1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 00:29:01.87 ID:3qkvpVnX0
    女「やってしまった・・・・・」

    女「やってしまったよ・・・・・」

    女「・・・・・・」

    女「どうしようか・・・・」

    女「・・・・・・・」


天使「やってしまった・・・」【前編】【中編】【後編】
友達「やってしまった・・・」【前編】【後編】
死神「やってしまった・・・」【前編】【中編】【後編】
兄「やってしまった・・・」【前編】【後編】
男「やってしまった・・・」【前編】【中編】【後編】
女「やってしまった・・・」【前編】【後編】



3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 00:31:37.69 ID:3qkvpVnX0
    木々に囲まれた林の中で

    私は1人呟いた


    女「・・・・・・」

    女「・・・・まさか」

    女「・・・・・」

    女「・・・こんなとこで」


    女「迷うなんて・・・・」


5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 00:34:11.99 ID:3qkvpVnX0

    女「こうなったのも・・・・」

    女「あんな事考えたからだ・・・・」

    女「・・・・・・」

    女「気まぐれで・・・・」

    女「・・・・・・・」

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 00:33:52.62 ID:p7nX+bexO
    椅子に剣山置いてタバスコ塗っただろうな?

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 00:36:01.32 ID:wdSwkjtYO
    やってしまったシリーズの人?

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 00:37:17.48 ID:3qkvpVnX0
    >>4ごめん、座布団しか敷いてない >>6そうですたびたびほんとごめんちゃい

    事の発端は

    さっきの思いつき

    発端っていう程、大事ではないけど



    休日の昼

    そんな時間から塾にいた私は

    無事勉強を終えて

    家に帰ることにした

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 00:40:45.10 ID:3qkvpVnX0
    私の通っている塾は

    家から自転車で数十分くらいの

    まぁなんともいえない距離


    ちなみにこの塾を選んだのは

    他に近場の塾が無かったからで

    別に有名なとこだからとかで選んだわけじゃないわけで

    そんでもって



    問題はそこじゃないわけで

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 00:44:08.23 ID:3qkvpVnX0
    塾 帰り道途中



    女「はぁ・・・・」

    女「なんで休みの昼から塾に行かなきゃ・・・・」


    自転車をこいでいた私は


    女「でも帰ったらどうしよう・・・・」

    女「いつもと違って時間もあるし・・・・」


    ふと思いついた


    女「・・・そうだ」


    女「いつもと違う道で帰ってみようかな・・・・・」

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 00:48:35.49 ID:3qkvpVnX0
    時間も有り余っていた私は

    普通に帰るのもつまらないと思い


    違う道を通ってみる事にした



    女「どうせ家に帰っても暇だし・・・・」

    女「それにいくらなんでも」


    女「迷うなんてないだろうし・・・・」


    そう



    油断してた

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 00:51:11.88 ID:3qkvpVnX0

    そして今現在



    女「・・・・それにしても」

    女「ここはどこなんだろう・・・」


    女「見たことも無い場所だよ・・・・」

    女「・・・まぁいつも通らない道だから当たり前なんだけど」



    初の試みを試した私は


    案の定迷っていた


15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 00:55:45.42 ID:3qkvpVnX0
    まさか迷うなんて思ってなかった

    そして

    それだけならよかった


    だが私は

    よりにもよってなぜか


    林の中で迷っていた


    女「・・・まさか公道だと思ってたあの林道が」

    女「まんま林に続いてるなんて・・・・・」

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 00:58:22.50 ID:3qkvpVnX0
    女「周り木ばっかだし・・・・・」

    女「足場も悪くて自転車こぎにくい・・・・・」

    女「ホントどうしよう・・・・」

    女「・・・・・・」


    こういうのを方向音痴っていうのかな

    自覚がなかった


    女「・・・う〜ん」

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 01:02:16.69 ID:3qkvpVnX0
    とりあえず辺りを見てはみるが、

    やはり何度見ても周りは木ばかり



    女「近くに木しか見当たらない・・・・」



    どう見ても

    やっぱり木ばかり・・・・


    女「んん?」



    ・・・よく見ると


    木と木の間から何かが見える

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 01:06:59.21 ID:3qkvpVnX0
    女「なんだろうあれ・・・・」


    目を細める


    女「あれは・・・・・」


    首を左右に動かす


    女「・・・・・・・」








    女「・・・・家?」

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 01:09:39.46 ID:3qkvpVnX0
    いや

    家というにはやけに大きく見える


    こんな遠く且つ一部だけ見て

    大きいと分かるくらい


    女「なんだろうあれ・・・・」

    女「なんていうか」


    女「館みたいな・・・・」

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 01:10:21.09 ID:AQ2U0hswO
    楽しみにしてた!
    何度も言うがハク様は俺の嫁

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 01:12:23.19 ID:3qkvpVnX0
    >>22俺の妹は渡さん


    女「・・・・・・」


    私はまたまた

    思いついてしまった


    女「・・・・どうせだし」






    女「見に行ってみようかな・・・・」

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 01:15:42.65 ID:3qkvpVnX0
    焦っているようにこそ見えるけど

    正直さほど危機感は無かった


    いくら林に迷ったとしても

    まだまだ明るい昼間の時間

    それに


    いざとなればなんとかなるだろう

    その程度くらいしか思ってなかったはず


    だからこそ




    私は好奇心に負けたんだと思う

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 01:18:48.52 ID:3qkvpVnX0

    女「・・・・・・」

    女「凄い・・・」


    私は

    好奇心の元に着いた



    これは・・・・


    女「これは・・・・」


    女「洋館、かな・・・・?」

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 01:22:27.72 ID:3qkvpVnX0
    林の中で私が見つけたのは

    洋館らしき建物


    周りの木々に負けないほどの

    大きさと存在感がある建物


    女「凄い・・・・」

    改めて呆然とする







    女「・・・・あれ」

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 01:25:12.61 ID:3qkvpVnX0
    私は洋館の前に

    看板らしき物を見つけた


    女「これは」

    女「洋館の看板・・・?」


    書かれている文字を見た



    女「えっと・・・・」


    女「・・・・『図書館』?」

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 01:29:57.57 ID:3qkvpVnX0

    女「これ・・・・」

    女「図書館、なんだ・・・・・」


    そうはとても見えない


    でも図書館なら



    女「・・・・・・」


    女「・・・・入りたい」

    女「もの凄く入りたい・・・・」

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 01:33:27.51 ID:3qkvpVnX0
    無類の本好きの私にとっては

    とても興味を惹かれる


    図書館に見えない外見

    こんな林の中に孤立している建物

    むちゃくっちゃ惹かれる


    女「・・・・如何わしい店とかじゃないよね」



    女「よし、入ろう」

    女「入ってしまおう」

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 01:37:40.14 ID:3qkvpVnX0

    洋館の前まで近づいてみた

    扉まで大きい


    女「ノックとかは・・・いらないよね」

    女「一応図書館なんだし」


    ガチャ



    私は迷子の事を少し気にかけながらも


    ほとんどの意識を洋館に向けて


    中に入った

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 01:41:19.79 ID:3qkvpVnX0

    洋館 中

    女「うわぁ・・・・・・・」

    女「やっぱり広い・・・・・」


    女「しかも・・・・・」

    女「本がいっぱい・・・・」


    女「でも・・・・」

    女「やけに暗い・・・・・・」


33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 01:45:13.07 ID:3qkvpVnX0

    日中の真昼間とは思えないほど

    光の入らない洋館


    けれど

    それは決して陰湿な暗さではなく

    独特な静けさという感じ


    なにより

    暗くても分かる空気の広さは


    幻想的な何かがある

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 01:47:50.59 ID:3qkvpVnX0
    暗くて奥のほうこそ見えないが

    とにかくたくさんの本棚と

    その本棚にしきつめられた本達


    それらはしっかり確認できる


    そして確認した時には


    女「最近の図書館って小綺麗な感じがあったけど・・・・」

    女「なんかここは変わってるなぁ・・・・・・」


    私はとっくに

    本達と洋館の虜になっていた

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 01:51:35.68 ID:3qkvpVnX0
    「・・・・お客様ですか?」


    虜になっていた私の耳に

    声が聞こえた


    女「?」


    声は

    暗い奥のほうから聞こえる


    「ああ、失敬失敬」


    「今そちらに行きますんで」

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 01:54:15.61 ID:3qkvpVnX0
    奥から出てきたのは

    スーツとネクタイを見事に着こなす

    紳士みたいなおじいさん


    女「もしかして」

    女「ここの管理人の方ですか?」


    管理人「ええ、その通りです」

    管理人「私、ここの本の管理をしております」


    女「そうでしたか・・・・」

    女「すいません、勝手に入っちゃって・・・・」

40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 01:58:10.18 ID:3qkvpVnX0

    女「料金とかっていくらですか?」

    女「もし足りなかったら家に取りに帰りますんで・・・・」

    管理人「いえいえ」

    管理人「お金取りませんよ」

    女「え?」

    管理人「私」

    管理人「正直、本の為になる物以外はさほど興味が無いんですよ」

    管理人「かといってお金で本を買うというのも好きではなくて」

    女「い、いいんですか?」

    管理人「ええ」

41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 02:01:19.93 ID:3qkvpVnX0
    まさか

    タダでこんなにもたくさんの本を・・・・

    罪悪感すら感じる・・・


    でも


    女「・・・・じゃあ」

    女「お言葉に甘えて・・・・」


    またしても

    好奇心と使命感に負けた


    なんて弱いんだ私は

42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 02:04:35.07 ID:3qkvpVnX0

    とりあえず

    手身近な本棚の本を取ってみた


    記念すべき最初の本のタイトルは


    女「『科学者の思い出』・・・・」

    女「・・・・・・」

    女「凄い面白そう・・・・」


    私は

    その本を読み始めた

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 02:07:19.83 ID:3qkvpVnX0
    --------------------------
    ある所に科学者がいました

    その科学者はいつも発明と研究につきっきりでした

    家族を顧みる事もせず、ひたすら没頭しました

    しかしある日

    科学者はある所で、家族の大切さを知りました

    そして科学者は

    家族思いのいいお父さんになりました

    しかし

    科学者としての才能は無くなってしまいました
    ---------------------------

45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 02:11:16.38 ID:3qkvpVnX0
    私は本を閉じた


    女「ふぅ」

    女「読み終わった・・・・」


    女「さて次はっと・・・・・」


    次の本を取る

    今度のタイトルは


    女「『記者の思い出』・・・・・」

    女「・・・・・・」

    女「同じシリーズ物なのかな?」

46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 02:14:49.77 ID:3qkvpVnX0
    --------------------------
    ある所に記者がいました

    その記者は、どんな記事でも書く曲者でした

    書かれた他人の気持ちなど知らずに

    しかしある日

    記者はある所で、心の大切さを知りました

    そして記者は

    ボランティアをするようになりました

    しかし

    記者としての才能は無くなってしまいました
    ----------------------------

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 02:18:13.57 ID:3qkvpVnX0
    私は本を閉じた


    女「なんか・・・・」

    女「どっちも切ないお話だったなぁ・・・」


    管理人「おや」

    管理人「もう2冊ですか」

    管理人「読み終わるの早いですねぇ」


    女「?そうですか?」


    管理人「もしかして、本がお好きとか?」


    女「・・・・ばれましたか」

49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 02:22:38.74 ID:3qkvpVnX0
    管理人「こんな辺鄙なところまで来て下さるくらいですからね」

    管理人「きっとそうだと思いましたよ」


    女「えへへ・・・・」


    管理人「やはり同じ趣向をお持ちの方と出会えると」

    管理人「嬉しい物ですね」


    女「いえいえ・・・・」

    女「管理人さんには敵いませんよ・・・・」


50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 02:26:59.07 ID:3qkvpVnX0
    管理人「そうだ」

    管理人「最近入った新しい本があるんですよ」


    女「そうなんですか?」


    管理人「はい」

    管理人「ぜひとも同士のアナタにも」


    そう言って管理人さんは

    さっきワタシが本を取った場所の

    近くの本を取りだした


    そしてその手のまま

    私は本を差し出された

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 02:31:42.53 ID:3qkvpVnX0
    女「これですか?」


    管理人「はい」

    管理人「別に無理して読んでくださらなくても大丈夫ですよ」


    女「いえ」

    女「せっかく勧めてくださったんですし」

    女「ありがたく読ませていただきますよ」


    私は


    本を開いた

52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 02:33:49.82 ID:3qkvpVnX0
    その刹那


    突然閃光が襲った


    私は








    本に吸い込まれたような気がした

53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 02:34:40.07 ID:FcoqzO690
    そう・・・


    その本は、吸引力の変わらないただ一つの掃除機だった

54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 02:35:31.11 ID:u2Vgn+hbP
    >>53
    クソワロタwwwwww

55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 02:37:28.13 ID:3qkvpVnX0
    >>53素直に笑った



    壁も何もない空間


    今多分


    そんなところにいる


    奥行きも隔たりもないばかりか

    私はどこにも足を置いていない


    なのに私は落ちることも無く


    一定の位置を保っている



    女「なに・・・・これ・・・・?」

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 02:42:20.69 ID:3qkvpVnX0
    女「さっきの図書館は・・・・?」



    女「ここはどこ・・・・・?」



    女「なんで・・・・・?」



    女「何があったの・・・・・?」



    女「私はどうなったの・・・・・?」

58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 02:47:44.00 ID:3qkvpVnX0
    管理人「・・・・ぶですか?!」

    管理人「大丈夫ですか?!」


    女「え・・・・?」


    気付いたら

    私は長椅子に横になっていた


    管理人「ああ良かった!目覚めた!」

    管理人「びっくりしましたよ、急に倒れるもんですから」


    女「あれ・・・・・」

59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 02:52:19.78 ID:3qkvpVnX0
    管理人さんによると

    どうやら私は

    本を開いた瞬間に気を失ったらしい


    なんでだろう


    女「じゃああれは・・・・」


    女「夢、かぁ・・・・・・」


    管理人「大丈夫ですか?立てます?」


    女「はい大丈夫です・・・」

    女「なんとか・・・」

60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 02:55:11.74 ID:3qkvpVnX0
    まだ少しクラクラする


    管理人「・・・まだその様子だと」

    管理人「ちょっときつそうですね」


    女「ごめんなさい・・・・」


    管理人「親御さんに迎えに来てもらった方がよさそうですね」

    管理人「電話しますので電話番号教えてもらえます?」


    女「はい・・・・」

62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 02:59:05.09 ID:3qkvpVnX0
    女「電話番号は・・・」

    女「・・・・・・」


    あれ


    女「・・・えーっと」


    おかしい


    女「・・・・・・」


    女「・・・・いくつだっけ」




    電話番号が出てこない

63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 03:03:08.12 ID:3qkvpVnX0
    女「すいません・・・」

    女「電話番号が頭に出てこなくて・・・・」


    管理人「無理も無いですよその様子じゃあ」

    管理人「きっとショックでド忘れちゃったんでしょう」


    管理人「とりあえず」

    管理人「鞄の中見せてもらってもいいですか?」

    管理人「多分何かしらに電話番号が書いてあると思うので」


    女「お願いします・・・」

64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 03:07:43.83 ID:3qkvpVnX0
    その後なんとか番号も分かり

    管理人さんに電話してもらった


    管理人さんが

    親に電話で場所の説明やらしている時も

    私は

    電話番号を思い出せなかった


    管理人さんに教えてもらえば

    済む話だったのだが

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 03:11:35.55 ID:3qkvpVnX0
    バタン

    扉を開く音


    母「女!大丈夫?!」


    1人の女性が

    飛び込んできた


    管理人「この方がお母さんですか?」


    女「・・・・・・」


    管理人「まだ喋るのは少し厳しいですか・・・」

68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 03:15:32.35 ID:3qkvpVnX0
    管理人さんは

    女性に事情を説明した


    管理人「先ほどよりは落ち着きましたが・・・」

    管理人「まだつらそうですね・・・」


    母「・・・そうですか」

    母「本当にすいませんご迷惑をおかけして」


    管理人「いえいえ」


    母「女、立てる?」


    女「・・・・・・」


    管理人「私が外まで肩を貸しますよ」

70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 03:19:49.30 ID:3qkvpVnX0
    肩を貸してもらった私は

    なんとか外まで連れていってもらい

    女性が乗ってきたらしい車に乗り込んだ


    母「どうもありがとうございました」


    管理人「いえいえ」

    管理人「一応病院に行ったほうがいいかもしれません」

    管理人「それではお大事に」


    女性は軽く会釈をすると

    車を走らせた

71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 03:22:34.06 ID:3qkvpVnX0
    車の中

    母「女、大丈夫?」


    女「・・・・・はい」

    女「なんとか・・・」


    母「良かったぁ」

    母「いきなり知らない人から倒れたって電話が来て」

    母「お母さん焦っちゃったわよ」


    女「・・・・・・」

72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 03:26:23.51 ID:3qkvpVnX0
    母「でもその様子なら」

    母「病院に行かなくても大丈夫そうね」


    女性は

    車の進行方向を変えた


    女「・・・・・・」

    女「あの・・・・」


    母「どうしたの?」

    母「そういえば今日はやけに他人行儀だけど」


    女「その・・・・・」

74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 03:30:35.29 ID:3qkvpVnX0
    女「一つ・・・・・」

    女「聞いてもいいですか・・・・?」


    私は

    恐る恐る聞いた


    母「あれ」

    母「やっぱりまだ体調悪い?」


    女「いや・・・・」

    女「そうじゃないんですが・・・・」

75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 03:35:33.67 ID:3qkvpVnX0
    女「あなたは・・・・・」












    女「どなたですか?」

76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 03:40:14.28 ID:3qkvpVnX0
    私は不思議だった

    なんでこの女性が迎えに来たのか

    私のお母さんでもないのに


    あれ

    そういえば

    私のお母さんってどんな人だっけ

    顔どころか何もでてこない


    やっぱり体調が悪いせいだろうか

78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 03:44:56.12 ID:3qkvpVnX0
    私がその言葉を告げた瞬間

    その女性は目を見開き

    唇を少しばかり振るわせた後




    なぜか急カーブをし





    車の進行方向を戻した

80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 03:49:32.44 ID:3qkvpVnX0
    病院


    その女性は車を駐車場に止め

    私を引っ張り出した


    女「な、なにを・・・・」

    女「もう体調は大分良くなりましたけど・・・・」


    母「いいから来なさい!」


    何を怒っているのだろうか

    私は


    何か怒らせるような事をしたのだろうか

82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 03:54:27.16 ID:3qkvpVnX0
    それから私は

    名も知らない女性に手を引かれ

    病院に入った


    何度も大丈夫ですと言ったけれど

    その女性は聞く耳を持たず

    更に

    女性の青ざめた顔を見て

    私は

    随分心配性な人だなぁとか思った

84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 03:59:25.93 ID:3qkvpVnX0
    診察室



    看護婦さんに呼ばれ

    私たちは入った


    医者「今日はどうされました?」


    母「大変なんです!」

    母「娘が・・・娘が・・・・・」


    ・・・娘?


    医者「えっと」

    医者「そこにいらっしゃるのが娘さんで?」



    ・・・え?

87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 04:04:51.40 ID:3qkvpVnX0
    母「はい、そうなんです」

    母「この子が・・・・・」


    母「記憶喪失になっちゃったかもしれないんです」


    ・・・これって


    医者「・・・・事情はよく分かりませんが」

    医者「一体どういう経緯で?」


    母「はい、実はかくかくじかじかで・・・・」




    ・・・・もしかして私の話?

89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 04:09:34.68 ID:3qkvpVnX0
    医者「なるほど・・・・」

    医者「あなたの事をまったく覚えてない、と」


    どういうこと?


    母「はい多分・・・・・」

    母「きっとショックで倒れたのも何か関係が・・・・」


    まさか


    医者「とりあえず検査してみましょうか」

    医者「そうすれば恐らく分かります」


    母「お願いします・・・・」

91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 04:13:39.87 ID:3qkvpVnX0
    涙ぐむ女性


    おかしい

    他人の為にここまでするどころか

    泣くなんて

    それに記憶喪失がどうとかって


    なにより

    車の中でお母さんって言ってた

    じゃあもしかしてこの人・・・・



    私のお母さんなの?

92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 04:17:55.32 ID:3qkvpVnX0
    脳波測定スキャン血液検査etc


    全ての検査を終えた私は

    診察室に戻った


    医者「検査は無事終わりました」

    医者「もうすぐ結果がでるでしょう」


    母「うう・・・うう・・・・」


    まだ泣いている


    女「・・・・・・・」

93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 04:22:03.48 ID:3qkvpVnX0
    もしも私がこの人の子供だったら

    例え覚えていなくても

    私はきっと反省しなくてはならない


    車の中で

    私が告げた一言

    『どなたですか?』


    あれはきっと


    この人を・・・・・・

96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 04:26:32.89 ID:3qkvpVnX0
    数分後

    検査結果らしき紙を

    看護婦さんが届けてきた

    医者はそれを受け取り

    その内容を見た後


    医者「・・・・・・・」

    医者「う〜ん・・・・・?」


    困惑したような

    そんな表情を浮かべた

97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 04:30:54.11 ID:3qkvpVnX0
    母「どうでしたか・・・?」


    自然と眉間に皺が寄る


    医者「・・・・・・」

    医者「・・・特に」



    医者「特に異常は無いですねぇ・・・・・」


    母「・・・・・・」

    母「・・・・え?」

99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 04:34:55.56 ID:3qkvpVnX0
    医者「脳内の伝達神経等に特に傷も見当たりませんし」

    医者「血液内にも酸反応は無いですし」

    医者「脳の大きさ形等も普通の人と大差ないです」


    母「それじゃあ・・・・・」


    医者「そうですねぇ」

    医者「少なくとも医学的には何の問題もないはずなんですが」


    母「そ、そんな・・・・・」


    女「・・・・・・」

98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 04:34:31.31 ID:WLVVpW6z0
    ところで記憶喪失は外傷性以外は検査しても分からないぜ

100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 04:37:24.70 ID:3qkvpVnX0
    >>98ごめん、全部勘で書いてる

    母「それじゃあ・・・・」

    母「治療は・・・・・」


    医者「残念ながら」

    医者「“病気自体発症してない”という結論に行かざるを得ません」

    医者「つまり」

    医者「治療のしようが無いという・・・・・」


    母「で、でも・・・・」

    母「この子は実際に記憶が・・・・」

102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 04:43:39.45 ID:3qkvpVnX0
    医者「こう言うのは非常にあれなのですが」

    医者「それは、いくらでも説明が出来ます」

    医者「例えばそう」


    医者「そちらの娘さんが嘘をついていらっしゃるとか」


    母「な・・・・」


    医者「心苦しい上に申し訳ないのですが」

    医者「こちらではそういう判断をせざるをえないんですよ」


    母「・・・・・」

106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 04:48:48.69 ID:3qkvpVnX0
    結局

    入院どころか薬の処方すらしてもらえず

    そのまま帰らされる事になった


    女性はまた涙を浮かべながら

    そっと

    「信じてるからね私は」

    そう呟き




    私は表情に迷った

109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 04:51:45.68 ID:3qkvpVnX0

    その後


    病院を後にし

    車にしばらく乗り続けた後


    母「・・・・・女」

    母「着いたよ」


    ある場所に到着した


    女「ここは・・・・・?」



    母「ここはね」

111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 04:55:44.50 ID:3qkvpVnX0
    母「あなたが一番長い時間いた場所で」

    母「あなたが多分大好きだった場所で」

    母「私も大好きな場所で」

    母「何よりも最も大切な場所」


    女「?」


    母「・・・・・・・」


    母「・・・おかえり、女」


    母「ここがあなたのお家よ」

113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 05:00:52.90 ID:3qkvpVnX0
    その女性はそう言った

    ここがあなたの家なのよと


    女「ここが・・・・・」


    まったく思い出せないけど

    微かな覚えすらないんだけれど


    私は、信じる


    女「ここが、私の家」



    私のお母さんを

118 : 【大吉】 :2009/05/01(金) 05:31:07.14 ID:u2Vgn+hbP
    椅子で寝てるに1票

119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/01(金) 05:35:24.80 ID:p7nX+bexO
    >>1曰く今回は座布団だそうだ
    しばらく待っていればまた夢の世界から帰ってくるだろう

120 : 【小吉】 :2009/05/01(金) 05:36:42.73 ID:u2Vgn+hbP
    すまん>>7に書いてあったな

    鈴付けた妹探してるんだよな


女「やってしまった・・・」【後編】へつづく


引用元
女「やってしまった・・・」
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1241105341/


 

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