380 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 18:29:02.24 ID:T8t2RT3K0
    夢の世界



男「・・・・ここが」


男「・・・夢の世界」


『そうだ』


『いいところだろう?』



男「いいところ・・・・?」



男「・・・・住めば都、ですか」



『・・・だな』


天使「やってしまった・・・」【前編】【中編】【後編】
友達「やってしまった・・・」【前編】【後編】
死神「やってしまった・・・」【前編】【中編】【後編】
兄「やってしまった・・・」【前編】【後編】
男「やってしまった・・・」【前編】【中編】【後編】
女「やってしまった・・・」【前編】【後編】



381 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 18:31:11.31 ID:H1nnKjyQO
    夢の卵は現世の人に夢を見せるステージみたいなものか

382 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 18:34:31.26 ID:T8t2RT3K0
    描写ができない世界

    そんな世界に俺は入った


    空も土も木も風も音も無く

    ただただ無意味に広がる空間


    まるで



    男「・・・・なんか宇宙みたいですね」


    『おお』

    『やっぱりそう思うか』


    男「やっぱりって?」


    『俺も最初に来た時』

    『そう思ったんだよ』

386 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 18:45:56.03 ID:T8t2RT3K0

    男「ところで」

    男「ところどころにある球体の物が卵って奴ですか?」


    風景の無い世界に

    ただ一種類の彩り


    まぁ不気味さが増えてるだけな気もするが


    『そうそう』

    『あの中に人がいて、現在進行形で夢を見てるわけさ』



    男「なるほど・・・・」


    男「やっぱり一度見たほうが分かりやすい」

391 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 19:00:15.53 ID:T8t2RT3K0
    『そしてお前は』

    『卵から出てきたわけさ』


    『そうだ』


    『試しに卵に触ってみな』


    男「・・・いいんですか?」


    『なんら問題はない』


    男「・・・・それじゃあ」


    おそるおそる

    手を伸ばす

392 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 19:05:14.80 ID:T8t2RT3K0
    男「・・・・うおっ」


    俺が触った瞬間


    卵は消えた


    男「あれ・・・・」


    『お前が卵に衝撃を与えたから』

    『人間が夢から覚めたのさ』

    『そして中身の無くなった卵は消える』


    『よく理由もなく夜中に起きたりするだろう?』

    『あれは住人が間違って触れたりしちゃってるせいなのもある』


    男「ああ・・・・」

    男「たまにあるそういうの・・・」

397 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 19:09:24.44 ID:T8t2RT3K0

    男「大体」

    男「分かってきました」

    男「夢の世界の事が」


    『よかったよかった』



    男「大体分かってきたところで」


    『おう』





    男「・・・・そろそろ本題に」

398 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 19:14:20.57 ID:T8t2RT3K0
    『そうだな』

    『早くしないと妹さんが住人になっちまう』


    男「すいませんお願いします」


    『任せな』


    男「・・・・でもどうやって捜すんですか?」



    『そんなの決まってんだろ』


    『自力だよ自力』



    男「ああなるほど」

401 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 19:18:51.11 ID:T8t2RT3K0
    男「って、ええ!?」


    『どうした』


    男「自力って・・・・・」


    『自力って言ったら』

    『歩いて探すに決まってんだろ』



    男「で、でも・・・・」


    男「・・・・・夢の世界って広いんじゃ」

402 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 19:22:40.64 ID:T8t2RT3K0

    『その通りだな』


    男「それじゃあ・・・・・」


    男「間に合わないんじゃ・・・・・」


    『・・・そんな事言っても』


    『俺は妹さんの顔は知らないからなぁ』

    『俺1人でビュンビュン飛んで探しても意味が無いっていう』



    男「あ・・・・・・」


    そういえばそうだった

403 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 19:26:28.78 ID:T8t2RT3K0
    そもそも

    親しげに話してはいるが

    俺はこの人とは赤の他人


    俺の身内の情報なんか

    知るわけもないわけで


    『でもまぁ安心しろ』


    『転送される人間は大体似たような位置に送られっから』


    『そこまで案内するよ』


    『それでも決して狭い範囲ってわけではないけど』

405 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 19:30:29.84 ID:T8t2RT3K0
    夢の世界 深奥


    男「ここらへん・・・・ですか?」


    『大体な』

    『もし例外で別の僻地に飛ばされてたら諦めろ』


    男「・・・・・」



    男「・・・・無理だ」


    男「広すぎる・・・・・」

406 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 19:34:40.12 ID:T8t2RT3K0
    俺は勘違いしていた

    転送された人間は一箇所にでも集められるのかと思っていた


    だが違かった

    ある程度のランダムが入るらしい


    そして

    そのランダム値が


    嫌に大きい



    『夢の世界全土を探すよりは』

    『遥かにマシではある』

409 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 19:39:16.09 ID:T8t2RT3K0

    『さて』

    『探すより先に』


    『まずはこれを見ろ』


    俺は

    彼の指が指した方向を見た



    その先には


    男(・・・・・・・)



    男(・・・・なんですかこれ)



    蠢いてる謎の物体がいた

414 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 19:53:38.65 ID:T8t2RT3K0
    男「・・・・・いや」


    男「正確には、“誰ですか?”って聞いた方がいいですかね」



    俺が見たのは

    多分人間


    もっと言えば

    黒塗りされたいわゆる黒モブみたいな人間



    男「これは」

    男「この人が、定着しようとしているってことですか・・・・」


    『ああ』


    男「・・・・気持ち悪い」

415 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 19:56:28.77 ID:oU26f3DrO
    黒モブとはなんぞや

419 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 20:02:34.09 ID:T8t2RT3K0
    >>415ダークリンクの人間バージョンみたいな


    『送られてきた人間は』

    『卵には入らず一時的に黒塗りになって夢を見始める』


    『夢を見てる間はひたすら蠢き』

    『夢から覚めてこの黒塗りが解けると』

    『俺みたくまた元の姿になる』


    『そしてそれが、定着したという合図』


    『ちなみに』

    『転送された瞬間の姿で世界内での容姿は一定』



    男「・・・・・・じゃあ」

421 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 20:10:45.42 ID:T8t2RT3K0
    男「もし俺がこの人に触れれば・・・・」


    『・・・・こいつは夢から覚めて』

    『人間の世界に再構成される』


    『もっとも』

    『俺がそんな事させないけどな』



    男「・・・・・ですよね」



    男「これは・・・・・」




    男「世界のためなんですもんね・・・・・」

423 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 20:17:11.00 ID:T8t2RT3K0
    男「でも」


    男「顔で判断できないとなると」

    男「余計に捜しにくい・・・・」


    『はっきり言ってしまうと』

    『見つかったら幸運だよ』


    『それに、ここからは俺は手伝えない』


    男「はい」


    男「・・・・でもそれでも俺は捜します」




    男「たった一人の妹ですから」

426 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 20:22:19.27 ID:T8t2RT3K0

    異様な光景

    いたるところで蠢く黒い人間

    正直吐き気がする


    世界を救うにしても

    こんな方法があっていいものなのか


    なによりも


    俺の妹もこうなっていると思うと

    むかついてきたりもする



    探しながらそんな事を思った

430 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 20:28:14.88 ID:T8t2RT3K0
    違う


    妹はもっと小さい


    こいつも違う


    妹はスカートを履いていたはず


    またまた違う


    妹は長髪だ


    全然違う


    家に鞄が無かったんだから


    転送された時多分妹は鞄を背負ってたはず

432 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 20:33:20.58 ID:T8t2RT3K0
    男「・・・・・なぁ」


    男「転送された時って荷物とかも一緒にくっついてくるのか?」


    『そうだな』

    『現に俺も持ってた財布とか付いてきたし』


    『もっとも必要ないから適当なとこに捨てちゃったけど』



    男「・・・・じゃあ鞄を背負ってる奴を探せば」


    男「いくらか探しやすそうだ・・・・」

436 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 20:39:10.52 ID:T8t2RT3K0

    男「ってか」

    男「特定の人間を探知できる道具とか・・・・」


    『勿論そんなのはない』


    男「ですよね・・・・」


    『卵の外にでる穴は』

    『定着した時の経緯を覚えて独学してやったもんだ』


    『本当のことを言えば』

    『夢の世界も現実と大して変わらん』


    『自分の見たい夢は中々見れないのと同じでな』

441 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 20:44:18.04 ID:T8t2RT3K0
    俺はその後も探した


    他の人には触れないように気をつけながら


    でも・・・・


    男「くっそ」


    男「鞄を背負ってるかどうかも判別しにくい」


    どんなに目を凝らしても

    ほとんど同じに見えてしまう


    男「・・・これじゃあ」


    男「間に合う気がしない・・・・」

442 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 20:49:36.52 ID:T8t2RT3K0
    何か打開策はないのか

    夢から一発で醒めるような

    画期的な策は


    男「考えろ考えろ」


    男「考えろ考えろ考えろ」




    ・・・・他に




    鞄以外の特徴はないのか?

443 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 20:54:28.59 ID:T8t2RT3K0
    妹は真面目


    確かに特徴だが今は関係無い


    妹は長髪


    さっき言った違う


    背が小さい


    大した特徴にならんもっと


    ・・・・・・




    ・・・・・そういえば

450 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 20:58:53.65 ID:T8t2RT3K0
    確か朝に妹は


    鞄に何か付けてた


    それが確か


    とてもうるさいって


    俺は反応した気がする


    ・・・・そうだ





    それだ

451 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 21:01:24.22 ID:T8t2RT3K0
    男「おい!!」


    『おおう、びびらせんな』


    男「そんな事どうでもいいから」


    男「お前も手伝え!」


    『・・・いやだから』


    『俺は妹さんの外見とかはなんも知らないっての』


    男「大丈夫」



    男「耳さえあれば手伝える」

452 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 21:02:56.50 ID:aIJRVLWGO
    男がだんだんえらそうになってきてるww

455 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 21:05:56.30 ID:T8t2RT3K0
    『どうやってだよ』



    男「・・・・鈴だ」


    『はぁ?』


    男「朝妹は・・・・」



    ――ストラップなんだからしょうがないじゃん





    男「・・・やけにうるさい鈴を付けていた」

458 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 21:09:29.45 ID:T8t2RT3K0
    こっちの世界に物がそのまま運ばれるんなら

    当然鈴とかも運ばれるよな?


    しかも蠢いてるってことは

    その衝撃で鈴も鳴るはず


    ましてやこの世界は音がほとんど無い


    なら


    鈴の音を聞き探せば





    きっと見つかるはずじゃないか?

459 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 21:13:31.45 ID:T8t2RT3K0
    『・・・・なんとも言えんが』

    『なくもない可能性ではあるな』


    男「だろ!?」


    『・・・だが』


    『どんな世界にも不具合は付き物だ』

    『鈴があって尚且つ鳴るという保証もなければ』


    『そもそも妹さんが転送前に失くしてたりするかもしれない』

461 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 21:17:23.49 ID:T8t2RT3K0
    男「失くしてることは無いと思う」

    男「妹は真面目だから」


    男「けど前者は分からない」


    男「それでも」


    男「俺は」






    男「自分に賭けるよ」

463 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 21:23:12.24 ID:T8t2RT3K0
    俺達は新たに探し始めた

    今度は視覚だけじゃなくて

    聴覚も使って


    時間に押し責められながらも


    俺は確かに確信を持っていて


    そして・・・・・






    シャリンシャリン

466 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 21:28:20.82 ID:T8t2RT3K0
    男「はぁ・・・・はぁ・・・・・」


    走り回って息切れ中の俺の

    目の前にいる黒い人間


    長髪で鞄も背負ってるっぽくて

    背も短くてスカート履いていて


    真面目かは分からないけど


    なにより





    鞄から鈴の音がしていた

467 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 21:31:19.24 ID:H1nnKjyQO
    ついに見つかった…か?

468 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 21:32:11.87 ID:T8t2RT3K0
    男「・・・・・やっと会えたね」




    男「おかえり、妹」




    俺は




    妹に触れた

469 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 21:34:28.06 ID:T8t2RT3K0
    シュンッ


    妹は消えた


    『・・・お』


    遠くで探していた彼も

    こちらの様子に気付いたらしい


    『もしかして』


    『見つけたか?』



    男「・・・・・・」


    男「・・・・ああ」

471 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 21:38:43.10 ID:T8t2RT3K0
    「見つけた」


    「大事なものを見つけたよ」


    「しかも」


    「同時に俺は」





    「世界の素晴らしさを知った」

472 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 21:41:06.14 ID:T8t2RT3K0
    『言ってる意味はよく分からんが』

    『さすがだよ』


    男「え?」


    『いや』

    『なんでもない』


    男「・・・・・・」


    男「・・・まぁいいや」


    『そう』


    『それより今は』

476 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 21:51:06.65 ID:oU26f3DrO
    ゴクリ…

477 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 21:52:44.53 ID:T8t2RT3K0
    『さっさと帰ろうじゃないか』


    『こうなったら俺に構うより他にやる事があるだろう?』


    男「そうですね」


    そうだ

    帰ってくる妹を迎えないといけない

    親もきっと発狂してるだろうし


    『・・・・なんか』


    『急に落ち着いたなお前』

481 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 21:58:48.12 ID:T8t2RT3K0
    男「はは・・・・」

    男「さっきは必死でしたから・・・・」


    『素晴らしいことだ』


    『家族の為に必死になれる奴は』

    『将来絶対いい親孝行が出来るぞ』



    男「・・・・誰の名言ですか?それ」


    『俺のに決まってるだろう』


    男「・・・・・・」


    男「・・・信憑性ない」

482 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 22:00:48.16 ID:T8t2RT3K0
    俺達は

    俺の卵の中に戻った


    ・・・なんか変な感じだなこの言い方



    『さて』

    『そろそろお前が起きる頃だろうから』


    『その前に感想を言っておく』



    (感想・・・・・?)



    『ああ』

486 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 22:05:03.04 ID:T8t2RT3K0
    『・・・・楽しい旅だった』

    『そして』



    『美しい旅だった』



    『本当にありがとう』



    (そんな・・・・・)

488 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 22:08:18.11 ID:T8t2RT3K0
    なんで俺はお礼を言われているんだろう

    お礼を言うべきはむしろこっちなのに


    それほど夢の世界は

    悲しい世界なのだろうか


    そう考えると少し泣きそうになった

    けれど

    今は泣く場面じゃなくて





    お礼を言う場面。

489 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 22:09:18.87 ID:H1nnKjyQO
    夢男いい奴だな

490 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 22:12:10.36 ID:T8t2RT3K0
    (こちらこそありがとう)















    (おじいちゃん)

495 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 22:16:09.77 ID:PwWqHPo90
    >母「お父さんみたいに・・・・」

    だな

496 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 22:17:20.36 ID:T8t2RT3K0

    そう一言言った俺は


    その次の瞬間


    卵ごと消えた


    彼はきっと卵の外に非難したのだろうが


    その時かすかに


    『引き分けだな』


    って聞こえた気がした

498 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 22:22:13.18 ID:T8t2RT3K0
    ・・・・男!起きなさい!


    男「ううんん・・・・・・?」


    男「・・・あれ」


    男「・・・・・・」


    男「・・・・ああ」


    男「・・・・現実かここ」


    ・・・・何寝ぼけてるのよ!


499 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 22:26:18.86 ID:T8t2RT3K0
    ようやく分かった


    母「いいから起きなさいっての!」


    母親に大声で

    叩き起こされたことに


    男「なんだよ・・・・」


    俺は時計を見た


    男「まだ夜中じゃんか・・・・」


    母「そんなことより大変なのよ!!」

502 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 22:28:05.47 ID:T8t2RT3K0
    母「妹が・・・・・・」



















    母「帰って来たのよ!!!!」

504 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 22:30:05.60 ID:T8t2RT3K0
    母の後に

    リビングに降りた俺は



    父「本当に良かった・・・・・・」


    涙ぐむ父親と



    母「まったくあんたは・・・・・」


    同じく号泣している母親を見た


    そして

506 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 22:33:11.74 ID:T8t2RT3K0
    妹「気付いたら公園で寝てて・・・・・」










    妹「心配かけてごめんなさい・・・・・・」










    泣いている妹も見た

507 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 22:34:51.52 ID:T8t2RT3K0
    ああそっか

    少し思い出した


    なんか頭の上に時計があって


    妹は転送とかされて


    そんでもって俺は旅して


    えーっと・・・・?


    まぁいっか






    全部夢っぽいし

508 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 22:39:57.98 ID:T8t2RT3K0
    その後警察にも連絡して

    必死に平謝り


    妹の説教は朝近くまで続き

    当然家族全員(何故か俺まで)寝不足のまま


    両親は仕事に


    俺達は学校に行くことになった

512 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 22:43:44.17 ID:T8t2RT3K0
    朝 玄関



    妹「・・・・眠い」


    男「おい、早く出ろ」


    男「鍵閉めなきゃなんないんだから」


    妹「・・・・さぼりたい」


    男「いつもの真面目オーラはどうした」


    男「てか誰のせいだと思ってんだ」


    妹「・・・・・ごめん」

514 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 22:46:45.58 ID:T8t2RT3K0
    外



    男「・・・・・てかよお」

    妹「んん?」

    男「・・・やっぱりそれすんごいうるさいんだけど」


    シャリンシャリン


    男「しかも」



    妹の鞄の鈴は増えていた


    そして当然の如く更に音がでかくなっている



    男「・・・・増やしただろ鈴」


    妹「ばれたか」

518 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 22:58:38.26 ID:T8t2RT3K0
    男「もう十分だったろ」


    男「なんで増やした」

    男「友達に貰ったのか?」



    妹「ただの気まぐれ」

    妹「昨日の帰りに自分で買ったの」


    男「・・・じゃあそもそも」

    男「なんで鈴なんか付けてんだよ」


    妹「・・・・・」


    妹「・・・信じないとは思うけど」

519 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 22:59:35.25 ID:T8t2RT3K0
    妹「私、前に変な夢を見たの」


    男「変な夢?」


    妹「そう」


    妹「変なオーラのある人がでてくる変な夢で」


    妹「その人が」








    妹「鈴を付けると幸運になるって言ったの」

522 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 23:03:49.01 ID:T8t2RT3K0
    妹「・・・・って」


    妹「どうせ信じないよね」

    妹「どうせそんなの迷信だよとか言うよね」



    男「・・・・ぷぷ」


    男「あっはっはっはっは!」



    妹「やっぱり・・・」



    男「・・・いんや、この笑いは」



    男「そういう笑いじゃないよ・・・ぷぷ・・・」

523 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 23:06:23.63 ID:T8t2RT3K0
    なるほどなるほど


    引き分けね


    引き分けって・・・・


    あっはっはっは


    笑いが止まらない


    妹「・・・・じゃあどういう笑いなのよ」


    男「いやぁ」

526 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 23:10:36.74 ID:T8t2RT3K0
    そうか


    最初からそうだったのか


    時計も

    消滅も

    世界も

    鈴も


    そして


    俺の夢に出てきたタイミングも


    最初から



    そうだった

527 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 23:14:20.44 ID:T8t2RT3K0

    男「・・・・なんていうか」


    男「引き分けどころか完全に負けだと思ってさ!」


    妹「・・・・は?」


    男「いやぁ・・・笑えるよホント・・・・」


    妹「・・・・・・」


    妹「・・・・変なの」

528 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 23:17:26.61 ID:T8t2RT3K0
    夢の世界の彼は

    最初からチャンスを

    くれていた


    現実に干渉できないが為に


    ヒントと変な能力を与え続けて





    そして今は何も無いのも





    きっともう必要がないから

530 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 23:20:37.17 ID:H1nnKjyQO
    おじいちゃん…

531 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 23:21:41.75 ID:T8t2RT3K0
    俺はただただ笑う

    なんてズル賢いジジイなんだと



    でも一方で


    素晴らしいおじいちゃんだと

    少しばかり




    尊敬をしていたりもする


    fin


532 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 23:22:58.94 ID:8Sj5LPhLO
    乙ぅぅぅぅっっ

537 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 23:24:50.09 ID:4zmxGwtDO
    乙!
    今回のもよかった!

538 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 23:25:02.67 ID:20KdmPz9O
    乙!!!!
    楽しかった!!!!

545 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 23:28:42.08 ID:fVqhNdNiO
    >>1乙!!!
    すごいよ次回作もきっとみるよ!!!!!
    ああなんだろうすっかりはまっちまったなぁ。

547 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 23:31:16.37 ID:T8t2RT3K0
    皆様支援保守等ありがとうございました
    また今度会いましたら是非宜しくお願いします

552 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 23:35:42.97 ID:y0T5NPPTO
    >>547
    激しく乙!!!
    しっかり休んでください

562 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/26(日) 23:45:28.08 ID:y1oNkTCbO
    >>1
    乙。とてもよかったぜ


男「やってしまった・・・」おしまい

引用元
男「やってしまった・・・」
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1240591977/


 

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