429 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/13(土) 15:46:05.65 ID:Mg9oUq0X0
    枕元
    ティッシュ 穴の開いた薄くて破れにくい例のアレ*5 奇妙なラベルのビン(空) 安産祈願のお守り 副作用のありそうな御香(点火)

    男「何も見えない」

    メイド「・・・・・・はぁ・・・」

    男「不安だ。この御香は消火しておこう」

    メイド「・・・・は・・・・ふぅ・・・・」

    ガッシ

    男「・・・・・メイドさん。飲んだな・・・やはり飲んだのだな!!」

    メイド「・・・ふぅ・・・・はぁ・・・・」

    男「あ、ダメだ。目が据わってる」

    メイド「え・・・・えらいひひょは・・・・いいまひた・・・・」

    男「ま、負けるなメイドさん!!このままでは姉の思う壺だぞ!!メイドさんとは・・・いや、ちゅっちゅウフフはしたいが、これは耐えろ!!
      ここで流れに負けたら・・・姉に負けるということ!!」

    男「レッスン1。
           なめられたら、負けだ」

    メイド「んふ・・・・・・んー♪」

    男「舐めたい」


最初から読む人はこちら
女騎士「貴様ら、絶対に私に対する偏見があるだろう」【前編】

前の話から読む人はこちら
メイド「服がない。やめろってか」【中編】



 
436 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/13(土) 15:59:59.88 ID:Mg9oUq0X0
    メイド「んふ・・・・んー・・・・んむ・・・♪」

    男「くぅ、耐えろ、マイスタンダップソルジャー!!」

    男「『社会的な価値観』がある・・・そして『男の価値観がある』・・・」

    男「昔は一致していたが、その『2つ』は現在では必ずしも一致はしてない」

    男「『男』と『社会』はかなりズレた価値観になっている・・・・・・だが、『真の勝利の道』には『男の価値』が必要だ」

    メイド「んー?んふふ・・・・はむ・・・♪」

    男「俺には、それがもう見える筈だ・・・今を耐え、それを確認しろ・・・・『光り輝く道』を・・・・」

    メイド「・・・・んー・・・・んー・・・うふふふふ・・・」

    男「俺はそれを、祈っているぞ・・・・そして、感謝する」

    メイド「・・・・んー・・・んふ・・・・んぐ・・・」










    男「ようこそ、『男の世界』へ・・・・・・」



439 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/13(土) 16:03:06.83 ID:B5C9htLqO
    素数くるかと思ったらそっちかwwww

442 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/13(土) 16:17:47.99 ID:Mg9oUq0X0
    〜翌朝〜

    メイド「う・・・・頭が・・・身体も重い・・・」

    メイド「痺れを切らして、例のブツを使ってしまいましたが・・・まさか自身の記憶が吹き飛ぶほど強烈だったとは・・・」

    メイド「彼は・・・?」

    枕元
    散乱したティッシュ 穴の開いた薄くて破れにくい例のアレ*5 空っぽのビン 安産祈願のお守り 燃え尽きた御香

    そしてやり遂げた、『男』の果てた姿。

    メイド「・・・・・・・・・なにこれこわい」

    男「俺は『納得』したいだけだ・・・・・・スレでエロを書く必要があるのか?皆読みたがってるコトはなんなのか?」

    メイド「いったい、何があったのですか・・・?」

    男「『納得』は全てに優先するぜッ!! でないとオレは『前』に進めねえッ!『どこへ』も!『未来』への道も!探すことはできねえッ!!」

    メイド「はぁ・・・」

    男「見えたぞッ!見えて来た!姉上!『勝利』への感覚が見えて来たッ!」

    姉「結局、未遂かい・・・・・・いやはや、粘るねえ」

    メイド「彼が何を言ってるか、理解できないのですが・・・」

    姉「男は不器用で頑固なんよ」

443 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/13(土) 16:19:34.75 ID:8/Of/MQMO
    まさかこいつここまできてセルフプレジャーしたのか
    なんというヘタレ

448 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/13(土) 16:29:39.49 ID:Mg9oUq0X0
    メイド「しかし・・・・・・そこまで憔悴しているのなら、素直に落ちていれば良かったのでは?」

    男「正直、あの状態のメイドさん相手だったら・・・間違いなく『朝まで』続いていただろう・・・」

    メイド「はぁ・・・・」

    男「オレは、純粋に、メイドさんと、一緒にいたい!!エロとか、ちゅっちゅとか、もう『どうでもいい』!!」

    メイド「・・・・・・・・・・」

    男「メイドさんがいてくれれば、そこに愛がない日常であろうと、些細な、普通の仕事仲間という関係でもいい!!」

    メイド「・・・・・・・・・・」

    男「アナタがいる、少し変わったスキル持っていて、謎が多くて、捉えどころのない、『アナタがいる日常』にオレはいたいッ!」

    メイド「・・・・・・・・・・」

    男「いや・・・・・その・・・ちゅっちゅしたくないのか、と聞かれれば、そうじゃないけどさ」

    メイド「・・・・・・まぁ、ちゅっちゅ程度なら、許されるんじゃないですか?」

    男「・・・そうかな」

    メイド「そうです・・・・・ん・・・」

    男「いや・・・・・その・・・だからといってどこでもちゅっちゅとかはその・・・・・・」

    メイド「ヘタレ」

451 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/13(土) 16:42:12.82 ID:Mg9oUq0X0
    姉「おー、朝からおはようのチッスですかーいいねー拝んどこ。彼氏くれ〜彼氏くれ〜」

    メイド「その容姿で彼氏がいないのですか?」

    姉「うんにゃー、お付き合いまでこぎつけても、私の私生活で愛想を切らすらしくてねー」

    男「乱暴な姉貴のどこに魅力だあるんだか」

    姉「失礼なやつだね、アンタも」

    メイド「家族とは、いいものですね」

    姉「なんか、そういう雰囲気があるけど、やっぱ家族はいないのかい?」

    メイド「ええ、施設で育ちましたから」

    男「その施設がどんな施設が非常に気になるのだが」

    メイド「普通の孤児院ですよ。きっと」

    男「関西弁の牧師とか、二重人格の兄ちゃんがいたり?」

    メイド「どこのミカエルの眼ですか」

    姉「よーし、今日からアタシをお姉ちゃんって呼びなさい!!」

    メイド「はい、お姉さま」

    姉「あふう」

454 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/13(土) 16:49:27.08 ID:Mg9oUq0X0
    男「なぁ、メイドさん」

    メイド「なんでしょうか」

    男「昔、なにやってたんだ?」

    メイド「色々やってました」

    男「たとえば?」

    メイド「軽業師のお仕事をしたり、ケーキ屋でアルバイトをしたり、郵便配達をしたり、メイドをしたり・・・・・・」

    男「まぁ、いいけどさ」

    メイド「謎は、謎のまま。それが一番魅力的なんですよ」

    男「でも、謎は解き明かすものだ」

    メイド「さぁ?迷宮入りするのも、悪くはないかと」

    男「くそう、納得いかない!!」

    姉「ご飯できたぞー」

    メイド「はい、お姉さま」

    姉「あふう、もっと!!」

456 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/13(土) 16:52:22.82 ID:wU0iLGjEO
    姉が骨抜きにwwwwww

467 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/13(土) 17:18:50.36 ID:Mg9oUq0X0
    男「しかし、端からみたら姉妹に見えるな」

    姉「いいじゃん、その内姉妹になるんだから」

    メイド「ああ、お姉さま・・・・・・いけませんこぼれてますよ」

    姉「あふぅ、こぼそう。盛大にこぼそう。垂れ流してしまおう」

    男「ガキなのは外見だけにしろ!!」

    姉「うー、おねえちゃーん、おにいちゃんがいじめるよー」

    メイド「泣かないでください、お姉さま。私はお姉さまの味方ですよ。よしよし」

    姉「生きてて、よかった」

    男「随分と安い人生だな、おい」

    メイド「彼が執事になってから、ずっと一人だったのでしょう?さびしいですよね・・・明日帰ってしまいますが・・・それまでは・・・」

    姉「やだやだ!かえっちゃ、やー!」

    男「今年でいくつだてめえ」

    メイド「女の子は、いつまで経っても女の子です」

    姉「男がオモチャ手放さんのと同じさね」

    男「ようこそ、『乙女の世界』へ・・・・・」


470 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/13(土) 17:32:32.45 ID:Mg9oUq0X0
    男「ダッハー・・・・我が家の狭い風呂も、帰ってみれば癒されるなぁ・・・・」

    男「フ・・・・・・結婚を前提としたお付き合いをしている以上、もう問題はないのかもしれんが・・・・」

    男「やはり、風呂とは一人で入るべき!!従って、確認は怠らん!!」

    男「脱衣所よし!!風呂よし!!天井よし!!風呂と壁の間よし!!」

    男「全部よし!!ヒャッハー!!いざ入浴ー!!」

    メイド「さすがに狭いですね」

    男「うえぼがごば」

    メイド「何器用な沈み方をしているのですか」

    男「嘘だ!!確認したのに!!なんで!?なんでここにいるの!?」

    メイド「先に入っているとあれほど」

    男「聞いてない!!というか言ってないだろう!!」

    姉「おねーさまぁ!!お背中をお流ししますー!!」

    男「・・・・・・おい、でてけ。てめえにゃ井戸で十分だ」

    姉「・・・・・・あ?誰に口きいてんだカス。肥溜めに沈めるぞ」

    メイド「・・・・・・いいなぁ、家族・・・・・・」

471 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/13(土) 17:39:32.55 ID:ylUewYfFO
    いつの間にかメイドさんがおねーさまにwwwwww

472 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/13(土) 17:40:37.80 ID:Mg9oUq0X0
    姉「いやーしっかし、いい身体してるねー」

    メイド「恐れ入ります」

    姉「はー・・・アタシも人並みのスタイルがあればねぇ・・・・・拝んどこ。胸・・・胸・・・くれ・・・」

    メイド「可愛らしいのも、いいじゃないですか」

    姉「どうみてもお子様じゃないかい、この身なりは・・・・・病気だよ、絶対コレなにかの病気さね」

    メイド「彼も血縁なのに、似てないのですね」

    姉「─全くだよ・・・・・くそ、ヤツの成長率が少しでもアタシにあれば・・・・・」

    メイド「それより・・・・・彼は大丈夫でしょうか」

    姉「あーいいの、いいの。あんなのほっといて、女の子同士、キャッキャウフフしようじゃない」

    メイド「はぁ・・・・・なんとなく、確かに姉弟ですね・・・」

    姉「おお・・・・・これは・・・いい胸だ・・・・」




    男「全裸で井戸に叩き落されるとは・・・・・姉、許すまじ・・・!!」

474 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/13(土) 17:49:02.06 ID:Mg9oUq0X0
    姉「さー、我が家最後の晩飯だよ!たーんと食べておくれ!」

    メイド「いただきます」

    男「相変わらず大雑把な味付けだなぁ・・・」

    姉「どうせ、向こう帰ったらアタシの味を思い出して泣く癖にねえ」

    男「メイドさん、この味は覚えたな?再現できるな?」

    メイド「はい、8割は再現できるかと」

    男「ふ・・・残念だったな・・・アンタはもう不要だ・・・・」

    姉「ぬぁ!?ねぇお姉さま?屋敷に戻ったら、コイツの食事に泥を混ぜてやってくださいな」

    メイド「毒ならすでに少量づつ・・・・・・そんな顔しないでください、冗談です」

    男「わらえねええええ!!」

    メイド「ところで・・・・・ひとつ質問なのですが」

    姉「なにかねなにかね」

    メイド「互いを支えにして成長した兄妹や姉弟の間には、恋愛のような関係ができると聞きましたが、本当ですか?」

    男「ブフーッ!!!!」
    姉「ななななななななななななににににをなななにをいいってるんだだだい、あははははははははあっはは」

479 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/13(土) 18:12:26.47 ID:Mg9oUq0X0
    メイド「?」

    姉「ああああああった大変だ!!スープがこぼれちまったよ、あははああははかかたづけないとー!!」

    男「げほ・・・ふへえ、はー・・・窒息するかと思った」

    メイド「そういう関係は、できるものなのですか?」

    男「うーん、やっぱあるんじゃないの?両親死んでからはお互い必死だったしなぁ」

    メイド「そうですか・・・ですが、お姉さまは何をあんなに慌てて・・・・・」

    男「さぁ・・・?どうせそれっぽいゴシックでも知ってるんだろ」

    メイド「アナタは、お姉さまが好きですか?」

    男「そりゃ大好きさ。ベクトルは家族愛だけどな。さっすがにあんなぐうたら女、家族でなきゃ愛せな
    姉「ぐうたらで悪かったねえ!!」

    男「ぐあああああ!!脳に!!脳天にねりちゃぎがあああ!!ゆ、ゆれ・・・うおおおおおお・・・!」

    メイド「何をそんなに慌ててたのですか」

    姉「い、いきなり変なことを聞くからび、びっくりしたのさ!!」

    男「そんなんだから彼氏のひとつもできねーんだYO!!」

    姉「おまえが・・・・ッ、しねえええ!!」

    男「たわば!!」

484 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/13(土) 18:22:21.68 ID:Mg9oUq0X0
    メイド「彼は、あのまま寝てしまいました」

    姉「永遠に寝ておけばいいのにねぇ」

    メイド「・・・・・家族ゆえの禁忌ですか」

    姉「なななななななにをいってれえくぉうぃ」

    メイド「でも、家族がいるからこその、感情ですよね」

    姉「・・・・・・そうさね。家族がいなければ、家族を好きになったりもできないからね・・・あはは、アタシは贅沢か・・・・」

    メイド「死んじゃいました」

    姉「え?」

    メイド「戦争で、家族はみんな、死んじゃいました」

    姉「・・・・・・そうかい。アタシらの両親も・・・戦争で死んだよ」

    メイド「まだ私は赤ん坊で・・・・・その時、拾われたんです」

    姉「拾われた、か」

    メイド「・・・・・・・そう聞きました」

    姉「へ?」

490 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/13(土) 19:03:24.26 ID:Mg9oUq0X0
    メイド「私、空っぽなんです。記憶がないんです」

    姉「記憶喪失?なんだろうね、胡散臭いねえ」

    メイド「はい。記憶はありませんが、『情報』は頭に入ってます」

    姉「情報?」

    メイド「料理の作り方から毒薬の扱い方。ヒトの殺し方、男の誘い方、悦ばせ方・・・自分が何であったかは・・・だいたい想像できます」

    メイド「どうせロクでもない記憶だったのでしょう。もしかしたら、自分で記憶を消したのかもしれません」

    メイド「だから、昔のことなんて気にせず、働いてみました。生きてみました」

    メイド「色々なことをしましたが・・・・・なにせ、常識的な記憶まで飛んでいるので、変なところで変な技を使ってしまうんですよね」

    メイド「郵便を届けるのに、部屋に忍び込んで届けるとか、接客をしているのに、お客様の背後に無音で回りこんでしまったり」

    メイド「結局、能力を買われ・・・・・・要人の警護も兼ねて、メイドとなりました」

    姉「・・・・・・で、コイツが上司、か」

    メイド「いいヒト、ですよ。なんだかんだ言って、私と対等に接してくれる・・・・・注文は多いですが」

    姉「見境ないのが、コイツの長所だからねえ。昔、貴族様に告白しようとしてボコボコにされたりねえ」

493 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/13(土) 19:07:35.74 ID:TYkFTovi0
    貴族wwww男無謀すぎるww

494 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/13(土) 19:08:21.88 ID:Mg9oUq0X0
    姉「・・・『そう聞きました』と言ったね」

    メイド「はい」

    姉「誰に聞いたんだい?」

    メイド「さぁ・・・誰でしょう?誰かに聞いた。それだけを覚えています」

    姉「都合のいい、記憶喪失だね」

    メイド「よろしければご紹介しますよ。薬を使い、都合のいいように記憶をいじる。情報は・・・・・・覚えてるんです」

    姉「そうさね、私が何か大失敗したら頼むよ」

    メイド「・・・はい」

    姉「すっきりしたかい?」

    メイド「え?」

    姉「吐き出すだけ、誰かに聞いてほしかったんだろう?」

    メイド「・・・・はい」

    姉「・・・・・・好きなヒトには、自分の弱ってる姿を見せたくないってか・・・健気だねえ」

496 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/13(土) 19:16:29.80 ID:Mg9oUq0X0
    姉「でも、残念だったね」

    メイド「ええ、残念です」

    姉「おい、おきてるんだろ?何か声をかけてやんな。男だろうに?」

    男「ぐごーすぴー」

    姉「コイツはこの後に及んで・・・・いつからそんなヘタレになったんだい、もう」

    メイド「いいんです。知らないようで・・・・彼は、理解してくれていますから。わかってて、私に流されてくれましたから」

    姉「ったく、どうした、おい。昔みたいに本能で生きてればいいじゃないのさ」

    メイド「ふふ、今でも本能に忠実ですよ?隠してるだけです」

    姉「バレバレな嘘は見てて腹が立つねえ、全く・・・・・まぁ、不器用なのも、魅力の内か」

    メイド「ええ、可愛いじゃないですか。お姉さまは嫌いですか?」

    姉「もう一回」

    メイド「お姉さま」

    姉「ずっとウチにいてください」

    メイド「いけません、仕事は大事です」

500 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/13(土) 19:25:33.67 ID:Mg9oUq0X0
    姉「なんだい、もう帰るのかい」

    男「ったりめーだ。仕事が山ほど待ってるんだぞ・・・・・・欝だ」

    メイド「お世話になりましたお姉さま」

    姉「辛かったらいつでもここに逃げてきな。むしろ待ってるアタシが辛い」

    男「お、かわいいこと言うようになったな」

    姉「アンタはいらん。来るな」

    男「さぁ、メイドさん屋敷に帰ろうかー」

    メイド「家族を邪険にしてはいけませんよ」

    男「いいんだよ、こんな馬鹿姉・・・孤独な方がちょうどいい」

    姉「ふん、ヘタレにいわれたくないねえ」

    メイド「・・・・・・そろそろ列車の時間が」

    男「じゃあな、馬鹿姉」

    姉「帰れ帰れ」

    メイド「では、失礼します」

    姉「・・・・・・・・・・いってらっしゃい」

501 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/13(土) 19:35:36.81 ID:Mg9oUq0X0
    ガタン、ゴトン・・・

    メイド「世界の車窓から。今日は何の魅力もない田舎の風景をお送りします」

    男「はーやれやれ。休暇にならんかったな。疲れたよ」

    メイド「楽しくなかった、ですか?」

    男「楽しかったけど、疲れは別物さ」

    メイド「楽しかったです。いい思い出になりました」

    男「こんなもんじゃないさ」

    メイド「え?」

    男「これから、もっと、山ほど。疲れるぐらいに思い出は増えるさ」

    メイド「忘れませんよ。全部拾っていきます。私には、それだけ余裕がありますから」

    男「・・・そうか」

    メイド「だから、アナタも忘れないでくださいね。私は覚えているのに、アナタは覚えていない。それは悲しいですから」

    男「かないそうに、ないな」

    メイド「もし忘れたら・・・暗殺、しちゃいますよ?」

    男「やめてくれ、洒落にならん」

564 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/13(土) 22:14:28.51 ID:Mg9oUq0X0

    メイド「〜♪」

    男「最近は、無拍子とかしないんだな」

    メイド「窓を拭くのに無拍子をする必要はありません」

    男「高いところを拭くのに三角飛びは?」

    メイド「ここなら手を伸ばせば届きますので」

    男「随分と普通になったなぁ」

    メイド「と、おっしゃいますが。三角飛びも、無拍子も必要だからこそ実行しただけです」

    男「というと」

    メイド「たとえばシーツを掴んだ三角飛び。あれは急いで取らなければ風にさらわれてしまうから、という理由」

    メイド「普段無拍子で近づくのも、メイドたるもの・・・・・・目障りであってはいけない、と自らを戒める習慣です」

    男「へぇ」

    メイド「ですから、何事にも超人的な能力で行動している、みたいな先入観はやめてくださいね」

    男「ああ、わかったが・・・・・・問題は・・・・・キミの拭いてる窓が聖堂のステンドグラスってことだ。どうやって登ったの?ねえ?」

    メイド「さぁ・・・?ご想像にお任せします」

568 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/13(土) 22:22:20.66 ID:Mg9oUq0X0
    メイド「世間も便利になったものです。掃除機と箒では効率が違います」

    男「そうだろう、そうだろう。こう、効率という結果で効果が現れると買った価値があるもんだよ」

    メイド「通常の三倍は掃除をこなせます。ただ、少しうるさいですね」

    男「そりゃあしゃあない。掃除機だもの、音はするさ」

    メイド「もっと消音の余地がありますね。改造してみましょう」

    男「却下だ」

    メイド「なぜです」

    男「掃除機能のほかに、絶対攻撃力を持たせるだろう」

    メイド「失敬ですね・・・・・そんな子供のような改造はしませんよ」

    男「そうだろうか」

    メイド「外装をそのままに、内部を丸ごとすりかえれば火炎放射器ぐらいにはなりそうですが、せっかくの掃除機がもったいないですから」

    男「室内で汚物を消毒したら屋敷が燃え落ちるわ!!!!」

    メイド「だから改造をあきらめたんですよ」

571 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/13(土) 22:29:56.17 ID:Mg9oUq0X0
    女「あら執事さん、ご機嫌よう〜♪」

    男「おはようございますお嬢様。どうなされました?」

    女「新しく新人のメイドさんを雇おうと思ったのよ〜♪」

    男「なるほど。では面接をしましょうか」

    女「その必要はないですわ。とっても可愛らしくて、見てるだけで和みますわぁ〜」

    男「・・・まぁ、最低限の仕事さえこなせれば構いませんが、ウチのメイドに追い出されなきゃいいですね」

    メイド「新人ですか?いいと思いますよ。不器用な方でも、一人よりは大分マシになると思いますので」

    ?「はじめまして!今日から働くことになった新人ですぅ!!キャ☆」

    男「姉さん、なにやってんだ。病院に案内してやるから帰るんだ」

    姉「あ?誰だてめえ?誰に口聞いてるんだコラ?」

    男「お?やんのかコラ?」

    姉「あ?歯ァ抜くぞ?」

    メイド「可愛いじゃないですか。似合ってますよ」

    女「可愛らしいわよねぇ〜びびっときたわぁ〜」

    男「ダメだ、絶対的に不利だ」

584 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/13(土) 22:44:18.18 ID:Mg9oUq0X0
    メイド「それでは掃除から始めますか」

    男「姉さんアナタはこれから『できるわけがない』と四回言っていい。四回だ。四回言ったら助けてやろう」

    姉「・・・意味がわからないねぇ。でも真面目な顔してるってことはマジな話なんだね。覚えておくよ」

    メイド「さぁ、ここまで来てください。ちょっと窓を拭きましょうか」

    姉「『できるわけがない』!! おねえさまー!そんな高いところ登れませーん」

    メイド「そうですか、そうですね確かに・・・・・あ、そうだ、ちょっとコレを持ってていただけますか?」

    姉「はーい!なんです・・・『できるわけがない』!! な、なんで手榴弾なんだい!?こ、これ爆発したりしないのかい!?」

    メイド「大丈夫です。ピンは刺さってますから・・・・あれ、すみません。ピンが抜けました。手を離さなければ大丈夫なのでそのまま持っててください」

    姉「『できるわけがない』!!そ、そんな、いつ爆発してもおかしいもんを持っていられるかい!!ああ、でも離したら爆発するし、ああ!!」

    男「・・・確かにこんなんじゃあ、皆逃げていくわけだ」

    姉「ごめんよ、簡単な気持ちで追っかけてきたが、メイド業界がこんなにも厳しいモンだったとは・・・・・すまん弟よ、アタシにメイドは『できるわけがない』!!」

    男「ちょっとそれ貸しなさい。よっと、オラアアアアアアア!!!飛べええええ!!」

    ガッシ、ポーイ・・・・・スドゴオオオン!!!

    メイド「ああ、すみませんね。お手数かけます」

    姉「・・・・・・不覚にもキュンとしてしまった」

585 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/13(土) 22:51:47.28 ID:KYNCBsHAO
    (゚皿゚)っ【再登場マダー】

587 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/13(土) 23:00:33.81 ID:Mg9oUq0X0
    姉「・・・・・・・・・・」

    メイド「〜♪」

    姉「なぁ、アンタ」

    男「なんだ姉さん」

    姉「アンタが差別しない良い子ちゃんなのは知ってるけどねえ」

    男「はい」

    メイド「〜♪」

    姉「あれを偏見無く愛せる男ってのは大したもんだよ、うん」

    男「もう慣れた」

    メイド「よいしょっと・・・どうかしましたか?」

    男「ナイフで薪がスパッと割れるもんなんだなぁ・・・って」

    メイド「慣れるとチーズを切るぐらい楽ですよ」

    姉「メイドはヘタな兵隊より強いもんってことかい・・・・・厳しいねえ」

    男「アレを比較に使うな、アレを」

786 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/15(月) 12:26:32.55 ID:lVFBExjk0
    メイド「こうなれば地獄の果てまで付き合うのが礼儀かと思われます」

    男「せめて世界の果てと表現してくれ」

    メイド「とはいっても、いつもと変わらぬ、面白みのない普通の日常を惰性で繰り返すだけですが」

    男「なんて非生産的な・・・・・・いや、待て。普通ではないな、普通では」

    メイド「失礼ですね。どこをどう見ても普通ではありませんか」

    男「うん、パット見はね」

    メイド「なんですか?脱いだら実はみたいな展開をご希望ですか?つくづく変態さんですね」

    男「そこでさも当然のようにスカートをたくし上げないでください。いいえ、見えてません。今日は縞パンです」

    メイド「縞パンではありません。紐縞パンです」

    男「同じだろう」

    メイド「わかっていませんね。次元が違います。縞パンと普通のパンツは言うなればネクストとMTです。紐パンと普通のパンツ
        はレッツ、パァリィィィ!!とチハたんのようなものです。わかりますか?圧倒的な。いえ、そもそも戦闘力の比較対象にもなりま
        せん。単品でさえ破壊力の高いこの二つが融合したとなれば原住民相手にAC130を持ち出すようなもの。上空からただ
        轟爆の蹂躙を加えるのみです。縞パンの可愛らしさと紐パンの艶。幼き縞パンを紐を引くだけで丸裸にするという危うさ
        がアナタにはわからないかもしれませぬが、一部の人間にはグゥレイトな」

    男「姉さん、暇なら廊下の掃除を」

    メイド「聞けよ、おい」

789 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/15(月) 12:37:18.96 ID:lVFBExjk0
    姉「しかしなんだい。広さの割りには恐ろしく人がいないじゃぁないかい」

    男「アンタ含めて四人しかいないからな」

    姉「あのメイドさんは一人で全部掃除してるのかい?全く見上げた体力だねえ」

    メイド「さすがに毎日全域に手が届くわけではありません。ある程度区域をわけ、ローテーションしています」

    姉「にゃあああああああああああああッ!!!!」

    男「いい歳こいた大人が変な悲鳴上げんな。気持ち悪い」

    姉「お姉さま〜いつの間に後ろにいらしたの〜」

    メイド「最初からいましたが」

    姉「あう〜いるなら声かけてくれればいいのに〜」

    男「ウォェ、は、吐き気と寒気が・・・・・・」

    姉「アンタいい加減にしないと噴水に沈めるよ」

    メイド「風邪ですか?でしたらすぐに薬を調合いたしますが」

    男「調合?」

    メイド「ええ、最近お嬢様から菜園の使用許可をいただきまして」

    男「・・・・・・マンドラゴラとかありそうだな、おい」

791 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/15(月) 12:45:07.51 ID:lVFBExjk0
    男「まだ屋敷に慣れないアンタのためにわざわざ屋敷の地図もってきてやったぞ」

    姉「たまには気が利くじゃないかい。しかし改めて見ると広いねえ」

    メイド「・・・・・地下区画が書いてありませんが、別紙ですか?」

    男「・・・・・地下は、いいだろう」

    メイド「・・・・・そうですね。地下はなかったことにしましょう」

    姉「なんだいなんだい。地下に拷問部屋か牢獄でもあるのかい?一回ぐらいはそういうの見てみたいもんだけどねぇ」

    メイド「それだけで済めばいいのですが」

    姉「なんだい。ヤバいネタでもあるのかい」

    男「いや、ヤバくはない」

    姉「じゃあなんだい。なんでそんな隠すんだい。逆に気になるじゃないのさ」

    メイド「侵入するたびに生物のごとく姿を変える地下99階の迷宮があります」

    姉「・・・・・・・・・・・・・」

    メイド「嘘です」

    姉「お姉さまが言うと嘘に聞こえないよー!」

    男「ナ・ナ・ナ・ナイトオブダイアモンド〜♪リ・リ・リ・リルガミン〜♪」

792 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/15(月) 12:58:02.35 ID:lVFBExjk0
    姉「メイドたるもの、主人を守れるほど強くなくっちゃいけないってかい」

    メイド「そうですね。せめて自分の尻ぐらいは守れる程度になるべきです」

    姉「こう見えてもアタシは腕っぷしでねえ・・・・・お姉さまにはかなわないが、昔はぐいぐい言わせたもんだよ」

    男「ラブレターもらったのを決闘の申し込みと勘違いして男の子フルボッコにした事件がだな・・・
      ・・・・・姉さん。メイドさんに言うわけではないが、どこから戦斧なんてだしたんだい」

    姉「そこら中にこれ持った鎧が飾ってあるじゃないかい♪」

    男「メイドさん。明日のシフト変更だ。屋敷の中から最低限の観賞用武具を残して撤去してくれ」

    メイド「えー」

    男「いいでしょ!?どうせメイドさん服の中に666の武装とか仕込んでるんでしょ!?いいじゃん!!」

    メイド「失敬ですね。最近は何も持ってませんよ。これぐらいです」 チラ

    男「太ももにナイフか・・・・・いや、まぁ、うん・・・・・随分と穏やかになったなぁ・・・・・見えそうで見えない」

    メイド「黒です」

    男「なんだと」

    メイド「見たいですか?」

    男「見たくもないです。いいえ、それは綺麗なレースです」

    姉「私はアウトオブ眼中かい、ええ?」

796 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/15(月) 13:20:57.17 ID:lVFBExjk0
    メイド「いい風ですね」

    男「なんで屋根の上で真っ直ぐ立てるの?怖くないの?」

    メイド「五階くらいの高さなら無傷で着地できますので」

    男「どこの空挺部隊だ」

    メイド「無駄のない身のこなしとはメイドの基本です。見ていて嫌味ではない程度に、ですが」

    男「少なくとも、見ていて嫌ではないよ」

    メイド「口説いているのですか?遠まわしですね。もっとハッキリ言ったらどうです。言葉より行動です」

    男「だから屋根までついてきたんじゃないか。鈍いですね。それともわざとですか?焦らしているのですか?変態さんですね」

    メイド「む」

    男「あからさまに不満がありそうな顔、初めて見たかもな。いいぞ、もっとやれ」

    メイド「ひどい人ですね。ヒトを不快にさせて満足ですか?歪んでますね。劣等感でもお持ちで?」

    男「そりゃあ、ねぇ。パッと見、完璧な人間を見たら、たまには困らせたくなるだろう」

    メイド「困りましたね。言うほど完璧ではないのですが。私は穴だらけですよ」

    男「わかってて言ってる」

    メイド「変態さんですね」

822 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/15(月) 16:56:03.09 ID:lVFBExjk0
    女「仕方が無いといえば仕方がありませんが、いつも同じ制服というのも飽きますわ」

    メイド「決まった服装だからこそ制服なのですよ」

    女「そうだ、たまには気分を変えて可愛い衣装でもどうかしら!」

    ゴソ・・・・・・ゴソ・・・・

    メイド「振り返るのが非常に恐ろしいですが、一体どのような服なのでしょうか」

         」」      」」       」」       」」
     __  |    __  |    __  |    __  |
           |          |          |          |   _|  _|  _|
     ___|    ___|    ___|    ___|

    女「どうなさいました?ほら、可愛らしいですよ?」

    メイド「何かよくわかりませんが、私の中でレッドアラートが鳴り響いています。
        Oh,God!!戦艦カルフォルニアがやられた!!六時方向からゼロが来る!!、と」

    女「あらあら、真珠湾は大変ですわね。でも、残念。すでに艦隊は壊滅してますわ・・・・ほら着てみてくださいな」

    メイド「Man,down!!ジーザス!!ジャップのバンザイチャージだ、二等兵本部に艦砲支援要請を!!」

    女「暴れないても無駄ですわよ〜キャ、かわいいですわ、似合ってますわ♪」

    Maid <<オメガ11、イジェクト!!>>

    男「今、クノイーチが窓から飛び出したような・・・!!ハッ!?曲者か!?」

826 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/15(月) 17:15:14.51 ID:lVFBExjk0
    メイド「うう・・・・・・確かに可愛いですが好き好んで着るようなデザインではありませんね・・・・・」

    メイド「こういう、身体に密着するようなタイトな衣装は・・・・・苦手です。わざわざ髪型まで変えて・・・お嬢様もなかなかの変態ですね」

    メイド「私の制服を取り戻すのは後にして・・・・・とりあえず自室で私服に。さすがにこんな格好は誰にも見せられません」

    男「侵入者か、どこだ、どこにいる!!警報システム・・・熱源探知センサー動体感知センサー起動!!」

    メイド「仕事はええよ、おい」

    姉「なんだい、曲者かい?どうすればいいんだい?」

    男「見つけ次第確保だ。抵抗するならブッ飛ばしていいぞ」

    姉「いいのかい、ホイホイ注文して。アタシは貴族でも構わずブン殴っちまう女なんだぜ」

    メイド「クッ、さすがにこの格好では人前にでれないですね。ダクトでも這いますか」

    男「とりあえず侵入者が来たらダクトとか屋根裏潰せってメイドさんが言ってたな」

    メイド「グゥレイト。さすが私ですね。嫌らしい。さて、どう突破しますか・・・・・
        気配を消して・・・・・ダメですね、こんな衣装のおかげで調子がでません。ああ、いいものがありました」

    男「こんな時にメイドさんはどこ行ったんだ・・・・・おーい、メイドさ・・・・・」

    コロコロコロ・・・・・

    男「グレネーーーード!!!」

    ドゴン!!!!!

827 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/15(月) 17:24:44.58 ID:lVFBExjk0
    男「ゲホ、ゲホ、煙幕か!?クソ、メイドさんさえいればこんなことに・・・」

    メイド「・・・・・ああ、服ならここにあるじゃないですか」

    男「ねえさーん、メイドさーん」

    メイド「お呼びですか?」

    男「ひゃいいいいいい!!だ、だからいきなり声をかけないでくれ・・・・・し、侵入者がだな」

    メイド「はぁ・・・・・それでしたらつい先ほど穴だらけにしたところですが」

    男「・・・・・・・・・・あはい。姉さん、大丈夫かー?あれ?ねえさーん?」

    姉「み、見るなあああ!!」

    男「・・・・・なんで下着姿なんだおい」

    姉「し、知らないよ!!煙の中でいきなり服を剥がされたのさ!!」

    男「・・・・・うわぁ・・・随分とチャイルドな下着ですね」

    姉「みるなあああ!!おのれ侵入者ゆるすまじ」

    メイド(制服がフリーサイズで良かった・・・・・)

830 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/15(月) 17:34:05.28 ID:lVFBExjk0
    男「しっかし、最近のメイドさんは本当におっかないなぁ」

    メイド「どうしましたか」

    男「いや、お嬢様に頼まれて近所の貴族様のところへ書類を届けたら賊と勘違いされて二刀流のメイドと槍持ったメイドに追っかけられてなぁ」

    メイド「最近はメイド派遣商戦を生き残るために武力を持ったメイドを育成する組織もあるそうです」

    男「なにそのもえカン」

    メイド「しかし実際のところ戦闘能力を持つメイドが必要な職場など存在せず、牙を抜かれたままの子も多いですよ」

    男「なにそのエロゲ」

    メイド「まぁ、いいんじゃないですか?高い金を出してガードをいちいち雇うよりも、万能のメイドを雇った方が安上がりですから」

    男「メイドさんは普通、家事をこなすだけだと思うのだが」

    メイド「時代が進めば求められる能力も変わるものです。○○なら○○〜というように、妙な先入観もあるのでしょう」

    男「メイドにはナイフってか」

    メイド「銃でしょう」

    男「ナイフだろ」

    姉「いや、家事だろ」

831 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/15(月) 17:47:25.18 ID:ShVQ7xkKO
    姉が冷静すぎるww

955 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/16(火) 19:19:24.92 ID:y+V7NTxW0
    女「あらあら、どうしましょう・・・」

    姉「ん。どうしたんだい」

    女「木に服が挟まってしまいましたの。このままでは服が破けてしまいますわ」

    姉「む、ちょっと待ってな」

    女「あらあら、どうするのかしら」

    姉「ん〜・・・ドッセェェイ!!!」

    ドッガッ!!!

    女「あらあら、一刀両断ですわねえ」

    姉「ふ・・・・・普通のメイドならこれぐらいは朝飯前さね」

    女「でも、ごめんなさい。今度は私が木にはさまれてしまいましたわ」

    姉「お嬢様ー!!!!」

    男「どこから突っ込めばいい?」

    メイド「とりあえず、普通のメイドは木を一閃なんてできません」

    男「・・・・・・・・普通ってなんだっけ」

958 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/16(火) 19:35:47.42 ID:y+V7NTxW0
    男「そういえば、買出しする時に毎度毎度思うんだが、現金だよな」
    メイド「そうですね。しかし最低限用意された現金ならば必要以上に買ってしまう心配もありません」

    男「買いまくる癖でもあるのか?」

    メイド「いえ、以前屋敷の買出し用のカードと個人的なカードを間違ってしまいまして」

    男「なんだ、らしくないな・・・・・・似てるカードだったりするのか?」

    メイド「ええ、同じブラックカードでした」

    男「え?」

    メイド「ブラックカードです」

    男「アナタ個人が?高級ホテルも予約無しでスイート余裕な?」

    メイド「ブラックカードです」

    男「オラ、突然高いホテルに行きたくなってきたぞ!!」

    メイド「こんな昼間っからマット運動ですか。どこまで欲望に忠実なんですか?変態さんですね。いいでしょう行きましょう」

    男「待て、違う。ブラックカードを出された反応が見たいと思っただけだ!!それに待て違う!!このホテルは泊まらないホテルだ!!」

    メイド「ロイヤルスイート一泊コース。カードでお願いします」

    店員「ハッ!?か、かしこまりましてございます!!お二人様ご入場でございます!!」

    男「おまえの反応も何か違う!!」

959 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/16(火) 19:43:14.96 ID:y+V7NTxW0
    メイド「ただいま帰りました。今日の献立はビーフストロガノフです」

    女「なんだか強そうな献立ですわ」

    メイド「ええ、よく言われますね。このネタ」

    女「リングの上のヒーローという感じですわね」

    メイド「そうでしょうか?私はロシアンマフィアの幹部というイメージが」

    女「執事さんはどう思われますか?」

    男「ようこそ・・・・・・『男の世界』へ・・・・・・」

    女「何かありましたの?」

    メイド「ストロガノフに襲われたのでしょう、きっと」

    女「まぁ、怖いさんですねぇ」

    メイド「実際の料理は普通の料理なのでご安心を」

    女「ふふ、わかっておりましてよ。お互い冗談が好きですわね」

    メイド「長く働いていれば、趣味も合うというものです」

    男「タァーボ・・・タァーボ・・・!!」

    姉「アンタ、よくもつもんだねぇ。主に心が」

966 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/16(火) 20:14:49.17 ID:y+V7NTxW0
    男「ふむ・・・・・・たまにはなんか昔のこと思い出したーとかないのか?」

    メイド「ないですね。空っぽです。切ないです。あなたで埋めてください」

    男「最近やけに絡んでくるな・・・・・・何か思い出したのか?」

    メイド「思い出していたら、きっと屋敷にはいれないでしょうね。そんなことはうっすらとわかります」

    男「よほどワケありなのか」

    メイド「よほどワケありなのでしょうね」

    男「でも、大丈夫なんじゃないか?」

    メイド「何がですか?」

    男「今までも大丈夫なんだから、思い出しても誰か襲ってきたり、右腕の封印がとけたり、魔王に覚醒したりするわけでもないだろう」

    メイド「失礼ですね。ついに人間扱いすることもやめたのですか。傷つきました。いえ、むしろそういうプレイが好みですか?」

    男「変態さんめ・・・・・・ってか思い出しても、いきなりドロンは簡便な」

    メイド「さすがに挨拶くらいはしますよ」

    男「それはドロンが前提の受け答えだな。そういうのが好みか。あえて寂しい道をゆくか。変態さんめ」

    メイド「でも、多分、飛び出したところで・・・・・・すぐに追手に捕まるのでしょうね」

    男「ああ、多分、地の果てまで追いかけるだろうさ」

969 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/16(火) 20:26:01.37 ID:y+V7NTxW0
    メイド「む、これは面白いものを」

    男「なんだ、一緒にやるか?」

    女「カードゲームは面白いですわよ」

    姉「なんでさっきからアタシが負け続きなんだい全く・・・・・」

    メイド「そうですね。断る理由もありませんし」

    男「オレのターン!!ドロー!!森を出してオラオラ速攻で巨大クリーチャーじゃウハハハハハ!!!さぁどうするメイドさん!!」

    メイド「ドロー・・・・・・インスタント。抹殺」

    男「げぇ、!!バリバリの黒デッキ!!」

    メイド「殺し・・・抹殺・・・滅殺・・・虫つぶし!!ライフを支払いプレイヤーにダメージ!!」

    男「オレのターンがこない!!オレのターンがこない!!」

    メイド「ライフを支払いアーティファクトで無色補充、アーティファクト召還!!」

    男「コイツ・・・・・死が怖くないのか!!!」

    メイド「生きるために、あえて血は流しましょう」

    女「私なら青で打ち消しです」

    姉「お嬢様、それは禁止カードです」

971 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/16(火) 20:30:46.93 ID:y+V7NTxW0
    メイド「さて、お別れのお時間が近づいてきましたが」

    男「メタな話はやめなさい」

    メイド「メタな話でなかったとすれば?」

    男「──そうだな。会えるさ」

    メイド「自信たっぷりですね」

    男「あぁ、離さないし・・・・・見失わないし、忘れない」

    メイド「随分と軽く言うものです。それがどれだけ重い言葉か・・・・・・わかっていますか?」

    男「偉いひとは言いました」

    メイド「言葉より」

    男「行動だと」

    メイド「さぁて・・・・・・行動力が追いつくかは疑問ではありますけれどね」

    男「男は度胸!なんでも試してみるのさ!」

    メイド「それが、『勝利への道』ですか?」

    男「いや・・・・・・再会への道さ」

974 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/16(火) 20:37:09.59 ID:y+V7NTxW0
    男「なぁ、思い出したんだろう?」

    メイド「さて、なんのことやら。カマをかけようとしても・・・もう引っかかりませんよ」

    男「最近態度がなんか違う」

    メイド「ふふ・・・・・・恋する乙女は変わるものですよ」

    男「恋ねぇ・・・・・じゃあ、なんでそんなに悲しい顔をするんだ?」

    メイド「泣いてません。悲しくもありません。いいえ、これは涙です」

    男「落ち着け」

    メイド「もし・・・・・・私が思い出したとしたら」

    男「ん?」

    メイド「もし、私が記憶を思い出したとしたら。アナタはまず、なにをたずねますか」

    男「そうだな・・・・・どこでそんな技術を習ったのか、どこからキミはきたのか・・・いや、そんなことよりもまず」

    メイド「まず?」

    男「おいしいシチューの作り方、だな」

    メイド「決め手は人体の一部を・・・・・・嘘ですから真っ青にならないでください」

982 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/16(火) 20:51:53.23 ID:y+V7NTxW0
    男「謎は謎のまま。わかんないことは、頭で色々妄想して、たまにはヒトと意見がぶつかる。そんなんでいいのさ」

    メイド「そんなものですか」

    男「そうさ。何故は解ける直前が一番楽しいのさ」

    メイド「解ける直前なら。すぐに解けてしまうのでは?」

    男「最後のヒントを出し惜しみしてくれればいいさ。ダメなら・・・・・・その内考えるのをやめるさ」

    メイド「クス・・・・・・焦らしプレイがお好みですか?そこまでドMですか変態さんですね」

    男「うん。そうだな。やっぱりその顔が一番いい」

    メイド「え?」

    男「皮肉った笑顔より、ずっとそのままの純粋な笑顔でいてくれ」

    メイド「───ふふ、その言葉・・・・・・アナタが最初に言ったのなら・・・キュンと来たかもです」

    男「え?誰か・・・・・何かやっぱり思い出したのか?」

    メイド「さぁ、何も思い出していませんよ?思い出です。私の、大事な大事な思い出、です」

    男「なに!?初恋か!?誰だ!?イケメンか!?」

    メイド「さぁ・・・・・・?そこに私の出る幕はありませんでしたから」

983 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/16(火) 20:58:44.31 ID:y+V7NTxW0
    女「メイドさーん。あらあらメイドさーん?」

    姉「どうしたんだいお嬢様」

    女「メイドさんがいないのです。あらあらどうしましょう」

    姉「そういえば、男もいないねえ・・・・・朝っぱらからお盛んなことで・・・」

    女「あらあら、どうでしょうねぇ、うふふ」

    姉「なーんで、そんなに楽しそうなのかねぇ」

    女「楽しいですわよ?とっても楽しくなりますわ」

    姉「?」

    女「とりあえず、お手伝いしてもらってもいいかしら小さなメイドさん」

    姉「小さくても。小回りがきいてパワフルだよー?アタシは」

    ───

    『突然の消失、申し訳ありません。ちょっとした急用を思い出してしまい、しばし旅にでます』

    『・・・・・・アナタは、なんていうでしょうか?私をやっぱり見損ないますか?失望しましたか?』

    『約束します。必ず帰ります。必ず側に戻ります。』

    『だから。きっと戻りますから。アナタは私を・・・忘れないでください』

985 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/16(火) 21:03:53.19 ID:y+V7NTxW0
    メイド「という書置きも、こうでは格好がつきませんね」

    男「ハハ、ハッサクゥート!!悪いが神様はバッドエンドなんて苦手だそうだ。自分で言ったじゃあないか。追手に捕まるってな」

    メイド「この列車は・・・・・・文字通り地の果てに行きますよ?それでもついてくる気で?」

    男「ああ、もちろん。いつか屋敷に帰って、メイドさんとして戻れるさ」

    メイド「・・・・・・変態さんですね。いつ覚えたのですか?私が優しくされると弱いってことに」

    男「ふ・・・・・・初めて出会った時から知っていたさ」

    メイド「・・・・・・そうですか。列車、もうすぐ出ますね」

    男「ああ、お嬢様と姉貴に何にも言わなかったのは・・・・・・悪かったかな?」

    メイド「・・・えい」

    ドン、

    男「いきなりなにをするだああ!!って、ああああ!!」

    プシュー

    メイド「うーん、やっぱりちょっと危ないのでお留守番しててください」(ニッコリ)

    男「こ、この後に及んでソロですとおおお!?」

986 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/16(火) 21:11:42.38 ID:y+V7NTxW0
    男「ああ、斑鳩が行く・・・・・・じゃねえ!!くっそ!!これじゃいかん!!あの列車と同じコースのは・・・げぇ!!明日ぁ!?」

    駅員「ぎゃああああ!!車だ!!車が構内にきたぞおお!!」

    男「え・・・?車ってn

    ドゴフ!!

    男「ガフ!!!」

    女「あらら、駐車場はどこでしょう?」

    姉「おーい・・・・・・生きてるかい?出発点で死んでちゃあ、クリア同然だよ」

    男「ヘイ、タクシー!!」

    女「あらあら、お客様、駆け込み乗車はご遠慮ください」

    姉「行き先は?」

    男「さぁ?彼女次第。ヘイ運ちゃん!!とりあえずあの列車を追いかけろ!!」

    女「あらあら、映画みたいですねー。それじゃ、飛ばしますわね」

    姉「やーれやれ。結局女のケツに引かれるのかい?アタシにまで迷惑はかけないでおくれよ」

    男「あ?ならここで降りろやクソ姉・・・・・・・・・ぎゃあああああああ!!お嬢様あああ!!もっとやさしく運転・・・死!!死!!」

    女「イェイベイビー!!ここは地獄のルート66!!行き先は地獄しかねえぜ、フゥハハハー!!」

987 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/16(火) 21:18:36.34 ID:y+V7NTxW0
    メイド「すみません、やっぱり私は・・・・・・アナタまで付き合わせれない・・・・・・」

    メイド「ごめんなさい。でも、必ずもどりま

    男『メイドー!ターイホだー!!』

    メイド「・・・・・・疲れてるんでしょうか、幻聴が」

    男『よぉし!!並走できたな!!お嬢様よせてくれ!!飛び移るぞ!!』

    女『オーケィブラザーですわ!ヒャッハー!!本当にレールチェイスは地獄だぜ!!』

    姉『あんた、命綱こんなロープでいいのかい?』

    男『男の価値観をなめるでない!!よおっし、いまだ、トゥr

    女『ああ、茂みが』

    ドグワシャ!!ズザザザザザザザ!!!

    男『ぎゃああああああ!!顔が、顔が潰れる擦れるお婿にいけない!!ぐわは、あ、姉貴いいい!!ロープ!!ロープをはなさいでくれええ!』

    姉『ぬああああ!!アンタねええ!!お、重いじゃないさああ!!』

    メイド「・・・・・・クス、あははは」

    メイド「あはははははは!!もう、悩んでるの、馬鹿みたいですね」

    ガラッ

991 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/16(火) 21:26:04.41 ID:y+V7NTxW0
    男「よう、メイドさん!」

    メイド「よう、執事さん」

    女「勝手に屋敷を飛び出すなんて、懲戒免職ですわよー」

    姉「お姉さまがいないと、仕事が回りませんよー!」

    メイド「どこまでついてくる気ですか?」

    男「そりゃ地の果てまで!!」

    女「屋敷に引っ張ってでも連れてかえりますわよー!!」

    姉「お姉さまのためなら死ねますー!!」

    メイド「もう、やれやれ・・・・・・揃いも揃って、変態さんですねー!!」

    線路は続いていく。

    彼らをのせて、どこまでも。

    果たして、彼らはメイドを屋敷に連れて帰れたのか。

    あるいは、彼らの旅の始まりだったのか。

    物語はここでおしまい。
    そのあとの話は・・・・・・読んだアナタが作る話。

    〜fin〜

992 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/16(火) 21:26:31.38 ID:Daq8lpyD0
    最速で乙

995 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/16(火) 21:26:56.19 ID:hOXzbpiR0
    他スレの1000get投げ出して乙
    乙
    乙

1000 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/16(火) 21:27:34.91 ID:Xd3kFfaN0
    >>1000
    なら超乙!



メイド「服がない。やめろってか」おしまい

引用元
メイド「服がない。やめろってか」
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1244708775/
 

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