1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 21:08:37.35 ID:r6DUjKmf0
黄「ああ、そうだ。今回のお前等の任務は、ここで軍の上の連中が掴んでいないネウロイの情報を掴むこと、そして……」

猫「ウッチィーズと呼ばれる少女達の秘密を探ること、だろ?移動中に聞いたよ」

黄「ふん、今回は定期連絡もしにくい環境だからな、心配なんだよ」

猫「ほぉ、お前が俺達契約者の心配するとは、な」

黄「ちげーよバカ、心配なのは任務のほうだ。さっきも言ったが、ウィッチーズってのは男が接触するには難しいって話だ。でもウチのチームに女はいねえ」

猫「銀がいるではないか」

銀「……」

黄「こんな人形に何やらせんだよ」

黒「黄、あんたが心配することじゃない」

猫「黒の死神に何でもお任せってな」

黄「じゃあ、まかせたぜ、黒の死神さんよ」

黒「猫、お前にも協力してもらうぞ」

猫「わかってるよ、なんたって俺は女の子に大人気な可愛い猫ちゃんだからな、今回の任務は一番適役かもしれん」

黒「そうだったな、フェルナンデス」

猫「その呼び方は勘弁してくれ……」






2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 21:11:05.57 ID:r6DUjKmf0
黄「黒、猫、通信機はどうだ?」

黒「問題無い」

猫「こっちもだ」

黄「なら早速任務開始しろ」

黒、猫「了解」


格納庫

李「あの〜、今日付けで配備されました整備兵の李舜生と言いますが……」

3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 21:14:38.08 ID:r6DUjKmf0
整備兵「ん?あぁ、そういやミーナ中佐がそんなこと言ってたな、今日から補充要員が来るって」

李「はい」

整備兵「そっか、でも俺達は出撃が無いと仕事が無いからな、今日は仕事無いぜ」

李「えぇ、そうなんですか」

整備兵「あぁまぁな。所でお前さん、扶桑出身か?」

李「い、いえ、中国です」

整備兵「中国?あまり聞かん国だな。どこらへんにあるんだ?」

李「オラーシャのずっと南です。東洋の一角なんで扶桑からのほうが近いですけど」

整備兵「だから顔つきが扶桑人に近いんだな。ここの部隊には扶桑人が二人いるから、まさかあんたもって思ったけど、違ったみたいだな」

李「そうなんですか」

整備兵「そういえば、李君って言ったけ?中佐には挨拶に行ったのか?」

李「いえ、まだですけど……」

整備兵「それなら、今のうちに行っておいたほうが良い。最近はいつまたネウロイが現れるか解らんからな」

李「はい、じゃあそうします」

4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 21:21:43.16 ID:r6DUjKmf0
黒「黄、ミーナという女の情報をくれ」

黄「ちょっと待て、階級は?」

黒「中佐だ」

黄「えーっと、あった。ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ、くそ、カールスラント人の名前はややこしくて嫌になる」

黒「そんなことはどうでもいい、情報は?」

黄「急かすなよ。えー、まずはここの隊長ってことだな。それから上の連中が一番煙たがってる女だ」

黒「それだけか?」

黄「ウィッチの情報は軍の中でも最高機密だからな。名前と階級、それから軍に入る前の情報くらいしか手に入らないんだよ。だからウィッチの秘密を探れ、なんて命令が出てんだよ」

黒「……」

黄「お前のほうは何か収穫あったのか?」

黒「ここには扶桑人のウィッチが二人いるってことくらいだ」

黄「そんな情報こっちはとっくに掴んでる。用はまだ何にも掴んでねぇってことか」

黒「そういうことだ、もう執務室に着く。通信切るぞ」

5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 21:22:39.04 ID:r6DUjKmf0
黄「黒、最後に忠告しておくぞ」

黒「なんだ?」

黄「周りが女ばっかだからって、あんま浮かれんなよ」

黒「……契約者にそんな感情は生まれない」

黄「ふん、どうだか。猫、そっちはどうだ?」

猫「木の上で寝ているおチビさんしか見かけねぇよ」

黄「なんだよそれ」

6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 21:26:56.88 ID:r6DUjKmf0
コンコン

ミーナ「どうぞ」

李「し、失礼します」

ミーナ「あら、あなたは?」

李「はい、今日付けで配属されました李舜生です」

ミーナ「あぁ、話は聞いてるわ。長い船旅だったでしょう?ご苦労さま。私は隊長のミーナ・ディートリンデ・ヴィルケです。
必要な手続きやら書類やらはもうこちらで済ませてあるから心配しないで」

李「はい、ありがとうございます」

ミーナ「もう格納庫には行った?」

李「ええ、軽い挨拶は済ませてきました」

ミーナ「ならもう聞いてると思うけど、あなた達整備兵は、ネウロイが現れないと仕事が無いわ。だから普段の仕事といったら点検くらいのものね」

李「はい、がんばります」

ミーナ「よろしい。そうだ、最後に言い忘れたけど、あまりウィッチと親しくするのは規則として控えてもらってるの」

黒(やはり、か)

8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 21:31:20.52 ID:r6DUjKmf0
李「へぇ、そうなんですか。でもどうしてそんな規則を?」

ミーナ「昔は、ウィッチを戦闘に集中させる為、って言う大義名分があったけどね……」

李「昔は、ってことは、今は?」

ミーナ「今はそこまで厳しく言わないけど、なるべく、ね」

李「わかりました。それじゃあ失礼します」


格納庫

黒(ウィッチの秘密を探るのは思った以上に難しそうだ。ならば、他の目標からにするか……ん、あれは確か、ストライカーユニット……)

?「あれ、見ない顔だね」

黒「なっ!」

?「あれ、ゴメンゴメン、驚かせちゃった?」

李「いえ、大丈夫です。僕のほうこそ勝手に入りこんできちゃったりして……」

?「あはは、ここは格納庫だよ?整備兵が勝手もなにもないでしょう」

李「そうですね。すみません……」

10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 21:35:10.39 ID:r6DUjKmf0
?「お兄さん、面白いね!名前なんて言うの?」

李「いえ、あの〜、ヴィルケ中佐にあまりウィッチとは仲良くするな、って言われまして……」

?「あぁ、あんなの建前だから気にするなって。私はシャーロット・E・イェーガー、大尉。リベリオン出身だ。よろしく」

李「えっと、僕は今日付けで配属されました、李舜生です。中国出身です」

シャーリー「今日付けか、どうりで見たことない顔だと思ったよ。李君、ね。短くて呼びやすくていいや」

李「あはは」

シャーリー「李君はストライカー見に来たの?」

李「いえ、まあ、暇ですし」

シャーリー「ならさ、ちょっと手伝ってくれない?」

李「え、でも、僕、あの」

シャーリー「いいじゃん、ちょっとだけ」

李「はぁ」

11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 21:37:37.21 ID:r6DUjKmf0
シャーリー「これなんだけどさ」

李「これが、ストライカーユニット……」

シャーリー「ん?なにその初めてストライカー見たような反応は?整備士のくせに」

李「え?あ、リベリオン製見るのが初めてなもので……」

シャーリー「そっか、やっぱカールスラントとかブリタニアばっかだもんね」

李「そ、そうですね」

シャーリー「扶桑製も良く出来てるとか聞くけど、私は嫌いかな」

李「へぇ、どうしてですか?」

シャーリー「だって扶桑製のは小回り利くのは多いけど、スピード出ないんだもん」

李「スピード、ですか」

シャーリー「そう、スピード。私ね、スピードキングになる為にウィッチーズに入ったって言っても過言じゃないくらいなんだよ」

李「そうなんですか?」

12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 21:40:10.28 ID:r6DUjKmf0
シャーリー「そう、私ね、リベリオンじゃ少しは名の知れたバイク乗りだったんだよ。そこで新記録だした時に聞いたんだ。ウィッチのこと」

李「バイクですか……そういえば、僕も一応バイク持ってたんですよ」

シャーリー「へぇ、意外だなぁ」

李「貰い物でしたけどね」

シャーリー「そうなんだ、ふふふ、なんかお兄さんとは気が合うかも」

李「そうですか?」

?「あー!シャーリーが男の人と話してるー!いけないんだー!」

シャーリー「うるさいのが来たな」

?「ミーナに言いつけちゃうぞ?」

シャーリー「ルッキーニ、お前こそ基地にそんな汚い黒猫連れてきて、きっとペリーヌがうるさいぞ」

猫「みゃ、みゃーお」(黒、助けてくれ)

黒(……)

13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 21:41:57.66 ID:r6DUjKmf0
ルッキーニ「汚くないもん!首輪付いてるからきっと隣の村から逃げてきたんだよ」

シャーリー「そうか、なら送り届けてやらんとな」

猫「みゃ!みゃお!」(マズい……)

ルッキーニ「はは、喜んでる喜んでる」

猫「みゃ、みゃ〜」(黒、助けてくれ〜)

李(仕方がない)「あの、猫は人じゃなくて家に付くって言いますし、お腹が減ったら自分で戻っていくんじゃないですか?」

猫(へ、黒〜、お前ってやつは)

ルッキーニ「え〜、そうなのかな?」

李「きっとそうですよ」

ルッキーニ「そぉ?じゃあ戻してくる〜」


李「あの、イェーガー大尉、今の子は?」

シャーリー「あぁ、フランチャスカ・ルッキーニ、少尉。ここの最年少ウィッチ。まぁ見ての通りの子供だよ」

李「ずいぶん元気のいい子でしたね……」

シャーリー「そりゃロマーニャ印の元気っ娘だからね」

16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 21:49:46.25 ID:r6DUjKmf0
李「……あの、ルッキーニ少尉が言っていた通り、やっぱり話してるとマズいんじゃ、イェーガー大尉にもきっと迷惑が」

シャーリー「ねぇ、そのよそよそしい呼び方止めない?」

李「え、じゃあなんて呼べば……」

シャーリー「普通にシャーリーでいいよ。皆そう呼んでるし」

李「じゃ、じゃあ、シャーリー大尉にも」

シャーリー「大尉も余計」

李「え、でも階級は上ですし……」

シャーリー「歳はそっちのが上だろ?」

李「じゃあ、シャーリーさん」

シャーリー「まあ、良しとするか」

17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 21:51:59.53 ID:r6DUjKmf0
李(疲れる…)「あの僕戻りますね。結構話し込んじゃいましたし」

シャーリー「ん?そうだね。もうすぐ、晩御飯だし。そうだ、一緒に食べて行ったら?」

李「さすがにそれはマズいですよ。まだ整備兵の皆さんにも挨拶してないですし」

シャーリー「そっか、じゃあいつかの約束」

李「はい、実のところ僕もウィッチの皆さんと仲良くしたいですし。でも中佐が許してくれるかどうか……」

シャーリー「多分大丈夫。前よりはだいぶ緩くなってるし。親睦を深めるとか言えばなんとかなるよ。前だって隣村と親睦会やったしね」

李「そうですか、楽しみにしておきますね。それじゃ」

シャーリー「あぁ、またな。……皆さんと、ねぇ」

18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 21:52:54.63 ID:r6DUjKmf0
格納庫外

黒「何やってんだお前は!」

猫「仕方が無いだろ、まさかあんな木の上に寝てるなんて思わないだろ普通」

黒「次は無いぞ」

猫「もうあんなへまはやらないよ」

黄「何があったかは知らんが報告しろ」

黒「イェーガーという女とルッキーニという女に接触した」

黄「で、戦果は?」

黒「焦るな、これは長期の任務だ。そのうちに聞き出す」

黄「けっ、猫はどうだ?」

猫「こちらも特に報告無し」

黄「使えねえなお前ら。まぁいい、なんかあったら報告しろ」

19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 21:53:26.78 ID:r6DUjKmf0
整備兵宿舎

整備長「え〜、こちら、今日から配属の……」

李「李舜生です」

整備長「そうそう、李君ね」

李「よろしくお願いします」

整備長「まぁ、人数は足りてるから補充なんてあんま意味ないんだけど、せっかくくれるっていうんだから、皆仲良くやってくれ」

整備兵達「へぇ〜い」

21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 21:58:50.00 ID:r6DUjKmf0
一方、基地内食堂

シャーリー「あのさ、皆は整備兵のことどう思ってる?」

美緒「ん?ここの整備兵たちのことか?よくやってくれていると思うよ」

バルクホルン「確かに、今まで大きなミスもないしな。優秀な整備兵たちだ」

シャーリー「いや、そういうことじゃなくて、なんていうのかな、感謝の気持ちとかそういうの」

美緒「感謝の気持ちか、言われてみるとあまり感じたことはなかったな」

シャーリー「そうだろ?だから一度感謝の気持ちをだな」

芳佳「でも私、一回差し入れ持っていったら断られました……」

バルクホルン「それが規則だからな」

ペリーヌ「でもシャーリーさん、どうして急に整備兵のお話を?」

美緒「そういえば、今日新しい整備兵が配属されたらしいな」

シャーリー「そうなんだよ!それがさ、けっこう若くてカッコイイんだよ!面白いし!」

エーリカ「へ〜、一回見てみたいな〜。てかもう話したのかよ」

シャーリー「まぁな」

22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 22:08:23.34 ID:r6DUjKmf0
ペリーヌ「ちょっとシャーリーさん、それって規則違反じゃなくて?」

シャーリー「堅いこと言うなよ」

エイラ「男は信用できん、サーニャを変な目で見るからな」

芳佳「どんな感じの人なんですか?」

シャーリー「アジア系だったよ。そういえば中国出身って言ってたっけ」

芳佳「へぇ〜、中国ですか」

ルッキーニ「ねぇねぇ、中国ってどこ?」

バルクホルン「オラーシャのずっと南だな」

エーリカ「トゥルーデは見てみたいと思わない?」

バルクホルン「フン、馬鹿らしい」

ペリーヌ「全くバルクホルン大尉の言う通りですわ」

美緒「そうか?たまには面白そうでいいんじゃないか?」

ペリーヌ「坂本少佐!そ、そうですよね、たまには息抜きも必要ですよね!」

23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 22:11:40.84 ID:r6DUjKmf0
リーネ(モジモジ)

芳佳「あれ?リーネちゃん、どうしたの?」

リーネ「え、あの、私、男の人苦手というか、慣れていないというか……」

ミーナ「あら、皆賑やかね。どうしたの?」

ルッキーニ「やばっ、ミーナだ」

ミーナ「ん、どういう意味かしら?ルッキーニ少尉?」

ルッキーニ「く、詳しくはシャーリーが知ってるよ!」

シャーリー「ちょ、ルッキーニ!」

ミーナ「そう?じゃあシャーリーさんから聞こうかしら」

シャーリー「えぇとさ、私達ウィッチーズはさ、一人だけじゃ飛べないじゃない?」

ミーナ「え?そうね、ひとりひとり皆の力が一つにならないとネウロイは倒せませんからね」

シャーリー「いや、それはそうなんだけどさ、だからさ、整備兵の人たちにもお世話になってるというか……そのお礼をしたほうがいいと思うというか……」

24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 22:14:59.25 ID:OPC4E+R90
ミーナ「なるほど、シャーリーさんの言いたいことはわかったわ。でもどうして急にそんなことを?」

ルッキーニ「んふふーん、シャーリー、今日来たばっかの整備兵さんに一目惚れしちゃったんだよね〜」

一同「え〜!!」

シャーリー「はぁ!?」

美緒「そうかシャーリーそういうことか、あっはっはっはっは」

バルクホルン「シャーリー貴様、どういうことだ!!」

ペリーヌ「なんて不潔な!」

芳佳「シャーリーさんホントなんですか!?」

シャーリー「ち、違うよ!こらルッキーニ!勝手なこと言うな!!」

25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 22:17:28.10 ID:OPC4E+R90
ルッキーニ「にひひぃ、でも楽しそうにしゃべってたじゃん、マシンのこと以外であんなに楽しそうにしゃべるシャーリー初めて見たもん」

シャーリー「それは、ただちょっと気が合いそうだな〜って思っただけで……」

ミーナ(一番危惧してたことだけど、大切な人が出来るっていうのは大事なことだから)

ミーナ「わかったわ。なら整備兵の方々と親睦会でも開こうかしら」

シャーリー「え!?ミーナ中佐、いいのか」

ミーナ「シャーリーさん、アナタの為よ、感謝してね(ニコッ)」

シャーリー「だから違うんだって!」

27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 22:19:47.14 ID:OPC4E+R90
整備兵宿舎

整備兵1「……すごいな」

整備兵2「食べすぎだろ……」

整備長「お、おい、お前、今日はお前の歓迎会も兼ねてるからいいけど、普段はそんなに食べられると困るぞ!」

李「えぇ、困ったな……」

整備長「今は戦争中で、食料確保も大変なの!我慢しろ!」

李「はい、わかりました……」

整備兵3「おーい、なんかミーナ中佐から伝達が来たぞ」

整備長「何、見せてみろ。何々……」

29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 22:39:40.54 ID:QOHR4k4L0
整備兵3「何て書いてあるんですか?」

整備長「おい、皆喜べ!明日ウィッチたちと親睦会やるってよ!」

整備兵達「おぉ、やった〜!」

整備長「でも一体どういう風の吹きまわしだ?急に親睦会なんて」

整備兵1「いいじゃないですかそんなこと、きっと酒も出ますよ!」

整備長「まぁせっかくやってくれるってんだからな、断る道理もないしな」

黒(……)

30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 22:44:07.83 ID:QOHR4k4L0
宿舎外

猫「あのシャーリーとかいう女、意外に使えたな。まさかこんなに早くウィッチーズに接触できるとは」

黒「あぁ」

黄「黒、報告しろ」

黒「明日、ネウロイが攻め込みにさえ来なければ、ウィッチ達との親睦会がある。」

猫「基地内で行われるからな、多分全員出てくる」

黄「なら、全員と接触して、情報を聞きだせ。」

黒「言われなくてもわかってる」

31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 22:49:16.60 ID:QOHR4k4L0
翌日、格納庫内

シャーリー「あ、李君!」

李「あ、どうもイェーガー大尉」

シャーリー「ちょっと、昨日のこともう忘れたの?」

李「あ、すみません、シャーリーさん。おはようございます」

シャーリー「おはようって、もうお昼前だよ?」

李「そうですね。こんにちは、シャーリーさん」

シャーリー「あはは、やっぱり李君は面白いや。……そういえば今日のこと聞いた?」

李「はい、聞きました。親睦会、シャーリーさんがお願いしてくれたんですか?」

シャーリー「んー、まあね。色々あったけど」

李「やっぱり、ありがとうございます」

シャーリー「いやいや、いいって。へへへ」

32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 22:55:32.59 ID:QOHR4k4L0
格納庫外

ルッキーニ「ね?シャーリー楽しそうでしょ?あれ絶対惚れてるよ〜」

芳佳「確かにちょっとカッコイイかも。ね、リーネちゃん」

リーネ「え?う、うん、よくわからないけど……」

ペリーヌ「確かにここからじゃよく見えませんわ」

美緒「なら、堂々と近づけば良いではないか」

ペリーヌ「しょ、少佐!」

芳佳「いつの間に……」

34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 23:08:20.79 ID:QOHR4k4L0
美緒「こんな所からこそこそしおって、同じネウロイと戦う仲間だろ。近づいて挨拶くらいすればいいのだ」

芳佳「ちょっと、坂本さん、……行っちゃった」

ルッキーニ「でもこれでシャーリーの反応が見られるよ」

ペリーヌ「ルッキーニさん、あなたちょっと悪趣味じゃなくて?」

ルッキーニ「ペリーヌだけには言われたくないね」

ペリーヌ「ちょ、ちょっとそれはどういうことですの!?」

ルッキーニ「ほら、静かに」

35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 23:11:58.78 ID:QOHR4k4L0
美緒「やあ、シャーリー、またマシンの整備か?精が出るな」

シャーリー「あぁ、坂本少佐……」

李「あ、あの、こんにちは」

美緒「君が昨日来た整備兵か」

李「はい、李舜生といいます」

美緒「私は坂本美緒。少佐だ。噂は聞いている。確か中国出身だとか」

李「はい、そうです」

美緒「私は扶桑出身だ。同じ東洋人として、よろしく頼むぞ」

李「はい、よろしくお願いします」

ルッキーニ「ああ!やっぱりシャーリーあんま良い顔してない」

ペリーヌ「坂本少佐が……殿方と会話を……」

ルッキーニ「ペリーヌ何心配してんの?あの人はシャーリーとくっつくから大丈夫だよ」

ペリーヌ「そ、そうですわよね!あら、シャーリーさん、確かにあんま良い顔していませんわね」

リーネ「ペリーヌさん……」

37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 23:15:11.27 ID:QOHR4k4L0
李「確か扶桑出身はもう一人いるって聞いたんですけど……」

美緒「あぁ、それならあそこにいるぞ。宮藤ぃー、出てこーい」

シャーリー「なっ!」

芳佳「ええぇ、わ、私?」

ルッキーニ「芳佳、早く出て!じゃないと皆ばれちゃう!」

リーネ「芳佳ちゃん!」

ペリーヌ「宮藤さん!」

芳佳「え、えぇ〜、は、はぁーい」

美緒「紹介しよう。こいつが宮藤芳佳だ。あの宮藤博士の娘でもあるんだ」

李「へぇ凄いですね。初めまして、李舜生です」

芳佳「は、初めまして……」

シャーリー「……宮藤、ちなみにいつからあそこにいたんだ?」

芳佳「えっ!えーと、そのー」

38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 23:16:16.34 ID:QOHR4k4L0
美緒「私が来る前からいただろ?後の奴らはどうした?」

シャーリー「後の、奴ら?」

美緒「ルッキーニに、ペリーヌ、リーネもいたか?皆君に挨拶したいんだろ」

李「僕にですか?嬉しいなぁ」

シャーリー「あいつ等……!」

リーネ「どうするの?ルッキーニちゃん?」

ルッキーニ「うぅ」

ペリーヌ「名指しで呼ばれては、逃げらませんわよ?」

美緒「おーい、皆出て来い。挨拶したいんだろー」

ペリーヌ「観念するしか、無いようですわね……」

トボトボ

美緒「やっと出てきたか、ほら挨拶しろ」

39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 23:17:50.54 ID:QOHR4k4L0
李「李舜生です。あの、ルッキーニ少尉は昨日少しお会いしましたよね?」

ルッキーニ「あはは、そうだね〜……」

ペリーヌ「ペリーヌ・クロステルマン。階級は中尉。ガリア出身ですわ」

リーネ「リ、リネット・ビショップ、軍曹です。ブリタニア出身です……」

李「皆さん、よろしくお願いします」

シャーリー「皆に聞きたいことがあるんだけど……」

ルッキーニ「フ、フランチェスカ・ルッキーニ少尉です。ロマーニャ出身です。よろしくおねがいします!ありがとうございました!」

ダダダッ

シャーリー「あ、逃げた!」

芳佳「ルッキーニちゃんズルい!」

リーネ「芳佳ちゃんまで!」

ペリーヌ「わ、私を置いていくなんて、許しませんわよ!」

シャーリー「くっそ〜、あいつら〜」

42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 23:22:30.72 ID:QOHR4k4L0
李「ど、どうしたんでしょう、走っていっちゃって……」

美緒「気にするな、男とはあまり関わりのない所だから、気恥ずかしかったんだろ?」

李「そうですか……」

美緒「私ももう行くよ。邪魔、したな」

シャーリー「しょ、少佐まで……」

李「シャーリーさん?どうしたんですか?」

シャーリー「な、なんでもないよ。それよりもこれ、手伝って!」

李「は、はい、どれですか?」

シャーリー「このパーツなんだけど、調子悪くてさ。変えたほうがいいのかな?」

李「ええと、どうでしょう」

シャーリー「今乗ってエンジン掛けてみるからさ、様子見てみてよ」

李「は、はい」

ブオン、ブロロロロロ

李「すごい、音だ……」

43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 23:26:16.89 ID:QOHR4k4L0
シャーリー「ねえ、どう?」

李「すみません、聞こえません」

シャーリー「え?何?聞こえなーい」

黒「チッ」(キューン)ビリビリ

シャーリー「うわ、急に良い感じになった」

シャーリー「ねぇ!何したの?」

李「えっと、電気の流れをよくしたといいますか……」

シャーリー「そっか、パーツじゃなくて配線が問題だったんだ。全然気が付かなかったよ!さすが整備兵だね!」

李「いえいえ、あ、僕、整備長に呼ばれてたんで、ちょっと行ってきますね」

シャーリー「そっか、それじゃあ親睦会でね」

李「はい、それじゃあ」

シャーリー「さてと……」

44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 23:28:40.46 ID:QOHR4k4L0
基地内、ミーティングルーム

シャーリー「で、どうしてあんなところにいたんだ?」

ルッキーニ「だから、少佐の言ってた通りだって。挨拶したかっただけだよ〜」

ペリーヌ「そ、そうですわ、そのタイミングを計ってただけですわ」

芳佳「わ、私もです」

リーネ「私も……」

シャーリー「何か、言い残したことはあるか?」

ルッキーニ「ちょっと、待ってって〜。シャーリーの気持ちわかるよ?確かにカッコよかったし」

シャーリー「だ、だからそんなんじゃないって!」

リーネ「確かに、ちょっとカッコよかったかも……」

シャーリー「え……?」

芳佳「リ、リーネちゃん?」

46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 23:32:53.68 ID:QOHR4k4L0
リーネ「へ!?あ、あの、違うの、ただ……」

一同「ただ?」

リーネ「鎖骨が素敵だったから……」

ペリーヌ「さ、鎖骨ぅ〜、また随分マニアックな……」

ミーナ「あら?ミーティングルーム使ってると思ったら、皆どうしたの?」

ルッキーニ「なんでもありません!もう終わりました!」

ペリーヌ「そうです、今解散するところでしたの」

シャーリー「あ!お前ら!」

ミーナ「そう、ならちょうどよかった。宮藤さんにリーネさん、あなた達を探していたのよ」

芳佳「私たちを?」

ミーナ「ええ、親睦会の準備をしないといけないでしょ?準備といっても格納庫使って立食パーティ風にするから、テーブル出すだけなんだけど。
それも整備兵の方々がやってくださっているから、私達は料理だけ準備すればいいの」

48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 23:36:57.41 ID:QOHR4k4L0
リーネ「それで私達なんですね」

ミーナ「えぇ、そうよ」

ルッキーニ「わ、私も手伝う〜」

ペリーヌ「わ、私も手伝いますわ」

ミーナ「そう?ありがたいわね」

シャーリー「お前ら〜……」

ミーナ「シャーリーさんはどうする?」

シャーリー「え!?わ、私?私は、格納庫にでも行こうかな……」

ルッキーニ「やっぱ気になるんじゃーん」

シャーリー「お前!いい加減に!」

ルッキーニ「わー、ごめんなさーい」

ダダダダ

ペリーヌ「あっ、また一人で行こうとする〜!」

芳佳「待ってくださいよ〜」

リーネ「私達がいかないと始まらないじゃないですか〜」

49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 23:38:05.34 ID:QOHR4k4L0
シャーリー「また、逃げられた」

ミーナ「シャーリーさん」

シャーリー「ミーナ中佐?」

ミーナ「あんまり深い関係になってはダメよ。別れる時、お互いがつらい思いをするのだから……」

シャーリー「別にそんなんじゃ……」

ミーナ「なーんて、昔の私だったら言ってたかもね」

シャーリー「え?」

ミーナ「こんな生活してたら、一期一会なんだから、自分の気持ち素直に伝えないとダメよ?一目惚れだって立派な恋愛なんだから」

シャーリー「だから、違いますって……」

ミーナ「そう?それならいいんだけどね。さてと、私も準備手伝わないと」

シャーリー「違う、と思うんだけど……」

50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 23:40:24.22 ID:QOHR4k4L0
格納庫外

猫「黒、お前能力を使ったな」

黒「問題無い」

猫「ばれたらどうする?」

黒「発動する瞬間も、ランセルノプト放射光も見られていない」

猫「そういうことを言っているんじゃない。この任務は能力を極力使わないようにとの命令だ。……もう使うなよ」

黒「……あぁ」

黄「で、報告は?」

黒「ウィッチーズ6人と接触した」

黄「それだけか?」

黒「夜まで待て」

黄「猫のほうはどうだ?」

猫「姿だけは一通り見たな」

黄「その程度か…、いいか?今夜が勝負だぞ!」

黒「わかってる」

51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 23:42:23.17 ID:QOHR4k4L0
格納庫

シャーリー「李君、いないなぁ。って何言ってんだ私!……しょうがないから手伝うかな〜」


夜、格納庫(親睦会会場)

ミーナ「えー、今日はここストライクウィッチーズ基地に関わる全て人の親交を深める為、親睦会の場を用意させてもらいました。
と、言っても戦闘配備中だから全員集合ってわけにもいかないけど……。
こういうことをするのは初めての試みです。今日は皆さん楽しんでください」

一同(主に整備兵達)「いぇ〜い!!」

格納庫外

猫「始まったな」

黒「あぁ、行ってくる」

52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 23:43:07.93 ID:QOHR4k4L0
格納庫

エーリカ「あはははは、もう一杯持ってこ〜い」

整備兵1「お嬢ちゃん、良い呑みっぷりだな」

整備兵2「おいおい、呑ませていいのか?まだ子供じゃないのか?」

整備兵1「本人が大丈夫って言ってんだからいいんだよ」

エーリカ「大丈夫!大丈夫!」

整備兵2「開始早々ベロンベロンじゃないか?」

整備兵1「今日は無礼講だ、じゃんじゃんやるぞ!」

バルクホルン「一応整備の奴らには世話になってるからこうして出ているが、少ししたら私は部屋に戻らせてもらうぞ」

ミーナ「まぁまぁトゥルーデ、宮藤さん達が作った料理もあるんだし、そちらのほう行ったら?」

バルクホルン「……そうしてくる」

53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 23:44:42.31 ID:QOHR4k4L0
芳佳「こちらお好み焼きと焼きそば、たこ焼きもありますよー」

リーネ「ス、スコーンもあります……」

ペリーヌ「ちょっと宮藤さん?これ本当に食べられるんでしょうね?」

芳佳「ペリーヌさん、ソース知らないんですか?」

ペリーヌ「こんな茶色まみれの料理なんて、見たことも聞いたことも、食べたくもありませんわ!」

美緒「何だ、ペリーヌはソースが嫌いなのか。私は好きなんだがな、宮藤、焼きそばをくれ」

芳佳「はい!わかりました!」

ペリーヌ「少佐!わ、私が坂本少佐の好きなものを嫌いな訳無いじゃないですか!宮藤さん!その三つ全部頂戴!」

芳佳「えぇ、三つ全部ですか?でも粉物はお腹に溜まりますよ?」

ペリーヌ「いいから、早くしなさい」

芳佳「はい、わかりました……」

54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 23:46:02.96 ID:QOHR4k4L0
シャーリー「李君は……いた!」

李「ん?あ、シャーリーさん」

シャーリー「や、やあ李君、こんにちは」

李「?、シャーリーさん、今は夜なんで、こんばんは、ですよ?」

シャーリー「あ、そ、そうだね。あはは……、李君はその、楽しんでる?」

李「まだこれからです。お腹空いちゃって、何か食べようかな、と」

シャーリー「そうなんだ、私も一緒に行っていい?」

李「えぇ、構いませんよ」

55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 23:51:59.70 ID:DzBpq+XO0
ストパンの世界地図の中に中国は…

56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 23:54:33.74 ID:QOHR4k4L0
>>55
実を言うとアニメ版にはあったりなかったりする

57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 23:56:09.56 ID:QOHR4k4L0
ペリーヌ「うぅ、もう食べられませんわ……」

芳佳「だから言ったのに、もう!」

ペリーヌ「まさかこんなにもお腹が膨れるものだとは思いませんでしたのよ!」

美緒「なんだペリーヌ、情けないな。自分で頼んだものは自分で食べろよ?」

ペリーヌ「そんなぁ、少佐ぁ」

美緒「私はあちらのバイキングにでも行くとするか。じゃあな、また後で」

ペリーヌ「少佐……、……宮藤さん、これ食べてください」

芳佳「え〜、嫌ですよ」

ペリーヌ「何故です?あなたは料理してるだけで全然食べてないじゃない!」

芳佳「なんか料理って、やってるだけでお腹いっぱいになってきちゃうから……」

ペリーヌ「ならもう捨てるしかありませんわね……」

芳佳「それはダメだよ!」

ペリーヌ「な!どうしてですの!?」

芳佳「扶桑の言葉に、もったいないって言葉があるの!」

58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 23:57:27.43 ID:QOHR4k4L0
李「どうしたんですか?」

芳佳「あ、えっと、整備兵さんの……」

李「李舜生です」

芳佳「そうだ、李さんだ」

シャーリー「で、何騒いでんだ?お前ら?」

芳佳・ペリーヌ・リーネ(ツーショットだ!)

芳佳「ええっと、ペリーヌさんが、もう食べられなくなっちゃって」

ペリーヌ「リーネさんでもシャーリーさんでもいいからこれ食べてください」

リーネ「私はちょっと……」

シャーリー「私も食べかけなんて要らないな。宮藤、新しいのちょうだい」

ペリーヌ「あなた方って人たちは、もぅ〜!」

李「あの、僕でよければ食べましょうか?」

ペリーヌ「え?」

シャーリー「なっ!」

59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 23:58:17.50 ID:QOHR4k4L0
ペリーヌ「い、いいんですの?」

李「はい、そのまま残っちゃうのはもったいないですし」

ペリーヌ「そ、それじゃあよろしくお願い致しますわ……」(た、助かりましたわ……)

李「はい、いただきます」

ペリーヌ(もしかしてこの方、私を助けてくれたのでは……)

シャーリー(か、間接キス〜!)

ペリーヌ(あぁ、綺麗な鎖骨……って私は何を考えていますの!)

李「ごちそうさまでした。すごくおいしかったです。宮藤さん、でしたよね。もう一つ貰えますか?」

芳佳「はい!ありがとうございます!」

ペリーヌ「わ、私は、少佐一筋ですのよ!」

ダダダダ

李「え?僕何か悪いことしました?」

芳佳「たぶん、気にしないほうが……、はい、これ、どうぞ」

李「いただきます」

シャーリー(結局ペリーヌの箸そのまま使うのかよ)

60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 23:58:51.60 ID:QOHR4k4L0
李「ごちそうさま。やっぱり、おいしいですね。もうひと」

シャーリー「う、うわ〜、リーネのスコーンもおいしそうだね〜、ねぇ李君、私スコーン食べたくなっちゃったから、お好み焼き食べてくれない?」

芳佳「あ、シャーリーさんまで!」

李「はい、いいですよ」

シャーリー(や、やった〜)

李「うん、うまい。あの、もう一つ」

シャーリー・芳佳「まだ食べるの!?」

61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 23:59:44.93 ID:QOHR4k4L0
整備兵1「お、おい、すごいことになってるぞ!」

整備兵2「いい食いっぷりだな、新入り!」

芳佳「李さん、まだ食べるんですか?」

李「えぇ、ダメですか?」

芳佳「ちょっと、待ってください、材料が……」

整備長「お、おい、またお前か〜、昨日あれだけ言っておいたろ!」

李「でも今日は無礼講だって……」

整備長「限度ってもんがあるだろ!お前だけが食べるってもんじゃねえだろ!」

整備兵3「いいじゃないですか整備長、新入りの限界、見せてもらいましょうよ!」

整備長「お前らもそう煽るな!」

バルクホルン「何の騒ぎだ?」

芳佳「あ、バルクホルンさん」

バルクホルン「一つ貰おうと思って来たんだが……」

芳佳「すいません、今材料切らしちゃってて……」

バルクホルン「どうやら、そのようだな。……その男か、新入りというのは」

62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 00:00:59.05 ID:6MI7Rayt0
李「はい、李舜生と言います」

バルクホルン「私はゲルトルート・バルクホルン。階級は大尉。君の噂は聞いている。よろしく」

李「はい、よろしくお願いします。……あの、僕の噂って何ですか?」

バルクホルン「ん?シャーリーとの」

シャーリー「んあぁ〜!バルクホルン大尉!リーネの焼いたスコーンもおいしそうですよ!?一つどうですか?」

バルクホルン「ん?なら一つ貰おうか」

リーネ「はい、どうぞ」

バルクホルン「ん、確かにこれはうまく焼けているな」

リーネ「ありがとうございます!」

バルクホルン「さて、挨拶も済ませたし、私は自室に戻らせてもらう」

シャーリー「そ、それがいい!いつネウロイが来るか解らないからな!」

64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 00:02:05.96 ID:6MI7Rayt0
バルクホルン「あぁ、お前らもあそこでバカ騒ぎしているハルトマンみたいにならんように気をつけろよ」

リーネ「はい、気をつけます」

シャーリー(た、助かった〜)

李「ホントにおいしそうなスコーンですね。えっと、確かビショップ軍曹、僕にも一つもらえませんか?」

リーネ「え!(まだ食べるんだ……)は、はい」

李「ありがとうございます。……わぁ、ホントにおいしい。二人とも料理お上手なんですね、良いお嫁さんになれますよ」

シャーリー・リーネ(!)

芳佳「もぅ、そんな上手なこと言ってももうお好み焼きはあげませんよ!」

李「あはは、手厳しいな」

リーネ(良い……お嫁さん……)

シャーリー「李君はさ、料理上手な娘のほうが好きなの?」

李「え?えぇ、やっぱり料理できたほうが……」

シャーリー(そっか料理か……ハンバーガーかクラブハウスサンド、いやいや、一手間掛けたポークビーンズなら……)

66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 00:05:00.69 ID:6MI7Rayt0
李「じゃあ、僕、腹ごなしにそこらへん歩いてきますんで……」

スタスタ

芳佳「はい!ありがとうございました!」

シャーリー「あ、ちょっと待って」

タッタッタ

芳佳「ふぅ、あんな食べるんだもん、びっくりしちゃった、ん、リーネちゃん?」

リーネ「え!何、芳佳ちゃん?」

芳佳「どうしたの、ボーっとしちゃって?」

リーネ「う、ううん、何でも無いよ……」

芳佳「そう?それならいいんだけど……」

リーネ(お嫁さんか〜、毎日あんな風に食べてくれるんだったら、嬉しいかも……って私なんてこと想像して……!)

芳佳(やっぱりリーネちゃんなんか変だよ……)

67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 00:07:24.04 ID:6MI7Rayt0
格納庫外

猫「調子はどうだ?」

黒「あぁ、まずまずだ」

猫「ウソつけ、腹ごしらえしてただけじゃねえか」

黒「……」

猫「まぁそれはいいが、あのシャーリーとかいう女にかまい過ぎるなよ」

黒「解っている」

猫「ウワサをすれば、だ」

シャーリー「李君、あ、その猫!」

李「どうやらお腹が空いているようですね」

猫「みゃ〜お」

シャーリー「そっか、じゃあ、私なんか取ってくるね」

李「はい、お願いします」

猫「チャンスだぞ」

黒「あぁ」

68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 00:08:22.25 ID:6MI7Rayt0
シャーリー「李君、おまたせ……あれ?どこ行っちゃったんだろ?」

猫「みゃお」

シャーリー「あ、ゴメンゴメン、お腹空いてたんだよね。ほら、食べな〜」ナデナデ

猫「みゃお」(せっかくの好意だからな)ムシャムシャ

シャーリー「お前も良く食べるね。ふふ、李君に似てるのかな?」

猫(俺はあいつほど鈍感じゃないよ)ムシャムシャ

シャーリー「李君、どこ行っちゃったんだろ……」

70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 00:12:27.48 ID:6MI7Rayt0
格納庫

李「えっと、ウィッチーズの方……ですよね?」

?「ふふふ、ある時はウィッチ、またある時は謎のタロット占い師だ」

李「……えっと、僕は李舜生と言います」

?「お兄さんの噂は聞いています。昨日来たばっかの整備兵で、中国出身てことも。ちなみに私はスオムス出身」

李「あの、お名前を聞いてもいいですか?」

エイラ「エイラ・イルマタル・ユーティライネン。少尉だ。ま、名乗る程でもないがな」

李「ユーティランネン少尉ですね。よろしくお願いします」

エイラ「うむ」

李「えっと、さっきバルクホルン大尉も言ってたんですけど、僕の噂ってなんですか?」

エイラ「そんなことよりお兄さん、一つタロット占いでもどうかな?」

李「え?じゃ、じゃあ、お願いします」

エイラ「それじゃ、好きなカード選んで」

李「じゃ、これで」

エイラ「ふむふむこれは、」

71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 00:14:48.86 ID:6MI7Rayt0
シャーリー「あ、李君こんなトコにいた」

エイラ「む、こんなトコとはなんだー」

シャーリー「ふん、全然人集まって来ないじゃないかよ」

エイラ「そっちのほうが隠れ家っぽくていいだろ?」

シャーリー「わざと過疎らせてるのか?これ」

エイラ「ふふ、まーね」

李「あのー、それで僕の占い結果は?」

エイラ「あぁそうだったそうだった、うーん、お兄さん、人を探してるでしょ?それも随分大切な人」

李(!)「え?どうして?」

シャーリー(李君の大切な人?)

エイラ「大丈夫、意外と近くにいるかも。運が良ければ会えるかもってさ」

李「運、ですか……」

エイラ「うん、なんちって」

シャーリー「寒っ!」

李「ははは……」

72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 00:22:25.68 ID:6MI7Rayt0
美緒「ええ、皆、聞いてくれ。そろそろ宴も終盤だが、これから今日のメーンイベントを開始する。それでは、ミーナ隊長、どうぞ」

一同「ワァー」パチパチ

シャーリー「おぉ、来たぞ!」

李「何か始まるんですか?」

シャーリー「ミーナ中佐、歌すごい巧いんだよ。初めて聞いたときは圧巻だったなぁ」

エイラ「サーニャのピアノも忘れんな」

シャーリー「はいはい」

ミーナ(

一同「ワァー」「ブラボー」「ヒュー」パチパチ

李「ほんとに上手ですね」

シャーリー「だろ〜?」

73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 00:24:00.79 ID:6MI7Rayt0
ミーナ「あら、シャーリーさんにエイラさん、李さんまで。私の歌聴いてくれた?」

シャーリー「もちろん!!」

李「素晴らしかったです」

ミーナ「ありがとう、あら?そこにいるのはルッキーニさん?」

ルッキーニ「うっ!」

シャーリー「何!?もしかしてお前、姿を見ないと思ったらずっと付いてきてたのか!?」

ルッキーニ「あはは〜、ごめんなさーい」

シャーリー「待て〜、今度という今度は逃がさないぞ!!」

ダダダダ

李「行っちゃいましたね」

エイラ「忙しいやつらだな」

ミーナ「えぇ、そうね」

李「あの、ヴィルケ中佐、これにはウィッチーズの皆さん全員参加してるんですか?」

ミーナ「いいえ、全員では無いわ」

77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 01:02:18.49 ID:6MI7Rayt0
エイラ「サーニャがいないぞ」

ミーナ「一人、夜の哨戒任務の為に睡眠を摂ってるウィッチがいるわ」

李「そうなんですか」

エイラ「サーニャがいないとつまらん」

ミーナ「うふふ、ごめんなさいね、ほんとは皆に参加してほしかったんだけど」

黒(一人いないのか)

李「じゃあ僕そろそろ行きますね」

ミーナ「そう、もうすぐお開きだと思うけど最後まで楽しんでね」

李「はい、それじゃあ」

79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 01:06:58.56 ID:6MI7Rayt0
李(!)

芳佳「あ、李さん、……ダメですよ、これはあげませんよ。バルクホルンさんに届ける分なんですから」

李「いえ、もうお腹いっぱいですよ」

芳佳「それならいいんですけど」

リーネ「芳佳ちゃーん、こっちの片付け手伝って〜」

芳佳「はーい、あ、どうしよう、早く届けないと冷めちゃうし」

李「……あの、僕が届けましょうか?」

芳佳「え、いいんですか?」

李「はい、場所さえ教えてくれれば」

芳佳「でも……」

李「大丈夫ですよ、つまみ食いなんてしませんから」

芳佳「それじゃあ、お願いします」

李「はい」

80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 01:13:58.84 ID:6MI7Rayt0
シャーリー「捕まえたぞルッキーニ!」

ルッキーニ「わぁ〜ん、ごめんなさい〜」

シャーリー「お前ってやつは!」

ルッキーニ「そ、そんなに怒らなくてもいいじゃ〜ん、シャーリーは李君のこと好きなんでしょ?」

シャーリー「そ、それは……」

ルッキーニ「もう認めちゃいなよっ」

シャーリー「……自分でもよく解らないんだよ。今までスピードとかマシンとかばっかで、男の人なんて意識したこと無かったし……」

ルッキーニ「じゃあシャーリーこれ初恋だよ!」

シャーリー「は、初恋!?」

ルッキーニ「うん!ゼッタイ気持ち伝えたほうがいいよ!シャーリーのグラマラスボディなら男なんてイチコロだからさ!」

シャーリー「気持ち伝えるって言ったて、どうやって?」

ルッキーニ「ラブレターとかでいいんじゃない?でも告白は自分の口からいったほうがいいかな〜」

シューリー「そっか、ラブレターか……」

81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 01:21:48.99 ID:6MI7Rayt0
基地内

猫「うまく侵入したな。これからどうする?」

黒「とりあえずこいつを届けてから、指令室に向かう」

猫「あんま時間食うなよ」

黒「解ってる」


バルクホルン部屋前

コンコン

バルクホルン「誰だ?」

李「僕です、李舜生です」

バルクホルン「どうしてお前が」

李「えっと、宮藤さんのお好み焼きを届けにきました」

バルクホルン「入れ」

李「失礼します」

バルクホルン「今報告書を書いていて手が離せない。そこらへんに置いといてくれ」

82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 01:22:41.19 ID:6MI7Rayt0
李「はい、わかりました……」

バルクホルン「……用が済んだら、出て行ってくれないか?」

李「あの、これ、妹さんですか?」

バルクホルン「な!何を勝手に見ている!」

李「す、すみません……、あの、僕にも妹がいたもので……」

バルクホルン「何?本当か?」

李「はい、今どこで何しているのか、わかりませんけど……」

バルクホルン「そう、なのか……」

李「えぇ、だから捜してるんです。きっとどこかにいると信じて」

バルクホルン「そうか……私の妹は、クリスと言ってな、今はブリタニアの病院に入院しているんだ」

李「そうなんですか、羨ましいです」

バルクホルン「!……何故だ?」

83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 01:23:34.17 ID:6MI7Rayt0
李「え?だっていつでも会いにいけるじゃないですか。僕の場合はそうはいきません」

バルクホルン「そうか、そうだな。ふふふ、羨ましい、か。そんな言葉を掛けられたのは初めてだ」

李「そうなんですか?」

バルクホルン「あぁ、李舜生と言ったか?面白い奴だな」(シャーリーが惚れるのも解る)

李「ははは、ありがとうございます」

バルクホルン「もし良かったら、お前の妹さんの話を聞かせてくれないか?」

黒「いいですけど、僕、実際のところあまり記憶に残っていないんです。それでもいいですか?」

バルクホルン「あぁ、頼む」

84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 01:25:22.60 ID:6MI7Rayt0
数時間後、バルクホルン部屋前

李「失礼しました。おやすみなさい」

バルクホルン「あぁ、おやすみ」

ガチャ

猫「おい、いつまで待たせる気だ」

黒「不審に思われない為に、必要な時間だった」

猫「まさかあの一見お堅そうに見えるカールスラント人が、妹の話になった途端あんなに饒舌になるとはな」

黒「……」

猫「そのおかげで宴はとっくに終わり、司令室に忍び込むどころじゃなくなったけどな」

黒「……深夜から行動を開始する」

猫「ほぉ、久しぶりにお前のあの姿が見られるって訳か」

黒「とりあえず黄に連絡する」

85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 01:26:29.55 ID:6MI7Rayt0
基地外

黄「で、何か情報を掴んだんだろうな」

猫「残念ながら、まだだ」

黄「何!?まだだと!?」

黒「深夜から行動を開始する」

黄「はぁ〜、上に報告する俺の身にもなれってんだ」

猫「今日でケリを着けるさ」

黄「ふん、一つ忠告しといてやるよ、行動するなら明け方にしておけ。人間の睡眠が一番深くなる時間帯だからな」

猫「あいつらは人間じゃなくウィッチだぞ?」

黄「少なくともお前ら契約者よりは人間らしいさ」

猫「それもそうだな」

86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 01:27:51.82 ID:6MI7Rayt0
明け方

黒「行くぞ、猫」

猫「了解」

同時刻、基地上空

?「ファ〜、眠い……」

?「ん、あれなんだろう?人影?」

格納庫付近

猫「おい、あれなんだ?」

黒「?、まずい、ウィッチだ」

猫「なんで、どうする?」

黒「ひとまず隠れる」

猫「こっちに来るぞ」

黒「急げ、こっちに来い」

87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 01:29:08.58 ID:6MI7Rayt0
茂みの中

猫「なんでこんな時間に」

黒「夜の哨戒任務に就いているウィッチがいると聞いていたが」

猫「なんでそれをもっと早く言わない」

黒「じゃべるな、こっちに来た」

?「……誰かいるの?」

李「あ、えっと、どうも……」

猫「みゃ〜お」

?「猫、だったんだ」

李「あの、えっと、僕、李舜生と言います」

?「知ってる」

李「え、どうして?」

?「エイラから聞いた」

李「エイラ?あぁ、ユーティランネン少尉……」

89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 01:45:20.02 ID:htijeDPD0
仮面の状態で自己紹介してるのか

90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 02:03:24.72 ID:6MI7Rayt0
>>89
何のために茂みに隠れたと思ってやがる

91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 02:04:09.31 ID:6MI7Rayt0
?「私はサーニャ・V・リトヴャク、中尉。よろしく」

李「よろしくお願いします」

サーニャ「どうして、貴方はこんなところにいるの?」

李「星を見てたんです。趣味なんですよ、天体観測」

サーニャ「星?……今日はあんまり見えない」

李「僕がもといたところはもっと見えませんでした。それこそ、本物の星空が見えないくらいに……」

サーニャ「そうなんだ……」

李の隣に座るサーニャ

サーニャ「もうすぐ、陽が昇る」

李「そうしたら、もうおしまいですね」

サーニャ「なんか、寂しい……」

李「そうですか?また新しい一日の始まりですよ?」

92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 02:06:19.87 ID:6MI7Rayt0
サーニャ「どうせ私、昼間は寝てるから、夜の方が好き」

李「僕も夜の方が好きですよ。一人で静かにできますし」

サーニャ「でも一人は寂しい……」

李「そう、ですね」

サーニャ「……スゥ」

猫「眠ったな」

黒「あぁ」

猫「どこか銀に似ているな、その娘。……変な気起こすなよ」

黒(ギロッ)

猫「冗談だよ、で、どうするんだ?」

黒「どうもしない」

猫「はぁ、また任務失敗だな」


美緒「さて、今日も訓練だ。ん、サーニャか?どうしたんだこんな所で寝て。風邪引くぞ?……それとその上着は誰のだ?」

93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 02:11:19.50 ID:6MI7Rayt0
黄「何やってんだお前ら!」

猫「仕方がないだろ、あんな時間にウィッチが飛んでるなんて考えないさ」

黄「そんなもん関係ないんだよ!」

猫「それに明け方にしろって言ったのはお前だろ?お前のミスでもあるぞ」

黄「く、そんなこと言ってる暇があるんだったらとっとと仕事しろ!」

猫「まったく、横暴だな。そう思わんか、黒?」

黒「……」


朝、宿舎

李「おはようございます」

整備長「なんだ、もう起きたのか?今日は仕事無いってのに」

李「えぇ、なんとなく眠れなくて」

整備長「感心感心、酒に酔ってイビキ立ててる奴らに説教してもらいたいくらいだな」

李「ははは、それは勘弁してください」

94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 02:14:09.35 ID:6MI7Rayt0
格納庫内

黒(ウィッチ達も眠りについている今が好機だ)

シャーリー「り、李君!」

黒(!)

シャーリー「やっぱり、ここにいると思った……」

李「え、えぇ、シャーリーさん、もう起きてたんですか?」

シャーリー「うん……ちょっと徹夜しちゃってね」

李「大丈夫ですか?目の下にクマが」

シャーリー「あ、あのっ、李君に渡したいものが……」

バルクホルン「おぉ、李舜生、ここにいたのか、っと、邪魔したかな?」

シャーリー「ひっ!い、いえ、大丈夫デス……」

バルクホルン「そうか?それならいいんだが」

李「あの、バルクホルン大尉、僕に何か用ですか?」

バルクホルン「あぁ、そうだった。昨夜の話を思い出していたら、会いたくなってしまってな」

シャーリー(!!、昨夜の……話!?会いたくなった!?)

95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 02:19:00.38 ID:6MI7Rayt0
バルクホルン「それで、今から街に行こうかと思うのだが、李舜生、君にも一緒に来てもらいたいんだ」

シャーリー(こ、これって思いっきりデートの誘いじゃ……) 

李「えっと、僕が一緒でいいんですか?」

バルクホルン「あぁ、途中でプレゼントを買おうかと思っているのだが、何が良いのか分からないので君に選んで欲しいのだ」

李「行くのはいいんですけど、僕なんかが選んでいいんですか?」

バルクホルン「あぁ、構わない。それと、午後から訓練があるので、出来れば今すぐに出発したいのだが」

李「はい、分かりました。いいですよ」

シャーリー(一体どうなって……) 

バルクホルン「そうか!助かる。ならばすぐに車を手配してくる」

李「はい、待ってます」

シャーリー「あの、李君、今のは一体……」

李「え?えっと会話の内容の通りなんですけど……」

シャーリー「そ、そうなんだ……あの、えっと、私、用事あったからもう行くね、それじゃ」

ダダダダ

李「あ……」

96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 02:21:37.34 ID:6MI7Rayt0
猫「いいのかよ、勝手に基地の外に出て」

黒「お前が黄に報告しておけ」

猫「何で俺が」

黒「すぐ車が来る」

猫「あまり一人のウィッチに構いすぎるなよ」

黒「Wエースのうちの一人だ、時間を掛けて接触する価値はある」

猫「成る程、エースの情報を引き出すにはそれ相当の対価が必要って訳か」

黒「そういうことだ」

猫「分かったよ、報告は俺に任せておけ。お前は任務に集中しろ」

黒「言われなくてもそうするつもりだ」

バルクホルン「おーい、李舜生、車とって来たから早く乗れ、すぐに出発するぞー」

李「はーい、すぐ行きます」

猫「お呼びだぞ?」

黒「あぁ、行ってくる」

98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 02:26:26.48 ID:6MI7Rayt0
キューベルワーゲン車内

バルクホルン「すまんな、プレゼント選びだけではなく運転までさせてしまって」

李「いえ、いいんです」

バルクホルン「君にもクリスに会って行って欲しかったんだが」

李「いえ、姉妹水入らずを邪魔するわけには行きませんので……」

バルクホルン「そんなに気にすることではないと思うのだが」


基地内

バルクホルン「さて、そろそろ訓練なのだが……」

李「あ、じゃあ僕車戻しておきますね」

バルクホルン「あぁ、頼む。……それともう一つお願いがあるのだが……」

李「?、なんですか?僕に出来ることなら手伝いますけど」

バルクホルン「フラウのことなんだが……」

李「フラウ?」

99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 02:27:52.74 ID:6MI7Rayt0
バルクホルン「あぁ、そのハルトマンのことなんだが、昨日あれだけ酒を飲んでいたからな、きっとまだ部屋で眠っていると思うんだ。それをどうにか叩き起こしてきてほしい」

李「僕が、ですか?」

バルクホルン「あぁ、いつもは私が起こすのだが、全く効き目が無いからな。たまには違う人、それも男が起こしに来たとなれば、あいつも反応が変わるのではないかと思ってな」

李「はは、分かりました。一応努力してみます」


ハルトマン部屋前

コンコン

李「あの、ハルトマン中尉、バルクホルン大尉が、訓練があるって呼んでますけど……」

李「あの〜、中尉、起きてますか?」

李(鍵が開いている)

李「入りますよ〜……」

ガチャ

李「うわ(汚い……)ハルトマン中尉、起きてくだ……!!」

エーリカ「う〜ん、だれ〜?トゥルーデ?」

103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 03:08:55.87 ID:6MI7Rayt0
李「いえ、あの、ハルトマン中尉……」

エーリカ「うん?あ!イケメン東洋人!なんでここにいるの?」

李「そ、その前にまず何か穿いて下さい……」

エーリカ「ん?えっと、ズボンどこやったかな?悪いんだけど探すの手伝ってくれない?」

李「は、はぁ」


エーリカ「悪いねぇ、ズボン探すついでに部屋の掃除までさせちゃって」

李「い、いえ」

エーリカ「ところで、どうして東洋人さんがここにいるの?」

李「あ、バルクホルン大尉に頼まれていたんです。ハルトマン中尉を起こして来てくれって」

エーリカ「あ〜、訓練か〜、ダルいなぁ〜」

李「行ってもらわないと僕が怒られちゃいますよ」

エーリカ「え〜、お腹減ったし、めんどくさいし〜。そうだ、ねぇお兄さん、何か料理作れない?」

李「え?えっと中華なら少し……」

104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 03:11:03.17 ID:6MI7Rayt0
エーリカ「じゃあそれ作ってよ!そしたら訓練出るからさ〜」

李「はぁ、分かりました……」


基地内、食堂・厨房

エーリカ「ん〜、おいし〜!」

李「そうですか、良かったです」

美緒「何かおいしそうな匂いがするな」

エーリカ「あ、少佐、こっちこっち」

美緒「お、中華か、旨そうだな。もしかして君が作ったのか?」

李「えぇ、まぁ」

美緒「それは凄いな」

105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 03:12:04.42 ID:6MI7Rayt0
芳佳「あれ、坂本さん、ハルトマン中尉に李さんまで、どうしたんですか?」

美緒「おぉ、宮藤、リーネ、見てみろ、おいしそうだろ?」

芳佳「わぁ、ホントだ!」

リーネ「どうしたんですか、これ?」

エーリカ「全部この人が作ったんだよ!」

芳佳「へぇー、凄いですね!」

リーネ「すごい美味しそう……」

李「あの、よろしかったら皆さんどうぞ」

エーリカ「これは私の分だからあげないぞ」

李「まだ作りますよ」

106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 03:14:56.39 ID:6MI7Rayt0
シャーリー「おいルッキーニ、美味しそうな匂いがするって本当なのか?」

ルッキーニ「ホントだよ〜、食堂のほうからするもん!ほら急いで〜」

シャーリー「分かったから引っ張るなって」

食堂前

ペリーヌ「坂本少佐に李さんまで一緒に、なにやら楽しそうですわね……」

ルッキーニ「あ、ペリーヌだ〜何やってんの?」

ペリーヌ「ひっ!わ、私はただ食堂の前を通り過ぎているだけですわ!」

ルッキーニ「ふーん、ねぇ、中で何やってるの?」

ペリーヌ「坂本少佐と李さんが何やら楽しげに……はっ!」

シャーリー「思いっきり覗いてんじゃん……って李君、中にいるの?」

ペリーヌ「え、えぇ、どうやら会話の中心にいるようですわね」

シャーリー「み、見せて」

シャーリー(何だよ、皆からチヤホヤされて嬉しそうに……)

107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 03:15:45.07 ID:6MI7Rayt0
エイラ「何やってんだオマエら」

シャーリー・ペリーヌ「ひっ!」

サーニャ「中に入ればいいのに……」

シャーリー「そうだな、堂々と、堂々と……」

エイラ「……どうした?早く入れよ」

シャーリー「ちょっと待て、心の準備が……」

ミーナ「一体何をやっているの?」

シャーリー「ミーナ中佐!」

ミーナ「何?食堂で何かやっているの?」

ガチャ

ミーナ「あら、随分美味しそうな匂いね。何の匂い?」

美緒「ミーナ、これを見てくれ」

ミーナ「うわぁ、美味しそう、どうしたの、これ?」

芳佳「全部李さんが作ってくれたんだそうです」

シャーリー(!、李君の手料理!?)

108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 03:17:35.39 ID:6MI7Rayt0
ミーナ「あら、凄いじゃない」

李「あの、皆さんの分作りますんで、良かったらどうぞ」

ミーナ「え?いいの?」

李「はい、昨日のお礼ということで」


ルッキーニ「う〜ん、おいしそ〜」

シャーリー(李君の、手料理……)

ルッキーニ「あれ、シャーリー勿体なくて食べれない?」

シャーリー「なな、なんでそうなるんだよ!」

エイラ「サーニャ、辛そうなものあるけど大丈夫か?」

サーニャ「うん、おいしそう……」

エーリカ「実際凄いおいしいよ〜、掃除も片付けも出来るし、婿に来てもらいたいくらいだよ〜」

シャーリー(む、婿〜!?)

109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 03:19:28.62 ID:6MI7Rayt0
李「ははは、まだあるんで、おかわりしたくなったら言ってください」

エーリカ「じゃあ私おかわり〜」

ルッキーニ「あ!ズルイ〜」

ミーナ「こらこら、皆、作ってくれた人に感謝するのが先でしょ?」

美緒「そうだな」

芳佳「そうですよ、皆でいただきますしましょうよ」

ミーナ「それじゃあ皆さん……」

一同「いただきま〜」

?「ちょっと待った〜!」

バタン

エーリカ「うげ、トゥルーデ……」

110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 03:22:19.55 ID:6MI7Rayt0
バルクホルン「ハルトマン、貴様〜、午後から訓練だとあれほど言っておいただろ!」

エーリカ「あはは、お腹減っちゃってさ〜」

バルクホルン「いいからすぐに来い!訓練を始めるぞ!」

エーリカ「ちょっと待って、チャーハンだけ、チャーハンだけでも食べさせて〜」

バルクホルン「問答無用、早くこい!」

ズルズル

エーリカ「あぁん、私の分取っといてね〜」


銀「黒が、遠い……」

黄「はぁ?何言ってんだ、お前?もしかして勝手に観測霊飛ばしてるんじゃないだろうな?」

銀「……」

113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 04:05:44.45 ID:6MI7Rayt0
基地外

猫「お前の仕事はウィッチの胃袋を満たすことか?」

黒「あれでウィッチ達との距離を縮めることに成功した」

猫「お前って奴は全く……またあの女か」

黒「あぁ、そのようだな」

猫「見つかると厄介だ。俺は身を隠す。ついでに黄に報告しておいてやるから、感謝しろよ?」


シャーリー「李君、ありがとね、料理美味しかったよ」

李「いえ、僕のほうこそ片づけ手伝ってもらっちゃって」

シャーリー「う、ううん、それでさ、李君さ、今朝のバルクホルン大尉の用事ってさ、何だったの?」

李「え?あぁ、大したことじゃありませんよ。バルクホルン大尉の妹さんのお見舞いに付いていっただけです」

シャーリー「へ?妹さん?」

李「はい、僕にも妹がいるので、それで気が合って」

シャーリー「それじゃ、昨夜の話っていうのは……」

李「お互いの妹の話をしてたら熱くなってしまって。と言っても僕はほとんど聞いているだけでしたが」

114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 04:06:20.82 ID:6MI7Rayt0
李「何がですか?」

シャーリー「う、ううん、何でもない、それでさ、朝の話の続きなんだけど……」

サーニャ「あ、あの……」

シャーリー「さ、サーニャ!?」

エイラ「サーニャがそこの東洋人に何か用事があるんだってさ」

李「僕にですか?」

サーニャ(コク)

タッタッタ

サーニャ「あの、これ」

李「これは、今朝の」

エイラ「な!?な、なんでサーニャが東洋人の上着なんて持ってんだよ!?」

サーニャ「じゃあ、渡したから、私はこれで///」

タッタッタ

エイラ「あ、サーニャ、どこ行くんだよー」

115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 04:08:16.71 ID:6MI7Rayt0
シャーリー「……李君、それは?」

李「えっと、彼女に貸してたんですよ、今朝寒そうでしたから」

シャーリー(今朝、ってことはつまり……)

李「シャーリー、さん?」

シャーリー「……もう!一体全体どうなってんだよ!!」

ダッダッダ

李「……?」


基地内

シャーリー「つい熱くなって逃げてきてしまった……とにかく、さっきの真相を聞かないことには……あ、いた!おーい!」

エイラ「ん?」

シャーリー「おい、さっきのことなんだけどさ」

エイラ「なんだやっぱ気になるのか」

シャーリー「やっぱってなんだよ、お前だって気にしてたじゃないかよ」

116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 04:10:30.54 ID:6MI7Rayt0
エイラ「サーニャが変なことされてないか心配しただけだ」

シャーリー「李君はそんなことしない!」

エイラ「ふーん」

シャーリー「な、なんだよその眼は」

エイラ「別に」

シャーリー「そんで、サーニャから何か聞いたんだろ?教えろよ」

エイラ「哨戒任務が終わった後に黒猫と東洋人と一緒に星を見ていたら、眠くなって寝ちゃったら掛けてあった、らしい」

シャーリー「い、一緒に星ぃ〜!?あの二人はいつからそんな関係になったんだ!?」

エイラ「さぁな、知らん」

シャーリー「知らんって、お前は気にならないのかよ〜?」

エイラ「サーニャがなんにもなかったって言ってたし、サーニャは嘘なんてつかないからな」

シャーリー「……」(どうも信用ならん、こうなったら李君本人に聞いてみるしか……)

エイラ「……?」

117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 04:12:14.02 ID:6MI7Rayt0
夜、格納庫外

シャーリー「李君、ここにいたんだ……」

李「シャーリーさん、えぇ、星を見ていたんです」

シャーリー「そう、なんだ。あの、さっきはごめんね、急に取りみだしちゃって」

李「い、いえ」

シャーリー「あのさ、さっき聞いたんだけどさ、サーニャと一緒に星見てたって、本当?」

李「は、はい、一応本当ですけど……、でも偶然ですよ、僕が見ているところにちょうどリトヴャク中尉が任務を終えて来たってだけでして」

シャーリー「ふー、なんだ、やっぱりそうだったのか」

李「やっぱり?」

シャーリー「いや、別に、なんでもないなんでもない、あははは……そんでさ、李君に渡したいものが……」

李「!、誰だ!」

シャーリー「え!?」

ガサガサ

?「きゃぁ」

118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 04:13:46.76 ID:6MI7Rayt0
シャーリー「え?誰?」

?「イタタ……」

シャーリー「ペリーヌ、か?」

ペリーヌ「は、はい……」

シャーリー「どうしてこんな時間に、こんなところに?」

ペリーヌ「えっと、あの、私、李さんに相談したいことがありまして……」

李「僕に、ですか?」

ペリーヌ「はい、少しお時間をとってはもらえませんか?」

李「僕は大丈夫ですよ」

シャーリー「ちょっ」

李「すぐに戻ってきますんで」

シャーリー「う、うん」

ペリーヌ「ありがとうございます!それじゃああちらに……」

119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 04:14:59.93 ID:6MI7Rayt0
基地内、砂浜

李「それで、話っていうのは?」

ペリーヌ「こんなこと、本当は殿方には相談できるようなことではないのですが、女性にはもっと相談しにくくて……」

李(?)

ペリーヌ「あ、あのっ!女性が女性を好きになるっていうのはやはりおかしいことなんでしょうか?」

李「へ?」

ペリーヌ「あのえっと、わ、私の友達のお話なんですけども、相談されてしまいまして……答えようが無いので困っているのですわ……」

李「えっと、その〜」


銀「人間と像の禁じられた恋があるのなら、男同士、女同士なんて問題無い」

黄「は?ついにいかれちまったか?」

120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 04:17:43.37 ID:6MI7Rayt0
ペリーヌ「その友達は、最初はある女性が気になっていたのですが、ある日出会った男性のことを意識し始めてしまったそうなんです。
女性として男性を好きになるのは当然のこと、でもやっぱり坂、いえ、その女性のほうも魅力的ですし……」

李「……僕なら、最初の気持ちを信じます。そのお友達にアドバイスしてあげてください。どんなことも諦めないで、って」

ペリーヌ「は、はい、ありがとうございました!」

李「いえ、どういたしまして」(!、観測霊?)

ペリーヌ「それじゃあ、失礼致します」


黒「黄、銀に観測霊を飛ばさせたか?」

黄「俺はあの一件以来、そんな迂闊な真似しねえよ」

黒「ならば銀が勝手に観測霊を飛ばしたのか?」

黄「何だと?銀、てめぇ!」

121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 04:18:37.88 ID:6MI7Rayt0
銀「……黒が、遠かったから」

黄「任務に出てんだ、遠いのは当たり前だろ!」

銀「違う、そういう意味じゃない」

黄「ったく、何いってんのかさっぱりわかんねぇ。おい黒、何か支障あったか?」

黒「こちらは問題無いが、勝手なことをされると困る」

黄「分かった。そっちは任務を続けてくれ、銀は俺が見張っておく」

黒「分かった」


シャーリー「李君、戻ってこない……」

122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 04:19:16.02 ID:6MI7Rayt0
翌日、朝

ウゥー

ミーナ「警報?ネウロイ?」

美緒「出撃だ!」


猫「何やら騒がしいな」

黒「ネウロイが出たようだな」

猫「何!?本当か?」

黒「少し様子を見てくる」


格納庫内

李「すみません、遅れました」

整備長「何やってたんだ!皆さんもう出撃した後だぞ!」

李「すみません……」

124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 05:02:58.87 ID:6MI7Rayt0
整備兵1「お、おい、ここから戦闘が見えるぞ!」

整備兵2「いつの間のこんな接近されてたんだ?」

李「ホントですか?」

整備兵1「あぁ、双眼鏡で覗いて見ろ」

李「はい」(あれが、ネウロイ)

整備兵1「ネウロイの周りに蜂のように飛び回っている光が見えるか?」

李「えぇ」

整備兵1「それが、ウィッチーズだ」

李「凄い……」

整備兵1「だろ?」

整備兵2「お、爆発したぞ」

整備兵1「さすが、あっと言う間だな」

整備長「皆さん戻ってこられる。今度はしっかり働けよ」

李「は、はい」

125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 05:03:37.78 ID:6MI7Rayt0
シャーリー「ふぅ、あ、李君……」

李「シャーリーさん、見てましたよ。凄かったですね」

シャーリー「うん、ありがとう……」

李「どうかしましたか?まさか怪我……」

シャーリー「……あのさ、李君、昨日夜どうして戻ってきてくれなかったの?」

李「昨日……あ!」(観測霊のせいですっかり忘れていた……)

シャーリー「もしかして、私のこと忘れてた?」

李「……すみません」

シャーリー「はぁ〜、……で、ペリーヌとはなんの話してたの?」

李「相談に乗っただけですよ。男性にしか出来ないような相談だって言われたので」

シャーリー「ふ〜ん、そうなんだ。告白されたとかじゃないんだ?」

李「違いますよ……」

シャーリー「そっか」(早く手紙渡さないと……)

126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 05:09:41.59 ID:6MI7Rayt0
基地内、管制室

ミーナ「今日は素晴らしい出来ね」

美緒「あぁ、流石にあそこまで進攻されていたと分かったときは肝を冷やしたがな」

ミーナ「前日、前々日と気が抜けていたのかしらね」

美緒「あぁ、たるんでいたな」

通信兵「ミーナ中佐、通信が入っています」

ミーナ「誰から?」

通信兵「ブリタニア空軍、トレヴァー・マロニー大将です」

ミーナ・美緒(!)

ミーナ「……繋いで」

通信兵「はい」

マロニー「ヴィルケ中佐、素晴らしい戦闘であった、と言いたい所だが、そうはいかんな」

ミーナ「どういうことでしょうか?」

127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 05:10:48.28 ID:6MI7Rayt0
マロニー「あそこまで基地に接近を許すとは、失態ではないのか?」

ミーナ(何故もうその情報を?)「ネウロイ撃退に成功したのですから、問題無いと思われますが」

マロニー「今回は、な。もしなんらかの事態で出撃できない、なんてことになったら、責任問題だぞ?」

ミーナ「?、解っております」

マロニー「そうか、それを聞いて安心した。それでは」

通信兵「通信、終わりです」

ミーナ「どういう意味かしら?」

美緒「あまり深く考えすぎるのは良くないのではないか?」

128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 05:11:28.49 ID:6MI7Rayt0
二時間後

猫「黄のほうから連絡してくるなんて珍しいな、何かあったのか?」

黄「お前らがチンタラしてるから、作戦はもういいってさ」

猫「失敗ってことか?それにしては妙に落ち着いてるな」

黄「作戦失敗じゃねえ、作戦変更だ」

猫「どういうことだ?」

黄「ネウロイやウィッチの情報はもういいから、今度は基地を爆破しろとの通達だ」

猫・黒(!)

黄「まぁ、遠くの大きな利益より、近くの小さな利益を選んだんだろう」

猫「つまり、基地関係者全員殺せ、と?」

黄「勘違いするな、何もそこまで言ってねえ、ただ、魔女達の魔法の箒を動かないようにしてくれればいいらしい」

黒「ストライカーのことか」

129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 05:12:25.01 ID:6MI7Rayt0
黄「そうだ、つまり爆破するのは格納庫。なるべく人目につかないようにだ。爆破成功の後、お前らは後腐れなく消えろとさ」

猫「待てよ、そんなことしたら国が危険に晒されるんじゃないのか?」

黄「それよりも、ウィッチ達が戦果を挙げるほうが気に食わないんだろ」

猫「ふん、お前ら人間の考えることは解らんな」

黄「軍人と一般人を一緒に考えんじゃねえよ」

猫「『組織』の一員であるお前が何を抜かす」

黄「フンッ」

黒「時刻は?」

黄「今夜十時だ。爆弾はこちらで用意する」

黒「了解」

130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 05:14:34.17 ID:6MI7Rayt0
午後、格納庫内

整備兵「おい新入り、それ終わったら休憩していいぞ」

李「はーい」

シャーリー「あの、李君、こんにちは」

李「あ、シャーリーさん、どうも」

シャーリー「今ちょっといいかな?」

李「はい、大丈夫ですけど?」

格納庫外

シャーリー「あの、李君?」

李「はい、なんですか?」

シャーリー「えっと、その……」

芳佳「李さん、こんにちは、あ、えっと、……今お時間大丈夫ですか?」

李「え、えっと、はい」

シャーリー「……」(今度は宮藤にリーネかよ!こんなんじゃ落ち着いて話もできない……)

131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 05:17:56.44 ID:6MI7Rayt0
芳佳「ほら、リーネちゃん」

リーネ「あの、皆に食べてもらおうと思ってケーキ作ったんですけど、その、作りすぎちゃって」

芳佳「李さんなら食べられるかな〜と思って持ってきたんですけど……」

李「え、いいんですか?いただいちゃって」

リーネ「はい!是非!」

李「それじゃあ……うん、美味しいですよ」

リーネ「よかったぁ」(やっぱり素敵だなぁ……鎖骨)

芳佳「よかったねリーネちゃん!シャーリーさんもどうぞ、ってあれ?シャーリーさん、どこ行ったんだろう」

132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 05:20:30.87 ID:6MI7Rayt0
一時間後、格納庫外

猫「あ〜、夜まで暇だな、ん?にゃ、にゃ、にゃぁ!」

シャーリー「捕まえた!」

猫「にゃにゃ〜」(何〜?)

シャーリー「君、李君と仲良しだから、一緒にいれば李君と会えそうな気がするんだよねぇ」

猫「にゃ〜」(黒ぃ〜)

李「ん?」

シャーリー「あ、ほらほら、私の言った通りだろ!」

李「えっと、シャーリーさん、その猫……」(二回目だな……)

シャーリー「この猫ちゃん李君の友達なんでしょ?だから一緒にいれば、もしかしたらと思って」

李「はぁ……」

シャーリー「ほらもう済んだから行っていいよ」

猫「にゃあ」(なんて勝手な女だ)

133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 05:24:55.79 ID:6MI7Rayt0
シャーリー(キョロキョロ)「よし、誰もいない」

李「?」

シャーリー「スゥ、ハァ〜、あのね、李君、私口下手だから、手紙書いたんだ……良かったら、読んで?」

李「え、僕にですか?」

シャーリー「うん、じゃあそういうことだからっ!」

ダダダダ

猫「どうするんだそれ?」

黒「……」(ペラ)

猫「なんて書いてあるんだ?」

黒「……」(ヒラ)

猫「何々、ふうん、これはラブレターだな……、お、おい、最後の文のこれ、『今夜十時に格納庫で待っています』ってどうするんだ!」

黒「……黄に連絡する」

猫「黄に言ってどうする!?」

146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 12:30:33.12 ID:6MI7Rayt0
黒「黄、聞こえるか?黒だ」

黄「何だ、どうした」

黒「今夜、準備してもらいたいものがある」

黄「何だ、言ってみろ」

黒「……」

黄「何ぃ?、そんなもん何に使うんだよ」

黒「俺達が後腐れなく消えるのに必要になった」

黄「……はぁ、わかった。間に合わせる」

黒「あぁ」

猫「おい、何するつもりだ?」

黒「今夜には分かる」


シャーリー(今夜だ、今夜が勝負……)

147:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 12:32:43.37 ID:6MI7Rayt0
夜、9:30

猫「来たな、爆弾。それにしても随分でかいな」

黒「俺が注文した荷物も一緒だからな」

猫「何に使うんだ?こんなの」

黒「猫、後でやってもらいたい仕事がある」

猫「ん、なんだ?」


シャーリー(李君、来てくれるかな)

148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 12:35:48.14 ID:6MI7Rayt0
格納庫、9:45

猫「あらかた完了したな。これでお前の電撃で起爆させれば、まるで事故のごとく解決されるってわけだ」

黒「あぁ」

猫「それ、そろそろ見せてくれてもいいんじゃないのか?」

黒「……」

ドサァ

猫「こ、これは、成る程、後腐れなく、か」

黒「あぁ、……猫、さっき言った仕事、頼むぞ」

猫「解ってるよ」

149:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 12:40:31.18 ID:6MI7Rayt0
同時刻、シャーリーの部屋

シャーリー(もし来てくれなかったら、どうしよう……)

猫「みゃ〜お」

シャーリー「ん、あ、あの猫だ。どうした?お腹すいたのか?」

数分後

シャーリー「ふふ、あ、もう行っちゃうの?」

猫「みゃ〜お」(時間稼ぎはこんなもんでいいか)

シャーリー「行っちゃった……ん?うわぁ!もうこんな時間!」

格納庫付近、10:00

シャーリー「ハァハァ、李君帰ってないよね?」

151:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 12:47:31.25 ID:6MI7Rayt0
同時刻、格納庫内

猫「時間だ」

黒「あぁ」

黒(キューン)ビリビリ

ドゴーン!!

シャーリー「きゃあ、爆発!?」

ミーナ「何!?何の爆発!?」

バルクホルン「ネウロイか!?」

シャーリー「あれは、格納庫の方から……、あ!李君!!」

153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 13:17:01.34 ID:6MI7Rayt0
格納庫前

メラメラ

シャーリー「そんな、格納庫が……李君……」

ミーナ「シャーリーさん?どうしたの、シャーリーさん、しっかりして!」(まさか、あの男の言っていたことって……)

美緒「おい、早く火を消せ!」

バルクホルン「酷い……」

整備兵1「ホースを、早く消化を!」

整備兵2「消火器は?くそ、なんでこんなことに!」

シャーリー「うわぁああああぁ」

ミーナ「シャーリーさん!?」

美緒「ミーナ!シャーリーを押さえろ!」

ミーナ「落ち着いて、シャーリーさん!」

シャーリー「行かせてください!!行かせて、行かせて!!!」

ミーナ「もうストライカーは無理よ!諦めて!」

シャーリー「ち、違う、そんなんじゃ、そんなんじゃ……」

158:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 13:48:40.98 ID:6MI7Rayt0
整備長「ウィッチの皆さんは離れて!我々がなんとかしますから!」

ミーナ「そうしましょう。美緒、トゥルーデ、ウィッチーズを全員ブリーフィングルームに集めて」

美緒、バルクホルン「了解」


数時間後、ブリーフィングルーム

芳佳「あの、どうなったんですか?」

ミーナ「とりあえず消化したという連絡は来たけど、その他の被害は連絡待ちの状態ね」

シャーリー「……」

ルッキーニ「シャーリーどうしたの?ストライカーならまた組み立てればいいじゃない?」

整備長「中佐、被害状況を報告に来ました」

ミーナ「どうだったの?」

整備長「爆発の原因は漏電の可能性が一番かと、それと、奇跡的にストライカーは全機無事でしたが……」

ルッキーニ「シャーリー聞いた?ストライカー無事だってよ!」

ミーナ「が?」

160:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 14:04:20.51 ID:6MI7Rayt0
整備長「……被害者が一人……」

シャーリー「……ウグ、ヒグ」

ミーナ「火傷者ね?重症ならすぐブリタニアの病院に」

整備長「いえ、それが、爆発に巻き込まれていたみたいで……」

ミーナ「え、何故あんな時間に…」

整備長「そこまでは解りませんが、巻き込まれたのは……李舜生と思われます……」

一同「!」

シャーリー「ウグ、ウグ、ヒグ」

ミーナ「なんで!?」

整備長「損傷が酷くて、と言いますか、ほとんどバラバラの状態なので特定はできませんが、宿舎に唯一いないのが、李舜生なんです……」

162:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 14:25:49.93 ID:6MI7Rayt0
美緒「そんなまさか、つまり彼は自ら爆発を?」

整備長「いえ、その可能性は低いかと、調査班の話ですと、99%事故だそうです」

芳佳「なら、どうしてあんなところに……」

ルッキーニ「!……シャーリー、もしかして、知ってたの?」

一同「!」

シャーリー「……私が……私が呼び出したから……私が……殺したんだ!」

ペリーヌ「一体、どういうことですの?」

ルッキーニ「そっか、やっぱり……」

リーネ「ルッキーニちゃん、どういうこと?」

ルッキーニ「私から説明しちゃって、いいの、かな?」

美緒「構わない、説明してくれ」

164:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 14:57:53.25 ID:6MI7Rayt0
ルッキーニ「……っていうことなんだけど……」

ミーナ「そういうことだったのね。だからあの時あんなに取り乱して……」

美緒「シャーリー、これはお前の責任ではない」

シャーリー「そんなこと言ったって!!もう……李君は……」

芳佳「シャーリーさん……私もなんだか悲しくなってきます……」

リーネ「芳佳ちゃん泣かないで、私も……」

美緒「ええい、クヨクヨするな!一番先にすることが違うだろ!皆格納庫に行くぞ!」


格納庫跡

美緒「これも立派な戦死だ。皆で弔うぞ」

美緒「一同、李舜生整備兵に、敬礼!」

一同(敬礼)

シャーリー「……」

168:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 15:39:06.60 ID:6MI7Rayt0
基地内・管制室

ミーナ「美緒、シャーリーさんのことなんだけど、一度お休みをあげたほうが良いと思うの」

美緒「ああ、そうだな」

ミーナ(また規則を厳しくしないといけないかしら……)

通信兵「中佐、軍上層部より通達が」

ミーナ「そんな!情報が伝わるのが速すぎじゃない!?」

通信兵「いえ、基地の爆発のことではないようです。どうやら、最近出回っているスパイの情報だそうで……」

ミーナ「スパイ?そんな情報今はどうでもいい……!!美緒、これ!」

美緒「どうした?……こ、これは!」

172:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 16:07:32.35 ID:6MI7Rayt0
翌日、基地正門

記者1「昨日大きな爆発があったらしいですが!」

記者2「被害はどうだったんですか?」

記者3「原因は解ってるんですか?」

ミーナ「現在調査中で、解明しましたら、報告させていただきますので……」

芳佳「すごい記者さんの数だね」

リーネ「うん、車もいっぱい……」

美緒「ああやって軍の揚げ足を取りたいんだろ」

芳佳「なんか、あんまいい気分じゃありませんね……、あ、シャーリーさんの車だ」

リーネ「シャーリーさん大丈夫かな……」

美緒(一応、シャーリーには真相を伝えたが、後は本人がどう受け取るか、だ)

175:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 17:01:45.59 ID:6MI7Rayt0
昨夜、管制室

美緒「すんまなシャーリー、こんな時間に呼び出してしまって」

シャーリー「……いえ」

ミーナ「貴女には伝えておこうと思ってね。これ、見て」

シャーリー「これは?……!!李君の写真!?」

美緒「あぁ、ただ、この男は『李舜生』ではない」

シャーリー「どういうこと?」

ミーナ「その写真に写っている男は、メシエコード『BK201』といって、『組織』と呼ばれる機関に属しているエージェントよ」

美緒「ついさっき、最近出回ってるスパイの情報としてその写真が送られてきた」

シャーリー「……え?」

177:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 17:19:35.86 ID:6MI7Rayt0
ミーナ「つまり、まんまと騙されていたってことね、私たち。きっと彼は死んでなんていないわ」

美緒「はっはっは、見事にしてやられたな。多分、偽の死体でも用意しておいたのだろう」

シャーリー「……あ、あの、それじゃあこれからどうするんですか?スパイだったってことは李く……『BK201』の行方を、追うんですか?」

美緒「いや、幸い、彼の任務は失敗に終わったしな、その必要はないだろう」

シャーリー「任務?」

ミーナ「どうして彼は格納庫なんて爆破したんだと思う?」

シャーリー「考えられるのは、ストライカーを狙って……でもストライカーは全部無事って話じゃ」

ミーナ「その通りよ。それでね、さっき連絡があって、私たちのストライカーが爆発を受けないように移動されていたらしいの。
特にシャーリーさんのは一番安全なところに移動されていたらしいわ」

シャーリー「え、それってつまり……」

ミーナ「それに、誰がスパイなんて送り込んだのかってのも大体見当は付いてるし、これ以上詮索することは特にないのよ」

美緒「まぁこの件は、ひとりの整備兵が巻き込まれた悲しい事故、ということでいいんじゃないのか?」

シャーリー「……はい」

180:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 17:30:28.01 ID:6MI7Rayt0
現時刻、スズキ・ワゴンR車内

猫「おいおい、こんなトコにいていいのか?」

黄「記者のふりして被害聞かねぇと、成功したかどうかわからねえじゃねえか」

猫「だから成功したっていってんだろ?なぁ黒」

黄「あ、なんか車出てきたぞ」

猫「まったく、俺ら契約者は言葉すら信じてもらえないのかね。……それより黒、あれで良かったのか?」

黒「今ストライカーを破壊することは合理的ではないと判断した」

猫「そっちのことじゃねぇよ、あのシャーリーとかいう女だよ」

182:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 17:49:34.13 ID:6MI7Rayt0
黒「……彼女は今まで体験したことのない初めての感情を経験し、その対価を支払った。ただ、それだけのことだ」

猫「なんとも契約者らしい返答だが、お前らしくない返答だな。誰の請け売りだ?それ」

黒「さぁな、忘れた」

猫「まぁ、偽の死体を置いておくなんて、なんともお前らしい判断だがな」

黄「何こそこそ話してんだ、あの死体用意するのにどれだけ大変だったか解ってんのか?もう軍からの任務はこりごりだよ」

猫「……俺はもうちょっといても良かったな。あのスコーンとかいうやつはうまかった」

黄「……粘ってもダメだな、人が多すぎる。もう行くか」

猫「始めからそうしとけって」

183:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 17:55:33.61 ID:6MI7Rayt0
シャーリーの乗る車、車内

シャーリー(気分転換だなんて、どこに行けばいいんだよ……李君がスパイだったなんて……)

運転手「すごいマスコミの数ですね。基地出るのにも時間掛かりそうですね」

シャーリー(生きててくれるの嬉しい、けど、もう会えない、よね……あれ、今の車……!?)

シャーリー「あの、止めてください!」

運転手「ここで!?それは無理ですよ、記者達に囲まれてしまいますよ?」

シャーリー「今のは……」(間違いない!)

シャーリー「運転手さん、お休み要りませんから、基地に戻ってください!」

運転手「え!?……はい、そういうことなら」

184:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 17:56:36.70 ID:6MI7Rayt0
芳佳「あれ、シャーリーさん戻ってきた」

美緒「何やってるんだ?あんなきょろきょろして」

シャーリー「ちょっと通して!」

ミーナ「ちょっと、シャーリーさん、危ないわよ!」

リーネ「記者さん達を押し分けてる……」

美緒「はっはっは、どうやら元気が戻ってきたようだな!」

シャーリー「ねぇ、誰か、ここに停まってた車知らない!?」

記者1「え、さあ、こんだけ停まってるからな」

記者2「確かなんか停まってた気がするけどなぁ」

185:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 17:57:13.02 ID:6MI7Rayt0
記者3「あぁ、それなら今さっき出てったぜ。確か、東洋人二人と黒猫を抱えたオラーシャ人らしいの女の子乗せてたな。その女の子が特徴的だったから覚えてるよ」

シャーリー(やっぱり、李君……)

ミーナ「シャーリーさん、どうしたの?」

シャーリー「中佐、いいえ、なんでもありません!」

ミーナ「?、良かった。元気が出てきたみたいね」

シャーリー「はい、運が良ければ、また会えそうな気がしますから!」





186:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 17:59:58.05 ID:A+J7Vw2T0


198:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 19:17:49.60 ID:/ecut3U80
乙乙面白かった

201:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/02(月) 20:19:46.68 ID:/ala9T0Y0
いちおつん
珍しい組み合わせだが面白かった



転載元
【DTB】黒「ここが連合軍第501統合戦闘航空団か」【ストパン】
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1280664517/


 

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