442 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 23:55:46.49 ID:Qnnpj8xL0
警備兵1「やっと見つけたぞ」

警備兵1「重罪人の死神よ」

死神「どうも」

警備兵2「・・・自分の罪状は分かっているな?」

死神「ええ、そりゃあ」

警備兵3「・・・・そうか」



警備兵3「じゃあ、覚悟はできてるな?」


天使「やってしまった・・・」【前編】【中編】【後編】
友達「やってしまった・・・」【前編】【後編】
死神「やってしまった・・・」【前編】【中編】【後編】
兄「やってしまった・・・」【前編】【後編】
男「やってしまった・・・」【前編】【中編】【後編】
女「やってしまった・・・」【前編】【後編】



443 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 23:57:50.80 ID:Qnnpj8xL0
    屋上に降り立った死神は3人

    そして恐らく

    その3人全員で警備隊なのだろう


    恐ろしく怖い

    玄関で死神さんに会った時なんて比じゃないほど


    近くにいるだけで不安になって

    見てるだけで吐き気がして

    言葉を聞くだけで気を失いそうで


    何より、翼が本当の黒色をしていた

446 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 00:03:23.99 ID:cGiTSwa30
    死神「そりゃあもう」

    死神「さっきお前らに追われながら地上に来た時から覚悟してたよ」


    警備兵1「・・・あの時はお前を見失うという失態を犯したが」

    警備兵1「今のこの場には」

    警備兵1「お前の逃げ場など無い」


    死神「逃げ場も何も」

    死神「俺は逃げる気なんかねーよ」



    警備兵2「お前はそうだろうな」

447 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 00:07:57.74 ID:cGiTSwa30
    死神「んん?」

    死神「どういうことだ?」


    警備兵2「・・・・・・」

    警備兵2「・・・そこにいる人間は」

    警備兵2「まだ諦めていない目をしている」



    俺は

    警備隊の内の1人と目が合った

449 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 00:12:44.30 ID:cGiTSwa30
    死神「何を言ってんだ」

    死神「こいつは偶然居合わせ無関係者だ」

    警備兵2「庇わなくてもいい」

    警備兵2「お前以外には手を出す気は無い」


    警備兵3「あくまで私達の目的はお前だ」


    警備兵2「まぁ」

    警備兵2「無論、逆らわなければだが」


    死神「なるほどね」

    死神「男」

    死神「さっきの発言は取り消しだ」


    死神「最後にもう一度話がしたい」

451 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 00:16:53.52 ID:cGiTSwa30
    死神「最後に2人きりで話させてもらってもいいか?」

    警備兵1「何もしなければ別に構わん」

    警備兵1「説得させてやれ」

    死神「どうも」


    俺は

    死神さんと向き合った


    死神「・・・・・・」

    死神「・・・やめてくれ」




    死神「そんな目をするのはやめてくれ・・・・」

452 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 00:18:00.87 ID:5R73iiCk0
    二人でバルスかますんですねわかります

456 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 00:23:16.53 ID:cGiTSwa30
    >>452なぜか想像してしまった


    男「・・・俺どんな目をしてます?」

    死神「なんていうか」

    死神「何かを決意してる目だ」

    男「そうですか」


    死神「・・・・・・」

    死神「頼むから・・・・」

    死神「何もしないでくれ・・・・」

459 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 00:30:38.18 ID:cGiTSwa30
    死神「あいつらはお前が敵う相手なんかじゃない」

    死神「人間なんて一瞬で血だるまだ」

    死神「無茶なことを考えるのはやめてくれ」

    死神「力があるのならまだしも」

    死神「お前にはそんなものはない」

    死神「お前には何一つ対抗策はない」

    死神「それに」

    死神「お前には彼女を任せたい」

    死神「だからお願い」


    死神「黙って見届けてくれ」

461 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 00:37:16.53 ID:cGiTSwa30
    死神さんの願いを

    俺は聞いた

    俺には死んで欲しくないという気持ちが

    ヒシヒシと伝わってきた


    男「・・・・・・」

    男「・・・確かにそうです」

    男「俺には彼らを倒す力なんてありません」


    死神「・・・・分かってくれたか」


    男「けれど」

464 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 00:43:25.97 ID:cGiTSwa30
    死神さんは


    一つ気付いていない


    死神さんが俺には死んで欲しくないと願うのと一緒で


    俺も



    男「・・・あなたが黙って死ぬ姿を」

    男「見届ける気はありません」



    死神さんには死んで欲しくない

465 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 00:46:57.96 ID:cGiTSwa30
    死神「俺の言った事が理解できなかったのか」

    死神「なら一言にまとめてやる」


    死神「お前は何もするな」



    ・・・・・・・



    男「死神さんも」

    男「俺が言った事を聞いてないんですね」


    男「俺は、あなたのために何かをします」

467 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 00:53:16.41 ID:cGiTSwa30
    死神「じゃあ話を変えよう」

    死神「どうやって俺を助けるんだ?」

    死神「お前があの3人を倒してくれるのか?」

    男「それは無理でしょうね」

    死神「それ以前に」

    死神「あの3人はあくまで代表だ」

    死神「3人死んだとこで、また新しいのが来るだけ」

    男「でしょうね」

    死神「おまけに」

    死神「お前には何の武器も無い」

    男「まったくです」

472 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 00:58:50.81 ID:cGiTSwa30
    死神「全部わかっているなら・・・・」

    死神「お前は何をする気なんだ!!!」



    男「・・・・俺にはあなたを救うことは出来ない」

    男「俺は無力だから」

    男「でも」

    男「せめて」



    男「この場所からは助けだしたい」

475 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 01:05:38.85 ID:cGiTSwa30
    死神「ここから?」

    死神「それも無理な話だ」

    死神「3人に見張られてて、逃げ出せるわけが無い」

    死神「それにそもそもどこに逃げるというんだ」

    死神「俺は地上には住めないし、魔界では指名手配犯だ」

    死神「魔界に逃げ込めたとしても、ロクな生き方はできない」







    男「・・・・・・」

    男「・・・・30秒」

476 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 01:10:04.19 ID:cGiTSwa30
    男「30秒あれば」

    男「この警備隊から何とか逃れられるはず」

    男「早く飛べる力を持っていればなおさら」

    男「逃れられる確率はそう低くないはず」


    死神「・・・・・・」

    死神「・・・・何を言ってるんだ?」

    死神「あいつらが30秒も隙を生むとでも思ってるのか?」


    男「それはそうです」

    男「だから」




    男「俺が生ませるんですよ」

480 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 01:14:21.10 ID:cGiTSwa30
    死神「どうやって?」


    男「俺の力を使ってですよ」


    死神「・・・・10秒時を止める力」

    死神「お前の目算より20秒ほど足りないが?」

    死神「そもそも」

    死神「その力は俺の時間も止めるはずだ」


    男「・・・これは俺の予想ですけど」

    男「死神さんの時間は止まらない」


    死神「?」

481 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 01:17:24.89 ID:cGiTSwa30
    男「思い返してみて初めて気付いたことですが」

    男「あの事故の時の一瞬」

    男「トラックや周りの車の時間は止まっていたけど」

    男「俺が抱きかかえた子供はずっと泣いていた記憶があります」

    男「つまり多分」

    男「意識していた相手の時間は止まらないんじゃないかなと思うんです」


    死神「・・・それは推測だろう」


    男「でも、子供の時間も止まっていたら」

    男「子供の泣き声は一時的に止まっていたはず」


    死神「・・・・・・」

482 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 01:18:27.31 ID:sHirRTjJO
    いま友は男を喫茶店で待ってんだよなww

483 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 01:18:37.87 ID:cGiTSwa30
    死神「じゃあそれで10秒は稼げたとしよう」

    死神「残りの20秒はどうするんだ?」

    死神「10秒だけじゃあさすがに逃げられない」


    男「10秒で逃げ切る必要はありません」

    男「その10秒で」






    男「残りの20秒はごまかすんですよ」

486 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 01:23:51.60 ID:cGiTSwa30
    死神「ごまかす・・・・・?」

    男「はい」

    男「止まっていた10秒間は、警備隊の人にとっては無かった事になる時間」

    男「ならその10秒のうちに」

    男「警備隊の人たちの視界から消えれば」


    男「彼らからすれば、一瞬で死神さんが消えたように見えるはず」

488 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 01:26:59.30 ID:cGiTSwa30
    死神「動揺を誘うのか・・・・」

    男「出来ないことは無いと思います」

    男「さすがに目の前から一瞬で生物が丸々1つ消えれば」

    男「いくら訓練されてても、驚くはずです」


    男「慌てるなり、呆然とするなり」

    男「もしかしたら俺に問い詰めてくるかもしれない」

    男「はたまた魔界に連絡を取るのかもしれない」


    男「それらを合わせれば20秒は固いと思うんです」

490 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 01:31:14.11 ID:cGiTSwa30
    死神「・・・・奇跡と偶然の上で成り立つ話だな」


    俺の時間が運よく止まらず

    10秒で視界から見えなくなるまで逃げれて

    警備隊の奴らが20秒ほど動揺してくれて

    そしてなにより



    死神「・・・・・・」

    死神「お前の力が発動してくれて」


    死神「そうして始めて成り立つ神話だ」

493 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 01:35:21.03 ID:cGiTSwa30
    男「確かに難しいと思います」

    男「でも、やる価値はあると思うんです」


    死神「・・・・・なんでだ」

    男「?」


    死神「なぜ俺の為にそこまで考える」

    死神「そうまでして」


    死神「なぜ俺を助けたがる」

497 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 01:39:54.52 ID:cGiTSwa30

    男「さっきも言ったとおり」

    男「俺はあなたを助けることは出来ません」

    男「だから」

    男「ここからもし無事に逃げ出せたら」

    男「そこからは死神さんに頑張ってもらうしかない」


    男「いくら指名手配犯になるといっても」

    男「魔界は地上のようにきっと広いはず」


    男「だから、分かってくれる人もきっといるはず」

499 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 01:42:30.21 ID:cGiTSwa30
    「そんでもって」


    男「俺があなたをこの場所から助けたいと考えるのは」


    男「あなたに少しでも長く生きていて欲しいと思うのと同時に」


    男「この場所では死んで欲しくないとも思うからです」

501 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 01:48:19.45 ID:cGiTSwa30
    死神「この場所?」


    男「はい」

    俺は

    床で眠っている女の子を見た


    男「この大切な場所で」


    男「彼女を救った救世主が」


    男「彼女の隣で死ぬなんて」


    男「俺は嫌なんです」

504 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 01:50:13.85 ID:CBQpToaUO
    男がかっこ良すぎる

505 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 01:51:29.61 ID:kOKe0emv0
    そういえば女居たな

506 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 01:55:29.49 ID:cGiTSwa30
    彼の目は変わらなかった

    彼の目に映る決意は

    何も変わることはなかった

    彼の話す言葉に含まれる決意は

    何も変わらなかった


    彼の意思も

    何も変わることはなく


    俺はそれらを見た時

    負けた、と思った

508 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 01:58:02.97 ID:r0ru3E6B0
    女空気だなw

509 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 01:58:39.11 ID:cGiTSwa30


    死神「・・・分かったよ」


    死神「男」










    死神「俺の命運、お前に任せる」

513 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 02:10:22.74 ID:cGiTSwa30

    警備兵1「話は終わったか?」

    死神「ああ」

    死神「説得させてきたさ」

    警備兵1「それは良かった」

    警備兵1「下手に死人がでるよりずっといい」

    警備兵1「賢い選択をしたな」


    死神「・・・・・・」

    死神「・・・どうも」


514 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 02:14:31.29 ID:cGiTSwa30
    俺は、心を整えた


    警備兵2「じゃあ」

    警備兵2「さっそく処断を下そうか」

    死神「ここでか?」

    警備兵3「魔界につれて帰る途中に逃げられると面倒だからな」


    俺は、息を整えた


    警備兵3「ちなみに」

    警備兵3「処断の方法は、麻酔薬だ」

    死神「随分優しいんだな」

    警備兵3「地上でお前の血を流させるわけにはいかないからな」


    俺は、肩の力を抜いた

582 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 13:28:49.56 ID:cGiTSwa30
    お願いをするのはこれで何度目でしたっけ


    確か3度目くらいな気がします


    1度目は成功し


    2度目は失敗しました


    3度目はどうなるのでしょうか


    とにかく俺の願いは


    1度目や2度目とまったく変わりません

584 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 13:31:39.20 ID:cGiTSwa30
    どうかお願いです



    俺はまたまた祈ります



    今度も失敗するわけにはいかないんです



    お願いします







    『10秒間、時間を止めてください』

585 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 13:34:07.54 ID:cGiTSwa30
    時間は・・・・・・・・















    止まった

586 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 13:37:32.32 ID:cGiTSwa30

    時間は止まっている

    警備隊の3人も


    死神(まさか・・・・成功するとは・・・・)

    死神(しかも・・・・・)


    死神は

    翼を開いた



    死神(俺は動ける!!)



    死神は、空に大きく羽ばたいた

587 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 13:41:29.17 ID:Pi3IBDfX0
    まぁ、二回目の失敗は意識した相手が女だったから女の時は止まらず落ちてったってことでいいのかね?
    しかし、使い勝手が悪い能力だな

588 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 13:43:15.59 ID:cGiTSwa30
    死神は飛んでいった


    男(よし・・・・)

    男(ここまでは大丈夫だ・・・・)


    男(あとは・・・・)


    俺は

    固まっている3人を見た


    男(こいつらがどれほど動揺するか・・・)

589 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 13:45:21.45 ID:cGiTSwa30
    ・
    ・
    ・
    6


    7


    8


    9










    10

590 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 13:49:08.12 ID:cGiTSwa30
    警備兵1「・・・・・・」


    警備兵2「なっ・・・・・・」


    警備兵3「・・・・・・え?」













    警備兵3「消えた・・・・・だと?」

591 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 13:52:42.36 ID:cGiTSwa30
    警備兵2「どういうことだ!?」

    警備兵2「一瞬でいなくなるなんて」


    警備兵2は動揺している


    警備兵3「瞬間移動でもしたのか?」

    警備兵3「そんなバカな」


    警備兵3も動揺している


    だが


    警備兵1「・・・・・・」


    警備兵1は


    落ち着いている

592 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 13:56:37.68 ID:cGiTSwa30
    男(・・・1人やけに静かなのがいるな)

    男(けど残りの2人は驚いてるっぽいし)

    男(もしかしたらただ愕然としてるだけかもしれん)


    俺は空を見上げた

    死神さんはもう大分遠くまで飛んでいる


    男(思ったより死神さん飛ぶの早いな・・・)


    男(このままなら・・・・いけるぞ・・・・)


    俺は

    成功を思った

594 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 14:02:08.78 ID:cGiTSwa30
    警備兵1「・・・・・・」



    警備兵1「・・・・・・」


    スチャ


    ふと


    落ち着いてた奴が

    服のポケットらしきとこからから何かを取り出した


    男(んん・・・・?)

    男(なんだ・・・・?)

595 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 14:04:32.17 ID:cGiTSwa30
    警備兵1が取り出したのは


    地上にもよくある


    遠くの物を見る時によく使う


    文明の利器





    男(・・・・・・双眼鏡?)

598 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 14:06:31.26 ID:cGiTSwa30
    警備兵1は双眼鏡を取り出すと

    いきなり空を見始めた


    男(なっ・・・・・・)


    そして

    死神さんが飛んでいる方向を見て

    こう呟いた



    警備兵1「・・・・・ふっ」


    警備兵1「見つけた」

600 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 14:08:59.23 ID:cGiTSwa30

    警備兵1「・・・願い石を持ち出した罪人を追いかける時点で」

    警備兵1「ある程度の事態は想定済みだ」

    警備兵1「どうやって一瞬であそこまで飛んだかは知らんが」

    警備兵1「まだギリギリ追いつける距離だな」


    警備兵2「・・・・・・」


    警備兵3「さすがです・・・・」

602 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 14:10:39.52 ID:cGiTSwa30

    警備兵1「まぁこれは経験の差だ」

    警備兵1「・・・さて、追いかけるとしよう」



    双眼鏡を見ていた警備兵1は


    翼を羽ばたかせ始めた

604 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 14:11:44.32 ID:Tj2zk0z70
    もっかいトーまれッ!!

605 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 14:13:19.02 ID:cGiTSwa30
    男(まずい・・・・)

    男(まずいぞ・・・・)


    今

    警備隊の内の1人は言った

    まだギリギリ追いつける距離だ、と

    そして

    死神さんの位置はもうばれている


    男(追いつかれたら・・・・)

    男(確実にまずい・・・・)


    男(せめて、もう少し時間を稼がないと・・・・)

606 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 14:14:34.40 ID:cGiTSwa30
    男(こうなったら)

    男(俺が時間を稼ぐ)


    男「あ・・・あの!」

    男「ちょっとよく状況が分からないんで話がしたいんですけど!」


    警備兵1「悪いが」

    警備兵1「今は話をしている暇は無い」


    男(・・・・・・)

    男(ですよね・・・・)

607 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 14:15:39.82 ID:cGiTSwa30
    警備兵1「では行くぞ」

    警備兵1「私が双眼鏡を見ながら、場所を指示する」


    警備兵2警備兵3「了解です」




    どうすれば・・・・


    どうすれば・・・・・・


    どうすれば!!!!!!

608 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 14:17:07.42 ID:cGiTSwa30

    男(そうだ・・・・・・)


    男(ギリギリ追いつける距離)


    男(あいつはそう言った・・・・)


    男(なら・・・・)











    男(もう一回時間を止められれば、きっと見失うはず)


    俺は、閃いた

609 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 14:17:50.99 ID:N/xws+F10
    死神逃げてええええええ

611 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 14:19:06.15 ID:cGiTSwa30
    時間よ止まれ


    またまた止まれ


    死神さんの為に止まれ


    彼女の為に止まれ


    こいつらを止める為に止まれ


    時間よ









    俺の為に今一度止まりやがれ

613 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 14:22:26.90 ID:cGiTSwa30

    警備兵1は








    翼を羽ばたかせるのをやめた

615 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 14:23:54.17 ID:cGiTSwa30

    警備兵2「?」

    警備兵3「どうしたんですか?」


    警備兵1「・・・・・・」








    警備兵1「・・・・・見失った」

616 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 14:25:52.85 ID:cGiTSwa30
    警備兵2「え・・・?」

    警備兵3「それってどういう・・・・」


    警備兵1「分からん」

    警備兵1「だが、いきなり双眼鏡の視界から消えた」

    警備兵2「そんな・・・」


    警備兵1は辺りを見回す


    警備兵1「周りにも」

    警備兵1「それらしき影が無い」

618 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 14:28:56.51 ID:cGiTSwa30
    時間は









    またしても止まってくれた








    10秒だけ

619 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 14:32:16.49 ID:cGiTSwa30
    警備兵3「・・・・・・」

    警備兵3「どうしましょう・・・?」


    警備兵1「見失ったものは仕方が無い」

    警備兵1「一度魔界に戻って改めて捜索を再開しよう」


    警備兵2「分かりました」


    警備兵1「それに」

    警備兵1「手配の準備はできている」

    警備兵1「いずれ見つかるさ」

623 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 15:01:13.53 ID:cGiTSwa30
    警備兵1「さて、人間よ」



    ドキッ

    俺は少しびびった


    男「は、はい」


    警備兵1「・・・さっき話があると言ったな」

    警備兵1「何の話だ?」

    男「あ、い、いえ」

    男「もういいんです、別に大したことじゃないですし」


    警備兵1「・・・ふ」

    警備兵1「そうか」


    彼はそう言うと

    薄く笑った

622 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 14:57:41.38 ID:EVgtXVOr0
    支援ついでに>>1に質問

    この男が百年来の宿敵を目の前にしてさ、
    男「貴様はチェスや将棋で言う、チェックメイトに嵌ったのだッ!」
    なんて言いながら、(ナイフ…、時よ止まれ…、ナイフ…、時(ry)
    って考えながら時止めとナイフ投げを同時にしたら、
    動けるのはナイフ? 敵?

625 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 15:07:24.79 ID:cGiTSwa30
    >>622えっと・・・その・・すいません・・・・よく意味が・・・
    ほんとすいません・・・・なので、ちょっと一旦中断して下に解説書きます

    時を10秒止める力は、自分と最も意識した何か一つの時間以外を止める
    男は勘違いしていますが、この力は願えば必ず発動します
    ただ、2度目の女の子の時は失敗したのではなく
    彼女を意識していたから、彼女の時間は止まらなかったので
    勘違いしてしまったって感じなんです
    所々つじつまが合わないところも多々ありますが
    そこは未熟者として勘弁してください
    ほんとすいません

626 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 15:08:43.63 ID:cGiTSwa30
    その後彼らは


    連絡したりとか書類になんか書いたりとかしたあと


    出てきた空に向かって


    飛んで帰っていった



    最後の薄ら笑いが少し引っかかった俺だが


    そんな事はもうどうでもよかった


    そんなことより


    俺は目一杯叫びたかった


    実際に叫びはしないけど

629 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 15:12:52.30 ID:cGiTSwa30
    男「・・・・・・・」




    男「・・・やった」




    男「俺はやったよ・・・・」




    男「後は頑張ってください・・・・」





    男「死神さん・・・・・」

631 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 15:18:41.59 ID:cGiTSwa30
    男「一段落ついたところで」

    男「・・・さて」

    男「これからどうしようか」


    床に眠っている彼女を見て

    そう感じた


    男「・・・・・・」

    男「おぶってくしかないか」

632 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 15:24:00.35 ID:cGiTSwa30
    俺は彼女を保健室までおぶっていった

    当然の如く保健室の先生に質問攻めにされたが

    俺は廊下で倒れていたとだけ言い張った

    その後先生もなんとか納得し

    親に連絡したりベッドで寝かせてくれたりしたので

    俺はもういらないかなと思い

    彼女は先生に任せて


    喫茶店に戻ることにした

633 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 15:29:05.45 ID:cGiTSwa30
    喫茶店内


    友A「・・・・・・」

    友B「・・・・・・」

    男「無言の圧力はやめようぜ」

    男「逆にきつい」

    友A「・・・・・・」

    友B「まず言うべき事があるだろ」

    男「そうですね」


    男「本当にすいませんでした」

635 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 15:34:05.15 ID:cGiTSwa30
    友A「てかお前どんだけ忘れ物捜してたんだよ」

    友A「もうドリンクバー飲みすぎて腹痛いし」

    友B「ほふく前進で学校にでも戻ったのかよ」

    友B「それともあれか?どっか寄ったとかか?人待たせといて」

    男「もはや返す言葉もございません」

    友A「罰として代金払えな」

    友B「よし、じゃあケーキ頼もう」

    男「おい」

638 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 15:39:34.16 ID:cGiTSwa30
    散々貢がされた俺は

    ショックと疲弊を抱えながらも

    待ってくれていた友達に感謝し

    ただしょうがないなと呟いた


    喫茶店から帰った後も

    やっぱり疲れていた俺は

    風呂は朝に入ることにして

    さっさと部屋に戻って寝た

640 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 15:43:56.20 ID:cGiTSwa30
    男の部屋




    男「・・・・・・・」





    男「明日・・・・・・」





    男「行くか・・・・・・」

641 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 15:44:28.81 ID:Pi3IBDfX0
    部屋で死神が茶のんでることを期待してたのに・・・

642 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 15:50:18.90 ID:t7FiQ4Wg0
    >>641
    想像すると和むw

644 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 15:54:21.02 ID:cGiTSwa30
    翌日 学校


    3組教室


    男「・・・あの」


    女「?」

    女「ああ、あなたはいつかの」

    女「そうだ」

    女「昨日は助けてくださったと聞きました」

    女「ありがとうございます」

    男「いえいえ」

    男「それより、体は大丈夫ですか?」

    女「はい、おかげさまで」

    男「それはよかった」

646 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 16:00:44.46 ID:cGiTSwa30
    俺は彼女に会うために

    休み時間を利用して3組に行っていた


    友達は連れてこなかったが

    他クラスの教室に入るのは

    さすがに少し気が退けた


    俺が他クラスに知られる位まで顔が広かったらなとか

    少し思った

649 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 16:06:00.42 ID:cGiTSwa30

    女「でも、よく覚えていないんですよね」

    男「え?」

    女「屋上にあなたといたとこまでは覚えているんですが・・・」

    女「そこからがあんまり・・・」

    女「先生は先生でなぜか廊下にいたって言うし・・・」


    男「・・・・・・」

    男「そうですか」

    男「きっと、疲れて倒れちゃったんじゃないかなあと思うのですけど」

    女「そうなの・・・・かな」

    男「そうですよきっと」

650 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 16:11:47.30 ID:cGiTSwa30
    女「それより男さん」

    女「なぜ私のとこにわざわざ?」

    男「いやぁ」

    男「体は大丈夫かなって心配になったのと」

    男「そしてもう一つ」


    男「お願いがあって来たんです」


    女「お願い・・・ですか?」

652 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 16:16:23.81 ID:cGiTSwa30
    緊張する

    女の子にこんな事を言うのは初めてだ

    そして

    もうこんな事は一生言わないだろう


    男「女さん」






    男「俺と友達になりませんか」

655 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 16:21:35.40 ID:cGiTSwa30
    女「友達・・・ですか?」


    彼女は驚いていた


    男「はい」

    男「実はこの前の」

    男「荷物を落とした時に手伝ったもらった時に」


    男「こんな優しい人と友達になれたらいいなあって思って」

    男「だから・・・・」



    男「友達になってもらえませんか?」

656 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 16:25:26.94 ID:cGiTSwa30
    言い切った


    一気に言い切った


    ちょっと噛みそうだったけど噛まずにすんだ


    あとは返事を待つだけ


    女「・・・・・・」







    女「・・・いいですよ」

659 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 16:30:03.18 ID:cGiTSwa30
    女「むしろ」

    女「私も男さんと友達になりたいです」


    男「・・・ホントですか」

    女「はい」


    やった!

    やったよ!


    男「よかったぁ」

    男「断られたらどうしようかと思っちゃいましたよ」

    女「フフッ」

    男「それじゃあ」

660 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 16:30:07.72 ID:u4iYDBli0
    ……友達になるだけだよな?

664 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 16:32:46.99 ID:cGiTSwa30

    男「これから」




    男「宜しくお願いしますね、女さん」




    女「いえいえ」





    女「こちらこそ・・・・」

666 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 16:38:42.60 ID:cGiTSwa30
    死神さんへ

    今どうしているか分からない死神さんへ


    いつもどおりのとある日に

    というか今日のたった今

    俺には新しい友達が出来ました


    その子はとても優しくて

    でもちょっと変わった子で

    でもそれがまたよくて


    そんでもって

    俺の数少ない女友達になります

667 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 16:40:53.60 ID:cGiTSwa30

    女「・・・宜しくお願いしますね」

    女「男さん」



    そう言って彼女は

    嬉しそうに笑うのだった



    fin

670 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 16:43:45.68 ID:N/xws+F10
    >>1乙
    結局死神は無事なんだろうか

672 :1:2009/04/14(火) 16:44:07.74 ID:cGiTSwa30
    皆様ありがとうございました
    おかげで無事終わらせることが出来ました。
    思ったよりたくさんの人が見てくれて嬉しかったですし
    前二つの作品を見てくださった方もいて嬉しかったです
    ありがとうございました。

674 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 16:45:14.93 ID:Yjicz+Yj0
    久々にいいもの見た
    >>1お疲れ!

673 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 16:44:39.91 ID:u4iYDBli0
    乙、さて10秒の能力を使って電車の中で女性客を一枚づつ脱がすんだ!!

678 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/14(火) 16:47:27.28 ID:4BNFOpEQ0
    >>673
    寝ている女性を狙う

    時間を止める

    しかし寝ている女性を意識しているためその人は止まらない

    勘違いして脱がす

    起きる

    騒がれる

    10秒経過で駅員室



死神「やってしまった・・・」おしまい


引用元
死神「やってしまった・・・」
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1239547468/


 

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