1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/12(日) 23:44:28.29 ID:5tMl6kJB0
死神「やってしまった・・・」

死神「まずいよなこれは・・・・」

死神「うむむ・・・・」

死神「・・・・・・」

死神「どうしよう・・・・」


天使「やってしまった・・・」【前編】【中編】【後編】
友達「やってしまった・・・」【前編】【後編】
死神「やってしまった・・・」【前編】【中編】【後編】
兄「やってしまった・・・」【前編】【後編】
男「やってしまった・・・」【前編】【中編】【後編】
女「やってしまった・・・」【前編】【後編】




4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/12(日) 23:46:11.32 ID:5tMl6kJB0
    死神「あれを人間に拾われるとまずい・・・」

    死神「別に大した物ではないが・・・」

    死神「・・・・・・」

    死神「仕方が無い」

    死神「人間界に探しに行こう・・・」

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/12(日) 23:47:42.65 ID:5tMl6kJB0
    朝 


    母「男ー、早くしないと遅刻するわよ」

    男「分かってるっての」

    母「まったく・・・あんたはいつもギリギリに起きて・・・」

    男「いつもじゃねえ」

    男「週に5回程度だ」

    母「休みの日取り除いたら毎日じゃない」

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/12(日) 23:48:25.76 ID:5tMl6kJB0
    男「じゃあ行ってくるわ」

    母「はいはい」

    母「気をつけて行って来るのよ」

    母「なんでも」

    母「今日の男の運勢最悪らしいから」

    男「・・・・・」

    男「・・・なんでそういうことを朝っぱらから言うのか」



    母「じゃあ、行ってらっしゃい」

    男「行ってきます」


    ガチャン

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/12(日) 23:49:26.19 ID:5tMl6kJB0
    俺の学校は、家から徒歩20分程度

    そんでもって近道を使うと15分位になる


    ただ、近道はあまり俺は使わない

    道が舗装されていないから


    よっぽどの時以外じゃないと使わない俺だった

    ましてや今日はいつもより早く家を出れたわけで

    近道を使う必要なんて無かったんだけど





    俺は何故か近道を使った

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/12(日) 23:52:06.21 ID:5tMl6kJB0
    ジャリジャリ


    男「・・・・・・」

    男「・・・なんで俺はこの道を通ってるんだ」

    男「時間にも余裕があるのに・・・」

    男「母さんがせかすからだ・・・・」

    男「・・・・・・」

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/12(日) 23:53:22.50 ID:5tMl6kJB0
    ジャリジャリ


    男「はぁ・・・・」

    男「やっぱ地面は平らじゃないとな・・・」

    男「足が痛い・・・・」



    男「・・・・・・」




    男「・・・・んん?」

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/12(日) 23:54:31.12 ID:5tMl6kJB0
    ふと俺は、道の先に何かを見つけた

    何をって言われると困るのだけれど


    なんていうか、石みたいな小さい物っていうか

    近寄ってみないと分からないっていうか

    なんか光っているように見えるっていうか





    男「なんだあれ・・・・?」

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/12(日) 23:55:45.20 ID:5tMl6kJB0
    まぁかといって丁度道の先にあるわけで

    近寄らないわけにもいかず

    っていうかそこを通らなければ学校に行けないわけで


    そんでもって

    なぜか少し緊張している俺がいるわけで


    地雷の目印だったらどうしようとか

    落とし穴があるんじゃないかとか

    杞憂をしてしまっているわけで

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/12(日) 23:56:48.27 ID:5tMl6kJB0
    男「・・・そんな訳ないか」

    男「母さんが運勢が悪いなんて言うから、変な妄想しちまった」

    男「きっと玩具かなんかだろう」

    男「よくある七つ色に光る石みたいな」

    男「・・・・・・」



    ジャリジャリ







    そして、俺はその物の目の前まで来た

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/12(日) 23:58:17.07 ID:5tMl6kJB0
    男「これは・・・・・・・」













    男「指輪?」

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/12(日) 23:59:23.31 ID:5tMl6kJB0
    俺は顔を地面に近づけた

    なるほど、光ってる指輪らしき物だ


    男「・・・・なんだ」

    男「やっぱり玩具だったか」

    男「まったく、あんな想像するなんて俺もお年頃だな」


    時間にも心にも余裕ができていた俺は

    とりあえず指輪を拾ってみた

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:00:25.99 ID:Qnnpj8xL0
    男「・・・最近の玩具って進化してんだな」

    男「ピカピカ光ってるよ」

    男「指輪って形的に」

    男「女の子向けなのかね」


    男はその指輪を、中指にはめてみた

    だが



    男「・・・・あれ?」


    男「やけにサイズでかくね?」

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:01:47.74 ID:Qnnpj8xL0
    俺の中指は確かに太いとは言えないが

    でも少なくとも子供の時よりは成長してるはず

    それとも最近の子供は指が太い傾向にあるのか・・・?


    男「・・・仕方ない」

    男「親指にはめよう」


    スポッ


    男「おお」

    男「親指ならなんとかぴったしだ」

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:03:24.61 ID:Qnnpj8xL0
    男「なんか昔を思い出すなぁ」

    男「昔はこういうのに憧れてたんだよなぁ」


    思い出に浸り終えた俺は

    意識を学校に戻し

    指輪を外した







    外そうとした


21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:04:19.72 ID:Qnnpj8xL0
    男「・・・・・あれ?」

    ギュッギュ

    男「・・・・・は?」

    ふぬぬぬぬ

    男「・・・おいおい」





    男「抜けねえ」


22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:05:46.39 ID:Qnnpj8xL0
    まじで

    いやいやまじで

    落ち着け俺

    落ち着いて指輪を抜くんだ

    抜けないはずが無いじゃないか



    男「・・・・・・」

    男「・・・抜けないんですけれども」

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:06:57.42 ID:Qnnpj8xL0
    その後、結局指輪は抜けなかった

    数分に及ぶ格闘をしたが

    指輪はぴくりともせず

    まるで俺の親指にくっついているかのように動かなかった


    このままでは遅刻してしまう俺は

    とりあえず指輪は諦めて


    着けたまま学校に向かった

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:08:09.23 ID:Qnnpj8xL0
    学校 教室


    友A「おう、男」

    男「・・・おう」

    友B「どうしたんだよ」

    友B「テンションがすごいぞ」

    男「・・・それがさぁ」


    男「これを見てくれよ・・・」

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:09:13.83 ID:Qnnpj8xL0
    そう言って俺は親指を突き出した

    男「今日近道使って学校来たんだけどさ」

    男「その途中で変なの見つけたんだよ」

    男「ほら」

    俺は親指のつけね

    指輪の位置を指差した








    友A「・・・・親指がどうかしたのか? 」


27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:10:45.40 ID:Qnnpj8xL0
    男「いやいや、親指じゃなくてさ」

    男「これこれ、この指輪」


    友A友B「・・・指輪?」


    男「いや、これがさ、抜けなくなっちゃって」


    友B「・・・ああ、なるほど」


    友B「今日の話じゃないのか」


    男「は?」

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:11:37.41 ID:Qnnpj8xL0
    男「いやいや、もろに装着されてんじゃん親指に」

    男「・・・お主ら、もしやワシをからかっておるのかえ」

    友A「なんで急におじいちゃん口調?」

    友B「・・・てか何を言ってるのかさっぱりだ」


    男「・・・まじで?」

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:12:35.94 ID:Qnnpj8xL0

    男「なぁ!俺の親指に何か着いてるか!?」

    いや、何も

    男「なぁ!親指に変なの着いてるの見える!?」

    ・・・まったく

    男「おい!この指輪が見えないのか!?」

    ・・・何を言ってるの?



    男「嘘だろうよ・・・・」

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:14:12.45 ID:Qnnpj8xL0
    その後

    俺はクラス中の奴ほぼ全員に闇雲に聞いた

    普段あまり喋らない奴にまで聞いた

    先生にはさすがに聞けなかったけど

    きっと先生も同じ反応するんだろうな


    まぁとりあえずここまでで俺は理解した

    この指輪について

    二つほど

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:16:01.29 ID:Qnnpj8xL0
    一つ目は、この指輪が俺の親指から中々抜けないこと


    そしてもう一つ・・・・







    少なくともクラスの奴の中では俺にしか見えてないということ

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:17:27.93 ID:Qnnpj8xL0
    昼休み


    男「・・・・・・」

    友A「・・・どうした」

    男「・・・なんか」

    男「今日で俺のクラス内評価がガクッと落ちた気がする」

    友B「気にするな」

    友B「元からあってないようなものだ」

    男「そうか、あとでしばく」

    友B「ごめん」

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:18:38.91 ID:Qnnpj8xL0
    友A「まぁでも」

    友A「あんな真面目顔で冗談言われたら、リアクションに困るわ」

    友A「俺らも困った」

    友B「まったくだ」

    友B「せめて冗談と分かるくらいにしとけっての」

    男「・・・ははっ」

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:19:29.65 ID:Qnnpj8xL0
    結局俺は、あれはみんなを笑わすための冗談だということにした


    漫画とかゲームとかであるように

    自分にしか見えないものがあることは、カッコイイ事だと俺は思っていた

    でもそれは違った


    変人のレッテルを貼られるだけでしかないんだと

    俺は気付いた



    男「まぁ・・・冗談で済んだだけマシか」

36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:20:21.20 ID:Qnnpj8xL0
    放課後


    友AともB「じゃ、また明日な」

    男「おう」


    俺は、その後は何事もなく学校を終え

    帰路に着いた

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:21:26.10 ID:Qnnpj8xL0
    家


    男「・・・ただいま」

    母「あら、お帰りなさい」

    男「・・・はぁ」

    母「・・・どうしたのよ」

    母「溜め息なんかしちゃって」

    男「・・・・・・」

    男「・・・なぁ母さん」

    母「ん?」


    男「・・・俺の親指に何か着いてる?」

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:22:35.10 ID:Qnnpj8xL0

    母「何も付いてないけど・・・・」

    男「・・・・・・」

    男「・・・そう、ありがと」

    母「運命の赤い糸でも捜してるの?」

    母「そういう年頃だもんね男は」

    男「・・・だったらいいんだけれどね」

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:23:41.53 ID:Qnnpj8xL0
    母「ああ、そうだ」

    男「?」

    母「男、コーヒー牛乳買ってきてくれない?」

    母「さっき切らしちゃったのよ」

    母「あれがないとパパうるさくて」

    男「・・・いいけど」

    母「ありがと」

    母「はい、じゃあこれお金」

    母「少しならお菓子買ってきてもいいから」

    男「・・・あいあいさ」

40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:25:44.37 ID:Qnnpj8xL0
    母「車には気をつけるのよ」

    母「今日の男、運勢最悪らしいから」

    男「まだ言うか」

    母「じゃあ、よろしくね」

    男「はいはい」

41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:26:45.85 ID:Qnnpj8xL0
    外


    男「すいません・・・コーヒー牛乳って・・・」

    コンビニ定員「すいません、今ちょっと1lパックは切らしてまして・・・」

    男「そうですか・・・」



    ・・・・もしかして俺は

    本当に今日運勢最悪なのかもしれない



    男「・・・コーヒー牛乳が売り切れって初めて聞いたわ」

    男「ここら辺でコーヒー牛乳の会でも発足してんのか?」




    俺は1人で愚痴りながらも

    次の店に向かった

42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:28:21.91 ID:Qnnpj8xL0
    結局俺は、スーパーにまで行く羽目になった


    スーパーの定員「ありがとうございましたー」


    ガラッ



    男「・・・・・」

    男「・・・・・・」

    男「・・・今日って仏滅だったっけ」

    男「・・・すぐ帰ってすぐ寝よう」



    俺は

    もうお菓子も買わずに家に帰ることにした

43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:29:38.28 ID:Qnnpj8xL0
    帰宅途中 信号待ち



    男「・・・・・・」

    おかしい・・・

    確実におかしい・・・・



    俺が通ろうとした瞬間に赤になる

    もうこの信号で4回目だ


    男「・・・信号絶対誰か仕組んだだろ」

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:30:39.96 ID:Qnnpj8xL0
    男「はぁ・・・・・」

    男「まぁ落ち着け」

    男「例え赤になったって、いずれは青になるんだ」

    男「そうだ、ポジティブに行こう」

    そんな事を呟いてた俺

    なんて痛々しい


    男「はぁ・・・・」

46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:31:58.57 ID:Qnnpj8xL0

    ふとその時


    後ろからボールが飛んできた

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:33:33.89 ID:Qnnpj8xL0

    そのボールは俺の頭上を越え

    道路にバウンドしながら侵入していった

    男「なんだよ・・・あぶねえな」

    そう思った俺は

    ボールの主を見つける為に振り返った


    その瞬間









    俺の隣を子供が横切った

49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:35:29.40 ID:Qnnpj8xL0
    ボールはどこに?


    道路の真ん中に


    誰のボール?


    恐らく今横を通った子供のボール


    子供はなぜ俺の隣を横切った?


    ボールを取りに行くため


    どこに取りに行った?






    車の通る、道路へ

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:36:52.61 ID:Qnnpj8xL0
    道路に入っていった子供


    プーッ プーッ


    鳴り響くクラクション



    迫り来るトラック



    俺は



    思わず飛び込んだ


51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:38:22.00 ID:Qnnpj8xL0

    下に落ちたコーヒー牛乳


    駆け出した俺


    泣き叫ぶ子供



    男「くそっ!!」



    男「間に合え!!!」

53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:39:37.48 ID:Qnnpj8xL0

    俺は子供の傍まで来た


    そして


    それと同時に俺は気付く









    男「・・・やべぇ、間にあわねえ」

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:41:36.12 ID:Qnnpj8xL0
    俺はこれから

    子供を抱きかかえる→立つ→トラックをよける

    この動作を行わなくてはならない

    だが、トラックはもう目と鼻の先

    例え俺がどんなに素晴らしい身体能力を発揮しようと

    絶対に間に合わない

58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:44:14.63 ID:Qnnpj8xL0
    俺は願った


    お願いです


    時間を止めてください神様



    一日

    半日

    数時間



    そんな贅沢は言いません



    少しでいいんです

61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:50:00.48 ID:Qnnpj8xL0
    一時間

    数分



    いや、そんなにもいりません



    ほんの少し、そうです



    数十秒だけでいいんです



    お願いします





    10秒でいいから、時間を止めてくれ!!!

62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:51:06.46 ID:dddMeVAoO
    神「わたしだ」

63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:51:30.68 ID:MvsxBXVJO
    お前だったのか

64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:52:18.43 ID:Qnnpj8xL0
    >>62お前だったのか


    キイイイイイイイ

    鳴り響くブレーキ

    通過するトラック

    俺達は









    男「・・・・・・」

    男「・・・・・・」

    男「・・・あれ?」




    スレスレで避けていた

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:53:32.81 ID:tlTsMjBj0
    スレストに見えた

67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:54:04.71 ID:Qkn49EnW0
    >>65お前は俺か

68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:54:31.88 ID:Qnnpj8xL0
    次々と止まる車

    「なにやってんだ!!あぶねえだろ!!」

    トラック運転手の怒声

    子供「うわああああああんん」

    俺の腕の中で泣き叫ぶ子供

    男「・・・・・・・」

    男「あれれ・・・・・」


    この大騒ぎの中、放心状態の俺

69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 00:57:44.23 ID:Qnnpj8xL0
    結局その後、警察も出動する騒動になり

    何故か俺は警察に厳重注意を受け

    親を呼び出されて、親に泣きつかれ

    おまけにコーヒー牛乳はもうグチャグチャで

    俺はもうボロボロではあったが


    子供の親御さんのお礼の言葉と

    子供の「お兄ちゃんありがと」の一言に癒され


    俺は親の車で家に帰った

72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:01:36.97 ID:Qnnpj8xL0
    母「さすがは私の息子ね」

    母「自分の身を犠牲にしてまで、他人を助けるなんて」

    男「ははは・・・」

    父「何を言ってるんだ!」

    父「無事だったから良かったものの」

    父「下手したら無駄死にしてたかもしれないんだぞ!」

    男「・・・ごめんなさい」



    父「・・・分かるだろう?」

    父「・・・私達にとっては、他人以上にお前が大切なんだ」

74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:02:19.66 ID:ToItFeHj0
    子供助けたのに厳重注意するマッポwwww

76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:03:22.57 ID:Qnnpj8xL0

    母「あらあら」

    母「パパが本音を素直に話すなんてね」

    父「う、うるさい!いいから飯だ飯!」

    母「はいはい」


    男「ははは」


    俺は、恵まれているんだなぁと

    改めて実感する時だった

85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:06:11.15 ID:gnqWqdKvO
    ツンデレパパw

84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:05:49.53 ID:Qnnpj8xL0
    風呂


    男「はぁ・・・・」

    男「今日は疲れた・・・」

    男「色んなことがありすぎた・・・」

    男「そう、例えば最初の・・・・」

    男「って、あれ」

    男「そういえば・・・」

86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:06:59.07 ID:Qnnpj8xL0
    俺は親指を見た


    男「・・・・あれれ」

    男「いつの間に・・・・」


    ふと気付いたら


    指輪は無くなっていた

88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:08:37.78 ID:Qnnpj8xL0
    男の部屋


    男「それにしても」

    男「いつの間に無くなってたんだ・・・?」

    男「確かスーパーでお金払った時は、まだあったと思うんだけど」

    男「事故の時は放心状態でそれどころじゃなかったからなぁ・・・・」

    男「・・・・・・・」

    男「・・・ま、外れてくれたんならそれでいいな」

    男「もう寝よう、今日は疲れた」


    色々疑問はある俺だったが

    とりあえずもう寝ることにした

89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:09:46.99 ID:Qnnpj8xL0
    翌朝


    母「あら、おはよう」

    母「昨日はよく眠れた?」

    男「うん、大丈夫」

    母「そう、良かった」

    母「ちなみにいいニュースよ!!」

    男「?」

    母「今日の男の運勢、最高だって!!」

    男「・・・・・・」

    男「・・・そうですか」

91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:12:24.10 ID:Qnnpj8xL0
    男「持ち物確認オッケー、っと」

    男「じゃあ行ってくるわ」

    母「頑張ってね」

    母「今日はきっと良い事だらけよ!」

    男「だといいんだけどね・・・・」


    男「・・・よし」

    ガチャ

    俺は玄関を開けた








    男「ぎゃあああああああああああああ」

92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:12:45.40 ID:xhUQp4v4O
    やはりウンコを踏んだか

93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:13:50.33 ID:Qnnpj8xL0
    バタン

    俺はすぐに扉を閉めた

    母「どうしたのよ、いきなり大声だして」

    母が駆けつけて来た

    男「玄関に・・・玄関に・・・・」

    母「何よ?ゴキブリでもいたの?」

    男「いいから扉開けてみろって!」

    母「一体何なのよ・・・・・」

    ガチャ





    母「きゃあああああああああああ」

95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:14:53.53 ID:xhUQp4v4O
    まさか・・・・・親子ウンコだとッ!!!??

96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:15:59.61 ID:Qnnpj8xL0
    バタン

    母もすぐに扉を閉めた


    母「なななんなのよあれ」

    男「俺が聞きたい」

    母「嘘つかないで」

    母「ホントは男の友達なんでしょ」

    男「んなわけねーだろ」

    男「あんな全身黒フードを友達にするほど困ってません」

    母「じゃあなんなのよあれ、っていうかあの人」

    男「・・・あれか」

    男「もしかして引っ越してきた人とか」

    母「最近そんな話聞いた事ないわよ」

    男「・・・・・・」

    母「・・・・・・」

98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:17:44.36 ID:Qnnpj8xL0
    男「っていうかなんで人の家の玄関に突っ立ってんだよ」

    男「怪しいじゃん確実に」

    母「あれよ」

    母「男と友達になりたいって思ってるのよ」

    母「でもシャイだから玄関の前で待ってるのよ」

    男「・・・俺を犠牲にする気か」

    母「あんたオスでしょ、頑張りなさい」

    母「じゃあ私は家事とか家事があるから」


    男「お、おい・・・・」

    男「・・・・・・」

99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:18:21.75 ID:xhUQp4v4O
    再びウンコフラグ

100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:18:33.87 ID:Qnnpj8xL0
    男「・・・・・・」

    男「・・・はぁ」


    ガチャ


    俺は覚悟を決めた

102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:20:43.65 ID:Qnnpj8xL0
    自宅の玄関で俺と母が見たのは

    身長200はありそうな巨体と

    全身黒い服で覆われた

    フードを被った恐らく一般男性(年齢推定不可)




    男「・・・・・・・」

    「・・・・・・」

    男「・・・お、おはようございます」

    「・・・・・・」

    男「・・・・・・」

    「・・・・・・」

    男「・・・・いい天気ですね」

    「・・・・・・」

    男「・・・・・・」

103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:21:33.20 ID:xhUQp4v4O
    いいウンコですね・・・・///

105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:22:50.85 ID:QY7wo3XBO
    >>103
    いい加減うんこやめれwwww

106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:23:34.82 ID:xhUQp4v4O
    チリガミだと・・・・・?

104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:22:39.84 ID:Qnnpj8xL0
    めげるな俺

    負けるな俺


    男「あの・・・・・お名前は?」

    「・・・・・・」

    男「名前があれでしたら、ニックネームか何かでも・・・」

    「・・・・・・」

    「・・・死神」

    お、やっと喋った

    男「・・・・四仁紙さん?」

    「・・・・・・」

    「・・・私は、死神だ」

107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:25:06.87 ID:Qnnpj8xL0
    男「ええっと・・・・?」

    死神「だから何度も言ってるだろう」

    死神「私は、死神だと」

    男「死神・・・さんですか?」

    死神「そうだ」

    男(どう扱えばいいんだ)

    男「なるほど・・・変わったお名前ですね・・・」

    死神「名前など無い!!死神というのは私の正体だ!!」

    男(え・・・ええええ〜)

108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:27:24.42 ID:Qnnpj8xL0
    死神「まぁそんな事はどうでもいい」

    男(全然良くない・・・・)

    死神「それよりお前」

    死神「手を見せてみろ

    男「・・・はい?」

    死神「手だ。今すぐ見せろ」

    男(手フェチ・・・・?)


    男「・・・いいですけど」

110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:28:43.47 ID:Qnnpj8xL0

    死神「・・・・やはりな」

    死神「お前、あれを使ったろ」

    男「あれ・・・?」

    死神「とぼけるな」





    死神「光る指輪の事だ」


111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:29:07.97 ID:gnqWqdKvO
    え?
    死神って男なの?
    幼女とかじゃないの?

112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:30:32.00 ID:Qnnpj8xL0
    死神「お前の親指に、僅かに痕跡がある」

    死神「心当たりが無いとは言わせんぞ」


    男(話が読めん)


    男(だが・・・・・・)


    俺には

    確実に心当たりがある

114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:33:10.41 ID:Qnnpj8xL0

    男「・・・・・・」

    男「・・・確かに、心当たりはあります」

    死神「・・・・・・」

    男「けどもう指輪は失くしてしまいました!」

    男「だから、俺にはその指輪がどこにあるかは知りません!本当です!」



    死神「・・・失くしただと?」

    死神「ふざけた事を言うな」

    死神「それは失くしたのではない」

    男「え・・・?」

116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:34:23.03 ID:Qnnpj8xL0
    死神「お前が取り込んだんだ!」

    死神「指輪の力を!」



    何を言っているのだろうこの人は


    男「取り込む・・・?」

    男「すいません・・・まったく意味がよく・・・」

    死神「・・・・・・」

    死神「ならば」

    死神「最初から話してやろう」


    死神について

    そして

    指輪について

118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:36:07.54 ID:Qnnpj8xL0
    いきなり玄関に知らない人がいて

    その人がいきなり自分の知らない世界の事を話し始めたら

    普通の人は信じるのだろうか?


    例えその話に多少の心当たりがあっても

    例えその人の見た目が一般より少し変わった人であっても


    普通の人は

    まず信じることはしないだろう

120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:37:46.29 ID:Qnnpj8xL0
    じゃあもしその人が

    万人を取り込むような説得力と

    夢中にさせるような雰囲気を持っていたら

    普通の人は信じるのだろうか


    俺は

    例えどんなに桁外れな話でも

    例えどんなに現実味の無い話であっても

    きっと信じてしまうと思う





    俺のように

122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:39:12.56 ID:Qnnpj8xL0

    死神「生物には、それぞれ生きる世界が存在する」

    死神「鳥は空に住み、魚は水に住み、人は地上に住む」

    死神「それは私達も例外ではなく」

    死神「私達は魔界というところで生を営んでいる」

    死神「ここまではいいか」

    男「おっけいーでーっす!」

    死神「真面目に聞け」

    男「すいませんでした」

    男(空気を和ませようと思ったのに・・・)

123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:40:40.08 ID:Qnnpj8xL0
    死神「そして私達の住む魔界は」

    死神「地上とは少し変わった物質が多く存在している」

    死神「それゆえ、空や海と違い、地上との繋がりが薄い」

    死神「ここまではいいか」

    男「はい、大丈夫でございます」

    死神「さっきの威勢はどうした」

    男「・・・・・・」

    男(どっちだよ・・・・)

125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:42:32.01 ID:Qnnpj8xL0
    死神「そして、だ」

    死神「魔界の中にある物質の中でも、一際特異な物がある」

    死神「その物質の名前はリザ」

    男「リザ・・・・?」

    死神「そう、あの指輪にもついていた物質」

    死神「そしてこの物質の特異な点は」

    死神「時に姿を失くすことだ」

126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:44:24.14 ID:Qnnpj8xL0
    男「姿を・・・失くす・・・・」

    死神「心当たりがあるだろう?」


    そうだ

    確かにあの指輪は、俺以外には見えなかった

    死神「ちなみに触れている者には見えるようになっている」

    死神「それゆえ、お前には見えた」

    男「・・・・・・」

    死神「・・・そして」

    死神「俺は、この物質を『願い石』と結合させた」

127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:46:20.01 ID:Qnnpj8xL0

    男「『願い石』・・・ですか?」

    死神「そう」

    男「それは一体・・・」

    死神「これも魔界にある特殊物質の一つ」

    死神「そして、名前の通り願いを叶える力を持っている」


    男「願いを・・・・叶える・・・」

129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:47:22.51 ID:Qnnpj8xL0
    死神「正確に言うならば」

    死神「持ち主の願いを、能力として構成する石」

    男「??」

    死神「つまり」

    死神「この石にイケメンになりたいって願った場合」

    死神「顔そのものが常にイケメンになるのではなく、いつでもイケメンになれる能力を身につける事になる」

    男「なぜその例え方をしたのかはあれですが」

    男「なるほど・・・・」

    死神「・・・そして私は、この二つの物質を結合させた物を完成させた」




    死神「それが、あの光る指輪」

130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:47:34.14 ID:A3QuM8lRO
    萌が無くても面白いと感じさせられるとはな

131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:48:51.10 ID:Qnnpj8xL0
    男「でもなんで」

    死神「?」

    男「なんでその二つを合わせる必要があったのですか?」

    男「というか」

    男「もしあなたの目的が自分の願いを叶えることなんなら」

    男「魔界でその石を使えば済む話なんじゃ」


    死神「・・・それができれば苦労はしない」



    男「?どういう・・・」

132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:50:27.79 ID:Qnnpj8xL0
    死神「簡単に言ってしまえば、願い石は魔界ではただの石ころでしかない」

    死神「地上の空気に触れて、初めて願いを叶える力を発揮する」

    死神「つまり、使うには地上にくる必要がある」

    死神「そしてそれと同時に」


    死神「この願い石は、魔界の外に持ち出す事は禁じられている」

    男「・・・・・・」

    死神「魔界以外では、願いを叶える程の力を発揮するのだから当然だろう」


    男「それってつまり・・・・」

133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:52:15.24 ID:Qnnpj8xL0
    死神「そう」

    死神「俺は考えた」

    死神「どうすれば魔界にばれずに願い石を地上に持ち出せるか」

    死神「そこで思いついたのが、リザとの結合」

    男「・・・・・・」

    死神「願い石をリザの力で見えなくすれば」

    死神「俺はばれずに地上に持ち出せると思った」

    死神「いや現実に持ち出せたんだ」




    死神「だが、そこで問題が起きた・・・」

136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:54:16.23 ID:Qnnpj8xL0
    ・・・・・・

    男「まさか・・・・」

    死神「・・・・・・」

    男「・・・・・・」

    男「・・・落として失くした・・・とか?」

    死神「・・・・・・」

    男「・・・・・・」

    男「そんでもって・・・」

    男「俺が拾っちゃった・・・?」

    死神「・・・・・・」

    男「・・・・・・」

138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:55:45.38 ID:Qnnpj8xL0
    死神「・・・・それだけではない」

    死神「お前は拾ったばかりか」

    死神「願い石の力を使ってしまった」


    男「・・・・・俺が?」


    死神「そうだ」

139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:56:47.52 ID:OkbHp0SpO
    死神かわいい

140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:57:10.13 ID:Qnnpj8xL0
    死神「お前は何かを願った」

    死神「心の底から、奥底から、何かを願った」

    死神「そしてお前は」

    死神「その願いに答えられる力を身につけた」


    男「俺が・・・力を・・・」

141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 01:59:10.22 ID:Qnnpj8xL0
    これなんてアニメだよ・・・・・・


    力なんて大層な事言われても・・・・・・


    ・・・・・・


    俺は・・・・一体何を願ったんだろう・・・・


    指輪は・・・・俺の何に応えたんだろう・・・・


    もし本当なら俺は・・・どんな力を身につけたんだろう・・・・


    心当たりが・・・・・

142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 02:02:25.18 ID:Qnnpj8xL0
    あ・・・・


    そういえばそうだ・・・


    昨日おかしなことがあった・・・・・


    確か子供を助ける為に飛び込んで・・・


    けれど間に合わなくて・・・・


    でも・・・・


    間に合わなかったはずなのに助かっていて・・・・・

144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 02:04:43.13 ID:Qnnpj8xL0
    ―1時間

    ―数分

    ―いや、そんなにもいりません

    ―ほんの少し、そうです

    ―数十秒だけでいいんです

    ―お願いします







    『10秒でいいから、時間を止めてくれ!!! 』

145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 02:06:40.83 ID:Qnnpj8xL0
    男「・・・・そうだ」

    男「確かに願った・・・」


    死神「ほう」

    死神「やっと思い出したか」


    男「ああ・・・・」


    死神「・・・なんて願ったんだ?」


    男「・・・・・・」


    男「すげえしょうもないこと願っちゃった・・・・」

146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 02:09:19.50 ID:Qnnpj8xL0
    男「・・・10秒時間を止めてくれ」

    死神「?」

    男「そう・・・」

    男「願った・・・・」

    死神「・・・・・・」


    男「だから・・・・」

    男「俺が身につけた力とやらっていうのは・・・」

147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 02:10:49.18 ID:Qnnpj8xL0
    そうだったのか



    あの時、間に合わなかったはずの俺が助かったのは



    光る指輪によって



    俺が力を身につけ、その力を使ったから



    そしてその力とやらは





    『10秒間時を止める力』

148 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 02:14:13.44 ID:Qnnpj8xL0
    死神「・・・・・・」

    男「・・・・・・」

    死神「・・・・よりによって、なんで10秒なんだ」

    死神「せめて数分とかならまだ需要があったろうに・・・」

    男「・・・・・・」

    男「・・・必死でつい」

    死神「・・・・・・」

    死神「10秒時を操れても・・・・なぁ・・・」

    男「・・・・・・」

149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 02:17:02.56 ID:Qnnpj8xL0
    男「・・・・・・」

    男「なんか・・・すいません・・・」

    死神「・・・まぁ、使ってしまったものはしょうがない」

    死神「それに」

    死神「リザと願い石の結合自体は成功した」

    死神「また魔界に戻ってゆっくり作るとするよ」


    男「・・・・さようですか」

151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 02:18:43.86 ID:Qnnpj8xL0
    死神「さぁ、私は話すだけ話した」

    死神「指輪の行方も分かった」


    そう言うと、死神さんは背を向けた


    死神「私はそろそろ帰るとしよう」

    男「・・・・・・」

    死神「人間界の空気は、実は我々とはあまり合わなくてね」

    死神「それではさようなら」


    そうして死神さんは、黒い翼をはためかせ

    空へと飛んでいった


死神「やってしまった・・・」【中編】へつづく


引用元
死神「やってしまった・・・」
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1239547468/


 

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