1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/09(木) 23:05:14.53 ID:x7duWbrE0
天使「やってしまった・・・」

天使「どうしよう・・・・」

天使「・・・・」

天使「洒落にならないよなこれ・・・・」

天使「うむむ・・・・」


天使「やってしまった・・・」【前編】【中編】【後編】
友達「やってしまった・・・」【前編】【後編】
死神「やってしまった・・・」【前編】【中編】【後編】
兄「やってしまった・・・」【前編】【後編】
男「やってしまった・・・」【前編】【中編】【後編】
女「やってしまった・・・」【前編】【後編】



4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/09(木) 23:06:39.74 ID:x7duWbrE0
    天使「ブツブツ・・・」

    天使B「・・・おい、さっきから隣で何呟いてんだ」

    天使「え? 俺なんか言ってた? 」

    天使B「ブツブツブツブツ言ってたぞ」

    天使「悪い、なんでもない」

    天使B「ならいいが」

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/09(木) 23:07:31.42 ID:x7duWbrE0
    天使「ソワソワ・・・・ソワソワ・・・」

    天使B「・・・おい、うるさいんだけど」

    天使「え?また俺小言言ってた?」

    天使B「いや、今度はソワソワしてた」

    天使「・・・そうか」

    天使「悪い、本当になんでもななない」

    天使B「嘘つけ、今度は言葉遣いまでおかしくなったぞ」

    天使「・・・・」

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/09(木) 23:09:19.90 ID:x7duWbrE0
    天使B「一体何があったんだよ」

    天使「いやぁ・・・それは・・・・」

    天使B「大丈夫だって、他の奴には言わないから」

    天使「でも・・・・」

    天使B「話せば少しは落ち着くだろうよ」

    天使B「ほら、今度は貧乏ゆすりしてるぞ」

    天使「あ・・・・」

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/09(木) 23:10:38.45 ID:x7duWbrE0
    天使B「もしかしてあれか?好きな子が出来たとか」

    天使「だったらいいんだけどね・・・」

    天使B「じゃああれだ、人間関係とか」

    天使「それならまだマシなんだけどね・・・」

    天使B「じゃあ・・・職務に不満があるとか・・・」

    天使「全然無い・・・」

    天使B「・・・・」

    天使「・・・・」

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/09(木) 23:12:21.82 ID:x7duWbrE0
    天使「でも、職務ってのは少し近いかも」

    天使B「!!」

    天使B「分かった!昇進願望が芽生えたんだろ!」

    天使「いやまったく・・・」

    天使B「・・・・・」

    天使B「・・・降参だ、教えてくりゃり」

    天使「えぇ〜・・・・」

    天使「・・・・・」

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/09(木) 23:13:56.21 ID:x7duWbrE0
    天使「・・・・・」

    天使「・・・分かった。話すよ」

    天使B「おお、やっとか」

    天使「でも誰にも言わないでくれ・・・」

    天使B「任せな、俺は天国界一口が固いからな」

    天使「・・・ノリが軽く見えるけど、まぁいいか」





    天使「実はさ・・・・」

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/09(木) 23:15:24.68 ID:x7duWbrE0
    天使「さっきさ・・・・」

    天使B「ゴクリ」










    天使「殺す人間間違えちゃったんだよね・・・・」

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/09(木) 23:17:19.52 ID:x7duWbrE0
    天使「・・・そんなに驚いてないね」

    天使B「バカ、驚きすぎて放心状態なんだよ今の俺は」

    天使「そうなのか」

    天使「いや、普通そうだよね・・・」

    天使B「当たり前だろ・・・洒落にならんぞそのミスは」

    天使「うん・・・俺もそう思ってた」


    天使B「よし、神様に報告してくる」

    天使「え、ちょ、待って、お願い」

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/09(木) 23:19:05.16 ID:x7duWbrE0
    天使B「離せえええええええ」

    天使「マジお願い、踏み止まって、それだけは勘弁って!」

    天使B「・・・・・」

    天使B「・・・分かった、とりあえず一旦落ち着こう」

    天使B「はい深呼吸、ふぅ〜はぁ〜」

    天使「ふぅ〜はぁ〜」

    天使B「よし、言ってくるわ」

    天使「待ってえええええええ」

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/09(木) 23:21:26.13 ID:x7duWbrE0
    天使B「まさかお前・・・・」

    天使B「無かったことにする気だったんじゃ・・・・」

    天使「・・・ギクッ」

    天使B「・・・・・」

    天使「・・・・・」


    天使B「よし、言ってく

    天使「お願いだからそれだけはああああああ」

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/09(木) 23:22:42.98 ID:x7duWbrE0
    天使B「でも実際問題このままじゃまずいぞ」

    天使B「殺す人間を間違えたという事は、管理局のデータに不一致が生じるってことだ」

    天使B「調べられたらお前の管轄だってすぐばれるぞ」

    天使「あ、それは大丈夫。書類にはしっかり嘘書いといたから」

    天使B「なんだ、なら良かった」







    天使B「って、てめえ」

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/09(木) 23:23:41.82 ID:x7duWbrE0
    天使B「・・・ちなみに詳細はどうなってるんだ」

    天使「!!まさか協力してくれるの!?」

    天使B「するわけねーだろ!」

    天使「ですよね・・・・」

    天使B「ただ、同郷のよしみだから黙っててやるよ」

    天使「おお、さすが」

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/09(木) 23:24:54.85 ID:x7duWbrE0
    天使B「なるほど・・・・」

    天使B「つまり、本当は姉が死ぬはずだったと」

    天使「・・・姉が登校時、交通事故に遭って死ぬ予定だったんだけど」

    天使B「その姉のスペックデータに妹の詳細を書いてしまった。」

    天使「・・・そして妹が身代わりになってしまった」

    天使B「・・・・・」

    天使B「ちなみに死んだのは何分前だ?」

    天使「こっちに報告が届いたのは30分前位だから多分そんぐらい」


    天使B「・・・じゃあ今頃、幽体として彷徨っている頃だな」

    天使B「本来死ぬはずの人間じゃないんだから、お迎えもないだろうし」

    天使「あ・・・・・」

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/09(木) 23:28:04.84 ID:x7duWbrE0
    使B「下手したらその子一生人間界を彷徨うことになるぞ」

    天使「!!!」

    天使「どうしよう・・・・」

    天使B「・・・まぁでもお前にとっては好都合だけどな」

    天使「え?」

    天使B「だって一生人間界を彷徨っててもらえれば、こっちに来る事もばれる事も無いんだし」


    天使「・・・・・」

    天使「そ、それはそうだけど・・・・・」

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/09(木) 23:29:38.26 ID:x7duWbrE0
    天使B「ただ、その妹さんは一生1人で彷徨うけどな」

    天使B「おまけに幽体だから普通の人間には見えないし」

    天使「・・・・・」

    天使B「・・・・・」

    天使B「まぁあとはお前の良心と責任感に任せるよ」




    天使「・・・・・」

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/09(木) 23:30:43.68 ID:e15RGX7C0
    死んでるのに一生とな

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/09(木) 23:34:08.19 ID:x7duWbrE0
    天使「そんなこと言われても・・・・・」

    天使「確かに悪いのは俺だけど・・・・・」

    天使「責任を取らなきゃだろうけど・・・・」

    天使「・・・・・」










    天使「ああもう!分かったよ!」

    天使「行ってやるよ!」

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/09(木) 23:37:21.09 ID:x7duWbrE0
    朝 8:30

    妹「おかしいなぁ・・・・」


    今日は朝からとてもおかしいです

    おかしいことは多々あるんですが

    とりあえず一番気になることがあって

    それは









    妹「・・・浮いてるよね、私の体」

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/09(木) 23:40:10.16 ID:x7duWbrE0
    そりゃぁ昔に、ジャンプして「はい数秒浮いた〜」っとか冗談で言った事はあります

    でも今は確実にそういうのとは違うのです

    もう常に浮いてるっていうか、まるで動く床に乗ってるような

    一言で言えばフワフワしてるんです、私の体が。







    妹「なんなんだろう・・・一体・・・・」


32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/09(木) 23:42:36.80 ID:x7duWbrE0
    他にもおかしいことはたくさんあって


    朝、家を出た後からの記憶が無いし

    持ってたはずの鞄はどっかにいっちゃうし

    家の前でいつも挨拶してくれたおじいちゃんには無視されるし。(まぁこれは機嫌悪かっただけかも )

    心なしか体が薄く見えるし




    妹「私、疲れてるのかな・・・・」

    妹「でも最近夜更かしはしてないし・・・・」

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/09(木) 23:45:46.23 ID:x7duWbrE0
    ああ、今日は何か不思議な感じです


    妹「でもどうしよう・・・鞄が無いと学校に行けないよ・・・」

    妹「友達との待ち合わせにももう間に合わないし・・・ってああ」


    ふと私は、先のガードレールの下に茶色めの鞄があるのを見つけました

    あれは恐らく・・・いや、100パー近くの確率で私のじゃないでしょうか

    だってあんなにストラップが・・・ゲフンゲフン


    妹「良かったぁ・・・多分これ私のだ」

    妹「でもなんでこんなところに・・・まぁいっか」


    そうして私は鞄を手に取りました

    いや、取ろうとしました






    妹「・・・・・・・・あれ?」

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/09(木) 23:47:57.85 ID:x7duWbrE0

    スルッ


    妹「あれ・・・あれれ・・・・」


    スルルっ、スルルッ


    妹「あれれ・・・あれれれれれ」

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/09(木) 23:50:01.20 ID:sXbU2zRh0
    天使はやっぱショタっ子だな

36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/09(木) 23:50:56.66 ID:x7duWbrE0
    妹「なんで・・・・・」


    妹「・・・・なんですり抜けるの?」



    妹「なんで・・・なんで鞄が持てないの?」

    妹「なんで手がすり抜けるの?」

    妹「これじゃまるで私・・・幽霊みたいな・・・・」




    妹「・・・・・・」

    妹「・・・嘘でしょ?」


37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/09(木) 23:54:10.67 ID:x7duWbrE0
    人間界に着いて約20分捜索の旅

    恐らく俺はついに目的の人物を見つけた


    とある家の前で泣きじゃくる女の子

    その姿はどこか薄らで、少し浮いていた


    あの家は例の姉妹の家

    そして家の前で泣いている女の子は多分






    俺が殺した妹さん

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/09(木) 23:56:02.24 ID:x7duWbrE0
    天使「あ・・・あの・・・・・」

    妹「ひっぐ・・・うぇっぐ・・・・」

    天使「すいません・・・・その・・・・」

    妹「ひゅぐ・・・うぐ・・・・」

    天使「あのう!!!すいません!!!!」

    妹「ひゃあ!?」

    妹「びっくりさせないで下さいいきなり!!」

    天使「あ・・・ご・・・ごめんなさい・・・・」

40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/09(木) 23:59:46.99 ID:x7duWbrE0
    妹「・・・・ってあれ?」

    妹「・・・あれれれ」

    天使「?」

    妹「・・・・・」

    妹「あなたも・・・浮いてる・・・?」

    妹「それに・・・私の言葉が届いてる・・・?」


    天使「あー・・・それはそのー・・・」

41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/10(金) 00:02:16.32 ID:ijLDA/T10
    突然、妹さんが俺の手を握ってきた

    妹「よがっだぁぁあああ!話せる人がいだああああ」

    天使「落ち着いて!落ち着いて!」

    妹「だっでぇ!だって周りの人みんな私の言葉聞こえてないみたいだし、物にも触れないし、体は浮いてるしでえええええ!!」

    天使「分かった、分かったから!」

    妹「さびしくてさびしくて・・・・・・」

    妹「うわあああああああんn」


    天使(うああぁ・・・みるみる罪悪感が広がっていく・・・・)

43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/10(金) 00:07:55.36 ID:ijLDA/T10
    妹「すいません、取り乱して」

    天使「いや全然気にしてないですよ」

    妹「ところであなたは?」

    天使「ああ・・・・えっと・・・」

    妹「・・・・・」

    妹「普通の方ではないですよね・・・」

    天使「すいません、残念ながら」

    妹「ですよね・・・」


    天使(・・・どうやって切り出そう)

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/10(金) 00:11:47.45 ID:ijLDA/T10
    天使「えっと・・・」

    天使「つまりですね・・・」

    天使「その・・・」

    妹「もしかして」

    妹「何か知ってらっしゃるとか・・・?」

    天使「まぁ知っているといえば知ってるし知らないといえば知らないしっていうか・・・」

    妹「どっちですか!!」

    天使「!・・・・す、すいません!」

46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/10(金) 00:17:29.69 ID:ijLDA/T10

    人は死んだらどうなるのか

    A、幽体というものになるらしい

    なった後はどうなるのか

    A、本来なら天使と呼ばれる人が迎えにきて天国まで案内してくれる・・・らしい

    Q、じゃあ天使さんは私をお迎えに来たのですか?

    少し・・・違うんです・・・・

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/10(金) 00:21:20.04 ID:ijLDA/T10
    妹「・・・つまり私は死んじゃった、って事ですよね」

    天使「そうなっちゃいますね・・・」

    妹「ちなみに私の死んだ理由って・・・」

    天使「家の前で交通事故です」

    妹「そうなんですか・・・」


    妹「誰かに殺された、とかじゃないだけまだマシ・・・なのかな・・・」






    最後の一言が、俺の心に深く突き刺さった

49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/10(金) 00:26:48.23 ID:ijLDA/T10
    妹「じゃあ早くもう行きましょう!」

    天使「え?」

    妹「確かに死んじゃった事はとても悲しいことだし」

    妹「ってか正直今でも悲しいしつらいし不安だけれど」

    妹「でも死んじゃった人は戻らないってよく言いますし!」

    妹「あんだけ泣いたら吹っ切れました!」




    俺には見れない、彼女の顔なんて

    でも、言わなきゃならない事がある

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/10(金) 00:31:12.71 ID:ijLDA/T10

    人は常に責任を背負う生物だ

    そんな言葉をよく聞かされた

    俺は人間じゃなくて天使なんだけど

    何故か多種の生物の話とは思えなくて

    現に天使の俺がそんな状況に追い込まれていて








    天使「・・・実は」

    天使「実は、俺がここに来たのは別の理由からなんです」

52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/10(金) 00:34:01.17 ID:ijLDA/T10
    妹「はい?」


    天使「だから・・・実は・・・俺は・・・」


    天使「あなたをお迎えに来た訳ではないんです」


    妹「え?」


    天使「もうはっきり言います」









    天使「あなたを殺したのは俺なんです」

53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/10(金) 00:38:19.50 ID:ijLDA/T10
    俺は喋った

    とにかく喋った

    妹と姉を間違えて殺してしまったんです

    俺はまくしたてた

    責任の重さを改めて実感した

    そして

    話し終えた後の妹さんの一言に

    俺は僅かばかり救われた








    妹「私・・・このままでいいです」

54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/10(金) 00:42:47.53 ID:ijLDA/T10
    わたくし妹は、家の前で交通事故にあって死にました

    少し変わった気弱な自称天使さんに、そう教えてもらいました


    そして死後の世界について少しだけ教わりました


    そして・・・・

    そしてそして・・・・・・・・

    こんな事も告げられました









    天使「本当は妹さんじゃなくてお姉さんの方が死ぬはずだったんだ」

55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/10(金) 00:45:48.12 ID:ijLDA/T10
    妹「私じゃなくて・・・・お姉ちゃんが・・・?」

    天使「そうなんです、俺の言い訳もつかないミスのせいで」

    妹「じゃあつまり私がお姉ちゃんの身代わりに・・・?」

    天使「本当にごめんなさい」

    妹「そうなんですか・・・・」

    天使「でも・・・でも・・・」

    天使「俺はしっかり責任を取ります」

    妹「え?」

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/10(金) 00:52:18.45 ID:ijLDA/T10

    死んだ人間は天国界に送られ、天国界に長く住む人間はいずれ人間界に新しい生命として還元される

    この流れは揺るぎない絶対法則。変則する事も破戒されることもない

    ただ、この流れの一部を任されている生物がいる

    それが、我ら天使達の上の者、神様。



    天使「俺達が社員なら神様は社長」

    天使「俺達社員と違い、少しばかり世間を動かす力を持っている」

    天使「つまり神様の力を借りれば」

    天使「幽体を元に戻すことも不可能ではない・・・はず」

57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/10(金) 00:57:48.06 ID:ijLDA/T10
    天使「つまり、神様の力を借りれば、妹さんは生き返れるかもしれない」

    妹「私が・・・?」

    天使「そう、そして俺が神様にその事を頼んでみる」

    妹「そうしたら・・・・私は・・・私は・・・」

    天使「元に戻れる」

    天使「体も浮かないし、人とも喋れるし、鞄もしっかり持って登校できる」

    妹「!!」

    妹「元に・・・戻れる・・・!!」


    天使「ただし」

58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/10(金) 01:02:32.05 ID:ijLDA/T10
    天使「ただし、条件が一つ」

    妹「条件・・・ですか?」

    天使「君の代わりに犠牲になる人が必要になる」

    妹「犠牲・・・ですか・・・?」

    天使「神様が変えられるのはあくまで流れ。量を変えることは出来ない」


    天使「簡単に言えば誰かが君の身代わりになる」

    妹「今度は私が身代わりにする・・・のですか・・・」

    天使「そう、そして」

61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/10(金) 01:09:19.19 ID:ijLDA/T10
    天使「その身代わりになるのは、多分本来死ぬはずだった・・・・」


    天使「君のお姉さん」

63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/10(金) 01:18:19.57 ID:ijLDA/T10
    ここまでを俺はひたすら喋った

    正直言ってることが支離滅裂だと自分でも思うが

    肝心な部分は分かっていただけただろう

    現に妹さんは俯いて考え事をしている



    肝心なのはこの事だけ

    姉か妹どちらかしか生きられない
    そして俺はその選択を妹さんに任せている






    そして妹さんは、こう決心した






    「私・・・このままでいいです」

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/10(金) 01:30:00.23 ID:ijLDA/T10
    妹「確かに私は死にたくないです・・・もう死んでますけど」

    妹「でもだからといって代わりにお姉ちゃんが死ぬなんてダメです!」

    天使「ダメ・・・?」

    妹「それに、その神様とやらって社長に例えられる位の人なんなら」

    妹「説得するのも大変なんじゃないですか?」

    天使「・・・・・」

    天使「まぁ、生きて帰れるかどうか分からない位難易度は高いが」

    妹「だったらなおさらです!そんな確率の低い賭けする位ならしない方がいいです!」

    天使「でも・・・」

    妹「もう私は決心しました」


    妹「わたくし妹は、たった今人生を終えました」

66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/10(金) 01:38:49.38 ID:ijLDA/T10

    結局その後、妹さんの決心は大事な事だということで保留にしておいた

    また来るまでの数日間のうちは妹さんには適当にうろついていてもらい

    その間に決心をつけておいてほしいと伝えた

    と言っても正直俺は決意を固める結果にしかなりえないと思ったが

    数日間という余白を取ったのは一応というか、少し俺が休みたかっただけっていうか


    天使「最低だよ俺・・・・」

    天使「あんな酷な選択させるなんて・・・」

68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/10(金) 01:44:09.10 ID:ijLDA/T10
    数日間という期間を取った理由は何も休みたかっただけじゃない

    そこまで俺は腐っていないと信じたい


    この数日間はいわば最後のチャンス

    彼女らを救うことは出来なくても、何かしらは果たしてやりたい

    そう思う俺の僅かばかりの意志


    天使「何かはしてやりたい・・・」

    天使「何かは」



    俺は天国界に戻ることにした


天使「やってしまった・・・」【中編】へつづく


引用元
天使「やってしまった・・・」
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1239285914/


 

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