1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 23:48:20.08 ID:nepXid/7O
    ※注意
    このSSには暴力的シーン、グロテスクな表現が含まれています。

    18歳未満はひっそりと見てください

    心臓に持病がある方はこっそり見てください

    けいおん!のキャラを著しく損なう恐れがあります。

    支援たくさんだと作者は喜びます。さるさんにもならず快適です。

    先読みはほどほどにお願いします

    では、心の準備が出来たら読んでください

    バイオ……ハザード……



バイハザ!の全作品はこちら

 
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 23:50:12.70 ID:nepXid/7O
    次のニュースです。
    S県のK市が謎の感染症により封鎖されると言う事態がありました。
    感染の原因は不明でどんな感染症なのかも未だ情報が入っていません。また情報が入り次第お伝えします。


    ピッ

    唯「憂〜遅刻遅刻〜遅刻するよ〜!」

    憂「お姉ちゃんが寝坊したからでしょー?もうっ」

    唯「ごめんごめんっ」

    玄関で姉妹仲良く靴を履き、玄関を出て鍵を閉める。
    鍵を閉めるのはいつもしっかり者の憂の役目だった

    そう、今日もいつも通りの筈だった

    筈なのに……


6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 23:51:21.10 ID:nepXid/7O
    放課後─────

    唯「ごめ〜ん遅れた!」

    律「ごめ〜んじゃないぞ唯〜。部活をなんと心得るか!」

    唯「すみませんでありますりっちゃん隊長!」

    律「うむ、次から気をつけるように」

    澪「掃除当番だったのか?」

    唯「いや…ちょっと…なんて言うか…また赤点とっちゃって…」モジモジ

    唯「てへっ」

    律「てへっ☆っじゃないだろおい」

    澪「また当分は部活禁止か…」

    唯「大丈夫だよ!すぐにぱぱーっと終わらせるからさ!」

    律「どうやら…」

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 23:52:27.65 ID:nepXid/7O
    律「しかしムギのやつ遅いな〜唯ならともかくムギが赤点なんてありえないだろうし」

    唯「りっちゃん物凄く失礼だよ!私に!」

    澪「ムギはクラス委員だからそれで遅くなってるんじゃないかな」

    噂をすればなんとやらで階段から誰かの足音が二つ

    紬「ごめんなさい遅くなって」

    梓「遅くなりました。掃除当番だったので。むぎ先輩とさっきそこであったんです。」

    澪「二人ともお疲れさま」

    律「じゃあみんな揃ったことだし!」

    唯「お茶にしよっか!」

    澪「あれ?」

    梓「練習は…」

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 23:55:53.66 ID:nepXid/7O
    紬「今日はチーズカスタードレモンレフォンにしたの。お母様が教えてくれて私も作ってみたんだけれど…どう?」

    律「むぎ、私は常々思っていたんだ…」

    唯「りっちゃん…」

    紬「えっ……」

    律「本当にけいおん部入ってくれてありがとぉぉぉうんめぇぇぇよこれ本当」

    唯「ありがとぉむぎちゅわぁん!美味しいよー!」

    澪「お菓子ありきの関係かよ!まあ確かにこのレフォン凄く美味しいよ。さすがむぎだ」

    梓「凄いですむぎ先輩!」

    紬「ふふ、みんなありがとう//」

    律「さ〜て練習やるぞー!」
    唯「おぉー!」

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 23:57:37.91 ID:nepXid/7O
    律「〜♪っと。唯もだいぶ合わせられる様になったなぁ!」

    唯「毎日ギー太弾いてるからね!」

    梓「確かに上手くなりましたよね唯先輩。」

    澪「私達最後のライブまで残り二ヶ月だし唯を見習わなきゃな」

    紬「私達最後のライブ……か」


    このメンバーでいられる時間も残り少なくなっていた。
    学園祭のライブが終わればもう活動目標がなくなる。
    何より三年生は受験の為部活にも来れない

    梓一人で軽音部を続けさせるのは余りにも酷な話だった。

    みんなもわかっているであろう、来年には軽音部がなくなることを


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 00:03:36.81 ID:rt8qR1dBO
    学園内───────。

    シュー…シュー…
    「始めるぞ」

    シュー…シュー…
    「ラジャア。しかし何故ここを発信源に?」

    「街の中心と言うことと後は上の意向だ」

    「これで3件目の実験…か」

    「感染レベルBに設定、空気感染で約48時間でこの街の人間は全員ゾンビ化ってところだ」

    「気が乗りませんね毎度」

    「仕方ないさ。これが我々アンブレラの仕事だ」

    ピッ

    地獄へのスイッチは押された

    「作業員は全員速やかに退避、繰り返す…」

    「始まるぞ…バイオハザードが」

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 00:09:06.51 ID:rt8qR1dBO
    律「さ〜ていっぱい練習もしたし帰るとするか!」

    唯「私くたくただよぉ」

    澪「帰りにお茶でもしてくか」

    紬「澪ちゃんから言うなんて珍しいわね」

    梓「あっ、じゃあ駅前に新しく出来たところにしませんか?あそこのケーキ美味しいってクラスのみんなにも評判ですよ」

    唯「ケーキ!ケーキ!」

    律「でかした梓!」

    澪「全く二人とも…」

    紬「まあまあ、今日はいっぱい練習したんだからたまには、ね」

    その時軽音部のドアが開いた

    キィィ……ガシャン……

    「…………」

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 00:15:09.25 ID:rt8qR1dBO
    唯「あっ!和ちゃん」

    和「全く……まさか三年連続忘れるなんてね…。今回は吹奏楽部がその時全国大会だからその時間を軽音部の時間に回すからって言ったらリハーサルしようリハーサル!って言ってたのに体育館の使用申請用紙が出てないのは気のせいかしら?律」

    律「あっちゃあ…そうだった…」

    澪「りぃつぅ…!前にあれほどちゃんと出しとけって言っただろ!?和も暇じゃないんだからわざわざ何回も何回も同じこと言わせないであげてよ!」

    律「なんだよその言い方…あ〜そうかそうか。クラスで唯一の大切な友達だったね〜」

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 00:22:55.88 ID:rt8qR1dBO
    澪「なっ。」

    紬「二人ともやめて!」

    唯「そうだよ!」

    和「私の為にありがとう、澪。忙しいのは事実だけど毎年の事だから慣れたわ」

    澪「けど…」

    律「ふんっ…。安心しろよ澪。どーせこれが最後なんだからさ」

    澪「律!!!」

    唯「りっちゃん…」

    梓「……。」

    その時だった───。
    キャアアアアアア

    一同「!」

    和「どうしたのかしら」

    紬「私見てきます!」
    梓「わっ、私も」

    二人はそうして軽音部を出ていこうとしたその時、先にドアが開いた。
    「ウゥゥ……」

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 00:24:53.59 ID:rt8qR1dBO
    唯「さわ……ちゃん先生?」

    顔が青い……。良く人を気遣う言葉で顔色が悪いと比喩することがある。
    確かに見た目で褐色があまり良くない時も人間には多々あるがこの「青い」はその人間の体調レベルではいい表せないほどだった。

    現に唯以外の5人は誰も声を出せずただ唯の言った言葉の答えを待っていた


    さわちゃん「ウゥゥァ……」

    ゆったり、とした足取りで6人に向かってくる。

    唯への返答はない

    唯「ま、またコスプレ?でもさすがにゾンビのコスプレは怖いよぉ?ほ、ほら、澪ちゃん震えてるよっ」

    澪「……」カタカタカタ

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 00:27:55.16 ID:F4zmWh4HO
    と、とりあえず
    つコルトパイソン


37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 00:28:45.25 ID:rt8qR1dBO
    澪は微塵も震えていなかった。いや、震えることすら億劫になるほど恐怖心を煽られていたのだ。

    怖さ、より自分の死への防衛本能が対象から目を離すことを許さなかった。だがその恐怖を現実かどうか区別するために歯を高速で震えさせたがためにカタカタカタしていた



    さわちゃん?「ウゥゥァ……アァグゥ……」

    それでも歩を進めるのをやめない。

    さすがに事の異常を察したのが6人は後ろへとジリジリ後退し始めた。

    唯「さ、さわちゃん!ふざけるのもいい加減にしてよ!」

    律「そうだよ……いくらなんでもシャレになってな……」

    さわちゃんゾンビ「ウゴォォォ!」

    その瞬間さわちゃんが飛び掛かってきた!


40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 00:35:01.45 ID:rt8qR1dBO
    唯「きゃあっ」

    唯は思わず腰に掛けていた相棒、ギー太を壁にした。


    ゾンビ「ウガァ!」

    どう考えても演技にしてはやりすぎだ……。
    みんなもそれは感じていた。

    そもそも腐食部分がリアル過ぎる。膝の辺りなど皮が削げ落ち肉が覗いている。


    和「いい加減に……」

    親友のピンチにいち早く反応したのは和だった。
    手元に持っていた学園祭用の分厚いファイルで、


    和「してください!」

    さわちゃんを殴り倒す。

    横からの強い力でバランスを失ったさわちゃんの足首は豆腐をミキサーでかけたようにぐにゃりと曲がり地面に倒れこんだ


    ピクッピクッ

42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 00:40:23.58 ID:rt8qR1dBO
    律「お、おい……なんだよ……これ」

    和「私に言われてもわかんないわよ…」

    唯「さわちゃん先生…」

    澪「パクパク……」

    梓「ひっ……」

    紬「もしかして…。今朝ニュースでやってた感染症なんじゃ…」

    澪「!!?」

    律「感染…症?」

    梓「それ私も見ました…。謎の感染症で街が封鎖されたって…まさか……」

    紬「可能性は高いわ……。この腐食具合といい…まるで…」

    唯「ゾン…ビ」

    和「……。ともかくここを出ましょう。こうしててもらちがあかないわ」

    一同はそれに頷き軽音部の部室を後にした。

45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 00:45:19.47 ID:rt8qR1dBO
    念のためにそれぞれ武器になりそうな物を持って行くことになった。

    律は鉄のドラムスティック

    梓「何でそんなもの持ってるんですか…?」

    律「家ではこれでイメトレしてるんだ。」

    梓「何で鉄…」

    律「ほら、普段重たいもので練習した方がさ!木のスティック持った時に3倍の力が出せるじゃん!」

    梓「あなたはピッ○ロさんですか」

    澪「それがいつも走り気味のドラムの原因か」

    澪はベース

    澪「パクパク……」

    律「金魚の真似か?」

    澪「パクパク……」

    律「駄目だこりゃ」

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 00:50:44.30 ID:rt8qR1dBO
    唯はギー太

    唯「ごめんよぉギー太……でも私を守るためなら本望だよね」

    紬は
    さすがにキーボードは武器にならないだろうと軽音部のロッカーに一本だけ入っていたホウキをチョイス


    紬「私だけ楽曲関係ない……」

    梓もギター


    梓「……本当はこんなことに使いたくないんだけど…場合が場合だから……」

    和は今のところファイル


    和「見事に誰とも合わないわね……もうみんな帰ったのかしら。とりあえず職員室に行きましょう」

    和の言う通りに階段を降り職員室を目指す一同。

    F1 職員室前廊下


48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 00:53:42.37 ID:rt8qR1dBO
    和を先頭にキョロキョロしながら階段を降りる6人。

    唯「もし本当に感染症だったら私達も……」

    律「確かに…」

    律は制服の袖を捲ると腕などを見回す。


    梓「怖いです…」

    和「どのレベルでの感染かで変わって来るわね。でも空気感染ならもう既に私達に何らかの変化があってもおかしくないわ。さわこ先生に最後に会ったのは昼休みでその時は特に変わった様子はなかった
    つまり発症したのは昼休みの午後1時から今の午後5時の間ってことになるわね」

    唯「さすが和ちゃん詳しいね!」

    和「生物学好きがこんな所で役に立つなんてね。皮肉だわ」

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 00:56:46.92 ID:rt8qR1dBO
    和「失礼します…」

    ガラガラ…

    和「誰もいないわね」

    律「ほ、本当に?」

    唯「いない…ね」

    梓「……怖いです」

    澪「パクパク」

    紬「どこへ行ったんでしょう」

    和「そう言えば確か……。」

    和が奥の校長室へ進んで行く

    唯「和ちゃんどうしたの?」

    それを小走りで追いかける軽音部メンバー。まるで母鴨を追いかける雛である。


    カチャン、チャキ

    和「念のため、ね。校長先生日本刀趣味で助かったわ」

    和「(しかも運良く真剣……ね。)」

53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 01:00:41.97 ID:rt8qR1dBO
    唯「それ…どうするの?」

    和「護身用よ。さっきみたいに襲われたら困るでしょ。さわこ先生も多分まだ生きてる…。また襲ってこないとは限らないし」

    唯「それできったらさわちゃん先生死んじゃうよ…?」

    和「そうかもね…。」

    唯「和ちゃん…」

    和「私だって嫌よ!こんなこと!でも何かが起こってるのは事実で現実なの!あのさわこ先生見たでしょ!?正気とはとても思えなかった!」

    唯「……でも」

    律「いや、和の言う通りだ。私達は置かれた立場をまるでわかっちゃいない」

    唯「りっちゃん…」

54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 01:02:00.93 ID:FfO51Tro0
    誰も死亡フラグ立ちませんように…。

58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 01:06:02.91 ID:rt8qR1dBO
    律「感染症にしろ何にしろ私達はこんなとこで死ぬわけにはいかないだろ?みんなで最後の学園祭ライブやるんだからさ!」

    紬「りっちゃん…」
    梓「律先輩…」

    澪「パクパク」

    律「澪!いい加減現実と向き合え!」

    ゆっさゆっさ


    澪「……う、うあああああ」ダッダッダッ

    律「澪!?」

    澪は職員室から飛び出して行った。


    律「澪の奴…!私は澪を追いかける。他のみんなは学校に他に誰かいないか放送で呼びかけて見てくれ。私も澪と一緒に行くから」

    4人はこくりと静かに頷いた。


    律「澪……」

60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 01:10:32.91 ID:rt8qR1dBO
    澪「……」ブルブル…

    これは夢だ夢なんだ…。

    だから怖くない怖くない怖くない怖くない怖くない。


    タッ…タッ…タッ…タッ

    誰かが歩いてくる、


    澪「……律?」

    ガン!ガン!ガン!

    ウゴォォォ!


    澪「律じゃ……ない……。怖いよぉっ……」

    女子トイレの一番奥で必死に踞る


    澪「助けて……律……」

59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 01:09:42.69 ID:F4zmWh4HO
    澪と律死亡フラグじゃないよな?
    俺の律にはこのコry


61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 01:10:56.00 ID:Cl4olZTJO
    >>59お前は律を助け出してくれ澪はおれが助ける

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 01:14:13.03 ID:F4zmWh4HO
    >>61
    おけ!律は命を賭して助ける!
    間違って澪も死なすんじゃねぇぞぉぉ

66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 01:17:00.78 ID:rt8qR1dBO
    律「ったく澪のやつどこ行った〜」

    澪が震えてそうな所と言えば……。

    律「トイレくらいしか思い付かないな〜」

    ガンッ!ガンッ!

    律「……」

    二階の女子トイレから音がする。


    律「こえぇ……、怖い……」

    勝気だが律も所詮は一女子高生にしか過ぎない。さっきの一件で律への恐怖心は有り余る程だった。

    だが、


    律「でも…澪は、私が守らないと」

    昔からそうだった。
    澪を守って来たのはずっと私で、でも高校を出て大学へ行けば澪にも彼氏ができたりして…それは私の仕事じゃなくなる

    だから、今だけは


71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 01:25:39.76 ID:rt8qR1dBO
    澪「うぅ……」

    いつも私は律に頼りっぱなしだ……。
    さっき体育館の申請用紙を出してないだけで怒っていた私が情けない…。

    いつもあんなに強気なのにこんな時になるとすぐ律を頼るのは私の悪い癖だ…。

    でも…


    ガンッガンッガン!

    澪「やっぱり怖いよ…律……」


    「いつも言ってるだろ?澪は私が守るって」


    澪「えっ……」

72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 01:26:38.36 ID:rt8qR1dBO
    律「どりゃああああ!」

    考えなしにただ突っ走る。
    構えた鉄のドラムスティックを掲げ、
    澪を襲う化物に一発くれてやる───。


    女子トイレの一番奥の扉の前にその化物はいた。

    それは前は私達の顧問で面白くて綺麗なさわこ先生……だった。

    でも今は違う、目も白目で肌から肉が覗き足首は明後日の方向にねじ曲がっている

    躊躇なくドラムスティックを延髄に叩き込む


    「ウグゥ……」

    さすがのゾンビでもこれは利いたのか前のめりになって倒れ込む。


    律「澪!いるんだろ!早く!」
    ガチャッ……

    澪「う、うん」

75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 01:31:38.58 ID:rt8qR1dBO
    澪「律……なんで…」

    律に手をひかれながら聞いた。


    律「澪センサーが反応したんだよ。な〜んてな」

    澪「ばか…」

    そうじゃない…聞きたいのは私が何であそこにいたのがわかったとか…そんな表面上なことじゃないんだ


    澪「律…なんでいつも私を…」

    律「言わなくても澪が言いたいことはわかるよ。でもそれはわざわざ聞くことじゃないよ」

    澪「えっ……」

    律「澪は私が守るって私が決めたことだから。ずっと昔からね。私自身が決めてることだから」

    澪「りつぅ……」

78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 01:37:17.34 ID:rt8qR1dBO
    『ピーピー、あーあーマイクのテスト中。』

    律「この声は唯か」

    澪「走ってる最中に気の抜けた唯の声が聴こえると安心するな」

    律「全くだ」

    『りっちゃん澪ちゃん無事〜?こっちはみんな無事だよ〜。後他に誰か学校にいたら放送室まで来てください。以上で〜す。ぴんぽんぱんぽ〜ん』

    『唯、それは放送終われば勝手に流れるわよ』

    『そおなんだ〜私放送って初めてだよぉ〜』

    『あのぉ〜私も何かメッセージいい?』

    『ええ良いわよ』

    『りっちゃん澪ちゃん〜放送室でとりあえずお茶にしましょう』

79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 01:39:16.47 ID:rt8qR1dBO
    律「むぎも相変わらずだなっ」

    澪「だな。あの……律。さっきはごめんな。申請用紙忘れたくらいであんなに怒鳴って」

    律「な〜に言ってんだよ。私が悪いんだから澪は叱ってくれていいんだよ。その方が私も落ち着くし。私の方こそごめん……和とのこと悪く言ったりして」

    澪「いいんだ。でも何であんな言い方したんだ?和のこと嫌い…ってわけじゃないよね?」

    律「澪の一番は私だって…気持ちが…その、」

    澪「ヤキモチか」

    律「う、うるさいぞっ」

    澪「ふふ、そんなこと言わなくてもわかってるだろ。ずっと律が一番だよ」

    律「ば、バカ何言ってんだ」

    澪「ふふっ」

81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 01:48:04.05 ID:rt8qR1dBO
    和「全く唯は余計なことしゃべりすぎよ」

    唯「えへへ//」

    和「(この状況下でこののんきさ…さすがと言うかなんと言うか…)」

    ガチャッ

    律「へいおまちっ」

    澪「……みんな…心配かけてごめん」

    梓「澪先輩!無事で何よりです」

    唯「澪ちゅわ〜ん」ぎゅっぎゅっ

    澪「こ、こらっ」

    紬「わぁ……うふふ……」ポターリ

    和「ともかくこれで誰か来てくれるかもね」

    律「さて……来てくれるのがちゃんとした人であることを祈りたいな」

    紬「とりあえずお茶にしましょう。放送室にティーセットがあるなんてラッキーよね」

83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 01:49:31.93 ID:rt8qR1dBO
    律「しかしこうしてお茶してると今の置かれている状況を忘れそうだな」

    唯「全くだね〜」

    梓「二人とも緊張感なさすぎです!」

    澪「でも具体的にこれからどうしたらいいんだろう…。やっぱりこう言うのって警察かな」

    和「そうね…。私もそう思ってさっき携帯でかけてみたんだけど繋がらなくってさ…。」

    澪「そう……」

    紬「……。」

    一同が重苦しい雰囲気になっていたとこだった


    トントン

    律「ん?」

    トントン

    唯「誰か来たんじゃない?!」

    トントン

    和「この普通のノックなら普通の人っぽいわね……。私が開けるわ」

84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 01:52:30.60 ID:QqqOhMquO
    俺「やあ」

85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 01:53:09.51 ID:1DqvdLUL0
    バタン

86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 01:56:09.35 ID:QqqOhMquO
    >>85
    俺「開けてくれよ」

87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 01:56:58.68 ID:5L7OrnKIO
    >>84-86
    クソワロタwwwww


88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 01:57:41.30 ID:rt8qR1dBO

    トントン

    和「は〜い今開けますよ」

    ガチャッ

    ガバッ

    和「!!?」

    律「まさか!」

    唯「和ちゃん?!」

    少し離れた放送室のドアの前に走る一同。


    和「大丈夫よ。」

    「ぐすん……お姉ちゃん……」
    唯「憂…?」
    憂「お姉ちゃあああん!」抱きっぎゅぅっ
    和「ちょ、私はちが」憂「グスン……」
    和「……」
    泣きじゃくる憂を優しく撫でる和
    和「(妹も悪くないわね……)」

    紬「じゅるり…」

91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 02:02:13.01 ID:rt8qR1dBO
    唯「うい〜良かったよぉ無事で。私てっきりもう家に帰ってるのかと思ってたよぉ」

    憂「掃除当番で残ってて……何か学校の様子が変だからお姉ちゃんの所にいこうとしたら…さわこ先生が…」

    律「さわこ先生ばっかりだな会うの。やっぱりさわこ先生のコスプレなんじゃ…」

    和「私思い切り殴っちゃったわよ」

    律「私なんか脛椎鉄の棒で殴っちゃった」

    紬「それはないわ…目が……普通の人ではないもの」

    澪「……」

    梓「これからどうします…?」

    和「とりあえず安全な場所に避難したいことろね」

92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 02:05:20.73 ID:rt8qR1dBO
    紬「私の家とか……どう?」

    律澪唯「それだ!」

    梓憂和「?」


    律「むぎの家なら軍隊が攻めて来たって籠城出来そうだよな!」

    紬「それはちょっと言い過ぎじゃ…」

    澪「何にしてもここにいるのは危険だ。さっきのさわ…いや、ゾンビがまた襲って来ないとも限らない」

    唯「うん…さわちゃん…」

    律「唯……。悲しいのはみんな一緒だよ。さわちゃんだって私達を襲いたくて襲ってるんじゃないんだ。全部感染症のせいだ。私達はまだ生きている。だからやれることをやろう?な?」

    唯「……うん!」

    律「よ〜し決まり。」

93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 02:10:51.57 ID:rt8qR1dBO
    F3放送室前
    和「とりあえず今のうちにさっさとここを出ましょう。またゾンビに出くわすと困るしね」

    澪「道順的にはここからA階段を使って降りるのが早いけど…」

    憂「さっきこの下の女子トイレ付近にいました…」

    律「ゾンビだけあって不死身ってわけか。迂回していこう。奥のB階段で降りて一階の下駄箱を目指そうぜ」

    和「方円の陣で行くわよ」

    方円の陣とは、敵が八方から攻めてきても対応出来るように円を描いた陣形で陣形八陣のひとつである


    澪「和って本当物知りだな…」

97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 02:15:30.99 ID:rt8qR1dBO

    和「何とか辿りついたわね」

    梓「普通に走って来た方が早かったんじゃ…」

    唯「私はみんなで手を繋いで歩いて楽しかったよ!ねーう〜い」ぎゅむ

    憂「うん♪」
    お姉ちゃんといるとぽかぽかするなぁ〜

    紬「私も…」

    澪「ともかく早くここを…」

    ガチャッ、

    澪「あれ、」

    律「どしたー澪?」

    澪「開かない。鍵かけられてる…」

    和「えっ…そんな。一体誰が…」

    律「しゃ〜ない。パンツ見えちゃうけど隣の窓から出ようぜ」

    そうして律が窓を開けた瞬間だった


105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 02:20:58.00 ID:rt8qR1dBO
    律「……おい…」

    澪「ん〜どうした?」

    律「澪!止まれ!そこから動くんじゃないぞ?」

    澪「えっ、うん…」

    律「和、来てくれ…早く」

    その表情で真剣さを読み取ったのか和は駆け足で律の元へ向かう。


    和「……。何よ……これ」
    ────────。

    ウゴォォォ!

    ウーヒャオッ!

    ガァァ……

    グォォ……

    その目に映るものは、
    校庭を埋め尽くすほどの、生徒や教師達のゾンビだった

    和「今まで反対側の窓しか見てなかったから気づかなかったわけね……」

    律「のんきにお茶すすってる場合じゃなかったってわけだ」

107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 02:23:03.42 ID:rt8qR1dBO
    二人の様子を伺っていた紬が駆け寄る

    紬「二人ともどうしたの?」

    律「問題発生だ。正面のルートは使い物にならなくなった。他を探そう」

    律は静かに窓を閉め告げる。下駄箱の窓はすりガラスになっており開けない限りは見えない。
    みんなのことをパニックにしない為の律なりの考慮であった

    和「ゾンビがちょっと校庭にいてね。危ないから他の場所から出ようって話してたの」

    律「(さすが和だな…)」

    和に話したのはさっきからの腰の据わり方があったからだ。案の定和はすぐに理解しパニックも起こさず律の考えを瞬時に読み取っている。

    律「(さすがに生徒会は伊達じゃないっ)」

109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 02:27:48.08 ID:rt8qR1dBO
    梓「……。なら裏の体育館から出たらどうですか?あそこからならすぐ国道に出られますし。そこでタクシーか何かを拾えば」

    律「そうするか。」

    澪「律……」

    律「大丈夫だよ澪。みんな部長の私が責任もって守ってみせるよ」

    澪「律…」

    唯「じゃあまたあれだね和ちゃん!」

    和「そうね。方円の陣、いっとく?」

    憂「ほら梓ちゃん♪」ぎゅっ

    梓「う、うい…」

    紬「わ、私も…」

    律「(誰一人として欠けさせるものか…この最高のメンバーを。)」

    例え私が死んだって守ってみせる


110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 02:28:45.98 ID:rt8qR1dBO
    F1体育館通路前

    和「さっきからおかしいと思ってたんだけど…」

    澪「ん?」

    和「私達の他にも誰が学校内にいると思うのよね」

    律「さわちゃんゾンビか?」

    和「いえ、ちゃんと知性を持った人間よ。だって変じゃない。下駄箱の前のドアやさっき念のために確認した校庭への出入口も閉まってたじゃない」

    唯「でも放送で来たのは憂だけだったよ〜?」

    憂「私も他の人には合いませんでした。」

    和「……」

    律「まあ誰がいるにしてもそいつがどう言うつもりかってことだな」

    澪「もしかしたらこの事件の関係者とかかもな…」

112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 02:36:29.26 ID:rt8qR1dBO
    F1体育館前

    和「嫌な予感がするのよね」

    澪「私もだ」

    梓「私もです…」

    唯「ほぇ?」

    憂「?」

    紬「月が紅い…見えないけど」

    律「行くぞ…せ〜のっ!」

    ガチャリ

    和「アーッヤッパリー」

    唯「和ちゃん!?大丈夫?」

    和「え、えぇ。余りにも予想通りの出来事過ぎて逆に驚いただけよ」
    律「鍵は…多分職員室か」

    澪「また戻るの…?」

    律「いや、私が取りに行くよ。みんなは残ってて」

113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 02:37:30.43 ID:rt8qR1dBO
    澪「そんなっ!危ないよ!」

    律「実際戦える武器持ってるのは私と和だけだからね。それに走れば3分で戻ってこれる距離だ。大丈夫」

    梓「先輩…私が行きます!行かせてください!」

    律「梓……?」

    梓「私もみんなのためになりたいんです……守ってもらってばかりは…嫌なんです」

    唯「でも一人じゃ危険だよあずにゃん!またみんなで戻って取りに行けばいいよぉ」

    憂「そうだよ梓ちゃん!」

    梓「いえ…これくらいのこと一人で出来なかったらこの先皆さんの足手まといになるだけです。だから……」

    紬「わかったわ梓ちゃん。」

117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 02:41:35.68 ID:rt8qR1dBO
    律「むぎ?」

    紬「梓ちゃんの覚悟、わかってあげましょみんな」

    澪「むぎがそこまで言うのなら…」

    唯「うぅん……。あずにゃん、こっちこっち」

    梓「はい?」

    ぎゅむ……

    唯「必ず帰ってくるんだよ」

    梓「心配しすぎです先輩…。約束します。ちゃんと鍵を持って帰って来ます」

    憂「気をつけてね梓ちゃん」

    律「しゃあない…そこまで言うなら梓、頼んだぞ」

    梓「はい!行ってきます!」タッタッタッ

    みんなが梓を見送る中…


    和「……まさか…ね」
    和だけはそう呟いた

120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 02:45:33.80 ID:rt8qR1dBO
    やっと私も役に立てた……私もみんなの、軽音部の一員だって…わかってくれただろうか

    職員室へ駆け足で向かう。

    幸い誰もいないみたいだ…。さわこ先生にあったらどうしようかと思ってたけどまだ二階にいるのだろう

    職員室


    体育館の鍵……鍵……

    あった!


    梓「でも変だな……ない鍵の方が多いなんて……」

    誰が持って行ったんだろう

    まあいいや、これで帰ったらみんなにちやほやされる

    嬉しいなっ

    そうして体育館の鍵に手を伸ばした
───


    ボゴォォォォン


123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 02:46:58.95 ID:rt8qR1dBO
    律「梓遅いな〜もうそろそろ戻って来てもいい頃なんだけど」

    澪「まさか何かあったんじゃ……」

    唯「そんな……」

    憂「探しに行こうよ…」

    紬「駄目よ…。そんなことされたら梓ちゃんがどんな顔するか……。あの子の覚悟を無駄にするようなことは私が許さないわ。ただあの子を信じて待ちましょう…」

    和「……」


    トコ、トコ、トコ、

    律「おっ噂をすれば来たか」

    澪「良かった……」

    ドス……ドス……ドス……

    唯「またぎゅってしないとね!」

    憂「うん♪」

    ドス……ドス……ドス……

    和「違う……梓じゃ…ない」

127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 02:50:08.27 ID:rt8qR1dBO
    体育館に通ずるドア、律達の10mくらい先にあるドアが、吹っ飛ばされた

    ドサッ

    律「えっ……」

    何が起きたのか、

    さっぱりわからない。
    事態を収集出来ない

    ただ目に映るのは前には投げられてうつ伏せに倒れ込む梓と、


    緑のコートを着た巨人だった
─────

128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 02:50:46.42 ID:k6KSKRPg0
    タイラントキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 02:56:46.64 ID:rt8qR1dBO
    澪「あず……さ?」

    梓「……」

    律「嘘…だろ?」

    梓「……」

    唯「あずにゃん?ねぇ……あずにゃんってば……」

    憂「梓ちゃん……」

    紬「そんなことって……」

    和「……」

    駄目よ…このままじゃ全員死ぬ。

    和「みんな…私が今から梓の持っている鍵を取る…だからその間何としても逃げて……いいわね」

    澪「のどかァ!」

    律「澪!和の判断は正しい……じゃないと梓のした意味がなくなる……」

    澪「律……泣いて……」

    律「みんなもぉ……!いいな……。梓の為にも…絶対死ぬんじゃないぞ…」

139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 03:02:23.27 ID:rt8qR1dBO
    みんなは黙って頷いた。辛いのは皆一緒だがまずは目の前の命の危機を優先する

    和「はああああ!」

    和が日本刀を抜いて斬り込む。


    和「やあァ!」


    そのままの勢いで巨人の左腕に斬り込んだ。

    腕の位置が和の身長ほどある。恐らく全身だと3m近くあるんではなかろうかと言う巨人だ

    「……」

    まるで利いてないかのように刀を払いのけ右拳を握る───

    ガシッ

    律「お前の相手はこっちだよデカぶつ」

    律が投げたドラムスティックに反応したのかのっしのっしと律の方目掛けて歩いてくる


    和「(今よ…)」

141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 03:05:04.88 ID:rt8qR1dBO
    和「(梓……)」

    梓の手にはしっかりと体育館の鍵が握られていた。
    良く見ると腕や足にアザが出来ている……こんな小さい体であんな奴から必死にこの鍵を守って……

    梓から鍵を取ろうとする……


    梓「……」

    和「……」

    固く……固く握られていた。まるでそれは梓の意思そのものに感じられた

    和「もう……いいのよ……あずさ……」

    涙が止まらない……

    梓「……」

    その涙が梓の手に落ちた時、ふっと力が抜けた。

    その手から優しく鍵を取る和

    和「梓……ありがとう……」

146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 03:08:54.97 ID:d+rrZNEH0
    あずにゃん…(´;ω;`)ウッ…

147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 03:11:20.04 ID:rt8qR1dBO
    和「律!!!」
    チャリン……
    ぱしっ
    律「おっと」
    和「そのデカぶつの相手は私がやるわ……あなたたちは先に体育館へ行って」
    澪「でも和!」
    和「早く!」

    唯「のどかちゃん…」
    和「大丈夫よ、唯。私は死なないわ。必ず生きて帰ってくる。梓のためにも」

    律「……のどか……ごめん…憂ちゃんも早く!」

    憂「うっ……」

    ガチャ

    唯「絶対…だよ。のどかちゃん…」

    和「私が約束破ったことあった?」

    唯「信じてるから…!」

    タッタッタッタ……

    足音が離れて行く、これでいい


    和「梓の仇は私が取る……」
    振り向いた巨人と対峙する
    梓「…………」

157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 03:17:27.88 ID:iyAfmoZCO
    ヒマッピーとかぷんた辺りがまとめてくれそう。
    安心して眠れるな!


ひまっぴー「良く寝れた????」( ̄ー ̄)ニヤリッ





174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 08:41:09.57 ID:rt8qR1dBO
    産まれて初めてかもしれない、人前でこんなに泣いたのは

    私達が入った体育館にも何体かゾンビがいたけれど覚えていない。
    夢中で殴り倒し出口へ向かった


    梓……、和……、みんな守るって言ったばっかりなのに…

    その言葉を言えるほど自分は強い存在ではなかった…

    私は……


175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 08:42:06.12 ID:rt8qR1dBO
    澪「あずさぁ…のどか……」

    律「……泣くなよ…澪。」

    澪「うぅ…でも…」

    律「泣いたって……どうにもならないだろ」

    唯「一番泣いてるのはりっちゃんじゃない…」

    律「……」

    唯の言う通り擦っても擦っても涙が浮かぶ
    自分の歯がゆさと仲間を守れなかった嫌悪感で死んでしまいたいぐらいだった


    律「ゆ"い…」

    唯「りっちゃん…、澪ちゃんも、みんな大丈夫。和ちゃんはきっと帰ってくる。あずにゃんだって私達がこのまま死んだら許してくれないよ」

    憂「お姉ちゃん……」

    唯「生きよう、みんな」

176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 08:43:11.51 ID:rt8qR1dBO
    律「唯の言う通りだ…。泣いててもどうにもならないよな」

    澪「二人の為にも私達は生きなきゃならない。」

    唯「うん…!」

    紬「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい私が……私のせいで梓ちゃんが…」

    それまで沈黙を守っていた紬が顔を被い泣き崩れた

    梓のことで責任を感じてたのだろう


    憂「むぎ先輩、梓ちゃんの気持ちを一番わかってあげてたのは先輩ですよ。」

178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 08:45:35.97 ID:rt8qR1dBO
    澪「あぁ……。梓だってむぎのことを恨んだりしてないと思うよ」

    唯「今はあずにゃんの為にも私達が生き残る様に頑張ろうむぎちゃん」

    紬「うん…!」

    律「さーてじゃあむぎんちに行きますか!」

179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 08:53:16.75 ID:rt8qR1dBO
    体育館裏の路地から大通りに出る。
    幸いゾンビもいないようだ

    澪「タクシーと言うか車一台走ってないな…」

    唯「いつもはビュンビュン通ってるのにー」

    紬「歩きだとここから結構かかるわね…。さっき迎えにこさそうと電話したけれど繋がらなかったし…一体どうなってるのかしら…」

    律「歩いて行くのは危険過ぎる…ってことはあれしかないな。ちょっと待っててくれ」

    唯「あっりっちゃん!」

    小走りでどこかへ行く律


    数分後、

    ブゥ〜ン

    澪「あっ!車が…お〜い乗せて…」

    キイイィィ

    律「私だよん!」

180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 08:55:06.61 ID:rt8qR1dBO
    唯「りっちゃん!?その車…?!」

    律「非常事態だ、法律云々はこの際後回し後回し。ささ、乗って!(さわこ先生もきっと生きていたら使ってくれって言うだろう…)」

    律が調達してきた車は低燃費のさわこのデミオだった。ちなみに作者もデミオだった!


    助手席に澪、後ろに唯憂紬の順に乗る。


    唯「りっちゃん運転できるの!?」

    唯が運転席に身を乗りだしながら聞く


    律「ハワイで親父に習ったんだ」

    澪「何そのバーロー設定…大丈夫なのか…」

    律「えーい四の五の言わず発進!」

    バンッ

    アクセルを全開踏み誰もいない道路へと走り出した


182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 09:00:19.69 ID:rt8qR1dBO
    律「うぉぉ車すげぇ…」

    澪「頼むから事故だけはやめてくれよ…」ブルブル

    唯「あっりっちゃん止まって!」

    律「うぉぉぅ!」

    キイイィィ

    ──────

    唯「お待たせ〜ジュース買ってきたよ〜」

    律「うぉナイス!丁度喉渇いてたんだよね〜」

    唯「はぁい澪ちゃんも。むぎちゃんには大人の午後ティー!」

    澪「ありがと…」

    紬「ありがとう唯ちゃん」

    唯「憂にはあま〜いミルクティだよ♪」

    憂「ありがとうお姉ちゃん」

    律(この状況下になって初めてわかるな…唯のありがたみが。)

    澪「律前前!」 律「うぉっと」

188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 10:08:51.02 ID:WpGgRhxIO
    前もこんなSSあったと思うんだがあれはハルヒか

キョン「・・・まるでバイオハザードだな」


251 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 16:23:25.10 ID:zKDX3P6kO
    今年のはじめあたりにクレしんのバイオSSあったなぁ

しんのすけ「バイオハザードが発生 したゾ」


255 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 17:06:43.24 ID:rt8qR1dBO
    時刻は午後7時を回っていた。
    辺りは暗く、回りの光は街灯だけという世界。その中を一台の車が走り抜ける。


    律「むぎ、ここを左でいいんだよな?」

    紬「えぇ、その先を真っ直ぐよ」

    律も運転に慣れて来たのかウィンカーまでつけるようになっていた。


    唯「街の人達みんなゾンビになっちゃたのかな…」

    憂「これだけ走り回ってるのに人一人みませんね…」

    律「確かに妙だな。学校前にはあんなにいたのに…」

    澪「携帯はどこも通じないし…一体何が何やらわからないな」

256 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 17:08:31.46 ID:rt8qR1dBO
    紬「私の家のパソコンや電話は衛生電波だからきっと繋がると思うわ。今のこの街の状況がわかるかもしれない」

    律「さすがだな。こんな時頼りになるぜお嬢様!」

    ポタ……ポタ……ポタポタ…ポタポタ……

    澪「雨だ…、律、ワイパー」

    律「ん?あぁ。これかなと」

    ウィーン、ウィーン……

    澪「こんな状態で更に雨なんてな…。」

    唯「和ちゃん大丈夫かな……」

    水滴で見えなくなった窓を眺める……
    きっと大丈夫…だよね、和ちゃん


257 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 17:09:47.93 ID:rt8qR1dBO
    ようやく紬の家についた。
    律「しかしどんだけ広いんだよ!端から正門に来るまで車で5分は走ったぞ!」

    紬「言い過ぎよりっちゃん//家に誰かいればいいんだけど…」

    ウィーン

    車の窓を開けそこから「紬です」
    としゃべると頑丈そうな正門が開いた


    律「まっ…まさか」

    澪「声紋センサー…初めて見た」

    唯「嘘?!あの映画とかにある?あれって声真似とかじゃ無理なのかなぁ!コホン、紬です♪」

    憂「いくら似てても無理だよお姉ちゃん」

    唯「だよね〜」

    そうして車は紬邸へと進んで行く…。本当の惨劇はここから始まるとも知らず


259 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 17:11:33.51 ID:rt8qR1dBO
    律「ふ〜やっぱり車は凄いな。雨が降ってたのに全く濡れないで移動出来るなんて素晴らしすぎる」

    澪「もうしちゃダメだぞ!」

    律「次はちゃんと免許取ってからにするから大丈夫だって」

    唯「でもりっちゃん運転上手かったよね!うちのお母さんより全然上手!」

    憂「お母さんすぐエンストするもんね。オートマ買えば良かったっていつも言ってるよ〜」

    澪「律はゲームセンターで車のゲームとか上手いもんな」

    律「へっへ〜ん。いっつも弟とレーシングゲームしてる成果かな!」

    紬「……えっ?」

261 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 17:12:56.52 ID:rt8qR1dBO
    紬邸
    洋館1Fエントランスホール


    律「うひゃ〜ひっろいな〜ホテルじゃんこれもう」

    紬「私はお父様を探して来ます。皆さんは階段を登って右の部屋でくつろいでいて。ご飯とかの準備が出来たらまた呼びに行くから」

    澪「そうだな…さすがに色々ありすぎて疲れた…横になりたい」

    唯「そうだね…」

    律「私も運転で疲れたし休ませてもらうとするか」

    4人は二階へ向けて歩き出す。


    紬「みんなゆっくり休んでね……」

262 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 17:13:57.44 ID:rt8qR1dBO
    キャアアアアアア

    律「な、なんだっ」

    誰かの叫び声で目が覚める。ここは……そうだ、むぎの家で…


    律「さっきの叫び声はむぎか!?」

    隣で寝ている澪を譲り起こす


    律「澪!唯も!起きろ!」

    唯「うい〜……あいす〜……」
    憂「ご飯食べてからだよぉ……ムニャムニャ」

    律「寝言で会話してる……」

    澪「ふわふわたいむ〜」
    律「……。」モミモミ

    澪「ん……」

    律「(やわらけっ。いいな〜澪は。私なんてぺたんこなのに)」モミモミ
    澪「や…ぁ…ん」
    律「よしこうなりゃ直に」
    澪「やめんか!」

    ゴス


263 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 17:15:17.98 ID:rt8qR1dBO
    律「澪が起きないのが悪いんだぞっ!」

    澪「だからって胸揉むやつがあるか!」

    唯「澪ちゃん!」

    澪「ん?」

    唯「後で私にも触らせてね!」

    澪「おい」

    全員起こす必要もないと思い憂を部屋に残し三人で声の聞こえた方へ向かう


    律「確かこの辺りから聞こえてきたんだよな〜」

    澪「食事の広間みたいだな」

    唯「テーブルながーい!端と端に座ったら何言ってるのかわからないよね」

    律「端と端に座る必要性がわからん」

    澪「この奥かな?」

    アンティークな置時計を過ぎその奥へ向かう


264 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 17:16:40.33 ID:rt8qR1dBO
    そこは外国の一部屋を想像するような部屋だった。
    日本にはなさそうなものばかりが並んでいる。

    特に一番奥の暖炉には目を奪われる。
    赤々と燃える火がみんなの体を照らす……

    その手前に、寝そべっている人、更にそれに覆い被さる様に…いや、まるで…


    ぐにゃ…ぐちゃ…

    「食って…る…?」

    誰かがそう言った
    誰だろう、もう声さえわからない

    紬「お父様……お父様ぁ!」

    一体どっちのことだろう……食われている方か食っている方か……
    どっちも嫌だな…


265 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 17:17:45.93 ID:rt8qR1dBO
    ウァィ……アァァォ……

    食べるのをやめこちらを振り向く。
    腐食しきった顔に似合わない黒い燕尾服。


    紬「斎藤……」

    彼は執事か何かだろうか…、その斎藤と呼ばれた人物は少しづつこちらへ歩を進めてくる

    新しい餌と勘違いしてるのか


266 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 17:18:37.41 ID:rt8qR1dBO
    恐怖からか勝手に体が後ずさる。便利なもんだ

    澪「に、逃げないと……」

    もっともな意見だ。


    唯「う、うん!」

    おぉ〜ぉ〜みんな思ったよりまともそうだな。

    私は吐き気で動けないよ、動いてるけど


    紬「みんなこっちよ!」

    むぎがどこかへ走りって行く。

    追いかけないと、

    駄目だ、そんな気力も起こらないや


    澪「律!」

    律「なら……倒さなきゃな」

    鉄のドラムスティックを取り出し構える


    律「何なんだよ……何なんだよお前ら!!!」

276 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 17:47:02.19 ID:rt8qR1dBO

    向かってくるゾンビの後ろに素早く回り込む


    律「うわああああ!」
    ゴスっ

    延髄に一発、


    律「うあぁ!」

    更にもう一発

    ぐにゃりと鈍い嫌な音が響く

    そのまま倒れこむゾンビ

    それを見下ろしながら息を整える律


    律「はあ……はあ……」

    「うがあああ!」

    律「嘘っ!?」

    ゾンビは律の足にしがみつきその足を……



    律「きゃああああああああ!」

278 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 17:48:00.93 ID:rt8qR1dBO
    律「離れろぉ!」

    律はそのゾンビの顔を思いっきり蹴り飛ばした

    腐っていた首が吹っ飛び地面に転がる

    バイオハザード妙技、サッカーボールである
    銃圧などで無理矢理倒れさせた敵や死に真似をしている敵にわざと捕まると言う荒業
    ほとんどダメージを食らわないと言うのと必ず倒すと言う恐ろしい力を秘めている
    銃弾の節約に非常に重宝される



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唯「バイハザ!」【中編】へつづく

引用元
唯「バイハザ!」
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1246891700/
 

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