176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 13:44:37.78 ID:ACwA5stV0
翌日 放課後


今度は


兄「・・・そうだ」

兄「弟の友達と話してみるか」


弟の友達に

話を聞こうと思った


天使「やってしまった・・・」【前編】【中編】【後編】
友達「やってしまった・・・」【前編】【後編】
死神「やってしまった・・・」【前編】【中編】【後編】
兄「やってしまった・・・」【前編】【後編】
男「やってしまった・・・」【前編】【中編】【後編】
女「やってしまった・・・」【前編】【後編】



177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 14:00:27.64 ID:ACwA5stV0
    弟の友達とは何回か喋ったことがある

    家によく来てた子限定だが

    話もそれなりに弾んだような気もしなくはない


    連絡網を使えば、電話はできる

    弟の事だったら

    話くらいはしてもらえるだろう


    兄「よし」

    兄「さっさと帰ろう」

178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 14:04:43.03 ID:ACwA5stV0
    家 



    兄「えっと・・・・・」

    兄「弟の3年の頃の連絡網は・・・・」


    確か弟は

    友君とは3年の時に知り合ったと言っていた


    兄「えっと・・・・・」

    兄「あったあった」



    さっそく電話をかけてみた

179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 14:07:40.46 ID:ACwA5stV0
    プルルル、プルルル


    ガチャ



    友「はい」

    兄「あ、友さん家のお宅ですか?」

    友「そうですが」

    兄「私、弟の兄なのですが」


    友「ああ、弟のお兄さん」

    友「昔はよくお邪魔になりました」

    兄「いえいえ」


180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 14:10:40.48 ID:ACwA5stV0
    友「ところで」

    友「一体どうしたのですか?」

    友「弟は元気です?」


    やっぱり卒業すると

    意外と疎遠になるらしく


    友君はまだ知らないらしかった


    兄「・・・・・」

    兄「それが・・・」

181 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 14:13:41.01 ID:ACwA5stV0
    俺は簡単にあらましを説明した


    友「そう・・・なんですか・・・・」

    友「弟が・・・・・」

    兄「はい・・・・」

    兄「それで、その原因になるような事に」

    兄「何か心当たりはないか聞きたくて」


    友「心当たり・・・・・」

    友「うーん・・・・」

184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 14:17:45.84 ID:ACwA5stV0

    兄「例えば、イジメがあったとか」

    友「イジメはなかったですね・・・」

    友「少なくとも僕が見てた限りでは」

    兄「そうですか・・・」

    友「それに、もう卒業したのですから」

    友「あんまり関係もないんじゃないかなあって・・・・」

    兄「・・・ですよね」


    友「・・・しいて言えば」

185 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 14:21:02.64 ID:ACwA5stV0
    友「弟には彼女がいたってこと位ですかね」

    兄「彼女・・・・」


    そういえば弟はずっと前に

    彼女ができたって言っていた


    友「はい」

    友「女さんっていう方なんですが」


    連絡網にその名前は無い


    兄「・・・別クラスの子ですか?」

    友「はい」

    友「俺達とも仲が良くて」

    友「よく弟と俺達で女さんの家に遊びに行ったりしましたよ」

186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 14:25:02.92 ID:ACwA5stV0
    兄「その子の電話番号とか分かります?」

    友「いや、俺も違うクラスだったので・・・・」

    友「遊びに行く約束も」

    友「大抵弟が取り付けてくれましたし・・・・」

    友「でも、家の場所なら分かりますよ」

    友「結構な回数遊びに行ってましたから」


    電話番号が分からない以上

    仕方が無い


    兄「・・それじゃあ」

    兄「家の場所教えてくれますか」


    直接その子の家に行くことにした

187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 14:30:01.35 ID:ACwA5stV0

    俺は口頭で教えられた家の場所を

    メモに書き取った


    兄「どうもありがとう」

    友「いえいえ」

    友「でもまさか」

    友「2回も聞かれるとは思いませんでしたよ」

    兄「?」

    友「いえ、なんでもないです」

    友「それじゃあ」

    兄「ありがとうほんとに」



    友「・・・今度花を供えにでも行かせてもらいますね」


    兄「ああ、お願い。弟も喜ぶよ」

190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 14:35:20.37 ID:ACwA5stV0

    昨日自転車が大破してしまったので

    俺は徒歩で女さんという子の家に向かった


    この地図によると

    家は結構近いらしいので問題は無いが



    兄「えっと・・・・」

    兄「この道を曲がって・・・・」


    兄「・・・おお」

    兄「あったあった」

193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 15:01:04.16 ID:ACwA5stV0
    俺は名前の書かれた表札を見つけた


    兄「ここが女さんの家か」


    よくある外見の家だったが

    少し大きく感じた


    兄「まぁ普通こんなもんだよな」

    兄「さて」





    ピンポーン


    チャイムを鳴らした

194 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 15:04:58.25 ID:ACwA5stV0
    「はい」


    兄「あの、すいません」


    「?どなたですか?」


    兄「私、弟の兄弟の兄と申します」


    「弟君の・・・・・?」


    兄「はい」


    「・・・・・・」

    「・・・今開けますね」

195 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 15:09:16.73 ID:ACwA5stV0
    玄関から女の子が出てきた


    女「お待たせしました」

    兄「いえいえ」

    兄「こちらこそ急に押しかけてすいません」


    女「いいんです」

    女「それより、お兄さんが一体なぜ私のところへ・・・?」


    兄「・・・・・・」


    兄(また説明するのか・・・・)

196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 15:14:52.41 ID:ACwA5stV0
    俺はまたまた説明をした

    さっきより少しはぶいたりもしたが


    女「・・・・・・」

    女「そうだったん・・・・ですか・・・」


    兄「・・・・はい」

    兄(・・・・・・)



    少し


    引っかかるものがあった

220 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 18:25:09.73 ID:ACwA5stV0
    どういうことだ?



    彼氏が死んだというのに



    なぜそんな反応が薄いんだ?



    悲しむ様子位は見せると思ったんだが



    もしかして・・・・

223 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 18:29:23.56 ID:ACwA5stV0

    女「多分・・・」

    女「長話になりますよね?」


    兄「・・・多分」

    兄「そうなるかと・・・・」

    兄「用事があるのでしたらまた出直しますが」


    女「いえいえ」

    女「ここで話すのもなんですから」


    女「どうぞあがってください」


    兄「どうもすいません」

225 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 18:34:53.01 ID:ACwA5stV0
    居間



    女「それで・・・・」

    兄「はい」

    兄「なにか思いつくことはないかと思いまして・・・・」

    女「思いつくこと・・・・・」


    兄「なんでもいいんです」

    兄「特に彼女だった女さんになら」

    兄「弟が俺達にすら言えないことも何か言ってるんじゃないかなって思って」


    女「でも・・・・・」

226 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 18:39:52.72 ID:ACwA5stV0
    女「私達は・・・・・」

    女「もう付き合っていませんでしたし・・・・」


    兄「え?」


    女「・・・・・・」

    女「別れたんです、弟君とは」


    兄「別れた・・・・・」


    女「はい・・・・」


    じゃあ


    じゃあ弟は

228 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 18:44:11.29 ID:ACwA5stV0

    もしかして



    振られたショックで・・・・?




    兄「じゃあ・・・・」

    兄「じゃあもしかして・・・・・」

    兄「・・・・・・」



    兄「・・・・あなたが」


    俺はポケットに手を入れた

    中には



    あのカッターが入っている

229 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 18:49:43.83 ID:ACwA5stV0
    女「・・・・そんな」

    女「そんな怖い顔をしないで下さい・・・・」


    兄「え・・・・?」

    兄「あ・・・・」


    気付けば俺は

    怖い顔をしていたらしい


    兄「すいません・・・」


    そうだ落ち着け俺

    いくらなんでもたかが振られた位で


    それにまだ決め付けるには早すぎる


    俺はポケットから手を引いた

231 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 18:54:40.17 ID:ACwA5stV0
    女「そもそも・・・・」

    女「別れを言い出したのは弟君の方なんですよ・・・・」


    兄「ええ?」

    兄「弟の方から?」


    女「弟君は私に言いました」

    女「『絶対第一志望に受かってやる』」

    女「『だから勉強に集中したいから別れよう』って」


    女「だから、振られたのは私の方なんです・・・・」


    兄「・・・・・・」

    兄「・・・・・そうでしたか」

233 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 18:58:17.41 ID:ACwA5stV0

    話から察するに

    別れたのは結構前らしい

    どうりで反応が薄いわけだ



    悪い気持ちでいっぱいになった


    兄「本当にすいません」

    兄「そんな事も知らずに俺・・・・・」


    女「いえいえ・・・」

    女「私も、早く言えば良かったのですが・・・・」

234 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 19:04:37.83 ID:ACwA5stV0
    玄関


    話に一区切りいれた俺は

    帰ることになった



    兄「どうもすいませんでした」

    兄「わざわざこんな無駄話してしまって・・・・」

    女「いえいえ」


    結局

    あの学校に行った時と同じ様な事になった


    収穫0という事態に

235 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 19:08:27.11 ID:ACwA5stV0

    兄「それでは・・・・」

    女「はい」



    とんだ徒労だった・・・・

    なんということだ・・・


    俺は背中を落としながら


    帰り道を歩いた

236 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 19:11:53.58 ID:ACwA5stV0
    私は

    落胆して帰るお兄さんを見送った



    女「お兄さん・・・・」

    女「やっぱり・・・・」


    女「・・・・・・」

    女「・・・でも」




    女「お兄さんにはあんな事言えないよ・・・・」

238 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 19:16:56.63 ID:ACwA5stV0
    家についた俺は


    やっぱり自分の部屋に直行した



    兄「・・・・・・」

    兄「・・・くそ」

    兄「くそっくそっくそっ」


    俺は頭を掻いた


    兄「だめだ・・・・」

    兄「全然分からない・・・・」

239 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 19:19:36.87 ID:ACwA5stV0
    勉強系も外れだった

    友達関係も外れだった

    新しい環境も外れだった

    恋沙汰も外れだった


    兄「・・・じゃあ」

    兄「他に何があんだよ・・・・」


    兄「弟・・・・・」






    兄「お前は一体どうしたんだよ・・・・」

243 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 19:22:47.13 ID:ACwA5stV0

    俺は弟の部屋の扉を見た



    兄「・・・・・・」

    兄「・・・こうなったら」


    兄「行くしかねえのかな・・・・」


    兄「でもまだ・・・・」


    兄「正直入りたくない・・・・」

244 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 19:25:28.32 ID:ACwA5stV0
    一番手っ取り早い方法はすぐそこにある

    わざわざ電話をする必要もなければ

    いちいち歩いて出向く必要も無い

    そう


    弟の部屋を調べれば、きっと何か分かるだろう


    兄「・・・・・・」

    兄「・・・そうだ」


    兄「それが一番確実なんだ・・・・」

245 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 19:29:17.60 ID:ACwA5stV0

    俺はドアの前に立った


    ゴクリ



    兄「入るのは」


    兄「久々だな」



    俺は

    ドアを開けた

246 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 19:30:29.89 ID:SvcBV1AaO
    ゴクリ…

247 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 19:34:15.86 ID:ACwA5stV0
    なにも変わらない部屋


    弟が生きていた時と


    多少の物の配置は動いてたりするものの


    根本的にはなんら変わってはいなかった


    なのに




    兄「・・・なんだろう」


    兄「他人の部屋のような気がする・・・・」

248 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 19:37:13.99 ID:ACwA5stV0
    なぜだろう

    机も椅子も他の物も


    俺に触れるなって言っているような気がする



    兄「・・・でも」

    兄「・・・・よし」


    兄「覚悟を決めよう」


    俺は

    弟の部屋を荒らしはじめた

252 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 20:00:44.81 ID:ACwA5stV0
    兄「う〜ん・・・・・」

    兄「特に何もないなぁ・・・・・」

    机の中には勉強道具位しかなかった

    一応中身をパラパラとは見たが

    特に変わった事も無い


    兄「じゃあ別のとこか?」

    俺は次に

    玩具箱や本棚付近を探した


    が、やはりあの年には玩具遊びは卒業していたらしく

    玩具箱は少し埃がかってた


    本棚も少し埃をかぶっており

    特に変な本も無い

    兄「うぬぬ・・・・・」

253 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 20:03:28.76 ID:ACwA5stV0
    他の場所も探したが

    特に手がかりになるようなものは無かった


    兄「だめだ・・・・・」

    兄「何も見つからん・・・・・」



    諦めようとした時









    ふと、ベッドの下に目がついた

254 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 20:04:55.78 ID:v3BjFmKC0
    エロ本フラグ

255 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 20:08:50.97 ID:ACwA5stV0
    兄「・・・・・・」

    兄「・・・なんかあったりして」


    兄「エロ本とか・・・・」

    兄「もしあったら・・・」


    兄「・・・俺が受け継いでやるか」


    兄「親に見つかったら弟も恥ずかしいだろうし」


    俺は、ベッドの下に手を入れた

258 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 20:14:56.36 ID:ACwA5stV0
    兄「うーんと・・・・・」


    兄「・・・・ん?」


    手に何か当たった


    兄「まさか」

    兄「エロ本か?」

    手触り的に

    薄い本みたいなものだろう

    兄「まじかい」

259 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 20:16:11.68 ID:ACwA5stV0

    兄「・・よいしょ」


    俺はそれを引っ張り出した


    兄「これは・・・・・」


    それは

    エロ本なんかではなく







    一冊のノートだった

260 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 20:17:28.57 ID:ACwA5stV0
    兄「ノート・・・・?」


    兄「なんでベッドの下なんかに・・・・・」


    兄「弟のポエム集とかか・・・・?」


    俺は


    1ページ目を開いた

262 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 20:19:15.63 ID:ACwA5stV0
    兄「・・・・・なんだよ・・・これ・・・」


    俺は次のページを開いた


    兄「まさか・・・・・」


    俺は3ページ目を開いた


    兄「嘘だろ・・・・・」


    4ページ以降もペラペラとめくった



    兄「そんな・・・・・・・・」

264 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 20:19:50.11 ID:46k/7NXa0
    ゴクリ…

267 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 20:22:54.79 ID:ACwA5stV0
    そこに書かれていたのは






    死ね
    消えろ
    失せろ
    なんであいつは生きている
    どけ
    俺の目の前に立つな

    頼むから消えてくれ










    俺に対する無数の悪口だった

269 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 20:25:45.42 ID:KecvPhZvO
    刑事の読みが当たったか?

270 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 20:25:52.87 ID:ACwA5stV0
    殴り書きされた字

    行間もマス目も無視して

    目一杯の筆圧で書かれたであろう字

    そして

    それらの字が向けている矛先は

    間違いなく俺


    兄「そんな・・・・・・」

    兄「どうして・・・・・・・・・」











    「やっと見つけたか」

271 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 20:26:10.14 ID:1TjgDK5s0
    ひいいいいいいい!???

273 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 20:27:40.38 ID:ACwA5stV0
    俺は気付いた

    後ろに誰かいる事に


    「そうだ」

    「お前は恨まれていたんだよ」


    後ろから聞こえる声


    兄「その声は・・・・・・」










    兄「父さん?」

274 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 20:29:46.99 ID:ACwA5stV0
    父「もっと早くノートを見つけると思ったんだがな」


    なんで父さんがここに?


    兄「父さん・・・・?」

    兄「それってどういう・・・・?」




    父「・・・・私もお前と一緒」


    父「あの日以来」





    父「弟を殺した犯人を捜していた」

276 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 20:31:34.93 ID:KecvPhZvO
    兄ピンチ!

277 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 20:32:10.83 ID:ACwA5stV0

    私の兄弟息子の弟は

    雨の降るとある日に死んだ


    私は泣いた

    当然の如く泣いた


    だがその後に

    私は聞いた







    弟は、何者かに自殺に追い込まれたと

278 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 20:33:43.32 ID:ACwA5stV0
    父「私もあの時誓ったんだよ」

    父「お前と同じで」

    父「弟を殺した犯人を必ず見つけてやると」


    父「そして」

    父「今までのお前と全く同じ道筋を辿っていった」


    兄「同じ・・・・」


    父「ああ」

279 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 20:35:54.00 ID:ACwA5stV0
    父「私はまず弟が卒業した学校に向かった」


    父「そして先生に会い、弟の事について聞いた」


    父「イジメや何かが無かったと聞いたのと同時に」


    父「友君という弟と仲が良かった友達がいることを聞いた」


    父「その後私は」


    父「その友君に電話した」

280 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 20:37:06.83 ID:eXeyRZfOO
    なんなんだよいったい・・・

281 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 20:38:05.08 ID:ACwA5stV0


    そうか

    だからあの時友君は『2回目だ』と言ったのか


    父「そして友君から聞いた」


    父「彼女の存在を」


    父「家の場所を聞いた私は」


    父「さっそく彼女の家に向かった」


    兄「・・・・・・」

282 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 20:40:01.30 ID:ACwA5stV0


    やっぱり家族なのだろうか

    父さんは

    俺とほとんど同じような事をしていた



    父「私は彼女の家に着いた」


    父「そして彼女から話を聞いた」


    父「付き合っていた事、もう別れたこと」


    父「そして・・・・」







    父「弟が言っていたこと」

285 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 20:42:23.70 ID:ACwA5stV0
    兄「言っていたこと・・・・?」


    どういうことだ

    俺が行った時はそんな話は・・・


    父「お前は恐らく聞いていないだろうな」


    父「いや、正確には」


    父「彼女は気を遣って言わなかったんだろう」


    父「彼女は私に言ったよ」








    父「『弟は、お前を憎んでいたと』」

287 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 20:43:37.19 ID:eXeyRZfOO
    ああ・・・

288 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 20:43:52.58 ID:ACwA5stV0
    兄「だから・・・・」


    兄「どう憎まれていたのか・・・・・」


    父「詳しく言おうか」


    父「弟は彼女にいつも言っていたらしい」


    父「『兄のせいで俺はいつまでたっても』」


    父「『脇役のままだ、と』」



    兄「・・・・・・」

289 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 20:45:19.07 ID:vflNqW2kO
    ルイーヂ自重wwww

290 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 20:45:22.27 ID:8Q72txuTO
    なんだルイージか

291 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 20:45:22.63 ID:ACwA5stV0
    昔の話を思い出した


    俺たちは頭のいい兄弟として


    よく近所の人達に褒められることがあった



    それは中学に入った時も変わらなかった

    そして

    中学受験をした俺達は

    当然の如くよく聞かれることがあった




    「どの学校に入ったの?」と

294 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 20:46:49.72 ID:ACwA5stV0
    俺達2人は聞かれるたびに答えた


    そして


    その度に弟は少し嫌な顔をした


    それは


    俺の方がいい学校に行っていたから


    そんでもって


    俺は


    弟の顔を見なかった事にしていた

295 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 20:49:45.04 ID:ACwA5stV0
    兄「そんな・・・・・」


    父「ずっと」

    父「ずっと劣り目を感じていたんだろうな」


    兄「・・・じゃあ」

    兄「じゃあ俺を殺せば良かったじゃないか・・・」


    父「弟もそうしたかったろう」

    父「だが」

    父「お前が悪くないからこそ、そんなことが出来なかった」

    父「そして」



    父「変わりに自分の命を捨てた」

298 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 20:53:47.08 ID:ACwA5stV0
    父「こんな事で」

    父「こんな事で命を捨てられるのか」


    父「私は少しそう思う」


    父「だから、多分弟は」

    父「きっと大きく考えてしまったんだと思う」


    兄「大きく・・・・?」





    父「『一生どれだけ努力しても』」

    父「『兄の影に隠れる一生だ』と」

300 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 20:56:22.46 ID:ACwA5stV0
    兄「・・・そうか」

    兄「実質弟を殺したのは・・・・・」


    兄「俺だったのか・・・・・」


    父「・・・そうだ」


    兄「笑えるな」

    兄「弟の敵を探していた本人が敵だったなんて」


    兄「・・・そして父さんは」

    兄「誓いを果たそうとした・・・」

302 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 20:58:24.24 ID:ACwA5stV0
    父「もう分かっていると思うが」

    父「あの夜にお前を車で襲ったのは」


    父「私だよ」

    父「お前の後をずっと付けてな」


    父「わざわざあの教師と同じ車を借りたんだが」

    父「さほど意味は無かったらしいな」


    確かに

    夜襲ってきた車とあの教師の車は

    少し似ていると思っていた



    兄「・・・じゃあなんでだ」


    兄「なんであの時俺を探さなかった」


    父「それはな」

303 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 21:01:31.37 ID:ACwA5stV0
    父「それじゃあ意味が無いと思ったからだよ」

    兄「意味?」

    父「ああ」

    父「車で轢いて殺したところで」

    父「晴れにはならない」

    父「俺が」





    父「直接やらないと意味が無いとな」

306 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 21:04:18.99 ID:ACwA5stV0
    兄「じゃあ・・・・」


    父「もう分かるだろ?」

    父「今から俺が何をするのか」


    そう言うと突然


    父は飛び掛ってきた


    俺は上にのしかかられ









    首を絞められた

307 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 21:06:08.16 ID:QJfjTZx/O
    殺されたのは自分の子ども
    殺したのも自分の子ども
    殺そうとしているのも自分の子ども

310 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 21:11:49.62 ID:em3jwsgT0
    >>307
    切ないな・・・

308 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 21:09:28.34 ID:ACwA5stV0
    父「終わりだ・・・・」

    父「これで・・・・」


    父「全て終わりだ・・・・・」



    苦しい


    息ができない



    兄(死・・・ぬ・・・・・)

    兄(・・・)


    ふとその時


    俺の手が

    ポケットに触れた

311 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 21:12:24.88 ID:ACwA5stV0
    そうだ


    ポケットに入れっぱなしだった


    弟の形見の


    カッター



    兄(・・・くそったれ)


    俺は何を思ったのか

    ポケットに手を突っ込み


    ポケットからカッターを取り出した

312 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 21:14:31.40 ID:ACwA5stV0
    そして・・・・







    「ぐああああああああああ」





    父の目に



    カッターを突き立てた

315 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 21:17:35.16 ID:ACwA5stV0
    父は悲鳴をあげて


    俺の上から転げ倒れた


    兄「ゲホゲホッ」


    やっと息ができる




    父「ぐあああああああああ」


    父「おまえ・・・・・!!」




    今度は


    俺の番だ

318 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 21:19:11.23 ID:F8bro+wP0
    そして・・・・


    すれ違いざまに1秒の時間さえかけず


    真実


    瞬く間に


    ことごとく





    父を十七個の肉片に『解体』した

320 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 21:20:11.57 ID:ACwA5stV0
    ザクッ



    ぐああああああああ



    ザクッザクッ



    うああああああああああああ



    ザクザクッ



    や・・・やめ・・・・・・・




    ざくざくざくざくざくざくざくざくっ
    ザクザクザクザクザクザクザクザクッ
    ザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクッ

325 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 21:24:22.05 ID:ACwA5stV0
    そうして気付けば


    辺りは血だらけ


    俺の手も血だらけ


    カッターも血だらけ


    壁も血だらけ


    俺の父さんも






    血だらけ

326 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 21:25:50.29 ID:46k/7NXa0
    夢に出そう

328 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 21:27:40.31 ID:ACwA5stV0
    兄「はぁ・・・・はぁ・・・・・」


    兄「俺は・・・なんてことを・・・・・」



    目の前の光景を眺める


    兄「はぁ・・・・はぁ・・・・」

    兄「・・・・・・」

    兄「父さん・・・・・」


    兄「・・・・でも」




    兄「俺にも誓いがあるんだ・・・」

329 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 21:28:50.76 ID:QJfjTZx/O
    止めて!
    もう十分よ!!

330 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 21:28:57.14 ID:ACwA5stV0
    そう


    俺の誓いはただ一つ


    あの日からずっと一つ


    一生一つ




    兄「弟の敵は・・・・」




    兄「俺がこの手で取る・・・・・」



    たったこれ一つ

331 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 21:29:18.38 ID:9kbf27un0
    兄より優れた弟などいねええぇぇぇ

332 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 21:30:18.39 ID:ACwA5stV0
    俺は


    カッターを手首に当てた



    兄「はぁ・・・・ふぅ・・・・」



    兄「・・・・皮肉だ」



    兄「・・・・弟と同じ死に方を」



    兄「・・・・弟と同じ場所でするなんて」



    俺は


    カッターを引いた

334 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 21:31:47.87 ID:ACwA5stV0


    痛い

    色んなところが痛い

    なんてバカだったんだろう


    俺達家族は、最初からバラバラだった

    そんな事に



    死ぬ寸前で気付くなんて



335 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 21:33:50.42 ID:ACwA5stV0
    兄「・・・もし」

    兄「もし俺達が」

    兄「本当の優しさとやらを持っていたら」


    こんな事には

    ならなかったのだろうか・・・・・


    兄「・・・・・・」


    兄「そんな仮説は意味ないか」

336 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 21:36:19.04 ID:ACwA5stV0
    そうして俺は


    緩やかに死んでいった



    『ごめんなさい』



    誰も聞いてはいないのに

    なぜか俺は



    そう呟いた





    fin

341 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 21:38:18.42 ID:QJfjTZx/O
    終わった…

    乙

342 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 21:39:04.33 ID:FyjyrbnA0
    乙
    救いが無さ過ぎやしないかい・・・

344 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 21:39:36.55 ID:ACwA5stV0
    今回はいつもより暗い感じにしてみました
    皆様どうも支援保守ありがとうございましたー

345 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 21:39:44.16 ID:C/n79ML30
    乙

    バッドエンドでしたか…

346 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 21:40:08.57 ID:SvcBV1AaO
    乙


    今までとふいんき(ry違ってたね

347 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 21:40:34.90 ID:vSc2i1sRO
    乙
    切ないな…

348 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 21:42:05.26 ID:qhOcrLfAO
    主人公になれないからって自殺する弟も弟だし
    弟の敵だからといって実の息子を殺そうとする父親も変だし
    それをわざわざメッタ刺しにしてまで返り討ちにする兄もおかしいし
    この一家狂ってる

    多分一番可哀相なのはカーチャン

350 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 21:42:20.64 ID:QJfjTZx/O
    結局残ったのは母親一人か

354 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 21:51:03.32 ID:tRT1S010O
    >>1乙
    途中で弟がルイージと被ったが面白かったぜ

355 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 21:59:52.69 ID:ne6esVWKO
    とある職種で飯を食ってる身からすると、1は十分、文章で飯を食っていけると思うよ。
    俺がそういう部門だったらアポ取りに動くかもしれんね。

357 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 22:02:41.41 ID:ACwA5stV0
    >>355冗談は止したまえよ









    釣りでもいいから凄く話を聞きたい


兄「やってしまった・・・」おしまい


引用元
兄「やってしまった・・・」
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1239810973/


 

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