1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 01:52:57.85 ID:YEuoM2zP0
男「やってしまった・・・・・」

男「やってしまったぞ・・・・・・」

男「・・・・・」

男「はぁ・・・・・・」

男「・・・・・」


天使「やってしまった・・・」【前編】【中編】【後編】
友達「やってしまった・・・」【前編】【後編】
死神「やってしまった・・・」【前編】【中編】【後編】
兄「やってしまった・・・」【前編】【後編】
男「やってしまった・・・」【前編】【中編】【後編】
女「やってしまった・・・」【前編】【後編】



4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 01:55:15.53 ID:YEuoM2zP0
     最近の夜更かしを後悔する俺


    「はぁ・・・・・・」

    「完徹でゲームなんかするんじゃなかった・・・・」


    「・・・・・・」


    目をこする


    「・・・・・・」


    「・・・消えないし」

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 01:59:46.53 ID:YEuoM2zP0
    人は朝起きたら何をするのか

    大抵の人は

    まずトイレに行って

    その次にきっと洗面所で顔を洗うだろう


    そして

    俺も決して例外ではなく

    トイレを済ませた後

    洗面所に向かった


    そしてそして




    洗面所の鏡を見た

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 02:04:00.60 ID:YEuoM2zP0
    ・・・・・・


    男「寝ぼけてんのかな俺・・・・」

    男「でもそんな・・・・」

    男「夢でもないだろうし・・・・・」



    俺は

    鏡越しに




    頭の上にある物を見た

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 02:05:31.31 ID:YEuoM2zP0
    男「なんだ・・・・・これ」


    俺の頭の上には

















    時計らしき物が乗っていた

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 02:09:56.87 ID:YEuoM2zP0
    朝起きてふと見れば


    俺の頭の上には時計が乗っていた

    何も文字の書いてない時計


    男「・・・時計というより」

    男「タイマーみたいな・・・・」


    乗っているというよりは


    くっ付いてるという感じ



    男「どういうことなんだ・・・・」



    男「・・・・・・」

    男「・・・とりあえず取ろう」

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 02:13:24.11 ID:YEuoM2zP0
    スルッ、スルッ


    男「ありゃ」


    鏡に映った時計の位置に手を回した

    が



    男「・・・・・・・」




    時計は俺の手をすり抜けた

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 02:17:10.79 ID:YEuoM2zP0
    男「・・・・・・」


    男「・・・どういうことやねん」

    男「やべえ口調が乱れた」


    男「・・・どういうことですか」


    スルッ

    何度やってもすり抜ける



    男「・・・・・・」


    男「気になって顔洗えない・・・・」

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 02:21:23.41 ID:YEuoM2zP0
    ドンドン

    洗面所の扉を叩く音がした


    妹「・・・お兄ちゃんまだー?」


    男「あ、ああ」

    男「悪い悪い」


    結構考え込んでたらしい


    妹「早くしてよー」


    男「ああもうすぐ終わる」



    俺は顔を洗って洗面所を出た

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 02:25:37.72 ID:YEuoM2zP0
    妹「洗面所早く開けてくれないと」

    妹「私まで遅刻しちゃうよ」


    男「・・・・・・・」

    男「・・・・なぁ」


    妹「?」


    男「その頭の上の・・・・・」







    妹の頭の上にも


    時計が乗っていた

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 02:29:36.50 ID:YEuoM2zP0
    妹「頭の上に何か付いてる?」


    妹も頭に手を回す


    妹「何も付いてないけど・・・・」


    男「・・・・いや、なんていうか」

    男「とりあえず洗面所行って来い」


    妹「・・・・なんていうか」

    妹「変なの」

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 02:33:42.88 ID:YEuoM2zP0
    妹は洗面所に入った


    水を流す音が少しした後



    妹は出てきた



    妹「・・・・・・」

    男「・・・・な?」


    妹「・・・・・」







    妹「・・・・別に」

    妹「何も付いてなかったけど・・・・・」

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 02:37:02.41 ID:YEuoM2zP0
    え・・・?


    男「いやいや」

    男「もろ付いてんじゃん」


    妹「だから何がって」

    妹「てかそんなに言うなら取ってよ」


    男「いや・・・・」

    男「それは・・・・・」


    妹「はあ?」

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 02:39:45.73 ID:YEuoM2zP0
    男は妹の頭の上に手を回した

    が、


    やっぱりその時計は手をすり抜けた


    妹「・・・・・・」

    妹「・・・・取れた?」


    男「・・・・・・」


    ばっちり取れてない


    男「・・・・ああ」

    男「取れた」


    妹「なんだよかった、ありがと」


    男「おう・・・・」

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 02:44:11.73 ID:YEuoM2zP0
    俺の家は両親共働き

    なので2人とも朝早くでかけてしまう

    よって朝は俺と妹だけ


    つまりは


    男「・・・・・・」

    男「・・・・俺がおかしいのか」

    男「・・・・それとも」

    男「妹がおかしいのか・・・・」




    どっちか分からない


    ・・・・大体予測はつくけど

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 02:48:21.52 ID:YEuoM2zP0
    妹「じゃあ私先に学校行くね」



    ガチャッ

    妹は学校に向かった


    男「・・・・・」

    男「・・・きっと」

    男「・・・きっと俺が寝ぼけていただけだろうな」


    男「そうだ」

    男「そうに違いない」


    そう言いつつも

    俺はリビングの鏡からは目線をそらし




    家を出た

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 02:51:43.82 ID:YEuoM2zP0
    外


    男「そうか、分かったよ」

    男「なるほどね」


    俺は周りを見渡した





    男「・・・・おかしいのは俺らしい」


    道行く人みんなの頭の上に

    俺が朝見た時計と似たようなのがあった

    あったというか乗っていた

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 02:54:01.41 ID:YEuoM2zP0
    信号待ちしている人も

    コンビニに寄っている人も

    遅刻しそうなのか少し慌てている人も

    散歩中のおじいさんも

    道の掃除をするおばあさんも


    みんながみんなの頭の上に




    時計が乗っている



    男「・・・・・・」

    男「・・・なんという不思議光景」

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 02:59:47.23 ID:YEuoM2zP0
    しかもしかも

    みんながみんな

    明らかに不思議な


    その時計を気にしている様子がない


    男「・・・ということは」


    男「やっぱり俺だけなんだろうなあ・・・・」



    男「俺時計に呪いでもかけられたのかなぁ」


    男「・・・・無機物に呪われるってなんだよっていうね」

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 03:04:14.84 ID:YEuoM2zP0
    俺は学校に行くのはやめて

    少し周りをうろつく事にした



    男「・・・もしかしたら」

    男「俺は世界の陰謀に巻き込まれて・・・・・」


    男「・・・・はぁ」


    とてもそうは思えない

    なんともシュールな光景



    男「これじゃあ」

    男「危機感も何も感じねぇ・・・・」

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 03:08:08.25 ID:YEuoM2zP0
    男「・・・・まぁあれだ」


    俺は考えた


    男「とにもかくにも」

    男「まずはあそこに行くしかないな」


    そうだ

    こういう時の為にコンビニはあるのだ

    こういう時の為にコンビニは24時間営業なのだ



    いや多分違うと思うけど



    男「・・・・よし」

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 03:12:46.12 ID:YEuoM2zP0
    コンビニ 店内


    きっかけもなく見知らぬ他人に話しかける度胸のない俺は

    コンビニの店員さんに

    物を買うついでに聞こうなどという考えを持っていた


    男「こういうときシャイって大変だな」

    男「・・・まぁ」


    男「聞くだけならさほど迷惑もかからないと思うけれども・・・・」


    俺はガムを持って


    レジに行った

36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 03:18:45.19 ID:YEuoM2zP0
    店員「いらっしゃいませ」

    店員「こちら一点でよろしいでしょうか?」

    男「は、はい」


    店員「100円になりますー」

    店員「このままでもよろしいでしょうか?」

    男「大丈夫です」


    俺は100円を出した


    店員「はい、丁度お預かりします」

    店員「ありがとうございました」


    男「どうも」

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 03:23:56.23 ID:YEuoM2zP0
    店員「またお越しくださいませー」


    男「あ・・・あの・・・・」


    店員「?どうしました?」


    男「・・・・」

    男「・・・俺の頭の上に何か付いてます?」


    店員「?・・・・」

    店員「・・・いえ」


    店員「何も付いていませんが・・・・」

41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 03:27:28.14 ID:YEuoM2zP0
    ガムを片手に店を後にした俺は



    男「・・・よし」

    男「家帰って寝よう」


    男「学校とか言ってる場合じゃない」

    男「下手したら何かの病気だ俺は」

    男「時計症候群的な」


    男「とにもかくにも俺は疲れている」


    男「学校は休もう」



    真っ直ぐ家に向かった

42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 03:31:31.72 ID:YEuoM2zP0
    家



    家に帰った俺は

    パジャマに着替えて

    即刻布団に潜った



    男「学校には後で連絡しよう・・・・」

    男「今はそれどころじゃない・・・寝なきゃ・・・」


    目をつぶった


    そして



    眠った

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 03:35:34.25 ID:YEuoM2zP0
    (ここはどこだろう)


    『ここは夢の中だ』


    (そうなんだ)


    (夢の中で夢って自覚持ったの初めてっぽい)


    『普通はそうだろう』


    (ところであなたは?)


    『俺か?』


45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 03:38:33.88 ID:YEuoM2zP0
    (はい、そうです)


    (夢の中で僕に話しかけるあなたは)


    (一体どなたですか?)


    『ふふっ』


    『オレハな』


    (はい)

46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 03:41:04.86 ID:YEuoM2zP0


    『お前を』






    『殺しに』






    グシャッ

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 03:46:45.12 ID:YEuoM2zP0
    ガバッ


    そこで目が覚めた


    男「・・はぁはぁ・・・・」


    パジャマが汗で濡れていた


    頬にも汗が垂れる



    男「・・・なんだ・・・今の・・・・」

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 03:50:31.92 ID:YEuoM2zP0
    額の汗を手でぬぐう


    男「変な奴がいて・・・・・」


    男「少し話して・・・・」


    男「そして・・・・・」



    何かで斬られた感じになって・・・・・



    男「・・・・落ち着こう」


    少し冷静になってみた

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 03:56:03.62 ID:YEuoM2zP0
    そうだ

    たかが夢だ

    少し怖い夢だったってだけ


    なのに・・・・


    男「・・・寒気がする」


    現実に戻っても怖いままなくらい


    しつこい夢だった

52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 03:59:53.61 ID:YEuoM2zP0
    男「・・・そうだ」

    男「気晴らしでもしよう」


    布団から出る


    男「夢を見たってことは結構寝たっぽいし」

    男「あの時計も消えてるだろう」


    男「確認ついでに外の空気でも吸おう」



    俺は玄関に向かった

53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 04:05:34.45 ID:YEuoM2zP0
    外



    男「・・・・・・・」

    男「・・・嘘だろうよ」



    俺はパジャマ姿で外に出て


    周りを何度も見回した


    けれど


    何度も何度も見回しても





    男「・・・・・・・」

    男「・・・消えてねえ」

54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 04:10:33.23 ID:YEuoM2zP0
    目の前には


    相も変わらない

    不思議な光景が広がっていた


    勿論、時計も形姿ほとんど変わっていない



    男「なんで・・・・・」


    男「もしかして俺・・・・・」


    男「本当に病気なのかな・・・・・」

55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 04:16:43.13 ID:YEuoM2zP0
    家に戻った俺は

    リビングの鏡で自分のも確認した


    男「やっぱり」

    男「やっぱり残ってる・・・・」

    男「そんでもってやっぱり触れない・・・・」


    自分の頭の上にもしっかり残っていた


    朝と何も変わらず・・・・




    男「・・・・あれ」

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 04:21:08.98 ID:YEuoM2zP0
    気付いた


    男「朝見た時より・・・・・」


    俺は気付いた


    男「少しだけだけど・・・・・」


    気付いていいことかは分からないけど





    気付いてしまった


    男「・・・・時間が進んでる?」

58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 04:24:54.58 ID:YEuoM2zP0
    そうだ

    よーく見ると


    少し針が進んでいるような気がする


    男「気のせい・・・・」

    男「・・・じゃないよな」


    洗面所でガン見していただけあって


    大体の針の位置まで覚えていたらしい

59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 04:30:39.14 ID:YEuoM2zP0
    男「でも・・・・・」


    男「進むと何があるんだ・・・・?」


    そうだ


    これはそもそも何の時計なんだ?

    本当にただの時計なのか?


    時間も家の時計とはズレてるし・・・



    男「・・・・全然分からん」

61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 04:33:46.34 ID:YEuoM2zP0
    結局俺は学校をさぼった


    学校に電話をしたまでは良かったのだが

    その後保護者に確認を取る事になり

    サボった事がばれてしまった


    おかげで俺は

    帰って来た両親にこっぴどく叱られ

    妹には蔑まれた

    そんでもって




    時計は両親にも見えてないっぽくて

64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 04:37:56.55 ID:YEuoM2zP0
    母「学校勝手にサボるなってあれほど言ったでしょ」

    母「まったくあんたは」

    母「おまけに自分で電話してごまかそうなんて」


    男「すいません・・・」


    母「まったく・・・・・」


    父「まぁまぁ」

    父「もういいじゃないか」


    母「甘やかさないでよ」

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 04:42:22.86 ID:YEuoM2zP0
    父の説得の甲斐あってか

    なんとか母の説教を終えることが出来た


    母「次やったらどうなるか分かってるんでしょうね」

    父「そうだぞ」

    父「俺が食い止めるのもこれが限界だ」

    母「どういう意味よそれ」



    男「キモに銘じときます・・・・・」

67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 04:47:39.77 ID:YEuoM2zP0
    俺はリビングに戻った


    男「はぁぁ・・・・・」


    妹「いつも以上に長かったね」


    妹が笑いながらそう言ってきた

    うぜえ・・・・


    男「まったくだよ・・・・」


    妹「・・・・てか」

    妹「今日どうしたのお兄ちゃん?」

68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 04:52:28.54 ID:YEuoM2zP0
    妹が

    不思議そうな顔をしていた


    男「何が?」


    妹「・・・今日様子変だよ」


    妹「朝といい今といい」

    妹「そりゃあ、いつもちょっと変だけど」


    やっぱりそう思われるだろうな・・・・


    俺自身おかしいと思ってるし・・・・



    男「・・・・・・」

70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 04:56:23.67 ID:YEuoM2zP0
    男「・・・・・気のせいだろ」


    男「そうだ、気のせいだよきっと」


    妹「そう・・・・?」


    男「ああ」


    男「気にすんな」


    妹「ならいいけど・・・・」


    男「そう・・・・・」



    男「それでいいんだ」

71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 05:01:01.61 ID:YEuoM2zP0
    その後

    風呂も飯も終えた俺は

    また布団に潜った



    だが・・・・・



    男「・・・・寝たくねえ」



    正直

    あまり寝る気がしない


72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 05:04:30.58 ID:YEuoM2zP0
    昼寝したから眠くない訳ではない

    むしろまだ寝足りないくらい


    かといって今ゲームをやりたい気分でもない

    じゃあなんで寝たくないのかというと



    男「・・・・もしかしたら」


    男「またあの夢見たりして・・・・・・」


    そう


    昼間のあの夢が未だに忘れられないから

74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 05:09:03.63 ID:YEuoM2zP0
    男「・・・だからあれは夢だって」

    男「忘れよう忘れよう」


    男「まさか同じ夢を二度見ることはないだろ」


    何度もそう思い込み

    ひたすら呟きながら


    部屋の電気を消して








    眠りについた

80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 09:32:50.35 ID:P0mw96Zv0
    そして





    作者も眠りについた

97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 13:05:30.28 ID:YEuoM2zP0

    (・・・・・)

    (・・・あれ)

    (ここは)


    『よう』

    『昼間ぶりだな』


    (・・・)

    (まじかよ・・・)


    嫌な予感は

    的中した

99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 13:09:42.13 ID:YEuoM2zP0
    どうやら

    また同じ夢を見てしまったらしい

    『安心してくれ』

    『昼間のはただの冗談』

    (冗談って・・・・)

    (こっちは寒気するくらいだったんですよ・・・・)

    『悪い悪い』

    『でもまぁ夢の中じゃあ死なないから別に大丈夫だろ』

    (そういう問題でも・・・・)

103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 13:14:29.26 ID:YEuoM2zP0
    (ていうか)

    (あなたは誰なんですか?)

    『ん?』

    (昼間ははぐらかされちゃいましたけど)


    (どなたなんですか?)

    『・・・・・』

    『変な事を聞くね』

    (変?)




    『自分の夢に出てくる奴に誰?なんて』

104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 13:19:16.93 ID:YEuoM2zP0
    (変なのはこの夢ですよ)

    (なんで)


    (・・・なんで見たこともない人が夢に出てくるのか)

    『あー』

    『なるほどね』

    (もしかして)

    (昔に会ったことがあったり?)

    『いや』

    『ないよ』

    (ないんですか・・・・)


    (・・・・・・)

105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 13:25:01.02 ID:YEuoM2zP0
    『俺は一体何なのか』


    『・・・それは』

    『言えないな』

    (ええ・・・・・)

    『自分で考えなきゃ』

    (考えろったって)

    (心当たりもないですし)


    『・・・人から貰った答えなんて』


    『答えなんかじゃない』


    『それはただの知識だよ』


    (そんなかっこよさげな事言われても・・・・)

107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 13:30:11.84 ID:YEuoM2zP0
    そこで目が覚めた

    何も発展しないまま



    男「・・・・・・」


    男「・・・終わるの早いし」


    男「・・・てか」


    男「・・・分からん」


    男「何一つ分からない・・・・・」

108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 13:35:44.68 ID:YEuoM2zP0
    時計の事

    なぜ俺だけなのか

    時計が進むとどうなるのか


    夢の中の人

    なんで知らない人が出てくるのか

    そもそも誰なのか


    男「頭おかしくなりそう」

    男「・・・・・」



    男「・・・とりあえず学校行く支度しよう」

110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 13:40:31.73 ID:YEuoM2zP0
    玄関




    男「・・・・・」

    男「・・・何してんだ」


    支度を終えた俺を

    妹は玄関で待ち構えていた


    妹「昨日お母さんに言われた」

    妹「見張れって」


    男「・・・・いやいや」


    男「お前が遅刻したら意味無いだろ」

111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 13:44:56.54 ID:YEuoM2zP0
    妹「大丈夫だよ」


    妹「いつも早く学校に行ってるから」

    妹「まだまだ全然余裕」


    男「・・・さいですか」

    男「真面目だね」


    妹「まったくですよ」

    妹「誰のせいだか」


    男「すいません」




    俺達は雑談もほどほどにし

    家を出た

114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 13:49:28.37 ID:YEuoM2zP0
    外



    男「もうなんか」

    男「この光景は見慣れたな」


    やっぱり変わらず

    時計は健在だった


    妹「?」

    男「いや、なんでもないよ」

    男「それより」


    シャリンシャリン



    男「・・・その鈴の音なんとかならんのか」

115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 13:55:40.88 ID:YEuoM2zP0
    妹「ストラップなんだからしょうがないじゃん」

    妹「可愛いし」


    男「・・・・一個だったら文句は言わんが」


    妹の鞄には

    たくさんの鈴が付いていた


    男「正直」

    男「鈴と鈴がぶつかって騒音レベルになってる」


    妹「気にしない気にしない」

    男「・・・気にしろ」

118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 13:59:34.55 ID:YEuoM2zP0
    妹「じゃあね」

    妹「ちゃんと学校行ってね」

    男「りょうかいー」


    俺は妹と別れた


    男「・・・・・」


    男「・・・まぁ」




    男「またサボっちゃうんだけどな」

119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 14:04:05.89 ID:YEuoM2zP0
    男「そうだ」


    あの夢の人も言っていた

    誰だか知らんけど


    男「自分で探してこその」


    男「答えなんだって」


    正直言うと

    気になって学校行っても勉強なんかできないとか

    そんな事しか思ってないんだけれども


    男「・・・・親に怒られるの覚悟で」

120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 14:08:15.41 ID:YEuoM2zP0
    まず考えた


    男「分からないことがあって・・・」

    男「調べ物と言ったら・・・・・」


    男「図書館しかないよな・・・・」


    もしかしたら

    図書館で何か分かるかもしれない


    男「よしそうしよう」

    男「けど」

    男「まだ開いてないだろうなぁ」

121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 14:12:19.38 ID:YEuoM2zP0
    俺の知っている図書館は

    確か開くのが9時頃だった気がする


    男「まだ少し時間あるなぁ」

    男「う〜ん」


    男「そうだ」


    男「それまで人の観察でもしてよう」

    男「人っていうか」


    男「時計の観察って言ったほうがいいのか」

122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 14:16:18.42 ID:YEuoM2zP0

    近くのベンチに座った俺は

    改めて回りを見てみた


    男「ふむふむ」



    時計の乗ってない人は見てる限りだといない

    しかもみんな頭の上だけにある

    柄にも色にも多分だけどほとんど違いはない


    男「・・・なんか俺」


    男「不審者っぽい気がする・・・・」

125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 14:21:59.30 ID:YEuoM2zP0

    文字がついている時計も一つも見当たらない


    違うとすれば・・・・


    男「・・・あれだな」



    男「・・・時間が人によってバラバラだ」


    そもそも時間を表してるのかも分からないが

    人によって針の位置が違った



    男「なんでだろう・・・・」

126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 14:26:04.42 ID:YEuoM2zP0

    その後もずっと見てはいたものの

    新しい発見も特になく

    気付けば


    男「ああ」

    男「もう9時過ぎてる」


    図書館の開く時間になっていた


    男「・・・・・」


    男「・・・行くとするか」

128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 14:29:44.45 ID:YEuoM2zP0
    図書館



    やっぱまだ開館直後だけあって

    ほとんど人がいなかった


    男「すいてると気が楽だな」

    男「さて」


    本のコーナーに向かった


    男「まずは時計の本を・・・・・」



    男「・・・・・・」

    男「時計の本って・・・・」

129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 14:34:54.37 ID:YEuoM2zP0

    俺は手当たり次第に漁った

    けれど時計の本となると


    男「・・・やっぱり」


    男「メーカーの雑誌とか」

    男「童話とかしかねえよな・・・」


    男「てか」

    男「そもそも時計の本ってなんだよ」

    男「そんな本聞いたことねーよ」

    男「第一時計なのかも分からねーし」

130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 14:41:15.36 ID:YEuoM2zP0

    専門書とかも見てはみたが

    時計の作り方工程だとか

    時間の概念だとか

    さほど関係なさそうな物しか出てこなかった


    男「むむ・・・・」




    男「・・・む?」


    そんな時

    ふと目がいった




    病気関連の著書の本棚に

131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 14:45:33.94 ID:YEuoM2zP0
    凍りつく俺


    男「・・・・・・」

    男「・・・まぁ一応見よう」

    男「別に精神病なんかじゃないと思うけど」

    男「一応見るだけなうん」



    ペラペラ



    男「えっと・・・・」

    男「精神病関連のページっと・・・・」

132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 14:48:50.28 ID:YEuoM2zP0

    男「『寿命短下・・・・・』」

    男「『聴覚過敏・・・・・対人恐怖症・・・・』」

    男「『鬱・・・・過呼吸・・・・・』」

    男「『麻痺・・・・・選択性寡黙・・・・・』」


    なんか

    どれも当てはまりそうな気がするから怖い


    男「勘違いするな俺・・・・」


    男「あくまで時計が見える病気を探すんだ・・・・」

133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 14:52:54.07 ID:YEuoM2zP0
    パタン


    男「・・・・・・」


    男「・・・無かった」


    幸運なのか不幸なのか


    時計が見える病気とやらは見つからなかった


    幻想が見える病気とかに俺がなってたら

    もうどうしようもないけど


    男「・・・でもそれなら」

    男「時計以外の物も見えていいだろうし・・・・」

134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 14:56:43.05 ID:YEuoM2zP0

    男「・・・・・・」

    男「・・・あ」


    俺は前のページに戻った


    男「・・・・・・」

    男「じゅみょう・・・・短下・・・・・・」

    男「寿命・・・・・・」




    男「寿命?」

136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 15:00:32.32 ID:YEuoM2zP0
    思いついた

    だが


    何でこんな事を思いついたのか


    男「人によって進みが違う時計・・・・・」

    男「文字の無い時計・・・・・」

    男「・・・・あの時計って」





    男「・・・・・寿命を指しているんじゃ」

135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 14:58:28.95 ID:FbylrY8n0
    やっぱり寿命カウントダウンかッーーー!

137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 15:03:16.05 ID:YEuoM2zP0
    >>135果たしてそうかな・・・・とか言ってみたり



    とある天才は言った


    閃きの一つや二つは誰でも持っている

    ただ


    その閃きを実行した者こそが天才になると


    男「・・・・案外」

    男「ありそうな話じゃないか?」


    男「それなら頭の上にあるのだって」

    男「その人の寿命だって事なら理解できるし」


    男「それに進み具合の違いだって」

    男「人によって寿命は違うんだから当然だし」

139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/25(土) 15:08:48.42 ID:YEuoM2zP0
    男「もしそうなら」

    男「多分普通の時計で言う12時の場所になったら」

    男「寿命を終えるとか・・・・・?」


    どんどん閃いていく



    男「よし」


    男「・・・確かめよう」

    男「確かめてみよう」



    本を元の場所に戻し


    俺は図書館を出た


男「やってしまった・・・」【中編】へつづく

引用元
男「やってしまった・・・」
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1240591977/
 

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