291 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/25(土) 23:24:31.48 ID:v4UD2nW7O

    ────────。
    唯「ようやくついたね〜もう真っ暗だよぉ」

    澪「思ったより遠かったな…。唯、警察署の場所知ってる?」


    唯「知らないよ?」


    澪「何でさも当たり前の様に知らないよ?って……仕方ない、あそこで聞こう。」


    澪はバーらしき店の前で車を止める。

    澪「唯はちょっと待ってて、すぐ戻ってくるから」


    唯「わかったぁ〜気を付けてね澪ちゃん!」


    コクリと軽く頷いて車のドアを閉める。

    澪「しかし人気のない街だな…まだそこまでの時間じゃないんだけれど」



最初から読む人はこちら
唯「バイハザ!」【前編】

前の話から読む人はこちら
唯「バイハザ!」〜ラクーンシティ編〜【パート1】

バイハザ!の全作品はこちら

 
290 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/25(土) 23:23:41.98 ID:v4UD2nW7O
    カランカラン…

    澪「Hello」

    澪「誰かいませんか?」

    バーは静まりかえっておりカウンターにも人はいない。


    澪「店の人もいないのかな…。電気はついてるし扉も開いてたから閉まってるわけじゃないと思うんだけど…」

    がさっ…

    澪「ん?」

    あっちの方で音がしたな…


    澪「お店の方いませんか〜?お〜い」

    ガササッ

    澪「誰かいるの?」

    カウンターの奥の奥へ進むと……しゃがんでる人を見つけた


    澪「あっあのお店の人ですか?ちょっと聞きたいんですけど……」

    「ウゥゥ……」

    ぐしゃっ……ぐしゃ


292 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/25(土) 23:26:25.84 ID:v4UD2nW7O
    まさか……ゾンビ…?!


    澪「あの……?」

    「ウゥゥァ!」

    どうやらお食事中だったのか機嫌悪そうに澪に向かって来る。

    食べていたのは、人間


    澪「ゾンビ……?何で…。」

    「ウゥゥ……」

    じり、じり…とにじりよってくるゾンビ


    澪「食事の邪魔したなら謝るから……ちょっと待って……」

    澪もそれに応じて後ろへ下がる



    ドンドンドン


    澪「ひいぃっ」

    気づかないうちに外はゾンビだらけになっている。壁がガラスなのでまるわかりだ!


    澪「そんなこと言ってる場合じゃない…出口は…」

    振り返ると裏口発見


293 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/25(土) 23:28:16.43 ID:v4UD2nW7O
    一気に振り向きゾンビに背を向け裏口へと走る澪



    タッタッタッタッ!


    ドアノブを掴む


    ガチャ

    澪「はっ……!」

    「Get Down」

    扉を開けた先には拳銃を構えた誰かがいた。

    聞き取れていないと思ったのか彼女はもう一度だけ言った───────。










    「伏せろ、澪」


299 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/25(土) 23:49:37.59 ID:v4UD2nW7O
    パァン!パァン!パァン!

    「ちっ……きりがないな。こっちだ!」

    澪「えっ?あの!」

    手を引かれるままに走る澪


    澪「あの!友達があっちの車にいて」

    「わかった。」

    方向を変え車の方へ走る二人、もう手は繋いでいない


    澪「(唯にそっくりな人……)」


    「へ〜る〜ぷ〜み〜」

    澪「この声は!」

    車はゾンビに囲まれており少し開いた窓から唯が助けを求めていた
    しかしこう言っては悪いが本当に助けて欲しいって気持ちはあるのか……まるでそれが感じられないぬけた声だった。


    「唯らしいな」

301 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/25(土) 23:52:45.30 ID:v4UD2nW7O
    澪「?」

    「銃は持ってる?」

    澪「あっ…車の中…です」

    「これ使って援護して」

    そう言って彼女は腰にあるマシンガンのような物を澪に渡す

    澪「はい……」

    デザートイーグルしか撃ったことないから使い方がわからない……なんて言えない



    「じゃあ行くぞ!」

    両足につけているレッグホルスターから2丁の拳銃を抜く、右は銃身が少し短く左はそれよりも長い。

    ダッ


    一気に駆けていく──────

302 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/25(土) 23:53:16.65 ID:ddBnZp2lO
    きたああああああああぁ!!!!
    かっけぇよおおぉ


304 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/25(土) 23:58:21.46 ID:v4UD2nW7O
    まず近くにいたゾンビ二体に右の拳銃で正確に頭を撃ち抜く。その二体が倒れる前に車を囲っているゾンビ達に向かって左の銃で発砲

    距離があるのにも関わらず綺麗に頭を吹っ飛ばして行く───。

    他のゾンビに発砲しながら接近する。
    残り一体……銃で仕留めるかと思いきや彼女は銃を二つとも落とし腰から素早くナイフを抜きすれ違い気味に首を切断する……

    ごろりと落ちるゾンビの首を見てようやく気がつく澪

    この間何秒だろう、数えてなかった

    澪「す…凄い」

    でも何で最後ナイフで…


305 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/25(土) 23:59:19.18 ID:v4UD2nW7O

    慌て彼女に駆け寄る


    澪「あの…何も出来なくてごめんなさい」

    「いいよ。みんな無事だったんだから。さ、車に乗って」

    澪「はい!あの、気になったんですけど何で最後ナイフを?」

    「両方とも装填数が6発で最後の一体の時どちらも残弾0だったんだ。一々距離を取って戦うよりナイフで戦った方が早いなって。それだけ」

    澪「は…はあ……」

    私とは次元が違う…きっとSTARSの人とかなんだろう…


306 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 00:00:53.89 ID:azwkDUXOO
    訓練しすぎだろw

310 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 00:09:34.94 ID:4MlXRJuRO
    唯「澪ちゃぁん怖かったよぉ〜!」

    澪「ごめんな唯…でも仮にも警察官ならもう少し頑張ろうな」

    唯「うん…」

    「話は後にしようぜ。早く車を出してくれ」

    澪「あぁっごめんなさいっ」

    ブゥゥン

    急いでアクセルを踏みつけて発進する。


    唯「ほえ?誰…?」

    澪「私や唯を助けてくれたんだ。唯は車の中にいたから何がなんだかわからなかっただろうけど」

    唯「そうなんだ!ありがとうございます!あれ?何か私にちょっと似てる!」

    澪「私も思った!」

    「そうかな?」

311 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 00:10:36.58 ID:4MlXRJuRO
    少し前、ガソリンスタンド──────。

    「クソ!噛みつきやがった!ふざけやがって!」

    噛みついて来た野郎を蹴つり飛ばしトラックへ乗り込む


    「二度と来るか!」

    急いでトラックを出す運転手


    「くっ……」


    「しかし痒い……腕が取れちまいそうだ!」

    警察署だ、警察署へ行こう

    噛みついたやつを訴えてたっぷり慰謝料請求してこんなトラックの運転手なんてやめてやるからな!クソ!本当に今日はついてない


314 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 00:19:09.34 ID:4MlXRJuRO
    ───────。

    「で、二人は何でここに?」

    唯「私はここの警察官です!」

    澪「私は知人を探しに来ました。」

    「……無茶しやがって……」

    唯「?」

    澪「あの、あなたはSTARSか何かの人ですか?」

    「違うよ。私はただの一般人」

    澪「嘘だ!!!」

    「……?」

    澪「ごっごめんなさい……つい。」

    「それで行ってもらいたいところがあるんだけど……」

    プップー

    澪「どうやらそうもいかないみたい」

    バックミラーを見た澪が更にアクセルを吹かす

315 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 00:21:07.49 ID:4MlXRJuRO
    やっちまった……

316 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 00:22:13.71 ID:emqjTdhJ0
    どうした?

317 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 00:22:54.83 ID:Vlmpjrjk0
    なにごとーーー?

319 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 00:25:15.37 ID:4MlXRJuRO
    車オープンカーだった
    \(^0^)/
    唯オワタ

    開閉式のやつで閉めてたって脳内設定よろしく

320 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 00:28:00.08 ID:x8OEZnuMO
    >>319
    ツッコむべきか迷ってたw


327 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 00:39:24.75 ID:4MlXRJuRO
    澪「みんなシートベルトをして!飛ばすから!」

    唯「警察官なら着用当たり前だよ澪ちゃん!」

    「いきなりどうした?」

    澪「後ろから来るトラックの運転手、明らかに正気じゃない。ここは一本道で道幅もあまり広くないのに入って来るなんて……」

    「なるほど…乗ってる最中に感染したのか」

    唯「どんどんこっちに来るよ!」

    澪「曲がるから掴まって!」

    キィィィ!!!


    車を横にしながら曲がり大通りに出る。


    澪「上手くいった!」

    「いや!追ってきてる!」

    民家を壊しながら無理矢理曲がってくるトラック


329 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 00:41:23.89 ID:4MlXRJuRO

    唯「ターミネーター2みたい!」

    澪「のんきなこと言ってる場合じゃ……あれ?!」

    車がみるみる減速していく。よく見ればガソリンの貯容量を指す針がEを振り切っている。


    ガス欠だ



    澪「そう言えばずっと入れてなかった……」

    唯「どどどどうする?!車止まっちゃったよ!?」

    それを好機と見たか意識がないのか容赦なく突っ込んで来るトラック


    「車を!!」

    それだけで皆わかったのか即座に車を出る。左側に乗っていた運転手の澪と彼女は左側へ

    助手席に乗っていた唯は右側から


332 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 00:55:17.83 ID:4MlXRJuRO
    その瞬間─────。

    ドゴォォン


    トラックが突っ込み澪の車吹っ飛ばしながら横転、中のガソリンに引火し辺り一体を巻き込み大爆発を起こした。


    「間一髪か……けどこれじゃあっち側に回るのは至難だな…。」

    澪「お〜い!ゆい〜!無事か〜?」


    『何とか〜!そっちも大丈夫〜?』

    澪「こっちは大丈夫!こっからじゃそっちに行けないからどこかで落ち合おう!」

    唯『どっかって〜?』

    「この先に警察署がある!そこで落ち合おう、唯!」

    唯「わかったぁ!気を付けてね二人とも〜」

    澪「それはこっちのセリフだぞ〜!」

333 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 01:01:22.75 ID:4MlXRJuRO
    そう言えばさっきの言い方……

    赤々と燃え上がる炎に照らし出されようやく顔がしっかり見えた。

    前髪のせいで気づかなかったけど……もしかして……


    「気づくのが遅いよ、澪」

    澪「そう言えば…名前…」

    一番初めに澪って呼ばれた。自然すぎて気づかなかったけど

    ということはもう一人しかいない─────。


    「これでわかるか?」
    前髪をかきあげこっちを見る姿は、まさしく私がずっと探していた人物…田井中律だった

339 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 01:06:10.10 ID:x8OEZnuMO
    律だと判明したので改めて…

    うおおおおぉぁあああああああぁ
    かっけぇえぇよおおぉりっちゃあああぁん!!!


340 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 01:06:14.08 ID:4MlXRJuRO

    唯「さっきりっちゃんに呼ばれた様な…気のせいかな?」

    とりあえず警察署に行かなきゃ!

    唯「それにしても澪ちゃん失礼だよね!私は市民を守る警察官なのに」

    そんな頼りないかなぁ…私って。

    唯「え〜と拳銃拳銃…はっ!車の中だった!困った……まあ何とかなるかぁ〜」

    唯「とりあえずあのお店に行こう!誰かいるかもしれないし!」

345 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 01:12:50.90 ID:4MlXRJuRO
    唯「あのぉ…ごめんくださ」

    「フリーズ!!」

    唯「へ?プリーズ?」
    「フリーズ!!!」

    唯「(カウンターからボウガンを突きつけてくる人への対処法……対処法……なし!どうしよう…)」

    「ジャパニーズか?」
    唯「こうなったら……」

    やるしかない!


    音楽に国境は関係なーい!


    唯「うんたん♪うんたん♪」

    手拍子をしながら近づく

    「ワァッツ?!ウンタン?」

    唯「うんたん♪うんたん♪」

    更ににじりよる唯

    顔は満面の笑み

    寧ろこの状況下ではゾンビより怖い


346 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 01:15:30.62 ID:x8OEZnuMO
    こえーよww

350 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 01:19:31.21 ID:4MlXRJuRO
    「ウンタン……ウンタン……」

    唯「うんたん♪うんたん♪」

    「オーうんたん!最高!ベリベリナイスね!」

    唯「てへへ//」

    ─ ──────
     ∨
    唯「(きっとこんな感じに……)」

    ちらっとボウガンの方を見てみると


    「ウンタン……ウンタン……」

    今にも発射しそうな形相で唯を睨み付けている。


    唯「これはまずい」

    ので大人しく両手を上げ後ろを向く。

    唯「日本語わかりますか?私はゾンビじゃありません!撃たないで!」

    「……」

361 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 01:35:24.20 ID:4MlXRJuRO
    「少しならシャベレル。すまなかったな」

    唯「わかってもらえればいいんです」キリッ

    唯はボウガンの人に向き直る。


    唯「あの、ここは一体どうなって…」

    「待て」

    カチャカチャ


    しっかりと鍵をかける

    「わからない、いつの間にかゾンビだらけだ。ユーは?」

    唯「こほん、わたくしラクーンシティの警察官、平沢唯と言います」
    手帳…手帳…

    唯「なくしちゃった…」
    「警察官か、見えないな。しかし見たところ日本人みたいだが」

    唯「留学研修で明日からだったんです…だから正式には違うんだぁ…じゃない違うんです」
    「また大変な時にきてしまったな…。まあここなら安全だ、奥で少し休むといい。後でこれからのことについて話そう」

    唯「ありがとうございます!」

    とりあえず奥の椅子に腰を落ち着ける

    唯「むっ!」

    木箱の上にハンドガンの弾発見!


365 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 01:45:07.44 ID:4MlXRJuRO
    唯「今は拳銃ないけど持っておこうっと。」

    仮にもここは銃を扱うお店、その商品であるハンドガンの弾を取ると言うことは盗む、と言う警察官にはあるまじき行為になるのだが…。

    唯「♪」

    唯は気にせず取った



    ガシャンガシャン!


    「な、なんだ?!やっやめろ!あっ……アーッ」

    ぐしゃぐしゃぐしゃ……


    唯「おじさーん!!!」

    ガラスを突き破って来たゾンビ達に揉みくちゃになれながら食われて行く名も知らぬおじさん……。

    誰もが思っただろう、戸締まりの前にショーウインドウを何とかしろと

366 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 01:45:38.32 ID:+f3hHGSP0
    おじさーん!!!

    言ってる場合かwwww

369 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 01:48:39.48 ID:4MlXRJuRO
    「ウゥゥ…」

    ぐしゃっぐしゃっ


    ゾンビ達はおじさんを食べるのに夢中になっている……今はハンドガンの弾しかない…ここは悔しいけど逃げるしかない


    唯「おじさん…かたきを取れなくてごめん…」

    奥のドアゆっくりと近づきひっそりと開け銃SHOPを後にした。


    そこから何体ものゾンビを掻い潜りようやく警察署についた。

    唯「一本道で良かった…。澪ちゃん達はまだかな…。」

    ここで待つのも怖いし、中にまだ生きている人がいるかもしれない。
    私は警察署の中へ足を踏み入れることにした


371 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 02:01:30.33 ID:4MlXRJuRO
    ────────。

    体を包む風がこんなにも気持ちいいと思ったのは始めてだ

    暗いハイウェイを人が高速で移動する

    走っているわけでも何かに乗ってるわけでもない。

    彼女の靴には車輪の様なものがついておりそれがこの高速移動を可能にしている。

    時速にして60キロ程か、ただのスケート靴で出る速度ではない

    二つに縛った髪が風で激しく揺れる。

    「幸せは〜歩いて来ない〜♪」

    ピリリ、ピリリ

    「はい、こちら梓」

    『ご機嫌のところ悪いネー。調子はドウカナ?』

373 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 02:03:52.40 ID:wl+/CD7OO
    >「幸せは~歩いて来ない~♪」
    破からの引用ですね、わかります


377 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 02:08:58.64 ID:4MlXRJuRO
    梓「いいですよ!手足もちゃんと動きますし博士のロケットシューズも問題ないです」

    ダイジョーブ博士『ソーデスか!それは良かった。外装も済まさない内に出ていくから心配してたんデスヨ?』

    梓「ごめんなさい博士。でもバイオハザード起きたって聞いたら居ても立ってもいられなくて…」

    ダイジョーブ博士『その為にあなたは強くなったのデショウ?なら自分が成すべきことをやりなサイ』

    梓「……はい!」

    ダイジョーブ博士『あぁ、後あれは一日に三回以上使わないでクダサーイ』

    梓「あれですね。わかりました」

383 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 02:17:15.46 ID:4MlXRJuRO
    梓「間もなくラクーンシティに着きます」

    ダイジョーブ博士『恐らく毎度のことジャミングがかかってるデショウ。頑張ってクダサーイアズサ』

    梓「ありがとうございます博士」

    もしかしたら先輩達がいるかもしれない……。
    いや、それは考えすぎか。ここはアメリカの郊外だ
    いるわけがない……

    梓「今は人命救助が最優先…」

    ラクーンシティが見えてきた。

    俺さんからもらった命で、そして私の力で、今度こそみんなを守るんだ

    鉄が剥き出しの左手の義手、右足の義足に目を落とす。

    こうまでして守りたかった本当の人は、今はもういない


392 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 02:38:30.97 ID:4MlXRJuRO
    ──────。

    澪「りぃぃぃぃつぅぅ〜!!!」

    律「お、落ち着けよ澪。」

    澪「律律律律りつぅ……」だきっ

    律にしがみつきながら泣きじゃくる澪、律はそれを優しく撫でる


    澪「心配したんだから……」

    律「それはこっちもだよ澪。とにかく警察署へ行こう。唯が心配だ」

    澪「うん……」

    感動の再会にしてはちょっと物足りないけど…確かに唯も心配だ

    私達は歩きながら話すことにした。


    律「しかしまた何でアメリカに?」

    パァン!

    澪「…笑わない?」

    パァン!

    それにしてもゾンビが邪魔だ


393 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 02:40:22.76 ID:4MlXRJuRO

    律「笑わない笑わない」

    澪「ほんとぉ…?」

    律「ほ、ほんとにほんと(萌え萌え〜キュン)」

    澪「実は私念写が……」

    律「ははは!いつからそんな冗談言うようになったんだ澪は」

    澪「……律のバカっ!」

    律「冗談だよ。何となくそんな気はしてた。そうか…澪は念写か…」

    澪「まさか…律も?」

    律「うん……。まあね」

    澪「唯は予知夢みたいなこと言ってた…。これってやっぱりウイルスが関係あるのかな?」

    律「さあこればっかりはわからないよ。」

    澪「変な言い方だけど律はどんなことが備わったの?」

396 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 02:54:09.70 ID:4MlXRJuRO
    律「私は能力って言うのかな…まだよくわかんないんだよ。まあちょっとやって見せた方が早いか」

    律は自分の6発式のコルトの弾を一発だけ抜き取った。

    シリンダーを戻しそれを勢いよく回した後こめかみに持って来る。

    澪「こらっ!危ないだろ?めっ!」

    律「めっ!て…子供か私は。いーから見てろって。今このコルトには6つの弾倉の中に5発弾が入ってる。つまり弾が出る確率は5/6」

    澪「律……?」

    律「それを5回引き金を引く」

    澪「バカっ!!何言うかと思ったらそんな危ないことさせられるわけ……」

397 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 02:55:47.84 ID:4MlXRJuRO
    カチ
    撃鉄を下ろす

    律「一回目」
    カチ
    澪「ひいっ」

    またシリンダーを回し撃鉄を下ろす

    律「二回目」
    カチ
    澪「やめっ」
    律「三回目」
    カチ
    澪「えっ……」
    律「四回目」
    カチ
    弾が……出ない

    律「五回目」
    カチ……
    とうとう5回をやりおえてしまった


    澪「……弾は?」

    そう言われると律はシリンダーから弾を取り出す
    1.2.3.4.5……確かに5発……

    律「これが私の能力。レオンはAs possible lucky、゛可能な限りの幸運゛って呼んでた」

402 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 03:03:38.00 ID:mjUREyjH0
    え?リボルバー式なのに出ないの?

404 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 03:04:59.89 ID:qSSzCSUnO
    >>402
    引き金引く→シリンダー回すを5回繰り返してるんじゃね?

403 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 03:04:35.48 ID:4MlXRJuRO
    澪「゛可能な限りの幸運゛……?」

    律「わかりやすく言えば1%でも死なない可能性があるならその確率を選択し続ける能力らしーよ。さっきのは確かに死ぬ確率の方が高い、けど死ぬ確率は5/6。死なない確率もあるから死なない」

    澪「なら6発入ってれば…」

    律「間違いなく死ぬよ。弾が発射される確率は100%だから。」

    澪「律……変わったな」

    律「そうか?」

    澪「こんな怖いことを平然とやるなんて……」

    律「澪達と別れてからの二年間で変わっちゃったのかもな……私も」

408 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 03:13:19.74 ID:4MlXRJuRO
    澪「と言うかレオンって?そこ詳しく」

    律「え〜と…何て言うか…兄貴的存在みたいな!」

    澪「答えになってないんだけど?」

    律「と言うか澪には関係ないだろー?」

    澪「」ムカッ

    澪「そうだな、全く関係なかったよ。さあ唯が心配だから急ごっと」

    少し早足になる澪


    律「何だよ澪ー!怒ってんのか?」

    澪「別に?怒る理由何てないし」

    律「じゃあその突っかかるような態度やめろよ」

    澪「それは人それぞれ解釈の取り方じゃない?私は怒ってないから」

    律「勝手に言ってろ!」

411 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 03:22:11.78 ID:4MlXRJuRO

    澪「……」

    律「……」

    さっきの感動の再会の時とは打って変わって険悪なムードが辺りを取り巻く。


    澪「(何でこんなことで喧嘩してるんだろ…)」

    律「(二十歳で大人になったってのにこんなことで喧嘩してちゃ駄目だな…)」

    澪「あのさ…」

    律「うん」

    澪「ごめん」

    律「私も」

    澪「ふふ……」

    律「はははっ」

    喧嘩するのもいきなりだが仲直りするのもいきなり二人だった

414 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 03:29:59.16 ID:4MlXRJuRO
    律「レオンは前の時に私を助けてくれた命の恩人のことだよ。打倒アンブレラの為に今は一緒に行動してるんだ。勿論やましいことなんか一つもないぞ!」

    澪「そっか…。良かった」

    律「何が良かったって〜?澪ちゅわん?」

    澪「何でもないっ//」

    そう話してるいる内にR.P.D.警察署前に到着。
    距離にすると迂回した澪達の方が遅かった筈だがそこに唯はいなかった。

    律「唯まだ来てないのかな?」

    澪「先に中に入ってるんじゃないか?外は危険だからって」

    律「そだな。とりあえず入ってみるか」

    そうして二人も警察署内へ…

487 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 15:04:45.45 ID:4MlXRJuRO

    唯「ふっふっふ……遅かったじゃないかお二人さん。」

    律「お〜良かった良かった。ちゃんといるな」

    澪「唯のことが心配で走って来たんだぞ!」

    律「だぞ!」

    唯「ぶー!私は警察官何だから大丈夫だよりっちゃん澪ちゃん!」

    律「唯が警察官何て…世も末だな」

    澪「全く」

    唯「怒るよ!?」

    ────────。

    律「しっかし誰もいないな〜」

    広いエントランスホールを歩いて見て廻るものの人の気配はない。

    澪「唯はここへ来る途中誰かに会わなかった?」

    唯「ボウガンのおじさんに会ったけど…食べられちゃった」

490 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 15:10:21.27 ID:4MlXRJuRO

    澪「ボウガンのおじさんって……そうか。何でこうなったかはわからないけど……また巻き込まれたみたいだな、私達」

    律「(私の場合飛び込んだが正解だけどね)」

    唯「ってことは私達もゾンビになっちゃうんじゃ……!」

    澪「そうだった!前はむぎのレフォンで助かったけど今回は何もしてない……腕とか大丈夫かな」

    律「多分大丈夫だと思うけど……一応確認しとくか。二人ともこれくわえてみ」

    律が二人にリトマス紙の様な物を手渡す


    澪「こ、こうでいいの?」ぱく

    唯「は〜い」ぱく

492 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 15:16:22.88 ID:4MlXRJuRO
    律「はい返却して」

    澪唯「?」

    二人とも言われるままにそれを返却する。


    律「やっぱりな…。二人とも感染の心配はないよ。」

    澪「なんで?」

    律「詳しくはわからないけど遺伝子的な問題でTウイルスに完全な抗体を持った人が10人に一人の割合でいるらしいんだ。ちなみに私もレオンもそうだった。」

    澪「私達もそうだってこと?」

    律「そゆこと。唾液に浸したこのリトマス紙の色が変わればそうなんだってさ。レオンが知り合いに頼んで作ってもらったんだって」

    澪「じゃあとりあえず感染の心配はないのか…」

496 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 15:21:45.60 ID:4MlXRJuRO
    ここで詳しくTウイルスを解説しておこう。
    Tウイルスとはアフリカの古代遺跡から見つかった始祖花という花から作り出された変異的なウイルスだ。

    非常に感染力が強く主な感染ルートは空気感染、下水道からなどの汚染から始まる。

    しかし変異性が強いためにその効力は長持ちしない。空気感染するのも実質数時間ほどでしかない。それからは血液感染、感染が非感染の血液に触れるなどして拡大していく

    感染者の主な症状は、痒み、目眩、発熱、意識レベルの低下、食欲増強などがあげられる。ちなみに感染者は人間や動物だけには留まらないのを覚えておいて頂きたい


497 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 15:28:21.45 ID:4MlXRJuRO
    澪「さて、ここからどうするかまとめなきゃ。バイオハザードが起こってるのは間違いない、私は律も見つかったし脱出に一票」

    唯「私はどうしよう…警察署のみんなもゾンビになっちゃったのかな…。ここはラクーンシティ警察署最後の生き残りとして街の人命救助に当たりたいかなぁ。りっちゃんの話が本当ならまだ感染してない人がいるかもだし」

    律「私は悪いけどまだ脱出は出来ないよ。ここで少しやることがあるからさ、二人は協力して脱出ルートを探してくれないか?私は自分の目的を達成するから」

498 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 15:35:33.88 ID:4MlXRJuRO
    澪「目的って?」

    律「それは……言えない」

    澪「……またそうやって無茶するんだ」

    澪「私やみんなに心配かけて……また一人でどっかに行っちゃうんだ」

    律「澪……今はごめんとしか言えない。でも大事なことだから」

    澪「なら私も行く!嫌とは言わせないから!もうあんな思いは…したくない…」

    律「泣くなよ澪……。わかった。好きにしなよ」

    澪「初めからそう言えばいいのに」

    律「嘘泣きかよっ!」

    澪「こうでもしないと律は嫌って言うからな」

    そのやりとりを見て唯が

    唯「そう言えばりっちゃん……りっちゃん」

500 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 15:39:43.80 ID:4MlXRJuRO
    唯「りっちゃああああん」ぎゅぅぅ

    律「気づくの遅いわ!」

    抱きついて来る唯のおでこに律はチョップした


    唯「あまりに自然すぎて気づきませんでしたでありますりっちゃん隊長!」

    律「唯隊員はもっと周りを見ることをお勧めするぞ!」

    澪「でも唯だけ一人にするわけにもなぁ……。あと一人誰かいれば」

    律「とりあえずこの警察署内に誰かいないか調べよう。外より生存率は高そうだし。闇雲に広い街を歩き回るよりは効率もいいだろ?唯」

    唯「うん。同僚を救う為に奮闘する警察官……」

    律「RPDの英雄ぅ〜平沢〜ゆ〜い!」

502 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 15:44:46.95 ID:4MlXRJuRO
    澪「こらこら遊ぶんじゃない。じゃあどの扉から入ろうか……」

    唯「あそこ以外はオートロックがかかってるみたい〜。確か日本で見た見取図ではロッカールームだった気がするよぉ」

    律「じゃあ行きますか」

    澪「あぁ。」

    三人はいよいよラクーンシティ警察署の探索を開始した。

    桜高軽音部の二度目のバイオハザードが、今始まる



バイハザSS一覧はこちら

唯「バイハザ!」〜ラクーンシティ編〜【パート3】へつづく

引用元
唯「バイハザ!」〜ラクーンシティ編〜
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1248442576/
 

最新記事50件