140 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 04:08:24.30 ID:aFom57y50
    (魔界 魔王城 とある一室)

    少女「ねーぇ、賢者は?今日も賢者はお部屋から出てこないの?」

    スラ「昨日からずっと、お部屋から出てこないよねぇ…」

    部A「ちょっと、調子が悪いそうですよ…?
       賢者は『人』ですから、そういう事もあるんです」


    少女「大丈夫かなぁ」

    スラ「心配だねぇ」

    部A(魔法の水晶球を持ったきり、部屋から出てこないなんて言えません…)

っ過去作品を読まなくても面白いけど読んだらもっと面白いです。
前々作
魔王「なに?女の子の勇者が生まれただと?」
前作
スライム「あかちゃんを ひろいました」

はぐれ勇者が あらわれた!【前編】【中編】【後編】



141 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 04:09:52.55 ID:aFom57y50
    (魔界 魔王城 とある一室)
    賢者(勇者殿…やはりあの廃墟の教会に、向かうんですね…)
    賢者(魔物の少女が、かつて私達PTを襲ったあの教会)

    賢者は 水晶球をじっと見つめている。

    賢者(あの頃の少女は、自分の心をコントロールする術を持ってませんでした)
    賢者(だから、住処を荒らした私達に怒り、襲い掛かってきた)
    賢者(本当は、純粋で心優しい良い子なのに)
    賢者(私、あの子に制御術を教えてあげたんですよ、勇者殿)
    賢者(ああ、話したい事が沢山あるのに…)

143 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 04:12:45.37 ID:aFom57y50
    賢者(それにしても…この教会…
       何故、今も魔物がいると言われてるのでしょうか?)
    賢者(私と魔物の少女は、とうの昔にここを去ったというのに…)
    賢者(何か別の魔物でも現れたのでしょうか?)
    賢者(ああ…勇者殿…こうして見守る事しか出来ず、私は心配です…)

    賢者は 水晶球をじっと見つめている。

145 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 04:14:52.99 ID:aFom57y50
    (魔界 魔王城 図書館)
    部A「魔王様。今日は、新しい業をお教えしますね」
    少女「新しいの?」
    部A「魔王様の特技の一つ。『魔物を生み出す』です」
    スラ「はー。魔王の力って、すごいんだねぇ」
    少女「出来るかなぁ?」
    部A「ええ、出来ますとも!さぁ、まずはお勉強です!」

146 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 04:16:30.93 ID:aFom57y50
    (数日後 魔王城 地下実験室)
    部A「それでは、魔王様。この暗黒の種を持って、ここにある台に乗ってください」
    少女「うん…」
    部A「目の前にある、黒の井戸に手をかざして下さい」

    少女は 井戸に手をかざした

    部A「それでは魔王様…
       先日、私が教えた通り、身体の中のオーラを手から放出してみてください」
    少女「うーんうーん…」
    スラ「がんばれ!少女、がんばれっ!」ぴょんぴょん
    少女「うくくくくくっ」

    少女の身体から 闇のオーラがあふれ出す!

    部A「さぁ、今です!種を井戸へ落として!」

158 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 04:44:20.88 ID:OSiSEEu00
    ぼわぼわぼわぼわ ぶわぶわぶわわ
    井戸は 煙を吐き始めた!

    少女「わわわわっ!怖いよ、スラ!」
    部A「大丈夫です、ただの煙です!」
    部A(ちょっと多すぎな気がするけど…)

    バババババッ!
    井戸は 光を放った!

    少女「ひゃあー!」
    部A(あれ?こんなエフェクトあったかしら?)
    スラ「…大丈夫かな?」
    部A「い、いよいよ生まれますよ…新しい魔王様の、最初の部下が…」

    井戸から 激しい風が吹き出した!

159 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 04:46:37.97 ID:OSiSEEu00
    ??が あらわれた!
    ??は ぼーっとしている
    ??は うねうねうごいている

    部A「なにこれ」
    少女「真っ黒…」
    スラ「ぶよぶよでずるずるしてる…スライム?」

    ??は のたくっている

    部A「どうやら…今回の精製は失敗の様、ですね…?」
    少女「失敗しちゃった?」
    部A「まぁ、初めてですからね。仕方ないです」
    少女「(´・ω・`)」

162 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 04:48:42.75 ID:OSiSEEu00
    部A(はぁ、また一から種を育てないと…)

    部下Aは メガネをかけて棚の本を読み始めた

    部A「失敗例、失敗例…あったあった。
       魔王様。これは"ブラックウーズ"と呼ばれる物です
       精製に失敗した時のみ現れる、不定形の…悪魔だそうです」
    スラ「悪魔?」
    少女「なにそれ?」
    部A「そうですね…魔物に近いですが…ちょっと違う物です」

    賢者「少女、スラ、部下Aさん…ご心配をおかけしました…
       そろそろごはんにしましょう」

    賢者が あらわれた!

163 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 04:50:26.72 ID:OSiSEEu00
    少女「け、けんじゃー…」
    賢者「どうしました?」
    部A「魔王様が…悪魔をお産みになりまして」
    賢者「悪魔…ですか?何だか、コールタールみたいですね」
    ??「ウ…ウウ…」のてのて のたり

    悪魔は 賢者に飛びついた!
    賢者は 床に倒れてしまった!

    賢者「きゃあっ!」

    悪魔は 賢者の心を読み取った!
    悪魔は モシャスンをとなえた!
    悪魔は 勇者に姿を変えた!

    賢者「!!」

164 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 04:53:28.93 ID:OSiSEEu00
    悪魔「ヴウ…ウウヴ…うあ…お。こりゃ良いイメージ素体だ」
    賢者「?!」
    ??「よし、しばらくはこいつになるか」

    悪魔は ぴょんぴょん飛び跳ねた
    悪魔は 腕をぶんぶん振り回した

    少女「…誰?」
    ??「俺か?俺は…そうだなぁ…"偽勇者"だ」

    悪魔は 偽勇者になってしまった!

166 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 04:55:31.55 ID:OSiSEEu00
    偽勇「賢者…相変わらずのデカ乳だな?」
    偽勇「なぁ。酒ねえのかよ、酒」
    偽勇「おい、逃げんなってスラ。遊んでやる」
    偽勇「随分よわっちそうな魔王だな。こんなんでやってけんのか?あぁーん?」

    偽勇者は 傍若無人にふるまっている!

    賢者(ああ、この口の悪さ…この素行の悪さは…まさしく勇者殿だ…)

167 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 04:57:45.62 ID:OSiSEEu00
    部A「おい…魔王様に対して何て無礼な…口の聞き方に気をつけろよ、小僧」
    偽勇「るせぇヒスばばぁだな、ったく。更年期かw」
    部A「何…だと…?」
    偽勇「それか…欲求不満か?ははっ」
    部A「………あまり私を怒らせない方が良い…」
    偽勇「はっ。望むところだ。やるかぁ、あぁん?」
    部A「…生まれたてのお前なぞに、よもや私が負けるワケがなかろう?
       氷の魔物の恐ろしさを…お前に味あわせてやる」

    場の空気が 凍りついた!

168 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 05:00:57.03 ID:OSiSEEu00
    少女「部A!ケンカやめて!」ぎゅう

    少女は 部下Aの薄い胸に飛び込んだ!

    部A「…魔王様………申し訳ございません。少々取り乱しました」
    少女「…キライ」
    偽勇「あぁー?」
    少女「にせゆうしゃ、キライ!いーっだ」
    少女は 舌を出した

    偽勇「ちっ。可愛くねぇガキだな!へっ」

    偽勇者は 悪態をついた!

171 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 05:03:07.06 ID:OSiSEEu00
    (魔界 魔王城 賢者の寝室)
    賢者(ああ…眠れません…困りました)
    賢者(とはいえ、魔界には昼も夜もないのですが…)

    賢者は 窓辺に歩み寄った

    賢者(しかしあの偽勇者は…本物の勇者殿にそっくりだった…)
    賢者(偽者とは判っています。しかし、まさか、この様な形でまた逢えるとは…)
    偽勇(……… ……… ………)

    偽勇者は 賢者の寝室に忍び込んだ!

172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/12(日) 05:04:27.31 ID:RHEDLdBa0
    偽勇者ww
    やりたい放題wwww

174 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 05:05:12.37 ID:OSiSEEu00
    偽勇者が あらわれた!
    偽勇者は 不適な笑みを浮かべている。

    偽勇「あんた…賢者の癖に、心の中が隙だらけだぜ?」
    賢者「?!」

    偽勇者は 賢者を羽交い絞めにした!

    偽勇「俺は"悪魔"だからな…少し心が読めるんだよ」
    賢者「な、あ、ゆ、ゆうsy」
    偽勇「黙れ」

    賢者は 唇で口を塞がれた!

176 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 05:07:26.50 ID:OSiSEEu00
    偽勇者の目が あやしく光った!
    何と 賢者の身体から力が抜けてしまった!
    賢者は ぼんやりと天井を見ている!

    偽勇(この女…相当"勇者"に惚れてるな…心が勇者の事でいっぱいだ)
    賢者「……… ………」

    偽勇者は 賢者に覆いかぶさった!

179 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 05:08:58.07 ID:OSiSEEu00
    偽勇「なぁ。どうして、俺が生まれたか判るか?」
    賢者「……… ………」
    偽勇「俺達"悪魔"は『人』の強い願いに引かれ、で呼ばれる。
       あんた最近、ずーーっと"勇者"の事考えてたろう?」
       あんたのやらしい思い。魔王城ん中いっぱいに溢れて溜まってたぜ?」
    賢者「……… ………」

    偽勇者は とても長い舌で賢者の大きな胸を舐め上げた!

182 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 05:11:37.89 ID:OSiSEEu00
    偽勇「なぁ…叶えてやるよ、あんたの願い」べろん
    賢者「……… ………」
    偽勇「あんたは、勇者に逢いに地上へ戻りたいと思ってる」
    賢者「……… ………」
    偽勇「その勇者の元へ、あんたを帰してやるよ」
    賢者「……… ………」
    偽勇「さーあ、どうする、賢者…?」ぺろ

183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/12(日) 05:12:25.18 ID:/sdIOGIWO
    賢者でもやらしい思いなんてあんのか…

185 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 05:13:47.81 ID:OSiSEEu00
    賢者の瞳から 大粒の涙がこぼれた!

    偽勇「そうか。それがお前の答えだな?…判った…くくく」

    偽勇者は 悪魔の微笑を浮かべた!

    偽勇(これでこいつは堕ちたも同然…
       悪魔は『人』の願いを叶えた対価として、願った者であるこいつの魔力を根こそぎ頂ける。
       そして、邪魔な部下Aと、チビっ子魔王を倒せば、
       俺様がこの魔界を乗っ取れるってワケだ…くっくっく…)

186 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 05:15:50.20 ID:OSiSEEu00
    (魔王城 地下実験室)
    偽勇「この水晶球の力を使えば…ほらな。出た」

    偽勇者は 水晶球をかざした!
    水晶球が あやしく輝く!
    何と地下実験室の中に 闇の扉が出現した!

    偽勇「先々代の魔王の、隠しコマンドってヤツだ。
       魔王のヤツはここに、地上に通じるゲートを隠してた。
       愛しい地上の女の元に交わりに行く為にな。この水晶は、その鍵だ…」
    賢者「……… ………」
    偽勇「さぁ、行くぜ。お前の愛しい男の元にな…」

    偽勇者は 賢者を抱きかかえ扉をくぐった!

187 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 05:18:52.60 ID:OSiSEEu00
    (何処かの森 廃墟の教会 裏庭 夜明け)
    闇の扉が 現れた
    中から 賢者があらわれた!
    中から 偽勇者があらわれた!

    偽勇「お前が一番訪れたいと願っていた場所に繋がったが…
       ずいぶんと、辺鄙なところだな…」
    賢者「……… ………」

    賢者は ぼーっとしている。
    偽勇者達は 教会の中へと入った

    偽勇「では、契約を遂行する。願いを叶えた代償に、お前の魔力を頂こうか」
    賢者「……… ………」
    偽勇『さぁ、服を脱げ』

189 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 05:22:25.89 ID:OSiSEEu00
    (何処かの森 廃墟の教会の近く 夜明け過ぎ)
    ♀勇「あ、見えました。あの教会ですよね」
    僧侶「大きな教会ですねぇ」

    ♀勇者達が あらわれた!

    勇者「俺達が先に中の様子を伺ってくるから、♀勇者と僧侶はここで待っててくれ」
    ♀勇「はい。判りました。くれぐれも気をつけて…」
    戦士「それじゃ、行くぞ」
    魔法「ああ」

    勇者達は 教会へと先に向かった!

190 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 05:24:45.18 ID:OSiSEEu00
    (何処かの森 廃墟の教会 庭)
    勇者「誰かいるぞ?」
    戦士「おい…何でこんなところにカップルが…?」こそこそ
    魔法「こんな朝から、逢引かぁ?」こそこそ

    偽勇者と賢者はこちらに気づいていない

    偽勇『さぁ、服を脱げ』
    賢者『……… ………』

    賢者は 衣服を脱ぎ始めた

    魔法「ちょっ!」

    勇者達は 何かがみなぎるのを感じた!

192 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 05:29:00.06 ID:OSiSEEu00
    (何処かの森 廃墟の教会 礼拝堂内)
    勇者「………」
    戦士「も、もっと近くに寄ろう…」
    魔法「ああ」

    偽勇者と賢者はこちらに気づいていない

    偽勇『お前の身体の最奥から、魔力を吸い取ってやろう』
    賢者『……… ………』

    賢者は 装備を全てはずした
    賢者の守備力が 0になった

    魔法「………」ごくり
    勇者(………あの女…似ている………)

193 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 05:34:41.77 ID:eH7dBfLq0
    賢者は ぼーっとしている
    賢者は 廃墟のベンチに腰を降ろした

    勇者(………あいつが突然去って、数年………)
    勇者(………あいつは幼馴染だった………)

    賢者は ベンチに身体を横たえた
    賢者は 太ももを広げた
    勇者は 賢者の右内ももに三連星のほくろを見つけた!

    勇者(………あのほくろ、見間違えるわけない………)
    勇者(………やっぱりあいつは、俺の仲間だった"賢者"だ!………)

    勇者は 物陰から飛び出した!

    魔法「お、おいっ?!」
    戦士「何だぁ?」
    勇者「………けんじゃぁ!!」

195 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 05:39:14.89 ID:qu4UrkVU0
    (何処かの森 廃墟の教会の近く)
    ♀勇「遅いですね…三人とも」
    僧侶「そうですねぇ」
    ??「ヴヴヴ…」
    ??「フシュー…」

    ??が あらわれた!
    ??が あらわれた!

    僧侶「ま、魔物っ?!」

    僧侶は ルーンスタッフを構えた!

    ??「ヴヴーーヴ!」
    ??「フッシュ!シュシュー!」
    ♀勇「………?」

196 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 05:41:48.02 ID:qu4UrkVU0
    ♀勇「そ、僧侶さん待って!」
    僧侶「♀勇者様?」

    ♀勇者は ??に歩み寄った!

    ♀勇「あなたは…じごくのきしさん。あなたは…ホロゴーストさんですね?」
    ??「?! ゴエ゛ ギゴエ゛ル゛ガ?」
    ??「フシュシュー…?」
    ♀勇「ちゃんと聞こえますよ…貴方達の声。私は、聞けるんです」ニコ

197 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 05:45:14.41 ID:qu4UrkVU0
    (魔界 魔王城 賢者の寝室)
    少女「けんじゃー…けんじゃー」こそこそ

    少女が 枕を持ってあらわれた

    少女「ねぇ、一緒に寝よう?…って、あれ?

    少女は 話しかけた
    その方向にはだれもいない
    賢者の部屋は もぬけの空だった!

    少女「いない…賢者がいないよぉ!」

200 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 05:47:57.70 ID:qu4UrkVU0
    (魔界 魔王城 賢者の寝室)
    少女「ふえぇーん………!」
    スラ「少女!どうしたの?」ぴょんぴょん
    部A「魔王様?!いかがなさいました?」バタバタ

    スライムが あらわれた!
    部下Aが あらわれた!

    部A「ああ、落ち着いて。大丈夫ですよ、魔王様」なでなで
    少女「賢者、いないの…」ぐすん
    部A「賢者は一体、何処へ…?」
    スラ「くんくん。賢者の匂い。こっちこっち」

201 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 05:50:00.59 ID:qu4UrkVU0
    (魔王城 地下実験室の前)
    スラ「こっちこっち。賢者の匂い」ぴょんぴょん
    部A「実験室…?こんなところにいるんですかね?」バン

    部下Aは部屋の扉をあけた!

    スラ「あれ…?ドアがある」
    部A「何でしょうか、この扉は…昨日まではありませんでしたよね…」
    スラ「匂いは…この扉の前で消えてるよ」
    少女「ねぇ、これ開ければ良いの?」バン
    部A「あ、無闇に開けては…」

    少女は 扉を開いた!

202 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 05:52:54.62 ID:qu4UrkVU0
    (何処かの森 廃墟の教会 礼拝堂内)
    偽勇者は ゆっくりと振り返った!

    戦士「なあ…魔法使い…」ごくり
    魔法「あ、ああ…」
    勇者「???」

    勇者達は おどろき立ち止まっている

    戦士「…うちの勇者は…ここにいるよな?」
    魔法「ああ…」
    勇者「???」
    戦士「あの男……勇者に似てないか?」
    魔法「俺もそう思う…似てるってか…クリソツじゃねぇか」
    勇者「………」

    魔法使い達は おどろいている!

204 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 06:02:39.50 ID:qu4UrkVU0
    偽勇「これはこれは…本物の勇者のおでましってか」
    勇者「賢者に触んじゃねぇぞ、クソ野郎」
    偽勇「なるほどな。あんたがここに来るから、この女はここを選んだのか」

    賢者は ぼーっとしている

    戦士「あの女…勇者の知り合いか?」
    勇者「ああ」こくり
    魔法「…目つきがおかしい。何かの術にかけられてる」
    勇者「そうか…」
    偽勇「ジャマするなら、殺すぞ?」

    勇者は 武器をかまえた!

205 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 06:04:57.62 ID:qu4UrkVU0
    偽勇「俺様を、その辺の魔物と一緒に思ってもらっちゃ困るぜ」

    偽勇者の右腕に 炎がやどった!
    偽勇者の左腕に 吹雪がやどった!

    偽勇「右手に炎…左手に氷…マヒャドラゴン!」

    偽勇者は 黒い焔を放った!

    勇者「なん、だ?」
    戦士「やべぇ、よけろ!」
    魔法「マ、マホカウンタ!」

    勇者達は 吹き飛ばされた!

206 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 06:10:42.52 ID:qu4UrkVU0
    魔法「こんな魔法、知らねぇぞ、俺は!」
    勇者「んあぢぃっ!んづめてぇ!」
    戦士「こいつ…ただの魔物じゃねぇな?」
    偽勇「言ったろう?一緒にして貰っちゃ困るって」

    偽勇者の右腕に 炎がやどった!
    偽勇者の左腕に 吹雪がやどった!

    偽勇「マヒャドラゴン!」
    魔法「ベ、ベギラゴン!」
    戦士「くそっ!こんなに派手に呪文やられちゃ、助けに行けねぇ!」
    勇者「賢者………」

    賢者は教会のすみで ぼーっと座っている

208 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 06:16:00.93 ID:qu4UrkVU0
    (何処かの森 廃墟の教会の近く)
    (かくかく しかじか)
    ♀勇「ああ、そうだったんですか…
       貴方達は、以前ここで亡くなられた冒険者達だったんですね?」
    じご「ゴウ」
    ホロ「フシュルー…」
    ♀勇「訪れる人に、身振り手振りで弔って欲しいって事を伝えようとしたら、
       じごくのきしさんの声は、やけつく息攻撃になってしまい、
       ホロゴーストさんは、全部死の踊りになってしまった、と」
    僧侶「だから、討伐隊が誰一人帰ってこなかったんですね…」

    じごくのきしは おちこんでいる
    ホロゴーストは おちこんでいる

210 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 06:18:06.90 ID:qu4UrkVU0
    ♀勇「大丈夫ですよ!私達がきちんと弔います!」
    僧侶「僧侶の私が、きちんとお祈りいたします。安心して下さい」

    ♀勇者は、小さな胸を軽く叩いた!

    ♀勇「さぁ、事の真相を勇者さん達に伝えに行きましょうか!
       貴方達は、ここにいて下さいね」
    じご「ゴゴーヴ!」
    ホロ「フシュシュー!」

    ♀勇者達は 教会へと向かった!

211 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 06:21:03.35 ID:qu4UrkVU0
    (何処かの森 廃墟の教会 裏庭)
    闇の扉が 現れた
    中から 少女達があらわれた!

    少女「きょ…教会だ!」
    スラ「ボクたちのおうちだ!」
    部A「え…教会…?魔王様が以前住んでいらしたという、人間界での"おうち"の事ですか?」
    少女「そうだよ!そうだよ!わあー!」
    スラ「前とおんなじだぁ!」

    少女とスライムは 教会へと駆け出した!

213 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 06:26:18.85 ID:qu4UrkVU0
    (何処かの森 廃墟の教会 礼拝堂内)
    偽勇「メラマダイン!」
    魔法「マ、マヒャード!」
    偽勇「マヒャドラゴン!」
    魔法「ベ…ベギラゴン!」

    魔法使いは 片膝をついてしまった

    偽勇「くくく…そろそろMPも尽きる頃かぁ?」
    魔法「………ちぃ」

    偽勇者は 高らかに笑っている

    戦士「……と、飛び膝蹴り!」
    偽勇「ふん…くだらん」

    偽勇者は 氷の防具を身にまとった!

    偽勇「飛び膝蹴り、蹴り返しぃ!」
    戦士「ぐあっー!」

    戦士は 壁にたたきつけられた!

    勇者「戦士ぃ!」

214 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 06:28:52.32 ID:qu4UrkVU0
    戦士「…計画通り」ニヤリ

    戦士は 素早く賢者に駆け寄った!

    戦士「勇者ぁ、受け取れぇ!がんせきおとし!」
    偽勇「なにぃっ…?!」

    戦士は 賢者を放り投げた!
    勇者は 賢者を抱えて走り出した!

    賢者「……… ………」
    勇者「に、逃げるぞ!」

216 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 06:32:03.14 ID:qu4UrkVU0
    偽勇「逃がすかよっ…!メラマダi」
    魔法「………マホトロン!!」

    偽勇者は 口を封印された!

    偽勇「くぁwせdrftgyふじこlp!」
    魔法「っ…はは…やった…」

    偽勇者は 呪文を封印されている!

217 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 06:36:32.45 ID:qu4UrkVU0
    (何処かの森 廃墟の教会 礼拝堂 入り口)
    ♀勇者達が あらわれた!
    少女達が あらわれた!

    ♀勇「あ、あの…」 少女「誰?」
    スラ「人間……?」 僧侶「スライム…?」
    部A「人と魔物…?お前達は一体何者だ?」

    勇者と賢者が あらわれた!

    部A「賢者!」少女「賢者!」スラ「賢者!」
    ♀勇「勇者!」僧侶「勇者!」

225 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 07:53:35.75 ID:qu4UrkVU0
    賢者『……… ………』
    ♀勇「ゆ、勇者さん?!その裸の女性は…?」
    僧侶「な、なんて破廉恥なっ…」

    僧侶は顔を赤らめている

    少女「賢者、どうしたのっ?!」
    スラ「賢者をはなせーっ!」ガプッ

    スライムは 勇者に噛みついた!

    勇者「いてぇっ?!」

226 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 07:58:01.27 ID:qu4UrkVU0
    部A「偽勇者…貴様…け、賢者を離せ…」にじり
    勇者「おい、ちょ、まてよ」
    賢者『……… ………』

    部下Aは 一歩近づいた
    勇者は 一歩下がった

    僧侶「あ、新たな魔物…っ?」
    ♀勇「うちの勇者に、何か用ですかっ?」にじり

    ♀勇者は 部下Aに一歩近づいた!

    勇者「も、戻るしかねぇっ!」
    賢者『……… ………』

    勇者と賢者は 礼拝堂の中に戻った!

228 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 08:06:23.01 ID:qu4UrkVU0
    (何処かの森 廃墟の教会 礼拝堂内)
    勇者達が あらわれた!

    僧侶「え、勇者が…二人?!」
    ♀勇「ど、どういう事ですか?」

    偽勇者が あらわれた!

    偽勇「qあwせdrftgy?!」

    偽勇者は 呪文を唱えた!
    しかし呪文は 封じられている

229 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 08:12:04.81 ID:qu4UrkVU0
    部A「偽勇者………」
    ♀勇「えっ、偽、勇者?」
    部A「ああ…あいつは…"悪魔"だ。人間の姿に変身した、な」
    ♀勇「悪…魔ですか」

    部下Aは 全身に吹雪を纏わせた!
    部下Aは 氷の鎧を身に纏った!

    部A「人間の女よ、諸々の説明はあとだ。
       今は手を貸せ。私は賢者を攫ったあの悪魔を倒さねばならぬ」
    ♀勇「…はいっ!」

    部下Aが 戦闘に加わった!

231 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 08:14:10.18 ID:qu4UrkVU0
    魔法「くそっ………そろそろ、封じが解けるぞ…」
    偽勇「tgyふじこl……もpが…ぶはぁっ!」

    偽勇者の 封じが解けた!

    偽勇「ふざけやがって…クソ人間が…」
    勇者「さぁ、偽物さんよ。今度は、思い切りやらせてもらうぜぇ…」

    勇者は 武器を構えた!

    ♀勇「本当に…偽物なんですね」
    部A「ああ。間違いない」
    戦士「似てるからって、気を抜くなよ」
    ♀勇「はいっ!」

    ♀勇者は 武器を構えた!
    戦士は 深く腰を落とした!

232 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 08:18:31.43 ID:qu4UrkVU0
    勇者の 攻撃!
    ♀勇者の 攻撃!

    偽勇「氷の…壁ぇ!」

    偽勇者は 空中に氷の壁を作った!

    ♀勇「きゃあっ!」
    勇者「くそっ!」

    勇者達は 跳ね飛ばされた!

234 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 08:22:39.52 ID:qu4UrkVU0
    偽勇「よくも…俺様の呪文を封印してくれたな…死ねぇええー!…」

    偽勇者は いきり立って魔法使いに襲いかかった!

    魔法「うあ ちょ やべ」
    戦士「…うらぁーっ!!」

    戦士は 正拳突きを放った!
    偽勇者は 壁にたたきつけられた!

    偽勇「ぐぬぬぬぅっ…」

    戦士「肉弾戦なら、負けねぇぜ?」

235 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 08:24:56.49 ID:qu4UrkVU0
    部A「偽勇者…お前は魔王様を哀しませた。その罪は万死に値するぞ?」

    部下Aは 氷のつららを生み出した!

    部A「…凍てつく氷槍っ!」
    偽勇「しゃ、灼熱の盾ぇ!」

    偽勇者は 炎の盾で氷槍を受け止めた!

    魔法「スキあり!ベラギラゴン!」
    偽勇「せ、…千本氷樹ぅ!」

    偽勇者は 無数のつららを生み出した!
    偽勇者は 炎の波を 相殺した!

    部A「おい、人間の男。手助けしろ」ニヤ
    魔法「よし…炎なら、任せろ!」

236 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 08:28:58.68 ID:qu4UrkVU0
    ♀勇「てやああぁあぁ!」
    勇者「うらあぁぁ!」
    戦士「ごるぁああ!」

    勇者と♀勇者と戦士の 攻撃!

    偽勇「ムダだぁ!…氷の盾!」ガキン
    部A「…私もいるぞ?」

    部下Aは 氷の剣で斬りかかった!

    部A「氷樹の刃ぁ!」
    偽勇「ほ、炎のブレスゥ!」

    偽勇者は 灼熱の吐息で氷の剣を溶かした!

237 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/12(日) 08:31:22.58 ID:/sdIOGIWO
    しかし悪魔つよいな。
    賢者の魔力を奪ったらスゴいことになるな

238 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 08:33:13.95 ID:qu4UrkVU0
    偽勇「ぜぇ…はぁ…はぁ…」

    偽勇者は 肩で息をしている!

    魔法「よそ見してんじゃねぇぞ、メラマーゾ!」
    偽勇「マ、マヒャードォォォォ!!」

    もくもくもくもくっ! もくくくくっ!
    辺りに水蒸気が 立ちこめた!

    全員「!!!!!!」

239 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 08:36:23.33 ID:qu4UrkVU0
    モクモク モクモク

    魔法「わりぃ!やっちまったぁ!」
    ♀勇「わあっ…な、何も見えませんっ」
    戦士「くそぉ…くそぉー!」
    部A「偽勇者ぁー!何処だぁ!」

    水蒸気が 晴れた!

    勇者「?!」
    勇者「?!」

    なんと 勇者が二人になってしまった!

240 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/12(日) 08:36:49.48 ID:9mxyqpqLO
    おやくそくww

241 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 08:38:48.95 ID:qu4UrkVU0
    勇者「………」
    勇者「………」
    勇者「なぁ、みんな。判るよな?お、俺が本物だ」
    勇者「こ、このおしゃべりクソ野郎…ウソつくんじゃねぇ」

    ♀勇者達は こんらんしている!

    ♀勇「えっ…と…」
    部A「ど、どっちが偽勇者だ?」
    戦士「あの偽物野郎ぉ…」ギリリ
    魔法「見分けがつかねぇ…」

243 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 08:42:36.90 ID:JW1k+mrR0
    勇者「ふ、ふざけんなぁ!」
    勇者「てめぇこそ!」

    勇者の 攻撃!
    勇者は 斬りかかった!

    勇者「自分を攻撃するなんて…ヤな感じだぜ」
    勇者「おい、何してんだ!手を貸してくれ!」

    勇者の 攻撃!
    勇者は斬りかかった!

    ♀勇「ど、どうしましょう」オロオロ
    部A「これでは…手を出せんな」
    戦士「どうするよ…」
    魔法「俺に聞くなよ」

    ♀勇者達は ますますこんらんしている!

244 : ◆LIvweD/yxQ :2009/04/12(日) 08:45:08.33 ID:JW1k+mrR0
    勇者「うらあぁあぁあ!」
    勇者「ゴルァアアアアア!」

    勇者の 攻撃!
    勇者は 斬りかかった!
    勇者の 攻撃!
    勇者は 斬りかかった!

    ♀勇(ど、どうしましょう…)
    ♀勇(ど、どうしましょう…)
    ♀勇(ど、どうしましょう…)
    ♀勇(そうだ!)

    ♀勇者は 何かひらめいた!



はぐれ勇者が あらわれた!【後編】へつづく

引用元
はぐれ勇者が あらわれた!
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1239465879/
 

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