1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 10:44:49.24 ID:kKEURomIQ
女友「だ、だよねーwwwwだと思ったwwwwww」
女「あいつ私がOK出したら『よっしゃー』って叫んでやんのwwwwきもwwwwww」
女友「…チョーウケるwwwwww」
女「早速明日から昼飯奢らせよっとwwwwwwwwww」
男「……」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 11:33:59.28 ID:kKEURomIQ
大好物って言っても書き方次第で変わっちゃうからな
女「じゃ、帰ろっかwwwはー……マジウケるww」
女友「あ、あはは……そうだね…」
ヌッ
男「…あれ、女さん。まだ残ってたの?」
女「!?」
女友「…!」
女(まさか、聞かれてた…!?)
男「良かったら、一緒に帰らない?」
女「え、ええと…」
男「どうしたの?女さんらしくないじゃん」ニコッ
女(バレてないみたいね…はぁ、良かった……明日のお昼どうしようかと思っちゃった)
女「うん、帰ろっか!」ニッコリ
女友「……」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 11:42:24.54 ID:kKEURomIQ
女「ねー、私クレープが食べたいなぁー」
男「…わかった、買ってきてあげるよ」
女「ホントー!?じゃ、チョコバナナでよろしくね!あ、あと女友の分も!」
女友「えっ!?い、いいよ、あたしは……」
男「…いいよ、遠慮しないでさ」
女「ほら、こう言ってるしさ!」
女友「……じゃあ、あたしも…」
男「わかった」スタスタ
女(いやー、やっぱ思った通り!使えるねぇ)
女友「……」
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 11:52:54.87 ID:kKEURomIQ
女「じゃ、私こっちだから!女友、男くん、また明日!」ニッコリ
男「…また明日」ニコッ
女(男なんて、軽く気があるように見せれば良いんだから余裕よね……明日はもっと奢らせよっとwww)タタターッ
男「……はぁ」
女友「あ、えっと…」
男「!? ……あれ、まだ帰ってなかったんだ」
女友「…」
男「そろそろ日が暮れるし、女友さんも帰った方が良いよ」
女友「…うん」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 12:54:23.23 ID:kKEURomIQ
男「ふぅ…」トボトボ
女友「…あの話、聞いてたでしょ」
男「!! …な、何のことだか
女友「惚けないでよ」
男「……」
女友「…あのさ、
男「別れないぞ」
女友「あれh……え?」
男「女さんがいつか振り向いてくれるまで、絶対に別れないからな」
女友「え、いや、そうじゃなくて…」
男「何て言おうと、俺は絶対別れないからな!」
女友(話を聞いてくれない…)
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 13:19:03.63 ID:kKEURomIQ
男が馬鹿っぽくなっちまっただ
女友「……まあ、そういうことなら…手伝ってあげるよ?」
男「え?」
女友「あたし、女と付き合い長いからさ。色々サポートしてあげられるし」
男「ま、マジで?」
女友「うん。どうする?」
男「そりゃ手伝って欲しいけど……昼飯か?」
女友「え?」
男「女友さんも、対価で昼飯を奢って欲しいのか?」
女友「いや、そういうわけじゃないけど…」
男「えっ…タダ?タダでサポートしてくれるのか!?」ガバッ
女友「あ……う、うん…」
男「よっしゃああああああああ!!ありがとう女友さん!!」
女友「……」
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 14:49:05.78 ID:kKEURomIQ
3時からまた仕事らしい
男「じゃあ早速作戦会議しようか!そこらのファミレスで!」グイッ
女友「えっ、あっ…」
男「女さん、俺のことキープって言ってたけどさ、本当に好きなのは誰なの?」
女友「え、えーとねぇ…友くんだったかな」
男「げっ、友って……ランク高すぎるだろ…」
女友「……いよ」
男「えっ?何か言った?」
女友「あ、ううん!何でも」
男「そ、そっか……で、女さんの好きな食べ物って何?」
女友「えっとね…卵焼きだよ、甘いやつ」
男「ほぉー…」
女友(……)
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 14:57:46.12 ID:kKEURomIQ
男「今日は色々ありがとな、女友さん」
女友「う、ううん…こっちこそ」
男(えっ……俺何かしたっけ?あ、クレープか…)
女友「じ、じゃあ、困ったらいつでもメールしてね!」
男「うん、また明日」ニカッ
女友「!! ま、また明日!」タタタッ
男(? に、逃げるように帰ってった…)
女友「…はぁーっ、はぁーっ……」ギュッ
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 21:04:28.84 ID:kKEURomIQ
申し訳ない
翌日
男「女さん、おはよう!あ、女友さんも」
女「え?…あぁ、おはよ」
女友「お、おはよう……」
女(そういえば、付き合ってあげたんだったっけ…)
男「女さん、俺さ、今日弁当作ってきたんだよ!良かったら食べてくれないかな」
女友「…!」
女「え、弁当?あんt……お、男くん、料理出来るの?」
男「り、料理くらい俺だって出来るさ…」
女(男子の弁当か……不安だけど、貰っとけば昼飯代は浮く、か)
女「ありがとう、貰っとく」ニッコリ
男「!」
男(わ、笑った!これって、結構好印象?)
女友「……いいなぁ…」ボソッ
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 21:15:03.63 ID:kKEURomIQ
昼、中庭ベンチ
女「…うっわ、何これ…」
女友「どうしたの?」
女「見てこの弁当……卵焼きがぎっしり」
女友「……」
女「私、こんな弁当いらないから捨てて……って、何指くわえてんの、女友」
女友「えっ?あ、えと……」
女「もしかして、食べたいの?」
女友「……うん」コクッ
女「じゃあ、女友の弁当と交換ね」
女友「ほっ、ホントっ!?」
女「えっ、…うん」
女友「やったーっ!!」
女(女友、そんなに卵焼き好きだったっけ…)
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 21:22:16.80 ID:kKEURomIQ
昼、屋上
友「あれ、今日は弁当なんだな…珍しい」
男「ま、まあな…」カパッ
友「……うわっ!キモッ!」
男「へ?キモいとか失礼な」
友「お前、これ卵焼きしか入ってねーじゃねーか!」
男「そうだけど。一口いるか?」
友「いるか!誰も食べたがらねーよ、そんな気持ち悪いの」
男「!!」ガビーン
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 21:31:54.61 ID:kKEURomIQ
その後
男「お、女さん!」
女「…何?男くん」
男「ど、どうだった?俺の弁当……」ダラダラ
女(うっ……聞かれるとは思ってたけど、あげたとは流石に言えないわよね…)
女「お、美味しかった(って女友が言ってた)わ、容器は洗って返す(って女友が言ってた)から」
男「!!」
男(よ、良かった……友の奴、人の弁当を気持ち悪いとか言いやがって…)
女友「〜♪」
66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 00:57:48.64 ID:aDVQIRLnQ
体育の授業
「おおっ!女子が走ってるぞ!」
「やっぱ、女ちゃんは可愛いなぁ……」
男「だ、だよな!可愛いよな!」
「「なー!!」」
「いや、委員長の方が可愛くね?」
「はァ?お前、目ぇおかしいんじゃねえの?」
男「おい、友!お前はどう思う?」
友「え?何がだよ?」
男「女子だよ、女子!」
友「女子?別にどうでもいい、興味ねーし」
男(ふぅ……今のところ、脈なしってところか…)
「そういえば……女ちゃんの影に隠れてるけどさ、女友さんも相当可愛いよな」
「可愛いって言うより、美人って感じだよな」
「わかるわかる」
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 01:12:30.80 ID:aDVQIRLnQ
仕事も相まってモチベーションが段々下がる
体育の授業(女子編)
「「「キャー!!友くーん!!」」」
女(か、カッコイイ……)
「ホント、友くんはスポーツも出来るし勉強も出来るし、顔も良いし……完璧だよね」
女(ホント、友くんは良いよねぇ……)
「友くんのあの顔見てるだけで……って、男、邪魔!友くんの顔が見えないじゃない!!」
女友「…」ピキッ
女(あぁ……友くんと付き合えたらどんなに良いことか…)
女友「でも、男くんも悪くないよね!?」
「えっ?」
女友「…あっ……」
女(一緒にパフェ食べあったりして……うふふ)
「まさか、女友……男の事が…」
女友「……」カァァ
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 01:29:11.79 ID:aDVQIRLnQ
ちなみに友にホモ要素はない
放課後
女(今日は何処に行って奢らせようかなー…)
女友「何もあたしまで行かなくても…」
女「ダメよ、私一人じゃ何されるか分からないじゃない」
女友「……くんは……いもん」ボソッ
男「お待たせ、女さん……に、女友さん…」
女「ううん、全然待ってないよ!」
女友「あ、あはは…」
女「じゃあ、行きましょっか!」
男「うん…」
女友「……」
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 01:39:16.04 ID:aDVQIRLnQ
女「あ、私ここのケーキがずっと気になってたんだー!食べに行かない?」
男「うん、いいよ」
女「もちろん、男くんの奢りだよね?」
男「…うん」
女「うふふっ♪」
女(ああ、美味しい…)パクパク
男「…女友さんは、食べないのか?」
女友「う、うん……」
男「遠慮しなくても良いよ?」
女友「……」
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 01:46:07.38 ID:aDVQIRLnQ
女「あー、美味しかった!じゃあまた明日ね!」タタタッ
男「…また明日」ニコッ
男(はぁ、今日で3000円も無くなった……でも、これも女さんと付き合う為だと思えば…)
女友「……お金、やばいんでしょ」
男「!?い、いやそんなことは
女友「顔に出てるよ」
男「……」
女友「そんな無理しないでもいいのに…」
男「…無理なんかしてないさ、女さんと付き合う為ならこのくらいどうってこと無い」
女友「……」
75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 02:02:14.97 ID:aDVQIRLnQ
I'm very sleepy.
男「そんなことよりさ」
女友「…う、うん?」
男「何でついてくんの?」
女友「!……女が、どうしてもついて来てって言うから…」
男「別に断れば良いだけだろ、俺のことサポートしてくれるんじゃ無かったのか?」
女友「……」
男「ぶっちゃけ邪魔なんだよね、俺は女さんと二人で出かけたいのにさ」
女友「……ごめん、なさい」ポロッ
男「…!あ、いや……ごめん、俺…」
女友「ううん、あたしが悪かったの……ごめんね、明日からついて行かないから……」
男「…女友さん、わ、悪かったよ…」
女友「……じゃあ、帰るね…また、明日…」
男「……」
78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 02:33:23.07 ID:aDVQIRLnQ
男(…何て事を……)
男(せっかく、俺なんかの為にサポートしてくれてたのに…)
男(きっと、渋々ついて来てたのも……女さんを心配して…)
男(明日、謝らないと、な…)
ねむけがげんかい
94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 11:22:42.22 ID:aDVQIRLnQ
それから数日が経ちました
男「おはよう、女さん」
女「…あ、おはよ」
男(…女友さん、今日も女さんと来てないのか……謝りたいのに、やっぱりあれ以来避けられてるなあ……)
女(やっぱり、こいつと二人って言うのは不安で仕方が無いわね……女友、最近用事あるからって口実で避けてない…?)
男「…あ、女さん。はい、弁当」
女「え?あぁ、ありがと」
女(…最近はまあまあ食べられる見た目の弁当になったけど、味付けが私好みじゃないのよね……)
男(やっぱり、放課後呼び出して……でも、女さんとの時間がなあ…)
95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 11:28:00.13 ID:aDVQIRLnQ
「ねえ、女。最近さぁ、男と良く一緒にいるよね」
女「!! そ、そうかしらねー…」
「朝と放課後、いつも一緒に居るじゃない。付き合ってんの?」
女「つ、付き合ってるわけ無いじゃない!馬鹿な事言わないで!!」
「え、ごめん……」
女(付き合わせてるなんてバレたら、友くんと付き合えなくなるじゃない…!)
女友「……」
99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 11:37:22.76 ID:aDVQIRLnQ
男「ん゛ん゛ぅ……」ジーッ
「どうした男、そんなに唸って」
男「…え?別に……」ジーッ
「……ははぁん、なるほど?」
男「あ?」
「お前、女友さんが気になってんだろ?」
男「いや、そういうわけじゃ……」
「わかるぜ、その気持ち…。大人な外見なのに、少し子供っぽい性格が良いっていうか…」
「ギャップ萌えってやつか」
「そう、それだ!あの女ちゃんにはない、女友さん独特の魅力ってやつだな!」
「あ?女ちゃんディスってんじゃねえぞ?」
男(……気にはなってるけど、そっちじゃねえよ…)
101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 11:53:07.01 ID:aDVQIRLnQ
昼
女「ねぇ、最近どうしたの?」
女友「…え?な、何が?」
女「朝も一人で先に行っちゃうし、放課後も…」
女友「さ、最近…忙しくてさ…」
女「朝はともかく、放課後はあいつと一緒だから、いつ何されるか分からないから怖いのよ…」
女友(……)
女友「…でも、何もされてないんでしょ?」
女「今のところは、ね」
女友「じゃあ、大丈夫だよ」
女「でもさあ…」
女友「大丈夫だよ、女だってもう分かってるでしょ?男くんはそんなことする人じゃないって」
女「……まあ、うん」
111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 14:05:48.28 ID:aDVQIRLnQ
仕事ががが
女友「それで、友くんはどうするの?」
女「え!?ど、どうするって…」
女友「好き、なんだよね?告白しないの?」
女「好きだし、告りたいけど……で、でも、断られそうで…」
女友「……」
女「わ、私が一方的に惚れてるだけで、接点もないs
女友「男くんが居るでしょ」
女「…えっ?」
女友「友くんと仲のいい、男くんが」
女「!」
女友「男くんに、紹介してもらえば良いんじゃないかな」
女「な、なるほど……女友、あんたって頭いいね!」
女友「……ふふっ」
116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 15:13:44.04 ID:aDVQIRLnQ
女「男く〜んっ♪」ギュッ
男「……えっ?」
男(一瞬寒気がした…)
女「ねぇねぇ、男くん?」
男「ど、どうしたの?」
女「男くんの友達で、友くんって居るじゃない?」
男(…!つ、遂に来た…)
男「あ、あぁ…友がどうかした?」
女「良かったら、私に紹介してよ!」
男「…何で?」
女「うっ……お、男くんの事がもっと知りたいなぁって…」
男(……クソ、友め…絶対に負けないからな…)
男「い、いいよ…」
女(やったっ!!作戦成功!ありがとう女友!!)
118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 15:19:44.73 ID:aDVQIRLnQ
男「…なあ、友」
友「…あ?何だよ」
男「あとで紹介したい人が居るんだけど、放課後暇?」
友「あぁ、まあ…今日は部活休みだし暇だけど…誰だよ、そいつ」
男「それは会ってからのお楽しみだな」
友「はぁ?男子か?女子か?」
男「…女子だけど」
友「へぇ…」
男(興味なさげだな……これは、争うまでもないか)
119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 15:29:34.46 ID:aDVQIRLnQ
放課後
男(友を紹介する前に女友さんに一言謝りたかったが、目を離した隙に消えていたの巻」
友「おい、男!さっさと行こうぜ!」
男「あ、あぁ……」
男「えーと……じゃあ紹介します」
友「ああ、頼む」
男「…クラスのマドンナ、ご存知女さんです」
女「よろしくね、友くんっ♪」
男(……うわー…覚悟はしてたけど、俺と態度が違いすぎる…)
友「あぁ、よろしく」
121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 15:44:54.18 ID:aDVQIRLnQ
喫茶店にて
女「友くんってさ、何部だっけ?」
友「サッカー部だけど?」
女「ぽ、ポジションは?」
友「フォワード」
女(わ、わかんない…)
女「ひ、一人でいること結構多いよね、何で?」
友「一人の方が楽だから」
女「そ、そうなんだ…」
友「女さんは何部だったんだ?」
女「わ、私は…中学はバレーやってたけど、高校入ってからは何もやってないよ」
友「へぇ」
男(何か何気に会話弾んでね?もしかして俺って……邪魔…?)
124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 15:51:52.06 ID:aDVQIRLnQ
女「ね、ねぇ!メアド教えてくれない?」
友「…別にいいけど」
男(あれ?そういえば、俺って女さんのアドレスとか……)
女「じ、じゃあ赤外線で送るからさ!」
友「分かった」
男(…………)
男「…ごめん友、俺もう帰る」
友「えっ?」
男「あとは二人で話しててくれよ。じゃあ、また明日な」
友「お、おい!待てよ!」
女(やっと帰ったか、お邪魔虫め)
女「まあ、ああ言ってるしあとは二人で…」
友「……」
126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 16:06:59.34 ID:aDVQIRLnQ
男「ふぅ……」
男(そりゃ、あの話聞いてたし……分かってたけどさぁ…)
男(やっぱり俺なんて、所詮は金づるだったんだな…)
男(昼の弁当渡したり、放課後デートしたりして、少しは評価上がってたと思ったのになぁ…)
男(……諦めるか…)
男(…い、いや!まだ何とかなるはずだ…!)
男(どっかの誰かも言ってただろ、諦めたらそこで終わりだって)
男(絶対友には負けねぇ…女さんを、振り向かせてやる…)
127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 16:17:43.25 ID:aDVQIRLnQ
女友「…あ、男くん」
男「!!お、女友さん…今帰り?」
女友「うん、奇遇だね」
男「そう、だね……あ、あのさ…」
女友「?」
男「こないだの事、本当にごめん!」
女友「えっ、い、いいよもう……。あたしこそ、ごめんね?」
男(つ、遂に謝れた…!)
女友「じゃあ、ついでだし一緒に帰ろう?」
男「う、うん!」
131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 16:51:54.60 ID:aDVQIRLnQ
男「――ってな事があってさ」
女友「そうなんだ……女、遂に友くんに…」
男「でも諦めないよ、俺は!絶対に振り向かせてやるんだ!」
女友(……)
女友「男くん、本気なの?」
男「ああ、本気さ!」
女友「…そっか。じゃあ、あたしもこれからは本気でサポートしてあげるよ!」
男「ま、マジで?心強いなあ……って、今までは本気じゃなかったのかよ!?」
女友「あっ……てへっ☆」
男「可愛くごまかしてもダメ」
女友(そうだね、これからは……本気で)
135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 17:05:31.97 ID:aDVQIRLnQ
仕事終わりが近いが…
翌日
男「女さん、女友さん、おはよう!」
女友「あ、おはよう、男くんっ!」
女「!?お、おはよう…無駄に元気ね」
男「そうかな?はい、これ昼の弁当!」
女「あぁ、ありがと…」
男(今回は、女友さんに色々メールしてもらって作ったからな……自信作だぞ)グッ
女友「……うふふっ」グッ
女「?」
173:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 01:05:37.91 ID:kc8ZJcKbQ
男「おい、友」
友「あ?…お前、昨日どうして先に帰ったんだよ」
男「あぁ、実はさ…あの後色々用事あったんだよ、ごめん。それよりも」
友「ん?」
男「女さん、どう思う?」
友「どう思うって何がだ?」
男「ほら、色々あるじゃん。気になるとか可愛いとか」
友「別に、普通だな」
男「……そ、そうか」
男(そういえば、友が誰かと付き合ったって話聞いたことないな……どんなのが好みなんだ?)
180:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 01:18:50.69 ID:kc8ZJcKbQ
カパッ
女「あれ?」
女友「ん?どうかした?」
女「う、ううん…何でもない」
女(いつもと彩りが違う…気がする)
女友「どうしたの?食べようよ」
女「あ、うん…」パクッ
女「!!お、おいs…っ
女友「えっ?」
女「あ、な、何でもない!」
女友「変なの」クスッ
女(美味しいけど…何だろ、どっかで食べたことあるような…)
182:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 01:25:12.58 ID:kc8ZJcKbQ
カパッ
友「お?可愛らしい弁当だな」
男「そ、そうか?」
友「誰かに作って貰ったのか?それ」
男「いや、自作」
友「…!?」
男「…何鳩が豆鉄砲喰らったような顔してんだよ」
友「いや、だって昨日までは……あれ?」
男(友がこんなリアクションするって事は、女さんも……流石女友さんだぜ)
183:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 01:35:20.91 ID:kc8ZJcKbQ
「最近思うんだけどよ」
「ん?」
「女友さん、前より綺麗になってねーか?」
男(……そうか?)ジーッ
「それは、お前が女友さんを好きすぎて見てる錯覚だ」
「いや、俺も思ってた。綺麗になったよな」
「マジで?」
男(そうは見えないけどな…)
「なるほど、恋する女は綺麗になるってやつか」
「恋……だと……?」ゴクリ
男(……恋、か…。女友さんは、どんな人が好みなんだろ)
193:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 03:17:09.58 ID:kc8ZJcKbQ
仕事仕事でねみい
「…!おい、女ちゃんがこっちに来るぞ!」
「な、何だって!?」
男(!こ、こっちに来る…)
女「と、友くん!」
友「え?」
男(……ですよねー)
「何だよ、友かよチクショー!」
「イケメンは違うなぁ、おい」
女「た、タオル持ってきたから良かったら使ってよ!」
友「いや、自分のあるし」
男「せっかくだし、受け取っとけよ」
友「……じゃあ、使わせて貰うか」ファサッ
女「!!え、えへへへ…」タタタタ…
「うらやま…」
196:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 03:28:49.22 ID:kc8ZJcKbQ
男(くそっ、友ばっか…)
男(俺なんてかれこれ数週間女さんと居るのに、何にもされてないぞ……)
男(やっぱり、望みは薄いか…)
男(いや、俺だっていつかは……女さんがタオルを貸してくれるくらいの男になってやるんだ!)
男(……まあ、いつになるか分からないけどさ…着替えよ)ジィー…
男「…ん?な、何だこれ!?」
「どうかしたか?」
男「い、いや…」
男(た、タオル…!?それに書き置きも!まさか、女さんが…)
『頑張って、応援してるよ! 女友』
男(…何だ、女友さんか……。でも女子からこういうことされるの初めてだし、ちょっと嬉しいなあ…)
201:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 04:16:25.41 ID:kc8ZJcKbQ
放課後・玄関
男「あ、女友さん!」
女友「男くん!女を待ってるの?」
男「うん。あ、タオルありがとね」
女友「い、いえいえ…」
男「今日の体育キツくてさ、汗ヤバかったから助かったよ。明日洗って返すからさ」
女友「あ、いいよいいよ!そんな、別にそこまで気を遣わなくても!あたしが洗うからさ!」
男「…そうか?なら返すけど…ホント、ありがとね」パサッ
女友「い、いえいえ…」ギュッ…
203:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 04:24:22.94 ID:kc8ZJcKbQ
女友「と、ところで、今から行く場所は決まってるの?」
男「…またあの喫茶店かな」
女友「いつもあそこじゃつまらないでしょ?だから、あたしが良さそうなとこ調べてきたよ!」
男「ほ、ホントか!?」
女友「うん、見てこれ!最近出来たばかりでさ、きっと女も喜ぶよ!」ピラッ
男「へぇー、こんなとこに…」
女友「どう?」
男「…うん、じゃあ今日はここに行こうかな!何から何までありがとう、女友さん!」
女友「…ふふっ、どういたしまして!」
206:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 04:32:31.67 ID:kc8ZJcKbQ
四時半過ぎたら寝ないとヤバい
女「お待た…って、あれ?女友」
女友「あっ、女来たからあたしは帰るね!またね!」
男「えっ?あ、ホントだ…じゃあ、また明日」
男(もっと話したかったけど、また明日でいいか…)
女「女友と何話してたのよ?」
男「え?ま、まあ色々…」
女「あ、そう」
男「それよりさ、今日はここに行こうと思うんだけど…」ピラッ
女「…ふーん、結構良さそうなお店じゃない」
男「だ、だろ!?」
230:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 10:28:22.96 ID:kc8ZJcKbQ
女「おいしーっ!」
男「そ、そう?良かった…」
女「あんt…男くんも何か食べれば?」
男「いや、俺はいいよ…ハハハ……」
男(金に余裕無いし、女さんに食べて貰うので精一杯だからな…)
女「あっそ」
男「は、はは……はぁ」ガックリ
女「あーおいし……あぁっ!も、もうこんな時間じゃない!」
男「え?」
女「私、もう帰らないと!」
男「…何か用事でもあるの?」
女「ま、まあね……それじゃ!」タタタ…
男(……女さんが用事なんて珍しいな…しかもあんなに急いで…)
男(ついていってみようか…?)
231:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 10:30:54.58 ID:9A4lIO/h0
ここでまさかの安価か? まさかな
232:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 10:32:09.51 ID:kc8ZJcKbQ
安価にしようか迷ってる
個人的にはついて行って欲しいが、ついて行かないだと正直展開が思いつかない
244:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 10:45:50.52 ID:kc8ZJcKbQ
男(いけない気がするけど、やっぱり気になるよな…)
男(……よし、ついて行くか)
女「…」スタスタスタ
男(何か小走りだな……そこまで急ぐ程の事なのか?)コソコソ
女「…」キョロキョロ…スタスタ
男(おっと、そっちか……ってあれ?)
女「…」スタスタスタ
男(この道って、たしか……)
女「はぁ、間に合った…」
男(……学校、だよな)
246:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 10:53:10.84 ID:kc8ZJcKbQ
女「……」ウロウロ
男(誰かを待ってるのか?……でも、女さんが待つような奴って言ったら…)
女「あ、友くんっ!」
男(……友しか、居ないよな)
友「あれ、女さん…だっけ?ここで何してんの?」
女「え、えっと…友くんを待ってたの!」
友「何で?」
女「い、一緒に帰ろうと思ってさ…」
友「…あぁ、別にいいけど」
女「ホントっ?えへへっ…」
男(……そこまで…?)
249:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 10:59:51.41 ID:kc8ZJcKbQ
友「……」
女「あ!良かったらさ、途中で喫茶店でも行かない?」
友「……少しくらいなら」
女「やったっ♪じゃあ行こ行こ!」ギュッ
友「……」
男(…そこまで、俺とは一緒に居たくないわけ?)
男(分かってたけど…分かってたけどさぁ……)
男(……もう、いいや…帰るか…)トボトボ
「あれ、男だ」
「哀愁漂う背中だな……どうしたんだろ」
250:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 11:09:40.41 ID:kc8ZJcKbQ
翌朝
男(…いつもの癖で、弁当作っちゃったな……もう作らなくていいのに…)
男「はぁ…」
女友「おはよう、男くん!」
男「…え?……あぁ、女友さん……に、女さんか…。おはよう…」
女「お、おはよ…」
女(何か元気無いわね…)
男「…あぁ、弁当か……はい」
女「…ありがと」
男「…はぁ……」
男(あんまり顔合わせたく無かったのに、朝から……憂鬱だな…)
女「どうしちゃったのかしら?」
女友「……」
253:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 11:21:51.95 ID:kc8ZJcKbQ
放課後
男(今日は、誰とも話す気になれなかった…)
女「あ、男くん!待ちくたびれたわよ!」
男「!」
女「ほら、早く行くわよ!」
男(…一瞬でも、喜んだ自分が……ムカつくな)
女「あそこ美味しかったし、今日もあそこに行きましょっか!」
男「……ん」
男(そうだよ……女さんが俺なんかを待っててくれるのは…)
女「ほら、早く!」
男(……良い金づるだから、だろ…)
254:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 11:30:58.77 ID:kc8ZJcKbQ
女「あー、やっぱり美味しいわ…」
男「…良かったね」
女「えっ?あ、うん…?」
男(……そろそろ時間、だな)
女(ホント元気無いわね……ま、明日になったら治ってるでしょ)
男「…じゃ、俺もう帰るよ。代金は払っとくから。またね」ガタッ
女「えっ?ち、ちょっと…」
女(珍しいわね、先に帰っちゃうなんて……って、もうこんな時間!)
女(急いで食べて、迎えに行かないと…!)パクパク
男「……」トボトボ
女友「…あ、男くん!」
男「…!」
257:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 11:35:28.62 ID:kc8ZJcKbQ
女「はぁっ、はぁっ…」
女(ま、間に合った…危ない危ない……)
友「…」スタスタ
女(って、早速来た!!)
女「友くーんっ!」ギュッ
友「…また女さんか」
女「えへへ、今日も一緒に帰ろうかなーって…」
友「……別にいいけど」
女「やったー♪」
友「……」
女(順調、よね?)
261:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 11:44:30.13 ID:kc8ZJcKbQ
男「…今、帰り?」
女友「うん、男くんは……女とのデートの帰り?」
男「…デートなんかじゃねぇよ、あんなの」
女友「へっ?お、男くん…?」
男「……」
女友「朝から元気無いよ、何があったの?」
男「…別に」
女友「…ほ、ほら!元気出してよ!あっ!あそこにカラオケあるから一緒に行こ、ね?」
男「……」
女友「歌えばきっと元気出るよ?奢ってあげるからさ、ねっ!?」
男「…うん」
転載元
女「あんな奴キープに決まってんじゃん」
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1285638289/
女友「だ、だよねーwwwwだと思ったwwwwww」
女「あいつ私がOK出したら『よっしゃー』って叫んでやんのwwwwきもwwwwww」
女友「…チョーウケるwwwwww」
女「早速明日から昼飯奢らせよっとwwwwwwwwww」
男「……」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 11:33:59.28 ID:kKEURomIQ
大好物って言っても書き方次第で変わっちゃうからな
女「じゃ、帰ろっかwwwはー……マジウケるww」
女友「あ、あはは……そうだね…」
ヌッ
男「…あれ、女さん。まだ残ってたの?」
女「!?」
女友「…!」
女(まさか、聞かれてた…!?)
男「良かったら、一緒に帰らない?」
女「え、ええと…」
男「どうしたの?女さんらしくないじゃん」ニコッ
女(バレてないみたいね…はぁ、良かった……明日のお昼どうしようかと思っちゃった)
女「うん、帰ろっか!」ニッコリ
女友「……」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 11:42:24.54 ID:kKEURomIQ
女「ねー、私クレープが食べたいなぁー」
男「…わかった、買ってきてあげるよ」
女「ホントー!?じゃ、チョコバナナでよろしくね!あ、あと女友の分も!」
女友「えっ!?い、いいよ、あたしは……」
男「…いいよ、遠慮しないでさ」
女「ほら、こう言ってるしさ!」
女友「……じゃあ、あたしも…」
男「わかった」スタスタ
女(いやー、やっぱ思った通り!使えるねぇ)
女友「……」
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 11:52:54.87 ID:kKEURomIQ
女「じゃ、私こっちだから!女友、男くん、また明日!」ニッコリ
男「…また明日」ニコッ
女(男なんて、軽く気があるように見せれば良いんだから余裕よね……明日はもっと奢らせよっとwww)タタターッ
男「……はぁ」
女友「あ、えっと…」
男「!? ……あれ、まだ帰ってなかったんだ」
女友「…」
男「そろそろ日が暮れるし、女友さんも帰った方が良いよ」
女友「…うん」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 12:54:23.23 ID:kKEURomIQ
男「ふぅ…」トボトボ
女友「…あの話、聞いてたでしょ」
男「!! …な、何のことだか
女友「惚けないでよ」
男「……」
女友「…あのさ、
男「別れないぞ」
女友「あれh……え?」
男「女さんがいつか振り向いてくれるまで、絶対に別れないからな」
女友「え、いや、そうじゃなくて…」
男「何て言おうと、俺は絶対別れないからな!」
女友(話を聞いてくれない…)
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 13:19:03.63 ID:kKEURomIQ
男が馬鹿っぽくなっちまっただ
女友「……まあ、そういうことなら…手伝ってあげるよ?」
男「え?」
女友「あたし、女と付き合い長いからさ。色々サポートしてあげられるし」
男「ま、マジで?」
女友「うん。どうする?」
男「そりゃ手伝って欲しいけど……昼飯か?」
女友「え?」
男「女友さんも、対価で昼飯を奢って欲しいのか?」
女友「いや、そういうわけじゃないけど…」
男「えっ…タダ?タダでサポートしてくれるのか!?」ガバッ
女友「あ……う、うん…」
男「よっしゃああああああああ!!ありがとう女友さん!!」
女友「……」
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 14:49:05.78 ID:kKEURomIQ
3時からまた仕事らしい
男「じゃあ早速作戦会議しようか!そこらのファミレスで!」グイッ
女友「えっ、あっ…」
男「女さん、俺のことキープって言ってたけどさ、本当に好きなのは誰なの?」
女友「え、えーとねぇ…友くんだったかな」
男「げっ、友って……ランク高すぎるだろ…」
女友「……いよ」
男「えっ?何か言った?」
女友「あ、ううん!何でも」
男「そ、そっか……で、女さんの好きな食べ物って何?」
女友「えっとね…卵焼きだよ、甘いやつ」
男「ほぉー…」
女友(……)
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 14:57:46.12 ID:kKEURomIQ
男「今日は色々ありがとな、女友さん」
女友「う、ううん…こっちこそ」
男(えっ……俺何かしたっけ?あ、クレープか…)
女友「じ、じゃあ、困ったらいつでもメールしてね!」
男「うん、また明日」ニカッ
女友「!! ま、また明日!」タタタッ
男(? に、逃げるように帰ってった…)
女友「…はぁーっ、はぁーっ……」ギュッ
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 21:04:28.84 ID:kKEURomIQ
申し訳ない
翌日
男「女さん、おはよう!あ、女友さんも」
女「え?…あぁ、おはよ」
女友「お、おはよう……」
女(そういえば、付き合ってあげたんだったっけ…)
男「女さん、俺さ、今日弁当作ってきたんだよ!良かったら食べてくれないかな」
女友「…!」
女「え、弁当?あんt……お、男くん、料理出来るの?」
男「り、料理くらい俺だって出来るさ…」
女(男子の弁当か……不安だけど、貰っとけば昼飯代は浮く、か)
女「ありがとう、貰っとく」ニッコリ
男「!」
男(わ、笑った!これって、結構好印象?)
女友「……いいなぁ…」ボソッ
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 21:15:03.63 ID:kKEURomIQ
昼、中庭ベンチ
女「…うっわ、何これ…」
女友「どうしたの?」
女「見てこの弁当……卵焼きがぎっしり」
女友「……」
女「私、こんな弁当いらないから捨てて……って、何指くわえてんの、女友」
女友「えっ?あ、えと……」
女「もしかして、食べたいの?」
女友「……うん」コクッ
女「じゃあ、女友の弁当と交換ね」
女友「ほっ、ホントっ!?」
女「えっ、…うん」
女友「やったーっ!!」
女(女友、そんなに卵焼き好きだったっけ…)
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 21:22:16.80 ID:kKEURomIQ
昼、屋上
友「あれ、今日は弁当なんだな…珍しい」
男「ま、まあな…」カパッ
友「……うわっ!キモッ!」
男「へ?キモいとか失礼な」
友「お前、これ卵焼きしか入ってねーじゃねーか!」
男「そうだけど。一口いるか?」
友「いるか!誰も食べたがらねーよ、そんな気持ち悪いの」
男「!!」ガビーン
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 21:31:54.61 ID:kKEURomIQ
その後
男「お、女さん!」
女「…何?男くん」
男「ど、どうだった?俺の弁当……」ダラダラ
女(うっ……聞かれるとは思ってたけど、あげたとは流石に言えないわよね…)
女「お、美味しかった(って女友が言ってた)わ、容器は洗って返す(って女友が言ってた)から」
男「!!」
男(よ、良かった……友の奴、人の弁当を気持ち悪いとか言いやがって…)
女友「〜♪」
66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 00:57:48.64 ID:aDVQIRLnQ
体育の授業
「おおっ!女子が走ってるぞ!」
「やっぱ、女ちゃんは可愛いなぁ……」
男「だ、だよな!可愛いよな!」
「「なー!!」」
「いや、委員長の方が可愛くね?」
「はァ?お前、目ぇおかしいんじゃねえの?」
男「おい、友!お前はどう思う?」
友「え?何がだよ?」
男「女子だよ、女子!」
友「女子?別にどうでもいい、興味ねーし」
男(ふぅ……今のところ、脈なしってところか…)
「そういえば……女ちゃんの影に隠れてるけどさ、女友さんも相当可愛いよな」
「可愛いって言うより、美人って感じだよな」
「わかるわかる」
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 01:12:30.80 ID:aDVQIRLnQ
仕事も相まってモチベーションが段々下がる
体育の授業(女子編)
「「「キャー!!友くーん!!」」」
女(か、カッコイイ……)
「ホント、友くんはスポーツも出来るし勉強も出来るし、顔も良いし……完璧だよね」
女(ホント、友くんは良いよねぇ……)
「友くんのあの顔見てるだけで……って、男、邪魔!友くんの顔が見えないじゃない!!」
女友「…」ピキッ
女(あぁ……友くんと付き合えたらどんなに良いことか…)
女友「でも、男くんも悪くないよね!?」
「えっ?」
女友「…あっ……」
女(一緒にパフェ食べあったりして……うふふ)
「まさか、女友……男の事が…」
女友「……」カァァ
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 01:29:11.79 ID:aDVQIRLnQ
ちなみに友にホモ要素はない
放課後
女(今日は何処に行って奢らせようかなー…)
女友「何もあたしまで行かなくても…」
女「ダメよ、私一人じゃ何されるか分からないじゃない」
女友「……くんは……いもん」ボソッ
男「お待たせ、女さん……に、女友さん…」
女「ううん、全然待ってないよ!」
女友「あ、あはは…」
女「じゃあ、行きましょっか!」
男「うん…」
女友「……」
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 01:39:16.04 ID:aDVQIRLnQ
女「あ、私ここのケーキがずっと気になってたんだー!食べに行かない?」
男「うん、いいよ」
女「もちろん、男くんの奢りだよね?」
男「…うん」
女「うふふっ♪」
女(ああ、美味しい…)パクパク
男「…女友さんは、食べないのか?」
女友「う、うん……」
男「遠慮しなくても良いよ?」
女友「……」
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 01:46:07.38 ID:aDVQIRLnQ
女「あー、美味しかった!じゃあまた明日ね!」タタタッ
男「…また明日」ニコッ
男(はぁ、今日で3000円も無くなった……でも、これも女さんと付き合う為だと思えば…)
女友「……お金、やばいんでしょ」
男「!?い、いやそんなことは
女友「顔に出てるよ」
男「……」
女友「そんな無理しないでもいいのに…」
男「…無理なんかしてないさ、女さんと付き合う為ならこのくらいどうってこと無い」
女友「……」
75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 02:02:14.97 ID:aDVQIRLnQ
I'm very sleepy.
男「そんなことよりさ」
女友「…う、うん?」
男「何でついてくんの?」
女友「!……女が、どうしてもついて来てって言うから…」
男「別に断れば良いだけだろ、俺のことサポートしてくれるんじゃ無かったのか?」
女友「……」
男「ぶっちゃけ邪魔なんだよね、俺は女さんと二人で出かけたいのにさ」
女友「……ごめん、なさい」ポロッ
男「…!あ、いや……ごめん、俺…」
女友「ううん、あたしが悪かったの……ごめんね、明日からついて行かないから……」
男「…女友さん、わ、悪かったよ…」
女友「……じゃあ、帰るね…また、明日…」
男「……」
78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 02:33:23.07 ID:aDVQIRLnQ
男(…何て事を……)
男(せっかく、俺なんかの為にサポートしてくれてたのに…)
男(きっと、渋々ついて来てたのも……女さんを心配して…)
男(明日、謝らないと、な…)
ねむけがげんかい
94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 11:22:42.22 ID:aDVQIRLnQ
それから数日が経ちました
男「おはよう、女さん」
女「…あ、おはよ」
男(…女友さん、今日も女さんと来てないのか……謝りたいのに、やっぱりあれ以来避けられてるなあ……)
女(やっぱり、こいつと二人って言うのは不安で仕方が無いわね……女友、最近用事あるからって口実で避けてない…?)
男「…あ、女さん。はい、弁当」
女「え?あぁ、ありがと」
女(…最近はまあまあ食べられる見た目の弁当になったけど、味付けが私好みじゃないのよね……)
男(やっぱり、放課後呼び出して……でも、女さんとの時間がなあ…)
95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 11:28:00.13 ID:aDVQIRLnQ
「ねえ、女。最近さぁ、男と良く一緒にいるよね」
女「!! そ、そうかしらねー…」
「朝と放課後、いつも一緒に居るじゃない。付き合ってんの?」
女「つ、付き合ってるわけ無いじゃない!馬鹿な事言わないで!!」
「え、ごめん……」
女(付き合わせてるなんてバレたら、友くんと付き合えなくなるじゃない…!)
女友「……」
99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 11:37:22.76 ID:aDVQIRLnQ
男「ん゛ん゛ぅ……」ジーッ
「どうした男、そんなに唸って」
男「…え?別に……」ジーッ
「……ははぁん、なるほど?」
男「あ?」
「お前、女友さんが気になってんだろ?」
男「いや、そういうわけじゃ……」
「わかるぜ、その気持ち…。大人な外見なのに、少し子供っぽい性格が良いっていうか…」
「ギャップ萌えってやつか」
「そう、それだ!あの女ちゃんにはない、女友さん独特の魅力ってやつだな!」
「あ?女ちゃんディスってんじゃねえぞ?」
男(……気にはなってるけど、そっちじゃねえよ…)
101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 11:53:07.01 ID:aDVQIRLnQ
昼
女「ねぇ、最近どうしたの?」
女友「…え?な、何が?」
女「朝も一人で先に行っちゃうし、放課後も…」
女友「さ、最近…忙しくてさ…」
女「朝はともかく、放課後はあいつと一緒だから、いつ何されるか分からないから怖いのよ…」
女友(……)
女友「…でも、何もされてないんでしょ?」
女「今のところは、ね」
女友「じゃあ、大丈夫だよ」
女「でもさあ…」
女友「大丈夫だよ、女だってもう分かってるでしょ?男くんはそんなことする人じゃないって」
女「……まあ、うん」
111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 14:05:48.28 ID:aDVQIRLnQ
仕事ががが
女友「それで、友くんはどうするの?」
女「え!?ど、どうするって…」
女友「好き、なんだよね?告白しないの?」
女「好きだし、告りたいけど……で、でも、断られそうで…」
女友「……」
女「わ、私が一方的に惚れてるだけで、接点もないs
女友「男くんが居るでしょ」
女「…えっ?」
女友「友くんと仲のいい、男くんが」
女「!」
女友「男くんに、紹介してもらえば良いんじゃないかな」
女「な、なるほど……女友、あんたって頭いいね!」
女友「……ふふっ」
116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 15:13:44.04 ID:aDVQIRLnQ
女「男く〜んっ♪」ギュッ
男「……えっ?」
男(一瞬寒気がした…)
女「ねぇねぇ、男くん?」
男「ど、どうしたの?」
女「男くんの友達で、友くんって居るじゃない?」
男(…!つ、遂に来た…)
男「あ、あぁ…友がどうかした?」
女「良かったら、私に紹介してよ!」
男「…何で?」
女「うっ……お、男くんの事がもっと知りたいなぁって…」
男(……クソ、友め…絶対に負けないからな…)
男「い、いいよ…」
女(やったっ!!作戦成功!ありがとう女友!!)
118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 15:19:44.73 ID:aDVQIRLnQ
男「…なあ、友」
友「…あ?何だよ」
男「あとで紹介したい人が居るんだけど、放課後暇?」
友「あぁ、まあ…今日は部活休みだし暇だけど…誰だよ、そいつ」
男「それは会ってからのお楽しみだな」
友「はぁ?男子か?女子か?」
男「…女子だけど」
友「へぇ…」
男(興味なさげだな……これは、争うまでもないか)
119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 15:29:34.46 ID:aDVQIRLnQ
放課後
男(友を紹介する前に女友さんに一言謝りたかったが、目を離した隙に消えていたの巻」
友「おい、男!さっさと行こうぜ!」
男「あ、あぁ……」
男「えーと……じゃあ紹介します」
友「ああ、頼む」
男「…クラスのマドンナ、ご存知女さんです」
女「よろしくね、友くんっ♪」
男(……うわー…覚悟はしてたけど、俺と態度が違いすぎる…)
友「あぁ、よろしく」
121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 15:44:54.18 ID:aDVQIRLnQ
喫茶店にて
女「友くんってさ、何部だっけ?」
友「サッカー部だけど?」
女「ぽ、ポジションは?」
友「フォワード」
女(わ、わかんない…)
女「ひ、一人でいること結構多いよね、何で?」
友「一人の方が楽だから」
女「そ、そうなんだ…」
友「女さんは何部だったんだ?」
女「わ、私は…中学はバレーやってたけど、高校入ってからは何もやってないよ」
友「へぇ」
男(何か何気に会話弾んでね?もしかして俺って……邪魔…?)
124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 15:51:52.06 ID:aDVQIRLnQ
女「ね、ねぇ!メアド教えてくれない?」
友「…別にいいけど」
男(あれ?そういえば、俺って女さんのアドレスとか……)
女「じ、じゃあ赤外線で送るからさ!」
友「分かった」
男(…………)
男「…ごめん友、俺もう帰る」
友「えっ?」
男「あとは二人で話しててくれよ。じゃあ、また明日な」
友「お、おい!待てよ!」
女(やっと帰ったか、お邪魔虫め)
女「まあ、ああ言ってるしあとは二人で…」
友「……」
126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 16:06:59.34 ID:aDVQIRLnQ
男「ふぅ……」
男(そりゃ、あの話聞いてたし……分かってたけどさぁ…)
男(やっぱり俺なんて、所詮は金づるだったんだな…)
男(昼の弁当渡したり、放課後デートしたりして、少しは評価上がってたと思ったのになぁ…)
男(……諦めるか…)
男(…い、いや!まだ何とかなるはずだ…!)
男(どっかの誰かも言ってただろ、諦めたらそこで終わりだって)
男(絶対友には負けねぇ…女さんを、振り向かせてやる…)
127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 16:17:43.25 ID:aDVQIRLnQ
女友「…あ、男くん」
男「!!お、女友さん…今帰り?」
女友「うん、奇遇だね」
男「そう、だね……あ、あのさ…」
女友「?」
男「こないだの事、本当にごめん!」
女友「えっ、い、いいよもう……。あたしこそ、ごめんね?」
男(つ、遂に謝れた…!)
女友「じゃあ、ついでだし一緒に帰ろう?」
男「う、うん!」
131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 16:51:54.60 ID:aDVQIRLnQ
男「――ってな事があってさ」
女友「そうなんだ……女、遂に友くんに…」
男「でも諦めないよ、俺は!絶対に振り向かせてやるんだ!」
女友(……)
女友「男くん、本気なの?」
男「ああ、本気さ!」
女友「…そっか。じゃあ、あたしもこれからは本気でサポートしてあげるよ!」
男「ま、マジで?心強いなあ……って、今までは本気じゃなかったのかよ!?」
女友「あっ……てへっ☆」
男「可愛くごまかしてもダメ」
女友(そうだね、これからは……本気で)
135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 17:05:31.97 ID:aDVQIRLnQ
仕事終わりが近いが…
翌日
男「女さん、女友さん、おはよう!」
女友「あ、おはよう、男くんっ!」
女「!?お、おはよう…無駄に元気ね」
男「そうかな?はい、これ昼の弁当!」
女「あぁ、ありがと…」
男(今回は、女友さんに色々メールしてもらって作ったからな……自信作だぞ)グッ
女友「……うふふっ」グッ
女「?」
173:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 01:05:37.91 ID:kc8ZJcKbQ
男「おい、友」
友「あ?…お前、昨日どうして先に帰ったんだよ」
男「あぁ、実はさ…あの後色々用事あったんだよ、ごめん。それよりも」
友「ん?」
男「女さん、どう思う?」
友「どう思うって何がだ?」
男「ほら、色々あるじゃん。気になるとか可愛いとか」
友「別に、普通だな」
男「……そ、そうか」
男(そういえば、友が誰かと付き合ったって話聞いたことないな……どんなのが好みなんだ?)
180:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 01:18:50.69 ID:kc8ZJcKbQ
カパッ
女「あれ?」
女友「ん?どうかした?」
女「う、ううん…何でもない」
女(いつもと彩りが違う…気がする)
女友「どうしたの?食べようよ」
女「あ、うん…」パクッ
女「!!お、おいs…っ
女友「えっ?」
女「あ、な、何でもない!」
女友「変なの」クスッ
女(美味しいけど…何だろ、どっかで食べたことあるような…)
182:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 01:25:12.58 ID:kc8ZJcKbQ
カパッ
友「お?可愛らしい弁当だな」
男「そ、そうか?」
友「誰かに作って貰ったのか?それ」
男「いや、自作」
友「…!?」
男「…何鳩が豆鉄砲喰らったような顔してんだよ」
友「いや、だって昨日までは……あれ?」
男(友がこんなリアクションするって事は、女さんも……流石女友さんだぜ)
183:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 01:35:20.91 ID:kc8ZJcKbQ
「最近思うんだけどよ」
「ん?」
「女友さん、前より綺麗になってねーか?」
男(……そうか?)ジーッ
「それは、お前が女友さんを好きすぎて見てる錯覚だ」
「いや、俺も思ってた。綺麗になったよな」
「マジで?」
男(そうは見えないけどな…)
「なるほど、恋する女は綺麗になるってやつか」
「恋……だと……?」ゴクリ
男(……恋、か…。女友さんは、どんな人が好みなんだろ)
193:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 03:17:09.58 ID:kc8ZJcKbQ
仕事仕事でねみい
「…!おい、女ちゃんがこっちに来るぞ!」
「な、何だって!?」
男(!こ、こっちに来る…)
女「と、友くん!」
友「え?」
男(……ですよねー)
「何だよ、友かよチクショー!」
「イケメンは違うなぁ、おい」
女「た、タオル持ってきたから良かったら使ってよ!」
友「いや、自分のあるし」
男「せっかくだし、受け取っとけよ」
友「……じゃあ、使わせて貰うか」ファサッ
女「!!え、えへへへ…」タタタタ…
「うらやま…」
196:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 03:28:49.22 ID:kc8ZJcKbQ
男(くそっ、友ばっか…)
男(俺なんてかれこれ数週間女さんと居るのに、何にもされてないぞ……)
男(やっぱり、望みは薄いか…)
男(いや、俺だっていつかは……女さんがタオルを貸してくれるくらいの男になってやるんだ!)
男(……まあ、いつになるか分からないけどさ…着替えよ)ジィー…
男「…ん?な、何だこれ!?」
「どうかしたか?」
男「い、いや…」
男(た、タオル…!?それに書き置きも!まさか、女さんが…)
『頑張って、応援してるよ! 女友』
男(…何だ、女友さんか……。でも女子からこういうことされるの初めてだし、ちょっと嬉しいなあ…)
201:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 04:16:25.41 ID:kc8ZJcKbQ
放課後・玄関
男「あ、女友さん!」
女友「男くん!女を待ってるの?」
男「うん。あ、タオルありがとね」
女友「い、いえいえ…」
男「今日の体育キツくてさ、汗ヤバかったから助かったよ。明日洗って返すからさ」
女友「あ、いいよいいよ!そんな、別にそこまで気を遣わなくても!あたしが洗うからさ!」
男「…そうか?なら返すけど…ホント、ありがとね」パサッ
女友「い、いえいえ…」ギュッ…
203:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 04:24:22.94 ID:kc8ZJcKbQ
女友「と、ところで、今から行く場所は決まってるの?」
男「…またあの喫茶店かな」
女友「いつもあそこじゃつまらないでしょ?だから、あたしが良さそうなとこ調べてきたよ!」
男「ほ、ホントか!?」
女友「うん、見てこれ!最近出来たばかりでさ、きっと女も喜ぶよ!」ピラッ
男「へぇー、こんなとこに…」
女友「どう?」
男「…うん、じゃあ今日はここに行こうかな!何から何までありがとう、女友さん!」
女友「…ふふっ、どういたしまして!」
206:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 04:32:31.67 ID:kc8ZJcKbQ
四時半過ぎたら寝ないとヤバい
女「お待た…って、あれ?女友」
女友「あっ、女来たからあたしは帰るね!またね!」
男「えっ?あ、ホントだ…じゃあ、また明日」
男(もっと話したかったけど、また明日でいいか…)
女「女友と何話してたのよ?」
男「え?ま、まあ色々…」
女「あ、そう」
男「それよりさ、今日はここに行こうと思うんだけど…」ピラッ
女「…ふーん、結構良さそうなお店じゃない」
男「だ、だろ!?」
230:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 10:28:22.96 ID:kc8ZJcKbQ
女「おいしーっ!」
男「そ、そう?良かった…」
女「あんt…男くんも何か食べれば?」
男「いや、俺はいいよ…ハハハ……」
男(金に余裕無いし、女さんに食べて貰うので精一杯だからな…)
女「あっそ」
男「は、はは……はぁ」ガックリ
女「あーおいし……あぁっ!も、もうこんな時間じゃない!」
男「え?」
女「私、もう帰らないと!」
男「…何か用事でもあるの?」
女「ま、まあね……それじゃ!」タタタ…
男(……女さんが用事なんて珍しいな…しかもあんなに急いで…)
男(ついていってみようか…?)
231:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 10:30:54.58 ID:9A4lIO/h0
ここでまさかの安価か? まさかな
232:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 10:32:09.51 ID:kc8ZJcKbQ
安価にしようか迷ってる
個人的にはついて行って欲しいが、ついて行かないだと正直展開が思いつかない
244:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 10:45:50.52 ID:kc8ZJcKbQ
男(いけない気がするけど、やっぱり気になるよな…)
男(……よし、ついて行くか)
女「…」スタスタスタ
男(何か小走りだな……そこまで急ぐ程の事なのか?)コソコソ
女「…」キョロキョロ…スタスタ
男(おっと、そっちか……ってあれ?)
女「…」スタスタスタ
男(この道って、たしか……)
女「はぁ、間に合った…」
男(……学校、だよな)
246:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 10:53:10.84 ID:kc8ZJcKbQ
女「……」ウロウロ
男(誰かを待ってるのか?……でも、女さんが待つような奴って言ったら…)
女「あ、友くんっ!」
男(……友しか、居ないよな)
友「あれ、女さん…だっけ?ここで何してんの?」
女「え、えっと…友くんを待ってたの!」
友「何で?」
女「い、一緒に帰ろうと思ってさ…」
友「…あぁ、別にいいけど」
女「ホントっ?えへへっ…」
男(……そこまで…?)
249:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 10:59:51.41 ID:kc8ZJcKbQ
友「……」
女「あ!良かったらさ、途中で喫茶店でも行かない?」
友「……少しくらいなら」
女「やったっ♪じゃあ行こ行こ!」ギュッ
友「……」
男(…そこまで、俺とは一緒に居たくないわけ?)
男(分かってたけど…分かってたけどさぁ……)
男(……もう、いいや…帰るか…)トボトボ
「あれ、男だ」
「哀愁漂う背中だな……どうしたんだろ」
250:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 11:09:40.41 ID:kc8ZJcKbQ
翌朝
男(…いつもの癖で、弁当作っちゃったな……もう作らなくていいのに…)
男「はぁ…」
女友「おはよう、男くん!」
男「…え?……あぁ、女友さん……に、女さんか…。おはよう…」
女「お、おはよ…」
女(何か元気無いわね…)
男「…あぁ、弁当か……はい」
女「…ありがと」
男「…はぁ……」
男(あんまり顔合わせたく無かったのに、朝から……憂鬱だな…)
女「どうしちゃったのかしら?」
女友「……」
253:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 11:21:51.95 ID:kc8ZJcKbQ
放課後
男(今日は、誰とも話す気になれなかった…)
女「あ、男くん!待ちくたびれたわよ!」
男「!」
女「ほら、早く行くわよ!」
男(…一瞬でも、喜んだ自分が……ムカつくな)
女「あそこ美味しかったし、今日もあそこに行きましょっか!」
男「……ん」
男(そうだよ……女さんが俺なんかを待っててくれるのは…)
女「ほら、早く!」
男(……良い金づるだから、だろ…)
254:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 11:30:58.77 ID:kc8ZJcKbQ
女「あー、やっぱり美味しいわ…」
男「…良かったね」
女「えっ?あ、うん…?」
男(……そろそろ時間、だな)
女(ホント元気無いわね……ま、明日になったら治ってるでしょ)
男「…じゃ、俺もう帰るよ。代金は払っとくから。またね」ガタッ
女「えっ?ち、ちょっと…」
女(珍しいわね、先に帰っちゃうなんて……って、もうこんな時間!)
女(急いで食べて、迎えに行かないと…!)パクパク
男「……」トボトボ
女友「…あ、男くん!」
男「…!」
257:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 11:35:28.62 ID:kc8ZJcKbQ
女「はぁっ、はぁっ…」
女(ま、間に合った…危ない危ない……)
友「…」スタスタ
女(って、早速来た!!)
女「友くーんっ!」ギュッ
友「…また女さんか」
女「えへへ、今日も一緒に帰ろうかなーって…」
友「……別にいいけど」
女「やったー♪」
友「……」
女(順調、よね?)
261:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 11:44:30.13 ID:kc8ZJcKbQ
男「…今、帰り?」
女友「うん、男くんは……女とのデートの帰り?」
男「…デートなんかじゃねぇよ、あんなの」
女友「へっ?お、男くん…?」
男「……」
女友「朝から元気無いよ、何があったの?」
男「…別に」
女友「…ほ、ほら!元気出してよ!あっ!あそこにカラオケあるから一緒に行こ、ね?」
男「……」
女友「歌えばきっと元気出るよ?奢ってあげるからさ、ねっ!?」
男「…うん」
転載元
女「あんな奴キープに決まってんじゃん」
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1285638289/
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