持ち出し禁止らしいから、大人しくよその試合見てろってことだ」
男友「興味ないな」
男「まぁな」
男「あれ、そういや女さんと女友さんの姿が見えない」
男友「そういや、そうだな」
男「女子の試合は何時からだろ」
男友「分からん」
男「……」
男友「気になるのか?」
205 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 14:46:18.12 ID:jndReV2L0
男「気になるっていうか、昨日アレだけ盛り上がったら普通に顔あわせるもんだと思ったかな」
男友「まぁ分からんでもないけどな」
男「ちょっと部長に聞いてみる」
男友「おう」
部長「女子の試合?」
男「はい」
部長「確かピッタリ同じではないけど、ほとんど俺たちと同じだったハズだぞ」
男「ありがとうございます」
部長「応援でも行きたかったか?」
男「あ、いや、そういうわけではないんですけど」
部長「まぁ時間通りにいかないのがバスケだからな。ズレ込めば観戦は出来ると思う」
男「うっす」
206 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 14:47:22.71 ID:jndReV2L0
男友「さて、コートが空いたぜ」
男「流石にここまで来ると緊張するなあ」
男友「確かにな」
部長「……よし。みんな、これが最後の大会になる。悔いのないようにプレイしてくれ」
部員「はい!!!」
顧問「みんなで声出していくぞ!!!」
部員「……」
顧問「うおおおーーーーっ!」
男(普段の練習に顔も出さない顧問が何か言ってもな……)
審判「これより試合を始めます。礼!」
……………………
…………
……
207 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 14:49:32.88 ID:jndReV2L0
男「いやー。まさか」
男友「だな」
男「一回戦でダブルスコアの大敗とは思わなかったね」
男友「正直もうちょっといけると思ったよな」
男「あわよくば3回戦とか言っちゃった自分が恥ずかしい」
男友「部長もけろっとしてらっしゃる」
男「まぁ、負けて悔し泣きするとか、そういうノリの部活じゃなかったから」
男友「こっちとしても気が楽っちゃ楽だぜ」
男「まぁな」
部長「みんな集合! お疲れ様!」
部員「うぃーっす」
部長「今度の打ち上げの話だけどな!」
男(まず打ち上げか)
210 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 14:57:02.24 ID:jndReV2L0
男友「なぁ、おい男。女子の試合の話聞いたか?」
男「そういえば、どうなったんだ?」
男友「俺らとは違って僅差だったらしいぞ。負けちゃったけど」
男「そうか。残念だったな」
男友「俺たちくらい差つけられるといっそのこと諦めもつくんだけどな。僅差は悔しいよな」
男「女さんと女友さんは試合に出られたのかな」
男友「どうだろう。俺も聞いた話だ」
男「……」
男(あとで女さんにメール送ってみるか)
男(女さんなら負けててもそんなに気にしてなさそうっていうか)
男(そういえば、最初以来、俺からメール送ったことってあったっけ……)
212 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 15:04:44.07 ID:jndReV2L0
[家]
男「大貧民で負けてマジ切れと評判のパスタを作ってみた」
姉「うーん。70点かなぁ」
男「数字がリアルでムカツクぜ」
姉「まぁよく頑張ったんじゃない?」
男「明日は姉ちゃんだからな。もうカレー続きは無しだぞ」
姉「あれ、言ってなかったっけ」
男「え、何?」
姉「明日には父さん帰ってくるよ」
男「……」
姉「だから明日は父さんが晩飯担当ね」
男(帰ってきて早々にこの仕打ちか……)
213 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 15:10:48.76 ID:jndReV2L0
[自室]
男(携帯光ってる……女さんからメール入ってるな)
男(結局こっちからは送らずじまいか)
女『そっちの試合どうだったー?』
男(あれ、こっちの結果は向こうには伝わってなかったのかな)
男『ヒドいものでダブルスコアで負けだったよ』
女『一回戦? それは残念だったね……』
男『いやーでも大差で負けちゃったほうが、いっそスッキリするっていうか』
女『あーそれは分かるかもw こっちも差つけられて負けちゃってさw』
男『そうだったんだ。女さんは試合出られた?』
男「……あれ、女子の方って僅差で負けたんじゃなかったっけ」
215 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 15:19:13.04 ID:jndReV2L0
男「……」
女『試合出られなかったよー! まぁ出ても結果は変わらなかったけどねw』
男『そっか。時間被ってて試合見にいけなくて残念だったかな』
女『いやーw でも一方的だったから見ても楽しくなかったと思うよw』
男(……)
男(どうしよう。これは送ったらダメな気がする)
男(けど……)
男『友から、女子の試合は僅差で惜しくも負けって聞いたんだけど』
男(……)
男(……)
男(……返事が来なくなった)
220 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 15:27:30.59 ID:jndReV2L0
[翌日]
男(……結局、昨日はあの後メールの返事は来なかったな)
男(多分、触れちゃいけないところだった)
男(何で我慢できなかったのかなぁ……)
男「おい、姉ちゃん起きろ」
姉「んんぅ……」
男「欠席ついたら危ないんだろ。ちゃんと起きて学校行ってこい」
姉「んぁ……やぁー……」
男「ヤダじゃない。ちゃんと起きて、着替えて行ってこい」
姉「ぁ……はぁっ……」
男「……?」
姉「んっ……んぁっ……」
男「……起きてるだろ、テメー」
姉「流石は弟。よく見破ったわね」
223 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 15:36:12.77 ID:jndReV2L0
男「馬鹿なことやってねーで顔洗ってこい」
姉「わーかってるわよ」
男「……」
[体育館]
男友「おいーっす。今日から俺らが天下だな」
男「天下って言うな。しかし大会の次の日に、しかも日曜に練習ってどうなってんだ」
男友「いやー別に練習じゃないらしいぜ」
男「え?」
男友「喋るには落ち着かないって言って昨日はすぐに返してくれただろ?」
男「……あぁ、なるほど」
男友「お察しの通り。先輩が喋りたいだけです」
男「ふふっ。困ったものです」
226 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 15:47:53.93 ID:jndReV2L0
部長「廃部寸前だったバスケ部を俺たちで再建しようと企んだのは今から二年前のことで……」
男(まさか、本当に喋るとは思わなかった)
部長「部員募集の張り紙を書いたり、顧問を探したりと……」
男友(その張り紙には団子大家族が書いてあったそうな)
男(バスケ部、敵じゃねえか)
部長「そこで俺は……おっと、女バスも集まってるみたいだな」
男「ん?」
男友「向こうも先輩たちが一緒に来てるから俺たちと同じとみたね」
男「俺たちと同じか。あ、女さん」
男友「女ちゃん? ……おいおい、いつの間に見かけたら目で追うほど気になってたんだよ」
男「そういうんじゃないって」
男(確かに昨日のことは気になるけど)
228 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 15:55:07.92 ID:jndReV2L0
部長「みんな、楽にしてくれ。少し向こうの部長に挨拶してくる」
部員「うぃーっす」
男友「しかし、男女ともに一回戦負けとはね。もりあがらねーwww」
男「一緒にするなって怒られるぞ。俺たちはダブルスコアだ」
男友「そういや、その話だけどよ」
男「ん?」
男友「昨日の女子の試合。俺たちよりもずっとエキサイトしてたらしいんだよな」
男「今時エキサイトって……」
男友「まぁ聞いてくれ。なんでも、両チームでファウル連発で5ファウルで退場選手続出だったそうな」
男「女子の試合でか。本当にエキサイトしてるじゃねえか」
男友「それも予選一回戦目だぜ。最初に吹っかけたのは相手チームだって話だが……」
男「多分、そういうのは向こうでもそう言ってるだろうからアテにはならないな」
231 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 16:07:55.01 ID:jndReV2L0
男友「あれ、見てくれ」
男「ん? ……おー。見事に片腕ギプスで固定してるな。痛そうだ」
男友「あの先輩が最初にファウルを受けたらしい」
男「おいおい、そりゃどんなタックル受けたんだよ。女子の試合怖いな」
男友「けどあの人、最後までコートに立ってたらしいんだよな」
男「え……あの怪我で交代しなかったのか!?」
男友「っていうか、出来なかったらしい」
男「どういうことだ?」
男友「さっきも言ったが、退場選手が多かったんだ」
男「……あ」
男友「女子の部員も男子と変わらないだろ? それで、血気盛んな先輩たちが揃って退場」
男「試合は僅差で盛り上がってるところで、交代の選手がいないっていって」
男友「そういうことらしいぞ」
男「それはすげえな」
234 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 16:13:34.08 ID:jndReV2L0
男「それなのに俺たちときたら……」
男友「ダブルスコアで負け。試合後には打ち上げの話だ」
男「顔向け出来ないなぁ」
男友「まぁ、よそはよそ。うちはうちだけどな」
男「うちもうち、同じ部だけどな」
男友「部長もよく挨拶に行けたよなwww」
部長「門前払いでした」
男友「ちょ、先輩wwwww」
男「あれ……」
男友「ん?」
男(確かに危険なプレイは多くて自信をもって言えるような試合じゃないけど……)
男(女さんのいうような一方的でつまらない試合ってやつとはやっぱりかけ離れてる……)
237 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 16:27:09.78 ID:jndReV2L0
男友「門前払いってどんな感じだったんすかwww」
部長「いやーお互い頑張りましたよね、お疲れ様ですって言おうとしたら」
男友「したら?」
部長「私たちはまだ話が終わっていませんので。って」
男「話……か」
……………………
…………
……
男友「なぁ男、女バスのほう見てみろ」
男「え、何?」
男友「なんかヤバそうな空気じゃね? 今にも掴みかかりそうな雰囲気だぜ」
男「本当だな。誰か囲まれて……ってあれ女さんか……?」
男友「え、マジでか」
240 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 16:37:14.87 ID:jndReV2L0
男「男子のドリブルの音で何言ってるか聞こえないが……」
男友「なんか物凄いこじれてるな」
男「……」
男友「近づいてみるか?」
男「いや、それは止めておいたほうが……」
男友「そんなこと言ってもアレは流石に……って、うわっ、ついに女ちゃん突き飛ばされたぞ!?」
男「女さん……っ」
男友「これやっぱり止めなきゃダメだろ! 俺、いってくるぞ!」
男「……待ってくれ」
男友「何だよ!」
男「……ダメな、気がする」
男友「はぁっ!?」
男「俺たちはこれ、見てなかったことにしたほうが、いいと、思う……」
245 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 16:50:21.74 ID:jndReV2L0
男「俺だったらの話だけど……」
男友「……」
男「何があったかは分からない、けど」
男「あんな風に囲まれて、突き飛ばされて」
男「何言ってるかも聞こえないけど、色々言われてると思う……」
男「……俺だったら」
男「二度とあそこには戻りたくない」
男友「……」
男「逃げる場所が欲しい、と思う」
男「俺たちは、何も知らないほうがきっといいと思う」
249 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 17:04:30.85 ID:jndReV2L0
男友「……分かった。お前がその方がいいっていうなら」
男「……うん」
男「何が原因にせよ、一時的な気持ちの昂ぶりの結果がアレなのかもしれない」
男友「……」
男「もしかしたら明日には何でもなかったかのように過ごせるのかもしれない」
男友「そう、だな」
男「でも、俺はそれが一番嫌いだから」
男友「……」
男「一度でもあんな状況作って」
男「あとで、集団で謝られたら……」
男「そんなの汚いだろ。許さないって選択肢が選べなくなる」
男「そんなの、考えるだけで虫唾が走るから」
男「俺は逃げた先にいようと思う」
251 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 17:07:54.43 ID:jndReV2L0
[翌日]
男「おはよう」
姉「おはよ」
男「今日は1人で起きられたんだな」
姉「いつもそうじゃなかったっけ?」
男「どうだったかな」
姉「あら、張り合いがないわね」
男「それよりトイレ、トイレ……」
ガチャ
父「……」
男「……出張お疲れ」
254 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 17:11:11.39 ID:P8aLMwKiO
おwwwwwwwwやwwwwwwwwwじwwwwwwwwwwww
283 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 18:04:35.49 ID:u7G7LqF1O
俺とんでもないことに気づいちまった…
トイレ親父の自室なんじゃね
255 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 17:14:15.44 ID:jndReV2L0
[昼休み]
男友「購買に新商品って都市伝説だよな」
男「新商品か。それはあれだな。購買部に言ったほうが早いかもな」
男友「……ラインナップがどう見てもコンビニと同じだもんな」
男「何を作ってくれっていうよりも、何を置いてくれってレベルだな」
男友「売れないものは置かないもんな」
男「それが、商売」
男友「2人とも来ないな」
男「そうだな」
男友「昨日、メールとかしたか?」
男「流石にないな」
男友「だよなー。そもそも女ちゃんにメール送ってもあんまり返ってこないんだよなぁ」
男「え、そうか?」
258 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 17:18:41.31 ID:jndReV2L0
男友「え、何。どういうこと」
男「メールだろ? 送ったらすぐに返ってくるって言うか、まず大体メールは向こうから……」
男友「はっはん」
男「なにそれこわい」
男友「これはこれは……」
男「含んだ言い方だな」
男友「もう涙出てくるわ」
男「ちょ、きめえ、マジで泣きそうな顔してこっち見んなっ!」
男友「どうしてこうなった!」
男「し、知らん!」
269 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 17:29:39.48 ID:jndReV2L0
男「あーもう、離れろ! 抱きつくなっ!」
男友「チックショー! やっぱり他人の応援なんかできねえ! 俺ルート突入させてやる!」
男「嫌過ぎるわ!!!」
ササッ
女「……」
男「お?」
男友「あ、女ちゃん、遅かったじゃん!」
女「えっと……」
男「……」
男「……おーっす」
女「……!」
女「おっす! 遅れたぜ!」
308 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 19:52:23.25 ID:jndReV2L0
[放課後]
担任「あー。お前らも分かってると思うがな、ここで一度確認しておくぞ」
担任「また月曜日がやってきてしまった。これはもう逃れようのない事実だ」
担任「頑張って今週も乗り切ろうな、以上。気をつけ礼」
男(職がに就いてるから人として成り立ってる感じか……先生……)
男友「おっと今日は俺のほうが少し早かったようだな」
男「いつもそれなら助かるんだけどな」
男友「それはこっちの担任に言ってくれ。あとこの間俺のこと置いていっただろ」
男「今日から先輩がいないからな、気引き締めていかないとな」
男友「はははこやつめ」
[体育館]
男「……」
男友「どうした?」
309 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 19:54:20.55 ID:jndReV2L0
男「いや、何でもない」
男(やっぱり女さんはいないか)
男(昨日の今日で、来るわけないよな)
男(……俺はそれが正しいと思う)
男友「えーそれでは」
男「ん?」
男友「今日の練習について、発表するから。みんな集合!」
男「ちょっと待て」
男友「え、何?」
男「何じゃない」
男友「うん?」
男「まるでお前が部長か何かのような口振り素振りに思えたんだけど……」
男友「え? 新部長って俺だろ?」
311 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 19:58:35.28 ID:jndReV2L0
部長「そんなわけないだろう」
男「あれ、部長。どうしたんすか」
部長「その件について、伝えるのを忘れていたからな。顔を出しにきたんだ」
部長「……俺が部長でなくなった時。それが俺の最後の出番だろうからな」
男「はぁ」
男「……ということで、部長に任命されました。みんなよろしく」
部員「っしゃーっす!」
男友「何で……よりにもよって……」
男「いやぁ。俺も不本意ながら。でも真面目にやるよ」
男友「絶対俺のほうが、俺のほうが適任なんだから……っ!」
男「気持ちは分からんでもないが、あんまり気にすんな。俺とお前の関係は今まで通り変わらないんだ」
男「ちなみに速攻魔法『部長権限』とやらが使えるようになったぞ」
男友「このド畜生が!」
313 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 20:05:24.83 ID:jndReV2L0
男「よーし、それじゃ今日の練習終わりー。みんなお疲れー」
部員「っしゃーしたぁっ!」
男友「早くも板に付いてるじゃないか」
男「っていっても今まで通りのことをやってるだけだよ。俺の声で始まるか、先輩の声で始まるかの違い」
男友「俺の声……」
男友「……羨ましい」
男「本当にやりたかったんだな。今更だけど、お前に譲ってやればよかったな」
[昇降口]
男友「お前も気付いてるとは思うが」
男「ん?」
男友「やっぱり、女ちゃんは来てなかったな」
男「……そうだな」
315 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 20:16:46.13 ID:jndReV2L0
男「もう帰ったのかな」
男友「多分そうだろ。部活に行かない限り、学校に残ることなんてないしな」
男「まぁ、そうだよな」
男(何だろうな。ほんの一週間前まで名前も知らなかったのに)
男(あれだけ活気に満ち溢れてるから、居ないだけで、こう何ていうんだろうな……)
男(……思いついたけど止めておこう。柄じゃないな)
男友「ところでさ」
男「ん?」
男友「『今更だけど、お前に譲ってやればよかった』って本気?」
男「いいえ、建前です」
男友「このド畜生が!」
328 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 21:05:06.89 ID:jndReV2L0
[翌日]
男(あれから女さんとメールのやりとりは一度もない)
男(俺が教室にいても、話しかけてくることはなくなった)
男(こんな状況になって初めて、俺はようやく女さんを目で追うようになった)
男(俺の見る限り、これまでと目立って変わったところはない)
俺(それでも、俺たちに近づいてくることはない)
[翌日]
男友「来ないな」
男「そうだな」
男友「もしかしてさ」
男「ん?」
男友「俺がふざけて……俺ルート突入だなんて言ったから……」
男「それはない」
331 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 21:11:51.21 ID:jndReV2L0
[翌日]
男(もしかしたら、話しかけるタイミングを見失ったかもしれない)
男(気さくな性格で、誰とでも盛り上がれるのが女さんだ)
男(いつ見かけても、楽しそうに誰かと話をしている)
男(もしかしたら)
男(俺が心配する必要なんて、少しもなかったのかもしれないな)
[翌日]
男「思ったんだが」
男友「何?」
男「案外、女さんは楽しそうに生活してる」
男友「そりゃ女ちゃんの性格からすればな。それに同じクラスのお前が言うんだから、そうなんだろうな」
男「だからもう、気にしなくていいと思うんだよ」
336 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 21:25:45.01 ID:jndReV2L0
男友「ほう」
男「俺はちょっと自惚れてたかもしれない。自分が他人の隠れ蓑になれると思ってた」
男「俺はバスケを続けるけど、女さんはここで辞めた。それだけの話だったんだな」
男友「……まぁ、お前がそう思うならそれで決着つけるとしようか」
男「うん」
男(俺が苦手とする女の子に目を付けられたこの数日)
男(たった数日だったけど、少し、楽しかったかもしれない)
……………………
…………
……
338 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 21:33:10.68 ID:jndReV2L0
[翌年]
担任「……えー。今日でお前たちの担任は終わりだ」
担任「お前たちも、クラス替えで新しい仲間、新しい先生と出会うことになるだろう」
担任「とは言え、二度目のクラス替えだ。勝手も分かってるだろう」
担任「今年が高校生活を締めくくる年であることを肝に銘じて、頑張っていけよ」
男(先生が……まともなことを言っている……)
[体育館]
男(クラス替えか……去年のクラスには結局馴染めなかったからな……)
男(今年こそ、何とかしないとな)
男(そう思いつつも、大して危機感も覚えてないから困るな)
男(部活行けば、友もいるし後輩たちもいるから安泰かな)
男(安泰……)
340 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 21:39:04.00 ID:jndReV2L0
[廊下]
男友「うぉーい男ぉーっ!」
男「おう、どうした」
男友「クラス割見たか? 違うクラスだぜwwww」
男「お、マジで? 普通そういうのって同じクラスだった時のノリじゃねえの?」
男友「一緒だやったーっ!って仲じゃねえだろwww」
男「まぁ、確かに。ちょっと気持ち悪いな」
男友「あぁ、そうそう。女ちゃんはまたお前と同じクラスだったぜ」
男「その辺、わざわざ探して報告してくるのがお前らしいわ」
男友「だろ?」
男「……」
男友「……本当はな。同じクラスに知り合いが一人もいなくてな」
男「うわやめろ、暗いオーラを辺りに撒き散らすな」
341 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 21:41:59.70 ID:LYgXg9JQO
そういえば女友は…?
342 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 21:45:05.43 ID:P8aLMwKiO
airだね
344 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 21:49:41.67 ID:jndReV2L0
男友「俺だって……俺だって本当は辛いんだよお!!」
男「あぁー、もう寄ってくるな!」
男友「何だよ、もっと慰めてくれよぉ! 俺はいつになったら報われるんだよぉお!!!」
男「報われる努力なんかしてないくせに何言ってんだっ」
男友「んなことねーっての!!」
女「ほうほう、なら例えば何してんの?」
男友「そりゃあれだよ……えっと、えっと」
男「ほれ見ろ、何もしてないだろうが」
女「そんなことだろうと思ったよっ! 男友君にはがっかりだ!」
男「え?」
女「ん?」
348 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 21:53:48.12 ID:jndReV2L0
男友「エンッ!」
男「今日からお前は毒物君だ」
毒物「なんてこったい」
男「って、そんなことより……」
女「おひさっ!」
男「……おひさ」
女「あれ、もしかして私のこと忘れちゃった? 同じクラスの女だよーw」
男「いや、それは忘れてないけどさ」
女「よかったーw」
男(何か)
男(何か違う)
352 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 22:02:57.60 ID:jndReV2L0
男(何だろうな)
女「クラス割見たけど、男友君は一緒になれなかったねーw」
男友「うぐっ……そうだ、そのことで落ち込んでたんだった……」
女「あれ、それで落ち込んでたの?」
男友「さっきは強がって『一緒だやったーっ!って仲じゃねえだろwww』なんて言っちゃったけどさ」
女「うんうん」
男友「本当は寂しいんだよおおおおおおお!!!」
女「おお、よしよし、トイレの奥のほうで泣いてきなーっ」
男友「あ、微塵も受け止めてくれないんですね」
女「だって男友君、大きいんだもんw」
男友「……センターポジションは涙も流せないのか」
男(……もともと、女さんは苦手なタイプだって分かってたハズなのに)
男(少しも好きになれない)
男(出会ったばかりの頃みたいだ)
357 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 22:18:16.47 ID:jndReV2L0
[教室]
担任「えーまずは自己紹介だが」
担任「この一年、私がこのクラスの担任を受け持つことになった。何人か見知った顔がいるが、またよろしくな」
担任「一年という長いスパンで日々を思うと憂鬱になってくるが、お互い頑張ろうな」
男(これはいったい)
男(しかし……悪くない)
女「先生も同じだったねw」
男「あ、うん。そうだね」
女「……? どうしたの?」
男「いや、別に何もないよ。あ、そうだ。委員会の用事で職員室に行くんだった。それじゃ」
女「そっか。それじゃ、またねーっ」
男(ダメだ、会話がもたない)
男(受け付けなくなってる……)
361 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 22:29:04.43 ID:jndReV2L0
男(多分、原因は分かってる)
男(けどこんなの、俺の勝手もいいところだろ……)
男(女さんだって、色々考えたんだと思うし……)
男(どうなんだろう)
[放課後]
男「よーし、みんな。今日から新入生が部活の見学に来るから」
男「分かってるな?」
男友「ふんっ……言われずとも」
男「ほう……頼りになるじゃないか」
男友「出来るだけ派手で魅せるためのプレイ――――そうだろう?」
男「その通りだ」
363 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 22:34:08.30 ID:jndReV2L0
男「現状、部員が6人と運動部としては非常に不味い状況下にある」
男「何としてでも部員の確保だ」
男「……っていうのはまぁ置いておいて。それじゃいつも通り練習始めっぞー!」
部員「うぉーっす!!」
男「それじゃ、友。ちょっと任せる」
男友「え?」
男「ちょっと部長会出てくるから、練習の監督任せるよ」
男友「監督……///」
男友「おーよっ! 任せとけ、そらもう物凄い監督力発揮してやるぜ!!!」
男「あ、うん、期待してる」
男友「お前ら、一人タップ50回行くぞーっ!!」
364 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 22:34:46.61 ID:zKOm/Zbv0
男友いいキャラしてるわw
365 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 22:41:01.81 ID:jndReV2L0
[会議室]
生徒会「それでは、これより部長会を始めます」
生徒会「まずは昨年度部費の決算と、来年度購入予定の物資リストの作成について……」
男(えーっと席は……)
女友(男君、こっちこっちー)
男(お、ありがと)
男「お互い少人数な部活だからこの時期は勝負だね」
女友「男子はまだ1チーム組めるから羨ましいよ。こっちなんて先輩抜けてから4人しかいないからねー」
男「合わせて2チームってのが……」
女友「笑えねーっ!」
生徒会「……意見があるなら挙手でお願いしますね」
女友「あ、すいません」
366 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 22:41:14.36 ID:6Gn7qZ4SO
しかし報われない哀れw
368 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 22:49:41.49 ID:jndReV2L0
女友「それにしても男君は髪長いねえー」
男「野放しにしてるから既に前だけの話じゃなくなってるけどね」
女友「練習のときにしてるヘッドバンドで、印象がだいぶ違って見えるよ」
男「あーそれだいぶ前にも友に言われたな」
……………………
…………
……
生徒会「以上で、今期部長会を終わります。意見のある人はいますか?」
生徒会「……では、これで終わります。お疲れ様でした」
女友「あーっ! やっと終わったっ」
男「お疲れお疲れ」
女友「でもこれからが本番だもんね。よし、それじゃ私先にいくよー」
男「頑張れー」
373 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 22:57:06.59 ID:jndReV2L0
男(女友さんが部長になったと聞いたときは驚いたけど)
男(俺が部長になったぐらいだもんな。驚かれるほうが心外だろうな)
男(さ、俺も部活だ)
[体育館]
男友「はぁっ……はぁっ……」
後輩A「っふぅ……っふ……」
男友「違う、そこでパスを貰うんじゃない! もっとゴール下で、そのままシュートに繋がる場所だ!」
後輩B「す、すいません!!!」
男友「Aもそんなパスじゃ簡単にカットされるぞ! フェイント一つで済む相手かどうか見定めろ!!」
後輩A「はいっ!!」
男「見学者が2、4、6……10人か。そりゃこうなるかもな」
383 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 23:10:49.02 ID:jndReV2L0
男(女子の方も見学者たくさんだ。こっちよりも多いかもな)
男「よーし、そこまで。10分休憩だっ!」
男友「はぁっ……はぁっぁっぁーーーっ……」
男「お疲れさん。随分と部活らしくなってたぜ」
男友「ははっ……これ絶対明日筋肉痛だぜ……」
男「褒めてやりたいが、現役が部活で筋肉痛ってどうなんだ……」
顧問「よし、みんな。今日も頑張って行きましょうね」
男(こいつ新入生の前だからって出てきやがった)
男友「よし、そろそろ休憩終わりだよな」
男「あ、あぁ……」
男友「先生、ダンク練習したいので、いつも通り手伝って下さい!」
顧問「いつも通り……? あ、あぁ、いいぞ。いつも通り手伝ってやる。どんなのだったかな」
男友「はい、先生がゴール下で四つん這いになって、それ踏み台に僕らがダンクの練習するやつです!」
390 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 23:22:49.03 ID:jndReV2L0
男友「二度と来るなよ、クソッタレが。キラッキラにしてやんぞ」
男「よーし、それじゃそろそろ部活終わりにするぞー」
男友「ふいー。今日はマジで疲れたな。久し振りに自分が運動部だってのを思い出した気分だよ」
男「ちょっと張り切りすぎたな」
男友「よく考えたら見学の子が帰った時点で、いつも通りに戻せばよかったな」
男「確かにこの部ならそれが正解だが、発想がダメすぎる」
[昇降口]
男友「ところでさ……」
男「何だ?」
男友「テレビはやっぱり安定感と安心感が詰まったブラウン管だよな」
男「何言い出してんだお前」
393 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 23:25:03.60 ID:jndReV2L0
[翌日]
母「今日は学校、行くの……?」
男「毎日行ってるだろうが。朝一番にそんな小芝居入れんな」
母「最近は起こす前に起きちゃうからつまらないのよ」
男「おはよう」
姉「おはよ。珍しく部屋から出てきたのね」
男「なんだ、母さんとのやりとりが聞こえたのか。しかもさっきより俺の状態が酷くなってるぞ」
姉「まぁまぁ」
ガチャ
父「……」
男「おはよう。たまにはトイレ以外で挨拶がしたいな」
398 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 23:32:24.85 ID:jndReV2L0
[昇降口]
男友「そういえばお前、最近血色いいよな」
男「え、そうか?」
男友「最近って言うには少し遅いかもしれないけど、部長の仕事にも慣れてきたって言ってたぐらいから」
男「つい最近だな……自覚はないけど」
男友「この際、髪もばっさり切り落としちゃえばいいのに」
男「それもいいかもな」
男友「……!」
男「ん?」
男友「いや、なんかな」
男「何だよ」
男友「微笑ましいなって。決して悪い意味じゃないぜ」
男「いい意味でとれって方が無理だろ」
男友「まぁ、いい傾向だよ」
401 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 23:40:18.18 ID:jndReV2L0
女「何なに? 男君のどこがいいの?」
男友「えっとぉ……/// やっぱり優しいところかなー///」
女「きゃーw 初々しいーw」
男友「///」
男「頬染めんな、気色悪い。お前はどこに向かってるんだ」
女「おっと挨拶が送れたね! よっす!」
男友「女ちゃんよーっす!」
男「うっす」
女「んんー? 男君、声が小さいぞぉー?」
男「うーっす」
女「おk!」
男(……)
406 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 23:54:13.83 ID:jndReV2L0
男「……俺、先に教室行ってるよ」
男友「んー、あいよ」
女「……っ」
[教室]
男(新しいクラスでも既に派閥が出来上がりつつあるな……)
男(さて、俺はどうしたもんか……ん?)
クラスメイトA「……そのイントロのギターリフがたまんないんだよ」
クラスメイトB「へぇー。なら今度CD貸してくれよ」
クラスメイトA「おk。明日にでもアルバム持ってくるわ」
男「……よし」
410 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 23:59:55.28 ID:jndReV2L0
男「それってさ、11曲目のハリケーンミキサーだよね?」
クラスメイトA「え、お前分かるの?」
男「俺は2曲目の方が好き……かな?」
クラスメイトA「あーそれも捨てがたいわwwww」
男「だ、だよねw」
クラスメイトA「何だよ、話の分かるやつがいるじゃんwお前どっかいけw」
クラスメイトB「ひでぇwwwww」
男「俺、男。よろしく!」
クラスメイトA「おうwwwwww」
男(……出来た)
男(上手くいった)
男(俺も、やれば出来るじゃないか)
413 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 00:08:35.76 ID:jndReV2L0
[放課後]
担任「たまにな。俺にはお前たちが眩しく感じることがあるんだ。うおっまぶしってな」
担任「そんなときは、迷うことなくお前たちを憎むことにしている」
担任「それだけだ。以上、気をつけ礼!」
男(なんてカミングアウトだ……)
[体育館]
男「それじゃ、今日の練習は終わりだー。各自さっさと帰れよー」
部員「うぃーっす」
男友「お、何だかご機嫌だな」
男「んなことねーよ」
男友「そうかぁ?」
417 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 00:13:11.48 ID:jndReV2L0
男「強いて言えば、友達が増えたかな」
男友「うぐっ……」
男「ん? どうした?」
男友「俺の……俺のアンデンティティが破壊されていく……!」
男「何言ってんだか」
[家]
男「ただいまー」
姉「おかえり。……ん?」
男「何?」
姉「いや、何か浮かれた顔しててイラッときただけよ」
男「随分な言い草だな姉ちゃん」
436 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 00:43:03.41 ID:jndReV2L0
[自室]
男(携帯光ってる。友か?)
男(……!!)
女『やっほー! 今度の校外学習、一緒の班にならない?』
女『あ、そういえば男君にメールするの久し振りだねっ』
男(俺は俺なりに悩んで、俺なりに決着をつけたのに……)
男(俺たちと話すのは気まずかったんだろ、だからあの日以来目も合わせてこなかったんだろ)
男(それならそれで、俺は一向に構わないのに)
男(仲良くなれそうだったけど、女さんがそう思うならって俺は決着つけたんだ)
男(それなのに、何事もなかったかのように話しかけてくるの止めろよ……)
男(どうして最後まで、それで通せないんだよ……)
男(何でそうやって、ふらふら出来るんだよ……)
アイドルマスター2が2011年2月24日発売だっておwww
ラストストーリー 特典 エレメント オブ ザ ラストストーリー(サントラCD+ビジュアルブック)付き
女「前髪長くない? 切らないの?」【後編】へつづく
転載元
女「前髪長くない? 切らないの?」
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1247231149/
女「前髪長くない? 切らないの?」【前編】【中編】【後編】
アイドルマスター2が2011年2月24日発売だっておwww
ラストストーリー 特典 エレメント オブ ザ ラストストーリー(サントラCD+ビジュアルブック)付き
204 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 14:45:16.08 ID:jndReV2L0
[翌日]
部長「それじゃ、みんな。試合は楽しんでいこう」
部員「うっす!!」
男友「ベンチ入りまではもう暫く時間があるけどどうすんだろうな」
男「会場の外はボール持ち出し禁止らしいから、大人しくよその試合見てろってことだ」
男友「興味ないな」
男「まぁな」
男「あれ、そういや女さんと女友さんの姿が見えない」
男友「そういや、そうだな」
男「女子の試合は何時からだろ」
男友「分からん」
男「……」
男友「気になるのか?」
205 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 14:46:18.12 ID:jndReV2L0
男「気になるっていうか、昨日アレだけ盛り上がったら普通に顔あわせるもんだと思ったかな」
男友「まぁ分からんでもないけどな」
男「ちょっと部長に聞いてみる」
男友「おう」
部長「女子の試合?」
男「はい」
部長「確かピッタリ同じではないけど、ほとんど俺たちと同じだったハズだぞ」
男「ありがとうございます」
部長「応援でも行きたかったか?」
男「あ、いや、そういうわけではないんですけど」
部長「まぁ時間通りにいかないのがバスケだからな。ズレ込めば観戦は出来ると思う」
男「うっす」
206 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 14:47:22.71 ID:jndReV2L0
男友「さて、コートが空いたぜ」
男「流石にここまで来ると緊張するなあ」
男友「確かにな」
部長「……よし。みんな、これが最後の大会になる。悔いのないようにプレイしてくれ」
部員「はい!!!」
顧問「みんなで声出していくぞ!!!」
部員「……」
顧問「うおおおーーーーっ!」
男(普段の練習に顔も出さない顧問が何か言ってもな……)
審判「これより試合を始めます。礼!」
……………………
…………
……
207 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 14:49:32.88 ID:jndReV2L0
男「いやー。まさか」
男友「だな」
男「一回戦でダブルスコアの大敗とは思わなかったね」
男友「正直もうちょっといけると思ったよな」
男「あわよくば3回戦とか言っちゃった自分が恥ずかしい」
男友「部長もけろっとしてらっしゃる」
男「まぁ、負けて悔し泣きするとか、そういうノリの部活じゃなかったから」
男友「こっちとしても気が楽っちゃ楽だぜ」
男「まぁな」
部長「みんな集合! お疲れ様!」
部員「うぃーっす」
部長「今度の打ち上げの話だけどな!」
男(まず打ち上げか)
210 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 14:57:02.24 ID:jndReV2L0
男友「なぁ、おい男。女子の試合の話聞いたか?」
男「そういえば、どうなったんだ?」
男友「俺らとは違って僅差だったらしいぞ。負けちゃったけど」
男「そうか。残念だったな」
男友「俺たちくらい差つけられるといっそのこと諦めもつくんだけどな。僅差は悔しいよな」
男「女さんと女友さんは試合に出られたのかな」
男友「どうだろう。俺も聞いた話だ」
男「……」
男(あとで女さんにメール送ってみるか)
男(女さんなら負けててもそんなに気にしてなさそうっていうか)
男(そういえば、最初以来、俺からメール送ったことってあったっけ……)
212 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 15:04:44.07 ID:jndReV2L0
[家]
男「大貧民で負けてマジ切れと評判のパスタを作ってみた」
姉「うーん。70点かなぁ」
男「数字がリアルでムカツクぜ」
姉「まぁよく頑張ったんじゃない?」
男「明日は姉ちゃんだからな。もうカレー続きは無しだぞ」
姉「あれ、言ってなかったっけ」
男「え、何?」
姉「明日には父さん帰ってくるよ」
男「……」
姉「だから明日は父さんが晩飯担当ね」
男(帰ってきて早々にこの仕打ちか……)
213 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 15:10:48.76 ID:jndReV2L0
[自室]
男(携帯光ってる……女さんからメール入ってるな)
男(結局こっちからは送らずじまいか)
女『そっちの試合どうだったー?』
男(あれ、こっちの結果は向こうには伝わってなかったのかな)
男『ヒドいものでダブルスコアで負けだったよ』
女『一回戦? それは残念だったね……』
男『いやーでも大差で負けちゃったほうが、いっそスッキリするっていうか』
女『あーそれは分かるかもw こっちも差つけられて負けちゃってさw』
男『そうだったんだ。女さんは試合出られた?』
男「……あれ、女子の方って僅差で負けたんじゃなかったっけ」
215 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 15:19:13.04 ID:jndReV2L0
男「……」
女『試合出られなかったよー! まぁ出ても結果は変わらなかったけどねw』
男『そっか。時間被ってて試合見にいけなくて残念だったかな』
女『いやーw でも一方的だったから見ても楽しくなかったと思うよw』
男(……)
男(どうしよう。これは送ったらダメな気がする)
男(けど……)
男『友から、女子の試合は僅差で惜しくも負けって聞いたんだけど』
男(……)
男(……)
男(……返事が来なくなった)
220 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 15:27:30.59 ID:jndReV2L0
[翌日]
男(……結局、昨日はあの後メールの返事は来なかったな)
男(多分、触れちゃいけないところだった)
男(何で我慢できなかったのかなぁ……)
男「おい、姉ちゃん起きろ」
姉「んんぅ……」
男「欠席ついたら危ないんだろ。ちゃんと起きて学校行ってこい」
姉「んぁ……やぁー……」
男「ヤダじゃない。ちゃんと起きて、着替えて行ってこい」
姉「ぁ……はぁっ……」
男「……?」
姉「んっ……んぁっ……」
男「……起きてるだろ、テメー」
姉「流石は弟。よく見破ったわね」
223 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 15:36:12.77 ID:jndReV2L0
男「馬鹿なことやってねーで顔洗ってこい」
姉「わーかってるわよ」
男「……」
[体育館]
男友「おいーっす。今日から俺らが天下だな」
男「天下って言うな。しかし大会の次の日に、しかも日曜に練習ってどうなってんだ」
男友「いやー別に練習じゃないらしいぜ」
男「え?」
男友「喋るには落ち着かないって言って昨日はすぐに返してくれただろ?」
男「……あぁ、なるほど」
男友「お察しの通り。先輩が喋りたいだけです」
男「ふふっ。困ったものです」
226 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 15:47:53.93 ID:jndReV2L0
部長「廃部寸前だったバスケ部を俺たちで再建しようと企んだのは今から二年前のことで……」
男(まさか、本当に喋るとは思わなかった)
部長「部員募集の張り紙を書いたり、顧問を探したりと……」
男友(その張り紙には団子大家族が書いてあったそうな)
男(バスケ部、敵じゃねえか)
部長「そこで俺は……おっと、女バスも集まってるみたいだな」
男「ん?」
男友「向こうも先輩たちが一緒に来てるから俺たちと同じとみたね」
男「俺たちと同じか。あ、女さん」
男友「女ちゃん? ……おいおい、いつの間に見かけたら目で追うほど気になってたんだよ」
男「そういうんじゃないって」
男(確かに昨日のことは気になるけど)
228 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 15:55:07.92 ID:jndReV2L0
部長「みんな、楽にしてくれ。少し向こうの部長に挨拶してくる」
部員「うぃーっす」
男友「しかし、男女ともに一回戦負けとはね。もりあがらねーwww」
男「一緒にするなって怒られるぞ。俺たちはダブルスコアだ」
男友「そういや、その話だけどよ」
男「ん?」
男友「昨日の女子の試合。俺たちよりもずっとエキサイトしてたらしいんだよな」
男「今時エキサイトって……」
男友「まぁ聞いてくれ。なんでも、両チームでファウル連発で5ファウルで退場選手続出だったそうな」
男「女子の試合でか。本当にエキサイトしてるじゃねえか」
男友「それも予選一回戦目だぜ。最初に吹っかけたのは相手チームだって話だが……」
男「多分、そういうのは向こうでもそう言ってるだろうからアテにはならないな」
231 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 16:07:55.01 ID:jndReV2L0
男友「あれ、見てくれ」
男「ん? ……おー。見事に片腕ギプスで固定してるな。痛そうだ」
男友「あの先輩が最初にファウルを受けたらしい」
男「おいおい、そりゃどんなタックル受けたんだよ。女子の試合怖いな」
男友「けどあの人、最後までコートに立ってたらしいんだよな」
男「え……あの怪我で交代しなかったのか!?」
男友「っていうか、出来なかったらしい」
男「どういうことだ?」
男友「さっきも言ったが、退場選手が多かったんだ」
男「……あ」
男友「女子の部員も男子と変わらないだろ? それで、血気盛んな先輩たちが揃って退場」
男「試合は僅差で盛り上がってるところで、交代の選手がいないっていって」
男友「そういうことらしいぞ」
男「それはすげえな」
234 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 16:13:34.08 ID:jndReV2L0
男「それなのに俺たちときたら……」
男友「ダブルスコアで負け。試合後には打ち上げの話だ」
男「顔向け出来ないなぁ」
男友「まぁ、よそはよそ。うちはうちだけどな」
男「うちもうち、同じ部だけどな」
男友「部長もよく挨拶に行けたよなwww」
部長「門前払いでした」
男友「ちょ、先輩wwwww」
男「あれ……」
男友「ん?」
男(確かに危険なプレイは多くて自信をもって言えるような試合じゃないけど……)
男(女さんのいうような一方的でつまらない試合ってやつとはやっぱりかけ離れてる……)
237 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 16:27:09.78 ID:jndReV2L0
男友「門前払いってどんな感じだったんすかwww」
部長「いやーお互い頑張りましたよね、お疲れ様ですって言おうとしたら」
男友「したら?」
部長「私たちはまだ話が終わっていませんので。って」
男「話……か」
……………………
…………
……
男友「なぁ男、女バスのほう見てみろ」
男「え、何?」
男友「なんかヤバそうな空気じゃね? 今にも掴みかかりそうな雰囲気だぜ」
男「本当だな。誰か囲まれて……ってあれ女さんか……?」
男友「え、マジでか」
240 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 16:37:14.87 ID:jndReV2L0
男「男子のドリブルの音で何言ってるか聞こえないが……」
男友「なんか物凄いこじれてるな」
男「……」
男友「近づいてみるか?」
男「いや、それは止めておいたほうが……」
男友「そんなこと言ってもアレは流石に……って、うわっ、ついに女ちゃん突き飛ばされたぞ!?」
男「女さん……っ」
男友「これやっぱり止めなきゃダメだろ! 俺、いってくるぞ!」
男「……待ってくれ」
男友「何だよ!」
男「……ダメな、気がする」
男友「はぁっ!?」
男「俺たちはこれ、見てなかったことにしたほうが、いいと、思う……」
245 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 16:50:21.74 ID:jndReV2L0
男「俺だったらの話だけど……」
男友「……」
男「何があったかは分からない、けど」
男「あんな風に囲まれて、突き飛ばされて」
男「何言ってるかも聞こえないけど、色々言われてると思う……」
男「……俺だったら」
男「二度とあそこには戻りたくない」
男友「……」
男「逃げる場所が欲しい、と思う」
男「俺たちは、何も知らないほうがきっといいと思う」
249 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 17:04:30.85 ID:jndReV2L0
男友「……分かった。お前がその方がいいっていうなら」
男「……うん」
男「何が原因にせよ、一時的な気持ちの昂ぶりの結果がアレなのかもしれない」
男友「……」
男「もしかしたら明日には何でもなかったかのように過ごせるのかもしれない」
男友「そう、だな」
男「でも、俺はそれが一番嫌いだから」
男友「……」
男「一度でもあんな状況作って」
男「あとで、集団で謝られたら……」
男「そんなの汚いだろ。許さないって選択肢が選べなくなる」
男「そんなの、考えるだけで虫唾が走るから」
男「俺は逃げた先にいようと思う」
251 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 17:07:54.43 ID:jndReV2L0
[翌日]
男「おはよう」
姉「おはよ」
男「今日は1人で起きられたんだな」
姉「いつもそうじゃなかったっけ?」
男「どうだったかな」
姉「あら、張り合いがないわね」
男「それよりトイレ、トイレ……」
ガチャ
父「……」
男「……出張お疲れ」
254 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 17:11:11.39 ID:P8aLMwKiO
おwwwwwwwwやwwwwwwwwwじwwwwwwwwwwww
283 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 18:04:35.49 ID:u7G7LqF1O
俺とんでもないことに気づいちまった…
トイレ親父の自室なんじゃね
255 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 17:14:15.44 ID:jndReV2L0
[昼休み]
男友「購買に新商品って都市伝説だよな」
男「新商品か。それはあれだな。購買部に言ったほうが早いかもな」
男友「……ラインナップがどう見てもコンビニと同じだもんな」
男「何を作ってくれっていうよりも、何を置いてくれってレベルだな」
男友「売れないものは置かないもんな」
男「それが、商売」
男友「2人とも来ないな」
男「そうだな」
男友「昨日、メールとかしたか?」
男「流石にないな」
男友「だよなー。そもそも女ちゃんにメール送ってもあんまり返ってこないんだよなぁ」
男「え、そうか?」
258 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 17:18:41.31 ID:jndReV2L0
男友「え、何。どういうこと」
男「メールだろ? 送ったらすぐに返ってくるって言うか、まず大体メールは向こうから……」
男友「はっはん」
男「なにそれこわい」
男友「これはこれは……」
男「含んだ言い方だな」
男友「もう涙出てくるわ」
男「ちょ、きめえ、マジで泣きそうな顔してこっち見んなっ!」
男友「どうしてこうなった!」
男「し、知らん!」
269 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 17:29:39.48 ID:jndReV2L0
男「あーもう、離れろ! 抱きつくなっ!」
男友「チックショー! やっぱり他人の応援なんかできねえ! 俺ルート突入させてやる!」
男「嫌過ぎるわ!!!」
ササッ
女「……」
男「お?」
男友「あ、女ちゃん、遅かったじゃん!」
女「えっと……」
男「……」
男「……おーっす」
女「……!」
女「おっす! 遅れたぜ!」
308 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 19:52:23.25 ID:jndReV2L0
[放課後]
担任「あー。お前らも分かってると思うがな、ここで一度確認しておくぞ」
担任「また月曜日がやってきてしまった。これはもう逃れようのない事実だ」
担任「頑張って今週も乗り切ろうな、以上。気をつけ礼」
男(職がに就いてるから人として成り立ってる感じか……先生……)
男友「おっと今日は俺のほうが少し早かったようだな」
男「いつもそれなら助かるんだけどな」
男友「それはこっちの担任に言ってくれ。あとこの間俺のこと置いていっただろ」
男「今日から先輩がいないからな、気引き締めていかないとな」
男友「はははこやつめ」
[体育館]
男「……」
男友「どうした?」
309 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 19:54:20.55 ID:jndReV2L0
男「いや、何でもない」
男(やっぱり女さんはいないか)
男(昨日の今日で、来るわけないよな)
男(……俺はそれが正しいと思う)
男友「えーそれでは」
男「ん?」
男友「今日の練習について、発表するから。みんな集合!」
男「ちょっと待て」
男友「え、何?」
男「何じゃない」
男友「うん?」
男「まるでお前が部長か何かのような口振り素振りに思えたんだけど……」
男友「え? 新部長って俺だろ?」
311 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 19:58:35.28 ID:jndReV2L0
部長「そんなわけないだろう」
男「あれ、部長。どうしたんすか」
部長「その件について、伝えるのを忘れていたからな。顔を出しにきたんだ」
部長「……俺が部長でなくなった時。それが俺の最後の出番だろうからな」
男「はぁ」
男「……ということで、部長に任命されました。みんなよろしく」
部員「っしゃーっす!」
男友「何で……よりにもよって……」
男「いやぁ。俺も不本意ながら。でも真面目にやるよ」
男友「絶対俺のほうが、俺のほうが適任なんだから……っ!」
男「気持ちは分からんでもないが、あんまり気にすんな。俺とお前の関係は今まで通り変わらないんだ」
男「ちなみに速攻魔法『部長権限』とやらが使えるようになったぞ」
男友「このド畜生が!」
313 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 20:05:24.83 ID:jndReV2L0
男「よーし、それじゃ今日の練習終わりー。みんなお疲れー」
部員「っしゃーしたぁっ!」
男友「早くも板に付いてるじゃないか」
男「っていっても今まで通りのことをやってるだけだよ。俺の声で始まるか、先輩の声で始まるかの違い」
男友「俺の声……」
男友「……羨ましい」
男「本当にやりたかったんだな。今更だけど、お前に譲ってやればよかったな」
[昇降口]
男友「お前も気付いてるとは思うが」
男「ん?」
男友「やっぱり、女ちゃんは来てなかったな」
男「……そうだな」
315 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 20:16:46.13 ID:jndReV2L0
男「もう帰ったのかな」
男友「多分そうだろ。部活に行かない限り、学校に残ることなんてないしな」
男「まぁ、そうだよな」
男(何だろうな。ほんの一週間前まで名前も知らなかったのに)
男(あれだけ活気に満ち溢れてるから、居ないだけで、こう何ていうんだろうな……)
男(……思いついたけど止めておこう。柄じゃないな)
男友「ところでさ」
男「ん?」
男友「『今更だけど、お前に譲ってやればよかった』って本気?」
男「いいえ、建前です」
男友「このド畜生が!」
328 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 21:05:06.89 ID:jndReV2L0
[翌日]
男(あれから女さんとメールのやりとりは一度もない)
男(俺が教室にいても、話しかけてくることはなくなった)
男(こんな状況になって初めて、俺はようやく女さんを目で追うようになった)
男(俺の見る限り、これまでと目立って変わったところはない)
俺(それでも、俺たちに近づいてくることはない)
[翌日]
男友「来ないな」
男「そうだな」
男友「もしかしてさ」
男「ん?」
男友「俺がふざけて……俺ルート突入だなんて言ったから……」
男「それはない」
331 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 21:11:51.21 ID:jndReV2L0
[翌日]
男(もしかしたら、話しかけるタイミングを見失ったかもしれない)
男(気さくな性格で、誰とでも盛り上がれるのが女さんだ)
男(いつ見かけても、楽しそうに誰かと話をしている)
男(もしかしたら)
男(俺が心配する必要なんて、少しもなかったのかもしれないな)
[翌日]
男「思ったんだが」
男友「何?」
男「案外、女さんは楽しそうに生活してる」
男友「そりゃ女ちゃんの性格からすればな。それに同じクラスのお前が言うんだから、そうなんだろうな」
男「だからもう、気にしなくていいと思うんだよ」
336 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 21:25:45.01 ID:jndReV2L0
男友「ほう」
男「俺はちょっと自惚れてたかもしれない。自分が他人の隠れ蓑になれると思ってた」
男「俺はバスケを続けるけど、女さんはここで辞めた。それだけの話だったんだな」
男友「……まぁ、お前がそう思うならそれで決着つけるとしようか」
男「うん」
男(俺が苦手とする女の子に目を付けられたこの数日)
男(たった数日だったけど、少し、楽しかったかもしれない)
……………………
…………
……
338 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 21:33:10.68 ID:jndReV2L0
[翌年]
担任「……えー。今日でお前たちの担任は終わりだ」
担任「お前たちも、クラス替えで新しい仲間、新しい先生と出会うことになるだろう」
担任「とは言え、二度目のクラス替えだ。勝手も分かってるだろう」
担任「今年が高校生活を締めくくる年であることを肝に銘じて、頑張っていけよ」
男(先生が……まともなことを言っている……)
[体育館]
男(クラス替えか……去年のクラスには結局馴染めなかったからな……)
男(今年こそ、何とかしないとな)
男(そう思いつつも、大して危機感も覚えてないから困るな)
男(部活行けば、友もいるし後輩たちもいるから安泰かな)
男(安泰……)
340 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 21:39:04.00 ID:jndReV2L0
[廊下]
男友「うぉーい男ぉーっ!」
男「おう、どうした」
男友「クラス割見たか? 違うクラスだぜwwww」
男「お、マジで? 普通そういうのって同じクラスだった時のノリじゃねえの?」
男友「一緒だやったーっ!って仲じゃねえだろwww」
男「まぁ、確かに。ちょっと気持ち悪いな」
男友「あぁ、そうそう。女ちゃんはまたお前と同じクラスだったぜ」
男「その辺、わざわざ探して報告してくるのがお前らしいわ」
男友「だろ?」
男「……」
男友「……本当はな。同じクラスに知り合いが一人もいなくてな」
男「うわやめろ、暗いオーラを辺りに撒き散らすな」
341 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 21:41:59.70 ID:LYgXg9JQO
そういえば女友は…?
342 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 21:45:05.43 ID:P8aLMwKiO
airだね
344 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 21:49:41.67 ID:jndReV2L0
男友「俺だって……俺だって本当は辛いんだよお!!」
男「あぁー、もう寄ってくるな!」
男友「何だよ、もっと慰めてくれよぉ! 俺はいつになったら報われるんだよぉお!!!」
男「報われる努力なんかしてないくせに何言ってんだっ」
男友「んなことねーっての!!」
女「ほうほう、なら例えば何してんの?」
男友「そりゃあれだよ……えっと、えっと」
男「ほれ見ろ、何もしてないだろうが」
女「そんなことだろうと思ったよっ! 男友君にはがっかりだ!」
男「え?」
女「ん?」
348 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 21:53:48.12 ID:jndReV2L0
男友「エンッ!」
男「今日からお前は毒物君だ」
毒物「なんてこったい」
男「って、そんなことより……」
女「おひさっ!」
男「……おひさ」
女「あれ、もしかして私のこと忘れちゃった? 同じクラスの女だよーw」
男「いや、それは忘れてないけどさ」
女「よかったーw」
男(何か)
男(何か違う)
352 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 22:02:57.60 ID:jndReV2L0
男(何だろうな)
女「クラス割見たけど、男友君は一緒になれなかったねーw」
男友「うぐっ……そうだ、そのことで落ち込んでたんだった……」
女「あれ、それで落ち込んでたの?」
男友「さっきは強がって『一緒だやったーっ!って仲じゃねえだろwww』なんて言っちゃったけどさ」
女「うんうん」
男友「本当は寂しいんだよおおおおおおお!!!」
女「おお、よしよし、トイレの奥のほうで泣いてきなーっ」
男友「あ、微塵も受け止めてくれないんですね」
女「だって男友君、大きいんだもんw」
男友「……センターポジションは涙も流せないのか」
男(……もともと、女さんは苦手なタイプだって分かってたハズなのに)
男(少しも好きになれない)
男(出会ったばかりの頃みたいだ)
357 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 22:18:16.47 ID:jndReV2L0
[教室]
担任「えーまずは自己紹介だが」
担任「この一年、私がこのクラスの担任を受け持つことになった。何人か見知った顔がいるが、またよろしくな」
担任「一年という長いスパンで日々を思うと憂鬱になってくるが、お互い頑張ろうな」
男(これはいったい)
男(しかし……悪くない)
女「先生も同じだったねw」
男「あ、うん。そうだね」
女「……? どうしたの?」
男「いや、別に何もないよ。あ、そうだ。委員会の用事で職員室に行くんだった。それじゃ」
女「そっか。それじゃ、またねーっ」
男(ダメだ、会話がもたない)
男(受け付けなくなってる……)
361 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 22:29:04.43 ID:jndReV2L0
男(多分、原因は分かってる)
男(けどこんなの、俺の勝手もいいところだろ……)
男(女さんだって、色々考えたんだと思うし……)
男(どうなんだろう)
[放課後]
男「よーし、みんな。今日から新入生が部活の見学に来るから」
男「分かってるな?」
男友「ふんっ……言われずとも」
男「ほう……頼りになるじゃないか」
男友「出来るだけ派手で魅せるためのプレイ――――そうだろう?」
男「その通りだ」
363 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 22:34:08.30 ID:jndReV2L0
男「現状、部員が6人と運動部としては非常に不味い状況下にある」
男「何としてでも部員の確保だ」
男「……っていうのはまぁ置いておいて。それじゃいつも通り練習始めっぞー!」
部員「うぉーっす!!」
男「それじゃ、友。ちょっと任せる」
男友「え?」
男「ちょっと部長会出てくるから、練習の監督任せるよ」
男友「監督……///」
男友「おーよっ! 任せとけ、そらもう物凄い監督力発揮してやるぜ!!!」
男「あ、うん、期待してる」
男友「お前ら、一人タップ50回行くぞーっ!!」
364 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 22:34:46.61 ID:zKOm/Zbv0
男友いいキャラしてるわw
365 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 22:41:01.81 ID:jndReV2L0
[会議室]
生徒会「それでは、これより部長会を始めます」
生徒会「まずは昨年度部費の決算と、来年度購入予定の物資リストの作成について……」
男(えーっと席は……)
女友(男君、こっちこっちー)
男(お、ありがと)
男「お互い少人数な部活だからこの時期は勝負だね」
女友「男子はまだ1チーム組めるから羨ましいよ。こっちなんて先輩抜けてから4人しかいないからねー」
男「合わせて2チームってのが……」
女友「笑えねーっ!」
生徒会「……意見があるなら挙手でお願いしますね」
女友「あ、すいません」
366 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 22:41:14.36 ID:6Gn7qZ4SO
しかし報われない哀れw
368 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 22:49:41.49 ID:jndReV2L0
女友「それにしても男君は髪長いねえー」
男「野放しにしてるから既に前だけの話じゃなくなってるけどね」
女友「練習のときにしてるヘッドバンドで、印象がだいぶ違って見えるよ」
男「あーそれだいぶ前にも友に言われたな」
……………………
…………
……
生徒会「以上で、今期部長会を終わります。意見のある人はいますか?」
生徒会「……では、これで終わります。お疲れ様でした」
女友「あーっ! やっと終わったっ」
男「お疲れお疲れ」
女友「でもこれからが本番だもんね。よし、それじゃ私先にいくよー」
男「頑張れー」
373 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 22:57:06.59 ID:jndReV2L0
男(女友さんが部長になったと聞いたときは驚いたけど)
男(俺が部長になったぐらいだもんな。驚かれるほうが心外だろうな)
男(さ、俺も部活だ)
[体育館]
男友「はぁっ……はぁっ……」
後輩A「っふぅ……っふ……」
男友「違う、そこでパスを貰うんじゃない! もっとゴール下で、そのままシュートに繋がる場所だ!」
後輩B「す、すいません!!!」
男友「Aもそんなパスじゃ簡単にカットされるぞ! フェイント一つで済む相手かどうか見定めろ!!」
後輩A「はいっ!!」
男「見学者が2、4、6……10人か。そりゃこうなるかもな」
383 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 23:10:49.02 ID:jndReV2L0
男(女子の方も見学者たくさんだ。こっちよりも多いかもな)
男「よーし、そこまで。10分休憩だっ!」
男友「はぁっ……はぁっぁっぁーーーっ……」
男「お疲れさん。随分と部活らしくなってたぜ」
男友「ははっ……これ絶対明日筋肉痛だぜ……」
男「褒めてやりたいが、現役が部活で筋肉痛ってどうなんだ……」
顧問「よし、みんな。今日も頑張って行きましょうね」
男(こいつ新入生の前だからって出てきやがった)
男友「よし、そろそろ休憩終わりだよな」
男「あ、あぁ……」
男友「先生、ダンク練習したいので、いつも通り手伝って下さい!」
顧問「いつも通り……? あ、あぁ、いいぞ。いつも通り手伝ってやる。どんなのだったかな」
男友「はい、先生がゴール下で四つん這いになって、それ踏み台に僕らがダンクの練習するやつです!」
390 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 23:22:49.03 ID:jndReV2L0
男友「二度と来るなよ、クソッタレが。キラッキラにしてやんぞ」
男「よーし、それじゃそろそろ部活終わりにするぞー」
男友「ふいー。今日はマジで疲れたな。久し振りに自分が運動部だってのを思い出した気分だよ」
男「ちょっと張り切りすぎたな」
男友「よく考えたら見学の子が帰った時点で、いつも通りに戻せばよかったな」
男「確かにこの部ならそれが正解だが、発想がダメすぎる」
[昇降口]
男友「ところでさ……」
男「何だ?」
男友「テレビはやっぱり安定感と安心感が詰まったブラウン管だよな」
男「何言い出してんだお前」
393 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 23:25:03.60 ID:jndReV2L0
[翌日]
母「今日は学校、行くの……?」
男「毎日行ってるだろうが。朝一番にそんな小芝居入れんな」
母「最近は起こす前に起きちゃうからつまらないのよ」
男「おはよう」
姉「おはよ。珍しく部屋から出てきたのね」
男「なんだ、母さんとのやりとりが聞こえたのか。しかもさっきより俺の状態が酷くなってるぞ」
姉「まぁまぁ」
ガチャ
父「……」
男「おはよう。たまにはトイレ以外で挨拶がしたいな」
398 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 23:32:24.85 ID:jndReV2L0
[昇降口]
男友「そういえばお前、最近血色いいよな」
男「え、そうか?」
男友「最近って言うには少し遅いかもしれないけど、部長の仕事にも慣れてきたって言ってたぐらいから」
男「つい最近だな……自覚はないけど」
男友「この際、髪もばっさり切り落としちゃえばいいのに」
男「それもいいかもな」
男友「……!」
男「ん?」
男友「いや、なんかな」
男「何だよ」
男友「微笑ましいなって。決して悪い意味じゃないぜ」
男「いい意味でとれって方が無理だろ」
男友「まぁ、いい傾向だよ」
401 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 23:40:18.18 ID:jndReV2L0
女「何なに? 男君のどこがいいの?」
男友「えっとぉ……/// やっぱり優しいところかなー///」
女「きゃーw 初々しいーw」
男友「///」
男「頬染めんな、気色悪い。お前はどこに向かってるんだ」
女「おっと挨拶が送れたね! よっす!」
男友「女ちゃんよーっす!」
男「うっす」
女「んんー? 男君、声が小さいぞぉー?」
男「うーっす」
女「おk!」
男(……)
406 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 23:54:13.83 ID:jndReV2L0
男「……俺、先に教室行ってるよ」
男友「んー、あいよ」
女「……っ」
[教室]
男(新しいクラスでも既に派閥が出来上がりつつあるな……)
男(さて、俺はどうしたもんか……ん?)
クラスメイトA「……そのイントロのギターリフがたまんないんだよ」
クラスメイトB「へぇー。なら今度CD貸してくれよ」
クラスメイトA「おk。明日にでもアルバム持ってくるわ」
男「……よし」
410 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 23:59:55.28 ID:jndReV2L0
男「それってさ、11曲目のハリケーンミキサーだよね?」
クラスメイトA「え、お前分かるの?」
男「俺は2曲目の方が好き……かな?」
クラスメイトA「あーそれも捨てがたいわwwww」
男「だ、だよねw」
クラスメイトA「何だよ、話の分かるやつがいるじゃんwお前どっかいけw」
クラスメイトB「ひでぇwwwww」
男「俺、男。よろしく!」
クラスメイトA「おうwwwwww」
男(……出来た)
男(上手くいった)
男(俺も、やれば出来るじゃないか)
413 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 00:08:35.76 ID:jndReV2L0
[放課後]
担任「たまにな。俺にはお前たちが眩しく感じることがあるんだ。うおっまぶしってな」
担任「そんなときは、迷うことなくお前たちを憎むことにしている」
担任「それだけだ。以上、気をつけ礼!」
男(なんてカミングアウトだ……)
[体育館]
男「それじゃ、今日の練習は終わりだー。各自さっさと帰れよー」
部員「うぃーっす」
男友「お、何だかご機嫌だな」
男「んなことねーよ」
男友「そうかぁ?」
417 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 00:13:11.48 ID:jndReV2L0
男「強いて言えば、友達が増えたかな」
男友「うぐっ……」
男「ん? どうした?」
男友「俺の……俺のアンデンティティが破壊されていく……!」
男「何言ってんだか」
[家]
男「ただいまー」
姉「おかえり。……ん?」
男「何?」
姉「いや、何か浮かれた顔しててイラッときただけよ」
男「随分な言い草だな姉ちゃん」
436 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 00:43:03.41 ID:jndReV2L0
[自室]
男(携帯光ってる。友か?)
男(……!!)
女『やっほー! 今度の校外学習、一緒の班にならない?』
女『あ、そういえば男君にメールするの久し振りだねっ』
男(俺は俺なりに悩んで、俺なりに決着をつけたのに……)
男(俺たちと話すのは気まずかったんだろ、だからあの日以来目も合わせてこなかったんだろ)
男(それならそれで、俺は一向に構わないのに)
男(仲良くなれそうだったけど、女さんがそう思うならって俺は決着つけたんだ)
男(それなのに、何事もなかったかのように話しかけてくるの止めろよ……)
男(どうして最後まで、それで通せないんだよ……)
男(何でそうやって、ふらふら出来るんだよ……)
アイドルマスター2が2011年2月24日発売だっておwww
ラストストーリー 特典 エレメント オブ ザ ラストストーリー(サントラCD+ビジュアルブック)付き
女「前髪長くない? 切らないの?」【後編】へつづく
転載元
女「前髪長くない? 切らないの?」
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1247231149/
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