80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/06(金) 21:58:23.20 ID:WRCBZlAx0
    ―― 4時間後

    妹「……………」

    妹「…………ん?」

    妹「…………あれ?」

    友「あ、妹ちゃん気がついた?」

    水泳部「よ」

    友「…え?え?あれ?あれれ?」

    友「おはよ、妹ちゃん」

    水泳部「ったく、おはようじゃねえだろ」

    妹「え?友ちゃん?あの…あれ?ここどこ?」

    水泳部「メモリアルホールの仮眠室だよ」

    妹「メモリアルホールって…あ、水泳部君?」

    友「妹ちゃん、あれからずっと眠ってたんだよ?」


妹「お帰り、お姉ちゃん」【パート1】【パート2】【パート3】【パート4】



 
81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/06(金) 21:59:51.03 ID:WRCBZlAx0
    妹「……そっか、今何時かな?」

    水泳部「えと、もう4時半過ぎてるな」

    妹「……朝の?」

    友「ふふ、もう夕方だよ?」

    妹「え?あ…」

    水泳部「ふーっ、おかげでこっちはなーんもすることがなくて、ずーっとぼーっとしてたけどな」

    友「くすくす、ホントは違うんだけどね」

    妹「…え?」

    友「水泳部君ね、あれから学校とか、男君の親戚とか、ご近所の人たちとか、いろいろ電話しちゃったり結構大変だったんだから」

    妹「……あ」

    水泳部「こら、余計なこと言うなよ」

82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/06(金) 22:00:49.45 ID:WRCBZlAx0
    友「だってホントじゃん。男妹ちゃんにも感謝されてたし、大活躍だったじゃん?水泳部君」

    水泳部「ばーか、違えよ。つーかさ、こんな活躍………嬉しくねえよ」

    友「……ふんだ、褒めてあげたのに。……………でも、そうだね。あんまり嬉しくないね」

    妹「………………」

    友「あ、そうそう!みんながそろそろ戻ってくる時間何だから、駅まで迎えに行こうよ」

    妹「みんなって…あれ?…………そう言えば、図書委員さんは?」

    友「それがね、図書委員さんと連絡が取れないの。どこ行っちゃったんだろ?」

    妹「何も変わってない…。やっぱり夢じゃなかったんだ…」

    友「妹ちゃん……」

    水泳部「よっし、お前ら、ちょっとここで待ってろ、俺、今タクシー呼んでくるから」

83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/06(金) 22:02:40.32 ID:WRCBZlAx0
    ―― メモリアルホール 玄関

    水泳部「あ、俺たちちょっと友達迎えに行ってきます」

    男叔母「車には気をつけるんだよ?」

    友「はい、行ってきます」

    男叔父「はい、行ってらっしゃい」

    男叔母「若いのに大したもんだね」

    妹「あれ?……男妹ちゃんは?」

    友「ああ、今、家に喪服を取りに行ってるよ」

    水泳部「何度もここと家を往復してるって感じだったな」

    友「そういえばお昼も印鑑取りに家に戻ったって言ってたよね」

    水泳部「ったく、しっかりしてんだか、抜けてんだか」

    友「でも、がんばり屋さんだよね?すごいいい子」

    水泳部「ああ、そうだな」

    妹「…………」


85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/06(金) 22:06:05.01 ID:WRCBZlAx0
    ―― 駅前 喫茶店

    水泳部「な?ここなら駅前広場が良く見えるだろ?外は冷えるから、しばらくここで待ってようぜ?」

    妹「……」

    友「えっと、リダイヤルでお姉ちゃんの番号はと…」ピッピッピッ

    ウェイトレス「いらっしゃいませ、あの、ご注文は?」

    水泳部「みんなホットでいい?」

    妹「……」

    友「じゃあ、あたしダージリンティーで」

    水泳部「それじゃあ、ダージリンティーが2つと、ホットがひとつ」

    ウェイトレス「かしこまりました。ダージリンティーが2つと、ホットをおひとつですね?」

    妹「……」

    友「……あ、もしもしお姉ちゃん?今どこ?え?いま電車待ち?…あとどれくらい?あたしらさ…えと…」

    水泳部「やれやれ、今日はとんでもない一日になっちゃったな…」

    妹「……………」ぼー


87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/06(金) 22:07:22.00 ID:WRCBZlAx0
    妹「…………あ」

    妹「……………」(あそこ歩いてるの………ひょっとして………お姉ちゃんかな?…………)

    水泳部「ん?どうしたの妹ちゃん?」

    妹「…………え?…ううん、なんでもない……」

    妹「…………」(うん、やっぱり、お姉ちゃんだ。……あの交差点の前にいるのお姉ちゃんだ。…あれは会社の人かな?一緒に歩いてる女の人)

    妹「…………」ぼー

    妹「…………」(あーあ、お姉ちゃんになんて言おう………」

    妹「…………」(…あ、お姉ちゃん、女の人と別れちゃった……。横断歩道渡っちゃうのかな)

    妹「…………」ぼー

    妹「…………」(うん、やっぱりお姉ちゃんに話聞いてもらおかな?)


     姉『あ、妹?お土産は私、おやきがいいから』 『…おやきがいいから――』 『いいから――』 『から――』 『から――』(エコー)


    妹「…………」(やっぱやめとこ…………………)

88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/06(金) 22:09:00.15 ID:WRCBZlAx0
    妹「!」

    妹「!?」

    妹「…なにあれ?」

    妹「…………」じーっ

    水泳部「…さっきから、どうしたの?妹ちゃん」

    妹「……あ、水泳部君…あの、今あそこにね、うちのお姉ちゃんがいるんだけどね、その…お姉ちゃんの腰のあたりに、ふわふわ何か浮いてるの」

    水泳部「は?」

    妹「あ、あのね!こーんな感じの、なんか、ソフトボールみたいなものと、首に、こう、もじゃもじゃて煙みたいな…」

    友「………………じゃあねお姉ちゃん、あたしたち駅前の喫茶店で待ってるから。うん、ばいばーい」ピッ

    友「……あれ?どうしたの二人とも」

    水泳部「ああ、友ちゃん連絡終わった?」

    友「それがね、雪で電車が止まってるんだって、まだ結構時間かかるかも」

    水泳部「雪か……う〜ん」

90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/06(金) 22:11:02.12 ID:WRCBZlAx0
    妹「友ちゃん!見てあれ!ね?ね?」

    友「どうしたの、妹ちゃん?」

    妹「ほら、友ちゃんうちのお姉ちゃん知ってるでしょ?ほらあそこの交差点のとこに立ってる人」

    友「あ、ホントだ妹ちゃんちのお姉さんだ」

    水泳部「え?どの人?」

    友「ほらあそこ、黒の襟が羽になってるダウンジャケット着てて、白のハンドバッグ持ってる人」

    水泳部「ああ、あれか…ふうん、美人じゃん。で、あれがどうしたの?」

    友「なんかさー、水泳部君て反応が割と淡泊ね」

    水泳部「俺にどうしろと」

    妹「ね?ね?見えるでしょ?お姉ちゃんの腰のあたりにふわふわ浮いてるソフトボールみたいなやつと、首に巻きついてる煙っぽいやつ」

    友「う〜ん」

    水泳部「やっぱり、妹ちゃん疲れてるんだよ」

    妹「え?うそ。なんで?あれ?え?でも、ほら、あれ」

    水泳部「…友ちゃん、これって?」

    友「ちょっと、病院行って見てもらおっか?」

92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/06(金) 22:12:54.81 ID:WRCBZlAx0
    妹「あ、あの!ほ…ホントだもん!嘘じゃないもん!あたし大丈夫だもん!見てよあれ!ね?ね?見えるでしょ?
     ほら、あれ、首の周りにもふわふわ煙みたいなものが見えるじゃん!ね?ね?ね?」

    ウェイトレス「はい、コーヒーと、ダージリンティー2つですね」コトッ

    水泳部「とりあえずさ、今は落ち着こうよ。な?」

    友「そうだよ、妹ちゃん、今は混乱してるだけだよ、ね?」

    妹「でもお……あ、信号変わっちゃった!あたしちょっとお姉ちゃんのところ行ってくる!」ダダッ

    水泳部「ああ、妹ちゃん!?」

    友「ちょっと待って?」

106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/06(金) 22:53:49.04 ID:WRCBZlAx0
    ―― 交差点 横断歩道前

    妹「なんかすごくいやな感じがする」

    妹「もうやだ、なにこれ?」

    妹「でもこの感じってどこかで」

    妹「………あ、この感じ!これって10年前もたしか」

    妹「確かお姉ちゃんがフェリーから海に落っこちそうになって…」

    妹「…実際、ぽろっと落ちちゃって」

    妹「そしたら、どっかの男の人が急いで海に飛び込んで」

    妹「お姉ちゃんは助かったんだけど、助けに海に入った人がサメに食われて溺れて行方不明になっちゃって」

    妹「……………あの時の感じに似てる?」

    妹「あ!?赤信号なのにトラックが交差点に突っ込んで??!!!え?なにこれ?!」

107 ::2009/02/06(金) 22:55:48.21 ID:WRCBZlAx0
    ヒュッ! キラッ!?

    妹「きゃ?!?え?なに?」

    姉「きゃあああぁああああああああ」

    カラス「がーがー」

    妹「え?カラス?…カラスが飛んでって、お姉ちゃんの首筋に…体当たり?」




キキキキキキキキッ







ガシャ―――――――――――――ンッッ








    姉「…び、びっくりした…」

    通行人A「すげえ…事故だ」

    通行人B「おい警察呼んだほうがいいんじゃねえか?」

    通行人C「俺呼ぶよ」

    通行人D「おーい、運転手生きてるみたいだぞー」

    通行人E「自損事故?怪我人でなくて良かったねー」

    姉「だ、やだ、こ…怖〜、紙一重〜」


109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/06(金) 23:00:13.97 ID:WRCBZlAx0
    妹「…なに、今の?」

    水泳部「おい、妹ちゃん!?なんだあれ!うわ、すっげー事故ってら」

    友「ね、ね、妹ちゃん?大丈夫?」

    妹「あれ?友ちゃんと、水泳部君?」

    水泳部「ったく、今日はどんな日だよ」

    友「わー、見て?トラック、すごいぐしゃぐしゃになってる」

    水泳部「おい、友ちゃん?」

    友「あ、…その…ご、ごめん。って、水泳部君だって」

    水泳部「悪い」

    妹「あれ?……お姉ちゃんのそばからソフトボールと首筋に巻きついてた煙が消えてる…」

    ?「そう…、あなたにはあれが見えてたの?」

    妹「!!!?????」ビックッ

110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/06(金) 23:03:29.60 ID:WRCBZlAx0
    水泳部「?どうしたの妹ちゃん?」

    友「えと、なに?」

    妹「え?あれ?今、何か言った?」

    水泳部「何の事?」

    友「?」

    妹「いま、見えてたって、言わなかった?」

    水泳部「さあ?」

    友「ね?紅茶冷えちゃうよ?喫茶店に戻ろ?」

    妹「?????」

    ?「ふふふふふ、すごーい、あたしの声聞こえるんだ、変な人間」

    妹「は?え?」

    水泳部「?」

    友「どうしたの?妹ちゃん」

111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/06(金) 23:04:43.95 ID:E11E2NcAO
まさか…

112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/06(金) 23:05:33.37 ID:WRCBZlAx0
    妹「え?ふたりには聞こえてない?」

    ?「みたいだね。普通は人間にはあたしらの声は聞こえないもんなんだけどね」

    妹「だ、誰?なに?なにこれ?」キョロキョロッ

    水泳部「お、おい?妹ちゃん?」

    友「妹ちゃん…まだ……?」

    妹「でも…あの??!!!あ…あれ?」

    ?「ふふふっ、おもしろーい」

    妹「ねえ、ちょっとやだ、なにこれ?」

    水泳部「妹ちゃん?」

    友「おーい、もしもーし?」

    ?「あたしは死神。あんたのお姉ちゃんを連れに来てたんだけどね、お仕事なくなっちゃった」

114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/06(金) 23:09:14.66 ID:WRCBZlAx0
    妹「え?!し!!??死神?!」キョロキョロッ

    水泳部「は?し…死神?って、おい?」

    友「ちょっと、妹ちゃん…あの…ホントにどうしちゃったの?」

    ?「ふふふ、あたしらね、3つ子なの」

    妹「み…みみみみつみつみつご?みつごって何?」

    ?「さあねー、ふふ、教えてあげない」

    妹「????????????????」キョロキョロキョロッ

    友「ねえ、水泳部君…」

    水泳部「あ、ああ、おい妹ちゃん?とりあえず喫茶店に戻ろうぜ?…悪いけど、さっきから人の視線がちょっとすごく痛いんだけど…」

    ?「ホント言ったら、あんたのとこには、今晩うちの近所のおじさんが迎えに行く予定だったんだけどねー?くすくすくす」

    妹「ひいいいいいいい??!!何これなんなの??!」ダダッ

    ?「すごいよねー。あのおじさん自らだよー?くすくすくす」

    妹「ぎゃ――――――――――――――――――――――!!!!???」


115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/06(金) 23:11:34.46 ID:WRCBZlAx0
    水泳部「あ!!!ちょっと妹ちゃん?!」

    友「あー…行っちゃった。ね?どうしよう?」

    水泳部「ほっとけないよ、追いかけよう?」

    友「うん!」



    ―― 商店街

    妹「なにこれ?!なにこれ?!!」

    ?「おもしろーい、ホントに聞こえてるのね?」

    妹「いや―――――――!!!!」

    ?「やーん、怖がってる。あたしすっごいわくわくするー」

    妹「ぎゃ――――――――――――――――!!???声が?!声だけが追いかけてくる?!」

    ?「きゃははははは!た―――の――――し――――い――――!」

    妹「やだ!もうやだ!」

116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/06(金) 23:13:02.26 ID:WRCBZlAx0
    ?「あたしの担当さんの運命をね、あたしのお姉ちゃんが変えちゃったっぽいら、あたしはもうあっちに帰っちゃってもいいんだけどね、
      こういうときって、明日のお昼まで不確定要素があるみたいで、あたしはまだこっちにいなきゃいけないみたいなの。扉がね、開かないの」

    妹「もうやだ――――――!!!!!!誰か!!!!誰か――――――――!!!助けて――――――!!!!??」

    通行人A「なにあれ?」

    通行人B「え?ドッキリ?」

    通行人C「どっかでTVの撮影やってるとか?」

117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/06(金) 23:17:00.09 ID:WRCBZlAx0
    ―― 裏通り

    妹「もうやだ、もうやだ……もうやだ、もうやだ、もうやだ…」

    ?「…でね、担当さんの最期を遠くから見てたらさー、お姉ちゃんたらホント余計なことしちゃって」

    妹「もうやだ――――――――――――――――――――――――!!!!」

    ちょーちょろちょろちょろちょろ…。

    妹「えぐ…えぐ……」

    ?「あ……」

    妹「ひぃい―――――――――ひぎ―――――――――ひぎ――――――――――」

    ?「きゃはははは!この子ったら、うずくまって、おもらししちゃってるー!!」

    妹「えぐ…ひぐ……お姉ちゃん…お父さん、お母さん………た…助けて………」

    ?「あ…」

    妹「………あう…あぐ……男君………ひぐ……ぐず…えぐ…ええええええええええええええん………」

    ?「あららー……」

    妹「もうやだーーーもうやだよーーー違うよーなにこれー?えぐえぐ…」

    ?「あっちゃー。ちょっと、…やりすぎちゃったかな?」


119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/06(金) 23:20:39.98 ID:WRCBZlAx0
    妹「ひぎ―――――――ひぎひぎひぎぎ―――????!!!」

    ?「ねえ?そろそろ泣きやんで?」

    妹「あ゛――――――――――あ゛―――――――――」

    ?「ね?あんたが狂い死になんかしたら、あたしがおじいちゃんにしかられちゃうよう、うわー、まいったなー」

    水泳部「ここか?おい!妹ちゃん!!」ダダダッ

    ?「ん?誰か来た?」

    妹「ぱぎ―――――――――――?!」ビクッ

    水泳部「おい!妹ちゃん!!!!大丈夫か!?」

    妹「ひぎ?!や!!や?!!!やだ!やだ――――――ひっ…、ひぎ――――!!!!」

    水泳部「おい!妹ちゃんって…あ、……妹ちゃん……これって………あの……」

    妹「やだ―――――――――――――――――………あ………」カクン

    水泳部「おい!妹ちゃん?!おい?あの?ちょっと?もしもーし?」

    妹「…………」(白目)

    水泳部「わ、わ、わ、うひゃー、妹ちゃん、おしっこ漏らしたまま気絶しちゃったよ?……どどどどどどうしよう」ドキドキ

123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/06(金) 23:26:45.45 ID:4mTK/FGYO






おもらしキタ━━(゚∀゚)━━!!!!







124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/06(金) 23:27:10.71 ID:4lOpad9L0
    妹がお漏らしで何つーかこう…グッと来たぜ

120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/06(金) 23:23:37.05 ID:WRCBZlAx0
    水泳部「あ…あの?妹ちゃん?あの…スカートがはだけて太ももが出てますけど……」ゴクリ…

    友「水泳部君!!!妹ちゃんいた!!???」

    水泳部「あ、友ちゃん!」

    友「あ…」

    水泳部「あ…」

    友「…ね、ねえ、ちょっと…、水泳部君、あ、ああ、あんた!!妹ちゃんに何してんの!!!?」

    水泳部「え?あ?な、何?………は?!!!!こ、これは!?ち、違う!友ちゃん!なんか誤解してる?!」

    友「水泳部君のフケツ――――!!!!なにこれ――――!!信じらんない―――――――――――!!!!減滅―――――――!!!!」

    水泳部「ち――――がー―――う――――――!!!!!」

125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/06(金) 23:27:11.71 ID:WRCBZlAx0
    ―― 友宅 前

    水泳部「なあ、友ちゃんの家ってこのマンション?」

    友「……」

    水泳部「友ちゃん?」

    友「この卑劣漢……すけべ……変態」ボソッ

    水泳部「だから違うって!」

    友「い、今だって、おもらしした妹ちゃんを背負えてホントは嬉しいんでしょ?この変態」

    水泳部「あ、あのう…どうすれば信じてもらえるのですか?」

    友「ったく、こんなやつだとは思わなかった…」ブツブツ

    水泳部「あ、あのさ、俺」

    友「何よ?」

    水泳部「俺、妹ちゃんのことが好きなんだ、この3年間ずっと」

    友「え?」

    水泳部「好きな子に乱暴するわけねえだろ?」

    友「あ…」

138 :◆/1KW3XvcjU :2009/02/07(土) 00:09:25.71 ID:CByeJovI0
    水泳部「今度の旅行で俺、妹ちゃんに告白しようと思ってたんだ」

    友「………」

    水泳部「でもこんなことになってさ、俺にももうなんだかよくわかんねえよ」

    友「………」

    水泳部「友ちゃんの家ってこのマンションで良かったっけ?」

    友「うん…5階だよ」

    水泳部「そっか、ありがと」

    友「あーあ、なんだかなあ…」

    水泳部「ん?どうしたの?」

    友「うるさい!ばーか、ばーか!あたしもう知らない!後はご勝手にどうぞ!ふんだ!べーっ!」

    水泳部「ま!待ってくれ!こんな状況でほったらかされても困る!俺すっげー困るから!」

    友「はいはい、じゃあ入って?」

    水泳部「ありがとな、お前っていいやつだよな」

    友「な、なによ、べ、別にあんたのためじゃないんだからね?!」


140 : ◆/1KW3XvcjU :2009/02/07(土) 00:13:04.38 ID:CByeJovI0
    ―― 友宅 玄関

    水泳部「鍵閉まってるけど?」

    友「んー、ちょっと待って?…確か上着のポケットの中に…あ、あった」

    ガチャガチャ… ガチャ。

    友「ふう、到着」

    水泳部「へー綺麗な部屋だな」

    友「ふふん、どうだ、恐れ入ったか」

    水泳部「うん」

    友「な、なによー」

    水泳部「で、この後どうしようか?」

    友「え?あ…ああ、どうするもないよね、おもらししたままほっといたら可哀そうだもんね、お風呂入れてあげようよ」

    水泳部「え?お、お風呂?」ドキドキ

    友「ばーか!あんたは妹ちゃんをお風呂まで連れてった後、リビングで待ってて」

    水泳部「お、おう」

141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/07(土) 00:18:13.56 ID:CByeJovI0
    ―― お風呂

    友「じゃあ、妹ちゃん服脱ごうね」

    妹「……」

    友「わあ、妹ちゃんて、肌奇麗…」

    水泳部「ど、どうだ?俺、なんか手伝えることあるか?」

    友「ぎゃ―――――――――――!!!!覗くな!この変態!!!!」

    水泳部「え?あ?あああ!?ご、ごめ!!!!!!」

    友「ふう…、油断も隙もあったもんじゃないわ」

    友「先に着替えるもの用意しといたほうがよさそうね、えーっと、着替え着替えっと」

    水泳部「なんだ?着替えか?ん―――――――――こっちのクローゼットに何か入ってないかな…………あ」

    ガララ

    ドタタタタッ

    友「ちょっとあんた―――――――――――――!!!!何してんのよ!!!!!!」

    水泳部「い、いや、俺には刺激が強すぎる、助けてくれ」

142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/07(土) 00:22:41.29 ID:CByeJovI0
    友「あ、…Tバック」

    水泳部「な、すげえだろ?。…こっちのこれなんか、ヒラヒラらのスケスケ…誰のだこれ?」

    友「人ん家の中を物色すな―――!!!」バッ!!

    水泳部「ご、ごめ!!!!!!!!!!!?」

    友「あ、こっちの縞々にしとこっと♪」

    水泳部「こ、こいつは…」

    友「えーと、あとは、これとこれと」

    水泳部「ふう、さっきの下着、誰のだ?…………」

143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/07(土) 00:27:45.74 ID:CByeJovI0
    ―― 再びお風呂

    シャ―――――――――――――――――――――ッ

    友「はい妹ちゃん綺麗にしましょうね?」

    妹「……………………」

    友「ふう、気持ち良いお湯…」

    友「あーあ、あたしもお風呂入っちゃおうかな?」

    友「よーし、こうなったら、あたしも一緒に入っちゃえ」ババッ

    友「あ――――――――――気持ちいいお湯――――――――――」

    妹「う……うん?」

    友「あ、妹ちゃん気がついた?」

    妹「あ…れ?」

    友「どう?大丈夫?」

    妹「え?友ちゃん?え?あれ?ここどこ?」

    友「ここはあたしん家のお風呂」

144 : ◆/1KW3XvcjU :2009/02/07(土) 00:31:03.14 ID:CByeJovI0
    妹「え?友ちゃんの家?え?え?え?」

    友「覚えてない?妹ちゃん、裏通りで倒れてたの」

    妹「え?それって、あの?」

    友「それでさ、妹ちゃん…その…お…お…お…」

    妹「お?」

    友「あ、ああ、いや、なんでもないの。あはははは。妹ちゃんがね、その、………水たまりで倒れててさ、
     すっごいばっちかったから、お風呂に入ったほうがいいかななんて」

    妹「そうなんだ…」

    友「水泳部君には、お礼言っといたほうがいいよ?ここまで妹ちゃんを背負って連れてきてくれたんだから」

    妹「え?」

    友「ごめんね勝手に連れてきちゃったりして、おまけにお風呂まで」

    妹「ううん、…いま何時?」

    友「さあ?」

145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/07(土) 00:33:40.82 ID:CByeJovI0
    妹「あのね旅行に行く前の、お家を出る前にもね、あたしお風呂に入ったのね」

    友「?」

    妹「そんときからずっとお風呂にいたような気分。なんだか変な感じ」

    友「ははは」

    妹「そんでさ、男君が交通事故で死んじゃったーとか、ヤな夢を見てさ、えへへ、っていうかこれも多分、夢だよね」

    友「……」

    妹「そうだよね、友ちゃんと一緒にお風呂だなんて変だよね、これも夢だよね」

    友「ホント、全部夢ならよかったのにね」

146 ::2009/02/07(土) 00:36:32.65 ID:CByeJovI0
    ―― 友宅 リビング

    水泳部「……」ぼー

    友「ほーい、あがったよ」

    妹「………あ、水泳部君?」

    水泳部「よ、目は覚めた?これで今日は2度目かな?」

    妹「う、うん……」

    友「あたし、もうびっくりしたよ、妹ちゃん金切り声上げて走って行っちゃうんだもん」

    水泳部「ホントにさ、どうしたんだよ妹ちゃん」

    妹「う…うん、あのね、信じてもらえないかもしれないけど、声が聞こえたの」

    友水泳部「声?」

    妹「うん……」

    ?「くすくす、声ってあたしの声だよね?」

    妹「え?」

    友水泳部「?」

    妹「ね、ねえ友ちゃん、今何か言った?」

147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/07(土) 00:40:19.79 ID:CByeJovI0
    友「ん〜ん。何も言ってないよ」

    妹「へ?へへ…へへへへへへ……」

    水泳部「どうしたの?妹ちゃん」

    ?「あたしの声はあんた以外には聞こえないみたいね、残念ね、ふふふ」

    妹「!!!!!!!!!!!?さっきの声が?!」

    水泳部「???」キョロキョロ

    友「だから、声がどうしたの?」

    妹「あのね…誰かの声が聞こえるの」

    ?「くすくすくす、あんたにはもうしばらくあたしの暇つぶしの相手になって欲しくってさ、付いてきちゃった。えへへ」

    妹「ひいっ!!?」

    友「あの?妹ちゃん?誰かって…誰?」


150 :わかった ◆/1KW3XvcjU :2009/02/07(土) 00:48:19.70 ID:TYZ6PYgN0
    水泳部「俺たち以外誰もないよな?」キョロキョロ

    友「うん…うちのお父さんいつも夜遅いし、お母さんはこの時間いつもスーパーでパートだもん。誰もいないはずだよ?あ、でも今日はお母さん、パートのあとで男君のとこに行くって」

    水泳部「ふうん」

    妹「で、でも!すぐ近くから声が!!!……………………って、え?!あ?!!!!」

    友「どうしたの?妹ちゃん」

    妹「か…鏡」

    水泳部「え?鏡?」

    友「鏡?鏡台が、どうかしたの?」

    妹「鏡に誰か映ってる?え?何これ?」キョロキョロキョロッ

    水泳部「何も映ってねえけど?」

    妹「でもだって!ほら、いるじゃん!黒いマント着た、小さな女の子が!!!???」


151 : ◆/1KW3XvcjU :2009/02/07(土) 00:51:03.91 ID:TYZ6PYgN0
    友「は?」

    水泳部「小さい女の子?」キョロキョロキョロッ

    妹「すぐそこ…鏡の中、……でも、あれ?反対側には誰もいない?あれ?…え?なにこれ?」

    友「????」

    水泳部「????」

    ?「へえ、鏡越しにあたしの姿が見えるんだ………この人間おもしろい!」

    妹「何これ?なんなの?」

    ?「くすくすくすっ、はじめまして♪こんにちは〜」にぃ

    妹「は…はは…ははは……」

    水泳部「…………………どうしたの?妹ちゃん」

    妹「あ…あのね、今ね、小さな女の子が鏡越しに『こんにちはー』ってにっこり笑ったの」

    友「は?」

    水泳部「こんにちは……?」

152 : ◆/1KW3XvcjU :2009/02/07(土) 00:52:50.41 ID:TYZ6PYgN0
    妹「それがね黒いマント着て、髪の毛が漫画みたいにやたら長いツインテールで、それに…」

    水泳部「それに?」

    妹「それにね…あの、その、…このコ、あの…、服着てないの。…素っ裸」

    友「は?」

    水泳部「ツインテールで素っ裸?」キョロキョロキョロッ

    友「水泳部君……」

    ?「…し!!失礼ね―――――!!!!!」

    妹「きゃ?!」

    ?「ちゃんと見なさいよ!黒マント着てるから素っ裸じゃないもん!」

    妹「ええええええええええ」

    友「あのう、今度は何?」

    妹「それがね…黒マント着てるから素っ裸じゃないもんって、すっごい怒ってる」

    友「……………」

    水泳部「……………」

    妹「……………」

153 : ◆/1KW3XvcjU :2009/02/07(土) 00:54:29.64 ID:TYZ6PYgN0
    友「ねえ、妹ちゃん」

    妹「なに?」

    友「病気?」

    妹「ち!違うもん!嘘じゃないもん!いるもん!素っ裸の子が!」

    ?「何度も言わせないでよ!黒マント着てるから素っ裸じゃないもん!」

    妹「怒ってる〜、怒鳴ってるのに〜」

    友「ん――――――――――――どうしよう、水泳部君?」

    水泳部「…え?あ、ああ」

    妹「ね?水泳部君はあたしのこと信じてくれるよね?ね?」

    水泳部「え?あ、ああ…」

    友「ちょっとー、水泳部君?」

    水泳部「ったく、俺にどうしろってんだよ?」

    妹「うう、ぐす、なんだかあたし涙出てきた…ううう、ぐす…」

154 : ◆/1KW3XvcjU :2009/02/07(土) 00:55:55.89 ID:TYZ6PYgN0
    友「どうしよ」

    水泳部「困ったな」

    妹「…………あ、あのあのあの、あ…あ…あなたはどうしてここに来たの?」

    友水泳部「?」

    ?「え?あたしに聞いてるの?」

    妹「ひっく、…うん」

    ?「だからー、あたしはね死神なのね」

    妹「……………死神?」

    死神「そ、死神」

    水泳部「死神〜〜?」

    友「あ…あたし、なんか、あたま痛くなってきたかも…」

155 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/07(土) 00:57:50.95 ID:TYZ6PYgN0
    死神「ふうん、ようやくあたしと話す気になれた?」

    妹「話す気というか、なんと言うか…もう帰ってもらいたいというか…………」

    死神「きゃはははは!こんなのあたし初めてだよ」

    妹「はは……、あたし、何やってんだろ?…ホントに頭おかしくなっちゃったのかな?はははは…」

    死神「いいよ人間、あたしあんたのこと気にいっちゃった。えへへ」

    妹「うう、ちっとも嬉しくないんだけど…ね、ねえ?あ、あの…、あなたはどうしてここに来たの?」

    死神「んん?何度か言ったかも知れないんだけどさ、あたしの担当さんがさ、
     …んと、今日死ぬはずだった人の運命が変わってさ、命が助かっちゃったから、あたしのお仕事が無くなっちゃの」

    妹「え?今日死ぬはずだった人って………?」

    死神「さっき見たでしょ?横断歩道でトラックに轢かれそうになってた女の人いたじゃん?アレよアレ」

156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/07(土) 00:59:57.14 ID:TYZ6PYgN0
    妹「え?それって……あ!?」

    死神「それがさ、うちのお姉ちゃんがね、なんか勝手やっちゃったみたいなの。ホントはあんなことしちゃったら厳罰もんだよ。ホントにもう!」ブツブツ

    妹「あ…、あのとき?お姉ちゃん、死ぬはずだった?…ははは、なにこれ?」

    水泳部「おい、友ちゃん」

    友「な、なによ?」

    水泳部「だからさ、妹ちゃんさ、誰と話してんだよ?」

    友「知らないわよ」

    水泳部「なんだよだこれ?」

    友「あたしが聞きたいわよ」

157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/07(土) 01:01:08.53 ID:TYZ6PYgN0
    妹「…ねえ、死神のあなた、知ってたら教えて?」

    死神「なに?」

    友「…ね?ね?水泳部君?見てあれ? …妹ちゃん、誰もいないのに会話してるし」

    水泳部「……大丈夫、大丈夫、大丈夫、大丈夫、俺、大丈夫。…何でも受け入れる。うん、大丈夫、大丈夫……」ブツブツブツ

    友「………」

    妹「男君って人知ってる?」

    死神「え?」

    妹「今日の朝交通事故で死んじゃった男の子なんだけどね」

    死神「んとね、うーんとね、えっと……、ああ、うん知ってる知ってる!たしか、うちのお姉ちゃんの担当さんだよ。変わり種だって言ってたから覚えてる」

    妹「変わり種?」

158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/07(土) 01:03:08.91 ID:TYZ6PYgN0
    死神「うん、どう言えばいいんだろ?こう、魂の"えにし"がね、普通のとちょっと違うの」

    妹「えにし?」

    友水泳部「えにし?」

    死神「"えにし"ってのは縁のことだよ、あの人間の魂の"えにし"が異常にぶっといんだってさ」

    妹「ぶっとい?」

    友「ぶっとい?」

    水泳部「ぶ…ぶっと?…」

    友「水泳部君、ぶっといに反応し過ぎ」

    水泳部「……」

159 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/07(土) 01:05:46.98 ID:TYZ6PYgN0
    死神「うん、そうそう、確か、生きてる人みたいに異常にぶっといんだっておじいちゃん言ってた」

    妹「おじいちゃん?え?……生きてるみたいって?」

    死神「でも残念、あの人間はもうとっくに死んじゃってるよ?複雑骨折に全身打撲に内臓破裂…即死だったみたいね?可哀そうに」

    妹「男君……」

    死神「それが、なんであんなに"えにし"がぶっといのか謎なのよねえ」

    妹「………………」

    友「ね、ねえ、妹ちゃん?」

    妹「え?友ちゃん、何?」

    友「あ、あはは…、で、その、脳内電波会議は終わった?」

    妹「え?あ…!!!で、で!?電波会議じゃないもん!脳内じゃないもん!!!…ホントだもん!!!」

160 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/07(土) 01:06:59.03 ID:TYZ6PYgN0
    水泳部「ちょっと!友ちゃん!?」

    友「だってさ、どう見たって妹ちゃん普通じゃないじゃん!何が死神よ!?馬鹿じゃない!!?」

    妹「ええええぇええ、ううううう…」

    死神「きゃははははは!!ぷ―――っ、おっかしー。信じてもらえてねえんでやんのー」

    妹「な、なによ―――!!!」

    友「ほら!水泳部君、見なさいよ?このコ、誰もいないとこ睨んで文句言ってんだよ?絶対おかしいよこんなの!」

    水泳部「友ちゃん…」

    妹「あ…あの、水泳部君は、信じてくれる?」

    水泳部「え?」

    友「水泳部君?」

    妹「ぐす…、水泳部君…」

    水泳部「……」

161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/07(土) 01:08:22.31 ID:TYZ6PYgN0
    友「どうなの?」

    妹「…ううう」

    死神「くすくすくす…」

    水泳部「うが―――――――――――――――――――!!!!!!!!!!」

    友「!?」

    妹「!?」

    死神「!?」

    水泳部「ぜい…ぜい…ぜい…ぜい…」

    友「あの…、水泳部君?」

    水泳部「お、…俺さ、妹ちゃん?」

    妹「え?は、はい」

    水泳部「俺、妹ちゃんを信じるよ」

    妹「え?」

    友「あ…」

    水泳部「そう決めたんだ」

162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/07(土) 01:09:41.96 ID:TYZ6PYgN0
    妹「水泳部君…ありがと…ううう」

    死神「きゃはははははははは!!!腹痛た――――!!!!なに――!!?この茶番――――――!!!ぷぎゃ―――――――――――!!!」

    友「あーあ、なんかさー、あたし全然面白くないんだけどー」

    妹「あの、ごめんね?友ちゃん」

    友「………」

    妹「………」

    水泳部「………」

    友「……で」ジロッ

    妹「え?」

    友「いるの?その…死神」

    妹「え?う…うん」

    友「子供だっけ?」

    妹「うん、小さい女の子」

165 : ◆/1KW3XvcjU :2009/02/07(土) 01:28:20.32 ID:xjNNlxuO0
    友「どのくらいの大きさ?」

    妹「友ちゃんのおへそくらいの背丈かな?」

    友「黒マント着てんの?」

    妹「うん…」

    友「素っ裸で?」

    妹「うん…。素っ裸で」

    死神「だから素っ裸じゃないって言ったじゃん!」

    友「…今どこ?」

    妹「え?あ…あの…その…あっち」

    友「あっち?」

    妹「うん、ベッドに腰掛けて、『素っ裸じゃないって言ったじゃん!』って怒ってる」

    友「ふうん」

166 : ◆/1KW3XvcjU :2009/02/07(土) 01:30:18.44 ID:xjNNlxuO0
    妹「………」

    友「ねえ、死神のあんた?」

    死神「ん?なあに人間?」

    友「……何にも聞こえないんだけど?」

    妹「あの……『なあに人間?』って言ってる」

    友「いたこ?」

    妹「え?」

    友「ま、いいわ。死神のあんたさ、あんたなんでここにいんの?」

    死神「暇つぶしだよん」

    友「…………なんて言ってる?」

    妹「えと、『暇つぶしだよん』って」

    友「あー…、なんか、語尾の"ん"のとこに、ほのかな憤りを感じるわー」

    妹「は、はは…」

167 : ◆/1KW3XvcjU :2009/02/07(土) 01:32:17.35 ID:xjNNlxuO0
    友「んでさ、死神のあんたは、いつ帰んの?ここあたしん家だしさ、さっさと帰ってもらいたいんだけど?」

    死神「ばーか、あたしは今、そっちの子に憑いてんだから、いつ帰るのかはそっちの子次第だよ」

    友「なんて言ってんの?」

    妹「え?あ、えと、その、今死神さん、あの、…あたしにとり憑いてるみたいだから、あたしが帰ったら一緒に帰るって」

    友「ふうん」ジロッ

    妹「あ、あの…」

    友「…悪いんだけどさ、2人とももう帰って?」

    妹「え?」

    水泳部「お、おい…、友ちゃん」

    友「ごめん、あたし気分悪くなっちゃった」

    妹「友ちゃん……」


169 : ◆/1KW3XvcjU :2009/02/07(土) 01:34:40.73 ID:xjNNlxuO0
    死神「きゃははははははは!人間が怒った!人間が怒ったー!!」

    妹「うるさい!あなたは黙ってて!」

    友「うるさいのは、妹ちゃんあんたよ!?」

    妹「…え?!」

    水泳部「友ちゃん……」

    友「なによもう!なんなのよこれ!あたし頭おかしくなりそう!」

    妹「ごめん友ちゃん!でも!」

    友「でももへちまもないよ!あんたが帰ったら、この変なのは全部なくなるんでしょ?だったら、もう帰ってったら、帰って!?」

    妹「友ちゃん……」

    水泳部「行こっか?妹ちゃん」

    妹「うん」

    友「な、なによ…。二人して見つめ合っちゃったりしてさー」

    妹「え?」

170 : ◆/1KW3XvcjU :2009/02/07(土) 01:35:55.47 ID:xjNNlxuO0
    水泳部「…友ちゃん?」

    友「いいもん、いいもん!どうせあたしなんか、あたしなんか!」

    死神「きゃははははははははは!!た―――の―――し――――い――――!!!」

    妹「もう!!!!」

    友「うるさい!ばかー!もう帰れ――――――――!!!!!」

    妹「え?あの!えと!違うの!あの…、これは…」

    水泳部「もう行こ?」

    妹「うん…あの、友ちゃん、また明日ね?」

    ガチャ…、バタン

    友「べーた!!!」

    友「……」(なによもう!、男君が死んじゃった日に、あの子ったらもう水泳部君に鞍替え?)

    友「……」(ふんだ、馬鹿にすんじゃないわよ!)

    友「……」(そいえば、水泳部君って妹ちゃんのことが好きだって言ってたよね)

    友「……」(あーあ、あーあ、あーあ…)

171 : ◆/1KW3XvcjU :2009/02/07(土) 01:37:33.47 ID:xjNNlxuO0
    友「……」(…あたしのこの3年間って、何だったんだろ?)

    友「……」(ホントに馬鹿みたい…)

    友「……」

    友「……」(そいえば、もう、みんな駅に着いた頃かな?)

    友「……」(あ、あたしの旅行の荷物って、男君の所に置きっぱになってる?)

    友「……」(妹ちゃんの服の洗濯、まだ終わってない…)

    友「……」(…ま、いっか、もう全部明日でいいよ。いろいろあって、なんかだあたし疲れちゃった…。このまま寝ちゃおう)

    友「……」

172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/07(土) 01:38:41.06 ID:CTAbLWIVO
    友は序盤からホントにクズだったもんな
    当然の展開かぁ

173 : ◆/1KW3XvcjU :2009/02/07(土) 01:39:17.81 ID:xjNNlxuO0
    友「……」(あー、やだ、なにこれ?)

    友「……」(胸がざわざわする…。すごい気持ち悪い…)

    友「……」(……何やってんだろ?あたし)

    友「……」(……妹ちゃん、今日ずっと泣いてたじゃん…。)

    友「……」(……あたし、最低だ)

    友「……」

    友「……」(……謝らなきゃ、妹ちゃんに)タタッ

    ガチャ

174 : ◆/1KW3XvcjU :2009/02/07(土) 01:40:31.34 ID:xjNNlxuO0
    ―― 友宅前の通り

    水泳部「これからどうする?」

    妹「……男君のところに戻る」

    水泳部「え?」

    妹「荷物」

    水泳部「あ」

    ヒュ――――――――――――――ッ

    水泳部「うわ、風、冷!」

    妹「……」

    水泳部「妹ちゃん、寒いだろ?これ羽織ってろ」

    妹「あ、ありがと水泳部君」

176 : ◆/1KW3XvcjU :2009/02/07(土) 01:42:48.95 ID:xjNNlxuO0
    水泳部「もうこんなに暗くなってる。…今日は馬鹿みたいに冷えるな、みんなもう帰ったかな?」

    妹「……」

    死神「くすくすくす!ホント、この人間おもしろーい」

    妹「あんたのせいよ?」

    死神「え?」

    水泳部「え?」

    妹「友ちゃん怒っちゃったのあんたのせいなんだからね?どうしてくれんの?」

    死神「くすくすくすく、あたし知らないっと」

    水泳部「その…ごめん」

    妹「謝りなさいよ!」

    水泳部「だから、ごめんて」

    死神「ばーか、ばーか」

    妹「な!馬鹿ですって?」

    水泳部「あの、妹ちゃん?あの…何言って?」

177 : ◆/1KW3XvcjU :2009/02/07(土) 01:45:04.89 ID:xjNNlxuO0
    妹「友ちゃんはね、小学生の頃からのあたしの大事な友達なの!ずっと仲良しだったのに!!!!どうしてくれんのよ!もう!謝ってよ!」

    水泳部「妹ちゃん?」

    死神「いちいち、うるさい人間だねー」

    妹「うるさいって何よ!いいから謝って!!!!」

    死神「いやでちゅ――――。きゃははははは!」

    妹「むき――――――――――――!」

    水泳部「おい!?妹ちゃん!?どうしたんだよいったい?!」

    妹「あ、水泳部君……」

    水泳部「しっかりしろよ」

    妹「ち、違うの!だから死神が……」

    水泳部「……」

    ギュ…

    妹「あ……」

179 : ◆/1KW3XvcjU :2009/02/07(土) 02:01:40.52 ID:B0YLbWBi0
    水泳部「ごめん!妹ちゃん!!!」

    妹「な?!!え?!!!…んぐ?!」

    水泳部「……………………」

    妹「…………………」

    死神「うほ―――――――!!!すっげ――――――――!!!この男、キスしやがった―――――――――!!!!」

    水泳部「…………………あ」

    妹「……………」

    水泳部「あ………、あの、その、ご、ごめん!」

    妹「………」

    水泳部「で、でも、俺、妹ちゃんのこと、ずっと!」

    妹「………」

    水泳部「こんなときに言うなんて卑怯かも知れないけどさ、俺!妹ちゃんのこと、この3年間ずっと……!」

    妹「………」

180 : ◆/1KW3XvcjU :2009/02/07(土) 02:04:38.91 ID:B0YLbWBi0
    水泳部「だから、俺!妹ちゃんのこと守りたいって!そう思って!」

    妹「……水泳部君、痛い。…離して?」

    水泳部「あ…その…ご、ごめ…」

    妹「……」

    水泳部「………あの、俺…」

    妹「あたし、男君のところに戻るね?」

    水泳部「あ、ああ…」


    友「……」じーっ

    友「……」

    友「……」クルッ

    友「……」タタタッ

181 : ◆/1KW3XvcjU :2009/02/07(土) 02:06:05.96 ID:B0YLbWBi0
    死神「きゃははははは!すごく良い見世物だったよ?」

    妹「……………………」(←顔真っ赤)ズカズカズカ…

    死神「いいじゃん!いいじゃん!青春だよ、青春!!!ぷ―――――――――っ!!!!」

    妹「もう!!!!!!!!!!!くぁwせdfrgthyんじゅmき、ぉ。p;:¥!!!」

    水泳部「!?」ビクッ

    死神「きゃはははは!何語?」

    妹「もー!!!!!あたしに付きまとわないでよ――――――――――!!どっか消えてよ―――――――――!!!!」

    死神「きゃはははははは!たのしいー!」

    水泳部「あ、ごめん…俺…」

    妹「え?あ!ち、違うの!あの、水泳部君のことじゃなくて…」

    水泳部「あのさ、さっきは、ホントにごめん、悪かった」

    妹「えと…あの…」


183 : ◆/1KW3XvcjU :2009/02/07(土) 02:07:54.40 ID:B0YLbWBi0
    水泳部「俺、妹ちゃんの気持ちとか、全然考えずに突っ走っちゃって…」

    妹「え?あの…、だから、違…」

    水泳部「ごめんな、俺、先に行くわ!」ダ―――――――――ッ

    妹「ああ!?待って?」

    死神「か―――――!?悪ぃ女もいたもんだね―――――?泣いてたよ?あの坊や」

    妹「坊やって…」

    死神「もうマジ泣き!きゃははははははは!」

    妹「やだ、どうしよう…」

    死神「ふん、もうどうするもこうするもないよ、どうせあんただって今夜限りの命じゃん?」

    妹「え?」


185 : ◆/1KW3XvcjU :2009/02/07(土) 02:09:50.93 ID:B0YLbWBi0
    死神「最期に青春できて良かったじゃん?きゃはははははは!」

    妹「あ、あの?だから、今夜限りって…?」

    死神「くすくすくす、あんたすっごい面白いから教えてあげる。あんたはね今夜死ぬんだよ?」

    妹「え?」

    死神「あたしら死神にはさ、あんたら人間の、残りの寿命が見えるんだよ。きゃははははははは!」

    妹「え?あ?あの!あの!?」

    死神「ん?なぁに?」

    妹「あの、あ…あたし、死ぬの?」

    死神「そうだよ!あんたはね、今夜、殺されるんだよ。きゃははははははははははは!」

    妹「…え?」

187 ::2009/02/07(土) 02:13:08.35 ID:B0YLbWBi0
    死神「あー、たのしー!」

    妹「……イマ、コイツハ、ナンテイッタ?」

    妹「……アタシハ、コンヤ、コロサレル?」

    妹「ええええええええええ!!???あ、あの!?な!なんで!?どうして?どうして!?」

    死神「ふーんだ、教えてやらないよ」

    妹「なによ!ねえ、ちょっと、教えてよ?あたしどうなるの?」

    死神「さあてねえ?ま、この分じゃ明日の朝日は拝めそうにないねえ。くすくすくす」

    妹「うそ…そんな……」

    死神「ま、せいぜいあがきなって。きゃはははははは!」

    妹「なにこれ?いったいどうなってるの?」




妹「お帰り、お姉ちゃん」【パート3】へつづく

引用元
妹「お帰り、お姉ちゃん」
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1233917731/
 

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