43 : ◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 00:14:42.17 ID:Se5xjmHY0
    トテトテ

    トテトテ

    女勇者「ねぇ、戦士くん」

    戦士「うん?どうした?」

    女勇者「明日勝ったらねぇ、約束してたの、行こうね?」

    戦士「約束?」

    女勇者「もー!忘れたの?」

    戦士「ああ、カジノの話か。もちろん覚えている」

    女勇者「そうだよぉ。平和になったら、またみんなで遊びに行くって約束したもん」

    戦士「そうだったな。その約束、果たすためにも…明日は勝とう」

    女勇者「うんっ!」ニコ

最初から読む人はこちら
女勇者「強くてニューゲームっ♪」【パート1】

前の話から読む人はこちら
女勇者「勇者になんて、生まれたくなかったんだよ?」【パート2】



 
 

44 : ◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 00:16:55.00 ID:Se5xjmHY0
    トテトテ

    女勇者「?」

    魔法使い「どうしましたか、勇者様?こんな広場で立ち止まって」

    女勇者「…?誰か居た?」

    魔法使い「はい?」

    女勇者「…んーん。誰かが見てるかと思ったの」

    魔法使い「夜とは言えまだ早いですからね。人通りもありますよ」

    女勇者「うん、そうだね。早く宿にもどろっ!」

    トテトテ

    トテトテ

49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 00:20:19.51 ID:UWu+BBM1O
    なんかほんと切ないな……

50 : ◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 00:20:32.30 ID:Se5xjmHY0
    【宿】

    女勇者「それじゃあ…おやすみなさぁい」

    戦士「ああ、お休み。ゆっくり休みなさい」

    魔法使い「明日はいよいよ決戦ですからね。万全の態勢で臨みましょう」

    僧侶「そうですね。勇者さま、それじゃあ…いらっしゃい」

    女勇者「えへへ…」もぞもぞ

    僧侶「ふふ、甘えん坊さんですね」

    女勇者「だって…僧侶ちゃん、ママみたいだもん」

    僧侶「それは、喜んでいいのかなぁ…?」

    女勇者「えへへ、お休み!」

    僧侶「はい、おやすみなさい…」ニコ

52 : ◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 00:25:15.03 ID:Se5xjmHY0
    ・
    ・
    ・

    ポロン…

    女勇者「……ん」

    女勇者「…ん〜……」むく

    女勇者「まま…?」ごしごし

    ポロン…

    女勇者「……何の音だろ…」

    女勇者「…なんだろう?楽器…みたいな音…」

    ポロン…

    女勇者「……?……」すっ

    女勇者「ふしぎ…なんだか、きもちいい音…」

    トテトテ

    トテトテ

57 : ◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 00:33:58.49 ID:Se5xjmHY0
    【最後の町・広場】

    ポロン…ポロン…

    女勇者「誰だろう?こんな夜中に…?」

    トテトテ

    トテトテ

    詩人「…」ポロン……ポロン…

    女勇者「お姉ちゃん、誰?こんな夜に何してるの?」

    詩人「…」ポロン…ポロン…

    女勇者「みんな起きちゃうよ?ねぇねぇ」

    詩人「…大丈夫」

    女勇者「?」

60 : ◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 00:48:54.13 ID:Se5xjmHY0
    女勇者「…お姉ちゃん?」

    詩人「あなたに届けたい詩があったのです。こんな夜更けに失礼しました…」

    女勇者「うた…?」

    詩人「繰り返し、詠い継がれる詩を…」

    詩人は静かに目を閉じ、女勇者に詠い聞かせた。▼


    ポロン…

    一人の少女を中心に

    昼と夜が続くように

    求める正義は廻り続ける

    ・
    ・
    ・
    ・
    ・

63 : ◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 00:51:09.92 ID:Se5xjmHY0

    女勇者「…お姉ちゃん、詩上手だねぇ」

    詩人「ありがとう…。この詩を綴ったのは、一人の少女」

    女勇者「?」

    詩人「魔王を倒しに行くのでしょう?」

    女勇者「うんっ。明日、皆で出発するの!」

    詩人「この詩では…少女は祠へ向かう」

    女勇者「ほこら?」

    詩人「そう…。行きなさい。あなたの大切なものが、そこにある…」

    女勇者「…?」

    詩人「あなたの大切なものの一つ。それが全てではないけれど…」

    詩人「…答えを構成する一つの要素。それだけでは不完全」

    女勇者「うーん。よくわかんないけど…ありがとう!行ってみるね!」

    詩人「…」ニコ

68 : ◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 00:57:35.81 ID:Se5xjmHY0
    【祠】

    トテトテ

    女勇者「うわぁ…こんなところがあったんだぁ」

    女勇者「なんだろう?さいだん?」

    トテトテ

    女勇者「……あのおねえちゃんが言ってた、大切なもの…って、なんだろう?」

    女勇者「…」

    『守るべきものを守る力…』

    女勇者「なんだか…声が聞こえる…?」

    女勇者「誰だろう…?」

70 : ◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 01:01:23.34 ID:Se5xjmHY0
    『欲するものは…?』

    女勇者「え?」

    『欲するものは?』

    女勇者「えっと……わかんない。ここに来いって言われたから…」

    女勇者「私は…」

    『…魔王を倒したいか』

    女勇者「うんっ!」

    『…仲間を守りたいか』

    女勇者「うんっ!」

77 : ◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 01:10:46.55 ID:Se5xjmHY0
    女勇者「えっとねぇ…。私は、なにより皆をまもりたいなぁ」

    女勇者「…今までずっと、私が弱いせいで…迷惑かけちゃったから」

    女勇者「だから、私は…強さよりも、みんなを守る力がほしい!だめ?」

    『…ならば授けよう』

    女勇者「ありがとう!」

    『力を伴わない正義は虚しい』

    女勇者「ふぇ?」

    『心だけでは、誰も救えない』

    女勇者「……?」

    『心しておくが良い…』

    『……勇者よ、力を授けよう。勇者にのみ許される、究極の魔法を』

    ぱぁぁ……

    女勇者「…!」


    女勇者は自己犠牲回復魔法を覚えた。▼

78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 01:11:23.38 ID:LvjGhwZ90
    それはらめえええええええええええええええええ

83 : ◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 01:15:09.51 ID:Se5xjmHY0
    【翌朝】

    女勇者「…!」ぱち

    僧侶「…すぅ……すぅ…」

    女勇者「…あれ?朝…?」

    女勇者「詩人のお姉ちゃん…?あれ?魔法は…?」

    女勇者「……?」

    女勇者「夢だったのかなぁ…」

85 : ◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 01:18:31.91 ID:Se5xjmHY0
    女勇者「でも、こんなにはっきり覚えてる」

    女勇者「大切なものがそこにある…?なんだっけ」

    女勇者「えっと…。力がない正義は虚しいだっけ?ん…心では誰も救えない?」

    女勇者「うぅん…なんだったんだろう?」

    僧侶「…ん…」

    女勇者「あ、僧侶ちゃん。おはよ」

    僧侶「ふあぁ…勇者さま?あれ…今日は早いですねぇ…」ごしごし

    女勇者「うん。なんだか目が覚めちゃった」

89 : ◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 01:23:21.02 ID:Se5xjmHY0
    女勇者「えへへ、今日は私の方が早起きだったねぇ。おはよ」

    僧侶「ふふ、負けちゃいましたぁ…おはようございます」ニコ

    戦士「む。起きたか、二人とも」

    魔法使い「おはようございます」

    女勇者「うん!おはよう!戦士くんも魔法使いちゃんも早起きだねぇ」

    魔法使い「ええ。もう日課のようなものですから」

    戦士「俺も早朝稽古にな。もう日課だ」

    女勇者「すごいなぁ。戦士くん、どんどん強くなっていくもんね」

    戦士「…うむ。それも全て、今日という日のためだ」

    魔法使い「いよいよですね…!」

99 : ◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 01:30:20.05 ID:Se5xjmHY0
    戦士「最後に確認しておこう。装備は十分か?」

    僧侶「はい。大丈夫ですぅ」

    魔法使い「問題ありません。勇者さまは?」

    女勇者「うんっ!大丈夫!これでいいよ!」

    戦士「よし!では行こう」

    女勇者「ねぇ、みんな!」

    僧侶「はい?どうしましたか?」

    女勇者「ぜったい、ぜったい!誰も欠けないで、帰ってこようね!」

    戦士「うむ。当然だ」

    女勇者「それから、みんなでまた一緒にカジノ!ね?」

    魔法使い「ふふ、そうですね…そのためにも、頑張りましょう」

    女勇者「うん!では、出発ぅ!」

107 : ◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 01:41:44.17 ID:Se5xjmHY0
    【魔王の城】

    女勇者「……」ごく…

    戦士「大丈夫か?勇者殿」

    女勇者「え、えへへ…ちょっとだけ怖いかな…」

    戦士「心配するな。俺が居る」

    女勇者「!」

    戦士「僧侶も、魔法使いもだ。俺達は強くなった。もちろん勇者殿もだ」

    女勇者「うん…!そうだね。しっかりしなきゃ!」

    戦士「俺が必ずお守りする。安心するといい」

    女勇者「ありがとう、戦士くん。私も頑張って手伝うからね!」

    戦士「ああ。俺はこの日のために、強くなってきたつもりだ。任せてくれ」

    女勇者「えへへ…かっこいいね、戦士くんは」

    戦士「…勇者殿をお守りすると誓ったからな。しかも、自分の命を犠牲にすることなく…だろう?」

    女勇者「うんっ!!」

109 : ◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 01:47:11.93 ID:Se5xjmHY0
    戦士「この長く続く通路も、相手に不安感を与えるためのものだ。敵の策略にまんまとはまってやることはない」

    女勇者「ふぇぇ…そんな意味があったんだぁ」

    魔法使い「確かに、同じ景色が繰り返していると不安になりますね」

    戦士「うむ。しかし、逆に考えてみろ。敵は我々に恐怖を感じて欲しいと思っているんだ」

    魔法使い「!」

    戦士「万全の状態で来られたくないと。敵の力量も我々と同等、もしくは俺達のほうが上だという証拠だ」

    僧侶「そ、そうですね。ちょっとでも気休めになりますぅ…」

    戦士「気は抜かないようにな。一本道は挟み撃ちされやすい」

    僧侶「は、はさみうち!?」

    戦士「うむ。しかし今の俺達ならば、並みの魔物に前後から襲われてもどうということはない」

    僧侶「…そっかぁ。私達も、強くなってるんですもんね!」

111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 01:49:34.12 ID:f7GgkQkuO
    ああ…一周目の戦士…なんだな…

112 : ◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 01:53:05.85 ID:Se5xjmHY0
    戦士「もうずいぶん歩いたが、敵の動きはないな…」

    僧侶「そろそろかも知れませんね。準備しておかなきゃ…」

    女勇者「…」トテトテ

    魔法使い「…勇者様、どうかしましたか?先ほどから静かですが…」

    女勇者「なんだろう…?怒ってる」

    戦士「?」

    女勇者「すごく悲しい気持ちで、私を怒ってる…」

    魔法使い「…なにか、見えるんですか?」

    女勇者「んーん。そうじゃなくって…誰だろう?会ったことあるひとだよ」

    僧侶「……?」

    コツ…

    コツ…

    コツ…


    戦士「…!気をつけろ。前から来るぞ!」

113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 01:54:45.47 ID:Y1gt5ug4O BE:837027078-2BP(1450)
    sssp://img.2ch.net/ico/folder4_07.gif
    これは………

114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 01:55:08.51 ID:5cQYhMG6O
    出た…

115 : ◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 01:55:32.07 ID:Se5xjmHY0
    魔物「お久しぶりですね」

    コツ…

    コツ…

    戦士「な!?」

    僧侶「あ…あなたは……!」

    魔法使い「どうしてここに…!?」

    女勇者「え?え?…?」


    魔物「覚えていただけたんですね。私は忘れもしなかった」

    魔物「あなたたちに復讐するこの日を、夢にまで見ましたよ」

    魔物「父を殺され、町を滅ぼされた恨みを、今ここで晴らしましょう」

    魔物「私の町を滅ぼし、今もまだのうのうと世界平和を謳い続けるあなたたちを」

    魔物「世界中の人々が許しても…あなたたちを自分を許しても」

    魔物「私が、許させはしません」

116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 01:56:46.16 ID:Y1gt5ug4O BE:134522633-2BP(1450)
    sssp://img.2ch.net/ico/folder4_07.gif
    やっぱり…いけにえのまちには行ってたんだ…

119 : ◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 02:01:25.26 ID:Se5xjmHY0
    女勇者「あの時の…女の子?いけにえの…?」

    魔物「そう。あなたが魔物の手から救い出してくれた、いけにえですよ」

    魔物「貴方たちが去ってから数日、私たちの町は魔物に襲撃を受けました」

    女勇者「違うんだよ?あのね?私は、ただ…」じわ…

    魔物「黙ってください。見苦しい言い逃れなど、聞きたいわけではありません」

    女勇者「私はただ……いけにえが…死んじゃうのが嫌だったんだよぅ…」ぽろぽろ

    魔物「その…幼い、身勝手な正義のせいで…!!!」

    魔物「男は殺され!!女は嬲られ!!!それはもう、見るに耐えない光景でした…!!」

    魔物「私もあなたたちを呪いながら、死を覚悟した時…」

    魔物「私にとって神にも見えるお方から、チャンスをいただいたのです…」

    魔物「この惨事を招いた元凶に復讐するチャンスを、いただいたのです…!!」

    女勇者「…う…ひぅ…ご、ごめんなさい…!!ごめんなさい…!!」ぽろぽろ

120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 02:02:36.64 ID:EfMUwR/lO
    うあああああああああ

123 : ◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 02:05:30.42 ID:Se5xjmHY0
    女勇者「ごめんなさい…ごめんなさいぃぃ…!!」ぽろぽろ

    魔物「あなたが泣いて悔やんだところで…父も、皆も、戻っては来ない…」

    魔物「覚悟してください…!」

    戦士「いかん!勇者殿!!!俺の後ろに下がっていろ!!」ぐいっ

    女勇者「きゃぁ…っ!?」

    戦士「魔法使い、僧侶!止むを得ない!行くしかない!」

    女勇者「待って!戦士くん、まってよぅ!!」

    魔物「ぐおぉぉおおおおおおお!!!!!」

    戦士「うおおおおおぉおおお!!!!!」

    ガキィン!!!

127 : ◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 02:10:24.39 ID:Se5xjmHY0
    僧侶「勇者様…我慢して…!」

    戦士「ぬりゃああああ!!」

    戦士の攻撃!

    ズシャアア!!!

    魔物に192のダメージ!▼

    戦士「…勇者殿には、指一本触れさせんっ!!」

    魔物「ぐぅ…!!…ぐがぁぁ!!!」

    魔物は大きく息を吸い込み、火炎を吐き出した!

    ぶぉぉぉぉぉ!!!

    戦士「くっ…!」

    戦士は29のダメージ!

    魔法使いは86のダメージ!

    僧侶は97のダメージ!

    戦士は女勇者をかばった!

    戦士は21のダメージ!▼

128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 02:12:46.44 ID:OU7wFK/f0
    初めていい勝負w

129 : ◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 02:16:28.03 ID:Se5xjmHY0
    魔法使い「冷気魔法(最大)!!」びゅおおおお!

    僧侶「全体回復魔法(中)!」ぱぁぁぁ

    戦士「ぬりゃあああ!!!」ばしゅ!!

    女勇者「あぁ…うわぁ……!」

    魔物「………ぁ……」

    戦士「…はぁ…はぁ…。もう動けんようだな…。僧侶…」

    僧侶「は、はい!」

    戦士「…勇者殿に見せたくない…」

    僧侶「…」こく

    女勇者「いやだ…いやだよぅ…!」

    女勇者「ねぇ、人を殺すの?私たち、世界の平和を取り戻すんだよ?なんで…」

    僧侶「…ごめんなさい…!睡眠魔法(最大)…」

    女勇者「…人を殺すの……?やめて…あげて……」

    女勇者「………」

    女勇者は眠ってしまった。▼

130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 02:17:57.45 ID:EfMUwR/lO
    それでか…

133 : ◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 02:23:09.96 ID:Se5xjmHY0
    戦士「……すまない」

    魔物「パパぁ……パパぁ…!」

    僧侶「うっ……うぅ…」ぽろぽろ

    魔法使い「……」

    魔物「ぐ……ぐがぁぁ!!」ばしっ!

    戦士に4のダメージ!▼

    戦士「…許しては……くれないのか」

    魔物「許さない……!!!絶対に許さない…!!」

    戦士「……」

    戦士は剣を魔物に振り下ろした。

    魔物「ぎ…あ……ぁ」

    魔物「……ぱ……ぱぁ」

    魔物を倒した。
    10032の経験値を獲得。
    戦士のレベルが上がった!
    魔法使いのレベルが上がった!
    僧侶のレベルが上がった!▼

134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 02:26:16.46 ID:jvhLamBD0
    戦士が言ってた心も強くなるってこいうことかな……

135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 02:27:13.37 ID:Y1gt5ug4O BE:269045036-2BP(1450)
    sssp://img.2ch.net/ico/folder4_07.gif
    三回目だけど…

    なんて辛い経験値…

140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 02:34:30.07 ID:GJagUqEL0
    やっぱり戦闘に参加してないと経験値入らないか

141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 02:35:26.80 ID:UWu+BBM1O
    経験値が欝過ぎるぜ……

142 : ◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 02:35:34.17 ID:Se5xjmHY0
    女勇者「…ん」ぱち

    戦士「…起きたか、勇者殿」

    女勇者「……!」がばっ

    女勇者「…あの子は…?ねぇ、あの子は…?」

    戦士「勇者殿。あの子は、倒さなければならなかった。わかってくれ」

    女勇者「……そんな…いやだよぅ…」

    僧侶「…」

    女勇者「どこに…どこに居るの…?」

    戦士「…あそこだ。見ないほうがいい」

    女勇者「いや!!」

    戦士「…勇者殿。先を急ごう」すっ

    女勇者「離して!このままなんて行けないよぅ…!」

    戦士「勇者殿…!」

    女勇者「離してっ!!!」

    戦士「…!」ぱっ

144 : ◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 02:38:44.50 ID:Se5xjmHY0
    女勇者「…」たったった

    魔物「   」

    女勇者「…う……」

    魔物「   」

    女勇者「ごめんね?本当にごめんね…ごめんなさい…」

    魔物「   」

    女勇者「ごめんなさい…」ぽろ…

    魔物「   」

    女勇者「ごめんなさい!ごめんなさい!…うわぁぁぁん!!」ぽろぽろ

    魔物「   」

    女勇者「ああああああぁん!!うぇぇええん…」ぽろぽろ

148 : ◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 02:42:59.37 ID:Se5xjmHY0
    魔法使い「……勇者様」

    女勇者「えぅ…えぐ……」ぽろぽろ

    魔法使い「…こうするしかなかったんです…わかってください…」

    女勇者「…わか…ってる…」ぽろぽろ

    魔法使い「え…?」

    女勇者「だから……私も…ちゃんと…」ぽろぽろ

    女勇者「私がしたことを、責任を…ちゃんともって行くの…!」

    戦士「!」

    女勇者「……私だけ、見ないでなんて行けない…」

    女勇者「皆だけじゃなくて、私も…ちゃんと……」

    女勇者「私は……勇者なんだから……」

    僧侶「勇者さま…」ぽろぽろ

152 : ◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 02:48:25.74 ID:Se5xjmHY0
    女勇者「…ごめんね。もう大丈夫」ぐしぐし

    戦士「…もう少し休んで行こう。まだ落ち着いていないだろう」

    女勇者「んーん。平気。泣いちゃってごめんなさい」

    僧侶「…」ふるふる

    女勇者「…うん、大丈夫。みんな、行こっ!」

    戦士「…勇者殿…。うむ、そうだな。先を急ごう」

    女勇者「うんっ!早く、戦いをおわらせようね!」

    女勇者「もう、この子みたいな思いをする人は、いやだもん…」

    魔法「…そうですね。もうこんな思いをする人を出さないためにも、急ぎましょう」

    すたすた

    トテトテ

241 : ◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 11:27:42.52 ID:QkoGcofM0
    女勇者「…早く、魔王を倒さなきゃ…!」

    すたすた

    トテトテ


    魔王の側近「くっくっく。お待ちしておりましたよ」

    女勇者「!」

    魔王の側近「まさかあなた達があの半人半魔を倒してしまわれるとは…」

    魔王の側近「あの娘には相当の実力を与えたと思っていたのですがね」

    女勇者「まさか、あの子を魔物にしたのって…」

    魔王の側近「いかにも。あなた達人間もなかなかに非常な生き物のようですね」

    魔王の側近「それとも…やはり半魔の出来損ないには貴方達の相手は務まらなかったか…」

    戦士「貴様!!」ぎり…!

    僧侶「許せない…!!!」ぐっ

    魔法使い「…あの子の命を、純粋な心を弄んだ…!」

    女勇者「……!」わなわな

244 : ◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 11:33:54.82 ID:QkoGcofM0
    魔王の側近「くっくっく。何を怒っているのです?貴方達がしたことは正しい」

    女勇者「…」

    魔王の側近「今までも何千もの魔物を殺してきたではありませんか?」

    魔王の側近「それが、貴方達の言うところの『正義』なのでしょう?」

    女勇者「!」

    魔王の側近「さぁ、かかっておいでなさい。私が、その愚かしい正義を打ち砕いてみせましょう」

    女勇者「…許せない」じわ…

    戦士「勇者殿」

    女勇者「許せない…!許せないよぅ…!!」ぽろぽろ

    魔王の側近「はぁっはっはっは!!勇者が、怖気づいて泣くのですか?」

    女勇者「…どうしよう、戦士くん…!あいつが憎いよ…!!憎い…!」ぽろぽろ

    戦士「…俺もだ」

    女勇者「こんな気持ちが…!!正義なの…!?だって、私ね…こんなにも、あいつを…!!」ぽろぽろ

245 : ◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 11:38:38.08 ID:QkoGcofM0
    女勇者「こんな気持ちになるのが…正義なの…!?」ぽろぽろ

    戦士「勇者殿。正義とは、正しいことを正しいと信じることだ。言っただろう」

    女勇者「でも…でもぉ…!!」ぎりぎり

    戦士「自分の正義を疑うな。もう二度と、あの子のような思いをさせたくないんだろう」

    女勇者「…!」

    戦士「今は戦うしかない。心を決めろ、勇者殿」

    女勇者「…うん!あいつを……倒さなくちゃ…!」

    魔王の側近「くっくっく。泣き言は終わりましたか?」

    戦士「外道め…!」

    魔王の側近「では…はじめましょう。魔王様には、指一本触れさせません!」


    魔王の側近は両手を掲げて詠唱を始めた。
    悪の気が側近の両手に集まっていく!▼

247 : ◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 11:45:15.57 ID:QkoGcofM0
    僧侶「なんて邪悪な気…!!びりびりしますぅ…!」

    魔法使い「いけない…!僧侶さん、みんなに防御魔法を!」

    僧侶「はい!」

    僧侶は目を閉じ、詠唱をはじめた。▼

    僧侶「ブツブツブツブツ……!」

    魔王の側近「くっくっく。遅い!」

    魔王の側近は溜まった邪気を戦士たちめがけて解き放った!

    魔王の側近「暗黒魔法(最大)!!」

    ぶぉぉぉぉん!!!

    僧侶「ひ…!」

    魔法使い「巨大すぎる…!!戦士さん、全体魔法ですっ…!」

    戦士「いかん!!勇者殿、俺の後ろへ!!」ぐいっ

    女勇者「ひゃぁ…!」


249 : ◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 11:49:22.86 ID:QkoGcofM0
    僧侶に103のダメージ!

    僧侶「あああああぁっ!」

    魔法使いに89のダメージ!

    魔法使い「うっ…!!」

    戦士に70のダメージ!

    戦士は女勇者をかばった!

    戦士に81のダメージ!▼

    戦士「ぐああああああ…!!」

    女勇者「…!!」

    魔王の側近「くっくっく。他愛もない。勇者が仲間に庇われているような様では勝負は見えましたね」

    女勇者「戦士くん、大丈夫?戦士くん!」

    戦士「あ、ああ…問題ない」

    女勇者「…回復魔法(小)!」ぱぁぁ

    戦士のHPが21回復した。▼

250 : ◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 11:55:28.08 ID:QkoGcofM0
    戦士「俺のサポートはかまわん!勇者殿はとにかく自分の身を守ってくれ」

    女勇者「でも…!戦士くん、腕が…!」

    戦士「大丈夫だ。まだ剣は握れる」

    女勇者「…!」

    戦士「僧侶!サポートを頼む!いくぞ、魔法使い!」

    魔法使い「はいっ!」

    僧侶「ブツブツブツ…!」

    僧侶「主よ、悪しき者の纏いし衣を剥ぎ取り給え!」

    僧侶「守備力低下魔法(大)!」

    ひゅうん…

    魔王の側近「くっ…!」

    戦士「ぬぅおおおおおお!!」

    戦士の攻撃!

    ごしゃああああ!!

    魔王の側近に212のダメージ!▼

251 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 11:56:02.02 ID:cnqvoypCO
    回復魔法…ぅぅ

252 : ◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 12:00:02.25 ID:QkoGcofM0
    魔法使い「火炎魔法(最大)!!冷気魔法(最大)!!」

    魔王の側近「な…!?同時に…!?」

    魔法使い「爆発魔法(最大)!!」

    魔王の側近に256のダメージ!

    魔王の側近「ぐぁぁ…!!」ふらっ…

    戦士「よし!たたみ掛けろぉ!!!」

    ・
    ・
    ・

    魔王の側近を倒した。▼

254 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 12:02:41.02 ID:G7QLsbkq0
    メドローアきたwwww

263 : ◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 12:20:08.88 ID:QkoGcofM0
    戦士「はぁ……!はぁ……!」

    女勇者「大丈夫…?ねぇ、だいじょうぶ?」

    戦士「うむ…。勇者殿は、怪我はないか…?」

    女勇者「私は平気だよぅ。でも、戦士くんも僧侶ちゃんも、怪我が…」

    僧侶「えへへ、私は平気ですぅ。これくらい慣れっこですから」

    女勇者「でも…痛いでしょ?血がいっぱい…」

    僧侶「これくらいの傷なら、治りますから…。勇者様、腕にお怪我が…」

    女勇者「え?これくらい平気だよ。ちょっと火傷しちゃっただけだから」

    僧侶「いけませんよ。すぐに治療しないと。腕を出してください」すっ

    女勇者「だめ…。先に戦士くんと、僧侶ちゃんの怪我を…」

    僧侶「良いんですよ。勇者様をお守りするのが最優先ですから」ニコ

    女勇者「でも…」

    僧侶「回復魔法(中)」ぱぁぁ

269 : ◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 12:25:56.03 ID:QkoGcofM0
    女勇者「…どうして、最初に私の回復なの?」

    僧侶「私たちは、勇者様を無事にお守りすること誓いましたからね」

    女勇者「私、なんにも役に立ててないのに…。なんで…?」

    戦士「勇者殿。それは気にすることではない」

    女勇者「戦士くん…?」

    戦士「勇者殿は、俺たちと違って望んで戦っているわけではない」

    女勇者「…戦士くん達は、好きで戦ってるの?」

    戦士「そうではない。俺達は、逃げたければ逃げられるのだ」

    女勇者「…」

    戦士「勇者殿は、そうではない。いわば正義を強制された人」

    戦士「その年にして、戦うことを義務付けられた人。勇者であるがゆえに」

    女勇者「私だって、義務だから戦ってるわけじゃないもん…」

    戦士「それでもだ。俺達は、そんな勇者殿をお守りするためにここまで貴女についてきた」

272 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 12:32:17.89 ID:FbWGWqbJO
    戦士…

273 : ◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 12:33:32.21 ID:QkoGcofM0
    魔法使い「勇者様がもし勇者として生まれなければ、ここい居ることはなかったでしょう?」

    女勇者「…それは」

    魔法使い「もしもの話をしても仕方がないですが…」

    魔法使い「普通にお母様のもとで、毎日を平穏に送れたかもしれない…普通の少女として」

    女勇者「…普通の女の子として…」

    魔法使い「いつか言っていたでしょう?普通の女の子だったらなぁ…って」

    女勇者「…うん。でも、もしそうだったら、こうしてみんなと一緒に居られなかったもん…」

    魔法使い「そうですね。でも、こうして私達は出会えた」

    魔法使い「勇者様が私達を仲間だと思ってくれるのであれば…」

    女勇者「うん!もちろんだよ。戦士くんも、僧侶ちゃんも、魔法使いちゃんも…みんなやさしい仲間!」

    魔法使い「ふふ、ありがとうございます。ですから、私達は…」

    魔法使い「せめて、この旅が終わってからは、普通の女の子として生きてもらいたい」

    魔法使い「だからこそ、私達は貴女をお守りするのです」

    女勇者「…魔法使いちゃん」

274 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 12:36:03.82 ID:D8KhULX5O
    ……

276 : ◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 12:44:01.43 ID:QkoGcofM0
    僧侶「えへへ…だから、勇者さまは心配しなくても良いんですよ」

    女勇者「そう…なのかなぁ」

    僧侶「そうですよぅ。だって、私達は勇者さまをお守りするために集まったんですから」ニコ

    戦士「うむ。そして、俺達はそのために強くなった」

    戦士「魔王と戦えるほどに。それはきっと…」

    戦士「魔王を倒すためよりも、勇者殿を守るためだ」

    女勇者「私を守るために…強くなったの?」

    戦士「そうだ。わかってくれるな?」

    女勇者「うん。わかった!…みんな、本当にありがとうね…」

    女勇者「弱い私なんかに、ここまでついてきてくれて」

    僧侶「…」ニコ

    女勇者「でもね?私にも、正義はちゃんとあるんだよ?」

    魔法使い「もちろんです。私達今までずっと、勇者様の成長を見てきたのですから」

    女勇者「えへへ。だから、一個だけお願い聞いてくれる?」

    戦士「なんだ?言ってみなさい」

277 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 12:46:00.80 ID:h7/qh2MaO
    お願い・・・なんだ・・・

281 : ◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 12:55:40.28 ID:QkoGcofM0
    女勇者「私も、みんなを守りたいの」

    戦士「…」

    女勇者「あのね?私ね…みんな大好きだから…」

    女勇者「みんなが私を守りたいって思ってくれるのと同じくらい、私もみんなを守りたい!」

    僧侶「…勇者様」

    女勇者「弱い私だけど…きっと、なにか役に立てることがあるから。だから…」

    女勇者「私も、自分の正義をがんばってつらぬきたいなぁ」

    魔法使い「…」

    女勇者「強制されたからとかじゃなくって。これが私の正義だと思うの。だめ?」

    戦士「…勇者殿の気持ちはわかった」

    僧侶「そうですね。私達にも正義があって、勇者様にも正義がある…」

    魔法使い「二つの正義に優劣なんてありませんもんね」ニコ

287 : ◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 13:13:35.22 ID:QkoGcofM0
    女勇者「えへへ、ありがとう」

    戦士「うむ。俺たちも全力で勇者殿を守る。勇者殿も、もしもの時は守ってくれ」

    女勇者「うん!がんばって、みんなで魔王を倒そうね!」

    僧侶「はいっ。そして、世界に平和を…」

    魔法使い「皆で力を合わせれば、必ず勝てますよね」

    女勇者「勝てるよ!」

    戦士「よし…それぞれ回復は済んだか?」

    僧侶「はい!」

    魔法使い「大丈夫です」

    女勇者「はぁい!」

    戦士「うむ。パーティーの士気も最高だ。行こう」

    僧侶「…この扉の向こうに魔王が…!」

    魔法使い「いよいよ、最後の戦いですね…!」

    ギシ…

    キィィィ…


女勇者「勇者になんて、生まれたくなかったんだよ?」【完】へつづく


引用元
女勇者「勇者になんて、生まれたくなかったんだよ?」
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1242571009/



 
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