引用元
のび太「これが…スタンド…」
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1231767242/

のび太「これが…スタンド…」


 















 



565 :◆YixbbUXD7E :2009/01/12(月) 20:33:34.25 ID:VC2iOASSO
スネ吉の生まれ育った環境は最高と言っていいものだった。

最高のオモチャ、最高の勉強道具、最高の服、最高の家。

両親に沢山の愛情を注がれて、何不自由無く育ってきた。

好きなアイスはもちろんハーゲンダッツ。

好きな食べ物は近所の高級レストランのマトンのワイン煮。

スネ吉も最高の生活を送っていると自分で思っていた。

568 :◆YixbbUXD7E :2009/01/12(月) 20:38:11.85 ID:VC2iOASSO
「あいつ自慢ばっかするからウザイんだよなー」

「金持ちだからって調子に乗りやがってよー」

スネ吉「ふん、愚民が」

周りの陰口もスネ吉には何てことはなかった。

貧乏人は心も貧しい、僕にひがんでるだけの負け犬野郎共が。

スネ吉「どうせ友達なんて上辺だけの関係だろ。金や女が絡むとすぐに壊れちまう」

この時スネ吉小学四年。

570 :◆CU9nDGdStM :2009/01/12(月) 20:40:55.90 ID:VC2iOASSO
スネ吉は家にいるときだけが唯一落ち着ける時だった。

周りの愚民にレベルを合わせることもない、つまらない笑いに走るヤツの話を聞くこともない、家にいれば全てが僕のレベルに合っている。
何より最高の弟がいる。

573 :◆CU9nDGdStM :2009/01/12(月) 20:43:55.69 ID:VC2iOASSO
スネ夫「お兄ちゃーーーん」

スネ吉「はははッ!スネ夫!!」

可愛いスネ夫。
スネ夫だけが俺の素晴らしさを理解し、尊敬してくれる。

スネ吉はスネ夫といるときだけ自然体になれていた。

そこにいるのは金持ちも貧乏も無い、弟を可愛がる兄の姿だった。

578 :◆CU9nDGdStM :2009/01/12(月) 20:48:54.38 ID:VC2iOASSO
スネ吉が高校生になると、周りと自分の溝の深さが顕著に現れてきた。

「あいつマジウゼーーwww」

「金持ちだからって偉いんですかーーーwww」

スネ吉「……うるさい…」

「うわ、喋った。キモwwwww」

「そういやオメーの父さんの会社、経営危ないらしーなwwwww」

「マジで?金無くなったらコイツの存在価値ねぇじゃんwwww」

スネ吉「………」

582 :◆CU9nDGdStM :2009/01/12(月) 20:53:45.41 ID:VC2iOASSO
スネ吉大学生。

もはや父の会社は倒産寸前であった。

昔と違って、食卓にスーパーのお惣菜が並ぶことも多くなっていた。

スネ夫「今日もメンチカツー?」

スネママ「黙って食べるザマス」

スネ吉「……」

スネパパ「ごめんなぁ…パパのせいで」

スネ夫「チッ」

589 :◆CU9nDGdStM :2009/01/12(月) 21:00:58.31 ID:VC2iOASSO
スネ吉は毎日のように大学で罵倒され続けた。

高校の同級生が多く通っている大学で、スネ吉の評判が広がるのは遅くなかった。

見ず知らずの人に馬鹿にされることもあった。


スネ吉「ただいま」

スネ夫「兄さん!!お帰りなさい!今日はどんなお土産を持ってきたの!?」

スネ吉「ホラ、今日は30/1スケールのゴッグだよ」

スネ夫「うわーい!!ありがとう兄さん!!やっぱり兄さんは凄いな!!ママやパパと違って何でも買ってきてくれて!」

昔の貯金を切り崩し、スネ夫に媚びる毎日。

両親がスネ夫に物を与えなくなると、スネ夫は両親に冷たくなった。

僕にはスネ夫しかいない。スネ夫にだけは金持ちの兄を演じ続けなければ。

597 :◆CU9nDGdStM :2009/01/12(月) 21:06:17.43 ID:VC2iOASSO
スネ吉「………」

カタカタカタカタカタ

スネ吉「……」

カタカタカタカタカタ

スネ吉「駄目だ…」

何度電卓で計算しようが、スネ吉の預金通帳の数字が多くなることはなかった。

貯金が底をついてきたのであった。

もちろん、バイトをやったこともあった。だがスネ吉に染み付いた愚民への侮蔑的態度を変えることはできず、すぐに辞めた。

スネ吉「どうしよう……スネ夫に嫌われたら……」

603 :◆YixbbUXD7E :2009/01/12(月) 21:13:02.32 ID:VC2iOASSO
銀行強盗も考えた。
現金輸送車を襲うことも考えた。

スネ吉は周りには虚勢を張っていたが、蓋を開けると孤独の闇に毎夜襲われていた。

スネ吉「いやだ…いやだ…」

スネ吉が銀行強盗を決行しようとした二日前のことだった。

コンコン

スネ吉「誰かが窓を叩いている…?」

ガラッ

ドラミ「お困り?金が欲しいんでしょ?」

――天使。

607 :◆CU9nDGdStM :2009/01/12(月) 21:17:21.38 ID:VC2iOASSO
ドラミ「どっこらしょっと。……イカ臭い部屋ね。生産性の無い行動はこの世界に必要無いわよ」

スネ吉「う…うるさい…!」

ドラミ「『スモールライト』」

スネ吉「うわぁぁぁぁぁぁぁ………」

ドラミ「うるさい?このドラミがわざわざ口を開いて言葉を発してあげているのに?貴様はッ!感謝しなければならないのだッ!私とこうして喋れることをッ!」

613 :◆CU9nDGdStM :2009/01/12(月) 21:24:26.28 ID:VC2iOASSO
スネ吉「はあはあ……」

ドラミ「ふん…私が何故ここに来たのか……そんなことはどうでもいい」

スネ吉「何で…きた…?」

ドラミ「あら?あなた人間?言葉わかる?『あいうえお』。『翻訳こんにゃく』食べる?」

スネ吉「いらない…」

ドラミ「あんたは次にこう言う……『金をくれるのか?』とッッ!」

スネ吉「………」

ドラミ「クサレ脳みそが…」

616 :◆CU9nDGdStM :2009/01/12(月) 21:30:11.67 ID:VC2iOASSO
スネ吉「それで……金をくれるってのは本当なのか…?」

ドラミ「イエス」

スネ吉「いくら…?」

ドラミ「一億」

スネ吉「じょ…冗談だろッ!?」

ドラミ「冗談かどうかは私が決める」

スネ吉「……」

ドラミ「いちいち黙るんじゃねぇよ。このドラミには一分一秒が惜しいッ!」

スネ吉「……それで、俺は何をすれば…?」

ドラミ「誰が勝手に喋っていいと許可した?喋る前は挙手だろ?ん?」

621 :◆CU9nDGdStM :2009/01/12(月) 21:37:24.42 ID:VC2iOASSO
ドラミ「スネ吉さん…あなたにやってほしいことがあるの」

スネ吉「やって欲しいこと…?」

ドラミ「人を殺してほしいの」

バンッ!

スネ吉「人殺しだと……?そんなこと出来るわけがねぇーーーーッ!!」

ドラミ「あら?それならいいんだけど。
…仕方ない、『コレ』にサツに提出するわ」

スネ吉「そ…それは…?」

ドラミ「『タイムテレビ』よ。今までのアナタの行動は全て記録されている。あんなことやこんなこと……『銀行強盗』の計画を立てている所もね」

622 :◆CU9nDGdStM :2009/01/12(月) 21:40:52.92 ID:VC2iOASSO
ドラミ「うーん、確かこの時代ってもう『計画』を立てているだけで罪になるのよねぇ?」

スネ吉「ハァーーー、ハァーーー、ハァーーー」

ドラミ「『汗』をかいているな…?」

スネ吉「ハァ、ハァ…」

ドラミ「お前はこう言えばいいんだよ。ただ一言、『ドラミ様、あなたに従います』とね」

628 :◆CU9nDGdStM :2009/01/12(月) 21:46:13.85 ID:VC2iOASSO
スネ吉「で、でも、どうやって!!!」

ドラミ「愚問だ。答える気にもなれん」

スネ吉「………」

ドラミ「………」

スネ吉「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

ドラミ「ふ、恐怖でトチ狂ったか……」

スネ吉「こ、この『テレビ』さえなければ…!」

ドラミ「『テレビ』を狙ったとは……だがそんなことでこの『ドラミ』の裏をかいたと思う貴様はやはり下等だァーーーッ!!『空気砲』!!」

ドッゴーン

スネ吉「……」

ドラミ「カスが…」

23 :◆BezSTuOOvA :2009/01/12(月) 23:12:43.71 ID:VC2iOASSO
スネ吉「………ここは…?」

スネ吉が空気砲で気絶してから丸二日。

スネ吉は目を覚ました。

スネ吉「…ここはどこだ!?誰かッ!」

そこは暖かい我が家ではなかった。

腐った水の匂い…サビが目立つ緑色の鉄の壁。

目の前には本で読んだことのあるような拷問器具が置かれている。

スネ吉の手足は鎖で繋がれており身動きが取れない!

スネ吉「何なんだ一体……ッ!俺は変な銃みたいのでやられて………ハッ!あの『黄色い悪魔』…」

ドラミ「呼んだかしら?」

25 :◆BezSTuOOvA :2009/01/12(月) 23:16:59.31 ID:VC2iOASSO
ドラミ「ぶざまねぇ…」

ドラミは悪魔のように微笑む!

スネ吉「何のマネだ!?それにここは一体どこなんだッ!?」

ドラミ「ここは『デンデンハウス』の中よ。ちょっと私色に改造したけど」

ドガァッ!

ドラミの太い足がスネ吉のみぞおちに入った!

スネ吉「げぼぉっ!!」

ドラミ「息が臭い」

ドガッ!バキッ!ドゴッ!

28 :◆CU9nDGdStM :2009/01/12(月) 23:20:33.32 ID:VC2iOASSO
再びスネ吉は意識を失い…




やがて目を覚ました。

スネ吉「………う…」

ドラミ「やっと目が覚めたわね。これからあなたを『殺戮マシン』にするための特訓をするわ。嫌とは言わせないわよ」

スネ吉には拒否する体力すら残っていなかった。

飲まず食わずで三日間をこの豚小屋で過ごしてきた。当然である。

ドラミ「そこに四つのボタンがあるでしょ?」

31 :◆CU9nDGdStM :2009/01/12(月) 23:24:34.15 ID:VC2iOASSO
見ると丸いボタンが四つあった。横には何か書かれているがよく見えない。

ドラミ「デンデンハウスの元の状態ではそこのボタンを押すと『エアコン』『カーペット』『スピーカー』『ベッド』が出てくるわ」

スネ吉「………」

ドラミ「子供騙しの機能だから、私が少し改造したわ。1番上のボタンを押してみなさい」

スネ吉は言われるがままに1番上のボタンを押した。近くで見ると『ディオ』と書かれていた。

35 :◆CU9nDGdStM :2009/01/12(月) 23:27:35.30 ID:VC2iOASSO
ドラミ「未来のバーチャル技術を少し応用したの。まるで本物のような体験が出来るわ。ボタンは一時間ごとに自動に押されるから頑張って戦ってね。アディオス」

ドラミはそう言うと部屋から出ていった。


ディオ「ロードローラーだァッ!!!」

スネ吉「ぎゃああああああああ!!」

41 :◆BezSTuOOvA :2009/01/12(月) 23:32:59.23 ID:VC2iOASSO
地獄のような一時間をスネ吉は体験した。今まで生きてきた中で1番長い一時間であった。

スネ吉「…………」

スネ吉は死んだようにピクリともしない。

だがボタンは押された。二つ目のボタンが。

吉良「『勃起』しちゃいましてね…」

スネ吉「ハァーーーハァーーー」

吉良「『キラークイーン』」

スネ吉「オレのそばに近寄るなああーーーーーッ!!」

50 :◆BezSTuOOvA :2009/01/12(月) 23:36:13.60 ID:VC2iOASSO
スネ吉「……」

スネ吉は動かない。

あれから一時間ごとにカーズやらプッチやらの相手をさせられたスネ吉は動かない。

バーチャルだから死ぬことは無いのだが、精神的ダメージはある。

ドラミ「お疲れ様」

スネ吉「助け……」

ドラミ「これを3000回繰り返す」

57 :◆CU9nDGdStM :2009/01/12(月) 23:43:36.06 ID:VC2iOASSO
―日付不明―

デンデンハウス地獄の拷問部屋ver.


スネ吉「…………」

ドラミ「よくやったわね。ノルマ達成よ」

スネ吉「…………」

ドラミ「頭がオカシクなっちまったか…?見込みがあると思ったんだが」

ドラミはポケットから『どこでもドア』を出した。

ドラミ「『力』の無いものは『宇宙』にポイ、よ」

スネ吉「ううう……」

ドラミ「…!」

スネ吉「WRYAAAAAAAAAA!!!!」

64 :◆BezSTuOOvA :2009/01/12(月) 23:50:02.02 ID:VC2iOASSO
ドラミ「この『幽波紋』ッッッ!!!遂に覚醒したかスネ吉ッッ!!」

スネ吉「AAAAAAAAAッッ!!」

ドラミ「『がんじょう』!!これを飲むことで私の体は固くなるッ!」

スネ吉の『スタンド』は暴走を始めるッ!

『ミサイル』を四方八方に発射する!

ドォン!!ドォン!!ドォン!!

しかしドラミに傷一つつくことは無かった。

ドラミ「合格よ」

66 :◆BezSTuOOvA :2009/01/12(月) 23:55:35.94 ID:VC2iOASSO
スネ吉「……あっあ〜〜〜〜〜♪なんだよこの満ち足りた気分はよォッ!!」

ドラミ「単細胞バカほど『スタンド』の影響を受けるとは良く言ったものね」

スネ吉「今の俺ならなんでもやってのける『自信』とッ!『覚悟』があるッ!」

ドラミ「やかましい口を閉じな家畜野郎」

174 :◆BezSTuOOvA :2009/01/13(火) 20:18:40.67 ID:R8x5t3qjO
―日付不明―

デンデンハウスVIPルームver.

スネ吉「ガツガツガツガツガツッ!」

和食、洋食、中華、民族料理、ジャンクフード、ドラミがスネ吉の前に敷いた『グルメテーブルかけ』から次々と出てくる料理をスネ吉は一心不乱に食べるッ!

ドラミ「選ばれたアナタには最高の食事に最高の環境を提供するわ」

スネ吉「ガツガツガツガツガツッ!そうさッ!ガツガツガツガツガツッ!俺にはッ!ガツガツガツガツガツッ!『最高』が似合っているッ!」

181 :◆CU9nDGdStM :2009/01/13(火) 20:27:06.07 ID:R8x5t3qjO
スネ吉「あ〜〜♪腹がふくれたZE〜〜♪」

スネ吉はドラミからもらった檜の最高の爪楊枝で歯に挟まった小松菜を取る。

スネ吉「……ドラミィ!そーいや俺は誰を殺せばいいんだァ?この『スタンド』でよォ〜〜♪」

ヒュッと空気を裂く音が聞こえたかと思うとスネ吉の目に爪楊枝が刺さっていた!

スネ吉「U、UGYAAAAAAAA!!」

ドラミ「忘れるな…ドラミを甘んじるもの地獄の業火に焼かれるとな」

184 :◆CU9nDGdStM :2009/01/13(火) 20:31:31.01 ID:R8x5t3qjO
目を抑えて悶えるスネ吉に関心を全く示さないドラミはポケットから写真を取り出す。

ドラミ「このドラミの世界征服の邪魔をするものが現れた。お前と同じ『スタンド使い』だ」

スネ吉「な、なにィ〜〜〜?俺の他にも『スタンド使い』がいると言うのかァ!?」

ドラミ「そうだ。お前はこのリストに載っている奴らを始末するのよ。さすれば金を恵んでやろう」

187 :◆BezSTuOOvA :2009/01/13(火) 20:38:11.02 ID:R8x5t3qjO
スネ吉は写真を見る。

スネ吉「…ガキとジジイばっかじゃね〜かよ。こんなの余裕だぜ。………!!」

スネ吉は驚き、ドラミの顔を見る。

そこには地獄を統べるルシファーの如く佇むドラミがいたッ!

スネ吉「こ……これは……スネ夫じゃねえか…」

189 :◆BezSTuOOvA :2009/01/13(火) 20:45:02.72 ID:R8x5t3qjO
ドラミ「お金が欲しいんでしょ?金が?」

スネ吉「で…でもよォ〜〜〜〜」

スネ吉は頭を抱えた。

金を手に入れるためには弟を殺さないといけない…
そんなこと…やっていいのか?確かに金が欲しい…
金が……あれ?…金……何で俺は金が欲しいんだ…?

そうッ!スネ吉はあのこの世のものとは思えない特訓をしたせいで昔の記憶が一部消失してしまっていた!

ドラミ「あら?忘れたの?」

ドラミの計算ッ!このこともドラミの計算した通りだったッ!

ここでドラミは『タイムテレビ』を取り出す。

190 :◆BezSTuOOvA :2009/01/13(火) 20:49:42.26 ID:R8x5t3qjO
ドラミ「画面を見なさい。そこに『真実』が映っている」

スネ吉「う…頭がいてェ……」

ドラミはタイムテレビの電源ボタンを押す。

そこに映し出されていたのスネ吉の姿だ。

スネ吉「これは…俺の部屋…?そして…これは俺か…?…ドラミ…いつの間に撮っていやがった…」

ドラミ「ごめんなさいね。世界征服の為には全人類の行動を把握していけないといけないから」

スネ吉は黙って画面を見る。

192 :◆BezSTuOOvA :2009/01/13(火) 20:57:30.92 ID:R8x5t3qjO
スネ吉『糞がァ〜〜〜〜、日本のレベルは俺と釣り合っていねぇ〜〜』

タイムテレビには部屋で不満を漏らすスネ吉の姿。

スネ吉『周りのヤツラも…この家のヤツラも俺の『素晴らしさ』ってのをわかっちゃいねェ〜〜んだよォォォ〜』

ドラミ「…あなたは日頃から不満を感じていた…」

スネ吉「…そうか…俺は…」

スネ吉『ママだって…毎日毎日顔を合わせれば小言ばっか言いやがって…
パパが倒産寸前になるような会社に勤めなければ俺だって、周りからバカにされることもなかった…
スネ夫のやつも糞生意気なガキで目障りだしよ…』

ドラミ「スネ吉……あんたは弟も憎んでいた」

スネ吉「……あれ…そうだっけ……スネ夫…俺は…弟が憎かった…?」

198 :◆BezSTuOOvA :2009/01/13(火) 21:03:05.76 ID:R8x5t3qjO
スネ吉『ちっくしょォォォォォォ…金さえあれば…金さえあれば…こんな家からも、腐った日本からも脱出できるのによォォォォ!!』

『ガラッ』

ドラミ『お金が欲しいの?』

ドラミはここでタイムテレビの電源を切る。

ドラミ「そして私が来て…今に至る」

スネ吉「ああ…そうだった気がしてきた…俺は弟が憎かった……だから…金のためなら…弟を殺したって構わしねぇ…」

200 :◆BezSTuOOvA :2009/01/13(火) 21:12:24.11 ID:R8x5t3qjO
ドラミ「………」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

もちろんこれは全てドラミの仕組んだことッ!嘘ッ!偽りッ!

ドラミはあの夜スネ吉を部屋から連れ出したあと、ポケットから取り出したのは『ひとまねロボット』!!

このロボットにスネ吉を見せることでロボットはスネ吉へと変身したッ!

ドラミはロボットを部屋に待機させると専用のマイクで、喋りだした!

『スネ夫を憎んでいる。金は海外に行くため』

と。

記憶の混乱しているスネ吉にこれを見せるとどうなるか?

ドラミには全てわかっていた!

スネ夫を憎んでいたという感情をスネ吉に植え付けたのだッ!

207 :◆BezSTuOOvA :2009/01/13(火) 21:19:32.21 ID:R8x5t3qjO
スネ吉「ドラミ…思い出させてくれてありがとよ」

ドラミはタイムテレビをポケットにしまう。

ドラミ「礼を言う暇があるならさっさと『スタンド使い』共を始末してくるのよ」

スネ吉「へっへっへ……言われなくても……WRYAAA AAAAA!!」

スネ吉はデンデンハウスから獲物を探すハンターのように久しぶりの外界へと飛び出した。

ドラミ「……ふふ」

ドラミ「アーーーハッハッハッハッハッハッ!!!」

デンデンハウスにドラミの笑い声が響いた。

212 :◆BezSTuOOvA :2009/01/13(火) 21:28:07.43 ID:R8x5t3qjO
だがここである疑問が浮かび上がる。

何故、スネ吉とスネ夫は共に行動していたのかという疑問だ。

三行で頼むという声が聞こえてきたので三行で綴る。


スネ夫は
スネ吉のことが
大好きだった


今となってはスネ夫がスネ吉のことを本当に慕っていたのかはわからない。

いつもお土産をくれるからいい顔をしていたのかもしれない。


スネ吉はスネ夫に『お金をあげるから』と言って近づいた!小学生ほど操りやすいものはないと思ったからだ!
金をちらつかせれば素直に言うことを聞く。スネ夫以外のスタンド使いを始末したら最後に殺せばいいと考えていた!


スネ夫はスネ吉に従った。お金をくれるから?それとも大好きなスネ吉の頼みだから?

今となってはわからない。

216 :◆BezSTuOOvA :2009/01/13(火) 21:38:50.96 ID:R8x5t3qjO
―現在―

裏山、中腹。


ドドドドドドドドドドドド

スネ吉「終わる…?このスネ吉が…?見果てぬ夢を叶えることもなくかァァァァァ!!?」

自分の命が消えて無くなる…

そんな時にスネ吉が考えたのは

スネ吉「(スネ夫……ごめんなぁ……)」

ドラミによって塗り固められた嘘の心。
しかし奥底に眠るスネ夫への愛情。
それは本当の愛情だったのか?

だが死に際にスネ吉が思ったのは紛れも無いスネ夫の顔であった!


ドォォォン!!

219 :◆BezSTuOOvA :2009/01/13(火) 21:46:27.37 ID:R8x5t3qjO
のび太「……ヘビーな…戦いだった…」

終わった。やっと。
かけがえのない友人を失ったが、のび太はスネ吉に勝った。

のび太はへたりこみ、『キャッツ・クレイドル』の糸であや取りをし始めた。
こうやっているとのび太は何故か落ち着けたのだ。

今はただこうしていたい…

のび太「………」

爆発の煙が少しずつ晴れてくる。

のび太「………」

あや取りは少しずつ形になってくる。のび太の顔がほころぶ。

223 :◆BezSTuOOvA :2009/01/13(火) 21:53:47.75 ID:R8x5t3qjO
のび太はやっとあや取りを完成させた。
1番得意な『箒』だ。

思えば安雄を倒したときも『箒』だった…。あれから今日まで色々ありすぎた。

のび太「さて…そろそろ行くか…」

ドラえもんが頂上で待っている。

のび太は陰で隠れていたしずかに声をかける。

のび太「しずかちゃん、待たせたね」

しずか「のび太さん、よそ見をするなァッ!」

のび太「え?」

ドドドドドドドドドドドド

あたり漂っていた煙はすっかり消えていた。

スネ吉「…………」

のび太「ス、スネ吉ィィィィィィィ!?」

225 :◆BezSTuOOvA :2009/01/13(火) 21:58:28.55 ID:R8x5t3qjO
目の前にいるのはッ!

ミサイルの直撃を受けてッ!跡形も無く吹き飛んだと思われたスネ吉であったッ!

のび太「…ゴキブリかよテメーは…」

スネ吉「………うっ…」

のび太「?」

スネ吉「うっ…ううう…!!」

スネ吉は泣いた。思いッきり泣いた。

のび太「な、なんで泣いているんで?あまりの恐怖にちびっちまったか?」

230 :◆BezSTuOOvA :2009/01/13(火) 22:03:15.62 ID:R8x5t3qjO
スネ吉は大粒の涙をこぼしながらスネ夫だったモノの所へと歩いた。

スネ吉「ううう〜〜……スネ夫ォ…ごめんなァ……ごめんなァ……」

のび太「…ふ、ふざけてんのか…?」

そう思うのは当然だ。スネ夫を自分の『ミサイル』で殺したときにコイツは全く、後悔も同情もしなかっただけでなくッ!

スネ夫の魂を罵倒したのだッ!

しかしッ!のび太の目の前にいるのは、
スネ夫の死を心から悲しみ、泣いている男の姿であった!

233 :◆BezSTuOOvA :2009/01/13(火) 22:08:41.52 ID:R8x5t3qjO
スネ吉「兄さんなァ……兄さんなァ、全部思いだしたんだ………スネ夫ォ…『思い出した』んだよォ…」

のび太は困惑していた。

先程までの残虐非道な男では無い…?まるで別人のようであった。

しずか「あの涙は、本物の涙」

のび太「…しずかちゃん…し、信じられるか…?スネ夫を殺して笑ってた、お、男が…スネ夫の死を悲しみ…な、泣いている…ッ」

240 :◆BezSTuOOvA :2009/01/13(火) 22:15:24.95 ID:R8x5t3qjO
相変わらず裏山にスネ吉の泣き声がこだまする。

のび太「…スネ吉さんよォ…何してるんだ?『何で』泣いている…ッ?」

スネ吉「うっ…ううう…ううう…『何で』…?『何で』?……愛する者を失った気持ちがわからないのか…?」

のび太「『わからないのか』、だと……?」

のび太「出木杉を死なせておいてよくも抜けぬけとォォォォォォォォォォ!!!」

スネ吉の言葉にのび太は吠えたッ!今更になって何をふざけた事をッ!

のび太はスネ吉に向かって怒りの『キャッツ・クレイドル』の糸を伸ばしたッ!

242 :◆BezSTuOOvA :2009/01/13(火) 22:19:28.84 ID:R8x5t3qjO
のび太「………」


ドドドドドドドドドドドド

スネ吉は消えた。
確かにそこに『いた』はずのスネ吉が。
糸は目標を見失い、勢いを落として地面に落ちる。

のび太「き、消えた…だと…?」

背後から声がした。

スネ吉「君は俺に勝てない。俺の生まれ変わった『アトランティック・スター』には」

248 :◆BezSTuOOvA :2009/01/13(火) 22:24:07.50 ID:R8x5t3qjO
スネ吉の背後に佇む『アトランティック・スター』の装甲のような皮膚がボロボロと崩れ落ちている。

のび太「生まれ変わった…だと?何だその『スタンド』の姿は…?『脱皮』でもしているのか…?」

スネ吉「俺は生まれ変わったんだ…。全てを『思い出して』。『思い出す』ってなんて辛いんだろうな…のび太君」

252 :◆BezSTuOOvA :2009/01/13(火) 22:28:14.38 ID:R8x5t3qjO
のび太「その『スタンド』……どこかで見たことがあるッ!同じような『状態』になった『スタンド』を!!」

スネ吉「『レクイエム』かい?そんな大層なものじゃないさ」

のび太「…ッ!」

スネ吉「俺は『思い出して』更なる高みへと登ったんだ。この受け入れがたい、隠された『真実』を受け入れることによって…」

のび太「…『成長』したとでも言うのか?…それにさっきから何を言っている…?」

258 :◆BezSTuOOvA :2009/01/13(火) 22:35:55.34 ID:R8x5t3qjO
スネ吉「『成長』、か…。…今まで俺は偽りの記憶で…強制された地獄の中で生きてきた…。その時に俺の『スタンド』は発現した。かつての『アトランティック・スター』…
偽りの『アトランティック・スター』」

のび太「難しい言葉で喋るなァ!!理解できねぇ!!」

スネ吉「…だが俺は取り戻したんだ、本物の俺を。…見ろ。『アトランティック・スター』を。
『スタンド』は自分自身。偽りの自分から抜け出した俺の『スタンド』も偽りの殻を破り出るッ!!」

262 :◆BezSTuOOvA :2009/01/13(火) 22:40:54.61 ID:R8x5t3qjO
鋼鉄の装甲に覆われていた『アトランティック・スター』はその殻を脱ぎ捨て、生まれ変わっていた。

のび太「これが…お前の本物の『アトランティック・スター』…?な、なんて………美しいんだ」

厚い装甲の下に隠されていたのはスレンダーな肉体。

流線的なその体つきは以前の『アトランティック・スター』とは対称的だ。

頭部の水晶のようなものが、トクン、トクンと点滅している。

263 :◆BezSTuOOvA :2009/01/13(火) 22:44:47.16 ID:R8x5t3qjO
すでにスネ吉の涙は止まっていた。

目には力がみなぎり、その皮膚には赤みがさした。

彼には『光』が見えていた。

これから進むべき『光輝く道』が……

鼻から吸い込む裏山の空気はこんなにも爽やかで、透き通っていたのか。

スネ吉の胸の中を満たした。

スネ吉「……のび太君」



274 :◆BezSTuOOvA :2009/01/13(火) 22:55:43.29 ID:R8x5t3qjO
スネ吉「俺は今までドラミに騙されていた。あの悪魔に…支配されていた」

のび太「……だから許してほしいとでも言うのか?」

スネ吉「のび太君、『男』には『やらなければならない時』がある」

のび太「ドラミに復讐するってことか…?」

スネ吉「そして悲しいことに、『男』には『意地』がある。『プライド』がある」

のび太「……」

スネ吉「俺は…偽りながらも君達を殺そうとし出木杉君を死なせた。…スネ夫を失った」

のび太「……」

スネ吉「俺が今までに背負ったものは、俺の背中に十字架となって刻まれ、一生消えることはない。…そして俺は『無かったこと』などには出来ないんだよ」

のび太「…ああ…『男』ってのはそうだ…」

スネ吉「だから俺はこのまま突き通すしかない…のび太君。『男』の『意地』にかけて君に戦いを申し込むッ!!」

のび太「最初からそのつもりだ…!お前にどんな事情があろうと……俺にはわからない。だから俺はお前をぶちのめすッ!」

283 :◆BezSTuOOvA :2009/01/13(火) 23:05:06.21 ID:R8x5t3qjO
しずか「男って…バカね…」


スネ吉「のび太君、ここで俺を倒せないようじゃドラミには触れることさえ出来ない」

のび太「…ドラミちゃんは本当に『悪』なのか…?」

スネ吉「吐き気のするような『悪』だ」

のび太「(ドラえもん……)」

のび太がドラえもんの安否を考え、スネ吉から目を離した時ッ!すでにスネ吉は『消えて』いたッ!

のび太「『消える』のがお前の能力かい…」

スネ吉「僕は心のどこかでこんな世界から『消えたい』と思っていた…」

287 :◆BezSTuOOvA :2009/01/13(火) 23:10:11.10 ID:R8x5t3qjO
のび太はスネ吉の姿を捜し、辺りを見回すッ!だが闇ッ!

スネ吉「新しい『アトランティック・スター』はこんなことも出来る」

どこからかスネ吉の声がしたかと思うと、のび太の耳に痛みが走る!

のび太「GUAAA!!」

のび太の足元に転がるのは血がついた石。

スネ吉「その『石』みたいに『アトランティック・スター』が触れたものも『透明』になる」

のび太「グレート…」

292 :◆BezSTuOOvA :2009/01/13(火) 23:18:53.21 ID:R8x5t3qjO
のび太「くッ……!」

スネ吉は姿を現す。

スネ吉「悪いことは言わない。後は俺に任せるんだ。君の『黄金の意志』を俺が引き継いでやる」

……そうしたらこの苦しみから解放される?
出木杉のように大事な人を失うこともない…。しずかちゃんと家に帰れる。

スネ吉「…君はまだ小学生だ。君には重すぎる…」

重い……ああ…疲れたよ。こんな、こんな目にあってまで僕がしたいこと……


ドラえもん。


ドラえもん「のび太君」

のび太「ハッ!?」

…そうさ…すぐそこにドラえもんがいる。
しずかちゃんだけじゃない…ドラえもんも一緒に…家に帰るんだ。

295 :◆BezSTuOOvA :2009/01/13(火) 23:24:43.79 ID:R8x5t3qjO
のび太「そうだ…今更逃げ出すわけにはいかない……そんなことしたら…前の僕にもどっちまう……」

『黄金の意志』。
のび太にはそれがあったッ!理屈じゃないッ!ただ前に進みたい!

スネ吉「再び立ち上がるか……のび太君、本当に『それ』でいいんだね?今ならまだ後に退けるッ!」

のび太「決めるのはお前じゃあねぇーーーーーーッ!!俺自信だぁーーーーッ!!」

スネ吉「ッ!いい『目』になった!なら全力で受け止めようッ!君の『意地』をッ!」

298 :◆BezSTuOOvA :2009/01/13(火) 23:32:46.03 ID:R8x5t3qjO
三度、スネ吉は『アトランティック・スター』の能力で透明になる!

のび太「『キャッツ・クレイドル』!!」

『糸』がスネ夫の動きを封じたように、木々に網のように絡まった!

しずか「まるで『ハイエロファント・グリーン』の結界ッ!」

のび太「いくらお前が『透明』になろうと、『キャッツ・クレイドル』の結界に引っ掛からないわけがないッ!」

302 :◆BezSTuOOvA :2009/01/13(火) 23:37:12.82 ID:R8x5t3qjO
ビクッ!

のび太の予想通り『糸』が震えッ!蜘蛛の巣のクモのように、その振動がのび太に伝わるッ!

のび太「見つけたッ!!これで勝利ッ!」

ドゴォッ!

のび太が『糸』を指で操作した瞬間、背中にスネ吉の蹴りを喰らったッ!

のび太「ぐはぁぁっ!!!」

303 :◆BezSTuOOvA :2009/01/13(火) 23:40:59.25 ID:R8x5t3qjO
のび太「な…なにィ……」

スネ吉「見事な策だ……と言いたいが俺の『能力』を忘れたのかい?俺が透明になるだけでない、触れたものも透明になる」

のび太「チッ…『石』を透明にして『糸』の結界に当てたのか……」

307 :◆BezSTuOOvA :2009/01/13(火) 23:49:24.31 ID:R8x5t3qjO
スネ吉「さあ…君の力はこんなものではないはずだッ!」

のび太「く……ッ!また消えやがった…!!」

のび太は考えた。

こんな時…よく『少年漫画』じゃあ『心の目』で敵を見ろッ!
とか言うけど…そんなこと簡単に出来たら苦労はしないよっていつも思ってた。

のび太「……一応ためしてみるか」

のび太は目を閉じた。

やっぱり何でもやってみないとね!

のび太「(心で感じろ…)」

311 :◆BezSTuOOvA :2009/01/13(火) 23:55:01.97 ID:R8x5t3qjO
『敵』を見る。
『心の目』で…

のび太「………」


…光ッ!なんと真っ暗な闇の中に一つの光をのび太は見た!

のび太「……ムフ」

だがそれは『敵』でもなければ『スネ吉』でもなく、しずかちゃんの裸だったッ!

やはりのび太も『男』ッ!女の子の体にも興味がないわけがないッ!

スネ吉「寝てる暇なんて、今もこれからもないぞーーーーッ!!!」

スネ吉の回しげりがのび太の顔に入った!

のび太「ギェピーーーー!!(や…やっぱり無理だったじゃねぇか…)」

320 :◆BezSTuOOvA :2009/01/14(水) 00:03:24.19 ID:X/Ia70DVO
ドサッ…

のび太「つ…強い…」

しずか「のび太さんッ!!!」

スネ吉「動くなァッ!!!!」

スネ吉の怒号にしずかは反射的に立ち止まった。

スネ吉「『男』のサシの戦いに…女の同情はいらないんだよ、しずかちゃん…。
『男』ってのはバカな生き物でね…たとえどんなに優しい同情をされても、それを受けた『男』は悔しくて悔しくてたまらないんだ…」

しずか「……そう…男って…バカね…」

325 :◆BezSTuOOvA :2009/01/14(水) 00:09:47.67 ID:X/Ia70DVO
のび太「…そいつの…言うとおりさ…しずかちゃんはそこで…『血液型占い』で一喜一憂してなよ…」

しずか「…バーロー…カッコつけやがってからに…」

立ち上がる。のび太は立ち上がる。何度でも!

のび太「『血液型占いの本、O型』の表紙を、『B型』のやつと取り替えて…女子に読ませたら……『キャー!全部当たってるぅ!』って言ってたよ…ソイツ『B型』なのに…」

スネ吉「のび太君、やはり君は『黄金の意志』を持っているし『黄金の精神』もあるようだね」

332 :◆BezSTuOOvA :2009/01/14(水) 00:15:56.27 ID:X/Ia70DVO
のび太「『黄金の意志』…『黄金の精神』…そんなもんはいらないんだよ…」

スネ吉「……」

のび太「『茶色の精神』だって…『オレンジ色の意志』だっていいんだよ……俺の布団はたまに『黄金色』に染まるがな…」

スネ吉「……」

のび太「大事なのは熱く燃えるハーーートだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

スネ吉「フ……それが『黄金の精神』なのさ、のび太君……『アトランティック・スター』!!!」

338 :◆BezSTuOOvA :2009/01/14(水) 00:21:33.31 ID:X/Ia70DVO
のび太「『キャッツ・クレイドル』!!!!」

のび太の『意志』が乗り移った『糸』がスネ吉に向かってのびるッ!

だがスネ吉は『透明』になっており、『糸』は空を切るだけ!

スネ吉「のび太君ッ!無駄だよッ!」

スネ吉の手刀がのび太の肩甲骨を襲うッ!

のび太「GUAAッ!…『キャッツ・クレイドル』!!」

スネ吉「だから無駄ァ!!」


透明になっているスネ吉には当たらないッ!

のび太「ク……!『キャッツ・クレイドル』!!」

スネ吉「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!!」

342 :◆BezSTuOOvA :2009/01/14(水) 00:29:48.49 ID:X/Ia70DVO
しずか「のび太さぁん!!!」

のび太「ぐあぁ…!!」

スネ吉の攻撃はのび太の体力を著しく奪った。のび太は肩で息をし、顔はボコボコだ。

スネ吉がゆっくりと暗闇から出てきた。

スネ吉「のび太君、君は頑張ったよ……君の『男の価値』と俺の『男の価値』…
俺の『価値』のほうが上だった、それだけのことだよ」

のび太「くっ…」

スネ吉「そろそろ終わりにしよう。ダラダラと続けるのはいけないから…」

スネ吉は再び姿を消した。

347 :◆BezSTuOOvA :2009/01/14(水) 00:36:45.38 ID:X/Ia70DVO
次の攻撃を受ければのび太に待ってるのは『死』。

それなのにッ!

スネ吉「何……ッ!?」

それなのにッ!

のび太は笑っていた!笑っていたのだ!

のび太「…スネ吉さん…あんたの能力は『透明』になることだ…決して『いなくなる』わけじゃない…今の俺には…スネ吉さん、あんたの姿がハッキリと見えているぜ…」

スネ吉「…こ、これは…!!」

スネ吉が気づいた時には、辺りは落ち葉のシャワーに包まれていたッ!自分が立っている場所を除いてッ!

スネ吉「さっきの『攻撃』…ッ!あてずっぽうではなかった…最初からこれを狙っていたのか…ッ!」

348 :◆BezSTuOOvA :2009/01/14(水) 00:42:29.79 ID:X/Ia70DVO
のび太「『キャッツ・クレイドル』ッッ!!!」

のび太の『糸』は、的確にスネ吉を捕らえた。

スネ吉「…見事だ…」

のび太「うぉぉりゃあああああああ!!!ノビノビノビノビノビノビノビノビノビノビノビノビノビノビ、ノビータ・ビビッタ!!!(俺を超えて行け)」

353 :◆BezSTuOOvA :2009/01/14(水) 00:48:41.51 ID:X/Ia70DVO
ドサァァ……

のび太「………」

スネ吉「……これから先……君の…『男の価値』が問われる場面がくるだろう……何が正しいか…何が間違っているのか……今の君ならそれがもうわかるはずだ……
……この道を進んでそれを確認しろ……『真実』を……
君が納得する『真実』が見つかることを…
俺はそれを祈っているよ……そしてありがとう…」

のび太「…ああ、見つけてやるさ…『真実』をな…」

スネ吉「フフ………。…………スネ夫……」




スネ吉―死亡―

361 :◆BezSTuOOvA :2009/01/14(水) 00:57:24.53 ID:X/Ia70DVO
のび太は出木杉を周りで1番太い木にもたれかけさせた。

横の木には、スネ吉とスネ夫を一緒に寝かせて…

のび太「………」

バアァァァァァァァ

のび太「出…出木杉……!?」

空にッ!真っ黒な空にッ!光り輝く出木杉の魂が天に向かって昇っていた!

しずか「出…木杉さ…ん…」

出木杉「野比君…しずかちゃん…君達なら……きっと…出来るはずだ……あの日常を……取り戻すことが…」

のび太「……出木杉…君……待ってくれ…」

バアァァァァァァァ

のび太「出木杉…君…」

しずか「……出木杉さんの意志を無駄にしないためには…私達が行くしかない…この先へ…」


TO BE CONTINUED→

370 :◆BezSTuOOvA :2009/01/14(水) 01:13:49.76 ID:X/Ia70DVO
これまでのあらすじ

出木杉「やあ、みんな!!元気してた?僕は元気です!死んだけどwwww
さて、ドラえもんを追うためにパンデモニウム〜裏山〜に突入した野比君達ッ!予想通り、そこで骨川兄弟の『スタンド攻撃』を受けるッ!
姿の見えない敵に苦戦する野比君。ここで男をあげようと出木杉が『ドゥービー・ブラザーズ』で索敵をすることにッ!
だがそれでも見つからない敵。焦りはじめる『ブラザーズ』。ここでスネ吉に見つかってしまい、『ブラザーズ』の片割れがやられてしまった!
スネ吉の魔の手はもう一匹にも及ぶ…しかぁぁぁし!!そうは問屋が下ろさなかった!現れた出木杉ッ!『摩擦』を操作する能力で野比君に向かってきた『ミサイル』をスネ夫へと飛ばすことに成功ッ!スネ夫を倒したのであった!
しかし、僕も死んだw
怒る野比君ッ!スネ吉を圧倒的力でぶちのめしたッ!」

スネ吉「スネ吉の過去……それは辛いものだったんだ…そんな時、あいつが現れた。ドラミが…」

ドラミ「私は金をあげるという条件でこのマヌケなタンパク質を誘拐したわ。
スネ吉が連れられてきた場所…そこは歴代のジョジョボスと戦える夢のようなテーマパーク!!スネ吉は『スタンド』を開花させるための特訓を受けたわ。そして『スタンド』は発現し、このドラミの眼前にその薄汚いツラを晒したッ!
ここで私はスネ吉をちょちょっとマインドコントロールしたのwウケたわぁw
スネ夫を恨むようにね」

スネ吉「のび太君との戦いで死んだかと思った俺は、その瞬間全てを思い出した…。操られていたこと、スネ夫を愛していたこと…。
だが俺は後には退けなかった。のび太君の『意地』と俺の『意地』。男の『価値』を比べるための戦いが始まった!
新しい『アトランティック・スター』の能力でのび太君を翻弄するスネ吉。
ぶつかり合う男と男。
その勝負はのび太君の勝利に終わったのであった…。


次回「未来」!!!!



369 :◆BezSTuOOvA :2009/01/14(水) 01:05:03.47 ID:X/Ia70DVO
これまでのスタンド

【名前】スネ吉
【特徴】パーマ、リンゴォ
【スタンド名】アトランティック・スター
【能力】
「『マーカー』をつけた標的を追跡する『ミサイル』を発射する(第一のミサイル)」
「小型だが複数発発射できる『ミサイル』(第二のミサイル)」

成長後

「本体を透明にする」
「触れたものを透明にする」

※のび太とのスタンド対決に敗れ死亡



のび太「これが…スタンド…」へ続く



















 




 

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