120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 10:59:35.99 ID:pHTQmu650
    乗客D「先生は出血がひどい…もう喋らないほうがいい。すみません、消毒液はありますか?」

    船員C「乗務員室に救急箱がありますが」

    乗客D「お願いします!」

    船員C「はい!」ダダッ

    乗客B「足が…痛い…」

    船員A「うう…」

    船長「ぐ…」

    乗客D「これって…、どれも弾が貫通してないじゃないか…。は、早く抜いて治療しないと…。でも、こんな状況じゃ…。どうしよう…」

    乗客A「あの…使う?十徳ナイフ」

    乗客D「え?……で…でも!でも、縫合用の糸が」

    園児Bママ「あ、あのぅ…ソーイングセットならありますけど?」

    乗客D「え?いや…その…、マジで?…俺が?…ホントに?」


妹「ただいま、お姉ちゃん」【パート1】【パート2】【パート3】【パート4】


 
121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 11:05:58.85 ID:pHTQmu650
    サングラス「おい!こら!起きろ!のびてる場合じゃねえぞ!」ビシビシ

    元出っ歯「…………あばっばっばっばwwwwうぇwwwうぇwwwwwむ…むりっす…」プヒュープヒュー(←前歯がないから空気が抜ける音)

    サングラス「こ!この役立たずが!」ゲシゲシ

    元出っ歯「ぎゃふ?ぎゃふ?」

    サングラス「こうなったら!」

    ジャキ

    サングラス「ガキを人質にしてやる!」ダダダッ

    園児C「うわwwww!こっちくんなーーー!」バチバチバチ シュシュ――――――――――――――――――!!!

    園児D「ちょえwwwwちょえwwww」シュババババババババババババババババババババババババ―――!!!!!

    園児A「やめてよ!あっちいけーー!」バババッ…ピュシュ―――――――――――――――――――――!!!

    サングラス「な…なんだ?!?…いてえ?!熱!熱!」

    園児C「あっちいけってば!」ポイ バン!バンバンバンバンバンバンバンババババババババハババ!!!!

    サングラス「…は…花火?爆竹?…うぐほう?!ま…また…腹が……」ゴロゴロ…

    サングラス「ちい!こいつらマジでうぜええ!別のガキだ!」ダダダダダッ

122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 11:11:46.18 ID:pHTQmu650
    サングラス「う…走ったら……腹に鈍痛が……はふう?」ゴロゴロ…

    サングラス「く…いまはそんなこと気にしてる場合じゃ!」ゴロゴロ…

    友「え?!」

    妹「あ?!」

    一同「あ……」

    サングラス「ち…、どいつも拘束を解いてやがる…。ああもう!うぜえ!…ちきしょう!腹痛え…」ゴロゴロ…

    サングラス「おいお前だ!ガキ!お前が一緒に来い!」グイ

    妹「きゃ!いたい!」

    友「妹ちゃん!!」

123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 11:21:06.53 ID:pHTQmu650
    園長「…君は一体どういうつもりなんだ?こんなことをして、ただで済むと思っているのか?」

    サングラス「うるせえ!いいか、お前ら動くなよ!…クソ!これは一体何なんだ!?なんでだ!どうしてこうなった!?ちきしょう!」

    妹「…ああ、クマさん、おとしちゃった!やだ、クマさん、クマさん!」

    友「妹ちゃん!?」

    サングラス「ガキ!動くなッつったろ!?お前も、ぬいぐるみなんかどうでもいいだろ!」

    妹「やだ!クマさんといっしょに、おねえちゃんがかえってくるまでおるすばんしてるの!」

    サングラス「来いッつってんだろ!」グイ

    妹「やだーーー!いやーーーー!おねえちゃーーん!」

    サングラス「落し物ねえ…、ま、俺は、この鞄だけは持っていかないとな」ズシッ タッタッタッタ…


    友「ああ…行っちゃった…どうしよう…どうしよう…」

    園児C「………」

125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 11:26:50.68 ID:pHTQmu650
    ――フェリ操舵室

    船員B「…はい、現在このフェリーは、2人組の男に占拠されています。乗員乗客約70名全員が人質になっています。…自分は犯人の目を盗んで通信しています!」

    乗客C「すみません!レーダーってこれですか?」

    船員B「ちょっとまってくれ!」

    無線「ガガ…、そちらの状況は、こちらで先ほど救出した女性から聞いている。30名近い子供が乗っているんだな?」

    船員B「え?…は、はい!多分幼稚園の遠足です!他にも怪我人が4人!銃で撃たれました!大至急救助を!」

    サングラス「いいや、5人だ」

    船員B「え?」

    乗客C「あ…!」

    パ―――――――――――――――ン

    船員B「がはっ!」バタ…

    乗客C「ひい!」

    無線「ガガ…ガリガリガリ…、おい!何が起こった!?今の音は銃声か?!」

126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 11:32:45.43 ID:pHTQmu650
    サングラス「なんだ無線か?…おいお前、聞こえるか?」ヒョイ

    無線「ガガ…、ガリガリ…、君は、今話していた人か?」

    サングラス「いんや、このフェリーを乗っ取った…って言やいいのか?」

    無線「ガッガガガガ…」

    サングラス「俺が犯人だ。って言やあ分かり易いか?」

    無線「ガガ…なん…だと……」

    妹「えぐ…ぐす…おねえちゃん……」

    サングラス「つーわけで、5人だ。怪我人はたった今、5人になった」

    無線「ガリガリ…、どういうつもりだ?何が目的だ!君らの要求は何だ?」

    サングラス「さあてねえ、………ま、とりあえず金を1億円用意しろ、現金で1億だ。いいな?」

    無線「ガガ…、い、1億円?…あ、こ…こら!君!何をする!…ぶべら?!」

    サングラス「?」

    無線「……」

    無線「ガガ……、聞こえた!今、妹ちゃんの声が聞こえたの!絶対!だから!」

    妹「!?」

127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 11:38:46.38 ID:pHTQmu650
    無線「ガガ…、いるの!?妹ちゃん!そこにいるの!?」

    妹「お…おねえちゃん?」

    サングラス「なんだ?」

    無線「聞こえた!やっぱり妹ちゃんの声!聞こえた!」

    妹「おねえちゃん!」

    無線「ガガガガ…、妹ちゃん!あのコ、園児Bちゃんって言ったっけ?無事だよ!助かったの!」

    妹「おねえちゃん…」

    サングラス「はは…、あの飛び込んだコかい?かー、悪運強ねえ。おじさん笑っちゃうよ」

    無線「いい?私、絶対助けに行くから!待っててね!」

    妹「うん!」

    無線「ガリガリ…、こら!君!返したまえ!ああ、どこへ行く?君は休んでいたまえ!一体誰だ?彼女をここに入れた奴は…ううん!」

    サングラス「なんだこりゃ?」

    妹「おねえちゃん…」

    無線「ガガ…、そちらの要求は分かった。善処しよう、だが1億円か…、多少時間がかかると考えてくれ」

    サングラス「どうでもいいがよ、早くしねえと怪我人が死ぬぜ?ま、何人死のうと俺にとっちゃどうでもいいけどな〜」

129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 11:43:52.94 ID:pHTQmu650
    無線「ガガ…くっ」

    サングラス「あ、そうそう、現ナマは番号不揃いにしといてくれよ?なんか小細工しやがったら、このガキから魚の餌にしてやるぜ?」

    無線「ガガ…ま、待ちたまえ!」

    サングラス「はい!通信終わり!…ええとOFFは、これか?」

    カチッ

    サングラス「つーわけだ、悪いがお前らにはもうしばらく付き合ってもらうことにするわ」

    乗客C「ち…」

    船員B「うう…あ…足が…」

    サングラス「そこのお前」

    乗客C「お…俺っすか?」

    サングラス「うっとうしいから、そっちのバカを下に連れてってやれ」

130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 11:45:26.34 ID:pHTQmu650
    乗客C「わかったよ…」

    サングラス「わかりました。だろ?死にたいのか?」

    乗客C「わ…わかり…ました」

    船員B「ぎ…うう…」

    乗客C「立てますか?行きますよ?」

    船員B「あ…あが…う…」ズルズル…

    サングラス「さーてと、これで少しは時間稼ぎができるか?まあ、弾はたっぷりあるし、この間に逃げる手筈でも考えるか」

    妹「おねえちゃん…」

131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 11:53:10.40 ID:pHTQmu650
    ―― 2階 客室

    元出っ歯「きゅ〜」

    乗客A「ふう…これだけがんじがらめに縛れば身動きできないんじゃね?」

    園児Aパパ「少し縛り過ぎのような気もするが…」

    園児Aママ「いいのよ!」

    園児Bママ「このまま八つ裂きにしましょう…」

    園児Dママ「めんどうだし、海に捨てて魚の餌にしましょう」

    園児Aパパ「ま…待て!君ら目がマジで、全然冗談に聞こえないから」

    園児Aママ「あら?あなた、私冗談なんか言ってないわよ?私もう少しでこいつに…うう、思い出しただけでも鳥肌が……」

    園児Bママ「この人が、園児Bちゃんを…海に投げ捨てた…私…絶対許さない…ううう…」

    園児Dママ「この人私のことおばさんって言ったしー。それに私のお金でジュース買ったのにー、この人お礼言ってないしー」

    園児Aパパ「…………………」

    友「……」(子供だ…子供が一人混ざってる……)

132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 11:59:32.07 ID:pHTQmu650
    ガチャ……チャリン…

    乗客D「ふう…、取れた……先生さんの腹に残ってた、弾……」

    先生「ううううう…」

    園長「…お見事でした」

    乗客D「いえ、この人の運が良かっただけです。弾は四散せずに骨盤をよけて、背中側の皮膚の内側で止まっていました。
      幸い臓器はどこも傷付いてなかったようですが、こんなところじゃ詳しいことはわかりません。麻酔もないですし無理もできませんから…」

    園児A「…せんせいだいじょうぶ?」

    先生「…だ、大丈夫ですよ?」ニコッ

    乗客D「とりあえず消毒した後、縫合します。……早く輸血しないと。けど、こればっかりはここじゃどうしようもない」

    乗客A「乗客Dさん!こっちの人も見てくれ!」

    乗客B「ううううううう…」

    乗客D「君、このナイフを洗ってきてくれ!その後で消毒してまた使うから」

    乗客A「おk!…なんかお前大活躍だな」

    十徳ナイフ「…」キラ-ン

133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 12:05:44.67 ID:pHTQmu650
    ガララ…

    乗客C「なあ、この人も…診てやってくれないか?」

    一同「!!!!!?????」

    乗客D「その人は?!」

    船員B「うう…」

    乗客C「足を…、撃たれたみたいなんだ。…ったく、やりたい放題だな、あのおっさん」

    園児Aママ「あの…犯人は?」

    乗客C「操舵室って言うんだっけ?フェリーを運転する部屋に女の子を人質にして立て篭もってる」

    友「そんな、妹ちゃん……」

    船員C「くそ!」

    乗客C「そういや、無線で、さっきそこの馬鹿に海に投げ込まれた子供と、それを追いかけて飛び込んだ女の子、巡視船に救助されたって言ってたな」

    友「え!」

    園児Bママ「ええ!?あ、ああ、あの!うちの子!無事だったんですか!?」ズイ

    乗客C「え?ああ、いや、俺も救助されたって聞いただけだから、詳しくはわからんけど」

    園児Bママ「ああ…よかった…よかった…」ヘナヘナヘナ…

134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 12:11:22.90 ID:pHTQmu650
    園長「あの…園児C君のお父さんのことは何か言ってなかったですか?」

    乗客「いや、聞いてないな…」

    園長「そうですか…園児C君、大丈夫だからね?君のお父さんは…ってあれ?園児C君?」

    友「……え?」

    園児Aパパ「そう言えば、園児D君の姿も見えないぞ?」

    園児Dママ「あの子ったら……」

    友「…あ、あれ?ホントだ、園児C君と、園児D君がいない?」キョロキョロッ

    友「どこいったんだろ?…あの子たち…」キョロキョロッ

    友「あ…、そういえば、ついさっきまでここにおいてあったクマのぬいぐるみも…なくなってる?」キョロキョロッ

    友「………」

    友「なんだろう、すごくやな予感がする…」

    友「…まさか、あの子たち…」

    友「…行ってみよ」コソコソ…
 
137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 12:20:44.70 ID:pHTQmu650
    ――巡視船 操舵室

    姉「…だから!あそこには妹がいるんです!ですからこの船を近づけて!」

    操舵士「な…ちょ…何を言ってるんだ?君は!?」

    姉「ちょっと近寄るだけで、あとは飛び移りますから!助けに行くって言ったんです!私!」

    操舵士「は?君は馬鹿か!そんなことできるわけないだろ!」

    姉「ね?ね?この通りです!お願いします!」

    タタタッ ガチャ

    隊員「あ!こら!君!勝手に医務室を抜け出したと思ったら、今度はこんなところにいたのか!」

    操舵士「先輩〜!どうにかしてくださいよ〜!この子、滅茶苦茶ですよ〜」

    隊員「君はさっき救助されたばかりだろ?さ、早く医務室に戻って休むんだ。後は僕たちに任せなさい」

    姉「任せるってもさ、あんたたちさっきからフェリーの後をつけてるだけで何にもしてないじゃん!これってどういうことよ!」

    隊員「人質が取られてるんだ!むやみやたらに手出しできるか!しかも現場の一存で……」

    姉「知らないわよそんなの!怪我人どうすんのよ!幼稚園の先生、お腹撃たれてたのよ!」

    隊員「…なんだって?」

138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 12:27:05.87 ID:pHTQmu650
    姉「それに、足を撃たれた人が…ひいふう…えと、3人だったかな?」

    隊員「怪我人は5人だと聞いているが…」

    姉「じゃあ、また撃たれた人がいたんだ…!どうしよう!早く助けないと!」

    隊員「だから待てと言ってるんだ!銃を持ってる犯人がフェリーを占拠しているんだぞ!?接近すれば当然犯人にも気付かれる!
      こちらからのアプローチには限界があるんだ!そんなことくらい君にだってわかるだろ?」

    姉「ふん!奇麗事ばっか…結局何もせずに、最後には見殺しにするつもりなんでしょ!」

    隊員「な…」

    姉「すぐそこに助けを求めてる人がいるんですよ?何もできないって変じゃないですか!?こんなの絶対おかしいですよ!」

    操舵士「…ん?……先輩?」

    隊員「…対応手段は上層部が検討中だ。現在の我々に課せられている任務は…動向監視」

    姉「は?なにそれ」

    操舵士「…先輩…」

    隊員「人質の命がかかってるんだ、慎重に対応せざるを得ないだろ?」

    姉「うるさい!だまれ人殺し!」

    隊員「……なんだと?」

139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 12:34:33.62 ID:pHTQmu650
    操舵士「先輩!」

    姉「何が慎重よ!先生や妹が死んだら、グズのあんたらのせいだって言いふらしてやる!」

    隊員「貴様……」

    操舵士「だから、先輩!?」

    隊員「さっきからなんだ!」

    操舵士「あれ!あれです!見てください!フェリーの後部デッキ」

    隊員「…は?…………………なんだありゃ?」

    姉「え?え?え?」

    操舵士「双眼鏡、使いますか?」

141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 12:40:53.63 ID:pHTQmu650
    ―― フェリー後部デッキ

    園児Aパパ「長さは……これでいいかな?」

    園児Aママ「いいんじゃない?」

    元出っ歯「ふんごーふんごー」

    園児Aパパ「何もフェリーの後ろに、スマキにして宙吊りにしなくても」

    元出っ歯「ふぃんごー」

    園児Aママ「だって、しかたないじゃない、その…うんこ臭いし…」

    園児Aパパ「………ははは…、落ちたら死ぬかな?フェリーの下にある駐車場まで結構高さあるし…」

    園児Aママ「報いよ…報い…」

    園児Aパパ「つーわけだ、悪いな。…ま、縄が切れないようにしっかり縛っといてやるからな。そうそう日差しが強いかも知れんから注意な」

    元出っ歯「ふぃ…ふぃんごーーー?!!!」(…ちゅ…注意だけ?)

    園児Aママ「いいことあなた?ここにコイツがいることは、もう一人の犯人には絶対言っちゃダメよ」

    園児Aパパ「…いったいなんなんだこれは?…どんな状況だよ」

    園児Aママ「ふー終わったー。特等席よ。景色を楽しんでね?」

    元出っ歯「ふ…ふんぎーーー?!!!」

142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 12:48:30.44 ID:pHTQmu650
    園児Aパパ「なんかひどく悪いことをしているような気がするんだが……」

    園児Aママ「悪いのは向こうでしょ?」

    園児Aパパ「…それにしてもさ、今回遠足に参加してる父兄は、総勢で30人近くいるってのに、どうして僕らがこんなことしなきゃなんないんだ?……他にもいるだろ?」

    園児Aママ「これ以上父兄を出したら、読んでる人にも書いてる人にも、わけわかんなくなっちゃうでしょ?配慮よ、配慮」

    園児Aパパ「……………………」

    園長「園児A君のお父さんもお母さんもこちらに集まって下さい、これからどうするかみんなで話し合いますので」


    ――巡視船 操舵室

    隊員「…乗客の一人が簀巻きにされてフェリー後部に宙吊りにされてるぞ」

    姉「なんですって?」

    隊員「君は向こうの船にいたんだったね?見たまえ、見覚えのある顔か?」サッ

    姉「どれ?……………………………………………………………ん?」

    隊員「どうした?」

    姉「…………え?…えええ?………いやあ……でも…………………なんで?」

    隊員「知り合いか?」

143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 13:00:52.32 ID:pHTQmu650
    操舵士「ちっ、なんて野郎達だ!犯人め!乗客に命令してあんなことをさせるなんて!非常識だ!大至急通信室に連絡して、一刻も早く止めさせるんだ!」

    姉「待って!」

    隊員「なんだ君は?さっきから邪魔ばかりして!もういいから君は医務室に戻るんだ!」

    姉「あれさ、…犯人の一人だよ?」

    隊員「……………………………………は?」

    操舵士「え?え?え?」

    姉「うん!あの顔!覚えてる!間違いない!アイツが園児Bちゃんを海に放り投げたんだよ!モノみたいにさ!」

    操舵士「なんだって?」

    隊員「…どういうことだ?」

    姉「そんなのあたしだって知らないよ!どういうことよこれ?…でも、なにか変かも?……あ…そうか、あの猿轡の膨らみに足りないもの…アイツ出っ歯がなくなってるんだわ」

    操舵士・隊員「「出っ歯?」」

144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 13:07:12.71 ID:pHTQmu650
    姉「そう出っ歯!出っ歯がなくなってるの」

    操舵士「………出っ歯?」

    隊員「…えーと、出っ歯はさておき…、アレは犯人の一味に間違いないんだね?」

    姉「ねえ、遠くまで弾が届く鉄砲ってあるでしょ?ライフルって言うんだっけ?あったらちょっと貸して?散弾銃でもいいよ。あいつの脳天に一発だけでいいから撃たせて!?」

    隊員「……………………」

    操舵士「……先輩これって」

    隊員「なにがなんだかよくわからんが、向こうで動きがあったようだな」ガチャ

    隊員「船長!聞こえますか?フェリーのほうで動きがあったようです」

    巡視船船長「ああ、見えているよ…なんだねあれは?乗客か?直ちにフェリーに無線連絡して、やめさせるよう交渉を開始するつもりだ」

    隊員「いや待って!待って下さい!それがですね……………」

    巡視船船長「?」

145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 13:23:34.35 ID:pHTQmu650
    ――フェリ操舵室 前

    園児C「妹ちゃん、ここだよね?」

    園児D「たぶん。なか、みえる?」

    園児C「みえない…けど、なかにだれかいるよ?ちょっとだけ、ドアあけてみる?」

    園児D「しっ…」

    友「あ…二人とも!」

    園児C、D「……!!!」ビックーン

    友「こんなとこにいたら危ないよ?ね?早く下に戻ろ?」

    園児C「なんだよ、友ちゃん。じゃますんなよ?」

    園児D「ぼくのスクエアクラッシャーがwwwwwほえますよwwwwwwwww」

    友「このコたちって…油断も隙もない…」

148 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 13:32:26.24 ID:pHTQmu650
    ――フェリ操舵室 中

    サングラス「あああ、腹痛てえ…うう…ちきしょう……」ブリブリブリリ…

    妹「ひぐ…くさいよう……」ガチャガチャ… カシカシ

    サングラス「うるせえガキだな、しかたねえだろ、出るもんは出るんだからよ。それに気ィ利かせて操舵室の隅っこでやってんだからよ。ちょっとくらいまけろや」

    妹「ひぐ…うう……とれない……これとれないーーーーーはずしてーー」ガチャガチャ…

    サングラス「計器の横に付いてる手すりのパイプと、お前さんを繋いでる手錠か?そいつはできねえ相談だな、
     なにせお前さんは大事な人質だからな。…うう…腹痛が治まらねえ……ったく、あのガキども…」ブリブリブリ……

    妹「うう……おねえちゃん………」

    サングラス「あーーーーー、紙がねえや、ちきしょう。一体なんなんだよ、これって?
     なんでこんなになっちまったんだよ?ホントならさ、静かに、こそーっと海外に高飛びしてたっつーのに…」

    妹「………ぐす…」ガチャガチャ…

    サングラス「なんかよう、あの女と一緒になってからだったよなー、ケチが付き始めたの…」

    妹「……………」ガチャガチャ…

    サングラス「ホントにもう事業は失敗するし、競馬は負けるし、パチスロは出ねえし、宝くじは、いくら買っても当たんねえし、
      オレ○レ詐欺は一発でバレるし、薬売ろうとしたらサツのガサ入れが入るしよ…」

    妹「……………」ガチャガチャ…

149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 13:39:19.14 ID:pHTQmu650
    サングラス「なけなしの金で手に入れた拳銃で、やーっとこさ銀行強盗に成功して大金手に入れてよ、
      これで海外のあったけえとこで、のんべんだらりと暮らせると思ったのによ…」

    妹「……………」ガチャガチャ…

    サングラス「それがフェリーの操舵室の隅っこで、げりっぴーだぜ?しかも紙なし。笑っちまうよな?ははは」

    妹「……………」ガチャガチャ…

    サングラス「可笑しいだろ?笑えよ?な?」

    妹「うううう…ひぐ…」ガチャガチャ…

    サングラス「ちっ、…なあ、俺にも子供がいるんだぜ?」

    妹「…え?」

    サングラス「もうすぐ2歳だったはずさ」

    妹「こども?」

    サングラス「そ、こども、女の子さ。柄じゃねえだろ?」

    妹「こども…」

    サングラス「…俺さ、ちょっと前まで、海外から安い洋服とかを輸入して、国内で売る商売やってたんだ。
      最初はこれでも左うちわで、すんげえ景気が良かったんだぜ?それこそバブルってやつさ」

    妹「バブル?」

150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 13:55:15.29 ID:pHTQmu650
    サングラス「そ、バブル。泡だよ泡。ぱーんとはじけて、そんでもっておしまい」

    妹「おしまい?」

    サングラス「そ、おしまい。儲けた金を元にして、不動産投資したのさ。俺はホテルのオーナーになりたかったんだ。一流だぜ?一流。ま、あいつは止めたんだけどな?」

    妹「?」

    サングラス「はは、何言ってんだか分かんねえか。まあ、いっか。とにかくあんときはひでえ有様だった。
      気づいた時には俺が3人がかりで一生かけても返し切れねえ額の借金だけが残ってた」

    妹「……どうしたの?」

    サングラス「え?」

    妹「それで、おじさんはどうしたの?」

    サングラス「逃げたのさ。何もかんも捨てて」

    妹「逃げたの?」

    サングラス「ああ、逃げたね。夜逃げってやつさ。あいつを連帯保証人にして全部押しつけて、俺は逃げて自由を手に入れたんだ」

    妹「…自由?」

    サングラス「そうさ自由さ。これで俺はついに自由になったんだ。…てか、ガキあいてに愚痴ってりゃ世話ねえよな」

    妹「あの後…」

    サングラス「ん?」

151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 14:04:52.22 ID:pHTQmu650
    妹「…………………あなたの自由の犠牲になった"ママ"が、あの後どれだけ苦労したか、知ってるの?」

    サングラス「…あ?」

    バタンッ

    園児C「ちゃあああああああwwwwwww!!!」

    園児D「ちょえwwwwwwwwww!!ちょえwwwwwwwww!!」

    サングラス「な?!……って、ガ…、ガキども?」

    妹「へ!?」

    園児C「いくよ園児Dくん!いちばんおおきいうちあげはなびだよ?」シュボッ

    園児D「おk」

    サングラス「お…お前ら?!また…う…は…腹が…………あふぁ?…と…とまらええ…ちょ、ちょっとタンマ…」ブビビビビビビビュルビビ…

    園児C「ふぁいあーーーーー!!!」

    園児D「ビッグバンバスタwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」ボヒュ ボヒュ ボヒュ ボヒュ ボヒュ

    サングラス「ま、待て!お前ら!花火は人に向けてやったら!?」

152 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 14:10:26.32 ID:pHTQmu650
    サングラス「いぎゃ」バシ

    サングラス「けば」バシ

    サングラス「まべ」バシ

    サンフラス「せぼ」バシ

    サンフラス「ぶべら」バシ

    園児C「やったー!ぜんだんかおにめいちゅうしたよ!」

    サングラス「んが…!?んが…!?…いううう…ち…ちきしょう…顔が……目が…………腹が………うううう…」

    園児D「あ、もういっぱつのこってた」ボヒュ

    シュ――――――――――ッ バシィ

    サングラス「あ゛ーーーーーーーー!????あああああああああああああ!!!」

    園児C「やったーーー!ちんこにめいちゅうだ!」

    園児D「むきだしwwwwwwこれぞwwwwwジャイアントロwwwwwラwwwwwwスカイシュwwwwwwww」

    妹「!???」

    友「…さいてー」

153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 14:10:39.73 ID:N+XRfgN0O
    妹もなんか変・・・


154 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 14:19:38.17 ID:pHTQmu650
    ドカカ…

    サングラス「ちい、ああくそ!マカロフ落としちまった?!くそ!?目が…どこだ!銃はどこだ!」ササッ

    グニョ

    サングラス「う゛…」

    園児C「うわーーーー!きったねーーーーー!」

    園児D「えんがちょwwwwwwwwwwwうぇwwwwwwwwこいついまダイレクトでさわったぞwwwwwwwww!!!」

    サングラス「ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい」ブンブンブン

    友「ああもう、こんなんばっかり…」

    サングラス「銃はどこだ!」グニョグニョ

    園児C「なんだこいつーーーーしんじらんねーーーー!!!!」

    園児D「うはwwwwwぐじょぐじょだwwwwwwww!!!」

    友「もうやだ!」

    サングラス「あった…ふふふ」ブチッ

    妹「だめえええ!撃っちゃだめぇええええええええええええええええええ!!」

    友、園児C、D「「え!?」」

155 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 14:31:28.27 ID:pHTQmu650
    サングラス「ぶらぁあああああああああ!死ねやガキども!!!!!」チャキッ

    パ―――――――――――――――ン

    チュィ―――――ン カン カン ビシィッ

    友、園児C、D「「!!!!???」」

    サングラス「な…!?」

    友「え?」

    園児C「なに?」

    園児D「…あれ?なんともない?」

    妹「あ…あ…」

    友「妹ちゃん!!!????」

    サングラス「ば…バカな…」ポタ…ポタポタ……

    園児C「…あ…あれ?」

    園児D「いまのって…」

    友「ちょ…跳弾?」

    園児C「…え?ちょうだんってなに?」

156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 14:37:13.79 ID:pHTQmu650
    妹「あ……おじさんのおなかから…………」

    園児C「ちがでてる……」

    園児D「わ…ちだ…」

    サングラス「お…俺が…俺の人生が…、こんなガキに…こんなガキに…なんで…こんなに…」ポタ…ポタポタ…ポタ…ポタポタ……

    カシャン

    友「あ、サングラス落ちちゃった…」

    妹「……おじさんのかお……やっぱりどこかで?」

    友「妹ちゃん?」

    元サングラス「くそ…こんなことで…俺の人生が…終わるわけねえよな。ははは」フラリ… グラ…

    ガタガタガタガ バターン

    元サングラス「うう…痛て…くそう。俺は自由…自由なんだぜ?」

    友「う…計器のあちこちに、なんだかよくわからない飛沫が…」

    元サングラス「…あれ?銃は?」

    園児D「あ!あしもとにてっぽうが…」

    友「蹴って!早く!それをこっちに蹴るの!」

157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 14:43:39.75 ID:pHTQmu650
    園児D「やだwwwwwwwwwえんがちょwwwwwwwえんがちょwwwwwwww」

    友「こ…この子は…」

    園児C「ばっちいからヤだけど!行くよ!ちょいやーーー!」カンッ

    カララララララララララララッ………

    友「……ああ、ホントだ、…何か、ぐじょぐじょしたものが拳銃のあちこちに付いてる…うううううう…」

    元サングラス「銃を返…しやがれ!クソガキ!!!!!!」ヨロロッ

    友「やだ」カンッ

    元サングラス「あ」

    園児C「あ」

    園児D「あ」

    妹「あ」

    ボッチャーン

    元サングラス「あ…あ…あー…俺のマカロフが…海に……」ポタポタ…

    友「ううう…靴になんか付いちゃった…」

158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 14:50:46.73 ID:pHTQmu650
    元サングラス「出っ歯!どこだ出っ歯!出てこい!出てきて加勢しろ!」ポタ…ポタ…

    園児C「あ、でっぱって呼んでる。あいつの呼び方、やっぱりでっぱでよかったんだ!」

    園児D「でっぱおれたけどwwwwwwwww」

    妹「……………」

    友「……………」

    元サングラス「……は、はははははは!」ブチッ ポタポタ…

    園児C、D、友、妹「「!?」」

    元サングラス「た…たかが幼稚園児じゃねえか…素手で首の骨折ってやんよ」ポタ…ポタポタ…

    園児C「あ…あれ?」

    園児D「ちょwwwwwたおれないwwwこれはwwwwwせんりゃくてきてったいwwwww」トテトテトテトテトテッ

    友「あーーーーー!逃げた!あの子逃げちゃった!」

    元サングラス「まず、こっちの嬢ちゃんの首の骨からポッキリだぁ!」ニタァ ポタポタ…

    妹「あ…や…」ガチャ…カシ…カシ…

    友「あぁ!妹ちゃん」

159 ::2009/05/02(土) 14:56:45.21 ID:pHTQmu650
    園児C「!!???」ザッ

    妹「…園児Cくん?」

    元サングラス「ほう、クソガキ…、おめえは逃げねえのかよ?」ニヤァ ポタポタ…ポタ…

    妹「あ…あ…」カシ・・・カシ…

    園児C「だ!ダメだよ!おじさん!こんなこともうやめようよ!」

    元サングラス「駄ぁ目!」ポタポタ…

    バキッ

    園児C「あぎゃ!」バーン

    友「園児C君!!??」

    元サングラス「いひゃひゃひゃひゃ…脆い……。たった一発で…」ポタ…ポタ…

    妹「あ…あ…」

    園児C「う…く…」

    元サングラス「くそ…、こんな…こんなガキに…今まで…ひっかき回されてたと思うと…つくづく…自分ってやつが…嫌になるぜ…」ポタ…ポタ…ポタポタ…ポタ…ポタ…

    友「どうしよ、どうしよ…」

    元サングラス「さあ、嬢ちゃん、首の骨が折れる音を聞かせてやるよ」ポキポキ ポタ…ポタ…

160 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 15:03:36.29 ID:pHTQmu650
    妹「いや…あ…」

    園児C「!!!!」ザッ

    元サングラス「なんだガキ?コラ!正義の味方ごっこか?」

    園児C「もうやめよ、こんなのおかしいよ!うう…」

    元サングラス「そうだな、こんなのおかしいよな…だけどな、もう戻れないんだよ?俺はよ」

    バキッ

    園児C「あぎゃ!」バーン

    元サングラス「…お前から死ぬか?」

    妹「……あ…」ガチャガチャ…カシ…カシ…

    友「もうやめてーーーーーーーーーー!」

    プァアーッ! プァアーッ!

    元サングラス「なんだ?このサイレンは?」

161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 15:09:37.67 ID:pHTQmu650
    プァアーッ! プァアーッ!

    元サングラス「ああもう、うっせえなぁんだよ、ったくよう…」




    ドガ―――――――――――――――ン ビリビリビリビリ




    元サングラス「な!!!!???」

    園児C「え?」

    友「なにこれ?なにこれ?」

    妹「きゃーーーーーーーーー!?」

    元サングラス「なんだ?なんの音だ?!」





グラグラ ググググググググググ――――――――――――――――――ッ





    友「きゃーーーーーーーーーーーーー!?」

    妹「いやーーーーーーーーーーー!!!」

    元サングラス「なんだ!?船が……傾いていく?!」

    無線「ガリガリ……フェリー何をやってる!ガリガリ」

    無線「あ…あたしー!何も触ってないよ!だって!フェリーのほうから急に近寄って来たんだもん!!!!
     …こうぎゅーーーーんって、あ…あ…ああああ…きゃーーーーーーーーーーガリガリ…」

    妹「おねえちゃん?…おねえちゃん?!」

163 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 15:15:05.47 ID:pHTQmu650
    無線「ガリガリ わーーーーーーーーーーー!ガリガリガリ……ブツッ」





グググググ―――――――――ギシギシギシギシ――――ギギギギギギギギギギ―――――――――ッ






    友「なにこれ?なにこれ?あたし、壁に立てるよ?」

    園児C「わわわ…すべるーーーーーー!おちるーーーーーー!」

    ザ―――――――――――――――――――――――――――――――ッ

    友「園児C君?捕まって?」

    園児C「は!」ギュッ

    友「こっち!こっちに立って?」

    園児C「よっと…すげえ、オレかべにたってる」

    妹「きゃーーーーーーーーーーいたいーーーーーーーーー!てがーー!!!!!てがーーーーー!!!!」

    友「なにこれ?妹ちゃんが上のほうでぶら下がってる?」

    園児C「あ…くまさんパンツ…」

    友「………」

164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 15:23:40.47 ID:pHTQmu650
    元サングラス「な…なんだ?う…うわああああああああああああ!」

    ザザ―――――――――――――――――――――――――――――――ッ

    園児C「うわ!サングラスのおじさんがこっちに落ちてきた!!」

    友「園児C君!ドアは?!」

    園児C「もうあいてるけど!」

    元サングラス「どわわーーーーーーー?!」

    ザザ―――――――――――――――――――――――――――――――ッ

    友「あ」

    園児C「あ」

    妹「「あ」

    元サングラス「あで」 ガンッ クルクルクル…

    ドボ―――――――――――――――――――ン

    友「…落ちちゃった…サングラスのおじさん…海に落ちちゃった……」

165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 15:29:37.04 ID:pHTQmu650





ギシギシギシギシ………………………グググ―――――――!






    友「止まらない!!?そうか!!!、さっきサングラスのおじさんが計器の上に乗りかぶさった時に何かあったんだ!」

    園児C「すげえ!おれ、かべにたってる!すげえ!」





ギギギギギギ…メキメキメキメキメキメキ…







    妹「きゃーーーー!いやあああああーーーーーーーー!」

    友「は!?みんな!!!みんなは!!!?」

166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 15:36:22.03 ID:pHTQmu650
    ―― 2階 客室

    園児Aママ「きゃ―――――――――――――――――!!!!!」

    園児A「ママーー!ママーーーーー!!!」

    園児Aパパ「なんだこれは!??」

    園長「ひ…ひいいいいいいいいい!!!!!!」

    船長「これは…………………」

    先生「何?なにがあったの?」

    園児D「だからママ、はんにんのてっぽうはもうないんだよ」

    園児Dママ「いいからつかまってなさい!」

    園児Bママ「きゃーーーーーーーーーー!」

    乗客D「なにをやってるんだ!!!!!怪我人がいるんだぞ!」

167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 15:42:23.64 ID:pHTQmu650
    船員C「船が…ひっくり返る?」

    乗客A「俺!見たんだ!巡視艇がすごい勢いで突っ込んで来たんだ!巡視艇すげえ!!!」

    乗客C「すげえ真横になってる?!」

    乗客B「痛い…」

    船員B「く………ッ!!!!!ダメだ!!!沈む!この船は沈む!」

    船員C「みなさん!至急脱出してください!あわてないで!あわてないで!」

    園児D「ママー?」

    園児Dママ「なに?」

    園児D「ボクおよげない」

    園児Dママ「……………………」

168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 15:48:14.05 ID:pHTQmu650
    ―― 巡視船 操舵室

    隊員「フェリー何をやってる!」

    姉「あ…あたし!何もやってないよ!だって!フェリーのほうから急に近寄って来たんだもん!!!!
     …こうぎゅーーーーんって、あ…あ…ああああ…きゃーーーーーーーーーー!!!!!」

    操舵士「まがれ!まがれ!マッガーレ!!!!!」





ガリガリガリガリガリガリガリ…………………ギギギギギギギギギギギギギギ―――――――――――!!!!







    姉「ひ…」

    隊員「ぐわああああ!!沈む!?この船が!!!???馬鹿な!!???」

    姉「は!園児Bちゃんは!!??って!!動けない!動けないよう!!???」





ガガガガガガガガガガガガガガガガッガ






    操舵士「マッガーレ!マッガーレ!マッガーレ!マッガーレ!」





ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギィ





    姉「うそ…また泳ぐの?」

    隊員「だ…ダメだ!!!!!もたない!!!!通信室!メイデイだ!大至急本部に連絡をとれ!!!!」

169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 15:53:48.49 ID:pHTQmu650
    ――フェリ操舵室

    友「きゃーーーーーーーーーーーっ」

    園児C「ひっくりかえる!!ひっくりかえるよ!!!!」

    妹「てがとれないよ―――――――!!!!」ガチャガチャ

    園児C「すそぐそこにうみがあるよ」

    友「鍵!!!」

    園児C「え!?」

    友「手錠の鍵!」キョロキョロッ

    園児C「かぎ?」

    友「鍵は…どこ?!」

    園児C「かぎ?」

    妹「やーーーーーーー!!!??」ガチャガチャ…カシカシ…






グググググ―――――――――――――――ッ ドバッシャ―――――――――――――ン!!!








    園児C「わあああああ!!!ガボガボガボ!!!!」

    友「きゃああああ!!!!ゴボゴボゴボゴボ!!!!」

170 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 15:56:03.39 ID:pHTQmu650
    妹「友ちゃん!園児Cくん!!!!…!!!!??ゴボゴボゴボゴボゴボ」





グググウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ





    友「…………!!!!!」(吸い込まれる!!!流される!!!動けない!!)

    園児C「……ゴボゴボ」

    妹「……ガボガボガボ」

    友「……………!!!!」(妹ちゃん!!!園児Cくん!!!)

    友「…助けて!誰か!助けて!!!!!!!!」

    ほ

192 ::2009/05/02(土) 20:37:55.17 ID:pHTQmu650

スパ――――――――――――――――――――ン!!!



    友「え?」

    ?「…介入してしまった……」フワッ

    友「………????」

    ?「わたしの役目はすでに終わっている。…これは私の意思。…これは…理に逆らう、糾弾されるべき大罪…」

    友「………???」(え?え?え?…裸?裸の女の子?なんでどうして?)

    友「…………」(…あのときの?黒マントの……)

    ?「なぜ介入したのか私にもわからない。だけど、今は……今は逃げて」スゥ……

    友「……!?」(え?き…消え…た?)

    友「……??」(今のって!!!!…あのときの?黒マントの……女の子???!!!)

    友「!!!!」(なにこれ?なにこれ?)

    友「!!!?」(あ!!計器が手すりの鉄パイプもろとも真っ二つになってて、…妹ちゃんがいなくなってる!!!!!!)

    友「………」(どこ!?妹ちゃん!!?どこ!!!!!)キョロキョロ

    友「………」(う…息が……)

195 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 20:45:53.86 ID:pHTQmu650
ギギギギギギギギギギギギギギギギ―――――――――――――――――!!!!








ゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボ







    友「………」(う!!!!うわああああああああああああ!!!!!!)ゴボゴボゴボゴボゴボッ………


    ……………………

    ……………

    ……



    友「…あ…れ?ここは?」

    姉「ぜいぜい…………がほ…がほ…あー死ぬかと思った」

    友「…姉さん?」

    姉「よかった…、気がついた?友ちゃん」

    友「ここは?」

    姉「ここ?んー?多分、ひっくりかえったフェリーの底…かな?」

    友「え?え?え?え?え?えーーーーーーーーーーーーー???!!!!!」


197 ::2009/05/02(土) 20:51:05.19 ID:pHTQmu650
    姉「海に投げ出されたあんたたちが見えたの…。あたし無我夢中で飛び込んで…。でもよかったみんな無事で」

    友「え?」

    姉「あたし泳ぎは得意なんだよねー」

    友「あの…みんな無事って」

    姉「あそこ見てみなって?」

    友「え?」


    妹「ひぐひぐ…」

    園児C「もうなくなよ…あ、そうだ…」

    妹「ん?」

    園児C「これキミんだろ?」

    友「あ……」

    妹「あ…、クマさんだ…」

    園児C「ごめんね、ずっとかばんのなかにいれてたんだけど、ぬれちゃったみたい」

    妹「ううん…。ううん…。ありがと…ありがと……」ギューーーーーーーッ

    友「……………」

198 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 20:55:47.51 ID:pHTQmu650
    姉「いやあ、あの園児C君てコさ、…ホント、滅茶苦茶だよね」

    友「ははははは…」

    姉「でも伝えなきゃ…あの子のお父さん」

    友「え?」

    姉「あの子のお父さん……………サメに喰われたの………」

    友「………………………………え?」

    姉「あのときね、あたしと園児Bちゃんにね、浮き輪を渡したあと、黒くてすごい大きな影が近寄ってきて、あの子のお父さんを飲み込んで持ってっちゃったの…」

    友「………………」

199 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 21:02:36.26 ID:pHTQmu650
    園児Aママ「なんなのよいったい…」

    園児A「ママーー!」

    園児Aパパ「…………」

    園長「…………」

    船長「これは…………いったい………」

    先生「うう…」

    園児D「だからママ、はんにんのてっぽうはもうないんだよ」

    園児Dママ「いいからもう黙ってましょうね?」

    園児Bママ「園児Bちゃん!!園児Bちゃん!!」ギュ

    園児B「ママ…くるし…」ムギュ

    乗客D「海上保安庁はなにをやってるんだ!!!!!怪我人がいるんだぞ!早く救助を!!!!」

    船員C「俺の…俺たちの船が…………」

    乗客A「俺!見たんだ!巡視艇がすごい勢いで突っ込んで来たんだ!巡視艇すげえ!!!」

    乗客C「すげえ完全にひっくり返ってやがる!」

200 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 21:08:15.17 ID:pHTQmu650
    乗客B「痛い…」

    船員B「く………ッ!!!!!ダメだ!!!沈む!この船は沈む!」

    船員C「みなさん!至急脱出してください!あわてないで!あわてないで!」

    操舵士「マッガーレ…マッガーレ…」

    隊員「あー、し…死ぬかと思った…」

    巡視船船長「私の船が…」

    元出っ歯「ふぃんごーふぃんごーー!!」(じ…地獄だ…地獄を見た!なんで俺生きてんだ―――――!!???)ジタバタジタバタ

    園児D「ママー?」

    園児Dママ「なに?」

    園児D「なんとなくタイムリープしてね?」

    園児Dママ「………あなたはもういいから黙ってなさい」

    園児D「すごいこうけいだよねwwwwwwうひょwwwwww。カメラがあったらしゃしんにとりたいwwwwwww」

    友「…園児D君って…」



妹「ただいま、お姉ちゃん」【パート4】へつづく

引用元
妹「ただいま、お姉ちゃん」
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1241196665/
 

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